【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18 - 暇つぶし2ch495:名無しさん@ピンキー
07/08/27 03:46:15 39gep1N6
>>494
>双方純潔を失ってると思うんだ
それはねーよ
と否定できないノボルの限界への挑戦が恐ろしい・・・。


それにしても今巻はネタの宝庫だな。特にIFもの
百合は言わずもがなで、他に思いつくのはルイズ*サイト(夜のね)とかテファ*サイト(胸触らせるとこ)とかタバサ*サイト(風呂騒動救出後)とシエスタ*サイト(裸エプロン)
とか・・・
ほかにもあるのかな?
漏れエロは書けないので誰か・・・


496:名無しさん@ピンキー
07/08/27 04:33:33 1wN/ff7I
ノボル、ラブコメを力説してる割に百合ってどうなんだ?今回、才人は蚊帳の外で
存在感なかったしな。

てかアニメのgdgd感なんとかしてくれ。もう見たくねーぞwwww

SSのネタとしては・・・・続・惚れ薬とか?

497:名無しさん@ピンキー
07/08/27 06:26:44 WiXTk0A3
百合に慣れてしまうと、男が出てくる作品に萎えてしまう。
自分は…
   男女H→妹→触手→ふたなり→NTR→ツンデレ→姉→悪堕ち→ヤンデレ→キモウト、キモ姉→百合  
…てな感じで属性変化していった者だが百合にハマってなかなか抜け出せないでいる。
個人的にもこの中で百合はお勧め。
百合を嫌う人間は少なくないと思うが、理解できないよりは理解できた方が楽しいに違いない。
嫌うのは、一遍試してからでも遅くはないのではないか?
百合作品にもいろいろあるが先ずは次のものからが入り易いと思う。

つマリみて、カタハネ



498:名無しさん@ピンキー
07/08/27 06:46:37 EtxJnL88
百合というか男の絡まないエロが好きじゃないんだよな
お友達感覚でキャッキャしてるのは構わないんだが、エロまで行くと萎える
百合とのファーストコンタクトが百合NTRだったのも影響してるかもしれんが

499:名無しさん@ピンキー
07/08/27 07:31:35 QzSXmyX4
いい意味で天然というかまっすぐなテファが見れたので大満足
裸エプロンもマリコルヌの春もタバサもルイズも拝めたのでもう満腹とです

500:名無しさん@ピンキー
07/08/27 08:01:08 HUHEbeBT
マルコリヌは今頃壺を買わされているに違いない

501:名無しさん@ピンキー
07/08/27 08:04:04 Dt9Yyy+N
指輪じゃね?

502:名無しさん@ピンキー
07/08/27 08:11:20 subNv56l
>>501は勘違いしてると見た

503:名無しさん@ピンキー
07/08/27 08:20:53 Dt9Yyy+N
してないよ

504:名無しさん@ピンキー
07/08/27 10:09:43 H0ZEBC1S
マルコリヌに汚される女子が哀れ

505:名無しさん@ピンキー
07/08/27 10:50:48 3I4Y7mtD
>>497
百合メインが前提の話に出てくる百合とと
基本ノーマルな話に出てくる百合は全然違うと思うんだ
というかゼロ魔12巻のレズネタはギャグ+サービスに過ぎないものだぞ

506:名無しさん@ピンキー
07/08/27 11:16:03 vBNkeR+F
一日使用権がギャグ+サービスで潰れたのもよろしくない。
才人とシエスタの絡みなのに半分が百合ってなんの冗談よ。

507:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 11:26:02 piIi6aw9
基本的にお兄さんが受け付けないのは、ガチ同性愛、強姦、獣姦、痛いの。
まあキャラが幸せにならない展開がニガテだってのは作品読んでもらえればお察しとは思うけど。

…はっ!?俺のオチじゃサイトあんまり幸せじゃない希ガス(ぁ

まあ男の幸せなんぞ二の次で十分よね(外道
てなわけで涼しい夏のすごし方、テファ編いっきまーす

508:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 11:26:51 piIi6aw9
「…はぁ」

朝の食堂で、ティファニアは食後の紅茶のカップを両手で抱え、ため息をついていた。
その周囲には、かつてのような男子生徒の取り巻きはいなかった。
その周囲を固めていたのは、ごつい鎧に身を固めた騎士達。空中装甲騎士団の面々であった。
騎士達は周囲に目を光らせ、男子生徒がティファニアに近寄ろうものなら、容赦のない視線を飛ばす。

「…ふぅ」

ティファニアはもう一度ため息をつく。
そのため息に反応した影がひとつ、騎士団の囲いを割ってティファニアの隣に立つ。
騎士団はそれを止めなかった。
何故ならば、ティファニアの隣に立ったのは、ティファニアを命を賭して守れと命令した彼らの主人。
ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフその人であった。

「おはようございます、ティファニアお姉さま」

ベアトリスは金色のツインテールを揺らし、優雅にティファニアの隣に腰を降ろすと、持ってきていた朝食のトレイを机の上に置く。

「…あの、その『お姉さま』っていうの、なんとかならないかしら…」

ティファニアは辟易したように困った笑顔をベアトリスに向け、そう言う。

「あら。お姉さまはお姉さまですわ。女王陛下を女王陛下と呼ぶのと同じ事です」

ベアトリスはしれっとそう言い放ち、朝食に取り掛かる。
ベアトリスはあの異端審問の件以来、ティファニアに心酔して、『お姉さま』と呼んでなにかと彼女の世話を焼きたがるのだ。
あまりといえばあまりの変わりようだったが、それも仕方のないことだった。
母親の包容力と強さを持ち、なおかつ美貌を兼ね備え、自身の罪を赦し、さらに友と呼んでくれたティファニアに、ベアトリスが心酔してしまうのは自然な事だろう。
騎士団もあの件以来、ティファニアをベアトリスの友人として扱い、彼女の身辺警護を進んで行うようになった。
正直ティファニアにとっては男子生徒の取り巻きと同じくらい迷惑だったが。
そいてティファニアは、先ほどと同じように、ため息を繰り返す。

「…はぁ」

今度のため息は、ちょっと二重の意味がこめられていたが。

「お悩み事ですか?お姉さま?」

そんなティファニアに、ベアトリスは朝食の手を止め、ティファニアの顔を覗き込む。
ティファニアは騎士団のこととお姉さまの件は言っても無駄だから、と今朝からの悩み事をベアトリスに話し始める。

「あのね、クンデンホルフさん」

しかしベアトリスは即座に否定する。

「あらイヤだ!わたしの事は愛着を込めて『ヴィヴィ♪』とお呼びくださいとあれほど!」

…この娘は、もー。
ここで否定すると何度もこの会話が繰り返されるので、ティファニアはあえてベアトリスの提案に乗る。
実際幾度となく否定したのだが、そのたびに不毛な会話が繰り返されていた。

「じゃあ、ヴィヴィ」
「はい、なんでしょうお姉さま!」

目をきらきらと光らせて、ベアトリスはティファニアの言葉を待ち受ける。

509:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 11:27:24 piIi6aw9
「…あのね。私昨日ね。サイトに、水浴びに誘われたの」
「ああ、シュヴァリエ・サイトにですか!それはよかったですわ!もちろんお受けになったのでしょうお姉さま?」

ベアトリスは、ティファニアから才人の話を聞いていた。
ティファニアはやたら『友達』を強調していたが、ベアトリスにはぴんときた。
ティファニアは才人に友達以上の感情を抱いている。これは間違いない。
だったら、お姉さまの恋路はわたしが成就させてみせる!
ベアトリスは無駄な使命感に燃えていた。
しかしティファニアは。

「…ううん」
「え?なぜ?どうして?どうして断ってしまわれたのです?」

ティファニアの言葉に、信じられない物を見るような視線をベアトリスに返す。

「あ、ううん、断ったんじゃないの。
 ただ、ちょっと待ってほしいって…」
「なぜ!どうして?夏は待ってはくれませんよ?」

ベアトリスの言葉に、ティファニアは顔を伏せる。

「あのね、私…」
「なんです?」

そしてティファニアは、才人の誘いを保留している理由を答えた。

「私、水着持ってないの…」
「はい?」

ベアトリスは思わず聞き返してしまう。
それは当然だろう。貴族であるはずのティファニアが、水着の一着も持っていないとは。
ちなみに、ベアトリスはまだ彼女が森の中で平民暮らしをしていたことを知らない。
しかし、ならば。
わたしにできる事は一つだけ…!
ベアトリスは即座に決心し立ち上がると、手をぱんぱん!と叩いて脇に控える空中装甲騎士団の団長を呼ぶ。

「ご用でしょうか、お嬢様」
「今すぐトリスタニアのミルドレッドに使いを出しなさい!
 最高の水着を作る準備をして魔法学院に来なさい、と!」
「え」

ベアトリスの言葉を聴いてティファニアは慌てた。
まさか、彼女が水着一着のために、トリステイン魔法学院に人を呼ぶなどとは思いもしなかったのだ。

「い、いいよヴィヴィ、水着くらい自分で用意…」
「いーえなりません、お姉さまには世界最高の水着を着ていただきます!
 そしてあのへっぽこ騎士をメロメロにするのです!」
「え、でも私とサイトはそんな」
「なーにを今更!いいですかっ、男が女を水浴びに誘うというのはですねぇ!」

そしてそこから。
小一時間の間、ベアトリスによる『夏の水浴びにおける男女の機微』講義が始まったのだった。

510:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 11:28:11 piIi6aw9
というわけで前編は以上!(ぁ
続きはまたのちほど。ではお出かけしてきまーすノシ

511:名無しさん@ピンキー
07/08/27 11:32:11 iPlVY6Xg
こら!寸止めどころか尺止めじゃないか!
でもGJ

512:名無しさん@ピンキー
07/08/27 11:39:38 vBNkeR+F
>>510
季節に合わせた最新のネタですな。
ベアトリスは挿絵の子どもっぽさは今までで一番かも。

513:名無しさん@ピンキー
07/08/27 14:21:50 dEe+Nc2T
>>510
ひとまずGJ! 出かけちゃうから後半は読めないんだ

で、水着(たしかにオーダーじゃないムリそうだが w)って、どんなん??
せんたいさん、もうわかってますよね? www

514:名無しさん@ピンキー
07/08/27 14:36:22 HUHEbeBT
当然スクみz(ry

515:名無しさん@ピンキー
07/08/27 14:36:39 BScB4U9R
12巻でようやくテファのキャラが出てきたよな。
今まではただの田舎っ娘で常識ないだけにしか見えなくて比較対照が存在せず違和感無くて
何の魅力も感じなかった…だが、胸を自分から触らせるシーンとかもうね。挿絵も絵柄関係なく好みな構図だし最高でした

516:名無しさん@ピンキー
07/08/27 14:46:20 x1Wx0xU0
早くアニメでテファやシルフィード(人化)を見たいのは、俺だけか…?

517:名無しさん@ピンキー
07/08/27 14:54:37 J38zTrmQ

 つ紐な水着

 つニップル+前張り

 つ囚人水着

 つお好みでどーぞ。

518:名無しさん@ピンキー
07/08/27 15:14:25 8bQ2GZy7
オーソドックスにビキニでどうよ

519:名無しさん@ピンキー
07/08/27 15:20:47 g9v+wNvn
>つニップル+前張り
これは露骨過ぎるから貝殻3枚で!

520:名無しさん@ピンキー
07/08/27 15:40:11 ToNMW2NQ
ここは凡打、白のワンピース

521:名無しさん@ピンキー
07/08/27 15:45:47 RLBZT6z6
こういう話になるとどこからこんなに沸いて来るんだw








パレオが無いのは許さん

522:名無しさん@ピンキー
07/08/27 16:21:44 gg5n7xTU
普通のサイズだと紐同然なんだろうな、きっと

523:名無しさん@ピンキー
07/08/27 16:45:36 QQ/3luxL
>>476-483ですが、もう一本書いて持ってきました~

と思ったら別の人が前半書いてるのがありますね。後半がUPされないうちに
俺のSSがはさまれるのもあれだし、待機しときます。


524:名無しさん@ピンキー
07/08/27 16:54:45 7g5Qk9fb
もうサイトは全員手籠めにして大陸を統一しちゃえよ。

525:名無しさん@ピンキー
07/08/27 17:53:48 +jasPFrf
最高のアイデアを思いついた。



つビニールビキニ


なにが最高かは・・・・おまえらならわかるな?

