08/01/01 04:01:10 S41XKeYI
エロ系は書けません(泣)ので、普通のSS投下します。
話はアルクェイドトゥルーエンド後で。
――――秋。
何度も何度も死に掛けた、あの年から5年。
俺、遠野志貴は、22歳になった。
いまだに、遠野家の屋敷で、俺と秋葉と琥珀さんと翡翠の四人で住んで
いる。
俺と秋葉の仲は、真実を知った後も変わらなかった。
翡翠はまだ俺のことを「様」付けで呼んでいる。
琥珀さんは最近、自分の部屋で、妙な薬を作っているらしい。
臭いからして、ろくでもないものを作っているに違いない。
――犠牲者が俺じゃないことを祈るだけだ。
5年前のあの日から変わったことはというと。
――特にない。
弓塚は時に町で会うし。
有彦は電話をかけてきていろいろちょっかいを出してくる。
シエル先輩はどこかへ行ってしまった。
とても、平和な日々が長く続いている。
5年前のロアの起こした事件さえ、みんなの記憶から消えている。
――少し、例外はいるが。
まぁ、あのような事件がまた起きるよりは、こんな日々が続いた方がいい
に決まっている。
――でも。
こんな思いが永遠に続くわけはない。
たまにこの平和な日々が俺への休息の日々のように感じられる。
――まるで、とても不幸なことへの、ハジマリのように。