【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part8【改蔵】at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part8【改蔵】 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@ピンキー
07/09/12 08:18:03 hyq5gyPL
851さん、GJ!
この何気ない日常感がいいな

51:名無しさん@ピンキー
07/09/12 15:12:01 TnV+WshU
のどかな感じだなぁ
千里は可愛いわ、智恵先生は優しいわ………オレはどっちに惚れればいいんですか

52:名無しさん@ピンキー
07/09/12 19:06:27 lYxfMB06
>>851

さすがは日常描写の神851。

ハルチリも気体

53:名無しさん@ピンキー
07/09/12 21:13:52 HAt4O9j0
>>51
そんなあなたに、「両手に花」といふ言葉をw


お疲れ様です。奈美燃えwですww
奈美の一人称で書いてみました。
エロ、恋愛無しの上、長いですので、趣向に合わないと思った方、読み飛ばしを推奨です。

えっと、前スレの、どこかのスレからのコピペリクエスト? から湧きました。
でも、リク内容とは大分かけ離れてるかとww
投下・・・・・・いいでしょうか?

54:名無しさん@ピンキー
07/09/12 21:17:48 TX3MvDwT
いいよって言ってほしいの?

55:名無しさん@ピンキー
07/09/12 21:18:49 HAt4O9j0
・・・・・・・・・・・はいww

56:名無しさん@ピンキー
07/09/12 21:37:45 W70taVCa
もう・・・・・・・・・解かったわよ、いいよって言えばいいんでしょ?

べ、別に私が読みたいわけじゃないんだからね!
あんたどうしてもって顔してるし、もしかしたら需要あるかも知れないし・・・・・・・・・それだけよ!?

57:奈美:普通に一番長い日   1/8
07/09/12 21:38:23 HAt4O9j0
私は不登校少女だった。
だけど、いろいろあって、今ではすっかり登校少女になった毎日を送っている。
でも、今、私は
もう一度、不登校少女になりたい気持ちに包まれていたんです。


今日は8月31日。
部屋の窓から見える夕焼けは、悲しいくらい綺麗だった。
そして、部屋の床に散らばるテキストの山から、私の目をそらさせてくれました。
優先順位を間違えてる私も悪いけど、先生もこんな時に外に連れ出さなくても、と思う。
いや、火事があったのは大変なんだけど。
何とか終わったのは、絵や感想文、あと日記。
そして、一応は得意科目と言える現国のテキスト。
私は、古文のテキストを広げながら、残っている課題を考える。
残りは、世界史・日本史・数学・物理。・・・を明日の朝までに。
「むりだよぉ・・・・・」
私は半べそをかきながら、それでも健気にテキストを進める。
後に残るものほど苦手科目なのだ。・・・・・・間に合わない自信はある。
こうなったら恥を忍んで誰かに助けを!
・・・そう、思ったのは、古文を半分ほど進めた時だった。
時計を見る。  『19:45』
今ならまだ間に合う。
そう思った私は、すばやく携帯を掴みメールを打った。
『ゴメン! 何も言わずに しゅくだい写させてー!』
・・・・・・何だか少し、気が楽になった。
やる気が湧いた私は、再びテキストに目を落とす。
・・・ぴろりぱらりら~
速攻で、メールを開く。
『普通に人に頼んな! こっちもそれどころじゃねー! バカ!』
・・・・・ああ、こんな時も「普通」と付け忘れないんだ。
ちょっと逃避気味に、変な所に感心してると、
・・・ぴろりぱらりら~
『日本史貸してやる 代わりに 現国か古文写させろ』
・・・・感謝します。
『じゃ、今からファミレスでいい?』
『よし オゴられてやるぜ 感謝しろ』
はうぅ・・・・・。
とりあえず、財布と残りのテキストを抱えて、私はファミレスへと駆けて行ったのだった。

58:奈美:普通に一番長い日   2/8
07/09/12 21:40:01 HAt4O9j0


ああ・・・・・蒸し暑い日のファミレス店内は、ホント天国。
芽留ちゃんよりも先に着いた私は、本人が来る前に注文をしておく。
・・・財布の中身も、冷房ききすぎだし。
とりあえず、テキストを広げて進めていると、芽留ちゃんが来て、静かに正面の席に座った。
彼女が、カバンをごそごそしている所で注文が運ばれてくる。
『・・・オイ! コラ! ブス!』
予想通り、携帯の画面が私の前に差し出された。
私に運ばれて来たのはアイスコーヒー。
彼女は・・・・・・プリン。
私は芽留ちゃんに手を合わせる。
「ゴメンね! もう今月サイフの中が厳しくって・・・・」
『無駄使い しすぎなだけだろ  バカ』
・・・じつは、半分ウソ。
ここでうっかり、「芽留ちゃん、プリン食べる姿がすごく似合うの。癒されたくてさ。」などと言ったら、
顔真っ赤にした彼女から毒舌メールの嵐が吹き荒れるだろう。
黙秘、黙秘・・・・っと。
とりあえず、芽留ちゃんとテキストを交換して、やりかけの古文は二人であれこれ言いながら埋める事ができた。
・・・こっそり、プリンを口に運ぶ芽留ちゃんに癒されたのは内緒。
そういえば・・・・・・
「ねえ、芽留ちゃん。他の教科ってもう終わったの?」
ちょっと期待して聞く私。
芽留ちゃんは小首を傾げて、携帯の画面を出す。
『終わったぜ まだやってないバカに 貸した』
ええ!?
淡い期待を打ち砕かれ、よろめく私。
『いい稼ぎになったぜ』
「有料なんだ!?」
芽留ちゃんは、小さく首をすくめた。
『オレも サイフの中身 サムかったからな』
事も無げに言う彼女に、しばし放心してしまう。
芽留ちゃんによると、あとは絵や日記などを仕上げるだけなので、もう気が楽だとか。
『で、オマエ 間に合うのか ん?』
うっ・・・・・・・・
「正直ムリ・・・・・。誰かのを写すなら何とかなるけど、自力で解いていたんじゃ明日一杯かかるよぉ・・・・・」
『マ  死ぬ気でヤレ』
いよいよベソをかきだした私に、芽留ちゃんは、
『ほかに写させてくれそーなヤツ いんだろ 考えろ』
「他っていっても・・・・・・晴美ちゃんは、なぜか連絡つかないし・・・・」
ズイ。と、携帯が差し出される。
『しっぽ女  真ん中分け 辺りなら もう終わってんだろーよ』
あ・・・・・そうだ。確かに、あびるちゃんは成績が上位だし、千里ちゃんはキッチリ終わらせてるハズ!
さっそく二人に連絡。
・・・でも千里ちゃんは、中々出ない。メールにしておこう。
「・・・じゃ、あびるちゃん居るかな・・・」
・・・・・・・・・・・繋がった!
「・・・もしもし? あびるちゃん? 急にゴメンね! じつはその・・・・・・」
オッケー! 
『しっぽ女か』
「うん! でも、彼女もいろんな人に貸しちゃっていたから、ダブってない教科、世界史だけなんだって・・・。
でも助かる! ゴメン! 私、行くね!」
そういって席を立つと、芽留ちゃんも席を立った。
「じゃ、また明日ね!」
『骨は拾ってやらねーぞ』
・・・・・・縁起でもない事。



59:奈美:普通に一番長い日   3/8
07/09/12 21:41:30 HAt4O9j0
芽留ちゃんと別れて、あびるちゃんの家に着いた時は、すでに9時を回っていた。
でも、あびるちゃんは、こんな遅くでもすんなり玄関を通してくれて、私は現在、彼女の家の居間でテキストを丸
写しさせてもらっていた。
・・・・・静かなのはありがたいけど、家の人はいないのかな?
「遠慮いらないわ。父さん、今日は遅いみたいだから。」
私の様子でわかったのか、あびるちゃんはそう説明してくれる。
お礼を言って、私はテキストを進めていたけど、
「あれ・・・・そういえば、あびるちゃんの部屋ってここなの?」
「私の部屋、今、散らかってるから。」
そうなんだ。
結構、部屋を片付けないタイプなのかな・・・・・・・
「・・・臭いもきついし。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今・・・・・・・何て?   ・・・ニオイ?  臭うほど散らかしてるの・・・・・?
ビビーッ!!
私の頭の中で疑問が湧き上がった時、玄関のブザーの音がした。
「ああ、届いたみたいね。」
そう言って、彼女は玄関の方へと行ってしまう。
・・・まあ、私も、片付けは得意じゃないし、そんな事もあるかな。
そう考えていると、ダンボールに入った荷物を抱えたあびるちゃんが居間に入って来た。
彼女も通販とかするんだ。
そんな事を思いながら、居間を横切っていく彼女を見ていると、
『・・・キィーィ! イーィ! キキィー!』
「ひっ!!」
私は思わず声を上げてしまう。
その怪しい動物のような鳴き声は、確かにあびるちゃんが抱えているダンボールから聞こえる・・・!
「な、な、何!?」
「・・・・・・・気にしないで。」
いえ、気にするなって言われても・・・・・・
「すぐ止めるから。」
・・・・・へ? 止める? 
・・・・・・目覚ましのアラームか何かなの?
硬直している私を尻目に、彼女は奥へと去っていく。
また、その、泣き声? のような物が聞こえはじ・・・・・
『グゲァ!!』
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
静かになった。
目覚ましにしてはヘンなアラームだったけど・・・・・・・まあいい。とりあえず、テキストをすすめよう!
カリカリとペンを走らせる音が響く。
「・・・・・・ただいまー。」
あれ、あびるちゃんのお父さんかな?
「・・・おや、友達来てるのかい?」
「おかえり。うん、ともだち来てるわ。悪いけど部屋に行ってて。」
「いや、あいさつくら・・・・・・」

グワンッ!!

「・・・なに、どしたの?」
夕食の準備でもしていたのか、フライパンを片手にあびるちゃんが居間に入ってくる。
「いつものあいさつよ。気にしないで。」
そうなんだ。
「・・・・あいさつがわりって言うのかな?」
・・・・・・何が?
彼女の呟きに、口を開こうとした私だったけれど、すでにあびるちゃんは廊下に消えていた。



60:奈美:普通に一番長い日   4/8
07/09/12 21:43:47 HAt4O9j0
「できたー! ありがと、あびるちゃん!」
万歳をして私はあびるちゃんにお礼を言った。
「でも、まだ残ってるんでしょ?」
・・・・・・クールなご意見です。
「うん・・・・千里ちゃんにも連絡してみたんだけど・・・・・」
そういって携帯を取り出して、新着メールがある事に気がついた。
すぐに開くと・・・・・・千里ちゃん! 
「・・・・・・・千里ちゃんOKだって! うわー助かるー!」
「よかったじゃない。」
あくまでクールなあびるちゃんに何度もお礼を言って、私は彼女の家を出たのだった。


「ゴメンね! ゴメンね! こんな遅く。」
千里ちゃんが私を玄関で出迎えてくれたのは、11時を回ろうとした時刻だった。
はっきり言って非常識な時間帯だ。
そんな私を、普段と同じように出迎えてくれた千里ちゃんに「ごめんね」を何度も繰り返し、私は玄関を通された。
「お母さん達はもう寝ちゃったから、そっと付いてきて。」
・・・・・・・迷惑かけます。
心の中で、何度もつぶやきながら、私はそっと彼女について暗い廊下を歩く。
ちょっと暗くて歩きにくいけど・・・・・
ぺと
「・・・あひぇ」
我ながら間抜けな声とは思ったけど、無意識に声を抑えようとしてこうなったんだろう。
・・・って・・・・・いま、壁に手をつけたら、何かついたー!
「あ、そこの壁。まだ、塗りたてなのよ。触っちゃった?」
千里ちゃんはそう言って、ティッシュを渡してくれた。
・・・あ、ホントだ。ここだけ色が違う。
私は、もらったティッシュで手を拭く。
「・・・修理中なの?」
「ちょっとね。まあ、壁が厚いから、きっちり埋まって良かったけど。」
埋める・・・・?  穴でも開いちゃったのかな?
そんな事を考えながら壁を見ていると、
「こっちよ。私の部屋二階だから。」
そっと階段を上がって、千里ちゃんの部屋に通された。


初めて来たけど、予想通りキッチリ整えられた部屋だった。
・・・フローリングの、木目の向きまで揃ってるとは思わなかったけど。
「他の教科は貸しちゃっていて、数学だけ、今あるの。悪いわね。」
全然、悪くないです。・・・むしろ、拝みたいくらいです。
「・・・ホントありがとー。速攻でパパッと写すからね。」
「駄目よ、そんなの。」
はい・・・・?
テキストを開きかけた私に、彼女はピシャリと言う。
「正確に写さなきゃ駄目でしょ。誤字・脱字も無い様に。計算式も綺麗に写す事。」
・・・・・じ、時間かかりそう。
「数字って、人によって形がまちまちだと思わない? そういうのイライラするのよ。」
「・・・そ、そうかもだけど。」
考えただけでちょっとストレスが・・・・・・
「じゃ、あとで見にくるから。しっかりね。」
添削付きですか!?  ってことは、やり直しもあり?
一人、汗してる私に気付かず、千里ちゃんは部屋を出ていってしまう。
・・・選択の余地は・・・・・・無いみたいだ。
ちょっと開き直り気味にそう思って、私は緊張したままペンを走らせるのでした。



61:奈美:普通に一番長い日   5/8
07/09/12 21:47:42 HAt4O9j0
緊張して何度シャーペンの芯を折った事か。
ふと、時計を見ると、とっくに0時を回り・・・・・・・1時の方が近いや。
自分で解くよりは確かに早いけど・・・・・・・ああ、もう、考えるのヤメ!
とにかく進め!
・・・・・と、思ったら、シャーペンの芯が切れた。
予備は・・・・・・無い。
悪いけど、千里ちゃんに分けてもらおう。

・・・・そっとドアを開けて廊下に出る。
暗くてよく判らないけど、階段と反対の廊下は、出てすぐに折れ曲がってた。
千里ちゃんが居るとしたら、あっちかな?
私は足音を忍ばせて、曲がり角から先を覗いてみると、
「・・・・・・あ・・・・・千里・・・ちゃん?」
ちょうど奥へ行く千里ちゃんの後ろ姿が見えて、ためらいがちに声をかけた。
・・・・・ん・・・・・あれ?
「・・・千里ちゃん? 何、持ってるの?」
彼女は大きな・・・・・袋? 麻袋かな? を引きずっていた。
・・・・・なんか、黒い染みが所々についてるように見えるけど、暗くてよく見えない。
私に気がついたのか、一瞬、振り返った・・・・・・ように見えたけど、そのまま袋を引きずって、奥のドアに入って
いってしまった。
・・・・・・・・・・・??
「どうしたの?」
「ひっ!?」
突然、後ろから聞こえた声に振り向くと、そこには小さなトレーにフタ付きの耐熱皿を乗せた千里ちゃんが立って
いた。
・・・・あ・・・・  チーズのいい香りが・・・・・グラタンかな?
「・・・・いや、その。いまそこに千里ちゃんが居たと思ったんだけど・・・・・あれー?」
彼女は一瞬、眉を寄せたが、
「・・・ああ。お姉ちゃんが帰ってきたのね。」
「千里ちゃんの・・・お姉さん?」
「ええ。驚かせちゃったわね。・・・あ、奈美ちゃん。これ、夜食にどうぞ。」
そういって、トレーを渡してくれた。
「・・・・・・ありがとう、千里ちゃん。」
ちょっと、ジーンとして目頭が熱く・・・・・・・・
宿題の事しか頭になかったけど、お腹がすいていた事に気がついた。
シャーペンの芯の場所を教えてもらい、彼女はお姉さんを手伝うと言って奥の部屋へ。
・・・・・・何の手伝いだろ? まあいいか。
千里ちゃんの優しさに、感動を覚え、部屋に戻った私は、テキストの残りを写し終えたのでした。

夜食のグラタンは涙が出るほど・・・・・・・・・・アレな・・・・・味付けでした・・・・・・


二回ほど千里ちゃんの添削を受け、私が彼女の家を出たのは、もう、いわゆる「丑三つ時」だった。
私は、なるべく明るい道を選んで、小走りで進みながら思案に暮れている。
残るは、超がつくほど苦手な「物理」。
自力でやってたんじゃ、絶対に間に合わない。・・・・・・かといって、さすがに、こんな時間に連絡とれるような相手
はいない。
・・・・・・もう、適当に書いて出しちゃおうかな・・・・・・・・・
でも、そんなことしたら先生、落胆するかな・・・・・・・・・
・・・いや、間に合わないほうが先生の負担になったり・・・・・・・・
つい先生の顔を浮かべて溜め息をついてしまう。
ああ・・・・・なんだか涙が出てきた。
「・・・・・駄目だ・・・・・どうしよ・・・・・」

ドシン!

