【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part9【改蔵】 at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part9【改蔵】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/09/23 12:25:44 hjAZy2MD
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡

3:名無しさん@ピンキー
07/09/23 12:42:27 gv7m+64H
>>1
乙なんて言ってあげないんだからね!

4:名無しさん@ピンキー
07/09/23 14:38:38 V9KhkUUs
>>1
可符香エロいよ可符香

5:名無しさん@ピンキー
07/09/23 14:51:12 /AW/oebI
>>1
・・・・・・・・しかしまだ前スレ立ってから2週間たってないんだが
・・・・・・・・どれも神作品ばかりだし・・・

6:名無しさん@ピンキー
07/09/23 16:35:18 0RKpmk06
>>1
乙です………って、私なんかに労われても迷惑なだけですよね
ごめんなさい!!本当にごめんなさい!!

さて
わずか2週間で前スレが寿命を迎えつつある今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか
この度は、先にさらっと予告させて頂いた大草さんものを投下させて頂きたく、馳せ参じました
テキストファイルのサイズがジャスト20KB、前スレが481KBということで、ギリギリアウトでした
前々回も同じ様なことがあった思い出があります、絶望した

ということで、大草さんメインです、が………ちょっと諸注意をば

・大草さんに勝手な鬱設定が負荷されています
・予想以上の長さになってしまったため、今回は前編のみの投下となります申し訳ありません
・まといのことを想って切なくなり過ぎたので、相手(というか主人公)が先生じゃないです

以上3点、本当にごめんなさい
了承して頂けたら、あるいはスルー決定して頂けたら………以下へ、どうぞ

7:徒花 1/7
07/09/23 16:37:04 0RKpmk06
そんな恋愛なんて、ボクにとっては、フィクションの世界だけの存在だと思っていた。
本当にドラマチックな恋なんていうのは、世界に星の数ほど居る人間のうちのほんの
一部だけが体験できる特別な代物であって。その他大勢の人間は、フィクションの世界
に触れることで疑似体験することしか出来ないものであって。そしてボクは、確実に
その他大勢の側に居る人間であると。ずっと、そう思っていた。
「………はぁ………。」
そう。ずっと、思っていたんだ。
このクラスで………あの人に、出会うまでは。

「ごめんなさい、帰って夕食の用意しなきゃいけなくて………。」
「あ、そうなんだ。いいよ、あとはやっておくから。お疲れ様。」
その日、残った日直の仕事を引き受けて、ボクは大草さんの背中を見送った。申し訳
なさそうに1度ぺこりとお辞儀をして、改めてお礼を言って、彼女は去っていく。
廊下へ続くドアからこっそり顔を出して、小走りに昇降口へと向かう大草さんの背中
を見つめながら………ボクは、小さな溜め息を吐いた。
「どうしたの久藤くん。溜め息なんて。」
教室に誰も残っていないことを確認した後だったから………背後から突然声を掛けられ
て、ボクの身体は思わずビクリと跳ねた。
「………あれ。まだ残ってたんだ、風浦さん。」
いつの間にか背中を取っていた彼女に内心驚きながら、なんとか平静を保って返事を
する。彼女とは小さい頃から何かと縁があり、まぁそれなりに長い付き合いにはなる
のだが………今でも、何を考えているのか解からないことがある。
「別に、なんでもないよ。ちょっと、疲れてるだけ。」
「そう。あれ………麻菜実ちゃん、帰っちゃったの?日直は?」
「夕食の準備だってさ。ほら………いろいろ、大変なんでしょ。大草さん。」
「そっか………手伝う?」
「有難う、でも大丈夫。もう終わるから。」
こうして、普通の会話も出来るんだけど。時折見せる、妙な行動力というか、傍から
見たら奇行にしか見えないことに注ぐエネルギーは、どこから出てくるんだろう。
………ああ、やっぱりこんなドラマチックな恋は、風浦さんみたいな、ちょっと普通
からは外れた人が体験するべきだな。ボクみたいなありきたりな男には、荷が重い。
そんなことをつらつらと考えているうちに、風浦さんは教室を出て行った。去り際、
無理しないでね、と一声掛けてくれた彼女に微笑んで、手を振る。
そして………独り残された教室で、ボクはまた、溜め息を吐くのだった。

子供の頃は、ちょっと気になる女の子の2人や3人、出来たことはあるけれど。それ
は、この歳になって考える恋愛とは、やっぱり少し違ったもので。そう考えると、
ボクは今まで、本当に誰かに恋をしたことが無かったんじゃないかと思う。
だから………今、ボクが落ちているこの恋こそが、ボクにとっては、人生で初めての
恋ということになる。
正直に言えば、今までに女の子から愛の告白を受けたことは、何度もある。それこそ、
両手の指じゃ数え切れないくらいに。自分では、どこにそんな要素があるのかピンと
来ないけれど、どうも昔から、恋愛対象にされやすいらしい。けれど、そのどれもが、
ボクにとっての初恋には到らなかった。その理由は………やっぱり、自分が恋愛感情
を抱いていない相手と付き合うというのは、その相手にとっても失礼だと思ったから
………だろうか。まぁ、それを言うと、愛の告白なんてものはほとんど成立しない
ことになってしまうけれど。特に気になっていたわけじゃないけれど、告白された
からとりあえず受け入れる、という人も居るけれど………まぁ、それで結果的に幸せ
になれれば問題無いのかも知れないし、そもそもボクなんかがそれが正しいか間違って
いるかなんて決められない。だからそれについて、何か言うつもりは無い。

………話がズレたけれど、とにかく、今まで恋愛らしい恋愛をしたことがなかった、
恋愛に関してはまるで素人のボクにとって。
「(………大草さん………。)」
この恋は………余りに、重たかった。それこそ、両手に余るくらいに。
相手が同級生、というだけなら、どこにでもある恋愛だけれど。まさか、その相手が
………高校生にして既婚の、人妻だなんて。しかも、そもそもそんな女の子自体が、
そうそう身近に居るものではないだろうに、その上で彼女はその結構生活に、旦那の
借金やら浮気やらと、複雑すぎる問題を抱えている。

8:徒花 2/7
07/09/23 16:39:01 0RKpmk06
同い年で、そんな、とてつもない心労を抱えているにも関わらず。ああして、ボク等
となんら変わらない笑顔で強く生きている彼女に、ボクは惹かれたのだろうか。
それとも、彼女の境遇に、あの人の影を………いや、それは考えないようにしよう。
いずれにしても………彼女が既に他の男の妻である以上、ボクの出る幕など、ありは
しないのだ。どうして、ボクが割り込んでいく隙なんてものがあろうものか。

この心の内で確かに花開き。しかし、決して実を結ぶことは有り得ない。
この先に何を残すでもなく、ただそこにあるだけの、まるで徒花のような恋心。
本当に………こんなに面倒な恋煩いなんて、小説の中だけの話にして欲しかった。

机の整頓を終える。窓の鍵は、さっきチェックした。
「………帰ろう………。」
ボクは独り、力無くそう呟いて………鞄を担ぎ、教室を後にした。


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ホームルームを終えて、望が宿直室に戻る。生徒達もあらから出払って、残っている
のはクラブ活動に勤しむ部員達くらいのものだ。文学部や書道部の顧問は、授業が
終わっても生徒に付き合わなければならない………断っておいて良かった。
「交………は、皆さんと一緒ですか。」
ちゃぶ台の上のメモを手に取って、望は苦笑した。
『少し、交くんを借りていきます。2のへ組一同。』
一同、とはまず間違いなく、女子一同のことだろう。女子高生のお姉様方と一緒に外出
だなんて、普通は、あの歳の男の子にとっては楽しいイベントだろうが………メンバー
がメンバーだ。交も、また何か新しいトラウマを作ってくるかも知れない。
「………まぁ、交には悪いですが………のんびりさせて貰いますか。」
「そうですね………。」
「って、常月さん!皆さんと一緒じゃないんですか!?」
いつの間にかちゃぶ台の向かいに陣取ったまといの姿に、望は思わず1歩後退る。
「迷ったんですが、やっぱり先生のお傍に居たくて………。」
「………はぁ………。」
「久々に、先生と2人きり………嬉しいですわ。」
「3人だよ。」
そうしているうちに、今度は押入れの中から、霧の声が割って入る。
「って、小森さんまで!人のプライベートルームに、勝手に入らないで下さい!」
「………宿直室だよ、ここ。」
せっかくの孤独な時間を邪魔されて、望ががっくりと肩を落とした。

と。そのとき。
『コン、コン。』
宿直室の戸をノックする音が、宿直室に響く。

「おや………誰でしょう?」
これ幸い、とばかりに、望が立ち上がりそそくさと出入り口へと向かう。正直な話、
あの2人の間に居るというのは、かなり気まずかった。原因はほとんど、望が彼女達
にあらぬ勘違いをさせたことにあるだが。
「はいはい、今開けます。」
ガラ、と引き戸を開ける。その先に立っていたのは、望の見知らぬ、男であった。
「え、っと………失礼ですが、2年へ組の、糸色先生はいらっしゃいますか?」
「糸色は、私ですが………どちら様でしょう。」
「あ、すいません、申し送れました。私達は………。」
私達、と言われ、望は首を傾げる。すると、戸の前に居た男の背後から、背の低い女性
が1人顔を出し、ぺこり、と頭を下げた。
そして、男の方も。

「………麻菜実の、身内の者でございます。」

そう言って、女性にならうように頭を下げた。

9:徒花 3/7
07/09/23 16:40:47 0RKpmk06


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図書室で本を返して、次に読む本を借りて、下駄箱へと向かう途中。
宿直室の前を通り掛った所で、ボクは、意外な2人の姿を眼にした。
「あれ………常月さん、小森さん。」
2人が、振り返る。
「あ………久藤くん、久し振り。」
「あら。今、お帰り?」
まず霧が、次いでまといがボクの姿に気付いて、各々挨拶をする。この2人が一緒に
歩いているのを見るなんて、珍しいことだ。2人は一応、糸色先生を巡る恋敵のはず
なんだけれど。
と。そういえば、先生の姿が見当たらない。常月さんが先生の居ない所に居るなんて
珍しい。小森さんに到っては、こうして廊下を歩いているのを見るのが久し振りだ。
「珍しいね。先生の所じゃないんだ。」
「先生、お客さんだって………大事な話があるから外して欲しい、って。」
常月さんに尋ねたつもりが、小森さんに答えられる。
「へぇ………先生に、ねぇ。」
なんだか、先生がこの2人を追い出してまで対応するような相手を思い描くというの
は、難しいような気がした。誰かの保護者でも来たのだろうか。まぁ、木津さん辺り
なら家で先生のことをどう言っているのか解からないから、苦情の1つも言われそうな
ものだけど。

などと、つらつらと考えをめぐらせていた、そのとき。
「大草さんの、ご家族の方ですって。なんでも、大事な話があるとかで。」
常月さんが呟いたその言葉を聞いて………ボクの思考が、一瞬だけ、停止した。

「………大草さんの、家族?」
「ええ。せっかく皆出払って、先生と2人で静かに過ごせると思ったのに………。」
「3人だってば。」
2人の間に微かな火花が散るのにも、気付かず。ボクは、立ち尽くした。
大草さんの、家族。
それは、まさか………大草さんの、夫、のことだろうか。

「………まだ、居るのかな?」
「え?ええ多分、さっき来たばかりだから………。」
「久藤くん、先生に用事?」
「ああ、いや………ちょっとね。」
適当に、話をはぐらかす。やがて2人との会話を終えて、結局、先生が忙しいなら用事
は後にして今日は帰る、ということを2人に仄めかし、形だけは下駄箱に向って歩き
出す。

そして、宿直室を去る2人の背中が、廊下の曲がり角の向こうに消えた後………ボクは
こっそりと、宿直室の前に舞い戻った。
戸をほんの少しだけ開けて、中の様子を伺う。中には、こちらに背を向けて座る先生
と………それに向かい合って、つまりはこちらを向いて座っている、2人分の人影が
見えた。
片方は、背の低い、見たところ初老の女性。そしてもう1人は………割と体格の良い、
若い男の人だった。さっきの疑惑が、脳裏を過ぎる。
「(まさか………あれが………?)」
もしかするとあの男が、大草さんと結ばれ………借金や浮気で、彼女に苦労を掛けて
いる張本人なのだろうか?
少なくとも、一見した限りでは、そんなに不誠実な人間には見えないが………。
「ご家族、と仰いましたが………そちらは、お母様で?」
「はい。麻菜実の、母です。」

10:徒花:前 4/7
07/09/23 16:41:56 0RKpmk06
「すると、そちらは、もしかして………。」
先生が、いきなりボクにとっての核心に迫る質問をする。大草さんの家族と名乗った
相手が、彼女とどんな関係なのか確かめているだけなのだから、至極当然の流れなの
だが………ボクは必要以上に緊張し、掌に汗を滲ませた。
そして………。
「はい、私が、麻菜実の夫………。」
「(………ッ………!?)」
その男が放った、言葉を耳にして。

「………ということに、なっております。」

「え?」
「(え?)」

ボクと、先生が、同時に声を失った。


//////////////////////////////////////


麻菜実の夫、ということになっている。
その言葉を聞いた瞬間には、望は、その意味を理解できなかった。
「ええ、と………なっている、と、仰いますと………?」
ちゃぶ台越しに望と向き合ったその男は、しばし、視線を落として口を噤んだ後………
意を決したように顔を上げて、低い声で、語り始める。
「私は………麻菜実の、兄です。」
「………………は?」
いよいよもって、話が見えなくなる。夫であるということになっていて、しかし実は
兄である、とは一体全体どういった事情だろう。一瞬、禁断の恋を想像してしまうが
………それを、わざわざ担任の教師に伝えには来ないだろう、と考えを改める。
「すいません………その、何から話せばいいのか。」
「あ、いえ………ゆっくりで、結構ですよ。どうせ暇ですから。」
未だにどんな素性を持つのか解からない男と、麻菜実の母の重苦しい雰囲気を悟り、望
は努めて明るい声でそう言った。しかし、その額には、何か嫌な汗が浮かんでいる。
「おそらく先生は、うちの麻菜実が既に学生結婚をしているとお聞きでしょう。」
「え、ええ………旦那さんの話は、よく伺っておりますが。」
望の言葉に、男はまた視線を落とし………今度はそのままの姿勢で、言った。

