ひぐらしのなく頃に Part.11at EROPARO
ひぐらしのなく頃に Part.11 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
07/08/08 03:25:33 w5THMBvv
皆には内緒な仲のラブラブレナ魅キボンヌ

201:名無しさん@ピンキー
07/08/08 07:53:47 q6QUHOW/
そういや、レナ×沙都子って過去にあったっけか?

202:名無しさん@ピンキー
07/08/08 17:10:40 TiIKCz8F
>>194

自分は>>159の者なんだが、もしこの程度の文章力でも書いて良いなら
アップしてもいいかな?
いや、誰も別に詩音が好きだなんt(ry

203:名無しさん@ピンキー
07/08/08 17:12:33 i/1Ke6Xz
>>200
いいな。レナ魅は他にはないエロスがあるw
シチュ的には梨花沙都に似てるんだが、幾分大人に近いからかな
どっちも圭一に渡すのは惜しいぜ…

204:名無しさん@ピンキー
07/08/08 18:53:44 5GBqwgrN
>>202
神よ!
是非投下お願いします!!
超期待^^

205:名無しさん@ピンキー
07/08/08 19:10:04 veMC+nMZ
>>202
俺も是非!!
投下お願いいたします!!

206:名無しさん@ピンキー
07/08/08 19:23:08 aFXNF5cD
>>202
是非。我全裸待機也。

207:名無しさん@ピンキー
07/08/08 21:39:12 8mMZYkEt
…嘘でもいいから投下してくれるって言ってくれよ…

208:名無しさん@ピンキー
07/08/08 22:44:20 VMyCa2hn
空気読まないけど俺もおりょうちゃんの投下していい・・?

209:名無しさん@ピンキー
07/08/08 23:16:05 aFXNF5cD
「んっ…うっ…くあっ…もっ」
「んっ…んっ…んっ…」
2人の結合部分からの卑猥な音が静かな教室にこだまする。
「んっ…圭ちゃんっ…もう…出すよ…」
「あっ…あっ…みおっ…ちょ…はげしっ」
続きは省略されました。続きを読みたいときはうちのホスト規制をといてください。

210:名無しさん@ピンキー
07/08/08 23:37:04 HbQnROYb
>>209
よく見たら逆になってるw

211:名無しさん@ピンキー
07/08/08 23:37:24 1ap3MHI4
>>202
全力で待ってる

>>209
ふたなりktkr
ホスト規制早くとけてくれ。魅音攻めにwktkせざる負えない。

212:名無しさん@ピンキー
07/08/09 02:53:35 s4Y66yfQ
>>201
みよさともないなorz

213:名無しさん@ピンキー
07/08/09 03:09:21 A3d++UPM
>>202
こんな時間にもwktkだぜ
明日の午後にはあるといいなぁ


214:名無しさん@ピンキー
07/08/09 05:52:46 fsZII30t
>212
みよさとだったら診療所での検査の時とか

祭で沙都子を人質に取っている時でもネタにできそうだな。

215:名無しさん@ピンキー
07/08/09 11:11:59 8VpcWWub
>>171
今更ながら、読んできた。
激しく、GJ。レナの誘惑に萌えたw
保管庫にしかない作品の感想ってこっちでいいの?

216:小ネタ
07/08/09 12:30:04 kLSf/QTT
どうしてこんなことになってしまったのかわかりません。
私209はホスト規制をされています。
恐らく同じマンションの4階と3階の男性はこの規制の犯人の一味。
彼らは黒のワンボックスカーとマウンテンバイクをそれぞれ所持。
どうかこのホスト規制をといてください。
それだけが私の望みです。

217:名無しさん@ピンキー
07/08/09 17:07:30 9tWn6ucL
ここで空気読めない俺が投下してみる。
祟殺しアナザー、L4+ぐらいの圭沙都もの。やや暗いかも。

218:鎖絆
07/08/09 17:09:16 9tWn6ucL

かすかな泣き声が聞こえる。
寝ぼけた目を擦り、まだはっきりとしない頭で泣き声の主を探す。
部屋の中はまだ暗い。時計は見えないが、かなり遅い時間だろう。
それでも、俺は起きなくちゃならない。彼女を探して大丈夫だと教えなければならない。
……だけど何故、それをしなくちゃならないんだ?
ふと、俺の頭の中に疑問がよぎる。
何故だ? 俺が何故、それをしなければならない?
ぼんやりした頭が、回転数を徐々に上げていく。
―泣いてるんだから、安心させてあげなきゃダメだろ?
違う。それだけじゃない。それだけの理由なら、俺じゃなくても良いはずだ。
―彼女をなだめられるのは、俺しかいないから?
そんなような気もする。でも、もっとこの漠然とした使命感は強い感情な気がする。
だんだん俺の頭は覚醒へと向かっていく。
それにつれて泣き声だけでなく、彼女の呼ぶ声が耳に届きはじめる。
「にーにー……ぇにーにぃ……何処? 何処ですの……?」
俺を呼んでいる、声。
―そうだ。妹が泣いているんだから、安心させてやるのはにーにーの務めじゃないか。
かちん、と頭の中のピースがはまり、頭が一気に冴え渡った。
「……沙都子?」
隣に並べた布団の中には、沙都子の姿はなかった。
「沙都子っ!?」
「……っく、…圭……にぃ……ひっく……」
声を頼りに暗闇の中を探す。狭い部屋だから、すぐに見つかる。
布団から少し離れた壁の端、そこにうずくまって沙都子は泣いていた。
「沙都子、どうした?」
頭を撫でてやると、感極まったように腕の中に飛び込んできた。
「うわぁぁぁぁん! 圭にーにー! うあぁぁぁぁぁ!」
静かな夜に、沙都子の泣き声だけが響き渡る。
少しでも多くの温もりを求めるかのように、ぎゅっと全身で俺にしがみつく。
俺も少しでも安心してもらえるように、ただ頭を撫で続けた。
臆病な、いや臆病になってしまった妹は、まだ泣きやむ気配を見せない。
いい加減暗闇に目が慣れてきた俺は、改めて狭い部屋を見渡した。
二組の布団、端に寄せられたちゃぶ台、小さな冷蔵庫。
たったそれだけ。テレビを買う余裕すらない。
壁に掛かったカレンダー、昭和60年の6月。
そうか、あの日からもう二年も経つのか。
俺が沙都子のにーにーになったあの日から……


219:鎖絆
07/08/09 17:10:20 9tWn6ucL
一人の男によって、俺たちの日常は狂わされた。


沙都子から笑顔が奪われたあの日、俺たちは無力だった。
いや、違う。誰もが自分を犠牲にする勇気がなかっただけだ。
魅音は初めっから俺の意見に反対ばかりしてたし、何より園崎家、園崎家と体裁ばかり気にしやがる。
レナも助けたいと言っている割には何もしようともしなかった。
梨花ちゃんだって、そうだ。
一緒に住んでいた家族のはずだったのに、あの叔父のもとへ連れ去られるのを引き留めることが出来なかった。
全部、自分まで犠牲になるのを恐れたからだ。
子供だから何も出来ない、無力だと、そんな言い訳をかざしていたんだ。
そして俺も最初はそうだった……
どうせ何も出来ないと、沙都子が傷ついていくのをただ見ていただけだったんだ。
俺自身、何処かで自分が傷つくのを恐れていたから。
だけどあの日、俺はあいつらとは一線を越えた。
そんな自分が傷つきたくないだけの、非情な奴らとは……

きっかけは沙都子の発狂だった。

校長先生の足音を叔父だと思いこんで、ひどく沙都子は怯えた。
後で梨花ちゃんが教えてくれたが、沙都子はそう言う病気らしかった。
そして梨花ちゃんが沙都子に注射をしようとして……
「っ!?ちょ、沙都子?」
沙都子は脇目もふらずに、俺の胸に飛び込んできたのだ。
全ての人に怯えていた沙都子が、何故か俺だけに助けを求めてきた。
「わぁぁぁぁ……っく、助けて、助けてよ……にーにー!」
どうすればいいのかもわからなくて、俺も助けを求めるように周りを見渡した。
魅音のうろたえた目、レナの悲しそうな目、そして頼みの梨花ちゃんでさえ信じられないというような目をしていた。
ぽつりと梨花ちゃんが呟く。
「あり得ない、沙都子が圭一をにーにーと思いこむなんて……あり得ない……」
沙都子を見る。純粋に、ただ純粋に俺の助けを求めていた。
そして俺は悟る。沙都子を救えるのは、俺しかいないってことを……


220:鎖絆
07/08/09 17:10:58 9tWn6ucL
夕方の診療所。俺の手を握ったまま眠る沙都子。
監督と、梨花ちゃんもいる。みんな、沙都子を見つめていた。
注射を忘れると沙都子は臆病になってしまうこと。
周りの人を自分に敵意があると思いこむようになってしまうこと。
なのに、何故か俺だけが例外だったこと。
監督と梨花ちゃんが説明してくれたことが、ただ頭の中をグルグル回っていた。
クールになれ、と自分を落ち着かせようと頭で何度も繰り返す。
沙都子はまだ、目覚めない。
「……監督」
「何でしょう? 前原さん」
「沙都子が目を覚ましたら、沙都子はあの家に帰らなきゃならないのか……?」
監督が口を閉ざす。それが答えだった。
「圭一」
ふと、ずっと黙っていた梨花ちゃんが口を開く。
「ボクが前、圭一に頼んだこと、覚えてますですか……?」
「沙都子のにーにーの代わりをしてくれって、あれか?」
小さな頭が、頷きを返す。
「それは沙都子が貴方に悟史の面影を重ねていたから。でも今までこんなことはなかった」
「……梨花ちゃん?」
よくわからないけど、梨花ちゃんが急に大人びたような気がして、俺は少し驚いた。
「いくら症状が出てるからって、圭一を悟史と間違えるなんてあり得ない……」
そう小さく呟き、そして続ける。
「圭一、確かに貴方は悟史と重なる部分がある。でも……」
―沙都子のにーにーでは、無いのですよ……
その言葉が何を伝えたいものだったのかは、今もわからない。
だけど、その言葉が俺を決心させたのかもしれない。
正直なところ、その言葉に俺はカチンときた。
そうだ。確かに俺は沙都子のにーにーじゃない。
でも、なることは出来るはず。
あの時沙都子は俺を選んだ。
悟史と重なる部分があったからかもしれない。だけど他の誰でもない俺を選んだ。
だから俺がやるしか、俺が沙都子を救うしか―
「監督、せめて俺が沙都子を家に連れて行ってもいいですか?」
「歩きでですか? 結構遠いと思いますけど……」
「負ぶって帰ってやりたいんです。せめて……」
俺が必死に頼み込んだせいか、監督は折れてくれた。
まだ目覚めない沙都子を背負って俺は歩く。
見送るのは監督と梨花ちゃん。これが一生の別れと知らない二人。
何処へいく? あてなんて無い。でも、確実に雛見沢からは背を向けて。
ただひたすら彷徨い歩いた。ポケットに入っているお金は少しだけ。
走った。ただ少しでも遠くへ行こうと思った。
そう、あの日俺たちは―逃げた。


その後のしばらくの日々は大変だった。
今でこそ俺がバイトで稼いで、こうしてボロいながらもアパートに暮らせている。
だけど当時はずっと野宿だったし、ご飯もろくに食べられなかった。
沙都子はあの日から臆病なままで、俺から少しも離れなかった。
しかもニュースで雛見沢大災害のことを知って、戻れる場所はもう無くなった。
だけどただひたすら前へ進んで、今の俺たちがここにある。
幸せを掴んだ俺たちが……


221:鎖絆
07/08/09 17:11:51 9tWn6ucL
そうこう思い出しているうちに、沙都子はいつの間にか泣きやんでいた。
「落ち着いたか? 沙都子」
頷く。もともと赤い目が、もっと赤くなっていた。
「一体どうしたってんだ? 怖い夢でも見たのか?」
「ええ……圭にーにーが……いなくなる夢」
「大丈夫だ、俺はいなくなったりしねぇよ」
言って、乱暴に頭をぐしゃぐしゃと撫でてやる。
あの日以来、沙都子は俺を『圭一さん』とは呼ばなくなった。
でもにーにーとだけで呼ばれていると、悟史と重ねられてる気がして嫌だった。
沙都子を置いていった悟史とは、俺は違うんだ。
だからせめて分けてもらえるよう『圭にーにー』と呼ばせることにした。
それなら俺は圭一であり、なおかつにーにーであることが出来た。
「でも、でも……」
「大丈夫だ、沙都子を置いていなくなったりなんてしない」
「嫌……、圭にーにー、いなくならないでくださいまし……」
「だから沙都子―」
「嫌、嫌……私を、沙都子を置いていかないで……」
「……はぁ」
沙都子はこうなると、思いこみが治らない。
そういえばバイトをはじめた当初も、こうやって離れたがらなかったっけ。
こうなったときは、俺がここにいることを沙都子に教えてやらなければならない。
「沙都子」
「いなくならないで……圭にーに……!?」
頬をギュッと押さえて、その小さな唇を塞いでやる。
突然の口づけに驚いたように目を丸くしたが、落ち着くにつれ段々と目が閉じていく。
「ん……むぅ…っ……」
頃合いを見計らい、舌を差し入れる。
特徴的な八重歯を舌先でなぞっていると、待ちかまえていたように小さな舌が絡められた。
砂糖菓子のような甘さの残るその感触を、頭を撫でるように楽しむ。
「ふ…んんっ……む…」
深く繋がるにつれて、沙都子の鼻から甘えるような吐息が混じり出す。
沙都子の口腔に唾液を流し込み、俺も沙都子の唾液を飲み干す。
小さな舌は忙しなく動き、俺の方にも快楽を与えてくる。
もともと器用なのか、沙都子はキスが上手い。
時折俺の方が責められてるような錯覚すら覚えるほどに。
俺も負けじと舌を吸ったり、歯茎を舌先でくすぐったりする。
が、段々と息苦しくなって唇を離す。
つぅーっと繋がる、一本の銀糸。
「沙都子……」
紅潮した頬が、何とも可愛らしい。
そのまま首筋に口づけ、舌先でうなじをなぞっていく。
肌を軽く吸うと、ぴくんと体が小さく跳ねた。
こうやって赤い華を沙都子という大地に点々と咲かせていく。
パジャマのボタンを外し、徐々に脱がせる。
まだ育つであろう二つの膨らみが現れ、沙都子は小さく息を飲んだ。
これから与えられる全てが楽しみで仕方がないとでもいうように。
そっとその膨らみに指を這わせ、少しずつ力を込めていく。
何とも言えない柔らかさと、弾力と、温もり。
手のひらに吸い付いてくるような感触が愛おしくて、力を込めすぎそうになるのを必死に理性で止める。
「ん……はぁ……」
熱く、しっとりとした吐息が小さな口から漏れる。
もっと聞きたくて、淡い色をした蕾を摘む。
「……っ!…ふぁっ!」
コリコリと転がすように刺激を与えてやると、ぷくりと硬さを増してくる。

