【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4Fat EROPARO
【DS】世界樹の迷宮でエロパロ B4F - 暇つぶし2ch450:222 ◆NQZjSYFixA
07/09/17 04:27:08 OZCSnUCL
ハイここまで。……死んでないよ?

451:名無しさん@ピンキー
07/09/17 20:44:23 oFG1EtVQ
222氏、禿げしくGJを言います!!・・ロリバドはうちのギルマス(女だらけのギルド/笑)だから何となく感慨深いでつ

452:名無しさん@ピンキー
07/09/18 13:00:13 Vsc03d2h
ロリバド→おさげカメ子の百合カップルって需要ある?

453:名無しさん@ピンキー
07/09/18 13:01:31 Vsc03d2h
上げちゃった・・・スマソorz

454:名無しさん@ピンキー
07/09/18 13:12:29 jhR4c7zf
>>452
yes! yes!

455:名無しさん@ピンキー
07/09/18 18:03:00 /8wA3M5H
>>452
Yes! プリキュア5!

456:名無しさん@ピンキー
07/09/18 18:24:11 XWPHx9sE
うわー…

457:名無しさん@ピンキー
07/09/19 11:11:16 iyUYDrSb
空気読まずに「メディ子フォレストオウガ輪姦もの」を途中まで投下します。
鬼畜系が嫌いな方ご注意を


458:メディ子、フォレストオウガ輪姦。鬼畜系
07/09/19 11:11:54 iyUYDrSb
「…う…うっ…」
薄暗い樹海の中で幼いメディックの少女が目を覚ます。
「ここは…?あれっ、なんで私樹海の中で寝てたんだろう…」
彼女は自分が眠っていた訳を思い出すために記憶の糸をたぐり寄せていく。
――――――――――
巨大な黄金に輝く鳥と戦う冒険者達、その中に彼女の姿があった。
その鳥を見事に仕留めた彼女達。だがその鳥はすぐに起き上がり再び彼女達に襲いかかってくる。
守護鳥イワオロペネレプ。
モリビト達の守護者にして四層の支配者。
そしてこの鳥は倒れてもすぐさま復活する能力を持っている。
復活を阻止するには周りにいるモリビト達を倒さなければならない。
しかし彼女達はそれをせず復活させては倒すのを繰り返している。
イワオ狩り。その復活能力を理用し、何度もイワオロペネレプを倒して経験値やアイテムを稼ぐ少々危険な狩り。
彼女達はその真っ最中であった。
彼女達の強さならイワオロペネレプと連戦することなど容易い。
しかしいくら彼女達でも限界はある。
TPが切れてしまえばいくら彼女達でも戦えはしない。
TPを回復するアイテムも切れ体力もあまり残ってはいない。
本来ならここで糸を使い体勢を立て直すのだが


459:メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系
07/09/19 11:15:15 iyUYDrSb
そこまで来て彼女は思い出した。
そう、彼女達はモリビトとの戦いに負けたのだ。
しかし何故か命は無事であった。
「…そうだ!!…みんなは!?」
仲間を探すために起き上がろうとする彼女。が、しかし何故か足が動かない。
「えっ…?」
よく見ると彼女の手足は丈夫な縄で縛られ身動きの取れない状態であった。
「やだっ何…これ…」
なんとか縄を外そうと力を入れてみるがやはりそう簡単には外れそうにない。
そしてそんな縄を外そう四苦八苦している彼女の前に一人の少女が姿を現した。
「起きたか」
白い肌に緑の草木で作ったような服。そう、彼女達に最初に警告を促したモリビトの少女である。
「貴様達は私の警告を無視して樹海の奥へ侵入したばかりか、我らが守護鳥イワオロペネレプを幾度にも渡り辱めた。その罪、最早ただの死では償えん。」
淡々と喋るモリビトの少女。
「仲間は…他の仲間は何処?!」
しかし少女の言葉に聞く耳持たず彼女は少女に問いかける。
少女はその問いを聞くと
「お前の仲間か?それなら今会わせてやろう」
と、後ろに目配せした。
すると後ろの暗がりから一匹の巨大なフォレストオウガが彼女の仲間のパラディンを抱き抱えながら現れた。
「パラディン!!」
彼女は仲間の無事を確認し安堵の表情を浮かべた。しかし
「パラ…ディン…?」
その姿をはっきり目にした時、彼女の思考は凍りついた。

460:メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系
07/09/19 11:18:29 iyUYDrSb
「…ふぁ…いゃぁ…」
パラディンは服や鎧を一切身に付けておらず全裸の状態であり、身体中汗と何かヌルヌルした液体で濡れていた。彼女の目に光は無く虚ろな生気の顔をしている。
そしてオウガの股間から伸びる何か大きな「モノ」がパラディンの股に位置する穴にねじこまれギシギシと音をたてながら穴に対する上下運動を繰り返している。
「イクッ…イクぞっ!!」
その姿に驚愕していると突然オウガが喋りだす。
「いやぁ…いやぁっ…」
すると彼女の挿入された穴に何か白濁した液体をビュルビュル音をたてながら溢れだす。
「…ふぁ…許して…」
パラディンは力無い声で言う。もはや抵抗する力も残っていないようだ。
パラディンの穴から「モノ」が抜き取られる。オウガはパラディンを支えていた手を放しそのままパラディンの体は乱暴に叩き付けられ形で地面に落ちた。
パラディンはそのままうつ伏せの状態で倒れこみ、「穴」からは大量の白濁した液体を溢れ落としながらビクビクと震えている
「…あぁ…」
まだ幼いメディックの少女にはその異様な光景がどういう意味を持った行為なのかわからなかった。
ただ分かることはそれが「何か酷いことをされている」だだそれだけであった。

461:メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系
07/09/19 11:22:26 iyUYDrSb
「へっ、もう使えねぇなコイツは」
まるで物を捨てるかのようにオウガはパラディンを見ながら言う。
「パラディン!!パラディン!!」
メディックの少女は倒れたまま動かないパラディンに必死の声で呼びかける。
しかしパラディンはそのまま気絶してしまったのかピクリとも反応しない。
「コイツには先に罰を受けてもらった。次はお前の番だ。」

そのモリビトの少女の言葉にメディックの少女はまたも凍りつく
「…えっ…?」
そのままモリビト少女は続ける。
「お前達はこれから死ぬまでオウガ達の慰み物になってもらう」
「言ったであろう。「死」では済まさんと。」
いつの間にかモリビトの少女の後ろには数十匹のオウガが控えていた。
そのオウガ達は全員股間から伸びたペニスをガチガチに勃起させて
「へへっ、そういうことだ。あの金髪の女にも飽きちまった。次はアンタだ、よろしく頼むぜお嬢ちゃんよ」
いやしい声でオウガが言う。
彼女の顔が絶望で染まる。

462:名無しさん@ピンキー
07/09/19 11:23:13 iyUYDrSb
一旦終わりです。
続きは近いうちに投下したいと思います

463:メディ子フォレストオウガ輪姦。鬼畜系
07/09/20 01:11:02 3Ef80E54
よく見ると抜けがあった…
>>458の次はこちらで…↓↓
 
「やば…糸忘れた…」
失敗。あまりにも致命的な失敗であった。
なんとか徒歩で帰ろうかと考えたが、よく見ると周りにはモリビトの群れ。
徒歩で帰るにはこの群れを突破しなければならない。
いくら屈強な彼女達とはいえTPが切れた状態では勝負にならないであろう。
しかし糸が無い以上無理でもここを突破するしか帰る方法は無い。
そう決めて彼女達はモリビト達に向かって行った。
――――――――――

464:名無しさん@ピンキー
07/09/20 20:02:11 xVN4BrX/
作者さん乙です。これからメディ子がどうなるか楽しみっす


465:名無しさん@ピンキー
07/09/20 23:59:07 gJVdM/TE
なんか異種姦祭り?

>>450
おー、ちゃんと覚えてるよ! 久々GJ!
美ケルヌンノス・リーガーの反撃はあんのか?
というかこれ、種は植え替えられちゃったのかな……

>>462
この先超期待。20階ってやっぱエロいシチュだよなー

466:名無しさん@ピンキー
07/09/21 01:15:47 JDpcr5fz
というか世界樹って異種姦の宝庫だと思うのは俺だけ?
フォレストセルなんかも触手っぽい

467:名無しさん@ピンキー
07/09/21 04:16:55 +lXYCZku
確かに
















しかし触手も嫌いではないが俺は百合の方が大好きだ

468:名無しさん@ピンキー
07/09/21 19:29:21 FsBDE74W
アルルーナ様の出番だな
触手持ちで百合ん百合んOKだ

うっかり挑んできた弱小ギルドを圧倒的な力で壊滅
男連中はぐちゃりぼぎりと触手の餌に、
泣きじゃくるメディ娘に可憐な唇で触手への奉仕を強要
依然と威勢よく暴れるパラ娘は四肢を拘束しての両穴拡張ひぎぃレイプ
眼帯ハンタ娘は背後から抱き締め拘束して、妖しい笑みを浮かべながら耳元へ卑猥な言葉責めを囁きながら、全身を触手愛撫。
唇を引き結び声を抑えるハンタ娘の眼帯の下にまで触手を潜り込ませて気高い顔を粘液でドロドロに汚す


まさにオールラウンドプレイヤーですよ?

469:名無しさん@ピンキー
07/09/21 21:05:48 0rjXWN8W
うちのアルルーナ様はパラ子一筋なんだが、、、

470:名無しさん@ピンキー
07/09/21 21:15:49 JDpcr5fz
大食い草に捕まったり…
グランバインドに手足高速されて身動き取れないまま卵産み付けられたり…
フォレストセルに孕ませられてルーカサイトやレッドコーパルス出産したり…
鹿に後ろから掘られたり…
思いついただけでもこれだけある

471:名無しさん@ピンキー
07/09/21 21:19:22 WZ3vjkX7
スノーウルフやダイアーウルフも忘れてもらっちゃ困る。
お犬様は獣姦の基本ですよ?

ああ、射精の際には陰茎の根元がボール状に膨らんで抜けにくくなり
そのまま後ろ向きになって30分近く射精し続けるってのも重要。

472:名無しさん@ピンキー
07/09/22 03:47:21 gG1pcT63
>>471
さらにダイアーウルフのソレは人間の体温よりもはるかに高熱を帯びているので
いろんな意味でキケンです。

473:名無しさん@ピンキー
07/09/22 09:23:50 i/PihGct
>>470ちょww鹿www




時にPINK初心者ながらロリバド×おさげカメを執筆しとるのですが…出会いから書いてたらなかなか話が進まないorz…
エロも乳繰りあうくらいで終わりそうだし

474:名無しさん@ピンキー
07/09/22 18:00:10 i/PihGct
ロリバド×おさげカメ子推奨の者です。ようやく出会い編が完成しそうなので今日の夜か明日の早朝に投下してみたいと思います
超素人の勢いで書いたので描写などへのアドバイスや評価をしていただけたら幸いでつ




つーか真面目に長くなりすぎたorz…

475:名無しさん@ピンキー
07/09/22 18:14:08 hfjD5rqO
おk、待ってるぜ。
俺も最近再プレイ始めたから、ネタができしだい書いて投下するわ。

476:名無しさん@ピンキー
07/09/23 04:32:42 eG3uA5mf
どもっす。唐突疾風ハイテンションなバド×カメ投下します。まずはCASTから


バド子…ロリバード。ギルド【巻き貝】のマスター、色々な事に興味津々な爆弾娘

カメ子…おさげカースメーカー(俺の嫁)。新しく入ってきた新人、無口で色白な事以外は謎

ドリ子…ドリルダークハンター。バド子&地味子への突っ込み(殴る)役でツンデレ

地味子…ロリレンジャー。ギルド内トップの火力を誇る最強娘、でもバド子と並んで馬鹿ツートップ

メディ子…ロリメディック。近頃は回復だけじゃなくて撲殺もやってみたいと思っている危険なお年頃

パラ子…デコパラディン。ギルマスのバド子を陰から支える縁の下の力持ち、つーか半保護者

ソド男…赤髪ソードマン。唯一の男ギルメンで最年長の18才…でも2軍で飯炊き兼洗濯、掃除役

金鹿亭女将…泣き黒子がセクシーな金鹿亭のマスターで作者の憧れの女性。いつもお世話になってるので特別出演


世界観とキャラ全員が自分の脳内での設定なので色々突っ込みどころ満載ですが、割愛してくだちい


477:バド×カメ出会い編1/2
07/09/23 04:35:31 eG3uA5mf
その日…ギルド【巻き貝】は慌ただしかった。何故なら、新しい人間がギルドに入ってくるので受け入れ態勢を整えるためにである
…とは言ってもギルマス・バド子の「どうせなら歓迎パーティをしようよ~♪」と言う一言から始まった忙しさ

それも仕方の無い事。【巻き貝】は新しいギルドメンバーがちっとも入ってこず、半年ぶりに訪れてきた新人なのだから
しかし…これからギルドに来るのはそんな歓迎は不要と思われる位に世間が忌み嫌う者【カースメーカー】であったのだ…
そんな事とは露知らず、着々と金鹿亭での歓迎パーティの準備は進んでいく


バド子「みんな~!準備は良いかな~?」
ツインテールの少女の底抜けた明るい声が金鹿亭内に響く

ソド男「えーと…飾り付けは終わったしテーブルや椅子、料理も配置完了かな」
パラ子「うん、大体の下準備は終わったわ。後は新人の子が来るのを待つだけね」
その声に男ソードマンと女パラディンが揃って返事をする。料理はソド男が作り、店も一角を貸し切り状態にしてあって歓迎の準備は整っている…一方では

地味子「このたれ幕まだ飾ってないよ~。ボクが夜業して作ったんだから飾ろうよ~」
レンジャーの少女がまるめた布を差し出して得意気に微笑む

メディ子「地味子ちゃんすごーい!たれ幕作ったんだぁ。何て書いてあるの?…えーと、夜露死苦魔鬼骸??」
メディックの少女がまるめた布を受け取り、広げると何やら変な刺繍がしてあった。それをダークハンターの少女が一目見るや

ドリ子「…夜露死苦ってあのねぇ…一体何を飾ろうとしてるのよ、この馬鹿女!」

【ゴンッ!】
得意気な表情をしていた地味子の頭をドリ子がグーで思い切り叩き

地味子「うあぁぁぁぁん!!ドリ子ちゃんがぶったぁぁ!」
ダークハンターの強烈な一撃により、頭に大きいたんこぶを作られた少女が泣きだす

ドリ子「あーもう、うるっさいわね!いっつも叩いてるでしょ!?慣れてるんだから静かにしなさいよ!」
ふん。と、泣いてるのを無視するかのようにそっぽを向くドリ子

メディ子「…うわぁ…すごいたんこぶが出来たね(汗)キュアいるかな…?」
メディックの少女は地味子の頭に出来たたんこぶをさすりながら呟く

パラ子「あら、二人とも喧嘩しちゃダメダメ。これから楽しい歓迎パーティなんだから、ね?」
ソド男「飽きずにまたやってるし…好きだね。君ら」
笑顔で優しく諭すパラ子に呆れたといった感じのソド男