「あたっ!」
そんな事を呟いてると、誰かにぶつかって、尻餅をついてしまった。

62:奈美:普通に一番長い日   6/8
07/09/12 21:55:01 HAt4O9j0
「ごめんなさい! よく見てなくて・・・・・」
あわてて謝る。
相手はスッと立ち上がって、私のほうに手を差し伸べてくれ・・・・・・・・あ・・・あれ?
「ダメじゃないですよ。」
聞き覚えのある声に、私は相手の顔を見上げた。
一番先に目に飛び込んできたのは、銀色に光る髪止め。
少し小柄な姿・・・・・・
「・・・カフカちゃん!? 何でこんな所に?」
「大丈夫です。間に合いますよ。」
私の問いを遮るように、彼女は片手を私に差し伸べた。
「私が、お手伝いしちゃいます。」
そう言ってニッコリと微笑んだ。
・・・ポロッと涙がこぼれた。
「カフカちゃ―ん!!」
思わず彼女の手を両手で握りしめた。
・・・・・・地獄に仏ってこんな気分の時使うのかな?
カフカちゃんは私の手を引いて、起き上がらせてくれた。
思わず、ベソベソと泣いてしまった私の顔を覗き込んで微笑む。
「ラストスパートですよ! 奈美ちゃん。」
「・・・・うん・・・ありがと・・・・」
涙を拭って、私も何とか微笑み返す。
・・・・・カフカちゃんに感謝の気持ちで一杯だった。


「・・・えっと、どうすればいいの? カフカちゃんのを写させてくれるとか?」
彼女に先導されて、私たちは急ぎ足で夜中の商店街を進んでいた。
「ズルはいけませんよ。・・・先生が悲しみます。」
・・・・ううっ・・・・
良心がチクチクする・・・・・・・・じつは、もう、ズルしちゃったんですが・・・・・
そんな私の葛藤を知ってか知らずか、
「方法は一つです。」
「・・・うん。」
彼女は立ち止まり、振り向いた。
「缶詰めになればいいんです!」
・・・・・うんうん・・・・・・・・・・って、・・・・・はい?
「缶詰め。それは古来より伝わる、由緒正しき、能率向上方法なのです!」
・・・・・そうなの?
私が口を挟む間もなく、
「作家・漫画家の著名人に始まり、神様と呼ばれるあの方も、この方法を愛用なさっていました。そして皆、物理
的には不可能と言われた締め切り間際でさえ、缶詰めの起こす奇跡により乗り切っていったのです。」
・・・なんか、そう言われると凄い事のように・・・・
「・・・・・私がその方法を伝授し、全力でサポートします! 奈美ちゃんは、安心して自らの力でこの苦境を乗り切
って下さい!」
・・・・・・・・・・!
「・・・うん! やるわ! 私!」
彼女の言葉に私は、力強くうなずく。
ちょっとノセられてる気がしないでもないけど、カフカちゃんが本気で言ってくれてる事は伝わってくる!


63:奈美:普通に一番長い日   7/8
07/09/12 21:57:44 HAt4O9j0

「こっちです。」
路地裏に入りしばらくゆくと、重そうな鉄扉が見えた。
私達はそこに入り、ほとんど真っ暗な建物の中を進み、
「ここを使って下さい。」
カフカちゃんが開けてくれたドアから、その部屋に入る。
その部屋は、中央に事務机が一つだけあって、左右にドアが一つずつあるだけの殺風景な所。
「・・・何だか取り調べ室みたい。」
ぽつりといった私には構わず、カフカちゃんは説明を始めた。
「ここに、筆記具や、電卓。電子辞書。その他、便利な道具が入ってます。トイレは左のドアですよ。」
机の引き出しを開けながら。明るく説明をしてゆくカフカちゃん・・・・・・・・
・・・・・この明るさはどこから来るんだろ?
「眠気が一番の敵ですよ。この、カフェインドリンクを、栄養剤といっしょにどうぞ。眠気に負けないでくださいね。」
小首を傾げて微笑まれ、私は、少し眠気が湧いてきていることに気が付いた。
ダメダメ! あともう少しなんだ! カフカちゃんがこんなに応援してくれてるんだから・・・!
「・・・うん! ありがと、カフカちゃん! ガンバル・・・・・!」
「はい! 私は隣の部屋にいますね。何か困ったら呼んでください!」
そう告げて、軽く手を振り、彼女は右のドアへと消えた。
それきり、部屋の中は静まりかえり物音一つしない。
・・・そういや、来る途中も人の気配なんか無かったなぁ・・・・・・
そんな事を考え、私は何気に携帯を机の上に置いて・・・・・
ディスプレイの『4:29』が目に入る。
やばい! 
すぐさま座ってテキストを広げ、カフカちゃんにもらったドリンクと栄養剤を飲み干し・・・・・・・
「にがっ!!」
・・・ううう、苦くて当たり前! 眠気覚ましなんだから・・・・
・・・・・・・そういや、何て商品なんだろ?  『安眠打破』・・・・聞いた事ない・・・・・
「・・・・・・・・ん・・んん?」
不意に、頭の中を爽やかな風が吹き抜けるのを感じた。
・・・・・広い・・・・・・とてつもなく広大な空間を感じる・・・・・・
なんだろう?  清浄な場所に私はいる・・・・・・・・
自然と、ペンが動きテキストに文字を走らせる。
いつもなら、紙の上に乾いた音を立てるだけ・・・・・
だが、今のその音は・・・・・いや、音色は美しい旋律を奏で、私の背筋に電気が走った。
シャーペンをノックする。
軽やかな鈴の音が私の耳を打つ。
走るペンの音。紙の擦れる音。
全てが組み合わせられ、様々な音階を作り上げ、楽曲を奏でてゆく。
今、私は、まさに指揮者だった。
私の作り上げた旋律は、この広大な空間を駆け抜け、響き渡る。
それは重厚な交響曲のようだった。
様々な音色を私は作り上げ、自身の耳を駆け抜けさせていた・・・・・・・・


・・・・・・・・!
ふと、音が途切れた私の目の前には、テキストの最後のページがあった。
・・・・全部書き込まれている。もちろん自分の文字だった。
「とうとう、やり遂げたんですね。奈美ちゃん。」
いつの間にか目の前にはカフカちゃん。
胸の前で祈るように手を組み、私を見つめている。
・・・・・そうか、私、終わったんだ!
「・・・ありがとう。カフカちゃんのおかげだよぉ・・・・・」
彼女の手に自分の両手を添え、私は涙ぐむ。
・・・・・・私、結構、涙もろかったんだなあ・・・・
「奈美ちゃんの実力ですよ! お疲れ様で・・・た。・・・ご協・・・に感・・・・・・ます。」
何だか最後の方が聞き取れなかったけど、カフカちゃんも喜んでくれていたみたいだ。

64:奈美:普通に一番長い日   8/8
07/09/12 22:02:54 HAt4O9j0


「おっはよう! 芽留ちゃん!」
私は小走りで登校中、あくびをしながら歩いている芽留ちゃんを見つけ足を止めた。
あんまり寝てないのかな? 眠そうな目をしてる。
『間に合ったのか?』
携帯の画面を私に見せる。
「バッチリ! まあ、徹夜だったけどねー」
『・・・チッ・・・・』
「チッ、ってあなた・・・・」
私は苦笑を浮かべ、昨夜の一連の出来事を話してゆく。
あびるちゃん家の話をした時、彼女は小さく呻き、千里ちゃんの家の話で、ロコツに眉をしかめた。
『節穴か!?  オマエの目!?』
「・・・え?」
私は首をかしげた。
「・・・・・・そういや、少しヘンだった気がしないでも・・・・」
『鈍いっつーの!!』
私は苦笑を浮かべ、
「でも、あの時は宿題の事で、頭が一杯だったし・・・・・・・。最後にカフカちゃんに助けてもらったから良かったけ
ど。・・・じゃなきゃ終わらなかったよ。」
芽留ちゃんの手から携帯がポロッと落ちた。
慌てて拾い、青ざめながら文字を打って、
『何で そこで 電波女が出てくるんだ!?』
「・・・え? 偶然会ったんだけど・・・・・」
『そんな キモい偶然 あるかっつーの!』
・・・・・・・言われてみると、まあ・・・・・・・。
「・・・・・うん。まあ。宿題はできたし。」
『・・・・・・・・オマエ・・・・・』
がっくり肩を落として沈黙してしまった芽留ちゃんの手を引いて、私たちは校舎へと入って行ったのだった。


・・・・・・ひょっとして・・・優先順位・・・・・間違っちゃったのかな?


『(¬_¬)・・・普通にナ。』
「普通って言うなぁ!」



<芽留の追記>
『その後、三日三晩、謎の高熱に見舞われた普通女が居た事は・・・・・・まあ、書いておいてやるか。・・・ヤレヤレ』

65:名無しさん@ピンキー
07/09/12 22:11:25 HAt4O9j0
>>56
ツンデレサンクスですw  ・・・そろそろ自立しますね。


・・・奈美はあの後、宿題をどうやって片付けたのだろうと気になってました。
ちょっと話のまとまりがとれてないかな・・・・・

お粗末様でした。(礼)

66:名無しさん@ピンキー
07/09/13 01:12:31 KvX42bdl
スレ汚し失礼します。

望×芽留を書いてみました。29レスほど消費予定です。
もともと埋め予定で書いていたのですが、長くなったのでこちらで失礼します。
すでに投下されてる方が、メチャクチャうまいのでカナリどよんどしてますが、自分のような駄文人間も存在するということで。

非常に毒電波SSです。
ゴミ箱行きにしようかとも思ったのですが、前スレで予告的な事してたので無視は失礼かなと。
心が弱い大人なので、以下予防線を貼らせて貰います。スルーライフ大好きです。

・かなり長いです。<終わり>の文字が出るまで続きます。
・どこかの安いエロ小説のノリです。感動?ナニソレうまいの?(いやごめんなさい、最初は感動目指してたんですorg。)
・18禁
・コウノトリの生態に関する描写あり。ウザッって方はスルーを。
・細かい点はスルーパワーでなんとかお願いします。どうかどうかお願いしますm(__)m。
・ちょいロリ風味? 
・単行本の芽留の全身絵を見ながらハァハァして書いたせいか、かなりネチネチした文章になってます。
(いや、芽留たん可愛くてネチネチ苛めたくなry)

最後に、この作品を前スレ815さん、827さん、それと質問に答えてくださった874さんに捧げます。


67:プロローグ
07/09/13 01:13:42 KvX42bdl
11月初め。

窓から降り注ぐ小春日和特有の暖かな日差しの中。
1人の少女がトレードマークのツインテールを振り振りさせながら、廊下を歩いていた。
てくてくてくてく。
とにかく小柄な彼女は、歩幅も同じ年代の少女の半分以下しかない。
だから、歩くのも一生懸命。
てくてくてくてくてくてくてくてく。

懸命に歩く彼女の前に、彼女より少し早く登校した少女が見えた。
「あら。お早う、芽留ちゃん。いい天気ね。」
小柄な少女、音無芽留はポケットから携帯を取り出すと、素早くメールを打った。
”めるめる ぴろりぱらぽり~♪”

同級生の少女が自分の携帯を取り出し、新着メールを開く。
『おはよう真ん中分け 今日もひた
いが光ってるな まぶしっ』
音無芽留は言葉を交わさない。その代わりにメールで会話をする。
ところがやっかいなことに、芽留のメールはいつも毒に満ちている。

それを見た真ん中分けこと、木津千里は、ムッとした顔で芽留の顔を覗き込んだ。
「あなた、きっちり改行しなさいといつも言ってるでしょう!」
めるめる
『朝から細かいこと気
にする
とハゲルぞ その真ん中か
ら1本づ
つな』
変な改行のメールを送ってあげると、千里はプチ魚の目になってガミガミと説教を垂れる。
予想どおりの反応に無性に嬉しくなる芽留。

芽留は2のへ組が嫌いじゃなかった。
いや、むしろ大好きなのだ。
超個性派だらけのクラスのせいか、芽留の悪癖はすんなり(?)受入れられた。
今ではすっかりクラスに馴染んでいる。

68:1章①
07/09/13 01:14:40 KvX42bdl
(あ、早くいかないと)
芽留はカバンを教室に置くと、すぐにある場所に向かった。

とたとたとたとたとたとたとたとたとた。
裏庭に出て、校庭の隅っこまで一生懸命に走る。
と、そこには少し時代がかった服装の青年が枯れ木に水を上げていた。
彼は足音に気付いて振り向くと、にっこり笑った。
「音無さん、おはようございます。先にやってますよ。」
芽留の小さな胸が少し鼓動を早くする。
慌てて芽留はメールを打った。めるめる……。
『お早うさん、ハゲ男 まあイロイロ早いんだろうな 気にしろよ、少しはな。』
「ははは………。」
青年、糸色望は額に縦線を走らせる。
「あ、そうだ。頼まれていた石灰の肥料、買っておきましたよ。」