526:名無しさん@ピンキー
07/08/27 17:56:24 Dt9Yyy+N
いい石油使ってますね

527:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:07:30 piIi6aw9
>>523
俺の事なんか気にせず投下したほうが、ここの住人も喜びます。
もちろん俺も。
なので今度からはきにせんとってください。
俺の後半なんかいつ投下するかわかったもんじゃないんだからさ…。

ていうか君ら、選択肢に水着は入ってないと何度言えば(何
じゃあ後半投下いっくよー。

528:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:08:22 piIi6aw9
こんこん。

扉をノックする音が聞こえる。
部屋の主人は留守。普段ならいの一番に飛んでいくメイドも、今は夕食の準備の手伝いに行っていていない。
従って、ノックに応じるのは、留守を預かる番犬の仕事なわけで。

「はーい。誰ー?」

才人はノックにそう応えて扉を開ける。
そこにいたのは。
このクソ暑いのに、フードを目深にかぶって、黒いマントの前をぴっちりと閉じた。
ティファニアだった。

「あれ?テファどしたの?」

才人の言葉に、ティファニアはもじもじとしながら、応えた。

「あ、あの、入っていい?」

まあ、女の子を部屋の外に立たせておくのもアレなので。
才人はティファニアを部屋に招き入れる。
ティファニアは部屋に招き入れられながらフードを外し、頭の中で、先ほどの出来事を思い出していた。

『…ステキ』
『え、あの、その、こ、この格好なんか大胆すぎじゃ』
『いいえ、いいえ!女性はどれだけ美しくても、それが過ぎることはありませんわ!
 その水着なら、あのすかたん騎士を魅了して余りあります!』
『え、でも、あの、サイトと私はそんな』
『まだこの期に及んでそんな事を!だったらなぜ!どうして!
 お姉さまはあのおっぺけ騎士の誘いを断らなかったのですか!?』
『え、えっと、うんと、あの』
『友達だからはナシです!そうです!お姉さまはあのぷっぷく騎士に気があります!
 それならば!それを恋にしなくてどうしますか!命短し恋せよ乙女!
 そしてその恋は実るべきです!ドゥユゥアンダスタンっ!?』
『い、いえっさー』
『わかればよろしいのです!
 …それでは早速。その水着をあのちんちろ騎士にお披露目に行ってきてくださいまし、お姉さま』
『え、ええええええええーっ!?』
『なぁにを驚いているんですか!水浴びに誘われた所から戦いは始まっているのですよ!
 復唱ッ!『彼に水浴びに誘われた意味』はッ?』
『え、ええと、『もっと親密になりたい』…?』
『そう!なればこそ!不意を打ってこちらから攻めに出るのです!女が受身の時代は終わりました!
 さあ出陣です!お姉さまの初陣ですッ!』

などと強引に、エリザベスはティファニアに、事前の水着お披露目を強要したのだった。
ちなみに当のエリザベスといえば、廊下の角でティファニアが部屋に入っていくのをガツポーズで見送っていた。
ティファニアは部屋の中に入ると、所在なげに周囲を見渡し、きょときょととしている。

「そしたのテファ?椅子にでも掛けたら?」

言って才人は手近な椅子をティファニアに勧める。
しかしティファニアは椅子には掛けず、さらにマントの前をぴっちり閉じたまま、動こうともしない。
…どうしたんだろ。とりあえず…。
才人は続ける。

「それに、そんな格好してたら暑いだろ?脱いだら?」

しかし、その言葉にも、ティファニアはふるふると首を振る。
…何があるんだ?
さすがの鈍感な才人も、そのマントの下が気になってきた。

529:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:09:11 piIi6aw9
そして、才人の足りない脳みそがティファニアのマントの下を想像する前に、ティファニアは口を開いた。

「あ、あのね!」
「は、はいっ!」

その声があまりに強かったので、才人は思わず背を伸ばし、そう応えてしまう。

「あのね!ベアトリスがね、私のために水着を仕立ててくれたの!」
「へ、へえ」

あの生意気なツインテールの娘か。いいとこあるじゃん。
などと思う才人に、ティファニアは続ける。

「で、でね、そ、それが似合ってるかどうか、サイトに確かめてほ、ほしくっ…てぇ…」

言いながらどんどん真っ赤になり、俯いてしまうティファニア。
…ど、どんな水着なんすかティファニアさん。
思わず頭の中で色々な水着をティファニアに合わせてしまう才人。
そのどれもがティファニアのはちきれそうな胸で胸の部分がはちきれていた。
いやまて才人。オチツケ。
ここは中世ファンタジーな世界だぞ?その辺から察するに、ツナギの水着の可能性もあるじゃないか…!
しかし才人の想像の中でしましまのつなぎの水着は、やっぱり胸の部分がはちきれそうになって、しまの直線が見事に曲線になっていた。
そして、妄想で動けなくなっている才人を尻目に、ティファニアはついに行動に出た。

「あ、あのね、サイトはお友達だから、大事なお友達だから、見てほしいの。
 お、おかしいところがあったら、正直に、言ってほしいの…」

言いながら、マントをぱさり、と脱ぎ去った。

それは、水着と呼ぶには小さすぎた

小さく薄くそして細かすぎた

それはまさに、唯の布切れだった

まず、こぼれんばかりの桃りんごを覆う小さな薄い緑色の布は。
いや、覆うという言葉はこの場合適切ではない。
最も適切な表現は。
さきっちょに貼りついている薄い緑色の布。
それは、双つの山頂を細い黒い紐で繋ぎ、さらに背中と首に黒い紐を伸ばしている。
そして、最大の問題は、その小さな布切れではなかった。
股間をかろうじて覆っている同じく薄い緑色の布。
それはかろうじて女性器だけを覆い隠し、後ろにいたってはその柔らかい肉の球を隠してもいなかった。
ティファニアの聖域だけを覆い隠す布からは、これまた紐が三方に伸び、腰の横で綺麗なちょうちょ結びにされていた。
だがしかし。問題はココからだ。
その、女性器だけを隠す役割しか持たない布切れの上からは。
わずかに、金色の草原が覗いていたのだった。
才人は思わず。
前かがみになって、鼻血をぼたぼたと零したのだった。

530:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:09:59 piIi6aw9
「だ、大丈夫っ!?サイトっ!?
 や、やっぱりこの水着ヘンかなっ!?」

才人を心配しながら駆け寄り、やっぱりこの水着ヘンなんだ、と軽く落ち込むティファニア。
しかし、才人は不屈の精神で右腕をびっ!と伸ばし、さらに親指を天に向かって勢いよく突き立てた。

「いや…最高だよ、テファ。
 グッジョブ…!!いや、まさにゴッドジョブ…!神の所業…!
 ぜひ言わせてくれ、生まれてきてくれてありがとう、俺に出会ってくれてありがとう、と…!」

才人の妙なオーラに気圧されながら、思わずティファニアは応える。

「い、いえ…ど、どういたしまして…」

しかし、と才人は思った。
…この状態だと、下に目がいっちゃうなぁ、どうしても。
こういう時、日本の女の子なら…。
そして、次の瞬間。
才人に、天啓が舞い降りたのだった。

「テファっ、その格好は大丈夫、最高だけど…一個だけ、ヘンなところがあるんだ…!」

才人はがしっ!とティファニアの両手を掴んで、にじり寄る。
その妙な迫力に、ティファニアは思わず気圧されてしまう。

「え、えっと、なにかな…?」

そして、才人は思ったことをそのまま包み隠さず、ティファニアに伝えたのだった。

ティファニアはベッドの上で横になっていた。

「あ、あの、サイト、本当に大丈夫…?」
「大丈夫大丈夫、まかせときなって」

才人は言いながら、ルイズの箪笥から無駄毛処理用のカミソリと、同じく無駄毛処理用のクリームを発見した。
やっぱり。
古今東西、女性の美しさの妨げになるのが、無駄毛。
それはこのハルケギニアでも変わらないらしい。
実際ルイズの肌はつるつるで、無駄毛のかけらもない。
それは、ルイズが自分で自分の毛を処理しているからに他ならない。
才人はそれを見越して、ティファニアの無駄毛を処理するためにルイズの無駄毛処理セットを捜していたのだ。
そして。
ティファニアは今、ベッドの上にいる。
それは、才人の話術の賜物だった。

『あのね、テファ。言い難いんだけど、それ、下の毛出ちゃってるでしょ』
『あ…うん…』
『それが、どうしようもなくヘンなんだ。だからって、新しく水着を用意するのも面倒だろ?
 だから、俺が全部剃ってあげるよ。トモダチだからね』
『え、でも、あの、恥ずかしい…』
『大丈夫大丈夫、目隠ししてやるから』

そしてティファニアは渋々承諾してしまったのだ。
才人はベッドに上がると、ティファニアに指示を出す。

531:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:10:51 piIi6aw9
「じゃ、膝たてて。腰浮かせて、このタオルの上に腰下ろしてくれる?」
「う、うん」

ティファニアはいわれるまま、脚をM字に広げ、腰を浮かせて才人の敷いたタオルの上に腰を下ろす。
そして才人はいよいよ、持ってきたもう一つのタオルで、目隠しをする。

「これで、見えないから。ね、テファ」
「あ、うん…」

そして才人はクリームの壷とカミソリを手に持ち、ティファニアを促す。
才人がもしこの時、目隠しをしていなかったら…とんでもないことになっていただろう。

「じゃあ、水着、脱いで…」
「う、うん…」

ティファニアは、何を勘違いしたのか。
上の水着の紐まで解いて、全裸になってしまったのだった。
拘束を解かれた大きな桃りんごが、ベッドの上でぽよんぽよんと揺れる。

「い、いいよ…」

ティファニアの言葉に、才人はクリームの壷に指を突っ込むと、適量と思われるクリームを指先に盛る。

「じゃ、いくよ」

そしてティファニアの膝に手を掛け、徐々にその中心へ手を滑らせていく。

「んふぅっ…!」

その刺激に思わず、ティファニアの喉から声が漏れる。
…やだ・・・っ!はずかしっ・・・!
ティファニアは思わず漏れたその声にたまらない羞恥を感じ、辺りを見渡す。
ここにあるもので自分の口を塞げそうな物は…。
今、頭の下に敷いている大きな枕くらい。
ティファニアはその枕を抱きかかえて、声が漏れないように口を封じる。

「えっと…ここかな」

そうしている間にも、才人はいよいよティファニアの茂みに到達する。
才人はそのまま手探りで、ティファニアの茂みにクリームを塗りこむ。

「───!───ッ!」

枕のおかげで声は漏れなかったが、ティファニアの中を今まで感じたことのない、奇妙な電流が駆け巡る。
…なにこれっ…なにこれぇっ…!
脚が勝手にぴくぴくと震え、腰の奥をまるで痺れたような感覚が襲う。
才人はクリームを塗りきると、いよいよカミソリを手にする。
そしてここで。
才人の罠が発動した。

「じゃあ今から剃るよ?
 あ、でも目隠ししたまま刃物使っちゃ危ないよねー」

そう、これこそ彼の計略。
これなら合法的に目隠しを外せるってもんです!

532:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:11:36 piIi6aw9
しかし。
ティファニアの反応はない。
才人はもう一度尋ねる。

「テファー?目隠し外していーい?」

しかし、返事はなかった。
才人はちょっと気になったが、目隠しを外す。
すると。
ティファニアは、普段自分達三人がが使っている大きな枕を抱えて上半身を隠し、下半身だけを露出した格好になっていた。
…なんつー格好してるんすか。
しかし、返事がないという事は肯定と取ってもいいこと。
勝手に才人はそう結論付け、カミソリを手にティファニアの脚に手を掛ける。
すると、ティファニアの脚がぴくん!と動いた。

「じゃ、剃るよ?テファ?」

言葉は返ってこなかったが、ティファニアの脚が心なしか開いたような気がした。
これはGOサインってことでよろしゅござんすね?
沸きあがった頭でそう考えた才人は、いよいよティファニアの毛を剃りにかかる。
まずは、誤って身を切ってしまわぬよう、左手の中指と人差し指で、すこしぷっくりと膨らんだティファニアの小さな肉の真珠から、裂け目の下までを覆い隠す。

「───ッ!!──ッぁ!」

すると、枕の中からティファニアの声が微かに漏れ、膝がひくひくと細かく震える。
しかし才人はそれに気付かず、そのまま冷たいカミソリの刃をティファニアの真っ白な肌に這わせる。

「──ッ!」

それすらも今のティファニアには微細な電流となって流れる。
才人はそのまま刃を滑らせ、慎重にティファニアの金髪を剃っていく。

しょり…しょり…。

鋭利な刃が金の草を刈る音が、静かな部屋に響く。
それと同時に。

「───っぁ!─ぁ、ひ!」

ティファニアの中を、微弱な電流が暴れ周り、彼女の奥で眠る牝が、痺れに似た感覚で獣欲を吐き出す。
それに抗うティファニアは、声を漏らさぬように枕を抱き締めるのが精一杯だった。

…しょりっ

「終わったよーテファー」

最後の産毛を剃りきり、才人はカミソリを仕舞う。
しかし、ティファニアは応えない。
脚をM字に開いて枕を抱えたまま動かない。
才人は、そのままそれまでティファニアの割れ目を覆っていた指を引き上げた。
すると。

533:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:12:15 piIi6aw9
ぬちゅ…。

あきらかにクリームとは別の粘り気のある液体が、才人の指とティファニアの間で糸を引いた。
そして、ようやく空気に触れたティファニアのそこでは。
真っ赤に充血しきった肉の真珠が、皮を押し広げて勃起しきり、割れ目からは白く濁った愛液がとろとろと零れてきていた。

ぶは。

その光景に思わず才人の理性が吹っ飛ぶ。

「て、テファっ、お、俺もうっ!」

才人は思わず、ティファニアの抱えていた枕を奪い取り。
そして再度硬直する。
そこでは。
乱れた金髪に彩られた、上気した頬を涙と涎でべとべとにしたティファニアが。
完全に勃起しきった硬いピンク色の乳首が苦しそうにぷるぷると震える桃りんごが。
すっかり出来上がった才人を待ち受けていた。
才人の理性は、完全に身体の外へ撤退する。
そして才人は、ティファニアの力なく開いた膝を両手で掴み。
もどかしくズボンのジッパーを下ろして自らを取り出すと。

「…なにをやっているのかしらあの犬は?」
「…どう見てもティファニアさんを襲っていますね?」

撤退した理性が恐怖で才人の身体に戻り、そして先走りまで流して臨戦態勢になっていた才人の一物は一気に萎む。
部屋の入り口にいたのは。
桃色の髪の魔王と。
黒い髪の鬼神だった。

「いやあの!これは!違って!」

何が違うというのだろうか。
才人は必死になって両手を振り、最期の抵抗を始める。
しかしやはりそれは無駄な抵抗に終わったのだった。

「…少し、頭冷やそうか…」
「…ついでに、少し血の気も抜いておきましょうかミス・ヴァリエール?」

ルイズはどこからともなく拷問用の『九尾の猫』を取り出し。
シエスタは、どこからともなく荒縄を取り出すと。
二人で手早く才人を縛り、どこかに消えていったのだった…。

534:名無しさん@ピンキー
07/08/27 18:12:37 HUHEbeBT
ベ「ほらお姉さま、どう?まさに最高の逸品ね!」
テ「えぇ?別になにもないじゃない」
ベ「なっ!何をおっしゃっているのお姉さま!これは特別な素材を使った『愚か者には見えない』水着なのですわ!」
テ「(そ、そんなこといわれても見えないものは見えないし…)そ、そうね!着るのがもったいないくらいね!」
ベ「そうですわ!これを着たお姉さまを見たらあんなヘタレ騎士…もといサイト様なんてイチコロ!イチコロですわ!」


