【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16 - 暇つぶし2ch650:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/22 11:25:48 9NHPImz7
そして。
細い一本の触手が、ティファニアの肛門にひたり、と張り付いた。
ローパーは、ティファニアの襞に残った、排泄物の匂いを感じ取っていた。
少し太めの触手によって、肛門の周囲に張り付く邪魔な薄い布が引き伸ばされ、桃色の、小さな排泄口が露になる。
そこに、才人のモノより大きく、歪な冷たい塊が、ぐりっ、と押し当てられる。
イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤ!イヤぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
ティファニアは必死に叫ぶが、身体は寸分も動かず、そして声は漏れない。

ぐぶ…。

歪な男性器はティファニアの小さな穴に向かって歪み、少しずつ沈んでいく。
だめ、入ってきちゃダメぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

ぐぶ、ぐぷっ…ずぶぶぶぶぶぶぶぶぶ

ティファニアの叫びも虚しく、最も太い部分が過ぎてからは、順調だった。
一気に卵巣が押し込まれ、黄褐色の触手だけが、ティファニアの肛門から生えている形になった。

ぶつんっ…。

そして、触手と卵巣の境目は、苗床の括約筋によって、断ち切られる。
これで、産卵は完了だった。
しかし、ローパーはティファニアを放さない。
このあと三日三晩、苗床は親のローパーに拘束される。
直腸に排泄物を溜め込まされ、夕方には孵化する幼生の餌となるのだ。
そして三日間で成長した数十匹のローパーが、苗床の肛門を引き裂き、生まれてくるのだ…。
ティファニアは、絶望にかられ、涙を流す。
たすけて…。サイト…たすけて…。

がささっ!

不意に、ローパーの巣となっている茂みが揺れる。
差し込む朝日。そしてそこに伸びる影。

「!テファ!今助けるっ!」

そこから現れたのは。
ティファニアが落とした果実の袋を持ち、デルフリンガーを背負った才人だった。
彼は、茂みの外でティファニアの持っていた袋を見つけ、彼女を捜しにきたのだった。
ティファニアは、才人の声と、ローパーの切り刻まれる音を聞きながら、安堵で失神してしまったのだった。

651:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/22 11:26:42 9NHPImz7
はい生態解説ウザいですね。
てか触手モノ初めて書いたけどへんたいっすねこれは。
続きは夜勤明け以降。さーどうなることやらノシ

652:名無しさん@ピンキー
07/06/22 12:49:48 VhxHgeXN
どーなることやら、はコッチの台詞ですよwww
続きに期待しております

653:名無しさん@ピンキー
07/06/22 12:55:36 lcZkUVSS
題名ナイスすぎてワロタw相変わらずいい仕事してるぜ。GJ!
テファかわいいよテファ

654:名無しさん@ピンキー
07/06/22 13:05:39 08ohtmRJ
>>651
うは更に触手キタ~~~~
ローパーはイイ!ブラボー

欲を言えば、ねっとりと触手にいぢられる描写がほしいマニアな私ww


655:名無しさん@ピンキー
07/06/22 13:31:06 DrUP7ls6
>>639
むしろ才人ハジマタ\(^o^)/

656:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:05:24 cVEIiNN2
描写がリアルすぎて萌えるどころかガクブルな俺ガイル

誰かー!!お医者様呼んでーー!!!!

657:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:06:12 OoMIZxrT
同意。これはリアルすぎて読めんわ
マジおっかない

658:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:27:24 6vr0Ry8F
すまねぇ……マブ●ヴALTERNATIVEっつーゲームやって以来、触手は軽いトラウマなんだ……
続きが気になりつつもガクブルな俺

659:名無しさん@ピンキー
07/06/22 22:43:26 EpxuRXiT
カトレア様の後ろにぃいいいいい

660:名無しさん@ピンキー
07/06/23 00:36:03 ZVaQNal7
ちい姉様の病弱設定は、胸からエイリアンの赤ちゃんが産まれる伏線だな。
当然、乳首を拡張され、チンコ触手で入念に犯された上で、産卵されている。

661:名無しさん@ピンキー
07/06/23 01:31:22 jpkS7M32
危機に遭うとルイズの見ているものがサイトにも見えてしまうという原作の設定使えないか…
んで、助けに行っても遠すぎて手遅れとか…


662:名無しさん@ピンキー
07/06/23 02:09:12 lnqlNAdg
>>661それもうあるよ
君の望むバッドエンドではないがね

663:名無しさん@ピンキー
07/06/24 02:49:29 ccXwRM6r
>>658
ババババババババパバ、バカヤロー!!!
触手を乗り越えて強い男になるのがあの場面だろう!!
それがトラウマなぞなってどうする!?



まぁ君が望む豊胸手術にはさすがに耐えきれなかったが

664:名無しさん@ピンキー
07/06/24 05:03:27 oSL0/lwc
おいおいこの過疎はなんだ?かなりビビったぞ。


age

665:名無しさん@ピンキー
07/06/24 06:15:30 CFJGtEnj
過疎と言うよりSS投下されない限りは静かなだけじゃない?


666:名無しさん@ピンキー
07/06/24 07:55:26 RMJ2YkQB
禁断症状出るの早すぎ

667:名無しさん@ピンキー
07/06/24 08:43:10 D36N+MHj
1日や2日投下がなかったくらいで「過疎」の言葉が出てくるのはここくらいだぞ。
禁断症状の末期も末期。

その原因は、
1、投下されるSSが毎度毎度良作すぎる。
もちろん職人さんには罪はない。
2、エロパロ板は基本的に過疎る。このスレが異常なだけ。
それに気づかない読者が多すぎる。
他のスレ見てみ。


書いてる人にも生活あんだよ…保守でもしながらのんびり待とうぜ。

668:名無しさん@ピンキー
07/06/24 08:59:03 HvVvnict
数日おきに過疎過疎言うやつも、それに毎回反応するやつもうぜえ
いい加減放置しろよ

669:名無しさん@ピンキー
07/06/24 09:22:13 MsuardWj
ごめんな?

670:名無しさん@ピンキー
07/06/24 09:26:31 IkpCYGC0
あっ、あああ、謝ったって許さないんだからっ…!
わたしがいいって言うまで、ぎゅーってしてなさいよね…。

671:名無しさん@ピンキー
07/06/24 13:13:45 yod86j8z
過疎?暇なら何かかそーか?

なんつって。

672:名無しさん@ピンキー
07/06/24 13:28:23 hQLvMkuS
ここが過疎化したら671のせいだな

673:名無しさん@ピンキー
07/06/24 15:00:15 Hgw2i6nV
>>672
君には失望した

674:名無しさん@ピンキー
07/06/24 15:47:32 XXCdmicw
>>669
おまえの言い方もうざいよ。自重しろ

作品来ない時は静かで良いと思うけどな。来ないからって雑談スレ化してもな・・・

675:名無しさん@ピンキー
07/06/24 16:18:24 MsuardWj
そうか…ごめんな?

676:名無しさん@ピンキー
07/06/24 18:17:16 IkpCYGC0
また口だけはそんなこと言うんだから…
それで騙されちゃうわたしってば可哀想だわ。とっても可哀想な女の子だわ。

677:220 1/3
07/06/24 20:30:58 GCDgLWaa
「順番が違うじゃない…もう」
「ごめん…」
ふてくされて、そっぽ向かれちまった。同じベッド、同じ温かさの中でシーツから少しだけ見えるルイズの背中は…素肌だ。俺は触れないギリギリまで近付いて、声を掛けた。
「本当は先にちゃんと言うべきだったよな…」
「…そうよ」
背中を向けたままで、俺のご主人様らしい口調で命令した。

昨日の事。俺がちょっとした事をして、ご褒美を貰った時の事だ。冗談半分で俺は…いわゆる大人のキスを試してみた。
当然、ネットとか小説で見たくらいの知識。でもそれは充分過ぎるくらい刺激的で、ルイズなんか声も出なくなってた。
少し舌をいれてみるとルイズは目を閉じて、体だけ熱くして、俺の自由にさせてくれた。

調子に乗って唾液を送り込んだ時、ルイズは赤ん坊みたいに飲んじゃって…なんかいつもより可愛く見えて、もっと凄い事したくなって…

あとは…

俺の名前を呼んでたルイズがいた気がする。それしか覚えて無かった。
今やっと頭が冷えてきたところだ。


「お母様やお父様にお伺いをたてるのも忘れちゃったし…その内きちんとしてもらうわよ…」
「うん…頑張る」
背中を向けていたルイズがくるりと寝返って、俺の胸の中に潜り込んで来た。
目は俺の胸に向けたまま、指で俺の肌をなぞっていた。

「…ホントは…」
「え?」
「ホントは…待ってたんだから…痛かったけど…嬉しかったんだから…」
「…愛してる」
「言うの遅いのよ…バカ…」
あまり大きく無い腕を一生懸命に広げて、俺を抱きしめた。

678:220 2/3
07/06/24 20:32:06 GCDgLWaa
「ここで言うことは忘れるのよ?…私だって恥ずかしい事言いたいもの」
「ああ」
顔は見合わせないままで、俺は胸元から聞こえてくるルイズの声を聞いた。


「ずっとアンタの事ばっかり考えちゃうの。アンタとしちゃったのに、どんどん欲張りになりそうなの」
「欲張りって?」
「キスしたいとか、もっと抱きしめてとか、沢山言いたくなりそうなの」
「構わないさ」
「じゃあ…キスして」

ルイズの顔を持ち上げ、軽く唇を触れさせた。唇を離すと、ルイズはまた俺の胸元に頭を戻した。

「さっきは痛かったけどアレ…私が沢山したいって言ったら?」
「…大歓迎だと思う」
「アンタはすぐにがっつくんだから…優しくするのよ。痛いのはイヤ」
「わかってるって」

少し間が開いた後、ルイズは俺の手をとって、ルイズ自身が一番自信の無いところに導いた。柔らかい手応えと、小さな突起が硬くなっていくのが伝わる。

「え!え?」
「お、男の子ってこんな事すると興奮するんでしょ?」
「は、はい!」
「これくらいならいいわよ…私のココも好きって言ってくれたから…」
焦ったせいで、手が微かに動く。
「ひゃん…」
「ご、ごめん!」
「も、もう少し休んでからなら…」
顔を赤らめただけで、俺を怒る様な事はしなかった。

「そ、それと…」
「う、うん」
「あ、アンタにあげられるモノ全部あげちゃったんだから…その…もう私をドキドキさせないで」
「ど、どういう事?」
「ほ、他の子のトコ、出来るだけいかないで…あの時が一番辛いの…」

前より強く、俺の胸に顔をすり寄せてきた。

「今までも他の子のトコ行ってる時すごくつらかったから…もっと辛くなりそうだから…」
「…出来るだけで良いんだよな」
「だって、行かなかったらサイトじゃないじゃない…その代わり戻って来た時はいっぱい私を可愛がるのよ?わかった?」
「…わかった」
「これで終わり…もう少し抱いてるのよ。眠たくなっちゃった…」

行為の疲れがあったのか、ルイズの寝息はすぐに聞こえてきた。シーツの上に、いくつかの涙を落としたまま。

679:220 3/3
07/06/24 20:33:55 GCDgLWaa
「犬?」
「はい!」
「アンタまた勝手に…ドコへ行ってたのかしら?」
右手に持っている杖が恐かった。ここ、魔法学院の広場ならお仕置きするのに容赦する必要は無い。
周りの生徒達は、見世物を見るかのようにルイズを煽っている。
同時に、女学生が俺を応援している事、それがもっとルイズに油を注ぐ事になってるとは、アイツらは気づかないだろう。
「お・し・お・き」
「ぐえぇぇっ!」
見世物になる程度に、俺は面白可笑しく痛めつけられた。

で、これは昼、皆の前での事。
夜、寮に戻ってからは違った。

「アンタってば…」
「はは…ごめんなさい」
「…」
黙って俺に接近して、俺の顔を見上げた。
「キス」
俺は要求に応えて、軽く唇を当てた。
「…ん」
「…いいわ。言い訳は聞かないから、態度で示しなさい」
ルイズはくるりと俺に背を向けて、ベッドの上に身を投げ出した。自分でシャツのボタンを際どい所、第二ボタンくらいまで外していく。
「…淋しかったんだから」
「悪かった。疲れてないよな?」
「アンタの相手くらいできるわよ」
そこから顔の気の強さが全部消えて、あの時のルイズになる。頬を真っ赤にして、自信なさそうで、俺に尽くしてくれるルイズ。


「し、しっかり可愛がるのよ?」


今日もこんなご主人様との約束を果たすために、頑張ろうと思った。




680:220
07/06/24 20:35:03 GCDgLWaa
もうルイズじゃない位甘かったですね。ヤンデレ気味でしたね。おまけに忘れた頃に来てしまいました。
…正直反省してます。

では、またorz

681:名無しさん@ピンキー
07/06/24 20:39:09 GFTsnLlG
>>680
うがあああ!
一番槍GJ!
本音剥き出しルイズかわいいよルイズ。

682:名無しさん@ピンキー
07/06/24 20:39:50 eLCee0Yb
なんという八巻
このルイズは間違いなくデレ

683:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 20:58:11 4M8l5Vuq
デレルイズキター!
はやく本編でもデレるところ見たいですな。
反動ですごいことになりそうだけど

さて、アレ>>648の続き行きますよー。

684:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 20:59:03 4M8l5Vuq
ティファニアは、柔らかいベッドの上で跳ね起きた。
美しい髪が乱れながら舞い、その規格外の乳房が上半身を起こした反動でぶるんと揺れる。
あれは…夢…?
大量の寝汗で濡れた金髪を漉きあげ、ティファニアは悪夢の記憶を反芻する。
才人が洗ってくれたのか、臭いはしなかったが、鼻の奥で、あの刺すような悪臭が蘇る。
そして下腹に感じる、排泄物とは別の拡張感。
夢…じゃない…!
あの時の恐怖と絶望が蘇り、ティファニアを苛む。
ティファニアは両肩を抱き、シーツの中で震える。
そうしてティファニアが震えていると。

「おーいテファ、起きてるー?」

右手にお湯を満たしたバケツ、左手にリンゴとナイフの入った手籠を持ち、才人が部屋に入ってきた。
才人の視線と、シーツに包まって震えるティファニアの視線がぶつかる。
そのティファニアの顔がぐにゃりと歪む。
次の瞬間。
ティファニアは突然声もあげずに泣き出した。

「ど、どうしたんだテファっ!?」

才人はバケツと手籠をテーブルの上に置くと、慌ててティファニアに駆け寄って、ベッドの上で抱き締めた。
ティファニアは目の前の才人の胸に顔を埋めて、泣きじゃくる。

「怖かった…怖かったよぉ…」

才人はそんなティファニアの金色に流れる柔らかい髪を、優しく撫ぜ、抱き締める。
二人はしばらく何も語らず、抱き合っていたのだった。

685:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:00:27 4M8l5Vuq
サイトの腕の中で抱かれていると、私の中にわだかまっていた恐怖や絶望が、洗い流されていく気がした。
私の涙はいつの間にか止まっていて、私はサイトの腕の中で、ただ彼の温もりと匂いに包まれていた。

ぐりゅ…

その時、不意にお腹の中に不快感が生まれた。
お腹の中で、何か柔らかい塊が、蠢くカンジ。
忘れてた…。ローパーの…卵…。
早くこれを取り出さないとタイヘンなことになる。
…で、でも…取り出すのは…。
私はサイトの腕の中で、真っ赤になって考える。
ローパーの卵を、自力で取り出すのは、不可能だ。
頑丈な卵巣があるから、無理やり排泄するのも無理。
…だ、だから…。
サイトに…。

「大丈夫かテファ?痛いとことかないのか?」

サイトは、私を一生懸命、心配してくれてる。
…そう、だよね…。
サイトだったら、いいよね…。
私は意を決して顔を上げた。
そして、今からやろうとしていることを考えて…考えて…。
あーだめだめだめ!考えちゃダメ!

