07/09/15 00:38:05 Pri4Cln6
漢だ・・・・・・・!
って、
なんで、ちょっと感動してんだ私はww
151:名無しさん@ピンキー
07/09/15 00:53:37 JBLrAxqn
>>149
優先順位間違ってますよ
152:前スレ851
07/09/15 01:10:02 /6jpEBv/
>>144
> スマン、922だよね? いや、間違い探ししてるわけじゃねいよw
そうです。すみません。レス番間違えました。
> しかし、ホントにこんなエンドだったら寂しすぎるかも・・・・
> 940のちょい暗いカフカも、851氏の作?
940の方のは、私ではありません。
>>146
断っていただく必要なんてもちろんなく、まったくオッケーです。
楽しみにしてます。
153:前スレ851
07/09/15 01:14:06 /6jpEBv/
うっかり上げちゃった。
ついでではないですが、今日も発作的作品を載せます。
私にとって一番内面が想像できるキャラと、想像できないキャラを組み合わせたら、と考えて
みました。
154:心のスキマ1
07/09/15 01:15:08 /6jpEBv/
「はい、では今度の課題は二人一組になってやってもらいますね。組み合わせはくじで
決めさせてもらいます」
絶望先生がそういうと、「えー」と不満そうな声が教室中からあがる。
「静かにしてください。好きな子同士だとまた前と同じになってしまいます。普段とは
違う組み合わせにするから新しいアイデアも生まれるんです!」
・・・先生にしてはまともなこと言ってる。どうしちゃったんだろ。このまま変な思いつ
きを生徒に押し付けるアイデア先生になっちゃったりしなければいいんだけど。
「では、みなさんくじを一枚ずつ引いてください。同じ番号を引いた人どうし、組にな
るように席を移動してくださいね」
私がくじを引くと、15の数、黒板に書かれた15番に当たる席へノートと筆記用具を持っ
て異動した。すぐにとなりにやはり15と書かれた紙片を持った相手が座った。
それは・・・なんと風浦さんだった。
・・・実のところ、ちょっと心が重くなった。私はちょっと苦手にしてるんだ、彼女のこ
と。誰にも言ったことはないけれど。
彼女はクラスの中では唯一幼稚園の時に一緒だった生徒だ。悪い人じゃないし、性
格も明るくてポジティブだ。でもちょっと良くわからない不思議な部分がある。正直
に言うとちょっと不気味なところとでも言うのか? 先生や木津さんはいつも彼女に
からかわれている感じだし。まあ本人達には自覚はなさそうなんだけど、はたから見
ている私には良くわかるのだ。
何しろ私が「普通」って言われることにこれほどコンプレックスを抱くきっかけに
なったのが幼稚園の時の彼女の一言にあったんだから。
155:心のスキマ2
07/09/15 01:16:21 /6jpEBv/
「あ、可符香ちゃんだ。良かった」私はつい心にはないことを言ってしまう。
いつも教室の中では一緒のグループになっておしゃべりもするし、一緒に遊びに出か
けたりするんだけど、そういうときはいつも他に誰かいて、二人だけで話すことはほと
んどない。良く知ってはいるが、二人で話すのはどこか緊張してしまう。そういう距離
なんだよね、友達として。
「よかったあ、奈美ちゃんで。やっぱり良く知ってる人の方がいいよね」
「でも風浦さんなら、クラスの中の誰とでも大丈夫だと思うよ。ほら、私これで結構人
見知りが激しいから、不安だったんだ」誰とでも物怖じせずに付き合える彼女がちょっ
とうらやましいのは本当だ。
「そんなことないよ」
「・・・そういう小節さんは、しっぽフェチなんじゃないですか? 絶望した! 本質と
は違うところに萌えるフェティシズム社会に絶望した!」
ちゃんと聞いていないうちに、また先生の話がおかしな方向に向かっていたみたいだ。
「先生、今まで言いませんでしたけど、ご自分の着物や袴への執着についてはどう説明
するんですか?」細かいところは良くわからないけど、千里ちゃんも突っ込んでいる。
いつものように、ますます混乱して収拾が付かなくなるのは火を見るよりも明らかだ。
「わかります。僕も脚から・・・」臼井君まで・・・ああ、もういい!
156:心のスキマ3
07/09/15 01:17:03 /6jpEBv/
「これじゃとても今日中に終わりそうにないね。放課後に一緒にやろうか?」私は言っ
た。
「それなら私の家でどう?」
「うん、でもいいの?」そういえば風浦さんの家にいったことはいままで一度もない。
クラスの誰かが行ったという話も聞いたことがなかった。考えてみると小学校のときか
らそうだ。
・・・風浦さん家ってどんな感じなんだろ? これはちょっと興味深いというか面白そ
うというか、行って確かめてみたい。
急に好奇心が高まってきた。
* * *
住所録に書かれた彼女の住所から、ネットを使って地図を打ち出した。
徒歩でいけるほどの距離ではあるが、ほとんど行ったことがない町なので地図が必要
だ。30分ほど歩くと、迷うことも無く、あっさり到着した。ごくごく普通のそんな
に大きくもない一軒家だ。
「思ったより普通ね」心の中で考えて「普通っていうなー」と突っ込みも入れてみた。
呼び鈴を押すを母親らしき人がでていた。「可符香ちゃん、お友達がお見えになった
わよ」
・・・家でも可符香って呼ばれているだ。お母さんはごく普通の人に見える。
「いらっしゃい。あがってあがって」
2階の彼女の部屋は6畳くらいのフローリング、学習机にベッドとこれも普通な感じ。
157:心のスキマ4
07/09/15 01:17:48 /6jpEBv/
学校の課題の方はすぐに片付いてしまった。出されたお茶を飲み、お菓子を食べながら
学校のこととかを話す。
「奈美ちゃんは4月の初めは学校に来なかったんだよね」しばらくして、彼女が言った。
「え、・・・ま、まあ」そりゃあ今は毎日楽しく学校に来ていると言えるのだろうけど、
あの頃はそれなりに悩んでいた時期だったのだ。
学校でもこの話題はみんな触れないでいたので、ちょっとどぎまぎした。でも彼女の
屈託のない表情、言い方には悪気はなさそうで、言われたから不愉快になるわけでもな
かった。
「学校が嫌だったのね、ちょっと。親譲りの学校嫌いで、ってやつかなあ」糸色先生の
国語の授業で習った作品のフレーズを使ってみる。良くわかんないけど。
「でも奈美ちゃんは自分から登校してきたんだよね。それからは毎日来るようになっ
たし」
「まあ、ね。そういえば最初に学校に来たとき、先生や可符香ちゃんには驚いちゃっ
た」考えてみるとあれがショック療法みたいなものだったのかも、私の不登校への。
「今は楽しそうだよね、学校」
「でも悩みもあるんだよ」
「え、どんなどんな?」
「あたし、普通だからなあ。きっと周りのみんなはつまんないじゃないかと思って」
彼女のペースにはまってちょっと喋りすぎているのかな?
158:心のスキマ5
07/09/15 01:18:30 /6jpEBv/
「いやだなあ、奈美ちゃん。普通の人なんてまわりにいるわけないじゃない!」
「へ?」
「自分で普通と思っていても、人間一人一人が神様の前では特別な存在なんですよ」
「あ、ありがと」なんてポジティブな。
「でもやっぱり人並みで普通なんだよ。きっと」
「そうねえ」しばらく考えてから彼女は続けた。
「そうだ、普通ってきっと大切なことなんですよ。」
「え?」
「普通電車があるから、うつがや駅やいやだ橋駅でも降りられます。それに数学でも人
並みであることが役に立ってますよ」
「数学で・・・私苦手なんだけど・・・どうしてかな?」
「ほら、ルート3はひとなみにおごれやって覚えるでしょ。あれがなければ暗記にする
のにみんな大変ですよ」
「うん、まあ、そうかも」だんだんわけがわからなくなってくる。なんか手玉に取られ
ているのかも。
「先生も私が何か話すとすぐ『普通』っていうでしょ」
「あれはいい意味での『普通』なんですよ」
「えっ、えっ?」
「だって先生は・・・」
159:心のスキマ6
07/09/15 01:19:25 /6jpEBv/
その後も彼女の話は何時間も続き、説得されたような、はぐらかされたような変な気
持ちで家に帰った。
「普通でもいいのかな?」そう呟いてみた。
4月に初めて学校へ来たときの彼女の態度も、彼女なりに私に学校へ来やすくさせて
くれるための気遣いだったのかも。
今度先生から「普通」って言われても、「はい、私普通ですから」って答えてみよう・・・。
・・・いや、それはない。
そういえば風浦さんのことやっぱりわからないままだ。何も前進していない。
まあ、彼女の秘密を探るのはそんなに一筋縄ではいかないのだろう。
これからも調べる楽しさがあると考えればいいことだ。
ちょっとポジティブな考えがうつったのかな、私?
完
160:名無しさん@ピンキー
07/09/15 01:23:08 /6jpEBv/
しまった。また上げたり下げたり・・・。
わざとじゃないです。すみません。
しかしやはりオチが付け辛いというか、カフカは難しいです・・・。
161:146
07/09/15 01:31:12 wSBalYzr
>>160
乙かれさまです!
可符香と奈美って結構難しそうw。
アイディア、借用させていただきますm(__)m。
前書きで借用させてもらった旨は書かせてもらいますね。
この3連休でなんとか、上げたいw。
162:名無しさん@ピンキー
07/09/15 01:37:10 mt+JlZey
>>160
「難しい」キャラでこれだけ書ける貴方の実力が羨ましGJ
ついでみたいで妙な言い方だけど、思わず羨望するほどGJだった。
>>161
3連休・・・か。俺もできればあげたいな。
今週のマガジンと10巻に触発されたブツ、最終日までにあげると予告しておこうか。
163:430
07/09/15 11:47:57 AwejrfO/
裏で地味に小ネタを連投していた430ですww
その間に、こちらのスレはすごいことになってますね。
神々の降臨、皆様、まさにGodJobです…!
前スレも埋まって安心したところで、鬱SSを投下させていただきます。
鬱エロではないので、>>147さん服着てください、ごめんなさい。
鬱エロは、>>146さんにお任せいたします…!
以前書いた「30倍悲しい死に方」の続きで、命兄さんのお話です。
今さら古い話を何なんですが、続きが浮かんでしまったものですから
このさい、蛇足っちゃいませんか?…ということで(ココ、病院ジャナイデスヨネ?)。
前提として、絶望先生は既にお亡くなりになっていますので、
ご不快な方はスルーでお願いします。
えー、いろいろ前置きが長くなりましたが、語り手は名前も知らぬあの人。
164:再生 1/14
07/09/15 11:49:46 AwejrfO/
――私のお墓の前で 泣かないでください
そこに 私はいません
死んでなんか いません――
ここ数日で、季節はすっかり秋から冬に移ったようだ。
私は、コートの襟を立てると、白い息を吐きながら仕事場へと向かった。
「糸色医院」
そう書かれたすりガラスの扉の下には「当分の間休診します」との張り紙。
その張り紙は、風雨にさらされて黄色に変色していた。
私は、張り紙を見てため息をつくと、鍵を取り出して医院の扉を開けた。
糸色医院は、医師である糸色命先生と、看護師兼受付の私の2名しかいない、
とても小さな所帯の、いわゆる「町のお医者さん」だった。
それでも、糸色先生の人柄のせいか、開院当初はずいぶん患者が多かった。
子供達の泣き声とそれを叱咤する先生の声、それに混じるお年寄りの笑い声など、
本当にここは病院なのかと思うほど、いつも明るい声に満ち溢れていた。
――しかし、この夏からずっと、この医院の扉は閉じられたままだった。
165:再生 2/14
07/09/15 11:51:21 AwejrfO/
私は、扉を開けて中に入ると、無人の医院の掃除を始めた。
それは、ここ数ヶ月の私の日課だった。
戸棚の埃払いからはじめ、受付のカウンターや先生の机を丁寧に雑巾掛けする。
診察台や診療器具はアルコールで消毒する。
いつ、先生が医院に帰ってきてもいいように――。
仕上げに掃除機をかけると、やることがなくなった。
ほっと息をついて、何気なくカレンダーを見て気が付いた。
――昨日が、四十九日だったんだ――。
先生の弟さんに、生まれつき心臓に持病があるという話を聞いたのは、
この医院に就職して間もなくの頃だった。
先生の実家は裕福らしく、先生のご両親は、持てる限りの財力を注いで、
あちこちの高名なお医者様達に見立てをしてもらったらしい。
しかし、どの医師からも、弟さんの病に治癒の見込みはないとの回答を得たとき、
自ら医師になることを決意したのだと、先生は真剣な面持ちで言った。
その言葉通り、先生は心臓病の研究に非常に熱心だった。
この医院で患者さんたちの面倒を見ながらも、
大学の研究室に通っては、様々な治療法の開発を試みていた。
166:再生 3/14
07/09/15 11:52:32 AwejrfO/
私は、ぼんやりと診察室の先生の椅子に座って思い出していた。
弟さんの病気が進行するにつれ、先生の研究には熱が入っていった
そして、それにつれて、この医院の患者さんの数も減っていった。
――いいかげんに休んで下さい!そんなんじゃ、先に先生の方が倒れちゃいますよ!
