キモ姉&キモウト小説を書こう!Part3at EROPARO
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part3 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/06/14 04:24:12 VoULOjsS
■お約束
 ・sage進行でお願いします。
 ・荒らしはスルーしましょう。
  削除対象ですが、もし反応した場合削除人に「荒らしにかまっている」と判断され、
  削除されない場合があります。必ずスルーでお願いします。
 ・趣味嗜好に合わない作品は読み飛ばすようにしてください。
 ・作者さんへの意見は実になるものを。罵倒、バッシングはお門違いです。議論にならないよう、控えめに。

■投稿のお約束
 ・名前欄にはなるべく作品タイトルを。
 ・長編になる場合は見分けやすくするためトリップ使用推奨。
 ・投稿の前後には、「投稿します」「投稿終わりです」の一言をお願いします。(投稿への割り込み防止のため)
 ・苦手な人がいるかな、と思うような表現がある場合は、投稿のはじめに宣言してください。お願いします。
 ・作品はできるだけ完結させるようにしてください。

SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー!荒らしに構う人も荒らしです!!
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・スレは作品を評価する場ではありません

3:名無しさん@ピンキー
07/06/14 04:25:22 VoULOjsS
■誘導用スレ
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その36
スレリンク(eroparo板)
ヤンデレの小説を書こう!Part7
スレリンク(eroparo板)
いもうと大好きスレッド! Part3
スレリンク(eroparo板)
お姉さん大好き PART4
スレリンク(eroparo板)

4:名無しさん@ピンキー
07/06/14 04:30:35 VoULOjsS
ごめんなさい。抜けがありました
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part2
スレリンク(eroparo板)


5:名無しさん@ピンキー
07/06/14 06:54:26 40SBpLHO
>>1


6:名無しさん@ピンキー
07/06/14 13:18:56 l/osHi76
>>1乙π

7:名無しさん@ピンキー
07/06/14 14:11:04 Pvmmv5Yi
優しくて美人で巨乳のキモ姉がほしいです。

8:名無しさん@ピンキー
07/06/14 15:29:33 Vu/HO+VM
>>1の方、乙です。

時に、皆様に質問。
このスレ的には、世界観は現代以外・異世界やファンタジーでも構わないのでしょうか?

9:名無しさん@ピンキー
07/06/14 15:33:50 l/osHi76
>>8
いいんじゃね?
でも、近親と愛し合う事が禁忌って世界じゃないと、まずいだろうな。

10:OPテーマ曲 1/2
07/06/14 20:42:05 BQmvVVi1
「皆さーん、病んでますかー!!」
「それでは早速、いってみよ~!!」
「ハイ!」
「1・2・3・ヤン!!!」

「キモ姉キモ妹」「ほのぼの純愛」
「嫉妬に修羅場に三角関係」

ドキドキ 止まらない

「依存」「空鍋」「包丁一閃」
「お兄ちゃんどいてそいつ殺せない!」

ズキズキ 恋わずらい
多分……

ピタッと指が 触れるたび
胸が 子宮が 疼くのよ

ワ・タ・シ・ダ・ケ・ミ・テ
カイカン 愛の拉致監禁

I Want You

熱い私の処女を今すぐ奪ってよ

誘って 触って 一服盛って 押し倒して

心も 身体も 全部わたしだけのもの

眠らせないの セツナイ刺激 All Night Long

kill the rival

きっと報われる 素敵な私 女の子

声も吐息も視線も
生殺与奪も わたし次第

愛しております
前世から 来世も 未来永劫!!

「好きだよ。……大好き!」

ヤンデレヒロイン!

11:OPテーマ曲 2/2
07/06/14 20:43:39 BQmvVVi1
「泥棒猫、殺してやるぅぅぅぅっっっ!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「雌豚屠殺 ヤンデレヒロイン!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「幼さんハンバーグ ヤンデレヒロイン!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「姉妹母従姉妹(アネウトハハイトコ) ヤンデレヒロイン!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「貴方に依存 ヤンデレヒロイン!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「SHUFFLE!スクデイ ヤンデレヒロイン!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「流鏑馬一発 ヤンデレヒロイン!!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」
「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」

「ヤンデレヒロイン! ヤンデレヒロイン!」

「最後にもいっちょー、ハイ!」
「ヤンデレヒロイン!」

12:名無しさん@ピンキー
07/06/14 21:01:29 gKwj/qsu
住人被ってる所でコピペされてもなぁ……。
どう反応しろと、

13:名無しさん@ピンキー
07/06/14 21:07:56 dL/1d0CG
正直つまらん
愛想レスをする気にもなれん
勝手にOPテーマとか調子に乗るな

14:名無しさん@ピンキー
07/06/14 21:25:59 hz1sAdFV
>>9
逆に親近以外と愛し合うのが禁忌な世界もありじゃね?
当然弟と結婚出来ると思っていたキモ姉に「俺は禁断の愛(非血縁)に生きる!」と言い放つ弟。

15:名無しさん@ピンキー
07/06/14 22:32:22 l/osHi76
ミコミコナースなつかしいなw

16:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:19:43 aurYgxR3
OPテーマGJです。

17:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:27:10 SfMRRj+y
>>16
多分嫉妬スレにあったやつをコピペしただけだろうからGJはしなくていいと思う

18:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:48:15 z8Qsl2DQ
聖のお兄様

虎とあきちゃん
毒にも薬にもなる姉

続きまだすか? そろそろ破裂しそうっす!

19:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:50:31 Vu/HO+VM
宇宙人妹を忘れないで上げてください

20:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:52:18 z8Qsl2DQ
ごめん…破裂しそうで焦ってたんだ

宇宙人妹

まだすか?

21:名無しさん@ピンキー
07/06/15 00:03:46 Vu/HO+VM
あれ・・・?
保管庫が見れないんですが、もしかして私だけですか?

22:名無しさん@ピンキー
07/06/15 00:18:59 h1WDs0ld
あ、今度は見れた。
すいません、勘違いか何かだったみたいですorz

23:名無しさん@ピンキー
07/06/15 20:38:28 /7tQwosl
保管庫更新きてるな。
管理人様、いつも乙です!

24:名無しさん@ピンキー
07/06/16 07:09:17 9UQk6FMw
キムスメってのはないのかなぁ・・・
自分の子供だとしゃれにならないか

25:名無しさん@ピンキー
07/06/16 09:51:05 wmtTbesJ
キモウト兼キムスメで

26:名無しさん@ピンキー
07/06/16 09:56:26 PLvQfdG6
キモウトから生まれるキムスメ
父兼兄の主人公を取り合い殺し合い

27:名無しさん@ピンキー
07/06/16 17:00:00 ApR0sjbc
>>24-26
スレタイをちゃんと読もうぜ?

28:名無しさん@ピンキー
07/06/16 18:13:28 S62uwncu
>>27
ロリは、犯罪だよな!

妹だって、半分犯罪なのにw

29:名無しさん@ピンキー
07/06/16 18:29:44 dWEsuk7x
個人的には身内全般扱ってもいいと思うけどな。
推奨はしないが否定もしない感じで
母ネタや娘ネタ書きたいひともいるかもしれんし

30:名無しさん@ピンキー
07/06/16 18:42:42 ApR0sjbc
>>29
それやるとどんどん関連スレとかぶっていくぞ?

31:名無しさん@ピンキー
07/06/16 18:58:37 dng4Gglj
門を狭くしても良くないぜ

32:名無しさん@ピンキー
07/06/16 18:58:53 9RS5gkL9
もう今さらじゃね
少なくとも姉、妹、嫉妬、ヤンデレとかぶってんだし
娘スレはないし母だけじゃね

33:名無しさん@ピンキー
07/06/16 19:00:05 LmQcRzCS
菊門なら狭いほうがいい

34:名無しさん@ピンキー
07/06/16 19:01:51 ka+C/aY3
でもここはキモウト・キモ姉を掲げてるんだし、せめてヤンデレスレにしとけば無難じゃね?
どうせここの住人はみんなそっちも見てるんだし

35:名無しさん@ピンキー
07/06/16 20:26:09 ApR0sjbc
>>34
そうそう。

36:名無しさん@ピンキー
07/06/16 20:26:58 ApR0sjbc
>>32
それなら嫉妬かヤンデレスレに投下すればいいじゃない

37:名無しさん@ピンキー
07/06/16 20:43:05 9RS5gkL9
分かったから同じことを言わなくていいです><

38:名無しさん@ピンキー
07/06/16 20:44:43 A430k4Ge
てか、ここは嫉妬スレの荒らしを引き寄せるために作ったスレじゃなかったけ?

39:名無しさん@ピンキー
07/06/16 21:28:51 x3g1sWEp
ここは荒らしホイホイだったのか

40:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:24:50 Jh/DafNc
それは一スレ目の事だから、ぶっちゃけ、このスレはもう関係ない……はず。

41:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:33:33 ApR0sjbc
>>38
住人の一人が言った事を真に受けてどうするよ・・・

42:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:33:39 bkfkxvon
いいこと思いついた。


姉・主人公・妹の三人兄弟って設定だったらキモ姉・キモウト分を両方補充できるんじゃね?

43:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:36:08 C1oCYv3z
>>42
主人公のストレスが相乗効果で通常の3倍になりそうですが、楽しそうですね。
投下をお待ち申し上げます

44:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:36:12 HJ3f3iI1
>>42
それ書こうとしてたわorz

45:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:52:50 D7DBcyXR
互いにキモい姉妹の百合(キモウト→←キモ姉)はスレ違い?

46:名無しさん@ピンキー
07/06/16 22:56:08 C1oCYv3z
>>45
百合に否やはないが、両方ともキモだと単なる超バカップルになるおそれは?
それさえ大丈夫なら俺は文句ない。他の皆さんは知らないけど

47:名無しさん@ピンキー
07/06/16 23:27:58 IO5JUPOs
キモ姉&キモウト小説が読みたい・・・

ようするにキモ姉&キモウトの二人が登場して欲しいんだよな・・
キモ姉キモウト単体では得ることができない禁断の味を俺達は食えるかもしれないな

48:45
07/06/16 23:28:31 D7DBcyXR
あ、そうか互いにだとバカップルになってしまうな
とりあえずキモウト→姉(普通)な百合で書き始めてみる
反対あるようなら投下は控えます

49:42
07/06/16 23:43:29 bkfkxvon
>>44
俺は文才無いのでぜひ書いてください!

50:名無しさん@ピンキー
07/06/17 00:10:52 zIa6W0pB
ここでいうキモって性格と行動のキモさの事だよね
顔がキモいキモ姉&キモウトの話ってありなんだろうか?

51:名無しさん@ピンキー
07/06/17 00:26:51 zfut4Cg6
百合は専門板があるんだからそっちでやれよといつも思う

52:名無しさん@ピンキー
07/06/17 01:12:07 vhXUJEmB
>>50
確認しておきたいが、お前はそれで萌えられるのか?





俺は無理
美人万歳

53:名無しさん@ピンキー
07/06/17 01:17:09 ajZEPP8K
あれか
ピュアメールの妹みたいなもんか

54:名無しさん@ピンキー
07/06/17 01:31:40 ifL6Ux+R
本音を言うと・・
キモ姉がブラコンでありシスコンでもあり
弟と妹の事を大切に想い

キモウトは
お兄ちゃん子であり、お姉ちゃん子でもある。
二人に甘えるのが大好き

その基本設定で作品を書けば・・
萌えるな・・




特に妄想してしまった俺がw



55:名無しさん@ピンキー
07/06/17 01:37:37 JPdRsWL3
>>50
それは勘弁だね・・・、行動がきもいだけでも兄または弟に引かれるってのに
そんな報われないのを書くなんてさ

56:名無しさん@ピンキー
07/06/17 01:38:45 RrKQfTsR
>>54
やっぱ一途じゃないとな

57:名無しさん@ピンキー
07/06/17 01:47:13 lujFtG26
キモくたって仲のいい姉弟兄妹は羨ましいな…ハァ

58:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/17 05:37:49 NRzIB+Kl
>>8
で言ったような感じのものがやっと一つ書き上がったので投下。
ね、眠い。眠さこらえて推敲したんでかえって変になっているやもしれません。

エロくないよ!

