嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その35at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その35 - 暇つぶし2ch450:名無しさん@ピンキー
07/05/27 16:58:37 ZsM9fuxJ
>>449
GK!!
嫉妬キター

451:名無しさん@ピンキー
07/05/27 17:06:41 rZYDfJbp
>>449
このスレでは希少なネタ的甘甘嫉妬…
グレイトォ!

452:名無しさん@ピンキー
07/05/27 21:14:36 aF7PvmA/
とりあえず、雪奈は俺がお持ち帰りますね

453: ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:38:59 QYOkGfJw
投下いきます。
昨日の続きでエピローグです。

454:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:40:49 QYOkGfJw
 公園を思わせる広大な庭園を、幼子が駆けている。そしてそれを、メイド服の少女が追いかけていた。

「智さま~、待ってください~~~」

 フラフラした危なっかしい動きながら、幼子の足は中々速い。対するメイドはスカートということもあり、ゆっくりとした速度だ。
 と言っても大人と子供という差は歴然であり、メイドがその気になればすぐにでも追いつけるだろう。
 それをしないのは、2人が追いかけっこで遊んでいるということだった。
 幼子は疲れを知らないかのように疾走するが、差は徐々に縮まっていく。

「ほ~ら智さま、捕まえましたぁ」

 メイドが幼子を後ろから抱きすくめ、そのまま倒れこんだ。
 地面は芝なので怪我の心配は無いが、倒れながら身体を反転させ、自分が下敷きになるようにする。
 当の幼子は今の回転が大層お気に召したようで、彼女の腕の中で嬉しそうに笑っている。
 少女はそれが愛しくて、一層強く抱きしめて頬擦りした。



 そして、そんな彼女らを離れた場所から見つめる人影が2つ。
 やや強面で大柄なスーツ姿の男性と、落ち着いた雰囲気を纏ったメイド服の女性だ。
 何かを懐かしむような、どこか悲しげな瞳で2人を――いや、幼子を見つめている。

「あれから3年。月日が経つのは早いものですね・・・」
「・・・そうだな。藍香お嬢様が亡くなられて、もうそんなに経つのだな・・・」

 元・藍香専属の運転手、達川礼二は、屋敷の侍従長にして妻である昭子の声に静かに応えた。

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455:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:43:28 QYOkGfJw
 智と綸音が姿を消したことが分かった時、藍香は存外に落ち着いていた。
 綸音からは何も聞いていないが、彼女がすることなら間違いはないだろうという、絶対的な信頼があったからだ。
 実際、最初の一日はどうしたのだろうと訝しむ程度だった。
 しかし二日経っても戻らない段階になって恐慌状態に陥り、礼二たち屋敷中の人間に綸音と智を探すよう厳命した。
 そしてその翌日、繁華街中心部にある廃工場群の空き地にて、綸音の遺体を発見。
 何があったのかミイラ化しているが、間違いなく綸音の死体だった。
 智は発見できなかった。まさか智が綸音を殺したのか、と誰かが言った。
 そんなはずないと思いつつ、礼二たちは智を探す。手がかりは何も無く、当てずっぽうに探すしかない。
 日に日に不安定さを増していく藍香、連続女性失踪事件による世情不安が焦燥感に拍車をかける中、探し続けた。



 そして綸音の死体を発見してから10日ほど経過したある日、一つのニュースが藍香の耳に入った。

『市内にて2人の男女の死亡を発見。
 男は腹部の大量出血に加え、片腕が無い状態。女は現場に転がっていた刀剣で胸を一突きされていた。
 2人が抱き合い重なるように倒れていた現場の状況から、警察は殺人と自殺の双方の観点で調査をすると発表。
 死亡者は現場宅の一人息子の高村智、その友人の折原千早』



 そのニュースを知った藍香は完全に発狂。程なく意識を失い、半植物状態となって病院に担ぎ込まれた。
 その時の神川家の混乱たるや相当のものがあったが、事態は更に混迷の度合いを深めることになる。
 入院して3ヶ月後、藍香の妊娠が発覚したのだ。

 藍香の妊娠を受けて、神川本家では連日議論が繰り広げられた。
 そしてその結果、藍香を外界から完全に遮断、隔離することを決めた。

 一応、藍香には許婚――勿論、家が勝手に決めたものだ――がいる。
 藍香の卒業後に本格的な話を進める予定で、本人同士の面識はほぼ無かった。
 当然性的な関係などは無い。ならば藍香を妊娠させたのは別の男であり、生まれくるのは不義の子ということになる。
 しかし本家の直系となる跡継ぎは必要だ。そして、日々衰弱が進む藍香に改めて子を為させるのはリスクが大きすぎる。
 そうして出たのが、藍香を隔離し秘密裏に子供を産ませ、時間を置いて藍香と許婚の男の子供として発表する、という案だったのだ。

 問題は母体の安全だった。医者が言うには、衰弱の激しい藍香に出産に耐えるだけの力はないとのことだった。
 だが藍香の家族は『母体はどうなっても構わないから何としても出産させろ』と命じた。
 扱いにくく育った娘より、新たな跡継ぎの方が有用だと断じたのだ。




456:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:45:33 QYOkGfJw
 そして数ヵ月後、藍香は男の子を産んだ。様々な機械に繋ぎ、無理やり延命措置を施しての出産だった。
 昔からの世話役として同伴を許された礼二と昭子だったが、その余りに痛々しい様子は正視するに耐えなかった。

 虚ろな瞳の藍香に、生まれたばかりの赤子が持たされる。
 といっても、情けからの行為ではないということが礼二には分かった。
 『病床の藍香が命と引き換えに愛する夫との子を産んだ』という美談を仕立てたいのだ。
 その証拠に、カメラを持った一人が様々な角度から無遠慮にシャッターを切っている。
 隣りの昭子が手を握ってくれなければ、礼二はこの場で暴れ出していたかもしれない。
 確かに扱いにくい主人ではあったが、礼二や昭子にとっては長年成長を見守ってきた娘同然の少女だったのだから。

 そして、もういいだろうと神川当主――藍香の祖父が赤子を取り上げようとした時。
 奇跡――少なくとも礼二や昭子はそう思っている――が起こった。



「・・・・・・さ・・・と・・・・・・・・・し・・・」

 もう喋ることもできまいと思われていた藍香が喋ったのだ。
 これには礼二たちは勿論、医者も大いに驚いた。
 しかし、それを最後に藍香は死んだ。
 沈黙で満たされた病室の中、何も知らない赤子だけがその生を主張するように泣き声を上げていた。



 それは、これ以上無い美談の種となった。
 最後の最後に母親として、生まれてきた子供に名前を付けて死んだのだ。そう、誰もが思った。
 藍香の望みを汲むということで、生まれた男児は『さとし』と名づけられた。

 しかし、礼二と昭子は知っている。
 『さとし』が、産まれた子供を名づけるものとして発せられた言葉ではないと。
 藍香の虚ろな瞳が捉えていたのは手元の赤子ではなく、今は亡き愛しい少年の姿だったと。
 そして、『さとし』の本当の父親がその少年――高村智であることを。




457:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:47:23 QYOkGfJw
 礼二と昭子は、智が吸血鬼だったことを知っている。
 智が死んだというニュースが流れた前日、礼二は智から電話を受けていた。
 藍香と智が知り合って間もなく、智と礼二は互いの電話番号を交換していたのだ。
 藍香に何かあった時の為、という名目だったが、それが思いもよらないところで役立つことになった。

 智は礼二に全てを伝えた。
 自身の変貌、部室での毎日の吸血、藍香への強姦と狂気の目覚め。
 綸音の死、連続女性失踪事件の真相、これから自身がしようとしていること。
 最後に、藍香を頼むと言って電話は切れた。

 そして、智の死と同時に失踪事件はピタリと止まった。
 智は為すべきことをしたのだろうと、礼二は彼の冥福を祈った。
 一方マスコミは、智の事件が失踪事件に関係有りとして、ここぞとばかりに騒ぎ立てた。
 時期が悪かったのだろう。事件への世間の関心の高さを考えれば、2つの事件を関連して考えてしまうのも仕方ない。
 だがそれを差し引いても、本当に酷い騒ぎだった。

 曰く『事件の真犯人は智であり、今度は幼馴染の千早に牙を剥いたが、相打ちになった』
 曰く『千早の説得で罪の重さを思い知った智は自殺を図り、彼を愛する幼馴染と共に心中した』――など・・・。

 男の犠牲者が初めて出たことに加え、2人が仲良しで有名な幼馴染だったことも災いした。
 共に唯一の子供を失くした高村夫妻と折原夫妻は、際限なく膨らんでいく無責任な悪意に耐えかねて街から姿を消してしまった。
 学校や近所の人間は、忌まわしい記憶に蓋をするように智や千早のことを忘れていく。
 世間の事件への熱も時と共に薄れ、事件は迷宮入りの色を濃くしていった。

 もう、この街に智たちのことを覚えている人間は殆ど居ない。
 藍香のことにしても、忌まわしい記憶として触れることをタブーとされ、別宅の使用人たち以外の話題に上ることもない。

 時間は残酷に、けれど優しく、全ての人間から辛い記憶を薄れさせていった。

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458:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:49:56 QYOkGfJw
 図らずも父と同じ名前を付けられた彼は、偶然にも漢字の表記まで父と同じものを付けられた。
 その智は今、かつて藍香が暮らしていた神川の別宅で暮らしている。
 本当なら神川家の跡取りとして本宅に引き取られるはずだったのだが、智が藍香の家族の誰にも懐かなかったからだ。
 それどころか、本家の用意したどんな人間にも懐かない。泣き疲れることもなく執拗に叫び続けた。
 例外は礼二や昭子、別宅に勤める使用人といった、藍香と高村智の双方に縁のある者たち。
 彼らに抱かれると途端に大人しくなるが、そこで彼ら以外の者が取り上げると、また火が付いたように泣き出すのだ。

 使用人の一人は『お嬢様が守っているんだ』と言った。
 またある者は『智坊ちゃんは高村様の生まれ変わりだ』とも言った。
 滅多なことを言うものではないと礼二や昭子は彼らを嗜めたが、内心では仕方ないと思った。
 別宅の使用人の多くは藍香に同情的であり、本家の人間をよく思っていないのだ。

 ともあれ、やむを得ないということで、物心付くまで智はこの別宅で育てられることになった。
 智は素直で愛らしく、それでいてどこか男らしく、すぐに屋敷中の人気者になった。
 特に若いメイドに大人気で、智の世話役は毎日熾烈な争いによって決められるという。
 普段は従順なメイドたちだが智のことになると怖いほど顔色が変わるので、礼二もこの智争奪戦については口を出していない。
 そういえば父の高村智も、藍香だけではなく幼馴染の折原千早にも好意を寄せられていた。

(血は争えん・・・。流石は高村殿の息子ということか)

 血。このフレーズに、礼二は一つの事実を思い出した。

「吸血鬼の息子・・・か」

 ふと口をついて出た言葉に、傍らの昭子が振り返る。その表情に浮かんでいるのは不安だった。

「あなた・・・」
「分からんよ、俺にも。取り敢えず変わったことは何も無いし、普通の人間として生まれてきたと思いたいが・・・」

 そう、今のところ智にそれらしい兆候は現れていない。
 昼に弱いわけでも十字架に弱いわけでも好き嫌いがあるわけでもない。
 銀の食器に抵抗を示すこともない。当然、誰かの血を吸っている様子もない。
 それと、これは礼二が警察の知り合いから聞いた話だが、司法解剖された高村智の身体は酷く衰弱していたことを除けば
普通の人間と何も変わらなかったらしい。
 肉体組成が人間と同じなのか、藍香の実験で吸血鬼に転化したことが関係しているのかは分からない。
 とにかく、吸血鬼の存在が世間に知られることはなかった。

 いずれにしろ、何も分からないのではただ見守るほかない。
 強いて出来ることといえば、この先何かあっても挫けないよう、父親に負けない強い心を持った男に育てることだろう。
 この先智が立ち向かわねばならないのは、覚醒するかもしれない吸血鬼の血だけではないのだ。


459:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:52:53 QYOkGfJw
 あと一年もすれば、智は神川の本宅へ引き取られる。そして、名家の嫡子としての教育が始まるだろう。
 『神川智』である以上、智は否応なくそれを受け入れていくことになる。
 だが、もし智が自分の本当の父親を知ったなら。母の想いと死に様を知ったなら。

 礼二と昭子は自発的に話すつもりは無い。使用人たちにも、高村智のことは口外しないよう厳命している。
 しかし、もし智が感づいて真実を明かすよう求めてきたなら、全て話そうと思っている。
 その時、智はどうするだろうか。
 父を恨むか、母を恨むか、神川の家を恨むか、それとも自身の存在を恨むか。
 或いは何も変わらず生きていくか。

 智がどのような道を選んでも、それを全力で支えていきたいと礼二は思う。
 昭子や他の使用人たちもきっと同じ気持ちのはずだ。






「智さま、智さまぁ~! どこにいらっしゃるんですか~~~!!」

 響き渡る大声に礼二たちが智の方へ視線を戻すと、若いメイドが一人、小走りで駆けていた。
 心配で泣きそうになっている表情だったが、芝生に寝転がって智に頬擦りしている同僚を見るや否や、般若の形相へ変貌する。

