【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合18 - 暇つぶし2ch50:月夜の晩に 4/15
07/08/07 00:13:56 FfgE+h7q
「ごめん、シエスタ。俺はずっとここにいるとは言えない。けど」
 けど、何だよ。結局の所、俺はこんなに想ってくれるシエスタを置いて
日本に帰るつもりなんじゃないか。シエスタが悲しむのを見たくないから、何か弁明して
わかってもらうつもりか? 悪者になりたくないのか? 自分の気持ちに虫酸が走る。
 
「……謝らなくていいです。わかってます」
 シエスタは気持ちにある程度整理がついたのか、ふっきれたように笑いながらそう言った。
 
「サイトさんにずっと側にいて欲しいって思うのは事実ですけど、
そのために好きになったわけじゃありません。サイトさんがいつかは故郷へ帰ってしまうんだと
しても、それでもわたしの気持ちは変わりません。もちろん、もし帰る方法が見つからなかったら、
その時サイトさんの居場所になるのはわたしの隣であって欲しいですけど」
 
 どきんと心臓が高鳴るような直球勝負の言葉をかけられて、頬が熱くなる。
「だって、サイトさんは今ここにいるんですから。夢なんかじゃないんですから。
だから、それが一番大事なんです。ごめんなさい、泣き言を聞かせてしまって」
 
 シエスタはにっこり笑った。この世界に来てから何度も助けられた、魅力的な笑顔。
 今言ったのが本気なのかどうかはわからない。けど、シエスタが俺の気持ちと、
自分の気持ちを眠れなくなるくらい考えて紡ぎ出してくれた言葉。
自分の心の弱い部分もさらけ出してくれた言葉。
 そんな言葉を俺に向けてくれたことが、凄く嬉しかった。
 
「ありがとう、シエスタ」
「お礼も言わなくていいんですよ。わたしはサイトさんを困らせる我が侭を言っただけなんですから」
 悪戯っぽく言うシエスタは、少なくとも表面上はいつもの調子に戻ったみたいだ。安心した。
 
「……ところでさっきの昔話だけど、道に迷ったシエスタはどうやって助かったんだ?」
「木陰で泣き疲れて眠ってしまって、次の日の明け方に探しに来たお父さんに起こされたんです。
実はそんなに深いところまでは行ってなかったみたいで。つまんない話だって言ったでしょう?」
 俺とシエスタは顔を見合わせて笑った。
 
 
 少しして、そろそろ家に戻ろうかといった雰囲気になった。
俺はちょっとしたことを思いついて、立ち上がったシエスタに声をかける。
「シエスタ、ここら辺で一番高い木ってどれかな?」
 シエスタは不思議そうな顔をした後、首をめぐらせてここからそう離れてはいない、
森の入り口に立っている巨木を指した。
「たぶん、あの木だと思いますけど」
 なるほど、ひときわ高い。しかも丁度良く高台にある森に立っている。
 
「ちょっとついてきて」
 シエスタを手招きして、その木の下まで移動する。下から枝の様子を見上げると、
これならいけそうだと判断できた。
 
「シエスタ、ちょっと俺におぶさって」
 背中を見せて屈み込む。
「え、どうしてですか?」
 いいから、と強い調子で言うと、シエスタは遠慮がちに俺の背中に乗った。
さすがにタバサよりは重いけど、子供の時に誰かにおんぶしてもらうのに慣れているのか、
なかなか上手い具合にしがみついてくれた。
 
 パーカーのポケットから、『月の涙』の探索の時に作った石器を取り出して意識を込める。
ルーンが熱を持ったのを感じると、俺は再び上を見上げ、木の枝を駆け上がった。
 
「わっ、わわわ、わあっ!!」
 シエスタが慌てふためいた声を上げる。枝や葉に引っかからないよう気をつけながら
すいすいと登っていき、あっという間に登頂近くまでたどり着いた。
 丈夫で足をかけやすそうな枝の隣で止まると、シエスタは意図を察したのかそこへ降りる。
 やはり子供の頃は木登りなんかも頻繁にしたのか、危なげない足取りだった。

51:月夜の晩に 5/15
07/08/07 00:14:39 FfgE+h7q
「代わりと言っちゃ何だけど、まだ『竜の羽衣』は飛ばせないから」
 俺も安全な足場に立つ。シエスタは呆然とした顔で、そこから見えるものに心を奪われていた。
 ここら辺で一番高い木のてっぺんからは、シエスタの生まれ育ったタルブの村も、
その周辺の森も平原も、もっと遠くの山々も川も道も一望できた。
 
 高さでいったら、山の上やタバサの風竜の上よりもずっと低い。
 けれど、木の上から眺める景色というのは一味違う。俺も子供の頃経験がある。
 
「凄い……これ、いつも見上げてたあの木なんですよね」
 シエスタが感極まった声を上げる。喜んでもらえたみたいだ。 
「こんな風に見えるんだ。わたしの家があんなに小さい。すごいなぁ……」
 シエスタは夢中になって景色を眺めている。切り揃えられた黒髪が風にたなびく。
 その嬉しそうな横顔を見ていると、こっちも楽しくなってくる。
 
「星もお月様も、なんだか近くなったような気がします。手が届きそう」
「『竜の羽衣』……飛行機があればメイジじゃなくても、ここよりずっと高く飛べる。
風竜よりも、空に浮かんでるアルビオン大陸よりも。
魔法が無い俺の故郷で、それだけのことができてるんだ」
 それどころか、月まで行けてしまう。まるで魔法のようで、魔法じゃない。
 
「だから、なんていうか」
 魔法が使えなくたって、魔法より凄いことだってできる。
魔法の有無にかかわらず、もっとずっと色んなことができる。そこまで言ったら
さすがに説教臭いだろうか。そう思って言葉に詰まると、シエスタは俺の方へ振り向いて、
 
「わたし、今すごく嬉しいです。ありがとうございます!」
 この景色にも、星空にも二つの月にも負けないくらいの笑顔を見せてくれた。
それで十分だった。
 
 
「あの山を越えたら、魔法学院ですね」
 ひとりきり眺めを堪能した後、シエスタは遠い山脈を指して言った。そうなのか。 
「サイトさん、明日になったら帰ってしまうんですよね」
 寂しそうに言うシエスタ。明日になったらギーシュのコネでドラゴンを借りて、
ゼロ戦を魔法学院まで運ぶことになっている。シエスタはここに残るという話だったけど。
 
「ああ」
 答えると、シエスタはくすっと笑った。
「どうしたの?」
「いいえ、サイトさん、わたしが『帰る』って言葉を使ったら、自然に答えましたから。
サイトさんには故郷以外にも、帰る場所がもうあるんだなって」
 
 そう言うシエスタの言葉に、俺ははっとした。
「サイトさんが『帰る』ところって、あのヴェストリ広場に作ったテントじゃありませんよね。
ミス・ヴァリエールのところですよね」
「それは……」
 否定しようと思ったけど、否定できない。俺は魔法学院のことを思い出して、
最初にイメージしたのはルイズの部屋だった。もちろん、ルイズとセットで。
 俺は無意識のうちに、そこに『帰る』つもりでいた。今はクビにされてるはずなのに。
 
「やっぱり、ミス・ヴァリエールが羨ましいです。
貴族だからっていうんじゃなくて、サイトさんと一緒にいられるから」
 ルイズ。俺のご主人様。考えたらこの宝探しの間も、俺はいずれはルイズの所に
戻るつもりだったんじゃないか? 宝探しには『出かけている』つもりだったんじゃないか?
 俺自身も気付いていなかったことを、シエスタが見抜いていた。
 
「サイトさん、今はミス・ヴァリエールと喧嘩なさってますよね。ミス・ヴァリエールのこと、
我が侭でわからずやな方だと思ってるんじゃありませんか?」
「まぁ、そりゃね」
 頬を掻きながら答える。学院に戻って、どんな顔でルイズに会えばいいのかわからない。

52:月夜の晩に 6/15
07/08/07 00:15:20 FfgE+h7q
「いいことを教えて差し上げます」
 シエスタは内緒話をするいたずらっ子みたいな顔を、少し俺の方へ寄せた。 
「ミス・ヴァリエールは、サイトさんが来てからすごく変わったんですよ」
 そうなのかな。確かに俺に対する待遇は良くなってたけど、
外から見て明らかなほど変わっているようには思えない。
 
「疑ってますか? 確かに、サイトさんには『サイトさんが来る前のミス・ヴァリエール』
のことは知りようがありませんからね」
 その通りだ。当たり前だけど、シエスタは俺より先にルイズを見知っていたわけだ。
 
「ミス・ヴァリエールはお気が強くて、他人に何でもずけずけ言うように
見えるかもしれませんけど……でも、サイトさんが来る前は違ったんです」
「ほんとに? あのルイズが?」
「ええ。ミス・ヴァリエールは学院の生徒の方の中でも特に高貴な身分ですから、
絶対に粗相が無いようにって顔と名前を覚えさせられました。
けれど、ミスはそれだけ高い身分の方なのに魔法が苦手でしたから。
だから孤立して、お昼休みも放課後も、ほとんど独りだったんです」
 
 言われて、なんとなく頷けてしまった。そういえばルイズって友達らしい友達が
まるでいない気がする。休み時間も昼休みも放課後も、俺にばっかり構ってくる。
 
「独りで、思い詰めた顔で本や教科書を読んでいて。
お勉強は頑張っているみたいなのに、やっぱり魔法はできないみたいで。
他の生徒の方がミスの悪口や陰口を言っているのをよく耳にしました」
 
 それは俺も聞いた。でも、ルイズへの悪口はただのからかいじゃない。
 ただ成績が悪いだけならともかく、ルイズは家柄が最高級なんだから。
そのプレッシャーと現実との差にルイズはピリピリして、周りと壁を作って、
孤立してしまったんだろう。
 
「それで、今年の新学期になってサイトさんがミス・ヴァリエールに召還されて。
それからです。ミス・ヴァリエールが今みたいになったのは。
ミスが怒鳴ったり暴れたりするなんて、それまではほとんど見なかったんですよ。驚きました」
 
 今まで鬱憤が溜まっていたところに、明らかに目下な存在ができたからじゃないのか。
 そう思うのは簡単だけど、きっとそれだけじゃない。
 なんというか……俺は、ルイズにとっての”友達”でもあったんじゃないのかな。
一般的な意味での友人とは違うけど、遠慮なく物を言える相手。喧嘩できる相手。
 
「それって凄い事です。公爵家のミスと本気で喧嘩できる方なんて、貴族の方でも
滅多にいません。ずっと張り詰めてて、お友達もいなくて、独りでいたミスを
サイトさんは変えていたんです。きっと、サイトさんにしかできなかった事です」
 
 不意に、数日前の『月の涙』の谷での、タバサの言葉が蘇った。タバサは、ルイズが本気で
俺のことを犬同然だとは思っていないと言ってくれた。今のシエスタもそう。
俺とルイズが仲違いしていることについて、外からの視点で慰めと助言をしてくれている。
 
 俺はルイズに裏切られたと思って、一方的にルイズを悪者だと思ってたけど……
俺の方も、ルイズの本心を考えていなかった? 周りが見えていなかった?
 
「わたし、サイトさんはわたしが夢想していた『貴族を見返してくれる人』みたいだって
言いましたけど、本物のサイトさんはわたしの夢想よりもっと凄い人なんですよ。
サイトさんはただの平民の味方じゃありません。平民とか貴族とか、そういう立場とか身分に
関係なく物事を考えられる人です。だからミス・ヴァリエールを変えることができたんです」
 
 かいかぶりすぎだよ。それができるのは、俺が身分差別の無い別の世界から来たから、
貴族だ平民だってのにピンと来ないだけ。空気が読めないからって言ってもいい。
 でも、そのおかげでルイズが変われたっていうのなら、俺が日本から召還されたのは、
やっぱり何か意味があってのことなのかもしれない。

53:月夜の晩に 7/15
07/08/07 00:16:05 FfgE+h7q
「だから……わたし、メイジじゃありませんから、使い魔と主人の関係がどういうものなのかは
よくわかりません。けど、やっぱりミス・ヴァリエールには、サイトさんが必要なんだと思います」
 シエスタの髪が風にふわりと流され、月の光を反射してきらきらと輝いた。
 
「あはは、わたし、何言ってるんでしょうね。昼間はサイトさんにこのままこの村で
暮らしてくださいなんて言ったのに。なんか矛盾してますね」
 
 ううん、矛盾なんかしてない。シエスタは俺のことを思ってくれてるから。
だから言ってくれたんだろ。わかる。痛いほどわかる。
 シエスタは自分の気持ちを押し殺しても、俺のために。
俺がルイズと仲直りしやすいように、言葉を連ねてくれた。
 それが嬉しくて、同時に申し訳なくて。胸が締め付けられてたまらなくなる。
この女の子の気持ちに、応えてあげたくて仕方なくなる。

「シエスタ」
 もう一度手製のナイフを握ると、シエスタを抱きかかえた。今度は背負うのではなく、
いわゆるお姫様抱っこ。ルーンの力を発動させると、シエスタの体は羽毛みたいに軽くなった。
 トントンと枝から枝へ飛び降り、無事に地面へ降り立つ。
 
 シエスタの体を降ろそうと思ったら、パーカーの前をきゅっと掴まれた。
「もう……本当に、夢かおとぎ話みたいじゃないですか、こんなの……」

 薄暗い月明かりの下でも、シエスタの瞳が潤んでいるのがわかった。
 その色っぽくも幻想的な雰囲気に、思わず心臓が高鳴る。
 
「じゃあ、せっかくだしこのまま家まで運びましょうか?」
 芝居がかった口調で言うと、シエスタはふにゃっと顔を崩して俺の手の中から降りた。
「遠慮しておきます。だって、ここにいるサイトさんは夢でもおとぎ話でもないんですから」
 シエスタは草原に駆け出すと、くるっと振り返って俺に笑いかけた。
 
 
 シエスタの家に帰ってきた。物音を立てないように廊下を歩き、シエスタの部屋の前で止まる。
 ここで俺はおやすみを言ってあてがわれた部屋に戻るべきなんだろうけど、
足に根が張ってしまったようにそれができない。シエスタとこのまま別れたくない。
 
