【総合】新ジャンルでエロパロpart2【混沌】at EROPARO
【総合】新ジャンルでエロパロpart2【混沌】 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/07/25 07:46:20 Fgx4gmeU
>>1

3:名無しさん@ピンキー
07/07/25 15:29:08 YtBt38UK
>>1乙!!!!!!

一応貼っておいたほうがいいかな?

前スレ
スレリンク(eroparo板)

ネタ探しはウィキ使うと便利です
URLリンク(www12.atwiki.jp)

4:名無しさん@ピンキー
07/07/25 15:59:15 joIWBgqH
保管庫ってあるんだっけ?
前スレのSSはどうするよ

5:名無しさん@ピンキー
07/07/25 18:28:01 1EoabcrC
>>1

いや、保管庫なんてないだろ
素直ヒートSSは素直ヒートスレのまとめで見かけたけど


6:名無しさん@ピンキー
07/07/26 01:16:40 nhl58JGR
>>1
超乙。

>>5
前スレがまだ落ちない今の内に作った方が良いかも。
落ちてからだと●持ちしか作れないし。
「管理人が蒸発して更新停止」なんて悲しい事態を避けるにはwiki系が良いかも。
管理人やる人が覚悟完了してれば話は別だが。
俺?俺は携帯だから無理。

7:名無しさん@ピンキー
07/07/26 10:31:11 HRPHRIEE
URLリンク(www37.atwiki.jp)
女「見て見て。すごいでしょー。これ、私がつくったんだよ」
男「行動が早いな」
女「うん。あとは編集作業だけなんだけど」
男「おう、頑張れ」
女「え、えーっとね。えっとね、男、えっとね」
男「?」
女「そのことなんだけど……手伝ってくれない?」
男「……はい?」
女「ホームページとかWikiいじくるの初めてなんだぁ、私」
男「どんだけ無計画なんだよ」

新ジャンル「無計画」

女「でも、本当にページはあるよ!」
男「おいおい」
女「みんな、頑張ってね! 私はもー疲れましたぁ!!」
男「つーか、まずはお前が頑張れ」

新ジャンル「他力本願」

8:名無しさん@ピンキー
07/07/26 10:38:33 MhIdOViV
>>7乙!
これから出かけるんで帰ってきたらやらしてもらうぜ!

それと>>1乙!

9:名無しさん@ピンキー
07/07/26 10:47:53 HRPHRIEE
>>8
感謝する

女「ついでに言うとねー。前スレ>>1=今スレ>>1>>7なんだよ」
男「同一人物かよ」
女「ヒマ人な上、自己主張激しいよねー」
男「お前が言うな」

新ジャンル「バッカモ~ン! そいつがルパンだ。追え~!」

女「て、感じ?」
男「いや、意味がわからん」

10:名無しさん@ピンキー
07/07/26 22:15:15 P9mlfha4
す、すげー!!なんかWikiがすごい勢いで更新されていくぞ!
>>8なのか?もう>>1>>8もGJ!!!!!だぜ!!

11:名無しさん@ピンキー
07/07/26 22:20:17 MhIdOViV
>>10
更新させてもらってる>>8だっぜ
2ちゃん見ながらだから時折更新止まるけどそれは察してくれると嬉しいな

12:名無しさん@ピンキー
07/07/26 22:43:49 MhIdOViV
あらし対策編集エラー
現在このページは非ログイン状態で同一IPアドレス(219.28.148.17)からの編集ができません。

このウィキでは非ログイン・同一IPアドレス・同一ページ編集で、25回の編集のうち15回を超えると一時的に編集できないように設定されています.


wikiの管理者で無い場合はこのwikiの管理人にお問い合わせ・設定変更の協議を行ってください。
管理者の方はログインしてから編集するか、こちらを参考に設定の変更をご検討ください。



オワタ\(^0^)/

13:>>1
07/07/26 22:55:00 Iig+ILVH
>>11
お疲れ様、感謝してる

すまん
そういう設定にしてたの忘れてたよ
1人に頑張らせすぎた
でも、設定変更とかやってみる

14:名無しさん@ピンキー
07/07/26 23:22:00 MhIdOViV
>>13
設定変更ありがとう!
編集できるようになったよ!
オラ、がんばる

15:名無しさん@ピンキー
07/07/27 01:42:37 8oXmt8RF
ああいつのまにか凄いことになっとる!
乙です!皆様

16:名無しさん@ピンキー
07/07/28 11:02:22 vqXg7u9i
投下するけどいいよね?答えは聞かないけど!

17:名無しさん@ピンキー
07/07/28 11:03:22 QzcjRgp1
Hey!comeon!comeon!

18:わくわく誘惑ホームワーク(01/14)
07/07/28 11:04:24 vqXg7u9i
遅い梅雨明けを足踏みして待っていたのか。
夏休みの初日を祝福するかのように、太陽は容赦なく紫外線を振りまきメラニンを活性化させていた。
蝉はやかましいくらいに鳴き叫び、まるで短い青春を生き急ぐ俺たちのよう。
いや、別に生き急いでいる訳じゃないけど。だいたい連中は好き勝手に飛びまわれるだけまだマシだろうに。

「そうは思わないか?京子(きょうこ)」

頬杖をついて陽炎に歪む遠い町並みを眺めながら俺は呟いた。
特に予定があった訳ではないが、遊び盛りとしては夏の風物詩で煽り立てないで欲しいものだ。夏コンチクショウ、夏コンチクショウ。

「時生(ときお)。蝉は七年暗い土ン中でじっとしてたの。最期の一週間くらい好きにさせたり」
「俺はその十年長く生きてるけど連中ほどはっちゃけらんねぇわ」
「命燃やしてアブラゼミ、七日で生きた証を立てよ、と。はー、切な」
「青春は短いのだ。なのに何故俺は部屋に閉じこもってプリントとにらめっこせにゃならんのか!」
「そら、アホやしちゃう?」

さらり、と視界の隅で黒髪が流れる。
小川に墨を零したような長く綺麗な黒髪は、京子のチャームポイントである。
クラスの女子には特別なことは何もしていないと言っているが、俺はそれが嘘で、彼女がどれほど自分の髪を大切に扱っているか知っていた。

「おばちゃん笑顔の裏になんや険しいモノが見え隠れしてたけど。どやったん?成績」
「言うな。俺は過去は振り返らない主義なんだ」
「………やっぱりな。授業中寝てばっかしやもん。せっかくウチの特訓で赤点は免れたっちゅうのに」
「あれ特訓じゃないだろ。拷問だったぞほとんど」
「愛あらばこその鬼コーチです」

京子はそう言って無い胸を張ると、また俺のベッドに派手に倒れこんだ。
最近めっぽう痛んできた寝床がギシリと嫌な音を立てる。

「だーいぶ」
「埃立つから飛び込み禁止。俺のベッド壊す気か」
「壊れたら今度は回転するヤツ買ってぇや。それか水のアレ。一遍見てみたい」
「ばか」

ボケることもできたが、俺はそれ以上会話を続ける気にはなれず、嫌がらせとしか思えない量のプリントに向き直る。
京子もそれ以上絡もうとはせず、もぞもぞとタオルケットに包まってそのまま胎児のように丸くなってしまう。
しばらく、そうやって無言の時間が続いた。
蝉の声が、遠くから聞こえてくる。


19:わくわく誘惑ホームワーク(02/14)
07/07/28 11:05:28 vqXg7u9i
「………………」
「………………………」

この静かな空間が心地いい。
俺はどっちかというと誰かといる時無言でいるのが苦痛なタイプなので、
こうして何も喋らず、黙ったまま同じ空気を共有できるヤツは貴重だったりする。

京子はそんな中の一人だった。

小学校の頃こっちに越してきたコイツに声をかけてやったのがきっかけで、
それ以来十年以上つるんでいる仲になるのだから、まぁ別に話をする必要もなくなるのは当然といえば当然か。
もともとこいつもお喋りが得意なタチではない。
関西出身だと聞いて、関西弁ででなにか喋ってくれと言う馬鹿なヤツもたまにいるが、京子はそういう時露骨に嫌な顔をして、

「なんでそんなことせなあかんの?」

と、わざわざご希望に答えてやるというから律儀なんだかひねてるんだかわからない。
普段標準語ペラペラのこいつが俺の前では素の関西弁に戻るのは、本人曰く意識しているわけではなく、自然とそうなってしまうのだとか。
心からリラックスしてくれてると解釈してもいいそうだ。そりゃどうも。

「……時生。まずいことになった」

京子がタオルケットから顔を出して、えらく真剣な顔で、

「暇や」
「帰れ」

だいたい、なんで京子がここにいるのか。
家が近所とはいえ、朝っぱらから人の家に上がりこんでウーロン茶飲みながらはなまる見てるとは何事だ。
今更それをどうこう言うような間柄じゃないけど、花の女子高生が男の家でその母親とテレビの話しているのはどうかと思う。
つうか、何普通に上がらせてるの母さん。

「何言うてんの。夏休みの宿題は二人でするのが小学生から決まりやろ」

何が二人でする、だ。
毎年毎年、自分はさっさとノルマ終わらせてごろごろしてるくせに。プリント見せろ。

「あかん。答えは自分で考えよし。わからんとこがあったら、解説はしてあげるから」

何がわからないのかわからない場合はどうすればいいんでしょうか。


20:わくわく誘惑ホームワーク(03/14)
07/07/28 11:06:31 vqXg7u9i

「そっからか。ええか」

京子が俺の背中によりかかってプリントを指す。

「あー、ここか。こーゆーのは解き方のマニュアルみたいなのがあるの。ほら、っていうか端っこに解説書いてあるやん」

京子の絹糸のような髪が頬を、耳を、首筋をくすぐる。
甘い香りはシャンプーの匂いと彼女自身の香りのブレンドだ。この世のどんな香水にだって負けはしないだろう。
密着した身体は「ない」なりに柔らかくて、健全な男子としては――待て。

「……ん?どないしたん?」

顔をあげると、そこにはニヤニヤと笑う京子の顔があった。

「んー?なんか質問があるんやったら、ちゃんと言うたほうがええよ?」
「……おまえワザとやってるだろ」
「さあ。なんのことやら、ウチにはわかりまへんなぁ」
「舞妓口調で話すな」

むかつく。
こいつ、俺をからかって楽しんでやがる。
男の子なめんな、手前の暇つぶしに純情を弄ぶたぁ太いヤツだ!

「………そうか。わかった」
「へえ、やっと問題解けたんか?」

……解けてないけど。
解けてないけど、俺は京子から出される問題からは逃げるわけにはいかないのである。
俺は立ち上がると手早くカーテンを閉め、ついでにクーラーもつけてやった。
飲み物やお菓子を持ってくるような母さんじゃないし、誰の邪魔も入らない。
上演中は音を立てませんようお願いします。で、ケータイの電源オフ。

これで準備は整った。煮るなり焼くなりするといい。
ただし――火傷しても知らないぜ。

「時生……」

京子は頬を上気させて目を細めている。
ふふん、策を練っては策に溺れるのがコイツの悪い癖だ。
お前は下手に小細工しようとするから追い詰められていくんだ。
素直に直球使えばお前の誘いを断れる俺なんてどんな平行世界にもいやしないのにな。
そして、何勘違いしてやがる。俺はバトルフィールドの環境を整えてやっただけだぜ。
俺のバトルフェイズはまだ終了してないどころか始まってさえいないんだからな。


21:わくわく誘惑ホームワーク(04/14)
07/07/28 11:07:21 vqXg7u9i

「……ふぅん。そーゆーこと、か」

挑発的な顔で見下ろしてやると、向こうもこっちの意図がわかったようで、同じようにケータイの電源を切って自分のバッグに放り込んだ。

「そーゆーこと、だ。さて、ここはどうやって解くんだ?続けてくれよ」

どっかりとさっきのポジション、京子の前に胡坐をかく。
そうとも、俺はお前と違って物分りが悪いんだ。丁寧に、それでいてはっきりと言ってくれなくちゃな。

「えーと、ここはな?」

京子は頬擦りするくらいに顔を寄せ、首に手を回してひっついてきた。
二人羽織でもここまで密着しないだろう。心臓の鼓動がどんどん大きくなっていくのを自覚する。
もっとも、それは京子だって同じことだ。
どくん、どくん、と。
背中に興奮の証である音が響いてくる。
そうとも、これはこういう戦いなのだった。
俺を挑発するのはいい。だけど京子。大胆になれば大胆になるほど、お前自身の興奮も否応なしに引き上げてしまうんだぜ?
それに、俺は防戦一辺倒に甘んじる気はさらさらないのだった。

「ひぅ!?」

京子が素っ頓狂な声をあげる。
俺はただ、手元に触れていた黒髪をさらさらと撫でてやっただけだ。うん、手入れが行き届いているだけあって滑らかで実に触り心地がいい。

「か、人の髪の毛弄らんといて!」
「なんでだよ。いいじゃん、『綺麗な髪なんだし』」

歯の浮くようなことを言ってやると、京子の顔が見る見る赤くなっていった。
お、面白い。
髪を褒められるのはコイツを喜ばせるひとつのツボだ。

――綺麗な髪なんだし。

無論、俺はわざとその言い回しを使ってやった。
俺とコイツの馴れ初めである、そのきっかけの台詞を。


22:わくわく誘惑ホームワーク(05/14)
07/07/28 11:08:19 vqXg7u9i


京子が引っ越してきたのは小学校二年の五月のことである。親父さんの仕事の都合らしいが、詳しいことは知らない。
とにかく、えらく中途半端な時期に転入してきたもんだ、と幼心に思ったことはよく覚えていた。
空いていた席も離れていたし、女にわざわざ話しかけんのもやらしくてかっこ悪いと感じるような年代なので、
とくに興味がないふりをしていたのだが。

