【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合15at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合15 - 暇つぶし2ch500:名無しさん@ピンキー
07/05/17 19:25:41 wSnynOMk
アイツは全キャラに恋しちゃってるからさ・・・・!無論マリコルヌにm
ぶっちゃけアン様の境遇には同情の感涙を禁じえないし、しょっちゅう身悶えさせていただいているので、俺もルイズに続いて好きなキャラだ。

昔、なんかの病気にかかると、熱のせいで頬に朱が刺して、目が大きく見開かれて、んで体動かすの億劫だから、周りからはやんごとない動きをしてるように見えて・・・・
なんだっけかなぁ、小説のタイトル思い出せないんだわ。とにかく、そんな病気にかかると、女は美人になる、がしかし薄命なのだ。ひどく弱々しいのだ。なんと悲しい、なんと愛しいのだって話だったかな。

要するに。
アン様の魅力はそんな感じだってことだって、なぁ?置かれた境遇を知れば知るほど、垣間見せられる弱さを、たまらなく愛しく思っちまうってヤツ。
彼女が駆り立てるのは、劣情よりも庇護欲・・・・って原作でもまさにソノ通りに描かれてるよな。

んで、そう、スピンオフ。スピンオフだったな。ドラマCD第二弾作ってほしいよな、アニメ化と併行して。

501:名無しさん@ピンキー
07/05/17 20:33:37 n/eoM3Tu
ゲームのタバサに殺られかけた

502:名無しさん@ピンキー
07/05/17 20:43:14 TJhUJJgt
>>501
君のIDに萌えた

503:名無しさん@ピンキー
07/05/17 21:59:07 8OYragOR
>>491
黒シエスタ最高。
続きが楽しみ。

504:名無しさん@ピンキー
07/05/17 22:50:55 WBHyACWw
タバサよ、サイトを救ってくれ…!

505:名無しさん@ピンキー
07/05/17 23:43:29 AkdeR9Vj
プロット(燃料)だけ投下するのはOKなの?

506:名無しさん@ピンキー
07/05/17 23:45:32 MHt9sJhN
>>505
いいじゃないかな。
それに反応してケミストリーを起こす人もいるかもしれないから。

507:名無しさん@ピンキー
07/05/17 23:59:58 A5XWCl4o
自分で書くんだ

508:愛しい人 [1/5]
07/05/18 01:52:35 30JmQmRv
>>507
勢いで書いちゃったよアンチャン。
初投稿だが・・・・まぁ読んでみてやっておくんな。


 熱い・・・・・・。

静まり返った密室。
月光に炙られた窓の桟が、涙でゆらゆらと揺れているのを見ながら、虫の羽音だけを聞いていた。
その白けた青の淡い光が、他の音全てを吸い取っているかのような。そんな静寂の中、彼女の世界は、その羽音だけだった。

頭・・・・・じんじんって・・・・する・・・・・・・。

最後に扉の前を人が通ったのは、いつだったか。もう何時間も経ったような気がする。
足音が耳に届くたびに、胸を高鳴らせ、朦朧とする意識を奮い立たせ、だが眦だけはきつく絞りながら、扉を睨みつけてきた。
今では、もうそんな気力も、ない。

・・・・・・まだ・・・・・・なの・・・?

 夏が近づいているとはいえ、夜中に素肌を晒すには、まだ寒い。
だが、シーツは床に剥がされいる。後ろ手に縛られて、それを拾い上げることもできず、裸のベッドの上をもぞもぞと這い回る。
そうすれば、少しは紛れるかと思ったのだ。仰向け、うつぶせ、横。ひたすらに楽な体勢を探そうとする。
だが、色々と試してみても余計に焦れるだけで、その感覚は紛れるどころか、強くなる一方だ。
その上、「羽音」が「ソレ」が鳴動してることを、休むことなく伝えてくる。その事実が一層、その感覚を煽り立てるのだった。

「サ・・・・イトォ・・・・」

いつしか、くぐもった声が口吻から漏れ出る。
ふと己の声色の淫靡さに気付き、彼女の頬にサッと赤みが刺す。それと同時に、僅かに身じろいだ体を、電流が走った。

「くひっいっ・・・・!」

瞳に涙をため、歯を噛み締め、甘美な電撃に耐える。

 も・・・・・だ・・・・・・め・・・・・ぇ・・・。

このままじゃ、おかしくなる。
彼女は直感的に、そう悟った。今や、自分の霞がかった脳が考えている事は、たった一つ。
 さ い と 
後にはもう、何も考えられない。少しでも気を抜けば、彼との記憶が、彼への想いが、とめどなく溢れ出すのだ。

509:愛しい人 [2/5]
07/05/18 01:55:23 30JmQmRv
「さぁっ・・・・・いんぅ・・・・とっ・・・。さい・・・・・とぉ・・・・・っ」

いつか盛られた惚れ薬とは違う。
脳全体を一瞬で覆い付くし、彼への想いをあらゆる事に優先させようとした、暴力的なまでの、魔性の感覚。
それとは対称的で、この感覚は、じっとしたっきり、動こうとしないのだ。
そう。
じっ・・・・・と、動かず。ただ、そこに在るのだ。いつしか、私自身が精神を明け渡すまで、じっと待ち続けているのだ。
時を経るにつれて、その誘惑が強くなるのが分かる。頭の疼きが、どんどん強くなっている。さっきよりも、今の方が確実に強い。
体が叫ぶ。何でこらえるのだ、と。楽になろうよ、と。
羽音が、止まない。

「だッ・・・・・・・めぇ・・・・・っ」

いけない。
彼には・・・・・・・サイトには・・・・・・帰る場所が、故郷がある。
この感覚に委ねれば、もう止まらなくなる。感情のままに、私はサイトを求め、そして恐らく、彼も喜んで私を受け入れるだろう。
約束した。帰る方法を一緒に探す、と。それを・・・・嘘にしたくない。何より・・・・・彼の想いをないがしろに、できない。
誰よりも大事な使い魔。私の・・・・・愛しい人・・・・・・・・。彼の想いを、踏みにじるようなことだけは・・・・・・・・。

・・・・ッ、トッ、トッ、トッ、

その時、心臓が跳ねた。
「!? っひ、きゃうっ!」
不意に耳に飛び込んできたその規則的な音は、紛れもなく足音。

「っ・・・・!・・・・・んくっ・・・・・ぅんっ・・・・・・!」

瞬時に事態を悟り、体を駆け巡る電流も構わず、身体をなんとか起こそうとする。
やっとの思いでベッドの上に座り、ふにゃふにゃに崩れた顔に、なんとか力を込めようとする。
寝静まった寮。階段の側からゆっくりと近づいてくる、その足音。それが誰なのかを、彼女は悟っていた。

「くっ・・・・・・・・・・・ふぅっ・・・・・・・・んすーっ、はっ・・・あぁ・・・・うっくっ・・・!」

とめどなく身体を襲う痺れをこらえ、平静を取り戻そうと呼吸を整える。
だが、今や体全体が浮かんでいるようだった。どこからが自分の足で、どこからがベッドなのか、よく分からない。
益々大きくなるその足音を、扉越しにきっと睨みつけようとする。快楽に耐え、身を振るわせながら、緩みに緩んだ顔の筋肉を必死に強張らせる。
この感覚に、負けないように。彼を、求めてしまわないように。

510:愛しい人 [3/5]
07/05/18 02:03:26 30JmQmRv
「さぁっ・・・・・いんぅ・・・・とっ・・・。さい・・・・・とぉ・・・・・っ」

いつか盛られた惚れ薬とは違う。
脳全体を一瞬で覆い付くし、彼への想いをあらゆる事に優先させようとした、暴力的なまでの、魔性の感覚。
それとは対称的で、この感覚は、じっとしたっきり、動こうとしないのだ。
そう。
じっ・・・・・と、動かず。ただ、そこに在るのだ。いつしか、私自身が精神を明け渡すまで、じっと待ち続けているのだ。
時を経るにつれて、その誘惑が強くなるのが分かる。頭の疼きが、どんどん強くなっている。さっきよりも、今の方が確実に強い。
体が叫ぶ。何でこらえるのだ、と。楽になろうよ、と。
羽音が、止まない。

「だッ・・・・・・・めぇ・・・・・っ」

いけない。
彼には・・・・・・・サイトには・・・・・・帰る場所が、故郷がある。
この感覚に委ねれば、もう止まらなくなる。感情のままに、私はサイトを求め、そして恐らく、彼も喜んで私を受け入れるだろう。
約束した。帰る方法を一緒に探す、と。それを・・・・嘘にしたくない。何より・・・・・彼の想いをないがしろに、できない。
誰よりも大事な使い魔。私の・・・・・愛しい人・・・・・・・・。彼の想いを、踏みにじるようなことだけは・・・・・・・・。

・・・・ッ、トッ、トッ、トッ、

その時、心臓が跳ねた。
「!? っひ、きゃうっ!」
不意に耳に飛び込んできたその規則的な音は、紛れもなく足音。

「っ・・・・!・・・・・んくっ・・・・・ぅんっ・・・・・・!」

瞬時に事態を悟り、体を駆け巡る電流も構わず、身体をなんとか起こそうとする。
やっとの思いでベッドの上に座り、ふにゃふにゃに崩れた顔に、なんとか力を込めようとする。
寝静まった寮。階段の側からゆっくりと近づいてくる、その足音。それが誰なのかを、彼女は悟っていた。

「くっ・・・・・・・・・・・ふぅっ・・・・・・・・んすーっ、はっ・・・あぁ・・・・うっくっ・・・!」

とめどなく身体を襲う痺れをこらえ、平静を取り戻そうと呼吸を整える。
だが、今や体全体が浮かんでいるようだった。どこからが自分の足で、どこからがベッドなのか、よく分からない。
益々大きくなるその足音を、扉越しにきっと睨みつけようとする。快楽に耐え、身を振るわせながら、緩みに緩んだ顔の筋肉を必死に強張らせる。
この感覚に、負けないように。彼を、求めてしまわないように。

511:愛しい人 [4/5]
07/05/18 02:05:04 30JmQmRv
そして。

トッ、トッ、トッ、ト・・・・・・カチャ。

一瞬の静寂の後、小気味いい音と共にドアノブが動いた。
音もなく扉が開かれる。
灯火の柔和なオレンジを背負った、見慣れたシルエットが部屋の中に入ってきた。

「ただーいま・・・っと」
「っ・・・・・・・!」

パタン、という音と一緒に、暗がりに声が響く。
ドア脇に洗濯籠を下ろすと、彼はゆっくりとベッドの側にやってきた。
そして、そのまま何も言わず、私を鑑賞する。
「・・・・・・・・・・・・・」
うっすらと笑みを浮かべながら、瞳を妖しく煌かせて、私の隅から隅までを、眺め回す。
「・・・・・ふッ・・・・・・・ぅっ・・・・・・」
胸が高鳴る。誰に縛られたのかも忘れ、素肌を好きな人に晒している羞恥に、顔が赤らむ。
それでも、私は気丈であろうとする。
眉を寄せ、拒否の意思を視線にこめる。歯を食いしばり、怒りの風を装う。
そんな私を見ると、彼はまたいつものように、右手をゆっくりと伸ばしてきて、
「ふ、ぁっ・・・・」
顎に手をかけ、ほんの少し、上を向かせるのだ。
「ぁ・・・・い・・・・・や・・・。ぁぁ・・・・・・・」
洗剤のほのかな香りと、彼の臭いが、する。鼻腔に流れ込んでくる。いつも寝ている胸と同じその臭いを、無意識の内に、私は嗅ごうとするのだ。
それはそのまま鼻を通り抜け、こめかみを通り、脳へと至る。頭を覆う霞が晴れ、あの感覚が、一層強く体を打つ。
「あっ・・・・あぁ・・・・・ひゃぁ・・・だ、めぇ・・・・・・・い、いやぁぁ・・・・・・・」
私の喘ぎを一顧だにせず、そのまま彼は、親指をかけたままで、人差し指と中指を使い、私の唇を、そっと撫ぜる。
触れられた部分が、痺れるように疼く。甘美な電流に耐えるのとは違う理由で、私の体は震え出す。
「はっ・・・・・ふぁ・・・・ぁ・・・・」
うすく開けられた口、その中の歯に、彼の指がそっと触れられる。そのまま、唇と同じように撫でられる。
そして、私の舌が歯の裏側を、物欲しそうになぞり・・・・・・・・・・
「ひ・・っ・・・・あぁ・・・・あぅ・・・・ん・・・・・んん・・・」
僅かに触れられる、彼の指先を、舌先で愛しそうに撫ぜるのだ。
「はっ・・・・・・・ひにゃあ・・・・・あぁ・・・・・・っ・・・・・」
目を、肌を、鼻を、口を、彼が満たしていく。犯していく。
全てに彼が入り込んできて、それでも私は、気丈であろうとする。拒絶の意思を示そうとする。彼を想う故に。彼の願いを叶えるために。

