【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/05/29 16:39:40 WesmAUxY


3:名無しさん@ピンキー
07/05/29 16:45:58 P+Hm4vqc
>>1
乙!


4:名無しさん@ピンキー
07/05/29 16:48:19 6W8erx49
本当のキモチ >>1の欠片が このココロの一番奥 君を呼んでいるよ
新スレから始まる日を

5:名無しさん@ピンキー
07/05/29 18:44:53 5SFiUoJJ
>>1
乙!


6:名無しさん@ピンキー
07/05/29 19:52:25 cg4rpal3
立派ないちもつ

7:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:19:13 YpszMwPo
>>1


8:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:42:08 zoeNDBxP
>>1乙~
さて新スレ一番乗りは誰になるのやら

9:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:43:36 JBZX6FK/
貴族年金三か月分の指輪を>>1に贈ろう

10:名無しさん@ピンキー
07/05/30 01:06:47 2ZyR/bu+
>>9
そういえば1エキューってのは日本円にすると1万円くらいなのか?
平民が1年間暮らすのに一人120エキューって記述があったんだが
でも2000エキューで森付きの屋敷が買えるとも書いてるし物価が違うからもっと低く5000円くらいか

11:名無しさん@ピンキー
07/05/30 01:08:41 JBZX6FK/
物価が違うから簡単に何円とは決められないだろ。
ハルキゲニア光水熱費殆どかからないだろうし、日本は世界的に見て必需品が高すぎるぞ。

12:名無しさん@ピンキー
07/05/30 02:26:43 xIyp8mZk
>>1から始まる、二人の恋のヒストリ~この運命に魔法かけた、君が突然現れた

13:261のひと
07/05/30 02:55:30 Kao6l/pG
保管庫触らずに、今日も今日とて書いてました……



ゴメンナサイ

14:1/6
07/05/30 02:56:36 Kao6l/pG
 人生に予測は付かず、
 想像もしていなかった苦労と言うものは存在する。

 平穏とは程遠い人生を送ってきた、ジャン・コルベールだったが、
 自分がこんな苦労をする事に成るとは、思った事も無かった。

「せんせー、あのぉ……この問題なんですけどぉ」
「あぁ、これはだね、ここを……」
「そんな事よりぃ、ミスタ・コルベール、今日の放課後お暇ですか?」
「なっ、いや……そのだね」

 モテる。
 
 本当は強いのに平和主義で、馬鹿にされようと貶されようと、イザと成れば躊躇無く貶した相手を助ける。

 メンヌヴィルを倒した所を見た生徒は居なかったが、アニエスを助ける所は、数人の生徒が見ていた。

 ―コルベール先生はキュルケとタバサが敵わなかった相手を下すほどの凄いメイジで、
 それなのに驕らない凄い人。

 そんな評判が広まると日頃のコルベールが温厚さが、更にその評価を強める。

 コルベールの生還から、人気自体は密かに上昇し続けていたのだが、
 幾つかの事情で生徒の歯止めが効かなくなった。

『教師が生徒を助ける。まったくもって当然じゃないか』

 キュルケによって伝えられたその言葉と、
 そのためには王城にすら侵入する勇気、
 囚われていたサイトたちを助け出した力、
 捕縛しに来た騎士たちに自ら捕まる高潔さ。

 ……密かな人気は留まる事は無かったが、それでも女生徒に取り囲まれるような事は無かった。

 こんな事態になったのは……

「あの、お昼一緒しませんか?」
「「「ミス・ツェルプストーも居ませんし」」」

 キュルケの不在。
 サイト達と共に旅立ったキュルケが、今まで彼女達を止めていたのだ。

「こ、困りましたぞぉぉぉぉ」

 よもや彼女に一刻も早く戻ってきて欲しいと思う事態がこようとは……
 コルベールの頭脳をもってしても予測しえなかった。

15:2/6
07/05/30 02:57:24 Kao6l/pG
「羨ましいのぉ」
「これは……学院長」

 授業の開始時間になって、ようやく研究室から女の子が居なくなった。
 授業の開始を無視しようとする子も居たが、コルベールが少し怒ると……

「どーして、うれしそうだったのですかな?」

 きゃーきゃー悲鳴を上げながら女の子は散っていった。
 まったくもって不可解だ。

「わしと替わらんか? コルベール」
「替わりたいですな、学院長」

 溜息を付きながら上司に笑いかける。
 今の自分があるのは、教師として今まで生きてこられたのはこの人のお陰だ。
 荒んでいたわたしを拾い、反対を押し切って教師に抜擢したこの人の。

「わたしは学院長ほど、女性の扱いが上手くないのでして」
「…………嫌味か?」

 混じりけ無しの本気なのだが……
 言葉と言うものの、なんと不自由なことか。
 肩を竦めて、お茶の用意を始める。

 ミス・ツェルプストーが持ち込んだ葉っぱは、質が良いものが多く、
 最近お茶を飲む回数が増えていた。

(むぅ……いけませんな、ミス・ツェルプストーに依存してしまうようですな)

 そう思いながらも、来客中だと言う言い訳をして、二人分のお茶を入れる。

「……こりゃコルベール、どうせなら女の子が居る時に出さんか、気の効かん」
「はぁ……以後気をつけるとしますかな」

 口調は本気で怒っているようだが、学院長の目は笑っている。
 のんびりとした時間。
 サイトたちの事は気に成るが、コルベールはある意味でキュルケを信用していた。

(自分達の手に負えない事が有って、わたしに出来る事が有れば、彼女が連絡をくれるでしょうしな)

 前しか見ていないサイトや、思い込みの強いルイズと違う、しなやかな強さ。

(本人には聞かせられませんな)

 湯気の向こうで、何もかも悟ったような学院長が笑っていた。

16:3/6
07/05/30 02:58:09 Kao6l/pG
「少し……困った事になってな」

 お茶が冷め始めた頃、学院長が口を開いた。
 ここまで足を運んだ理由をようやく話す気に成ったらしい。

 うすうす何かを感じていたコルベールは、黙って先を促した。

「グラモンもサイトも居らんでな……暫定的に応援が来る事に成った」

 騎士隊の隊長と副隊長、揃って居なくなる辺り、彼らはまだまだ子供だ。
 しかし……子供だからこそ、教師である自分が出来る事は全てしよう。

 目の前に居る学院長から学んだことだった。

「本来なら、騎士隊の中から臨時の隊長を選ぶのだろうが……
 サイトのような武勲も、グラモンの様な実績も持ち主も居らんからな……
 王宮から暫定的に応援がきよる」

 サイトの桁外れの武勲にも驚いたが、紋章を与えられるほど活躍する生徒が出たのは意外だった。
 確かに彼らの替わりはそうそう居ないだろう。

「しかし……それは良い事なのではないですかな?」
「来るのが、近衛の隊長でもかな?」

 自分の全てを知るこの人に、気を使わせてしまったようだ。

「彼女なら問題なく任務を果たすと思いますぞ、学院長」
「……そうか……なら……問題ないと王宮に伝えるとしよう」

 もし問題があれば、自分の所で止める。
 学院長の目は、コルベールにそう語りかけていた。

「お気遣いを……」
「なんの……『教師が生徒を助けるのは、当然』なのじゃろう?」

 ……この人には、いつまで経っても勝てないかもしれないな。
 コルベールはかつての師に、深々と頭を下げていた。

17:4/6
07/05/30 02:58:52 Kao6l/pG
 コルベールにとって、アニエスは特別だった。
 好きとか、嫌いとか、そんな話ではなく。

『彼女には幸せになってもらいたいですなぁ』

 周りの雑音を全て切捨て、コルベールは誰にも聞こえないように呟いた。

 血塗られた自分の手が、かつて一つだけ救い出せた命。
 彼女を守ったロマリアの女性が伝えた真実は、コルベールを打ちのめした。
 自分が騙されていると、取り返しの付かない程の命を奪った後に知らされる。

 ……あの時、自分は死ぬつもりだったのに……

 背中に乗せた小さな命が、それを救うことが出来ると言う事実がコルベールを生かした。

『わたしの恩人ですからな』

 かつて彼女になら殺されても良い、その言葉に偽りはなかった。
 今だって……アニエスが剣を向ければ抵抗はしないだろう。

 アニエスを助けた後も人を助ける事が出来たと言う事は、その後のコルベールの人生を支え続けたのだから。

 彼女が自分を憎むのは当然、嫌うのも当然、殺された所で恨むつもりもない。

 が、

「お前にも手伝ってもらう、来い! ミスタ・コルベール」

 これは無い。
 今更、人の殺し方を、傷付け方を、戦い方を伝えるのは勘弁して欲しかった。

「しかしですな、わたしは一介の教師でして」
「……一介の教師は、王宮に忍び込んで、警備突破して、悠々逃げたりせんっ」

 ……ごもっとも。

「生徒に教えるのが嫌なら、わたしの部隊の教官としてでも良い。
 頼む……陛下の側近として、十分な力を得たいんだ」

 嫌いな自分に頭を下げるほどに、彼女は力を欲しているらしい。

 しかし……

『強くなった所で、何の意味もありませんぞ』

 力を求めているものには、決して納得できない言葉。
 自分はどれだけ強くても幸せになれなかった。
 これからも幸せになるつもりは無い。

 ……彼女には幸せに成って欲しかった。

「……ならっ、一本だ、一本勝負でわたしが勝ったら言う事を聞け!」
「しかしですな」
「お前が勝ったら、わたしも何でも言う事を聞いてやるっ」

 コルベールはアニエスに聞こえないように、小さく溜息を付いた。

18:5/6
07/05/30 02:59:38 Kao6l/pG
 呆れたようにアニエスを見つめるコルベールに、勝負について説明する。

「お前に怪我をさせるわけにはいかないからな、勝負はどちらかが武器を落とすまでだ」

 勝算はある、『炎蛇』のコルベール。
 まともにいって勝てる相手ではない、かつて学院に駐留していた騎士を容易く蹴散らした傭兵を一人で倒した男。

(しかし……この男は……)

 自分に向けて炎を放たない。
 そんな確信が有った。

(ならば……十分に勝てる!)

 詠唱前に間合いを詰めれば、剣の方が早い。
 加減された炎など、突っ切ってしまえばよいのだ。

 そもそもこの距離なら、魔法を撃つ前に切りかかれると言うのに、
 コルベールは構える様子も無かった。

「で、いつ始めるのですかな?」

 舐められてる。
 ……アニエスはそう思った。
 今から詠唱を始めても、魔法の発動前に杖を飛ばせる。

「今すぐだっ!」

 奇襲によって更に勝利を確固たるものに……その……つもりだった。

 黙ったままのコルベールが杖を振るう。

(詠唱も無く? 馬鹿なっ!)

 威力の低い魔法で距離を稼ぐつもりか?
 そう思ったアニエスは、息を詰めて足に力を込める……

 勢い良く踏み込んで、一気に加速を……

「ぎゃっ」

 地を這ったのはアニエスだった。

19:6/6
07/05/30 03:00:40 Kao6l/pG
「メイジの前で喋りすぎですな」

 ざくざくと草を分けながら、コルベールが近づいてくる。

(待て? 何故だ? そんな筈無い、お前詠唱は?)
「わたしのような仕事をしていたメイジは、悟られぬように詠唱をする事も、
 詠唱を中断して喋ることも出来るのですぞ」

 詠唱を終了させた後、死にたくないなら投稿しろと、
 のん気な事をした事があるコルベールは苦笑いしながら言った。

「炎が得意なメイジだからといって、火の系統魔法しか使えないわけではありませんからな、
 動きを止めるのに『ライトニング・クラウド』を使わせてもらいましたぞ」

 ……読まれて……いた……
 悔しかった。
 舐められていた所ではなく、この男の手の上で踊っていただけ。
 そんな無力感に打ちのめされる。

「さて、これでわたしの勝ちですな」

 力の入らない手から、するりと剣が抜きとら……れ……

 しまったっ、……何言った? さっきわたしは何を言った?
 『何でも言う事を聞いてやる』……そう……言わなかったか?

『やぁぁぁぁぁっ、寄るなっ、こっち来るなっ……いやっ……止めて……』

 必死で逃げようとしても、身体にはまったく力が入らない。

『……や……だ……こんなの……こんなの……』

 メイジが相手でも勝てると、リッシュモンを倒した時から自分は驕っていた。
 その結果が……

「何でも言う事を聞いてもらえるんでしたかな?」

 杖と剣を持った男が、無力なわたしを見つめて……
 無骨な手が腰の辺りを探り、強く引き寄せられる。

『いやぁぁぁぁぁ……って?』

 どこか懐かしい背中に乗せられて、わたしは医務室の方に運ばれていた。

『な、なんで?』
「……シュヴァリエ・アニエス……『何でも言う事を聞いてやる』の件ですが……」
『……ベ、ベットで言う事を聞かせる気か? 外が嫌なだけなのか?』

 喋れないわたしに、不器用なウィンクと共に告げられたのは、

「女性があんな事を口にしてはいけませんな、以後二度と言ってはなりませんぞ……と、言う事でいかがですかな?」

 格好つけすぎだ……

 でも……両手に力が入らないのが……
 優しい背中に自分の意思で触れられないのが、無性に悲しかったことだけは確かだった。

20:名無しさん@ピンキー
07/05/30 03:02:02 Kao6l/pG
多分続く……

ほとんど野郎しか出なかった上に、エロも萌えも無い……
なんかもー本当にごめんなさいな感じですが。

ではそのうちに

21:名無しさん@ピンキー
07/05/30 03:25:49 zoeNDBxP
確かにエロは無かったがオッサン二人がいい味だしてた、GJ!!