バド子「ドリ子ちゃん、好きな子をいじめちゃだめだよ~?」
腕組みをしながらいつものニコニコ笑顔でバド子は言う

ドリ子「だっ…誰が好きな子をいじめてるってのよ、誰が!バッカじゃないの!?」
【ゴンッ!】
照れ隠しなのかは定かではない。しかし、強烈なクリティカルヒット・げんこつがバド子の頭に命中する

バド子「うあぁぁぁぁん!ドリ子ちゃんがぶったぁぁぁぁぁ!」

478:バド×カメ出会い編2/2
07/09/23 04:37:41 eG3uA5mf
…と…巻き貝では日常茶飯事の光景が繰り広げられ、女将がその光景を微笑みながら見つめていた


そんななか突如金鹿亭のドアが開き、途端に妙な威圧感が店全体を包み込む

その場にいた全員が異変に気付き、一斉にドアの方を見やると…そこには黒いローブを着た少女が立っていた
…ローブを着た少女はたどたどしい足取りでゆっくりと金鹿亭内へと歩を進め、巻き貝の面々はそれを見守る

金鹿亭の中に入りきると少女は女将に会釈をした後、小首を傾げながらか細い声で問い掛ける

「…私はカースメーカーのカメ子と言うの…変な名前のギルド…巻き貝って…知ってる…?」

「!!!」
その場にいた全員が驚く。少女が自分達のギルドの名前を発したからである、と同時に皆が思う…やっぱり変な名前なんだぁ…

金鹿亭女将「ええ、知ってるわ。ここにいる子達がギルド【巻き貝】のメンバーよ」

女将が普通にバド子達を紹介する。異様な雰囲気のカースメーカーに気後れしないのは慣れているからか、さすがと言ったところだ
そして…紹介された瞬間、カースメーカーの少女に向かって笑顔でVサインを出したバド子と地味子も相当な大物と言うか何と言うか。である

カメ子「…フゥ…」

カメ子と名乗った少女はため息を一つついてから女将にお辞儀を一つすると、巻き貝の面々に向き直り自己紹介を始める

カメ子「…改めて自己紹介…私の名前はカメ子…これからよろしく…」

言葉少なだが、礼儀正しくお辞儀をするカメ子。しかし…次に顔を上げた瞬間彼女の目が丸くなる

バド子「えへへ~♪よろしくね、カメ子ちゃん♪しぇいくはんず!」

目の前に満面の笑顔を浮かべ、握手を求めるバド子がいたのだから当たり前といえば当たり前である

カメ子「…ごめんなさい…私…握手はあまり好きじゃないの…」
少女は他人との触れ合いを拒否するようにバド子から視線を外しながら呟く。普通ならこれで会話は途切れるはずだった

バド子「そうなんだ~…じゃあ、代わりにほっぺにちゅーするね」
そう言いながらカメ子のほっぺたにちゅーをしようとするバド子

カメ子「…え…?」
バド子のおかしい言動に思わず振り返ってしまったカメ子。そして、事故が起こってしまう

バド子&カメ子「!!?」
ちゅー…まだあどけなさが残る二人の少女、バド子とカメ子の唇が重なり合う…時が止まったようにその場にいた全員が凍り付いた

479:名無しさん@ピンキー
07/09/23 04:39:33 eG3uA5mf
以上です、見づらくてすんません。

480:名無しさん@ピンキー
07/09/23 06:33:32 nPmcT2R6
書き方に癖があるけど、十分の読めるレベルと思います
これからの百合ワールドにwktkさせてもらいます


481:名無しさん@ピンキー
07/09/23 19:06:38 eG3uA5mf
>>480こめんとしづらい出来なのにありが㌧クス(´・ω・`)
エロスに向かっておいらガンガルよ。

482:名無しさん@ピンキー
07/09/23 22:40:13 GKVTyFgf
うんうん!期待して待っているぜ!

483:名無しさん@ピンキー
07/09/24 00:09:15 wEEDVGXn
世界樹で百合と聞いてやってきました。

484:名無しさん@ピンキー
07/09/24 02:38:07 DjaLP/ei
キャラ設定でハアハア(*´д`)ウッ

文は書けば書くほど洗練されていくし、十分だと思う
それより続きにwktkせざるを得ない
かわいい百合になりそうだw

485:名無しさん@ピンキー
07/09/24 07:35:05 Yc8Cct6j
こうやってコメントをもらえるのがこんなに嬉しい事だったなんて思わなかた(つд`)
本当にありが㌧クス、おいらに激しいエロスは無理だけど今暫らくお付き合い願いマッスル。
↓では次のSS職人さんどぞー↓

486:名無しさん@ピンキー
07/09/24 20:45:09 E7YHJtgH
最近ここを見はじめたんだけど。
いろいろ触発されて書いてみたくなったよ。文章力ゼロだけど。
緑レン夫×ダクハン姐なんだが、神々による百合・異種姦な流れのなか書いてみてもいいだろうか…

487:名無しさん@ピンキー
07/09/24 20:51:26 Rqszd1wC
そんな弱気な発言はつかわねーんだ、俺たちエロパロ住人はな…

なぜなら!妄想を思いついた時は既に!もう書き上げちまってるんだ!
「投下します」ならつかってもいい!

488:名無しさん@ピンキー
07/09/24 20:51:34 6/VQqwuZ
書きたいときが書くときだよ
このスレずいぶん優しい空気だしな

489:名無しさん@ピンキー
07/09/24 20:54:51 HhLUykzb
プロシュート兄貴かっこいいよ

490:名無しさん@ピンキー
07/09/24 21:15:13 E7YHJtgH
486っす。
ありがとう、がんばります。
エロのさわりまでなら今日中に投下できるかもしれない。

491:名無しさん@ピンキー
07/09/24 21:30:42 Rqszd1wC
頑張れ、期待しているぜ
でも次に来る時はメル欄にsageと入れた方がいいかもしれない

492:名無しさん@ピンキー
07/09/24 23:28:40 E7YHJtgH
>>491
基本を失念していました。ごめんなさい orz

というわけで、なんとかキリのいいところまでいけたので投下します。

493:緑レン夫×ダクハン姐 1/2
07/09/24 23:37:34 E7YHJtgH
「切欠」

 全く、ギルドマスターの……いや、我がギルドのいい加減な気質はどうにかならないものか。
 蒸し暑く、濃い緑のなかにオレンジや赤の映える第二階層―もうずいぶん前に突破したはずのB10F、その通路を歩きながらダク子はそう思った。
 少し先を歩く同行者の背中を見つめながらため息をつく。そんなダク子の様子に気づかないのか、その後姿は赤い色付けのある飾り羽をのんきに揺らしている。

 いまさら濃紫の尾針なんてどうでもいいのに。ってゆーか、クエストもちゃんと考えて受けなさいよ!
 思い返す。わざわざ採取に行くなんて面倒くさい、そう口を尖らせると、あの眼鏡のギルドマスターはまあまあと愛想笑いをうかべて言った。
 ―いつ誰が何を欲しがるかなんて、僕たちにわかることじゃないでしょう?
 そもそも私たちが受けるレベルのクエストじゃないでしょ! もっと後進のギルドに……
 憤慨して声を上げても、あの愛想笑いに流されていってしまう。
 結局、今彼女の先を歩くあの採集要員と、採取持ちのダク子が護衛をかねてかり出されることになってしまった。

 回想を終えてからの、再びのため息は先ほどよりも深いものだった。これは流石に聞こえたのか先行する同行者の歩みが止まる。
「大丈夫?」
「まぁね。ただ、なんでこんな面倒なことに、って」
 振り返った緑髪のレンジャーの横に追いつきながら返す。そのまま並んで歩き出した。

 壮年期も半ばのこの男は、レン夫。我がギルドの雇われ採集要員だ。
 採取・採掘・伐採ともにずいぶんとこなせるあたりから、それなりのレベルではあるとはわかるが―それ以上くわしいことはギルドの誰も知らないし、彼自身語ろうとしない。
 ある日ギルドマスターが引っ張るようにスカウトしてきて、そのままギルドの片隅の椅子にいつも居座っている。
 メインの探索パーティとして多忙なダク子には、まともに話す機会のない人物。
 こんな切欠がなければずっとそうであるはずの人物なのに、いつも最深部の探索から戻ってギルドのドアを開けたとき、いちばん最初に出迎えてくれる「おかえり」の笑顔が好きで、なんとなく気になっていた。
「ま、たまにはいいんじゃないかな。
 最近ずっと最深部探索で大変だったんだろ? 息抜きって思えば、さ」
 敵もそんなに出ないしね、と金色の鈴を揺らして穏やかに笑う。
 途端、自身の顔に少し血が上るのを感じて、それをごまかすように遠い天井を仰ぎ、髪をかきあげる。

「息抜き、ねえ。そういうことにしといてあげるかな……」
 ―こいつもいることだしね。。
 隣を歩く背の高い雇われレンジャーを横目で見やって、ダク子は少し笑みをこぼした。


--------------------

494:緑レン夫×ダクハン姐 2/2
07/09/24 23:42:52 E7YHJtgH
 ―あの後の道中と採取の結果といえば、まったくもってスムーズなものだった。
 以前は周囲をうろついていたジャイアントモアはどこかの熱気盛んな若いギルドの餌食になったのだろう。
 取り巻く小物たちも、二人の素早い攻撃と的確な判断にあっというまにつぶされていく。
 あっさりと採取できてしまった濃紫の尾針に拍子抜けしながら、苦笑いの顔を合わせる。
 そのまま、すこし削られてしまったHPとTPを補うため泉へ行くこととなった。
 何につけても節約が大事であることは、お互いによく知っている。

 ―しかし今回だけは、この判断が失敗であったことをこれから二人は知ることになる。


 しかしこんな毒々しい針など、ミセス・メリルはどういった使い方をするのだろう。
 B8F、泉への道を歩きながらぼんやりとそんなことを気にする。
 このあたりの敵は弱いし、もう少しで泉へつく。そんな安心感がダク子を油断させた瞬間だった。

「ダク子ッ!」

 するどいレン夫の声が飛ぶ。
 はっと振り返った彼女の視界に「花びら」たちが飛び掛ってきていた。
 もうもうと「花びら」たちがお得意の花粉を発する。それらにとらわれてしまったダク子の意識が急速に遠のいていく。
 朦朧としていく意識の中で、その視界にある違和感が彼女をひきつけた。
 ―鮮やかなピンクは危険な花びら、枯れたような黄色は邪悪な花びら― じゃあ、あの紫の花びらは?
 あんなものは、これより深い階層にもいなかった。
 答えが見出せないまま、彼女の意識は深淵へと滑り落ちていった。


--------------------


「ダク子……ダク子ッ」
 必死な声と揺さぶりに意識が戻る。
 ああそうか、「花びら」の花粉にやられて―
 今は、泉の小部屋に寝かされているようだった。
「レン、夫? 大丈夫?」
 体がけだるく熱い。のどがひどく渇いている。息だって荒い。それをおして声を絞り出す。
「大丈夫かどうかは君にききたいよ。
 君が倒れたからなんとかここまで逃げてきたけど……」
「ごめんなさい、いまは、少し体がだるい、だけだから」
 そう返すと、相手はひとまず安堵のため息を漏らした。顔が近くて、その吐息がわずかに頬をなでる。
「……っ」
 その瞬間、体にずくんと言い知れない衝動が走った。
 もう一度まぶたを落とす。いちどじめりとした密林の空気で深呼吸してから、やっと目を開いた。
 体のなかを這い回る熱が、衝動が消えない―これは、あの紫の花びらの花粉の効果だろうか?
 ダク子の様子に、レン夫が眉をしかめる。
「本当に、大丈夫? すぐに糸使って施薬院に」
「……お水、欲しい、な」
 レン夫の声をさえぎり至極平静を装って訴える。
 すると、ちょっと待ってて、そう一言残して相手は素直に離れていった。
 離れていくのを待って寝返りをひとつ打つ。
「ぅ……ぁ」
 それだけで、ショーツがぐしょりと濡れているのがわかった。
「どう、しよ……」
 「花びら」の花粉にもたらされた熱が、彼女の体と意識を蝕んでいた。

495:名無しさん@ピンキー
07/09/24 23:46:58 E7YHJtgH
今日はここまでっす。
orz

496:名無しさん@ピンキー
07/09/25 00:08:43 gKQ0CSYn
久々に覗いてみたらなんだこの復興具合

497:名無しさん@ピンキー
07/09/25 20:58:09 FgU3SrBJ
>>495激しくGJ!花びらテラエロス
これからダク姐ねだるんかな?wktkしながら待ちますぜ!


しかし…シチュエーションは違うものの、最初に考えていたバドカメ2話のストーリーと同じアイテムと場所とは

あなたはおいらですね?(゚∀゚)アヒャ

498:SPLASH! 1/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY
07/09/27 02:07:55 zEy1Vu61
「うーん……」
帳簿と睨めっこしながら、シリカは今日16回目になるため息をついた。
「やっぱり、このまんまじゃまずいなあ」
先代が倒れて、娘である自分が店を継いでからというものの、経営状態がどうにも思わしくない。
伝統ある(?)この店を、自分の代で終わらせてしまうわけにはいかない。
「よーし、こうなったら……」
シリカの目が妖しく光った。


それから一ヶ月後。
「あれ?」
夜、シリカ商店を訪れた女冒険者の一人が素っ頓狂な声をあげた。
「なんかお店しまってるよ…いつも夜中だってやってるのに。どうしたんだろ?」
「ほんとだ。灯かりもついてないね。
 今日はシリカさんいないのかな?」
「あーあ、せっかく山のように素材抱えてきたのになー
 また明日出直しかあ」
「しょうがないね、帰ろ帰ろ」
ぶーぶー文句を垂れながら去っていく二人の女冒険者。
彼女らは知る由もなかった。
その時のシリカ商店は無人なんかではなかったということを。


