【おお振り】おおきく振りかぶってエロパロ3球目at EROPARO
【おお振り】おおきく振りかぶってエロパロ3球目 - 暇つぶし2ch254:サカチヨ
07/07/04 23:22:31 VO4Cvij2


「ゆっくりするから、」
「ん、は、やく…」
「うん…」
覆いかぶさり、彼女の肩に両手を回して、身体を密着させる。
痛いほど勃起したそれを、篠岡の入り口に、
グッと強く押し込めた。


「…!!ひいっ……い!た」

そこは思った以上に狭く、
進入を拒むように、きつく締め上げてくる。
まだ3分の1も入ってない。
もっともっと。�のこと好きなんだって!言わせんなよなぁ…」
耳まで真っ赤。ホントに?


255:名無しさん@ピンキー
07/07/08 13:29:56 RBvrwGaP
投下時間長すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwww

256:長くて遅くてすいません
07/07/08 13:31:26 3hVG1RuA
「うそだぁ。だって阿部君は私なんか興味ないって思ってて…」
「あぁ?なんで!」
「だって野球以外の話、全然したことなかったし…」
「じゃあ他に何はなせばよかったんだよ!オレぁどうせ野球バカだからよ、
他の話題思いつかなかったんだよ!くそっ」

そう吐き捨てて、そっぽを向いてしまった。
でも大きな声出されても怖くない。このひと、照れてる。
…かわいい。

胡坐をかく足首を掴んでいる手に、そっと自分のものを重ねる。

「嬉しい。
私もずっと阿部くんのこと好きだったんだよ。徹夜でデータまとめるのも、
全部阿部君の役に立ちたかったからだよ」

「し、篠岡…」
阿部君は私の手を握り返してそこに優しいキスを落とした。

257:支援してくださる方ありがとうゴザイマス
07/07/08 13:39:01 3hVG1RuA
「こんなに手ぇ荒らして。ありがとな。いつも」
「ううん。全然平気だよ。阿部君が野球楽しくやれるのが一番だもん」

今度は自分から唇を重ねた。さっきと違い、濃厚なキス。
お互いやり方なんかわからないけど、阿部君を少しでも感じたくて必死に舌を絡ませた。
声が自然と漏れてしまう。
頭がとろとろにとろけそうになり、腰から砕け落ちた。

「はぁ、あ…べくん…」
阿部君の少したれた目がいつもより一層色っぽく、欲がかきたてられる。

気づいたら私は阿部君のシャツのボタンに手をかけていた。


258:申し訳ない。ちょっと省略しましょうか?
07/07/08 13:44:34 3hVG1RuA
「!っし、しのおか!なにっ…」
「だって…我慢できないよ」

「でも…ここで?おまえ、初めてだろ。こんな外で「いーの!」
じれったくて阿部君の言葉をさえぎった。

「いいの。阿部君になら。どこで何されても。阿部君は、嫌?」

私ったらなんて大胆なこと言ってるんだろう。
そんなに今まで阿部くんとしたかったのかな。
……もうどうでもいい。阿部君と  一つになりたい


259:小出しにしていきますね。すいません
07/07/08 13:52:10 3hVG1RuA
「アホ。しんねーぞ」
そういって阿部君は私のシャツの中に手を入れた。

わ…阿部君に触られてる。

「あ…ブラのはずし方わかんねー」
「いいよ、自分でやる」
「わり」

後ろを向いてホックを外したところで、自分の胸が標準よりも小さいことを思い出した。
阿部君、小さいのは嫌かな。
もうっだからこんな脂肪のカタマリこの世から無くなっちゃえば良いのに!

「できた?」
びくっとして顔だけ振り向いた。
「あの…わたし、胸ち、ちいさいんだけど…」
「は?いいよそんなの。早くこっち向けっ」

「えーだって阿部君そういうのにこだわりありそう…」
「なんだソレ!ねーよんなもん!強いて言うなら篠岡のにこだわってんの!」


260:支援
07/07/08 13:52:30 ugHPFx9V
省略しないでいい

261:アベチヨ
07/07/08 14:09:59 3hVG1RuA
「そーなの?」
「…そーなんだよ!あーもうはずい。こっち見んな。ってチゲーよこっち向けよ」

「あはっ何いってんのかわかんないよ」
「笑うな!くそっいまいちキマらねぇ!」

「阿部君、大好き。触って、いいよ」
阿部君の手を握って自分の胸のふくらみに持っていく。
触れた瞬間、阿部君はびくってなったけど、しだいにやんわりとわたしの乳房を揉みしだく。

「しのおか。すげーやらかい…」

そういって首筋に唇を落とす。
加えて、私の背を撫ぜ上げた。身体の内側がぞわりとする。

「も少し力抜いて」
柔らかな耳たぶを軽く唇で挟み、低く囁かれるのに、息を呑んで阿部君からもたらされる
刺激を感じる。
手が、焦らすように背を上から下へと往復する。

