【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18 - 暇つぶし2ch250:とおりすがりの犬
07/08/21 00:05:29 OYDiUb/q
以上っす、ちょっと黒くてエロイシエスタが書きたくなったので書いた。
エロクなかったらすまん。

後書いてから思った、地味にせんたいさんとかぶってるolz

251:名無しさん@ピンキー
07/08/21 00:18:26 0ZEl6Imw
>>250
乙なんだよ~。
シエスタからルイズへの呼び方と、急すぎる展開が気になったが、よかったよ。

252:Soft-M ◆hjATC4NMLY
07/08/21 02:34:41 UjFlcgMX
だってもうルイズはミス・ヴァリエールじゃないから…って事かと
シエスタがベッドでルイズって呼ぶようになる過程も想像すると二度美味しいw
GJです


ゼロの飼い犬の10回目、また長くなってしまったので
直接投稿しました。読んで下さる方はこちらからお願いします。
URLリンク(wikiwiki.jp)
次回は『雪風タバサの溜息』 続きます。

253:名無しさん@ピンキー
07/08/21 02:48:57 28BTl5Wk
>>252
すげーエロイ!

サイトもルイズも可愛いなあ
行為に至ってないのにここまでエロ可愛く書けるってすげー上手いと思ったですよ。
続きに今からwktk

つかタバサもエロ可愛くされちゃうのかw
期待大

254:名無しさん@ピンキー
07/08/21 03:19:47 97ERubRm
アニメでついにコッパゲのターンが

255:名無しさん@ピンキー
07/08/21 03:32:49 HLS0MQm7
>>252
乙でございます。


以前から書く書く言ってましたが、帰省して実家で書こうと思ったら
本を忘れてしまってどう書けばいいか分からなくなったというお馬鹿な事態にorz
実際、私みたいな人間が消えても問題は無いですが・・・
期待してる方はいらっしゃらないと思いますがそれでも一作品くらい上げてみようかと思います。

256:名無しさん@ピンキー
07/08/21 15:51:16 Pck5NeeU
>>252
GJ!

その雰囲気でルイズとの本番にwktkしながらまってまs・・とコメントしようと思ったら
次はタバサですか!
タバサスキーなので期待して待ってます!

257:名無しさん@ピンキー
07/08/21 18:26:42 3NIFqceK
ラノベ板のネタバレスレに12巻のバレきてるな。
つか、今回もまたSSのネタになりそうな燃料がwww


258:名無しさん@ピンキー
07/08/21 21:00:19 ziAa7kdZ
>>242

続きマダー?
AA略

259:名無しさん@ピンキー
07/08/21 21:54:35 /tST/ifa
 サイトが去った後、わたしは自分で言ったセリフにドキドキしていた。
(どうしようどうしよう……)
 すでに口に出してしまった後なので、なかったことにはできない。
(これもデルフリンガーが全部悪い!)
 わたしは昨日の出来事を思い出す。

「サイトが優しいの」
 わたしはデルフリンガーに話しかけた。
 サイトは今、洗濯物を洗いに外へでているので、部屋にはわたしとデルフリンガーだけである。
「そりゃ、病気で弱ってる娘っこ相手に、イジワルするほど相棒は性格悪くないさね」
「ねぇ、デルフリンガー」
「どうしたね?」
「ずっと病気のままだったら、ずっとサイト優しくしてくれるかな?」
「そいつはおすすめできねーな」
 デルフリンガーが即答でかえしてくる。
「どうして?」
「このまま娘っこが病気のままだったら―」
「だったら?」
 わたしは次の言葉を待った。
「相棒はきっと娘っこの病気を治す薬探しにでてっちまうぜ」
「そ、それはダメ! だってサイトは使い魔なんだから、わたしのそばにいないとダメなの!」
 慌てて言い返すわたしを見て、デルフリンガーは笑っていた。
「娘っこを置いて相棒がどっかいくわけねーだろ」
「こ、この馬鹿剣……」
「それより風呂はどうしたね」
「こんなに辛いのに、お風呂なんてはいってられないわよ」
「人間は不便だねー」
 するとデルフリンガーは何かを思いつく。
「なら、相棒に身体拭いてもらえばよくね?」
「ななな、なんでわたしがそんな恥ずかしいことっ!」
「さよか」
 足音が近づいてくるのを感じ、わたしはデルフリンガーを藁へ投げると毛布をかぶった。
「いてて、もっと優しく扱ってほしいねぇ」

(あー、もう……つい言っちゃったけど、ホントどうしようかしら)
 貴重な時間を回想などに消費してしまったため、あっさりと時間切れとなってしまう。
 サイトが戻ってきた。
「水……取り替えてきたぜ」
 サイトは少し照れた表情でわたしに言った。
「う、うん……」
 そんな態度に、わたしも一緒になって照れてしまうのであった。

260:名無しさん@ピンキー
07/08/22 00:11:32 8aYS6RKi
ワクワク

261:名無しさん@ピンキー
07/08/22 00:35:03 96mu10O3
>>242 >>259
続きwktk

>>250
黒いのが嫌いなおれには限界ぎりぎりな黒さだな・・・w
でもGJ!続き待ってる

>>252
これから読むけど、いつも楽しみにしてる
続きに期待してる

>>255
一作品なんて言わず、3つでも4つでも・・・


262:名無しさん@ピンキー
07/08/22 00:58:41 z7BGQpfa
>>261
まさか反応があるとは思いませんで・・・w
一応書き上げている最中ですので、上手く筆が進めば近日中にはこちらに投下できます。
しかし、せんたいさんのを見ると書く意欲と書きたくない意欲が同時に沸きますw
しっかり書けてかつ数をこなせるように精進します。

263:名無しさん@ピンキー
07/08/22 01:17:32 96mu10O3
>>252
読んだ。
相変わらずSoft-Mさんのデレルイズは最高ですな
ルイズスキーな俺にはたまらなかったよ
続きwktk

>>262
待ってる。書けたら遠慮しないでとっとと投下してくれ


264:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:19:44 kDbFJffz
>>262
へんたいさんのSS読んでるともう自分の書いてるのがレベル低すぎで恥ずかしくなっちゃうんだぜ

・・・でも書いたからには投下する
それが俺のジャスティス


ところでグーグルで「チクトンネ」で検索すると・・・・・・・
わはは。



まあそんなわけで>>158の続きー
または
URLリンク(wikiwiki.jp)
の続きー

265:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:20:10 kDbFJffz
―温かい。
―広くて、ちょっと固いけど、いい匂いがして、とても温かい。
 アンリエッタは揺れる暖かいものの上で目を覚ました。

 すっかり日も暮れたトリスタニアの町。アンリエッタをおんぶしている
才人は街中を歩いている。夜店や料理屋なんかの並ぶ、健全なほうの街路だ。

 アンリエッタは急速に意識を取り戻した。
 セーラー服の上下に乱れはない。ちゃんと下着も履かされている上に、
背負われたアンリエッタの腰の周りには才人のマントが巻かれていて、
超ミニスカートから下着が覗いてしまうのを防いでいる。
 長い髪のカツラも元通りに着けられているので万が一にでも
正体がバレることもなさそうだ。


 背負われたまま、アンリエッタは才人の身体の暖かさと筋肉の固さを感じる。
 さっきまで、繋がりあっていた想い人。
 誰よりも大好きで、大切な、ご主人様。
 自分のことを、ふつうの女の子として扱ってくれるただ一人のひと。
―サイトさん……
 アンリエッタは、腰の奥深くに浴びた熱の名残を感じてしまう。

「あ。アン、起きた?」
「はい…あの、もう歩けますから…」
「え? 大丈夫?」
「……はい」
 本当はもう少し、恋人でご主人様である才人の背中にもたれていたかったのだが、
二人で街を歩く、それも腕を組みながら、という乙女の夢が実現できるという想いが
アンリエッタに決断をさせる。

 まだ力のうまく入らない足で地面に降り立つと、ちょっとふらついてしまう。
「大丈夫? やっぱりおんぶしようか?」
「いえ。大丈夫です」
 といいつつも少し足元が定まらないアンリエッタ。
「いや、でもふらついてるよ」
 そう言ってくれる才人のことをアンリエッタは嬉しく思う。
―サイトさんは……えっちしてくださるだけじゃなくて、とても優しいです……
 泣きたくなるほどの暖かさがアンリエッタの胸の中から生まれてくる。

「こうして下されば大丈夫です」
 そう言いながらアンリエッタは想い人の腕に抱きつくと、セーラー服の胸当ての中から
ステキな谷間を才人に見せ付ける。
 才人の肘あたりに豊満なおっぱいがもにゅ、と押し付けられるのが
とても心地よくて才人はどぎまぎしてしまう。あんなことまでしておきながら。

 とても親密な二人は、ゆっくりと街路を歩いていく。
―街の人たちには、わたくしたちはどう見えるのでしょうか?
―やはり……こ、恋人どうしに見えるのでしょうか?
 アンリエッタはそんなことを思いながら、好きな人の腕をしっかりと抱きながら
歩みを進める。

「あ、あの、今日はごめんね。アンリエッタ」
「アン、と呼んでくださいまし」
「あ、ごめん。アン」
「謝らないで下さい……サイトさん……今日のわたくしは、どうでしたか?」
 親にすがりつく幼子のような目でアンは下からサイトの顔を覗き込む。


266:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:20:30 kDbFJffz
「あ、その、すげー、すげーエロかった」
「…エロ? かった?」
 首をかしげるアンリエッタに才人は慌てて説明する。
「あ、いや、その、すごく色っぽかったって意味で!」
「……」
「セーラー服からおへそとかせなかとかチラっと見えるのがすげー可愛いっていうか!
アンのおっぱいの大きさが服の上からでもわかるとこがエロ可愛いっていうか!」
「街の男たちがみんなアンリエッタのこと見ててさ、なんかもう、たまんなくなっちゃって……
あ―、で、でもゴメンね。すぐ助けようとしてたんだけど、手間取っちゃって」
 アンリエッタはそのときのことを思い出したのか、悲しげに目を伏せる。

「―アンは怖かったんです。とっても、怖かったんですよ?」
 恨みがましい声色でアンリエッタは甘えるようにさらに才人の腕に胸を押し付けてくる。

「アン、おっぱい、当たってる」
「うふふふ……当ててるんです」
 胸の中にあふれる幸福感に包まれながら、アンリエッタは心の片隅で思っていた。

―ああルイズ。ルイズ・フランソワーズ。
―ごめんなさい、わたくしの大切な……わたくしを、ただのおともだちだと思ってくださる…
だれより大切なわたくしの唯一の親友。
―サイトさんが、ルイズ・フランソワーズの恋人であるということはわかっています。
―でも、わたくしは、サイトさんがいないとダメなのです。
―でも、わたくしにはサイトさんしかいないのです……ルイズ。どうかわかってくださいますね?

「アン? どっか痛いの?」
 ほんの少しだけ翳ったアンリエッタの表情に、才人は敏感に反応する。
 普段ご主人様であるルイズにそれだけの注意を払っていたらあんなに折檻されたりしないはずなのに、
というツッコミは無用である。

「サイトさん……」
 憂いのある、しっとりとした表情でアンリエッタは最愛のひとを見つめる。
 その潤んだ瞳が才人の心を打ち抜いた。

 真ん丸い、大きな瞳が才人の目の前にある。
 透き通った、純粋なキレイな色の瞳。その瞳の中に、才人は自分の顔が写っているのが見える。
 その瞳がゆっくりと閉じられる。

 才人はアンリエッタのあごの先を摘むと、そのまま唇を近づけさせていく。
 そして、ふっくらとしたアンリエッタの唇の感触を味わった。

 食むように触れてくる、才人の唇。
 高貴な唇を割って入り込んでくる才人の舌。
 アンリエッタは、その感触に酔っていた。
 どんなアルコールよりも、その熱さと柔らかさと唾液の味は、アンリエッタを
昂ぶらせてしまう。
―サイトさん……
 快楽に呆けた頭で、アンリエッタは必死に想っていた。
―サイトさん……サイトさん…愛しています…


 街角の街路樹の下。
 公衆の面前で、こんなキスをされてしまったアンリエッタは上手く力の入らない手のひらで、才人の
背中につかまるようにしながら幸福の只中を漂っていた。


267:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:20:51 kDbFJffz
 王宮の高い城壁の側まで、アンリエッタ女王陛下は才人の腕に抱きつきながら歩いてきた。
 その間他愛もない話をしながら、アンリエッタはつかの間の安らぎと幸福を感じていた。
 最近王宮に住み着いた猫の親子の話。子猫がカラスを捕まえようと飛び掛ったら大きすぎて逆に子猫が
追い掛け回された、という話をアンリエッタが表情豊かに語ると、才人は面白そうに聞いてくれる。

 才人は自分の故郷の、アンリエッタにとっては奇妙に思える風習の話をする。
「ユカタ」というものを着て、「ハナビ」を見に行くという夏の夜のイベント。
 アンリエッタはその姿を想像してみる。
「ゾウリ」を履いて、「ユカタ」を着ながらすこし内股気味に歩く自分が、サイトさんと
待ち合わせをしている夕暮れ。
 遠くから笛の音が聞こえてきて、「ワタアメ」や「キンギョスクイ」の屋台の中を
二人で腕を組んで歩く。

―「ハナビ」を見ながら、その光に照らされたサイトさんとわたくしは……



 想像の中で、才人とキスシーンを妄想してしまい赤面するアンリエッタ。
 どうしたの?という顔で覗き込んでくる才人にドキドキしてしまう。
「オマツリ、というのはいいですね……そういう催しができないか今度マザリーニ枢機卿たちと
相談してみます……。
 サイトさん? そのときは、…一緒にオマツリを見て回ってくださいます?」
 潤んだ上目遣いの瞳に問われてしまったら才人には「もちろん!」という答え以外にはない。





