07/06/15 11:21:48 b5JisBwB
今日はルイズはお出かけ、シエスタはジェシカんとこの手伝い。タバサはなんか本買いに行くとかで居ない。
だってのに。
俺は王都に呼び出されていた。
…まったく、姫さまの戯れにも困ったもんだよなあ…。
俺は手元の書状を眺めてそう思う。
その書状には、今日一人でトリスタニアの王宮まで出向くように書いてある。
ちなみにルイズには言ってない。言ったら魔法でフルボッコ確定だからだ。
俺はお城に着くと、門衛のひとに書状を見せ、通してもらう。
えーっと、東の塔の門で待つんだっけか、確か。
俺は東にそびえ立つ塔のふもとまで歩いていく。
すると、そこには見慣れた金髪が居た。
「待て、何故逃げるサイト」
…いやだって…そんな獲物を待ち受ける肉食獣の目で待ってられたら…。
ねえアニエスさん?
「…なんだその目は」
「いやなんでもないです!
と、ところでなんでアニエスさんがここに?」
なんか嫌な予感がする。
「いや、私は今日非番なんだよ」
言って視線を逸らしながら頬をぽりぽりと掻くアニエスさん。
…まさか。
「…またなんか企んでますね?」
「まーな。そしてお前に拒否権はない」
言った瞬間に俺は百八十度反転して。
がしっ。
「ぐえ」
襟元をアニエスさんにひっつかまれて、塔の中に引きずり込まれたのだった…。