省略されました。続きが読みたい方は「せんたいさんは世界一。全てはせんたいさんのために」と書き込んでワクテカしてると吉

535:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:13:58 piIi6aw9
「で、どうでした?反応は?」
「あ、えと、うんとね、よく覚えてないの」
「は?どういうことですか?」
「と、途中まではそのね、うんとね、サイトがちゃんとおかしい所直してくれたの」
「へえ。なかなかやりますねあのぼこぼこ騎士」
「でもね、その先よく覚えてないの。なんだか寝ちゃったみたいで」
「そうですか。緊張してたんですね。で、いつ水浴びにいくんですかお姉さま?」
「で、でもね、結局水浴びは行けないことになっちゃって…」
「あ、そうか…あのおたんちん騎士、昨日落馬で大怪我したんでしたっけ」
「うん。でもね、お見舞いには行こうと思うの」
「そうですか。頑張ってくださいね、今度こそ」
「う、うん…」

そして、ティファニアの『お見舞い』で更に才人の怪我は悪化するのだが。
それはまた、別の話。~fin

536:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 18:15:34 piIi6aw9
はい終わり。
次はタバサルートの予定。
しっかし、ホントに俺原作レイパーデスネ。
ベアトリスの設定とか思い切り無視こいてるしw

まあ、叩きたい人は叩いてくだせいorz
んじゃまたねーノシ

537:名無しさん@ピンキー
07/08/27 18:18:34 HUHEbeBT
ごめんなさい、全力でごめんなさい。
割り込みとかする気は全然なかったんです本当すいませんでした。

538:名無しさん@ピンキー
07/08/27 18:20:24 8bQ2GZy7
このへんたいさんめ!そこで裸の○様をもってくるとは予想外だぜ!!
gjとここにメモしておく

539:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:02:11 dDe/sLzr
せんたいさん、GJです!!
ここで剃りプレイとは… 意表をつく展開でしたよ、ほんと
あ、結局水浴びに行ってないしw

次回はタバサですか~
次回こそは洞窟での水浴びシーンを!w


540:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:10:44 QQ/3luxL
>>536
面白いじゃないですかGJ。
楽しく読ませてもらいやした。シエスタ完璧にルイズと共闘態勢w

さて、俺もUPするお↓

541:女王様調教録・ラブエロ版・一
07/08/27 19:11:48 QQ/3luxL
  町娘が着るようなコットンのシャツを身につける。髪をたばねて後ろでまとめる。
  簡易な変装を終えると、鏡の前でそっと唇に指を当て、ごく薄くひいた口紅の具合を確かめる。
 (こんなところね)
  ほう、と押さえていた桜色の唇から、自分でもおどろくほど熱い息がもれた。
 逢い引きに行くわけではない、と浮かれる自分をたしなめる。
 それすらも嘘だと自分でわかっているけれど。

 (逢い引き以外のなんだというの? 最初は細かく国内外の情報を交換するために
  会うという口実だったけど、最近はもう……部屋に入ったら、触れあって、キスして、それから……)
  かっと燃えた頬をおさえて、アンリエッタは部屋の中で立ち尽くし、あれこれを思いかえした。
  あまりにも恥ずかしすぎて、ほとんど飛ばし飛ばしでしか回想できない記憶だったが。
 (あの方ったら、なんだかだんだん要求が、その、エスカレートしていくし……)


 この前会ったときには、スカートとパンツだけを脱がされ、
延々と自らの手で慰めることを命じられた。彼に向けて開いた脚のあいだを
自分の指でかきまわし、半泣きで何度のぼりつめても許してもらえなかった。
 その彼はアンリエッタの目の前で一物をしごき、何度も年若い女王の顔と
全身に熱い精液をあびせた。アンリエッタは精臭にもうろうと酔ったように
なってしまい、最後のほうでは彼に劣らないほど激しい手淫に没頭し、
顔にぶっかけられると同時に、彼の名を呼びながら潮を吹いてしまった。

 そのまま快楽の余韻にぼんやりしていると、
『き、きれいにしてくれると嬉しいかなーと思いますがその』
 と彼の手の中でまだびくびくはねているものを口にふくまされ、
ねとねとの粘液にまみれた亀頭に自分からうっとりと舌をからめた。
 とろけた頭でちゅうと残り汁まで吸いあげてから、我にかえった。
 それと同時に彼に言われた。あの憎たらしいひとはこう言った。
『っく……うわー…ほんとえっちになりましたよね、姫様。あ、女王様か』



542:女王様調教録・ラブエロ版・二
07/08/27 19:13:51 QQ/3luxL
 (あ、あなたがそんな風にしたんでしょう!?  それにアンって呼んでと言ってあったのに、それもしょっちゅう忘れるんだから!)
  いじいじとシャツの襟をいじりながら、羞恥八、怒り二の割合で思い出し赤面する。

  唐突に親友であるところのルイズの言葉が頭に思いうかんだ。 
 『あの犬ったら調子に乗りますからね! 使い魔の躾(しつけ)はキッチリやらないと。
 えー、ぶつくらいは基本です。生ぬるいです』
  その親友の使い魔に、躾とよべる苛烈な行為を受けているのは自分だ。
  (い……言えない)
  おろおろと室内を歩き回る。


 この前のときはとくにひどかった。アンリエッタに自慰をやめさせて床にすわりこんだ彼に新たに命じられるまま、口を使って奉仕したとき、軽くだがお尻まで叩かれている。
 痛みは軽かったが皮膚への衝撃と、屈辱感を感じた。なのに甘い声が出てしまった。
『アンって叩かれるのも好きなんだな?』
とさんざんからかわれながら、リズムと緩急をつけて、真っ赤に染まって
感覚が痺れるまで尻をスパンキングされた。
彼が彼女の口内から肉棒をひきだしてそれをしごき、彼女の頭から背中にかけてぶっ掛けた後、
堰が切れたようにアンリエッタは泣き出してしまった。
彼はあわてて『うおごめんなさいマジ調子のりました!』と必死に謝ってきた。

(でもあのとき、わたくし……叩かれたとき自分から、お尻をかかげて……
そのあとに愛されたときも、いつもより強引なのがすごくよくて……
わ、わたくしいったい何を!?)
 どう言おうとも、叩かれて濡れていたのは彼にも一目瞭然だったはずだ。そのせいか、
謝りはしたものの彼はやはり興奮していた。
その日はベッドに横たえられてキスされた後、
脚を頭の横につくまで上げられ、体を曲げさせられて股間が上を向くような
恥ずかしすぎる体勢にされた。
 そのまま真上から、一気に奥までずるん! と貫かれたとき、甘く叫んでしまった。



543:女王様調教録・ラブエロ版・三
07/08/27 19:15:15 QQ/3luxL
(あのときは声出さないようにしていたのに……ど、どうして食いしばってた口が緩むの、わたくしの根性なし!)
 それからグチュグチュと恥ずかしすぎる水音をたてながら、力強く抽送されだすと
もう駄目だった。無理矢理に犯されるような錯覚を覚えてしまい、
甘い泣き声をもらしつつ、組みしかれた肢体から、汗を一気に噴かせた。
 意思とは関係なくきゅーっと秘肉が絞られ、子宮口がぐぐっと下がって、
〈殿方のお情けをくださいまし〉とばかりにぶつかってくる男性器に媚びる。
子宮口をぐりぐりとこじられたとき、アンリエッタは暴力的な快感にあっさりと
屈服した。
「イクぅ……」
 そう言うように教えこまれた台詞が、まったく自然にあえぐ唇から滑りでた。
 でも、深い絶頂の後で全身が過敏になって、びくびくと震わせていたのに、
彼はまったく容赦してくれなかった。もっと深く体を折りまげさせると、自分も体を密着させてきて、
―さっき以上のペースで激しく腰を打ちつけはじめた。
 アンリエッタはその後自分が何を言ったか半分以下しか覚えていないが、
支離滅裂な泣き言(『またいくっ、死にますっ、もうゆるひてくだひゃいましっ』)、
破廉恥な卑語(『言いますっ、オマ○コって言いますっ、オマ○コもう助けてっ』、
恥辱の告白(『そうです好きです、あなたとコレするの好きれすっ! 言った、いいまひたからぁっ! ひぃイクぅ、休ませて、もぉグチュグチュしないでっ、奥叩かないでっ』)、

 (ぜ……ぜんぶ言いました……)
  かかえた頭を部屋の壁に押し当てて、死にそうな羞恥に身もだえする。
  あの少年と関係ができてから、ときおりどこかに消えたい時間がやってくる。今とか。
  いやほんと自分自身と彼を、呪わしく思わないでもない。



544:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:15:36 ZksbC/Yh
とりあえずせんたいさんは、サイトと一緒にルイズ達にボコされるべきだと思うんだがw

545:女王様調教録・ラブエロ版・四
07/08/27 19:17:58 QQ/3luxL
(さ……最後はあんな声だしました……あれ絶対、宿中の人に聞かれました……でも
無理! あんなの我慢なんて無理ですっ、サイト殿のばかぁ!)
 アンリエッタにさんざん許しを乞わせたり、吹きこんだことを言わせたりしておきながら、
彼はまったく抽送を止めずに、絶頂を重ねてびくびくと絞ってくる肉壺をえぐり続けた。
 下のシーツが何度も吹いた潮や愛液でぐしょぐしょになり、
アンリエッタの頭上までかかげられた脚の指がきゅっと丸まりっぱなしになり、
彼女の叫びがほとんど意味をなさず、『ころしてっ、ころひてぇ』と哀願するまでになったころ、
ようやく彼は放出して終わらせた。深く一物をアンリエッタの胎内にしずめて先端を
物欲しげにすすりつく子宮口に埋め、自分も汗まみれで苦しそうにうめきながら
ぐりぐりとこじり、そのまま熱い粘液をびゅるびゅるとほとばしらせた。
 声帯からいやおうなしに声がしぼりだされた。
『ああああああああああーっ!!』
 ずっと男の精を待ちわびていた子宮が、たっぷり注ぎこまれてきゅうきゅうと収縮した。
 アンリエッタはシーツを握りしめて硬直し、うす桃色の舌を突きだして震わせた。
 子宮がビクビクととびはねるのを感じるような激しい達し方だった。
『あああっ、あああああああっ、あー! あーっ! ぅぅ、もう充分にイキましたぁ……』
 度重なる絶頂の涙と汗、よだれにまみれたその顔は、男にとっては最高に美しかった。
『……あの、ヤリスギマシタ?』
『は……ひぃ……はーっ、はーっ、はー…あぁ…ぁ……ひどいぃ……』
 そのまま意識が消えたのだと思う。われに返ったらしく、一転して青ざめた顔で
こちらをのぞきこんでくる彼の憎らしい台詞を最後に、あとを覚えてないから。



546:女王様調教録・ラブエロ版・五
07/08/27 19:20:12 QQ/3luxL
 (れ、冷静に考えてみると、あの人はいつも無茶をして突っ走るんですっ!
  それにその、普段は優しいのにああいうことでは度を越して意地悪が好きのような……
  ルイズにいつも手荒く扱われているから、てっきり逆の性癖だと……
   で、でもいじめられるのが好きなのは、もしかしてわたくしなの? 
  あんな抱かれ方で、はしたなくその、み、乱れますし……
  た、確かにそういう人だっていると宮廷の噂話にはありますけど、
  自分がそういう性癖の持ち主だとは……ち、違います! ……違わないかしら……?)

  耳まで赤くなった顔を両手でおおってしゃがみこんだり、ぶるぶると首をふったり。
  トリステインの女王様、それなりに感情表現は豊かなのだった。
  ついでに言えば、部屋の隅でアニエスがやさぐれたオーラを出して待機していることを
 きれいさっぱり忘れている。
  そんなアニエスは、女王陛下の年相応? な煩悶を鉄の無表情で見やりつつ、
 どのタイミングで馬車の用意ができたとうながす声をかけるべきか、とか、
 今日こそいっぺんあの小僧を、死なない程度に刺しておくべきか、とか熟考を重ねていた。

    とりあえず完。


547:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:23:16 QQ/3luxL
はい、宣言どおりグチャエロ主義です。でも次はエロ薄くして書いてみるかなぁ。
とりあえずお目汚しスマソ。

548:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:28:48 x54+H8az
いいぞいいぞこのスレはいい!
新巻のエロスに即対応する職人たちが素晴らしい

本編で何か姫様は一時の気の迷いって流れになりそうで萎えてた俺が救われたw

549:名無しさん@ピンキー
07/08/27 19:53:24 qlrJ0hTY
>547
エロっ!
アン陛下がエロ可愛すぎ!!

すっかりアンタのファンになったよ
陵辱もラブエロも両方書けるなんてすげえ
次回もアン様希望♪

550:名無しさん@ピンキー
07/08/27 20:15:04 gBuSREIU
各々方見事なお手前にござりまする
ところで>>528のエリザベスというのはベアトリスに脳内変換すればよろしいのでござるな?

551:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/27 20:22:15 piIi6aw9
>>550
す、すまぬ今読んでる本とごっちゃになった
その通り
×=エリザベス
○=ベアトリス
ですorz
なんつーイージーミスorz

552:名無しさん@ピンキー
07/08/27 20:41:58 o7P6Wm/5
さすがせんたいさん、エリザベス一世時代の風俗について研究していた訳ですな。

553:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:11:30 ZksbC/Yh
>>547
今見たら割り込んでるな俺orz
スマン。
アン様がいいよねやっぱり。GJなのですよ。

554:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:29:26 bdFzWWjp
「さて、そろそろ白状したらどうかね?」
薄暗い部屋の中、男は目の前の女に向かって話しかける。
「この微熱のキュルケも安く見られたものね。
その程度で仲間を売る女じゃなくってよ」
彼女は天井からつるされた鎖に両手を繋がれていた。
「わたしは本当に暴力は嫌いなのだよ」
その言葉とは逆に男の手から鞭が一閃する。
「…っ!」
キュルケは身体に走る痛みに耐え、悲鳴をあげなかった。
「ほう、まだ悲鳴をあげずに頑張るか」
よく見ればキュルケの身体中には鞭でつくられた傷が多数刻まれていた。
制服はすでボロボロになり、その身は裸に近い状態である。
「ふふふ…この程度、なんともないわ」
「そうかね、しかし痛そうだね」
そういうと男は杖を一振りする。
すると隅においてあったバケツが浮いてキュルケの頭上で停止する。
「わたしがこの水でキレイにしてあげよう」
「うっ…あ、ああっ……」
頭上から降り注いだ水は針で刺されるように凍てついた水であった。
身体に刻まれた傷にしみたし、その冷水はキュルケの全身から体温を急激に奪い始める。
「おや? ふるえてるようにみえるが
まさか『微熱のキュルケ』が寒くてふるえているのかね?」
「まさか…このわたしが? ありえないわ」
寒さで身体をふるえさせながら、キュルケは男を睨みながら言い放つ。
「そうでなくては困る。さて朗報だよ」
「…?」
次の言葉はキュルケにとって、とても衝撃的な事実であった。
「眼鏡を掛けた小柄なメイジを一人捕まえた」
「なんですって!」
「その子への尋問もわたしの担当になってね」
キュルケは殺意をむき出しにして男へ言い放つ。
「もしタバサに何かしてみなさい。あなたを焼き尽くしてあげる!」
「安心したまえ。何もしていない」
その後に「今のところはね」とつなげる。
「ここに来る前に彼女にあってきたのだが
『自分はどんな目にでもあいますから、彼女には手を出さないで』だそうだ」
その言葉に、うれしくなりキュルケは泣きそうになる。
「わたしも君の相手をこれ以上続けるのも飽きたので
そろそろあちらの相手に移ろうかと思うしだいだよ」
「はっ、つまりわたしから情報を手に入れられないって認めるってことね!
なら早くいったらどうかしら。この負け犬さん♪」
男はキュルケのその言葉に腹を立てることもなく静かに言い返す。
「よほどその娘が大事なようだね。
そんな状態でわたしを挑発するとは思わなかったよ」
男はキュルケに背中を向けると扉へと歩き出す。
「まって!」
男の足が止まる。
「知ってることを話す気になりましたかな?」
「それは…」
キュルケは迷った。
すると男は戻ってきて彼女の前に立つ。
「まあ、時間がもったいないし今夜は君を相手にするとしよう」
吊るされている鎖が少し伸びた。
キュルケは自分で立つ気力がなかったのでそのまま膝をつく。

555:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:31:21 bdFzWWjp
「最近、ご無沙汰でね。是非君に処理を頼みたいんだが」
キュルケの眼前に男の股間が近づく。
「手はつながれて使えないだろう。だから全て口でしてもらおうかな」
キュルケは男を睨む。
「ああ、嫌だと言うならかまわんよ。あちらの娘へ……」
「やるわ」
キュルケは男のズボンを口でおろす。続いて下着も。
そして男の性器が目の前に出現する。
「さあ、くわえたまえ」
キュルケは命じられるままにそれをくわえ込む。
「ん…んんっ…」
この男のペニスは大きかった。
それを何とか飲み干す。
「動きたまえ」
「うっ…うむっ…むぅ…」
命令されるままに頭を前後に動かしはじめる。
「ちゅ…んー…ん、んんっ……」
キュルケは一心不乱に頭を動かす。
まるでそうしていればタバサがこの男に傷つけられないと言わんばかりに。
「ん…あうっ…んん……」
「くっ、でるぞ!」
「おぶぅっ!?」
男はキュルケの頭を掴むと奥までペニスを押し込んだ。
「おぅ…ぶぁあ…うぐっ…ごくっ」
喉の奥に精液が当たる。
むせ返る中、行き場のない精液を仕方なくキュルケは飲み込む。
「ふぅ、なかなかでしたね」
「だ、だれ…が…」
キュルケは自由になった口から弱々しく反抗する。
「さて」
「うっ…」
男が杖を振るうと鎖が前の位置まで戻る。
それのよってキュルケは無理矢理立たされることとなった。
「メインディッシュをいただくとしよう」
「やっ…」
キュルケは男が次に何をしようとしているのかすぐに察知した。
「無理にとは言わんよ。そこまでわたしは非情ではない」
「この…」
拒否すれば、それは男がタバサへいく口実となる。
「好きに…しなさい…」
「そうさせてもらうよ」
男はなんの躊躇もなくいっきに奥まで貫く。
「はっ…ああっ…」
「思ったとおりだ。先ほどのフェラチオですでに準備は整っていたようだね」
たしかにキュルケのそこは濡れていた。
「さて、どんな歌をその口から奏でてくれるのかな?」
「ひぃう…はっ、あ…あああっ!?」
男はただ自分の快楽の為だけに動く。
「目の前にこんなに立派なモノがあるのに見過ごすのも悪いか」
「はぁっ、ううっ!?」
男はキュルケの胸を両手で力の限り揉みだした。
一度果てている男は、すでに第二波が近づいてきているのを感じていた。
「ゆくぞ! 君も一緒にいきなさいっ!」
「はっ…あっ、ああ…あ、ああああああっ!」
「うっ」
二人は繋がったまま何度かビクンビクンと身体をふるわせた。

556:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:32:46 bdFzWWjp
それがやむとキュルケを捕らえていた鎖はほどけ
彼女は力なくその場に倒れこむ。
「ふふふ…」
キュルケの笑い声が部屋に響きわたる。
そこへ男が近づいてきた。
「ふふっ…とっても良かったわ、ジャン」
「わたしはあまりこういうのは好きではないのだが…」
ジャンと呼ばれた男、コルベールは優しくキュルケを抱き起こす。
今回のこれは全てはキュルケが考えた芝居だった。
しかし、芝居といっても使われる鞭は本物で、痛かった。
「しかしミス・チェルプストー。
君はどちらかといえば、他人よりも優位に立つことが好きだと思っていたのだが」
「あら、よく分かってるわね、ジャン。そのとおりよ」
それをきいて「ならばなぜ、このようなことを?」と尋ねる。
キュルケは火照った顔でコルベールを見つめていった。
「でもね、愛した男には全てを征服されたくなるの。
きっと、チェルプストー家の宿命なんじゃないかしら」
「しかし…制服がこれだけボロボロになってしまって…」
「いいのよ、この制服は古くなったから近いうちに処分しようと思ってたの。
有効利用できて、とてもラッキーだったわ」
コルベールは近くから薬を手にした。
「とりあえずその鞭の傷を治療しておこ…」
「いらない」
「しかし、傷が痛んで辛いことになる」
心配そうにコルベールが治療するようにすすめる。
「いいの。だって、傷が痛むたび、ジャンのことを思い出せるもの」
「あ…そ、そいうものなのかね…」
「そいういうものなの」
キュルケはコルベールの唇に濃厚なキスをお見舞いした。

557:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:34:06 bdFzWWjp
コルベールの研究室の窓に、ひとつの人影があった。
「な、なんということだ…」
人影の主であるアニエスが絶句する。
「まさか生徒相手にあのようなことを強要しているとは」
アニエスはその場から立ち去る。
「どうやら魔法によって外部へ音が漏れないようにしているようだな」
アニエスはどうしようか悩んだ。
コルベールが無理矢理学園の生徒を犯していた。
これは由々しき事態だ。
捕まえるのは簡単だが、そんなことはしたくない。
なんとか改心させ、あのようなことをやめさせる手がないか思案をめぐらす。
すると一人の少女の姿が浮かんだ。
「そういえばサイトの躾でずいぶん苦労していそうだな。
なら、なにかよい案がもらえるかもしれない」
アニエスは、これから起こる更なる事態を知るよしもなく
虚無の使い手、ルイズの元へと歩き出した。

558:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:37:07 bdFzWWjp
読めばわかるかもしれませんが

サイト→コルベール
シエスタ→キュルケ
ルイズ→アニエス

という立場にさせてみました。
この後、当然ルイズに間違った対処法を教わったアニエスがコルベールを折檻する流れに。
それも書こうと思ってますが、明日から仕事が忙しいので、もしかしたら完成は週末にズレ込むかも。
まあ、期待しないで待ってて欲しいです、はい。

559:名無しさん@ピンキー
07/08/27 21:49:10 nXt1lDS9
 GJ!
 コルキュル好きです。というかコルベールが好きです。(禿げてなきゃ主人公張れる逸材……いやいや、彼は禿げていてこそ……)
 キュルケとアニエスの三角関係とか今までなかったたと思うので楽しみにしています。

560:名無しさん@ピンキー
07/08/27 22:32:51 E1ZCkI0M
最近、スレが活気付いてますな。
私も頑張りますかね・・・

561:名無しさん@ピンキー
07/08/27 23:17:06 x1Wx0xU0
かなり新しい雰囲気にGJ! 続き期待してます

562:名無しさん@ピンキー
07/08/27 23:40:58 vJnEU39Z
>>558を見て、サイトがコルベールに惚れてるのかと思った。

ちょっと吊ってくる orz

563:261のひと
07/08/28 00:40:29 +ElMf6q6
ご無沙汰でーす

短いですが新刊ネタをお一つ。

564:1/10
07/08/28 00:41:01 +ElMf6q6
『それにみんな、なかなか気持ち良さそうな……』
 二度とサイトに杖を向けるつもりは無かったのに。
 サイトの言葉を聞いた時、あっさりと自分に課した誓いを破ってしまう。

 薬に操られただけなのに、サイトにはそう見えたんだ。
 わたしが気持ち良さそうに見えたんだ。

 気が付くと、タバサは部屋から逃げ出していた。
 薬が聞いていた間の事を思い出させる場所に、少しでも居たくなかったから。
 それに……これ以上サイトの側に居るのが辛かったから。

 真っ直ぐに自分の部屋に逃げ込んだタバサは、鍵を掛けた部屋の中で一人で泣いていた。

565:2/10
07/08/28 00:41:39 +ElMf6q6
「お姉さま、どうしたの?」
「なんでもない」

 わたしが泣いている事に気付いたシルフィードは、何もいわずに側に居てくれる。
 誰かが側に居てくれるのは幸せ、この子やキュルケはそれを教えてくれたけど、

「……あれはちょっと近すぎる」
「ご、ごめんなのね、お姉さま」

 ……シルフィードが何か勘違いして、わたしから離れる。
 
 ちょっと寂しい。

 シルフィードが側に居てくれる間に、気が付くと涙の止まっていた顔を上げ、
 涙のお陰で、いつもより少し鮮やかな世界を眺める。

「ここに」
「はいなの、お姉さま」

 シルフィードを抱きしめていると、少しづつ胸の中が整理されてくる。
 サイトに悪気はなかったんだし、許して……あげなきゃ。
 どんな時でも味方するつもりだったのに、ルイズやキュルケと一緒になって魔法を使ってしまったし。

 そう思うと、消え去りたいような恥ずかしさが……あ!

「そう……だ」
「? どーしたの? お姉さま」

 シルフィードを置いたまま、わたしは部屋の外に駆け出した。

566:3/10
07/08/28 00:42:13 +ElMf6q6
「記憶を?」
「お願い」

 すっかり忘れていた。
 今の学院には記憶を消すことの出来るメイジが居る事を。

「でも、どうして? 理由も無く記憶を消したりできないよ?」
「……っ」

 説明……しないと、ダメみたい……
 恥ずかしいけど、背に腹は変えられない。
 ほんの少し前に有った事を、極力簡単に説明する。

「サイトの記憶を消せばいいの?」
「お願い」

 何か問題があっただろうか? 
 ティファニアは不思議そうに、わたしを見つめていた。

「サイトだけ?」
「?」
「わたしは皆の記憶を全部消せるよ?」

 あ!

「じゃ、じゃあ皆……」

 良かった……これで、

「……一つ……聞いても良い? タバサさん」

 ティファニアの質問は、鋭くわたしの胸に刺さった。

567:4/10
07/08/28 00:42:50 +ElMf6q6
『どうして、サイトの事を最初に気にしたの?』

 たったそれだけの質問。
 だって仕方ない。
 気に成ってしまったから。

 ― 一人だけ居た男の子

『女の子なら覚えていても良い訳じゃないよね? どうしてサイトだけ?』

 ― ひ、一人だけ被害受けてなくて、部外者だからっ

『シエスタさんも飲んでないんだよね?』

 ― だって……でもっ……

『明日、記憶を消す前に、理由を聞かせてね』

 ティファニアは、そう言って微笑んでいた。
 年上の相手なんて、学院では珍しくないのに……

 『お姉さん』なティファニアに、どうしても勝てる気がしない。

(シルフィードも、こんな感じなんだろうか?)

 でも……

『ちゃんと理由教えてくれないと、サイトの記憶は消さないからね』

 テファ姉さんはスパルタみたい。

568:5/10
07/08/28 00:43:22 +ElMf6q6
 一睡も出来なかった。
 一晩眠らずに考えたけれど、宿題の答えは出ない。

「お姉さま、寝ないの? 身体に悪いの。きゅいきゅい」
「まだ……考える」

 空が薄明るくなっていた。
 後数時間もしたら教室に行かないと……

 ――ルイズもキュルケもモンモランシーも居る教室に。

 ちょっとお腹が痛くなる。
 ベットの中で丸くなっていると、ドアがトントンと鳴り出した。

「だれ?」

 こんな時間に誰だろう?

「おはようタバサさん、開けてもらえる?」

 っ!
 ティファニア!

「い、今開ける」

 ど、どうしよう……どうしよう……答えは……まだ出てないのに。

569:6/10
07/08/28 00:43:54 +ElMf6q6
「うわぁ……本が沢山……」
「ど、どうして?」

 声が震える。
 どうしよう? サイトの記憶が消えなかったら。
 あんな事されて悦ぶ娘だって、ずっとずーっと覚えられたら……

「皆の記憶授業が始まる前に消したほうが良いかなって」

 あ……そう……か……早く消したほうが良いんだ……
 で、でも……

「それでね、タバサさんにお願いがあるの」
「何?」

 お願いを聞いたら、サイトの記憶を消してくれるのかな?
 そしたら、答えが出て無くても……

「サイトをここに連れてきて欲しいの」
「え?」
「あのね、サイトは多分記憶を消されたくないと思うから」

 ……うん、そう思う。
 すごーく、幸せそうに見てたもの。

「女の子の記憶を消して回っている間、サイトをここに引き止めておいてくれる?」
「分かった」

 それくらいならと……部屋を出ようとするわたしの背中に、ぽそりとティファニアの声が聞こえた。

「質問の答えはわたしが部屋に帰ってからね?」

 ……覚えてたんだ……

570:7/10
07/08/28 00:44:29 +ElMf6q6
 不思議な事にサイトは起きてた。
 それにルイズとメイドも起きていて、微妙な空気が部屋に流れている。

 なんで?

