逆転裁判エロパロ第9法廷at EROPARO
逆転裁判エロパロ第9法廷 - 暇つぶし2ch400:成歩堂×ラミロア
07/05/12 15:55:34 Ih7Tdq6d
「貴方には何とお礼を言えばいいか分かりません。成歩堂さん、本当に感謝しています」
「いいえ、お気になさらず。…それにね、お礼なら……言葉じゃなく、体で欲しいなぁ」

手馴れた素早さで成歩堂はラミロアの手首を背後で拘束し、みぬきがマジックに使う手錠で戒めた。
ソファに突き飛ばされ、服を脱がされ、豊満な肉体を露わにされているのにラミロアは抵抗もせず呆けることしか出来なかった。
突然のことに頭がついていかないのだ。
乳房だけではなく、いよいよ股間をも露出させられそうになったところで我に返ったが、既に何もかもが遅かった。

「な、何をするんですか!やめてください!嫌です!」
「はっはっは、そう怒らないで下さいよ。貴方の馬鹿な父親のせいで、ぼくは職を失い…7年間も貴方の娘を養ってあげたんだ」
「それは……」
「これくらい当然だと思うんだけど、違いますか?」
「た…確かに感謝はしています!でも、こんなことは嫌……!」
「……まぁ、いいでしょう。その方が燃えてきますし」

勢い良くラミロアのスカートを、下着と一緒に引きずり下ろす。
そこはまだ、当然何の反応もみせてはいない。
成歩堂はラミロアの股間に顔を埋めると、舌で股間を舐め回しはじめた。
濡れた舌先が敏感な箇所にねじこまれ、ラミロアは甘い声を漏らさずにはいられなかった。
あの事故があって、ザックと離れて以来忘れていた感覚。
久しぶりに味わう甘い快感に、身を委ねてしまいそうになる。

「さぁ……娘さんのように鳴いて下さいね。思いっきり」
「えっ」

娘のように、とはどういうことなのか。それを問う間も与えず、成歩堂はラミロアの中に怒張を突き立てた。
激しい揺さぶりと突き上げの中、ラミロアの頭の中から成歩堂の言葉が離れなかった。
嫌が応でも一つの真実に辿り着くその言葉。
ラミロアは涙を溢れさせ、愛しい娘に謝罪の言葉を漏らしながら、成歩堂の蹂躙を受け入れ続けた。

401:鬼畜王成歩堂
07/05/12 15:57:16 Ih7Tdq6d
その日のオドロキはいつもと様子が違っていた。
思いつめたような顔をして、時折成歩堂に鋭い視線をなげかける。
みぬきが所用で事務所を出て、成歩堂と二人きりになったその瞬間、オドロキは成歩堂を殴りつけた。
拳を頬に叩きこまれた成歩堂に、オドロキが覆いかぶさる。
「よくも!よくも妹を、オレの母さんを!!!!何で、だよ……何で…」
語尾は涙で掠れ、言葉にならなかった。
襟を掴んでいた手からも、力が抜けていく。
オドロキはぼろぼろと涙を溢れさせ、成歩堂に跨ったまま泣き出した。
「オドロキくん……」
「さ、触る…な!!!」
成歩堂が伸ばした手を、オドロキが涙を拭っていた手で思い切り払いのけた。
いや、正確には払いのけようとした。
「やってくれるじゃないか。この代償は高くつくよ」
成歩堂はオドロキの手首を握る手に力をこめ、捻りあげた。
うらぶれた世界で生きる内に、こういった対処には嫌でも慣れていた。
「ぐっ、痛っ…や、やめ…!」
呻くオドロキを無視し、オドロキをうつぶせに押し倒し返す。
その上に覆いかぶさると、もう片手でオドロキのベルトを外し、下着とズボンを腰から落とした。
「なっ!?」急に外気に晒された下半身に、オドロキが驚愕する。
成歩堂は肛門に赤黒い一物を宛がうと、オドロキの耳元で笑った。
「君は男の子なんだから、お母さんや妹みたいに解してやらなくてもいいよな」
まさか…うそだろう?
オドロキの顔から一瞬にして血の気が引いたが、成歩堂は情け容赦無く腰を推し進めた。
「ひぎっ、ぐぁぁあああああ!!!!!!」
肉が内側から裂け、血が滴り落ちる。それを利用し、成歩堂はスムーズな出し入れをおこなった。
「はっはっは、あの2人よりもよっぽど締まりがいいね…!これからもたっぷり相手してあげるよ」
「嫌だああああ!!!!みぬきっ、母さんっ……誰かぁ!助けて!誰かぁ!!」
最も愛すべき肉親に助けを求め続けるオドロキの姿は、どれだけ弁護士として仕事をこなし、大人びていようと…まだ幼い一人の青年であることを示していた。


402:名無しさん@ピンキー
07/05/12 16:33:37 Xorf0dfV
あれ?どっかで読んだような気が
デジャヴか?

403:名無しさん@ピンキー
07/05/12 17:56:01 cCt9FBaN
鬼畜成歩堂、最高!。
奴は本当に芸(ゲイ)の幅がひろがったな。
俺を笑い死にさせるつもりかw。


俺的には、成歩堂×茜が一番だけどね。
誰かキボン、と無責任に願う。

404:名無しさん@ピンキー
07/05/12 17:56:51 dRbSA7XG
既視感……?

405:名無しさん@ピンキー
07/05/12 18:12:55 0lkJF2GV
>>271-272
だな。

406:名無しさん@ピンキー
07/05/12 18:36:31 CbeFrtZs
外出先でこんな所を覗きになんか来るんじゃなかった・・・
列車内で盛大にフイちまったじゃないかチクショウwwwwww

407:名無しさん@ピンキー
07/05/12 21:04:10 /bnAPdpf
新作きたと思ったらガイシュツコピペとは・・・

408:名無しさん@ピンキー
07/05/13 00:47:52 Zb6mQ2oi
コピぺでまで賛辞が欲しかったのだろうか・・・

409:名無しさん@ピンキー
07/05/13 18:31:00 Y2OxSR2o
これは酷い

410:名無しさん@ピンキー
07/05/14 04:55:18 hpCGmzuV
保守

411:名無しさん@ピンキー
07/05/14 17:23:04 Z6sJQX36
朝日新聞の夕刊に4の記事があった

412:397
07/05/14 18:06:00 7N0oqJMW
本当に書いてみた。オドロキ×みぬき。
俺がSSを書かなかった一年の時間は、元々無い筆力をゼロにするのには十分だったらしい。
エロは後半に書くつもり。エロの方は勢いだけで書かないようにしよう…。

413:人物ファイル
07/05/14 18:07:52 7N0oqJMW
近くにいれば見えるものが沢山ある。逆に見えないものも沢山ある。
距離があれば、自分の知らない『相手』が見える。

成歩堂みぬき、15歳。現在青春真っ只中。
にもかかわらず、それを全て魔術に注ぎ込んでいる…いや、いた。
最近の彼女が魔術のほかにも興味があるもの。
それは『法廷』親…義父だが、その血は争えない、というべきか。
あるいは…別の人間のせいか。とはいえ、本人もはっきり理由は言えないだろう。
結局、神のみぞ知るということか。
何はともあれ、つまらない日常を鮮やかに彩る『法廷』を彼女は気に入っている。

「オドロキさーん、なんか事件ないんですか?」
「みぬきちゃーん…そんなこと言っちゃダメだよ。暇なら、それに越したことないって。」
「そんなこと言ってるから、ウチの家計は火の車なんですよ?仕事しなけりゃ単なる居候です。」
…みぬきちゃんの言うことに一理ある、と言葉に詰まった。
だが、だが。王泥喜法介22歳、こんな年端も行かない少女に言いくるめられるのは癪だ。
「警察、消防、病院は暇に越したことはないよ…仕事が無いのが平和でいいのさ。」
「…一応言いますけど、オドロキさんは警察官でも消防士でも医者でも看護士でもないですからね?弁護士ですからね?」
「う」
…キツい事言うなぁ…。実際その通りなのが辛いところ…。
仕事がないのも困るけど、あればあったで平和が乱されているのが実感できる。
弁護士って仕事も中々つらいもんだ。
「で、そういうわけなんで、町へ出て事件を探してください。」
「…何が『そういうわけ』なの?」
「オドロキさんみたいな人は、町へ出れば事件に当たるって相場が決まってるんです。どんな作者でも。」
「(…なんの漫画に影響されたんだろう…)」
「ほら、さっさと行ってください。」
「わかったよ…。」
とぼとぼと、年に似合わない哀愁を漂わせながらオドロキが町へ繰り出していく…。
普通の若者なら、ふてくされて不味いことをしそうな気がするが、悪人になれない男なのでそれはないだろう。

414:人物ファイル
07/05/14 18:09:08 7N0oqJMW
一方その頃、みぬきはというと…証拠品を漁っていた。
「ふむふむ、これが人物ファイルね。
なになに…『成歩堂みぬき』
成歩堂龍一の娘で、マジシャンの女の子。得意技は「ぼうしクン」。常にマジックを持ち歩いている…。
「まぁこんなものかな…ん?でもまだ続きがある。」
自身を奇跡の美少女と称している。実際結構可愛いのだけど、怖いもの知らずというか、天然丸出し。
放っておけない女の子の典型。常に見張っていないと怖い…。
しかし、なんだかんだで結構有能。振り回されつつも気に入っている人物。割と好き。
「…オドロキさん。私をなんだと…。」
多少の脱力感に苛まれつつ、みぬきは人物ファイルのページをめくっていく。
目に止まった項目は、『王泥喜法介』
いちいちファイルするのもどうかと思うけど、僕。
22歳、男。職業は弁護士。まだ新米だけど。
他に書くことがない…。
「オドロキさんのは中途半端だね。ここは、みぬきが書き足してあげよう。報復報復…いじめてやるぅ。」
おもむろに羽ペンを取り出し、みぬきはオドロキの人物ファイルへ筆を走らせた。

性格は真っ直ぐ、一本気。青臭い感じがするけど、みぬきは結構好きなタイプ。
弁護士なのに、イマイチ冷静さが足りない。法廷にもそれを持ち込むのはどうかと思う。
そんな性格のせいで、みぬきは苦労させられている。
でも飄々としたパパとキャラクターが全く違っていて、見ていて飽きない。
そんな性格のせいか、結構男前なのに女性関係の話を聞かない。
とはいえ、色々飛び回っているオドロキさんをまともに見ている女の子はみぬきぐらいだと思うけど。
オドロキさんと一緒にいるのは好き。常に新しい顔を見せてくれるから。
しかし、甲斐性というものを…
「みーぬーきーちゃーん…何してるの?」
突然後ろから声を掛けられたみぬきは、身体をビクっとさせて振り返った。
そこにいたのは、宝月茜。いつもどおり、かりんとうをぱくぱく食べながらの登場。

415:人物ファイル
07/05/14 18:09:49 7N0oqJMW
「アカネさん!ノックぐらいして下さい!」
「ノックはしたわよ。みぬきちゃんが気づかなかっただけじゃない?」
「え、そうなんですか?」
「そう。で、何してたの?」
「オドロキさんの人物ファイルにちょっと手を加えていたんです。見てみますか?」
と言って、ひらひらと人物ファイルをちらつかせる。アカネは興味しんしんと言った所だ。
「面白そうね。是非見たいわ。私をどう書いているか興味があるもの。」
「ちょっと待ってくださいね…。えーっと『宝月茜』

サングラスがトレードマークの女性。職業は刑事の科学捜査官。牙琉検事とは因縁がありそうな気がする。
成歩堂さんとは親交がある。7年前に知り合ったらしいけど、詳しいことは知らない。
常にかりんとうをつまんでおり、どうやってあのスタイルを維持しているか疑問。
もしかするとトランジスタグラマーなのかもしれない。いや、多分そうだ。

「大きなお世話よ!あのバカ!誰がトランジスタグラマーよ!みぬきちゃん!ちょっとアイツの人物ファイルをいじってやるから、そのファイル貸して」
怒り心頭のアカネは、もうみぬきにも掴みかかりそうな勢いでまくしたてた。
暗に『太っている』と言われたのだから、無理もないけど。
「えーっと、今みぬきが書いていたんですけど…。」
「いいから貸してよ!あれに一泡吹かせなきゃ気がすまないわ」
そうまくしたてると、アカネはみぬきから人物ファイルを引ったくり、オドロキのページを憤怒の表情で眺めた。
…が、その顔は段々穏やかになり、人の悪い微笑みが浮かんできていた。
そして、みぬきのページを見て、再びニヤニヤ。
5分も経たないうちに、怒りのオーラはなくなっている。
「みぬきちゃん。あなたの書いたページ、面白いわねぇ…。」
「え?そうですか?」
「だって…まるで、オドロキ君が好きみたいだから…。」
「えぇ?なんでそうなるんですか?」
「自分の胸に聞いてみることね。オドロキ君もみぬきちゃんを憎からず思っているみたいだし…。ふふっ、オドロキ君を締め上げるネタができたわ。」
そういうと、アカネは上機嫌で帰っていった。

416:人物ファイル
07/05/14 18:11:15 7N0oqJMW
嵐のような時間の後、残されたみぬきは、アカネの言ったことを思い出し、自分で書いた文章を深読みしている。
…段々と顔が赤くなっていった。

えーっと…頭の一文…。
みぬきは、結構好きなタイプ…。だね。否定できない。
次の文も、本当の事…でも、そこが可愛いと思ってしまった覚えがある。
その次も、そのまた次も、本当の事…。
最後の部分なんて、直接的だよね。
もしかして、みぬきって、オドロキさんに…。

自分の頬が熱くなっているのに気づいて、恥ずかしい。
見る人なんて誰もいないのに、ソファに顔を押し付けて少しでも火照りをとる。
無意識のうちに、好きになっていたの…かなぁ。
オドロキさんの声も、台詞も、仕草も、癖も、いちいち思い出せる。パパでもそんな事ないのに。
オドロキさんには人を惹きつけるものがある。無茶苦茶な形のカリスマがある。
それに、当てられたのかな…。多分、そうだと思う。
これが『恋』ってものなのかな。きっと。
ふと思ったけど、何だか、オドロキさんがいない日常が想像できない。
つまり、みぬきの心の中に、しっかり根を張ってしまっている。抜けないぐらい、深く。
そして、みぬきの心の中でオドロキさんの占めるウエイトが増えていく…。
一度自覚してしまうと、オドロキさんが居ないのがちょっと寂しい。町へ送り出したのを後悔し始めている。
普段の何気ないやりとりが、なんだか無性に愛しい。
早く帰ってきてくれないかなぁ。声が聞きたいよ。

