触手・怪物に犯されるSS 14匹目at EROPARO
触手・怪物に犯されるSS 14匹目 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:59:11 Zfi6GlXW
前スレが容量超えたので立てましたよっと。

3:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:30:14 HpATvv6L
本当に>>1乙な触手で。

4:名無しさん@ピンキー
07/08/14 03:04:03 mGOS48eW
前スレの白いちゃんちゃんこGJ!
普通の人間巻き込まれ系好きなので、どんどん書いてくれ!

5:名無しさん@ピンキー
07/08/14 03:19:19 mdBq5mQc
前スレの七不思議の人GJ!
でも9と10のシーンが重複してない?

6:名無しさん@ピンキー
07/08/14 11:07:39 PsDGiwel
前スレ七不思議よかった
出だしが怪談風なのも季節がらいいね!

そして>>1

7:名無しさん@ピンキー
07/08/14 14:40:24 CsQM1e3c
    * * *
  *    *
  *  ∧_∧  *
 * ( ´∀`) *
  *  >>1乙  *
  *    *
    * * *
     |
     |
     |
 ∧_∧   ∧_∧
( __)  (∀・ )
/|_(祭)」ヽ/|_(祭)」ヽ
゚|_|_| ゚゚|_|_| ゚
(_(_)  (_(_)

8:名無しさん@ピンキー
07/08/14 16:03:20 5C1lH3qD
パノラマ島奇譚?
いちよつ

9:名無しさん@ピンキー
07/08/14 17:21:23 PbpNe2LI
らんぽw



10:名無しさん@ピンキー
07/08/14 17:44:19 zmEu0a7n
>>1乙ニョロ

11:白いちゃんちゃんこ
07/08/14 22:24:29 GVasbSem
>>1
というか前スレ埋めてたのに気づいてなかったorz

>>5
重複も気づいてなかったorz

12:名無しさん@ピンキー
07/08/15 11:17:49 ictsB9SA
>>11
前スレの作品すばらしかったです。
次回作品期待しています。

13:名無しさん@ピンキー
07/08/15 12:05:00 3BfaNvKL
>>11
あれは良かった!
さっそく実用させてもらったw

14:名無しさん@ピンキー
07/08/15 15:25:42 FoXxgEN/
赤いちゃんちゃんこナツカシスww
兄弟揃ってトアウマになったよ、ぬ~べ~で('A`)

15:名無しさん@ピンキー
07/08/16 01:02:19 q2Rgy/5j
>ちゃんちゃんこ
GJ

でももう少し前の方の作品から投下間隔を開けて欲しいです。

16:ダイブ(1/10)
07/08/16 02:56:25 lmO/g/GH
「ふぅん、これが兄貴の作ったゲームか。」

少女はキョロキョロと周りを見回した。
眼前には見たことのない世界が広がっている。
少女にとっての見慣れた都会の街中。
それとは全く異なった人の手の入っていない自然の世界。
この景色にはそれを思わせるものがある。

「なかなかよく出来てるじゃん。」

満足気に少女はうんうんと頷いていた。
そして、何かを確かめるように少女は一歩だけ歩いた。
その足は想像通り、滑らかに移動する。
出来の悪いゲームだと、一歩動くだけでも苦労することがある。
中には、そういう粗悪な物もあった。

「反応は悪くないね。」

呟いて、少女はもう一度、辺りを見回した。
視線の先には、村のようなものがある。
最初に手近な村に向かうのがゲームの基本だろう。
このゲームもその例に洩れないようだ。

「よし!」

少女は小さく気合をいれる。
そして、村に向かって歩きだしていた。


少女が村で情報を集めた結果わかったこと。
近頃、村の近くの水源に魔物が住みついたらしい。
そのせいで水に困っているようだ。
ようするに魔物を倒せということらしい。

・・・魔物を倒せばお礼が貰えるのかなあ。

と、打算的に考えてしまう少女。
ゲームにはありがちなイベントではある。


魔物を倒しながら、快調に森の中を進んできた少女。
さすがに序盤だけあって、苦戦をするような魔物はいない。
そんな少女の目の前に泉が見えた。

泉の前まで少女が歩いた時、泉の中から魔物が姿を見せた。
魔物は『くさいいき』を吐いてきそうな植物系の魔物だった。
ボスキャラらしく、とても強そうに見える。

少女の攻撃は魔物にダメージを与えられない。
それどころか、『触手』の反撃で少女は戦闘不能に陥ってしまった。

17:ダイブ(2/10)
07/08/16 02:57:10 lmO/g/GH
「イベントをスキップしますか?」
そんなメッセージが少女の前に現れる。

「いいえ、っと。」
少女は迷うことなく、その選択肢を選んでいた。
すると、不意に少女にゲームの視界が広がっていく。
少女の眼前にはさっき少女を倒した魔物がいる。

ふしゅるるる。

そんな息を吐き出し魔物の触手が少女に襲いかかってきた。
よける暇もなく少女は触手に身体をからめとられる。

「は、はなしてよっ」

少女は触手を振りほどこうと暴れた。
しかし、少女の身体はびくともしなかった。
触手はゆっくりと確実に獲物の動きを封じていく。
両手を頭上で縛り上げ、足が地につかない高さに吊るし上げる。

「な、なに? なにをする気なの?」

身体中に絡みついた触手が重みを分散して支えている。
そのために身体が痛くなることだけはなかった。

魔物は少女を殺そうとしているわけではない。
まして、少女を食べようとしているわけでもなかった。
少女には魔物の意図は理解できなかった。
なぜなら、それは少女の知識にないことだからだ。

そして、触手が動いた。

「ひっ・・・!?」

ぬるぬるとした触手が鎧の隙間から潜り込んでくる。
鎧の隙間に入れなかった数本の触手が諦めきれずに鎧の上を這い回る。
気持ちの悪い感触が少女の肌を覆っていく。

「いやっ、いやだぁ」

鎧の中では触手が少女の肌を這いまわっていた。
触手は鎧によってみっちりと少女の肌に押し付けられている。
そして、触手から分泌される粘液が少女にはまた気持ち悪かった。
なんとも言えないぬめぬめとした感触が少女を襲う。

触手は少女の鎧の中を縦横無尽に暴れまわっていた。
すると、偶然なのか鎧の留め金が外れた。

少女の身を護っていたとは言えない鎧が、がしゃりと音を立てて地面に落ちる。
鎧による触手との密着から解放され、少女は助かったと思った。

しかし、それは間違いだった。
鎧がなくなり、より多くの触手が少女の身体に触れることが可能になったのだ。
それまで手持ち無沙汰だった触手達が、少女の眼前で揺れる。
まるで、少女の恐怖心を煽るかのように。

18:ダイブ(3/10)
07/08/16 02:58:30 lmO/g/GH
「い、いやああああ!」

少女の絶叫とともに、触手は少女の身体に殺到していた。
もう、その行動を妨害する邪魔な鎧はない。
好きなように少女の身体を弄べるのだ。

一本の触手が少女の胸の膨らみを下からすりあげた。
少女の柔らかな膨らみは触手に沿ってその形を変形させる。

「ふっ・・・ぁ」

少女は口を固く結んで耐えようとした。
気味の悪い感触が少女の膨らみをすりあげていく。
粘液に覆われた触手のぬるぬるとした感触。
その感触が、少女を何とも言えない気分にさせる。

触手がゆっくりと少女の膨らみを通りすぎる。
少女の膨らみが触手の圧力から解放され、ぷるんと震える。
その時、少女の胸の先で何かが弾けた。

「あっ!?」

膨らみの先端を触手がこすったのだ。
少女には胸の先で火花が散ったように思えた。
不思議な痺れが胸の先から拡がっていく。

「な、なに? いまの?」

少女が何かを考える暇もなく触手は襲いかかってくる。
今度は少女の小さな膨らみにやんわりと巻きついてくる。
粘液を塗りつけられる感触に少女の身体を怖気が走る。
触手の触れているところからぞくぞくとする。

「んんっ。」

ぬらりと触手が少女の膨らみの先端を撫で上げる。
それだけで身体がびくっと震えるほどの刺激が少女の身体を襲う。

その感覚に耐えようと声を殺す。
無意識に身体に力が入ってしまう。

「ん、はぁ・・・。」

身体から力が抜けて、やっと息を吐く。
そんな行為が幾度となく続く。
いつのまにか少女の呼吸は息をするのもやっとなほど乱れていた。

「誰か・・・助けてぇ・・・。」

少女の瞳からぽろぽろと涙がこぼれる。
触手に身体を好きにされる絶望感から涙が溢れた。
それでも触手は少女の身体を弄ぶことを止めない。
それどころか、その活動は余計に活発になるばかりだった。

「やだっ・・・やだよぉ・・・。」

触手が少女の瞳からこぼれる涙をねろりと撫で上げる。
まるで、少女が流す涙ですらも彼らの娯楽であるかのように。
あとに残るのは冷たく気持ちの悪い粘液の感触だけだ。

19:ダイブ(4/10)
07/08/16 02:59:46 lmO/g/GH
「い・・・いやっ!」

触手の一部が少女の足首から巻きつくようにして這い上がってくる。
ぬるぬるとした分泌液を少女のすべらかな太腿に塗り付けながら。
その動きを止めようと少女は太腿で触手を挟み込む。
しかし、触手は止まらなかった。

「やあぁっ!」

少女の行為はただ悪戯に触手の感触を味わっただけに他ならない。
ぬるぬるとした粘液を潤滑液に、触手は少女の腿の間をするすると滑り抜ける。
その感触に少女の身体はぴくぴくと身悶える。
そして、触手は少女の大切な処へと到着した。

「ひゃうっ!」

触手の先端が少女の秘所をするりと撫でた。
ぬるぬるした分泌液が少女の衣服に染み込んでいく。
その冷たさに少女の口から声が漏れる。

「ひぅっ!」

またしても触手が少女の秘所を撫で上げる。
ぬるりとした粘液に覆われた触手の感触。
ぞくっとするような痺れが少女の身体を走る。

「ん~っ・・・んうっ!?」

一本の触手が少女の口の中に潜り込む。
最初は少女を黙らせるために口を塞いだのだと思った。
けれど、それが違うということはすぐにわかった。
少女の口の中で触手が出入りを繰り返す。

一際早く触手が動き出したかと思うと、
触手の膨らみが少女の口を通り抜け、少女の口内に何かを吐き出した。

「んぅ~~~っ!?」

どくどくと脈動を続ける触手は少女の口の中にどろりとした粘液を注ぎ込み続ける。
口を塞がれた少女には、それを飲み込むことしかできない。
ごくり、と、少女の喉が液体を嚥下する。
少女が液体を飲み込むと触手はその口からずるりと引き抜かれた。
飲みきれなかった粘液がどろりと少女の胸にこぼれ落ちる。
気味の悪いほどに白い粘液が少女の身体をゆっくりと伝い落ちた。

「げほっ、げほっ、げほっ。」

喉に絡む粘液の濃さに少女はむせ返る。
はあっ、はあっ、と荒い呼吸を繰り返す少女に触手は手を出さない。
少女が身体の異変に気づいたのは乱れた呼吸が整い始めた時だった。
どっどっどっと、心臓が今まで以上の早鐘を打つ。
少女の身体が熱く火照る。

20:ダイブ(5/10)
07/08/16 03:00:25 lmO/g/GH
「あっ・・・いやぁっ。」

身体に絡みついた触手の動き。
それらが先程までの比較にならない程、はっきりと感じられる。
身体に浮いた汗の一粒一粒が身体を伝う感触の全てが感じとれるかもしれない。
それがさっき飲み込んだ粘液のせいだということはわかる。
けれども、何の為にそんな効果があるのかまでは少女にはわからない。


「くっ、ふあぁ!」

秘所を撫でられる度に身体中を電気が走るかのようだ。

その感覚は小波のように押しよせてくる。
そして少しずつ確実に満ちていく。
少女の秘所に押し当てられた触手がぬらりとうねる。

「な・・・なに、これぇ・・・?」

得体の知れない感覚が少女を襲っている。
少女はいまだにこの感覚を知らない。
快感という名の感覚を。

ぬちゃっ。

粘性を含んだ液体が糸を引いた。
ただでさえ気持ち悪いものが粘液によりさらに気持ち悪く感じられる。
それなのになにかが違う。

「はぅっ・・・あぁっ!」

あまりの気持ち悪さに少女の身体に痺れが走った。
触手がぬらりぬらりとうねりだす。
ぬるぬるとした感覚が少女の全身に満ちていく。
そして、ぴたりと触手が動きを止めた。

「はぁっ・・・はぁっ・・・。」

触手が動きを止めたことで少女に与えられた一時の安息。
少女の胸が大きく上下している。
触手の激しい愛撫で少女の呼吸は乱れきっていた。


21:ダイブ(6/10)
07/08/16 03:01:20 lmO/g/GH
「いっ・・・いやだぁっ!」

少女の中へと触手が潜り込んでくる。
時間をかけて、ゆっくりと。
まるで、少女があばれもがくのを楽しんでいるかのように。

「うあぁっ・・・ああっ!」

少女の中で触手が僅かに暴れる。
それだけのことなのに、少女に伝わる感覚は恐ろしいほどに強い。
まるで電撃が身体中を走っているかのようだ。

「あああああっ!」

触手が少女の奥へと一気に突き込まれる。
こつんと、少女の中の何かに触手が当たる感触。
激しく中を擦られた感覚に少女の身体がびくびくと震える。

「あっ・・・ふあぁ・・・。」

少女の口から唾液がとろりと垂れる。
糸を引き胸元に垂れた唾液を触手は少女の胸へと塗り広げる。
唾液は粘液と混じり合い、その粘度を増していく。
次第に粘液がぬちゃぬちゃと妖しい音を上げ始める。
自分の唾液だったものが、淫らな音を立てているという事実が少女の羞恥心を煽る。

「やっ、やだよぉ・・・」

その光景に少女は思わず目を瞑る。
しかし、目を塞いでなお、粘液の音は少女の耳に飛び込んでくる。
それどころか、その行為の淫らさを少女に余計に強く意識させるだけにすぎない。

「あっ・・・ああっ・・・!」

うねうねと蠕動する触手が少女の中からゆっくりと引きだされていく。
少女の中で触手が擦れる度に、少女の頭の中で火花が散る。
視界を遮断した少女には、それがはっきりと感じられる。
先端を残し引き出される触手と同時に、とろりと少女の中から何かが溢れる。

「んんっ・・・あっ・・・はぁっ!」

触手がゆっくりと挿入を繰り返す。
狭い洞窟の中を蛇行するような蛇の動き。
触手は少女の中に自身を舐めるように擦りつけていく。

「だっ、だめっ・・・!」

触手が少女の中から引き抜かれる。
その度に、自分の意思とは関係なく、身体が触手を逃すまいと締めつける。
今の少女には、それが、はっきりとわかる。

「ひあぁっ・・・!?」

眼を瞑ろうが開こうが、地獄に変わりはない。
開かれた少女の眼に、鎌首をもたげた触手の姿が映る。
それは、少女の中に再び触手が入り込んでくる瞬間だった。

22:ダイブ(7/10)
07/08/16 03:04:15 lmO/g/GH
「うああぁっ・・・!?」

それは頭の中が真っ白になるほどの衝撃だった。
それまで以上の感覚が少女の身体を貫いていた。
鎌首のようにもたげられた触手が少女の何かを擦った。
それが少女の身体が痙攣するほどの刺激を生み出していた。

