【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
07/08/27 20:15:04 gBuSREIU
各々方見事なお手前にござりまする
ところで>>528のエリザベスというのはベアトリスに脳内変換すればよろしいのでござるな?

551:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 20:22:15 piIi6aw9
>>550
す、すまぬ今読んでる本とごっちゃになった
その通り
×=エリザベス
○=ベアトリス
ですorz
なんつーイージーミスorz

552:名無しさん@ピンキー
07/08/27 20:41:58 o7P6Wm/5
さすがせんたいさん、エリザベス一世時代の風俗について研究していた訳ですな。

553:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:11:30 ZksbC/Yh
>>547
今見たら割り込んでるな俺orz
スマン。
アン様がいいよねやっぱり。GJなのですよ。

554:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:29:26 bdFzWWjp
「さて、そろそろ白状したらどうかね?」
薄暗い部屋の中、男は目の前の女に向かって話しかける。
「この微熱のキュルケも安く見られたものね。
その程度で仲間を売る女じゃなくってよ」
彼女は天井からつるされた鎖に両手を繋がれていた。
「わたしは本当に暴力は嫌いなのだよ」
その言葉とは逆に男の手から鞭が一閃する。
「…っ!」
キュルケは身体に走る痛みに耐え、悲鳴をあげなかった。
「ほう、まだ悲鳴をあげずに頑張るか」
よく見ればキュルケの身体中には鞭でつくられた傷が多数刻まれていた。
制服はすでボロボロになり、その身は裸に近い状態である。
「ふふふ…この程度、なんともないわ」
「そうかね、しかし痛そうだね」
そういうと男は杖を一振りする。
すると隅においてあったバケツが浮いてキュルケの頭上で停止する。
「わたしがこの水でキレイにしてあげよう」
「うっ…あ、ああっ……」
頭上から降り注いだ水は針で刺されるように凍てついた水であった。
身体に刻まれた傷にしみたし、その冷水はキュルケの全身から体温を急激に奪い始める。
「おや? ふるえてるようにみえるが
まさか『微熱のキュルケ』が寒くてふるえているのかね?」
「まさか…このわたしが? ありえないわ」
寒さで身体をふるえさせながら、キュルケは男を睨みながら言い放つ。
「そうでなくては困る。さて朗報だよ」
「…?」
次の言葉はキュルケにとって、とても衝撃的な事実であった。
「眼鏡を掛けた小柄なメイジを一人捕まえた」
「なんですって!」
「その子への尋問もわたしの担当になってね」
キュルケは殺意をむき出しにして男へ言い放つ。
「もしタバサに何かしてみなさい。あなたを焼き尽くしてあげる!」
「安心したまえ。何もしていない」
その後に「今のところはね」とつなげる。
「ここに来る前に彼女にあってきたのだが
『自分はどんな目にでもあいますから、彼女には手を出さないで』だそうだ」
その言葉に、うれしくなりキュルケは泣きそうになる。
「わたしも君の相手をこれ以上続けるのも飽きたので
そろそろあちらの相手に移ろうかと思うしだいだよ」
「はっ、つまりわたしから情報を手に入れられないって認めるってことね!
なら早くいったらどうかしら。この負け犬さん♪」
男はキュルケのその言葉に腹を立てることもなく静かに言い返す。
「よほどその娘が大事なようだね。
そんな状態でわたしを挑発するとは思わなかったよ」
男はキュルケに背中を向けると扉へと歩き出す。
「まって!」
男の足が止まる。
「知ってることを話す気になりましたかな?」
「それは…」
キュルケは迷った。
すると男は戻ってきて彼女の前に立つ。
「まあ、時間がもったいないし今夜は君を相手にするとしよう」
吊るされている鎖が少し伸びた。
キュルケは自分で立つ気力がなかったのでそのまま膝をつく。

555:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:31:21 bdFzWWjp
「最近、ご無沙汰でね。是非君に処理を頼みたいんだが」
キュルケの眼前に男の股間が近づく。
「手はつながれて使えないだろう。だから全て口でしてもらおうかな」
キュルケは男を睨む。
「ああ、嫌だと言うならかまわんよ。あちらの娘へ……」
「やるわ」
キュルケは男のズボンを口でおろす。続いて下着も。
そして男の性器が目の前に出現する。
「さあ、くわえたまえ」
キュルケは命じられるままにそれをくわえ込む。
「ん…んんっ…」
この男のペニスは大きかった。
それを何とか飲み干す。
「動きたまえ」
「うっ…うむっ…むぅ…」
命令されるままに頭を前後に動かしはじめる。
「ちゅ…んー…ん、んんっ……」
キュルケは一心不乱に頭を動かす。
まるでそうしていればタバサがこの男に傷つけられないと言わんばかりに。
「ん…あうっ…んん……」
「くっ、でるぞ!」
「おぶぅっ!?」
男はキュルケの頭を掴むと奥までペニスを押し込んだ。
「おぅ…ぶぁあ…うぐっ…ごくっ」
喉の奥に精液が当たる。
むせ返る中、行き場のない精液を仕方なくキュルケは飲み込む。
「ふぅ、なかなかでしたね」
「だ、だれ…が…」
キュルケは自由になった口から弱々しく反抗する。
「さて」
「うっ…」
男が杖を振るうと鎖が前の位置まで戻る。
それのよってキュルケは無理矢理立たされることとなった。
「メインディッシュをいただくとしよう」
「やっ…」
キュルケは男が次に何をしようとしているのかすぐに察知した。
「無理にとは言わんよ。そこまでわたしは非情ではない」
「この…」
拒否すれば、それは男がタバサへいく口実となる。
「好きに…しなさい…」
「そうさせてもらうよ」
男はなんの躊躇もなくいっきに奥まで貫く。
「はっ…ああっ…」
「思ったとおりだ。先ほどのフェラチオですでに準備は整っていたようだね」
たしかにキュルケのそこは濡れていた。
「さて、どんな歌をその口から奏でてくれるのかな?」
「ひぃう…はっ、あ…あああっ!?」
男はただ自分の快楽の為だけに動く。
「目の前にこんなに立派なモノがあるのに見過ごすのも悪いか」
「はぁっ、ううっ!?」
男はキュルケの胸を両手で力の限り揉みだした。
一度果てている男は、すでに第二波が近づいてきているのを感じていた。
「ゆくぞ! 君も一緒にいきなさいっ!」
「はっ…あっ、ああ…あ、ああああああっ!」
「うっ」
二人は繋がったまま何度かビクンビクンと身体をふるわせた。

556:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:32:46 bdFzWWjp
それがやむとキュルケを捕らえていた鎖はほどけ
彼女は力なくその場に倒れこむ。
「ふふふ…」
キュルケの笑い声が部屋に響きわたる。
そこへ男が近づいてきた。
「ふふっ…とっても良かったわ、ジャン」
「わたしはあまりこういうのは好きではないのだが…」
ジャンと呼ばれた男、コルベールは優しくキュルケを抱き起こす。
今回のこれは全てはキュルケが考えた芝居だった。
しかし、芝居といっても使われる鞭は本物で、痛かった。
「しかしミス・チェルプストー。
君はどちらかといえば、他人よりも優位に立つことが好きだと思っていたのだが」
「あら、よく分かってるわね、ジャン。そのとおりよ」
それをきいて「ならばなぜ、このようなことを?」と尋ねる。
キュルケは火照った顔でコルベールを見つめていった。
「でもね、愛した男には全てを征服されたくなるの。
きっと、チェルプストー家の宿命なんじゃないかしら」
「しかし…制服がこれだけボロボロになってしまって…」
「いいのよ、この制服は古くなったから近いうちに処分しようと思ってたの。
有効利用できて、とてもラッキーだったわ」
コルベールは近くから薬を手にした。
「とりあえずその鞭の傷を治療しておこ…」
「いらない」
「しかし、傷が痛んで辛いことになる」
心配そうにコルベールが治療するようにすすめる。
「いいの。だって、傷が痛むたび、ジャンのことを思い出せるもの」
「あ…そ、そいうものなのかね…」
「そいういうものなの」
キュルケはコルベールの唇に濃厚なキスをお見舞いした。

557:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:34:06 bdFzWWjp
コルベールの研究室の窓に、ひとつの人影があった。
「な、なんということだ…」
人影の主であるアニエスが絶句する。
「まさか生徒相手にあのようなことを強要しているとは」
アニエスはその場から立ち去る。
「どうやら魔法によって外部へ音が漏れないようにしているようだな」
アニエスはどうしようか悩んだ。
コルベールが無理矢理学園の生徒を犯していた。
これは由々しき事態だ。
捕まえるのは簡単だが、そんなことはしたくない。
なんとか改心させ、あのようなことをやめさせる手がないか思案をめぐらす。
すると一人の少女の姿が浮かんだ。
「そういえばサイトの躾でずいぶん苦労していそうだな。
なら、なにかよい案がもらえるかもしれない」
アニエスは、これから起こる更なる事態を知るよしもなく
虚無の使い手、ルイズの元へと歩き出した。

558:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:37:07 bdFzWWjp
読めばわかるかもしれませんが

サイト→コルベール
シエスタ→キュルケ
ルイズ→アニエス

という立場にさせてみました。
この後、当然ルイズに間違った対処法を教わったアニエスがコルベールを折檻する流れに。
それも書こうと思ってますが、明日から仕事が忙しいので、もしかしたら完成は週末にズレ込むかも。
まあ、期待しないで待ってて欲しいです、はい。

559:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:49:10 nXt1lDS9
 GJ!
 コルキュル好きです。というかコルベールが好きです。(禿げてなきゃ主人公張れる逸材……いやいや、彼は禿げていてこそ……)
 キュルケとアニエスの三角関係とか今までなかったたと思うので楽しみにしています。

560:名無しさん@ピンキー
07/08/27 22:32:51 E1ZCkI0M
最近、スレが活気付いてますな。
私も頑張りますかね・・・

561:名無しさん@ピンキー
07/08/27 23:17:06 x1Wx0xU0
かなり新しい雰囲気にGJ! 続き期待してます

562:名無しさん@ピンキー
07/08/27 23:40:58 vJnEU39Z
>>558を見て、サイトがコルベールに惚れてるのかと思った。

ちょっと吊ってくる orz

563:261のひと
07/08/28 00:40:29 +ElMf6q6
ご無沙汰でーす

短いですが新刊ネタをお一つ。

564:1/10
07/08/28 00:41:01 +ElMf6q6
『それにみんな、なかなか気持ち良さそうな……』
 二度とサイトに杖を向けるつもりは無かったのに。
 サイトの言葉を聞いた時、あっさりと自分に課した誓いを破ってしまう。

 薬に操られただけなのに、サイトにはそう見えたんだ。
 わたしが気持ち良さそうに見えたんだ。

 気が付くと、タバサは部屋から逃げ出していた。
 薬が聞いていた間の事を思い出させる場所に、少しでも居たくなかったから。
 それに……これ以上サイトの側に居るのが辛かったから。

 真っ直ぐに自分の部屋に逃げ込んだタバサは、鍵を掛けた部屋の中で一人で泣いていた。

565:2/10
07/08/28 00:41:39 +ElMf6q6
「お姉さま、どうしたの?」
「なんでもない」

 わたしが泣いている事に気付いたシルフィードは、何もいわずに側に居てくれる。
 誰かが側に居てくれるのは幸せ、この子やキュルケはそれを教えてくれたけど、

「……あれはちょっと近すぎる」
「ご、ごめんなのね、お姉さま」

 ……シルフィードが何か勘違いして、わたしから離れる。
 
 ちょっと寂しい。

 シルフィードが側に居てくれる間に、気が付くと涙の止まっていた顔を上げ、
 涙のお陰で、いつもより少し鮮やかな世界を眺める。

「ここに」
「はいなの、お姉さま」

 シルフィードを抱きしめていると、少しづつ胸の中が整理されてくる。
 サイトに悪気はなかったんだし、許して……あげなきゃ。
 どんな時でも味方するつもりだったのに、ルイズやキュルケと一緒になって魔法を使ってしまったし。

 そう思うと、消え去りたいような恥ずかしさが……あ!

「そう……だ」
「? どーしたの? お姉さま」

 シルフィードを置いたまま、わたしは部屋の外に駆け出した。

566:3/10
07/08/28 00:42:13 +ElMf6q6
「記憶を?」
「お願い」

 すっかり忘れていた。
 今の学院には記憶を消すことの出来るメイジが居る事を。

「でも、どうして? 理由も無く記憶を消したりできないよ?」
「……っ」

 説明……しないと、ダメみたい……
 恥ずかしいけど、背に腹は変えられない。
 ほんの少し前に有った事を、極力簡単に説明する。

「サイトの記憶を消せばいいの?」
「お願い」

 何か問題があっただろうか? 
 ティファニアは不思議そうに、わたしを見つめていた。

「サイトだけ?」
「?」
「わたしは皆の記憶を全部消せるよ?」

 あ!

「じゃ、じゃあ皆……」

 良かった……これで、

「……一つ……聞いても良い? タバサさん」

 ティファニアの質問は、鋭くわたしの胸に刺さった。

567:4/10
07/08/28 00:42:50 +ElMf6q6
『どうして、サイトの事を最初に気にしたの?』

 たったそれだけの質問。
 だって仕方ない。
 気に成ってしまったから。

 ― 一人だけ居た男の子

『女の子なら覚えていても良い訳じゃないよね? どうしてサイトだけ?』

 ― ひ、一人だけ被害受けてなくて、部外者だからっ

『シエスタさんも飲んでないんだよね?』

 ― だって……でもっ……

『明日、記憶を消す前に、理由を聞かせてね』

 ティファニアは、そう言って微笑んでいた。
 年上の相手なんて、学院では珍しくないのに……

 『お姉さん』なティファニアに、どうしても勝てる気がしない。

(シルフィードも、こんな感じなんだろうか?)