◆◆◆◆
この枯れ木に会ったのは、芽留がこの学校に入学してきたときだ。
大きく花咲く桜に新入生達が集まる中、誰にも見向きもされずひっそりと花をつけていた。
芽留は何だかこの木が気になってしまい、休み時間になるといつもこの木の下にやって来た。
1年生の時、彼女には友達が一人もいなかったが、唯一の友達がこの木だった。

そして、不思議な事に(?)この木の下ではいつも携帯のアンテナが3本立つのだ。
雨だろうと雷だろうと。
芽留は、木が自分の気持ちに答えてくれたようで嬉しかった。
2年になって友人が出来るようになると、日参はしなくなったが、時々様子を見に来ていた。

そんなある日、夏の大台風が襲来した。
もともと、弱い木だったのだろう。木はすっかり葉が落ち、枝が折れ、丸裸になってしまった。
どんどん弱って、すっかり枯れたようになってしまったのだ。
芽留は何とかしようと、水をやったり、木に向かって励まし毒メールを打ったりしたが効果は全くなかった。

そんな時、担任の教師が枯れ木に無駄な努力をしている彼女に近づいて言ったのだ。
『枯れ木に花を咲かせましょうっていう昔話、知ってます?灰って植物を元気にするのにいいらしいですよ。』
言っている意味は不明だが、それ以来彼は木の世話を手伝ってくれた。

望は彼なりの理由でこの木に興味をもっていた。『首吊るのに手ごろではないか?』
園芸の本を買ってきたり、肥料を撒いてみたり、接木をしたり。こだわる性格の糸色は本格的だった。
芽留はすっかりこの作業に夢中になっていた。

同時に彼女の中で、望の存在がどんどん大きくなっていた。
◆◆◆◆

69:1章②無言
07/09/13 01:15:31 KvX42bdl
12月中旬。

いつものように芽留が木の下にやってくると、望は挨拶も抜きでいきなり切り出した。
「この木、抜く事が決まりそうです。」
大きな黒い目をまん丸にして、芽留が望を見上げる。
めるめる『お前何言ってんの? もうボケたか』
「前々からここにはもっと立派な桜を植える計画があったそうです。」
「そこで、この際だから抜こうって校長が……って聞いてます??」

芽留は無言で持ってきた肥料を上げていた。
「私は反対してみるつもりですが……何分先生方はほとんど賛成でしてね。」
ちょっと肩をすくめてから、望は聞いてみた。
「……反対運動でもしてみますか?」
芽留はゆっくりと首を振ると、また黙々と木の世話をしはじめた。
望は自分の携帯を確かめたが、そこには何のメールも入っていなかった。

結局、木は抜かれる事が決定した。
望は職員会議で、この木がどれほど首吊りに適しているか力説したが、賛同者はいなかった。
(まあ、しょうがないですね。)
あれ以来、望は木の世話をやめたが、芽留は続けているようだった。
望は彼女が何をしたいのか分からなかった。


70:1章③夜の校庭
07/09/13 01:17:46 KvX42bdl
12月も押し迫ったある日。

「さぶっ。今日はやたら冷えますねぇ。」
交と銭湯に行った帰り、たまたま道で会ったあびるが交を速攻で拉致したため、望は一人だった。
(宿直室に早く戻ろう)。
望はワクワクしていた。
その手にはビデオ屋で借りたエロビデオが握られている。

交と同室のせいで、禁オナがすでに67日目に達していた。
(これからは小節さんをうまく使う事にしましょう。)
体は冷えていたが、心は熱くなっていた。あそこも期待で既に熱い。

通用口から校庭に入る。ふと、黒い人影が見えた。
(幽……いや、まさか。不審人物ですか?ああ……私の楽しみを邪魔する連中に絶望したぁっ!)
頭を抱えつつ近づくと、そこには芽留がいた。
「音無さん?こんな時間に何してるんですか?」
見ると、芽留は例の木に何かをいくつも巻いている。
冬に木が寒さにやられないようにするための防寒皮のようだ。
「音無さん………その木はもう抜くんですよ?」
芽留は黙ってツインテールを振り、作業を続ける。

コートもマフラーも着ずに、制服姿で黙々と作業をしている彼女を見ていると望は急に怒りを覚えた。
ぐいっと腕をねじ上げて、無理やり自分の方を向かせる。
「あなたが何をしても、無駄なんですよ。ぬ・く・ん・で・す!」
久々にメールが来る。
『離せ、痛いだろうハゲ コロスぞ リアルで終わらせてやるぞ、変てこファッション。』
彼女は泣いていた。
望は急に強い罪悪感を感じ、手を離すとぶっきら棒に言う。
「どうやら、いつもの調子が出てきたようですね。
まあ、ここではなんですから、宿直室へ行きましょう。」


71:1章④宿直室
07/09/13 01:18:44 KvX42bdl
宿直室に入ると、望はミルクを温めて飲ませてあげた。
コーヒーを入れるか聞いたところ、
『あんなクソ苦い液体、オレが飲めるわけねーだろ。常識ねーのか、このゆとりが。』と送信してきた。

校長に木の存続を嘆願してみるか聞くと、芽留はあっさり頷いた。
「初めからそうすればいいのに。」
めるめる『うるせーんだよ。昔のこと何時までもグダグダ言ってるからハゲるんだ。』
苦笑いをすると、望は宿直室付属の台所に向かった。

芽留には分かっていた。
自分は逃げているのだ。
元来消極的な彼女は、人と話さないというだけではなく、何事にも引っ込み思案だった。
何もせず、ただあるがままに流されて、結果に”どよんど”する。
それが自分には相応しいように思えた。
今回の件で、少しは自分を変えられると思ったが、無駄だった。

「いや~しかし先生、音無さんがあそこまで一生懸命に物事を取り組むのを始めて見ましたよ。」
(え?)
台所で皿を選別しながら声を掛ける望を、芽留は意外そうに見た。
(そうなの……かな?)
芽留は急に胸がドキドキして苦しくなった。
めるめる『てめー何偉そうにいってんだよ。このナマハゲが。』
メールを打った後も何だか恥ずかしくなって、そっぽを向く。と、そこに一本のビデオが見えた。
芽留の胸が大きく波打つ。
【超乳爆裂娘。オパーイWカップ決勝】
ちらりと望を見る。彼は何やらお菓子を皿に盛り付けているようだ。
(先生も……こういうの見るんだ。)
男がこういった物に興味を示す事があるのは、芽留も知っていた。
パッケージのお姉さんは、およそ芽留とはかけ離れたナイスバディの持ち主だった。
パッケージのお姉さんへの敵愾心がメラメラと燃えてきた。
と、同時に強い衝動が彼女を包み込む。
芽留の心臓は早鐘のように打っていた。

72:1章④気持ち
07/09/13 01:20:54 KvX42bdl
◆◆
芽留はとっくに気付いていた。
自分が、先生に恋というものをしている事を。
これまで芽留は恋沙汰にまったく興味がなかった。
ところが、最近、芽留は先生のことばかり考えていた。
すると、胸がどんどん苦しくなる。でも、考える事をやめられなかった。

実のところ、木が抜かれると聞いてまっさきに思い浮かんだこと……。
それは先生とのつながりが消えるというショックだった。
自分の身勝手さに嫌悪したが、糸色望は完全に芽留の心に居座ってしまいどうしようもなかった。
◆◆

ふいに、今が2人きりの状況であることに気付く。
一気に胸が苦しくなる。芽留はなんだか、酸欠になった気分だった。
「どうぞ。これを食べたら、送っていきますよ。」
びくりと顔を上げると、芽留の好きな卵ボーロが皿に盛られていた。
その隣には好きな人の笑顔。
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ。
(どうしよう、どうしよう、どうしよう)

ちらと、パッケージのお姉さんを見ると、芽留は一気にどんよりした。
(ムリだ。どうせあたしじゃ……。やっぱ、やめよう……。)
と、急にメールが入る。
「?」見慣れない番号。
『無理な事なんてあるわけないじゃないですか』
「???????????????」
どうやら間違いメールらしい。
だが、それは芽留の背中を押した。

73:1章⑥卵ボーロ
07/09/13 01:22:02 KvX42bdl
芽留は携帯を光速で連打した。
めるめる『お前、あんなエロビデオに見てんのか? きょにゅーってか??』
ゲッとのけぞる望。
自分の迂闊さを呪いつつ、素早くエロビデオを隠す。
めるめる『あ~オワタ 悲惨杉 まじきんもーっ★ 童貞はこれだから クラス中に晒すか』
「わーー!!や……やめてくださいよ!」
連続して繰り出される毒舌メールに、一気に絶望する。
と、またメールが。
「ま……またですか!?着信拒否ってどうすれ……ん??」

じっと自分の携帯を見た望は、静かに立ち上がった。
芽留の隣に座る。
芽留はまるで小さなプチトマトのように顔を真っ赤にして、俯いている。
「私も消極的に一生懸命頑張る音無さんが好きですよ。」
そういうと、望はそっと芽留の額にキスをした。
「さあ、今日はもう遅いです。そろ……。」

立ち上がろうとする望の腕を、芽留は掴んだ。
芽留は顔を上げていた。
その目は、明らかに強い意思表示を行っていた。

小さな体と毒舌メールの影に隠れた、繊細で優しい芽留の感情が伝わってきた。
風浦可符香の言っていた事は確かに本当だった。

急に、望は目の前の少女が愛おしくなった。

涙に濡れた黒い大きな瞳。未完成ながらも小ぶりで整った顔立ち。
艶やかな黒髪。小さくつややかな桃色の唇。
頬は、透明なキャンバスに一筆描いたかのようにピンク色に染まっている。
純粋に彼女は美しかった。

磁石が引き合うように二人の顔は近づいていき、唇が合わさった。
………芽留にとってのファーストキスは、卵ボーロの味がした。
………

74:2章①Aカップ
07/09/13 01:23:41 KvX42bdl
芽留は、小刻みに震えていた。
望はそっと頭をなでてやり、もう一度軽くキスする。
「後悔しませんか?」
めるめる『レディにいちいち聞くな 予防線か 弱いヤローだ』
毒メールを吐き出しつつ、こくんと頷く芽留。

ゆっくりと制服のボタンに手をかけると
芽留は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに目を逸らす。
ボタンが外れると、白い清楚なブラジャーが露になる。
安心したことに、今日は携帯の電池は装備してないようだ。
ブラジャーに手をかけようとすると、芽留の手がやめてくれというように望の手をつかんだ。
めるめる『ハゲ うぜーよ Wカップのアホ女と比べるんじゃねーよ 』

「大丈夫ですよ。私は大きさなど気にしません。」
やさしく芽留の手を外すとブラジャーに再び手をかける。
ホックを外す。と、何ががポトリと2つ落ちてきた。
「ん?」
パットだった。
(えええええええええ?Aカップのブラにパットですか???)
驚くようにして、芽留の胸を見る。
白い透明感すら感じる裸体。そこには小さなピンクの蕾が2つ。
その胸はほぼ完全なまでに”ぺったんこ”だった。
目をこらせば何とか膨らみかけな気もしないではない。
いや、気のせいだ。
やっぱり”ぺったんこ”だ。

めるめる『ハゲハゲハガハゲガハゲハゲアゲハゲハゲハゲハゲハゲガハゲ』
望はメールを見てギョっとする。
(・・相当、動揺しているようですね。)

唇を噛んで目を逸らす芽留。
頬は屈辱と羞恥で真っ赤になっている。
芽留にとって、胸は相当のコンプレックスだったのだろう。
望は何もいわず、顎をつかんだ。
優しくキスの雨を降らす。
めるめる『ごまかすなクソが 言っとくが オレは全く気にしてねーぞ 勘違い厨』


75:2章②エロ妖怪
07/09/13 01:24:39 KvX42bdl
芽留がうっとりとしたのを見た望は、芽留の平らな平面をゆっくりと揉み始める。
壊れ物を扱うかのような優しい優しい愛撫。
膨らみかけの肉がクニクニと変形し、熱を帯びてくる。
「…っ…ぅ…」
芽留は声ならぬ声を上げてむずがった。
めるめる『エロエロ妖怪 くすぐったいというか 変な気分というか 何だよコレ!』
(一応性感はあるようですね)

望が芽留の胸に顔を寄せると、ふんわりとしたミルクの匂いがする。
小さなピンク乳首を口に含む。
「………っ……ん……」
舌で小さな乳首をコロコロところがしてやると、意外なほど敏感に芽留は喘いだ。
「……っ…!……んっ………っ……!!」
片方の乳首を指で挟んでクリクリと揉みしだくと、みるみる乳首が硬く尖ってきた。
めるめる『変だ 変だ 変だ お前何したんだよ 変になるだろ サイテーやろう』
望は、芽留のメールが混乱気味なのを見て可笑しくなってきた。
(感度は良好ってことですね。こちらはどうでしょうか。)

乳首を責めながら、望の手が芽留のスカートの中にのび、ショーツに触れる。
「………!」
めるめる『なにすんだよスケベ! エロ大妖怪 サワンナよ 優しくしろよ 』
芽留は下半身への愛撫を怖がったのか、体を固くする。
ショーツをずらし触れると、そこはすべすべした感覚とともに、しっとりと濡れていた。

76:2章③携帯オワタ
07/09/13 01:26:07 KvX42bdl
望は妙に嬉しくなり、芽留をリラックスさせようと優しく抱きしめた。
そして、胸から鎖骨、鎖骨から首筋と舌を這わせていく。
「……んぁ……っ…!」
首筋を舐めると、芽留は切なげに身をよじりつつ、熱いため息を漏らす。
「ん……。」
舌が唇に達すると、芽留はうっとりと睫を伏せて答えた。

と、望の舌が芽留の唇を割って口の中に入っていく。
「んっ!?ん…ん…?!」
ディープキスを知らないのか、目を白黒している芽留。
あたふたする芽留を尻目に、望の舌は芽留の口の中をまさぐる。
「……んん!……じゅる……ん……ぶちゅ……。」

芽留が舌をおずおずと伸ばすと、望の舌がすかさずねっとりと絡ませた。
じゅぷるぷぷ……じゅるるる……。
溢れた唾液が喉を伝って胸元まで垂れていく。
やっと望の唇が芽留の唇から離れると、唾液の橋が2人の間をつなぎ……消えていく。
「…ぅん……………。」
芽留の綺麗にそろった前髪は汗で額にべっとりと張り付き、瞳はピンク色に煙っていた。

すでに芽留はメールどころではなくなっていた。
彼女の携帯は近くに落ちていたが、それを拾おうともしなかった。

ねっとりとした濃厚なキスのおかげで、芽留の体はすっかりほぐれていた。
震えもすっかり止まり、完全に力を抜いてぐったりと望に寄りかかっている。
芽留の上半身を優しく横たえると、望は素早くショーツを脱がせる。
いや正確に言うと、片足分だけ脱がしショーツ自体はもう一方の足の膝に丸めておく。
芽留がスカートを脱ごうとすると、望はさりげなくそれを止めた。
着衣マンセーなのである。