222:鎖絆
07/08/09 17:12:32 9tWn6ucL
耳に舌を這わせる。ビクリと体が大きく跳ねた。
「ん……あっ、や……っ!!」
沙都子は耳が弱い。舌先で輪郭をなぞって、耳たぶを軽く吸ってやる。
手の動きは変えぬまま。揉みしだき、時折先端を弄ぶ。
あー、沙都子、結構胸大きくなってきたな……
俺が弄っているせいもあるのか、最近特に成長著しい。
そろそろブラジャーでも買い与えてやらないと不味いんだろうか?
どんなのが良いだろう? 色はピンクとか黄色あたりが似合いそうな気がする。
―なんて、兄じみた思考と今している行動の矛盾に少々心が痛む。
妹であるはずの彼女との、背徳的な行為。
くそ……っ!
俺の中の二つの思考が葛藤する。
くそ、くそ、くそっ!
クールになれよ、落ち着け前原圭一!
そんな言い聞かせるような思考ですら、煩わしくなって。
ならば忘れて堕ちてしまえばいい、と俺は『俺』を手放していく。

律しようとすればするほど、堕ちていく。
どうせ堕ちるなら、正面からのめり込むように。
全てを忘れて没頭してしまえば、背徳感は快感を高めるためのスパイスにしかならない。
ただ快楽だけを求めて、堕ちていけ。

「ひゃうっ!」
美味そうな色合いをした蕾にしゃぶりつく。
そのままただ貪るように、赤ん坊がおっぱいを飲むように吸い付く。
「あ…っ、や、んぅ……けぇ、にーにぃ……」
脳を直接溶かしつくすような、甘ったるい声。
それに煽られていくように、ただひたすら嬲り続ける。
ミルクにも似た、ふわふわするような甘い女の子の匂い。沙都子の匂い。
立ち上っていくそれを空気に盗られるのが惜しくて、鼻から息を大きく吸う。
右手は背筋からまだ未発達な腰のラインを辿って、小さなお尻を撫で回す。
「きゃうっ!……っや、あぁ…くぅん……」
子犬が甘えるような鼻にかかった声。心の底から可愛いと思う。
熱に浮かされたような真っ赤な頬と、潤んだ瞳。荒く息をつき、小さく開かれた唇。
俺の視線に気付いたのか、そっと瞳を閉じ、唇を少し突き出してくる。
せがまれるままに、キスに応じる。ギュッと抱きしめ、頭をわしわしと撫でた。
「んむぅ……ちゅ…」
至近距離でぼやけてはいるが、満足そうに笑うのが見える。
ああ、まただ。また俺が二つに分かれていく。
その笑顔が、俺を癒す。俺を壊す。
聞こえるはずのないひぐらしの声が遠くで聞こえるような気がした。
たくさんの声が頭を満たしていく。ああ、わからねぇ。わからねぇよ!
俺は沙都子を守りたいのか?
―それとも、壊してしまいたいのか?
そんな自問の答えが出るのが怖くて、目の前の行為に集中する。


223:鎖絆
07/08/09 17:13:18 9tWn6ucL
ぽよぽよとしたお腹を通り過ぎて、秘められたそこにそっと指を這わせる。
「ふぁ…あっ!……んんっ………やぁっ!」
そこは既にしっとりと濡れそぼっていて、俺を受け入れることが出来ることを示していた。
指先でややほぐしてやってから、俺は張り詰めた俺自身を取り出した。
沙都子を抱き上げ、俺自身と垂直になるようにする。
沙都子と繋がるときは、必ず座位だ。
一回だけ後背位でやってみようとしたことがあったが、ギュッとしがみつけないと不安なのか、俺を呼びながら大泣きしてしまったのでそれ以来やっていない。
そもそもこの行為をはじめたきっかけは沙都子を安心させるためなんだから、逆に不安にさせちゃ意味がない。
徐々に沙都子を下ろしていく。先端が沙都子に触れ、くちゅりと音を立てる。
「ん……あ、あぅ…や……けぇ、にぃ…に……」
ずぷずぷと沙都子の中に入っていく。まだ小さく狭い沙都子の中だが、合わさり慣れたそれは思った以上にスムーズに飲み込まれる。
そして最奥まで繋がった。
予想通り、すぐさま沙都子はギュッとしがみついてくる。
俺も抱きしめ返して、頭を撫でる。サラサラとした髪の感触が心地よい。
ここからじゃ表情が見えないが、きっと満足そうなあの笑顔なんだろう。
沙都子の腰を優しく掴み、上下に揺すって抽送を開始する。
「あっ、ん……や、やぁっ!ふぁぅっ!」
甘い喘ぎが響き渡り、沙都子が艶めかしく体をくねらせる。
可愛い妹でもなく、年相応の少女でもなく、そこにいるのは一匹の雌。
―わからない、わからない。
頭の中がガンガンする。ひぐらしの声がこだまする。
ただひたすら逃げるように、腰を打ち付けていく。
沙都子の嬌声、涙がこぼれそうな瞳、八重歯が覗くほど開かれた口。
狭い沙都子の中を夢中で掻き分け、きゅうと絡みつくそれを残さず感じ取る。
限界が近い。頭が真っ白になっていく。

ただ沙都子に笑っていて欲しかった。それだけなのに。

どうして今の沙都子の笑顔は、こんなにも胸を締め付けるんだろう?

俺、どうして、涙が止まらないんだ……?

「や、やあっ!にーにー!圭にぃ、にーっ!!ふああっ!」
呼んでいる。俺を呼んでいる。
ぎゅううっと一気に中が狭まり、沙都子の体が大きく跳ねる。
それに搾り取られるように、俺も全てを解放する。
びゅくびゅくと俺の全てをぶちまける。
一つ俺が脈打つ度に、一つ『俺』が崩れていく。
ワラう沙都子と裏腹に、俺はナイて果てた――



224:鎖絆
07/08/09 17:13:58 9tWn6ucL
「圭にーにー……?どうしたんですの?」
沙都子が心配そうに覗き込む。心の底まで見透かされそうな緋色の瞳。
その純粋さに、堪らず目を逸らしてしまった。
俺は気付いている。気付いていた。始めっから答えは持っていたんだ。
梨花ちゃんが言っていた。―俺は、沙都子のにーにーじゃ、ない。
俺は前原圭一であって、沙都子の兄の北条悟史にはなれない。
ほら、これが証拠じゃないか。
沙都子の足の間から零れ出す俺の、欲望。
いくら妹だと思っていたって、本当の兄ならこんなことしない。
沙都子を安心させるためだなんて言い訳、免罪符にもなりはしない。
それ以前に、俺は『圭一』であることを捨てきれなかった。
悟史と重ねられたくない、『圭一』のままでいたいと思ってたじゃないか。
その結果がこれだ。兄という偽りの仮面を被って、沙都子を縛り続けた。
ここまで閉じこめ、連れ去ってきてしまった。
「うあぁぁぁ……ごめん、ごめんな……沙都子……ごめんなさい、ごめんなさい……」
俺は沙都子を妹としてみてたんじゃない、俺は沙都子を自分のものにしたかっただけなんだ。
沙都子が好き、だったのかもしれない。手に入れたかっただけなのかもしれない。
二年越しの後悔が溢れ出して、止まらない。
「……圭一さん」
ふと、懐かしい呼び名。
顔を上げる。そこにいたのは、紛れもなく昭和58年の沙都子だった。
そっと頬を撫でられる。
「……わかってますの。圭一さんはにーにーと違うことぐらい。私だってわかってますのよ」
「……沙都子」
「だから『圭にーにー』と呼んできた。にーにーと似てるけど、違う。圭一さんは圭一さんなのですから……」
「……」
「わかってて貴方についてきました。だから、謝らないで。謝らなければならないのは私の方なのですから……」
そう言って沙都子は笑う。あの頃のままの笑顔で、涙を流しながら。
「私に縛り付けてごめんなさい……だから―」
―なかないで、圭にーにー。
それが発狂しかけた俺が都合良く見た夢なのか、それとも本当だったのかわからない。
でも俺は泣いた。見たかった笑顔を見れた喜び、過ちに気付いた悲しみ、全て。
互いに道化を演じた、嘘しかないこの世界。
それとも嘘を信じ続ければ、いつかはそれが真実になるのだろうか?
頬を撫でる沙都子の小さな手のひらだけが、やけに温かかくて心に染みた。

225:名無しさん@ピンキー
07/08/09 17:15:47 9tWn6ucL
以上です。正直すまんかった。
沙都子分が足りなかったので、ついカッとなってやった。
改行下手なのと、エロパートが拙いのは許してください。
というかごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなs(ry

226:名無しさん@ピンキー
07/08/09 19:03:39 OuiAMv8M
GJ!!!!!
切ないなぁ(´・ω・`)
二人に幸あれ

227:名無しさん@ピンキー
07/08/09 19:45:05 kLSf/QTT
あぅあぅあぅあぅあぅあぅ!!!!

すいませんふざけすぎました。GJです。
さりげなく災害回避してるな。この2人。
誰かホスト規制を解除してくれ…
(・3・)<おじさんそろそろ困ってきたよ~

228:名無しさん@ピンキー
07/08/09 20:20:51 OuiAMv8M
なんせ今度の(・3・)がKを突く番だからww

229:名無しさん@ピンキー
07/08/09 21:16:47 dIXJE8sd
刹那的で閉塞的な状況の描写が胸に沁みるなあ………。切ないなあ。
圭一に感情移入した。沙都子を守ってやりたいよ。GJ。

230:名無しさん@ピンキー
07/08/09 21:53:15 Txu0dnEn
お前ら↓のスレでヲチされてるぞ
蜩観測所@難民 part34
スレリンク(nanmin板)
ついでにそこの住人が大好きな絵板のリンクも貼っておこう
旧絵板
URLリンク(w7.oekakies.com)
新絵板
URLリンク(bbs4.oebit.jp)
新絵板3
URLリンク(s2.muryo-de.etowns.net)

231:名無しさん@ピンキー
07/08/09 22:39:23 eQTMvYp7
イチローかわいそ~

232:名無しさん@ピンキー
07/08/09 23:14:58 Hvp3dBsF
いやむしろ愛されてる>イチロー

233:名無しさん@ピンキー
07/08/10 00:10:10 i6Z6SBXf
(´・д・)イチロー。。。

234:名無しさん@ピンキー
07/08/10 00:34:59 KK31QTkr
イチローは此処の住人によりもあっちで愛されてる

235:名無しさん@ピンキー
07/08/10 01:18:54 2khnlpYZ
ここには投下されてないようだけど、
保管庫の「罰ゲーム:ババ抜き」にオットセイが感涙した
みおっぱい!みおっぱい!
しかも各キャラ編とな?wktkせずにはいられない
次も楽しみにしてますお

236:名無しさん@ピンキー
07/08/10 03:09:43 wOsTWg0C
圭一が転校してこない世界で、「部活」=レズエッチという設定で、レナ魅、梨沙都子で楽しんでいる世界を妄想した…w
たまに、詩音も混ざったりして。


237:名無しさん@ピンキー
07/08/10 03:47:14 kWJs1RlT
>>236
さあ!その妄想を文章に書き起こすんだ!
パンツ一丁で待ってる。

238:名無しさん@ピンキー
07/08/10 09:36:26 /tHAXF67
>>236
むしろ最初から全裸で待ってるんだぜ!

239:名無しさん@ピンキー
07/08/10 09:40:21 gr7RPx4O
レナ達が興宮の学校に行ったって設定で
圭一富田岡村が愛と肉欲の日々を送り、たまに大石入江富竹が参加する妄想をしたりしなかったり

240:名無しさん@ピンキー
07/08/10 12:06:32 AFLDAErX
もうなんでもありだな

241:名無しさん@ピンキー
07/08/10 21:49:02 GLrYxy3G
URLリンク(nata.mydns.jp)
URLリンク(nata.mydns.jp)

242:名無しさん@ピンキー
07/08/11 00:25:44 FiB+qNsl
>>241
ちょww寸止めかww
tmtk関係ないw



tmtktmtk

243:名無しさん@ピンキー
07/08/11 01:05:01 9/b9RB66
>>241
死体のはずがエロ画像にw
早く上の続きを書くんだ

244:名無しさん@ピンキー
07/08/11 01:10:32 E6uSTozS
>>241
tmtkせざるを得ないぜ

今更だがなんで「ふぇ?」ってあんなに可愛いの?

245:名無しさん@ピンキー
07/08/11 01:48:31 PnKXdC42
保管庫にまた新作アップしました。
『梨花ちゃま集中合宿』ってやつです。 ちょっと凌辱+ギャグっぽい感じです。

246:名無しさん@ピンキー
07/08/11 05:10:17 K0d3UMiD
>>244
魅ぃの女の子としての素が出てるから?