59:素敵に無敵な近世界
07/06/17 05:39:23 NRzIB+Kl

夕方。
カーテンの隙間から入る細い斜陽に照らされた、赤と薄い黒が溶け合う我が家の一室。
オレは、妹と向き合っていた。

「兄さん」

オレを呼ぶ声が、緊張の分だけ重く感じられる。

「とうとう、来ましたね」

「・・・ああ」

答える声も奇妙に喉にへばり付き、篭ったようになる。
向かい合うオレと妹。
挟まれるテーブルの上には、夕日に照らされてなお青い色をした紙切れが載っている。
その色から取って、通称『青紙』。正式名称を、婚礼督促状。
我が国の法に曰く、
『明日の国力を担う次代の若者を生み育てるは、これ国民の義務なり』
超少子化のこの国がもう10年も前に決定した、国を保つための国策。
数十年前に比べて人口が半数を割った国が、恐怖と不安と危機感に迫られて作った法。
生まれてから20年の間、つまり21歳の誕生日を迎えるまでに結婚すること。
そして25歳までに子供を設けること。
国民の三大義務に追加された、今の四本柱の一角。
達成できなければ刑罰の対象。逆らった者、逃げた者には特に重い懲役が課され、
でなくとも囚役中に強制的に精子を搾り取られ、卵子を犯される。
過去に例の無い悪法とされる一方、国の余りの窮状に止む無しともされた法律だ。
時限立法とされた一夫多妻制容認特別法を可決して20年、
なお止まらない少子化に歯止めを欠けるための苦渋に塗れた一手。

「それで、兄さん。どうします?」

「・・・・・・」

そして、オレはつい先日に成人した。
これで今日から大人と喜んだ矢先に、この『青紙』。
25歳までに子供を設けよという『赤紙』に比べればまだマシ、だが。

「どうしようもないさ。今まで通りだ。
 頑張って彼女を作る。そして結婚してもらう」

オレには、彼女がいたことがない。
つまり惚れた相手と結ばれたことは一度も無い。
告白されたこともあったが、
返事を待って貰っている間にいつも急に気が変わったと言ってそそくさとオレから離れて行った。
そして彼女いない暦20年。タイムリミットまでもう一年もない。
戸籍上だけの偽装結婚という手もあるが、
子供を作らないと結局は更に重い刑罰の対象だし、何より相手がいることなので世間的には最終手段とされている。

「それが駄目だった場合は?」

「それこそ、どうしようもねーよ。
 今度の誕生日までに結婚出来なければ刑務所行き。
 偽装結婚するよりは、強制されてでも子供作って出て来た方が良いからな。
 刑罰と言っても、刑務所で宛がわれた相手と子供作ればいいんだし。
 身ごもった相手と結婚か、最低でも子供を育てる義務は課されるけど、早ければ一年くらいで出てこれる」

「そうですか。でも、兄さんはそれでいいんですか?」

「・・・・・・」

60:素敵に無敵な近世界
07/06/17 05:40:09 NRzIB+Kl

沈黙。
いいはずはない。だが仕方が無い、とも思う。
納得は出来なくとも。事実、どうしようもないのだから。
言葉が出ない。
黙り込む間にも、部屋に差し込む光は弱く、闇は濃くなっていく。

「兄さん」

「・・・?」

沈黙を破ったのは、妹の方からだった。
何だ、と視線で答える。

「私は兄さんのことが好きです。
 それはもう、重度のブラコンと言われるくらいに。そのことは知っていますよね?」

「ああ」

知っているも何も無い。
妹は昔から、それこそ今になっても異様にオレに懐いている。傍目にも心配される程に。
妹がブラコンだなんて、まさしく今更だ。

「それがどうした?」

「いいえ、別に。ただ────兄さんには、それを改めて認識して欲しかったので。
 私が兄さんを好きだと。兄さんを愛しているのだと。誰よりも。
 それだけですよ」

すっ、と妹が立ち上がる。
言いたいことは言ったとばかりに歩き出し、扉の奥へと消えた。

「何なんだ・・・? いやそれよりも。これから、一体どうするか・・・」

暗くなった部屋で一人。オレは頭を抱えた。





自室へ戻り、扉を閉じる。素早く施錠。
内と外を完全に遮断し、私はベッドに倒れこんだ。

「ふふ、うふふ。うふふふふふふふふっ!」

シーツを握り締め、込み上げる歓喜を噛み締める。
抑え切れぬ嬉しさが喉奥から漏れ出すが、止まらない。

「兄さん・・・兄さん、兄さん兄さん。
 兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さんっ!」

どうしようもなく唇が開き、顔に笑みを刻んでしまう。
幸福が私を包み込み、待ち望んだ未来が私を祝福していた。

「うふっ! ふふ、うふふふふっ!
 うふふっ、うふっあはははははははははははははははははははははははっ!
 あはっははははははははははははははははははははははははははははっ!!」


61:素敵に無敵な近世界
07/06/17 05:41:09 NRzIB+Kl

今日。
兄さん宛に婚礼督促状が届いた。
それ自体は分かっていたことだ。そんなことは決まっていたことだ。
にも関わらず、飛び上がりたくなる程に嬉しい。
私は兄さんが好きだ。大好きだ。はっきりと異性として愛してる。
ブラコンだ何て、そんな兄離れできないだけの乳臭い女と同じ半端なモノとは一緒にして欲しくない程に。
頼れる兄、程度のモノではない。
兄さんに代わりはいない。兄さんは唯一だ。それが欠けたら、他の何物でも埋めることは出来ないくらい。
私にとっては兄さんが最上で、絶対。
兄さん以上の存在などこの世に居ない。兄さんに代われる者などこの世に存在しない。
兄さんの価値は世界一だ。

「もう直ぐ────もう直ぐですよ兄さんっ!」

なのに、誰も兄さんの価値を分かっていない。
例えば芸能人など、演じているキャラクターに何の意味があるのだろうか。
格好が良ければ惚れてしまう程度の恋に、どの程度の重みがあるのだろうか。
財力。運動能力。容姿。
そんな、他者との比較や関係性の中で左右されるモノ何かに興味は無い。
金など使えば終わり。誰かより速く大きく強いからといって、それではより強い雄に惹かれる動物と同じだ。
容姿の優劣の基準など時代の中でどれほど推移してきたことか。
いや、そもそもルックスルックスと騒ぐなら特殊メイクで仕上げた自分の顔にでも見惚れていればいい。
他者と比較されるモノに意味など、愛する価値など微塵もない。

「もう直ぐ、私が兄さんを幸せにして上げます!」

にも関わらず、世の大多数の女はそんなものを価値の基準にする。
脳が腐っているとしか思えない。
だから兄さんも良い相手が見付からなかったのだろう。
兄さんに愛されるという無上の栄誉を受けながら、それを溝に捨てた女達。
勇気を出した告白を袖にされた時の兄さんは、いつも悲しそうだった。
兄さんを悲しませた女共は考え得る限りの後悔をさせてから始末したが、
兄さんを慰めながらも暗く沈んだその顔を見ると胸が締め付けられた。

兄さんのことを好きになった女も同様だ。
やれ優しいだの何だのと、自分にとって都合の良い部分しか見ていない。
暗に優しさ以外の部分は好きではないと言っているのと同じである。
それでは駄目だ。
兄さんの一部しか好きでない者が、どうして兄さんと未来を共に歩んでいけるだろうか。
兄さんの全てを受け入れることが出来るだろうか。
無理に決まっている。
そんな差別的な愛を、私は愛とは認めない。
兄さんの魅力の一端にでも気付けたのは立派であるが、彼女達も兄さんの伴侶としては相応しくなかった。

「兄さんと結ばれて、兄さんを愛して、兄さんに愛されて」

だが私は違う。
私は生まれてから今まで誰よりも兄さんの近くで、誰よりも長く兄さんを見てきた。
世間的に長所とされる所も短所とされる所も含め、兄さんの全てを見てきた。
他人が知っていて私が知らない兄さんのことなど唯一つとしてあり得ない。
逆のことなら幾らでもあるが。
兄さん自身より兄さんに詳しいのは、兄さんという兄を持てたことに加えて私の自慢なのだ。
その上で、私は兄さんの全てを愛し、受け入れられると断言できる。
兄さんの全てを生涯に渡って愛し続けることを誓える。
兄さんの心も体も長所も短所も何もかも余すことなく愛し抜き、私の全てを兄さんの意志に委ねられる。
他の誰でもない、兄さんだから。
兄さんだけに感じる唯一無二、兄さんのみに捧げる絶対不変の愛情。

62:素敵に無敵な近世界
07/06/17 05:42:48 NRzIB+Kl

世間のどんな恋人同士よりも積み重ねてきた時間。
身内であると同時に最も身近な他人として、愛情と気遣いを両立させる心。
消すことの出来ない家族の、兄妹の血の絆。
それら全ての事柄が、私と兄さんは最良の、そして最愛のパートナーになれると示唆している。

「兄さんと私の二人だけで、何時までも、何処までも幸せに」

だから、もう何年も前に私は決断をしたのだ。
兄さんが二十歳になるまでに、婚礼督促状が来るまでに、
私の眼鏡に適う相応しい女が見付からなかったらこの気持ちを成就させようと。
兄さん自身の意志を尊重して、せめて二十歳までは様子を見ようと。
その結果は言うまでもない。
見付からなかった。誰一人、兄さんに相応しい女はいなかった。
幾度かは兄さんも焦りのせいで兄さんに吊り合わないこと甚だしい女に告白したりもしたが、
そこは兄さんに事前の相談を受けた段階で対処しておくことでどうにかなった。

今、強く思う。
やはり、この世に兄さんに相応しい女はいないのだ。
私を除いて。私という、たった一人の例外を除いて。
ああ。
もしかすると、これはやはり運命だったのかもしれない。
ならばどうしてもっと早く決断しなかったのかという後悔も感じるが、それも些細な問題だ。
これから兄さんと迎える夢幻のような幸福の日々を思えば、些かのロスには目を瞑れる。

実は婚礼督促状、と言うよりも現在の結婚と子作りを強制する法制度には穴がある。
いや、穴と言うよりは抜け道と言った方が適切かもしれない。
殆どの人間が存在を知らない、法の網目。
もっとも、その存在を知った所で大多数の人間はそれを選ばないだろうけど。
それは一夫多妻制容認特別法が巻き起こした騒動の熱が冷めない内に、ひっそりと可決された法案。
人口に膾炙する訳でもなく、メディアに騒がれるでもなく静かに、秘されるように。
理論的に考えれば、婚姻を強制するような権利抑制型の法律よりも、
権利拡張型のそれの成立の方が早かったのは当然かもしれない。

近親婚容認特別法。

ある条件下に限ってのみ父と娘、母と息子、姉と弟、そして兄と妹の婚姻を認める制度。
条件は二つ。
前提として、必ず子供を設けること。
婚姻は、両者の合意に基づいて行われねばならないこと。
幼き日。
幾つもの偶然に、
今思えば必然の運命に導かれてその存在を知った時には、歓喜の余り涙した。
私が兄さんが二十歳になるまでは様子を見ようと思ったのも、この法律があったからだ。
それまで待てば、私も結婚と出産の可能な年齢になる。
多分、兄さんは私が正面から結婚しようと言っても聞き入れてはくれない。
兄さんはいつだって真っ直ぐで、一度決めたことは簡単には曲げない人だから。
兄さんとて私の想いには薄々気付いているだろう。
それでも受け容れてくれないのは兄さんがそう決め、それを守ろうとしているからだ。
兄さんは意思が強い。
21歳が近付く焦り程度では、この法律のことを教えても私との結婚は考えないだろう。

63:素敵に無敵な近世界
07/06/17 05:44:21 NRzIB+Kl
「そのために────兄さんを、犯す」

だから、兄さんを犯す。
腕力云々の前に兄さんに抵抗されると私には強行出来ないから、睡眠薬で眠ってもらっている間に。
兄さんの素肌を晒して、兄さんの逞しい腰の上で、兄さんの胸板に顔を擦りつけながら、
兄さんの手を胸に当て、兄さんの唇を貪り、兄さんの強暴だろう肉の棒で処女膜を破ってもらって、
その痛みと圧倒的な歓喜に涙しながら、兄さんの子種を子宮に注いでもらって、兄さんを感じて絶頂し、孕む。
それは、何と素敵な未来なのだろう。
数ヶ月もすれば腹も膨らみ、誤魔化しは効かなくなるはずだ。その時に告げる。
きっと、歓喜で興奮で感動で感銘で快感で絶頂で満面の笑みと涙で、顔をぐちゃぐちゃにしながら。
兄さんの子供が出来ました。だから私と結婚して下さい、と。

そうすれば、きっと兄さんの考えも変わる。
近親婚を容認する法律のことも教えてあげれば尚更だろう。
刑罰を受ける心配だってないのだ。
今まで待って現れないのだから、兄さんに吊り合えるだけの女なんていない。
私を除いて。
今まで何人もいて駄目だったのだから、兄さんを愛してもその全てを愛し続けられる女なんていない。
例外は私だけ。
兄さんが婚礼督促状の期限に間に合わず、
愛してもいない相手との苦痛に塗れたセックスで子供を作るくらいなら、
その精液は溢れんばかりに私の胎内へと注がれるべきだ。
兄さんは私を嫌っておらず、私は誰よりも兄さんを愛しているのだから。

そう。そうだ。
最早、待ってなどいられない。これ以上は待てない。
私は兄さんと結ばれたい。そして、私は兄さんを幸せに出来る。
私以外に兄さんに相応しい、私以上に兄さんを幸せに出来る女などいない。
なら、兄さんが私と結婚するのに何も問題はない。
出来るだけ子供を産まねばならないと言うなら、息絶えるその瞬間まで子供を産み続けよう。
兄さんのために尽くせるなら本望である。
子供を仕込む段階でも、どんなプレイにでも応じてみせる。
それが兄さんの愛し方で、兄さんの快感になるならば。
今のところ部屋にある雑誌や室内での自慰行為でもそんな気配は無いが、
性癖というのはいつ開花するのか分からないもの。
しかし不安は微塵も無い。
兄さんと結ばれた生活の中でなら、私はどんなことでも喜びに変えて見せよう。
蝋燭で焼かれようが鞭で打たれようが荒縄で縛られようが、兄さんによる加虐ならば快楽だ。
首輪を巻かれようが乳房に穴を開けられようが四肢を切り落とされようが、兄さんからの被虐ならば快楽だ。
同じ事を兄さんにしろと言われても即座に実行しよう。
だからこそ。

「待っていて下さいね、兄さん。もう直ぐですよ。もう直ぐ行きますから。
 もうすぐイキますからね、兄さん。うふふっ、あははははははははっ!
 あはっははははははは! 兄さん! 兄さん兄さん兄さん!
 兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん兄さん愛していますっ!!」

私は跳ね起き、机の上に用意しておいた睡眠薬を掴み取った。
これからの準備のために。
これからの未来のために。
外は既に真っ暗。そろそろ夕飯を作らなければならない時間帯だ。
家事の大部分、炊事の一切に関しては私が取り仕切っている。
だから料理を乗せた特定の皿に薬を混ぜる程度のことは訳が無い。
気落ちしている兄さんは、それでも美味しそうに私の作った料理を食べてくれるだろう。
私の愛情と愛液と愛欲と、ほんの少しの薬が入った手料理を。

「待っていてくださいね────兄さんっ!!」

私は開錠した扉を開けた。
私と兄さん、二人の幸せな未来へ向けて。

64:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/17 05:49:08 NRzIB+Kl
投下終了です。どうも難産続き。

RPG系世界観で、
魔物使いの少年と二人っきりで居続けるために出てくるモンスター全てを滅殺するキモ姉妹というのも考えましたが、
なかなか書き進められません。
>>47の方の言うような雰囲気でもないのですけど。

次はファンタジーっぽくなるやも。

では皆様、ご機嫌よう。

65:名無しさん@ピンキー
07/06/17 06:16:49 XdTlENt+
>>64
次の作品も期待して待っているぜ!!