なのに。

512:愛しい人 [5/5]
07/05/18 02:06:49 30JmQmRv
彼はゆっくりと顔を寄せてくる。目を瞑り、私の首筋に唇を近づけてくる。
触れるか触れないかの絶妙さで、首を上がってきて、私の顔の形をなぞり、またゆっくりと首筋をなぞり、また引き返し・・・・・・
「ひゃあ・・・ぁっ・・・・ぁぁぁあ・・・・・・ふ・・・・に・・・う・・・・・ひっ・・・・!」
それだけで、体中が喜びに打ち震える。電流がとめどなく流れ続ける。何も、考えられなくなる。
「ちゃんと・・・・・・お留守番できたか?俺の、ルイズ・・・・・」
そう言って、ふっと、彼が優しく微笑み・・・・・・
「だ、れが・・・・ぁ・・・・・・たの・・・・ルイズなの・・・・よぉ」
締め付けられるような胸の痛みを堪えながら、散り散りになった理性の欠片を必死にかき集めながら、私は抗う。
彼は満足気に目を細め、私の足元に手を伸ばす。
「ひっ!?」
紐を引き、唇の中から、鳴動する楕円形の魔法具を取り出す。
「ふぁッ・・・・ア・・・・・・や・・ぁ・・・・・・み、ない・・・・で・・・・・・・」
彼は糸を引いて魔法具からずり落ちる粘液を眺めながら、紐の先の、太ももにベルトで結わえられた四角い箱をゆびでずらし、鳴動を止める。
ゆっくりと腿に添えられる手に、私はもう抵抗できない。そのまま従順に、彼が押し開くままにしてしまう。
「はは・・・・・・・ぐっちゃぐちゃだ・・・・・」
嬉しそうに囁いて、淫靡にぬめり光っているであろうソコを、彼は啄ばむ。
「あっ、ひにゃあぁあぁぁあああああっ!?」
それだけで、私は達し・・・・・・・・
「ルイズ・・・・・・すげー可愛いい・・・・・・」
「ひゃっ」
彼の暖かい抱擁に包まれ、手の拘束を解かれる。
「可愛いよ、ルイズ・・・・・・・・ルイズ・・・・・・」
「あ!・・・・ぁっぁ、ダメ、さいとだめぇ、だめだめだ・・・・め・・・・え・・・・」
力の入らない腕で、必死に彼を押し返そうとする。だが、彼はぎゅっと力をこめて。
「ルイズ・・・・・・・・なぁ、ルイズ・・・・・・」
「ぁっ・・・・・あ・・・・ぁあ・・・・・だ、めなの・・・・・・に・・・・・・・・ぃ・・・」
耳に響く彼の声が、ゆっくりと、ゆっくりと脳に染み渡って・・・・・・・・。
「今日も・・・・・・・いっぱい、しような?」
「あ・・・・・・ぁ・・・・ぁぁ・・・・・・・っ・・・・・・ぁ・・・・・・・・・」
いつの間にか私は、
「す・・・・・き・・・・すき・・・・ぃ・・・・いと・・・・・さ、いとぉ・・・・・・・・好き、さいとっ・・・・好きっ、好きぃ・・・っ!」
彼を押していた腕を、彼の背中に回して・・・・・・・抱きしめていた。


そして、またその夜も・・・・・・・・・私は、彼を求め、彼もまた喜んで、私を受け入れた・・・・・・・。

513:愛しい人
07/05/18 02:07:47 30JmQmRv
お粗末様す。

まじ勢いなんで・・・・・・もしオチ思いついたら、週末とかに。
失礼しました。

514:名無しさん@ピンキー
07/05/18 02:40:22 /fAyE0hP
何はともはれGJ

オチに期待

515:名無しさん@ピンキー
07/05/18 03:04:21 ATEvCj33
お粗末なんてとんでもない。
オチに期待してるぜ。乙かれ

516:名無しさん@ピンキー
07/05/18 03:16:47 DK5BphwM
11巻発売1週間前期待カキコ

517:名無しさん@ピンキー
07/05/18 09:09:30 LkIxRsr/
中点連発(・・・・・・)しすぎ。
点字かよ?

せめて三点リーダ使えボケカス。
お粗末じゃなくて、粗雑なんだよ低能。

518:名無しさん@ピンキー
07/05/18 09:20:31 ArxD2rW2
>>517
初投稿なんだからそのくらい大目に見ようよ

519:名無しさん@ピンキー
07/05/18 09:55:31 RTTuJ3FF
素人が気軽に投稿できるのが掲示板のいい所だと思うんだがな
別作品のスレでも似たような話題出てたがプロ読者w多すぎ

520:名無しさん@ピンキー
07/05/18 10:07:56 uiUpNEY6
なんか設定がよくわかんなかったかも。でもまあそれ以外は最高にGJだから次頑張って!

521:通りすがりのマリコルヌ
07/05/18 11:00:57 PMhbD6Gk
>>435>>447
GJ!
遅レスだが、サイトが羨ましすぎてつい、カッとなって作った。

URLリンク(zetubou.mine.nu)
[bomber41538_h24.lzh](米欄に"使い魔す。"が目印)

これでイリュージョン(絵)唱えられる(描ける)メイジがいたら、この魔法も完成するんだが…orz

522:名無しさん@ピンキー
07/05/18 12:33:52 NL4//Ptq
>>517を翻訳

な、何よこれ! ・・・(中点)ばっかりじゃないの!
せっかく面白いのに読みにくくて勿体ないじゃない。 
こういうときは…(三点リーダ)を使うものよ! 覚えておきなさいっ!

523:名無しさん@ピンキー
07/05/18 14:27:13 30JmQmRv
こっそり覗いてみれば先人の職人の方々が! ほんと恐縮です
なるほど、中点じゃなく3点リーダを使うと…こんなこと、今まで全く意識してませんでした。以後気をつけてみます

524:名無しさん@ピンキー
07/05/18 16:37:49 BZnHXL7t
>>522
なるほど>>517はツンデレだったのか。

525:名無しさん@ピンキー
07/05/18 18:07:08 oE0JnGx2
おまえら予約した?
URLリンク(up.tseb.net)


526:名無しさん@ピンキー
07/05/18 21:28:25 moDu42aJ
>>525
とりあえずkwsk

527:名無しさん@ピンキー
07/05/19 02:52:05 crE77haO
>>525
明らかにはめ込み画像な件

528:名無しさん@ピンキー
07/05/19 09:24:03 sb8cRnP6
俺の脳内では、既に発売中。

529:名無しさん@ピンキー
07/05/19 10:04:48 mPoLbqnK
ワシの脳内では108巻まであるぞ

530:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:00:23 ecWtdX2M
漏れ脳内では既にシエスタとアン様クリア済みだぜ

531:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:03:05 2rhLvM/4
ティファのファンディスク待ちですが何か?

532:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:03:13 VBNaTT0G
アニエス攻略中

533:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:04:14 cLfN++hG
コルベール先生攻略完了・・次は魅惑の妖精編だ

534:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:04:42 2a/zSXMJ
ルイズとタバサの貧乳コンビは既に攻略済みですが何か?

535:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:12:00 M2qLtlHn
誰かハーレムルートへの入り方教えてくれ

536:名無しさん@ピンキー
07/05/19 11:26:19 QDaFB6S1
実は、本編だけがハーレムに繋がるたったひとつの冴えたやり方

537:名無しさん@ピンキー
07/05/19 13:21:10 vfVZORfc
で、結局無いのな?

538:名無しさん@ピンキー
07/05/19 14:01:28 UDF6G6/h
あるじゃない・・・・・・・お前の心の中に

539:名無しさん@ピンキー
07/05/19 15:39:40 sb8cRnP6
このスレSSを絵にすれば、エロ同人の出来上がり、勿論個人で楽しむ為だけにね。

540:名無しさん@ピンキー
07/05/19 15:43:34 Emc86T8k
俺の脳内では絵どころかフルアニメーションフルボイスでBGMも効果音も完璧だぜ

541:名無しさん@ピンキー
07/05/19 15:54:42 8cfu7k5B
ギーシュとヤムチャはすごく似てる気がする

542:名無しさん@ピンキー
07/05/19 16:49:12 rAhNcOz/
モンモンは寝取られるのか・・・

543:名無しさん@ピンキー
07/05/19 17:40:33 UDF6G6/h
マリコルヌに…

544:名無しさん@ピンキー
07/05/19 17:50:01 J2R/f5ki
そして最後には、サイトとがったゲフンゲフン……

545:名無しさん@ピンキー
07/05/19 18:46:57 6HijOpSw
ギーシュ「は、はいりました・・・」
サイト「あぁ、次はヴェルダンディだ・・・」

546:名無しさん@ピンキー
07/05/19 19:23:07 bFBgegoi
そういえばどこかの個人サイトにキュルケを手玉にとるタバサのマンガがあったな…

547:名無しさん@ピンキー
07/05/19 21:22:02 UDF6G6/h
キュルケとタバサのキャラCDは正直いまいちだなとオモッタ

548:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:07:29 e5uhpI30
さて、遅くなったけど、続き投下しまっす

549:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:08:32 e5uhpI30
シルフィードが目を覚ますと、目の前にタバサが座っていた。
その手には、一枚の皿と、その上に『何か』が載っている。
その『何か』は赤と黒の混ざった色をしており、こんもりと皿の上に盛られていた。
タバサはそれを、シルフィードの方へ突き出している。

「…?これナニ?お姉さま?」

シルフィードはちょっと興味を引かれて、匂いを嗅いでみる。
そして眉をしかめた。

「ぐえ」

人の数倍のシルフィードの嗅覚が告げる。
この物体は危険だ。近づいてはならない。
口 に 入 れ る な ど 持 っ て の 外 だ。
上半身だけを起き上がらせた状態で、シルフィードは後ずさる。

「どうして逃げるの」

無表情なまま、タバサはにじり寄ってくる。
あの赤黒いものを抱えたまま。

「ひ…!」

そしてシルフィードは立ち上がり。

「いやあああああああああああああ!」

逃げ出したのだった。

これが、事の顛末である。

550:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:09:39 e5uhpI30
「シルフィまだ死にたくないのねー!きゅいー!」

そんな事を言いながらシルフィードは俺の背中でガクブルしている。
…ったく、大げさだな。たかがお仕置きだろうに。
そんなことをしていると。

「おい、シルフィード、どうやら年貢の納め時みたいだぜ?」

俺は中庭の入り口を指差す。
そこには、シャルロットがいた。
ん?手になんか持ってる?皿の上になんか載ってる?
ま、でもとりあえず。

「よ、シャルロット」

中庭には他に誰もいなかったので、俺はシャルロットを本名で呼ぶ。
名を呼ぶとシャルロットは俺に気付いて、俺の方へやってくる。
で、シルフィードはといえば。
俺を盾にするように、俺の背中でガクブルしている。
…ぱっと見、怒ってるようには見えないんだが。
シャルロットは俺の方に歩み寄ってくると、手に持っていた『何か』を突き出してきた。

「何?」

なんだろうこれは。
例えるならそれは、大盛りのチャーハン。イカスミ味の。
その上に、トマトケチャップを遠慮なく1本ぶちまけたらこういう感じになるだろうか。

「…作った」

ちょっと頬を染めて視線を逸らしながら、シャルロットはそう言ってその皿を俺に突き出す。
…ひょっとして料理かこれ。
まあ、こっちの世界の料理なんだろうな。よくわかんないけど。

「俺が食べていいの?」

俺はその皿を受け取って、シャルロットに尋ねる。
シャルロットは嬉しそうに頷き、俺に皿を渡した。
その時。

「だ、ダメなのねサイト!それは食べ物じゃないのねー!」

シルフィードがいきなり後ろから飛びついてきた。
おっと!あぶね!落とすとこだった。
その言葉を聴いたシャルロットの顔から表情が消える。
そしてすたすたと無言のまま俺のほうに、俺に抱きついたシルフィードめがけて、歩いてくる。
…なんか妙な迫力だなおい。
近寄ってくるシャルロットに、それでもシルフィードは俺から離れない。
…そうやって首に抱きつかれると苦しいんですが。

551:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:11:00 e5uhpI30
「わ、私はお姉さまもサイトも好きなのね!だから警告してるのねー!」
「…黙れ」

すっこぉん!

言って物凄い勢いで突き出されたシャルロットの杖が、小気味いい音を立ててシルフィードの眉間にクリーンヒットする。

「いったーい!」

その痛みでシルフィードは俺から離れてうずくまる。
うずくまったシルフィードの前に、シャルロットがゆらりと立ちふさがる。

「…お仕置き」

言って振り下ろされたシャルロットの杖を華麗に避け、シルフィードは逃げ出す。

「警告はしたのね!あとはサイトの問題なのねー!」
「…黙れと言った」

そしてシャルロットは逃げ回るシルフィードを追い回す。
…まったく、仲がいいんだか悪いんだか…。
そして俺は。
手の中の、『イカスミチャーハンもどき(仮)』を眺める。
…んーまあ、こういう料理なんだって言われりゃ納得できないでもないな。
日本には、『甘口イチゴスパゲッティ』とか『辛口マンゴーフラッペ』とかいう理解に苦しむメニューもあるし。
ちょっと匂いを嗅いでみる。
…んー、ちょっとスパイシーだけど…。
アレだ、この赤いのは香辛料かなんかなんだろうな。するってえとスタミナ系?
俺は脇に添えられていた木のスプーンを手にして、『イカスミチャーハンもどき(仮)』を一口分、掬う。
まあ、黒い穀物ってのがちょっと気になるけど。
日本にも古代米とかいうのが健康食ブームで出てたし。
ま、マズかったら一口で止めればいいだけだしな。

ぱく。

ん?
なんじゃこりゃ?
味がしないぞ?

ぱく。

もう一度口に入れて、今度はよく噛んでみる。
んー?噛めば噛むほど味が出てくるような?
おいしいかも?

ぱく、ぱく。

うん、うまいかも。いけるかも。
何か目の前がチカチカするし。おいしいかもこれ~。

ぱくぱくぱくぱくぱくぱく


かゆ                    
                   うま

552:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:12:19 e5uhpI30
一通りシルフィードをボコボコにし終わると、タバサは才人を振り返る。
その時既に才人の手の中の皿はからっぽで。
そして。
タバサがそれを確認すると同時に。
才人は顔を白黒させてぶっ倒れたのだった。
タバサは慌てて才人に駆け寄り、上半身を抱き上げる。
才人の顔は土気色に染まり、大量の汗をかいている。
まずい!
タバサは慌てて『レビテーション』の魔法を使い、才人の身体を持ち上げ、自室へ運んだのだった。

部屋に戻ると、タバサはまずベッドに才人を横たわらせた。
一見眠っているように見える才人の口元に耳を寄せ、呼気を確認する。
呼吸が止まっていた。
タバサは慌てて才人の顎を上げ、気道を確保する。
そして、少し躊躇った後。
思い切り息を吸い、才人に息を吹き込んだ。
タバサは肺の中の酸素を全て才人に送り込むと、一端口を離した。
まだ、才人は息を吹き返さない。
タバサは才人の胸に軽く手を当てると、胸の中心部より少し下を、思い切り押した。
何度か体重をかけ、思い切り押す。すると。

「ごほっ!ごほっ!」

今度は、息を吹き返した。

「サイト、大丈夫?」

上半身を持ち上げ、咽こむ才人に、タバサは心配そうに寄り添う。
才人の鼻先で、タバサの青い髪がふわりと揺れ、彼女の香りが才人を覚醒させる。
才人の目が、タバサを捉える。
その瞳はどこか虚ろで、いつも宿っているものとは別の光を宿していた。
タバサはすぐに異変に気がつき、才人から離れようとする。

「あっ」

しかし、それは適わない。
才人が勢いよく、タバサを抱き寄せたからだ。

「さ、サイト…」

抱きしめられるう腕の力に、タバサの喉から息とともに才人の名前が零れ出る。
しかし才人は苦しそうなそのタバサの声を聞いても力を緩めない。

「ふぅー、はぁー、はぁぁ…」

才人は抱きすくめたタバサの耳元で、荒い息をついている。
その吐息は、飢えた獣のそれに酷似していた。
才人の異変に、タバサは思い当たる。
…料理に混ぜた…アレのせい…!
微量しか加えていなかったのに、熱を加えたせいで何か変化が起きた…?
そう分析する間にも、才人はきつくきつくタバサを抱きしめる。

「かはっ…!」

みしみしと体が軋むほど抱き締められ、タバサの肺から空気が完全に搾り出される。

553:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:13:37 e5uhpI30
一瞬、タバサの意識が遠のく。
その一瞬の間に、タバサはベッドに組み敷かれる。

「はぁー…、はぁー…、はぁー…」

才人は虚ろな目で荒い息をつき、タバサを見つめる。
その手がタバサの上着にかかる。そして。

ぶちぶちぶちっ!

