とある魔術の禁書目録 5フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 5フラグ目 - 暇つぶし2ch1000:3/3
07/10/11 23:42:50 Mvdel17k

 しかし、納得のいかない者が一人だけいた。

 バキンッ!!
 力一杯掴んでいた箸が、その握力に耐えかねてへし折れた。その音をきっかけに、椅子か
ら勢いよく立ち上がると、足早に上条当麻の元に歩み寄る。
「何よ貴様はっ! ヒトを期待させといて、自分の血液型も、あまつさえは誕生日すら知らない
ってどういうコト? 詳しく説明しなさいっ! それとも根本的にバカなの貴様はっ! 糖分足り
てんのっ?」
 意外や意外―いや、意外ではないのかもしれない―、それは吹寄制理だった。
 大きな胸を揺らせて上条に詰め寄る。
「ふっ、吹寄? なんでお前が怒るんだ? いや、だからその…」
「ああああっ、だから、貴様のその煮え切らない態度がっ!」
 大声で叫ぶ吹寄に驚いて数歩後ずさっていた、最初に質問をしたクラスメイトの少女がおず
おずとその袖を引いた。
「ふ、吹寄さん? あ、あのさ…」
 その声に吹寄が振り返る。それから、クラスメイトの少女と、上条の顔を何度か見比べた。
 はっ、と我に返る。
 我に返った吹寄制理は、椅子からずり落ちそうになっていた上条と目が合うと、唐突に顔面
を沸騰させた。
 そのまま踵を返して、アンティークのおもちゃのロボットのような動作でゆっくりと教室の出口
まで歩くと、扉を開いて廊下に出て、後ろ手に扉を閉め、

 ダダダダダダーーーーッ、と派手に音を立てて走り去った。

 呆然とその姿を見守る。
 その、上条の肩を土御門元春がつついた。
「なあカミやん、弁当、もったいないから早いとこ蓋して包んじまったほうがいいぜい?」
 へ、何、と振り向こうとして、いつものようにクラスメイトの男子生徒たちが集まってきている
のに気が付く。
「ああ、なるほど…。皆さん、食べ物は無駄にしちゃいかんので、ちょっと待ってね」
 達観した様子の上条の声に、クラスメイトも上条が弁当をしまうのをじっと待つ。

「………………不幸だなあ、俺って」
 それが開始のゴングだった。

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