はにはに◆オーガスト総合エロパロ7◆キャベツat EROPARO
はにはに◆オーガスト総合エロパロ7◆キャベツ - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
07/05/21 09:34:57 4cklROeo
極論にもほどがあるな。

201:名無しさん@ピンキー
07/05/21 10:38:57 P93/kJtC
>>166
このスレはてめえだけのスレじゃねえんだ。
相談も無く勝手に次スレ立ててんじゃねえ。
だいだいてめえのSSは乱交始めたら長文すぎるんだよ。

と本物への不満を偽者?にぶつけてみるw
氏のSS、文章は好きなんだけど調子に乗ると凄く長くなるのが・・・・・
最近のここはよく言えば「氏が孤軍奮闘してた」、悪く言えば「一人で延々と長文貼り付けてた」だからなあ。
読むほうとしては、長文より短文複数作のほうがうれしかったり。

202:名無しさん@ピンキー
07/05/21 10:56:25 W7c51SYU
まぁ166は確実にニセ。
あとは静かににられば氏を待つべし。

203:名無しさん@ピンキー
07/05/21 13:40:31 cu+WNS+H
前スレに埋めついでのSS投下来てるな

204:名無しさん@ピンキー
07/05/22 02:02:29 6m01IO86
>>201
おれは長文も好きだし短文も好き
だからこれだけは言える
このスレはてめえだけのスレじゃねえんだ。

205:名無しさん@ピンキー
07/05/22 02:17:38 BhNJOffp
積極的に感想を書こうと思うほどではないが、
あえて非難、排撃するほどのものでもない、
儀礼的無関心ってやつですかね。

まぁ書く書かない好きにどうぞ。
過疎って落ちるよりはまし。

206:にられば
07/05/22 17:21:54 AxAfswxp


207:1+1≠2(にられば)
07/05/23 01:08:16 u98DQkvD
絶句する直樹。
保奈美が陰毛を剃ったと言う突然の出来事に驚きを隠せない。
「………舐める時、ふわっとした感触、結構好きだったんだけどなぁ………」
軽く押し返してくる感覚がお気に入りだった。
「も、もう………」
恥ずかしいが、一応褒めているので怒るに怒れない保奈美。
「でも、こっちもいいかも………」
今度はボソッと保奈美に聞こえないようにつぶやく直樹だった。
そんな保奈美の股間を見ていると谷間に潤いが見て取れる。
「保奈美、いいか?」
「うん」
ベッドの上に保奈美を組み敷いた直樹。
亀頭がヌチュッと谷間に飲まれる。
既に保奈美は濡れていたのだ。
そしてゆっくりゆっくり亀頭を押し込んでいく。
肉棒はスローペースで膣内を進んでいく。
「もう、意地っ張りなんだから………」
膣壁の動きは明らかに直樹を引っ張り込もうとしている。
直樹はそれに対してゆっくりと腰を押し進めている。
そして肉棒が半分ほど飲み込まれたその時だった。
直樹はいきなり腰に力を入れる。
一気に肉棒が膣内に埋まり、子宮を叩く。
「な、なおくん、いきなりっ」
直樹は突如、奇襲を掛けた。
ズンズンと突きまくる直樹。
全く計算外の行動に保奈美は主導権を取られたままだ。
(こんな激しいのもいいかも………)
と考えてしまう保奈美。
近頃は自分がイニシアチブを握る事も多かっただけに久しぶりに新鮮な感じだった。
直樹は素早く肉棒を引き抜くと今度はバックから挿入。
そのまま保奈美の腰を抱えると保奈美も腕を立て、四つん這いになって直樹を受け入れる。
直樹の腰の動きに、ベッドに向けて垂れ下がる豊満な胸が連動して動く。
前に後ろに左に右に………
時には左右の胸が違う方向に揺れては再びぶつかる。
「たくましぃ、なおくんのがっ」
直樹はベッドのシーツに接触するかしないかの所を行き来する左右の乳首を摘む。
その時、膣が一段と直樹を締め付ける。
「や、やぁ、そんなにいじらないでぇっ」
直樹はその膣の動きに耐えられず果ててしまった。
小刻みに腰を動かしつつ乳首をさらに抓る。
「んあぁっ」
直樹に少し遅れて保奈美も逝ってしまった。

208:1+1≠2(にられば)
07/05/23 01:09:38 u98DQkvD
先程から繋がったままの直樹と保奈美。
バックで入れたまま繋がっているので直樹に背中を委ねている保奈美。
「なおくんの………出した後も硬いのが好き………かな」
「じゃあ、このまま続けるか」
「………………………」
無言の保奈美。
それは許可が出たと言う事だ。
「じゃあ、さっきは俺が動いたから保奈美にしてもらおうか」
「どんなのがいい?」
「そうだな………じゃあ、そのまま動かずに逝かせてくれ」
それは膣の動きだけで逝かせなければいけない難度の高い技だ。
「うん、それでいいよ」
それなのに何事も無かったかの如く、二つ返事で答える保奈美。
今度は動きの少ないスローペースのセックスが始まった。
因みに体位は背面座位。
直樹にもたれかかる保奈美は、膣壁を動かして様々な締め付けで攻める。
緩急のある攻めでじっくりと攻める。
直樹もただこのままでは暇なので後ろから最小限の動きで保奈美を攻める。
腕を伸ばして胸を揉む。
「ああん、もう、なおくん、私に任せてくれるんじゃ」
「悪い保奈美、余りに暇なんで………」
そういいつつもフゥッと首筋に息を吹きかける。
さらにはそのまま首筋にキスマークを付けていく。
「な、なおくんっやぁんっ」
さらには両手で左右の乳房を弄んでいたが左の乳房を開放するとそのまま保奈美の股間を目指す。
そしてクリトリスを摘んで谷間をスリスリする。
グリグリとクリトリスを弄くる直樹。
「もう、なおくん、明日、朝ご飯抜きなんだから」
「いやぁ、だってさっきから何だか逝きそうなのに逝けないから遂………」
実は保奈美は肉棒から直樹の具合を見計らっては生殺しの様な状況を繰り返していたのだ。
保奈美に咎められ大人しくなる直樹。
それと比例するように保奈美の膣が直樹を緩急のある締め付けでどんどんと追い込んでいく。
「く、ほ、保奈美っ」
「も、もう直ぐなんでしょ、なおくんっ」
直樹の腰の震えや肉棒の反応からに見て間違いなかった。
そして………
ドバドバっと膣内に大量の精液が流し込まれた。
出すもの出して一先ず落ち着く二人。
「どうかな………その………気持ちよかった?」
「………いや、良かったとかそういうレベルを超越してるかも………」
「ふふ、じゃあ、また今度してあげるね」
「楽しみにしとくよ。でも………」
「でも?」
「今度は俺が保奈美を優しく逝かせてやろう」
そう言って、今度は直樹が保奈美に愛撫するのだった。

209:名無しさん@ピンキー
07/05/23 01:09:42 WsuvFA72
ウンコたべたい

210:1+1≠2(にられば)
07/05/23 01:10:34 u98DQkvD
「ううぅん、んん」
直樹が眼を覚ますとそこはリビングのソファの上だった。
トントントン
保奈美がキッチンで何か作っているんだろうか?
包丁から奏でられる規則正しいリズムが心地好い。
(そうか………あの後、一緒にシャワー中に一回、それからこのソファーの上でもしたんだっけ………)
我ながらの絶倫ぶりに呆れてしまう直樹。
直樹の起床に気付く保奈美。
「なおくん、おはよう。でも、もうお昼だよ」
「いや、寝る子は育つって言うし………」
「そんなにエッチな子供はいないよ」
その言葉に流石に返す言葉が無い直樹。
チャーチャチャチャー
そんなテンション低いこの時を狙ったかの如く直樹の携帯電話が着信を知らせる。
「はい………」
「あ、久住ぃ?」
「どうしたんですか恭子先生?」
「何寝ぼけた声出してんのよ」
若い女性………とは言っても教師から休日に電話連絡とは低いテンションが更に低下しそうだ。
「いいから今直ぐテレビを付けてニュースを御覧なさい」
直樹は手を伸ばしてテーブルの上のリモコンを掴むとテレビを付ける。
すると、正午のサイレンと共にテレビでもニュースが始まった。
まずは背広男の何時も通りの挨拶でニュースが始まる。

『まずは少子化問題のニュースです。政府首脳は、午前の閣僚会議で行われた
少子化問題対策の取り組みについて、野党との大枠での合意を目指す考えを明らか
にしました。また、本日の閣議で盛り込まれた修正案には状況に応じた
一夫多妻制の容認を認めるとの方針が追加され、野党側の必死の反論は
明らかですが衆議院、参議院共に同法案の通過の見通しです。当事者に
対しての資金援助も視野に政府与党が動いています』

「………先生、これは………」
呆れ果ててしまった直樹。
「百年後の世界から来たって事は、過去に議員の先生がどんな事をしてたのか全部分かってるって事よ」
正に恭子恐るべし。
「動かぬ証拠を各議員に封筒に入れて送っただけなんだけど、威力十分ね」
「住所がばれたら消されるんじゃ………」
「大丈夫、そこら辺は玲がうまくやってくれるから………」
理事長もまた恐るべし………
「じゃ、これから野党議員用の作業があるから………」
「ちょっ、先生っ」
ツーツーツー
電話は一方的に回線を遮断されてしまった。

そして数週間後、無事に法案は衆議院、参議院の両院を通過した。
無論、この法案には可決と言えども準備期間が必要になる。
その間、直樹達は政府公認の関係となった。

211:1+1≠2(にられば)
07/05/23 01:12:43 u98DQkvD
今宵も大乱交の真っ最中の直樹達。
「ねぇ、なおくん」
「ん?どうした保奈美」
「赤ちゃんがお腹を蹴ったの」
出産を控え、セックスを控えているので参加していない保奈美。
今、挿入を繰り返している文緒の膣口からは肉棒との間を伝って大量の精液がかき出されている。
因みにたっぷりと直樹の精液の直撃を何度も受けた美琴が股間の谷間を
閉じる事無く精液を垂れ流しながらグッタリとしている。
「よし、じゃあ直ぐに弟か妹を作ってやるからな」
そんな事を言っているが既に弟か妹は既に茉理とちひろ、結が妊娠しているので
弟と妹が両方誕生する可能性は高い。
直樹が文緒の膣内にそのまま射精する。
これで何回目だろうか?
そんな直樹を大きくなったお腹を擦りながら見守る保奈美。
政府公認の多妻制とかそんな事はどうでもいい。
それが保奈美の考えだった。
好きな人への想いはそう簡単に断ち切られる筈は無い………
「直樹、赤ちゃん産んだら沢山してよね!!」
平然と言ってのける茉理。
因みに渋垣夫妻は以前から直樹との事を気付いていたが保奈美の公認なら安心だと心配していなかった様だ。
「本当の孫が見れるとは………」
と源三の凄いはしゃぎっぷりは尋常ではなかった。
「わ、私もお願いしますっ」
小さな二人の声が珍しく被って聞こえる。
そして保奈美が直樹に声援を送る。
「なおくん………………………頑張って、お父さんっ!!」
直樹に聞こえるように保奈美が言った。
大きなお腹を笑顔で擦りながら………

 『1+1≠2』 完


212:にられば
07/05/23 01:32:54 u98DQkvD
二月の頭の辺りから実に四ヶ月もかかってしまうとは………
いつもの三ヶ月ペースを更に更新していしまいました。
応援してくれた方々、保管庫管理人様いつもありがとうございます。

因みに>>58で宣告した通りにそれ以降はSS更新以外では一切、書き込みを行っておりませんのであしからず。

>>145-151
GJ!!

213:名無しさん@ピンキー
07/05/23 04:57:09 fDhKzSQo
ほなみん単独&パイパン
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
前スレから待ってましたよ
『1+1≠2』お疲れ様でしたGJ
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ほなみん!ほなみん!
 ⊂彡

214:名無しさん@ピンキー
07/05/23 05:55:51 SXywLPaK
ほなみん妊娠~
長編乙でした

215:名無しさん@ピンキー
07/05/23 07:00:14 j1yl+rL+
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ほなみん!ほなみん!
 ⊂彡


216:名無しさん@ピンキー
07/05/23 07:48:42 LYsJ9775
途中いろいろあったけどお疲れ様。
今後の教訓とされたし。

217:名無しさん@ピンキー
07/05/23 12:11:53 1Nl5uYWo
にられば氏乙!!