ボタンを引きちぎり、タバサの上着の前がはだけられる。
雪のように白い肌と、桜色の突起が露になる。

「やっ、サイトっ」

抵抗しようとタバサは才人の身体を両手で押す。
しかし才人はその両腕を乱暴に掴むと、強い力でタバサの腕をベッドのシーツの上に押し付けた。

「うぅ…がぁぁ…」

才人の瞳は完全に獣のソレになっていた。
吐かれる吐息は熱く湿って、タバサのむき出しにされた起伏の少ない胸を撫でる。
そしてその舌が、タバサの胸を撫でる。
タバサの背筋を悪寒が走る。
それはいつもの才人の愛撫と違い、優しさのカケラもなかった。

「やめ、て…」

しかしタバサのその声も、今の才人には届かない。
才人はタバサの肌の味を確かめるように舐めまわす。
やがて、タバサの身体に変化が訪れる。
舌の圧力に負けていた小さな肉の芽が、硬くなり始めたのだ。

「ふぅ、あっ…」

乱暴な行為を否定する理性が折れ始める。
たとえ獣のような行為でも、相手は才人なのだ。
才人はタバサの両腕から手を離す。
そして、牝の本体の眠る下半身に目を付けた。
タバサはそんな才人を見つめて、言った。

「サイト…」

才人はそんなタバサには耳を貸さず。
タバサの股間を覆う、小さな布に手を掛け。

ビィィィィィッ!

力任せに引きちぎる。
タバサはそんな才人に、されるがままだ。

「サイト…」

潤んだ目で、タバサは才人を見つめる。
才人はズボンを脱ぎ去ると、タバサの膝を乱暴に割り開き、そそり立つ牡をタバサの入り口に押し当てた。
突然タバサは上半身を起こし、才人の首筋に抱きつく。

554:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:15:09 e5uhpI30
「ごめん…サイト。
 私のせいで…こんなに…」

才人はタバサの言葉など一切聞こえないかのように、己の欲望がまま、タバサを貫く。
まだ潤う前にタバサの入り口は、肉の摩擦をもって才人の侵入を拒む。
その摩擦に、タバサの顔が苦痛に歪む。
そのまま腰を使い始めた才人に、タバサは続けた。

「いいよ…犯して。
 サイトの、気の済むまで…」

そして、愛のない欲望だけの交わりは、才人の欲望がタバサの中に入りきらなくなるまで、続いた。

目が醒めると、スゴイ臭いがしていた。
…あ、あれ?俺なにしてたんだ?
シャルロットの料理(仮)を
重い頭を振りながら、俺は身体を起こす。
そして。
すぐ隣で眠っている、精液まみれのシャルロットに気付いた。

えーーーーーーーーーーーーーーーー!?

ま、待て、この状況から察するに!
俺がやっちゃった?

「う、あ…」

俺が起きたのに気付いたのか、シャルロットも目を覚ます。
俺は慌ててシャルロットを抱き上げる。
精液でぬるぬるするけど、今は気にしてる場合じゃない。

「だ、大丈夫かシャルロット!」
「あ、サイト…」

タバサはぼんやりと俺を見つめて、ちょっと微笑んだ。
あ、ヤベ。
精液まみれのシャルロットなんかものすっげエロい。

「ひょ、ひょっとして、これ俺が?」

その質問にシャルロットは首を振る。

「私のせい」
「え、でも」
「私の料理のせいで、サイトがヘンになった。
 だから、私のせい」

…シャルロットはそう言ってくれるけど。
シャルロットの身体のあちこちにできた赤い痕が、俺の行為の酷さを物語っていた。
俺はそんなシャルロットが愛おしくなって。
優しく抱き締めた。

「サイト…」
「ごめんな、シャルロット」

シャルロットはそんな俺を優しく抱き締め返してくる。

555:今日の料理 ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:15:52 e5uhpI30
そして、そんな風に密着すると。

「あ…」
「ご、ごめんシャルロット、べ、別にそういうつもりじゃ」

元気全開になった俺のアレが、シャルロットの身体にヒットするわけで。
俺は慌ててシャルロットの身体を引き剥がす。
でも、シャルロットは。
たぶん、さんざん俺にヤられちゃった後だろうというのに。

「いいよ…」

少し赤くなって、俺を見つめる。
いや、でも、あの。

「いやでも散々しちゃったあとみたいだし!」

俺のその言葉は結局、意味のないものになってしまう。

「でも、前は一杯だから…」

シャルロットは、俺に背を向けて四つんばいになると。
まだ俺の精液が零れだす割れ目の上にある、小さな穴を広げて、言った。

「後ろで、して」

すいませんごめんなさい。
ゴチになりまーーーーーーーす♪


「いいですかミス・ヴァリエール、料理のコツはたった一つ。
 『レシピを守る』!これだけです!
 料理を失敗する原因は、手抜きや余計な創意工夫にあります。
 手間をかけて手順を守れば、料理なんて簡単なものなんですよ」

その時厨房では。
ルイズが一生懸命シエスタに料理を教わっていた。

「ちょっと待ってシエスタ、今なんかすごいイヤなカンジが」
「誤魔化さないでくださいミス・ヴァリエール。
 だからサンドイッチに妙な食材使わないでくださいってば!」
「な、なによ!煮詰まっっちゃったシチューを挟んで再利用しようってのよ!何が悪いの!」
「そもそもそのシチューの材料なんなんですか!」

そしてルイズの部屋に戻った才人はルイズの料理で別の意味で天国を味わう事になるのだが。
それはまた別の話。~fin

556:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:19:59 e5uhpI30
はいおわり。
教訓教訓。
料理をするときは、レシピを守って、楽しく料理しようZE!

頼むからカレーに変な工夫せんとってくださいorz
カレーの構造もしらんくせに>ウチのおかん

というわけで明日早番なのでねゆ。んではあでぃおーすノシ

557:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/05/19 22:21:30 e5uhpI30
しまった>>554に表記ミス。

×タバサはぼんやりと俺を見つめて
○シャルロットはぼんやりと俺を見つめて

なんてイージーミスをorz

558:名無しさん@ピンキー
07/05/19 22:23:00 SDu9n4Ce
かゆ うま
吹いたw

559:名無しさん@ピンキー
07/05/19 22:52:16 5lKYTCol
前回の引きからして、シルフィードが料理の食材にされる展開かと思ったが、
さすがにそれはなかったか。

560:名無しさん@ピンキー
07/05/19 23:04:01 ucuw9JmL
次回作でタイラント登場の予感

561:名無しさん@ピンキー
07/05/19 23:46:06 CytGoZRv
GJ!
相変わらずの投稿速度に感謝

562:名無しさん@ピンキー
07/05/20 00:39:19 GXtchzAo
かゆうまwwwwww
隠し味はTウイルスかよw
せんたいさんGJ!

563:名無しさん@ピンキー
07/05/20 01:38:28 qCciI2p/
いやいや、この量・回復力からするとこいつはTじゃなくGだw
せんたいさんGJ!

564:あなたの未来はどっちですか?
07/05/20 03:37:23 Ge8z5XLR

 頭の奥がクラクラする。あまりの疲労感に座り込んでしまいたい気分だったが、銃口を突きつけら
れている現状からしてそうすることは不可能だった。
(また俺の娘かよ。しかもシエスタがお母さんで、俺があの子をゴミのように捨てました、と)
 ちらりとシエスタを見ると、彼女もエストの言葉に衝撃を受けたようで、座り込んだまま目を白黒
させていた。が、しばらくして少し平静を取り戻したらしい。赤らむ頬を両手で挟んで、もじもじと
体をくねらせ始めた。
「嫌だわもう。わたしとサイトさんの愛の結晶だなんて。それってつまりもしかして、未来のわた
 しったらサイトさんと」
 陶然とした様子で呟いてから、「きゃーきゃー」と一人で腕を振り回してはしゃぎ始める。場にそ
ぐわぬ照れっぷりに呆れる才人の前で、エストは痛ましげに目を伏せ、唇を噛んだ。
「そうよ。お母さんはいつもこうだった。どんなに酷い目に遭わされても、『わたしはサイトさんの
 ことを信じてますから』なんて笑ってばかりで。だから」
 エストは悔しげに唇を噛む。醜い火傷の跡がさらに醜悪に歪んだ。
「だから、あんなことになったのよ」
 その声の震えが、押し殺された怒りの強さを物語っているようだった。才人は躊躇いながらも、自
分の娘と名乗る少女に問いかける。
「なあ、そう言われても、こっちは訳が分からないんだ。一体俺とシエスタとの間に何があったのか、
 教えてくれよ」
 エストが顔を上げてこちらを睨みつけてくる。黒い瞳の奥底で、激しい情念の炎が渦を巻いていた。
才人の背筋に悪寒が走った。
 だが、それも一瞬のことである。少女はまず、肩の力を抜くようにして才人に向けた長銃を下ろし
た。傷ついた唇が皮肉っぽく吊りあがる。
「そうね。あなたもお母さんも、まだ何も分かっていないみたいだし。いいわ。説明してあげる。将
 来、あなたがどんなクズになってわたしたちを苦しめるのかをね」


565:あなたの未来はどっちですか?
07/05/20 03:38:22 Ge8z5XLR

 エストは、王都トリスタニアの貧民窟で生を受けた。
 貧乏で、ろくに食べるものもない暮らしだったが、彼女自身は特に不満を感じることもなく生活し
ていた。傍らに、いつも優しく微笑む母がいたからだ。彼女にとっては母さえいれば何の問題もなく、
母が微笑んでくれるだけで世界はいつでも幸福に満ちていた。
 だが、その幸福は、ある日を境に儚く消え去ってしまう。
 エストにとっては全く素性の分からぬ、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガという男の存在によって。
 彼は何の前触れもなく唐突に現れては、無遠慮に家の中を荒らし回ってわずかな蓄えを根こそぎ
奪っていった。
 エストはこの無粋な荒くれ者に激しい怒りと敵愾心を燃やしたが、母はただただ悲しげな目で男の
蛮行を見守るだけで、文句の一つも言わなかった。
 そんな母の態度に彼女が歯がゆさを感じていたある日のこと、いつものように土足で踏み込んでき
たサイトが、母の胸元の首飾りを見つけて馬鹿にするように笑った。
「なんだ、まだそんなもん持ってんのかよ。まあいいや、それよこせよ。安物だが、売っ払っちまえ
 ばちったあ金になるだろうからな。いいだろ、元々俺が買ってやったんだし」
 そう言って、サイトは母の首飾りを無理矢理引きちぎって奪い取った。エストはとうとう我慢でき
なくなった。その首飾りは、ろくに装飾品も買えない母が唯一大切にしていたもので、以前大切な人
からもらった一番大事な品だと説明されていたからだ。
 怒りに任せて火かき棒を片手に突っ込んだエストを、サイトは軽々とあしらった。それこそ赤子の
手をひねるかのように、彼女の体を地に叩きつける。「止めてください」と悲鳴を上げる母を無視し
て、無法者は笑いながらエストの体を蹴り飛ばした。
「シエスタの子供だけあって頭が足りてないお子様だな。お前みたいなちんまい体で、俺を殺せると
 でも思ってるのか、よ」
 踏みつけられる痛みに苦しみながら、エストはそれでも必死に相手を睨みつけた。その視線が気に
入らなかったのか、サイトは一際強い力で彼女の腹部を踏みにじりながら、冷え冷えとした声で呟いた。
「生意気なガキだな。いっそここで殺しちまうか、おい」
 その言葉を聞くが早いか、シエスタが即座に飛んできて、娘の体をサイトから無理矢理引き離した。
「お願いですから止めてください、サイトさん。この娘はあなたの娘でもあるんですよ。それなのに」
 朦朧とした意識で聞いていたから、エストには母の言葉がよく理解できなかった。そんな彼女をよ
そに、母と男の間で緊迫した会話が続いていく。
「知らねえよそんなの。ってか、これ本当に俺の娘? 可愛くねえ目つきといい頭の悪さといい、俺
 には全然似てないんだけど」
「そんな、ひどい。わたしの愛をお疑いになるんですか」
「愛、ねえ。ま、そんなん口でなら何とでも言えるよな。証明できんの」
「どういう意味ですか」
「相変わらず頭空っぽだねお前も。愛の証明ったら一つしかないだろ」
 霞む視界の中で、サイトが母の体に向かって手を伸ばすのが見えた。
「ふうん。痩せっぽっちになっちまったけど、やらしい部分はやらしいままじゃねえか。これならま、
 ちったあ楽しめるかね」
「そんな、まさか。エストの前で」
「うるせえな。外にでも放り出しとけばいいだろそんなの」
「こんな季節に? そんなことをしたら、この子は死んでしまいます」
「ならその辺に寝かせときゃいいじゃねえか。あのなあシエスタ、俺、これでもイラついてるんだぜ。
 その馬鹿なガキのせいでよ。お前が嫌だってんならそれでもいいけど、その場合どうやってストレ
 ス解消するか、分かるよな」
 自分の体が母によって地面に横たえられるのをかろうじて悟りながら、エストは必死に声を出そうとした。
 そのとき、彼女はまだほんの子供だった。だから、母がこれからサイトに何をされるのか、完全に
は理解できなかった。ただ、吐き気を催すほどにおぞましい仕打ちを受けようとしているのだという
ことは、おぼろげながら理解できた。
(止めて、止めて、お母さん)
 エストは心の中で必死に叫んだが、その声が届くことはなく、彼女は意識を失ってしまった。

