女の子と二人きりになってしまった 2回目at EROPARO
女の子と二人きりになってしまった 2回目 - 暇つぶし2ch450:自殺者
07/11/17 18:44:50 dA2Slgva
 人生において、死というものが最も意味のあるものかもしれない。

 中学生ぐらいのころか。スギやブナ、ツバキやカラマツといった様々な木の絵画を描くことに夢中だった時期がある。
 
 一枚の紙を使って、木一本を綿密に書く。

 その行為に対して、最初は褒めてくれていたかもしれないが、

 学校の教師や親の言葉の中でとても印象深いものとしては、

「もっと意味のある行動をしなさい」

 だった。

 もしマンガやゲームに没頭している子供がいたら、そのセリフにも多少は力がこもっていると思っていたが、

 今考えると、それもマンガやゲームに対する偏見かもしれない。

 とにかく、勉強をさせたい大人の立場からの何気ない一言だったようだが、

 思春期真っ只中だった僕は憤りを強く感じた。

 そして、皮肉たっぷりの視線で教師や親がしている“意味のある行動”というもの見てみようと思った。

 先生はチェスが上手かった。

 県大会で何回か優勝をしたらしく、授業中に何度もその武勇伝を語ってくれたが、

 生憎、ポーン・ナイト・クイーン・キングぐらいしか駒の名前も知らない僕に取ったら、

 あの子のお兄さんが○○高校に進学したらしいわよという世間話を聞かされるぐらい、退屈だったのを覚えている。

 機嫌のいいときを選び、「チェスって先生にとってどんな意味を持つものなんですか?」

 と聞いたことがある。

451:自殺者
07/11/17 18:45:41 dA2Slgva
「チェスは生きがいそのものだな。俺からチェスをとってしまったら何もなくなる」

 と愉快そうに話していた。

 ここで、僕の木の絵も同じようなものです。と答えてやりたかったが、

 先生と口論する気も、なんでもかんでもを勉強不要論にもっていこうとするガキのような意見も持っていなかったので、

 この話はここで終わったような気がする。

 両親も似たようなものだった。賭け事に身を投じていた。

 パチンコや競馬にいそしむ人たちから、

「絵を描くことなんて、なんのプラスにもならない」といわれたって、

 はい、そうですかと、納得する気持ちには到底なれない。

 時が経ち、高校に入った。

 そこで、生物学的に本来人間の生きる意味とは性交渉で子孫を残すだけであるということを知り、

 僕の命題は、ますますと混乱を極めていった。

 すでに絵の具も筆も手に取らないようになり、僕は、

 他人から見たら、非常に空虚な三年間を過ごしていたなと見られかねない生活を過ごしていた。

 子供のときのような喜怒哀楽の感情が、銀行の金利ほどの割合まで低下していることも、まるで気にならなかった。

452:自殺者
07/11/17 18:46:20 dA2Slgva
 きっかけはなんだっただろう?

 ある日から、急に死が怖いものだと感じ始めた。

 テレビか本かインターネットからの情報が発端だったのかは、もう覚えていない。

 とにかく、途轍もない恐怖を感じた。

 この感覚は、何年ぶりなんだろう。いや、人生で初めてかもしれない。とてもとても強烈だ。

 その恐怖は、友達と遊んで楽しかったとか、親戚が死んで悲しかったとかの感覚に比べ、

 まるで大津波がヤドカリをさらってしまうように、とても絶大なるものだった。

 これが感情なのかもしれない。

 久しぶりに思い出した。木の絵を書いていたときのように、体が熱くなるのを。

 大学進学と時同じくして、自身の死を意識し始めてからは、生活……というよりも日常の思想感が、ガラリと変わった。

 そう、僕は死を意識できている。

 それからというもの、友人、先輩、講師、強いて言えば道に歩いているあらゆる人に対してまで、

 蔑視のまなざしを送ることができた。そして続けた。

 どうせお前らは、この感情を知らないまま過ごしているのだろうと。

 あらゆる他人に対して上位の存在にいることは、心地良いことだった。

453:自殺者
07/11/17 18:47:14 dA2Slgva
 チェス? パチンコ? 競馬? ふふ、それはとても意味のあることですね。

 さぞかし楽しいことでしょう。

 でも僕は、それ以上に楽しい感情の高ぶりの中にいますから。

 この思想論は発展性も秘めていた。

 さらに死に近づき、エクスタシーに浸ろうと。

 リストカットをしたり、睡眠薬を多量に飲んだり、パソコンコードで気が失ってしまう手前まで首を絞めたりしてみた。

 たまらなく気持ちいい。

 このようにして一年間を過ごし、僕は今、十九歳。

 たぶんこの数字が、享年になることだろう。

 自殺者募集サイトを見つけてしまった。

454:自殺者
07/11/17 18:47:52 dA2Slgva
 この一年間、何度も見てきた夢。

 それが死だ。

 その瞬間、僕の感情は爆発的に燃え上がるだろうなと考えると、エロ動画を見ているときより、自慰行為にせいが出る。

「ワタルさんですか?」 

 ある駅前で待ち合わせをしていたら、声をかけられた。

「……キアさんですね、こんにちは」

 頭二つ分目線を下げると女性……というよりも少女のいでたちをした人が現われた。

 ネットの書き込みから、女の人だろうなとことが予想できてはいたが、まさか中学生のような人だとは思いもがけなかった。

 紹介しよう。こちらが今日、一緒に死んでくれるキアさんだ。

 いくぶん背伸びをしたように髪の毛を茶に染めていて、それを後ろ一本でしばって垂らす。いわゆるポニーテール。

 背伸びをしてるのは髪だけではない。上下とも子供サイズの服は、素人でも一目でわかるほどの高級そうなブランドで固められていた。

 靴も靴下もおしゃれづくし。

 最近のガキンチョは金持っているなあと思うよりも、死に衣装としてめいいっぱいの格好できたんだなと感じさせた。

「じゃあネットに書き込んだとおり、行こっか」

「……はい!」

 どうせ死ぬんだから緊張することもないのにと思ったが、それは人それぞれだろう。

 ワタルというハンドルネームの僕と、キアさんは、タクシーで自室のあるアパートまで向かっていった。

455:名無しさん@ピンキー
07/11/17 19:26:23 GNK7ECGo
気になる展開……
wktk!

456:名無しさん@ピンキー
07/11/17 23:15:13 gNYFyRWv
主人公が意図的に中二病設定にされてるのは珍しい、展開が気になる。

457:81 ◆DlPgAmm21I
07/11/19 17:52:40 x6AzLHfs
#1週間掛けてこれしか書けないとか、どんだけなんだよ自分…
#
#いくら自分の頭の中でシーンが思い浮かんでいても、
#相手に伝える術は文章でしか伝えられず、
#如何にして相手に簡潔に確実に伝えられるかが、要である。
#仕事で相手に伝える場合も然り。
#それを目標に頑張ってはいても、推敲すればするほど、”表現が足りない”になる…
#なるほど、文章を起こすこと、且つ続けることは、想像以上に難しい…。
#以上、最近特に思ったことを徒然と連ねてみた。
#
#結論いくぞー!? 「「マリーは可愛い」」 そう、可愛いんだ。( 。ロ゚;)

458:総武の休日 ◆DlPgAmm21I
07/11/19 17:53:24 x6AzLHfs
「まったくっっっ!」
バスタオルを頭に巻いて、ボディーソープ系のいい匂いを纏わせたマリーが
ベッドルームに現れた。
ビジネスホテルに設置してあるある意味無粋な業務用のものも、
彼女が使うと心地よい残り香が漂い、その上、気品があるように思えてくるから不思議だ。
そんな彼女は、まだ顔が紅い。
先ほどの言葉尻からも、風呂から飛び出した恥ずかしさが未だ残っている様子だ。
「ばかヘーもばかヘーよっ! じろじろ見ちゃって!! むーっ!」
”ぷぅ!”とほっぺたを膨らませるマリー。
「な、なんだよ、ばかヘーって… 康平と呼べよ…」
そんな彼女に対して俺は、先ほどの情景がよみがえり、マリーを正視できなかった。
「えっ、えええ、えっちなことしたんだから、ばかでいいのよっ! ばかっ!」
うぐ… 痛いところを突かれてしまった。
(…ってあたりまえか)
先ほどの”ぷるぷる”などを思い出す。・・・いかんいかん。
「ま、またえっちな事考えてる!!!」
「ばっ! かっ、考えてねーよ!!」
声を大にして反抗する俺。しかし
「鼻の下伸びてるわよっ!?」
そう言われ、俺はとっさに鼻元を抑えてしまった…
「・・・・・・・・・ふふーん・・・やっぱり・・・・」
「・・・・・・」
マリーの策略にはまってしまったようだ。
「ちっ、ちがっ、これはだなっ」
「えっち」
「ぐはっ?!」
「ドスケベ。変態! ド変態!! 超変態っっっ!!!」
マリーは目をぎゅっとつぶって、顔を紅潮させながら怒鳴った。
「ぐ、う、おおぉぉぉ・・・」
その声に耐えかねた俺は、風呂に逃げたのだった。

459:81 ◆DlPgAmm21I
07/11/19 17:56:30 x6AzLHfs
#とりあえずこんだけ…
#え、エロ漫画的展開いってもイイデスカッ!?
#断られてもやるけども…
#ただ、プロットから脱線している状態だから、早めに軌道修正したいのも本音
#ああああ

460:名無しさん@ピンキー
07/11/20 01:07:08 gasoTMbp
>>459
GJ! マリーたんが顔真っ赤にして叫ぶ様が目に浮かぶんだぜw
エロ漫画的展開wktk