  _  ∩
( ゚∀゚)彡 ハーレム!ハーレム!
 ⊂彡

218:外伝 ◆9QlRx9nooI
07/05/23 13:19:28 piVjq8b4
菜月誕生日おめでとう菜月。

フィーナ真ルート後の達哉×ミアを投下します
達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険

219:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:20:31 piVjq8b4
「留学? 月にですか?」
 フィーナが月に戻ってから一ヶ月。カレンの話に、達也は背筋を伸ばした。
 朝霧家のリビング。学院から帰宅した達哉を待っていたのは、神妙な顔をしたカレンとさやかだった。
そして二人から月留学の話を聞かされる。
「陛下より、フィーナ様と達哉様のご結婚を認めていただけましたが、まだ正式に認められたわけではありません。
そこでまず、達也様に月に留学していただいて、月のことを学んでもらうとともに、
家臣の方々に達哉様の人となりを知って頂こうと、こちらで留学を検討しました」
 カレンの説明に、もっともだと頷く達哉。達哉様と恭しく呼ばれて背筋が痒いが、
フィーナ様の婚約者になるのだから慣れてくださいと諭された。
 月のソフィア王国の姫フィーナの留学中に彼女と恋に落ち、遂には月にまで行って、父親である国王に認めてもらった達哉。
 だがまだまだ学ばなければならないことが多いのは、本人が何より自覚している。
そして月の人たちにも、自分のことをもっと知ってもらいたい。フィーナの夫となるにふさわしいかどうか……。
「カテリナ学院とは話が着いています。留学中は出席扱いとなりますので」
「本当に留学なんですね」
「はい。期限は一ヶ月を予定しています。
 なお、私も同行させてもらいますので」
 大使館は他の人に任せるらしい。カレンが一緒と聞いて、達哉は頼もしく思った。
そして頼ってばかりではいられないと気を引き締める。
「では、よろしいですね?」
 確認するようにカレンが訊ねる。
 横にいるさやかと目が合うと、しっかりと頷いてくれた。一緒に聞いていた麻衣も、震える瞳で頷いてくれる。
「はい、行きます。月へ」
 はっきりと意思を表示し、達哉は真っ直ぐカレンを見た。フィーナと本当の意味で結ばれるために、通らねばならない道だと思ったから。
「では、出発は一週間後になります」
 そして達哉の月留学が始まる。

「お兄ちゃん……」
「しっかりね。達哉」
「達哉くん、家のことは心配しないでね」
 きゅっと胸の前に手を合わせる麻衣、屈託の無い笑顔の菜月、優しく微笑むさやか姉さんに見送られ、達哉は月への往還船に乗り込んだ。
 以前は転送装置を使って一瞬で月まで行ったが、今度はちゃんとしたルートで月に入国する。
なお物見の丘公園にあった遺跡-重力トランスポーターは現在封鎖され、地球と月の両方の調査団が調べている。
いきなり実用化するにはあまりに危険な代物なのだ。ゆくゆくは月と地球の文字通り架け橋となるかもしれない。
 出発する時、達哉はカテリナ学院の制服を着ていくことにした。ただカレンによると、向こうで服装も用意してくれるらしい。姫の婚約者にふさわしい衣服を。

「月、か」
 往還船から月が見えてくると、無意識に達哉は呟く。そして股間が疼いた。
 フィーナと離れてから一ヶ月。当然ながら、達哉は性交渉をしていない。まだ学生なのだからそれが普通なのだが。

220:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:21:22 piVjq8b4
 だが達哉は知ってしまった。性の悦びを。フィーナを抱いた時のあの興奮を。
その時を思い出し、つい股間がきゅっとなってしまう。
(我慢だ、我慢)
 そう。月にはフィーナがいる。
 二人きりになれば思い切り愛し合える。留学を受けたのも、フィーナと逢えるからというのが、実は一番大きい。
 フィーナの美しい裸身を思い出し、達哉はついニヤケてしまった。
 そしてカレンと目が合い、気まずそうに身を縮める。

 月のスフィア王国の宇宙港。設備そのものは、満弦ヶ崎中央連絡港市にある大使館の宇宙港と変わらない。
 なお月の重力は地球の6分の1だが、スフィア王国では地球と同じ1Gが保たれている。
「月へようこそ。達哉さま」
 往還船を降りた達哉を出迎えたのは、ちょこんとした印象の小柄なメイドの少女-ミアだった。
いつもながら短めの黒髪がメイド服とよく合っている。
「やあ、ミア。久しぶり」
 もうずいぶん長い間見なかったような気がして、達哉ははにかんだ笑みを見せる。
やはり、「様」を付けて呼ばれるのは慣れないが。初めて会った当初もそう呼ばれていたが、なた元に戻ったようだ。
 それにしても、と達哉は周囲に視線を泳がせる。だがそこに一番逢いたい人の姿はなかった。
「あいにくと、姫さまは公務でお忙しく、お迎えにあがれませんでした」
 達哉の仕草に気付いたのだろう。ミアが申し訳なさそうに頭を下げる。
「いや、仕事で忙しいなら仕方ないさ」
「ですが、姫さまも達哉さまとお逢いになるのを、とても楽しみにしていました」
 顔を上げたミアは屈託の無い笑顔を向ける。フィーナの嬉しさが自身の事のように。
「あ、ああ……」
「さ、ご案内します」
 ミアは手を奥へと向けて、今一度繰り返した。
「ようこそ月へ。達哉さま」
 それからまた恭しく頭を下げる。
「ご滞在の間は、わたしが身の回りの世話をさせて頂きますので。どうぞ何なりとお申し付けください」
「ああ。こちらこそよろしく」
 ミアは本来ならフィーナ付きのメイドだ。それも地球の留学に唯一同行させたほどの緊密な関係。
そのミアを達哉付きにしたのは、フィーナの配慮だろう。知り合いのほうが安心できるという。
「フィーナが地球に来たときとは逆だな」
「そうですね」
 クスッと笑い、ミアは顔を上げた。その瞳は潤み、頬は仄かに赤い。

「では、この部屋になります」
 王宮内の客室に案内され、達哉はやれやれと腰を降ろした。黒服の男性職員が達哉の荷物を置いて下がり、部屋にはミアと二人きりとなる。
カレンは到着して早々に、各所に挨拶に行った。達哉は正式な挨拶が後であるらしい。
「今日はこのままお休みになられてください。明日は国王陛下に謁見して、留学の挨拶となります」
「そう。明日からか」
 先に聞いていた通りのスケジュールをミアから聞かされ、達哉は小さく頷く。

221:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:22:55 piVjq8b4
「お疲れになりましたでしょう。何かお飲みになります?」
「いや、今はいいよ」
「そうですか……」
とミアは、その場でぽつんと立ち尽くす。
「……あの。ミア」
「はい! 何でしょう!」
 ミアがあまりにも瞳を輝かせるものだから、達哉はつい申し訳ない気持ちになってしまう。
「いや……。とりあえず今はやってほしいことはないから。ミアも楽にしていいんだよ」
 座ったソファの横をポンと叩いて、
「ほら、こっちに座って」
「い、いえ、そんな。達哉さまの横なんて……」
「いいよ。ミアは友達だろ」
 達哉は苦笑して、
「それと、その様ってのはいいよ。いつもどおりで」
「いいえ。達哉さまは今は立派な姫さまの婚約者。おいそれとお呼びできません」
とカレンと同じ事を言うミア。
「じゃあ、お願い。ここに座って」
「う……」
 そうまで言われては仕方ない。ミアはちょこんと、達哉の横に小さなお尻を下ろす。赤い顔で。
「なあ」
「は、はい!」
 緊張するミアに達哉は前を向いたままふっと微笑み、
「フィーナはどうかな。月に戻ってから」
「はい。以前よりも、精力的に公務に励んでます」
 フィーナのことになると、ミアは本当に嬉しそうに語る。
「そっか……。無茶をしないといいけど」
「ご心配なく。姫さまの体調はわたしがしっかり見てます」
「そっか……。頼もしいな」
 褒められて「えへへ」と笑うミア。
「あ、そうです。地球の皆さんはお元気ですか」
「ああ、元気だよ。麻衣も姉さんも菜月もイタリアンズも」
「そうですか。それは何よりです」
 ふっと手を合わせ、ミアの目が遠くを見る。地球で過ごした短いが充実した日々を思い出したのだろうか。
「また、地球に来いよ。フィーナと一緒に」
「はい。ぜひに」
 二人、それから顔を見合わせてふふっと笑う。
「でも達哉さまは凄いです」
「え?」
「フィーナ様とご結婚するために、この月まで来て国王陛下に直談するなんて」
「はは……」
 あのときの事は今思い出しても気恥ずかしい。同時に誇りに思う。フィーナと共に困難を乗り越えたのだから。
「これから……姫さまと一緒になられて……お子様が生まれるのですよね」
「あ、ああ……」
 唐突な話題に戸惑いながらも、達哉は肯定する。いい加減な気持ちではフィーナと付き合えない。
すでに覚悟は出来ている。
「……」
 何故か。赤い顔でミアは押し黙り、合わせた両手で口を隠す。そして横目でちらっと達哉を見た。
「どうしたの?」

222:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:23:43 piVjq8b4
「あの……」
 口から手を離し、指をもじもじと絡ませるミア。
「言いたい事があったら言っていいんだよ」
と達哉が促すと、ミアは思い切ったようにソファから腰を上げ、達哉の前に跪く。
そして三つ指折って、潤んだ瞳で見上げて告げた。
「不躾ですが……わ、わたしを、妊娠させてください!」











                    「達哉」











「……は?」
 長い、長い間の末に、ようやく達哉は言葉を漏らす。
「わたしを妊娠させてください!!!」
 潤んだ、しかし強い意志を秘めた瞳でミアは繰り返す。
「えーと……なんで?」
「はい」
 正座したままミアは語りだす。
「以前お話したと思いますが、わたしの母はフィーナ様の乳母でした」
「うん、聞いた事がある」
 ミアの母は乳母として、赤ん坊の頃からフィーナの面倒を観ていた。フィーナの母親は女王として忙しかったので、母親代わりでもあったという。
「ですから。わたしもフィーナ様のお子様が産まれたら、乳母になりたいのです」
「うーん。気持ちは分かるけど……」
「ですが、乳母になるには母乳が出ないといけないのです」
「そうだろうね」
「母乳が出るには赤ちゃんを産まないといけないのです」
「そうだね」
「赤ちゃんを産むには妊娠しないといけないのです」
「うん」
「妊娠するためには、男の人と……そ、その、交尾しないといけないのです」
 真っ赤な顔でミアは言い切った。何と明瞭な論理だろう。
「いや、あの……」
 達哉は冷や汗の流れる頬をぽりぽりとかき、
「そんな慌てなくても大丈夫だよ。俺もフィーナも、今すぐ子供をつくる気はないし」

223:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:24:28 piVjq8b4
「いつもナカに出してますのに?」
「うん……。それは勢いというか、何というか。て、何で知ってるの!?」
「それはわたしは姫さまの身の回りの世話をしてますから」
 赤い顔のまま、ミアはくすっと笑みを浮かべる。
「……う。で、でもまあ、出切るかどうかは分からないわけで」
「出来てからでは遅いのです。姫さまより先に妊娠しないと……」
「うーん……」
「あの。この事は姫さまには内密にしますから」
「うーん」
 秘密にすると言われても。やはり背徳感がある。フィーナには決して浮気はしないと誓ったのだから。
ましてもっとも親しいミアを妊娠させたと知ればどうなるのか……。
「すみません……。やはりご迷惑ですよね」
 不意に顔を背け、声を落としてミアは言う。
「わたし、他に親しい男の人がいなくて……」
 ずっとフィーナの付き人だったミア。男と知り合う機会すらほとんどないのだろう。
「申し訳ありません……。地球に行ってメイド好きの人にでも頼んできます」
「ちょっと待ったーっ!」
 涙を飛ばして立ち上がり、今にも駆け出しそうなミアの肩を掴んで、達哉は慌てて引き止める。
掴んだミアの肩は思いのほか小さく細かった。そして震えていた。
「そ、そんな早まっちゃ駄目だ。もっと自分を大事にしないと」
「でも……でも……」
 震える肩を掴まれたまま、ミアは口を手で覆う。潤んだ瞳からは、ポロポロと涙が落ちていた。
「妊娠しないと……乳母にはなれないのです」
「うーん」
 母乳が出なくても、赤ん坊の世話は出来そうだが……それではミアが納得しないのだろう。
きちんと母乳で育てないと。
「よし。分かった」
「え?」
 振り返ったミアの顔はパッと輝いていた。もう涙も止まっている。
 嘘泣き? 苦笑いしながら達哉はミアの黒髪を撫でてやる。白いカチューシャを付けた短い黒髪。
手で触れると、サラサラと心地いい感触。
「えへへ」
 頭を撫でられて、ニコッと笑うミア。細い顎に指を添えて、その笑顔を上に向けさせる。
「あ……」
 達哉の顔が眼前に迫り、ミアはそっと目を閉じた。口にむにゅっと粘膜が触れる。
 あったかくて、手慣れたキス。胸がカッと熱くなる。姫さまもこんな気持ちだったの?
 口を吸いながら、背中に手を回し、達哉はミアを抱きしめた。抱きしめたその体はとてもか細くて。
(こんな小さな体でフィーナを支えてきたんだね)
 愛しさを込めて優しくミアを包み、そして舌を入れてくちゅくちゅとかき混ぜて音を立てる。
「……んゅ」
 ミアの頬が真っ赤に染まる。口の中を達哉が蹂躙し、唾液を混ぜていく。
 目を開くと、ミアの瞳はうるうると潤んでいた。奥に恍惚の色が見える。
 瞳が合い、達哉から唇を離した。二人の間を唾液が結び、そして落ちる。
 抱き合ったまま、達哉はミアの頭をよしよしと撫でてやった。
「あ、あの……」

224:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:25:30 piVjq8b4
「なに?」
 胸の中で熱い吐息と共に小さく呟くミア。
「姫さまとも……こうしてらしたんですか?」
「まあ、ね」
 はじめから慣れてたわけじゃないけど。
 フィーナとの結びつき、その裸体を思い出し、達哉はきゅんと股間が鳴るのを感じた。
抱きしめているミアよりも、思い出の中のフィーナに反応する。
「ミア……」
 今抱いているのはミアだ。彼女のことだけ考えよう。
 もう一度軽くキスして、達哉は小さな腰に手を回し、そして持ち上げながら立ち上がった。
「きゃっ」
 お姫様抱っこの格好になり、ミアは身を小さくして、顔を赤くする。
「ちゃんとベッドでしたほうがいいよね」
 その言葉にさらに赤くなる。
「ごめんなさい……フィーナ様」
 胸中で敬愛する姫に謝りながら。
 そっとベッドに降ろされ、背中がふかふかの感触に包まれる。
 ミアを降ろした達哉は、ちゃかちゃかと音を立ててズボンのベルトを外し始めた。
宇宙港から着たままのカテリナ学院の制服。それを脱ぎ始めた。
「んっ……」
 側から聞こえる衣擦れの音に萎縮し、ミアは横向きに寝そべり、ぎゅっとシーツをつかむ。その手は微かに震えていた。
「ミア」
 呼ばれても、カチカチに緊張して動けない。
 覚悟はしていた。そのはずなのに、いざ直前にして体が動けなくなってしまった。
「こっちを見て」
「は、はい……」
 優しい言葉に、何とか顔だけを達哉に向ける。
「きゃっ」
 そうして目に飛び込むのは、天に向けてぷらぷら揺れる醜悪な男の象徴。先端が何だか赤黒い。根元からは毛が生えている。
「こ、これが……姫さまの中に……」
 ごくっと唾を飲み込むミア。顔にうっすらと汗が流れる。
「そして……これから私の中に……」
 入るんだ。でも。入るのだろうか? あんな大きなものが。
「ふ、ふわわ~」
 ぐるぐる目を回すミアに微笑を浮かべ、達哉は彼女の手を取った。いつもたくさん働いている手。
 その手を、自らの股間に持っていく。
「きゃああっ!?」
 手に触れるナメナメして生暖かい感触に、思わずミアは飛び上がった。
「大丈夫だよミア」
 ミアに触れられ、ちんこがビンビンと元気よく跳ねる。その感触に酔い痴れながら、
達哉はしっかりと握らせた。
「俺を……感じてくれ」
 達哉さまを……感じる?
 ミアは赤い顔に汗を浮かべ、手の中の暖かい肉の塊に意識を持っていく。
 ビクンビクンと脈動する男の人のちんこ。ああ……これが、『男』なんだ……。
 男の象徴を直接感じ、ミアは急にこれが愛しくなった。可愛いとさえ思える。
 きゅっと頬を染め、恐る恐る赤黒い先端に顔を寄せ……ちゅっとキス。

225:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:26:21 piVjq8b4
 途端、ちんこが今まで以上にビクビクビーンと暴れ、ミアは思わず手を離した。
「きゃああっ!」
「ははは……」
 驚いてベッドの上で丸くなるミアに、達哉はニヤッと口元を歪める。
「さて。今度はミアの番だよ」
 と言って、彼女の長いスカートを捲り上げ、
「ほう」
 硬直した。
 ミアの薄暗いスカートの中。その中には何も穿いていなかった。

 パ ン ツ 穿 い て な い。

「最初から……こうするつもりだった?」
 赤い顔でこくんと頷くミア。準備OKだったらしい。
 恐ろしい、と思いながらも、達哉はミアのスカートの中に視線を移す。
 ぴたっと閉じた太股の付け根。縦筋の割れ目には、まだ毛も生えていなかった。
「み、見ないでください~」
「可愛いよミア」
 くすっと微笑み、達哉もベッドの上に上がる。そしてミアの肩に手を置いて
上から見下ろした。
「ひっ……」
 全裸で上から見下ろす達哉。そのギラギラした瞳だけが印象に残り、ミアはきゅっと身を固くする。
 その小さな体に達哉は覆い被さって、メイド服を抱きしめた。
「きゃっ……!」
 メイド服のサラサラの感触が肌に心地いい。その奥に感じる柔らかい体も。
まだ細いがしっかりと柔らかいミアの体。それをしっかりと全身で感じ、達哉は震える唇にキスした。
(安心して)
 その想いが届いたか。固かったミアの体からふっと力が抜ける。
「あ……」
 潤んだ瞳から涙が落ちる。達哉は口を離して、その涙を吸った。しょっぱくて、甘い。
「ミアは、乳母になりたいんだよな?」
 上から達哉が聞いてくる。ギラギラした獣の瞳、でもとても優しい瞳で。
「は、はい……」
「だったら」
 彼の手が胸に伸びる。
「ここも、見せてほしいな」
「きゃっ」
 小さな可憐な膨らみをむにゅっと掴まれ、思わず声を上げてしまう。
「小さいな……」
「う……。い、言わないでください……」
「可愛いって言ってるんだよ」
 赤くなった耳たぶにちゅっとキスし、達哉は身を上げた。
「脱いでミア」
 促がされるまま、ミアはメイド服のボタンに手を掛ける。さらっと白いエプロンが落ち、
白い肩が露になった。するするとエプロンが下に落ち、まっ平らな胸が達哉の眼下に晒される。
やはり下着は身に付けていない。もっともブラジャーが必要とも思えなかったが。
 ハァハァと熱い吐息がミアの耳に聞こえてくる。
「そんなに……見ないでください」

226:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:28:57 piVjq8b4
 恥ずかしげに顔を横に逸らし、ミアは小さな胸を曝け出した。半端に掛かったエプロンが情緒を醸し出している。
「可愛いよ」
 同じ言葉を繰り返し、指の先でつんと膨らみの中央を突付く。可憐に色付く乳首を。
「あっ……」
 むにゅっと乳首が歪み、思わず声が出る。甘い吐息が。
 達哉は指で乳首を摘み、クニクニと揉み、しごいた。指の合間でぷっくりと尖る感触が直に伝わる。
「あ、アアァ……」
 きゅっと眉を寄せ、ミアは官能を訴える。きゅっと太股が擦りあった。
「さて」と確かめるように、達哉は両手を二つの淡い膨らみに被せてみた。
「あっ……」
 手の平に包まれる胸はやっぱり小さくて。薄く華奢だった。それでもしっかりと柔らかい。
「良い胸だ」
 嘘偽りない達哉の言葉。ミアは恥ずかしながら、嬉しさが走った。
「味はどうかな」
 顔を寄せ、ずらした手の合間の桃色の蕾を吸う。
「あぅ……」
 ピリッと電気が走り、ミアは指を口に含んで耐えた。
 口に入れた乳首は甘くてなめらかで。もちろん母乳が出るわけではないが、とろけるような味がした。
「……美味しいよ。ミアのおっぱい」
 唾液を残し、顔を上げる達哉。ミアはハァと恍惚の表情で息を吐き、安堵した。
「これなら、安心して乳母を任せられる」
「あ、ありがとうございます……」
 乳母と認められて。涙が出るほど嬉しいのです。
 そして達哉はもう一方の乳首もちゅっとキスし、口に含んだ。
「あっ…アァ……」
 小さな喘ぎを連続で漏らしながら、ミアは達哉の頭を愛しく抱きしめる。
「はぁ……」
 胸を吸われる度、痺れるような甘美が走り、胸を切なく締め付けた。赤ん坊に授乳するときもこんな気持ちなのだろうか。
 母さまもこんな気分でフィーナ様に乳を飲ませていたの?
「んぅ……」
 むず痒い官能に身を悶えさせながら、ミアは乳母の気分に浸っていた。
 ちゅっ、ちゅっと胸を吸いながら、達哉の手がスカートの中へと伸びていく。
「あっ……そこは……」
 そしてミアの割れ目に指をぴたっと合わせた。そこはもうしっとりと濡れている。
その濡れた割れ目の縦筋に合わせ、しゅしゅっと指を走らせた。
「あっ……アアァッ!?」
 ビクンとミアの腰が浮き、落ちる。
 きゅんと高鳴る胸の鼓動が直に達哉に伝わり、指にはじっと愛液が濡れそぼった。
「あっ、あっ、アッ……はぁ」
 乳首を吸われ股間を愛撫され、小刻みに振動しながら甘い喘ぎを漏らすミア。
達哉の頭を抱く手にもきゅっと力が籠もる。
 ピンと尖った甘い乳首を口に含み、舌でコロコロと転がしながら、達哉は指に触れる肉筋が熱くなるのを感じていた。
そして己の股間も熱く滾るのを自覚する。

 -そろそろか


227:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:30:01 piVjq8b4
「ミア!」
 不意に顔を上げ、しっかりとミアを見据え、達哉は下がっていたスカートをばっと捲り上げた。
「きゃあっ!?」
 きゅっと目を閉じ、ミアは小さな身をさらに小さくする。
 白い靴下を履いた足を左右に開かせ、達哉は腰を割り込ませた。先端は熱い肉棒。
「あ、アゥ……」
 下の陰唇に熱い肉が触れ、その時が来たのを悟り。ミアの股間がきゅっと締まる。
「ミア」
 先端に触れる肉筋が固く閉じているのを感じ、達哉は焦らずに入り口で肉棒を止め、その感触を味わった。
 初めてフィーナと繋がった時の至福の快感。その時を思い出し、欲情する下半身を必死に抑える。
「おっぱい、可愛いよ」
 そして顔を下げ、唾液でまぶした乳首にちゅっとキス。いつか赤ん坊が飲むはずの胸を。
「はうっ!?」
 ぴくっとミアの胸が鼓動し、同時に達哉は腰に力を込めた。
「あがぁ……」
 下半身を圧迫し、肉を押し広げ、貫く熱い塊。自身の中に異物が侵入してくるのを感じ、
ミアは背筋を仰け反らせ、そして恐れた。
「大丈夫」
 安心させるように彼女の黒い前髪を撫で-。ずぶっと達哉は侵入していく。
固く幼い肉筋に。
「ひいっ……!」
 痛みは無かった。ただお腹を圧迫する圧倒的な存在感がミアに恐怖をもたらす。
 達哉の先端は割れ目を突き刺し、赤い血が流れていた。そのままずぶずぶっと進み、
固い膣に分身が包まれ、締め付けてくる。
「く、ううぅ……」
 分身をザラザラと締め付けられ、達哉は痛いほどの快感を味わっていた。
頭の芯がボウとなり、何も考えられなくなる。
「い、いいよミア」
 今すぐ腰を振り回したい衝動を我慢し、達哉は狭いミアの膣を感じていた。
小さく、そして熱い。
「あ、ア……はぁ」
 何かに耐えていたようなミアの苦悶の表情がわずかに緩み、手がシーツをしっかり握る。
そして白い靴下を履いた脚は、達哉の腰をしっかりと挟んでいた。
「はあぁ……あぁ……あぐぅ……」
 喘ぐような耐えるようなミアの吐息。固く閉じた瞳から涙がこぼれる。
 その涙を指ですくい、達哉は最後まで腰を進めた。
「はぐうぅ!」
 先端に丸い穴が触れる。ミアの最奥。
「ミア。一つに……なったんだよ」
「は、はい……これが……男の人の……」
 達哉を胎内に感じ、しっかりと受け止め。
 ミアは瞳を開け、ニコッと微笑む。
「嬉しい……です」
 目から涙を流し、貫かれた秘所からは血を流し。
 ミアは女の悦びに震えていた。
 そんなミアが愛しくて、達哉もぎゅんと腰が熱くなった。

228:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:31:15 piVjq8b4
「ハァ、ハァ……。動かすよ、ミア」
 ぽたぽたと額から流れる汗がミアに落ちていく。
「は、はい……」
 達哉が我慢しているのを感じ、ミアは泣きながら頷いた。

 -どうぞ好きにしてください。わたしで満足してください。フィーナ様の愛する人。

「ひぎいいぃぃぃっ!!!」
 狭い膣の中の肉棒が前後に抽出し、ミアの腰がガクガクと揺さぶられる。血がさらに流れていた。
「ひあっ……あひいぃ!」
 ミアの頭の中が真っ赤に染まる。痛みと、それ以上の熱い何かで、もう考える余裕すら無かった。
「行くよ、ミア」
 だから言われても気付かなかった。
 ピストン運動を開始した達哉の腰がいきなり止まる。早くも。
 そして熱い衝撃が胎内に注がれた。
「姫さま……姫さまああぁぁぁぁっ!」
 敬愛するフィーナの姿を思い浮かべながら、ミアは達哉の腕の中で達した。
その狭い膣にドクドクと精が注がれていく。
「アアアアッ……ふあああぁっ!」
 熱い、熱い衝撃に小さな身をベッドの上で揺らし、ミアは真っ白な思考の中で思った。

 これで、フィーナ様の子の乳母になれると-

 はぁはぁ。
 乱れた息が重なり、射精を終えた達哉はすぽっと肉棒を引き抜く。結合部はぱっくりと穴が開き、血と精液がこぼれていた。
「ふー」
 ごろんと横になった達哉は、ぐったりしたミアに腕枕し、サラサラの黒髪を撫でた。
「よく頑張ったな。ミア」
「はい……」
 達哉に意外に逞しい胸板を感じながら、ミアが涙目で頷く。
「これで……妊娠できるんですよね」
「ああ。まあ一回だけだから分からないけど」
「そのときは……また抱いてください」
「ああ」
 髪を撫でながら達哉は頷く。ミアの幼さを残した小さな体。フィーナとはまた違った魅力のメイドを、すっかり気に入った。
「でも、今日はこれまで」
「はい……」
 初めてでミアは大分消耗している。愉しむのはまた後でも出来る。
 これから、この青い肢体をどうやって開発しようか。そう思うだけで、達哉の股間は潤った。
さっき射精したばかりだというのに、まだビンビンしている。
「でも……」
「ん?」
「なんだか……姫さまに申し訳なくて」
 今更な言葉に達哉はつい苦笑する。
「大丈夫。ミアなら許してくれるさ」
「そうでしょうか……」
 こればかりは本人に訊かないと分からない。だからミアは本人に訊ねた。
「姫さま、許してくださいます?」

229:達哉の月留学 乳母を目指すミアの大冒険
07/05/23 13:32:30 piVjq8b4
「ええ。ミアなら構わないわ。乳母になる為ですものね」
「へっ?」
 聞き慣れた美しい声。振り向けば、そこにフィーナがいた。凛々しく背筋を伸ばした、
ドレス姿のフィーナが。
「フィーナ……いつからそこに?」
「ミアが『妊娠させてください』と言ったところから。その時に声をかけたのだけど」
「は、はは……」
 つまりは最初から見ていたわけだ。
「達哉が到着したと聞いたから、仕事を急いで終わらせて来て見たら……二人とも、
随分お楽しみだったわね」
「すみません、姫さま……」
 達哉の腕の中でしゅんとミアはうな垂れる。
「ミアはいいのよ。私の子供の乳母になりたいだなんて、嬉しかったわ」
「そ、それでは……」
「ええ。子供が出来たら乳母はミアしか考えていないわ」
「あ、ありがとうございます……!」
 ぽたっとしがみついたままの達哉の胸に涙粒が落ちる。嬉し涙。
「今日は達哉の世話をご苦労様、ミア。もう下がっていいわよ」
「はい!」
 すたっとベッドから降りたミアは、乱れたメイド服をぴしゃっと直し、ぺこりとお辞儀。
「では、これで失礼します」
 そして上機嫌の笑顔で部屋を退出した。
 後に残されたのは、ベッドの上の全裸の達哉と、
「ちょ、ちょっと待ってフィーナ。なにそれ!?」
 突撃銃を構えたフィーナ。
「言ったわよね達哉。浮気は許さないって」
「さ、さっきは許すって……!」
「ええ。ミアはね」
 ニッコリと笑顔を浮かべ、フィーナは突撃銃の引き金を引いた。
「お仕置き♪」
「いやああああああぁぁぁぁーっ!!!」

 ZUBABABABABABABABABA

 銃声と悲鳴を背中に聞きながら、ミアはニコニコと笑顔のままで歩いていた。
まだ股間に何か挟まったような異物感がある。股間がねっとりと濡れている。
でもそれが心地いい。
 そしてお腹を撫で、笑顔で呼びかけた。
「ふふ。赤ちゃんできるかなー」
 また、達哉さまに抱いてもらおう。そう決めて、ミアはますますニヤけた笑顔になる。
「ぎゃああああっ! 当たった! フィーナ、あそこに当たってるーっ!」
「当てているのです♪」
 銃声と悲鳴はまだ聞こえてくる。

 達哉の月留学は始まったばかり。

(おしまい)

230:名無しさん@ピンキー
07/05/23 13:53:19 qnPhgmka
>>218
外伝氏GJ!
菜月の誕生日にミアを投下するあたりが外伝氏らしいね。
堪能しましたw