「みんな、来くれてありがとね♪」
地下室に集まった男たちを見渡して、シリカはにっこりと微笑んだ。
緊張しているのか、男たちはみな固い表情だったが、
よく見ると皆、欲望に目をギラつかせているのがわかる。
ここ一ヶ月の間、シリカは店を訪ねる男たちの中から何人かに声をかけていた。
「実はね、今度お店の常連の人だけ呼んで、えっちなパーティーを開こうと思ってるんだ。
 参加費は30000enなんだけど……それで気持ちいいこと、いっぱいしてあげるよ。。
 ……キミには、ぜひ来て欲しいなあ」
耳元でそう囁かれて、断れる男はいなかった。
そうして男たちは、期待に胸と股間を膨らませて今日という日を迎えたのである。
「今日はせいいっぱいご奉仕させてもらうから、いっぱい気持ちよくなって帰ってね」
そういうとシリカは、胸につけていた小さな布きれを取りさった。
形のいい二つの双乳がぷるん、とこぼれおちる。
これまでは神秘のベールに包まれ、妄想の対象でしかなかったものを、
ついに生で目の当たりにして、男たちの間から感嘆の声があがった。
「ほらほら、そうやって騒いでばっかりいないで、キミたちも脱いで!
 女の子にばっかり恥ずかしがらせてちゃ駄目だよ!」
シリカにせかされて、男たちは次々と下半身をあらわにした。
既に臨戦態勢となった肉棒が、ずらりと居並ぶ。
それは、ある意味では壮観な光景だった……かもしれない。
「うわあ、おちんちんがいっぱい! ど・れ・に・し・よ・う・か・な・っ♪」
シリカは、目をキラキラと輝かせてそう口にし、
眼前に並ぶその肉棒たちを、リズムに合わせてツン、と一刺し指で小突いていく。
「ふふっ、もうこんなに涎を垂らしちゃって。
 みんな、そんなに溜まってるの?」
その言葉の通り、多くの肉棒からは既に先走り液が滲んでいた。
もっとも、今の状況―夢物語が、夢ではなくなった―を考えると、それは至極当然のことかもしれなかったが。
一本の肉棒の鈴口と、シリカの指先との間に、先走り液が糸を引いた。
シリカは、それを口に運ぶと、ペロリと舐めあげた。
「んーーーーー、おいし」
男たちの間にまたもやざわめきが走る。
「もう、そうやっていちいち騒がれるとやりにくいなあ。
 ……ん? どうしたの、キミ」

499:SPLASH! 2/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY
07/09/27 02:09:04 zEy1Vu61
周りを見渡していたシリカの視線が、一点で停止した。
その視線の先にいたのは、男……というよりも、
少年と言った方がしっくりくるようなまだあどけない顔立ちの冒険者だった。
他の誰もが下半身を露出させてる中、
その少年だけが一人、ズボンを履いたままだった。
「いや、あの……」
シリカの問いかけにも、あやふやな答えしか返せずにモジモジしている。
「緊張してるの? それとも、遠慮? いいんだよ、今日は好きなようにしてくれて」
シリカは消極的な少年の手を引っ張ると、自分の近くへと引き寄せた。
「あ……」
「ほら、せっかくなんだから、そうガチガチにならないで気を楽にして!
 今日は、キミから一番に気持ちよくさせたげる!」
その言葉には、さすがに周りの男たちからいくらかの不満の声があがった。
「えー、俺の方からやってくれよ! もうこんなにガチガチなんだからさあ」
だが、
「文句言わないの! ちゃんと順番にしてあげるから。
 譲り合いの気持ちを忘れないのが、冒険者としてのマナーだよ?」
とシリカから言われると、それ以上強く言うことも出来ず、
すごすごと引き下がるしかない。
周りが黙ったのを確認すると、シリカは少年に再度話しかけた。
「それじゃ、始めるよ。……いいよね?」
「う、うん」
ぎこちなく頷く少年に微笑みかけると、
ズボンに手をかけ、下着ごとひきさげる。
ようやく外気に触れた少年の、皮を被ったままの小ぶりなペニスは
持ち主同様に緊張で縮こまっていた。
「わあ……美味しそうなホーケイおちんちん……」
まずは、先端にちゅっとキスをする。
「あっ………」
少年の体が、それだけでピクンと震えた。
「ふふっ……かわいい……」
シリカは、舌を突き出すと、少年の包皮の中へとそれをねじこんだ。
「おひんひんの皮、ういひゃうね?
 ……奥の奥まえ、きえいにしてあげるからね」
そう言って、唇と舌先の動きだけで器用に皮を剥きあげてしまう。
ツーンとした、ではなく、もあっとした恥垢の香りが広がる。
(ああん…… くさい……でも、……凄く、いいにおい)
シリカはそのえも言われぬ香りを、ほんの少しも漏らすまいと、
くんくんと鼻をひきつかせて出来る限り吸い込んだ。
包茎ペニスの香りがたちまち体中に飛散し、その恍惚で頭が蕩けていく。
「こんろは………あじも、みなきゃ」
口をあーんと開くと、少年のそれをパクリとくわえこんだ。
唇で根元を押さえたまま、口中のペニスをちゅくちゅくと淫靡な音をたててねぶりたおす。
「んふぁぅ……おいひぃ………」
まだ柔らかかったそれが、みるみるうちに硬度を増していく。
「ぷはぁっ」
その予想以上の膨張に苦しくなったシリカは、一旦それを吐き出し、まじまじと見つめた。
自身の先走り液とシリカの唾液でてらてらと輝いている少年のペニスは、
色合いこそ綺麗なピンク色だったものの、
完全に勃起した今となっては、サイズ的には立派な牡のそれだった。

500:SPLASH! 3/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY
07/09/27 02:10:01 zEy1Vu61
「あはっ、おっきくなったねー。
 ボクのお口で元気になったんだよね? 嬉しいなぁ……」
そう言って、今度は少年の玉袋を両の手で優しく撫でさすりながら、肉棒に何度も何度も頬擦りをする。
少年が快感のあまり喘ぎ声を漏らした。
今、シリカの大きな瞳にうつるものは目の前の肉棒だけだ。
たちまちのうちに、少年の先走り駅で顔中をびしょびしょにされてしまう。
今度は、先ほどまでに漂っていた恥垢の香りとは違う、
牡の香りとでもいうべき芳香が、彼女をますます狂わせて行く。
シリカは、少年のため、というよりもはや自分のために
肉棒に再び舌を這わせた。
「んふっ……るぅ……ちゅぱっ、ぢゅう……
 おいひぃよぉ……おちんちん、おいしいのぉぉぉ…………」
「ああっ!」
少年の喘ぎ声が高まった。
どうやら、限界の時は近いようだ。
「ねえ……ちゅ…っ……このまま、だふ?
 ほれとも、ひてほひいこと、あう?」
少年を上目遣いに見上げ、質問を投げかける。
もちろん、その間も、肉棒への奉仕は一瞬たりともおこたらない。
「あの……胸で、して欲しいな」
「……おっぱいで? あは、いいよぉ……
 じゃあ、おちんちんもっと濡らした方がいいよね」
シリカは、少年の肉棒にたっぷりと唾を垂らした。
そうしておいて、しゅっしゅっと何度か扱きあげる。
あやうく爆発しそうになったのか少年がううっと大きく呻いた。
「あ、だめだよ! もうちょっとだけ我慢してね」
シリカは、たゆんとゆれる形のいい乳房を下から持ち上げると
少年の肉棒を柔らかく包み込んだ。
その褐色の乳房の中に、ピンク色の肉棒がすっぽりと隠れてしまう。
「ふふっ……どう、気持ち、いい?」
「ああ……柔らかくて、凄く……気持ちいい………」
そのあまりの気持ちよさに、
ここに来て少年はようやく、自ら腰を前後に動かし始めた。
唾液が潤滑油となって、肉棒はなめらかにシリカの肌の上を滑っていく。
肉棒の先端が、双房の間に見え隠れする。
「んぅぅ……もっとおちんちん、ペロペロするのぉ」
シリカは夢中で舌を伸ばして、肉棒の先端を舐めあげる。
少年の腰の動きが、どんどん激しくなっていく。
「ああっ! 出る !出ちゃうよぉぉぉ!」
「うん、出して!
 ボクの顔に……いっぱい、いっぱい、かけてぇぇ!!」
次の瞬間、少年の肉棒が激しく脈動した。
「きゃっ……! ああっ……んぅぅぅ………っ……!」
シリカの顔に、胸に、濃厚な精液がブチまけられる。、
少年の肉棒は、信じられないほどに大量の精液をドクドクと吐き出し続けた。
「ああ、出てる…… 白いのが、いっぱいでてるよぉぉぉ!」
なおも噴出を止めようとしない少年のペニスから
顔中に白濁液を浴びながら、シリカは恍惚の叫びを上げた。




501:SPLASH! 4/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY
07/09/27 02:11:29 zEy1Vu61
「はぁ……はぁ……はぁ、はぁ……」
長い射精を終え、少年がシリカの胸から肉棒を引き抜いた。
シリカの上半身は、既に白濁液でベトベトになってしまっている。
「ありがとう、シリカさん。
 凄く……気持ちよかったよ」
「あはは……いっぱい出したねぇ……
 ほんとに凄かったよ、キミ」
シリカは、自らの顔をひと撫でした。
ぬるぬるとしたイカ臭い液体が、その手にまとわりつく。
(ああ、おちんちんから出るものって、
 なんでこんなになにもかもいい香りなんだろ……
 ずっと……こうしていたいな)
だが、シリカのその願いはかなわなかった。
……というと、語弊があるかもしれない。
彼女はこれから、現在の状態以上の幸せにつつまれていくのだから。
「なあ、そろそろ俺にもしてくれよ」
我慢の限界に達した男の一人が、シリカに話しかけた。
「あ……忘れてた。ごめーーーん!」
「忘れてた……って」 シリカちゃん、ひどいよー!」
「ごめんごめん、その分サービスするから、ね?
 ほら、こっち来てー」
もはや一秒だって待ちきれない、という様子だった男は
すぐにシリカのもとへと移り、眼前に肉棒を突きつけた。
「んー、こっちのおちんちんも美味しそう!
 あ…… この調子で一人ずつだときりないから、みんなもこっち来て!」
その発言を受けて、すぐに男たちが殺到する。
「ほらほら、押さないで押さないで!
 キミはどうして欲しいの? 口? おっぱい?
 ……え、腋なんかがいいの?」
男たちは、思い思いの部位で性欲の処理を依頼する。
たちまちのうちに、シリカの体中が肉棒で塞がってしまった。
両手に剛直を握らされてるのはもちろんのこと、
胸や腋、尻、脇腹、鎖骨……体中のありとあらゆる部分に肉棒がなすりつけられていく。
「あは……体中がおちんちんでいっぱい……
 熱い………凄いよぉ………」
「ほらほら、喋ってないでちゃんと口動かしてよ。
 散々待たされたんだからさあ」
「ふぁーい。
 ぱくっ……んっ……れろ、れろ……ちゅ」
四方八方から次々と突き出される肉棒に、かわるがわる舌を這わせていく。
(おちんちんの熱でヤケドしちゃいそう……気もち、イイよぉ………
 ああん、このままじゃボク、バカになっちゃう……)
「うおっ、出るッ!」
「ああんっ! かけてぇ!」
まずは、フェラチオさせていた男の一人が精を放つ。
焦らされていたためか、他の男たちの射精も早かった。
次から次へと新たな肉棒が爆ぜ、シリカの褐色の肌に白い色を刻み込んだ。
部屋中に栗の花を想起させるような香りが、地下室中に立ち込めていく




502:SPLASH! 5/5  うるる ◆mUGNZ0/0kY
07/09/27 02:12:24 zEy1Vu61
シリカがふと気がつくと、少し離れたところでこちらを眺めている、
例の少年の肉棒が、再びギンギンに屹立していた。

「くすっ……ほら、キミもまたおいで。
 何回だっていいんだよ?
 一緒に、いっぱい気持ちよくなろ?」


(うーん、予想以上にいいアイディアだったなぁ……
 ……今日一日でいくらになるんだっけ?
 みんな喜んでくれてるし、ボクも気持ちいいし。
 よぉし、これからまたやるぞー……!)
嬉しそうに駆け寄ってきた少年の肉棒に再び舌を這わせながら、
シリカは頭の片隅でぼんやりと考えた。

(了)

503:うるる ◆mUGNZ0/0kY
07/09/27 02:14:09 zEy1Vu61
誰も覚えてないと思いますが
相当昔に3~4回ほど投稿させてもらってた者です。
以来はずっとROMに徹してたんですけど、
最近になってまた、随分と活気が溢れているようなので、触発されて久々に書いちゃいました。
凝った設定の話が多い中、
こういうシンプルで頭からっぽなのもたまにはいいかな、と。

……シリカってこんな感じだっけ。
世界樹からえらく長く離れてたから、露骨に変だったらごめんね!

504:名無しさん@ピンキー
07/09/27 12:53:16 j30VYPAD
エロい!GJ!
淫語とかしつこくないし、読みやすくてかなり自分好みのSSでした。

職場で読んでしまった俺は、この盛り上がりをどうすれば。

505:名無しさん@ピンキー
07/09/27 14:40:45 UhMPudIj
シリカ嬢キタ━━(゚∀゚)━━!!
最終手段はやはりこれか・・テラモエスww




>>504トイレで隠れて処理ww

506:486
07/09/27 23:20:08 y7mAfqv3
>>497
なんだかかぶってしまったようで申し訳ないっす。
きっと同じ電波を受信しているに違いない(゚∀゚)
さあ、自分など気にせず尾針を採取してくださいハァハァ

507:486
07/09/28 00:51:06 PMAG1hce
>>493-494(緑レン夫×ダクハン姐)の続きを投下します。
全部書けたわけではないのだが、燃え尽きてしまって続きがしばらく先になりそうなので……
スレ汚しスマソ orz
神々を待つ間の暇つぶしにどうぞ。

508:緑レン夫×ダクハン姐 1/2
07/09/28 00:55:30 PMAG1hce
 とにかく、少しでもこの火照った体を落ち着けないといけない。
 深呼吸してゆっくりと上体を起こし、手近な木に背を預ける。
 そうしているとちょうど視界に茶色いブーツがすべりこんだ。見上げれば、レン夫が彼女を覗き込むようにして立っている。
「ん」
 水を汲みに行ったはずのその手ぶらの男は、短い声と共になにかを示すようにしてあごをしゃくった。
「?」
 その意図を解しかねて眉をしかめると、正面にひざをついてダク子の両肩を押さえてきた。ぐいと体を引き寄せられ、顔が近づく。
 掴まれた肩の感覚、目の前の薄い唇と逞しいのどぼとけ。なにより嗅覚が捕らえる成熟した男の匂い―
 全身も五感も、全てが性感帯になって弄られているかのような、たまらない快感が背筋を走る。熱がまた激しく疼いていた。
「やっ、ぁんっ、なにし て…… っ」
 身悶えしそうになるのを必死でこらえて文句を口にしかけた、その瞬間だった。

「んっ」

 強引に、唇をふさがれる。
 レン夫の口を介して冷たい水を流し込まれ、押さえつけられた肩が跳ねた。
 ただ、口移しで水を与えられている。それだけのことだったが、今のダク子にはそれがたまらない快感の連続だった。膣がひくつき、新たに密があふれ出していく。
 このままではショーツを濡らすどころか、レザーのホットパンツからも零れでてしまいそうだ。
「ん……ぅ んっ んぅっ」
 与えられる水を必死で飲下していく。肩を押さえつけられながらも、身悶えして力の入らない両腕でレン夫の服をひっぱる。
 レン夫はそれを拒絶行為ととったのか、水を与え終わって素早く口を離し、眉をハの字にした。
「ごめん。カップ、なかったから」
 両肩は解放されたが、背にしていた木へと寄りかかる力もなく、相手にしなだれかかる。
 たわわな乳房は十分なほど敏感になっていて、相手の胸鎧にあたってつぶされ、大きく呼吸するたびに擦れる感触にぐっと歯を食いしばって耐えぬく。