 二人のおしゃべりは尽きないが、じきに王宮の通用門に着いてしまう。
「ごめんね。朝までいられるといいんだけど、明日は朝から学園で用事があるもんだから」
「…いいんです。サイトさんが、わたくしに会いに来てくださるだけでアンは幸せなのですから」
「ごめん」
「…謝らないでくださいまし。……次は、いついらして下さいますの?」
 憂いを含んだ顔で、それでも必死に明るく振舞おうとしているアンリエッタが
才人には堪らなく嬉しい。
「あー、騎士団の集まりとかで近々また来れるとおもうよ」
「……お待ちしています」

 才人を潤んだ瞳で見つめながら、熱い吐息をこぼすアンリエッタ。

「ねえ、アンはそのとき、またデートしてくれる?」
「でえと?とはどういう意味でしょうか?」
「えっとね、コッチの言葉で言うとなんていうのかな。恋人同士でいっしょにどこかに行ったり、
いろんなとこを見て回ったり、公園や野原でお弁当一緒に食べたり。そういうの」

 芝生の上でミニスカートで女の子座りしているアンリエッタを妄想して思わず頬が緩んでしまう才人。

 才人はアンの耳元で囁く。
「それで、いい子にしてたら、またお外でえっちしてあげる」
「……ッ!!!」
 瞬時に顔を真っ赤にするアンリエッタ。

「それまではちゃんといい子にしてないとダメだよ? マザリーニさんや、他の人の言うことをよく聞いて。
アニエスさんにもあんまり心配かけちゃダメだからね。アンはこの国の女王さまなんだから、
明るく元気にしてないとみんなが心配になっちゃう」

 そう言いながらも、才人は自分がアンリエッタに無理をさせているような気がしてならない。
 とても繊細で、人の心がわかりすぎて苦しんでいるこの女の子に無理難題を押し付けているような
感覚に襲われてしまう。
 だからせめて、自分といるときだけは安らかな気持ちにさせてあげたい。そう思っていた。

268:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:21:24 kDbFJffz
 無言のまま、アンリエッタはこくんと首を縦に振る。
「うん。アンはいい子だね」
 そう言って頭を撫でると、アンリエッタは幼児のように頬を蕩けさせて微笑む。
「サイトさん……サイトさん……アンは……サイトさんのことを…心から、お慕い申し上げています…
サイトさん……あ、愛して……います……」

 そう呟く麗しい唇に、才人は唇を寄せていく。
 つやつやしていながらもふっくらとしたその薄桜色をした唇は、びっくりするくらい柔らかく
才人の唇を受け止めていた。

 その唇粘膜を才人の舌がこじ開けていく。
 一瞬だけ驚いたアンリエッタだが、素直にその下を導きいれるように唇から力を抜いた。
 真っ白で形のよい歯列の上を、才人の舌先がなぞっていく。
 唇の裏にまで舌を這わせられると、ゾクゾクという背筋の震えがアンリエッタを襲った。

 口の中に溜まった唾液を才人はアンリエッタの口中に流し込む。
 それは天上の甘露のようにアンには感じられ、さっき出された下腹の中の熱が
再び疼きだしてしまう。

 染められていく、とアンリエッタは感じていた。
―サイトさんの匂い。サイトさんの味。サイトさんの体液……
 閉じられた瞳の中に恍惚とした光がいっぱいになっていく。

 二人はぷはあ、と荒い息をつく。
 長いキスの後で、唾液の糸を唇の間に掛けながら
アンリエッタは才人を、才人はアンリエッタを見つめる。


「じゃあね。アン。おやすみ」
「……お、おやすみなさい」
「また、来るから。そのときまでいい子にしてるんだよ? アニエスさんにちゃんと聞くからね」
「は、はい……アンは……いい子にしています」
 稚い、あまりに素直な言葉に才人は胸の中にかすかな痛みを感じてしまう。

 その痛みに突き動かされるように、才人はアンリエッタを抱きしめた。
 再び、全てを吸い尽くすような激しいキス。

 アンリエッタがあまりの激しさに目の焦点が合わなくなるくらいの熱い熱いキスを交わした。




「ほら、早く帰らないとアニエスさんが心配するよ?」
 アンリエッタは才人に背中をとん、と押される。
 ひらひらと手を振りながらよろける足で通用門へと歩いていくアンリエッタ。
 何度も何度も振り返りながら、細く開けられた扉の中に消えていく。


 とろけたような、恍惚の微笑みを浮かべながら門の木の扉の向こうに消えていった
アンリエッタの顔にすっかりデレデレになってしまっていた才人は、
寸前までその足音に気づかなかった。


269:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:21:52 kDbFJffz
 コツ、コツ、と石畳を叩いていた靴音が才人の背後で静止する。
 ただならぬ気配に才人が振り向くと―










「ヒラガサイト」

 氷のような声が、才人の心臓に突き刺さった。

 振り返った才人は、銃士隊の隊長様の殺意のこもった視線を浴びてしまう。
 柳眉を吊り上げて、明らかに殺意のこもった視線で睨んでいる。

 冷たいオーラを纏いながら、氷点下の燃える視線で才人の顔面を突き刺している。
 才人はとても聞き辛そうに、尋ねた。
「あの……もしかしなくても、見てました?」
「当たり前だ。陛下の護衛が私の仕事なのだからな」
「い、いつから?」
「陛下がご自分の部屋を出られた時からだ」
 才人の顔から血の気が引く。
「あの…も、もしかして」
「ああ。お前が陛下にあんな格好をさせて一人でチクトンネ街を歩かせたのも、
男たちに陛下が穢されそうになったことも、それをお前が助けたのも、
全部見ていた」

 細い眉毛を吊り上げて、誰がどう見ても激怒してます。
「あ、いや、その、アレは、その、なんていうかちょっとアンリエッタが可愛くてその
なんていうかついっていうか……」
 弁解しながらも才人はあることに思いが至る。

 倉庫に住んでいたオッサンに見つかりそうになったときの――

「あ! あの……もしかして、あの猫は?」
「……」
「ア、アニエスさんが……?」
「そ、そうだ」
 よく見ると、アニエスさんのほっぺたにまるで猫に引っかかれたような四本の爪あとが走っている。
「……」
「……」
「あ、あの…」
「……」
「……ス、スミマセン」
 なぜだかいつの間にかアニエスのまえで正座してしまっている才人はそう謝るしかない。
「…あの男たちの腕は両方とも折っておいた。畏れ多くも、陛下のお肌に触れ
あまつさえそのおん乳を揉むなどとは、平民風情にはとても許されたことではないからだ」
「……」
「ほ、本来ならば……シュヴァリエとはいえ貴様も平民。同じことを貴様にも施してやりたいのだがな」
「……スミマセン」
「お前は、陛下がお選びになった男だ。……不埒な行いをしたとはいえ、お前の腕を折っては
陛下が悲しまれる」


 才人は王宮の城壁の前でアニエスに叱られつつ正座しながら、いつかのあの雨の安宿での夜のことを
思い出していた。

270:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:22:18 kDbFJffz
 忘れもしない、あれはアンリエッタが女王陛下失踪事件を偽装した夜のこと。

 二人で泊まった安宿のベッドの上で、アンリエッタは上半身を裸にして才人に抱きついてきた。

 それは見回りの兵をたばかるためのお芝居。
 そのはずだった。そう思っていた。アンリエッタも。才人も。
 でも、押し付けた才人の唇の暖かさに、腕の中に飛び込んできたアンリエッタの胸の柔らかさに、
若い二人の理性は一瞬で蒸発してしまっていた。
 押し付けるだけの唇が、互いの舌を吸い取りあった。
 唇を割り、舌と舌が絡み合い、体を抱きしめあう。
 互いの体温を心地よいと感じ、お互いの息のにおいに甘美な刺激を覚えてしまう。

「はふっ……んむっ……んくっ…」
 才人とディープキスをしあっているアンリエッタの鼻からは可愛らしい喘ぎが漏れてしまう。
 その声が、才人の興奮をさらに昂ぶらせていってしまう。
 柔らかい感触が、暖かくてすべすべの肌が、才人のいろんな意味で溜まりきった男の情熱に
油を注いでしまう。

「ひ、姫さま! 俺、も、もう、その、なんていうか!」
 むさぼりあうようなキスの息も荒く、才人が熱に浮かされるような激しい声で、アンリエッタに叫ぶ。
 押し倒されていたはずが、いつの間にかアンリエッタをシーツの上に組み敷いている。
「ア、アンリエッタのことが、すげー、すげー、好きだ。可愛いし! やらかいし! キレイだし!」
 その言葉だけで、アンリエッタは体の芯が震えてしまった。
 安宿のベッドの上で、身体に覆いかぶさられながらの告白。
 顔を真っ赤にしながら、まっすぐにそんな言葉を浴びせられてアンリエッタは感極まってしまう。

 アンリエッタの乙女心は甘く痺れていた。
―サイトさん……ああ、サイトさん…!!
―わたくしのことを、ただの女の子だと思ってくれる、たった一人のひと。
―お姫様でも、女王陛下でもなく、ただのアンとして扱ってくれる、優しい使い魔さん。

 平賀才人の熱のこもったうめくような声に、アンリエッタはズキズキと女の子の芯を感じはじめてしまっていた。

 アンリエッタは不思議と、怖くはなかった。
 はしたないと思われるかも、という恐れもなかった。
 ただ、才人の望むまま、自らの望むままに唇を重ね合わせ、才人の望むままに下着を脱ぎ去った。
 生まれたままの姿になって、同じく一糸まとわぬ姿になった才人と深く深く抱き合う。
 両足の間に、生まれて初めて男性を受け入れた。




 才人はそのピンク色の媚粘膜の感触に息すらできない。
 突き入れた男根は、ぬるりと粘液に導かれるように肉孔のなかに入り込んでいく。
 かすかな抵抗を感じた次の瞬間にはその狭隘部を貫いてしまっていた。

 清貧女王の処女膜を才人の亀頭が突き破った瞬間だった。


271:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:23:12 kDbFJffz
 アンリエッタにとっては、その初めて受け入れた男性自身には痛みよりも喜びのほうが大きかった。
 破瓜の血は流れたものの、好きな人と繋がりあえたという歓喜がアンリエッタを昂ぶらせる。
 自分を一人の女の子として扱ってくれる、世界中でただ一人の男の人。
 そんな愛しい男の子を、女性として愛してあげることができる。気持ちよくしてあげることができる。
 それがなによりアンリエッタには嬉しかった。
 その想いが膣をきゅっと締め上げ、入り込んだ才人の男根を優しくきつく圧迫していく。



 才人は腰を止めることができなかった。
 アンリエッタの内側に男根を突き入れると、きゅっと締め上げながら優しく受け止めてくれる。
 引き抜くときには、離したくないみたいに握り締めるように吸い付きながら。

 力いっぱい抱きしめてしまうと折れそうなほど細い体。そのアンリエッタのスレンダーな身体には
不釣合いなほど大きな乳房がサイトの突き込みに合わせてふるふると揺れている。
 才人は手のひらに余るくらい巨きいその乳房を鷲づかみにすると、ぎゅうっ、と指が埋まるほど強く
揉みこんだ。優しさのかけらもない、ただ貪るような手指の動き。
 そんな動きにすらアンリエッタは快楽を覚えてしまう。
「サイトさんっ……」
 掠れたあえぎ声を漏らしながら、その耐え難い快感に背筋を弓なりに反らす。
 くなくなと首を振りながら、才人の腰の突きこみに唇から発情しきった湿った声を漏らす。
 小さいポニーテールの髪を振り乱しながら、南国の海の色の瞳から歓喜の涙をこぼす。


「う…あ、アンリエッタ、うああああっ」
 陰茎を別の生き物のように締め上げてくる媚粘膜の感覚で底知れない射精で果ててしまった才人。
 そして自分の体の奥底に熱いほとばしりを受けてしまったアンリエッタは、女の本能のような
恍惚感に包まれながら、アンリエッタは生まれてはじめての絶頂に達した。








「サイトさん……お願いがあります」
「…な、なんすか?」
「わたくしと二人きりのときは、どうか『アン』と呼んでくださいますか?」
「あ、ああ……アン」
「…うふふ……サイトさん」
 そう言って抱きついてくるアンリエッタの裸の肩を抱きながら、才人はその背中
に腕を回してぎゅっと力いっぱい抱きしめていた。








「節度というものがあるだろう。聞いているのかヒラガサイト?!」
 才人を正座させながら、王宮の城壁の前でのアニエスの説教は続く。
「は、ハイ!」
「いいか、そもそも平民風情がだな…」
 アニエスのお説教を聴きながら、才人はアンリエッタとあまり普通じゃないえっちをするようになった
きっかけのあの日のことを思い出していた。

272:チクトンネ街の女王
07/08/22 01:24:40 kDbFJffz
今日はここまでー

次回投下で完結予定ー

>>170 そういうのはわかっても黙ってるもんだってばっちゃが言ってた

273:名無しさん@ピンキー
07/08/22 01:39:00 z7BGQpfa
>>272
執筆中に乙です。

レベルでいったら私は投下していいか疑うレベルなのですが
そんな事を気にする前に投下することにしました。

皆さんが書くように、会話が一杯にならず説明文が多くなるのが困りの種ですが
このようなSSがあってもいいかな、とちょっと開き直り始めました。
と、チラシの裏はここらで切り上げましょう。スレ汚しにorz

>>263
了解しました。
書き上げるまでしばしお待ちください。

274:名無しさん@ピンキー
07/08/22 03:50:18 OLggOsH7
>>272
だめだ、アンに夢中だ!
アンかわいいよアン

275:名無しさん@ピンキー
07/08/22 04:29:00 LSLAsdDb
>>272アン分が究極に濃密なチクトンネ街もいよいよ最終話か・・・

GJ・・・は次の時に喉が潰れるまで叫ばしてもらいます。

と・・・投下しなかったら、きゅいきゅいに頼んで7万の軍の中に放り出しちゃうんだからね!!!

>>273待ってるぜ

276:名無しさん@ピンキー
07/08/22 04:30:36 LSLAsdDb
聞き忘れたんだが、よくアン様がSSで長髪のカツラしてるだろ?

あれってどんなイメージ?