231:名無しさん@ピンキー
07/05/23 14:13:28 ktlIJ0CI
アニメの続きみたいだ

232:名無しさん@ピンキー
07/05/23 15:48:59 MakQShW5
       | /: i: : i: : i:| ヽ; ヽ:_」⊥L:ヽ:i: :|
       i ハ:.i: : ィiTナト ヽ´,.rr=x\: i: :|
     .   i |:i: i: | /Tメ.    「{_iソ〉|ハレ.|
     .    vVv:.ヘ. ヒリ    "¨::./ハ:i :|   お仕置き♪
           /: i.ヘ."  ` _,  ,.イ:|:::i:i:ハ
          /:i: :ハ:i`i r 、.,. ' i|:.|:::ハ: ∧
         /: :./^ヽヽ:「`ー‐rイ|i:.|:::i:ヘ: ハ
        //:/___入YTヽ._|レ‐へi⌒ヽi:ヘ
      /:::/Y`ー   -ハトヘ‐くじレ=]  Vハ
     /:::/イ=ー‐―ァ  /\ Vム.レ'^^V‐ハi ヽ
     /::: /:.:.:.:.:.:.:.:{ </: : : : :ヽ} ヽ、  ,ヽ,‐;.:.::{   }_          ri
    /::::::/:.:.:.:.:.:.::.:.{ {l: : : : : :.:.!{,〃゙Yニ .r‐─ヽ_|__二二―─---.r| |
.   |::::: ':.:.:.:/:.:.:.:{ /:|:.: : : : : :ヾ,ヽ='ィ、ニ|`゙゙゙''―ll_____二二二二│`""""""""""""|二;;二二;;二二二i≡二三三l
   |:::::':.:.:./:.:.:.:.,イ/:.:.|:.:.',: : /: : : \/ ! ヽ   _|_=\●/=  _"l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |二;;二二;;二=''''''''''' ̄ノ
.  , ':.:.:/:.:.:.:.:./ /:.:.:.:!:.:.:.∨: :_:_: : / l   'j_/ヽヽ, ̄ ,,/"''''''''''''⊃r‐l'二二二T ̄ ̄ ̄  [i゙''''''''''''''''"゙゙゙ ̄`"
 , ':.:./:.:.:.:.:.:./ ./:.:.:.:.:.!:.:.:/: :/r =7     ,'.フ: :ヽl   }Y フ   `゙,j" |  | |
,.':.:/:.:.:.:.:.:.:/ /:.:.:.:/ハ:/:.:.:.イ7/〈:、     !'.):.:. : : `ヽ/'、ヽ二-フ   |  | |
/:.:.:.:.:.:.:., '  /:.:./:./:./:.:.:.:/://:.:.:ヽ:\   |ヘ:r,.-.、、/  ゙ーァ'´    ==ク


233:にられば
07/05/23 23:51:29 +X3n1oZb
外伝氏、非常にGJ!!

234:名無しさん@ピンキー
07/05/24 05:53:18 gpRUtdqE
GJ・・・なんだけど、氏にはライト猟奇や凌辱期待してただけに・・orz

外伝氏、よかったら二次元牧場スレにもきてくれないかな

235:名無しさん@ピンキー
07/05/24 13:17:08 QaATzAcL
…失礼ながら、またぞろ不特定少数の嗜好にのみ、対応した文だと思っていたが…。
いや、今回は参った。桶、イイ~センスだ!!
今迄、投下された文の三分の一でもこういう作品なら、この板に於ける職人氏アンチの数は随分減っていたんでは……?

236:名無しさん@ピンキー
07/05/25 16:05:50 RnbEtpDA
うんこうまい

237:名無しさん@ピンキー
07/05/25 16:43:53 O6QzXXfN
  ∬ ∬
   人       lヾ_i_/l             ∬ ∬
.  (__)      '´ ^ ̄^ヽ⌒          人  
  (__).     i ノノリ从ソ          (__) 
  \≠/.     | (il゚ -゚ノl| ウンコうまい (__)
  \≠/  __ノ(つ=人と)__       \≠/
  \≠/ |\    \≠/  \      \≠/
  \≠/ | |. \________ヽ     \≠/
.   └┘      | |―――| |       └┘
          | |.         | |

238:名無しさん@ピンキー
07/05/26 15:36:00 +EVQHZZv
創価学会

239:名無しさん@ピンキー
07/05/27 05:10:15 n8/yQZSv
創価せんべい

240:名無しさん@ピンキー
07/05/30 10:12:40 HOtZjOZO
キャベツを焼きます
            ∬ ∬
             人
    ,、,、,、,、     (__)
   '´~~~~~ヽ    (__)
   i i从ノ)リ)   '´ ^ ̄^ヽ⌒
   ゞ(リ゚ ヮ゚ノi   i ノノリ从ソ
    (,{水},)    | (il -_-ノl|
    んUUヽ   [二二二] 
    `~じフ    | ● ::|

            ∬ ∬
             人
    ,、,、,、,、     (__)
   '´~~~~~ヽ    (__)
   i i从ノ)リ)   '´ ^ ̄^ヽ⌒
   ゞ(リ゚ ヮ゚ノi   i ノ。リ从ソ ;:’; ;;
    (,{水},)  ー-(il  ロ゚ノl|-、;∴:’;∵;‥
    んUUヽ   [二二二] 
    `~じフ    | ● ::|

241:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:43:09 0tMlX0Il
ほす

242:名無しさん@ピンキー
07/06/07 06:53:27 qL9knj9y
天罰! エステル・ラビィ

243:名無しさん@ピンキー
07/06/09 04:39:38 HtY/wUpw
創価学会

244:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/09 23:13:00 CoDLOiCh
「いよいよね」
「そうだな」
感慨深くこの八年間の出来事を思い出すのは達哉とフィーナ。
そして今日は二人の結婚式当日である。
そして二人は扉の前に立つ。
扉の先には二人を待ちかねている人々がいる。
二人が誰よりも待ち焦がれた朝霧家、鷹見沢家の面々もいる。
フィーナが達哉を見ると達哉がそれに頷き返す。
そして二人は一緒にその扉を開けた。

「私が地球に赴任している時の事です………」
式を執り行っているエステルが二人の前で説教を施している。
本来ならモーリッツ等、それなりの者が執り行うものではあるが当のモーリッツが
それを辞退してエステルを推してきたのだ。
その場にはエステル本人も居たのだが断る間も無く、
「頼みましたよ」
と上司に言われ、
「楽しみにしてるわ」
等と次期国家元首に言われては断る事等出来るはずも無く………
だが、無事に彼女はこの大役をこなしている。
実に堂々としている。
「それでは二人は結婚の誓約を………」
眼を閉じる二人。
そしてお互いの唇を重ねる。
するとその光景を配信するべく沢山のフラッシュが二人を襲う。
だが、何事も無かったように二人は唇を重ねている。
どれ位経ったのだろう。
漸く二人の唇が離れる事は無かった。

そして程無く式は終わり、控え室に戻る二人。
控え室といってもそこはスイートルーム。
そしてこれから晩餐会を兼ねた結婚披露宴が行われる。
「それでは姫様、御時間になりましたら後程伺います」
そう言って、ミアが部屋を退出していった。
ポスンとベッドに腰掛けるフィーナ。
「フゥ………」
幾ら二人の仲が正式に公認となる儀式とはいえ、嬉しさと同時に疲れも込み上げる。
ベッドに座るフィーナはモジモジと太股をすり合わせている。
「どうしたの?」
「………酷いわ、達哉………さっきのキス………」
先程のキスでフィーナは感じてしまったのだ。
実は達哉は長いキスの間、ちょくちょくとフィーナの唇を舐めて愛撫していたのだ。
無論、口内の内側をである。
誓いのキスで唇がヌルヌルになっていたら一大事である。
月のみならず地球へも正に全世界に生放送されているだから………
少し怒り気味で達哉を見つめるフィーナ。
そんなフィーナは早速、夫になった達哉に小言を発するが達哉はそんなフィーナが堪らなく可愛い。
「まだ、夕方なのに………」
「夜まで待てなんて、そんな野暮なことは言わないよ」
達哉はフィーナの横に座って彼女を抱き締める。
するとそのまま彼女を押し倒す。
「達哉っ」
「大丈夫、まだ時間はあるよ」
グイグイっと巨大化したモノを押し付けられるフィーナ。
「………首筋はダメよ、キスしたら………」
そう注意すると達哉に身を任せるフィーナだった。

245:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/09 23:13:54 CoDLOiCh
達哉はまず、フィーナのドレスの胸元を捲った。
すると赤くなりかけの乳輪と中途半端に勃起している乳首を眼の辺りにする。
何も言わずそれを貪る達哉。
「もう、達哉。そんなに急がないで」
とは言っても時間が惜しい。
達哉は無駄に喋るより行動で示すことにした。
たちまち左右の乳房の頂点は唾液がその赤みに更なるエロスを与えている。
「フィーナ、裾を捲って」
恥ずかしそうにコクンと頷くフィーナ。
ベッドに横たえるフィーナがスカートの裾をゆっくりと捲っていく。
するとシルクの下着が既に濡れてピッタリとその内側のラインを写し出している。
無論、こんもりとした恥丘とその谷間も見て取れる。
その谷の切れ目にあるクリトリスもその姿をちゃんと主張している。
それだけ、性の主張をされては達哉も男として黙ってはいられない。
すぐさま下着を剥ぎ取って実物と御対面する。
そしてその泉湧く谷間を押し開き、桃色の渓谷をジュルジュルと音をたてて吸い始める。
「達哉、達哉、達哉っ」
達哉の吐息が、舌が、指がフィーナの股間を襲う。
彼女の股間に密着する事によって陰毛に沈んだ鼻からソコが蒸れ、指先が
クリトリスを摘んだり大陰唇と小陰唇をあけたり閉めたりを繰り返し、舌が確実に
膣口を責めてソコから舌先が入り込む。
フィーナの性的刺激による興奮が高まっていく中、達哉も遂に堪らず愛撫を止める
とズボンとパンツを脱ぎ捨てる。
「………達哉、いつもより凄いわね」
「フィーナのドレスがいつもと違うからかもね」
『かもね』ではなく、実際に半脱ぎウエディングドレスのフィーナに対して、
何時に無い興奮で股間がたぎっている達哉だった。

続く

246:名無しさん@ピンキー
07/06/09 23:38:00 Gy2cnmw3
                    ∬ ∬
  ∬ ∬                人
   人    ∬ ∬       (__)          
.  (__)   人      '´ ^ ̄^ヽ⌒       
  (__)  (__) .     i ノノリ从ソ  ウンコうまい
  \≠/ (__) .    | (il゚ -゚ノl|  おかわり
  \≠/ \≠/ __ノ(つ=人と)__      
  \≠/ \≠/ |\    \≠/  \     
  \≠/ \≠/ | |. \________ヽ    
.   └┘   └┘    | |―――| |     
               | |.         | |

247:名無しさん@ピンキー
07/06/10 01:18:20 yXlUnTpe
…トゥルーだとエステルさん司祭やめてなかった?
外務局に異動した筈。本編での行動評価してだから八年も据置かれちゃいないだろうし

248:名無しさん@ピンキー
07/06/10 10:13:24 PmBNrzIu
お、新作キタ!
続きお待ちしてます~

249:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/11 22:51:14 LCSrEHvm
半脱ぎ状態のウェディングドレスで達哉を誘うフィーナ。
既に剣を抜き放った達哉はそのまま彼女に覆いかぶさる。
直ぐに肉棒をフィーナの膣口に押し付ける。
そして大きく、熱く腫れあがった肉棒が一気に膣内に沈み込んだ。
「達哉、なんだかっあんっ」
肉棒で最奥を突付かれてうまく喋れない。
達哉はフィーナの腰を抱え込んで必死に腰を振り続ける。
その細いウエストを両手で押さえて腰を打ち付ける。
「やぁっ達哉、凄いっい、いつもよりっ」
「フィーナだってっくっ」
新妻の献身的な締め付けで早くも達してしまいそうな達哉。
パートナー達哉の為に性の勉強も怠らないのは流石フィーナだ。
お互い、初めての時は童貞と処女だったがそれから八年の間に蓄積した
性技を使って肌を重ね、腰を打ち付けあう。
達哉は一旦、腰の動きを止めるとそのままフィーナを四つん這いにさせる。
そしてバックから突きを再開する。
パンパンパン
スィートルームに激しくぶつかり合う肉の響き渡る。
僅かだが、ジュプジュプと肉棒が膣壁を掻き回す音も聞こえるのだが………
「達哉、もっと突いて、その逞しい貴方のでぇっ」
フィーナの絶叫によってかき消されている。
そんなベッドに向かって垂れている彼女の美しく豊かな胸が激しく揺れる。
達哉はフィーナの肢体に自らの脚を絡ませる。
それによって、彼女の腰を固定する必要の無くなった達哉の両手は後ろ
から激しく揺れる胸を鷲掴みにする。
さらに絡めた足を押し広げるとフィーナの腰が崩れ落ちる。
すると一気に上半身も崩れ、達哉はフィーナの上に後ろから覆い被さってしまった。
その時の衝撃で膣壁が更にキュッと肉棒を締め付けてしまったので達哉は
もう出してしまいそうだった。
達哉はベッドに突っ伏す格好となったフィーナの乳首を摘む。
コリコリになった乳首を指で揉み潰す
するとフィーナの膣は達哉から精液を搾り取ろうという動きを見せ始めた。
「くっ」
達哉も堪らず、挿入の速度を上げる。
「そうよ、もっとっもっと強くぅっ」
遂に達哉はフィーナの膣内に射精した。
最後の一滴まで搾り出そうと腰を打ち付ける速度を落とさない。
フィーナも達哉の精で子宮を焦がされると堪らずに達してしまった。
だが達哉は射精が終わっても挿入を繰り返していた。
フィーナの体を横に少しだけ起こして挿入を繰り返す。
逝ったばかりのフィーナの唇を奪いながら挿入を繰り返す。
そんな達哉が次に果ててしまうまでは時間が掛からなかった。
何故なら、一回射精することによって男性器が敏感になっていた為だった。

「達哉………」
自分の胸に収まっているフィーナを眺める達哉。
その胸板に彼女の胸が密着して押し潰されて何とも気持いい。
「達哉、出すのならその、私に教えてって言ったでしょう」
「ゴメン、………でもフィーナと早く子供が欲しいなって思ってつい先走ってしまった………」
するとフィーナが微笑みながら言う。
「子供が出来たら、達哉の好きな私の胸は独占出来なくなるわよ」
そろそろ乳母の事なども考えなければならないのだが、フィーナは今現在、
自らによる授乳に興味を示しているのだ。
「大丈夫、半分づつにするさ」
「もし双子が生まれたら?」
クスクスと笑いながら尋ねるフィーナ。
「こっちでも十分さ」
そう言ってフィーナの唇を塞ぐ達哉だった。