 でも……

『ちゃんと理由教えてくれないと、サイトの記憶は消さないからね』

 テファ姉さんはスパルタみたい。

568:5/10
07/08/28 00:43:22 +ElMf6q6
 一睡も出来なかった。
 一晩眠らずに考えたけれど、宿題の答えは出ない。

「お姉さま、寝ないの? 身体に悪いの。きゅいきゅい」
「まだ……考える」

 空が薄明るくなっていた。
 後数時間もしたら教室に行かないと……

 ――ルイズもキュルケもモンモランシーも居る教室に。

 ちょっとお腹が痛くなる。
 ベットの中で丸くなっていると、ドアがトントンと鳴り出した。

「だれ?」

 こんな時間に誰だろう?

「おはようタバサさん、開けてもらえる?」

 っ!
 ティファニア!

「い、今開ける」

 ど、どうしよう……どうしよう……答えは……まだ出てないのに。

569:6/10
07/08/28 00:43:54 +ElMf6q6
「うわぁ……本が沢山……」
「ど、どうして?」

 声が震える。
 どうしよう? サイトの記憶が消えなかったら。
 あんな事されて悦ぶ娘だって、ずっとずーっと覚えられたら……

「皆の記憶授業が始まる前に消したほうが良いかなって」

 あ……そう……か……早く消したほうが良いんだ……
 で、でも……

「それでね、タバサさんにお願いがあるの」
「何?」

 お願いを聞いたら、サイトの記憶を消してくれるのかな?
 そしたら、答えが出て無くても……

「サイトをここに連れてきて欲しいの」
「え?」
「あのね、サイトは多分記憶を消されたくないと思うから」

 ……うん、そう思う。
 すごーく、幸せそうに見てたもの。

「女の子の記憶を消して回っている間、サイトをここに引き止めておいてくれる?」
「分かった」

 それくらいならと……部屋を出ようとするわたしの背中に、ぽそりとティファニアの声が聞こえた。

「質問の答えはわたしが部屋に帰ってからね?」

 ……覚えてたんだ……

570:7/10
07/08/28 00:44:29 +ElMf6q6
 不思議な事にサイトは起きてた。
 それにルイズとメイドも起きていて、微妙な空気が部屋に流れている。

 なんで?

「サイト、こっちに」
「あ……あぁ」

 この空気の中から逃げ出せるのならと、サイトが喜んで着いて来るのを見ると、
 ルイズが慌ててサイトを引き止めようとした。

「ちょ、ちょっと待ちなさいっ!」

 手間の掛かる……
 ルイズの手を引いて、部屋の隅まで連れて行く。

 ―手を掴むだけで青ざめるのは、いくらなんでも失礼だと思う。

 そこでサイトに聞こえないように、

「ティファニアが昨日の関係者の記憶を全部消してくれる」
「ほほほほほ、本当っ!!」

 無言でわたしが頷くと、もの凄く喜んでいた。
 無理も無いと思う。

 サイトを連れて部屋を出るとき、ルイズはメイドと抱き合って喜んでいた。

 ……メイドは薬飲んでないのに。変なの。

571:8/10
07/08/28 00:45:02 +ElMf6q6
「なー、何の用なんだよ」
「待って」

 ルイズ以外の女の子の部屋に、サイトが落ち着かない様子で周りを見回している。
 って、そっちみちゃだめっ。

 ……ごめんなさいキュルケ。
 今度からもうちょっと言う事聞いて、男の子を呼べる部屋にしておく。

「う、動かないで」
「はあ?」

 サイトは優しい。
 こんなに訳の分からない状況でも、女の子の言う事はとりあえず聞いてくれる。

「じっとしてれば良いのか?」
「そう」

 小さく溜息を吐くと、サイトは目を閉じてじっとしていた。
 寝ているのかもしれない、まだまだ朝早いし。

 手を伸ばせば届く距離に、サイトの顔が有った。
 胸が……ドキドキする。
 ルイズは、毎日にこんなにドキドキしているの?

 ……それとも、わたしがおかしいのかな?

 静かに目を閉じているサイトを見ると、手が勝手に動いてサイトの頬に触れそうになる。

(お、起きちゃうっ)

 慌てて手を引っ込めて、もう一度……サイトを見つめた。
 ルイズは……毎日こんなサイトを見ているのかな?

 ―少し、胸が痛くなった。

572:9/10
07/08/28 00:45:43 +ElMf6q6
 トントンっと小さくドアが鳴ると同時に、ティファニアが部屋に滑り込んでくる。
 ノックの意味があまり無い。

「サイト、タバサさん、居る?」
「居る」
「ぐー」

 サイトはやっぱり寝ているみたい。
 今からティファニアとする話を考えて、ちょっと安心する。

「答えは出たの?」
「出た」

 サイトを見つめていたから自覚できた。
 認めると、多分今よりずっと辛くなる答え。

「わたしがサイトの事を気にしたのは……」
「ちょっとまってね―サイト、起きて」

 わわわっ、ちょっと待って。
 
 ティファニアを止めようとしたけれど、優しく抱きとめられてしまった。

「忘れちゃうんだから、本人に聞かせてあげたほうが良いよ?」

 ……そうか……な?
 そうだね……ありがとう、ティファニア。

「ん……あ、ごめん、寝てたや、タバサ……あれ? テファまで?」

 眠そうに目を擦るサイトを見ると、今から自分が何を言おうとしているのか、
 凄く意識して、息が出来ない位緊張する。

「ほら、タバサさん……深呼吸……」
「う、うん」
「?」

 テファニアに励ましてもらって、ゆっくりサイトのほうを向く。

 ―そして……

「わたし、サイトの事が好き」

 ティファニアの呪文を聞きながら、サイトの驚く顔を見る。

 ―嫌がっていないのが分かっただけで、わたしは……

573:10/10
07/08/28 00:46:22 +ElMf6q6
 ティファニアはまだ誰も来ていない教室で、一人座っていた。

「あら? 早いわね」

 部屋に入った途端、一瞬息を呑んだ生徒が、ティファニアの姿を確認すると話しかけてきた。
 ティファニアのお友達―相手はどう思っているのか分からないけれど。
 ベアトリスが、いつもは人目を気にしてゆっくり来るティファニアが一番に教室に居るのを見て驚いた。

「ちょっと朝用事があったから」

 ティファニアは嬉々としてベアトリスに話しかける。
 本音でぶつかれた分だけ、他の生徒より話しやすいらしく、
 事有るごとにベアトリスに話しかけた。

 ベアトリスの方も先の一軒のお陰で友人が減ったため、ティファニアを邪険にする事も無かった。

「しっかし……嫌味な女」
「?」
「朝日に映えて、まるで妖精みたいに綺麗よ」

 ベアトリスの例えを聞いて、ティファニアは笑いながら言った。

「あら、妖精ってイタズラが大好きだから、そっちで例えられるのかと思ったわ」


 ――その頃、サイトは困っていた。
 タバサは混乱しながら泣いていた。

 何で?
 昨日一晩悩んだのは覚えてる、朝サイトを呼びに行ったのも……

 しかも……

『わたし、サイトの事が好き』

 告白まで……した……
 間違いなく全部自分の行動なのに、何を思ってそんな事したのか、さっぱり思い出せない。

 赤くなったサイトが、困ったように頭をかいている。
 返事が無いのは怖いけど、返事が返ってくるのはもっと怖い。

 ―タバサは追い詰められて……

「ふ、ふぇ……」
「わぁっ……ちょっ……」
「っ……く……ふぇぇぇぇぇっ……」

 いつかの様に感情に歯止めの効かなくなったタバサは泣き出してしまう。
 サイトが助けてくれた時のように。



 今回の涙は、サイトが抱きしめてくれるまで止まらなかった。

574:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:47:43 +ElMf6q6
ではっ、またそのうちに

575:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:49:55 XEkbUFP5
261さんのタバサ可愛すぎるw
12巻で確立したっぽい、妙に報われないタバサは
昔からの261さん版タバサと重なって見えますね。
GJ!

576:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:51:11 BsDDrT0+
>>574
うほっ! これはいいタバサだ
読んでてなんかむずがゆくなっちゃいましたよw
テファもいいお姉さんぶり出してますね


577:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:57:11 eD5Jf/Vb
意味が分からない俺は負け組。

578:名無しさん@ピンキー
07/08/28 01:29:57 246dzQFa
261氏GJです。261氏のタバサ可愛いすぎる!!
そして告白の記憶を消してないテファww

579:名無しさん@ピンキー
07/08/28 01:44:27 bgeZs4M4
いい流れだー。
納得いく新刊が出たおかげかな。

580:名無しさん@ピンキー
07/08/28 04:40:19 HqRIDxID
12巻は良い起爆剤になったみたいだな。13巻は予定通りだと11月か?

それにしてもノボルはここの予想とは斜めに行くのが好きだな。まさかここで百合とはね・・・。
ルイズが両刀使いになりそうだし。”才人が”皆を手篭めするのではなく”ルイズ”が才人も含め
皆を手篭めにしそうだ。無論、ギーシュからモンモンもntr。モンモンは今回、媚薬のせいとはいえ
微妙にmっ気発動してたからな。ペチャって

581:名無しさん@ピンキー
07/08/28 05:45:53 dwEFwKLx
そんな展開はさすがにないわ

582:名無しさん@ピンキー
07/08/28 08:43:17 3cPQK8BY
魔王はサイトなのか?ルイズなのか?
今後の展開に期待。

583:名無しさん@ピンキー
07/08/28 09:35:55 qSGFDX5G
>547
アン様スキーの俺には最高のご馳走ですた!

エロ薄くなんて考えないでこのままガンガン書いちゃってください!


で、次はシエシエなんてどーすかw


>558
キュル子かわいいよキュル子
つか、コルベール先生ステキ
このカップリングもラブラブでいいですなあ。GJ!

584:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:34:42 rMrn59ZN
「あの…アニエス殿…これは…?」
研究室で正座をさせられているコルベールが目の前の女性に尋ねる。
「実は、とある友人に躾のコツを教わってな」
何故自分が正座をさせられているのかの答えとは言えない。
「いや、意味が分からないのだが」
「先日、貴様はこともあろうに学園の生徒を強姦したな」
コルベールはギクッっとした。
それをみたアニエスは鋭い目つきで睨みつける。
「よって、これからお前が二度とそのようなことをしないよう、躾けることにした」
「あれは違うんだ」
あれはキュルケが望んだことで、自分が望んでやったわけではない。
「言い訳は見苦しいぞ、炎蛇のコルベール」
アニエスは手にした鞭を一振りする。
コルベールの目の前の床にピシッっと鞭が打ちつけられた。
「と、ところで…友人というのはミス・ヴァリエールではないかね?」
アニエスの眉がわずかにピクリと動く。
コルベールはサイトからルイズが行ってきた暴力の数々をきかされていた。
つまり、相談者がルイズだとするなら、これから自分に行われる行為は
およそサイトが体験した仕打ちが行われていくのではないだろうか。
(サイトくん…この状況で、はじめてきみの苦労を真に理解できたよ)
遠い目をしながらコルベールはそう思った。
「服を脱げ」
「な、なぜ!?」
唐突な命令にコルベールは反射的に質問を返していた。
「どうやら、躾けの前に服を脱がせるのは礼儀らしい。
そうすることで、服を傷つける心配がないそうだ。
どこかの男は服を着させたままのほうが趣味のようだがな」
力ずくで目の前の女性を黙らせる選択肢もあった。
自分ならやれるだろうが、ここで抵抗すれば更に泥沼になりかねない。
(ああ、サイトくん…きみは、いつもこのような仕打ちを受けていたんだね…)
そんな風に同情を念をサイトにこめつつ、パンツ一枚となっていく。
「さて、次は…次…そう、次だ!」
「?」
パンツ一枚となったコルベールはまた正座を命じられてすわる。
すると、何故かアニエスは次の言葉を言うことに詰まりだす。
何を言おうとしているのか考えていると、意を決したのかアニエスは口を開いた。
「こ、こここ、これからお前は、わたしのことをご主人様と言うのだ!」
言い終えたアニエスは顔が真っ赤になる。
そこまで恥ずかしいのなら、言わなければいいのに。
しかし、おそらくこれもルイズのアドバイスなのだろう。
それを忠実に実行する彼女の生真面目さにコルベールは感心すらした。

585:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:35:51 rMrn59ZN
「それでご主人様はこれからどうするのですかな?」
ご主人様と呼ばれた本人は、どんな表情をしていいのかわからず
結局怒りの表情で対応した。
「無論、お前が二度とあのようなことをしないように躾けるのだ!」
鞭がコルベールの身体に打ちつけられた。
「ぐっ」
苦痛にゆがむコルベールの表情をみたアニエスのなかに
不思議な高揚感がうまれる。
(なんだこの気持ちは…)
鞭を振るうたびにコルベールは苦痛の表情をつくる。
そのたびにアニエスはなにかとても抗いようのない快楽が襲ってきた。
「はぁはぁ…す、少しは相手が、どのような痛みを受けていたか理解できたか」
「そ、そうだね…これは流石にキツイ…」
コルベールは自分がキツイと言ったわけではない。
この痛みをキュルケが受けていたことに対してのものだ。
よくも自分から鞭で打たれたいとおもったものだと感心さえした。
「うっ…アニエス殿…なに…を…」
ふいに近づいてきたアニエスが、コルベールの鞭の傷を舐めだした。
「違う、ご主人様だ」
アニエスの目がどこかおかしい。
そう思いながら、されるがままに身をゆだねる。
「さて…」
アニエスが突如服を脱ぎだす。
「ま、待ちたまえ」
「黙れ、犬!」
ああ、自分は犬になっていたのか。女性は怖い生き物だ。
コルベールは目の前の暴君を見つめるしかなかった。
「その…ミス・ヴァリエールの部屋でなにか飲まなかったかね?」
「そんなところに寄った覚えはない。
が、立ち寄った場所で喉が渇いたので、近くにおいてあったコップの水を一杯飲んだ。
それの持ち主はえらく慌てていたな、水ごときで心の狭い奴だ」
ただの水で慌てるはずはない。
つまりそれはなんらかの魔法薬だったのだ。
「ここも躾けねばならんな」
「や、やめたまえ…」
一糸まとわぬすがたのアニエスが、コルベールの制止を無視してペニスを握った。
その後、顔を近づけていき、丹念になめ始める。
「ぺちゃ…あむっ、んむっ…」
「ぐっ」
まるでご馳走を味わっているかのようにアニエスはソレをむさぼり続ける。
「うっ」
コルベールは射精した。
精液がアニエスの顔を汚す。
「ダメな犬だ」
「あ、アニエス殿…」
アニエスは自分の割れ目を両手で開いてコルベールのペニスへとその身を沈めていく。
「待つんだ! いまのきみは魔法薬でおかしく…」
「この犬がっ、ご主人様に逆らうとは無礼な!」
そして更なる事態が扉からやってくる。

586:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:37:09 rMrn59ZN
「ジャン、今夜もきちゃった♪」
扉を豪快にあけたキュルケは笑顔のままのその光景をみて凍りつく。
ちょうどコルベールとアニエスが繋がる一歩手前のシーンである。
アニエスも動きを止めて声のするほうへと振り返った。
「ミス・ツェルプストー。
これはだね、アニエス殿が魔法薬でおかしくなってしまってだね…」
「あら、なにも言い訳しなくてもいいのよ、ジャン。
あなたが魅力的な男性だって知ってるもの。
女性にもてるのだって、そりゃ当然よ」
キュルケは笑顔を崩さず、とてもとても優しい声で話しかける。
「いま、この犬に大事な躾けの最中だ。部外者は出て行ってもらおうか」
キュルケの眉がピクンっとはねた。
「ほんと、ミス・ヴァリエールが
なんであんなにサイトに嫉妬するのか理解できなかったのよね」
「さあ、扉を閉めて消えろ。邪魔をするな」
「でも、自分が同じ立場に立つと、ふーん、なるほどコレは我慢できないわね」
「このご主人様が、犬が二度と悪さをしないように躾けているのだ」
「へぇー、ご主人様なの…」
キュルケの顔から笑顔が消えた。
「わたしの…」
杖をかざず。
「やめたまえ、ミス・ツェルプストー…」
その目は微熱と呼ぶには相応しくないほど燃えたぎっていた。
「わたしのジャンに、なにしてんのよっ!」
研究所の壁が吹っ飛んだ。
「貴様、わたしの大事な任務を邪魔するのか!」
アニエスがキュルケに飛び掛る。
「任務ですって! 人の男を奪うのが任務なんて笑わせるわ」
そのまま取っ組み合いの喧嘩がはじまった。
「サイトくん…女性は怖い生き物だね」
コルベールは服を着ると、ため息をつきながら二人の仲裁に向かった。

587:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:38:19 rMrn59ZN
「なあ、機嫌なおせよルイズ」
「アニエスが…アニエスがサイトの水を飲んじゃったんだもん!」
「たかがそんかことで、そんなに落ち込まなくても…」
というわけでアニエスが去ってから、ずっと毛布の中に入って機嫌が悪いルイズだった。
「なあ、シエスタもなんとか」
「くぅーくぅー」
「ありゃ、寝ちまってる」
いつの間にかシエスタはイスに座ったままテーブルを枕に眠りについていた。
サイトはシエスタを起こそうとしたが、なかなか起きない。
それは当然だった。
彼女は先ほどルイズが一服もった睡眠薬入りの水を飲んだのである。
そしてサイトに飲ませるはずであった媚薬入りの水は、アニエスが飲んでいってしまった。
「今夜は、いっぱいいっぱいする予定だったんだもん」
サイトは何かに気づいたのかルイズの前にやってくる。
「いやー、実にいさまらだけど気づいたことがあるんですよ、ご主人様」
「な、なにかしら」
内心ドキドキしながら返事をする。
「この犬、数日に一度欲望にまかせてご主人さまを襲っておりますです、はい」
「そうね、いい迷惑だわ」
ルイズの心臓が更に加速する。
「なぜかそのときに限って、シエスタは深い眠りに入って朝まで起きないのであります」
「へぇー、そうなんだ」
しばらく言葉をためてサイトが言った。
「お前、あの水になにか入れてたな」
「入れてないわ」
サイトは続ける。
「最近のお前さ、水を俺やシエスタのために用意するのおかしいだろ」
「別におかしくない」
サイトはため息をつく。
「そろそろ白状したらどうだ?」
「白状することなんてないもん! なら、身体にきいてみなさいよ!」
ルイズは毛布からガバッっとでて、サイトを睨みつける。
「では、ご主人様のご命令どおりにいたしますか」
「あむっ…」
サイトはキスをすると、そのままルイズをベットに押し倒す。
「言っとくけど、わたし貴族の誇りにかけても白状しないんだから。
絶対絶対、白状しないんだから。
だから…その…どんなことされたって、無駄なんだから…」
「じゃあ、朝までずっと身体に聞き続けないといけないよな」
「や、やれるものならやってみなさいよ」
そして二人は、一睡もせずに朝まで行為を続けたのであった。

588:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:41:58 rMrn59ZN
昨日の宣言どおり仕事忙しいです。
ただし全体としては忙しかったんですが、わたし個人の仕事はなぜか逆に減ってしまい
その暇になった時間に書いてしまいました。
まあ、他の人に気づかれないように隠れながらすすめたので誤字脱字あったらすみません。

あと、その…エロくなくてすまん!

589:名無しさん@ピンキー
07/08/28 16:57:42 cOfnbteS
a

590:名無しさん@ピンキー
07/08/28 16:57:42 j/NVD0uV
>>588
書いてる職人にこういうのもなんだが
投下前に注意書きとタイトルくらいつけてくれないか?

591:名無しさん@ピンキー
07/08/28 17:10:51 6E16nLiq
>>588
GJ!
ルイズの可愛さに脱帽です><

592:名無しさん@ピンキー
07/08/28 17:14:26 hi3sUDqm
>>588
これはGJ!
次はコルキュルアニで3Pをだな

593:名無しさん@ピンキー
07/08/28 17:22:00 DqVNcsZu
>588
キュルコルにアニコル、いいですね。
直接エロがなくてもGJ!!
このあとはまさか三角関係?

続きに期待大!!


594:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:00:02 lCKvTwss
さて、途中なんですがタバサ編いきますねー。
続きはまた後日っと

595:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:01:17 lCKvTwss
シルフィードは、その日、森の中でお昼寝をしていた。
最近、学院の外の森で人間の姿で昼寝するのが、彼女のお気に入りだった。
この人の来ない森の中なら、ハダカでいても誰も文句はいわない。
竜の姿で昼寝してもいいのだが、なにせ竜の姿は場所をとる。
さらに、人の姿はいいこともあった。
丁度人の姿で寝転ぶと、ベッドになる大きさの岩があったのだ。
この上にハダカで寝ると、とっても涼しいのだ。

「ひゃっこいのね、キモチイイのね」

その日も、近くでかき集めた果物を手に、シルフィードはご満悦だった。
シルフィードが、とっておきのりんごにかぶりつこうとしたその時。

ぴゅいーっ。

シルフィードの耳に、聞き慣れた口笛の音が届いた。
それは、彼女の主人の呼び出し。シルフィードはこれに、応えねばならない。

「…なんなのねもう」

不機嫌にそう言い放ち、竜の姿に戻る。
ついでに、岩の脇に積んでおいた果物を一口で食べてしまう。
…やっぱり、竜の姿だと味気ないのね…。
最近は、人間の姿も悪くない、なんて思い始めていたシルフィードだった。

シルフィードが主人の下へ馳せ参じると、主人はたった一言だけ、こう言った。

「水着を買いに行く」

言ってひらり、とシルフィードの上に乗る。
お洒落なんて気にしないタバサがなんで水着なんか、とシルフィードは疑問に思ったが、背中の上で本を読み始めた主人に反論は無駄だと悟り、大人しく翼を羽ばたかせた。
タバサは、その背中の上で、本を読みながら、先ほどの才人との会話を反芻していた。

『な、シャルロット。一緒に泳ぎに行かない?』
『…どうして』
『いやさ、泳ぐのにいい場所があるんだよ。どう?』
『…二人で?』
『そ。二人で。どうする?』
『…………………いく』

二つ返事で了承したものの、一つ問題があった。

596:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:02:31 lCKvTwss
タバサは、子供っぽい水着しか持っていなかったのだ。
ちなみに彼女は例の『誘惑の肌着』は水着として認識していない。そもそもあれはマジック・アイテムの一種だと彼女は認識していた。
そして彼女が水着購入に踏み切った決定的な理由が、今彼女が熟読している小説。
『素直になれない女主人・番外編~夏だ祭りだ水着でワッショイ・愛は世界に巣食う~』
女主人が執事に水浴びに誘われ、浮かれあがっていたところ、実は恋敵のメイドと女貴族の奸計によるものだったと判明。
急な水浴びで水着の用意できなかった女主人は、子供っぽい水着で恥をさらすハメになってしまう。
タバサは読みかけのその本をぱたん、と閉じて思う。
私は、こんな失敗はしない。
できるだけ大人っぽい、魅力的な水着を着て、サイトを誘惑するんだ。
そして。

『キレイだよ。シャルロット』

脳内補正200%の才人が、タバサの脳内で何故か満開のバラの花をバックに微笑んでいた。
タバサの顔が、その妄想にふにゃふにゃと崩れる。

「…おねーさまその顔キモイのね」

下から入った使い魔の突っ込みも聞こえないほど、タバサは頭の中の妄想劇に没頭していたのだった。
…ちなみに『素直になれない女主人・番外編』のそのあとの展開では、執事が女主人から視線を外していたのは、直視すると劣情に襲われそうになるのを自制していただけで、あとでそれを聞いた女主人はこれでもかというほどデレるのだが。
不幸にも、タバサはまだ、この物語をそこまで読んではいなかったのである。


そして、タバサは納得のいく水着を手に入れ。
次の日、才人とともに水浴びに出かけたのだった。


森の中を、才人の馬が進む。
その鞍の上には、才人の前にタバサがちょこん、と座っていた。
いつもの杖と、そして、小さな紙袋を持っている。中にはもちろん、昨日町で買ってきた水着が入っている。
才人は、シルフィードで行こうと提案したのだが、当然の如くその案は却下された。
シルフィードが一緒だと雰囲気がぶち壊しになるし。それに。
タバサは手綱を持つ才人の胸に頬を寄せる。

「お、おいシャルロット」

こうして、馬に揺られながらくっついていると。
まるで物語の中のお姫様と王子様のようで、タバサはなんだか嬉しくなるのだ。
なんだか迷惑そうな才人を見上げ、タバサは尋ねる。

「…イヤならやめる」
「い、イヤってわけじゃないけどさ」

才人の返答を聞くと、タバサはもう一度、才人の胸元に頬を寄せたのだった。
そして、馬は一時間もすると、目的地に着いた。
そこは、学院から少し離れた場所にある、森の奥。
丘の影の崖の、茂みを掻き分けると、ぽっかりと暗い洞窟が口を開ける。
才人が先導し、二人はその中に入っていく。
しばらく、真っ暗な洞穴を、ランプの明かりで照らしながら進んでいくと。
不意に視界が開け、青い光が目に飛び込んでくる。

597:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:03:06 lCKvTwss
そこには、幻想的な光景が広がっていた。
青く光る岩肌に照らされ、透明な水面に反射する。
タバサはこの世の物とは思えない光景に思わず見入ってしまう。

「どう?キレイだろ」

才人にそう語りかけられるまで、タバサは青い洞窟の美しさに魅入っていた。
才人に語りかけられると、タバサはこくこくと頷き、そして、才人に笑顔を向ける。

「ありがとう…サイト」

嬉しそうに微笑むタバサを見て、才人はなんだかちょっと照れくさくなる。
才人はぽりぽりと頭を掻いて、応えた。

「いや、大したことはしてないよ。
 ここだってたまたま見つけただけだし。
 …んじゃ、早速泳ごうか」

言って才人はさっさと服を脱いで、トランクス一丁になる。
帰りはこのトランクスを脱いで、素肌の上にズボンを履いて帰るのだ。こういう時、男は便利だ。
しかしタバサは、それを見て少し赤くなり、言った。

「…向こう向いてて」

何度か裸を見られている間柄とはいえ、着替えを生で見られるのはなんだか恥ずかしい。
才人は言われるまま、タバサに背を向けた。
どんな水着をお披露目してくれるのか、わくわくしながら。

598:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:04:04 lCKvTwss
注目のタバサの水着は、CMのあと!
チャンネルはそのまま!(何

んじゃまた明日以降にーノシ

599:名無しさん@ピンキー
07/08/28 22:08:32 1z3nARKo
一番槍で、GJ!