――いや、もう少しで、この変異DNAの解析ができそうなんだ、そうすれば…。
寝不足で青白い顔をした先生と、何度そういう会話を交わしたことだろう。
そんな状態でも、先生は、弟さんの前では明るく快活な態度を崩さなかった。
楽しそうに笑い合う2人の会話を傍で聞いていると、この兄弟の間に
「不治の病」という重い事実が横たわっていることが信じられなかったくらいだ。
しかし、先生の努力にもかかわらず、弟さんの病状は確実に悪化していった。
そして、もはやどんな治療もかなわないということがはっきりしたとき、
先生は、迷うことなく、この医院を一時的に閉鎖することを決意した。
もちろん、残っていた数少ない患者さんには、丁寧に説明をした上で、
信頼できる病院を紹介し、充分な手当てを施した。
その上で、先生は、弟さんが入所したターミナルケア施設へと赴き、
彼の残り少ない人生を少しでも楽なものにすることに、全ての力を注いだのだった。
その弟さんが、先生や他のご家族に見守られ、眠るように息を引き取ってから49日。
そう、もう2ヶ月近く、経つのに――。
私は、もう一度ため息をつくと立ち上がり、医院を後にして近所のスーパーに向かった。
――これも、あのとき以来、私の日課となっていた。
167:再生 4/14
07/09/15 11:53:35 AwejrfO/
弟さんの葬儀が終わって1週間程経った頃のこと。
いつまでも医院に顔を出さない先生を心配して、私は先生の住むマンションを訪れた。
何度もチャイムを押した後、やっとドアを開けた先生の姿に、私は愕然とした。
いつもおしゃれで清潔好きだった先生が、ひげもそらず、
何日も着替えていないような薄汚れた格好で、うつろな目でこちらを見ていた。
無理やり上がり込んだ部屋の中は、カーテンを閉め切っており、乱雑に散らかっていた。
私が話しかけても、先生は、ああ、とか、うん、とか上の空の返事しかしない。
仕方なく、私は、子供の患者にするように、先生にまず風呂に入るように命じた。
そして、その間、押し付けがましいと思いつつも部屋を片付けた。
台所をのぞくと、そこに、食事をしたような跡は全く見られなかった。
先生の頬のこけた姿から判断するに、多分、弟さんの葬儀のあと、
まともな食事をしていなかったのだろう。
私は、手術後の患者さんに出すような薄めのおかゆを作ると、
風呂から上がって少しさっぱりした先生に食べるようすすめた。
風呂も、食事も、先生は、意外にも素直に私の言葉に従った。
…ただ、先生が私の言うことを本当に理解しているかは謎だった。
先生は、私がインタフォンの呼び出しを押せばドアを開けてくれるし、
食事を作れば、それを食べてくれる。
話しかければ、口の中で返事をする程度の反応はある。
でも、それだけだった。
先生は、私の行動に機械的に反応しているたけだった。
自分自身の意思、というものが全然見られない。
何もかも、どうでもよくなってしまっているかのようだった…。
168:再生 5/14
07/09/15 11:54:35 AwejrfO/
それでも、私は、先生のマンションに食事を作りに通うようになった。
だって、先生は、私の上司で雇い主で、早く医院に復帰してくれないと困るから。
先生が倒れたりしたら、私は、とたんに路頭に迷ってしまうから。
自分にそう言い聞かせては、
私は先生のマンションのエントランスの呼び出しを押すのだった。
――今日は、寒いから鍋にしよう…。
スーパーで買い物を終え、木枯らしの中、先生のマンションへと続く道を
早足で歩いていると、後ろから、ぽんと肩を叩かれた。
振り向くと、何度か医院にも来たことがある、弟さんのクラスの生徒が立っていた。
「あなたは…。」
「風浦です。風浦可符香。」
少女は、にっこり笑うと、私が持つスーパーの袋に目をやった。
「命先生のお夕飯ですか?」
「え…?」
私は、慌てた。
彼女はくすりと笑うといった。
「倫ちゃんから聞いたんです。
彼女、『うちの兄は、患者以上に世話をかけてる』って恐縮してましたよ。」
ああ、先生の妹さんから…私は、少しほっとした。
と、少女が表情を改めた。
「それで…最近の命先生のご様子は、いかがですか?」
169:再生 6/14
07/09/15 11:55:32 AwejrfO/
私は、彼女の質問に、とっさに答えることができなかった。
それで、彼女にも状況が分かったらしい、眉根を寄せてため息をついた。
私は、彼女のそのしぐさに、なぜだか先生が非難されているような気がして、
思わず反論口調で尋ねていた。
「あなた達の方こそ…クラスの方は、もう、大丈夫なの?」
私の質問に、少女は、ふ、と目を伏せた。
「大丈夫、と言えば嘘になるけど…。でも、先生は、いなくなったわけじゃないから。」
「え…?」
彼女の言葉の意味が分かりかねて私は尋ね返した。
「先生は、ただ、生きる姿を変えただけなんです。」
私の訝しげな表情を見て、彼女は続けた。
「先生の肉体は、失われてしまったかもしれないけれど…
でも、先生の魂は、私の…私たちの身の回りにいつもいてくれる。
それこそ、千の風になって、私たち全員を見守ってくれているんです。」
少女は微笑んだ。
「だから、うちのクラス、霧ちゃんも授業に出てくるようになったし、
まといちゃんなんか、今までが嘘みたいにいろんな活動に参加するようになって。
みんな、先生に、今の自分を見せようって頑張ってるんですよ。」
「…。」
私は、彼女の話を聞いているうちに、なんとなくイライラしてくるのを感じた。
魂が見守っている?そんなのは、単なるおとぎ話だ。
私は、少し意地悪な気持ちになって尋ねた。
「じゃあ、あなたたちは、糸色先生に会えなくても寂しくはないのね。」
170:再生 7/14
07/09/15 11:56:56 AwejrfO/
私の言葉を聞いて、少女の目が揺らいだ。
私は、はっとした。
私ったら、何を…こんな子供に八つ当たりするなんて…。
彼女は、震える声でゆっくりと、押し出すように言った。
「それは、いつだって……、もう一度、先生の姿を見たい、声を聞きたい…
…って……、そう、思わないときなんか、ないけど…。」
私は、そう言ったときの彼女の表情に、思わずどきりとした。
この娘は、いつの間に、こんな大人びた表情をするようになったのだろう。
彼女が医院に出入りしていた頃は、ちょっと変わってはいたけど、
明るく物怖じしない、いかにも女子高生、といった感じの娘だった。
それが今では、こんな、憂いを含んだ大人の女の顔をするようになっている。
「………。」
少女は、唇を噛み締めると、何かを思い切るように頭を振った。
「でも、いつも先生は私のそばにいてくれてるって、分かるから。
――だから、寂しくなんかありません。」
彼女がそう言い終わると同時に、今まで吹いていた木枯らしが突然やんだ。
そして、木枯らしとは明らかに違う、暖かい風が私たちの間をすり抜けると、
ふわりと、彼女の髪を優しく揺らした。
「あ…?」
私は、思わず目を見張った。
少女の後ろに、彼女に向かって微笑む
書生服を着た青年の姿が、見えたような気がした――。
171:再生 8/14
07/09/15 11:57:55 AwejrfO/
少女と別れてから、私は、ずっと考えていた。
大人になっていく少女。
自分達の新しい生活を築き上げている彼女のクラスメート達。
弟さんの教え子達は、さまざまな想いを抱えながらも、
着実に、未来に向かって歩み始めている。
――なのに。
死者は、そこで歩みを止めてしまう。
生きている者が、ともに、とどまることは許されない。
それが、この世の定めであり、理だ。
――なのに。
私は、さっきのイライラの原因に思い当たった。
――なのに、先生だけは、いつまでも前に進もうとしない…。
永遠に、時間(とき)を止めてしまった先生の弟――。
先生は、弟さんの止まってしまった時間に、
ともにとどまろうと、あがいているかのように見えた…。
172:再生 9/14
07/09/15 11:58:53 AwejrfO/
鬱々と考えているうちに、先生のマンションに着いた。
ドアを開ける先生に、いつものように、こんにちは、と声をかけるが返事はない。
そんな対応にも慣れてしまった。
私は、スーパーの袋の中から野菜を取り出しながら先生に話しかけた。
これも、私が先生のマンションに来たときの習慣だった。
「今日ね、道で弟さんの生徒さんに会ったんですよ…可符香ちゃん、覚えてます?」
いつもなら、先生は私が何を話しても特に反応はない。
必要があるときだけ、口の中で返事をする。
でも、そのときは、違った。
先生は、すごい勢いで私を振り向くと、私をにらみつけた。
私は、びっくりして手にしていた野菜を取り落としてしまった。
そして、気づいた。
私が、ここで、弟さんの話をしたのは、今日が初めてだったのだ…。
先生は、冷たい目をしたまま私に話しかけた。
先生の方から話しかけられるのも、ここに来るようになってから、初めてのこと。
「悪いが…その話は、それ以上聞きたくない。」
そういうと、先生は私から目をそらし、再びいつもの殻の中に帰っていった。
173:再生 10/14
07/09/15 11:59:43 AwejrfO/
――どうして…?
私は、テーブルの上に散らばった野菜の前で、呆然と佇んでいた。
――どうして、先生は、前に進んでくれないんですか…?
頑なな先生の背中を見ながら、私は、さっき会った少女との会話を思い出していた。
――先生は、いつまで、そこに、とどまっているつもりなんですか…?
胸の中でいろいろな感情が渦巻いて、私は、思わず、テーブルの上の野菜を
手でなぎ払った。
野菜が床に散らばり、さすがに、先生がこちらを振り向いた。
私は、その先生に向かって大声で叫んだ。
「――どうしてなんですか!?」
先生が、驚いた顔で私を見た。
「皆、辛くても、それぞれの人生を歩き始めてるんです!
どうして先生だけが、いつまでも立ち止まったままなんですか!」
先生の顔色が変わった。
「君に、そんなことを言われる筋合いは…。」
「先生のいるところに、弟さんは、いやしません!」
私は、先生の言葉を遮った。
「!?」
先生が、訳が判らないという顔をして私を見返した。
174:再生 11/14
07/09/15 12:00:46 AwejrfO/
涙が出てきて、声が詰まった。
「…可符香、ちゃんは、言ってました。
弟さんは、千の風になって、皆を、見守っているんだって。
なのに、先生は、一人きりで、自分の殻に閉じこもって…。
そんなんじゃ、弟さんだって、先生に会いにいけないじゃないですか!」
次から次へと、言いたいことが喉元にこみ上げてくる。
涙が止まらない。
――どうして、先生は、後ろを振り向いてばかりいるんですか。
――どうして、「今」を見ようとしてくれないんですか。
――先生の周りの人は皆、先生を待っているのに。
――私が、先生のことを、こんなにも、想っているのに…!
私は、悔しい気持ちが溢れて止まらなくなって、先生に近づくと、
先生の胸倉をつかんで、思い切り口付けた。
先生の目が大きく見開かれる。
しばらくして、私が唇を離したときには、
先生の顔も、私の涙でぐしょぐしょになっていた。
私は、もう一度先生を睨みつけると、息を切らしながら叫んだ。
「そんな先生なんて――大嫌いです!」
そして、マンションを飛び出した。
175:再生 12/14
07/09/15 12:01:38 AwejrfO/
翌朝、私は重い気持ちで医院に向かった。
ああ、本当になんてことをしてしまったんだろう…。
もう、先生のマンションに行くことなんてできない…。
のろのろと鍵を開けようとして、はっとした。
――鍵が、開いてる!?
扉をあけると、靴を脱ぐのももどかしく診察室に向かい、そのドアを開けた。
「…やあ、おはよう。」
朝日が一杯に差し込む診察室の中、いつもの椅子に先生が座っていた。
「せん、せ、い…。」
つぶやく私に、先生が、照れくさそうに下を向いた。
「本当に…世話をかけてしまったね…申し訳ない。」
いいえ、私の方こそ、と言いたかったが、涙が出そうで言葉にならない。
先生は、そんな私を見て、再び照れくさそうに小さく笑った。
「昨日のあれは、すごいショック療法だったよ。一気に目が覚めた。」
私は、思わず赤くなった。
「次のときは、もう少しお手柔らかに、お願いしたいもんだね…。」
「…!!」
176:再生 13/14
07/09/15 12:02:24 AwejrfO/
と、先生が、立ち上がり、窓を見上げた。
「昨日君が言っていた、可符香君の話…。」
先生の言葉に、私も顔を上げた。
朝日の眩しさに目を細めながら、先生は呟いた。
「…望は、私のそばにも、いてくれているんだろうか…。」
私は、咳き込むように返事をした。
「あ、当たり前じゃないですか!あんなに大好きだったお兄さんのそばから、
弟さんが離れるわけがありませんよ!」
先生が、私を見て小さく微笑んだ、そのとき。
窓も開けていないのに、カーテンがふわりとゆれた。
そして、昨日と同じ暖かな風が、そっと優しく私たちを包むと、
柔らかく頬をなで、通り過ぎて行った。
「――!!」
先生は、風が通っていった空間を見上げ、目を見開いた。
その瞳から、ゆっくりと、一筋の涙が伝い落ちる。
「の、ぞ、…む?」
177:再生 14/14
07/09/15 12:03:46 AwejrfO/
私は、思わず両手で口を押さえた。
――ああ。
もう、大丈夫だ。
もう、この人は大丈夫。
朝の光の中、涙を流す先生を見ながら、私は何度も胸のうちで繰り返した。
…先生は、もう、二度と立ち止まりはしない…。
――やがて、この医院にも、以前のような活気が戻ってくるだろう。
――子供の泣き声やお年寄りの笑い声が響く、明るく楽しい場所になるだろう。
そして、そこには、いつも優しい風が、先生とともにあるだろう――。
――私のお墓の前で泣かないでください
そこに私はいません
死んでなんかいません
千の風に 千の風になって
あの大きな空を吹きわたっています――
178:430
07/09/15 12:05:13 AwejrfO/
こんな良い天気の休日の昼間っから鬱を失礼いたしました。
文頭及び文末のモノローグは、
新井満「千の風になって」から引用させていただきました。
あと、どうでもよいことですが、
この連作は、一応、先生×可符香の裏設定ではあるものの、
自分の中では、赤木杏のシリーズ(?)とは別モノ扱いになってます。
……だって、赤木杏シリーズの先生は、えらく元気で死にそうにないんだもの…。
179:名無しさん@ピンキー
07/09/15 12:14:23 wQhwvnK5
>430氏GGGGGJJJJJ!!!!!