「あっ・・・ふあっ・・・!?」

触手が少女の中を出入りする度に淫らな水音が辺りに響く。
何もそれは触手の粘液によるものだけではない、ということに少女も気付いている。
その多くが少女の身体から分泌されたものだということも。
最初は、ぐちょぐちょとした粘着質な感じだった。
それが今では、くちゃくちゃとした水気を帯びたものにかわっている。

「はあっ・・・ああっ・・・ひゃうっ!?」

少女の中への挿入を繰り返す触手が少女の身体を激しく揺さぶる。
空中という支えの少ない状況が少女の身体を余計に揺らすのだろう。
その振動が少女の胸を愛撫する触手を稀に膨らみの頂点へと擦りつける。
胸の先端が擦れると、ちりちりと拡がる。
焼かれるような熱さが胸の先端から頭の中へと飛び火する。

「ふああっ・・・ああぁっ!」

胸の先端を擦られる度に。
秘所を擦られる度に、中を擦られる度に。
触手が少女の身体の奥をこつんと叩く度に。
少女の頭の中はちりちりと焼けるように熱くなる。

「ああああああっ!」

身体に溜まった熱が一気に爆発した。
その衝撃は身体を走り少女の頭の中を真っ白に焼き尽くす。
少女の身体が身体に絡みついた触手を、振り切らんばかりに大きく跳ねる。
そして、びくんびくんと大きく痙攣を繰り返していた。


23:ダイブ(7/10)
07/08/16 03:04:46 lmO/g/GH
---ブラックアウト

ぼんやりとした意識がしだいにはっきりとしてくる。
『第一章 紅涙の剣士 完』
真っ黒な液晶画面には白文字ではっきりと記されていた。
どうもゲームはここまでのようだ。

「あ・・・戻って来れたんだ。」

少女は夢見心地で呟いた。
実際に身体はくたくたに疲れきっている。

「うわぁ、ぐしょぐしょ・・・。」

タンクトップが汗ではりついて気持ち悪い。
見れば、タンクトップは汗が染みて透け透けになっていた。
あるかないかの膨らみとその先端がはっきりと浮き出てしまっている。
ホットパンツに至っては、股の辺りがお漏らしでもしたかのように染みていた。
幸いなことに椅子に何かが垂れている様子はない。

「どうなってのかな、これ・・・。」

そっと、ホットパンツのボタンを外して、その中へ手を伸ばす。
ぬるりとした愛液が少女の指に触れた。
そのまま、何とはなしに溝に指を這わせてみる。

「んんっ・・・。」

びくっと、ゲームの中で感じたような感覚が少女の身体に拡がる。
また、とろりと何かが溢れるのを感じた。
怖くなって、指を引き抜く。
少女の眼前で中指についた愛液が糸を引く。
ふと見た姿見には、頬を赤くして惚けている自分が映っていた。
うわあ、エロい顔してるなあと、自分でも思った。

「やばっ、こんなことしてる場合じゃないって。」

少女は鏡を見て思い返した。
視線をちょっと移せば、透け透けのタンクトップを着た自分の姿が目に入る。
これは誰がどう考えても普通ではない。
特にホットパンツの染みなんかは誰にも見せられたものではない。
兄貴なんかにばれようものなら自決ものだ。
少女はPCを急いで切ると、浴室に逃げるように駆け込んだ。

汗でねとねとして火照った身体に冷たい水が心地良い。
シャワーを浴びるついでに、タンクトップとホットパンツとパンツも洗った。
パンツは特に念入りに。
お気にのストライプが染みになるのは勘弁。
衣類は洗濯機に入れて、証拠隠滅完了。
少女はバスタオルを巻いて、誰にもばれないように自分の部屋に移動する。

「ふーっ。」

全てをやり遂げた仕事人のように息を吐く。
でもまあ、そんな心情なのは間違いない。
衣装棚から取り出した、キャミソールと白のミニのスカートとパンツに着替える。
ブラはあるけど邪魔くさいからつけない。
まだ、つけるほど立派なものがあるわけでもなし。
本当は活動的なパンツ系の方が好みなのだが、さすがに今は着る気がしなかった。


24:ダイブ(9/10)
07/08/16 03:05:21 lmO/g/GH
---夜

コン、コン。
軽く兄貴の部屋のドアをノックする。

「兄貴いるー?」

ガタガタと、中で慌てたような音がする。
きっと、あのゲームの続きでも作っていたのだろう。

「な、なんだよ。」

慌てを取り繕うかのように兄貴が答える。
今、兄貴の部屋に入ってもきっとその痕跡は見つからないだろう。

「そのゲームが完成したら、またやらせてよね。」

兄貴の答えを聞かないまま、私は上機嫌で自分の部屋に戻った。
「なっ・・・!?」とか言って、動揺する兄貴の姿が眼に映るようだ。
まあ、兄貴が悪いよね。
私にこんな体験させちゃう兄貴がさ。

兄貴の困惑している姿を想像して、私はくすくすと笑った。


25:ダイブ(10/10)
07/08/16 03:07:00 lmO/g/GH
8/10が7/10になってる。
それ以前に番号ミスで10/10がなかった(・ω・;;;)

26:名無しさん@ピンキー
07/08/16 13:03:08 KL/nZtll
色々GJ

27:名無しさん@ピンキー
07/08/16 14:58:29 HD03rtXF
GJ
感想というかアドバイスを少々。上から目線に感じるかもしれませんが御容赦を…


状況説明が短文かつ単文が極端に多いのは改善するといいと思います。
具体的には長文の後にセリフを挟んで短文、再び長めの文といったように緩急を付ければ良いと思います。
でもアイデアやシチュは個人的に文句なしの最高でした。あやかりたいくらいです
妄想を文にするのって難しいんですよねorz

と、ド素人が申しております。あくまでも自分の個人的な意見ですので全て正しいわけではありません。

28:名無しさん@ピンキー
07/08/16 16:54:12 1+LR9ynW
>>25
俺はこれぐらいシンプルでエロっぽさが伝わる文が好き。
一人称なら特に、くどいよりさらっとしてる方がいいなあ。
なので、このままでGJ。



29:名無しさん@ピンキー
07/08/16 17:32:57 q2Rgy/5j
この返は人の好みだからな(文のねっとりかあっさり)
書き手の自由さ

30:名無しさん@ピンキー
07/08/16 18:49:53 k4rWms0T
単調とシンプルってのは似てて微妙に違うよw
彼がいってるのはまあ文章構成上の基本だったりするんだが、長文とか書く人は結構
重要だったりする。まあ短文ならそれほど気にする必要はないし、個人の好みでおkだと思うが
知っていて損はない。
なんにせよ>>25 さんエロくてGJですw。

31:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:42:56 6QC1D4/w
>>25
GJ!

仕事で多治見に行ったら、2時間でひからびましたよ。

32:名無しさん@ピンキー
07/08/17 00:02:52 645Dfvd0
触手が干からびたら、路上のミミズのようになってしまうな。

33:名無しさん@ピンキー
07/08/17 12:16:49 7s+ZbVKa
ちょっといい?
よく触手に陵辱されるヒロインとかはあるけど、
逆に触手を武器にするヒロインっていうのは、
ここの住人的にはいかがなものだろうか?

34:名無しさん@ピンキー
07/08/17 12:29:24 c+4W9rcF
それで誰を攻撃するかに拠る

35:名無しさん@ピンキー
07/08/17 12:41:05 BZaUAls0
アリでしょうそれも
何度か語られかけてるが触手&ヒロインのタッグ数組による
バトルロワイヤルとか俺は読んでみたい

36:名無しさん@ピンキー
07/08/17 15:30:18 jkxbqpBG
自分は是非とも
『世紀末救世主伝説 触手の拳』を……

37:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:59:42 kkNhg350
七不思議其の七 開かずの間の教室

照りつける太陽はコンクリートを焦がし、さらに気温を上昇させている。
小学校には公開プールで100人近い子供達が訪れていた。
100mを泳ぎ切った5年生の稲森 珠は同じクラスの友達の待つプールサイドへ向かった。
「珠ちゃん、凄いねー!」
一緒に来た友達は誉め称えてくれている。
息切れは激しいが、気持ちいいものだ。スイミングスクールに通う珠にとっては練習の成果を自慢出来る。
「へへ……これなら次の大会は頂きかな?」
ゴーグルを取り外し、髪を上げる。ボーイッシュな髪から水適が飛び、焼けたコンクリートで蒸発する。
「そろそろ帰ろうよ」
千沙子がそう言うと、みんな賛同してシャワー室へ向かった。

校門の所まで行くと、クラスのみんなが集まっているのを見つけた。
「ねえ、何やってるの?」
「あ、珠ちゃん。丁度良かった。今夜さあ、肝試ししない?」
単刀直入というのはよく言ったものだ。真希は今話し合ってたのをすぐに振ってきた。
「肝試し!?……学校で?」
「そうだ。珠も千沙子も参加してくれ。うちのクラスだけだしさ」
そう言葉をかけるのはリーダー的存在の浩介である。どうやら、彼が肝試しの発案者らしい。
「面白そう~!。珠ちゃん、参加しようよ」

38:名無しさん@ピンキー
07/08/18 01:01:23 kkNhg350
「え?あたしは……」
正直あまり参加する気が起きない。参加者はやはりというか少ないようだし、断ろう。
「あたしはパスしよっかな…」
「え~~!やろうよ~」
最近夜遅くまで起きてしまっているし、今日は早く寝るつもりだった。
かつ、明日はスイミングスクールだ。あまり、無理はしたくない。
「優輝君はくるけど?」
小さく耳打ちを真希がした。珠は咄嗟に優輝を見てしまった。
それに気づいたのか、優輝は笑って見せた。ドキッとしてついつい顔を逸らしてしまう。


結局参加する事となり、参加者は夜9時に校門に集合と言うことになった。
ルールは簡単だ。昼間のうちに音楽室に置いといたスタンプにペアで行って判を押すだけでいい。
ペアはくじ引きで決まる。人数は13人であり、一組のみ3人という事になる。
そして、珠は浩介と優輝という何とも言えない組み合わせになってしまった。
「珠ちゃんいいなぁ~。2人の王子に守られてるお姫様って感じ。キャー!!」
「そんなんじゃないよ!!」


出発は最後であった。その頃にはもう何人かは帰ってきていた。
だが、千沙子と真希のペアは帰ってきていなかった。珠達は2人の捜索も兼ねることとなった。

39:名無しさん@ピンキー
07/08/18 01:03:22 kkNhg350
暗い夜の学校は不気味だ。でも、自分の前には優輝と浩介がいてくれるから、あまり心配はしていない。
「珠ちゃん、あまり離れない方がいいよ?」
「う、うん」
好きな人が近くにいるだけでドキドキしてしまう。初な珠の心は静まなかった。
「なぁ、優輝……お前、珠の事好きか?」
浩介が急に口を開いた。しかも、珠にも聞こえるくらいにはっきりと。
「浩介、それって……お前は珠ちゃんの事好きだって事?」
頷く浩介。驚くのは珠自身だ。仲がいいとはいえ、そう思われてるとは思いもしなかった。
「俺は珠が好きだ。だから……お前には渡さない」
珠の手を握って浩介は走っていった。そのまま音楽室の奥の部屋に入り、鍵を閉めた。
「ちょっと……いきなりすぎるよ……」
息を荒くしながら珠は浩介に問いかける。すると、浩介は指を指した。
「開かずの間なんだとよ。入ってみないか?」
「あたしの質問に答えてよ!」
ちょっぴり嬉しかったりしたが、気持ちの整理は出来ていない。そして、その開かずの間は最近噂になっている場所だ。
怪物が封印されていて、開けたら引き込まれてしまうらしい。開けたくない。
「いいから入れよ!」
かかっている鎖を解き、ノブを浩介は開けてしまった。すると、数10本の触手が珠の体に巻きつき、ドアの先へ引き込こんだ。
「キャアアア!!」
ドアは締まり、浩介はその場に倒れた。浩介の首には昔の文字の呪印があり、じわっと消えたのだった。

40:名無しさん@ピンキー
07/08/18 01:05:10 kkNhg350
「た、助けて……」
必死にもがくが、触手が手足の動きを封じていて何も出来ない。
前には巻きついてる触手と同様のものがさらにあり、大きな1つ目が珠を見つめていた。
「汝の体を我に捧げよ」
恐怖で体が強張って震えてるのがわかる。この巨大目が何を言っても聴ける状態ではない。
「汝の体を我にも捧げよ」
触手はワンピースを引き裂き、胸や腕をさすっていく。下半身も下着を脱がされ、足や女陰を舐めるように撫でられる。
「はうぅぅん!あ……あ……」
女としての快感を味あわせられているのを珠には理解できなかった。湧き上がる高揚感が不思議に思えた。
「いやだあ~……助けてよぉ……はぅ……」
空に浮き上がったままなので身動き巻きも許されない。続いて、体を女陰が見えるように回される。
1つ目はじっくりと女陰から垂れる露を見る。すると、触手は女陰の奥へと入るために割れ目を開きにかかった。
「う……痛い……痛……ひゃ!!……ああ……何これ……ああああああぁぁ!!」
触手は膣へと侵入し、ぐいぐいと進行していく。そして、上下に動かし始める。
熱く迸る快感に嘘をつけず、淫が混じった声を上げてしまう。
さらに口にも数本の触手が入り込み、珠の2つの口は完全にふさがれてしまった。
「こ……くぉぉぉ………ん…ん……」
初物の愛液は触手を伝って下へ垂れていく。そして、触手の先から熱いドロッとした精液が珠の中へと入り込んでくる。
それは正に絶頂。手足はピクピクと痙攣し、目からは涙が。それでも抑えきれないこの感情。

41:名無しさん@ピンキー
07/08/18 01:08:09 kkNhg350
「汝もこの娘らと同じく我が精液漬けにしてしんぜよう」
珠の横には自分同様に触手に巻き犯された千沙子と真希の姿があった。
2人ともぐったりとしたまま巻かれていて、顔も体も陰も全て1つ目の精液が纏わりついている。
「ちさ……ま……きゃあ……」
他の触手からも精液が珠にかけられて、ショックで次第に意識が薄らいでいく。
(こんな事なら告白しとくんだった………優輝君、助けて……)


気がつくと珠は毛布にくるまっていた。隣には千沙子も、真希も同様に寝ていた。
「夢……だったの?」
「夢じゃないよ」
顔を赤くした優輝が暗闇から出てくる。そこは開かずの間で、きっちりと鍵をかけて何かしらの言葉を唱えた。
「経文で鎮めたから、扉は開かないはずだ。最も、中の1つ目も滅却したけどね」
「え?嘘……」
優輝の話によると、学校七不思議の1つである童女を捕獲して嫁とする化け物の同族らしい。
そんな事よりも優輝は陰陽師の家系だったのに珠は驚いた。
「あ……あたし、処女……とられちゃった……」
顔を赤めながら珠はぼそりと言葉を吐く。すると、優輝は珠の手を握り隣に座った。
「僕が、責任取るから……」


―あれからあたし以外の2人は記憶を消されました。浩介君は開けた本人らしく、操られていたそうです。
そして、気になることが。この学校には、似たような事件があったそうです。
今までに6つ。そしてあたしのをいれて7つ。全てを知ることは出来ませんでしたが、知らない方がいいかもしれません。
あるはずのない8つめの不思議……それは7つ全てを知った時に起こると聞いたからです。
出来れば、何事もなく卒業したいと思います。優輝君と同じ中学にも上がりたいです―

42:名無しさん@ピンキー
07/08/18 02:01:26 J1PQk1ZJ
描写バランスGJ!読みやすかった!