「麻菜実は………結婚なんて、していないんです。」

宿直室の空気が、凍り付く。
「え………いや、しかし………麻菜実さんご本人は、確かに………。」
「ですから、その………非常に、言い難いことなんですが。」
「………………。」
「………麻菜実が、そう思い込んでいる、だけなんです。」
予想だにしなかったその言葉に、望は再び、言葉を失った。

「………まさか………何故、そんな………?」
「話せば、長くなりますが………先生のお耳には、入れておきたくて………。」
男は、そう前置きしてから、事の顛末を語り始める。

11:徒花:前 5/7
07/09/23 16:42:46 0RKpmk06


麻菜実の兄の、話によれば。
1年前まで………麻菜実には、実際に結婚するはずだった相手が、居たのだという。
名前は明かさなかったが、どうやらその彼は、中学校の頃から麻菜実と付き合っていた
恋人だったらしい。両親や兄とも仲良くなり、大草家とは、家族ぐるみの付き合いを
していたのだそうだ。

しかし。その関係は、ある事件をきっかけにして、激変することになる。
麻菜実が………その恋人との間に、新たな命を授かってしまったのだ。

高校生で妊娠、だなんて、最近ではそれほど珍しい話でもないが………しかし、それは
決して、世間一般に認められるような出来事ではなかった。恋人の家族も麻菜実の家族
も、そのことに関しては、2人をこれでもかと言うほど叱り付けたそうだ。
しかし、いくら叱ったところで、麻菜実の置かれた状況は好転しない。冷静になった
両家は、麻菜実の授かったその命について、今後どうしていくかを話し合った。どちら
の家族も、その命の芽を摘み取ってしまうことには、いささかの抵抗があった。しかし
高校生の2人が、赤ん坊1人を養って生きていけるほど世の中は甘くない。
そこで両家は、麻菜実の出産を許し、生まれた子供は2人が家庭を築ける能力を持つ
ようになるまで、協力し合って育てるという結論に到った。その頃、恋人の方は既に
高校を卒業していたが、麻菜実はまだ法律上は結婚が許される歳ではなかった。
その後、恋人は自立する為に必死で勉学に励み、やがて、自ら会社を立ち上げる決意を
するまでに到った。大草家も、それに協力する為、少なからず資金を提供した。
後は、恋人が自立し、妻と子供を養って生きていけるだけの人間に育って麻菜実を迎え
に来てくれるまでの辛抱だ。麻菜実は、自分と恋人の家族に感謝しながら、腹の中に
新たな命を抱き、辛抱強くその時を待った。どこからか噂を聞きつけたクラスメイトに
後ろ指を指される様なこともあったが、しかし、恋人への信頼と自らの子供への愛情
が、麻菜実の心を支えていた。

しかし。悲劇は、突然訪れることになる。
麻菜実の恋人は、あろうことか………起業の為に麻菜実の両親が貸した金を持ったまま、
蒸発してしまったのだ。
何の前触れも無く、連絡1つ寄越さず。家族にすらその行き先を告げず、恋人は………
いや、麻菜実の恋人を名乗っていたその男は、全てを捨てて、逃げ出したのだった。
麻菜実と家族が相手の家族を追及するも、恋人の行方は知れず。やがてはその家族も、
断りも無く逃げるように転居し。後には、茫然自失の麻菜実だけが残された。

全てが眼の前から消え去ったその日の夜、麻菜実は自宅で倒れ、近くの病院へ入院する
ことになった。そのときの衝撃と、おそらく精神的な疲弊も祟ったのだろう………残酷
なことに、麻菜実が宿した新しい命は、1度も外の世界の光を知ることなく、潰えた。
入院中、麻菜実は家族に対しても一言も口をきくことはなく。体力的に回復し、自宅に
戻った後も、長い間自室に引篭もるような生活が続いた。家族もその様子を悼みながら、
しかし掛ける言葉を見つけることが出来ず、無力感と、蒸発した男への憎悪に苛まれ
ながら日々を過ごした。

そして。家族すらも麻菜実の姿を見ないまま、数日が経った、ある日。
意を決して、麻菜実の部屋に向かったのが………麻菜実の、兄だった。
兄には、麻菜実の心の傷の深さを推し測ることなど到底出来はしなかったが、しかし、
そのまま何もせずに麻菜実を放っておくことなど、耐えられなかったのだ。麻菜実に、
立ち直って欲しい。あんな男の為に、この先の人生をこれ以上大きく捻じ曲げて欲しく
ない。その想い1つで、兄は、麻菜実を部屋から連れ出す決心をした。

しかし。
数日の間、麻菜実と家族を隔絶してきたそのドアを開いた先に居た、麻菜実は。
自分を迎えに来た、兄の姿を見て………思わぬことを、口走った。

『ああ………おかえりなさい、「あなた」。』

麻菜実は、自分の、実の兄に向かって。そんな言葉を、放ったのだった。

12:徒花:前 6/7
07/09/23 16:44:02 0RKpmk06


「………そんな、ことが………。」
望は、声を詰まらせた。
「医者からは………麻菜実の心が、自分を護る為に取った行動だと、聞かされました。」
「………つまり、その………精神的なショックの所為で………?」
「はい。耐え難い現実を忘れる為に、記憶を書き換えてしまったのだろう、と………。」
余りに、残酷というか、壮絶というか………とにかく荷が重いその話を聞かされ、望は
しばし、麻菜実の兄と母に掛ける言葉が見つからなかった。
それを察したのか、望の返事を待たずに、兄が続ける。
「その………こんな話をされても、迷惑かとは存じますが………。」
「あ、いえ、そんな。」
「けれど………糸色先生には、どうしても、伝えておきたかったんです。」
「………私には、と言いますと、今までは………?」
「今まで担任してくださった先生には………いえ、他のどの先生方にも、まだ。」
望が、首を傾げる。
「………どうして、私にだけ?」
兄は、ほんの少しだけ言葉を探すために沈黙した後、疲れ切ったような、しかしどこか
安らぎを感じさせる微笑みを浮かべた。彼がこの部屋に来てから笑顔を見せたのは、
そういえば初めてのような気がした。
「今までは、麻菜実の口から学校での話なんて、聞いたことが無かったんです。」
「………………。」
「それが、最近では………よく、話してくれるんです。クラスのこと、先生のこと。」
「………そう、ですか。」
「もしかしたら………麻菜実も、皆さんのお陰で、変わったのかも知れません。」
確かに、変わり者だらけのあのクラスに居れば、変わりもするだろうが。喉まで出掛け
たその言葉を、望はもう1度腹の底に呑み込んだ。
「そう考えたら、どうしても、話しておかなければと思えてきまして………。」
兄が、また、言葉を詰まらせる。その隣で、母は始終黙り込んだままだった。
「………解かりました。有難うございます、心に留めておきます。」
「………はい………。」
そして。望は、最後に尋ねる。
「差し出がましいようですが………これからは、どうなさるおつもりですか?」
「麻菜実も、昔より、精神的に立ち直ってきているのだと思います。ですから………。」
「………………。」

「遠からず………真実を伝えなければ、と。そう、思っています。」

その答えを聞き、望は微笑んだ。
「………そうですか。」
「麻菜実にはまだ、未来があります。私達が、触れるのを怖れていては………ね。」
「うちには、カウンセラーの先生も居ますから。何かあったら、相談してください。」
「………有難うございます。」
兄はそう言って、深々と頭を下げた。天辺が少々薄くなっていて、これは気苦労の所為
なのだろうな、というようなことを、望はぼんやりと考えた。

一通りの話を終えて。望は、2人を来客用の玄関まで見送った。
ひとまず、クラスメイトの面々には麻菜実のことを口外しないことを約束した。それは、
麻菜実が本当に立ち直ったその後に、知らせればいいことだ。変に気遣わせて、生徒達
の関係を壊してしまうようなことがあってはいけない。
挨拶を済ませ、その背中を見送った後。望は、がくり、と肩を落とす。
「………どっと、気疲れしてました………話が、重い………。」
「御疲れ様です、先生。」
「もう、戻っていいの?」
「わぁ!け、気配を消して忍び寄らないで下さい!しかも、小森さんまで!」
いつの間にか後を追っていた2人に狼狽しながら、望はいつもの調子で、ばたばたと
宿直室へ引き返していった。

結局最後まで………望が、いつの間にか学校を去った准に気付くことは、無かった。

13:徒花:前 7/7
07/09/23 16:46:50 0RKpmk06


//////////////////////////////////////


後悔した。
何も、知ろうとしなければよかった。
心の底から、自分の軽率な行動を、呪った。
「(………なんだよ………そんなの………。)」
彼女を捨て、彼女の心を病ませた男への、果てしない憎悪。
何の理由も無く、そんな身勝手な男に人生を狂わされた彼女への、深い憐憫。
そして………。
「(ボクが、知ったところで………どうしようも、ないじゃないか………ッ。)」
絶望的な程の、無力感。
ボクは自分が、彼女にとっては所詮、1人のクラスメイトに過ぎないことを改めて思い
知る。本来ならば知る由も無いはずの、愛しい彼女の悲しい真実を知り………しかし、
何一つとして、起こせる行動などありはしない。一方的に憧れているだけの彼女の過去
に根差した問題に、どうしてボクなんかがしゃしゃり出ていけるものか。
「(ボクは………ボク、なんか………ッ!)」
彼女の日常に干渉する権利も、彼女が信じてきた世界を否定する権利も………ボクには、
彼女を救い得るどんな権利も与えられていない。唯一与えられているのは、彼女が真実
を知り、そして立ち直るその時を、ただ祈りながら待つという権利だけ。
その程度だ。ボクに、そんな大それた資格など、あるはずもないのだ。
「(………くそ………っ………。)」
コンクリートの塀に、拳を叩き付ける。鈍い音が鳴り、痛みが骨にまで響く。

全身を掻き毟るような、焦燥にも似た感情は消えることなく。
ただ、ボクの心の闇の底で、じりじりと燻り続けるのだった。


//////////////////////////////////////


数日後。

麻菜実は、自宅の居間で、見慣れた顔の男と向き合っていた。
テーブルを挟んだその向こう、男の両隣に、自分の両親が控えている。
何故、こんなに沈痛な表情をしているんだろう。数分前、麻菜実は首を傾げた。

そして、今。

「麻菜実。今日はお前に、大切な話をしなくちゃいけない。」
「お前にとっては、とても辛いことかも知れないが………。」
「お前には、真実を知る権利があって、俺達にはそれを伝える義務がある。」
「家族として………いつかは、通らなければいけない、試練なんだ。」
「だから………眼を背けずに、向き合って欲しい。」
「お前なら、きっと受け止められるって………俺達は、信じてる。」
「………『兄さん』が………これから、話すこと。しっかり、聞いてくれ。」

麻菜実の頭の中で、眼の前の男が数分前に放った言葉が、リピートされる。
壊れたビデオデッキのように、同じ言葉と場面が何度も何度も再生される。それは、
いつも決まった所で頭出し繰り返し、その先へ進もうとしない。
まるで………麻菜実の頭が、場面がその先へ進むことを、拒んでいるかのようだった。

やがて。
延々と繰り返されるその映像を見つめ続ける、麻菜実の心の中で。

何かが、ひび割れる音がした。

14:徒花:前
07/09/23 16:54:53 0RKpmk06
(続く)

前述の通り、先生がお相手だとまといを始め他の子が余りに切なかったので、初めて久藤君で書いてみました
とりあえず前編ということだったのに、途中までタイトルに入れ忘れました、絶望した
あと変に引っ張ってごめんなさい

まだ未完のものにお付き合いくださった方々、並びに華麗にスルーしてくださった方々に、御礼申し上げます
礼 多謝 土下座

15:名無しさん@ピンキー
07/09/23 17:49:51 Oe/6o3R8
>>1

>>14
GJ!!
後編も楽しみにしてます

16:名無しさん@ピンキー
07/09/23 19:21:01 XOgCYNkq
>14

久々に続きが楽しみな作品が来た感じ。
楽しみにしてます。

17:名無しさん@ピンキー
07/09/23 19:51:26 UfIxzbYB
そうゆう展開になるとは思わなかった!
予想できないぜ

18:名無しさん@ピンキー
07/09/24 03:57:50 lZMky1os
むずんぱ! 可符香の手が芽留の腕をしっかり掴んだ。
携帯を取り上げられた芽留は抗議の言葉を発することもできない。抗うことさえできず、可符香にされるが
ままとなってしまった。
「大丈夫よ。言葉以外にも心を通わせる方法はたくさんあるのよ」
心の奥まで見抜かされそうな可符香の視線にじっと見つめられ、もう蛇に睨まれた蛙同様、何もすることが
できなかった。
「じー」
可符香の瞳から催眠術に掛かったかのように視線をそらすことができない。
「わかった! こうして欲しいのね」
可符香の手が伸び、いきなり芽留の服の下に差し込まれる。
「こんな大胆なことを私にさせてくれるなんて、照れるなあ」
可符香は終始笑顔だったが、そこに一瞬、今まで見たこともない意地悪な笑みが浮かんだように芽留は感じた。


19:名無しさん@ピンキー
07/09/24 04:40:56 eQlTHVhO
新スレ早々なんてGJ
折角前スレの鬱SSがハッピーエンドで終わってすっきりしたのに
また続きを待ち続ける生活だぜ
だが、それがいい


20:名無しさん@ピンキー
07/09/24 12:36:46 FdSQZE9s
>>14
切ないですなー。GJ。続き期待してます。
>>18
こっちも激しく続き期待なんですがw。
可符香に絡め取られていくめるめるも何だかアリな気がしてきたw。

21:部室でのできごと1
07/09/24 16:20:26 ee4u+TO4
 放課後・・・。
 人気もなくなった校舎の中、茶道部の部室で木津は一人備品の点検や整理を続けていた。
「もう、勝手なことされちゃ困るのよね」
 備品の畳の位置が変わっていたり、什器が使われている跡があったり、最初は誰の仕業
かわからなかったのだが、最近になってやっと小森が使っていることに思い当たったのだ
が、印象と違い気の優しいところもある木津は、どう注意したものか言いあぐねていた。
 「きっちり貸出票でも記入してもらおうかしら」
 今日は部活動は休みの日である。他に何も予定はないし、木津にとっては心の休まる瞬
間でもあった。