オドロキさんは私をどう思っているのかな…。
アカネさんに言われて、みぬきの人物ファイルを見たけれど、妹みたいに思っているのかな。
嫌われてはいないけど、みぬきは『女』として見られているのかな?
『恋愛の対象』になっているのかな…?
聞きたい。けど、『違う』って言われたらどうしよう。生まれたばかりの恋を潰しちゃうことになる。
でも、聞きたい。期待したい。聞きたくないけど、聞きたい。堂々巡りだけど、偽らざる心。
(目頭が熱い…)
顔を伏せて泣き声を押し殺していたら、いつの間にか眠っていた。
まどろみの中で、夢を見た。オドロキさんが、私を抱き上げて、キスをする夢。
(好きだよ、みぬきちゃん。)
いつもの笑顔を浮かべて、オドロキさんが言う。私は黙って抱きついた。

417:人物ファイル
07/05/14 18:12:42 7N0oqJMW
いい夢。ずっと目覚めなければよかったけど、そううまくはいかない。
起きてみると、見慣れた天井。私のベッドの上だった。いつ来たんだっけ?
喉が渇いていて、テーブルの上に置いてあった紅茶を飲む。
「あ、みぬきちゃん。起きた?」
口の中の紅茶の味が、一瞬わからなくなった。
「オドロキさん。いつ帰ってきたんですか?」
平静を取り繕っていたけど、いくらか上ずっている声かもしれない。
オドロキさんは、そんな事気にしていない。
「一時間ぐらいかな。帰ってきたら、みぬきちゃんがソファに突っ伏して寝ていたから、
風邪引いちゃうかもしれないと思って運んできたんだ。」
「そう、だったんですか…。」
あの夢、夢じゃ…なかったのかな?やっぱり夢かな。
「みぬきちゃん、なんだか元気がないね。どうかしたの?」
あなたのせいです、とは言えなくて黙りこむ。
「まぁ、言いたくないならいいよ。年頃の『女の子』だからね。無理には聞かないよ。」
『女の子』って…どういう事?オドロキさん…。オドロキさんが『恋』できる女の子なの?ただの『妹』なの?
その言葉で、心のタガは外れた。当たって砕けてもいい。モヤモヤした気持ちを抱いているよりは大分マシ。幾分、開き直っていた。
「オドロキさん…みぬきを、どう思っているんですか?」
「どう…って?」
「もしみぬきが『好き』って言ったら、オドロキさんはどう返しますか?」
「好きか嫌いの二元論なら、『好き』って返すよ。実際、可愛い『妹』みたいな子だからね。」
笑顔を浮かべ、臆面もなく言い切った言葉に、絶望を感じていた。
所詮、私は『妹』なんですね、オドロキさん…。
いいんです。もう。始めから、そんなに期待していませんから。
わずかでもあなたに期待した私が、バカでした。
でも、目は熱くなって、声が上がりそうになっている。
でもいいんです。この涙で、全部押し流すから。
オドロキさんが、どんな顔をしているかはわからない。でも、別にもうどうでもいい。
みっともないけど、構わない。むしろ、嫌われたほうがいい。
でも、感じたのは暖かな腕。髪をさする手。
こんなときに優しくするなんて、オドロキさんは酷い人だと、また思う。
「みぬきちゃん…さっきの言葉、まだ続きがあるんだ。」
え…?
「みぬきちゃん、君は僕にとって『妹』みたいな人だったよ。でも、今は違うんだ。
段々、惹かれたんだ。君に、ね。」
それは、もしかして…。でも、続きが怖い…。
私を掻き抱いた腕に、わずかに力がこもった。私も、オドロキさんも震えている。切なく、弱く。
「好きだよ、みぬきちゃん。『妹』としてじゃなく、『女の子』として、ね。」
「オドロキ…さん。」
そこから先の、記憶はない。

成歩堂みぬき、15歳。現在、青春真っ只中。
恋に魔術に、邁進中。
つまらない日常は『王泥喜法介』の手によって、鮮やかに色づけられていた。

418:397
07/05/14 18:13:35 7N0oqJMW
以上です。ぐだぐだですな。後半はより気合入れて書こう…。

419:名無しさん@ピンキー
07/05/14 18:38:13 JFNj26WH
みぬきかわいすぎ

420:名無しさん@ピンキー
07/05/14 19:16:23 6e6nq8zE
GJ!このかわいい二人がどうなってしまうのか早くもワクテカ

421:名無しさん@ピンキー
07/05/14 21:35:05 6zkqcjHT
待望のオドロキ×みぬきキター!!!
GJ!!後半も発声練習とパンツ芸して待ってる

422:名無しさん@ピンキー
07/05/14 22:16:16 P2dZ62ve
フェラまだー?
(*´Д`)ハァハァ(*´Д`)ハァハァ

423:名無しさん@ピンキー
07/05/14 23:18:59 vdRasLUm
GJ!!
新鮮な二人、これからの展開楽しみです。

お目汚しに、一つナル×マヨ、レイープ気味。
真宵未亡人設定で一つ落としていきます。

424:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:20:47 vdRasLUm
倉院の里。

二度と来る事がないと思ったこの場所。





「いいの?私、本当に結婚しちゃうよ!!もう、ここには好きに来れなくなっちゃうよ。」

「なるほど君!!何か言ってよ!!」

ボルハチで表面上、ピアノを弾くようになって3年。
真宵ちゃんはあの事件からずっと。ボクの事を信じてくれていた。
たまに『成歩堂芸能事務所』に顔を出し、みぬきの世話もしてくれた。
真宵ちゃんはボクが法曹界を追われたあの事件については一言も触れなかった。
交わされるのは、いつもどおりの日常のくだらない会話。

みぬきのことで、ボクの心が和んだのは否定できない。でも、真宵ちゃんと一緒にいるときは特別だった。
ひょんなことから出会い、2年間一緒に行動するようになってから、ボクは、真宵ちゃんが特別な存在だと気

がつくのにはそう時間がかからなかった。

でも、今のボクには真宵ちゃんを、幸せにする事ができない。

「真宵ちゃんはその男が好きなのか?」

それすら聞く事もできずに、ただ静かに笑って真宵ちゃんに祝福の言葉をかけた。
真宵ちゃんのいつもの元気な笑顔は消えていたけど・・・。


425:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:22:08 vdRasLUm
3年後、春美ちゃんからの手紙で、真宵ちゃんの旦那さんが急死したことを知った。
今更ボクが倉院に行っても何の慰めにもならないと思い、その手紙も無視していた。
しかし、次の晴美ちゃんから来た手紙でボクは倉院に行こうと決意をさせる一文があった。
「真宵様の悲しみを和らげるのはなるほど君しかいません。」








晩秋の夕暮れ。
随分と早くなった夕日が綺麗に倉院の里を染め上げている。
正門をくぐり、かさっ、かさっと落ち葉を踏み分け、本堂に向かう。
本堂入り口そばには・・・間違いない。真宵ちゃんが空を眺めていた。

「なるほど・・・君・・・?何でここに・・・?」

ボクより先に人の気配を察して真宵ちゃんが声をあげる。
3年ぶりの再会。喪服に身を包んだ真宵ちゃんはすっかり大人の色気をおびていた。

「焼香しに来たよ。遅れてごめん。」

「とにかく、上がって。」

促されるままに本堂に入る。
修行が終わり、宿場にみんな行ってしまったせいか、他に人のいない本堂はことさらに広く感じる。

426:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:22:48 vdRasLUm
「夫に、なるほど君の話も沢山していたから、来てくれて喜んでいると思うよ。」

初めて見る真宵ちゃんのだんなさん。とても優しそうな人だった。
ボクは遺影の前に花を置き、黙って手を合わせる。
君は真宵ちゃんを幸せにできていたのか。真宵ちゃんの無邪気な笑顔を知っていたのか。

名も知らぬ『彼』の顔を見ているとボクの中に何ともいえない黒い感情がわきあがってくる。

「ねぇ、なるほど君、人間ってこうも簡単に死んじゃうもんなんだね。心不全だったの・・・。やっとなるほ

ど君のこと忘れられると思っていたのに・・・。この人と倉院を作っていこうと思っていたのに・・・。」

沈黙の闇を先に破ったのは真宵ちゃんだった。
目から涙があふれているのが分かる。

ボクはこの男の事を許せなかった。真宵ちゃんにこんな悲しい目に遭わせるなんて。真宵ちゃんを幸せにでき

なかったボク、そしてこの男。
どちらにも腹が立った。

夕日もすっかり暮れ、倉院の綺麗な空気で星がいっそう綺麗に見える。
すっかり暗くなった部屋で見る真宵ちゃんはとても綺麗だった。
薄くさした紅が喪服に映え、わずかに露れる胸元の肌が月に照らされ白磁のように見える。
ボクは不謹慎ながらも大人になった喪服姿の真宵ちゃんを自分のものにしてしまいたくなった。
真宵ちゃんを悲しませた張本人の目の前で性質の悪い意地悪をしたくなった。

427:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:23:34 vdRasLUm
「真宵ちゃん・・・。」

ボクは真宵ちゃんを抱きしめた。これから何をされようという想像もできていないのか、真宵ちゃんは全く抵

抗してこないどころか逆にボクを抱き返し、心地よく僕の胸に体重を預けている。何の警戒心も持たない、昔

のままの真宵ちゃんの表情。

真宵ちゃんの胸のふくらみが喪服の上からも分かる。

その喪服に包まれ、艶やかさを放っている外見とはうらはらに、全く無警戒の頼りきったその顔を見ると、ボ

クの中の悪魔がその短い間にどんどん大きくなっていき、抑えられないものになってきていた。

「真宵ちゃん、綺麗になったね。」

額に軽く口づけそのままの姿勢で一気に押し倒す。

「なるほど・・・君・・・?」

先ほどの表情から一転して、不安そうな宙を見上げる目。

「みんな、宿場にいるんだよね。大声出しても無駄だよ。」

「いやだよ!なるほど君!!こんな所で!!遺影の前でなんて!!!」

「ボクは許せない。真宵ちゃんを悲しませたこの男を!だから!!」

「冗談でしょ!?お願い。冗談だって笑ってよ。」

「ふーん。冗談でボクに抱いて欲しいの。流石大人になった真宵ちゃんだね。」

「違う!!」

ボクは口の端を歪めて笑う。
抵抗する両手首を片手で押さえつけ、空いた手で、喪服の胸をはだけさす。

428:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:25:23 vdRasLUm
「なるほど君!!こんなの・・・酷いよ!!やめてよ!!」

日焼けのしていない白い胸の中心のピンク色の突起に夢中になって吸い付く。
千尋さんほどではないけど、その胸にはしっかり重みがあり、大人の真宵ちゃんを感じ、ボクの中心は更に固

くなる。

「いや・・・だ・・・!!やめて・・・なるほど・・・君・・・」

抵抗の力は徐々に小さくなり、声は少しずつ吐息混じりになってきている。
その抵抗の声も口で塞ぎ、ボクは真宵ちゃんの口内を犯しだす。
一筋の涙がボクの良心にとって最大の抵抗だったけど、それと同時に手に入れられなかった真宵ちゃんをこう

やって強引にでもモノにできると思うと喜びの感情のほうが先走る。

両手を開放し、喪服の帯を器用に紐解く。
襦袢の下は予想通り、なにも着けていない。

「いい着物なんでしょ?汚しちゃうから・・・。」

「・・・。」

ボクの喪服のジャケットを敷き、裸になった真宵ちゃんを横たえる。

「やっと諦めたんだ。」

「だって・・・。なるほど君に目をつけられたらもう・・・終わりだって知ってるから。」

「終わりだとは酷い言いざまだ。」

真宵ちゃんを組み敷き、わざと遺影の前で、その白い肌に無数の所有の証をつける。

「跡・・・、つけないで。」

「もう暫くは喪服でしょ?見えるところにはつけないから。それとも他にもこういうことする人がいるの?」

わざと意地悪く聞いてみる。

無言で首を横に振る真宵ちゃんを横目に体勢を変え、彼女の両の脚を大きく開かせる。


429:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:26:27 vdRasLUm
「いや・・・。恥ずかしい。」

黒い茂みを掻き分け隠された小さなピンク色の突起を軽く吸う。

「ひゃ・・ぁあん・・。」

成熟した真宵ちゃんの躰が小さく跳ねる。
更に指を滑らせ、蜜壷に一本、指を侵入させる。
湿りを帯びたそこはボクを受け入れ、きゅうきゅうと締め付けてくる。
内壁を引っかくように掻き混ぜる。蜜の最奥部からじんわりと温かいものが溢れ出してくる。

「ん・・・ぁあ・・あああああ!!」

真宵ちゃんは声を上げ、びくっと反応する。
「まだ、一本しか挿れていないよ。」
「だって・・・。なるほど君、上手いから・・・。」

顔を上気させながら答える真宵ちゃんが愛おしい。
ボクもジッパーを下ろし、熱を帯びた欲望を握らせる。

「すご・・い。大きい・・・。」

大きな目を更に大きくさせ、真宵ちゃんは恐る恐る握ってきた。

「真宵ちゃん、擦って。」

手馴れた手つきで、カリの部分と裏筋を執拗に攻めてくる。ボクも声を出してしまう。
流石未亡人といったところか。遺影の男が真宵ちゃんにこんなことを教え込んで。こうやって真宵ちゃんを毎

晩乱して。真宵ちゃんの体を蹂躙して。最後に思い出だけを残して先に逝く。

ボクは真宵ちゃんのテクニックを目にして、ふつふつと怒りがこみ上げてくるのを感じた。


充分に潤ったところに、ボクの中心をあてがう。

430:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:28:45 vdRasLUm
「挿れるよ。いいね。」

瞳を潤わせながら、こくりと頷いた彼女にボクはゆっくりと腰を押し進めた。
真宵ちゃんの中は熱く、ボクの欲望に吸い付いてくるように絡んでくる。

「・・・ん・・なるほど・・君・・・ぁあ!!」

たまらず真宵ちゃんが嬌声を上げる。
僕の知らなかった真宵ちゃんの大人の声。

「声をもっと聞かせて。」

「はずか・・し・・ぁっ・・ぁああ!!」

はじめは浅く、徐々に深く彼女に入っていく。奥を突く度、がらりとした本堂に真宵ちゃんの可愛い声が響き

渡る。
真宵ちゃんははきゅうきゅうとボクを締め付け、その襞がボクの中心に絡み付いてくる。

「ん・・・」

熱い彼女の中。そして俺は腰をグラインドさせる。

「ん・・はぁ・・ぁあ・・ぁあ・・。」

ボクの腰の動きに合わせ、彼女もいつしかボクの体にしがみ付いていた。
くねくねと彼女も腰を動かし、ボクの動きに合わせる。
ぽたり、ぽたりとボクの汗が真宵ちゃんの顔に落ちる。

「なるほど・・君・・・・・いい・・。」

喘ぎながらも言葉を発せようとする彼女が妙に可愛らしい。
ボクは真宵ちゃんの白く伸びた脚を両の肩に乗せ、更に挿入を深くする。

「ひゃ・・ぁああん・・」

互いに狂ったように腰を打ちつける。

「ぁあ・・あ・・あ・・・」

ひくひくと真宵ちゃんのそこが痙攣する。ボクももう、これ以上持ちそうもない。

「ごめ・・・ん・・・いっちゃう・・・」

「ゃぁ、ぁああああ・・ああああああ!!」



ボクは、真宵ちゃんの中に欲望を全て開放させた。

431:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:31:03 vdRasLUm
「ごめん・・・。真宵ちゃん。ボク・・・。」

全てが終わった後、ボクは後悔の念に囚われた。
半ば強引に旦那さんを亡くしたばかりの真宵ちゃんを犯してしまったのだから。
もう、今までの関係ではいられない。二度と会うことはない。
今はもういない男に対し、醜い感情を抱き、本能の赴くままに犯ってしまったのだから。

「いいんだ・・・。なるほど君。」

意外な彼女の言葉を信じる事ができずにもう一度聞き返す。

「本当はこうなる事を望んでいたのかもしれない。私、結婚してもずっと心の底になるほど君がいたんだ。」

「いいよ。真宵ちゃん。ボクを慰めなくたって。やっぱり真宵ちゃんって優しいところ、変わっていないね。



「なるほど君だって変わっていないよ。」

「えっ?」

「そりゃ、オッサンになっちゃったけど、よく昔言ったでしょ?本質を見ようねって。」

「あ、はしごと脚立の話。」

「そ。抱かれているときに感じたの。ああ、この人、ずっと私のこと思っていてくれたんだなって。」

にっこりと笑うその顔は美しく成長した今でも一緒にいたときと変わっていない。

「こんなひどいことをした俺だけど許してくれるの?」

「んー。それには罪が重すぎるな。私は今未亡人なのよ!み・ぼ・う・じ・ん!!そんな私を犯した代償は!

