【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18 - 暇つぶし2ch528:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:08:22 piIi6aw9
こんこん。

扉をノックする音が聞こえる。
部屋の主人は留守。普段ならいの一番に飛んでいくメイドも、今は夕食の準備の手伝いに行っていていない。
従って、ノックに応じるのは、留守を預かる番犬の仕事なわけで。

「はーい。誰ー?」

才人はノックにそう応えて扉を開ける。
そこにいたのは。
このクソ暑いのに、フードを目深にかぶって、黒いマントの前をぴっちりと閉じた。
ティファニアだった。

「あれ?テファどしたの?」

才人の言葉に、ティファニアはもじもじとしながら、応えた。

「あ、あの、入っていい?」

まあ、女の子を部屋の外に立たせておくのもアレなので。
才人はティファニアを部屋に招き入れる。
ティファニアは部屋に招き入れられながらフードを外し、頭の中で、先ほどの出来事を思い出していた。

『…ステキ』
『え、あの、その、こ、この格好なんか大胆すぎじゃ』
『いいえ、いいえ!女性はどれだけ美しくても、それが過ぎることはありませんわ!
 その水着なら、あのすかたん騎士を魅了して余りあります!』
『え、でも、あの、サイトと私はそんな』
『まだこの期に及んでそんな事を!だったらなぜ!どうして!
 お姉さまはあのおっぺけ騎士の誘いを断らなかったのですか!?』
『え、えっと、うんと、あの』
『友達だからはナシです!そうです!お姉さまはあのぷっぷく騎士に気があります!
 それならば!それを恋にしなくてどうしますか!命短し恋せよ乙女!
 そしてその恋は実るべきです!ドゥユゥアンダスタンっ!?』
『い、いえっさー』
『わかればよろしいのです!
 …それでは早速。その水着をあのちんちろ騎士にお披露目に行ってきてくださいまし、お姉さま』
『え、ええええええええーっ!?』
『なぁにを驚いているんですか!水浴びに誘われた所から戦いは始まっているのですよ!
 復唱ッ!『彼に水浴びに誘われた意味』はッ?』
『え、ええと、『もっと親密になりたい』…?』
『そう!なればこそ!不意を打ってこちらから攻めに出るのです!女が受身の時代は終わりました!
 さあ出陣です!お姉さまの初陣ですッ!』

などと強引に、エリザベスはティファニアに、事前の水着お披露目を強要したのだった。
ちなみに当のエリザベスといえば、廊下の角でティファニアが部屋に入っていくのをガツポーズで見送っていた。
ティファニアは部屋の中に入ると、所在なげに周囲を見渡し、きょときょととしている。

「そしたのテファ?椅子にでも掛けたら?」

言って才人は手近な椅子をティファニアに勧める。
しかしティファニアは椅子には掛けず、さらにマントの前をぴっちり閉じたまま、動こうともしない。
…どうしたんだろ。とりあえず…。
才人は続ける。

「それに、そんな格好してたら暑いだろ?脱いだら?」

しかし、その言葉にも、ティファニアはふるふると首を振る。
…何があるんだ?
さすがの鈍感な才人も、そのマントの下が気になってきた。


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