無理せずじっくり書いてくれていいんだぜ。 待ってるからさw

461:名無しさん@ピンキー
07/11/20 01:13:17 mcY+Kq8M
なんかもう漫画化したいよ総武の休日

462:総武の休日 ◆DlPgAmm21I
07/11/20 22:27:35 znx5XLdo
…その頃、マリーが入水自殺未遂した現場付近では…
「はい…はい… いえ、海岸の辺りで電波が途切れてまして… はい、申し訳ございません」
黒服の男が携帯電話に向かって謝っている。
「ええ、お嬢様の痕跡は見当たりません。先ほど発見した乗用車も見つけられません。はい、それはもう…」
夜で雨が降っており、且つ傘をさしているにも関わらず、額をぬぐい相手にしきりに謝っている。
電話口から、すごい地響きを伴う怒号が辺りに響く。すごい音量なのがわかる。
「はっ!! 全力で探します。明日の昼か朝にはまたご連絡いたします。はい、はいっ!」
電話が切れたようだ。
「っはー… 御大もカンカンだな… はやく真理お嬢様を発見しないと、俺の命に関わる…」
雨は次第にひどくなっていった。
「朝には止むと言っていたが… 本当なのか?」
黒服のつぶやきか心を表すかのような荒天で、夜は更けていく…


-ガチャッ!
「うわっ?! わわわわ、マリー!!! ドアあけるなっ!!!」
俺は黒服がそこまできていることには気がつかず、今そこ(浴槽)にある危機に直面していた。
「う、ううう、うるさいうるさいうるさい! ばかヘーは私の裸見たんだから、
 わ、わわ、私にも見せなさいっっっ!! ふ、ふふふ不公平よっ!!」
いきなりマリーがトイレ兼浴室に入ってきた。
「あれは不可抗力…「違うわっ!」」
完全否定する彼女。顔を真っ赤にしながら言ってきた。
「だ、だからってだなぁ! 大人の裸を堂々と見にくるなっ!」
俺は見られるギリギリ前に、シャワー用の浴槽カーテンを遮蔽物にして、マリーに下半身を見せないように努力する。
「いいからみーせーなーさーいーーー!!」
カーテンに手をかけるマリー。
「こらっ! 離せっ! マジでやめっ!!」
必死に抵抗する俺。しかしマリーも目が据わってる。引く気がないらしい。
(ってか、女の子がすることじゃねぇ! あまりの出来事に見境なくなったのか?!
いや、見境じゃなくてなんだ?!)
考え込んでると、マリーがバランスを崩したのか倒れこんできた。
「「あ」」

#ここまで。

463:名無しさん@ピンキー
07/11/21 02:02:32 wbG5eZ3W
>>462
ちょww そこで終わりとかw 引っ張りすぎだろwww

…まぁ待ってるけど

464:名無しさん@ピンキー
07/11/21 05:05:22 VX7kviZt
これは次の次の次あたりに、ムフフな展開を期待していいわけですなwww


465:名無しさん@ピンキー
07/11/21 20:29:38 TGLmxaKt
いいね。凄い良いね。なんつうか超良いね!

466:マリーに憧れて@ピンキー
07/11/23 03:07:33 CL87sYTN
総武線に憧れて書いてみる。
でもこういうタイプの話を書くのとか、掲示板で小説書くとか初めて尽くしだよ。
でも書くもん。

まず、考古学の知識ゼロの私が、考古学の研究室に居る人を主人公に書くね。
内容は、三つ目が通るとかインディ・ジョーンズとかの考古学の皮を被ったオカルトの予定。

本当に考古学とか、あと、大学の研究室とかどんな風か全く知らない私です。
内容はオカルトだけど、デティールで変なところあったらツッコミください! 
直せないかもだけど。

467:魔窟の伝説
07/11/23 03:09:38 CL87sYTN
 彼女は、ずっと憧れだった。
 美しい人。
 その長い髪。スレンダーで高い身長。整った顔立ちに涼しげな表情。美しい声に、そして明晰な頭脳。
 その全てが、俺にとっては眩しくて、憧れてた。
 
 クールで、強くて、感情を表さないその知性的な瞳にはいつも強い意志が宿っていた。
 そして、その姿があまりにも美しかったからだろうか。俺は、いつしか彼女と同じ道を歩くことを選んでいた。
 
 まあ、同じ道を歩んだところで彼女がずっと自分より上の存在であることに変りは無かったんだけれども。
 でも、それでも良かった。
 ただ、同じ道を歩けるだけで。

 だからずっと思っていたことがある。
 もしも、自分が彼女の為に何らかの役に立つ事が出来る日が来るのなら、その時は自分の全身全霊を持ってこの身を彼女に捧げ

ようと。
 この身を以ってして、その美しい人が歩む黄金の道の、そのための一つの礎にしようと。
 そう、誰に口にするでもなく、ただ独り、誓いを持っていた。

 何時だって、どんな時だって、彼女の為になるのならば、この命さえ惜しく無い。そう思っていた。

 ただ、まあ、一つ誤算だったのは、結構あっさりとその誓いを果たすべき機会がが来てしまったことなんだけれど。




468:魔窟の伝説
07/11/23 03:10:44 CL87sYTN

「明良ーっ、資料の整理終わった?」
「いや、後ちょっと」
「そうか、それじゃあ俺は帰るからな」
「うぃーっす。山田お疲れー」

 そうして研究室を出て行く山田を見送る。
 この東明城大学の考古学科研究室には佐々木明良(ささきあきよし)俺1人になった訳だ。
 時刻は午後十時を回っているし、まあ、皆帰って当然か。俺も帰りたいのだが……。
 だが今日はまだ帰れない。今度の学会でうちの研究室の主任の絢華さん使う資料に矛盾点や問題が無いかの裏調べの作業が残っ

ているんだから。
 まあ、とは言ってもあと2時間もあれば帰れるだろうし、大した量じゃない。
 はぁ、二時間……。帰りは0時過ぎるわけか。目薬さそ。

 そうして手元の資料とネットに繋がりっ放しのパソコンから目を離して目薬をさす。ふーっ、疲れたー。癒されるー。
 と、すぐ近くでコトリと言う音がした。
 ふと音のほうを見ると、何故か資料の隣に丁度欲しいと思っていたコーヒーが置いてある。

「な、突然目の前にコーヒーが。み、ミラクル!」
「君は何を馬鹿なことを言ってるのよ」
「あ、絢華さん!」

 そう、振り返るとそこには綺麗なお姉さんがいた。


469:魔窟の伝説
07/11/23 03:11:53 CL87sYTN

 まあ、アホな事を言っていても始まらない。そう、この人こそ俺がこの道へ進むキッカケとなった憧れの人。
 上園絢華(うえぞのあやか)さんだ。

 そのすらりとした高い身長と整った顔立ち、
 そしてその優秀な頭脳と行動力から考古学界では若手のホープとして齢25にして既に注目を集め始めている。
 そしてついた二つ名が「東明城の女インディ・ジョーンズ」
 女なんだからトゥームレイダーのララ・クラフトで良いような気もするんだけどなぁ。
 まぁ、そんな絢華さんが居るからと言う理由だけでこの大学を目指した物の、
 入試の時ですらギリギリの成績だった俺とは住む世界が違う、そんな人だ。

 涼しげな瞳と、美しい長い髪を後ろに結んだその美しい姿から男女共に憧れる人の多い絢華さん。 
 美人で超優秀。当然チョーモテる。
 モテるのだがその強い意志を秘めた瞳で片っ端から振っていくところから、
「東明城の浮沈艦」ともレズともアイアンメイデンとも噂されてる、そんな人だ。
 まあ、そんなふうに身持ちの硬いところも憧れていた訳なんだけど。

「で、どう。資料の方の確認は終わった?」
「いえ、あと2時間もあれば終わりますけど。でも、今のところ特に問題も誤字脱字も無いですけど」
「そう。それなら良いけど。あんまり根を詰めすぎないでよ?」
「はは、大丈夫ですって。あ、コーヒー、ありがとうございます」
「うん。ああ、いいのよ。あ、それよりね、明良君。今週の日曜日、空いてる?」
「日曜日ですか? 空いてますけどどうかしたんですか?」
「ああ、それは良かったわ。実は付き合ってもらいたい場所があるんだけど」
「付き合ってもらいたいって……も、ももも勿論空いてますっ! でも、それで、それって……」

 まさか、デートのお誘いって奴?



470:魔窟の伝説
07/11/23 03:13:18 CL87sYTN
「はぁ~、いい天気。晴れてよかったわぁ。あ、ほらっ、明良君、目的地までまだあるんだからモタモタしないの!」
「うぃ~っす」

 このクソ熱い夏の日に東明城山の登山道を長い後ろ髪を束ねて、
 長袖のTシャツと長ズボンと言う探検ルックで身を包んだ絢華さんがかなりのハイペースで歩いていく。
 そしてその後を必死で装備や資料を持って追いかける俺。
 うん、まあこんなことだとは思って居たさ。デートとか、夢見すぎだよなぁ俺。

 まあ、今回の用事は、言ってしまえばよく解からない建造物があると言うタレコミを地元の猟師の人からもらったので、
 それの調査と言う名目のフィールドワークだ。
 自然が豊かに残っていて、完全に文明の手が入り込んではいない東明城の山奥の方では今でもよく解からない遺跡モドキが見つかったりして、
 そのたびに大学のほうに調査依頼が来るのだ。
 まあ正確に言えば、調査依頼を出すように頼んでいるのはむしろ大学の方で、
 それが研究資料としての価値を持つ可能性がある場合があるので通報するように大学から懇願しているのだが。
 しかし、実際には見つかっても良くて遺跡モドキ。
 普段はせいぜいただの穴や防空壕や廃墟などの物が多くて考古学的価値を持ったものが見つかることは稀なのだけど。
 ただまあ、どんな些細な情報でも調査する事。
 調査しないところに発見は無いというのが信条の綾香さんはいつも助手を伴って調査に出かけている。
 あ、そう言えば今回は助手の人たちはどうしたんだろうか……。

「ねぇ、絢華さん。助手の方々はどうしたんですか? ほら、武田さんや片山さんたち」

 ちなみに助手は何故か全員が女性である。まあそこからレズと言う噂が出てきたわけだが。
 俺も絢華さんの助手になるのが夢なのだが、正直今まで一人も男性では登用されていないので諦めつつある。