 ―そういう問題じゃないわ、ばか!
 そう言い返してやりたいのに、乱れた呼吸と動悸、なにより快感の余韻がそうさせない。ただ苦しげに口をぱくつかせるだけだ。
 ひどく敏感な体中すべてを、無自覚に攻められ続けている。上り詰めたその体は、このままでは、強く抱きしめられただけで絶頂を飛び越えてしまいそうだった。
 そんなダク子の乱れた髪を指先で軽く直してやりながら、レン夫が呟く。
「思ったより熱があるな、さっきのみたことのない花びらのせいか……。
 施薬院のあとで新種報告しないと」
 それから、ダク子にむけて優しい口調で言った。
「大丈夫。もう少しだけ、頑張って」
 意図したわけではないのだろう、しかし。しなだれかかった彼女の耳元で、―甘くささやきかけるような、そのバリトンの声。
 今度は耳にかかる吐息と鼓膜をくすぐる甘い刺激が、絶頂へと攻めたてていく。
「……あっぁ ッぅっ」
 耐え切れず、喉から甲高い声が漏れた。羞恥心がはじけて涙がこぼれる。いつのまにか、隠し通せないほど太ももがとろとろと濡れていた。
 それに理性を切り崩されたように、一気に思考が熱に犯されていく。
 もう、いい。理性もプライドもくだらない、すべて捨てて求めてしまえばいい。そう、快楽だけを。

509:緑レン夫×ダクハン姐 2/2
07/09/28 00:57:57 PMAG1hce
「ダク子? ―っ」
 すがりつくように首へ両腕をまわして、口付ける。何度も貪るように角度を変えて押し当てて、それから舌でレン夫の口内を犯していく。
 ちゅぷ……ちゅぷ……
 癒しのしずくが滴る音と、それとは違う濡れた音、そして二人分の呼吸だけが泉の小部屋を支配した。
 レン夫の腕は自身から彼女を引き離そうと肩を掴んでいる。しかし首元にまわされたダク子の両腕が、それを妨害する。
 それでもなお、レン夫はダク子の行為を拒むように腕の力を強めた。今の彼から見ればふしだらで品のない女なのだろうと、どこか冷静な頭の隅で自嘲する。
 ―胸の奥がずきずきと重く痛んでいた。
 未知との命がけの戦いを繰り返す中でささやかに抱いた恋心。それを、こんなくだらないことで自身で踏みにじっている。

 その痛みに、ダク子の涙は止まらなかった。
 それでも体の熱は、消えることなく這い回り続けていた。

510:名無しさん@ピンキー
07/09/28 01:01:03 PMAG1hce
これにて。お粗末さまでした。

511:名無しさん@ピンキー
07/09/28 12:49:25 /NGg4sSw
>>506おいらはあなたみたいな書き力がないので無理でした(゚∀゚)アヒャ


>>507-510上手いですねぇ…おいらとは偉い違いでつ

ダク姐エロス。とりあえずレン夫、おいらと代わるっすよ(;´д`)ハァハァ




最近、本筋から外れてドリ子がエロい目に遇うお話ばかりが頭に浮かぶのでバド×カメ進まないorz…

512:名無しさん@ピンキー
07/10/01 03:54:37 BvmQQALR
>>503
シリカ久々にキタ━━━(゚∀゚)━━━!!
何スレぶりだ!? 褐色の肌に白濁はやっぱたまらんね。
GJでした! また気が向いたら書いてください。

>>486
wiki絵版でこの組み合わせの虜となった者にとっては
たまらん妄想をありがとう。
この後、レン夫の理性がぶち切れてくれることを祈る!

513:名無しさん@ピンキー
07/10/03 07:16:27 yz8l/BHw
保守

514:名無しさん@ピンキー
07/10/03 22:19:42 pWBmjC/I
続編ktkr!

515:名無しさん@ピンキー
07/10/03 22:46:33 16WM6AQQ
角煮から添
     URLリンク(www.imgup.org)
    URLリンク(www.imgup.org)
    URLリンク(www.imgup.org)


516:名無しさん@ピンキー
07/10/03 22:54:42 QKdKgFM0
相変わらずカスメ男はキモいなあ

517:名無しさん@ピンキー
07/10/03 23:20:03 ncnKQWAq
塔のてっぺんに待っていそうなもの
・軌道エレベーターと宇宙船(SF的な意味で)
・チェーンソーで真っ二つになるラスボス(■的な意味で)
・ミコンの街と大魔宮の入口(女神転生的な意味で)
・天国(特にイスラム教的な意味で)

518:名無しさん@ピンキー
07/10/03 23:26:30 SdVxuBtz
前作とあわせて、カテドラルロウとカオスって事で

519:名無しさん@ピンキー
07/10/04 03:23:50 GQ/WSAC1
登ったのに 地上に出る 不思議!


石碑「この星は、我がチリウス星系軍の軍門に降る」

520:名無しさん@ピンキー
07/10/04 14:05:22 /uuZBXfz
軌道エレベーターでアトラスっていったら黒歴史になりそうなので嫌です。

ペットで獣姦にはまってただれた日々を送るダクハンの話でも書いてみようか!

521:名無しさん@ピンキー
07/10/04 16:15:42 rPSwx+K5
シリカもいなくなってるし
酒場のマスターはおっさんになってるぞorz


522:名無しさん@ピンキー
07/10/04 16:21:17 /uuZBXfz
いなくなったんじゃなくて別の世界樹だろ。

宿屋は糸目の親戚筋のおにゃのこになって喜んで宿代を差し出すことになる。

523:名無しさん@ピンキー
07/10/04 18:24:55 1y3GeCt+
>>520
黒歴史言うなよ…

524:名無しさん@ピンキー
07/10/04 21:59:19 9cjKSdfN
逆に考えるんだ
世界樹入り口付近の町に武器屋や酒場が一つしかないわけないと考えるんだ

てか今回の舞台はハイ・ラガード公国ってあるんだから
同一人物が店営んでたら逆に怖いわ

525:名無しさん@ピンキー
07/10/04 22:27:01 Bn6rweyC
某超有名ゲーム原作アニメでは
看護婦と警官は全員親戚だから同じ顔って設定だったね。

526:名無しさん@ピンキー
07/10/04 22:29:48 gthv35nq
世界一有名な電気鼠が出てくるアニメか。

527:名無しさん@ピンキー
07/10/04 22:44:26 UqHrZNHs
同一人物としか思えない糸目を出して得体の知れなさを出して欲しい


しかしこの世界樹にもモリビト相当の存在がいるのかな?

528:名無しさん@ピンキー
07/10/04 23:59:01 WZUCAfQL
マチビト

529:名無しさん@ピンキー
07/10/05 00:02:59 ebbFwFcg
ソラビト

530:名無しさん@ピンキー
07/10/05 00:10:35 0Xi5StHV
ツリビト

531:名無しさん@ピンキー
07/10/05 00:25:24 DSFM7XHK
クマがいるってことは、あの世界には正統なクマさんぱんつがあるということか・・・うむ

532:名無しさん@ピンキー
07/10/05 08:29:52 Moc+9yUC
ペットの萌え擬人化か。
くまさんぱんつでクマ手グローブで(くま手じゃねえぞ)
「ごしゅじんごしゅじんー、がおー!」とかやるのか。

別方向で「オレサマ、アルジ、マモル!」とかでもいいな
くまさんぱんつで。

533:名無しさん@ピンキー
07/10/05 11:57:07 Xe2AXh/a
とりあえず、続編はガンナーに速攻で惚れた件。
なんという強気系お嬢フェイス……ッ!

534:名無しさん@ピンキー
07/10/05 12:47:19 S2JtexcP
ガンナーなんかロシアテイストな格好のような…。
やっぱ喋り方も同志~とかいう呼び方なのかと妄想した。


>>533
ガンナーたぶんスキルがブシドーの構えみたいに
「狙う」から頭部、足、腕とかに分かれてまたしても使い難くなりそうだが一緒に応援しようぜ。

535:名無しさん@ピンキー
07/10/05 17:06:37 nW4+bc6O
普段エロパロとか書いたり全くしないんだが、ぼーっと浮かんできたのがショタパラ(ふたなり)と青ソド男。
なんだこのニッチ産業。勿論投下なんか出来ないぜ..

536:名無しさん@ピンキー
07/10/05 17:55:51 jCSetWVW
>>535
このスレの寛容さを考えると、注意書きがあれば
大抵のカップリングはOKだと思う。
君は投下してもいいし、投下してもいい。
いや投下して下さいお願いします。

青ソドに惚れたはいいが股間の○○のせいで言い出せない、
そんなパラディン子を妄想して萌え転がったじゃないか!

537:名無しさん@ピンキー
07/10/05 18:57:47 zhj9EMrk
>>535
あとはどうしても自身が無ければ保管庫に注意書きして直投稿という手も

538:535
07/10/05 20:29:50 KG4zK/oP
そしてsage忘れてた事に気付いて愕然としたりする俺が居るわけですよ。

ありがとう>>536そして>>537。ちょっと頑張ってみるよ。
まったくエロ書いたこと無いっていうのだけがネックだが!orz

539:名無しさん@ピンキー
07/10/05 22:12:47 oAMBB+LB
だがちょっと待って欲しい
ふたなりはショタなのか?まず話はそこからだ

540:名無しさん@ピンキー
07/10/05 22:32:19 s/jPD9nN
男がベースのふたなりってやつかな?

541:535
07/10/05 23:30:29 KG4zK/oP
>>539-540
安心してくれ。単なる見た目の問題だw

542:名無しさん@ピンキー
07/10/06 00:45:33 +1e33fzN
我々はロリっ子にちんこ固くてるのを思い浮かべても良いし
ショタっ子がくぱぁしている姿を想像してもいい。
実にイイ。

ロリバド子がふたなりで、おっきさせて隠しようがなくなってる とか
メディ子が固い自分のにツバ垂らして「医術防御……」とつぶやいてるとか
ショタパラが身体の線を隠しきる鎧の下にささやかな乳を隠し持ってるとか
そういった幻が見え始めた俺はそろそろ死んだ方がいいかもしれん。

何が言いたいかというと >>535 に超期待

543:名無しさん@ピンキー
07/10/07 00:18:10 z+PpRYYp
皆して業の深いことだな。

いやまぁ俺も>>535には心からワクワクテカテカしてるんだが。

544:名無しさん@ピンキー
07/10/07 00:27:52 9zioz6Fu
ニッチ産業の話も出てるし、続編発売決定!の報も来たし、手元で腐っていた
 赤 目 ケミ子たんの一人えちものを投下することにした。
続編のあの絵で「黒髪ロングのおにゃのこハァハァ」をする勇気は、俺にはない……なかったよ……

つっても容姿の描写はバッサリ省いてあるので、いいんちょに変換も可(要:脳内眼鏡補完)。
エロパロ書くのも、もちろん投下も初めてだ。読みづらかったり不自然だったりしたらごめんなさい。

545:生ける彫像
07/10/07 00:38:28 9zioz6Fu
 ノックをしても返事がない。試しにドアノブに手を掛けると、鍵は掛かっていなかった。
 一瞬の逡巡の後、彼女は滑り込むようにして部屋に入った。扉を閉めると同時に、視界までもが漆黒の闇に閉ざされる。路地裏に面した小窓からは、星月の光すら差し込まないから、目が慣れるのを待ったところで意味がない。
 手探りでランプに火を灯す。室内はやはり無人だった。
 この部屋を使っているのは、同じギルドに所属するメディックの青年である。ただし彼の存在を感じさせる私物と言えば、寝台の上に脱ぎ捨てられたコートくらいのものだ。
 大した用でもない、本を返しに来ただけだ。来訪者たる彼女はこのまま本を置いて自室に戻ってもいいし、返却を明日の朝に延期することもできる。
 しかし彼女は─黒髪のアルケミストはどちらの選択肢も選ばず、ただ鼻の頭に皺を寄せた。
 本を脇机に預け、寝台の上に腰を下ろす。古びた木枠は彼女の体重を受け止める際、キシ、と掠れた声を上げた。
 盗られて困るような荷物がないとはいえ、外出時には施錠くらいして欲しいものだ。アルケミストは小さく溜息を吐いた。無人の部屋の錠を開けっ放しにしておくなど、いくら何でも無用心過ぎる。
 小さな寝台と脇机だけで床面積が埋まっている、長鳴鶏の宿でも一番狭くて安い個室。目と鼻の先の硝子窓が、鏡となってアルケミストを映している。
 少し硬いけれども傷みのない髪。涼やかな顎や鼻筋のライン。いかにも怜悧そうな瞳と、意思の強さを感じさせる眉─いずれも古代の彫像めいて、凛と中性的な美しさが漂う。背はすらりと高く、手足もそれに見合って長い。
 己の容姿を見苦しいと思った事は今までなかったし、きっとこれからもそうだろう。
 だが、嫌いだった。窓に映った自分がひどく情けない表情をしていることに気付いて、アルケミストは目を伏せた。
 その容姿は、自然と彼女を人から遠ざけた。近寄り難いと萎縮するもの、勝手な幻想を抱くもの、ひどい時には「同じ人間だとは思えない」とさえ言われたこともある。
 それが悪意のない賛辞の一節だったにしろ、彼女の心に傷をつけたのは事実だった。
 錬金術師ギルド直営の学院に居た頃は、女の子に特有のグループに属することも、もちろん異性と遊ぶようなことも出来ず─しなかったのではない、「出来なかった」のだ─ひとりで机に向かっていることが多かった。
 結果、術式に対する造詣は深まり、卓越した知識と思考力は彼女をますます凡俗の域から遠ざけた。
 ……いや、本当は理解している。自分自身に屈託無く笑う可愛げがあれば、あるいは物怖じせず人の輪に加わってゆく気概があれば、そんなことには決してならなかったのだと。
 平凡であること、普通であること。その中に当たり前のように存在する何か、無造作に転がっている温かいものが、彼女の人生には決定的に欠けていた。
 今更それが欲しくても、どうしたら良いのかが分からない。

546:生ける彫像
07/10/07 00:39:33 9zioz6Fu
 アルケミストはしばらく思索に耽った末、毛布の上に仰向けに倒れ込んだ。狭い寝台の横幅では彼女の長躯は収まり切らず、漆喰の壁に後頭部を預ける格好になる。
 仕方なく背を丸めて横向きに寝転がると、目の前には脱ぎ捨てられてそのままの格好のコートが置かれていた。今更ながら皺がついてしまう可能性に思い当たり、革の手袋に包まれた左手で、白い布を掴む。
 手元に引き寄せ、起き上がり、
 動けなくなった。
 このコートを一度だけ、着たことがある。正確には、着せられたことが。
 第三階層で、クイーンアントを撃破した後のことだった。ただでさえ肌寒い樹海の中で、歩き出したアルケミストの肩に、何気なく掛けられた硬い布。
『別に寒くはない』
 強がりでも何でもなく、冷気対策などあらかじめ万全にしてあったのだ。コートを脱いだメディックの方が余程寒そうで、即座に突き返したのだが……
 腕に抱えたコートの重みが、他の記憶までもを呼び起こす。
 突き返した時の、持ち主の心配そうな声音だとか。パーティの仲間から浴びせられた、冷やかすような視線だとか。羽織らされた瞬間、微かに頬に触れたぬくもりだとか。
 自分以外の体温を含んだ布が、あんなにも温かいものだとは思わなかった。