「――宮古(みやこ) 京子言います。よろしくおねがぃします」

クラス中が、一瞬真っ白になり、ざわざわと騒ぎ始めた。
中学生や高校生ならいい。方言というものの存在も認知されているし、関西弁ならなおさら、むしろ憧れといってもいいくらいだ。
しかし、不幸なことに俺たちは幼すぎたのだった。
狭い世界が全ての小学校低学年のガキどもは、自分たちと異なるものに敏感だ。
それは見た目であれ、言葉であれ、異端なものは排除こそしないものの極力距離を置こうとする。
ほどなくして京子も自分がストレンジャーだと気付いたようで、疎外の元となる関西弁を話さないように、つまり黙り込むようになった。
――まずいことに、それはそれで異端と取られることがある。しかも関西弁なんかよりもっとわかりやすく、明確な弱点として。
いじめ、というほど大したものでもない。
ただ、京子はよくからかわれるようになった。
当時から綺麗に伸ばしていた黒髪と、だんまりを決め込むその様子から。
曰く、幽霊女、と。

転校してきたばかりで友達らしい友達もいなかった京子には、それがどれほど堪えたことだろう。
おせっかいな女子共が抗議しても、バカな男子はますます喜ぶばかり。

言葉は、耳で自然に覚えるより他にない。それには時間が必要だ。
だけど、この髪は、この髪が原因でからかわれるのなら――

図工で使う、小さな鋏を髪の毛に当てたそのとき、俺が言った言葉。

――もったいねぇよ。綺麗な髪なんだし。

……本当にそんなこと言ったのだろうか、俺。
実はよく覚えていないのだ。
ただ京子はこの言葉を聞いて髪を切るのを止め、俺に懐くようになったのは確かなようで。
コイツは機嫌がいいとき、黒髪を弄りながらこの話をよくしてくる。

この髪は時生との思い出だから、綺麗にしなければいけないのだと。


23:わくわく誘惑ホームワーク(06/14)
07/07/28 11:09:21 vqXg7u9i

「あ、アホなこと言わんと集中しよし!」
「うい」

だから、褒めるとこんなにも簡単に照れさせることができる。
しかし、ほんとに心地いい髪だ。
キューティクルは光る黒い宝石のようで、甘い香りは思わずすすりこみたくなるような、口に含めば味がしそうな――
――それを、汚すことが許されるのはただ一人、俺だけなのだ。

――シーツの上に広がる黒髪に、俺の白い欲望をぶちまけてやりたくなる――

と、危ない。
誘惑が自分の興奮も高めるのは俺も同じか。ジェンガよりも微妙な精神的バランスが必要だな。

「せやから、ここの式を仮にDとしてやなぁ」
「……なんでD?」
「それは知らん。なんかの略やったと思うけど」

びくっ、と思わず背筋を伸ばしてしまった。

「ん?時生クン。どうかしたのかい?」

ふとももの上を京子の手が滑っていく。
さわさわと円を描くように、次第に起動をずらし内側に向かって……しかし、寸での所でターンしていった。
決して、肝心の部分は刺激しないように。
こ、こいつ……どこでこんな焦らし方覚えやがったんだ?
っていうかこんな変化球はお前には似合わないって言っただろう!言ってないけどな!
……やばい。気を確かに持とうとするけど、身体のほうはそうはいかない。段々、海綿体が充血していく。
そして、肉体が反応すれば心の方にも変化が現れるのは道理だ。
今すぐ京子を押し倒してしまいたい。
でも、それではこの小憎たらしい女の子に新しい武器を与えてやることになる。
「自分は変化球に向いてない」と自覚させなくちゃ、あっという間に尻に引かれてしまうだろう。
男として、それはどうか。


24:わくわく誘惑ホームワーク(07/14)
07/07/28 11:10:12 vqXg7u9i
「……いや、別に」

だから、そっちがお触りしてきたんならこっちだってOKってことだよな。
攻撃は最大の防御なり。俺、いっきまーす。

「ひゃ!」

おしりに手を回して、ジーンズの上から形の良いヒップを楽しむ。
うん、小ぶりでキュっと締まってて、実に俺好み。こりゃあまた墓穴掘ったかも知れないなー。
そうとは解っていても、俺はもうおしりから手を離せないに決まっているのだが。
こいつのおしりは魔性のおしりなのだ。

「ん、あぁ、時生、ときおぉ……ここでぇ、さっき当てはめたDを……」

京子の解説が段々色づいてくる。
耳元に熱い吐息を吹きかけられて、俺の理性を溶かしていく。

そうだ、だいたいこのポジショニングが悪い。
コイツに後ろを取られたままじゃ、上手く攻撃できない……じゃない、解説が、色々と触ってやれないだろう。
そうと決まれば、強引に身体を半回転させて京子の腰に手をかけ、そのまま身体を戻す。

「わ、わわっ!」

軽いコイツの身体はそれだけで持ち上げられて、俺の正面、足の間にすっぽりと納まってしまった。
京子が慌てたように抗議する。

「こら時生。こんなん反則――」


―――


振り返った京子の唇と、俺の唇が掠った。

あ、駄目だ。
この柔らかさ、甘さ。
掠っただけで、痺れてしまった。酔ってしまった。
この勝負、俺の負けだ。
抱きしめて、もっともっと味わいたい。
我慢なんて、馬鹿らしい。
そもそも、俺は。
好きな女が同じ場所にいて、何を耐えようとしていたんだっけ……?


25:わくわく誘惑ホームワーク(08/14)
07/07/28 11:10:59 vqXg7u9i
見つめあったのは、了解をとるためじゃない。
ムードなんて、必要ない。
だから、俺たちに小細工は必要じゃないんだ。
初めから。

唇を重ねて。
舌を絡ませて。
唾液を交換して。

「時生」
「うん?」
「すき。めっちゃ、すき」
「俺も、だいすき」

京子はにっこり笑って、嬉しい、と言った。
俺も、嬉しい。


「ごめん。時生のタオルに包まってたらなんか発情してきてな」

ベッドに横になった京子がくるくる髪を弄りながら笑った。
ああ、暇ヒマ言ってたあの時か。
退屈しのぎじゃなくて本気で誘惑してたのか。へったくそな誘惑だなオイ。

「そうみたい。ウチ、やっぱり直球じゃないとアカンわな」
「そうだぞ」

今日みたいなことはやめて欲しい。
いらない意地を張らなきゃいけなくなる……ってそりゃ俺が勝手にやったことだけど。

「ごめんな」
「いいけど」

言いながら、またキスする。
唇、鎖骨、胸元、おへそ。

「胸、全然育たないな」
「やかまし。将来に期待しなさい」
「パンはこねるとよく膨らむって言うぜ」


26:わくわく誘惑ホームワーク(09/14)
07/07/28 11:11:39 vqXg7u9i
わきわきと手を蠢かせ、

「やらしー。時生やらしー」

問答無用でござる。

「あはは。こそばい、こそばい」
「暴れるなって。気持ちよくしてやるんだから」
「うふふ、お、お願いします、にひひ」

寄せて上げて、無理矢理谷間っぽいものを作ってやったり、フニフニと揉んでやったり、乳首を指先で転がしてやったり、摘んでやったり。

「ん、ふぁ、ジャ○おじさん、気持ちええかも……」
「誰がジャム○じさんか」

なまいきなおっぱいには制裁を。
乳首を口に含んで吸い付いて、舌でいじってやる。

「くぅん、あふ……ちょ、こらぁ。そんなんしたら、あかんてぇ………」

胸を愛撫しながら秘部に手を伸ばすと、もうその泉からは愛液が染み出していた。
触って欲しいと懇願するその部分の要望に答え、指を這わせてやると、
京子は甘く叫び声を上げて俺の頭を押さえつけた。

「ひゃあぁっ!!時生……ッ!そこ、まだエエからぁ!!」
「なんでだよ。京子のここ、もう欲しいって言ってるぞ」

愛液で濡れた指先を、わざと目の前で広げてやる。
にちゃあ、と音をたてて糸を引くそれは、どれほどお前が興奮しているかわかりやすく説明してくれるだろう。

「うぅ……でも、待った。まだせんといて」
「?」
「今度は、ウチが、するから……」


27:わくわく誘惑ホームワーク(10/14)
07/07/28 11:12:32 vqXg7u9i

「時生のここ、やらしい臭いするー」

京子が俺のモノに鼻を近づけて、目を細める。

「マジか。一応毎日洗ってるんだけどな」
「夏やし汗かくからかなぁ?まあ、ええけど。時生のニオイ嫌いちゃうし」
「きょこタンえろい。えろいきょこタン」
「やかまし」

痛ッッ!息子は常にザ・グラスハートの思春期なんだよ。指で弾くだけでも大ダメージなんだよ!優しく扱えばか京子!

「ふ~~ん、そんなん言うてええんかなぁ?おたくの息子さんはウチが預かってんねんで?どないするかはウチの手心しだいっちゅうわけや」
「なんだと?頼む!息子だけは、息子だけは!!」
「安心しぃ。手荒なマネはせぇへん。むしろ優しぃ扱ったるわ。大事なお宝やもんなあ」

京子が大切そうにペニスを包んで、ぺろりとひと舐め、舐め上げる。
そうして今度は根元から先端にかけてゆっくりと舐めなぞり、右手で睾丸をフニフニとマッサージ。左手はそえるだけ。
チロチロと鈴口を突いていたかと思うと、大胆にも口に含んで口内で舌を回転させるようにしゃぶり倒す。
性交に慣れてきた京子が力で勝る俺に対抗するために手に入れた、スーパー京子スペシャルである。

いや、もうそこにいるのは京子ではない。
俺の息子をかどわかし、いいように弄ぶ悪女、首領(ドン)・キョーコなのだ。
ドン・キョーコは人質に手荒な真似はしない。
むしろ手厚く接待し、またさらってくださいとリピーターまでいる始末。
今回俺の息子が弄ばれるのも初めてではない。ドン・キョーコは俺専用の悪女である。
他のヤツに同じ真似してたらマジ泣きする。三日三晩マジ泣きする。死ぬかもしれん。
あ、なんか泣きたくなってきた。

「何失礼なこと考えてんの」

京子がサオをギリギリと握り締めたので、俺は馬鹿な妄想から強制的に排出された。
痛い痛い痛いっつうの!ドン・キョーコは息子に手を上げない優しい悪女だったはずだ!

「場合によりけりです。っていうか謝れ。けなされたウチの純情に謝れ」

どうやら口に出していたらしい。
ごめんな、ドン・キョーコ。
だってお前スッゲー上手いんだもん。練習相手がいるのかと思って不安になったんだもん。


28:わくわく誘惑ホームワーク(11/14)
07/07/28 11:13:09 vqXg7u9i
「アンタのために色々考えてきてんの。心配せんでも、ウチは全部時生のンやし安心し」
「う、そう直球で言われると照れる」
「変化球はヘタクソやもん。そん代わしストレートは速いねん。ねんねん」
「つーか、ちんこ咥えながら語る愛ってどうよ?」
「そんな愛もアリっちゃアリ」

ニヒヒと笑う愛しの君。つられて笑ってしまう俺。
まったく、えろいことしてる恋人どうしとは思えない。
………まあ、そんな愛もアリっちゃアリ、だな。


「ん、んう………」

女の子の中心に侵入していくと、俺の下で京子は少しだけ眉根をひそめて小さく押し殺した声をあげた。

「まだ痛いのか?」
「ん、少しだけ。だいぶ慣れたけど」

軽くキスして、緊張をほぐしてやる。
京子もキスのお返しをしてくれる。うん、幸せだ。

「はっ、あ、うン……」

腰を引いて、また押し込んで。
ゆっくりとした前後運動だけど、腰が抜けそうに気持ちがいい。
京子の膣内は、キツい。でも、彼女自身そう言ったように、これでもかなりほぐれてきた方なのだ。
初体験のときは痛がってまともにできなかったもんなぁ。しみじみ。

「はぁ、んん……気持ち、ええよぉ………時生ぉ………」

声が湿っぽくなるにつれて、くちゅくちゅと淫靡な水音も大きくなってくる。
俺の動きにあわせて細い身体ががくがくと震え、大波に浚われてしまわないようにとぎゅっと目を閉じてしがみついてきた。
それが、とても可愛くて仕方が無い。
揺れない胸の先端を甘噛みしてやると、簡単に高く声をあげる。


29:わくわく誘惑ホームワーク(12/14)
07/07/28 11:14:21 vqXg7u9i
「きゅうんッ!や、ちくび、やぁあ……」

そんな縋り付くような目で見るな。
もっと気持ちよくさせてやりたくなるだろう?
動きながら、嬌声を聞きながら、俺のモノが納まっている蜜壷の突起をこねてやる。

「きゃ!!とき、と、それ、反則ぅ!!」

膣内がきゅ、きゅう、と悲鳴をあげる。さっきの誘惑合戦と同じだ。相手を攻めれば、それは自分にも返ってくるのだ。
俺の中にも、段々凝った熱い塊がこみ上げてきていた。

ギシギシとベッドをきしませて動く二人のカラダ。
汗と淫液にまみれた中で、唯一穢れないものがある。
さらさらと、流れるような京子の黒髪だ。
蕩けきった京子だけど、彼女の髪だけはそれでも乙女のような美しさを損なわない。
そうだ。
そうでなければ、困る。
そこを辱めるのは、最後の仕上げ。
そこを蹂躙してこそ、俺はお前の全てを溶かしたことになるのだから――

「んんぅ! あはぁぁッ!! ああッ!ひぅ、きゅうぅ……あッ!あッ!!時生、時生、時生ぉお!!!!」

京子の声が切羽詰まってくる。
もうそろそろか。そう言う俺はもうちょっとタイヘンなところまで来てるんだけどな。どうせなら一緒にイキたい。

「ふぁ、ふぁ、ひぁああああッ!!時生ぉ、一緒に、一緒にぃぃ……ッッ!!」

あ、ダメだ。もう我慢できない。ていうか射精を我慢するなんて器用な真似、知らない。
ただ、腰を叩きつけ、最後の瞬間に向かって―――

「ああッ!ああぁッ!!あかん、もぉ……イ、くぅぅぅぅぅぅぅぅぅうううううううッッッ!!!!」
「う、くぁ………ッッ!!」

限界を迎えるその一瞬だけ手前、俺は締まる膣内から男根を引き抜いて京子に――その、黒髪に向ける。
びゅく、びゅくんと勢い良く放たれる精液が、この世でもっとも美しい黒を白く汚していく。

「あはぁあ……時生ぉ……すきぃ………」

ひくひくと満足げに身体を震わせる京子を見下ろしながら、俺は――
――あとで、怒られるだろうな、などと思っていた。



30:わくわく誘惑ホームワーク(13/14)
07/07/28 11:15:10 vqXg7u9i

「髪にかけんなって言うたやろ」

案の定、怒られました。
精液は放っておくとかぴかぴになるのは勿論、丁寧に洗わないと臭いが残るし髪を乾かすのに時間がかかる。
シャワー浴びてる最中に俺が乱入してもう一回戦開始、気がついたら延長一時間なんてことになりかねない。
……俺としてはかなり満足度の高い行為なのでこれからも続行したいところだが、髪が痛むといわれれば自重せざるを得ない。
本当に精液って髪に悪いんだろうか。なんか栄養価高くて逆につやつやになりそうなもんだが。

「とにかく、髪にかけんの禁止。返事は?」
「はーーい」
「絶対またやるな。コイツ」

そりゃ、まあね。

「……はぁ。今日みたいに時間のある時はええけど。前、ホテルで失敗してんの忘れんように。お金あったからええものを……」

京子はぶつぶつ言いながらシャワーを浴びに行ってしまった。
うん、あの時は本当に肝が冷えたもんだ。カバンの底に転がってた百円が神に見えた瞬間だったな。
ホテルの延長料金には気をつけよう。
と、裏を返せばお互いの家でする時は髪OKってことじゃないか?
そのことに気付いた俺は思わず小躍りした。
なんだよ、京子だって実はまんざらじゃないんじゃないか?