247:名無しさん@ピンキー
07/08/11 08:05:08 SPKRsGqo
↓になら*られても…

706 :名無しさん@お腹いっぱい。[sage] :2007/08/11(土) 06:53:45 ID:gnzzqoq3
>>701
俺も似てるかも試練。

基本、圭羽だが圭レナや圭魅、圭梨、詩沙、果ては葛レナや小此魅、富圭とかも大好きだぜ。
最近、ノーマルも百合もウホッも拷問も何でもいけるようになってきた。

248:名無しさん@ピンキー
07/08/11 08:43:53 v/Uq1sPs
アニメ版羽入かわいいな・・・

249:名無しさん@ピンキー
07/08/11 10:01:15 W3VzXz8y
難易度
富竹圭一>>>小此木魅音>>>>>>>>>>>>>>>>葛西レナ

250:名無しさん@ピンキー
07/08/11 12:00:26 VvAWKDR3
魅音スレからずっとtmtkしてるんだぜ

251:名無しさん@ピンキー
07/08/11 13:26:30 Nqah3wLi
小此魅は生理的に受け付けないな。個人的な意見だからスルーしてくれ
だが気になるのは最近スレではなく保管庫に直接良作が投下されてる件

252:名無しさん@ピンキー
07/08/11 14:39:39 I8I6LD3A
小此魅は圭レナ厨がやってるんだろ。
格闘しただけでよくあそこまで妄想できるよな

253:名無しさん@ピンキー
07/08/11 14:52:37 FiB+qNsl
>>251
保管庫に入れるのが二度手間になるからかな?
とりあえず、圭一変態すぎるw
だが、それがいい!!

254:名無しさん@ピンキー
07/08/11 15:18:33 98NknJyb
>>252
小此魅本命ときどき圭魅な俺もいるぞ

255:名無しさん@ピンキー
07/08/11 15:46:46 Nqah3wLi
>>252
なるほど。圭レナにするために魅音は邪魔だからと
祭囃しに不満がある俺だからかもしれないけどね
それに圭一を好きな魅音が好きだww
という訳で圭魅希望w
てか前に圭詩を投下すると言っていた神は何処へ?

256:名無しさん@ピンキー
07/08/11 15:56:26 Sc/4wzHP
     )、._人_人__,.イ.、._人_人_人_人_人
   <´ 圭レナ厨じゃ、圭レナ厨の仕業じゃ!  >
    ⌒ v'⌒ヽr -、_  ,r v'⌒ヽr ' ⌒ v'⌒ヽ v'⌒
// // ///:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  //
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  /
// //,|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| /
/ // |:::     +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;|// ////
/// :|::       ( (||||! i: |||! !| |) )      ;;;|// ///
////|::::    +   U | |||| !! !!||| :U   ;;; ;;;| ///
////|:::::       | |!!||l ll|| !! !!| |    ;;;;;;| ////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|    ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: :   | `ー-----' |__////

257:名無しさん@ピンキー
07/08/11 16:07:38 bVehcgGr
おいおい。エロパロまで来てカプ論争すんなw
ここでぐらい仲良くしろよw

話変わるがもし保管庫に直接うpする職人さんがいたら
うpしたSSをここに直接リンク貼ってくれると見る人の手間も省けていいと思う

258:名無しさん@ピンキー
07/08/11 16:27:24 rDeNnCdj
本命以外のどのカップリングでも楽しめる俺が勝ち組。
小此木魅音もそんなに悪くないだろ、俺祭囃子の演舞シーンカッコよくて好きだし。
圭レナを否定する為にレナは圭一が好きじゃないと言い張るイタイ圭魅厨と一緒になるぞ?
カッカせずに色々楽しむのが一番だ。

259:名無しさん@ピンキー
07/08/11 16:33:07 GFHWemYZ
小此魅って言ったら某サイトのSSだろ?
このスレ向けだし

260:名無しさん@ピンキー
07/08/11 16:39:27 2Y5l2In0
圭魅厨自重汁

261:名無しさん@ピンキー
07/08/11 16:50:58 8KVejgwC
>>258
3行目は余計。ここは普通に圭魅や圭レナが好きな人もいる事を忘れるな。
2行目と4行目には同意だけどな。
各自がまったり楽しめればそれでいいんだから
圭魅厨やら圭レナ厨って言葉でスレの空気悪くしないで欲しいわ

262:名無しさん@ピンキー
07/08/11 17:05:46 kU0RFjFt
ここはカップリングなんでもありだ
圭一×おおいし☆分が絶望的に足りないぞ

263:名無しさん@ピンキー
07/08/11 19:03:46 0g5iMhPv
いやいやそこは
クララ☆×圭一
だろうに

264:名無しさん@ピンキー
07/08/11 19:11:03 EWlgrZwM
>>261
なぜスルーできないの?病気かなんか?

265:名無しさん@ピンキー
07/08/11 19:19:38 z/Ftl3Bm
マイナーカプが駄目なら、圭詩好きな俺はどうしたらいいんだよ

266:名無しさん@ピンキー
07/08/11 19:29:07 ZLxGUlA9
熟女好きには、保管庫のクララ☆ネタはたまらないんだぜ

267:名無しさん@ピンキー
07/08/11 19:56:06 FiB+qNsl
>>265
オマイは、まだいい・・・亀魅な俺はどうなる。
地元の名士の跡取りと将来有望な野球選手。
お似合いと思わ・・・ないか(´・ω・`)

268:名無しさん@ピンキー
07/08/11 20:39:33 VkGkF5Ta
俺なんかお魎萌えだぜ

269:名無しさん@ピンキー
07/08/11 20:43:02 cx18M9F2
>>268
馬鹿野郎。お魎萌えなんか掃いて捨てるほどいるぞ。
Kに口説かれて内心うろたえながらも顔色を変えないお魎を想像してハァハァしてるぜ。

270:名無しさん@ピンキー
07/08/11 20:57:45 gO86aKbQ
>>267
ここにも同士はいるぞ。
第三者がいるときは頭首モードで亀田を尻に敷いているが、二人っきりになると乙女全開でかいがいしい魅音が理想だ。
保管庫のケーキプレイの人は、もう亀魅は書いてくれないのかな…。

271:名無しさん@ピンキー
07/08/11 21:37:47 hqj1b4Dh
亀田×魅音はありのような気がする。
俺はどちらかというと、一途な亀田の想いに魅音がほだされるというか、段々と
悪くない気がしてきて途中経過はツンデレ……な感じだが。

ここはマイナーカプでも堂々と話せていいなぁ……。
富田×沙都子とか岡村×梨花とかも好きなんだが、同士はいないのだろうか?

272:名無しさん@ピンキー
07/08/11 21:40:28 W3VzXz8y
つまりみんなの意見を統一して
圭レ魅沙梨詩富大鷹入知悟葛茜魎鉄リ小亀富岡でいけということか

273:名無しさん@ピンキー
07/08/11 21:42:10 Sc/4wzHP
他のマイナーカプと違って富田×沙都子とか岡村×梨花は
作中で片方の恋愛感情が書かれてるのに、どうしようもなくマイナーなのは何故だろう。

274:名無しさん@ピンキー
07/08/11 21:55:12 cPTtgGaA
ロリだからエロパターンが少ない、とか。

275:名無しさん@ピンキー
07/08/11 21:55:16 CE1/tezm
乱交乱交

276:名無しさん@ピンキー
07/08/11 22:01:58 /TJ/iXMH
所詮はモブキャラなのですよ、にぱー☆

277:名無しさん@ピンキー
07/08/11 22:07:33 A1SXcFjy
寧ろ、圭一×魅詩の双子との3Pを考えてみたり
ありきたり?
逆に、園崎家の女達が圭一をいじめるとか?

278:名無しさん@ピンキー
07/08/11 22:21:05 KCiBzfnz
保存庫に直接投稿したのってケータイだと見れない?

279:名無しさん@ピンキー
07/08/11 22:52:33 VkGkF5Ta
>>269
すまなかった。今後はお魎を誇りにして生きていく
前にお魎エロ投下していいか聞いたら見事にスルーされたのでトラウマになっていた所だ

280:名無しさん@ピンキー
07/08/11 23:05:51 /TJ/iXMH
若い頃のお魎ってどんな感じだったんだろう

281:名無しさん@ピンキー
07/08/11 23:06:20 Nqah3wLi
>>277
それを文章化するんだ!!
そのネタ想像したらキュンキュン☆したぜ

282:名無しさん@ピンキー
07/08/11 23:12:27 CElOqE4M
>>280
はだしのゲンを見るんだ

283:名無しさん@ピンキー
07/08/11 23:36:21 LvhCF4rN
嘘じゃッ!!て何回も言ってたな

284:名無しさん@ピンキー
07/08/11 23:58:36 K0d3UMiD
「嘘だッ!……いや、嘘なのかな?かな?」
「曖昧になるのかよ」

285:名無しさん@ピンキー
07/08/12 00:02:59 2C+caoT+
>>281
横からすまんが、俺が思いついたもの

・圭一と詩音が二人がかりで魅音をアンアン言わせる
・魅音と詩音が圭一を取り合って、圭一がアンアン言わされる
・罰ゲームにかこつけて、詩音に日頃の仕返しを目論む圭一と魅音
・茜ママの「どっちか好きなほうを~」発言に対して、(゚д゚)『ワイも男や!二人まとめて面倒みたるわぃ!』
・三人でお風呂キャッキャウフフ

286:名無しさん@ピンキー
07/08/12 00:08:18 ffo0VIy8
>>285
圭一があんあん言わされるに一票

287:名無しさん@ピンキー
07/08/12 00:08:48 yYLxhqqy
>>285
すばらしいっす
園崎家最高っす


288:名無しさん@ピンキー
07/08/12 00:34:11 5/ZR+IUC
>>285
たまには圭一があんあん言わせるのに一票

289:名無しさん@ピンキー
07/08/12 00:42:30 3U+JxffN
一人娘の茜。
表向きは絶縁しているという事もあるが、最近、彼女を見て戸惑ってしまうときがある。
と言うのも彼女が悪いのではない。真っ直ぐな瞳、日本人としてはかなり珍しい緑の髪、あるいは腰の据わった姿に若いときの自分を重ねてしまうのだった。

若い自分自身の回想は、そのまま宗平に繋がった。
背中の広い人だった、握る手の温かい人だった。・・・
一人亡き人を想う。

お魎はただ幸福であった。



今、お魎さんこんなかんじ?

290:名無しさん@ピンキー
07/08/12 00:47:12 YWr4u6dK
>>285
・圭一と詩音が二人がかりで魅音をアンアン言わせる
ありきたりだが鉄板でいいよね、ドS二人×ドM
キャッキャウフフも見てえ

291:名無しさん@ピンキー
07/08/12 01:47:46 /dCKCjLR
>>285
・罰ゲームにかこつけて、詩音に日頃の仕返しを目論む圭一と魅音
下克上!
そのままなし崩し的に3P突入してもいいよね

292:名無しさん@ピンキー
07/08/12 15:01:39 MukeV/48
部活で奇跡的な完全勝利を収めた圭一の要求で、双子による王様接待プレイ。
ひざ枕乳枕は勿論の事、食事を食べさせてもらったり、お風呂で二人に体洗ってもらったり…

293:名無しさん@ピンキー
07/08/12 15:18:24 RQVX6ME7
ボディーソープを塗りたくった四つの乳に体を洗われる圭一か。けしからんな。

294:名無しさん@ピンキー
07/08/12 15:27:22 haCATEPT
お魎さんがその権力を使って圭一を手籠めに
心で泣きながらもその手伝いをする魅音と詩音
もちろん茜さんが加わってもよし
未だかつて誰も書いた事のない珠玉の物語!
たまにはこんなのもいいんでないか?

295:名無しさん@ピンキー
07/08/12 15:42:54 hOa2Snop
(・3・)プェー

296:名無しさん@ピンキー
07/08/12 16:54:07 ffo0VIy8
園崎大反響だなw
やはり圭一は攻められるのが似合ってると思う俺は間違いなく異端

297:名無しさん@ピンキー
07/08/12 17:07:37 2C+caoT+
圭一に対して攻めにまわれるのって、レナと詩音と部活でノリノリの時の魅音くらいなもんじゃないか?

298:名無しさん@ピンキー
07/08/12 18:33:00 EY39VqAP
>>297
んっふっふとにぱ―ヽ(>▽<)ノ―を忘れてもらっちゃ困るぜ

299:名無しさん@ピンキー
07/08/12 18:38:52 mHqu/MR9
待て、片方がおかしい

300:名無しさん@ピンキー
07/08/12 18:59:50 5hTYFbQt
まぁ梨花ちゃまはないな

301:名無しさん@ピンキー
07/08/12 19:47:40 baxB/gZL
落ち着け、それはたかのんだ。
だからどっちもおかしくない。

302:名無しさん@ピンキー
07/08/12 20:00:30 ffo0VIy8
とりあえず園崎家が圭一をあんあん言わせる作品の投下を全裸で待つぜ

303:名無しさん@ピンキー
07/08/12 22:35:49 vu+zWnrm
>>298
魅音と沙都子は部活の時だけ攻めになるな

304:名無しさん@ピンキー
07/08/13 01:11:41 6xlGkzKG
sage

305:名無しさん@ピンキー
07/08/13 01:12:29 6xlGkzKG
圭一を攻める相手と言えばやっぱりレナの父だな

306:名無しさん@ピンキー
07/08/13 02:58:20 KnBoSfww
圭一の属性から言えばソフトMなのに、ひぐらしギャルズはドSが揃ってて困る。

307:名無しさん@ピンキー
07/08/13 09:54:04 YCOMr9Cz
魅音がいるじゃない

308:名無しさん@ピンキー
07/08/13 09:54:43 Wk4zSZmu
お前らは圭一を愛しすぎw

309:名無しさん@ピンキー
07/08/13 12:56:11 6xlGkzKG
富竹もS、大石もS、入江も葛西も悟史も公由のおじいちゃんも赤坂も小此木も園崎議員も富田も岡村も前原父もみーんなS
てっぺいだけが良心だ

310:名無しさん@ピンキー
07/08/13 13:39:48 xHQqCGzg
圭一ほど愛されるキャラはそういない

311:名無しさん@ピンキー
07/08/13 14:16:03 YMM2OBGR
圭一なら俺の嫁達を任せられる。

312:名無しさん@ピンキー
07/08/13 14:54:24 A7YRNM4C
いやむしろ圭一は俺の嫁

313:名無しさん@ピンキー
07/08/13 16:06:54 YCOMr9Cz
山○圭一は塀のなか

314:名無しさん@ピンキー
07/08/13 16:08:34 iPJLB1dw
圭一は愛される男主人公!
どっかの誠とは大違い。


…3次元の世界ではカオティックな現象が起きていますが例の如く期待値0
スレリンク(news板)l50
URLリンク(www.oyashirosama.com)
URLリンク(www.vipper.org)
URLリンク(www.vipper.net)
URLリンク(www.city.suwa.nagano.jp)

315:名無しさん@ピンキー
07/08/13 16:18:00 BpNuSVm5
>>314
だって最後に流れる血が絶対にどっかの誠のものじゃないからな
圭一とは大違いだ

316:名無しさん@ピンキー
07/08/13 17:28:23 6oDrtqNX
さて………
実写映画化が決定した訳なんだが

317:名無しさん@ピンキー
07/08/13 18:03:53 ypnvQi2C
ちょwww撮影場所俺の生息地かよwwwww
岐阜じゃないのかよwwww

318:名無しさん@ピンキー
07/08/13 18:28:58 iPJLB1dw
まぁ、まだ確定とは言えないけど多分確実じゃないの?