600:名無しさん@ピンキー
07/08/28 22:23:15 rPq2CnIi
>>せんたいさん
あああぁぁぁ続きが気になる!!!
他の人のも可愛いけど、やっぱりせんたいさんのシャルロットがいい!!いっそ本にして出してくれないかとつくづく思うわけです…

601:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:04:47 eD5Jf/Vb
何故シエスタは少ないんだ。

いや、せんたいもかなりGJなんだがな。

602:調教録の人
07/08/28 23:30:33 lnD6SN0q
どうも、前回は調教録なんぞを書いた者です。
新しいの書いたのでUPしにきました。
見てみると他の人のがいっぱいあるのでまとめて読みました。
やっぱり皆さん面白いですね。GJです。
>>549>>553>>583、声援ありがとー。
ただ・・・その・・・すみません、今回のUPはエロ薄どころかエロ抜きです。
というか、なんだかカオスなことになりました。↓

603:調教録の人
07/08/28 23:31:18 lnD6SN0q
「姫さまから呼ばれてるのよ。なぜかあんたも必ず同行するようにとわざわざ言われたわ」
 朝食の席でルイズが言った。パンを豆のスープにひたしつつ、無表情でじーっと才人を見ながらである。
「ソウデスカ、ナンノ用ナンダロウネ」
 才人はとりあえず心を仮死状態にして、肉切りナイフをキコキコと動かす。
「あんた、それで平静をたもってるつもり? とっくに肉は切れてるじゃない。
いつまで皿を切ってるのよ」
 蛇ににらまれるガマよろしく、才人はだらだらと脂汗を流した。

 そんな使い魔を見やって、ルイズは石化作用でもありそうな眼光をギラリと放った。
「あんたと姫さまが、ゆ、ゆ、許しがたくもその、なんというか、あろうことか、
いやもうほんと絞めたいというか、デ、デデデ、デキてるのは知ってるわよ。
 まあ覚悟はしてたわ。この犬ときたら、ご主人さま兼恋人(まあそれはそのー仕方なくだかんね!)
がいるのに、あっちこっちへフラフラと落ちつき無いんだから……
メイドに手を出したのが皮切りだったわね? たしか」

「ま、待ってご主人さま! シエスタと姫さまだけです! 二人だけです!」
「一人でも浮気としては充分だろがァァァッ!
 ふ、ふふふ、いけない、朝食は静かにがモットーなのに、
立ち上がってこの熱いスープパンを犬の喉に押しこむところだったわ……というかそれ、
わたしの許した(許してないけど我慢した)範囲では二人ってことよね?」

 才人はすばやく「朝食ごちそうさまでした」と手を合わせた。
「待ちなさい、逃げなければ殺さないとは保証できないけど、いま逃げたら確実に殺すわよ。
 さあ吐け全部吐け、隠すことがあればハラワタまで吐かせるわよ!
 今度は誰!? どこかのハーフエルフ!? どこかの小さな王女!?」
「お願いルイズ待って! 話が当初から大きくずれていると思うノデス!
 姫さまがボクタチに何の用なのでしょう!?」

「さあ何かしら。急に間男に会いたくなったのかしら。姫さまもあんがい物好きな性質だと
わたし知ったわ、ここしばらくで存分に」
(それだったら町に呼ぶんじゃねえかな)
 サイトはそう思ったが、もちろん口には出さない。今、彼は生死の綱わたりをしているのである。自分から谷底にダイブしてどうする。
 ルイズははぁはぁと肩で呼吸していたが、少し落ち着いたのか不機嫌そうに言った。
「今回はわたしよりあんたを呼んでるのよ、本当に。見せたいものがあるんだってさ」

604:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:32:17 lnD6SN0q
 王宮の執務室で待っていたアンリエッタは、ルイズと抱き合って親愛を示した後、
才人を見てうっすらと微笑んだ。
 才人もなんとなく照れてニヤケた笑みを返すが、隣のルイズの体から
ドス黒い瘴気が噴出するのを感じて顔面を硬直させ、まじめ顔を作る。
 アンリエッタは軽く会釈すると、説明した。
「急にお呼びたてしてすみません。見せたいものとは、実は東方の品なのです。
持ってきた商人がそう言ったのみで、実際はまだ確認しておりませんが、
たしかにハルキゲニアでは見ない意匠ですし、非常に珍しい魔法が感じられます」

「東方? それってロバ・アル・カリイエでしょうか?」
「いえ、はっきりはしないのです。ただエルフの地を通ってきたということは確かです。
サイト殿なら何かわかるかもと。異世界人とはいえ、ロバ・アル・カリイエ産の『緑茶』
というものを見知っておられましたし」
「なるほど、そういうことでしたら」
「こちらの箱です」
 アンリエッタが差し出したぼろい木箱。
 受けとって開けて一目見て、才人は考えこむ。ルイズが横から覗きこんできて、彼をつついた。
「どうなの? 何かわかった?」
「いや……その、そこはかとなく確かに慣れ親しんだ感じがあるというか、
なぜかこのまま閉めて捨てたほうがいいような予感がするというか……」
「? 言ってることがぜんぜんわかんないわよ」

アンリエッタが才人のそばにきて、ルイズと反対側の隣にならび、木箱の中のものを
のぞきこんだ。
「見てのとおり、なんだか見たことも無い材質で、犬のような形ですわ。顔が独特ですけど。
それに、背中にねじ巻きがついています」
 女王陛下の発言を受け、ルイズがうなずいた。
「とりあえず巻いてみましょう。サイト」
「ああ、なぜか気がすすまねえんだけどな……」
 巻いてみた。


605:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:33:26 lnD6SN0q
 突然、それはギギギィときしみながら動き出した。
「う、動……!? あ、この犬型アイテム、なんかしゃべりだしたわ!」
「まあ本当。サイト殿の剣デルフリンガーと似たような原理なのかしら」

(・∀・) < テラワロwwwww毛唐ドモwwwwwゴキゲンヨウwwwwwwwwwwww

「変な鳴き声ね。ww(ウェッウェッ)て下品な声が多いわ」
「意味のある言葉もあるみたいだけど、異国の言葉ね。なんて言ってるのかしら?」
 ルイズとアンリエッタが首をかしげた。才人は蒼白な顔で首をふった。
「い、いえ知らなくて別にいいというか……」
「え、サイトにはわかるの? なら翻訳しなさいよね」

(・∀・) < wwww問題ナイwwww今翻訳機能ヲONニシタwwwwwww

「あ、聞こえるようになりましたわ」
「すごいわ! これが東方の魔法?」
「誰だ!? 余計な機能をつけた奴は!」

(・∀・) < www魔法ノ犬型カラクリ人形『愛慕・びっぱ型』トイウwww開発者ノ名ハ祖煮井ダwwwwww

「捨てよう! こいつ色々と危ない!」
「そんな乱暴な。なにが問題なの?」

(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪ソウナ顔シテルナwwwww

「んだとテメェ!」
 才人は渾身の力でその物体の首を絞めにかかった。

(・∀・) < ウェッウェッウエッ無駄無駄無駄www衝撃吸収機能、耐水機能、耐火機能、ソノ他完備ww煮テモ焼イテモ叩イテモ壊セナイwwwコレゾ東洋ノ叡智ノ粋ww開発費ハ占メテ五十三万両ナリwwwww払ッテミルカ貧乏人wwww

「くっ、本当に余計な機能と無駄な金をつぎこみやがって! 開発者の深刻な悪意を感じる!」

(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪イ顔ダナwwww

「くおおおおおおおッ!」
「落ち着きなさいよサイト。心配しなくても最初から、誰もあんたの顔に知性を期待してたわけじゃないから」
「そ、そうだよなすまんルイズ。ちょっと取り乱したっつーか……え? 待って?
今の微塵もフォローになってなくない!? 姫さま! なんか言って!」
「あ、あの、ええと……サイト殿は、騎士として求められる高潔な魂と勇気を持っていると思います」
「ありがとうございます、でも知性には言及しないんですね!?」



606:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:34:24 lnD6SN0q
と、その物体が矛先を変えた。

  (・∀・) < wwwソコノ桃色髪www女ダヨナ?

「あによ。見てわかんないの? わたしはレディよ」

  (・∀・) < プゲラwww胸無イノデ見テモワカラナカッタヨwwwwwwwウェッウェッ

 物も言わず突進しようとするルイズを、サイトが抑える。
「無駄だって! 相手するだけ無駄だって! 蹴っても殴っても壊せないんだから!」
「そそそそれが本当かどうか確かめてやろうじゃないぃぃッ! うわぁぁん放せ!」
「胸の大きさにこだわらなくたっていいだろ!?」
「それはアレ!? さっきのお返し!? 『大きな胸なんて今さらお前に期待してねーよ、へっ』てこと!?」
「曲解だ!」

  (・∀・) < ソウトモ桃髪娘、他人ノ言葉ヲ曲解シテハイクナイwww我ガ生誕ノ地デハ、小サナ胸ハ〈ひんぬー〉ト言ワレテ女性ノ〈究極ノ美シサ〉ノしんぼるダッタ……自信ヲ持テ

「え? ……ほ、ほんと?」 

  ( ゚д゚)、 < ペッ 簡単ニ釣レヤガッテ面白クネェ  信ジンナBAァァァァKA りりーすシテヤッカラ消エナ雑魚wwwww大キク育テヨwwウェッウェッ

 ルイズは杖をふりかざして詠唱を始めた。
「ルイズ落ち着いてルイズ! ここは王宮よ!」
「放してください姫さま! たとえ王宮半壊の罪に問われようとも、こいつだけは爆殺せずにおれません!
 虚無にも耐えられるかどうか見てやろうじゃないのおおぉォッ!」
「過激なことはやめて、お願い! お願いだから!」


607:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:37:12 lnD6SN0q
  (・∀・) < オイソコノ胸ガチャントアル女wwチョット来イww

「え、わたくし? ちょっと待って。ル、ルイズ、お願いだからくれぐれも
過激な行為は慎んで、ね?」
 暴れるルイズを受けとめた才人が、渋い顔でアンリエッタに声をかけた。
「姫さま、あれ多分、おちょくることに特化した悪質な存在ですよ。まともに相手したら駄目です」
「心配ないわ、わたくしとて悪意に打たれ弱い女ではありませんもの」

 え? そうなの? という才人とルイズの意外そうな視線を受けて、女王陛下はすっと
背筋をのばし、胸をはって言った。
「宮廷の社交界という場所は、けっして善意に満ちたところではありません。
品位というオブラートに包んで、他者の失敗、欠点をあざ笑う者たちには事欠きません。
陰湿な陰口や誹謗のたぐいをわたくしは恐れません。心配は無用です」

 そういうとアンリエッタはしずしずと妙な物体の前に出ていき、優雅に一礼した。
 ルイズが感嘆をこめて、「やっぱり姫さまは立派よねぇ」とため息をついた。
 才人のほうは「……まあ、見とこうか」と慎重である。

「遠いところからよくぞわが国に参られました。わたくしはこの国の女王です。
 あなたは東方の生まれなのですね? 差し支えなければ、どのようにして
遠い故国からこの国に至ったのか聞かせていただけないでしょうか?」

  (・∀・) < 最初ハ、生マレタ島国カラ隣ノ大陸国ニ、親善ノ証トシテ送ラレタンダガ、ソコノ皇帝トキタラ『上ル国ノ王カラ、没ナ国ノ王ニ挨拶シテヤル。チャオ☆元気?』ッテ伝言ノ大意ヲ伝エタダケデ激怒シヤガッテサア……売リ払ワレタノヨwwwwwかるしうむガ足リテネエ奴ダッタwwww

 アンリエッタは「まあ、やはり数奇な運命だったんですね」と述べるに留めた。


608:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:40:02 lnD6SN0q
フムフムとその物体は考えるように頭をぐるりと回してから、

  (・∀・) < アンタ男イル?

「え? え、えぇっと……ちょっと唐突な質問ですね……」
 もじもじして顔を赤らめるアンリエッタ。
ちなみに後ろではなぜかルイズが才人の足をぐりぐりと踏みにじっている。

  (・∀・) < 東方デ『傾国』ッテ言葉ガアッテサァ、一国ノ王ガ女ニ溺レテ国ヲ傾ケル……ソンナ美貌ノ女ノコトヲ指ス単語ダwwwトコロデ、アンタ見ルトコロ傾国ノ相ダナ

 アンリエッタは頬に手を当てて穏やかに微笑んだ。美貌を褒められることは多いので、儀礼上の返しには慣れている。
「まあ、褒めてくださってありがとうございます」

  ( ゚д゚)、 < ペッ ナニ先走ッテンノ? コノ場合ハ、アンタガ『異性デ国ヲ傾ケル』たいぷノ女王ッポイ顔ダトイウツモリダッタンデスガ……自意識過剰ハケーンwwwwwwww 

 さすがに絶句するアンリエッタ。
 その後ろで、二人がささやいている。
(あー……まぁ、姫さまが男で国を傾けるタイプってのはそうかもしれないわ)
(ルイズお前、前より姫さまに容赦なくなったなぁ……ところで、いくら姫さまのよく知る
社交界が、陰湿な悪意に満ちた場所だからって、最低限、オブラートでも『品位』があるんだろ?
アレにそういうのを期待すると泣きを見ると思うんだが……)



609:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:40:55 lnD6SN0q
 十分経過。
 あげ足取りとこじつけから生まれる嘲笑と罵倒の嵐が止まない。

(……気丈だわ姫さま、まだかろうじて笑顔よ)
(ばか、もっとよく見ろ、肩が震えているし手はドレスのスカート握りしめて白くなってるし、
顔色が極端に悪くなっている。今にも『かはっ』て感じで血を吐きそうだ)
 
 ついにアンリエッタは青ざめた表情でぷるぷる震えつつ、つぶやいた。
「……この物体は東方からの手のこんだ宣戦布告なのかしら?」

  (・∀・) < プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ涙目涙目wwwwwwwウェッウェッウェッ

「ひ、姫さまどうか落ち着いてください! 一番過激な方向に話が飛んでいます!」
「待った待ったマジに! 大遠征とかやったら今度こそトリステインやばいと思うから!」


 即刻その物体は箱に詰めもどされ、厳重に封印された。
 ゼンマイが切れていないのでがこがこ木箱の中で暴れている。
 それを横目で見ながら、ようやく落ちついたアンリエッタがため息をついた。
「砂漠の商人が、エルフから二束三文で買ったそうですが、
そのエルフが厄介払いしたのは間違いありません。わたくしのところに持ってきた商人もね。
……われわれはどうやってこれを厄介払いするか、今となってはそれだけが問題です」

   完。反省はしている。色々と。


610:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:43:49 lnD6SN0q
いやどうも、アホな話のっけてすみません。
次はまたエロエロ路線に戻るか、ちょっとラブコメな話にします。
だから許して。

611:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:51:46 qSGFDX5G
アホだwwwwwww
かなり笑った。


エロでもラブでもいいから待ってるぜー

612:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:55:54 NB/5Oii9
>>610
笑わせてもらったww

プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
 涙目涙目wwwwwwwウェッウェッウェッ
        ∩___∩                     ∩___∩
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽヨヨ    __ _,, -ー ,,    ヨヨ   / ⌒  ⌒ 丶|
        /  (●)  (●)  ヨヨ   (/   "つ`..,:  ヨヨ (●)  (●) 丶     自意識過剰ハケーン
       |     ( _●_) ミ    :/       :::::i:.   ミ (_●_ )    |        wwwwwwww
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____
 ヽ___       ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶
      /      /    ̄   :|::| アン リ  ::| :::i ゚。     ̄♪   \    丶
     /     /    ♪    :|::| エッタ :::::| :::|:            \   丶
     (_ ⌒丶...        :` |    :::::| :::|:           /⌒  ._)
      | /ヽ }.          :.,'    :::(  ::}            } ヘ /
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  ヨヨヨヨ                             ソ  ヨヨヨヨ


613:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:57:32 0c4Uj3qz
『熊ー・びっぱ型』か

614:名無しさん@ピンキー
07/08/29 00:08:08 ZMS6Lhxh
これはムカツクww

GJ。

615:名無しさん@ピンキー
07/08/29 00:47:28 XjodY2CT
>>590
すみません、不慣れなもので。
これからは気をつけます。

616:名無しさん@ピンキー
07/08/29 00:48:33 dv+EEB6u
うぜええええwwww これは新しいw

617:名無しさん@ピンキー
07/08/29 03:37:08 Lm7s0tKI
GJwwwwww

これはシャルやテファやアニverも見てみたいwwwwww
とりあえずアニエスはブチ切れ確定

618:名無しさん@ピンキー
07/08/29 07:20:31 WJT7cIy7
>>610
朝から、笑かすなwww.こんなんも良いなぁ。

619:名無しさん@ピンキー
07/08/29 07:56:25 RonAzk9C
きっと鳥骨が間違えて箱空けてブチギレ、怒りのあまり城の外に投げ捨てて被害が広がって行くに違いない

なんにせよGJ!

620:名無しさん@ピンキー
07/08/29 11:00:09 EWra14SL
>>610
GJ!

ひと笑いさせていただきました。たまにならこういうのも、ね

621:名無しさん@ピンキー
07/08/29 16:00:10 lYYx2woq
なんか妙な夢をみた
ゲーム版の現代編みたいな設定でアニエスとデートしてるんだよ
買い物に付き合うついでかなんかで
でもアニエス、ハルケギニアから連れてきたみたいにいろんなもんを珍しがってるんだよな
で、屋台みたいなところで飯食ってんだけど、隣に座らずにイス一個あけて座ってるんだ
なんでそんな離れてるんだって聞くと

「そこにはルイズがいるんじゃないか」

なんて言うんだよ、だから

「でもせめてデザートくらいは隣で食べようよ」

って言ったら、観念して隣に座ってきたところで目が覚めた



……書いてて俺キメェって思ってしまった
続きを見てしまいそうだからがんばって起きてよう……

622:名無しさん@ピンキー
07/08/29 16:10:22 /sAt7YzF
>>621
ちょっとその設定を使わせてもらいたいような・・・

623:名無しさん@ピンキー
07/08/29 16:44:40 yMDfRGq6
>>622
さあ、早く書くんだ。

できればシエスタのも。

624:名無しさん@ピンキー
07/08/29 22:50:22 /sAt7YzF
>>623
途中まで書いたのがフリーズしておじゃんに('A`)ノ
もうしばしお待ちを。

といっても、出来は全くよくないですorz
ゲーム版やったことも見た事もないですしw

625:名無しさん@ピンキー
07/08/29 23:05:06 xHdrf3YV
10巻まで読んでみたんだが・・・






コルベールに惚れた

626:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:13:03 e+7mYokI
さて、タバサ編の残り、いくよー。
>>595 からの続きですー。

627:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:14:09 e+7mYokI
「…終わった」

タバサの声に才人は期待を胸に振り向く。
やっぱアレっすか!すくぅる水着っすか!びば夏!びばお子様体型!
しかし振り向いた才人の目に映ったタバサの水着は、彼の予想していたモノとは違っていた。
それは、真っ白なセパレート。
薄い胸をぴっちりと覆う飾り気のない白いチューブトップに、腰ギリギリに紐のかかった小さな白いローライズ。
待て!待て待て待て!貧乳っ子はワンピースだろう!フリルいっぱいかもしくはモノトーンのシンプルな!
しかし心の中で王道を叫んだ才人の煩悩を、タバサの次の行動が打ち砕いた。

「…似合ってない…?」

眉をしかめて見つめる才人の前で。
タバサは。
くるり、と半分回って見せた。
顔だけを才人に向け、背中を晒して軽く脚と手を広げて立つ。
すると。
上のチューブトップの布は背中まで回っておらず、細い白い紐を何度かクロスさせて留めているものだとわかった。
そして。
前から見るとただ前を隠すだけだった白いローライズは。
タバサの可愛いお尻を半分だけ覆い隠し、その谷間を半分以上露出させていた。
……なんという……っ!なんという小悪魔チックな……っ!
イイネ!セパレートもイイネ!流行のエロカワってやつっすか!

「…一言だけ言わせてくれ」

才人はふるふると震え、俯きながら、そう言った。

「…何?」

タバサは何を言うつもりなんだろう、と才人の言葉に耳を傾ける。
才人は満面の笑顔をタバサに向け、親指をびっ、と立てて言った。

「シャルロット、最高!」

その言葉に、思わず耳まで真っ赤になり、俯いてしまうタバサ。
…い、いきなり最高だなんて。さ、サイトってば…!

「あ、ありがとう…」

俯きながらそう応えるのが精一杯だった。
意思に反して崩落を起こすみっともない顔を見せないように、タバサは俯いたままになってしまう。
結局タバサが才人の方を向いたのは、そのどうしようもないニヤニヤが納まってからだった。


628:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:14:59 e+7mYokI
「じゃ、早速泳ごうぜ」

そう言って才人は、ざばざばとクロールで豪快に泳ぎだす。
少し奥まで行ったところで、才人が岸を振り返ると。
タバサは、腰まで浸かる程度の場所で、足を止めていた。

「どしたの?」

才人はタバサが泳ぎに来ないのを不審に思い、彼女の傍へ戻ってくる。
タバサは言おうかいうまいか少し悩んだが、正直に話すことにした。

「私…上手に泳げない」

少しの距離なら泳ぐことはできたが、今の才人のように、速く長い距離を泳ぐことはできなかった。
水浴びの経験はあるものの、内陸で育ったタバサは、泳いだ経験は少なかったのだった。
だったら、と才人は考える。

「じゃ、俺が泳ぎ教えてあげるよ。ほら」

言って差し出される才人の手。
水浴びを嫌がっているわけではないので、水が苦手と言うわけではなさそうだ。
タバサは少し考えたが、すぐにその手を握った。

「…じゃあ、教えて」
「うん」

才人はそのままタバサの手を引き、タバサの足がギリギリつく深さの場所まで、タバサを誘導する。
そこまで来ると、才人は改めてタバサの両手を握り、そして言った。

「じゃ、足離して。浮いてみて」

タバサは言われるまま湖の底から足を離し、体を浮かせる。
才人はそのまま浮いたタバサに指示を出す。

「そのまま、足をバタバタさせてみて」

タバサは言われたとおりにするが、変に力が入って、腰から下が沈んでしまう。
なるほど、と才人は思った。

「力が入りすぎ。もっと力抜いて。こういうふうに」

言いながら、左手だけでタバサの両腕を支えると、右手をタバサのおなかに当てて、腰を浮かせた。
才人の手の感覚に、思わずタバサの喉から声が滑り出る。

「ひゃんっ」
「身体浮かせるカンジで。そのまま足をぶらぶらさせるカンジでやってみて」

しかし才人には聞こえていなかったらしい。
タバサは軽く赤くなって頷くと、バタ足を始めた。
今度は綺麗に身体が浮き、才人の腕にタバサの推進力が伝わってきた。

「上手上手。じゃ、今度は手を使ってみようか。さっき俺がやってたみたいに、力抜いてしてみて」

才人はタバサの腕を開放し、今度は両手でタバサを支える。
さっきの、サイトみたいに…。
タバサは先ほど才人がしていたように、軽く脱力させた腕を交互に回転させる。
綺麗なクロールの形だった。
さすがシャルロット、しっかり観察してんな。
才人は次のステップに進むことにした。

629:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:15:54 e+7mYokI
「んじゃ、あとは息継ぎかな。やり方、見てた?」
「…腕を回すタイミングに合わせて、顔を上げる…」
「そうそう。やってみて」

タバサは先ほどの才人を思い出しながら、腕を回し、そして息を継ぐ。
うん、もう大丈夫かな。
才人はタバサの身体を支えていた手をそっと放す。
すると、タバサは綺麗なフォームのクロールで、水面を進み始めた。
しばらく進んだ後、タバサは自分で進んでいる事に気付き、背のつきそうなところまで泳いで、一度そこに立つ。
そして、離れた場所にいる才人に言った。

「…ありがとう」

その顔は嬉しそうに綻び、歳相応の少女の顔をしていた。

泳げるようになった事が嬉しかったのか、それからしばらく、タバサは夢中になって泳いでいた。
しかし、そんな彼女の身体に、異変が訪れる。
急に、身体が重くなったのだ。足がつったとか、そういう感覚ではない。
すぐに才人が異変に気付き、タバサを抱えて岸に戻る。
その身体は、氷のように冷え切っていた。
地底湖の水は思いのほか冷たく、身体の小さなタバサは、一時間もしないうちに身体の芯まで冷え切ってしまったのだ。
才人の方は、それなりの身体をしているので、タバサほど冷え切ってはいない。
かたかたと肩を震わせるタバサを、才人は水際で優しく抱き締める。

「大丈夫か?シャルロット」
「うん…へいき」

そう応えるタバサだったが、その唇は青ざめていて、とても平気には見えない。
才人はすぐさま、タバサを暖めるべく行動に移る。
タバサの細い顎を指でつまむと、その唇を奪ったのだ。
そして、舌で唇を割り開き、タバサの口内を犯す。
いきなりな行動に思わず面食らったタバサだったが、唇から伝わってくる温かさに、才人の意図を汲み取る。
…あっためて、くれるんだ…。
そしてタバサは、もっと才人の温もりを得るために、才人の首に手を回し、凹凸の少ない身体を密着させ、そして温かい才人の口内に舌を差し込む。
お互いの唾液を嚥下しあい、唇の温もりを交換し、二人はしばらく、抱き合った。
タバサの唇が元の桜色を取り戻し始めた頃、ようやく二人は唇を離した。
二人の唇の間に、白く濁った唾液の糸が走る。それは、岩肌から零れる青い光を反射して、薄青く光っていた。

「…もう、平気?」

才人はそう尋ねるが、タバサは応えない。
タバサは黙ったまま、才人の首筋に顔を埋め、彼の首にぎゅう、っと抱きつく。
そして、耳元で囁いた。

630:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:16:32 e+7mYokI
「まだ、寒いから…。
 …いっぱい、あっためて…」

そしてそのまま、才人の耳を甘噛みする。
しょ、しょーがねえなあ…。
などと心の中では言ってみるものの、才人の方もかなり出来上がっていた。
才人は空いた右手で、タバサの半分露出したお尻を撫で回す。

「あんっ…」

その刺激に、タバサの喉から牝の鳴き声が漏れる。
才人はその隙に、もう一度タバサの唇を奪う。
声も漏れぬほど唇を密着させ、二人の舌がもう一度絡み合い、お互いの体温を交換する。
タバサは淫らに身体を才人に擦り付け、才人から体温を奪っていく。
才人はタバサの半分はみ出たお尻を撫で回し、その小さな布の隙間に指を滑り込ませる。

ぬる…。

その股間は、湖の水ではない、粘液質の液体で溢れていた。
才人は準備はできてるな、と判断すると。
指でタバサの水着をずらし、既に完全に屹立している己の雄をそこに押し当てる。
タバサの身体がぴくん!と震え、そして。
タバサは押し当てられる才人のそれを、自ら腰を動かして、ずぶずぶと飲み込んでゆく。
才人は、その感覚に違和感を覚えた。
タバサの中は、異常なほど冷たかった。

「こんなに…冷えてたんだな」

言って才人は、もう一度優しく、タバサを抱き締める。
タバサはそんな才人をじっと見つめて、言った。

「…うん。だから。
 温めて。アナタの、熱いので、いっぱい…」

言って、身体中で、才人をぎゅっと抱き締めた。

631:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:17:17 e+7mYokI
「悪かったなシャルロット。涼むつもりだったのに、身体冷やしちまって」

岸近くの水辺で重なって、二人は暖をとっていた。
洞窟の中とはいえ、空気は暖かく、こうして身体を重ねて水から身体を出していれば、先ほどのように冷えてしまうことはない。
タバサは、すまなさそうに謝る才人の首筋に頭を預けながら、応える。

「気にしてない。それより」

言いながら、才人の首筋につつつ、と指を這わせ、熱い視線を才人に送る。

「暑かったら、私に言って欲しい」
「なんで?」

魔法で涼しくしてくれんのかな、と思った才人だったが、タバサの回答はそれの斜め上を行っていた。

「身体冷やして、冷ましてあげるから…」

ぶは、と才人は噴出す。
たしかに、さっきの冷えたタバサの身体は、ひんやりとして気持ちよかった。
でも。

「そ、そんなのしたら、シャルロットがつらいだろ?」

しかし、タバサの反撃はさらに続く。

「サイトが、暖めてくれるから平気」

言って、ごろにゃんと言いそうな勢いで才人に抱きつく。
そんな言葉と態度に才人は、再び元気になってしまう。

「…あ」
「わ、悪ぃ、また立っちまった」

慌ててソレを収めようとする才人の手を、タバサが遮る。
そして、悩ましい声で、続けた。

「もう一回、温めて欲しい…」
「しゃ、シャルロット…」

632:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:17:52 e+7mYokI
「あー、サイトにおねえさま!こんなとこでなにしてるの?」

