07/11/04 02:53:14 W6YRAPT+
(そろそろ、いいかな)
最初は抵抗するそぶりさえ見せたが
それも無くなり、落ち着き表情がトロッとしたのを見計らって
ニケがしゃべり始める。
「あのさぁ、昨日お医者さんから聞いたんだ。
あのキノコは座ったぐらいじゃこうならないって。
胞子を触った手で直接触らないと・・・」
「やめて、恥ずかしいっ!」
ニケの腕の中で悶える様に顔を背ける
「それに、今朝前かがみになった時に
ローブの下に何も付けてないのも見えて知ってたし」
「・・・私のこと嫌いじゃない?」
うつむく顔から上目遣いでニケのほうを見つめる。
「オレ、戦闘の時に失敗したりダメな所あるけど
いつもオレの傍にククリは居てくれるだろ」
「うん」
「それと同じ。ダメな所も含めて、ククリのことが好きなんだよ」
おもむろにじっとククリの目を見つめる。
「だから、今までこうして一緒に旅をしてきたんじゃないか」
さっきとは違う種類の涙がククリの頬を伝う。