「あ~~~~~!! こら由香、智さまから離れなさいよ! 今日の智さま係はあたしなのにっ!」
「イヤですよ~だ。夏美が目を離すのがいけないんじゃない」
「し、仕方ないじゃないの、どうしても手が離せなかったんだから! それに手を離したって、たった10分くらいのことじゃない!
 ・・・ってコラっ、聞きなさい、離しなさい! 智さまが苦しがってるじゃないの!」
「そんなことないよぉ。少なくとも夏美の洗濯板に比べればよっぽど気持ちいいはずだもん。
 ほぉら智さま、おっぱいでギュってしてあげちゃう。智さまなら、好きに触ってもいいんですよ?」

 由香と夏美、2人のメイド少女が智を挟んで対峙する。
 互いの言動は徐々にエスカレートし、辺りにピリピリした緊張感が立ち込める。
 それはまさしく、男をめぐって繰り広げられる女の修羅場そのもので。
 遠目にも分かるほど瞳を潤ませ、頬を火照らせ、豊満な胸元に智を掻き抱く由香も。
 そんな由香を、歯を食いしばり、震えるほど拳を握り締め、血走った目で見つめる夏美も。
 少なくとも、3歳の少年に向けるような表情でないのは明らかだった。
 そんな2人をよそに、由香の胸の谷間でジタバタともがいていた智の動きが少しずつ弱々しくなっていく。

「あなた、行きましょう。このままでは智さまが窒息死してしまいます」
「うむ・・・。しかし、男にとってはある意味究極の死に様だな。あれはあれで羨まし――」
「・・・あなた?」

 つい出てしまった本音に、昭子の冷たい視線が飛ぶ。
 礼二はわざとらしく咳払いして誤魔化した。


460:ブラッド・フォース ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:55:30 QYOkGfJw

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 時が流れ、いつか礼二も昭子も由香たちメイドも、藍香や高村智のことを忘れてしまうかもしれない。
 それでも、彼らが生き、思い、為したものまでもが無くなるわけではないはずだ。

 何も為せないまま死にたくない。
 礼二は電話の別れ口での少年の言葉を思い出した。

(高村殿・・・あの子が、あなたの生きた証です。この世界に残せたものです。
 お嬢様もきっと、あなたを愛したことを後悔なさらなかったはずです。
 ご自分の生に、どうか胸を張って下さい)



 吸血鬼となった少年が残した血。敬愛する令嬢と交じり合った血。
 新たに生まれた血の行く末に、祝福あれ。



 心からの祈りを捧げ、礼二と昭子は幼い主の元へと駆けていった。


461: ◆6xSmO/z5xE
07/05/27 22:57:22 QYOkGfJw
 以上でブラッドフォースは完結です。

 まずは今回の分について。礼二と昭子ですが、初登場ではありません。
 智が別宅を脱走しようとして見つかったSP(第22回)が礼二、別宅で目覚めた智を藍香の元へ案内した(第20回)のが昭子です。
 それと明言はされてませんが千早は自殺です。智の死に絶望し、銀刀で後を追うように自刃しました。


 勢いで始めた話だったので、正直ちゃんと完結できるとは思ってませんでした。(当初はエルと綸音はいない予定でしたし)
 最後まで書ききれたのは、レスをくれた皆さんのお陰です。本当にありがとうございました。
 ただ、ストーリーを考えるあまり嫉妬・修羅場分の薄い作品となってしまったので、次何か書く時は頑張ろうと思います。


 では、また近いうちに。

462:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:01:38 xHDYWZRX
>>461
や、やばい。
俺の涙腺が決壊してしまった・・・orz
なんとも切ない話でしたが、GJです。
3歳で修羅場を呼ぶ智くんはやばいね・・・
次回作も是非頑張ってください。

463:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:08:53 reMizh/3
リアルタイムイヤッホウ!
お疲れ様でした。次回作も頑張ってくだちい。


智くん二世の先行きが恐ろしい…

464:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:10:32 ZlkGa5Ks
>>461
先輩カワイソス(´・ω・`)
子も親と同じ道を歩むのか気になるわw

465:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:10:37 OeqPpJCd
>>461良いSSが完結するのは嬉しくて寂しい。
作者は嫉妬・修羅場が少ないって言うけど、自分の中では十分堪能できた。
というか、主人公に惚れた人が全員死ぬって十分な修羅場だろw

本当にお疲れ様でした。そしてGJ!!

466:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:34:45 7LMrKIlu
>>461
GJ!
でもやっぱりイデオンエンドは悲しい……

467:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:37:41 Gqn2tTNk
>>461
完結おめ。
一つの物語を完結させるなんてまじ凄いと思うっす。切ない話でしたが凄く面白かったです。

468:名無しさん@ピンキー
07/05/27 23:50:34 RCaBrd9E
それぞれ救いがありつつ絶望しつつ…みたいなバランスも考えたエンドだったなぁ。
救いがなかったのは綸音ちゃんくらいか?
最終話を考えずに書いて来たとは思えない、綺麗な終わり方だったね!

469:名無しさん@ピンキー
07/05/28 00:01:35 zDpFpe9f
この終わり方は素晴らしい…嫉妬とかは別にして

470:名無しさん@ピンキー
07/05/28 00:04:02 hoqWt3x9
その後のgdgdな展開が俺の脳を掠めた・・・

許婚氏はどうなったんだろうか?気になってならない。

471:名無しさん@ピンキー
07/05/28 00:29:44 BT25KHpu
>>461
な、泣かんぞ!確かに嫉妬スレの歴史に残る名作だったが、
これしkhのknではnknぞ…
あれれ、おかしいな。目の前がぼやけて…

472: ◆6xSmO/z5xE
07/05/28 00:50:47 faPCDPjD
>>470 許婚氏はどうなったんだろうか

 一応そこも考えてあります。もっとも、気持ちのいい話ではありませんが・・・。
 下に書きますが、本編には関係ない補完話として受け止めてください。










 結論から言って、消されます。(多分、社会的に)

 許婚男の家柄は神川家のずっと下。もちろんかなり上流のエリートですが、神川家にとっては種馬以上の存在ではありません。
 藍香の子供が、神川本筋の血を引いていることこそが大事なのです。(藍香以外に男児が生まれなかったのも大きい)
 そして智が生まれた以上、許婚男はむしろ邪魔な存在になったのです。

 美談等の話はあくまで建前。智が許婚男の子でないことは公然の秘密です。藍香の家族もそれを分かっています。
 (本人同士の面識はほぼ無かった、とありますし。もちろん高村智のことまでは、一部の者しか知りませんが)
 しかし、それに突っ込むことは許さないという暗黙の強制を、許婚男を消したことに現しているのです。

 いやぁ、上流階級って怖いですね。智2世の行く末、本当に大変そうです。

473:名無しさん@ピンキー
07/05/28 01:22:14 WC9AX+wz
乙かれさまでした。
完結はさびしいなぁ



吸血鬼・同じ呼び名からアレを想像してしまった



サトシの奇妙な冒険  第二部 ~嫉妬潮流~


神川智「君たちは次に『この泥棒猫!』と言う」

由香・夏見「「この泥棒猫!・・・・・・・・・はっ!!!」」


474:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:07:49 BT25KHpu
>>473
燃え尽きる程のBLOODHEAT?

475:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:19:52 GgvjssPG
>>461
お疲れ!

ちまたでsolaというのが物語的にも修羅場的にもとてもいい話と聞くが……

刺したり、帰って!とか叫んだりそんな作品だったりする?
もう主人公のことしか見えないというキャラとかいたり?

476:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:31:46 6ZMY5fSB
>>461
完結おめ&乙&GJです!!
終わるのは少し寂しいけど、良い作品が完結する事で得られる感動はやはり素晴らしいですね。
しっかりと作品を完結させる事の出来る職人さんは尊敬します。
良い作品をありがとうございます。
次回作も超期待していますので頑張ってください。

477:名無しさん@ピンキー
07/05/28 02:49:54 2skz+MBQ
>>475
先々週、刺されたキャラがいて、先週分で「帰って!」があった。
正しく主人公の事しか見えないキャラが、さらに今週で修羅場を引き起こす模様。
微妙に嫉妬とは違うような気もするが、見た方が分かりが早い。

478:名無しさん@ピンキー
07/05/28 03:48:55 QeOf78Qs
>>461
なんかネタ切れで無理矢理終わらせた感があるな、最後の先輩や千早の扱いとか
つかエル出した時点が一番盛り上がったところで後は蛇足に近い



479:名無しさん@ピンキー
07/05/28 04:28:25 FVgL/stG
>>461
乙カレーです
前回智の死に悲しみつつも
「あの世ではエルと二人で仲良くね」
とか思っていたがこの結末

あっちでも修羅場ってそうだ

480:名無しさん@ピンキー
07/05/28 07:43:51 yP2BP78S
>>461
乙です!
感動しました~、さすがは神、おもしろかったです
次の作品を全裸で待ってますww

481:名無しさん@ピンキー
07/05/28 10:09:04 X8f0lA1B
>>473
究極嫉妬少女(アルティメット・ジェラシーイング)が出たりするのか

482:470
07/05/28 11:46:13 iDEkT6w5
>>472
いい加減な俺様のレスにこんな長レスありがとう。

次世代話の妄想がふくらみ申す。
こういうミジメな許婚ネタはかなり燃えるなあ。大藪みたいでイイ。

許婚氏の留学先での隠し子対智二世の対決話でトリップするよん。
まさに二次(以下略

483:名無しさん@ピンキー
07/05/28 17:19:12 slLpUpC1
へたれな主人公ばかりだな。

まあそういうのだと楽だろうね。

駄作しかできんがな(わらい

484:名無しさん@ピンキー
07/05/28 17:34:02 NVdWZOU6
>>483
だ が そ れ が い い っ て 言 っ て る だ ろ ! !

485:名無しさん@ピンキー
07/05/28 17:48:16 UJt7LgwQ
>>478
確かに失速したとは感じたな

まぁ、それは作者が一番分かってると思うが


486:名無しさん@ピンキー
07/05/28 18:16:19 3FwsT3uV
それでも完結させたのは凄いよ。


487:名無しさん@ピンキー
07/05/28 18:18:29 1DFE17zs
中には途中でぶん投げる職人がいるからな。
そういう中での完結乙華麗

488:名無しさん@ピンキー
07/05/28 18:29:03 6X8MFPKf
>>487
とりあえずメ欄にsage入れようぜ

489:名無しさん@ピンキー
07/05/28 21:46:59 xQs4nyDE
荒らしが必死に作者を叩いているけどさ・・
作者以上の作品を書けない荒らしにとっては負け犬の遠吠えだな
特にレベルの低い荒らし方をしている荒らしにとっては惨めだ


490:名無しさん@ピンキー
07/05/28 21:50:28 3FwsT3uV
得意げに書いてるけど嵐に反応する奴も嵐って知ってるよね?

491:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:06:40 5wbj5HLF
荒らしというより普通に感想だと思うんだがね。
マンセー以外は荒らしとかいう思考は勘弁してほしい。

492:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:11:39 2JWbLUoI
荒らしの定義について語るなら、避難所へどうぞ。


493:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:25:22 1KG8AR+n
>>3に従わないなら荒らしと変わらないってのがスレ全体の了解
文盲じゃなきゃわからないはずはない

494:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:28:04 1e2Gbfy+
神職人への嫉妬から、スレ住人を避難所へと監禁する荒らし・・・・・・ごめ、何でもない。

職人方は、身に受ける嫉妬をエネルギーに変えるといいんだぜ!

>>461
GJ!


荒らしはID変えて、自分の書き込みに批判的なこと書いてたりもするから、
みんな嫉妬する人間の知略に負けるなよ!