「あ、あのね、サイト。お願いがあるの」

私は彼の腕の中で、一気に『お願い』を言い切った。

「お尻に詰まってるモノ、出して欲しいの」

686:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:01:35 4M8l5Vuq
…正直、新手のプレイかと思いましたごめんなさい。
こんな時までエロ脳の俺様、超反省。
最初は思わず、『はぁ?』って顔をしてしまった。
で、テファの説明によれば。
森でテファを襲っていたアレは、ローパーとかいう生き物らしい。
他の動物の排泄物を食べて生きている生き物で、産卵の時期になると、朝方テファにしていたように、卵を他の動物の腸に産み付けるらしい。
で、今、テファのお腹の中には、そのローパーの卵が、産み付けられているらしい。

「で、でも、どうやって?」

俺の間抜けな質問に、テファは真っ赤なまんま応える。

「あ、あのね。
 私が両手でお尻開いてがんばるから、サイトは出てきた皮をナイフで切ってほしいの。
 そうすれば、卵は私の方で出せるはずだから…」

テファが言うには、卵巣の皮がつっかえの役割をしているから、がんばっても出せないらしい。
で?
ですね?
今このエロエルフときたら床にうつ伏せになって俺に上げたお尻向けて広げてるわけで───!
くっはああああああああああああ!
プレイじゃないっつっても正直ガマンききません。

「あ、あの、サイト、早くして…」

テファは俺の方を見ないように、催促してくる。
でもでも。
どっんなっにじょっうずにかっくしても~♪
まっかなおみみがみえてるよっ!
いかんだめだ落ち着け俺の熱いパトス&バカ息子。
今は、テファを助ける事に集中だ。いいね?
俺は深呼吸を数回したあと、テファのお尻に手を掛ける。

「…んっ…!」

テファの身体が一瞬びくん!と震え、そんなうめき声が漏れてくる。
エロいっ…!なんというっ…!なんというエロさだっ…!
俺はもう一度深呼吸をしたあと。
テファが一生懸命広げている、お尻の谷間に注目した。
テファの言うとおり、テファの小さな桃色の肛門から、何か植物のヘタみたいなものが飛び出ている。

「こ、これをひっぱって…切るんだな?」

俺は確認のため、テファに尋ねる。
しかしテファは。

「恥ずかしいんだからっ…早くしてよぅ…」

消え入りそうな可愛い声で、そう言うだけだった。
だーーーーーめーーーーー!
テファさんソレだーーーーめーーーーー!
せっかく鎮めた俺のマグナムが!ビッグマグナムに!
ええい素数を数えるんだ才人!
で、素数ってなんだっけーーーーーー!?

687:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:02:35 4M8l5Vuq
しかし俺はなんとか欲望に打ち勝つと、テファのお尻から出ているそれを引っ張る。

ずにゅ…

「ンッ…!」

テファのうめき声とともに、それは数センチほどテファの中から引き出される。
俺は、それをナイフで切り取った。

「お、終わったよテファ…」

俺は終了を告げたけど、テファは応えない。
テファはお尻を上げたまま、手は頭を載せた枕を抱えている。

「だ、だめ、だめ…!」

え?何がダメ?
テファは震えながら、何かをガマンしているみたいだ。
俺は心配になって、テファの背中をさすった。

「大丈夫?テファ?」

それが引き金だった。

「だめ、見ちゃだめええええええええっ!」

ぶりゅっ…。ぼと。

テファの肛門がもりあがり、テニスボールくらいの柔らかい、黄土色の何かを吐き出した。
最初俺は、テファがおもらししたのかと思った。
違う。それこそが、ローパーの卵だったのだ。

「だめ、出ちゃう、出ちゃううぅぅぅぅぅぅっ!」

ぶりゅっ!ぶりゅりゅっ!ぼとぼとぼと!

見ている間にも、テファは次々と卵を出す。
そして俺は気付いてしまった。
テファは卵を出しながら…俺に見られながら…濡れていた。

「だめぇ、止まらないよぉ、見ないで、お願いみないでぇっ!」

真っ赤になって頭を振りながら、テファは卵をひり出し、懇願する。
でも、俺は見続けて…。

「いや、だめ、だめぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

ぶちゅ…ぼとっ…。しゃぁぁぁぁぁぁぁ!

卵巣の残りの皮と、最後の卵を出したテファは。
同時におもらしして、逝ってしまったみたいだった。

688:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:03:49 4M8l5Vuq
ティファニアはそれでも応えず、膝小僧を抱えて俯いている。
よほど怒っているのだろうか。

「機嫌なおしてくれよ…」

才人はティファニアから離れ、所在なさげに横に座り込む。
すると、不意にティファニアが顔を上げた。
そして。
あっという間の早業で、才人の唇を奪った。
そしてそのまま押し倒し、唇を離す。

「…責任とって」
「え?」
「…サイトがずっと見てるから、えっちな気分になっちゃったじゃない…」

そして才人の身体を跨いだまま、簡素な布の寝巻きのスカートを、たくしあげる。
そこは既に、ティファニアが零した蜜でべとべとだった。

「責任、とってよね…」

淫靡に言ってもう一度、才人の唇を奪う。
そして、才人が反撃に出た。
今まで下敷きになってされるがままだったのを、ティファニアを抱き上げ、そしてベッドの上に引き倒した。

「なにが責任だよ、このエロエルフ」

そして、ティファニアの鼻先に指を突きつける。
目が逝っていた。

「あ、あの、サイト…?」
「俺もずっとガマンしてたんだっつーの!
 責任とるのはそっちだっつーの!
 いちいちエロい仕草とボディで誘惑しおってからに!
 俺のマグナムはすでにGENKAITOPPAだぜーっ!」

言って才人は一気に全裸になると、ティファニアに襲い掛かった。

「きゃーっ!けだものーっ♪」

襲われながらティファニアは、なんだか嬉しそうだった。

689:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:05:10 4M8l5Vuq
私は襲い掛かってきたサイトに全身でぎゅっと抱きつく。

「なんだよ、もうガマンできないのか?」

そう言ったじゃない。もう、意地悪なんだから…。

「うん。早く欲しいの、サイトのおちんちん…」

言って私は、胸を彼の胸板に押し付けて揺する。
…これ、私はあんまり好きじゃないんだけど…。
サイトが、喜ぶから…。やってる…。

「ホント、おねだり上手になったよな、テファは」

…サイトのせいだもん…。
サイトがいっぱい、えっちなこと、するから…。
イヤって言っても…。ちゃんと止めてくれるけど…。でも止めてからおねだりするのは私で…。
やっぱり私がえっちなのかな…。
なんて考えてると。

ぐにゅ…。

硬くなったサイトが、入ってきた…。

「ふぁぁ…」

声が自然に漏れる。
私は彼の身体を腕と足で必死に抱きしめて、もっともっと彼を奥へ導く。

「それに、どんどんえっちになってるよ」

言ってサイトは、腰を動かす。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…。

そう、だけど、えっちにしたのは…サイトだもん。
私は意地悪な彼に、仕返しをする。
腰に力を込めて、一番奥で彼を捕まえて、耳元で囁いてやる。

「えっちになるのは…サイトのせいなんだから…」

言いながら、腰を軽く揺すって、さらにきつく彼を締め付ける。

690:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:06:34 4M8l5Vuq
「ちょ…テファそれっ…」
「サイトがえっち好きだから…えっちな娘が好きだから…私はどんどんえっちになるんだよ…」

言って今度は、足を使って体全体を動かす。
彼の下で、私の身体がグラインドする。
ソレと一緒に、彼の腰も動く。

「そういうの、俺のせい、なのっ?」
「そうよっ、サイトがっ、悪いんだからっ」

お互いに言い合いながら、キスをしながら、二人で身体を揺すりあう。
ベッドがありえないぐらい軋んで、私の身体も軋み始める。
…やば…限界みたい…。

「サイト、わたし、わたし、もういく、いくのっ」
「俺も、出すよ、テファ、出すよっ!」

私達はそう言いあうと、お互いをきつくきつく抱き締め…。

どくどくどくどく…。

そして、融けあった…。

691:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:07:19 4M8l5Vuq
一通り行為が終わると、俺はテファに腕枕をしてやる。
なんつーかお約束だけど、テファも終わった後はこの体勢がいいみたい。
テファは俺の胸元に顔を寄せて、満足そうな顔をしている。

「…もう、えっちなんだから」

言って笑顔で、俺の胸板をつんつんする。
かーーーーわーーーーえーーーーーー!
思わず第二ラウンドに突入しそうになった俺を必死になだめて、俺はそんなテファの髪を撫でる。
テファはまるで仔猫みたいに嬉しそうに俺の手に頭をこすりつける。
…なんでいちいちこう人の萌えポイントを直撃しやがりますかねこのエルフっ娘は。
俺はちょっといたずら心から、テファの方に体を傾けると、空いた右手でテファのお尻をもみもみしてみた。

「やんっ」

テファは抵抗らしい抵抗もせずに、それどころか嬉しそうに、俺の手の中で悲鳴をあげる。
そして、次の瞬間。

「サイト、お尻でしたいの…?」

…はい?
一瞬俺は我が耳を疑った。
テファは軽く赤くなりながら続ける。

「いいよ。サイトがしたいなら。私、サイトになら、なにされてもいいから…」

言ってテファは、俺にぴったりくっついて、ももりんごを歪ませながら、俺を見上げた。

「そ、それに、お尻って、ちょっと、キモチいいかも、だし…」

言いながらもじもじなんぞする。
…。
………………。
………………………………………。
いーい度胸だこのエロエルフめ。

「そんなにお尻でして欲しいなら…!」

言って俺はテファを裏返す。
そして俺とテファのおつゆが零れる裂け目の上にある、小さな桜色の穴に、指を掛けて広げる。

ぐに。

「お尻で、やぁってやるぜっっ!」
「やん、サイトのけだものっ♪」

そして俺達は、2ラウンド目に突入したのだった。

692:禁断の果実 ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:08:04 4M8l5Vuq
ティファニアの部屋のカーテンがまだ開かないのを見てタニアはぼやいた。

「…もう夕方だぞそこのバカップル…!」

子供たちの面倒を日がな一日見させられて、タニアはキレかかっていた。
さらに、ひと段落したら戻るから、と言っていた才人も、今だ戻っていない。
よーく見ると、カーテンが軽く揺れている。
いつまでヤってんのよあのバカップルわぁ…!
そんなタニアに、エマが寄ってきて服の裾を引っ張る。

「ねえタニアおねえちゃん、おなかすいたあ」
「ああはいはいすぐ準備するからまっててねー」

言いながらタニアは台所へ向かう。

「タニアおねえちゃん、なんだかママみたいー」

エマの一言が、タニアの足を止めた。
…冗談じゃない。

「私はイヤよっ、こんなところで子守で行き後れるなんてええええええええええ!」

その言葉は図らずも的中するのだが。
そんなタニアの叫び声は、虚しく空に吸われていったのだった…。~fin

693:名無しさん@ピンキー
07/06/24 21:09:09 pQ1V984R
(・∀・)ニヤニヤ

694:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/24 21:10:02 4M8l5Vuq
はい終り。
スタートが触手モノだったのにぜんぜん触手ものじゃないオチ。
期待してたみなさんすみませんでしたorz

ていうか、久しぶりに自分のページ更新してみたら、訪問者が4ケタいっててマジビビタ
世の中にはよほど暇な人が多いと見えまする…。

ではではノシ

695:名無しさん@ピンキー
07/06/24 21:11:38 hs0jHSt3
初のリアルタイム来たぜ!
せんたいさんGJ

696:名無しさん@ピンキー
07/06/24 21:14:15 GFTsnLlG
>>694
GJ!
タニアカワイソス。

697:名無しさん@ピンキー
07/06/24 21:43:06 CFJGtEnj
続編キテター。
GJ!!ご苦労様だぜせんたいさん。

698:名無しさん@ピンキー
07/06/24 22:05:16 MsuardWj
>>680
な、なんというツンデレっぷりなんというGJ……ルイズ大事にして他の子には冷たく当たるなんて、サイトじゃねえもの……!
これはアカン、これはアカンで……!

>>694
ガクブルで掻い摘んで読んだらホッと一安心しまして、もう一度じっくり反芻……こ、これはななんというけしからんエロフry
タニアの保母さん適性度の高さは異常! GJや!

699:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:07:48 Pl2BmCkq
>>680
甘――――い!
いやはやごちそうさまでした。GJ!

>>694
せんたいさん、遂にテファまでこわしちゃいましたかww

700:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:24:42 XXCdmicw
>>675
スマン、>>668へのレスだ。本当にすまない

皆、GJ!