319:名無しさん@ピンキー
07/08/13 18:55:15 Br7VIbvJ
どんどん低年齢化が進んでいく\(^o^)/

320:名無しさん@ピンキー
07/08/13 18:57:38 wDr9KPsV
え?これ釣りじゃないの?
というか何故二次を三次にしようとするバカが後を絶たないんだ……OTL
日本オワタ\(^o^)/

321:名無しさん@ピンキー
07/08/13 19:20:47 KhCgT79r
今朝買った日刊見てビックリしたw

322:名無しさん@ピンキー
07/08/13 19:47:06 6xlGkzKG
もう三次の話題はいいよ

323:名無しさん@ピンキー
07/08/13 20:41:07 5ln2kAHy
あらゆるところに、ひぐらしファンの悲鳴が、
木霊してることだしスタッフには、
是非思い止まって欲しい。

324:名無しさん@ピンキー
07/08/13 20:56:16 KnBoSfww
>>310
なんせ圭一はひぐらしの世界における、俺達のちんちん代行者だからな。
愛されるのは当たり前であるっ。

325:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:05:22 Br7VIbvJ
圭一は俺の肉便器

326:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:23:23 xHQqCGzg
俺×圭一

327:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:26:28 fbtmYg4J
>>324
そのわりには叩かれたり萌オタファンに邪魔者にされてるハーレム主人公が多いわな

328:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:35:38 Y5S92dme
俺はあんま圭一好きじゃない。
どうでもいがそういう奴もいるってことも知っといてくれ

329:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:41:38 d+q+1j98
確かにどうでもいな

330:名無しさん@ピンキー
07/08/13 21:50:23 EmHBibeV
こんなひぐらしは嫌だ!
スレリンク(gameama板)

281 :名無しさん@お腹いっぱい。 :2006/08/14(月) 10:36:32 ID:Vp76/B81
圭一が沙都子を熱湯風呂から救出する際に欲情する

331:名無しさん@ピンキー
07/08/13 22:33:38 xHQqCGzg
>>328
いらない自己主張

332:名無しさん@ピンキー
07/08/13 22:58:48 xm3l0Lhn
イチローは苦しい思いをして氏んで欲しい

333:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:12:57 colwHltB
「なあ沙都子、イチローのSSってどう思う?」
「ノ、ノーコメントでございましてよー!」

第一部 完

334:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:21:10 colwHltB
「ねえ、みんな。イチローが上手いSS書けるようになるって、信じてた?」
「あぅあぅ、信じていなかったのですよ。どうせ今回も駄作に決まっているって、諦めて…………」
「俺もだよ」
「私も」
「おじさんも」
「あ、じゃあ仕方ないね」

第二部 完

335:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:41:49 KnBoSfww
こういうプレイをキボンヌ

この変態!!!
    パーン
パーン _,,_ パーン
 _,,_ (`ω´)  _,,_
( ・3・)U☆ミ(・ε・ )
 ⊂彡☆))Д´☆ミ⊃
 ,,∩彡☆☆ミ∩,,
(   ) パーン (   )
パーン    パーン

336:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:24:00 Q9J53CDR
>>353
園崎家総出でおっとせい☆を殴ってるの?

337:名無しさん@ピンキー
07/08/14 00:25:29 Q9J53CDR
違った>>335だった…

338:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:45:48 uDUeDcke
URLリンク(www16.atwiki.jp)

339:名無しさん@ピンキー
07/08/14 01:56:31 Rc7kBkHa
>>338
なんという極上の魅レ
大変美味でございました、シェフ

340:名無しさん@ピンキー
07/08/14 02:09:58 /biqT9vN
このSSを作ったのは誰だっ!

341:名無しさん@ピンキー
07/08/14 03:23:59 v0yOQq4s
gjSUGURU

342:名無しさん@ピンキー
07/08/14 03:26:29 Y3Qw0dwD
なんという、素晴らしいss・・・
しかし、圭一珍しくカワイソスな立場だなw
そして、続きがあるかもしれない、とwktkが止まらない俺。

343:名無しさん@ピンキー
07/08/14 03:35:34 v0yOQq4s
そういやトラップマスターのすじ子なら、亀甲縛りとかもできそうよのうww

344:名無しさん@ピンキー
07/08/14 10:24:23 ugoshZLW
>>334
なんかワラタ

レナあっさりすぎw

345:名無しさん@ピンキー
07/08/14 12:50:47 OV41kiGy
レナはあっさり
リナはこってり
これ常識

346:名無しさん@ピンキー
07/08/14 14:24:29 Q3FGgpVX
天才美少女魔導師リナのエロパロきぼん

347:名無しさん@ピンキー
07/08/14 15:30:51 Y3Qw0dwD
>>344
それすらも、梨沙が圭一を落とす、
ために指示した策略だと思ったのは俺だけでいい。

348:名無しさん@ピンキー
07/08/14 17:43:12 EyGF1m0a
保管庫にイチローの作品が保管されてて不覚にも吹いたwwww

349:名無しさん@ピンキー
07/08/14 18:06:48 zxE1O4Lu
>>338
いいよ魅レいいよww
圭一?梨花ちゃまと沙都子に慰めてもらえ


350:名無しさん@ピンキー
07/08/14 19:07:54 5bBmkgpd
イチローやべえええええwwwwwwwww

351:名無しさん@ピンキー
07/08/14 19:19:29 JXu5Zt8b
なんで保管庫にSSじゃない物まで入ってんだよ

352:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:08:36 BHRZwSdl
ごめん
俺イチロー作品で抜いた

353:名無しさん@ピンキー
07/08/14 21:50:55 9QyHPp0l
>>352
よう俺。


なんて言うわけがないよ^^

354:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:04:30 ESEwsRvc
>>347
>リサがK1を落とす
うほっ

355:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:05:20 3gr4vStf
やあ

356:名無しさん@ピンキー
07/08/14 22:18:25 Y3Qw0dwD
>>352
句読点すら付けてない文に、一瞬イチローの自演かと思った。

357:名無しさん@ピンキー
07/08/15 09:55:31 HW/J9/9C
>>356違うの?

358:名無しさん@ピンキー
07/08/15 17:33:00 Pvlp6qHr
おまえらイチロー好きだな。

359:名無しさん@ピンキー
07/08/15 19:05:39 Az8809+2
うん、結婚したいくらい

やっぱ一作目が一番強烈だな

360:名無しさん@ピンキー
07/08/15 20:30:52 m/J97vQd
イチロー×レナが読みたい。

361:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:13:03 bhdbIqDN
>>360
「ハアハア」
イチローは声を荒げる。

恐らくこんなのばっか。

362:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:20:04 IdTIv4sF
いつからそこにいたのかは分からない。

ただ、教室という公共の場所に彼女がいることには何の問題もなく、
問題があったのはむしろ、こんな場所でエロSSの下書きをしていた
俺の方にあったということだ。

彼女はほとんど俺の背中に覆いかぶさるような体勢だった。
両者の体は僅かほども触れ合うことはなく、くっつきそうでくっつかない
微妙な感覚を保持したまま、彼女はノートの文字を読み上げていた。

「……この後は?」
卑猥な内容を淡々と読み上げた彼女は、シャープペンシルを握り締めたまま
硬直している俺に、続きがどうなるのかを聞いてきた。
「この後は、レナはどうなっちゃうのかな……かな?」
つばを飲み込む音がいやに大きく響いた気がした。
「あ、あの、りゅうぐ」
「あはははは!」
けたたましい笑い声。

俺は恐怖に身をすくませる。
「イチローくん水臭いなレナでいいんだよノートにいっぱいレナの名前書いてるもんね本当は竜宮
さんじゃなくってレナって呼びたかったんだよねすごいねいきなり呼び捨てだよレナちょっぴりドキ
ドキしちゃうかな☆はぅ~でもでもイチローくんがレナのエッチなSS書いてるなんてビックリだよ?」
一息にそう言って、彼女は―エロSSのヒロインのモデルは―黙った。
俺の言葉を待っている。
言い訳か、謝罪か……どちらを選んでもろくな結果にはなりそうにない。
静かな教室の中に俺の震える息遣いだけがこだまする。

「……ねえ、なんとか言ったらどうなの?」
躊躇している間に、第三の選択肢に自動決定されてしまったらしかった。
「イチローくんは、レナに

こうですか? 分かりません!><

363:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:30:19 DC9QZDj3
>>362
なんだ、その羨ましい状況はw
イチローにはもったいない。
お前ら、イチローを愛しすぎだろw

364:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:53:49 2l4fD4tw
>>361
何その彼岸島

365:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:53:58 RfxM2NR5
結末はイチローくんが鉈で頭叩き割られて終わり
「ひゃあぁぁ!!一撃で叩き割ってあげるよぉぉぉお!!!!」

366:名無しさん@ピンキー
07/08/15 21:58:06 j80OBaJl
またそのオチか

367:名無しさん@ピンキー
07/08/15 23:13:00 oI5CvCmS
初めて来たんだがイチローって誰だよ

368:名無しさん@ピンキー
07/08/15 23:13:56 yI3utn/e
知らない

369:名無しさん@ピンキー
07/08/15 23:20:50 m/J97vQd
>>362
レナの台詞に句読点なくて噴いたw
まさにイチロー×レナw

370:名無しさん@ピンキー
07/08/15 23:23:50 ktwgRV2e
最近ここの存在を知って
このスレに載ってる作品と>>56に載ってる作品を全て読ませてもらったけど
エロだけでなく話の内容が良くできてるものが多くて良かった
職人さん乙です

371:名無しさん@ピンキー
07/08/16 02:15:33 HSSmhQND
Zzz…

372:名無しさん@ピンキー
07/08/16 03:00:47 aMRWpQqP
>>367
誰に聞いたの?誰?誰ッ!?

373:名無しさん@ピンキー
07/08/16 03:58:26 yNDuk09J
(・ω・)

374:名無しさん@ピンキー
07/08/16 04:51:27 cQWBWtRV
(・3・)プェー

375:名無しさん@ピンキー
07/08/16 07:00:02 mob3k2Xc
(;・з・)

376:名無しさん@ピンキー
07/08/16 14:26:23 W+G/fyJN
mg(・3・)プギャー

377:名無しさん@ピンキー
07/08/16 14:40:33 gEsNHiUg
みおん自重しるw

378:名無しさん@ピンキー
07/08/16 18:02:48 W+G/fyJN
沙都子カボチャみたいに体ぐずぐずにして食べたい。
性的な意味で。

379:名無しさん@ピンキー
07/08/16 18:56:20 mob3k2Xc
なるほど。
沙都子を祭具殿で滅多刺しにして詩音がペニバンを装着して犯すと…

380:名無しさん@ピンキー
07/08/16 19:16:12 uulbe3zU
>>379
嫌な事件過ぎるwww

381:名無しさん@ピンキー
07/08/16 19:50:43 qa7xAQ8s
屍姦っすかw

382:名無しさん@ピンキー
07/08/16 20:24:29 KwoqRK1a
こう暑いと文字打つ気になんねぇな

383:名無しさん@ピンキー
07/08/16 20:37:16 3NoXTVL8
ちんちんもダウンしちゃってるよ

384:名無しさん@ピンキー
07/08/16 20:57:27 Zlf6TyfC
最近投稿少ないのもそういうことかな~。
そりゃ性欲も減退するわ、一部の職人はそうでもないみたいだが。

385:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:33:38 NLZRT/WW
エロが一瞬で申し訳ないが、ひとつ完成したから投下する。
たしかどっか以前にリクで出てた、解アニメ版一話の大人レナ×大人圭一ものだ。
まあ暇なら見たってくれい。

386:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:35:12 NLZRT/WW
 バラバラと、破裂するような爆発音を響かせる真っ赤なバイクが、高速道路
の広い道を、矢の如き勢いで加速する。
 先端に丸いヘッドライトが張り出し、車体中央に鎮座するガソリンタンクが
両脇から優雅な網目状になったフレームに支えられ、その手前にシートが置か
れ、それが流れるように後尾へと続くようなバイクだった。

 上に跨るライダーは、まるでレーサーのようにバイクのガソリンタンクの上
に腹を乗せるような形で伏せ、前方から襲い来る猛烈な突風をしのぐ。

 だいぶ運転に慣れているのであろうか、マナーはともかく、そのバイクは周
囲の車が歩いているかの様に感じられる速度で、間を縫って駆け抜ける。
 稲妻のごとき勢いで進んでいき、やがて進路を最左車線に寄せると、ぽかり
と口を開けた出口へ吸い込まれて消えていくのだった。


・・・


 バイクは街に出ると、いくつかの交差点を曲がると細い路地へと入り込み、
その先は舗装もろくにされていない、でこぼこした道へと進入していく。

 気づけばバイク以外に車両は見あたらなくなり、周囲の風景からも人工物が
消え去り、いよいよ舗装路も途絶える。
 砂利や砂・埃ばかりの不整地が現れると、その上を回るタイヤが小石を拾い
上げてはまき散らし、それが車体に当たってカンカンと響く。