277:名無しさん@ピンキー
07/08/22 06:43:57 YUd9V88v
新刊読んだ、こことかわらんかった。
さすが本家というか、どんだけ~

おまいら、がんばろうぜ!

278:名無しさん@ピンキー
07/08/22 08:04:29 nk4LcCaY
新刊効果でタバサ分が増えることを切に願うぜ

279:名無しさん@ピンキー
07/08/22 08:48:33 ofzUGSe8
>>277
ちょw
ここと変わらなかったって・・・激しくwktkしてきたじゃないか

そういえば最近テファ分が足りなくなってきたな・・・
補充する意味で新刊買ってくる


280:名無しさん@ピンキー
07/08/22 14:52:54 vy25LpHh
なぁもしかしてブリミルの最後の使い魔って恋人とか
だったりして。今のサイトとルイズみたいに
だから照れて「記すことさえはばかれる」と書いたとか・・・
んなわけないかorz

281:名無しさん@ピンキー
07/08/22 15:22:53 r6uX7nyU
もう新刊出てんのか?
ちょっと見てくる

282:名無しさん@ピンキー
07/08/22 17:58:01 svM/MErR
>>280
マジスレすると、死霊使いとかそんなんでないか?最後のやつ。ニブルヘイムヘルとか言って。
新刊は神保町でしか出てないんで無い?

283:名無しさん@ピンキー
07/08/22 18:49:28 4mAAhzU6
テファの使い魔になるんだよな、そいつ

284:名無しさん@ピンキー
07/08/22 19:44:34 OV4lB3uw
アンビッチかわいいよアンビッチ


285:名無しさん@ピンキー
07/08/22 19:51:52 Q8P/+uCk
新刊、昨日秋葉で普通に売っていたぞ。
FG組は月曜日には入手していたらしい。

今日は普通に手に入る予感

286:名無しさん@ピンキー
07/08/22 20:13:15 tkStAc/J
今日は多分普通に手に入る。漏れ東北だけど今日売ってたので入手。
ここと大して変わらないのは同意。行為の寸前まで行ってるしな。

ところで、テファってルイズと同じで魔法は全て爆発するのだろうか・・・?
そうなら萌え要素が増えるな。
次巻ではテファ使い魔(胸ルーン?)召喚かな?サイトだと予想するのは俺だけか?

287:名無しさん@ピンキー
07/08/22 20:20:59 kZn9Fsan
だから・・・新刊話は自重しろって・・・

288:名無しさん@ピンキー
07/08/22 20:47:47 Ab/6IfmW
新刊を欲しいッス

289:名無しさん@ピンキー
07/08/22 21:33:35 tkStAc/J
>>287
スマソ
早速SS書いてくれる猛者はいないかな・・・?

290:名無しさん@ピンキー
07/08/22 22:06:52 qbloC1jZ
基本的に新刊の内容についての話題は公式発売日の翌日からだろ。
まだ見れない人も居るんだからちょっと位我慢しようぜ。

291:名無しさん@ピンキー
07/08/22 22:18:53 j27Uhq4U
ID:tkStAc/J
こいつ、会話になっていない……!

292:名無しさん@ピンキー
07/08/22 22:34:19 tq5s/bUw
餓鬼だからでしょ、考えて行動出来ないw

293:私のご先祖様
07/08/22 22:38:45 YHF6P99I
 私のご先祖様は、どうやら凄い人だったらしい。
 活気的な発明によって「異世界旅行」が可能になったのはたったの数ヶ月ほど前の話なのだが、ご
先祖様はなんと三百年ほども前に既に異世界に旅立ち、数年ほど後に自力で帰還したらしいのだ。
 もっとも、その当時「異世界」の存在なんて信じる人は誰もいなかったから、ご先祖様は数年も連
絡なしに放浪した挙句に、失踪の理由にとんでもない妄想をでっち上げる、いい加減な大法螺吹きと
いった扱いだったそうだが。
 しかし、ご先祖様がそんな不名誉な扱いを受けていたのも、今となっては遠い昔の話である。
 「異世界旅行機」を発明したのは、私の親戚でもある平賀才華博士だ。彼女は荒唐無稽な法螺話を
吹聴したご先祖様に何やら非常に心惹かれたらしく、「異世界は必ずある」と信じ続けて、ついに異
世界に移動できる装置を発明した。だからこそ、ご先祖様が話していたことは全て真実だったと証明
され、「大法螺吹き」という蔑称も撤回されることになったのだ。
 そして私は今、発明者である平賀才華博士と共に、「異世界旅行機」のそばに立っている。
 大昔の映画の中で見たような、六角形のグリットで構成された亜球形の機体である。今や全世界中
の人々が注目しているこの機体に、ただの凡人に過ぎない私が、世界一の天才と共に乗り込もうとし
ている訳だ。
「どうして私のような凡人を連れて行くことにしたんだい」
「ご先祖様の言ってたことを本当だって信じてたのは、わたしの他には君だけだったからね」
 平賀才華博士は悪戯っぽくニカッと笑い、わたしを装置の中へと誘った。
 無論私は凡人であるので、この装置の仕組みも起動方法も全く分からない。
 そんな訳だから、状況も分からず座っている内に、いつの間にやら異世界に到着してしまったらしい。

 装置を出ると、そこは異世界だった。
 と言っても、装置が出現したのは森の中だったので、「異世界に来た」といわれてもすぐには実感
が湧かなかったのだが。
「これが見つかるとヤバイからね。人のいなさそうなところを事前にチェックして、そこに転移したのさ」
 才華博士はそう言い、周辺から草などを引っこ抜いてきて機体をカムフラージュした後に、迷いな
く森の中を歩き出した。
 今の地球ではまずお目にかかれないであろう、深い深い森の中である。日光も届かないぐらい鬱蒼
と木々が茂っており、正直非常に怖い。だが、才華博士の足取りには心細さなど全く感じられない。
むしろ浮かれているように見えるほど、彼女の足取りは軽い。
「ずいぶん嬉しそうだね」
「そりゃそうだよ。ようやく、愛しのご先祖様の足跡が辿れるって言うんだからさ」
 頭のてっぺんで結ばれた彼女の髪の房が楽しげに揺れるのを眺めながら、しばらく歩いた。
 ようやく森を抜け出した先には、どこまでも草原が広がっていた。遮るもののない青空からは日光
が降り注ぎ、とても眩しい。
「さて、早速どっかで人を捕まえて、ご先祖様のこと聞かなくちゃ」
 草原の中を通る道をひたすら歩き、私達は何とか真夜中になるより前に、一つの村にたどり着くこ
とができた。
 その頃には、夜空に二つの月が浮かんでいた。ご先祖様の証言どおりである。どうやらここは本当
に異世界らしい、という実感が湧いた。
 しかし、その実感は、今夜の寝床にと選んだ宿の中に入った瞬間、吹き飛んでしまった。
 こじんまりとした宿の中にいた人間が、皆どう見ても日本人にしか見えなかったからである。宿の
主人も給仕の娘も、泊まっている客まで皆黒髪だ。目鼻立ちも明らかに東洋人、というか日本人のそ
れで、話に聞いていた西洋人のようなイメージとは大きくかけ離れている。格好こそ中世ヨーロッパ
の雰囲気が漂っているが、髪の色から目鼻立ちまで、どう見ても日本人にしか見えない。
「あららん、こりゃまるでコスプレ会場だね」
 興味深げに呟きながら、才華博士が主人に泊まる旨を告げる。私たちも日本人なので、周囲の人々
との間に外見の違いはほとんどない。また、翻訳機も良好に作動していたので、私達は特に怪しまれ
ることもなく、滞りなくチェックインできた。
 その夜、「遠いところからきて、この辺りの民話などを調べている」と言った私たちに、人のいい
主人と給仕の娘が、代わる代わる様々な昔話を教えてくれた。
 彼らの話は、どれもこれも地球でも耳にするような、他愛無い御伽噺ばかりであった。
 だが、その中に一つだけ、妙に年代が新しく、その割に内容が荒唐無稽な物語が混じっていた。
 その話は、大体このような感じである。


294:私のご先祖様
07/08/22 22:39:48 YHF6P99I
「太陽と月が十万回も巡るぐらいの昔、この地に一人の英雄が現れた。
 七万の軍隊にも負けなかったその英雄は、数々の冒険譚を残した後、消え去るようにいなくなって
しまった。
 英雄が残したものは数多い。様々な財宝や長い平和や心躍る冒険譚。
 そして何より、この地に広く根付くことになる聖なる血である」

 最後の一説がよく分からなかったので詳しく聞こうとすると、給仕の娘は顔を赤らめた。
 宿の主人が笑いながら話してくれたところによると、どうやらその英雄とやらはかなりの女好き
だったらしい。
 百、いや千、下手をすれば万の女と寝所を共にしたそうだ。さらに凄いことに、交わった全ての女
の腹に自分の種子を根付かせたのだそうだ。
「百発百中か。凄まじい話ですね」
 私が素直な感想を口にしたとき、隣に座っていた才華博士はテーブルにうつ伏せになって肩を震わ
せていた。どうしたんだろうと私が怪訝に思うのとは関係なく、宿の主人が話の続きを口にする。
「しかも、さすがに英雄だけあって血の力も凄かったらしいですな。彼の子供は皆彼に似た、黒い髪
 と黒い瞳の持ち主に成長したそうですよ」
「なるほど。だから皆さんも黒髪に黒目なのですね」
 私が納得したように言った途端、才華博士が唐突に笑い声を弾けさせた。顔を真っ赤にしてテーブ
ルをばしんばしんと叩く様は、まるで気が狂ってしまったかのようである。
「一体どうしたんだい、そんなに笑って」
「これが笑わずにいられますかって。いやー、さすがだね、やるもんだよ」
 才華博士は何度も「さすがだねえ」と呟き、そのたび満足げに頷いていた。そして彼女は、何がな
んだか分からずに首を傾げるしかない私に対し、ニヤニヤ笑いで聞くのだった。
「君はこのことについてどう思う?」
「どう、と言われてもね」
「率直な感想を述べてくれたまえよ」
「率直な感想ねえ。まあ、凄いと思うよ。精力絶倫なんてレベルじゃないよ、一万人なんて。それと」
「それと?」
「いや、そんなにたくさんの女を相手にして、病気にならなかったのかね、その人」
 才華博士の爆笑が、大爆笑に変わった。

 私達は数日ほどの時間を異世界で過ごした後、無事地球へと帰還した。
 とは言っても、私の方にはあまり異世界で過ごしたという感慨はない。
 ご先祖様の話というのも全く聞けなかったし、歩いている人々がほとんど日本人のような外見ばか
りだったせいで、異世界に来ているという実感が少しも湧かなかったのだ。
 一応写真は何枚か撮ったが、どれもこれも、コスプレしている日本人が、中世ヨーロッパのセット
の中を歩いている、という感じになってしまっている。これでは異世界に行ったという証拠にはなら
ないだろう。
 そんな訳で、私としては未だに何か騙されたような気分が拭えずにいるのだが、才華博士の方は旅
行中も旅行後も、終始ご機嫌な様子であった。
「いやー、やっぱり頑張ってたんだねー、わたしらのご先祖様はさあ」
 彼女は何度もそう言うが、一体今回の旅のどこにご先祖様の影があったのか、私にはさっぱり分か
らないのである。

295:205
07/08/22 22:42:02 YHF6P99I
新刊? エロ? 萌え? シラネ。

296:余所でSS書き
07/08/22 22:55:46 2frDeVPO
>>205
いやっほう!
めちゃ良かったっす!

>「いや、そんなにたくさんの女を相手にして、病気にならなかったのかね、その人」
> 才華博士の爆笑が、大爆笑に変わった。

おれには書けねえ…


297:名無しさん@ピンキー
07/08/22 23:46:55 JvZSoguH
新刊は
  ┏┓  ┏━┓┏━┓┏┓┏━┓┏━┓     //.i:.:.:i:.:.:.:.:i,|:.i/iハ:.:./ リ\|、;イ:.:.:.:.i、:.:i....      ┏┓┏┓┏┓
┏┛┗┓┗━┓┃┗━┛┃┃┃┏┓┃┃┏┓┃    .| i.|:.:.;イ:.:.i:.:| |i  ィ ∨ ゝ リ|/`イ:.:.:ト:.Y、.      ┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛    ┃┃┏━┓┃┃┃┗┛┃┗┛┃┃┏━| i,|:.:.| i:.:.|i:.:|ィェェク    イミェュャ.レ:.:.i;,:.:) ヽ..━┓┃┃┃┃┃┃
┏┛┗┓┏┓┃┃┗━┛┃┃┃┏┓┃    ┃┃┃  .i|.´i:.| i:.:.iヽi /// ヽ   /// /:.:./、)   \  ┃┃┃┃┃┃┃
┗┓┏┛┃┗┛┃    ┏┛┃┗┛┃┃    ┃┃┗ /リ i:.i .ト:.:i:.ゝ  マ⌒ 、   /イ:.:.ifj´\ i.  ヘ....┛┗┛┗┛┗┛
  ┃┃  ┗┓┏┛┏━┛┏┛    ┃┃  ┏┛┃  `ー <i\|\ヽ    ヽ_ノ    /:.:.:/Y ヽ. \ ,/..  ┏┓┏┓┏┓
  ┗┛    ┗┛  ┗━┛      ┗┛  ┗━┛      ∨.|:.:.:`|`ゝ、     ,./i:.:.:/ .i| \  /....    ┗┛┗┛┗┛
すぎてtvk民の俺はもう・・・

298:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:17:33 et3Mm3rp
どうでもいいしいまさらだが・・・
ノボル神は絶対ここ見てるor書いてるよなww

299:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:19:47 xQzk8A4X
12巻は特にこのスレノボルいるんじゃね?な展開が多かった気がする

というか、ジェシカとシエスタが会話するシーンって…

300:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:27:17 aQll+B7r
新刊ネタバレやめろって何度言われたら分かるんだこのボケナス

301:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:47:55 sGC9gd4b
アニメも見れない、発売日(前はもとより)購入も出来ない僻地人の俺はどうすれば…orz

302:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:50:49 NA/LBmlc
サイト「なあ」
アニエス「何だ?」
サイト「竹槍訓練なんてさせて従軍慰安婦にでもするのか?」
アニエス「まあそれも悪くないな」
===========
ルイズ「ち…ちょっと胸触らないでよ!」
負傷兵「うへへ…慰安婦だろ?………って胸がないな」
ルイズ「な ん で す っ て ぇ ー っ ! !」
負傷兵「ぎゃあああああああああああ!」
===========
サイト「………ルイズには無理だな」
アニエス「はははっ!確かにな」






↑こんなの書き込む専用スレってない?

303:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:51:32 gWBb/ZkZ
>>301
ニコ動とアマゾンではダメなのですかね?

それと出来ればここでの新刊ネタバレは勘弁していただきたいと思います・・・orz
ここのスレの書き手さんと被っててテンション上がるのは分かります。
まだ見れずに楽しみにしてる私みたいなのもいるので・・・お願いしますorz

304:名無しさん@ピンキー
07/08/23 00:59:32 hy8F+lRz
チクトンネはやはりwww

まあ俺はお前に対して物凄く友好的に対処してきたから鼻なつかねーわ。

是非ともあちらのスレにも投下してほしいものだ。

ともかく、アンリエッタ好きとしては果てしなくGJ!!

305:名無しさん@ピンキー
07/08/23 01:28:50 oJYeuarb
>>293-294
コーヒー吹いたwww
このスレではサイトが手当たり次第に女を孕ませるのがデフォなんだと新ためて

306:名無しさん@ピンキー
07/08/23 08:22:42 VQbSHo7g
だれかがネタバレを振ろうが振るまいが、このスレの存在自体がネタバレのような気がしてきた


307:名無しさん@ピンキー
07/08/23 09:15:11 S42WyfPI
>>293-294

サイトの遺伝子強すぎだな。
ある意味、ハルケギニアの民族浄化。

308:名無しさん@ピンキー
07/08/23 15:21:13 odKaCIzC
>>303
Amazon組ももう新刊届いたのか?



309:名無しさん@ピンキー
07/08/23 19:38:00 xW2eG3IM
ラ板終わってんな。
いくら夏とはいえアレは酷い。

310:名無しさん@ピンキー
07/08/23 20:03:14 NjPYtkbh
アンチも工作員も入り込めないほどカオスだなw

311:名無しさん@ピンキー
07/08/23 20:12:12 2ZrnZ9QX
>>308
アマゾンで買うほうがおかしい(´・ω・`)

312:名無しさん@ピンキー
07/08/23 20:55:31 KUDFO/LR
>>307
ハルケギニアのドルジ……じゃなくて、チンギス・ハーンだな。
いや、チンギシ・アーンか。

世界史上、最も己の遺伝子を残したオスってのは伊達じゃない。

313:名無しさん@ピンキー
07/08/23 20:59:43 5+aCeR5E
>>312
誰がうまいことを言えとw

314:名無しさん@ピンキー
07/08/23 21:24:57 N4QzANN2
ねんがんの新刊をてにいれたぞ!

 ・
 ・
 ・

やっぱり本家がSS書くとすごいっすね!(違
ここにも合体ありと合体なしのSSがあるけど、
ここの合体なしよりエロい!! www

これはきっとあれだな、
ここはエロバロだからもちろんエロいんだけど w いろんな肉欲のカタチがあったけど、
それでもそれぞれのキャラをみんなが愛しているでしょ?
書く人も読むひとも、ヤマグチ氏の創ったキャラをたいせつにしてる

そんなみんなへの、これはご褒美なんだと思った
「見たいもの/見せましょう」じゃないけど(古
オレがやるとこうなるよ、って、見せてもらった気がした

315:名無しさん@ピンキー
07/08/23 21:29:09 X/G6/C2m
ノボルはプロフェッショナルな変態だかんな

316:名無しさん@ピンキー
07/08/23 23:37:03 NdwVzQMI
最新刊読んだ。本文のみならず、後書きにも魂を感じた。

317:名無しさん@ピンキー
07/08/23 23:56:18 oCd5INFi
>>314
だからそう言うことは余所で言ってきた方が良いと思うのだが。
ネタバレスレとかあるだろ?

ここはみんなでSS書いたり読んで楽しませて貰ったりするところなんだよ?
スレ違い。

318:名無しさん@ピンキー
07/08/23 23:59:55 MeJ6S8uo
どうしても
なにがなんでも
とにかく
「新刊」の「ネタバレ話」を「エロパロスレ」で「フライング」でしたいんだろう
こだわりを感じるね

319:名無しさん@ピンキー
07/08/24 00:33:23 5usgtReV
子供は新しい玩具を手に入れたら見せびらかしたいからなぁw

320:名無しさん@ピンキー
07/08/24 00:34:50 xadT/bwr
つか今日だぞ今日本屋駆け込まないと

321:名無しさん@ピンキー
07/08/24 01:55:43 SAItrLDf
ルイズ×アニエス

322:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/24 03:24:35 c1JU0hql
新刊を読んだ。
公式でエロやられるとは思わなかった。
さすがノボル!そこにシビレルアコガレルゥゥゥゥ

さてと、アニメスタッフ以上に原作レイパーな私の新作を読むがいい!(ぁ

323:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/24 03:25:13 c1JU0hql
「あれ?」

それは夜が明ける本の少し前。
虫すらも眠りに着き、曙を告げる鳥たちが起き出す少し前。
才人が目を醒ますと、隣に寝ているはずのティファニアがいなかった。
ローパーに腸内を犯され、産み付けられた卵巣を取り除き、その後才人と行為に及んだため、昨夜は二人とも早々とドロのように眠った。
そのため才人は随分早く目が醒めてしまった。
てっきりティファニアは疲れ切っていて、自分が起こすまでは隣で寝ているだろうと思ったのだが。

「…テファ?」

まだ沈んでいない双つの月明かりが、部屋の中を青白く照らす。
才人の呼びかけに応えたのは、風によって揺れたカーテンの衣擦れの音だけだった。
才人は全裸のままベッドから起き出し、ベッド脇の椅子に掛けてあったズボンを履く。
辺りを見回すが、ティファニアの姿はない。
同じように椅子に掛けてあったはずのティファニアの服も、なかった。
それはつまり、彼女が服を着てどこかへ出かけたという事。
才人はティファニアの用意してくれた上着を羽織ると、部屋の外に出る。

「…どこ行ったんだろ」

朝食の準備だろうか?にしては早すぎる。
才人はティファニアを探して、家の外へ出る。
周囲を見渡すが辺りに人影はない。
才人は探すのをあきらめ、家の入り口の階段に腰を下ろす。
すると、どこからか美しい笛の音が聞こえてきた。
それは低めの音と高めの音が交互に鳴り、そして時折その音色が重なる。
旋律のようなものはなかったが、その音色は澄み切って美しく、聞く者の心を捉えた。

「…テファかな?」

しかしティファニアが笛を吹いている所を才人は見たことはない。
さらにこの笛の音から察するに、奏者は二人。
低い音を奏でる笛と、高い音を奏でる笛。
二人の奏者が交互に奏で、そして重なる。それを何度も、繰り返している。
ひょっとすると、テファがそこにいるのかも。
才人は、笛の音のする方へ、ティファニアを捜しに行った。
しばらく行くと、仄暗い森の中から、その笛の音が聞こえていることが分かった。
まだ暗い森の中に、ティファニアは入っていったのだろうか。
笛の音を頼りに、才人は森を奥へと進む。
ものの五分も進んだだろうか。
森が途切れているのか、少しずつ周囲が明るくなっていく。
…そういえば、この先には小さな泉があったっけ。
才人はウエストウッドの生活で詳しくなった、この辺りの地形を思い出していた。
才人はその泉へと歩を進める。
すると。
木陰から泉を覗き見ている、ハーフエルフの姿が見えた。

「なにしてんの?」

才人が尋ねると、一瞬ティファニアはびくっ!と震えたが、すぐに、

「しーっ」

と唇の前に指を立てて、才人に静かにするように合図を送る。
才人はそれに従い、なんじゃらほい、とティファニアと同じように木陰から泉の方を覗く。

324:続・禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/08/24 03:26:07 c1JU0hql
すると、そこには、一つがいの、美しい鳥がいた。
片方は、薄い青みがかった羽の、大きな鳥。目の前にいるもう一匹をまるで包むように大きな翼を広げ、美しい声で鳴く。
もう片方は、赤みがかった羽の、一回り小さな鳥。こちらは翼をたたみ、長い風切り羽を水面と平行にぴんと伸ばし、青いほうに続くように鳴く。
交互に鳴いた後、二匹は声を合わせて歌う。
先ほどの、笛の音と同じ音だった。
そうか、さっきの音の正体はこれか。
でも、テファはどうして…?
才人の疑問を感じたのか、ティファニアは小声で説明した。

「あの鳥ね、『月鳥』って言うのよ。
 雄と雌がつがいになるこの時期だけ、つがいを求めて鳴くの。
 すごくきれいな声でしょ?つがいが見つかった朝にしか、月鳥は揃って鳴かないの」

言ってティファニアは再び、美しいその声に聞き入る。
そっか。それでか。
きっとティファニアはこの鳥の声で目覚め、つがいが揃ったのを聞いて、近くで聞きたくなってここに来たのだ。
これだけ美しい声だ。間近で聞きたくなるのも無理はない。
ティファニアは木立に上半身を預け、長い耳でその鳴き声を受け止めるように、聞き入っていた。
まあ、キレイっちゃキレイだけどもさ。
才人は思った。
その丈のクソ短い衣装で、下着もはかずにお尻突き出してるってのはどうなのよ。
才人の観察しているのは鳥ではなかった。
いつもの服で、でも昨日のアレで下着は使い物にならなくなったから、ティファニアは下着もはかずに出てきたのだろう。
そのせいで、つんと突き出されたティファニアのお尻は、扇情的な丸みで才人を誘惑する。
才人の脳裏に、昨日の行為が思い出される。

『そ、それに、お尻って、ちょっと、キモチいいかも、だし…』
『やぁんっ、いいよぉっ、おしりキモチいいよぉっ!』

…正直たまりません。
お陰で才人の息子は臨戦態勢、あとは進軍の伝令を待つだけだ。
敵本陣は目の前!何を躊躇うことがあろう!
あいや待たれよ!これは罠かもしれぬ!彼奴の狡猾なる罠かもしれぬぞ!
敵を目の前にして怖気づいたか!歴戦の勇士の名が泣くぞ!
今の我らに罠など効かぬ!存ぜぬ!顧みぬ!我が人生に一遍の悔いなぁぁぁぁぁし!
そして才人は。
緑色の布で半分隠れた、ティファニアの白い臀部を両手で包み込んだ。

「や!…ちょっ!サイトなにしてっ…!」
「なにってー?エロいことー」

もう既に理性のぶっとんだ才人は、ティファニアの抗議も聞かずに、緑の布を捲り上げ、露になったティファニアの柔肉を揉みしだく。
ティファニアのそこは、革命的な胸なみに、けしからん物体だった。
すべすべとした肌が手に張り付き、そして胸よりは少し弾力に富んだ柔らかさが、掌から伝わってくる。
才人はそのぷにぷにとしたすべすべの桃を、揉み、こねまわし、撫で回す。

「だめぇっ…声っ…でるぅっ…鳥…にげちゃっ…」

必死にそう訴えるティファニアだったが。

「あー、アイツらも始めたみたいだよー?」
「…え…?」

才人が指摘したとおり。
月鳥は、鳴くのをやめ、赤い小さなほうがくるりと青いほうに背を向けていた。
その後ろに密着するように、青い鳥がかぶさっている。その体が小刻みに揺れていた。
まさに交尾の真っ最中であった。

325:続・禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/08/24 03:26:49 c1JU0hql
「やっ…そんなのっ…!」
「俺達もがんばっちゃおうかー?」

言いながら、才人は今度は臀部を割り開き、薄い桃色の襞を露にする。
そこは牽く引くと蠢き、今か今かと才人を待ち受ける。

「や…サイト…!そこ、ちがっ…!」
「違わないよー?
 ここはテファのもうひとつの感じるト・コ・ロ」

ティファニアの抗議をあっさり無視して。
才人は、開かれた肉の谷間に、舌を這わせる。

「ひゃぅぅんっ!」

ティファニアの啼く声が、森に響く。
しかし月鳥達は行為に夢中で、飛び立つ気配もない。

「ほーら、あちらさんも出来上がってるみたいだし」

それだけ言って、才人はティファニアの肛門を責めにかかる。

「やぁっ…!そんなトコ…っ!なめないでぇ…!」

ティファニアは胸に実ったたわわな果実を樹に押さえつけて歪ませ、落ちそうになる腰を必死に支える。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。

「あぁんっ!だめぇっ、こんなのだめぇっ!」

必死に声では否定するが、大きく開かれた脚の間からは、ティファニアの牝の滴りが、容赦なく零れ落ちていた。
才人は、より一層強い快感を送り込もうと、舌をすぼめてティファニアの肛門につきたてた。

「ひゃあ!だめぇっ!」

ティファニアの腰がかくかくと痙攣し。

ぷしゃぁぁっ!

ティファニアの女陰から、勢いよく潮が噴出す。
足の力が抜け、落ちそうになるティファニアの腰を、才人が抱えた。

「お尻で逝っちゃったね、テファ」

そう言って語りかける才人だったが、ティファニアは絶頂の余韻で応えられない。

「は…はぁっ…はぁ…」

そして才人は、滾った己をこのまま放って置けるほど、人間が出来ていなかった。
ていうか華の十代である。このままで収まりがつくはずもない。

「それじゃテファ、続き行こうか」
「…え…?」

才人はティファニアの返事も待たず、前の割れ目よりもずっと小さなそこに、限界まで膨張した己を突きたてた。

326:続・禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/08/24 03:27:27 c1JU0hql
ずぶ…ずぶぶぶ…!