私も鬱なの他作品で書いてますが、こうは書けません。
いい物見せてもらいました。
180:名無しさん@ピンキー
07/09/15 14:36:24 EAHSby0m
えっちな話が読みたくてこのスレに来たのに、
なんで泣かされなきゃいけないんだよっ…!
GJだ! くそっ!あんたGJだよ!!。・;+゜・(ノД`):・゜+:・。
181:名無しさん@ピンキー
07/09/15 15:09:17 Pf3W6rTm
泣きながら一気に読みました、全裸で。
くそっ、俺もいい加減服を着るかな…
182:名無しさん@ピンキー
07/09/15 17:10:31 /wy0GBOF
「では、授業を始めます。 うっ!?」
「先生! 今日の授業は何でしょうか!」
「可符香さぁんっ、ちょっとまってくだ、……あっ……さい。」
望は力なく教卓の下にへたり込む。
(常月さん、何をして……うっ、くっ。)
(へんへえがよろこふと思って……。)
まといは望の袴に切れ込みを入れ、舌や唇で陰茎を弄んでいたのだった。
その甘美な刺激に、望は嬌声を上げそうになった。
「先生、具合が悪いのですか?」
「可符香さん、だだだ大丈夫です! 教科書の 53 項から読んでいてくださいッ!」
「先生、そこは昨日読みました。」
「す、すみません!つづきかっら読んでください……。」
「先生! 私先生の事を見直しました! 体調が悪いのに……教師の鑑です!」
望は力を振り絞り、教卓の上に身を預けた。
「う、っくく……はぁうっ!」
「先生!顔が真っ赤ですよ。」
「奈美さん、気にしないで……ください。」
続かない
183:名無しさん@ピンキー
07/09/15 17:49:12 Hm3P4frk
「もっと媚びろよ!」
>>178
JA●RACの方から(ry
冗談はさておき、GJ! 鬱作品にまた泣かされるとは……。゚(゚´Д`゚)゜。ウワァァァン
あなたはリアル久藤君ですかっ!
>>181
セカチューかよw
てかまだ着てなかったのかww
184:名無しさん@ピンキー
07/09/15 21:08:54 4f635d/s
>>181
逆に考えるんだ
服を着る暇も無いなら裸族になればいいじゃない、と考えるんだ
185:名無しさん@ピンキー
07/09/15 21:30:59 Pf3W6rTm
俺……、最高のエロがきたら服を着るんだ
186:名無しさん@ピンキー
07/09/15 21:46:53 CEZNFsFQ
なんなんだよこのスレは
今まで芽留には全く興味がなかったのに、今はとても愛おしい
そして430氏、ただ冷やかしで来ただけ俺を泣かしたニクい奴め
保管庫行ってくる
187:名無しさん@ピンキー
07/09/15 21:54:04 WyENXpPo
>>186
気をつけろよ
前作はこの話以上の破壊力だからな
目がヤバイことになっても知らないぞ
188:名無しさん@ピンキー
07/09/15 22:59:53 Pri4Cln6
>>178
・・・・・残業して帰ってきて、しばらくPCの前で突っ伏してましたw
泣いてからも、ちょっと考えさせられる作品でした、GJ!
そして、430さん、この短期間でこれだけの物が書けるなんて・・・・・・
>>186
読んだあともずっと残ります。
・・・あの話、体調が良いときしか読めないっす。
189:名無しさん@ピンキー
07/09/15 23:11:15 2I0AZU/U
絶望先生のラストとか本当にそうなりそうで怖い…
改蔵やポカポカのラストを考えると…
何であの人の作品はほぼ全て最後が泣ける終わり方で…
190:前スレ851
07/09/15 23:17:02 /6jpEBv/
>>161
> 可符香と奈美って結構難しそうw。
ほんとうはハルチリをやろうと思っていたのですが、どんどん方向性がずれてます。
でも当人勝手は面白がってます。また何か考えよう・・・。
もともとこの種の文章書いたことがなかったのに、なんかはまっている自分がいる・・・。
128のアナザーエンディングはまたもうちょっと付け足したいことがでてきて、ちゃんと
推敲してから書き込みすればよかったなあ、とちょっと後悔しています。
191:名無しさん@ピンキー
07/09/16 00:21:47 K7ql8bXB
後発組(三珠、加賀、大草)のSSがほしいぜ
192:名無しさん@ピンキー
07/09/16 00:33:26 SCrn15j/
>>191
三珠は芽留以上の無言だし、奥様は人妻という縛りがある。
だからこそ愛を!愛をください!
193:名無しさん@ピンキー
07/09/16 00:34:35 SMrOW173
ことのんも後発組に入れてあげてくださいw
194:186
07/09/16 01:06:37 k/5fZ/2p
>>187>>188
読んできた
時間は十分においた
その間、エロSSを読んでいた
今回の話で展開はわかっていた
そこまでしたにも関わらず、それでも涙は否応無しに溢れる
195:名無しさん@ピンキー
07/09/16 01:21:00 hmCdV/er
>>193
ことのんは修正前うpでネットレイプしか想像できない・・・
あとは個人情報流出系か
196:名無しさん@ピンキー
07/09/16 01:33:57 UnKHu9M5
>>193
てか、ことのんは後発じゃなくね?
連載初期からちょこちょこ出てたような気がするが。
197:名無しさん@ピンキー
07/09/16 01:35:40 +bNnMIDI
ことのんはチャットエッチがあるじゃない
198:名無しさん@ピンキー
07/09/16 01:41:48 yIh4EQKO
今日のアニメは430氏っぽかったなww
智恵先生喪服着てたしww
199:名無しさん@ピンキー
07/09/16 02:46:50 SMrOW173
>>198
430氏、中の人じゃね?w
しかし、まさかの急展開だったな。
200:名無しさん@ピンキー
07/09/16 15:15:15 KjsLw2eK
(霧+まとい)×絶望マダー?
201:名無しさん@ピンキー
07/09/16 16:06:11 +bNnMIDI
>198,199
来週でなかったことになります
202:名無しさん@ピンキー
07/09/16 16:36:07 30+0L9ep
お疲れ様です。
三珠真夜ちゃんのssを書いてみました。
モノローグから思い付き、日記調で書いてみましたが・・・・
真夜ラーの方、キャラが違っちゃってたらゴメン。
203:真夜:先生を綴る手記 1/2
07/09/16 16:40:48 30+0L9ep
×月○日
今日、とても気になる人が現われました。
クラスの先生です。とても弱々しい人です。
何だか見てると、腕がウズウズしてきます。
なぜでしょうか。
△月×日
やっぱり私の思った通りの人でした。
目が離せません。とってもドキドキしてしまいます。
明日、帰りにバットを買いに行こうと思います。
金属製にするか、木製がいいか悩みそうです。
先生はどっちが好みですか。
◇月△日
帰り道で、偶然、先生と会いました。
目の前でピンポンダッシュしてみました。
先生は追いかけて来ると思ってたのに、見ていただけです。
だけど、捕まりそうになった私をかばってくれました。とても、うれしかったです。
でも、そのあと、甥子さんや、先生を殴ったときは、私から目をそらしてました。
少し悲しいです。
@月◇日
おろしたてのチャ火マンと、灯油のポリタンクを用意して準備万端です。
そわそわしながら、チャ火マンに名前を書きました。
明日の夜、先生の家を訪ねようと思います。
こっそり灯油をまいて、火をつけるんです。
きっとビックリしてくれます。
@月□日
火をつける瞬間はとてもドキドキします。
もし、気が付いてくれなかったら寂しいです。
玄関の前で、両手にチャ火マンと、灯油のタンクを持って立ってました。
先生は私を見つけてくれました。
でも「証拠過多です」って叫んで、取り合ってくれません。
私がやったのに。
204:真夜:先生を綴る手記 2/2
07/09/16 16:45:06 30+0L9ep
☆月@日
先を越されてしまいました。
私より先に、先生を刺した人がいました。
私が最初に刺したかったのに。
あれじゃ気が付いてもらえません。
包丁に、名前も書き忘れてしまいました。
▲月☆日
選ばれませんでした、私。
シードに落ちてしまいました。
つい涙目になってしまいます。
気が付きました。私は真剣に先生の事を想ってます。
いつか、先生に使いたいバットが、また増えました。
必ず想いを遂げる事を決意しました。
◎月▲日
最近、宿直室に入りにくいです。
こっそり行こうとすると必ず邪魔されます。
今日もダメでした。
その上、バットを落として来てしまいました。
先生はすぐそこにいたのに。
悔しくて泣いてしまいました。
#月◎日
先生に、なかなか会えません。
でもあきらめたくはないです。
いつかわかって下さい。そして、誤解しないで下さい。
私、あなたにいじわるしたいんです。
困った顔で、私を見てください。
でも、先生は私を怒ったりしないんです。
優しすぎます。先生は。
●月#日
今夜、また行きます。
私、いけない子なのはわかってます。
でも、どうしても止められません。
あなたの事しか考えられません。
おニューのバットに名前を書きました。
いつか先生に、私の名前を書かせて下さい。
205:名無しさん@ピンキー
07/09/16 16:59:43 30+0L9ep
お粗末でした。
真夜ちゃんの日記ssでした。
キャラが壊れてなければいいですが。
ホントは、三人称でストーリーを作っていたのですが、作ってみると
・様々な武器を持ち、敵(ライバル)を排除して、先生のもとに辿り着く話。
・・・・・・ターミ○ーターみたい。 没。
・恋敵達と先生を巡って死闘を繰り広げ、ボロボロになった真夜は先生の腕に抱かれ、
・・・・・・格闘物なら王道かもだけど。 没。
・夜の校舎内を、徘徊する猟奇千里や、あびる達の目をかいくぐり、宿直室を目指す。
・・・・・・それなんてサ○レン? 没。
ちよっと目指す方向と違うものばかりで、モノローグの口調をまねて、日記にしてみました。
読んで下さった方いたらありがとうです。 ノシ
206:名無しさん@ピンキー
07/09/16 18:04:52 JZHt5R4u
>>200
常月まといと小森霧を二身合体すると「常月 霧(常に付きっ切り)」となるんだよな!
207:名無しさん@ピンキー
07/09/16 18:12:18 fBzFv6R7
>>205さんGJです!!
携帯から失礼するのは以前真夜SSを書いたものですが、
マヨは妄想を文書にすると難しい(と思ってた)のに…
完全にもってかれましたwww
個人的には没になさった展開もおもしろ荘ですwww
ナニハトモアレGJ!!
208:名無しさん@ピンキー
07/09/16 21:06:44 iMXcPCDM
真夜の波に乗ってちょっとだけ
オチがやりたかっただけのモノを
209:名無しさん@ピンキー
07/09/16 21:06:51 0jCV5hQy
>>203
うまい
しゃべらないキャラなのに、すごい真夜だって分かる
没案も是非SSにして欲しいと思うが義務感を感じさせてるわけでは!!
そして、遅ればせながら430氏、またしても泣かされた・・・畜生!
210:名無しさん@ピンキー
07/09/16 21:07:36 iMXcPCDM
チュンチュンとすずめが鳴く声で、望は目を覚ました。
身を包む布団が妙にふかふかする。はて、自分は薄っぺら委せんべい布団で寝ていたはずだが。
身体を起こすと掛け布団も妙に膨れていることに気付く。
というか自分が寝ているのがいつもの布団じゃなくベッドだということに気付く。
「…んなっ、こ、これは一体……!?」
望は慌てて周りをババッと見回した。
異様に広い丸いベッド、全体的にピンクで整えられた部屋、辺りに散らばる衣服、
放り投げられている丸められたティッシュ、外ではまだすずめがチュンチュンと鳴いて、ついでに自分は全裸。
「………!!??」
言葉をなくしている望に追い討ちをかけるように、望の横で何かがもぞりと動いた。
もぞもぞと小さく動く何かに、望はカタカタと震えながらも視線を落とす。
「……」
きつい目が、何も言わずただ望を見ていた。
首から下は望と同じく何も身に着けていないのが伺えて、掛け布団からはみ出た肩と首筋には小さな赤い痕が点々と。
ぐあばっ!と目を見開く望を見て、真夜はにいと嬉しそうに笑うと、ちょっとだけ頬を赤らめた。
「証拠過多ですぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
おしまい
211:とある夜1/2
07/09/16 22:21:27 iNLsUV/9
私は誰よりも近い所で先生を見つめていた。
その人がどこへ行こうと着いて行き、先生が首を吊れば私も首を吊った。
その日も私は一番近い場所で先生を見上げていた。授業を続ける背の高い先生を、いつまでも。
いつものこと
そう、いつも私はその眼を、背中を、素肌を見つめていた。こうやって寝顔を見つめることが出来るのも私だけ、ちょっと優越感に浸りながらつい小さな声がもれる。
「・・・先生」
そっと手に触れる、20代の若い異性に触れているという事実に少し興奮を覚えつつ触れている手の位置が腕、肩と高くなっていく。
いつのまにか添い寝のようなカタチで腕に抱き着いていた。ふと自分の体制に気付いて離れようとしたその時。
「んぅ」
寝返りをうった望の腕がまといの肩を抱くような位置にきた。ビクッとしながら息が少し乱れる。
「先生?」
小声で尋ねたが返事はなかった、起きてはいないようだ。
212:とある夜1/2
07/09/16 22:23:26 iNLsUV/9
しかしどうしたものだろう、私が動けば起きてしまうかもしれない。もしそうなったら・・・どうなるのだろう・・・。
「・・・はぁっ」
ますます激しくなる鼓動に大きな息がもれる。
先生は私を受け入れてくれるだろうか?
