07/06/23 19:15:17 zZ2yrsm6
俺は見てしまった。
一度だけじゃない。
たとえばまだ、皆が集まる前の部室の裏で。
たとえば朝練が始まる前のグラウンドで。
俺らの監督と、キャプテン。
夢中になって唇を貪りあい、見つめあい、きつく抱きしめあう彼らを。
そしてある日のキツい練習のあと。
忘れ物を取りに行こうと、自転車で帰る途中で、引き返した。
鍵を借りなおさなきゃ、と思って部室の前を通ると、
閉まったカーテンのほんの少し開いた隙間から、光が漏れていた。
まだ誰か残っていたのか、なんて思って覗くと、そこには。
そこには、
部で一番大きな背。
球児らしく刈り上げられた頭。
その男に組み敷かれた、
白い身体。
畳に長く拡がる髪。
彼の筋肉のついた、裸の背中に伸ばされた手。
愛しそうにゆるゆると撫でている様子。