!」

「だって・・・。ずっと好きだったから・・・。真宵ちゃんを悲しませた旦那が、そして幸せにできなかった

自分が許せなかったから・・・。

ふわりとボクの唇にまよいちゃんのそれが重なった。

432:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:32:16 vdRasLUm
「やっと言ってくれたね。」

「え?」

「3年前に言って欲しかった・・・。あの時止めて欲しかった・・・。」

「ごめん。ボクに真宵ちゃんを幸せにすると言う自信がなかったから・・・。」

「確かに、旦那はいい人だった。幸せだった。結婚した事は後悔していない。」

「・・・。」

「でも・・・後ろを向いていたらいけない。時間は待ってくれないから。」

相変わらず、真宵ちゃんは強い子だ。
お姉さん、お母さんを亡くし、今度は旦那さんを亡くしてもこうやって笑っていられるのだから。

「そう考えるきっかけを与えてくれたのはなるほど君だよ。ありがとう。」

「ありがとうって、犯したボクが言われるのも・・・。」

「ううん。私もずっと好きだったから。なるほど君のこと。」

なんか改まって言われると照れてしまう。

「で、代償はね、たまに倉院に来る事!!」

「え?また来たらボク、また真宵ちゃんのこと犯しちゃうよ・・・。」

「うふふ。鈍いのは変わらないんだから。」

後ろ手に組んで意味ありげに笑う。

「それって・・・。あ、また抱い・・」

「これ以上言わない!!」

頬を思いっきりつねられた。

433:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:33:46 vdRasLUm
「今追いかけている事があって、その解決の糸口が掴めたんだ。」

「それって・・・?」

「うん。あの事件だよ。」

「それが解決するまでなかなか来れないと思うけど、終わったらすぐに真宵ちゃんのところに行くから。真宵

ちゃんを迎えにいくから・・・。コブつきだけど。」

「ありがと。私ももう、逃げないから。」

「なるほど君を好きだと言う気持ちから逃げないから。だから・・・待ってるね。」

ボクは小指を差し出す。真宵ちゃんも小指を絡ませる。
子供じみたポーズだけど、ボクは本気だった。

真宵ちゃん、全てが解決した後、真っ先に迎えに行くよ。

照れくさくて言えなかったけど、ボクはこれから真宵ちゃんを支えに6年前の真実を見つけていこうと思う。


434:ナル(やさぐれ)×マヨ(未亡人)
07/05/14 23:34:57 vdRasLUm
以上、終わりです。
ぬるいエロ、最後にへたれた成歩堂です。

勢いで書いてしまい、失礼いたしました。

435:名無しさん@ピンキー
07/05/14 23:49:41 m3MCK6N6
うひょー!
お疲れ様!!


436:名無しさん@ピンキー
07/05/15 01:35:20 zzDtB3Lz
メチャクチャよかった
ナルマヨ神おつ!!

437:名無しさん@ピンキー
07/05/15 02:27:05 YfL+++fM
いろんなナルマヨがあるなあ……

438:名無しさん@ピンキー
07/05/15 09:19:13 srzOPguU
ナルマヨ人気だな
俺も大好物だけど

439:名無しさん@ピンキー
07/05/15 12:35:09 YMCS5IrU
昨夜はナルマヨ神降臨してたのか・・
未亡人なマヨイもいいな
GJ!堪能させてもらいました!

440:名無しさん@ピンキー
07/05/15 13:36:36 uBxhIxWO
えへへ・・・・・・
GJ!


441:名無しさん@ピンキー
07/05/15 18:54:53 vS2yjXih
オドロキ×みぬき
9レス程度

前スレ 933-940の続き。
前回に比べ雰囲気暗めなので、苦手な人はスルー推奨。

442:オドロキ×みぬき 1/9
07/05/15 18:56:16 vS2yjXih
「気持ちいいですか? オドロキさん」

オドロキは返事の代わりのように、意識せず腰をひくつかせた。
みぬきはそれに気をよくし、笑みを浮かべるとぬちぬちと音が出るように手を上下させる。
魔術師の指先。繊細でありながら俊敏さや力強さを要求される大切なパーツ。
小さな口での奉仕よりも、格段に上達が早く、オドロキの弱点もその能力で
つきとめられ、今ではオドロキが自分は早漏ではないかと落ち込んだほどの早さで
登りつめさせることができる。

にちゃにちゃと、先走りの雫でオドロキの竿とみぬきの手は光っている。
細い指の白さと赤黒さがなまめかしく絡み合い、二人の視線を集めて吐息を漏らさせる。
「み、みぬきちゃん、もう‥‥」
「じゃ、もっと頑張りますね」

反り返る肉を手前に引き、両手で絞るように握り締める。先端は手のひらで、
根元は指先できゅうきゅうとしめ、全体への刺激をくりかえす。
オドロキは女のように呼吸を乱し、本人も知らないみぬきの嗜虐心を満足させた。
みぬきの指先が脈拍のようなうごめきを感じ取ったとき、オドロキの白濁は
小さな乳房を白く汚していた。



オドロキとみぬきがはじめて体を交わしてから、二週間。
責任感の強い二人はステージや仕事などをおろそかにすることはなく、それぞれの日常は
あまり変わらないように生活している。
しかし、もちろん二人はいっしょにいたいという気持ちは強くあり、そして成歩堂は
事務所にいない。
ということで、オドロキのアパートでの半同棲生活がはじまっていた。

いってらっしゃいのちゅーや裸Yシャツなどなどをまんべんなくこなし、
心身ともにバカップルへと近づいていく二人に、時折道端で顔をあわせるくらいの
やたぶき屋の親父なども、二人が一緒にいるところを見かけたときには、限りなく辛い
味噌ラーメンをオドロキに食わせたがるようになっていった。

たまたま事務所に遊びにきた茜も、きてから2分後には
「あんた達、付き合ってるの?」
と問われ、二人の否定しあう言葉にも一言一句どんどん機嫌が悪くなり、対抗するような
「あたしだってその頃は」
という台詞に腕輪が反応したが、オドロキは空気を読んで何もいうことはなかった。
しかし、
「あっ、みぬき、パパから茜さんが若かった頃の話聞きましたよ」
と空気を読まないほうが鋭く突っ込みをいれると、オドロキにカリントウを投げつけ、
「くやしくなんかないもんね」
などと年に似合わない捨て台詞を吐いて帰っていったりもした。


443:オドロキ×みぬき 2/9
07/05/15 18:57:24 vS2yjXih
また、一週間ほどたった頃には、どぶろくスタジオに向かうオドロキの姿もあった。
あの出来事の後、電話で簡単な報告をしてから、はじめてだ。
そろそろ勉強を再開する必要があるだろうと、オドロキはみぬきの学校がある時間から
足を向けたのだった。

「こないだはすいません、まことさん。勉強の途中で抜けることになって」
「‥‥」
黙って首を横に振る。気にしなくていい、というように。

「そのぶん、今日はみっちりやりましょう。オレもちゃんと用意してきましたから」
「あの‥‥」
「なんですか? まことさん」
やけにまぶしそうにまことはオドロキを見る。
オドロキのテンションの具合は確かに高くなっているようだが。

「‥‥オドロキさんとみぬきちゃんは恋人になることになったんですか?」
「え!? ええ、まぁ、その」
頭をかりかりと掻き、照れた表情を見せる。まんま法廷のようだ。

「‥‥そうですか。おめでとうございます。いつかはそうなると、思っていました」
「そ、そうですか。いやぁ、照れるなぁ」
頭の後ろをかいて口元を曲げるそのしぐさは今度は成歩堂のようだ。
まことはすこし冷めた目で見ている。

「そんな風に見られているなんて、いつから知ってたんですか、まことさん」
そう聞かれると、まことはシャカシャカと手元のスケッチブックに手を滑らせた。

                 ____
              ,-‐=´~`、~`ヾ、
          / /:::::::::::::::::::::::::::::ヽ\
        /  /:::::/:::::::,:::::::::ヽ::::ハ ゝ
        ヽ、  {:::::/:::::::ハ::::li 、 i:::::::} ,〉
         ヾ |__l|::::l リj__rt__|i::j/l/
           ハヽ!rt_ォ   r_tァ リ l
          /:::::l    !   | ハ
          i:::::::::j:ヽ、  ー   ノ|::丨
    r777777777tノ` ー r ´ノ::::!
   j´ニゝ        l|ヽ____/:`::::|::::ノ
   〈 ‐ 知っていたがlリ   |  (;;〈ヽ
   〈、ネ.お前の態度が.l! |   |:::::::ノ;ノ::::l
   ト | 煮え切らないとニヽL_    l
   ヽ.|l         〈ー-   ! `ヽ.:::::::l
      |l         lトニ、_ノ::::::::::::ヾ、!
      |l__________l|   \    ソ



444:オドロキ×みぬき 3/9
07/05/15 18:58:37 vS2yjXih
「‥‥そ、そうでしたか、すいません」
ひきつりながらも無表情のまことに謝る。
(ギャグなんだよな‥‥きっと)

スケッチブックを丁寧に閉じると、今度はまことが声を小さく上げた。
「あ」
「今度はなんですか」
「‥‥あの、目が痛いです」
全く痛いようなそぶりを見せずに、そう伝える。

「え、またですか。目薬は?」
「‥‥すいません、いまはないんです」
「わかりました。ちょっと見せてください」
まことの秀麗な顔に近づき、オドロキは真面目な顔でまことの目を
じっと見つめた。

「うーん、よくみえないからもっと近づきますよ」
両頬に手を添え、ひどく近い距離からまことの目を見る。
まことの手がオドロキの手に添えられ、わずかに握られた。

「何もないみたいですけど」
「‥‥」
オドロキは至近距離でそう答えた。

「もういいです」
「え? でも」
「もういたくないですから」
「オレ、目薬を買ってきましょうか」
「大丈夫です」

とりつくしまもない。元の体勢に戻った後、
なんだか言葉がなくなってしまったところで、オドロキは鞄を開けた。
「そういえば、おやつの用意をしてから勉強をはじめましょう。
 前回みぬきちゃんが持ってきて、そのまま持って帰っちゃったのを
 改めて持ってきたんですよ。かりんとう」
「‥‥そうですか」
まことの回答はどこか空虚だ。

「申し訳ないですけど、ポットが向こうにあるので、取ってきていただけますか」
「ああ、いいですよ」
かりんとうの袋をまことに渡し、オドロキはポットを取りに席を立つ。
ポットに近づいたところで、ぽくん、と結構いい音を立てて頭に何かがぶつかった。

「‥‥すいません、かりんとうの袋をあけたら飛んでいってしまいました」
「そ、そうですか」
(ずいぶん勢いがいいな‥‥)

足元の、黒糖がきっちりまぶさってずいぶん硬そうなかりんとうを手に取る。
なんとなくそれを口にしたまま、オドロキはポットを手にまことの元へと戻った。

勉強をはじめてからはとくにおかしなところもなく、学校を終えたみぬきが
合流した後は、オドロキがなにか疎外感を感じるほどに二人は仲良く過ごしていた。

日も暮れてから、オドロキは二人のアパートへと歩みながら、前半のまことは
なんだったのだろうと首を捻った。


445:オドロキ×みぬき 4/9
07/05/15 19:00:00 vS2yjXih
そんなこんなで二週間。
みぬきは学校に行き、オドロキは自分の日記とみぬきとの交換日記を書きながら、
ついでに次の法廷の用意をしていた。
最近の弁護は素人っぽさも抜け始め、みぬきがいなくとも的確な反論も行えている。
手ごたえを感じる。きっと、次の依頼人も助けてみせると、オドロキは強く思った。

「やあ、オドロキくん」
突然かけられた声。オドロキが肉声では久しぶりに聞く声だ。

「成歩堂さん。お久しぶりです‥‥というか、たまには帰ってきてくださいよ」
「ああ、だから今日はこうして帰ってきたじゃないか。遠いところから、ね」
すでに成歩堂には、みぬきに了解を得て、電話で話をしていた。
さすがに肉体関係にまであるとは言わなかったが。
理由はわからないながら、成歩堂には何も隠し事ができないことをオドロキはこの半年で
よく理解していた。だから素直に言った。
みぬきを愛している、と。一人の女性として。

電話口でのしばらくの沈黙の後、帰ってきた答えは一言だった。
「ありがとう、オドロキくん」

それからオドロキにはなんの連絡もないまま、二人は日常を過ごしていた。
みぬきも成歩堂と連絡をとっていないようにオドロキには見え、相変わらず
この親子の絆は良くわからないと心の中で思っていた。

オドロキは現実の成歩堂に意識を戻す。いつものニット帽をかぶったままだが、
手はポケットに入れず、いくつもの書類を抱えていた。

「勉強は一息ついたんですか?」
「いや、この2週間は休みさ」

ばさばさと机の上に書類を置く。
星影、狩魔、御剣、綾里などと入った封筒も合間から見える。弁護士の事務所や
検事からの紹介状などのようだ。そして二通、手元に残ったものがある。
「戸籍謄本ですか?」
「ああ、キミのね」
「オレの? 今のところ免許やパスポートを取る予定はないですけど」