31:わくわく誘惑ホームワーク(14/14)
07/07/28 11:16:02 vqXg7u9i
そうと決まれば俺も風呂場へ向かおう。
今度は濡れた髪であの「髪コキ」とかいうヤツを試してみたい。
京子は渋るだろうけど、また挑発して誘惑すれば直球なアイツのこと、頷いてくれるに違いない。

「おい、京子。俺も風呂」

足取り軽く、京子のあとを追う。
と、京子は部屋を出たすぐのところでポカンと突っ立っていた。

「なーにやってんだよ。あ、もしかして俺のこと待ってたとか?愛いヤツめ」

うりうり、と撫でてやるが反応なし。
なんだよ、と京子の目線を追って顔をあげて、

「あ」


母さんいた。

……そういえば別にどこにも出かけてないよな。母さん。


「………………………………」
「………………………………………」
「………………………………………………」

てことは、声とかベッドのきしむ音とか、割と聞こえちゃったりしてたわけで。
とーぜん、俺たち、情事のあとで素っ裸なわけで。
つーか、京子の髪に俺のアレがぶっかてあるわけで。

「………………………………………………………時生。宿題、終わった?」

すんませんまだです。
合掌。


             わくわく誘惑ホームワーク~新ジャンル「関西クール」妖艶伝~ 完


32:名無しさん@ピンキー
07/07/28 11:25:20 QzcjRgp1
GJw
ラストwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
\(^o^)/

33:名無しさん@ピンキー
07/07/28 16:09:38 beEo/x3i
なによ!なによ!間が空いたと思ったらこんな長編書いてたなんて!
人を散々心配させてぇ!
あんたなんか
あんたなんかに!
GJなんか言ってあげ…


…GJ
…バカ


新ジャンル「ツンデレス」



34:名無しさん@ピンキー
07/07/28 20:14:01 P6FWnHsu
母ちゃん超気まずいwwwww
そして相変わらずのデレ!!GJ!だぜ!!


35:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 03:08:48 NlbydHzw
浅川「ただいまー」
山村『あれ、おかえりー。どうしたのよ。ずいぶん早いじゃない』
浅川「フケてきた。なあ、お前らってみんなああなの?」
サマ『ああ、って?』
浅川「なんつーか、軽いっていうか、かくかくしかじか………」

   ミニサマ(今お兄ちゃんが説明してます。詳しくはwikiの「丈太郎にガチで悪霊」を見てネ!)

浅川「……で、ミネラル補給して消えた」
山村『へー、それで』
サマ『うんうん、納得だよ』
浅川「……何が?」
山村『うん?浅川の後ろに女の人が』


佐伯『貴方にぞっこんマイハート。あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛』


浅川「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAH!!!!!!」


………居候、三人目。

新ジャンル「背後霊」

36:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 04:20:53 /s+z0J4I
増えた。

37:小梅×さくら(1/2)
07/07/29 11:34:32 VAZDGt78
うん
分かってる、あの人がいない時だけだって事
わたしの想いは、本当は、伝わってないって事
それなのに
そんなに真っ赤な顔をして
うっすら汗まで浮かべて
息も絶え絶えで、

そうしてわたしの名前を呼ぶのですか?
ずるいよね、こんな時だけ
あの人がいたら絶対こんな事しないでしょう?
でもいいの

今だけはあなたはわたしのものだから

あらあら
はしたないよ
そんなに大きな声だして

うふふ
そうよね
一緒にいきたいのよね
もうこんなにギリギリだものね?
でも

ここでわたしがあなたを突き放したら
どんな顔するかな?
びっくりするだろうな
それも見てみたいな

でもそれは今度にしてあげるね、
だって、だって、そんなに切ない顔するんだもの
だから、待っててあげる
わたしが抱き締めてあげる
大丈夫、飛び込んでおいで、一緒に...

一緒に行こうね
「さくらちゃん!」
「ふぁあ!小梅ちゃっんぶぶっ...う、はぁ、はぁ、はぁ、...う、んん..はぁ」


38:小梅×さくら(2/2)
07/07/29 11:35:27 VAZDGt78
胸が熱い
あなたの熱いからだを抱いているから
あなたの鼓動を感じてるから
あなたの汗をにおいを感じるから
知ってる?
わたしの身体の中、きっともっともっと熱くなってるよ?

「ふあ、ふう、ふー..」
『はいはい、落ち着いた?はい、これ』
「あ、ありがとう..ふー...はぁ。
 って、小梅ちゃん!なんでウーロン持ってるの?」
『だってさくらちゃん寝坊してくると思ったもん、この電車に乗れなかったら遅刻だもの。
さくらちゃんって、先輩がいないとダメダメだよね』
「え?ひょっとして待っててくれてたの?!ごめーん!ごめんねぇ。
ホントわたし伸に...先輩がいないとどうも気が抜けて...ダメだなぁ。
でも小梅ちゃんが引っ張ってくれて助かったよ、ありがとう」
『うん、でも危ないから次ぎはちゃん起きてよ?今度は置いて行くからね?ホントだよ?』
「うーんごめん...気をつけます」

新ジャンル
「駆け込み乗車は危険です」

39:名無しさん@そうだ選挙に行こう
07/07/29 13:59:31 NlbydHzw
俺は百合には興味がない男なんだ。
だからそんなネタ持ってこられても……
くやしいっ!でも興奮しちゃう!ビクビクッ

40:名無しさん@ピンキー
07/07/30 03:18:17 oY+n6mkx
女「わたしは男くんの赤ちゃんが欲しいです」

女「でも、男くんは内定取れるまでダメって言います」

女「わたしは男くんの赤ちゃんが欲しいです」

女「あら、偶然にもこんなところにコンドームと針が」

女「………………」シャキーン

新ジャンル「ぷすぷす」

41:名無しさん@ピンキー
07/07/30 04:26:21 oY+n6mkx
姫「シッ!ヤッ!ハァーッッ!!」

ズガガガガガガン!!

爺「お見事です、ローラ様。旅の中でも毎日の稽古をかかさぬ努力、敬服いたしますぞ」
姫「別に、当然のことですわ。………ヒロト様と再会したとき、腕が落ちていたら顔向けできませんもの。
  弟子として、あの方と肩を並べて歩くにはまだまだ精進が足りません」
爺(姫……逞しくなられたな。爺は感涙で前が見えませぬ!)

キュルルルル……

姫「……おなかがすきましたわね。あ、おいしそうなトカゲ見っけ!爺、火を!」
爺(……本当に、逞しくなられましたなぁ)

新ジャンル「空腹娘」

42:名無しさん@ピンキー
07/07/30 05:10:11 oY+n6mkx
女「日々是精進、性技を磨く!オネスト・セックス!」
男「お前の性癖に俺が泣いた!精液はティッシュで拭いとけ!」
女「はい、というわけで男くん。今回のチャレンジは喉フェラです」
男「いわゆるディープスロートですな。しかし女さん、アナルフィスト、眼孔姦ときて
  喉フェラとは精進といえるのでしょうか?」
女「前回、前々回のは痛かったり怖かったりしてダメです。まずは簡単なのからJOJOに慣れていくのです!!」
男「ディープスロートって確かフェラチオの最上級難度じゃなかったっけ?」
女「さあ、れっつ喉フェラ!!」

………………………

女「オボロロロロロロロロロロロr」
男「だから、いい加減普通にしようぜ」

新ジャンル「だけどよく吐く」

43:名無しさん@ピンキー
07/07/30 09:17:44 6ltznKrV
連続投下お疲れ様です。
どれも実にGJ!
ところで勇者シリーズの作者さんにお聞きしたいのですが、
ヒロトとのような『勇者選定システム』ってどこまでありでしょうか?
堕者のようにシリーズものにするつもりはないですけど、
自分も一人『勇者』を作りたいもので。
もちろん精一杯エロくするつもりですよ。

44:名無しさん@ピンキー
07/07/30 15:07:33 oY+n6mkx
『勇者』とは、言ってしまえば『大国に存在を認められた冒険者』みたいなものと考えてください。
どんな国にも属さないけど、『国』の太鼓判が押してあるからある程度自由がきく、みたいな。
勿論これは堕者のような神々に認められた正当な勇者ではありません。
あの世界に世界連盟みたいなものがあって、ある程度力のある国には
『勇者』を選定する権利が与えられている、みたいになっているのです。

つまり、ヒロト以外にも『勇者』は存在する、ということですね。

はい、新設定が生まれました。こんな風に、こじつけは得意なので
割と職人さんの自由に弄っちゃってかまいませんよ。

45:名無しさん@ピンキー
07/07/30 21:12:06 P0it/frv
>>43
wktk

46:名無しさん@ピンキー
07/07/31 00:31:36 qeYjSAHZ
俺の彼女は超能力者です。
瞬間吸着、テレポート、スプーン曲げ、テレパシー、なんでもござれのスゴイ奴。
ただし、どれひとつマトモにできることはないけれど。


「はいくっついた!これで三日は離れられません!困ったねぇ♪」ギュー
「トイレどうすんだよ……」

「やふー!おばんでーす♪」ヴンッ!
「せめて身体拭いてから来い。そしてできれば服は着よう」

「マッガーレ!」グニャ
「俺のスプーンを曲げるな。カレー食ってからにしろ」
「ごっめんねぇ。はい、アーン♪」

(大変です!男くんのことを考えすぎて授業が頭に入りません!!)ユンユン
(集中しろ)
(らじゃ!男くん男くん男くん男くん男くん男くん男くん男くん男くん男くん男くん男くん……)
「そっちじゃねぇよ!!」


………本当に困ったヤツです。

「まんざらじゃないくせに♪」
「うるせ」

新ジャンル「甘えすぱー」

47:名無しさん@ピンキー
07/07/31 00:55:58 qeYjSAHZ
女「おれはお~と~こ~~だぞっ♪女のことが大好きだっって……いうじゃな~~い?
  でも、私の方が男くんのこと大好きですからーー!ざんねーん!!相思相愛……斬りィィ!!」

オトコクンノ オフクロヲ オカアサマトヨンデヤルゥ(ライトハンド奏法)

女「表現できたぜ… 私のハートの究極の愛しさを!……表現できたぜェ~~~
  万雷の拍手をおくれ 世の中のボケども」ウットリ

男「………………………………」スタスタ……

女「好きなん~だけど~~(ざかざん!)
  離れて~~るゥの~~さ~~♪……ぐす」

新ジャンル「ギター女」  

48:名無しさん@ピンキー
07/07/31 04:05:33 qeYjSAHZ
拝啓、魔王様へ。
先日は大変お世話になりました、きこりのソーマです。
おかげさまでククもすっかり元気になり、俺の仕事を毎日手伝ってくれています。
むしろ以前よりパワーアップにたくらいで、っていうか明らかに以前よりパワーアップしています。

ほら、今日も森を侵す不届き者の悲鳴が。

「キシャァァアアアアアーッ!!」
「ぎゃあああああああああ!ドラゴンだぁああああ!!」
「失礼な!あたしはアルラウネです!」

クク曰く、義体の製作過程で魔王の血を継いだことにより、半魔王化してしまったのだとか。
見上げるほどに巨大化したその姿はまさに森の龍といったところ。

「……これでもとの姿に戻れなかったとしたら俺は貴方を恨んでいたかもしれません………」
「あー、つかれた。ソーマぁ、肩とか腕とか揉んでぇ」
「……いや、それはないか」
「ん?なにさ」
「別に。他も揉んでいいのかなって」
「………えっち」

新ジャンル「ビオランテ」

49:名無しさん@ピンキー
07/07/31 04:29:32 qeYjSAHZ
女「人生オワタときー!」
男「人生オワタときー!」
女「男くんの体操服でオナニーしてたら男くんが教室にWAWAWA忘れ物取りに帰ってきてバッタリでくわしたときー!」
男「そして、そのショックで女が失禁して俺のジャージがアッー!になったときー!」

女「人生オワタときー!」
男「人生オワタときー!」
女「次の日もうヤケになって男くんに迫ってみたらその日穿いてたパンツがくまさんパンツだったときー!」
男「そして、そんな俺たちがいた使用されてない教室に教育指導の先生がたまたまDQNに説教するために入ってきたときー!」

女「人生オワタときー!」
男「人生オワタときー!」
女「そんなピンチを乗り越えなんとか廊下まで逃げ出してきたけど、わたしまだパンツいっちょだったときー!」
男「そして、放送室に隠れたはいいけど鍵が壊れてて閉じ込められたときー!」

女「人生オワタときー!」
男「人生オワタときー!」
女「なんだかテンパッちゃって勢いのまま告白したはいいけど、お約束なことに放送のスイッチが入ってたときー!」
男「そして、それに気が付いたのは若さの赴くままに一戦やらかした後だったときー!」

女「人生オワタときー!」
男「人生オワタときー!」


女・男「「なんか外からガチャガチャ音がしてるときー!!」」


新ジャンル「人生オワ子」

50:名無しさん@ピンキー
07/07/31 11:09:48 3zF0OxrA
>>49
gjすぎる。朝から声を出して笑ってしまいました。


51:名無しさん@ピンキー
07/07/31 19:32:58 qeYjSAHZ
鞠「( ゚д゚ )」

女「やめて ください」
男「したの くちは そうは いって いません」
女「ああん ああん」
男「しんせいな きょうかいで …… いやらしい めすいぬ です」

鞠「(*゚д゚*)」

女「マリア様 が みて います」
男「みられると こうふん するの でしょう?」
女「ああん ああん」

鞠「(*゚д゚*)」
鞠「( /// )」
鞠「l// )」
鞠「lд゚*)」

男「こっち見んな」

新ジャンル マリア様がコッチ見てる

52:名無しさん@ピンキー
07/07/31 22:57:45 4mqMC3YP
>>39
そうか、そういう人もいるもんなぁ
すまんが今後タイトルに小梅が入ってるのは大体こんなネタなんで(w
なんだったらスルーしてくれ.
>>40-48
乙!GJ
ビオランテ吹いたww
>勇者選定システム
んじゃ賢者なんかもそうなんかな?


