【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合16 - 暇つぶし2ch14:1/6
07/05/30 02:56:36 Kao6l/pG
 人生に予測は付かず、
 想像もしていなかった苦労と言うものは存在する。

 平穏とは程遠い人生を送ってきた、ジャン・コルベールだったが、
 自分がこんな苦労をする事に成るとは、思った事も無かった。

「せんせー、あのぉ……この問題なんですけどぉ」
「あぁ、これはだね、ここを……」
「そんな事よりぃ、ミスタ・コルベール、今日の放課後お暇ですか?」
「なっ、いや……そのだね」

 モテる。
 
 本当は強いのに平和主義で、馬鹿にされようと貶されようと、イザと成れば躊躇無く貶した相手を助ける。

 メンヌヴィルを倒した所を見た生徒は居なかったが、アニエスを助ける所は、数人の生徒が見ていた。

 ―コルベール先生はキュルケとタバサが敵わなかった相手を下すほどの凄いメイジで、
 それなのに驕らない凄い人。

 そんな評判が広まると日頃のコルベールが温厚さが、更にその評価を強める。

 コルベールの生還から、人気自体は密かに上昇し続けていたのだが、
 幾つかの事情で生徒の歯止めが効かなくなった。

『教師が生徒を助ける。まったくもって当然じゃないか』

 キュルケによって伝えられたその言葉と、
 そのためには王城にすら侵入する勇気、
 囚われていたサイトたちを助け出した力、
 捕縛しに来た騎士たちに自ら捕まる高潔さ。

 ……密かな人気は留まる事は無かったが、それでも女生徒に取り囲まれるような事は無かった。

 こんな事態になったのは……

「あの、お昼一緒しませんか?」
「「「ミス・ツェルプストーも居ませんし」」」

 キュルケの不在。
 サイト達と共に旅立ったキュルケが、今まで彼女達を止めていたのだ。

「こ、困りましたぞぉぉぉぉ」

 よもや彼女に一刻も早く戻ってきて欲しいと思う事態がこようとは……
 コルベールの頭脳をもってしても予測しえなかった。


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