そこに人間の姿のシルフィードが現れた。
実はシルフィードが昼寝に使っている岩場はこのすぐ近くで、才人の馬を見つけたシルフィードは、二人の匂いをたどってこの洞窟を見つけたのだ。
そして、突然の闖入者に、才人の一物は一気にしぼむ。
タバサは水から上がると、畳んであった服の上に乗せてある眼鏡を着け、杖を手に取る。

「あれ?あれれ?どしたのおねえさま?」

タバサはゆぅらりゆらりと幽鬼のようにシルフィードに近寄ると、ドスの効いた声で言った。

「ねえシルフィ」

呑気なシルフィードは、タバサの変化に気付いていない。
主人の問いかけに、間抜けに答える。

「なぁにおねえさま?」
「三枚に卸されるのと、細切れになるの、どっちがいい?」

言ってタバサは杖を振りかざす。
その先端から、エア・カッターの魔法が飛ぶ。

「ちょ、おねえさま冗談になってないのねー!」

エア・カッターを避けながら、シルフィードは逃げ出す。
結局。
ぼっこぼこにされたシルフィードは、三日間ゴハン抜きの罰を食らったそうな。

「理不尽なのねー!シルフィ無実なのねー!」~fin

633:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:19:46 e+7mYokI
いじょ。泳ぎの描写ウザいですね。
タバサが泳げるかどうかの描写が本編にないんでまた捏造。
どんだけー。

んじゃルイズ編はマタ後日ノシ

634:名無しさん@ピンキー
07/08/29 23:20:53 /sAt7YzF
>>633
GJです。
今日中のうpが微妙に・・・('A`)rz申し訳ない

635:名無しさん@ピンキー
07/08/29 23:29:46 mP8J/AwL
まったくへんたいさんはなんてものを投下するんだ
それにしてもシルフィかわいそす

636:名無しさん@ピンキー
07/08/29 23:33:26 rGqpvIJ3
GJ!!シルフィが可哀想すぎるww
泳ぎの描写も気にならなかったし。あえていうなら平泳ぎの方が実用的、かつエロk(ry

637:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:14:42 rJDK5Hl+
以前に みんなで日本に帰って珍道中 みたいな話を読んだんだけど
作品名が分らなくて困ってる
途中までしか読んでいなかったから探してるんだが


638:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:26:42 S9SglSQW
>>633
GJ!!!やっぱりせんたいさんのシャルロット…カワイイッ!!そしてシルフィww
ところで質問なんですが、せんたいさんのシャルロットってどれも8巻以前の内容ですよね?9巻以降の内容では書かないんですか?

639:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:30:49 S9SglSQW
>>638追記
すみませんorz今確認してきたら寧ろ9巻以降でしたね
スカロンに掘られてきますorz

640:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:38:49 rIl6vd06
>>624
>>623
良いぜ。
基本的に書く奴に対してはマンセーしてるから。

641:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:40:04 rIl6vd06
>>624
>>623だ。
良いぜ。
基本的に書く奴に対してはマンセーしてるから。

642:名無しさん@ピンキー
07/08/30 00:48:57 Rr5sLiG6
>>633
水中で「身体冷えちゃった」シチュならば、当然にお腹冷やしちゃっての水中放尿プレイが
あるかと思ってましたが。

643:名無しさん@ピンキー
07/08/30 04:55:28 AbRc0aju
>>633GJ!!!エロ過ぎ!このへんたい!

そしてそんなへんたいさんが大好きでつ。

>>642シャルは昔へんたいさんにお漏らしさせられたから、そこら辺は注意してるんだよwww
(いや寧ろ放尿プレイか)

644:名無しさん@ピンキー
07/08/30 06:01:27 t+oK2pg2
>>633 GJ!
せんさいさんのシャルロットが好きだぁ
ルイズにwktkして待ってます!


645:名無しさん@ピンキー
07/08/30 14:44:36 hl/VIAAH
>>637
その質問には答えられない
という答えで解ってもらえると助かる

646:名無しさん@ピンキー
07/08/30 17:43:21 +ZP6Z3ej
ところで誰か保管庫に前スレの過去ログを……。

647:ボルボX
07/08/30 20:10:21 ZfJ4iefm
調教録の人です。ハンドル名乗ってみることにしました。名前欄のとおり。
それはともかく、ガチエロ書いてきたよーん。
・・・ええと、まあ、とりあえずUP。↓

648:女王様調教録・陵辱版二章・1
07/08/30 20:11:47 ZfJ4iefm
 真夜中。

 城の一室。レンガ造りの炉に火が入れられ、それが唯一の室内の明かり。

 どろりと濃厚に、淫靡な甘い香りがたちこめた部屋。
 温度と湿度が高く、熱帯花でも咲いているのかと思うその空気は、吸いこんだだけでくらくらとする。
 切れ切れに聞こえるかすかな声は、熱病に冒された患者のような。

 ミョズニトニルンことシェフィールドは、部屋に入ると後ろ手に扉をしめ、声をかけた。

「アンリエッタ様、素直になっていただけましたか?」

 応えたのは、情欲の猛毒に浸されたような、甘く苦しげなかすかなあえぎ声だった。

「……ぅ……ぁ……」

「あーあ、辛そうですねぇ。いったい何時間ですか―昼からですから、
ああ、もうかれこれ十二時間もいけないまま、とろとろと子宮を煮こまれ続けているわけですね。
 でも、あなたが悪いのですよ? いつものように我が主と可愛がってあげたら、イった後で
『このようなことはもう嫌です』と寝言を言いだすから、
わざわざ絶頂できないようにしてあげましたのよ。
 あの魔法の拘束椅子……形を変えて今は肉ベッドでしょうか? が、このような使い方もできるとは思っておりませんでしたか?」

 アンリエッタは、全裸に首輪しかつけられておらず、背中の後ろにまわされた腕を、
茶色の革紐で縛られている。
 その革紐は、汗を吸って黒く変色していた。
 炉の火の赤い光に照らされる少女の美しい肢体は、茹だったように桃色に染められ、
おぞましい官能で汗まみれになって息たえだえに喘いでいる。



649:女王様調教録・陵辱版二章・2
07/08/30 20:12:27 ZfJ4iefm
 姿勢としては、後ろ手に拘束され、うつぶせに肉ベッドの上に這わされて、
交尾するメス犬のように尻を高く上げるような形。

 唯一、首から先だけは自由に動かせた。

 ただしベッドはアンリエッタの体勢にあわせて部分的に盛り上がっており、体重を支えてうまく分散させ、
 その姿勢を長時間とること自体には肉体的苦痛がないようにはからってある。

 その脚は付け根から、魔法の椅子のぐねぐねと形を変える生きた肉の中にのみこまれており、
 否応なしに椅子と密着する体の前面とともに、時折ぞわぞわと舐めしゃぶられている。
 
 股間は悲惨だった。恥部全体にべっとりと、肉ベッドから伸びた薄くひらべったい触手が、
舌のように密着している。
 アヌスにはボールを何個もつなげたような形の触手が深くまで入っている。

 しかも、その二種類の触手は、ごくごくかすかに振動しているようだった。

 アンリエッタは、嬌声をしぼりとられる卑猥なオブジェのようになっていた。

「うふふ、いかがです? いかせないように細心の注意を払って責めてくれるでしょう?
子宮責めが好きなアンリエッタ様のために、いままで使わなかったオマ○コのほうまで
みっちりと満たしてあげましたからね。
 でも、処女膜は破っておりませんから……安心して堪能してくださいな」



650:女王様調教録・陵辱版二章・3
07/08/30 20:13:10 ZfJ4iefm
 シェフィールドの言うとおり、アンリエッタはこれまでの淫惨な調教の日々にもかかわらず、まだ処女だった。

 今となっては、処女膜だけは残されているといったほうが正しい。
まさに今、奥の奥、子宮内部まで触手に侵入されているのだから。

「処女膜には穴が開いているのですよ。その舌のような触手は、クリトリスや膣前庭を愛撫すると同時に、
密着している側からごく細いひものような触手をさらに伸ばして、
その処女膜の穴からあなたの胎内に入り、そこでとぐろを巻いてみっちりあなたの奥、
子宮口までの膣道はもちろん、子宮内部にまで詰まったわけです。
 ついでに言うと、もちろん振動しますよ……
 お尻に突っこまれて、裏側から赤ちゃんの部屋をブルブルされるのが好きだったでしょう?
 今日は直接いじめてさしあげようかと思ったのですよ」

「ぁ……ぁぁ……悪魔ぁ……」

「あら、ずいぶんな言いようですわね? 何度もチャンスをあげたではありませんか。
最初の一時間くらいのときに素直になればよかったのです。
『今日のメニューを受けますからいかせてください』とね。

 意地をはるから、さらに二時間放置してさしあげたわけですが、
茹でられるエビのように真っ赤に染まった体をはねさせて泣いていたくせに、あなた土壇場で強がりますから……
 今度は三時間、計して六時間放置してさしあげたわけです。

 そのときはほとんど理性が飛んでたはずですけどね。やっぱり迷っておられる姿を見ると、
もう少し『下ごしらえ』に時間をかけたほうがよいかと思い直しまして……
 まあ、さらに六時間、計十二時間放置したのはちょっとやりすぎたかもしれませんわ」


651:女王様調教録・陵辱版二章・4
07/08/30 20:13:51 ZfJ4iefm
「……ぅ……ちがぅぅ……おねがひ、ちゃんとしましたのにぃ……」

「あら、前回のときですか? ごめんなさいね、聞きもらしたようだわ。それで確認するけど、ちゃんとお願いして、当初の予定だった今日のメニューを受けられます? まあ、いやなら今度はさらに十二時間、明日の昼まで放置しますけど」

「……てっ! ……かせてっ、なんでも受けますからぁっ! おねがいだからいかせてぇっ!
 もっといつもみたいにはげしくして、ぐちゃぐちゃにひてくださいぃっ!
 これ以上こんなのされたら、わたくひ気がくるいまひゅぅぅ……」

「まあ、気は狂うかもしれませんね。体のほうは、その首輪をつけているかぎり大丈夫だと思いますけど。
 その首輪もマジック・アイテムですよ。あなたの水系統の魔力を直接、治癒魔法に
勝手に変換するようにしてあります。装着した人の魔力が尽きないかぎり、
半永久に肉体を癒し続けてくれますよ。
 だから、こうしてあなたの体力をあまり気にせず長時間なぶってさしあげられるわけです。
 それはともかく、ちゃんと受けることに同意しましたね?」

「します……ぅぅ……なんでも……」

「よろしい。今日は……といってももう真夜中ですし、わが主も寝てしまいました。
 が、あなたの調教はこの私によろしく任されております。
 今夜はお口の技を磨いてもらいますからね。
 ドアの外の男ども、入ってきなさい」

 城に住む馬丁や召使たちが三十人ほど、大挙して部屋に入ってきた。
 以前にアンリエッタのアヌスを犯すという幸運にめぐまれた者たちの一部である。
 一様に下卑た興奮の表情を浮かべ、股間をふくらませていた。


652:女王様調教録・陵辱版二章・5
07/08/30 20:14:27 ZfJ4iefm
「そのまま、この男たちに口だけで奉仕して、子種を出させてやりなさい。
この者らはあなたのお尻の味が忘れられなくて、前回から自慰もせず、町で女を買うこともなく、
 次の手伝える機会を待って溜めていたそうですよ。
 たっぷり濃いのを出してくれますからね、うれしいでしょう?