 ─自分が、こんなに愚かだとも知らなかった。

 寝台から滑り降り、足を崩して冷たい床に座り込む。胸には白い布を抱きかかえたままだ。
 硬いマットレスに左肩を預け、アルケミストはそっと己の股間に手をやった。布越しのささやかな接触、愛撫とも呼べない刺激だけで、背筋が粟立つ。
「あ」
 ぴく、と体が震えた。持ち上げた視界の隅に、部屋の扉を捉える。咄嗟に手を伸ばし、掛け金を下ろす。
 これで誰も来ない。明瞭に意識した途端、首筋から腰までを官能の蛇が滑り降りていった。
 ズボンと中の下穿ごと、指先を秘部に押し込める。柔らかなひだが押し潰される感触が心地よい。アルケミストは目を細めた。
 ズボンの布地は多少の耐刃性と耐火性を持っていて、それだけに、厚い。繊細な愛撫などできるはずもなく、硬いものを練りほぐす時のように、肩ごと使って刺激を与えてゆく。
 息が上がり始める頃には切なさともどかしさにも耐えかね、ズボンの中に手を差し込んでいた。探索の時はもちろん、日常生活の中でも決して外さない革手袋が気にはなったが、─汚れたら捨てればいいのだと割り切ってしまう。
「っ!」
 目を閉じる。感じた刺激に呼吸と動きが止まったのは、ほんの一瞬のこと。未知の場所を探るかのように慎重に、やがて少しずつ大胆に、指を操り、奥へと進めてゆく。
 最初は冷たいと感じた革の感触も徐々に粘膜に馴染み、やがて指先に熱を感じるようにさえなった。ひだの一つ一つを撫で回してみても、抵抗というものを感じない。
 濡れ過ぎだ。
 他人事のように考えながら、鼻面を毛布に押し付け、声を殺す。
 半ば寝台に乗り上げるような体勢は、両手の塞がった今の状態では都合が良かった。腰を浮かせて膝立ちになっても、素っ気無いつくりの寝台が体重を受け止めてくれるからだ。
 アルケミストは遠慮なく、胸から上をマットレスに預けた。
 細い肩が、自分自身を昂ぶらせるために─あるいは自分自身の予測を超えた快感のために、不規則に動いては小さく跳ねる。日頃当たり前に感じているはずの着衣の重み、布地が肌に擦れる感触が快感を呼ぶ。
 左腕に抱えたコートの存在だけが彼女の日常の中にはないもので、上着越しに胸を押し付けると燃えるような熱を感じた。
 どうかしている。
 唇の端が、歓喜ではない、歪んだもので吊り上がった。

547:生ける彫像
07/10/07 00:40:42 9zioz6Fu
 コートの主はギルドの仲間、パーティの戦友、アルケミストにとっては一番身近な異性の一人だ。
 生死を共にしているという連帯感はもちろん、戦闘中の高揚感、連携を取って行動する際の一体感もある。
 更に彼の、メディックという職業を考えれば、癒してもらえる・守ってもらっているという意識が強く生まれるのは当然のことで。
 ─それをこんなにも簡単に、恋心だと勘違いできる自分が、どうかしている。
 コートを貸してくれたのだって、きっと直前まで大氷嵐の術式を扱っていた仲間に対する当然の気遣いで、他意などなかったに違いないのに。
 ─その優しさも、その時感じたものさえ、理屈に置き換えて考える自分が、どうかしている。
 ましてや彼の部屋に立ち入って、置かれていた私物を、こんなことの……
 アルケミストの視界は涙でぼやけていた。はふ、と吐いた熱い息が毛布を湿らせ、それが冷える間もなく呼吸が重なっていく。
 どんなに思考が狂っていても、感じている胸の疼きは本物だ。熱を伝えてくるコートごと、乳房をマットレスに押し付け、押し潰す。
「は、……っあ、はぁっ……」
 秘所を撫で回す右手の動きそのままに、上半身が揺れ、布が胸を擦る。胸の先端はとうに尖りきって下着を持ち上げ、アルケミストの身体に鋭い快楽を流し込んでいた。
 左手で器用に上着の留め具を外し、前をはだける。中に着ていたシャツのボタンも、下着のホックも外した。
 顔を出した膨らみは、背丈の割には控えめで、アルケミスト自身の長い指であればすっぽりと収めきってしまえる。
 それが中性的な雰囲気を際立たせているのだと自覚する一方、はちきれそうに肉感的な乳房に憧れる気持ちもあった。
 少なくとも揉む側にしてみれば、そちらの方が魅力的なのではないかと思う。
 ─もう少しだけ、生きた女として、扱ってもらえたような気がする。
 それはあり得ない「もしも」の話だった。くだらない逃避だ。
 ただの責任転嫁なのだと、役にも立たない知性が告げる。その通りだ、自分の問題点は容姿でも体型でもないのだからと、卑屈な理性が返事をする。
 無性に泣きたいような気持ちで、アルケミストは胸の先端を摘んでは撫で回し、指を食い込ませた。
 革手袋の滑らかな感触は肌に心地よく、加えて縫い目が変則的な刺激を与えてくる。左側の乳房に感じるのは、少しざらついた、けれどこの上なく優しい布の感触。
 それでも物足りなくて、アルケミストはがむしゃらに、目の前の寝台に胸を押し付けた。

548:生ける彫像
07/10/07 00:41:29 9zioz6Fu
「く……ん」
 しなやかに長い背を逸らせて、鳴く。
 胸が熱かった。胸に抱えた布が熱かった。胸を押し付ければ、コートはふわりと逃げようとして、マットレスの弾力に押し返され、戻ってくる。
 伝わってくる熱が肺を灼き、心臓を貫き、脳髄までもを蕩かせる。
 甘いのか切ないのか悲しいのか、痺れの本質が分からない。
「は……ふぁッ……」
 ぐい、ぐい、と上半身を揺らめかせると、下肢への刺激も強くなった。
 不安定な体勢の中でも、指は離されまいとするかのように一層深い場所へと食い下がり、容赦なく理性を抉り出しては捨てる。
 身体はいつしかアルケミストの意思を無視して、ただ快楽を得ようと躍起になっているようだった。
 確かに胸が苦しいのに、何かが悲しくて仕方ないのに、それが絶頂を求める飢餓感へとすり替えられている。
 ズボンの中にはいつの間にか、むっとするような熱が篭っていた。汗とそれ以外のもので下着は濡れ、腰周りには不快な感触がまとわりついて離れない。
 上着を羽織ったままの上半身にしても、胸が焼けるように熱い一方、背中は凍えるように冷たかった。
 脱いでしまおうか、という至極当然の思いつきは、壊れた思考の中で瞬く間に却下された。そんな暇があるのなら、貪りたい。息に混じる声の量が、どんどん多くなってゆく。
「あ、いぁ、あっ」
 布を抱き込んだ腕に力を込め、床板に膝を踏ん張った。崩れ落ちないように、壊れてしまわないように─そうした上で容赦なく、己の急所を責め立てる。
 ビクン!と背筋が伸びた。一瞬見開いた目を、眇める。当然のように溢れ出そうとする嬌声は、呼吸ごと止めて殺した。
 訪れたのは無音の絶頂。
 右手は止めない。
 水音は聞こえない。布の層に阻まれているのか、快楽に鼓膜が焼き切れたのか、分からない。それでも彼女は手袋越しに、ねっとりと糸を引く感触を聴いた。
「…………っ」
 きつく目を閉じる。唇が自分でも分かるほどに、もの欲しそうに動く。
 眦から涙が零れた。
 本当は、彼の名を呼びたかったのだけど。
「や……」
 紡いだ声は言葉を織れないまま、身体と折り重なって崩れ落ちていった。

549:生ける彫像
07/10/07 00:43:13 9zioz6Fu
『応急処置の知識があれば充分だろ?』
『私が嫌なんだ。体が資本の冒険者が、多少の医学知識くらい持っていなくてどうする』
『いや、コレ、「多少」って量じゃないと思……』
『文献を読むのには慣れている。三日中には返す』
『三日!』
 そんな会話と共に、ギルドのメディックから一冊の本を借り受けた。
 冒険者の負いやすい怪我、疾患、毒物と循環器系の関係などをまとめたもので、難解ではあったが、毒の術式を扱うアルケミストにとっては理解不能というほどでもなかった。

 宣言通りに三日で読了して、彼女は今、ここに居る。力なく床に座り込み、寝台の端に縋りつくような姿勢で、シーツの皺を眺めている。

『君が読む必要、ないと思うんだけど』
 メディックはこの上なく複雑そうな表情で言った。
『俺だってその本、通読はしたけど大半忘れてるし……必要な時、調べるために持ち歩いてるんだからさ』
『一度読んでいるのとそうでないのとは大違いだ』
『それはそうだけど、そうじゃなくて。……俺、そんなに頼りない?』
 情けない声で問われて、アルケミストは「はぁ?」と眉を跳ね上げた。
『どうしてそうなる』
『仲間のために、必要な時に医学知識と技術を引っ張り出す。俺の仕事のハズなんだけどね……そっか、俺の信頼度って紙束以下……』
 大袈裟に肩を落としてみせるメディック。
 その紙束に書かれた知識のありがたさと、彼の人間としての尊厳、どちらを尊重すべきかアルケミストは少し迷った。
 結局どちらにもフォローを入れられず、逃げるように腰を上げる。
『じゃ、借りるぞ』
『あんまり頑張り過ぎるなよ。俺の仕事がなくなるから』
『まさか』
『君なら出来そうな気がするから、怖いよ』
 メディックが冗談めかして言い、アルケミストは薄く笑った。

 ─ああ、お前にもそう見えているのか。

 寝台の角を頼りに立つ。生乾きの手袋をハンカチで拭う。着衣を整え、髪を撫でつけ、目頭とこめかみを強く押した。シーツの乱れを直す。
 下着は相変わらず冷たく濡れていたが、その湿り気がズボンにまで染み出してくることはないだろう。
 窓を開け、風を招く。目に入るのは闇ばかりだ。たとえ昼間であれ、この窓外に見るに値するものなどないのだが。
 振り向けば、そこにあるのは訪れた時と寸分違わぬ─少なくともそう見える、宿の部屋。
 抱きっぱなしにしていた白いコートは、無意識のうちに気にしていたのか、意外にもさほど皺になっていなかった。ハンガーに吊るし、丁寧に伸ばしてやる。

 後始末の手を抜いたら、どうなるのだろう。
 扉の掛け金を下ろさず、自慰を続けていたらどうなっただろう。
 心惹かれる想像ではあったが、彼女がそれを実行に移すことはなかった。

550:545-549
07/10/07 00:49:00 9zioz6Fu
以上です。
異常ですと変換されてちょっと泣いた。あと、文字の詰まり具合に吹いた。
もうどこから謝ればいいのやら……

上着をオカズにひとりにゃんにゃんとか過去にも書いている方がおられたが、
布と革と乳でゴソゴソさせたかったのでやってしまった。お粗末。

551:名無しさん@ピンキー
07/10/07 05:15:31 wPGJDqiu
抱きしめたいな乙

552:名無しさん@ピンキー
07/10/07 09:38:07 /NFgLnKq
メディック! メディ~ック!
ケミ子さんの心の涙をちゅっちゅしてやらんか! 早く!?

せつないひとりえっち、良かったなあ。
不器用な恋心が、日の目を見る日は来るのだろうか…
本人は否定しているけど、彼女の諦めを自信に転換させるような
素敵イベント起こらないかな…無理か。

553:名無しさん@ピンキー
07/10/07 19:49:49 Z5WbuPrZ
これは良い恋する乙女

554:名無しさん@ピンキー
07/10/07 20:38:38 a6r8xQEi
なんというけしからんケミ子たんか。
♂メディックともっとけしからん間柄になったらけしからんのでぜひやりなさい。

555:名無しさん@ピンキー
07/10/08 02:00:36 nr7rAdXh
でもそうすると、♂メディ(どっちだろ?)×赤目ケミになっちまうような。

…抵抗とか感じなくなってきた俺やべぇwww
赤目子エロかわいいよ、もううちのリーダーの三十路赤目と交代でいいよ

556:名無しさん@ピンキー
07/10/08 20:06:07 gIzzWnLM
535だがコメントありがとうありがとうありがとう。優しいな、このスレの住人…
投下とか初めてだもんだから、ついでに路線こんなんだがいいかねという前振りと、
なんか前文が長くなっちゃったんだぜーという云い訳ついでにちょっと落としてみる。
ワクテカしてくれて申し訳ないが、エロは待て次回!だ。すまん…


・やったりやらなかったりする人々
 イノリ:ショタパラ(見た目は)。ふたなり。ぼくっこ(っていうのかこの場合も?
 アール:青ソド。男。チャラい。ハタチくらい。イノリが惚れちゃうよ。
 他の名前:書き割りだと思ってくれて構わない。

名前が無いとどうにも乗りづらい性分のため、そこらは勘弁。
>>542氏のコメントになるほどと思ってしまったが為、イノリの中身(心的な男女の強さのそれ)については、
君は女性的な心にアレでもいいし、男性的な心にソレと思い浮かべても良い、の様に…書けていたらいいんだが。
あと若干>>536氏のインスパイアがあることは秘密だ。

つか緊張するんだぜ畜生…

557:君の隣で (1/3)
07/10/08 20:07:49 gIzzWnLM
ガシャガシャと金属音を鳴らしながら全ての装具を外し終え、漸く、イノリははぁと大きく息を吐いた。
第三層、目を射抜かれる様な鮮らかな蒼を纏ったその場所は、二層の熱気と湿気に比べればまだ、気候と
しては過ごしやすい物ではあったけれど、蟻の巣を越えた先に広がっていた、驚く程の水を湛えた地底湖
――そう表現するのが果たして正しいのかは判らないが――を眼前にしての戦闘と探索は、金属鎧と
鎧下との隙間に、じわりとした湿気を蓄えるには十分過ぎた。
――まだ暫く我慢しないとならないなあ…。
じわりと、粘ついている首筋と二の腕とをさすりながら、もう一度、イノリは溜息を吐く。
エトリアを根城に世界樹に挑み続ける各ギルドの人間は、大概この《長鳴鶏》を定宿とするのが常だが、
部屋は好きに選べるという物ではなかった。全く崩れることを知らなそうな作り笑いを常に浮かべている
フロアマネージャーが、彼らの力量から、部屋のランクを自動的に振り分けているという。
既に第四層に足を踏み入れているギルドの人間も増えてきた今、B13辺りで蹈鞴を踏んでいる自分達には、
風呂付きの部屋なんて、勿論夢のまた夢だった。