・・・わからない、むしろ可能性は低い・・・気がする、望の閉じた目を見つめながら考える。
今目を開けられたら・・・
考えれば考えるほど呼吸は大きくなり、胸が苦しくなる。
「・・・常月さん?」
寝ぼけたように望が問い掛ける。起きてしまった、どうしよう。
事に気付いた望は慌てて起きて眼鏡をかけ、まといに問い掛ける。
「何をしてるんですかぁっ」
「あ、あの・・・」
震える声、と同時に涙があふれてくる。少したじろぎながら望。
「・・・常月さん?どうしたんです?」
「先生ぇ」
望の華奢な体に抱き着く、涙の訳はわからない。好きなのに、こんなに近くにいるのに・・・。
自分の胸で泣いている少女をどうしていいかわからずに望が言う。
「常月さん、あの、その」
「もう少しこうさせて下さい、今はこれでいいですから」
言葉のでない望にまといが答える。
困った様子の望に、あぁ、いつもの先生だと安心しながらまといは幸せを感じていた。
「今はって・・・まぁいいでしょう」
胸で寝息をたてる少女の頭をやさしく撫でる望の姿がそこにあった。
213:名無しさん@ピンキー
07/09/16 22:27:58 iNLsUV/9
無予告投稿申し訳ありません
グダグダですが呼んで頂ければ幸いです
ネタはまといですが普通ですいません
214:名無しさん@ピンキー
07/09/16 22:48:51 96Kk+RYD
>>210
なるほどそれが三珠さんのやり方か。コワww。
「証拠過多ですぅ」っていうのは先生の台詞ってことでいいのかな?
>>213
なんか、最近まとい切ないね。org
お二人とも乙です。
215:名無しさん@ピンキー
07/09/16 23:38:49 fBzFv6R7
>>210さんGJです
オチがいいwww
>>213せつないまといも好きなんだぜ
216:名無しさん@ピンキー
07/09/17 01:05:00 I0GOYb+A
>>214
orgじゃなくてorz
無理して2ch語使わない方が良いぞ
217:名無しさん@ピンキー
07/09/17 10:37:20 IrQvtg1K
いやだなぁ、無理なんてするわけないじゃないですかぁ。
218:名無しさん@ピンキー
07/09/17 13:16:50 rcExaGlv
>>203
GJ! そうか、マヨが名前を書くのは、好きな物を独占したいからなのね。
タイトルから察するに、奈美萌さん? ・・・かな?
「ボロボロになった真夜は先生の腕に抱かれ」って、見てみたいナー・・・・
いや、もちろんあなたの気が向いたらって事でつ・・・・・!
>>210
なんて羨ましいシチュw
タマラン(ry 証拠過多いいじゃマイカw
219:名無しさん@ピンキー
07/09/17 13:25:24 D7bvjZTK
っていうかorzは2ch用語じゃないのでは
220:名無しさん@ピンキー
07/09/17 15:21:40 axle/AyF
>>218
実際俺三珠さんでマジに書いてるんだが…
ホント動かしづらいというか、あまりしゃべらないという設定がここまで枷になるとは思わなかった。
ただ、芽留と違って必要最低限のことはしゃべる時があるんで、それでなんとか進めている。
221:名無しさん@ピンキー
07/09/17 15:44:32 cFOIlsce
漫画だと可符香が通訳してるな>三珠
222:名無しさん@ピンキー
07/09/17 17:53:27 rcExaGlv
>>220
蚊取り線香焚いて、裸待機!
223:名無しさん@ピンキー
07/09/17 18:04:22 +orgN85A
三珠は初登場のときモノローグから始まったから、内面があるキャラクターとして構想された
と思うんだけど、どっかで変わったと思うんだ。
224:名無しさん@ピンキー
07/09/17 18:21:15 sDAxThXg
>>220
おお!数少ない三珠さんが来ようとしてるのか、今から期待してます!!
225:146
07/09/17 18:47:57 yvxTUL6+
>>220
三珠さん、激しく期待ですね。
146、161で予告したSSをこっそり投下します。
4回に分けて投下。可符香、欝?系。
127さんのアナザーエンディングのアイディアを借用しております。
(161で許可もらい済。ありがとうございます(。 。 )ペコッ)
本編とは別世界での物語&世界観は完全破壊ですので、
その辺許せない方はスルーを。
以下注意点。気になった方はスルー推奨。
・【特に注意】オリジナルキャラが2名。主要人物として登場。
(可符香の叔父と従兄弟。名前付けるのが嫌だったので、
3人称視点なのに『叔父』とか呼称してます。)
その他も、脇役としてオリキャラが数名出てきます。
・完全に別世界Verですので、
独立した読み物の気分で読んだほうがいいと思われます。
・可符香の性格は、基本的に初期の性格にしています。
・欝あり。一応エロ重視なつもり。
・細かい点はスルーパワーでお願いします。
・第一章は11レス予定
226:1章①
07/09/17 18:49:05 yvxTUL6+
1章
これは、私がカウンセラーをしていた少女の話である。
話が話なので、少女の名前は仮名―風浦可符香―を使わせていただく。
これは、彼女が夢の中で使っていたペンネームである。
======
「おはよう。」
ヘアピンをX字にして前髪を止めている少女が教室に入ってくると、
クラスの皆がしんと静かになった。
席に着いたところで、髪を真ん中分けにした少女ー木津千里が近づ
いてきた。
「体はきっちり治ったの?」
「はぁい。バッチリです。」
ニッコリ笑って彼女ー風浦可符香ーは、腕をぶんぶん振って見せた。
「お食事とかは……大丈夫なの?今日から…一人でしょう。」
千里が、少しいいずらそうに言う。
「大丈夫ですよ。病院の人が親戚に連絡してくれたって言ってましたし。」
「そう……。何かあったら、いつでも私の家に来なさいよ?」
「ふふ。ありがとう、千里ちゃん。」
「先生、来たぞ~。」男子の声が響くと、生徒達が慌てて席に着く。
先生が入ってくる。可符香は少しだけ期待した。
(もしかしたら、時代遅れの和服装の先生かもしれない。)
しかし、入ってきたのはジャージ姿の男だった。HRが終わり、
1時間目は国語の授業。国語の先生は、スーツ姿の堅そうな人。
「………ふぅ。」
失望のため息。
先生が『左』という漢字を書いたとき、斜め前に座る千里の眉がピクリ
と動いたが、何も言わない。
『先生、書き順くらいキッチリしてください!』
『え~いいじゃないですか、『左』のノとーをどっちから書いても。』
『それでも、国語の先生ですかっ!うなぁああああああああ!!』
『ぐはぁ!……ああ、順番社会に絶望した!年功序列に絶望したぁ!』
(いけない、また空想の世界に入ってしまった。)
227:1章②
07/09/17 18:49:56 yvxTUL6+
~モノローグ1~~~~~
2ヶ月前。
私が学校から帰ると、お父さんとお母さんが背を伸ばしていました。
お父さんは天国に下見に行ったまま帰ってきません。
お母さんは天国の下見から帰ってきた後、病院にしばらく住むとの
ことです。
私はお父さんを連れ戻すために、マンションからダイビングの練習を
してみました。残念ながら、天国には行けませんでした。
皆は、これを自殺などと言っています。
しかし、私は死ぬ気は全くないのです。お父さんを迎えにいっただけなのです。
医者の話によると、私は、長い間意識が戻らなかったとのことです。
その間、私は夢を見ていました。
変わった服装の先生『絶望先生』と、私と学校のみんな。
毎年毎年、季節が巡り、刺激的で楽しい学校生活。
目を覚まして『絶望先生』が私の夢の中だけの存在であることを知ったとき、
この現実のほうが夢なのではないかと思ってしまいました。
でもこれからは、父も先生もいない世界で頑張るしかありません。
~~~~~~~~~~~
228:1章③
07/09/17 18:50:47 yvxTUL6+
「あれ?」学校から帰ると、家の電気が付いている。
(親戚の誰かがいらしたのかしら。)
合鍵を回し、家に入る。「ただいまー?」
すると、ドスドスと音を立て、奥から男がやってきた。
「おぅ、可符香ちゃん帰ったか。」
大柄の体格にパンチパーマの頭。
趣味の悪いアロハシャツに短パンという服装。
目は鋭く、堅気の人間にはない威圧感をただよわせていた。
―ここでは便宜上『叔父』という名称で通させていただく。
「叔父様?」
「なんだ、不思議そうな顔して。病院から連絡を受けてわざわざこう
して来たんじゃねぇか。」
「そうなんですか。それは面倒をお掛けしましたっ」
可符香は、ペコリと頭を下げる。
「ふぅ~ん。可符香ちゃん、ますます可愛くなったねえ。」
舌なめずりをしながら、叔父は可符香を見た。
黒い艶々したとした髪は短くまとまめられ、綺麗な髪留めが前髪に彩り
を添えている。
可愛い睫をつけた黒目がちの目はパッチリとしており、少し幼ない
雰囲気を漂わすが、色は白く顔立ちは綺麗に整っている。
胸は少し小振りだが、スラリとした華奢な体つき。
229:1章④
07/09/17 18:55:04 yvxTUL6+
「私、着替えて。お父さんにお線香上げてきますね。」
なめるように自分の体に視線を這わせる叔父に気付かないのか、
にっこり笑う可符香。
着替えをして4畳半の部屋にいくと、仏壇のローソクに灯が点っていた。
昨日、家に帰ってきたばかりでお供え物はまだ買ってなかったのだが、
仏壇にはメロンが乗っていた。
「アニキはメロンが好きだったからな。」
叔父は少し照れくさそうに言った。
「わあ、ありがとう。叔父様。やっぱり親戚の方は頼りになります。」
壇の上には父の遺影が置いてある。
線香を取り、ローソクから火を移す。とたんに、線香特有の匂いが
辺りにゆったりと漂った。両手を合わせる。
可符香が父に心で問いかけていると、いきなり後から何かが覆いか
ぶさって来た。
「へへへ…アニキに挨拶は終わったかい?」
タバコと男のきつい体臭が、香の匂いに交じる。
「ど………どうしたんですか……叔父様……」
可符香はもがくが、体格のいい男に敵うわけがなく、がっちりと
抱きしめられてしまう。
荒い息を吐いて、叔父は少女に迫る。
「…言っておきますが柔道とか興味ないですよ私!!
ヤワラちゃんとか微笑ましくて、目を背けてますからっ!」
可符香は必死で身をよじって抵抗するが、男の力は圧倒的だ。
あっという間に両手をねじ上げられ、押し倒される。
230:1章⑤
07/09/17 18:56:55 yvxTUL6+
「おとなしくしろ、このガキ!!」
叔父の上からのパンチが、可符香のミゾオチに炸裂した。
「あぅぐ……!!!」
一瞬息が出来なくなり、体をくの字にまげ悶え苦しむ可符香。
お昼に食べた胃の中のものが逆流し、手足がビクビクと痙攣する。
「……ぐ……ぼ、暴力を振るう人は心が弱い人ですよ!
中学生時代にお母さんを殴ってしまったトラウマを思い出してしま
いますよ!」
咳き込みつつもキッとして言う可符香。
「ほぉ。そういう簡単に屈しないトコ、そそるぜぇ。」
可符香の抵抗が弱まらないのを見た叔父は、ワンピースを思いっきり
引き裂いた。
クラスメートの日塔奈美がチョイスしてくれた水色の清楚なワンピが
無残な姿になる。
上品な白いブラジャーが現れると、叔父はそれも一気に引き千切る。
ちょっと控えめだが、張りのある形のいい乳房がぷるんと露にされた。
美しく弧を描く稜線の頂には、ピンクの綺麗な乳首がプルプルと震えている。
「やだ……っ!!」
可符香は真っ青になった。
男は一気にのし掛かろうと、体重を掛けて来る。
深い絶望感に囚われ、覆い被さってくる男を、か細い手で押し戻そうと
無駄な努力をする可符香。
231:1章⑥
07/09/17 18:57:31 yvxTUL6+
「ん……!?」
と……可符香は少女とは思えないような力で男を押しのけようとしていた。
「な……何ぃ?」
可符香は自分では気付いていないようだったが、ギリギリと叔父の体
を押し戻し始めていた。
(な……なんだ、これは……!!女の力じゃねえぞ!)
