07/09/23 02:39:03 lEJdP2q4
>>149のつづき
「あ、あぶなかったのだ……」
バーチャルコンソールから這い出してきた猫子は、自分の両手を
ふーふー吹いている。もちろん、現実世界の彼女の指が十本とも
無事なのは、言うまでもない。
とはいえ……。
「バーチャルじゃなかったら、その指飛んでたな」
「バーチャルでも指とんだのだ! こんな武器作りやがってばかか
このやろうなのだ!」
「あー。俺がうかつだった。マジスマン」
そう言いながら、危険極まりない凶器と化した鎖をワリバシで拾い上げ、
ケースに戻しておく。
……うっわ。ワリバシにエッジの跡が付いてやがる。どこのバカだこんなもん
作ったのは。
「……でも、どうしてこんな武器を作ろうと思ったのだ?」
「いや、なんつーか……。ほら、攻撃がかすったら相手の服をこう、ちょっとずつ
削っていけるから、エロいかなぁ……って、何ですか猫子さんそのバカでかい
ハンマーはっ!」
「そんなエロマスターなんかしゅうせいしてやるのだー!」
その後、暴走した猫子が自分の振り回した巨大ハンマーに潰されたことは
言うまでもないが、特にオチらしきものがないのであえて記しておくことにする。
つづかない。