膣よりもずっと激しい肉の抵抗が、才人を襲う。そして。

「やぁっ!はいってるぅ!おしりにサイトがはいってるぅ!」

ティファニアはその美しい金髪を揺らし、才人の行為を否定するかのごとく首を振る。
才人はそんなティファニアを己を全部使って抉ると、体を密着させてティファニアの長い耳元で囁いた。

「テファは、お尻もキモチイイエッチな子でしょ?」
「…え…」
「俺、エッチなテファ、大好きなんだけどな」
「さい、と…」
「もっとエッチになってよ、テファ」

そこまで言って、才人は今度は一気に一物を引き上げる。
ティファニアの肛門が肉棒に吸い付き、まとわりつく。
そして。

「いいのぉ、おしりいいのぉ…」
「そうそう、それでこそ俺の好きなエッチなテファだ」
「わたし、エッチになるのぉ…サイト、だいすきだからぁ…!」

言いながら、ティファニアはお返しとばかりに腰をうねらせ、括約筋を緩めてすぼめて、才人を責める。

「テファ…っ!なんてっ、エロいんだっ…!大好きだよっ・・・!テファっ…!」

ずぷ!ずぷ!ずぷ!

「もっとっ、もっとしてっ!もっとエッチな子になるからぁ!もっと愛してぇ!」

ぐにゅ!ぐにゅぅ!

「くっ、この、けしからんおしりめっ!…中に、中に出してやるっ!」
「…っだしてぇ!サイトのぉ、熱いの、わたしの、エッチな、おしりの中にぃ、…っだしてぇ!」

二人の声が重なって。

どくどくどくどく!

昨日アレだけ出したというのに、才人は大量の精液をティファニアの直腸に吐き出した。
既に日は昇りきり、泉で交尾をしていた月鳥のつがいはどこかに飛び去ってしまっていた。



その日の、ウエストウッドの朝食は、結局タニアが作ったそうな。

「いっぺん死ね、あのバカップル。
 氏ねじゃなくて死ね」

呪いの言葉を吐きながら、ブルネットの少女は鍋をかき回していたという。~fin

327:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/24 03:29:18 c1JU0hql
テファがけしからんのは胸だけじゃないというオチでしたまる
ていうかなー、あの新刊の表紙はそう取れと言ってるとしか(何

しかし、終わったはずのお話に何後付で話し継ぎ足してんだか自分orz

まあいいよね(何
んじゃ寝ますーノシ

328:名無しさん@ピンキー
07/08/24 03:34:54 yR6BFwqn
>>327
一番槍GJ! タニアまたかw
>表紙
線が浮かび上がっていないってのがポイントですな。

329:名無しさん@ピンキー
07/08/24 04:06:31 jP1ZM9Rf
>>327
GJ!

>ブルネットの少女は鍋をかき回していたという。
まさか空鍋……

330:名無しさん@ピンキー
07/08/24 08:50:29 eJR3Sb9l
>>329おまwwwそれだとタニアがサイトのこと好(ry

331:名無しさん@ピンキー
07/08/24 10:31:05 xadT/bwr
テファとタニアの義姉妹丼……………………………………………………………………………!




l∀・*)

332:名無しさん@ピンキー
07/08/24 14:41:00 PXCmtmAr
ヽ(・∀・*)人(・∀・*)ノ

333:名無しさん@ピンキー
07/08/24 15:25:23 SlQVtSNY
新刊はサイトが報われなさすぎて不満気だぜ


334:名無しさん@ピンキー
07/08/24 15:44:19 Qb32WfAM
俺は報われたと思ってるぜ。おっぱい的な意味で。
シエスタとかルイズ関係は流石にかわいそうと思ったけど。

335:名無しさん@ピンキー
07/08/24 15:51:08 AaakNr4r
だからネタバレっぽいのは(ry
そろそろ買い求めますかね。

336:名無しさん@ピンキー
07/08/24 15:55:51 yR6BFwqn
>>335
今日が公式発売日だし、もう普通に並んでるんじゃないか?

337:名無しさん@ピンキー
07/08/24 16:16:18 AaakNr4r
>>336
近くのツタヤには置いてなかったんですよね。
なんで持ってなかった外伝を買うだけでした。

って、よくよく考えたら今日公式発売日なんですか。25だと勘違いしてましたわ。
んじゃ、335は撤回ということでここは一つ・・・

338:名無しさん@ピンキー
07/08/24 16:40:52 chppGYWE
ネタバレ解禁は公式発売日の24時じゃないのか?
と言うとそんなルール明文化もされてないしシラネってのが沸くんだよな…

339:名無しさん@ピンキー
07/08/24 16:52:49 xYqtTurK
結論:シエスタはけしからん

340:名無しさん@ピンキー
07/08/24 19:21:31 CvzO/aeC
新刊の内容は明日の午前零時(今日の24時)まで待ちな。
なあなあでやってるとラ板みたいになっちまうぞ。

341:名無しさん@ピンキー
07/08/24 21:48:20 CKa+peyo
>>336
キチガイに触っちゃいけません

342:名無しさん@ピンキー
07/08/24 22:41:04 tV00iVbY
まぁ確かにラストの押絵を本編読まずにみるとサイトが報われなさ過ぎてカワイソーだしなw
最後が百合なんてすごくインパクトあったがな。

343:名無しさん@ピンキー
07/08/24 22:48:22 1n23l0jg
ここの燃料には十分な挿絵がww

344:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:31:10 t0mZ3Nij
さて明日まで我慢できるようにSSのネタを考えよう
もうすぐ秋だが秋といえば何だろう?

345:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:34:34 tr70CM+b
秋といえば栗。

346:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:34:52 l3QQyhdO
俗に「○欲の秋」という言葉があるね

347:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:36:14 uEv1e9Y+
芸術の秋…ということで、ヌードデッサンだな
才人とテファがお互いを描きあっているうちに、服が面倒だからって裸に

348:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:37:47 YXQ4WK18
支配欲の秋・・・ということでヤンデレ(ry

349:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:42:05 ENIHqyQP
秋……山
とゆうことでルイズとヌルヌルローションプレイを(ry

350:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:43:09 yR6BFwqn
学校行事だと体育祭、学園祭といったところか。

351:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:44:23 YXQ4WK18
じゃハロウィンとか・・・

352:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:46:02 lptnHJKd
お菓子かいたずらか

353:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:50:01 03l2/gCo
さて、12巻読んでタバサの株が更に上昇した俺はタバサのエロ書く為に全力を注ぐぜ。

354:名無しさん@ピンキー
07/08/24 23:54:21 6M1fsz83
期待してるぜ!

355:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:04:06 ZkHuH73u
とんだエロ小説になったもんだ!
けしからん!







ノボル&エイジ、GJ

356:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:15:13 47+Wlo11
>>327

GJです。
なんかテファ連作でタニアに萌えてる漏れは変人なんでしょうか?


357: ◆CSTs7hoBww
07/08/25 00:42:41 fDycswp5
何か、>>341にキチガイ扱いされてしまったのでようやっと書き溜めたSSを投下いたしますよ。
2日前に弱音吐いてましたが何とか書けました。

また、今回もあまあまルイズ・サイトで、会話少な目なのでそういうのが嫌いな方
もしくはキチガイがイヤな方は鳥であぼ~んかIDであぼ~んしてください・・・w

358:夢の中で ◆CSTs7hoBww
07/08/25 00:43:48 fDycswp5
アニメ双月の騎士第一話の描写とか色々と逆だったら。if物?かどうかは…不明です。

バロロロロ……

辺り一帯に轟音と砂埃が巻き上がり零戦はゆっくりと確実に速度を上げていった。
零戦の乗り手、平賀才人の視線はただ真っ直ぐに空に浮かぶ双月を見つめていた。

少しずつ、轟音とスピードが上がっていく。
その轟音はルイズの耳に届いていたが、心の中はどんな音も光も寄せ付けなかった。
目の前で起こりつつある「現実」から逃避するように。

零戦のスピードは飛び立つ速度にするためどんどん上がっていく。
その姿が小さくなる度、ルイズの胸は締め付けられていく。
比喩などではなく、立つのもやっとなくらいだ。
つまり、今回の零戦の出発は敵艦を攻撃するためでも、村を守るためでもない。
使い魔を乗せ、彼が元いた世界であろう場所に帰るために飛んだのだ。

ゆっくり…ゆっくり…零戦の姿は小さくなっていく。
先ほどとは比較にならないほど、その姿は米粒のようになり
もはやその物体が飛竜なのかどうかすら分からないほどだ。
心を閉ざしていた彼女であったが、聞こえていた轟音、目を開けるのも困難な砂塵。
それらが全て無くなり、静かに、優しくそよ風が彼女を撫ぜた。

空に浮かぶ双月は零戦を待ち受けていたかのようにゆっくりと侵食を始めていった。
空中にあった姿はもう米粒ほども無いだろうか。それでもまだこの世界にいるであろう使い魔を…
いや、今まで認めなかった「好きな」使い魔を見続けていた。
双月の侵食は進み、辺りは大分薄暗くなってきた。
この侵食の規模なら才人はもう行ってしまったのだろう。
そう思った瞬間、自分の意図に反して喉が声を絞り出した。

「サイトッ!!」
「んなっ!?ど、どうした!?」

二人とも、ベッド上でのしばしの呆然。
そりゃそうである。片方はいなくなったと思った相手が目の前にいる。
片方は寝ている最中にいきなり大声で名前を呼ばれる。
これで普通に返事をするってほうが無理だろう。
ルイズは才人を見つめている。口をあけたまま。
才人はルイズを見つめている。おろおろしながら。

こ、こここここの犬は!この犬は私の夢の中で何してくれてんのよっ!?
しかも私に恥をかかすとはいいいいい、良い度胸してるじゃない!!

いつものような、才人への責任転嫁。
一気に頭に血が上ったルイズだったが、その熱は一気に頬へと伝った。
自分でも何が起きたのか分からない。才人はただおろおろしているばかり。
流石にこういった時にガンダールヴとしての力は発揮されない訳で…

一呼吸置いて、自分が泣いているのだと自覚した。
自覚したところで止められる訳も無い。
才人に責任転嫁したまま……その矛先をぶつける。

「ばかぁ…えぐっ…ばかばかばか……ぐずっ…どこにもいかないでよぉ……」

ぽすぽすと力なく才人の胸が叩かれた。
自分がほんの少し力を入れてしまえば折れてしまいそうなくらい華奢な、そして愛おしい手。
その手をぎゅっと握り、優しく自分の胸へ招いた。
親にあやされる子供のように、ゆっくりと背中に手を廻し顔を胸に埋めた。
才人はぼんやりと、柔らかな桃色の髪の上をどこまでも優しく撫でていると
落ち着いたのだろう、先ほどとは違い肩の上下が穏やかになっていた。

359:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:44:43 fDycswp5
「…大丈夫、か?」
「……ん」
「もう寝れるか?」
「……もうちょっと、このままでいて」

しかし、現状の才人の体勢はかなり腰に来るのである。
何せ、ルイズをあやすためになるべく最初の状態を保持しようとしたからである。
日本にいた時分ではこんなシチュエーションがまさか時分に訪れる等とは思っておらず
ぶっちゃけ、腰が痛いからまだかなーと読者諸君からすればぶん殴りたい動機から寝させようとしたのだ。

と、まぁいくらこんなシチュエーションを想像していなかったとはいえ
一度はしてみたい、そんな体勢を思い浮かんだのだ。

「なぁ…ルイズ」
「…何よ」
「ちょっといいかな?」

先ほどとは打って変わってやや怪訝な表情をしたルイズだったが、すぐに才人が何をするのかを理解した。
ルイズだってちょっとした恋愛小説を読んでいつかは…と思った行為。
そう、腕まくらである。

ルイズは片方の手を才人の背中に廻し、才人の左手は首の下へ。
もう片方の腕は頭を包み込み、撫でれるように…
この体勢だと、二人とも向かい合うように寝ているのでルイズは右手が窮屈だった。
しかし、そんな事が気にならないくらい心は満ち足りていた。

以前感じた、「好き【かもしれない】男の子にぎゅっとされるのはとてもキモチイイ」を今再び感じている。
しかし実際には【かもしれない】はもう消えてしまっていることに気づいている。
だが、プライドという薄く脆い、しかしルイズにとっては壊す事は容易ではない殻のおかげで
その気持ちを才人に伝えようとすることが出来ずにいたし、今も躊躇している。

一方、隣の幸せ者はお隣さんのそんな心情の一部でも理解できるはずもなく
自分の好きな女の子の頭を撫でるという行為にふけっていた。
左腕から伝わってくる規則正しい心拍、体温、肌の柔らかさ。
右手から伝わってくる柔らかい髪の毛の感触。
いくら一線を越えた仲とは言え、このような場面は今回が初めてなので舞い上がってしまっている。
ひとしきりその感触を堪能させた右腕を元あるべき場所へ戻すと、そこにあったのは小さな手だった。
しっかりと握り合う事は右手と右手なため出来なかったが二人の距離を近づけるには十分すぎる接触だった。
少しだけ、ほんの少しだけ自分より大きな手を強く握り返し、それを皮切りにルイズは口を開いた。

「…私ね、さっき凄い怖い夢を見たの。大切な人がどこか手の届かないとこに行っちゃう…そんな夢。
 これは夢なのよ、って自分に言い聞かせられないくらい…違うわ、いつか来る本当の事かもしれないの。
 それなのに私ってば、見てるだけ。もう二度と会えないかもしれないっていうのにね…
 本当に、そこで最後だと思ったら…」


360:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:45:13 fDycswp5
しっかしまー…なんて目で見てくれるんですか…この子…
潤んでる、上目遣い、声が震えてる。
あぁ、ちくしょう。これ麻雀なら何だ?役満か?ハネ満か?流れマンガンか?