 コンコン、ノックの音がした。
 「どうぞ」一体誰かしら? 木津は考えた。
 「おじゃましまーす」
 引き戸をがらりとあけて、ちょっと能天気とさえいえそうな明るい声を上げて入って
きたのは風浦可符香であった。
 「明かりがついていたらと思ったら、やっぱり千里ちゃんだ。熱心ねえ」
 「整理整頓していないとすぐに汚くなっちゃうから」
 「きっちり粘着質だね、千里ちゃん」
 普通ならかなり嫌味な言い方なのだが、可符香の場合あまりに自然にそれをいうので、
どうにも反論のしようがない。
 「そうね」木津は怒るのをあきらめてそう答えた。

22:部室でのできごと2
07/09/24 16:21:01 ee4u+TO4
 「あれ? そういえば千里ちゃんはカラオケ行かなかったの?」
 「え、カラオケ?」そう答えて木津はやっと意味がわかった。今日の昼休み、晴美や
小節さん達が教室で何やら話しをしていたのだが、木津が近づくとちょっと困ったよう
に話題を変えたのだ。
 (私を誘うのが嫌だったんだ・・・)そんなのはなんでもない、と無理に思い込もうと
したが、やはり傷ついた心はごまかせない。
 「あ」
 可符香も自分の問いが引き起こした結果に気づいたのだろう。慌てて視線をそらして
話題を変えた。
 ただ、木津の位置からは見えなかったのだが、可符香の瞳には一瞬邪悪な光が浮かん
で消えた。
 「あたし良かったら、少しここにいたいですけど」可符香が言った。
 「いいわよ、別に。お茶でも飲む?」
 「うん。ありがとう」

 二人分のお茶とお茶菓子を用意し、畳の上にお盆を置いた。
 「うわあ、やっぱり千里ちゃんのお入れたお茶は美味しいな」
 「ありがとう。ま、きっちりお湯の温度まで気を使っているから」
 「こういうのものんびりできていいね」
 木津はあらためて可符香を見つめた。最初の頃は単なる天然ボケキャラなのかな、と
思っていたが、どうもこの子は人の心を手玉に取る才能がある、そんな風に考えるよう
になってきた。
 最近では音無芽留も可符香にすっかりなついてしまっているようだった。いや、単に
私が誰とでも友達になれる彼女に嫉妬しているだけなのかもしれない・・・。
 (どうしてなんだろう・・・? 私もこんな風に脳天気だったら、もっと毎日が楽しい
のかな?)


23:部室でのできごと3
07/09/24 16:21:34 ee4u+TO4
 「千里ちゃんって本当に奇麗な髪の毛をしているね。ちょっと触っていい?」
 「え、でもそっと触ってよ」以前の大惨劇を思い出し、木津は言った。
 可符香は千里の横に移動してくると、髪を手にとり、それを鼻に当てて匂いをかいだ」
 「可符香さん!」
 「千里ちゃんの髪の毛、とってもいい匂い」耳元で囁くように言う。
 「先生が一度、ガムシャン、って言ってたよね。あれ、ひどいと思ったんだ」可符香
はそういったが、「ガムシャン!」と一番嬉々として叫んでいたのが可符香であること
を木津は知らない。
 「うん、あの時はちょっと傷ついちゃった」つい本心を漏らしてしまう。
 「あたしもこんな長い髪にしてみたいなあ」木津の横に座り、なおも顔を寄せてくる
可符香に対し、思わず身を引いた。
 可符香も座りなおし、少ししょんぼらとした表情になって木津を見つめた。
 「千里ちゃんってあんまり私のこと好きじゃないのかな?」
 「え、そんなことないわよ。いつも仲良くしてるじゃない」
 「でもなんか、ときどき避けられているような気がするよ」
 木津はどきっとした。確かに最近可符香に対して苦手意識を持っているのではない
か、という考えを持つようになった。ただ、それをあからさまに示したことなどないは
ずであるが。
 「そんなことないよ、いい友達よ」
 「うれしい! あたしもっとももっといい友達になりたい!」
 そう叫ぶと、可符香が木津に抱きついてきた。木津は驚いたが、それだけでは済ま
ず、勢いに負けて畳の上に倒されてしまう形になった。
 「ちょっと、可符香さん!」木津はあわてて引き離そうとしたが、可符香はぎゅっと
抱きついたまま離れない。
 可符香の髪の襟足が木津の口元に当たるような格好で、可符香はさらに耳元でささや
く。
 「千里ちゃんがいいなら、あたしもっともっと仲良くなりたい」
 「どういう意味?」
 可符香は木津より一回り小柄だが、そこから想像もできないほど力があり、木津は押
さえつけられるような形になってしまっていた。
 「こういう意味です!」
 顔を上げた可符香はにっこり笑うと、木津にキスをした。


24:部室でのできごと4
07/09/24 16:23:16 ee4u+TO4
 最初こそ抵抗したものの、木津はすぐに可符香のされるがままになった。
 可符香の舌が木津の口の中をまさぐるように動き、その奇妙な感覚に木津も我を忘れ
 て応えてしまった。
 次に可符香が服を脱がせに掛かったときには、もう拒否することはできなかった。
 「可符香さん、こんなことしたら、もう・・・」
 「大丈夫だよ、千里ちゃん、まかせておいて」
 可符香は手馴れた様子で木津の服を脱がせていく。
 (もしかして、こういうことに慣れているのかしら・・・?)
 木津は芽留が可符香になついてしまった理由に思い当たった。だがそれを問うことは
できず、可符香の手と舌を使った技の巧みさに、思わず声を上げてしまうほど感じてい
た。
 可符香は献身的ともいえる熱心さで、木津を攻める。
 「千里ちゃんの体ってとってもきれいね」
 木津も可符香の体の感触を楽しんでみた。木津のものとは違い、ずっとふくよかなも
のに感じる。
 「別に・・・お世辞を言わなくてもいいわよ」
 「そんなことないよ」



25:部室でのできごと5
07/09/24 16:23:50 ee4u+TO4
 茶道部の窓の外では、雨どいからがぶら下がったマリアが一部始終を見ていた。
 手にはカメラを持っている。
 「これはいい証拠写真になるナ」
 シャッターを押そうとしたそのとき、ファイダーの中の可符香がマリアの方を向き、
かすかに首を横に振った。
 「ん?」
 意味を図りかねたが、シャッターのボタンから手を離した。

 可符香には自信があった。そんなものに頼らなくても、今木津の心をしっかり自分の
ものにできたのだということを。

おわり


26:名無しさん@ピンキー
07/09/24 19:08:43 kgjVMlaU
…いい加減住み分けってのをした方がいいと思う

27:名無しさん@ピンキー
07/09/24 20:13:33 QzL3Ask2
GJ!
可符香って性的な意味でも女生徒たちを手玉に取っていそうだよね。

28:名無しさん@ピンキー
07/09/24 22:36:16 KWYUgxbe
GJなんだぜ!
ただ、まあこれは百合スレ向きのSSだろうな。
そっちでやった方が喜ばれると思うぜ。一応貼っとく。

【久米田】絶望先生で百合【サンデー】
スレリンク(lesbian板)

29:名無しさん@ピンキー
07/09/24 22:58:13 1ZQP5Cr9
>>14
まといと霧の掛け合いが、それっぽくて上手いと思った
続きも期待してます

30:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:04:45 426auKTs
>>21-25
GJなんだぜ
百合スレでも待ってるぜ

31:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:16:41 J61j7+VL
>>28
その誘導が必要かどうか疑問だと思うんだ。
明白な板違いならともかく。

32:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:18:26 XmD9KwzJ
アニメ見ててこんなネタが浮かんだ。

千里が大掃除に望の家(もしくは宿直室)にやって来る。
またいるかいらないか微妙なモノ(望にとっては大切なモノ)が次々捨てられる。
そんな中、紐を通した50円玉(五円玉のお守りみたいなもの)を見つける。
必死にそれを取り返そうとする望。一応お金なので捨てられず返され事なきを得る。
それがとても大切なのか理由を問いただす千里。だけど望は追求を頑なに拒み、口を割らない。
聞き出せなかった千里はイライラしながら他の微妙なモノを手当たり次第捨ててゆき
望の絶叫が響きわたる。その光景を見ていた交にも新たなトラウマが出来てしまった。

後日、千里が緊急連絡網でこの件を生徒全員に回す。
何故その50円玉をそんなに大事にしているのか?
2のへの生徒が一つの50円玉を巡って起こるドタバタオールキャラコメディ。

でも、書きません。

33:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:21:20 XmD9KwzJ
>>31
向こうでならその分野のを目当てにしている人ばかりだから喜ばれるけど
こちらではそうとは限らないって事だろ?
あちら側もpinkちゃんねるの板だし、そういう部類の小説をいくつか掲載しているし。

34:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:22:36 1e7B5ENc
一ヶ月後、そこには大風呂敷をたためずに絶望する>>32の姿が

35:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:24:42 1E/fG1kr
おまいらまず前スレを埋めようぜ

36:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:38:13 3hTiD5oB
>>32
そこは書いてくれよwwww
コメディは大好物なんだぜ。

37:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:59:07 Q88ORIU2
自分で書きもしないコメディのプロットを書き込むのはOKで、他人には偉そうに誘導する神経は
わからん。
せめて誰か書いてよ、と依頼するのが筋じゃないか?
おまけにそのプロット、このスレに合っているのか?

38:名無しさん@ピンキー
07/09/25 01:02:57 3hTiD5oB
>>37
まあ、とりあえず落ち着くんだ。
議論でスレを消費してちゃ職人様が来辛くなるじゃないか。

せっかく、このスレ始まって以来と言っても過言じゃないぐらいの豊作リッチ時代が到来してるんだ。
少々気に入らないことがあっても、大らかな気持ちで居ようぜ。

39:名無しさん@ピンキー
07/09/25 05:12:43 XmD9KwzJ
>>37
一言だけ言わせて貰うけど、俺が誘導した覚えはない。
ただ書き込んだ後>>31にそういう疑問があったから答えただけ。

まぁ、その分野のスレがあるなら、そっちへ行ってもらった方が
スレの容量を少し軽く出来るとは思っているけど。

40:名無しさん@ピンキー
07/09/25 07:49:34 YEP0Cj8Z
ここの住人が百合好きばっかだと思うなよ!

41:名無しさん@ピンキー
07/09/25 09:49:02 53H7urc3
俺はうんこの付いたパフェの次に百合が嫌いだ。

42:名無しさん@ピンキー
07/09/25 10:14:52 R2T8VaiC
突然ですが長編SS投下します。
携帯メモ帳がベースなのでブツ切り感があるかも知れません。
百合じゃないですよw

43:宿直室にて①
07/09/25 10:18:13 R2T8VaiC
「先生遅いね」
ここは鈴木商店高校宿直室。
今現在、ここに寝泊りしている教師の姿はなく布団を羽織った色白の少女と和装の少女の二人の姿があるだけだった。
「え?うん、そうね」
和装の少女常月まといは少し驚いたようにして答えた。
本来ならここに住んでいる教師と行動を共にしているのだが毎度の騒ぎで見失ってしまったのだ。
話し掛けてくるなんて滅多に無いのに。
「ねぇ…」
色白の少女、小森霧は押し入れから這い出し話し掛けてくる。
「なによ…」
まといは彼女のことがあまり好きではなかった。

44:宿直室にて②
07/09/25 10:21:32 R2T8VaiC
積極的にアピールをかけてくるわけでもない、それなのに教師の好みにあっているからなのかまんざらでもなさそうな態度を教師はとるのである。
それが気にくわなかった。
霧がつづける。

「まといちゃんは…したことある?」
「なにをよ」
「その先生と…」
霧の言いたいことはわかる。
まといの表情が強り、それでも冷静を装い答える。
「まだ、よ。何でそんなこと聞くの?」
イライラが募る。
「みちゃったの」
まといの体に緊張が走る。「何を」
冷静に…受け答える。
「先生とあびるちゃんが、その、えっと、ここで…」
まといが冷静な表情のまま振り返り霧に答える。
「あなたもみていたのね」

45:宿直室にて③
07/09/25 10:24:21 R2T8VaiC
霧は少し驚いた顔をして聞き返す。
「知って、たの?」
当然だった。何せ先生の後を常に付きまとっているのだから。
「ええ、それであなたは何を言いたいのよ」
まといの語気が強まる
「これからどうしたらいいのかわからないの、私、先生のこと好きだけど、でもわからなくなっちゃって、まといちゃんなら私に近いからなにかわかるかなって…」
そこまで言ったところで霧の体は畳の上に押し倒された。
顔のすぐ上にはまといの顔があった。

46:宿直室にて④
07/09/25 10:27:51 R2T8VaiC
まといの顔は紅潮していた。
霧の言葉を遮り叫ぶ。
「近い!?私とあなたが?何を言っているのよ!あなたは!」
興奮状態のまままといは続ける
「私より…あなたの方が先生は好きだわ!色白で、ひかえめで、一緒にいて気に掛けてもらえて!私なんかずっと一緒にいるのにいつも『いたんですか』の一言だけなのよ!」
そこまで言ってまといの言葉が詰まる。
「気に掛けてもらってなんてないよ」
霧が悲しそうな表情で言う。
「それよりずっと一緒にいられるまといちゃんのほうが羨ましいよ。私、引きこもりだから」
沈黙が流れる…
二人はいつのまにか涙を流していた。

47:宿直室にて⑤
07/09/25 10:30:39 R2T8VaiC
二人はお互いをライバル視しながらもどこかで認め合っていた。
この娘になら先生をとられてもいいと。
でも現実は違った。
小森霧でも、常月まといでも、木津千里でも、三珠真夜でもなく、小節あびるを教師は選んだのだから。
二人の涙は止まることなく流れ続けていた。


ガラッ。
不意に部屋の戸が開く、そこには件の教師、絶望先生こと糸色望が立っていた。

48:42
07/09/25 10:33:45 R2T8VaiC
とりあえず書きためているのはここまでです。
後半は午後には上がるかと思います。
携帯は容量が少ないからいけない…