701:名無しさん@ピンキー
07/06/24 23:34:25 8GqoMVh5
そういや、あの世界の性教育ってどうなってんのかね。
上流階級はそういうの早めにやるものらしいけど。

702:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:58:12 +63cN/30
さてと…タニアメインの小説はまだですか?

703:名無しさん@ピンキー
07/06/25 01:48:50 NpESyUPN
せんたいさん神GJ!!いやもうこれは言葉では言い表せない!俺の魂の叫びをきいてくれ!




ぐぎゃややあああああああgadgpjpwmtj.0mふじこ0tag ぼびゃああああかわなわらはあわはかまぶろああああああ かゆうま

704:名無しさん@ピンキー
07/06/25 04:34:53 uElE25aP
ベイダー卿更新ktkr!!

705:名無しさん@ピンキー
07/06/25 05:06:12 XZLDaStO
ルイズを目が虚ろになるまで犯したい

706:名無しさん@ピンキー
07/06/25 09:09:22 cur5COKd
ルイズに目が虚になるまで犯されたい

707:名無しさん@ピンキー
07/06/25 09:16:52 tZNNALLU
>>704
ところでvipってどこにあるんだ?

708:名無しさん@ピンキー
07/06/25 11:45:11 IKTfgqZa
>707
2ちゃんの雑談系2のニュー速VIP
スレの流れが早いのでまとめの方を読む事を勧める
ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです、で検索すればすぐにHitする

709:名無しさん@ピンキー
07/06/25 13:54:34 8UJQfvnq
ダークシュナイダーがルイズに召喚された話を考えれば

最強モノ+エロで2度美味しそうだ

710:名無しさん@ピンキー
07/06/25 14:10:13 lzCAYCVE
さすがに実力差ありすぎてどうしようもない
一方的な展開になるな。

711:名無しさん@ピンキー
07/06/25 15:39:28 wdYixsNp
むしろノボルがダークシュナイダーの作者に影響されたりしてな

712:名無しさん@ピンキー
07/06/25 17:07:00 3Td1g9/T
ダース・ベイダーが召喚~読んでるが

これ面白ーな。
原作相当すっとばして、ルイズ達がライトセイバー握ってんじゃね?とか、ギーシュやマリコルヌが戦闘機に乗って宇宙空間で撃ちあいか?
失礼な想像してまとめサイト開いたんだが、これがどうしてなかなか。

713:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:06:38 BLyZBNRn
密かに、テファに顔とか治して貰って素顔のアナキンに、
ルイズその他がドキドキするっていう展開を期待してる俺ガイル。

714:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:13:53 i5wa7FWp
確かに、イケメン具合ではサイトどころかジョゼフやワルドでも太刀打ちできんよな。
何と言っても、向こうはそれが商売の役者さんなわけだし。




え? レイア姫?
知りませんよ。そんなチンパンジーの姫様なんて。

715:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:17:22 Be1GWC7i
>ベイダー卿~
ゼロの使い魔の根本がw
これちょっと別の意味で人を選ぶな。

716:名無しさん@ピンキー
07/06/25 21:26:01 KeV9J4g5
>714
謝れ!
島本須美ボイスのスペースお姫様が初恋の俺に謝れ!

717:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/25 22:32:12 5TseY/3a
すまん、今更なんだが、「禁断の果実」少々コピペミスがあったようで…。
修正版あげといたのでよろしこ
URLリンク(wikiwiki.jp)

718:名無しさん@ピンキー
07/06/25 22:33:48 8q5yvNgF
>>717
おつかれさま

719:名無しさん@ピンキー
07/06/25 23:37:49 3Td1g9/T
>>713
さすがに鉄仮面のまんまじゃ、キスシーンもしまらねえもんなぁ……マスク外すわけにもいかねーし

720:Soft-M ◆hjATC4NMLY
07/06/25 23:45:07 d8Cj1pIC
『ゼロの飼い犬』7回目投下します。
長くなってしまうので前編だけ、申し訳ありません。

721:月の涙(前編) 1/8
07/06/25 23:45:49 d8Cj1pIC
「うーむ、手に入りさえすれば相当な価値があるものなんだろうけどねぇ」
「モノがどんなものなのか曖昧だし、リスクも大きすぎるわ」
 
 安宿の一室。
 ギーシュとキュルケがテーブルの上に並べた宝の地図やメモを睨んで相談している。
 この世界の宝の価値などに疎い俺は、ベッドに腰掛けてその会話を話半分に聞いていた。
 シエスタも俺と同様に座り込んで手持ちぶさたにしており、タバサに至っては
例によって本を開いて読みふけっている。宝になどまるで感心がないようだ。
 
 現在、俺とシエスタ、キュルケにギーシュにタバサの5人は、学院を無断で抜け出して
宝探しに来ている。ルイズに使い魔をクビにされ、本格的に学院内で野宿をすることになって
くすぶっていた俺に、キュルケが宝探しでの一攫千金を提案してきたのだ。
 
 何件かキュルケの持っている宝の地図や情報のポイントをあたってみたが、今のところ
ほとんどがガセネタもしくは大した物ではなく、ほとんど実入りがない。
 そして、キュルケが何度目かの『コレこそは!』という言葉と共に出してきた新たなお宝の
ネタを頼りに、この山間の小さな町までやってきたのだが。
 
「やっぱ、ちょっとこれを探しに行くのは現実的じゃないわね。
スパっと見限って、こっちの『ブリーシンガメル』をみつけにいくべきだわ」
「口惜しいが、その方が賢明だね」
 
 キュルケとギーシュの相談は、この近くにあるという『月の涙』というお宝を
諦めるという方針で決定したようだった。
 
 キュルケの持っていた『月の涙』のネタによれば、そのお宝は、この町の近くにある
谷に存在しているらしかった。
 そこで、今朝、この町までやってきた俺たちは、まず『月の涙』についての
情報を集めることとなった。
 手分けして町の住民に聞いた情報を集めると、キュルケのネタからは今ひとつはっきり
していなかった『月の涙』がどういったものなのか、大体はわかった。
 
 『月の涙』は宝物というよりも、稀少な秘薬の一種であるらしい。
 その秘薬は、あらゆる毒の効果を打ち消し、治癒する効果がある。
 この辺りの地域ではそれなりに有名な話ではあるが、実際に『月の涙』を見たり使ったり
したことがある者はいない。ただのおとぎ話か、伝承に過ぎないとの説もある。
 その『月の涙』は、村から少し離れたところにある深い谷の底に存在する。
 
 とまぁ、こんなところだった。
 しかし、情報はある程度集められたものの、キュルケやギーシュが言っているように、
問題点が二つあった。
 ひとつは、『月の涙』が貴重で、手に入ればかなりの価値があるだろうことはわかったが、
その実体がはっきりしないこと。秘薬というだけに、植物なのか。あるいは珍しい動物の
体の一部なのか。そして、そのまま薬として使えるのか、加工する必要があるのか。
 そういった具体的な情報がまったくと言っていいほど手に入らなかったこと。
 
 もうひとつは―こっちがとても大きい問題なのだが―『月の涙』を取りに行くのは
非常に危険だということ。
 『月の涙』があるという谷には、かなり強力な魔獣が棲んでいるらしかった。
しかも、その魔獣は怪鳥の一種。いくらこっちに魔法使いや風竜がいるとはいえ、
谷という明らかにあちらに有利、こちらに不利な地形で出会ったらあまりにも危険すぎる。
 
 このふたつの理由から、探すのは危険。危険を乗り越えても見つかるかどうか保証はなく、
さらには本当に存在するかどうかすらわからない宝を探しにいくのは
割りに合わないということで、悔しいけども『月の涙』は諦めるという事になったのだった。

722:月の涙(前編) 2/8
07/06/25 23:46:32 d8Cj1pIC
 この晩は町の安宿で過ごすことになり、明朝、次のお宝を探しに出発することに決まった。
 ふたつとった部屋で男女に分かれて床に就き、灯りを消した。
 けれど、俺はなかなか寝付くことができずに、窓の外を眺めながらぼーっとしていた。
 
「こんなんでいいのかなぁ……」
 隣のベッドの上で暢気に眠りこけているギーシュの寝息を聞きながら、ぽつりと呟く。
「宝が見つかりそうもねぇことかね?」
 窓の脇の壁に立てかけたデルフリンガーが、俺の独り言を聞きつけて質問してきた。
 
「それもあるんだけどさ、何て言うか、宝探しなんてしてる場合なのかなって」
「まぁ、見つかんなくても、前にも言ったとおり相棒なら傭兵をやりゃあ食ってけるさ。
何なら、メイドの娘っ子を嫁にもらって、ブドウでもワインでも作ればいいじゃねーか」
 
 どうも、デルフは俺の心配している事をちょっと勘違いしているらしい。
「そういうんじゃなくて……」
 月の光にかざして、自らの左手のルーンを見る。ルイズに”クビ”にされたけど、
それでこのルーンが消えたわけじゃない。俺はまだルイズの使い魔なんだ。
 
「貴族の娘っ子のことかね? まぁ、使い魔なら気になっても仕方ねぇか。
しっかし、使い魔をクビにする主人ってのも聞いたことねえや。
そんなことしたって主人の方が単純に損こくだけなんだがねえ」
 
 デルフの言葉に、少し胸が痛む。一方的にクビだなんて言って部屋を追い出したのは
ルイズの方だけど、彼女は俺がいなくなって、使い魔無しのメイジになってしまったんだ。
もともと魔法も使えないのに。それこそゼロのルイズだ。
 
「っていうか、それくらいわかっててクビにしたんだよな?」
 急に不安になってきた。あいつのことだから、勢いで後先考えずに
俺を放り出した可能性も十分にある……いや、十中八九そうなんじゃなかろうか。
 
 そんな風に、ルイズの事を心配している自分が不思議だ。
 だって、ルイズは俺の事を完全に犬扱いしてて、人間じゃないなんて思っている。
 それなのに、俺がシエスタの所に泊まったという話を聞いて、いきなり俺をクビだと
言ってきた。なにそれ。無茶苦茶だ。俺を男として見てないくせに、俺が他の女の子と
何かしたら許さない。クビにまでしたってことは、使い魔失格だとすら思ったってことだ。
 
 俺はともかく、シエスタまで犬扱いするのは申し訳ないけど、例えば飼い犬が他の犬と
仲良くすることを禁じるか? わけがわからない。
 ―いや、待てよ。地球でも、”愛犬”を飼い主の都合で去勢したり避妊手術したりする。
その理屈でいくと、本気で許さないとか思ってることもあり得る……。
 恐ろしい想像に、腰の辺りが寒くなった。止めよう。考えるの止めよう。
 
 まぁとにかく、勝手にクビにしたルイズの方に明らかに非がある。
だから、俺があいつのことを心配して気に病む必要なんてないはずなのに。
 なのに、やっぱり気になる。こんなことしてていいのかなんて、思ってしまう。
 それって、つまり……。
 
 ぶんぶんと頭を振る。これだ。こんな事を考えてしまうから、俺はこの前、
シエスタの気持ちに応えるわけにはいかなかった。シエスタに好きだとは言えなかった。
 
 そのくせ、シエスタにあーんなことをされてしまって、拒めずにいたんだから……
最低だ。終わってる、俺。
 でも、シエスタの事を可愛いと思うし大事にしたいと思うのは事実なんだから仕方ない。
 しかも献身的だし、時々ものすごいえっちぃ雰囲気させてくるし。
 あれで拒めっていう方が無理です。そんな風に自分の中で言い訳してる俺はやっぱ駄目だ。

723:月の涙(前編) 3/8
07/06/25 23:47:14 d8Cj1pIC
 鬱思考のスパイラルに陥りかけたところで、窓の下に見える宿の前の道を、
小柄な人影が歩いている姿が目に入った。
 こんな夜ふけに子供が? と思ってよく見ると、その影は身長より大きな杖を持っている。
 
 タバサだ。キュルケの友達だけど、キュルケとは正反対の外見や性格で、
まるで中学生かそれ以下に見えるくらい小さく、無口で無表情な少女。
 隣の部屋でキュルケやシエスタと一緒に寝ているはずなのだが、扉が開く気配もなかった。
つまり、彼女はこっそり抜け出して一人でどこかへ行くつもりなのだということ。
 
 気になる。俺はシャツの上にパーカーを着ると、デルフを掴んで窓から飛び降りた。
 
「こんな時間にどこ行くんだ?」
 俺はルーンの力を借りて急いで走って、タバサに追いついて声をかけた。
 
 タバサは、静かに振り向いた。透き通るような青い髪と雪のように白い瞳、
眼鏡の奥の、宝石のようなこれまた青い瞳が月の光に照らされ、
神秘的と言っていい程の美しさを放っている。
 見た目が幼すぎるし顔を見て話したことがほとんど無かったから気にしていなかったけど、
ルイズに勝るとも劣らないくらい綺麗な女の子だ。
 その、精巧な人形のような整った顔の表情を崩すことなく、小さな口が僅かに開いた。
 
「宝探し」
 いたって簡潔な一言。面食らってしまう。
「宝探しって、一人でか? ここの宝を探すのは危ないんだろ?」
「シルフィードは連れて行かない。怪我させるわけにいかないから。
それに、この場合わたし一人の方が安全」
 
 タバサは、淡々と答えた。タバサの風竜に危険な事はさせないというのは
皆で決めたことだった。だから、それは守っている。
 そして、タバサがその外見とは裏腹に、明らかにギーシュ以上。もしかしたら
キュルケよりも魔法や戦闘に長けていることは今までの付き合いで知っていた。
 だから、足手まといになるかもしれない人間と一緒よりは、単独の方がいいという
冷静な判断を述べたつもりなんだろうけど……。
 
「明日の朝までには戻る。手紙も置いておいた」
 タバサは、必要なことは伝えたとばかりにくるりと俺に背を向ける。
 
 彼女の言葉はもっともだ。嘘はついていない。けど、どうして仲間の目を盗んでまで
『月の涙』を探しにいきたいのかがわからない。
 タバサは、キュルケの付き合いでこの宝探しに来たはずなのだ。今までの様子からも、
宝物だの金品だのに執着するタイプには思えない。
 具体的にどんなものなのかもはっきりしない、本当にあるかどうかもわからない『月の涙』が、
彼女にはどうしても必要なのだろうか。
 
 普段、何を考えているのかわからないタバサ。その彼女が、どうしても必要としているもの。
勝手な独断専行をしてもやらなければならないと思っていること。それが、気になった。
 