続く

250:名無しさん@ピンキー
07/06/11 23:15:24 s1y3Kbpf
>達哉はフィーナの肢体に自らの脚を絡ませる。

四つん這いの女の肢体に男が脚を絡ませる図がどうしてもイメージできない……。

251:名無しさん@ピンキー
07/06/12 10:00:53 /peNTBja
   ,、,、,、,、
   '´~~~~~ヽ
  i i从ノ)リ)
  ゞ(リ゚ ヮ゚ノi  臭い容器をさげました
    (,{水},)  
   んUUヽ       ∬ ∬
   `~じフ           人
                  (__)      
            '´ ^ ̄^ヽ⌒   
            i ノノリ从ソ 
            | (il゚ -゚ノl|  うんこうまい
        __ノ(つ=人と)__  
        |\    \≠/  \ 
        | |. \________ヽ
           | |―――| |
           | |.         | |

252:名無しさん@ピンキー
07/06/12 12:57:18 PAsCBcgC
鬼畜スレにエステル物来てるよ

253:名無しさん@ピンキー
07/06/13 05:35:49 /XpMzKG/
フィーナ、鬼畜すぎ

254:名無しさん@ピンキー
07/06/13 17:04:02 eEiFBVsB
        性交するとカビがつくわ
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
            lヾ_i_/l
           '´ ^ ̄^ヽ⌒
     ,、,、,、,、  i ノノリ从ソ    , -―-。、
     '´~~~~~ヽ | (l;゚ヮ゚ノl|   <,-‐'´ ゙ヽ_>
    i i从ノ)リ) ノ!(つ旦と)_  l_i」l_i_jl」i i
    ゞ(リ ゚-ノi ̄ ̄       \ i、-(゚) |!||   <フィーナ様はマンコにカビが繁殖する病気です
     (,{ク つ\旦_/ヽ-‐-へ_ O旦とl)li」
    とくク )ヽ | |―{〃^~^~^ヾ'⌒) i_ヽ〉 、
    `======' | |  ハ イソノ从バ | |`====='
            ノ .(|!゚ -゚ノi| ヽ  <おええっぷ臭い…フィーナ出ていけ
             ヽつ[_])0'
  ___∧___
   姫様マンコ臭い

255:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/15 00:20:30 hEld7Qd9
再び大きな扉の前に立つ達哉とフィーナ。
これから二人がドアを開けると披露宴が始まるのだ。

その頃、会場では司会進行を仰せつかったカレンが準備完了の合図を待っていた。
とは言っても待っていたのはドアの向こうの二人の準備だったのだが………
時間通りに間に合うだろうかと表面上の涼しい表情とは裏腹に内心、ドキドキとして合図を待っている。
その時、ドアに向かって一斉にスポットライトが当てられる。
それが準備完了の合図なのだ。
胸を撫で下ろす暇も無く目配せをするカレン。
すると会場内のステージの幕が上がりオーケスラが現れる。
因みに月と地球から選抜された混合オーケストラである。
そのメンバーの中には名前と同じ色の髪の女性がクラリネットを掴んで緊張の
面持ちでマエストロを見つめていた。
一番前に位置するマエストロが指揮棒を持った手をかざす。
その手を振り下ろすと同時に演奏が始まる。

その様子を見て末席に連なっている朝霧家、鷹見沢家のテーブルからは早くも感嘆の声が上がる。
「お姉ちゃん、月の貴族の人達の結婚式ってみんなこんな感じなの?」
小声でさやかに訊ねる麻衣。
「私も月での結婚式に呼ばれたのは初めてだから………」
何しろ親友のカレンですら未だ恋人すら居ないのだ。
無論、さやかも同様ではあるが………
「さやちゃん、良かったら俺の所に来ない?」
仁がいつもの様に笑顔で言った。
「おい、仁。静かにしないか」
いつも通り左門に叱られて会話が止まる。
「結構本気なんだけどなぁ………」
ぼやく仁だった。
「ねぇ麻衣、あれって遠山さんじゃない?」
菜月が指差す先を見る麻衣。
「あ、本当。遠山先輩だ」
自分の出番は無いのか、張り詰めた表情で出番を待つ翠色の髪をポニーテールに
纏めている女性を確認する。
彼女以外の何者でもない。

そして演奏が山場を迎えた時、静かにドアが開いた。
達哉とフィーナがその姿を現した。
達哉の格好は正直、先程の結婚式の衣装とどう違うのか分かり難い。
だが、フィーナのドレスは先程の物とは全くの別物であった。
同じ物は常に身に付けている王冠とブレスレッドのみ。
二人は手を繋いでゆっくりと自分達の席に向かってゆっくりと、だが堂々とその歩みを進めた。

256:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/15 00:21:28 hEld7Qd9
席に着いた二人は会場全体を見回す。
いったい何人の人がこの会場に居るのだろうか?
月の名門貴族、月と地球の政財界の重鎮達。
そして地球の家族達。
そんな中、フィーナにマイクが廻りそのマイクを達哉が握る。
「この度は私達二人の婚礼の儀にお越し戴き………」
本来ならここはフィーナ自身が最初に挨拶すべきかもしれないが彼女としては
正式に夫となった達哉を立てて最初に挨拶させたのだ。
暫らくして達哉の話が終わると続いてフィーナがマイクを受け取り、話を進める。
それも終わると暫らくの間、歓談と間食の時間になる。
その時、達哉はそっと新婦に耳打ちする。
「大丈夫?その………さっきは出し過ぎたかも………」
達哉は先程、膣に数度に亘って射精してしまったのである。
するとフィーナは何事も無かったかの如く、耳打ちで返す。
「大丈夫よ。これで堂々と子供も作れるわ。それに………」
何か意味有り気に語るフィーナ。
「こぼれない様にちゃんと生地が厚めの下着履いてきたから………」
だが、その通常より厚くなっている筈のパンティーにはちゃんと精液の物
と思われるシミが付着していたのだった。

続く

257:名無しさん@ピンキー
07/06/15 05:40:53 kNH8Acpb
この間のコミコミで、キャベツのジオラマがあった
よくできてたよ

258:名無しさん@ピンキー
07/06/15 08:16:30 rWqn8SPi
糞キャベツwwwww

259:名無しさん@ピンキー
07/06/15 09:05:49 XUYGvyGg
お前のせいでチンポにカビがついた
      __,          lヾ_i_/l
    ァ'`´,  `7,      ⌒'´^ ̄^`ヽ
    リ y八从バ       iリ。リ从 i
    `j(!#゚ ーノ'      ;::',:;‘;;々゚li)ハ
  ━つ━つ━━━と(,v_:';'━━∈';;;∵;
     ll_H_!         /^v^ゝ
     i__ハ」        /  ハ ヽヽ
                `~^~^~~^´

260:名無しさん@ピンキー
07/06/17 06:00:59 +Jg3omDR
じゃあそのカビをフィーナに舐め取らせればいいじゃまいか

261:名無しさん@ピンキー
07/06/17 23:44:20 IuSSTnUj
てす

262:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/18 00:26:39 N70HjsbX
披露宴も無事に終わり、再び部屋に戻ってきた達哉とフィーナ。
「ふぅ………」
緊張の連続に力尽きた達哉はベッドに腰を降ろす。
「大丈夫、達哉?」
「………本来なら新郎から新婦を労わって言う台詞なのに………」
だが、力尽きてしまったものは仕方ない。
生まれ育った環境の所為なのかフィーナの胆力は並みの物ではない。
この場には、本来なら二人の世話をする筈のミアが居ない。
結婚初夜だからと遠慮したのだ。
というよりこれからの二人の雰囲気を読んだからだ。
疲れていても、昼間にもしていてもやる事はやるのである。
何しろ二人には跡継ぎが必要不可欠で、それは二人の子供が望ましい。
達哉もフィーナも八年も待たされたのだから今直ぐにでも子供が欲しかった。
そんな中、どちらとも無く唇が近づき重なる………
筈だった。
トントン
部屋のドアをノックされて我に帰る二人。
「よろしいでしょうか?」
どうやらカレンが訪ねてきたらしい。
「いいわ」
フィーナが言うとカチャッとドアが開き、カレンが入ってくる。
「明日の御予定の確認に参りました」
「カレン、今日は御苦労様」
「ありがとうカレンさん」
「ふふ、私も肩の荷が下りました」
二人の感謝の言葉に笑顔で応えるカレン。
「姫様、今日はとても素敵でしたよ。達哉様も」
「次は貴方の番ね、カレン」
「え、え、いえっわ、私はまだ………」
「カレンさんはブーケを受け取ってしまったのだから、その義務はあるよ」

実は披露宴前の結婚式において偶然にもブーケを手にしてしまったのだ。
ブーケを持つフィーナがそれを投げるのを待っている女性集団。
無論、その中にはさやか、麻衣、菜月もいたのだが
カレン自身はどうでもいいとばかりに皆の後ろで見ていたのだ。
そしてフィーナがブーケを投げると皆が皆、ブーケを手にしようと飛び上がった。
その集団の中で一番高く跳躍したのは誰あろう菜月であった。
彼女が勝利を確信したその時だった。
勢いよく跳んだ為にキャッチのタイミングを誤り、手の甲でブーケを弾いてしまった。
しかもかなり強い力で………
そしてそれは一番後ろで静観していたカレンの胸元目掛けて飛んでいった。
こうしてカレンは、興味が無いと言いつつも胸元まで飛んできたブーケを反射的に掴んでしまったのだった。

263:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/18 00:27:23 N70HjsbX

「これで結婚できなかったら、さやかにも悪いのではないかしら?」
親友であり、嘗ての学友も自分と同じくいい歳である事を思い出すカレン。
「………ひ、ひとまず善処致します………」
「そう………既にお見合いの候補をこちらで選定してあるので勝手にセッティングさせて貰うわ」
以前からカレンの婚期の事を心配していたのは他ならぬフィーナ自身だった。
実際、カレンの人気は高かった。
そんなカレンに想いを馳せる婚礼期の男性の情報を集めて、フィーナ自ら選び抜いた。
貴族から平民まで様々な男性達である。
その情報が纏められたファイルをカレンに手渡す。
「………よかったら………その、その中から姉さんの相手も探してください」
同情するように引きつった笑いで応える達哉。
こうしてカレンは翌日の予定の確認を出来ずに、フラフラと退室していった。

こうして再び二人きりになった達哉とフィーナは部屋の鍵をロックした。
そして誰に遠慮する事も無くなったのでお互いの唇を何度も何度も啄ばむ。
達哉は股間に血液が集中してくるのを確認すると、ドレスの上から胸を揉みほぐす。
披露宴の途中でお色直しがあったので、フィーナが今身に付けているドレスは先程の物とは別である。
真紅に染め抜かれたドレスを身に纏っている。
そんな時だった。
激しく舌を絡めあっていたフィーナが突然、舌を引っ込めて唇を離す。
そして潤んだ瞳で達哉を見つめる。
「達哉………今度は私が………」
そう言うと達哉の股間の前に跪くとズボンのファスナーを降ろして肉棒を取り出すや否や、
その膨張始めていたソレを一生懸命舐め始めるのだった。

続く

264:灰色 猫
07/06/18 00:31:10 5V5gd/8z
いったいなにが起きたんだ。というか、どこからこれだけ人が沸いてきた?
職人総出で自演したってこうはならねーよ。まったく。


265:灰色 猫
07/06/18 00:32:30 5V5gd/8z
>>212
にられば氏スレ建て乙!
それにしても全員妊娠とは。
そして、新作。毎回にられば氏はすごいスタミナだ。


    |┃三     , -.――--.、
    |┃三    ,イ,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;;ヽ   
    |┃    .i;}'       "ミ;;;;:}   ガラッ!!
    |┃    |} ,,..、_、  , _,,,..、  |;;;:|   
    |┃ ≡  |} ,_tュ,〈  ヒ''tュ_  i;;;;|   >>218
    |┃    |  ー' | ` -     ト'{   SSは全て読ませてもらった! GJ!
    |┃   .「|   イ_i _ >、     }〉}   さ、同志 外伝 ◆9QlRx9nooI よ。
    |┃三  `{| _;;iill|||;|||llii;;,>、 .!-'  実はフィーナはミアを許していなかった という設定で、
    |┃     |    ='"     |     君が望むシリーズの第2弾を書く仕事に戻るんだ!
    |┃      i゙ 、_  ゙,,,  ,, ' {    
    |┃    丿\  ̄ ̄  _,,-"ヽ   
    |┃ ≡'"~ヽ  \、_;;,..-" _ ,i`ー-    
    |┃     ヽ、oヽ/ \  /o/  |      


>>4枚切りの触パン
続きはまだか――っ
早くミアをいたぶり尽くしてくれ。



それでは、エロはないけど、第3話投下。

266:灰色 猫
07/06/18 00:33:13 5V5gd/8z
第3話 プリンと良識

「…なおくん! …なおくん! 起きて」
「ん… んぅん」
 まどろむ裕介のわきで誰か呼びかけていた。
 それでも、裕介が寝起きの布団の心地よさから抜け出してまで、その声に応じることはなかった。
「もう…」
 目を閉じた暗闇の中で濁って揺らめく意識は、シーツの生暖かい感触を認識するだけでよかった。が、
シャっと、勢いよくカーテンが開かれる音だろうか? がするのと同時に、瞼を
突き通して網膜に太陽光が突き刺さった。
枕に半分埋めていた顔を、背ける事ができず、強烈な朝の日の応酬から逃れるために、
否応なく身体を起こさざるを得ない。
誰もがそうであるように、裕介は寝ぼけながらも、確かに不機嫌だった。
「……文緒?」
 裕介がムっとした声で呼びかける。
「おはよう。なおくん」
 保奈美の顔が視界いっぱいに広がり、
「うわぁっ!」
 裕介は悲鳴を上げる。
 その声に起こされた文緒が、裕介の背後でのそりと身を起こした。
「うそ!? なんで?」
 文緒が発した第一声はそれだった。二人のためだけの寝室に入り込んだ保奈美の姿が、
強烈な一撃となり眠気を吹き飛ばしたのだ。
 裕介は、昨夜の行為のあとのまま全裸であったが、それでも、とにかく文緒をかばうようにして、
その身を盾にする。
 保奈美は、そんな裕介を前にしても、文緒の事などまるで気にしていなかった。
「なおくん、のんびりしてると遅刻しちゃうわよ」
「いつの間に入ってきたんだよ」
 裕介は、精一杯すごみのある声で尋ねてみたが、保奈美のは質問の答えになっていなかった。
「もう… なおくんがお寝坊さんだから、毎日起こしに来てるじゃない」
「そんなことを聞いてるんじゃない。それに俺は寝坊なんかしない」
 裕介は、できる限り直樹の存在した事実を否定するように努めて突っぱねた。
「朝ごはんできてるから。遅刻しそうでも、朝ごはんはちゃんと食べないとね」
 そう言って保奈美は、振り返らずに部屋を出た。
 裕介は、恐ろしく思いながらも、様子をうかがうために後を追った。全裸では心もとなかったので
パンツだけは身につけた。
 寝室のドアのところから半身乗り出して、リビングに出た保奈美の姿を見とめる。
 少なくとも、こうして保奈美の姿を確認しているあいだは、文緒に危険はないのだ。
 保奈美は、キッチンのゴミ箱に、身につけていた水色のエプロンを放り込むと、
リビングから廊下へ出た。
 それを確認してから、裕介はリビングのドアまで移動する。
 途中、リビングのテーブルに並べられた料理に気がついた。保奈美の言っていた朝食だろう。
 定番のご飯と味噌汁、焼き魚のほかにも朝食とは思えないほどの品数が、テーブルの上を
彩っていたが、ハンバーグだのエビフライだのといった豪勢なだけの物はなく、
漬物や卵焼きのような素朴な家庭の味を宿したメニューだ。
寝起きの空きっ腹のせいか、なぜか、その匂いに異常に美味そうに思えた。
料理を前に、つまみ食いしたい衝動を抑えて、裕介は保奈美の姿を追った。
「また、来るね…」
「二度と来るなっ!」
玄関のドアをくぐる前に振り返った保奈美に、裕介が怒鳴った"直樹の声"が突き刺さる。