しかし、叔父は所属する暴力団の中でも体格が良く腕力で知られている男、
そうそうの力では屈しない。
2人の力は拮抗していた。
「なにしてるんだ父さん!!」
突然大声が響き渡る。
見ると、20台前半のスラリとした青年が立っていた。
「……お兄さん……?」
彼は、今可符香の上に圧し掛かっている男の息子であり、可符香の
従兄弟にあたる。
―ここでは、便宜上『従兄弟』で通させていただく。
「なんだ、お前。帰ったんじゃないのか。」
さすがに気まずそうにして、身を起こす叔父。
「気になって帰ってきたんだよ。父さんの女好きは有名だからね。」
チッと舌打ちすると、叔父は帰り支度を始めた。
従兄弟は、近くになったタオルを可符香にかける。
「可符香ちゃん、大丈夫かい?すまない、父が。」
「……平気です。」
幼いころから、可符香はこの従兄弟を「お兄さん」と呼んで慕っていた。
親戚中から鼻つまみにされている自分を、下心なく接してくれるのは彼
だけだった。
―もっとも、恋愛感情はなかったが。
「本当にごめんよ。可符香ちゃん。」
「いえ、気にしないで下さい。お兄さんが来てくれて嬉しかったです。」
従兄弟はすこし顔をほころばせると叔父を連れて帰っていった。
232:1章⑦
07/09/17 18:58:48 yvxTUL6+
―が、2時間後叔父は再び戻ってきた。
2人は、居間で対面していた。
「あの餓鬼も甘いぜ。俺がホテルに泊まって行くっていったら
すぐ信じやがった。」
「叔父様は、私を抱きたいのですか?」
可符香は、冷静に問うた。
「お母さんを救いたくないのか?入院費払えねえんだろ?」
「………。」
何度似た様な台詞を親戚達から聞いてきただろう。
冷たい目で見返し、ピシャリと言ってやる。
「残念ですけど、叔父様には関係がないですね!」
すると、意外にも男はニヤリとした。
「お前に選択権はないんだよ。俺は親父からお前の面倒を見る
ことを命じられてるんだ。」
「お爺様から?」
「嘘じゃねえ、ほらよ。」
そういうと、懐から可符香の名義の銀行通帳を出した。
可符香の心が、チクリと痛んだ。
◆◆
可符香の最初の相手は、父の姉の夫だった。
散々幼い体を辱めたあと、可符香をあっけなく捨てた。
その後も、親戚を転々とする度に犯され、性の捌け口にされた。
可符香が自分の祖父に犯されたのは中学校3年生の時であった。
父の会社が倒産し、実家に借金を肩代わりすることを頼みに
行ったときのことである。
祖父は、可符香を犯すかわりに借金全てを返済した。
その後、祖父は可符香を囲った。
その代わり、可符香名義の通帳に莫大な小遣いを入れてくれた。
父がお坊ちゃん特有の甘さで何度も事業に失敗する度に、
可符香は小遣いを借金の返却にあてていた。
◆◆
233:1章⑧
07/09/17 18:59:36 yvxTUL6+
可符香の母親は自殺未遂の影響で、重い障害を抱えていた。
父親が借金苦で自殺するような家庭に、莫大な入院費が払えるわけがない。
父の保険金もほとんど、借金の清算に消えていた。
小遣いはまだ残っていたが、援助が尽きれば直ぐに枯渇する。
「可符香ちゃんさえ良ければ、叔父さん払って上げてもいいんだけどねぇ。」
少し間をおいて、可符香はぽつりと呟いた。
「………これは、ボディランゲージ……なんですよ。」
「………ボディランゲージ?」
あらゆる万の神達は、セッ●スをしている。
セッ●スは、人と人、時には神と人すら分かり合うことができる最高の
ボディーランゲージである。
祖父に犯されたとき、彼女はこの定義を導き出していた。
「そうですよ!愛の無いセッ●スなんてあるわけないじゃないですか!
これは、ボディーランゲージです。叔父様、私とボティーランゲージ
しましょう!お互いを知り合う事は大切なことですよ?」
(そう、全然絶望するようなことじゃないんです。)
叔父はニヤリとした。
「素晴らしいボディーランゲージを見せてやるよ。
あのアホ息子が戻ってくる可能性もあるし、ホテル行こうか。」
234:1章⑨
07/09/17 19:01:59 yvxTUL6+
鏡張りのラブホテルの一室で、風浦可符香は、叔父に組み敷かれ
執拗な愛撫を受けていた。
「……んうぅぅ……ふぅン……」
男の大きな手が、綺麗に生え揃った黒い茂みと、少女の秘密の秘裂で
蠢いている。
胸を執拗に嬲られ、今また蜜壷を責められて、可符香は喘ぎまくっていた。
「おぅおぅ。どうやら溜まっていたみたいだな。」
「……っ!」
叔父が侮蔑するようにニヤニヤして言うと、可符香は真っ赤になった。
「や…やだなぁ。あン…溜まってるなんてことないですよぉ。
これは、言葉を分かりやすく伝える感嘆詞のようなものですから!」
可符香は昔から性を叩き込まれていたため、すっかり性欲が強くなっていた。
性交も自慰も出来ない2ヶ月の入院は、可符香をすっかり欲求不満にしていた。
ひだの裏側をなぞり、花弁の中で指を時に荒々しく、時にゆっくり
ねぶるように動かす。
さらにその太い指を総動員して、変幻自在に花弁の中を掻き回し、
牝肉をこね回す。
熱い蜜液がぽとぽと滴り、畳を濡らす。
「……あぁ…はぁーん……うまいですねぇ…。」
男が指をグネグネ動かすたびに、可符香は身を捩って悶えた。
(こいつは上玉だぜ。こんな可愛い顔して、スケベなモノをもってやがる。
指が吸い付くように離れねえ。)
「どうだ?オレに触られて、ただの気持ちいいじゃねえだろ。最高の気分だろう。」
「……あぁン…はい…。」
少し恥らって可符香は頷く。
235:1章⑩
07/09/17 19:03:05 yvxTUL6+
満足そうな顔で叔父は身を起こすと、素早く服を脱ぎ捨てた。
隆々と屹立としたソレは、赤黒く日本人離れして長大であった。
叔父は、可符香の上に覆いかぶさってきた。
「お母さんの入院費は……払ってくれると、約束してくれます?」
気丈にも、可符香は最後の確認を取る。
「任せておけ。俺はこう見ても身入りがいいんだ。その代わり、
お前は俺に従うんだ。いいな?」
「………はい。」
唇を噛んで、可符香は答える。
(何も変わらない。私は、何が変わると思っていたのだろう。)
叔父は自らの棒を可符香の濡れそぼった蜜壷に押し当てる。
くちゅくちゅと筋をなぞって亀頭に愛液を十分絡ませる。
「ほら、お願いしてみな。」
「あっンっ、やんっ。」
小首を傾げ、甘える様な視線ですがるようにお願いする。
「お願いです。可符香の熱い部分を叔父様の逞しいもので埋めてくださいませ。」
(男性ってほんと変わっています。こんなお決まりの文句言わせて
何が楽しいのですかねぇ。保守主義ってやつですか?)
ニヤリとしてから、ぐっと叔父が腰を進めると、ズプズプと愛液の泡を立てて
強大な肉棒が可符香の中に飲み込まれていく。
「あっああっ!」
ゴリゴリと乱暴に可符香の肉壁を広げていき、一気に奥まで肉棒を差し込まれてしまった。
「うおぉお!コイツは具合がいいぜぇ!」
男は荒々しくピストンを始めた。
じゅぶじゅぶと音がするほど力強く可符香の奥深くまでズッポリと押し込んでから、
肉壁を引っ掻くように入り口付近まで引き抜き、また叩きつけるように貫く。
「あっ…やっ…んっ…ああっ…だめっ…あんっ…あぁあっ…」
可符香は、その力強いストロークの前に激しく喘ぎ始めた。
「へへへ……こんなデカイのは初めてだろう。」
「ああ……はぃい……あン……す……ごぃ…あぁ…。」
じゅぴゅ……じゅぷ……
淫靡な水音が、ホテルの一室に幾度となく響き渡る。
236:1章⑪
07/09/17 19:04:51 yvxTUL6+
おう……そろそろ……いくぜぇ!!」
叔父は、収縮した膣のひだひだに亀頭を擦りつけて一番奥まで突っ込んだ。
「あぁん!!……そ……外にぃ…ああぁああ………!!」
叔父は、寸前のところで引き抜くと、可符香の白いお腹に欲望の証を放った。
……
叔父は常人の性欲ではなかった。
可符香のような美少女が、お腹の精液をティッシュで拭っているのを
見て興奮したのか、再び襲い掛かった。
「あぁン。まだするのですか?相手のことを知りすぎるのも善し悪しですよぉ?」
男が可符香の唇を塞ぐ。
可符香もそれに答えて自分の唇を押し付けると、すぐに2人の舌が絡み合う。
男の背中に回された少女の拳は何かをこらえる様にギュっと握られていた。
ホテルのベッドはその夜、一晩中ギシギシと揺れていた。
ベットが揺れる度に、彼女の髪飾りが哀しげに光っていた。
その夜、可符香は夢を見た。
『絶望先生』が出てきた。
(可符香さん、あなた変わりましたよ。1巻からキャラ付け。絶対変わった。
もう、元のキャラに戻るの無理なんですよ?
…ああ、絶望したっ!最初主人公のライバル的な存在だったのに、何故か
やられ役になっているヤム●ャに絶望した!!)
<1章終わり>
237:146
07/09/17 19:07:27 yvxTUL6+
読んでくれた方、スルーして下さった方、ありがとうございました。
どうも展開が・・特に従兄弟が出てくる所とか唐突すぎて微妙。
准君を当てたかったんだけど、それをするとこの後の展開が・・。
2章と3章はほぼ出来ているので、反応を見つつ投下します。
遅くとも一週間後くらいまでには投下。
238:名無しさん@ピンキー
07/09/17 19:35:23 6ScECdHJ
>>146
1週間後なんていわずに今すぐ投下して欲しいくらいGJだ!!
タイトルからするとメル長編職人さんか?
カフカ不憫すぎるぜカフカ
このあと絶望先生に支えられたカフカの反撃が始まるのか!?
239:名無しさん@ピンキー
07/09/17 19:57:00 sOofm9iL
どうしてこうも可符香には悲劇が似合うのか……
>>146氏、乙でした。可符香かわいそうだよ可符香
240:名無しさん@ピンキー
07/09/17 20:56:20 cFOIlsce
現実に絶望した
241:名無しさん@ピンキー
07/09/17 21:49:43 m7AZbH7x
>>218
失礼、名乗ってませんでしたorz 奈美萌えです。
なんか、最近この呼び名が恥ずくなってきましたwww
・・・・いまさらですが、前スレ305、とかは変かな?
>>220
私も、また作ってます。確かに、上手く表現できないです。
でも、こういった、素直に言わない(と思える)キャラ「奈美・可符香・真夜」は好きなので、
作る気が湧いてくるっす。 ・・・乙女な(ry 真夜ちゃんを何とか出来ないかなと赤面厨w
242:名無しさん@ピンキー
07/09/18 01:39:20 bQj9duF4
たまにはとも思うけど、ちと重いかな?
今後の展開に期待
243:名無しさん@ピンキー
07/09/18 03:08:25 iIdtrZbI
前スレの十人抜きの続きっていうか同じ人のが読んでみたい
充電期間中だと希望
244:名無しさん@ピンキー
07/09/18 03:11:38 RSHY3CbZ
>>244
そんな、誰もが思っていながら口に出さないことを・・・!
245:名無しさん@ピンキー
07/09/18 03:16:30 RSHY3CbZ
あ、アンカー間違えたorz
>>243な
173氏、スレ読んでるのかな
246:名無しさん@ピンキー
07/09/18 03:57:53 VsoOnKRv
十集買った
カレーにしようかハンバーグにしようか迷う大草さんに惚れた
くそう、このスレに大草職人はおらんのか!?
247:名無しさん@ピンキー
07/09/18 08:57:11 IcusHAUj
大草さんはNTR?
248:名無しさん@ピンキー
07/09/18 09:00:42 uGsu1pqB
一瞬NaToRiだと思った俺はいろいろと末期症状だな。
旦那が遊び歩いてるもんだから、大草さんは欲求不満と見た。
先生を上手く煽って誘い受けする図を妄想してみる。
249:名無しさん@ピンキー
07/09/18 10:33:58 gj4K6SIb
>>241
別に呼び名だし、いんじゃね? 自分で混乱するなよw
250:名無しさん@ピンキー
07/09/18 12:59:31 5hXWzaGM
大草さん可愛いな
251:名無しさん@ピンキー
07/09/18 17:36:50 9f8s2F4t
>>245
読んでるよー^^
252:名無しさん@ピンキー
07/09/18 18:38:31 2b2ATFS7
わ、本物!?
古い友人に会えたかのようなうれしさだ
253:名無しさん@ピンキー
07/09/18 21:26:00 9f8s2F4t
>>252
うっそーん^^
254:名無しさん@ピンキー
07/09/18 21:41:56 o7F1UXR+
しかし大草さんの旦那って現役女子高生を嫁にしたり
借金して大草さんに内職させ
おまけに浮気までしてるとか鬼畜だな
255:名無しさん@ピンキー
07/09/18 22:29:41 DwgS3vkr
OPの先生みたいだな
256:名無しさん@ピンキー
07/09/19 00:13:31 MsSLLJEA
俺の中で大草さんの旦那はペリーだと思っている
257:名無しさん@ピンキー
07/09/19 00:24:53 cqjsxa2g
>>251-253
これはひどい
258:名無しさん@ピンキー
07/09/19 01:27:03 m7KYEcAd
>>256そういえばペリーの店は潰れてたし
大草さんは可符香と同じく母性強いし
コマのスミとかでペリーが出るのは心配で見に来てるのかもしれないし
なんか納得
259:名無しさん@ピンキー
07/09/19 01:39:18 0647toZ3
>「そうですよ!愛の無いセッ●スなんてあるわけないじゃないですか!