完全に思考が止まった頭が捕らえたのは少しだけ突き出たルイズの唇。
その瞬間本能が理性を上回り、気づいたらその可憐な唇を自らので覆っていた。
ルイズは嫌がる素振りを見せる所か、むしろハムハムしてくる。
ハムハムですよ!奥さん!と誰も居ない空間に一人突っ込むほどのテンション具合。

少しずつ、少しずつ大胆になっていく二人。
最初は息遣いしか聞こえなかったが、今ではその息遣いの中に水音が混じる。
啄ばむ様なキスから貪る様なキスへ。
先ほどのプライドなど、自分ではその強度が分からないがきっかけさえあれば硝子より脆い。
最もその「きっかけ」さえも自分でさえ気づかなかったか、見逃していたのだが……

双月の柔らかな光が見届ける中、その真逆を行くかのように行為の激しさは止まることを知らない。
才人は物足りなくなり、より密着を求めるようにルイズを抱きかかえた。
それでも飽き足らず、横向きの自分の体を仰向けにし己の胸に彼女を乗せた。
こうすることにより重力が二人をより引き合わせ、決して重い訳ではないが
心配なほど軽すぎる訳でもない重さが今こうして繋がっている事を才人に認識させた。

ちゅっ…んむっ………はぁ…

「…ね、ねぇサイト」
「ん、どうした?」
「い、今…私、上に乗ってるけど…その…」
「もしかして…イヤ…だったか?ゴ、ゴメン!」
「そ、そそうじゃないの!その…だから……」

恋愛感情で生まれた頬の上気とはまた…別の、才人には判別出来なかったが羞恥の上気だった。
お、重くないか…しら…と、顔を真っ赤にしながらようやく口から出てきた言葉の可愛らしさに
返事を返す代わりに唇を塞いだ。ルイズは一瞬目を見開いたがすぐにまどろみ目を瞑った。

ここで、一つだけ確認しておこう。
平賀才人、彼…と呼ぶくらいなのだから男だ。
皆さんに問いたい。この状況下で場所は伏せるが荒れ狂わない男はいないのだろうか?
もちろん100人いたら100人がそうではないだろう、だが彼は…マジョリティに分類された。

ゴリッ。
んむっ…?はむっ、何かしら…これ…?
かったい…硬い……わね…
あら?…ぅむっ…もっとしてほしいんだけど……なんか動き悪い…わね。

ピンクの靄がかかったルイズの頭と経験不足では「硬い何か」としか認識出来なかった訳で。
当然、人間の体に「硬い何か」が生えていれば確認したくなる訳で。
瞼を開けると、当然目の前には使い魔が居るわけなのだが…
その顔は…とても複雑だった。なぜかしら?と少しだけ靄が晴れた頭で考えた。
考えると同時に、手を硬い何かがあった場所へ持っていく事を思い出した。
思い出し、手を動かそうと思い視線を動かし…テントに目が止まった。

361:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:45:46 fDycswp5
いくら鈍感なルイズでも分かるソレ。
既にする事はしてしまっている。さっきのが何を意味するのかも今更だがようやく分かった。

「コホンッ…ね、ねぇサイト?」
「は、はいでしゅ」

声が裏返りそうになりつつモグラに変化。
いくら初めてを済ませたからといって、今のルイズの顔を見れば怒られると勘違いするのも無理はない。
顔の全てが見れる訳ではないが、輪郭まで真っ赤になっているように見える。
本能は本能でも防衛本能が働いてしまうのは…今までのルイズの行動からして無理も無い。

尚、今のルイズは才人のソレに触れたから限界まで真っ赤になっているのではない。
今頭の中でリフレインしているのはシエスタからの贈り物。そう、第二章がすごいらしいアイツ。
「バタフライ伯爵夫人の優雅な一日」 第二章248ページ8行目から251ページの3行目まで。

ええと、夫人様はわわわざと騎士のそのその下半身に飲み物をかけちゃちゃ、ちゃって
お詫びにとかいいいいい言いくるめて、服を脱がしちゃって……そんでそんでそんでそんでぇぇぇ…
わわわわわわわ私がするの?その…ここここれを?

どうも、あまりの緊張具合に口を完全に閉じて頭の中で自問するということが出来ず
所々の会話が聞かれてしまった様子だが…才人は気が気ではない。
何せブツブツ言い始めたと思ったら「かけちゃう」だの「言いくるめる」だの
どう幸せ回路を発動させても悪い方向へしか進まない単語しか聞き取れなかったのだ。
一体全体何をどう調理されるのか…才人のモグラ化は依然進行中であった。

実際に経過した時間は、こちらの言い方で言えば1分も経っていない。
しかし二人にとっての時間の感じ方はどうだっただろう。
一方は、オーバーヒート気味の頭での脳内会議。
片や、いつ処刑されるか分からない恐怖と共に。
……片方のそれは単なる杞憂にしか過ぎないのだが。
また、男の性とは悲しい物で30秒程度何の刺激も与えられなかったが
それ以前に与えられた刺激が強すぎたため、それは萎える事の無かった。

「……ぃ」
「…へ?」
「ここここここれを脱ぎなさいっていってんの!」

一体?何のために?モグラ化した頭では、というより普段のルイズを考えれば何をするか分からなかった。
だが、逆らったら何をされるか分からない。
羞恥と恐怖を天秤にかければ……恐怖の方が重い。
しぶしぶと、ベッドに寝ながら脱ぐが下では愚息が大暴れしてるため脱ぐのに手間取ってしまった。
脱げば当然…それが天を向くわけで。
それを見てルイズはまた脳内会議を繰り広げてしまう。

ここ、こんなのが私の中に…入ったの…?
そそそんで、こここここれを…私が…?

何のためにか、始祖ブリミルよ…と一言。
エロの為にまでブリミルの名を使うとは何とも……
一体全体、使われた当人はどう思うのだろうか?
意を決して、目を瞑りそそり立つそれを咥える。
いや、咥えると表現するのは優しすぎた。つまり、噛んだ。

絶叫。

「ぎゃあああああああああああああ、ストップストップストップ!!!!」

想像して…頂かなくて結構だろう、本気ではないにしろアレが噛まれた時の事なぞ…
噛まれた本人はしてもらった行為よりも痛さにビックリしている。
噛んだ本人は何が何やら…怒るのも忘れてうずくまった才人をぽかんと見つめている。

362:夢の中で ◆CSTs7hoBww
07/08/25 00:46:42 fDycswp5
しまった、タイトルと鳥が外れてました・・・

「あのさ……ルイズ」
「あ、あによ」
「その……してくれる事に対しては嬉しいんだけど…その…噛まないでくれないか?」
「??噛んだら痛いの?」

あぁ、一体この可愛いルイズに誰がこんな行為を教え込んだんだろう。
教えるのは結構だが、扱い方についても仕込んでおいて欲しいものだ…と思いながらもその誰かに感謝した。
とりあえず、噛む事はやめてくれ。とだけ痛みに耐えながら切に訴えた背中が悲しさに満ちていた。

「じゃ、じゃあどうすればいいのよ?」
「う、うーん……何言っても怒らない…よな?」
「お、怒るわけないじゃない!私がいつも怒ってるみたいに言わないで!」

それはどうなんですか?ルイズさんと自問しつつも口には出さず
舐めて欲しい、とだけ簡単にリクエスト。

「じゃ、じゃあ行くわよ…」

ぺろっ
…しょっぱい味…かしら?
ぺろっ
…分かんない。けどイヤな感じはしないから…大丈夫かしらね。
でもまどろっこしいわね。夫人様は…咥えてた訳だし…でもどうしようかしら。
まぁいいわね、どうにかなるわよ。

ぱくっ。
一瞬、才人に先ほどの激痛が浮かんだが、それは無かった。
変わりに襲ったのはほんのりとした温もり…だったが
次の瞬間にはぺろぺろとルイズの舌攻め。
もちろん、今回が初めてな為上手い人と比べたら稚拙な物であったが
同様に才人も初めてであるが故、今までとは違う快感に戸惑っている。
稚拙なりにも、懸命に舌を動かしそれがたまに良い具合の所に当たって…良い。
あっという間に上り詰めてしまう。

そんな事は露知らずこちらは一心不乱に舐め続ける。

夫人様は大胆に~とか言ってたけど…勝手が分からないものね。
上下だとか内壁だとか回転殺しとか…また勉強しなおしかしら。

こんな時に持ち前の集中力を発揮してしまっては才人の呼びかけにすぐさま反応出来るわけも無く…
口内に放たれてからもすぐにはそれが何だか理解できずに舐めていたが…
気づいた時にもそれを一向に嫌悪しなかったためとりあえず飲んでみた。

意外と…おいし…いや、にがっ。飲めない事は無いけど…

想像していた味とは違ったがこれが癖になる味なのかしら、と一人納得する。

363:夢の中で ◆CSTs7hoBww
07/08/25 00:47:13 fDycswp5
「お、お前…飲んじゃった…の?まずくなかったのか?」
「うーん…わかんないわ。でも…」
「でも?」
「なんかこう…身体が熱い…のかしら。何か暑いわ。」
「………じゃあ、冷まさないとなぁ…そうだよなぁ…」

才人は半ば朦朧とした意識で、ルイズの服を脱がす。
服と言っても、普段寝るためのネグリジェ一枚。下着なんて着けていない。
あまりの早業に抵抗すら忘れてしまいされるがままのルイズ。
流石に、これからの行為については抵抗の色を見せる。
というのも、下腹部の方へ頭を持っていこうとしている訳で。

「ああああああんた!!何してんのよっ!!」
「いや……その暑いっていうからさ…そのね…」
「暑いのは暑いけど…だから何で裸にされてそっちに行くのよっ!」

返答は快感。
この間の行為も最後のほうは気持ち良かったが、これも気持ち良い。
ぶっ飛ぶ程の刺激ではなかったが、抗う気を削ぐには十分すぎる快感だった。
最も、抗った所で男の腕力に勝てる訳は無いのだが。

ぺろっ
「っ…!」
れろれろ
「んふっ…」

我慢できたのはここまで。
ここから先の攻めには我慢なぞ出来る訳も無く。

「あっ…良い…」
「ひっ…ダメッ…そこ…いぃ…」
「あぁぁっ!ダメッ!何かっダメっ!」
「ひぐっ!ダメだってぇ!サイトぉっ!やぁっ!」

シーツがルイズに本日最大のしわを残した後、ぐったりと果ててしまった。
しかし…片方は既に臨戦態勢、というより限界がもう目の前にある状態。
呼びかけても、恍惚とした表情を浮かべたまま視線をこちらに向けるのみ。

「そのー…るいずさーん…」
「なによぅ……」
「しません…か?こんな状況なんですけど…」
「………痛くしなかったら…いいわよ」

最後の方は蚊が飛ぶような声と真っ赤なお顔。だけども見逃す才人さんじゃございませんで。
それじゃあ…と優しく才人のそれをルイズにあてがい、ゆっくりゆっくり…

「っ…」
「い、痛いか?」
「前ほどじゃないわ…もうちょっと大丈夫よ」
「その、痛かったら言ってくれ」

才人の優しさに心打たれかけたが、それは快感に打ち消されかけてしまった。
挿れはじめの最初こそ、ちょっとした鋭痛で顔をやや歪めたがすぐに快感で更に歪まされることとなった。
ずっ……ずっ……ずっ……

これってこんなにキモチよかったかしら…
前の時はあんなに痛かったのに…
どうしよう…これちょっとイイかも…

364:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:47:49 fDycswp5
「っとぉ…」
「ゴメン!痛かったか?」
「ううん、もっとぉ…動いても…」

こんな事を囁かれた日には、世の男性方は一発でKOだろう。
事、種馬の二つ名を持つ才人にとっては目の前にぶら下げられたニンジンのようなものだ。
先ほどよりはリズミカルに腰を打ち付け始める。
明らかに痛みとは違う感覚で顔を歪ませるルイズ、それに才人もだ。

ずちゅっ…ずっ…ずちゅっ…

先ほどより大分大きい水音と二人の荒い吐息が部屋を埋め尽くす。
どれほどこうしていただろうか。
目が合えば唇を重ねあい、背中に腕を廻し、吐息と唾液を交わらせる。

どうしよう…これ…すっごいイイかも……
ふふっ、才人ったらあんな真剣な顔しちゃって…
ん……またキスかぁ…でもこれもイイ…かも…

どこか冷静な頭で考えられるルイズ。
才人の頭の中は…まぁ皆さんでも想像がつきやすいと思う。
おそらく、才人の必死さが逆にルイズに冷静さを与える事になったのだろう。

その冷静さも、時が経つにつれてどんどん崩れていく。
徐々に腰の動きが早まると才人の表情を見る余裕がぶっ飛んでいく。

「ね、ねっ、サイトっ、早っ、早いっ」
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「サイトっ、あんっ、聞いてるっの?んぅっ!」
「ルイズっ!ルイズっ!」
「んあっ!人の話を、はぁっ、聞き、あんっ!」

最後の声を発する前に、更に腰の動きが激しくなった。
ルイズは快感に流されぬようにしっかりと目を瞑り、更に強く才人に抱きついた。
もう、才人はルイズを穢す事しか頭にはないのだろう。
最初の優しかった才人はもうここにはいない。
だが、ルイズはそれを嫌だとは思わない。むしろ、喜びさえ感じる。


365:夢の中で ◆CSTs7hoBww
07/08/25 00:48:19 fDycswp5

「サイ…トっ!もう、だめぇっ!」

その声は果たして才人に届いたのだろうか?
水音は激しくなるばかり、才人の限界も近いのだろう。

「んあぁぁぁぁぁぁっ!」
「……っ!」

ほぼ同時に果ててしまったルイズと才人。
才人はそのまま疲れ果ててしまったのか、己を抜き、ルイズを抱きかかえると
すやすやと眠り始めてしまった。ヤるだけヤったら放置か、お前は。
ルイズは、ぼんやりと下腹部の違和感と温もりを感じ一人悦に入っていた。

…ふふっ、また中に出されちゃった…
私、中で出していいなんて言ってないんだけどなぁ…
これは犬に責任とって貰うべき…よね?