53:名無しさん@ピンキー
07/07/31 23:05:08 y7ihsLvi
落ち着いて三行目をよく読むんだ!
アンタは今新しい扉を開かせようとしているんだぜ!?

54:名無しさん@ピンキー
07/07/31 23:59:54 qeYjSAHZ
賢者は……どうなんでしょ?
勇者と違ってあんまり旅人っぽくないからなぁ。どっちかっていうと山奥に一人暮らししてて、
たまに里に下りてきて知恵を授ける仙人みたいなイメージだからなぁ。
でも、あの世界には「神様」が普通にいるんだよね。
なんか研究職とかで偉大な功績を残した人が人々から称えられてそう呼ばれている、みたいな感じじゃないかな。
あの、ノーベル賞みたいなノリで。

55:名無しさん@ピンキー
07/08/01 01:23:04 m+hspkhe
>>54
そうかやっぱり賢者ってそういうイメージですね。
ちょっと「師匠と弟子」ってのを考えてて。


56:名無しさん@ピンキー
07/08/01 08:08:39 +YJN54Xl
世界の秘密を解き明かすため方々に脚を伸ばすアクティブな賢者も居てもいいと思うけど。

57:名無しさん@ピンキー
07/08/01 09:26:22 nyyMdA4Q
若くして賢者の称号を得た人が居てもいいと思うんだ。

58:名無しさん@ピンキー
07/08/01 12:21:45 fejCHqc2
>>56-57
ああ、いやいや、54は賢者の称号は国家の認定で有る必要は無い、って話だと思うので。
ウチの師匠は賢者で無くってもいいんです(笑)。


59:名無しさん@ピンキー
07/08/01 21:43:38 wx+Ul/dW
慰安用女性型セクサゴーレムを開発して賢者と称えられた人がいてもいいと思うんだ。

60:名無しさん@ピンキー
07/08/01 21:48:41 vGDg76k4
>>59
それだ!ww

61:さくら×伸二
07/08/01 22:28:18 vGDg76k4
女「伸にいちゃぁん」
男「こ、こら、さくらだめだよこんな所で」
女「だって、だってぇ、もぉわたしだめだよぉ...」
男「我慢しろ、もう少しで家なんだから、ベッドとは言わないでもせめて家の中で」
女「いや、もう限界...ふぁあ!だめぇ、もう.もうらめぇ..」
男「さ、さくらっ!」



WR「あの、お客様?」
男「すいません..もうすこし寝かせてやっていただけますか?」
WR「あら、お連れ様寝ちゃたんですか?うふふ、可愛い。妹さん?」
女「ううん...伸二ぃ...」
男「か、彼女ですっ(汗」
WR「まぁ、それはそれは(w.」
男「ええっと、あ、ホットお代りいただけますか?」
WR「はい、ホットですね、かしこまりました。では御ゆっくり。」
男「どうもすいません(w)...ふう、夜更かしなんかするから...しょうがないなぁ。
 でも、こんなところで寝るところなんかにはまだまだ子供だよなぁ」
女「..伸二...」
男「え?」
女「...」
男「...何だ寝言か、やれやれどんな夢見てるんだか」
女「...笑ってt....約束したよn...帰ったら..覚えて...」
男「...ホントに寝てるのか?」

新ジャンル
「ほらつい27時間テレビて、つまらないのに夜遅くまで見ちゃうよね?なんでかな?
だから次ぎの日約束なんかあったら眠くって最悪ぅみたいな。
っていうこれ昨日のネタじゃぁ、ああそうだよ投下しそこなったんだよ_| ̄|○」



62:名無しさん@ピンキー
07/08/01 23:18:36 Flnk1XF5
GJ!個人的には、ヤンデレキモウト時代のさくらも見たいんだぜ

≫59
むしろ、おまえが賢者www

63:名無しさん@ピンキー
07/08/01 23:50:09 vA/PYu2Y
>ふぁあ!
これあくびかよ!GJ!

64:名無しさん@ピンキー
07/08/02 21:40:22 +76Vd/bu
只…投下を待つのみに御座る!

65:夏休みのツンデレラ【1/2】
07/08/02 23:34:13 GG2kfcun
ああああ!、もうあのバカ!
何時くるのよー!もう、待つ身にもなれよー!
(ゴロゴロ(横転)
ってか連絡くらいしてくれたらいいのに。
夏休みからこっち、ちっとも来やしない、あのバカは。

でも
......どうしたんだろう?

やっぱりあれ?「もうどら焼きいらないから」って言ったのがまずかった?
いや、でも「そうか、それは気が付かないで悪かったな」って言ってたし。
普通だったよね?

あ、
でもなんか弟や妹の面倒みるのに忙しいって言てったから...
それか。
そうかーそうだよね、夏休みだし..
それにしてもー
一度くらい顔出したっていいじゃない?
まさか..
もう全部読んだの!?
いや..いくらなんでも..こっちだって毎週買い足してるし。
あいつどーも作家は問わないみたいだし。
ジャンルも問わないみたいだし。

.....岩波全部読んだとか言わなかったけ?..

ああ!もう!
あああああ!もうわたしのバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ!
(ゴロゴロ(横転)
なんで携帯聞かなかったのよーわたしー!
ううー
誰か知ってそうな...うー、こんな時友達の少ない自分が恨めしい..
天理かなぁ..でも知らないだろうなぁ、あの娘、男子は大和にしか興味なさそうだし...
あ!
大和ってあいつと結構絡んでなかったっけ?
じゃぁ天理経由で大和に聞けば..
ああ、でも大和って苦手なんだよね.なんか...『何の用事だ』って聞きそう。
それ言うと天理も...ううん、似たもの夫婦奴ーっ!
世の中あんたらみたいなカプーばっかだったら、何の苦労も無いわいー!
あああああ!もうー!
(ゴロゴロ(横転)

66:夏休みのツンデレラ【2/2】
07/08/02 23:36:39 GG2kfcun
誰か他にいないかーっ!
ええとあいつ誰と一緒にいたっけ、いつも...
あ!
橿原君!
なんだろう、一年の時はそれなりに格好よかったのに、最近怪我ばっかして
陰の薄くなった...ああ、まぁそれはいいや。
彼なら真面目だし変な気は回さなそう、それにー、一年の彼女がいるって話しだから。
わたしが電話しても何かの用事って事で、いいよね?変じゃないよね?
うん、天理-大和ラインで橿原君に電話で聞いて生駒、これで決まり!よし!
「もしもし?あ、天理あのね...」


トゥルルルルルル
「はい...」
「あ、橿原..くん?」
「...どちら様ですか」
「え?え?あのわたくし葛城と言いまして..ええと橿原さんじゃ.」
「違います」
ガチャ

え?え?何?今の..女の子?間違えたのかな..でもーええと番号はと...
トゥルルルルルル
「はい...」
「あ、橿原..」
「違います」
ガチャ

えええ?何でー?もう、天理たら間違えたの?

「ただいまー、いやぁ人気あるのか無くってなぁ、ほら買ってきたぞ、和ごころ」
「....」
「さくら?ほら和ごころ、お前食べたいって」
「伸二..」
「..あの..さくら..?」
「葛城...って誰...」
「え?葛城...?ええと誰だっけ」
「約束したよね...」
「え?え?ちょっ、ちょと待ってちょっ」
(暗転)

新ジャンル
『とばっちり』

67:名無しさん@ピンキー
07/08/02 23:47:24 GG2kfcun
>>62-63
�ォ(´・ω・`)ノシ
>ヤンデレ時代の
元々その手のスレ用に考えてた娘なんですが...鬱エンドになったのでヤメましてーw
つーか今も十分ヤンデますyo!
>あくび
そうです(w)いやーここでオチがばれるかとヒヤヒヤで。


68:名無しさん@ピンキー
07/08/03 04:11:23 ENtAiROh
もうアレだな、さくらちゃんは先輩が他の女と同じ空気吸っただけでおしおきしそうだな。
そしてゴロゴロすすきっ娘ナイス。
図書館や学校の図書室が出現率高そうだぞ!

それにしてもアレだよね。
このスレの何がいいって、懐の深さが異常だよね。
何投下してもスレ違いにはならなさそうだもんな。

69:名無しさん@ピンキー
07/08/03 18:10:17 SV76b8KM
またウィキに規制喰らった('A`)
ウィキの人この設定頼む
設定メニュー→基本設定→同一ページへの編集過多規制→しない

70:名無しさん@ピンキー
07/08/04 01:52:37 0sZLSciQ
ウィキ編集職人GJ!
>>65-66
さっくらちゃん、夏休みだよ。
一ヶ月も学校行かなくていいんだよ。
最近インターネットで色々買えるよね。主に手錠とか。

それから、約束のリオル・スレイヤーの話ね、書いたよ。
詳しくは魔王シリーズの新ジャンル「錬金術」を読んでくださいね。
またエロも萌えもギャグもないヤツだけど、投下するぜい。

71:りおる・ざ・りべんじゃー(1/8)
07/08/04 01:55:59 0sZLSciQ
ファッションショーが行われていた。
胸元が大きく開いた、漆黒のドレス。白銀のファーを肢体に巻いて。

「どうかしらん?」
「動きにくそう」

うさ耳フード。もこもこ仕様。

「どうかなっぴょん!」
「耳付きの意味がちょっと……」

セーラー服。

「卒業したら、教師と生徒じゃないですよね……」
「いや、別に船に乗る予定はないけど?」

紫のリボンがアクセント。白いワンピース(スリット入り)

「どうかな?かな?」
「白は汚れが目立つからやめたほうがいいですよ」

「もー、なんでさっきから萎えるようなことばっかり言うのさ!」

鉈を振り回して怒る少女に、少年ははぁ、とため息をついた。

「リオル。ボクらはショッピングをしにこの街に立ち寄ったわけじゃないんですよ。
情報と食料、最低限必要なものにしかお金は使えません」
「いーじゃん、急ぐ旅でもないんでしょ?」
「それは、そうですが……」

少女は少し寂しそうな顔をして、

「……それにさ。私、こんなオシャレとかしたことなかったから。ずっと暗い洞窟暮らしだったでしょ?
 だから、嬉しいんだ。こーゆーの」
「………………………」

ずるい。
そう言われたら、少年も何も言えなくなってしまう。
確かに、生まれて文字通り死ぬまで硬い鱗しか身に纏ってこなかった彼女にとって、
煌びやかな服にこそ心躍るものなのかも知れない。

「………仕方がありませんね。でも、買うお金はありませんよ?」
「あ、それはいいや。そんなお金あるなら新しい爪買う足しにしてよ。
 手甲の付いた奴がいいなぁ。バグナウって指痛くなってくるしさぁ」
「……………………………」

あっけらかんと言う少女に、少年はこめかみを押さえた。
そして、

「お客さん、ひやかしなら間に合ってるよ」

………追い出された。



72:りおる・ざ・りべんじゃー(2/8)
07/08/04 01:57:10 0sZLSciQ

「だー、いいじゃんさぁ。可愛い私には似合ってるんだし」
「リオル。そういう問題じゃないし、自分で言わないほうがいいですよ」
「出た。ジョンの人間社会講座」
「一般常識です!」

オープンカフェにて。
少年、ジョンの前でぶつぶつ言っているのはさっきの少女、リオルである。

「だいたい、リオルはもう少し大人しくしてくれないと困ります。
 新しい街に来たら必ず三度は迷子になるし、一度は喧嘩するし。
 いったい何を考えているんですか。騒ぎを起こすことを楽しんでいるのは犯罪者っていうんですよ?
 リオルは犯罪者じゃないでしょう?」
「むむ……でも、お店の果物を勝手に持ってくることはなくなったよ?」
「………………………………………………まぁ、そうですね」

リオルが世間離れしているのは仕方が無い。
なにせ、人間ではなかったのだから――正確に言うと、今でも人間とは呼べない存在なのだから。


スレイヤー火山の主、灼炎龍リオレイア。
口から吐く炎はいかなる強固な鎧も溶かし焼き尽くし、洞窟から響く唸り声は麓の村まで響き、
翼を広げて飛ぶ影は太陽を覆い隠し昼を夜に変えると恐れられた伝説のドラゴンの名だ。
スレイヤー火山はその炎が高純度のマナを閉じ込めて結晶化した『紅炎石』をはじめ、
数多くの珍しい鉱石が採れることで有名な場所だったが、
かの龍や魔獣たちが採掘を許さないため、宝の山を前にして多くの人間たちは手を出せないでいた。
その国の王は軍まで動かしてスレイヤー火山の攻略に乗り出していた。
しかしそれでもリオレイアは人を寄せ付けず山の主として君臨し続けたのである。

難攻不落の火龍の要塞。

いつしか人々はスレイヤー火山をそう呼ぶようになっていった……。

ところが、王国最強と謳われた機工小隊さえ退けた灼炎龍も、ついに倒れる時が来る。
東の大国ヴェラシーラから選定されたという勇者が、ドラゴンの噂を聞きつけてスレイヤー火山にやってきたのだ。
山で行われた死闘の壮絶さといったら、まるで地面が太鼓になって、巨大なバチを叩きつけられているかのよう。
長い戦いの末、狭い洞窟内では不利と悟ったのか勇者はあろうことか大地に走る『龍脈』を素手で殴って山を噴火させ、
飛び出したリオレイアの首をたったの一撃で切断したのだった。
まったく、人間業ではない。
山を殴って噴火を起こしたこともそうなら、龍の首をただの剣一本で断つなどと、正気の沙汰ではない。
まさに教会が推す神話『英雄伝』の一説の再来というような戦いを見守っていた者たちが感じたのは、
怪物が倒されたことによる喜びよりむしろ――この、人の形をした怪物に対する畏敬の念だったいう。


73:りおる・ざ・りべんじゃー(3/8)
07/08/04 01:58:37 0sZLSciQ
これが、勇者が各地で繰り広げていく魔獣退治の中でもとびきり派手で有名な、『火の山の竜退治』である。
その後、勇者は役目は終わったとばかりに名乗りもせぬまま立ち去り、そして残されたリオレイアの躯は――

――旅の錬金術師・ジョンに見止められたのだった。

医者でもあった彼はまだ微かにリオレイアの息があるのを知ると、
その魂を義体に移し、長年の研究の結晶である『賢者の石』――の、試作品を惜しみなく移植し、
怪物と恐れられた彼女を甦らせた。なんとそれが、この少女リオルなのだ!