566:あなたの未来はどっちですか?
07/05/20 03:39:36 Ge8z5XLR

 そして次に目を開けたとき、エストの目に飛び込んできたのは、目を背けたくなるほどに汚らわし
い光景だった。
 いつも自分と母が寄り添って寝ている寝台で、互いに裸になった母とサイトが絡み合っている。
 当時性行為に関する知識が全くなかったエストには、二人のしている行為に名前をつけることは出
来なかった。
 ただ、サイトの体の一部である汚らわしい器官が、愛しい母の体に潜りこみ、絶え間ない苦痛と悲
鳴を上げさせていることだけは否応なしに理解できた。
(止めろ、お母さんから離れろ)
 声が張り裂けんばかりに叫んだつもりだったが、それは不明瞭なうめき声にしかならなかった。
 エストが目覚めたことに気付き、男が首を伸ばしてこちらを見下ろしながら、その口元に下品な笑
みを浮かべた。
「よう、お目覚めかクソガキ。お前のことは後で可愛がってやるから、今はそこで寝てろよ」
「そんな、止めてください、エストには手を出さないって、約束したじゃないですか」
 息も絶え絶えに抗議した母が、サイトに一際強く腰を打ち付けられて、苦痛に満ちた短い悲鳴を上げる。
「うるせえな、分かってるよ。相変わらず冗談の分からねえ女だな」
 不機嫌そうに言ってから、サイトは一転して喜悦に満ちた微笑を浮かべた。
「しかし、こんな痩せっぽちになっちまってても少しも変わってねえな、お前の体はよ。こんだけ締
 まりのいい女はなかなかいねえぜ。おいガキ、お前のお母さん、すげーいい具合だぜ」
 エストは何も言うことができず、ただただ怒りに熱された瞳でサイトを睨みつけることしか出来な
かった。だがその視線は彼を威圧するどころか、かえってその嗜虐心を煽ることとなってしまったらしい。
 才人はおもむろに、自分の一部と接合したままの母の体を持ち上げた。
「おいシエスタ、これからお前のガキに性教育を施してやるよ」
「そんな、お願い、それだけは止めてください、サイトさん」
 母の必死の懇願も空しく、サイトは寝台の上で体の向きを変えると、エストに全てが見えるように、
寝台の縁まで体をずらして床に足を下ろした。
「ほらどうだ、よく見とけよガキ」
 まるで束縛の魔法でもかけられたかのように、エストは目の前の光景から目をそらすことができなかった。
 いつもは自分に温もりと安心感を与えてくれる母の体が、一枚の布すらなしに空気にさらけ出され
ている。それだけでも許し難いことだというのに、サイトに後ろから抱き上げられた母の下腹部を、
おぞましい形をした突起が貫いている。
「止めて、止めてくださいサイトさん。エスト、だめ、見ないで」
 母が泣きながら懇願する声が聞こえたが、エストは目をそらせない。想像を絶する光景に頭が熱く
なり、全身から凄まじい量の汗が噴出してくる。
 瞳から涙があふれ出すのを感じながら、エストは低く唸った。
「ははは、ほら見ろシエスタ、お前のガキ、ようやっとちょっと元気になったみたいだぜ。よかった
 なあ、お母さん」
「ひどい。こんなのあんまりです。何故こんな残酷なことをなさるんですか」
「うるせえな、そんなの楽しいからに決まってんだろ。ほら、お前もちっとは楽しめよ、シエスタ。
 どうだガキ、お前のこともこうやって作ってやったんだぜ。勉強になんだろ。しかしまあ、ホント
 いい具合だなお前のお母さんの中はよ。ほうら、こうやって出し入れしてやると、ここがやらしい
 音立てるのが分かるだろ。喜んでんだぜお前のお母さん。昔から淫乱な牝犬だったからなお前のお
 母さんはよ。今もどっかの男相手に尻振ってキャンキャン喜んで金もらってんじゃねえの。ほら、
 どうなんだシエスタ。見ろよガキ、お前のお母さんあんまり気持ちよすぎて返事もできねえみてえ
 だぜ。ま、仕方ねえよな、こいつはこういうことするのが大好きな牝犬なんだからよ。普通の男な
 らドン引きするっつーのに、わざわざ牝犬を使ってやる俺って優しい男だよなあ。な、そう思わねえか」
 男の嘲笑と母のすすり泣きが、エストの頭の中で絶えることなく木霊する。脳が壊れんばかりの激
痛を感じながら、エストはただサイトを睨みつけることしかできない。
 ―殺してやる殺してやる絶対殺してやる。ブチ殺してぐちゃぐちゃに潰してカラスと野良犬の餌
にしてやる。
 胸の中で呪詛を唱え続けることしかできない自分の無力に気が狂わんばかりのエストの前で、サイ
トの嘲り笑いはは高く高く響き渡っていた。

567:あなたの未来はどっちですか?
07/05/20 03:40:36 Ge8z5XLR

 そうして事を終えて満足したらしいサイトが、結局あの首飾りは取らないままに帰ってしまったあ
と、母は服を着るより体を洗うよりもまず先に、倒れたままのエストに駆け寄った。
「エスト、エスト、大丈夫、しっかりして」
「お母さん」
 無残に汚された母の体を見ていると、悔し涙が瞳の奥からあふれ出してきた。
「ごめんね、ごめんねお母さん。わたしのせいで、こんなこと」
「何を言うの。エストのせいじゃないのよ。気にしないで。大丈夫、どこか痛くない」
「へいき。お母さん、体、綺麗にしないと。あいつの汚いの、全部落とさないと」
 エストの言葉に、母はどこか躊躇うように自分の体を見下ろし、ぎこちなく頷いた。
「そう。そうね。このままじゃ、嫌よね。待ってて、すぐに拭いて、綺麗にするから」
 エストを寝台の上に寝かせて毛布をかけると、母は無言で体を拭き始めた。
 寝台の上に横たわっていると、先程までここで展開されていた光景が頭に蘇り、喉の奥から嘔吐感
がせり上がってきた。だが、エストはここから抜け出すことも、ほとんど何もない胃の中身を吐き出
すことも何とか我慢した。自分が苦しそうにすると母が心配するだろうと思ったからだ。サイトにあ
んなことをされて深く傷ついているであろう母を、これ以上傷つけたくはなかった。
 体を拭き終わった母は、いつもの薄汚れた服を着直すと、足の長さが揃っていない椅子を持ってき
て、寝台の傍に腰掛けた。
「エスト、大丈夫。痛くなったらいつでも言っていいからね」
「へいき。お母さん、わたし、お母さんのこと守るから。今度あいつが来たら、ナイフで刺し殺して
 やるから」
 胸の奥から突き上げてくる激情に任せてそう言うと、母は困ったような顔をして、エストの頭を
そっと撫でた。
「駄目よエスト、そんなことを言っては」
「どうして。わたしのことなら心配しないで。もっと強くなって、絶対あの汚い男を殺して」
「エスト」
 夢中で喋るエストの唇を、母は人差し指で軽く押さえた。
「いいのよ、お母さんのことは気にしなくても」
「でも、あいつはお母さんを」
「いいの。いいのよ、エスト」
 母はいつものような優しい笑顔でそう言ったが、エストは納得できなかった。
 何故、母が自分と一緒になってあの男を罵ってくれないのか、少しも理解できない。
 いや、それどころか、エストの罵倒を必死にそらそうとしているように見える。

568:あなたの未来はどっちですか?
07/05/20 03:42:00 Ge8z5XLR

(どうして。何であいつを庇うような真似を)
 不意に、エストは気がついた。
(まさか、お母さん、あいつのこと嫌いじゃないの)
 自分がサイトを憎んでいるのだから母も当然そうだろうと考えていたから、その可能性に今まで気
がついていなかった。だが、そう考えてみると、何故母が最初あの男を拒まなかったのか、その理由
にも説明がつく。
 つまり、母はあの男のことを嫌ってはいないのだと。
(そんなのやだ)
 エストは寝台の上で拳を握り締めた。先程、サイトにおぞましい光景を見せ付けられていたとき以
上の脂汗で、全身が気持ち悪くなってくる。
「どうしたのエスト、なんだか顔色が」
「お母さん」
 心配そうにこちらの顔を覗き込んでくる母に、エストは恐れながらも問いかけた。
「お母さん、あいつのこと、嫌いじゃないの」
「あいつって、サイトさんのこと」
 サイトさん、とあの男を呼ぶ母の声の優しさに、エストは返事を聞かずとも確信を抱いた。あんな
ことをされても、母はあの男のことを嫌ってはいない。いや、それどころか、この様子では、まるで
あの男のことを好いているようではないか。
 そう考えた瞬間我慢できなくなり、エストは毛布を払いのけて母の体にすがりついていた。
「やだやだ、そんなの嫌、絶対嫌。お母さん、あいつの名前をそんな風に呼ばないで、あいつのこと
 なんか嫌いになって。もう、わたしとお母さんの家にあいつを入れないで。お願いお母さん」
「エスト」
 しかし、母は頷いてはくれなかった。ただ、困った顔でエストを見下ろしながら、時折口を開いて
何かを言いかけては止め、を繰り返すばかり。
(どうして、お母さん、どうしてあんな奴のこと)
 不意に、エストの頭の中に、男が喋った言葉がいくつか蘇ってきた。
 ―いいだろ、元々俺が買ってやったんだし。
 ―これ、本当に俺の娘?
 ―お前のこともこうやって作ってやったんだぜ。
 それら一つ一つが結びつき、否応なしにある結論を導き出していく。
 そして最後に、母の言葉が頭の中に響き渡った。
 ―この娘はあなたの娘でもあるんですよ。
「お母さん」
 自分の声がほとんど滑稽なほどに震えているのを自覚しながら、エストは母を見上げた。
「あいつ、なんなの。お母さんの、ううん、わたしとお母さんの、なんなの」
 否定してほしかった。「別に何でもないわ。赤の他人よ」と素っ気なく言ってほしかった。他人を
そんな風に扱うのが母には似つかわしくない行為だとしても、今だけはそうしてほしかった。
 しかし、そんなエストの願いも空しく、母はどこか照れたように頬を染め、一言言った。
「サイトさんは、わたしがただ一人愛した男の人。そして」
 耳を塞ごうとしたが、間に合わなかった。
「あなたの、お父さんよ」
 エストは絶叫した。

<続く>

569:205
07/05/20 03:44:39 Ge8z5XLR

オリキャラを描くこと自体が目的ではなく、
「○○の娘」という立ち位置のキャラを通じて登場人物のキャラクターを考察するのが目的なので、
問題は全くないはずだと言い張ってみる!

570:名無しさん@ピンキー
07/05/20 03:57:24 PJv7Hmhq
きもいオナニーだ

571:名無しさん@ピンキー
07/05/20 04:12:08 /48Vd77+
物書きがオナニーしなくなったら終わりだぜエロパロ板

572:名無しさん@ピンキー
07/05/20 04:31:24 gaj51F+W
>>569のーぷろぶれむなのね、きゅいきゅい!
GJ!なんか随分久々な気がするが。
国会議事堂の前で全裸で続き待ってる。

573:名無しさん@ピンキー
07/05/20 04:46:38 y6YDo8u2
>>569
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12
スレリンク(eroparo板)-71
の続き、くらい書いたらどーなんだ

過去スレ探しに行っちまったじゃねーか

574:205
07/05/20 04:50:00 VhmOOrGz
>>573
うおっ、失礼。次は気をつけます。

575:名無しさん@ピンキー
07/05/20 05:23:26 XxU+hb/O
ウホいいクズ男。
しかしそれでもシュヴァリエの名が付いたままだとか、それなのに貧乏母娘から根こそぎとかそう言うおかしな矛盾を総合すると……

母に対してヤンデレな娘が恋敵たる父親をどうにかしようと過去にやってきた?

576:名無しさん@ピンキー
07/05/20 08:47:41 ulz6dzFz
両方別々の世界かもしれんぞ。
続き期待してます。

577:名無しさん@ピンキー
07/05/20 08:53:33 b8r0ZCb6
これが最後の娘とは限らない……

578:名無しさん@ピンキー
07/05/20 09:17:15 xK4dZPAN
>それなのに貧乏母娘から根こそぎとか
趣味だろ。「金があるのに悲惨なところから更に奪う」というSMプレイの一環。

579:名無しさん@ピンキー
07/05/20 09:24:24 XQRcVl0e
実は、お金を置きにきて、今だ気づかないシエ

580:名無しさん@ピンキー
07/05/20 09:26:07 qCciI2p/
>>575
なんという黒百合・・・・・

581:名無しさん@ピンキー
07/05/20 12:35:47 2GNECstg

騎士としての任務(魔物退治とか)は普通にこなしつつ、
でも遊びまくりなので年金なんかとっくに使いきり。
昔の仲間(ギーシュ)とかから金せびりつつ、ついでだから昔の女からも取っていく。

そんな感じですよ。実際シエスタがあんま金持ってないので半分は趣味。

582:名無しさん@ピンキー
07/05/20 12:37:22 qCciI2p/
何はともあれ、かなり笑えたし、途中で止まってて残念に思ってた作品の一つだったので、続きにwktk

583:名無しさん@ピンキー
07/05/20 13:37:57 jv49J6eU
>>416>>419はネタなのか判別できない俺が保守するんだぜ?

584:584
07/05/20 13:58:35 2GNECstg
俺は>>583がネタなのか判別できない。

エロゲ脳かよw 作者本人がこんな吹き溜まりにくるかw

585:名無しさん@ピンキー
07/05/20 14:59:15 qCciI2p/
(`∀´) ノボルの降臨ヲ俺は信じてるニダ

586:名無しさん@ピンキー
07/05/20 15:04:44 WldGt3HV
ブルース・ウィリスだって降臨するんだからノボルが来てもおかしくはない!

587:名無しさん@ピンキー
07/05/20 16:37:46 gBBvJYJO
>>569
GJ!続き気になってたんだ。続きもwktkしてまつ

>>570 >>573
自分書きもしないくせに何様だおまえら。

588:名無しさん@ピンキー
07/05/20 16:37:54 38G3l7Su
ここはゼロの使い魔しかないのか?まとめはゼロの使い魔だけだったし。

589:名無しさん@ピンキー
07/05/20 16:39:32 gBBvJYJO
>>588
保管庫のキャラ別よく探しなさい

590:名無しさん@ピンキー
07/05/20 18:18:25 GXtchzAo
いきなりなんだ?と思ったら205さんの
作品の続編だったのね。久々に見れてよかったっす。
期待してますよ

591:名無しさん@ピンキー
07/05/20 18:48:16 xK4dZPAN
>>575
>ヤンデレ
サイトがエストに手を出した日、娘をライバル視して殺そうとする母シエスタを想像した。
『帝都物語』に、兄に強姦されて生まれた娘に兄を奪われまいと殺そうとする妹キャラがいたので。

>>577
それぞれ女王に即位したアンリエッタ、シャルロット、ティファニアの娘たちが乗り込んでくるか?