それに対して応えを返すこともなく、成歩堂は謄本をめくる。
「見てもらったほうが早いだろう」

×印が二つ並ぶ。一つは21年前に死去、一つはその後に除籍されている。
オドロキは首を捻る。自分は親を知らない。両親はもう亡くなったと聞いていたが、
母親は父親が亡くなった後、籍を抜いたのだろうか。
生きているかもしれない。そこまで考えるとオドロキは首を振った。
実の父親の顔も母親の顔も知らない。
だけど別にどうでもいい。怨んでいるわけでもない。
はじめて見る父親の名も母親の名も興味はなかった。
優美。いい名前だと、そう思っただけだった。
旧姓、或真敷。


446:オドロキ×みぬき 5/9
07/05/15 19:01:29 vS2yjXih
オドロキはそこから目を離さない。視野が回っているような違和感の中、
思考のピントは外れることはない。むしろすんなりと頭の中に入ってきてしまう。
不可思議な力。最初から唯一つ持たされていた、腕輪。
不可思議な力。同じ力を持つ、実の父と母を亡くした少女。
王泥喜法介。或真敷法介。
成歩堂みぬき。或真敷みぬき。

「嘘、ですよね」
「本当だ」
理解はすでにしていながらの言葉に、成歩堂は無慈悲に最後の書類を出す。
もう一通の戸籍謄本。誰のものかは見るまでもないと、オドロキは思った。

「成歩堂みぬきは、キミの実の妹だ」
いつかの法廷の後のように、オドロキは成歩堂を睨んだ。
「続けるよ」
躊躇せずに続けられる。

「第734条 直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。
 但し、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない。
 第817条の9の規定によって親族関係が終了した後も、前項と同様とする」
「最後の規定は、みぬきがぼくの娘となった今でも、回避できないということだ。
 法においても。世間においても」

坦々と成歩堂が喋っている。オドロキは何も返さない。

「これから取る方法は、ぼくが考える限り、4つある。
 一、オドロキくんがみぬきに真相を伝えず、別れることだ。
 もちろん、キミが望むなら事務所をやめてもかまわない。
 二、オドロキくんがみぬきに真相を伝え、別れることだ。
 三、オドロキくんがみぬきに真相を伝え、それでも別れない。
 最後に、オドロキくんがみぬきに真相を伝えず、別れない。
 この4つだ」
 
オドロキの成歩堂への視線は、普段の彼に似合わず、厳しさをいや増す。
それでも怯むこともなく、かえって口調を柔らかくして、次を続けた。

「選択はキミに任せるが、二つ、言わせてくれ」

みぬきに手を出したことへの責めでも言うつもりだろうか。
結婚ということまで口に出すということは、関係を結んだことなどは
先刻承知の上だろう。
オドロキは次の言葉を待った。

「みぬきの将来の目標がなんだか知ってるかい?」


447:オドロキ×みぬき 6/9
07/05/15 19:03:40 vS2yjXih
オドロキは毒気を抜かれ、不思議な顔をする。何をいまさら言っているんだ。

「当然、魔術‥‥」
「そうだ。魔術師だ。或間敷のね」

オドロキはしらないが、みぬきはザックから全てを受け継ぐ書類を渡されている。
それを知らなくとも、いつか、或間敷を再興させるだろうとオドロキはわかっている。
みぬきなら、きっとできる。オドロキは確信しているし、協力をおしまないことは
今更口に出すまでもない。

「キミと一生を暮らすつもりなら、或間敷の血は途切れる」
オドロキの体が少し震えた。成歩堂は続ける。

「バランさんのように、魔術は残るだろう。だがキミ達が宿す、
 不思議な力はこの世から消え去る。良い悪いではない。事実として、そうなる。
 これが一つ」
 
オドロキとみぬきでは現実的に子をなすことができない。
別の科学的な方法をとるにせよ、それだけは変わることはない。


「そして、もう一つは、オドロキ君、キミの未来だ」
「オレの‥‥?」
オドロキは戸惑う。今の今まで、みぬきのことしか考えていなかったせいだ。

「今のキミは、最強と言われた弁護士、我琉霧人の秘蔵っ子であり、
 成歩堂龍一の事務所にいるものでもあり、あの我琉響也を何度も敗北させ、
 はじめての裁判員制度のもとで無罪を勝ち取った男でもある。
 しかし、この情報が漏れたとたん、キミのキャリアはすべて崩壊するだろう。
 弁護士はまず、つづけられない」

何をくだらないことを。
オドロキは成歩堂をもう一度睨みつけた。
「そんなものは‥‥!!」
「どうでもよくはない」

成歩堂は強い目でオドロキを睨みかえす。

「キミはいい弁護士だと思う。
 キミに救われた人たち、キミがこれから救えるだろう人たち。
 その人たちのことを無視すべきじゃない。
 そしてなにより、オドロキ君。
 キミは弁護士をやめることができるのか」

オドロキは何も言うことができない。言えるわけがなかった。
文字通り、最高の弁護士『だった』、成歩堂龍一の前では。

「キミ自身のことを考えることも、忘れないでほしい」
「その上で、よく考えてくれ。期限は決めない。
 そして、キミの選択にぼくは口を挟まないことを約束する」
「ここにある色々な人たちの書類は、キミが選択をしたあとに、
 助けとなるものだ。読んでおけば、役に立つだろう」
「みぬきには会わないで帰るよ。よろしく言っておいてくれ」

オドロキの返答も待たずに成歩堂は去っていった。
謝罪の言葉も、責めの言葉もオドロキに投げかけないまま。


448:オドロキ×みぬき 7/9
07/05/15 19:05:44 vS2yjXih
「オドロキさん、オドロキさーん」
「‥‥あ、ああ、なんだい、みぬきちゃん」
「どうしたんですか。ぼーっとして。
 ごめんなさい、やっぱり今日は疲れてました?」
「いや、大丈夫だよ」

考えはまとまらない。一人になりたかったが、あのあとすぐにみぬきは帰ってきた。
せめて、今日はオドロキは体をあわせるのを拒否したかった。
しかし、みぬきに不可解な仕草を見せると、その力で感知されかねない。
だから、今日は疲れたから、といって休もうとした。
だったら今日はみぬきががんばりますから、といって、イニシアティブを逆に取られたのだ。
あまり否定するのも気取られかねないと思い、オドロキはしぶしぶそれを了承した。
(違う)
オドロキはそう考えた自分を否定する。
みぬきを犯したかった。限られているかも知れない時間、彼女に触れないでいることに
耐えられなかった。
体温と甘さと痺れと快感を、残す限り感じたかった。
だから、強く拒否しなかったのだ。妹と知っていながら。
オドロキは自分を侮蔑する。
それでも、指は枕元にあるコンドームに伸びていた。

「あっ、オドロキさん」
「‥‥?」
手を止めさせ、裸のみぬきが恥ずかしそうに続ける。

「えっと、今日は大丈夫だと思います」
目を伏せたみぬきに視線を向ける。もちろん視線はあうことはない。
オドロキは、そのままわずかに濡れた秘所へと視界を移す。

薄い肩を倒し、淡い花を見やすくする。オドロキのそれは強く煮えたぎっている。
そのまま腿にあてがった。みぬきが体をすくめる。それにより狭まった膝を、オドロキが割る。
鼓動が聞こえそうなほど緊張しながら目を閉じているみぬきに、耳元で囁いた。

「みぬきちゃんは安定しているほう?」
「えっ?」
「周期が、だよ」
「‥‥」
オドロキは真面目な顔を解き、体を離した。
「ダメだよ、そんなのは」

オドロキは袋を破ってゴムを取り出すと、黙ってつけだした。
何かもごもごと口を動かしていたみぬきは、それを見て大きな声を出す。
「あっ、みぬきにつけさせてください!」

珍しそうにコンドームをいじると、面白がりながらみぬきがつける。
オドロキは、それでもいいのに、といったのかもしれないという思いを捨てた。


449:オドロキ×みぬき 8/9
07/05/15 19:08:06 vS2yjXih
「この格好、恥ずかしいよ」
背後から回り込み、動物のように侵略する。はじめてこの体勢を取ったときは、
嫌がったみぬきが柔らかい体を利用して、途中で正常位に戻したほどだ。

浅く侵入しながら、片手は手のひらにおさまる乳房を愛撫し、
肩や背には口を付ける。何かと手を出したがるみぬきは、それを与えられることしかできない。

オドロキの姿が見えないのがいやだとごねたみぬきのために、持ち込んできた鏡を
みぬきの前に置いた。ふくれて文句を言うみぬきを今は見ないことにして、
オドロキはひたすらに二人のセックスを継続する。

時間もかからず甘い声が漏れ始める。オドロキの動きは、早く、強い。
みぬきから離れたくない。オドロキの体が先にそう証明するように、蹂躙を続けていく。
唇は鎖骨から首筋へ。細い首筋を吸いつけた。

「あっ、オドロキさん、そんなとこにキスマークつけたらダメっ!」
みぬきがいやがる。以外と冷静なんだな、とオドロキは思った。
たしかに露出の多い部分につけたらステージにあがることもできないだろう。

もとよりわかっていたことだ。痕がつく寸前でやめる。
「冗談だよ、みぬきちゃん」
「そんなことしたらみぬきも法廷に出る前の日に同じことしますよ!」

オドロキは笑う。きっと我琉響也は驚くだろう。それともニヤニヤするだけか。
おデコくんと呼ばれ、指をつきつけあう時間も残り少ないのかもしれない。

「きゃうっ、きゅ、急につよくしたらダメですっ。
 あっ、やだっ、お、オドロキさん!」
強く腰をおしつける。弱いところはいくつも知っている。
そろそろ痛みよりも喜びを感じることができるようになったみぬきに
厳しいくらいに体をすりつけ、合間には桃色の核を刺激する。
白い臀部の中心を、指先でこする。

「ふぁんっ、あっ、あうっ、んぁっ!」
リズミカルに声と体が鳴く。鏡にはとろとろの顔が映っている。普段の少女のものではない。
オドロキしか知ることのない表情。

浅いところまで腰を引き、角度をつけ、こすりあげるように奥まで突ききった。
みぬきのあとを引く声を聞きながら、体内に精液が放出される。
DNAはその先へとたどり着くことなく、精液溜りの中で泳いでいた。


450:オドロキ×みぬき 9/9
07/05/15 19:10:03 vS2yjXih
簡単に後始末をしてから、みぬきを背中から横抱きにしてオドロキは目を閉じる。
すこし文句を言ったみぬきも、密着する暖かさに負けて、今はもうかすかな吐息を立てている。

睡眠が訪れることはなかった。
みぬきの眠りが妨げられない程度に、より密着し、髪に顔を埋める。
性欲は起き上がらない。人を抱きしめた心地よさは、今までオドロキがほとんど
知ることのなかったものだ。

家族を失ってしまう。
女性としてのみぬきを失うだけにとどまらないことが、オドロキの想いを強くする。

いつ気がつけばよかったんだろう。

妹として会えたなら、家族になれた。
関係のない女性として会えたなら、いつか家族になれることもある。
ただ一緒にいるだけでも、家族のようになれたかもしれない。
その全てが自分から離れていく。

「ん‥‥」
少女が身じろぎすると、体を反転させた。
幼い寝顔をオドロキの胸へとあてると、安心したようにまた眠りへと落ちる。
オドロキはもう一度腕を巻き、二人の隙間をなるべく狭くさせた。

腕の中の大切な人を抱きしめながら、
泣き虫の王泥喜法介は、自分の為に、久しぶりに泣いた。

                                           つづく


451:名無しさん@ピンキー
07/05/15 19:12:11 vS2yjXih
以上です。

452:名無しさん@ピンキー
07/05/15 19:12:35 vSdiIhVV
すげー!!
GJ!!

わくわくしながら読みました。続きが楽しみです。

453:名無しさん@ピンキー
07/05/15 19:15:20 dNqOyiGC
リアルタイムktkr

これは素晴らしき葛藤、続きが楽しみで仕方ないわ

454:名無しさん@ピンキー
07/05/15 19:28:27 LflzW12B
GJ!!
続きを楽しみに待ってます

455:名無しさん@ピンキー
07/05/15 20:35:44 giidn9vV
うおー続き待ってます!
余談だが自分の新刊ネタとまさにかぶった(;´Д`)
もっと練らないとなー

456:名無しさん@ピンキー
07/05/15 21:50:42 MFtOfoVA
ナルマヨもオドみぬもGJ

457:名無しさん@ピンキー
07/05/15 23:10:44 T2vJA2B/
GJ!
ナルホド言ってることは正論だがマジ外道w
早く言っとけばこんなことには…

458:名無しさん@ピンキー
07/05/16 00:07:46 IRxJDiQG
超GJ!!!!
本当ナルホドもっと早く言っとけば…

459:397
07/05/16 07:04:02 72dnGwQX
皆さん乙です。
オドみぬの話、ネタが激しく被りそうな悪寒…。避けて通れぬ道な気がしますけど。
書きあがっているので、今夜にでも後半を投下します。

460:397
07/05/16 07:06:31 72dnGwQX
と、思っていましたが、今夜は某氏に拉致られる事を思い出したので、今投下します…失礼しました。
人生で初のエロなので、色々見苦しいとは思いますが、しばしお付き合い下さい。

461:その後
07/05/16 07:08:34 72dnGwQX
光陰矢のごとし。涙に暮れた告白劇から早くも数か月…。
時計はくるくる回り、カレンダーはめくられ、年の瀬が近くなる頃。
二人は

何もできずにいた。


夜、みぬきが眠る前にまぶたに唇を落とすぐらいで、オドロキは殆ど何もしなかった。
いわゆる「中学生恋愛」というやつである。
理由についてみぬきは…初恋のせいでイマイチ感覚が掴めず、前より親密な遊びをするぐらいで、それである程度満足していたのでそれ以上踏み込む勇気がなかった。
一方オドロキは、貞操観がかなり固く、この幼い『恋人』にまだ大人の恋愛を教えるつもりがなかった。
それはそれでプラトニックでいいのだが、それで収まらないのが好奇心というもの。
特にみぬきは好奇心旺盛な年である。そういう知識もどこからか仕入れてきていた。
物語は、この辺りから始まる。