これは、ボディーランゲージです。叔父様、私とボティーランゲージ
しましょう!お互いを知り合う事は大切なことですよ?」
(そう、全然絶望するようなことじゃないんです。)
劇的に全俺が泣いた
238に言われたような展開だったら感動で泣く
違っても泣く
260:名無しさん@ピンキー
07/09/19 03:16:39 Xoh/cDLn
>>246
待て、それよりアニメ11話のマリア×交フラグをどうするかが問題だ
261:名無しさん@ピンキー
07/09/19 10:40:56 ay0aUFLH
430さんとても面白かったです
是非、同じシチュエーションで交編も読んでみたいです
262:名無しさん@ピンキー
07/09/19 12:06:21 QgLTz34p
ああ、多分それ前にあったから。保管庫いって探しとけ。
263:名無しさん@ピンキー
07/09/19 12:16:54 sqIfF9x0
>>254
俺の予想では沢城止の親近者
264:名無しさん@ピンキー
07/09/19 12:19:39 sqIfF9x0
沢越だった…
うろ覚えで書き込むのはよくないな
265:名無しさん@ピンキー
07/09/19 13:45:03 nKQu3/Te
「30倍悲しい死に方」の交バージョン?
そんなの保管庫にあったか?
266:名無しさん@ピンキー
07/09/19 17:34:22 4sT4AVgR
>>261
正直二番煎じほどつまらないものはない
267:名無しさん@ピンキー
07/09/19 18:12:05 v+7T1SBV
ツンデレ加賀愛SSマダー?
268:名無しさん@ピンキー
07/09/19 19:37:44 7urNqzAD
あのう、自分、今、望×智恵を書いてるんですけど・・・・
なんか、みなさんのリクエストから離れすぎてて戸惑ってしまいました。
正直あんまり文才ないんですが書けたら投下してよろしいでしょうか?
269:名無しさん@ピンキー
07/09/19 19:48:07 Tak90Zap
そんなの聞くまでも無い・・・、良いに決まっているじゃないか!
270:430
07/09/19 20:25:00 Sc8W47hD
>>261さん
「30倍悲しい死に方」の交バージョンて、
皆が交には望が入院していることを隠していて、
望叔父さんは何処に行っちゃったんだろうと無邪気に訝る交
とか、
望の亡骸の前で、望が作ってあげると約束していた未完成のオルゴールを手に、
「望叔父さんのうそつき!」と叫ぶ交
とか、
葬儀の後、宿直室の窓ガラスを全部叩き割って、
「もう一度前みたいに怒ってよ。」と、ぐしぐし泣いている交
とか、
結局景兄さんの手で完成したオルゴールの蓋を、交が開けたら、
望が生前好きだった曲が流れてきて、それを背景にTHE END
とか、
そんな感じでしょうかっ!?
>>266さん
いや、これを文章にすることはいたしませんが…。
…このシリーズはそもそも板違いですし、さすがに、もう(^_^.)
二番煎じどころか三番煎じ(!?)、失礼しました…!
今週のマガジンの「めっ」がめちゃくちゃ可愛くてツボにきました。
>>268さん
望智恵は思い浮かばなかったwktk
271:名無しさん@ピンキー
07/09/19 20:43:08 hy/3WQt/
智恵×望じゃないのか、とか野暮な事は言わずに全裸待機するぜ!
272:名無しさん@ピンキー
07/09/19 20:46:42 44hZ4d6l
ここの神々の作品って、長編でもどのくらいが一番長かったんかな。
今書いてるう○こSSが、短編のつもりだったのにダラダラと長ったらしく。
エロなんぞ1Pで終わりそうだというのに、そこまで行くのに無駄に長い。
どのくらいの量なら、スレに迷惑が掛からないんですかね。
そもそも書き終わるかすらわからんのですが。
273:名無しさん@ピンキー
07/09/19 21:12:25 IQ8AJzSQ
迷惑なSSなんてない!と言い切ってやるからさっさと投下しろ!いやしてください
274:名無しさん@ピンキー
07/09/19 21:15:41 7urNqzAD
ありがとうございます。では、出来次第すぐに投下させていただきたいと
思います!まだ、出来てませんが・・・
>>272 さん
ご安心ください。こっちが書いてるのも無駄に長い上にエロが少ないの
で・・・期待してます!
275:名無しさん@ピンキー
07/09/19 21:29:43 E/yHMCzk
>>270
ああああああああ
その話だけで泣けてきます・・・・・・
見たいけど見たくないような。
>>268 >>272
見たいです。見たいです。
正直、エロが書ける方はすごいと思う・・・・
迷惑ではないと思いますよー。
276:名無しさん@ピンキー
07/09/19 21:40:43 nKQu3/Te
だいぶ投下予告がたまってきたな
>>146さんの可符香SS
>>268さんの望×智恵
>>272さんの長編
あと、奈美萌えさん(前305さん)の真夜SSもあるしな
今週末は神ラッシュ再びか!?
277:名無しさん@ピンキー
07/09/19 21:42:17 4sT4AVgR
>>270
こちらの言った二番煎じと言うのは
「同じシチュエーション」というところ
同じ話の流れだったらつまらないと言っただけで違うなら問題ありません。
278:272
07/09/19 21:50:18 QP5s9tih
レスしてくれた神々よ…おおお、ありがとう。
最後まで書けるかわからないけど、出来たら投下させていただきやす。
モチベーションがだだ上がったよ、ありがとう。
他の方の作品も心よりお待ちしている所存でございますー。
279:名無しさん@ピンキー
07/09/19 21:51:20 IQ8AJzSQ
>>270
住人がまた涙に暮れるのでその辺で勘弁してください><
そんでもって、本職の可符香SSに戻ってください。俺に可符香を!可符香を!
280:名無しさん@ピンキー
07/09/19 23:50:20 spX3BDpP
>>276
俺も、大草さんで1本書かせて頂いてます
とさらっと便乗してみる
281:名無しさん@ピンキー
07/09/20 00:18:46 kJTtaGvD
マリアの後編待ってたり
282:名無しさん@ピンキー
07/09/20 00:27:39 IL2EeRPz
ええい!あびるはまだか!
283:名無しさん@ピンキー
07/09/20 00:28:24 5zG1XT8X
>>282
よし、俺が引き受けた
284:名無しさん@ピンキー
07/09/20 00:51:29 Z634LOH4
じゃあ俺は准×倫を書くとするか
このスレ見てたらなんかはまってしまったよ
285:名無しさん@ピンキー
07/09/20 01:05:57 mpcfPnh9
じゃあ俺は兄妹愛ものを
286:名無しさん@ピンキー
07/09/20 01:34:48 pE+zv3t/
携帯からこんにちは(こんばんは?)
神職人が物凄いたまってるんだがww
もうwktkが止まらない。誰か止め………いや止めなくていい
287:名無しさん@ピンキー
07/09/20 02:15:58 lHnj3Lac
>>281
ちょ、ごめっ………た、たぶん忘れた頃に………
288:名無しさん@ピンキー
07/09/20 06:51:18 pCkYQCtk
予告まとめ追加
>>280さんの大草さんSS
>>283さんのあびるSS
>>284さんの准×倫
>>285さんの兄妹愛
>>287さんのマリアSS続き(忘れたころ)
いったいなんですかこの豊作貧乏の予感ww
289:261
07/09/20 09:13:55 b4wklD0V
>>430さんの書きたいので全然構いません
290:名無しさん@ピンキー
07/09/20 12:45:22 rkFNiDh7
カフカがいないぞ!!
291:名無しさん@ピンキー
07/09/20 14:18:35 oY+8evzy
全部一気に来たら死ねる自信がある
292:名無しさん@ピンキー
07/09/20 16:01:53 YhDUmtia
>>291
・・・すでに容量が半分近いこのスレもひょっとして?ww
293:146
07/09/20 17:38:07 0IgDgJkj
神ラッシュに激しく期待しつつ、投下。
>>225の続きになります。注意点も225参照。
今回は2章・3章。
4回に分けてといいましたが後1回で終わります。
欝展開なので、要注意。
全部で12レスほど消費させていただきます。
294:2章①
07/09/20 17:39:23 0IgDgJkj
第2章
「……ん……んん……。」
1人の少女と3人の男が、ラブホテルのベッドの上で睦みあっていた。
1人の小太りな中年の男は、少女の後ろに回り、ねっとりと深いキスを
交している。男が唾液をたっぷりと口に垂らすと、少女はコクコクと
飲み干した。
別の男は、少女の手を股間の肉棒に添えさせ、激しく上下に扱かせ
ている。
もう1人のチンピラ風の男が、制服のセーラー服を捲り上げ、
小振りな胸を露にすると、少女の形のいい胸を気持ち良さそうに揉み
始めた。
後に回った男がスカートを捲り上げると、いきり立った肉棒を少女の
秘唇にネジ込む。
「あ…あぁンっ。」
「これは素晴らしい物をお持ちだ。非常に具合がいいですよお、ぐふふ。」
「あ……んぅ……はぁ……ん!んんー!!」
胸を揉んでいた男が小さな口をこじ開け、喉につまるほど奥まで肉棒を
ねじ込んでいく。
少女は、巧みに肉棒に舌を絡め、そのピンク色の唇でしごく。
「うおぉ…すげえ。こんな可愛い顔して……ああ、気持ちいいぞ。」
白い柔らかな手は相変わらず怒張を握らされ、手コキを強要されている。
肉と肉のぶつかる音とぐちゅぐちゅという淫らな水の音が響き渡る。
「くう……出しますよ!!」
「お……俺も……くっ。」
激しい運動の末、小太りな男は寸前で引き抜き白く華奢な体に欲望の塊
をブチまちまけ、口淫していた男は喉の奥に欲望を注ぎ込んでいく。
「はぁはぁ………あうぅ!」
休む間もなく、手コキをさせていた男が、少女の秘唇に肉棒を突きたて、
獣のように激しく犯す。
「はぁぁ、あ……う……少し………休ませ……んぐぅ!」
少女の哀願を聞くこともなく、小太りの男が早くも復活した肉棒を
咥えさせた。
別の男が後の小さな窄まりに狙いを定めると、容赦なく肉棒を突き入れる。
「あぐ……!あんん……。」
「ほう、こっちもすっかり開発済みか。こいつはいい。」
295:2章②
07/09/20 17:40:51 0IgDgJkj
前後の穴を貫く男の荒々しい動きに合わせて、少女は口に咥えた肉棒を、
白い喉を上下して奉仕する。
「うぅん・・じゅる・・ちゅっ・・、じゅるる」
「おお!!すごい吸いつきです。しかし、あの人も贅沢な人だ。
山本のママ以外にもこんな素敵な情婦をお持ちとは!」
あらゆる穴を貫かれ激しく突き上げられ、やがて少女の裸体に
白濁の雨が降り注ぐ。
「おい、4つんばいになれ。」
少女は素直に体を起こし、ベットの上で4つんばになって白いお尻
を突き出した。
もう何発も出したというのに、男達の肉棒は依然屹立している。
少女の熱いぬかるみに真珠を埋め込んだ肉棒を打ち込む。
太い牡の器官が、女の肉を開きゴリゴリと奥まで入り込むと、
すぐに激しい挿入が始まった。
「あッ……あはぁん、んあ……ぁあ……ぁあん……!」
男の動きに合わせて、少女はくねくねと腰を振り気持ち良さそうに喘ぐ。
別の男の肉棒が少女の顔の前に突き出されると、彼女は自分から
肉棒にしゃぶり付き、口一杯に頬張る。
「ん・・じゅるる・・ちゅぅぅ・・。」
「うほぉ。こいつ相当の好き者だぜ。たまんねぇ!」
別の男は、ショートカットの髪の毛を肉棒に巻きつけ、しごきはじめる。
「ぐほほ、なかなか綺麗な髪をしていますよ。汚しがいがありますねぇ。」
「こちらも、変わらず締りがいい。これは極上品だ。
プライベートでお付き合いしたいほどだぜ。」
「ははは、やめときな。あの人は、自分の物に手を出されると火が付
いたように抑えられなくなる。」
296:2章③
07/09/20 17:41:39 0IgDgJkj
バックから激しい獣の動きで貫かれ、前からも頭をしっかりと押さ
えつけられて喉奥を突かれる。
「あん……ちゅるちぅ…あぅ じゅっ…あはぁーん…じゅるる……」
「うおぉ、最高ですよ!もう出ます!」
男は寸前で抜くと、少女の白い背中に獣欲の白い迸りをたっぷり
塗りこんだ。
同時に少女の喉奥にも異臭のする白濁の塊が注ぎ込まれ、そのあど
けない顔もドロドロに汚される。
髪の中にもたっぷりと射精されてしまう。
白濁の海に沈みそうになる少女を支え、更に男達は彼女の瑞々しい
体を蹂躙していった。
………
数時間後、すっかり獣欲を満たした男達は、少女を残して帰っていった。
ホテルのドアが開き、男が入ってくる。
「ご苦労さん。あいつら絶賛してたぜ、お前の体。
たっぷりチップを弾んでくれたから、義姉さんの手術費も賄えるな。」
「………くぅ……かは………。」
少女―風浦可符香は咳込むと、喉に絡みつく白濁液をドロリと吐き出し、
身を起こす。
「輪姦ってのも悪くないだろ?」
「………輪姦なんて、あるわけないですよ。
あれは、伝言ゲームです。皆でかわりばんこでお肌で会話するんです。」
「がははは。相変わらず面白い奴だ。とりあえず、シャワーでも浴びて来いや。」
疲れ気った体を引きずってシャワー室へ向かう可符香の背中に叔父の
声が投げられる。
「さっきのビデオ撮っといたからな。ビデオが売れたら、兄貴の墓石
でも買ってやる。顔修正なしで売れば、相当儲けでるぞ。」
シャワー室に入ったころで足がよろけ、可符香は思いっきり頭をぶつけてしまう。
(どうしたのでしょうか。痛くないですよ?鉄の頭になったのかしら。)
不思議そうな顔で彼女は、何度も何度も頭をシャワー室の壁に打ち付けていた。
297:2章④
07/09/20 17:42:49 0IgDgJkj
~モノローグ2~~~~~
あれから3ヶ月ほど経ちました。
私は、毎日のように叔父様と肌を合わせています。
叔父様の命で、最近は叔父様以外の方とも語り合っています。
色々な人と知り合うことはいいことですよ。
●
叔父様はちゃんと、お母さんの入院費を入れてくれました。
お母さんは、少しづつですが回復しています。
最近、お話もできるようになりました。
●
時々、従兄弟のお兄さんが訪ねてきてくれます。
お兄さんが来ると、叔父様も肌で語り合うことはしません。
お兄さんとデートするのは楽しいですよ。
お兄さんがいると心が休まってホッとします。
お兄さんは私の事が好きだといいます。
私もお兄さんの事が好きです。
でも、私はお兄さんの愛を受入れる事が出来ないのです。
理由を言ったら笑うでしょうか?