「待った」
 呼び止めると、タバサは半身で振り向いて杖を軽く構えた。
これ以上無理に引き留めたら、魔法で眠らされたり気絶させられたりしてしまうかもしれない。
あくまでも静かなたたずまいに、そんな迫力が感じ取れる。
 
「ちょ、魔法は簡便な。……俺も一緒に行くから」
 タバサは、僅かに目を細めた。ほんの少しだけど、今日、初めての動揺らしい変化。
「わたし一人でいい」
「いや、君がよくても俺はそうはいかない。タバサが一人で手柄をとっちゃったら、
俺の分け前が減るだろ?」
 冗談めかして笑いながら、そう言う。まるっきりの嘘ではないけど、本気でもない。
 タバサは、その言葉の裏の、俺の気持ちを読み取れたようだった。

724:月の涙(前編) 4/8
07/06/25 23:47:56 d8Cj1pIC
「それとも、邪魔か? そうでないのに一人で行きたいっていうなら、
今すぐ宿に戻ってみんなにこのこと伝えるぞ」
 
 だめ押しの脅し。タバサは俺の顔と、俺が手に持ったデルフリンガーを交互に見てから、
小さく息をついて、「ついてきて」とだけ言った。
 
 
 夜の山道を30分ほど歩き、問題の谷にやってきた。
 夕闇の中、やや開けた山道が突然途切れ、大地が突如割り開かれたかのような
切り立った崖がぱっくりと口を開けている。
 反対岸までは約100メートルほどの距離。深さは……底は河になっているらしいのだが
ほとんど見えず、目算もつかない。
 
 ディアマン渓谷。ここへ来るまでに、タバサからこの谷のことについて説明を受けた。
 ハルケギニアでも指折りの深さの谷であり、この谷の底を流れる河は、
ガリア国内の山中を源流として国境を越えトリステインを縦断し、海まで続いているらしい。
 
 そして、この谷の岸壁には、ルフ鳥という怪鳥が巣を作り、生息している。
 ルフ鳥は翼を開いた状態で差し渡し20メートルはある巨大な怪鳥で、その巨体に似合わない
機敏な動きで空を舞う。鋭いクチバシや爪は筋力と相まって一撃の元に人間に致命傷を与え、
しかもそんじょそこらのメイジを軽く凌駕する威力で風を操るというのだ。
 
 さらに、そのルフ鳥がなぜこんな谷にいるのかというと、繁殖のシーズンだかららしい。
 岸壁に作った巣の中に卵を産み、雌が温める。その間、つがいの雄は自らの縄張りを外敵から
守りつつ、巣で待つ雌のために餌をとってくる。肉食であり、時には人間をも狩りの対象にする。
 ルフ鳥はこの時期、もっとも警戒心が強く、縄張りを侵す他者に敏感で、獰猛になるらしい。
 そんなルフ鳥が、各々のつがい同士で縄張りがかち合わないよう、一定の距離を置きつつ
この谷の岸壁に満遍なく、多数で巣を作っている。その巣ひとつごとに、縄張りを守る雄がいる。
 
「……っていうか、止した方がいいんじゃないの?」
 ルフ鳥がいかに脅威であるかということと、この谷に踏み込むことがいかに
危険であるかということを淡々と説明するタバサに、俺は引きつった苦笑いを向けた。
 
 この谷の底まで降りて宝を探すとか、無謀にも程がある。
 ルフ鳥が怖いのは繁殖のシーズンに限るのだから、せめて何ヶ月か待ってからまた来るとか、
そういう手段をとればいいのに。俺がタバサにそう言うと、
 
「得られた情報から推察すると、『月の涙』は入手できる時期が限られる。
ルフ鳥が危険である時期にしか手に入らないからこそ、その実体に関する情報が得られなかった」
 そんな答えが返ってきた。夕べ、みんなで集めた情報をまとめた時には、
タバサはそんなことは言わなかった。言うべきでないことは隠していたということだ。
 
「ってことは、要するに『月の涙』を探しに来た人間がことごとくルフ鳥の餌食になったから、
誰も『月の涙』について詳しいことは知らないっていうことだろ?」
「そうなる」
 こともなげに答えるタバサ。もう呆れるしかない。
 
「悪いことは言わないから帰ろうぜ」
「あなたは帰ってもいい」
 無駄だろうなぁと知りつつ言うと、やっぱりタバサは簡潔に言い返してきた。
俺が帰っても、予定通り一人でこの谷に挑むつもりだ。
 
「あー、嘘嘘。俺も行くってば。で、どうすんの? いきなり飛び降りるわけじゃないだろ?」
「作戦を説明する」
 タバサは俺の方を向いて口を開いた。

725:月の涙(前編) 5/8
07/06/25 23:48:37 d8Cj1pIC
 危険な魔獣がいる地域に足を踏み入れる場合、身を守る手段は大きく分けて二つある。
 ひとつは魔獣に出会っても倒すもしくは逃げること。もうひとつは、魔獣との遭遇を避けること。
 
 ここでは、後者の手段をとる。平地で出会っても危険であるルフ鳥と、足場が悪い所で
対峙するのは死と同義に近い。ならば、戦闘そのものを避けるのが得策だというのだ。
 シルフィードを使わないのと少人数で来たのは、後者の手段をとるからでもあるらしい。
 風竜が谷の中に入ったら、まず間違いなくルフ鳥に察知され、集団で襲われる。
多人数でぞろぞろ来ても同じ。気取られる可能性が上がるだけ。
 
 そして、『フライ』もしくは『レビテーション』を使って谷底に降りるのも危険らしい。
 ルフ鳥は特に魔法による大気の乱れに敏感であり、さらにメイジは脅威のある外敵であると
認識しているため、察知されやすい。
 一気に谷底まで飛び降りてしまうことも不可能ではないが、そうするとルフ鳥は
『メイジが縄張り内に進入した』ことに気付いてしまうため、帰りがとてつもなく危険になる。
 だから、ここで取るべき作戦は、極めて微弱な魔法で自分達の匂いや物音を遮断した上で、
慎重に岸壁を降りるというものらしかった。
 
「わかった?」
「あ、ああ……」
 全てを説明し終わったタバサに、俺は少々たじろぐ。この谷に来るまでの道中での説明も
含めて、タバサは要点をふまえたわかりやすい解説を、すらすらと俺に対して行った。
 普段ほとんど喋らないから、他人と話すのが苦手なのだと思っていたけど、全くそんなことはない。
むしろ、焦るとわけのわからない事を言い始めるルイズなんかよりよっぽど口が達者だ。
 この少女は、喋れないわけではなく、喋らないだけ。
 なぜだろう。こんな時なのに、目の前の女の子の内面が気になってしまった。
 
「じゃあ、ここから降りる。言ったとおり、先をお願い。……協力してくれる以上、頼りにする」
 あらかじめ岸壁の様子を見て選んだ、降りやすそうな場所を指してタバサは言う。
 さすがのこの少女もロッククライミングの技術は無いらしく、ガンダールヴの力で
身が軽くなっている俺が先に岸壁を下り、安全ならばタバサを呼ぶという手はずに決まった。
 
 頷いて返すと、タバサは小さく呪文を呟いて杖を振った。体感的にはよくわからないが、
これで匂いや気配が遮断されたらしい。それでもなるべく物音を立てないように崖に近付き、
俺は谷底へと降り始めた。
 
 慎重にルートを吟味し、そろそろと崖を降りていく。
 なかなか先へ進めない。岸壁はわりとデコボコしており、手や足をかけられる場所も多ため
俺一人ならばするすると岸壁を降りていけるのだが、俺は『タバサが後をついてこれるルート』
を探しつつそこを降りなければならない。
 
 少し進んでは手振りでタバサを呼ぶ。彼女が降りるのは厳しそうな場所では、手を貸す。
そんなことをしながらなので、まるでイモムシが壁を降りていくようなじれったさだ。
 でも、タバサの表情は真剣そのもの。小さな体や細い手足で、懸命に俺の後をついてくる。
仮にミスして落下しても、メイジの彼女なら墜落することはない。けれど、それはほぼ間違いなく
ルフ鳥に見つかるということになり、命の危険に繋がる。
 
 けれど、彼女の姿は、命を賭けているからというだけではなく。いや、それよりもっと大きい、
使命感のようなものが与えられて必死になっているように見えた。
 
 そもそもタバサがここへ来たのは、どうしても『月の涙』が欲しいから。
その理由は聞いても答えてくれなかったけど、ただ事ではない事情があるのだろう。
 
 言えないなら、聞かない。だって、この少女はアルビオンへの任務のとき、こちらが頼まなくても
俺やルイズを助けてくれた。ほとんど話もしておらず、お互いの事をまるで知らないのに。
 だから、その恩返しをするのなら、俺の方も理由に問わず彼女を助けるべきなのだと思う。

726:月の涙(前編) 6/8
07/06/25 23:49:24 d8Cj1pIC
 まぁ、そんな理屈つけなくても、ほっとけるわけないけどな。本当に、まるで子供みたいな外見の
タバサを見ていると、恩返しとかそれ以前の問題だと気付く。いくら魔法が得意だからとはいえ、
こんな小さい子が危ないことしようとしてるのに放っておけるわけがない。
 
 視線に気付いて、タバサは俺と目を合わせた。その額には、今までに見たことがない
汗が光っている。岩肌を掴む手も震えている。体力的にそろそろ厳しい感じだ。
 
 俺は、あらかじめあたりを付けていた大きめの足場まで移動し、岸壁に背中を預ける。
その状態でタバサに手を伸ばした。タバサは俺の意図を理解したのか、多少無理のある体勢から
その手を掴む。俺はタバサの小さな体を引き、抱き留めた。
 
「ふぅ、ふぅ、はぁ……」
 いつも涼しい顔をしているタバサだが、さすがに息が乱れている。疲労だけでなく、握力なども
限界に近かったようだ。やはりどんなに魔法が得意でも……いや、魔法が得意だからこそ?
体力面では年相応の少女と変わらない。
 
「……ありがとう」
 タバサは俺の胸に体を預けながら、小さく呟いた。
「声、出しても大丈夫なのか?」
「これくらいなら遮断できている」
 小声で聞くと、タバサはそう返した。どうやら、ちょっとした相談なら可能なようだ。
 
 顔を上げて今まで降りてきた分を再確認する。約20メートル。この距離なら例え敵に見つかっても
タバサの魔法で飛び上がれば逃げ切れるかもしれない。
 けれど、降りれば降りるほど、逃げるという手段がとりにくくなる。本番はこれからだ。
 
「タバサ、俺がお前を背負って降りるっていうのはどうだ? その方が早いと思うけど」
「それも考えたけど、敵に見つかった時に行動が制限される」
「けど、どっちにしろ見つかったら危険なんだろ? だったらなるべく早い方が……」
 
 そこまで会話した時、頭上で嫌な気配がした。咄嗟に見上げると、降りる途中に手をかけた
岩が、岸壁から剥がれて落っこちてくる光景が目に飛び込む。
 
「まず……!」
 当たったら怪我じゃ済まない大きさだ。俺一人だったら避けられる。
けど、足場が悪い上に今はタバサを抱えている。
デルフで防ぐか? しかし、弾いた岩がタバサにぶつかる可能性も―!!
 
 俺が一瞬迷ってしまった間に、タバサが杖を振った。頭上で岩が止まり、俺たちを避けるように
空中を移動してから、再び谷底に落下した。咄嗟に『レビテーション』を唱えてくれたのだろう。
 
 でも、これは。腕の中のタバサを見下ろすと、僅かに顔を歪ませて唇を噛んでいた。
「……今の一瞬、匂いや物音の遮断が途切れた」
「だよな……」
 ふたつ同時に魔法は使えない。だから、「気配を消しながらレビテーションで降りる」
といったことができないのだ。けれど、今の一瞬、タバサはレビテーションを使うために気配の遮断を
解かなければならなかった。もしその一瞬をルフ鳥が気取ることができたとしたら……。
 
 そう時間を置かずに、風を切る大きな羽音が聞こえてきて、タバサの体が強ばるのがわかった。
やっぱり、見つかってしまったらしい。あの一瞬で。とんでもない魔獣だ。
 月の光だけが照らす闇の中に、一層黒い影が現れた。シルエットは鳥のそれだけど、
遠近感が狂ったのじゃないかと思えてしまう。それくらいでかい。っていうか、でかすぎ。
 
「嘘だろ!?」
 冗談じゃ済まない状況なのに、思わず口元が引きつる。
「相棒! メイジの娘の補佐に回れ!!」
 俺が呆然としている間に、デルフが叫んだ。いつになくマジな声。相当やばいってことをこいつも
わかってるってことだ。その声に、はっとして頭の中を切り替える。

727:月の涙(前編) 7/8
07/06/25 23:50:09 d8Cj1pIC
「抑えてて」
 タバサは体をルフ鳥の方へ向け、杖を構え詠唱に入る。俺はその体を
後ろから片手で抱き留めた。
呪文が完成する前に、ルフ鳥の影が俺たちから距離を取り、翼を大きく広げ―。
 
 次の瞬間、猛烈な風圧が俺たちを襲った。意志と関係なく足場から足が浮き上がりかける。
風で空中に投げ出してからクチバシや爪でトドメをさすつもりらしい。
俺は、その突風から逃げるようにタバサを抱えたまま岸壁を駆け上がり、
数メートル上の足場まで移動した。
 
 そこで詠唱が完了したらしい。タバサが杖を持っていない方の手で俺の手を小さく叩く。
 俺がタバサを抱いていた手を緩めると、タバサは岸壁を蹴って中空に身を躍らせ、
十本近い氷の矢―ウィンディ・アイシクルといったか―をルフ鳥めがけて放った。
 
 巨大なぶん的も大きいはずのルフ鳥だったが、その矢の動きが完全に
予測できているかのように、軽やかに氷の刃をかわす。
 避けた所にもう一本、それをかわした死角にもう一本。
先の先を読んで放たれたタバサの攻撃呪文が、全て紙一重で回避されてしまった。
 
「ちっ、風をモノにしている魔獣相手に、風のメイジが挑むのは少々厳しいな」
 デルフが舌打ち(どこが舌なのかは謎だが)する。空中で魔法を放ったタバサは『フライ』を唱え、
今俺がいる足場の数メートル下、ついさっきまで俺たちがいた足場に着地した。
 ルフ鳥は、タバサが手練れであることを察したのか、ある程度距離をとってホバリングしながら
こちらの様子を伺っている。下手に動いたら、また突風をお見舞いしてくるだろう。
 
「あなたは崖の上まで逃げて」
 タバサが呟いた。焦りの色が混じった声。俺を逃がしてルフ鳥を食い止めるつもりだ。
「んなことできるわけないだろ!」
「どうして」
 その言葉に、カッとなる。さっきの呪文だって、俺が抱えて逃げなければ
タバサは風に叩きつけられて詠唱が完成しなかった。つまり、一人じゃ負けてたということ。
 そんな敵を相手にこんな所に放置していくってことは……タバサを見捨てるってことだ。
 
「どうしてもこうしてもあるか!」
 崖を再び駆け下り、タバサを小脇に抱える。逃げるならこいつと一緒にだ。
 
「……そのまま登って」
 タバサの言葉と同時に、体がふわりと軽くなった。ルフ鳥を魔法で牽制することは諦め、
自分の体ごと俺にレビテーションをかけたらしい。これにガンダールヴの力を足せば、
フライで上がるよりも速くなるということらしい。
 
「よしっ!」
 そのまま、多少足を踏み外しても浮遊でどうにかなることを想定に入れ、崖を駆け上がる。
ルフ鳥の放つ暴風を右へ左へ飛ばされつつどうにかいなす。あと5メートル足らず。
崖の上にさえ登ってしまえば、あとは林に飛び込むなりなんなり、どうとでもなる―!!