「ん、あぁ、彼女たちは今休暇中で温泉に行ってるのよ。
 まあゆっくり遊んでらっしゃいと言っちゃった手前呼び戻す訳にも行かないしね、そこで君に助手代理を頼んだわけ」
「はぁ、そうですか。それは光栄です」
「ふふふっ、なに言っちゃてるのよ。もう君とは十年以上の付き合いじゃない。いい加減敬語じゃなくてもいいのよ?」
「いいえ、立場的にもそう言うわけには行きませんし」

 それに、俺は、十年以上前、俺が小学生で彼女がまだ中学生だった始めて出会った時。
 うちの家族が彼女の家の隣に越してきて、そして彼女の家に挨拶に行った、その初めて会った瞬間から。
 その時からずっと憧れていた相手だったのだから。
 コレが恋と言う感情なのか愛と言う感情なのか知らない。
 だが、この十年、俺は彼女以外の女性を女として見ていたことは無かった。
 だから、どんな立場でも、そばに居たかった。
 たとえ、俺自身が彼女に男として見られて居なくても。


471:魔窟の伝説
07/11/23 03:14:56 CL87sYTN

「あ、そろそろね。この地蔵のあたりで登山道から山の中に北北西の方向へ入って100m先にあるそうよ」
「そうですか」

 そうして登山道から山の中へ入っていく。
 獣道を物ともしないで行く絢華さんを見ながらふと思う。やはり、この人は綺麗だ。
 それは勿論容姿的な事だけではなく、いや、容姿もその綺麗な顔と涼しげな瞳、
 スラリとしたモデル体型に、考古学をするには不向きであろう長く伸ばして後ろで束ねた黒髪。全てが美しいのだけど。
 そうではなくて、その真摯に考古学を志すその姿。そして、その意志を通すだけの知識と解釈力と行動力と度量。
 全てが、俺にとっては眩しい。だからだろうか。ふと思ってしまう。
 俺は、いつまでこの美しい人の近くに居る事ができるのだろうかと。

「着いたわ。ここね」

 そんな、絢華さんの声でふと現実に引き戻される。
 着いた場所にある遺跡と言うのは。斜面に穴が空いているだけのお粗末な物だった。

「あの、コレはまた防空壕ってオチじゃ無いですか?」
「うーん、そうかも。正直望み薄ね、でも大学で私たちが作ったこの山の地図には、ここに防空壕があったって言う印は無い。
見落としかもしれないけどそうだったとしても地図に書き加える事ができるし。取りあえず調査しましょう」
「はい」

 そうして、俺たちは穴に入っていった。


472:魔窟の伝説
07/11/23 03:15:45 CL87sYTN

 蛍光灯タイプのランタンで中を照らして調査する。あまり広くない空間だったが、特に珍しい物は無い。
 
「どうですか?」
「う……ん、そうね。何か妙な感じはするけど、普通の防空壕のような感じね。少し調べてみましょ」
 そう言って軍手をして壁を擦ったりしている絢華さん。
 俺も軍手をして、色々と調べてみる。が、特におかしな所は無いようだ。

「どうですか? 特に何も無いですけど」
「そうね……って、ちょっと待って!」

 突然大声を上げる絢華さん。

「ちょっときて、ここを見て」
「なんですか……ってなっ、コレはっ!」

 土一面の壁のそのある角。土のえぐれたその奥が石の壁にになっている。
 それだけなら奥に大きな岩でも埋まってるのかとか説明も出来るのだが、
 問題はそれがただの岩ではなく、規則正し石作りの壁、むしろ精緻な石垣のようにになっていると言うことだ。

「なんなんですかコレは!」
「ええ、ちょっと気になって壁の土を軽く手で掘ってみたの。そしたら硬い物にぶつかって。
何かと思ってそこを中心に回りも掘り続けたんだけどまさかこんな物が出てくるなんて」
「そうですね、コレは……」
「ええ、にわか作りの防空壕とは訳が違う。れっきとした遺跡ね、って、あれ……?」

 そうして絢華さんは話しながらも掘っていた手を止めて足元を見る。
 そうしてそのままその場所で軽くトントンと足踏みをする。

「う~ん、変ね」
「何がですか?」
「いや、ちょっとね、ここだけ妙に足場が柔らかいって言うか……なんか足踏みすると妙に響くのよね。空洞の上に立っているよ

うな感じって言うか」
「はぁ、どんな感じですか?」
「う……ん。ちょっと見てくれる?」
「はい」

 そうして、絢華さんが立っていた場所から離れたので、その「変な場所」へと歩いてみる。
 と、その場所へと踏み出したその瞬間……!

「へっ! へぅうわああああああっ!!」

 ズボリと踏み出した地面に穴が空き、大きくバランスを崩した俺はその穴へと吸い込まれるように墜ちて行ったのだった。
 

473:魔窟の伝説
07/11/23 03:17:49 CL87sYTN

「クッ、うううううぅぅぅぅぅっ!」
「へ? あ、絢華さん!?」

 そう、その穴へと墜ちたはず……だったのだがその一歩手前で俺を引き止めている人が居た。

「ま、間に合ってよかった……」
「間に合ってって、あ、ああ、絢華さんが掴んでくれて……」

 そう。絢華さんは穴に墜ちる瞬間の俺の右手を、驚異的な反射神経で掴んでくれていたのだ。

「ええ、引き上げるわよ。少し待ってて……って、クッ!」 
 
 と、そうは言ったものの、ただでさえ重いうえに装備と資料を持った男の俺を、女の絢華さんの細腕で持ち上げれるとは思えな

い。
 だがそんなことは構わずに離すまいと必死で俺の手を掴む絢華さん。だが、見上げるその顔には脂汗が浮かんでいる。
 
「んっ、んんんんんっ!」
「む、無理ですよ絢華さん。冷静に考えたら持ち上げれるわけ無いです!」
「でもっ、ここで諦める訳にはいかないでしょっ!」
「そうですけど……」

 だが、そう言っている傍から俺だけではなく、俺を持つ絢華さんまで少しずつ穴に引き込まれていく。

「んっ、んんんんんっ! 手が、手が滑るわ、明良君、軍手取れないっ!?」
「無理言わんでください! やっぱり無理ですって、うっ、くっ、このままだと絢華さんも落ちますっ」
「でも、諦めるわけには行かないって言ってるでしょ!」
「そうですけど、二人とも落ちたら元も子もありませんし、ここはいったん俺を落として絢華さんが救援を呼んだほうが」
「くっ、馬鹿なこと言うんじゃないわよっ! そもそも深さがどれだけある穴なのかも解からないのに!
もしも深さが10メートル以上あったら骨折じゃすまないわよ!」
「で、でも……」


 そう言っているそばからズリズリと絢華さんと俺は穴の中へと滑っていく。

「もう無理ですっ、離して下さい!」
「駄目よっ、私がこんなところで君を諦める事ができるわけ……って、きゃああああああああぁぁぁぁっ!!」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 そう、そこまでが限界だった。
 結局、俺と絢華さんは仲良く底の知れぬ暗い穴へと落ちて行ったのだった。


♯今回はここまで。何箇所か改行ミスってすみません。次回から二人きりです。

474:名無しさん@ピンキー
07/11/23 04:32:04 xXknPnSm
>>473
考古学ものを考えていた俺からすればしてやられた感じ
しかも同じようなネタだしw
まあとにかくがんばってくれい。2回くらいの音読でなかなかいい校正にはなる

あと、一応考古学をやってる者なんで、踏査の際に持つべきものを少々
・地図…住宅地図が理想
・方位磁石…地図とセットで揃えたいところ
・携帯電話…まあ、誰でも持ってるよね。最近はGPS機能付きのがあるから、それを使うのもあり
・野帳…その場所の特徴や、地層の変化などをメモするための帳面
・カメラ…うちの研究室ではデジカメが3台ある。やっぱり画像が無いとイメージしにくいし
・帽子…考古学だけでなく、あらゆる踏査・フィールドワークには必要不可欠なアイテム。頭を守るのは重要な事なのです
・巻尺…最低5メートルのものは欲しいところ
・シャベル…土を掘るために1人1つ持つべき。地質を調べるときとか、何か土に半分埋まってる気になったものを拾うためにも便利
・刷毛…黒板用の箒でも代用できる。拾った、もしくは発掘した遺物から土を払うために使う。手で払ったら、例えばアスファルトが異物に付着していた場合ぽろっととってしまう事がある
・竹串…異物に出来るだけ傷をつけないように採集するために道具。これで遺物周辺の土を払いのける
・タオル…土を掘ると、土中の蒸気で顔がとんでもなく汗だくになるので、必要。そうじゃなくても踏査には必要不可欠。特に夏場
・懐中電灯…作中のように防空壕や廃墟などの歴史時代の遺構や建造物を見て回るためには必要なもの。予備の電池も忘れずに
・蝋燭…非常用の明かり。ガスランプもアリ
・軍手…作中にあるから特に取り上げる事も無いかなとは思ったけど一応。二重にすると手が比較的汚れない
・食料…昼飯は持っていったほうが無難。飲み物も、水筒とかで持って行きましょう
・救難用具…万が一のため、応急セットとホッカイロは持ったらいいと思う。あとは熊よけの笛。
・鉈…もしくは十得ナイフ。この手の刃物は持っていけば重宝する

こんなもんかな。服装は、
・長袖…基本中の基本。こういう踏査をやるときは、蜂とか虻に注意。あと枝とかも実は危険
・長靴…登山用の靴でもいいけど、汚れる事を考えると長靴の方がいい。土を掘るなら地下足袋がおススメ
・チノパン…踏査の際、ジーンズはご法度。動きやすく軽いチノパンは作業着としても優秀
要は、ゲームセンターCXの有野課長withoutネクタイみたいなのがいいかも