私には、夢で出てきた青年が忘れられないのです。
空想と分かっていても、彼が心に住み着いて離れないのです。
●
この前、親戚の人に会ったら、「相変わらず不幸だね。」
なんて笑うのです。
失礼ですよね、私はちっとも不幸じゃありません。
私はいつも幸せです。そのはずなんです。
~~~~~~~~~~~
298:2章⑤
07/09/20 17:43:57 0IgDgJkj
風浦可符香は叔父の情婦となっていた。
彼女をかろうじて支えているのは、母と従兄弟だろう。
従兄弟の青年は、可符香を度々デートに誘い、彼女の心を休ませ
ていった。彼女も、その優しさにほだされていた。
だが、夜景の見える海辺で彼の告白を聞いたとき、少女の返事は
「もう少し待ってくれ」だった。
もう一つ、可符香の母親の容態が好転していた。
手術が成功に終わって、会話もできるようになり、退院も間近いと
言われた。
1月の終わり。
遂に可符香が入院費を気にする必要がなくなる日が来た。
可符香の母親が急死したのだ。
299:名無しさん@ピンキー
07/09/20 17:45:14 VopYhzJJ
リアルタイムktkr!!!
可符香(´・ω・`)
300:3章①
07/09/20 17:45:58 0IgDgJkj
3章
葬式の祭壇は家の6畳の居間に設けられた。、
葬儀が終わり、弔問客は全員帰りこの家には可符香しかいなくなっていた。
「お母さん……。」
祭壇の前で、可符香は呆然としていた。
可符香の母は病気で死んだのではなかった。
リハビリの散歩中に轢き逃げされて死亡したのだった。
(お母さんは、お父さんを迎えに行ったの?車で行くと早いから??)
「可符香ちゃん………。」
見ると、従兄弟の従兄弟が立っていた。
彼は、可符香の隣に座ると、ぐっと彼女を抱きしめた。
「可符香ちゃん、これからは僕が君を守りたい。
僕は卑怯だ。父の横暴を知りながら、何も出来なかった。
でも、今は違う。僕は君を守る!!」
可符香の弱った心に従兄弟の優しさが染み渡る。
「……お兄さん……。」
「可符香ちゃん、僕を受入れてくれないか。
君が僕の物になれば、金銭面では不自由はさせない。
父さんも君に手を出す事は出来なくなる。」
孤児となってしまった可符香にとって、それは願ったりの申し出だったろう。
しかし、可符香にはこの純朴な従兄弟に嘘をつく事が出来なかった。
『先生』の存在は、依然として彼女の心を支配していた。
重度の妄想癖と呼ばれようと、それを隠して付き合うことは
とてつもなく卑怯なことに思えた。
「私もお兄さんのこと、好きですよ?
でも、男性として愛しているとは言えないんです。」
「山本さんの事気にしてるのかい?彼女はただの行きつけのバーのママだよ。」
「……?山本さんって??」
「あ、いや。知らなければいいんだ。」
従兄弟は気まずそうに咳払いをした。
301:3章②
07/09/20 17:46:44 0IgDgJkj
と、従兄弟の右手が、可符香のお尻に伸びた。
「……お兄さん?」
びっくりして顔を上げる。今まで、従兄弟がHを迫ってきたことは
なかったからだ。
「可符香。君を抱きたい。」
「え!?お姫様抱っこなんて恥ずかしいです!」
「そうじゃなくて。君と子作りがしたいんだよ。」
何故かそんな表現をする。
「コウノトリの養殖ですね。いい事です!天然記念物ですからね。」
あくまで話を逸らそうとする可符香の手をしっかり握って、
従兄弟は彼女の目の奥を覗き込んだ。
「僕はどれだけ君を愛しているか見て欲しいんだ。ダメかい?」
「…………。」
「それに……もし、今この場所で子を成せば、お母さんの魂が君のお腹に
宿るような気がしてならないんだ。」
可符香は可笑しくなって笑った。
「私が、転生とか前世とか好きなのを知って言っているのでしょう?」
「僕は真剣なんだけどな。」
従兄弟は憮然とした表情である。
「転生の儀式を行うと、本当に降臨してしまいますよ?」
「そのときは僕が責任を持って、君達を幸せにする!」
可符香は、自分が従兄弟を愛しているとはどうしても思えなかった。
だが、従兄弟の誠実さには全面の信頼を置いていた。
それと、母が転生して、自分のお腹に宿るという考えは、
可符香にはとてつもなく素晴らしいことに思えた。
最後に可符香は素直に心情を吐露した。
「私がお兄さんに抱かれるとしたら、それは打算以外の何者でもない
ですよ?打算なんてないですね……『理性の選択』です!!
HなSSを書くために帰宅などといった事はせず、キチンと残業
するようなものです。それでも、いいのですか?」
「構わないよ。僕は、君を振り向かせる自信があるからね。」
302:3章③
07/09/20 17:47:20 0IgDgJkj
可符香が抵抗をしなくなったのを感じ、従兄弟は可符香に優しく
口付けをした。
「んっんっ……」
男の手が喪服の背中のチャックにかかる。
ジジジジ
チャックを開け、器用に可符香の上半身を脱がす。
白いフリルつきの清楚なブラジャーが現れると、従兄弟はゆっくり
とそれも外した。
形のいい白い乳房がぷるんと現れた。
「きれいだ……。死んだ僕のお母さんみたいだ。」
「……お母様……。」
(マザコ……いえいえそんなわけないです。母親好きの親孝行な青年です。)
従兄弟は大きな手を可符香の形のいい胸に添えると、むにむにと
揉み始めた柔らかい乳肉を掬うように何度も優しく揉みしだく。
「ん……ううん……んぅん……ッ」
さらに、可符香の喪服のスカートを腰までたくし上げると、パンティ
を脱がせて指を股間の割れ目に差し込んでいく。
すっかり生え揃った叢の下に、赤い柔肉が振るえ、淫臭を漂わせている。
ふっくらと充血した土手をなぞり、中にうごめくヒダを何度も指で
ねぶっていく。
「あっあン……ああぁ……い…い…です……あはぁん。」
男は、少女の可符香もきめの細かい柔らかな手を取り、自分の股間に導いた。
洋服の上からでも、そこが一杯に硬くなっているのが分かる。
可符香は優しく擦ってあげる。
「あぁ……うまい……よ。可符香ちゃん……。」
右手で乳首をもみしだくように刺激しつつ、股間の熱い牝肉を掻き回す。
敏感に震える真珠をかるく潰しすようにコリコリと指の背で転がすと、
可符香は激しく悶えた。
「あぁん……あはぁーン…あぁあン…あん……あん……あぁん!」
指を使って必死にお互いを奉仕していくと、2人は一気に限界ま
で高まった。
303:3章④
07/09/20 17:48:19 0IgDgJkj
従兄弟は、カチャカチャとベルトを外すと、隆々とした肉棒がそび
えていた。
さすが、巨根の父親を持つだけあり、彼の逸物も立派なモノだった。
「どうだい?父さんのより大きいだろう?」
従兄弟は自信たっぷりに言うと、正常位の体勢で向き合った。
肉棒をドロドロの蜜壷の中心にピタリとあて、「行くよ」と言うと
同時に腰を進める。
肉棒はずぶりと可符香の中に侵入する。
「ああぁん!!」
秘肉を太い肉棒がグイグイと掻き分けていくと、一気に一番奥まで貫いた。
男の棒はミッチリと可符香の肉穴に埋め込まれていた。
その逞しさに、可符香はうっとりし、媚肉は蕩けるように蠢いて
肉経を刺激する。
「可符香、愛してるよ。」
「……お兄さん……。」
従兄弟は情熱的に可符香の唇を吸う。
従兄弟の腰が激しく動き始めた。
出し惜しみなどせず、最初から全力でガンガンに貫いていく。
「はぁあっ……ああっ………ああああっっ」
可符香は体をガクガク揺らせながら、激しく喘ぐ。
じゅぶじゅぶと愛液が飛び、2人はどんどんと高みに登っていく。
可符香も男の律動に合わせ、白い細腰をゆする。
「ああ………もう出そうだ!」
従兄弟が可符香を逞しい腕でしっかりと抱きしめると、可符香は男
の背に腕を絡めてしがみついた。
「くぁ…な…中で……出すよ!!!」
「あぁ…は……はい……下さい。中に下さい!」
(お父さん、お母さんっ、私のお腹に転生して!)
可符香は、この瞬間に本当に両親が転生してくるような気がして、
中で出される事を懇願していた。
2つの肉体がしっかりと絡み合う。
304:3章⑤
07/09/20 17:49:49 0IgDgJkj
と、突然襖が開いた。
「おうおう、派手に盛ってるな。」
「お……叔父様!?」
慌てて、体を起こそうとしたが、従兄弟がそれを押さえつけた。
「すっかり出来上がってるな。もう仕込んだのか?」
「今、ちょうどいい所さ。」
驚いた事に、従兄弟は平然と答え、腰を振るのをやめようとしない。
「……お、お兄さん?」
「あの事は?」
「まだ言ってないよ。」
「なんだ、それを教えてから仕込むのがいいんじゃねえか。よし、俺が言ってやる。」
「よく聞け。
お前の親父と母親はな、俺達が殺したんだ。」
―え?
「正確には、初めに2人に睡眠薬飲ませて吊るしたのが父さんで、可符香の母親を
車で跳ねたのが僕だけどね。」
「まあな。あの2人はな、多額の保険金を掛けてたんだ。死んでもらわなきゃいかん。
母親のほうが残っちまったのは想定外だったがな。」
可符香は、母がお昼食べてから首を吊るまでの記憶がないと言ってのを
思い出す。
記憶障害だと診断されていたが、睡眠薬で眠らされたのだとしたら……。
「感謝するんだね。本当は君も吊るすつもりだったのを僕が止めたんだから。」
「実はな、母親の入院費用もほとんど入院保険で間に合っていたんだ。
お前は、何の意味もなく俺に仕えていたってことだ。」
心底楽しそうに笑う2人。
「聞いてよ父さん、この馬鹿女、母親を転生させるとか言ったらコロリと騙されやがった。
こんなお目出度い奴、見たことないよ!」
「転生~?がははは、そりゃ傑作だ。」
2人の声が遠くに響く。
305:名無しさん@ピンキー
07/09/20 17:50:34 VfJjqFlB
えええええええええ支援
306:3章⑥
07/09/20 17:51:44 0IgDgJkj
―じゃあ、私は……。
お父さんを殺した男に、媚びて体を開いて………
お母さんの入院費にもならないのに、知らない人に体を売って………
お母さんを殺した男を信用して、中出しまでねだったの………??
可符香の黒い大きな瞳の瞳孔がみるみるうちに開き、頭がグルグルと回転する。
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
やだなぁ、そんなはずないじゃないですか、それは……それは………
「B浬$3…B?Gユ=02」テlyR☆CヲJD8 曾 hI箪…/xoQg$□$^$l$!!!!!!!!」
遂に、可符香のポジティブシンキングが容量を超えて崩壊した。
絶望と後悔の余り体が痙攣を始め、酸欠にでも合った様に口をパクパクさせる。
「やった!!やったよ!!この、絶望の表情!!これが僕は見たか
ったんだ!!
子どもの時、僕に対して『世の中に絶望なんてないですよ』なんて
偉そうにほざきやがった。
さぁ、今はどうだい!?言って見ろよ!!絶望なんてないって!!」
千里も真っ青の粘着ぶりを発揮して、従兄弟は更に激しく腰を振る。
307:3章⑦
07/09/20 17:52:52 0IgDgJkj
さすがにショックだったようだな。オイ、いつものポジティブ
なんたらはどうしたんだ?」
笑いながら叔父が、半狂乱で暴れまわる可符香の手足をガッチリ
押さえつけてしまう。
「%d%d%d砡ヲ鱗熙ヌ兇い$&$%"%"、ケ瓦!!!!!!!!!!!!!!!」
「なんだこの奇妙な声は。うるさい奴だ。」
叔父は、びちょびちょになっている可符香のパンティを取ると、
彼女の口にねじ込んだ。
「ん!!んーー!!んんーー!」
自分の愛液の味が口一杯に広がる。
「うぉ、もうイキそうだ。さあ、君は自分の父親と母親を殺した男の
種で孕むんだ!」
「―!?んん!!んー!んー!」
ハッとする。
―それだけは!それだけはダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!!