「のだ!!」
「知ってますよ。誰に向かって説明しているんです?」
「いや、なんとなく、ノリで」


焼いた肉にマスタード風味のソースをかけ、それをパンや各種野菜で挟んだ料理を頬張りながら、
リオルは明後日を向いて決めていた顔をジョンのほうへ戻した。
その喰いっぷりたるや、見ているだけでなんだか涎が溜まってくるほどである。
流石、元・ドラゴンといったところか。
対するジョンも小さな口を一生懸命動かして、
しかも口元がソースで汚れないように気を使って食べているので女の子らしくて大変に可愛らしい。
外見のコケティッシュさも相俟って思わず頬が緩んでしまうような光景なのだ。
この二人の美少女がオープンテラスで昼食をとっているとくれば、もうそれだけで客寄せになってしまう。
……特筆する必要はないだろうが、あえて言おう。

ジョンは男の子です。

………むしろ男の子だからこそ、という人もいるかも知れないが。

「さ、食べ終わったら武器屋行こうよ。ドラゴンクロウなんかあるといいなぁ」
「元・ドラゴンのキミがドラゴンクロウを欲しがるのも変な話だと思うんですけど」

ジョンは所持金を確認しながら呟いた。

錬金術師である彼の主な収入は発明品だ。
たとえば、魔獣の爪や魔石を加工して作るアミュレットなんかは道具屋で高く買い取ってくれるし、
それ以前の材料である魔石でも珍しいものは金や銀以上の価値がある。
そう、たとえばリオルの身体の核を成す『賢者の石』――未完成品だが――を売ろうとした場合。
殺されるだろう。
それほどの価値のあるものを、この若き錬金術師は創り出すことができるのである。


74:りおる・ざ・りべんじゃー(4/8)
07/08/04 02:01:13 0sZLSciQ
どこかの工房を借りてタリスマンをいくつか作って、それを売って……宿屋を借りて情報を買って……。
あと、リオルのご飯を少し切り詰めれば………ああ、買える。ドラゴンクロウ、買えてしまう。

「でも、新しい爪を買ったってどうしようっていうんです?何度も言いますが、復讐なんて無理ですよ」
「またその話?やってみなくちゃわかんないじゃん!」
「わかります。かの勇者には灼炎龍リオレイアでさえ敵わなかったんでしょう?
 キミの炎も、爪も、牙も勇者を倒す矛にはならなかった。
 キミの鱗も勇者の刃を防ぐ盾にはならなかったし、キミの翼でも勇者からは逃げなれなかった。
 その上、今のキミは人間の女の子と変わらないんですよ?それでどうやって勇者を倒すというんです」

そう、問題はそこである。
大地を揺るがす巨龍リオレイアは今では小さな少女リオルなのだ。
義体のスペックは人間の域を出るものではない。
喧嘩っ早さと戦闘における気迫は魔獣のそれとはいえ、そんなものでは歴戦の勇者の眉ひとつ動かせないだろう。
どんな立派な装備を持とうとも、リオルでは勇者に敵うはずもない。それは明白すぎるほどに明白なのだ。

「ぐ………この理論バカめ。漢は理屈じゃねんだよお!」
「キミは女の子ですけど」
「そーゆーの揚げ足取りっていうんですよジョンさん!」

そして、もうひとつの問題。勇者の消息が全くの謎に包まれていることである。
リオレイアを打ち破ってからも旅を続けていた彼は略奪平原の千人斬りを最後に目立った行動は起こさなくなっていた。
噂によると『魔王』に到達し、そして敗れたのではないかと言われているが……その一方で、
その魔王すら倒してしまい、今は新たな魔王として君臨し敵を探して世界を彷徨っているとも言われている。

「さらには魔王と手を組んだとか、各地の魔獣を殲滅して回ってるとか、未開の土地に帝国を作ってるとか」
「噂が噂を呼び、尾ひれはひれ背びれ胸びれが付いて滝を登って龍になる、みたいな」
「出会えなければ復讐も何もない、ということです。この広い世界で、どうやってたった一人の人間を探し出すというんです?」
「気合と根性!」

ズビシ!とポーズを決め天を指すリオルを数秒間ジトーっと見つめ、ジョンは食事を再開した。


75:りおる・ざ・りべんじゃー(5/8)
07/08/04 02:02:11 0sZLSciQ
「そーやってボケ殺すの、私好きじゃないなー」
「別に。ボクとしてはキミが勇者と出会わなければ構いませんから。リオルに死なれるのはごめんです」
「お?それって私が大切だってことかな?かな?」
「その通りですが何か?」

顔色ひとつ変えずにもくもくとフライドポテトを片付けていくジョンの素直でクールな言葉に、
リオルは途端に目尻を下げてでへへー、と頭を掻いた。

「やー、愛されちゃってるね私!ども、すみませんみなさん!愛されちゃってナウ!の私リオルでございます!!」

人々が何だ何だと集まってくる。少年はもう何も言わない。さっさと食べて移動しよう。
うん、それがいい。

「だっからさー、そーやってボケ殺すのどーかと思うんだ。相棒」
「いちいち口挟んでいられませんよ。どーぞ演説でも竿竹売りでもしていればいいでしょう」
「あはは、ごめんごめん。じゃさ、早くご飯食べちゃってよ。私ちょっと用事があるから」
「用事?」

きょとんとするジョンの前で、リオルは手早く腰に下げていたアクセサリー……に見せかけた爪拳・バグナウを装備する。
森で魔獣に襲われてもその気迫だけで追い払ったリオルが、何故今それを身につけなければならないのか。

「うん、行く街行く街で大騒ぎしてればさ、人が集まってくるでしょ?
 その中に混じってたらいいなーって半分ヤケっぱちだったんだけど……。
 まさか成功するなんてさ、私も思ってなかったから困っちゃうよね」

えへへ、と照れたように笑う。
しかし、ジョンにはそれが笑顔にはどうしても見えなかった。

「………リオル。まさか」
「することがないからヒマ潰し程度に思ったんだけど、実際目にしてみたら驚いたよ。なんつーの?前世の記憶が甦るって感じ?
 首がなんかさぁ、疼くんだよね血沸き肉躍るってのとはちょっと違うんだけど血が凍ってなら肉は滾るっていう感じかなはは
 こんなこと言ったってジョンにはわかないか」

びきびきと音を立てて、首筋に傷跡が浮かび上がる。
今のリオルには関係のないはずのそれは、灼炎龍リオレイアの魂の刻印か。

「リオル、駄目です!相手は――!!」

リオルの様子がおかしいことに集まった人々も気が付いたようだ。
ざわざわとざわめいて――その中に、静かにこちらを見つめてくる男が一人。

見違えるものか。
細身の長身に背負った長剣。
漆黒の髪と漆黒の瞳。
それは、稲妻と翼の国ヴェラシーラから来た世界最強の勇者。

「自分の敵討ちってのもヘンな話だけどねぇ!!」

―――ヒガシ ヒロトが、そこにいた。



76:りおる・ざ・りべんじゃー(6/8)
07/08/04 02:02:58 0sZLSciQ

「此処で会ったがァァアァァア百年目ぇぇぇえエェエエエエッッッ!!!!!!」

椅子を跳ね飛ばし机を踏み台にして、リオルは跳躍する。
うわぁ、と散る人々だったが、ヒロトだけは動じない。ただ一歩、後ろに退いただけだった。
そこに、落ちる。
初手は躱された。ならば次ッ!!
バグナウを握り締め――いない?後ろ!
回し蹴りも届かない。完全に見切られている、それがどうしたッ!

「シィイャアァァァァァァァアアアアアッッッ!!!!!」

バグナウを握り締め、一閃、二閃、三は囮の本命は四撃目で喉笛を掻っ切る!!
がくん、と膝が崩れる。それどころではない。天と地が反転し、回転の中心、へそにそっと当てられた、
これは足――か?

蹴り飛ばされた。

空中を飛びながら足払いをくらったのだ、と悟り、同時にこの上なく手加減されたことにも気付く。
こんなものはただ、押されただけだ。卵だって割れはしない。
舐めやがって………!

くるくると回転し、カフェの二階テラスにすたっと着地する。
手すりの上に立ち上がり、ぎしりと奥歯を噛み締めた。
手加減だと?そんなレベルの話じゃない。
相手は剣すら抜いていないじゃないか。
その目は相変わらず静かで、リオルなど眼中にないかのよう。
………こんなもの、戦いですらない……!!

もっと速く動けないのか。もっと強い力は出せないのか。
何故炎が吐けない、何故こんな貧相な爪しかない、何故空を翔る翼がない!?
――このカラダでは話にならない!!!!


ジョンは絶句していた。
ほとんどその場から動かずにリオルをあしらっていた勇者に対してもそうだが、それより何より、リオルその人の運動能力に。

あんな動き方、まるで長年修行を積んできた武闘家じゃあるまいし。
そもそもあんな速さで動けるはずがない。義体の性能から考えてありえない。
リオルはどんなに訓練したとしても、普通の女の子程度の身体能力しか持つことができないはずなのだ。
――だが、こんなことがありえるのなら考えられることは一つ。


77:りおる・ざ・りべんじゃー(7/8)
07/08/04 02:04:54 0sZLSciQ
「リオレイアの魂が、義体に変質を起こしたというのか……?」
「らしいな」

顔を向ける、そこにいたのはまだ年端もいかない少女だった。

「妙なモノを作ったものだな。人間の技術と発想とは本当に面白いものだ。
 ――だが、それが毎回想定の範囲内というわけにもいくまい?」
「誰です……キミは」
「我か。あのトカゲ娘の元・盟主にしてあの馬鹿者の相方だよ」

少女は倒れていた椅子を立たせると、そこに腰を下ろした。
目の前の激戦を頬杖をついて眺めながら、机の上にあったフライドポテトの残りを摘んで口に放り込む。

「まあ、その辺の話はあとでいいだろう。それより、アレは貴様が作ったのか?
 龍の魂を人の形に押し込めるとはなかなか豪胆なことをする」
「………なんですって?」
「なんだ貴様、本当に偶然か。肉体とは魂の形、魂は肉体の形だ。
 それらが異なれば摩擦で拒否反応が出、崩壊する。もしくは――」


欲しいものは爪。こんなチャチな鉄屑じゃない、鋼をも切り裂く龍の鉤爪。
欲しいものは翼。尾で舵を取り、風を孕んで空を往くための龍の飛翼。
欲しいものは角。突き刺し穿ち貫き壊す、最高位の魔獣の象徴たる龍の双角。

そして、もういらない。

ここに、あるから。


めきめきと音を立て、少女の華奢な身体が変わっていく。
両こめかみに瘤ができたかと思うと、それは硬く鋭く伸び、尖って角となった。
肘から指先まで一瞬にしてささくれ立ち、鱗に覆われたその拳からは鋭い爪が生える。
背中をバリバリと突き破って飛び出すしなやかな尻尾、そして太陽を覆い隠し広げられる翼。

「変身……!!」
「そう。魂が肉体の形なら、肉体は魂の形というわけだな。双方が相応の姿に共鳴してもおかしくはあるまいよ」

ジョンと少女が、そろって勇者に戦いを挑む彼女を見上げる。

「GRUUUUUUUU……………」

そこでは、半龍半人となったリオルが唸り声をあげていた。

その真紅の眼が、眼下の男を捉える。
流石の勇者も、その異形を前に静かに佇んではいられない。
その黒い瞳をスッと細め、背中の剣に手をかける。

「いけません!リオル!!」

ジョンははっと我に返り、叫んだ。
勇者も剣は総てを斬りさく。
岩も、山も、大地も空も、かつての灼炎龍リオレイアも。
いくら龍の魂に呼応して肉体が変化したといっても、それは龍より優れた身体を持つということではない。
その刃が振るわれれば、一閃の下に斃されるのは当然のことである。

それに、忘れたか。リオル。その身体は――!!