 道を間違えたのであろうか? しかし、それにしてはバイクを操っているラ
イダーにためらいが見られなかった。
 こういう整地向けのバイクでガレた道を走れば、激しい振動が襲うし、タイ
ヤを砂に取られ、ずるずると滑って極めて不安定にならざるを得ない。

 それでも時々落ちている巨大な木の枝をひょいと避けながら、どんどん突き
進むのだから、やはり相当に習熟しているのであろう。


 そうしてしばらく獣道のようなところを走っていったが、やがて、だいぶ朽
ち果ててはいるものの、再び舗装された道へと乗り上げる。
 一旦停止すると、ライダーは首を回して、道を思い出すかのように周囲を見
渡す。

 すると、ちゅん、と一羽の小鳥が誘うかのように真上を通過して、そのまま
道の上を飛んでいった。
 追いかけるようにして、バイクは軽く砂塵を巻き上げて発進する。

 すぐに小鳥は見えなくなってしまうが、だんだんと人工物が多くなってくる
道を往く。
 しかし人工物とはいえ、そのどれもが道と同じくして朽ち果てていた。
 この周辺に、生活を営む人間が既に去って久しいのは確実であろう。

 ある程度進むと行き止まりのようになっていたが、そこには一台の車が止ま
っていた。
 どうも周りの朽ち果てた物とは違って、真新しいようだった。

387:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:37:09 NLZRT/WW
 それを認めたライダーは、ヘルメットのシールドを片手で上げるとバイクを
車に寄せるようにして停車する。
 サイドスタンドを蹴り出して地面に固定すると、右足を振り上げてバイクか
ら飛び降り、ヘルメットを脱ぎ去った。
 汗で少しへばりついていた髪の毛が、そよかぜに乗せられてふわりとたなびく。

「ふう」

 ヘルメットから現れたのは三〇代前半ほどに見える男性であった。
 線が細く、やや儚げだったが、眉から鼻筋にかけてくっきりとした造形と、
爛と輝いた瞳の奥からは、秘められた熱い意志が感じられる。

 それは成熟した男の色気を感じさせる顔立ちで、皮のライディングスーツを
身にまとった姿は、すらりと流れるかの様だ。
 相当の美形といっていいだろう。
 男はその目を泳がせて、車を見やった。すると、

「お待ちしてましたよ、前原さぁん……おんや、ずいぶん高価そうなオートバ
イに乗っておいでじゃないですか! それ、イタリィの奴でしょう?」

 助手席側から、間延びした声ではやし立てながら、よく太った老人が這い出
てくる。彼は男の事を前原と呼んだが……

「もっとジジイになってると思ったが……変わってねぇな、大石さんよ」

 そう、ライダーの正体は前原圭一であった。
 雛見沢大災害が発生し、村民のほとんどが死に絶えた中の、数少ない生き残
りである。

「なっはっはっは。私は不変・不滅ですからねぇ!」
「まるでジェームズ・ボンドだな」

 そして圭一に親しげに話しかけるこの老人こそ、かつて雛見沢連続殺人事件
を追った刑事、大石蔵人そのひとであった。
 その大石が有名な映画のイギリス諜報員の例えに「そりゃあ光栄ですねえ」
と喜ぶと、こほんと咳払いをひとつ、態度を改めた。

「今日あなたを呼びつけたのは他でもない、この雛見沢の生き残り、前原圭一
さんとコンタクトを取りたかったからでして」
「ああ、何度も聞いてるぜ……もう二度とこの地を踏むことは無いと思ってい
たんだがな」

 圭一はいう。
 もっとも多感な少年時代に、自分を形作る環境の全て―それこそ人から虫
まで―を失った彼は、それからしばらくの時間、心を閉ざして雛見沢の事も
忘却の彼方へと追いやっていた。
 しかし、心も体も社会的にも大人となるにつれる過程で筋肉のように痛んだ
分だけ精神力を鍛えた彼は、治らない傷を抱えつつも一人前の男として生きて
きた。

 無論、それは彼一人だけで成し遂げたものではない。
 全てを失った圭一を支えたものは行政による援助でもあったが、それ以上に
目の前の大石が存外に彼を助けたのだ。
 その理由だが、

「私ゃ死ぬまで、あの事件は追い続けるんですよ」

 と、雛見沢との最後の繋がりである圭一を失うのは避けたかった事にある。
無論、感情をもつ一己の人間として彼を見放せなかったのもあるが。

388:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:38:54 isXiiC8k
ヒント・明日から夏の祭典

さて、部活の罰ゲームとして毛筆で擽られまくるレナでも妄想すっかな。

389:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:39:03 NLZRT/WW
 そしてもう一人。

 今度は運転席側から、圭一よりも一回り年上と見える男がゆっくりと現れる
……ラフな服装をしているが、その体は服の上からでもしなやかな筋肉に覆わ
れているのが解るほどで、顔は戦士と表現したくなるほどに精悍さが溢れ出て
いるものだった。
 その男は、やかましい大石とは対照的に、静かに口を開いた。

「やあ、前原君。突然すまないね」
「赤坂さん。どうもお久しぶりです。いや……良いんすよ」

 赤坂衛。彼もまた、大石と共に刑事として雛見沢に深く関わった人間の一人
であった。
 彼は大石が圭一の後見人的役割を果たしていることを知ると、時々ではある
が仕事の手を休めて時間を共有していたのだった。

「それで……いまさら俺への用事って一体なんなんです」
「君に会ってもらいたい人物がいるんだ」

 赤坂は問いにそう答えた。

「俺に? こんなところで?」

 怪訝な表情になり、聞き返す圭一。

「なに、人目のつかないところの方が都合がよくてね」
「一体、誰なんです」
「会えばわかるさ」

 赤坂はそこまで言うと、車に戻ってエンジンをかける。反応して大石も同じ
よう助手席へ座り込むと「付いてらしてください」と、圭一を誘う。
 その言葉を残して車は後退していく。
 二人の意図がつかめない圭一は釈然としなかったが、黙っていても進展しな
いので、仕方なくバイクへ跨ってヘルメットを装着すると、アクセルを吹かし
て砂利の上をくるりと回って大石達を追う。

 やがて、いつか見た記憶のあるバス停を過ぎ去り、どんどん村の深部へと入
り込んでいく。
 懐かしい空気が圭一の体に当たり、様々な記憶を思い起こさせる。

「……」

 ハンドルグリップを持つ手に力が入った。
 だが、想いを払うかのように頭をぶんぶんと振るうと、運転に集中する。
 すると、目の前を走っていた車はウインカーを出して路地へと入っていくの
で、それに従って続くと……

「あ、学校……」

 そこには、朽ち果てた校舎があった。しかしその姿を圭一は忘れもしない。
彼が雛見沢においてもっとも記憶に残る場所、雛見沢分校。
 大石と赤坂が圭一を導いた場所は、その廃墟だった。
 大災害から全ての時が止まったままの校舎は、長く人の手を離れて、色褪せ
風化していた。
 その姿は、退廃的ながらも精霊がいるのではないかと思わせるほどに神秘的
なだったが、それは同時に、もはや現世の者が住まう場所では無い事を静かに
物語っていた……。

390:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:41:03 NLZRT/WW
 大石達は校庭に車を停めると、降りて圭一を手招きする。
 従って、再びヘルメットを脱いでサイドスタンドを蹴り出すとバイクから降
りて二人へ続く。
 どうやら校舎の中へ入っていくようだった。

「ごめんくださぁい」

 一行は廃墟となった学校へ足を踏み入れる。古い木造の校舎は長い年月の経
過によってあちらこちらが腐食しており、一歩あるくごとに、ぎしぎしと苦し
げな音をたてる。
 内部に立ちこめる空気はしん、と冷たく、ところどころに木やコンクリート
を突き破って生えた草木が茂っていた。
 まるで建物全体が、侵入者を拒んでいるかのようだった。

 しかし構わず奥へと進むと、もともとそれほど広くはない建物である。すぐ
に行き止まり近くへと達してしまう。
 だが、そこは、

「俺たちが居た教室だ……」
「ええ、この中で待ち合わせている人がいるんですよ」

 そういうと、大石は教室の中へと目をやる。
 その視線の先に、ガラスが砕け散り、枠だけとなった窓際の椅子に腰掛けて
いる人影があった。
 三人が来たことに気づかないのか、こちらに背を向けている。
 ゆえに顔を覗くことは叶わなかったが、朱色のレディーススーツをまとった
細い背から、女である事はうかがわれた。

 あまりにもおぼろげに見えたその背に、かつての教師だった知恵の亡霊でも
見ているのではないかと、圭一は一瞬戦慄を覚えたが、栗色の長く伸びた後ろ
髪が風にそよぐのを見てすぐにその考えを打ち消す。
 それと同時に、その髪の色に見覚えがあるのを思い出した。

「まさか」

 思わず独りでに声が出てしまう。
 それに大石がちらりと目配せすると、赤坂が応じた。

「ええ、そうです。彼女は竜宮礼奈……君の」
「レナ!!」

 赤坂の言葉を遮って圭一が叫ぶ。その声色に反応したレナが、ふっと後ろに
顔を向ける。すれば、その先の映像を捉えた彼女の表情が、みるみる内に驚愕
の色へ染まっていく。
 鈴のような眼はかっと見開かれ、小さな口にはぽっかりと大きな穴が開いた。

「……まさか」

 つぶやいたレナが陽炎のように立ち上がると、触れれば崩れ去ってしまう砂
の城を扱うかのごとく、そっと細い腕を伸ばしていく。

「レナ」

 その腕を、圭一がはっきりと力強く手に取った。
 目の前の映像が信じられないというふうに、触れる手をきょとんと見つめる
レナ。それに圭一が柔らかく話しかける。

391:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:41:52 NLZRT/WW
「どうしたよ、レナ。まさか俺を忘れたとか言うんじゃねえだろーな」

 その話しぶりに、レナがぶるりと震えた。おずおずと頭ひとつ高くなった圭
一の顔を見上げて、

「……圭一くんなの?」

 と、問う。

「これなら信じるだろ」

 そういうと、圭一はふわりと彼女の頭に手を乗せて軽くなでてやった。彼が
親しくなった相手に見せる、昔からの癖である。
 かつてレナも同様に頭をなでられたものだった。
 これではっきりと圭一であると認識したのであろう、レナはまた震えると、
声もなくその瞳からぼろぼろと大粒の涙をこぼした。

 彼女は、圭一が死んだものと思っていたのだ。圭一ですら、同様にレナが死
んだものと思っていたのだから。
 思いもよらぬ再会のショックに感情のコントロールが効かなくなる。

「……二〇年ぶりだな」
「け、圭一くん! 圭一くんっ!!」

 圭一の言葉に、それまで蜃気楼のような儚さをまとわせていたレナが堰を切
ったかのごとくして彼へ抱きつく。
 雛見沢での思い出が一気に噴きだしてきたのか、彼女は目の前に大石と赤坂
がいるのも構わず、圭一の胸へ顔を埋めてわっと号泣する。
 そんなレナを圭一がまた、やさしく撫でた。

「あのぅ……」

 そのように完全に二人の世界になっていた空間に、大石がおずおずと割って
入る。
 頭をぽりぽりとかきながら、

「感動の再会のお邪魔をしては申し訳ないんですがぁね、ちょっとよろしいで
しょうかぁ?」

 といった。
 圭一はレナの頭を撫でながら、振り向かずに答える。

「その前に……あんたら、最初からレナの行方を知っていて今まで隠してたん
じゃねえだろうな。もしそうだったら」

 そこまで言って振り向き、ぎろりと鋭い眼光で大石達を射貫く。

「い、いやいや! 竜宮さんが生存していたのを知ったのは、つい最近の事で
す、本当です!」

 修羅の様な迫力にあわてて見繕う大石。
 その言葉を圭一はいまいち信用できなかったが、レナが助け船を出した。

「圭一くん、大石さんは嘘をいってないよ」
「そうか」

 うなずく圭一を見て、大石はやれやれといった感じで肩を降ろす。

「んっふっふぅ……ふぅ。信用ありませんねぇ」

392:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:42:48 NLZRT/WW
 そう言う肩に、ぽんと赤坂の手が乗る。大石に目配せして「この先はまかせ
てください」と伝えたのだ。
 ずい、と一歩出て口をひらく。

「前原君、驚かしてすまなかった。あまり先に彼女の事をいうと、君の性格だ
から、突っ走って事故でも起こしかねないと思って言わなかったんだ。その逆
もまた然りって事で。許してほしい」

「それ謝罪になってませんよ赤坂さん……まあ、確かにそうでしょうけど」

「すまない。まあ、少し説明しよう……彼女が事件のあと退院してから、行方
をくらませていたのは君も知って通りだ」
「ええ」
「それが、たった一ヶ月前の事だ。ふらりと骨ヶ鹿市に帰ってきたんだよ。
どうやら私たちが出版した、例の本を見かけたのが原因らしいが……」

 そこまでいうと、赤坂はいったん区切った。そのもったいぶる様な仕草に、
苛立った圭一が急かすようにいった。

「らしいが、なんです」
「彼女は失踪前、輿宮で鷹野三四を見たというんだ」
「なんだって」


 鷹野三四。雛見沢の綿流しの夜、行方不明になった後に焼死体で発見された
村の看護婦であった。
 だが、生前において彼女の言動は不可解きわまることが多く、また、三四号
文書といわれる遺されたノートには、雛見沢大災害の予言と真相ともいうべき
内容が、オカルト的な記述で記されていた。

 たとえば宇宙人の仕業だとか、寄生虫の仕業だとか、およそ非科学的なもの
ばかりであったがロジックを読み解いていくと、どれもが大災害は「人為的な
何かによって起こるもの」と予言する内容だったのだ。

 加えて、後年になって彼女の勤めていた入江診療所がただの医療機関ではな
く、なにかの研究機関も兼ねていた場所であった事が明らかになっている。

 そこで赤坂は仮説を立てた。

「三四号文書にあった「研究」が、御三家ではなくあの診療所によるものだっ
たとしたら、どうだろうか?」

 大災害を事故でなく事件とみなす向きは、なにも赤坂たちだけでなく、当時
に興味のある人間たちにもあった。
 しかし彼らは、多少の意見の相違はあれども、黒幕を雛見沢の支配者たる御
三家に求めた。