495: ◆Xj/0bp81B.
07/05/29 03:20:37 cpboQAra
投下します

496:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/29 03:22:45 cpboQAra

翔が作ったオムライスをペロリと平らげると、向かいの椅子に座る澄香が眠たそうに瞼を擦り始めた。
「眠いのか?」
翔が問うと、澄香はぶんぶん首を降る。しかし、その仕草の側から、彼女は欠伸を噛み殺していた。まるで大晦日に必死で眠気を堪え
る子供のようなその様子が可愛らしくて、翔は表情を崩した。
「眠いなら、寝た方がいいよ」
「大丈夫です。眠くないです」
「いいや、嘘だな。だってほら、目の下に球磨が出来てる。顔色だってよくないし、少し休んだ方がいいよ」
優しくなだめる口調で翔が言うと、澄香はうつ向いて、ぶつぶつと小さな声で文句を言う。
「が寝たらセンパイ帰っちゃうんでしょ……」
「は?」
「……だって、帰ってほしくないんだもん」
ふてくされたような顔をする澄香。そのいじらしい言動に、表情に、翔は胸が熱くなるのを感じた。思わず破顔して、
「大丈夫。帰ったりしないよ」
「本当、ですか?」
澄香は疑うような上目遣いで言った。
「ああ、もちろんだ」
翔はそう言って微笑んだが、澄香はまだ安心出来ない様子で、翔の瞳をジッと見つめて言う。
「約束ですよ。絶対帰っちゃ駄目ですよ?」
「分かってる。約束するよ」
「あと、私が寝るまで手を握っていて下さい」
まるで手のかかる子供のような澄香に苦笑いを浮かべて、翔は頷いた。
すると澄香はようやく納得した表情を浮かべて立ち上がり、フラフラと翔の元に漂ってきて腕を掴んだ。腕が引かれる。促されるよう
に立ち上がると、翔は、おぼつかない足取りの澄香を支えつつ、二階にある彼女の部屋へと向かった。
ベッドに入っても散々駄駄をこねる澄香は、ついには一緒に寝たいとまで言い出した。丁寧にそれを断ると、彼女は再びふてくされた
顔をしたが、翔が優しく手を握ってやると安心したのか、存外あっさりと寝息を立てはじめた。澄香に掛けられたタオルケットの胸部
が、小さく上下している。何があったのかは分からないがよほど疲れていたのだろう、グッスリと眠ったようだ。それを確認すると、
翔は握り締められた手をほどいて、澄香の額を撫でてやる。


497:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/29 03:24:52 cpboQAra

こうしてマジマジと眺めてみると、やはり澄香は自分より年下なんだな、と思う。翔の同級生に比べれば、顔立ちはずっと幼いし、体
つきも……だ。しかし、そのまだまだあどけなさの残る顔も体も、一枚の薄い皮の裏には辛い過去を隠している。母親の死、実の父親
からのレイプ、学校からの孤立、そして堕胎。それら全てが澄香に暗い陰を落とし、度重なる不幸に反抗する力さえ失った彼女は、全てを
無気力に受け入れてきた。それは、生きる事に絶望していたからなのかもしれない。
しかし最近、澄香は少しづつ変わり始めている。以前のような感情と行動が逆さになった気持ちの悪い笑顔は見せなくなったし、年相
応の無邪気さを見せるようにもなった。何より、今を心の底から楽しんでいるようにも見える。そんな澄香の変化を間近で見ていると
、一時期は貧乏くじを引かされたと思っていたのに、今では彼女を守ってやりたいとさえ感じている自分に気付く事がある。その気持
ちの半分は同情であるが、残りの半分は心安らぐ暖かな気持ちだ。うまく言語化は出来ないが、その気持ちは妹を持つ兄の気持ちに似
ていると思う。
今はまだ澄香の事を好きなわけではないかもしれない。しかし、こういう穏やかな瞬間の度、確実に澄香に心惹かれていく。今すぐに
、というわけにはいかないが、先を感じさせるにはそれで十分だった。焦る事はないのだ、まだ時間はたくさんあるのだから。


さて、困った事にやる事がない。
澄香は寝てしまっている。鞄の中には今更やる気のおきない参考書のみ。リビングにはテレビとゲーム機があるが、他人の物を勝手に
いじるのは気がひける。しかし、やる事がないというのは退屈なものだ。いっそ帰ってしまいたいくらいだが、澄香と約束した手前勝
手に帰るわけにはいかない。仕方なく、何か時間を潰せるものはないかと澄香の部屋の中を見渡して、思う。


498:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/29 03:27:37 cpboQAra

びっくりするほど生活の匂いのない部屋だ。六畳ほどの広さの部屋は正方形で、部屋の北側にドアがあり、南側にはベランダへと繋が
る大きな窓、東側には小さな窓が取りつけられている。澄香のベッドは朝日がさしこむように、東側の窓の下に置かれている。その窓
を彩るレースのカーテンは、長い年月放置されていたのか、その純白さを失い茶色く焼けてしまっていた。
ベッドの隣には、勉強机が一つ。机の上には教科書やノート、筆記用具が散らばっていた。その他にこの部屋にあるものと言えば四角
いテーブルが一台、部屋の中央に置かれているくらいで、それ以外は本棚も、テレビもコンポもない。壁は全て剥き出しでポスターも
カレンダーも貼っていなかった。もちろん女の子らしい小物やぬいぐるみ、写真なども一切なく、以前訪れた中野の「何となく女の子
らしい部屋」にさえ遠く及ばない殺風景だった。
この部屋は勉強して寝るだけしか出来ない空間。あまりに寂しすぎる部屋。しかし、その寂しさが以前の澄香の生活をありありと教え
てくれる。
つまり澄香は、孤独と暗い過去に人間らしさを塗り潰されて、抜け殻のように淡々と生きてきたのだろう。この部屋の全てが、彼女の
そういった灰色の過去を写す鏡になっているのだ。そう思うと途端に澄香に対する憐れみと、この部屋に対する居心地の悪さを感じた

特に、この居心地の悪さがいたたまれない。まるで、下手なホラー映画を見ている気分だった。出来れば澄香が起きるまでこの部屋で
時間を潰したかったのだが、どうも、借りてきた猫のようにはなれそうもない。翔は澄香にタオルケットをかけなおすと、おもむろに
部屋を後にし、階段を下っていった。
広いリビングには、大きなテーブルが一つある。まだ澄香の残した食器が散らかっているが、それはまた後で片付けよう。そのテーブ
ルの向こうには、以前水樹由美と共にサッカーを見たソファがあり、翔はそこに腰を下ろした。その柔らかすぎず、堅すぎず体を飲み
込む感触が心地よく、思わず溜め息をもらす。すると、まるでそれを待っていたかのように、体の奥から疲労がジワジワと広がり、テ
スト勉強で寝不足であった事を唐突に思い出した。


499:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/29 03:29:15 cpboQAra

秋の陽気は暖かく、窓から指し込む柔らかな光が、翔の体を優しく包む。瞼を閉じてしまえば、すぐにまどろみの中に転がり落ちてし
まいそうだった。
しかし、さすがに人の家で勝手に寝るわけにはいかない。誰かに見られたら、さぞ怪しまれる事だろうし、何より失礼だ。だから、絶
対に眠るわけにはいかないのだが、それでも、少しくらいはウトウトしても構わないはずである。だいたいにおいて、仮に自分が失礼
なら、客を放ったらかしにして寝てしまっている澄香だって失礼だ。それに自分は寝不足であり、起きるまで待っていにゃならんわけ
であり、暇を殺さなければならないのだ。
少しくらいなら。
翔は瞳を閉じた。
すぐにまどろみが、意識を刈り取っていく。


500: ◆Xj/0bp81B.
07/05/29 03:30:45 cpboQAra
久しぶりの投下完了

最近は空気が乾燥してます。みなさんも喉や鼻をやられないよう気を付けてください。

501:名無しさん@ピンキー
07/05/29 08:18:11 Lonb7hDx
作者の優しさに俺が泣いた

502:名無しさん@ピンキー
07/05/29 08:29:09 D7DJ7sND
晴香姉さんマダー?

503:名無しさん@ピンキー
07/05/29 10:57:05 cZ+uj+ib
>>477
ワオ
DVD買ってみるかな

>>500
GJです


504:名無しさん@ピンキー
07/05/29 14:42:25 rovRh13L
>>500
GJ
なんか寝てるだけなのに死亡フラグが見えるぜ

505:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:03:40 xpyKj0Ul
>>492
避難所は荒らしついて語るスレじゃない、何でも誘導するなよ


506:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:10:09 eqgqCGXn
本スレで語られても困るけどなと釣られてみる

507:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:15:24 lj16HTbo
せっかく雑談スレがあるのに……。

508:名無しさん@ピンキー
07/05/29 20:17:12 xpyKj0Ul
>>506
荒らしはどこでもスルーが基本だけどな

509:名無しさん@ピンキー
07/05/29 21:22:05 tevGU8pA
>>508
こんな当たり前の事今更言ってるお前らにワロタw

510:名無しさん@ピンキー
07/05/29 23:21:40 2eYnpwdp
>>500
どうでもいいんだけど文章の途中で改行を入れるのはやめてくれー。
画面サイズに合わせようとしてるんだろうけど、誰もが同じサイズではないし。

511:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:16:01 cJ2cVVsb
>>507
荒らしから逃げるためにあるのに荒らしの話題ばっか話してたら本末転倒もいいとこじゃね?


512:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:28:39 FYDTDLfj
>>500
投下乙です!!
今回は嵐の前の静けさ、と言う感じかな?
とりあえずこれからどうなるのか気になりますね・・・
あと>>510が言っているように、文の途中ではなく句読点で改行した方が見やすいと思いますよ。

513:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:43:01 arjFQ750
嫉妬スレ・ヤンデレスレ・キモ姉&キモウトスレ

何か今年になってからハイレベルな争いが始まったのは気のせいだろうか?


514:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:54:55 bVEm2c5/
争いなんてないに?
きちんと住み分けられてるじゃんよー。

515:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:56:19 BjMkkoe6
このスレから分化みたいな形ではあるけどね

516:名無しさん@ピンキー
07/05/30 01:02:50 bVEm2c5/
そういや、『ストーカー』と『キモ姉妹』はここからの分化だけれど、
『ヤンデレ』と『依存』って結構前からあるよな……。

発生の背景ってどうなってたっけ?

517:名無しさん@ピンキー
07/05/30 01:20:23 FYDTDLfj
>>513
競い合って良いSSが現れるのはいい事じゃないかな?
結構住人もかぶってると思うし・・・

>>516
ストーカーは終焉だよ。あまりにも細分化しすぎた。
ヤンデレもここからの派生だが、依存は結構前からあったような・・・

518:名無しさん@ピンキー
07/05/30 01:28:08 bVEm2c5/
>>517
thx。
そういや、依存はエロゲ板の方からだったわな。忘れてた。

519:名無しさん@ピンキー
07/05/30 10:59:08 2SO/n/A1
キモ姉妹スレはいかんせん最初に投下された作品が神すぎた。現在連載中の籠の中。

520:名無しさん@ピンキー
07/05/30 11:12:51 bpLQWBSG
その籠の中もそろそろ完結だし
そうなったらスレ統合の可能性も出てくるかもしれんな

521:名無しさん@ピンキー
07/05/30 12:11:25 FYDTDLfj
>>520
完結したらスレ統合という経緯が分からん

522:名無しさん@ピンキー
07/05/30 12:27:39 tuqzt9wE
てか、キモ姉&キモウトを作った経緯は荒らし対策ための分断工作でしょ
あちらの>>1の思惑通りに荒らしは流れて嫉妬スレは平和になった



523:名無しさん@ピンキー
07/05/30 14:16:50 FYDTDLfj
>>522
あそこはここじゃなくてヤンデレスレからの派生なんだが・・・

524:名無しさん@ピンキー
07/05/30 14:35:15 +6FXrhgT
統合とか、ホント勘弁。
厳密には色々と違いがあるし。

あっちにはあっちの、こっちにはこっち独特の味わいがある。
敢えて混ぜる危険を冒さなくてもいい。
分かれたものがそれなりに続いてるのには理由があるんだって。

七戦姫とか九十九の想いみたいな多種多様な属性・出自の女の子が出てくるのとか、
キャラを限定した専門スレじゃ見れないし。

どっちもこのまま行って欲しい。

525:名無しさん@ピンキー
07/05/30 14:41:05 2QP3LuSo
>>523

いや、嫉妬スレからの誘導目的だが

526:名無しさん@ピンキー
07/05/30 14:47:30 JcCZ3PBJ
>>524
確かに多様性があるのは良いことだ。

>>525
ま、スレ立てた本人しか分からんしどっちでも良いと思うよ。

527:名無しさん@ピンキー
07/05/30 16:16:57 J0ZG2XF3
キモカワイイヒロインの物語を書きたいと思ってるんだが…。
どんな条件が当てはまるだろうか。

・人の話を聞かない、または都合よく解釈する。
・笑顔で人を殴れる、刺せる。
・過剰なスキンシップをやたらと取りたがる。(匂いをつけて所有権主張)
・親が自宅に居ない。(監禁向き)


あとどんなのがあるだろう。
わりと本気で書きたいと思ってるので案があれば教えて欲しいっす。


528:名無しさん@ピンキー
07/05/30 16:20:40 rpAQEKx4
変な追加武装身につけて魅力が減ったんだ!

529:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:31:44 TEHeIkwS
>>527
優先順位が 彼氏>[越えられない壁]>世界 とか。
ファンタジーなんかで彼を生け贄に捧げないと世界が滅亡すると言われても、
笑顔で「あっそ、じゃあ滅亡すれば?」と言い切れる女の子。

530:名無しさん@ピンキー
07/05/30 21:59:59 al36H06X
>>527
一応、追加設定の例を挙げると

・主人公に頭を撫でられると尻尾を振って喜んで正気に戻る
 (ヤンデレ状態でも可能)
・主人公に頬にキスするだけで顔がゆでたこのように
 頬が真っ赤に染まる
・エロ本関係は自分の系統モノしかダメだと洗脳したりする
・ドロボウ猫は哀れ、三味線に歌いながら隠し持っていた包丁で
 笑顔で恋敵の腹部を刺す
・監禁する時はちゃんと暴力を振るうことなく愛で洗脳する

以上
思いついたのはこれだけかな

531:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:03:42 OAKRCezJ
ギリシャ神話のヘラとかは結構素敵な嫉妬女神だって以前本スレで聞いた。
だが、妻としては最高でいようとするが、母としては最低なんだよな。
息子には徹底して冷たいし、かといって娘は然程活躍できてないし。

つまり、愛の結晶はしっかりと孕むが、
それが産まれて夫婦の間に立ち入るなら容赦しないって感じがあればいい。

532:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:37:30 3JfQ2AKG
>>527
・家事はプロ級か壊滅的に下手のどちらか。
前者ならば三食すべて管理し、パンツの洗濯から部屋の掃除というエロ本駆除を行う。
さらに主人公がそれを拒む、もしくは他の雌猫にやらせると「私が嫌いになったんだ…ブツブツ…」
後者ならば主人公がヒロインの世話を焼き続けており、常時依存モード。両親と不和とか、家に居なければ倍率アップ
こちらの多くは自分が依存している事に無自覚で、主人公が寝とられてから自分の気持ちに気付くタイプ。
いつもならば食卓に美味しい料理が並び、向かいの席には主人公が座り、談笑しながら食事をするのに、
彼に女が出来たあの日からコンビニ弁当を暗い部屋で黙々と食べるヒロイン。
始めは何ともないが一日ごとに辛くなり、すぎた過去の日々を思い出し、頬から滴り落ちる涙。
誰が悪いのか…あの女に決まってる!!