――それでも、個室になっただけ、楽にはなったけど…
ゆるめの、しかし生地だけは厚い部屋着に身を包んで、着替えとタオルを持ち、イノリは部屋を出た。
もう夜も遅い。世界樹の探索に明かりはそう必要ないから、夜遅くまで潜って帰ってくるのもいないでは
無かったが、それでもこの時間ともなれば、大人しく睡眠を取る者が殆どで、だから部屋と部屋とを繋ぐ
廊下も、そして目的地だった共同浴場にも、これといった人気は無かった。
――よかった。
今度の溜息は安堵のそれだ。手早く衣服を脱ぎ畳んでまとめ、いつもの逡巡の後にタオルを腰だけに巻き、
イノリは洗い場に向かった。湯桶に汲んだ湯を大雑把に頭から掛け流し、軽く汗を流してから、大浴槽に
沈む。一人きりだというのに、浴槽の端の方で足を抱えて小さくなる。だってもし、今誰か来たら。
腹の底から恐怖感がやってくる。大丈夫だ、今までだって大丈夫だったと脳裏で呟きながら、必死で頭を
切り替えようとする。しかし。
――なんで、ぼくだけ…
奥歯をかみしめる。湯に深く沈みながら、自分の体を呪う。
――どっちも、ぼくには、…必要ないのに。
ぎゅう、とより小さくなる様に抱きしめた自分の体。――両性の特徴を持って生まれてしまった、自分。
同い年の女の様に、柔らかな体つきにはなれず、かといって男のそれの様な筋肉も付かず。
胸板というには薄すぎ、しかし乳房というにはふくらみのない胸。
そして下半身には、大きくはないものの、ペニスと、そして、その下にヴァギナと。
――考えるな。余計なことなんだから。大体、ここで誰もぼくのことなんて知らないし気にしないだろうし…
ループに陥りそうになる思考を、物理的に頭を振ることで追いやろうとする。髪に滴っていた水滴が落ち、
ぱちゃぱちゃと水面を叩く。
「…ぼくだって、ふつうに…」
「よぅ。なんだお前、ちゃんと普通に風呂入るんじゃねえか」
やっぱりなあ当たり前だよなあと零しながら湯をかき分けイノリの左脇に腰を下ろした男は、イノリと同じ
ギルド同じパーティとして共に潜るソードマン、アールだ。
女性用の浴場が使えない(少なくとも、裸体になったら男性と思われる方が多いのだから)事等から、辻褄
合わせの面倒臭さも相まって、イノリは一応パーティでは男性で通していたし、風呂だって男性用を使うの
だから、ここにアールが居ること自体は特におかしくはない。おかしくはないが。

558:君の隣で (2/3)
07/10/08 20:10:16 gIzzWnLM
一つ前末尾のコピペまつがったー!(恥
心の目で、「ぼくだってふつうに」の後からだと見てくれ…orz

-----
「…ぼくだって、ふつうに…」
「何が普通だって?」
小さく漏れた声を捕まえられたことにぎょっとして、イノリは慌てて顔を上げた。
そしてその相手を見て、更にイノリの目は見開かれる。
「あ、アール、さん?」
「よぅ。なんだお前、ちゃんと普通に風呂入るんじゃねえか」
やっぱりなあ当たり前だよなあと零しながら湯をかき分けイノリの左脇に腰を下ろした男は、イノリと同じ
ギルド同じパーティとして共に潜るソードマン、アールだ。
女性用の浴場が使えない(少なくとも、裸体になったら男性と思われる方が多いのだから)事等から、辻褄
合わせの面倒臭さも相まって、イノリは一応パーティでは男性で通していたし、風呂だって男性用を使うの
だから、ここにアールが居ること自体は特におかしくはない。おかしくはないが。
「ふ、普通にって、な、っにが、ですか?」
思考に気を取られすぎて人が入ってきたことに気付かなかったこと、その上それがどこぞへ出かけていった
筈のアールだった事、さらには訊ねられた内容と、その全てがイノリを混乱させ、どうしても吃ってしまう。
「ん、エドがお前風呂場で見かけた事ねぇっつってたからさ、実はあのおとなしー顔して女湯のぞきが趣味
だったりいやいやあの顔だから誤魔化して女湯入ってんじゃねとか、実は女遊び激しくって俺みたいに余所
行っちゃうんじゃねーのとか、まぁ色々」
「のぞっ、ちょ、え!?」
会わないのは当たり前だ。少なくとも同じパーティの人間と風呂の時間が合わない様に、かなり気を配って
いたのだから。だからってまさか、同じパーティの人間に、そんな風に噂されていただなんて。
「しませんよ! そんなこと! アールさんじゃあるまいし!」
「あるまいしって酷ぇな、俺だって覗きなんかしねえよ。それよかホントの女の子抱いた方がいいじゃん」
「抱っ…」
「あーでも、エドとかやってそうだよなー。あのメガネ、口ばっか慇懃だけど実はムッツリじゃねぇんかと
思うんだよな俺。つかメディックならではの薬プレイとかさ。何かねぇかな、そういうのさ」
アールの軽口にもうイノリは何を言って良いか言葉にならず、ぱくぱくと口だけが空いている様な状態だ。
と、茹で蛸みたいな状態のイノリをにやりと見やって、アールが言った。
「…お前やっぱ、こういう話って全然ダメ?」
「だっ、ど、だめ、とか、そういう、あの」
そっかー純情だな少年ーとかなんとか勝手に納得して、アールはざぶざぶと顔を洗い出した。イノリは心を
落ち着かせようと必死に、とりあえず深呼吸を繰り返す。
4・5度繰り返して漸く心臓が落ち着いてきたところで「イノリさあ」また、アールに声を掛けられた。
「なん、ですか」
「普段何してんの?」
思わず、正面向いていた顔を曲げ、アールの表情を確認した。
「…訊いて、どうするんです?」
「なんだよ、気易い世間話ってやつだろうが。普段お前とそんなに話しねぇし」
確かにそうだった。アールとイノリはふたりだけの前衛だけれど、アールが喋る相手は大体、メディックで
リーダーのエドか、さもなきゃ女性陣に向けた軽口で、探索や戦術の事以外で喋ることは滅多になかった。
「別に…あんまりなにもしてないです。鎧の整備とか…トレーニングとか」
「トレーニング? してんの、お前」
驚いた顔のアールと目が合って、何故かイノリは少し下がった。
「してんの、って」
「だってよ」
「ひゃ!?」
ぞんざいに動いたアールの手が、イノリの腕を取った。アールの右手はイノリの肘に、そして左手は手首を
捕らえて、太いとも細いとも言い難いイノリの左腕全体がしげしげと眺められる。
「うわ、近くで見るとホント細ぇの」
「ちょっと、やめ」
アールの手は多分、無骨と表現するのが一番いいに違いなかった。指の太さはさほどでは無いが、普段剣を
握りしめている所為か、指先まで太く、皮が固い。一方のイノリはといえば、前衛で探索者とは思えない程
どちらかといえばしなやかで、柔らかさを感じられる指だ。

559:君の隣で (3/3)
07/10/08 20:11:19 gIzzWnLM
「これで普段盾だの剣だの握りしめてんの? よくすっぽ抜けねぇな」
「あの、アールさんってば」
「腕こんなだしなあ。お前何食ってんの?」
並んで出されたアールの腕に目を奪われる。太くて筋肉質で力強さが感じられて、所々に這う筋状の傷跡が、
湯の温度で薄く色づいていて――何故か、これ以上見ていちゃいけない気がして、慌てて俯いた。
「たべものは…長鳴鶏の人たちに言ってくださいよ…ぼくは…」
「傷跡もねぇのな、あんまり。何で?」
イノリの呟きなんか全く聞いちゃいないのか、アールに新たな疑問をぶつけられ、それでもイノリは律儀に
答えてやる。
「ぼく、打撲が殆どで…アールさんみたいに、懐に切り込んでいくわけじゃないし…あの」
「なに?」
「手、…はなして」
「なんで」
「なんでって、だって」
「ああ、上がるのか。悪ぃな」
自分でも理由が判って居なかった呟きに、アールが答えを出してくれた。そうだ、お風呂上がればいいんだ。
いつか右手で握りしめていたタオルを、力を緩めて垂らしながら立ち上がろうとして。
「――は」
のぼせていたのかふらりと揺れる体にイノリは足を滑らせて、どぷん!と、大きな音を立てて頭から湯船に
潜った。
「ばっかじゃねえか――っておい!」
大声で笑ったアールは、しかしじゃばじゃばと音を立てるだけのイノリの様子に慌てて、脇の辺りを目掛け
両腕を差し入れた。それからざぶんとごぼう抜きに持ち上げ、降ろす。
「か、っは、っごほっ!」
「大丈夫かよホント…どこのお子様だか…」
「っふ、す、ごふ、すみ、ませ…」
「なんだよお湯飲んだのか? しょうがねえなウチのパラディンさんは」
言葉とは裏腹に苦笑を浮かべながらアールが言う。やっぱり右手にタオルを握りしめたまま俯いてげほげほと
噎せ続けるイノリに、ぽつりとアールは呟いた。
「しっかし、軽いよな、お前…」
何故か。
その声に、アールの手のひらと腕の力強さが急に肌に感じられて。
「あ? おい大丈夫か、おま――」
イノリは慌てて、アールの手を振り払う様に、けれど今度こそ倒れない様にバランスを取って立ち上がると、
いきおい浴槽をまたいだ。
「それじゃ、アールさん、お先に!」
「え、あ、おう」
まだ噎せそうな喉を叱咤して叫び、振り返ることなく慌てて脱衣所に駆け込んで、そこでゼンマイが切れた様に
イノリは床にしゃがみ込んだ。
頭の奥がぐるぐる回る。左の腕だけやけに熱い。かっとなった顔が火照る。
――なんか、…なんで。そうじゃなくて。
「着替え…着替え、ないと」
口にして、のろのろと棚を頼りに立ち上がり、脱衣籠に手を掛けた。
訳のわからない動悸に、背中を押される様に。


560:557-559
07/10/08 20:14:26 gIzzWnLM
ていうか正確にはタイトルに「前半」とか付かなきゃならんのじゃないかとか色々思うわけですよ今となっては。
君は読みづらさを感じたらがつんと言っても良いし、がつんと言っても良い。というかその辺のさじ加減も良く判らん…
思わず等幅で文字数合わせしちゃったんだよな。一応文節区切り風にはなってると思うが。

次回、カメラさんにパラ寝室のベッドにズームインして貰う方向ですよ。主に性的な意味で。

561:名無しさん@ピンキー
07/10/08 20:21:32 YV5D/EBb
男性と男の子は別の生き物という真理を見た気がする。
wktk

562:名無しさん@ピンキー
07/10/08 21:01:09 wGeFDDlM
イノリの名字ってカグラザカとかいわね?

563:557-559
07/10/08 21:16:21 gIzzWnLM
見返してみると、結構今のところ男の子成分が強く見えるな。
次でちょっと補正してかんと。

>>562
すまん。なんか近い感じのネタ元があるんだろうか。
単純に、ウチのギルドがアイウエオ順ってだけなんだ…(酷い話だがw
↑レンジャー(金髪)がウでケミ(いいんちょ)がオだw

564:名無しさん@ピンキー
07/10/08 23:33:32 6v9+U9tz
>>563
補正しなくてもそれはそれでいいじゃない(マリー

565:名無しさん@ピンキー
07/10/09 19:57:22 2/IBc5oq
イノリを女の子としてよりショタと捉えた方が萌えてしまった俺がいる

566:557-559
07/10/10 01:27:24 RDZOfV2z
マレー

君達は目の前にある変なスイッチを、好奇心に負けて押してしまったのか…
(そしてどうやら俺がスイッチ作った人間らしいが
なんとか明日までには性的な成分を透過できるようにがんがってみるよ。
そのスイッチで起動した部分がどうなるのか、俺にも判らんが。

567:557-559
07/10/10 15:41:16 QEwz5xFm
そんなわけで何とかここまでこぎ着けたがあのなんだ。
普段書かないって事はつまり、勢いがないとダメなんだ! 先に進まないんだよ!
というわけで推敲してる余裕ほぼなし。濃そうで酷くぬるい。そして短い。ダメだ。
エロエロに持って行くのってマジで難しい。先達や今までの神達をあがめ奉るよ俺…

568:君の隣で 2(1/3)
07/10/10 15:41:52 QEwz5xFm
どうやって部屋まで戻ってきたのか、良く覚えていない。
頭の奥の方で、そういえばお湯で流したきりで石鹸とか使ってないなあなんてぼんやりした思考が有るような
気もするけれど、今イノリの心を占めているのは、ただ一つ。
「…ちがう。だめだ。勘違いだよ。…おかしいもの」
アールが。アールが触れた部分が。
左腕と、支えられた脇の下の部分とが、何故か今でもあの熱を伝えている気がする。
扉に鍵を掛け、ふらふらした足取りのまま、ぼすんとベッドに倒れ込んだ。
「ぼく…ぼくは、だめ、なんだから…っ」
平素から。
だれかに好意を持って、それに身を委ねてはいけないものだと、ずっと思ってきた。
男になりきれず、女になりきれず、どちらでもない奇怪なイキモノとしてあるのだから、そんなこと思っては
いけないのだと、イノリは強く強く思ってきた。だから、自分がそういう何かを感じる時は『勘違いだ』と、
そう言い聞かせている。何かの反射の様に。
イノリは親の顔を知らない。多分死別でなく捨てられたのだと思っている。
育った箱の中ですら、イノリは誰からも距離を置かれていたし、またそれが当然なのだとイノリ自身が思って
いた。だって、親にすら距離を置かれたのだから、他人なら尚更だと。
そういった全てが、イノリの心を、緩く緩くねじ曲げて、育てていったのだ。
「ぅぁ…」
横になったまま、イノリはきゅうと体を縮めた。生々しく思い出されるアールの熱が、イノリの体の隅々まで
伝播していく。腕から首筋、脇から腹部、耳の裏、背筋、脹脛、爪先、――下腹の。
「ゃだ。ちがう。ちがうってばぁ…」
イノリにとって、そこにあるもの達は一番忌避する器官だった。一人で抱えてしまっている、陰陽二つのそれ。
けれど今、アールの熱がじわりじわりとイノリの女の部分を苛んで、そして釣られるように、男の部分が首を
もたげようとしている。
イノリは、性的な快感を得るためにそこに触れたことが無い。恐怖も勿論有るけれど、イノリにとってはそれ
以前に、存在と行為が全て、あっては(しては)ならない事だった。
けれど今、誤魔化そうと小さく身動ぎをしてみれば、一層その存在が脳裏を占める。心も締め付けられる。
「ひ、ぅ」
漏れた声に、思わず耳をふさぎたくなる。でも動いたらまた何か――取り返しが付かない事になってしまい
そうで、イノリは代わりに、思い切り目を瞑った。
はふはふと小刻みな呼吸を繰り返して、イノリは必死に熱を逸らそうとする。今迄にそういう気持ちになった
ことが無いわけでもなかった。そしてそれらは、こうやって呼吸に集中して全ての思考を追いやってしまえば
済むだけのものだった。
けれど。