 それで、あなたが彼らから、牛の乳を搾るように白いものを搾り出してあげれば、ちゃんとあなたもご褒美にいかせてあげますよ。
 一回の射精につき、一回ずつの絶頂をあげます。
 いいですか、一回出させるにつき、一回ずつですからね。これは動かせません」

 アンリエッタは熱病にかかったような表情であえぎ、うなずいた。
 完全に自分の肉体が、自分のものではなくなっている。その手綱は他人に握られていて、
快楽を完全にコントロールされ、絶頂をエサとして走らされている。
 その屈辱さえ、今はどうでもよかった。

 自分からせがむように、薄桃色の可憐な舌を伸ばして、目の前に突きだされた男の肉棒
を口に含む。
 強烈な男の臭いと味に、完全に脳裏が麻痺し、アンリエッタははしたなく
ちゅうちゅうと先走りの汁を吸引した。

 と、長く溜めていたことと、アンリエッタの淫らな拘束姿を見たことで
すでに限界だったらしいその男は、うめいていきなり射精した。
 プチプチと、噛めるほど濃厚な白濁を舌の上にぶちまけられる。
それはたちまち口内を満たし、アンリエッタは目を白黒させた。



653:女王様調教録・陵辱版二章・6
07/08/30 20:15:08 ZfJ4iefm
「あら、いきなりなのね。じゃあ女王様、まず一回目は、膣と子宮を中からブルブル
してあげますからね。この肉椅子はわたしと感覚を共有してますからね、どこを責めているかもわかりますし、わたしの思い通りに動くんですよ」

 シェフィールドの言葉とともに突然、強烈な黒い快感の波が下腹部からかけのぼってきた。

「………………?!!! ………………~~!! ………………ッ、」

 アンリエッタはぷしゃ、と何かが漏れる音をどこかで聞いた。
 口の中に溜まった液体を、気がつくとこくんこくんと飲み下していた。

「ああ、いきながらごっくんできたわね。えらいえらい。
 あらやだ、そんなに気持ちよかったの? 女王様、あなたおしっこ漏らしてるわよ。
まあ無理ないか、十二時間ごしだからね。
 はい、一回目は終わりね」

「はあ…………あ…………ぁ…………」

 まだ下腹部がビクビク痙攣していた。犬のようにでろりと口からはみでて
垂れ下がった舌の先から、唾液と精液が混じったものがとろっと垂れた。

「休んでいる暇なんてありませんよ。男たちがみんな満足するまで、射精させ続けなさい。
微弱な振動は続けますからね、すぐに欲しくなりますよ。
 はい、さっさと次の男を搾ってください」

 シェフィールドにうながされ、アンリエッタはのろのろと頭をもたげて次の男のものを
口にふくんだ。



654:女王様調教録・陵辱版二章・7
07/08/30 20:15:51 ZfJ4iefm
 夜は更けてゆく。

「四人目ですね。じゃ、今度はお豆ちゃんでイキましょうか。包皮を剥いて隅々まで舐めてさしあげましょう。
 ぬるぬるして気持ちいいでしょう? ああ、そんな早くいっちゃって」

「九人目。お尻とオマ○コの間の壁をぐりぐりしてあげますね。
 あら、また失禁ですか? こらえ性がないですね。そうだ、そのうちその穴でいかせてあげますよ」

「十四人目。じゃあ、変わったところで、その大きなおっぱいでいってみます?
 この三十回、一つもまったく同じ責めで絶頂はさせませんよ。
 そこまで煮詰められた体だったら、ちょっと時間かければ大丈夫です。
 ほら、おっぱいも肉ベッドの肉で包んであげます。
 ……時間はかからなさそうですね。
 え? いくのはもういい?
 何言ってるんですか、ちゃんと一回搾るごとに一回ずつ、これは譲れないといったでしょ?」

「十九人目。さっそくですが、約束どおりおしっこの穴を、非常に細い触手でいじめてあげます。
 なんですか、痛みは極力無いように優しくしてあげてるでしょう? 泣かないでくださいよ。
 ほら、クリトリスの裏側の部分を丹念に掻かれるとやっぱりそんな声を出すじゃないですか。
 あら? 触手抜いたとたん、お潮吹いたわ」

「二十五人目。こらこらそこの男、待ちきれないからって自分でしごいて女王様に
かけたんじゃ、お口特訓の意味がないじゃない。ああ、二人もいっぺんに出しちゃって……
 しょうがないですねえ、二人分ということでカウントしてあげます。

 お尻をぐぽぐぽしながらお豆を、今度は猫の舌のようなざらざらした触手舌で
擦り切れるほど舐めてあげましょう。
 またお潮ですか? 本当にお尻と牝ちんちん一緒に責められると弱いですね。
 だめですよ、二人分なんですから、もう一回そのままいっちゃってください」



655:女王様調教録・陵辱版二章・8
07/08/30 20:16:43 ZfJ4iefm
 ついに最後の男が、アンリエッタの弱弱しくからめる舌の上に激しい射精を行う。
男たちの多くはアンリエッタに自分のものを飲下すことを要求したが、
途中からはもうアンリエッタは飲み干せなくなっていた。

 結果として、だらしなく舌のはみでた口からどろどろと白い液体が床にこぼれおちていく。
 数人かはぶっかけるほうを好んだため、アンリエッタの全身は、汗と白い液体で薄闇の中、淫靡にぬめり光っている。

 アンリエッタは青臭い精臭に包まれ、へたりこんでいた。猛烈な絶頂を二十九回経験したのである。
 とっくに腰は抜けていた。肉ベッドに支えられているため、姿勢の維持にはあまり関係ないが。

 げほげほと精液でむせこんだ瞬間、お尻と膣の両方から子宮を振動させられ、
「ひぃっ」と歯を食いしばり、三十回目の絶頂に脳裏をすりつぶされる。
 それがようやく止むと、アンリエッタは息たえだえに哀願した。

「……ぁひ……ぁ……おわりまひ、たぁ……」

「どう? いやってほど絶頂を堪能したでしょ?」

「…………しまひたぁ……もぉ、いくのはいりまひぇんから……わたくひを、ここからおろしへぇ………」

「何言ってるの? 今ので一巡目よ」

 その言葉に蒼白になり、アンリエッタは顔を上げて周囲を見た。
 三十人の男たちの全員が、肉棒をそそり立たせている。

「そりゃそうでしょ? 一人一回ずつしか出してないんだもの。まだまだできるに決まってるじゃない」

「ぃ、いやれす、いやぁ! もうムリ、もうできないからぁ!」



656:女王様調教録・陵辱版二章・9
07/08/30 20:17:40 ZfJ4iefm
「でも、『彼らが満足するまで』とわたしは言わなかった? あなた、もう口で出来ないっていうの?」

「おねがひっ、むりなんです……うっ……えっく、ひっ……く……」

 童女のように泣き出したアンリエッタに、シェフィールドはやれやれ降参とばかりに
手をあげてほほえんだ。

「わかったわよ、お口もそろそろ慣れたと思うし、今夜『覚えること』はこれでおしまいってことにしてあげるわ。
 お礼がききたいわねぇ」

「……あ、ありがとうございまひ………………ひぁああああああぁぁっっ!!!!?」

 アンリエッタの気息奄々の礼の途中で、そのアヌスに付きこまれていた数珠形の触手を、
シェフィールドが一気にずるりっとひきぬいた。
 そして、剥いた桃のように水気に満ちてぬめる尻の双丘をぴしゃぴしゃと叩いて、男たちに言い放つ。

「あとは前みたいに、この子のお尻の穴を存分に利用していいわ。
 時間をかけてやわらかくほぐした、極上の肉よ」

 アンリエッタは口をぱくぱくと開けて呆けていた。

「な……なにを………言って………?」

「だって、この者たちがかわいそうでしょう? たった一回だけで終わりなんて、ねえ。
 あなた、お口は使いたくないんでしょう?
 いやらしいそのお尻で下々の欲求を満たしておあげなさい。見ててあげるからがんばってね」

「いや……うそ……うそです…………」

「信じたくなくても、もう遅いわよ。みんな待ってるんだから。
 ちゃぁんと一本搾るごとのお礼に、一回いかせてあげるからね……最初に言ったとおり。
 あ、お尻の穴で肉棒をしゃぶって、勝手にあなたがいく分とは別よ、コレ。
じゃあ始めて」


657:女王様調教録・陵辱版二章・10
07/08/30 20:18:24 ZfJ4iefm
「とめてぇ! おねがいだからぁ! お尻もぉ嫌ぁ、あああああっ、ひんっ、
動かされるとイク、イクから! や、やだっ、中にださないれっ、いくっ、いくっ!
 ひぁ? おなかの中ぶるぶるしなひれっ、やぁぁっ! またいくっ!

 な、なんで新しひのをっ、やめて、重ねていってるんれすっ、殿方のいりまひぇんっ!
 おひりに入ってこないれっ、グチュグチュしないれっ!
 やすませてっ! 少しでいいからやすまひぇてくらひゃいましっ!」

 血を吐くような声で、アンリエッタが肢体を揉みしぼる。
 楽しげにそれを見やりつつ、シェフィールドは水差しを持って部屋を出て行った。
 戻ってきたころには、男たちは二順目の半ばだった。
 手をあげて、いったん中断させる。

「はーっ! はっ! はーっ! はー……はーっ……」

 過呼吸気味のアンリエッタの頭のほうに回ると、水差しを口に当ててやる。

「ほら、いろいろと体液を出しすぎて脱水症状でしょう。いくら治癒作用のある首輪があってもね。
 水を用意しましたから、飲んでくださいな」

「はーっ……ぁぁぁ……ん、ごく、ごくっ……
 ぁぁ……おねがひぃ……もお、ゆるひてくらさいまし……ほんろぉに……いっそ……ころひてぇ……」

「あら、なんでわたしがあなたを殺さなければならないの? こんな可愛いあなたを。
 ほら頑張ってくださいね、まだお尻でしごかなきゃならないモノがいっぱい待ってるから。
 ときどきはお水を飲ませてあげますからね」 



658:女王様調教録・陵辱版二章・11
07/08/30 20:19:06 ZfJ4iefm
「いくぅ、ん、あ、ん゙ん゙ん゙っ! ひっ、ここからおろひてぇ、トリステインに帰らせへぇっ!
 だれかたひゅけてぇっ! ひいいい゙い゙っ!!! やだぁまたっ、またぁ!
 なんれっ、なんでぇっ、いつもならとっくに気を失えてりゅのにぃ!
 ああああああっ、ひ、ぎっ、またでてるっ、おひりの奥で殿方のがびゅくびゅく出ておりますっ、
 おなかブルブルくるっ、ひっ、き、きたぁ、ころひてっ、ほんろにころひてぇっ、あああああああああーっ!!!

 やだぁ! だからブルブルされひぇるときに入れないれくらさいっ、おかひくなる、わたくひおかひくなるぅぅ!」

 突き出した尻をかかえられ、アヌスを延々と犯されて泣き叫んでいるアンリエッタから少しはなれたところで、シェフィールドが水差しをふった。

「まあ、首輪の作用もあるんだろうけどね。この水、芥子とかの植物成分を抽出した興奮剤入りだもの。強烈な覚醒作用があるのよね」


659:名無しさん@ピンキー
07/08/30 20:19:09 06gypShK
しえん

660:女王様調教録・陵辱版二章・12
07/08/30 20:19:53 ZfJ4iefm
 夜が明けた。

 シェフィールドは最後の男が部屋から出て行くのを見届けると、あくびを一つして肉ベッドに近寄った。

「若いのに偉いわねぇ女王様、ほんとに全部受け止められましたね。
 ……うわぁ後ろから見るとすごく卑猥、お尻の穴がぽっかりと開きっぱなしで、精液がどろどろ流れ出していますよ」

 アンリエッタの美しい尻は、今や完全に白濁でパックされていた。

「……………………ぁ…………ぁ…………」

「すごい沢山、子種を詰め込まれましたね……ほら、出してあげます」

 シェフィールドはその開いた、くすんだピンク色の女肛に触れる。人差し指と中指をそろえて、くちゅくちゅと丹念に愛撫する。
 動物の赤子に排泄をうながすような優しさ。
 うつろな瞳で頭をたれていたアンリエッタが、びくん、と体をふるわせた。

「…………おねが……もう、やめ…………」

「おや、あれだけ叫んでいたから喉が枯れたかと思いましたよ。
 ええ、今回はこれで本当にやめてあげます……その前に白いものを出してしまいなさい。
 ぷっ、なんて卑猥なお尻ですか?
 白濁を少しずつ噴きだしながらクチャクチャ開いて、
わたしの指をおいしそうにほおばって、咀嚼していますよ。
 殿方が夢中になるわけですね……
 あ、奥からいっぱい出てきましたよ」

「……………………ィくぅ…………」

「はい、これで終わりですよ。
 本物のベッドでゆっくり休ませてあげますから、夢も見ないほどぐっすり寝てくださいね。
 でも、起きたらまた遊びましょうね?」

    完。 ('A`) ヤリスギタ


661:ボルボX
07/08/30 20:22:49 ZfJ4iefm
どうも。書いてる最中はノリノリなんですが、書き終えてから罪悪感が……
かなりハードな内容かと思うので、合わない人にはごめんなさい。

すまんアン陛下。次はラブエロでいじめるから(ぉ

662:名無しさん@ピンキー
07/08/30 20:28:09 a0jkx2tw
陵辱系は苦手だのぅ…
ラブエロに期待

663:名無しさん@ピンキー
07/08/30 21:08:50 xGX+dSA7
すみません。自分もこういうの苦手でスルーしました…
次のラブエロ楽しみに待ってます。

664:名無しさん@ピンキー
07/08/30 21:34:45 jp690NsZ
乙。俺は逆にこういうの大好きだわ
というかもっとハードでもry

665:名無しさん@ピンキー
07/08/30 21:43:26 QVb+8/GY
>661

調教キタコレ
あんたすげえよ
もっとノリノリになってヨシ
俺が許す

鬼畜系大好きなのでまたよろしく
待ってるぜ

666:名無しさん@ピンキー
07/08/30 21:43:32 FBUzgNSi
陵辱には陵辱の、ラブエロにはラブエロの良さがある。


で、何が言いたいかと言うと・・・乙!GJ!

667:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:07:38 kbvE2j7o
つか苦手だからって、わざわざレスすんな。
ちょっとしたマナー位守れよ。

668:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:08:54 ZTSW5/Vc
マナーの問題じゃなくて感想くらい言って良いだろう

669:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/30 23:10:26 f4lcb+BH
なんかアン様もの読んでたら電波きちゃった。
だもんで一気に書けたぶんだけ投下ー。
続きはまた今度でー。

670:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:11:06 kbvE2j7o
感想じゃ無いし。

671:忠誠の証 ◆mQKcT9WQPM
07/08/30 23:11:23 f4lcb+BH
この格納庫を作って、本当によかったと思う。
才人は、トリステイン王家の印が入った封蝋のされた封書を手に、そう思った。
不定期にやってくる、王家から自分宛の封書は、この格納庫の自分用に作った箱に入れるよう、門衛に頼んでおいた。
そのお陰で、ルイズに封書を見られる心配もない。
まあ、王家から騎士に宛てた封書を無断で開封することは実際には重罪に値するのだが、彼の主人にそんな理屈は通じない。
実際、彼宛の封書の中身は、彼女の主人が一見しようものなら、鬼神のごとく怒り狂うであろう内容ばかりだった。
その封書を開き、才人は文書を読む。
その文書は決まって、こう始まっていた。

『愛しい我が騎士へ』

これだけでも既に死刑確定だが、その続きは更にとんでもない。

『この間はお世話になりました。貴方の教えはいつもとてもためになります。
 殿方はああいうので喜ばれるのですね。今度はもっとしっかり致したいと思います。期待していてくださいましね』

普通に読めば、才人が女王に何かを教授しているのだと思うだけなのだが。
女王と才人の関係を知る者が読めば、才人が女王を調教しているのだとあっさりばれるだろう。

『そういえば、『アン』もあなたに逢いたがっています。また機会があれば、いずれ。
 あの子はいたずら好きですから、また不意打ちで逢いに行くかもしれませんけれど』

またか、と才人はため息をつく。
この不意打ちで、何度死にそうな目に逢った事か…。
予定外の自分の失踪はすなわち、ルイズの捜索開始を意味する。
するってえと、コトの現場を押さえられる可能性も高いわけで…。
まさか。
…ひょっとしてアン、わざとやってないか…?
一抹の不安を抱えながら、才人は続きを読む。

『それで、次の『お稽古』の日取りなのですが』

キタ。『お稽古』キタ。
それが、才人と女王の、密会の符牒であった。

『明後日、昼の鐘のあと、王宮の東の塔にいらしてくださいまし。
 いつまでも、お待ちいたしております。   あなたのアンリエッタより』

アンリエッタの署名のあとには、押印の代わりにルージュのキスマークが付けられていた。
…こんなもんルイズに見つかったら、マジで俺死ぬな。
才人はそう思いながら、その封書に火をつけ、燃やしてしまった。

672:忠誠の証 ◆mQKcT9WQPM
07/08/30 23:12:10 f4lcb+BH
そして日は沈み、再び昇る。
いよいよその日がやってきた。
才人はあらかじめ、ルイズに、アニエスに稽古をつけてもらいにいくのだと説明しておいた。
実は場合によってはアニエスも『稽古』に参加する場合もあるのだが。
幸いな事に、アニエスとの関係はまだルイズに感知されていなかった。
才人は手紙のとおりに、王宮へ出向き、東の塔へと向かう。
普段は使われないというその塔の裏へ回る。そして、硬く閉ざされたその扉の前には。
目深にフードを被って、人相がわからないように変装した、アンリエッタ女王がいた。

「あ、お待ちしていましたサイト様♪」

アンリエッタは才人が視界に入るや否や、駆け寄って才人の腕を抱える。
女王の豊満な胸が、これでもかと才人の腕に押し付けられる。

「あの、姫さま、当たってるんですけど…」
「もちろん、わざとしていますわ。サイト様、おっぱいがお好きですものね」

毎度の事だが、アンリエッタはこのやり取りがしたくて仕方ないらしい。
それに毎回付き合う才人も、人がいいと言うかなんというか。
アンリエッタはにこにこしながら、才人を塔の中へ誘う。
普段誰も使わないというその塔の中は埃っぽく、薄暗い。
そんな塔の中を、下へ下へと進んでいく。
その道中、アンリエッタはにこにこ笑顔で才人に言う。

「今日は、一つ試したいことがありますの」

また何か企んでるのか、と才人は思ったが、それは表に出さず、アンリエッタに尋ねる。

「何を試すんですか?」

また新しい媚薬か?それともまたなんかエロいテクニックでも身につけてきたか?
しかし、アンリエッタは。

「それは、お部屋に着くまでヒミツです♪」

そう言ってはぐらかした。
まあ、部屋に着いたら分かるし、そんなタイヘンな事でもないだろ。
そう思って、才人はそれ以上アンリエッタに質問するのをやめた。
そして、すぐに階段は行き止まり、『稽古』に使う地下室に辿り着いた。
才人がその扉を開こうとした瞬間。
きしんだ音をたてて、扉は勝手に開いた。
アンリエッタの魔法ではない。第一、彼女は今杖を手にしていない。
その扉の裏側には。

「いらっしゃいませ、サイトさん♪」

黒い短髪を短いポニーテールにまとめ、白いワイシャツに黒いズボン姿の、『アン』がいた。

「え?」

才人の隣には、確かにアンリエッタがいる。
ということは…。

673:忠誠の証 ◆mQKcT9WQPM
07/08/30 23:13:25 f4lcb+BH
「この二人のうち、どちらかが本物で、どちらかがスキルニルですわ、サイト様」

言って、今まで隣にいたアンリエッタがマントを脱ぎ、ドレス姿で『アン』の隣に立つ。
続いて、アンリエッタが言った。

「今日は、貴方の私への忠誠心と」

そしてアンが言葉を継ぐ。

「貴方の、私への愛情を、試したいと思います」

そして二人で同時に言った。

「「どちらが本物か、当ててくださいまし」」

才人は、またムチャな、とか思ったが。
とりあえず、言っておくべき事を言っておく事にした。

「じゃ、ちゃんと本物を見抜いたら、何かご褒美くれます?」

アンとアンリエッタは、その言葉にお互い顔を見合わせて。
才人の方を向くと、にっこり笑って言った。

「忠誠には、報いる所がなくてはなりません」
「サイト様の忠誠と愛が証明されたならば、何でも言う事を聞いて差し上げますわ」

言い切った二人に、才人は言い返す。

「二言は、ありませんね?」
「はい」「はい」

よーし確約は取った。
才人にはもちろん勝算があった。
以前の『お稽古』で分かった事だが。
アンリエッタは、どMである。
特に、焦らしに弱く、焦らされるとすぐ折れる。
この弱点を突けば、どちらが本物か、すぐに分かるだろう。
見とれよこの淫乱女王、必ず化けの皮剥いだるからな!
才人は、妙なヤル気に燃えていた。

674:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:13:55 ZS1z5xRN
>>661
GJ
息子が暴れて仕方ないので、早く次をお願いします

675:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/30 23:15:14 f4lcb+BH
さあ、才人は無事、本物のアンリエッタを見抜く事ができるのか!
それとも見抜けずに、芯まで搾り取られてしまうのか!
次回に乞う、ご期待!

んじゃまたねーノシ

676:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:39:46 1ABEm3j+
せんたいさんGJwwww
しばらくスレを離れてたらしん作がたくさんw

所で今日やっと12巻を読めたんだがタバサの幽霊嫌いって公式であった?
ずっとこのスレオリジナルだと思ってたんだがまさか…ねえ?

677:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:44:05 gfWkLgEd
原作2巻のキャラ紹介の時からタバサの幽霊苦手設定はあります。

>>675
ほんとこのアン様は良い意味で駄目だな,サイトもだけどw
GJ期待してます

678:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:47:09 KN7p2S0L
>>675
GJ!です。たしかにアン様受け属性
せんたいさんがどんな味付けで料理するのか期待であります

679:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:49:27 vt9MWQWy
GJ!
間違いなくこの国滅ぶwww


しかし純愛と陵辱はどのスレでも共存可能だと思うぜ!とゆうか純愛好きが多数で陵辱は出て行け!って言い始めると
絶対過疎スレになるから仲良く共存しようぜ?おれの好きなスレ2つがこの争いで超過疎ってるからな・・・orz

680:名無しさん@ピンキー
07/08/30 23:52:30 dDdGs8gn
そんなタイヘンな事でもないかもしれないけど
きっとヘンタイな事になりそうな
へんたいさん……じゃなかった、せんたいさんに期待

681:名無しさん@ピンキー
07/08/31 00:51:10 hR7lh2ET
アン様祭りだなあー。
俺もアン様でなんか書くかな…

>661
調教スキーの俺には最高のご馳走だぜ!
続きも当然あるよね?楽しみに待ってる!


>675
どっちに転んでもサイトおいしすぎw
GJ!

682:名無しさん@ピンキー
07/08/31 00:56:20 L/C6/YEn
GJですせんたいさん☆

683:588
07/08/31 01:08:33 FxsN43qS
みんなすごいエロいのばかりですね。
開き直ってここはあえてエロくないのでいってみることに。

684:コインに隠された真実
07/08/31 01:10:44 FxsN43qS
「それで、サイトの従者になりたいから、わたしの許可がほしいと」
ルイズは目の前の自分よりも小さい少女、タバサを睨む。
いきなり部屋にきたタバサは、これまたいきなりそんなことを言いだした。
「だめ?」
「ダメに決まってるでしょ!」
「そう」
何日か前に起こった水精霊騎士隊と空中装甲騎士団との喧嘩で
サイトは女性からの評価が暴落した。
ルイズは密かにそのことをとても喜んでいた。
ライバルが減った、これはとてもよい結果だった。
なのにいま目の前には、最も恐れている相手のひとりがいる。
しかもなんと自らサイトの従者になると言ってきているのだ。
これはまずい! なんといってもタバサは小さい女の子なのだ。
そう、自分の唯一の武器である『小さい女の子』と見事にかぶる。
「そういうことだから早く帰ってちょうだい」
ここでいままで黙っていたサイトが口を出してくる。
「まあ、別にいいじゃないか」
「サイトは黙ってて!」
「タバサの話だと、困ったことがあったら助けるとか
その程度だっていうし、いいんじゃね」
ルイズは「人の気も知らないで…」と、ワナワナと身体をふるわせた。
「それにいまだって、字の勉強教えてもらってるし
従者になってもならなくても、あんまかわんねーしさ」
「いまなんつった!」
「ん、だからかわんねーしって」
「違う」
そこでサイトはハッと自分のミスに気づいた。
「ふ~ん、そうなんだ。
まだ、タバサに字を教えてもらってたんだ~」
「あ、いや…図書館にいくと、よくタバサがいるからさ…
それで教えてくれるって言うから、ひとりでするよりも効率いいだろ」
必死に弁解する。
「図書館で毎日…ででで、デートしてたんだ」
すでに妄想が混じり、こちらの話はきこえていない。
サイトは「あー、この前の怪我がやっと完治したのに…」と思いながら
すぐ襲ってくるであろうお仕置きを覚悟した。
ルイズが怒りにまかせて杖を振りかざして叫ぶ。
「なら、いっそタバサの部屋で寝泊りすればいいじゃない!」
ルイズにとっては痛恨のミスであった。
「なら、今日からサイトはわたしの部屋で寝泊りさせる」
「へ?」
「はい?」
ふたりはタバサを注目する。
「いま『なら、いっそタバサの部屋で寝泊りすればいいじゃない!』と
言ったから、そうすることにする」
「ち、違うの。今のは、なんていうか…ほら、その…」
しかしタバサの行動は迅速だった。
ルイズが返答に困っているなか、サイトの手をとってすぐさま部屋をでていく。
「あ、ま…」
右手を扉へと向けるがバタンと閉じる音がして、部屋に自分ひとりだけとり残される。
「あれ…あれ…?」
この急展開に頭が混乱し、ルイズはその場で座り込んで呆然となる。
それは洗濯を終えたシエスタが戻ってくるまで続いた。

685:コインに隠された真実
07/08/31 01:12:09 FxsN43qS
「つまり…サイトさんをとられちゃったと」
戻ってきたシエスタは、扉をあけると床で座り込むルイズをみつけ
事情をきくなり彼女を叱りだした。
「だって…だって…」
オロオロするルイズの両肩に手をおいてシエスタは言った。
「かならず今日中にサイトさんをここに連れ戻しますよ」
「ど、どうして今日中なの?」
さすがに今日「やっぱりサイト返してください」と言いにいくのは
どうかと思うルイズだったが、シエスタの次の言葉で事態の深刻さを理解した。
「サイトさんはどこで寝るんですか?」
まさか床で寝かせるなんてことはないだろう。
するとタバサと同じベットで寝るのは必然。
ルイズの顔から血の気がひいていく。
「それだけじゃないんですよ」
「そ、それだけじゃないの…」
これ以上なにがあるのだろう、ルイズには想像もできない。
「ミス・タバサのベットを見たことがありますが…」
「うん…」
「あのベットはシングルなんです」
「だ、だから…?」
まだ気づかないルイズにシエスタが苛立ちながらも答える。
「つまりシングルベットでふたり寝ると、そりゃもう…とっても密着しちゃうんですよ!」
「はうっ…」
ルイズはヨロヨロと後ずさりしてベットへ倒れこむ。
「し、シエスタどうしよう」
それからふたりはサイト奪還作戦に花を咲かせたのであった。

686:コインに隠された真実
07/08/31 01:14:07 FxsN43qS
「殺風景な部屋でごめん」
「いや、そんなことないぜ」
タバサの部屋は本棚がある以外は、必要最低限のものしか置かれていない。
「好きな場所に座って」
サイトはとりあえずベットに腰掛ける。
で、サイトは気づく。
「タバサ…この部屋ってベットこれだけだよね…」
「うん」
「それで俺はどこへ寝ることになるのでしょうか?」
「ここ」
タバサはサイトを指差す。正確にはサイトが座っているベットを。
「で、でもふたりで寝るには窮屈じゃないかな?
俺、床で寝ようか? 慣れてるし」
タバサは首を横に振るとサイトにベットへ横になるように促す。
サイトが横になるとタバサもベットに横になった。
「大丈夫、ふたり寝れる」
たしかに大丈夫である。
しかしサイトは「俺は大丈夫なのか?」と別の心配をかかえる。
みごとにタバサと密着している。
(この状態で一晩耐えられるのか俺は…否、無理だ!)
即決で結論を導き出す。
(タバサには悪いけど隙をみてコッソリかえるか)
タバサはティファニアとは対を成す禁断の果実である。
もし彼女に手を出せばルイズがどんなに怒り狂うか。
ティファニアに手を出せば「やっぱり大きい胸がいいんだ」と怒る。
タバサに手を出せば「自分よりも小さい子に!」と怒るだろう。
だが目の前に一緒に横になるタバサをみると、どうしようもない気分になった。
なんか今すぐに襲いたくなってくる。
(俺の理性よ、いまこそ奮いたて!)
「サイト」
(はうっ…無理です…ごめんなさい…)
タバサの純真無垢な瞳で見つめられたサイトはついに彼女を抱きしめてしまう。
「あ…」
「た、タバサ…」
そのとき、サイトの服からコインがひとつ床に落ちてチャリーンとなる。
それは先日買い物をしたときのお釣りのお金であった。


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