あと、これは必ずしも必要というわけではないけど、測量用の道具はあって損は無いと思う。
ただ、実際に発掘をやるときくらいしか使う機会も無いと思うから、持たなきゃ別に持たなくてもいい
長々ととすまんかった

475:名無しさん@ピンキー
07/11/23 10:30:43 q2sP22ok
>>474
>・地図…住宅地図が理想

日本の話ですね。

町中だけで、山の中とか人が行かないところは当てにならないけどいいのかなぁ。
全国カバーしている五万分の一をミウラ折りで持ち歩くのかと思ってた。

476:名無しさん@ピンキー
07/11/23 10:36:55 lY/s7Hrq
wktk-

俺ミステリもの好きだなー

477:魔窟の伝説書いてる人
07/11/23 13:27:00 TNEf1Hdl
>>474
凄い役に立って現実的なアドバイスありがとうございます。
何個かの物は想定していたんですが、竹串とか剛毛とかタオルとかカメラとかはうっかりしてました。
でもいいですよね考古学って。
音楽屋なんで引きこもってしか研究しないから憧れちゃいます。
でも私のは考古学の皮を被ったオカルトだから、専門的な考古学の二人きり小説、読みたいなー

478:476
07/11/23 14:26:54 lY/s7Hrq
音ゲ厨なんで>>477さんの音楽が聴いてみたかったり~

479:81 ◆DlPgAmm21I
07/11/23 15:29:13 6oxCmL0g
>477 >478
初音ミクであそんでたりハードMIDIであそんだりしてるので興味あったり。

480:名無しさん@ピンキー
07/11/23 15:31:06 6oxCmL0g
名前消し忘れたああああorz
ごめんなさい

481:名無しさん@ピンキー
07/11/23 16:22:35 Qqt1ewUB
>>477
>竹串とか剛毛とかタオルとかカメラとかは
剛毛てお前ww

482:neu ◆yKZvp5gS1A
07/11/23 16:25:30 lY/s7Hrq
ありますよね。パソだと。。
いろんなスレにこの名前があったかとorz

普段はケータイで投下してるのでいいんですが。

483:名無しさん@ピンキー
07/11/23 20:15:32 XDokHU5K
似た畑で古生物やってるもんですけど、ちょっと補足。
最近の考古学は他の分野との連携も結構進んでるんで、そっちの方の知識やアイテムいくつか持ってても良いかと。
堆積学とかクリノメーターとか。
ウィキペディア使えば何とかなるかもしれませんが。
流石に人類化石どうのこうのの話にはなりそうにないのでそんなに深くなくても大丈夫だとは思います。
新聞紙とかビニール袋とかの採集物を保護するものもあったほうが良いかと。
蛍光塗料つきの時計なんかも便利です。
時期が時期ならカイロなんかも凄いありがたいことに。結構冷えるもんですよ、フィールドは。ライターもあればいいですね。
後、洞窟の内部は酸素の有無も考えなくちゃいけないので、ボンベがあってもいいと思います。
冒険小説なんかでは蝋燭を入れて内部の酸素の有無を調べたりする描写は結構ありますよね。

484:剛毛な魔窟の人
07/11/26 02:19:38 TSGHVqDs
ふおっ、48時間耐久アルコール摂取の限界に挑戦している間に、何か色々剛毛ことになってる。
音楽については、私はがクラシックな男でして。皆さんのご期待に添えないと思います。
コンシューマーゲームとかの音楽創ってる友人は居たんですけど、お亡くなりになってしまいましたし。

いや、まあ、本題に戻りましょう。
本格的にアドバイスありがとうございます。
凄く参考になりますし嬉しいんですけど、ちょっとご期待に添えないかもって申し訳ない気分になります。

ホントファンタジーっつうか適当な話なんで、考古学とか知らないし。
すべて、映画と漫画と世界不思議発見となんでも鑑定団から得た知識で書いてます。
本当に詳しい人から見るとアレだと思います。
ちなみにタイトルは、インディ・ジョーンズの魔宮の伝説が大好きなんで、それを捩っただけです。
実際それほど魔窟でも無いです。すみません。
じゃあ、貼りますね。

485:魔窟の伝説
07/11/26 02:20:46 TSGHVqDs

 夢を、夢を見ている。

 今ではもう潰れてしまった駄菓子屋で買った60円のアイスを舐めながら、俺は小学校から帰っていた。
 ああ、そうだったんだよな。俺は毎日買い食いするような悪ガキでさ、
 よく高校帰りのセーラー服を着た絢華さんにはたしなめられたりしたんだよな。
 でもそれだけでも、例え注意されるだけの事しか起きなくても、絢華さんと話せるだけでも幸せだった。

 そう、そう言えばこの日も絢華さんにあった日だったよな。
 アイスを舐めながらり家の前まで来たとき俺の目に留まったのは、
 向かいの豪邸、ああ、絢華さんの自宅のことなんだけど、そこから出てくる私服を着た絢華さんだったんだ。
 いつもなら会えば声を掛けてくれる絢華さんが、俺のことも目に留まらないほどに俯いて、そして暗い表情で歩いていた。
 当時の俺は単純なバカだったけど、それでもそれが簡単に話しかけて良い状態じゃないことはわかった。
 だけど、気になるものはなっったんだ。だから、その時の、夢の中の俺は……。

 そのまま絢華さんをストーキングしていた。

 絢華さんはまるで魂が抜けたかのようにフラフラと歩いていた。
 そしてそのままフラフラと商店街や住宅地を抜けて、そして東明城山(ひがしあけしろやま)の散歩用の遊歩道を登り、
 そして街が一望できる展望台まで来ていた。

 そして、そこに生えた木に寄りかかり、ボーっとした表情で街を見下ろしていた。
 その絢華さんが余りに寂しそうで、そのままだとどこかへ消えてしまいそうで、気づいた時に俺は……。

「絢華お姉ちゃん!」

 声を掛けていた。


486:魔窟の伝説
07/11/26 02:22:05 TSGHVqDs
「あきよし……くん?」
「うん、そうだよ!」

 木によっかかったままの絢華さんに不審がられない様に、そして少しでも絢華さんに元気を出して欲しくて出来るだけ明るい声で話す俺。

「どうして……ここに?」
「いや、それは……あの、その、な、なんとなくだよ!」
「なんとなく?」
「うんっ! だってさ……」

 そう言い切って、絢華さんの隣まで来る。

「だってほら、ここからの眺めって良いよね。僕大好き! これを見るためならここまでの上り坂なんて何の苦にもならによ!」

 まあ、眺めが好きなのは本当だった。
 と、そんな俺を見て、絢華さんは寂しげに微笑んだ。

「そうね。ここからの眺めは……本当に素敵よね」
「うん!」

 そうして二人で街を見る。夕方が近く、少し西日が目に痛い。

「ここって、この街で一番夕日が綺麗に見える所なのよね。いつ来ても誰も居ないから私だけしか気づいていないと思っていたんだけど……」
「あ……そうなんだ。ごめん」
「うふふ、何で謝るの? ほら、もうすぐ夕暮れよ、一緒に見ましょ」
「うん!」

 そうして待ちに待ったその時を迎える。

 するすると幕を下ろすように夕陽が落ちて行く。
 これが、終日を表す証明。まるでもう今日のお芝居は終わりだとでも言うように落ちていく夕日。
 そうしてその最高に美しい一瞬が来る。
 稜線へ消えて行く夕陽に美しく照らし出される自分の住んでいるこの街。


487:魔窟の伝説
07/11/26 02:22:36 TSGHVqDs
「私ね」

 突然絢華さんが口を開いた。

「うん?」
「私ね、私っ、この景色が何よりも好きなの。本当に……何よりも」
「そうなんだ」
「うん……。確かに、圧倒的な自然の絶景も好きだけど、私は人を近くに感じさせてくれるこの風景が最も好き。
 ほら、見て。夕日に照らされたビルの隙間。大きく伸びる影と、その影でも動き続ける人々の営みがわかるでしょ。
 そして、遠くに見える夕日を受けて黄金色に輝く海。
 人間も、生活も、すべて自然の一部。そんな営みを魅せてくれるこの最高に美しい一瞬が何よりも好きなの……」

 ふと、その声が僅かに涙声に思えて絢華さんの顔を見上げる。
 でも、夕日に照らされた絢華さんの顔は何かを耐えるような顔でありながらも、涙は流していなかった。

 そうして夕映えに照らされていた街は影の底に沈み、残るは薄明の時間になった。

 薄明とは夕陽が沈んだ後の約三十分間、完全に暗くなるまでの時間。
 そうして家の灯りがひとつ、またひとつと点いていき真っ暗になる頃には、一面星の海のような人のぬくもりが光っている。

「ねぇ、綺麗よね。本当に。
空にはまだ一番星が光り始めたくらいだけど、街には人の生活の光が、星のように輝いていて……」
「うん」

 それは、本当に綺麗だった。
 絢華さんにはああ言ったけど、本当はこの展望台に来たことは数えるほどにしかない。
 でも、それがもったいなく思えるほどに、その人の温もりを持った星の海は美しかった。

「本当に……綺麗」
「うん」
「だから……だから好きなの……」
「う……ん?」

 ふと気づく。絢華さんの声が、完全な涙声になっていることに。
 そして、絢華さんの顔を確認しようと顔を上げたした瞬間。

「だから……だからっ、離れたくないよっ!」

 そう、確認する隙も無く、絢華さんに抱きしめられていた。

488:魔窟の伝説
07/11/26 02:23:09 TSGHVqDs
「あ、ああああ絢華お姉ちゃんっ!?」
「嫌だよぉ……この街から離れたく無いよぉ……」
「ちょっ、ちょっと落ち着いてお姉ちゃん!」