77:名無しさん@ピンキー
07/09/13 01:26:19 Jzf+abZ2
服を着る暇がないな
芽留支援

78:2章④何このエロ小説
07/09/13 01:27:26 KvX42bdl
望が芽留の白い小さな足を開くと、少女の秘密の泉が白い電気の下に晒された。
土手の部分はすべすべしており、小さな産毛がキラキラしているだけで、陰毛は全く生えていなかった。
その下の割れ目はスッと筋が入っただけで、何の翳りも変色もない。

望がそっと割れ目を開くと、両側の肉はかなり弾力性を持ちぱっくりと中が開いた。
ちょっと下つきのようだ。
バックで愛し合うのにピッタリのアソコである。
上部には、敏感そうな突起物も見えた。
外から見ると幼女のようでありながら、性交に必要な機能はすでに備えている。
望はとんでもない宝物を手に入れたことを知り、ウキウキしていた。

割れ目を優しくマッサージしてやるだけで、芽留はたちまち感じ始めた。
「…んっ…んっ…く…ぅ…」
充分にほぐすと、いよいよ芽留の内側へと指を伸ばす。
まるで骨董品を扱うかのように穏やかで優しい愛撫。
「ぁ…んっ…んんっ…」
愛液がゆっくりと垂れてくる。
ぎゅっと目を閉じ、頬を羞恥のピンク色に染めて、芽留はその快感にじっと耐える。

段々と、望の愛撫が変化を帯びてきた。
時に穏やかに、時に激しく……。
「ハァ…ハァ…んっ…ぁ…」
まるで10本の指が別々の生き物かのように蠢き、芽留のアソコを嬲る。
「んっ…んぁっ…んんっ…んぁん…っ…んっ……」
芽留がイヤイヤをするように首を振ると、ツインテールの黒髪がフリフリとはねた。

そっと芽留の股間に顔を近づけ、なだらかな丘をペロペロと舐めてあげる。
「・・ふ・・ふぁ」
くすぐったそうに身を捩じらせる少女。
芽留の股間は女特有のむせるような匂いが一切なく、ちょっとオシッコの匂いがするだけだった。


79:2章⑤指テクニック
07/09/13 01:28:09 KvX42bdl
と突然、芽留がまるで冗談かのようにその小柄な体をガクガクさせた。
芽留のツインテールがぶんぶんと揺れる。
大きな黒目がまん丸に見開かれ、まるで大地震かのように体を揺らし、華奢な四肢をピンと突っぱねる。
芽留の喉から、聞いたこともない高い声が突発的に響いた。
「………んっ……んんっ……うぅ…っ……っ…いぃ…い………が$l………$3ЫⅨ浬濬 畚 秉 綵 臀ヲ 偆 砡 …!」
ぐっ。
芽留が吹き飛びそうになる寸前、望は彼女の腰にあるツボを突いた。
未体験の快楽から、芽留が一気に引き戻される。
イク寸前にこのツボを突くと、快楽をそのままに引き戻されてしまうのだ。

「はぁ……はぁ……はぁ……!」
芽留は酸欠になったかのように苦しそうに呼吸をする。
何が起こったのか分からず、ただ呆然としている。

心配そうに芽留を覗き込む望。
芽留の口元からだらだらと涎が溢れ出し、目の焦点がふらついている。

(今のところは、これ以上快楽を与えない方がよさそうですね。)
望は体を起こす。
驚いた事に彼は汗すらかいていなかった。
スーパーフィンガーテク取得者の望にとって、芽留のような小娘をメロメロにすることなど容易い事なのである。


80:2章⑥糸色は正体をry
07/09/13 01:29:25 KvX42bdl
「ではそろそろいきますね。」
そういうと、望はまるで女性のように恥ずかしそうに袴を解いた。

下半身が露出される。
「っ……!」

性知識の乏しい芽留にも、それが分かった。

彼は包茎だった。
それも、真性の。
明らかに短小な絶棒をすっぽり皮がかぶっている。

「あなたがいつもメールで指摘してくださっている通りです。」
望は自虐的に言った。
「軽蔑したでしょう?」
芽留はぶんばぶんばとツインテールを振った。

彼にとってこのコンプレックスは大きなものであっただろう。
自分の何気ないメールが、望を苦しめていたことを知り芽留は悲しくなった。

望は少し哀しく笑うと、なにやら財布をゴソゴソし始める。
「むぅ……最近さっぱりご無沙汰のせいで、ゴムがありません。」
どうやら、コンドームがないようだ。
芽留が近くにあった携帯をつかみ、光速で文字を叩く。
ずいっと差し出す。
「まだ生理が来てなかったのですか。それなら100%安全ですね。」

81:3章①小さな2人
07/09/13 01:30:33 KvX42bdl
「………はっきり言って、私は早いです。しかも、禁オナ67日目ですからヤバイです。」
望は何やら呟くと芽留に体を重ねていく。
ドキドキドキドキ。
芽留の心臓は大きく高鳴っていた。
黒目がちな大きな瞳は涙に濡れて艶を帯び、そこには男に対する絶対の信頼と敬愛の情が浮かんでいる。

絶棒を芽留の小さな縦筋にあてがう。
芽留の処女膜はその奥で、期待と破滅の予感にひくひくと息づいていた。
芽留の小さな肩に手をかけ、糸は縦筋に押し当てた棒を一気に進めた。
「…っ!」
芽留は苦痛に顔をしかめる。
「もう少しですよ。う…くぅ…こ…これは…。」
絶棒は徐々に侵食の度合を深め、穴内の壁は初めて侵入してきた異物に対してこれを締めつけ抵抗する。
芽留の縦筋から血の筋が何本も垂れる。
「んぅ…ぅ…つっ…んぁ…ぁ…」
苦しげに芽留が呻く。

望は腰を利用して力強い反動を生み出すと、柔肌を蹴散らし遂に子宮の奥まで到達した。
「はぁ…はぁ……。」
熱い穴壁が絶棒をきつく包み込み、ツブツブの突起が優しく蠢いて、信じられない具合のよさだった。

一方、芽留も強烈な充実感を感じていた。
自分のアソコの小ささを知っている彼女は、もっととてつもない激痛を覚悟していた。
最初は激痛が走ったものの、その後の痛みはそれほど辛いものではなかった。

短小包茎であったことが逆に幸いし、芽留の泉にそれほど負荷はかからなかったのだ。

性的に劣等した2つの器官はよりそうようにしっかり密着して息づいていた。
短小包茎の絶棒と年齢不相応の幼い蜜壷。
2つは赤い糸に引かれたかのように、出会ってしまった。

82:3章②休息
07/09/13 01:32:22 KvX42bdl
しばらくジッとしていた後、望は芽留の耳元で囁いた。
「良く頑張りましたね。」
大きな黒い瞳に涙を一杯にためて、芽留はうれしそうに微笑む。
そしてコクリと頷いた。

いくら望の絶棒が小さいとはいえ、芽留の泉は余りに幼い器官である。
望の絶棒はギチギチにきつく締め上げられていた。
2つの器官の隙間は一切なく、みっちりと詰まっている。
とても動かすどころの騒ぎではない。
ジッとしているだけでも、望はキツイ圧迫感に苦痛を感じていた。

動くのは無理だと判断した望は、ゆっくりと絶棒を抜いた。
「・・ん・・っ。」
軽い苦痛に芽留が眉をひそめる。

完全に抜かれた後、芽留は少し悲しそうな目で望を見た。
望は優しく微笑んで、芽留の小さな頭を撫でる。

「いきなり無理する必要はないんですよ。時間はこれからもあるのですから。」
コクリと小さく頷く芽留。

ここで行為を終わらせて帰らそうと考えていた望に、突然メールが届く。

「ん・・・?」知らない番号だ。
『サクランボ色の可愛いお口は どうですか(ハート)』
「な・・なんですか、この間違いメールは!あー絶望した!!間違いだらけの人生に絶望した!!」

ひとしきり悶えた後、望は芽留に向き直っていた。
「・・・その代わりといっては何ですが、コレ、舐めていただけませんか。」

83:3章③サクランボ色の唇
07/09/13 01:33:50 KvX42bdl
(舐める・・?)
一瞬何を言われているのか分からずキョトンとする芽留。

「音無さんのお口で、舐めて欲しいですよ。・・ダメですか?」
望も実はドキドキしていた。
彼は風俗以外でフェラをしてもらったことがなかった。
真性包茎のアレを見ると、女性達は汚らわしそうに触る事すら嫌がったから。
だが、幼い芽留ならしてくれるかもしれない。
彼は少女の無知を利用していることを恥じたが、欲求を止められなかった。

芽留は可愛らしく小首を傾げたが、すぐにコクリと頷いた。

望は体を起こして、改めて畳の上に胡坐をかいた。
そして、どうすればいいのか分からない様子の芽留を招き、4つんばにさせて顔を股間に導いた。
ミルクの匂いと淫靡な匂いが交じる。

あどけない顔に汚らしい腐肉が突きつけられた。

芽留は黒目がちの大きな目をまん丸にして、絶棒を見詰めた。
どうやら、好奇心が恥ずかしさに勝ったようだ。
(本当にゾウさんみたい・・。)
なんだか、芽留には絶棒が可愛く見えた。包茎だから余計そう見えるのだろう。

ジロジロ見られていると、なんだか屈辱を感じ、望は声をかけた。
「して・・いただけませんか。舌で少し舐めてくれるだけでいいんです。」
(生徒にこんなお願いするなんて。私は本当に最低です。)

芽留は、排泄器官を口にすることに少し抵抗があったが、結局好奇心と愛がそれに勝った。
顔を近づけ、サクランボ色の唇を異臭を放つ排泄器官に寄せる。
小さな舌でそっと舐めた。
そのままチョンチョンと舌でつつく。
どうもやり方が良く分からないようだ。

「・・ソフトクリームを舐めるような感じで・・。」
ベタベタな指導をすると、芽留はコクリと頷いてペロペロ舐め始めた。
いかにも稚拙な動きだが、幼い顔立ちの美少女が自分の絶棒に口を寄せているのを見るのは刺激的だ。

84:3章④新たなる男へ
07/09/13 01:35:48 KvX42bdl
やがて慣れてきたのか、芽留は舌以外にも唇も使って絶棒のイロイロな部分にキスをしていった。
芽留が顔を動かすたびにツインテールがフルフルと揺られ、望の太ももをくすぐる。

と、芽留の動きが変わった。
包皮と亀頭の間に舌をいれ、小さな手を棒に添えて皮を引っ張っている。
どうやら剥こうとしているようだ。

(無駄ですよ。)
芽留の献身ぶりに驚きつつも、望は絶望の吐息を吐いた。
望はいくつもの外科を回っていたが、結果はいつも散々だった。
性感帯の関係で無理に切ることができず、更に包皮と亀頭の癒着が強いので一生治らないというのだ。

少女に感謝の念だけでも伝えようと、下を見たときありえない光景が広がっていた。
少しづつ剥けて来ていた。
芽留が繊細な動きで舌をチュッチュと皮と亀頭の間に差し入れ、少しづつ皮を下げていく。
すると、望自身も見たことのないキレイなピンクの表面が現れていく。

(こんなことがあるものなのですか!)
と、望の携帯にメールが突然入る。
股間の刺激に耐えながら見ると、また知らない番号だ。
『記念撮影 乙』
(何を言っているんですか、こういう記念撮影がイタイんですよ!親のHシーンの写真とか絶望的じゃないですか!)

望はカメラ機能の付いていない自分の携帯をポイと投げ捨てる。
近くに落ちていた芽留の携帯を掴み、カメラモードにする。
言う事とやる事がズレていても全く気にしない男。それが、糸色望である。

そして、絶棒とそれを口にしている少女にピントを合わせるとシャッターを切った。

携帯が向けられていることに気付いた芽留は、ちょっと驚いた様子だったが、すぐに剥く作業を再開した。
携帯に見せ付けるかのように芽留は絶棒に舌を這わせ、剥いていく。
まるで、『この人を男にするのは私です』と言っているかのようだった。

ある程度まで剥けた頃、芽留が皮を引っ張るとズルリと一気にすべての皮が剥けた。
「・・ん・・・あぅうう!」
望はその瞬間、まるで女性のように悶えてしまった。
おそるおそる自分の股間を見ると、(彼にとっては)感動的なオブジェがそこに存在した。
望の絶棒は、今やすっかり剥けてピンクの亀頭を露にしていた。

85:3章⑤恋人達
07/09/13 01:37:28 KvX42bdl
何故か膨張率・硬度・太さも数倍になり、あのションボリな象さんが凶悪なマグナムとして生まれ変わっていた。
芽留は、その変身ぶりに驚いてマジマジとマグナムを見ている。

望は、感動して芽留の頭に手を置いて撫でた。
「音無さん、いや、芽留。ありがとう。私の絶望を一つ除いてくれてありがとう。」
望は男のくせに、喜びと感動と・・・彼女に対する愛しさで泣いていた。

うれしそうに芽留はにっこりした。
自分でも好きな人のために何かができた。
芽留はそのことが単純に嬉しかった。

望は、目の前の少女を本気で愛してしまっていた。

健気で、疑う事を知らない純粋な魂は、どこまでも透明で美しかった。
毒舌メールに隠された、弱くて儚い心を、むしょうに愛おしく感じた。
反則的なまでに、少女はキラキラと輝いていた。

少女を想うと、マグナムは痛いくらいに勃起し、ビクビクと脈打った。
「芽留、やっぱりコレをあなたの中に入れさせてもらっていいですか?」
ちょっと遠慮がちに望は言った。
芽留は少し驚いたように望を見たが、すぐにツインテールの頭を揺らして頷いた。

86:3章⑥愛の儀式
07/09/13 01:39:07 KvX42bdl
望が芽留に覆いかぶさり、なだらかな縦筋にマグナムとなった絶棒を押し当てる。
望が腰を進めて割れ目の奥に絶棒を突き入れる。
「ーーーーっ!!!」
強烈な痛みが芽留を襲った。体がバラバラに吹き飛ぶほどの痛み。
歯をギリギリと食いしばる。
望はゆっくりゆっくりと侵入し、膣肉を分け入っていく。
すでに一度貫通したはずのそこが、まるで別物かのように異物の侵入を拒んでいた。

皮肉な事に、健気な献身のせいで絶棒は少女を苛み苦痛を与える醜悪な怪物へと変化していた。

絶棒が4分の1ほど入った所で、望はこれ以上は無理だと判断し腰を止めた。
芽留は歯を食いしばりすぎて、口元から血を流していた。
体も苦痛で痙攣している。
芽留は大きな黒目で続けてくれと哀願したが、望は首を振った。
「芽留、焦る必要はないと言ったでしょう。私達は恋人なのだから。」
―恋人
甘美な響きに、芽留は自分の恋が実ったのを知った。
痛みも忘れ、嬉しそうに首をコクコクする。