ここが勝負の分かれ目ですw

49:名無しさん@ピンキー
07/09/25 11:34:57 pofkEUVx
このスレには藤吉さんがたくさんいるので百合は他の板でやってくれとのことです

50:42
07/09/25 11:41:43 R2T8VaiC
中編投下です。
エロいといいなぁ。

51:宿直室にて⑥
07/09/25 11:50:23 R2T8VaiC
こ、これはどういうことなんでしょう。
二人の少女が組み合っている。しかも泣きながら。
思わず望は叫ぶ!
「絶望した!空気を読めずにオフエアを堂々とオンエアした作者に絶望した!」
そんな望の絶叫を気にすることもなく二人は潤んだ目で望を見つめる。
こ、これは厄介なことがはじまる予感がしますよ。
この事態をオフエアにするべく望は部屋を後にしようとする。

と、いきなり強い力で引きずり倒されたかと思うと少女達が望の体に覆いかぶさってきた。
押し倒された形になり望は動揺する。
「あの小森さん、常月さん…」
「先生!私じゃダメなんですか!?」
望の動揺は増してきていた。
「え、と、いったい何のことでしょう?」
まといが問い詰める
「隠さないでください!私たち見たんです!あびるちゃんと先生がここで…その、してたのを!」
「先生、あびるちゃんが好きなの?」
霧が悲しそうな顔で問い掛ける。
「え、私が小節さんと?な、なんのことでしょう」
「しらばっくれないでください!」
二人の声がステレオみたいに重なる。
望には本当に心当たりがなかった。
二人は一体何を言って…そこで望は自分の体の異変に気づく、ある一点が熱い。
絶棒が自分の意志に反し、大きくなってきているのだ。

52:宿直室にて⑦
07/09/25 11:55:21 R2T8VaiC
うら若き乙女の身体が密着してきているのだ。
一般的な男性ならばそうならないことの方がおかしいのである。
その異変に先に気づいたのは霧だった。
「先生…」
霧の顔が紅く染まる。
まとあもそれに気づいた。
眉をあげ、何かを決意した表情になる。
「先生、私じゃダメなんですか…」
言いながらまといの手が絶棒をやさしく撫でる。
「ちょ、なにを…常月さんダメとかじゃなくて私とあなたは教師と生徒…」
しゅるっ。
布擦れの音がする。
その方向に目をやると霧が望の袴を脱がしにかかっていた。
「せん…せぇ…」
その顔は耳まで真っ赤だ
「小森さんまで…」

『ぴちゃ…』卑猥な音が宿直室に響く。
その絶棒はむき出しにされその根元には二人の少女の顔がある。
「先生…」
まといが切なそうな表情を浮かべ絶棒を舐める

『ずじゅっ…じゅるるるっ』
その白く美しい顔からは想像もできない陰猥な音がなる。
霧が睾丸を舐め、吸いあげていた。
「うっ、二人ともやめ…」
「だめだよ。せ~んせ。」
霧がいつもと同じトーンで答える。
しかしその表情はとても卑猥で同一人物とは思えないくらいだった。
「もう…とまりませんよ」
まといが言葉を繋ぐ。
「うう…」
望の目には半ば諦めの色が漂っていた。

53:宿直室にて⑧
07/09/25 12:13:40 R2T8VaiC
まといの手が絶棒を支え、その小さな口でくわえこむ。
『んむっ…んっ、んんっ』
じゅぷ、じゅぷ、といやらしい音が聞こえる。
「くうっ!」ふと左の乳首に生温かい感触が伝わる。
霧が望の身体を這い上り乳首を舐めていた。
「せんせぇ…」
『ちゅぷっ、ちゅっ、ちゅ』
「くうぁあ…」
望は二ヶ所を同時に攻められ、とてつもない快感に身を寄せていた。
ふとその快感の波が止む。
二人の少女はいつのまにか全裸になり望を見つめていた。
すると霧が絶棒に近付き…
『むにゅうっ』
生温かい質感が絶棒を包み込んだ。
「せんせぇ、気持ちいい?」
『にちゃっ、ぱふん、にちゃ…』
胸で絶棒に刺激を与えていく。
ああこれが『ぱいずり』というもの…じゃない何を考えているんですか!私は!
「小森さんやめ…んんっ」
まといが望の口をふさぐ、舌が望の唇をこじ開け侵入してくる。
『んむ、ぴちゃ、れろれろっ』
もうどうなっても知りません…もはや望はされるがままになっていた。

『ねちゃ、ぱふ、ぬちゃ』霧のぱいずり。
『ちゅ、ちゅっ、ちゅるるっ』
まといはいつのまにか右の乳首を攻めていた。
とめどなくつづく二人の愛撫に望は絶頂を迎えようとしていた。

「うっ!」絶棒から勢い良く精液が吐き出される
「うぁ、あつうぃ…」
霧の顔に、胸に、それは勢い良く浴びせかけられた。
「これが先生の…」
『ぴちゃ…』
まといが霧の胸についた精液を舐めとる。
「あっ…」
状況はかなり違うが、二人は望が部屋に入ってきた時と同じ状態になった。

と、望が立ち上がり
「もはやここまでやってしまっては後戻りはできなさそうですね。二人の想いに答えることはできませんが………慰めることはできます。それでよろしいですか?」
望は一度放出したことで冷静さを取り戻していた。
「はい…」
「うん…いいよ…」
二人は望の提案を受け入れた。

54:42
07/09/25 12:16:32 R2T8VaiC
中編終了です。
いよいよラストスパート。

某モード中にメニューを開くすべを覚えたので無駄がなくなりました。
メモ帳の容量は変わらないがな!w

55:名無しさん@ピンキー
07/09/25 12:42:20 2OjyKm1m
いいね、いいねー。
3P、望受け、ドキドキ。ラスト期待。

56:宿直室にて
07/09/25 13:50:18 R2T8VaiC
「では、いきますよ」
望が耳元で囁く
「う、うん、いいよ…せんせぃ…きて」
霧がか細い声で答える。
霧のそこは今までの行為により十分に濡れていた。
『ずぷっ』
「うぁ…」
望は腰を進める
『ずっ、ぷちぃっ』
「ひぃ…痛…ああっ」
「大丈夫ですか」
望が心配そうに聞く
「大…丈夫…先生のだもん…う…」
望はさらに腰を進めようとする
と、何か突き刺すような視線を感じた。
まといである。
彼女は切なそうにこちらを見ていた。
望は少し苦笑すると指をまといのそこに突き入れた。『ずぷんっ』
「ひあんっ」
まといが喘ぐ
望が耳元で囁く
「もう少しまっててくださいね」
まといの顔がさらに紅潮する。
『ずぷっずちゅっ』
「ああっせんせぇ!いいよぉ…」
霧が色白の顔を真っ赤に染め、喘ぐ。
「いつもはひかえめなあなたのそんな表情も先生好きですよ。ひいきしたくなります」
「せんせぃ…あたしもす、き、ぃ」
霧はとろけたような表情になり、望はその表情に快感を覚える。
不意に絶棒を引きぬく望。
「ぇうっ…?」
強ばっていた霧の身体が弛緩する
「ふぁあ…」
「おまたせしました」
絶棒をまといのそれにあてがう。
「先生…」
『ずぷぅっ』
絶棒を一気に突き入れる!「あぎゃっ!せんせ…あぁっ…先生さっきまでと何か…性格が…ちが、っう!」
「一度開き直った私は積極的なのですよ。それにいずれは私と心中してくれるのでしょう?心中するのであればある程度の積極性もいりますよ」
よくわからない理論だが今のまといにはそんなことを考える余裕もなかった
「せっ…せんせ…はっ…はぁ…いぃっ」
『ずん、ずんっ』
「先生激しっ、あっ、もう、だめぇっ!」
まといの下にいる霧もすかさず差し入れられた望の指に感じていた。
「せんせい、あたしもっ、もう…」
「あっ、あっ、あっ、あ…いっ、いくうぅっっっ!」
二人の絶頂に達した声が響く。
二人の身体から力が抜けていく。
こうして宿直室の情事は終わった。

57:宿直室にて⑩
07/09/25 13:53:52 R2T8VaiC
望の両腕を枕にして二人の少女が気持ち良さそうに眠っている。
「たまにはこういうこともわるくないですね」
望の口から珍しくポジティブな言葉が紡がれる
「ディープラブも…たまには…いい…です…かね」
とても清々しい気分に身をまかせ望はねむりについた。
こうして宿直室の情事は終わった。




宿直室から光が漏れている。
光の先には愛しの教師と二人の女生徒。
きっちりと分けられた髪、その髪がかかる肩を震わせ少女は呟いた。


「先生…」


THE END…?

58:42より あとがき?
07/09/25 14:00:41 R2T8VaiC
真昼間から半端なエロ小説でスイマセン。

宿直室にて、これにて完結です。
主なあらすじを決めて妄想のままに書き上げました。
色々伏線を張ってしまいましたが。回収するかどうかはスレの流れに任せたいと思いますw


59:名無しさん@ピンキー
07/09/25 16:40:27 xlyWB+Cb
>>43-47>>51-57 GJでした。










ところで、もちろん続きますよね?

60:42
07/09/25 17:03:35 R2T8VaiC
携帯だと結構、粗がありますね。ミスをいくつか見つけて軽く凹んでます。


続きですが、半日かけて書いちゃいましたw
休みの日になにやってるんだろう…

さて、連投していいものかどうか…


61:名無しさん@ピンキー
07/09/25 17:08:46 CUYdmDXQ
>>60
携帯神42氏 気にしないでいいと思い。

・・・ところで、携帯からも連投規制ってあるのでしょうか?

62:42
07/09/25 17:27:21 R2T8VaiC
携帯42です。
続き投下します。
携帯のメモ帳どころかスケジュール機能まで原稿用紙にしてしまいました。
スレ汚しかもですがどうぞ。


>>61
今のところはないですねー

63:放課後、教室で①
07/09/25 17:33:07 R2T8VaiC
「はぁ…」
きっちりと分けられた長髪を微かに揺らし木津千里はため息を吐いた。
昨夜、宿直室で覗いてしまった教師の情事。
覗くつもりはなかったただ教師にきちっとしてほしくて宿直室に婚姻届を渡しにきただけなのに…
「はぁ…」
再びため息を吐く。

がたんっ
不意に前の席で帰り支度をしていた少女が向き直り千里に問い掛ける
「もしかして私、邪魔ですか?」
「え、え?」
少女は続ける
「考え事をしている木津さんの視界に私ごときが入ってしまってすいません!すいません!」
「え、あ」
「私邪魔にならないように帰ります」
「待って!」
千里は少女の腕をつかみひきとめた
「相談が、あるの」
「え?」
意外な一言に少女、加賀愛は少し驚いたものの、わたしでよければ、と相談にのることにした。

「愛ちゃんはその…好きな人とかいる?」
「え、えっと…」
愛は狼狽する
「愛ちゃん?」
「木津さん、その、スイマセン」
愛は焦っていた。気づかれてしまったのか、と。
千里はただ「きっちりする以外に好きな人に想いを伝える方法」を相談したかったのだが愛の狼狽ぶりから一つの結論に行き着く
「愛ちゃんまさか…」

「すいません!わたしなんかが、その、糸色先生を好きになってしまって!」



64:放課後、教室で②
07/09/25 17:37:39 R2T8VaiC
「そうなの…」
また悩みの種が増えてしまった。
愛ちゃんはひたすら謝り続けている。
その姿に千里は苛立ちを覚えたが相談にのってくれた手前、怒るに怒れなかった。
ふと、ある考えが千里によぎる、そして愛にこう切り出した。
「愛ちゃん先生のこと好き?」
愛は戸惑いながらも答える
「はい」
「Hしたいくらい?」
愛の表情が固まるその発言自体にも驚いたが発言者があの千里というのが驚きの根幹だった。
「あの、それはどういう…?」
「私、こんな性格だけどいざとなったら踏み込めなくて…だからいつも暴走したふりをしてごまかしているの…」
衝撃の事実…そんな事情があったとは。
愛が驚愕する。
「でもきっちりした性格はなおせないし、だから…」
愛が息を呑む


「二人一緒にきっちり先生と関係を持ちましょう!」


65:放課後、教室で③
07/09/25 17:46:13 R2T8VaiC
「ええええーっ」
正気なのだろうか?
いやもう正気ではないのかもしれない。
きっちり等分できないからといってショートケーキジュースを作ってしまう千里のことだからこの提案は暴走の域なのかも…そう思案していると千里が切なそうな顔をして呟いた。
「一人じゃ…不安なの…」
愛は理解した。
確かに彼女は時に常軌を逸した行動をとってしまう時がある。
それにより近づきがたいオーラも自然発生していたのだが、それは気恥ずかしさの裏返しなのである。
しかしそれを続ける限りその悩みは解消されることはない…
愛は決意を固めた
「いいですよ…」
「本当にいいの…?」
千里が聞き返す。
今まで見たことのないような表情で。
「はい…」
「ありがとう!愛ちゃん!!」
「でも…」

「あなたのためだけにするんじゃないんだからね!」
「愛ちゃん…」
「誤解しないでよね!」
愛が強い想いを持って千里に答える。
「本当にありがとう」
千里は小さな声でそう呟いた。


次の瞬間教室のドアが開く
「何か声が聞こえると思ったらあなた達でしたか下校時刻はとっくに過ぎてますよ」
その男の名は糸色望。
几帳面・粘着質少女と加害妄想少女の忘れられぬ一夜がはじまろうとしていた。

66:42
07/09/25 17:49:06 R2T8VaiC
とりあえず、前半をあげました。

後半は推敲、修正が終わりしだい投下します。



67:前スレ851
07/09/25 18:41:37 FvPzu3n5
21はチリハルを構想していたのに、全然別の話を思いついてしまった結果だったのですが、
そもそもこのジャンル自体ここでは歓迎されてないみたいですね。すみません。
出来上がったのはありますが、読み返してみてもなんか特に出来がヒドイので投稿はやめ
ておきます

代わりといってはなんですが、木津千里27歳があまりに暗い感じがしたので、別の未来を
妄想した結果を投下します。
エロなし、オチなし、意味なしです。興味ない方はスルーでお願いします。