 俺は完全にてんぱって居た。良い匂いだとか柔らかいとか全て超越してただただてんぱってた。
 何しろ、絶賛片思い中の高嶺の花が突然抱きついてきて泣いているのだから。

 だが、そんな片思い小学生の思惑にも構わず絢華さんは抱きついたままポツリポツリと話し始める。

「私ね、この街を離れなくちゃいけないかもしれないの」
「こっ、この街をっ! 何でさっ!?」
「今日お父さんに言われたの。私来年大学受験なんだけどね……成績が良いから、この街には私の行く価値のある大学は無いって。
お父さんのツテで海外に優秀な大学があるから、そこの理工学部に行きなさいって……」
「かっ、海外ぃ?」
「うん……」
「でも、お姉ちゃんが嫌なら……」
「ううん、ダメだって。どうしてもこの街に残りたいのならちゃんとした理由が無きゃ認めないって……」
「理由って……お姉ちゃんこの街が好きなんでしょ?」
「うん、大好き……生まれ育ったこの街が、この街のみんなが、そしてこの街での生活が何よりも大好き」

 この街のみんな、それは自分も含まれるのだろうかなどとアホな事を考えながらも俺は話を続ける。

「ならそれが十分理由になるじゃんかさ。お父さんにそれを話せば……」
「話したわ。でも、ダメだったの。この街で、この街でなくちゃ学べないことがあるのなら兎も角、
そうじゃないなら世界を広げるためにも、必ず海外に行けって」
「なんでそんな……」
「私を思って言ってくれてるのは解かるの。でも、きっとお父さんは私と同じ道を辿って欲しいんだと思う」
「同じ道?」
「お父さんも若いうちから海外に出て見聞を広めて、そしてあれだけの財を築いた人だから……
私にも若いうちに色々な経験をさせたいんだと思うの」
「そうなんだ。そこまで考えてくれてるんなら……」

 仕方ないかもね、と言いかけて、ある一つの考えが頭をよぎり止まる。
 自分は片思いの人に、そんな普通の言葉しかかける事ができないのかと。
 きっと、何らかのアドヴァイスをしたほうがこの人の為になることが出来るだろうと。
 それは、恋を巧く進めたい小学生なりの知恵でもあり、そして、持っていた誓いでもあった。


489:魔窟の伝説
07/11/26 02:24:55 TSGHVqDs
「ねぇ、逆に考えればこの街でしか学べない事があればいいんでしょ?」
「ん?」

 気づけばそんなことを口走っている。
 膝まづいたままの体勢で俺を抱きしめていた絢華さんが俺のほうを見る。
 その綺麗な顔が涙に濡れていたのを見て、使命感に駆られ自分なりに思いついたことを話す。

「ならさ、この街を、東明城について調べるような分野に行けばいいじゃん」
「どういう、こと?」
「あのさ、社会の先生が行ってんだけどね、この山、東明城山」

 そう言って、そのまま後ろを振り向く。
 既に日が暮れた山は、真っ黒く、そして相変わらずも大きく聳え立っている。

「何でも三十年位前に遺跡が見つったんだって」
「ああ、白鳥断部残(しらとりだんべざん)古墳の事ね。一応街の名所旧跡の一つの」
「うん。それのこと。でね、この山の奥地にはまだ人の手の入ってないような場所もあるから
他にもそう言うものが見つかる可能性はゼロじゃないんだって」
「それは、そうだけど……」
「だからさ、そう言う遺跡の見つかって無いものを探したり、今在るこの町の遺跡についての勉強をすればいいんじゃないの?」

 それは、本当に小学生の浅知恵だった。
 何しろ受験まであと一年の時期に、今までの方向性とは全く違う勉強をして、新しい遺跡を発掘したり、
 または新たに勉強を始めてそれに順ずるような部門へと進めとか言っているのだから。
 いくら優秀とは言え、一介の女子高生が方向転換するには遅すぎる、茨の道だ。
 だから、そのまま罵倒されても、笑い飛ばされてもおかしく無い話だった。
 だが……。

「それも……そうね」
「へ?」
「なんで、何で気づかなかったんだろう……」
「絢華……お姉ちゃん?」
「私、吹っ切れるかも……ううん、考えてる暇は無いわ。吹っ切るのよ」

 そう言うと、抱きついていた絢華さんは離れ、スックと立ち上がった。
 温もりが離れていくのが少し寂しい

「あの、絢華……おねえ」
「ありがとう。明良君のお陰で自分の進む道がわかったわ。小学生に道しるべを立てられるとは思ってなかったけど……
ううん、それだけ君の発想が柔軟で私が未熟だったって事ね」
「な、何が?」
「私、頑張ってみるわね。あぁ、もう余り時間が無い。じゃあ、私は帰るわ。少しでも沢山勉強しないと」
「へ? あの、あや」
「じゃあ、またね。本当に……ありがとう!」

 そのまま振り返ることなく真っ暗な遊歩道を走っていく絢華さん。と、蝉の大合唱に囲まれたまま取り残される俺。

 後に東明城大学歴史学科に入学し、白鳥断部残古墳についての画期的な見地の論文発表や東明城山に眠る未知の遺跡の発見などで、
 上園絢華の名が考古学界中に知れ渡る事になる、そのホンの数年前の、ある暑い夏の日の話である。


490:魔窟の伝説の人
07/11/26 02:28:54 TSGHVqDs
#今回はここまでです。我ながら長すぎる回想シーンに……。反省はしてます。
#次回こそ、次回からこそ本当に二人っきりになります。

#でも、掲示板上で小説って難しいですね。改行の感じもいつもと違う風になりますし。
#あと、ストーリーじゃなくてシュチュエーション重視って言うのも難しいです。面白いですけどね。
#しかし今更になって今まで書かれていた方々の苦労を知ることになるとは……。
#精進していくので、今後も目を通して貰えたなら嬉しいです。

491:名無しさん@ピンキー
07/11/26 07:41:25 ugY9t98f
回想シーンはいいと思いますよ
次回もwktk-

492:名無しさん@ピンキー
07/11/26 14:14:58 ugY9t98f
保管庫更新してたのですが、間違って「自殺者」の作品ページのタイトルに未完と入れてしまった。
新しいのを作ったけど、古い方の削除をログインしている方、してくれないだろうか?

493:名無しさん@ピンキー
07/11/28 01:18:13 G2gya/9Q
圧縮回避保守

494:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/11/29 02:30:56 aEF47F/+
おひさしぶりです。結局完結しなかったしorz
A/B。>>261の続き。

  *  *  *

「山小屋があってよかったな」
 アズマは急作りの寝台に寝転がった。乙部山の中腹にある山小屋で、2人は休んでいる。入り口の前には、雨に晒されている状態でビーコンが置かれている。傘は無かった。
 道中、彼らは自分たちの上着を先程までいた神社に置いたままだったという事を思い出していた。しかし時既に遅し、それらを回収する事も無く、彼らは進んだ。
「あるだけ、だけどな。ストーヴはあるか?」
 ザパドノポリェワはため息混じりに身を縮込める。
 辺りは暗い。風を伴う雨は、その暗さと相俟って2人の体温を奪っていった。救命保温具は確かに保温に一役買っているが、しかしそれも極めて局所的なものだ。
「ねえよ。っていうか、ここで火なんて使ってみろ。あっという間に丸焼き人間が2体出来上がる」
「……やめてくれ」
「そうだな。気が滅入るだけだ」
 不意に、アズマが震える。
「うう、耐水耐寒服なのに寒いってのは、詐欺だな」
「あるだけマシだ。私のフライト・スーツは耐水性が無いから、雨が染み込んで重い」
 ザパドノポリェワのフライト・スーツは、既にバケツで水を被ったといっても信じられるほどに濡れていた。気化熱が体温を奪う。
「そいつは……、体力を必要以上に奪う代物だな。寒いか?」
「大丈夫だ。耐えられる」
「もう少し自分の体を労われよ?」
「私を何処の出身だと思ってるんだ」
「知らんね」
「ヤクーツクだ。年間通してここより寒い」
「だからって、そのまま、ってわけにもいかねえだろ」
 アズマは濡れ細っているシャツを脱ぎ、それを絞った。まるで濡れ雑巾のように水が出る。
「私についていろいろ言うお前は、そもそも平気なのか?」
「俺は少なくとも負傷者のあんたより健康なつもりだよ。寒いけど」
「そうか。まあ、何でもいいがとりあえず服を着ろ。仮にも私は女だぞ」
「絞りきってからな」
 部分部分を絞ってくしゃくしゃになったシャツを広げ、アズマはそれを着る。
「後悔先に立たずだな。より気化しやすくなって、結構寒いわ」
 言って、レスキュー・シートに包まる。
「相変わらず後先考えない奴だな。ほれ、保温具だ」
 ザパドノポリェワは保温具をアズマに投げる。
「やっべ、生き返るわ。でもこれ無いと、お前が寒いんじゃね?」
「私の耐寒性を嘗めるな」
「その割に腕摩りまくりだな」
 アズマはレスキュー・シートの前部分を広げる。
「お前、ここに入るか?」
「なっ……! アホな事訊くな! 私のもある!」
 言って、ザパドノポリェワは自らの鞄をあさりにかかる。

495:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/11/29 02:32:22 aEF47F/+
「……無い……」
「あん?」
「私のシートが、無い」
 その顔は、絶望に満ち満ちていた。それはそうだ。何も無い中で、夜間の平均気温が10度を切るような場所で寝ろというのだ。最悪凍死、よくて凍傷か。
「……お前、向こうで自分の入れたよな?」
「そのはずだが……、待て、記憶に無い……?」
 彼女は腕を上下させて、その時の事を思い出そうとする。そしてある点で止まった。
「入れてないかもしれない」
「……おい、俺、『忘れ物無いな』って、訊いたよな」
「そうだな……」
「ま、責めても仕方ねえか。ありゃ一刻を争う事態だし、ここに無い事に変わりは無いしな」
 目に見えて、彼女は落ち込んでいた。
「ほれ、入れ。これはある意味、緊急事態だ」
「そう、か。そうだな。緊急事態だ」
 彼女は唐突に、アズマに拳銃を向けた。一瞬遅れ、アズマは自らの自動拳銃に手を触れる。発砲。暗闇の中なので、マズル・フラッシュが2人を幻惑する。
「動くな!」
 ザパドノポリェワは叫ぶ。目の前がちかちかする。これでは正確な照準など出来ないが、彼に傷を負わせる事は出来る。
 銃弾はアズマの背後の壁を貫通していた。彼は無事だ。
「毛布の取り合いで殺し合いなんてしたくないんだが……」
 アズマは言う。
「お前、俺を殺したら、その後どうするんだ?」
「決まってる。お前のシートを奪う」
「……じゃあ、何で俺を殺そうとする?」
「それは……」
「毛布が欲しいから、だと思うんだけど、なんか下らなくね? その理由」
「下らないわけあるか! 命に関わる事だろ!」
 激昂。幻惑は引いていく。
「いや、分かるんだけどさ、なんか食い物に比べて、微妙じゃん、その存在が」
「お前、私たちが遭難したら何をまず確保するのか、知らないな?」
「知らんね。お前の軍じゃ、なんて言われてるんだ?」
「体温だ。それが低ければ、次の行動を起こせなくなる。私の国の中ではな」
「そこらじゅうタイガだもんな。俺もそう教えられた。でも、こうも言われなかった? 『複数の遭難者がいれば、互いに体温を保ち合え』って」
「それは、まあそうだが」
「だろ? ちなみに俺らの場合この出撃前にこう言われたんだけどね。別に、『味方』っては言ってないし、あんたと毛布に包まる事だって選択枝のひとつだ」
「……お前に銃を向けてるんだぞ?」
「おしくら饅頭はメリットばかりじゃねえか。それを手放すのか?」
「だって男女だぞ! 他に誰もいないし、2人っきりだ! 何があるか……」
「なんだよ、俺がケダモノだって言いたいのか? 今はそんな事より、生き残る事が大事だろうが。お前が言った事だぜ?」
「う……」
 ザパドノポリェワは銃を下ろす。
「まあ、自制はするけど。お前襲うと、その次の瞬間には風穴開けられてそうだしな」
「……ご明察だな。変な事したら殺してやる」
「へいへい」
 渋々、という言葉がぴったり来るほどに彼女は表情を作り、彼の隣に座った。レスキュー・シートがかかる。彼女はそのまま、彼に寄りかかるようにして、縮こまった。

496:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/11/29 02:35:31 aEF47F/+
以上、4話前編

なんか小出しに終わっちまったなあ・・・
ま、例によって用語解説行きます―って、無いし

次の投下が中編でなく後編である事を願いつつ、これにて退散つかまつる

497:名無しさん@ピンキー
07/11/29 03:49:58 zUQ51KBB
おやまあ、これはなんともいい二人っきりですね。
オリガさんかわいいよオリガさん

私も負傷・遭難中の美人ツンデレときどきドジっ娘ロシアンエースパイロットに巡り会わないかなー

498:名無しさん@ピンキー
07/11/30 00:25:03 v/p+mGzS
>>496
A/Bの続きキテターーーーーーーーーー!!! GJ! 待ってたんだぜ
あと、別に中編があってもいいんだぜ? 更に言えば5話とか6話…中略…10話とかあっても(ry
まぁ、続き待ってる。

>>497
つ[航空自衛隊入隊案内]
つ[外国人部隊入隊契約書]

499:名無しさん@ピンキー
07/11/30 00:36:00 8zeI8S1U
>>497
下心丸出しだと頭に風穴開けられちまうぞw

500:名無しさん@ピンキー
07/11/30 07:11:07 5MyPMl2K
>>497
つ【航空学生募集要項】
空自のサイトからどうぞ

501:名無しさん@ピンキー
07/11/30 13:40:20 l0Ds+Xeu
>>498
A-88に配属決定コースだな

502:名無しさん@ピンキー
07/11/30 20:19:37 THFfJbxz
風間によろしく言っといてくれ

503:名無しさん@ピンキー
07/11/30 23:54:17 v/p+mGzS
>>501-502
ネタに気付いてくれてありがとうw


504:名無しさん@ピンキー
07/12/01 02:52:29 zNrpJbar
>>496


GJ!
>>498も言ってるけど、中編どころか5話6話へ続いたって大丈夫です。
むしろ続いて欲s(ry


505:名無しさん@ピンキー
07/12/01 14:09:03 ZfR3c2kK
エロがむずかしいorz ボキャブラリー足りなさ杉自分…

506:名無しさん@ピンキー
07/12/01 21:50:09 fll2pFoz
書き手スレか誤爆スレに書こうぜ

507:名無しさん@ピンキー
07/12/02 00:22:47 zFwE0tV2
>>505
上手い人のを真似てみろ。
模倣して昇華するのが俺達日本人の生きてきた道だろ?

508:名無しさん@ピンキー
07/12/03 04:06:59 xIrHSG4h


509:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/12/03 11:48:48 70Bw32LQ
物語の終わらせ方に関してちょいアンケートしたい

1、ハッピーエンド(オリガとアズマがアズマ方の軍に救出される)
2、トゥルーエンド(互いに互いの軍に救出される。原作の終わり方)
3、バッドエンド(どっちか、もしくはどっちも死ぬ。より残酷にすることも可能)

どれがいい?

510:名無しさん@ピンキー
07/12/03 12:01:33 +NUqelbl
二人で逃げるに一票

511:名無しさん@ピンキー
07/12/03 17:43:35 8pLZniTw
ハッピーな1で

512:名無しさん@ピンキー
07/12/03 17:44:34 qNS5jhee
ハッピーなエンディングをチョイスするぜ

513:名無しさん@ピンキー
07/12/03 19:16:32 /I27L086
1でよろしく。

514:名無しさん@ピンキー
07/12/03 21:24:29 mSWpXUoY
とりあえず2→また空中戦やって墜落→劇的?な再会
とか希望してみる

515:名無しさん@ピンキー
07/12/03 22:34:21 70Bw32LQ
一応>>525までで一番多いのにするわ

516:名無しさん@ピンキー
07/12/03 23:12:42 7jUL+9cp
2で和平の成立後に再会を希望します

517:名無しさん@ピンキー
07/12/03 23:57:12 xAITnHA5
>>516の案に一票

518:名無しさん@ピンキー
07/12/04 00:38:01 h3l9xuh/
>>516にもう一票


1でもいいんだけど、敵対勢力の『美人ツンデレときどきドジっ娘ロシアンエースパイロット』って言ったら……色々と……ねぇ…
とりあえず、最終的に良い関係に落ち着いてくれれば、それでいい


519:名無しさん@ピンキー
07/12/04 19:48:28 841+R7vI
>>516
一票

520:名無しさん@ピンキー
07/12/04 20:51:11 t7FnnA+x
>>516

521:名無しさん@ピンキー
07/12/05 10:12:29 p8vY5ibh
2が良いです。でも>>516のほうがもっと良いです

522:名無しさん@ピンキー
07/12/05 21:13:51 Rd915yCL
敢えて流れに反逆しよう
1

523:名無しさん@ピンキー
07/12/05 23:56:27 yMUOTa20
あえて3

524:名無しさん@ピンキー
07/12/06 00:10:00 9skTEj6L
2


525:名無しさん@ピンキー
07/12/07 04:28:15 bXxnRr+m
2が妥当かな
そして>>516の人気に嫉妬wwww


526:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/12/07 07:14:10 sC+Ho14B
けっかはっぴょー

1、ハッピーエンド…5票
2、トゥルーエンド…9票
3、バッドエンド…1票

つーことで、2の「互いの軍に救出される」に決定と相成りました
そして>>516の人気に俺も嫉妬。反映させていただきます

では、回答者各位のご協力に感謝しつつ、なるたけ早めにでかすよう精進します

527:名無しさん@ピンキー
07/12/07 14:22:12 wIt9aIKi
>>526
答えが出る前に3パターン全部用意しておけばよかったんじゃないか?

528:名無しさん@ピンキー
07/12/07 21:10:32 GuYJ8Q6G
>>527
ちょw マルチエンディングてww       鬼がいるwww

529:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/12/08 00:06:30 teSluPfV
>>527
んな時間ねーwww
執筆が仕事の合間なんで、そこんとこ察してくださいorz

でもまあ、そうしといた方が楽っちゃ楽だけどね

530:名無しさん@ピンキー
07/12/08 12:20:00 WWQp5A8x
そしてゆくゆくはビジュアルノベル化…
(仕事が忙しくて投票できなかったなんて、言わないんだからねっっっ!)

531:名無しさん@ピンキー
07/12/10 07:28:18 SuKJPEit
あげてみる

532:名無しさん@ピンキー
07/12/10 22:34:01 fvZPJ+S6
絢華さんは何処へ消えた!?