辺りにはクリスマスの装飾が溢れ、サンタ姿の客引きがところどころにいる。
こんなにうじゃうじゃいるとありがたみが薄いよなー、などと思う。
今はみぬきちゃんと二人で、自分たちだけのささやかなクリスマスパーティー用の食材と飾り付けを仕入れにきている。
キタキツネ組が仕切る店で、結構融通が利く。あんまり利かせたくないもするけどね。
組長…ではなく、店長さんは、いつもの前掛けではなく、赤と白のサンタルックできめている。格好とは違って割と威圧感があるけど…。
店のBGMはクリスマスソング。みぬきちゃんは歌が好きで、こういうのを聞くとすぐに鼻歌を歌いだす。
Rudolph The Red-Nosed Reindeer~♪
「いーつもみーんーなーの、わーらーいーもーの~♪」
「みぬきちゃん、英語の歌なんだから英語で歌いなよ。」
「英語の歌詞わかりませんから。オドロキさんこそ、英語で歌ったらどうです?『赤鼻のトナカイ』」
「…僕も英語の歌詞はわかんないや。じゃあ、日本語で。」
二人の歌声が、きれいに重なる。なんでもない事だけど、なんだかとても嬉しい。
最近はみぬきちゃんとの付き合いも大分こなれてきている。
まだ成歩堂さんには気づかれていない…と思う。元々あんまり家にいない人だし。
仮に気づいていたとしても、人の恋路に横槍入れる性格では…ない、だろう。多分。

462:その後
07/05/16 07:11:23 72dnGwQX
あっちの品がいい、こっちのケーキが美味しそう、とせわしなく動くみぬきちゃんを見ていると、思わず抱きしめたくなる。
なんか小動物みたいで、可愛い。愛しい。
遠くに行かないように手をつないで、僕も一緒に引っ張りまわされていた。
そんな、どっからどう見てもカップルにしか見えない僕たちに、好奇の目を向ける人がいた。
「オドロキ君、みぬきちゃん。」
「あ、アカネさん。」
「どうしたんですか?」
「実は牙琉検事のクリスマスパーティーに呼ばれちゃってね。
タダで行くわけにもいかないから、ちょっとお土産を物色しに来たんだ。」
「お土産…ですか。」
「そうよ。何かビックリするものをあげようかと思っているんだけど…。
やっぱりここのお菓子はいいわよ。『根性焼き』に『人情焼き』だもんね。
どうせなら『根性焼き』についてる文字は『根』じゃなくて北斗七星がよかったと思うけど。」
根性焼き…北斗七星…。
(…年がバレますよ、アカネさん…。)
もちろんそんな事を口には出さないが。
「それは確保するにして、あなたたちの話でも手土産になりそうね。」
「へ?みぬき達が、ですか?」
「そりゃそうよ。こんなに面白いカップル見たことないもの。
手なんかしっかり握っちゃって、もうすっかりラブラブね。」
「へへ…そうですよね、オドロキさん。」
「そう…かもね。否定はできないな。」
からかうつもりだったらしいけど、アッサリ肯定した僕たちに対して、一人身のアカネさんは結構辛いらしい。
「甘い話を…ご馳走様。ところでオドロキ君、ちょっと話があるんだけど。」
「僕、ですか?」
「そう。黙ってお姉さんについてらっしゃい。」
無理やり腕を引っ張られて、店の奥へと引きずりこまれていく。
相手が女性である以上、無理やり引っぺがすわけにも行かず、ただされるがまま…。
「オドロキさん、行っちゃヤダ!アカネさん、きっと『りゃくだつあい』する気です!」
と、反対側の腕を引っ張られる。
ある意味両手に花。男子冥利に尽きるのだろうか。それとも最大の失敗なのか。
「みぬきちゃんはダメよ。大丈夫。3分で済ますから。」
そう言うアカネさんには、笑顔なのにかなりの威圧感がある。
みぬきちゃんは渋々ながらも納得せざるをえず、僕の腕を放した。
アカネさんは僕を店の奥へと連れて行った。
先ほどの笑顔とは違って、表情がかなり険しい。
「オドロキ君。わかっているでしょうね?」
「何を…ですか?」
「今日はクリスマス。12/24日の午後9時から翌3時までは、この世でもっともセックスしている時間。
だけど、あの子はまだ十五歳。やっていい事と悪い事があるわ。」
科学捜査官の無駄な知識を出すアカネさん。臆面もなく言い切るあたり、女も二十過ぎると恥じらいをなくすのだろうか。
若干脱力しつつ…そういうことですか。もちろんわかっています、と返すと、アカネさんは満足そうに頷き、小さな箱を取り出した。
箱に書いてある文字は『犯本』。かなり有名な、特殊ゴム製品の会社だ。
「………セーフ・セックスで頼むわよ。まだあの子をママにしたくないわ。」
と一言言って、アカネさんは何事もなかったかのように買い物に戻っていく。
…コケそうになるのをなんとか堪え、アンタ本当に公僕ですかと心の中でツッコミを入れた。

463:その後
07/05/16 07:12:21 72dnGwQX
「オドロキさん…アカネさんの話って、なんだったんですか?」
かなり凹みながらみぬきちゃんの元へ帰ると、みぬきちゃんがジト目でにらんでくる。
ありのままを言うわけにもいかず、懐に箱を隠して、適当にお茶を濁した。

その後は、前のまま。いくらかの疑いをかけられていたけど、別に怪しい態度を取っていたわけではないので、普通に買い物を楽しんだ。
「えーっと…ケーキと、チキンと、シャンパンと、後は…。」
様々なものが入っていて雑多な袋から突き出したシャンパン、ちょっと小ぶりのケーキ、二人分のチキン。
もうオレの手には、両手がふさがる量の荷物が抱えられている。
「みぬきちゃん…オレと、みぬきちゃんだけで食べるんだから、あんまり買い込むと…。」
「うーん…それもそうですね。じゃあ、こんなもんで帰りますか。オドロキさん、荷物半分持ちますよ。」
「え?いや、女の子に荷物を持たせるわけには…。」
「いいから、貸してください。」
そうやって、イタズラっぽい微笑みを浮かべて、オレの手からケーキの箱を取り上げる。
空いた片手に、温かい感触。
(そっか。手、つなぎたかったのか。)
自分は、やっぱり朴念仁かも。そう思っていたのを知ってか知らずか、柔らかい笑顔を浮かべる。
(その笑顔は卑怯だよ、みぬきちゃん)
ちょっと赤くなった顔を見られるのがなんだか癪になって、頬にキスした。
彼女も、オレと負けないくらい赤くなっている。
なんだか無性に可笑しくなって、二人で顔を合わせて笑った。

464:397@携帯
07/05/16 07:23:58 VeVRYBnE
書き込めなくなりました…。
昨日のNTTシステムダウンの影響かもしれません。
もう出勤しなけりゃならない時間なので、続きは帰ってきてから投下します。

ご迷惑をおかけします。申し訳ありません(´・ω・)

465:397
07/05/16 18:07:12 72dnGwQX
てst。書き込めるなら、続きを投下します。

466:397@携帯
07/05/16 18:17:40 VeVRYBnE
また書き込み出来なくなりました。
公開プロクシからの書き込みは無理、って…串なんか刺した覚えないですよ。
家族も知らないって言うし…。

ひろゆきのせいか、自分のせいか、はたまた夜勤か狐のせいか…。
とりあえず解決するまで投下は無理です。ごめんなさい。

467:名無しさん@ピンキー
07/05/16 18:21:22 SkzeNWhO
続きを早く…
公開プロクシ云々はここを見れば解決するかも。
URLリンク(homepage3.nifty.com)

うまく行けば今日中に書き込めるようになるはず。

468:397@携帯
07/05/16 18:59:39 VeVRYBnE
>>467
わざわざありがとうございます。
参照してみたところ、DSBLに載っていました。アラシタオボエハナイノデスガ
とりあえず中の人からOKが出るまで待機します。
スレ住民の方々にはご迷惑をおかけしてしまい、面目次第もございません。

469:名無しさん@ピンキー
07/05/16 23:36:45 Ujwpd4Fc
うぉぉおーんええとこで・・・
wktkしながら待ってます。全裸で

470:名無しさん@ピンキー
07/05/17 00:04:34 IDJ3X6gv
オドロキと娘の交際を認めない(ある意味当然だが)
ナルホドパパンの陰謀だ!

471:名無しさん@ピンキー
07/05/17 01:18:23 vTmpe9UG
あのですね。
ナル×ラミノアありですか?

突然降ってきたのですが。

しかも鬼畜。


472:名無しさん@ピンキー
07/05/17 04:24:35 PF8smb6l
聞かないで落とせばいいと思うよ!
カモンカモン!

473:名無しさん@ピンキー
07/05/17 09:50:43 QIq2r0Vz
誤字で萎える前に訂正しとくと、ラミノアじゃなくてラミロアな

474:名無しさん@ピンキー
07/05/17 21:07:55 WkJsr1ec
それはやめた方がいいな

475:名無しさん@ピンキー
07/05/17 22:38:35 81wmp51i
>>468
串規制は荒らしてなくてもなる場合があるから、心配しなくていいよ。
解除できたらまた投下してくれ。
wktkして待ってる。

476:名無しさん@ピンキー
07/05/18 01:05:49 a9zmsJTN
ハミトイトノコ物語は20まででまだ未完?

477:名無しさん@ピンキー
07/05/18 12:23:20 mZH9YC/m
>471
ドンとこいよ!待ってるぜw

478:名無しさん@ピンキー
07/05/18 19:36:38 TBK/9Te3
>>476
未完

479:名無しさん@ピンキー
07/05/18 20:12:46 IpMpzz5K
>>472,473,477
週末目標で頑張ります


480:名無しさん@ピンキー
07/05/18 21:00:51 zjtjl1O6
流石に4が出たから今レスは進みが早いな。

481:名無しさん@ピンキー
07/05/18 22:12:16 vT6dG4Wz
そりゃそうだろ

482:397
07/05/19 13:22:47 pNCXwdq0
てst。風呂敷確認君を開いた所、串規制解除されたっぽいです。
書き込めるなら、今度こそ続きを投下します。

483:その後
07/05/19 13:24:43 pNCXwdq0
「よし、クリスマスパーティーの始まりだ!」
「かんぱーい!」
カチン、とグラスを突き出すと、みぬきちゃんのテンションは早くも最高潮。
シャンパンを一気で飲んでいる。
料理はいっぱい。楽しいのはこれから。
「いや、まさか肩書きが『恋人』でみぬきちゃんとクリスマスを過ごすとは思わなかったね。」
「みぬきもそう思ってます。恋人同士のクリスマス。なんだか素敵な響きじゃありませんか?」
「あはは、そうだね。」
他愛もない会話。そういうものが、こんなに愛しいものだとは思わなかった。
なんて事のない時間なのに、それが何だか得がたいものに思える。
(それもこれも、キミのおかげかな?みぬきちゃん。)
そう思って、シャンパンを煽る。わずかに火照った顔を酒精のせいにするために。

「ところで、オドロキさん。」
「ん?何?」
「これ…なんですか?」
そう言って差し出したのは、本来オレの懐にあるべき、小さな箱。
飲みかけたシャンパンを、派手に噴いた。
「ゲホ!ゴホ!ぁー、ゲフ!い、いつの間に…。」
「魔術師の手先を舐めちゃいけませんよ。で、こんなものが懐にあるって事は…みぬきと…。」
みぬきちゃんの顔が真っ赤だ。多分オレも負けてないだろう。
酒精のせいにはできないぐらい、顔が見事に茹で上がっているのが自分でもわかる。
「そ、そういう気持ちがあるのは否定できないけど、それに関してオレは倫理観というものがオレを縛っていて、
そんなもん取っ払って正直に言えば愛し合いたいというかなんというか…」
もう頭ぐるぐるで何言っているのかわかんない。
それを見ているみぬきちゃんも、言葉を反芻しているみたいだ。

484:その後
07/05/19 13:25:57 pNCXwdq0
そして、しばらくもじもじした後…マントに手をかけた。
「え、ちょっと、みぬきちゃん!」
びっくりした。真っ赤な顔と相反して、心が急速にクールダウンしていく。
そんなことは意に介せず、作業は続いていく…。
「オドロキさん…私、本気ですよ。一時の感情に流されたわけじゃないですよ。」
下着姿になったみぬきは、囁くように言った。
その声は震えている。いつか、告白したときのように。
ここで止まれるほど、出来た人間じゃない。
曇天模様の空、幽かに聞こえるクリスマスソング。

そういうことには気づいたのに、オドロキは気づかぬ間にみぬきを押し倒していたし、唇を塞いでいた。
いつもの触れ合わせるだけのキスとは違う。かなり深いキスだ。
舌で唇を割り、口内を犯していく。
組み敷かれた格好のみぬきに、欲望の唾液を与える。みぬきは従順にそれを飲み干す。
上手く息継ぎができていないらしく、みぬきの顔が赤くなっていく。
それでも、オドロキは行為をやめようとはしなかった。
舌で歯列をなぞり、逃げようとするみぬきの舌を追いかけて絡ませる。
とうとう息苦しさに勝てなくなったみぬきがオドロキの胸板を押すまで、その行為は続いた。
「ぷは…はぁ…はぁ…。オドロキさん…もっと、手加減してください…。」
みぬきの瞳は潤み、焦点が合わず、なんとも言えない色気があった。
オドロキはごめん、と一言謝り軽くキスをする。
段々と、キスを落とす場所が下へ向かう。さらさらの髪を手櫛で梳かし、耳へ唇を向ける。
「ひゃん!」
耳たぶを甘噛みしてみると、みぬきの体がびくっと跳ねる。オドロキはその反応を待っていた。
(耳が弱いんだな)
オドロキの責め方に容赦はない。弱点と見抜けば、徹底的に責める。
せめて、破瓜の痛みを和らげたいから。
複雑な耳の形を舌でなぞり、耳の穴へ舌をねじ込む。
「みぬきちゃん、頭の中を舐められているみたいでしょ?気持ちいい?」
「ひっ…わかん、ない。ぁ…でも。こえが、ひぅ、出ちゃ…う」
「それが、気持ちいいって証拠だよ。」
みぬきの声がどんどん甘くなっていくのに満足して、愛撫を首筋へ。
ちゅ…ちゅ…ときつく吸い、みぬきの白い肌へ証を刻んでいく。
(キスマーク…かぁ。)
僅かな痛みと大きな喜びを感じて、みぬきの頭に段々と霞がかかっていく…。
唇が落ちる場所は段々下がっていき、とうとう控えめな胸のふくらみにたどり着いた。
「みぬきちゃん…下着、ずらすよ。」
冷静な口調に反して声色は上ずっていて、お世辞にも余裕があるとは言えなかった。
あまり慣れていない手つきで下着に手をかけ、ずらす。
ふるん、と小ぶりな胸がさらされる。

485:その後
07/05/19 13:26:51 pNCXwdq0
下着をずらされ、胸が冷気にさらされると、恥ずかしさでみぬきは目の前を覆った。
だが、オドロキの手はそれを許さない。両手を使って、手を捕まえた。すぐに片手で両手首をまとめる。
いやいやするように揺れる顔に流れる涙…それを優しく吸い、好きだよと耳元で呟いた。
そして、唇を…胸の頂点に押し付けた。
「ひゃ…。」
みぬきの口から、わずかに声が漏れる。
構わずに、オドロキは唇を滑らせる。そして、桜色のそれを口に含む。
「く…ふぅ」
乳頭を舌で転がす度、みぬきは声をあげる。
だんだん淫靡さが増してくる声と、それに反した幼さの残るカラダ。
背徳感もあいまって、オドロキはもう我慢できなくなっていた。
その声が聞きたくて、自分だけのものにしたくて。
(愛しい。誰よりも。
顔を知らない両親より、オレを育てた先生より。