完全に着ていたシャツを剥ぎ取り、空気が動く気配と共に大きな手のひらが
再びふわりと乳房を包んだ。

「ひぁっ…!!!」身体がびくりと震える。
その膨らみは阿部君の手の中で自由に形を変える。
「あ……ふぅ……!」

「はぁっしのおか、かわいい…」


262:名無しさん@ピンキー
07/07/08 14:16:55 BeyH/ISr
てか、もしかして書きながら投下してるのか?
それならそれですげえが


263:もう少し(?)お付き合いください
07/07/08 14:17:22 3hVG1RuA
阿部君も自身がきていたシャツを脱ぎ捨てた。
細いのにしっかり付いた筋肉。きれい。

「あ…あべくん…ドキドキする…」
「オレもだよ…っ」

自分の口からでる声。こんな悩ましい声、今まで出したことない。
まるで自分がたまらなく淫らな女になってしまったような気分になる。
しかし、阿部君が優しく自分の胸を包み込むたび、電流が走るような感覚に襲われて
甘い痺れが脳に届く。

そして、直結しているかのように、下半身がわずかに疼きはじめた

264:名無しさん@ピンキー
07/07/08 14:18:05 RBvrwGaP
つーか、書き上げてから投下すれよ・・・

265:すみません…
07/07/08 14:29:58 3hVG1RuA
「篠岡、気持ちいの?」
「やっ…そんな…こと、きかな…あっ…で」
「ここは?」
「…ああっ…!」コリっとすでに硬くしこった淡い飾りを摘み上げる

「あっやあっ!あべ…くん…」
「し…の岡…」

次第に阿部君の手が下腹部に触れた。
甘い疼きがせりあがってくる。
「しのおか…すっげ…濡れてるぜ…」
「やあぁ…はずかしっ」
小さく、しかし確かに存在を主張している突起を弄ると、大量の蜜が溢れた。
そしてその下の割れ目の中につぷ…と指が入ってきた。


266:アベチヨ
07/07/08 14:34:52 3hVG1RuA
すみません。
よく仕組みをわかってないまま投下してしまいました。
ちゃんとわかって出来上がってからいつか投稿しますね。
荒らすつもりはなかったのですが皆さんに不愉快な思いをさせてしまってすみません。

長い時間中途半端にスレ汚してすみませんでした。
もうちょっと修行してからでなおします。
ほんとにごめんなさい。

他の職人さんの作品、楽しみにしてます。




267:名無しさん@ピンキー
07/07/08 14:40:34 Gu7E1h01
面白いよ。
せっかくなので頑張って完成させて。
待ってるよ!

268:名無しさん@ピンキー
07/07/08 14:50:47 ugHPFx9V
>>389
ちょw早く続き投下しないと生殺し
完成したら絶対うpしろよ

269:名無しさん@ピンキー
07/07/08 15:04:21 BeyH/ISr
面白いと思ったからせっせと支援したんだよー。
続き待ってる。


270:名無しさん@ピンキー
07/07/08 15:26:52 d7WOLaYA
3時間半もかけたあげく投げっぱなしとかありえねえな
続きとかもういいよ

271:名無しさん@ピンキー
07/07/08 15:28:59 3hVG1RuA
支援してくれた方、こんな長いの最後(途中だけど)まで読んでくれた方。
ありがとうございました。
一応この話は最後まで考えてあるんだけど、正しいうpの仕方が分かってないので
どっちにしろもう一回練り直してきます。

昨日の夜に純情な阿部さんの話がぽわっと頭に浮かんで、つい夜通し考えちゃったんだ。
はやく投下したくてそのまま寝ないで書き込んでしまいました。

とりあえず4時間以上?自分も疲れた…早く自分の異常な遅さに気づけばよかった。
ほんとにすみませんでした。
とにかく一回寝てこの妙なテンションを鎮めてきます。

ではみなさんいつもどおりエロトークをどうぞ。

272:名無しさん@ピンキー
07/07/08 15:29:19 z/RvMSFi
これは本当の話です。
ある日、友達と2人で遊んでいて、疲れたので近くの公園のベンチで休む事にしました私がトイレに行くと、(友達は動きたくないと言いました)なんと
亀梨和也くんと小池徹平くんが草陰でHしていたんです!!!!
亀梨くんが徹平くんの事を掘ってて、徹平くんは「あん、やっ、和也ぁ…」と
すごくえろい声であえいでいました
最後には徹平くんが「やっ、だめ、いっちゃう・・・」と言って、
亀梨くんが「てっぺ…俺そろそろ出る…あっ!!」といって2人ともイッちゃいました
イッた後も、2人でディープキスしたりイチャイチャしてました
私はそのシーンを携帯でとりました!!かなり画質がイイです!!
あと、2人がイッた後のイチャイチャしていたシーンの写メもとりました
この書きこみを7つの板にレスすると

URLリンク(www.uploda.org)

URLリンク(www.uploda.org)

の上のアドレスからは画像が、下のアドレスからは動画がダウンロードできます!

