キモ姉&キモウト小説を書こう!Part3at EROPARO
キモ姉&キモウト小説を書こう!Part3 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@ピンキー
07/06/20 04:22:17 qEWrXxzE
>>149
出るよー。7月だったかな?

151:名無しさん@ピンキー
07/06/20 07:13:34 1pEXPYF1
>>150
ありがとう。絶対買うわ!

152:名無しさん@ピンキー
07/06/20 08:23:29 5e/ZGsNy
夕日ロマンスは推奨
つーか読んでみ?スレ住人ならニヤニヤがとまらない

153:名無しさん@ピンキー
07/06/20 13:56:09 mDIyZuyj
夕日ロマンスって何で連載してるんだ?

154:名無しさん@ピンキー
07/06/20 13:58:55 mDIyZuyj
ageちゃってすいません。以後注意します

155:名無しさん@ピンキー
07/06/20 15:50:34 1UkQG+eg
>>152
kwsk

156:名無しさん@ピンキー  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:01:30 eEzj+cfW
投下します。

157:虎とあきちゃん  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:02:42 eEzj+cfW

「虎ちゃんおはようのちゅー」
 翌日、馬鹿な寝言をほざいてる亜紀姉の頭をはったおして叩き起こして
一緒に学校に向かうと、下駄箱にはラブレターが入っていた。

「放課後、屋上で待ってます。か…宛名はないが…俺にも春が来たきたきたっ!!!」
 俺は隣ですのこに躓いてこけている駄目姉に悟られないように気をつけながら
スキップして教室へと向かっていった。俺の時代は近い。

 放課後、シューマッハもびっくりなドリフトを演じながら猛ダッシュで屋上に
向かうとそこには気弱そうなおさげで眼鏡の女の子が立っていた。確か隣のクラスの…

「えっと、榛原和歌…さんだっけ。」
「あ…うん…。名前どうして……。」
「その……榛原さんの友達がそう呼んでいたのを聞いたことがあるんだ。」
 俺は飛び上がって喜びそうなのを堪えながら抑えて話していた。榛原さんは、
眼鏡を取ると可愛いし、実はスタイルもいいのだ。それを知っている男連中では
守ってあげたい感じで人気NO.1だ。俺もだめ姉の世話より可愛い女の子とラブラブしたいぜ。
 彼女はにこっと嬉しそうに微笑んで、

「嬉しいな。私その…地味だから…顔も忘れられているかと思ってた。」
「そんなことないよ。榛原さんは可愛いから。」
 うおおおおお言ってる俺が超はずかしぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!

「それより…どうしてここに呼んだの?」
「それはその……あの……私…わたしっ!!青野君のことがっ…すっ!」
 彼女は俺の顔を見て真っ赤になりながら上目遣いで…俺はそのときを待っていた。


158:虎とあきちゃん  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:03:53 eEzj+cfW

が、

「きゃああああぁぁぁぁ!!!」
 そこには何故か姉が居た。何故かバケツを持っていて、こけて、自分で水をかぶっていた。
 榛原さんといえば、目の前に現れたドジ美人をあっけに取られたように見つめている。

「うえええ~~~~~~~~ん、ずぶぬれだよぉぉぉぉ~~虎ちゃん助けてぇぇ~」
「あ、おい。こっちくんな!」
 おい、こら俺に抱きつくな!!胸の感触がって違う!!!

「え…え……青野君……下の名前で呼び合う人が……しかも、こんな美人…えとえとっ!」
「まて、榛原さん誤解だ。こいつは!」
「私…私…知らなくてっ!!ごめんなさい!!!!」
 榛原さんは泣きながら走り去っていった。

「亜紀姉……説明してもらおうか?」
「いやん、虎ちゃん怒らないで~。」
 俺の怒りは臨界点を既に突破していたが、一応姉の言い分も聞いてやろうと思っていた。

「あのね~~。虎ちゃんのラブレター見たの。」
「いつっ!!!」
 俺は見せた覚えもないし、朝はさっさと隠して教室に入ったはずだ。

「昨日の放課後。」
「…………なんで俺の下駄箱を?」
「みやちゃんが浮気調査の基本だって。」
 頼むからみやちゃんとやら…プライバシーは大事にしようぜ。第一俺と亜紀姉は
姉弟だ。浮気関係ねえ!!


159:虎とあきちゃん  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:05:04 eEzj+cfW

「それでね~~相談したらね。泥棒猫には水でもかけとけって言われたの。」
「ほほう…。それを真っ正直にやろうとしたわけか。弟の恋路を邪魔しようと。」
 姉は嬉しそうにわらって頷いた。男なら百人中九十九人まで蕩ける様な笑み。
 例外は俺だ。

「この馬鹿姉がぁぁぁぁぁぁぁ俺の青春をかえせええええええ!!」
「きゃあああぁぁぁっ暴力反対暴力反対だよぉぉぉぉっ!!」
 とりあえず、頭をぐりぐりしカバンの中から体育で汗をかいたら使うつもりだった
タオル出して、姉の綺麗な髪の毛を拭いてやった。

「虎ちゃん優しい~~~お礼にはぐしてあげるね?」
「いらん。」
 俺の春は遠い。駄目姉を連れてため息を吐きながら帰途に着いた。二人で歩くと
通りすがる人が皆振り返るのは姉が無駄に美人なせいだろう…。いつまで、こんなことが
続くのだろうか。

 翌日、榛原さんと顔を合わせるのが気まずかった俺は寝ぼける姉を連れて、早めに
学校へと向かい誤解が解けることを祈って、俺の気持ちを全て書いた手紙を押し込んだ。

 焦っていたため、下駄箱を間違えていたことに気づいたのはその日の放課後だった…。


160:名無しさん@ピンキー  ◆x/Dvsm4nBI
07/06/20 18:06:27 eEzj+cfW
投下終了。次辺りからもう少し長めにいきます。

161:名無しさん@ピンキー
07/06/20 18:08:43 S85q7C19
駄目姉が可愛くて仕方ないので困ってしまいますw

162:名無しさん@ピンキー
07/06/20 18:11:01 S85q7C19
ごめんageてしもうた

163:名無しさん@ピンキー
07/06/20 20:11:02 5e/ZGsNy
主要人物

ユウ
紅 夕暮(くれない ゆうぐれ)
ヒロの姉。鶴ヶ崎高校3年。
姉弟の仲は良く、それ以上の感情を持っている。ブラコンであることは周囲の友人も知っている。
黒い改造制服を着ており、そのため学校では「暗黒姫」「黒い魔女」の通り名で有名になっている。
トモ
ヒロ・ユウの異母兄弟。邦府高校1年。
ヒロの妹だがヒロに好意を抱いており、そのためユウとはライバル関係にある。ブラコンであることは周囲の友人も知っている。
ユウとは対照的に髪の毛の色などは白(カラーでは金髪)だが、顔は似ている。


wikiより
まさにスレ住人を釣ろうとしてるかのような設定
俺は1スレが出来る前にすでに釣られてたクマー

164:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:22:56 Q37X2l61
>>160
行動の結果が泥棒猫の被害に繋がらないだけで、キモ姉がこんなにも可愛く見えるとは・・・!
でも心理描写が入るとどろどろなんだろうなぁ。それだいいんだけど。

GJです。
長目の更新、期待してまつ。



夕日ロマンスはコミックスが楽しみだ。
が、「夕日ロマンスの」を入れておかないとな、>>163

165:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:31:08 RBBjf+LG
>>160
GJ!
俺の亜紀姉のイメージはアイマスのあずさをちゅるやさん風にした感じ

166:名無しさん@ピンキー
07/06/20 23:36:39 bSFA5bHo
>>163
ちょwww何その痛い設定wwww
一気に夕日ロマンスを買う気が無くなったじゃねーかww

167:名無しさん@ピンキー
07/06/21 00:13:24 rIBSEAsM
>>163
ちょwwww黒い魔女とかwwwwモロ邪気眼wwwww
>>160あき姉ちゃんキター!
ダメ姉ホント可愛いな。
泥棒猫の始末すらちゃんと出来ねえところに悶える。
たとえ全部計算づくでも俺は姉ちゃんを支持する。
GJ!
次回以降は長めになるそうなのでwktkして待ってます! ありがとうございました。

168:名無しさん@ピンキー
07/06/21 00:19:31 oPhbdv3e
一応言っておくけれど……。
作中で魔女とか言われたりしないからな。

『主人公に告白しようとすると邪魔をしにくる黒い魔女』という噂がある、
ってのが一話でちょこっと出てきただけだぞ。

169:名無しさん@ピンキー
07/06/21 01:35:04 sXM8WA4Q
今日訳分からん言葉思いついたんだ。



「お姉ちゃんどいて!そいつ殺せない!」


はてまたなんでこんな言葉を思いついたのか・・・

170:名無しさん@ピンキー
07/06/21 02:19:55 6DpUR+vw
今日訳のわからない言葉(ことのは)を思いついた
まで読んだ

言葉が妹ならノコギリで手足を切断さうゎああっなにを(ry

171:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:26:32 9TTrg3Bb
じゃあ俺は言葉を姉、世界を妹に…
あれ、お腹に何か刺さって…首から…血?
あれ?俺落ちてるの?こr
  グシャッ

172:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:29:08 sDfpGc5Q
以前、ある新ジャンルに投下した姉がキ印なので、こっちに再投下して良い?
続きも勿論、用意する。
以下、その姉↓

俺の部屋には姉がいる。

姉「大丈夫? 宿題一人で出来る? お姉ちゃんが教えてあげようか?」
弟「大丈夫だよ。分からなくなったら俺から聞くから」
姉「あ、うん。分かった。じゃあ外にいるね」

遠慮して自分の部屋さえ持たない姉がいる。

弟「いいよ、またずっと廊下で待つつもりでしょ」
姉「でも……弟君の勉強の邪魔したくないし」
弟「外にも出かけないならここにいていいから。ね?」
姉「あ……うん」


俺の部屋には姉がいる。屋根のあるところにいさせてもらうだけでも遠慮する、バカな姉がいる。


173:名無しさん@ピンキー
07/06/21 09:16:36 E9tIrksk
↑?

174:名無しさん@ピンキー
07/06/21 10:00:33 YWebJIeq
>>172
あるていど書き溜めて、まとめて投下したほうがいいぞ。


175:名無しさん@ピンキー
07/06/21 13:29:02 m88zasp2
ヤンデレ
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

176:名無しさん@ピンキー
07/06/21 14:54:43 munLuJ5/
>>175
新ジャンル「ヤンデレミュウツー」その3
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

353 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774[] 投稿日:2007/06/18(月) 17:36:45.72 ID:riOAN/Uo
ヤンデレミュウツー
URLリンク(ex14.vip2ch.com)

354 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774[] 投稿日:2007/06/18(月) 18:38:06.83 ID:M33Rhjoo
>>353
それが貼られた所から来ましたが……。
なに、またマルチやるつもり?


ストーカーとヤンデレ、あとどこかでも見たけれどさ。
こんなところのアドレス貼って回るのやめてくれよ。
そろそろウザイんだけれど?

355 名前:VIPにかわりましてパー速からお送りしますPart774[] 投稿日:2007/06/18(月) 18:48:22.71 ID:GqkU4XUo
>>354
それは初耳
誰がやってるかは知らないが失礼しました

貼ってる奴、人増やしたいのは分かるがちょっと止めようぜ

177:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:23:50 VB55V6X/
>>174
その書き溜めたもの

俺の家には居候の姉がいる。

姉「あ、それじゃ、ごちそうさまです」
弟「姉ちゃん。俺、今日バイトで遅いから先にお風呂入ってて」
姉「うん」

そんなこと言って、絶対に俺や両親よりも先に入らない姉。

姉「じゃあおじさんおばさん、学校行ってきます」

俺よりも両親と長く住んでるのに、未だに敬語が抜けない姉。

姉「じゃあ行ってくるね。弟君」
弟「ああ」


俺の家には姉がいる。ずっと居候みたいに縮こまってる姉がいる。


178:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:24:45 VB55V6X/
姉は俺にいつも優しい。

姉「はい、弟君」
弟「なんだよこの服」
姉「プレゼントだよ」
弟「……」
姉「どうしたの? 変で嫌だった?」
弟「いや、そうじゃなくて。いい加減、自分の為にお金使いなよ。いつもいつも買ってくれるのは嬉しいけどさ」

ろくすっぽ友達と遊ばずに、姉は俺のご機嫌取りにばかりお金を使う。

姉「あ、ごめんね。じゃあそれ、返品して違うの買うから」
弟「だから、もっと遊びの為に使いなよ。姉ちゃんだって友達いるだろ? 彼氏とかもs
姉「別にっ」
弟「え?」
姉「別に……私はそういうのいいから。弟君が喜んでくれるなら……」

そういって姉はいつも俺に何かをくれる。



179:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:26:48 VB55V6X/

俺と姉の関係を一言で表すなら、平行線が妥当だろう。

姉「弟君。お腹空いてない? 今、何か作ってあg
弟「いいよ姉ちゃん。なんでそんな俺に構うんだよ」
姉「え……あ……ご、ごめんね……ごめんねごめんねごめんね。ねえ許して弟君。邪魔だったらはっきり邪魔だっていいから。そしたらお姉ちゃん消えるから。
  だからごめんね。許して弟君。ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