43:名無しさん@ピンキー
07/08/18 04:43:47 lAlHIxZP
そいや、ゲドマガぱらぱら見てたら、
以前神楽シリーズの書いてた人の単行本がもう今月に出るとか書いてあった

44:名無しさん@ピンキー
07/08/18 05:15:18 /sbPMbaW
これは良いw

45:名無しさん@ピンキー
07/08/18 08:20:10 VtNi37no
GJです。
>>43
そうらしいねえ。KTCのHPにも紹介されてたよ。
神楽スキー氏の単行本

46:名無しさん@ピンキー
07/08/18 15:18:01 xx6nfwo0
神楽新作読みたい!!

47:名無しさん@ピンキー
07/08/18 19:52:37 Iz3t/9j4
つひにこのすれから、めじゃあでびゅうをはたすしょくしゅあり、か。

48:名無しさん@ピンキー
07/08/18 20:03:22 3D2B8Vs8
なんというか少年野球の頃のチームメイトがプロ野球選手になった感じがする

49:名無しさん@ピンキー
07/08/18 22:31:52 kkNhg350
神楽氏おめでとう。がんばってくださいね


七不思議全て書いたわけじゃないけど、参加できてよかった。みなさん、ちょいと離脱します
またアイデア浮かんだら書きたいと思います。それではノシ

50:名無しさん@ピンキー
07/08/18 22:47:07 nZ1csvRo
>>49
お疲れ様、そしてGJ
8つ目の7不思議も期待してるニョロ

51:名無しさん@ピンキー
07/08/19 10:31:18 AmuIciL9
神楽氏おめでとうございます

52:名無しさん@ピンキー
07/08/19 16:52:15 civD3O08
自分が触手モンスターだったら完備したい触手ってありますか?

私は先端から身体にも染み込んで効果を発揮する強力な媚薬成分アリの精液を口から飲ませるも。膣内にだすも良しな。どんなに強情で勝ち気で強気な女も素直になる触手が欲しい

53:名無しさん@ピンキー
07/08/19 17:05:29 iJ5aDe/T
アナル吸引系かな

54:名無しさん@ピンキー
07/08/19 17:17:31 FisvJWPe
相手に接続して身体の運動機能を把握する触手が欲しい。
無理矢理自慰させるのも良いし、無駄な抵抗がないから好きな体位も取らせ易い。

55:強引愛派代表
07/08/19 18:59:08 DQU/NL7F
ψ<にょろは逆に、女の子の意思を曲げるものはあまり使いたくないにょろ
   触手タイプはオーソドックスに全部先頭が亀頭タイプ。
   で、芯は一回り太い生殖器。
   体液はこれもオーソドックスな精液オンリー。
   まあもって、麻薬効果のない媚薬があれば完璧ってところにょろね。
   ああどこかに、女の子の性格を替えずに体だけ奴隷にする薬、
   どこかに落ちてないにょろかのー。

56:名無しさん@ピンキー
07/08/20 04:37:32 Tuxy4x9E
つS
この触手を使いなされ


神楽さんおめでとう!!!
茉理だ茉莉だ触手祭りだ~

57:名無しさん@ピンキー
07/08/20 06:27:20 LSL0rgX1
あれ?
保管庫の神楽氏の作品が……

58:兄
07/08/20 11:01:10 JG6V2rTZ
神楽スキー様おめでとう御座います。
一ファンとしてささやかですが祝福させていただきたいと思います。
これよりご祝儀の品を少々…


さて、未だ日は高いですが新作を投下致します。
ですが今回は比較的ダークな内容が混じっていますので苦手な方は注意して下さい。
気分が悪くなったり欝になったり勃起しても自己責任でお願いします。
そこまで暗くしたつもりではないので大丈夫とは思いますが…

あとお手数ですが読む前に第二話を読んで頂けるととてもありがたいと思われ
第二話→URLリンク(red.ribbon.to)
しつこいデスパイアは嫌われると某魔法少女に言われた気がするのでそろそろ投下致しますねw

59:拳撃天使アカネ第十話玲奈バッドエンド1/6
07/08/20 11:01:50 JG6V2rTZ
『う、う~ん』
目覚めは最悪、玲奈が再び意識を取り戻すと以前とは全然違う場所と状態だった。
身体が動かない。動かないのか動けないのかも分からない。ひょっとしたら此処は死後の世界なのだろうか。そんな考えさえも浮かぶ
玲奈は今の状況を全く把握できないでいる。なにしろ、とある暗い建物の中で何かに固定されている(?)のだから…
視界は殆ど無く、感覚を頼りに自分が拘束されているのが分かるだけ。
彼女の記憶は水辺でデスパイアに意識を刈り取られるまで犯された所までしか存在しない。

犯された…気絶するまで延々と…

注がれた…破裂寸前まで大量に…

本当は思い出すだけで寒気が走るのだが何度記憶を整理してみてもあれから何が起こったのか分からないのだ。
何故デスパイアの気配が居ないのか?居ないのなら自分は救助された?
ならどうして医務室ではなくこのようなところにいるのか?
不明な点が次から次へと浮かぶが、この暗い空間は何も答えず静寂のまま…


パッ!!

突然の閃光。眩しさから無意識に目を閉じるが、次第に明るさは調整されると同時に眼も明るさに慣れて視覚が回復する。
『え!?な、なんなのこれは!!??』
思わず驚愕の叫びを挙げてしまった。その原因は自分の体勢と格好だ
今の彼女は分娩台のような台の上で両足をM字にされて、両腕は頭の上にて金具によって拘束されている。
さらに衣装は無く生まれた姿のまま。その代わりに身体のあちこちに計器のようなものが取り付けられているのだ。
彼女の混乱は加速する。何故?何の為に?デスパイア?それよりも恥かしすぎる…
慌てて周りを見渡すが彼女のいる部屋は一辺が5メートル程度の直方体の形をしており、分娩台はその中央に位置している。
出入り口らしき物は正面の一箇所しかなく、更にその上にはガラス張りになった研究室?のようなものが見える

「目が覚めたみたいね、えーっと…吹雪玲奈さんだったかしら?」
自分の正面斜め上の方向…ガラス張りの中から聞いたことのある声が聞こえる。
その声の主は腕を組んで数名のスタッフらしき者と共に此方を見下ろしていた
『貴女は……レベッカ・ロッカ!!』
もう随分前のように思えてくる。かつてデスパイア研究機関の人として玲奈ら三人に特別講義を行った人物
彼女が居るということは此処はデスパイア研究機関だというのか?
「どうやら状況が把握できてないようだから一から説明してあげるわね」
以前の講義では見ることの出来なかった顔で…まるで文字通り見下すような、加虐趣味のような表情で語り始める
「アナタはデスパイアに負け、犯されて意識を失った。ここまでは大丈夫ね」
確認を取るような言葉。本番はこれからだ
「その後アナタは救助されたの。でもごめんなさいね…唯でさえ救助率の低いエンジェル部隊が二回も救助されたら世間が、というより被害者の遺族がうるさくなるのよ」
なんという理不尽な理由…
「だからアナタには表向きにはデスパイアの餌食になったことになってるわよ。でもね…そのかわりに…………」
何処までも冷酷…何処までも無情…
恐らく次の言葉が玲奈の運命を示すこととなるだろう


「アナタには対デスパイア研究の礎になってもらうわ」

60:拳撃天使アカネ第十話玲奈バッドエンド2/6
07/08/20 11:02:31 JG6V2rTZ
玲奈は言葉を発せなかった。この人は何を言っているのだろう?
あまりにも衝撃が大きすぎる
デスパイア研究機関ってなんなの?ひょっとしてあの講義で習ったことは全て…
「聡明なアナタですもの。もう分かったでしょう?
前にアナタ方が習ったことはここで実験されて判明したことなの。前のサンプルは壊れちゃったから新しい実験動物が必要だったのよ」
ヒトを実験動物だなんてよく言えたものだ。玲奈はこのレベッカ・ロッカという人物にデスパイア以上の恐怖を覚える
『貴女は…デスパイア以下よ…どうして私なの?他にも救助されてる娘はいるじゃない…』
涙を浮かべながら抗議する玲奈。そこにはかつての気品は全く感じられない
「自業自得なの。一度救助された時にデスパイアの受精卵の提供を拒否するからよ」
そう、玲奈は一度腸内に卵を植えつけられた後に救助された。きっとその時から目を付けられていたのだろう
「前置きはここまで、早速実験を開始するわね」
レベッカは手元のコンソールを操作する。すると玲奈の目前の床が割れて機械のアームが出現して伸びてきた。
そのアームは先30cm程がフレキシブルに稼動し直径は太めの男根程度と何度も見慣れた忌まわしき触手を連想させるものだ。
そして、そのアームは彼女の脚の付け根へと近づいてゆく
『イ、イヤ!!な、何をする気なの!?』
抵抗しようと身体を激しく動かしてみるも金具の拘束は強く、分娩台のような台も土台がしっかりしているのかビクとも動かない
「今からアナタの子宮に1mm以下の超小型カメラを仕掛けさせてもらうわ、映像はちゃんと見せてあげるから安心なさい」
『嫌!!そんなの…非常識過ぎる…』
機械のアームは先端から潤滑油代わりのローションらしきものを滴らせながら秘部に触れる。
そしてそのままスピードを落とさずに玲奈のナカに侵入してきた

グググッ…

『痛!?…嫌!…冷たい!!入ってこないで!!』
いくらローションがあるとはいえ前戯も愛撫も無しにいきなり侵入してくる機械は玲奈に激しい痛みと不快感を与える。
だが、そんなことはまるで関係無しに次々と女穴に埋没する機械腕
『やだ!痛い…抜いて!!奥まで……もう行き止まりだから!!』
彼女の言うとおり冷酷な機械腕は子宮口へと辿り着いていた。
膣内への挿入だがそこに責めも快楽も存在しない。そこにあるのは唯の作業の一環、玲奈が痛がろうが感じようが関係ないのだ。
「どうやら本当みたいね、これ以上奥には入らないみたいだから」
レベッカは手元の操作盤で今度は違う操作を行う。すると機械腕は次の作業段階に移行していく…次は子宮内だ
『ひゃ!…冷た…ぐぃぎ!!…細いのが…入ってる…』
機械腕は先端からカテーテルのような繊維並に細いものを伸ばして玲奈の子宮口を潜り、目的地である子宮内に侵入を果たしたのだった。
それと同時に一つの極小カメラを落とす。これで任務完了、長居は無用とばかりに侵入した時と全く同じ速度で撤退していく機械達。
『お願いだから…痛!…もう少し…ゆっくり…ぎぃ!!』

グチュル…

侵入時よりも比較的卑猥な音と共に脱出を完了し子宮内にカメラを設置するという非常識な作業が完了する。
「早速映像を出力しなさい。そうね…彼女にはスクリーンで見せてあげましょう」
スタッフに命令が下され数秒もかからず玲奈の正面、彼女の目の前に映像が映し出される
一見何の映像か分からないが、自らの呼吸に連動して僅かに動く周囲の肉壁にこれは紛れも無く自分の子宮内部なのだと確信出来てしまう。
『いやぁ…そんな…お腹の中…酷い…』
恐らく…いや、確実にガラスの向こう側の人間達もこの映像を何処かで見ているのだろう。
玲奈は性器の内部を直に見られるという羞恥心という言葉では収まらないほどの辱めを受けている気分になってしまう。
もう彼らのことは人間として見ることはできない。
人智を超えた責めを展開する存在、ヒトに絶望を与える存在、そう…彼らは人の皮を被ったデスパイアだ
「ふ~ん、カメラのテストはしてないけれど映像は良好みたいね。照明も遠隔操作も問題なし、と」
レベッカの指が動く度にカメラアングルや明暗が変化する。もう子宮内部は彼らにとって見放題だ

もう充分に陵辱されただろう。

……でも、彼女の運命は終わりを告げることはない

「準備完了ね、それじゃ早速実験を開始しましょうか」
レベッカの一声の後、玲奈の目の前に存在する堅甲な出入り口が自動ドアの如く開く。その重厚な扉の向こうから何かがやって来た。
その気配はこれまで何度も感じてきたもの、間違える筈が無い……そう、デスパイアだ

61:拳撃天使アカネ第十話玲奈バッドエンド3/6
07/08/20 11:03:12 JG6V2rTZ
『ひっ!?デ、デスパイア!?…な、何故こんな所に!?』
扉の向こうからやって来たデスパイアはナメクジのような姿をしており、既に身体から輸卵管を露出させ左右に振りながら此方にゆっくりと迫ってくる。
「この子は捕獲したデスパイアなの。定期的にエサをあげてるからヒトに危害は加えないようになったのよ」
エサとは何のことだろう。言うまでも無い、今の自分のことだ
「さあ、計測開始。今回の実験は産み付けられた卵の発育を調査するのよ」
ナメクジは雌、しかもエンジェルの匂いを頼りに刻一刻とにじり寄ってくる。視線はスクリーンからデスパイアに支配された。
距離的に考えてあと10秒もかからず生殖行為が始まるだろう
『いやだ…やだ…こんなの…あんまりよ…』
頬を恐怖の余りに引き攣らせると同時に全身を震わせる。もうデスパイアは間近だ
「サンプル、恐怖度が急上昇しています」
「サンプル、羞恥度は高レベルをキープしています」
玲奈の各所に設置された計器によりスタッフが読み上げる現在の自分の感情。
もう彼女には感情を隠す自由すら無くなってしまった。
遂にデスパイアは歩みを止め、数珠繋ぎのように卵の詰まった輸卵管を振りかざす
『やだ…そんな気持ち悪い物…』
先走り液を滝の様に溢れさせた輸卵管が玲奈の門に触れた…それは一瞬

じゅぷっぷぷぷぷぷぷぷぷぷぷ

『いやぁーーーーーーーーーーー!!』
入ってきた。ソレは先走り液を膣壁に塗りこむかの如く伸縮を繰り返しながらジワジワと最終目的地に向け確実に歩み寄る。

じゅる…ぬぷ…にゅるる…みゅりり…ずぷり…

『やだ…そんな…ナカで…イヤらしく動かないで!…』
あの時のような文字通り機械的な挿入ではなく、今回は正に対照的であった。
うねる、曲がる、擦り付ける、回転する、さらに一度退き、螺旋を描くように突き入れる。
「サンプル、快楽度が上昇。どうやら媚薬が浸透し始めた模様です」
スタッフの声が耳に入る。彼女に設置された計器の数値は嘘を吐かない
『ふあぁぁん…くふぅ…!…きゃぅ!…はぁあぁぁ…』
流される…このまま媚薬とデスパイアの性技に身を委ねてしまえば楽になれるかもしれない…
だが、それはエンジェルとして、人として在らざる行為。
相変わらず快楽信号を発し続ける脳の中で「抵抗」という言葉が隆起する頃、玲奈の視界にデスパイアのとある器官が映ったのだ。
『やだぁ…!…それは…んぅ!…まさか…輸精管!?…くぅうん!!』
輸卵管が膣内を支配し続ける中でユラユラと狙いを定め始める。普通産卵型のデスパイアは卵を産みつけた後に輸精管の出番がやってくる。
だが、どうもこのデスパイアは待ちきれないのか玲奈に存在するもう一つの入り口を使用することを決定したようだ。
『だ、駄目!!…同時なんてムリ!…お尻駄目、ムリだからやめ』

ぐにゅう!!…ぶぶぶぶぶぶぶぶ!!

