07/10/09 19:42:45 MVVG7NGf
* その通りですね・・・。
<サラセニアン女編>
暗闇の中に輝く青白い画面を瞬きもせず見つめながら、安藤美紀は物凄いスピー
ドでキーを弾いていた。美紀は本山が勤める<神の結社>のカバー会社の諜報
管理部に勤めるOLだが、本来の仕事はパソコンを操り警視庁だろうが検察だ
ろうが政府だろうがデータ・バンク・コンピュターをハックして改造少女が行
なうお掃除の為の諜報活動を行っている。
”田辺は、単なる薬売りのゴロツキのはず・・・・。”
短くなったメンソール煙草を灰皿に押し付けながら、胸内で呟いた。
彼女がイライラした時の癖である。
田辺は単純に合成麻薬を売り、組織からカスリを貰うケチな小悪党で、たしか
に美和の父親 浅田刑事に逮捕された経歴があるとはいえ、それを根にもって
娘を誘拐してどうしょうなどという度胸も知恵も無いはずだ。
”やはり、本山が言う通り別のキーワードが関わっていて、田辺は単にその人
物が動かす駒に過ぎないって事・・・・・?”
美紀は本山が嫌いだった。真面目そうに見えて、どこか得体の知れぬところが
ある。最近の言動にしてもそうだ。どこから手に入れたのか知れないが桜花女
学園高等部の生徒の写真をみつめ、独りニヤニヤと笑っている。不気味だ。
銀淵の眼鏡を掛け腰まで黒髪を伸ばした清楚そうな少女。おそらく真性のロリ
コンに違いない。本当は、本山のような男こそ改造少女にお掃除されるべきだ。
本山の事を思う度、怒りが込み上げて来る。
自分は密かに、あのロリコン男が好きになりかかっていた事が許せなかった。
”莫迦ロリコン!!」
怒りをぶつける様にキーを叩く。
<続く>
* 大阪ドームさん、申し訳ございません。本山のキャラを壊してしまいまし
て・・・・・。