533:名無しさん@ピンキー
07/12/12 21:11:34 JLC515/7
保守

534:名無しさん@ピンキー
07/12/13 19:49:54 /67kObgJ
保管庫の連載中や未完のものの続きはどうなったんだ?
読み直して思ったんだか…

535:名無しさん@ピンキー
07/12/13 20:03:13 wySQJByF
書かれてないんだろ。

536:A/B ◆iok1mOe6Pg
07/12/13 20:46:35 UjG8ljSE
一応A/Bはここに投下した分まで保管庫に入れときました

ちなみに気付いた方もいるかもしれないけど、前スレ初期に『《Rainbow》』なるものを書いたのは俺です
人物名なんかはそこから持ってきてます。(アズマ<アズマくん、ザパドノポリェワ<「西原」を「西」と「原」でそれぞれロシア語訳して苗字っぽくした)
あのあとPCの不具合によってデータの回収が出来ずにそのまま消去したんで、今手元に続きがありません。
これは前スレにて報告しておくべきでした。すまんですorz
かなり中途半端なところで途切れてますが、続きは書かれる事は多分無いでしょう
というのも、一応覚えている話の展開がかなり無理なものである事が脳内会議の結果判明した事にもよります。
ただ、仮に『《Rainbow》』の続きが所望され、且つこちらの時間が合えば、「リメイクする」という事が恐らく可能かと思います
「続きを書く」というのは、今現在の文体や書き方、思考方法を考慮すると極めて難しいので敢えて封印します
前スレで続きを待たれていた方々には、今更ですがここで通知する事をお許しいただければ幸いです。そしてすみませんでした

537:名無しさん@ピンキー
07/12/14 00:14:25 j5HpssUp
ね…年末進行で休みすらなく…
同僚は36時間勤務(休憩15分だけ)でぶったおれ…

ああああ…

538:名無しさん@ピンキー
07/12/14 00:26:34 jp6BvDiY
>>537
ぶったおれて運ばれた先の病院で、ひょんなことから看護婦さんと2人きりに・・・(無理)

539:名無しさん@ピンキー
07/12/16 10:06:04 Rd+br2jD
捕手

540:名無しさん@ピンキー
07/12/16 18:48:17 KYzqMuIn
>>297
楽しませて貰いました。長編の執筆、お疲れ様でした。

しかしシステム概要といい、題名のホワイトボックスやブラックボックス・・・
作者はSEですか?と質問したくなるな・・・。

541:名無しさん@ピンキー
07/12/17 02:29:28 H2J7GVT3
マリーはどこだ

542:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:34:53 2YpdM94C
ふたりは

543:名無しさん@ピンキー
07/12/20 00:42:44 dA4M7Ne8
現在規制中
ああああorz

544:総武の休日 ◆DlPgAmm21I
07/12/22 05:45:05 gHNOzt4c
「いたたた…」
俺はバランスを崩したマリーから、当て身をもらうカタチで浴室の壁にぶつかり、意識を失っていた。
意識はすぐ回復したと思っているが… 今の状況に頭がパニックになっていた。
浴槽の中で、その…、マリーが俺の息子をいぢっているのだ。
彼女の手は小さく、繊細でシルクのような…だが大胆に握ったりつついたり摺ったり…
それが、「んっ、んしょっ、これがこうなってて、やだっ、熱いよここ…」と赤面しながらつぶやいている。
くっ、心地良い というか、ヤバイ。息子はすでにいっぱいいっぱいな状態だ。
このままだと年端もいかない少女に逝かされてしまうので、話し掛けることにした。
「あの、マリーさん?」
熱心に弄っていたマリーが手を止め、俺と目が合う。
すると、彼女は慌てた様子で、怒られる前に言い訳する子供のように話す。
「あ、ああああ、あのこっこれは違うのっっっ」
剛直したモノを握ったまま、言ってることとやっていることがちぐはぐになっている。
そしてマリーの手に力がこもる
「なにが違っ、んっ、違うんだ?」
俺はあまりの気持ちよさに言葉を詰まらせてしまった。
「だ、だだだ、だって、本で読んだのと違うから、ちょっと興味でちゃってっ!」
なんの本だよ。
「クラスメイトの子たちがすでに経験したとか男のアレは同級生の比じゃないとか…」
…彼女の言い訳を聞いていたらなんとなく理解できた。
なるほど、こういうことに興味を持つお年頃というわけか。
しかし…
「だからってだな、いきなり行きがかり上知り合ったばかっ・・・りのぉっ」
マリーが息子の裏側を摺りあげた。
息子がすごいビクビクしているのを感じた。つーか逝く。間違いなくこれは逝く。
「えっ?! なになに?! あたしなんかした?!」
む、無自覚でやってるのかっ!?!
「くっ!!!」
が、がんばれ息子! 耐っ、耐えるんだっっっ!
「ひ、ひとのからだで遊ぶんじゃないっ!」
耐えたっ! がっ、がんばった! 息子よくがんばったっっ!!
しかしマリーは俺のがんばりなどまったく理解せず、容赦ない攻撃を与えてくる。
「えー? こういう機会ってめったにないんだから、いいじゃない。
 減るものなんてないからどんどんやっちゃえってクラスメイトの子が声高々に自慢してたわよ」
なんの自慢だああああっっっ!!!!
俺の心の叫びは彼女には届かなかった。そして行為自体は加速する。
「ん、そ、そうよ! これは責任よっ」
「なんの責任だっ」
なにかに気がついたように身をのりだそうとする彼女。
俺は行為を止めてもらうために全力で理由を考える。
「悠太くんを追いかけさせてくれなかったばかヘーに責任、とってもらうんだからっ!」
だからなんの責任なんだーっ!?
悠太君を忘れさせてとかで俺を襲うつもりかーっ!? それなんてエロゲだあああああ!!!
「今日のことを私がわすれないようにしてほしいの…」
「な、なにをいって…」
「ねぇ、康平…おねがい…」
言葉の終わりにマリーが息子を”ぎゅ”っと絞りあげた。

545:総武の休日 ◆DlPgAmm21I
07/12/22 05:45:38 gHNOzt4c
だめ、もうだめです。限界です。
自分の手が自由なんだからマリーの行為を止めさせればいいと気がついたときには遅かった。
「んっ!ふぁあっ!」「きゃあ!!」
俺の白く濁った液が彼女の手や髪や顔にほとばしった。
「やぁ! あつっ! なにっ これぇ・・・!」
マリーは俺の精液を受け止め、なにが起こったのかわからず悲鳴をあげる。
俺は”やっちまった感”と心地よい脱力感に浴槽から起き上がることができない。
「んっ・・・なんかくさい・・・栗? なにこれ・・・」
そういうと彼女は手についた液をなめる。
「っ!? 苦い! ・・・にがぁ・・・」
「ばっばかっ、舐めるなっ」
俺は心地よい感覚から急速に覚醒する。
「なによばかへー。こ、こんなに苦いならはじめから言いなさいよ!」
(むりだろっっ!)
心の悲鳴は言葉にならなかった。
「みんなは病みつきになるほど美味しいって言ってたのに… 想像と全然違うじゃない!」
「あ、あたりまえだっっっ! お前の舐めたものは精子だ! 赤ちゃんの素だよ!」
「え!?・・・・」
彼女の顔がみるみる蒼ざめていく。
「あ、安心しろ、舐めて妊娠することはない」
何いってるんだ俺は… ちがうだろ、こう、彼女に言うべきことが…
「じゃあ、どうやったらできるの・・・?」
俺は考えが一気にどこかへ飛んでいった。
その言葉でマリーと気持ちいいことをしていることを想像したためだ。
「ば、ばばば、ばかやろうっ、おまえとできるかぁっ!」
・・・失言した。すごい失言だ。言ってはならない部類を”言い間違え”で言ってしまった。
「・・・・それ、どーいう意味?」
言ってしまって後悔した。今度は俺がマリーにたじたじだ。
マリーは服を着たまま浴槽(兼シャワー)に入ってきた。
「ばか、服が濡れるぞ…」「かまわない」
いかん、彼女は目が据わってる… やばい…
「い、いいい、今のお前を大事に思うからこそ、出来るか!っていいたいんだよ!」
「じゃあ、私が許せば、できるの?」
「そういう問題でもないだろっ!!!」
「ふーん・・・・・」
彼女がおもむろに手を俺の口につけた。なんか濡れている。
それが気になってつい、舐め…
「くぁwせdrftgyふじこlp;@!?!?!?!?」
(にがっ! にがぁっ! じ、自分の精液舐めちまっ ひぃ!)
その様子を見ていたマリーは、くすくすと笑い出した。
「あははっ♪ ばかヘー変な顔~♪」
(くっ、このっ・・・)
俺はシャワーを全開にしてマリーにかけた。
「わきゃあ!!」
ふん、どうだっ。
「ふ、ふふふ、風呂はいれ。マリー、お前もう一回風呂はいれっ。精子は洗い流さないと後がひどいぞ。匂いとかな」
「えっ?!」

結局、なんだかんだといいながら浴槽内に腰掛け、マリーを背中から抱きしめつつシャワーを浴び、
湯が張られていくのをじっとまったのだった。

#ああん、もう辛抱たまらなかった。
#ラスト描写が足りないのは、規制かかったせいにしとこう。うん、そうしよう。
#ったく、FF11系で光回線使って荒らしてるの(=業者のマルチポスト)勘弁してくれ。
#めちゃくちゃ巻き添え食ってます。(代わりにOCNが全解除らしいですが)
#夜勤上がりの土曜に仕事先近くの漫喫からなのですが… さっき店員に見られました。ああああorz

546:81 ◆DlPgAmm21I
07/12/22 05:48:05 gHNOzt4c
#あ、あとで書き直しを要求する・・・いやまじで・・・

547:名無しさん@ピンキー
07/12/22 07:44:50 GgNi3Cax
店員が読者なら……ww
お次もwktk

548:名無しさん@ピンキー
07/12/22 16:20:08 ICXrkOwk
どんまいwww
あとマリーエロイよ

549:名無しさん@ピンキー
07/12/23 00:28:30 aGRTkUH8
総武の続きキテターーーーーーーーーーーーーーーー!!!

乙。 …そしてイキロw

550:名無しさん@ピンキー
07/12/23 15:13:03 8comQ1YT
がむばれ。

そういえば、戦後、映画の「ローマの休日」が流行った頃に
国鉄が房総半島行きの臨時列車に「房総の休日」号と名付けて運転してたなあ……

このSSの方が暴走しているが

551:名無しさん@ピンキー
07/12/23 20:31:04 2SVhrxHJ
今日たまたま文化祭の話をyahooで見つけてしまい、こんなスレを発見してしまった…。

いいスレだなー sageます。

552:名無しさん@ピンキー
07/12/25 03:38:20 Msdi/l8p


553:名無しさん@ピンキー
07/12/25 14:21:52 JTgUa2Fd
総武の休日キタコレwwwwwwww

554:名無しさん@ピンキー
07/12/26 12:37:39 KS0+p6nD
age

555:名無しさん@ピンキー
07/12/26 14:24:26 hqJkxkuE
ほしゅ

556:名無しさん@ピンキー
07/12/26 14:25:39 hqJkxkuE
ほしゅあげ

557:名無しさん@ピンキー
07/12/26 15:46:44 lzc+JqYt
ここは大丈夫か?