 シエスタは自分の部屋の戸を開けると、遠慮がちに俺の服の袖を摘んで引っ張った。
 それだけでわかった。シエスタの方も同じ気分なんだ。
 誘われるままに入った部屋は、物がいっぱいに積み上げてあった。
シエスタが学院に奉公に出てしまったので、物置代わりにされていたのだろう。
 ベッドとその周りだけは片づいていた。シエスタが整理したのかも。
 
「あの……サイトさん、明日になったら学院に戻ってしまいますよね。
そうしたら、しばらく会えませんよね」
 ベッドの隣まで来て、もじもじと肩を揺らしながらシエスタは口を開いた。
 
「その……だから、あの……」
 自分の寝間着の胸をぎゅっと掴むシエスタ。薄暗い部屋の中でも、
その顔が真っ赤になってるのが想像できる。
 そして、ここでシエスタが何をしてほしいのかわからないほど俺は馬鹿じゃない。
 
「シエスタ」
 呼びかけると、シエスタは意を決したように俺の方へ顎を上げて、目を瞑った。
 少し力が入って引き結ばれてしまっているその唇に、俺の方から唇を合わせた。
 シエスタは一瞬身を震わせた後、体の力を抜いた。固くなっていた唇がとろけそうなほどに
柔らかくなる。シエスタとキスをするのは、確かこれで三回目。
 
「んっ…ふ、ぁ」
 唇を離すと、シエスタは俺の首に手を回してきた。そのまま引っ張られそうになったところで、
シエスタは身を横に倒した。シエスタのベッドの上に、二人で倒れ込む。

54:月夜の晩に 8/15
07/08/07 00:16:43 FfgE+h7q
「サイトさん……サイトさん、サイトさん……!」
 俺の名前を呼びながら、今度はシエスタの方から何度も唇を重ねてきた。
 今まで押し殺していたものを解きはなったみたいな、貪るようなキス。
 
 ベッドに仰向けになった俺の体にのし掛かるような格好になって、
シエスタはそこにいる俺の感触を確かめるように、力を込めて抱きついてくる。
 温かくて、柔らかくて、包み込まれてしまうようなシエスタの体。
抱きしめ返すと、シエスタは喉の奥から幸せそうな吐息を漏らした。
 
「っは……はぁ……やっぱり、駄目ですサイトさん……」
「え?」
 シエスタはキスを中断すると、耳元へ口を寄せて甘えるように言ってきた。
 
「こんなの……こんなに甘くて、嬉しくて、気持ちいいこと教えて。
わたし、あの夜からサイトさんのことばっかり考えてるんです。
またキスして欲しいって。抱きしめて欲しいって。そんなことばっかり」
 
 首筋に押しつけられた唇が上がってきて、耳たぶに触れた。
 
「こんなに素敵なこと知ったら、大好きな人に触れるのがこんなに幸せだって教えられたら、
どんなことしてても離したくなくなっちゃいます」
 
 シエスタは俺自身を味わおうとするみたいに、そしてささやかな抗議をするみたいに、
耳たぶを甘く噛んだ。ぞくぞくする感触に背筋が震える。
 シエスタの言葉に、心の奥が痛む。俺もそうだ。つい先日シエスタと一緒にお風呂に入って、
その後一緒のベッドで眠ったとき。その時のシエスタの温かさを知ってしまって、
俺はシエスタを離したくないと思ってしまった。欲しいと思ってしまった。
 
 シエスタの前で俺はいつか故郷に戻るとはっきり言ったのに、それでも俺を待ってくれると
言ってくれるシエスタの言葉を嬉しいと思ってしまった。
 それはつまり……帰れなかったときの次善策として、
シエスタをキープしておこうなんて思ったってことじゃないか。
 
「シエスタ、俺はそんな立派な人間じゃない。だって」
「いいんです。関係ないです。だってわたしだって綺麗じゃないですから。
心に汚いところがいっぱいあって、それをサイトさんに見せまいとしてるんですから」
 
 言葉とは裏腹に、その内側に汚いところがあるなんてとても思えない潤んだ瞳が俺を見る。
 
「……サイトさん。今ここで、わたしにお情けをくださいますか?」
 シエスタは目を細め、何も知らない少女みたいな笑顔で、とんでもないことを聞いてきた。
 
「え、その、それは……!」
 俺がしどろもどろになると、シエスタは小さく吹き出した。
「わかってます。今はまだ駄目ですよね。それにここでそんなことになったら、
さすがに家族とかミス・ツェルプストーたちにばれてしまいます」
 
 ほっとしたような、残念なような。
 
「でも、わたしだって不安なんですよ。わたしはただのメイドですから。
貴族の方に勝れるところなんてほとんどありませんから。
だから……はっきりした、証しみたいなものが欲しくなってしまうことだってあります」
 
「あ、証しって」
 恥ずかしそうに言うシエスタに、俺はどう返していいのかわからなくなる。
「関係ないって! 前にも言ったろ、シエスタにはどれだけ感謝してもしたりないくらいだって」
 
「それでも不安なんです」
 シエスタはずいっと俺の方へ体を寄せた。
何だかその顔は強ばっていて、勢いに身を任せてるような印象さえ見受けられる。

55:月夜の晩に 9/15
07/08/07 00:17:28 FfgE+h7q
「あの……、その、だだ、だからですね」
 口元に指を当て、所在なさげに視線を彷徨わせながら言うシエスタ。
 そのまま深呼吸をすると、意を決したように口を開き、でも小声で、
 
「…………ご奉仕、させていただきたいんです」
 そう言ってきた。
 
 ……はい?
 脳が一瞬思考停止する。
 
「え、それ、どういう」
「わかってるんじゃありませんか? サイトさん、意地悪です」
 
 シエスタは涙目になって俯き、俺を上目遣いに見つめながら言ってきた。うぅ、可愛い。
 いや、見とれてる場合じゃない。少し頭が飛んじゃったせいで素で聞き返しちゃったけど、
つまりその、ごごご奉仕って、えっちぃ意味でってこと?
 考えがまとまる前に下半身に何かが触れ、ぞくりと刺激が走った。

「シ、シエスタ!?」
 前にも同じ感触を味わったことがある。シエスタが俺のズボンの前に手を這わせたのだ。
「不安なんです。だってわたし、サイトさんに喜んで貰えるようなもの、
この身体しか持っていません。なのに、まだ愛してはいただけないから、だから……」
 
「そんなことない! シエスタは俺にもっと色んな事を」
 シエスタの手から腰を引いて逃げながら、必死で言い返すと。
 
「わたしがしたいんですっ」
 そう言い切られた。唖然としていると、シエスタは居直ったように俺の瞳を見返した。
 
「だっ、だから汚いって言ったじゃないですか。サイトさんに喜んで欲しいのは本当です。
サイトさんにわたしを好きになって欲しいのも本当です。
そのためにこんなことするのだって、汚いことだけど……それよりも、もっと汚くて」
 
 シエスタは俺の胸に顔を埋め、頬を押しつける。
「私の部屋に泊まって貰ったあの日から、忘れられないんです。
サイトさんの声も、吐息も、匂いも、体の感触も。ずっと消えなくて、頭から離れなくて」
 シエスタはすうっと息を吸い込んだ。まるで匂いでも確かめてるように。
 
「はしたないってわかってるのに。いやらしくて汚いのに。
なのに、サイトさんとまた同じベッドで眠りたいって、毎晩考えていたんです。
サイトさんの方から求めて下さらないかななんて、ずっと考えてたんです」
 ほとんど自虐に近い口調で、シエスタは一気に吐露した。
 
「……こんな、サイトさんの気持ちも考えてない汚い子なんて、
愛して頂けるわけないんです。だからお情けなんて望みません。
わたしに……奉仕させてください。わたしがサイトさんのためにいるっていうしるし……」
「シエスタ、ちょっと待って……!」
 
 シエスタは俺の制止も聞かず、それこそ一緒に眠った晩を繰り返すかのように
ジーンズのホックに指をかけた。あの時と違うのはあっという間にそのホックが外され、
流れるようにチャックまで下ろされてしまったこと。おかしい。いくらなんでも手際が良すぎる。
 
「嫌ですか? でしたら逃げて下さい。こんな汚い子に触られるのが嫌なら、今すぐ」
 陶然とした顔を向けてくるシエスタに、あの時と同じように問われる。
そう言われて、逃げられるわけがない。だって、嫌じゃないんだから。
こんな淫靡な表情で見つめられて、もう体は期待と興奮に支配されているんだから。
 
 シエスタは俺の様子から全てを悟ったかのように、くすりと微笑んだ。
まるでその瞳に魅了の魔法がかかってるみたいに、心を鷲掴みにされ、動けなくなる。

56:月夜の晩に 10/15
07/08/07 00:18:35 FfgE+h7q
「……失礼します」
 シエスタは俺の下着をするりと下げ、壊れ物を扱うような手つきで中の物を取り出した。
 ひんやりとした部屋の中の空気に、ガチガチに硬直したものが晒される。
 シエスタにそれを眼前で直視されてしまい、何か致命的な一線を越えてしまったような
罪悪感が襲いかかってきた。
 
「凄い……こんな、こんな立派なの……」
 譫言みたいに、シエスタは口の中だけで何か言った。そして先端を手で包み込むと、
全体の形を確認するように指を根本まで撫で下ろす。
 緩い刺激が腰から背中を駆け上がり、意識せずに手がベッドシーツを握りしめる。
 
「あぁ、これです。あの時と同じ。熱くて、固くて、大きくて」
 シエスタの瞳が無くしてしまった宝物を探し出した子供のように輝き、
指が根本から再び先端まで滑る。また降りる。それを数往復。
 以前はそれを繰り返されただけで、シエスタの手の中に果ててしまった行為の再現。
 あの時より無理がない体勢だから? 前よりずっと快感が大きい。
 
「あの……サイトさん、びっくりしないでくださいね。わたし、今から」
 手で俺のペニスを擦るのを止めないまま、シエスタは聞いてくる。
俺はといえば、ただ手を上下させているだけのシエスタの与えてくる快楽に
必死で耐えていることしかできない。
 
「今から……たぶん、すごくいやらしいことしますから」
「え?」
 これ以上いやらしい事って。それが何なのか聞く前に、シエスタは行動に移った。
横髪を耳の後ろに流すと、シエスタはすぐ眼前にあった俺のペニスにさらに顔を近づけ、
そのまま……先端に口付けた。
 
「あっ……!」
 驚きと刺激に、短い悲鳴と同時に腰が跳ねる。揺れたペニスが唇をなぞって離れた。
「あん……動かないでください。初めてだから、危ないかもしれませんよ」
 シエスタは弟のイタズラを咎める姉みたいな声でそう言い、
ペニスの根本を両手で固定する。そして改めて、その唇が亀頭の先端に触れる。
 ちゅ……と粘膜同士が触れ合う微かな音がいやに大きく耳に飛び込んだ。
 
「ふっ……ぁ、シエスタっ……!?」
 俺の困惑の声が届いていないのか、無視されているのか。
ついさっき自分のキスを重ねたシエスタの熱くて柔らかい唇の感触が敏感な部分に広がる。
 それだけでも頭の処理が追いつかないような未知の感覚だったのに、あろうことかその唇が
割り開かれ、さらに熱い舌が鈴口に触れた。
 
「ひぁっ!」
 まるで女の子みたいな情けない悲鳴が漏れる。ぴちゃりという水音と共に、
びりびりと痺れるような快楽が弾ける。そのままシエスタは唇を大きく開いて
亀頭の上半分辺りを覆うと、ストローで物を飲むみたいに吸い付いてきた。
 
「…………ッッ!!」
 声にならない声を喉から漏らし、反射的にシエスタの頭を掴んでしまう。
ほとんど引きはがされたも同然な状態でシエスタが顔を離すと、その唇とペニスの間に
銀色に輝く唾液の糸が引き、ぽたたっ、とシーツの上に雫が落ちた。
 
「す、すみませんっ! 痛かったですか!? ごめんなさい!」
 シエスタは口元に垂れた涎も、掴まれて乱れた髪も気に止めず、
こちらが驚くくらい頬を蒼白にして俺に謝ってきた。
 
「いや、俺の方こそ。いきなり頭を掴んだりして」
「いいの、勝手な事したのはわたしですから。それで、痛かったんですか? お嫌でしたか?」
 粗相をしてしまったことで飼い主に許しを請う飼い犬のような怯えた目を向けられた。
その視線と態度に、俺の心中の暗い部分がぞくりと刺激されたのを感じた。

57:月夜の晩に 11/15
07/08/07 00:19:16 FfgE+h7q
「いや、痛くはなくて、むしろ良すぎて驚いちゃったくらいなんだけど」
「そうなんですか? よかったぁ……」
 シエスタは、今度は飼い主に誉められた子犬のように一転して瞳を輝かせ、
心底安堵したという風に相貌を崩した。そして、再び上体を俺の股座に戻す。
 
「あの、それじゃ、嫌ではないんですよね?」
 その様子に、またも心の奥の部分が震えた。今度はその姿が、餌をお預けされている
飼い犬を連想させたからだ。何か、どこかでおかしい。ただ目の前の女の子が
熱心すぎる奉仕をしてくれているというだけじゃ済まないような気がする状況。
 
「じゃあ、続けさせていただきます」
 その違和感の正体に気付く間もなく、シエスタは口を小さく開けて、
唇だけでペニスに噛み付くみたいに亀頭を挟んだ。
 シエスタは首を横にすると、唇で竿を掃除でもするかのように唾液を撫でつけながら
根本まで顔を下ろした。俺の太股にぺたんとシエスタの頬が当たると、
今度はまた上がってくる。
 歯を食いしばらないとまたみっともない声が出てしまうそうな刺激に震えていると、
亀頭のところまで登ってきたシエスタの口が、またちゅるりと鈴口を吸った。
 今度はシエスタの頭を掴んだりはしなかったけど、腰が跳ねるほど気持ちよかった。
 