――てのひら。
実際に触れられ捕まれて。

――からだが。きずもいっぱいあって。
視界に収まったその体躯が。

――ぼく、ぼくもみられて。
普段殆ど意識したことのない奇妙な感覚と。

569:君の隣で 2(2/3)
07/10/10 15:42:58 QEwz5xFm
《んじゃ、明日6時でいいんだよな? 長鳴鶏のロビーで》
《またですか。潜った後だというのに君もよくよく体力が保ちますよね。尊敬しますよ、ある意味で》
《そういうエドも、実は色々手出してんじゃねぇの?》
《想像だけならご勝手に》

思い出したエドとアールの会話。それを呆れて、けれど面白そうに眺めているウナとオミット。その4人より
少し外側で眺めていた自分。つい数時間前、夜の帳が落ち始めたベルダの広場で分かれた時のものだ。

――でかけるって。いつもみたいに。
――あのてのひらが。からだが。ぜんぶ。ぜんぶほかのひとに。ぼくじゃ、ないひとに。
――しゃべって、わらって、…さわって。

「…ゃ、あ。ぃや、…ゃだ」

漏れた呟きに、全部が持って行かれた気がした。ひたすら避けてきた人との接触。その垣根を越えて、そして
触れて、触れられてしまったアール。
イノリが思い出すアールの顔は、全てが笑顔だ。自分に向けられたものもある。数は、少ないけれど。
彼に。彼なら。

――ほかのひとに、なんて。

片隅で。勘違いだと、そんな感情はまやかしだと囁く声があるのは解る。けれど解っても止められるものでは
なかった。
アールが、誰かに。誰かが、自分に。そのどちらも嫌だった。彼がいい。アールだけがいい。あの手。大きく
力強いあの手のひら、指先で。

――ふれられたら。

イノリはずりずりとベッドの上を這った。夜着やシーツに擦られて肌が粟立つ。けれど、もうイノリはそれを
止めない。止めようと思えない。むしろ、もっともっとと欲している。ベッドの中央、顔だけ背け俯せになり、
尻だけ持ち上げた。背がしなって、体重が肩口と首に掛かる。
ふ、ふと熱の籠もった息を吐きながら、ゆるゆると膝を開いた。そこに溜まっていた熱が冷やされ、ふるりと
身体を震わせる。醜いと思っていた感情と、ひんやりした水気のある布が股間に張り付く感触と、不快な筈の
それらですら今は心地良い。
イノリの全てが、その先を求めるだけの肉になっている。
――さ、わる、んだ。
アレに。アソコに。熱に浮かされたまま、そろそろと右手を伸ばした。短パンのゴムをくぐり抜けて(その時
腹に手が触れた事にすらおののいて)、張り詰めたそれに、布越しに触れた。
「ン!?」
たったそれだけの事で、もう身体が跳ねそうだった。腰骨の奥に溜まる疼きが、そこへの刺激を欲している。
けれど、イノリは痺れ始めた頭の中で、その甘いささやきを振り切った。
――ちがう。こっち、じゃ。だって。
アールが。あの手が触れる筈なのは。

570:君の隣で 2(3/3)
07/10/10 15:43:39 QEwz5xFm
「くぅ、ン!」
勝手に鳴き声が漏れた。まだ指の腹で布越しにひだのある辺りを縦に撫でさすっているだけだ。それでも今の
イノリには十分すぎた。この先に待つのは、未知の感覚。向かってはいけないと戒めてきた道。
――こえ。こえ。でちゃ。
口をふさぐ物を探して、イノリはうっすらと目蓋を開いた。風邪をひいた時の様に視界が潤んでいる。いや、
恐らくそれ以上に。目で探しながらも、右手はゆるゆると自分を責めている。
それ以上頭を他のことに使うのすらもどかしくて、イノリは口を開け、顔の下のシーツをはんだ。はむはむと
唇と歯を動かして、なるたけ含む。これで、いい。
そう思った瞬間、自分に遠慮が無くなった。
「ふー、ぅ、ん、ぅう! ン! ンう!」
人差し指の腹だけでは満足できなくなり、中指も添えるようになった。くぼみを弄る度ぴくぴくと動く身体が、
胸元に新たな感覚を呼んだ。夜着が擦れているのだと実感するより先に、身体が正直に従った。ベッドがキシ
キシと音を立てる。
程なく、イノリの股間からちゅくちゅくと音が鳴り始めた。下穿きの布越しにもじわりと水気を感じられて、
左手も伸ばして股裾から指を差し入れた。直接触る。ぬめる。擦れて、指先が浅く、つぷりと飲み込まれる。
しなやかでやわらかな、蜜壺。
「んぅ!?」
イノリがそこの快感を感じるより先に反応したのは、そのすぐ上の器官だった。両の手が入って余裕の出来た
空間で、むくむくと首をもたげていく。
本来であれば、それは、そこに収まる器官だ。
「ん、ぁ、ああ。やぁ…!」
イノリの両目から、ぽろぽろと涙が落ち始めた。これが。こんなものもぼくにはあるから。
快感だけを追っていた意識が、急に現実に引き戻される。もし。もしこんな物が、なかったら。
もしイノリが男としてだけの存在だったら。ひょっとしたら、今のエドの位置で、アールと喋っていられたの
かもしれない。友情とか信頼とかそういうつながりで、彼の側に。こんな気持ち、微塵も持たずに。
イノリが女としてだけの存在だったら。アールがウナやオミットにする様に、軽口を叩かれて、ちょっとした
ちょっかいを出されたりして。けれどそこに、何の躊躇も懺悔も必要なく、ただそこにいられたかもしれない。
なのに。自分は。ほんとうの自分は。
こんな。こんな中途半端で、醜い。
「う、ン、ふぁ、ぁ、あ!」
顔をシーツに押しつけた。左手だけでは足らなくなって、右手も下着の中に差し入れた。溜まらずにペニスを
擦り立てた。育ってもイノリの大して大きくもない手のひらに収まるけれど、それはただの女にはない物だ。
そして左手は、男が決して持ち得ない秘所を責め続ける。
意識が、泥沼に飲み込まれるように、ぐちゃぐちゃになっていく。暗澹と。
「んあ、ぃやぁ、やぁ、らめ」
下腹の、前と後ろでぐるぐると渦巻く疼きが高まる。右手の先で、ゆるんだ皮でにちにちと幹を擦り立てる。
左手指でひだをかきわけぐちぐちと練り指先を潜り込ませる。どちらも液体でまみれて、水音を響かせる。
――やだ。もうやだ。なんで。どうして。もう、いや…!
心は嫌悪で占められて、身体は快感で占められて。どうしようもなくてイノリは泣き続ける。鳴き叫ぶ。
「や、あ、ぁ、ぁあ、ア!」
右手で脈動を、左手で痙攣を、両手に飛沫を感じて。
「っう、ふあ、あ、…っも、やだ。やだ。やだぁ…!」
支える力もなくして腰が落ちても、イノリはただただ、涙を流し続けた。


571:568-570
07/10/10 15:44:44 QEwz5xFm
取り敢えず後のことは知らん! 俺は頭を冷やす!



皆のスイッチの行方は、ちょっと気になるんだが。

572:名無しさん@ピンキー
07/10/11 00:53:50 XWRqL39X
>>571
GJ、いかにもふたなりらしくて良い(´д`*)

が、肉体的コンプレックス+ひとりえちで、直前の投下作品と被るのが気に掛かる。
>>535の後に>>544が来てるんだから不可抗力だったのかも知れんが、
それだけ喋るのなら一言くらい触れておこうぜ?

573:571
07/10/11 01:52:19 UgfVlI1U
>>572
それもそうだ。というか然るべきだった。
テンパリ過ぎてダメになるいい見本を晒したよ。
そういうわけで、やっぱり暫く頭冷やしてくるわ。
気が向いたらソドとちゅっちゅさせてやれたらいいなあと思うよ。

しかし赤目ケミさんとメディ氏の行く末も気になるわけだが。

574:名無しさん@ピンキー
07/10/11 03:40:32 o+ArcmW9
え?パラの身体に興味津々のソードマンに色々弄くられながらのエロという本編があるんじゃないの?
おまえ…!


頭なんか冷やしてる場合じゃないだろう!熱くなれ!燃えろ!燃やせ!



か、勘違いしないでよね!応援なんてしてないんだから!
俺に新たな属性を目覚めさせた責任を取って貰うだけなんだからね!

575:名無しさん@ピンキー
07/10/11 05:06:54 F0+vXvdz
>>574
よう、俺

ふた属性は前からあったが。いのりんばんにゃいさせてやっておくれよ。
な、>>571
赤目ケミ子の方のお話もwktkしながら待ってるぜ。
それぞれの熱い一夜を、たぎった情熱を待ってるぜ。

576:名無しさん@ピンキー
07/10/12 01:04:00 xMYpfuNO
ここってエロ以外も投下ぉkなの?

577:名無しさん@ピンキー
07/10/12 08:47:29 e3pD5IUp
君はキャラスレに行ってもいいし、あちらに(一応)付属して作られた
したらばに行くことも出来る。
無論、「直接のエロ描写はないけれどこのスレがふさわしい」と
判断するならばここに投下してもいい。

578:544
07/10/12 17:16:10 tiTcjK4U
コメントくれた人ありがとう、やっぱこのスレは優しいな。
もっと叱られるか、良くてイロモノ扱い→スルーだと思ってたよ。

しかし先の投下は見切り発車というか、前後がまとまらなくて腐らせていたSSから
アレな場面だけを抜き取ってきたものなんだ……
今更まとめる自信もないので、すまないが続きはないものとして考えて頂きたい。

あと>>573、なんか被っちゃって気に食わないので以下>>574と同文。

579:名無しさん@ピンキー
07/10/13 21:36:31 2tIE0o4r
>>574
やあ、俺

>>578のと>>573のは、テーマ共通の創作合戦みたいで面白かった
それはそういうものとして、それでいいんじゃね?よくわからんけども

なにがいいたいかというと、やはり>>574と同文だ

580:名無しさん@ピンキー
07/10/15 21:04:31 T2K78w/I
5日クエストオワタ。
途中泉でキャッキャウフフのカプール2組と一人膝を抱えるおっさんパラの絵が浮かんだ。

581:名無しさん@ピンキー
07/10/15 21:35:24 GiYcyhnf
>>580
おっさんパラが泉の精とキャッキャウフフ






する夢を見た所を幻視した。

582:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:27:12 PlCi6CmE
パパディン言われつつ素人童貞なおっさんカワイソス
っていうイメージだな自分は

583:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:43:34 A63/LETT
なんか出来たので置いていきます。
組み合わせ的には保管庫に既出が埋まっている気がしないでもありませんが、そこは中身でなんとか。
長い上に読みづらいかもしれません。

584:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:47:17 A63/LETT
 カースメーカーの術は邪法である。
 エトリアに初めて呪言が伝わってからの共通認識であったが、そう呼ばれる理由は二つあった。
 ひとつは、その術が自由であるべき身体と精神を縛り崩し、その操作を儘ならぬようにしてしまう呪いに類するもののためである。
 そしてもうひとつは、その習得方法による。
 カースメーカーにとって異郷であるエトリアにおいて、正しい修練法が伝わる以前には、呪言の力を手にするために様々な試みがあった。
 運の悪いことに幾多の試行錯誤の果てに呪言の力を手にしたのは、呪言の名に相応しい呪われた修練法だった。
 精神と肉体を限界まで苛み、己の苦痛によって呪いを生み出すそれは、もはや修練などではなかった。
 下層階級から無理矢理連れてこられる修練生のほとんどは、ただ一瞬の安らぎすら与えられない拷問に生き残ることはできず、
 生き残ったとしても術は完全ではなく、傷ついた心身は長くはなかった。
 カースメーカーの正統な修練法が伝えられた今でも、その「もっともらしさ」から、誤った修練法が深く根を張ってしまっている。

 ある冒険者ギルドが町はずれで見つけた行き倒れは、そんな地獄から運よく逃げ出してきたカースメーカーの卵だった。

 彼女は、ずっと死んでしまいたいと思っていた。
 カースメーカーの修練では、死こそがただひとつ与えられた安らぎである。
 だが明かりすら満足にない冷たく暗い地下では、不具の苦痛を呪いとするために両手足は鎖で縛められ、
 舌を噛む口さえも猿轡に遮られ、彼女はただ拷問によって衰弱し死んでいく「隣の誰か」を、羨望の眼差しで目に映すに過ぎなかった。
 自分がカースメーカーになれるなどとは露ほども思わなかった。ただ自分も弱り果てて終焉が訪れることを願っていた矢先、千載一遇の好機が降って湧いた。
 どうしてうまくいったかはわからない。
 たまたま彼女の足の鎖が外れていて、たまたま扉の鍵が緩んでいて、たまたま彼女を咎める者が誰もいなかった、ただそれだけのことである。
 ともかく、彼女は地獄から逃げ出した。そして行き着いた先は、苦痛を与えられることはなくとも、今までと変わらず絶望がたゆたう世界だった。


 カースメーカーを拾ったのは、ギルドで一番の新参である若いブシドーだった。
 ブシドー本国の生まれであるらしい彼は、エトリア人のブシドーと何かが違っていた。
 何が違うのかは彼の生来の無口もあって語られることはなかったが、戦の場で彼と武技を競うソードマンの娘が、ある時言ったことがある。
 あいつは自分の命を何とも思ってない、と。
 その言葉を裏付けるかのように、彼は鎧すら纏わず平然と蟷螂の腕に潜り込み、猛る猪の頭に突きを見舞う。
 一旦剣を抜けば、必ず敵を殺す。叶わぬ場合は、躊躇の間もなく死ぬ。剣技などではなく、生き様として四肢に染みついているようだった。
 捨て身はあくまで剣の駆け引きでのことと割り切っているエトリアのブシドーには、ついに追いつけない境地であろう。
 だがそれ以上に周囲の肝を冷やさせるのは、命を賭け金に、己の剣を試すかのようなところだった。
 冷気と尾によって深手を負いながらもコロトラングルの背に飛び乗って頭部を刺し貫き、敵の絶命と同時に昏倒した。
 その時はどう考えても弓と術式に任せる場面であったにも関わらず、彼は真先に剣を抜いた。
 そして、落ち込んだ死の淵から、またも帰ってきた。
 必ず敵を殺し、己は決して死なず、平素は全くの無口であるがゆえに、彼の存在は底知れないものとして怖れられていた。
 町中であろうとも、絡んできた酔客や暴漢を、何の感慨も見せず等しく一太刀で絶命させる彼に対して、
 本国で百人を斬り殺したがために故郷を追われたのだという噂が流れていた。

