逆転裁判エロパロ第9法廷at EROPARO
逆転裁判エロパロ第9法廷 - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
07/05/01 03:36:34 uSwdmdQ9
「もう準備は万端のようね…挿れるわよ」
「え、あの、大丈夫なんですか?マヨイちゃんは、その…」
「ふふ、心配しなくても平気よ。
 倉院流霊媒術は霊の体を可能な限り再現するわ…処女膜の有無もね」
さすが倉院流。ここまでくると、もうなんでもありだ。
立場逆転し、僕の上にのしかかるチヒロさん…もといマヨイちゃんは、
ゆっくりと腰を落としていった。
「うっ…ぅぁっ、凄いですよチヒロさん…!」
「あ、あなたもねナルホドくん…ぁんっ…」
チヒロさんは深く腰を沈め、僕達は完全に結合した。
チヒロさんの、そしてマヨイちゃんのものでもある体と。
「くっ…ち、チヒロさん…!」
「ぁ…ぁっ、ナルホドくん…!」
チヒロさんは僕の上で激しく腰を動かし、
僕はその豊かな胸を下から持ち上げるようにして揉みしだいた。
なんて、なんて柔らかな…そして同時に下半身を刺激し続けるチヒロさんの暖かさといったら。
「はっ…はぁっ…ぁっ…ぁぁっ…んっ…ぅぁっ」
チヒロさんも霊になってから初めての性行為に完全に夢中になっているらしく、
懸命に腰を振り続けている。
このあるまじき快感の中、僕は次第に高まりを覚えていった。
しかし…しかしこのままでは終われない!ここは"逆転"しなくてはっ!
「チヒロさんっ」
僕はチヒロさんの腰を抱くと、足を絡ませ、彼女の上から攻める形を取った。
「な、ナルホドくん…?」
「あなたばかりに任せてはいられません…成長した僕の姿を見せてあげますよ!」
「いっぱしの口をきくようになったわね…んんぁっぁっ…ぁあっ!」
彼女の言葉が終わるか終わらないかのうちに、
彼女を抱きしめ、僕は腰を打ちつけはじめた。
さっき以上の密着感、体全体に伝わる体温、そして繰り返される前後運動…。
「ち、チヒロさん、ダメだ、もうイきます!」
「ぁっ…あああっ…ナルホドくん!きて…きてぇー!」
「チヒロさん…チヒロさん…!!」
至福の快感の中、僕は全力でチヒロさんの奥へ挿し込み、
そこで全てを爆発させた。
「はぁっ…はぁ……はぁ…」
「ナルホドくん…立派に…なったわね…」
体全体を包み込む快楽を含んだ脱力感と共に、僕達はソファへと沈みこんでいった…。

201:名無しさん@ピンキー
07/05/01 03:38:38 uSwdmdQ9
「………ナルホドくん」
「……はい」
「…相手の…マヨイの了解を得ずに中で出すというのは…ちょっと…」
「…で、でも、チヒロさんも止めなかったわけですし…」
「…この後の事はマヨイとよ・ぉ・く話合ってね。
 状況と証拠は明らかにあなたにとって不利だと思うけれど、
 ここまで成長したあなたにならきっと跳ね返せるわ!
 私はそろそろ行かなくては!ナルホドくん、がんばってね!」
「えぇぇぇ、ちょっとチヒロさん!?そ、そんな無責任なぁぁっっ」
この後、僕の人生最大の審理が始まるのだった…。


----------------------
チヒロさんの降霊したマヨイちゃん胸でかすぎ!!
ということで勢いで書いてみました。2P姉妹丼?よくわからんシチュエーション。
4で新規参入し、4、蘇る、そして2-2話までしかプレイしてないので、
ムジュンやなんやあるかもしれませんが。お楽しみいただけたらコレ幸い、ってゆう。


202:名無しさん@ピンキー
07/05/01 03:57:45 /4ji+aK0
GJ!
霊媒千尋さんの色っぽさは反則だからな
むしろ本編でこういうことにならないのが不思議だ

