07/09/02 20:08:50 sbCrC+hM
ちょっとした思い付きで書きたくなってたまらなくなった。スマソ。
フルサ国の昼下がり。姫・クリリスは退屈していた。
以前2人の勇者達が自分を救い出しこの国から去ったその後、
家庭教師、食事、村の民に戯れることに国王から許されないなど
普段の王家生活と変わらぬ毎日を過ごしていたからだ。
あ~ぁ、どうしてママったら嫌いだって言ってるのに無理矢理ニンジン食べさせようとするのかしら?
ニンジンやピーマンくらい食べなくったって生きていけるじゃない。
勉強しろ部屋片付けろってうるさいし、こんなのだったら、まだ前のようなことのほうがマシだったわ。
だって、毎日こんな口うるさい毎日に突然ドキドキスリルのあることが起こったんですもの。
またあんな風にスリルがあって楽しいことはないのかしら…
クリリスは窓に肘を付きため息をつきながら外の景色を見ていたとき、ふと脳裏に何かよぎった。
そうだ、家出しちゃおう!そうすればいつもママにうるさく言われることもないし
とびっきり自由にどこでもいけるわ!うん、きっとあの勇者たちみたいな楽しい自由な旅よ!
物事にそうだと思ったら、すぐさまにはに支度をしないクリリス姫ではなかった。
部屋に何棹とも並べてあるタンスの一つをあけ、がさがさとお気に入りの服を手探りで荒らし始めた。