728:月の涙(前編) 8/8
07/06/25 23:50:51 d8Cj1pIC
 だが、もう少しで崖の縁に手が届くという所で、ガクンと体が重くなった。それと同時に、
タバサの押し殺したうめき声。タバサが、杖を手から放したのだった。
 なぜ、と思う前に、俺の顔を掠めて何かが岩肌に突き刺さった。
 黒い、大きな羽。こんなものが人間の肌に刺さったら、レイピアで突かれるのと変わらない。
ルフ鳥が攻撃手段として放ったものらしい。これがタバサの手かどこかを傷つけたのか。
 タバサが取り落とした杖は、ルフ鳥の起こした風に吹き上げられ、崖の上まで飛ばされていった。
 
 『レビテーション』の効果が無くなっただけなら。それを前もって知っていれば、まだ何とかなる。
 しかし、レビテーションによる浮遊を考えにいれた上で崖を登っていた俺は
その時足をかける場所を用意しておらず、岸壁から引きはがされた。
 落ちる。このままだと、岩に叩きつけられながら落下し、その途中でルフ鳥の餌食にされる。
 
 まずい、まずい、まずい。風景がスローモーションになったように見える。
俺は、落ちるわけにはいかないという瞬時の意識からデルフを岩肌に……。
「止せ! 刺すな相棒!!」
 突き刺し、そこにぶら下がった。
 
 だが、それを行うか行わないうちに聞こえたデルフの声が正解だったことにすぐ気付く。
 片手はタバサを抱えているので塞がり、もう片手は壁に突き刺さったデルフを握っている状態。
 その状態で、ルフ鳥は巨大な鋭いクチバシを構え、俺のデルフを握った手へ突っ込んできた。
 
 このままでいたら、腕をずたずたにされた上で落下する。
 手を放しても、もちろん落下する。
 手詰まり。俺の頭の中を絶望の二文字が埋め尽くす。
 
 俺は、デルフを握っていた手を放し、岸壁を蹴って跳んだ。もう、落ちるしかない。
だったら岸壁の岩にぶつかることはない距離まで跳ぶ。
 空中に投げ出された俺とタバサをめがけ、ルフ鳥が方向転換する。勝負はこの一瞬。
ただ落下したのだったら、途中でこの鳥畜生に捕まる。だから、それを避けるなら今しかない。
 
 ガンダールヴの力は、得物を手から放したからといってすぐさま消えるわけじゃない。
 まだ力の余韻が残っているうちに襲ってきてくれて助かった。俺は空中で身を捻り、
クチバシを大きく開いたルフ鳥の眉間めがけて、渾身の力でかかと蹴りを叩き込んだ。
 
「ギアアアァァァァァァァーーーッ!!!」
 
 ルフ鳥は耳をつんざくような悲鳴を上げ、身をよじらせた。
 高速で突っ込んできた相手へのカウンターになったため、ダメージは大きいはず。
後は、”俺たちが墜落するまでの間”、このバケモノが回復しないことを祈るしかない。
 
「サイトっ……」
「黙ってろ!」
 タバサの細い体を抱きしめ、小さな頭を抱える。魔法による浮遊もガンダールヴによる力も
失った俺の目に、ぐんぐん近付いてくる谷底がうつった。
 この高さから落ちたら、例え水の上でも痛いんだろうなぁなどと心配した直後、
俺とタバサは大きな水しぶきを上げて深い川の中へと沈んだ。
 
 
 つづく

729:Soft-M ◆hjATC4NMLY
07/06/25 23:52:19 d8Cj1pIC
後編に続きます。タバサとほとんどいちゃついてなくてすみません。
後編にはあります。では。

730:名無しさん@ピンキー
07/06/25 23:58:25 Be1GWC7i
>>729
GJ!
いいオリ設定です。

731:名無しさん@ピンキー
07/06/26 00:18:01 MMbyF09U
>>729
エロパロで手に汗にぎるとは思わなかったぜ!!続きwktk!

732:名無しさん@ピンキー
07/06/26 00:26:10 pTdnWDSM
>>729
この夜更けにソフトMさんが来てようとは……続きwktk!

733:名無しさん@ピンキー
07/06/26 00:31:37 hh0ACIee
>>729
いや凄い!ほんとGJ!!続き楽しみにしております

734:名無しさん@ピンキー
07/06/26 02:12:43 ET+EWFs7
>729
GJです!
タバサがここで来るとはね~
タバサファンとしては待ってた展開ですよ、ほんと
後編ではぜひともいちゃついてください^^
谷底に落ちるシ-ンは読んでてカリオストロを思い出しましたね

735:名無しさん@ピンキー
07/06/26 08:28:48 lEiG7mnO
本当にここエロパロか?w
って思うくらい手に汗握る展開でした。続期に期待!

736:名無しさん@ピンキー
07/06/26 11:14:43 PZLMWpiG
最近、理想郷のその他にあるゼロの使い魔のSSが熱い!!!

737:名無しさん@ピンキー
07/06/26 11:26:20 1N3AjHzx
宣伝必死だなおい

738:名無しさん@ピンキー
07/06/26 11:30:40 62lqMIBx
宣伝乙
最近余所のSSの話する奴多過ぎ

739:名無しさん@ピンキー
07/06/26 12:31:17 Z+DX72qE
>729
乙です
いちゃついてないなんて無問題! 
前編でこんだけ熱い話が読めただけで充分です
後編も期待してますよ


740:名無しさん@ピンキー
07/06/26 12:39:24 Tcr3VvrC
原作を読んでると裏の事情がわかる仕掛けが面白いなぁ。
今後どうリンクしてくのか楽しみ。GJだぜ!

741:名無しさん@ピンキー
07/06/26 18:59:40 uIiXvBI6
>>735と全く同じ事を書こうとしてたw
Soft-MさんGJ!!

742:名無しさん@ピンキー
07/06/26 19:17:42 cyTIiUu7
>>738
同意。

スターウォーズ厨も紛れてるみたいだしな。

743:名無しさん@ピンキー
07/06/26 19:34:15 v4JAJtpM
これほど熱いSSの直後にこんな事を言い出すのは凄まじく空気読めてない事は理解している。
……が、敢えて言おう。

はじめてのゼロSS、投稿してもよろしいでしょうか? orz 土下座
ちなみに内容はシリアスでツン(ヤン?)デレ、主役は某お姫様です……。

(ココはsage進行でOKなんですよね?)

744:名無しさん@ピンキー
07/06/26 19:37:24 imUZhWou
空気読めてないと自分で分かってるならどうして読もうとする努力をしないのか
誘い受けはいいから早く投下汁

745:壊れた人形1
07/06/26 19:47:16 v4JAJtpM
「は? 死んだ……?」

 ――何故驚いている?
 そう問いかけたくなるほど、自分の発したその声は動揺に満ちていた。

「あの人形が?」

 ……いや、違う。
 わたしが本当に自身へと問いかけたいのは、震えの大きさではない。
 わたしが――このガリア王国正当後継者である、このイザベラが、その結果に動揺したという事実。

 斯くあるべき通りに表れたはずの結果を、斯くあるべき通りに受け取れなかったという、その事実だ。

「ひっく…………はい……」

「わたしを謀(たばか)るつもりなら、死さえ生ぬるく感じる責め苦を罰とする」

「ぇ……?」

「そうだね……この間、東の商人に聞いたやつでもいいね。何でも、東にはダルマって言う手足のない人形があるんだってさ。その名を取った罰らしいけど……ククク、お前もそうやって人形になってみるかい?」

「ひっ!? ち、違います! 嘘ではありません! 確かにシャルロットさま――あ…い、いえ、七号さまは殉死なされたと!!」

 侍女が涙ながらに訴えてくる、この報告。
 その真偽なんて、疑うまでもなく判っている。

 こいつは、あの人形の信者だ。
 アイツが死んだなんてそんな事、冗談でだって言えやしない。
 むしろ、その罰を受け入れる事で今の報告の内容を無かった事に出来るなら、こいつは喜んでその四肢を差し出すだろう。
 アイツへの忠義心だけは、こいつのことを信用している。

 だから、この事実は真偽の《真》。
 疑う余地さえ無かったはずだ。
 ……なのにどうして。

 ――わたしはそこに、《偽》を持ち込んだのか……。

「ふぅん……どうやら嘘じゃないみたいだねぇ。…………そう。とうとう死んだんだ? あの人形」

 その言葉は確認でもなければ、事実を認める為のものでもなかった。
 ただ、行為として、受けた報告を復唱しただけ。
 唇から零れ落ちたその言葉はそのまま、胸(うち)に収まらなかったという結果の表れだ。

 それは分かっている。
 だからこそ、それが解らない。

「まぁ、今回は如何にあの人形と言っても、相手が悪かったからねぇ……。ははっ」

 そう。今回の相手は……相手として最悪だった。
 吸血鬼? エルフ? 何それ?
 ――それくらいに。

746:壊れた人形2
07/06/26 19:50:52 v4JAJtpM
 デスドラゴン。
 最大、最強、最悪。三拍子揃った特級(スペシャルクラス)のドラゴンだ。
 滅多に起こらないドラゴンの異種交配、ほぼ不発に終わるその結果に混ざって稀に生まれるドラゴン――と、言われている。だが、本当の所などきっと誰も知らない。あれは、本来触れてはいけないものだから。

 どんな竜狩刀(ドラゴンキラー)も、アレには刃が立たない。
 どんな竜狩人(ドラゴンキラー)も、アレを倒す事は出来ない。
 その鱗はあらゆる魔力をはじき、スクウェアメイジクラスの(人の)魔法は愚か、精霊のものだろうがエルフのものだろうが……たとえそれがヘクサゴン・スペルであろうとも無効化してしまう。
 辛うじて通じる可能性を持っているのは虚無(おとぎ話)くらいのものだろう。
 実質、殺す手段など無い相手なのだ。

 人々のアレに対する認知は、生物ではない。
 ただの天災だ。
 降りかかれば身を竦め、過ぎ去るのを待つしかない。
 目の前で人が飲み込まれようと、隣で夫が踏みつぶされようと、手繋ぐ友人が尾の先端でなぎ殺されようと。決して身動きしてはならない。ヤツが動く物に過敏な反応を示すのは、割と定説だ。

 動く物の亡くなった街を去る……その禍々しくも雄大な背を幸運にも見ることの出来た者達は、口を揃えてこういうのだ。

『アレは正に死神……死そのもの(デスドラゴン)だ』――と。



「は、あはは……流石にデスドラゴンが相手じゃ、あの不死身の人形も形無しだったって訳だね。おほ、おほほほ……」

 ガリアの端の端、正直他国にくれてやって良いあんな場所に何の気まぐれなのか、らしからず住み着いたデスドラゴン。
 その巣をあろう事か単身で強襲するという行動。
 その結果としても、この報告は非常に妥当だった。

 なのに……。


747:壊れた人形3
07/06/26 19:57:06 v4JAJtpM
「ほほほ、ほほ…………」

 予想していたはずだ。
 デスドラゴンが住み着いたという話を聞いて、真っ先にこの方法(使い方)を思い付いて。その時にはもう。

 躊躇なんてしなかった。
 最強最悪の生物は、だがわたしには最高の道具で。
 わたしはすぐさまプチ・トロワ(ここ)にアイツを喚び寄せた。

 わたしは前回の失敗を活かし、相手の名は伏せた。
 吸血鬼(前回)は失敗だった。アイツだって、知らされた瞬間は怖れおののいていたのかも知れないのだから。
 今回は繕う準備など、させはしない。

 そして、アイツが来る。いつもの面を引っ提げて。
 ガーゴイル、七号、人形娘――何でも良い。要は木偶、ただの人形、わたしの……わたしだけのおもちゃ。
 わたしは、たっぷり恐怖をまぶしてから、とうとうアイツに言ってやった。


『今度のアンタの相手は――』


 その名を出した瞬間、吸血鬼の名を聞いても微動だにしなかったアイツの顔がピクリ…!
 今までどんな事をしても、どんな事を命じても、わたしに人形を貫いてきたアイツの顔がピクリ……って!!
 それは、如何な驚愕か! それが、如何な驚愕か!!