『か!?…はあああぁぁぁあぁあああぁ…くはぁ…』
声にならない悲鳴を挙げる玲奈。既に声を出す為に吐く空気は肺に残っておらず擦れる音だけが僅かに発せられるだけ。
凶悪で醜悪な姿をした輸精管は膣とは違って暴力的な愛撫を展開するのだった。

じゅぶじゃぶぬぶぶりゅぐちゅにちゅじゅる!!

『痛!?…はぁぁあ…くぅ…!…ぐはぁあん!……きひぃいいいん!…』
膣からは純粋な快楽を、アナルからは暴力的な痛みを与えられ、ソレが混ざり合いシンクロすることにより快楽を通り越えて新たな段階へと昇華する。
「レベッカ所長、サンプルの興奮度、快楽度共に振り切れました。」
部下の報告に軽く息を吐く上司
「まあこのデスパイアはある意味経験豊富だからね、コッチとしては早く孕ませて欲しいところだけど」
再び息を吐く所長の目の前で一人の元エンジェル部隊と一体の異形がサンバのように踊り狂う。
既に女性側の身体は痙攣を繰り返している。もう何度絶頂しているか分からない。
ひょっとしたら昇ったまま降りれないのかもしれない。
『あひはぁあぁ!!…ひああぁぁあ…ふあひあぁぁああーーーーーーー!!』
言葉なのか音なのか判別がつかぬ声を挙げながら乱れる玲奈。かつての凛としたエンジェル部隊の小隊長としての姿は見る影も無い。



だが、ここでデスパイアの動きが停止する。

62:拳撃天使アカネ第十話玲奈バッドエンド4/6
07/08/20 11:03:53 JG6V2rTZ
『はぁ…はぁ…はぁ……はぁ…な…何故?…』
長い長い絶頂の余韻を終え、気だるさを感じながら少しだけの休息を味わう。……訂正しよう。彼女に休息は存在しなかった
「始まるわね…。玲奈さん、目の前の映像を見なさい」
自分の頭上にいる者の声が聞こえた気がした。
『始まる?…な、何が?…』
本当は自分も分かっていた。でも何処かで…心の何処かでそれを否定したかった。「孕ませられる」という答え以外の何かが欲しかった。
それでもやっぱり現実は非情で…

目の前のスクリーンに目を移す。いつの間にか輸卵管の先端が入り込んだ子宮内の映像が広がっていた。管の先端が開き、細かい振動を始める
『やだ…いやだ…そんな気持ち悪い物…いらない…産んじゃだめ…』
輸卵管に目を移せばおぞましいピンポン玉大の透明な卵が蠢いている。卵の中心にある真っ黒な杯でさえも確認可能。
『いやだよ…こんな物見せないで…産まないで…何もしないで…』
再びスクリーンに目を戻し恐怖に身を震わせる。そして遂に、その瞬間が訪れた

グググッ…ポコン…

『イヤァーーーーーーーーーーーーーーー!!』
産み落とされた命の元…感覚で感じる胎内の異物感。視覚で確認する異物が子宮内に存在するという事実

ポコッ…プコン…ポロ…ポココン…

『ダメェーーーーー!!そんなに…もう産まないで!!』
次々と排出される絶望へと導く卵。それは映像内と玲奈の心と身体を同時に絶望で埋め尽くしていく
刻一刻と増え続ける卵の映像が玲奈の目の前に映し出される。だが彼女はその惨状から目を逸らすことがどうしても出来なかった。
そして玲奈のお腹が膨らみ始める頃、お尻に入り込んでいた輸精管が抜かれる。それにより子宮に若干の余裕が出来たがそれも卵によって打ち消されていく一方だ。

プココ…ポン…ポロ…ボコン…ボコ…

『もう…ムリ…い、痛いから…止めて…産卵を止めてよ…』
目の前の映像は完全に卵しか映っていない。隙間無く詰め込まれた子宮内が映し出され玲奈を精神的に叩きのめす。デスパイアもこれ以上は無理だと判断したのか輸卵管を速やかに抜き出した。

ニュポン…

粘着質な音を立てて輸卵管が引き抜かれたものの、玲奈の女孔は一瞬の休息も得ることは叶わなかった

ジュブルルルルル!!

『はひぃぃぃぃい!!…そんな…いきなりなんて!?』
輸精管だ…これまでお預けを喰らっていたかのような激しい突き上げに軽い絶頂を覚える。雌の事などお構い無しの雄の欲望を体現するかの如く、射精への最短距離を歩む輸精管

ジュブジャブジュクジュグニュジュルジュニチュ!!

『ダメェ!!…こ、壊れるぅ!!…激しくしないで!』
先程も言ったとおり雌の事など気にしない。あっという間に輸精管は射精への下準備を終えて子宮口から内部へと顔を覗かせる。
玲奈は胎内の感覚と目の前の映像の隅に映る銃口から確信した。

来る…

『お願いだから…来ないでよ…ねえ、精液掛けないで!…妊娠はイヤなの!!』

ドッッッッッッ…プゥゥウーーーーーーーーーーー!!!!!!

『ダ、ダメェェエエェェェェエェーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!』
一瞬で隅々まで真っ白に染まったスクリーンと玲奈の意識。それは直ぐに退くことは無く、暫くの間それぞれを支配し続ける。
役目を終えた輸精管が抜け落ちる。
惨めに膨らんだお腹を晒し、女孔からはだらしなく白濁したデスパイアの欲望を零す元エンジェル。
スクリーンは白波を終えて受精を完了した卵が映し出される。受精前よりも活発に蠢く胚が気色悪いことこの上ない
だが、瞳の濁った受胎者にはこの映像は見えているのだろうか?

それは…だれも分からない。

63:拳撃天使アカネ第十話玲奈バッドエンド5/6
07/08/20 11:04:34 JG6V2rTZ
~以下は研究所に残された研究員手記から一部抜粋~
一日目
受胎は完了。被験者は意識を失うも小一時間程で覚醒。やはりエンジェルの回復力、身体保護力は脅威的だ
覚醒後スクリーンの卵の映像を見て重度の錯乱状態に陥った為已む無く鎮静剤を投与、黙らせる
卵への影響が懸念されたが問題は無いようだ。

二日目
胚が成長、計器による魔力の流れから彼らの養分は母体の魔力による物であることが改めて照明される。
被験者は一日中泣き続ける。そんなに子宮の中を見せられるのが嫌なのだろうか?

三日目
被験者が母乳の生産を開始する。搾乳し養分を検査したところ多量の魔力を感知、これは幼デスパイアの食事として最適だろう。通常の母乳にはありえないことなのでデスパイアによる影響と見て間違いない。新発見だ

四日目
卵内部の胚がもう幼生の形を形成していた。
これはどうでもいいことだが卵の成長と共に被験者のお腹も膨らみ続けている。
出産まであと少しだ

五日目
卵の膜の中でナメクジの幼生がゆっくりと動くのが確認できた。人間で言う「蹴る」という行為なのだろうか
被験者は腹と乳が張って苦しそうだ。うるさくてかなわない
これなら前のサンプルの方がマシだ

六日目
もう何時生まれてもおかしくない。今日か明日か?
これまでの卵の成長の様子を統括すると人間の胎児の成長を早回しで再生する感じに近い。
これでまたデスパイア研究が進んだ。

七日目
(まだ何も書かれていない…)






64:拳撃天使アカネ第十話玲奈バッドエンド6/6
07/08/20 11:05:14 JG6V2rTZ
あれから一週間…

玲奈のナカで息づいた命達は充分な発育期間を経て誕生の時を待つのみだ。
子宮内カメラの映像からもソレは確認できる。
『うぁぁ…気持ち悪い…お願いだから…早く終わってよ…』
この悪夢そのままの環境でも彼女の精神は壊れなかった。賞賛すべきなのか同情すべきなのか…
『お腹…動かないで…産みたくない…』
卵の膜の中で動き回るナメクジの幼生達、外側から見ても彼女のお腹の中が蠢いているのが明らかだ。
早くこの女性としての尊厳を踏みにじる「孕ませ」「強制出産」から解放されたい…でも、その過程で必ず彼らを産まなければならない。
早く終わって欲しいが産みたくない。矛盾にも似た葛藤が彼女を更に苦しめる
けれど、現実は彼女の答えを待つわけも無く…

プチンッ!!

『ひっ!?』
お腹に軽い衝撃。何が起こったのか頭の中で仮説を立て、目の前の映像が証明する。
最初の一匹が孵ったのだ

プチッ!…プチプチ…プチンッ!!

堰を切ったように次々と孵っていく卵達。細胞膜という檻に捕らわれていたナメクジの幼生達は玲奈の子宮内を縦横無尽に泳ぎ回る。

グニュルルルリルルルルルリュ…

『きゃひぅうぅ!!…やめて…暴れちゃダメ!!』
子宮から産道を通り、玲奈の陰部からは卵の内容液が勢い良く噴出する。まるで破水だ…
子供達も子宮口という出口を見つける者が出てくる。彼らは本能に従いカメラ映像の外へと消えていく
『はぁ…産まれる…来る…来ちゃう…ヤダ…うひゃうぅぅうぅぅぅーーーーーーー!!』

ヌジュル…ボリュ…ブビュル…

陰部を広げて外界に姿を見せるナメクジ。彼らは一度身震いした後に玲奈の身体をよじ登り、最初の食事の元へと向かう
『いやだ…来ないで…私は母親じゃないの!!』
当然ながら言葉など通じる筈もなく、依然として彼女の胸元にある二つの泉へと向かっていく。その光景は聖地に巡礼に向かう物たちのように見えた。

レロ…チュ…

遂に最初に産まれた一匹が食事場に辿り着く。先ず彼は表面に溢れ出た乳白色の球を嘗め、痛い程に張った乳首を吸いたてた
『吸われてる…おっぱい吸われてる…ああぁ…力が抜けちゃう…』
続々と食堂に集う子供達。必死に吸い付く彼らを見る限り初めての母の手料理は成功の様だ。

『ふぁあ…終わったの?…もう…終わってよ…』
食事を終えた子供達は眠りに着いたのかじっとして動かない。
終わったのか、そうでないのか…それよりも今の彼女は休息を取る方が先決だった。


「さてと、デスパイアは一匹だけ残してあとは駆除。次は別のデスパイアで実験するわよ」
レベッカの指示にスタッフ達が動き出す。玲奈に終わりなど最初から無かったのだ



七日目
出産が完了した。出産時の子宮内での動きが判明したのは大きい。
この調子で実験を繰り返せば妊娠しないエンジェルを作り出すことも夢ではない。
ちなみに被験者は廃人になった様子。レベッカ所長も連続妊娠など無茶をさせたもんだ
こちらとしては息さえしていれば問題は無いので大丈夫だ。



玲奈編 BAD END

65:兄
07/08/20 11:07:46 JG6V2rTZ
以上です。
残暑が厳しいですが皆さん干からびないように気をつけましょう。
夏祭り参加者はお疲れ様でした。

自己最長文記録を達成。(微量ですが)
何故かダーク方向とか嫌がる陵辱に話を持っていくとペンが進む自分orz

66:名無しさん@ピンキー
07/08/20 21:13:00 BeEvoxsO
あわわわわわっ!す、すげぇ!凄すぎますよ作者さんっ!
こういう描写が優れた戦うヒロインがここまで激しく犯されるなんて楽しみで仕方ありません



どうりで俺、最近二次元ドリームノベル買わない訳だよ
だってこのスレの方がヒロイン魅力あってシチュエーション過激だもんwww

67:名無しさん@ピンキー
07/08/20 22:41:30 e1p1k/tB
子宮内にカメラ設置して中を見せつけるとは…
兄さんは何処まで俺のツボを直撃or開拓すれば気が済むんですか!?

68:名無しさん@ピンキー
07/08/20 23:38:11 X+pdrgzn
素晴らしいです!!
味方に裏切れぼろぼろに凌辱される設定
素晴らしいです!!私の触手が唸ります

69:名無しさん@ピンキー
07/08/21 00:44:27 wgbQN7Aw
いいすですねえ~。
次はレベッカがボロボロに犯されちゃうのキボン。

70:名無しさん@ピンキー
07/08/21 05:41:18 eIHEopEM
子宮内カメラ…
これにすげえ興奮したのは俺だけじゃなかったようだな
あいかわらず兄貴はGJだぜ!

71:名無しさん@ピンキー
07/08/21 14:36:02 C7cRLyqI
もうアレだな。我が世の春が来たァ~!(CV子安)と叫びたくなる様なシチュだ。
玲奈先輩に(;´Д`)ハァハァ、レベッカ女史に((((;゚Д゚)))ガクブルで二度美味しい。



ちなみに手術後はブレード光波が出せうわなにをするやめrqあwせdrftgyふじこlp

72:名無しさん@ピンキー
07/08/22 13:02:27 bS8Xx/mt
触手と言えば
何故か変身ヒロインや魔法少女に巫女さんとか戦える強い女性を堕落させる担当が多いよね
変身ヒロイン系のシリーズによっては
続編のヒロイン達の前に堕落し触手の虜になった前作の変身ヒロイン達が敵幹部や捕虜として登場するのもあるらしいし

弱い女の子は嫌いですか?って感じだし

73:名無しさん@ピンキー
07/08/22 13:34:17 r0Jd6CZA
弱い子は襲わないのが紳士触手


74:強引愛派代表
07/08/22 14:17:32 nygU0Ugt
そう、襲うのではなく愛するにょろ、誠意をもって接すれば必ず伝わるもの。だから、た

75:名無しさん@ピンキー
07/08/22 14:48:28 DTPbeATL
いえいえ、戦いとは無縁なおにゃのこが理不尽にニュルニュルされちゃうのも大好きですが

76:名無しさん@ピンキー
07/08/22 14:49:16 5gJHE/XF
むしろそちらが大好物ですが。

77:名無しさん@ピンキー
07/08/22 15:07:44 d7tI9RQi
ニュルニュルされてればなんでも大好物ですが。

78:名無しさん@ピンキー
07/08/22 17:49:32 6hOWsAjF
>>72
戦いは数だよ兄貴!氏の初期作品を読めば幸せになれる

79:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:05:51 VG/LmB6l
>>33

触手が武器のヒロイン…っていうと「ランセリィ・K・シェルエリネス」か?

80:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:14:37 9xasQFDE
>>79
志村ー、シェリスエルネス

81:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:56:06 DX8+tBtZ
もう15年以上前のネタですが巫女さんと蛇で(竜姦書いてますが進行しない・・・)
奇々怪界

「ひゃぁ~~!」
蛇にぐるぐる巻かれる小夜ちゃん。体を縛られて身動きとれません。
蛇は食おうとする気配もなくただ巻きついているだけ。
「は、はなしてよぅ~~」
けれども蛇は離れようとしません。それどころか舌でなめなめしてきます。
「く、くすぐったいよぅ~~」
徐々に蛇が小夜ちゃんのところに集まってきます。じわじわじわじわと・・・
「え・・・え、ええ~~」
この蛇たちも巻きつくのかと思いましたがみんなで小夜ちゃんをはこんでいきます。
「ど、どこに行くの~~?」
ずるずると運んでいった先は穴の中。よーく見ると大きい蛇がいます。
大蛇は近づくとなめなめします。先ほどまきついていた蛇は離れて外に出て行きました。
小夜ちゃんが持っていたお払い棒や札も持って。
「それはだめぇ~~~!」
そしてささやかな光が入る程度で出口は閉じられてしまいました。
「や・・やだぁ~~」
小夜ちゃんは涙を流していましたが大蛇が来た後から小さい蛇たちがついて来ました。
小蛇たちは大蛇の側に行くとぎゃあぎゃあといい始めました。大蛇はそれに言葉を返しているのか声を返します。
小夜ちゃんは見ていましたが自然と恐怖は沸きませんでした。
「それ・・子ども~?」
大蛇はコクっとうなずきます。
「お母さんは?」
大蛇は顔を背けます。子蛇たちも首を下に向けます。
「それで・・・わたしを?」
大蛇は申し訳なさそうにうなずきます。するするとはなれていくと、

82:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:57:25 DX8+tBtZ
「まって!・・わたしがその子たちの母親代わりになるよ」
大蛇は少し驚いて見つめます。
「・・この子たちをほうっておけないもん」
そういうと小夜ちゃんは手をおいでおいでとしていきました。
「おいで~みんな。こっちだよ~」
子蛇たちはするするとよっていきます。
「いい子いい子~」
絡み付いてきますがさほど気にもなりません。
大蛇は痺れをきらしたのか側によって子ども達を離れさせます。
「あ・・なにするの~?」
大蛇は緩やかに巻きつくと小夜ちゃんが着ている巫女服をとっていきます。
「は、恥ずかしいよぅ~~」
びりびりに破くと尻尾を胸に巻きつけます。
ぐるぐるぐるぐる巻いて適度に締め付けます。
「や、やふぁん~~!」
舌でもペロペロ舐めて段々先端が堅くなってきました。
「き、きもちいいよぅ~~~」
蛇は下のほうに移動すると袴の中に入っていきました。
「え、も、もしかして~~」
太腿にぐるぐる巻きつくと頭を割れ目に向けました。
「そ、そんなぁ~~巫女なのにぃ~~」
そして・・
ズブっと入れました。





その後、蛇が大量繁殖して後から来た小夜ちゃん達がお札で払うのに苦労したそうな。

83:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:59:28 DX8+tBtZ
思えばエロ描写が1%程度もないな・・

たまたま置いてあって勢いで書いてしまった

84:名無しさん@ピンキー
07/08/23 03:38:46 7pHeGHgQ
エロ描写はないが、シチュはすばらしい。
ゼヒエロ描写を入れた上で再挑戦plzzzzz

85:名無しさん@ピンキー
07/08/23 23:07:22 0OmUpfrw
>大蛇は顔を背けます。子蛇たちも首を下に向けます。

なんか萌えたww

86:名無しさん@ピンキー
07/08/24 06:32:51 3SAMaQ5v
触手って何気に羨ましいよね。天使や女神を筆頭に
巫女・魔法少女・正義の味方・スパイ・一般人等々、性格も内気だったりガサツだったり多種多様で
ロリなど様々なジャンルの女性達を責めるだけでなく上級魔族が居るのに本番での中だしまで出来る場合もある

何か本当に納得いかない位に羨ましい

87:名無しさん@ピンキー
07/08/24 07:45:04 cr4tWBgC
>>86
いやいや、一人前の触手になるには色々大変だニョロ

88:名無しさん@ピンキー
07/08/24 08:02:38 OZAwXEZz
>>87 その通りだニョロ。
スポットライトを浴びて、実際に女の子に触れる触手は、一握りだニョロ。
大多数の触手は、バックでにょろっているだけだったり、
小道具的に扱われたりしている下積み触手だニョロ。
それでも、いつかは自分も、大触手になれると信じて、
バイトとかで食いつなぎながら、頑張っているんだニョロ。

89:名無しさん@ピンキー
07/08/24 11:54:37 QIM05g7o
特殊技能がないと人気は出ないしな
媚薬とか脳支配とか

たまには戦闘もこなさないといけないし
体力がないとやっていけないニョロ

90:名無しさん@ピンキー
07/08/24 11:55:09 QIM05g7o
ageすまニョロ

91:名無しさん@ピンキー
07/08/24 11:58:56 CBrvQyhH
再生能力鍛えておくと、長い目で見てお得ニョロよ

92:兄
07/08/24 12:17:44 zBErOu13
そうだよな…
何度戦うヒロインにバッサリとやられたことか・゚・(つД`)・゚・

93:名無しさん@ピンキー
07/08/24 12:20:16 zBErOu13
コテ外し忘れorz

ちょっくら触手にケツ向けて「イ○ポ」って叫んでくる

94:名無しさん@ピンキー
07/08/24 15:04:58 tuul4BQ7
いやそんな触手×触手だなんて!
新しい…

95:名無しさん@ピンキー
07/08/24 19:14:11 w5QOUgpt
マテw
いつから兄貴は触手になったんだ











兄貴はデスパイアだろ


96:前スレ376
07/08/24 21:31:39 1V3pTdUs
じゃあ触手にケツを差し出すデスパイアか………あれ?やっぱり新しいww


えー、覚えてる方がいるかどうか……徹底的に和姦の人です。
この猛暑の中、海にも川にもいけなかった腹いせに、水中姦に挑戦。

97:実のトモダチ
07/08/24 21:36:45 1V3pTdUs

 川遊びは昔から好きだった。

 泳ぎは得意な方だったし、何より麓の町にある恭子の家には、子供でも出かけられる位の距離に、
今時珍しく泳げるほど奇麗な川があったのだ。幼い頃、親に連れられて何度も遊んだ記憶があるし、
学校に上がってからは、友達同士で親に内緒で泳いだこともある。勿論、後でばれて大目玉を喰らった
わけだが、それでも、またこっそり来たいと思うほど、それは楽しい思い出だった。

 しかし、そんな恭子のやんちゃっぷりも、齢が二桁を迎える頃には徐々に鳴りを潜めることになる。
その頃になると、成長の早い子に連られて、女子は皆段々と色気づき始める。そんな中、人前に水着に
なるなんて恥ずかしいという思想が、学級内の女子の間で広まると、彼女もあっさりと染まっていった。
 やがて、自分にも性徴が現れてくる頃になると、それは現実のコンプレックスとなって、彼女を無邪気な
川遊びなんてものから、完全に引き離すこととなる。

 それでも、大はしゃぎで橋から飛び込む同い年の男の子達を見ていると、羨ましい気持ちになるのもの
だった。男って子供ねぇ、と級友の女子達と笑い合いつつ、同時にこんな所で背伸び合戦をしているよりは、
一緒に川に入った方がずっと楽しいのに、という鬱積した思いを、慣れない生理痛と一緒に、お腹に抱えて
いたものだ。
 そして、いつか本当に気の置けない友人が……あるいは恋人が、出来たのなら。今度はもっと人気の無い
上流の水場で、誰にも邪魔されず思いっきり遊んでやろう。そんなことを、中学に上がる頃、よく考えていた
のを思い出す。

 だが、しかし。
 「……まさか、お年頃になって、触手と一緒に川に戻ってこようとは、予想だにしなかったなぁ。」
川辺で水着に着替えつつ、今は17歳の野々宮恭子が、ふと独り言を呟いた。


1.

 その日曜日は、丁度梅雨の中休みだった。六月にしては大きく張り出した太平洋高気圧のおかげで、
盆地の気温はグングンあがり、おまけにフェーン現象まで重なって、恭子の住む町の付近は、軒並み
真夏日の予想であった。
 丁度、その辺りで触手達の遠出を計画していた恭子は、これ幸いに、その日のイベントを川遊びに
決定した。

 普段、彼女が触手達に会いに行くのは、金曜か土曜の夜である。これは、毎週毎週、娘が趣味でもない
山に出かけて、彼女の両親が怪しむのを防ぐためだった。しかしそうは言っても、触手だとて偶には
ちゃんと明るい場所で、恭子と羽を伸ばしたいこともある。それに、ミノリとしても、定期的に昼間の森の
様子を、自分の目で見て置きたいという考えがあった。そんなわけで、一月に一度程度の割合で、恭子は
こうして休みに朝早くから、山に入ることがある。

 しかし、その段取りは、夜中にこっそり出かける時とは比べ物にならないほど大変だった。なんといっても、
明るい時間に触手と落ち合わねばならないのが、最大の難問である。
 友人と出かけるのにおかしくない範囲で、出来るだけ動きやすい格好を選ぶと、恭子は朝一番のバスで
山へと向かった。そして出来るだけ人気のない場所で下車すると、道から触手達が見えないところまで、
自力で森に分け入った。後はひたすら犬笛を吹きつつ、誰かが自分を拾いに来てくれるまでの間、
藪蚊と格闘し続けることになる。

 暑さを圧して、ナップザック忍ばせたウインドブレーカーを着込み、顔をぱちぱち叩き続けること
十五分。辛うじて二箇所の被害に押さえていたところで、漸くオクトルがやってきた。一旦巣穴で集合し、
改めて四体と一人(+一人)で、今日の目的地である滝壺を目指す。

 そこは、ずっと以前に見つけていた水場の一つだった。巣穴から距離があるので、崖下のものの様に
気軽には使えないが、その水量は桁違いに多い。実際には滝というより、落差の大きい川の一部といった
感じだったが、おかげでわざわざ訪れる人も無い、静かな場所だった。相当深い森の奥にあるし、釣り場
や名所が近くにあるわけでもないので、余程のことが無い限り、人間と遭遇することは無いだろう。

98:実のトモダチ
07/08/24 21:37:52 1V3pTdUs


 彼らは小一時間ほどかけて、そんな滝壺までやってきた。恭子は四体に代わる代わる乗り換えながら
登ってきたのだが、この暑さの中、荷物を抱えての登山は触手達にも結構な運動だったらしく、皆大量の
汗を掻いていた。その腕の中にいた恭子も、暑いことには違いなかったが、お姫様よろしくずっと抱えられ
ていたので、疲労そのものはゼロである。みんなを労い、ちょっと休んでてね、と言ってから、彼女は先に
一人で準備を済ませることにした。

 着て来た外出着を丁寧に畳んで、ナップザックに仕舞い、新調したセパレートの水着を身に着ける。
初お披露目の相手がこやつらというのも、何だかなぁといった感じだが、まあ特別見せたい相手がいる
訳でもない。
 だが、どうせ人目を避けるなら裸でよくないかというミノリの意見は、当然、即時却下した。

 サンダルを履いて水辺に下りる。気温はそこでも三十度以上あったようだが、ぴちゃぴちゃと足をつけると、
川の水は流石に冷たい。水に入って暫くは気持ちいいだろうが、身体の冷やしすぎには気をつけなきゃな、
と頭の端に書き留める。

 深さは思ったよりもあった。透明度が高いので川底もなんとか見えるが、一番深いところでは数メートル
あるだろう。ただ、そこは川幅も広く、流れは穏やかで、むしろ下流側の浅いところの方が、白波をたてて、
岩の間を轟々と激しく流れていた。ここは恐らく、大水で流された巨岩が、滝壺周辺の流れを堰き止めて
出来た、ミニチュアのダムなのだろう、とミノリは考えた。

 彼は続けて、準備体操をする宿主の目を借り、水面の状態をよくよく観察した。そして今いる岸からおよそ
ニメートル程度が安全範囲と見極め、それを恭子に伝えようとしたその時。
 彼女はいきなり、一番深い場所を目掛けて飛び込んだ。

 ”おい…っ!”
 頭の中で絶叫するも、恭子は鼻歌交じりで水中を進む。そのまま十秒ほど素潜りをして、彼女は川の
中心付近で顔を上げた。
 「…っぷはー、いやー気持ちいいねっ、最高だねっ」
 ”最高なのは結構だが、ここの流れの早さ、分かってるのか?”
 「はふぃー。んなこと分かってるわよ。三歳から一人で泳いでた恭子様をなめんなー。」
そう言って、今度は川の真ん中に転がる大きな岩を目指して泳ぎ始める。

 ”そういった自信が毎年数多くの水難事故を…”
 「知ってるわよ。もう子供じゃないんだし、川遊びで無茶なんかしないってば。」
流れの中を十メートルも泳いで、息も乱さずそう言うと、彼女はよっこらせと岩の上に這い上がる。
そこから川全体を見渡して、
 「このラインから向こう。それから、あっちの岩で流れが割れて、後ろで水面が窪んでるとこ。あの辺は
流れが速いし複雑だから近づかないわよ。でも、それ以外は全然平気じゃない。こりゃ穴場だわ。」
 ”…見ただけで分かるのか。”
 「うん?いや、見ただけっていうか、見たままっていうか。」
そう言うと、本当に不思議そうに首をかしげた。

 それにミノリが何か返す前に、彼女は対岸に触手達が現れたのに気がついた。様子がおかしい胎内の
住人はひとまず放って、恭子は岩の上に立ち上がると、彼らに元気よく両手を振った。
 「おーい、すんごい気持ちいぞー、早く入っておいでー!」
 ところが、オクトル以下四名は水際まで来たものの、戸惑ったように蠢いて、こちらに渡ってくる様子が
ない。もしかして登山で疲れきってしまったか、と恭子が思っていると、ミノリがポツリと違う、言った。

 「?。なんで?」
 ”………我々は、水の中を泳げない。”


99:実のトモダチ
07/08/24 21:38:45 1V3pTdUs

2.