533:名無しさん@ピンキー
07/05/30 22:47:44 hK5TBuj7
>>532
一生のお願いだから後者で書いてくれまいか

534:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:02:10 +6FXrhgT
>>532
まあ、依存に無自覚なのも楓ちゃんみたいなお世話タイプの例もあるわけだがな。
尽くす対象がいなくなった時に、世話しながらも世話させてくれる相手に依存してたって気付くことも。
家事は好きだったはずなのに、何故こんなにも虚しくて胸が苦しいの?
あの人の笑顔がないから・・・?
私が好きだったのは、家事じゃなくてあの人が喜んでくれる事だったの・・・?
で空鍋をコトコト、みたいな。

そういえば、あの家で主人公の下着は一緒に洗濯していたのか・・・?
もしかして、楓ちゃんが洗濯から干すのから全部やってた?

535:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:04:38 +6FXrhgT
あと、>>532の後者タイプはツンデレがなりそうだな。
失って初めて有り難さに気付くとか。

何かとらドラとかゼロ魔のアレがそのまんま当てはまりそう。

536:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:08:48 al36H06X
>>534
てか、>>534のネタでSSは充分に書ける

楓や言葉様のような健気な少女はこのスレじゃあ結構受けますよ

537:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:22:21 1yanxNr6
逆にとらとらの姉虎はコテツミンにベッタベタで、

538:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:26:09 1yanxNr6
途中で送信しちまったorz

>>535
逆にとらとらの姉虎はコテツミンにベッタベタで、
それが消えかかったから普通に戻ったな
あの部分は個人的に大好きだ



まぁ、寧ろサクラの方が俺の嫁だが

539:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:28:46 vrbfbOe1
>>534
既得権益をいかにして確保し続けるかが妹&幼馴染みのたしなみ
それはそうと>>536は楓様にも様をつけろ

540:名無しさん@ピンキー
07/05/30 23:50:57 jK50VxDt
魔法・超能力スレでこのスレ向きのssがきてたので報告しとく

541:名無しさん@ピンキー
07/05/31 00:33:50 6P1HnEFV
隣に住んでいる幼なじみが非常にツンデレで、
人前でツンツン、二人きりはデレデレを初期設定とする。
しかし主人公がある女子に告白されて以来、
人前ではツンヤン、二人きりだとデレツン。
つまり新種のツャンデレになる。
自分では内心(黒化/恋心)を周りに隠しきれているとおもっているが、
主人公は幼なじみから染みでる黒/桃色/赤オーラに
どう対応して良いか分からなくなり女子の告白を受けることに。
あとは王道。

というベタ展開で新種のツャンデレを作ってみたんだが…
汎用性皆無だな、こりゃ。

542: ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:34:01 yeo0P5Hj
投下します

543:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:36:38 yeo0P5Hj


暑くて目が覚めた。
柔らかだった日の光は、刺々しさをまし、翔の顔を斜めに焙っている。その光を遮るように手をかざし、ゆっくりと瞼を開けた。
ピントのずれたカメラのようにボンヤリとした視界に、真っ先に飛込んできたのは、窓の外の茜空だった。西の空で雲を纏う太陽が、
黄金色に輝き、翔を照らしている。
少しずつ、輪郭がはっきりしはじめる。
翔は体を起こし、グルリと首を回した。澄香の家である。リビングに置かれたソファの上である。首を回した際に、
視界の隅で捕えた時計は、五時半を指していた。
「あら、お目覚めかしら?」
背中から、声がした。おもむろに振り返ると、ぼんやりとした視界の中に人の影。目を擦ると少しだけ輪郭がはっきりして、
エプロン姿の女性がテーブルの上を片付けているのが見えた。
「ずいぶん、ぐっすりと寝ていたようだけど、疲れてたの?」
女性、は口許を押さえてクスクスと笑う。その女性が水樹由美であると、ぼんやりとしていた頭が認識した途端、急に頭が冴えた。
しまった、と思う。他人の家でうっかり寝入ってしまったわけである。由美はリビングで寝ていた顔を知っている程度の男の姿に、
さぞ驚いた事だろう。
「あ、えっと、すいません。こんなところで寝てしまって」
「いいのよ、気にしなくても」
そう言って貰えると少しだけ気が楽になる。
「あの、それで澄香……さんは、起きましたか?」
今は五時過ぎ。澄香が寝たのは十一時半頃である。もう起きていても、おかしくない時間だ。
しかし、翔の問いに、由美は答えづらそうに眉を寄せた。
「まだ、よ。ぐっすり眠っちゃってるわ。最近、と言ってもここ二、三日だけど、眠れてなかったみたいなの」そう言いつつ、
由美はエプロンで両手を拭きつつ、翔の隣に腰を下ろした。
「あの娘、最近様子も変だったし、ずっと心配だったのよ。ようやく眠ったようで、ひとまずは安心だけど、澄香に何があったのか、
翔くんは心当たりない?」


544:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:39:08 yeo0P5Hj

由美は、原因はあなたでしょう、とでも言いたげな瞳を翔に向けてくる。その瞬間、今まで感じていた申し訳なさが霧散し、
腹の底に亀裂が走った。
「心当たり、ですか……」
その亀裂を隠すように、翔は澄香についての記憶を辿った。まず、初めに頭によぎったのは、今日澄香が玄関で見せた澱んだ瞳だった。
あの瞳は、何か狂気を宿していたように思う。次に死人のように青白く変色した彼女の顔。あれは、明らかにおかしな顔色だったが、
なるほど原因は寝不足のようだ。しかし、肝心の原因はいくら頭を捻ったところで、何も分からなかった。
そもそも、翔には澄香に何かをした覚えはない。彼女が喜ぶ事はほとんどしてないかもしれないが、
傷付けるような事もしていないはずであり、安眠を妨害するような事などやっていない。
「ないですね」
記憶の裏付けを元に、はっきりと言う。
「本当にない?」
「ええ、ないです」
すると、おかしいわね、と由美は腕を組み、こめかみを指で押さえた。そして、そのままの態勢で、由美はかまをかけるように言う。
「てっきり、翔くんと喧嘩したものだとばかり思ったわ」
そういう考え方は嫌いだ。今でこそ澄香との関係も喉元を過ぎたが、当時は貧乏くじを引かされた気分だったのだ。もとはと言えば、
それも全て由美により導かれたわけであり、そもそも沼の底に引きずりこんだ奴が、真っ先に翔を疑うなどおかしい。
瞬間、腹の底に風穴があき、そこから熱い感情が流れだした。
「そんな事するわけないじゃないですかっ!!」
自分の声に、自分が驚いた。必要以上に大きな声に、熱い感情に水がかけられ、翔は咳払いをして場の空気を沈める。
由美は驚いた顔をしていた。翔は柔らかな笑みを浮かべ、今度はゆっくりと、静かに言う。
「澄香と喧嘩なんてした事ないですよ」
呆気にとられていた由美は、すぐに取ってつけたようにぎこちなく笑い、
「あ、あら、そうなの。ご、ごめんね、疑ったりして」
「いえ、気にしないで下さい。俺も、少し熱くなってしまって」
沈黙。嫌な空気が辺りに立ち込めた。
その沈黙を、由美がわざとらしい咳払いと共に打ち破る。


545:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:43:42 yeo0P5Hj

「あの娘さ、変わったよね」
由美は遠くの茜空を見ているようだったが、その瞳に写っているのは別のもののように思えた。
「……ええ、そうですね」
しみじみと、意味を噛み締めて呟く。
澄香は変わった。そしてこれからも普通に向かい、どんどん変わっていくだろう。
そういった感慨を、由美が震える一言で振り払う。
「なんか、悔しいな」
「えっ?」
何が悔しいんだろう。
翔がいぶかしげに由美を見ると、彼女は自嘲したように鼻で嗤い、言を繋げる。
「だって、そうじゃない? 私はもう二年近く澄香の側にいるのにさ、あの娘を変えられなかったのよ。
だけど、翔くんはたった一週間で澄香を変えちゃったんだもん。だからかな、時々思うのよ、
私は澄香に何もしてあげられていないんじゃないかって、ね」
自嘲が、由美の唇を歪ませる。自分が情けなくて、おかしくてたまらないといった様子であった。
しかし彼女の瞳は夜のヒマワリのように元気を失くし、悲しげに萎んでいる。きっと、こっちが真の感情なのだろう、と翔は思う。
「そんな事ないですよ」
「あら、慰めなら、いらないわよ」
別に慰めようと思ったわけではない。翔はゆっくりと首を横にふりつつ、
「苦しい時、悲しい時、寂しい時、誰かが側にいてくれるって凄く嬉しい事なんです。気の利いた言葉なんかよりずっと、
気持ちが落ち着くんですよ。由美さんは、今までそれをやってきたんでしょう?だったらもっと胸を張ってもいいと思います」
驚いた顔をする由美に、翔はさらに話を続ける。
「俺は、たまたま目の前にボールが転がってきたFWのようなものです。ゴールを決めて目立つかもしれませんが、
そのきっかけを作ったのも、守ってきたのも、支えてきたのも全て由美さんです。目に見える何かは残らないかもしれませんが、
それは記憶には残ります。きっと、澄香も分かっていると思うし、由美さんに感謝しているはずですよ」
そこに嘘はない。ただ、ひとつ訂正があるとすれば、ボールがたまたま目の前に転がってきたわけではないという点だ。
ボールが溢れる場所を、翔は知っていたのだ。


546:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:46:22 yeo0P5Hj

そうとも知らず、驚いた顔をしていた由美の顔が、ゆっくりとほぐれていく。彼女は嬉しそうな、照れたような微笑みを浮かべ、
そっか、と言った。
「ありがとね、翔くん。翔くんって、優しいのね。何だか、澄香があなたに惹かれた理由が分かった気がする」
そう言う彼女の瞳はたまらなく優しい。それが恥ずかしくて、翔は彼女から視線を反らした。頬が熱い。それでも由美の言葉は、
鼓膜をやわらかく擽り続ける。
「私ね、少しだけあなたの事を誤解してたみたい。以前はさ、仕方なく澄香に付いてきているって感じだったんだけど、今は違う。
澄香の事、凄く大事にしてくれてるって分かる。それに不思議なんだけど、あなたは澄香の事を何でも分かっているみたい」
それは同じ経験をしているからだ、という言葉を、喉元のギリギリで飲み込んだ。それを言ったところで、どうにかなるわけでもないし、
同情は、されたくなかった。
だから、翔はこのまま話が続く事を危ぶんだ。どこかで尻尾を出して、それを引っ張り出され、
真実を白実のもとに晒されないとは限らないのだ。何とか話題をそらしたい。そのとき、ふと視界の隅に綺麗に陳列されたゲームソフトが見えた。
すごい数だ。その中の一つに目が止まり、翔は思わず小さな声をあげた。
「ん? どうしたの?」
「あ、いえ、由美さんもサカつく(Jリーグプロサッカーチームをつくろうの略)やるんだなぁって」
「由美さんもって、じゃあ翔くんもやるの?」
「ええ、まぁ」
すると、由美は新しい玩具を見つけた子供のように瞳を輝かせ、
「じゃあ、今度対戦しない?いい加減新しいモチベーションが欲しいのよ。ほら、あのゲームって長くやってると飽きちゃうでしょ?」
「いいっすね」
話題をうまく反らせた事にホッとして翔が言うと、由美は嬉喜として身を乗りだした。顔と顔とが近くて、
彼女の呼吸の音さえ聞こえてきそうで、少しだけドキドキした。


547:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:48:24 yeo0P5Hj

「決まりね、じゃあ、いつ戦う?明日?明後日?」
「い、いや、もう少しまちましょうよ。いろいろ準備も必要ですし……」
すると由美は顔をひっこめ、人指し指で顎を撫でながら、うーんと唸った後、名案を思い付いたとばかりに手を叩いて、
「じゃあ今週の土曜日なんて、どう?」
「そうですね、それくらいなら……」
「よし、決まり。私、まだ人と対戦した事ないから楽しみだわ」
そう言って笑う由美はひどく嬉しそうで楽しそうだった。まるで少女のようなみずみずしさを持つその笑顔は、少しだけ澄香に似ていた。


しかし、由美と対戦が実現する事はなかった。


548: ◆Xj/0bp81B.
07/05/31 00:50:15 yeo0P5Hj
投下完了です。
喉はよくなったんですが、今度は咳が止まりません。明日、か明後日には続きを投下します


549:名無しさん@ピンキー
07/05/31 01:12:44 94XcrZm6
続きが気になるひきだ
楽しみにしてますよ

550:名無しさん@ピンキー
07/05/31 09:46:00 SlRE3TOU
>>548
>しかし、由美と対戦が実現する事はなかった。
こ、これは死亡フラグがたっていたと言う事か・・・

551:名無しさん@ピンキー
07/05/31 12:35:17 xyOD0oU+
>>548
続きが気になりすぎて頭がおかしくなりそうだ

552:名無しさん@ピンキー
07/05/31 12:43:14 WvQ1bqrq
>>548
バカヤロウ・・・安易にフラグなんぞ立ててしまうもんだからそんな目に・・・無茶しやがって・・・

続き楽しみにしてます。

553:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:15:26 8hPLw//l
>>548
実在する商品の名称使うときは気をつけた方がいいぞ
登録商標ってのがあるんだから


ともあれ、続きは楽しみにしてるよ。

554:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:20:07 4xKPSozI
普通に使うぶんには何の問題もないはずだが。

555:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:22:29 hjN1YmWm
>>548
それ以前につまらないことが問題wwww


556:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:24:28 CuBBiGS7
>>556
つうか信者の自演GJがUZえええええ



557:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:25:52 4xKPSozI
自爆すぎてワロタ。

558:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:29:06 jnsKlPQk
>>555
禿同
本気ですみかは駄作、絶対信者が自演してるNE☆




559:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:29:57 Zz2a/c9Y
>>555-558
荒らし乙



560:名無しさん@ピンキー
07/05/31 17:43:35 r0X77rlM
GJは自演かもしれないし、
荒らしに文句言ってるのもID変えた荒らしかもしれない。
信じられるのは自分と、ただ作品が投下されたという事実だけ。

疑心暗鬼に陥った人間は周囲全てが泥棒猫に思えてくるから大変だ。
本当、暗黒面に堕ちた嫉妬パワーは偉大だぜヒャッハー>>548GJ!