558:名無しさん@ピンキー
07/12/26 16:03:45 DHO5NH7M
ここは死守してみせる……!

559:名無しさん@ピンキー
07/12/26 16:09:36 lzc+JqYt
臨時自治スレ6 (葉鍵板)
スレリンク(leaf板)より転載

15 名前:名無しさんだよもん[] 投稿日:2007/12/26(水) 13:59:24 ID:KAgLgq4j0
vipから甜菜

・壊滅
葉鍵、ニー速pink

・被害大
半角ニ次元、ぴんく難民、女神、801

・被害中
ピンクニュース、スレH・エロ会話、エロゲー、大人の実況、AV女優

・被害小
大人の飾り、お絵描き・創作 、半角文字列

・被害微小
アイドル画像

560:名無しさん@ピンキー
07/12/26 20:57:36 ABBn93f2
なんかあちこちのスレでageられてるけど何かあったのかな?

561:名無しさん@ピンキー
07/12/26 21:49:45 5yywBgoV


562:名無しさん@ピンキー
07/12/27 00:27:12 JAVOlwiI
>>560
スクリプトでスレ乱立されてな。
運営が規制全解除とかトチ狂った判断したから。
で、多数のスレが落とされたと。

563:名無しさん@ピンキー
07/12/27 01:34:02 JLd66tEY
>>562
>>560じゃないけど分かりやすくてありがとう

564:名無しさん@ピンキー
07/12/27 02:14:38 oLKoD8gX
125 名無しさん@ピンキー 2007/12/26(水) 17:17:23 ID:oj9h7n7Z
ピンクの運営が2chの運営と揉めました。
そんでもって、現在Pinkちゃんねるは一切の規制がかかっていない状態にあります。

(以前の危機のように)いきなりピンクが消えるという心配はありませんが、
スクリプト爆撃で現行スレが流される可能性はあります。
(既に葉鍵板は壊滅しました)

そうゆうことか

565:名無しさん@ピンキー
07/12/27 13:53:20 hFxAYj+c
落ちてないようで安心した
エロパロ板は全体的に損害は軽微みたい

566:名無しさん@ピンキー
07/12/27 17:52:39 dm5/g3oO
ここはsage進行なのかage進行なのかだれか

567:名無しさん@ピンキー
07/12/27 18:36:10 rZ14Ue2I
>>566
スレなんざ特別な事情が無い限りsageがデフォと相場が決まってる。
dat落ち判定だって、最終書き込みが何時行われたかが肝心なんであって、
スレの位置は無関係だし。

568:名無しさん@ピンキー
07/12/27 20:05:00 JAVOlwiI
>>567
でも下のスレほど優先して落とされるんじゃないか?

569:名無しさん@ピンキー
07/12/29 10:50:42 PpSS1xMD
保守

570:名無しさん@ピンキー
07/12/30 22:14:39 RD0AGrmj
さて、がんばるか

571:名無しさん@ピンキー
07/12/30 23:56:05 rkJxUBG+
>>568
それは都市伝説。
最終書き込み時間が古いものから優先的に落ちる。
まあ、上にあるスレはageで書き込みされたスレだから、下の方のスレが目に付きにくいってことだろうがな。
とにかく最終書き込み時間が新しい方が圧縮で生き残りやすいってことだ。


ところで、狙撃手って二人一組だよな?
……フム。

572:名無しさん@ピンキー
07/12/31 22:26:16 UyK4A3qu
ネタの提供(支援)

「あのさ…私達いつまでここにいればいいの?」
「俺が知るかよ」

 休み時間、俺は風に当たりたくて屋上へ行った。
既に先客がいたのは驚きだけだれども、別に気にすることではなかった。

…現在は2時間目辺りだろうか。
いつの間にか屋上の鍵が掛けられていたようだ。
グラウンドには数十人の生徒と教師。
屋上は同学年の女子と俺の二人だけ。

外の風が身を震えさせる。

573:名無しさん@ピンキー
08/01/02 22:10:54 /2Q/2fWS
>>572
抱きつきながら暖を取るところまで受信した


574:名無しさん@ピンキー
08/01/03 01:46:16 2o9Jieop
ほs

575:名無しさん@ピンキー
08/01/05 12:23:26 Ar6qnDv7
>>573
抱きつくとか早くね?ww
俺の予想では、いつもは思いつかないような臭い会話を軽くした後に
肩を寄せ合うor手を繋ぐ で一旦EDだと思う

576:名無しさん@ピンキー
08/01/07 19:55:02 Pp0+48AG
age

577:名無しさん@ピンキー
08/01/09 21:53:36 OL8ITRMa
保守

578:名無しさん@ピンキー
08/01/09 23:13:14 dXn5ab8R
総武の休日はまだか・・・

579:名無しさん@ピンキー
08/01/10 04:50:25 O7iLfmMO
なんだかんだ言って過疎なのかなあ

580:名無しさん@ピンキー
08/01/10 10:58:39 /f6adHQt
ああ、問題無い。スレタイ通りだ。

581:名無しさん@ピンキー
08/01/10 12:29:38 gQAa0gEI
まて 俺もいるぞ

582:名無しさん@ピンキー
08/01/10 12:39:39 O+849jt6
このスレは俺も大好きだ。一緒に行くよ

583:名無しさん@ピンキー
08/01/10 17:11:52 30ngX74+
男と二人きりになっても何も嬉しくないんだが…
 
 
 
俺も連れてって

584:名無しさん@ピンキー
08/01/10 19:20:48 rGZ1VBGp
>582を読んで。

pixy
<<サァ行くか!>>

を思い出s…

585:名無しさん@ピンキー
08/01/10 22:34:20 ajMaaZWi
むしろ
女の子が誰もいなくなってしまった


状態だと思うこのスレであった。

586:名無しさん@ピンキー
08/01/11 11:58:16 8kkv8iyy
>>584
あれも最後は空に二人きりだったな。野郎同士だが。

587:名無しさん@ピンキー
08/01/12 01:42:41 6oV+jkSJ
 
「…なぁ。」
「…何?」
「…腹…減ったな。」
「…私はそれほど。」
 
「…なぁ。」
「……何?」
「いつまで…こうしてればいいんだ?」
「……救助隊が来たら助かるわよ。」
 
「…なぁ。」
「………何?」
「…好きだ。」
「…………バカ。」
 
 
ほっしゅほっしゅ

588:名無しさん@ピンキー
08/01/14 09:36:02 E0/scvBL
age

589:名無しさん@ピンキー
08/01/18 03:45:27 cUPpaAtV
保守

590:名無しさん@ピンキー
08/01/18 22:19:24 F/hhjw4C
女の子と遭難して二人きりになってもいいようにサバイバルについて書かれた本を読んでいるんだが、
それによると低温症の処置として体を温めるには、暖めた寝袋の中にすでに体が暖まっている者とともに
患者を入れてやるとのこと。
この場合「両者とも裸でなくてはいけない」らしい。
あと、温水浣腸のほうが効果が高いらしい。浣腸は勘弁だが。

591:名無しさん@ピンキー
08/01/19 00:02:52 C8oz7lMu
>>590
「ごめーん、浣腸してあげるつもりが間違えて僕のおっきいのを前の方に入れちゃったよー」
「やっ、どんな間違いよバカァッ! 早く抜いてよ!」
「寝袋狭くてなかなか抜けないよ。なんだか締め付けてくるし」
「やんっ、動かないでぇ」
「動かなきゃ抜けないよ? 別の意味で抜けそうだけど」
「も、もうっ……」


こうですか?わかりません!

592:名無しさん@ピンキー
08/01/19 13:51:30 /fiQ3HMY
>>590
な、何の本だ!?
kwsk

593:名無しさん@ピンキー
08/01/20 21:56:29 oKWQQ+BL
>>591
「・・・しょうがないんだから♪」
「えっ?」
「男君ので私を・・・温めて?」




594:名無しさん@ピンキー
08/01/21 18:42:04 yEzaLLny
積極的な女の子もいいかも…

595:名無しさん@ピンキー
08/01/21 21:03:33 s8GRkN0e
規制喰らってたorz

>>592
古本屋で手に入れた「アメリカ陸軍サバイバルマニュアル」という本。
名前の通り米軍のサバイバル教本を翻訳したもので、食料の得かたから砂漠での過ごし方まで載ってる。
軍向けなので仕方ないが、一々敵の存在を意識した行動が書かれてるので
そっちの知識に乏しい自分には少々読みづらいです。

596:名無しさん@ピンキー
08/01/22 10:33:10 6DFCz/De
アッー!

597:名無しさん@ピンキー
08/01/25 13:14:09 oJAU6NgN
保守

598:名無しさん@ピンキー
08/01/27 14:17:15 AUtTVo9N
ほしゅー

599:名無しさん@ピンキー
08/01/29 01:43:03 olVoKXm+
援護

600:名無しさん@ピンキー
08/01/29 22:13:12 rXis4pcQ
用語

601:名無しさん@ピンキー
08/01/30 12:59:58 LXAiYQHq
いったいいつになったら規制が解除されるのかな…
といっても保管庫にちょっとしか更新できてないけど…
忙しくてもちょこちょこ作ってアップしたいのに…これじゃね…

…書き込めたら、どうしよう…

602:名無しさん@ピンキー
08/01/30 13:00:34 LXAiYQHq
あれ… さらばっ!(まて

603:名無しさん@ピンキー
08/01/30 23:04:54 XghM2O2R
>>602
待って…ひとりにしないで…

604:名無しさん@ピンキー
08/01/30 23:48:21 p05qa2Hd
>>603
俺と一緒じゃイヤか?


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