78:りおる・ざ・りべんじゃー(8/8)
07/08/04 02:07:46 0sZLSciQ

「GROOOOOOOOOOOOOOOOAAAAAAAAAWW!!!!!!!」

彷徨し、飛ぶ。
そのまま勇者に向かって一直線に急降下し――ようとしたところで。

「GRR………?」

そのまま地面に墜落した。
何度かバウンドしてごろごろ地面を転がり、ずざざー、と滑って行ってやっと動かなくなった。

「……ぬ?」
「む」

ニヤニヤしていた少女、そして今にも剣を抜き払わんとしていた勇者双方が眉をひそめる。
ジョンははぁ、と安堵とも呆れともつかない溜息を吐いた。

「………その身体は、もともと蓄積している魔力分しか動かないように出来ているんですってば。
 これはキミが変身しようが合体しようが変わらない。
 加えて、そんな完全に規格外の運動を行おうとしたらあっという間に賢者の石のエネルギーが切れて当然でしょう」

「くそー!くそー!ジョン!今すぐハメまくって膣内射精(なかだし)しなさいっ!」

地面に倒れたまま、じたばたともがくリオル。
どうやら、彼女も正気に戻ったらしい。
いや、ある意味正気ではないか。

「このクサレのーみそめ!ジョンにチャージしてもらって動けるようになったら、
 すぐその顔消し炭にしてやるんだからぁ!!」

「見苦しい。動けぬということは敗れたということ。
 今すぐ首を切り落とされても文句は言えんのだぞ、リオレイア」

「なんですって、この――!!」

突っ伏したままなんとか睨み上げるリオル。
そんな彼女を見下ろしているのは、さっきの少女である。
幼い外見に似合わない口調は先ほどと変わらず、リオルを恐れもせずにニヤリと笑う。

「しばらく見ないうちにお互い随分と珍妙な恰好になったものだな。え?リオル。
 リオレイア・イグニスドラン・スレイヤーよ」
「………ま、ま、ま、ま」

リオルはしばらくぱくぱくと口を開閉していたが、やがて驚愕に絶叫した。

「魔王様ぁぁぁぁああああああ!!?な、ななななななんでこんな所にッ!?」
「説明すると長い。それよりそこの小娘」

少女――いや、魔王はくるりとジョンに向き直ると、フンと鼻を鳴らした。

「先程、“賢者の石”がどうとか聞こえたのだが?
 命無きモノに命を、価値無きモノに価値を、万物の法則さえも超越する究極の魔石。
 ――その話、詳しく聞かせてもらおうか」


魔王様、ジョンは男の子です。


            りおる・ざ・りべんじゃー~新ジャンル「ドラゴンむすめ」英雄外伝~ 完


79:名無しさん@ピンキー
07/08/04 12:57:25 VqmWHzJL
モンハン乙

80:名無しさん@ピンキー
07/08/04 19:19:28 txah5zLG
>>71-78

だけど、ここまでガチに絡んじゃって大丈夫なの?ヒロトの国まで設定されて無かったよね?


81:名無しさん@ピンキー
07/08/04 21:50:49 0sZLSciQ
本当はチョイ役のはずだった。
でも、グレンラガン見てたらいつの間にかガチバトルしてた。
今では錬金術の人に申し訳なく思っている。続く。

82:名無しさん@ピンキー
07/08/05 00:15:15 r4Pc6NDA
女「人生チャレンジ魂ひとつ、倒れるときも前のめり。惚れた男に背中を任せ、ア咲いて散るこそ女道。
  全力で明日を生きる、がモットーの女です」
男「変な女と恋に落ち、平凡平和はどこ吹く風よ。こうなりゃ地獄の果てまでも、行ってやらぁよトコトンな。
  変態道二人三脚の相方、男です」

女「さて、今回も始まりましたがわたしはお休みです。体調不良で」
男「体調不良?」
女「生理」
男「………あ、そう。
  あれ?ということは、今日はチャレンジしないのか?」
女「うん。わたしは」
男「………………………………………………嫌だぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!」ダッ!
女「待って!待ってってば!うぅ、お腹痛い」
男「だ、大丈夫か?」

がしっ

女「つかまえたぁ~~」
男「謀ったな女!」
女「えへへ、へへ~~。すぐ来てくれたぁ」ぎうー
男「うぅ……もう誰も信じない」
女「にゅふふふふふ……じゃあ、男クンのチャレンジ魂はこれです!」バッ!


男「げほごほげはごほ!!」
女「うん、やっぱセックスの後には煙草吸わごほげほ!けむっごほがは煙が目ごほごほ!」
男「ごほ、つーか俺まだ(ピー)う校生なんだけど」
女「煙草は二十歳になってからだね。やめよう」

男(しかし……てっきり「ピンクローター遠隔操作」で来るものかと……)


『ヴィィィィイイイイイ……』


男「!!?」

新ジャンル「煙草」

83:名無しさん@ピンキー
07/08/05 01:04:54 r4Pc6NDA
男「しかし、全然変わってねーなぁ」
友「何年ぶりだろーな?」
男「何年ぶりってレベルじゃねーだろ。十年以上近づきすらしなかったからなぁ」
友「思い出すなぁ、二人で学校忍び込んで好きな女の笛舐めたよな」
男「同窓会始まる前に着てるんだからやってることは変わってねーな」
友「おい、笛あるぜ笛!舐めるか?オイ」
男「ははは、やめろって。と、言いつつ」
友「ははは!せんせー!変質者がいまーす!」
女「いっちばんのりー♪」ガララ

男「…………………………………」
友「………………………………………」
女「………………………………………………」

男「………………………………………よお、久しぶり」

女「きゃぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

新ジャンル「懐かしくなったら死亡」

84:名無しさん@ピンキー
07/08/05 04:46:18 ieGfKbYe
>>59から妄想w

「これは..凄いっていうか...自然な..これがゴーレム?」
「はい、これこそ25代賢者、フィブ・スネェイーン・ネオジャンルレス師による慰安用セクサゴーレム!
御覧下さい!このまるで生きているかの様な質感、艶かしくも神々しいこの姿!
これにより我が軍兵士の前線での士気は落ちることなく、先のトレパ領奪還戦において勝利を得る事が
出来たと言っても過言ではありますまい!
それどころか、この素体が流通されたことにより、無用の奪略、陵辱が根絶されたのです!
これぞ性器、いや世紀の発明!」
「...はぁ、要するにダッチ..」
「違います!あの様なマグロ木偶と一緒にしないでいただきたい!」
「そうですかー..んーとんじゃこの黒い棒は..」
「おお!よくぞ聞いてくださいました!これこそは23代賢者、ロンタオクイ・ストンピン師による
魔法の如意棒!御覧なさい、この自在に代わるサイズとカーヴ、そしてこの根元のツプツプ!
如何なる冷蔵庫女も昇天間違いなしというこの棒お陰で、出征の夫を待つ妻の不義密通が根絶されたと言う..」
「 ううん...このチョウチョみたいなのは..」
「お目が高い!これこそ魔法のバタフライ!此れを装着することで遠くはなれた妻の陰を.」
「あ、あ、もう発明品はいいです、んとーなんかほら何か新しい法則とか真理に近付いた様な..」
「はい!それならなこの16代賢者、コ・スイタメイ・ド・スレネン・チャック師です!
師の示された『絶対領域の法則』は身長と体重を当てはめるだけで適切な腰衣丈とソックスの間隔(rya」
「この国の賢者はこんなのしかおらんのか...」

従者「お帰りなさいまし、お嬢様」
懦夫「で、如何でしたか」
娘「駄目、やっぱ陸なのがいなさそう、次ぎに行ったほうがよさそうね」
冷血「だろうな、大体この街は最初から気に食わぬ」
懦夫「色街ですからねぇ..」
娘「じゃぁ移動するか、あれ?バカはどこに行ったの?」
従者「あれ?さっきまでいたんですが..」
冷血「さっき女子どもの集団になにか話し掛けていたがな」
娘「..ささっとさがして連れ戻してきて」

新ジャンル
「賢者クエスト」

85:名無しさん@ピンキー
07/08/05 18:31:55 /lyRh6sc
>>84
もう、馬鹿ばっかww

86:名無しさん@ピンキー
07/08/05 22:51:21 r4Pc6NDA
>>84
つーか、面子だけ見てるとなんでこんな真面目そうなヤツらが
そんな街に来ようと思ったんだよwwってなるな。

87:名無しさん@ピンキー
07/08/06 00:49:54 VnYlVIL0
>>68
うう耳が痛いです_| ̄|○
さくらもすすきも新ジャンるとは名ばかりですからなぁ...
>>70
伸「ええっと僕らは相思相愛なんで、手錠とか監禁とか、そういう展開は無いです。
な、さくら」
さ「やだ(///)...でもそうですよぉ、大体手錠なんか何につか...あ...ニヤリ」
伸「ちょ」
大「ドSだからな」
天「ドMだもんね」

そして71ー78GJ!
いや最初錬金術のひとかとオモタのは内緒だorz
ビオランテ元に戻りそうですな(w
>>83
これって男二人が死んでるがFA?
>>85-86
いや、もう59からの妄想でw、そしてそんなのを賢者にしてしまう街てぇと...
って事でヒトツw
ちなみに従者は子犬ショタ獣人w

88:名無しさん@ピンキー
07/08/06 02:03:51 EvSu4xHi
>>83はわかりにくかったか。スマン。
死んでない!死んでないぞ!!
ギャグは説明すると枯れてしまうから皆まで言わない。だが!
コナンズヒントは「同窓会」「笛舐める」「変質者」!
キミはこの謎が解けるか!?

89:名無しさん@ピンキー
07/08/06 09:21:57 tFY+ZXLb
みんなー


おらにエロ力を分けてくんろー……

仕事忙しすぎて気づいたら全然書けてねーや畜生が……

90:名無しさん@ピンキー
07/08/06 12:16:31 EvSu4xHi
浅川「ぬぉおぉおおおおおおおお………ッ!!」
サマ『……お兄ちゃん、何やってるの?』
浅川「見て解らないかッ!?エロ力を>>89に分けているのさ!」
山村『バカじゃないの?』
浅川「>>89は戦ってるんだよ!ゴロ寝しかしてないお前がつべこべ言うなッッ!!!」
山村『う……ご、ごめんなさい………』
佐伯『私も加勢するわ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛』
三人「『『それは違うッ!!』』」

女 「今回のチャレンジゲストは>>89さんです!」
男 「わー、ぱちぱち……ってオイ!何させるつもりだ!?」
女 「“仕事を片付ける”“エロSSも書く”『両方』やんなくっちゃあならないってのが
  『社会人』のつらいところだな。覚悟はいいか?お前はできてる」
男 「後者は社会人とか関係なくね?」
女 「ふぁいとふぁいとー!」
男 「でも、無理はすんな!」

魔王「待つ……それも一興、か」
勇者「お、魔王っぽい発言」
魔王「む……そ、そうか?///」

91:名無しさん@ピンキー
07/08/06 12:20:47 tFY+ZXLb
>>90

ああ、今日明日は休みなんだ。ありがとう助かるよ。



byきょにゅーふたごのひと

92:名無しさん@ピンキー
07/08/06 19:01:00 eldXoI8d
>>91
俺のwktkでよかったら持って池
腹の足しにゃなるだろう

93:名無しさん@ピンキー
07/08/06 19:07:10 tFY+ZXLb
>>92
有り難く。

94:名無しさん@ピンキー
07/08/06 21:25:25 OEsgLnqI
>>89
エロ力でろーーー
(`・ω・)/~~~~~~~~~~~~~

念送っとく、ガンガレ!


95:後日談
07/08/07 01:13:33 SFaXcPeZ
「あははっ!、きっとそれさくらちゃんだよ」
『さくら..って誰?』
「かっしーの彼女。一年の、ほらよく昼休みに来てるじゃん、ツインテの可愛い子」
『あ、ああーあの子がそうか。そういえば、じゃぁ違うって』
「うーんちょとさくらちゃんてこぉ独占欲が強いっていうか、ねぇ(笑
 あ、じゃあ今頃かっしーは..ナムー」

『ふーん?でも天理、かっしーって橿原君の事?いつのまにそんなに仲良くなったの?』
「ん、まぁちょとねーっw、ていうかまぁ高大つながりだけど。
 で、すすき、かっしーに何の用だったの?」
『あ、あああいや,べべ別にあの本とか』
「急用だったらさぁ、生駒から電話してもらったらいいじゃん?」
『な、なななななななんで生駒君が出て来るのよぉ!』
「え?だってつき合ってるんでしょう?生駒と」

『え』

『ちょちょちょとぉお、ちがっちがちが、っべべべべつにつき合うとかってなんでほら』
「えー何ぃ、いまさら隠すことないじゃん、だって毎週生駒があんたとこに入りびたってるんでしょう?」
『あ、あああいりびたっ、入り浸るって、その、なんなんで知ってるのよぉ!』
「へ?みんな知ってるよ?ついにすすきも陥落かって、何人の男子が涙を飲んだと思ってるのよ」
『男子?なんで男子が』

「あんたねぇ去年のメイド喫茶のあれ(*1)覚えてないの?『あの巨乳メイドは誰だ』ってうちの高大も大騒ぎしたんだから」
『し、知らないわよ!だってあの時は恥ずかしくて、もう何やったか覚えて無いっていうか思い出したく無いもん..
だ、大体男子っていつもわたしの事『花も咲かないすすきっ原』とかって言ってるでしょう。」
「だからーいつも言ってるみたいに、あんたももうちょと身なりをちゃんと、ほらまゆ毛とか眼鏡とか、したらモテモテ
なんだからさぁ。あと姿勢悪い!」
『よ、余計なお世話よ!』

「んでさ、ええと何だっけ..そうそう、つき合って無いって、なら生駒は何しに行ってるのよ」
『あれはその、いいい生駒君が本好きだから、ほらだからね..カクカクシカジカ』
「ええ?うっそ!マジ?本読みに来てるだけなの?..まぁ生駒らしいと言えばらしいか」
『そう、ほんと...何考えてんだかって..はぁ』
「むふふふ、そのため息、そっかー、そうかむふふふふ、さてはすすきさん,電話は生駒にかー」
『ちょ、ちが、違うってぇ!』
「いーのいのーそういうことならこの桜井天理が一肌脱ごうじゃないの!まぁ大船に乗った気でドーンと」
『あああ、あのいや、うううう(ああ恐れていた方向に...ばかばか、わたしのばか)』

新ジャンル
『墓穴』

*1(くじびきで負けてモデルになったポスターである。
  女子有志によるフルメイクとキワドイ衣装の所為で『謎の巨乳絶対領域美少女』と噂に)


96:名無しさん@ピンキー
07/08/07 15:23:32 GiNORetP
すすきさんは本の貸し出しをするばいいと思うよ。
文庫一冊程度なら竹やんの邪魔にもならんだろう。

少数貸し出し→すぐ読み終わってすぐ返しにくる→(ほぼ)毎日会える→セクロス

97:名無しさん@ピンキー
07/08/07 18:20:36 dGomzGs0
女「今日の私は一味違うぞ」
男「ほう、前戯だけでトロトロになっちゃうのはいつも通りだがな」
女「まずは私が上になる」
男「ほうほう、騎乗位か」
女「そしてこのまま………」
男「?」
女「回るッ!」ギュン!
男「こッ……これは……膣内のヒダヒダが擦れて……ッ!!」
女「どうだ!これぞ新技花ビラ回転!!」
男「確かにき、気持ちいい!!」

女「ああ、私も気持ちいい……だが!驚くのはここからだッ!
  必殺・大弁天回しィィィィイイイ!!!!」

ギュィィィイイイイイイイイン!!