荒らし? 自演? 関係ナイナイ。

それでも漏れはGJする。

561:名無しさん@ピンキー
07/05/31 18:03:44 SlRE3TOU
皆分かってると思うが、短時間で連続して沸くIDの違う荒らしは同一人物だからな
【パターン例】

まず「信者乙or作者自演乙orつまんね」等々
       ↓
ここで大体、「禿同」が出てくる
       ↓
んで反応すると「自演UZEEEEEE」になってグダグダ

最近はバリエーションが増えたのか、語尾にNEを付ける時もある。
もうパターン化されてるので、極力スルーして欲しい。

562:名無しさん@ピンキー
07/05/31 19:06:43 io0UKB7A
で、>>539
楓に様を付けるべきなのかと真面目に考えてみた

言葉様の領域に遠く及ばないんだけど・・
実質、空鍋でNO.2に上り詰めた女だが・・

さあ、どうする?

563:名無しさん@ピンキー
07/05/31 19:57:33 DYK+MQP2
アニメしゃっほーは見てないんだが

付けてもいいんじゃね?

564:名無しさん@ピンキー
07/05/31 22:10:43 FDvRUO+h
言葉様はもはや畏怖と崇拝の対象。神「様」に敬称は当り前。
楓は嫁に欲しい女の子。自分の妻に「様」をつける奴はいない。

565:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:10:19 6P1HnEFV
>>564
妻?メイドじゃなかったのか?彼女。
え?幼なじみ?聞こえんなぁ?

566:名無しさん@ピンキー
07/05/31 23:37:19 nJK+waoz
「どこにいるんですか、凛くん」
「おかしいです。あやしいです」
「わかりました、そこに凜君を(ry」
「開けてください……」とん……とん……とん……

この楓になら様をつけられる

567: ◆Xj/0bp81B.
07/06/01 04:05:04 eAR5VVEv
投下します。


~~前回までの簡単なあらすじ~~
脅迫まがいのラブレターで、澄香と付き合う事となった翔。すぐに別れるつもりだったのだが、なぜか別れられず、ダラダラと関係を続けてしまう。
あるとき、彼女の悲惨な過去を知り、同情からまじめに付き合う事にした翔は、少しづつ過去を乗り越えていく澄香の姿に惹かれはじめるのだが。


奏翔。
主人公。

水樹澄香。
翔の彼女。少女時代からずっと父親に性的な暴力を受けていたため、一度人格が破綻。何とか人格を取り戻すも、
その時には既に父親との関係が周囲にばれて、周りから蔑まれ孤独に生きてきた。そんな孤独から救いだしてくれた翔にベタ惚れ状態なのだが。

中野早苗。
翔のクラスメート。翔に好意を寄せており、翔と澄香の破局を画策するがあえなく失敗。だが、彼女の執念が澄香を狂わせはじめる。

水樹由美。
澄香の伯母。澄香を一人で育てている。


568:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/06/01 04:08:30 eAR5VVEv

水樹由美はプロだ。
時間を持て甘し気味になったので、じゃあゲームをしようと由美の鶴の一言で、ゲームをする事とあいなった。
選ばれたゲームは、パワプロ(実況パワフル〇ロ野球の略)だった。
このゲーム持ってこそいるが、普通に対戦するよりサクセスをする時間が長くて、実はあまり試合をした事がないでやんす。
だから、試合が始まる前に言った。俺は素人ですよ、と。
しかし、残念ながら由美の耳は節穴のようだ。翔が素人であると分かっているくせに、彼女はバッカンバッカン打ちまくり、
一回の表で七点も取りやがった。早くも抑えの切り札(現在故障中)を投入し、何とかスリーアウトまでこぎつけ、ようやく攻守交代。
一回表終わって七対ゼロ。実力差は明らかで、さすがの由美も手加減してくれるだろうと、僅かな希望を持ちつつ、
一番バッターをボックスに向かわせたが、甘かった。もちろん由美は守備でも手を抜かない。現在メジャーリーガー(正確に言うと、少し前)
がマウンドに意気揚々と降臨し、高低左右、変化球とストレートを綺麗に投げわけ、翔を翻弄する。何より、サークルチェンジは卑怯だ。
おかげで一番のやたらミートカーソルが大きいセンターも、二番に座るバントと守備のうまいショートも、
三番の金に釣られた裏切り者も全員が扇風機だ。三者三振、チェンジ。
うふふふふふふ、といやらしく笑いながら、大人気なさを全開にする由美に、かなり引いた。その瞳は嗜虐的快楽に酔っているようにさえ思えた。
そんな風に、楽しく夕方を過ごし、辺りが暗くなりはじめた頃、今度はサッカーゲームをする事となった。
翔のチョイスは某水色のチーム。対する由美は、まるで翔の神経を逆撫でするかのように、
同じ街にある某王子率いるチームを選択した。元来、その二つのチームはライバル関係にあり、
両チームの対決は世界屈指のダービーマッチ(同じ街にあるチーム同士の対戦の事)とさえ言われている。
翔の選択の後でわざわざそこを選んだということは、由美は全て分かって喧嘩を打っているのだ。その証拠に、彼女はチームを選ぶ際、
翔を一瞥し挑戦的な笑みを浮かべていた。
おもしろい、返り打ちにしてくれる、貧乏なめんな。
かくして、試合は始まった。


569:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/06/01 04:10:57 eAR5VVEv

しかし、試合開始数分で、翔は自分の選択を後悔する事となる。プレーヤーの実力はほぼ互角なのに、守勢に回るケースが多いのだ。
それは明らかに選手の差だった。オランダ代表のミミズも、イタリア代表のバックもいない守備陣がズタボロで、イケイケ王子を止められない。
唯一、最近赤と黒に逃げたサイドバックと今年引退するムキムキのキーパーが奮闘したが、実力差を埋めきれず、健闘虚しくやぶれてしまった。
試合後、リプレイとして由美のゴールシーンが延々と流される画面を見ていると、沸々と熱い気持ちが渦を巻く。
悔しい。
負けた事はもちろんだが、負けた相手が相手なだけに余計悔しい。ふと由美に目をやると、彼女は勝ち誇った顔でふふんと鼻で笑いやがった。
その優越に細められた目は、もう一試合くらいやってあげてもいいのよん、と言っている。
そのとき、翔の中で何かが切れた。
「上等だぁぁぁ!次は絶っ対勝つっ!!ただし、チームは変えましょう」
「あら、チームのせいにするの? まぁ、いいけど」
ぬかせ。俺の本気はまだまだこんなもんじゃないんだぜ、とばかりに気合いを入れて、現在欧州最高の呼び声も少しだけある某青と黒の縦縞チームを選んだ、
そのとき、
「何、やってるの?」
背後から、鉄琴のようによく通る声が聞こえた。その声は儚く、寂しげですぐに静寂という闇の中に飲み込まれた。
肩越しに振り返る。リビングと廊下を繋ぐドアが開けっぱなしになっていて、そこから少しだけ肌寒い風が、駆け抜けていく。
その風を背中に受け、澄香がきつく唇を噛み締めて立っていた。青紫色の唇が震えているが、顔色はずいぶんとよくなっている。
「ああ、澄香起きたのね。おはよう」
と、由美。翔と同じように肩越しに振り返った彼女は、白い歯を見せてニッと笑った。
「何、やってるの?」
由美に挨拶を返しもせず、澄香は繰り返す。その不気味なまでの静かな声に、少しだけ不穏な空気を感じとり、背中を中心に鳥肌が立ち始める。
何かが、おかしかった。


570:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/06/01 04:13:43 eAR5VVEv

「何って、ゲームよ」由美は笑いを堪えながら、
「もうさっきから、翔くんってば負け惜しみばかり言ってね」
嵐の前の静けさに気付いていない様子で、由美は楽しそうに語り続ける。
「実は翔くん、前のゲームから六連敗してるの。もう一試合やりたいんだって、本当に負けず嫌いよね、翔くんって。それでさぁ、
今度の土曜日も翔くんとサカつくで戦う事になったんだけど、きっと翔くんは─」
─嵐は、突然やってきた。
「うるさい……」
澄香の震える体が、肩が、唇が、消えるような言葉を紡ぎだした。えっ、と由美は目を見開いて唖然とし、二の句を継げないでいる。
やがて、澄香は心が氷つくような嫉妬の炎と、寒気を覚えるほどの憎悪で燃え上がる瞳で、由美を睨みつけた。それが合図だった。
「気安くセンパイの名前を呼ばないでよっ!!!」
暴風雨が、吹き荒れる。
「どうしてセンパイと楽しそうにゲームしてるのっ!? どうして楽しそうにセンパイの事を話すの!?」
「ど、どうしてって、私は別に何も……」
「嘘っ!!」澄香は声を張り上げ由美の言葉を掻き消し、「そんな事言って、本当はおばさん、センパイの事が好きなんでしょっ!?
私からセンパイを奪おうとしてるんでしょっ!?そんな事、絶対に、絶対にさせないからっ!!」
そう怒声を巻き散らすと、澄香は足音粗くソファまで歩みより、翔の腕を掴んだ。乱暴に、腕が引かれる。
翔が促されるように立ち上がると、澄香はまるで由美に見せつけるように翔の腕を抱きこんで、由美を真っ直ぐ睨みつけ金切り声をあげた。
「誰にも、センパイは渡さないっ!センパイは、私だけのものなんだからっ!!!」


571: ◆Xj/0bp81B.
07/06/01 04:16:55 eAR5VVEv

雨も降り、喉も好調。咳もよくなりました。
それはそうと長くなりそうなので今回はここまで、続きは明日か明後日に投下します。


572:名無しさん@ピンキー
07/06/01 04:41:23 2xCwXDrn
GJ
予想通り由美にまで絡み始めちゃったなぁ……


573:名無しさん@ピンキー
07/06/01 07:51:21 uGObDSz2
GJ
再び狂い始めおったww

574:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:09:01 lU1HBTvP
優柔を読み直したんだが、
アレはアレで、ゆう君は男らしい気がしてきた。

575:名無しさん@ピンキー
07/06/01 21:35:25 qxl0ut3H
>>574
そのうちお前刺されるぞ・・・・

576:575
07/06/01 21:43:09 qxl0ut3H
すまん挙げちまったい

577:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:07:09 Th8h7Qau
まぁ進む方向が崖だろうと平地だろうと全力で突き進む様は男らしいといえなくもないな

578:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:19:35 Xr63fxcD
このスレのまとめ読んで、修羅場が多いスクールデイズってエロゲ買ったんだが『テクスチャ作成可能サイズが不足しています。』ってなるんだがどうしたら良いんだ?
PC詳しい人教えてくれないか。

579:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:22:57 RvIr+Mhr
>・「テクスチャ作成可能サイズが不足しています」
>グラフィックVRAMの容量不足です。
>スクールデイズを実行するには、グラフィックVRAMが64MB以上必要です。
>ご使用しているパソコンのグラフィックVRAMの容量を確認してください。
せめてググろうぜ、兄弟。
後、こういうのは本スレでやるように。

580:名無しさん@ピンキー
07/06/01 23:38:41 Xr63fxcD
はい。
スレ汚しスマソ。

581:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:52:01 UYarapdZ
なんだかんだいいつつ教える>>579萌え
モニターの前にはきっと美少女が・・・

582:名無しさん@ピンキー
07/06/02 05:48:50 SWZ5UiZ2
全裸で七戦姫を待ってたら、風邪を引いて高熱のあまり妄想が浮かんだ。

闘技場公爵が暗躍して、敗者死亡を義務づけ。

一回戦
・竜騎士×幻想竜
幻想竜が本性をあらわすも、竜騎士圧勝。

・護衛姉×護衛妹
マジで戦わなければいけなくなり、姉が妹に勝ちを譲って死亡。
妹トラウマ。

・大砲奴隷×暗殺娘
暗殺娘が切り刻むが、器用貧乏がたたって一撃に沈む。

・改造娘×鞭女王
戦い方を知らない改造娘が満身創痍になりながら勝つ。

準決勝
・竜騎士×護衛妹
妹がんばるが歯が立たず。

・大砲奴隷×改造娘
改造娘が大砲を受けきって勝利。
でも瀕死。

決勝
・竜騎士×改造娘
竜騎士がほぼ無傷で圧勝に見えたが、死にかけた改造娘が暴走。
見境がなくなって暴れたあげく、国が崩壊。
娘も力尽きる。

全員死亡エンド。

583:名無しさん@ピンキー
07/06/02 05:51:25 SWZ5UiZ2
もしサイドストーリーを書いてくれるなら、全員およめさんのハーレム修羅場エロきぼん。

584:名無しさん@ピンキー
07/06/02 07:06:37 LfLvSVsY
それが一番見たいんだよなw
修羅場でお気に入りのヒロインが死ぬなんて面白くない。

585:名無しさん@ピンキー
07/06/02 07:41:53 skLZklej
石川さゆりは既出?