66:名無しさん@ピンキー
07/06/17 06:57:50 k8wSPNks
ドGJ!!
ファンタジー物・・・・俺が一番好きな物だ!究極にwktk。


ところで誰かキモスメスレ建ててきてくれんかね?キモママスレでもかまわないが。






キモパパスレだけは勘弁な・・・・

67:名無しさん@ピンキー
07/06/17 08:47:57 vqwNuEmY
次スレはキモカゾクスレだな。

68:名無しさん@ピンキー
07/06/17 08:59:31 SmuPKwgj
今年の梅雨は暑いから3日間全裸でもなんともありませんね >>64 GJ

69:48
07/06/17 12:04:41 08Ux8rD2
やっぱり百合はダメか
出直してくる

70:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:31:44 zfut4Cg6
出直すっていうか、だから専門板行ったらええやん

71:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:35:13 AJWKlbRh
また、おまえか。
ヤンデレスレで追い出されたのによくやるよ。

72:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:45:36 zfut4Cg6
追い出されたて。何の話?論点反らすな。
腐どもが数字板に籠もって境を守ってるのを見習えよ。
何のための専門板だ?

73:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:50:48 AjoPdGca
一人で吼えてろよw

74:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:51:47 zfut4Cg6
いやまあアレだ、俺が言いたいのは、百合板から出てくんなみたいなアホな話じゃなくて、
特別そういう専門板がわざわざ用意されてるジャンルの投下は専門板でやりましろうぜ、と
百合を否定してるわけじゃなく、住み分け使い分けをちゃんとしようね、って言いたいんだ

75:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/17 14:54:35 NRzIB+Kl
>>69の方
まあ、作中に百合キャラがサブで出るのはいいのでしょうが、スレ的には姉妹が百合だとマズイでしょうね。
テンプレでも限定されていますし。その場合は専門の所で。

ですが、実は妹狙いで兄に手を出すキャラとかで絡めるならいいやもしれません。
キモ姉妹の百合にはなりませんが、
スレに合う形に改変して投下すればよろしいかと。

このスレに投下したいと思っていらっしゃるのなら、スレチでない限りお待ちしております。

76:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:55:45 NRzIB+Kl
すいません、トリ外し忘れました。

キモウトSS書きに逝ってきますorz

77:名無しさん@ピンキー
07/06/17 17:28:29 08Ux8rD2
>>75
イラッときた

78:名無しさん@ピンキー
07/06/17 17:37:57 JPdRsWL3
こんなとこに百合を持ち込んでくるお前が悪い
やさしくレスしてくれてる人に向かった暴言を吐くとは何事、お前みたいのが居るから日本がどんどんだめになっていく

もう二度とこのスレにはくるな、他のスレへ行って書いてくるなりなんだりすればいい

79:名無しさん@ピンキー
07/06/17 17:56:16 vuaSgTox
てか、変な奴が沸いたと他のスレで書き込んでいる奴がいるよな・・w

80:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/17 18:01:51 NRzIB+Kl
試験的SS投下第二弾行きます。
書き上がったものから投下。

短い、エロなし!

81:夢見る薬
07/06/17 18:03:13 NRzIB+Kl

今、僕はある店の中、ある扉の前に居た。
名前は“ルカ兄妹の魔法薬店”。
冒険者の僕が資金や材料を集め、それを元に妹が魔法薬を調合して切り盛りしてきた店である。
今日は思ったより早く仕事が終わり、かつ珍しい材料が手に入ったから急いで帰宅したのだが、
妹の姿が見えず、店内を隈なく探す内に此処に辿り着いてしまった。

“乙女の秘密の調合室☆ 覗いちゃイヤン♪”

鋼鉄の扉にはそう書かれたプレートが下がっていたのだが、
偶然に手に入ったエンシェントオークのリンガ(精力剤の材料になる超高級品。これだけで僕の月給と同じ)、
それも新鮮な奴を出来るだけ早くに見せてやりたいと思った僕はついそれを無視してしまったのだ。

果たして、扉を開けるとそこは魔界だった。

「淫魔の血液、六角山羊の角、メデューサの蛇髪、魔法薬・赤の十六番・・・・・・」

魔女の大釜。
そう呼ばれる特大の調合器具の口の辺りで、梯子をかけて上ったらしい妹が長大な棒切れを掻き回す。
その一方で、此処から見えない内部には次々と得体の知れない物が投下されていた。
名前だけで高級品だと分かるが、同時にそれがただの魔法薬の材料ではないとも理解できる。

「角鯨の瞳、ヴァンパイアの牙、竜の皮」

釜の下では轟々と炎が燃え盛り、室外まで漂う異様な熱気を生み出していた。
炎に照らされる妹の頬は赤く染まり、
器具の大きさと数を考えれば決して広くは無い室内に押し込められた、
形容できない、何十という材料や薬品の混ざった匂いが鼻をつく。

「魔法薬・青の四番と紫の六番・・・」

ボコンボコンと、煮立った湯で泡が弾けるような音がする。
妹の手にする試験管から液体が注がれると、大釜からは煙が立ち昇って異臭の強さが増した。
鼻を近づけて一嗅ぎした妹は、うぇ、と顔を顰めて。

「うわっ、流石に強烈だよ。でも、これも完成までの一歩と思えば・・・・・・くふふ♪」

唾を嚥下する音が聞こえた。
それは僕のものだったのか、それとも妹のものだったのか。
蒸し上がりそうな部屋の中、妹は相変わらず黒いローブに身を包み、
大量の汗を掻きながら棒で釜の中の何かを混ぜ込んでいる。
汗まみれの顔に笑みを貼り付け、うふふ、あははと笑いながら、
生贄でも投げ込みそうな魔女釜に怪しげな品を入れてかき混ぜる妹。
下手な悪魔崇拝者でも裸足で逃げ出すような光景だ。

「お兄ちゃん」

びっくう! と背中が跳ねた。
いきなり名前を呼ばれ、気付かれてすわ生贄か、と後退る。
が、細い扉の隙間から覗ける妹に動きは無い。
そろりそろりと扉の前に戻ると、どうやら僕に気付いて呼んだわけではなかったようだ。

「待っててね。もうすぐだから」

雲も見えない調合室の天井を見詰め、妹は呟くように言う。

「もうすぐ、お兄ちゃんを幸せにしてあげるからね」

いつの間にか釜の中を混ぜる棒を握る手は止まっていた。
しかし、その力自体は強まり、微かに血管が浮き出るほどぎゅっと棒を握っている。

82:夢見る薬
07/06/17 18:04:46 NRzIB+Kl

「あの剣バカも乳メイドも引き篭もりメガネも視界に入らないように、
 世界で一番お兄ちゃんを愛している私とだけ、永遠に愛し合えるようにして上げるからね。
 兄妹の、血の絆をもっともっと深く太く強くするからね」

何故か僕の知人と思われる人物のことを羅列していく妹。
そして不穏当な発言が混じったのは気のせいだろうか。

「くふ、くふふふっ。くふふふふふっ! くふふふふふふふふふふふふっっ!!」

はまり過ぎだ。
言っては悪いが、普段から魔女めいた衣装の妹には似合い過ぎる笑い方である。
隠そうともせずに篭った笑い声を上げ、釜の縁で背を曲げてぷるぷると身を震わせる妹。
僕の背筋を冷たい物が流れた。

「お兄ちゃんは私のモノお兄ちゃんは私だけのモノお兄ちゃんを本当に愛しているのは私だけ
 お兄ちゃんを幸せに出来るのも私だけお兄ちゃんと結ばれるべきは妹である私
 いつもお兄ちゃんの傍にいた私誰よりもお兄ちゃんを見てきた私お兄ちゃんと血の絆で結ばれた私
 他の女なんて要らないお兄ちゃんを誘う雌猫は死ねばいいお兄ちゃんを奪う泥棒猫は殺す」

止まっていた手が一転、がっしと両手で掴んだ棒が物凄い勢いで回転する。
ばちゃばちゃと跳ねる不気味な色の液体が釜から零れ、床に落ちてしゅうしゅうと音を立てていた。

「だから────お兄ちゃんが、私だけを見るように。私しか見れなくなるように」

お薬を作らなくちゃ、と囁いた。
魔女釜を囲む炎はますます燃え上がり、赤々と照らされる妹の顔の中で汗と二つの瞳が爛々と輝く。
いつの間にか調合室に満ちた異臭は消え去り、
代わってひどく蟲惑的な、食虫花の蜜のような危うい匂いが漂っていた。
汗で肩に張り付くローブを上下させる妹は荒い呼吸でそれを吸い込み、溶けそうに熱い吐息を漏らす。

「さて、と。最後の材料、あとは愛させる対象の体液だけだね」

しばらくして息をつくと、妹は奇妙な行動に出た。
釜の中の薬?を混ぜる棒を手放すと、両脚で釜の口の部分に立つ。
かと思うと覗き込むように背を曲げ、上半身を突き出す格好になった。

「流石に暑いし疲れたし、愛液じゃなくてこれで────んあ」

妹は口内で舌をもごもごと蠢かせ、唇を上下に離して小さな口を限界まで開ききる。
綺麗に並んだ妹の歯、濡れ光る赤い舌が外気に晒された。
その釜口へ向けられた舌を伝い、雫が落ちる。
途中で舌との間に糸を引いたその雫は、妹の唾液。
音もなく釜の中へ導かれた体液は先に入れられた材料と交じり合い、
やがて魔女釜から赤紫の光が柱となって立ち昇った。
甘い匂いが更に強まって室内に充満する中、妹は天を向いて叫び上げる。

「出来た────惚れ薬っっ!!」

と、妹は高らかに第一級禁薬指定魔法薬の名前を口にする。
それは製造どころか必要な材料のうちの幾つかを所有するだけで罰せられる、かなり危険な魔法薬。
効果は、対象に飲ませることで混ぜた体液の持ち主を永遠に愛し続けるように心を変えてしまうこと。
そして。
考えたくないことに、妹は僕のことを口にしながら作ったそれに自分の唾液を混ぜ込んだわけで。

「くふふふふっ! あとは、これをお兄ちゃんに飲ませるだけ。
 くふっ! くふっふ、くふふあははははははははははははははははははっっ!!」

逃げろ、と。
絶叫する本能に従って僕が家出を即断し実行したのは、それからコンマ二秒後のことだった。

83:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/17 18:06:08 NRzIB+Kl
投下終了。
ちょっと出かけないといけなくなったのでこれにて。
次の作品はいつになりますやら。

ではまた。

84:名無しさん@ピンキー
07/06/17 18:37:59 dWStLi3P
>>83
>テンプレでも限定されていますし。その場合は専門の所で。
>スレに合う形に改変して投下すればよろしいかと。
>このスレに投下したいと思っていらっしゃるのなら、スレチでない限りお待ちしております。

いつも投下してるのは偉いと思うが、お前は板違いを解消する努力をしてないだろ?
偉そうに人のことを言うのは止めような。

85:名無しさん@ピンキー
07/06/17 18:58:10 vuaSgTox
また、変な職業煽動家もどきがやってきたよ・・・・
本当に暇だな・・この人は

86:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:02:55 +UaFr6s/
>>84
意味が分からない。
スレ違いのSSだったか?

87:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:03:23 AjoPdGca
一々相手をするオマエモナー

88:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:07:59 vuaSgTox
ID:08Ux8rD2
がID変えて暴れているだけなのでは?

まあ、個人的にはキモ姉分が少ないことに苛立ちを隠せないわけだが・・
キモウトが多すぎるぞ

89:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:15:37 dWStLi3P
>>86
堂々とエロパロ板でエロなし!とか開き直ってるでしょ。
前に1回叩かれてるのに、その後も結局居直って居着いてるでしょ。

頻繁に投下してるし、待ってる住人もいるようだから、貢献具合からいってもおじさ
んはここに居ていいとは思うけど、棚が丈夫になっちゃったり、人に言ったりしてて
いい立場じゃないのだけは忘れない方がいいよってこと。

90:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:16:47 vuaSgTox
>>89
いつもの日本語おかしい人乙です

91:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:40:58 chmLm4vv
>>89
禿同


92:名無しさん@ピンキー
07/06/17 19:50:06 zIa6W0pB
何と言うバレバレの自演…

93:名無しさん@ピンキー
07/06/17 20:03:12 DfQeOWuM
>>83
お待ちしてました。
なんとなく、泥棒猫扱いされていた3人の人相風体名前が(ry

>>88
見せてくれ、君のキモ姉SS!
煮えさせてくれ、このスレの読者を!