「ん、ぷはっ、はぁ…」
「ふぅ……はぁ、はぁ、はぁっ……」
 シエスタはそこで顔を引き、唇を離すと、自分が今まで奉仕していたペニスを眺めた。
 俺の方は、その様子をぼやけた視界で見ていることしかできない。
シエスタより俺の方が息が乱れているくらいだ。
 
「サイトさん、どうですか? わたし、よくわからないから、サイトさんの方から
どうしたら気持ちいいのか言って頂けると嬉しいんですけど」
 冗談だろ。シエスタの与えてくる快楽に耐えるだけでいっぱいいっぱいだ。
これ以上どうしろなんて言えるわけがない。むしろ手加減して欲しいくらいだ。
 
「そ、それより、どうして急にこんなこと?」
 また吸い付かれたりしたら我慢する余裕もなくシエスタの口にぶちまけてしまいそうなほど
高ぶっていたので、熱を冷ます時間を得る意味も兼ねて聞く。
 
「言いましたよね? あの夜のことが頭から離れなくて、
サイトさんがわたしで良くなってくれたことを思い出すだけでたまらなくなってしまって。
それで、もっと良くなってもらうにはどうしたらいいのか勉強して」
 
「べ、勉強ですか」
 シエスタは口を離して俺の様子を見ている間も、俺のペニスを掴んだ指を
やわやわと動かしてゆるい刺激を与えてくる。まさか無意識にやっているんだろうか。
 
「あっ、もちろん、わたしサイトさん以外の殿方にこんなこと絶対しません。
その、同じ部屋の子に聞いたり、自分で想像したり……それだけです」
 布団を持って行かれてしまった時といい、シエスタと同室の子って一体。
 
「それで、”これ”が男の人は凄く気持ちいいって聞いたから、ずっとして差し上げたくて。
してみたくて……。サイトさん、気持ちいいですか? ちゃんとできてますか?」
 とろんとした目つきで、唾液に濡れた輝くペニスをにちゃにちゃと扱きながら聞いてくる。
「良い。凄く気持ちいい」
 正直に答えると、シエスタは顔をほころばせて再び口を開いた。
その口元からきらりと光る唾液が零れる。
 
「じゃあ、もっと良くなってくださいね」
 今まで我慢していたような勢いでシエスタはペニスの先端に唇を当て、
そのまま……ずるりと奥まで飲み込んだ。

58:月夜の晩に 12/15
07/08/07 00:20:02 FfgE+h7q
 驚愕するくらいの感覚だった。口腔を通り越して喉まで
入ってしまっているんじゃないかというほど、シエスタの顔が腰に近い。
 それに、ペニスがシエスタの口の中の、固かったり柔らかかったり、
どこがどこなのか判断もつかない部分に満遍なく触れている。
 
 それだけでも頭がオーバーヒートしてしまいそうな感触だったのに、
さらに想定外の刺激が襲いかかってくる。
 ペニス全体が、熱くてぬるぬるしたものの中にひたされている。
俺の持っている『人間の口の中』というイメージからかけ離れた感覚。
 その理由に一瞬迷った後に気付いた。唾液が大量に溜められているんだ。
 
「んんぅっ……!」
 じゅるじゅるじゅるっ、と下品と言っていいような水音を立てて、
シエスタはくわえ込んだペニスを先の部分まで引き戻した。
 溢れた唾液が根本の方まで落ち、更に袋の方まで垂れてくる感覚に背筋が震える。
 
 亀頭だけをくわえた状態になったシエスタは、俺の顔を見て少し考える様子を見せた後、
あれだけペニスに塗りつけて口の中から零したのにほとんど水気が減ったようには
思えない口腔の中で、口をゆすぐみたいに唾液をぐちゅぐちゅと動かした。
 
「あ……あ、あっ…!!」
 どんな刺激が与えられるのか、漠然とでも予想できていればいくらかは耐えられる。
けど、これは想像を遙かに超えた感覚だった。
 敏感な亀頭だけが、熱い頬裏や舌に擦られる。それだけならまだしも、
ぬるぬるの唾液によって攪拌され、翻弄される。
 
 俺の口元からも、だらしなく涎が零れた。自分のものと比較して、改めて理解する。
 シエスタは普通の人より間違いなく唾液が多い。平均の倍じゃ済まないんじゃないか。
さっきまで薄々感じていた違和感のひとつの正体はこれだ。
 頭を掴んで引き離してしまったときに、水音を立ててシーツに落ちるほど零れた唾液。
まるで餌を待つ犬を連想してしまうほどに濡れていた口元。普通より明らかに多かった。
 それに、ただ唾液が多いだけじゃない。粘度も高い。
 
 まるで男を悦ばせるためにあつらえられたみたいな口腔が、再びペニスを中ほどまで
飲み込む。舌が裏筋を中心に竿に絡みつき、吸い付かれながら引き上げられる。
 気持ちいい。良すぎる。目の前に火花が散るような刺激。
 
 シエスタは目をきゅっと閉じて、頬を真っ赤に染めながら俺のペニスにしゃぶりついている。
聞いたり自分で考えただけ、と言っていた。たぶんそれは間違いない。
 シエスタの口奉仕には熟練しているとか技巧があるといった雰囲気は感じられない。
ただ、一心不乱にしゃぶりついて、ぐちゃぐちゃとねぶっているだけ。
 
 それなのにこんな、意識が飛んでしまいそうなほど気持ちいいのはシエスタの才能だ。
口を大きく開いて俺のものをくわえ込んでいるのに、えずいたり苦しそうになったりという
ところが無い。鼻からの息継ぎだけで、ずっと行為を続けている。
 それに、遠慮というものがない。最初は俺の反応を確かめるように少しずつ
舌や口の中を動かしていたけど、俺が”良さそう”な反応をする力の入れ方を覚えると、
次からは絶対にそれを下回らない。物足りないと感じるどころか
さらに強い攻めを試してきて、あっという間に苦痛となるギリギリまで追い立てられる。
 
 そして、多少無茶をしても緩衝剤となり、それどころかさらに快感を加速させる
大量で、かつ粘性の高い唾液。俺の物を簡単に飲み込めてしまう口腔と合わせて、
ただくわえられているだけでもすぐに果ててしまいそうなのに。
 これで技巧なんてものが備わったらどうなってしまうのか恐ろしい。
いや、既に恐ろしい状態になっている。
 
 その上……、時々薄目を開いて俺の顔を見つめるシエスタの表情には、
つらいことをしているとか、屈辱的なことをしているとか、そういう色が全く見えない。
 俺のことを気遣って、俺の喜ぶことをして。それが何よりの幸せなんですと言わんばかりの、
いつものシエスタそのままの目。俺と目が合うと、恥ずかしそうに目を閉じる。

59:月夜の晩に 13/15
07/08/07 00:20:51 FfgE+h7q
 そんなシエスタの様子と、彼女が行っていることの乖離が混乱と背徳感を生むのと同時に、
俺の胸の中に暗い情動に火を灯す。この子は、シエスタは俺の物だ。
俺の為だけに存在する。
 そんな許されるわけが無い、けれどもあまりに甘美な幻想が心の奥底に弾ける。
 
 肉体だけじゃなく精神までがシエスタの与えてくる快楽に溺れていくうち、
次第にどこをどうされてるのかという感覚すら次第に失われて、
ただ快楽だけが腰から脳髄まで駆け上がってくる。シエスタの口の中で
俺のペニスは溶かされてしまったんじゃないか、なんて妄想すら浮かぶ。
 ひょっとしたら、もうとっくに果ててしまっているのかもしれない。
だって、シエスタの口の中は粘性の高い唾液で満たされていて、射精してしまっても
ほとんど感覚は変わらないのではと思えたから。
 
 だが、そんな想像も長くは続かなかった。感覚がイレギュラーすぎて体の方が
混乱していたとしか思えない、そうでなければ今まで保ったことが不思議なくらいの
射精感が腰の奥に膨らみ、じわじわと登ってくる。
 
「シエスタ、シエスタっ……!!」
 思わず、先刻そうしたようにその形の良い頭を掴んでしまう。
止めてもらわないと、そう思った。思ったはずだった。なのに体がそれを無視した。
 俺の両手は、シエスタの頭を抱え持つと……それを引き寄せたのだ。
 
「んぶっ…!?」
 驚いて目を見開くシエスタ。急に口の中に入っている部分が増えたため、
その分の唾液が溢れて腹の方にまで跳ねた。やってしまってから、
自分がとんでもない暴虐を働いたことに気付き、すぐさま腰を引こうとすると。
 
 シエスタは逃げようとする俺を捕まえるかのように、腰の後ろに両手を回した。
そして何もかも受け入れた表情で目を瞑り、口の中に溜まった唾液を集めて吸い上げ、
ごくりと飲み込んだ。
 
 それが、抵抗しようもない引き金だった。ペニスをシエスタの舌や唇や頬の肉、
顎や歯までが扱き、唾液ごとペニスもその中身も吸い込まれてしまいそうな感覚に、
我慢するという発想すら生まれる余裕すら与えられず限界が打ち破られた。
 
 俺が放出したというよりも、シエスタの吸い出されたというような射精だった。
 体の内側にドロドロと渦巻いていた衝動と快感が、一気にそこに集まって爆発する。
 
 そして―俺は、意識が焼き切られてしまうような絶頂の快楽の間、
シエスタの頭を離さなかった。逃げる余地も与えず、そこで受け止めるのが当然だと
言わんばかりに、腰に引き寄せたシエスタの頭をそのままにしていた。
 
 それに気付いたのは、全て吐き出してしまったのではないかと思えるほどの放出が
収まってきた時だった。
 呆けそうなほどの余韻の中で俺は俺自身がしていたことに気づき、
心臓が跳ねるようなショックの後、今さら過ぎる中でシエスタの顔を解放しようとした。
 
 けれども……シエスタは、抵抗した。自分の口の中に出させることに抵抗したんじゃない。
まだ射精の終わっていない俺のペニスから口を離すことに、抵抗した。
 俺が押し戻そうとする手に髪を擦られるのも厭わず、竿の部分についた
唾液や精液を唇の裏でこそげ落とすように締め付けながらゆっくり顔を引き、
それを亀頭のすぐ下に来るまで続けたころ俺の射精が完全に終わったのを確認すると、
僅かに零すのすら勿体ないとばかりにちゅるんと音を立てて吸い上げながら
先端から唇を離した。
 
「あ、あの……シエスタ」
 何と声をかけていいのかわからない。無体なことをしてしまったのに対して謝る?
でも、シエスタはまるで不快や苦痛を感じているようには見えない。
 それ以前に、その時のシエスタの、どこを見ているのかもよくわからない
とろけきった表情の色っぽさに、意識を釘付けにされてしまっていた。

60:月夜の晩に 14/15
07/08/07 00:21:32 FfgE+h7q
 シエスタは軽く顎を上げ、口元に手を当てる。まさか、と思った次の瞬間、
ごくりとこちらまで聞こえる嚥下音をさせて、大量に口中に溜まったものを飲み下した。
 
「シエスッ…!!」
 呼びかけるか呼びかけないうちに、シエスタは糸が切れたように
ふらりと俺の方へ倒れ込んできた。太股へ頬をつけ、ぐったりと体から力が抜ける。
 
「え……シエスタ、どうしたんだよ!?」
 シエスタの髪を流し、表情を見る。夢から覚めたようにシエスタは目を薄く開いた。
 そして、その眼前にまだ萎えきっていない、半勃ち状態のペニスがあるのを確認すると、
よろよろと顔を上げてその竿に舌を這わせてきた。
 
「ちょっと! ちょっと待てシエスタ!」
 今度ばかりはその肩を掴んで引きはがす。シエスタは俺のペニスを物欲しそうに
呆然と眺めていたが、唐突に瞳に生気を戻らせたかと思うと、はっとして辺りを見回した。
 
「あ……あれ、わたし……」
 シエスタはこちらが唖然としてしまうほど”いつも通り”の様子で頬に手を当てた。
「良かった、どうしたのかと思った」
 胸を撫で下ろすと、シエスタはその時初めて俺に気付いたかのように俺を見る。
 
「あれ、サイトさん。あ、わたしってば、ごめんなさい! 続けます」
 シエスタは急に慌てたかと思うと、再び俺の腰の上に屈み込んでペニスに顔を近づけた。
「ええ!? 待った待った! それは終わったでしょ!」
 
 そこを手でガードして言うと、シエスタはぽかんとした表情で俺を見て、
「え、終わったって…。あ、そうですね。わたし、サイトさんにお口の中に頂いて……」
 何言ってんだ大丈夫なのかシエスタ、と思っている間に、シエスタはぼっと頬を赤くした。
 
「あっ、あああ、そうでした。終わっちゃったんでした……」
 羞恥に顔を俯かせながら、自らの唇に指を当てる。その後、舌を出してその唇を
ぺろりとなぞった。
 
「あの……ごめんなさいサイトさん。わたし、途中で何がなんだかわかんなくなってしまって。
サイトさんにご奉仕しなくちゃいけないのに、勝手な事。今度は、ちゃんとしますから……」
 シエスタは今にも泣き出しそうな不安げな顔で、俺を見つめてきた。
 
「な、何言ってんだよ! 俺は滅茶苦茶良かったから。こっちの方こそ酷いことしちゃって」
「ほんとですか……?」
 シエスタは半信半疑な様子。あんなに良くしてくれたのに、何が不安なんだろ。
 
「本当! ほんとにほんと! 信じられないくらい気持ちよかった」
 シエスタを説得するために力説するも、かなり恥ずかしいことを言ってることに気付いて
思わず赤面。シエスタの方もはにかんで両手を胸の前でもじもじさせた。
 
「それなら嬉しいですけど……サイトさんにご奉仕してたら、わたしの方がその、
き、気持ちよくなってしまって。そのうち、頭がとろんとしてきて。
こんなんじゃご奉仕になりませんよね。次は、もっと頑張りますから」
 小声で言うシエスタの言葉に、頭がくらくらしてきた。
まさか、意識もはっきりしない状態であそこまで翻弄されてしまうとは。
 もっと頑張られてしまったらどうなるのか、想像も追いつかない。
 
