07/09/22 23:52:15 33rd4TNX
<新作の続き>
唖然として立ち竦む。それはそうだ。突然、全裸の(しかも一人は、明らかに
小学生だ。)少女が眼前に現れれば、誰でもそうなる。
「なんだぁ、御前等!!」
名波がドスを効かせた声で威嚇するが、少女達は身動ぎもしない。
「貴方達を掃除をしにまいりましたの・・・・。」
詩織が応えた。名門女子高の生徒らしく、全裸という姿でありながら丁寧で落ち着いた
口調だ。
「掃除だぁ!?」
「そう、アンタ達人間の皮を被ったゴミの掃除をねぇ。」
「ゴミだと、ふざけているのか!?」
乙女に<ゴミ>呼ばわりされた前原は口を尖らせる。
「暴利な利子を取り立てて、弱い者を食い物にしてるオジさん達が社会のゴミ
じゃなくてなんなの~っ。」
紫苑がそう言うとケラケラと笑う。
「な・・何なんだ、御前等!?」
「古より、この世の穢れを掃き清める為に遣わされた者・・・・。」
ふいに、少女達の姿が変化した肌が鮮やかなスカイ・ブルーに変り、肩甲骨の下部
から金色の羽根が一対生えた。蜂の姿をした異業
「ふぇぇぇぇぇぇッ!!」
恐怖のあまり、思わず長椅子から絨毯が敷かれた床に倒れ、あるいは立ち尽す。
「さぁ、お掃除を始めましょう・・・・。」
「ねぇねぇ、詩織お姉ちゃん、乙女お姉ちゃん。誰を掃除するの!?」
瞳をキラキラさせて紫苑が尋ねた。
「まだ、決めておりませんでしたわね・・・・。」
「紫苑、どれでも良いジャン!!する事は同じなんだから・・・・・。」
2秒程、考えた詩織は「私は社長さんのお掃除をするわ・・・・。」というと、
尾崎にゆっくりとした足取りで近づく。
「じゃぁ、アタシはあのヤクザみたいなオジサン!!」
「詩織お姉、紫苑!!ズルイよ~!!」
そうぼやくと、仕方なく前原に向かう。
***
「な・・・何なんだッ、アンタ等!!俺達に何の恨みがあって・・・・!?」
声を上擦らせながら、尾崎が尋ねた。
それを冷たい眼で見下ろす詩織
「怨みはございませんわ・・・。あたし達の使命は、この世を汚す貴方達のような
ゴミを掃除するだけ・・・・。」
形の良い乳房、その中心である乳頭がまるで別の生物みたいに動き「プッ」とい
う音を立てて<何か>を首筋に向け放った。
尾崎は急に体の力が抜けていくのを感じた。
仰向けに絨毯の床に倒れる。
<続く>