 というのも御三家の内に、その筆頭の園崎が極道の家柄にあり、それにつづ
く公由、古手も当然、園崎と深い繋がりがあったからだった。
 海外マフィアと結びついた兵器研究の事故によって、あの大災害は起こった
というのだ。

 しかし。
 その後になって赤坂達は当時の雛見沢の状況をくまなく調べていたが、御三
家に奇妙な研究の形跡は発見できなかった。

 家柄のため、大災害とは関係の無いであろう、殺人から武器や薬、果ては人
の密売などはいくらでも浮かび上がったが、いくら調べても、雛見沢の御三家
が未知の研究に手を出していたという証拠はつかめなかった。

393:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:44:26 NLZRT/WW
 それに対して、大災害の直前、所長が服毒自殺という謎の死をとげた、研究
機関としての役目も備えていた入江診療所である。

「外面で怪しく見える御三家を、隠れミノに使ったんじゃないでしょうねぇ。
三四号文書は、そのミノがばれないよう、かく乱するため真実を含めたかのよ
うに見せかけたトラップだったんじゃあ……」

 と、大石も仮説を立てた。

「新種の生物兵器か何かの研究だったのでは……雛見沢村は、その実験場にさ
れた……」

 雛見沢以外にも、近年ではSARSなどで同様の噂がささやかれたものである。
 いずれにせよ、ガスの噴出跡が見られないのに政府が発表した「大災害は火
山性ガスによるもの」とする説明よりも、つじつまが合った。

 そして、いよいよである。
 レナによれば、災害発生の数日前には死亡しているはずの鷹野を見かけたと
いうのだ。
 本物の死人が歩き回るのは、ゾンビ映画の中の世界だけである。
 ならば、

「この鷹野って女、医師免許があってなお、看護婦に甘んじていたそうじゃな
いですか。こりゃあ絶対に何かあります。もし本当に竜宮さんが見かけたのが
鷹野だったとしたら……クロか、それに近い存在だと思いますね」

 赤坂が大石に言った事だった。
 実際、かつて焼死体で見つかった鷹野は鑑識の誤認だったという事が明らか
になっており、さすがに一般公開はされていないものの、極秘に鷹野は内乱罪
の被疑をかけられて、公安にマークされる存在となっていた。

 公安としても、表向きはともかく、実際はかつての雛見沢大災害を自然災害
とは見なしていないのだ。

「しかし、仮に鷹野がクロだったとしても、今も生きているのかどうかすら、
わからないんですからねぇ。下手をすりゃ竜宮さんが幻覚を見たって可能性も
……」

 少しでも情報の欲しい彼らは、そこでレナに詳しく記憶をたどってもらおう
としたが……

「やめて!!」

 深く踏み入ろうとすれば、心に傷を負ったせいか彼女は激しく拒否反応をし
めした。
 精神科などにカウンセリングを受けさせたが、どうにもならない。

「埒があかないな。彼女の心の鎖を解く事のできる人間がいれば……」
「……そうだ赤坂さん、うってつけの人物がいるじゃあないですか!!」

 それが、前原圭一であった。
 大災害の当日、誤って河原へ落ちて気絶していたことで、運良くか、はたま
た悪くか、ともかくも生きながらえた雛見沢の数少ない生き残りだ。
 彼と竜宮礼奈を接触させることで彼女の錆び付いた心の錠前を外してもらお
うという算段である。

394:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:45:40 NLZRT/WW
「と、まあ……そんなところだね」
「結局全部、あんたらの都合じゃねえか」
「身も蓋もない言い方だが、そうなる」
「……ま、生きてレナと再会できただけでも、あんたらには感謝しなきゃなら
ないか。その頼みも、今の説明でよおく解った」

 そこまで言うと、控えていた大石がぱっと明るく笑う。

「いやあ、そうですかぁ! そりゃあよかった……」

 と、そこまで言いかけたが圭一は、その先は聞き飽きたと遮るかのように、

「しばらくレナは預からさせてもらうぜ。あんたらの監視がついてたら、とて
もじゃないが落ち着けねえ」

 と、啖呵を切るように言い放つ。
 相変わらずの気性に大石はまた、やれやれと肩をすくめると頭をかいて、

「当初からそのつもりでしたから、もちろん構いません……が、しかし、国内
からは出ないでいただけると我々も安心できるんですがねぇ」

 と、冗談めいて言う。
 しかし圭一には冗談に聞こえなかったのか、あえて気づかないふりをしたの
か、「そんなつもりはねえよ」とだけつっけんどんに返す。

「ともかく、あんたらの頼みは承知した。なんか判明したら連絡する……どれ
ぐらい掛かるかは保証できないがな」

 そういって、そっとレナの腰に手を回すと、

「行こうぜ」

 柔らかくいった。
 眼前で彼らの企みを聞かされたレナだったが、圭一には拒絶反応をしめす事
もなく素直に導きに従い、朽ちた教室を後にするのだった。
 その後ろ姿をみつめる二人の刑事は頭をぽりぽりとやりながら、なんとも表
現しにくいような顔をつくって見合う。

「大丈夫でしょうか」
「なぁに……ああ見えても、前原さんはこの二〇年で、すばらしく成長しまし
た。もう一人前の立派な男ですよ、大丈夫」
「そうですか……しかし、あてつけてくれますね」
「ロミオとジュリエットみたいなものですからねぇ」
「まったく、妻に先立たれた男には酷な光景ですよ」
「……久しぶりに飲みにでも行きましょうか。おごりますよ」

 赤坂がふと歪んだ窓枠から見上げると、既に空は紅く染まっていた。


・・・


 圭一は愛車の背にレナを乗せて、雛見沢を飛び出した。
 後ろに聞こえた大石の「レナさんのヘルメットを買ってくださいねぇ」の声
にしぶしぶ従ってバイクショップで適当なものを見繕った後は、そのまま道を
飛ばしはじめると、そのあとはすぐに陽も落ちて、世界はとっぷりと闇に浸か
ってしまう。
 道を通過していくバイクを、美しく輝くネオンが照らす。圭一には、それが
いやにまぶかった。

395:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:47:16 NLZRT/WW
 やがて街の繁華街に入ると適当な駐輪場所を見つけて、バイクを駐める。
 ひょいとレナが飛び降りると、つづけて圭一がひらりとまたいで降りた。

 案外にうるさいバイクのエンジン音が消えると、すぐに夜の街の喧噪が二人
を包む。圭一はさっさとヘルメットを脱ぐと、さっきやったのと同じように、
レナの細い腰に手を回す。
 レナも艶やかに顔を赤らめて、じんわりとした期待の視線を圭一におくる。

 密着したバイクでの二人乗車の間に、すでにお互いの体温を肢体で感じあっ
ていた二人である。
 同じ場所で、同じ時間を深く過ごしたつながりを持ちながら別れ、永い時間
を経て再開した男女が、肉欲の猛りを感じずにいられないのは、自然のことで
あろう。
 そして寄り添って歩くかたわら、圭一が前を見たまま口を開く。

「レナぁ」

 と、甘えるような調子で呼びかけるのだ。
 ガラは悪くとも、こういう気取らぬところが変わらぬ純朴さであった。

「ん、なに」

 対するレナは、案外に冷静である。
 冷静ではあるが圭一の純朴さに応えるように、かつてのように優しく、そし
て今は多分に官能的な響きも含めている。

 両者とも心の奥底は激情的であり人情的なのだが、しかし表面に出てくる、
この普段の姿は、まさに陰と陽であるといえた。
 共感しあえるものと、お互いに無いものを、両方持っている二人が惹かれあ
うのは必然のことといってよかったかもしれない。
 それだけに……

「二〇年ぶりだよなぁ、こうして歩くのも」
「そうだね……」
「それにしても、うーん。ちょっと太ったか?」
「け、圭一くん、それはちょっとひどいなぁ。圭一くんだって、すっかりおじ
さんだよ?」
「お互いさまかぁ」
「お互いさまだよ」

 などと、他愛もないが久しくしていなかった、人間的な会話を交わすうちに
二人を包む雰囲気は、いよいよに柔らかく、そして艶を帯びたものになってい
たった。
 そうして街をゆるゆると歩いていったが、ひときわ毒々しく輝くネオン看板
の前に立つと、ひたと足を止めた。

 その看板を圭一がちらりと見やる。
 するとホテル・ドラゴンナイトと妙にファンタジックな施設名と、休憩が五
〇〇〇円、宿泊が八〇〇〇円とする案内が施されていたが、しかしこのホテル
を休憩にしても宿泊にしても、文字通りの利用をする人間は少ないだろう。

「あ」
「うん……」

 ふと、レナと目があった。
 二人とも、目の前の施設がどういうものか解らぬ様な年齢ではない。いや、
今時はかつての彼らの年齢くらいの子供であっても、よく知っているほどだ。

396:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:49:11 NLZRT/WW
 そのまま何も言わぬまま入り口へ足をかける。いまだ人混みの耐えぬ通りか
らは幾多の好奇の視線が飛びかかるが、そんなものがはじめから無いかのよう
に、二人は通路の奥へ溶けていくのだった。

 やがて、宿帳を無視して部屋へたどり着いた二人を出迎えたのは、外の看板
にも負けず劣らずの妙に毒々しい内装を施された部屋だった。
 なにやら西洋の宮殿をイメージしたもののようではあったが、しょせんはコ
ストを可能な限り抑えてあつらえられた部屋で、見た目と質感のギャップが異
様なまでの貧相さを生み出している。

 しかし事に及ぶには十分だろう。
 圭一は備え付けられたベッドに寄ると、シャワーも浴びぬままレナを押し倒
す。
 記憶の中の恋人が現世に再び舞い降りたのであるから、肉欲の衝動を抑えき
れないのも仕方のないところではあったが……。

「圭一くん、ふく、服だけは……」

 と、あわや朱色のスーツをめちゃくちゃにされかけたレナが弱々しく抗議す
る。

「す、すまねぇ」

 あわてて手を離した圭一が、今度はゆっくりと手を掛けて一枚一枚、丁寧に
はぎとっていく。

 さきほど彼が太ったとレナをからかったが、確かに二〇年前の記憶の中のレ
ナに比べれば肉がついた肢体が現れる。
 しかし醜く肥えているのではなく女の色気を、最大限に押し出すような形で
ほどよくついた肉は、圭一の劣情をむわりと誘うのだ。

 後はその肉欲にまかせてレナを貪るだけだった。
 レナの艶めかしい声色が部屋を包むと、圭一は興奮に身を任せて勢いのたけ
を彼女にぶつけていく。
 一度引き裂かれた絆が今になって再び、肉と肉の交わりという形で結ばれて
いくのだった。

「ねぇ」
「なんだ」
「なにも聞かないの?」
「野暮な事いうもんじゃない、今は今だ」
「ふふ、さすが圭一くん……」

 やがてお互いを味わい尽くした後は、ゆっくりとシャワーを浴びて湯船につ
かると何事も無かったかのようにホテルを後にする。
 しかし、どちらも美丈夫であるし、美女である。
 レナを連れ添って出てくる圭一を舐めるように見つめる視線がまとわりつく
が、気にせずバイクの駐めてあったところへ戻ろうとする。

 そのまま歩を進めたが、しかし、

「け、圭一くん……あ、あれ、あれっ……!」
「なんだよレナ……うっ」

 しきりに腕を引っ張るレナが視線を送る先に、見覚えのある人間が車へ乗り
込もうとしていた。

397:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:50:53 NLZRT/WW
「あいつは、まさかっ」
「鷹野三四……だよね」
「歳くっちゃいるが、間違いねえ。なんでこんなところに……いや生きていた
のか!? レナ、お前の言ってた事は……」
「そんなことより圭一くん、追いかけなくていいの!?」
「あっ……く、くそ、レナ、バイクの後ろに乗れ! 悪いが、飛ばすぞ」
「う、うん!」

 走り去った車を追いかけるため、圭一のバイクが始動する。エンジンが掛か
ると共に灯るヘッドライトが、獲物を射貫く眼のように輝いた。
 アクセルを捻り、クラッチを乱暴につなぐとフロントタイヤを高々と上げて
急発進する。
 レナが振り落とされまい、と必死に圭一にしがみつく。

「待ちやがれぇっ!!」

 爆音を上げて圭一のバイクが加速していく。
 重さにしてわずか二〇〇キロ前後の車体をリットル級排気量のエンジンが押
し出す力はすさまじく、まるでレーシングカーのごとき勢いで飛ぶ。

 タイヤを横に滑らせて躍り出た道は、空いた幹線道路だった。遠くに見える
鷹野の乗った車の方も相当なスピードが出ていたが、圭一のバイクはその倍近
い速度で走り、あっという間に追いついてしまう。

 だが、走っている以上はこちらよりも体の巨大な車を止める事はできない。
ハリウッド映画のヒーローの様には、いかないのだ。
 しかし圭一はあきらめることなく追走を続けると、やがて四方に他の車が増
えてきて大きな交差点へと差し掛かる。
 赤信号だった。

 きちんと停車するのを見届けると同時に、圭一はバイクのサイドスタンドを
蹴り出して停まると、ひらりと舞い降りた。レナがそれに続く。

 もし、人違いだったらどうするか―。

 その考えは圭一にも、レナにもなかった。車に乗り込む姿を見た瞬間、鷹野
であると根拠もない確信があったのだ。
 なんとも頼りない確信であったが、ほどなくして、それは実証されることに
なる。

 鷹野の車に駆け寄った圭一は、運転席のドアをばっと開く。ロックは掛かっ
ていなかったようだ。
 いきなりドアを開けられて運転席の金髪の女は驚愕するが、圭一はそれを許
す間もなく、彼女の胸ぐらを掴んで引きずり降ろしてべしゃりと地面に叩きつ
ける。
 辺りが騒然となった。それもそうであろう、傍目から見ればバイクに乗った
男が突然、車のドアを開けてドライバーの女に暴挙に及んだようにしか見えな
い。