68:教育実習1
07/09/25 18:42:20 FvPzu3n5
 「はい、みなさん、ちょっと静かにしてください。先週お話したとおり今日から2週
間、教育実習の先生と一緒に授業することになります。それではまずみなさんに挨拶を
お願いできますか?」一年ろ組の教室、いつもの月曜の朝と同じように、糸式望は大声
で教室の生徒達に話を始めた。
 教室の入り口の近くには、地味目のワンピースに身を包んだ教育実習生の女性が立っ
ている。望に促されて教卓に上がり、一呼吸置いてから口を開いた。
 「みなさん、始めまして。木津千里といいます。今日からこのクラスで、糸色先生、
そしてみなさんと一緒に勉強することになりました。いろいろ至らないところが多いと
思いますが、一生懸命頑張りますので、何かありましたら気楽に話しかけて下さいね」
 そう言うと黒板に大きく「木津千里」と書いた。

 教室の後ろの方からは、男子生徒たちの「結構可愛いじゃん」という小声だが無遠慮
な内容のおしゃべりが聞こえてくる。
 
 (木津さんが、先生になるんですね・・・)望ははっきりとはしていないが、やや苦笑
したといった感じの面持ちで木津の挨拶を聞いていた。

69:教育実習2
07/09/25 18:43:23 FvPzu3n5
 木津が教育実習に来ることを知ったのは、つい一週間ほど前のことである。実のとこ
ろ、教育実習生を受け入れなければならないことはもっと前から通知で知らされていた
のだが、、名前を確認することすらしていなかったので、通知に木津の名前が載ってい
るのに気づいたときには相当驚くことになった。
 木津が新宿区の小石川区との境にある有名私立大学の文学部に進学したことは、自分
が進路指導を担当したこともあり、もちろん知ってはいたのだが、卒業後は年賀状のや
り取りがあるくらいで、まさか教職に進もうとしているなどとは思ってもみなかったの
だ。

 (私を驚かせようとしたんでしょうか?)教育実習可能なら母校に来ることが優先さ
れるため、糸色のクラスに来ることも可能性としては十分考えられる。
 (しかしそれでも偶然ですよね・・・)


70:教育実習3
07/09/25 18:43:54 FvPzu3n5
 木津の挨拶が終わると、1日目の予定の通り、教室の後ろで授業を見学することにな
った。
 「はい、では授業を始めます。教科書は・・・148ページですね。その日、玉川上水を水
源とする地域で、水道水を飲むのは嫌だった、その心理を想像してみましょう、という
問題です」
 その国語の授業の最中、視野の隅で熱心に木津がメモを取っている姿が見える。いつ
になく緊張して授業をすることになってしまった。
 (昔なら、私が脱線するたびに、木津さんが注意してくれたものですね。私も昔ほど
は脱線しなくなりました。私がつまらない大人になったのか、あのクラスが特別だった
のかどっちでしょうね?)

                 * * *

 放課後、職員室で今日の授業の内容について、木津がまとめたレポートを元に、質問
や指導を行った。木津のまとめた内容はさすがにしっかりしており、望は素直に関心し
た。
説明も一段落がつき、木津も少し気が緩んだ感じとなった。

 「まさか私のところに教育実習にくるとは思いませんでした」
 「私も驚きましたよ、先生。この学校に来ることになるのは知っていましたけど」
 「教え子で教職に付いたものはいるのですが、教育実習に来たというのは初めてです
 ねえ」
 「そうなんですか? ところで私どうですか? 昔と比べて。それとも、私のことな
 んて忘れていたとか?」
「まさか、木津さんのことは忘れようがないですよ。まあ、遠慮なしではっきり言わせ
 てもらうと・・・ずいぶん丸くなりましたね」
 「丸く・・・ですか。私そんなにきつかったですか?」
 「はい、正直教師扱いされていなかったと思います」
 「そんなことはないですけど」望の言葉を聞いて木津は笑い出した。
 「木津さん、時間があるなら、帰りにお茶でも飲んでいきましょうか。ちょっと用事
 をすませる間待っていてもらえるなら」
 「はい、先生がよろしければ」
 望が片づけをしたり、明日の教材の準備をしている間、木津は職員室の中で、甚六先
生たちに挨拶をしている。昔のことを話しているのだろうか、時折大きな声で笑ったり
するのが聞こえる。とても楽しそうだ。
 三十分ほどが経ち、一緒に校門を出た。


71:教育実習4
07/09/25 18:46:01 FvPzu3n5
 「智恵先生がお辞めになったのは残念ですね。私もいろいろ相談にのってもらってい
 たし」歩きながら木津が話しかけた。
「私には相談なんか一度もしてくれたことないですよね、そういえば」望は少し拗ねた
ような感じで言った。
 「変わらないですねえ、先生。智恵先生が結婚したときは残念でしたか?」
 「木津さんもそういう意地悪なところは変わってませんよ」

 学校の近くの古い喫茶店に入った。木津が生徒の頃には、先生に会う可能性もあった
ので、あまり行かなかった場所であるが、数回晴美と一緒に来たことがあるので見覚え
がある。望も木津もコーヒーを注文した。

 「木津さんはどうして先生になろうと考えたんですか?」
 「ええと、そうですねえ・・・やっぱり糸式先生の影響だと思います」
 「別にお世辞を言う必要ないですよ。教育実習の評価はちゃんと書いてあげますから」
 「いや、本当です。大学2年までは特に何か考えていなかったんですけど、私が何を
 やりたいか考えたら、あの頃のことを思い出して・・・あんな楽しい思い出をみんなに
 作ってあげるような仕事がいいなあ、と思い始めて・・・。」
 「そんなに楽しかったですか? あなたが一番文句を言っていたと思いますよ。授業
 の内容については特に」
 「確かにそうでしたね・・・。あの頃はすみませんでした」
 思ったより真面目な顔をして木津が謝ったので、望は少し慌てた。
 「いや、そんな謝ることではないですよ・・・考えてみると私も木津さんにはいろいろ
 と挑発のようなことをしていたようです。」
 「ええ、それは感じていました。ずいぶんからかわれはしたな、と」
 「じゃあ、私も謝っておきます。ごめんなさい。もう許してくれますよね」
 「はい」
 二人は声を上げて笑った。


72:教育実習5
07/09/25 18:47:00 FvPzu3n5
 「先生はまだ宿直室に寝泊りしているんですか?」
 「まさか。さすがに新しく家を借りていますよ」
 「交君は?」
 「交は親と一緒に地元に帰ってます。もう小学4年生ですからね」
 「それじゃあご実家でやっとお兄さん夫婦と暮らしているわけですね。良かったで
 すね」

 一時間ほど喋ったあと、二人は喫茶店を後にした。
 都電の駅が近づき、また明日、と別れの挨拶をしたあと、少し迷ってから木津がぽつ
んと言った。
 「先生・・・結婚は・・・まだ考えてないんですか?」
 「毎年見合いの話はありますけど」
 「そうなんだ。じゃあ、私にもまだチャンスがあるかな?」
 笑いながら、声だけは努めて真面目に、望は言った。
 「木津さん、私はちゃんとした社会人でないと結婚の対象としては考えませんよ。そ
 ういう妄想は教育実習が終わって無事に教員になれてから考えたらどうですか?」
 「そうですね。」
 「最近は教師も狭き門です。こんな楽な仕事そうそう空きがでるもんじゃありません
 からね。教育実習が終わったぐらいで安心しちゃだめですよ」
 「はい、私も絶望先生のような立派な先生になれるようがんばります!」
 少しふざけてそう言うと、木津は改札をこえて駅の中に消えていった。
 それを見ながら望は、自分が教師になってよかったと思っている事に気づいた。
 (木津さんたちのおかげで、私も昔ほど絶望しなくて済むようになったのかもしれま
 せんね・・・)
 そんなことを考えながら、望は自宅に向かって歩き出した。

おわり

73:名無しさん@ピンキー
07/09/25 18:54:32 BN8Eipc7
投下ラッシュktkr

74:42
07/09/25 18:58:35 R2T8VaiC
後半いきます。

75:放課後、教室で④
07/09/25 19:05:38 R2T8VaiC
あっという間だった。
千里により望はロープで縛り上げられ身動きの取れない状態になっていた。
「これは何の冗談ですかあぁぁぁ!」
「冗談じゃないですよ」
千里が冷静に答える。
「絶望した!首吊り用のロープで身体を縛られるなんて用途以外の使用法に絶望した!」
「先生」
千里が話し掛ける。
その身体は心なしか震えている。
「は、はい…」
「いまから先生を襲います」
「え?」
「すいません!先生襲われてください」
「加賀さんまで!ダメですよ私たちは教師と…」
「常月さん、小森さん…」
!!
二人の名前を出されると望は硬直した。
「木津さん…まさか…」
「そういうことです私にもきっちりとお願いします」
一連のやり取りは愛にはよくわからなかったが千里の震える身体に気づくとそっと手をそえ、「大丈夫です。私もいますよ」と囁く。
千里が小声で返す。
「ありがとう愛ちゃん」身体の震えは止まっていた。身動きの取れない望から絶棒がむき出しになる。
まじまじとそれを見つめる千里と愛。
そして…絶棒を勃たたせるために二人は愛撫をはじめる事にした。
服を脱ぎ一糸纏わぬ姿になる二人、若く瑞々しい身体か望に密着する。
それだけで絶棒は膨張をはじめていた…

76:放課後、教室で⑤
07/09/25 19:11:32 R2T8VaiC
『ん…ふぅ…っ』
千里の唇が触れる。
その真下では愛が望の肌に小さくキスをしている
『ちゅ…っちゅっ』
昨日の今日であったが望の身体はそのたどたどしい愛撫に素直に反応した
「あ…」
千里が呟くと同時に大きく屈む
「んぁ…」
そしてそのまま絶棒をくわえこんだ。
『んぐ、ぅん、んぐぅう』千里の口内で絶棒が湿っていく。
「くぅ…んむ!?」
快感に身を委ねると不意に口を塞がれた。
同時に舌が入ってくる。愛である。温かい舌の愛撫に身を任せる望はもうどうにでもなれ、と思っていた。
絶棒は勢い良くそそり立っていた。
そしてそれに千里が自分の秘所を当てがった「先生、多少強引ですが…よろしくお願いします」
ぐっと力を込める。
「木津さん、彼女達にも言いましたが私はあなた達の想いには答えられません、それでもいいんですか…?」
千里の動きが止まる。
「かまいません。ただこれだけは伝えさせてください。あのことは偶然だったかもしれない…だけど…私、先生が好きです…」
「木津さん…」
「そしてこの娘も…」
「先生…」
「加賀さん…」
望は複雑な気持ちになった。恥の多い人生を送ってきた私に何故これほどまでの好意をよせてくれるのか、しかしその想いは紛れもなく本物である。そしてこの純粋な想いには答えなければいけないのだろう。


77:放課後、教室で⑥
07/09/25 19:19:05 R2T8VaiC
『ぐぐっ…』
「あはぁ…っ」
千里が腰を沈めていく。
その時だった。
千里の足がバランスを崩し、くの字に折れる。
その反動で一気に奥まで貫かれる千里。
『ずぷぅっ…ぶち、ぷち、ぶちぃっ!』
「あぐ、きゃぁあぁぁーーー」

絶叫。

千里の身体が大きく仰け反る
「木津さん!」
望は急いで絶棒を引きぬこうとする。
しかし千里の手がそれを拒んだ。
「抜か…ない…で」
「しかし!」
「こ…んな痛み、今まで…私が先…生やみんなにしてきた事に比べれば…なんてことない」
千里の口調か強まる。
「先生…お願い…します」
望は静かに頷いた。
痛みが引いてきた千里はゆっくりと動きだす。
『じゅぶっ、じゅっ』
「先…生気持ちい…い?」「ええ、とっても」
「ホワイト…ライじゃ」
「ありませんよ。本心です」
「嬉…しい」
今にも泣きだしそうな笑顔の千里。
その表情に望は興奮を覚える。
「木津さんっ!」
「先生、私、もう、あっ、あっ」
千里も初めてながら絶頂に向かいはじめていた。
『ずん、ずんっ、ずん』
「先生、せんせぃ…あっ、ああああああああーっ」
木津は絶頂に達した。
望はなんとか耐え切っていた。
「さすがに中はまずいですからね…」
ほぼ気絶状態の千里から絶棒を引きぬき千里を抱き抱える。

78:放課後、教室で⑦
07/09/25 19:25:57 R2T8VaiC
「ふう」
千里を抱え一息吐く望。
「おぅっ」
突然絶棒に生温かい感触が感じられた。
「加賀さん?」
「んむぅ」
望が達していないのを感じ取ったのか口での奉仕をはじめたのである。
『じゅっ、ちろっ、れろろっ、ぺちゃ』
初々しいフェラであったが優しさを感じることができた。
「…本来こういう状況で生徒に言う言葉ではないのですがありがとうごさいます加賀さん」
愛は絶棒をくわえたまま何かを訴えてはじめた。
『ふぇ、ふぇつにふぇんふぇいの、ふぁめぷぁんふぁにゃ、ふぁいんふぁふぁふぁね!』
「うぉう!」
何を伝えようとしたのかはわからないがその舌の絶妙な動きが望の絶棒を刺激した。
「うっ!」
愛の口内に精液が思い切り注ぎ込まれた。

79:放課後、教室で⑧
07/09/25 19:33:53 R2T8VaiC
「はぁ…はぁ…」
「すいません加賀さん」
「いえ、私こそ…」
加賀の加害妄想が発動しようとしたその時。
コツ…コツ…
廊下の方から誰かの歩いてくる音が聞こえきた。
「え!」
「まだ校内に誰かいるんですか?」
狼狽する望と愛。
「逃げるわよ愛ちゃん!」
いつのまにか復活していた千里が愛の手を掴む
「え、でも、制服…」
「あとから取りにくればいいから早く下着つけて!」
いそいそと下着をつけ二人で先生の羽織を羽織る。
「先生!羽織をお借りしますっ、宿直室までダッシュよ、愛ちゃん!」
「は、はいっ!」
「ちょっと!」
焦る望を置いて二人は一目散に逃げていった。


「だれかいるのー?」
教室外のドアから顔を出したのは奈美だった。
「ひ、日塔さん」
「あ、先生何やっ…て…」
椅子に縛られ上半身裸の上、絶棒丸出しの担任教師。
フロアにはみたことのない液体が付着し、止めとばかりに教師の周りに散乱する女子生徒の制服。
「ひ、日塔さんこれはですね…」
青ざめた奈美が絶叫する
「せ、先生の…変態ーーーーーっ!」
奈美はもの凄い速さで逃げていった。
「違うんですーーーーっ」
望は叫んだ、そして大きく息を吸い込む。


「絶望した!明日は教壇には立てないであろう我が身に絶望した!」



THE END…?