22:名無しさん@ピンキー
07/05/30 03:47:53 hHzoqzAs
>>20
いや

コルベールに萌えた
続きが読みたいですよ

23:名無しさん@ピンキー
07/05/30 04:27:41 KM1yqTK6
>>20
ハハハ十二分にアニエスの脳内がエロいジャマイカ。GJ。

そしてこんな時間に投稿乙!

24:名無しさん@ピンキー
07/05/30 09:34:26 BUz1Ylg9
コルベールってかっこいいね

25:名無しさん@ピンキー
07/05/30 12:56:26 nPh16P6b
コッパゲ×オスマ…アッー!




かと思ったのにw

26:名無しさん@ピンキー
07/05/30 18:06:54 amTABja6
URLリンク(www.famitsu.com)

27:名無しさん@ピンキー
07/05/30 18:20:33 6i0qPSG9
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっっ!!!
キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

28:名無しさん@ピンキー
07/05/30 18:50:22 Pjv8+6vV
アニエスってこんな人だったのかあああああああああああああああああ

29:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:02:55 /e3Y2VY8
そういえば原作読んでないのにここ見てる人もけっこういるんだっけw

30:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:17:19 mlUNdYhi
>>26
あれ、カトレアの名前ってラ・ヴァリエールじゃないんだ。なんでだろ?

31:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:40:10 kLa5nymO
まさか既に人妻…なんてことはないだろうしねえ

32:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:52:10 dtzmEVZ/
カトレア姉さんは既に嫁いでるみたいだな。
エレオ姉さんが婚約放棄されたのが一層引き立つわけか

33:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:56:54 pOnK6e0k
ここからは言ったもの勝ちです。
一番乗りミシェル萌え!

34:名無しさん@ピンキー
07/05/30 19:59:26 EPP2gWZX
原作では既婚ではないのは学校にも行けず、お嫁にも行けずってルイズが嘆いているから間違いない
とするとアニメオリジナル設定かもしくはカリンさんの方の名前か?

35:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:01:32 k/hfmGfX
今日原作11巻まで一気に買った
これでやっとスレを全部楽しめる。

36:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:04:06 JNxA7IoA
アニエスさんは根谷か
最高だな

37:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:05:00 NP/meU/H
人妻あるいは未亡人……やべぇ鼻血出そう
いっそのこと旦那は滅茶苦茶いい人で頼む

38:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:05:20 NebCk723
病弱な旦那が死亡して若い未亡人だったりして

39:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:12:13 dtzmEVZ/
夫婦揃って病弱とか救いようがねーなw
劇中じゃ旦那も今回の戦争に出征していて、一人じゃ心細いんで実家に戻ってきたってとこじゃないか?

40:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:34:29 NP/meU/H
幼い頃から体が弱かったカトレアは、定期的に
高名な治癒魔法使いの集う療養地に通っていた。
家族達と離れるのは寂しかったが、療養地に滞在するのは嫌ではなかった。
そこでは、淡い憧れを抱いた友達に会えたから。
ヴァリエール家とは比較にならない、小貴族の末息子。
体が弱いことも相まって、ほとんど療養地に捨てられたも同然の少年。
その少年はカトレアよりずっと重い病を抱えているのに、
明るく、誠実で、どこまでも透き通った笑みをカトレアに向けてくれる。
家では妹や家族の前で辛い素振りを見せないカトレアは、彼によって大きく勇気づけられていた。
毎年、出会うごとに彼への恋心をつのらせていくカトレア。
だが、その二人が思春期を迎えたころ。少年の病状が急激に悪化する。
泣き崩れるカトレアの前で、少年は病の苦しみの中でも、優しい笑みを絶やさない。
カトレアは思った。自分に病と闘う勇気を与えてくれたこの少年に、自分は何か報いただろうか。
自分に何ができるのだろうか。
考えた末、カトレアは少年に切り出す。わたしを、あなたの妻にしてください、と。
少年は必死になって止めたが、カトレアは聞かない。
わたしは貴方の名を継ぎます。そして、その名がある限り、あなたのぶんも生きます。
この命は、あなたに希望をもらってつないできたのだから、と。
カトレアの体では、ヴァリエール家の子女としての婚姻はできない。
初めて我が侭らしい我が侭を言ったカトレアを、両親や姉は否定することが出来なかった。
カトレアと少年は、療養地の一室でささやかな結婚式をあげた。
そして、フォンティーヌの名を継いだ。

まもなくして、少年は息を引き取った。この歳まで生きられたことさえ奇跡だったという。
彼も、あなたに生きる力をもらっていたのですよ。療養地の治癒魔法使いはそう言った。

カトレアが夫を弔い、療養地を後にしたころ。もともと小貴族だったフォンティーヌの家は
お取り潰しになってしまった。
もう、領地もなく、貴族ですらなくなったこの名。けれど、それは彼の生きた証。
カトレアがヴァリエール家の門をくぐり、家族に迎えられたとき。
その顔には、彼によく似た……どこまでも優しい笑みがあった。



アニメ版の設定はこんなんでどうか。


41:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:34:57 Pjv8+6vV
って、ティファニア、ティファニアは出ないの?

42:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:39:24 dtzmEVZ/
>>41
あーあーキコエナーィー( ∩д∩)

43:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:51:09 nPh16P6b
ティファニアはみんなのおっぱいの中にいるんだよ。

44:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:52:32 UMIaV+8g
>>40
久々にノボル仕事しろ

その設定ならちいねえさま鉄壁の処女じゃないか

45:30
07/05/30 20:58:32 OwTz6MaE
調べてみた。トリステインはフランス風なのでそれに準拠するとして、
どうやら父方の姓を名乗るか母方の姓を名乗るかは自由自在っぽい。
つーか、よくわからん。ややこしすぎ。
構成は、名前+父方の祖父母名+母方の祖父母名+姓だとか。
名前は複合名で、ルイズの場合「ルイズ・フランソワーズ」までがファーストネーム。
「ド」が付くのは貴族の証。あと、婿養子という概念はないとか。
いまいち要領を得んが、創作の足しにしてくれ。

46:名無しさん@ピンキー
07/05/30 20:58:42 +5O8PioZ
>>40
なんか歴史によくある
無理やりな領土略奪に見えちゃったおれは病んでる?

47:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:13:09 QrzHryt9
>>45
俺も調べてみたけど、誰に爵位や財産を相続させるかは自由らしいね
娘(次女)だから駄目ってことはないし、爵位を継がせなくても財産をあげることは可能らしい
(初期は男しか駄目だったとか



48:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:20:24 XZizP5DN
で、2期って何クールなの?
2クールならティファニアも出るだろうけど、原作も結構中途半端な進み方してるからどこで区切るつもりかいまいちわからない

ジュリオは出るようだから最悪でも7、8巻ぐらいまでは進むとは思うけど

49:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:22:28 f1pmZKtX
>>26
俺の中ではカトレアは井上喜久子ボイス(優しいお姉さん風)で再生されてたのによりによってエレオノールの方が井上喜久子ですか…_| ̄|○


50:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:23:38 XZizP5DN
>>48
よく>>26を読んで見たらジュリオはトリステイン魔法学院に転校してきたって設定にするみたいだな。
勝手に設定変えんなって感じだがそうなるとどうなるかわかんね

51:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:30:11 UMIaV+8g
勝手に設定変えんなってのは変だろ。
アニメ版でオリジナル展開になるという話で、例え設定変っても『勝手』ではなかろ

52:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:39:00 XZizP5DN
原作を遵守しない作品にリスペクトはしない

53:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:41:03 abh7W/Gv
前スレ>>921
あの花嫁姿のAAあったのか。

54:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:43:35 ckcxbrMl
ノボルが許可しようと俺にとっては勝手でしかない

55:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:44:36 HFaRZzwe
アニメ版否定派の人がいるのはわかるが
期待してたり好きな人もいるので完全な好みで叩くのは止そうな。

56:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:46:25 nPh16P6b
シェフィールドがエロいのでおk

57:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:55:06 dtzmEVZ/
ぶっちゃけシェフィールドなどどうでもいい

なぜ……なぜなんだテファ……!!(´・д・、`)

58:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:55:28 mMePyK3B
二期微妙に作画違ってるよな。こころなしかデルフがデカく


……サイトのアレm

59:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:07:35 5YKWI7Aj
>>19
>死にたくないなら投稿しろ

コッパゲがSS職人に脅迫を…!

60:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:12:41 ZiJxdwmm
>>59
全然気付かなかったww
コッパゲに殺されないようにSS書かなきゃな

61:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:22:46 cM31sjcg
アニメって結局、二次創作だから。
俺らは無許可で金払わずに書いてるけど、奴らは金払って許可取ってる。それだけの違い。
原作とアニメを同列で公式なものと考えるから違和感とか反感とか出ちゃうんだと思うよ。
あれ、金のかかった二次創作。媒体アニメ。俺らには無理。それだけ。
ここのSS読むのと同じ感覚で楽しめばよろし。
勝手な設定がNGとか言ったら俺らもお手上げだもの。

62:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:24:20 HFaRZzwe
必死でエロパロを書くアニエスを想像して萌えた

63:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:26:27 cRMlvkUG
新刊のサイトの口調からウィル・スミスを連想してしまったのは俺だけでいい

64:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:32:24 XZizP5DN
[ルイズ] 攻撃:68 素早さ:67 防御:60 命中:68 運:26 HP:274
[シエスタ] 攻撃:30 素早さ:20 防御:31 命中:74 運:12 HP:139

ルイズ vs シエスタ 戦闘開始!!
[ルイズ]の攻撃 HIT [シエスタ]は107のダメージを受けた。
[シエスタ]の攻撃 HIT [ルイズ]は1のダメージを受けた。
[ルイズ]の攻撃 HIT [シエスタ]は95のダメージを受けた。
[ルイズ]が[シエスタ]を倒しました(ラウンド数:2)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

とまあ、高純度の破壊力と精密さを持ちながら不屈の装甲をも兼ね備え平民をいたぶるルイズ



65:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:05:16 4Uiy6eZ/
>>64
これ久々にみたw

[サイト] 攻撃:98 素早さ:10 防御:75 命中:71 運:72 HP:218
[ギーシュ] 攻撃:12 素早さ:33 防御:27 命中:99 運:28 HP:218

サイト vs ギーシュ 戦闘開始!!
[ギーシュ]の攻撃 HIT [サイト]は1のダメージを受けた。
[サイト]の攻撃 HIT [ギーシュ]は194のダメージを受けた。
[ギーシュ]の攻撃 HIT [サイト]は1のダメージを受けた。
[サイト]の攻撃 HIT [ギーシュ]は156のダメージを受けた。
[サイト]が[ギーシュ]を倒しました(ラウンド数:2)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

ギーシュの能力のアンバランスさに吹いた

66:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:11:32 cM31sjcg
>>64
いろいろやってみたが、サイト最強なのな。

67:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:25:04 HFaRZzwe
教皇が化け物みたいに強いんだがやっぱボスキャラなのかw

68:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:28:04 XZizP5DN
教皇は名前じゃないだろ。エイジスが名前

69:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:35:41 /AdxBHkU
ちょ・・・ジュリオ役の平川大輔ってエロゲー界では有名な史上最強のヘタレ
の中の人ではないか・・・・。

そして第2期でもゾンビウェールズエピソードがあってビッチ姫とか言われん
だろうなぁ・・・・>アン様

70:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:43:48 HFaRZzwe
ゾンビウェールズ→次の回でトリステインの休日、とか
とんでもない構成にしてくるとかやらかさないかなw


71:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:46:09 d+OdzSFU
[マリコルヌ] 攻撃:76 素早さ:29 防御:79 命中:49 運:66 HP:175
[ジュリオ] 攻撃:68 素早さ:65 防御:85 命中:96 運:75 HP:222

マリコルヌ vs ジュリオ 戦闘開始!!
[ジュリオ]の攻撃 HIT [マリコルヌ]は33のダメージを受けた。
[マリコルヌ]の攻撃 HIT [ジュリオ]は49のダメージを受けた。
[ジュリオ]の攻撃 HIT [マリコルヌ]は57のダメージを受けた。
[マリコルヌ]の攻撃 HIT [ジュリオ]は43のダメージを受けた。
[ジュリオ]の攻撃 HIT [マリコルヌ]は87のダメージを受けた。
[ジュリオ]が[マリコルヌ]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

やっぱイケメンには勝てないんだな・・・ぽっちゃりさん・・・

72:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:53:50 YRT1EMhC
>>69
>平川大輔ってエロゲー界では有名な史上最強のヘタレ
そちらの方もアニメ化されるんだっけ?

73:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:58:37 X0SW2Ngd
ガンダールヴのくせに素早さ低いのな、サイト
・・・っつかギーシュの運高すぎないか?www

74:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:58:38 i4d04LvK
[タバサのおっぱい] 攻撃:100 素早さ:85 防御:36 命中:76 運:39 HP:233
[キュルケのおっぱい] 攻撃:69 素早さ:25 防御:15 命中:59 運:54 HP:115

タバサのおっぱい vs キュルケのおっぱい 戦闘開始!!
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [キュルケのおっぱい]は175のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]が[キュルケのおっぱい]を倒しました(ラウンド数:1)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

[タバサのおっぱい] 攻撃:100 素早さ:85 防御:36 命中:76 運:39 HP:233
[ルイズのおっぱい] 攻撃:53 素早さ:68 防御:59 命中:91 運:46 HP:244

タバサのおっぱい vs ルイズのおっぱい 戦闘開始!!
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [ルイズのおっぱい]は141のダメージを受けた。
[ルイズのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は28のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [ルイズのおっぱい]は48のダメージを受けた。
[ルイズのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は72のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [ルイズのおっぱい]は88のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]が[ルイズのおっぱい]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

75:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:06:07 aY7ln9RB
[タバサのおっぱい] 攻撃:100 素早さ:85 防御:36 命中:76 運:39 HP:233
[モンモンのおっぱい] 攻撃:57 素早さ:98 防御:77 命中:90 運:90 HP:262

タバサのおっぱい vs モンモンのおっぱい 戦闘開始!!
[モンモンのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は41のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [モンモンのおっぱい]は117のダメージを受けた。
[モンモンのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は105のダメージを受けた。
[タバサのおっぱい]の攻撃 HIT [モンモンのおっぱい]は16のダメージを受けた。
[モンモンのおっぱい]の攻撃 HIT [タバサのおっぱい]は100のダメージを受けた。
[モンモンのおっぱい]が[タバサのおっぱい]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

なあ、俺たち狂ってないか?

76:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:10:53 ES127Je9
男は男同士、女は女同士、名前の思いつく限り戦わせてみたが
男はサイト、女はキュルケが最強だな

77:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:11:41 /6Jnp0Ih
>>74-75
ちょwおまいらww

>>73
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ] 攻撃:89 素早さ:75 防御:36 命中:36 運:86 HP:233
[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール] 攻撃:79 素早さ:32 防御:71 命中:10 運:93 HP:124

サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ vs ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 戦闘開始!!
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]の攻撃 HIT [ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]は87のダメージを受けた。
[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]の攻撃 MISS [サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]は攻撃を回避した。
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]の攻撃 HIT [ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]は19のダメージを受けた。
[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]の攻撃 MISS [サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]は攻撃を回避した。
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]の攻撃 HIT [ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]は53のダメージを受けた。
[サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ]が[ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール]を倒しました(ラウンド数:3)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

サイトはこっちの方がイメージ近いかも

78:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:16:36 qVTKfkaB
前に違うスレで落としたらまったくレスつかなかったのにお前らときたら……さすが魔法の国

以前、思いつくまま打ち込んでたら見つけた激強キャラがあるから倒してみそ
『祥子』

79:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:29:19 XJGQe3a8
>>74-75
ちょwタバサのおっぱいの攻撃力w いや間違いではないな、うん

80:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:30:25 73aenN5T
そろそろスレ違いじゃないか?
だがそれがよいwww

81:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:31:26 T+V8tfLD
[祥子] 攻撃:100 素早さ:11 防御:91 命中:98 運:28 HP:244
[無理] 攻撃:87 素早さ:33 防御:91 命中:27 運:97 HP:283

祥子 vs 無理 戦闘開始!!
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は61のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [無理]は84のダメージを受けた。
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は71のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [無理]は70のダメージを受けた。
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は1のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [無理]は114のダメージを受けた。
[無理]の攻撃 HIT [祥子]は113のダメージを受けた。
[無理]が[祥子]を倒しました(ラウンド数:4)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

勝てた…諦め半分で無理って打ち込んだのに…納得いかねぇ

82:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:03:26 ES127Je9
[桃白白] 攻撃:83 素早さ:73 防御:94 命中:18 運:77 HP:291
[祥子] 攻撃:100 素早さ:11 防御:91 命中:98 運:28 HP:244

桃白白 vs 祥子 戦闘開始!!
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は48のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は85のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は68のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は67のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 MISS [祥子]は攻撃を回避した。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は117のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は81のダメージを受けた。
[祥子]の攻撃 HIT [桃白白]は1のダメージを受けた。
[桃白白]の攻撃 HIT [祥子]は81のダメージを受けた。
[桃白白]が[祥子]を倒しました(ラウンド数:5)。
魔法のMD5 - MD5バトル URLリンク(www.newspace21.com)

やっと勝った・・・ドラゴンボールのキャラをかたっぱしから打ち込んでたら、こんな奴がw

83:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:08:48 ATf+/6jI
スレチだがキモ姉VSキモウトでやってみ。

84:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:13:09 ojqQB0iz
ここで(ほぼ)最強キャラを投下

つ活字版

85:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:14:49 ATf+/6jI
ちょwww祥子瞬殺ww

86:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:21:03 ES127Je9
こいつ倒すにはオール100とかじゃないと無理だなw

87:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:27:23 qVTKfkaB
さっきから祥子に勝ってるの禄なのいねえw
まともな名前で勝てる奴ないのか

88:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:45:32 B8lbLdQF
このアニエス、口からザーメン垂らしてやがるっ…!

URLリンク(www.famitsu.com)

89:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:52:02 iXsiPuOi
いい加減、ゼロから離れすぎだな
やりたきゃ他所でやるべきでは?

90:名無しさん@ピンキー
07/05/31 02:04:55 oUalFHCJ
>>87
ミョズニトニルン

91:名無しさん@ピンキー
07/05/31 02:15:18 ckmSYFcV
さすが神の頭脳、お堅い委員長タイプだぜ……!

92:名無しさん@ピンキー
07/05/31 03:19:00 vOXF8Ovp
2期が楽しみだな。

93:名無しさん@ピンキー
07/05/31 09:39:25 sS/SpH0H
シェフィールドとシエスタどっちがデカイのかな

94:名無しさん@ピンキー
07/05/31 12:17:42 j8MjyKmc
ナニが

95:名無しさん@ピンキー
07/05/31 13:54:21 qAU7GRYB
>>72
あ~考えてみればあっちには正真正銘のビッチがいたか。アン様なんて
可愛いもんだ。

96:名無しさん@ピンキー
07/05/31 16:04:18 ItprK40K
水月が悪いんじゃないんだ……孝之だって悪くないんだ……
悪いのは全部m(ry

97:名無しさん@ピンキー
07/05/31 16:04:55 qVTKfkaB
>>95
世界のことか、全面的に同意

98:名無しさん@ピンキー
07/05/31 18:52:35 fALJycm7
ブヨブヨした体乙

99:名無しさん@ピンキー
07/05/31 19:13:40 K64avT5g
中の人もビッチだけどな
社長自重wwwwwwww

100:名無しさん@ピンキー
07/05/31 20:24:16 PuYGi6CN
それにしても男キャラだけで見ると
熱血
クール
デブ
って何処のゲッターロボだよ、とは想う

101:名無しさん@ピンキー
07/05/31 20:25:45 PuYGi6CN
誤爆すまんこ

102:名無しさん@ピンキー
07/05/31 20:38:57 ckmSYFcV
熱血とクール担当の男キャラ誰だよ、って普通に悩んだ。

103:名無しさん@ピンキー
07/05/31 21:03:36 3w64l3d1
>>96
みんなが言ってるのって君望のことなのか?

104:名無しさん@ピンキー
07/05/31 22:39:56 qAU7GRYB
>>102
熱血→才人
クール→ギーシュ

だろ。ギーシュのクールは微妙だがな・・・・

>>103
俺が>>95で言ってるのはスクイズ。

105:名無しさん@ピンキー
07/05/31 22:40:43 bbHDfHOH
スクールデイズの事だよ。
清楚で可憐だけど恋愛面では非常に奥手な憧れの女の子と、
彼女との中を取り持ってくれた気の置ける活発快活な女の子との間で
揺れ動く主人公の心情を綴ったハートフルラブストーリーさ。
全編アニメーションであることと、意外なエンディングの数々で話題を呼んだ。

106:名無しさん@ピンキー
07/05/31 22:41:27 lshcWB74
school daysだろ 世界と名前も出てるし 平川大輔は伊藤誠役だし
>>96は君望だけど

107:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:11:11 ItprK40K
m(ryがあってるのが、さらに状況を困難にしているなwww

108:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:19:37 v9Akxhjg
正直そんなのどうでもいいからSS読みたい

109:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:23:26 qAU7GRYB
>>108
無理じゃね?最近は週初めの投下が多いからな

110:名無しさん@ピンキー
07/06/01 01:02:57 xyrSt6zi
>>105
嘘だぁぁ!!!!

111:名無しさん@ピンキー
07/06/01 03:02:52 2Io1SikM
>>105
>気の置ける
細かいことだけど、気が置けないの間違いだと思う。

112:名無しさん@ピンキー
07/06/01 03:11:49 eEvdOiwJ
「気の許せる」ってのと混同してるんだろうな

「気のおけない」ってのは「安心して付き合える」という意味



113:名無しさん@ピンキー
07/06/01 04:10:28 ZfYyJbBe
細かいが気「を」許せるな 

114:名無しさん@ピンキー
07/06/01 06:55:37 tftxW4iz
唐突に申し訳ないけど、

お兄ちゃんどいてそいつ殺せない

って何の奴だったっけ?
ど忘れしちまった。

115:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:05:26 gyTqDHEp
ラグナロクのやつだっけ?

116:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:29:27 Gmy8cfVu
何のスレか分からなくなってきてるなw

117:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:32:23 hbhM5IYM
だがそれが(ry

118:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:39:24 ofFoVyvM
ゼロ使のSSスレだ!!

119:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:48:27 oUXQYMmG
ちがうここはノボルスレだ!!!

過去には別作品のSSが投下されたこともあったんだぜ?

120:名無しさん@ピンキー
07/06/01 08:52:34 WDr2lFfG
新刊が出て、いろいろなフラグが解消されてしまって
いまいち醒めたのかな?

121:名無しさん@ピンキー
07/06/01 09:28:42 KzUkkJX1
なぜ一日二日投稿がないだけで過疎扱いになるのか

122:名無しさん@ピンキー
07/06/01 16:14:58 019JJCYw
でも以前はもっと色んな職人さんがいた気もする

今、安定供給してくれてるのはせんたいさんくらいだし

123:名無しさん@ピンキー
07/06/01 16:56:20 omEfVdX4
アニメ2期が始まったら、きっと…。

124:名無しさん@ピンキー
07/06/01 17:45:05 PZJvl6r/
1日中ヒマなニートならまだしも職人だってリアルに生活持ってるんだから
24時間を自由に執筆時間に使える奴は少ないはず。
投下まで時間がかかるのは仕方ないことなんだからおとなしく待とうぜ。

それでも待ちきれないと言う奴は自給自足すればイインダヨ。

125:名無しさん@ピンキー
07/06/01 18:16:47 gyTqDHEp
>>124
いい事言った。

126:名無しさん@ピンキー
07/06/01 18:49:03 JgRXhqEq
作文を書いたことのある人間なら分かるだろうが、
読むの数分書くの数時間とかね。

2~4ヶ月以上かけて書かれるラノベ読むのに数時間しかかからないのだから、
書き手はどれだけ私生活の時間を削っているのか。しかも無償で。
本当、GJな話だ。せんたいさんとか、神。

>>114
S県月宮とか言われたことがある。
嫉妬かキモ姉キモウトスレで聞くといい。
サイトどいてそのメイド殺せない、とかルイズに言ってみて欲しいな。
どちらかと言うと、
タバサどいてそこのサイト殺せない、
だが。

127:名無しさん@ピンキー
07/06/01 18:59:29 MFP0++N8
執筆スピードは個人差が大きいな
俺はtxt形式で1KB分書くのに、2~3時間はかかってる
遅せえ…

128:名無しさん@ピンキー
07/06/01 19:02:01 WGSkS6mo
一週間以上前からカトレアもの書いてるが、まだかかる。
10kb未満だと思うんだが。

129:名無しさん@ピンキー
07/06/01 20:19:09 E22kPDuv
>>122 職人さんが減ってるのは読んでる俺らにも責任あるだろ。
作品来た時の感想とか、あんまり無いし。
新しい人来るどころか前からいる人のモチベーションもあがる状態じゃない。

ま、言った所でどうなる問題でもないんだがな。

>>127-128 コッパゲに殺されないよーがんばれー

130:名無しさん@ピンキー
07/06/01 20:37:44 b6WVscOQ
>>126
ホントそうだよな。一生懸命書いてもらってて読むのはすぐだもんな。
書いてもらえてるだけいいと思う。せんたいさんとか全然多いほうなのに
質が落ちないし。これからもお世話になりますよ職人さん方々。

131:名無しさん@ピンキー
07/06/01 20:44:18 gyTqDHEp
一概に、書き手の側には問題ないとは言えないがな。
まぁ、俺の邪推であってほしいんだが、この意見は。



それと、もっとSSを読みたいって愚痴る奴。それなら、お前らソレ相応の態度は取るべきだ。
愚痴る奴等は一様に、んな行動はしてもいない、考えもしないだろうし、書き手側の心情を慮ることもしてないと
相場は決まってるし。
まぁ、ここまで書けば、言いたいこと分かるよな?

132:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:08:03 N1ZLXYmd
……?
俺の頭が悪いせいなんだろうが、普通に意味が分からない。
前半は、書き手の誰かが感想自演してるとか言いたいのか?
後半は、もっとSSが読みたいならもっと感想書けとか、そういう話?

133:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:09:48 gyTqDHEp
>>132
分かってるじゃん

134:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:11:37 zlqLnyy9
俺も何が言いたいのか理解できない
投稿するのも読むのも感想書くのも義務じゃないんだから好き勝手にやればいい

135:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:21:38 N1ZLXYmd
>>133
って、これで当たってるのかよ。
まあ、職人が感想もらうと嬉しいのも、読み手が感想書くのがいいことなのも事実だが、
経験則から言わせてもらうと「書け」って強制するのは大抵逆効果だぞ。

……感想自演って、ひょっとしてせんたいさんに対する住人のマンセー振りが怪しいとか、
そういうひねくれた物の見方をしてるんじゃないだろうな?

136:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:26:31 /svgxDCt
この程度で新作が無いってどういうことだよ。過疎ってるスレ行ってみれ
しかもこういう話って前にも上がったよね。不毛のループをまた立ち上げる気か?

137:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:27:08 daL1tuJl
ついにこの平和だったスレにも訳わかんない奴が沸き始めたな
ひとまず作品が投下されないことなんかよりもここのいい空気が壊されるほうが不快だ

138:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:27:48 CwOaOMj2
感想の絶対数が多い少ないではなく、SSの投下後よりも
こういう状況の方がスレが伸びるのが問題だという気も。
こんなに閲覧者がいるのに感想があれだけってことは
感想書くほど面白くないと思ってるROM以外がいっぱいいると解釈できる。


139:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:32:32 GfRTBMcn
「ふぁ…ぁぁああぁ……んっ……」


ティファニアを無事王都に送り届けてから数日。
ルイズ達一行は魔法学院で平和な日々を過ごしていた。

「でかい欠伸ね~。レディが大口開けるなんて、ヴァリエールの名が泣くわよ?」
「るさいわねー……」
キュルケは隣でぐったりしてる少女の反応に驚いた。
「ちょっとアナタ本当にどうしたの? いつもだったらもっと食ってかかるじゃない」
「あんたの相手をする程、ふぁぁ……暇じゃないのよぉ……」
ルイズは机に突っ伏したままである。
「ねぇ、キュルケぇ。次の授業、なんだっけぇ……?」
「我が愛しのジャンによる、系統別実践魔法学よ!!」
「あぁ……じゃあいいや……おやすみぃ……」
「ちょ、アナタ! ジャンの授業なのよ! コラ…って、もう寝てる…」
余程疲れてるのか、寝不足なのか。
「もう、なんなのよ、いったい」



 パリーンと厨房に何かが割れた音が響く。
「シエスタよぉ、本当に大丈夫なのかぁ?」
マルトーがやって来て、言う。今日三枚目であった。
「……はい」
「いや、大丈夫って面ァしてねーぜ。はっきり隈が出来てやがらぁ」
言われて水場の鏡を見れば、確かにひどい。
「その顔で貴族連中の前に出たら何言われるかわかったもんじゃねぇ、今日はもう休みな」
「……はい…すみません」
理由はわかってる。なぜならここ数日、ろくに寝てないんだから。


140:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:34:33 E22kPDuv
>>138 だよな。
投票とかの時の盛況と、雑談の人数見た職人が来なくなるのも無理は無いと思うぞ。
あと自演は無いと思う。
自演だとしたら虚しすぎて、逆にこの期間モチベーションもたないだろ。
そろそろ一年じゃないか?

と、また雑談してしまう俺を誰か止めてくれ。

141:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:35:08 GfRTBMcn
 話は、サイト達がティファニアを送り届け、帰ってきたその日の夜に遡る。
サイトのルイズに対する態度に違和感を覚えたが、ようやく落ち着いて川の字になって寝れる事にシエスタは喜んでいた。
どことなく、二人は一緒の寝具に入ることに抵抗があるような気がしたが、結局は川の字三人仲良く床についた。


 サイトが寝ついたのを見計らい、シエスタはサイトにベタベタしようと試みる。
「っ!!!!」
「ぁ!!!!」
すると、反対側からちょうど同じことをしようと接近中の桃色貴族とバッチリ目が合った。
「(ちょっとバカメイドっ! 私の犬に何しくさろうとしてんのよっ!!)」
「(ミス・ヴァリエールこそ一体何のつもりですか!? 貴族の女性ってのは寝込みを襲ってナンボなんですか!?)」
サイトを挟んで不毛すぎる争いをしていた二人は、同時に異変に気付いた。
「……ッ…ぅ……っく…」
「サイ……ト?」
「サイト…さん…?」
ゆっくり彼の顔を見上げる。
「うっく……ッ…ふ……ぅぅぁ……」
「「えっ?」」
声が重なる。
彼は、寝ながら涙を流していた。
「ちょっ…サイト! どうしたのよ!?」
「…ひっ……ぅうぁぁ……母っ…さん……」
「…――っ」
二人は、何も言うことが出来なかった。
それ以来毎夜、彼は彼の家族を想って泣いていた。
その声を、身を裂かれる思いで聞く二人は眠れるはずもなく、
かと言って本人にそれを告げるのははばかれるし、
何よりそんな彼を独りにしておくことなど、出来るはずがなかった。


142:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:37:20 GfRTBMcn
 そしてここ数日眠れぬ夜を過ごしていたルイズとシエスタ。二人は中庭のテーブルに二人して突っ伏していた。
「私、どうしたらいいのかしら……」
「ご家族、『この世界』にはいらっしゃらないんですよね……」
考えれば考えるほど、ルイズは自分が極悪人に思えてならなかった。
家族と引き離しただけじゃ飽きたらず、何度も危険な目に合わせ、あまつさえ一度は死なせてしまった。
しかも心を魔法で縛っていい気になって……あの時もしかしたらいの一番にサイトに殺されてしまっていたかもしれない。いや、死ぬべきだったのだ。

 シエスタは目の前の少女が、ガンガン絶望していくのがわかった。
そろそろ引き上げないと、また紐無しバンジーを結構しそうな勢いだったので、
『死ぬ気ならサイトさんを元の世界に返してから考えてください(はーと)』
と言おうとしたところで、ルイズの真後ろの人影に気付いた。

「策がある」
「わきゃあっ!!」
いきなり後ろから話しかけられ、椅子ごと後ろに豪快に倒れた。
まず見えたのは白いシルクのパンツ。さらに引っくり返ったまま視点を上げ(下げ)ると、水色の髪。
「ミス・タバサ……?」
「タバサっ!! あんたっ……え? 策!?」
タバサはこくりと頷き、


「ミソシルを作る」


「ミソシル?」
ルイズはキュルケにもらったちょっとアレな下着を、ま○ぐり返しの格好で惜しみ無く披露しつつ、聞き返したのだった。

143:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:40:25 GfRTBMcn
あれ……?サイト爆弾化の続きを書いてたはずなのに……

例によって先のこと考えてないから丸投げしようかな(ry


最初の欠伸でエロスを感じたら紐無しバンジー

144:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:42:28 OARAqGoU
この空気の中投下するお前の勇気に感動した。
GJ!

145:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:43:05 GfRTBMcn
投下前にチェックすべきだった……
空気をミスリードした、そんな恐怖

146:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:45:11 E22kPDuv
>>145 投下前にチェックすべきだったw

割り込んですまん。 以下自重す

147:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:46:00 7kFZXIQA
>>143
おまえさん、ネタが良いんだから何回も丸投げは勘弁して。
このままだとネタを無駄に潰すことになっちゃうよ?

148:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:10:04 wopXthWE
つまり>>143はここまで書いたから、gdgd言う暇があるならおまいらの脳内妄想能力発現させろって言ってるんだよ!!!

ひとりで
Ω ΩΩ<なっ(ry

149:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:33:06 zlqLnyy9
ちょっとバンジー行ってきますね

150:名無しさん@ピンキー
07/06/01 22:33:08 eW9CFhPG
GJ!
どんな味噌汁ができあがるかガクブルしてるw

>最初の欠伸でエロスを感じたら紐無しバンジー
ちょっとそこの窓から最高ダイブしてくるわ

151:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:06:43 Gmy8cfVu
お茶があるんだから味噌もあるのかねぇ?

とにかくGJ!

152:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:09:39 NcefY7DC
がんばれっ! みんなで味噌汁を作る方法を考えるんだ!

そして大豆を探す長い長い旅に出る一行

153:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:22:00 uznaqTKy
エロスな電波を受信した。
俺もちょっと屋上から飛んでくる。

154:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:25:21 019JJCYw
味噌汁って美味しいっていうのはシエスタくらいな気がする・・・・

タバサで「変わった味・・・」くらいでそれ以外の貴族は皆、全滅な気が・・・
そもそもアン様あたりが味噌汁を飲んでる姿は想像・・・(ry

155:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:43:58 NcefY7DC
よく考えたら味噌汁よりも先に米のご飯が食べたくなりそう。

156:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:59:08 9EPTvQ3Z
緑茶があるんだから味噌もあるのでは…?
いや、無いか

157:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:16:55 /T+Ovkxa
さて、空気読まずにこどもさいとルイズバージョン投下いきます。
前スレ読むと幸せになれるにょろ!(ぁ

158:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:17:56 /T+Ovkxa
目標の周辺の障害を排除。
そののち、目標を確保、保護。
そして気の済むまではぐはぐするのよ…!
未だ視線で火花を散らしあうタバサとシエスタを横目に、ルイズはこっそり詠唱を始めた。

「なにしてるの」
「横でこそこそ何やってんですか」

やっぱり気付かれた。

「あ、ああら何か御用しら」

ちょっと誤魔化してみたりなんぞするものの。
あっという間にシエスタに羽交い絞めにされ、タバサに隠していた杖を取り上げられてしまうルイズ。

「こっそり詠唱しようとしてもダメ」
「こそこそ魔法使おうとしても無駄ですよっ」

そして二人は気付く。
取り上げた杖に重さがないことに。
羽交い絞めしたルイズの腕に触感がないことに。

「…まさか」
「え、なんですかコレっ!?」

ナウシド・イサ・エイワーズ……

どこかで聞いた詠唱が、羽交い絞めにされたルイズとは別の空間から聞こえる。

「かかったわね」

そう、二人が見ていたのは『イリュージョン』によって作り出された虚像のルイズ。

「忘れてもらうわよ。ここ3時間ばかりの出来事」

そして、詠唱は完成し。
『忘却』の空気が、二人を包み込んだのだった。

159:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:18:41 /T+Ovkxa
そしてタバサは自分の部屋に読書に、シエスタは厨房にお手伝いに行ってしまいました♪
やった!私の一人勝ち!

「さーてそれじゃあ」

私は愛しい愛しいサイトがいる方を振り向く。

「さ・い・とぉ~♪」

そして目の前にいる小さなサイトを抱き締める。

「むぎゅ」

私の腕の中でうめき声をあげるサイト。
あーもうかわいいかわいいかわいいっ!
思わず手で頭をぐりぐりしてしまう。

「く、くるしい…」

あ、ちょっと力加減強かったかしら?

「あ、ごめんなさいね」

私は一旦サイトをはぐはぐするのをやめて、サイトの脇をかかえて持ち上げる。
私でも持ち上がるくらい、今のサイトは軽かった。
ちっちゃな手。ちっちゃい足。ちっちゃい身体。その上に乗っかってる、ふさふさの黒髪の、つぶらな瞳の、ちっちゃな頭。
それをこくん、とかしげてこっちを見てる…。
っっっっくぁーーーーーーーっ!
ん可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

「おねえちゃんこわい…」
「ヨダレ出てんぞ嬢ちゃん」

はっ!?
いけないいけない私としたことがっ!
ついあまりの可愛さに我を忘れる所だったわ…!

「ご、ごめんねサイト」

私はとりあえずサイトを床に降ろす。
さて、これからどうしよっかな…。

160:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:20:55 /T+Ovkxa
とりあえず、ぶかぶかのTシャツでは風邪をひいてしまうだろうというデルフリンガーの指摘もあって。

「お着替えしましょうか?サイト?」
「おきがえするの?」

才人は言ってくるりと回る。
たしかに、このぶかぶかの服はいまいち動きにくい。
それに、なにより下半身がスースーして心許ないのだ。

「うん」

才人は素直に頷いた。
とりあえずこの名前も知らない桃色の髪のおねえさんのいう事は、聞いたほうがいい。
そんな気がしていた。
才人の肯定を受け、ルイズは部屋のクローゼットから今の才人の着れそうな物を捜す。
しかし、子供の、それも男の子のものなどあるはずもなく。

「どーしよ」

言いながら服を捜し続けるルイズ。
しばらくそうして捜し続けていると、あるものが目に入った。
それは、ルイズが学院に入学する少し前。
姉エレオノールから受け取った、小さな紙袋。

『ほらちびルイズ。これ持っていきなさい』
『これなに、姉さま?』
『あんたが小さい時の服。まだ着れるかもしれないじゃない?』
『あねさまああああああああああああ』
『あはははははははははははは』

その時は厭味たっぷりの姉の態度に真っ赤になって怒ったが、カトレアの『お姉様、あなたの小さい時の服、ずっと大事にしてたのよ』という言葉から、仕方なく受け取って、クローゼットの奥に仕舞い込んでいたのだが。
姉さま、今度ばっかりは感謝するわよ…!