私は念のため8つの板にレスしたら、見れました

すごくエロかったです徹平くんのチ●コがぐちゃぐちゃに濡れてて・・・

24時間以内にやらないと呪縛霊の花子に寝ている間に命を盗まれてしまいます


273:名無しさん@ピンキー
07/07/08 15:31:00 S7vGaWII
今度は書き上げてから投下してね。

274:名無しさん@ピンキー
07/07/08 15:43:00 3hVG1RuA
<<393
文句いわれて当然ですよね
自分のせいで日曜の昼間から空気悪くしてすみません。

では今度こそ消えます。
素人がでしゃばってすみませんでした

275:名無しさん@ピンキー
07/07/08 16:18:39 JFOK1vl7
アベチヨ大好きなんで続き期待してるよー
でもまあ、投下は書き上げてからにしような!
私は好きだよ。

276:名無しさん@ピンキー
07/07/08 18:02:29 WP+1IDfz
同じくアベチヨ好きで楽しみにしてるから
練り直したら早く戻ってきてね
待ってるぞ!

277:名無しさん@ピンキー
07/07/08 18:50:29 GNkNeSD5
俺も経験があるんだけど、文章を書くことって本当に時間がかかるんだよな。
PCに向かうときは一時間で書き上げる。構想はもう頭の中にできてる、って最初は思うの。
これからSS書こうと思ってる人に忠告。
断言できます。四倍かかります。
勢いで書こうとしても、絶対に作品にならない。
だって、話はドンドン膨らむ、着地点からずれる、書き上がっても、あれ?俺はこんな話書こうとしたんだっけ?
小説を掲示板に直接書こうとするのは危険だよ。

278:名無しさん@ピンキー
07/07/08 19:04:19 S7vGaWII
書き始めたら、それだけで満足しちゃって筆が止まることもよくあるし…
俺だけですか、すみません。

279:名無しさん@ピンキー
07/07/08 19:23:55 HCePB9PU
あるある。自分も何回かこのスレで投下したけど、本当に時間かかるよ。
書きたいことを形にするっていうのは難しいもんだー。たとえ二次創作でも。
出来上がってみたら、ところどころミスしてたりしてなww

自分も修行が足りないぜ。

>>401 すごくよくわかるよw

280:名無しさん@ピンキー
07/07/08 19:57:04 QMxTBnvG
最初はいいんだ、スラスラ進むんだけど エロに入ってからなぜか無性に恥ずかしくなってエロ描写が適当になってきて 書くのやめるんだよな、まあここに投下したことないけど

281:名無しさん@ピンキー
07/07/08 20:14:56 Gu7E1h01
>>403
わかる。
自分もエロがどうにも書けない。
でもせっかく書いたからもったいないとか思っちゃって、いつもうっすいの投下してしまう。
投下してスッキリした後、エロパロなのにエロくなくて申し訳ないって心から思うんだ…。
また性懲りもなく書いてるし。

282:名無しさん@ピンキー
07/07/08 20:30:06 JFOK1vl7
>>400
2個前のアベチヨの者ですが、凄い同意…
構想は出来てるのに書き始めると全然違う方向に話がいったり
何度も文章付け足したり消したり…
あの時も二日掛かったし、掲示板に直接書くのは無理だ。
メモ帳とかにまとめないとな。
あとエロになると筆が止まるのもすげーわかる。
照れるし、体位とかどうなってんだとか描写すんのむずいし
文章おかしいしで疲労する。

まあとにかく続き読みたいよおおおお…


283:名無しさん@ピンキー
07/07/08 20:31:25 HCePB9PU
自分も今書いてます。
うーん半分も終わらない。
自分の語彙力の無さに泣けてくる。
give me 文才

284:名無しさん@ピンキー
07/07/08 21:57:39 KRsIbBgK
浜田×越智先輩のアダルトな話キボンヌ

285:名無しさん@ピンキー
07/07/08 22:44:00 d7WOLaYA
巣山話書いてますー。なかなか出来上がらない…

286:名無しさん@ピンキー
07/07/08 23:04:49 ChT7fytj
私もアベチヨ楽しく読んでたので、最後まで読みたいです。
2人とも可愛いくて良かった。
アベチヨ好きなので、書いてくれる方がいるだけで本当にありがたかったです。


287:名無しさん@ピンキー
07/07/08 23:46:33 MOF26Ph9
まとめサイト全然更新しないね

288:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:27:27 jKk4s2rQ
あれ?何か流れに既視感がw
確かにSS書くのって本当に時間も労力もかかるんだよな。
本職じゃないから効果的な技法もよくわかんないし。
みんな何を参考にしてんのかな?