80:42
07/09/25 19:38:12 R2T8VaiC
放課後、教室で
完結です。

前作とスタイルが似たような感じですが芸風ということでお許しをw



81:名無しさん@ピンキー
07/09/25 19:43:50 35BH9I/C
GJ!!
得ろ過ぎるぜアンタ

>>72
教師は楽な仕事じゃないぜ!
生徒が知らないだけで実際働いている時間はすごく長いんだぜ
俺なんか自給にすると200ぐらいなんだぜ

82:名無しさん@ピンキー
07/09/25 19:44:07 xlyWB+Cb
42さん、連投おつかれさまです。木津&加賀編もGJでした。








あの、もしかして、続編があったりしませんよね?

83:名無しさん@ピンキー
07/09/25 19:56:49 F+26nBaZ
>>42氏GJであります。
次回作ないし続編があれば全裸待機でお待ちしとります。

結局次スレにまで及んでしまい絶望している真昼というかアヒルの者です。
懲りずに投下させてもらいます。今回は短めに5レスほど消費させていただきたく。
エロス分は…>>42氏のSSで補充してくだされ…。

84:真昼が雪 33
07/09/25 19:58:54 F+26nBaZ

救急車で望が運ばれた先は、命の居る糸色医院であった。
望の意識はハッキリしていた。だが、逆にそれは彼にとって残酷な事であったようだ。
運ばれている間も苦悶に身を捩る望を、可符香はただ傍で見つめる事しか出来なかった。

そうして気が付けば、可符香は病室の扉の前に立っていた。
望が運び込まれた後も、何やら色々あった気がする。
こうして扉の前に立ってから、どのくらい時間が経過したのだろう。
途中、看護師に「面会時間は終わっていますよ」などと注意をされた気がする。
自分は命の知り合いだと告げると、看護師は彼女がここに居る事を了承してくれた。
その会話すら、今の彼女はろくに覚えていない。夢の中の出来事にすら思えてくる。
意識がハッキリしない。混乱が、彼女の思考力を奪っていた。
ハっとして、ブンブンと勢い良く左右に首を振り乱す。
不安など、馬鹿げている。何を不安に思う事があるのだろう。

(大丈夫だよ…大した病気じゃない。お医者さんに診てもらえば、すぐ治るわ)
望の吐瀉物に混じっていた、コーヒー色の何かは―そう、きっと本当にコーヒーだったのだ。
昼食の時にでも飲んでいたのだろう。
―だが、確か自分は…彼と一緒に昼食を取ったのではなかったか。
その時彼は何を飲んでいた?少なくともコーヒーでは無かった気がする。

(…じゃあきっと、朝にでも飲んだのね)
朝に飲んだものが夕方近くまで胃に残っている不自然さには、目を瞑る事にする。
そうして悶々と扉の前に佇んでいると、中から人の話し声が聞こえてきた。
一瞬、目を覚ました望の独り言かと思った。
だがそれは確かに会話になっていて、すぐに命と望が話している事に気が付く。
二人は外見だけでなく、声も良く似ていた。

85:真昼が雪 34
07/09/25 19:59:57 F+26nBaZ

「…どうしてもっと、早くに来なかった…」
開いた窓から、身を切るような夜風が滑り込んでくる。
それがカーテンを揺らし、そして自らの背筋を撫でていくのを、命は失意の最中で感じていた。
項垂れた兄を、薄目を開けて見つめる望。
望は申し訳無さそうに微笑んで、蚊の鳴くような声で「すみません」と謝罪した。
その笑顔があまりにも透明で、このまま弟が霞んで消えるのではないかという不安に襲われる命。
馬鹿げた妄想に自嘲して、命はカルテに目を落とす。
「――入院しなさい、望」
「…すぐに、ですか」
「当たり前だろう――血を…吐いたんだぞ」
「えぇ、はい…。苦しかったです」
吐血した時に襲ってきた苦痛もだが、その後の胃洗浄も辛かった。
「もう少し何とかなりませんか、あれ」
「そんなになるまで放っておいたお前が悪い」
カルテの角で軽く頭を小突かれた。
小さく笑ってみせる望から、目を逸らすように立ち上がる命。
「…手続きは、私がやっておくから」
そう言って踵を返そうとする命の耳に、

「――待ってください」

―小さな、だがどこか必死さを感じさせる声が、届く。
その微かな声すらも、静寂に満たされた病室には大きすぎるくらいだった。
「何だ?」
命は振り返らない。その背中に語りかけるように、望は言葉を続けた。
「もう少し、待ってもらえませんか…入院」
息を呑む気配。
命と、そしてあともう一つ。


86:真昼が雪 35
07/09/25 20:02:55 F+26nBaZ


扉の向こうで、少女の呼吸が一瞬止まった。


「まだ少し、やり残した事があるんです」
「―縁起でもない事を言うな…ッ」
まるで死刑を間近に控えた囚人のような物言いに、命は溜まらず声を荒げた。
勢い良く振り返る。白衣が、夜風に煽られてはためいた。
「そんなものすぐに治してやるッ、だから―そんな言い方は止せ」
「―…兄さん」

お願いします、と。
唇の動きだけで訴える。

―――鈴虫の声。
窓際に、いつの間にかとまっていたようだ。
リンリンリン…。
まるで静寂を嫌うように、鈴虫の鳴き声が病室を満たす。

「…一日だけだ」
リン…。
命が答えると、鈴虫は遠慮するかのように、鳴くのをやめた。

「明日一日だけなら…動き回ってもかまわない。
但し少しでも無理だと思ったら、すぐにうちに電話しろ」
「随分とまぁ、過保護ですね」
「茶化すな」
苦笑しあう、同質の声が重なった。
「もう寝なさい」
それだけ言って部屋を後にしようと、扉に向う命。
「兄さん」
「ん?」
肩越しに振り返ると、望は目を細めて笑っていた。
「ありがとうございます」
嬉しそうに礼を言う弟に、どう返事をすればいいのか、わからなかった。

部屋を出る。
廊下に人影などある筈もなく、聞こえるのは、震える自分の呼吸だけだった。


87:真昼が雪 36
07/09/25 20:03:57 F+26nBaZ

翌日。

望はいつも通り、教壇に立っていた。
その様子はいたって普段通りである。
いつもと違う事と言えば、HRが始まる5分前には、既に望が教室に居た事くらいだろうか。
普段の望は、いつもHRのチャイムが鳴ると同時に教室に入って来る。
望の予期せぬ5分前行動に、生徒たちは少なからず驚いていたようである。
  
黒板とチョークが奏でる音。生徒たちがノートにペンを走らせる音。
その音に眠気を誘われて、遠慮なく眠りの世界に落ちる者。
授業とは無縁とでも言わんばかりに、趣味に没頭している者。
それはいつも通りの、2のへの授業風景。
その中で、

「――…」

可符香はじっと、黒板ではなく望の顔だけを凝視していた。
まるでいつもまといがするかのように、瞬きもせず望の姿を目で追っている。
その顔は微笑んではいるものの、瞳は不安そうに揺れている。
もはやその笑顔は、完璧なものではなくなっていた。
ノートを開いてはいるもののページは真っ白で、教科書にいたっては、国語の授業中だというのに社会の教科書を開いている。
完全に上の空だった。
「…可符香さん」
見かねた千里が、後ろの席から指で可符香の背中を突っつく。
「な、なぁに、千里ちゃん?」
それでようやく我に返ったのか、慌てて笑顔を作って振り返る可符香。
「今何の授業かわかってる?」
「うん、糸色先生の授業だよね」
「誰の、じゃなくて何の授業かって聞いてるのッ」
小声で怒鳴るという器用な真似をして、可符香の額にでこぴんする千里。
可符香は小さく仰け反って、エヘヘと照れ笑いを浮かべながら、黒板に振り返った。

88:真昼が雪 37
07/09/25 20:13:06 XYpB/Ulm

と。期せずして望と目が合ってしまった。
「あ」
小さく声を上げる可符香。
「……」
だが望の方は一瞬硬直したのみで、何事もなかったかのように授業を再開する。
「可符香さん?」
突然素っ頓狂な声を上げた可符香に、千里は訝しげな顔をする。
弾かれたように振り返る彼女の顔は、心なしか青ざめていた。
「え!あ、ううん。えと…こ、国語の授業だよね」
わかったならちゃんと教科書を出せ。
そう言おうと思っていた千里だったが、可符香の表情を見て、思わず言葉を詰まらせる。
まるで迷子になった幼子のように、気弱げな表情。
それはいつもの朗らかな彼女には、あまりに似つかわしくないものだった。
「…可符香さん、貴女、体調が悪いんだったら…」
「ううん。大丈夫よ、千里ちゃん」

体調が悪いのは、私じゃないから。

内心でそう付け足してしまってから、自分で自分の思考に不安感を煽られる可符香。
「…ほんとに、私は大丈夫だから」
「そ、そう」
黒板に視線を戻す可符香の背中を、千里は、納得のいかない様子で見つめていた。

「――……」
そんな可符香の様子を、チラリと横目に見る久藤。
彼女に気取られぬよう、すぐに手元の本に視線を戻す。
望の顔色が、いつもより優れない事にも、彼は気付いていた。

(…サナトリウム文学は嫌いだって、言ったじゃないですか)

ふと考えてしまった、あまりにチープな二人の恋の結末。
久藤は心の中で、そんな物語のラストページに唾を吐き捨てた。


89:名無しさん@ピンキー
07/09/25 20:14:29 ZEObPJAx
42さん、前スレ851さん、投稿お疲れ様でした。
そして好作品をありがとう。
こういう作品を読みたかったんだと、今更ながら気がついたよ。

90:名無しさん@ピンキー
07/09/25 20:17:16 XYpB/Ulm
ここで一区切り。皆さん飽きまくってるでしょうが、もうちょっとで…いや、
もう結構で終わるので、どうかご辛抱を。
もう書いてる本人もいつ終わるか判らない有様…上手く話を纏められる技量があればなぁ。

91:42
07/09/25 20:17:59 R2T8VaiC
>>83さん
>>84

続編執筆中ですが、携帯で一々、コピー&張りつけ面倒になってきたのでリアルタイム執筆いきたいと思います。
一レス目はコピペですが、そこからはリアルタイムです。
腕が試されますなw

嫌でなければですが、ご意見、要望、執筆停止要請までできることなら何でも承ります。

それでは暇つぶしにどうぞ。

92:無題①
07/09/25 20:20:38 R2T8VaiC
「ふぅ~」
糸色望は絶望していた。
あれから一週間、あの四人から目立ったアプローチはないものの、望には新たな悩みの種があった。

日塔奈美が私を避けている

元々、人と積極的に関わることはしない望だがあれだけあからさまに避けられては気分が良いはずもなかった。
しかし生来の性分の為積極的に解決をしようとすることもなかったのである。


その頃日塔奈美はとあるクラスメイトとメールをしていた。その相手は…

[だからよ。オマエ、そんなのいくら気にしたって先に進まねーじゃねーか]

メールの相手、音無芽留は奈美の日毎に多くなる愚痴に呆れ始めていた。




93:無題②
07/09/25 20:33:32 R2T8VaiC
[でもさあ、あんなの見せられたら誰だってへこむよ~]
[バカかオマエ、あのハゲのこと好きなんだろ?だったらそれをネタにしてせまればいいじゃねーか。どうせオレ達しか知らないんだろ。それ]
正確には首謀者、その影には千里と愛の姿があるのだが二人は知る由もない。
「せまる…かぁ、私にそんなことできるかなぁ」
奈美は特徴のありすぎるクラスメイト事もあり、もう一歩踏み出せずにいた。


翌日、本来は日曜日で学校は休みのはずだが奈美は学校にきていた。
「芽留ちゃんの言うとおりだわ。勇気を出して前に進まなきゃ!」
宿直室の前に立つ奈美。
しかし何か違和感を感じたそこで奈美はほんの少しドアを開けて中を覗いた。

「先生のえっちぃ…あ、ふっ…ぅん」

そこには情事にふける、糸色望と小節あびるの姿があった。



94:無題③
07/09/25 20:51:14 R2T8VaiC
「先生、こんなにしちゃって可愛い。まるでしっぽみたい」
あびるはそういうと絶棒をくわえこんだ。
『んふぅ、んんんっ、じゅるるっ…ふぇんふぇ?』
望はあびるの頭を乱暴につかむと上下に揺さぶりはじめた。
『んごっ、ぐぼっ、ふぇんふぇ…くるひ…』
それでも望は止めなかった『ずじゃっ、ずじゅっ、くぷっ』
卑猥な音が響く。
『うぇ、げふっ、がはっ』苦しそうなあびる、しかしその目に悲壮の色は無い。やがてその絶棒から精液が吐き出され、あびるは大きく咳き込んだ。
「げほ、げほっ、うぇっ…もう、先生ってば乱暴なんだから…」
しかし、まんざらでもなさそうなあびる。


奈美はその情景にすっかり見惚れていた。それと同時に絶望感がよぎる。
「やっぱり私なんて…」
その時不意に後ろから声がかかる。


「日塔さん、日曜というのに何をやっているのですか?それと覗き見は感心しませんね」
耳に馴染んだその声。
奈美はが振り返ると、そこには二のへ担任、糸色望の姿があった。




95:無題④
07/09/25 21:20:22 R2T8VaiC
「せ、せ、せ、せ、先生?い…糸色望、先生?」
「はい、私は確かに糸色望ですが?」
奈美は幽霊でもみたような顔で口をパクパクさせている。
「おかしな日塔さんですねそれにここから何が見えるというのです」
望は部屋を覗き込む。
顔色が一瞬にして青ざめる小声で奈美に問い掛けた。「あの方はどなたでしょう?」
「先生にしか見えません」「そうですね。お相手はあびるさん…」
望は納得した。
霧とまといが言っていた事の意味。
そしてもう一人の自分の正体。
「奈美さん」
「はい」
「あれは私の影武者です」
「そうなんですか?」
奈美はその言葉を聞いた瞬間、あの時のことを思い出していた。
もしかしてあれも影武者だったんじゃ…