 だから、カースメーカーが己の死刑執行人に恩人を選ぶのは、当然の発想だったのかもしれない。

585:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:47:59 A63/LETT
 修練の名を借りた拷問によって弱り切っていた体は、日常生活にさえ支障をきたすほどに衰えており、味覚や嗅覚は麻痺しきり、
 手足の感覚さえ朧げで、肉体の平衡を忘れてしまった精神は夜毎に失った感覚を取り戻すべく、彼女の意思に反した努力を重ね始めた。
 一度は彼女の命を奪うものとして拒絶したはずの拷問の記憶は、彼女の生涯において唯一の感覚の記憶と成り果ててしまっている。
 毎夜、彼女の生理機能は夢の中で記憶を再現し、失われた感覚を取り戻そうと努めた。
 逃げ出して一週間経つ頃には、彼女は蘇った唯一の感覚―苦痛に取り巻かれ、朦朧とした意識の中でもはや逃げ場などないことを悟った。
 ギルドの人間は、決して悪人ではなかった。むしろ冒険者に珍しい裏のなさで彼女に接したが、その気遣いが彼女の心を開くことはなかった。
 人懐っこいバードの少年が、頻繁に調子の外れた歌声を披露したが、彼女は聞き流した。
 少年に対するべき表情を知らないこともあった。
 だがそれ以上に、カースメーカーの法衣より体に馴染んでしまった苦しみは、誰にも癒すことはできない。
 彼女は、また死んでしまいたいと願うようになった。


 その日からカースメーカーはブシドーの後をついて回るようになった。
 衰弱した体力で全身に疼く苦痛と傷痕を背負いながら歩くのは耐えがたいものだったが、彼女は構わなかった。
 ブシドーもまた、彼女がついてくることも、疲れ果てて離れることも、一切構うことはなかった。
 彼と彼女は無言であった。
 独特な呪言の発声法と、苦悶の叫びによって喉を嗄らしてしまった彼女には、意味を持った長い言葉を発することは困難を伴った。
 しかし彼女には、声に依らずともこのブシドーは願いを汲み取ってくれているという確信があった。
 百人を斬ったというブシドーである。こうして共に歩いていれば、いつか彼は自分を一太刀で死に至らしめてくれるだろう、と考えていた。

 噂の人斬りと、邪術の使い手の二人組である。
 エトリアの町からは疫病神のように忌み嫌われたが、カースメーカーはブシドーの歩調に合わせられるようになっていくにつれて
 彼の行動を意識するようになっていった。
 悪意を持って投げつけられる石や酒瓶は、ブシドーの剣によって、その破片であろうとも二人の体に触れることはなく、
 目の前にわざわざ立ち塞がる粗暴な冒険者は、拳を振り上げた瞬間に、絶妙な太刀筋によって容赦なく葬られていった。
 そのくせ突然ぶちまけられた籠いっぱいの林檎は一つも避けようとせず、青い顔でへたり込む青果店の男の子に対して
 エトリアで忌避される殺人鬼は一瞥を投げかけただけで通り過ぎた。
 執政院が彼を捨て置くのは、巷間で囁かれるような院の怠慢でも衛兵の質の問題でもなく、彼が敵以外に剣を抜くことがないためであった。
 彼女は、おそらくついて歩くだけでは、彼は自分を斬ってはくれないだろう、と結論した。


 彼女の心の中に、いつしか苦しみとは違う感覚が芽生えていた。
 夜毎に見る、身体を引き裂かれるような過去の記憶も、その柔らかい感覚の芽を思うと耐えられるような気がした。
 まどろんでは悪夢に飛び起きることを繰り返していた過去も、今は遠い。
 浅い眠りながらも夜中に目覚めることはなくなり、起きると真先にブシドーの元に行き、一言も交わさずにただ並んで歩く。
 彼が一つ所に留まる時は、彼女は座って待っていた。
 死への期待は、もはや彼について歩く言い訳でしかない。
 待つのも歩くのも、何時間であろうと気にはならなかった。新たに生まれた未知の感覚が、彼女の苦痛を和らげてくれている。
 ただ、その感覚の萌芽は、ブシドーが樹海へ潜って行ってしまった時だけは、かつてないほどに彼女を苛んだ。
 肉体を挽かれる時の押し潰されるような恐怖とは違った。空虚となってしまった胸の内がひどく疼く痛みであった。
 放っておけば、胸中の虚ろに呑み込まれて、自分の存在が消え果ててしまうかのような恐ろしさに変わった。
 過去に味わったことのない苦しみであるそれが、一体何なのか知る術がないことが、彼女にとって最も苦しいことだった。
 そして彼が樹海へ旅立った2日を苦しみ抜き、帰ってきたブシドーの姿を見たときに、胸の空虚は再び安らぎを生み出す感覚の芽に戻ることを知った。
 2日分の恐れは、その再会で癒された。だが、彼がまた樹海に赴けば、この安らぎは心の平衡を微塵に砕く虚ろに裏返ることも想像がついた。
 彼が無事に帰って来ないかもしれない恐怖には、もう耐えられないだろう。
 彼女は、死んでしまおうと思った。

586:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:49:29 A63/LETT
 冒険に出ない日は、ブシドーは樹海入り口で剣を振る。
 広い場所に出れば思うさま剣を振ることが出来る上、木々の生い茂った場所へ行けば狭い場所での太刀筋の鍛錬になるのだという。
 その日はたまたま稽古が深夜に及んだ。
 カースメーカーは、やはりついて歩いた。日が落ちた時、一度だけブシドーが視線を寄こしたが、彼女は構わず彼の足に従った。
 全身にうっすらと浮かんだ汗をそのままに、ブシドーは振り抜いて構え直した剣の切っ先を虚空に据える。
 カースメーカーは、それが残心という名だとは知らないまでも、剣を納めるための最後の確認の動作であることを理解していた。
 今まではブシドーが身支度を終えるまで動かなかった彼女だったが、その日は自ら彼が剣を納める前に立ち上がった。

 命ず

 数週ぶりの発声は、かなりかすれていた。
 それでも意味が通れば言霊は力を持つ。稽古の疲労の不意を衝いた呪言はブシドーの精神の隙に滑りこみ、厳重に縛り上げる。
 その様子を見ながら、彼女はかつて刻みつけられたとおりの呪言の音節を、意味が通るように滅茶苦茶に組み合わせ、喉から押し出す。

 我を・喰ら・え

 未熟で不完全であっても、一度精神に食らいついた呪言は魂に染み透り、行動を蝕む。
 命令はひとつ。いつも彼が敵にするような、一太刀での斬殺。
 死に恐れはない。樹海に赴いた彼を待ち続けながら、身体の内側から消えてなくなってしまうよりは良い。
 だが呪言を受けてなお、剣を彼女へ向けまいと抵抗を見せた彼の姿に、彼女は己の命すらどうにもならない弱さを心底嫌悪した。
 ブシドーの抵抗は予期した以上だった。もっとも、それ以前に彼女は呪言さえかければすぐに効果が表れるものだと思っていた。
 甘い見通しに反しての抵抗は、弱い彼女に多大な負担を強いる。
 呪言に効果を発揮させ続けるためには、呪いを込めた言葉を謳い続けなければならない。
 それだけ長い時間精神力を集中し続けるのは―そもそも、彼女は実際に呪言をかけること自体が初めての経験だった。
 いつしか集中が途切れ意識が霞んだ時、足の力が萎え、仰向けに倒れ込んだ。
 慌てて上体を起こし、呪言を続けようとして、彼女は腰から下に感じる冷えた空気に気がついた。
 拘束衣に似た布の裾から青白い足が付け根まで剥き出しになり、まだ熟していない股間の筋が露わになる。
 忘れていた恥じらいの感情が頬に色を添える。その血の熱さが彼女を戸惑わせた。
 薄く影を描き出す星明かりと、白い肌と青い闇のコントラストは、幼い彼女の姿に蠱惑的な淫靡さを彩った。

 ある圧力に耐え続けている者に別の圧力を加えると、その忍耐はたやすく折れる。
 精神への圧力を必死で耐えていたブシドーの心に僅かに影を差した性欲は、破壊衝動と非常に近しい間柄である。
 呪言によって強烈に方向付けさせられた殺傷本能が、かすかな欲望に進むべき捌け口を見出した。
 命令は下っている。曰く、「我を喰らえ」と。
 彼のシルエットに本能的な恐怖を抱いた彼女の表情すら、食欲を掻き立てる芳しい香辛料でしかなかった。

587:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:50:09 A63/LETT
 傲然と伸ばされた腕によって、彼女は顎を捕らえられ、地面に押し付けられる。
 抵抗など、思いつきもしなかった。腕は体の両脇で地面を掴み、足は膝の間に割って入られたために完全に委縮していた。
 ただ一本の腕に押さえ込まれる彼女の法衣の下に、皮膚の厚くがさがさした手のひらが乱暴に潜り込んだ。
 手はあばらをなぞり、腹部を手のひら全体で撫でると指を立てて臍の周に円を描いた。
 彼の手が古傷に触れる度、彼女の意識はありもしない痛みを訴えた。
 指は臍の周りを離れ、下腹部を通って淡い陰毛を横切りながら股間へ向かっていく。
 次第に迫ってくる指の軌道は刃物で切り開かれるも同然だった。
 まともに出るはずのない声を必死に噛み殺し、その感触に耐えた。
 ふいに指の感触が消え、戸惑った直後に膣口に指が突き立てられた。
 彼女は、乾いた声が喉を突き破ろうとした音を聞いた。
 今までの何よりも激しい痛み―その実、かつて彼女が味わった修練に比べればどうということもない指の一突きだったのだが―が、
 彼女の精神にひびを入れる。
 指が引き抜かれ、彼女を片腕で押さえたまま男が下半身の衣服を解くのが見えた。
 やがて彼女の頭を捕えていた手が離され、股間に再び指があてがわれ、もう片方の手が乳首を摘んだ。
 今度こそ、確実な痛みを伴う接触だった。
 指がゆるゆると秘裂をさする間に、もう片手が乳首をつねり上げ、押し潰し、膨らみの薄い乳房を手のひらで包みこんで強引に掴む。
 下草を握っていた彼女の手が、いつの間にか地面に爪痕を刻んでいた。
 性的な痛みに対する自衛反応として、股間が湿り気を帯びてきた時、再び指が挿し込まれた。
 先ほどより奥まで入り込んだらしく、指はそのままにちゃにちゃと湿った音を立てながら膣内を擦っていく。
 もう片方の指が乳首から離れ、彼女の口腔に侵入してきた。
 既に痛みは別の感覚へと変わっていた。肉体はその感覚を求めたが、彼女の心はその変化が例えようもなく厭わしかった。
 舌と秘肉を指で弄られながら、彼女はどうしてこうなったのだろうかと、靄のかかりつつある頭で考えていた。
 口の中は乾いていたが、指は彼女の唾液にまみれてぬらぬらと光っている。
 股間の様子はよく見えないが、湿った音が一段と大きくなった気がした。
 肉体は指を求め、精神はそれを拒んでいる。意識はとっくに夜霧がかかっている。
 このまま何も考えない方がいい状況を、彼女は知っていた。
 かつて明かりも満足にない地下の闇の中で受け続けた苦痛の日々だった。意識が直視することを止めてしまえば、あとは楽になる。
 ぼんやりと思いだしている中で、指が引き抜かれたような気がした。

588:名無しさん@ピンキー
07/10/15 23:51:24 A63/LETT
 そして、カースメーカーは数年ぶりの悲鳴を上げた。
 まだ未熟な膣は、陰茎の太さを受け入れかね、裂けて血をにじませた。
 それ以上に彼女を痛めつけたのが、身体の内側から引き裂かれるような痛みだった。
 処女を散らされる鋭い痛みに加え、未熟だったにも関わらず陰茎を根元までくわえこんだことにより、彼女の胎は破裂しそうになっていた。
 そんなことはお構いなしに、彼女の腰をがっちりと固定した男は、ゆっくりと陰茎で彼女の胎を抉り始めた。
 肉体を痛めつけ、苦しみを生み出す。かつての拷問と変わらない。
 しかし僅かな間であっても、その痛みから離れていた彼女には、記憶に残るそれに耐えるような「慣れ」は、もう残っていなかった。
 腰が突き入れられる度に、彼女の喉を破って霞んだ叫びが放たれた。
 突然の酷使で喉がさらに枯れていく。
 陰茎で膣肉をかき回すような円の動作は、破裂寸前の彼女の膣をさらに押し広げる。
 腰を掴み直され、男と繋がったまま体をうつ伏せに返される。
 身体を回される際に、己の内が削り取られるかのように痛み、彼女はまたうめき声を発した。
 獣のように四つん這いにさせられ、その背中一面に男の体温を感じる。男の両手が彼女の乳房を強引に掴み、こね回していた。
 耳に熱い吐息を感じる。胸の肉は男の手によって押しつぶされて形を幾通りにも変え、時折乳首が無理やり摘みあげられる。
 そして膣に陰茎が突き立つ度に、彼女の肉体には股間から断ち割られるような痛みが走り、そしてその痛みを求めるかのように我知らず腰を振っていることに
 気づいたとき、彼女の意識は音を立てて崩れていった。
 頭の後ろで小さく唸る声が聞こえると、その直後に彼女は己の中に熱い何かが注ぎ込まれていくのを感じた。
 もう一度仰向けに返され、再び膣肉を突き上げられる。
 今度は先程までの味わうような抑えた動きではなく、欲望を叩きつけるかのような激しい運動だった。
 彼女はもはや痛みも何も、よくわからなくなった。
 股間は陰茎が突き刺されるたびにぐちゃぐちゃと淫猥な音を立て、ただ何かの感覚があるとわかるだけであった。
 その感覚を求めて、彼女の腰はまだ動き続けていた。
 口腔に、今度は男の舌が差し込まれる。彼女の唾液を吸い、口内を舐め、舌を弄んだ。
 上の口も下の口も、なす術もなく塞がれている。
 もはや正体をなくしかけた意識にその姿勢がおぼろげに浮かんできた時、彼女はようやく、自分が犯されていると自覚した。
 陰茎で膣を掻き回されるたびに、苦痛と快楽で死人のような声を上げた。
 男が再び速度を増し、彼女の足を両腕で抱え込むと肩で押し上げるようにして、舌と性器を絡めたまま彼女を固定する。
 乾いた口に男の唾液が流し込まれ、喉の奥へ落ち込んでいく。
 陰茎の脈動とともに再び胎内に流し込まれる熱い体温を、彼女は哀しく思った。

 結局は死ねなかった。
 それどころか、死による解放を求めた結果与えられたのは、心の拠り所による変わらぬ苦しみだった。
 彼によって生み出された新しい感覚も、今はもうかつてないほどの大きな空虚となって、彼女の胸に穴を開いた。
 もはや死ぬことすらかなわなかった。苦しみから逃げられないのであれば、何をしても意味がない。
 このままここで、身も心も犯されつくしたまま伏せていよう。彼女はそう思った。
 空虚が、彼女を飲み込んだ。


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