94:名無しさん@ピンキー
07/06/17 20:08:23 lKPsdInZ
でも確かに、あまり開き直るのは良くないと思うぞ。
叩かれる原因にもなるだろうし。
でもまぁ、これだけハイペースで投下してくれる職人さんも珍しいし、今後も期待してますよ。

95:名無しさん@ピンキー
07/06/17 20:42:09 08Ux8rD2
上の自演達が俺のせいになっててびっくりしたw

96:名無しさん@ピンキー
07/06/17 20:49:34 vrhWrE45
イラッときた (笑)

97:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:15:38 zfut4Cg6
ムラッときた

98:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:25:03 BNqQa8Zi
安心しろ。

――まだ半勃起だ。

99:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:25:59 nFTCgpLd
何ィ!

100:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:26:14 3UEMJzNc
100%中の30%・・・!!

101:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:46:08 Z/c1HAL1
>>100
幽白乙だが漢字でてこねー
トグロ(弟)だっけ?

102:赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg
07/06/17 23:46:12 Nt6iucWG
ながれをぶったぎって、初投下。

103:姉妹正義 ◆oEsZ2QR/bg
07/06/17 23:48:40 Nt6iucWG
 あたしは学校から帰ると、玄関の植木鉢の下から合鍵をとり、玄関のドアを開ける。
 今日は委員会で遅くなると言って家を出てたが、なんか生徒会のやり手女会長と一年の書記の男の子が謎の失踪をとげたそうで、今週の委員会はお流れになってしまったのだ。
 つまり、いつもより二時間早くこの家に帰ってきたことになる。
 玄関には二つの靴が脱ぎ散らかされていた。ひとつはお兄ちゃんがいつも学校へはいていくシューズ。そしてもうひとつはお姉ちゃんのハイヒールだ。

「…ん。今日はお姉ちゃんも早かったのかな」

 この家に住む姉弟は私の幼馴染だ。
 学校では一年先輩のお兄ちゃんと大学生のお姉ちゃん。
 あたしたち三人は小さい頃からずっと一緒だった。ただの幼馴染をお兄ちゃんお姉ちゃんと呼ぶほど、私はこの家族といつも一緒だった。
 二人のお父さんとお母さんはいつも留守で家を空けていて、ほぼ二人暮らしだ。
 そして、私は自分の両親と二人のお父さんお母さんからお兄ちゃんとお姉ちゃんの世話を任されていた。

「美夏ちゃんはしっかりしてるし。あの二人をお願いね」

 そうやって二人より年下のあたしに保護者役を頼むのはどうなんだろう。
 でも、小さい頃から三人のまとめ役だったあたしはなにも気にすることはなかった。

「ただいまー」

 返事が無い。ゲームでもやってるのかな。
 お姉ちゃんとお兄ちゃんは二人揃って無類のゲーム好きだからプレイに夢中になると周りの声が聞こえなくなる。だから、晩御飯のときはテレビのスイッチを切って二人を呼んだりする。

「まぁいいや」

 あたしは、靴を脱ぐとお兄ちゃんたちが居るらしいリビングを通らず、廊下を通ってそのまま台所まで歩く。別に二人のゲームを邪魔する気は無い。
カバンをおろして椅子に引っ掛けると、いつものように美夏は冷蔵庫を開けた。

「あれ。牛乳が無い」

 今日はクリームシチューにしようと思っていたのに。冷蔵庫を開ければ、昨日何本も買っておいた牛乳は一本もなくなってる。
 あたしは部屋から顔を出すと大声でお兄ちゃんを呼んだ。

「おにいちゃーんっおねえちゃーんっ。牛乳全部飲んだのー!?」

 リビングに向かって呼ぶが、返事が無い。リビングは明かりがついていておにいちゃんとお姉ちゃんは居ることはわかる。
 まったく、よっぽどゲームに夢中になってるのね。HALOなんてどこが面白いのかしら。無駄にゲーム機大きいからリビングで邪魔になるのよ。

「おにいちゃーんっ、おねえちゃーん!」

 返事は無い。
 もう、いい加減にして欲しい。お姉ちゃんもゲームに夢中だから恋人が居ないのよ。

「ちょっと、お兄ちゃん! 牛乳!」

 あたしは部屋から出て、直接リビングに居るお兄ちゃんのところへ歩く。
 お兄ちゃんとお姉ちゃんがゲームに夢中になってるはずのリビングに顔を出してあたしはもう一度叫んだ。

「おにいちゃ、聞いてる……!」


104:姉妹正義 ◆oEsZ2QR/bg
07/06/17 23:50:26 Nt6iucWG
 ……。
 リビングで、お姉ちゃんとお兄ちゃんは下半身を露出させていた。
 カッターシャツの胸元を大きく開けたお姉ちゃんはリビングの小さなテーブルに手を着いて、ジーンズのミニスカートは縞々のショーツと共に足元でいい加減に床に脱ぎ捨てられてくしゃくしゃになっていた。
 そんなお姉ちゃんを、学生服を着崩し制服ズボンをさげただけのお兄ちゃんが、お姉ちゃんをお尻を強くつかみこんで、背後から犬のようにばんばんと腰を打ち付けていた。
 何をしているのか。あたしはすぐにわかった。

「あ、あふっ、あんっ、ふんっ、ふぅっ、んぅっ」

 お兄ちゃんの腰がお姉ちゃんのお尻に叩きつけられる度に、お姉ちゃんは悩ましい声をあげて気持ちよさそうによがる。

「いいっ、姉ちゃん、しまるっ、姉ちゃん、姉ちゃん!」

 そして、お兄ちゃんはまるで恋の媚薬で狂ったかのように、お姉ちゃんを何度も呼びながら出し入れを繰り返していた。
 ばちんっばちんと肌を叩きつける音とびじょりびじょりと何かがかき乱されるような水音がリビング中に響いている。
 異様な雰囲気。異様で淫靡で背徳。あたしは二人の交わりを目を丸くして眺めていた。
 が、すぐに正気を取り戻し、あたしはこれ異常ないぐらいの大きな声を出した。

「な、なにやってるの!!」

 あたしの姿に先に気付いたのはお姉ちゃんのほうだった。

「あン、おかえりぃ、んっ、ンふっ、ああっ、そこ、そこいいっ!」

 お姉ちゃんはいまの自分の状況を悪びれもせず、あたしに笑顔を向けてよがりながら答える。

「あ、美夏。おかえり。今日、委員会は、なかったの、かっ? 、んっ、んっ」

 ふんふんと鼻息を荒くしながら、二人はいつも遅く帰ってくる私を出迎えるように笑う。
 そして、今行っている行為が、さも日常のように。ぶるぶると小刻みに震えながら。腰のグラインドを止めない。
 お兄ちゃんのアレが、お姉ちゃんのあそこに出し入れしているのが見える。毛に覆われた棒が、出たり。入ったり。時々、奥まで差し込んだままお兄ちゃんは腰を小刻みに動かして、お姉ちゃんの反応を見ている。

「うんんんんっ! それ、えぐれてぇ、いいぃっ!」
「姉ちゃんのもいつもより、ごつごつしてるっ!」
「……うわぁ……」

「なにやってるの! ふたりとも! 離れて! 離れてよ!!」

 あたしは何故か涙を流して絶叫していた。

「お姉ちゃんも、お兄ちゃんも! 実の血のつながった姉弟でしょ!」

「え、美夏ちゃんっ。いつも、いつもしてるもんね。ね、昌樹?」
「え、あ、うん。なにを、いまさら、姉ちゃん? ねぇ?」

 腰の動きを止めないまま、二人はあたしを見ながら、何も疑問にもたずに二人はお互いに頷きあう。

「そ、そんな……!」
「だって、いつも言ってるじゃないっ、あたしは昌樹のこと、誰よりも大切だって」
「そうだよ、俺は姉ちゃんのことが、大好きで、尊敬してるって」

 信じられない。そんな、確かに二人は仲がいいけど……! それは違うはずでしょぉ!?

105:姉妹正義 ◆oEsZ2QR/bg
07/06/17 23:51:07 Nt6iucWG
 腰の動きを止めないまま、二人はあたしを見ながら、何も疑問にもたずに二人はお互いに頷きあう。

「そ、そんな……!」
「だって、いつも言ってるじゃないっ、あたしは昌樹のこと、誰よりも大切だって」
「そうだよ、俺は姉ちゃんのことが、大好きで、尊敬してるって」

 あたしは死刑判決を受けたように呆然としていた。二人の悪気の無い笑顔が、余計あたしを絶望の淵に追い詰める。

「なにも、変じゃないよね? あン!」
「変、じゃ、ないよ、なっ!」

 その声と共に、お兄ちゃんの腰が大きくグラインドしはじめ、ゆっくりだった行為が、本格的な動きへと再開された。

「おおおっ! からみついてくる! んんんっ! ああああ!」
「アん! いやぁ、激しっ、激しい! 激しい! あん! あン! あン! あン! あン!」

 ばしん! ばしーん! ばしぃん! ばしぃん!

 腰を叩きつける音が、これまでに無いほどリビングに響き渡った。
 淫靡な匂いがリビング中に広がっていく。二人の間にはもう私は見えていなかった。

「姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん!!! んんんんっ」
「んん、むちゅ、んちゅるちゅる、ちゅば、ちゅばちゅば!!」

 お姉ちゃんとお兄ちゃんは首を大きく曲げて、むさぼりあうように唇を求めあった。
 お互いの舌がお互いの舌を嘗め回し、口の端から落ちてゆく唾液がお姉ちゃんが手を着いているテーブルにぽたりぽたりとおちていく。

 あたしはこういった経験は無い。つまりセックスという行為自体も見るのは初めてだった。他人の行為を見ることなんて一生無いと思っていた。むしろ考えたこともなかった。なのに。なのに。
 それなのに。まさか。実の姉弟で、とても仲良しの幼馴染の二人のセックスを見ることになるなんて。

106:姉妹正義 ◆oEsZ2QR/bg
07/06/17 23:52:13 Nt6iucWG
「姉ちゃん! 俺、もう、もう、もぅ、げ、限界!」
「うん、いいよっ。私も、もうすぐだから! 一緒に、一緒に、一緒に、一緒に」
「いいの!? 中! 中で! 中に出すよ! 中に! 中に! 中に! 中に! 中に!」
「出して! 出して! いっぱい、いっぱい、中に出して! ぶしゅってして! 全部注いで! 中に! 中に! なかに!」

「「なかに! なかに! なかに! なかに! なかにぃ!!」

 そして、二人の動きは事切れたように止まる。

「あああぁぁぁぁ! 来てる! 来てる! 昌樹のぉ! せーえきぃ! きてるぅぅぅ!」
「姉ちゃんんんんん。姉ちゃんんんんんん!!」

 お姉ちゃんは大きく体をそらして。白目をむいて虚空に向かって吼えるように、下半身に注がれる快楽を享受していた。
 そしてお兄ちゃんも、実の姉の体にどくりどくりと、腰をお尻にくっつけたまま小刻みに体を震わしていた。

「ああ……最高ぉ……」
「ううん……なかだし……きもちぃぃ……」

 そうやって、汗まみれの体をくっつけて一向に離れないお兄ちゃんとお姉ちゃん。
 傍から見れば想いあい愛し合っている恋人のようだ。でも、ふたりは実の姉弟だ。

「い」

 あたしはお兄ちゃんが好きだった。
 幼馴染で、ずっと一緒で、仲の良かったお兄ちゃんが、クラスメイトの誰よりも好きだった。お姉ちゃんも、どの友達のなかでも一番好きだった。

「い、い、い、い………」

 将来あたしはお兄ちゃんと結婚して、大好きなお兄ちゃんと、そして大好きなお姉ちゃんに囲まれながら、幸せに暮らせると確信していた。
 
 でも。それはただの妄信だった。

「いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」

 二人の抱き合う姿。あたしの家族よりも大事なお姉ちゃんと、お兄ちゃんの瞳の中には。
 実の弟と、
 実の姉。
 血のつながったお互いの姿しか見えていなかった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああ!!」

(おわり)

107:赤いパパ ◆oEsZ2QR/bg
07/06/17 23:53:12 Nt6iucWG
これでおしまいです。
日曜の夜はいろんなものが書きたくなる。

108:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:53:59 bUWxJsxw
い、いいのか!?
いいならGJするぞ!
リアルタイムなんて初めてだ!

109:名無しさん@ピンキー
07/06/18 00:13:59 HWvJt7fP
>>89
住人満足してるから別にええがな

つかお前こそえらそうなこと言える立場じゃねぇだろ
このスレに貢献してからほざけ

110:名無しさん@ピンキー
07/06/18 00:19:50 9OWHzJQq
>>108
リアルタイムは初めてか坊や?
力抜いてリラックスしながらGJ!!と言え
力み過ぎは良くない

111:名無しさん@ピンキー
07/06/18 00:31:22 oUT3hYTq
>>107
ゲェーーーッ!?赤いパパさんっ!

某スレでのメイドさんSSの投下、お待ちしております

112:名無しさん@ピンキー
07/06/18 00:40:39 jX9+kPL5
GJでした。日曜日は、すばらしいと再確認した、
月曜?なにそれ?

113:らむだ  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 00:55:51 RW8VOO31
>>88
およびですか?