267:灰色 猫
07/06/18 00:33:56 5V5gd/8z
「…たくっ」
 裕介は、ドアが閉まると忍び足で近づき、カギを閉め、念を入れてチェーンもかけた。
『昨日も戸締りはしたのに、侵入された気が…』
何もしないよりは、マシだと思いたかった。

 保奈美にとって、裕介が自分(直樹)を否定する様は見ていて痛々しかった。
 いくら保奈美が、裕介に直樹として接しても愛する人は帰ってこないだろう。だが、
彼女自身が、直樹を再生する手段に科学だけに傾倒した即物的な方法を信奉してしまうのは、
あまりにも冷徹であり受け入れがたいものであった。
 その心根があるから、保奈美は、どれほど裕介に蔑ろにされても、彼に近づき
傷つけられることをやめられないのだ。
 直樹を愛している。
 だから、彼を奪ったあの女に復讐してやりたい。
だから、文緒が身ごもった、愛しいはずの直樹の子を、殺してしまおうと発想しては、
自分の獰悪さに自己嫌悪で苦しみ。このまま裕介を抱きこみ、文緒から奪い取ってしまおう
と考えては、直樹を否定して不毛な復讐にはしる自分のあさましさに苦しんだ。
直樹とともにありたい、直樹の子に愛情を注ぎたい、そう心にありながら、その思いの表裏で
虚しさに連なる衝動を生み出してしまう。
そこから解脱し救済される方法が、文緒への恨みを忘れることだと知りながら、
それで裕介が直樹に戻ることもなければ、文緒が直樹(裕介)を手放すはずがない、
という絶対の事実がそれを許さない。
 冷酷な外界と、内側から心を蝕む邪気に苛まれる保奈美であったが、泣くことはなかった。
 彼女を優しく慰めてくれる直樹はいないのだから。

 玄関を施錠した裕介が、とりあえず何もなくて良かったと、ホッとため息をついたときだ。
ガチャーン!
 リビングから何が割れる音が響いた。
『しまった!!』
 裕介は、油断した己の不覚を呪いつつ、リビングへと短い廊下を走る。
ガチャーン!
 裕介が、リビングに踏み込んだとき、また一つ割れた。
「文緒っ!」
 裕介が叫ぶ。
 文緒は健在であった。が、裕介は安堵するより、目の前の異常な光景に唖然とした。
ガチャーン!
 文緒が、料理の載った皿を床に叩きつけていたのだ。
「おいっ、何やってんだよっ」
 怒鳴る裕介の問いかけには答えず、文緒は、ハアハアと息を荒げたままムスッとした
表情で、リビングを出て行ってしまった。
「文緒…」
 自室にこもった文緒は、裕介がいくら呼びかけも返事をしなかった。
 他に文緒を慰める方法を思いつかなかった裕介は、仕方なくリビングを片付ける事にする。
「あーあ、やれやれ…」
 改めて見るリビングの惨状に、裕介は思わず洩らした。
 皿の破片と料理の残渣が、そこかしこに飛び散り、足の踏み場もなかった。
ふと、皿の破片で文緒が怪我をしなかっただろうか? という心配が頭をよぎった。
 だが、今はそれを確かめる方法はない。やむなく部屋を掃除する事に集中しようと思った。
 惨状の後片付けを終えた裕介は、炊飯器に残っていたご飯と、インスタントの味噌汁で
朝食を済ませる。
 裕介は、文緒のそばにいてやりたいと思うが、今の文緒はそれを望んでいないだろう。

268:灰色 猫
07/06/18 00:34:37 5V5gd/8z
『文緒が無事だっただけ、良しとするしかないか…』
 手持ち無沙汰になってしまった裕介は、学校へ仕事をしに行こうと思い立った。
 裕介が文緒と暮らすようになったとき、彼にはサンクチュアリの構成員として、フォステリアナを
栽培する仕事が与えられていたのだ。所帯をもつことになりながら、この時代では正規の
経歴がない裕介にとって、これはありがたかった。恭子や結には、もう足を向けて寝られない。
 裕介は、出掛けになってから、蓮見学園の制服が用意されていることに気付いた。
こんなものを保奈美がどこから調達してきたのか理解しかねたが、埃ひとつついていないブレザーと
ピッチリとアイロンがけされたズボン、さらにYシャツまでパリっと糊付けされていた。
 自分に付きまとう保奈美のことを、ほとんど知らない裕介であったが、几帳面さは見てとれたし、
よほど直樹という男のことを愛していたのだと容易に想像できた。
 しかし、これを着ていく気にはなれなかった。
「じゃあ、仕事いってくるから… ご飯テーブルの上に用意してあるからな」
 文緒の分の朝食を用意したあと、ノックした彼女の部屋のドア越しに裕介は呼びかけた。
『結局、夫らしいことは何もできずに仕事に逃げる… か』
 卑小な自分に辟易しながら、裕介は家を後にした。



 人のその人生の中に、どれほどの苦悩を抱えていようと、本来、人の群れである社会が
個人の苦しみを汲みとる事はしない。その一面だけを見て冷徹であると判断してしまうのは
早計であろう。
 冷徹であるのは確かなのだが、その凡雑さがなければ、人の世は個々の人々が抱える
苦しみに押しつぶされてしまう。
 凡雑な人の世の愚鈍は、蓮見学園の教室にもはびこっていた。
「藤枝さん」
「はい」
 朝のホームルームの出席確認で、生徒たちの名前を呼ぶ結教諭の声が、保奈美を呼ぶ前後で
にわかに緊張の色を含んだが、保奈美は窓の外を眺めながら、普段と変わらない声で返事をした。
 そのやりとりの本質がどういったものであるのか、知る者はこの教室にはいない。
 本来、理解できるはずの者も一人いたのだが、彼女は自分の点呼が終わったら、
そそくさと居眠りを始めていた。

 ホームルームが終わり、教室を出た保奈美のあとを、結がキュルキュルと追う。
「藤枝さん…」
 ちょうど階段の踊り場に差し掛かったところで追いついた結が、保奈美に声をかけた。
 休み時間の校内は、生徒たちの発する喧騒がにわかに漂ってはいたが、そこは結と保奈美の
二人だけだった。
「なにか?」
 階段を下りかけた保奈美が答える。
「二人のこと、どうしても許しては、もらえませんか?」
 結の言いようが癪に障った保奈美は、質問には答えず逆に聞き返した。
「先生が、そんなこと言うのは、教師だから? それも"アレ"(裕介)を作ってしまったからですか?」
「確かに、教師だからというのもあるます。でも、今は純粋に人として、あの二人に
幸せになってもらいたいと思ってます。」
 保奈美は、結のほうを振り返ることなく聞いていた。
「あなたが、久住君を愛していたことはわかります。でも、秋月さんと裕介君が
愛し合っていることだって。まだ若い二人が、これから子供を生み育てていくのは、
大変な苦労があると思います。でも、力をあわせて、それに立ち向かおうとする二人の
間を結びつける愛も、間違いなく本物だということが、藤枝さん、あなたになら
わかるんじゃないですか? 私は、あなたにもそれを信じて、見守ってほしいんです」

269:灰色 猫
07/06/18 00:35:26 5V5gd/8z
「教師としてとか、人としてとか、……よく。…そんなことが言えますね」
 呟くように言った保奈美の声色には、悲しい色が含まれていた。
「なおくんは、もういないから。生徒じゃなくなったから忘れられるんですか? 
なおくん、あの事件のせいで、ご両親のことも覚えていないんですよ。私、もう知ってます。
あの事件がどうしておきたのか。それを今まで捨て置いて、よくそんなことが言えますね…」
 保奈美はそれだけ言うと、階下へ降りていってしまった。
 時空転移装置の事故のことを持ちだれては、返す言葉のない結には、その背中を見送る
ことしかできなかった。



 その日の夕刻。
 初夏の太陽が、山並みに沈みかけてもなお、東の空は夕焼け前の淡い水色をたたえていた。
 結は、時計塔の最上階にある、時空転移装置のコントロール端末にむかって、キーボードを叩いていた。
 指が義体化してボッブミサイルランチャーになっても、タイピング速度は衰えることがなかった。
 時空転移装置が発するマシンノイズを掻き消さんばかりの勢いで、結のタイプ音が響く。
 この部屋の出入り口となるドアはひとつだけで、通常は常に施錠されているのだが、室音に埋もれ、
音もなくそのロックが外れる。
 解除されたと言うほうが正しい。サンクチュアリの中でも最高レベルのセキュリティーを破ったのだ、
誰であるか説明は要るまい。
 クーラーボックスを携えた保奈美は、まっすぐに結のところへ向かうと、横から結が
操作する機材のモニターを覗きこんだ。
「きゃっ!」
 しばらくして、人の気配を感じて振り返った結が、すぐそばに保奈美の顔があったことに
驚いて悲鳴をあげた。
「ど、どうやってココにっ!? というか、いつのまに?」
「今さっき来たばかりですよ?」
 保奈美は、装置から離れたところに置かれている長椅子のところまで下がって、言った。
 結は、保奈美を正面に捉え、隙なく低反動キャノンとボッブミサイルランチャーをかまえた。
 結を警戒させたのは、以前の保奈美がまとっていた穏やかさを、今も帯びていたからだった。
ここ最近の保奈美からは感じられなかったものをだ。
今朝方のやり取りのときもそうだが、直樹が裕介になり、文緒と暮らすようになってからの保奈美とは
あまりに違いすぎるのだ。
これが、本来の保奈美であると信じたい結であるが、そう軟弱ではいられないのは、
彼女の生い立ちがそうさせているのだ。今の保奈美には間違いなく策意の色が見えた。
「先生、そんな怖い顔しないでください。ちゃんとお土産だって用意してきたのに」
 そう言ってクーラーボックスのフタを開ける保奈美の声は、軽やかだった。
「!」
 結は、目視で確認するより早くクーラーボックスの中身が何か、理解した。
 フタを開けた瞬間に漂ってきた、常人では匂いと認識することさえ不可能な、
わずかな数の分子を、正確に嗅覚したのである。
「プ、プリンですか…?」
 皿の上にプリンをあけ、生クリームを搾ってデコレーションを施した保奈美が、
ニコリと微笑む。もちろんさくらんぼのトッピングも忘れてはいない。
「プリン… なんですね!」
 プリンの甘い誘惑(中毒?)に誘われて、キュルキュルと結が踏み出したときだった。
『ダメよ、結。これはきっと孔明の罠よ』
 天環を輝かせ白衣をまとった白い翼の天使が、結を嗜めた。
「そ、そんな、いきなりプリンをちらつかせるなんて、不自然です」
「せっかく作ってきたのに… 捨てちゃうのももったいないなぁ」

270:灰色 猫
07/06/18 00:36:14 5V5gd/8z
 保奈美は、お皿の上でプリンを揺らしながら、さも残念そうに呟く。
『結、何をしているの? このままではプリンが生ゴミになってしまうわ。地球環境のためにも早く』
 角と尻尾の生やして、コウモリのような翼をもった悪魔が、フォークのような三又の
槍を振り回して、結をそそのかす。
「そうですよね… 地球のために出されたものは、きちんと食べなければ。それに一個くらいなら…」
『油断してはダメ。もしかしたら毒が入っているかもしれないわ』
 プリンの重力に引かれ、保奈美の元へとキャタピラを進める結の頭の上を、プリンの天使が
小うるさく飛び回る。
『なんてことを! 自分の生徒を疑うなんて、教師として最低だわ。結、あなたは
そんな人間じゃないわよね?』
「そ、それは…」
 そう言う悪魔ではあるが、ここ最近の保奈美のありようを見れば、疑いを抱くのは当たり前だろう。
だが、目の前のプリンは保奈美を信じろといって聞かないのである。
『体の良い言葉に騙されてはダ―』
 口上の途中のプリン天使の身体を、飛んできた果物ナイフが貫き、そのまま壁に磔にした。
「えっ!!」
「先生! あ~ん」
「ん? むぐぐ…」
 驚嘆する結の口に、保奈美がスプーンでプリンを押しこんだ。
「んんっ!」
 とたんに驚嘆が感嘆へと変わる。
「お味はどうですか、先生」
「まず、香りがすばらしいです。バニラエッセンスを使わないで、本物のバニラを使いましたね?」
「御名答。さすがですね」
「卵も黄身の部分をたっぷり使ってますし、それに甘さ加減も絶妙で」
「気に入っていただけました? まだ、たくさんありますからね」
 和気藹々とした会話を続けながら、保奈美は時空転移装置のメインコントローラーの前に陣取る。
 プリンに夢中の結を横目で見てから、コントローラーの下方の外装パネルをはずし、
引っ張り出した配線と、持参したノートパソコンを接続した。
 コントローラーのモニターに、いくつものウインドウが開き、保奈美のキータイプに
合わせてすさまじいスピードでコマンドが走った。
 保奈美は、時々ノートパソコンの画面と時空転移装置のモニターを見比べながら、
結に負けない速度でキーを入力していった。
「やっぱり藤枝さんは、料理の天才ですね」
「ふふ、ありがとうございます」
 結の賞賛に適当な相槌を打ちつつ、保奈美はなおも作業を続ける。
「ところで先生。TT-32のレベル8のセキュリティーパスってなんですか?」
「それなら、"それ行けトビ太"で解除できますよ」
「ありがとうございます。クーラーボックスの中の小ビンに、メープルソースが入ってますよ。
カラメルとはまた違った味わいをどうぞ」
 スラスラと口を割った結に、保奈美は気分がよかった。
 最深層の防壁を突破すると、保奈美は後の作業をツールに任せて、背もたれによりかかった。
 ノートパソコンのモニターに表示されたゲージが、作業を達成して少しずつ伸びていくのを眺めながら、
保奈美は、結を横目で一瞥する。
 飽きもせずプリンをほおばる少女(のような)のしぐさに穏やかな笑みを浮かべた。