586:名無しさん@ピンキー
07/06/02 08:45:45 SWZ5UiZ2
>>583
王子が病弱だとヤリ殺されるか・・・
でも、そこをなんとか

587:名無しさん@ピンキー
07/06/02 09:24:37 qtWIttbn
>>583
でも実際はなんとかバランス取れてヤリ殺されるのを回避できるかもしらん。

588:名無しさん@ピンキー
07/06/02 10:18:03 K4RMJmbB
あ!

"七" 戦姫ってことは一日一人、一週間で一回りか。

589:1/8スケールのHeart→Hate ◆tVzTTTyvm.
07/06/02 10:43:57 GouErH77


  /      /      /      /


「先輩……、結局どうしたんだろ」
 学校で私は昨日の事が気になって仕方が無かった。
 思い切って熱矢先輩に聞いてみようか……。 でも―。
 でも若し最悪の答えが返ってきてしまったら……。
 結局あの女のことを諦められなくて、それであの女の言う通りにしてしまったら……。
 そう思うととても怖くて聞けなかった。
 それに……仕舞っておくつもりだった気持を伝えてしまった。 中途半端にだけど……。
 果たしてそれが良かったのか悪かったのか。
 そんな事考えながら時間は流れていく。

 放課後、靴を履き替えてた私は動きを止めた。
「稲峰」
 背後から私を呼ぶ声の主。 振り向かなくても分かる。 だって―
 その声の主は私が誰よりも好きな人なんだから。
「熱矢先輩……」
「今から帰るところか?」
「ハ、ハイ……」
 私は俯きながら答えた。
 昨日あんな告白をしてしまったせいか熱矢先輩の顔がまともに見れない。

「じゃぁ、今日この後付き合ってくれるか?」
「え……?」
「頼む。 どうしても伝えておきたい事があるんだ」
「わ、分かりました」
 私は戸惑いを隠せないまま答え、そして熱矢先輩と一緒に学校を後にした。



590:1/8スケールのHeart→Hate ◆tVzTTTyvm.
07/06/02 10:45:53 GouErH77
「昨日はすまなかったな。 色々騒がせてしまって」
「い、いえ……気にしないで下さい。 わ、私も色々勝手な事言っちゃいましたし……」
 私は熱矢先輩に連れられある喫茶店に来てた。
 たまに熱矢先輩と帰りに寄り道したりする時は何時もファーストフード店なのに―。
 場所がいつもと違うせいか何だか畏まった感じすらする。
「いや、いいんだ。 気にしないでくれ。 それより今回の事の顛末お前にも聞いて欲しいんだ」
 そう言った熱矢先輩の真剣な面持ちに私は居住まいをただし息を飲んだ。
 正直怖い思いもある。 若し私が想像しうる最悪の答えだったらと思うと逃げ出したいくらい。
 だけど熱矢先輩がこんなに真剣な貌で私に向き合ってくれてる以上逃げるなんて出来ない。
 そして、私は覚悟を決め面を上げた。

「俺……プラモデル、止めないで続ける事にしたから」
「え……? ほ、本当ですか?!」
 私は身を乗り出さんばかりに叫んでしまった。
 そして周囲の視線に気付きそそくさと座りなおす。
 しまった……。 思わず場所柄も弁えず大きな声を出してしまって……。
 でも……その事に対する羞恥心より私の心の中は安堵感の方が大きかった。
 そして私は確認するようにもう一度尋ねる。
「本当に……、本当にやめないで続けるんですね……?」
 私がそう聞くと熱矢先輩は笑顔で応えてくれた。
 良かった……。
 熱矢先輩がプラモデルを捨てなくて―自分自身を傷つけるような選択をしなくて。

 ―あ、そうだ。 と、言う事は……。
「先輩。 じゃ、じゃぁ、その……あのヒトとは……」
 い、いや早とちりは良くない。 若しかしたらあの女が熱矢先輩の趣味を認め……。
 いや、それも考えにくい。 あそこまで身勝手で我儘なあの女が折れるなんて……。
 でも、悔しい事にそんな女に熱矢先輩は惚れてる。
 そんな熱矢先輩が……。

 私が聞くべきかどうすべきか口ごもってると熱矢先輩が口を開く。
「スズとは……結論だけ言えば別れた……、って事になるのかな」
 ―別かれた。 其の言葉に私の胸の内は大きく脈打ち揺れた。
 それは私が望みつつも反面諦めてた事だから。
 でも―。言葉の語尾が気になった。
 一体どういう……。 そんな事考えてると熱矢先輩が再び口を開く。


591:1/8スケールのHeart→Hate ◆tVzTTTyvm.
07/06/02 10:47:01 GouErH77
「一度お互い距離を置いてみることにしたんだ。 でもな……それは嫌いになったから、じゃないんだ。
むしろ……スズの事は今でも好きだ。 お笑い種だよな。 あんな仕打ちされたってのに……。
それでも未だ好きだなんて未練がましくてカッコ悪いよな……」
「い、いえそんな事無いです!」
 私は思わず叫んでしまった。
「熱矢先輩があのヒトと別れを切り出すのって物凄く勇気がいることだったっての解かります。
その事に逃げずにちゃんと向かっていったんでしょ?! むしろ立派です!
全然かっこ悪くなんか無いです!」
 そして思わずまくし立ててしまった。

「ありがとうな……稲峰。 それと……ごめんな」
 え? ―ごめん、ってどう言う意味?
「さっきも言ったように未だに俺はスズの事が好きだ。 そんな話を、その……俺のことを……、
って言ってくれたお前に言うなんて……」
「い、いえ……! そ、そんな気にしないで下さい! わ、分かってますから……。
先輩ががあの人……の事、そんな簡単に諦められない、って……」
 言いながら辛くなってくる。
 分かりきってる事とは言え熱矢先輩の口からあの女の事好きだって聞くのは……。

「ゴメン……。 でもな、お前の事も別の意味で……好きなんだ」
「え……?」
「お前とプラモデルのこと話したり、このあいだみたいに一緒に作ったり、すごく楽しかった。
だから……これからも親友として……」
「ありがとうございます。 先輩」
 私は熱矢先輩が言い終わるより先に口を開いた。 そして続ける。
「私も先輩と一緒にお話してる時すごく楽しいですから」
 そして私が言い終わると熱矢先輩はホッとしたように微笑んでくれた。

 ―親友。 そう言ってもらえて嬉しく無いわけじゃないけど……。
 だけど親友で満足出来るかと言われれば、本音はもっと親しくなりたい。
 でもね―今はこれでいいの。 ううん、コレで満足しなきゃいけない。
 "親友として"とは言え熱矢先輩は"好き"だと言ってくれたんだ。
 欲張りすぎちゃいけない。 其の事を私は誰よりも良く知ってるから。
 欲張り、慢心し、そして大事なものを失った例を知ってるのだから―あの女の様に。
 そう。 私は知っている。 だから同じ徹を踏みはしない
 だから―今はコレで十分満足できる。

 今は―、ね。

 そして私は口を開く。
「こちらこそこれからも良き仲間で、親友でいてください、先輩」

592:名無しさん@ピンキー
07/06/02 10:48:14 GouErH77
投下終了です

593:名無しさん@ピンキー
07/06/02 12:03:04 RhCiItDr
>>592
主人公から修羅場を避けようとする努力が見えるのが微笑ましいな

594:名無しさん@ピンキー
07/06/02 12:23:03 z5AQ5qY2
GJ!
ここでスズは逆恨みして稲峰に怒りをぶつけるんだろうなぁ。
でも、多分勝ち目はなさそうだね。自分の幸せしか考えない人と、
相手の幸せを優先する人とでは明らかに後者が有利だ。

595:名無しさん@ピンキー
07/06/02 12:40:08 eMIqinX+
>>592
GJ!
できれば早く続きが読みたいです。

596:名無しさん@ピンキー
07/06/02 13:24:26 qqtRpb5k
>>592
修羅場避けたいのは感じとれるが、それならなおのこと稲峰とも距離を置くべきだな。
>>594の言う通り、スズの怒りが稲峰に向いて流血沙汰になりかねん。
ともあれ、続きが楽しみだ。wktkしていよう。

597:名無しさん@ピンキー
07/06/02 18:47:01 PnqpI7hu
後輩がかなりの良キャラで主人公がややへたれだがなかなかいい奴だけに

スズがこれからDQN化したらすげー落差なんだろうなあ…とことん逝って欲しい

598:名無しさん@ピンキー
07/06/02 20:53:38 TuUREegw
>>592
後輩萌えの俺としては、最高の話だった。



あ、スズがプラモオタになるって展開も面白そうだな。でもそしたら修羅場にならないか。

599:トライデント ◆J7GMgIOEyA
07/06/02 21:11:40 C8blUu6/
では投下致します

600:桜荘にようこそ ◆J7GMgIOEyA
07/06/02 21:15:15 C8blUu6/
 第3話『捨てられた子犬のようなマーチ』

「これから……第一回『深山一樹君が女の子を連れ込んだ件』についての問い詰め会を始めようと思います。
資料は各自テーブルの手元に置いてあります。
司会進行役は作品内で出番が少なすぎる高倉奈津子が仕切らせてもらいます」

 奈津子さんが机に腕を乗せて上座の席に座っていた。
それ以外の桜荘の住人もいつものお気楽な雰囲気を醸し出すことはせずに久々にシリアスモードのスイッチが入っていた。

「まず、深山一樹が女の子を連れ込んだ決定的な目撃した第一発見者の真穂ちゃんから
当時の状況や『女の子』についての詳細を発言してください」

「はい。わかりました」

 安曇さんは立ち上がって桜荘の住人の皆様に頭を下げてから、いつも真面目な安曇さんがより真剣な表情を浮かべて言った。


「あれは私が大学のレポートを提出するために頑張っていた真夜中の時間帯でした。
私は憩いの場に密かに隠していた缶コーヒを飲み干してから作業に取り掛かろうとした時。
深山さんの部屋の方から大きなドアを叩く音がしたんです。
てっきり、雪菜ちゃんがいつものように深山さんが遊びに来たと思ったんです。
でも、しばらくしてから。深山さんと知らない女の子が騒ぎだしたんです。
住民の迷惑になるので、私は勇気を持って注意しようと思って、ドアを開けたら……。


 深山さんと知らない女の子が抱き合っていました!!」

 盛り上がるBGMがスピーカーを通して流れだした。安曇さんは演技がかった仕草と透き通った声が舞台を支配する。

「ふむ。深山一樹君は知らない女の子を連れ込んでいた……。
更に放っておけば、隠していた男の本能が牙を向けると。正に悪魔が為せる業だな」
「はい。私も深山さんがケダモノだと思っていませんでした!!」
 バックで流れるBGMがいい加減に止めろよと俺は真っ暗な視界と凍り付くような寒い世界の先からしみじみと思う。

「で、その後は私の登場に驚いた女の子が逃げるように深山さんの部屋から逃げ出しました。ちゃんとした捨て台詞を残して。
『カズちゃんは誰にも渡しませんっっ!!』って言っていました」

「う~む。カズちゃんと呼ばれている時点でその女と一樹君のいやらしい関係が容易に想像できそうだね。
餓えた性欲を満たすために出張風俗嬢を襲う瞬間を真穂ちゃんは目撃してしまったと。いかに面白い展開になってきたな」
 誰かこの司会兼進行役の口を黙らせろと俺は必死に隔てられた暗闇ごとき世界から必死の抵抗を試みる。
だが、無力であった。閉じ込められた場所はうんともすんとも言わなかった。

「さてと、弁護側は深山一樹君に対しての弁護は必要ありますか?」
 いつから、裁判モノになったんだオイ。

「異議あり!! 雪菜のお兄ちゃんは他の女の子を部屋に連れ込むことなんてしないもん。
お兄ちゃんはちょっと子供じゃないけど大人でもないぐらいの女の子が好みだもんっ!!」
「ふむ……雪菜は何を根拠に言っているんだ」

「男の子ってのはロリコンしか発情しないんだよ」

 雪菜よ。弁護側の椅子に立っているのに被告を貶めるような発言はやめてくれ。

桜荘の住人たちが本気にしたらどうするんだ。ロリコン疑惑のある男性は嫁の貰い手はないんだぞ。


601:桜荘にようこそ ◆J7GMgIOEyA
07/06/02 21:18:54 C8blUu6/
「うむ。雪菜の発言は認めます。
やっぱり、世の中の男ってもんは大人の女性よりも女子高校生や小学生の裸ごときで発情しやがるからね」

「うんうん。お兄ちゃんだってきっとそうだよ」
 欠陥がブチ切れそうになるのを我慢して俺は彼女たちの会議の内容に耳を傾けた。
弁護側が雪菜だとすると……検事役はあいつかっ!!