とりあえず、アベチヨ職人の帰還を待ってるよ~

289:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:30:28 f2Nq3OJK
初心者ですが少し書いてみました。

エロは無しです。しかも出てくるのは男だけ、初めてなのでかなり適当ですがよろしくお願いします。

出来ればここからエロに繋げれたら理想ですがエロが苦手なんで…

あと携帯からなので、改行変かもしれませんがよろしくお願いします

290:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:31:56 DGLpe5E2
>>412
投下嬉しいけどsageてくれるとありがたい。

291:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:35:44 f2Nq3OJK
スイマセン

では…


今日は七月七日、そう七夕。

練習が終わりロッカーで皆が着替えている時

田「今日って七夕だろ?皆でお願いしに行こうぜ!」いつものでかい声で田島が切り出した。


花「七夕?困ったな 俺、今日は早く帰らないと家族と…」花井がこう言うと、今日は七夕を家族で過ごすと言うやつが続出した。

結局、残ったのは、阿部・三橋・田島の三人だけ


田「チェッ、三人だけかよ~ まあいっか、いこ~ぜ」


阿「で、田島どこ行くんだ?」

田「七夕って笹だろ?その辺生えてんじゃねぇの?」

阿「はぁ~」阿部がため息をついたと同時に隅っこに居た三橋がしゃべりだした

三「お れ 俺の帰り道に は 生えてる」


田「マジ?じゃあそこにけって~い!」三橋を引っ張りながら部室を出ていく田島。


阿「相違えば今日の三橋、気の入ってない玉多かったな…ついでに聞いてみるか…」一人で呟きながら部室の鍵を閉めた。


学校を出て5分くらいの所にある公園に笹は生えていた。笹には他の人の願いも沢山つけられていた。




292:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:38:51 f2Nq3OJK
すると田島が誰かが忘れていったのかペンと紙を見つけた。


田「おお~ラッキー、ほら三橋も阿部もお願い書けよ!」

お願いを書いている間、少しの沈黙が流れた。


ほどなくして三人同時に書き終えた。

田「三橋~何書いたの?俺はゲンミツに甲子園に行く!」


三「み 見せたく な ない」

田「なんでだよ~ 阿倍はなんて書いたんだ?」

阿「俺は 三橋を連れて甲子園に行く 」

田「ほら阿倍も言ったんだし三橋も見せろよ~」

三「い い いやだ」

阿「こいつがこんなに意地になって嫌がるなんて変だよな?気になるな」


阿「三橋見せてくれないか?」

三「あ 阿倍君…」

阿倍に頼まれて困っている三橋の手から田島が紙を奪い取った

阿「でかした田島!」心の中でガッツポーズをした阿倍

田島は三橋のお願いを読み始めた。


田「え~と 篠岡さんともっと仲良くなれますようにだって なに三橋、しのーかの事好きなの?」


三橋を見るとしゃがんで縮こまっていた

阿「三橋って篠岡の事好きだったのか。つうかそんなの普通書くか?」阿倍の心の中では驚きが一杯だった

293:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:43:45 f2Nq3OJK
阿「いつから篠岡の事好きだったんだ?」
阿部の質問に三橋はビクつきながらゆっくり顔を上げた

三「こ の この前 お 俺の誕生日 お 覚えて くれて た」

阿「はぁ?それだけで好きになったのか?」

三「ち ちがっ い いつも 篠岡さん は や 優しくしてくれ て」


三「で でも お 俺 気持ちを つ 伝えるなんて 出来ない から か 書いたんだ」

阿「もしかして、今日気のない球投げてたのも篠岡が関係してたのか?」

三「お 俺 今日 ひ 一人で お願い か 書く つもり だ った から 緊張して…」

三「で でも 田島君が さ 誘って くれたから 今 か 書いたんだ」


その時、田島が三橋にのしかかった

田「そっか~ 三橋はしのーかが好きだったのか。よし俺が気持ちを伝えるの手伝ってるやるよ!阿部も手伝うよな?」


阿「三橋がこのまま気のない投球するのも困るしな…」頭の中で色々考える阿部

阿「よし。わかった俺も手伝ってるやる!」

田「よ~し、明日から三橋がしのーかに気持ちを伝える作戦をゲンミツに開始だ~」

田島が笑いながら三橋にのしかかり、照れながらもうへうへしてる三橋を阿部が見ながら七夕の夜は過ぎていった…


おわり

294:名無しさん@ピンキー
07/07/09 01:46:18 f2Nq3OJK
ヘタクソなのでスイマセン。

始めに書いた通りエロは無しです。というかここからエロに繋げる技量が無い…

あと、阿部の変換が間違ってる事が多いですが気にしないで下さい…

295:名無しさん@ピンキー
07/07/09 02:18:42 oo36394j
>>417
はっはっは、こいつぅー。
「下手なのですみません」と自分で言っちゃうのは、
2chでは「さあ、私を叩いて下さい」と言ってるのと
同じだぞぅ? このお茶目さんめ。 (´∀`)σ)Д`)

まあ冗談はともかく、もうちっと落ち着いて投下しては?
せめて誤字ぐらい直してからでもバチはあたるまいよ。


296:名無しさん@ピンキー
07/07/09 09:05:58 Bfkz+rpQ
エロパロ住人は優しいな。なんか和んだw
そうだね。マターリ投下してもらえたら嬉しい。
誰だって初めては緊張するさ!人間だもの!
頑張れエロい人。(´Д`)σ)´∀`)σ)Д`)

297:名無しさん@ピンキー
07/07/09 23:46:22 oMh38ROH
あれ?なんか今日は人がいないね

298:名無しさん@ピンキー
07/07/09 23:48:58 vdF/87Rh
セリフの前に登場人物名を付ける台本形式も注意されちゃうぞぅ。
(´Д`)σ)´∀`)σ)Д`)σ)´∀`)

299:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:20:44 4OVvUkcH
保管作業中。もうちっとまってね。
仕事遅くてごめんねごめんね

300:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:33:51 gbSf6cIV
いえいえいえいえ、ありがとう。お願いします

301:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:41:15 Rd14zsl6
>>422
どうぞ自分のペースでやってくらはい。乙です。

302:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:43:56 A+Iz+TUu
生きてるのが分かってりゃ無問題です

303:名無しさん@ピンキー
07/07/10 00:55:59 gbSf6cIV
明日の夜投下目標で書いてます。うーん楽しい

304:名無しさん@ピンキー
07/07/10 07:56:38 r3miuhx/
>>426
がんが

305:名無しさん@ピンキー
07/07/10 10:33:55 Up/4vhOc
>>426
楽しみにしてる!
ありそうでないな、と思って、ミハモモ書き始めたんだけど、
三橋の自主性に任せたら話が全く進まない。
まいった。

306:名無しさん@ピンキー
07/07/10 10:58:15 8yKqw51a
>>426
wktkして待ってます。正座して。
がんばれー!

307:名無しさん@ピンキー
07/07/10 20:17:14 TLmVCwCU
 

308:名無しさん@ピンキー
07/07/10 20:17:55 TLmVCwCU
慎ましく投下待ち中。
他にも誰かいるのだろうか

309:巣山×千代
07/07/10 21:39:05 tYIZn/QQ
やっと出来上がったので投下したいと思います。
西浦の燻し銀(このフレーズ誰が考えたんだろうw)、巣山の話。
巣山×千代ちゃん。巣チヨ?スヤチヨ?

最近純愛路線の可愛らしい話が多くてすごく楽しかったので、
趣向を変えて書いてみました。
レイプ等の暴力表現はありません。

かなり長編になります。
お目汚し失礼します。

ではいきます。

310:巣山×千代
07/07/10 21:40:54 tYIZn/QQ


多分、チームの外から見たら別段どうということのない、地味な人。
背だって、西浦高校の野球部は小さい人が多いから大きく見えるけれど、
クラスにはもっと大きい人だって何人もいるし、
第一、色気も素っ気もない坊主刈りで。
いかにも野球小僧、という風体。
だけど。

本当は知っている。
彼は地味なんかじゃない。

確かに外見はあの通りだけれど、例えばさり気ない動作の一つ一つも、
シャープで無駄がなく鮮やかだ。
プレーする姿だってそう。彼が一番いきいきとして、素敵なんだ。
技巧派の守備に隙はないし、
慎重だが時に大胆なバッティングには目を奪われる。
田島くんや花井くんのような派手さこそないけれど、
渋くびしりと決めるのが巣山くんなのだ。

こだわりがあるんだろう、
センスよくきまったファッションで、周りの男の子たちと比べ大人っぽい雰囲気だとか、
寡黙で、余計なことは口に出さずにそっとフォローをしてくれるところだとか、
野球意外にも、たとえばバスケなんかが異様に上手かったりだとか。
…だから密かに、女の子に人気があったりする。
硬派なところが彼女たちを刺激するのだろうか。

……嫌だ。


ぞくりとするほど格好いい。
私の身体を震わせる低い声。

冷静だが冷たくない瞳は捉え処がなく、こちらから送る視線は絡み合わない。
それでも無表情でいて情熱的だと感じるその瞳の色に呑まれて、
息をすることさえ忘れてしまうときがあるのだ。



311:巣山×千代
07/07/10 21:41:38 tYIZn/QQ


熱い。

熱い。



どうすればいいの、こういうの
どうこらえたらいいの


この

猛る想いは――

312:巣山×千代
07/07/10 21:43:11 tYIZn/QQ



グローブが見当たらなかった。
捕球用のそれではなく、その下の、手に直に着けるアンダーグローブ。
普通にスポーツショップで手に入る、そう高価でもない物ではあるが、
何故か妙にしっくりと馴染むので、気に入っていた。

「どんなのだっけ?」
「ミズノの、黒いやつ。見てないか?」
栄口は首を振るだけだった。
三橋も、泉も知らないと。
おかしいな、と部室中歩き回ったが、それはどこにも姿を現さなかった。
「本当にもってきたの?」
「おー、そのつもりなんだけど」
「その辺に落っこってんじゃね?」
「これ違うっけ」
「ああ、そりゃ俺のだ」
チームメイトから次々声があがった。
いつものように後ろのポケットにつっこんだつもりだった。
アンダーグローブは結構汗を吸う。
明日はミーティングの日だし、持ち帰って洗う予定だったのに。

「こんだけ探して無いんだったら、ベンチなんじゃねえの」
素っ気無く阿部が言った。
そうかもしれない。
持ってきたつもりになってただけで、ベンチに忘れてるのかも。
そう思うと、どうしても取りに行かないと、という気持ちに駆られた。

「グラウンド行ってくるから、花井、鍵置いといてくれるか」
キャプテンに声を掛けると、
「ああ、じゃあ今渡しとくよ」
言うなり花井は、ちゃりん、とそれを放ってきた。
ボールと違って真っ直ぐには飛ばなかった鍵は、右に大きく逸れて、
畳の上に音を鳴らして落ちた。