ドアから距離をとり望は奈美に問い掛ける。
「まあ、影武者と小節さんの事はあとでどうにかするとして、日塔さん日曜にわざわざここまで来るなんて何か用事でもあったんですか?」
正直、望は影武者、あびるの件の解決など考えてはなかったが休みの日にわざわざ学校にきた奈美のことは少し気になった。
「あ、えと、相談にきたんですけどこれじゃ無理ですよね」
「宿直室には入れませんからね。私も行き場を失いました」
とその時。

〈うれしい悲鳴が今日も聞こえる~〉

メールの着信音、奈美の携帯からだった。
相手は芽留だった。
[オマエ、今、家にいるのか?オレは偶然近くまで来てるんだけどよ]
奈美はメールをみて一つの考えに辿り着く。
「せっ、先生?」
「はい?」


「もしよければ私の家で…その…相談、したいんですけど」




96:日塔家にて①
07/09/25 21:35:26 R2T8VaiC
「着きましたよ先生」
望はその提案をすんなり受け入れた。
宿直室には入れないし、何より休みの日にまで自分を頼ってくる生徒の想いを無下にしたくなかったのである。
途中で芽留と合流し日塔家に到着する。
「ご家族の方は?」
「あ、今、社員旅行で皆居ないんです」
それを聞いて芽留はニヤリとした。
心なしか奈美は緊張している。

「それで相談とは?」
ここは奈美の部屋。
何の変哲もない普通の部屋だ。
「えっとその…」
奈美はまだ躊躇している。しびれを切らしたのか芽留が望の肩を叩く。
「音無さん?」
振り向く望。

『ちゅうっ』

突然のキス。
望も奈美も目を白黒させている。
芽留が右手で携帯の画面を突き出す。
[なにやってんだよ。バカもたもたしてるとオレがこのハゲとっちまうぞ]

その時奈美の中で何かが弾けた。

97:日塔家にて②
07/09/25 21:54:27 R2T8VaiC
「何やってるのよー!」
奈美が勢い良く立ち上がる
がたん
テーブルが揺れコーヒーが望の脳天へと降り注ぐ。
「熱っつうーーーーー」
「わあっ、先生、ごめんなさいー」

お決まりの絶叫。
「絶望した!教え子に弄ばれ、教師らしいことをすればするほど報われない自分に絶望した!」


しゃわああぁー
ここは日塔家のバスルーム望はコーヒーでベタベタになった体を洗うべくぬるま湯に身を投じていた。
「一体何なんでしょう?」芽留からのキスにも驚いたがそれからの奈美の狼狽ぶりにも驚いた。
そしていくら鈍感な望といえど奈美の相談内容にも薄々感付いていた。
「彼女達はなぜこんなにも…」
考えれど答えは出ない。
とりあえずお風呂を出たら今日はお暇しましょう。
しかし、事態は望の思うとおりにはならないもので。


ガラスの向こうに二つの人影がみえた、重ねて聞こえてくる布擦れの音に望は覚悟を決めるのであった。

98:名無しさん@ピンキー
07/09/25 22:19:12 XmD9KwzJ
 

99:日塔家にて③
07/09/25 22:24:20 R2T8VaiC
「お、お背中流しまーす」
明るい声で奈美がバスルームに入ってくるがその声には緊張の色が映る。
その後ろでは芽留がニヤニヤしながら望を見ている。
「それではお願いしましょうかね」
今日の望は何かを達観しているようだった。

あわあわ、あわあわ。
奈美がスポンジではなく、自分の身体にボディーソープを塗りたくっている。
もう何も驚かない。
人間余計なことをしないのが一番です。
望の目下には芽留がいる。防水加工の携帯画面を望に突き付ける。
[前は任せとけ。ハゲ。こんなこともう一生ないかもしんねーぞ]
一週間前に似たような事態に遭遇したことはありますがね。
「ん、しょっと、い、いくよ、先生」
奈美が泡だらけになった身体を望に押しつける。
『ずりゅっ、ぷに、ふに』
と同時に芽留が張り詰めた絶棒に身を寄せる。
『ちゅる、ちゅる、ちゅ』
前後から押し寄せる快感に望は身を任せる。

奈美の動きが激しくなる。『ん、ふぃ、ふぅ、ふ』
息も荒く奈美が言う。
「先生、どう?気持、ち、いい?」
「ええ、とても。奈美さんご褒美です」
望は奈美の顔を引き寄せるとキスをする。
『んんっ、ふむっ、んー』
奈美の口内を望の舌が蹂躙する。
『んくっ、ふっ、ぷはぁ』
唇を放す。
奈美の顔はとろけきっていた。
芽留に目配せをし、フェラを中断させる。
奈美の方を向き直り、話し掛ける。
「奈美さん私はあなたの想いに答えることはできません。できるのはせめてなぐさめっ!?ひゃあ」
望が振り返ると芽留が菊門を舐めていた。
ずいっと携帯の画面を突き出す。
[カッコつけてんじゃねーぞ。ハゲ。さっさとヤッちまえよ]
望の中で何かが弾ける。

どうやらあなたから特別授業が必要な様ですね。



100:名無しさん@ピンキー
07/09/25 22:47:22 3hTiD5oB
支援

101:日塔家にて④
07/09/25 22:50:19 R2T8VaiC
『ずん、ずん、ずんっ』
芽留のちいさな身体が激しく揺れる。
何度も突き込まれ、その目の焦点はあっていない。
『ア、ア、ヴッ、アッ』
芽留の身体は既に脱力しきっており、携帯もその手から離れ、タイルの上に転がっている。
「くっ」
『ア、アッ、ヒッ』
望は絶棒を引きぬき、精を芽留へと向け放出する。
『ア、ア、アツイ…』
芽留の身体が白濁に染まる。

「さて」
望は奈美の方に向き直る。奈美は少し怯えているようだ。
「これでも、しますか」
望の目の色が変わる。
どこか頼りない、でもすごく落ち着ける、優しい目…
奈美はすっと立ち上がり
「お願いします。あの、でも」
「はい」
「優しく、してください」望は微笑み、頷いた。

「んんっ、はっ入りました?」
「まだです。奈美さん本当にいいんですか」
「いいんです、先生なら私…」
望は腰に力を込め絶棒を押し進める。
『ずぷ、ずぷ、ぷ、ちっ』
「あぁあぁあっ、先生ー」
「日塔さんっ!」
『ずん、ずん、ずんっ』
「あ、せあ、痛い、痛い、痛いー、先生、痛いよー」
「日塔さん、もう少しだからっ」
「はっ、痛、先生ー」
奈美の顔が顔前にせまる。「先生、好きっ、好きぃ!大好きっ!普通っていわれたっていいっ!先生のこと大好きなのーーー!」
「くっ」
望と奈美は同時に果てた。



102:エピローグ
07/09/25 23:12:08 R2T8VaiC
宿直室。
藤吉さんの当番日を終え、交が帰ってきた。
「なんかすげー疲れてんな今日休みだったんだろ?」
望は机に突っ伏していた。「ええ、今日は少し生徒の相談役をしましてね。なれないことをすると疲れるものなのですよ」
「ふーん」
ここ最近色んな事がありました。
もうしばらくはそっとしておいてほしいものです。

<ぶれぶれぶれぶれ>

「おーい、携帯鳴ってんぞー」
「はいはい」
メール着信、相手は芽留からだった。
確か音無さんはあのまま日塔さんの家に泊まるんでしたよね。
メールの内容をみて、望は青ざめた。

[おいハゲ、来週、オマエんトコに押し掛けてお泊り会してやるよ。うれしいだろ。バックレたりしたらわかってんだろーな]
そして本文の最後には参加メンバーの名前が書いてある。


参加者
小節あびる・小森霧・常月まとい・木津千里・加賀愛・日塔奈美・音無芽留


望はもはや絶叫する気力も失せていた。



THE END




103:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:13:01 1E/fG1kr
これだけの量を携帯で打ってるってのがすごいな
すでに携帯SS耐久レース状態だな

104:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:14:18 ZEObPJAx
GJ

この時間まで起きていた甲斐があった。
勝手に続編を期待しますw

105:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:15:29 TVmzOxa9
書きながら投下はマナー違反

106:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:16:32 8aYlxqCb
まあやっぱり書き溜めで投下したほうがいいよ。その間他の職人が何もできないから

107:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:20:03 xlyWB+Cb
42さん、最後までGJでした。こんな感じの作品好きなので、次の作品も期待して待っています。

108:42 あとがき
07/09/25 23:28:13 R2T8VaiC
リアルタイム執筆、通算二時間弱を使いスレを汚してしまいました。

日塔家にて、これにて完結です。
これにて三部作完結とさせていただきます。
というかネタ切れです。
リアルタイムなんでシチュがコロコロ変わりまして、書いてて楽しかったです。右手が結構痛いですがw

あらすじの段階では日塔家の濡れ場は奈美の部屋だったし、芽留もあんなことにはならなかったはずなんですよねw


ハーレムENDはネタが出て書く気力があればいつか…書きたいなと思います。


では創作意欲が湧くまでまたロムに戻ります。

読んでくださった方、スルーしてくださった方、感想くれた方。感謝の気持ちで一杯です。
お疲れさま&ありがとうございました。

最後に
『絶望した!SS書きで貴重な休日を全て費した自分に絶望した!』



109:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:37:58 53H7urc3
絶望した!あびると先生のセックスと思いきや、偽者とのセックスだった事に絶望した!

110:名無しさん@ピンキー
07/09/25 23:43:56 2OjyKm1m
>>42
乙です。エロくてよかったw。GJ。
ただ、リアルタイムは好まない方が多いので書き溜めて投下したほうが
いいかもですね~。
>>109
あれ、俺が。
あびるのHでハァハァしたのに、影武者とはw
>>90
全く飽きないです。展開いつも気になってます。期待っ。

111:名無しさん@ピンキー
07/09/26 00:13:46 RjxP+AVu
あびると先生のSS希望

112:名無しさん@ピンキー
07/09/26 00:21:14 z07uaPY1
真昼の人のSSがそろそろ核心に迫ってきた件。
命兄さんが切ない。・;+゜・(ノД`):・゜+:・。

113:42
07/09/26 00:36:42 4Bj4xCdD
夜はまだまだ終わらない。しつこくスイマセン。
寝ようとしたらネタが湧いてきてしまったものでw

リアルタイムではスレの皆さんに迷惑かけて申し訳ないです。
当然、書き溜め方式で投下します。

もう少しだけお暇な方はお付き合いくださると嬉しいです。


114:絶望の宴~序章~
07/09/26 00:45:09 4Bj4xCdD
糸色望は覚悟を決めていた。
今日は千里主催の宿直室懇親会。
懇親会と言えば聞こえが良いが実態は単なるお泊り会である。
しかも参加メンバーが可符香に言わせれば「お手付き」な娘達。
ただでさえ騒がしいクラスなのに…望は机に突っ伏した。
交は風浦さんに任せましたし、今日は私以外に学校に残るものは居ない。
「ふぅ…」
逃げ場無しですねぇ。
逃げ切れるはずなとありませんしね。

トントン。
ノックの音。
望は今一度覚悟を決めた。
「それでは―乾杯!」
千里の音頭で宴は始まった。
当然お酒はご法度なのでジュースとお菓子での宴会。
形式上、主役のはずの望は部屋の隅で一人スルメをかじっていた。
「先生」
声の方を振り向くとあびるがいた。
「小節さん、楽しんでますか」
心にも無いこと平気で言う。望お得意の会話術だ。
「私を抱いた先生は影武者だったですよね」
ぶっ
不意打ちをくらい望は茶を吹きだした。
さっきまで騒いでいた皆もこちらを凝視する。
あびるを事あることに抱いていたのは望の影武者だった。
因みに影武者本人は問題が発覚してすぐに行方不明となった。
そういえば桃色ガブリエルの根元が若干盛り上がっている気がするが気のせいだろう。
「結構ショックだったんですよ」
クールなトーンであびるが続ける

「やり直し、したいなぁ」
長い、長い、夜が始まる。



115:名無しさん@ピンキー
07/09/26 00:47:00 RjxP+AVu
寝ようと思ったのにどうしてくれるだァーー!!!
くそ、全部終わるまで全裸で待機してやる

116:絶望の宴~小節あびる~
07/09/26 01:34:54 4Bj4xCdD
「先生、こっち向いてよ」
こうなる事は予想できていた。
しかしあまりにも展開が急すぎる。
望は観念したのか向き直り
「小節さん、影武者の件は本当に申し訳ありませんでした。しかしそれとこれとは別の問―むうっ」
あびるの唇が望の唇に触れる。
軽い、触れ合う程度のキス。
あびるは望の目をまっすぐ見つめていう。
「何も問題なんてありませんよ」
望は、折れた。
「ここは影武者と変わらないのねー」
さり気なくショックの大きい事言わないでください、
と言いたくなったがあびるの心境を察し言葉を飲み込んだ。
『ん…』
あびるの唇が絶棒に触れる
しかし、妙だあびるがこんなことをしているというのに他の皆は今まで通り会を楽しんでいる。
何名かはこの情事に目を向けているようだが。
望は違和感を覚えたがすぐに快感によって掻き消される。
『ちゅぶっ、ぴちゅ、ぱふっ』
口を、胸を使い奉仕するあびる。
『んっ、ふっ、ふっ、ちゅ』
影武者に仕込まれただけあってとてつもない快感を望へとあたえている。
『ちゅぽん』
「先生っ、気持ち良かった?」
「ええ、まあ」
悔しさからか悪態をつく望。
「ふぅん、そんな態度とるんだ」
そういうとあびるは望にまたがる形になる。
「まだまだ…いくよ…時間もないしね」
『ふっ、ふぅ、ううぅん』すっぽりとあびるの膣内に絶棒が埋まりきってしまった。
「ううっ」
望の顔が快感によって歪む。
『いきますよ、せ・ん・せ・い』
『ぱん、ぱん、ぱぁん』
今までに感じたことのない激しい快感に望は限界を迎えていた。
『あっ、あっ、あっ、先生もっと…』
あびるが喘ぐ、動く。まるで何かをぶつけるように。
「くっ…もう出る」
その瞬間あびるはすかさず絶棒を引きぬき、自らの口で包み込む。
大量の精があびるの口内に注がれていく。
「ふふっ、先生…何か可愛い」
口元から精をのぞかせあびるが微笑む。
望の完敗であった。
しかしあびるは物足りなさそうに望の絶棒にすりよってきた。

117:絶望の宴~時間~
07/09/26 01:39:28 4Bj4xCdD
「そこまで!」
千里の声が響く。
「時間よ小節さん」
「えーもうおわりー?」
あびるが不満を漏らす
「時間…?」
望が呟く。
「そう、時間です。これだけの人数で先生の懇親を行うのだからタイムスケジュールはきちっとしないとね!」
そうだった。
これは千里主催の懇談会。こういうパターンになるのは必然だったのだ。
「何という…私自身の意志は一体どこにあるんでしょう?」
隣ではあびるが渋々と服を着ている。
どうやら皆了承済みのようだ。
ふと望の横に小さな影ができる。
そこには音無芽留が立っていた。
携帯のディスプレイを誇らしげに望にかざす。


[この前のリベンジだ、覚悟しろよ。ハゲ]




118:42
07/09/26 01:44:05 4Bj4xCdD
はい、パターン通りw

本日はここまでです。
一日2~3話ペースで上げていけたらいいなとおもってます。
あらすじもくそもなく、もはや行き当たりばったりですけどw

119:名無しさん@ピンキー
07/09/26 01:46:03 KuN5UAqo
これはwktkするしかないじゃないか!