>>83
ファンタジー風キモウトGJ!
投稿多数な方は違いますね。
前スレでおほめの言葉をいただきましたが、より実力差を実感。
精進します。

近日中とか言ってて一週間待たせました。すみません。
ではキモ姉投下。
・・・そのまえに、

注意事項
エロなし(あと何話かで入れる予定。)
キモ姉もの。(血縁なし)

では、「毒にも薬にもなる姉」第一話です。

114:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 00:57:06 RW8VOO31
第一話
「能ある姉は本意を隠す?」


灯火 芥

心地よい香りがした。
懐かしいような香り。
ああ、これは昔よく嗅いでいた匂いだ。
ある日突然無くなった匂い。
そうだ、これはお姉ちゃんの匂いだ。


気が付いたらバイクに乗っていた。前に見えるのはお姉ちゃんの背中だ。
荷物はサイドカーらしきものに乗せられていた。(微妙な大きさで人は乗れなそうだ。)
「おはよー。どう?風の中での目覚めは。」
ちょっと待って、俺どうしたの?
「あの後倒れちゃったから、私のマンションに運んでる途中。」
倒れるほどのショックだったのか。
「ん?でも意識がないのにバイクの後ろに乗れる?」
「そういうときのために、しばるベルトとかあるからね。」用意周到。おみごと。
でもまだ何か違和感。
…待てよ、腕が上に来すぎていないか
「どうよ、グリップ効いてるでしょ。
 お姉ちゃんの胸。」
「ああ、道理でぷにぷにしてると思ったら。」
「もっと飛ばすよ。もっとぎゅってしがみつかなきゃ危ないよ。」
正直バイクはなれない。思わず力を強くする。ぎゅー。
「あふぅ。そうそう。」
……え?
うわあああああああああっ!しまった!もっと早く気づけ俺!
「おねえちゃん!外して!」
「大丈夫、強く握ったりしてもきょぬーのままだよ。しぼむどころか大きくなるかも。」
「そこじゃない!こんな街中でこんなことさせんな!」
「こんなまちなかで…。ふあっ、ああっ。」やばいあせて手が動くと逆効果。だめだ、勝ち目がない。
「なんでもするから外してくれ。」事実上の敗北宣言。
「じゃあ、跪いて足をお舐め。」
「女王様!?」
「違う、そこは可愛い声で姉様とお鳴きなさい!」なんのことだ。

115:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:00:48 RW8VOO31
灯火 光

なんだ、もっともんでいいのに。
まあこんなスキンシップをしているうちに私のマンションについた。
大家は別に雇っているが、オーナーは私。でも内緒。
そんなこと言ったら別の空き部屋を貸してくれと言いだす。
あっ、それはそれで有りかな。
そしたらいろいろなところにカメラを設置して…。
「何にやにやしてるんだよ、キモイよ。」
「これから始まる生活のことを考えるとね。ついね。」
あっくーは溜息を吐きだす。私はすかさず深呼吸。
吐息こい!あっくーの吐息こい!
なにがしたいと冷静な突っ込みがくる。ぐう。
そんな会話をしながら2階・0231号室の前に来る。
「はい合鍵、何だか恋人みたい。」
あっくーはそっけない相槌を打つのみ。冷たい。
いけずー。
しかしくじけない。素直になるまで何度でも。
「さてここが二人の部屋だよー。」
そう、いろんな意味で二人が過ごすのに最適な。
そのための準備や策略は一つたりとも欠かしていない。
これでいろんなことが正当化される。
ふふふふふふふ…。

116:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:02:01 RW8VOO31
灯火 芥

どうやらこのマンションの広さは初めから二人暮しを想定したものらしい。
「家具はお姉ちゃんの趣味でそろえたからちょっと気になるかな。」
光ねえのインテリアの趣味はシンプルを好む。
だから何ら問題はない。
いや、隣で怪しげな笑いをしている本人が問題なのだが。
しかし無印のシリーズが多い。
デスク・椅子・ダブルベット。結構値は張りそうだ。
教授とはそんなに儲けられるのか?
本棚としていくつかカラーボックスがある。まあ、本が多いのは当然か。
しかしその倍ぐらい漫画が多いのはいかがなものか。
昔から頭がいいのに、マンガばっか読んでたからな、光ねえは。
しかしそんなのはブラコンの前では些細なこと。
オタクでも何でもいいからブラコンだけは直してほしい。
だが何か物足りない。何だろうか。
「そうそう、ソファーは今ないの。ちょっと壊れちゃってね。」
「ああ、それか。」まあ、別に不可欠ではない。
「あとお風呂なんだけど、ちゃんと二人で入ろうね。」
「却下。」
「でも光熱費浮かせるにはこれがいいの。」なぜそんなところはけちる。
まあこれは毎回理由をつけて時間をずらせるかな。
「あとそこの本棚、大事に扱うなら読んでもいいよ。今では手に入らないものもあるから。」
そんなに古い学術書まで読んでるのか。
感心。
「これ、限定版のカバーだから。このカードが付いててね。」
マンガかい。

117:名無しさん@ピンキー
07/06/18 01:02:13 4tbqGcJG
GJ!憂鬱な月曜の仕事の前にいいものみれた。

118:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:03:50 RW8VOO31
灯火 光

こういったのだ、もう固定観念を抱いただろう。
あの日からマンガ好きを演じ続けた。
正しくはサブカルチャー好き。
ぶっちゃけオタク。
要はバカになりたかった。
いや、バカとして見てほしかった。
(漫画好き=バカというのもどうかと思うが。まあ、判断者が馬鹿だし。)
その要因は馬鹿どもにあるというのは一つの皮肉か。
馬鹿どもは店に並ぶ宝石の美しさは知れど、己が炭鉱からとれた金剛石の輝きに気付かない。
磨けばより輝くのに、ただ燃やしてしまう。
まさに蠅。目は多くあれど、意味を持たない。
もしこれからも馬鹿な真似をするのであったら…。
いよいよ不要となったのだ。
駆除の時間か。

しかし、その金剛石は自力でここまで輝きを取り戻した。
そう、この大学に一般合格。
親からも、先生からも、クラスの人からも四面楚歌を受けながら。
そのうえでこの結果。

お姉ちゃんね、今回はなーんにもしてないよ。
信じてたから。
二年前に手紙が来てから。
一文字一文字全部覚えてるよ。
「二本松大学は馬鹿な僕にはレベルが高すぎるので、今からでないと追いつきません。」
高二の初めから進路を考える人はそうそう馬鹿とはいえない。
「でも僕はどうしても二本松でないとかなえられない夢があります。
 ある教授のもとで勉強したいのです。まあ、よく笑われるけど。」
目標を明確に持つ人を笑える人はいない。
だから、願掛けを込めて。
一緒に頑張ろうと思って。
お姉ちゃんもさらなる挑戦をして完璧になった。
そしたら社会は私をほめたたえる。
ちょっとうっとうしい。
この力を社会に役立ててくれと人々は願う。
いいよ。ただついでだけど。
その前に、
「生きてますかー、おーい。」
うわあぁぁっ!近くにあっくーの顔が!

119:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:04:51 RW8VOO31
灯火 芥

これも昔からの癖でなんも前触れもなく考え込んで、そのまま何があっても動かない。
けど今までこんな険しい顔をしていたことがあろうか。(そのあとなぜかやさしい顔になったが。)
もしかしてこの六年のうちに色々あったのだろうか。
「あっ、ごめんねごめんね。」
「お姉ちゃん、よく一人暮らしできたね。」
まあ、いろいろあったかなーとごまかしている。
前言撤回。
変わらないな。
いろいろ策略を練ったりするのが得意なのにどこか抜けている。
それが灯火 光。
ん、策略…。
ちょっとまてよ、ソファーがないってことは…。。
「あの、お姉ちゃん、布団とか予備のベットとかない?」だめだ、声がひきつっている。
「何言ってるの、そのためのダブルベットだよ。」
や、やられた。

120:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:05:54 RW8VOO31
灯火 光

そのあと私の作ったご飯を食べつつ色々な話をした。
いままでのこと、これからのこと。
一緒にお風呂は無理だった。まだまだこれから。
でも文句をこぼしてたけど、結局一緒に寝てくれた。
「変な事するなよ。」
「お姉ちゃんはされてもいいけど。」
「はいはい。」
「弟に一蹴されたー。うわーん。」
結局壁の方を向いたままだけど、一緒に寝てくれた。
まあ、なんだかんだ言いつついうことを聞いてくれる弟。
それが灯火 芥。
変わってないね。
そういうところは。
そして変ったところもあった。
これからはずっと一緒だよ。
まだある春休みも、学校生活も。
そんなことを考えている間にあっくーは気持ちよさそうに眠っていた。寝返りを打ってこっちを向いていた。
そんな彼を抱きしめて私も眠りに落ちた。


「あっくー…。」
「光ねえ…。」




そのあとの目覚めは携帯の着信音だった。
あっくーの携帯のディスプレイは忌むべき単語が並べられていた。

from 母
sub 寮の件
寮に連絡をしました。
話はすべて聞いています。
再び光に迷惑をかけていると自覚しなさい。
とにかく今日光と一緒に家に戻りなさい。
二人に話があります。
早急に来なさい。

幸せをいろいろな意味で破壊したメール。
この時点で何かの感情がこみあげてきた。
始まった。色々と。
いよいよ熟慮断行といったところか。

121:名無しさん@ピンキー
07/06/18 01:09:07 4tbqGcJG
リアルタイム超GJ!
割り込んですいません。だが幸せが二乗になった!

122:らむだ  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:17:44 RW8VOO31
投稿完了。
次回はいつになるだろうか…。
早めに仕上げます。

>>107
大物キター!
なんか、名作の後に駄作を載せてすみません。
あとGJです。

前スレで出てきた質問事項。

「姉しよ好き?」「海ねえ?」「あえて巴ねえ。」
ええ好きです。
ついでにきみあるもすきです。
ただ光ねえには大きな違いがあります。
それは第二話で。

「U-1さん?」
いや、赤の他人です。
エヴァもKanonも扱ったことがありません。
というより新人です。

以上。
それではおやすみなさい。

123:らむだ  ◆9BssOn5LsM
07/06/18 01:20:20 RW8VOO31
あと最後に一つ。
>>121
気にしなくて結構です。
いや、俺も赤いパパ氏にしそうになったんで。割り込み。

ではこんどこそおやすみなさい。

124:名無しさん@ピンキー
07/06/18 02:49:29 EtmKJBzB
>>107
当事者ではない第三者の視点ってのは初めてかも?
姉兄ともにキモイ。素晴らしい。
GJ!!

>>122
テンポ良くてくすっと笑えるネタも満載でGJ!!
さてこれからどうなるのやら?

125:名無しさん@ピンキー
07/06/18 11:05:50 A5Trtraq
>122
いつになるかなんて言わないで早く続きを読ませてku re yo!

126:名無しさん@ピンキー
07/06/18 15:57:18 +8rucTyK
>>122
GJ!
両親逃げてー

127:名無しさん@ピンキー
07/06/19 01:31:34 k75Ssf9H
ツナギの小ネタを投下します。
連続の神の降臨で
いきりたちっぱの息子を萎えさせるのに使ってください。

128:神→神へのインターバル
07/06/19 01:34:17 k75Ssf9H
気温30℃を超える中、学校から家に帰り、大量の汗をかいた俺は
すぐさま二階の自分の部屋に入り着替えた。
部屋の中も蒸し暑く、エアコンを最大出力に設定し、
泣きながら赤くなっていく想像の地球の顔面に妄想の蹴りをいれ、
冷蔵庫を全開にしてその前に座る。
「…あ~~~~…」
分かってるよ…これは扇風機じゃないことくらい。
緊急冷却を終えた俺は再び二階へと足を運ぶ。そろそろ冷えたかな?
…鳥肌がたった。寒いからとかじゃなくて。
「ん、あぅん!おにいちゃぁん!」
俺の部屋の中で下着を鼻に押しつけながら大切なところを
いじいじしてあかる妹を見つけたからだ。
昔から極度のブラコンで、どこへ行くにも
「お兄ちゃん」何をするにも
「お兄ちゃん」だった妹、
いや、お互い高校生となった今も変わらず続いている。
キモ姉キモウトスレ的にいえばこの状況は明らかに
“兄に向けられた狂愛”だが、
妹は決定的なミスを犯していた。
「ん、んっ!おにいふぁん…」
妹の蛮行を見過ごすわけには行かない。意を決した俺は部屋に足を踏み入れ


129:神→神へのインターバル
07/06/19 01:36:54 k75Ssf9H
「摩耶…それ山崎の」
下着が体育の時間からかって友達から盗んだまま返すのを忘れた
レアアイテムだということを告げる。
「ふぇ!?」
下着を加えたまま見たことのないくらい目を見開きながら硬直する妹。
………
「××××××」(乙女の音声モザイク)
ビチビチビチ
その場で激しく吐いた妹。
「お…お兄ちゃん…なんで他人の下着なんか…」
怒りと苦しみに狂っている妹に事情を説明した。
「…という訳なんだ。」
「………」
「摩耶?おーい?」


…お兄ちゃんのバカーっ!!私の初オナニー返せー!!
うわぁまて勝手に人の鞄を漁るお前が悪い、てか
鞄に下着が入ってる時点で不審に思えってぇーー!
においを嗅ぐなー!
ソレハオレノオイナリサンダーー!

130:名無しさん@ピンキー
07/06/19 01:39:23 k75Ssf9H
投下終了。
たまにこんな小ネタは…だめですかね?