拾おうとして伸ばした指先に、もう1人分の右手がちらりと掠めた。
「はい」
鍵を差し出したのは、備品を部室に置きにきた篠岡だった。

「ああ…、サンキュ」
「………」

軽くとはいえ礼を言ったのに、篠岡の表情はいやに固く、
つい、と視線を外して、部室から出て行ってしまった。


313:巣山×千代
07/07/10 21:43:54 tYIZn/QQ


夜の校舎を縫って裏門へと向かう。
俺は考えていた。
先程の篠岡の目が、微妙に胸の中に引っかかっている。
嘗て彼女の表情はいつも明るいものだと思っていた。
それは確かにそうなのだが、俺を見るときだけ時折ちらつくどんよりと暗い目、
あれに気づいたのはいつ頃のことだっただろうか。
決して頻繁ではない。
ほんのたまに、風の早い日に昼の太陽が翳るような稀さで、
篠岡が黙るときがある。

彼女の声は澄んでいて高い。
笑い声には屈託が無く、誰が聞いても微笑んでしまうような明るさなので、
それは既に西浦野球部のムードを作るBGMのひとつになっている。
聴こえないと、つい気になって目が彼女を探してしまうのだが、
視線が合うと、決まったように篠岡の目は暗いのだ。
大きな目。髪の色と同じように、茶がかった、色素の薄い虹彩。
きらきらした瞳から、そのときだけ、すぅ、と光が消える。
ああ、このコにも悩みとかあるんだろうな、くらいにしか考えなかったのだが、
たとえば彼女と同じクラスの水谷などに尋ねてみると、
「え?しのーかそんな顔するかなあ。悩みなさそう」
と、かえって驚かれて訊き返されてしまった。
すると、篠岡のあの表情は、余程に珍しいのだろうか。
その割に自分は彼女の暗い目を見ている気がする。
或いは彼女は、何かを言いたくて、俺を見たりしているのだろうか。



314:巣山×千代
07/07/10 21:44:50 tYIZn/QQ


歩きながら、つらつらそんなことを考えていたが、
当面の問題はグローブである。
もしかしたら、途中の農道に落ちているかもしれない。
通り過ぎてからそう思ったが、後の祭りだ。
とりあえず目の前にあるグラウンド。
そのベンチを確認しようと、手探りでライトを点けた。
ジジ、とフィラメントが鳴る音がして、黄色の光が、辺りを強く照らし出す。
瞬きを繰り返し、目が慣れるのを待った。
ベンチの座面には見当たらない。
地面に膝を突き、その下まで覗いてみた。
篠岡がまめに掃除をしているので、砂っぽいとはいえ結構きれいになっている。
古いグラウンドにありがちな、埃だらけの蜘蛛の巣や、虫の死骸とは無縁だ。
だが、グローブは見えなかった。
どこに、あるのだろう。
自分の性格が嫌になるのはこんな時だ。
一度始めたことは、とことん固執する。
だから今も、半ばムキになってグローブを探し歩いた。
自分が歩いた覚えのある範囲を、ぐるぐる廻る。
ライトの光の届かないところは、まともに物の形も掴めない。
ベンチもネット裏も、三塁側まで目を凝らして見回したが、
結局お気に入りのグローブは見つからず。
消化不良の中途半端な気持ちのままグラウンドを後にせざるを得なかった。
まあ、明日の朝来てみれば、気の抜けるような場所に落ちていたりするのだろう。
そういえば前にも似たようなことがあったことを思い出して、
くそ、と足元の小石を蹴飛ばした。


315:巣山×千代
07/07/10 21:46:19 tYIZn/QQ


戻った部室には、灯りが点いていた。
誰か残っているのだろうか、と思いつつ戸を開けたが、
中には人の影も気配も無い。
自分がけっこうな時間、グラウンドにいたのを自覚していたので、
誰かが消し忘れたまま帰ったのだろうと、特別不思議には思わずスニーカーを脱ぐ。
踏めば少し沈む古い畳の上を歩き、自分のロッカーを開けた。
ロッカーはごく普通の、灰色に塗られ表面が少し錆びた、年代物の代物だ。
建付けが悪くなっていて、開けるときにはガチャン、ギィ、と派手な音がたつ。
だから俺は、背後で閉まるドアの音に気づかなかった。
油断していた彼の耳に、畳を沈ませる、柔らかな足音が迫った。
ぎくりとして振り向いた。
普段、冷静な性格を自負しているとはいえ、近寄ってくる何者かの存在は、
一瞬だけ俺に恐怖を与えたのだ。だが。