望は結合部に手を伸ばした。
小さな割れ目は一杯に広げられ、無残に充血している。

望は優しく割れ目の丘陵を撫でてやる。
そして、指を縦筋に入れ、クリトリスを優しく弾いた。
「…あ…あぁあ…あぁああああ…ぁ…」
すると、芽留はたちまち甘い声で悶え始める。
愛液がトロリと噴きだしてきた。

ふと思いつき、望は芽留の携帯を再び拾い、カメラモードになっていることを確かめる。
片手で携帯を構えながら、もう片手で芽留の幼い秘裂を愛撫していく。
ハメ撮りしちゃおうというのである。

87:3章⑦の①カメラ
07/09/13 01:40:33 KvX42bdl
幼い秘裂を優しく撫でてから、突起物を刺激する。

「あっ…ああっ…うっ…んっ…んくっ…」 カシャリ
芽留が体を震わせて喘ぐと、望はその姿態を携帯に収めた。
男が携帯を構えているのを見ると、少女は恥らったが止めてという仕草はしなかった。
望はさらに執拗に少女の股間をまさぐり、次々と快感を与えていく。

「あ…あうぅ…んっ…んんっ…」 カシャリ カシャリ
芽留は何度も敏感に反応してシャッターチャンスを提供する。
自分のHな姿が大好きな携帯に残されているのだと思うと、芽留は妙に興奮してきた。
上気したあどけない顔を携帯に向ける。
「笑ってみて。」
芽留が自分のカメラワークに協力してくれるの察し、望は言う。
芽留はにこっと笑う。カシャ
嵌められたままニッコリとするツインテールの幼女が画像に残った。

と、望は芽留の携帯にビデオモードが付いているのを発見した。
芽留の最新式携帯は、5分くらいなら高画質&音声付でビデオを回せるのだ。
「芽留、ビデオモードで行きますよ。」
流出したら大変な事になるというのに、恋に酔っている2人は周りが見えなくなっていた。
「スタートです。」

88:3章⑦の②ビデオモード
07/09/13 01:41:34 KvX42bdl
《録画中》
小学校低学年ほどのツインテールの少女が真ん中に写る。
前髪がキレイに揃えられ、あどけない顔立ちながら、なかなかの美少女。
黒目がちの大きな目とキレイに分けられたツインテールが特徴的だ。

学校の制服を半脱ぎにされ、小柄で華奢な白い裸体の股間には、すでに凶悪な肉棒が突き刺さっている。

嵌めている男が小さな乳首に手を伸ばし、摘んでコリコリとしてやる。
画面の少女は感じ始めたようで、頬を上気させ小さく喘ぐ。

男の手は下に伸びて行き、秘裂へと到達した。
縦の筋は、無毛でいかにも幼い器官だ。
男が少女の股間を愛撫すると、少女は声を発して欲情しはじめた。
『あっ…あぁ…はぁはぁ…』
どこか舌足らずな声で、甘く切なげに囁く。


89:3章⑧ビデオモード2
07/09/13 01:42:40 KvX42bdl
突然股間の結合部がアップになる。
男の指が、ぷっくりとした縦筋に侵入し、中をかき混ぜる。
すると、結合部のアップと少女の痴態が交互に映される。
『んあっ…あっ…んくっ…ひっ…ああぁ…』
幼い少女は、年齢不相応に敏感のようで、快感に悶え喘いでいる。
割れ目から透明な液体が滲み出てくるのが分かる。

と、男の指が画面から少しだけ確認できる美しいピンク色の突起に指を伸ばした。
『んくっ…んっ…うっ…あっ』

映像が再び、少女のなまめかしい姿態を映す。
少女は自分の乳首を摘み、痛いほどにこね回している。
さらに、画面外の男が小刻みに動き出したようだ。
少女の小さな体がゆらゆら揺れ始めた。
小刻みに動きつつ、男の指が突起物に愛液を塗りたくる。
『あっ…あぁ…ああぁ…んっ…んんんっ…んくぅ…』
少女は、たちまち身も世もないほどに切なげに悶え始めた。

少女は、まるで見せ付けるかのように画面に向かって喘いでみせる。
大きな黒い瞳は激しい快楽へのために美しく潤んでいた。
小さなピンクの唇はだらしなく半開きになり、口の端からボタボタと透明な液体が泡交じりに落ちる。
少女の細すぎる腰は、大胆に蠢き振られている。

彼女が本気で感じているのが分かる。
突然、少女のあどけなくも恍惚とした表情が切羽詰まった顔になる。
『あ…はぁん……ぅ…うぁ…はぁん……あぁあぁああぅあはぁああんっっっ!!!』
ひときわ大きな声を上げると、少女のアクメ顔がバッチリと映像に残された。
イッた後特有の、物憂げな表情で少女はこちらを見る。
画面が突然暗転
《録画終了》

90:3章⑨変化
07/09/13 01:43:54 KvX42bdl
「芽留っ。」
芽留の痴態にもはや我慢できなくなった望は、携帯を投げ捨て、彼女に覆いかぶさった。
芽留の幼ない顔を自分の方に向けると、少女の可憐な唇に自分のそれを捺し、強く吸う。
「んっ…」
ちょっと驚いた芽留だったが、華奢な腕を上げて男の首に回しからめた。
望の長く赤い舌と芽留の小さなピンクの舌は、すぐに求め合う。
2人の唇の間から漏れた唾液が糸を引いて流れていく。

何時の間にか、絶棒は芽留の小さな蜜壷に半分以上収められていた。
すでに少女の最深部に到達しており、これ以上入れるのは無理である。

ピロリロリ~♪望にメールである。
怒りに震えつつも、律儀に携帯を拾う。知らない番号。
『ロープ!バッーク!ロープ!バッーク!』
メールを見たとたん、”ぐゎんば”と望の目が見開かれる。
四肢に力がグングンと満ち、鼻息は荒く、絶棒はすさまじいほどの硬さ・反り返り・膨張を見せる。

携帯を投げ捨てる。
望は切羽詰まった状態で、教え子に迫った。
「芽留・・!お・・犯したい・・!犯させてください!」
はぁはぁと荒い息を付き、男はナニヤラ危険な状態になっていた。
「????」
芽留には、犯すのと愛し合うのと何処が違うのか分からなかった。
が、余りに必死な恋人の姿に思わず小さく頷いていた。

91:3章⑩終わりの始まり
07/09/13 01:46:15 KvX42bdl
芽留がコクンと頷くのを見た望は、カカッと魚の目になった。
「きしゃぁああああああ!!!!」
不気味な雄叫びを上げる望。

突然、芽留をひっくり返してうつぶせにさせた。
一瞬キョトンとした芽留は、想い人の姿を求めて上半身を起こそうとする。

が、望は芽留を上から押さえつけ、細い両手を掴み、強引に背中に回した。
その辺にいくつもある首吊り用の縄のうち、手ごろなのを1つ取る。
華奢な細い腕がきつく巻き上げられ、前にロープが回っていく。
膨らみがほとんどない乳房にロープを食い込ませ、半脱ぎの制服ごとしっかりと縛った。

早業のような望の動きに、芽留は相変わらずキョトンとしていた。
「????」
後手にされ、手を動かせない芽留は、何が起こったのか分からないというように小さな裸体をくねらせた。
緊縛された体ではうまく動けず、首だけ後ろに回して不安げに望を見る。

と、彼は芽留の首根っこを掴んで畳に押し付け、芽留の小さすぎるお尻を軽々と抱えた。
芽留は後手を縛られたまま、うつぶせになり、お尻を上げた状態になる。
恥ずかしい気分になり、お尻を下ろそうとしたが、望はがっちりお尻を掴んで許さない。

少女の後から覆いかぶさると、小さな割れ目をこじ開けてバックからずぶずぶと貫いた。
「うぅ…あっ…あぁああ…いい…いいぁああ」
芽留は華奢な体を震わせて、喘いだ。一気に深く貫かれる。

92:4章①犯されるということ
07/09/13 01:47:28 KvX42bdl
芽留の腰をぐっと掴み、力強くじゅぶじゅぶと音を立てて、穴の中を乱暴に蹂躙し始めた。
「あっ、あっ、あひっ…ひゃ…ぁああっっ…あぁあああっっ!!」
突然の力強い動きに、芽留は翻弄されて喘ぐ。

一見乱暴ではあるが、その動作は良く見ると繊細な動きを見せていた。
突く角度・深度・強さすべてに変化をつけて、肉穴を自由に蹂躙していた。
「…あっ…あうっ…うっ…ぅ…ぁ…あぁぁ…ぁっ…んんっっ…っ!」
そしてなにより芽留を狂乱させていたのは、絶棒が突かれた瞬間であった。
絶棒は、芽留の肉穴にある最も危険な性感ポイントを探り出し、そこをグリグリと突くのである。
ポイントを突かれる度、芽留は全身を駆け巡る凄まじい快感に翻弄された。
「やっ…いやあっ…あっ…ああっ…ああぁああっ…やあっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あぁあああああああっっ」
芽留は、幼い肢体をくねらせ、ひぃひぃと悶え狂った。
「あっ、あっ、あっ……、あぁん……きゅぅん……あぁん」

望は激しく少女を陵辱しながら、彼女を縛っているロープの端を取った。
そして、ギリギリと締め上げる。
縄が少女の柔肌に食い込み、すさまじい苦痛を与える。
「ぐあああ…………ああああ…ああ!!!!!!!」
腕が折れるかのような激痛が全身を襲い、芽留は悶えた。
大きなまん丸の瞳がこれ以上ないほど見開かれ、ツインテールがぶんばぶんばと激しく振られる。
しかし、悶えれば悶えるほど縄はギリギリと肌に食い入り少女を責めるのだ。

と、望はロープの締め上げをやめ、ロープの端をポイと投げる。
男にしては白い手を伸ばして、振り乱される黒い綺麗なツインテールを両手で片方づつ掴んだ。
乱暴に思いっきりツインテールを引っ張る。
「ーーーーっ!!!!!!」
ぶちぶちという音とともに、綺麗な髪が数本抜け落ちた。
細く白い喉は反らされ、口は酸素を求めて空しくパクパクと喘ぐ。
大きな黒い瞳は焦点がぶれたように朦朧としていた。
暴力の嵐が幼い少女を襲い、『犯される』という意味を体に刻み込む。


93:4章②女としての音無芽留
07/09/13 01:49:12 KvX42bdl
だが。
彼女を薙ぎ倒したのは、苦痛ではなかった。
燃えるほどの熱い快感と、あまりに危険であまりに甘美な屈服感。
それが、麻薬のように芽留の小さな体を廻っていった。
愛する人によって屈服させられ思うがままに蹂躙されるという倒錯的な悦びに震える。
有無を言わさず辱められ、徹底的に嬲りものにされて穢されるという背徳行為に芽留は完全に陶酔していた。

彼女の中で封印されていた『女』が一気に爆発した。
とたんに芽留はお腹の奥に強烈な光のイメージを感じた。
子宮の奥の奥にある器官が燃え上がり、強烈な光とともに、何かを排出したのを感じる。
(……卵……??)彼女の脳裏に丸い卵のイメージが浮かぶ。

イメージが頭に浮かんだのはほんの一瞬。
続けざまに襲う快楽と苦痛と悦びに少女は真っ向から答え、変化していった。
「んっ…むはっ…うっ…はあっ…あんっ…あぁんっ…くっ…ん……ああっ…ぁああぁん…。」
男の残酷な暴力に合わせ、芽留は淫らに激しく華奢な腰を振りまくった。

小学生の様に幼くあどけない顔立ち。
淫欲に甘くゆるみ、頬は被虐の悦びに染まっていた。

ぱっちりと黒く大きな瞳。
透明な快楽の涙に濡れ、色めいた艶を帯びている。

小ぶりなサクランボ色の唇。
だらしなく半開きになって、舌を突き出して物欲しそうに喘ぎ、口の端からダラダラと淫靡なヨダレを噴き出す。

可愛らしく揃えられた前髪。
淫らな運動による汗でべっとり額に張り付いている。

ガラスの様に儚く小柄で細い肉体。
快楽によってピンク色に上気し、男に貫かれる度に淫らに震え、よがり狂っていた。

音無芽留の全てが、糸色望の色によって絶望的な淫欲に染まっていた。

突然、望が叫ぶ。
「くっ!!……絶望した!もう出そうです!」

94:4章③愛と性
07/09/13 01:50:41 KvX42bdl
望は急いで絶棒を引きぬいた。
そして、芽留のお尻に顔を埋め、愛液を一杯に湛えている割れ目にむしゃぶりつく。
一息つくと同時に、愛する少女の蜜壷を徹底的にほぐそうというのだ。
10本の指と舌を使い、持てるテクニックすべてを駆使して中を掻き混ぜ、吸いたてる。
「うぅ…あっ…あぁああ…ひぃ…あっ、あっ、あぁっっ!!」
純粋な快楽が渦となって、小さな体を巻き上げる。
何度も何度もアクメに達せられる。

「……じゅぶ……じゅるるぅ……芽留、先生思いっきり中に出しますからね。」
その時芽留はふいに気付いた。さっきのイメージが、自分の初めての排卵の瞬間だと。
(中はダメって、い・・言わなきゃ!!)
芽留は後を向いてパクパク口を動かすが、望は全く気付かない。
(声を出さなきゃ…)

が………。
彼女は、自分のイメージに出てきた卵に強烈な『母性』を感じていた。
今受精しなければ、卵は初潮として排出されるだけ。
彼女は卵を守りたかった。
「あんんっ…んっ…あっ…はぁーっん……んんんっっ!」
望の巧みなテクニックによって、強烈な快楽を与えられると芽留の淫靡で危険な『真意』が暴かれる。
拘束され、バックから貫かれて大量の子種を強制的に植え付けられたい。
欲望と暴力による一方的な汚辱によって、獣の種を受精させられ、絶望の証を孕まされたい。
「あっ…ああっ…っ…はっ…ぁふぅっ……ん…」
禁忌な絶望願望に淫らに悶えつつ、そっと自分の小さなお腹に手をあてる。
(お母さんが、必ず孵してあげる。)
その目は、今までの消極的なもじもじ少女のものではなかった。
愛と性によって成長した、大人の女の目だった。

95:4章④体で伝える事
07/09/13 01:52:03 KvX42bdl
たっぷりの愛撫で、芽留の蜜壷は物凄い大洪水となっていた。
幼い割れ目から、ぼたぼたと床に愛液の雫が冗談のように大量に零れる。

望は最後の決戦の時が来た事を知った。
(・・・まさかあの奥義を使える日が私にも来るとは。)