 そうだ、確かに。
 確かにあの瞬間は、天にも昇る愉悦を感じたはずなのに……。


748:壊れた人形4
07/06/26 19:58:25 v4JAJtpM
「……」

 何故こんなにも、この報告は空虚(むな)しいのか……。

「――ちっ」

 イライラする。
 あるべきはずの悦びが来ない事。目の前で……いや、部屋中から聞こえる押し殺したすすり泣き。判断を間違えた自分。結果の内容も、わたしが今こう感じている事も。全て。腹立たしい……。
 何故――。

「――…そうか。きっとそうね」

 そうに違いない。
 このイライラは多分。
 肝心のモノを見てない所為だ。

「おい、お前」

「っ、はっ、はい!!」

 ちっ…、いちいち過剰な反応を寄越すな。
 本当に魔法で心を奪ってやろうか? わたしのでも、ただの人間相手なら十分好きに出来るのだから。

 ……まぁいい。

「アイツを連れてこい」

「アイツ……?」

「このっ……あの人形娘の事に決まってるだろう! 話の流れで解るだろっ、馬鹿! いいからさっさとしなよ愚図!!」

「――っ!」

 水滴を残し走り去る侍女の姿を眺め、わたしは座深くに身を埋める。
 声を荒らげようと、依然として気分は晴れない。気分に茨が絡みつく。

「ふん……」

 ま、それも今の内だろう。
 アイツの死に化粧でも嘲(わら)ってやれば、いつものわたしになれるはず……。


 ―――
 ――
 ―


749:壊れた人形5
07/06/26 19:59:44 v4JAJtpM
 走り去った侍女が再び私の前に立ち準備が出来たと言ったのは、それから意外な程に早かった。
 急いだのか、それとも……既にそんな事は終えていたのか。恐らく後者だろう。

「――で、肝心のアイツは? 準備は出来たんだろ?」

 報告の割に、アイツの棺が見あたらない。

「今は応接の間でお待ち頂いておりますが……」

 その返答。
 多分、ここへだと匂いや汚れの面で不適切だという配慮なんだろうが……。

「はぁ……おまえ、わたしの話を聞いてなかっただろう。わたしゃアイツを《連れてこい》と言ったんだ。……後瞬刻だけ待ってやる。今すぐココへ連れてこい」

 そうだ。
 いつだってわたしは、アイツに出向かせてきた。
 最後の面会だとて、何故(なにゆえ)わざわざわたしから出向かねばならぬのか。そんな道理、あるはずがない。

 再び慌ただしく踵を返す侍女。
 その顔がとうとう仮面で隠せなくなってきているのを知りながら、だけど今日のわたしは、横暴に振る舞う事を止めない。いつもなら何か、プライドだとか飽きだとか気まぐれだとか……あるいは恐れだとか、そういうモノによって歯止めが掛かるはずなのに。
 調子が狂っている。どこかおかしい。

 こんなの、ずっと夢見てきた場面を迎えるにしての、正常な状態じゃない。

「あの人形、最後までわたしを待たせるのだから……本当に良い身分だね」

 口を衝き出る冗談さえ、今日は冴えない。
 あいつが来るまでの時間がイヤに長く感じる。これでは本当に、わたしがアイツを待ってやってるんじゃなく、アイツがわたしを待たせているみたいじゃないか。

 間違えてはいけない。
 捕らえているのは私。捕らわれているのがアイツだ。



750:壊れた人形6
07/06/26 20:02:01 v4JAJtpM
 やがて、遣いやった侍女達が小さな……しかし遠目にも品の良い箱を、恭しく運んできた。
 あつらえられたに違いない上等なその棺、運ぶより連れると称すべきだろうその様、明らかに一騎士に対するモノではなかったが、そこは見逃してやった。死してようやく血筋に見合う扱いをされるというのも、皮肉になるだろうから。
 第一、今はそんな余計な事をして間を空けたくなかった。
 疾うに、待つ事に飽いていた。

「お連れ……致しました。っ」

 悲怒どちらによるもの……いや、両方か。体裁などもう欠片にしか残っていない態度、口調でそういって、侍女は退く。言葉こそ発しないが、まぁほぼ同じと言っていい体(てい)で他の侍女達も下がる。
 侍女達が割れ、棺が顕れる。そこに続くは、跪いた侍女の頭(こうべ)で出来た道。傅(かしず)く先がどちらであるか……忌々しくもそれは頭の向きから瞭然。
 必然、わたしの立場は逆の謁見者へ。
 ……不快だ。

「お前達、頭を上げろ。人形が壊れただけだ、礼など尽くす必要は無い」

 アイツに通ずる裂け目へと身を差し込みつつ、そう命令する。
 勘違いしてもらっては困る。わたしはアイツの扱いを許したわけではない。あくまで、待つ事を嫌ったまでだ。

「……」
「……っ」

 歯を食いしばり、わたしへの憎悪を懸命に噛み殺しながら首を伸ばす者。
 諦めを纏って、うなだれた面を見せる者。
 わたしが指摘するまでの僅かな間に全てを込めたと言わんばかりに、一種晴れ晴れしく顔を上げる者。
 普段のわたしがそういった者にどう対応するか知らぬはずが無かろうに……その証拠に震えながら、それでも断固として祷を納めない者。

 ……は。ならば好きにしろ。
 この棺を開ければ、否応にも知るだろう。現実を。献身的とさえ言えるその真摯な想いに対する、世界の答えを。
 それが、お前達への罰だ。

「蓋くらいは、わたしが外してやろうじゃないか」

 わざわざ宣言して、わたしは棺に手を掛ける。高尚な装飾の中、それを阻害しない形と位置に取り付けられた取っ手を掴んだ。


751:壊れた人形7
07/06/26 20:04:03 v4JAJtpM
 果たして、その下から現れるのは如何なるモノか。
 まぁ、人と思えるならまだ御の字だろう。こいつらは知らないだろうけれど、戦いで死ぬとはそういう事だ。最悪は……なんて表現が大袈裟なほど、人でなくなってしまう死に方だって多い。

 死に化粧(つまり、死体の見栄えを整える行為だ)は、それを専職とする水の術者によって行われる。傷を消し、張りを持たせ、臭いを閉じこめ、中身を洗い……浄化する。
 だが、当然それにも限界はある。小さな傷は隠せても、大きな傷は埋めきれない。欠損を復元する事は例え術者がスクウェアクラスだったとしても出来ないし、ましてや……そう、ましてや。


 ――単なる肉の塊を『人』に戻すなんて事、絶対に出来やしないのだ。


 平民の焦がれる魔法。
 それは、こいつらが思うほどに万能ではなかった。



 わたしはゆっくりと蓋をずらしてゆく。
 国お抱えの、最上級のその者達が施したのだろう。僅かたりとも嗅覚を刺激するモノは洩れてこない。

「……」

 周りに悟られぬよう、密かに心を構える。
 わたしとて知識としてそう知っているだけで、実としてそういったものを見た事は無い。
 認めたくはないが、備えの有無しかわたしとこいつらの間に違いはない。

「……ふぅ」

 ……よし。


 侍女どもが固唾をのんで見守る中、わたしは更に腕へと力を満たし。
 重苦しく光景を塞いでいた蓋を、棺から引き落とした。
 城の採光の妙により、一段上の明度によって晒される、その中身。

「……は?」

 釣られ出た、今日二度目となる、わたしにあるまじき間の抜けた声。

 覚悟はしていた。
 仮にアイツがどんな姿で現れようと、もう動揺しない自信はあった。
 腕が無い、足が無い、頭が無い。骨が見える、臓が見える、脳が見える。
 パーツのない人形、パーツが壊れた人形、そもそもこれは人形?
 そんな、悉くのアイツをわたしは確かに棺の中に見ていた。
 見ておいたはずだった。

 だが、これは。
 この姿は……。
 完全に予想外。

「……っ」

 でも、同時に。
 これ以上ないほどに。
 納得。

「シャルロット……」

 ――貴女は、結局最後まで、私の『思い通り』から逆らうのね……。


752:壊れた人形8
07/06/26 20:07:09 v4JAJtpM
「……この人形は、デスドラゴンと戦って死んだんじゃなかったのかい?」

 ならば、この姿は相応しくない。
 アイツとして、限りなくその姿がしっくり来たとしても。

 囓られても、潰されても、薙ぎ払われても、切り裂かれても。
 どのように殺されようともこんな事はあり得ないはずだ。
 無くすことなく、欠けることなく、晒けも出さず――。

 ただ、眠るだけかのようにそこに存在するなんて姿は……。

「なんで、この人形は死んだんだい?」

 問う。
 この人形の任務には、基本的に何かしらの『目』を付けている。
 まして今回の任務、その一部始終を見るように命じていた。その報告を、私へこの事を報せたこの侍女は知っているはずだった。

「はい……。確かに七号さまはデスドラゴンと戦い、そして命を落とされたそうです……ブレスで」

「デスドラゴンがブレス……? だけど、それにしちゃあ――」

 確かに、ドラゴンの中には吐息(ブレス)と呼ばれるものを吐く種がいる。火炎を、吹雪を、雷を、あるいは毒を……その息に纏わせて吐き出すことが出来る種だ。
 だが、知られているブレス――そのいずれにしても、人の身で晒されたなら生死の心配どころか、棺桶の心配すら要らない代物ばかりだ。
 燃え尽き影しか残らないか、粉々に砕け欠片も残らないか、形にのみ人を残して炭となり果て崩れるか、腐りとろけて醜悪なスープとなるか……。
 いずれにしろ、そんな死に方だ。
 デスドラゴンがそういう種だったというのも初耳だが、その報告が本当なら、それはドラゴンのブレスに対する常識を覆すものでもあった。

「それは――」

 話によれば、この人形は驚く事にデスドラゴンに対し手傷を負わせたらしい。全身に満遍なく生えている無敵の鱗。しかし、それの無い部位を的確に捉え傷つけたのだ。
 それが、目。
 そして、それによって光を奪った後、今度は鱗の無い内側へと繋がる部分――口腔内を貫こうとして……。

「監視(み)てきた方によれば、それは一筋の光であったと……」

 反対に、胸を、乗っていた風竜ごと貫かれたらしい。

「……」

 衣をずらす。白い、こいつの字(あざな)である雪風のごとき繊細に透き通った柔肌が。差し込む光に眩しく煌めく。
 その慎ましやかささえ品の良さだと言わんばかりに美を主張するなだらかな稜線、その左の峰程近い所に、埋めきれなかったのだろう小さく孔(あと)。
 たったそれだけが、コイツが死んだ証拠であるらしかった。


753:壊れた人形9
07/06/26 20:14:30 v4JAJtpM

「光のブレスか……」

 コイツを殺した後、逃げるように慌てて飛び去ったという話からして、恐らくそれはデスドラゴンにとっての憎しみや怒り、そして恐れの対象に行う必殺の手段だったのだろう。
 だが、皮肉にも。こうして、死してなお美しいコイツの姿を見ていると。
 未だかつて誰も見た事の無かったそれは、未だかつて誰も傷つける事の出来なかった自分にその証を刻み込んだコイツに対する、精一杯の敬意にしか感じ得なかった。

 まったく……。

「あんたはつくづく、大したもんだねぇ」

 コイツは。
 ひとりでどんどん先に行く。
 わたしなんて眼中にないと言うように、自身は誰にも縛れやしないとでも言いたげに、わたしを置き去りにどんどん先へと……。

「――とでも、言うと思ったかい……?」

 それが、許せない。

「…ぉ……ぃょ」

 お前はわたしのモノだ。
 わたしのおもちゃ、わたしの人形。
 お前を好きにして良いのはわたしだけ、お前自身にだってその権利は無いんだ。

 だから。

「……起きなさいよ」

 わたしは許さない。
 勝手に死ぬなんて事、許さない。
 勝手に殺されるなんて事、絶対に許さない。

 だからっ……!

「起きなさい、っ――起きろシャルロットォォォォッ!!!」

「――!」
「イザベラ様何をっ……!」

 ずり下げた死に装束を手に巻き込んで、それごと引き起こす。
 わたしの細腕でもってなお軽く感じるシャルロットが、くわんくわんと頭を揺らす。
 そのまま起きろ、起きろ!

754:壊れた人形10
07/06/26 20:17:36 v4JAJtpM

「死んで良いと誰が言った!? わたしはデスドラゴンを《倒して》こいと言ったんだ! 殺されてこいとは言ってない!!」

 力の限り、思いっきり。起きろ、起きろ、起きろ。と。
 起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ
 起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろ起きろっ!!

「お、おやめ下さいイザベ……ラ……様?」
「っ!」
「え……?」

 起きろ起きろ起きろ――?
 あん?
 気持ち悪い声を出すな。一体なんだと――。

「……?」

 何だ? お前ら……何故そんなに滲んでいる?
 いや、お前らだけじゃなく全部。
 何が――?

「イザベラ様……。泣いて、おられるのですか……?」

「はぁ?」

 泣いてる? わたしが? なんでさ?
 そんなはず。


 ……ぽたり。


 あ?

「……え?」

 手の甲に雫。拭った袖に出来た染み。
 伸ばした指には言の証(しょう)。

「馬鹿な。嘘……っ」

 わたしが……泣いてる?

 言葉の否定。
 視界は肯定。

 違う。

 思いで否定。
 想いの否定。

 これは違う。

「これは――」

 これはただの……。
 そう、ただの――。


 ――怒りの発露……っ!!

755:壊れた人形11
07/06/26 20:19:05 v4JAJtpM
「勘違いをするなっ!」

 わたしの許しもないのに勝手に壊れたコイツに対する、怒りの表れだ。
 断じて。
 断じて、コイツを喪った事に対する悲しみなんかじゃない!!