才人とのいつになるか分からない結婚式の想像をしながら勝手に盛り上がったが
先ほどの疲れか、すぐにまどろみ始め才人の胸を枕に夢の中の結婚式へと誘われた…


チュンチュン…

なんだ?下のほうが…変だな。
いつも見たく…朝立ち…か?いや、でも何かおかしいぞ。

普段の朝とは別の違和感を覚え目を覚ますと
隣で寝ていたルイズは既に起きていて…こっちをニヤニヤ見ている。
ルイズの左手は自分のその…朝立ち部分へと伸びている。

ええっと、るいずサンっ!?アナタ、その手は一体どこニギってらっしゃるンデスカ?

「ね~ぇ…さいとぉ?」
「は、はひっ!?」
「今日…虚無の曜日なんだけどぉ…どうするぅ…?」

どうするもこうするもないじゃないですかっ、と言わんばかりに朝っぱらから…

尚、キュルケに言われるまで自分がサイレントの魔法をかけるのを忘れていたルイズだった ~end~



366:夢の中で ◆CSTs7hoBww
07/08/25 00:51:49 fDycswp5
一番最初に書き忘れましたが
この2人の初体験はURLリンク(wikiwiki.jp) で終えてます。
あくまで、終えたという事実だけでプレイ内容とかは全く関係ないです。
また、保管庫への登録ありがとうございました。

最後のコメントにタイトルと鳥が入れてあって
SSの部分についてなかったりしちゃいましたが・・・すんませorz

とりあえず、書いていて思ったんですけど初体験とソックリで・・・w
マンネリ化は避けたいと思っていたのにこれですからねぇ・・・
せんたいさんは偉大です。

367:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:57:01 aaOHLmU2
>>366
GJ

新刊は良い燃料だったな
ここと大して変わらない雰囲気でワロタw


368:名無しさん@ピンキー
07/08/25 00:59:32 sXqGoJVQ
「いやー、タバサが付いてきてくれて助かるよ」

サイトは隣を歩くタバサに向かって話しかける。

「役に立てるなら、それでいい」

タバサはそう言うと笑みを返してくる。
そんなタバサをみて、サイトは「ガリアの一件から俺の評価スゲーかわったよな」と思った。
話しかければ返事を返してくれるし、困っていればそれを察して助けてくれる。
そして今回は魔法学院からの依頼で、近くの廃墟の調査を頼まれてタバサときていた。
実は、これはルイズが引き受けた仕事なのだが、直前に大喧嘩してしまい
その結果「アンタひとりでいってきなさいッ!」と言われてしまっていた。
そしてひとりで準備を整えて出発しようとした時
タバサと出会い同行してくれることになったのである。

「今回の仕事は、なに?」
「ああ、この先にある廃屋に何か棲みついてるらしくて、
その調査と危険な奴だったら退治もってこと。
ああ、退治のほうが相手がヤバかったら、そのまま魔法学院に戻っていいってさ」
「そう」

そしてサイトは何気なく言ってはならない言葉を言ってしまう。

「まあ、目撃者の話じゃ、その屋敷に住んでた人の幽霊じゃないかってさ」

タバサの足がピタッっと止まる。
サイトは振り返る。

「た、タバサ……」

そこには身体を硬直して立つタバサがいた。
サイトは心配になりタバサに学院に戻るように言う。

「だめ、手伝うって約束した」

「そ、そうか。まあ、昼間のうちに調べて帰っちまえばいいさ。
幽霊だって昼間っからでてきたりしないさ」

「うん」

そして歩き出すが、タバサの足取りは明らかに重かった。
サイトはタバサに向かって右手を差し出す。

「手、つないで行こうぜ。そしたら怖くないだろ」

「うん」

二人は手をつないで目的地へと歩きだす。
そして、その姿を少し離れた木陰から見つめる人影があった。

369:名無しさん@ピンキー
07/08/25 01:09:30 sXqGoJVQ
実はこの廃墟へ向かう前にまだまだ長い話あったんですが、ほとんどエロなしだったので無理矢理省略w
俺エロ書くの向いてねーな。
何故か無駄な文章が増える増える。
この先書いてみて廃墟でもタバサとのエロまで長々と書いてしまったら、また頑張って省略してエロから話すすめるぜw

とりあえず無駄な文章書きすぎて今夜はここまでだ。
おやすみ。

370:名無しさん@ピンキー
07/08/25 01:14:53 XTmH+PmZ
>>366
前作よりずっと描写が丁寧でよかった。光景が目に浮かんだ。

>>369
なんでそんなにエロシーンだけ書きたがるの?

371:名無しさん@ピンキー
07/08/25 01:20:03 r4Lf/rY+
>>369
今日から君は桃色紳士だ

372:名無しさん@ピンキー
07/08/25 02:29:33 5KN2xeyz
>>366
ねっとりしっぽりな二人がイイなあ
上手いですよ

>>369
あンたの潔さに惚れたッ
いろいろ省略していいからしっかりエロシーン書いてくれ

373:名無しさん@ピンキー
07/08/25 05:42:52 WArtGMco
>>366GJ!!綺麗な文だな。

>>369寧ろエロに向いてるじゃまいか。
続き期待!

12巻でツンデレギーシュに一番萌えた俺は既に異端者。


ところでシャルロットがサイトの使い魔になるSSが急に見たくなったんだが保管されてないんだ(携帯から)

もしかして更新滞りがち?

374:名無しさん@ピンキー
07/08/25 06:39:41 nrmHQASu
せんたいさんの作品に置いてあったような気がする。

375:名無しさん@ピンキー
07/08/25 08:42:28 4RkQpUhz
>>373
これ?
URLリンク(mai-net.ath.cx)

376:名無しさん@ピンキー
07/08/25 09:53:22 pWpA1/L6
>373
保管庫にあるよ?
せんたいさんの17-853ですな
finと書いてるけど、続きも読みたいな

377:名無しさん@ピンキー
07/08/25 14:40:23 sXqGoJVQ
不思議な部屋だった。
長い間使われていないはずなのに、ホコリは溜まっておらず
この部屋だけはキレイな状態を維持していた。

「ん…」

気を失っているタバサをベットに寝かせる。
そこでタバサが気がつく。

「ここは……?」
「俺達が調べてた屋敷の地下」
「そう」

サイトとタバサは、屋敷を調べている中で
不慮の事故で地下に閉じ込められることとなっていた。
不慮の事故と言っても、実際は人災なのだが……。
二人で調査していると、背後から恐ろしい形相のルイズが「サ~イ~ト~」と
これまた恐ろしい声をいきなり掛けてきた。
タバサは声に驚いたが勇気を出してそれを確認した。それがいけなかった。
ルイズの鬼の形相をみて、限界を超えたタバサは気を失いサイトへと倒れこむ。
サイトがタバサを抱きかかえると、それをみたルイズがキレた。
そこでエクスプロージョンを発動させてしまい屋敷は半壊。
サイトとタバサは足元が崩れ落ち今にいたる。

「しかし、地下があったんだな、ここ」
「地下への入り口は見つからなかったから、ここは隠し部屋の可能性が高い」
「そっか」
「それより…」

タバサはさきほどの幽霊(ルイズ)はどうなったかときいてくる。

「あ、アレは大丈夫。俺が退治しといた」

流石にルイズだとは言えずごまかす。

「そう」

タバサは安堵したのか小さくため息をついた。
サイトは一度部屋をでて出口を探してくることにしたが、そこで異変に気づく。

「あれ? ドアが開かねー!」
「どいて」

タバサが扉に触れて何かを調べている。

「魔法が掛けられている」
「解除できないのか?」
「だめ」

解除は不可能、その上無理に破壊すると何が起こるか予想も出来ないと言うことらしい。

「扉を開ける方法が書いてある…あっ……」
「どうした…タバサ…げっ……」

扉に赤い文字で“汝等の愛の証を示せ”と記されていた。

378:名無しさん@ピンキー
07/08/25 14:42:34 sXqGoJVQ
「愛の証って……」

サイトがどのように解釈していいのか悩んでいる中
タバサは部屋を調べて一冊の本をみつける。

『私はこの部屋を作らせたのは、お前の愛が欲しかったからだ。
この部屋の扉はお前が私を心から愛し、その身を捧げたときに開かれる。
もしも扉を無理に開けようとすれば、二人には永遠の安らぎが訪れるだろう』

この屋敷の主らしき人物の日記だった。
あとはこの部屋で男を頑なに拒絶する女のことばかりかかれている。
どうやら最後は女が我慢できなくなって扉を無理に開けようとしたらしい。
そして二人は死んだ。

「なにかみつけたのか?」
「扉の開け方がわかった」
「そうか、よかった…て、なに引っ張るんだよ、タバサ?」

サイトはタバサに連れられてベットの前まで来る。

「大丈夫、きっと扉は開く」
「えーと、話がみえないんですが…」
「サイトは、ただ、このベットでわたしを愛してくれればいい」
「えっ……えええええええええッ!!!???」

サイトはいきなりの展開に思考が停止していた。

「大丈夫、わたしの条件はきっとクリアされているから開く」
「いや、でも……」

迷うサイトの前で、タバサはローブ外す。
続いて制服にもゆっくりと手をかけはじめる。

「大丈夫…わたしもはじめてだから……」
「お…お願いします……」

今のサイトには、そう返事をするのが精一杯だった。

379:名無しさん@ピンキー
07/08/25 14:44:38 sXqGoJVQ
「ん…」

サイトはタバサへとキスをする。
最初は触れるだけ、次に舌を絡めて。
そして両手は胸を優しく愛撫する。

「……っ、あっ……」

タバサの口から甘い吐息が漏れる。

「サイト…なんか…手馴れてる……」
「そんなことないよ、俺初めてだよ」

本当に初めての経験なのだが、サイトは予備知識は豊富だった。
地球にいた頃はエロ本などで知識を蓄えている。
まさか、その経験がこんな形で報われるとは思いもしなかったが……。

「タバサ、起きて」

サイトに言われるままに身を起こす。
すると、タバサを背後から抱きしめてきた。
左手は胸を、右手は秘部へと向かう。

「……う、あ…ああっ……!」

サイトは無我夢中で胸と秘部を己の手で蹂躙した。

くちゅ…くぷっ……

秘部はサイトの右手の動きですっかり濡れてきていた。

「……ッ! ……んんっ、あ…ああっ……!?」

タバサは息遣いが荒くなり、その顔は赤みをおびていた。

「もう…大丈夫だから」

それが何を意味するのかサイトは知っていた。
タバサを仰向け寝かすとその上に四つんばいに覆いかぶさる。
サイトはタバサを見つめて確認するように言った。

「本当にいいの?」
「うん…きて……」

380:名無しさん@ピンキー
07/08/25 14:46:07 sXqGoJVQ
それ以上の質問は意味がないことを悟り
サイトはゆっくりタバサの中へ己のモノを沈めていく。

「んっ、んくうっ!?」

二人がつながれた部分からは処女の証だったことを示す血が流れ落ちる。
タバサはその痛みに耐えるようにサイトに抱きつくと、その背中に爪を立てた。
だがその痛みを顔に出さずにサイトは我慢した。
これ以上の痛みを、きっとタバサは我慢してるだろうから。
その証拠にタバサの瞳には涙が光っていた。
サイトはその後、動かずにしばらくタバサを抱きしめ続ける。

「もう大丈夫…動いて」
「でも…まだ……」

タバサが優しくキスをしてくる。

「まだ痛む…けど、それと同時にアナタを感じられてるって思えるから」
「わかった」

サイトはゆっくりと腰を動かし始める。

「んっ! あっ! あっ……ああっ!!」

最初は痛みを我慢する感じだったが、それはすぐに甘い吐息へと変わっていく。
タバサのそこはサイトのモノをきつく締め付ける。
サイトの限界は近かった。

「俺…いきそうだ……」
「サイト…一緒に……」

サイトは絶頂へ向けて腰を激しく動かす。

「あっ、ふあっ…んくっ……!」
「で、でる……」
「あああああああああっ!」

タバサの絶叫と同時に、サイトはタバサの中に己の欲望を吐き出した。

「タバサ…」
「サイト…」

二人は繋がったままお互いを求めるようにキスをする。
このまま永遠にこの時間が続けばいい、そうサイトは思った。
その時、背後で『ガチャ』と音がして二人は音のした方向、扉へと視線を向ける。

「扉が開い…いいいいいいッ!?」

扉はゆっくりと開いていく。
その先には、いまだかつて見たこともない怒りの表情のルイズが立っていた。

「ゆ、幽霊……」
「タバサ! おい、しっかりしろ!」

ルイズをみて幽霊と勘違いしたタバサは、またも気を失う。

「サイト~、覚悟はいいかしら~」

サイトの絶叫が響き渡った。

381:名無しさん@ピンキー
07/08/25 14:54:53 sXqGoJVQ
エロには初挑戦でしたが、やはり難しいですね。
次書くときにはもっとエロく書けるように勉強しとく。
今回の話全部ここにのせるとスレが恐ろしく消費されるのでこれで終了です。
まあ、他の部分は非エロがほとんどなのそれほど気にならんから。

382:名無しさん@ピンキー
07/08/25 20:54:57 47+Wlo11
>>381
乙です。
非エロで書いてくれるとどうだったのだろうか・・・?と思いました。
続きありそうですが・・・?あったら投下希望です。

ところで、保管庫にある「ルイズのMaria」ってあのあと更新されてないんだよね?
承者さんどうしたのだろう?


383:名無しさん@ピンキー
07/08/25 21:53:37 JVA+3S2B
1週間近く旅行出てて今、最新刊読んだんだが・・・・・・・

エ ロ す ぎ だ ろ レズプレイSS激しくキボン。

384:名無しさん@ピンキー
07/08/25 21:56:57 mc1H43oy
・・・・

385:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:02:46 sql3gpwi
>>383
本家のあれ見て百合SSをうpできるやつがいたら、勇者 w

しばらくはムリかも 

386:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:18:09 47+Wlo11
>>385
百合んとこじゃなくてルイズの誘いのとこでもいいけど、
誰かかいてくれる勇者はいないのだろうか?

387:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:21:33 Nij8WgF3
船の中は駄目だから屋外で青姦。
このルイズの狂った感覚はもうどうしようもないねw

388:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:52:23 0iJ0FlPF
負けたベアトリスが水精霊騎士隊にレイプ…

389:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:53:48 0iJ0FlPF
負けたベアトリスが水精霊騎士隊にレイプ
をされる。

390:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:13:16 mc1H43oy
とりあえずsageよう、な?

391:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:19:17 pHpYUIOG
マル子「兵器というのは、つまり性的な意味において?」
ギーシュ「もちろん、性的な意味においてだ」
某月某日発売
『ティファニア戦記~破壊のダブルメロン~』
通常版580円
限定版1980円(フィギュア付)
R指定版9890円(発売禁止となる可能性があります)


…おっぱい星人ですが何か?

392:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:37:22 p80i1xPF
ダブルメロンというよりはダブルピーチアップルだろ

まぁそんなわけでSS投下

393:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:39:48 p80i1xPF
ルイズはアルヴィーズの食堂で生まれたままのタバサを目撃しサイトをボロ雑巾のようにボコボコにして自分の部屋に戻り、シエスタにありのままに伝え
サイトが気絶から冷める頃には聖キリストのごとく十字架にロープ縛られてるサイトと悪魔が右前方(ルイズ)と左前方(シエスタ)がいる構図が見事に出来上がっていた。


「誤解だって!」
ルイズたちに食堂で起こったことを正直に話しているサイト。
しかし
「アアアンタ、わたしよりぃいいちぃさな女のこぉおおおおおにぃいいいいいいいいい!!」
しかしごらんのとーりまったく聞いていない。
「ほんとだって!第一おまえさっき俺の話は信用するって言ったばっかじゃんか!!」
「うるさい!裸のタバサと一緒にいた犬の話なんて信用しようにも信用できるはずないじゃない!
あんたなんて五十回ぐらい死んで生まれ変わる必要があるわ!アンタは犬だけど尻尾を振るにもほどがあるわよ!」
といい新しく買った鞭でサイトを痛めつけていた。


394:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:41:04 p80i1xPF
こんな拷問が約一時間・・・

「あんたね、この前のテファの時のように反省文を書きなさい。も・ち・ろ・ん、わたしが採用するまで永遠にね」
「はぁ!?ふざけんじゃねーよ!この前アレだけ反省文書いたにまたやれっていうのかよ!いてぇ!」
サイトの言葉にルイズの鞭が飛ぶ。
「犬には拒否する権利はないわ。シエスタ、ありったけの原稿用紙をもってきて」
「わかりました。ミス・ヴァリエール」
シエスタが部屋を出て行く。
「信じろよこのバカ!俺はタバサとは何にもしてねーっての!」
「信じたくても信じるにあたいする行動をアンタ何一つとってないじゃない。そんなエロバカ犬は徹底的に躾けなくちゃならないの」

なんやかんやで最終的には反省文を書くことになったサイト。
それから事件は虚無の曜日の前夜におきた・・・

395:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:41:59 p80i1xPF
サイトが№358の反省文を読み上げている時だった。
ルイズはタバサとサイトが成り行きでああなってしまっていることはタバサがルイズに自分から言っているためわかっていた。
しかしどうにも許せないのである。
好きだといっておきながら、自分も遠まわしだったけど応えたのにあっちへこっちへふらふらしているサイトを見ていると本当に許せないのだ。
「ルイズ・・・もういいだろ?」
「私は没だと思うけど。シエスタはどう思う?」
「没ですね」
もうサイトは精神的に限界だった。
さすがに堪忍袋が切れたのである。
「ふざけんなよ・・・ルイズもシエスタも。俺がいったい何をした!
何度も言うけど別に何にもしてねーんだよ俺は!それなのに飯はスープと硬いパン一個!反省文はもう359枚目!!
文句言ったら鞭がとぶ!!躾にもほどがあるだろうが!!俺はお前らの奴隷じゃねぇ!!」
「なによなによなによ!あんたば悪いんでしょ!
わたしに好きっていっておきながら誰にでも尻尾を振っちゃうあんたが悪いんでしょーが!!!」
とうとうルイズのエクスプロージョンが飛んでしまった。いつもの何倍にも強い威力と爆発音に混じったサイトの頭が壁にぶつかる音が響いた。
「ミス・ヴァリエール!いくらなんでもやりすぎですよ!」
シエスタがサイトのそばに駆け寄って叫んだ。
ルイズは涙目になっていてもうしゃべることができなかった。
「もう、躾はやめにしましょう」
そういいながらシエスタはサイトを医務室に運ぶためおんぶした。
「私もやりすぎました。もうサイトさんも十分反省してるでしょうし、明日はもう仲直りで良いじゃないですか」
ルイズはただ涙を流しながらうなずくだけだった。


396:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:42:32 p80i1xPF
次の日、ルイズたちはサイトに謝ろうと思い医務室を訪れた。
しかしベットにサイトはいなかった。置き手紙を残して。


置き手紙にはこう書かれていた。
「家出します。サイト」

「「・・・・・・ええええぇぇぇぇぇぇ!!」」
魔法学院に二人の絶叫が響く。


397:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:43:39 p80i1xPF
一方サイトはというと馬に乗って町に出ていた。
「しっかしおでれーたぜ相棒、お前さんあんだけ痛めつけられたのにプレゼントを買ってあげようなんて凄いねー。おいら感動しちまうよ。」
「まぁ俺が原因だしな。俺があっちへこっちへふらふらしたり、いくらテファがお願いされたからって、あの胸もんじまったらルイズはキレる事はわかりきってることだったしなー。
シエスタも俺がはっきりしてないからルイズと一緒に俺を痛めつける事もわかるし、ルイズも俺が好きだって言ってからこの前やっとこたえてくれたもんな、好きって言葉で言ったわけじゃないけど」
「うん」
「だからやっぱルイズのその気持ちに自分も応えなくちゃなーと思うんだ」
「相棒は女に優しいね。それはそうと勝手に出てきてよかったんかい?娘っこたちきっと心配してるぞ?」
「あー大丈夫ダイジョーブ、ちゃんと置き手紙書いといたから」
しかしサイトはルイズたちが叫んでいることを知らない。
サイトは置き手紙に「町に行く」と書きたかったのだが、町という単語がわからなかったのである。
しょうがなく意味が伝わるようにどう書けば良いかを悩んでいると低レベルのサイトのノーミソは「家を出てる」と書いたのだ。
しかしまだサイトは読めてもまだ書くということがままならない。文法を間違え書いたのである。
よって「家出します」なんて書いてしまったのだ。それで大パニックになっていることも知らずに。

398:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:44:25 p80i1xPF
ギーシュたちの溜まり場であるゼロ戦格納庫ではどうにかみんなの信頼を取り戻すことに成功したサイトを除く水精霊騎士隊がケティたち親衛隊と一緒にお酒を飲んでいた。
「いやーこの前の戦いはホントつらかったな。まだ少し関節が痛いよ」
ぼやきながらギーシュは肩をまわしながら言った。
「ぼくはこのすばらしいおなかと脂肪があるからね。あんなのへっちゃらさ!」
マリコルヌが誇らしげにギーシュのぼやきに応えながら女子たちに胸を張っている。
「確かにあの戦いは凄かったですわねー」
親衛隊の女の子たちがあいづちをうっていた。
「ギーシュ様ったらとっても勇敢でかっこよかったです。それにくらべてサイト様ったら情けなかったわ!」
その言葉を言った瞬間ギーシュとマリコルヌはいつものちょっと間の抜けた顔から真面目な顔になった。
「君たち、そんなことを言うもんじゃあない。
サイトはあのハーフエルフのためだけではなく僕たちのためにも頭を下げてくれたんだ。
僕たちや僕たち一族が異端になってしまわないように土下座までしたんだ。
もうそんなことは彼の名誉のためにも二度と口にしないでくれ」
「そうだよ。僕たちもサイトが土下座をしたからこそ戦ったんだ。
もしサイトが土下座してくれなかったら杖を握ることさえしなかったと思う。
それに僕たちが戦い始めてからサイトは素手で戦ってた。自分の剣も使わずにね。
彼は本当は戦うことは大嫌いだと思うんだ。だけど誰かを守るために戦ってる。
あの戦いで本当に祝ってあげなきゃならないのは僕たちじゃなくてサイトだよ」
ギーシュたちは戦いの後モテモテで良い気分になっていたが見つめ返してみるとやっぱりサイトが一番報われるべきなのだ。
二人の言葉で親衛隊の女の子たちは黙ってしまった。

399:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:45:49 p80i1xPF
そんな溜まり場の沈黙をやぶる者がやってきた。サイトを懸命に探しているルイズである。置き手紙を見た瞬間からシエスタと二手に分かれて学院の中を探し続けているのだった。
「ねぇサイト見なかった!?」
とても急いだ口調でルイズが聞いてきた。
「サイトかい?飲まないかって誘ったら断っていったのは覚えてるけど」
「サイト様でしたら馬に乗って学院を出て行きましたけど」
その言葉を聞いたルイズは
「え?」
としかいえずヘナヘナと床に座ってしまった。
自分のせいで本当に家出したんだ。もう戻ってくることはないかもしれない。そんな罪悪感がルイズの心を重たくしていった。



400:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:47:07 p80i1xPF

「だけど相棒。プレゼントって何を買うんだい?」
「いやープレゼントを買うという目的できたは良いけど何買うかはまったく決めてないんだよね」
相棒はやっぱり馬鹿だねと心の中で思うデルフリンガーだが相棒のためにそんなことは口にしない。
「まぁいろいろ見ていってから決めるさ。だけどなー何が良いんだろうな。デルフー、なんか良い案ねーか?」
「何でそんなことを剣に聞くんだい?相棒のことだろうが」
「だって俺こうゆーのわっかんねーもん。六千年も生きてきた人生経験豊富な相棒に聞いてるんだ。頼むよ~」
「やっぱ思いを伝えるくらいならアクセサリーがいいんじゃねーか。指輪とか」
「ゆ、指輪!?そそそそんなの俺恥ずかしくて渡せねーよ!」
顔を真っ赤にして叫ぶサイト。しかもその声で周りの人たちもサイトのほうを見ることによってもっと真っ赤になった。
「何いまさら指輪ごときで恥ずかしがってんだよ。結婚式もアルビオンでしただろ?」
「いや、そーだけどさ。やっぱ指輪はちょっとカンベンだ。ほかになんかないの」
「そーだねー。腕輪ならどうだ?指輪と違って腕輪なら純粋な意味でプレゼントになる」
「腕輪か。確かルイズは腕輪・・・ブレスレットはもってなかったよな、うん。よしブレスレットにするか!」
そういってちょうど良い店を見つけた。ルイズにペンダントを買ってやったあの店である。


401:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:47:59 p80i1xPF

部屋に戻ったルイズはベットの上で体操座りをして泣いていた。いつか見たことのあるような光景である。
ルイズはいまさらになって後悔と自分自身に対し怒りを向けていた。
サイトは本当に何にも悪くないのだ。生まれたままのタバサと共にいただけで何にもやっていなかったこと。
いままでもそうじゃなかったか?サイトが悪かった時もあったが大抵は自分のはやとちりみたいなものだ。
それによって毎回自分は鞭でたたきエクスプロージョンを撃ってボロ雑巾のごとくサイトを痛めつける。
そんな自分をサイトは好きだといってくれた。だけど家出してしまったということはもう自分は嫌われてしまったのかもしてない。もしサイトが帰ってきたら・・・
「ミス・ヴァリエール!サイトさんが、サイトさんが帰ってきました!」
・・・素直になろう。

402:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:49:36 p80i1xPF

「サイト!」「サイトさん!」
ルイズとシエスタが走ってサイトのところにやってくる。
ルイズがサイトに抱きついた。走って抱きついてきたのでサイトは倒れそうになる。
「ど、どうしたんだよ。いきなり抱きついてきて」
「もう、会えないかと思ったんだから!心配したんだから!」
「置き手紙に家出するって書いてあってわたしたち本当に心配したんですよ!」
「へ?」
サイトは置き手紙のことを話した。
町という単語がかけなかったので家を出てると書いたつもりだったがまさか『家出する』なんて意味になるとは思いもよらなかったのである。


403:名無しさん@ピンキー
07/08/25 23:51:17 p80i1xPF
「だけどサイト。アンタどうして町に行ってたの?」
ルイズのその言葉を聴いたときサイトは少し顔が赤くなりながら、しかし笑顔で
「俺はお前が好きだ。ルイズ」
その言葉を聞いたときルイズは歓喜で心が満たされ、シエスタは悲しさで心が一杯になった。
「俺さ、お前に好きって言ったくせに誰にでも尻尾を振ったりしてお前をいつも困らせていた。
だから俺はもう断ち切ろうと思う。お前に船の中で曖昧だったけど俺に好意を示してくれた。そのときすんごく嬉しかった。
俺が好きだ好きだっていってるのに全然応えてくれなかったお前がだぜ?だからルイズお前が好きだ」
「サイト・・・わたしね、あなたがいつもいつも守ってくれていたのに、
あなたは何にも悪いことをしていないのにわたしはあなたを傷つけていた。それなのにそんなわたしを好きって言ってくれた。
毎回あなたを痛めつけているわたしをよ?嬉しくてしょうがなかった。だからサイト。わたしはあなたが好き」
お互いの意思が通じ合ったとき二人は本当に嬉しかった。
シエスタは二人を見ていて涙をみせていた。
そう、わたしはフラれたのだ。サイトさんはわたしではなくミス・ヴァリエールを選んだのだ。
だからわたしは使用人として接するしかない。わたしは身を引くしかないのだ、と思い学院のほうへ歩いていった。
シエスタが泣きながら歩いていくとタバサが立っていた。そしてシエスタを抱きしめてくれた。
シエスタは声を押し殺すように泣きタバサも涙を流しながらシエスタが泣き止むまで頭をなでてやった。



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