「サイト、こっちに」
「あ……あぁ」

 この空気の中から逃げ出せるのならと、サイトが喜んで着いて来るのを見ると、
 ルイズが慌ててサイトを引き止めようとした。

「ちょ、ちょっと待ちなさいっ!」

 手間の掛かる……
 ルイズの手を引いて、部屋の隅まで連れて行く。

 ―手を掴むだけで青ざめるのは、いくらなんでも失礼だと思う。

 そこでサイトに聞こえないように、

「ティファニアが昨日の関係者の記憶を全部消してくれる」
「ほほほほほ、本当っ!!」

 無言でわたしが頷くと、もの凄く喜んでいた。
 無理も無いと思う。

 サイトを連れて部屋を出るとき、ルイズはメイドと抱き合って喜んでいた。

 ……メイドは薬飲んでないのに。変なの。

571:8/10
07/08/28 00:45:02 +ElMf6q6
「なー、何の用なんだよ」
「待って」

 ルイズ以外の女の子の部屋に、サイトが落ち着かない様子で周りを見回している。
 って、そっちみちゃだめっ。

 ……ごめんなさいキュルケ。
 今度からもうちょっと言う事聞いて、男の子を呼べる部屋にしておく。

「う、動かないで」
「はあ?」

 サイトは優しい。
 こんなに訳の分からない状況でも、女の子の言う事はとりあえず聞いてくれる。

「じっとしてれば良いのか?」
「そう」

 小さく溜息を吐くと、サイトは目を閉じてじっとしていた。
 寝ているのかもしれない、まだまだ朝早いし。

 手を伸ばせば届く距離に、サイトの顔が有った。
 胸が……ドキドキする。
 ルイズは、毎日にこんなにドキドキしているの?

 ……それとも、わたしがおかしいのかな?

 静かに目を閉じているサイトを見ると、手が勝手に動いてサイトの頬に触れそうになる。

(お、起きちゃうっ)

 慌てて手を引っ込めて、もう一度……サイトを見つめた。
 ルイズは……毎日こんなサイトを見ているのかな?

 ―少し、胸が痛くなった。

572:9/10
07/08/28 00:45:43 +ElMf6q6
 トントンっと小さくドアが鳴ると同時に、ティファニアが部屋に滑り込んでくる。
 ノックの意味があまり無い。

「サイト、タバサさん、居る?」
「居る」
「ぐー」

 サイトはやっぱり寝ているみたい。
 今からティファニアとする話を考えて、ちょっと安心する。

「答えは出たの?」
「出た」

 サイトを見つめていたから自覚できた。
 認めると、多分今よりずっと辛くなる答え。

「わたしがサイトの事を気にしたのは……」
「ちょっとまってね―サイト、起きて」

 わわわっ、ちょっと待って。
 
 ティファニアを止めようとしたけれど、優しく抱きとめられてしまった。

「忘れちゃうんだから、本人に聞かせてあげたほうが良いよ?」

 ……そうか……な?
 そうだね……ありがとう、ティファニア。

「ん……あ、ごめん、寝てたや、タバサ……あれ? テファまで?」

 眠そうに目を擦るサイトを見ると、今から自分が何を言おうとしているのか、
 凄く意識して、息が出来ない位緊張する。

「ほら、タバサさん……深呼吸……」
「う、うん」
「?」

 テファニアに励ましてもらって、ゆっくりサイトのほうを向く。

 ―そして……

「わたし、サイトの事が好き」

 ティファニアの呪文を聞きながら、サイトの驚く顔を見る。

 ―嫌がっていないのが分かっただけで、わたしは……

573:10/10
07/08/28 00:46:22 +ElMf6q6
 ティファニアはまだ誰も来ていない教室で、一人座っていた。

「あら? 早いわね」

 部屋に入った途端、一瞬息を呑んだ生徒が、ティファニアの姿を確認すると話しかけてきた。
 ティファニアのお友達―相手はどう思っているのか分からないけれど。
 ベアトリスが、いつもは人目を気にしてゆっくり来るティファニアが一番に教室に居るのを見て驚いた。

「ちょっと朝用事があったから」

 ティファニアは嬉々としてベアトリスに話しかける。
 本音でぶつかれた分だけ、他の生徒より話しやすいらしく、
 事有るごとにベアトリスに話しかけた。

 ベアトリスの方も先の一軒のお陰で友人が減ったため、ティファニアを邪険にする事も無かった。

「しっかし……嫌味な女」
「?」
「朝日に映えて、まるで妖精みたいに綺麗よ」

 ベアトリスの例えを聞いて、ティファニアは笑いながら言った。

「あら、妖精ってイタズラが大好きだから、そっちで例えられるのかと思ったわ」


 ――その頃、サイトは困っていた。
 タバサは混乱しながら泣いていた。

 何で?
 昨日一晩悩んだのは覚えてる、朝サイトを呼びに行ったのも……

 しかも……

『わたし、サイトの事が好き』

 告白まで……した……
 間違いなく全部自分の行動なのに、何を思ってそんな事したのか、さっぱり思い出せない。

 赤くなったサイトが、困ったように頭をかいている。
 返事が無いのは怖いけど、返事が返ってくるのはもっと怖い。

 ―タバサは追い詰められて……

「ふ、ふぇ……」
「わぁっ……ちょっ……」
「っ……く……ふぇぇぇぇぇっ……」

 いつかの様に感情に歯止めの効かなくなったタバサは泣き出してしまう。
 サイトが助けてくれた時のように。



 今回の涙は、サイトが抱きしめてくれるまで止まらなかった。

574:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:47:43 +ElMf6q6
ではっ、またそのうちに

575:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:49:55 XEkbUFP5
261さんのタバサ可愛すぎるw
12巻で確立したっぽい、妙に報われないタバサは
昔からの261さん版タバサと重なって見えますね。
GJ!

576:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:51:11 BsDDrT0+
>>574
うほっ! これはいいタバサだ
読んでてなんかむずがゆくなっちゃいましたよw
テファもいいお姉さんぶり出してますね


577:名無しさん@ピンキー
07/08/28 00:57:11 eD5Jf/Vb
意味が分からない俺は負け組。

578:名無しさん@ピンキー
07/08/28 01:29:57 246dzQFa
261氏GJです。261氏のタバサ可愛いすぎる!!
そして告白の記憶を消してないテファww

579:名無しさん@ピンキー
07/08/28 01:44:27 bgeZs4M4
いい流れだー。
納得いく新刊が出たおかげかな。

580:名無しさん@ピンキー
07/08/28 04:40:19 HqRIDxID
12巻は良い起爆剤になったみたいだな。13巻は予定通りだと11月か?

それにしてもノボルはここの予想とは斜めに行くのが好きだな。まさかここで百合とはね・・・。
ルイズが両刀使いになりそうだし。”才人が”皆を手篭めするのではなく”ルイズ”が才人も含め
皆を手篭めにしそうだ。無論、ギーシュからモンモンもntr。モンモンは今回、媚薬のせいとはいえ
微妙にmっ気発動してたからな。ペチャって

581:名無しさん@ピンキー
07/08/28 05:45:53 dwEFwKLx
そんな展開はさすがにないわ

582:名無しさん@ピンキー
07/08/28 08:43:17 3cPQK8BY
魔王はサイトなのか?ルイズなのか?
今後の展開に期待。

583:名無しさん@ピンキー
07/08/28 09:35:55 qSGFDX5G
>547
アン様スキーの俺には最高のご馳走ですた!

エロ薄くなんて考えないでこのままガンガン書いちゃってください!


で、次はシエシエなんてどーすかw


>558
キュル子かわいいよキュル子
つか、コルベール先生ステキ
このカップリングもラブラブでいいですなあ。GJ!

584:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:34:42 rMrn59ZN
「あの…アニエス殿…これは…?」
研究室で正座をさせられているコルベールが目の前の女性に尋ねる。
「実は、とある友人に躾のコツを教わってな」
何故自分が正座をさせられているのかの答えとは言えない。
「いや、意味が分からないのだが」
「先日、貴様はこともあろうに学園の生徒を強姦したな」
コルベールはギクッっとした。
それをみたアニエスは鋭い目つきで睨みつける。
「よって、これからお前が二度とそのようなことをしないよう、躾けることにした」
「あれは違うんだ」
あれはキュルケが望んだことで、自分が望んでやったわけではない。
「言い訳は見苦しいぞ、炎蛇のコルベール」
アニエスは手にした鞭を一振りする。
コルベールの目の前の床にピシッっと鞭が打ちつけられた。
「と、ところで…友人というのはミス・ヴァリエールではないかね?」
アニエスの眉がわずかにピクリと動く。
コルベールはサイトからルイズが行ってきた暴力の数々をきかされていた。
つまり、相談者がルイズだとするなら、これから自分に行われる行為は
およそサイトが体験した仕打ちが行われていくのではないだろうか。
(サイトくん…この状況で、はじめてきみの苦労を真に理解できたよ)
遠い目をしながらコルベールはそう思った。
「服を脱げ」
「な、なぜ!?」
唐突な命令にコルベールは反射的に質問を返していた。
「どうやら、躾けの前に服を脱がせるのは礼儀らしい。
そうすることで、服を傷つける心配がないそうだ。
どこかの男は服を着させたままのほうが趣味のようだがな」
力ずくで目の前の女性を黙らせる選択肢もあった。
自分ならやれるだろうが、ここで抵抗すれば更に泥沼になりかねない。
(ああ、サイトくん…きみは、いつもこのような仕打ちを受けていたんだね…)
そんな風に同情を念をサイトにこめつつ、パンツ一枚となっていく。
「さて、次は…次…そう、次だ!」
「?」
パンツ一枚となったコルベールはまた正座を命じられてすわる。
すると、何故かアニエスは次の言葉を言うことに詰まりだす。
何を言おうとしているのか考えていると、意を決したのかアニエスは口を開いた。
「こ、こここ、これからお前は、わたしのことをご主人様と言うのだ!」
言い終えたアニエスは顔が真っ赤になる。
そこまで恥ずかしいのなら、言わなければいいのに。
しかし、おそらくこれもルイズのアドバイスなのだろう。
それを忠実に実行する彼女の生真面目さにコルベールは感心すらした。

585:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:35:51 rMrn59ZN
「それでご主人様はこれからどうするのですかな?」
ご主人様と呼ばれた本人は、どんな表情をしていいのかわからず
結局怒りの表情で対応した。
「無論、お前が二度とあのようなことをしないように躾けるのだ!」
鞭がコルベールの身体に打ちつけられた。
「ぐっ」
苦痛にゆがむコルベールの表情をみたアニエスのなかに
不思議な高揚感がうまれる。
(なんだこの気持ちは…)
鞭を振るうたびにコルベールは苦痛の表情をつくる。
そのたびにアニエスはなにかとても抗いようのない快楽が襲ってきた。
「はぁはぁ…す、少しは相手が、どのような痛みを受けていたか理解できたか」
「そ、そうだね…これは流石にキツイ…」
コルベールは自分がキツイと言ったわけではない。
この痛みをキュルケが受けていたことに対してのものだ。
よくも自分から鞭で打たれたいとおもったものだと感心さえした。
「うっ…アニエス殿…なに…を…」
ふいに近づいてきたアニエスが、コルベールの鞭の傷を舐めだした。
「違う、ご主人様だ」
アニエスの目がどこかおかしい。
そう思いながら、されるがままに身をゆだねる。
「さて…」
アニエスが突如服を脱ぎだす。
「ま、待ちたまえ」
「黙れ、犬!」
ああ、自分は犬になっていたのか。女性は怖い生き物だ。
コルベールは目の前の暴君を見つめるしかなかった。
「その…ミス・ヴァリエールの部屋でなにか飲まなかったかね?」
「そんなところに寄った覚えはない。
が、立ち寄った場所で喉が渇いたので、近くにおいてあったコップの水を一杯飲んだ。
それの持ち主はえらく慌てていたな、水ごときで心の狭い奴だ」
ただの水で慌てるはずはない。
つまりそれはなんらかの魔法薬だったのだ。
「ここも躾けねばならんな」
「や、やめたまえ…」
一糸まとわぬすがたのアニエスが、コルベールの制止を無視してペニスを握った。
その後、顔を近づけていき、丹念になめ始める。
「ぺちゃ…あむっ、んむっ…」
「ぐっ」
まるでご馳走を味わっているかのようにアニエスはソレをむさぼり続ける。
「うっ」
コルベールは射精した。
精液がアニエスの顔を汚す。
「ダメな犬だ」
「あ、アニエス殿…」
アニエスは自分の割れ目を両手で開いてコルベールのペニスへとその身を沈めていく。
「待つんだ! いまのきみは魔法薬でおかしく…」
「この犬がっ、ご主人様に逆らうとは無礼な!」
そして更なる事態が扉からやってくる。

586:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:37:09 rMrn59ZN
「ジャン、今夜もきちゃった♪」
扉を豪快にあけたキュルケは笑顔のままのその光景をみて凍りつく。
ちょうどコルベールとアニエスが繋がる一歩手前のシーンである。
アニエスも動きを止めて声のするほうへと振り返った。
「ミス・ツェルプストー。
これはだね、アニエス殿が魔法薬でおかしくなってしまってだね…」
「あら、なにも言い訳しなくてもいいのよ、ジャン。
あなたが魅力的な男性だって知ってるもの。
女性にもてるのだって、そりゃ当然よ」
キュルケは笑顔を崩さず、とてもとても優しい声で話しかける。
「いま、この犬に大事な躾けの最中だ。部外者は出て行ってもらおうか」
キュルケの眉がピクンっとはねた。
「ほんと、ミス・ヴァリエールが
なんであんなにサイトに嫉妬するのか理解できなかったのよね」
「さあ、扉を閉めて消えろ。邪魔をするな」
「でも、自分が同じ立場に立つと、ふーん、なるほどコレは我慢できないわね」
「このご主人様が、犬が二度と悪さをしないように躾けているのだ」
「へぇー、ご主人様なの…」
キュルケの顔から笑顔が消えた。
「わたしの…」
杖をかざず。
「やめたまえ、ミス・ツェルプストー…」
その目は微熱と呼ぶには相応しくないほど燃えたぎっていた。
「わたしのジャンに、なにしてんのよっ!」
研究所の壁が吹っ飛んだ。
「貴様、わたしの大事な任務を邪魔するのか!」
アニエスがキュルケに飛び掛る。
「任務ですって! 人の男を奪うのが任務なんて笑わせるわ」
そのまま取っ組み合いの喧嘩がはじまった。
「サイトくん…女性は怖い生き物だね」
コルベールは服を着ると、ため息をつきながら二人の仲裁に向かった。

587:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:38:19 rMrn59ZN
「なあ、機嫌なおせよルイズ」
「アニエスが…アニエスがサイトの水を飲んじゃったんだもん!」
「たかがそんかことで、そんなに落ち込まなくても…」
というわけでアニエスが去ってから、ずっと毛布の中に入って機嫌が悪いルイズだった。
「なあ、シエスタもなんとか」
「くぅーくぅー」
「ありゃ、寝ちまってる」
いつの間にかシエスタはイスに座ったままテーブルを枕に眠りについていた。
サイトはシエスタを起こそうとしたが、なかなか起きない。
それは当然だった。
彼女は先ほどルイズが一服もった睡眠薬入りの水を飲んだのである。
そしてサイトに飲ませるはずであった媚薬入りの水は、アニエスが飲んでいってしまった。
「今夜は、いっぱいいっぱいする予定だったんだもん」
サイトは何かに気づいたのかルイズの前にやってくる。
「いやー、実にいさまらだけど気づいたことがあるんですよ、ご主人様」
「な、なにかしら」
内心ドキドキしながら返事をする。
「この犬、数日に一度欲望にまかせてご主人さまを襲っておりますです、はい」
「そうね、いい迷惑だわ」
ルイズの心臓が更に加速する。
「なぜかそのときに限って、シエスタは深い眠りに入って朝まで起きないのであります」
「へぇー、そうなんだ」
しばらく言葉をためてサイトが言った。
「お前、あの水になにか入れてたな」
「入れてないわ」
サイトは続ける。
「最近のお前さ、水を俺やシエスタのために用意するのおかしいだろ」
「別におかしくない」
サイトはため息をつく。
「そろそろ白状したらどうだ?」
「白状することなんてないもん! なら、身体にきいてみなさいよ!」
ルイズは毛布からガバッっとでて、サイトを睨みつける。
「では、ご主人様のご命令どおりにいたしますか」
「あむっ…」
サイトはキスをすると、そのままルイズをベットに押し倒す。
「言っとくけど、わたし貴族の誇りにかけても白状しないんだから。
絶対絶対、白状しないんだから。
だから…その…どんなことされたって、無駄なんだから…」
「じゃあ、朝までずっと身体に聞き続けないといけないよな」
「や、やれるものならやってみなさいよ」
そして二人は、一睡もせずに朝まで行為を続けたのであった。

588:名無しさん@ピンキー
07/08/28 14:41:58 rMrn59ZN
昨日の宣言どおり仕事忙しいです。
ただし全体としては忙しかったんですが、わたし個人の仕事はなぜか逆に減ってしまい
その暇になった時間に書いてしまいました。
まあ、他の人に気づかれないように隠れながらすすめたので誤字脱字あったらすみません。

あと、その…エロくなくてすまん!

589:名無しさん@ピンキー
07/08/28 16:57:42 cOfnbteS
a

590:名無しさん@ピンキー
07/08/28 16:57:42 j/NVD0uV
>>588
書いてる職人にこういうのもなんだが
投下前に注意書きとタイトルくらいつけてくれないか?

591:名無しさん@ピンキー
07/08/28 17:10:51 6E16nLiq
>>588
GJ!
ルイズの可愛さに脱帽です><

592:名無しさん@ピンキー
07/08/28 17:14:26 hi3sUDqm
>>588
これはGJ!
次はコルキュルアニで3Pをだな

593:名無しさん@ピンキー
07/08/28 17:22:00 DqVNcsZu
>588
キュルコルにアニコル、いいですね。
直接エロがなくてもGJ!!
このあとはまさか三角関係?

続きに期待大!!


594:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:00:02 lCKvTwss
さて、途中なんですがタバサ編いきますねー。
続きはまた後日っと

595:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:01:17 lCKvTwss
シルフィードは、その日、森の中でお昼寝をしていた。
最近、学院の外の森で人間の姿で昼寝するのが、彼女のお気に入りだった。
この人の来ない森の中なら、ハダカでいても誰も文句はいわない。
竜の姿で昼寝してもいいのだが、なにせ竜の姿は場所をとる。
さらに、人の姿はいいこともあった。
丁度人の姿で寝転ぶと、ベッドになる大きさの岩があったのだ。
この上にハダカで寝ると、とっても涼しいのだ。

「ひゃっこいのね、キモチイイのね」

その日も、近くでかき集めた果物を手に、シルフィードはご満悦だった。
シルフィードが、とっておきのりんごにかぶりつこうとしたその時。

ぴゅいーっ。

シルフィードの耳に、聞き慣れた口笛の音が届いた。
それは、彼女の主人の呼び出し。シルフィードはこれに、応えねばならない。

「…なんなのねもう」

不機嫌にそう言い放ち、竜の姿に戻る。
ついでに、岩の脇に積んでおいた果物を一口で食べてしまう。
…やっぱり、竜の姿だと味気ないのね…。
最近は、人間の姿も悪くない、なんて思い始めていたシルフィードだった。

シルフィードが主人の下へ馳せ参じると、主人はたった一言だけ、こう言った。

「水着を買いに行く」

言ってひらり、とシルフィードの上に乗る。
お洒落なんて気にしないタバサがなんで水着なんか、とシルフィードは疑問に思ったが、背中の上で本を読み始めた主人に反論は無駄だと悟り、大人しく翼を羽ばたかせた。
タバサは、その背中の上で、本を読みながら、先ほどの才人との会話を反芻していた。

『な、シャルロット。一緒に泳ぎに行かない?』
『…どうして』
『いやさ、泳ぐのにいい場所があるんだよ。どう?』
『…二人で?』
『そ。二人で。どうする?』
『…………………いく』

二つ返事で了承したものの、一つ問題があった。

596:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:02:31 lCKvTwss
タバサは、子供っぽい水着しか持っていなかったのだ。
ちなみに彼女は例の『誘惑の肌着』は水着として認識していない。そもそもあれはマジック・アイテムの一種だと彼女は認識していた。
そして彼女が水着購入に踏み切った決定的な理由が、今彼女が熟読している小説。
『素直になれない女主人・番外編~夏だ祭りだ水着でワッショイ・愛は世界に巣食う~』
女主人が執事に水浴びに誘われ、浮かれあがっていたところ、実は恋敵のメイドと女貴族の奸計によるものだったと判明。
急な水浴びで水着の用意できなかった女主人は、子供っぽい水着で恥をさらすハメになってしまう。
タバサは読みかけのその本をぱたん、と閉じて思う。
私は、こんな失敗はしない。
できるだけ大人っぽい、魅力的な水着を着て、サイトを誘惑するんだ。
そして。

『キレイだよ。シャルロット』

脳内補正200%の才人が、タバサの脳内で何故か満開のバラの花をバックに微笑んでいた。
タバサの顔が、その妄想にふにゃふにゃと崩れる。

「…おねーさまその顔キモイのね」

下から入った使い魔の突っ込みも聞こえないほど、タバサは頭の中の妄想劇に没頭していたのだった。
…ちなみに『素直になれない女主人・番外編』のそのあとの展開では、執事が女主人から視線を外していたのは、直視すると劣情に襲われそうになるのを自制していただけで、あとでそれを聞いた女主人はこれでもかというほどデレるのだが。
不幸にも、タバサはまだ、この物語をそこまで読んではいなかったのである。


そして、タバサは納得のいく水着を手に入れ。
次の日、才人とともに水浴びに出かけたのだった。


森の中を、才人の馬が進む。
その鞍の上には、才人の前にタバサがちょこん、と座っていた。
いつもの杖と、そして、小さな紙袋を持っている。中にはもちろん、昨日町で買ってきた水着が入っている。
才人は、シルフィードで行こうと提案したのだが、当然の如くその案は却下された。
シルフィードが一緒だと雰囲気がぶち壊しになるし。それに。
タバサは手綱を持つ才人の胸に頬を寄せる。

「お、おいシャルロット」

こうして、馬に揺られながらくっついていると。
まるで物語の中のお姫様と王子様のようで、タバサはなんだか嬉しくなるのだ。
なんだか迷惑そうな才人を見上げ、タバサは尋ねる。

「…イヤならやめる」
「い、イヤってわけじゃないけどさ」

才人の返答を聞くと、タバサはもう一度、才人の胸元に頬を寄せたのだった。
そして、馬は一時間もすると、目的地に着いた。
そこは、学院から少し離れた場所にある、森の奥。
丘の影の崖の、茂みを掻き分けると、ぽっかりと暗い洞窟が口を開ける。
才人が先導し、二人はその中に入っていく。
しばらく、真っ暗な洞穴を、ランプの明かりで照らしながら進んでいくと。
不意に視界が開け、青い光が目に飛び込んでくる。

597:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:03:06 lCKvTwss
そこには、幻想的な光景が広がっていた。
青く光る岩肌に照らされ、透明な水面に反射する。
タバサはこの世の物とは思えない光景に思わず見入ってしまう。

「どう?キレイだろ」

才人にそう語りかけられるまで、タバサは青い洞窟の美しさに魅入っていた。
才人に語りかけられると、タバサはこくこくと頷き、そして、才人に笑顔を向ける。

「ありがとう…サイト」

嬉しそうに微笑むタバサを見て、才人はなんだかちょっと照れくさくなる。
才人はぽりぽりと頭を掻いて、応えた。

「いや、大したことはしてないよ。
 ここだってたまたま見つけただけだし。
 …んじゃ、早速泳ごうか」

言って才人はさっさと服を脱いで、トランクス一丁になる。
帰りはこのトランクスを脱いで、素肌の上にズボンを履いて帰るのだ。こういう時、男は便利だ。
しかしタバサは、それを見て少し赤くなり、言った。

「…向こう向いてて」

何度か裸を見られている間柄とはいえ、着替えを生で見られるのはなんだか恥ずかしい。
才人は言われるまま、タバサに背を向けた。
どんな水着をお披露目してくれるのか、わくわくしながら。

598:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/28 22:04:04 lCKvTwss
注目のタバサの水着は、CMのあと!
チャンネルはそのまま!(何

んじゃまた明日以降にーノシ

599:名無しさん@ピンキー
07/08/28 22:08:32 1z3nARKo
一番槍で、GJ!

600:名無しさん@ピンキー
07/08/28 22:23:15 rPq2CnIi
>>せんたいさん
あああぁぁぁ続きが気になる!!!
他の人のも可愛いけど、やっぱりせんたいさんのシャルロットがいい!!いっそ本にして出してくれないかとつくづく思うわけです…

601:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:04:47 eD5Jf/Vb
何故シエスタは少ないんだ。

いや、せんたいもかなりGJなんだがな。

602:調教録の人
07/08/28 23:30:33 lnD6SN0q
どうも、前回は調教録なんぞを書いた者です。
新しいの書いたのでUPしにきました。
見てみると他の人のがいっぱいあるのでまとめて読みました。
やっぱり皆さん面白いですね。GJです。
>>549>>553>>583、声援ありがとー。
ただ・・・その・・・すみません、今回のUPはエロ薄どころかエロ抜きです。
というか、なんだかカオスなことになりました。↓

603:調教録の人
07/08/28 23:31:18 lnD6SN0q
「姫さまから呼ばれてるのよ。なぜかあんたも必ず同行するようにとわざわざ言われたわ」
 朝食の席でルイズが言った。パンを豆のスープにひたしつつ、無表情でじーっと才人を見ながらである。
「ソウデスカ、ナンノ用ナンダロウネ」
 才人はとりあえず心を仮死状態にして、肉切りナイフをキコキコと動かす。
「あんた、それで平静をたもってるつもり? とっくに肉は切れてるじゃない。
いつまで皿を切ってるのよ」
 蛇ににらまれるガマよろしく、才人はだらだらと脂汗を流した。

 そんな使い魔を見やって、ルイズは石化作用でもありそうな眼光をギラリと放った。
「あんたと姫さまが、ゆ、ゆ、許しがたくもその、なんというか、あろうことか、
いやもうほんと絞めたいというか、デ、デデデ、デキてるのは知ってるわよ。
 まあ覚悟はしてたわ。この犬ときたら、ご主人さま兼恋人(まあそれはそのー仕方なくだかんね!)
がいるのに、あっちこっちへフラフラと落ちつき無いんだから……
メイドに手を出したのが皮切りだったわね? たしか」

「ま、待ってご主人さま! シエスタと姫さまだけです! 二人だけです!」
「一人でも浮気としては充分だろがァァァッ!
 ふ、ふふふ、いけない、朝食は静かにがモットーなのに、
立ち上がってこの熱いスープパンを犬の喉に押しこむところだったわ……というかそれ、
わたしの許した(許してないけど我慢した)範囲では二人ってことよね?」