「くっ…!」

 強引に、忌々しく溢れてくる感情を袖で拭い取る。
 長く尾を引いた、その湿り気がまた、気にくわない。

「おいっ、お前!」

 その感情のまま、むかつくアホ面を向けてくる侍女達の一人に投げつける。

「っ!? は、はいっ」

「今すぐ、ここに凍結の術を使える者を連れてこい。――ああ、死に化粧を施した(これを準備した)奴でいい」

 これほどの腕なら、その程度の事にしているだろう。

「ぇ……?」

「二度は言わない。良いか。今、すぐだ」

「ひ! 畏っ――っただいま……!」


756:壊れた人形12
07/06/26 20:20:53 v4JAJtpM

「ふん……」

 駆け出す足音にむけ、鼻を鳴らす。

「……あの、イザベラ様?」

 そんなわたしへ遠慮がちに訊ねて来る、声。
 流し見る。

「なんだ」

「『凍結』とは……?」

「はん、物を知らないね。……まぁいい。凍結ってのはそのままさ。凍らせて、固めてしまう魔法さ」

 わたしの説明に、しかしそいつは首をすくませた。

「い、いえ。そちらは以前教えて頂きました……。――ただ」

 コクリ…小さなノドを動かす。

「一体、どのような目的で使用されるのかと……」

 どうやら、それが。
 不機嫌なわたしに、それでもせずには居られなかった問いだったのだろう。

「ふっ。そんなの……ほほっ、決まっているだろう」

 そう、決まっている。
 わたしが、この場でああ言ったのだ。それがどのような意図によるものかなど、明らか。
 だからこそ、こいつは話しかけてきたに違いないのだから。

「この人形に使うのさ」

 棺の中静かに眠るアイツを目で指し、そう宣言する。
 瞬間、わたしの内(なか)でストンと居場所を見つける、感情。
 ああ、こうすれば良いんだ……という、納得。


757:壊れた人形13
07/06/26 20:22:02 v4JAJtpM

「な、何故………」

 心の安寧は、侍女の悪あがきさえ愉快に映す。

「簡単な事さ。だってまだ、コイツの役目は終わっちゃいないんだから。エモノを仕留める事も、わたしに尽くす事も……ね。ククッ」

 もたらされ、込み上げる、笑い。

「ですが! シャルロット様は……! ――ひっ!!」

 名を呼ぼうとする行為を視線で切り捨て、わたしはもう一度笑う。

「ふふん、そんな事は知らないね。大体、壊れたなら直せば良いだけさ」

 実の所、当てはある。
 以前、アルビオンにて王家へ反旗を翻した貴族派(レコン・キスタ)。結果としてはお父さまにより壊滅させられたわけだが。その頭を務めていた男の術は、死者さえ蘇らすことが出来たという。
 ガリア空軍の集中砲火に晒されたその男がよもや生きているとは考えられないが、それでも、その男と同じことが出来る者――というだけの話ならば、居ないと断ずるに早い。

 世界は広大く、時は永い。
 その中で、コイツを直す術(すべ)を探す事が不可能だとは、言い切れないだろう。

「……もっとも、それより早く腐られちゃ堪ったもんじゃないからね」

 だからこその『凍結』、と言うわけだ。

「ふん、理解は出来たかい?」

「――っ」

 返事は無く。……されど、その反応は十分に返答で。

「ふふふ……、おっほほほほほほほ――」

 わたしは見せつけるように三度(みたび)、肩を揺する。

 そうだ、アイツは人形で。私のおもちゃ。
 壊れたなら直してまた使えるようにするだけ。
 所詮は道具。その行く末は主(わたし)が決める。
 そしてわたしは、この程度の事でコイツを捨ててやるつもりは無い。



 ああ。
 これこそ、わたし。
 それこそが、わたし達だ。

758:壊れた人形14
07/06/26 20:22:58 v4JAJtpM

「おほ、おほほほっ……」

 戦く者どもより視線を外し、再びアイツの棺を捕らえる。
 派手でなく、華やかでもなく……それでも贅沢に上品な棺と、キーパーツ(心臓)を失い動かぬアイツ。
 納めたまま、わたしは語りかける。

「ふん。まぁ、今暫しだけは休ませてやるさ」

 わたしは心が広いんだ。

「だけどね……」

 同時に、これで捨ててやるほど大雑把じゃあない。
 意外と、物持ちは良い方なんだ。
 だから。

「人形娘(オマエ)でなくなれるなんて思い違いは、しないことさ」

 そう。
 壊れて(死んで)みせたって、直して(還して)やる。
 別にオマエへの情じゃない。わたしに湧く何かによるものでもない。
 ただ、当然の権利としてそれを行使しているだけの事。

 だって。
 だから……。

「オマエはずっと、ずっと――」





 ふふ、逃がし(放し)やしないよ。
 死など関係ない。
 覚えておけ。
 そして、目覚めと共に胸へと刻むが良い。



 シャルロット……。
 アンタは――。





「――わたしのモノだ」





759:CBA
07/06/26 20:32:20 v4JAJtpM
以上です、私の我が儘を聞いて頂きありがとうございました。
その結果がこれなので、新手の荒らしと言われても仕方ありませんが。
あと、もっと空気を読む勉強したいと思います……。

で、色々おっしゃりたい事はあると思いますが、まずは投稿しだしてから早々に気付いた失敗について謝らせて下さい。
どう考えてもこの文章量で14分割は多すぎです……。//orz
次回書く事がありましたら、その辺も意識して書きたいと思います。

それでは、『デスドラゴン』に関する厨設定と
『元お姫様(とその使い魔)の死亡設定』以外に対する批判はノーガードで受け付けますので……。
お騒がせすみませんでした(;´Д`)ノシ

760:名無しさん@ピンキー
07/06/26 20:52:13 yByHBMYh
デスドラゴンの設定をみてミラボレアスかとオモタ

761:名無しさん@ピンキー
07/06/26 21:09:07 fnYTNJca
とりあえず読んでて()が気になる
ルビのつもりなんだろうが読みにくいかな

あとあまり自分を卑下するもんじゃないぜ
過剰な謙遜はここらでは好まれん
まぁなんだ
イザベラキタ━━(゚∀゚)━━ !!

762:名無しさん@ピンキー
07/06/26 21:17:02 tEXE7rvI
デスドラゴンてラオシャンロン?
まあともかくGJ!!

763:名無しさん@ピンキー
07/06/26 21:17:56 R03LD4Md
俺の中のイザベラのイメージが良くなったぜ。GJ!

764:名無しさん@ピンキー
07/06/27 01:09:23 W7iTmbk2
デスドラゴンって名前はどうにかならないかな・・・って初め思ったが感動した

GJ!

765:名無しさん@ピンキー
07/06/27 09:55:45 wLqrKV6n
特に内容には問題無いのに
投下前と後のぐだぐだした説明で印象悪くしてる
多すぎなのは言い訳の方。1行でいい。

766:名無しさん@ピンキー
07/06/27 11:58:21 tW4e9VBx
まぁ中身がちゃんとしてる分言い訳の不自然さが気になってしまうんだぜ。

俺もイザベラの印象良くなった。GJ!
でもこの姫裸踊りさせられてるんだよなw

767:名無しさん@ピンキー
07/06/27 11:59:59 tW4e9VBx
まぁ中身がちゃんとしてる分言い訳の不自然さが気になってしまうんだぜ。

俺もイザベラの印象良くなった。GJ!
でもこの姫裸踊りさせられてるんだよなw

768:名無しさん@ピンキー
07/06/27 12:04:25 tW4e9VBx
二重カキコスマソorz

769:名無しさん@ピンキー
07/06/27 13:22:26 SnuuPdLx
>>760
むしろミラルーツだと思う。

770:名無しさん@ピンキー
07/06/27 17:00:14 Y/ksezt/
イチのタバサって呼んだけど

ルイズが見事なビッチになっててウケたw

771:名無しさん@ピンキー
07/06/27 22:07:06 wtvhIszL
ルイズやアンリエッタの尻軽ぶりを見てると、
むしろ元からビッチ設定だったキュルケのほうが今では一途に見える。

772:名無しさん@ピンキー
07/06/27 22:12:20 HdY7Lw2N
アンリエッタは元々好きだった人がかなり前に死んでるし、
ルイズにしたって気持ち固まってからは本気で他の男になびいたりはしてないような……?
これで尻軽呼ばわりって正直どんだけ(ry

773:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:07:52 Mjuvf4TP
アンリエッタはサイトが受け入れてやってたらそんなフラフラしないだろ
ルイズも何かもうデレデレだし

ただシエスタとは比べるべくもないけど

774:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:12:47 2isRjUDk
余程のことがあったんだろうな、浮気とかそーいう第三者絡みで。それとも、何も無いからこそ、ただいたずらに潔癖を求めてるのか。
前者後者問わず、小説の登場人物とTVのタレントを混同してんのがなあ。何だかなー、もっと人生に刺激求めてみろよなーって感じ。

775:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:38:38 d01ZekJv
アン様に限っては意図的に作中でそういう風に描かれてると思うけど。
もちろん、悪意があるわけじゃなく天然だからタチ悪いタイプで。

776:名無しさん@ピンキー
07/06/27 23:47:20 IKi9bsPO
>>775
だが(ry

777:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:17:51 2iEweV+H
つか>>774はキュルケ以外のキャラを尻軽だって言う奴に宛てたもんじゃねーの?

778:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:29:31 4nHGSTGz
ルイズ尻軽描写あったっけ?

あと>>774は後半意味分かんなかったから誤爆かとすら思ったんだが

779:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:31:14 e45gxGS4
>>778
ワルドになびいたりジュリオに色目使ってたりした辺りじゃねーの?

780:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:34:01 vYSdkB2m
ジュリオのアレは、デルフも言ってたとおり
尻軽とかじゃなくて普通に性格悪い行動だよな。

781:名無しさん@ピンキー
07/06/28 00:52:17 2E0/2Hvm

ここのスレ初心者でーす

良作SSなんぞをおしえてくれ~

782:名無しさん@ピンキー
07/06/28 01:02:11 wbpk/kXL
>781
1に書いてある保管庫行って色々読みなさい
お好みのssがあったらそれがあなたにとっての良作ss

783:名無しさん@ピンキー
07/06/28 14:36:27 JB+M6M8w
過去ログ読んできたんで思ったんだが


選択肢モノに参加できなかった俺負け組(´・ω・`)

784:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/28 21:38:40 zkMaH16O
さてと、投下行きます。

今回は選択肢ものじゃよー。

…止めるとか言っといて舌の根も乾かんうちから…ダメダメデスネ

785:ハッピーバースデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM
07/06/28 21:40:00 zkMaH16O
よう。俺っちだよ俺っち。俺俺。
シャイでおしゃまなキューピッド、デルフリンガー、六千とんでじゅうよんさい、おとめざ、ちゅーに。
…いや、モノローグで自己紹介する時はこう言ったほうがウケがいいってブリミルが言ってたもんでな。
まあとにかく。
今日も今日とて俺っちは相棒にほっぽられて、部屋の隅で鞘に収まっていた。
…いやいいんだけどね?何百年もこの状態だったこともあるし、俺っちにとって時間なんてのは概念にしか過ぎないわけで…。
いいかげん使ってくんないと泣いちゃうぞ。女の子だもん。
いや冗談だがな。
…しっかしヒマだねえ。最近まともな戦闘もなくて、相棒も素振りくらいにしか使ってくんないし。
その相棒は、毎晩夜の戦闘で大忙しっぽいが。
…だから言ったのに、娘っこに手を出したらフラグの大連鎖が始まるって。
必死に運命がフラグから逃げようとしていたのに、うかつに転ぶもんだから運命ごと巻き込んでえらいことに…。
あ、このへんはデルリンガー教授著『必然と偶然の連鎖』で詳しく述べられてるから、読んどいてくれ。
いや冗談だがな。
…あーもー、マジでヒマだ。このまま力蓄えてラスボスになっちゃおうかしら、俺。
そうやって俺が暇を持て余していると。

ぎぃ。

扉を開く音が聞こえた。
でもまあ俺っちには縁のない話で…。
どうせ今日もまた、痴話喧嘩か濡れ場かの二択なんだからな。
ホントダレかどうにかしてくんないかね、あのバカップルども。
なんて思ってると。
あれ?足音が俺っちによってくるぞ?
この音は…虚無の娘っこだな。
…なんか嫌な予感。

すらっ。

久しぶりに引き抜かれた俺っちは、虚無の娘っこと対面する。

786:ハッピーバースデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM
07/06/28 21:41:25 zkMaH16O
「なんの用だね、嬢ちゃん」

まー、だいたい相棒絡みだってのは想像つくけどねえ。一応、ってやつだな。

「ちょっと、相談に乗らせてあげるわ。ありがたく思いなさい錆び包丁」

…言うに事欠いて『錆び包丁』かい。
よっぽど気に食わねえ事でもあったんかいな?

「どーした?またあのメイドが胸で相棒の頭でもサンドイッチにしてたのかい?」
「そーよ!なぁにが『今日は私の誕生日だからサイトさんを好きにしてもいいですよね』よ!
 サイトもサイトよ!思い切り鼻の下伸ばして!」

図星かいな。

「で、今度は何を企んでる?」

そう俺っちが促すと、虚無の娘っこは我に返った。

「企んでるなんて人聞きが悪いわね。
 私はちょっと、サイトに贈り物をしようと思っただけよ」

娘っこの言う事には。
相棒はこっちの日付を知らないんで、こっちの世界に召喚されて丁度一年目になる明日を、娘っこは便宜上の誕生日とするつもりらしい。
んでもって、そのついでに贈り物をするんだと。
べ、べつにサイトが喜ぶ必要なんかないんだけど、貴族として平民のあのメイドなんかに負けるわけにはいかないじゃない?
なんて言ってた。
まーようするに、相棒の誕生日を祝いたいんだけど、どうすればいいかわからんから相談に乗ってくれ、ってことらしい。

で、俺っちと娘っこはあーでもない、こーでもないと議論を繰り広げ…。
正直、武器屋の倉庫で眠ってた数十年よりこの議論の方が長かったように思えたが…。
俺っちがまあいけてんじゃね?と思ったのが、次の三つ。

『今日はアナタがご主人様にゃん!メイドでネコミミ大作戦』
『プレゼントはわ・た・し♪お色気突撃正面吶喊作戦』
『べ、べつにアンタのために選んだわけじゃないんだからね!史上最強の贈り物作戦』

ちなみに作戦名は俺っちの独断と偏見によるものだから抗議は受け付けない。
…まあはっきり言って、相棒は普通に嬢ちゃんが祝ってくれるだけで喜ぶと思うんだけどねえ。
どうしたもんかね。

787:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/28 21:43:41 zkMaH16O
さて、今回選んでもらうのは、
『ルイズがどの作戦を選んだか』です。

1.『今日はアナタがご主人様にゃん!メイドでネコミミ大作戦』
2.『プレゼントはわ・た・し♪お色気突撃正面吶喊作戦』
3.『べ、べつにアンタのために選んだわけじゃないんだからね!史上最強の贈り物作戦』

以上の3つのうちから一つ選んでください。
NGワードはもちろん、他の作戦及び、他のキャラです。
最初に5票集めた作戦でのみ書きますので。では、レディ・ゴゥ!

788:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:47:59 2AXY3rgo
三番さんばんさんばーーーーーーーーーん!


789:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:49:04 ahMQn6ZD
1で。

790:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:50:14 ewnjofOh
是非二番で

791:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:55:41 wbpk/kXL
3番を所望するのじゃよー
マルチバッドエンディンクに向けてGOなのじゃよー

792:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:55:48 aP4kOBwm
3で

793:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:57:31 GPgfWaSn
3番で

794:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:58:51 LydiQK+J
2

795:名無しさん@ピンキー
07/06/28 21:59:19 MvaIMzcp
2番で

796:名無しさん@ピンキー
07/06/28 22:07:23 t67p0xzl
2番!2番!