 とりあえず、気を取り直す。俺はシエスタの肩に手を乗せると、こちらを向かせた。
今は、何よりシエスタに言わなければいけないことがある。
 シエスタはまだ潤んだままの瞳で、俺を見返す。俺はコホンと一つ咳払いをして、
 
「その……ありがとう。シエスタのしてくれたこと、凄く嬉しかった」
 一瞬間を置いて、シエスタは花が咲き開いたような笑みを見せた。
そのまま、俺の胸に顔を埋めてくる。

61:月夜の晩に 15/15
07/08/07 00:22:18 FfgE+h7q
「えへ……良かったぁ」
 誉められた子供みたいに甘えてくるシエスタ。柔らかな体を押しつけられて、
さっき散々吐き出したばかりなのに、また体が興奮してくる。
 
「えっと、じゃあじゃあ、サイトさんもまたして欲しいって思ってますか?」
「う、うん。思ってる」
 わざと恥ずかしいことを言わせたいのだろうか。シエスタはいたずらっぽく聞いてくる。
 
「また、していいですか?」
「うん……いいよ」
 これは新手の虐めか。
 
「それなら、今もう一回っていうのは?」
「……それは遠慮しておく」
 
 もぞもぞと手をお腹の方へ滑らせてきたシエスタを制止する。
 今、俺はシエスタを本気で怖いと思った。色んな意味で。
 
 
 翌朝。タルブの村の前の草原に、ギーシュの呼んだ竜騎士隊が到着した。
一匹でも迫力満点なドラゴンが何匹もそろい踏みしている光景に圧倒されつつ、
寝不足の目を擦る。
 
「何だね、堂々の帰還だというのに不景気な顔をして」
 欠伸を堪えている姿を、ギーシュに呆れられてしまった。
結局寝たのは明け方になってからな上、精魂尽き果てたというか吸い取られたからな。
 
 ゼロ戦に着々とロープがかけられてい様を眺めていると、軽快な足音が迫ってきた。 
「サイトさんっ!」
 振り向くと、日の光の下に輝くシエスタの笑顔。どきっとするのと同時に、
昨晩の月光の下での妖艶な姿とのギャップにやっぱり女の子は凄いなぁと思う。
 それどころか、彼女も寝不足なはずなのにいやに血色が良くてツヤツヤして見えるのは
気のせいでしょうか。
 
「シエスタ、どうしたのその格好?」
 シエスタは明らかによそ行きな格好に、宝探しに持ってきた大きな荷物を提げている。
「やっぱり、学院に戻ることにしました。正式な休暇になったらここに帰ってきますけど」
「え、なんで急に」
 聞くと、シエスタは含みのある笑顔を俺に見せた。
そして、ちらりとキュルケとタバサの様子を確認する。
 
「さて、どうしてでしょう? あ、そろそろ準備が終わるみたいですよ」
 シエスタは『竜の羽衣』に向かって軽快に駆けだした。
 
「……? あの子、なんとなく変わったかな?」
 ギーシュは黒髪が揺れる後ろ姿を身ながら、顎に手を当てて言った。
 
「そ、そうかな? 俺にはよくわかんないけど」
「親しすぎると見えないこともあるものだよ。まぁ、女性は魔物だからね。
いついかなる姿に変わるかわからないものなのさ」
 
 肩をすくめてしたり顔で言うギーシュ。こいつがどこまで女性のことを
わかってるのかは怪しいが、ちょっと同感できる俺は苦笑するしかない。
 
 でも、関係ないか。シエスタが俺にとって大事な女の子なのは間違いないんだし。
 俺は荷物を担ぎ直すと、遠くで手を振るシエスタのところへ駆けだした。
 
つづく

62:Soft-M ◆hjATC4NMLY
07/08/07 00:25:25 FfgE+h7q
あ、あああの馬鹿犬ってば、ご主人様放っておいて
ふらふらしてる間にあっちこっちで尻尾振って!
許さない! 絶対許さないんだから!
帰ってきたら、帰ってきたら……。どうしよう?

次回、ゼロの飼い犬 『雨降って地固まる?』
続くんだかんね!

63:名無しさん@ピンキー
07/08/07 00:26:45 SpFyW0/Q
>>62
GJすぎます

64:名無しさん@ピンキー
07/08/07 00:29:03 FvqcQ6zG
>>62
うわああああ
上手いなあ
ノボルっぽいしキャラの動かし方も自在な感じ
たまんねえですわ


で、シエスタとの本番マダー?

www

65:名無しさん@ピンキー
07/08/07 01:29:13 YS2ieB+4
GJ!!

寝る前に見れてよかった

66:名無しさん@ピンキー
07/08/07 12:08:01 lKRKoLKk
>>62
すっげえ…あんさん、凄すぎだよもう胸キュンが止まりませんよ
次回は遂にルイズか!?wktk

67:名無しさん@ピンキー
07/08/07 12:52:26 /yxIO33b
神。もう、神。神過ぎる。Soft-M神信者です、俺。
原作に入っていても違和感皆無。とにかく上手い。たぶんエロ無くても読めたと思います。
続きを楽しみにしています。

68:名無しさん@ピンキー
07/08/07 18:16:12 KvWcVQLe
シエスタエロ過ぎヌイタ

69:名無しさん@ピンキー
07/08/07 18:36:57 MQg3Eva4
考えた。ハルケギニアで出来る地球の遊びで、このスレの住人の欲望を叶えられるもの

「王様ゲーム」

才人、ルイズ、シエスタ、タバサ、アン様、テファと場合によってはカトレアさんとエレノール姉さま
も入れてwまぁ他には合コンとか考えた。ハルケギニアではブームになりそうだw

いや、俺は書けないよ?w

70:夏なので
07/08/07 22:09:26 q87REpkO
この世界にもある暑い季節。お肌が日に灼けるのは気になるけど…
「お母様ー!」
「え?」
「お父様がー!」
「え?サイト?」

「アンタに任せたのが間違いだったわ…」
「ゴメン…」
「ほら、お水」
「うん…」
相変わらず私の使い魔は無鉄砲で、この暑さで倒れたりして…私と血が繋がってる分、子ども達の方がお利口かしら。
まあ…嫌いな訳じゃなくて、馬鹿は私の目の前だけにして欲しいのよ。
「…アイツらは?」
「しっかり帽子も被せたし、水分も摂らせたから、海に入らない限り大丈夫だと思うわ」
「そっか…」
「言い出したのはアンタなんだから…気をつけなさい」
世話焼かせるんだから…

「…変わったな」
「え?」
「なんか…落ち着いた感じ。ほら、お前のお姉さんに似てるかも」
「ちい姉様に?」
「うん」
私の知ってる限りサイトがちい姉様に会ったのは数える位しか無いんだけど…それだけ印象に残ってるのかしら?
少しだけ妬きそうになる。こういう所はまだちい姉様に叶わないと思うんだけど。
一体何処が…?
「前はさ、俺がお前に突っ込める所があったんだけど、今は注意されてばっかりだし」
「あの子達が誰かに似てやんちゃだから、こんな風になっちゃったのよ」
「いや、悪いわけじゃなくて」
「…何?」
そう言ってるアンタの目は、前と変わって無い気がするのに。
「…俺に勿体無いくらいの…人だなって…」
「そ…そんな事無いわよ!私はアンタが良いんだから…」
「…前もだけど、今も可愛いって思う」
「へ…え」

このドキドキだけは昔から変わって無い。変えたくない。
こんなにドキドキするのに、他の人を選べる訳無いじゃない。

「…ねえ」
「?」
「久しぶりにご褒美…貰わない?」
「…わかりましたよ。ご主人様」
「あ、アンタから取りに来なさい…よね」

今のこの時間は、私がサイトから貰った、ご褒美。



71:220
07/08/07 22:10:48 q87REpkO
久しぶりです。夏なので軽いのをちょくちょくやっていきます。…ちょっと落ち着き過ぎですかね?

今回はエロ無しでした(ゴメンナサイorz)

72:名無しさん@ピンキー
07/08/07 22:12:58 pfQAMSqy
>>71
一番槍GJ!
こういう甘いの大好きですぞ!

73:名無しさん@ピンキー
07/08/08 00:11:06 1fvG1J80
前スレ埋め終了

74:名無しさん@ピンキー
07/08/08 00:12:25 B5KQlvO1
>>69
ん? ちょっと待て。 アニエスが入ってないのはどうゆうことだ?

75:名無しさん@ピンキー
07/08/08 01:11:41 qUfeaJaO
>>73
( ・3・)乙だゆぉ~。
久しぶりに1000いったぬぇ。SS投下が減ったのか、それ以外が増えたのか

76:名無しさん@ピンキー
07/08/08 04:41:31 CWX8CGvg
>>69おいおい、シルフィとシェルフィーがいないじゃないか

77:名無しさん@ピンキー
07/08/08 10:11:12 k5MFpqBi
>>71
GJ!
続きはやく~

78:名無しさん@ピンキー
07/08/08 10:45:13 jhhsFCJS
>>71
GJ!!!続きが早く見たいです。

79:220
07/08/09 00:11:03 HeQHLc7Q
>>70
「…うーん」
「どうしたの?」
「俺の娘なのに、なんであんなに可愛いのかなって…」
「私の娘だからよ」
「はっきり言うな」
「でも、あの子だって将来男前になると思うわ」
「俺の子だから」
「自惚れないの」
なんだかんだ言っても、子ども達が好きなのよね。私も負けない位好きよ?サイトの事も、あの子達の事も…
「…うーん」
「今度は何?」
「男の子は良いんだけど、女の子は将来貰われちゃうからなー…」
「考えすぎ。まあ、私の娘なんだからモテるでしょうけど」
「胸さえ似なけりゃ完璧だよな」
「…へえ」
久しぶりに鞭が欲しくなった。
「そ、その胸がいつまで経っても大好きな人は誰かしら?」
「俺本当は大きい方が…」
「…さ・せ・て・あげないわよ?」
「ゴメンナサイ」
まだ言うのね。ソレがあったらもっと積極的になれて、アンタなんてイチコロだったのに。…結果的には良かったんでしょうけど。

「…父親って複雑だな。娘に男が出来るって考えるだけで、もうダメだ」
「じゃあせめて…許嫁でも決める?」
「それは絶対イヤだ」
アンタ自身がその辛さ、わかってるわよね。
「もし、あの子が好きになった男の子がアンタみたいだったら…」
「俺達が止めても無駄だろう」
「で、知らない内に私達の娘は成長しちゃってた」
「…やっぱり悲しいかな」
「大変ね」
自分のやった事を棚に上げて。私のお父様の前で何やったか覚えてるの?確かに事故だったけど、少しだけお父様の気持ちが解る気もするわ。
だ、だって目の前で娘がキスしてて…もう少しで…大変な事になってたんだから…

「私は逆にあの子が心配よ?」
「どうして?」
「アンタに似ると色んな人を好きになるのに、全部本気になるから…」
「一番好きな人も決めてるから大丈夫だろ」
「相手の子よ。やきもち妬いちゃうのが可哀想…」
最大の被害者。私。

「そう言えば私を好きになったのはいつ?」
「ん?…んー。今更言われてもなあ…」
「…あ」
「…あ」

思いあたった。多分、正解。

「ファースト…」
「キス…」

今更だけど…私の理想とは順番が違い過ぎてたわ。好きになる前にキス。結婚する前に…


続(取り留めないです。スミマセン)

80:名無しさん@ピンキー
07/08/09 00:55:03 MCRJ6bzm
>>79
ワッフルワッフル。

81:77
07/08/09 00:59:12 ycn41vvs
>>79
続ききてたー
こんな甘々もいいよなぁ
是非もっと書いてくれw


82:名無しさん@ピンキー
07/08/09 17:56:17 ETQWAXCs
なんかスレが止まってますが・・・
暇が出来たので、そろそろ書き始めますね。

なんかルイズ・サイトの甘甘のネタなら結構浮かんでくるのに
他のシチュになるとネタが浮かばないorz
シチュが似通ってしまいますが許してください・・・

一個質問なんですけど例えばルイズ・サイトのIf物を書く時に、この二人が初めてでなくてもいいですよね?

以前書いたif物の続きって訳じゃないんですけど
例えば8巻のある部分でのif物を書いて、6巻のある部分でのif物を書いた時に
両方とも初体験だと何だかなぁと思ってるんです。

なので、8巻で初体験を済ませて、6巻のif物では二回目、という風に書いてみたいというか
そうしたほうが、私としても皆さんとしても飽きがこないかな?と思ったのです。

分かりにくい文章だと思います。
好きにしろ!って言われればそれまでなんですけど、ちょっと気になりまして。

長文すいません。とっとと書いてきますorz

83:名無しさん@ピンキー
07/08/09 18:21:53 MCRJ6bzm
>>82
同じようなシチュエーションが奇跡的に8巻後に来たことにすればおk。
そのままでも問題ないけど。

84:名無しさん@ピンキー
07/08/09 18:23:45 MCRJ6bzm
ああ、やっぱりだめだ。同じようなシチュエーションでも中身は全く別物になる。
やっぱり作者さんのやりたいようにやってください。

85:名無しさん@ピンキー
07/08/09 23:10:57 ftcMIGD/
>>79
ルイズ、子どもできたのに
おっぱい大きくならんのか

86:名無しさん@ピンキー
07/08/09 23:15:20 Kp/lUJze
大丈夫。シエスタが二人ぶんおっぱい出してくれるから。

87:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/09 23:15:57 PQ8PcHR1
まいどー。次回ゼロ魔双月はアン様大爆走ということで、こちらもアン様大爆走いってみます。
でも、途中なのよね。続きは明日ね?

88:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/09 23:16:54 PQ8PcHR1
昨日は珍しくルイズの機嫌がよかったので、早めに眠れた。
なので、才人は早朝から起き出して、自分の馬を駆って朝靄の魔法学院の外周を散策などしているわけで。

「あー、なんかすっごい爽やか。気分いいねえこういうの」
「だあね。たまにはこういうのも気分いいね」

背負った相棒のデルフリンガーと語り合いながら、才人は朝靄の中を行く。
すると。
前方に、騎影が見えた。
それは一騎だけで魔法学院に向かって、ゆっくりと進んできていた。どうやら火急の用件というわけではないようだ。
だんだん近づいてくるそのシルエットの形から、乗っている人間が女性である事が知れる。
細い体。柔らかい曲線を描く輪郭。そして柔らかく揺れる、黒い短いポニーテール。
…ハテ。どっかで見たような。

「…おい相棒、ありゃどっかの女王陛下の変装じゃねえか?」

その事実を否定したかった才人だったが、デルフリンガーはあっさりと事実を肯定した。

「…ったくもう、あのひとは…」

女王だって自覚あんのかね、などとルイズが聞いたら『あんたに貴族や王族の何がわかんのよ!』と怒鳴られそうな事を考えながら、才人はその馬に寄って行く。

「やっぱり、サイトさんでしたか」

やはりというか、馬の上にいたのは女王アンリエッタの変装した、『アン』だった。
黒く染めた髪を後ろで短いポニーテールに纏め、白いYシャツに脚のラインのはっきり出る黒いズボン。
町娘の変装も、だんだん板についてきている。

「…今日は、どんな手を使って王宮を抜け出してきたんです?」
「今日の公務は会食だけですので、アニエスに代理をお願いしてきましたわ。
 本当、よくやってくれていますアニエスは。もういっそのことこの国譲っちゃおうかしら」

無責任女王、才人の頭をそんな単語がよぎる。
アンは才人の馬の隣に自分の馬をつけると、言った。

「丁度よかったわ。今日はちょっと、サイトさんにもお手伝いしてほしくて」
「え、何を…?」

才人の質問に、「ナイショです」、とひとさし指を口の前に立ててアンは応え、馬を進める。

「さ、着いてきてくださいサイトさん。急がないと間に合いませんから」
「ちょ、事情くらい説明してくださいよ!」

そう言いながら結局、才人はアンの後をついて馬を走らせるのだった。

二人がやってきたのは、いつぞや宴を開いた、街道沿いの宿屋。
アンは手際よく馬小屋に自分の馬を繋ぐと、才人の馬も同じように繋ぎ、才人を促す。

「さ、急いでください」
「だから説明を」

才人の言葉は無視して、アンは宿屋の入り口を開ける。

「女将さん、連れてきました!」
「あ、ありがとう、助かるよぉ」

アンが元気よくそう言って入り口の扉を潜ると、厨房の奥から、真っ赤な顔をして、丸々と太った中年の女性が出てきた。
アンの言うとおりなら、この女性はどうやらこの宿の女将のようだ。

89:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/09 23:17:46 PQ8PcHR1
「あ、いけません女将さん、熱があるのに無理しては」
「で、でも仕込みくらいはやっとかないと…」

女将は言ってふらつき、厨房の出口にもたれかかる。

「ほら、無理しないでくださいな」
「だ、大丈夫ですか?」

女将の容態に才人も心配になり、近づいて肩を貸そうとする。
女将はそんな才人を振り払うと、言った。

「悪いね。旦那以外の男に担いでもらうつもりはないんだよ、あたしゃ。
 騎士様の優しさはありがたいけど、一人で歩けるから」

言ってにっこりと笑い、のしのしと厨房から出て、宿泊する部屋のある二階に続く階段へと歩いていく。

「それじゃあアン、今日一日たのんだよ。
 何か困ったことがあったら、すぐあたしを呼ぶんだよ」

階段の手すりに体をもたせかけ、アンにそう言う。
アンはにっこりと手を振って言った。

「おまかせください、いつかのご恩は返させていただきますわ。
 女将さんはゆっくり休んでくださいな」

その言葉を聴いて女将はどしどしと階段を登っていった。
アンはそんな女将を見送ると。

「それじゃ、事情を説明しますね」

才人に振り返り、説明を始めたのだった。
アンが言うには、かつて宴で借り切ったこの宿の女将が、体調を崩したと、赤熊からアニエスを通じて連絡があったという。
そこでアンは、一日だけ、宿の切り盛りの手伝いをすると、そう言ったらしいのである。

「…そういうわけかぁ」

才人は納得する。

「でも、私一人じゃ不安で。
 サイトさん、手伝っていただけますか?」

確かに。普段やりなれない事をアン一人にやらせるよりは、自分が手伝ったほうがいい。
才人はそう考え、頷いた。

「ありがとうございます。では私は厨房を。サイトさんはフロアの準備をお願いします」

言われるまま、才人はテーブルの上にさかさまに乗せられた背のない丸椅子を、テーブルに合わせて並べ始めた。

朝方は、比較的静かだった。
繁忙期ではないこの時期、しかも泊り客のいない日であったのが幸いしたのか。
しかし、昼からはその様相は一変した。
昼前から振り出した雨をよけるため、入ってきた旅人達によって、食堂が溢れかえったのである。
収容人数40人程度の食堂が、一気に活気付く。

「おにいさーん、こっちエール追加ねー」
「料理まだぁー?」

こっちは二人しか戦力がいないというのに。
しかし、働く側の都合などお構いなしなのが客というもの。
次から次に沸いてくる注文に、才人はてんやわんやになる。

90:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/09 23:19:16 PQ8PcHR1
厨房は大丈夫だろうか?才人はふと不安になる。
皿を下げたついでに覗きに行って見ると、アンはてきぱきと注文を書いた紙を見て、料理を並べている。
どうやら、女将の仕込んでくれた料理のおかげで、アンは大した苦労もせずに注文をさばけているようだ。
しかし才人は、アンが無理をしないよう、声を掛ける。

「アン、きつくなったら言ってね、手伝うから」

アンはそんな才人の言葉ににっこり笑って応える。

「大丈夫ですよ。それよりお料理できました。もっていってくださいな」

これなら大丈夫そうだな、と才人は安心し、フロアに戻った。

嵐のような昼時だった。
雨は昼の時間とともに去り、それと一緒に食堂を埋めていた客もいなくなった。
才人は厨房に入り、アンと一緒にたまった汚れ物を洗っていた。

「お疲れ様でした。サイトさん」

皿についた水を布巾で拭き取りながら、アンは才人を労う。

「アンこそお疲れ様。タイヘンだったでしょ」

水を溜めたシンクに手を突っ込んで、石鹸で泡立たせて食器を洗いながら、才人は応えた。
アンはその言葉に首をふるふるを振る。

「いいえ。女将さんの仕込みのお陰で、大して苦労はしていませんわ。
 私のしたことといえば、調理した料理を切ったり、温めたりしただけです」

それでも、以前に比べれば大した進歩だ。
やっぱり、前言っていた夢の為に、頑張っているのだろう。
才人は、アンの成長が、なんだか嬉しくなった。

「それでも、前に比べたらいろいろできるようになったんじゃない?すごいよ」
「…そんな、大したことないんですよ、ホントに」

照れて布巾を胸元で握り締めるアン。
そんなアンに、才人は冗談めかしてこう言った。

「俺はすごいと思うよ。ご褒美あげたいくらい」

その言葉を聴いたアンは、一度何かを言おうとしたが、すぐに口をつぐむと、少し考えて、少し頬を赤らめると、言った。

「じゃ、じゃあ」

…やばい。この顔は。
才人の中のワーニングサインが点灯するが、しかしその警報は手遅れだった。

「じゃあ、ここで、抱いてください…」

真っ赤になって俯いてそう言って、動きを止めた才人の手を取って、きゅっと握ったのだった。

91:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/09 23:21:22 PQ8PcHR1
さて今日のところは以上。
こっから先は明日以降になりまーす。

↓んで、勢いで保管庫に上げた『きっとこんな未来』のアナザーエピソードです
URLリンク(wikiwiki.jp)
お話し的にはアンの夢がかなっちゃった未来、ってとこでしょうかね。
んじゃお風呂いってきまーすノシ

92:名無しさん@ピンキー
07/08/09 23:30:46 ycn41vvs
>>91
一番槍GJ!
そして続きをwktk

93:名無しさん@ピンキー
07/08/10 00:13:10 WRRQ+aG1
今日はよく眠れそうです。wktkしながらマターリしてます。

94:名無しさん@ピンキー
07/08/10 04:39:07 ffl+myDq
>>91
せんたいさんはGJすぎるwきっとこんな未来のアナザーまで・・・・・

95:名無しさん@ピンキー
07/08/10 05:19:28 T3u2U/DN
>>91だーからなんで寸止めするかなー?

GJ!!!アナザーもGJ!!

あんまりじらしちゃうと、このスレみんなヤンデルイズになっちまうぜ!

96:名無しさん@ピンキー
07/08/10 09:05:50 8fWtYwy3
SSにサイトの家族を出したいと思ってるんだけど
家族についての描写って原作やアニメにあったっけ?

97:名無しさん@ピンキー
07/08/10 13:25:27 WRRQ+aG1
7巻あたりのサイトの夢で、母と会話が少しあったような。あってないようなものだが。

アニメは知らん。誰かまかせた。

98:名無しさん@ピンキー
07/08/10 19:21:37 3//P2P+z
>>96
11巻218~

99:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/11 00:58:46 PM8837Gj
ごめん…また終わらなかった…。
いろいろ用事してたら執筆する時間が…orz

100:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/11 01:00:29 PM8837Gj
「あ、あの、ヒメサマ?」

突然の言葉に、才人の目が点になる。
真昼間から、いきなり『抱いて』とか言われれば、誰でもこういう顔になるだろう。

「い、意地悪しないでください…」

アンは真っ赤になったまま、俯いてそんなことを言う。
い、意地悪ってどういう類の意地悪っすかー!?
煩悩全開になっている才人の手を握ったまま、アンは続ける。

「今は、私はアンリエッタじゃありません…」

な、なんだそういうことか。
アンの言葉に、少し才人は落ち着きを取り戻す。
しかしこの状況、どうすればいいのか。
目の前に、『抱いて』と言う準備万端の女の子。
日はまだ高く、厨房から振り向けば客のはけた食堂が目に入る。客が入ってきたら、すぐばれるだろう。
で、でも、ちょっぱやで済ませれば…!
下半身だけ脱いで2分、そこから適当に前戯で10分、そこで下準備しておけば3分でフィニッシュ、よし、なんとかなるかも!
才人は沸きあがった脳みそでそう結論付け、あらためてアンを見つめる。
すると、アンは潤んだ目で、じっと才人を見上げてきた。
そして言った。

「ちょっとの間だけ、ぎゅっ、てしてください…」

そして胸の前で両手を合わせる。どうやら、純粋に抱き締めて欲しい、そう言いたかったようだ。
なんじゃそらーーーーーー!
そういう紛らわしい言い回しは勘弁願いたい!
ていうか!もう既に準備万端臨戦態勢のこの暴れん坊をどうしてくれる!
しかしアンは才人の顔しか目に入っていないようで、腰から下で展開されているテントは目に入っていないようであった。
そんな才人の事情も知らず、アンは潤んだ目で才人を見つめ続ける。
…ご褒美あげるとか言わなきゃよかった。
後悔しながら、才人はちょっとだけフロアの方を確認すると。
おもむろに、アンを優しく抱き締めた。

「ちょっとの間だけ、な」

言いながら少し腰を引くことも忘れない。ただでさえ臨戦態勢だっていうのに、こんな風に密着したら、ヤバいことになる。
しかしその考えは甘かったのである。

「…サイトさぁん」

アンは甘い声でそう啼いて、才人の腕の間から手を出すと、きゅっと彼の体を抱き締め、上半身を才人に預ける。
するとアンのおっぱいがぶにゅっ、と潰れ、そして不自然な体勢の才人は。

「ちょ、アン、あぶなっ!?」
「え、わ、きゃぁっ!」

どすん!

才人は咄嗟に体をくの字に折り、腰から倒れた。
そのお陰で衝撃は吸収され、背中を厨房の床に叩きつけられるという事態は逃れたのだが。
アンの下腹部が、ちょうど才人の腰の上に乗っかるカタチになってしまった。

むにゅ…。

「あ・・・」
「ご、ごめんっ!いきなり抱きつかれたもんだからっ!」

101:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/11 01:01:42 PM8837Gj
アンが気付く前に、即座に立ち上がって誤魔化そうとする才人。
しかし、アンは床にぺたん、と腰を下ろしたまま。
さっきよりも真っ赤な顔で、才人を見上げた。
そしておもむろに立ち上がると。
突然、ズボンを下ろし始めた。

「ちょ、アンなにしてっ」

しかし才人の制止も聞かずに。
アンは、ショーツごと膝のあたりまでズボンを下ろすと、シンクに両手をかけて、才人に向けてお尻を突き出したのだった。

「す、すいません、いきなり抱きついたから…勃っちゃったんですね…。
 そ、そのままだとお仕事に差し支えますから…」

そこまで言って、股間から手を差し入れ、自らを割り開く。
その割れ目は、愛撫もしていないのににちゅ…と淫らな水音を立てた。
アンも、抱き締められて、才人の匂いに濡れていたのである。
薄紅色に発情したアンを見て、才人の喉がごくり、と鳴る。

「あの、わ、私のここを好きに使って…。サイトさんを、鎮めてください…」

ここまでされて、理性の吹っ飛ばない才人ではない。
才人はおもむろにアンの腰を両手で掴むと。

「じゃ、じゃあ、遠慮なく使わせてもらうよ」

ジッパーを降ろして、限界まで屹立した自分自身を取り出した。

「は。はい…♪」

ずぶぶ…。

肯定と同時に、アンは後ろから貫かれた。

「あっ…はっ…!」

しかしいくら濡れているとはいえ、いつものように前戯をしているわけではないので、アンのそこはいつもの数倍の抵抗をもって才人を咥える。

「くっ…!」

いつもの滑るような快感とは違う、肉の摩擦ににる抵抗に、才人も思わず呻く。
そのままゆっくりとアンの行き止まりまで進む。

「ふぁ、は…」

アンも、いつものような喘ぎ声ではなく、苦痛と取れるような呻きをもらす。
…辛い、のかな。
才人はそんなアンを案じて、最奥で腰を止める。
最奥で止まって動こうとしない才人に、アンは尋ねる。

「ど、どうしたんですか…?」
「いや、アンがきつそうだから…。このまま、アンがよくなるまで止まってようと思って」

102:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/11 01:03:05 PM8837Gj
才人の優しさに、アンの胸が思わずじん、と疼く。
それと同時に。

きゅ…。

アンの奥が蠢き、動かしてもいないのに才人に快感を送り込んできた。

「うわっ、アン、それっ…!」
「あ・・・私の中…動いてる…」

最初は無意識で膣壁を動かしたアンだったが。
…こう、かしら…。
さっきの感覚を思い出しながら、もう一度腰の辺りに力を入れる。

きゅ、きゅぅ…。

再びアンの中が蠢き、才人に絡みつく。

「す、すげっ…なんだこれっ…」

動いてもいないのに、才人は高められていく。
才人の声に、彼が感じている事を悟ったアンは。

「こ、こうすれば動かなくても…き、キモチイイ、ですよね…」

きゅっ…きゅぅ、ぎゅぅっ。

アンは更に円を描くように腰の動きも加えて、才人を責め立てる。

「うあっっ、スゴいよアン、キモチいいっ…!」

あまりの快感に才人は動くことも忘れ、思わずアンの背中に体を密着させ、何かに耐えるようにアンに抱きつく。
それによって、一番奥まで刺さった才人の先端が、アンの一番奥の扉をノックする。

「あ、奥、きてます・・・。ください、サイトさんを、アンの、中にっ…!」

言いながらも、腰を振って才人を責め続ける。
しかし結局、才人は果てることなく終わる。
才人が果てる直前、客がやってきて、才人が萎えてしまったからである。

103:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/11 01:04:48 PM8837Gj
ごめ…オチまでいってない…続きはまた明日…。

お詫びといっちゃあなんだが、最近ゼロ魔書くときテーマにしてる曲↓
URLリンク(www.nicovideo.jp)
やっぱ夏だしね?