592:名無しさん@ピンキー
07/05/20 19:00:55 qCciI2p/
妄想が広がる

ルーナルート:
サイトがいなくて鬱状態+自殺未遂までやらかしたルイズ → そのことをサイトが知る → 俄然強気になるいけない使い魔 → ご主人様の調教完了

エスタルート:
紆余曲折経てヒロイン全員に愛想つかされるサイト → 妄信だけで慕ってくれるシエスタ → 余計惨めな気持ちになり、クズへと落ちぶれるサイト

593:Soft-M@ながぐつ
07/05/20 22:23:53 rNz7C8tJ
>>181-187の『ゼロの飼い犬』の2回目投下します。

594:天使の指先 1/6
07/05/20 22:24:53 rNz7C8tJ
「それでは、本日の授業はここまでです。復習を欠かさないで下さいね」
 シュブルーズ先生が講義に使った器具を片付け、教室を出て行く。
 途端に騒がしくなった教室の中で、わたしはほとんど真っ白なノートに目を落として頭を抱える。

 授業の内容が全然頭に入らなかった。あの使い魔のせいだ。サイトが、昨日わたしにした事のせい。
 ヒラガサイト。つい一週間くらい前に召還してしまった、わたしの使い魔。
今日は用事を言いつけているので、一緒に授業を聞いてはいない。
 平民のくせに、しかも使い魔のくせにちっともわたしに尽くす気がないサイトが、
昨日はどういう風の吹き回しかわたしの爪を切ってやるとか言い出した。
 
 それだけなら、やっと自覚が出てきたのねと喜ぶ所なのだけれど。あいつのした”爪切り”……何か、ヘンだった。
 頬が赤くなってる事に気付いたわたしは、そのことを忌々しく思いながら、
回りに見られないように顔を手のひらで隠すようにして頬杖をつく。
 
 あいつの爪切りは、妙に上手かった。わたしが自分ですると、爪が尖ったり深爪したり
しがちなんだけど、サイトは見てて気分が良くなるくらい綺麗に切ってくれた。
 でも、それだけだったら、あんなに…あんな、ヘンな気分にはならない。
 
 嬉しかった? 楽しかった? すっきりした?
 ……どれも、違う気がする。あいつが……普段ちっとも言うことを聞かないし、わたしを馬鹿にさえする
サイトが、わたしの前に跪いて、”使い魔らしく”わたしの体の手入れをするのを見て。
 すごく、満たされた。
 平民にかしずかれることは珍しくもない。でも、それをあのサイトにされるのは、全然違うように感じた。
 
 でも、でもでも、それだけでもない。重要なのは、この先。
 サイトは、マッサージするとか言って、爪切りが終わった後もわたしの足から手を離さなかった。
 サイトが使い魔らしくしてるのは気分が良かったから、言う通りにさせたんだけど……。
 
 その時の感覚を思い出して、体がぶるっと震えた。何回目の事かわからない。嫌になる。
 でも……良かった。自分でも何でだかよくわからないくらい、良かったのだ。
 足とか、足の指とか。ふだんはお風呂で洗うときくらいしか触らないところを、マッサージされて。
すごく気持ちよかった。そのままずっと続けられててもいいくらい。
 触られてるのは足の先だけなのに、全身がぞくぞくするような感じがした。気持ち悪いぞくぞくじゃなくて、
気持ちいいぞくぞく。そんな感じを味わったのは初めて。
 
 それで、そんなのを続けられてたら、その時だけで消えてしまうはずの気持ちよさが
体から抜けないで、どんどん溜まっていくような感じになって。怖くなって、止めて欲しいと思ったのに、
その一方でそのまま続けたらどうなるのか気になるわたしもいて。
 最後には、溜まっていた気持ちよさが一気に体を駆け抜けるみたいな感じになって……。
 
「………はぁ……」
 それを思い出した所で、ヘンな声が漏れて、慌てて口をつむぐ。
 そう、こんな風に何度も思い返してしまうくらい、ショッキングな事だった。
だから、朝からたびたび上の空になって、授業にもちっとも身が入らない。

 ……で、その後あいつってば、調子に乗ったのか、私のふくらはぎとか膝とかまで触ってきた。
 それがまた、指先が触れるだけでびりびり痺れるみたいになるくらい良くて。
これ以上続けられたらどうかなってしまう気がして怖くなったから思わず蹴っちゃったんだけど。
 
「ん………っ!」
 ”その時”の右足が、びくっと跳ねた。あの使い魔に……サイトに、な、ななな、舐められた……足。
 ほんの一瞬の事だったけど、思い出すだけで足から体までぞくっとヘンな感じが駆け上がってくる。
 
 これが、一番衝撃的なこと。気持ちよかったわけじゃないと思う。嬉しかったわけでもない。
むしろ、あんな事されて、恥ずかしくて、信じられないのに。思い出したくないのに。
 それなのに、まだあの感触がこの足に残って、消えない。思い返すたびに、胸か、お腹のあたりが、
ヘンな感じになる。気持ちいいのに気持ち悪いような、モヤモヤした感じ。 
「はぁ~~~~っ」
 大きくため息をついて、机に突っ伏す。これだわ。朝からこんな事、何度も考えてる。
 あいつの事をこんなにいつも考えてなきゃいけないなんて、ホント、嫌になる。

595:天使の指先 2/6
07/05/20 22:25:37 rNz7C8tJ
「それがもう、すごぉ~く良かったんだから。……ね、聞いてる?」
「聞いてる」
 
 思考が1ループしてやや落ち着いた所で、後ろの席での会話が耳に入ってきた。
 次の授業は同じ教室でやるから、休み時間だけど席についたままで雑談しているのだろう。
 顔を上げて確認しなくてもわかる。高慢でヤな性格してるツェルプストー家のキュルケと、
無口で何を考えてるのかわからないタバサの二人だ。
 黙って本のページを捲っているタバサにキュルケが一方的に話しかけてる様まで見なくても想像できる。
 
「あんたの事だから経験無いんだろうけど、ホントに良かったのよ。
興味ないで片づけるには勿体ないわよー、あのマッサージ」
「そう」
 マッサージですって? キュルケは、今のわたしにとって非常に興味深い単語を口にした。
 
「……ね、それ、どういうこと?」
 わたしは体を起こすと、後ろの席で話していたキュルケに聞いてみる。
 
「あら、妙なとこから反応があったわね。興味あるの、ヴァリエール?」
 キュルケは目を丸くして聞いてきた。その横にいるタバサは予想通り、手に持った本から目を離さない。
 
「いや……あ、うん、まぁね……」
「別に遠慮する事じゃないわよ。エステの話をしてたの。トリスタニアにある、『天使の指先』ってお店。
評判を聞いて行ってみたら、そこのマッサージが凄く良かったのよ」
 
 キュルケはわたしが話に乗ってきたのが意外なのか、得意げだけど丁寧に説明してくれた。
「天使の指先」
「そ。王侯貴族にもよく利用されるくらい格式高いお店な上、本格的なのよ。
予約を取るのも大変なその店一番のマッサージ師の人にしてもらったんだけど、
それはもう、それこそ天にも昇るような心地よさだったわ~♪」
 
 キュルケはうっとりした声で頬に手を当てる。わたしは今までエステなんて興味なかったから
知らなかったけど、彼女がここまで言うのだから相当なものなのだろう。
 
「……そんなに気持ちいいものなの? マッサージって」
「そうよ~。ただ気持ちいいだけじゃなくて、美容にも最高なんだから。
ほら、今日はお化粧のノリが一味違うでしょう?」
 
 得意げに前髪をかき上げるキュルケ。でも、わたしには普段との差がわからないからどうでもいい。
 でも今、キュルケはとても重要な事を言った。
 マッサージは気持ちが良いらしい。それも、天にも昇る心地がするくらい。
そりゃ、私だってマッサージがそれなりに気持ちいいものだという話くらいは聞いたことあったけど、
キュルケがここまで言うのだから、誇張でも何でもなく、相当気持ちいいものなのだろう。
 
 つまり、つまり。話をまとめると。マッサージは元々凄く気持ちが良いものなので、
昨日わたしがサイトにされてヘンな気分になっちゃったのはおかしい事じゃない。ごく自然な反応。
 それにそれに、ついその時の事を思い出しちゃって、その……また、して欲しいかな…、なんて、
思っちゃったりしなくもないのも、ごくごく自然な反応。そういう事ね。
 
 なら、無問題。わたしがヘンなわけでもサイトがヘンなわけでもないってこと。
 何よ、今日ずっと悩んでたのが馬鹿みたいじゃない。
 
「で、興味あるなら『天使の指先』、紹介してあげてもいいけど」
「あ、うん、また今度ね」
 わたしが考えをまとめてるうちも、キュルケは話を続けていたらしい。
 とりあえずもう聞きたいことは聞けたし次の授業の先生が教室に入ってきたので、
わたしは話を切り上げて自分の机に向き直った。
 
 ……ちょっとだけ、胸が期待に高鳴っているのがわかった。

596:天使の指先 3/6
07/05/20 22:27:03 rNz7C8tJ
「サイト」
 その日の授業が終わった後。雑用が終わって部屋に戻ってきた使い魔に、わたしは声をかけた。
「え、はい、何でございましょう?」
 サイトはびくっと体を硬直させて、変な言葉遣いでわたしにへつらい笑いを見せる。
 気に入らない態度だけど、昨日わたしが蹴っ飛ばしたせいかな、と思うと、少し罪悪感が浮かぶ。
 
「その…」
「きっ、昨日は悪かった! 調子に乗りすぎました! もうしないから勘弁してくれ、な?」
 サイトはわたしの言葉より先に、へこへこ謝ってきた。その勢いに呆気にとられる。
 
「それではあっしはこの辺で……」
 そのまま妙に芝居がかった台詞を残し、そそくさと部屋を出て行こうとする。
「待ちなさい」
 呼び止めると、サイトはぎくっと立ち止まり、怯えた表情でゆっくりこちらに振り向いた。
 
「なんだよぅ、昨日のことだったら謝ってるじゃないかよぅ……」
「何を勘違いしてるのよ。別に怒ろうってわけじゃないわ」
 全く、こんな捨て犬みたいにびくびくした態度をとられたら、逆に苛めたくなるじゃない。
 
「え、ホント?」
「嘘ついても仕方ないでしょ。こ、ここ、こっちに来なさい。ご主人様の命令よ」
 手招きして呼ぶと、サイトは恐る恐るといった風でわたしが座っているベッドの傍まで来た。
 ほんとに、気が小さい犬みたいな態度。
 
「それじゃ、昨日のことがおとがめ無しなら、何の用なんだ?」
 まだ半信半疑という目で、サイトはわたしの顔色を伺う。その目は、昨日わたしの前に跪いて
足の爪の手入れをしながら、時折わたしの様子を見ていた目に似ていて。
 昨日のことを思い出してとくんと胸が高鳴ってしまい、慌てて視線をよそへ向ける。
 
「……今日も、マッサージしなさい」
「へ?」
「きっ、昨日のがその……悪くなかったから、またやりなさいって言ってるの!」
 睨みつけると、サイトはきょとんとした顔をした。
 
「なんで? 昨日、最後は俺を蹴飛ばすほど嫌がってたじゃん」
「それはその、びっくりしたから……。蹴ったのは謝るわ」
 ああもう、じれったい。何でわたしの気を察しないのよ。
サイトもサイトで、わたしを気持ちよくさせようと思ってマッサージしてくれたんじゃないわけ?
 
「まぁ……しろっていうならしてもいいけど、俺、素人だぜ? 昨日やったのだってテキトーだし」
「嘘!?」
「こんな事で嘘ついたって仕方ないだろ」
 すごく手慣れてるみたいで、あんなに良かったのに。じゃあ、プロの人がやったらもっと上手いの?
 キュルケの言ってたお店ではどうなんだろう。そう考えてみたけど、なぜか、そこへ行って
してもらいたいとは思わなかった。とにかく今、サイトにしてもらいたい。何でなのかしら。
 
「ま、まぁどっちでもいいわ。じゃあ、お願い」
 わたしは昨日と同じように、ベッドに腰掛ける。これだけで胸がどきどきしてきた。
 
「んー、その格好だと、俺もお前も疲れると思うんだよな。ベッドに俯せになってくんない?」
 サイトはちょっと考え込むような様子を見せてから、そう言ってきた。
「どうして?」
「俺も詳しいわけじゃないけど、テレビとかで見た限りでは、マッサージはそんな体勢でするものらしい」
 てれびって何だろう。でも、確かに昨日は何度もベッドから落ちそうになったり、
逆にベッドの方に倒れそうになった。寝てる方がラクかもしれない。
 
「わかった」
 ベッドに上がって、毛布の上に俯せになる。あ、でもこの格好だと、わたしからサイトが見えない。
「俺もベッドに上がるけど、いいよな?」
「仕方ないわね……靴、ちゃんと脱いでよ」

597:天使の指先 4/6
07/05/20 22:27:45 rNz7C8tJ
 普段だったら使い魔が主人のベッドに乗るなんて論外だけど、今はなぜか、怒る気がしなかった。
サイトが―たぶん初めて―わたしのベッドに上がってくる。布団が沈むのが感じられて、
それがサイトの重さを伝えてくるような気がして、なんか……ヘンな気分になった。まだ何もされてないのに。
 
「んじゃ、始めるから。さっきも言ったけど、別に俺はプロってわけじゃないんだからあんま期待すんなよ」
「うん」
 サイトは私の横に膝をついて、昨日と同じようにわたしの足を手に取った。それだけで、ぞくっと背筋が震える。
 あ、でも、昨日とちょっと違って、今はわたし、靴下を穿いてる。脱いでおけば良かったかな……。
 
「んっ…!」
 そんなことを考えてる余裕は、すぐに無くなった。左足の膝から上を持ち上げられ、土踏まずを指で刺激されて、
甘い痛み……みたいな感触が駆け上がってくる。サイトはそのまま、ちょっとだけ強すぎる程度の力で
わたしの足をぎゅっぎゅっと揉みほぐす。
 
「あっ……それ、いい……」
 枕をぎゅうっと握りしめて、その刺激を受け入れる。なるほど、この格好の方が昨日よりずっと楽。
 さっき、靴下を脱いでおくことを考えたけど、靴下越しなのも悪くない。昨日よりほんの少し遅れて、
じわぁっと刺激が伝わってくる感じがする。
 
「強すぎたら言えよ。どこが気持ちいい?」
 サイトは手の動きを止めないまま、暢気に聞いてくる。
そんなの、ぜんぶ気持ちいいわよ。具体的に言えるわけないでしょ…!
 