男「 う、う わ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ ッ ッ ッ ! ! 」

………………

男「いや、恐れ入った。いつもより沢山出しちゃったなぁ。ははは……ん?どうした女?」
女「私も……出る………」
男「何が?」
女「オボロロロロロロロロロロロr」

男「 う、う わ あ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ あ あ あ あ あ あ ッ ッ ッ ! ! 」

98:名無しさん@ピンキー
07/08/07 18:59:23 dGomzGs0
Q.貴方の怖いものはなんですか?

山村『井戸』
サマ『おばけ』
浅川「饅頭」
佐伯『姑』

山村『………………』
サマ『………………』
浅川「………………」

三人「『『え?既婚者!?』』」

佐伯『この世で姑ほど怖い生物は存在しないわ。

  「カヤちゃん。このお味噌汁、ちょっとしょっぱいと思いませんか?」
  「カヤちゃん。もう少し早く起きてくれないと、全部家事終わっちゃいますよ?」
  「カヤちゃん。このカラオケ屋さん、そんなに何回も行かないとダメなのかしら?」

  アンタから受けるストレス発散させてんだろダボがぁぁぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!
  あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!』

山村『か、カヤちゃん!念力出てる!念力出てる!!』
サマ『ダメだよお姉ちゃん!カヤちゃんの螺旋力が強すぎる!抑えきれないよ!!』
浅川「落ち着けカヤちゃん!まだホコリが残ってるぞ!どこ掃除してるんだ!!」


佐伯『カヤちゃんって言うなぁぁぁああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!』


八月某日(お盆前)
アパート「荘/SAW」

崩壊。

――原因は不明。住民は全員無事ながらも、アパートが崩壊したのは幽霊のせいだと証言し、
   一種の集団幻覚を見たと診断され病院で治療を受けている。

新ジャンル「怖い話」
>>97新新ジャンル「クルクール」

99:名無しさん@ピンキー
07/08/07 19:09:56 dGomzGs0
ぷ~~ん……
ぷ~~ん………
ぷ~~ん…………

爺(野宿をすると虫が沢山寄ってきて困るのぅ……。
  それにしてもあの気高い姫様があろうことか外で夜を過ごされるなどと……そこまでヒロト殿を慕っておられるのか。
  ならばこの爺、姫様の柔肌に傷をつけるわけには参りますまい!来い虫共!ここから先には通さんぞ!!)

シュバ!シュババ!!

爺(く、数が多い……この老体には堪えるのぅ……!姫様は………)

バチバチッ!バチッ!バチバチッ!!

姫「うぅン…この高貴な血を……羽虫に汚されるわけには…………いきませんわぁ……むにゃむにゃ………。
  ……ヒロト様ぁ……ン、そこ、らめぇ………」

バチッ!バチバチバチッ!!バチチッ!

爺(………………………)

爺(………寝よう)

新ジャンル「蚊」

100:名無しさん@ピンキー
07/08/07 19:50:27 dGomzGs0
兄「あー、面白かった。でも、突然どうしたんだ?一緒に『燃えよドラゴン』見ようなんて」
妹「うん、実はね。あたし………」
兄「?」
妹「お兄ちゃんのことが好きなの!あたしの処女、貰ってください!!」
兄「は?え?なんで?なんでこの流れで禁断の告白?つーかダメだろ!兄妹だよ俺ら常識的に考えて!!」

妹「 考 え る な ! 感 じ る の だ ! ! 」

兄「な………!
  なんだこの説得力はッ!無茶苦茶なこと言っているハズなのに!圧倒的な説得力を感じるッッ!!
  い、いやダメだ!妹に手を出すなんてそんな」
妹「お兄ちゃん!これを聞いて!スイッチ・オン!!」

ジャージャッジャジャーン!(ホゥワァァア!)

兄「これはッ!ブルースリーのテーマ!!そのために『燃えよドラゴン』を見せたのかッ!?
  いかんッ!上着を……上着を着ていられない!!!!」

バッ!!

兄「ホゥワァァアアアアーー!!!!」
妹「アチャァァアアアアーー!!!!」






こうして、禁断の恋が始まったのだった。

新ジャンル「イモート・リー」

101:名無しさん@ピンキー
07/08/08 01:16:21 324dPvRU
>>100
キックのすれ違いざまに破瓜してそうだな。

102:名無しさん@ピンキー
07/08/08 01:43:52 n0Tbz0ca
とりあえず顔射のあと頬を拭ってぺろってするのは確定だな

103:96にレス
07/08/08 02:08:23 HLB7ajUO
天「>>96さんからこんな意見がきてますけど」
す「セッ、セッ、セッ、(///)ピーッ(←沸騰中)」
天「すいません本人ちょとアレですがー、ええとあのね、毎週何時間も一緒に個室にいるんですよ?
毎日返しにくるくらいのよりそっちがよっぽどセックルのチャンスがあるt」
す「バカーーーーッ」
 バシッ
天「あいたっなにすんのよぅ!」
す「そ、そそそそそんな、セッ、セッ、セッ、あのね!」
さ「こんにちはー、天理さーん、写真持ってきましたよー」
す「ひぁあ!」
天「あ、さくらちゃん、ちょうど良いトコロに。紹介するね、こちらがわたしの友達の葛城すすき、
すすき、この子が吉野さくらちゃん、橿原君の彼女ね」
さ「葛城..先輩?(ピキ)」
す「さ、さくらちゃん?(ビクッ)」
天「あ、あ、大丈夫だから、さくらちゃん、すすきには好きな人がいてね、それでカクカクシカジカ」
す「ちょ、好きとかそういう」
天「だまってて!、それでその生駒ってのがさー」
さ「え?あ....へぇ..へぇー..そうなんですかぁ、えへへへw...ふんはぁへええ,そうっかぁ。
へぇえ...あ、あ!葛城先輩!先日はどうも失礼しました!そうと知ってれば御協力しましたのに!」
す「あ、い、いえ、こちらこそ急に電話して..」
さ「ん?んじゃこの写真とかって天理さん!」
天「そうよさくらちゃん、この恋に悩む小羊すすきにラブチャンスを、っていう事なのよ!」
さ「あっはぁ!それはいいですねぇ!うんじゃ不祥このさくらも助太刀いたします!」
天「おお、さくらちゃん!」
さ「天理さん!」
ガシッ
天「桜井天理!」ビシッ
さ「吉野さくら!」ビシッ
天/さ「恋の悩みはわたし達さくら×さくらのラブチェリーズにおまかせよ!」
ババーン
す「うううう、変なのが増えた...なんでこんなことに...」

新ジャンル
「おせっかい、って言うかーなんで女の子て人の恋路に首つっこみたがるの?
え?だってほらコイバナとかって好きじゃん?でも自分とこだけカプーだと
『ああ、はいはいごちそうさま』でおわっちゃうじゃん?
だからー友達もカップリングすればお互いノロケれてウマーって訳よ。
結局互いの話しなんか聞いてないんだけどねー」

104:名無しさん@ピンキー
07/08/08 15:37:33 5yxE7EM0
ラブチェリーズにワロタ
なんだその息の合いっぷりは
っていうかやっぱり新ジャンル長ぇwww

あと、wiki編集の人GJ!
そして投下。

105:至る道、それだけの話(01/10)
07/08/08 15:39:09 5yxE7EM0
………はじめてではないとは言え、やっぱり慣れないものだ。慣れたくもないけど。
ジョンは動けないリオルの服を脱がしながらそう思う。
動けないほど消耗したリオルを放っておいたら今度は本当に義体と魂の“線”を紡ぐ最低限の魔力まで枯渇してしまう。
と、いうわけでまず色宿でコトを済ませてリオルを復活させてからまた合流することにしたのだった。

「ごっめんねー、ジョン」
「構いません……と、言いたいところですが。今回ばかりはそうもいきません。
 今日キミは殺されてもおかしくなかったんですよ?力量に勝る相手を正面から倒そうなんて兵法に反します」
「あれ、戦ったこと自体は怒らないんだ」
「闘争心によって義体と魂の同調率が上がったようです。こんなケースは文献でも見たことが無い。
 ヒガシ・ヒロトも噂と違ってただの戦闘狂ではないようでしたし、結果オーライというヤツですよ。それに……

 ………魔王にも、会えた」

最後に低く呟いたジョンの声は聞こえなかったらしい。リオルはウンウンと頷いた。

「結果オーライ。いい言葉だよねー。魔王様がちみっこくなって勇者のヤローと一緒にいたのは謎だけど」
「その辺りは後で話を聞けばいいでしょう。向こうもこっちに話があるようですし」

さらりとリオルの髪を梳く。翼が生えて角が伸びても、この感触は変わらない。

「とにかく、もう無茶はしないで下さいよ」
「ん。気ィつける」

キス。またキス。
舌を絡めあうと、かり、と固い感覚がした。
牙。龍化の影響か。

――でも、この味は変わりませんね。

ぺろ、と唇を舐め、もう一度キス。

「むー。なんかさー、最近ジョンが主導権握ってる気がすンですけど。始めのころは私がリードしてたのに」
「………それは、キミが毎回動けなくなるまでエネルギーを使い果たすからでしょう」
「あはは。それに今回はホントに全然動けないからなー。ね、ちょっと死姦っぽくない?」
「頼むからそういうことをニコニコしながら言わないでください」
「えへへ、ごめーん。…………ン……」


106:至る道、それだけの話(02/10)
07/08/08 15:39:53 5yxE7EM0
口内に舌を這わせながら、リオルの秘唇を愛撫する。
少々味気ないが、それはリオルが動けない時点で心が沸きあがるような行為は望めない。
人も待たせていることだし、申し訳ないけどもここは手早く済ませてしまわないと。

「あ、くぅ……ひ、あぁう……」
「幸い、リオルの弱点は身体が覚えているから準備に時間はかかりませんが………」

掌。指先。指の腹。爪。舌。
撫で、転がし、擦り、引っ掛け、舐める。
その度にリオルが動かない身体をぴくぴくと震わせる。
嬌声も色を帯び、愛液が溢れていく。
ちゅくちゅくと淫音が響き、甘い雌の匂いとともにお互いの興奮が高まっていく。
しかし………。

「………………………」

どこか苦いものを感じながら、ジョンはその外見に似合わない怒張でリオルの身体を貫いていた。
リオルは一際高い声をあげ、きゅうっと膣内を締め上げる。
尻尾が邪魔になってしまうのでお尻を高く上げ、後背位の姿勢を取らせた。
といってもリオルの身体は弛緩しきっているので、本当に人形を扱うかのように動かさなくてはならなかったが。

「あ、あぁっ、くンっ!ひあ、あっ!ああ!ジョン、わた、私……ィッ!!」
「リオル……リオルッ!!」

高まった凝りが、高純度の魔力が溶け込んだ生命の源が少女の中心に放たれた。
白濁と魔力は擬似子宮へ注ぎ込まれ、魔力回路を伝って賢者の石を起動させる。
満たす。満たす。満たされていく感覚に心が震えた。

でも。

「私……こーゆーの嫌いだな」
「………誰の所為だと思ってるんですか。ボクだって嫌ですよ。こんなの」
「まあ、これで復活しました!早速勇者のバカをやっつけ――」

ギロ。

「――るのは、後にしておいてやりますか、な……アハハ」


107:至る道、それだけの話(03/10)
07/08/08 15:40:38 5yxE7EM0


合流場所。
宿屋の一室。


「まずは自己紹介から。ボクはジョン。ジョン・ディ・フルカネリといいます。
 匠と魔石の国ラルティーグに“選定”された勇者です」

一瞬、静寂が一同を包み込んだ。

「ええええぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇぇえ!!!!勇者ァアァアアアア!!!!!?」

絶叫したのはリオルだった。
両手片足をあげ、わかりやすいくらい驚愕のポーズで硬直する。
少女はぴく、と片眉を動かし、しかし黙ったまま。ヒロトは少し目を丸くした後、

「ちょちょちょちょっと待ってよ!聞いてないよ!?
 ジョンってお医者さんだったんじゃないの?錬金術師じゃなかったの?
 っていうか勇者ってコイツでしょ!?どゆこと!?」

リオルに遮られた上にぐりぐりと指先を突きつけられた。
ジョンは慌ててリオルの手を取って、

「勇者を選定する権利を聖堂教会から与えられた国は七つ!つまり世界には最大で七人の勇者が存在することになるんです!
 ラルティーグはそのひとつ。ボクは医者であり、錬金術師であり、そして勇者なんですよ」
「ふえぇ……」

目を瞬かせているリオルを横目で確認してから、ヒロトはジョンに手を差し伸べた。

「俺はヒガシ・ヒロト。一応、翼と稲妻の国ヴェラシーラに“選定”されて勇者をやっている」
「光栄です。貴方の武勇伝は有名ですから。
 貴方ほど多くの人間の助けになった勇者は『はじまりの勇者』を除いて他にいないでしょう」
「………別に。他にやることがなかっただけさ」

