07/09/06 23:50:44 +BTMVU3t
どうしてお前はこんな少女になっちまったんだ。俺の知ってる長門はこんな、辱めを受けるあまり失神と覚醒を繰り返すような、精神の脆い人間じゃなかったんだ。
罪液まみれの陰茎を引きずり出し、一時的に連結による拘束を解除する。しかし俺は続けて指先による虐めを繰り返した。最初から速すぎるほどの敏捷さで秘所に刺激を与える。
「んぁぁあああああっ! あぁああっ! んくっ、はぁあああああっ!」
途端に赤血球による朱を交えた液体が、過敏すぎるほどの反応で横溢する。瞬刻の間に右手が摩擦を感じないまでにヌメヌメになり、空に放ったまま硬化し続けていた竿が今一度随感の射出をする。
大腿部が脈動して、足先まで快感の従僕になっているのが解る。指先が快楽に反応してピクンと痙攣する。
「ふぅぅ……っく、ふぇ……はぁぁぁ……」
涙を拭おうとする長門の手首を後ろからつかんで振り向かせ、有無を言わさずに唇を唇で塞ぐ。
「んぅぅ! ……んーっ! んー!」
初雪のように清浄な白をした非力な片腕が背中に絡みつく。しかし爪を立てることも、打擲を加えることもない。救いようもないほどに長門有希は従順だった。そんな姿が腹の底に煮える憤怒を悪戯に扇情する。
深い接吻のまま、舌を限界まで伸ばして口蓋を塞ごうとする。滑落することが解っているかのような力なき抵抗も、享楽を増幅させるものでしかない。
そうすることでしか、俺は今の自分に存在意義を見出すことができない。
ここのハルヒはハルヒじゃない。古泉も違う。朝比奈さんも他人だ。
もう、何もない。何も残っていない。
絶望のような虚無と、原罪のような現在が横臥するだけだ。
ふと朧な視線を巡行させた先に、床の上で月光を反射する眼鏡があった。
今すぐ槌を振るいたくなる。……こんなものがどうしてここにあるんだよ。
「お前のせいだ…………。長門……全部…………お前が……っ!」
感傷のふれが最後の藁となって、俺自身を破滅させる。でたらめに涙が零れていく。気がつけば俺はまた長門を四足歩行の細すぎる獣にして、怒張する根を竅欠へ沈めていく。
「ああぁぁああああっ! うぁぁあ! ふううああああああっ!」
直後に全身をまるごと液化して波濤にしたような衝動が、ただ一点に凝集して、何物にも介在されることなく放出されていく。
「…………お前の……っ!」
「うあぁぁぁああ! はぁぁぁああああああっ!」
止まらずに延々と注がれ続ける。一体どこにこんな宿習があったのか解らない。ただ途方もない快楽だけがそこにあった。
俺たちはそうして夜ごと贖罪するのだ。
決して拭えぬ痕跡と共に。
(了)