 たっぷり五秒、乗っている岩のように固まったあと、恭子は天を仰いで吹き出したした。
 「ぶっっわはははは!な、何、何それ、触手が水に溺れるって、っあっはははは!」
 ”溺れたとは言ってない。泳いだことが無いだけだ。”
憮然として言い返すも、恭子の笑いは止まらない。
 「だって、あんた達、そんな蛸か海星のお化けみたいな格好しといて、そ、そりゃないよっ!」
 ”失礼な。君もヒトの形をしておいてそりゃないぞと私に思わせた事が何度あったと、”
 「いや、そういう問題じゃないんだって。わはは、ごめん、収まんないっ!」

今度はうつ伏せになって、ひぃーひぃー言いつつ岩を拳で叩いている。横隔膜の痙攣で、子宮ごと脳組織
を揺さ振られながら、ミノリはじっと、宿主のバカ笑い収まるまるの待った。

 五分ほどして、ようやく笑いを収めると、目尻に溜まった涙を拭きつつ、恭子は言った。
 「そうか、そうよね、あんた達、徹底的に温室育ちだもんね。」
 ”否定はしない。ニュアンスはともかく、言葉どおりの事実だからな。”
そういうミノリの口調に、もう苛立ちの色は無く、代わりに諦めが浮いている。

 「よし、じゃあ今日は、野生児恭子の水泳レッスンだ。ミノリ君も後日しっかり教えたげるから、今日は
よくよく見学しておくように。」
 ”君が触手の泳法に詳しいとは知らなかったな。”
 「そうやって先を急ぐから金槌なのよ。取りあえず、今日は水に浮くとこまでいければ御の字だね。」
そう言って軽く下腹をさすってやると、彼女は再び、岩から川面に飛び込んだ。


 対岸には、オクトル達が行儀よく横一列に並んでいた。成る程、深さが50cm程のところまでは、
皆じゃぶじゃぶと入ってくるが、それ以上の、流れがのある場所までは、決して出ようとしなかった。
恭子が川の中から誘うように、ほ~れほ~れと水をかけても、せいぜいその場から肢で飛沫を飛ばす
ぐらいで、誰もこちらに来る気配が無い。
 調子に乗った恭子が、川上に陣取りばっしゃばっしゃと波を寄こしていると、やおら、デッカの長い触手が
空中を伸びてきて、彼女の身体をひょいと釣り上げ、その懐の中に抱え込んだ。

 ぺたぺたと巻き付く温い触手をあやしながら、恭子はわざとらしくため息を吐く。
 「こりゃー重症ね。とりえあえず、水が怖いってことはないんだよね?」
 ”いつもあれだけ行水してるのだから、そうだろうな。”
 「しかし余裕で背の立つところでこの有様ってことは、要するに流れがだめなのか。」
ふむ、といって身じろぎし、デッカの触手からスルリと身を抜く。お互い濡れた肌がよく滑り、いつもより
あっさり触手の檻から脱出すると、彼女は水際を上流側へと歩いていった。

 そこは急に深くなる代わりに、水の流れは淀んでいて大人しい。恭子は試しに底近くまで潜ってみたが、
変に巻いている流れなどもなかった。
 「えーと、物理的には水に浮くんだよね?」
 ”『体』の比重はヒトより小さい。”
 「よろしい。じゃあ、始めましょう。」

 初めはノーナを呼んでみた。好奇心が強い方だし、何より体重が一番軽いので扱いやすい。それでも、
恭子の二倍以上あるのだが、水の中ではその影響がグンと小さくなる。
 右手を一本と絡ませ、ぐいぐい水の中へ引っ張ってみる。やはり流れが無いのが効いたのか、
一メートル半ほどの深さまでついてきた。しかし、それ以上は戸惑うように、彼女の腕を引き返す。

 恭子は一旦、立ち泳ぎでノーナの元へ戻ると、身体に伸びる触手をスルリとかわして、背中側へと
回り込む。そのまま、後ろから頭の辺りを抱きかかえるようにして、背浮きの姿勢をとってみた。しかし、
 「ノーナー。岩から手、離してみー?」
第五・六肢が、岸辺の岩を、しっかりと挟んで離さない。

100:実のトモダチ
07/08/24 21:40:01 1V3pTdUs

 ニ・三度繰り返すも、やはり駄目だった。しかしその間に、恭子は触手の浮力が思ったより強い事に
気がついた。なので、今度は正面から抱き合って挑む事にする。
 腹側に回ると、無数の触手があっという間に全身に巻き付いた。この分だと、結構怖い思いさせちゃった
のかなと、恭子はやや自分の強引さを反省する。腕だけなんとか触手から引き抜くと、ノーナの腹を優しく
擦って、川に怯える大きな体を安心させた。

 落ち着いた頃合を見計らって、再度トライ。と、今度はミノリがケチをつけてきた。
 ”待て、今君の足が完全に固定されているのに気付いているのか?”
 「完全にじゃないわよ。右の膝下は動くもの。それに、とりあえず一緒に浮いてみるだけだって。」
 ”溺者はたとえ子供でも泳力ある大人を巻き込むことがある。まして、君とノーナの体重差は…”
 「ノーナは溺者じゃないでしょ。溺れたことはない、泳いだことが無いだけだって言ってたじゃない。」
そう言ってニヤリと笑うと、彼女は右手でノーナの頭を抱き寄せ、左手をゆっくりとスカーリングさせた。

 距離にして三メートルほど、水深1.8メートルの場所まで進出して、そのまま流れにのって帰ってくる。
ノーナが肢を真下に伸ばせば付いただろうが、如何せんそれら全てを一メートル半ほどの少女の体に
巻きつけていたので、彼にはそれが分からない。だが、今はそのことが重要だった。

 岸に着くと両手でポンポンと頭を叩いて、恭子が言った。
「ほら、ほら、もう五メートル以上泳いだよ、ノーナっ」
 流されたの間違いだろうというミノリの意見は黙殺する。恭子の声に、ノーナは慌てて触手を伸ばすと、
岸辺の岩をはしっ、と掴んだ。瞳は確認できないが、この分だと、目も瞑っていたに違いない。だが
それでも、自分が水に浮いたという感覚は、しっかりと得られただろう。それを好奇心に変換すべく、
彼女はここぞとばかりに触手を褒め立てる。

 「すごいすごい。わたしなんか、水中の輪投げ遊びから卒業するのに一ヶ月もかかったよ。まあ、あれ
めちゃくちゃ面白いんだけどさ。でも水に入って三十分で五メートルなんて、霊長類顔負けだね。」
 さあ、もういっちょいってみよう、と囃し立てると、その気になったのか、彼は恭子を抱えて、割りと
機嫌よく先程の出発点へと戻っていく。

 ”水を差すようで悪いが、分類学上我々が一番近いのが霊長類だ。褒め言葉としては微妙だな。”
 「あっそう。」

 いつになく無駄に饒舌なのは、きっとミノリも死ぬほど怖かったからに違いない。そう思っても、武士の
情けで恭子は口にしなかった。もっとも、思考が伝わるので、余り意味はなかったけれど。


 一体が成功すると、あとは皆スムーズだった。ノーナの様子を、岸から見ていたせいもあるのだろう。
オクトル、トリデスと難なくこなして、デッカが最後に少し手間取ったものの、岸で少し水遊びしてから
臨んでやると、それまでの抵抗が嘘のように、あっさりと川面に巨体を浮かべた。

 結局、一時間もすると、夏川の淀みに四つの怪しげな塊がプカプカと浮かぶ不思議な光景が、恭子の
眼前に広がった。ノーナとトリデスなどは、時々そのまま本流に流されて、下流の浅瀬に引っかかって
から、岸辺を歩いて戻ってくる遊びをしている。

 その様子を、恭子は河岸の岩の一つに腰を下ろして眺めていた。今は保温と日よけを兼ねて、
水着の上からウインドブレーカーを羽織っている。

 「何だ、みんな割りと筋いいじゃない。ミノリが騒ぐから、もっと手こずるかと思ったよ。」
 ”まあ、比重からして、どうあっても浮く事だけは出来るよな。”
 「あんたが今それを言うか。」
 突っ込みを入れようにも、相手は自分の胎の中である。とりあえず、彼を滝壺に叩き落すイメージだけを
脊髄越しに送りつけると、さて次はどうしよう、と彼女は思案に入った。

101:実のトモダチ
07/08/24 21:41:15 1V3pTdUs

 確かにここまではスムーズだったが、次のステップ、即ち潜るか泳ぐかを教える段階になると、さすがの
恭子も、何をしていいのかさっぱり分からない。少なくとも人間の泳法は絶対に向かない気がするし、
体形からして蛸の様な泳ぎ方が適当に思えたが、当然彼女は軟体動物に泳ぎを習ったことなどない。

 まあ、初めてで無理してもしょうがないか。結局そんな結論に達して、彼女は上着を脱ぎ捨てた。
折角楽しそうにしてるのだから、今はあれこれ教えるよりも、自分も一緒に遊ぶ方が、ずっといいに
決まっている。
 はずみをつけてジャンプすると、おりゃーと威勢のいい掛け声と共に、恭子はデッカとオクトルの間の
水面目掛けて飛び込んだ。


 ゴーグルをかけて水の中から窺うと、触手達は巨大な海藻の塊のように見えた。なんとなくイソギンチャク
の様なものを想像していた恭子には、ちょっと意外な光景だ。彼女はその周りくるくる泳いで、ちょっかい
を出しては逃げ回っている。
 慣れてくると、彼らも恭子を追って触手を伸ばすようになったが、それでも、水の中を自由自在に泳ぎ回る
彼女を、捕らえるまでには至らない。それが、恭子には凄く新鮮だった。

 いくら言うことを聞くようになったとはいえ、今でも地上では、少女は触手に絶対に敵わない。彼らは
その気があれば、いつでも自分を閉じ込めることも殺すこともできるのだ。勿論、そんなことは有り得ないと、
この半年、共に過ごした歴史が証明しているが、それでも、絶対的な力の差は変わらない。

 それが、この水中では完全に逆転していた。彼らは自分を捕えられないばかりか、自分の助けなしには
満足に動くことすら出来ないのだ。その事実が、彼女の心に、どこかこそばゆい感覚を与えた。

 それで少しハイになっていたのだろう。ミノリに指摘されるまで、恭子は自分の疲れに気付かなかった。
 ”いい加減休んだ方がいい。これは嫌味でも皮肉でもなくて、体温が少し落ちてきている。”
そういわれると、急に身体が重くなった気がしてきた。低体温症は、泳力に自信のある者にとって水難の
一番の落とし穴だ。ごめん、ありがと、とよく分からないお礼を言って、彼女は急いで岸に上がった。

 そのまま四つん這いで、先程脱ぎ捨てたウインドブレーカーを探していると、上からデッカが圧し掛かって
きた。ぐぇっとわざとらしく潰れて見せる恭子を、ひょいと懐に抱え上げると、彼はそのまま触手で包んで、
自分も川べりに横になる。触手の先は皆一様に冷たかったが、押し当てられたお腹は少しだけ生温い。
彼も水に浸かりすぎて冷えたのだろう、と思って、恭子はそのまま身を任せた。何より、これはこれで
日よけにも保温にもなる。

 触手の毛布に包まって一休みしながら、恭子は他の三体の様子を窺った。ノーナはさっきから、飽きずに
ずっと川流れをして遊んでいる。大分冒険心が出てきたようで、今はうまく勢いをつけて川の反対岸へ
流れされるのに熱心だ。
 オクトルは淀みの部分で、水澄ましの如くクルクルと回っていた。先程、恭子に徹底的に弄られたのが
悔しいようで、なんとか迅速な方向転換を身に着けるつもりらしい。

 さてトリデスは、と見渡すと、これが全く見当たらない。あれ、もう上がっちゃったかなと、触手から首を
伸ばして見渡していると、こちらの意を汲んだのか、デッカが何やら水面の一点を指差して(?)いる。

 はてな、と恭子が思っていると、やおらそこから、潜水艦の潜望鏡のように、一本の触手が顔を出した。
ビックリしてよく見ると、それはトリデスの口管だった。先端の花弁が深呼吸するように蠢いた後、
また唐突に水面下に沈む。
 ”なるほど、シュノーケリングだな。”
 「……おっぱいに吸い付くだけじゃなかったのね、あの触手。」
感嘆を通り越して、半ば呆れの色を滲ませながらそうと言うと、恭子はゆっくり頭をデッカの懐に戻した。


102:実のトモダチ
07/08/24 21:41:48 1V3pTdUs

3.

 しばらくそのまま包まっていると、二人の身体も段々に温まってきて、恭子は少し眠たくなってきた。
しかし、本日水泳デビューの三体がまだ川に入っているので、目を離すのはちょっと不味い。寝落ち
しないよう身体をもぞもぞ揺すっていると、デッカの触手も釣られるように蠢きだした。

 ふくらはぎや二の腕をマッサージするように緩く締め付け、腰には硬い外足が按摩のように押し当て
られる。最初はそれに「うひゃー気持ちいー」と身を任せていた恭子だったが、次第にデッカの動きが
妖しくなってきた。

 足の間に回される触手の量が多くなり、マッサージの重点が太股に上がってきた。上半身の拘束は
段々に強まって、空いた脇から胸元へ伸びる触手も増えてきた。まだトップスの内側には侵入しない
が、その頂きを掠める回数が、不自然に多くなってくる。
 おややと思った時には、少女の身体はもうしっかりと抱え込まれていた。「デッカぁー?」と詰るような
声を出しても、彼の態度はどこ吹く風で、マッサージの一環ですよとでも言いたげだ。

 一応、当初の計画では、巣穴に戻ってから、ということになっていたのだが、まあこんな事になる
だろうと、恭子も初めから予想していた。真っ昼間の野外と言う事に抵抗が無いわけではなかったが、
それよりもここで断るのは可哀想という気持ちが勝る。恭子が意識して身体の力を抜くと、了承を得た
デッカの動きが、一段と大きくなってきた。

 そのままグニグニと揉まれていると、岸を歩いていたノーナが、早速デッカの動きに気付いた。抜け駆け
すんなばかりに、浅瀬をバシャバシャと走ってくる。
 その水音に他の二体も顔を上げると、一緒に川から上がってきた。

 彼らは力を合わせて、よいしょとデッカの体をひっくり返すと、独り占め禁止、と自分の触手を彼の懐に
差し込んで、恭子の身体を探りに来る。群れ一番の巨体を誇るデッカも、三人がかりではさすがに防ぎ
切れないようで、温かい体の隙間から、冷たい触手が恭子の身体へ伸びてくる。
 温度差にびっくりして、恭子が思わず声を漏らすと、それに気をよくした触手達は、ますます体を
入れてきた。