271:灰色 猫
07/06/18 00:37:01 5V5gd/8z
 オレンジ色の夕焼けに染まった空が、紺碧に塗り替えられるころ、板垣茉理は、
町の西側に連なる山の中で時計を見た。
 予定時刻まで8秒。
 いささかも早かったが、茉理は、マシンのセーフモードを解除して、エンジンに再び火を入れた。
 マシンとは、今回の作戦にあわせて、保奈美より受領したフライング・アーマーである。
 自立飛行能力を備えたビーム砲というのが建前ではあるが、人間の上半身を模した
フレームの中央に拡散ビーム砲を内蔵し、本来腕が生えているべき肩の部分に多連装有線ビーム砲を
搭載していた。
セミ・オープンタイプのコックピットに、射手を搭乗させて飛行が可能で、なおかつ十分な
運動性を備えたそれは、もはや一個の機甲兵器であった。
 これほどのオー・テク兵器(ビーム兵器も十分オー・テクだが)を、保奈美がどのようにして
建造したのかはわからなかったが、なんにせよ保奈美の天才的な頭脳と直樹への妄執のなせる業だろう。
ギルルルル……
 良好な吹き上がりでエンジンが回転数を上げていくのを確かめ、茉理は機体を上昇させながら、
システムに機体の各部位を自己診断させた。
 山並みを覆う樹木の上に、マシンの半身だけ乗り出す程度まで上昇させて、茉理はゆっくりと機体を旋回させる。
強大な鉄の塊が自分の操縦以上に滑らかに駆動する事に、保奈美の繊細さを感じずにはいられなかった。
遠方に位置する蓮見台学園を正面に捕らえる。丘陵地帯の上に陣取る学園の校舎は、
かすかな夕日に照らされ、わずかにその輪郭を浮かび上がらせていた。
システムからオール・グリーンのレポートがかえってくるのを確認してから、茉理は、
ほんの少しだけマシンの高度を下げ、学園を視界に捕らえたまま機体をスライドさせるようにして
木々の間を縫って稜線伝いに移動を開始した。

樹木の生い茂った山間と住宅地との境界で、茉理は、マシンを空中に静止させて学園の様子を覗う。
もちろんマシンの輪郭を、樹木で隠すことは忘れない。
メインモニターに表示されている望遠画像と、肉眼で見えるの学園を見比べてから、
茉理は時計に目を落とす。
マシンの機嫌に任せて、少し急ぎすぎてしまったようだ。
急ぎすぎるのも、引き際を知らないのも困る。それが、作戦前に保奈美から注意されたことだった。
当初立てた予定通りに行動できることがベストなのだ。
不測の事態の有無など問題ではない。"不測"などというものが存在しないように予定を立てることが
重要なのだ。
仕方なく、茉理はその場で待機する事になった。
茉理の視線の先で、蓮見台学園の校舎が、わずかに残った夕焼けをバックに影に染まっていった。



 プリンに溺れる結を眺めていた保奈美であったが、袖を少しずらして手首の時計を確認してから、
口を開いた。
「先生。今朝の答えをもらっても良いですか?」
「え?」
「先生はもう、なおくんのことはどうでも良いのかってことを。なおくんの記憶を消しておいて、
なぜ今まで何もしなかったのか、ってことですよ」
 穏やかな声色で問う保奈美の瞳の奥には、狂気と殺気の色に染まっていた。
 忘れていた、あれ以来の保奈美がそこにいた。
「ふ、藤枝さん!? そういえばさっきから何をしてるんですかっ?」
「なおくんを取り戻すために、いろいろと情報収集してるんですよ。それよりも先生―」
「飛び太に勝手なことしないでください! 今すぐに―」
 今度は保奈美が、結いの口上をきる。

272:灰色 猫
07/06/18 00:37:45 5V5gd/8z
「あら、先生がパスワードを教えてくれたんじゃありませんか。自白剤を盛ろうかと思いましたけど、
必要なかったみたいでしたね」
 ゆらりと一歩踏み出した保奈美の手の中でギラリと文化包丁が光る。
「ねぇ… 先生…」
 結は、食べかけだったプリンを急いでかき込むと、戦闘体制をとる。
「なおくんの記憶を消した事に責任を感じたことはないんですか? むしろ、なおくんが
消えて好都合だとか思ってますか?」
「それ以上近づいたら撃ちますよ!」
 体反動キャノンをジャキリっ! と鳴らして、結は威嚇するが、
「無理ですよ。先生の装備では、仮に直撃させることができても、必ず時空転移装置を
巻き添えにしてしまいますから…」
 保奈美はすべて計算していたのだった。
 それを知った結に成す術はなく、じりじりと保奈美が詰め寄るたびに、後ずさるしかなかった。
「偽者をこしらえて、それが幸せになるのを手助けすれば、罪悪感が消えていい気分でしたか? 
なおくんに代わりなんていなくて、もう二度と帰って来ないのに!」
 それでもやがては壁際に追い詰められた。キュリキュリとキャタピュラを空転させる
結の体を保奈美の影が覆う。
「ちなみに、私は、あの二人の愛が本物かどうかじゃなくて、愛し合っている事実が気に入らないんです」
「藤枝さん、あなたは…」
「そういえば、おまけシナリオで、なおくんにゲテモノプリンを食べさせてましたっけ?」
「キャアアアアアァァァァァァァァァっ!!」



ピンッ!
 アラームの発するビープ音が定刻を知らせた。
 茉理は目を開けて目標を見据え、操縦桿を握りなおした。
 すっかり夜の帳が下りて、新月の夜空は星がハッキリと見えた。
 エンジンの回転数を急上昇するのに合わせて、スラスターを最大出力で噴かせて、
一気に森を抜けた。
 一直線に蓮見台学園を目指し、一気にトップスピードまでのったマシーンが、風を切る音に包まれる。
足元では民家の明かりが後方へと流れていった。
『3… 2… 1… ! 』
 準備射撃でミサイルを放つ。テンポのいい反動がマシーンを揺らす。
 白煙の尾を引いてバックパックのミサイルポッドから撃ち出されたミサイルが、
急激に向きを変え、加速しながら飛翔する。
ミサイルは、すぐ茉理のマシーンを追い越して、なおも速度を増して、学園へ突進した。
 ミサイルの着弾した丘の上で、小さな閃光が花開き噴煙が舞い上がった。
 ワンテンポ遅れて響いてくる爆発音を聞きながら、茉理は空になったミサイルポッドを投棄して、
ビーム砲の照準を蓮見学園に固定する。
ズギャーン!
 学園の敷地に入る手前でビーム砲を発砲する。
 携行型のビームスプレーガンとは比べ物にならない発射音をたてて、肩部のビーム砲から放たれた
無数のビームの光芒が校舎に突き刺さる。
 茉理は、一度学園の上空を通過してから、住宅地の上空でマシーンを素早く旋回させて、
再びスラスターをふかした。
フライング・アーマーは、滑り込むようにして学園のグランド上空に陣取る。
 茉理が、あらためにて目前にした学校は、燃えていた。
 つい半日前まで、茉理の日常空間のひとつだった蓮見学園が、高温のビーム粒子に
焼かれ炎をあげていた。

273:灰色 猫
07/06/18 00:38:31 5V5gd/8z
 茉理が揺らめくオレンジ色の炎に照らされながら、見下ろした、校舎、渡り廊下、中庭、
体育館、その他学校施設のほとんどが燃えている。
 その中で、カフェテリアだけは、周囲の炎に鮮明に照らされて無傷であることがわかった。
 それで初めて、もはや学校生活を日常として送ることができないことを、茉理は実感した。
それは、直樹がいなくなった現実を突きつけられるのと似た感覚だった。
 カフェテリアが無事であっても、安心も安堵もしなかった。ただ、募る苛立ちが怒りとなって膨張する。
「こんなもの… こんなものがなんになる。直樹がいないのに、直樹との思い出の場所が
あってなんになるっ! 燃えてしまえっ…… んくっ…… こんなものっ!!」
 嗚咽交じりに叫ぶ茉理に呼応するかのように、フライング・アーマーの胸部の拡散ビーム砲が
火を噴いた。
 火球が膨れ上がるように弾けたビームが、押し流すように一瞬でカフェテリアを包み込んだ。
 熱風にあおられた窓ガラスが、熱膨張で一斉に弾け飛び、建物が激しく燃え上がる。
 涙でにじむ茉理の眼前で、渦巻くオレンジ色の中にカフェテリアが溶け込んでいった。
 茉理は、その手で思い出を作ってきた場所を燃やしてしまった。
 茉理が、その光景を完全に受け止めきる前に、時計塔のほうから『状況達成』信号弾が上がる。
 保奈美が目的を果たしたことを知らせる合図だ。これで、茉理の分担である保奈美が
脱出を助けるための陽動攻撃は完了であった。
 目ぼしい敵を確認できないまま、茉理が遅延戦闘に移行しようとしていたときだった。
 茉理は、炎上する校舎の上に人影を見た。火事で逃げ遅れた者が、助けを求めて屋上に
上がったのだろうか?
 距離と暗さのせいで人物を特定することはできなかったが、茉理には、その人影の
存在そのものが、自分を叱責しているように思えた。
 その感覚が茉理に、人殺しを実感させた。
『間違えたんじゃない。騙されてるんじゃない。仕方がないんじゃない。私が直樹に会いたいから、
わかってやってるんだっ!』
「人殺しがなんだって言うんだ!!」
 そう茉理が叫び、有線ビーム砲を展開した、まさにその時だ。
 人影の手元が、キラリと光を反射したように見え、フライング・アーマーの下方の、
何もないはずの地面から、巨大な拳が突き上げられた。
 金属質のそれの動きは、巨大さゆえに緩慢に見えても、茉理の想像以上に早かった。
 マシーンを持ち上げる程度だろうと予想させた拳は、左側の飛行ユニットと有線ビーム砲を
削り取るようにして粉砕した。
光沢のない銀色の固まりの周りを、自機の破片が舞い散る様が、茉理の目にはスローモーションで
流れていった。
ガクリ、と機体が傾く衝撃で茉理が我に帰ると、同じタイミングで、システムのオート・
ダメージ・コントロールが破損した飛行ユニットと砲撃ユニットを切り離し、無事だった
片方の飛行ユニットが、一機で機体を支えた。
『何なんだ!? いったい』
 人影のことなどすっかり忘れた茉理が、展開した有線ビーム砲の砲身を巨大な拳の腕に
向けたとき、時計塔のほうからまたも信号弾があがる。
 今度は、『作戦中断』と『撤退命令』の2種類が同時にだ。
 通常2種類の信号弾を同時にあげることはない。
『つまり、想定外の異常事態かっ!』
 茉理は、後退をかけながら、構えた有線ビーム砲を発砲した。
これは、牽制である以上に、茉理の性格がさせたことだった。やられっぱなしでは
悔しいというだけのことだ。
だが、茉理が放ったビームは、直撃しているにもかかわらず、まるで効果が見えなかった。
ビームはことごとく弾かれ、爆散したビーム粒子が大気と地面を焼いた。
信号弾のことが頭のあった茉理は、割と冷静で、学園の敷地を出るころには機体を旋回させ、
離脱に全力を傾けていた。

274:灰色 猫
07/06/18 00:39:16 5V5gd/8z
 振り返った先で、いまだ天に向けて突き上げられていた銀色の腕に、時計塔のほうから数条のビームが走った。
フライング・アーマーのビーム砲に見慣れた目には、ずいぶんか弱く見える光芒は、
保奈美の携行用ビームライフルのものだろう。
やはり、貫徹せず弾かれていたが、援護射撃をしてくれたことはありがたかったし、
保奈美にも無事でいてほしいと思った。
 無事に脱出したことを伝えたかったのだが、茉理には、自機に信号弾を積んでいない事を
悔やむことしかできなかった。

 茉理は、保奈美との合流地点の山中にフライング・アーマーを着陸させて、指定されていた
とおり自爆装置を起動する準備に取り掛かった。
 驚くことに、フライング・アーマーは、戦術的な機能の大半を失っていながら、
機械としての性能は安定を保っていて、ほとんど完動といっていい状態だった。
 口惜しかったが、茉理は自爆装置のスイッチを入れた。
 茉理が、機体から離れてからタイマーで自爆装置が作動した。テレビや映画で見るような
派手な爆発起きない。装甲の間から火が噴き出して機体が燃えるのだ。
噴き出した炎が、マシーンそのものを燃やし始める。特に燃え方の激しいコックピット周辺は、
青白い閃光を放っていった。
茉理は、かぶっていたヘルメットを、炎の中に投げ込んだ。
 そうして、しばらくマシーンが燃えるのを見つめていた茉理の元に、保奈美が合流する。
「怪我は?」
 保奈美は、開口一番に茉理を気遣った。
「大丈夫ですよ」
 そう言う茉理の体を触って隅々まで調べ、背中の方まで確認した。
 唐突に引っ張られ、抱きしめられた茉理は、少しびっくりしたが、保奈美の胸の体温に身を委ねた。
 この体温こそ、保奈美が血の通った人間である証拠なのだ。
 先ほどまでの、人でなしの所業を繰り広げていたのも、直樹を思う保奈美の体温から
発したものだろう。では、連なったこの二つは、どこで線引きできるのだろう、と茉理は
ぼんやり考えた。
 そして、わが身を振り返る。
戦闘中の自分に、保奈美を心配するような心があっただろうか。ずっと、破壊や殺戮に
狂奔していたように思える。保奈美のことを考えたのは、逃げ出すときくらいだった。
『私はもう全部人でなしだ。直樹に会ったとき、保奈美さんがするみたいに優しくできるのだろうか』
「遅くなる前に帰りましょうか」
 茉理は、保奈美が乗ってきた原付スクーターの後ろに乗って、一緒に林道を下った。
「これからどうなるんですか?」
 しがみつく保奈美の背中に、やはり体温を感じながら茉理は問う。
「なおくんを取り戻すのよ」
 保奈美は純粋だった。
「今日のアレは、いったいなんなんですか?」
「私にもわからないわ。…ごめんね。怖い思いをさせて」
「あ、いえ…」
 茉理は、自分の言い回しが少し嫌味っぽかったのではないかと後悔した。
「やっぱり未来の兵器なんですか?」
「まだ、はっきりしないけど、たぶんそうね。大丈夫よ。茉理ちゃんは、心配しなくても」
 茉理を気負いさせるのは、保奈美にとって本意ではなかった。
 悪路に揺られながら、二人を乗せた原付は、林道を直走った。

 保奈美に送ってもらって、自宅に戻った茉理は、案の定両親に行き先を問い詰められた。
 年頃の娘が、遅くまで遊び歩いていれば親は心配するのは当然だ。仕方がないだろう。
 保奈美の家に行っていたと適当な言い訳をしたら、板垣夫妻は簡単に納得してくれた。

275:灰色 猫
07/06/18 00:40:16 5V5gd/8z
 今日一日でいろいろなことがあった、いや、いろいろなことをしたと思いながら、茉理は
寝床に入った。

 茉理は、疲労に溺れて眠りに落ちた。だが、いまだに保奈美は、幼馴染は眠れない。


                                                  つづく

276:灰色 猫
07/06/18 00:42:04 5V5gd/8z
ハイ。お粗末さまでした。
これは良くない、推敲が不完全だった、と貼ってから気付いたわけで。


 *次回予告*


第4話 妊婦さんのおなかを鉄アレイで殴り続けると流産してしまう。

H有り。保奈美×祐介


次の次あたりホントに武装錬金とか出てきちゃいそう。どうなっちゃうんだろうこのSS。

277:名無しさん@ピンキー
07/06/18 01:26:10 kFi1Kadm
これだけ人が…って最近じゃ丸一日書き込みがない日だってあるんですが
もしかしてスレがたったのに一月気付いてなかったとか?