「じゃあ、検事役の我が忠実な妹君は今回の騒動についてどう思うんですか?」 
 今まで流れたBGMが止まり、場を盛り上げるBGMに変更された。
あいつだけ特別扱いは許さんぞ。カスラックよ、さっさと課金取れ!!
「はいはいはい。名検事の美耶子ちゃんが今回の事件の真相を私なりの思い付きで語りましょう。いいですか」


「真穂先輩が語った通りに一樹さんは女性らしき女の子を無理矢理連れ込みました。
別に風俗やロリコン趣味という線はまずありません。
天使の皮を被った悪魔は女性に暴力を奮う方の変態さんなんです。
私は以前に一樹さんの暴力に振られたことがあります。
 私は真穂先輩が作ってくれた夕食の一品を一樹さんのお皿から摘んだだけで頭をゲンコツで殴られました。
私はその事を子孫の子孫まで永遠に語り継ごうと思います。
 そんなおかずの一品も年下の私にやれないヘタレがまともな嗜好を持っているわけがないですぅ!! 
きっと毎日毎日桜荘の住人からバレないように私の下着を取り出しては貪るように匂いを嗅いでるに違いないですぅ!! 
お風呂だって盗撮カメラで録画して毎晩桜荘が静まった夜に一人でニヤリと微笑みながら見ているはずですぅ!! きっと」


 美耶子よ、だんだんと話が脱線して個人的な恨みと被害妄想に浸っているぞ。
おかずの一品を摘み食いする量がほとんど全部喰われてたら、頭にゲンコツの一発や二発ぐらい落ちるし。
今現在進行中で俺の拳が真っ赤に燃えているんですけど。

「美耶子の当て外れた意見はどうでもいいが……そろそろ本人の意見が聞きたくなってきたね。ねえ、一樹君?」
 奈津子さんが解放しろと合図が出たので、俺を閉じ込めれた寒く凍える世界から解放されて。
外部からドアを開けられると、憩いの場の照明の明かりが少しだけ眩しいぜ。

「れ、れ、れ、冷蔵庫の中に閉じ込めるなんてあんまりですよ」
「罰だから仕方ないじゃない。一樹君が女の子を連れ込んだおかげで桜荘の女の子の心が不安定になっているんだからね。
特に真穂ちゃんのご飯が美味しく食べられないのは私の胃袋に致命的だわ。
だから、その腹いせに冷蔵庫に閉じ込めるぐらいやらないと皆の気が済まないわ」

「あ、あのこれがノンフィクションだったら普通に死んでいるんだけど」
 冷蔵庫に一時間も閉じ込められたらどの哺乳類も凍死すると思うのだが、俺の安全な配慮は本当にどうでもいいらしい。

「さてと一樹君  そろそろ、真相を聞かせてくれないかな?」
「お兄ちゃん。お願いだからロリ説が正しいって叫んで」
「一樹さんの暴力DV野郎説の方が私個人的に好みなんですが」
「深山さん……」

 4人の期待するような視線が真っすぐと俺に向けられた。
それは誰もが謎の侵入者の女と俺の関係を期待しているような目だった。
もし、すでに交際関係だと発覚すれば、桜の木の下に埋めてやるという意気込みさえ見られる。

「どの説も間違っている。俺は無実だ!!」

「この桜荘では真穂ちゃんの地位は管理人の私よりも高いのよ~~。
その証言もここでは確かな物証も出さない一樹君が今更何を言っていても判決は決まっている。
 神聖なる桜荘に余所の女を連れ込んだ罪は重い!! 有罪よぉぉぉぉ!!」

 裁判長が机を思い切り叩いて、更にBGMが五月蝿く鳴り響いた。
 いや、いい加減にその後ろで流れている曲を止めろよ。

602:桜荘にようこそ ◆J7GMgIOEyA
07/06/02 21:22:13 C8blUu6/
 4人からタコ殴りの刑を受けた後も俺は圧力や脅しや暴力に屈することなく、今日もバイト先へと出掛けて行く。
顔にあちこちと痣や傷はあるので今日はアホ店長をウエイトレスにでも使って、俺は大人しく帳簿でも付けるか。
 そんな風に今日のバイトの過ごし方をのんびりに考えている時であった。
ゴミの収集場所の前を通り過ぎろうとした時。
俺はある違和感を感じたので、改めてゴミ収集の場所の方を振り向いた。そして、俺は絶句していた。
 人間が入れる大きなダンボールの中に俺の知っている知人が捨てられた犬のように入っていたからだ。

『捨てられた幼馴染を誰か拾ってください』という立て札が置かれていた。小動物のような円らな瞳をして、俺の方を見つめていた。
「何やっているの? 刹那」
 俺は唖然とした表情を浮かべて呟いた。
刹那は嬉しそうに尻尾を振って、約1年ぶりに声をかけてもらったことが嬉しかったのか笑顔に微笑んだ。

「カズ君カズ君カズ君。私を拾ってください!! お願いしますっっ!!」
「何故にダンボールの中で捨てられた子犬のような真似をしているんだ?」
「カズ君を驚かすために恥ずかしいけれど……頑張ったんだよ!!」
 顔を真っ赤に染めた刹那がダンボールの中でドタパタと騒いでいる。
本来なら、更紗と同様に模範的な優秀な生徒だったはずの彼女が
奇抜な行動をするというのは想像以上の恥ずかしさがあるのだろう。
根は真面目で、知らない人には北極並みに距離を取るが、心を許した相手にはとことん甘かった刹那の性格は
1年という月日が経っても変わってはいなかった。むしろ、女の子から女へと成長しているので可愛らしい容姿が更に磨きかかっていた。

「恥ずかしいのはわかった……。では。俺はバイトがあるので何も見なかったことにして行くので」
「あぅぅぅ。ちょっと待ってください」
「カレーが俺を呼んでいる」
 捨てられた子犬が必死に俺の名前を叫ぶわけだが、当然のように無視をしてさっさと歩く。
「か、か、カズ君助けてぇぇぇっっっ!!」
 悲痛に似た刹那の叫びが木霊する。
 俺は下手な演技だと思いながら、後ろを振り返ってみると髪の毛を逆立てたヤンキーたちが絡まれていた。



603:桜荘にようこそ ◆J7GMgIOEyA
07/06/02 21:23:14 C8blUu6/
「おいおい。拾ってくださいだと……よし俺等が拾ってやるよ。あっちで遊ぼうぜ」
 腕に刺青が入ったヤンキーの一人が乱暴に刹那の右腕を引っ張って連れ出そうとする。
「い、痛い。わ、私に触らないでぇぇぇ!! 触っていいのはカズちゃんだけなんだからっっ!!」
「あん? ふざけたことを言っているなぁ。コラァ。シバクぞ ゴルァァァ!!」

 ヤンキー達の罵声を浴びられて怯えた刹那は顔色を蒼白にした。
ただでさえ人見知りが激しくて臆病な彼女がヤンキーみたいに恫喝されるのは本当に恐くてたまらないことであろう。
 俺だって恐い。本来なら関わろうとせずに絡まれている相手を見捨てていただろう。
だが、今絡まれているのはずっと幼馴染として隣に居てくれた刹那なのである。
もし、彼女をここで見捨ててしまえば俺は本当に彼女たちにとって最低最悪な人間になる。
 それだけは嫌だった。
 だから、震えた足を、前へと一歩だけ前進する。喉の奥深くから声を振り絞って俺はヤンキーに向かって叫んだ。

「俺の大切な幼馴染に手を出すな!! 業務用炊飯器で殴り殺すぞ!!」
「カズ君……」
「てめえ、なんだ? ぶっ殺すぞゴラァ!!」

 ヤンキーの数人が俺の態度に気に喰わないのか、こちらにやってきた。丸い円のように俺を囲むと無言で容赦なく暴力が振るわれる。
「うっぐっ……!!」
「彼女の前だから調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

 卑怯。という言葉は生温い。
大多数による一人の弱者を徹底的に痛め付けるのはヤンキーにとっては自分の力を示すための手段にすぎない。
痛みに顔が滲む姿を見て、彼らは楽しそうに笑っていた。

「カズ君っっっ!! お、お、お願いだからもうやめてぇぇぇ!! 誰か来てください!! カズ君がカズ君が死んじゃうよぉぉぉぉ!!」

 刹那の悲鳴が街中に響き渡ってゆく。
だが、通りすがりの人間は今行なわれている悲惨な光景を見ぬ振りをして何事もなかったように通り過ぎ去って行く。

 これが現実。
 下手に手を出してしまえば自分が火傷を負う。触らぬ神に祟りはなしだ。
 俺は振るわれる暴力に耐えるだけ。
 
 これだけ騒ぎになっているのだから、誰かが警察を呼んでいる可能性はある。駆け付けるまで少しだけの辛抱だ。
 泣き叫んでいる刹那を慰めてやりたかったが……俺の意識はどんどんと遠くなってゆくのがわかった。


604:トライデント ◆J7GMgIOEyA
07/06/02 21:24:36 C8blUu6/
では投下終了します

次回予告
第4話『自分の胸に聞いてください』



605:名無しさん@ピンキー
07/06/02 21:32:05 ug9WCYwU
トライデント氏のは設定とかは結構いいんだけど展開が突飛過ぎるからかイマイチ感情移入出来ないんだよなぁ
ネタに走るのはともかく初めからぶっ飛んだキャラの性格のせいで嫉妬成分が微妙な感じ

とりあえずGJ、頑張ってくだしあ

606:名無しさん@ピンキー
07/06/02 22:34:10 ayFL7WgW
今回はコピペ馬鹿は現れなかったな。よかったよかった。
トラ氏オツです。

607:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:00:13 ynTvhiQO
ていうか、面白くないうんぬんの前に作品構成がおかしすぎると思いますけどね
こんな作品を毎回楽しみに待っている人間はいないだろうねwwwww



608:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:09:34 ynTvhiQO
ああいい忘れていましたねくだらない作品を書いて無駄な時間を費やしている
トライデントGJと・・。とりあえず、↓以降はトライデント氏は叩かれる予感♪

609:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:15:17 sCqF4Li9
今更内容には関わりませんが、投下する前にワードでチェックだけでもしてみてはどうでしょう?

てにをはがあまりにも酷いです。

610:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:22:53 BYgpnexR
>>609
トライデント氏の日本語がおかしいのはこのスレじゃあ当たり前のことだ
今更何を言っても始まらないが・・叩いている奴に聞くけど・・
具体的にどこがおかしいのか誰も指摘してないよな
何で誤字脱字の訂正箇所をここに書き込まないんだ?

611:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:24:33 4l5NrjtI
>>604
色々あるけど頑張れ

612:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:27:36 qMMYeduY
面白くない作品を擁護しているオマエラにワロスwwwwwwwwww
はっきりと言えばいいのに。こんなつまらない作品はいらないと

613:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:29:30 4l5NrjtI
>>2を千回読め

614:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:39:57 qMMYeduY
叩かれるのが恐かったら投稿しなかったらいいじゃない
トライデント氏が日本語がおかしいのは皆が思っているのは事実じゃないかwwww

615:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:42:48 AaYI+6LH
っていうか、ギャグがいらん
それが無かったら面白いと思うのに・・・
せっかく修羅場になるかと思って楽しみにしてたら急にギャグだし・・・

616:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:45:46 ZP6mSNZz
ギャグには面白いのとしらけるのがあるからね
生まれ持ってのセンスとか言うのもあるだろうけど、トライデント氏には頑張って学んでいって欲しいと思う

617:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:50:05 yjxu2yPH
皆分かってると思うが、短時間で連続して沸くIDの違う荒らしは同一人物だからな
【パターン例】

まず「信者乙or作者自演乙orつまんね」等々
       ↓
ここで大体、「禿同」が出てくる
       ↓
んで反応すると「自演UZEEEEEE」になってグダグダ

最近はバリエーションが増えたのか、語尾にNEを付ける時もある。
もうパターン化されてるので、極力スルーして欲しい。


618:名無しさん@ピンキー
07/06/02 23:55:09 yjxu2yPH
あ、あと誤字脱字云々言ってる人は何処が間違ってるのか避難所にでも訂正箇所を書いてみてくれ

619:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:00:44 HdqkfObD
長編だし一回一回の評価もいいが、
まとめてみたときの内容にこそ期待。
頑張って欲しい。

620:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:08:05 c8hzBAfe
>>615
ギャグはあれだ・・面白くないのはともかく
トライデント氏が目指してるのは
幸せな日常を送る日々→欝になる物語
じゃないかと思うんだけどな・・。

まあ、絶望するにはまだ早いはず?



621:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:08:55 uYl41wwq
とりあえず
>>おかずの一品を摘み食いする量がほとんど全部喰われてたら

ここが少しおかしいな

622:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:10:53 8jgxFsJ4
避難所で(ry

623:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:13:38 c8hzBAfe
>>621
おかしいのではなくて・・どういう風に訂正するのかと書かなくちゃ・・


624:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:15:41 sieKQt3d
神職人に嫉妬してその人気を奪おうと日々努力する泥棒猫=荒らし。
このスレ的にはこれもある意味正しい姿だが。
泥棒猫は、いつだってウザイだけだけどね。


それでも漏れはトラ氏にGJしよう

625:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:18:03 uYl41wwq
訂正する云々までやってやらなくちゃいけないのかい?
それだったらトラ氏が書く必要がないじゃないか

626:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:31:40 8jgxFsJ4
非n(ry

627:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:33:58 uYl41wwq
sorry

628:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:35:34 N/mcoNRm
推敲でどうにかなるレベルを超えてるなこりゃ。
もしかして、わざとやってんだろうか?
今回一番すごいと思ったのはここ。

>俺は下手な演技だと思いながら、後ろを振り返ってみると髪の毛を逆立てたヤンキーたちが絡まれていた。

ヤンキーたちが何者かに絡まれてるww
分かりやすさとかそういうの超えて意味が逆転してる。

629:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:37:13 3yqyR1+I
>>628
なんか囲まれてるヤンキーに萌えたんだがどうすればいいだろうか

630:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:45:17 bdTgtrXQ
>>628
単純に言うとトライデント氏は推敲してないだけなのでは・・・?
で、他にもおかしな箇所があるなら教えてくれw
一緒に嘲笑しましょうよwwwwwwww



631:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:49:06 qNkpT4E0
てか、真面目に聞くけどさ
こんな小学生でもやらないような文章を書いているトライデントが投稿できるならさ
俺も嫉妬スレに投稿できるんじゃないのか?

俺はこいつよりまともな作品を書けると思うよマジでwww


632:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:53:30 N/mcoNRm
構想力と、それと筆の早さはあると思うけどね。
途中で作品完成を断念する作者も多い中、トライデントさんはすぱすぱ仕上げていくからなぁ。
考えたことをそのまんま書き続けて一度も見返すことなく投下してるから、文法がおかしいのかな?
だから早いのかも。もしわざと間違えて印象深くしてるとしたら、すごいな。

633:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:54:24 5Nr60BZc
正直、トライデント氏は避難所の誤字脱字スレで投稿すればいいじゃないのか
他の神に比べると推敲できるレベルを遥かに通り越しているよ・・。
とりあえず、晒しage

634:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:59:32 3yqyR1+I
>>631
YOUがCANならDOしちゃいなYO

635:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:01:03 gs0ZVvk5
とりあえず叩いてる人はコテでも付けてSSを投下してみてくれ。
それがよい作品であればこのスレのためにもなるし、力量が分かる。

636:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:04:23 BQZ8VmkZ
>>632
>>考えたことをそのまんま書き続けて一度も見返すことなく投下してるから、文法がおかしいのかな?
>>だから早いのかも。

この辺までは同意
思いついた文章をそのまま書き続けて、推敲もせずに投下すれば
それは筆が速いと思われても仕方がない。他の作家はきちんと推敲に推敲を
重ねて投下するのでミスはあんまり少なくて作品構成はしっかりとしている。

トライデント氏の場合は
推敲もせずに思いついたネタで突き走るから作品構成と文章構成がおかしくなる
推敲しないってことは文章力の上達を妨げるのできちんと行って欲しいもんだ


でも、何気に作品を3つも完結しているのはどういう評価を下せばいいのやら
文章の上手い他の作家は途中で作品を投げ出すのに、文章がおかしい作家は
最後まで完結するのってどうよ?

まるで、優秀な社員は会社に残らずにリストラ候補の使えない社員だけが残った
感じがします

637:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:06:07 SuX2glTd
>>635
とりあえず、トライデント氏よりは面白い作品を書けるだろ


638:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:08:13 DzPUIWiq
で、ここでいつまでその談義を続けるつもりですか?
避難所でやるべき内容を敢えてここでやるべき理由は?
避難所が嫌ならチラシの裏でやれ。

639:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:10:06 3yqyR1+I
避難所、アクセスが規制されてて書き込めない人もいると思うよ


俺とか

640:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:12:49 N/mcoNRm
>>635
いや叩くっていうかこれ完全に誤字脱字に近いレベル…。

>私は以前に一樹さんの暴力に振られたことがあります。

暴力はふっちゃらめぇぇぇ。ふるうもの。「ふるわれた」が正しい。
しかも暴力「に」だとさらにおかしい。
私は以前一樹さんに暴力を振るわれたことがあります、ね。

641:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:17:51 DzPUIWiq
だから避難所でやれっつってんだろ?
文盲が文章云々言っとる場合かーって感じ

ああごめんいややっぱり避難所来なくていい
神とまともな読者が避難所来て活動してくれればいいんだわ
避難所は今みたいに荒れたときのためにあるわけだし
好きなだけ残っていたちごっこしててね
飽きたころに戻ってくるから

642:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:17:59 Dn9Q/n0q
>>634
DOもしちゃうも意味が全く同じな件について

643:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:30:18 oPTVdHkS
>>640
いい加減空気嫁
ここで言うと今は荒らしが便乗してくるんだよ

644:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:31:23 ydcTk42R
皆目が肥えてるんだなあ。
俺はこういう展開の物が超好きだからGJするしかないが。

645:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:36:41 gs0ZVvk5
>>644
確かに。俺もその一人だぜ。
こういうギャグ物が好きな人には堪らない。


646:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:41:24 N/mcoNRm
俺だって展開に口出しするつもりは毛頭ないさ。そりゃ>>3にも書いてあるからな。

647:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:43:13 DzPUIWiq
うるせえ失せろ

648:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:50:41 bFa28ZRG
>>636の言う通り、推敲は絶対必要だな。
せっかくのいいシーンでも誤字脱字があると激しく萎えるから、書いたものに誇りを持ってる人間は何度も推敲を重ねる。
他の作家さんは滅多に誤字脱字がないことを見れば、ちゃんと推敲してるのは一目瞭然。
トライデント氏の誤字脱字は物語を書く人間としての前提が欠如してるとしか思えない。

金を取るようなものじゃなくても、人様の前に晒す以上はそれなりの責任を持ってくれ。
展開はともかく誤字脱字については、不愉快に思って騒ぎ立てるのも仕方ないと思う。
荒らしはスルーというが、書く方も荒らされない努力をすべき。
特にトライデント氏のは今に始まったことじゃないんだから。

649:名無しさん@ピンキー
07/06/03 02:01:14 iff0BAgb
で、あるか

650:名無しさん@ピンキー
07/06/03 02:30:05 3b+w4wVB
ヤア、おはようみんな。たった今まとめの全小説を読み終えたところだ
なんだかこうすがすがしい気分だよ

651:名無しさん@ピンキー
07/06/03 02:41:22 ydcTk42R
それはそれは乙ですな

652:名無しさん@ピンキー
07/06/03 03:08:17 3Vidgcyi
天城越えがこのスレのテーマソングにしか聞こえないのですが

653: ◆Xj/0bp81B.
07/06/03 04:05:33 DcC7iINV
投下します。

654:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/06/03 04:08:00 DcC7iINV

目の前で起こった事が、信じられず澄香のなすがままだった。ようやく翔が我に返ったのは、澄香に連行される形で彼女の部屋に行き、
彼女が後ろ手でドアを閉める音を聞いた時だった。
瞬時に再生される僅か二、三分前の記憶。声を張り上げる澄香、呆然とする翔、そして驚き泣きそうな顔をする由美。
沸々と、怒りが沸き上がる。
澄香にとって、由美は恩人である。本来は親戚の中を盥回しにされてもおかしくない厄介な過去を背負った澄香を、
彼女は一人で養ってきたのだ。その恩人に対し、澄香が取った言動と行動は、恩を仇で返すような人として最低の行為だ。
何より、澄香にとっての由美の存在。そのありがたさを、翔もよく分かっている分許せなかった。そして、そのありがたさを、
澄香もよく分かっているはずなのだ。
翔は膨れ上がる怒りを懸命に抑えこみ、出来るだけ静かな声で言った。
「さっきのは、ないんじゃないか?」
「さっきのって、何のことですか?」
澄香は全く反省していない様子で、悪びれる事なく言う。瞬間、怒りで視界が真っ白になった。振り返り、澄香を真っ直ぐ睨みつけ、
「とぼけんなよっ!! お前のさっきの由美さんへの言動と行動はな、一番やっちゃいけない事なんだよっ!!
由美さんはお前を世話してくれて、優しくしてくれて、それに誰より澄香の事を心配してくれてんだぞっ!?そんな由美さんが、
澄香を悲しませるような事をするわけないじゃないか!!なのに、なのにお前はどうして由美さんを疑ったりするんだ!!」
小さな部屋に反響する怒鳴り声。その声が余韻を残し、静寂に飲み込まれていく中、澄香の顔が熱を帯び、赤く染まっていく。
きつく噛み締められた唇が鬱血し、青黒く変色していた。
「そんなに、由美さんの事が信じられ─」
─翔の言い終わりをまたずして、驚くほど小さな声が、翔の言葉を打ち消した。
「どうして……」
「……えっ?」
「どうして、どうして……」
蚊の鳴くような小さな声だった。しかしその声は、まるで坂を転がる車輪のようにゆっくりと勢いを増していく。


655:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/06/03 04:10:35 DcC7iINV

「どうして、どうして、どうしてっ!!センパイは、どうしておばさんの事ばかり気にするんですかっ!? センパイ、
私の事好きって言ってくれたじゃない!!だったら、もっと、もっとたくさん私を気にかけてよっ!!」
そう叫んだ次の瞬間には、澄香の顔色が信号器のように青くなる。まるで、知りたくもない真実を知ってしまったかのように目を見開き、
澄香は両手で口をおさえ、
「ま、まさかセンパイ、おばさんの事好きなんですか?」
「なっ……」
翔は絶句した。澄香のあまりの理論の飛躍に思考がついていかない。
呆気にとられると言うより、中場呆れていた翔の目の前で、澄香は膝から崩れ落ち、頭を抱えてガタガタと震えだした。
「い、嫌だよ、センパイが、おばさんなんか好きになっちゃ、センパイは、センパイは……」
言葉が見つからない。
何がどうなったのかさえ分からない。
ただひとつはっきりしている事は、澄香が正常じゃない事くらいだ。だが、その澄香の異常さが、
逆に怒りで真っ白になった頭に彩りを取り戻させる。
話にならない。澄香はおかしいのだ。
ひとまず、澄香には頭を冷やす時間が必要だと思った。時間が、きっと彼女に平静を取り戻させてくれるだろう。
そう結論づけたのだ。
翔は溜め息をつきつつ、
「ともかく、俺は行くけど、頭が冷えたら由美さんに謝っておけよ。絶対に、だ。じゃあ」
そう言い残すと、翔は澄香の脇を通り過ぎようとした。丁度翔が彼女の真横に来た瞬間、シャツの袖がぐいと引かれて、再び溜め息をつく。
「……何だよ」
苛立ちを隠せずに、少し乱暴な口調で言った。
澄香はうつ向いたままだった。短い髪が顔を覆い、隙間から青紫の唇だけが覗いていた。その唇が、ゆっくりと動きだす。
「……行くって、どこに行くんですか?」
「帰るんだよ、家に。だから、離してくれないか?」
しかし、澄香は手をはなさない。むしろ、袖を引く手に力がこもったような気がした。うつ向いたままの澄香の手には、
信じられないほどの力がこもっている。まるで万力のように彼女の指がシャツの生地に食い込み、そこから動けなくなった。


656:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/06/03 04:13:36 DcC7iINV

「お、おい、はなせって」
と、裾を引っ張ったが、びくともしない。そのとき、虚ろな声が彼女の口から紡ぎ出された。
「本当に、家に帰るんですか?」
はぁ?と、翔は眉をひそめる。当たり前だ。だいたい翔は家に帰るとはっきり言っているではないか。澄香の質問の意図が分からない。
「本当は、あの女のところに行くんじゃないですか?」
あの女。
あの女とは一体誰の事かと一瞬思ったが、今までの話の流れから、すぐにそれが由美を差している事が分かった。今度は、
恩人をあの女よばわりか、と唐突に熱い怒りがこみあげてくる。
もう一度怒鳴ってやろうと大きく息を吸い込んだそのとき、うつ向いたままだった澄香の顔が、ゆっくりと上がり、
ずっと髪の陰に隠されていた顔が姿を現した。その顔を見た瞬間、怒りが急速に熱を失った。水を浴びせられたと言うより、
そのまま氷付けにされた気分だった。
カタカタカタ。
澄香の瞳は、死んでいた。まるで死んだ魚のように、光沢を無くし、泥沼のように光を飲み込んでいく。先に玄関先で見たあの瞳以上に、
それは淀んでいた。頭の中に浮かぶ全ての言葉が、彼女の瞳に吸い込まれていくような錯覚に陥る。
カタカタカタ。
膝が、体が言うことをきかない、まるで木偶になってしまったようだ。いや、石になってしまったのかもしれない。
さながらメデューサに睨まれた憐れな戦士のように。
カタカタカタ。
先ほどから鳴り続けている壊れたカスタネットのような音。ふと、それが歯の音が合わない音であると気付いた。
震えているのだ。そして、自分が震えていると自覚したその瞬間、言い知れぬ恐怖が心を蝕んだ。
澄香は狂っている。
初めて、澄香を怖いと思った。
不意に翔を見上げる澄香の目元が歪む。心臓が、破裂しそうな勢いで脈打った。



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