07/05/07 16:36:42 CYarIT79
「結城・・・リト・・・」
呟きと共に胸に広がる初めての感情に唯は目を閉じる
それがなんなのかはわからない。だけどとても心地よくそしてどんどん高鳴る胸の鼓動
唯はいつしか深い深い眠りへと落ちていった
昼休みの学校
主のいない保健室のベッドが一組の男女の動きに合わせてギシギシと軋む
「なんだよ・・やっぱりお前もこういうのがいいんだ」
黒髪の少女を貫きながら結城リトは意地悪く笑いかける
違う――違う――違う――
「結城君もっとしてっ・・もっとほしいのぉ」
心とは裏腹に勝手に紡がれていく甘い言葉に唯は困惑する
何度も出し入れされる肉棒に何度も掻き回される膣内
唯の華奢な体は快感を越えた悲鳴にも似た喘ぎを出す
四つん這いにさせられ、何度もあびせられた精液に汚れた制服は脱ぎ払われ、唯の白い裸体がリトの手で乱暴に汚されていく
「あぁ・・ふわぁ・んんっ・・あっくぅ・・んん」
嫌っこんなの―誰か―私はこんなこと―
「あんっ・・結城君、結城君・・ああっくっ・・ああんんんっ」
望んでなんかいないのにどうして――
それでも体はリトを愛しい人を必死に求める
その端正な顔立ちを白濁で染め上げても
その男を知らなかった花弁を血で染めても
唯はリトの唇を求めてそれに吸い付く
絡み合う舌に口からこぼれるほどの唾液を送り込み貪る
「はぁ、んんっ、結城君結城君っ・・ああぁぁ・・」
結城君が好き、大好き、だからだからもっともっと――
ハッと目を覚ますと部屋の中はすでに真っ暗で、時計の針は夜の9時を廻っていた
寝ぼけた頭でさっき見た夢を反芻すると唯の顔はみるみる真っ赤になっていく
「・・・な、なんて夢を見てるのよっ私はーーーーーっ!!」
それから数分
両手で押さえた頬の上気が収まるころ唯は暗い部屋で深い溜め息を吐く
落ち着くと頭にリトの顔が浮かびまた顔を赤くしては溜め息の繰り返し
唯はとりあえずじんじんと熱くなっている下腹部をなんとかしようと着替えるためベッドから降りる
すっと両脚で降りるとそのまま普通に歩いてクローゼットまで歩いていく
汗を吸い込んだ制服のボタンを外す時、鏡に映る自分と目が合う
今日は信じられないことの繰り返しだわ
私らしくもない――
唯は頭から雑念を振り払うと再び鏡の中の自分に向き直る
鏡の中の漆黒の瞳は唯にある疑問を投げかける
あの時結城リトに言った言葉
『足・・くじいたみたい・・・』
「私どうして結城君に嘘・・・ついたの?」
胸がキュッと締め付けられる思いに唯の心はさまよう
答えが出ないまま唯は部屋を出た