「サイト、いい服があったわ♪」

紙袋を後ろ手に、ルイズはにっこりと振り向く。
そして才人は。
自分の身に訪れる危機も知らず、待ち疲れてふかふかのベッドで眠りこけていたのであった。

161:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:21:25 4gewqmff
アン様がみそ汁・・・・・・それもイイ!

しかし冒頭の欠伸をオレは喘g

162:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:22:23 /T+Ovkxa
こ、これわ…!
ちょ、ちょっと洒落になってないんじゃないかしら!

「うんやばいね確かにコレは」

ま、剣にコレの価値がわかるかどうかは別にして。
私は一度壁に掛けたボロ剣にやった視線をベッドに戻す。
そこには。
ふりふり満載の白いワンピースに身を包んだ、ちっちゃなサイトがいた。
で、調子に乗って大きめのリボンなんか付けてみたんだけど。
な、なにこの洒落にならないほど可愛いお人形さんっ!
は、は、は。
はぐはぐしたいいいいいいいいいいいい!
でも私はかろうじて思いとどまる。
せっかくこんな可愛い寝顔してるのに、起こしちゃったらもったいない。
で、でも見てるだけって、ガマンきかないかも…。
そ、そうだ。
隣で横になるだけなら。横になるだけならっ…!
私はなるべくサイトを起こさないようにそっと、ベッドの上に上がる。
そしてサイトの隣にぽすん、と横になる。
うわあ。間近で見ると…。
ほんとにかわいいいいいいいいいいいいいい!
特に赤と黒のコントラストがっ!赤と黒のコントラストがやばいのよぉぉぉぉぉ!
ま、まずいまずいまずい!!!
き、きききききききき。
キス、したくなってきちゃった…!
だ、大丈夫よね、ちょっとだけなら。
ちょっとだけなら…!
そして私は目を瞑ってサイトの唇を…。

「なにしてんのおねえちゃん」

奪おうとしたら起きた。
ちっ。
ま、いいかあ。
動き出したサイトもかーいいし!
サイトはむにゅむにゅ言いながら目を擦っている。
その動作がまた可愛いのよこれが!
でも、次の瞬間。

「わ、なんだこれ!」

サイトは服を見て驚いている。
そして、あろうことか。

163:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:23:32 /T+Ovkxa
「なんだよこれー。おんなのふくじゃないかあ!」
「あーだめだめ!脱いじゃだめ!」

服を脱ごうとするサイトを、私は必死に止める。
普段なら男の子の力になんてかないっこないんだけど、今は体格差がだいぶあるから簡単に抑え込める。

「なんだよ、はなせよー」

暴れるサイトを、私は必死に抑える。
だってもったいないじゃない?ねえ。

「はなせよ、ひんにゅう!」

なに?今なんだって?

「ないちち!せんたくいた!」

…アルェ?何を言ってるのかなこのおこちゃまは?
まー子供の喋るたわごとだし真に受けるのも

「ぼんちむね!」

ぴき。

「あーーーんーーーたーーわーーー!」

サイトの言葉を受けて、私の中で凶暴な力が渦巻く。
そして私の口から朗々と詠唱が流れて。
気づいた時には、私はサイトめがけて『虚無』をぶっぱなしていた。

164:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:24:23 /T+Ovkxa
「さすがにやりすぎじゃないかね嬢ちゃん」

なぜかもうもうと白煙が立ち上がった室内で、デルフリンガーはそう突っ込んだ。
その白煙の中心で。

「ご、ごめんサイト!大丈夫?」

ルイズは、虚無の直撃を食らって目を回した才人を抱き上げる。
ぱっと見、その身体に特に変化は見られない。
それどころか、服に傷もついていない。

「あ、あれ?」

しかし、才人は何故か気絶している。

「ちょ、ちょっと!」

ルイズがちょっと強めに才人を揺すると。

「う、うーん…」

才人はかるく唸って目を覚ました。
よかった、大丈夫みたい…。
しかし、ルイズの安堵もそこそこに。

「い、いたいよ…!」

才人は急に涙目になり、痛みを訴えだした。
まずい。どこか打ち所でも悪かったのかしら。
ルイズは慌てて才人を介抱しにかかる。

「ど、どこがいたいのっ?」

ルイズの言葉に、才人は涙目で応える。

「お、おちんちん…っ!」

言いながら、その小さな身体をくの字に折って、痛みを全身で表す。
ルイズの目が点になる。
ドユコト?ねえ、ドユコト?

「い、いたいよぉ…!」

それでも必死に痛みを訴える才人に、ルイズは。

「ちょ、ちょっと見せてみなさいっ!」

才人のワンピースのスカートをまくりあげる。

165:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:25:40 /T+Ovkxa
そして、そこでは。
小さな男性器が、限界以上にその容積を膨らませて、ピンク色の中身を外気に晒していた。
痛いはずである。この年齢のオトコノコというものは本来、皮に内茎を守られているものだ。
それが、何が原因なのか、急激に内部だけが膨張し、皮を剥き上げてその中身を晒している。
才人の訴える痛みもむべなるかな、である。

「いたいよぉ、おねえちゃん…」

小さな才人は、下半身を見られる羞恥など感じていなかった。
その股間から感じる痛みを消して欲しくて、目の前の年上の女性に訴えかける。
た、たぶんテキトーに放った『虚無』の力が、サイトの魔法を部分的に解いちゃったんだわ…!
ルイズはそう結論付ける。
それには根拠もあった。
才人の小さなおちんちんの先からは、その年齢からはありえない事に、先走りが溢れていたのだ。

「だ、大丈夫だから、ね?」

ルイズは言って、大きく膨らんだ、小さな才人の性器を指でつまむ。
ルイズは、一番単純な方法で、その痛みを抑えてあげることにした。
そう、晒された傷口を癒す、最も原始的な方法…。

ぺろ。

「ひゃうっ!?」

そう、舐めることである。
ルイズはスカートの下から才人を見上げ、頬を染めながら微笑む。

「お、おねえちゃんが痛いのないないしてあげるから、ね?
 足、開いて」
「う、うん…」

才人はルイズに言われるがまま、足を開く。
ルイズはそのまま、才人の小さなソレを、口に含む。
そして口の中に入った自分の親指ほどのソレを、丹念に舌で嘗め回し、吸い上げる。

ちゅぱっ。ちゅぱっ。

「お、おねえちゃんっ…!」

才人は、子供にはあるまじき感覚に背を逸らせ、その感覚に耐える。
その姿は、女の子の服装も相まって、ひどく背徳的に見えた。
ルイズは自分の唾液と才人の先走りの混合物で十分に才人を覆うと、顔を上げた。

「ねえサイト、もう痛くない…?」

その淫靡な視線とは目を合わさず、才人は震えながら必死に訴えた。

166:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:27:09 /T+Ovkxa
「痛くない、痛くないけどっ…。
 なんか、なんかヘンだよぉ…」

その表情に、ルイズの背筋にゾクゾクと背徳の悪寒が走りぬける。
もっと乱れさせたい。
もっと、乱れた声が聞きたい。

「うふふ…ヘンになっていいのよ?
 おねえちゃんが、ヘンにしてあげる…」

そして、淫靡に笑うと、ルイズは再び才人の小さな一物を口に含んだ。
更に丁寧に、更に丹念に、そして執拗に舌を絡ませ、吸い上げ、唇で才人を犯す。

ちゅぱっ、ちゅぱっ、ちゅぱっ。

唾液と唇の奏でる水音と。

「やぁっ、なにこれぇっ」

まるで女の子のような、幼い才人の悲鳴が、部屋にこだまする。

ちゅるるっ、ちゅぱっ、じゅるぅっ!

唾液と先走りの量が徐々に増え、潤滑油の役割を果たし、ルイズの頭の動きが早くなる。

「やだぁっ、くるっ、なんかくるよぉっ!」

小さな腰をかくかくと痙攣させ、才人が限界を告げる。
そして、次の瞬間。

「うあ、うあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

どぷっ!どぷどぷどぷっ!

才人の悲鳴と共に、まるで大人の才人が出すような量の精液が、ルイズの口内を、喉を、食道を満たす。
その熱い迸りと共に、ルイズは軽い絶頂を感じていた。
そして、才人はそのまま、気絶してしまったのだった。

167:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:28:08 /T+Ovkxa
目を覚ますと俺はルイズのベッドで寝ていた。
…んあー、ヘンな夢みちまったぞ…。
なんか、小さくなって、ルイズにさんざん可愛がられる夢。
しかも俺、女装してんの。
どーゆー趣味ですか俺。
なんて考えながら、何故か重い頭を振りながら俺は上半身を起こす。

「あ、サイト、目、覚めた?」

その声に振り向くと。
ベッドの脇に、ルイズがいた。屈みこんでなんかしてたみたいだけど。
俺は何かこっぱずかしくて、思わずルイズから目を逸らしてしまう。。
…だってなあ。あんな夢見た後だしなあ。

「あ、ああ。居眠りしてたみたいだな」

…ん?まてよ?
そういえば俺机で寝てたような?
さらに待て。
そう言えば寝ている時になんかされたような…?
いかん、何か大事なものが抜け落ちているカンジだ。

「まあ相棒、思い出さない方が幸せなこともあるって事だよ」

…なんか意味深だなデルフ。
まあいいや、とりあえず愛しのご主人様のご機嫌とらないとな。
きっと居眠りでほっとかれてご機嫌ナナメに…。

「ふんふ~ん、これがいいかしら♪
 それともこれかしら~♪」

…あら?鼻歌など歌って随分ご機嫌ですね?
俺はくるりとルイズの方を向く。
そちらを向くと。
ルイズがフリフリだらけの真っ赤なワンピースと、リボンまみれの真っ青なワンピースを手に、にっこにっこしながら立っている。

「どうしたんだそれ?また舞踏会かなんかあんの?」

どうやらルイズは、ベッド脇の緞子の中から、この服を選んでいたらしい。

168:ルイズと小さな才人 ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:30:34 /T+Ovkxa
「サイトは、どっちが好き?」

変わらずにこにこ笑顔でルイズが尋ねてくる。
うーん、赤いのもカワイイけど、青いのもいいなあ。
俺は目の前の二着を、それぞれ想像の中のルイズに着せてみる。
…ん?何か違和感が…。

「ルイズ、それ大きくない?」
「当然でしょ。私が着るんじゃないもの」

笑顔を崩さないまま、ルイズはそう言うけど。
ん?じゃあ誰が着るんだろう?
そっか、シエスタか。シエスタに着せて…なんでルイズが喜ぶんだ?
俺の心の中の疑問符に、ルイズが応えた。

「アンタが着るのよ」

笑顔は崩さないまま。
エ。待ってルイズさん。冗談ですよねもちろん?

「残念ながら嬢ちゃんはマジだぜ相棒」

デルフの追い討ちが俺を絶望の淵へ追いやる。
まさか、アレ正夢ってヤツっすかーーーーーーーー!!
後ずさる俺に、ルイズは笑顔を全く崩さないまま、そしてワンピースを手放さないまま、にじり寄ってくる。

「ねえ」

満面の、そしてドス黒い笑顔が迫ってくる。
その笑顔に俺は、恐怖さえ覚えた。

「赤いのと青いの、どっちがいい?」

どうやら俺に、拒否権はないようである…。~fin

*追記*
この後シエスタに発見され、ついでにメイド服まで着せられたのはナイショの話。

169:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/06/02 00:33:34 /T+Ovkxa
はい終わりましたー。ショタモノテラムツカシス
なんか選択肢モノ好きじゃない人がいるみたい?なので、そろそろ自重しようかと考え中でございます。
荒れるのイヤだしね。
てかむしろ荒らしてるのが俺みたいな!
にゅう、難しいところですな。
それでは明日も仕事なのでこのへんでノシ

170:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:33:44 4gewqmff
ルイズエロス!

それはさておき、分断した詫びにちょっと首つりに行って来るorz

GJですた

171:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:34:10 CJA9e36O
この変態どもめwww 性倒錯バンザイなのですGJ!

172:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:36:41 p7y2Q1vC
なんという桃色空間
この世界にまともな人間はいないのか
GJなんだぜ

173:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:39:43 2Be+6IT/
結構長い事このスレに居るけどリアルタイムで見るのは初めてだ
せんたいさんGJです最高ですいつ俺の頭の中を見たんだ?

174:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:49:25 WNhf1I7w
>169
GJだぜへんたいさん!
ルイ子がヘンな趣味に目覚めましたなw

選択肢モノ好き好きー
もっとやって

175:どっかで聞いた話
07/06/02 01:01:27 tgshzPus

「うーん、うーん……」
「何唸ってんだルイズ、腹でも痛いのかよ?」
「違うわよ。学院の課題で、物語を書くことになったの」
「はぁ? なんだってまた」
「貴族たるもの表現力が重要だとかなんとか」
「変なことになったな」
「全くだわ。ああもう、なんだってわたしが話なんか作らなくちゃならないのよ」
「ははは、まあやってみろよ、書きあがったら俺も読んでやっからよ」
「何でよ」
「そりゃ、お前が頭の中でどんなこと考えてんのかとか、気になるからな」
「やな言い方! 他人事だと思って……! 見てなさい、超大作を書き上げてやるんだから!」
「へいへい、ま、せいぜい頑張れよな」

 一ヵ月後。
「で、俺に何か用スかコルベール先生」
「うむ。先日生徒諸君に物語を作るよう課題を出したのだがね」
「ってあれ先生だったんスか」
「学院長の指示なのだよ。いやあ参った、私はこういう、物語というのにはどうも疎くてね。
 それぞれに魅力があるように思えて、どうにも評価を下しづらいのだよ。
 何本も書いてきてくれている生徒もいてね、どうにもこうにも……」
「ま、先生理系ッスからね……で、俺にどうしろと?」
「評価を手伝って欲しい。もちろん、給金は出そう」
「いらないッスよ、先生にはいろいろと世話になってるし。それに」
「それに?」
「あの愉快な連中がどんな話を書いたんだか、かなり興味ありますしね」

「さて、っつー訳で皆の物語を読むことになった訳だ」
「楽しそうだね相棒」
「おうよ。ま、とりあえず知ってる奴のから見ていくとするか。
 まずは……お、こりゃギーシュだな。どれどれ……」
「……恋愛物かね、こりゃ」
「……いや、っつーかこれ、ずいぶん現実離れした話の運びだなあ」
「主人公が理由もなくモテまくってんね」
「多数の美少女に迫られて、一人と濡れ場まで行った挙句、ちょっとボコボコにされただけで
 また全員と元通りの関係に戻れる主人公、か……欲望に正直すぎだろ、ギーシュ」
「なんてーか、男に都合の良すぎる話だね」
「ま、言っちゃなんだがモテない男が喜びそうな話だわな……
 あー、でもさ、こういう感じの話、俺の世界でもあったわ」
「こんな都合のいい話がウケるのかね?」
「やり方次第じゃねえのかな。それに、女の子の行動と思考があんまり現実的じゃないと考えても、
 話の構成とか要所要所のギャグはなかなかイケてるぜ、これ。
 最後の落とし所も心得てるし、読んでて不快になる感じは全くないな。
 出版したら、かなり大衆受けするんじゃねえのかね、これは。
 それに、数もやたら多いし……スゲエな、書くの早すぎだよあいつ」
「なるほどねえ。さて、じゃ、次は……」

176:どっかで聞いた話
07/06/02 01:02:18 tgshzPus

「タバサだな、これは……おっ、さすが文学少女だ、語彙も知識も豊富な……」
「でも中身は恋愛物だね」
「うむ。あいつも最近女の子っぽくなってきてるしな……実に喜ばしいことだ」
「しかし、書き慣れてる感じがするね、この文章はさ」
「ああ。ひょっとしたらあいつ、結構ちょくちょく話書いてたりするのかもしれないな」
「……しかし、この話の中身……」
「異世界に召喚された主人公が、ふとしたきっかけで元の世界に戻れることになる、と。
 ところが、本人だけでなく、彼に思いを寄せる少女も同行する。
 さらに主人公の主人や他の友人達も追いかけてきて、元の世界で大騒ぎ、と……」
「……どっかで聞いた話だねえ」
「……ま、タバサにもいろいろと地球のこと話したしなあ」
「……ふむ。それはそれとして、かなり面白いねこりゃ」
「ああ。あいつ、本職の作家としてもやっていけるんじゃねえの?」
「違ぇねえや。さて、お次は、と」

「マリコルヌか。ま、どうせあの太っちょのことだ、ギーシュ以上に都合のいい小説に決まって……うわ」
「……相棒よ」
「……ああ。なんか、スゲードロドロした話書いてるな、あいつ」
「おう。男が身勝手な欲望のままに女を……だの、
 復讐を誓った少女が返り討ちにあって記憶を消されて、気づかずに仇敵を愛してしまう……だの。
 凄く暗めの話が多いね、どうも……」
「要所要所はギーシュと同じで、男に都合のいい展開なんだがなあ」
「あの坊ちゃんも、昔からいろいろ馬鹿にされてたみたいだしな……
 腹に一物溜め込んでるってのも、まあおかしなことじゃないやね」
「うーむ。人間、見かけにはよらんもんだな。
 あの、女さえ絡まなきゃ臆病で大人しい野朗が、こんな残酷なこと考えられるとはねえ」
「ま、人間なんだから、一面だけじゃ判断できねえのは当然っちゃ当然だわな」
「まあな。何にしても、話が面白いのは事実だし」
「そういうこと。さて、次は誰かね」

「お、いよいよお待ちかねのルイズか」
「おうおう、愛しのご主人様だね相棒」
「よせやい、あんな我が侭女、使い魔としての感情が消された今じゃ
 なんとも思ってねえッスよ。……ホントだぜ?」
「へいへい。さて、それじゃ中身の方を読んでみるとするか。
 どうするよ相棒、今まで以上にベタベタで、相棒に対する愛に溢れてる話が出てきたら」
「止めろよな! 照れるぜ全く」
「いやいや、あの嬢ちゃんもなかなか頭の方はメルヒェンでラブラブだからね。分からんよそれは」
「だからよせって……ん?」
「……相棒よ。何というか、至って真面目な話じゃないかい?」
「……ああ。あんま、恋愛とか絡んでこねえな。ごくごく真面目に物語を書こうとしてる感じだ」
「……ある意味、嬢ちゃんらしいっちゃ嬢ちゃんらしいね」
「……ま、一生懸命話考えてたみたいだしな」
「……実際、ガックリしてるだろ、相棒」
「うるせえや」

 数時間後
「さーて、これであらかた読み終わったな」
「そうだね。で、どれが一番だったよ?」
「一番ってのはねえけど、とりあえず印象に残ってるのは最初に読んだ四人のやつかねえ」
「ふむふむ」
「っつーか、勿体ねえなこれ。こんなに面白いんなら、皆にも読んでもらって……そうだ!」

177:どっかで聞いた話
07/06/02 01:03:14 tgshzPus

「……で、何だって掲示板にわたしたちの作品が張り出されてるのかしら?」
「これも授業の一環だろ、ルイズよぉ」
「うう……なんか、すっごい恥ずかしいんだけど」
「でも、皆は喜んでるみたいだぜ?」

「おいギーシュ! なんだこの素晴らしい物語は! もっと書いてくれよ」
「そうだ。このままではあふれ出るパッションがどうにもならんぞ!」
「ははは、そうかそうか、それじゃあこれからも僕の素晴らしき空想を披露してあげようじゃないか」
「……どっちかと言うと妄想っつった方がいいけどな」
「イカしてるぜ、この変態野朗!」

「……」
「あらタバサ、今日はずいぶん嬉しそうじゃない」
「……そう?」
「ええ。あなたの書いた話、評判いいみたいだものね」
「……そんなことない。ただ、いつも通りに書いただけ」
「あらまあ、まるで本業の作家みたいなこと言うのね」
「……」
「……まさか、本当にそうなの?」
「……そうと言えなくもない、かも」
「キャーッ! ちょっと皆、聞いてちょうだい、タバサったらね」

「……正直さ、俺、マリコルヌの話になんか惹かれるんだよな」
「ああ。こう、一見明るいように見えて根底には暗くドロドロしたものがあるというか」
「……あのね皆、僕は女子をドン引きさせるために話を書いた訳じゃないんだよ……」
「そう言うなよ。なんかいいんだよねお前の話」
「そうだよ。もっと書けよ、俺らは見てやるからさ」
「はあ、全く……仕方ないなあ、これからも気が向いたら書くよ。
 でも、しばらくはこの掲示板の管理でもしようかな。ギーシュの話とか、読んでて楽しいし。
 うん、そうしよう。どうせなら感想書く紙も備え付けて、何人読んだかも分かるようにして……」

「……しっかし、今回は慣れないことしたせいで本当に疲れたわ……」
「そか。ご苦労さんだな、ルイズ」
「……なによそのおざなりな……まあいいわ。で、どうだった、わたしの話?」
「……まあ、いいんじゃねえのかな。結構面白かったぜ」
「……そう。あのねサイト、実は、まだいろいろと書きたいものが浮かんできたんだけど」
「おう。じゃ、また書いたら俺に読ましてくれよ」
「し、仕方ないわね。そこまで言うなら読ませてあげるわよ」
「へいへい」

 という経緯により、学院の掲示板に学院生の書いた物語が掲載されることとなった。
 公式に管理人となったマリコルヌは、その後も続々と寄せられた作品を熱心に管理し、
 学生達は気軽に友人達の話を楽しめるようになったのである。
 こうして掲示板には大量の作品が寄せられることとなった。
 が、大抵の生徒は一作ニ作書き上げるだけで飽きるか、
 人気のある生徒の作品に比べて自分の作品に対する評価が低いためにやる気を失い、
 その後もう二度と作品を書かないかのどちらかであった。
 そうして、十週間ほどの時が経過した頃になると、未だに新作を書き続けている生徒はごく少数となっていった。
 その中でも特に目立って賞賛を浴びていたのは、ギーシュとタバサとマリコルヌとルイズの四人である。
 ギーシュはこの中でも特にたくさんの作品を書き上げ、
 その軽妙な筆遣いと理由もなく女にモテる主人公により、モテない男達にウケまくった。
 タバサの方は淡々と作品を書き上げて、多少地味ながらも堅実な評価を受けていた。
 マリコルヌの方はどちらかと言えば管理を中心に活動していたが、
 作品の方も相変わらずドロドロとしたテイストを基本として書き上げ、その点を評価されていた。
 ルイズの方はやる気と執筆のペースにムラがあり、そのときそのときの気分によって
 様々な色合いの作品を唐突に書いては、周囲を感心させると同時に困惑させもした。
 このように、魔法学院掲示板の四人組は、それぞれの魅力を最大限に発揮していたのである。

178:どっかで聞いた話
07/06/02 01:03:55 tgshzPus

 ところが、その頃になって事件が起きた。
「クソッ、気に入らないぞあのチビッ子め」
 問題は、ド・ロレーヌが起こした。元からタバサが気に入らなかった彼ではあるが、
 今回のことでますます彼女が評価を上げることを妬み始めたのである。
 彼はタバサの人気を下げるために、様々な妨害工作を展開し始めた。
「見ろ、あのタバサの傲慢振りを。多少人気が高いのをいいことに、まるで作家気取りじゃあないか。
 聞けば、質問に対して思わせぶりな発言をして持ち上げられて、悦に浸っているという。
 こんな浅ましい女に、この掲示板を利用させておいていいのか!」
 そんな風に息巻いたものの、ド・ロレーヌの発言にはほとんど誰も耳を貸さなかった。
 それどころか、静かで誠実な対応を返したタバサに対してますます人気が上がる結果となったのである。
「クソッ、クソッ、クソッ! 見ていろあのチビっ子め、どうなることか……!」
 ド・ロレーヌは強硬手段に出た。なんと、姿を消すアイテムなど、ありとあらゆる手段を駆使して、
 掲示板に貼り付けられていたタバサの作品を破り捨てるという暴挙に出たのである。
「けしからん! どうしてこんなひどいことをするんだ!」
 その頃管理人としての立場がすっかり板についていたマリコルヌは、この許されざる犯罪に怒り狂い、
 タバサの作品を直しながら、犯人に対して散々警告を発した。しかしド・ロレーヌの方は少しも耳を貸さなかった。
「どうせ、あんな大人しい奴に何かが出来るわけもないだろう」
 と、調子に乗って、直る端からタバサの作品を破り捨てまくったのである。
「そうかそうか、そっちがその気ならこっちにも考えがあるぞ……!」
 ついに怒りが頂点に達したマリコルヌは、自分の持てる知識を総動員して犯人の捜査に当たった。
 油断していたド・ロレーヌは、あっさりと自分の犯罪を見抜かれることとなったのである。
「この腐れ(ピー)め、お前の赤裸々な私生活をバラされたくなかった、もう二度とこんなことはしないと誓え」
 普段舐めきっていたマリコルヌのド迫力に、ド・ロレーヌは震え上がって土下座した。
「許してくれマリコルヌ、あのチビっ子の作家気取りが気に入らなかったんだよ!
 反省してるから、先生に届けるのだけは勘弁してくれ!」
「……全然反省してるようには見えないが、まあいいだろう。次にやったら本気で通報するからな!」
 だが、残念ながら問題はこれで終わらなかった。
 タバサが、このような騒動になったことに責任を感じて、掲示板から自分の作品を取り下げるよう申し出たのである。
「そんな、別に君のせいでは」
「……わたしにも、責任の一端はある」
 という訳で、タバサの作品は惜しまれながらも掲示板から姿を消すこととなった。
 彼女はその後も物語を書き続けているという噂だったが、
 残念ながらそれらが学院生たちの目に触れることは、二度となかったのである。