芽留のお尻を高く上げてがっちりと掴む。
バックから絶好の角度で絶棒をピタリと小さな割れ目に当てた。
「望家奥義、つぶし糸掛け!!!」
意味不明な奥義名を絶叫すると、芽留の蜜壷をつぶすように、望は力強く貫いた。
「…ひゃぁっ…あぁ…あぁあ!!」
今までにない角度で突き入れられ、芽留の白い首筋が跳ねた。
肉襞をゴリゴリと擦り上げ、内部にあるあらゆる性感ポイントを的確に連続して突いて行く。
同時に、少女のピンクの突起物がブルブルと激しく弾かれ刺激される。
「あ!あっ…ひっ…ぃい…い! あっ、あぁああっ…!」
あらゆる快楽が少女を昇天へ導こうと集まってくる。
望むは、強烈な快感を破裂させながら何度も幼い縦筋を力強く貫いていく。

望の絶棒がグッと膨張する。
望は端整な顔立ちを苦しそうにゆがめた。
歯を食いしばり、助走をつけるかのように、一気に入り口まで戻す。

芽留は、本能的に次が最後の突きとなることを悟った。
彼女は、全ての仮面を投げ捨て、自分の想いを結実しようと動いた。
深い深い陵辱をねだって、芽留は小さなお尻を男に向かって高々と突き上げる
細い足を一杯に開いて、割れ目を精一杯に広げる。
ほっそりとした腰を淫らに蠢かせ、小さな白いお尻を小刻みに揺らして男に媚びる。

言葉だけが気持ちを伝える手段ではない、体でも気持ちを伝える事ができる。
芽留は、体全身を使って淫らな求愛のダンスを踊り、狂おしいほどの想いを伝えようとした。

愛おしい少女の求愛の感情が望にビンビンと伝わる。
淫靡な光景に望の欲望が強く刺激される。

96:4章⑤絶望できない絶望先生
07/09/13 01:53:17 KvX42bdl
「この状況じゃ絶望できませーーーーーーーーーーーん!!!!!!」
大きく吠えると、望は全体重と、全魂をかけて思いっきり突き込んだ。
「あぁああああああああああああああああっっっ!!!!」
信じられないほど深々と絶棒が芽留の小さな蜜壷に突き入れられた。
ずぶずぶずぶずぶずぶ……。
「ああぁあ…ひあぁ…い…いいぃぃぃいいいい!!!」
2つの性器が凄まじい摩擦を生じ、快楽の嵐が吹き荒れ、芽留は悶え狂った。
愛液がぴゅぴゅびゅと凄まじい勢いで乱れ飛ぶ。
「あひっ…やっ…あぁあああっ…い…いっ…すっ……ご…ああっ。」
芽留が夢中で男に向かってお尻を精一杯に突き上げると、さらにズボズボズボズボと絶棒が深く侵入する。

深い陵辱に反応して、芽留の穴壁の突起物が細かく蠢めき、きゅきゅきゅと絶棒を締め上げた。
絶棒の先端と、芽留の子宮口がぴったりフィットすると、
2人の間に圧倒的なまでのまでの一体感と快楽の嵐が吹き荒れた。
「気持ち良過ぎですよ、コレ!出しますよ!!といいますか、もう出ます!」

凄まじいまでのスパークが弾け、芽留は舌足らずな幼稚園児のような声で『言葉』を紡ぎ、絶叫した。
「あっ…あぁああっ……せっ…んせ…あっ…あひっ…やっ…あぁあああ愛…ちてっ…まっっ…すぅぅぅぅぅ!!!!!!
あぁ、せっっ…んせ……の…ひぁ……ぁ赤ちゃやゃ……んっっ、ちょっ…ちょぅぅうだぁあぁぁああああいぃい!!!!!
うあぁあああああああああああああああああああっっ!

97:4章⑥コウノトリ
07/09/13 01:54:52 KvX42bdl
信じられないような絶頂が芽留を襲った。
頭が真っ白になり、体が完全に宙に飛ばされたような感覚。
それと同時に望の絶棒がびくびくと激しく痙攣し、
禁オナ67日目の成果が芽留の小さな蜜壷に恐ろしい勢いで発射された。

少女の肉壁は最後の一滴まで愛する人の迸りを得ようとぎゅうぎゅうと絶棒を絞り上げる。
おびただしい熱い迸りが芽留の子宮の中に注がれ、それは卵管に向かってたっぷりと満ちていく。

芽留の脳裏に、赤ちゃんを運んでくるコウノトリの映像が浮かんだ。
吹き飛ぶ意識の中、彼女は絶のつく熟語を携帯で調べなければと考えていた。










・・夜の校庭の枯れ木の傍に、前髪にX型の髪飾りを付けた少女が携帯をじっと見ていた。
画面には、望が撮った芽留のハメ撮り画像が一杯に映っている。
「仲のいい事です。」
その少女は、クスリと微笑むと携帯の蓋を閉じ・・立ち去った。

98:エピソード
07/09/13 01:58:21 KvX42bdl
(後日談)
4月。春、それは始まりの季節。恋が生まれ、夢が生まれ、喜びが生まれる。

芽留は学校に来ていた。
そのお腹はぷっくりと膨らんでいる。
小柄な彼女だから、お腹も目立つ。
赤ちゃんに悪影響になるといけないので、芽留は携帯を持ち歩くのを止めた。
小さな子宮で、赤ちゃんはスクスクと順調に育っていた。

芽留は停学になったが、問題はない。
2のへ組、全員が留年しているのだから。
2のへ組のみんなと今は校庭にいる。
風浦可符香が芽留の手を引き、転ばないように注意していた。
望の周りには、千里とまとい……それに小森も来て何やらガミガミと言っている。

例の枯れ木は、抜かれなかった。
2のへ組全員で陳情したところ、あっさり決定は覆った。
実のところ、千里が一睨みしただけで校長は震え上がったのだが。
その後、2のへ組全員で世話をしている。

「あっ……。」
芽留の目に、例の木が新芽を吹き、一輪の花をつけているのが見えた。
望が照れくさそうにしながらも、にっこりした。
糸色芽留は、満面の笑顔で笑った。

<終わり>

99:名無しさん@ピンキー
07/09/13 01:59:15 KvX42bdl
<あとがき>
読んでくださった方、スルーしてくださった方、すべてに感謝いたします。
番号付け間違いありますねorg。絶望した!
ああ、公共に毒電波流してごめんなさい!アホエロな自分に絶望した!

・・・昨日徹夜でコレ書いてたので、即寝ますw。(仕事あるのに何やってんだorg)

不思議な毒電波の話。

①望×芽留純愛書こう→②何故か犬調教・スパンキング・言葉攻めを書いている自分→③書き直しorg

①最後は芽留が必死に『中はダメ』と声を出し、言葉を取り戻す話にしよう→②赤ちゃん大好き♪

ホント、毒電波は恐ろしい。

100:名無しさん@ピンキー
07/09/13 02:00:27 CcnMIDje
勃起した!
毒電波で描かれたSSで勃起した!!

101:名無しさん@ピンキー
07/09/13 02:14:35 AB1uLosz
GJ!なんという長編……いや、超編……芽留分が補給されすぎて溢れ始めた。
もはや芽留という文字を見るだけで妄想が迸る。由々しき自体だ、絶望した!


しかし、前スレから異常に流れが早いな。
一ヶ月で消費し切った前スレの勢いに乗じて、このスレも既に1/10消費済みとは……
神々の豊作リッチ、恐るべし!

102:名無しさん@ピンキー
07/09/13 02:24:21 /atNIgac
可符香wwww

103:名無しさん@ピンキー
07/09/13 03:19:38 MaMwdsbi
なんですか、今月は芽留強化月間ですか
素晴らしくGJですよ皆様

104:名無しさん@ピンキー
07/09/13 17:50:44 ENxFu9Jl
三珠さんスレが立った&アニメで「ベタ・セクスアリス」やるらしい記念に、
マヨ目線の短いポエム(?)を書きました。
恥ずかしいけど灯火します。真夜ラーが増えたらいいなあとか思いつつ・・・
逆に減るような気もしつつ・・・。

105:名無しさん@ピンキー
07/09/13 17:53:06 ENxFu9Jl
私、よく人から誤解されるんです。
私、好きな人にいたずらしちゃうんです。
わかってる、おかしいことだって、いけないことだってわかってる。

でも、しょうがないじゃない。

私はずっとそうやって愛されてきたんだから。
私はずっとそれが愛だと思ってたんだから。

でも、どんなにニブい人だって、高校生にもなれば、おかしいことだって気づく。
普通じゃないってわかってる。駄目なことだってわかってる。

でも、ダメなの、止められないの。
これが私の愛なんだもの。

受け取って欲しい、私の思い。

銀色の羽根を受け取って。
真っ赤な情熱があなたを包むわ。
あ・な・た・を・ホームラン。。。

誤解しないで。
私はあなたが好きなの。
私はあなたが好きなだけ。
私はあなたが好きなんだから。


106:名無しさん@ピンキー
07/09/13 17:53:50 ENxFu9Jl
空清め無くて吸いません。でも、真夜ラーはいるんです。
ですから、キャラスレ等でたまに見かける、マヨを悪く言うのはやめてくださいね。
そんなつもりじゃなかったのなら完全な被害妄想です。すいません
最後まで空気読めなくてすいません。

107:名無しさん@ピンキー
07/09/13 19:59:58 zJ1S1woO
>>105
どことなく羽美ちゃんを感じた

108:名無しさん@ピンキー
07/09/13 22:05:25 zcIpxlyG
>>106
最近あまり話しに絡んでこないので忘れがちでしたが
あなたのポエムで一気に真夜ラー化しました



ところで
「カエレ分が足りねぇ」という神のお告げを受信したので
前回の投下の後、カタカタと1本書いてみました
ということで、自分も、空気も流れも読まずにスパーンと投下させて頂きます

109:第二の女 1/11
07/09/13 22:06:36 zcIpxlyG
正直な話、顔に関しては余裕で合格点だ。ときどき、私も負けているんじゃないか、と思うくらいに、
あの色白の顔が綺麗に見えることがある。
ファッションに関しても、まぁ及第点。地元での軽い格好も、最初は少し驚いたがそれなりにセンス
は認められた。その上で和服も着こなせるとなるというのも、ポイントは高い。
良い家の出だから、財力も礼儀作法も、特に問題なし。曲がりなりにも教師だから、頭も良い。
そこまでは、ほとんど理想像と言ってもいいくらいの成績だ。
………けれど、ただ1つの、重大な欠点は。
「そこまで揃ってて、なんであんな性格してんのよ!!」
そう。あの、腰の引けた情けない性格だけは、どうしても許せない。それこそ、こうして思わず声に
出して叫んでしまうほどに。
「(日本は亭主関白の国じゃないの!?『黙ってオレについて来い』でしょ、普通!?)」
私は普段から、ああして周りにつんけんして見せているけれど。それも、ちゃんと理由があってのこと
なのだ。あの私の強気な姿を見て、それでもなお「いいから黙ってついて来い」と胸を張って言って
くれるような男性………私は、それを求めているのだ。欲しいのは、あんな腰の低い態度や情けない
謝罪の言葉なんかじゃ、決して、ない。
「(あー!あーーーーッ、もう!!)」
本当なら、無理矢理にでも先生と一緒になって、それからあの性格を矯正していきたいくらいの気持ち
だけれど、なかなかそうもいかない。私にも、女としてのプライドがある。今の情けないままの先生に
簡単になびいてしまっては、なんだか………何かに、負けてしまう気がするのだ。
「(たまには男らしい所見せなさいよ!きっかけも何もありゃしないッ!!)」
抱き枕に爪を立てながら、ベッドの上でばたばたと両脚を振り回す。最近どうも、こうして苛々する
ことが多くなった気がする。それもこれも全て、先生の所為だ。絶対にそうだ。

すると。

『………今日も荒れてますわね、カエレちゃん?』
「っ!」

頭の中で、声がする。
一瞬ビクリと身体を震わせてから………しかし、それ以上は特に驚くことも無く。他の人間には決して
聞こえないその声に向かって、私は、同じく他の人間には聞こえない声で話し掛ける。
「(………うるっさいわね。何しに来たのよ、楓。)」
頭の中に住む、もう1人の私………楓は、クスクス、と微かな笑い声を上げた。

楓は、私が日本での生活の中で、文化の違いに押し潰されそうになったときに生まれた、第二の私だ。
つまるところが、二重人格。正確には、私の中には他の国で生まれたもっと沢山の人格が住んでいて、
ほとんど1つの世界を形成しているようなものだから、多重人格、という言葉が正しいけれど………
楓以外の人格が積極的に自己主張をしてくることはほとんど無いから、二重、と言っても問題無い。
楓が生まれたばかりの頃は、私も意識を乗っ取られるのが怖くて、無理に彼女を意識の闇の底へ押し
込めておこうとした。二重人格の人間など、一般的な社会では、そうそう受け入れられるものではない
からだ。その反動か、その頃は、私の身体の中で私と楓が主導権の奪い合いをし続けているような有様
だった。
だが。あのクラスに入ってからは、事情が変わった。
私の二重人格を知っても、あのクラスでは誰一人として、私を避けたり、特別扱いするようなことは
無かった。クラスメイトも………先生も、含めて。
それも、私がこうして先生を想い苛立つようになった原因の1つだ。二重人格のことを知っても、
結局次の日には何事も無かったかのように接してくれた身投げを止められる、なんて大事件の後で、
少し顔を合わせづらかったのに、そんなことはまるで無かったとでもいうように接してくれた。
そのことで、私は不覚にも心をときめかせてしまったのだ。
………まぁ、そのことはともかくとして。
そうして、無理矢理押し込める必要が無くなった楓と、私は徐々に、意図的なコミュニケーションが
取れるようになってきた。今は、なんというか、生意気な妹が出来たような感覚だ。傍から見れば、
頭の中の人格と会話をする危ない人間、と思われるのかも知れないが………正直あのクラスに居ると、
そんなことはどうでもよくなってくる。アクの強過ぎるクラスメイトの存在は、私にとっては、幸い
なことだった。


