07/04/27 20:42:12 G+nYb/tO
ララと出会って幾年月。
いよいよ学校を卒業するにあたって、ララか春奈か、
男としてどちらかを必ず選ばなければならない岐路に立たされるリト。
そんな折り、実はデビルークの女性は生まれつき短命で
ララの余命はあと一年しか残っていない事を知る。
ララは、それをひた隠しにしながら、努めて明るく振舞っていたのだ。
その事を知ったリトはララに、せめて最後の一年間ぐらい、
心の底から笑っていて欲しいと、彼女との結婚を承諾する。
一年後。
儚げな、それでいて芯の強い、けれどやはり折れてしまいそうにか弱げな
そんな色んなモノの混ざった複雑な微笑みを浮かべて、
ララはベッドの上で息を引き取った。
臨終の床でララは、リトに最後に伝えたかった言葉を伝える。
「リト……私の事は、忘れて良いからね?」
「馬鹿野郎……他にもっと言う事あるだろうがぁ……っ」
数年後。
リトと春奈の間に、元気な女の子が生まれる事となった。
大きくなった春奈のお腹を撫でながら、リトは問う。
「この子の名前、何にしようか?」
春奈は、最後まで自分が短命である事をリト以外に打ち明けず、
常に気丈朗らかに振舞って、思い出の女性を思い浮かべた。
「ねぇ、あなた……この子の名前なんだけど……」
結局この漫画、こういう終わり方が一番綺麗だと思う