じゃーねゆーノシ

104:名無しさん@ピンキー
07/08/11 01:17:58 81Bp9BC/
>>103
乙んでれ
続きまってるよん

105:名無しさん@ピンキー
07/08/11 01:32:17 FB2hoHnH
こういうのってポリネシアンセックスっていうんでしたっけ?
アンかわいいよアン

106:名無しさん@ピンキー
07/08/11 13:52:39 xslkDfVX
福山雅治「これが今巷で話題のポリセ、ポリオナです」

107:名無しさん@ピンキー
07/08/11 17:21:23 tuaPfJkK
ポリネシアンセックスってなれると半端ない快感らしい。
さすがせんたいさんだな。アン様大好きな俺はアン分補給できていい!
GJ!

108:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:37:22 3mWyeJdn
また日付を跨いでしまった
ダメダメですなもうorz

109:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:38:24 3mWyeJdn
それから。
ちらほらと客が来て、簡単な食べ物を注文していった。
そして夕方近くになると。

「すまないねえ、迷惑かけちまって」

すっかり元気になった女将さんが、厨房にやってきた。
ちょうど最後の客がはけたところで、才人とアンは厨房で洗い物をしている所だった。

「いえ、それほど大変でもなかったですよ」

最後の皿を拭き終わり、才人は応える。
実際、しんどかったのは昼時の混雑だけで、それ以降はちらほらと散発的に客が来るだけで、忙しくはなかった。
なかったのだが。
さすがに、アンと再戦するような暇はなかった。
来客に驚いて萎えてしまった事を、才人はそれとなくアンに何度か謝ったのだが。

「女将さんこそ、もう大丈夫なんですか?」

心配そうに女将に語りかけるアンは、あえて才人と視線を合わさないようにしている。と才人は感じていた。
アンは、才人の言葉が聞こえていないかのように仕事に没頭していたのだった。
…怒ってんのかな。
ちょっと不安になる才人。
そんななんとなく微妙な空気を他所に、女将は言った。

「あとは私にまかせて、アンタらは上の部屋で休んできな。
 ほら、これ鍵。御代はいいから、ゆっくり休みな」

女将はにっこり笑って鍵をアンに手渡したのだった。

二人は女将に言われるまま、二階に上がって部屋へと入った。
そこは簡素なツインルームで、クローゼットが一台と、ベッドが二台、並べて置いてあった。
アンは扉に内側から鍵を掛ける。
才人はベッド脇に腰掛けると、少し俯いて言葉を捜す。
そして、頭の中で文章にすると、声に出して言った。

「あ、あのさ、さっきは途中でゴメ」

しかし最後まで言い切れなかった。
扉の前から一気に駆け寄ったアンが、才人に抱きついて唇を奪ったからだ。

とさっ。

その勢いで才人はベッドに倒れこみ、その上にアンが覆いかぶさる。
アンは才人の顔をしっかりとロックし、唇を貪り続ける。
最初は驚いた才人だったが、やがてアンの求めに応えて、自分からも唇を吸う。
ぴちゃぴちゃとお互いの唾液を攪拌する音が、締め切った部屋に響く。
やがてお互いに息苦しくなり、顔を離す。
はぁはぁと荒い息をつき、上気した頬と潤んだ目で、アンは才人を見つめる。

「ごめん、なさい…」

そして、謝る。

「ガマン、できなくて…。
 お仕事中も…。ずっとえっちなことばっかり頭に浮かんでて…。
 サイトさん見たらガマンできなくなりそうで…。それで、ずっと、見ないように」

110:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:39:15 3mWyeJdn
そして今度は、アンの唇が塞がれる。
才人はアンの唇を貪るようなことはせず、すぐに唇を離して、アンを見つめた。

「いいよ、もう済んだ事だし」

言って、アンの頭をきゅっと抱える。

「サイトさん…」

アンは嬉しそうにそう呟いて、才人の腕の間から手を差し出し、彼の体をきゅっと抱いた。
前置きはもう十分だな、と思った才人は、言った。

「じゃ、続き…」

それに、アンが続ける。

「しましょ…」


二人は一度離れると、服を脱ぐ。
才人の息子はもう完全に屹立していて、その先端は先走りで滑っていた。
アンがショーツを脱ぎ去ると、そのショーツはまるでお漏らしをしたように愛液で濡れていた。

「サイトさんっ…」

先ほどと同じように、アンは全裸の才人に抱きつき、ベッドに押し倒す。
才人はそれを受け止め、上半身を起こしてアンを抱き締める。
そのまま、欲望の命ずるままにアンの下半身をまさぐる。

ぐちゅ…ぐちゅ…。

長い間溜め込まれたアンの樹液が、才人の指に絡んで卑猥な旋律を奏でる。

「もうこんなになってんだな」

アンはそんな才人に抱きついたまま、腰を動かして直立する才人に自らの割れ目を擦り付ける。

ちゅく…ちゅく…。

腰が上下するたび、先走りと愛液が混じりあい、粘った音がする。

「サイトさんだって…こんなにして…」

言いながらも腰は休めない。
淫らに腰を揺らし、乳房を才人の胸板に擦りつけ、荒い吐息を首筋に吹きかける。
目の前で痴態を晒すアンに、才人の嗜虐心が刺激される。

「アンって…。すごいエッチな女の子なんだな」

耳元でそう囁くと。
アンは腰を止め、真っ赤な顔で否定する。

「ち、違いますっ!」

予想通りの回答に、才人は思わずにやりと笑う。
そして続ける。

111:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:40:13 3mWyeJdn
「あれ、違うんだ」
「そ、そうですっ」
「俺、エッチな女の子が大好きなんだけど」
「…えっ…」

そう言いきって、アンの反応を待つ。
アンは少しの間考えていたが。
すぐに、その答えを出す。
アンはもう一度秘部を才人に擦りつけ、上下に腰をグラインドしはじめる。

「だ、だったら私…。エッチな女の子に、なります…。
 なりますからぁ…」

そう言って、才人を見上げる。
才人は満足そうに微笑むと。

「よくできました」

言って、アンの唇を塞ぐ。

「じゃあ、ご褒美、あげなきゃね」

そしてアンの反応も待たずに、彼女の柔らかいお尻を抱え上げて。
そして、己の剣で一気にアンを貫いた。

ぐちゅうっ!

白く濁った愛液が音を立て、才人の侵入に歓喜の水音をあげる。

「ひぁ!・・・っぁ!」

その衝撃にアンの背筋が仰け反り、膣がひくひくと才人を締め付ける。どうやら軽い絶頂を迎えたようだ。
アンはへたり、と才人の肩に頭を預け、荒い息をつく。
そんなアンの耳元で、才人は囁いた。

「入れただけでいっちゃった?」
「は…は…はぃ…」

応えながらはぁはぁと呼吸を整えるアン。
しかし才人はアンが呼吸を整えるのを待つ気はなかった。

112:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:41:17 3mWyeJdn
才人はアンを貫いたまま彼女を持ち上げると、ベッドに押し倒す。
そして脚を大きく広げさせ、その間に体を滑り込ませる。

「きゃっ」

突然の事に驚きの声をあげるアン。しかし、すぐにその感覚は打ち消される。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ!

「や、ひぁ、あっぁっ、だめっ、まだっ!」

アンの回復を待たず、才人は激しく腰を使い始める。
アンの豊かな乳房がその暴力的ともいえるピストン運動に激しく揺さぶられ、完全に勃起した乳首が空中に桜色の軌跡を描く。
柔らかく解れたアンの膣は容易く才人の侵入を許し、奥の奥まで才人に削られる。
絶頂の余韻がアンの感覚を敏感にし、奥を叩かれるたびに小さな絶頂をアンに与えた。

「ひぁ!ひぃ!あ!らめ!またっ!らめっ!こわっ、れぅ!やぁっ!」

ぱちゅ!ぱちゅ!ぱちゅん!

卑猥な水音と肉のぶつかる音が、アンの意識を翻弄し、さらなる高みにアンを連れて行く。
そして。
才人は一番奥までアンを貫いて、そこで腰を止めた。

「は……ひぁ………」

アンの胸が上下し、荒い息をつく。
しかし、暴力的な絶頂の波は止んだが。
奥で止まった才人が、そこからさらに奥を削るように円運動を始める。

「ひぁ!…ひぃ!……こん、なのっ…!」
「昼間、みたいに、してみてよ、アンっ!」

それは、昼間の再現であった。
一番奥から抜く動作をせずに、そのまま快感を与える。
アンは昼間の感覚を思い出し、膣に力を入れ、腰を淫らに回す。

「そ、そうっ、それっ…!」

才人はピストン運動したい欲求を抑え、アンの一番奥に先端を押し当てながら、アンに習って腰を動かす。
お互いの接合部から、白く泡立った粘液が溢れ出す。
アンの胸が今度は、円を描くように揺れる。
才人はその片方にむしゃぶりつき、そしてもう片方を手で揉みしだく。
アンの胸を膣道を犯しながら、才人は高められていく。
それは、アンも同じだった。

113:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:42:44 3mWyeJdn
「ひぁ、いく、いっちゃう私、もうだめぇっ!」

アンの体がびくびくと痙攣し、きつくきつく才人を締め付ける。
お互いの接合部から溢れた愛液が、雫となって飛び散る。

「くぁ、俺ももうだめだぁっ!」

限界まで高められた才人が、アンの最奥で弾ける。
肉の門の入り口に押し当てられた先端から、容赦なくアンの一番奥に才人の欲望が流し込まれる。

「あ、あついの、あついのぉ、またぁ、またいっちゃうのぉっ!」

一度果てたはずのアンの意識が、才人の熱さに再び戻り、そしてまた、灼き切れる。
アンはもう一度痙攣すると。
今度こそ完全に、事切れたのだった。


二人はその後、朝までゆっくりと休んだ。
次の日、女将に見送られ、二人は帰路につく。

「どうする?送っていこうか?」

才人は朝日の中、アンに向かってそう言う。
トリスタニアまでの道中は長い。才人は王都までアンを守ってやりたかった。
アンはにっこり微笑んで。

「それじゃあ、お願いしちゃおうかしら」

いつぞやとは違い、肯定を返した。
そして続ける。

「今日は、なんだかすごく甘えたい気分なんです」

そう言って、頬を染める。
朝日に照らされたその笑顔は、まるであけぼのの妖精だった。
そして、下腹部にそっと手を沿える。

「サイトさんが、奥でいっぱい出しちゃったせいかも♪」
「あはは…」

114:真昼の夜の夢 ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:44:49 3mWyeJdn
「ダレガドコニナニヲダシタッテ」

轟く雷鳴。震える大地。
朝の爽やかな空気は一変し、そこに地獄が顕現する。
畏れよその名を。
其の名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
虚無の担い手にして現存する魔王。
そこにいたのは、鞭と脚責めが大好きな、才人の女王様であった。

「イキナリイナクナッタカラヒッシニサガシテタラ。
 ナニヲシテイルノカシラコノイヌッテバ」

片言でそう言いながら迫ってくるルイズ。
俯き加減で表情が見えないのが余計に怖い。

「あ、あのルイズさんなんでカタコトなんですかっ!?」
「いいいいい怒りのあまり口がうまく回らなかったわ?
 どどどどどどどうしてくれましょうかこの破廉恥犬わ?」

ぷるぷると震え、そして懐から鞭を出し、びしいっ!と鳴らす。
それはいつもの乗馬用のアレではなく。
先端が九つに分かれた、『九尾の猫』と呼ばれる、拷問用の鞭であった。

「犬の躾け用に買っておいた鞭がこんなに早く役に立つ日が来るなんてね?
 始祖に感謝しなくちゃだわ」

そしてずし、ずしと間合いを詰める。
才人は腰が抜けて動けない。
その間に、アンが割って入った。

「止めなさいルイズ・フランソワーズ!
 私の想い人に手を出すことは許しませ」

しかしやっぱりその言葉は最後まで発されることはなく。

「黙ってろこのわたあめ姫ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

どっかぁん!