「こっちの方も触るぞ。昨日みたいに蹴るなよ」
「え……?」
 ふくらはぎに指が這わせられた。昨日そこを触られたときは、強すぎて怖いくらいだったんだけど…
今はそうでもない。あの時とは何が違うのかしら。
 
「うっわ、柔らかいなー。ほとんど筋肉ついてないのに、俺へのあのキック力はどういう事なんだ」
「ば、馬鹿なこと言わないでっ……!」
 ふにふにと弄ぶように弄くられる。わたしの、細すぎて、子供みたいで、あんまり好きじゃない足。
 
 今、足はベッドの上に下ろされて、サイトは両手でわたしの両脚を同時にマッサージしている。
 そっか、うつぶせだと、こういう事もできるのね。
 その指がふくらはぎをだんだん上ってきて、膝の裏のところまで来た。
 
「……ひっ、あ!」
 反射的に、背筋が仰け反る。びっくりするような感触だった。
「あ、悪い。ここ、くすぐったいもんな」
 わたしの反応を確かめるように、サイトの指が二度、三度わたしの膝裏を撫でさせる。
確かに、くすぐったい。けど、くすぐったいだけじゃなくて、甘い痺れを残すような、変な感じ。
 
「お。ひょっとして、ここ良いのか?」
 わたしの様子を見て、サイトは執拗に膝の裏を刺激してくる。その度に、全身にびりびりと
気持ちのいい痺れが走って、わたしのからだの中で膨らんでいく。
 あ、これ。昨日、わたしが一番ヘンになっちゃった時の……。
体の芯に火がついたみたいに熱くなる。きゅうっと、胸……ううん、胸だけじゃなくて、お腹の方も?
とにかく、体の内側が縮み上がるような感じになる。
 
 ヘン。絶対、変。なんでサイトに触られたときだけこんなになるの? 昨日、あの後、自分で足を
弄ってみたけどくすぐったいだけだった。こんな、頭もからだもぼーっとしちゃうの、知らない。
 
「あっ、あっ……サイト、それだめ、だめだめっ……!」
「駄目なのか? じゃ、どこならいい?」
 
 だめじゃない。でもだめ。膝の裏は触っていいけど、でも本当に触って欲しいのはそこじゃない。
でも触って欲しいのがどこなのかよくわかんない。だから膝の裏でもいい……でもそこだけじゃだめ。
あーもう、自分でも何考えてるのかよくわかんない。
 サイト、あんたわたしの使い魔でしょ。ご主人様がして欲しいことくらいわかりなさいよ!

598:天使の指先 5/6
07/05/20 22:28:39 rNz7C8tJ
「あっ……!」
 サイトの指が、膝の裏より少し上、太股を少し触れたとき。そこから、ぞわぞわっていう痺れが
腰の方まで駆け上がった。体の奥から、何か落ちてくるような感じ。
 何でかわからないけど、太股がぎゅっと閉じられて、腰が持ち上がってしまう。
 
「うわ、勝手に動くなよ。もういいの?」
 わたしが足に触るのを拒むみたいな格好になったからか、サイトは手を離した。
それが、すごく寂しくて、勿体ないみたいに感じられてしまう。
「あ……だめ、やめちゃだめ……」
 ずるずるとまた体をベッドに押しつける。今、明らかに、さっきまでとちょっと違う感じになった。
昨日怖くてやめてしまった、その先。サイトの指は、探るような手つきで太股まで上がってくる。
 
「はぁ……はぁ……はぁ……」
 枕をぎゅうっと抱きしめて、顔を押しつけて、声が上がってしまうのを我慢する。
サイトの指が、手がわたしに触れるたびに。わたしの中で甘くて、熱くて、切ない何かがふくらんでいく。 
 指がどんどん上がってくる。そこ……その先は、ソックスの裾とスカートの間だから……。
―あれ、何よわたし。なんで、直接肌に触られるのを楽しみにしてるのよ。わけわかんない。
 
「……え?」

 でも、サイトの指は、わたしの肌には触れずに、すっと離された。
 思わず、どうして? って聞いてしまいそうになって、自分で気付く。どうしても何もない。
そこより上は、ほとんどお尻に触るようなものだから……問題外だ。あのにサイトだって、
そんな所に触って許されるわけないことくらいわかる。
 それより……なんで、わたしがそんな事にも気付かないでいたのよ。いや、それどころじゃない。
まさか、わたし、期待してた……!?
 
 混乱しかけるわたしをよそに、サイトは体の位置をちょっと変えて、わたしの背中に手を持ってきた。
 普段自分で触る機会が、足よりも少ない場所。体の真ん中に近い場所。
 考えがまとまらないうちに、サイトの指はまたわたしを何も考えられなくしてくる。
 
「あっ、はぁっ、んぁっ…ふぁ!」
 熱い。背中を押されて、撫でられて。体の奥まで、直接響いてくるみたい。どんどん、わたしの中に
”気持ちいい”のが流し込まれてくる。こんなの、おかしくなる。有り得ない。嘘みたい。
 なんで、なんで? マッサージってこんなに凄いものなの? それとも、使い魔にされるとこんなになるの?
あるいは、サイトが実はもの凄く上手なの?
 とろんと濁ったみたいになった頭で考えるけど、そんなことどうだっていいくらい、わたしの体は熱くなっていた。
 
 だめ、もうだめ。ヘンになる。気持ちいいのが溜まりすぎて、溢れる。サイトがさわるところがぜんぶ気持ちいい。
怖い。怖いけど、止めて欲しくない。悔しいけど、わたしは使い魔のなすがまま。
 
「ちょっと、失礼」
 サイトがそう言った声が、遠くから聞こえた気がした。
 何の事だろう、そう思う前に、サイトはわたしの足を跨いで、わたしの両膝に馬乗りになるみたいな体勢になった。
その格好だと、真後ろからわたしを両手で掴むように、背中をマッサージできる。
 ホントに失礼。でも、そう考える前に……わたしの全身にぞくっと震えが走った。

 ―逃げられない。

 こんな格好になったら、サイトに何をされても……わたしは、拒めない。
 何をされてもって……例えばどんなことなのか、具体的に考えたわけじゃないけど。
 そんな格好になって、その事に気付いた瞬間。
 
「あっ………あぁぁっ……!!」 
 溢れた。今まで溜まってた気持ちいいのが、一気に決壊して全身に流れ出したような感じ。
 昨日よりも、ずっと凄い。頭の中が真っ白になるみたい。
 体が魚みたいに跳ねて、その度にシーツと擦れる肌がまた電流を流し込まれるみたいにびりびりして。
 そんなのが何秒、何十秒、何分続いたのかわからないまま……わたしの意識は遠のいて、甘い眠りの中に落ちていった。
 
 消えるほんの少し前の意識で、キュルケが言ってた天にも昇る心地って、誇張でもなんでも無いな……なんて思った。

599:天使の指先 6/6
07/05/20 22:29:39 rNz7C8tJ

                          ∞ ∞ ∞


 ルイズは、こっちの心臓が興奮して破裂してしまいそうなくらい可愛い嬌声を上げて、全身を震わせた。
 あれ、俺、何か特別なことしたか? むしろ、今から本格的に背中をマッサージしてやろうと思ったとこなのに。
 
 今日、仕事が終わって帰ってきたらルイズにまたマッサージしろと言われて。
 とりあえず昨日俺も満更じゃなかったので引き受けて、適当にやってみたのだが。
 
 その反応はやっぱり、ただマッサージされて気持ちいいってだけとは思えなかった。間違いない。カンチガイではない。
 ルイズは、お、おおお、俺で、感じてる。気持ちよがってる。性的な意味で。
 そう考えると、頭がパンクしそうだった。心臓が凄まじいスピードで早鐘を打つ。
 
 今、自分の前……どころか、組み敷くような体勢になった下には、ご主人様がいます。
 輝くような桃色の髪と、見惚れるくらい整った小さな顔と、抱きしめたら折れてしまいそうな華奢な肢体の、抜群の美少女。
 俺みたいな全国のモテない高校生男子のサンプルみたいな人間が、とてもお近づきになれるはずがないお方。
 それが、それが、俺に体を触るように命じてきて、ベッドに上がるのも許可して、俺の前で横になりました。
 
 ……つまり、合意です。これは合意なのです。
 百人の将軍がいたら、百人とも『我が方に何ら負ける要素無し! 全軍突撃!』の指示を出すでしょう。
 『待て、これは孔明の罠だ』なんて抜かす奴がいたらそんな奴にはとても天下は取れない。
 
「ルイズ……?」
 そのまま抱きしめてしまいたい衝動を必死で堪えつつ、俺はすぐ前で俯せになっている少女に声をかける。
 返事がない。ついさっきまでぎゅっと身をネコみたいに縮こまらせていたけど、今は力を抜いている。
反応できないってことは無いと思うんだけど。
 
「ひょっとして、怖がってるのか? 大丈夫、やらし……優しくするから」
 口が滑りかけた。まずい、こっちも結構動揺してる。深呼吸してから、俺はルイズのさらさらの髪をそっと背中に流す。
 そこには、恥ずかしそうに俺を見上げるルイズの鳶色の瞳が……無かった。
 
「すー……すー……」 
 桜色の小さな唇から漏れるのは、穏やかな寝息。ルイズは枕を抱きしめながら、幸せそうに……寝ていた。
 寝てたのです。
 へなへなと俺の全身から力が抜けた。うとうと、なんてもんじゃない。爆睡してます、彼女。
 
「……そりゃねぇだろ……」
 ルイズの体の上からどいて、がっくりと肩を落とす。この思いをどこへぶつければいいのか。
 だが、次の機会があれば。また、こんな雰囲気になったら、その時こそは。俺がそう自分に言い聞かせた時。
 
「ぅうん……サイト……」
 ルイズは、ささやくような声で俺の名を呼んだ。
「はっ、はい! サイトです!」
 慌ててその口元に顔を寄せると。
 
「えらいわ……ほめてあげる……むにゃ……」
 そこから続いたのは、完全に俺を犬扱いの台詞だった。そのまま、再びその口から漏れるのは寝息だけになった。
 
 は、はは、そうだよな。冷静に考えたら、そうだよな。わかってたよ。薄々は自分でも気付いてたよ。
 合意ところか、向こうは俺を意識すらしてないって事なのだ。辛い現実が、俺にのし掛かる。
 
 ベッドを降りる前にちらりと見たご主人様の寝顔は、やっぱりため息が出るくらい可愛くて。
 ……それゆえに、生殺しだった。
 
 
 なお、この日の夜、俺は一人になれる場所を探して学園内をうろうろする事になったのだが、
あまりに惨めなので詳細は省略させていただく。

<つづく>

600:Soft-M ◆hjATC4NMLY
07/05/20 22:30:44 rNz7C8tJ
続きます。ではまた。

601:名無しさん@ピンキー
07/05/20 22:51:29 vG6BBWLa
あんたエロいな……。
ツボなら尾てい骨の両脇、筋肉の付け根あたりもいいぜよ。
性感帯でもあるらしい。

602:名無しさん@ピンキー
07/05/20 23:07:02 LkQSLseO
マッサージ万歳!

603:名無しさん@ピンキー
07/05/20 23:08:20 GXtchzAo
これみてたら整体にいきたくなった。
続編きたいしてるよエロい人!

604:名無しさん@ピンキー
07/05/20 23:50:39 +mlcEcxL
URLリンク(www.bupo.jp)

誰かこんなすばらしい状況になるSSをかいて下さりませんかね。。
せいたいさんあたりが書いたら物凄いことになりそう(笑)

605:名無しさん@ピンキー
07/05/20 23:59:37 jjuHLTUG
>>600
GJ!!!!!やばいよ妄想がとまらないw

次はバストアップマッサージですか?

606:名無しさん@ピンキー
07/05/21 23:55:09 1jkGzkD7
保守

607:名無しさん@ピンキー
07/05/22 01:50:27 uDxiO3h0
なんだこのスレストっぷりは
みんな新刊のネタバレを懸念してスレ開いてないのか?

608:名無しさん@ピンキー
07/05/22 01:54:52 p8jv0sQ3
>>607かもな。
レス数見てかなり驚いた。新刊でたら一気に投下される事を祈る。

609:名無しさん@ピンキー
07/05/22 02:34:38 xUmGtQpr
新刊まだまだでしょ
なんかの続き早く投下されないかなぁ

610:名無しさん@ピンキー
07/05/22 05:02:45 tIUxLgNm
ん~だが1週間切ってるから職人も含め原作の方が気になってるんじゃね。
かく言う俺もそわそわしてきたぜ。本スレとかでは嘘バレとかが乱立してる
状態だからな。~が死にそうとか。俺は嘘だと信じてるが・・・

611:名無しさん@ピンキー
07/05/22 07:22:58 15ZwBvMF
あんたら1日2日投下がないだけであれこれいってると過疎ってる他のスレ住人に怒られるぞ


612:名無しさん@ピンキー
07/05/22 08:08:24 jwTqL/Vm
何よ、ちょっとご主人様が顔見せないだけで寂しい思いしてたの?!
ふん、やっぱり犬!犬ね!私がいないと寂しくて死んじゃうんでしょう!
でもまぁ、ちゃんと待ってたことは、その、ほ、褒めてあげるわ!ちょっとだけね!

今日も名古屋のアニメイト帰りに寄ってみんぜ ('A`)ヴァー

613:名無しさん@ピンキー
07/05/22 08:11:50 AEyFLdAz
ネタバレは26日以降でよろしく

614:名無しさん@ピンキー
07/05/22 08:48:11 SYZVjQZr
11巻の内容次第では、職人さんの
投下されるものがガラリと変わるかもしれん。

それにしても、変な緊張感が漂っているな。
ヒシヒシと伝わってくる。
ネタバレのせいか?