でも…壊したい。
彼女から、オレが永遠に消えないように…ずっと、オレを忘れないように、壊したい。)
オドロキの頭の中に、もう論理的な思考はない。あるのはただ、むき出しの本能と偽らざるココロ。
みぬきの手を放し、両手で愛撫を加える。
嬌声が漏れ、部屋に綺麗なソプラノボイスが満ちていく…。
「オドロキ、さん…。」
わずかな愛撫の隙間を突いて、みぬきが話しかける。
「抱きしめて…どこか、遠くへ行ってしまいそうなんです…。自分の体じゃないみたい…。
どこにも行かないように、ぎゅって抱きしめてください…。」
オドロキは愛撫をやめ、みぬきのカラダをきつく抱きしめる。
互いの体温、鼓動、息遣い…。全てが、一瞬だけシンクロする。
「オドロキさんの体…あったかい。ずっと、こうしていたいです…。」
「オレも、だよ…。もう、放したくない。」
「でも…オドロキさん。その…最後まで、お願いします。抱きしめたままで…。」
「それは、ちょっと辛いから…。」
これで、と体を離して、代わりに手を繋ぐ。
抱きしめているよりずっと楽だけど『繋がっている』のに違いはなかった。

486:その後
07/05/19 13:27:42 pNCXwdq0
手を繋いだまま、オドロキの舌は…誰にも見せたことがない、秘密の場所に向かっていた。
「お、おどろきさん…そんなとこ、汚いです…。」
「大丈夫だよ。病気になったって…本望さ。」
ショーツの上から、少し舐める。感じるのは独特の匂いと、塩味と酸味。
鼻腔をくすぐる匂いに、オドロキは一心不乱にそこを舐める。
「あぅ…く、ふ…やぁ…。」
控えめな声に、もう驚きの声は混じっていなかった。
直接目にしたくて、オドロキは器用に口でショーツをずらした。
現れた蜜壷に、鼻をうずめる。もうそこは潤っていた。
「あっ、や、やぁ!そんなに、強くしないで!」
「ダメ。みぬきちゃん、オレは容赦しないよ…。」
緩急をつけて舐め、指で花芽をつまむ。余った手を使って、胸に愛撫を加えるのも忘れない。
そして、オドロキの指が聖域に入った瞬間。
「やぁぁぁ…何か、くるぅぅ。いや、いやぁぁぁぁっぁ」
みぬきは、人生で初めて達した。
噴き出した愛液はオドロキの口元を汚し、指を濡らした。
その指を、みぬきの前に突きつける。
「…初めてなのに、いっちゃうなんて、いやらしい子だね。」
「ひっ…ひっく…。」
ただ涙を流すだけ。オドロキは体を起こし、きつく、きつく抱きしめた。
耳元で、愛していると呟く。その言葉はみぬきの耳を通じて、乾いたココロに染み渡る。
(みぬき、愛しているなんて言われたの、初めて…。)
先ほどの涙と違う涙が、頬を濡らした。
その涙は、幼い頃からの強がりを洗う涙だったのかもしれない。
声を上げるのは恥ずかしかったが、今更恥ずかしいも何もない。
それでも声を抑えて、しゅくしゅくと静かに泣いた。

487:その後
07/05/19 13:29:07 pNCXwdq0
しばらく泣いていた。一瞬だったようにも思うし、一時間にも思える。
泣き止んだみぬきの笑顔に強さが見える。
「オドロキさん、いきなり泣いちゃってごめんなさい。続き…お願いします。」
「…うん。」
名残惜しそうに体を離し、再び行為に集中する。
オドロキは、またみぬきの蜜壷に舌を向けた。
(オドロキさんに…私の、女の子を、舐めてもらった…。)
(オドロキさんの、男の人にも、してあげなきゃ、不公平だよね。)
あえぎ声を上げながら、そう思ったみぬきは手を放し、オドロキの下穿きから覗いている怒張に舌を這わせた。
期せずして、69の格好になる。
「うあ…。みぬきちゃん、それダメだよ…うっ…。」
「みぬきっかりじゃ、不公平ですよね?仕返しです。」
みぬきの口の中に広がる変な味。
初めて味わうその味を美味しくないと思っていても、みぬきの蜜壷からは新たな潤いが生まれていた。
ちゅぷ、ちゅぷという控えめな音。
初めてのせいか、時折歯が当たる。
それでも、目の前にある扇情的な光景。それとぎこちない愛撫による緩やかな快感。
オドロキは限界が近づいていた。
(ヤバい、もう、持たない。)
そう直感したオドロキは、みぬきを引き剥がした。
「…みぬきちゃん。準備はできているみたいだけど、『覚悟』はある?
『はじめて』は一度きりだよ。」
達しかけた怒張を落ち着かせるため、何よりみぬきのため、オドロキはゆっくり話した。
みぬきの答えは…言わずもがな。
「初めての相手が、オドロキさんで、私は嬉しいです。」
「わかった…。みぬきちゃん、無理なら、すぐに言ってね。」
覚悟を決めたオドロキが、怒張を宛がう。
するとみぬきのカラダに、わずかに力がこもる。やっぱり、怖いものは怖いらしい。
オドロキは、怒張を一気に進めた。

488:その後
07/05/19 13:30:04 pNCXwdq0
「ひゃぁぁぁぁん!痛い!痛いです!」
みぬきの目に、一気に涙が浮かぶ。オドロキは、ただ優しく涙を吸っていた。
「ごめんね、みぬきちゃん。でも、こうしないと、余計な力が入っちゃうから…。」
みぬきを抱きしめた。
背中にみぬきの爪が食い込む。痛みを感じるが、今のみぬきよりずっと軽い痛み。
対面座位になり、唇にキスを落とす。

どれぐらい、そうしていたのかはわからない。
段々とみぬきのカラダから力が抜け、食いちぎられそうだった締め付けも、かなり心地よくなってきていた。
「オドロキさん…、もう、動いていいですよ。」
「大丈夫?」
「少し、痛いですけど…もう大丈夫です。」
対面座位のまま、ゆっくりと腰を動かす。
緩い動きだが、快感を貪るのには十分だった。
「あっ、はぁ…。」
みぬきの声にも、前戯のときのように甘いものが混じってきていた。
「みぬき、ちゃん…ごめん、もう出そう…。」
「出る…って、何が…?あは…っ」
「せ、精液。だから、離れて…。赤ちゃん、できちゃうから…。」
離れて欲しいというオドロキに対して、みぬきは足を絡めて、もっときつく抱きしめた。
「み、みぬきちゃん…?」
「オドロキさんの、赤ちゃん…欲しいです。だから、中に、下さい…。」
唐突に、みぬきが動き出す。その不意の快感に耐え切れず、オドロキが達した。
「は…ぁ。オドロキさんが、中に…きています。気持ちいい…。」
みぬきも…少し遅れて、達した。

489:その後
07/05/19 13:32:08 pNCXwdq0
「……………。」
家に帰った成歩堂を待っていたものは、バカ騒ぎの後始末。
転がるシャンパンのビン。チキンの骨。生クリーム。
そして、ベッドルームの開いた扉から流れる、情事の後の匂い。
(…帰ってこなけりゃよかったかな。)
そう思う成歩堂をよそに、二人は仲むつまじく寄り添って眠っている。
「好き、です…。」
「オレも、…。」
夢の中でも愛し合いながら。

490:397
07/05/19 13:33:50 pNCXwdq0
以上です…。エロくねえ('A`)
次はもっとエロいのを書くように気をつけます。
次に非エロの一話で、〆る予定です。もう少し、お付き合い下さい。

491:名無しさん@ピンキー
07/05/19 14:30:24 u/g7jgKT
うおー続きktkr!!!
萌えました。GJ!

492:名無しさん@ピンキー
07/05/19 21:27:57 IZ0Zv8WN
いやいや十分エロいってw
GJ!!!

493:名無しさん@ピンキー
07/05/20 13:29:23 qdltTY12
GJでしたーw

成歩堂×茜とか響也×茜を書きたいんだけど、互いの呼び方がいまいちわかんない。
茜:成歩堂さん、牙琉検事?
響也:成歩堂龍一 、刑事クン
成歩堂:茜君?、牙琉検事?
こんなんだっけかなぁ?;

494:名無しさん@ピンキー
07/05/20 14:25:36 GnN1Vlhp
成歩堂が茜を呼ぶときは茜ちゃんって呼び方だと思うぞ
成歩堂×茜まってる

495:名無しさん@ピンキー
07/05/20 16:19:59 y0wlGg0r
4で一番の萌えは響也×茜だったんだけど
確かに弟は茜を名前で呼ばないんだよなぁ
オドロキの事もベンゴシクン、って呼んでたっけ?

496:名無しさん@ピンキー
07/05/20 16:45:43 mhqjZxLn
オデコくんです

497:名無しさん@ピンキー
07/05/20 21:01:36 Jl5JZzCO
響也×茜でなんとか書き終わったので、今から投下します。

若干無理矢理っぽいです。

498:熱視線(響也×茜) 1/4
07/05/20 21:03:16 Jl5JZzCO
 茜は朝から不機嫌だった。
 今日は早朝から、鬱蒼とした雑木林の中で殺人事件の捜査だった。真夏の暑苦しい熱気に満ちた現場で、日没まで延々と地道な作業の繰り返しだ。おまけに、大好物のかりんとうも忘れて来てしまった。
 それもこれも全部、この異常な暑さのせいだ。
 時間が経つにつれ、気温が上がるにつれて、イライラが募って行く。着込んだ白衣も脱ぎたくなって来る。周りで忙しなく動き回る警官達も、噴き出す汗を拭いながらの仕事は辛そうだった。
 じっとしていても、嫌な汗が背中を伝い落ちる。
 その濡れた感触に我慢できなくなって来たが、白衣まで脱いでしまうとさすがに格好がつかない。茜はその下に着ていたベストだけ脱ぐことにした。
 汗でブラウスの薄い生地が肌にぴったり張り付いて、下着の線も浮き出てしまうが、そこまでは誰も見ていないだろう。
 昼も近くなって来た頃、遠くから黄色い歓声が聞こえて来た。賑やかな声につられて、その方向へ目をやる。
「ああ、ご苦労様」
 サングラスを掛けた牙琉響也が、いつもの格好で颯爽と現れた。警官に囲まれた彼の背後には、十中八九ガリューウェーブのファンだと思われる女の子達が、響也に熱い視線を送っているのが見える。
 …………ホントに暑苦しい。
 茜はうんざりした顔で、襟元のスカーフを取った。適当に畳んで白衣のポケットに突っ込み、一応会釈だけはする。
「刑事クン、調子はどうだい?」
 サングラスを外しながら、響也は言った。
「暑いです」
「そうだね。で、捜査の方は?」
「ぼちぼち、ってところですかねー……。詳しいことは、担当の者から聞いてください」
 ブラウスのボタンを二つほど外すと、少しだけ風が入り込んで涼しい……ような気がする。本当に今日は、この夏一番の暑さだった。ほとんど日陰ばかりの、こんな林の中でもだ。
「刑事クン、今日はかりんとうはどうしたんだい?」
「……太っちゃいますから」
「へえ、ダイエットかい? 君にはあんまり似合わないね」
 …………どうでもいいでしょ。
 茜はやる気のなさそうな態度を隠しもせず、響也から視線を外し、片手で首元を扇ぎ始めた。
「今日も機嫌悪そうだねえ」
 響也がさわやかな笑顔で言う。
「からかわないでください。こっちは一日、ずーっとこんなとこで仕事なんですから」
「大変だよね。僕も大変だけどね。……じゃあね」
 他の警官に呼ばれた響也は、言葉とは合わない軽い足取りでその場を離れて行った。
「さてと、仕事仕事」
 事件の手がかりを探すため、茜は白衣のポケットから巨大なルーペを取り出し、しゃがみ込んで地面を調べ始めた。膝をついて、舐めるように土の上を観察しながら、思う方向へずんずん移動していく。
「ん?」
 レンズの円の中に、誰かの靴が入った。
 そのままルーペを上に動かしていくと、手に書類の束とボールペンを持った響也が、真上から茜を見下ろしていた。
「げっ」
「……君さ。真面目にやってるのかい?」
 薄く笑う響也の双眸が一瞬、鋭く光る。
「や、やってます!」
 茜は慌てて、しゃがんだままくるりと方向転換した。
 響也はそれ以上何も言わなかったが、背中に強い視線を感じる。なぜか、振り向いてはいけないような気がした。
 人にぶつからないように注意しながら地面を這いつくばっていると、段々頭がふらついて来る。暑さのせいもあるのだろう。