一瞬で取り出した杖から放たれた魔法が、アンを、アンリエッタを吹き飛ばした。

「あああれええええええええ?」

吹き飛ばされ、地面に叩きつけられてアンは気絶してしまう。

「さあてと」

にっこり笑ってルイズは四つんばいになって逃げようとする才人の背中をどん!と踏み潰す。
ぐえ、とカエルの潰れたような声をあげ、才人は見事につぶれる。
ルイズはそんな才人の背中をグリグリとフミグリしながら、恍惚の表情で言った。

「たぁっぷり調教してあげるから覚悟なさい。犬」
「ア、アノ、オテヤワラカニネ?」

さっきのルイズを真似てちょっと片言で言ってみる才人だったが。

「却下」

そして今日も。
ハルケギニアに才人の絶叫がこだまするのだった。~fin

115:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/08/12 03:46:18 3mWyeJdn
いじょ。えらくのばしのあばしになっちゃってマジゴメソorz

んじゃ、グレンラガンに備えて寝ますーノシ

116:名無しさん@ピンキー
07/08/12 03:48:46 Y0kgTCGE
へんたいさんありがとう、すっかり眠れなくなりましたwwwwww
アンかわいいよアン

117:名無しさん@ピンキー
07/08/12 04:00:15 ZH/wQLFU
片言ルイズkoeeeeeeeeeeeeee!!!!
GJ!!!

そしてルイズ、最早忠誠心の欠片もねえwwwww

118:名無しさん@ピンキー
07/08/12 12:38:41 o1M8aEVy
それがいい( ̄―+ ̄)ニヤリ

119:名無しさん@ピンキー
07/08/12 13:04:53 fQmGkq8+
女王吹っ飛ばしたwwwww

120:名無しさん@ピンキー
07/08/12 18:44:22 4MWs29Rm
残暑お見舞いつーかアニメスレからの転載
URLリンク(up.tseb.net)

制服姿のアン様イイヨーw

121:名無しさん@ピンキー
07/08/12 18:52:23 HbMSrRdA
>>120
こ、これは・・・・

今更だけどほんとルイズはいつの間にかデレになってしまったな

122:名無しさん@ピンキー
07/08/12 19:40:18 +cb4gmKB
なぜ黒のハイソでないのだ。

123:名無しさん@ピンキー
07/08/12 21:46:52 nL5gLHYK
>>115
GJ!!
のばしのあばしでもいい。たくましく育ってほs(ry

124:名無しさん@ピンキー
07/08/13 01:05:36 RMVIiB5U
>>120
シエスタさん履いてないんだぜ?
嘘みたいだろ?

125:名無しさん@ピンキー
07/08/13 02:09:44 /epkpXE6
アニメ6話アン様エロ過ぎワロタ
アニエス格好良すぎ燃えた

126:名無しさん@ピンキー
07/08/13 03:19:51 lVenomwB
>>125
あんまアニメ話はしたくないがアン様がエロかったのは同意だが燃えたか?
B級アニメだと思ったんだが・・・・アニメはつまらん。やっぱ原作のが良い

127:名無しさん@ピンキー
07/08/13 06:11:45 3k45qGfv
今回のはオリジナル展開と原作トレースのバランスもとれていて
良かったほうだと思うけどなー
戦闘シーンが迫力不足なのはいつものことだが。

128:名無しさん@ピンキー
07/08/13 13:09:10 nqeYFsV6
原作レイプって意見が出ないのに驚き。

129:名無しさん@ピンキー
07/08/13 13:32:00 jOz0sNCw
やっぱり動画はズルいよ w

今週の姫様のシーン、ここのエロバロでも何度も描かれた有名なシーンだが
姫様の巨乳が動いてるだけで、なんでもアリになっちゃうもんなぁ (*゚∀゚)=3ハァハァ

濡れ場がないのにこの火力、濡れ場があったら…
SS作家が何人死亡することやら w

130:名無しさん@ピンキー
07/08/13 13:42:02 X894+hDJ
ここの住人なら兵士を巻くためのキスと
その後の背中合わせで寝てるシーンの間に
原作通りの問答+2回目の優しく情がこもったキス+むにゅったを
容易に想像できるはず というかした

131:名無しさん@ピンキー
07/08/13 17:49:57 +EFC3XUe
>>128
レイプも慣れれば和姦…ってアレ?

132:名無しさん@ピンキー
07/08/13 17:55:05 bIddGQ8M
それなんて少女コミック?

133:名無しさん@ピンキー
07/08/13 18:40:25 oY39evs7
アン様エロすぎ。
アニエス姐さん可愛すぎ。
アニエス姐さん格好よすぎ。
あとラストのニヤけの止まらなさは異常。EDおあつらえすぎ。


134:名無しさん@ピンキー
07/08/13 20:11:25 6Ye4Iia6
>>128
原作レイプとは皆思ってるよ。
でもアニメとしては今回は上手くいったかなぁと・・・
2話3話のしょぼさと酷いレイプに比べれば全然無問題

135:名無しさん@ピンキー
07/08/13 22:32:31 sV9Q31Yn
アンビッチえろくてよかた\(^o^)/

136:名無しさん@ピンキー
07/08/13 22:54:43 woM3rFuV
ビッチとのキスシーンの後を誰か書いてくれないものか

137:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:03:08 9H3WtG0f
アニメの才人には我慢出来なくなってきたわ。お調子者すぎだろ。原作にある
かっこよさが全く感じられない。

138:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:15:17 6Ye4Iia6
>>137
主人公の性格の改変は紅優さん十八番の原作レイプ術だから・・・

139:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:19:13 i11HMCt3
>>136
すぐ上にあるじゃん
押し倒すあたりから変換しようぜ

140:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:09:10 uW25SCiB
URLリンク(up.tseb.net)

アン様エロいよアン様

141:名無しさん@ピンキー
07/08/14 04:09:43 jmQU1r8X
あの格好で(犬)70000の軍勢に突っ込んだらお前等どうする?

142:名無しさん@ピンキー
07/08/14 05:39:26 ISxtcLSt
そんなこと、言わずもがなだろう?
70000人の兵士の相手をしてもらうさ

143:名無しさん@ピンキー
07/08/14 10:33:33 jUPw70/0
>>140
原作と髪型が違うけど、何故だろう?

144:名無しさん@ピンキー
07/08/14 10:44:37 hKY2ptPb
ミディアムボブからUpって、実はかなりムリがある。
アニメの長さのほうが、むしろ自然かも

145:名無しさん@ピンキー
07/08/14 11:06:39 OimFCFZV
昔のウェールズの王女のように城壁の上でスカートをまくりマンマンを晒し
「世継ぎなどわたしのここでいくらでも産める!」と啖呵を切り、軍勢を退けるアン様

146:名無しさん@ピンキー
07/08/14 17:04:35 W0VSK+8o
>>145
イタリアのカテリーナ・スフォルツァにも同じエピソードがあったなあ

147:名無しさん@ピンキー
07/08/14 20:31:16 j7gNACdZ
>>137
サイトのキャラもそうだけど、原作の国家間の軍事バランスと言ったそんな話が
戦闘シーンもろとも一切端折られてるのがいただけない。一体アニメスタッフはゼロ魔を何だと思ってるんだ

148:名無しさん@ピンキー
07/08/14 20:34:23 zonD1aoK
ニヤニヤ作品じゃね。
というか別に原作の内容を正確に再現しろとは言わない
だったら原作楽しめばいいじゃんという話だし

149:名無しさん@ピンキー
07/08/14 20:51:13 WGVKEETG
一番大事なのはラブコメ
作者もそう言ってるじゃん

150:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:00:05 hKY2ptPb
>>147
原作のその部分はオレも好きだが
(というか、ああいうのなくて純粋なラノベだったらハマらないし)
「アニメは別物」ってことで。

放送を1クールに抑え込んで、早めにDVD化 → 二次利用 というのが定石の戦術なので
あそこまで広げちゃうと、尺がおさまらない。おとなの事情ってやつ?

ならばいっそ、アニメでしか動いてる絵でしかできないこと、してほしい。
とりあえずアンリエッタ脱いでくれたし www
アニエスがコルベールに到達するフラグも立った
→コルベールのバトルシーンも見れそうので、これでよし

151:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:42:50 SR8925Ij
>>150
戦闘はそっこう終わりそうだけどな。しかも居ないはずのルイズと才人も
救出に加わるらしいし

152:チクトンネ街の女王
07/08/14 21:57:59 vT6zg7G/
いやあ、アン様エロかった。
というわけで>>33-39の続き。

URLリンク(wikiwiki.jp)
「チクトンネ街の女王」
の続きの投下、行きます。

153:チクトンネ街の女王
07/08/14 21:59:41 vT6zg7G/
 トリステインの清貧女王として国民の敬愛を一身に受けているアンリエッタ女王。
 その女王陛下は、今、チクトンネ街の路地裏で才人の男根を受け入れようとしている。
 謁見のときの純白のドレスの胸元を内側から突き上げているバストは今はセーラー服の上衣から
こぼれてそのたわわな実りをすっかりさらけだしてしまっている。
 花の咲くような可憐な唇からは、こらえきれない甘い喘ぎをもらしている。
 薄紫の髪の毛が汗ばんだ頬に張り付き、南の海の色の瞳は歓喜の涙をこぼしながら恋人であり
ご主人様でもある才人の顔に満足げな視線を送る。

 アンリエッタはいまや、胸元にたくし上げられたセーラー服の上衣と、
黒いストラップの革靴以外なにも身につけていない。
 こんな、裏通りの隅っことはいえ街中で、全裸に近い姿を晒している。
 そのことも、アンリエッタの呆けた頭ではうまく意識できていない。

 アンリエッタは木箱の上に腰掛けながら、片足を箱の上に付く。
 内股をさらけだすような格好のまま、才人のモノを待ちわびる。
 上品にうっすらとしか生えていない恥毛はびしょびしょに溢れる愛液でべったりと肌に張り付き、
その内側のベビーピンクの粘膜をすっかりさらけ出してしまっている。
 ただでさえ白いアンリエッタの肌の一番白い部分である下腹と内股の中に、そこだけ
ほんのりと薄紅色に色づいた性器がもう我慢できない、といったようにとろとろに蕩けている。

 才人はその裂け目に指を這わせる。
 才人の指によって広げられているアンリエッタ女王陛下の陰唇。
 とく、とく、と収縮するその可愛らしい肉の孔は内側から薄く白濁した本気汁をこぼしている。
「サ、イト、さん……」
 アンリエッタはかすれた声で愛しい人に懇願する。

 小陰唇を押し広げるように、才人の亀頭がアンリエッタの肉襞に浅く入り込む。
 男性を受け入れる準備ができているアンリエッタの媚粘膜はひくん、ひくん、とその先端に
吸い付くように蠢動し、興奮で赤く染まった顔をさらに紅潮させる。

「サイト、さんが、は…いって…」
 ゆっくりと才人の剛直がアンリエッタの姫肉をかき分けながら突き入ってくる。
 アンリエッタはズキズキという熱が体の中心から生まれてくるのを感じていた。
 甘い、ここちいい熱。全身の細胞がうれしさで悲鳴を上げてしまう。
 興奮の波が、腰から駆け上ってくる。
 体の中に入ってきた熱い熱い塊が、アンリエッタの全身を溶かしてしまいそうだった。
 恋しい人をこんな風に感じることができて、アンリエッタはただただ幸福の波に呑まれていた。
 ここがどこかとか、自分が今どんな格好をさせられているか、なんてことはもうどうでもいい。
 自分が女王で、国家に責任のある立場だとかなんてことも、そんなことはもう頭にはなかった。

 自分の体で愛する男の人に奉仕できるという喜び。
 恋人が、自分をこんなにも欲してくれているという歓喜。

 心も体も、一部の隙もなくアンリエッタは才人のモノになっていた。
―サイトさん。ああ、サイトさんっ
「き、きもちいいですっ」
 アンリエッタは思わず内心を叫んでしまっていた。
「…アンはえっちなんだね」
 才人が微笑を浮かべながらそう言うと、アンリエッタは涙を流しながら答えた。
「…え、えっちですっ。サイトさん、ごめんなさい。アンは、こんなに、こんなにえっちなんですっ」
 才人のゆっくりとした抽送が始まると、アンリエッタはもう我慢ができない。
 はぁ、ふう、と切なげな悲鳴をあげながら才人に懇願する。
「ごめんなさい、サイト、さんっ、こ、こんな、エッチな、えっちなアンのことを、どうか、
どうか、お嫌いに、ならないでっ…ください…」
 そう言いながら、アンリエッタは才人の体を抱きしめる。
 立位にちかい体勢で才人を受け入れながら、その身体に腕を廻して抱きついていた。
 恐怖。アンリエッタは才人に嫌われることに対して純粋な恐怖を感じていた。

 そんな悲痛な声を聞いてしまった才人の顔がアンリエッタに迫る。

154:チクトンネ街の女王
07/08/14 22:00:15 vT6zg7G/
 そんな悲痛な声を聞いてしまった才人の顔がアンリエッタに迫る。




ちゅ




 蕩けるような甘い口付けがアンリエッタに降ってきた。

「俺はエッチなアンのこと、大好きだよ?」

 耳元でそうささやかれる。
 膣肉を逞しい肉槍で突かれながら、耳たぶに熱い吐息を感じてしまう。
 アンリエッタのおおきな胸は才人の胸板に押し付けられてつぶれるように変形しながら
その内側を熱くたぎらせている。

 アンリエッタは幸せだった。
 大好きな男の人とこんなことができて。
 抱きしめられて、キスされて、熱い男根を打ち込まれている。
 そんな人が、自分のことを好きだと言ってくれた。
 甘い熱い波が胸の奥から生まれてくる。

 腰からミニスカートを抜き取られ、ほとんど全裸の状態のアンリエッタ。
 今日は街中を裸同然の格好で歩かされ、道行く庶民たちに恥ずかしい格好を視姦され。
 そしていやらしい男たちに襲われ、犯されそうになった女王陛下は、ジリジリと炙られ続けてきた
性感を一気に開放してしまっていた。
 才人のモノを付きこまれるたびに、アンリエッタの媚粘膜は才人を柔らかくきつく受け止め、
それが引き抜かれるときには吸い付いて離さないかのように締め上げる。