797:名無しさん@ピンキー
07/06/28 22:08:32 O/Q6sVJm


798:名無しさん@ピンキー
07/06/28 22:14:16 IBwjyfaR
2以外あるとおもっているのかね?

799:名無しさん@ピンキー
07/06/28 22:27:28 2iEweV+H
3で決まりだな

800:名無しさん@ピンキー
07/06/28 22:36:07 MJx3STcC
これは3だな。

801:名無しさん@ピンキー
07/06/28 23:02:17 2E0/2Hvm
1の人気の無さに愕然

802:名無しさん@ピンキー
07/06/28 23:25:09 YwTiZJH8
ここで1だ

803:名無しさん@ピンキー
07/06/28 23:54:15 NSCTHx3B
3だろ

804:名無しさん@ピンキー
07/06/29 00:10:47 cI7oMcTF
人多すぎるから誰かSS投下したのかと思ったらせんたいさんの選択肢だったか…。

乗り遅れたorz

805:名無しさん@ピンキー
07/06/29 00:14:39 OajHDQA6
2だす

806:名無しさん@ピンキー
07/06/29 00:16:12 S0d6yNF8
よく分からないけどシエシエとシッポリどっか行ったまま帰ってこなかったに一票

807:名無しさん@ピンキー
07/06/29 01:08:58 RmSU5/zA
1だな

808:名無しさん@ピンキー
07/06/29 01:42:58 BsnueyOW
3に一票

809:名無しさん@ピンキー
07/06/29 02:15:40 gewYaVqj
どう考えても1だろう・・・

810:名無しさん@ピンキー
07/06/29 02:22:53 trAGQpy5
3でお願い

811:名無しさん@ピンキー
07/06/29 02:37:52 1SScYTQQ
3かな

812:名無しさん@ピンキー
07/06/29 02:55:27 Ve0ZezhU
アン様と夜の叙任式「早くその剣を私の鞘に収めなさい!」に一票

813:名無しさん@ピンキー
07/06/29 04:20:50 bBR5vOhS
まさか2期ではルイズが危機に陥ると
黒髪で仮面の男が(ry

814:名無しさん@ピンキー
07/06/29 09:20:35 8crSHrlk
3

815:名無しさん@ピンキー
07/06/29 09:33:53 DfY8m4pq
Eパートで

816:名無しさん@ピンキー
07/06/29 11:58:28 ZzPIffYJ
乗り遅れた orz

それはそと、そろそろ次スレ?

817:名無しさん@ピンキー
07/06/29 12:22:34 LjaqSGKV
wiki以外でゼロの良作SSかいてるHPある?

818:名無しさん@ピンキー
07/06/29 12:32:39 9V72iJ6L
>>817
>>539

819:名無しさん@ピンキー
07/06/29 17:56:43 LvY8cu9T
3こそがツンデレの真髄であろう。

820:名無しさん@ピンキー
07/06/29 18:24:48 FmC+1x4X
いやここは2だろ。

821:名無しさん@ピンキー
07/06/29 20:42:21 +ZX+uxDU
2で

822:名無しさん@ピンキー
07/06/29 21:44:38 +fNp81Rt
1で

823:名無しさん@ピンキー
07/06/29 21:50:05 JLDwGjE0
2!2!2!

824:名無しさん@ピンキー
07/06/29 21:56:44 LvY8cu9T
しっかしせんたいさんの選択肢モノだと物凄い勢いでスレが伸びるな。
偉大だww

825:名無しさん@ピンキー
07/06/30 01:43:31 Eps0wIhg
ルイズすきーな俺としては、どれもみんな読んでみたい、などと言ってみる

826:名無しさん@ピンキー
07/06/30 05:16:35 rmSlATom
それにしても、スレ住人のあの目はどうだ・・・・・
「せんたいさんなら・・・それでも、せんたいさんなら
きっと全部書いてくれる・・・!!」
そんな目をしている・・・

827:名無しさん@ピンキー
07/06/30 05:46:21 kxjsiOlU
牧場スレでまたゼロ魔のがきてるぞ

828:名無しさん@ピンキー
07/06/30 06:05:12 hfNHKju5
ベイダー卿が~がなかなか更新されず、モンモンとした週末してる俺

829:名無しさん@ピンキー
07/06/30 07:12:58 6tRSbViF
ベイダー卿もうそろそろ、完結か?一応3部完結らしいから。

830:名無しさん@ピンキー
07/06/30 07:55:20 9zkV8/1/
>>812
これは激しく読みたい

831:名無しさん@ピンキー
07/06/30 08:46:05 hfNHKju5
とうとうお迎えきたんだよな、ベイダー
まさか帝国軍とドンパチやらかすわけじゃないだろうし……どう転ぶんだ? 帝国軍駐留してハルケギニア制圧開始とかか?

832:名無しさん@ピンキー
07/06/30 08:59:18 Q3oCYGTD
ここでベイダー卿の話をされても困る。

833:名無しさん@ピンキー
07/06/30 09:04:49 je1u0f/2
牧場スレってなに?

834:名無しさん@ピンキー
07/06/30 09:29:37 kUxvpmWN
ベイダー卿面白いのは分かるけど、いい加減ここで話すのちょっとウザい。
もっとこのシチュで萌えるとか、若いリビドーを垂れ流すとかしようよ。

835:名無しさん@ピンキー
07/06/30 09:34:00 ThLlU2k+
平民煽って革命起こして、とッ捕まったアン様とマリアンヌ様の陵辱が見たいです!><

836:名無しさん@ピンキー
07/06/30 09:43:37 TvcAwEC4
母娘丼の発想なかった…
恐ろしいスレだ w

837:名無しさん@ピンキー
07/06/30 10:24:31 N1K11jjh
>>835
マリアンヌをマリコルヌと勘違いしてしまったw

838:名無しさん@ピンキー
07/06/30 10:33:16 cL+jH2cd
デブ陵辱してどうするw

839:名無しさん@ピンキー
07/06/30 10:43:53 fE6wYL/R
>>837
アッー!

840:名無しさん@ピンキー
07/06/30 17:46:42 S1ohHQwL
12巻っていつ発売?


841:名無しさん@ピンキー
07/06/30 20:03:01 +s3arb5u
もう出てるよ

842:名無しさん@ピンキー
07/06/30 20:13:48 LubqcS3k
マジで?!

843:名無しさん@ピンキー
07/06/30 20:29:45 hqYoN0Uq
出てない出てない

>837
いや、マリコルヌが実は男装キャラだと思えば問題なし

844:名無しさん@ピンキー
07/06/30 20:39:49 cL+jH2cd
だから俺の脳内では31巻まで出ていると何回言えば(ry

845:名無しさん@ピンキー
07/06/30 20:56:14 JJ+hoBCf
早くそれをSS化したまえ

846:名無しさん@ピンキー
07/06/30 21:32:33 gLs/dhGd
カトレア姉さんかエレオノール姉さんが見たい。
在りし日の烈風カリンさんでもいいがw

847:名無しさん@ピンキー
07/06/30 22:48:06 q0lB2edX
母娘丼ならアンリエッタかタバサ。
姉妹丼ならルイズ。
幼馴染丼ならアンリエッタとルイズ。

誰か任せた!

848:名無しさん@ピンキー
07/07/01 00:36:05 DSiOx8W+
2期番宣でベイダー卿のライトセーバーが登場しやがったwwwwww

849:名無しさん@ピンキー
07/07/01 01:59:37 Bl8KEzKX
ベイダースレの宣伝うぜぇ

巣に帰れよ

850:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:16:56 vreZkezH
ランスに抱かれるとLV制限があがるとかあるから
ガンダールヴに抱かれて能力アップと治癒するとかでSSかけwwwww

851:名無しさん@ピンキー
07/07/01 02:32:47 /EVVbjXu
そろそろタバサ分の補給が欲しいなぁ~

852:名無しさん@ピンキー
07/07/01 08:42:53 RBLrZ9Le
テメーラのビリドーが導くままに書いちゃいなYO!

853:名無しさん@ピンキー
07/07/01 09:09:57 ZV1fbXxf
ところで二期まであと1週間を切った訳だが

854:名無しさん@ピンキー
07/07/01 09:41:53 eof3VmnA
ベイダースレ面白いのは分かる、けどそろそろしつこい

855:名無しさん@ピンキー
07/07/01 09:51:50 RBLrZ9Le
>>853
久々に俺のHDDが活躍してくれるわけだ

856:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/07/01 10:27:09 xQmcFtBE
ごめん、MHFとかやってたら遅くなっちゃった。
でもなにげに終わってないのよね(何

夜勤明けるまで待ってて皆の衆…。

857:ハッピーバスデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM
07/07/01 10:28:00 xQmcFtBE
あーだこーだ言いながら、結局ルイズが選んだ作戦は。

『べ、べつにアンタのために選んだわけじゃないんだからね!史上最強の贈り物作戦』

「…なんか作戦名がものすごくアレなんだけど」

眉をしかめながら、ルイズはデルフリンガーにそう言う。
デルフリンガーは気にも留めずに、言い返す。

「いやだって。お前さんの作戦内容聞いてるとこうとしか」

その作戦内容とは。
常日頃から私の使い魔として働いているサイトの誕生日(仮)に、お礼の贈り物をしようと思うの。
サイトの誕生日(仮)だからそういうことするわけじゃないの。
ただほらそのアレよ。たまには労ってあげないと、使い魔もやる気が出ないだろうって言うか。
そうよ、あくまでこれは、私に仕えているサイトのメリットであって。
本来感謝されるべきは私なわけ。
そういうことらしい。

「妥当な作戦名だと思うがなあ」

デルフリンガーは呆れたように言って、そして。

がっしゃん!

勢いよく鞘に収められた。

「全く、だからデリカシーのない剣って嫌いなのよ」

そう文句を垂れるルイズだったが、世の中にデリカシーというものを理解できる剣はそうはいない。

「さてと」

言ってルイズは踵を返し、部屋の外へと向かう。
才人に与える、贈り物を買うためだ。

「さあ、覚悟なさいサイト。いっぱいお礼言ってもらうんだから…!」

既に当初の目的とはかなりずれた場所に向かっているルイズであった。

858:ハッピーバスデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM
07/07/01 10:29:47 xQmcFtBE
まずは、モノがなくちゃ話になんないので。
私は馬で町へやってきた。
さて、何を買おうかしら。
私は通りを歩きながら、サイトの喜びそうなものを考える。
やっぱサイト剣士だし。ソレ関係がいいかしら。
武器はデルフリンガーがあるからいらないわよね。だとしたら、防具かしら。
防具ってなにがいいのかしら…。
鎧?だめだめ、重すぎるわ。持って帰れないじゃない。
盾はどうかしら?小型のならなんとかなるかも。
…よく考えたら、私防具の良し悪しなんてわかんないじゃない…。
それに、アイツってば一応騎士サマなんだし、官給品で防具ぐらい手に入るわよね。
変更変更。
私に見立てが出来るもので、アイツが喜びそうなものにしなきゃ。
服?装飾品?
服…服はねえ…。正直、男物の服なんてあんんまり気にしてないから、よくわかんない。
女物ならわかるけど…。でもサイトにドレス…。いいかも。やっぱり大きなリボンがついてるのが…。
じゃなくて!
やっぱり装飾品かしらね。
小さくても高級感があって。サイトもそうそう買えないだろうし。そうね、そうしましょ。
私はそう決めると、馬を繋ぐ場所を探し始めた。
すると。

「あれ?ルイズちゃんじゃないの」

どこかで聞いた声が、私にかけられた。
そこにいたのは、黒髪で長髪の町娘。
…誰だっけ。

「…私よ私。『魅惑の妖精亭』の」

あー、ジェニファーだっけ?

「ジェシカよジェシカっ!」

…あーそーいやそーだったっけ。
登場回数少ないから忘れてた。てへっ♪

「あのねえ。失礼にもほどがあるわよ…。
 まあいいわ。今日は何の用事?よかったら付き合うけど?」

…そうだ。
彼女なら、イロイロ男が喜ぶ贈り物とか知ってそう。
流行のものにも詳しそうだし。

「ちょうどよかったわジェシカ。買い物付き合ってくれない?」

私はジェシカに買い物の付き添いを頼んだのだった。

859:ハッピーバスデー・トゥ・ユウ ◆mQKcT9WQPM
07/07/01 10:34:46 xQmcFtBE
まずは、モノがなくちゃ話になんないので。
私は馬で町へやってきた。
さて、何を買おうかしら。
私は通りを歩きながら、サイトの喜びそうなものを考える。
やっぱサイト剣士だし。ソレ関係がいいかしら。
武器はデルフリンガーがあるからいらないわよね。だとしたら、防具かしら。
防具ってなにがいいのかしら…。
鎧?だめだめ、重すぎるわ。持って帰れないじゃない。
盾はどうかしら?小型のならなんとかなるかも。
…よく考えたら、私防具の良し悪しなんてわかんないじゃない…。
それに、アイツってば一応騎士サマなんだし、官給品で防具ぐらい手に入るわよね。
変更変更。
私に見立てが出来るもので、アイツが喜びそうなものにしなきゃ。
服?装飾品?
服…服はねえ…。正直、男物の服なんてあんんまり気にしてないから、よくわかんない。
女物ならわかるけど…。でもサイトにドレス…。いいかも。やっぱり大きなリボンがついてるのが…。
じゃなくて!
やっぱり装飾品かしらね。
小さくても高級感があって。サイトもそうそう買えないだろうし。そうね、そうしましょ。
私はそう決めると、馬を繋ぐ場所を探し始めた。
すると。

「あれ?ルイズちゃんじゃないの」

どこかで聞いた声が、私にかけられた。
そこにいたのは、黒髪で長髪の町娘。
…誰だっけ。

「…私よ私。『魅惑の妖精亭』の」

あー、ジェニファーだっけ?

「ジェシカよジェシカっ!」

…あーそーいやそーだったっけ。
登場回数少ないから忘れてた。てへっ♪

「あのねえ。失礼にもほどがあるわよ…。
 まあいいわ。今日は何の用事?よかったら付き合うけど?」

…そうだ。
彼女なら、イロイロ男が喜ぶ贈り物とか知ってそう。
流行のものにも詳しそうだし。

「ちょうどよかったわジェシカ。買い物付き合ってくれない?」

私はジェシカに買い物の付き添いを頼んだのだった。


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