110:第二の女 2/11
07/09/13 22:07:10 zcIpxlyG
『最近ずっと、先生のことで苛々なさってますわね。』
「(………放っといてよ。)」
こうして、会話をするようになってから………楓の正確も、かなり変わった気がする。なんというか、
私の性格の一部が乗り移ったような。私にも、楓の持っていた、男性に対して一歩引いてしまう部分
が伝染ってしまったような気がする。
『久々に、カエレちゃんのお眼鏡にも適いましたかしら?』
「(だから苛々してるんでしょ。少し黙ってなさいよ、もう!)」
『相談くらいしてくれて宜しいのではなくて?私だって………先生を、お慕い申しておりますのに。』
お慕い申しておりますのに、の部分だけは、心底真面目な声になる。楓も、他のたくさんの私達も、
結局は元の私、「木村カエレ」から枝分かれした人格だ。性格も言葉遣いも大きく違うけれど、根幹の
部分は、全員が共有している。
つまり、人間の根底にあるもの………食欲、睡眠欲、そして余り考えたくはないけれど、性欲………に
根差している嗜好は、ほぼ共通しているのだ。全員、糸色先生に好意を持っているのは、間違いない。
『ねぇ………もっと、素直におなりなさいな。』
「(それが出来ないから、苛々してんのよ………あんたも私なんだから、解かるでしょ。)」
『もう。いつものカエレちゃんみたいに、思うことは包み隠さず打ち明けたら宜しいのに。』
「(………あんた、ちょっと前まで『女は3歩引いて~』とか言ってたじゃないのよ。)」
『それは、それですわ。お慕い申し上げる殿方にひたすら一途、というのも、大和撫子の姿でしてよ?』
「(………あーもう、うるさい!ちょっと寝てなさいよ!!)」
はぁ、と、頭の中で楓が溜息を吐くのが聞こえた。………いや、それとも今のは、私自身の溜息だった
ろうか。もう、頭がぐちゃぐちゃで、何がなんだか解からない。

『………そうですわ。』
やがて頭の中で、楓が、何かを閃いたような明るい声を上げた。
「(………何よ………?)」
『カエレちゃん、糸色先生が男らしくなさってくれないから、踏み出せずに居るのよね?』
「(………いちいち聞かなくても解かるでしょ。)」
そして。
『ということは………男らしい糸色先生の姿を見たら、少しはお気持ちも変わりますかしら?』
その声のトーンが、すぐさま………何かをたくらんでるかのように、低く、落ちる。
『そうなのよね?それなら………ひとつ、考えがありますわ。』
「(………ちょっと………何、考えてんのよ、楓………?)」
私の返答を待たずに結論を出した楓は、また、クスクスと笑いながら………。
『じゃぁ………申し訳ないけれど、少しだけ………。』
「(え………っ………!?)」
突然、私の意識を、乗っ取りに掛かってきた。
「(ちょ、っと………か、楓!?あんた、何の………ッ!!?)」
『大丈夫………悪いようには、致しませんわ………。』
頭が割れるような、締め付けられるような。久々の、吐き気を催すような嫌な感覚。
「(そ、そんな、の………信じ………ッ!?)」
『………ごめんね、けれど………これも、全部………。』
楓が、どこか申し訳なさそうな声で呟いたその言葉を、聞き終わるよりも先に。

私の意識は、身体から締め出され、真相意識の深い闇に沈みながら………ぷつり、と途切れた。




111:第二の女 3/11
07/09/13 22:07:45 zcIpxlyG
/////////////////////////////////////////////////////



その日も望は、宿直室で独りの夜を過ごしていた。
いや………おそらく、望の気付かないうちに、部屋のどこかでまといが常に望を観察しているはずだが。
視界の外にいると、ついつい、その存在を忘れがちになる。慣れとは怖ろしいものだ。
毎日の密かな楽しみ兼日課である読書の時間を、終える。栞の紐をページに挟み、本を机の上に無造作に
投げ出す。今日も1日、2のへ組での激務をこなし、体力も限界だ。
「(まだこんな時間ですが………たまには、少し早く休みますか。)」
あくびをしながら頭の隅でそんなことを考えて、望は、押入れから簡素な寝具一式を取り出し、畳の上
に広げた。適当に皺を伸ばし、形を整えて、眼鏡を外して電灯から垂れた紐に手を掛けた………。
そのとき。

コン、コン

「おや………………?」
ドアをノックする音が響き、望は、電灯を消し掛けたその手を止めた。
「(………こんな時間に?)」
眼鏡を掛け直し、時計に眼をやる。時刻は9時、寝るには少し早い時間だが、外出するには遅い時間。
こんな時間に自分を訪ねてくるとすれば、誰だろうか。まといがうっかり宿直室から締め出されたか、
霧が心細くなって理科準備室からこちらへ渡って来たか、あるいは可符香か千里辺りがとんでもない
厄介事でも持ち込んできたか。
「はい、はい、今開けます………っ………。」
そして。そんな気構えで、ドアを開いた望は。
その先に立っていた、心底意外なその少女の姿を眼にして、思わず固まった。
「あ、れ………き、木村………さん?」
「………夜分遅くに申し訳ございません、糸色先生………。」
そのしおらしい態度に、望はまた言葉を失ったが………眼の前に居るのがいつもクラスに居るカエレ
ではないということにだけは、すぐに気付いた。
「あ、え、っと………もしかして、楓さん、ですか………?」
「はい………ご無沙汰しております………。」
呆気に取られながらも、望はひとまず挨拶を交わし、立ち話もなんですから、と言って楓を宿直室に
招き入れようとする。
しかし………楓は、その場を動こうとはしない。
「………あの………どうか、なさいましたか………?」
恐る恐る、望がそう尋ねる。楓は黙ったまま、ほんの少しの間だけ視線を落として………その後。
頬を上気させながら、熱の篭った視線で、望の瞳を見つめた。
「………へ………?」
ドキリ、と望の心臓が高鳴り、同時にその口から上擦った情けない声が漏れる。
事情を理解できていない望に、楓が、一歩、また一歩と歩み寄る。靴が無造作に脱ぎ捨てられ、2人の
距離が見る見るうちに縮んでいく。
「先生………あの、私………ッ………。」
自ら歩み寄りながら、しかし、どこか恥ずかしげな表情を浮かべる楓。その姿に、望の体温は上がり、
その鼓動が早まっていく。
望むが1歩後ずさる毎に、楓がそれ以上の距離を詰めて。遂に、2人の距離が、ゼロになる。
楓は、身体の正面を望むの薄い胸板に密着させ、自分よりもほんの少し高い位置にある望の瞳をまるで
熱に浮かされたような表情で見上げながら………熱い吐息と共に、一言、呟いた。

「ずっと、先生を………先生を、お慕い申し上げておりました………っ………!」

少しだけ時間を掛けて、その古風な言葉の意味を租借して。
「………………は、い?」
望の思考回路が、停止した。




112:第二の女 4/11
07/09/13 22:08:30 zcIpxlyG
/////////////////////////////////////////////////////



眼が、覚める。
暗く、冷たい深海に浮かんでいるような感覚。久々に叩き落とされた、意識の闇の底。
『………ちょっと………どういうつもりよ、楓………。』
「(あら、やっと………っ、お目覚めに、なりまして………?)」
どこか人を小馬鹿にしたような声で、楓が答える。意識が途絶える前とは、完全に立場が逆転して
しまっているらしい。自分の身体の感覚も無ければ、自分が見ているはずの景色すら見えない。
『………説明しなさいよ。』
「(もう少し、休んでらしても、っ、宜しかったのに………。)」
『いいからとっとと説明しなさい。あんた、今、どこで何してるの?』
楓の声が、何故か所々途切れがちになっているのを訝りながら、私は強い態度で楓を問い詰める。
また、あの微かな笑い声が聞こえた。
「(………本当に、知りたいんですの、ね?)」
その声の調子に、一抹の不安を覚えながらも………私は無言で、楓に圧力を掛け続ける。
それを感じ取り、楓が、答える。

「(それじゃぁ………身体は、お返しできないけれど。)」
『………………。』
「(貴方の、眼だけは、っ………少しだけ、覗かせて、差し上げますわ………っ!)」

楓の言葉の、直後。視界の中に、白い光が差し込み………楓が見ているであろう景色が、現れる。

そして。
眼の前で展開される、その光景を眼にして………その意味を、理解した瞬間。
『………なッ………~~~ッッッ!!?』
私は、意識だけの身体で、頬を真っ赤に上気させた。

始めは、眼の前にある赤黒いものが何なのか、近過ぎて解からなかったけれど。
前後に動く視界と、引いた視点からの映像と………時折、低い視点から見上げる、糸色先生の顔、
そこに浮かぶ表情を眼にして。私は、自分が、自分の身体が何をしているのかを、悟った。
「先、生………ん、気持ひ、良い、ですか………っ?」
楓が実際に口にした声が、私の耳にも届く。私は、まるで自分自身が望んで『その行為』に及んで
いるような錯覚に陥りながら………糸色先生の分身を、自らの口を使って慰めている楓と、視覚を
共有していた。
「き、木村、さん………そこはッ………!?」
「先生ったら………もうこんなに、腫れ上がってらっしゃいますわ………ん、ちゅ………。」
「や、やめて下さい、もう………ホントに、もう………う、あ………!!」
「もう、こんなに先走って………ん、ぅ………美味しゅうございますわ、先生………。」
楓は私と同じ声で淫らな台詞を吐きながら、びくびくと震える先生の分身を一心不乱に咥え込む。
『な………何やってんのよアンタ!!?こんな、こんなの………止めなさいよ!!今すぐッ!!』
「(………カエレちゃんが、悪いんですのよ?いつまでも、素直になってくださらないから。)」
『勝手なことしないでよッ!!っていうか、こんな………なんで………!!』
「(いいじゃ、ありませんの………っ、恋なんて所詮、早い者勝ちですわ………ッ!)」
『何が大和撫子よ!!何が和をもって良しよッ!!この、淫乱女!!』
「(日本には、『当たって砕けろ』という………素敵な、言葉もありましてよ?)」
『砕けるのなんて、どうせ私じゃないのよ!!止めて、こんな………こんなのって………!!』
どうしようもない喪失感と後悔の念に駆られる私の言葉を、遂に無視して。楓は、糸色先生への行為
を加速させる。先生の分身に細い指を絡め、それを上下にしごきながら、舌で唾液を塗りつけるよう
に膨らんだ分身全体を愛撫していく。
「う、あ、ぁぁ………ッ………!!」
やがて先生が、苦しそうな呻き声を上げ………その、直後。
「あ、ぐッ………………!!」
「………あ、ん………ッv」
最大限に膨張した、分身の先端から。私の顔目掛けて、白く粘度のある液体が、一気に吐き出された。

113:第二の女 5/11
07/09/13 22:09:51 zcIpxlyG
「は………あ、ん………。」
楓が、蕩けそうなほどうっとりとした声を上げながら、指に絡んだ先生の精を弄ぶ。息を荒げる先生
の脚の間で、楓は、その指を自分の口へ運んだ。くちゅくちゅと、舌が自分の指を嘗め回す音が響く。
「は、ぁ………っ、は………。」
「これが………先生の………ちゅ、ぷ………v」
「き………木村、さん………ッ………。」
先生が、切なげな声で私の苗字を口にする。おそらくそれは、「木村カエレ」ではなく「木村楓」を
呼ぶ声なのだということを想い、私はもはや、声を上げる気力すら失っていった。
「先生………先、生ぇ………ッ………v」
私の身体が、先生に迫る。首の後ろに手を回し、そのまま先生の身体を引き倒すように、仰向けで
宿直室の畳の上へと寝転んでいく。2人の身体が、上下に重なる。
「………いらして………糸色、先生………ッ!」
楓が、先生の理性に止めを刺す、甘ったるい誘惑の声を上げる。
その瞬間、先生の中で何かが切れるのが、眼の前に居ないはずの私にも、はっきりと感じられた。
「………木村、さんッ………!!」
楓の視界に映る先生の瞳には、普段ならば絶対に見られない………どこか、獣染みた光が宿っていた。

ああ、先生は、こんなに荒々しくて男らしい顔も出来るんじゃないか。どうして、私の前ではその顔を
1度も見せてくれなかったのか。楓には、そのぎらぎらと光る瞳でこうして襲い掛かっているくせに。
それとも、それもこれも全部、私が悪いのか。なんだかんだと愚痴を溢しながら、結局は先生に何一つ
アプローチをしなかった私の所為なのか。
今こうして先生と愛し合おうとしているのは、私の身体であって「木村カエレ」ではない。なんだろう。
何が悪かったのだろう。どうして私は、楓なんかに出し抜かれてしまったんだろう。今更そんなことを
考えたところで、何もかもが、遅すぎるけれど………。

「(………本当に、宜しくって?)」
『………………ッ!』
不意に。楓が、私に語りかける。
視界の中の時が、止まる。
「(このままでは、私………本当に、全部奪ってしまいますわよ?)」
諫めるような、咎めるような。どちらにしろ、今まで、私さえ聞いたことがなかったような強い声。
「(本当に、それで宜しいんですの?そのまま、何もせずにいらっしゃるつもり?)」
『………そんな………だって、私………そんなの………!』
最後のチャンスを与えられていると、感付きながら。それでも最後の1歩を踏み出しかねている私
に向かって………楓は、まるで母親が小さな子供を叱り付けるような声で、叫んだ。

「(カエレちゃんが、先生を慕うお気持ちは………その、程度なの!?)」
『ッ!!』

ぱちん。私の中で、何かが、音を立てて弾ける。
『………や、だ………。』
「(もっと、ハッキリ言いなさい。カエレちゃんは、先生と、どうしたいの!?)」
気付けば………涙など流せるはずのない私の声は、いつの間にか、涙声になっていた。
『私………私、先生と………一緒に、なりたい。』
「(好きなんでしょう?)」
『………私、先生が………糸色先生が、好き………!』


114:第二の女 6/11
07/09/13 22:10:25 zcIpxlyG
想いを告げた後の、しばしの、沈黙。
そして。
「(………もう、やっと素直になってくれましたわね。)」
楓の声が、急に、凪ぐように穏やかになる。
『………かえ、で………?』
「(全く、世話の焼けるお姉様ですこと。最初から、そう言えば宜しいんですのよ。)」
『………楓、あんた………?』
クスクス、と、また笑い声が聞こえる。
「(仕方ありませんわ。先生との、初めては………カエレちゃんに、お譲りしますわ。)」
『………え………?』
「(けれど、少しだけ覚悟なさいね。初めての交わりは、とっても、痛いそうですから。)」
『え、ちょっ………待って、ここまでしといてそんな急に………!?』
「(お気持ちは、おありなんでしょう?女たるもの、時には、大胆さも必要でしてよ?)」
さきほどまでの厳しい態度はどこへやら。まるで、この状況を心底面白がっているような口調で
言いながら………楓の声は、徐々に、私の意識から遠ざかっていった。
「(大丈夫ですわよ。先生は………ちゃんと、あなたの望む男らしさを持った、殿方ですから。)」
楓の声が………意識の闇の底、私とは別の場所へと、還って行く。
そして、それは同時に………それに置き換わるべき私の意識が徐々に表層に浮かび上がりつつある
ことを、示していた。