120:名無しさん@ピンキー
07/09/26 02:03:56 kbNl0UJY
何という神!!

121:名無しさん@ピンキー
07/09/26 06:05:59 222ZgQsD
しかし影武者め。まさか本番までしてないだろうなwww

122:名無しさん@ピンキー
07/09/26 06:52:14 9sHxZOKo
42さん、またしてもGJ!!な話ありがとうございます。続きも楽しみにしています。

ところで、桜の木の下には死体が埋まっている、という噂は本と

このあとは血で汚れていて読めない。

123:名無しさん@ピンキー
07/09/26 07:53:47 N/P4n6HW
コーヒーこぼしただけじゃない。

124:42
07/09/26 09:00:19 4Bj4xCdD
朝、会社に行くと機械が止まっていた…

深夜に書き溜めたやつ、投下いきますー


125:絶望の宴~音無芽留~
07/09/26 09:08:47 4Bj4xCdD
芽留は望の前に屈むと再び携帯を突き出す
[今度こそヒィヒィいわせてやる]
芽留の小さな口が望の絶棒を包む
『れろろ、れろっ、ちゅ』芽留のフェラが望の絶棒を再び湿らせる。
しかし望の反応は小さかった。
芽留が上目遣いで望を見やると同時に望が口を開く
「いけませんね音無さん、最近の若者というのは少し基礎を覚えただけでその技術を習熟したと勘違いする人が多いのです!スノーボード等が良い例です。時に音無さんあなたも勉強不足のようですね。フェラというのは…」
望が芽留の頭を掴む。
「こうやるのですっ!」
『じゅぶっ!がしゅっ、がしゅっ』
『オブァ、グェ、ゲウッ』芽留が苦しそうな声を上げる。
しかし望は容赦しない
『ハブッ、グブゥ、ゥッ』
芽留の瞳からはとめどなく涙が溢れている。
さすがに皆、やりすぎでは?という目線を望に送る。
いや、一人だけ羨望の眼差しを向けている娘がいる。
あびるである。
まるで大好きなしっぽを見るような目でこちらを見ている。
望は心中で苦笑した。
こつん。
『ングヴゥー』
どうやら芽留の喉奥に絶棒が当たってしまったらしい。
芽留が口を放し咳き込む
「コボ、ゴホッ、ゴホッ」芽留が望を睨む。
望は芽留を見据えて言う。
「リベンジするんじゃなかったんですかぁー」
小学生かよ。
千里は突っ込みを入れたくなった。

望vs芽留2回戦である。
いわゆる駅弁状態になり望が芽留を突き上げる。
芽留も腰を振ってはいるのだが望には効果がない。
「アッ、アッ、アッ」
芽留の声が高まる
「ゥツ、アッ、クゥ」
芽留はもはや自分を保つこともままならなかった。
そして。
「アウゥッ、アーッ」
芽留は果て、そのまま気絶してしまった。
「ふぅ」
さすがの望も攻めっぱなしで疲れていた。
「あ、あの…」
「ん、次はあなたですか」
「すいません、私なんかじゃダメですよね、すいません、次の人に…」
駆け出そうとする少女加賀愛の手を望が掴む。


「ダメじゃありませんよ。先生、ひかえめな娘は大好きです」



126:絶望の宴~加賀愛~
07/09/26 09:16:35 4Bj4xCdD
「し、失礼します」
愛が望の顔前に跪く。
『んちゅ…ん、ふぁ』
やさしく温かい包み込むようなキス。
望は愛の秘所に手をやる。
『くちゅっ』
『ひぁん』
可愛い声をあげる愛。
『くちゅ、んちゅ、じゅぷん』
秘所を愛撫しながら濃厚なキスを続けるふたり。
今までとは完全にタイプの違う懇親だ。
『ふぁ…ん』
二人の唇が離れる
望が愛の耳元で囁く。
「いい…ですか?」
愛が耳まで真っ赤にして答える。
「は、はい、でも、あの」
「?」
「や、やさしくお願いします」
「わかってますよ」
望は愛に再びやさしくキスをした。
『あ、んぅん』
ゆっくり腰を沈める愛。
望もゆっくり腰をあげていく。
『ずぷんっ』
絶棒が秘所に吸い込まれてゆく
『ふぁ、痛っ、んくんっ』
「大丈夫ですか?」
「だっ、大丈夫です。それより」
「?」
「私迷惑かけてないですか皆さんの貴重な時間を奪ってはいないでしょうか?」
「もちろんですよ。迷惑なはずがありません」
望が愛を抱き締める。
皆が二人の行方をやさしく見守っていた。
二人は無理に動いたり、何かをすることもなく、やさしく繋がったまま残りの時間を過ごした。

愛が服を着替えているのを見ながら望は満足感に浸っていた。
『むにゅうっ』
突然、背後から胸の感触が感じられる。


「いたんですか?」
望は悪戯っぽく微笑む
「ええ、ずっと」
少女常月まといは妖艶な笑みを浮かべていた。



127:絶望の宴~乱入者~
07/09/26 09:25:01 4Bj4xCdD
まといが望の絶棒に手をかけようとする、その時だった。
「あれーっ皆さんこんな所に集まって何してるんですかぁ」
そこにいたのは風浦可符香だった。
突然の可符香の登場。
と同時に。
「ら、乱交パーティ!?」
どこからともなく声が聞こえるが姿は見えない。
「やだなぁ、妖精さん。健全な校舎で乱交パーティなんかあるわけないじゃいですかコレはただの懇親会ですよ~」
「え、でもコレはさすがに…」
「やだ誰も居ないのに男の人の声が」
「不気味ね」
「僕はまた透けてますか~」
千里が聞く
「風浦さんあなたも?」
「うん。参加するよ」
「でもこの会は…」「大丈夫、わかってるから」可符香はまっすぐ千里を見つめる。
「わかったわ。参加を認めます」
飛び入りの為、順番は最後ながら風浦可符香の参加が決定した。

「時に風浦さん、交はどうしたんです」
「家でぐっすり眠ってますよ」
「そうですか、ならば安心ですね」

ちくっ
「先生…」
まといの視線が突きささる苦笑しながら望は振り返る

「お待たせしてしまいましたね。さあ、はじめましょうか」



128:42
07/09/26 09:29:19 4Bj4xCdD
とりあえずこの時間はここまでです。

行き当たりばったりすぎて収集がつかなくなって絶望しそうです。
長編過ぎてこのスレに迷惑かけてませんか?

まだ機械は動かない。
男は休憩室で携帯を打ち続けているw

129:名無しさん@ピンキー
07/09/26 09:30:00 PnNy6ga5
なんか173氏を思い出すな
まさにエロパロって感じのSSだ
このまま突っ走ってくれ

130:名無しさん@ピンキー
07/09/26 09:34:41 222ZgQsD
まさか臼井まで乱交に参加しないだろうなw
ハーレムパーティに男は1人で十分だ。

期待大ですな。GJ!

131:名無しさん@ピンキー
07/09/26 09:46:56 hr1+EwRS
ところで細かいようだが>>112は「核心に迫った」じゃなくて「佳境に入った」じゃないか?
42氏みたいな軽いSSも好きだが真昼氏みたいな重厚なSSも大好物なんだぜ
そして大草さんSSの続きが気になって仕方ないんだぜ

132:名無しさん@ピンキー
07/09/26 09:50:30 RjxP+AVu
こういう軽い感じに読めるほうが読み手としてはうれしいな
最近作品量が半端ないから全部読むの疲れるw
なんか幸せだぜw

133:名無しさん@ピンキー
07/09/26 10:26:43 7z9039q1
携帯のボタンと、42氏の親指が末期にならないようにネ・・・・
でも、続き期待してますww

134:名無しさん@ピンキー
07/09/26 10:51:30 h1mzk6og
真昼氏のような厚みのある小説はリアルで面白いなあ。
職人の皆さん応援してます。

135:名無しさん@ピンキー
07/09/26 12:25:46 BgYpZzTi
また一人職人が誕生したか…
もはやこのスレの勢い誰にも止める事叶わぬ。

42氏GJでした。
2人ペアで先生とエッチの発想が好きです。
ハーレムルートはもっと好きです。

136:42
07/09/26 13:08:47 4Bj4xCdD
137氏の影響はどこかにあると思ってます。
まさか自分がこんな長編を書くなんてその時は思いもしませんでしたがw

お昼になりましたので中編投下させていただきます。

137:絶望の宴~常月まとい~①
07/09/26 13:19:51 4Bj4xCdD
「先生…」
まといが頬を寄せる
「常月さん…」
「お慕いして…おります」
『ちゅ‥ちゅく…ん』
まといからのキスの嵐。
『んふぅ…っ』
小さな舌がそのまま望の身体を舐めあげていく
『ちゅ…ん、ちゅ、ちゅるっ』
「ふ…っ」
望が堪らず身体を震わせる
『ん、くっ、ちゅ』
まといの舌が絶棒に辿り着く
『んぁむ…』
そのまま流れるような動作で絶棒をくわえこんだ。

美しい。

女学生とはとても思えない妖艶な愛撫。
望ははっとして思い直す。
いけません私と彼女は教師と生徒…うっ
考えを途切らせるほどの快感が望を襲う
『んぶっ、んぐ、れろっ』
まといの入念な愛撫がつづく。
『くちゃ、るろ、んちゃ』
「おうっ…」
思わず声をあげる望。
『ちれっ、るろ、れろろ』
「まといさん、もうっ」
まといが上目遣いで頷く。
次の瞬間まといの口に精が放出された。
『んぐっ、んぐ、ぐむっ』
まといは精を飲み干し、微笑む。
相変わらず…愛が重いですねぇ…

138:絶望の宴~常月まとい~②
07/09/26 13:21:37 4Bj4xCdD
ふっと望の顔に影ができる。
まといの顔が顔前に迫る
「先生…」
まといが腰を沈めていく。
『ぐ、ぷぅん』
『あ、ああ…』
まといは絶棒を包み込み恍惚とした表情を浮かべる。
『ぱんっ』
『きゃんっ』
望が腰を突き上げる。
「このまま攻められっぱなしなのもなんですからね」
『すぶっ、ずん、ぱんっ』
『あっ、ひっ、あぅん』
まといは激しく声をあげる
『ずん、ずっ、ぱぁん』
『ひっ、くっ、ひ』
「常月…さん?」
「あ、ア、先生、私…」
「常月さん我慢は…いけませんよ」
「あ、先生、せんせっ」
まといの感情が高ぶる
「ぅ、あっ、あぁーーー」
まといは絶頂に達し果てた。
まといは望の胸に身体を寄せ微笑む
「先生、愛してます…」
まといは時間まで望の胸で微睡んでいた。

「ふぅ」
さすがの望もお疲れのようだ、しかし覚悟はできている。
「先生、大丈夫?少し休む?」
奈美が望に心配そうに駆け寄り声をかける
くいっ
望は奈美を引き寄せるとやさしくキスをする。
「普通に心配してくれるのはあなただけですよ」
奈美は惚けた表情で呟く


「普通って…いうなぁ…」



139:名無しさん@ピンキー
07/09/26 13:27:50 nURDTKLa
>>138…燃え死ぬかと思った……(;´ー`)

140:絶望の宴~日塔奈美~
07/09/26 13:29:27 4Bj4xCdD
『ちゅん、ちゅ』
軽く触れるキスをする
「先生、あの…」
「なんですか?」
「その、お、ぉ…オ○ンチ○、舐めていい?」
恥ずかしそうな奈美の提案に望は少し嬉しそうに頷いた。
『んちゅ、ん、ぺろぺろ』
たどたどしいフェラだが心地よい、ふと望の視界に芽留の姿が映る。
不満そうにこちらをみているようだ。
もし今度懇親することがあったらやさしくしてあげましょうかね。
などと望は考えていた。
『ちろ、ちろ、れろ』
奈美が唇を絶棒から離す
『ちゅぷっ』
「日塔さん…」
「あ、先生、まって」
奈美が望を制止する
「?」
奈美は四つんばいになり望に背中を向けた
「その先生、今日は、こっちで…」
奈美の全身は羞恥で真っ赤に染まっている。
望の眼前には奈美の菊門があった。

『ぐぐぅっ』
『あ、くう』
望の絶棒が菊門に埋まっていく
『うあぁ、苦し、ぃひぃ』
「日塔さん無理をしないでください」
望が声をかける
「いいんです私普通だからこれくらいやらないと皆に置いていかれちゃう」
そんなことはない。そう言おうとして望は言葉を飲み込む。
言葉より行動がこの場合は適切ですかね。
『ああっ、くうふっ』
奈美の顔が苦痛に歪むが望は奈美の想いに答えるために腰を押し進める
『せ…先生、私のお尻…気持ち…いい?』
「ええ、とてもいい気持ちです」
『よかっ…た、はぁ、はぁっ』
「日塔さんいきますよ」
『ああっ、せんせいーー』望の精が思い切り良く放出される
『あ、せんせいのが、おなかに…あぁ』
絶棒が引き抜かれる
『あぁ、くふぅっ…』
奈美はそのまま気絶してしまった。

奈美を布団に横たわらせ望は一息つく。
じーっ
どこからか視線を感じる。視線の先は押し入れにあった。


不下校少女、小森霧が望を笑顔で手招いていた。




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