 才人はすばやく「朝食ごちそうさまでした」と手を合わせた。
「待ちなさい、逃げなければ殺さないとは保証できないけど、いま逃げたら確実に殺すわよ。
 さあ吐け全部吐け、隠すことがあればハラワタまで吐かせるわよ!
 今度は誰!? どこかのハーフエルフ!? どこかの小さな王女!?」
「お願いルイズ待って! 話が当初から大きくずれていると思うノデス!
 姫さまがボクタチに何の用なのでしょう!?」

「さあ何かしら。急に間男に会いたくなったのかしら。姫さまもあんがい物好きな性質だと
わたし知ったわ、ここしばらくで存分に」
(それだったら町に呼ぶんじゃねえかな)
 サイトはそう思ったが、もちろん口には出さない。今、彼は生死の綱わたりをしているのである。自分から谷底にダイブしてどうする。
 ルイズははぁはぁと肩で呼吸していたが、少し落ち着いたのか不機嫌そうに言った。
「今回はわたしよりあんたを呼んでるのよ、本当に。見せたいものがあるんだってさ」

604:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:32:17 lnD6SN0q
 王宮の執務室で待っていたアンリエッタは、ルイズと抱き合って親愛を示した後、
才人を見てうっすらと微笑んだ。
 才人もなんとなく照れてニヤケた笑みを返すが、隣のルイズの体から
ドス黒い瘴気が噴出するのを感じて顔面を硬直させ、まじめ顔を作る。
 アンリエッタは軽く会釈すると、説明した。
「急にお呼びたてしてすみません。見せたいものとは、実は東方の品なのです。
持ってきた商人がそう言ったのみで、実際はまだ確認しておりませんが、
たしかにハルキゲニアでは見ない意匠ですし、非常に珍しい魔法が感じられます」

「東方? それってロバ・アル・カリイエでしょうか?」
「いえ、はっきりはしないのです。ただエルフの地を通ってきたということは確かです。
サイト殿なら何かわかるかもと。異世界人とはいえ、ロバ・アル・カリイエ産の『緑茶』
というものを見知っておられましたし」
「なるほど、そういうことでしたら」
「こちらの箱です」
 アンリエッタが差し出したぼろい木箱。
 受けとって開けて一目見て、才人は考えこむ。ルイズが横から覗きこんできて、彼をつついた。
「どうなの? 何かわかった?」
「いや……その、そこはかとなく確かに慣れ親しんだ感じがあるというか、
なぜかこのまま閉めて捨てたほうがいいような予感がするというか……」
「? 言ってることがぜんぜんわかんないわよ」

アンリエッタが才人のそばにきて、ルイズと反対側の隣にならび、木箱の中のものを
のぞきこんだ。
「見てのとおり、なんだか見たことも無い材質で、犬のような形ですわ。顔が独特ですけど。
それに、背中にねじ巻きがついています」
 女王陛下の発言を受け、ルイズがうなずいた。
「とりあえず巻いてみましょう。サイト」
「ああ、なぜか気がすすまねえんだけどな……」
 巻いてみた。


605:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:33:26 lnD6SN0q
 突然、それはギギギィときしみながら動き出した。
「う、動……!? あ、この犬型アイテム、なんかしゃべりだしたわ!」
「まあ本当。サイト殿の剣デルフリンガーと似たような原理なのかしら」

(・∀・) < テラワロwwwww毛唐ドモwwwwwゴキゲンヨウwwwwwwwwwwww

「変な鳴き声ね。ww(ウェッウェッ)て下品な声が多いわ」
「意味のある言葉もあるみたいだけど、異国の言葉ね。なんて言ってるのかしら?」
 ルイズとアンリエッタが首をかしげた。才人は蒼白な顔で首をふった。
「い、いえ知らなくて別にいいというか……」
「え、サイトにはわかるの? なら翻訳しなさいよね」

(・∀・) < wwww問題ナイwwww今翻訳機能ヲONニシタwwwwwww

「あ、聞こえるようになりましたわ」
「すごいわ! これが東方の魔法?」
「誰だ!? 余計な機能をつけた奴は!」

(・∀・) < www魔法ノ犬型カラクリ人形『愛慕・びっぱ型』トイウwww開発者ノ名ハ祖煮井ダwwwwww

「捨てよう! こいつ色々と危ない!」
「そんな乱暴な。なにが問題なの?」

(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪ソウナ顔シテルナwwwww

「んだとテメェ!」
 才人は渾身の力でその物体の首を絞めにかかった。

(・∀・) < ウェッウェッウエッ無駄無駄無駄www衝撃吸収機能、耐水機能、耐火機能、ソノ他完備ww煮テモ焼イテモ叩イテモ壊セナイwwwコレゾ東洋ノ叡智ノ粋ww開発費ハ占メテ五十三万両ナリwwwww払ッテミルカ貧乏人wwww

「くっ、本当に余計な機能と無駄な金をつぎこみやがって! 開発者の深刻な悪意を感じる!」

(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪イ顔ダナwwww

「くおおおおおおおッ!」
「落ち着きなさいよサイト。心配しなくても最初から、誰もあんたの顔に知性を期待してたわけじゃないから」
「そ、そうだよなすまんルイズ。ちょっと取り乱したっつーか……え? 待って?
今の微塵もフォローになってなくない!? 姫さま! なんか言って!」
「あ、あの、ええと……サイト殿は、騎士として求められる高潔な魂と勇気を持っていると思います」
「ありがとうございます、でも知性には言及しないんですね!?」



606:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:34:24 lnD6SN0q
と、その物体が矛先を変えた。

  (・∀・) < wwwソコノ桃色髪www女ダヨナ?

「あによ。見てわかんないの? わたしはレディよ」

  (・∀・) < プゲラwww胸無イノデ見テモワカラナカッタヨwwwwwwwウェッウェッ

 物も言わず突進しようとするルイズを、サイトが抑える。
「無駄だって! 相手するだけ無駄だって! 蹴っても殴っても壊せないんだから!」
「そそそそれが本当かどうか確かめてやろうじゃないぃぃッ! うわぁぁん放せ!」
「胸の大きさにこだわらなくたっていいだろ!?」
「それはアレ!? さっきのお返し!? 『大きな胸なんて今さらお前に期待してねーよ、へっ』てこと!?」
「曲解だ!」

  (・∀・) < ソウトモ桃髪娘、他人ノ言葉ヲ曲解シテハイクナイwww我ガ生誕ノ地デハ、小サナ胸ハ〈ひんぬー〉ト言ワレテ女性ノ〈究極ノ美シサ〉ノしんぼるダッタ……自信ヲ持テ

「え? ……ほ、ほんと?」 

  ( ゚д゚)、 < ペッ 簡単ニ釣レヤガッテ面白クネェ  信ジンナBAァァァァKA りりーすシテヤッカラ消エナ雑魚wwwww大キク育テヨwwウェッウェッ

 ルイズは杖をふりかざして詠唱を始めた。
「ルイズ落ち着いてルイズ! ここは王宮よ!」
「放してください姫さま! たとえ王宮半壊の罪に問われようとも、こいつだけは爆殺せずにおれません!
 虚無にも耐えられるかどうか見てやろうじゃないのおおぉォッ!」
「過激なことはやめて、お願い! お願いだから!」


607:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:37:12 lnD6SN0q
  (・∀・) < オイソコノ胸ガチャントアル女wwチョット来イww

「え、わたくし? ちょっと待って。ル、ルイズ、お願いだからくれぐれも
過激な行為は慎んで、ね?」
 暴れるルイズを受けとめた才人が、渋い顔でアンリエッタに声をかけた。
「姫さま、あれ多分、おちょくることに特化した悪質な存在ですよ。まともに相手したら駄目です」
「心配ないわ、わたくしとて悪意に打たれ弱い女ではありませんもの」

 え? そうなの? という才人とルイズの意外そうな視線を受けて、女王陛下はすっと
背筋をのばし、胸をはって言った。
「宮廷の社交界という場所は、けっして善意に満ちたところではありません。
品位というオブラートに包んで、他者の失敗、欠点をあざ笑う者たちには事欠きません。
陰湿な陰口や誹謗のたぐいをわたくしは恐れません。心配は無用です」

 そういうとアンリエッタはしずしずと妙な物体の前に出ていき、優雅に一礼した。
 ルイズが感嘆をこめて、「やっぱり姫さまは立派よねぇ」とため息をついた。
 才人のほうは「……まあ、見とこうか」と慎重である。

「遠いところからよくぞわが国に参られました。わたくしはこの国の女王です。
 あなたは東方の生まれなのですね? 差し支えなければ、どのようにして
遠い故国からこの国に至ったのか聞かせていただけないでしょうか?」

  (・∀・) < 最初ハ、生マレタ島国カラ隣ノ大陸国ニ、親善ノ証トシテ送ラレタンダガ、ソコノ皇帝トキタラ『上ル国ノ王カラ、没ナ国ノ王ニ挨拶シテヤル。チャオ☆元気?』ッテ伝言ノ大意ヲ伝エタダケデ激怒シヤガッテサア……売リ払ワレタノヨwwwwwかるしうむガ足リテネエ奴ダッタwwww

 アンリエッタは「まあ、やはり数奇な運命だったんですね」と述べるに留めた。


608:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:40:02 lnD6SN0q
フムフムとその物体は考えるように頭をぐるりと回してから、

  (・∀・) < アンタ男イル?

「え? え、えぇっと……ちょっと唐突な質問ですね……」
 もじもじして顔を赤らめるアンリエッタ。
ちなみに後ろではなぜかルイズが才人の足をぐりぐりと踏みにじっている。

  (・∀・) < 東方デ『傾国』ッテ言葉ガアッテサァ、一国ノ王ガ女ニ溺レテ国ヲ傾ケル……ソンナ美貌ノ女ノコトヲ指ス単語ダwwwトコロデ、アンタ見ルトコロ傾国ノ相ダナ

 アンリエッタは頬に手を当てて穏やかに微笑んだ。美貌を褒められることは多いので、儀礼上の返しには慣れている。
「まあ、褒めてくださってありがとうございます」

  ( ゚д゚)、 < ペッ ナニ先走ッテンノ? コノ場合ハ、アンタガ『異性デ国ヲ傾ケル』たいぷノ女王ッポイ顔ダトイウツモリダッタンデスガ……自意識過剰ハケーンwwwwwwww 

 さすがに絶句するアンリエッタ。
 その後ろで、二人がささやいている。
(あー……まぁ、姫さまが男で国を傾けるタイプってのはそうかもしれないわ)
(ルイズお前、前より姫さまに容赦なくなったなぁ……ところで、いくら姫さまのよく知る
社交界が、陰湿な悪意に満ちた場所だからって、最低限、オブラートでも『品位』があるんだろ?
アレにそういうのを期待すると泣きを見ると思うんだが……)



609:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:40:55 lnD6SN0q
 十分経過。
 あげ足取りとこじつけから生まれる嘲笑と罵倒の嵐が止まない。

(……気丈だわ姫さま、まだかろうじて笑顔よ)
(ばか、もっとよく見ろ、肩が震えているし手はドレスのスカート握りしめて白くなってるし、
顔色が極端に悪くなっている。今にも『かはっ』て感じで血を吐きそうだ)
 
 ついにアンリエッタは青ざめた表情でぷるぷる震えつつ、つぶやいた。
「……この物体は東方からの手のこんだ宣戦布告なのかしら?」

  (・∀・) < プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ涙目涙目wwwwwwwウェッウェッウェッ

「ひ、姫さまどうか落ち着いてください! 一番過激な方向に話が飛んでいます!」
「待った待ったマジに! 大遠征とかやったら今度こそトリステインやばいと思うから!」


 即刻その物体は箱に詰めもどされ、厳重に封印された。
 ゼンマイが切れていないのでがこがこ木箱の中で暴れている。
 それを横目で見ながら、ようやく落ちついたアンリエッタがため息をついた。
「砂漠の商人が、エルフから二束三文で買ったそうですが、
そのエルフが厄介払いしたのは間違いありません。わたくしのところに持ってきた商人もね。
……われわれはどうやってこれを厄介払いするか、今となってはそれだけが問題です」

   完。反省はしている。色々と。


610:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:43:49 lnD6SN0q
いやどうも、アホな話のっけてすみません。
次はまたエロエロ路線に戻るか、ちょっとラブコメな話にします。
だから許して。

611:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:51:46 qSGFDX5G
アホだwwwwwww
かなり笑った。


エロでもラブでもいいから待ってるぜー

612:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:55:54 NB/5Oii9
>>610
笑わせてもらったww

プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
 涙目涙目wwwwwwwウェッウェッウェッ
        ∩___∩                     ∩___∩
    ♪   | ノ ⌒  ⌒ヽヨヨ    __ _,, -ー ,,    ヨヨ   / ⌒  ⌒ 丶|
        /  (●)  (●)  ヨヨ   (/   "つ`..,:  ヨヨ (●)  (●) 丶     自意識過剰ハケーン
       |     ( _●_) ミ    :/       :::::i:.   ミ (_●_ )    |        wwwwwwww
 ___ 彡     |∪| ミ    :i        ─::!,,    ミ、 |∪|    、彡____
 ヽ___       ヽノ、`\     ヽ.....:::::::::  ::::ij(_::●   / ヽノ     ___/
       /       /ヽ <   r "     .r ミノ~.    〉 /\    丶
      /      /    ̄   :|::| アン リ  ::| :::i ゚。     ̄♪   \    丶
     /     /    ♪    :|::| エッタ :::::| :::|:            \   丶
     (_ ⌒丶...        :` |    :::::| :::|:           /⌒  ._)
      | /ヽ }.          :.,'    :::(  ::}            } ヘ /
        し  )).         ::i      `.-‐"             J´((
          ソ  ヨヨヨヨ                             ソ  ヨヨヨヨ


613:名無しさん@ピンキー
07/08/28 23:57:32 0c4Uj3qz
『熊ー・びっぱ型』か

614:名無しさん@ピンキー
07/08/29 00:08:08 ZMS6Lhxh
これはムカツクww

GJ。

615:名無しさん@ピンキー
07/08/29 00:47:28 XjodY2CT
>>590
すみません、不慣れなもので。
これからは気をつけます。

616:名無しさん@ピンキー
07/08/29 00:48:33 dv+EEB6u
うぜええええwwww これは新しいw

617:名無しさん@ピンキー
07/08/29 03:37:08 Lm7s0tKI
GJwwwwww

これはシャルやテファやアニverも見てみたいwwwwww
とりあえずアニエスはブチ切れ確定

618:名無しさん@ピンキー
07/08/29 07:20:31 WJT7cIy7
>>610
朝から、笑かすなwww.こんなんも良いなぁ。

619:名無しさん@ピンキー
07/08/29 07:56:25 RonAzk9C
きっと鳥骨が間違えて箱空けてブチギレ、怒りのあまり城の外に投げ捨てて被害が広がって行くに違いない

なんにせよGJ!