278:外伝 ◆9QlRx9nooI
07/06/18 01:59:53 34b4xbrz
>>263
結婚式GJです! 8年後のカレンさんとさやか姉さんの夫は俺が!
乳母を使わずに自ら授乳を決めたフィーナ姫さすが。

>>265
うはっ、大作GJ! ガンタンク結きた!
しかしもう学園モノじゃNEEEEEEEE!
もうマジバトルだよ?(←お前が言うな)
あの学園はやはり絶対無敵ロボか!? 細かい心理描写が素敵。

どっちも続き待ってます。

お、俺も頑張るんだな……ミアたんミアたん

279:名無しさん@ピンキー
07/06/18 02:27:26 axiErlr0
>>277
めっちゃ過疎ってきてるよな。

280:にられば
07/06/18 02:39:07 N70HjsbX
灰色 猫氏、外伝さんお久しぶりです。
そして保管庫管理人様、御苦労様です。

>>276
>第4話 妊婦さんのおなかを鉄アレイで殴り続けると流産してしまう。
((((;゜Д゜)))

どうなっちゃうかなんて、最後は書いてる本人すら分かりませんからねぇ。

>>278
>8年後のカレンさんとさやか姉さんの夫は俺が!
二人とも私が美味しく頂きます。


281:名無しさん@ピンキー
07/06/18 05:55:33 K1qdI8tB
>>にられば氏
婚期逃してても焦らないカレンさん
カレンさんらしいです
ああ、でもそんな彼女の妊婦姿見てみたいなぁ


・・・・・でもって、腹ボテ幸せなカレンさんを犯したい

>>猫氏
ちょっ・・・・!!!
鉄アレイって!!

・・・・・・・・すごく期待してしまうじゃないですか
ガクガクブルブルしながら正座で待ってます

>>外伝氏
ソフトな猟奇、期待してますよ!
差し当たって、ミアが狙われているのでしょうか?
ミアってば可愛いので、なんか虐めたくなってしまいますよね

282:灰色 猫
07/06/18 23:00:25 5V5gd/8z
書き込みが多いって言うのは素敵なことです。
母乳と腹ボテと陵辱と堕胎に期待しつつ、職人さんが戻って来たらいいなぁ、と。


話は変わりますが、黒ほなみんのテーマソングを選んでみた。
アリプロの『阿修羅姫』(ゲーム版舞Himeんの)
URLリンク(www.youtube.com)
URLリンク(www.youtube.com) ※フルサイズ
小生のスキルでは音声のみの物を探すことができなかったので、
動画もついてますが、それはご愛嬌ということなんです。

283:名無しさん@ピンキー
07/06/18 23:40:45 PYMU4dPg
いつもお世話になっております、ログ置き場管理人です。
職人諸兄、並びにスレを維持してくださる住民の皆様、いつもご苦労様です。<(_ _)>

唐突ながら、私的な都合でレンタルしているサーバースペース全域の改築を行うことと相成りました。
(要するに、分散させていた各HPの統合&リニューアル(?)作業ですw)

それの伴い更新速度&投稿のペースが低下することもあるかと存じますが、
勝手ながらご了承願いたくお願い申し上げます。<(_ _)>

284:名無しさん@ピンキー
07/06/19 06:16:55 yu9cpDdq
>>283
乙!
助かってます
これからも頑張って下さい

285:名無しさん@ピンキー
07/06/19 06:18:35 yu9cpDdq
>>283
乙!
助かってます
これからも頑張って下さい

286:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/20 02:59:35 ENfKXtMj
ペロペロと肉棒を舐めるフィーナ。
「ふふ、こういうのもいいでしょ」
八年間の間にフェラチオの技術も格段に上がったフィーナ。
それが今は、素人のようにちまちまと直樹を攻める。
「新鮮で良いね」
スローペースで攻めるフィーナ。
ちゅっちゅっと優しくキスされる度に肉棒全体がピクピクと揺れる。
「とても可愛いわ」
半ば本気とも取れるような感じで達哉をからかうフィーナ。
達哉は完全にフィーナにペースを握られてしまっていた。
安心して彼女に身を任せている。
そんな達哉に奇襲を仕掛けるフィーナ。
大人しかった口技、舌技が一気に攻めに入る。
舌先が一気にスジ裏、カリ裏に張り付き、一気に各所を擦りだす。
「フィッ、フィーナっ」
思わず声を上げてしまう達哉。
背筋に淫悦の電気が流れ、体全体に突き抜ける。
それは達してしまうという合図だ。
「くっ、フィーナ」
フィーナが更に口をすぼめて、舌を動かしたその時だった。
達哉の腰が小刻みに震える。
「んぐ、んんっ」
ごっくん
口内で舌や喉に吐き出される白いマグマを、フィーナは見事に飲み込んで処理している。
そして達哉はこの奇襲の前に敗れ去ってしまったのだった。

そして事が終わると、フィーナが達哉に寄り添ってきた。
「どうだったかしら」
「完敗だね」
「さっきのお返しよ」
ツンと人差し指で達哉の額を押す。
「お返しって?」
すっ呆けた感じで聞き返す達哉。
「………さっき、中に沢山出したでしょ………」
むむむっと達哉を睨む。
「披露宴の時、下着から漏れ出すんじゃないかと思ったんだから………」
「正直、あんなに出す積もりは無かったんだ。ただ、フィーナが『もっと、もっと注いでぇっ』って、
言うもんだからリクエストにお応えしただけだよ」
「………しょうがないじゃない、だって、早く子供が欲しいもの………」
「じゃあ、また頑張ろうかっ」
真紅のドレスの胸元を捲くって生乳に顔を埋めてその感触を堪能する達哉。
乳首を口に含み、舌で味わいながらもその柔肉に顔を埋めて幸せそうだ。
「もう、達哉ったら………まるで大きな赤ちゃんね」
クスクスと笑いながらフィーナが言った。
「赤ちゃんはこんな事は出来ないぞ」
そう言うと、胸から離れて一気に真紅のスカートの中に顔を埋める。
そして下着越しにその割れ目に手を当てると既に湿っている。
「もう感じちゃったのかな?」
「そ、それは達哉がさっき………」
「精液とは違うよ、このネバネバは………」
そう言って下着を剥ぎ取ると彼女の股間を愛撫する達哉。
だが、そんな達哉とフィーナは既に疲労の限界に達しつつあった。

287:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/20 03:00:39 ENfKXtMj
「きゃぁっ」
その絹を裂くような………
というのは大袈裟だが、兎も角、悲鳴で眼を覚ますフィーナ。
昨晩は達哉に股間を愛撫されて逝ってしまってからの記憶が無い。
つまりそのまま情事が終わってしまったという事だ。
兎も角、悲鳴の原因を探らなくてはならない。
寝惚けまなこで辺りを見回すとベッドの手前でミアが倒れている。
しかも、顔を赤面したままである。
フィーナは自らの姿を見て血の気が引いた。
何故なら昨日から来ている真紅のドレスの胸元は、捲くられて胸丸出しで
達哉が付けたキスマークが目立っている。
更にそのスカートの中には、昨晩、フィーナが達した直後に力尽きた達哉が
未だ顔を突っ込んだまま眠っているのだ。
しかも股間に達哉の呼吸によって吐き出された息が吹きかかって、
女性器がやけにムズムズする。
そして出しっ放しの肉棒は、前日にあれ程出したのに既にパンパンに張り詰
めて臨戦態勢に入っていた。

続く

288:にられば
07/06/20 03:02:21 ENfKXtMj
>>283
保管庫管理人様、いつもお世話になってます。
管理人様のお好きな様になさって下さい。

289:名無しさん@ピンキー
07/06/20 10:35:29 9NYqJHcF
           ,;f::::::::::::::::::::::T
           i:::/'" ̄ ̄ヾ:::i
           |/ ノ  \ヾ| 
           |=(>)=(<)=|
.          {  :::(__..::  |
           ',   Д   ', 便器フィーナ
          /\___/ヽ
     /⌒\〆         ゝ/⌒\
    /  ノつ\ ・    ・  /⊂  \
o0○ノ  /  3  \ (::::⌒ヽ / とノ\ ヽ○0o
(    /、_ノ\   Y `(_、_)   /  \´  )゚
 \_)    `ヽ   : :;;*:;   : : : |    (_ノ
         人__;;:;;、___ノ 
             ;:;;:;;:;,,
          ∬ ;;lヾ_i_/l:..:;:..: ∬
   ・~    :;;:;:;:⌒'´^ ̄^`ヽ;:;.:.:.:
       ;::;:;;;:;:∬;;i从。リ从 i:.;.:;.:; ∬
      ;::;:;;;:;:;::;:;;;:;:|l、::;々゚i)ハ ;:;::;;::;:;;;:;: ~∞
         ;::;:;;:;;:∧∧∧∧;:;:;;::;
           ;::;:;;;:;:;:;::;::: ' :"‘ ビチャ

290:名無しさん@ピンキー
07/06/20 10:38:49 H7jXBCJx
糞キャベツwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

291:名無しさん@ピンキー
07/06/21 00:48:06 OXMlUB2M
>>287
続きキターーーー!!
が…何故に、前作主人公の名前がーーー!?


292:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:27:42 l7OPsItk
にらればにとってはキャラの名前とかどうでもいいんだろうな。

293:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/22 01:58:01 3IuZRzNq
盛大な結婚披露宴から数日が過ぎた。
これから達哉とフィーナは新婚旅行に向かう為、宇宙船に乗り込んでいた。
定期航路の連絡船ではなく、チャーターしたものだ。
宇宙船がふわっと浮き上がるとゆっくりと月面から離れていく。
行き先は無論、地球。
満弦ヶ崎中央連絡港に降り立ち、地球の主要国へ訪問する。
およそ1月の旅になる。
新婚旅行といいつつもプライベートな時間は殆ど無い。

月の重力圏を抜けると目の前に澄みわたった水色の地球が目の前に広がる。
「姫様、達哉様、もう直ぐですね」
二人に近侍するミアが言う。
「ミア、その様付けは止めてくれないかな」
「もう、いい加減に慣れてください。唯でさえ、達哉様は爵位の授与を
お持ちでないのですから………」
達哉には次期国家元首の伴侶として爵位を授与される話があったのだが、
本人がこれを固く固辞した。
調度、爵位に一つの空きがあったのでフィーナも一応、勧めてはみた。
貴族が存在する身分制社会では爵位が無いと発言権は極めて低い。
例えそれが国家元首の伴侶であっても………
確かに箔付けが必要だったのかもしれない。
一応、貴族達は表面上穏やかではあるが達哉を種馬と見ている者が存在
するのは仕方の無い事だ。
だが達哉は爵位を得る事で貴族からの反発や妬みを抱かれると思い熟慮
の結果、これを断ったのだ。
自分はフィーナの黒子たらんとして、その後も達哉は生涯、表向きに政治の話はしなかった。
秘書の様に甲斐甲斐しく彼女を影に日向にサポートしたという。
因みに達哉が授与を固く拒んだとされるのはエディンバラ公爵という爵位だったとされている。

そうしている間にも地球が大きく目の前に広がっていく。
大気圏突入の為、皆が座席に着きシートベルトを締める。
「久しぶりね」
「そうだね………」
やはり、心が逸る達哉。
久しぶりの故郷なのだ。
フィーナと契りを交わした八年前のあの日、帰ることが叶わないとさえ考えた地球に帰れるのだ。
そして、遂に着陸。
フィーナとタラップを降りていく。
「御苦労様です」
待ち受けていたカレンが出迎える。
各国訪問の準備の為に先行して地球に上がっていたのだ。
「これからの御予定ですが、この後、大使館内での各国大使を招いての晩餐会があり………」
淡々と予定を説明するカレン。

294:ハッピーウェディング!? (にられば)
07/06/22 01:59:44 3IuZRzNq
全ての予定を終えた二人。
裸で寝室のベッドの上で寄り添って横になっていた。
フィーナは達哉の胸の中に顔を埋めている。
そして先程の晩餐会を回想する。
「フィーナもよくあれだけの言葉を覚えれたね」
「達哉のお陰よ」
実は二人共、これから訪問する国の言葉を話せるようにレッスンを受けていたのだ。
各国大使にちゃんと相手の母国語で会話していたのだ。
当の達哉は日本語と英語でのみ、会話していた。
「英語とドイツ語はなんとかだけど………フランス語は殆どさっぱりだよ」
そう言いながらフィーナの長く美しい髪を梳いている。
「じゃあ、これからレッスンしないと………」
フィーナは体を起こして達哉を見下ろしながら、笑顔で言った。
その一言で達哉の理性は一瞬で蕩けた。
「Je t'aime.(ジュテーム)」
そう呟いた唇が夜の闇の中、達哉の唇を塞いだ。

続く


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