615:名無しさん@ピンキー
07/05/22 08:57:05 ghXSqZFk
新刊ゲェット!
ネタバレはしないから安心してくれ

616:名無しさん@ピンキー
07/05/22 09:06:36 y94ViThi
そろそろ、ここも巡回から外した方がよさそうだな・・・

617:名無しさん@ピンキー
07/05/22 09:22:20 74Tzna19
以下ネタバレ



ええもう驚きましたよ、
ルイズがあんな行動に出るなんて。
しつこい恋敵の排除のために
遂に最終兵器逆ギレ告白するなんて。
ていうか逆ギレって
言ったけど、ムードそのものはつくって
るから、必ずしも逆ギレとは言えない
かも?

しかしなんですな、幾ら小説
に規制無いからってびにいりさいをう
がち(←何故か変換できない)
耳へのキス(最初にここってどんだけマニアよサイト)から
始まって唇へのキスだけで十ページも紙幅を取
り、胸に関しては小さいけど肌のなめらかさ、乳首のか
んどを強調してルイズの萌え喘ぎを
ごちそうさまでしたと言いたくなるくらいに列挙、
しかる後にそのままなだれ込む
かと思いきやルイズの反撃ターン、あ
たしが上なんだからね、と69から
べちょべちょと(擬音としては下品だけど正にコレでしょう)
なめまくった挙げ句にあんな事を―!ルイズそれでは貴族じゃなくて娼婦か肉奴隷ー!
いぬだいすき

618:名無しさん@ピンキー
07/05/22 10:44:39 tbH6O/9u
く、りんごしかたべない、しか判らなかったぜ

619:名無しさん@ピンキー
07/05/22 12:24:04 54UEBHr5
まとめWikiのカウンターとか見る限りでは
相当な人数が巡回してるはずなんだがな。
書き込んでるのはごく一部なのか…

620:名無しさん@ピンキー
07/05/22 12:45:59 5z19+p9S
文才が無くて読み専ですまない…
今黒タバサ物を一応書いているが最新刊待ち(流れによるが)
職人さんは今書きためているんだとwktkしながら待ってるしかないかもしれない

621:名無しさん@ピンキー
07/05/22 13:06:00 jwTqL/Vm
新刊ゲットの報告が憎くてたまらないぜ……(;ω;`)

622:名無しさん@ピンキー
07/05/22 19:58:05 btv7EbCM
新刊出て設定変わった時とかって、書きかけの物修正するか悩むな

623:名無しさん@ピンキー
07/05/22 20:06:25 7dXZx4+/
>>622
修正しないでいいと思う。

624:名無しさん@ピンキー
07/05/22 20:27:10 Xc2DUV2F
大宮Loftのジュンク堂にて11巻発見
さいたま市民は21時までにGO!

625:名無しさん@ピンキー
07/05/22 20:49:35 jwTqL/Vm
おのれSAITAMAHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!

626:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:00:53 7dXZx4+/
落ち着け、別に世界が終わるわけじゃない。
すぐそこに公式発売日は来ている。
後もう少しの我慢じゃないか。
ちなみに俺は読んだ。

627:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:09:12 jwTqL/Vm
みんな、オラはどこを縦読みすればいいのか教えてくれ
このままじゃオラ626にかめかめ波撃っちまいそうだ

628:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:16:48 kV3ov9mK
11巻ゲトゥー

本屋で働いててこんなに嬉しかったことはないな

629:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:19:51 3WYsSK0c
>>624
まじかよおぉぉぉ!
開店時なかったからわざわざ新宿紀伊国屋まで行ったんだぜ
いや東京に出る別の用事があったんだがな、嘘じゃないぞ?

630:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:19:55 ASEWWU9X
まあなんだ、
あれだな、言える事は一つ、14-65がGJだったと

吊ってくる

631:名無しさん@ピンキー
07/05/22 22:02:08 rr5KnIWJ
>>629
折角TOKYOに来たんなら、そのまま新宿線で神保町まで行けば良かったのに
あそこの本屋、何軒かもう11巻売ってるZE