「………」

暗い目の色をして立ち止まったのは、篠岡だった。
正体を知ると、焦った自分が馬鹿馬鹿しい。
照れを隠しながら、ぶっきらぼうに声を尖らせた。

「何だ、脅かすなよ。びっくりしちまった」
「そう……」
表情が、しんと湿っている。
まただ。また、この目。

「みんな、帰ったんだろ?」
「うん」
「篠岡は?忘れ物?」
「うん」

「そうか。じゃあ一緒に帰ろう。もう遅い」
「一緒に……」
鸚鵡返しに繰り返し、篠岡は言葉を飲み込んだ。

おかしい、と思いはした。
さっきも表情は暗かったが、今の比ではない。
部の中での彼女は、いつも笑顔で気を配り、
田島なんかにからかわれては、可愛らしくきゃっきゃと声をあげている。
それなのに、この有様は何なのだろう。
何に悩んでいるのだろう。
沈黙は嫌いではないが、ここにいるのが沈んだ篠岡だというだけで、
俺は耐えられなくなってきた。

グローブが見つからないことのイライラが残っていたし、
そもそも半端なことや曖昧さを嫌う性格なのだ。
微妙なこの空気から逃げ出すために、
押し付けがましい理由を作って、口を開いてみた。


316:巣山×千代
07/07/10 21:48:40 tYIZn/QQ


「なあ、篠岡」
「何」
「…なんかさ、最近よく考え込んでるみてえだけど、悩みとかあんのか」
「……」
「俺でよけりゃ聞くから、話したらどうだよ」
「………」
「したら、少しは楽になるかもだろ。俺は誰にも言わねえし…」

「巣山くん」
沈んだ声が俺を遮った。
脱いだ練習着をロッカーの中のバッグに突っ込みながら、
うん?と振り向く。

間近に立ち尽くしていた篠岡は、ゆっくり右手を前に差し出した。

「これ」
「…あ」

掌に乗せられていたのは、見覚えのある黒いそれ。
探し回っていた、ミズノのアンダーグローブだった。

「見つけてくれたのか、ありがとう。どこにあった?」
ホッとして礼を言ったが、篠岡は無言でそれを突き出すだけ。
反射的に受け取ったグローブは、彼女の体温で暖かかった。
余程に握り締めていたのか。

「もしかして、俺がさっき失くしたって騒いでたから篠岡も探しててくれたのか」
「違う」
「どっかに落っこちてた?」
「違うよ」
「?」

今ひとつ要領を得ない、不透明な篠岡の態度に首を傾げる。
それでも探し回ったグローブが目の前にあるので、あまり拘らず、
大切にスポーツバッグのポケットにそれを納めた。
篠岡は暫く沈黙していたが、ゆっくり小さく声を吐き出した。

「……ふふ」
「?」

笑った?
篠岡は、目は相変わらず澱んでいるのに、口角だけを不自然に上げている。

「全然、疑わないんだね」
「何を?」
「それの、こと」
「疑うって、何をだよ」
「巣山くんって、素直なんだね」
「よせよ気持ち悪い。何を疑えって?」


「盗ったんだ」

「え?」


「だから、盗ったの。それ。
ベンチに置いてあったのを」

317:巣山×千代
07/07/10 21:49:39 tYIZn/QQ

篠岡は今にも泣きそうだった。
薄い色の瞳にはたっぷりと涙の膜が張られ、今にも1つに集まって零れ落ちそうだ。
それでも俺は、彼女の口から飛び出した言葉の意味を理解できず、数秒反芻していた。
今、何て言った?

「…盗った?」

「うん」
「……いつ」
「陣取りしてるとき」
「練習んとき?」
「うん」

盗ったという。
盗った?それはどういう訳だろう。

「…どうして」
怒りは沸かなかった。
ただ解らないまま尋ねると、篠岡は暗く暗く、俺を見つめる。


「…巣山くんと2人になりたかった」

「どうして」

「巣山くん、」



ドンッ。
ガタン!
倒れこんできたのだろうか。
胸元に揺れる淡い色の髪が頬をくすぐり、それでハッと気がつくと、
俺は小さな彼女の身体に押し倒されていた。
頭がズキズキする。ロッカーで打ったのだ。
痛くて手を伸ばし、そこを触ろうとしたとき、手首を掴まれた。

「篠岡」
「ねえ、」
「何」

「巣山くんは、わたしが嫌い?」
「……別に嫌いじゃ」
「じゃあ好き?」
「……そりゃ、チームのやつらは全員好きだけど」
「そうじゃなくて」
俺の手首を掴む力を、ググ、と強める。

「そうじゃなくて、わたし、好き?」
「……」


「わたしは、好き」

318:名無しさん@ピンキー
07/07/10 21:51:02 Rd14zsl6
ドキドキ…支援

319:巣山×千代
07/07/10 21:51:27 tYIZn/QQ

馬乗りになった彼女は小さく、軽い。
しかし腹にいきなり40kg以上の重りが乗っているのと同じことで、苦しい。
篠岡は腹の上で細かく震え、じっと穴が開くほど俺を見下ろしていた。

「……好きって」
「だから、好き。巣山くんを」
畳み掛ける言葉。頭の上に貼り付けられた手。
彼女のできる限りの強い力で押さえつけられる。
人って本気になると意外と力があるものなのだ、女の子でも。
まるで現状にそぐわない思考が、ぐるぐると頭を掻き混ぜる。
篠岡の顔は間近だった。