「おい、ちょっとあんた、何やってんだ!!」

 多くの他のドライバー達は見て見ぬふりをしていたようだが、一人、勇気の
ある男が車から降りて圭一に抗議へ向かう。
 しかし、その後ろから、レナがひたひたと近づいていく。

398:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:51:49 NLZRT/WW
「邪魔したら許さない……」
「あんた何だ……ウッ」

 レナはポケットから取り出したナイフを、男の背に突きつけて脅しかけた。
 圭一と交わしていたときは一八〇度回った氷のような冷たさを含んだ声色が
男を硬直させてしまう。

 そして圭一。

「鷹野三四だな……」
「ど、どうして私の名前を」
「やっぱりそうか……雛見沢の恨み、忘れやしねえ」
「まさか、あなた」
「そうよ、俺は前原圭一だ。あの晩以来だなぁ……!?」
「わ、私は何も悪い事はしてないわ! 誰かっ助けてちょうだい!!」

 そう鷹野が叫んだ時、誰かが通報したのであろう。交差点の向こう側から御
用提灯ならぬ、パトランプを十重二十重と光らせた緊急車両が数台現れると、
こちらへ向かってきた。
 そして瞬く間に警官が数人降りてくると、圭一達を取りかこむ。

「くそっ……!」

 これだけの大通りで騒ぎを起こしたのだから自業自得なのだが、圭一が毒づ
く。その様を見てほくそ笑む鷹野。
 しかし、すぐにその笑いはかき消されることになる。

「待て」

 圭一を取り囲む警官たちの前に、ベージュの背広を着た中年の男と、それに
つづいてよく太った老人が現れる。

「なんですか、公務執行妨害になりますよ!」
「私は……」

 といって、警察手帳を見せる。

「公安部外事第二課の者だ。その連中は我々が確保する……すまんが、退いて
もらいたい。苦情は公安部長が受け付ける」
「は……はっ、了解いたしました」

 そういうと、警官の中のリーダーが「だから公安の連中は嫌いなんだ」とい
った表情を隠しもせず、しぶしぶ音頭を取って撤収作業に入る。
 公安警察は、国民よりも国家の治安を維持するという性質上、一般市民はも
とより、一般警察に対しても情報的に隔離されており、その構成員から扱う事
件の内容にかけてまで、情報がやりとりされない事が多い。

 ゆえに共同戦線が張られなかったり、場合によってはお互いが脚を引っ張っ
てしまう事もあり、一般警察の人間が公安部や公安課に対して、良い感情を抱
いていない事は少なくない。

 交通整理のために残った一部の警官達以外が撤収すると、公安の刑事……す
なわち赤坂が組み合ったままの圭一と鷹野に近づいていく。

「赤坂さん……あんた、俺たちをつけてたな」
「……」

399:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:53:30 NLZRT/WW
 赤坂は答えなかった。

「ちっ、まあいいさ。しかし釣れた魚はでかかったな」
「放してちょうだい、私はただの一般市民よ」
「鷹野三四さんですね……あなたには内乱罪の被疑がかけられている。任意同
行をお願いしたい」

 赤坂はその細い両眼をかっと見開き、らんらんと輝かせて鷹野の瞳をのぞき
込む。その迫力はまるで仁王のようであり、鷹野のような女でも萎縮させるに
十分であった。
 任意同行というが、事実上の無令状逮捕のようなものである。とはいえ一応
は被疑者の同意が必要であるし、鷹野のような相手の場合、多少の脅迫めいた
演技は必要であっただろう。

 結局鷹野は折れて、赤坂と大石に連れられて用意されていた車に乗り込んで
いく。
 圭一たちはその後ろ姿をただ見つめているしかなかったが、途中で大石がふ
りむくと彼はにこやかに笑って見せた。

「いやぁ、ついに積年の執念が実りましたよ。まさか前原さんと竜宮さんを再
会させた夜に成るとは思いませんでしたがねぇ……ご協力、感謝しますよ」
「あんたも今は警官じゃねえだろ」
「ああ、そうですねぇ!! 私も単なる善意の協力者ってことで。はっはっは…
…しかし、今夜はちょっと、出来すぎているような気もしますがね」
「え?」
「いやなに、独り言ですよ……また、なにかあったら連絡します。竜宮さんを
大切にしてあげてくださいよ? さっ、行きましょうか赤坂さん」

 それだけいうと、赤坂と大石はさっさと車に乗り込んで行ってしまった。
 後に残された圭一とレナに、夜の生暖かい風が吹きすさぶ。

400:名無しさん@ピンキー
07/08/16 21:55:45 NLZRT/WW
「これで、終わったのか……?」
「私は難しい事は解らないけど……もしかしたら、鷹野さんも被害者なのかも
しれない」
「なんだって?」
「仮にあの悪夢を引き起こした犯人なら、許せないけど……大石さんも言って
たでしょ、出来すぎてるって」

「ああ……」
「大災害が人為的なものなら、彼女のバックにはもっと大きな組織がついてい
る可能性が高いもん。魅ぃちゃんや、みんなの本当のカタキがいるとしたら、
たぶん、そいつらだと思うな。鷹野さんはその操り人形に過ぎなかった……」
「レナ……おまえ」
「なんてね。私たちが今更あがいても、どうになる事じゃないよね。後は大石
さんたちに任せよ」

 そこまでいって、レナが一呼吸おいた。
 そして、ふっと圭一に振り向いて微笑む。

「こんな事いったらあの世のみんなに恨まれるだろうけど……私は圭一くんが
生きていてくれただけでも、幸せ……かな、かな」
「例えこれが間違った未来だったとしても、俺たちはそこに生きている、か」
「……うん」
「行こうよ」
「行こうか」

 圭一はエンジンが掛かってアイドリングのままだった愛車に跨って、レナを
後ろに乗せた。
 軽くアクセルを吹かすと、ウワァン……と、バイクは咆吼のようなエンジン
音をあげて、闇夜に紅いテールランプの灯火を残して消えていく。
 バイクが見えなくなっても未だ聞こえるそれは、さながら戦場で孤立した兵
隊をも奮い立たせる、勇壮な唄のようであった。
 それが奏でられ続ける間、二人も強く有るはずであろう。






読みやすくしようと思ったら長くなりすぎた……どっかにうpするべきだった、ゴメン。

401:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:00:44 +coEiRRS
>>400
乙、なかなかGJ

できれば、圭一が何で助かったのか
描写もう少し詳しくすると良かったかも

402:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:18:21 EX1sXf8M
いいね!!バイク乗ってる圭一
ひざびさの新作をたのしめたww

403:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:30:19 +CGmkAi5
何編なのかさっぱり読めんwwwww

大災害起きてレナと圭一が生きてるってのはかなり高難度じゃないかのう

404:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:33:27 JTBCP54g
GJ!良かったよ
アニメ1話のレナはホント生きる屍って感じだったからな
この後の2人と捕まった鷹野がどうなったのかも気になるな
続編とかあったら楽しみにしてる

405:名無しさん@ピンキー
07/08/16 22:36:04 uulbe3zU
おお、なかなかいいねー!
GJですた。

406:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:21:30 +CGmkAi5
ひぐらし的に行くなら翌日タカノン心不全じゃないか?

407:名無しさん@ピンキー
07/08/16 23:29:49 WJqJjdcX
GJすぎて、言葉にならない ……
続編が見たい、そして、2人のエロもみたい。
あれ、俺カラケ読めてない?

408:名無しさん@ピンキー
07/08/17 00:09:18 ONbaGoeN
エロ無しでも面白かった。
というかエロはいらんって言うかエロはあっt

409:名無しさん@ピンキー
07/08/17 00:42:55 MlWTTMLP
災害後のレナは屍状態だったのに圭一は元気というのは違和感あったがGJ!
普通に話としてよかった

410:名無しさん@ピンキー
07/08/17 01:03:23 cTwgfO65
これはいい長編

>>407
いや、カラケ読めてないのは>>388じゃね?

411:名無しさん@ピンキー
07/08/17 01:58:26 A+ink0/S
面白かった、GJ
俺もその後が結構気になったな

412:名無しさん@ピンキー
07/08/17 02:19:55 bTshwqa4
うん、面白かったよ。でもやっぱりエロ・・
いや、何でもない。


413:名無しさん@ピンキー
07/08/17 02:24:32 cTwgfO65
エロに繋げたいなら
入江診療所地下に眠らせておいた悟史。
床ずれしないよう、拘束器具を外した鷹野だったが…
って感じはどうだい?

414:名無しさん@ピンキー
07/08/17 02:25:17 cTwgfO65
エロに繋げたいなら
入江診療所地下に眠らせておいた悟史。
床ずれしないよう、体位交換を行おう、と
拘束器具を外した鷹野だったが…
って感じはどうだい?

415:名無しさん@ピンキー
07/08/17 04:19:13 A+ink0/S
鷹野×悟史か!?
いいかもしれないと思ってしまった俺がここにいますよ

416:名無しさん@ピンキー
07/08/17 08:13:00 1rVMswQh
L5悟史×三四でもいい…
三四ちゃんのかよわい所(自重)を、鬼畜悟史がこうパンパンッとw

417:名無しさん@ピンキー
07/08/17 09:03:40 GSf4Mf9D
勿論緋牡丹の魅音ネタはアリだよな?な?

418:名無しさん@ピンキー
07/08/17 10:03:51 JcUyADcv
>>415
シチュとしてはありえないこともないしいいな

>>417
胸チラ太ももチラはヤバかった
ぜひ書いてくだしあ(;´Д`)

419:名無しさん@ピンキー
07/08/17 17:38:53 oEhWj9hy
圭一×藍子さん

420:名無しさん@ピンキー
07/08/17 18:21:37 hqgyzHm4
>>419
母子相姦自重wwwwwでも見てぇwwwww

421:名無しさん@ピンキー
07/08/17 19:08:44 5sYqs/VR
この場合、母が身を持って真の萌えを息子に伝授するのですね

422:名無しさん@ピンキー
07/08/17 19:32:11 2/nQ4B15
たまえ×悟史wwww

423:名無しさん@ピンキー
07/08/17 19:41:05 ORhmj9yO
>>400
遅れながらGJ!
本編とまったく違和感無い会話が良いぜ。

424:名無しさん@ピンキー
07/08/17 22:03:47 /aOHQfl8
ここはレベル高い人多いなぁ!
自分もひぐらしのエロパロをブログで書いてるんだけど、勉強になると同時に
自分の未熟さを突きつけられるようでちと凹むw


425:名無しさん@ピンキー
07/08/17 22:16:51 3AtZXOG6
今求められてるのはカレー先生

426:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:00:48 bTshwqa4
それは鬼畜王外伝を裸エプロンで待つんだ。あれは相当エロくなる。

427:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:19:21 TKO3R76B
うみねこは此処でおk?いや聞いただけだが

428:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:21:48 ciaP4o/n
別スレだろう。一行二行で済む場所じゃないからね。

429:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:22:51 cTwgfO65
譲治×紗代モノかね?
あと、女の存在理由は産む機会なのに…私は…と
半ば欝入った夏妃を女にする、とか?

430:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:48:41 TKO3R76B
あ、一作家につき一スレじゃなかったっけ?

431:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:51:15 cTwgfO65
別スレ不可だった場合でも、保管庫だけでも別に作ろう

432:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:55:57 iSboEyVf
次から07th総合にすっか
>>431の言うとおり、保管庫は分けて…

433:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:23:15 tXp/aQdX
新規作品が少なくなってきたけど、圭沙・圭梨・圭レナとバランスよく投下されているな
>>218-224すげーよかった。圭沙は悲恋ものが多いな
保管庫の『梨花ちゃま集中合宿』もGJ。妊娠したと勘違いする梨花に萌えた

434:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:39:20 KMi8IYIK
大分前にあった魅沙圭が保管庫内に見当たらないんだが…もしかして入ってなかった?
どうしよう、無性に読みたくてtmtkしてしまう

435:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:41:52 zEVkmyKE
>>434
SSリストの総合から、無題のところにあるはず。それじゃないか?

436:名無しさん@ピンキー
07/08/18 00:56:53 KMi8IYIK
>>435
うぉ、マジだ
いつもカプ別からしか見てなかったから見逃してたよ。
サンクス!

437:名無しさん@ピンキー
07/08/18 11:52:15 tg/vXcXb
>>433のおかげで梨花ちゃま集中合宿の存在に気付いた

未体験事象に遭遇すると、とたんに弱気になる梨花ちゃまにハァハァしますた

438:名無しさん@ピンキー
07/08/18 12:20:00 JpB/fsau
loving bullyとかいうアンソロエロCD聞いたんだが、これすごいな。
イチロー氏も真っ青のセリフがあったぞ。
「み、みおん!しゃせいするよ!」



ねーよwwwwwwwwwwwww

439:名無しさん@ピンキー
07/08/18 12:34:00 KMi8IYIK
あれはまず魅音の声がねーよ

440:名無しさん@ピンキー
07/08/18 13:32:09 pkxOm/Ge
そこまでチェックしてる事に驚きを隠せない

441:名無しさん@ピンキー
07/08/18 13:36:41 9JE1KdeQ
同人なんだから、別にいいじゃないかw

442:名無しさん@ピンキー
07/08/18 17:39:24 g+H9Nf2R
パッケージの魅音の絵がキモすぎます

443:名無しさん@ピンキー
07/08/18 17:57:04 cJWtFPcf
しゃせいするからな!じゃなかったっけ
まぁ原作きとえんなわけだが

444:名無しさん@ピンキー
07/08/18 18:25:41 RW9xLSSQ
イチローの作品全部みてみたら絶叫してしまった・・・
これをリアルで押し付けられた当時の住人たちの反応も気になるところだが過去ログみれねぇ
イってうーん


445:名無しさん@ピンキー
07/08/18 19:04:29 iGnRFBPK
イッティウンティウンティウン

446:名無しさん@ピンキー
07/08/18 19:59:43 78gHrii/
>>444
いや、笑ったよ。こういうのも個人的には好きなんで。

447:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:18:31 ljeFpayE
>>444
Part.9の時だな。当時は『魅音×沙都子×圭一』『キャッツファイト!』『圭×魅スク水』と良作ラッシュの後で、
しかも鬼畜王がデビューした直後だったんでスレが異様な興奮に包まれていたんだよ。
だから住人たちも結構優しかった。初投稿ってことでご祝儀的なGJを与えていたな。
「アイデアはいいんだからもう少し文章力を磨くといい」って感じのレスがけっこうあって、長文でアドバイスを
送る者やわざわざ添削してやってる人もいた。
でも一方で保管庫に保管しようという動きがさっぱりなくて、やはりそれが住人の本音なのかなと思ったね。

448:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:43:04 zEVkmyKE
ここで空気読まずに投下する。
圭レ魅は結構あるのに、圭沙梨が意外と少ないのでついカッとなって書いた。
前半明るいけど、後半かなり鬼畜モード全開につき注意。
うおぉぉぉぉ! 幼女祭りじゃー!

449:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:44:02 zEVkmyKE
男とは一体、どういう風にあるべきだろうか。

男に生まれたからには一度はやってみたい夢がある。
人によって些細な部分は違うかもしれないが、男なら誰もが皆同じくやってみたい夢がある。
例えばだ、正義のヒーローになりたいとか熱い夢もあるだろう。
ロボットを操縦してみたいとかいう、熱い夢もあるだろう。
宇宙最強の強さを手にして、空を飛んだりとかいう熱い夢もあるだろう。
だが、それ以上に熱い夢を、男なら誰しも持っているはずだ。
それは女の子を自分専属のメイドに仕立ててご奉仕三昧とか!
とてつもなく恥ずかしい格好をさせて、ご飯を食べさせてもらうとか!
……とにかく! まあ色々あるだろう。
しかし、しかしだ。もしそんな夢を本当に叶えることが出来るとき、男はどうするべきだろう?
俺の手の中には、二枚の可愛らしい手書きのチケット。
使用する、しないは俺の自由。
隣を見る。魅音がにやにやしながらこっちを見ている。
反対側を向く。レナが顔を真っ赤にしながら、心配そうな目つきでこっちを見ている。
―正面を向く。
そこには沙都子と梨花ちゃんが、心持ち青ざめた表情で俺のことをじっと見つめていた。

事の顛末は、数十分前に遡る。
俺たち五人は、いつものように部活をしていた。
ちなみに今回はダウトだった。あのトランプゲームのアレだ。
やったことがある人ならわかるかもしれないが、このゲームは残りが二人になると決着がつかない。
自分が持ってないカードが、相手のカードとなるからだ。
つまり、今回は敗者が二人という過酷なものだった。
罰ゲームはスタンダードに、勝者が敗者に一個命令。
一見、いつもの部活だ。
それがあんな展開になるなんて、誰が予想できただろうか?
最初の内は、まだ普通だった。
沙都子のトラップにハメられて、俺が断トツのビリだった辺りも認めたくはないが普通だろう。
さらに梨花ちゃんから追撃されたのはちょっと予想外だったが、これもまあ普通だ。
その時点では珍しく沙都子と梨花ちゃんが手札が残り4、5枚とトップを争っていた。
続く魅音、レナが10枚程度。俺がさっきのトラップとかのせいで20枚程。
圧倒的不利に追いやった沙都子に対して俺が噛み付くのも、まあいつものことだった。
「沙都子! てんめぇぇぇっっ! やりやがったなぁっ!!」
「をーっほっほっほ! これくらいで引っかかる圭一さんが悪いのでございますわー!」
「圭一、手札が一杯でかわいそかわいそなのですよ☆」
「くぅぅぅぅっっっ! 見てろよ! ここからひっくり返してやらぁぁっっっ!!」
「ここからひっくり返すなんて無理にも程がありますわ! 諦めた方がよろしいんじゃなくて?」
「ボクたちがこのまま勝つのですよ。圭一はきっと罰ゲームなのです。にぱー☆」
「そんなのやってみなきゃわからねぇぜ!?」
そう強がってはみたものの、ここからの逆転はかなり厳しそうだった。
それは沙都子や梨花ちゃんも同じだったようで、だからこそあんな事を言ったのだろう。
「をーっほっほっほ! もしひっくり返せたら、恥ずかしい格好でも何でもやってもいい気分ですわね」
「もし圭一が1位を取れて、ボクがビリになったなら猫装備でハイハイでお散歩券をあげてもいいぐらいなのです」
「あら、それなら私は犬装備で同じ事やってもいいですわよ」
絶対勝つと確信があるからこそ、言える言葉だった。
つまりはその場のノリで言った冗談のようなもので、俺もそれがわかってたからこそ反撃した。
「言ったな! 絶対俺が勝って恥ずかしい思いさせてやろうじゃねぇかっ!」
「圭ちゃん言ったね?」
そこに噛み付いてきたのは魅音だった。
魅音も俺が勝てないと見たんだろう。煽るつもりだったのかもしれない。
「じゃあ圭ちゃんが1位になって沙都子と梨花ちゃんがビリになったら罰ゲームはそれで良いのかな?」
「当たり前だっ! なんなら逆に俺が負けたら、スク水で村一周にしていいぜ!」
「をーほっほっほ! 上等ですわー!」

450:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:45:05 zEVkmyKE
さて、ここで冒頭に戻る。
俺の手には二枚の手書きチケット。
一枚は沙都子の手書き。もう一枚は梨花ちゃんの手書き。
そしてこれが書かれたのはほんの一分前のこと。
もう流石にわかるだろう。何が起こってしまったか!
「圭ちゃ~ん? それ、使わないの~?」
魅音がにやにやと嫌らしい笑みを浮かべて詰め寄ってくる。
そう、まさかのまさかだった。
あの後俺は奇跡的な大逆転をし、そしてあろう事にビリになったのは沙都子と梨花ちゃんだったのだ!
神様は何をとち狂ってしまったのか、やや心配になってしまう。
しかし男の夢を叶えるチャンスをくれたことに対しては、ありがとう! 神様最高だぜ!
今日から俺、ちゃんと貴方を崇めることにします。本当にありがとう!
……と逃避する余裕など、あまり無いようだ。
「……なあ、魅音。やっぱりこれは流石にマズいんじゃ……」
確かに女の子を獣装備でお散歩させるなんて、男にとっては大きな夢だ!
だが夢は夢であって、実際するとなれば周りの目とか、倫理とか大きな問題がある。
もし、これをやってしまったならば、俺は人間として大切な何かを失う。しかも必ずだ
それどころか、村中から変態呼ばわりされてもおかしくない。
「変態ぃ~? 圭ちゃん何度も罰ゲームでとんでもない格好して帰ってるけど、あれはなんて言うのかねぇ?」
「ぐあぁぁぁぁっっっ!! 言うなぁぁぁぁっっ!!」
「み、魅ぃちゃん……レナもこの罰ゲームはちょっとダメだと思うかな? かな?」
「ちっちっち! どんな罰ゲームであっても問答無用! それが部活のルールだからね」
「でも……」
「それに、これはもともと沙都子や梨花ちゃんが勝手に自分から言い出したことだしね」
それを言われると、レナも何も言い返せないらしい。
どうしよう? とでも言いたげな視線をこっちに送ってくる。
むしろ俺がどうしよう? とでも言いたい気分だってーの!
沙都子と梨花ちゃんも、期待を込めたような視線を送ってくる。
……うぅ。俺、どうする!?
たしかにこれは夢のチケットだ、だけどやっぱり……
「やっぱ俺、これは使えな……」
「ねえ圭ちゃ~ん、……もしかしてビビってんの?」
「なっ!? んなわけねぇだろっ!」
「なら出来るよね? それとも圭ちゃん、自分が恥ずかしい格好するほうが好き……」
「だーっっ!! それは絶対無い! くそっ、こんなおいしい券使うに決まってるだろっ!」
―言った、俺。言っちまった。
魅音は面白そうだとばかりににやにやしてるし、レナは溜息をついてる。
そして沙都子と梨花ちゃんはがっくしと肩を落としながら、諦めた表情。
……はぁ。どうして俺って、こんなに挑発に乗りやすいんだ。


451:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:46:19 zEVkmyKE
せめてもの情け、ということでお散歩は暗くなってからすることになった。
どうせ今日は親父もお袋も出張でいない。
あわよくば沙都子か梨花ちゃんの手料理でもわけてもらえたらなーという下心もあった。
大体六時半辺りだろうか、俺は二人の家をノックした。
「おーい、沙都子ー! 梨花ちゃーん! 来たぞー」
たんたん、と階段を下りる音が聞こえ、そして……
「……っ!!」
―なんというか、神様。素晴らしすぎます。
俺、今日死んでも良いかもしれない。と本気で思えるほどの何かがそこにはあった。
「みぃ……」
「圭一さんっ! ……は、早く行くなら行きますわよっ!」
騒ぐ沙都子に合わせてぴこぴこと動く犬耳と尻尾。
赤い首輪に繋がれた赤いリードを振り回している様子は、さながら散歩に早く行きたがっている子犬のようだ。
その破壊力はいわずもがな! ああ、想像してみろ! マジですげぇから!
黄色い髪と相まって、ふわふわとした子犬のような可愛さがある。
梨花ちゃんは猫耳、尻尾、そして沙都子と色違いの青い首輪とリード。
もちろん想像違わず、とても似合っている。
沙都子とは反対に落ち着いている梨花ちゃんは、それこそマイペースな猫のようで。
でも頬を赤らめて「みぃ」とでも鳴けば、一転甘えん坊の子猫と化すのだ!
ああ! こんな素晴らしい格好の彼女たちを四つん這いで散歩させることが出来るとは!
やべ、考えただけでも鼻血が出そう……
レナじゃなくても、この二人をお持ち帰りしたくなる。
「……よ、よし。じゃあ行くか!」
赤のリードを右手に、青のリードを左手にしっかり握る。
二人はと言うと、恥ずかしさにふるふると震えながら地面に四つん這いとなった。
く、くぅぅぅぅ!! ヤバい、これは病み付きになりそうだ。
ルートは彼女たちに任せるとする。これも、せめてもの情けだ。
だがハイハイのためか、なかなか前に進まない。
二人は必死で少しでも早く前に進もうとしているが、俺にとってはゆっくり歩く程度だ。
「うぅぅぅぅ……こんな恥ずかしいことをさせられるなんて、屈辱ですわ……」
「みぃ……圭一は酷いのです。ボクたちはきっとこのまま圭一ににゃーにゃーされてしまうのです」
「さ、さすがにそこまでは……しない、かな? かな?」
とっさにレナのまねで誤魔化すが、正直理性が保つかわからない。
二人が進む度にふりふりと尻尾とお尻が揺れるし、スカートがはためいて見えそうで見えないチラリズムとか。
何よりも、その恥ずかしそうな表情!
屈服させることにより沸き上がる嗜虐心と達成感!
それらが俺をもっと、もっとと先へ駆り立てるのだ!
だけどここでそれを許してしまったら、それこそ人間を捨てることになる。
なんだけど、なんだけど! その……はぅ……

452:名無しさん@ピンキー
07/08/18 21:47:08 zEVkmyKE
「きゃー! 圭一さんのケダモノー!!」
「圭一のオットセイが、とても元気なのです」
「こ、こらー! 見るなーッ!!」
怒鳴りながら慌てて両手で隠すも、前屈みの体勢じゃイマイチ迫力がない。
それを形勢逆転と取ったのか、はたまた興味があっただけなのか、二人がじわじわと近づいてくる。
四つん這いで詰め寄ってくる二人の姿はこんな状況のせいか、幼いながらもちょっとした色気があって……
動揺したまま後ろに足を踏み出したら、何かに躓いて尻餅をついてしまった。
マズい。これは非常にマズい。
「ちょ、待て。マジで待て。冗談でもやめろ! 近づくなっ!」
「あらあら圭一さぁん? さっきまでの威勢はどこへ行きまして?」
「みぃ、圭一は大変なのです。もう歩けないかもなのですよ?」
座り込んだことによって、視線がさっきよりも下へと移る。
四つん這いのせいで胸元が緩んでいて、そこからちらちらと下着が見えそうで見えない……
もう、限界だった。
「……マ、ジで……ヤバいから、もう、近づか……」
「何を言ってますの? 圭一さぁん? 降参ですの~?」
ふわふわとした耳が揺れる。俺を誘う。
「……みぃ!? 沙都子っ! それ以上圭一に近づいちゃダメっ!」
俺の異変にいち早く気付いたか、梨花ちゃんが沙都子を制止する。
「何言ってるんですの、梨花ぁ! これは大チャンスですのよ!」
だが、『そういうこと』に疎い沙都子は気がつかない。
無謀なことにも、狼と変わりつつある俺に無邪気に近寄ってくる。
「ダ……メ、だ……沙都、離れ……ッ!!」
「沙都子ッ! ダメ、圭一っ! ダメぇっ!!」
ぷつん。
―俺の中で、何かが切れる音がした。

「……圭一、さん?」
俺の変化にようやく気がついたのか、そいつは不安げな声を出す。
その姿は、まさに震える子犬にそっくりだった。
俺という狼に、今まさに食われようとしている子犬。
ガシッと両肩をしっかり捕まえる。逃れられないように。
「……え? ちょっと、圭一さ―」
有無を言わさず、仰向けに押し倒す。
そのまま服を脱がせにかかる。
「ちょ、嫌、やめっ……やめてっ!!」
「圭一ッ! 止めるのです! 沙都子を離すのです!」
もう一匹の獲物が俺に向かって飛びかかってくる。
子猫は片手で捕まえ、同じように地面に押し倒しておく。
「や、嫌っ!! 梨花ぁっ! 嫌ぁぁぁっっ!!」
「沙都子ッ! ……離して、離してよッ! このぉっ!!」
二匹ともじたばたと暴れるが、体格差もあって俺には全く敵わない。
どれだけ叫ぼうとも、ここは人気のない山道。
見られるのを恥ずかしがって、人が通らない場所を選んだのが裏目に出たようだ。
仮に俺の腕から離れられたところで、リードで繋がれている以上助けを呼びにもいけない。
考えれば簡単なことだった。ここで食い散らかしたところで誰にもバレやしないのだ。


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