まぁハルヒん時も3日前から売ってたが…

632:名無しさん@ピンキー
07/05/22 22:17:52 SJTQGoy2
>ID:jwTqL/Vm

落ち着け
あわてると的を外すぞ

633:名無しさん@ピンキー
07/05/22 22:48:38 QkVIKQCk
17時ごろアキバのアニメイトで11巻買えたぜ

634:テンプレっぽい何か
07/05/23 01:04:15 mRyUZlmO
「今日もいい天気なのね~、きゅいきゅい。
 あ、シルフィ、お姉さま発見したのね! 何してるのね~? お・し・え・て・なのね~!
 ~~~~!! うるさいからって杖で殴らないで欲しいのね。
 きゅい? その本読んだことあるのね。女の子が勇者に恋をしちゃうんだけど、勇者さまが鈍すぎ
て空回りしちゃうお話なのね。お料理したり、一緒にお風呂入ってみたり、一緒に寝たりしてるのに
勇者さまに気づいてもらえなかったのね。でも最後は確か気づいてもらえたのね。確か、え~となの
ね…………
 お、おお姉さま、ど、どどどうしたのね!? 顔が怖いのね。シルフィは何もしてないのね。無実
なのね。え?
『ネタバレは公式発売日の翌日から』? で、でもシルフィ発売日なんて知らないのね。きゅい?

『ここで見て

MFJ文庫公式HP
URLリンク(www.mediafactory.co.jp)

載ってるはず』
 あ、ありがとうなのね。次から気をつけるのね。でもお姉さまなんでルーンを唱えてるのね? 
お仕置き? そんなひどいのね。きゅいきゅいの言うことも少しは聞いてほしいのね。きゅい?
『反論などSSに関する文句は“保管庫”の“叩きスレ”で』って、お姉さま聞く気がなさそうなの
ね! あ、今舌打ちしたのね! やっぱり聞く気がな……な、なんでもないのね。お、おおお願いだ
から“ウィンディ・アイシクル”はやめてほしいのね。
 そそっそういえばお姉さま、人が怒るのは動物のお乳に含まれる“かるしうむ”が足りてないから
ってサイトに聞いたのね。だからシルフィがお姉さまにおっぱいをあげるのね! そうしたら怒らな
くなるのね。は~い、お姉さまミルクのお時間ですよ~なのね。
 きゃっ、ごごごめんなさいなのね。別にお姉さまがペチャパイだって言ってるわけじゃないのね。
世の中にはそういうのが好きな人もいるのね。だから“アイス・ストーム”は……

マターリしようなのね~~~~!!!!」

635:ぺとるーしゅか
07/05/23 01:07:10 mRyUZlmO
テンプレが話題に出てきたから作ってみようとしたんだが……肝心の部分よりネタが長いorz
ま、好きにして下さい

636:痴女109号
07/05/23 05:17:29 YGULRSV0
またまた、早朝から投稿します。
>>483-491の続きです。



637:痴女109号
07/05/23 05:20:17 YGULRSV0

 こんこん。

 シエスタが部屋をノックする。
「ミス・タバサ、お食事をお持ちいたしました」
「入って」
 扉の奥から声が聞こえる。
 ドア越しだけに、か細く、小さいけれど、はっきりとした意思を感じさせる声。
(ご病気だと聞いたけれど……案外具合はいいのかも)

「それでは失礼致します」
 シエスタは扉を開けると、キチンと礼をし、室内に入る。
 そこに、いつもルイズにしているような反抗的な態度はカケラも見受けられない。

 と言うより、本来シエスタにとっては、むしろ生徒や教師一人一人に対し、こういう所作をとる事こそ自然なのだ。彼女はあくまで、この学院における使用人であり、家政婦であり、一人の平民に過ぎないのだから。

 才人がハルケギニアに出現して以降、シエスタは驚くほど自分が変わったと思う。
 まず、第一にメイジが怖くなくなった。
 これまで彼女たちにとってメイジとは、自分たち平民にとって生殺与奪の権を握る、文字通り“怒らせれば命は無い”というほどの対象であった。
 しかし、才人を通じてシエスタは、彼ら貴族もまた人間でしかない事を知った。
 そして、この学院のメイジたちも同様に、才人によって、平民たちもまた人間であるという事実を知ったのだ。

 結構以前までは、本音はともかく、この学院で才人の事を堂々と、
―平民め!
 と、口に出して誹謗できるもの、もうあまりいなくなっていた。
(俺をそしれる資格のある者は、俺以上のことが出来るやつだけだ)
 才人のその、あけっぴろげな笑顔の裏にある自信は、この学院の全ての見習いメイジたちも、無言で認めざるを得ないものがあったのだから。

 もっとも、ルイズが卒業すると同時に才人が彼女をめとり、新たに領地と官位まで下賜される、という事実が発覚した現在では、そうはいかない。
 いまや彼は、この学院における嫉妬と羨望の眼差しを一身に受ける存在であった。
 無論、そんな風当たりなど、才人にとっては風馬牛といった感じではあったが。

 しかしその中で、才人にではなくルイズに嫉妬する者がいる事を、……自分以外にそんな者が存在している事実を、うかつにもシエスタは知らなかった。


638:契約(その5)
07/05/23 05:21:47 YGULRSV0

「お食事、こちらに置きますね。このシチュー、精の付くものを特に多くいれてあります」
 そう言いながらシエスタは、トレイをタバサの正面のテーブルに置き、彼女の方をちらりと見る。
 タバサは、ソファに座って読書に勤しんでいた。
(さぼり?)

 仮病を使い、授業をさぼったあげく、わざわざ自室にまで食事を届けさせる。
 そういう貴族たちの尊大さは―慣れているとはいえ―やはり、やりきれないものを感じさせる。
 しかし、若干の違和感もある。
 少なくとも、シエスタが知るタバサという少女は、そういう貴族の典型と言うべき倣岸さを、他人に見せるタイプではない。

 ルイズやキュルケたち程ではないが、それでも彼女にとってタバサはまんざら知らない仲ではない。
 一応、才人たちとともに宝捜し―という名のキャンプ旅行に出かけたこともあるくらいだし、他の学院生たちよりは、寝食を共にした仲だという気安さはある。
 また、その宝捜しの最後の一点である“竜の羽衣”が、曽祖父の形見だったという事実もあって、その時の一行は全員、シエスタの実家を一夜の宿として借りてまでいるのだ。

―しかし、このタバサという異様に寡黙な少女は、その時の旅でもそうだったが、結構コミュニケーションが取りづらい。
ギーシュなどとは違い、何かと頼りにはなるのだが、宝捜しの時も直接的な面倒は、ほとんどキュルケに任せっ放しで、自分はほぼ没交渉だったような気すらするのだが。

 今になって、ふと疑う。
 タバサの目的は、自分をここに呼ぶ事にあったのか?
 自分でなければ出来ない話を、二人きりでするために。
 思い当たる節は―ない。

 シエスタは、このタバサという少女が、自分同様、才人に熱い眼差しを向けているという事実を、まだ知らない。


639:契約(その5)
07/05/23 05:23:31 YGULRSV0

「食事、ありがとう」
 ぼそりとタバサが呟く。
「ああ、いえ、とんでもない」
「おいしそう」
 そう言うとタバサは、自分の食器棚から銀のスプーンを取り出し、その感謝の言葉とは裏腹に、何の感情も見せない表情で、ビーフシチューをすすり始めた。

 シエスタは辛抱強く、タバサが口火を切るのを待っていたが、この寡黙なメイジは一向にそんな様子を見せない。それどころか、一瞥の視線さえシエスタに投げかける気配も無く、シチューを味わっている。
「ミス・タバサ、お紅茶はいかがでしょうか?」
 トレイの上のポッドから、装飾を施したカップに、湯気の立つ紅い液体を注ぐ。
「ありがとう」
 と言いながらも、やはりタバサは、ただ黙々と食事を続ける。

(ばかにしてる)
 さすがにシエスタも思った。
 彼女は出自こそ平民の村娘ではあるが、決して気位の低い女ではない。
 もっとも、そんな彼女でなければ、公爵家の令嬢を向こうに回して、男の取り合いなどできるものではない。
 それとも、彼女がわざわざ自分に食事を持ってこさせたのは、特に意味も無い事だったのか。

 シエスタにとっては―まあ、どっちでも良かった。
 用が無いなら帰るまでだ。明晩にはルイズが、実家から帰ってくる。あの可愛い“妹”をいたぶれる機会は今夜しか、もう残っていないのだ。
 そう思うと、シエスタは矢も盾もたまらず、才人の元は行きたくなった。
 
「では、ミス・タバサ、これでわたくしは失礼致します。食器の方は、また後ほど回収させて頂きますので、扉の外にでもお出し下さいまし。……では、失礼致しました」
「待って」
 この声がかかるまでは。


「昨日の“妹”は元気?」


 タバサは、この時初めてシエスタを見上げた。
 その青い瞳は、いそいそと部屋を出ようとするシエスタを、明らかに嘲っていた。
 そして、シエスタの表情は、タバサの碧眼以上に真っ青になっていた。


640:契約(その5)
07/05/23 05:26:33 YGULRSV0

「……ミス・タバサ?」

 タバサは、もうシエスタを見てはいない。
 さっき見せた、悪戯っぽい表情は、紅茶のカップを持つ小さな手に隠れて、シエスタには何も見えない。
 しかし、その肩も、その背も、僅かに見えるその口元も、いや、彼女の全身が発する雰囲気からして、タバサは明らかに嘲っている。誰を? 無論シエスタを、だ。

「あっ……、あの……ミス? 昨日の妹って、一体何の事でしょうか?」

 タバサは答えない。
 今のシエスタにとっては、百万言の脅し文句より、その沈黙の方が怖い。

「ミス・タバサ。あの、ちゃんとおっしゃって下さい。私にも分かるように、その―」
「風の塔」


 もう疑う余地すら残っていない。
 決定的だ。シエスタの頭はもう真っ白だった。
(見られた……!!)
 そう、見られたのだ。
 見られた以上、シエスタとしては、土下座してでもこの少女の口を封じねばならない。
 なんとなれば、この一件のスキャンダルは、シエスタはともかく、才人の身柄をも決定的に失墜させるものだからだ。彼女としては、無論それは望むところではない。

 シエスタは知っている。
 才人が、その心底では、誰よりもルイズを愛しく思っている事を。
 例え今は、彼女の体の下で、お尻を犯されむせび泣く、シエスタの“妹”奴隷であったとしても、だ。
 そして、ルイズへの嫉妬はともかく、才人が幸せになる事を考えれば、今回のこの醜聞は、断じて表沙汰にするわけにはいかないのだ。

 才人は、彼が望む女性と結ばれ、その上で幸せにならねばならない。
 結果として、彼が自分を選ばなかった事は、骨が鳴るほどに悲しいが、だからといって、その縁談もろとも才人の将来をもを叩き潰してやる、などと考えるほどシエスタは下品な女ではない。
 今回の彼女の暴挙は、自分を捨てた才人への怒りもあったが、何より、ルイズが実家から帰ってくるまでの、ほんの、お仕置きのつもりだったのだ。
 だから、お尻の処女は奪っても、才人の童貞は、あくまで手をつけてはいない。
 ルイズが帰り次第、シエスタは大人しく身を引く予定だったのだから……。


「それでいいの?」


 タバサが眼鏡の奥から、何もかも見透かしたような、そんな目付きで問い掛ける。


641:契約(その5)
07/05/23 05:27:55 YGULRSV0

 何がです?
 と、シエスタにしてみれば、聞き返すべきであったかもしれない。
 タバサのペースに巻き込まれず、自分の望む方向へ話の先を取りたいなら、彼女はそうすべきであった。
 しかし、シエスタの口は開かなかった。
 その、喉元まで出かかった言葉は、語られる事は無かった。
(何で、私の考えてる事が……?)
 もはや、シエスタは冷静ではなかった。
 彼女にとっては、タバサが自分の考えを読んだという事が、何より―才人との醜聞を見られたという事実そのものよりも―パニックを喚起させていたのだ。
 
 タバサからすれば、シエスタの表情と、沈黙の呼吸、全身の雰囲気などから、彼女の意思を読み取り、ブラフをかけたに過ぎない。歴戦の戦巧者でもある彼女からすれば、たかだか平民のメイド一人、論理誘導する事など、さほど難しくは無い。

 結局、シエスタは、そのタバサの問いに返答できなかった。
 なぜなら、シエスタが答える前に、タバサが新たな問いを発してきたからだ。

「何故、それでいいと思うの?」
「わっ、私は何も言ってません!」
「いいえ、分かるわ。貴方はサイトを諦めようとしている。だから逆に、ルイズが帰ってくるまでに、彼の身体に自分の痕跡を残そうとしているのでしょう?」

 タバサがゆらりと立ち上がり、音も無くシエスタの隣に立つ。
 気配をまるで感じさせない、幽霊のような動きで。
 そのまま囁く。
 サイトを奪いなさい、と。
 ルイズから奪いなさい、と。
 サイト自身からも、ルイズを消し去りなさい、と。

「ダメですっ!! そんな事はダメですっ!!」
 タバサの悪魔のような囁きに、シエスタは耳をふさいで、その場に座り込む。


642:契約(その5)
07/05/23 05:30:12 YGULRSV0

―なぜ?
「サイトさんが不幸になりますっ!! サイトさんがっ!!」
―ならないわ。
「なりますっ!! だってサイトさんが、サイトさんが好きなのは私じゃないんですもんっ!! サイトさんはミス・ヴァリエールと結ばれてこそ―」
―違う。

 シエスタは振り仰いだ。
 タバサが無言で彼女を見下ろしている。
 しかし、そのたたずまいは、むしろ森厳とすら言うべきであり、先程までの悪魔じみた囁きを、この少女が発していたとは到底信じがたいものがある。

 タバサは言った。
「人の心は脆いもの」
 例えサイトがルイズを愛していようと、それだけでは得られぬ快楽がある事を教えてあげればいい。
「現に」
 タバサは続ける。
 現に、あなたは実践しているではないか。男でありながら“女”として、“陰門”を征服される悦びを、あなたは彼に、十二分に教え込んでいるではないか。―と、そう言った。
「……」
 シエスタは言葉を返せなかった。

 才人はまだ若い。
 若い男性の目には、精神的な愛情よりも、肉体的な快楽の方がより魅力的に映るであろう事は、シエスタにとっても、自明の理だという事は分かる。
 しかし……。

 そんな事が出来るであろうか?
 殴られても蹴られても、ある意味一途にルイズへの愛を貫き続けてきた才人なのだ。
 ティファニア、アンリエッタ、そしてこの自分と、他の女性に乗り換えるなら機会はいくらでもあった。しかし、それでもなお、諦めずにルイズへの想いを捨てずに、そして念願のゴールインを迎えた彼らを、快楽の力だけで、引き離す事など可能であろうか。


643:契約(その5)
07/05/23 05:31:12 YGULRSV0

「できるわ」

 タバサは言い切った。
「あなた一人じゃ無理かもしれない。でも、私が手を貸せば、出来る」
 そう言ってタバサは、へたり込むメイド少女に手を差し伸べる。

 シエスタは、むしろ恐怖を持って彼女に尋ねる。
 あなたは何故、そこまで自分を、一介のメイドに過ぎない自分を、ここまで後押ししてくれるのですか、と。

「決まってる」
 
 タバサがそう言った時、シエスタの片手はすでに彼女の掌中にあった。

「私もサイトが好きだから」

 そして次の瞬間には、ふわりという感触と共に、タバサの薄い胸の中に吸い寄せられていた。

「サイトを、ルイズだけのものにしたくないから」


644:痴女109号
07/05/23 05:32:47 YGULRSV0
投稿はここまでです。
例によって、これから出勤です。
ちなみに、大阪ではどこ探しても最新刊は見つかりませんでした。

645:名無しさん@ピンキー
07/05/23 07:31:25 sv8hGgSo
朝にいいもの見せてもらったぜ。
続きがきになる終わり方だw


646:名無しさん@ピンキー
07/05/23 07:52:42 23e65bG1
シエスタ、実は灰色だったのか!
タバサの分が混ざって一層色を濃くして…続きにwktk

647:名無しさん@ピンキー
07/05/23 12:21:13 1Nl5uYWo
知ってるか、いろんな色を混ぜていくと黒になるんだぜ ((( ;゜Д゜)))


痴女109号氏GJ!!

648:名無しさん@ピンキー
07/05/23 17:26:07 2vHpySFt
アニメイト天王寺で11巻ゲット
まだ結構あったから近いやつは行ってみてはどうだろう

649:名無しさん@ピンキー
07/05/23 18:25:44 8dWTUJWF
新刊ゲット。
京都、大阪では今日から発売らしいね

650:名無しさん@ピンキー
07/05/23 19:17:37 xy6+6HYq
仙台でもきょうから

651:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:16:38 2zeFzdJ9
ノボル、このスレ見てるだろw

652:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:18:31 TsEvUpxt
かってきたよーin 神奈川

653:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:43:55 fagL1UO+
12時前に横浜アニメイトで売ってたよー
いっぱいあったから安心ですよー

654:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:47:16 5cx+8zt6
あのな、新刊買えて嬉しいのはよく分かるけど、
報告はラノベ板のスレ辺りでやってくんなよ。
別段このスレでやらなきゃならんってこともないだろ?

655:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:49:07 zH6deKUI
とりあえず、11巻読んだので書き込んでおく。
カトレアでSSをお願い職人さん><
あーもう12巻が読みてえよ。

656:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:50:30 3s8CFoQ2
保守も兼ねてるからいいんじゃね?

657:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:50:34 TsEvUpxt
>>654
大体のレスは、どこどこに行けば売ってるよ、という趣旨で書かれていると思うんだな

658:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:58:04 5cx+8zt6
>>657
や、だからそういうのは本スレでも出来るだろ。
わざわざSS主体のこのスレでやる必要があるか? ないだろ。
保守だってそんな必要なもんでもないし。

まー、別段皆もこだわりないみたいだから、いいんだけどね。

659:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:05:13 8dWTUJWF
>>658
落ち着けマリコリヌ


660:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:09:28 u6YcYe1S
>>659
落ち着け。マリコルヌだ。

661:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:11:49 8dWTUJWF
自分で打ってても怪しかったがやっぱ間違ってたか……
わざわざ野郎の名前を確認するのが億劫だった許せもてない人

662:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:13:01 uObGHGq1
新刊読めたので安心してスレ閲覧

>>600 >>644
超GJ! 激しく続きをwktkするぜ

663:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:47:03 2zeFzdJ9
カトレア、タバサ祭りで決定か・・・・。

664:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:56:09 +IwWzgjx
>>663
瞬間最大風速はやっぱりルイズだと思うがな。

665:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:57:46 IBFL7Jx9
今回の最ツンデレ賞&最も輝いていたで賞はサイトだと思う

666:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:59:23 8dWTUJWF
ちょっと落ち着け、解禁日まではまだ時間があるのにまずい空気になってるぞここは桃りんごでも食べて落ち着け

つ テファの胸

667:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:10:09 HnRQT8bf
おれもひとこと
ノボル、ここにSS投下して様子見てないかw

668:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:12:15 23e65bG1
11巻は色々と予想外だったが
 サ イ ト ツ ン デ レ 化 
これ最強

12巻に期待大ですぜ旦那ゲヘヘ


669:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:13:45 zH6deKUI
>>665
サイトは良かった、ルイズを手玉にとって欲しいぜ。
なのでカトレアでチョメチョメを><話繋がってないけどカトレアを!

670:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:14:50 DmVle51O
発売日前に新刊の話バラす奴がいるから嫌なんだ…

671:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:27:55 23e65bG1
ごめんな?

672:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:36:44 F6bb4Hfp
はっはっは、俺は小説一冊も買ってないでこんな所に屯ってる真性だから問題ないぜ

673:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:38:17 IBFL7Jx9
な、なによなによ…なんでわたし、>>671なんかにドキドキしちゃってるのよ…!

674:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:40:10 2zeFzdJ9
とりあえず今すぐカトレアSS隊を編成してくれ。

解禁と同時に頼むぜ。

675:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:42:55 23e65bG1
逆にあの神々しいまでの母性をオレノSSでいかに表現できるか、なんて自己ハードル立てちまうから
書きづらひ

676:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:47:22 +IwWzgjx
この流れ、うっかりすると話す内容にネタバレを練りこんじまいそうになる。

ところでルイズの自殺IFの続きはまだなのか?
かれこれ9ヶ月くらい待ってるんだが。

677:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:52:54 Y9scu1cB
おいおい、解禁まであと丸二日もあるんだぜ?
おまえらはしゃぎすぎ。気持ちはわかるが。
ここまでなら平気だろうっていうライン自体間違いだ。
そんなラインはない。ここまでもどこまでも、全部不可だ。自重しろ。

678:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:02:28 BDPAa4mv
11巻なんだが…
なんか似たようなのが保管庫になかったか?

679:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:05:51 PCe8ZkQM
すぐ上のレスも読めんのかお前は。

680:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:23:37 SvzJ4vMR
ネタバレしてるシネ、シネ

681:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:35:34 YTA9zqbz
タバサが幽霊見て気絶するやつの続きまだかな~?


682:261のひと
07/05/24 01:40:33 wovT7SyO
ご無沙汰してます

683:1/6
07/05/24 01:42:02 wovT7SyO
 空を舞う優美な曲線。

「すげーなぁ……」

 うっとりと地球上には存在しない生物『竜』を見上げるサイトの目には、
 畏敬の念が溢れていた。

「何が凄いの?」
「いや……こいつさ……飛ぶし喋るし……凄い生き物だなーって」

 耳まで良いらしいシルフィードは、

『もっと誉めて、もっと誉めて!! きゅいきゅい』

 逃避行の途中で、喋る事を再度禁じられたシルフィードが、態度でそう示した。

 喋る事が出来る。
 皆にそれがばれていると知ったタバサは、小一時間ほどシルフィードの頭を無言で突付き続けた。

「誉めると調子に乗る」
「いや……でもさ……」
「禁止」

 シルフィードは空から、タバサとサイトは陸から。
 偵察の帰途で、暫く危険は無さそうだと判断した二人はルイズ達の元に急いでいたが、
 無言でいる事に堪えられなくなったサイトが空を見上げ、
 今まで興味は有ったが聞けなかった事を、隣のタバサにぶつけていた。

「俺の地元じゃさ……『竜』って伝説の生き物なんだ」
「普通の飛竜も?」
「あぁ……いねーな」

 始めて聞くサイトの故郷の話に、興味を持ったらしいタバサが、
 じっとサイトを見つめる。

「そうだな……例えば……さ……」
「はい」


 二人の話は何時までも帰ってこないことを心配した、ルイズの差し向けたギーシュとマリコルヌが迎えに来るまで、
 いつまでも続いていた。

684:2/6
07/05/24 01:42:51 wovT7SyO
「む……むむむむむ……むぅ……」
「不気味だから止めてくれないか? マリコルヌ」

 周りを警戒しながら進む旅は遅々として進まず、日によっては野宿する事もあった。

「気にならないのか? ギーシュ」
「何が?」

 夜は交代で眠って、怪しい人物が近づいてこないか注意する。
 キュルケの発案だったが、もちろん彼女は夢の中。

『夜更かしは乙女の敵よ?』

 以上の理由で、この仕事は自動的に男性陣の役目になった。
 最初の当番だったマリコルヌに交代を告げに来たギーシュが目にしたのは、
 回りも見ずにじっと地面を見つめながら唸るマリコルヌで……

「ちゃんと見張ってないと、後で怒られるぞ?」

 キュルケは怖い。

「いや、それ所じゃないだろ?」
「なにが?」
「サイトの話を聞いただろう! 竜の血だよ!!」

 タバサとサイトを迎えに行く途中、風の乗って聞こえてきた不思議な話。

『俺の故郷の伝説でさ、竜の血を浴びたものは不死身の英雄になるって……』

 他にも色々な話が聞こえてきたが、マリコルヌの印象に強く残ったのはそれだった。

「サイトも……きっと、サイトも竜の血を……」
「……いや……しかし……落ち着けよマリコルヌ、そんな筈は無いだろう」
「しかしっ! ギーシュ、現実を見たまえよ、サイトはモテモテで……」
「……確かに」

 見張りの間中マリコルヌの頭には、シルフィードの血を浴びて……

「英雄になれば……英雄になれば……」

 マリコルヌの脳内では、下級生に囲まれた自分がちやほやされていた。
 それはまるで、平行世界で確かに有り得る様なリアリティだった。

「……英雄になれば……」

 ギーシュには、国を出てからずっと続く心配があった。
 今のままの自分は、王家に対する反逆者で、きっと実家にも迷惑を掛けている。


 どちらとも無く立ち上がった二人は、何も言わずに眠るシルフィードを探し始める。

 ……起きているのは彼ら二人だけで……

 …………止めてくれるものは誰も居なかった。


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