握手を交わす二人をジト目で睨み、リオルは心底面白く無さそうに口をトンがらせた。

「つまり私らはヒマ潰しに殺されたってわけですか。ひでぇ話」
「リオル!」
「覚えてるかどーか知りませんけど。私はリオレイア・イグニスドラン・スレイヤー。アンタに首トバされた火龍だよ。
 ジョンに拾われてこーして生きてるけど、私アンタなんか嫌いなんだからね」
「リオル!!」


108:至る道、それだけの話(04/10)
07/08/08 15:41:32 5yxE7EM0
ジョンが強い声でリオルをたしなめるが、リオルは収まらない。
羽交い絞めにされて、それでもキイキイと暴れ続ける。

「だっておかしいじゃん!それが勇者の仕事だってんなら、ジョンなんて全然勇者っぽいことしてないよ!?」
「ボクらに与えられる使命は何も各地の魔獣を倒すことだけに留まらない!
 ヒロトさんのように魔獣退治の専門家もいれば、ボクのように世界の叡智を極めんとするために旅をする勇者もいるんです!」

「―――そしてその『叡智』とやらの究極が、賢者の石というわけか?」

それまでずっとソファにふんぞり返っていた少女が静かに口を挟んだ。
年端もいかない幼い外見ながら、その態度は世界中のどんな王より尊大である。
それもそうだろう。
この少女こそ魔と闇を司る魔族の王、魔王なのだから。
……その姿に、説得力はないが。

「……ええ、その通り。賢者の石を完成させることこそがボクの、いやラルティーグ歴代勇者全ての使命というわけです」
「それが、今私の胸に入ってるってわけ?」
「いえ、リオルには以前にも言いましたが、それは不完全なもの。
 定期的にチャージを行わないと魔力切れをおこしてしまいます。ですから」
「は!!」

魔王は鼻で笑い飛ばすとガン!とテーブルの上に足を叩きつけた。
背丈が足りないのでずるずるとソファに沈んでいく魔王だが、その低い姿勢のままじろりとジョンを睨みつける。

「魔力切れだと?笑わせるな。賢者の石とはあらゆる奇跡を実行する究極の魔石のことだ。その正体は『無限の魔力』よ。
 宇宙の法則を、世の理を、魔力によって捻じ伏せることができてこそ賢者の石といえよう。
 ただ魔力を蓄積するだけなら市販の冷蔵庫にもできるわ」

「………ですから、不完全なのです。そもそもその技術も賢者の石の試作品から端を発したもの。
 ですが、研究ははっきり言って行き詰っている。
 研究を進めれば進めるほど、『無限の魔力』なんてものは存在しないとわかってしまう。
 それでも、ボクらは諦められなかった。
 一縷の可能性があるのなら、それは魔王城にあるといわれている魔術の総てが集うという書庫。
 そこに、何かのヒントが記された魔道書があるかもしれない――」

ジョン・ディは、魔王をまっすぐに見つめている。
そう。だから彼は旅を続けてきたのだ。
正確に言うなら、だから彼は勇者に選定されたのである。
ラルティーグの国に住まう全ての『知』の民の望みを背負い、ジョンは今ここにいるだった。

「貴方の書庫を使わせて頂きたい。これが、ボクの望みです」


109:至る道、それだけの話(05/10)
07/08/08 15:42:24 5yxE7EM0
魔王と勇者、双方の視線が交差する。
ひとつは顎をあげ、見下ろすように見上げる視線。
ひとつは顎を引き、見上げるように見下ろす視線。

「……我こそは魔王リュリルライア・トエルゥル・ネオジャンル。
ジョン・ディとやら。その話、この魔王に利はあるのか」

その響きには、一切の温度というものが皆無であった。
さながら地の底から響く鈴の音――矛盾しているようで、これより他に喩えようがないほどしっくりと当てはまる声色は、
現世に於いてこの少女にしか出せないものであるに違いない。
幼くも美しい姿は他者の何物も圧迫しない。
しかし、こうして前にするだけで、まるで底無しの井戸を覗き込んでいるかのような感覚に襲われる……!

これが、魔王。

なりは小さくか弱そうでも、その実力は本物だということか……。
ジョン・ディは冷や汗が背中を伝う感覚と共に、確信した。
こと魔道に関して、この少女の城に無いものは無い。
戦慄と、歓喜。両方が入り混じり、自然と顔に出る。
ジョンは唇の端を歪めると、スッと胸に手を当て、魔王リュリルライアの前に跪いた。


「書庫を開放して頂いた暁には、この勇者ジョン・ディ・フルカネリを捧げます」


そのために、ここまで来た。
そのために、これまでがあった。
たまたま研究材料を採掘しに入った火山で瀕死の龍を見つけたとき、魔王に己の実力を示す絶好の道具になると、
持てる全ての知識と技術、そして二つとない『石』を使った。


『彼女』を甦らせたのはこの時のために。


言え。
瀕死の火龍をも甦らせる力を自分は持っている。必ず魔王の役に立つ、と。
言え。
言え。
言うんだ、ジョン・ディ・フルカネリ―――!!

「……ラスティーグは世界で最も科学魔法の進んだ国。その勇者である自分は、きっと貴方の助けとなりましょう」

「それは、我が軍門に下るということか。勇者である貴様が?」
「………はい」

……………言えるものか。
リオルを甦らせたのは利用するため。そんなことは、もうとっくの昔に『嘘』になっているのに。


110:至る道、それだけの話(06/10)
07/08/08 15:43:26 5yxE7EM0
「………………………」

魔王は、黙っていた。
世界から音が無くなったようだった。
魔王と勇者の対談。それは、常に世界の命運を懸けたものとなるものだ。
勇者とは――現在の政治的な形はどうあれ、人間にとっての希望の象徴であることに変わりは無い。
それが魔王に仕えることの意味は、重すぎるほどに重いのだ。

(――それを、この男が知らないはずがないだろう。それほどの覚悟を持っているということ、か)

リュリルライアはしばらく表情を変えずにいたが、やがてフッと笑顔を作るとひょいと身を起こした。
そうして突然態度をガラリと変え、こきこきと肩を鳴らしながら言う。

「だがな。賢者の石にはともかく、正直我は貴様なんぞに欠片の興味もないのだ。それに」

ニヤニヤと笑みを深めて、眉間に皴を寄せていたヒロトを見やる。

「今の我はヒロトのモノだからな。その辺りの自由が我にあるとは思えぬ」
「え?お、俺か?」

急に緊張を解かれて体勢を崩したのか、ヒロトが目を白黒させた。
それが楽しいのか、リュリルライアは目を細めてずいっとヒロトに顔を近づける。

「そうだとも。勝者は敗者の全てを奪うのは当然であろ?我は先の決闘においてお前に敗れているのだからな」
「えええぇえええええぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇぇえ!!!!?」

先程まで明らかに『難しい話が始まると思考回路がオフになります』モードで、
ハニワになっていたリオルが再び驚愕の絶叫をあげる。

「ままままま魔王様が!コイツに!!負けたぁぁぁあああああああッッッ!!!?」
「五月蝿いぞリオレイア」
「だって!だって!コイツは確かにムカつく程強くて超ムカつくけど、けど、魔王様を倒すなんてそんな」

リオルは口をぱくぱくさせて、もうそれ以上言葉にならない。
それもそのはずだ。特にリオル――リオレイアのように魔王に直接仕えていた魔族なら、
想像もできない夢にも思わない、汚職を全くしたことがない政治家の存在の方がまだ信じられる話に違いない。

世界各地に棲み、ヒトを凌駕する力と凶暴性を持つ魔獣たち。
その魔獣を土地ごとに支配し、彼らを遥かに上回る力を誇る主(ヌシ)たち。
そしてその主たちを従え、全魔族の頂点に立つのが魔王である。

世界最強の『海』の魔力の持ち主は、たとえ相手が神であろうとも薙ぎ払い、押し流す――それを、倒した?

「本当、ですか………?」

流石のジョンにも冷や汗が浮かぶ。
かの『はじまりの勇者』でさえ、神の加護無くしてそんなことはできなかったはずだ。
それを、国に認められただけの張子の勇者が成し遂げたというのか……!?


111:至る道、それだけの話(07/10)
07/08/08 15:45:24 5yxE7EM0
「い、いやしかし、魔王様はまだ生きているようですが」
「ん?ああ、我がこうして命をながらえているのはひとえにこやつの情けによるものだ。ふふ、甘い男よ」
「ウッソォ………」

ヒロトは注目されて、困ったように頭を掻いた。
あんなに目立つ伝説を現在進行形で打ち立て続けているのに、どうにも見つめられるのが苦手らしい。

「嘘なものか。我にモノを頼みたいのならヒロトに言うが良い。我はヒロトの言うことには逆らえんからな。
 うん、もうアレだ。奴隷のようなものだ。なんでも言うことを聞くぞ。なんせ我はヒロトのモノだからな!」

何故か胸を張り、嬉しそうに繰り返すリュリルライア。

なるほど、とジョンは心の中でポンと手を叩いた。
この魔王、勇者ヒロトに恋をしているらしい。惚れた方が負けということか……。
いきさつは知らないが、それが神の加護にも勝る奇跡だということは確かである。
勇者は奇跡の使いだという。それなら、このヒロトこそが――。

「……いや、お前が魔王ってことには変わりないだろ。自分の家なんだから自分で決めろよ」
「なぬ!?」

――気付いてはいないようだが。

「……随分と鈍い人なんだなぁ……っていやいやいや!ボクの話は終わってないですよ!
 魔王様、お願いですから――」
「ん?ああ、勝手にしろ。我は別に構わん」
「そんなあっさり!?」

仰け反るジョンを面倒くさそうに眺めて、リュリルライアはひらひらと手を振った。

「書庫だろうが宝物庫だろうが好きにすればよかろう。どーせ我は好きなときに召喚できるし、別段必要なものでもないしな。
 ただし――アレの中には手にするだけで『古池』クラスの魔力が奪われるモノもごろごろしている。相応の覚悟はしておけ」


112:至る道、それだけの話(08/10)
07/08/08 15:46:17 5yxE7EM0
口調はテキトーだが、その眼は先程の『魔王』のものだ。
『古池』――並の魔道士なら触れるだけで精一杯、ということか。
開けば呪われる物もある。
得体の知れない何かが封印してある物もある。
それにそもそも、解読できない物もあるだろう。
魔道書とは本来そういうもの。それも魔王の城に眠る神代の代物である。ラスティーグの王立図書館とは違うのだ。

それでも。
やっと――それに、辿りついた。
自然と顔が崩れる。賢者の石……これで、先の見えない暗闇に火が灯るのだ。
これで、確かに一歩を踏み出せる。
その道は正道ではないかも知れない。
それでも、これで百年の停滞に終止符が打たれる。それは、千年の進歩に繋がるだろう。
自分が至らなくても、次がある。またその次が、さらにその次が。そしていつか、きっと。
そうしてラスティーグの勇者たちは在り続けてきたのだから。


「やったぁぁぁあああああああ!!!!」

別の宿に泊まっているというヒロトとリュリルライアが部屋を出て行ったあと、ジョンは彼らしくもなく大声で天に叫んだ。
悲願は達成されたわけじゃない。むしろこれからだ。
これからは今まで以上に忙しい日々となるだろう――おっと、それ以前に魔王城に辿り着かなくては。
魔王城は絶海の孤島に在り、さらに強固な結界に護られているという。
しかしその攻略方法をあれこれ考えるのもまた心が躍った。

「……なんかよくわかんないけど。ジョン、よかったね!」

それが――無邪気に笑うリオルを見て、スッと冷める。
そうだ。ボクは、この娘を。
ずっと、裏切っていたのだ。
でも、リオル。ボクは。

「――リオル。ひとつ、キミに謝らないと」
「ん?何を?」

ジョンは言わなければならないことを言った。
魔王に実力を示す道具として、リオレイアを甦らせたことを。
魔力の供給源を自分に限定したのは、その命を管理するためだったことを。
リオルの義体に龍の能力が宿ったとき、少しだけ、研究対象としてリオルを見てしまったことを。


113:至る道、それだけの話(09/10)
07/08/08 15:47:10 5yxE7EM0
それは、裏表なく自分に懐いてくれるリオルに対しての裏切りだ。
自分はリオルをずっと騙して、利用してきたのだから。

「すいませんでした、リオル……」

リオルはじっと見つめていた。
それが、ジョンの胸に切り傷を作る。
でもそれを痛いと思う資格は……自分には、ない。

「……それってさぁ。もう、私はジョンとはいられないってこと?」
「え?」

リオルは眉根に皴を作ってウムム、と腕を組んだ。

「ようするに、魔王様の許可もらったから私はもういらないって話でしょ?ジョンは私を魔王城に連れてってくれない、と」
「ち、違う!そうじゃない、リオル。ボクは確かにキミを利用してきた。
 でも、今はもう魔王なんて関係ない!キミさえよければ、また一緒に――」

――旅をしてくれないか。
それは、どれ程身勝手な言葉だろう?
嘘をついて、辱めて、貶めて、それでもなお、そんなことを口にできるのか………?

「――ジョンは行きずりで死にかけてる私を助けてくれた。
 お金払わないでお店の果物齧ってたら怒って説教して、ちゃんと一緒に謝りに行ってくれた。
 バカやってる私に笑いかけてくれたし、にんじん半分食べてもくれた。
 それから、一人じゃない夜をくれた。


        ジョンは私に『世界』をくれた。


 ………それだけの話だよ。
 私、あんまり難しい話はわかんないワケ。でも、それだけ解ってたら充分じゃない?」

それでもいいと、リオルは笑った。

「難しく考えすぎなんだって。ホント、理論バカなんだから」

――たまらなくなって、抱きしめる。
リオルも、そっとジョンの背中に手を回した。

「リオル。身体、動きますよね?」
「あたぼう。今夜は寝かさないぜ?」
「……それはこっちの台詞ですよ」

――そうして今夜も、恋人たちの唇が重なり合う――




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