「ずっと好きだった。傍にいると嬉しかった。だけど巣山くんは優しくしてくれても、
わたしのことなんか見てくれない。わたしはこんなに苦しいのに。
…悲しいのに。好きなのに」

掴まれている方とは逆の右手は、腹の脇に沿っていて、
篠岡が馬乗りになった腿に挟み込まれている。
どれだけの力を込めているのかはわからないが、
彼女が必死なことだけは判った。

「……巣山くんは、誰にでも優しいでしょう。
野球ばっかだから女の子なんて近づけないだろうけど、
巣山くんのことイイって言ってる女の子、けっこういる」
「……」
「いつ盗られるか、すごく、すっごく怖くて仕方なくて」
「……」

「毎日見てる。練習の時だけじゃなくて、休み時間も探したり、帰りのときとか。
でもわたしがどんなに見てても、気づいてくれない。こっち見てくんない」
「…」

「今日のお昼、女の子とご飯食べてたでしょう」

「…どうして知って」
「毎日見に行ってるもん。いつもは栄口くんとか、クラスの男の子と食べてる。
でも女の子とご飯食べるのは初めてでしょ」
「……あれは委員が一緒の人で」

「そんなのどうでもいい!」

耳まで真っ赤にした篠岡は、急に耳をつんざく程大きな声を出した。
「…え」
「もう待てないって思った。他の女の子なんかに、盗られる前に」

「しの、か…」

自分で何を言おうとしたのかわからなかった。
或いは正気になれとでも言いたかったのだろうか。
でも俺の口はそれ以上動かなかった。
篠岡の唇が降りてきて、すっぽり俺の口を塞いでしまったから。


320:巣山×千代
07/07/10 21:53:08 tYIZn/QQ


キスをするのは初めてじゃない。
中学の頃、僅かの間付き合った女の子と、数回したことがある。
唇を重ね、そっと吸って。
あの頃はそれだけでも充分にドキドキして、
その後の女の子の顔を見られなかった。
思えば純情だったのだろうが、
そこで引いてしまったのが別れた原因だったのかもしれない。
記憶が意味も無く脳の中を食い荒らす。

篠岡は初めてなんだろう。
朦朧としてくる意識の中で、
必死に蠢く彼女の舌の持つ熱が、
俺の内側の熱を上げていって、そんなことを思わせる。
強引に絡まってくる濡れた舌。
息継ぎをする余裕もなく、ひたすら想いを押し付けてくるキス。

俺は抵抗しなかった。
いや、できなかった。
抵抗するという発想が完全に抜け落ちていた。


「……そんな無防備だと、ダメだよ…巣山くん」

泣きそうなままの篠岡が唇を離すと、
細く銀色の糸がお互いの唇をツ、と繋げていた。
彼女は俺を見下ろして、またあのアンバランスな暗い笑いを形作り、そう言った。

「……無防備って」
「抵抗しなきゃ、ダメだよ。わたしのしてること、判ってるの」
「……」


「わたしのしたい、こと、判ってるの……?」

「……どう、したいんだよ」


321:巣山×千代
07/07/10 21:55:22 tYIZn/QQ
我ながら声が掠れていた。
キスの余韻か、視界が回る。
呼吸が辛いのもそのせいか。
それとも胸にまで圧し掛かるように乗っている、彼女の重さのせいか。
展開があまりに異常すぎて、俺は混乱の極地にあった。
それでも篠岡を跳ね除けようとしなかったのは、
それは一体どういう心境だったのだろうか。

思考が麻痺してしまって、何もわからない。
或いは心の何処かに、篠岡に対する許容の深い器があったのか。
ともあれ、俺は抵抗しなかった。
どんどん瞳の表面に、厚く涙の膜を張っていく、泣く寸前の篠岡をじっと見詰め、
その視線を外すことすらできなかった。


「巣山くんは、ヘンだよ」

「……篠岡より、ましだろ」
「、そうだね……」

「…で、どうしたいって」
「……」
篠岡は小首を傾げるようにして、ふと黙った。
ゆっくり俺の左手を解放する。

掴んでいた手を俺の腕の内側に沿って滑らせ、
上腕二頭筋の膨らみを、ギュッと掴んだ。
力の抜けているそこは、彼女の手に余るボリュームがある。

「……筋肉、あるよね」
「そりゃ……鍛えてるし」
「格好良いな」

アンダーシャツは半袖だ。頭上に持ち上げられた左の上腕は、
ずり上がった袖口から、まるまる見えている。

そこを篠岡は触り、唇を落とした。

「……汚れてるぞ、汗で」
言わずもがなの忠告である。
そんな文句が口をついて出るだけ、自分はまだ冷静なのだろうか。
それとも、的外れな言葉になっているだけ、混乱しているのだろうか。
篠岡は上目遣いに俺を見上げ、暗く微笑んだ。

「……余裕、だよね」

「何が」
「巣山くんが。そんなこと言えるなんて…この状況で」

「……」
「それとも、慣れてるの?」
「……?」
「こういう、コトに」
「……」

「……そんなの嫌だよ」
「…」


「絶対、嫌。他の人となんて、許さない」


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