「サイトさんのぉっ…は、入ってます……は、入って……入ってぇっっ!!!」
 熱く滾っているアンリエッタの粘膜が、ひくっ、ひくっ、と収縮する。
 才人の肉棒を深く突きこまれただけでアンリエッタは軽い絶頂に達してしまった。
 顔をのけぞらせて空に向け、白いのどを晒しながらアンリエッタは意味のない声を
漏らしてしまう。
「ふぅーーーーっ、ううぅーーーっ……」
 わからない。なにがどうなっているのか、アンリエッタにはわからない。
 ただ、才人の固いモノが身体の芯を串刺しにしている、ということだけがアンリエッタには
理解できていた。
 才人に何度貫かれても、そのきつさを減じさせはしないアンリエッタの女の子の器官。
 その媚粘膜は内側で才人の剛直をぷっくりと柔らかく受け止め、締め上げている。

 アンリエッタは腰が勝手に動いてしまうのを止められないでいる。
 木箱の上に腰掛けたまま、ただひたすらに才人のモノを迎え入れ、名残惜しげに
喰い締める。
 ドク、ドク、と才人の男根が膣の中で脈動しているのがアンリエッタにはわかってしまう。
 大好きな男の人。自分が「女の子のはじめて」を奉げた人。その才人の男性器を自分の中に
感じることができる、ということにアンリエッタは改めて感動を覚えていた。

「アン、痛くない?」
「……」
 無言のまま首を振るアンリエッタ。
 才人が何を言っているのかも理解していないのかもしれない。

 才人の腰がアンリエッタの身体を突き上げる。
 すると無意識のうちに迎え腰を使ってしまうアンリエッタの真っ白なお尻が
木箱の荒い表面に擦れてしまっていた。

155:チクトンネ街の女王
07/08/14 22:00:48 vT6zg7G/
「アン、お尻痛いでしょ」
 このまま続けたらアンのお尻が傷ついちゃうかも、と心配になった才人は自らをアンリエッタの中から
引き抜いた。
 才人がアンリエッタの肉壷から男根をゆっくりと引き抜くと「じゅぷっ」という水音がする。
 腰が抜けてしまっているアンリエッタは、それだけで木箱の上に仰向けに倒れてしまいそうになる。

 才人は木箱に腰をおろすと、ふにゃふにゃになっているアンリエッタを捕まえる。
そして身体ごと抱き上げ、自分のひざの上に座らせ―男根の上にアンリエッタの腰を導き、
そのまま内側に突き込んだ。

「―!!!!」
 アンリエッタは南国の海の色の瞳をひときわ大きく見開かせると、もはや声にならない
悲鳴をあげた。

 深く。奥深くまで、アンリエッタは才人に貫かれてしまっていた。
 熱く蕩けた膣の一番奥。そこを、才人の亀頭で刺激されている。

 自分の中に、大好きな男のモノを受け入れることができて。
 自分の中で、愛しい男の人を包み込むことができて。
 その大好きなご主人様のモノが自分の弱いところを突いてきてくれて。
 アンリエッタは快楽に真っ白に染まってしまいそうだった。

「サイトさんさいとさんさいとさんだめだめそこつかないでつかないでくださいあんは」

 呂律の回らない声で必死に懇願するが、才人はアンリエッタの腰を掴むと強制的に上下動を
加えてくる。
 才人の肉の槍が抜けかかり、また深々と刺さる。
 そのたびに、アンリエッタの膣の中の襞は才人の男根を食い締め、亀頭の雁首で
押し広げられえぐられてしまう。
 後ろから才人が胸を掴み、その手のひらの中で乳房を思いのままに揉む。
 豊満なバストに埋まりこむ指が、アンリエッタの乳房を歪ませ、変形させていく。
 アンリエッタはその荒々しい揉みこみに痛みなど感じない。
 才人が与えてくるどんな刺激も快感になってしまっている。
 白くて細い首筋に後ろからキスされることも。
 耳たぶを甘噛みされることも。

 アンリエッタにとってはそれらすべては快感を倍増させる魔法だった。


 才人とアンリエッタは背面座位の形で繋がっている。
「だめです! さいとさんっ…そ、そこ、そんなに、つ、ついちゃ、だめ」
 アンリエッタは自ら腰を動かしてしまっているということに気づいていない。
 後背座位で貫かれているアンリエッタは、上半身は才人に抱えられたままだが、
下半身だけは膝で上下動を繰り返してしまっている。
 さっきから才人の腰は止まっている。

「アン、あまり大きな声は出さないほうがいいよ?」
 才人が辺りを見回す。
 いくらここが倉庫だからといってあんまり大きな声を出しちゃったりなんかしたら―






「お前さん、アレ聞こえたかい? まただよ! どっかのバカがウチの裏でヤってるんだよ」

156:チクトンネ街の女王
07/08/14 22:01:40 vT6zg7G/
「お前さん、アレ聞こえたかい? まただよ! どっかのバカがウチの裏でヤってるんだよ」


 オバチャンの声が聞こえてきました。
 倉庫だと思ってたけど、じつは家だったんですねコレ。
 才人は頭の中が真っ白になっていた。
 才人は才人なりに、アンリエッタを安全に、でも意地悪くいぢめてあげようと
思っていたわけであり、だからちゃんとエッチな格好で街を歩いているアンリエッタを
こっそり尾行していたり、襲われそうになる寸前で助けたりしていたわけで。

 どうしようどうしよう、とあせる一方だけどそんな家の中の声に気づいていない
アンリエッタは腰を上下させてえっちすぎる悲鳴をあげてます。
 火照った胎内がチンコをぎゅーっと絞るように…ってアン!

「アン、声! 声! 聞かれてる!」
 耳元ではっきりとささやく。

 瞬時に、理性を取り戻してしまうアンリエッタ。
 心臓を氷の手でつかまれたような恐怖を覚えた。
「え、わ、わ、わたくし、なんて…なんて…」




「アンタ、追っ払ってきておくれよ」
「わかったわかった。見てくればいいんだろ?」
 オバチャンとオッチャンの声がします。ヤバい。ヤバイです。
 才人がどうしようかと思っているうちに、目の前の大きなドアが開いてしまうわけで。



―見られて…見られてしまいます……
―こんな、恥ずかしい格好を…

 ギギイ、と音を立てて目の前のドアが開く。
 中年男性の頭がそこから飛び出している。
 アンとサイトが腰掛けたまま繋がっている木箱はドアの蝶番側なので、
屋内からは死角になっているが、でも、こちら側を振り向かれたら…

―見られて……みられ、みられ―

 アンリエッタの脳が真っ白にスパークする。
 痴態を晒してしまうことに対する恐怖。
 そして、その恐怖の後ろ側にあるゾクゾクするような快感。
 腰の裏が熱くなる。
 高いところから落下しているときのような浮遊感が全身を包んだ。

―みられ…ちゃ…

 アンリエッタの股間が燃えるような熱を帯びる。
 大きな乳房の内側で、後ろ暗い快感が吹き荒れる。


 そして中年男性が扉の裏側を見ようとした瞬間。

「ギニャアアアァァァーーー!!」
 そんな声を上げながら、空から猫が降ってきた。

157:チクトンネ街の女王
07/08/14 22:02:38 vT6zg7G/
「にゃあ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーー、フウウウーーー!!!」

 たぱぱぱぱっ、というような足音を残して猫はおっさんの前を走り抜ける。

「なんだ、猫かよ」

 その中年男性はそう言うと、ドアの裏側を見ることなく扉を閉めた。



 見られる、見られる、と全身をフルフルと震わせていたアンリエッタは、
目を大きく見開いたまま才人の腕の中でくったりと脱力する。

 才人の男根で縫われたままの陰部から、潮吹きとも尿ともとれる液体をしゃあっ、と
漏らしながらぐったりと才人に体重を預ける。

「サイト……さん……サイト……さ……ん」

 バレるんじゃないか、と恐れていた事態が去ったのに安心したのか、
才人は猛りきった男根によるピストンを再開させる。






 じぶんはばかになってしまった、とアンリエッタはおもう。
―きもちいい。
―さいとさんにぎゅうってされて、きゅうきゅうってされて、すごく、すごくきもちいい・・・
―からだに、ちからがはいらない。
―キモチイイ……なにもかもが、きもちいい。さいとさんの暖かい肌も。ぎゅうぎゅうっと
だきしめてくれてるうでも。アンのなかで、ずこずこしてくれてるおちんちんも……

 才人の猛りきった男根がアンリエッタの粘膜を内側から広げ、こそぐように出入りしている。
 もう絶頂の一番上に登りきったアンリエッタは、呆けた頭でその快楽を受け入れている。

―きもちよすぎます
―サイトさんは……
―おっぱいを、きゅうってしてくれて
―あそこを、お、おちんちん、で……いっぱいにしてくれて。

 サイトの掌がアンリエッタの唇を覆っている。
 アンリエッタはもう歓喜の悲鳴を止められない。その声が響き渡るのを防ごうと
才人が必死に掌でアンリエッタの唇をふさぐ。

 その手のひらの感覚ですら、アンリエッタには快感の種になってしまう。

―まるで、サイトさんに、むりやり、されちゃってるみたいです……
―わたくしをどれいにして、らんぼうしてくださっているみたい…

「アンリエッタ…アン…大好きだよ」
 アンリエッタはその才人の言葉を聞いただけでびくびくっ、と背筋を震わせる。

 もう限界だった。
 アンリエッタ女王陛下の発情しきった身体は、頂点のすぐ際まで追い詰められていた。

 アンリエッタは今日は街中を破廉恥な格好で歩かされて、男たちにレイプされそうになり、
そして今、痴態を見られるかもしれないというシチュエーションに晒され、
極度の興奮状態に陥っている。

158:チクトンネ街の女王
07/08/14 22:03:36 vT6zg7G/
 そんな臨界状態の女の子の耳元で、再び才人が囁く。
「アン……可愛いよ…アン」
 ひときわ強く突きこまれる男根。
 その衝撃に、アンリエッタはたやすく限界を超えてしまった。


「ひやぁっ……ふぅ……はふぅっ」
 びくびくっ、と全身を快感に痙攣させながらアンリエッタは絶頂の快楽に全身を浸していた。


 快感で全身を弛緩させながらも、アンリエッタの媚粘膜だけはきゅう、きゅう、と才人の
肉の槍を締め上げている。
 根元から先端まで、蠕動するように吸い付いてくるアンリエッタの内側の感覚に才人も
限界に達してしまう。




 アンリエッタの女の子の一番奥で、才人の白い爆発が起きている。


―熱い……サイトさんの…あつ、あついぃっ!
 その白い熱に染め上げられるように、アンリエッタは足の裏から突きあがってくる新たな
快楽に身をゆだねる。
 内股にしたままの長い足をピンを伸ばして。
 革靴の内側で、足指はその快楽に耐え切れずにきゅっと握られている。
 頭を逸らして白い首を空に向ける。
 アンリエッタの視界に映る薄暮の星空は、快感で失神する寸前の濃い紫色だった。
 汗ばんだ頬に髪を一条貼り付けさせながら、アンリエッタは幸福な失神をした。



――――――――――――――――
今日はここまでー

夏コミでアンリエッタ陛下のエロイ同人が見つかるといいなと思いつつ
続きもなるべく早く書けるようガンガル

159:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:06:28 m1vnvd4o
ビッチえろいよビッチ 
GJJJJJJJ

160:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:41:01 hKY2ptPb
GJ

「ここまで」って…!?
つづきが???

161:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:42:20 jUPw70/0
チクトンネさんのHぃ~w

162:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:58:01 KjV8/8q/
なんというエロ濃度
アニメといいチクトンネといい、これはアン様好き一派を片っ端から悶死させる誰かの陰謀に違いない

そんな俺は既に3回ほど臨死点突破

163:名無しさん@ピンキー
07/08/15 01:31:15 7/HxbKp/
ルイズ「ライナーはときどき女の子の部屋に忍び込んでいました。」
ルイズ「彼は女性に対する性犯罪者なんです。」
サイト「見るな。見てると精子が出ねえ。」
ルイズ「メイドへの中出しはさておき、女王陛下には指姦、ちぃ姉さまには精子ををかけて、私には・・・その・・・」
サイト「はは、どんどん言えよ。」
ルイズ「もうお分かりでしょ?」

164:名無しさん@ピンキー
07/08/15 03:23:26 cswB84x3
王女とルイズが手をつなぎながら同時輪姦されているSSがあれば・・・

165:名無しさん@ピンキー
07/08/15 03:42:18 WmpKcpk+
>>164
それみたい。。

166:名無しさん@ピンキー
07/08/15 04:08:59 JUk1Wyxa
オスマンとコルベールが手をつなぎながら同時輪姦されているSSがあれば・・・

167:名無しさん@ピンキー
07/08/15 06:44:32 ovi4PG6b
>>166
それみたい。。

168:名無しさん@ピンキー
07/08/15 07:46:10 PQV9A9kW
メンヌヴィル×ジャン(コルベール)
ジャン(ワルド)×メンヌヴィル
ジャン(ワルド)×ジャン(コルベール)

じゃあ、俺はどれを書こうかな。

169:名無しさん@ピンキー
07/08/15 10:18:43 3bh1DuES
>>166>>167>>168
やめてくれ、そういうのは・・・

170:名無しさん@ピンキー
07/08/15 11:16:14 i16kmFta
>>158
貴殿を他のスレでも見かけた。カr

171:名無しさん@ピンキー
07/08/15 13:29:39 WmpKcpk+
>>166-168
スレ違い。

172:名無しさん@ピンキー
07/08/15 16:07:06 U7TxrLJe
>>170
何故分かるんだw、で何処?ヒントプリーズ。

173:名無しさん@ピンキー
07/08/15 23:55:44 mnh4Xkzt
アン様好きな自分にとって最近の投下は最高すぎる

174:名無しさん@ピンキー
07/08/16 00:04:03 mti2Bywa
暑中見舞いその2。>>40で言ってたアン様のプリケツ画像(*´д`*)

URLリンク(moe2.homelinux.net)
URLリンク(yui.cynthia.bne.jp)

175:名無しさん@ピンキー
07/08/16 00:41:00 2mh30JUw
>>174
GJ!
しかし…シエスタさん 老けすぎじゃあ…(´・ω・`)


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