620:名無しさん@ピンキー
07/08/29 11:00:09 EWra14SL
>>610
GJ!

ひと笑いさせていただきました。たまにならこういうのも、ね

621:名無しさん@ピンキー
07/08/29 16:00:10 lYYx2woq
なんか妙な夢をみた
ゲーム版の現代編みたいな設定でアニエスとデートしてるんだよ
買い物に付き合うついでかなんかで
でもアニエス、ハルケギニアから連れてきたみたいにいろんなもんを珍しがってるんだよな
で、屋台みたいなところで飯食ってんだけど、隣に座らずにイス一個あけて座ってるんだ
なんでそんな離れてるんだって聞くと

「そこにはルイズがいるんじゃないか」

なんて言うんだよ、だから

「でもせめてデザートくらいは隣で食べようよ」

って言ったら、観念して隣に座ってきたところで目が覚めた



……書いてて俺キメェって思ってしまった
続きを見てしまいそうだからがんばって起きてよう……

622:名無しさん@ピンキー
07/08/29 16:10:22 /sAt7YzF
>>621
ちょっとその設定を使わせてもらいたいような・・・

623:名無しさん@ピンキー
07/08/29 16:44:40 yMDfRGq6
>>622
さあ、早く書くんだ。

できればシエスタのも。

624:名無しさん@ピンキー
07/08/29 22:50:22 /sAt7YzF
>>623
途中まで書いたのがフリーズしておじゃんに('A`)ノ
もうしばしお待ちを。

といっても、出来は全くよくないですorz
ゲーム版やったことも見た事もないですしw

625:名無しさん@ピンキー
07/08/29 23:05:06 xHdrf3YV
10巻まで読んでみたんだが・・・






コルベールに惚れた

626:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:13:03 e+7mYokI
さて、タバサ編の残り、いくよー。
>>595 からの続きですー。

627:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:14:09 e+7mYokI
「…終わった」

タバサの声に才人は期待を胸に振り向く。
やっぱアレっすか!すくぅる水着っすか!びば夏!びばお子様体型!
しかし振り向いた才人の目に映ったタバサの水着は、彼の予想していたモノとは違っていた。
それは、真っ白なセパレート。
薄い胸をぴっちりと覆う飾り気のない白いチューブトップに、腰ギリギリに紐のかかった小さな白いローライズ。
待て!待て待て待て!貧乳っ子はワンピースだろう!フリルいっぱいかもしくはモノトーンのシンプルな!
しかし心の中で王道を叫んだ才人の煩悩を、タバサの次の行動が打ち砕いた。

「…似合ってない…?」

眉をしかめて見つめる才人の前で。
タバサは。
くるり、と半分回って見せた。
顔だけを才人に向け、背中を晒して軽く脚と手を広げて立つ。
すると。
上のチューブトップの布は背中まで回っておらず、細い白い紐を何度かクロスさせて留めているものだとわかった。
そして。
前から見るとただ前を隠すだけだった白いローライズは。
タバサの可愛いお尻を半分だけ覆い隠し、その谷間を半分以上露出させていた。
……なんという……っ!なんという小悪魔チックな……っ!
イイネ!セパレートもイイネ!流行のエロカワってやつっすか!

「…一言だけ言わせてくれ」

才人はふるふると震え、俯きながら、そう言った。

「…何?」

タバサは何を言うつもりなんだろう、と才人の言葉に耳を傾ける。
才人は満面の笑顔をタバサに向け、親指をびっ、と立てて言った。

「シャルロット、最高!」

その言葉に、思わず耳まで真っ赤になり、俯いてしまうタバサ。
…い、いきなり最高だなんて。さ、サイトってば…!

「あ、ありがとう…」

俯きながらそう応えるのが精一杯だった。
意思に反して崩落を起こすみっともない顔を見せないように、タバサは俯いたままになってしまう。
結局タバサが才人の方を向いたのは、そのどうしようもないニヤニヤが納まってからだった。


628:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:14:59 e+7mYokI
「じゃ、早速泳ごうぜ」

そう言って才人は、ざばざばとクロールで豪快に泳ぎだす。
少し奥まで行ったところで、才人が岸を振り返ると。
タバサは、腰まで浸かる程度の場所で、足を止めていた。

「どしたの?」

才人はタバサが泳ぎに来ないのを不審に思い、彼女の傍へ戻ってくる。
タバサは言おうかいうまいか少し悩んだが、正直に話すことにした。

「私…上手に泳げない」

少しの距離なら泳ぐことはできたが、今の才人のように、速く長い距離を泳ぐことはできなかった。
水浴びの経験はあるものの、内陸で育ったタバサは、泳いだ経験は少なかったのだった。
だったら、と才人は考える。

「じゃ、俺が泳ぎ教えてあげるよ。ほら」

言って差し出される才人の手。
水浴びを嫌がっているわけではないので、水が苦手と言うわけではなさそうだ。
タバサは少し考えたが、すぐにその手を握った。

「…じゃあ、教えて」
「うん」

才人はそのままタバサの手を引き、タバサの足がギリギリつく深さの場所まで、タバサを誘導する。
そこまで来ると、才人は改めてタバサの両手を握り、そして言った。

「じゃ、足離して。浮いてみて」

タバサは言われるまま湖の底から足を離し、体を浮かせる。
才人はそのまま浮いたタバサに指示を出す。

「そのまま、足をバタバタさせてみて」

タバサは言われたとおりにするが、変に力が入って、腰から下が沈んでしまう。
なるほど、と才人は思った。

「力が入りすぎ。もっと力抜いて。こういうふうに」

言いながら、左手だけでタバサの両腕を支えると、右手をタバサのおなかに当てて、腰を浮かせた。
才人の手の感覚に、思わずタバサの喉から声が滑り出る。

「ひゃんっ」
「身体浮かせるカンジで。そのまま足をぶらぶらさせるカンジでやってみて」

しかし才人には聞こえていなかったらしい。
タバサは軽く赤くなって頷くと、バタ足を始めた。
今度は綺麗に身体が浮き、才人の腕にタバサの推進力が伝わってきた。

「上手上手。じゃ、今度は手を使ってみようか。さっき俺がやってたみたいに、力抜いてしてみて」

才人はタバサの腕を開放し、今度は両手でタバサを支える。
さっきの、サイトみたいに…。
タバサは先ほど才人がしていたように、軽く脱力させた腕を交互に回転させる。
綺麗なクロールの形だった。
さすがシャルロット、しっかり観察してんな。
才人は次のステップに進むことにした。

629:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:15:54 e+7mYokI
「んじゃ、あとは息継ぎかな。やり方、見てた?」
「…腕を回すタイミングに合わせて、顔を上げる…」
「そうそう。やってみて」

タバサは先ほどの才人を思い出しながら、腕を回し、そして息を継ぐ。
うん、もう大丈夫かな。
才人はタバサの身体を支えていた手をそっと放す。
すると、タバサは綺麗なフォームのクロールで、水面を進み始めた。
しばらく進んだ後、タバサは自分で進んでいる事に気付き、背のつきそうなところまで泳いで、一度そこに立つ。
そして、離れた場所にいる才人に言った。

「…ありがとう」

その顔は嬉しそうに綻び、歳相応の少女の顔をしていた。

泳げるようになった事が嬉しかったのか、それからしばらく、タバサは夢中になって泳いでいた。
しかし、そんな彼女の身体に、異変が訪れる。
急に、身体が重くなったのだ。足がつったとか、そういう感覚ではない。
すぐに才人が異変に気付き、タバサを抱えて岸に戻る。
その身体は、氷のように冷え切っていた。
地底湖の水は思いのほか冷たく、身体の小さなタバサは、一時間もしないうちに身体の芯まで冷え切ってしまったのだ。
才人の方は、それなりの身体をしているので、タバサほど冷え切ってはいない。
かたかたと肩を震わせるタバサを、才人は水際で優しく抱き締める。

「大丈夫か?シャルロット」
「うん…へいき」

そう応えるタバサだったが、その唇は青ざめていて、とても平気には見えない。
才人はすぐさま、タバサを暖めるべく行動に移る。
タバサの細い顎を指でつまむと、その唇を奪ったのだ。
そして、舌で唇を割り開き、タバサの口内を犯す。
いきなりな行動に思わず面食らったタバサだったが、唇から伝わってくる温かさに、才人の意図を汲み取る。
…あっためて、くれるんだ…。
そしてタバサは、もっと才人の温もりを得るために、才人の首に手を回し、凹凸の少ない身体を密着させ、そして温かい才人の口内に舌を差し込む。
お互いの唾液を嚥下しあい、唇の温もりを交換し、二人はしばらく、抱き合った。
タバサの唇が元の桜色を取り戻し始めた頃、ようやく二人は唇を離した。
二人の唇の間に、白く濁った唾液の糸が走る。それは、岩肌から零れる青い光を反射して、薄青く光っていた。

「…もう、平気?」

才人はそう尋ねるが、タバサは応えない。
タバサは黙ったまま、才人の首筋に顔を埋め、彼の首にぎゅう、っと抱きつく。
そして、耳元で囁いた。

630:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:16:32 e+7mYokI
「まだ、寒いから…。
 …いっぱい、あっためて…」

そしてそのまま、才人の耳を甘噛みする。
しょ、しょーがねえなあ…。
などと心の中では言ってみるものの、才人の方もかなり出来上がっていた。
才人は空いた右手で、タバサの半分露出したお尻を撫で回す。

「あんっ…」

その刺激に、タバサの喉から牝の鳴き声が漏れる。
才人はその隙に、もう一度タバサの唇を奪う。
声も漏れぬほど唇を密着させ、二人の舌がもう一度絡み合い、お互いの体温を交換する。
タバサは淫らに身体を才人に擦り付け、才人から体温を奪っていく。
才人はタバサの半分はみ出たお尻を撫で回し、その小さな布の隙間に指を滑り込ませる。

ぬる…。

その股間は、湖の水ではない、粘液質の液体で溢れていた。
才人は準備はできてるな、と判断すると。
指でタバサの水着をずらし、既に完全に屹立している己の雄をそこに押し当てる。
タバサの身体がぴくん!と震え、そして。
タバサは押し当てられる才人のそれを、自ら腰を動かして、ずぶずぶと飲み込んでゆく。
才人は、その感覚に違和感を覚えた。
タバサの中は、異常なほど冷たかった。

「こんなに…冷えてたんだな」

言って才人は、もう一度優しく、タバサを抱き締める。
タバサはそんな才人をじっと見つめて、言った。

「…うん。だから。
 温めて。アナタの、熱いので、いっぱい…」

言って、身体中で、才人をぎゅっと抱き締めた。

631:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:17:17 e+7mYokI
「悪かったなシャルロット。涼むつもりだったのに、身体冷やしちまって」

岸近くの水辺で重なって、二人は暖をとっていた。
洞窟の中とはいえ、空気は暖かく、こうして身体を重ねて水から身体を出していれば、先ほどのように冷えてしまうことはない。
タバサは、すまなさそうに謝る才人の首筋に頭を預けながら、応える。

「気にしてない。それより」

言いながら、才人の首筋につつつ、と指を這わせ、熱い視線を才人に送る。

「暑かったら、私に言って欲しい」
「なんで?」

魔法で涼しくしてくれんのかな、と思った才人だったが、タバサの回答はそれの斜め上を行っていた。

「身体冷やして、冷ましてあげるから…」

ぶは、と才人は噴出す。
たしかに、さっきの冷えたタバサの身体は、ひんやりとして気持ちよかった。
でも。

「そ、そんなのしたら、シャルロットがつらいだろ?」

しかし、タバサの反撃はさらに続く。

「サイトが、暖めてくれるから平気」

言って、ごろにゃんと言いそうな勢いで才人に抱きつく。
そんな言葉と態度に才人は、再び元気になってしまう。

「…あ」
「わ、悪ぃ、また立っちまった」

慌ててソレを収めようとする才人の手を、タバサが遮る。
そして、悩ましい声で、続けた。

「もう一回、温めて欲しい…」
「しゃ、シャルロット…」

632:涼しい夏のすごし方/タバサのばあい ◆mQKcT9WQPM
07/08/29 23:17:52 e+7mYokI
「あー、サイトにおねえさま!こんなとこでなにしてるの?」

そこに人間の姿のシルフィードが現れた。
実はシルフィードが昼寝に使っている岩場はこのすぐ近くで、才人の馬を見つけたシルフィードは、二人の匂いをたどってこの洞窟を見つけたのだ。
そして、突然の闖入者に、才人の一物は一気にしぼむ。
タバサは水から上がると、畳んであった服の上に乗せてある眼鏡を着け、杖を手に取る。

「あれ?あれれ?どしたのおねえさま?」

タバサはゆぅらりゆらりと幽鬼のようにシルフィードに近寄ると、ドスの効いた声で言った。

「ねえシルフィ」

呑気なシルフィードは、タバサの変化に気付いていない。
主人の問いかけに、間抜けに答える。

「なぁにおねえさま?」
「三枚に卸されるのと、細切れになるの、どっちがいい?」

言ってタバサは杖を振りかざす。
その先端から、エア・カッターの魔法が飛ぶ。

「ちょ、おねえさま冗談になってないのねー!」

エア・カッターを避けながら、シルフィードは逃げ出す。
結局。
ぼっこぼこにされたシルフィードは、三日間ゴハン抜きの罰を食らったそうな。

「理不尽なのねー!シルフィ無実なのねー!」~fin


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