179:どっかで聞いた話
07/06/02 01:04:35 tgshzPus

 こうして、四人組は三人組となった。
 ギーシュは相変わらずイケイケであり、マリコルヌもタバサの件で気落ちしたものの、その内また前のように作品を書き始めた。
 が、次の問題はルイズが起こした。
「駄目よ、駄目だわ、こんなものでは……!」
 真面目な性格の彼女は、やはり作品を書くときでもクソがつくほどに真面目だった。
 気楽に書いて気楽に読ませていればよかったのに、いつの間にやら
 「少しでもいい作品を書かなければ」という怨念めいた思い込みに縛られ始めていたのだ。
 彼女が潜在的に持つ自虐傾向が、悪い方向に働き始めたのである。
「皆は面白いって言ってくれるけど、本当は違う。こんな穴だらけな作品が面白い訳ないわ!
 きっと、わたしのこと哀れんでお世辞を言っているのよ!
 それに、わたしもいつの間にか賞賛の言葉に安住して、いい作品を書くという志を失いつつある!
 駄目、こんな腐りきった心のままじゃ、素晴らしい作品なんて書けるはずがない!」
 周りから見れば深刻になりすぎだったのだが、元々思い込みの激しいルイズ、こういうときの暴走は止まらない。
「これは駄目だわ、何とかしなくては!」
 彼女は早速マリコルヌのところへ赴くと、こう提案した。
「作品の悪いところをけなすためのコーナーを設けましょう!」
「ええ、そんなルイズ、これはあくまでも遊びだよ。別に人生が賭かってる訳じゃないんだし」
「いいえ、駄目よ! 芸術に妥協は許されないわ。さあやるのよ! 早くしなさい、この豚!」
「あひぃ! ……わ、分かった、とりあえず試しにやってみるよ」
 という訳で、掲示板に新たに「文句を言うコーナー」が新設されることとなった。
 多くの生徒はこれに困惑し、作者の心情を慮ってなかなか文句を言わなかった。
 で、ルイズはますます怒った。
「何よ、わたしの書いた話には文句をつける価値もないって言うわけ!?」
「落ち着けよルイズ、お前段々意味不明になってきてるぞ」
「お黙りなさい!」
 と、才人の助言にも耳を貸さず暴走するルイズを見かねて、マリコルヌが口を出した。
「分かった、じゃ、僕から見て気になったことを言うよ、ルイズ」
「よし、きなさい!」
「まずね、こことここ文章がおかしいし、ここも設定的に矛盾が……」
「馬鹿な、こんな簡単なことに気づかなかっただなんて!
 ああ、やっぱりわたしは駄目な子なんだわ! 褒められていい気になってただけなのよ!」
「……いや、別にそこまで深刻にならなくても。
 ほら、それでも皆が楽しんでるってことは、そういう欠点を補って余りある魅力がだね」
「マリコルヌ!」
「な、なに?」
「掲示板に載ってるわたしの作品、全部剥がして!」
「えぇ!? や、やだよそんなの、君の作品にだってファンが多いんだ、皆ガッカリするよ。
 それに、僕が文句言った途端にそんなことしたら、僕の方にも責めがくるかもしれないし……」
「いいから! こんな中途半端なものを、これ以上世に出しておくわけにはいかないわ!」
「そんなあ……」
 とは言え、結局のところ本人の自由ではある。マリコルヌは泣く泣くルイズの作品を剥がしてしまった。
 こうして、雰囲気が読めずに暴走したルイズは、結局暴走したまま引っ込むこととなったのである。
 この一連の騒ぎを横で見ていた才人は、こうコメントしている。
「いやあ、あいつなりに悩んではいるんだろうけど、正直何を考えてこういうことしてるんだかよく分かんないね」
 ルイズはその後もあれこれと試行錯誤しているようだが、未だにその作風は安定せず、変わらず周囲を困惑させているようである。

180:どっかで聞いた話
07/06/02 01:05:40 tgshzPus

 そうした一連の騒動の中、やはりギーシュはイケイケであった。
 その人気は留まるところを知らず、他の有力作家が諸々の事情で衰退した今となっては、ほとんど学生達の人気を一手に集めていたのである。
「はははは、声援ありがとう皆、一緒に話を盛り上げていこうではないか!」
 元々調子に乗りやすい性格のギーシュだったが、その性格が今回はプラスの方向に働いたらしい。
 彼は休むことなく作品を書き続け、またその作風も初期の軽いものからいい意味で変わらなかったために、
 学生達の支持も留まるところを知らなかった。
 が、やはり困ったちゃんというのはいるものである。
「おのれ、ギーシュの奴め、この僕を差し置いて」
 と再び憤ったのは、件のド・ロレーヌであった。
 ギーシュの人気に嫉妬した彼は、あらぬ噂を立て始めた。
「ギーシュの奴の話、見てみろよ。ずいぶんと低俗じゃないか。
 こんなくだらない話がウケてるだなんて、僕には信じられないね。
 きっと、奴が自分で筆跡を誤魔化して、多数の感想を自作自演しているに違いない。
 ま、僕の邪推でなければいいけどね……」
 前回に引き続き、今回も彼の策謀はうまくいかなかった。理由はいくつかある。
 その中傷の中身があまりにも馬鹿馬鹿しすぎたことが一つ。
 読んでいる人間のほとんどが、話の内容が低俗だとかを気にしない程度に寛容で、「面白けりゃいいじゃん」という思考だったことが一つ。
 ギーシュ自身がノリノリだったので、そんな中傷など大して気にせず作品を書き続けたのが一つ。
 そして何より、結局のところ彼の書く作品が非常に面白かった、というのが一つである。
 こうして、いつも通り気に病んでいるのはマリコルヌ一人だけとなった訳で。
「……ギーシュ、君はいいよな、いろいろと……」
「ん? どうしたんだい管理人殿。ははは、暗い顔してないで、新作でも読んでくれたまえよ」
「おおう、これは素晴らしい! いいなあ、僕も子供に戻ったら女の子に優しくしてもらってデヘヘヘヘ……」
「ははは、僕の空想は百八式どころでは留まらないぞ!」

 とまあ、あれこれと変な事件を巻き起こしつつ、トリステイン魔法学院の物語掲示板は未だ賑わいを見せているのである。

「ねえねえサイトさん、これ見てください」
「あん、なんだシエスタ、この紙束……おっ、こりゃ物語だな?」
「はい、わたしも書いてみたんです」
「へえ、シエスタが書いた話ならきっと優しい感じの……あの、シエスタ?」
「なんですか、サイトさん?」
「……この話、俺がシエスタに散々犯されるっていうとんでもねえ内容なんスけど……」
「フフフフフ……」
「ちょ、シエスタ、なんで後ろ手に鍵しめてんの!?」
「さあサイトさん、わたしと共にめくるめく甘美な世界に旅立ちましょう!」
「いやぁぁぁぁぁぁっ! 誰か助けてっ、ここに痴女が、痴女がぁぁぁぁぁぁぁっ!」

了。

※ この作品は二次創作です。現実とは一切関係がありません。
  何ていうか、笑って流してくれると信じてる。

181:マリコルヌ
07/06/02 01:26:15 tGzrXQVA
笑った。
他の人のコメント付くのまとうかとも思いましtが、自分から行ったほうが良さそうですので。
続いてゆきます。

ってか、掲示板の管理が最近おざなりなのを反省した。

あ、ちなみに自分の分は笑って流せる人ですので、良いのですが、
ルイズの扱いがちょっと……
イメージ的には苦笑してそうですが。ルイズさん。

誤字まである
>>14-19 の続き参ります。


182:1/5
07/06/02 01:27:13 tGzrXQVA
 失敗したかもしれませんな……
 コルベールは頭を抱えていた。

「さあっ、今日こそ手伝ってもらうからな」

 アニエスは今日も元気だ。
 水精霊騎士隊の訓練の前後、毎日顔を出してはコルベールを引っ張り出そうとしていた。

「折角のチャンスを棒に振ったのはお前だ、わたしはわたしの好きなようにやらせてもらうぞ」
「……そ、それはですな?」

 早まったかもしれない、毎日押しかけられると流石に挫けそうになる。
 のらりくらりと逃げるのも限界に近く、いっそ力づくで来てくれた方が楽だった。
 とはいえ、最早負けても納得してくれない相手をどうするか、

「こまりましたな……」
「何を困る事があるっ!」

 深々と溜息を付いたコルベールに、今こそ攻め時とばかりにアニエスは詰め寄った。

「こんな事なら、別の事を頼んで置けばよかったですな」

 ポソリとこぼした台詞は、コルベールの考えもしない効果を生んで、

「なぁっ、なっ、何を言っているっ、何をさせるつもりだっ」

 胸の辺りを手で押さえたアニエスは、その姿勢のまま壁際まで逃げ出した。
 わざとか偶然かまでは分からないが、出口とは真逆の方向で、必然的にアニエスに逃げ場は無い。

「あー、あのですな、シュヴァリエ・アニエス」
「ひっ……、よ、寄るなぁっ、寄るんじゃないっ」

 ……彼女の頭の中で、自分はどんな存在なんだ?
 聞かされたら凹みそうな問いを抱えて、コルベールはちょっと泣きそうだった。

183:2/5
07/06/02 01:28:03 tGzrXQVA
「こら、コルベール」

 『まるで覗いていた』様なタイミングで学院長が現れて、
 コルベールの気が逸れた隙にアニエスは廊下へ飛び出した。

「……で、おぬし、何をした?」
「……何もしてませぬ、学院長」

 嘘偽りは一切無いのに、アニエスの行動のせいで信憑性まで一切無かった。
 
「婦女暴行は重犯罪じゃ、学院長私的法廷では去勢の上『アッー』の刑じゃ」

 ……どんな刑だ? 疑問には思ったが、深く踏み込まない方が良さそうだった。

「学院長、どうせ何処かでご覧に成っていたのではないですかな?
 ……『遠見の鏡』とか……」
「む……」
「因みに先週、女子更衣室に防護魔法をかけたのはわたしで……」
「なんじゃとぉぉぉぉぉっ」

 やはり使用頻度は随分高いらしい。
 冷たい目で学院長を見ていると、決まり悪そうに咳払いをしてからおもむろに話し始めた。

「いや、しかしコルベール、あのシュヴァリエとはどこまでいっとるんじゃ?」
「どこまで……とは? 先日裏庭で決闘しましたが、なにか?」

 かみ合わない会話だった。

「……そうではなく、コルベールよ、あのシュヴァリエ美人じゃろ?」
「そうですな、可愛らしいですな」

 生徒が通りかかったのか、廊下で何かが小さな音がした。
 学院長は何かを悟ったように笑ったが、コルベールはそのまま話し続ける。

「元気が良くて愛らしい」
(……老眼が始まる歳じゃないはずだが)

 学院長は自分の認識とのギャップに悩んでいたが、コルベールが一言喋るたびに廊下から何かが倒れたり、
 崩れたり、壊れたりする音が響いていた。

「……で、コルベール、どこまで行ったのじゃ?」
「ですから、裏庭までですが?」

 怪訝な顔をしているコルベールに向かって、
 悪魔の顔をしている学院長は、再度問いかけた。

「で、シュヴァリエの事はどう思っておるんじゃ?」

 この日破壊された廊下の備品は、じつに数十点にものぼった。

184:3/5
07/06/02 01:28:47 tGzrXQVA
 レイナールは首を傾げる。

「っかしーな、なぁ、マリコルヌ」
「……アニエスたん、はぁはぁ」

 ……会話の通じない状態の相手に話しかける辺り、彼もまた混乱していた。

「なーんか、今日の訓練ぬるいよな?」

 学院の廊下の備品が随分減った翌日、騎士隊の訓練は何時もに比べて非常に楽だった。

「もっと……もっと、僕を苛めてくれぇぇぇぇえ」
「いや、楽なのは良いんだけどさ……」

 あらぬ方を向いて、幸せそうに笑うシュヴァリエ・アニエス。

 ……可愛いけど、ちょっと怖い。

「なーにがあったんだろうな?」
「可愛いアニエスたん、萌えー」

 昨日までは、『アニエス様、苛めてください』だったのに、
 マリコルヌの切り替えは早い。

「ん? あぁ、ランニング終わったのか……」
「はっ、ランニング、全員終了いたしましたっ」
「…………え……と……そうだな……」

 何時もは事前にトレニーングメニューを決めている、アニエスには考えられない事態。

「その……、あの……」

 もじもじするアニエスを見て、

『……かわぇぇ』

 こうして、密かに騎士隊内にアニエス親派が増えていった。

185:4/5
07/06/02 01:29:29 tGzrXQVA
 世界が柔らかい光で満ちて、仄かな炎が身体を中から暖め続けている。
 そんな錯覚を覚えるほど、アニエスは幸せな気分だった。

 しかし……

「一度報告に戻らないとならないとは……」

 その所為で、昨日はあの男に会えなかった。

「って、違うっ」

 陛下に報告に戻るのだから、これは当然の仕事で、
 会えないのなんて……当然……で……

 ……もし……昨日会えて……『可愛い』って言ってくれたのはどんなつもりだったのか……
 それを聞いていたら、何かが変わっていただろうか?