神職人様方、引き続き宜しくお願い致します。

131:名無しさん@ピンキー
07/06/19 01:48:32 liU7KRXW
>>130
そういう軽いノリ、結構好きだ
よかったらこれからもたまに書いてくれ

GJ


132:名無しさん@ピンキー
07/06/19 01:53:32 QgjqhEjB
あ~ぁ…男友達に妹の初オナニーとられちゃったよ
妹が初めて口に入れた下着は男のではなく、友達の下着
初めて口に入れた間接ちんこは、男のではなく友達のちんこ


133:名無しさん@ピンキー
07/06/19 03:28:48 +gSLzLeN
>>130
クスっと笑える感じがとても良い
またの投下を楽しみにしてる

GJでした

134:名無しさん@ピンキー
07/06/19 10:39:30 dbowRRY6
>>132
妹のオナニーを止めさせるためとっさについた嘘、と俺は脳内変換した

135:名無しさん@ピンキー
07/06/19 11:08:15 Cick+NGK
>>130
兄の使用済みパンツでオナニーするのはキモウトだ!!
兄のパンツの匂いを嗅ぎ分けられるのは良く訓練されたキモウトだ!!!
本当キモウトは地獄だぜーーーー!!!

136:名無しさん@ピンキー
07/06/19 12:36:26 7WWAzhMT
俺もこのスレの兄みたいにがむしゃらに愛されてぇ~!

137:名無しさん@ピンキー
07/06/19 13:48:47 e1UbNPfj
俺は弟みたいに愛されたい

138:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/19 14:55:32 sa50GeOm
>>107の赤いパパ氏
神はいた・・・もとい神が来た。このスレの歴史に新たな1ページが!

ある意味第三者視点と言いますか、珍しい形ですね。震える親指でGJさせて頂きます。
嫉妬からハーレムまで、某スレとか某スレとか某スレとかの作品もお待ちしておりますね。
乙でした。

>>122のらむだ氏
一週間の間隔などお気になさらず。
私は完璧姉の支援が望めるならば半月程度の籠城戦は余裕であります、サー!
一月・・・? ・・・・・・何とか。 そういえば、親との対決はこのスレ初のような・・・。
次回を楽しみにしつつGJを!

>>130の方
新人さんGJです。乙です。妹の心の傷に合掌。
そちらのタイトル的に私では腰が引けますが、誰もいないうちにこっそり投下しますね。

では、何故かファンタジー書いてる間に脇で書き上がった話を投下。
グロはないと思いますが、注意を。エロなし。

139:フルメタル・妹
07/06/19 14:56:56 sa50GeOm

ワタシは掃除をしていた。

「はぁ・・・はっ・・・はあ・・・っ!」

荒い呼吸をしながら、ワタシに背を向けて必死に逃げようとする溝鼠を追いかける。
常人とは重心の異なる体でバランスを取りながら追いかけるその姿が、段々と迫ってきた。

「はあっ・・・はあっ────ひぃいっ!?」

溝鼠がワタシに振り向き、疲労からかだらしなく弛緩していた顔の筋肉を引き締める。
見ていて面白いほどに、その表情が恐怖に染まった。

「ねえ、待ってよ」

「っひぃぃいいいっ!?」

その背中に声をかけてやると、溝鼠は迫り来るワタシに対する怯えで硬直しそうになる四肢を懸命に動かして駆ける。
思った通り、実に愉快だ。
弱者を嬲る愉悦と獲物を追い詰める喜悦に、冷たい体が内から熱くなっていくような錯覚を抱いた。
一段上がったギアで普通よりずっと重い体を、普通より遥かに強い力で動かして溝鼠を追い立てて行く。

「ねえ、待ってってば」

「いやぁっ!? 来ないで、お願い来ないでぇぇぇえええっ!」

溝鼠と同じ距離を同等以上の速度で走りながらもワタシの肌には汗一つ無く、呼吸には微かな乱れも無い。
全てはお兄ちゃんの愛のおかげ。お兄ちゃんが造ってくれたこの体のおかげだ。

ワタシは、もう二桁近くも前になる年に事故に遭った。
辛うじて繋がっていた意識を病院への搬送途中に失い、沢山の人の努力と祈りの甲斐なく死亡。
ただ、奇跡的にその時の私の頭には傷一つ付いていなくて。
その分野の専門家だった私のお兄ちゃんが保存した私の脳から記憶を引き出し、
それを作り上げた機械の体にインストールして私をアンドロイドとして復活させてくれたのが少し前のこと。
私が目覚めてワタシとして誕生した時に見たお兄ちゃんの姿は苦心の日々でやつれ果てていたけれど、
それも私を甦らせようと少しも休まずに頑張ってくれたからで、
お兄ちゃんの変わらない優しさと愛情に感動しすぎたワタシはその場でフリーズしてしまった。

フ ル メ タ ル
全身金属のボディ。
人でなくなってはしまったけれど、ワタシは今の自分を心の底から愛しく思う。
大好きなお兄ちゃん。世界で一番愛しているお兄ちゃん。
頭が良くて何でも出来て、なのにそれを鼻にかけたりせずにいつも優しくて、誰よりも素敵だったお兄ちゃん。
ううん。今でも素敵なワタシのお兄ちゃん。
そのお兄ちゃんとの兄妹の絆、
物理的な血の繋がりは失ってしまったけれど、ワタシとお兄ちゃんの心の結び付きは今も変わらない。
どころか、苦労に苦労を重ねて甦らせたワタシを妹であると同時に自分の傑作だと感じているお兄ちゃんと、
二度目の人生を与えてくれたお兄ちゃんを兄であり親であり造物主であると考えているワタシ。
お互いに抱く愛情も心の距離も以前よりずっと強く深く近い。
ワタシからお兄ちゃんに対しては特にだ。
何故ならこの体はお兄ちゃんに設計され、部品を選ばれ、組み上げられ、人工の毛の一本一本を植えられ、
人造の肌を一枚一枚張られ、動力を注がれ、命を吹き込まれ、お兄ちゃんによって生み出された物なのだから。
何年もの間をお兄ちゃんが私のことだけを想って私のために造り上げた、全てをお兄ちゃんの愛情で満たされたボディ。
法的には、アンドロイドのワタシはお兄ちゃんの所有物だ。
加えて定期的なメンテナンスと補給をしないとワタシは機能や人格を保てない。
お兄ちゃんによって生み出され、
お兄ちゃんによって所有され、お兄ちゃんに管理されなければいけない、お兄ちゃんに依存しきった体。
同時に被造物として、
お兄ちゃんのために存在しお兄ちゃんのために使われお兄ちゃんの意志に全てを委ねる道具としてのワタシ。
ワタシの全てはお兄ちゃんの手により、ワタシの全てはお兄ちゃんのためにある。

140:フルメタル・妹
07/06/19 14:58:10 sa50GeOm

それは、何と言う幸せな存在理由なのだろうか。
ワタシの中では日々、数値化できない想いがバグのように募っていく。
このボディになっても消えなかったもの。
死んで新しい体で甦ったワタシの中で、たった一つだけ昔と変わらないもの。
どうしようもない程に強い、お兄ちゃんへの愛情。
鋼鉄の中身を紛い物の皮膚で覆っても抑え切れない感情が信号となって電子の意識の上を走り、
人間的な体の構造を失くしても湧き上がる欲情がお兄ちゃんを求める。
愛してる。兄として家族として異性として他人としてどうしようもなく、ワタシはお兄ちゃんを愛している。
戸籍では死んでいて生前の友人知人や家族にも会えないワタシにはお兄ちゃんしかいない。
被造物であるワタシには持ち主であり想い人であり兄であるお兄ちゃんだけがいればいい。

だから。

「待ってって言ってるんだけどなぁぁああ!」

ワタシからお兄ちゃんを奪おうとする者は許さない。
お兄ちゃんとワタシの間に入ろうとする者は許せない。
今、ワタシが追っている溝鼠はお兄ちゃんに手を出した。
その薄汚い体でお兄ちゃんに擦り寄り、汚らわしい唇でお兄ちゃんに噛み付いた。
許さない許さない許さない。殺してやる殺してやる殺してやる!
お兄ちゃんの作ってくれたこのボディで。
この脚で追い詰め、この腕で殴り潰し、たとえ逃げたってこの目で見つけ、この耳で捉えてやる。
逃がしはしない。

「ひぃぃいいいいやぁぁああ────あ」

だけど。
そう意気込む必要もなかったみたい。
追い続けた溝鼠の前には、いつの間にか壁がそびえ立っていた。左右に道らしきものはない。
完全な袋の鼠。
お兄ちゃんと同じ研究室で働いているとか言っていたから頭は良いのかとも思っていたけど、
所詮、溝鼠は溝鼠でしかなかったみたい。
自分から逃げ場の無い場所へ逃げ込むなんて。どうしようもなく滑稽だと、顔の人工筋肉が収縮する。
ワタシと目を合わせた、壁を背にして上下の歯を打ち鳴らす溝鼠の顔が恐怖に歪んだ。

「ひいっ!? お、お願いだから落ち着いてちょうだい、ああアナタはきっとバグに侵されているのよ!
 だから早く私と一緒に戻って、アナタのお兄さんのメンテナンスを受けましょう!?」

愉快だけど、愚かだ。
ワタシが、他でもないお兄ちゃんに造られたワタシがバグに侵されてるだんて、ワタシ達兄妹への侮辱も甚だしい。
それがワタシの回路を逆撫でするだけだと気付かないのだろうか。溝鼠らしい低脳っぷりだ。
やっぱり、こんな奴をお兄ちゃんの傍には置いておけない。コイツはお兄ちゃんに相応しくない。
掃除を、駆除をする必要がある。
お兄ちゃんの傍に居ていいのはワタシだけ。お兄ちゃんに相応しいのはワタシだけ。
老いず朽ちず、科学共にバージョンアップのみを続けていけるワタシだけが、お兄ちゃんと結ばれるべきだ。
衰えることも醜く変わり果てることもなく、お兄ちゃんのためだけに稼動し続けられる存在。
完全で完璧で、それでいてお兄ちゃんの手で完成へと向けた改良を重ねて行けるボディ。
部品を変えオプションを付け電子脳の記憶を記録を書き換え、幾らでもお兄ちゃん好みになれる道具。
ああ。
本当に、私は死んで良かった。
今のワタシになれて良かった。

141:フルメタル・妹
07/06/19 15:00:05 sa50GeOm

「ねえ、お願いよぉ・・・・・・」

一歩、追い込んだ溝鼠へ歩く。
駆動系の唸りが聞こえ、関節部が軋みのような音を上げる。

「うぅっ、来ないで・・・・・・来ないでえっ!」

ほんの僅かしかない距離で、更に一歩。
生前と変わらない色の人工皮膚に覆われた、金属の塊を振り上げる。

「ごめんなさいっ! 私が悪かったなら謝るから、幾らでも謝るからぁっ!
 だからお願いよぉ・・・・・・命だけは助けて! 殺さないでぇえっ!」

機械にさえ不快と感じられる溝鼠の悲鳴。
ワタシは聞く耳を持たないのに、ひたすらに喚き続けている。
流石に五月蝿いので、聴覚にあたる機能をシャットダウンした。
音という情報だけが、ワタシの意識から締め出される。

「──! ────っ!?」

これでもう、何も聞こえない。おかげで一つのことに集中できる。
お兄ちゃんがワタシにくれた体は、前よりもずっと強くて、便利だ。
目の前のことにだけ意識を傾けられる。

「っ! ──っ!」

どれだけ愛情に焦がれ、激情に焼かれても、数値化できないそれから一歩引いた位置で物事を見れる。
同時に余分なものを全て排除して、ただひたすらにお兄ちゃんのことだけを想い、考えることが出来る。
最愛のお兄ちゃんが造ったワタシの体には、本当に最高以外の言葉が思い付かない。

「────」

だって。

「────げばっ」

溝鼠を叩き潰して壁に貼り付けてやっても、
触覚も嗅覚も切って気持ち悪い肉の感触や汚らわしい血の臭いを、温度を感じなくて済むんだから。
ほんの少しだけ聴覚を戻すのが早くて、即死した後に口から溢れ出した血が流れる音を聞いてしまったけど。
そんなこと、少しも気にならない。

これでようやくワタシはお兄ちゃんだけを想い、
お兄ちゃんの傍で、お兄ちゃんだけと共に存在して行けるのだから。



いつかお兄ちゃんが死んでしまい、ワタシと同じ冷たさになったお兄ちゃんの体に抱き付いて機能を停止するその時まで。

142:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/06/19 15:03:54 sa50GeOm
投下終了です。
タイトル前半をフルメタルにするかメタルギアにするかで迷ったり。
何故ファンタジーを書いている最中にこんなネタが湧いてくるのか。

王様は問いました、妹なら何でもいいのかと。
私は答えました、キモウトならと。

まあ、既に物理的な血の繋がりはないのですが、これもアリでしょうか。

ではまた、いつかの投下にて。

143:名無しさん@ピンキー
07/06/19 16:18:50 fJggC2xX
GJ!!!

144:名無しさん@ピンキー
07/06/19 21:14:52 q8BOwd+H
タイトル吹いたwwwww
GJです!!!!

145:名無しさん@ピンキー
07/06/19 22:13:37 jjjX6KBQ
夕日ロマンスって漫画をたまたま読んだんだけど…最高だった!!

146:名無しさん@ピンキー
07/06/19 22:47:41 oD2nmlsp
姉が黒髪に黒い改造制服で、従妹が金髪に白い規定制服のやつだよな。
見た目も性格もほとんど変わらなくて、姉が従妹に対して「偽者!!」とか言ってたあたりには萌えた。

おそらく『籠の中』の作者さんはこれの一部の設定を参考に書いたと思われるから、
『籠の中』が大好きな人は楽しめると思う。

147:名無しさん@ピンキー
07/06/19 23:01:12 jjjX6KBQ
>>146
やっぱり知ってる奴いたかww

148:名無しさん@ピンキー
07/06/20 00:20:31 w8ahh56N
あげます。
前スレで出た『虎とあきちゃん』って続き出るんでしょうか?

149:名無しさん@ピンキー
07/06/20 00:49:19 1pEXPYF1
>>145
あれって単行本でそう?