そして。
「(御武運を、お祈り致しますわ。カ・エ・レ・ちゃん………v)」
『楓!!ちょっと、待っ………………!!』
その声が途切れた、瞬間。



/////////////////////////////////////////////////////



視界が、再び動き出す。しかし今、私の意識の中にあるのは、眼に見えるものだけではない。
背中に感じる畳の感触、高まった自分の体温、乱れた衣服の居心地の悪さ………そして、眼の前に覆い
被さった、糸色先生の荒い息遣い。さっきまで楓の物だったはずの全ての感覚をそっくりそのまま身体
にのこして、その意識だけが、私に置き換わる。
「(え………え………ッ!?)」
頭の中で声を上げても、楓の返事は聞こえない。きっと、意識の底で高見の見物を決め込んでいるのだ。
「………木村さん………!」
「ひゃッッ!!」
突然、先生がのしかかってくる。私が、驚いて身をすくませるよりも先に………先生が、唇を重ねて
きた。思わず、全身が引き攣るように硬直する。
ガチガチになった唇を解し、こじ開けるようにして、先生の舌はなんとか私の中に侵入しようと蠢いて
いる。少しの間、恐怖にも似た感覚に身体を硬くしていた私も、やがて先生とキスをしているという
事実に惚けてしまったかのように緩み、先生の舌を受け入れてしまった。
「ふ………ん、ぅう………!!」
舌と舌が絡み合う、まるで映画の中のように濃厚な口付け。眼の前で様々な色の光が明滅し、頭の奥が
痺れてくるような錯覚に陥る。
「………ふ、は………ッ………。」
やがて離れた2人の舌を、透明な糸が繋ぐ。もはや、それがどちらの唾液なのかなど解かりはしない。
次に、先生の掌が、私の胸に伸びた。細い指が這うようにして制服の裾から腹の上に潜り込み、その
まま肌をなぞりながら、胸元に達する。下着が押し上げられて、制服の下で、私の両胸が露になる。
「ん………っ………。」
下着と制服で胸の先端を擦られて、私は、思わずぴくりと身体を震わせた。そこが、ピン、と隆起して
いるのが、自分でもよく解かった。性感帯に触れられずとも、先生と触れ合っている部分が、じんわり
と暖かくなってくる。身体全体が、驚くほどに敏感になっている。

115:第二の女 7/11
07/09/13 22:12:39 zcIpxlyG
「ひゃ、ん………ッ!?」
先生は、まるで私の胸の輪郭を確かめるように掌を一回り滑らせてから、徐々に、私の胸に刺激を送り
始める。始めは、掌全体で持ち上げたり、軽く指で形を変える程度に。やがて、指に込められる力が
強まり、掌全体の動きも大きくなり、胸全体が揉みしだかれて大きく形を変えるようになる。
「………ちょっと、失礼しますよ………っ………。」
先生はそう言って、少しずつ、私の制服の裾を捲り上げ始める。腰が、おへそが、徐々に先生の眼の前
に曝け出されていく。水着を着ているときにはたくさんの男達に見られてもなんともなかったのに、
今は、こうして先生に身体を凝視されるのが恥ずかしくて仕方が無い。
「や………嫌だっ、先生………っ………!」
弱々しい抗議も虚しく、程なくして、私の胸は完全に覆い隠すものを失った。
先生は、ほとんど馬乗りになるようにして、両手で私の胸を捏ね回し始める。掌の真ん中で先端が押し
潰され、擦り付けられて、じんじんと痺れるような快感が背筋を駆け巡る。
「はっ、ぁ………ん、せ、先生………嫌っ、そんな、激し………!」
「………胸が大きいと、感度が悪いと言いますが………どうやら、嘘みたいですね。んっ………。」
「ふ、あぁッ!?」
突然、先生が私の胸に顔を埋めてくる。そのまま、谷間や乳房に舌を這わせ………やがて、その舌が
先端に達する。ちろちろと、舌先がひくひくとわななく先端を虐める。
揉みくちゃにして、舌で愛撫して………更に、先端に吸い付いて、甘噛みして。存分に私の胸を愛し
終えて、先生は1度、私に覆いかぶさっていた上体を起こした。先生が離れてもなお、私の身体は、
快楽の余韻に小さな痙攣を繰り返す。
「………いいですか、木村さん………?」
ぼう、と惚けた頭で、次に放たれたその言葉を理解するには、少しだけ時間が必要だった。
そして、先生が求めているであろうことに思い至った、瞬間。太股に、先生の指が、触れる。
「う、あ、ぁッ………!?」
つい、と内腿を指でなぞられて、私は思わず、仰向けのまま背中を仰け反らせた。今は、先生との
全ての接触が快楽に直結してしまう。
先生の欲望と、そしてそれを待ち望んで震える自分の身体に、抗う術などあろうはずもなく。私は
さしたる抵抗も無いままに、ゆるゆると脚を開き、先生にその身体を差し出した。
「先生………先生、せん、せいっ………。」
うわ言のような声が、漏れる。先生は1度私に身を寄せて、頬に軽いキスを落とした後………その指
を、私の下着に絡めた。指が触れた瞬間、くちゃり、と微かな水音が響く。
胸への愛撫があったにしても、少し準備が整い過ぎている気がする。もしかしたら、楓の奴が、先生
に奉仕しながら自分の身体も慰めていたのかも知れない………などということは、もちろん考えて
いる余裕も無く。
湿った下着が、するすると太股を滑り降りていく。私はほとんど無意識のうちに片方の膝を立てて、
下着から片脚を引き抜いた。下着自体は、もう片方の足の膝下辺りに残されて、胸に続いて完全に
無防備になった下半身に、先生の身体が割り込む。
先生に向かって、両脚を開き、下着も身に着けていない所を曝け出して居る………そう考えると、
本当に死にそうなほど恥ずかしかったが、それと同時に身体の疼きはますますその激しさを増して
いく。
「………よく、解しておかなければいけませんね。」
先生はそう言いながら………あろうことか、身を屈めて、その顔を私の脚の間に埋めてしまった。
捲れたスカートの影に先生の姿が消えて、直後………全身が痙攣するような甘い痺れが、下腹部
から脳天までを一気に突き抜けた。
「ひ、あ、あ、あぁぁぁぁ………~~~ッッッ!!?」
まるで、私の内部を掻き分けるように蠢く何本もの細い指と………もう、1つ。もっと柔らかくて、
暖かくて、そして厭らしい動きをする………先生の舌が、私の中を、蹂躙していく。
「や、嫌ぁ………駄目、先生、そこッ………そん、そんな、所、ぉ………!?」
「………こちらも、可愛いですよ。本当に………。」
「や、駄目ッ、そんなの………言っちゃ駄目、ッ………!!」
喋るたびに、先生の吐息と舌のランダムな動きが、私の身体を高めていく。十分に私の入り口を
解した後、先生は………遂に、最後の行為に向けて、準備を始める。
「木村さん、私も………そろそろ、我慢の、限界です………っ。」
先生が、私の両脚を抱え込むようにして、私に覆いかぶさる。見ると、さきほど白濁を吐き出して
萎れたはずの先生の分身は、再び膨張してあの大きさを取り戻していた。

116:第二の女 8/11
07/09/13 22:13:24 zcIpxlyG
一瞬だけ、背筋が寒くなる。あんな物を………果たして、私の身体は、受け入れられるのか?
「………何かあったら………すぐに、言ってくださいね。」
私の不安もどこ吹く風、とでもいうように。先生は自分の分身を手にとって、それを、私の入り口
にぴたりと宛がう。私は思わず両眼をきつく閉じて、眼の前の先生を更に近くへ抱き寄せるように、
その背中に腕を回した。
そして。運命の時が、やって来る。

「………失礼、します………!!」
「………あ、ッ………~~~ッッッ!!!???」

先生の腰が、私に近づいて。入り口が、ほんの少しだけ、押し広げられた直後。
私は、それまでに味わったことのない程の痛みを感じ、思わず声を失った。
「ぁ………く、ぅ、ッ………ッッ………!!?」
悲鳴を上げることすらままならない程の、激痛。快感も恥ずかしさも全て消し飛んで、身体が硬直
し、脂汗が浮いてくるような、地獄の苦しみ。
覚悟していたものを遥かに超えるその衝撃に、気付けば私は、ぽろぽろと涙を零していた。
「い………い、たい、痛いッ………先生っ………!!!」
「………もう、少しです。もう少しで………全部………ッ!!」
私の搾り出すような訴えにも、先生は決して行為を中断しようとはしない。ズキズキと痛む私の
内部に、なおも分身を沈め続ける。しかし、ともすれば乱暴とも思える先生の姿を見て………私は
何故か、安心感のようなものを感じていた。先生から与えられるその痛みは本物だったが、しかし、
それ以上に………私を抱き締めて、私と1つになろうとしてくれている先生が、これ以上無いほど
力強く、男らしく見えて。その腕の中に居ることが、なんだか、この上なく幸福なことに思えた。
「………は………入り、ましたッ………!」
やがて、先生が呻くようにそう呟いて、分身の進行が止まる。肉を引き裂かれるような鋭い痛みは
止んで、ただ、ズキズキと腹の底に響くような、鈍い痛みだけが残される。気がつけば私は先生の
白い肌を掻き抱いて、その背中に爪を立て、浅い引っ掻き傷をいくつも作ってしまっていた。
繋がった部分が、焼けるように熱い。先生に抱きついたままでは、そこがどうなっているのかは
見えないけれど………多分、血が出ているんだろう。初めてのときは、そうなるものだと聞いた。
「は………はッ………は、ぁ………。」
浅く短くなっていた呼吸を、徐々に整えていく。その間も先生は、崩れ落ちそうになる私の身体を、
力強く支え続けてくれた。
「ごめんなさい、痛かったですか………けど、ちゃんと全部入りましたよ、木村さん………。」
先生が、小さな子供をなだめるような声で、囁く。その言葉に包まれて、言い様の無い幸福感を
感じながら………しかし、その中に1つだけどうしても言いなおして欲しい場所を見つけた私は、
まだ喘ぎ続けている喉で、必死で、言葉を紡いだ。
「………カ、エ………って………。」
「………はい………?」
呼吸と鼓動が、なかなか治まってくれない。
それでも私は、必死で声を振り絞って………どうしても伝えたかった、その言葉を、呟いた。

「………カ………レ、って………カエレって………っ。」
「………え………?」
「カエレ、って、呼んで………糸、色、先生………ッ………。」
「………………………………ッッッ!!?」

先生の身体が、硬直する。
無理も無い話だろう。先生は今の今まで、ずっと………私が、楓のままだと思っていたんだから。
事情が呑み込めない様子で、先生は、自分と繋がったままの私の姿を見つめる。
「………木む………い、いえ、カエレさん………どうして………?」
「あ………せ、んせ………私………っ………。」
どうして、と尋ねられれば、答えなければいけないことは山ほどあるような気がした。けれど、
それを言い表す言葉なんて、先生と結ばれたままで冷静に考えられるはずもない。私はただただ
言葉にならない声の破片を漏らしながら、また、ぽろぽろと涙を零し始めてしまった。
先生は、しばし、驚いた表情でその様子を見守っていたが………やがて、全てを悟ったような、
意を決したような表情に変わり………また、私の身体を抱き締めてくれた。

117:第二の女 9/11
07/09/13 22:14:04 zcIpxlyG
「………すいません。どうやら………私は、とんでもなく、酷いことを………。」
「………先生、私………わた、し………ッ………。」
「………何も、言わなくていいですから。あとは………先生に、任せてくれませんか?」
ぽん、ぽんと私の背中を叩きながら、先生は、揺るぎ無い声でそう言った。
私も、結局まともな言葉は1つも伝えられないまま………それでも、先生の言葉だけは受け入れる。
こくり、と小さく頷くと、先生は小さな声で、何事かを呟いた。荒い呼吸としゃくり上げる声の
所為で、先生が何と言ったのかは、よく解からなかった。

そして。先生の腰の動きが、再開される。
「行きますよ………カエレさん。」
「あ、ぐ………ぅ………!!」
ギチ、と、また痛みが走る。さっきよりは少しはマシになったが、それでも、激痛であることに
変わりは無い。私の腕はまた、先生の身体にすがるように爪を立てる。
「………今度は………これで、少しは楽になると、いいんですが………っ、く………。」
もしかすると、先生も痛みを感じているんだろうか。快感を我慢しているのとは少し違う、単純に
苦しそうな呻き声を上げながら………先生は、両手で支えていた私の身体を、片腕のに持ち変える。
離れた腕が………先生に絡みつく私の片腕を、取る。
「本当なら、私の仕事なんですが………申し訳ありません、この体勢ではなんとも………。」
申し訳無さそうにそう言いながら、先生は一旦動きを中断させて………私の手を、そっと、結合部
へと導いていった。
そして。
「ひ、んぅッッッ!!」
「………解かり、ますね?」
先生の指が………胸よりも唇よりも、どこよりも敏感な突起に、触れる。
瞬間、腰から生まれた快楽の波が、全身へと波紋のように伝わっていく。
「これで、少しは楽になるはずです………。」
「あ、あッ………ひ………や、やぁ………ッ!!」
「後ろからなら、私が慰めてあげられるのですが………無理に体位を変えるのも………。」
くにくにと、結合部の上部を指の腹で捏ね回される。先生の言う通り、全身を駆け巡るようなその
快感は、まるで麻酔のように結合の痛みを和らげていった。
私はほんの少しの不安を抱きながらも………自分の、1番敏感な場所に、指を這わせていく。
どんな風に触れれば、どれだけの快楽が生まれるのか。自分の身体のことは、自分が1番よく解かる。
だからこそ………何か、一旦スイッチが入ってしまったら、歯止めが効かなくなりそうで。それが、
少しだけ怖かった。
そして。そんな、私の不安を読み取ってくれたのだろうか。
「………何も、考えなくていいですよ。何があっても………私は、ここに居ます。受け止めますから。」
そう言って、微笑んでくれた。
頬が上気する。不安が、取り除かれ………思考が曖昧になっていく。
私は、先生に促されるがままに………自分の指で、自分の身体を慰め始めた。
「ん、ふッ………く、ぅん………ッ!!」
その行為を確認してから。先生も改めて自分の動きを再開する。
痛みと快楽が、混ざり合ったその状態の中。完全に優勢だった痛みが徐々にその影を潜め、快楽が、
その度合いを増していく。不安も恐怖も、負の感情は全て払拭されて、ただ、愛する人と結ばれる
幸せだけで頭が一杯になる。
「せん、せ………先生、先生ッ、先生ぇッ………!!」
「カ、っ………カエレ、さん………!!」
無我夢中で腰を叩きつけられ、無我夢中でその感触に酔いしれて。
やがて………私の身体が、ピークを迎える。
「や、ぁ………せん、せ………なに、何かっ………!?」
「………ええ、私もです………もう………!!」
どうやら、限界が近いのは先生も同じらしい。
「はぁ、んッ!!く、来るッ、来ちゃう、ぅッ!?」
「カエ、レ、さん………ッ………!!」
無意識のうちに、私の脚が、先生の腰を捕える。


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