必死で逃れようとするが、大の男2人にしっかりと押さえつけられ、
身動きすらとれない。
可符香は、なぜ直ぐに舌を噛まなかったのか激しく後悔した。
―ごめんなさい。もう『世の中に絶望はない』なんて言いません。
―ごめんなさい。もう『自ら命を絶つ人なんていない』なんて言いません。
―だから、だから、もう死なせてください。
かつての超ポジティブ少女を、圧倒的な絶望感が襲った。
まるで虚無の中にいるかのような黒い闇。
狂ったように髪飾りを付けた前髪を振る可符香に構わず、
従兄弟は、腰をしっかりと引き付け、少女の一番奥まで深々と貫いた。
本能的に、膣壁がきゅっと肉棒を締め上げた。
「うっ、出る!!!」
柔らかな刺激に反応して肉棒がぐっと膨張し、射精される瞬間が
はっきりと分かる。
男の鈴口がぱっくり開いた。
………そして。
<3章終わり>
308:名無しさん@ピンキー
07/09/20 17:54:57 VopYhzJJ
ちょっと待て!ここで終わりって……すごく……生殺しです……
お預けを食れた146氏に絶望した!
(つД`) 可符香かわいそうだよ可符香……
309:名無しさん@ピンキー
07/09/20 17:56:55 rK8bZCfD
これは・・・さすがに、し、しんどい・・・
310:147
07/09/20 17:58:16 0IgDgJkj
読んでくださった方、スルーして下さった方、ありがとうございます。
これを読んでくれた方が、書き手に怒りを感じるくらいに、
可符香に同情してくれればこのSSは成功してます。
しかし、可符香は難しいですね。うまく書けてる方々はホントすごいです。
4章は、ほぼ出来てますが、皆様の神ラッシュを邪魔しないように、
ひっそりと投下します。
4章はちょっと幻想的に逝きたいなと・・。(ムリか・・?)
311:146
07/09/20 17:59:48 0IgDgJkj
>>310
すいません、146でした・・。ああ、絶望した!!
312:名無しさん@ピンキー
07/09/20 18:02:07 PHMl4NgK
GJ!!
まじ泣きそう(ノ_・。)
313:名無しさん@ピンキー
07/09/20 18:03:52 8gUZJFDL
ほぼ完成しているのに投下しない146に絶望した!
最終章はせめて救いある終りにしてやってくれ…
314:名無しさん@ピンキー
07/09/20 19:21:27 RQxMIrr/
絶望した!いや何ていうかもう…絶望した!俺の可符香が…。
だが同時に興奮してたりする節操なしな自分に絶望した…!
最終章が怖くもあり楽しみでもあります、頑張ってくだされ>>147
315:名無しさん@ピンキー
07/09/20 19:37:07 9VeFKagF
>>314
一言だけ。
別にお前のじゃないから。
316:名無しさん@ピンキー
07/09/20 19:46:27 VopYhzJJ
>>315
そうだよな。だって俺のだもんな。
317:名無しさん@ピンキー
07/09/20 19:57:12 rkFNiDh7
>314>315>316
俺のカフカですが何か?
318:名無しさん@ピンキー
07/09/20 20:04:53 g/u0uelJ
>>147氏
これは、ききます・・・・・ 残業続きで弱ったところに、トドメを刺されそうに。
・・・301の小ネタって・・・・・173氏? 本人じゃないですよねw
最終章は明日か明後日の夜でしょうか・・・・・ いまから心の準備を・・・・
しかし、描写が上手いです・・・・・・
余談ですが、読んでて、悪役二人の生い立ちや人生がどんどん浮かんでくるのって、
やはり私がズレてるからですかね・・・・・・・w 失礼。
319:名無しさん@ピンキー
07/09/20 20:38:25 ODih/T2o
可符香SSもアニメ11話も鬱で絶望した!
どっちも救いのある最後をキボンヌ!!
320:名無しさん@ピンキー
07/09/20 21:32:47 9VeFKagF
>>316-317
板違いだと言ってるんだ。
キャラ萌えでやれ。
ココでいうな。
キモいんだよ。
321:名無しさん@ピンキー
07/09/20 21:33:01 Sm6o5BY4
ええと、望×智恵完成しましたんで手直しが終わったら投下します。
ですが、その前に注意をいくつかさせてもらいます!
1、最初に言ったように私に文才はありませんなので。、いたらない部分はスルーしてください!!
2、智恵のキャラが壊れ、勝手な過去や、家がちょっとした金持ちなどという。オリジナル設定てんこもり
です!そんなの俺の智恵先生じゃねえ!って方はスルーライフで
3 智恵だけじゃなく、他のキャラもぶっ壊れてます。ご注意を
4、勝手なオリジナルキャラも登場します。話にあまり関わりませんがご注意を
5、このスレにあるカウンセリングって作品と最初が酷似してますが、すぐにちがう展開に
なるんで、ご容赦を・・・(まあ、あんな神作品と比べる人は皆無でしょうが)
6、自分エロ書くのはこれが始めてです。濃厚なのを期待する方は飛ばしてやってください!
7、かなり長いです。ご容赦を・・・・
8、途中で直すところを見つけて、投下が途切れることもあります。お許しを
ええ、色々言いましたが、最後に一番大切なことを!
期待すんなよ!!なんにも期待すんなよ!!
以上!!
322:恋の物語1
07/09/20 21:38:25 Sm6o5BY4
新井智恵の日課はカウンセリング室の受付箱を見ることから始まる。
とは言っても、いつも押しかけてくるのは決まっていて、その本人は担任その人なので、
カードなど出しはしない。生徒は生徒で悩みが少ないのか、あまりカウンセリングを頼み
には来ない、しかも来るにしてもカードを出さないことも多いだから箱はだいたい空っぽ。
従って、見ることに意味はほとんどないが、職業柄か、つい、いつも覗いてしまう。
「まあ、今日も何もあるわけないか・・・・」
そう、つぶやきながら中を見ると、一枚だけ珍しくカードが置いてある。
「へえ・・・・誰かしらね」
そういいカードの名前を見てみると、小節あびると氏名欄にあり、用件のほうは、
「そちらでお話します」と書かれ、時間の方は放課後と書かれている。
「あの子が?」
多少変わった趣味を除けば、成績優秀で性格のほうも悪くない彼女に一体なんの悩みが
あるのかさっぱり検討がつかない・・・そう思いかけたところでふと恐ろしい考えに行き着く、
(まさか・・・つい父親を・・・?)
彼女はいつも全身を怪我している、それは同居している父親からのDVによるものではないか、
そう考え、前に一度調査をした結果、本人の趣味、動物の尻尾を引っ張ることによって受ける
反撃だったと判明した。だが、彼女を調査していた時にもうひとつの恐ろしいことがわかった。
なんと、彼女自身が父親に暴行を加えていたのだ。
別にそれは父親が憎いからとかではなく体が勝手に動いてしまうそうだ。
(ひょっとしたら・・・それに耐え切れなくなって)
これは大事になるかもしれない。そんな考えを抱きながら、智恵は放課後を待った。
323:恋の物語2
07/09/20 21:39:19 Sm6o5BY4
放課後のチャイムが鳴り終わって数分後に、扉をノックする音が聞こえた。
「どうぞ」
なかば緊張気味にそう声をかけると、扉が開かれ、おさげを揺らし松葉杖をつきながらあびる
が部屋へと入ってきた。
「よく来たわね。さ、座って」
黙ってコクリとあたまを下げると、あびるは黙って、椅子に腰掛ける。確かに彼女は口が少なく
無表情なほうだが、今回は少し異常だ。今は無表情というより、引き締まって緊張している。
これはいよいよ大変だ。と心の中で思ったが、顔にはまったく出さず勤めてにこやかにたずねる。
「で、なにかしら?話したいことって・・・」
そう問い掛けられ、あびるは口を開こうか思案するような素振りをみせたが、意を決したかのように
ゆっくりと声をだす。
「実は・・・」
「実は?」
あびるのあまりの緊張に思わず声を硬くしてしまいながらも、繰り返したずねる。
「私・・・」
「私?」
もう覚悟はできた。昏睡にしたか、どこか骨折でもさせたか、はたまた
「好きな人が出来たんです!」
「は!?」
考えていたのとまったく違う答えに思わず間の抜けた声をだしてしまう。
「そ、そんな顔しないでください!」
あびるは彼女らしくなく声を荒げ抗議する。
「ごめん・・・・ちょっと予想してない答えだったんで、ついね・・・・でも、よかったわね」
謝りながらも智恵は微笑ましい気持ちになるのを感じた。
こんな彼女でも、ちゃんと人並みに恋が出来たのだ。これなら、父親にかんするDVもおさまるかも
しれない。
「それで、私・・・人を好きになるのとか始めてだから・・・ちょっと相談にのってもらいたくて」
「ええ、私でよければなんなりと」
せっかく彼女が人並みになりかけているのだから、しっかりと手助けしてやらねばならない。
どこぞの教師の自殺を引き止めるより、よほどカウンセリングらしい仕事に思わず声が弾む。
そんな智恵の調子に戸惑いながらもあびるは話を続ける。
「実はその人、他の人にもよくモテるんです」
「へえ・・・・」
なるほど、それなりに容姿はいい人間のようだ。だとすれば、ライバルも多いのだろう。
「それじゃ、積極的にアピールしなくちゃね」
「はい、そうなんですけど、他の人たちの方がすごくて、しかも私より前からその人を狙ってたらしい
んです」
ここまで聞いて、ふと、智恵は一人の男の姿を想像し、急いでかき消す。いくらなんでもありえない。
が、
「その人たちのアピールがすごいんです。一人はその人のあと四六時中ついてまわってるし、一人は
同じ場所に同居みたいに住んでるんです」
ここまで言われれば、該当する人間なんてもう一人しかいない
324:恋の物語3
07/09/20 21:40:33 Sm6o5BY4
2
「ひょっとして、もう一人はもの凄くきっちりしてて、近寄りがたいような子?」
やはり図星だったのか、あびるの表情が固まる。
「なんで・・・わかったんですか?」
認めたくない、認めたくないが、これでもう誰かは確定した。それでも最後のあがきのような形で
確認する。
「ねえ、それってもしかして、あなたの担任の先生?」
その言葉を聞いた瞬間、あびるの顔がほんのり紅く染まる。
間違いない、糸色望だ。
「どうして・・・どうしてわかるんですか?」
蚊の鳴くような声で聞いてくるあびるに、智恵は苦笑するしかなく、とりあえず聞き返す。
「ええと、先生をどうして好きになったの?」
そう聞かれた途端、あびるはさらに顔を紅くして、首を振る。
「い、言えません!」
「そう・・・」
別段、追求する気はなかった。どうせ、おおかた、また何かの手違いだろう。今までの事例だって
みんなそうだ。
(それにしても、それでなんでこんなに生徒にもてるのかしら)
積極的に生徒を口説くわけでもないのに、何故かよく生徒にモテる。
確かに容姿はいい、いつも着ている和服姿も様になっている。なにより高校の教師だけあって、頭も
いい。だが、それらを差し引いてなお余りあるのが性格である。とにかく超のつくネガティブ思考
の持ち主で、ことあるごとに死にたがる。だが、よくよく観察してれば、それら全ては未遂に終わって
いて、死ぬ気があるとは到底思えない、そういう意味のないことを繰り返す。まあ、簡単な話が
変人の部類に入る。それが糸色望、通称「絶望先生」だ
だが、それでも生徒にモテているのが現実だ。(本人はまったく喜んでいないが)
中には結婚前提で付き合っているなどと、シャレにならない者までいる。
(でも・・・・あの小節さんが、ここまでになるなんて・・・一体何したのかしら・・・まさか!)
「あの・・・先生?」
いやな想像をしていたところで急に声をかけられ、慌てて現実に戻る。まさか面と向かって
そんなことを聞くわけにはいかないので、とにかく今は望の常識を信じることにした。
「あ、ああ・・・・ごめんね、そうか・・・そうよね・・・他の人のアピール激しいもんね」
あれは最早激しいなどというレベルを超え犯罪の域に達している気もするが、
「そうなんです、だから、私じゃついていけない気がして」
正直ついていってもらったら困る。超怒級の曲者揃いのあのクラスの数少ないまともな人間を
減らしたくない。が、一応恋はしているのだ。相手が誰であれ、一応初恋の手助けはしてやり
たい。
「そうね・・・だったら、あなたは逆をいったらどう?」
「逆?」
「ええ、そこまで存在を誇示するんじゃなくてさりげなく近寄るの、そうね、食事に誘うとか・・・」
智恵はとにかくあびるまで過剰なアピールに走らないようにそれなりの助言をしてみると、
あびるは嬉しそうに微笑み何か、ごそごそ口の中でつぶやき始めた。
「そっかぁ・・・じゃあ、あの店に一緒に食事に・・・」
そうひとしきりつぶやいた、さっぱりした。もとに無表情な顔に戻って、ぺこりと頭を下げ、
「ありがとうございました」
と短く言った。
「いえいえ、どういたしまして、頑張って!」
頑張りすぎられてもこまるけどね、と小さく付け足したが、どうやら聞こえなかったらしく。そのまま
部屋から出て行きかけ、ふと思い出したように、立ち止まると振り返り言った。
「きっと、先生と先生の彼氏って仲いいんでしょうね、先生恋するのうまそうだし」
「え・・・ま、まあね」
「一回会ってみたいですね。それじゃ」
最後に一礼するとあびるはドアを閉めて出て行った。
「恋するのが、うまそうか・・・」
自分しかいなくなった部屋であびるに最後に言われた言葉を繰り返し口に出して言うと、
自虐的に微笑み、
「そうでもないのよね・・・」
と小さくため息混じりにもらした