そうやって姉はいつまでも頭を上げない。


怒りなんてもうとっくになくなっているのに、姉はずっと「ごめんなさい」と繰り返した。


180:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:28:56 VB55V6X/

俺は地元の高校に通っている。

弟「じゃあ行ってくるね」
姉「行ってらっしゃい弟君……やっぱり、途中までお姉ちゃんついていk
弟「いいよ。もう高校生なんだし」

姉は大学進学を勧める両親の話を丁重に断り、地元の中小企業に勤めている。

姉「じゃあ、あの、良かったら帰りに夕ご飯の材料買うから……その」
弟「荷物持ちね。分かった。いつものスーパーね」

律儀に食費まで入れている姉は、やはり俺に荷物持ちなんてさせない。

弟「じゃあ、行ってくるね」
姉「うん。行ってらっしゃい」


181:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:30:15 VB55V6X/

高校では俺は変人だ。

弟「おはよう」
女「あ、おはよう。今朝はお姉さん、いなかったね」
俺「ああ」
女「……ねえ、やっぱりちゃんと嫌なら嫌だってちゃんと言ったほうが良いと私は思うな。弟君も迷惑n
俺「迷惑とは思ってないよ。ただいい加減、あんな肩肘張った生活しなくて良いと思ってる」
女「でもさ、なんかちょっとあそこまでいくと気持ち悪くない? 時々、ちょっと頭おかしいんじゃないかって」
俺「悪口ならそこまでにしてくれないか?」
女「……ごめんなさい」

俺は高校では変人だ。変な姉をかばう変な弟だ。


182:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:31:24 VB55V6X/

スーパーでの待ち合わせは長年続いてるものだ。

タタタ

姉「弟君」
弟「わりぃ姉ちゃん。なかなかダチが離してくれなくてさ。待ったろ?」
姉「ううん。大丈夫だよ。さ、入ろう」

姉は中学に入ると、自分から家の手伝いをするようになった。まるでそうしないと自分の居場所がなくなるように。

姉「お菓子とかいる? 何でも好きなもの買ってあげるから」
弟「いいよ。これ以上食ったら太る」

母がそこまでしなくて良いというのに、姉は自分の居場所を守り続けた。

姉「今日は弟君の好きなもの作るね」

もう、そんなことしなくても居場所なんてとっくにあるというのに。


183:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:32:47 VB55V6X/

俺の趣味はクレーンゲームだ。

ゲーセン

弟「よっ、と。よし、取れた」
姉「わぁ。やっぱり上手だね、弟君」
弟「ほら。これ」
姉「え……いいの?」
弟「ああ」

俺からのプレゼントはよっぽどのことじゃないと受け取らない姉の、唯一受け取ってくれるもの。

姉「ありがとう。大切にするね」

姉はすごく嬉しそうだった。たかが100円のプレゼントに姉はすごく喜んでいた。



184:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:56:25 Uf/4dISZ
終了したんであればその旨書き込んだ方がよいですよー

それはそうと、攻性では無いキモ姉って言うのもなかなか……良いかも。
でも完全にキモいかというとそんなことないし、依存かというとそうでもないし、嫉妬からは遠く、とあれこれ考えるとやっぱりこのスレが一番近いんだろうか。

185:名無しさん@ピンキー
07/06/21 18:57:31 VB55V6X/
>>184
いちおう、ここまでです。お騒がせしました。
続きは出来たら早めに。

186:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:02:27 7yQrGMX4
sageぐらいしてくれ…話はそれからだ

187:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:05:03 7yQrGMX4
はいはい俺も同じ穴の狢orz
ごめん…

188:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:10:51 D3/eMis6
SSをすべてageて書き込む人初めて見た

189:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:16:34 OByPImlE
微妙に混沌としはじめつつも、読みふけってしまう俺がいる
これもキモ姉・キモウトの成せる業か・・・

190:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:50:48 a4eEugT5
>>188
他スレでも結構いる

191:名無しさん@ピンキー
07/06/21 19:57:41 b5Wi0bIu
>>188
よっぽどの自信作なんだろ、放っておいてやれよ

192:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:26:37 9TTrg3Bb
自信作ねぇ…自信作…自信作……
…これ以上噛みついちゃだめだ!皆落ち着こうぜ!な!?

193:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:30:13 7kntHqH+
エロパロ板になじみがうすいんだろ

194:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:40:34 V4ENhARi
>>185
とりあえずSS投下するときはsage投下したほうが無難だ
メール欄に半角文字でsageと入れるだけでよし
荒れる原因にもなったりするからこうしたほうがいいよ

195:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:48:57 VB55V6X/
お騒がせしました

196:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:50:37 zXl5zb3Z
みんな厳しいこと言ってるけど内心では投下を心待ちにしてるから、
まったり続きを投下すると泣いて喜ぶよ。

197:名無しさん@ピンキー
07/06/21 20:58:31 B2eFUjZ/
「」の前に姉とか弟とか書くのも要らないと思う

198:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:00:37 VPN+xJZ0
>>197
それは自信がないんだ大目にみてあげてほしい

199:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:08:28 DNhHeVrY
ふたば分家の++の小説スペースで
>>197の言うようなシナリオもどきの話者注記入りで書くくせに
妙に他人の作品を上段から批評する癖のある痛い書き手を思い出した

200:名無しさん@ピンキー
07/06/21 21:21:48 KkmobQhL
新ジャンルスレなら問題ないが
ここで台本小説はなぁ
どうしても厨っぽいイメージが付く

201:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:18:26 YWebJIeq
まぁ初投下らしいし大目に見てはいかがかね?

202:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:29:01 9TTrg3Bb
話者注記入りにすると精神、内面描写を少なくする癖が付くからな。
必然的に内容が浅くなってしまう。
多少長くなってもいいから登場人物の会話だけで文章構成
というのは止めてほしい。


203:202
07/06/21 22:33:46 9TTrg3Bb
誤解を招く前に修正

多少長くなってもいいから
“文章の殆どを登場人物の会話で構成”
というのは止めて欲しい。

連レススマソ。次の小ネタ考えるとします。

204:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:41:22 oj9bnYNm
ほんとどこ行っても批評家多いな

205:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:43:44 bzoXCppZ

「おまえら、この女の本当の名を知りたいか?」

「ならば、教えてやろう。こいつの名前は、ジャギ!! おれが嘗て、“姉”と呼んだ女だ!!」

206:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:46:25 UPwxY5Dy
前スレまでは良スレだったんだが

207:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:47:45 WITPNVXK
批評家をきどるつもりは無いけど
話を書く上で話者注記無しの方が多少つたない文になっても書き手の技術向上もなるしいいと思うぜ?
別に『技術なんていらない』とか『俺は書きたいように書く』とかいう完全なオナニーなら文句はいわないけど
こういう公の場に出す以上見てもらうっていうのが意識にあるんだろうから、やっぱり真摯に受け止めるべきではないだろうか

と、完全に批評家きどりですね、すいません。


208:名無しさん@ピンキー
07/06/21 22:58:47 UpRuYQEa
台本小説じゃなくて台本そのものなら、俺は別に構わないや
台詞だけで描写や心理表現も可能だし
要は何にせよ、書き手の腕とセンスが大事、二兎は良くないってコトですね

209:名無しさん@ピンキー
07/06/21 23:04:32 8tBWnQTF
引っ張りすぎ
何度も同じような発言し合ってんな

210:名無しさん@ピンキー
07/06/21 23:06:29 oPhbdv3e
台本調の作家はスルーが基本でしょ。


211:名無しさん@ピンキー
07/06/21 23:11:26 9TTrg3Bb
>>208
確かにそうかもしれん。
台詞、描写共に重要である故に書き手の才能が求められる。
どんな方法であれ心理描写を上手く活字に出来ることが
ss制作の鍵か。
ん?台本が落ちてる。なになに?

♀「あらあんな所にピエールがいるわ」
♂「おやあんな所にカトリーヌがいるぞ」
…何これ?

212:>>172の
07/06/21 23:55:59 VB55V6X/
 蒸し暑さだけが漂う残暑。俺はクーラーもついてない部屋で一人、長期休暇の課題に取り組んでいた。
 これでも真面目な性格が幸いしてか、友人連中に助けを求めるような真似はしないで済んでいる。数学の教師が
出してきた殺人的な量の問題冊子も、今日明日で目処がつくところまできていた。
 ここで訂正、このクーラーも数日前に壊れて地獄と化している部屋には俺以外のもう一人の住人がいる。
「あの、宿題大丈夫……? よかったら、その、お姉ちゃんが見てあげようか?」
 俺の部屋には姉がいる。姉弟なのだから当然なのだろうけれど、社会人の姉に高校生の弟が各々、別々の部屋も
持たずに一つの部屋を使用しているのは驚くどころか奇異の目で見られるだろう。確かに両親は一般人ではあるけ
れども、個々の時間の所有を訴える時期をとっくに迎えてる子供二人に部屋を与えられない程度の経済状況でもな
いし、そこら辺の一般的な感覚を有していることは長男の俺が保障する。
 話を戻そう。とにかく、“俺の部屋”に姉がいるのだ。
 俺は姉の問いに首を横に振ると、「分からなくなったら聞くから」と付け足しておく。そうでもしないと姉はす
ぐに、
「あ、うん、分かった……じゃあ、お姉ちゃんは外に出てるね」
 こんなことを言い出すのだ。
「いや、いいって。また廊下で待つつもりでしょ?」
 振り向く俺に姉はおずおずと頷く。そう、姉は曰く、弟の邪魔をしないように廊下でおとなしく待つ、なんてこ
とをする。一度、どうしてそんなことを、と問い質したら、盛大に泣きつかれたのは記憶に新しい。

 ごめんね。お姉ちゃんやっぱり邪魔だよね? こんなお姉ちゃんいらないよね? 弟くんの邪魔しないように一生
懸命やってるけど、でも出来なくてごめんね? やっぱり弟くんにとってお姉ちゃんなんていらないよね? お姉ち
ゃん弟くんの為を思ってやってるけど、でも私って気が利かなくて馬鹿だし邪魔だし、こんなのいらないよね? 
弟くんのお姉ちゃんでいる事自体間違ってるよね、ごめんね、ごめんね、本当に、イライラしたらお姉ちゃんぶっ
たって殴ったって良いからね? それで弟くんの気が済むんならどんなにしたっていいからね? だから、そのね、
もう少し、お姉ちゃんをここに置いて欲しいな? ね? ね?

 俺の部屋には姉がいる。屋根のあるところにいさせてもらうだけでも遠慮する姉がいる。

213:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:02:13 VB55V6X/
>>172のを書き直しました。突然の投下ですいません。
順次、書き直しできたらと思います。それでは。

214:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:24:43 mrDS5RKG
いちいち叩かれそうなことをするおまえがなんか可愛いよ

215:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:25:39 hXL3JXqI
この流れで書き直したお前さんに惜しみないGJを送ろう
頑張れ

216:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:25:53 JDUi9nNd
♂「…………」
♀「どうしたの?ピエール兄さん」
ピエ「ちょっと、こっちに来いカトリーヌ」
カト「きゃ……兄さんったら強引v」
ピエ「そうじゃないだろ!騎士団の宿舎に居る女というのはどういう女だと思う?」
カト「生き別れた兄に会うために修道院を抜け出して来た最愛の妹?」
ピエ「お前が修道院に入ってまだ二日だろう!というか修道院からココまで三日かかるだろう!」
カト「兄さんへの愛ね。少しでも速く兄さんに会いたくて二日でここまでついたわ」
ピエ「どこからつっこめばいい……」
カト「もちろん、私の大事な穴からよ。兄さんが望むなら後ろが初めてでもいいわ」
ピエ「小首を傾げて可愛らしくそういう下品な冗談を言うな!」
カト「本気なのにぃ~」
ピエ「頬を膨らますのもダメ!女の子なんだからもっと清楚にしなさい。はぁ、何のために修道院にいれたのか……」
カト「兄さん?頭痛?大変、騎士団なんてやってる暇ないわ!一緒に家に帰りましょう!!そして二人で暮らすのよ!」
ピエ「誰のせいだ!というか父上も母上も健在だ!それに騎士団に入るのは僕の夢だ」
カト「……居ないわよ」
ピエ「は?」
カト「私と兄さんを引き離すような♂と♀なんて、もう居ないから安心して兄さん。大丈夫、騎士団なんか入らなくても暮らしていけるお金も用意したから」
ピエ「何を……言ってるんだ?」
カト「そう、でも兄さん、夢が大事なんだ。私、負けたくないの。兄さんに寄ってくる雌豚にも、兄さんの夢にも。私は兄さんの一番になりたいの。
   だって私の一番は兄さんなんだがら、兄さんの一番も私だよね?でもね、人って大きくなると色んな邪魔のせいで、本当は一番なのに
   そうじゃないものを一番って呼んだりするのよね。兄妹で結婚できないとかも同じね。社会って酷いわ。でも純粋な兄さんを取り戻してあげる。
   大丈夫、兄さんは純粋で綺麗なままで居てイイの。障害は全部私が排除するから、私達を認めないものだって逆に利用してもみせるわ」
ピエ「カトリーヌ?」
カト「ふふ……大丈夫、私、兄さんとの初めてはこんな草の上じゃなくてシルクのベットの上って決めてるから」
ピエ「お、おい!カトリーヌ、こんな所で何をし始めるんだ……辞めないか、言ってるだろう清楚にしろと。そんな娼婦のような真似事……冗談でも……」
カト「見て、兄さん。私の身体、兄さんの好み?もっと胸があった方がいいって言うんなら、私努力するわ。逆は無理だけど」
ピエ「服を着なさいと言ってる!!」
カト「ダメよ、兄さんはこれから善良な修道女を襲おうとした罪で騎士団から除名されるんだから……」
ピエ「カト…リーヌ……」
カト「大丈夫、牢屋からはスグに出してあげるから。ふふ、兄さんは私の所に帰ってくるし、強姦魔には雌豚は寄ってこないだろうし、一石二鳥ね……」
ピエ「カトリーヌ?やめなさい、いつもの優しい妹に戻ってくれ、な?カトリ…」
カト「助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



まあ「」だけの奴はネタ向けではあるんだけど

217:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:36:50 eBnlVzDk
>>212への好感度がうなぎ上り
GJ

218:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:44:20 bqsfyUxM
>>212
みんな期待してるんだよとりあえずGJ
俺も期待してます

219:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:28:42 NmC4o+JB
>>177の書き直し投下します

220:>>177の
07/06/22 01:29:22 NmC4o+JB
 少しだけ慌しい朝食の時間。今のご時世には珍しく、家族揃って食事を摂る我が家は実に和やかなものだ。家族
の誰それがこんなことをした。隣家の奥さんからこんな噂を聞いた。まるでサザエさんのような光景は俺の中では
当然になっており、先日、その様子を長年の友人に話したところ目を丸くしたのはまた別の話だ。
「ごちそうさまです」
 談笑の中にあって一人、手を合わせて食事の終了を知らせる姉に俺は目を向ける。なぜだか、毎回のように家族
の誰よりも早く食事を終える彼女は、エプロンを着け直すと一人、流し場で洗い物を済ましてしまう。
「それじゃあお父さん、お母さん。行って来ます」
 エプロンを外した姉は、両親の返事もそこそこにいそいそと玄関の方へと行ってしまう。姉はあまり態度に出さ
ないが、親を避けている節がある。初めこそ、ありえないことだが親を嫌っているのかもと考えた。しかし、長年
姉の様子を見るにそれはやはり間違いだと気づく。姉はまるで自分がこの場にいることが失礼だと、自分に言い聞
かせるように両親と接していた。自分の存在を恥じるように、すまなそうに人生をそう過ごしていた。
 果たしてそんな行動にどんな意味があるのか、俺にはさっぱり理解できない。だからといって俺には全く別の態
度を取る。今も姉の去った台所には一つの弁当が置かれている。もちろん、姉が作った俺の弁当だ。
「ごちそうさま」
 いい加減、俺もこれ以上のんびりしていられない為、手早く準備をして家を出る。両親は相変わらず暢気に緑茶
を啜っている。養われている以上、こんなことを言うのもなんだが随分とのんびりした親だと思える。
 まあ、実際に血が繋がっているわけでもないし。
 俺は二人に聞こえない程度にそう一人ごちると、いってきますと玄関を開ける。

「だからね、今度、弟くんにも買ってあげたいと思うんだけど」
 安易に地元の高校へと進学した俺の登校はいつも徒歩だ。自転車の購入も考えたが、今のところ、その希望は隣
でひっきりなしに喋っている人物によって粉砕されている。人物なんて隠す必要も無い、姉の独断だ。
「それでね……って聞いてる? 弟くん? お姉ちゃんの話、つまんない?」
 不安そうな瞳と共に腕を掴まれる。俺はただただ苦笑するしかない。想像して欲しい、スーツを着た女性と腕を
組んで堂々と登校する高校生が回りにどう見られるか。はたして学び舎でどんな噂を立てられているのか、自分で
は怖くて詮索すら出来ない現状だ。
 けれど、ここで姉を拒絶するような態度を取ってしまえば俺は通学することすら困難な状況に陥るだろう。
 そもそも、なぜ先に行った姉と一緒に登校しているのか。答えは簡単、この姉は家を出て最初の曲がり角で待っ
ているのだ。そして俺と僅かな時間を共にする。例え、勤め先が学校と正反対の位置にあろうとだ。

 それじゃ弟くん。一緒に行こう。え? 大丈夫だよ、まだ時間なら余裕あるし。弟くんも知ってるでしょ? お姉
ちゃんはただ弟くんと一緒に歩きたいだけだから。それとも、こんなお姉ちゃんと一緒に登校するの嫌? それだっ
たらお姉ちゃんの話なんて聞かないでいいから、うるさいって怒鳴ってぶったって良いから。それかもしも弟くん
が車に轢かれそうになったらお姉ちゃんが身代わりになってあげるから。そんな程度のものだって思って良いから。
だから弟くん、一緒に行こう? ね? ね?

221:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:30:48 NmC4o+JB
次回は>>178の予定です

222:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:35:58 ilNTwSMO
>>221
書きためて投下した方がいいと思うよ

223:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:41:32 JU0WW5X1
頑張れー

224:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:44:29 MbyWF6zO
なんだかなあ

225:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:53:46 kH1uPyH2
嫉妬スレと比べると質が堕ちるな・・
やはり、俺が望んでいるキモ姉妹の話は読めないのかな・・

226:名無しさん@ピンキー
07/06/22 02:01:10 5glBbMZJ
>>221
がんばれ。応援してる。

227:名無しさん@ピンキー
07/06/22 02:29:17 5eqDEBtV
>>221
同じ物書きもどきとして君の熱意に敬意を表する!

228:小ネタ 会話にならない妹
07/06/22 02:29:45 DL95lM8C
「なぁ、○○」
「あぁっ…!!」
昼食の時間、明日の日曜の予定を聞こうと妹に顔を向けた瞬間、
彼女はアメリカンロブスターの如く体を反った。
「…何してんだ?お前」
「だ、だって…!お兄ちゃんに見られると…あぅっ!」
また体を反った。一体何がしたいんだ?
「具合でも悪いのか?」
妹の額に手を触れる。成るほど少しあt
「ふ、ふぁぁぁぁっ!?」
触れたと同時にここ一番の大声と海老反りを見せて、
妹は椅子から転げ落ちた。
「お、おい?大丈夫か!?」
ビクンビクンと全身を激しく痙攣させる妹。頭でも打ったか?
「おに…ちゃん…」
微かに呟いた妹の下半身…

と、その周りの床が少し粘り気のある液体で激しく濡れていた…


ある意味[超・キモウト]
先の一件がありながら勢いでやった、後悔はしている。

229:名無しさん@ピンキー
07/06/22 06:50:50 /3Zxfe1Y
>>216の続きを楽しみにしてる俺ガイル

230:名無しさん@ピンキー
07/06/22 09:39:50 4npwZed5
>>221が普通に面白いのは俺だけか?

俺の好みにど真ん中

231:名無しさん@ピンキー
07/06/22 09:56:22 ZeybLGKH
俺も姉(もしくは妹)が好みのタイプだと面白いと思うし、好みじゃなければ面白くないと思う
SS的に面白いかどうかなんて俺には区別がつかん
俺の読書力なんて所詮そんなもの

232:名無しさん@ピンキー
07/06/22 10:01:24 tRl4OlwX
俺も大好きだけど?
続きをキモ姉に監禁されながら待ってるよ。全裸で

233:名無しさん@ピンキー
07/06/22 10:20:28 ovheFgGi
キモというよりイタイ姉だな
このスレくらいしか収容できなさそうだが

234: ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:05:01 PsFHBAXj
非エロ投下します。
章間キャラクター紹介です。

235:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:07:15 PsFHBAXj
鏡を割った次の日の朝、綾は包帯を巻いた手で朝食を用意し、起きてきた陽一を出迎えた。
「綾、手の包帯、どうしたんだ?」
「昨日部屋の鏡を割っちゃって、その時少し切ったのよ」
「切ったのよって……大丈夫なのか? 食事の支度、俺が代わろうか?」
「やあよ。お兄ちゃんが作っても、美味しくないもの」
「そりゃお前ほどには美味く作れないけどさ。怪我してると水仕事は辛いだろ? 無理するなよ」
綾は陽一の言葉に、ありがとうと礼を言った。
降り注ぐ朝の日差しの中に、端整な微笑が美しく輝く。
「でも痛いほうがいいのよ。これは罰だから。痛い方が自分が馬鹿だって忘れないで済むから」
「罰?」
「ええ、失くしちゃった罰」
「失くした?」
「……鏡よ。大きい鏡は高いからね」
それはともかく、とトーストを載せた皿をテーブルに置きながら、綾は陽一に尋ねた。
「一晩考える時間があったわけだけど、四辻夕里子さんとはどうするの? 付き合うの?」
「ん……まあ……付き合おうかなあと思ってる」
わかっていたことだった。
陽一がどんな夢を見ていたかはわからない。
しかし、性器に刺激を受けている時に、陽一は夕里子の名を口にした。
恐らく、今の陽一にとって、最も「女性」を感じさせられる人物は、四辻夕里子なのだ。
「へー、よかったじゃない。これでお兄ちゃんも女がらみで妙なことに巻き込まれなくなればいいけどね」
ごく平静な様子で綾は言った。
「まったく、今まで散々迷惑かけられたもんだわ」
「はは……いや、すまん」
「これを機会にしっかりするのよ? もし何も変わんないようだったら、四辻さんとの付き合いについて、私も考えさせてもらうからね」
「ああ……ごめんな、心配かけて」
「別に。これで私も楽になるわ」
ふん、と鼻を鳴らし、トーストをかじる。
テーブルの下で、綾は右の拳をぎゅっと握った。
力強く握り、小さく震わせる。
白い包帯に、じわりと赤い血が染み出した。

236:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:07:55 PsFHBAXj
「今日も会うの? 四辻さんと」
「ああ。返事をする約束があるしな」
「ちゃんとデートの報告はしなさいよね」
「いや、もうあれは……恥ずかしいから勘弁して欲しいんだが」
昨日のキスの報告がよほど堪えたのだろう。
陽一は困ったように言った。
「なに? この夏休み中私が鍛えてあげた恩を、もう忘れたっての?」
「そういうわけじゃないけどさ。夕里子さんにも悪いし」
「……まあいいわ。じゃあ今度その夕里子さんを家に連れてきなさいよ。どんな人かしっかり見てあげるから」
「そうだな。そのうち連れてくるよ」
「あんまりどうしようもない人だったら、その時は遠慮なくいかせてもらうからね。あと、いきなり不純な交際はするんじゃないわよ?」
「するか!」
顔を赤くする陽一を指差して、綾は笑った。
「ま、精々うまくやんなさい」
始業式までの一週間、綾は四辻夕里子についての調査はしなかった。
鏡を割って負った傷が完治するまでは、行動を慎むつもりだった。
怪我をした状態で事に当たっては、思わぬところでつまづくことになる。
夕里子の周辺を探っていたという痕跡を残してしまったら、それは致命的な結果を招く可能性があった。
「今年はもう二人殺しているものね……」
一方は事故として処理され、もう一方は別の容疑者が追われているが、被害者たちと綾に接点があったことを知っている者はそれなりにいる。
そして次に狙うのは、陽一の恋人となった四辻夕里子だ。
夕里子を排除することに成功したとしても、こうも立て続けに綾の周囲で人が消えていたのでは、疑う者が現れてもおかしくない。
だから、夕里子を排除するプロセスにおいて、証拠を残すことは絶対に許されない。
どんなに疑われても、証拠がない限り敗北はないのだ。
「お兄ちゃんが疑われる可能性があるのが嫌だけど……でも、お兄ちゃんが四辻夕里子に汚されるのは、絶対に防がなくちゃいけないしね」
綾は自室の天井板を一枚外し、天井裏から金属製の箱を取り出した。
蓋を開けると、中には鉈、金槌、包丁や異常な刃渡りのナイフが数本。
束ねられた細いワイヤーに、透明な液で満たされた小瓶なども入っていた。
廃品、盗品、合法的な入手物―綾が数年にわたって集めてきた、外敵排除のための道具だった。
「お兄ちゃんは渡さないわ」
水を入れた洗面器と砥石を床に置く。
鈍く光る包丁を握り、静々と研いだ。
「私のためにも。お兄ちゃんのためにも。私たちは、ずっと二人でいる方が幸せなんだから」
鋭い切っ先を見つめながら、綾は呟いた。
「馬鹿な女に穢されないよう、私が守ってあげるからね、お兄ちゃん」

237:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:09:02 PsFHBAXj
新たなる学期の始まりとなる九月一日、生徒たちが休み中の出来事を話し、教室はいつも以上のざわめきに包まれている。
普段より少し遅めに登校してきた綾に、小夜子はさっそく声をかけた。
「機嫌悪いね」
「久しぶりに会って第一声がそれ?」
綾はため息をつくと、乱暴に椅子を引いて座った。。
「別に、いつも通りよ。この通り、元気一杯」
「ふーん……?」
「……まあ、ちょっとは機嫌悪いわよ。休み中に手を怪我して、色々不便なの」
「陽一さんがお付き合いを始めたからじゃないの?」
「なっ……!」
綾は包帯を巻いていない方の手で、机を叩いた。
「何で私がそんなことで怒るのよ! お兄ちゃんが誰かと付き合ったくらいで!」
「怒ってないんだ?」
「別に、ようやく肩の荷がおりたって感じよ」
意外、といった風に小夜子は腕を組んだ。
「私、陽一さんが誰かと付き合うことになったら綾は絶対反対すると思ってたから、ちょっと驚いたわ」
「そりゃお兄ちゃんに憧れみたいな気持ちはあるけどね。ブラコンとかじゃあるまいし、誰と付き合おうが、私はお兄ちゃんの意志を尊重するわよ」
「ふーん……でもやっぱり不機嫌よね」
「だから、それは手を怪我したせいよ。まあ、あえて言うなら、お兄ちゃんと相手の四辻って人の付き合い方が、こそこそしていて嫌な感じはするけどね」
「こそこそ?」
「そうよ!」
綾はまた机を叩いた。
「お兄ちゃんが誰と仲良くしようがそれはいいわ。ただね、付き合うなんてことになったら、家族に顔見せくらいしてもいいじゃない?」
結局陽一は夏休み中、夕里子を家に連れてこなかった。
「もうちょっと待ってくれないか」
そう言われ続け、二学期になってしまった。
そして、やはりデートの報告は無い。
どんなことをしたのか聞いてもごまかされてしまい、いつどこでデートをするのかも教えてもらえなかった。
二人の仲がどれだけ進展しているのか知ることができず、綾はそれなりのストレスを感じていた。
「四辻って人はあれかしらね? 何か後ろ暗いことでもあるのかしらね?」
「いや、むしろユリねえは綾に会いたがってるんだけど、陽一さんが今はまだよしておこうって言ったらしいわよ」
「何でよ?」
「ほら、まあ、綾は怖いところあるから」
「はぁ? 何で私が怖がられるのよ」
声を低くして睨みつけてくる綾を、「まあ落ち着いて」となだめながら、小夜子は言った。
「ほら、陽一さんの付き合う人となると、綾は評価厳しそうだし。なまじ自分で何でもできる分、陽一さんの恋人にも同じくらいを要求するでしょ?」
「仮にそうだとして、どうして私に会うのはよしておこうって話になるのよ?」
「まあ、陽一さんも付き合い始めで夕里子さんに気を遣ってるところがあるんだろうし……」
それに、と小夜子は言葉を続けた。
「陽一さん、綾には絶対納得してもらいたいって思ってるだろうから、そのための準備期間なんじゃないかしら」
「別に、今来ようが後で来ようが、私が納得するかしないかに大した違いは無いわよ」
言って綾は苛立たしげに窓の外を見る。
紺色のリボンで結んだツインテールが揺れた。

238:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:10:49 PsFHBAXj
「ねえ小夜子、思ったんだけど……」
「なに?」
「あなた、やけに詳しいわね。そもそも、お兄ちゃんが四辻さんと付き合い始めたのをどうして知ってるの? ユリねえって誰?」
小夜子は一瞬首を傾げ、ぽんと手を打った。
「ユリねえは夕里子姉さん。言ってなかったっけ? 私、ユリねえとは従姉妹同士なのよ。うちは分家だけど。夏休み中に何度か会って聞いたのよ」
綾は絶句してしまった。
言っていないし聞いていない。
縁もそんなことは言っていなかった。
「従姉妹……? 小夜子と……四辻夕里子が……?」
「ええ」
小夜子は頷いて小さく笑った。
それまでの気さくな雰囲気とは違った、柔らかな微笑だった。
「実は私もそれなりのお嬢様だったのですよ」
「知らなかったわ……」
「まあ言うことでもないしね。家に来れば何となくわかったかもしれないけど、綾ってば何度誘っても来てくれないし……夏休み中だって……」
ぶつぶつと愚痴に転化する小夜子に、綾は落ち着いて尋ねた。
「夕里子さんとは仲がいいの?」
「年が近かったから、親戚の中じゃ一番仲がいいわよ」
「夕里子さんは、どうしてお兄ちゃんを好きになったのか、聞いてる?」
「んー……何かね、去年の今頃、助けてもらったらしいのよ。陽一さんに」
「いつどこでどんな状況で?」
やっぱり怒ってるなあ。
そう思いながら、小夜子は話を続けた。
「その……ユリねえはさ、去年の春くらいから、ストーカー被害に遭ってたのよ」
「は?」
「つけまわされたり、変な手紙や写真が届いたり。一時期は本当に大変だったらしいわ」
恐怖に震え、神経をすり減らされた。
警察には相談しなかった。
「ユリねえ、全寮制の私立に入るはずが、親御さんの反対を押し切ってこの高校に入学したのよ。
ストーカーに遭ってるなんて言ったら、もと行くはずだった高校に絶対に押し込められちゃうからね。
それで友達とかに相談して色々対策を練ったりもしたんだけど、なかなかうまくいかなくて……」
身の危険を感じるようにもなった。
決して一人にはならない。
慣れた建物にしか入らず、初めての建物はおおよその構造を把握する。
窓にはカーテンをかけ、傍には寄らない。
尾行確認ほか細々とした注意を怠らないようにした。
「ちなみにその時相談に乗ってくれたのが、宇喜多さんらしいわよ。あの、陽一さんのクラスの」
「へえ……あの人がねえ……」
「でも、なかなかストーカーが離れなくて困っていたところで、陽一さんが助けてくれたらしいのよ」
夕里子と女友達が、いつも通り二人で下校していた帰り道、ストーカーの男は夕里子に接触を試みてきた。
突如夕里子の手を握り、熱烈な愛を説いた。
そこにたまたま現れたのが陽一だった。
陽一は、男を止めに入り―
「殴られたらしいわ。思い切り」
倒れた時、頭に二針縫う傷を負った。
血を流す陽一を見て、男は慌てて逃げ出そうとしたが、何とか陽一が追いすがり、捕まえた。
それがきっかけとなった。
縁は、陽一の怪我を理由に警察に届け出ると言って男の家族を脅し、
男を県外の親戚のもとに住まわせて別の学校に転校させること、今後絶対に夕里子に近づけさせないことを約束させた。
そうして、夕里子は一連のストーカー被害から解放されることとなった。

239:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:11:43 PsFHBAXj
「あの馬鹿……駅の階段で転んだって言ってたのに……!」
綾は昨年兄が怪我を負って帰った時のことを思い出していた。
そんな事情があったとは、全く知らなかった。
「そんなわけで、ユリねえにとって陽一さんは、恩人で、王子様ってわけなのよ。まあ陽一さんは、ユリねえのことはあんまし覚えてなかったみたいだけど」
「なるほどね……」
少し安心したように、綾は息をついた。
「大体わかったわ。お嬢様がちょっと暴力的な日常に触れて抱いた憧れっていうわけね。ま、すぐ飽きるわね、きっと」
「んんー……どうだろう。結構本気だと思うわよ。何しろ一年間ずっと好きだったわけだし。それに、ユリねえ、許婚がいたんだけど、陽一さんに助けられた頃、婚約解消しちゃってたから」
「い、許婚?」
「うん。四辻は本家だから、今でもそういうのやるのよ。これも親御さんに逆らって、ユリねえはかなりの労力を払ったはずだから……陽一さんに関しては、ユリねえは本気なんだと思う」
「なるほどねえ……」
どうやら生ぬるい説得や嫌がらせが通じる相手ではないらしい。
(やっかいではあるけれど……わかりやすくていいかもね)
話し合いが通じないなら消せばいいだけのことだ。
「ねえ……夕里子さんとお兄ちゃん、今日の放課後デートするらしいんだけど、どこでデートする予定なのか聞いてる?」
「聞いてるけど……?」
自分に一番近い友人と、目下一番の宿敵とで、同じ血が流れている。
聞いたときはショックではあったが、今のところその血の繋がりが綾に有益な情報をもたらしてくれるのは確かなようだった。
「今日は陽一さんが文化祭実行委員の集まりがあって一緒に帰れないから、駅前広場で三時に待ち合わせだって」
「ふーん……なるほどね」
「……あ、綾、まさかデートの邪魔とかは……」
「夕里子さんは私に会いたがってるんでしょ? 大丈夫。小夜子の従姉って聞いたからには、そう無茶はしないわよ」
目を細めて笑う綾に、小夜子は困ったように言った。
「やっぱり綾は……ブラコンだと思うよ……?」
「ちがうっての。あくまで、家族の幸せを願う良き妹よ。自分で言うのもなんだけどね」

240:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:13:15 PsFHBAXj
始業式の後は、新学期の心構えを説くホームルームがあり、学校は午前中で終わった。
綾は小夜子と昼食をとって別れた後、一人で駅前広場に向かった。
この街で駅前広場というと、学校最寄の駅から一駅行った、中心街の駅前の広場のことである。
通学定期とは逆の方向なので、切符を買うかどうか迷ったが、時間に余裕もあったことから、綾は歩いて行くことにした。
ただ月がかわっただけなのに、風も日差しもどこか涼しくなったように感じる。
おしゃべりをする学生、子供の手を引く主婦、忙しなく電話をかけるサラリーマン。
淡い午後の光の中、人々の行き交う並木道を、綾は歩いた。
じわりと汗が滲んだが、初秋の風がすぐにかき消してくれた。
駅前広場には、二時前には着いてしまった。
「さすがに早く来すぎちゃったわね……」
綾はあたりを見回し、広場を見渡せて時間を潰せるような店はないかと探した。
と、そんな綾に声をかけてくる男が居た。
「あの、すみません」
柔和な笑みを浮かべた、全体的にほっそりとした男性。
手には、「現世幸福の追求」と大きく印刷された、いかにも怪しげな冊子を持っている。
一目でキャッチセールスか宗教の類だと見て取れた。
男性は、どこか疲れた笑いを浮かべながら、綾に話しかけた。
「この冊子を買っていただけませんか?」
「いりません」
冷たく言い切る綾に、男はくじけず話を続けた。
「幸福の追求に興味はありませんか? この冊子は幸福を呼び寄せるための能力開発について……」
「いりません」
「……どうか……一冊だけでいいんです……そうでないと今日のノルマが……」
「消えろ」
綾のひと睨みで男は言葉を飲み込み、肩を落として去っていった。
男はしばらく広場をうろついた後、今度は自転車を押して歩いてきた少女に話しかけた。
「すみません……この冊子を買っていただけませんか?」
「え? 私ですか?」
目をぱちくりとさせる少女。
綾と同じ高校の制服。
栗色の髪を腰まで伸ばした、穏和な顔立ちの、美しい少女だった。
「はい。現世での幸福の追求について説明したものなんですが……」
「申し訳ありません。私、特別な宗教には関わらないよう親の方から厳しく言われておりまして……」
「そこを何とか!」
綾の時とは違った柔らかな拒絶に活路を見出したのか、男は少女に頭を下げて、すがりついた。
「一冊だけでいいんです。そうでないと、今日のノルマが……」
「ノルマ?」
「はい。ほんの少しの寄付でいいんです。どうか人助けだと思って……」
「その、ノルマとやらを果たさないと、何か良くないことがあるのですか?」
「はい……その……先生からのお叱りが……身勝手なことだとは思いますが、どうか……」
必死な様子の男に、少女は少し悩んだ様子を見せ、やがてにっこりと笑った。
「わかりました。何か大変な御様子ですし、一冊でよろしければ」
「あ、ありがとうございます!」
おいおい、と脇で聞いていて綾は思った。

241:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:14:31 PsFHBAXj
少女は笑顔で男に尋ねる。
「寄付はいくらぐらいにすればいいんですか?」
「それは気持ち程度で十分ですので」
少女は自転車を広場の隅に止めて財布を取り出し、百円玉をいくらか男に手渡した。
それと交換に、冊子を受け取る。
「それでは。ノルマ、頑張ってくださいね」
言って頭を下げ、歩き去ろうとする少女を、男はまた引きとめた。
「あの、もしよろしければ、話を聞いていってもらえませんか?」
「え? 話……ですか?」
「はい。この近くの教室で、その本の内容についてわかりやすく説明会を開いておりまして」
「すみません。それは遠慮させていただきます」
「そこを何とか。ただ来ていただくだけでいいんです。これもその……ノルマがありまして……先生にお叱りを受けることに……」
「お気の毒だとは思いますが、私にも予定がありまして……」
男は去ろうとする少女の腕を掴んで、必死になって引き止めた。
困り顔の少女はどうやら強く言えない性格らしく、無理に引き剥がそうともしない。
五分、十分―男は少女を離さず、延々頼み込み、しまいには涙を浮かべる始末だ。
「本当に……大変なんですね」
と同情の色を見せ始めた少女に、やれやれと綾は頭を振った。
普段ならこんな場面に出くわしても我関せずと放っておくところだが、その少女についてはどうにも見捨てるのが酷に思えた。
「同じ学校のよしみか……」
綾は二人に近付くと、いきなり男の膝裏を蹴り、首根っこを掴んで地面に引き倒した。
「わっ……」
「きゃっ!」
男と少女が、それぞれ声をあげる。
綾は倒れた男の腹に蹴りを入れると、低い声で脅しつけた。
「嫌がってるんだから、いいかげんにしておきなさいよ」
「あ、う……」
男は咳き込みながら立ち上がり、逃げるようにその場を離れた。
男が広場を出て行くのを見届けるて、綾は栗色の髪の少女に向き直った。
「ああいった輩は、一度甘くすると調子に乗りますから、気をつけた方がいいですよ」
「……すみません。助かりました」
少女は心からの感謝を露に、深々と礼をした。
「ちゃんとはっきり断らないと」
「そう……ですね。でも何か困っていたみたいでしたから」
「お人よしも結構ですけど、それであなたが困ることになったら本末転倒でしょう」
「確かに……あなたにもご迷惑をおかけしてしまいましたし……すみませんでした」
また謝る少女の制服の校章の色を見ると、緑色の刺繍で描かれている。
一つ上の学年の生徒だとわかった。
「……まあ、丁寧にお礼を言っていただくのはいいですが……あれ、先輩の自転車ですよね?」
「え?」
広場の隅を振り返る。
なんと、先ほど少女の止めた自転車に、見知らぬ男が跨ろうとしていた。
慌てて少女は駆け寄り、声をかけた。

242:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:15:17 PsFHBAXj
「あの、すみません。それ、私の自転車なのですが……」
「え」
男は驚いたように一瞬動きを止め、すぐに謝った。
「あ、す、すみません。別に盗もうとしていたとかじゃないんです」
「はあ……」
「その、すごい急ぎの用ができちゃって、どうしても自転車が必要だったんです。それで借りようと思って……」
「まあ……そうなんですか」
頬に手を当て、思案顔で栗色の髪の少女は頷く。
「ちゃんと返すつもりだったんです。だから警察とかには……」
「ええ。そういった事情でしたらお貸ししますよ」
「え? いいんですか?」
おいおい本気か、と綾は思った。
結局男は、ぺこぺこと頭を下げながら、自転車に乗って行ってしまった。
少女はというと、それをにこやかに見送っていたりする。
「大丈夫でした。やむをえない事情で借りたかっただけだそうですよ」
安心したように報告する少女に、綾はため息をついた。
「……たぶん、あの自転車、戻ってきませんよ」
「え? どうしてです?」
「どうしてって……」
無断で自転車を拝借しようとする人間の言をどうしてそこまで信用できるのか、そっちの方が聞きたい。
宗教勧誘を哀れんで、さらに自転車を目の前で奪われた少女。
(ある意味すごいけど……)
変な人だと綾は思った。
「まあいいです。でも自転車がなくなったら先輩も困るんじゃないですか? どこかに行く途中だったんでしょう?」
「いえ、それは大丈夫です。どうせしばらくここにいるつもりでしたから」
「この広場に?」
「はい。デートの待ち合わせでして……」
言って、恥ずかしそうに少女は笑う。
白い頬に赤みが差し、何とも可愛らしかった。
「あんまり楽しみで……ちょっと来るのが早くなってしまいました」
近くに立ってみると、少女は綾より幾分か背が高い。
自分より先輩で背も高い少女の、その初々しい姿に、綾もつられて微笑んでしまった。
「羨ましい話ですね。何時が待ち合わせだったんですか?」
「三時なんですよ。これから一時間、待ちぼうけです」
ふふ、と少女は笑った。
綾の表情が変わったことに気付かずに。
「……失礼ですが、先輩、お名前は?」
「あ、すみません。助けていただいたのに名乗りもせず……。私、四辻夕里子といいます」
どんな人なのかと思っていた。
兄の唇を奪った人間は、どんな顔をしているのか。
どんな性格をしているのか。
自分より優れているのか、劣っているのか。
(こいつが……)
動かないままの綾に、夕里子は心配そうに声をかけた。
「あの……?」
「あ、いえ、失礼しました……私も名乗らなければいけませんね」
綾は努めて静かな声で言った。
「支倉綾です。よろしく、夕里子さん」

243:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:16:07 PsFHBAXj
「支倉……綾さんですか?」
「はい」
「あの……ひょっとして……陽一さんの妹さんですか?」
「そうなりますね」
どこか不敵な表情で言う綾。
夕里子は身を固くして、深く頭を下げた。
「お、お初にお目にかかります! 私、陽一さんとお付き合いさせていただいております、四辻夕里子です!」
「ええ、聞いていますよ。兄も嬉しそうに話していました」
「そそ、そうですか……」
改めて綾は四辻夕里子を見た。
髪は長く、綺麗な栗色をしている。
睫毛も長く、少し垂れ気味の目は、いかにもおっとりとした気性を伝えていた。
背も高い。
そして、スタイルは非常によい。
(別にコンプレックスがあるわけじゃないけれど……)
綾は自分の胸と夕里子の胸を、じっと見比べた。
「あ、あの……綾さん?」
「……そんなに固くならなくてもいいですよ。私と話すのは緊張しますか?」
「え、いえ、その……」
「夕里子さんの方が先輩なんだから、もっと気楽な口調でいいですよ」
「いえ、私、この喋り方の方が慣れていまして……誰と話すにも、こんな感じなんですよ」
言ってほんのりと笑う。
まだ緊張はしているようだが、懸命に綾と話そうとしているのが見て取れた。
「あのまま勧誘に引っかかっていたら、お兄ちゃんとデートできなくなっていましたね」
「すみません……何とか逃げるつもりではいたのですが」
「少し隙が多いようですね」
「はい……ボーッとしてると良く言われます」
赤い顔で縮こまる夕里子。
綾は信じられなかった。
この、四辻夕里子という人物に、兄を奪われたことが。
縁のような機知は感じられない。
アキラのような過激なまでの自己主張も感じられない。
隙だらけの、凡庸な人物に思えた。
(どうしてお兄ちゃんはこんな女に……)
兄にとって自分が今のところ女ではないのは、先日痛いほど良くわかった。
だが、なぜこの女なのか。
今目の前にいる女が、陽一にとって自分よりも魅力的だなんて、認めたくはなかった。
「夕里子さん……私、夕里子さんに会ったら聞きたいなと思っていたことがあるんですよ」
「あ、はい……何でしょう」
「お兄ちゃんは、あなたのどこが気に入って付き合う気になったのだと思いますか?」
「え、ええと……それは……私もわからないんですけど、こう言ってくださったことはあります」
夕里子はその時のことを思い出してか、はにかんで言った。
「その……裏表がなくていいって」
「……!」

244:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:16:49 PsFHBAXj
裏と表。
(私は……)
今こうして夕里子と話している時も、綾はいかにして夕里子を排除するかを考えている。
鞄の中には、綾が扱える限りの道具が詰め込まれている。
(真逆、か……)
どうやら兄の好みは、自分とは対称の位置にある人物らしい。
(でも……この女にお兄ちゃんは渡さない)
好みなんてものはわかってしまえば何とでもなる。
裏表のない性格になればいいだけのことだ。
裏を見せないようにすればいいだけのことだ。
(こんな馬鹿な女と一緒に居たら、お兄ちゃんが苦しむことになるもの)
黙り込んだ綾に、夕里子は心配そうに声をかけた。
「あ、あのぅ……綾さん?」
(お前にお兄ちゃんは渡さない)
「その、大丈夫ですか?」
(お前にお兄ちゃんは穢させない)
「綾さん……すみません……私、何か変なことを……?」
(お兄ちゃんは、私が守ってみせる……! 私が幸せにしてみせる……!)
あの、あの、と困ったように話しかけてくる夕里子に、綾はにこりと笑って手を差し出した。
「よろしく、夕里子さん」
「あ、よ、よろしくお願いします」
嬉しそうに夕里子は握手を交わす。
その手をぎゅっと握り、綾はにこやかに言った。
「私、お兄ちゃんの恋人に関しては妥協するつもりは全くないので。覚悟しておいてくださいね」
「え、あ、はい。……え?」

245:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:17:41 PsFHBAXj
陽一がやってきたのは、待ち合わせ時刻の十五分前だった。
改札口からは、陽一に続いて縁と小夜子も姿を現した。
「あら、意外と早かったわね」
「小夜子ちゃんが教えてくれたんだよ。お前が夕里子さんに会いに行くつもりだって」
「ふーん。それで急いで来たの……」
ちらりと小夜子を見ると、小夜子は両手を合わせて謝ってきた。
「ご、ごめん綾。信じなかったわけじゃないんだけど、やっぱり気になって……」
「ま、仕方ないわよ、小夜子は自分で言ったことには責任感じる方だものね」
自分の発言のせいでデートがおじゃんになっては、従姉である夕里子に顔向けできないといったところだろう。
半ばそのつもりでもあったので、これに関しては小夜子を責める気は綾にはなかった。
「お前なあ……心配してくれるのはありがたいけど、そのうち家に呼ぶって言ったろ?」
「今日会いたくなったんだからしかたないでしょ。それに会いに来て良かったわよ。私、夕里子さんを助けたんだから」
「え?」
綾の言葉に、夕里子は再び「すみません」と謝った。
「その……恥ずかしながら、宗教の勧誘につかまってしまいまして……」
「それよりお兄ちゃん、夕里子さんはもう一時間近くここで待ってたんだからね。ダメよ、あんまり女の子を待たせたら」
「え? そんな前から?」
「お兄ちゃんとのデートが楽しみで仕方なかったんだって。それでずっと早くからここで待ってたのよ」
綾の言葉に、陽一は顔を赤くして夕里子を見た。
夕里子はというと、それ以上に赤くなっていた。
「あ、あの、それほど待ったわけではなかったんですが……はい……楽しみで……すみません」
「うん……俺も楽しみにしてたよ」
初々しい様子で挨拶を交わす二人に冷ややかな視線を送りながら、綾は縁に話しかけた。
「縁さんはどうしてこちらに?」
「私は今日は買い物があったから」
「てっきり私と同じでデートを見に来たのかと思いましたよ」
「それも面白いかもしれないね」
あはは、と縁は笑った。
そして、陽一と夕里子を見て、穏やかに目を細めた。
「良かった。うまくいってるみたいだね」
「ええ。まさかあんな人だとは思いませんでしたけど」
夕里子を見ると、小夜子と挨拶を交わしていた。
「ユリねえ、久しぶり」
「お久しぶりです。といっても、十日も空いていませんが……」
夕里子は、従妹である小夜子に対しても、やはり丁寧な言葉遣いを崩さない。
そういう躾を受けているのだろう。
「可愛いし、いい子でしょ?」
「大したいい人ぶりではありましたね。数分の間に勧誘に連れ去られそうになり、さらに自転車を盗られていましたよ」
「相変わらずだね、夕里子ちゃんは。前に色々教えて、ちょっとは注意深くなったと思ったんだけど」
「色々?」
「うん。夕里子ちゃん、ああいう性格だから、男の人に変に誤解というか期待されて、ストーカー被害に遭ったことがあるんだ。
ちょうどその時私はクラス委員だったから、相談を受けて対策を練るのを手伝ったわけ」
「ああ、その話なら聞きましたよ。……要は頭が緩くて隙だらけってことなんじゃないんですか?」
こら、と縁は綾の額を人差し指でつついた。
「冗談でもそんなこと言うもんじゃないよ?」
「兄を任すに足る人物とは思えませんね」
「夕里子ちゃんはね、優しい人なんだよ。本当にいい人で、優しくて、人を惹き付ける力がある。私とかとは違ってね」
「縁さんも人望はあるとお聞きしましたが?」
「私は、みんなに役立つ力がなかったら、誰にも見向きもされないよ」

246:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:18:22 PsFHBAXj
陽一と夕里子と小夜子が楽しそうに話している。
そこから数歩距離を置いたところに、綾と縁は立っていた。
「人を惹き付ける力、ねえ……」
「だって綾ちゃん、普段見知らぬ人を助けたりする?」
「いいえ」
「でも今日は夕里子ちゃんを助けたんでしょ?」
「……」
同じ学校の生徒だったから、たまたまそういう気分になっただけ。
それ以上の理由はないはずだった。
「それに自転車の件も、夕里子ちゃんは盗まれたとは思ってないんじゃないかな」
「貸したと言ってましたよ。正気を疑いましたけど」
「ほかの人ならそのまま盗まれちゃうけど、夕里子ちゃんがそう言ったなら、返ってくるんじゃないかな」
「どんな理屈ですか、それは……」
「そういう人なんだよ、夕里子ちゃんは」
言って、縁はいつものように朗らかに笑った。
結局その日は全員で遊んで、日が沈む頃になって再び駅前広場に戻ってきた。
談笑しつつ、「また明日」と各々別れを告げる。
陽一が夕里子を送っていくことを申し出て、夕里子は嬉しそうにそれを了承した。
別れ際、夕里子は綾にぺこりとお辞儀をした。
「今日は……綾さんに会えて嬉しかったです。その、今後ともよろしくお願いします」
「私はかなり小うるさい人間ですから、よろしくしない方が夕里子さんにはいいかもしれませんよ?」
「いえ、そんな! よろしくしたいです! 陽一さんの妹さんですもの!」
「……本当に、お兄ちゃんが好きなんですね」
夕里子は恥ずかしそうに俯いた。
「は、はい……大好きです……」
隣に立った陽一が、照れた様子で夕里子を急かした。
「じゃ、じゃあ夕里子さん、行こうか」
「はい。あ……自転車」
夕里子の呟きに広場の隅を見ると、もとあった場所に自転車が置かれていた。
前籠の中にはチラシが一枚。
決して上手とは言えない字で、
『ありがとうございました』
と書かれていた。
「本当に戻ってきた……」
呟く綾に、縁が「ほらね」と声をかけてきた。
「夕里子ちゃんは真っ直ぐな分、色々あっても最後には好かれちゃう子なんだよ。愛されすぎて困ることもあるけど」
「へえー、まるで聖女様ですね」
友達として付き合う分にはいい人なのかもしれない。
しかし、陽一にちょっかいをかけた以上、人格の良し悪しなど関係はなかった。
どうしてやろう。
綾はただそれだけを考えていた。

247:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:19:53 PsFHBAXj
次の日、生徒たちはいつも通りに登校して、授業も始まる。
綾は一時間目の休み時間に、自転車通学者用の駐輪所を、一人訪れていた。
手にはいくつかの工具を持ち、周囲をきょろきょろと見回している。
すぐに、目当てのものを見つけた。
昨日はっきりと目に焼き付けた、夕里子の自転車だった。
「聖女様だか何だか知らないけどね……」
綾は自転車の脇に座ると、素早い手つきで前輪と後輪のブレーキワイヤーを切断した。
「その隙は致命的よ?」
誰にともなく語りかけながら、切断した箇所を接着剤で止めなおす。
かかった時間は、ほんの数十秒だった。
「まあ、運がよければ死んでくれるでしょう」
綾は間接的に事故で殺す方法はあまり好まなかった。
自分の目の届かないところで事が起こるため、確実性が下がり、どうしても運まかせになるからだ。
「当たればもうけ、ってとこかしらね」
誰にも見られていないことを確認すると、綾は駐輪場を後にした。

248:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:22:37 PsFHBAXj
放課後、小夜子が図書委員の集まりがあるということで、綾は一人で帰ることになった。
(久しぶりにお兄ちゃんと帰りたいな……)
そう思って校内を探す。
陽一はすぐに見つかった。
駐輪場で、陽一と縁と夕里子の三人が、夕里子の自転車を囲むようにしていたのだ。
「お兄ちゃん、何してるの?」
「お、綾、今日は小夜子ちゃんは一緒じゃないのか」
「小夜子は委員会だって。それより何やってるのよ?」
綾の問いに、縁が代わって返事をした。
「うん、ほら、昨日夕里子ちゃん、自転車を貸したじゃない? 知らない人に」
「ええ」
「だから念のため具合を見ておこうと思って。変なところがないか」
「へえー……」
「タイヤの方は異常はなかったけど……」
綾の見ている前で、縁は後輪を回し、ブレーキのチェックをする。
何度か普通にブレーキはかかったが、さらに勢いよく車輪を回してレバーを引いたその瞬間、軽い衝撃と共に突如ブレーキが弾けた。
「お?」
「え……?」
「あらら」
「ふーん……」
四人がそれぞれ反応を示す。
縁は靴を当てて、摩擦で車輪を止めた。
「あはは、ちょっと危なかったね」
ブレーキワイヤーを調べながら、縁は言った。
慣れたもので、すぐにワイヤーの切れた箇所を見つけ、「ほら」と夕里子に見せた。
「一度切れたのを、接着剤か何かでつけたみたいだね。軽いブレーキなら普通にかかるけど、ちょっとスピードの出た状態でかけると、ワイヤーが切れてブレーキがきかなくなるみたい」
「そんな……」
「危なかったね」
陽一も夕里子も顔を青くしていた。
綾も信じがたいという顔をしていた。
陽一たちとは驚きの理由は違う。
こうも簡単に看破されるとは思っていなかったのだ。
(この女……)
綾は縁を見た。
感情を押し殺していたが、自然視線は冷たいものになった。
「何かな、綾ちゃん」
「いえ……縁さんが注意してくれていて良かったなと思って。下手したら大事故になっていましたね」
「そうだね。まさかとは思ったけど、支倉君と夕里子ちゃんが付き合ったら、ちょっと注意しなきゃならないかなと考えてたから」
「それはまた……どうしてですか?」
綾だけでなく、陽一も夕里子も疑問の顔で縁を見た。
「ん? ほら、前に夕里子ちゃん、ストーカー被害に遭ったって言ったでしょ? 支倉君と付き合うことになったら、ひょっとしたらまた何かしてくる人がいるんじゃないかと思って」
「あの……でも……去年のあれは……ここまで危険なことはありませんでしたし……」
まだショックから抜け出せないのか、弱々しい声で夕里子が言う。
確かに、と縁は頷いた。
「今回のは、それこそ昨日自転車に乗っていった人が、壊れたブレーキを無理矢理直しただけなのかもしれないから、何とも言えないんだけどね」
「……警察に言うか?」
「あはは。警察っていうのは、意外に動かないものだよ。こういう時に役立つのは、周りの人」
縁は夕里子の肩に手を置いた。
「夕里子ちゃん、念のため、これからしばらくは、前に教えた通り身の回りに注意して」
「……はい」
「支倉君も私も、送り迎えするから。家の人には……うーん……話したくないなら話さなくてもいいかな」
「はい……。縁さん、すみません……またご迷惑をおかけして……」
ぱたぱたと手を振り、縁は笑った。
「気にしないでいいって。私が二人の仲を取り持ったわけだしね。できるだけの協力はするから」
言って、綾の方を振り返る。
「綾ちゃんもよろしくね」

249:秋の綾  ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:23:51 PsFHBAXj
「は? 私が?」
「もし夕里子ちゃんを狙うストーカーだったら、今回は夕里子ちゃん自身よりも、支倉君が危害を加えられる危険が高いでしょ? 彼らの思考からすると『奪われた』わけだから」
「……! なるほど」
ひょっとしたら縁は自分に対して疑念を抱いているのかも知れない―綾は思った。
縁の言葉は裏返せば、陽一が狙われず夕里子に危害が加え続けられる場合、それは、陽一を『奪われた』と感じている人物がいるということだ。
夕里子ではなく、陽一に執着する人間がいるということになるのだ。
(あからさまに夕里子さんだけを狙うのは、こちらも危ないかもしれない……)
縁の言葉は、それだけで夕里子に防御壁を張り、綾の行動を見えない網のように縛り付けた。
(やりにくい……)
これまでに、縁に何らかの物的証拠を見られたことはないが、敵意は露にしてきた。
縁が綾を疑っていたとしても、それは感情を根拠にした、小さな推測のレベルだろう。
(それでも……この女が警戒しているとなると……)
考えながら、綾の視線は知らず知らず縁へと向いていた。
「綾ちゃん、あんまり見つめられると照れちゃうよ」
縁は微笑んで、綾の頬に指で触れた。
「わ、綾ちゃんの肌、つるつるだね。どうしたの? ボーッとして」
「……いえ……縁さんは、凄いなあと思って。こういったことに、慣れてるんですか? 普通気付きませんよ?」
「慣れてるわけじゃないけど。ただ私は、自分だったらどうするかなって、それで予想を立ててるだけだよ」
「じゃあ縁さんは、意外とストーカーさんと気が合う人なのかもしれませんね」
「そうなのかな? あまり嬉しくないけど」
陽一は元気をなくした夕里子を慰めている。
恐らくこの数日、陽一の瞳に収まった回数が一番多いのは夕里子だろう。
綾は胸の内が引き裂かれるように感じた。
「……わかりました。お兄ちゃんに何かあっても嫌ですし、私も力の限りを尽くしましょう」
やりようはいくらでもある。
こちらは十年間戦ってきたのだ。
夕里子が綾の前に歩み出て、頭を下げた。
「すみません……綾さんにまでご迷惑をおかけしまして……」
「いえ、気にしないで下さい。まだストーカーかどうかはわかりませんし」
「そう……ですね」
綾は夕里子の手を取り、ぎゅっと握った。
「夕里子さん、力の限りを尽くすといっても、前に言ったことについては変わりませんからね」
「え?」
「お兄ちゃんの恋人に関して、私は絶対に妥協しないということです」
「あ……はい」
「夕里子さん、家事が苦手と言うことですし……せめてお料理くらいはできるようになってくださいね。そしたら私も安心ですから」
「は、はい! 頑張ります!」
笑って互いの手を握る妹と恋人の姿に、陽一はほっと安堵の息をついた。
その陽一の背中を、縁がパンと叩く。
「良かったね、仲良さそうで」
「ああ……ホント、良かった……」
澄んだ秋空には、雲ひとつない。
「このまま晴れてくれればいいんだけど」
縁は一人、呟いた。

250: ◆5SPf/rHbiE
07/06/22 14:27:29 PsFHBAXj
今回の投下は以上です。
固定登場人物の紹介でした。

251:名無しさん@ピンキー
07/06/22 14:35:46 6ULplmKI
惜しみないGJ!の拍手を。

キモウト話に推理サスペンスも混じって、先が非常に気になります。
殺すか、バレるか、綾がどう動くか、縁がそれにどう気づくか。
次も楽しみに待ってます。

252:名無しさん@ピンキー
07/06/22 16:15:01 3qzrsbDZ
陽一くんに一言申す!!!



どれかひとりくれwww

253:名無しさん@ピンキー
07/06/22 16:34:47 W8jzrosg
毎回GJ!
綾はもちろんだが
前回から縁さんに底知れぬものを感じる……

254:名無しさん@ピンキー
07/06/22 16:44:59 w9GqXtr/
>>228の様な頭の悪いのもっと書いてくんないかなw

255:名無しさん@ピンキー
07/06/22 18:31:44 ovheFgGi
わかった! 緑はバーローの親戚なんだよ!

256:名無しさん@ピンキー
07/06/22 18:38:54 id/uW9bJ
バーローw

257:名無しさん@ピンキー
07/06/22 19:07:54 arBj1pIV
>>250
綾きたああああ!!乙です!

緑は死亡フラグをたててるような・・・w
でも、なんか一枚噛んでるような気も

258:名無しさん@ピンキー
07/06/22 19:23:19 ovheFgGi
よく考えてみた
緑は孔明なんだよ!

259:名無しさん@ピンキー
07/06/22 19:31:58 id/uW9bJ
げぇ!緑!!

260:名無しさん@ピンキー
07/06/22 19:35:11 BEYZbrHk
ジャーン ジャーン

261:名無しさん@ピンキー
07/06/22 19:43:25 M7ew+axN
緑じゃねえ!縁だ!

262:名無しさん@ピンキー
07/06/22 20:15:22 WAVmIv5f
うう綾には幸せになって欲しい・・・

263:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:02:49 zEN/bc76
今更だけど、縁は「えにし」でいいんだよな?

264:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:19:28 3qzrsbDZ
ゆかりだろ普通w

265:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:22:42 Q5vj4mf4
夕里子があんまりにもいい娘だからか、綾がいつにもまして悪役に見えるw

>>263-264
俺も「えにし」って読んでたw

266:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:25:53 FAntte5r
るろうに乙

267:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:34:41 JU0WW5X1
普通に「えん」と読んでいた俺

268:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:37:45 yaWT+TxA
綾が幸せになれたらいいんだけど
今のところそんな気配はないな

269:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:14:05 GHUTnUHw
>>250
GJ!!
キモウトとか抜きにして考えると縁、次点小夜子が好みだなぁ
聡明さと洞察力カコイイと同時に死亡フラグorzの板ばさみ
さらに夕里子のお嬢様モエスそして綾ヤンデレキモカワイイの四つ巴で悶えてる
あんたマジ神だよ・・・

270:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:26:41 1x+AuzQK
ちゃんとキャラの書き分けできてるのがいいね。
ステレオタイプと言えばそうかもしんないけどさ。

なんにせよGJ!
綾タン幸せになってくれえええ!!!


271:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:32:11 /1E7jvRL
>>250
綾キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!

どうすれば丸く収められるんだろうかなぁ… やっぱMINAGOROSHI?

272:名無しさん@ピンキー
07/06/22 23:13:33 gggs2BZn
なんかすでに兄にも警戒されてる感じ・・・

273:名無しさん@ピンキー
07/06/23 00:45:42 x1gCQ7eP
>>250
なんというKIMOUTO NOTE……
これから兄を取りかえそうとする綾と友を守ろうとする縁の壮絶な頭脳戦が始まるに違いない!
タイムリミットは優一と夕里子が初エッチを済ますまで!


キモウト抜きでもワクテカさせていただきます。

274:名無しさん@ピンキー
07/06/23 02:57:04 rwB8zzNc
>>273×優一
○陽一
俺の名前が優一だからかなりびびった。
キモウトノートwwwそうかこれはA(綾)とY(縁)の戦いか。

ならデュークやレムもry

275:名無しさん@ピンキー
07/06/23 03:39:44 qvwMfT6W
デュークやないリュークや!
デュークだと殺し屋になってまう

276:名無しさん@ピンキー
07/06/23 05:16:12 cK0QNAdo
>>275
綾タンには似合いの名前じゃないかw

277:名無しさん@ピンキー
07/06/23 05:20:23 cK0QNAdo
しかし、綾タンって今まで何人殺してるんだろう?
語られてるのは、母親、痴漢扱い女、円光女のすくなくとも三人だが、
他にもたくさんいそうだ。
それほど彼らの周りで死人が出てたら、しかも事故死やあからさまな
他殺が出てれば、警察は黙ってないと思うんだよねぇ。
まぁ今回、そんなのを匂わす発言も出てきた事だし、ちょっとそういった
展開にもwktkしておこう。

278:名無しさん@ピンキー
07/06/23 06:35:53 e5wg0SDb
実は縁は夕里子の護衛

水面下で綾×縁のサドンデス・バトル開始

279:名無しさん@ピンキー
07/06/23 10:24:43 1pMbVy25
縁さんに期待 
きっと全ては孔明の罠なんだよ お嬢とキモウトを排除

280:名無しさん@ピンキー
07/06/23 20:41:08 yusOKYqf
綾シリーズの為だけに毎日このスレ巡回している俺ガイル。作者様超GJ

281:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:53:08 zJROg69P
小夜子も殺しちゃいそうで嫌だなあ・・・

282:名無しさん@ピンキー
07/06/24 01:35:55 PGD1T2vn
あっそ

283:名無しさん@ピンキー
07/06/24 01:39:20 JvwKm2Hc
聖のお兄様はまだですか?

284:らむだ  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:31:22 oXGA+JNp
こんばんは、らむだです。
このスレ消化早いっすね。
一週間で200スレになりそな勢い。
その流れを止めかねない自分の投下です。

注意事項
ぶっちゃけいつものノリなし!(黒いよ)
キモ姉もの
エロなし

ではいきます!

285:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:32:06 oXGA+JNp

第二話 「姉の炎」


灯火 芥

気分を紛らわすために本を読んで気分を害しては意味がない。
結構暗い本だ。
父親によって兄妹とその母親が困らされている四人家族。
主人公は家族を守るために父を高校生とは思えない巧みなトリックで殺してしまう。
しかし凶器を隠すところを人に見せられてしまい、そこからどんどん闇の中に落ちてしまう。
……ちょっと待て、ディスプレイの前の皆さん、なぜにやけてるのでしょうか。
言い忘れたが主人公は兄の方だ。妹じゃない。
まあ、そんな暗い本を読んでいたのだ。暗くなるも当然。
ただ単に車酔いかもしれない。

今は姉とともに実家に帰るところだった。
いきなりこんなメールだもんなとぼやいてみる。
「しかし姉貴、今まで二人に連絡入れなかったの?」
「いやあ、うっかり。」あんたほんとに教授か?
その割には俺には月に数回手紙を送っていたが。
でもそれはとても心の支えとなった。
あの中では。

286:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:33:34 oXGA+JNp
灯火 光

弟は表には出ていないが、怯えている。
馬鹿二人に植えつけられた恐怖。
母・灯火 舞(まい)と父・灯火 鴈(がん)。
大人ではない。ただ図体ばかり大きくなった餓鬼。
その餓鬼が性欲を貪る様に満たし、意図せぬものが出来てしまっただけで「親」と呼ばれる。
その子に満足できず他から子を拾う。
それが名前の理由。
ほかの人や役所には芥川龍之介からとったと言いふらす。
あっくー自身もそう言っている。
でも本人は気づいている。
そのままの意味だということに。
できることなら親権と権限と威厳と人権と人望と人格と人徳と人生を根こそぎ奪い取り、
あるべき名前に戻してあげたい。
あるべき道を歩ませてあげたい。
あるべき幸せを味あわせてあげたい。
幾度となく考えたこと。
裁判所も取り扱わないほど明瞭過ぎる事件に幕が下りる。
有罪か無罪かはすべてはもうすぐ決まる。
どちらかは言うまでもあるまい。

あっくーの車酔いに気付きトイレ休憩中、こんなことばかり考えていた。
あたりはすでに赤く染まっている。
「出てきたときはお昼前なのに、ついてないね。」
「考えることすべてが裏目に出で、渋滞に巻き込まれっぱなし。まあ、僕としてはうれしいけど。」
そのために渋滞情報と春休みのラッシュを逆に利用した。別に気付かなくてもいいけどね。
このPAを超えれても兵庫の家はまだ遠い。
しかし今日はつくつもりはない。
このまま遅れに遅れて京都あたりで一晩泊まり、翌日の午前中に私だけで事を済ます。
これであっくーを馬鹿どもに合わせなくて済む。
「このままじゃ今日中は無理かな?」あっくーから切り出した。
「じゃどこか途中でお姉ちゃんとベットインといこう。」
チェックインな、と突っ込む弟。
「まあ、お金ならいざといえばカードあるし。」
「ちょっと待て、黒くなかったかそのカード。」
あっくーのために手に入れたブラックカード。
名義はあっくーでゴールドがあるのはまだ秘密。

287:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:34:46 oXGA+JNp
灯火 芥

「重要なのは持っているものを有効に使えるかどうかだよ。」と姉談。
たしか株とかもやってるって話だよな。これはこれからへのヒントとして覚えておこう。
「いちおう現金で十万近く。数日なら大丈夫かな。」
「でも車はけちるのか。」
そう、姉は車を持っていなかった。
バイクならあるが、それでは長旅はきついからということでレンタカーを借りた。
借りたのはナビなしの車だった。
でも車種は最新のもの。浪費してるのか節約してるのかよく分からない。

そして今、PM10:20と車のデジタル時計にはある。
姉によると渋滞で京都に着くころには12時を超えようだ。やっぱし観光客が多い。
「もしもし、お義父様。光です。いま京都にいます。はい、ええ、だから今日はここで一泊して、明日に。」
報告をしていたが、いきなり携帯を渡された。
「あっくーにだって。」
とりあえず受話器を取る。
「何を考えている!屑!」

288:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:35:58 oXGA+JNp
灯火 光

私にも響く罵倒。
それに怯えるあっくー。
すぐさま携帯を奪った。
「いいか、何時になってもいいからとにかく早く来い。」
「わかりました、お義父様。」
「ひかり、なんでおまえが、」
有無をいわず切る。
「あっくー。」
大丈夫、というその眼はおびえていた。
このとき決めたのだ。
コンマ一秒でも早く終わらすと。

AM1:00
やっと家に着いた。
あっくーは寝たように見えたので私の背中におんぶしてあげた。(実はあっくーはとても小さいのだ。)
目には涙を浮かばせていた。
ごめんね、もうじきの辛抱だから。
「ただ今戻りました。」
「光、無理を言ってすまなかった。」
「その言葉はあっくーにかけてください。」
「いや、分かっている。元凶はそいつだからな。」
日本語で話せ。そう口に出そうになるが、ここは糖衣で包み込む。
「お義父様、お言葉ですがなんのことですか。」
「光、迷惑をかけたね。」
「お義母様まで、いったいなにがあったのですか。」
「そいつのことだ。」昔、人を指差すなと言いつつあっくーを指差すとは。さすが蠅。

289:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:36:41 oXGA+JNp
灯火 芥

正直ずるいことだとわかっている。
話したくないから寝たふりなんて。
光ねえは気づいているのだろう。
しかし見て見ぬふりをしてくれた。
「とりあえずそいつを起こせ。」低く響く父の声を
「別に話を明日にしてもかまわないのでは。」押しのけていく。
「そうじゃなくて態度の問題なのよ。」甲高い母の声を
「眠る子を無理やり起こすのは親の態度としていかがなものでしょう。」はね返す。
「お前は親に向かって口答えするのか!」
「親ならどんなに歪んだ理屈も通るのでしょうか?」
「ねえ、光。そろそろ弟離れしてみたら。」
「それこそ間違ったことじゃないのか、光。」
「姉が弟をかわいがるのは当然の理です。」
ここで口調が変わった。
「親が弟を虐待していてはなおさらです。」
冷たい口調だった。
絶対僕には出すことのないもの。
そんな声も出せるのかという印象。
「とりあえずもう夜も遅いですし、今日はこれにて。」
僕を優しく抱えたまま部屋を出ていく。
とても頼もしかった。

290:毒にも薬にもなる姉  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:37:24 oXGA+JNp
灯火 光

五感がすべてアラームを鳴らしていた。
(こいつらは芥をめちゃくちゃにする気だ)
(あっくーと会話をさせてはならない)
そして一つわかったことがある。
過度のストレスは人の成長を妨げる。
もしこいつらがいなければあっくーはもう少し背が大きかっただろうに。
いや背だけじゃない。
成長が妨げられたのは精神面でも。
何のために存在しているのやら。
とにかく玄関まで出てきたところで蠅は必死にたかる。
「じゃあ、起きたらそいつに言ってやれ。お前はもう退学済みだと。」
「お父様、何を寝ぼけたことを言っているのですか?」
「退学の手順はもう踏んである。」はいはいと受け流す。
もういろいろと面倒になったので消すことにする。
あっ、と上を向く。
蠅もつられて上を向く。
その時につい口が開く癖、直したほうがいいですよ。
まあ、たいていの人はそうなるけど。
同時に殺虫剤を噴射する。
蠅はむせる。
「申し訳ありません。蠅がいたもので。」
このすきに家を出る。
そのまま速攻で車に乗り逃げる。完璧な流れ。
車の近くまで近寄りとめようとするがアクセルをおもいっきし踏み振りきる。

そのままビジネスホテルに逃げ込んだ。
あっくーをベットの上に寝かす。
「もう、いいよ。」
「ごめんね、お姉ちゃん。」
その表情は今までの中で最も悲しげだ。
「どうしよう、大学に行けないや。」大量の涙とともに語る。
あんなにがんばったのに、と泣きじゃくる。
「はったりだよ。目の焦点ずれてたもん。」
実際はそうではない。
現に昼に事務員からそのことの連絡は受けていた。
もちろん蠅の妨害など、私の二つ返事で跳ねのけられる。
だが保留にしてもらった。
とりあえずシャワーを浴びてすぐベットに入る。
あっくーもいちおう浴びる。
ベットはダブルだったが、あっくーはまだ何も言わない。
眠れるかな、と不安げだったのであれをあげる。
「快眠薬。睡眠薬と違って危険じゃないよ。」
いい夢が見られるよ。
満たされる夢が。
あっくーは素直に私が手渡したコップの水で飲み、ベットの中に入った。
ベットの中で胸が顔に当たる様に抱きしめると向こうから抱きしめられた。
恥ずかしそうにあっくーは口を開いた。
「あの、光ねえ、僕のこと好き?」
大成功。
「うん、何されたって構わない。」

291:らむだ  ◆9BssOn5LsM
07/06/24 22:38:46 oXGA+JNp
今日はここまで。
いろんな意味でこれからです。
さて、次はいつにできるかな…。
それでは良い夢を。

292:名無しさん@ピンキー
07/06/24 22:42:15 ZLcGyOfz
一番槍いただきー!
ここはキモ姉キモウトスレです。
子供に愛情注がないキモ親には残酷な方法でご注文退場いただきましょう。

293:名無しさん@ピンキー
07/06/24 22:46:14 ZLcGyOfz
ご注文だって。
携帯から書き込むもんじゃないね。

294:名無しさん@ピンキー
07/06/24 22:57:13 x5uudXD5
>>291
GJ
実姉がいるんで、山本くん以外のキモ姉に限らない姉小説に萌えられなかった俺でも心が動かされたよ。

295:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:30:55 0a29yyEK
GJと乙

続きが、すごく・・・楽しみです・・・

296:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:32:17 0a29yyEK
GJと乙

続きが、すごく・・・楽しみです・・・

297:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:33:21 0a29yyEK
うわ、連投スマン

298:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:33:37 16eLeimH
とりあえず、親には「終わらない夏休み」並みの残酷な殺され方を姉にしてもらい
たいな。ぶち殺しちまえ

299:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:36:27 3AvsgtGe
>>292
こんな親、キモくもねぇ、唯の屑さっ!
どんな風に逝くのかwktk

300:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:50:29 fLW0dNaH
>>299
キモ姉が俺達の想像力で図れる訳がない!!

きっと予想外すぎる事をしてくれる筈だぜ


301:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:56:24 FJ+vFSkX
どんどんハードルがあがってくなw

302:名無しさん@ファンキー
07/06/25 00:05:23 5Dk2M39M
やはりこの手のキモ姉はいいな。
溺愛という言葉すら生ぬるいほどの溺愛。
DQN親にどのような神罰を下されるのだろう(wktk

303:おせっかい焼きのスピードワゴン
07/06/25 02:17:57 T/nsJu38
こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーーーッ!!
こんな悪には出会ったことがねえほどになァーーーーッ
実子が不出来で虐待に走っただと?ちがうね!!こいつは生まれついての悪だッ!
姐さん 早えとこ弟さんの人生から退場させちまいな!

304:名無しさん@ピンキー
07/06/25 04:15:43 owq68mmQ
ちなみに「芥」という言葉は「小さいゴミ」という意味らしいです。
親は死ねっ。氏ねじゃなくて死ね!

ともかく作者様GJです。

305:名無しさん@ピンキー
07/06/25 09:25:20 OyFAu10a
通報しますた。親を。
なんつーかGJ

306:名無しさん@ピンキー
07/06/25 10:39:56 YZpOzTue
ここにしろ嫉妬スレにしろ、登場人物に対して死ねとかあんまり書かないほうがいいぞ?
読者ももう少し感想の時の言葉を選んだ方が良い。
特に>>298みたいな事書かれたら作者さんも嫌だろうに・・・

307:名無しさん@ピンキー
07/06/25 10:49:22 fr3DChKF
相手するな

308:名無しさん@ピンキー
07/06/25 11:22:29 AYea3nEV
嫌われるように書いてるんだろうから、作者も嬉しいだろw

309:名無しさん@ピンキー
07/06/25 12:57:26 HaDx/q1x
別に登場人物に死ねといっても作者に死ねといってるわけじゃなくってよ

酷い登場人物に頭がカァッとなるのはそれだけ感情移入ができるいい作品てことだと思うぜ

310:名無しさん@ピンキー
07/06/25 19:41:09 nwvTPD2I
感情のままに悪感情をキャラに対して吐き捨てるような感想は、作者にとって何の実にもならないよ
悪役を表現する技量を称えるくらいならともかくさ

311:名無しさん@ピンキー
07/06/25 20:21:39 ClZAKGaK
>>310
ウザっ

312:名無しさん@ピンキー
07/06/25 20:28:42 nwvTPD2I
>>311
おいおいいくつだよお前……

313:名無しさん@ピンキー
07/06/25 20:30:26 bLtPQ5c3
キャラ叩くならまだしも作者にプレッシャーになるような書き込みは控えるべきかと

314:名無しさん@ピンキー
07/06/25 20:32:53 3n2HeYJk
あーーーー、一つだけ言わせてくれ

作品を楽しもうぜ!!!

みんなでwktkしようぜ!

315:名無しさん@ピンキー
07/06/25 20:34:35 JjDUrY0B
作者様GJ!
光姉さんがあっくーのためにどんな行動に出るか楽しみでなりません。

316:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:13:21 AYea3nEV
キモ姉&キモウトのキモさに比べたら、感想レスのプレッシャーなんて
たいしたもんじゃねーだろ。

317:名無しさん@ピンキー
07/06/26 00:52:42 qLh4ajWf
>>298
終わらない夏休み読んでみた
これは怖いな
でも嫉妬とか余り関係ないような気がするけど猟奇的なのは間違いないな

318:名無しさん@ピンキー
07/06/26 08:15:37 9j3dqqZy
親が酷いから、光の愛情がまともに見えるな
光はキモ姉ではない

319:名無しさん@ピンキー ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:28:41 A2MNZGBu
投下します。

320:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:30:23 A2MNZGBu


 その日の放課後の屋上──待っていたのは長い黒髪を後ろに縛った、俺と
同じくらいの身長の目付きの少しきつい隣のクラスの──男だった。あれ?

「こんにちは。青野虎之助君。」
 奴は男にしては高い声で俺のほうを向いた。まてまてっ!なんで俺の名前をっ!!
 俺は榛原さんに手紙を渡したはずじゃっ!!!下手すればこのままアッーーな関係に?
 俺様一生の不覚。

「君のことはよく知ってるよ。昨日榛原さんに相談されたからね。」
 彼の表情は読めない……。何考えてるんだ。てかなんで榛原さんと仲いいんだ?
 やつは、男の俺に呼ばれたことがわかっていてもそれほど不機嫌なふうもなく淡々としている。
 確か剣とかいったか…。こいつの名前。美形で女に人気のあるやつだ。
 馬鹿姉め。どうせなら今日乱入しろよっ!!

「まさか、話してもいないのに一目で僕のことを見抜くなんて…。」
 はっ?何いってんだこいつ。

「僕が女だって……どうしてわかったんだ?」
 えーっと。ちょっとまて。整理しよう。俺は朝、榛原さんに渡すつもりで下駄箱に
手紙を入れた。だけど、間違えた場所に入れてしまった。そいつは男のはずだったが
偶然にも男装した女だった………なってこった。何か言わないと!!!

「わかるに決まってるだろ。どこからどう見ても可愛い女の子にしかみえん。」
 俺はニヒルに笑って……あれ、これまずくないか?
 なんか剣さん赤くなってますよ?

「嬉しいことを言ってくれるな。親の都合で男として暮らしていたから…そんなこと
 言ってもらえる日が来るなんて思っても見なかった。」
 嬉しそうに笑う剣さん。だけど…俺は…。



321:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:31:14 A2MNZGBu


「剣さん…ごめんな。その手紙、榛原さんに宛てたものなんだ。昨日、姉と一緒にいて
 告白されたのに誤解されてしまって。君のことわかってたのは本当だけど、下駄箱を
 間違えてしまったみたいだ。可愛いっていったのは嘘じゃない。ほら、俺、女見る目は
 厳しいんだ。姉があんなのだから。」
 大嘘をつく俺。完璧だまされてました。はい。だけど嘘ってときには必要だよね?

「気にするな。なんとなくそうだろうとは思っていた。だが、僕も君に惚れたようだ。
 これからは榛原もライバルだな。彼女には悪いが…。手紙は僕から彼女に渡しておこう。」
 ちょ、おまおま…何がどうなってんだっ!
 どうやら、俺の学園生活には暗雲が立ち込めているようだ。そして、いつの間にやら
姉が屋上に来ていた。俺と剣さんは突然現れた美女のほうを向いた。

「あれ…あのお手紙、男の子に渡したの~?」
 なんでこんなとこに駄目姉が…手紙?

「おい、亜紀姉。ちょっとまて…なんで手紙のこと知ってるんだ。」
「それはね~。虎ちゃん寝てるときに読んじゃった。おねーちゃんにもあんな熱い
 手紙書いて欲しいなあ。そしたらすぐにOKだしちゃうのに。」
 こいつにはプライバシーという言葉が存在しないのかっ!

「だって、虎ちゃん心配だもん。あーんな、格好いいお手紙を男の子に渡すなんて…
 やっぱり、正しい道をお姉ちゃんが教えてあげないとね。そんな、男同士の禁断の
 関係なんて………どっちが攻め?どっちが受け?きゃーきゃーきゃー♪」
「いや、亜紀姉…その道も絶対間違ってるから…。てか、俺はホモじゃねえ!」
 完全放置状態の剣さんはそんな俺たちの様子を見ながらくすくすと笑っていた。



322:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:32:08 A2MNZGBu


「いや、失礼。私は剣薫です…青野亜紀さんですね。お噂どおり美しい。これから、
 私は正式に虎之助君とお付き合いさせていただこうと思っています。よろしくお願いします。」
 丁寧に姉に礼をする剣さん…って…俺の意思は!?

「あらあら、虎ちゃんの姉の亜紀です。だけど、だめよー?虎ちゃんは私のお婿さんの
 道しか決まってないんだからねー。」
「んなわけあるかあぁぁぁぁ!」
 こんな駄目姉の婿なんかになった日には二十代で禿げるわ。俺を放置して見詰め合う
姉と剣さん。おおバックにオーラが見える…。
 剣さんの後ろには竜。亜紀姉の後ろには太ったぶち猫…
「あうぅぅぅぅ…」
「…………」 

 あ、喰われた。 

「いやああああ~この人怖いよぉ………虎ちゃん~~~~!!!」
 そして泣きながら正面から抱きつく姉。理性を溶かすフェロモンを全快にした女の感触と匂いが
俺を侵食する。全身全霊を使ってなんとか俺は引き離した。

「やりますね…。だけど僕は負けません。今日のところはさよならです。マイラバー虎之助君。」
 男装少女、剣薫は大げさな身振りを入れて去っていった。どうして俺の周りには変な奴
ばっかり集まるんだろうか。春は遠い。


323:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:33:07 A2MNZGBu


 その夜、一日の疲れを癒すべく俺は風呂に入っていた。この時間は家事と勉強と姉の世話に
追われる俺にとって数少ない安らぎの時間だ。俺は湯船につかりながらささやかな幸せに
浸っていた。

「ふぃ~~~今日も大変だったなぁ。」
「だよね~~~びっくりだよね。」
「まさか、あんなことになるなんてなあ……っておい!」
 風呂の入り口にはバスタオル一枚で身体を隠した駄目姉がいた。

「今は入浴中だっ!帰れ!!」
「だめよ~。ちゃんと虎ちゃんに正しい道に戻ってもらわないといけないんだから。」
「はあ?」
「いくら恋人が出来ないからって男の子に告白しなくてもいいじゃない。」
 俺の制止も聞かず、狭い風呂に強引に入ってくる。柔らかいからだがいっぱいあたって
…ちょ、まずいことに…
 俺は大事な部分が過敏にならないうちに脱出しようとしたが姉に腕を掴まれた。
 う、動けない…なんて強さだ。

「それでなんで亜紀姉は俺の風呂に乱入することになるんだ。」
「正しい道に戻すには弟とは一緒にお風呂はいるべきなんだよ?お姉ちゃん天才っ!?」
「わけわからん……。」
 俺は何もかも諦めて脱力し、メリハリの利いた姉の肢体をみないようにしながら
身体を洗ってとっとと風呂を上がろうと心に決めた。が、

「あ、お姉ちゃんが虎ちゃんのお背中流してあげるね。嬉しいな~こんなの子供の頃以来だね。」
 と、姉は追いかけてきた。もう抵抗しても無駄なのはいつものことなので悟りを
開こうとしていたのだが…背中に当たるむにゅんという犯罪的に柔らかい感触が
俺を悟りの極みから呼び戻した。



324:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:34:24 A2MNZGBu


「ちょ!亜紀姉!!なにしてだあああ!」
「えっとぉ。正しいお背中の流し方…………なんだって。えへへ。恥ずかしいね。」
 鏡を見ると……バスタオルもつけていない裸の姉が身体に泡をぬりつけて、俺の
身体に擦り付けていた……思わず噛んじまった。姉は幸せな顔で俺に身体をすりすりしている。

「俺が恥ずかしいわっ!亜紀姉、やめろ~っこれはだめNG!」
「えええ。折角お姉ちゃん頑張ってるのに~~気持ちよくないの?」
 ええ、そりゃスタイル抜群で絶世の美人な姉にこんなことされるのは気持ちいい…だが!
人の道は確実に踏み外しているはずだ。

「ほら、お、俺達は姉弟だろうが。こういうのはだめだ!」
「姉弟とか関係ないよ虎ちゃん。男の子好きの虎ちゃんを女の子好きに戻すほうが大事なんだから。
 あれ………虎ちゃんのおちんちん………子供の頃と随分違うね。上向いてるよ?」
 ま、まずい……駄目だ駄目だと思っていたが、意味不明なくらい駄目だ。逃げよう、
何が何でも逃げようっ。これ以上の羞恥プレイはたえられん。

「えいっ!うわ、硬い~~それに熱くてどくどくいってるよ~。」
 逃げる前に、姉のしなやかで細い指先は、俺の息子を完全に拘束していた。背中から
両手を回しているために胸は完全に押し付けられ、逃れられない反則的な快感を俺に与える。
蒸気に曇った欲室内は徐々にピンク色に空気が篭っていっている錯覚に陥らせた。

「亜紀姉………俺、本当に怒るぞ?」
「うう、虎ちゃん怖い……ねー。酷いよねー。」
 泣きそうな声で俺の息子に語りかける馬鹿姉…って!!上下に動かすなっ!

「あれ?なんか出てきた…。お湯じゃないよね。もっともっとしてみよ…」
「うわああぁ馬鹿姉!!亜紀姉っ!!やめやめっ!!!」
 片手で俺を抱きしめ、あいた手で姉は俺のあそこを可愛がり始めた。柔らかい感触
だけでなく、姉の熱い吐息が無意識なのか俺の敏感な首元にかかった。

「うああぁぁ…やばい、やばいって亜紀姉…だめだ…くううう!!」
「うわあ、白いのがすっごいいっぱい……ああっこれがもしかして…。へえ~こんな風に
 なってるんだね。虎ちゃん…。気持ちよかった?ねえ気持ちよかった?」
「…………」
 俺は遊び半分で強制的にいかされたショックと、それを姉にされたことの二重のショックで
打ちひしがれた。姉は…それを舐めたり匂いを嗅いだりして好奇心を満たしていた。



325:虎とあきちゃん ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:35:33 A2MNZGBu


「うう~~ごめんなさいいい、ね、虎ちゃん、怒らないで~」
 風呂から上がった俺は自分の部屋で駄目姉を正座させていた。見た目だけは美しい姉は
俺を涙目で上目遣いしている。

「あんなことはしちゃだめだ。第一男女七歳にしてといってだな。一緒に寝るのも駄目なのに
 裸であんなことしたら駄目なんだ。」
「でもでも~男の子好きになるくらいならお姉ちゃんがって思ったんだもん。虎ちゃんの
 ためなんだよ~?」
 この姉は本気だろう…だから、いつもあんまり強くはいえないのだが…。

「俺はちゃんと女の子が好きなの。それに剣は女らしいから大丈夫だ!」
「そうなんだ…ああ、でも愛する虎ちゃんが剣さんと仲良くなっちゃうのも困るなあ。」
「いい加減俺も彼女いない暦=年齢を卒業させてくれ。亜紀姉。」
 俺はため息をついた。そんな俺に姉は名案とばかりに手を叩いた。

「じゃ、お姉ちゃんが恋人になってあげる!!そしたら、卒業だよ。ないすあいであー!!」
「アホか。」
 あほなことをいう姉を一旦放置し、飲み物を用意するために部屋を出た。姉の宿題を
見てやんないとだめだしな。そして暫くして戻ると…

「虎ちゃん虎ちゃん虎ちゃん~~~~っ!」
 姉が俺のベッドの上で虎のぬいぐるみを抱きかかえ、転げまわっていた。俺は問答無用で
布団から引き剥がしてベッドから亜紀姉を叩き落し、軽く蹴りを入れた。

「いやん、虎ちゃん大胆…ああああ、嘘嘘。将軍様助けてー暴力反対よ~」
 そして、黙ってお茶菓子を出して自分の宿題を片付けさせた。

 ちなみにこの日は……すっきりしたせいかよく眠れた。畜生。



326:名無しさん@ピンキー ◆x/Dvsm4nBI
07/06/26 10:37:07 A2MNZGBu
投下終了です。

327:名無しさん@ピンキー
07/06/26 11:38:29 lQH99Z9I
うぉ~きたきた!あきねえ可愛いなあ。GJ!

328:名無しさん@ピンキー
07/06/26 11:54:54 1u7vBx/o
そんなもん投下されたらGJとしか言えんがな

猟奇もんが多い中でほのぼのとしたキモ姉は癒されるなぁ

329:名無しさん@ピンキー
07/06/26 12:48:10 GBABrfvd
GJ
虎ちゃんのラブコメ体質が大波乱を呼びそうでwktk

330:名無しさん@ピンキー
07/06/26 18:43:26 ww0w2lbE
あっちもこっちも血生臭い話ばかり投下してる中、ケラケラ笑って読める亜紀姉は実に希少だ。
これからもまったりやっていって欲しい。
心からのGJを!

331:橋乃根本 ◆YzvJ/ioMNk
07/06/26 19:00:37 3mb3bAgq
なんかえらく久々です。以前こちらに投下したお姉ちゃんと明人の続きを書きたいと思っているのですが…。
こちらのスレに投下して大丈夫でしょうか?キモくないと以前に言われたので、普通に姉萌えスレにでも投下するかどうか悩んでいます。
とりあえずこれから書きます。色々とお姉ちゃんにはフラストレーションが溜まっているんですよ…。ウケケケ、報復じゃ…。

332:名無しさん@ピンキー
07/06/26 19:14:25 A8d89Ddx
男なんだろ?
グズグズするなよ

333:名無しさん@ピンキー
07/06/26 19:49:52 L2+BHiEo
>>331良い作品だったけどスレの趣旨とは若干ずれてるし
姉萌えスレに送った方がより多くのGJ貰えて書き手も気持ちいいかなーと
思ったり思わなかったり期待したりwktkしたり

334:名無しさん@ピンキー
07/06/26 19:53:47 cY4QQiOY
>>331
少なくとも俺は十分キモイと思ってた。
だからお願いします。

335:名無しさん@ピンキー
07/06/26 20:27:10 mHxExlJ7
>>331
come here!

336:名無しさん@ピンキー
07/06/26 21:43:40 A2HAFdX1
>>331
俺のエンジンに火を付けろ!




前から思ってたんだけどここって女性は何人くらいいらっしゃるのかな?

女の人挙手して!

337:名無しさん@ピンキー
07/06/26 21:44:30 GBBTJ+Nv
>>336
ノシ

338:名無しさん@ピンキー
07/06/26 22:18:22 gspEpA9p
>>336
ノシ

339:名無しさん@ピンキー
07/06/26 22:19:14 JZ+1b2TX
はいはいワロスワロス

340:名無しさん@ピンキー
07/06/26 23:08:04 mHxExlJ7
誰か嫉妬スレまとめサイトにあるみたいな
キモ姉キモウト派閥図つくってくんないかな

ちなみに俺は
キモウト独占欲腹黒かわいいよ派
キモ姉包容力依存心やわらかいよ派

341:名無しさん@ピンキー
07/06/26 23:27:23 xK8cJnTq
キモ姉最強依存心光源氏計画派

342:名無しさん@ピンキー
07/06/26 23:48:29 Z1YL2XJr
>>341
依存心光源氏計画を
心光源氏と読み、更にそこから
“マコモー”と呼んでしまった…

キモウトよ!私を監禁しろ!!

343:名無しさん@ピンキー
07/06/27 01:13:36 2VeUWrs3
派閥とかは荒れるからやめた方がいいとオモ

344:名無しさん@ピンキー
07/06/27 02:01:23 Bf1/fbkI
ここでオーガニック系に分類されるであろう宇宙妹を投下します。
長編でキモウト分を薄めずにやるってどうすれば良いんでしょ?
とりあえず主人公は相変わらず括弧が付かず、名前も大した意味が無かったりしますが、少しばかしスレをお借りしますね。

345:名無しさん@ピンキー
07/06/27 02:02:11 Bf1/fbkI
人生とは宝くじのようなものだ。
可愛い妹のいない人生を、ハズレと呼ばずなんと呼ぼう。

 第二話 あなたに、妹を…

346:名無しさん@ピンキー
07/06/27 02:04:49 Bf1/fbkI
妹が二人になって数日。俺はてっきりコマも一緒に住むのかとも思ったのだが、家に居座る妹は相変わらず一人しかいない。
そして変わらず買って来るよりはマシな食事を振舞ってくれる妹には、俺が見ていない所での調理は許して居らず、不味くない料理の安全性を確保している。
結局、妹がいようが増えようが、生活するにおいてさしたる問題は存在しないようだ。
今までと変わった事なんて、ホントに数えるくらいしかない。
家でも学校でも妹と行動を共にして、いない時にはコマの相手をする。
一日一回の手紙のやり取りも、なんだかんだで楽しくなってきた。
今、地球には俺しか知らない宇宙人がいて、その宇宙人は俺の妹で、思ってたよりもずっと世界は楽しい所みたいだ。
そんな妹が、まだ11人も残っているってんだから、退屈だなんて言う暇も有りはしない。
ただ一つ贅沢を言わせて貰えるとするなら、
「兄さん、適度に精液を排出しないと体に良くないらしいよ。
 でも、一人ですると変な癖が付いちゃうかもしれないんだって。そこで二人でやるのはどうかな?」
コイツをどうにかしてくれないだろうか。
以前は「一人でやってろ」と迂闊にも助長させるような事をしてしまい、大変面倒な事になってしまった。
今回も当然面倒な事になってしまい、ただ寝るだけに多大な労力を支払うハメになった。
次回に備える何かを模索している内に、無情にも夜は更けて行く。


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