 そんな事を考えていると、胸がドキドキする。
 こんな事は始めてだ。

 謁見の順番を待つ間も、仕事以外の事で頭の中が一杯で、
 自分が自分で無くなったようで……

『くっ……陛下の前で、きちんと報告できるのかが不安など……』

 恥さらしも良い所だ。
 いつもとは違った緊張に包まれて、アンリエッタの前にでる。
 他の者と違い、アンリエッタが手を振るだけで一斉に皆退室する。

 『陛下の特別』アニエスや、サイト、ルイズにのみ許される特別扱い。

「ルイズはまだ戻りません」
「はっ」

 もう少し学院に居る事が出来る。
 本来ならば、ほんの少し前のアニエスならアンリエッタの側に居られない事に対して、
 苛立ちを隠せないはずだったが、今の彼女にとって、一番大切な事が変わりつつあった。

「もう少し、サイトさんの代わりを勤めてもらえますか? アニエス」
「はっ、陛下、御心のままに」

 伏した姿勢も、緩みそうになる表情を隠す役に立つ。
 目を閉じて、感情を押し殺しているアニエスに向かって、
 アンリエッタは爆弾を投げつけた。


「恋を……していますね? アニエス」

186:5/5
07/06/02 01:30:15 tGzrXQVA
「なっ……そんな事はっ」
「ほんの暫く会わないだけで、随分綺麗に成りましたもの……
 貴方に思われる、幸せな方はどなたかしら?」

 ぱくぱくと口が開閉する。
 獲物を見つけたアンリエッタは、嬉々としてアニエスを問い詰めた。

「どんな方? 学院ですものね、年下かしら?」

 ……いえ……かなり上です。
 何も言えないまま、アンリエッタは想像の中でアニエスの相手を構築して行き、
 どうやって付き合ったら良いのかまで指南してくれる。

「……というところかしら、アニエス……頑張ってくださいましね」
「……はぁ」

 頑張って、ナニをしろと言うんだろう、陛下は。
 自分の想像に頬を染めながら、陛下の話を聞く。

「でも、アニエス、わたくし少し心配です」
「は?」
「貴方って、免疫無さそうですから、『可愛い』とか言われて、
 悪い男の方に、ころっと騙されそうで、心配ですわ」

 ……チクリと胸の奥で何かが騒ぐ。

「貴方は綺麗で、格好良いですけど……」

 陛下の声が、段々遠くで聞こえる。

『騙されているのか? わたしは…… ダマサレテイルノ?』

 考えるべきでは無いのに、自分の心が冷たい方へと流されてゆく。
 陛下の前を下がっても、疑念は蜜の様にわたしに絡みつく。

「なぁ……」

 久々に戻った親衛隊の控え室で、手近な部下を捕まえて聞いてみる。

「わたしを見て、どんな感想を持つ?」
「はっ、アニエス隊長は、聡明で美しく……」

 ……数人がわたしを誉める。
 並べられる美辞麗句。

 どれだけ経っても、欲しい言葉は与えられない。

 誰も……そんな風に私を見ていない。
 あの人も……きっと、お世辞で言ったんだ。

 そんな疑念がどうしても心から離れなくて……

 凍った心は、小さな音を立てながら罅割れを広げて行った。


187:名無しさん@ピンキー
07/06/02 01:32:34 tGzrXQVA
二日夜更かししただけで、仕事するのが精一杯になった体力の無い261です。

……それ以外もそれなりに書いてるつもりなのですが、いつまで経っても自分のイメージは黒いのね。
と、涙しつつ……

直後の投下がこれじゃ言い訳もできねぇ……

ではっ、近いうちに(保管庫の更新も含めて)

188:名無しさん@ピンキー
07/06/02 01:34:29 99QFtsXf
ナニ、この唐突な投下ラッシュ。

皆、大儀であるぞヽ(゚∀゚)ノ

189:名無しさん@ピンキー
07/06/02 03:06:56 9zmJDG6k
>>157>>175>>181
ちょwwwwwこんな時間に連続投下wwwGJwwww

あとせんたいさん。ディスプレイの前で土下座しますので選択肢モノは気にせず続けて下さいお願いします。
_| ̄|○

190:名無しさん@ピンキー
07/06/02 04:09:04 /ljD+4tT
つうかご飯じゃなくて味噌汁なのか・・・
3日に1回はお米食わないと死んでしまう

191:名無しさん@ピンキー
07/06/02 05:17:22 oXfbUehX
やっぱり週末は賑わうね

192:名無しさん@ピンキー
07/06/02 05:59:20 wvRaqodS
某所でエロチップレースが行われてた
妖精亭の店長の娘のマンコやアナルに金貨を…

193:名無しさん@ピンキー
07/06/02 06:12:34 WNhf1I7w
>>187
続き♪続き♪


>>192
二次元キャラを牧場で飼い慣らす妄想スレ 第2牧場
スレリンク(eroparo板)

194:名無しさん@ピンキー
07/06/02 08:52:02 G8SqnNw4
休日はいいなあ。見てみれば新作三つもきてる。
正直サイトいい思いしすぎてると思うんだ。
GJ!

195:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:11:12 oN9Dw8oc
>>187
久々に長編の予感。楽しみにしとります。

…自分の中では黒いイメージはあんまりなく、純情タバサの人って印象が強いすね。

196:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:32:12 bSDaz/ll
ギーシュはラノベ作家だったのかw

197:名無しさん@ピンキー
07/06/02 11:41:05 27kQTPmz
せんたいさん=ギーシュ 205氏=ルイズ
261氏=マリコルヌ ものかき氏=タバサ
痴女109号さん=シエスタでおk?

198:名無しさん@ピンキー
07/06/02 12:03:13 C/qfVIIK
>>197
※ この作品は二次創作です。現実とは一切関係がありません。

199:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:28:32 CJA9e36O
そういう興ざめな事わざわざ書かせないために

※ この作品は二次創作です。現実とは一切関係がありません。
  何ていうか、笑って流してくれると信じてる。

ってつけたんだろうに…

200:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:32:54 p7y2Q1vC
ここまで典型的なゆとりは久々に見た

201:名無しさん@ピンキー
07/06/02 14:05:02 CebACf5I
ゆとり、自演、(笑)
この辺をNGにするとスッキリする

202:名無しさん@ピンキー
07/06/02 15:55:59 poAIznPg
知っててやったんだろ、荒らしたくて
エロパロに空気嫁ない厨房が来るわけないからな

203:Soft-M ◆hjATC4NMLY
07/06/02 19:50:01 66UVJman
『ゼロの飼い犬』の4回目投下します。
今回は、ちょっと時期が進んで原作では3巻の中盤の頃の話になってます。
3回目までの話は前スレか↓にあります。
URLリンク(wikiwiki.jp)

204:口付けの理由 1/7
07/06/02 19:50:50 66UVJman
 部屋の灯りを消して床につき、夜もふけたころ。
 わたしは寝たふりをしていた瞼を開き、ゆっくり体を起こした。 
 僅かな月の光だけが照らすベッドの上で、隣に聞こえている寝息の方へ目を向ける。
そこには、わたしの使い魔……ヒラガサイトが、幸せそうに眠りこけている姿。
 
「寝てる、よね?」
 少しだけ彼の方に顔を寄せ、小声でつぶやく。サイトは、相変わらず気持ちよさそうな
寝息を立てていた。サイトの眠りが深いのは、ここ数日のことでよく知っている。
 
 とくん、と胸の奥が熱くなる。はやくはやく、と心ではなく体が急かす。
わたしは、サイトの寝顔へそっと顔を寄せると─その唇に口付けた。
 柔らかくて、あったかい。他の物に例えようがない、不思議な感触。
 
「……はぁ……」
 すぐに顔を離す。そして、体を再び寝かせる。唇が熱を持ち、そこから体中に
甘い感覚がじわじわ溶け出す。心地よい気だるさの中で、また目を閉じる。
 
 ふわふわと、体が浮いてるみたいな感じ。とくんとくん、と自分の心臓の鼓動が聞こえる。
 体が熱くなって、ちょっと苦しいくらいなのに、嫌じゃない。
 わたしは薄く目を開けると、今度は寝たままサイトの方に体をよじって、また、キスする。 
 体の中のふわふわがもっと膨らんで、熱くなって、切なくなる。
 どうしたらいいのか……自分がどうしたいのかもわからないまま、またキス。
 
 気持ちいいモヤモヤが溜まってきて、それが開放されなくて辛い状態のまま、
サイトの腕を枕にして、横になる。そうしてるだけで、またキスしたい気分になってくる。
 
 もう、何なのかしら、これ。自分でも嫌なのに、癖になっちゃってる。
 例えるなら─そうね、好きなお菓子をビン詰めで買って、少しだけと思っていくつか食べて、
残りはとっておいて蓋をするんだけど、やっぱりもうちょっとだけ、とまた手が伸びてしまう。
 そんな感覚に似てる。
 
 じゃあ、こいつとのキスはわたしにとって美味しいお菓子と一緒ってこと? 冗談じゃないわ。
 そう思うんだけど、わたしはついまた顔を寄せて、キスしてしまう。頭がとろんとしてくる。
 お菓子よりタチが悪いわ。お菓子と違って無くならないし、お腹が一杯になって
満足することもないんだから。
 
 わたしにこんなクセがついちゃったのは、あの時から。
 アルビオンでの任務の帰り。風竜の上でサイトに抱かれながら、キスされた時から。
 
「なんで、あんなことしたのよ」
 また、したらわかるかな、と思って、もう一度唇を重ねる。当然だけど、わかるはずなかった。
 ただ、わたしの中に熱い何かが膨らんでいくだけ。
 
 以前みたいにマッサージをしてくれたら、たぶんこの気持ちをどうにかしてくれるのに。
 そう思うのだけれど、アルビオンから帰ってきて、わたしを何度も助けてくれたサイトを
ベッドに寝かせてあげるようになったり、食事をまともにしてあげるようになってからは、
なんとなく、マッサージして欲しいって言い出せなくなってしまった。
 
 あのキスのせい? それとも、その前から?
 サイトに体に触れられたり、体を見られたりするのが恥ずかしくなった。
 初めてサイトをベッドに寝かせてあげた晩。サイトがわたしにキスしてきた理由が気になって、
寝ているサイトにキスしてみた。それ以来。こんなことを、毎晩のようにしてしまうようになったのは。
 
 それに……。何だから知らないけど、アルビオンから帰ってきて以来、サイトはわたしに対して
妙に遠慮がちというか、距離を置くようになった。どうしてよ。余計に気になっちゃうじゃない。
 ぜんぶ、こいつのせい。こんな事しちゃうのもこいつのせい。
 そんな風に心の中で八つ当たりしながら、わたしはまた、サイトにキスした。

205:口付けの理由 2/7
07/06/02 19:51:36 66UVJman
 サイトがわたしにキスした理由も気になる。でも、それと同じくらい、気になることがある。
 サイトが、わたしを助けてくれる理由。サイト自身も、何度も死にそうな目に遭っているのに。
 以前キュルケに言われた言葉が蘇る。わたしは、使い魔の主人として足りてないって。
 考えたら、そうなのだ。わたしは、サイトに酷いことばっかりしてる。
 
 サイトは、フーケと戦った時に必死でわたしを助けてくれた。
 ワルドに殺されそうになった時も、救い出してくれた。
 
 どうして? わたし、使い魔にこんなに尽くして貰えるほど、立派な主人だった?
 サイトをぶったり蹴ったり踏んだり鞭で叩いたりした光景が浮かぶ。
 犬呼ばわりして、首輪をつけて引きずり回したことを思い出す。
 ……落ち込んでいるサイトの前で、『ワルドと結婚するわ』って言い放った時の事を考える。
 思い返せば思い返すほど、わたしは使い魔に尽くされるに足る主人じゃないと知ってしまう。
 
 どうしてよ。どうしてわたしを助けてくれるの?
 どうして、勝手に呼び出して故郷に帰れなくしたわたしを恨まないの?
 ―どうして、キスしたの?
 
 サイトに覆い被さるようにして、強く唇を押しつける。わたしの体の中は、
ただ暖かくて気持ちいいだけじゃない、もっと重くて、切ない何かでいっぱいになっていた。
 
 
                      ∞ ∞ ∞
 
 
 気がついたら、俺はふわふわしたよくわからない場所に寝ころんでいた。
 暖かくて、心地よい。ここはどこだっけと思って辺りを見回そうとするが、よく見えない。
 
 これだけ居心地が良いってことは、ここは俺の寝床である藁束の上ではないはず。
 そこまで考えて、思い出した。確か、最近は、ルイズがベッドで寝ることを許可してくれたんだった。
 それまで使っていた藁束はもちろんのこと、日本にいたころのせんべい布団と比較しても
泣けるくらい寝心地の良いルイズのベッドで、ぬくぬくと眠れるようになったのだった。
 
 俺は一回寝たら朝まで起きないタイプだから、目が覚めたってことは、もう朝なのかな。
 だったら、ルイズの朝の支度をしてやらないと。最近はルイズ自身で色々やるようになったとはいえ、
着替えを用意したり洗顔の水を汲んでくるのは俺の仕事だし……。
 寝起きのせいか、ぼやけた頭でそう思ったとき。寝ている俺の体の上に、何かが覆い被さってきた。
 
「ん……何だ? 誰?」
 まだ、よく見えない。どうやら人らしい。いわゆるマウントポジションをとった相手に、聞いてみる。
 
「サイト……」
「ルイズ?」
 俺の耳に入ってきたのは、やや舌っ足らずな可愛らしい声。隣で寝ているはずの、ルイズの声だった。
 俺より先に起きてるなんて、珍しい。それはいいとして、何で俺の上にのし掛かってるんだろう。
「あ、悪い。今起きて準備するから…」
「いいの、起きなくて」
 どいてくれ、と言おうとした所で、ルイズに遮られてしまった。
 
「え、なんで? 今日休みだっけ?」
「サイトは、わたしより、学校の方が気になるの?」
 やっと周囲の様子が見えるようなって、俺の上にいるルイズの顔が目に入った。その端正な顔は、
寂しげな表情を浮かべている。心なしか、その頬が赤く上気しているようにも見える。
 
「気になるも何も、勝手に休んじゃまずいだろ。風邪でもひいたのか?」
「心配してくれるの? じゃあ、確かめて」
 ルイズは上体を倒して、顔を俺の方に近づけてきた。止める間もなく、その額が俺の額に
押しつけられる。まるで、キスしてるみたいな格好で。


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