150:名無しさん@ピンキー
07/06/20 04:22:17 qEWrXxzE
>>149
出るよー。7月だったかな?

151:名無しさん@ピンキー
07/06/20 07:13:34 1pEXPYF1
>>150
ありがとう。絶対買うわ!

152:名無しさん@ピンキー
07/06/20 08:23:29 5e/ZGsNy
夕日ロマンスは推奨
つーか読んでみ?スレ住人ならニヤニヤがとまらない

153:名無しさん@ピンキー
07/06/20 13:56:09 mDIyZuyj
夕日ロマンスって何で連載してるんだ?

154:名無しさん@ピンキー
07/06/20 13:58:55 mDIyZuyj
ageちゃってすいません。以後注意します

155:名無しさん@ピンキー
07/06/20 15:50:34 1UkQG+eg
>>152
kwsk

156:名無しさん@ピンキー  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:01:30 eEzj+cfW
投下します。

157:虎とあきちゃん  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:02:42 eEzj+cfW

「虎ちゃんおはようのちゅー」
 翌日、馬鹿な寝言をほざいてる亜紀姉の頭をはったおして叩き起こして
一緒に学校に向かうと、下駄箱にはラブレターが入っていた。

「放課後、屋上で待ってます。か…宛名はないが…俺にも春が来たきたきたっ!!!」
 俺は隣ですのこに躓いてこけている駄目姉に悟られないように気をつけながら
スキップして教室へと向かっていった。俺の時代は近い。

 放課後、シューマッハもびっくりなドリフトを演じながら猛ダッシュで屋上に
向かうとそこには気弱そうなおさげで眼鏡の女の子が立っていた。確か隣のクラスの…

「えっと、榛原和歌…さんだっけ。」
「あ…うん…。名前どうして……。」
「その……榛原さんの友達がそう呼んでいたのを聞いたことがあるんだ。」
 俺は飛び上がって喜びそうなのを堪えながら抑えて話していた。榛原さんは、
眼鏡を取ると可愛いし、実はスタイルもいいのだ。それを知っている男連中では
守ってあげたい感じで人気NO.1だ。俺もだめ姉の世話より可愛い女の子とラブラブしたいぜ。
 彼女はにこっと嬉しそうに微笑んで、

「嬉しいな。私その…地味だから…顔も忘れられているかと思ってた。」
「そんなことないよ。榛原さんは可愛いから。」
 うおおおおお言ってる俺が超はずかしぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!

「それより…どうしてここに呼んだの?」
「それはその……あの……私…わたしっ!!青野君のことがっ…すっ!」
 彼女は俺の顔を見て真っ赤になりながら上目遣いで…俺はそのときを待っていた。


158:虎とあきちゃん  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:03:53 eEzj+cfW

が、

「きゃああああぁぁぁぁ!!!」
 そこには何故か姉が居た。何故かバケツを持っていて、こけて、自分で水をかぶっていた。
 榛原さんといえば、目の前に現れたドジ美人をあっけに取られたように見つめている。

「うえええ~~~~~~~~ん、ずぶぬれだよぉぉぉぉ~~虎ちゃん助けてぇぇ~」
「あ、おい。こっちくんな!」
 おい、こら俺に抱きつくな!!胸の感触がって違う!!!

「え…え……青野君……下の名前で呼び合う人が……しかも、こんな美人…えとえとっ!」
「まて、榛原さん誤解だ。こいつは!」
「私…私…知らなくてっ!!ごめんなさい!!!!」
 榛原さんは泣きながら走り去っていった。

「亜紀姉……説明してもらおうか?」
「いやん、虎ちゃん怒らないで~。」
 俺の怒りは臨界点を既に突破していたが、一応姉の言い分も聞いてやろうと思っていた。

「あのね~~。虎ちゃんのラブレター見たの。」
「いつっ!!!」
 俺は見せた覚えもないし、朝はさっさと隠して教室に入ったはずだ。

「昨日の放課後。」
「…………なんで俺の下駄箱を?」
「みやちゃんが浮気調査の基本だって。」
 頼むからみやちゃんとやら…プライバシーは大事にしようぜ。第一俺と亜紀姉は
姉弟だ。浮気関係ねえ!!


159:虎とあきちゃん  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:05:04 eEzj+cfW

「それでね~~相談したらね。泥棒猫には水でもかけとけって言われたの。」
「ほほう…。それを真っ正直にやろうとしたわけか。弟の恋路を邪魔しようと。」
 姉は嬉しそうにわらって頷いた。男なら百人中九十九人まで蕩ける様な笑み。
 例外は俺だ。

「この馬鹿姉がぁぁぁぁぁぁぁ俺の青春をかえせええええええ!!」
「きゃあああぁぁぁっ暴力反対暴力反対だよぉぉぉぉっ!!」
 とりあえず、頭をぐりぐりしカバンの中から体育で汗をかいたら使うつもりだった
タオル出して、姉の綺麗な髪の毛を拭いてやった。

「虎ちゃん優しい~~~お礼にはぐしてあげるね?」
「いらん。」
 俺の春は遠い。駄目姉を連れてため息を吐きながら帰途に着いた。二人で歩くと
通りすがる人が皆振り返るのは姉が無駄に美人なせいだろう…。いつまで、こんなことが
続くのだろうか。

 翌日、榛原さんと顔を合わせるのが気まずかった俺は寝ぼける姉を連れて、早めに
学校へと向かい誤解が解けることを祈って、俺の気持ちを全て書いた手紙を押し込んだ。

 焦っていたため、下駄箱を間違えていたことに気づいたのはその日の放課後だった…。


160:名無しさん@ピンキー  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:06:27 eEzj+cfW
投下終了。次辺りからもう少し長めにいきます。

161:名無しさん@ピンキー
07/06/20 18:08:43 S85q7C19
駄目姉が可愛くて仕方ないので困ってしまいますw

162:名無しさん@ピンキー
07/06/20 18:11:01 S85q7C19
ごめんageてしもうた

163:名無しさん@ピンキー
07/06/20 20:11:02 5e/ZGsNy
主要人物

ユウ
紅 夕暮(くれない ゆうぐれ)
ヒロの姉。鶴ヶ崎高校3年。
姉弟の仲は良く、それ以上の感情を持っている。ブラコンであることは周囲の友人も知っている。
黒い改造制服を着ており、そのため学校では「暗黒姫」「黒い魔女」の通り名で有名になっている。
トモ
ヒロ・ユウの異母兄弟。邦府高校1年。
ヒロの妹だがヒロに好意を抱いており、そのためユウとはライバル関係にある。ブラコンであることは周囲の友人も知っている。
ユウとは対照的に髪の毛の色などは白(カラーでは金髪)だが、顔は似ている。


wikiより
まさにスレ住人を釣ろうとしてるかのような設定
俺は1スレが出来る前にすでに釣られてたクマー

164:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:22:56 Q37X2l61
>>160
行動の結果が泥棒猫の被害に繋がらないだけで、キモ姉がこんなにも可愛く見えるとは・・・!
でも心理描写が入るとどろどろなんだろうなぁ。それだいいんだけど。

GJです。
長目の更新、期待してまつ。



夕日ロマンスはコミックスが楽しみだ。
が、「夕日ロマンスの」を入れておかないとな、>>163

165:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:31:08 RBBjf+LG
>>160
GJ!
俺の亜紀姉のイメージはアイマスのあずさをちゅるやさん風にした感じ

166:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:36:39 bSFA5bHo
>>163
ちょwww何その痛い設定wwww
一気に夕日ロマンスを買う気が無くなったじゃねーかww

167:名無しさん@ピンキー
07/06/21 00:13:24 rIBSEAsM
>>163
ちょwwww黒い魔女とかwwwwモロ邪気眼wwwww
>>160あき姉ちゃんキター!
ダメ姉ホント可愛いな。
泥棒猫の始末すらちゃんと出来ねえところに悶える。
たとえ全部計算づくでも俺は姉ちゃんを支持する。
GJ!
次回以降は長めになるそうなのでwktkして待ってます! ありがとうございました。

168:名無しさん@ピンキー
07/06/21 00:19:31 oPhbdv3e
一応言っておくけれど……。
作中で魔女とか言われたりしないからな。

『主人公に告白しようとすると邪魔をしにくる黒い魔女』という噂がある、
ってのが一話でちょこっと出てきただけだぞ。

169:名無しさん@ピンキー
07/06/21 01:35:04 sXM8WA4Q
今日訳分からん言葉思いついたんだ。



「お姉ちゃんどいて!そいつ殺せない!」


はてまたなんでこんな言葉を思いついたのか・・・

170:名無しさん@ピンキー
07/06/21 02:19:55 6DpUR+vw
今日訳のわからない言葉(ことのは)を思いついた
まで読んだ

言葉が妹ならノコギリで手足を切断さうゎああっなにを(ry

171:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:26:32 9TTrg3Bb
じゃあ俺は言葉を姉、世界を妹に…
あれ、お腹に何か刺さって…首から…血?
あれ?俺落ちてるの?こr
  グシャッ

172:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:29:08 sDfpGc5Q
以前、ある新ジャンルに投下した姉がキ印なので、こっちに再投下して良い?
続きも勿論、用意する。
以下、その姉↓

俺の部屋には姉がいる。

姉「大丈夫? 宿題一人で出来る? お姉ちゃんが教えてあげようか?」
弟「大丈夫だよ。分からなくなったら俺から聞くから」
姉「あ、うん。分かった。じゃあ外にいるね」

遠慮して自分の部屋さえ持たない姉がいる。

弟「いいよ、またずっと廊下で待つつもりでしょ」
姉「でも……弟君の勉強の邪魔したくないし」
弟「外にも出かけないならここにいていいから。ね?」
姉「あ……うん」


俺の部屋には姉がいる。屋根のあるところにいさせてもらうだけでも遠慮する、バカな姉がいる。


173:名無しさん@ピンキー
07/06/21 09:16:36 E9tIrksk
↑?

174:名無しさん@ピンキー
07/06/21 10:00:33 YWebJIeq
>>172
あるていど書き溜めて、まとめて投下したほうがいいぞ。


175:名無しさん@ピンキー
07/06/21 13:29:02 m88zasp2
ヤンデレ
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

176:名無しさん@ピンキー
07/06/21 14:54:43 munLuJ5/
>>175
新ジャンル「ヤンデレミュウツー」その3
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

353 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774[] 投稿日:2007/06/18(月) 17:36:45.72 ID:riOAN/Uo
ヤンデレミュウツー
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

354 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774[] 投稿日:2007/06/18(月) 18:38:06.83 ID:M33Rhjoo
>>353
それが貼られた所から来ましたが……。
なに、またマルチやるつもり?


ストーカーとヤンデレ、あとどこかでも見たけれどさ。
こんなところのアドレス貼って回るのやめてくれよ。
そろそろウザイんだけれど?

355 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774[] 投稿日:2007/06/18(月) 18:48:22.71 ID:GqkU4XUo
>>354
それは初耳
誰がやってるかは知らないが失礼しました

貼ってる奴、人増やしたいのは分かるがちょっと止めようぜ

177:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:23:50 VB55V6X/
>>174
その書き溜めたもの

俺の家には居候の姉がいる。

姉「あ、それじゃ、ごちそうさまです」
弟「姉ちゃん。俺、今日バイトで遅いから先にお風呂入ってて」
姉「うん」

そんなこと言って、絶対に俺や両親よりも先に入らない姉。

姉「じゃあおじさんおばさん、学校行ってきます」

俺よりも両親と長く住んでるのに、未だに敬語が抜けない姉。

姉「じゃあ行ってくるね。弟君」
弟「ああ」


俺の家には姉がいる。ずっと居候みたいに縮こまってる姉がいる。


178:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:24:45 VB55V6X/
姉は俺にいつも優しい。

姉「はい、弟君」
弟「なんだよこの服」
姉「プレゼントだよ」
弟「……」
姉「どうしたの? 変で嫌だった?」
弟「いや、そうじゃなくて。いい加減、自分の為にお金使いなよ。いつもいつも買ってくれるのは嬉しいけどさ」

ろくすっぽ友達と遊ばずに、姉は俺のご機嫌取りにばかりお金を使う。

姉「あ、ごめんね。じゃあそれ、返品して違うの買うから」
弟「だから、もっと遊びの為に使いなよ。姉ちゃんだって友達いるだろ? 彼氏とかもs
姉「別にっ」
弟「え?」
姉「別に……私はそういうのいいから。弟君が喜んでくれるなら……」

そういって姉はいつも俺に何かをくれる。



179:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:26:48 VB55V6X/

俺と姉の関係を一言で表すなら、平行線が妥当だろう。

姉「弟君。お腹空いてない? 今、何か作ってあg
弟「いいよ姉ちゃん。なんでそんな俺に構うんだよ」
姉「え……あ……ご、ごめんね……ごめんねごめんねごめんね。ねえ許して弟君。邪魔だったらはっきり邪魔だっていいから。そしたらお姉ちゃん消えるから。
  だからごめんね。許して弟君。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

そうやって姉はいつまでも頭を上げない。


怒りなんてもうとっくになくなっているのに、姉はずっと「ごめんなさい」と繰り返した。


180:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:28:56 VB55V6X/

俺は地元の高校に通っている。

弟「じゃあ行ってくるね」
姉「行ってらっしゃい弟君……やっぱり、途中までお姉ちゃんついていk
弟「いいよ。もう高校生なんだし」

姉は大学進学を勧める両親の話を丁重に断り、地元の中小企業に勤めている。

姉「じゃあ、あの、良かったら帰りに夕ご飯の材料買うから……その」
弟「荷物持ちね。分かった。いつものスーパーね」

律儀に食費まで入れている姉は、やはり俺に荷物持ちなんてさせない。

弟「じゃあ、行ってくるね」
姉「うん。行ってらっしゃい」


181:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:30:15 VB55V6X/

高校では俺は変人だ。

弟「おはよう」
女「あ、おはよう。今朝はお姉さん、いなかったね」
俺「ああ」
女「……ねえ、やっぱりちゃんと嫌なら嫌だってちゃんと言ったほうが良いと私は思うな。弟君も迷惑n
俺「迷惑とは思ってないよ。ただいい加減、あんな肩肘張った生活しなくて良いと思ってる」
女「でもさ、なんかちょっとあそこまでいくと気持ち悪くない? 時々、ちょっと頭おかしいんじゃないかって」
俺「悪口ならそこまでにしてくれないか?」
女「……ごめんなさい」

俺は高校では変人だ。変な姉をかばう変な弟だ。


182:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:31:24 VB55V6X/

スーパーでの待ち合わせは長年続いてるものだ。

タタタ

姉「弟君」
弟「わりぃ姉ちゃん。なかなかダチが離してくれなくてさ。待ったろ?」
姉「ううん。大丈夫だよ。さ、入ろう」

姉は中学に入ると、自分から家の手伝いをするようになった。まるでそうしないと自分の居場所がなくなるように。

姉「お菓子とかいる? 何でも好きなもの買ってあげるから」
弟「いいよ。これ以上食ったら太る」

母がそこまでしなくて良いというのに、姉は自分の居場所を守り続けた。

姉「今日は弟君の好きなもの作るね」

もう、そんなことしなくても居場所なんてとっくにあるというのに。


183:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:32:47 VB55V6X/

俺の趣味はクレーンゲームだ。

ゲーセン

弟「よっ、と。よし、取れた」
姉「わぁ。やっぱり上手だね、弟君」
弟「ほら。これ」
姉「え……いいの?」
弟「ああ」

俺からのプレゼントはよっぽどのことじゃないと受け取らない姉の、唯一受け取ってくれるもの。

姉「ありがとう。大切にするね」

姉はすごく嬉しそうだった。たかが100円のプレゼントに姉はすごく喜んでいた。



184:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:56:25 Uf/4dISZ
終了したんであればその旨書き込んだ方がよいですよー

それはそうと、攻性では無いキモ姉って言うのもなかなか……良いかも。
でも完全にキモいかというとそんなことないし、依存かというとそうでもないし、嫉妬からは遠く、とあれこれ考えるとやっぱりこのスレが一番近いんだろうか。

185:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:57:31 VB55V6X/
>>184
いちおう、ここまでです。お騒がせしました。
続きは出来たら早めに。

186:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:02:27 7yQrGMX4
sageぐらいしてくれ…話はそれからだ

187:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:05:03 7yQrGMX4
はいはい俺も同じ穴の狢orz
ごめん…

188:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:10:51 D3/eMis6
SSをすべてageて書き込む人初めて見た

189:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:16:34 OByPImlE
微妙に混沌としはじめつつも、読みふけってしまう俺がいる
これもキモ姉・キモウトの成せる業か・・・

190:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:50:48 a4eEugT5
>>188
他スレでも結構いる

191:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:57:41 b5Wi0bIu
>>188
よっぽどの自信作なんだろ、放っておいてやれよ

192:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:26:37 9TTrg3Bb
自信作ねぇ…自信作…自信作……
…これ以上噛みついちゃだめだ!皆落ち着こうぜ!な!?

193:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:30:13 7kntHqH+
エロパロ板になじみがうすいんだろ

194:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:40:34 V4ENhARi
>>185
とりあえずSS投下するときはsage投下したほうが無難だ
メール欄に半角文字でsageと入れるだけでよし
荒れる原因にもなったりするからこうしたほうがいいよ

195:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:48:57 VB55V6X/
お騒がせしました

196:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:50:37 zXl5zb3Z
みんな厳しいこと言ってるけど内心では投下を心待ちにしてるから、
まったり続きを投下すると泣いて喜ぶよ。

197:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:58:31 B2eFUjZ/
「」の前に姉とか弟とか書くのも要らないと思う

198:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:00:37 VPN+xJZ0
>>197
それは自信がないんだ大目にみてあげてほしい

199:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:08:28 DNhHeVrY
ふたば分家の++の小説スペースで
>>197の言うようなシナリオもどきの話者注記入りで書くくせに
妙に他人の作品を上段から批評する癖のある痛い書き手を思い出した

200:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:21:48 KkmobQhL
新ジャンルスレなら問題ないが
ここで台本小説はなぁ
どうしても厨っぽいイメージが付く

201:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:18:26 YWebJIeq
まぁ初投下らしいし大目に見てはいかがかね?

202:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:29:01 9TTrg3Bb
話者注記入りにすると精神、内面描写を少なくする癖が付くからな。
必然的に内容が浅くなってしまう。
多少長くなってもいいから登場人物の会話だけで文章構成
というのは止めてほしい。


203:202
07/06/21 22:33:46 9TTrg3Bb
誤解を招く前に修正

多少長くなってもいいから
“文章の殆どを登場人物の会話で構成”
というのは止めて欲しい。

連レススマソ。次の小ネタ考えるとします。

204:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:41:22 oj9bnYNm
ほんとどこ行っても批評家多いな

205:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:43:44 bzoXCppZ

「おまえら、この女の本当の名を知りたいか?」

「ならば、教えてやろう。こいつの名前は、ジャギ!! おれが嘗て、“姉”と呼んだ女だ!!」

206:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:46:25 UPwxY5Dy
前スレまでは良スレだったんだが

207:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:47:45 WITPNVXK
批評家をきどるつもりは無いけど
話を書く上で話者注記無しの方が多少つたない文になっても書き手の技術向上もなるしいいと思うぜ?
別に『技術なんていらない』とか『俺は書きたいように書く』とかいう完全なオナニーなら文句はいわないけど
こういう公の場に出す以上見てもらうっていうのが意識にあるんだろうから、やっぱり真摯に受け止めるべきではないだろうか

と、完全に批評家きどりですね、すいません。


208:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:58:47 UpRuYQEa
台本小説じゃなくて台本そのものなら、俺は別に構わないや
台詞だけで描写や心理表現も可能だし
要は何にせよ、書き手の腕とセンスが大事、二兎は良くないってコトですね

209:名無しさん@ピンキー
07/06/21 23:04:32 8tBWnQTF
引っ張りすぎ
何度も同じような発言し合ってんな

210:名無しさん@ピンキー
07/06/21 23:06:29 oPhbdv3e
台本調の作家はスルーが基本でしょ。


211:名無しさん@ピンキー
07/06/21 23:11:26 9TTrg3Bb
>>208
確かにそうかもしれん。
台詞、描写共に重要である故に書き手の才能が求められる。
どんな方法であれ心理描写を上手く活字に出来ることが
ss制作の鍵か。
ん?台本が落ちてる。なになに?

♀「あらあんな所にピエールがいるわ」
♂「おやあんな所にカトリーヌがいるぞ」
…何これ?

212:>>172の
07/06/21 23:55:59 VB55V6X/
 蒸し暑さだけが漂う残暑。俺はクーラーもついてない部屋で一人、長期休暇の課題に取り組んでいた。
 これでも真面目な性格が幸いしてか、友人連中に助けを求めるような真似はしないで済んでいる。数学の教師が
出してきた殺人的な量の問題冊子も、今日明日で目処がつくところまできていた。
 ここで訂正、このクーラーも数日前に壊れて地獄と化している部屋には俺以外のもう一人の住人がいる。
「あの、宿題大丈夫……? よかったら、その、お姉ちゃんが見てあげようか?」
 俺の部屋には姉がいる。姉弟なのだから当然なのだろうけれど、社会人の姉に高校生の弟が各々、別々の部屋も
持たずに一つの部屋を使用しているのは驚くどころか奇異の目で見られるだろう。確かに両親は一般人ではあるけ
れども、個々の時間の所有を訴える時期をとっくに迎えてる子供二人に部屋を与えられない程度の経済状況でもな
いし、そこら辺の一般的な感覚を有していることは長男の俺が保障する。
 話を戻そう。とにかく、“俺の部屋”に姉がいるのだ。
 俺は姉の問いに首を横に振ると、「分からなくなったら聞くから」と付け足しておく。そうでもしないと姉はす
ぐに、
「あ、うん、分かった……じゃあ、お姉ちゃんは外に出てるね」
 こんなことを言い出すのだ。
「いや、いいって。また廊下で待つつもりでしょ?」
 振り向く俺に姉はおずおずと頷く。そう、姉は曰く、弟の邪魔をしないように廊下でおとなしく待つ、なんてこ
とをする。一度、どうしてそんなことを、と問い質したら、盛大に泣きつかれたのは記憶に新しい。

 ごめんね。お姉ちゃんやっぱり邪魔だよね? こんなお姉ちゃんいらないよね? 弟くんの邪魔しないように一生
懸命やってるけど、でも出来なくてごめんね? やっぱり弟くんにとってお姉ちゃんなんていらないよね? お姉ち
ゃん弟くんの為を思ってやってるけど、でも私って気が利かなくて馬鹿だし邪魔だし、こんなのいらないよね? 
弟くんのお姉ちゃんでいる事自体間違ってるよね、ごめんね、ごめんね、本当に、イライラしたらお姉ちゃんぶっ
たって殴ったって良いからね? それで弟くんの気が済むんならどんなにしたっていいからね? だから、そのね、
もう少し、お姉ちゃんをここに置いて欲しいな? ね? ね?

 俺の部屋には姉がいる。屋根のあるところにいさせてもらうだけでも遠慮する姉がいる。

213:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:02:13 VB55V6X/
>>172のを書き直しました。突然の投下ですいません。
順次、書き直しできたらと思います。それでは。

214:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:24:43 mrDS5RKG
いちいち叩かれそうなことをするおまえがなんか可愛いよ

215:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:25:39 hXL3JXqI
この流れで書き直したお前さんに惜しみないGJを送ろう
頑張れ

216:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:25:53 JDUi9nNd
♂「…………」
♀「どうしたの?ピエール兄さん」
ピエ「ちょっと、こっちに来いカトリーヌ」
カト「きゃ……兄さんったら強引v」
ピエ「そうじゃないだろ!騎士団の宿舎に居る女というのはどういう女だと思う?」
カト「生き別れた兄に会うために修道院を抜け出して来た最愛の妹?」
ピエ「お前が修道院に入ってまだ二日だろう!というか修道院からココまで三日かかるだろう!」
カト「兄さんへの愛ね。少しでも速く兄さんに会いたくて二日でここまでついたわ」
ピエ「どこからつっこめばいい……」
カト「もちろん、私の大事な穴からよ。兄さんが望むなら後ろが初めてでもいいわ」
ピエ「小首を傾げて可愛らしくそういう下品な冗談を言うな!」
カト「本気なのにぃ~」
ピエ「頬を膨らますのもダメ!女の子なんだからもっと清楚にしなさい。はぁ、何のために修道院にいれたのか……」
カト「兄さん?頭痛?大変、騎士団なんてやってる暇ないわ!一緒に家に帰りましょう!!そして二人で暮らすのよ!」
ピエ「誰のせいだ!というか父上も母上も健在だ!それに騎士団に入るのは僕の夢だ」
カト「……居ないわよ」
ピエ「は?」
カト「私と兄さんを引き離すような♂と♀なんて、もう居ないから安心して兄さん。大丈夫、騎士団なんか入らなくても暮らしていけるお金も用意したから」
ピエ「何を……言ってるんだ?」
カト「そう、でも兄さん、夢が大事なんだ。私、負けたくないの。兄さんに寄ってくる雌豚にも、兄さんの夢にも。私は兄さんの一番になりたいの。
   だって私の一番は兄さんなんだがら、兄さんの一番も私だよね?でもね、人って大きくなると色んな邪魔のせいで、本当は一番なのに
   そうじゃないものを一番って呼んだりするのよね。兄妹で結婚できないとかも同じね。社会って酷いわ。でも純粋な兄さんを取り戻してあげる。
   大丈夫、兄さんは純粋で綺麗なままで居てイイの。障害は全部私が排除するから、私達を認めないものだって逆に利用してもみせるわ」
ピエ「カトリーヌ?」
カト「ふふ……大丈夫、私、兄さんとの初めてはこんな草の上じゃなくてシルクのベットの上って決めてるから」
ピエ「お、おい!カトリーヌ、こんな所で何をし始めるんだ……辞めないか、言ってるだろう清楚にしろと。そんな娼婦のような真似事……冗談でも……」
カト「見て、兄さん。私の身体、兄さんの好み?もっと胸があった方がいいって言うんなら、私努力するわ。逆は無理だけど」
ピエ「服を着なさいと言ってる!!」
カト「ダメよ、兄さんはこれから善良な修道女を襲おうとした罪で騎士団から除名されるんだから……」
ピエ「カト…リーヌ……」
カト「大丈夫、牢屋からはスグに出してあげるから。ふふ、兄さんは私の所に帰ってくるし、強姦魔には雌豚は寄ってこないだろうし、一石二鳥ね……」
ピエ「カトリーヌ?やめなさい、いつもの優しい妹に戻ってくれ、な?カトリ…」
カト「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



まあ「」だけの奴はネタ向けではあるんだけど

217:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:36:50 eBnlVzDk
>>212への好感度がうなぎ上り
GJ

218:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:44:20 bqsfyUxM
>>212
みんな期待してるんだよとりあえずGJ
俺も期待してます


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