 温い触手と冷たい触手が、交互に少女の全身をまさぐる。本当に新手のマッサージ店みたいな感覚
だが、店員がこんなに局所を狙えば、訴えられて一発で免停だ。いや、そいういうお店もあるんだっけ、
と身も蓋もない事を考えていると、トップスの紐が解けてカップがずれた。

 二つの乳房が露わになると、早速触手達が殺到する。普段は、しばし押し合いへし合いをした後に、
大抵トリデスと他一名が確保して決着がつくのだが、今日は恭子も触手もよく濡れているためか、
にゅるにゅる滑って、なかなか勝者が決まらない。一本がとぐろ状に巻きついても、他の触手が強引に
押し入ると、胸は柔らかく形を変えて、その手を簡単にすり抜けてしまう。

 「あっ…んっ…ん…あはは、ちょっと痛いよー…」 
 激しさを増す胸元での争奪戦に、恭子は苦笑いで苦言を呈する。けれどものの数分もすると、また
バタバタと何本もの触手が暴れ出し、彼女は、結局、こりゃだめだと諦めた。

 身体の位置を変えたらマシになるかと、身を大きく捩った拍子に、開いた股座にも触手が伸びる。
しかし、ショーツより遥かに締め付けの強い水着のボトムを前に、彼らはやや攻めあぐねていた。脇から
触手を潜らせようにも、ゴムが強くてうまく入れず、かといって無理に引っ張り破ろうもんなら、恭子の
大目玉が待っている。仕方なく布地の上から、割れ目と豆を狙ってさわさわと蠢く。が、実は
その緩慢な刺激は、感じ始めの恭子に対して、彼らの予想以上の効果をあげた。

 頭にも触手がやってきた。柔らかな頬を押し、また眉を逆撫でしては、恭子の前髪を掻き揚げる。
泳ぎに邪魔にならないよう、髪を固めていたゴムが、いつの間にか掏り取られ、下ろされた
セミロングの黒髪の中を、細めの触手が泳ぎ回る。

103:実のトモダチ
07/08/24 21:43:03 1V3pTdUs

「ううっ…ん……あん…はれっ?」
 と、唇をつつく二本の触手が、他のものと様子が違う。目を開けてみると、それはノーナとオクトルの
生殖肢だった。今日は全部の触手がよく濡れているので、こうして見るまで分からなかったのだ。
 意を得て恭子が口を開けると、彼らは二本いっぺんに、彼女の口腔に入ってきた。そのがっつきぶりに、
恭子はおいおいと思いつつも、噛まないように口を大きく開け直す。すると二人は、彼女の舌を求めて
口の中でも暴れ出した。まだ細めで柔らかいからいいものの、勃ってきたらどっちか抜かなきゃな、
と舌を遊ばせつつ彼女は思う。

 生殖肢への愛撫が始まると、二体分の触手の動きが、それまでよりやや雑になる。その隙を突き、
どうやらまたトリデスが、胸部の支配権を得たらしい。お陰で無理な揉み上げがなくなり、彼女と
してもちょっと楽だ。
 しかし、口にノーナとオクトル、胸はトリデスと来れば、股座に構えているのはデッカだろう。となると、
今日の一番乗りは彼になると考えるのが自然である。
 そこでううむ、と恭子は唸る。別にデッカが最初で嫌な訳ではないのだが、しかし彼のものは、巨体を
反映して些か大きい。一番に受け入れるのは、よく準備しておかないと辛いだろう。

 よし、と決めると、彼女は自分からさっさとボトムを脱ぐ事にした。一旦両手から触手を外すと、水着を
太股の下までずり下ろす。後は触手達が引き継ぎ、その小さな布切れをたちまち彼女の足から抜いた。
 やっと邪魔者がいなくなり、開かれた秘部は無数の触手で埋め尽くされる。

 「っ…んがっ…むあっ…はむっっ…!」
 ようやく始まった直接的な刺激に、じっくり焦らされていた局所は敏感に反応した。たちまち愛液が
溢れだし、彼女の体温をグングン上げる。生殖肢を二本挿しされた少女の口から、くぐもった喘ぎが
絶え間なく漏れる。

 デッカは細い触手群で陰核を徹底的に責めるとともに、その幾重にも分岐した舌を、膣口付近に
宛がい始めた。零れる蜜を味わいつつも、細い分岐を一本づつ中へと収めていく。
 三本目が入ったところで、それらは中で蠢き始めた。最初は一緒に、次はバラバラにと様々な
動かし方をして、恭子に予想をつけさせない。

 膣を犯す舌は、三つ合わせてもノーナの生殖肢より細い程度で、また柔軟性に富んでいるため、
中でうねっても恭子に苦痛を与えなかった。しかし、そのうねりは、確実に彼女の中を緩めていき、
生殖肢のための道を押し開けていく。
 残り分岐は、それ以上入る動きは見せず、代わりにゆっくりと下腹を這い回り始めた。文字通り、
中と外から同時に胎を舐め上げられて、恭子は思わず口の触手に噛みついた。

 それでようやく、二本挿しは無理があると気付いたのか、オクトルとノーナは口の中から撤退する。
やっと顎が楽になって、恭子がはあはあ息を吐いていると、とうとうデッカの生殖肢が、彼女の
股に押し当てられた。
 もうすっかり硬くなっていて、これ以上は我慢できないといった感じだ。恭子はまだ達したわけでは
なかったが、デッカは既に、普通に受け入れるには十分過ぎる程の準備を、彼女にしてくれていた。
覚悟を決めて、恭子は触手にGOサインを出す。
 「ん…ふぁっ…い、いいよデッカ。一気に…いっちゃって。」

 舌がスルリと引き抜かれ、早速剛直が当てられる。しかし、愛液で滑るそこは、太すぎる触手を
何度も弾いた。
 そこで、デッカは細い触手を二本、中に入れると、まずそれで膣口を簡単に開いた。そうして出来た
小さな穴に亀頭をうまくはめ込むと、ぐっとめり込ませて固定する。ずれないことを確認して、補助の
二本を下がらせる。

 衝撃に備えて、恭子が大きく深呼吸する。その息が半分ほど吐かれたところで、巨大な触手は
勢いよく少女の胎の中へ入り込んだ。

 「っっ…はっ─ふうう、………っく、」
 さすがに鈍い痛みが走る。だが、それは来るべき性感で、上書きできない程ではない。より彼女を
圧倒したのは、お腹をギリギリと拡げられる強烈な圧迫感だ。

104:実のトモダチ
07/08/24 21:43:55 1V3pTdUs

 一度には半分しか入らなかった。だが、そこから時間をかける余裕はもう無いらしく、デッカはやや乱暴に
身を捩ると、三度目の押しで、彼女を体奥まで抉じ開ける。全てを収めて、一度大きくうねると、そこで
ようやく、恭子の様子を窺うそぶりを見せた。

 「んんっ……は…ははっ、全部入ったねぇ。」
 そう言って、なんとか笑みを見せるものの、眉は大きく歪んだままだ。限界まで拡げられた膣壁は、
人間の男のなら痛みを感じるほどの強さで、デッカのものを締め付けている。彼は一旦、抽送を止めると、
少女の胎に自分の形を馴染ませるように、生殖肢をグリグリと回転させた。

 挿入が一段落したのを受けて、体外の触手が再び活発に動き出す。胎内はまだ生殖肢で感じられる
状態にないので、彼らはより直接的な刺激で、恭子の性感を起こそうとした。デッカの舌は再度クリトリス
の責めに転じ、胸に陣取るトリデスが、協力するように乳首への愛撫を強め始める。ノーナとオクトルも、
彼女の背中に自分の腹を擦り付けるようにして、無数の触手で扱き上げる。
  「ん…あんっ……ひゃっ…はうぅ!」
 恭子の身体は、今や四体の触手で完全に覆われていた。分厚い肉壁の内側は、四体と一人の熱で
どんどん暑くなっていく。

 「ぅあうっ……んあっ……う゛くっ……あんっっ」
 そして、デッカの抽送が始まった。体軸に巨大な杭を打たれて、全身の筋肉の動きがバラバラになる。
まださほどの激しさは無いが、その一突き一突きは尋常でなく重かった。痛いとか、気持ちいいとか、
そういう以前に、その圧力が恭子の身体を圧倒する。
 額を流れる汗を拭おうと、彼女は何度も腕を上げたが、それは顔にたどり着く前に、悉く触手の突きに
撃墜された。

 汗はもう滝のように掻いていた。その0.8トンもの肉塊の内側は、いまや完全に蒸し風呂状態に
なっている。この運動でデッカ以外の個体もすっかり温まり、おまけに気温は三十度越え、加えて南中
直後の夏至近い太陽が、燦々と彼らに降り注いでいた。今、触手と少女を滑らせているのは、川の水に
替わって、全て一人と四体の汗である。

 「んんぅ……あっ……あつーぅうっ!……ひゃっ……」
 これじゃ今度は熱中症になっちゃうよ、と思う恭子の頬に、ふと冷たい飛沫が触れた。あれっと思って
手を伸ばすも、再びデッカの突きに邪魔される。仕方なく目を開けてみると、頭を覆う触手越しに、キラキラ
と光る川面が見えた。四体がかりでくんずほぐれつしている内に、いつの間にか水面近くまでずり落ちて
来ていたのだ。

 涼やかな流れの煌めきに、恭子は思わず身を伸ばし、みたび身体を穿つ生殖肢に阻まれた。だが、
触手のサウナに閉じ込められている身としては、その冷たい誘惑は抗い難い。
 「うあっ……えいっ─あ゛ぅ!……はんっ…」
 デッカの抽送の合間をついて、なんとか水面に手を伸ばす。川に向かって身体が自然とずり上がり、
生殖肢も追いかけるように突き込んで来る。その反動を利用するような形で身を捩り、待ち焦がれた
水風呂まであと一歩、というところで、

 触手が足場にしていた岩が、突然ゴトリと浮きあがった。


105:実のトモダチ
07/08/24 21:45:05 1V3pTdUs

4.

 「はぇ?……おわっわわっあーーがぼごぼごぼ!」
 バシャーンとド派手な音を立てて、総計一トン近い肉と岩の塊は、涼やかな夏川の淀みに転がり落ちた。
触手はすぐさま、きつく恭子の全身をくるんで、落下の衝撃から彼女を守る。お陰で結構な勢いで川底に
ぶつかったのにも関らず、少女の身体にははかすり傷一つない。
 しかし、この状況はちょっと不味いのではなかろうか。

 幸いにして、恭子はいきなりパニックに陥ることはしなかった。しかし、地上で既に上がっていた息は、
すぐに苦しくなってくる。どうにかするには、まず触手を外さねばと思うものの、それを伝える手段が、
咄嗟には浮かばない。冷静になれば、彼らだって、恭子を呼吸させるべく水面へ押し出す知恵くらい
あるのだが、何よりここは水の中、触手の方がパニクっている可能性は十分にある。

 上半身の触手を外す。下の方は、ゴーグル無しではよく見えない。とにかく両腕だけは自由にすると、
眩しい方向が上だと賭けて泳ぎ出す。と、腰から下が言うことを聞かない。
 デッカの生殖肢が挿さったままだった。しまった、と思って手を伸ばすが、腰に打たれた巨大な楔の
おかげで、うまく身体が起こせない。おまけに、その触手の表面は、自身の粘液で水の中でもぬらぬらと
滑った。

 本気で息が苦しい。もう迷っている暇はない。恭子は下半身を脱力させたまま、腕の力だけで再び
光の差す方へ向き直る。しかし、いくら泳ぎが得意な彼女でも、足も腰も使えぬままでは満足に泳げる
はずがない。いよいよやばいと、焦りで水を飲みかけた時。
 一本の触手が、突然彼女の顔を押さえ込んだ。

 トリデスの口管だった。彼は別の触手で、分けも分からず振り回す恭子の両手を縛り付けると、先端の
花弁を開いて彼女の口と鼻周りを密閉し、舌で強引に唇を割る。
 口を開ければ肺に水を飲んでおしまいだと分かっていても、我慢できるはずもない。もう駄目だ、
と口を開け、思いっきり息を吸い、………息が吸えた。

 あれ、と思ったのはしばらく後の話で、恭子はとにかくがむしゃらに呼吸をした。途中、また苦しくなって
焦り出した彼女の頭に、吸い込みすぎだ、深く吐けとミノリの冷静な声が飛ぶ。

 一分程そうして、ようやく彼女も落ち着いてきた。周りを窺う余裕も出てきて、恭子は現状を確認する。
 どうやらトリデスは、水上に出ている本体の口から吸い込んだ空気を、口管を通して彼女にもお裾分け
してくれているらしい。彼がどうして素直に水面に上げないのか、その理由は分からない。だが、何分
初めての水中だったわけだし、こうして助けてくれただけでも御の字である。

 実際のところ、触手達は恭子の特訓の甲斐あって、水に落ちても焦ってはいなかった。落ちた瞬間、
彼らは皆教えられた通りに、全身の力を抜いて浮きの姿勢をとり、すぐにプカリと水面に浮かんだ。だが、
四体が団子状に絡まったまま落ちたため、そのままではうまく恭子を水面に出せなかったのだ。
 そこで彼らは、とりあえずトリデスで恭子の呼吸を確保して、後は、しっかりした足場に触手が届くまで、
流れに任せてひたすらじっと待ったのだった。


 水中でひとまず全員の無事を確認すると、早速ミノリが彼女をなじった。
 ”恭子さんの水泳教室とやらは流石だな。まさか溺死体験までメニューにあるとは思わなかった。”
そのいつに無く辛辣な口調に、恭子はうぐっと言葉につまる。

 ”いや、その、でも、これは別にわたしが無茶をさせたとか、そういうんでもないような…。”
 ”では君の川に対する慢心と侮りは、この結果とは無関係なわけだ。ところで、午前中に、休憩地点
は川岸から1メートル外側へ設けようという私の意見を、怖がり過ぎと一笑に付したのは、一体誰だ…”
 ”あああぅーはいわたしですとも。ごめんなさい。もっと気を付けるべきでした。”
言って恭子は、水の中で誰へともなくペコリと頭を下げる。相手は胎の中なので仕方が無い。

106:実のトモダチ
07/08/24 21:46:01 1V3pTdUs

 子宮内部の寄生体に、宿主がひたすら平謝りしていると、彼らはようやく川岸の浅瀬に流れ着いた。
デッカ達は触手を岸辺の岩に伸ばすと、今度こそ安全な足場かよく確認して、その体を固定する。
 陸地につくと、それまで脱力していた触手群が、一斉に水中に伸びてきた。自分を案じて探りにきたと
思った彼女は、心配ないよと抱き止めようとしたものの、何やらちょっと勝手が違う。

 彼らはさっさと恭子の手足を固定すると、腹部に長めの触手を巻きつけた。冷えに弱い彼女のお腹を
保温したつもりだろう。ついで、するりと局部にも触手を伸ばし、少女を水中に沈めたまま、当たり前の様に
彼女への愛撫を再開する。

