逆転裁判エロパロ第10法廷at EROPARO
逆転裁判エロパロ第10法廷 - 暇つぶし2ch142:ナルマヨミツメイ1
07/07/29 17:39:54 hY/Vm6I+
検事局の地下駐車場に降り、御剣怜侍は自分の車の脇に立った。
5分もしないうちに、レモンイエローのスプリングコートの狩魔冥が現れた。
「待たせたかしら」
「いいや、私も来たところだ」
助手席のドアを開けると、冥はするりと座席に滑り込む。
「で、なに?」
御剣がエンジンをかけると、冥が窓の外を見たまま言った。
「うむ。成歩堂から連絡があったのだ。真宵くんと春美くんが倉院の里から遊びに来ているので事務所に来ないかと」
「・・・私も?」
「イトノコギリ刑事も呼んだようだ。ソーメンフルコースをごちそうすると息巻いていたが、ケータリングを頼んでおいた」
そう、と冥がつぶやく。
「ひさしぶりだわ、真宵と春美に会うのは」
13歳で検事になった冥にとって、真宵は初めての同年代の友人だった。
ぶっきらぼうに聞こえる言い方をしながらも、少し嬉しそうにほころんだ冥の横顔を見て、御剣も頬を緩めた。

成歩堂法律事務所に車を横付けにし、助手席のドアを開けると、すらりとした脚が車から出た。
手を取って降ろしてやると、窓を開けて見ていたらしい真宵が、
「あ、なるほどくん!きたよー!」
と叫ぶのが聞こえた。
事務所のドアを開けると、真宵が飛び出してくる。
「ひさしぶり、冥さん!」
「元気そうね、真宵」
御剣は、久々の再開で手を取り合わんばかりの二人から、テーブルにケータリングで届いた料理を並べている成歩堂に目を移した。
「今日は、すまなかったな」
「いやいや、こっちこそこんな豪華な料理を届けてもらってさ。イトノコ刑事がいたら、泣いて喜んだのになぁ」
「ム・・・、イトノコギリ刑事はまだ来ていないのか?それに、春美くんは」
「んー、イトノコ刑事は、急に事件が起きたらしくって。電話で『捜査ッスーーー!』って叫んでたから。春美ちゃんは」
成歩堂はちょっと困ったように笑った。
「なんでも、修行がいそがしいって」
一緒に行こうと真宵が言ったのに、
「せっかく久しぶりになるほどくんとお会いになるのに、わたくしなどお邪魔できません!」
と言い張ったらしいが。
「さあさあ、冥さん、座って座って。なるほどくんも、・・・御剣検事も」
真宵が元気よく言って、コートを脱ごうとした冥が手を止めた。
「車に携帯電話を忘れたわ」
勤務時間外とはいえ、いつどんな連絡が入るかわからない。
「怜侍、車のキーを貸してくれるかしら。取ってくるわ」
御剣がキーを渡すと、冥は「すぐ戻るわ」と事務所を駆け出していった。
「いやー、さすが御剣検事だよね、なるほどくん。この事務所に不似合いなくらいの料理だよ」
「不似合いで悪かったな」
「はみちゃんとイトノコ刑事に、申し訳ないなあ」
「そんなこといって、食べる気まんまんだろ」
成歩堂と冥の掛け合いに、ブランクはないようだった。
取り皿や箸をそろえて、冥が戻ってくるのを待つ。
「・・・遅くない?冥さん」
真宵が言い、御剣は立って窓から外を見た。



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