499:熱視線(響也×茜) 2/4
07/05/20 21:05:16 Jl5JZzCO
「……ダメだわ。水でも飲まなきゃ、やってらんない」
 ゆっくりと立ち上がり、警官の群れから少し離れることにした。
 元より、やる気は標準以下なのだ。勝手に一人で休憩に入るのにも、気が引けるということは全く無い。
 ミネラルウォーターの入ったペットボトルを手に、雑木林の奥へと足を踏み入れる。本当は林の外に停めてあるパトカーに戻ってクーラーに当たりたかったが、響也の追っかけがまだいると思うとそちらへ向かう気にはなれなかった。
 草を掻き分けながら歩くと、すぐに人の気配が薄れてくる。
 茜は適当な所で立ち止まり、肩に掛けていたバッグを地面に下ろして白衣を脱いだ。近くに生えた枯木にもたれ掛かかりながら、ペットボトルの中の冷たい水を一気に半分ほど飲み、フタを閉めながら一息ついた。
「はああ……。やっぱり、かりんとうがないと調子出ないわね」
 遠くに現場のざわめきを聞きながら、ブラウスのボタンをもうひとつだけ開けてみた。ここなら誰もいないし、しばらく休んでから戻る時に、また元通りにすればいいだろう。
 外していたスカーフを取り出し、顔と首を扇ぐ。調子に乗ってブラウスごとばたばた扇ぐと、上半身全体に風が行き渡って気持ちいい。
「刑事クン」
 不意に間近で声がして、茜は飛び上がりそうになった。
「け、け、検事さん」
「やっぱり、サボってたね」
 斜めに生い茂る木の枝を背に、響也が腰に手を当てながら、茜を見ている。
「……ちょっと休憩してただけです。すぐ戻ります」
「しっかりやってくれよ。手抜きはナシでね」
「…………わかってまーす」
 少し厳しい口調で言われ、茜はむくれた顔になる。相手が検事とは言え、どうして年下の男にこういう態度を取られなければいけないのか。
「君って、ホントにやる気がなさそうだよね」
 響也は首をかしげて、真顔で言った。
「あたしは別に、刑事になりたくてなったワケじゃないですから」
「知ってるよ……鑑識官だっけ? 君がなりたかったのって。でも、試験に落ちたんだよね。まあ、趣味でそれっぽいことやってるみたいだけど」
「……関係ないでしょ!」
 何気ない調子で言われ、馬鹿にされたような気がして、つい怒鳴っていた。
 怒鳴ったはいいが、続く言葉が出て来ない。
「あたしのことなんか放っといてください」
 あからさまに顔を背けて、頬を膨らませる。
「別に、放っておいてもいいんだけどさ」
 ぱきん、と音がした。
 足元の小枝を踏みしめて、響也は茜に一歩近づく。
「ちょっと、注意したいことがあってね」
 茜の目の前まで来た響也は、微笑を浮かべながら、自分のはだけた鎖骨をトントンと指でつついた。
「ここ、ちょっと開きすぎじゃないのかい?」
「は……? あっ」
 茜は自分の胸元に目をやって、愕然とした。
「キャアッ!」
 ばっとブラウスの襟をかき寄せる。半分だけ中身の残っているミネラルウォーターのボトルが、地面に落ちて転がった。
「いくら暑いからってさ。現場はオジサンばっかりなんだよ。目のやり場に困るよね」
 響也はにこやかに言うと、ペットボトルを拾った。
「これ、もらっていいかな」
「ダ、ダメッ」
 ボトルを取り返そうと、手を伸ばす。響也はすい、と身軽にかわし、空いた手で茜の手首を掴んだ。
「痛っ」
 ぎり、と手首を握り締められる。その力の強さに不安を覚え、逃れようと腕を振るが響也の手は放してくれない。
「は、放して」
 響也は茜の手首を自分の方へ引っ張った。
「じゃあ、返すよ。はい」
 胸に押し付けられたペットボトルを受け止める前に、掴まれていない方の手に持っていたスカーフを奪われた。
「何すんのよ!」
 茜はペットボトルを放り投げて響也に掴み掛かるが、スカーフを口にくわえた響也の両手に、手首をまとめて押さえ込まれてしまった。
「い、痛い……っ」
 両手首を背中でねじり上げられ、茜は苦痛に顔を歪ませた。
「君、少し警戒心が足りないんじゃないか? 刑事のクセにさ」
 後ろで捕らえられた両手首に、何かが巻き付けられる。何をされているのか、見えなくてもはっきりわかる。

500:熱視線(響也×茜) 3/4
07/05/20 21:06:56 Jl5JZzCO
「今日はずいぶん薄着でいるよね。やっぱり暑いからかな。でもね」
 響也の声は、普段と変わらない明るく優しげな声だった。だが、茜の耳にはもうそんな風に聞こえない。
「さっきから、誘ってるようにしか見えないんだよ」
 手首を縛り上げるスカーフがきつく肌に食い込んで、どうやってもほどけそうにない。
 完全に両手の自由が奪われたことを悟った茜は、本能で恐怖を感じた。
「や、やめてよ……」
「ダメだよ、あんな風に見上げちゃ。無防備すぎる」
 響也の腕が伸びてきて、茜の体を背中から抱きすくめた。耳元に熱い息が吹き掛けられる。
「や、や……」
「最初は、ただ本当に注意してあげるだけのつもりだったんだ。他に人がいない時に、それとなくね。でも、なんだか反抗的みたいだし……気が変わったよ」
 茜はもがいた。必死で響也の腕から抜け出そうとするが、さらに強く抱き締められてしまう。
「教えてあげるよ。そんな姿でぼんやりしてるとどうなるか」
「……な……何、よ……と、年下のくせにっ」
「子供みたいなこと言わないでくれよ」
 響也は笑った。その振動が背中と首筋に伝わってきて、茜の体が震えだす。
「恐がらないで……乱暴にはしないから」
「あ……っ」
 響也の舌が茜の耳の裏を舐め上げる。茜は身をのけぞらせた。
 指輪をはめた小麦色の指が、ブラウスのボタンを一つ一つ外していく。露わになった裸の肩に、響也の唇が吸い付いた。
「んん……っ」
 茜は声を出すまいと歯を食い縛って堪えるが、背筋を走るぞくぞくとした感覚に、思わずくぐもった呻き声を漏らしてしまう。
「肌、キレイなんだね……いつも隠してるから知らなかったよ」
 囁くような甘い声に、体の奥が痺れるような感覚を覚える。
 長く伸びた髪をかき分けて、うなじから背中へ、響也は舌と唇で茜の素肌をたどる。その間にも、茜の体を捕らえる腕の力は一瞬たりともゆるまない。
 細い肩紐が滑り落ちる。胸を覆うレースも剥がされ、上半身のほとんどが蒸し暑い熱気にさらされた。
 乾いた、大きく熱い手の平が、茜の汗ばんだ胸を撫で回す。
「あっ……や、やめてったら……! なん……で、こんな……」
 思うように身動きできないもどかしさが悔しさに変わり、涙がにじんでくる。
「なんでって」
 男の荒い呼吸が、耳と首筋を火照らせる。
 響也は倒れ込みそうになる茜の体を支えながら、自分の体と向き合わせた。
「君も刑事なら、よく知ってるだろう? 夏はこういう犯罪が、増えるんだって」
 目を細めて微笑むと、響也は立ったまま、覆い被さるようにして茜の唇を奪った。
「んう、んんッ!!」
 唇の隙間から勝手に侵入してくる響也の舌が、茜の舌を絡め取ろうと激しくうごめく。抵抗しようにも、髪ごと後頭部を強く押さえられているせいで、首も動かせない。
 執拗に探る舌が、さらに深く押し込まれる。息苦しくなって、喉の奥から悲鳴を上げた。
 響也は唇を離し、茜の耳元にその唇をぴったり張り付かせた。少しかすれた、低く熱のこもった声で、茜の体の芯を揺さぶってくる。
「ねえ」
 背中に回された腕に、力が込められる。響也の服の上で音を立てて揺れていたチェーンが、茜の肌に食い込む。
「入れたい」
 足に足を絡ませ、腰に腰を押し付けてくる。
 びくん、と茜の体が硬直した。
「ダ、ダメ、ダメッッ!!」
 必死で暴れる。響也の腕が背中から腰に滑り、再び口を塞がれた。
「んんん……ッ!」
 今度はたやすく舌を奪われ、吸い上げられる。
 口の中をねっとりとかき混ぜるように攻められて、茜はもう息も絶え絶えだった。
 駄目だ。これでは本当に、食べられてしまいそうだ。
 茜の舌を放すと、響也の唇は顎をなぞり、首をなぞり、鎖骨を吸い、ゆっくりと下へ移動して行く。
「あ……あん、あっ」
 胸の先を強く吸われ、茜は身を悶えさせる。響也は茜の体の柔らかいところを唇で挟みながら、舌先でくすぐって行く。
 触れられる度に、抵抗する気力が溶けて消えてしまうようだった。
 茜が身じろぎしなくなるまで、響也は愛撫し続けた。
「……まだ、ダメなのかな」
 目を閉じてぐったりとなった茜は、何も答えられなかった。息苦しさに、肩と胸が上下に大きく動く。
 響也は無言で、茜の手首を拘束するスカーフをほどいた。茜はよろめきながら無意識に、自由になった両手を動かして、目の前の雑木にしがみつく。
「きゃあっ!」
 響也が背後から茜の体に抱きついた。後ろから手を回して、あっという間に、茜の腰のベルトとファスナーを外してしまう。

501:熱視線(響也×茜) 4/4
07/05/20 21:09:19 Jl5JZzCO
「あんまり大きな声を出すと、見つかるよ」
 下半身に着けているものを全て、膝まで下げられた。恥ずかしさで顔が燃え上がりそうになる。足が震える。
 耐え切れずに木の幹に爪を立てて、瞼をぎゅっと閉じた。
「あ……あっ」
 響也の指先が太腿の内側を撫で上げ、確認するように中心を探った。
「あうっ……ん!」
 ひんやりとした感触に、思わず声を上げる。すぐに指は引き抜かれ、響也の体が一旦離れた。じゃらじゃらと音がして、再び腰を掴まれる。
 後ろから響也の素肌が密着した。気温よりも低い彼の体温に、滲んでいた涙が零れる。
「あ……ん、ああっ!」
 息が止まるほどの圧迫感が、ゆっくりと体の奥へめり込んでくる。
 …………もう、本当に、逃げられない。
 今さら、そんなことを思った。
 …………いや、逃げる気なんて、本当にあったんだろうか。響也の力はもちろん茜よりずっと強かったが、それでも最初に言った通り乱暴にはしなかった。触れる手は優しかった。本気で振りほどこうと思えばできたはずだ。
 途中から、こうなることを待っていたのかもしれない。そうでなければ、もっと死に物狂いで抵抗して、お互いにひどい怪我でも負っていたかもしれない。
 認めたくない。でも…………。
「あ、ん、あうっ」
 響也の腰の動きに合わせて、押し殺そうとした声が漏れる。鈍い電流が体中に流れて、じわじわと広がって行く。
 茜はもう、考えるのをやめた。考えたって無駄だ。
 …………悪い夢を見ているだけだ、きっと。
「あっ、あっあっ」
 響也の動きが激しさを増して行く。茜にできることは、しがみついた雑木の幹から手を離さないように、意識を保つことだけだった。
 何度も何度も、強引に体の中を擦られる。気絶しそうなほど切ない感触を、茜は唇を噛み締めて堪えた。
「…………も、う……」
 荒い呼吸の下から、響也が呻く。加速する振動に、頭の中が真っ白になる。
「……ああッッ!」
 唐突に、攻め立てるような動きが止まる。体内で熱い感触が弾けて、満たされて行く。
 どくん、どくんと茜の中で繰り返し脈打ち、その度に体から力が抜けて行く。乱れた吐息が背中に掛かる。
 響也は茜の体を支えながら、慎重に腰を引いた。
「んん……っ」
 ぬるく太いものが引き抜かれていく。涙が止まらない。胸が苦しくて、まともに息をすることもできない。
 響也は自分の服を整えると、茜の白衣を拾って肩に掛けてくれた。そのまま、茜の顔に手の平を添えて、頬に口付けてくる。
「…………ごめんね」
 呟いた響也の声は、聞き間違いかと思うほど小さな声だったが、茜の耳にははっきり届いていた。
 さっきまで体を這い回っていたその指で、頬の涙を拭われる。

502:熱視線(響也×茜) 5/4
07/05/20 21:11:03 Jl5JZzCO
「…………」
 茜は何も答えずに、まだ震えの治まらない手をぎこちなく動かし、なんとか服を直した。
 近くに置いたままだったバッグを取り上げ、ふと思い立って中を探る。
「……どうしたんだい?」
 響也が問い掛けてくるが、茜は無視してバッグの中を探し続けた。
 薬品の入った小瓶や小物類の下に、押し込まれるようにして入っていた、刑事としての必需品。自分が実際に使うことは、まず無いだろうと思っていた。
「……そろそろ、なんとか言ってくれないかな」
 響也が困ったようにため息をついて、茜の顔を覗き込む。
「逮捕……します」
「えっ」
 不意に立ち上がり、響也の手首を掴んで手錠をはめる。響也が呆気に取られている間に、すかさずもう片方の輪を、真上にあった丈夫そうな枝に繋いだ。
「ちょ、ちょっと……おい、刑事クン! これは一体なんのマネだよ」
「お返しです。ただし、放置しますけど」
「ええっ!」
 うろたえる響也を見ながら、茜は冷たく言ってやった。
「心配いらないでしょ。姿が見えなきゃ、そのうち誰かが探しに来てくれるだろうし」
「冗談はやめてくれ!」
 響也は慌てふためき、枝に繋がれた自分の腕をぐいぐいと引っ張った。反動で、バサバサと葉が揺れる。
 その余裕の無い姿に、茜はニヤリと笑った。
「……あんまり、年上をナメないでよね」
「…………!」
 唖然とした響也の顔が、みるみる真っ赤に染まる。
「そうだわ。コレ、やっぱりあげます」
 足元に転がっていたミネラルウォーターのボトルを、響也のシャツの襟元に突っ込んだ。
「あたし、もう行きますから」
 茜はまだ赤い両目を隠すためにピンクのサングラスを掛け、響也に背を向ける。
「コラ! 待てよ!」
 悔しそうな響也の声が、追いかけて来る。茜は聞こえない振りをして、その場から離れようとした。
「……また襲ってやるからな」
 ヤケになったのか、とんでもないことを響也は口走った。ぎょっとして振り返る茜に、さらに喚く。
「今度はもう、優しくしてやらないぞ!」
「……な、な……何を……」
 返す言葉が見つからない。一瞬だけ響也と目が合って、反射的に体ごと逸らしてしまった。
「し、信じらんない」
 茜は乱暴に草を踏みつけながら、現場へ戻る道を大股に歩き出す。
 背中を焼いて貫くような響也の視線が、痛痒かった。





以上です。

ページ数間違えました。○/5です。

503:名無しさん@ピンキー
07/05/20 21:27:50 C9Bwxu9i
GJ!GJ!


504:名無しさん@ピンキー
07/05/20 23:34:43 1necsaui
GJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!
茜とガリュウ弟の関係は良い!
なんか茜が物凄く萌える・・・・
いや本当に萌えたよもう一回GJ!

505:名無しさん@ピンキー
07/05/21 02:02:25 FxC3sKAj
いろいろ言いたいことはあるけど全部包み込んでGGGGGGJJJJJJJ!!!!!!!!!!!!!

506:名無しさん@ピンキー
07/05/22 00:04:19 AI6gRU11
いいなぁ。
旧キャラでは御剣×冥だったが新キャラでは響也×茜が禿萌えだwwwwwwwwww
超GJ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

507:名無しさん@ピンキー
07/05/22 11:08:03 mAxKgy67
GJ!GJ!ハラショー!
じゃじゃ馬を乗りこなせてそうで、あんがいそうでもないって関係、萌えるね~。
なんかほのぼのした気分になったよ。

もっかい、GJ!

508:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:16:20 7ZUOB0R+
しかし何で茜と驚き君って組み合わせがないんだ

509:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:21:31 scuDkU8U
しかしなんで茜とナルホドの組み合わせがすくないんだ

510:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:38:54 9SIF1IQm
アカネとオドロキの事はちょっと考えてみてたり…。切ない系になりそうだけどね。
プロットが固まったら書いてみよう…。

511:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:48:37 SH4Z49cW
しかしなんでオドロキとまことって組み合わせがすくないんだ

512:名無しさん@ピンキー
07/05/22 23:08:15 vY8lSZ6u
>>509
同意、ナルアカ好きの俺としては肩身が狭い。
と、いうわけで一緒に広めようぜ、ここで。

513:名無しさん@ピンキー
07/05/23 00:31:59 o8ZJcJKU
無いと不平を言うよりも進んで自分で書きましょうはエロパロスレのお約束。

待ってるだけじゃ何も起きないんだぜ

514:名無しさん@ピンキー
07/05/23 01:28:53 UbmouTEt
なんかその言葉で心のともしび思い出したw

515:名無しさん@ピンキー
07/05/23 03:44:40 YF7ShuZI
俺は文才がないから神を待つのみだ。それもまたいいぜ。

だから俺は待ち続ける。たきた×みなみを。

516:名無しさん@ピンキー
07/05/23 07:11:57 6rxjbvaR
じゃあ自分は牙琉兄×まことで。

517:中渡瀬久成
07/05/23 17:17:52 RAGw9Y4r
おまえら、さっさと投下しろよw

518:名無しさん@ピンキー
07/05/23 17:21:39 GaTZpf6Q
>>512
広めたいのはやまやまだが俺は書けないし
無理して書いても挫折するだろうからどうすることもできない

519:397
07/05/23 17:26:07 WQVqIFNA
>>518
オレのような腕でも恥ずかしげもなく投下してるんだから心配するな。

520:名無しさん@ピンキー
07/05/23 17:27:18 WQVqIFNA
こ…コテが外れてない。オレは一体何度やれば学習するんだろう…。

521:名無しさん@ピンキー
07/05/23 17:36:33 Jv6g895e
そろそろ久しぶりに旧キャラも見てみたい
ということでミツメイ・カミチヒをよろしく
ミツメイは4設定の33歳御剣×26歳冥でもいいな

522:名無しさん@ピンキー
07/05/23 20:09:47 oVselJVP
冥のお腹が大きくなっていて御剣が身の回りの世話してたり
入り婿で御剣姓から狩魔性に変わってたりするんだろうか33歳御剣と26歳冥は

523:名無しさん@ピンキー
07/05/23 20:36:55 eeuXF6My
アカネとオドロキよろ

524:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:12:52 d9qWp2sx
>>522
御剣冥でも狩魔怜侍でもしっくり来るな

525:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:00:16 hDHEVFEM
響也×みぬきはダメですか?

526:名無しさん@ピンキー
07/05/23 22:13:19 8CGSSemF
>>519
それはほぼ俺に対するいやがらせだorz
なんかほかに広めるすべはないものか

527:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:24:30 tXx9aFDL
何でもいいから読んでみたいネタを書いてみな?
オレの書けるカプ&ネタの範囲内なら代理で書くぞ

528:名無しさん@ピンキー
07/05/23 23:26:54 +a939FMq
>>527
じゃあ霧人×まことでひとつ

529:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:57:48 OaO5jrYC
>>522
何か色々と大変そうな成歩堂を尻目に
平凡だけど幸せな家庭を築いてそうだよなその二人はw

530:名無しさん@ピンキー
07/05/24 01:23:10 TZhoF/8Z
>>527
じゃあ御剣×千尋でひとつ

531:527
07/05/24 01:33:59 pHZNWnSo
霧人×まこと&御剣×千尋、ね。了解した。
まぁ気長にお待ちくだされ。

これからもたまーにリク受付をしたいと思うのでよろしく。
ちなみに勝手な話で申し訳ないのだが響也×茜のリクはどうか他の職人様にお願いします。

532:名無しさん@ピンキー
07/05/24 20:14:35 qDe9mBJY
茜とオドロキって、まだ一つもないの?


533:名無しさん@ピンキー
07/05/24 21:18:09 PYKWvNsq
なんかのゲームに御剣冥夜ってキャラいなかったっけ?

534:名無しさん@ピンキー
07/05/24 21:48:59 50Xjrs48
>>533
マブラブな。
URLリンク(www.muvluv.com)

535:533
07/05/25 08:35:17 DpmkSKei
>>534
thx

536:名無しさん@ピンキー
07/05/25 08:47:40 jk010Fvc
>>534
もしこれで髪の色が黒か水色だったら御剣×冥の娘と言われても違和感ないな。
お嬢様っぽい雰囲気で服装も冥に似てるし口調は母方のおじいちゃん譲りって感じでw

537:名無しさん@ピンキー
07/05/26 00:16:53 bYYY+uoA
>>532
確かナルホド交えた3Pならあったはず

538:名無しさん@ピンキー
07/05/26 05:18:28 /JpObD4a
2Pキボンヌ

539:ハミガキ×ザック
07/05/26 15:52:46 XFTmquLv
ザックはハミガキのちんぽだけではなく、アナルの奥底に沈んだ異物…もとい、コルクでも感じていた。
刺激はもとより、「ハミガキに内緒でぶどうジュースを挿入してしまった」という事実が、また違う刺激を与える。
ハミガキ「…なんか、一晩でだいぶユルくなった、っていう。」
ザック「…そんな訳ないだろう、…」
ハミガキ「オナニーして拡張でもしたんですか?どれだけ大きいモノを入れたんです!」
ザック「お・お前のハブラシを使っただけだ…」
ハミガキ「ワタシも記者のはしくれ、シンジツを知りたいんですよ。どうして、ぶどうジュースの香りがしたのかもね!」
ザック「…だから、昨日飲んだだけだと」
ハミガキはザックのアナルからちんぽを引き抜いた。
ザック「ど、どうして止める!」
ハミガキ「ギワクを抱えたままのセックルは嫌いだっていう。“夫婦”って隠し事はしてはいけないものでしょう?」

ザック「(“夫婦”…正太郎は、俺の事をそんな目で…!)…うッ…ううッ…」
ハミガキ「何を泣いているんですか!そんな後ろめたいことでもしたんですか!」
ザック「…すまん…。昨晩…あまりにも寂しくて、ぶどうジュースでオナニーしてしまった…。ユルいのは多分そのせいだと思…」
ハミガキはザックの体を起こし、自分のほうに寄せた。ザックの目には涙が浮かんでいる。
ハミガキ「ツラい思いをさせてすみませんね!」
ハミガキはうんうん!と笑顔で頷いた。
ハミガキ「でも、やっぱりアナルはミントの香りでないとイケません!」
ザック「…?」
ハミガキ「今のは、ミントの香りは欠かせないという意味の「いけません」とワタシが絶頂に「イケない」というのをかけた、っていう。
     やはり、これは欠かせませんね!」
ハミガキはザックをまた四つんばいにさせると、アナルからウラスジまでにょろーんとハミガキ粉を搾り出した。
ハミガキ「たとえ相手がモノであったとしても、シットしますよ!ぶどうジュースに拡張されたなんて、なんて屈辱!」
ハミガキはmyハブラシではなく、ザックの作り置きしておいたマシイ棒を使ってアナルを磨き始めた。
ザック「や…ああッ…!!らめッ!」
ハミガキ「穢れたアナルを綺麗にしてあげます!」
いつものハブラシではなく、布切れと輪ゴムが織り成す新しい刺激…ザックにとっては快感以外の何物でもなかった。
ハミガキ「いいですか!ワタシが挿入するまえにイッたらお仕置きですよ!」
“お仕置き”…ザックには十分のありがたい言葉だった。

540:名無しさん@ピンキー
07/05/26 19:59:43 OyxadYyG
>514
ラジオ番組の?

541:名無しさん@ピンキー
07/05/26 22:52:05 fJaumA10
>>540
あれ?朝6時頃ののTVじゃないっけ? 

542:名無しさん@ピンキー
07/05/26 23:55:02 233fldlD
「暗いと不平を言うよりも進んで明かりを点けましょう」ってやつか?

543:名無しさん@ピンキー
07/05/27 02:22:16 xjxQzCFo
>>542

>>513だがそのつもりで書いんだぜ

544:名無しさん@ピンキー
07/05/26 23:55:02 233fldlD
「暗いと不平を言うよりも進んで明かりを点けましょう」ってやつか?

545:名無しさん@ピンキー
07/05/27 02:22:16 xjxQzCFo
>>542

>>513だがそのつもりで書いんだぜ

546:�



547:名無しさん@ピンキー
07/05/29 19:53:39 Lwma5lg+
実はクオリティの高い>>539に誰かツッコんでやれよwwwww
あぁん!ちがうぅぅっ!!ツッコむって、ぁ、俺にぃっ!?じゃな…ひゃぁん!!

548:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:15:40 bZ+0wR7x
そっちのネタはもっと相応しい板でやってkrkr

549:名無しさん@ピンキー
07/05/30 02:17:31 MqsKGheW
ナルアカマダー?

550:名無しさん@ピンキー
07/05/30 13:15:26 D1PC7/mX
成歩堂×茜は蘇るか4かで大分違うんだろうなー

551:名無しさん@ピンキー
07/05/30 14:25:09 gSc8j6LJ
成歩堂×茜。
4の設定で掻いたものを投下させていただきます。
拙い文ですが、お許しください。


552:成歩堂×茜 その1
07/05/30 14:25:51 gSc8j6LJ
「やあ、いらっしゃい。……待ってたよ」

 ドアを開けて宝月茜を迎えてくれたその顔は、7年前と同じく優しかった。
 茜はほっとして、思わず頬が緩む。

「こんにちは成歩堂さん。だいぶ待ちましたか? ごめんなさい、ちょっと仕事が立て込んでいて……」

 本当は今日、茜は休暇を取っていた。なのに突発的に事件が起きてしまった。
 あのじゃらじゃらした検事が担当となり、何故か捜査主任として名指しされてしまった茜は、今の今まで現場で

駆けずり回っていたのだ。
 何とか同僚に頼み込み、3時間だけ、と抜け出してこれたのはいいものの。
 結果として、先約の相手だった成歩堂を待たせることとなってしまった。
『正午に、成歩堂事務所で一人で待っていて下さい』とお願いしたのは茜のほうだったのに。

「みぬきちゃんとオドロキ君は……?」
 成歩堂に事務所の中へ通された茜は、あたりをきょろきょろと見回した。
 7年前にここを訪れたときとはだいぶインテリアが変わっている。
 インテリア……というか、ガラクタというか……。とにかくモノで溢れていて、座る場所を確保するのさえなか

なか難しそうだった。
「みぬきは学校だよ。一応まだ義務教育過程だからね。オドロキ君は僕からちょっと頼みごとをしておいた。二人

とも夕方まで帰ってこないんじゃないかな」
「……そうですか」
「そうですか、って……。人払いを頼んだのは茜ちゃんのほうだろう。『一人で待ってろ』って。
 どうしたの。僕に何か用事があって、訪ねてくれたんだよね」
 そう尋ねる成歩堂の、口調や表情の奥に、茜は再び7年前の面影を感じ取った。

 アメリカから帰国してはじめて成歩堂の姿を見たときは驚いた。
 精悍だった青いスーツ姿の名残は欠片もなく、無精髭まで蓄え……。
 ニット帽に半分隠れてしまったその眼差しには、何か黒い影を宿し……。
 何よりも、左胸にあったはずの、小さいが大切な輝きが……消えていた。

 成歩堂が変わってしまった理由は、新米弁護士の王泥喜や成歩堂自身の活躍によって、程なくして判明した。
 左胸から輝きを奪い、成歩堂を変えた原因となった人物の罪は白日の下に晒されることとなった。
 その過程で、成歩堂と茜には再び、7年前のような親交が復活していた。
 
 外見は大きく変わってしまったけど、中味は変わっていない。
 そんなこと、茜には勿論解っていたが、最近になってそれを改めて実感した。
 事件が解決したせいだろうか。
 時折覗かせる、優しく包み込むような表情や仕草が、茜を安心させた。
 そして気付いたのだ。
 ――ああ、あたしはやっぱり、成歩堂さんが好きだ。



553:成歩堂×茜 その2
07/05/30 14:26:37 gSc8j6LJ

「今日は、お話があって来ました」
「……弁護の依頼なら、オドロキ君に……」
「違います! すっトボけないで下さい。気付いてるんでしょう、あたしが今から何を言おうとしているか」
 茜が強い口調で言いながら歩み寄ると、成歩堂は困ったような笑みを浮かべて、ニット帽ごしに頭を掻いた。

「……好きです、成歩堂さん」
 茜は言って、目の前の腕の中に飛び込んだ。
「……茜ちゃん、僕は……」
 飛び込んできた茜を軽く押し戻しながら、成歩堂が何かを言いかける。
 しかし、茜は再び、成歩堂の背中に強く腕を回した。

「解ってます。事件は片付いたばかりだし、みぬきちゃんのこととか、いろいろあるから……。
 あたしがこんなこと言っても、成歩堂さんは困るだけだってこと」
「うん……まぁね」
 抱きついたままの茜を、今度は押し戻すことなく、成歩堂は答えた。
 広く逞しい胸ごしに、茜はそれを聞いた。

「付き合ってほしいとか、そういうわけじゃないんです。ただ、言わずにいられなかっただけ。
 7年前に何があったか詳しく聞きました。
 アメリカなんかに、行かなければ良かった。何もできないけど、傍にいてずっと見ていたかった」
「もし本当に茜ちゃんがずっと傍にいてくれたら、僕は今よりもっといい奴だっただろうね」
「今でも十分、素敵です。でもあたし、7年前のことで何も力になれなかったのが悔しくて……。
 7年も一人で真実を追い求めてたなんて……知らなかったから」
「あれはもういいんだ。僕自身が自分で何とかしなきゃいけない問題だったんだよ。茜ちゃんが気に病むことはな

い。それに、事件は無事に解決したじゃないか」
「ええ。あたしが何も知らないでのほほんとしてた間に、解決しちゃうんだもの。
 オドロキ君とかみぬきちゃんとか、あのじゃらじゃらした検事まで成歩堂さんの力になったのに。
 あたしは話さえしてもらえなかった。……何か一人だけ、置いて行かれた気がして、悔しかったです」
「うん……ごめんね。巻き込みたくなかったんだ」
「何もできないかもしれないし、すごく差し出がましいんですけど、これからはもっと、成歩堂さんの力になりた

いんです。ううん、ただ、傍で見てるって事だけでも、知っててほしい。
 だから今日、こうしてあたしの気持ちをお話しました。
 あたしだけ蚊帳の外なんて嫌だったんです。いてもたってもいられなかった。
 ――ごめんなさい、単なるワガママ、ですよね」

 一気に言葉を吐き出し、茜は大きく溜息をついた。
 成歩堂は、言いたいことをすべて伝えた茜の軽い興奮を鎮めるように、彼女の背に手を回し、そっと撫でた。
「我侭なんかじゃないよ。とても心強い。ありがとう。
 これからは何かあったら真っ先に話すよ」
「本当ですか」
 茜は埋めていた成歩堂の胸から顔を上げ、尋いた。
「うん。約束する」
 成歩堂は茜の目を見て答えた。 
 その眼差しにやはり、ちっとも変わらない彼の優しさを見つけると、茜は彼の首に腕を絡ませ、そのまま唇を寄

せた。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch