07/07/23 03:44:42 UzVkgDXq
愛理はもっといろいろしたいのだが、パーティー会場のホテルまで近いので
もうそれ以上のことはできない。
だから熱い溜息を一つ吐くと、愛理は
「……ばかね」
とだけ言った。
唇を離した愛理はそれしか言わない。
キラキラとクリスマスの街の灯りを映し出している愛理のその目が、雄弁に播磨に何かを語る。
鈍感で鈍くて女心がちっとも判っていない、掛け値なしの朴念仁であるところの播磨にすら
その瞳に込められた気持ちは読み取ることができた。
その瞳の色は、不思議に播磨の心を落ち着かせる。
胸の中を暖かくしてくれる。
その目を見ていると、世界中が色めきだす。
ウィイイイ、という音とともに仕切りが開く。
「お嬢さま、これをどうぞ」
ナカムラが運転席から後ろ向きでウェットティッシュの筒を手渡してくる。
この執事のオッサンは一体何者なんだろう、と思いつつ播磨は顔中を愛理にウェットティッシュで
拭かれている。
そして播磨の顔面から口紅が残らず消え、愛理が唇を塗りなおし終わった頃、名門ホテルの絢爛たる
エントランスにナカムラの運転するリムジンは横付けした。
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ほい
今日はここまでー
なんつーか、奇妙なほうに話が転がってきたけどそれはそれでw
つい人気投票の発表の回を読み返してたら妄想が溢れてきて書いた。
お嬢がかわいく蕩ければどんなネタでもよかった。
とんでもないことを書きだしたと今では反省なんかしてない。
あと二回くらいで完結する予定なんだぜ(←そして俺の見通しは当たったためしがないwww
感想クレイ