 「んぶっっ?!……ふぅうぅ、すぅー、はぁー、すぅーんぶぶっっ!」
途端に嬌声を上げかけて、自分が触手越しに息をしている事を思い出す。なんとか上ずる呼吸を抑え、
意識を肺に集中して、トリデスの口管を押さえ直す。
 ちょっと待ってと言おうにも、水の中ではどうにもならない。しかもこんな時に限って、手足の拘束も妙に
固かった。振り払おうと力を入れても、一向に緩まる気配がない。
 胸にも触手が伸びてきた。雰囲気からしてトリデスとオクトルのものだろう。彼らは、浮力で地上とは
異なる形に膨らむ乳房を、面白そうに突付いたり巻き上げたりしている。

 いきなり始まった強引な責めに、恭子は思わず疑問の声を─上げられないので、考えるだけにする。
だが、それに何故かお腹の中から返事が来た。
 ”ちょと、まって、なんで、うああっ”
 ”ふむ、どうやら、水中では遠慮無用と考えたらしい”
 ”ええ!?なんでって……やんっ!”
 ”そりゃあ、アレだけ自由自在に振舞ってくれれば、私だってそう思うよ。”
しかし、ミノリにしては妙にぼかした言い方で、恭子には何のことかよく分からない。

 実のところ、触手達は恭子の心配など、殆どしてはいなかった。つい数時間前まで全くの金槌だった
彼らにとって、流れの中を我が物顔で泳ぎ回る彼女はまさに魚そのものであり、水中で彼女が困る
などという発想が、そもそも思い浮かばなかったのだ。
 勿論、彼女がれっきとした哺乳類であり、水の中で呼吸出来ないのは知っている。だが、それさえ確保
してやれば、彼女も水中の方が色々楽しいに違いない。先程だって、抱かれている最中にも関らず、
仕切りに川の方へ、身を伸ばそうとしていたではないか。

 そんなわけで、触手達はある種の思いやりすら持って、続きを川の中でする事にしたのだ。だが、
そんな事を知る由もない恭子は、胎にデッカの蠢きを感じて、いよいよやばいと焦り出す。

 ”ままま待てまて、いくらなんでもまずいって!”
 ”そうか?まあとにかく吸うよりも吐くことに集中することだ。君の得意な水泳と一緒だろう。あと出来れば
過呼吸にも気を配ったほうがいいな。”
 ”そういう問題じゃないでしょ!えと、中に、み、水とか入っちゃうし、ていうか、”
 ”私と免疫系で対処できない細菌類は見当たらない。体温もすっかり上がっているし、存分に楽しむといい。”
 ”いや、そうじゃっきゃっっ……ちょっと、ミノリ絶対分かってて言ってるでしょ!”
 ”はて。ああ、そう言えば行為中は黙ってろ言われていたな。邪魔して悪かった。”

 そう言ってぱったりと黙り込む。こりゃ絶対金槌って馬鹿にしまくったのを根に持ってるなと思ったものの、
今となってはどうしようもない。そしてとうとうデッカの抽送が始めると、恭子もミノリに構う余裕など
なくなった。

 生殖肢が少しだけ引き抜かれる。膣内の容積が減って内圧がさがり、傘の先がぎゅっと奥へ
吸い込まれた。しかし膣壁は尚巨大な触手にピッチリと密着しており、まだ川の水は入ってこない。
 小さく前後に動かして、デッカはしばらくその吸引を楽しんだ。その間に外の敏感な豆を責めて、やや
下りてしまった彼女の性感を呼び覚ます。

107:実のトモダチ
07/08/24 21:46:40 1V3pTdUs

 「すぅーっ…んっ……はぁーー、…っんんっ!」
 段々と抽送のペースが速くなる。岸辺で抱いていた頃から合わせて、もうかなり長い時間、繋がった
ままのデッカは、いよいよ我慢できなくなってきた。頃合を見て、生殖肢を入り口付近まで一気に
引き抜いてみる。
 「すぅーっん……んんっっひゃぐぅぅ!」
 すると、劇的な変化が現れた。内部の減圧に耐え切れず、触手と膣壁の隙間から、内へ一気に冷たい
水が流れ込む。その感触に、恭子は思わず身を竦ませ、結果として浅い部分が生殖肢の傘のをぎゅっと
強く締め付けた。

 思いがけない快感に、デッカが夢中で生殖肢を動かした。亀頭が殆ど露出するまで引き抜かれ、
空いた隙間から膣に川の水が流れ込む。その冷たさで壁が反射的に収縮したところへ、再び
剛直が押し込まれる。
 「んんっっ!!……はぁー!、ふぅっ…っ…あんっ」
 普段と異なる胎の動きで、デッカは実に楽しそうだが、恭子の方はそれどころではない。ただでさえ
デッカの巨大な生殖肢は受け入れるのが大変なのに、水深一メートル強の川底に沈められたまま、
それでじゃぶじゃぶと胎の中を掻き回されているのだ。

 触手が抜かれる度に、新たな川の水が流れ込む。その冷たい違和感はどこか怖くて、恭子は触手を
追いかける様に腰を突き出した。いくら清涼な川の水とはいえ、そんな所に入れられても気持ち悪いだけだ。
 自分の女を埋めるのは、やはり相手の男であって欲しい。たとえそれが触手であってもだ。

 基本的に受身な彼女が、珍しく求めるような仕草をするので、デッカは張り切って生殖肢を振るった。
だが、もう長くは持ちそうに無い。次第に興奮が勝ってきて、抽送も自分のための激しいものに切り替わる。
傘が膨らみ、触手の限界を悟って、彼女も協力するように胎の中を締め上げた。恭子としても、デッカの
射精は待ち望んだものだった。その熱い精で、早くお腹の冷たい異物を押し流して欲しかった。

 「ぐっっ……んんっ……あ゛うっ……ふうぅっ……」
 激しい突き上げに、息が詰まる。シュノーケリングの呼吸法としては零点だ。だが、どうせゴールまで
あと少しだろう。呼吸のことは一先ず置いて、恭子はデッカを終わらせるために身を捩った。雰囲気を
察したのか、胸の触手もその頂きを激しく責め立て、彼女の身体と膣の襞を蠢かせる。

 それにたまらず、デッカは生殖肢を最奥に押し当てた。
 「っっはっ……んんぁああっっ!」
子宮頸部をこじりながら、巨大な生殖肢が傘を開く。随分と焦らされた甲斐あって、吐き出される精は
大量だった。一瞬で体奥の精子溜りを一杯にすると、その水圧を持って膣壁と触手の隙間をこじ開け、
胎の水を追い出すように、激しく膣口から溢れ出す。
 恭子は性的に達してはいなかったが、自分の中が待ち望んだ熱でやっと埋められる嬉しさに、
ブルッと身を震わせた。その動きは当然お腹の中にも伝わり、彼に更なる射精を促した。触手をゆっくり
引き抜きながら、出来る隙間を自分の精で埋めていく。

 おかげで、亀頭が最後にヌプっと抜け出た際にも、殆ど水は入らなかった。剛直で一時的に拡げられた
膣には、パテのように触手の精液が詰まっている。川の流れが露出した陰核を撫で、反射的に括約筋が
縮こまると、押し出された白濁が川の中をゆらゆら漂った。

 そのあまりに淫靡な光景を、恭子が思わず呆然と見つめていると、早速次の生殖肢が入ってきた。
折角水避けになっていたデッカの精は、数度の突きで完全に掻き出され、その冷たさに緩んでいた膣も
ぎゅっと締まる。

 ”あうぅ……もしかして、全員終わるまで陸には上げて貰えんのだろーか。”
 ”折角だから、水の底でしっかり反省してくれたまえ。”
ミノリは相変わらずにべも無い。そんな彼に、恭子は水中で一つ、ううっと唸ると、再び触手を
受け入れるべく、意識して全身の力を抜いていった。


108:実のトモダチ
07/08/24 21:49:42 1V3pTdUs

5.

 結局、四体全員が少女の中を味わい切るまで、恭子は本当に水から上げて貰えなかった。途中、
彼女が何度か達した際には、流石に呼吸が出来ないので、顔だけ水上に出されたものの、身体が一旦
落ち着くと、すぐに川底へ沈められた。
 まあその際に、意地悪くやめろと言わせなかった、ミノリのせいでもあるのだが。

 ともあれ、無事川の中で触手達を満足させた彼女は、今は水際で再び彼らに包まれながら、遅めの
昼食を食べていた。場所は当然、ミノリが初めに設定した、『安全範囲』とやらの中である。

 半分ほどを食べ終えて、傍の触手に弁当箱を預けると、恭子はうーんと伸びをした。川越しに通る風は、
滝の飛沫に冷やされて中々に気持ちいい。ここでマイナスイオンとか言い出すと、お腹の中の現実主義者
が、散々馬鹿にするので言わないが、それでも何か、身体に良さそうなものが、そこら中から出てそうだ。

 川の匂いを胸一杯に吸い込んで、恭子は言った。
 「お昼をするだけでもいい場所ね。今年の夏は暇を見つけてどんどん来よう。」
 ”全くだ。わざわざ水に入らずとも、川遊びは気持ちのいいものだろう。”
 「まだそんなこと言って。」 彼女は笑った。「大体、ミノリ今日の今日まで、川遊びなんかしたこと
ないでしょうに。」
 ”私自身は無い。” ミノリは応じた。”殆ど施設に缶詰だったからな。ただ、私の培養漕を担当する局員に、
海川限らず水辺の好きな者がいて、よくそんな話をしていた。それを、今でも聞き覚えている。”
 「……そっか。」

 なんだ、結局聞きかじりかい。そう気軽に軽口で返してもよかったが、恭子は何となく、そうは言わずに、
後は静かに川面を見つめた。彼女が会話を続けないので、ミノリも黙ってそれにならう。

 二人して川のせせらぎに耳を傾けることニ・三分、恭子がふと出し抜けに言った。
 「今のわたしの感覚は、生では伝わっていないんだっけ。」
 ”ヒトである君と私では、五感を処理する脳構造が若干異なる。情報として参照しているが、体感という
意味では、していないな。”
 「よし、分かった。」

 そう言って、恭子はまだ自分に入ったままになっている、オクトルの生殖肢に手をかけた。時間が経って
とっくに小さく萎えていたそれは、彼女の手に従って簡単に抜けた。そしてオクトルが何事と顔を寄せると、
恭子はそのまま一つ口寄せをして、"直結"の準備をするようお願いする。

 突然どうしたと尋ねるミノリに、彼女はいいからいいからと取り合わず、珍しく自分から膣に細い連結肢を
挿入した。勿論、彼女ではミノリの脳と繋げないので、あわててオクトルが手伝いの触手を差し向ける。
 ミノリはそんな恭子の思考を探ろうとしたが、こういう突発的な思いつきは読みにくかった。彼とて彼女の
頭の中を、何でもかんでも自由に覗けるわけではないのだ。原因が先の会話にあるのは明らかだが、
それでもどこか符に落ちないまま、ミノリは『体』の掌握に努める。

 十分程して、オクトルの体を殆ど自分の指揮下に置くと、ミノリは言った。
 ”帰るには些か時間が早いが。もう一泳ぎするんじゃなかったのか。”
 「するよ、もちろん。ミノリと一緒に。」
 ”待て。それは一体どういう…”
 「実際にやったことも無い奴に、川遊びのなんたるかを語られたくないもんね。」
そう言って彼女はニヤリと笑い、
 「そ・れ・に。この中で水に入れないの、もうミノリだけなんだよ?」
実に楽しそうに、今はミノリの『体』であるオクトルの触手を、意地悪くツンツン引っ張った。


109:実のトモダチ
07/08/24 21:50:34 1V3pTdUs

 その後、泳ぎは『体』が覚えていれば十分だとか、連結肢を入れたままではいざという時危ないとか、
果ては、そもそもまだ昼食の途中じゃないかと言って、なりふり構わず抵抗するミノリを、恭子は満面の
笑顔で切り捨てた。
 「デッカー、トリデスー。この駄々っ子を、わたしごと川に投げちゃってくれい。」
 ”よし、待て。分かった、入水動作は私がやる。”
すぐさま、少女を懐に抱え上げる。そしてくすくすと笑う彼女を腹の触手で締め上げつつ、擦り寄る二体の
魔の手から逃げるように、彼はざぶんと水に入った。

 川に入ると、さすがにミノリも観念したらしく、素直に恭子の指示に従った。元々、オクトルがうまく
いった時点で、そのやり方は『体』側にしっかり刻み込まれている。要するに、後はミノリの思い切りが
つくかどうかの問題だったのだ。

 だから、流れの弱い淀みの中に、無事にその身を浮かべると、彼の強張りはすぐに取れた。恭子は、
特に問題なさそうと分かると、そのまま彼を川の中心へ連れて行く。やがて二人は強い本流に捕まって、
そのまま下流に流された。

 なんとも独特な感覚だった。肌で感じる水の圧力は、思ったよりもはるかに強い。体が流れと等速に
なっても、まだ四方から押される感じがした。事前に予想した、培養槽の中のようなふわふわとした
浮遊感はなく、むしろ何かに乗せられて振り回される感覚。
 基本的に全てが初めてで、うまい比喩表現が見つからない。ミノリがそう思いつつ恭子を見ると、彼女は
ただ微笑んでにこちらを見ていた。

 やがて下流の浅瀬に流れ着くと、恭子は早速触手に言った。
 「どう、楽しめた?」
 ”さすがにそんな余裕はないな。”
 「あはは、まあ初めてだしね。でも聞くとやるとじゃ、全然違うでしょ。」
そう言って、彼女はやおら、『体』の頭部を優しく抱きしめる。実は、オクトルでなくてミノリの時にそうする
のは、ちょっと珍しいことだった。

 黙って大人しく抱かれたままのミノリに、恭子は言う。
 「研究所に帰れない気持ちも、頭と体を分断された気持ちも、わたしには分かんないけどさ。でも、
こうでもなんなきゃ、きっと泳ぎの一つ覚えらんなかったと思うよ。ミノリ、臆病だもん。」
 ”……そうだな。” ***34

 やはり、彼女の思考は読めなかった。そもそも発言そのものが、彼女の思考に相関していなかった。
つまり、今の彼女は、およそものを考えて喋っていない。要するに、少し精神が不安定なのだろう。だから、
言葉を通しても、脳波を直接拾っても、彼女の言わんとすることは分からない。

 だが、今の自分には『体』がある。その身をかき抱く、華奢な腕の力の意味は、ミノリにもちゃんと
理解できた。それは、この半年で自分達が身につけた、新たな情報伝達の方法だった。

 懐の中で自分の幸せを願ってくれる、たった一人のホモ・サピエンスに、ミノリはゆったりと触手を回す。
 ”自分ごと溺れてでも水慣れさせるなんてスパルタは、君にしか出来んよ。”
 「本当に憎まれ口しか叩かないんだから。」
 ”おかしいな。今のは褒めたはずなんだが。”
ひたすら軽口を叩きながら、川の浅瀬で二人は抱き合う。口先だけの不毛な争いは、ノーナが様子を
見に来るまで五分以上続いた。



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