203:名無しさん@ピンキー
07/05/01 06:29:54 /BvcQ1F3
茜「殺人現場はラブホテルの一室よ。被害者の男性は
全裸の状態で、刺殺されていたわ。」
オドロキ「それで、容疑に上がっているのが・・・・」
茜「あなたの依頼人、というわけね」
オドロキ「何故被告人だと特定できるのですか?」
茜「これは・・・まぁ、言ってもいいかしらね。証拠があるのよ」
オドロキ「証拠・・・?」
茜「ちょっと、全部しゃべらせる気?自分で考えなさいよ。
サクサクサクサクサクサクサクサク・・・」


204:名無しさん@ピンキー
07/05/01 06:34:22 /BvcQ1F3
被告人が犯罪者だという証拠・・・それはひょっとして・・・

くらえ!

コンドーム:現場に落ちていた。
茜「そう。それね。」
オドロキ「でも、これが何故証拠に?」
茜「体液よ」
ミヌキ「タイエキ・・・?タイヤキに似ていますね!」
オドロキ「ミヌキちゃん、これは大人の会話だから・・・」
ミヌキ「ミヌキ分かりますよ!セイエキってことですよね!」
オドロキ「!!!」
茜「まぁ、ミヌキちゃんの頃なら、色々知っていても良さそうだね」
オドロキ(どこまで知っているんだ・・・)
茜「そう。コンドームの内側には、被害者の精液が、そして、外側には
被告人の愛液がついていたというわけ」


205:名無しさん@ピンキー
07/05/01 06:39:27 /BvcQ1F3
オドロキ「そして、犯行時刻に部屋にいたのは、被害者と
被告人でしかありえない。何故ならば、廊下には監視カメラが
あり、他の人が出入りした記録はないから・・・か」
茜「そういうこと。さすがに今回は、あんたも処刑台行きじゃない?」
オドロキ(俺が処刑されるのかよ・・・)「でも、体液がそれぞれの
当事者のものだと、なんで分かるんですか?」
茜「科学よ、科学!。この試験機で体液を鑑定すれば、DNAの
構成からわかる訳。なんなら、試してみる?」
ミヌキ「わ~、面白そう!」
茜「ミヌキちゃんは、まださすがにちょっと早いんじゃない!?」
ミヌキ「え?でも、茜さんも25歳なのに、まだ未経験ですよね?」
茜「!!」
オドロキ(ミヌキちゃん、あんまりプライベートな部分を見抜くなよ・・
すごい動揺してるぞ)


206:名無しさん@ピンキー
07/05/01 06:42:56 /BvcQ1F3
これから「コンドーム2枚重ね」のトリックとかを使って、
本格的な推理物にしたいところですが、とりあえずここまで。

茜には想像の中でも処女でいてほしい・・・でも、ツンデレも
いいかな?


207:名無しさん@ピンキー
07/05/01 16:10:11 BzXjtAkV
あの茜の心身共に25とは思えない子供っぽさや色気の無さは
とても経験済みには見えないww

208:名無しさん@ピンキー
07/05/01 16:52:33 ID7oRJdn
冥や霧緒や希華とかより年上にはとても思えないw>茜
未だカガク命で恋に恋する乙女モードから脱け出せてないのかも知れないな
御剣と再会したら9年前とおんなじようにはしゃいでくれそうだ

209:名無しさん@ピンキー
07/05/01 16:59:35 GXoLR1ZP
>>203
なるほどがみぬきに悪知恵ふきこんだようにしか思えないな

210:名無しさん@ピンキー
07/05/01 17:06:10 ssms3LfI
茜に色気が無いと言う奴は素人

211:名無しさん@ピンキー
07/05/01 17:20:34 uSwdmdQ9
色気がない色気というのが、触手をそそる

212:名無しさん@ピンキー
07/05/01 18:04:31 BzXjtAkV
>>210
一見そう見える所が可愛いと言いたい訳さ
未だにカガクが恋人っぽい茜可愛いよ茜

213:名無しさん@ピンキー
07/05/01 22:06:35 2AeXO059
>>191
まだー?

214:名無しさん@ピンキー
07/05/01 23:18:59 MP6PmFUF
>>195
俺はこちらを激しく期待しておるのだよ

215:名無しさん@ピンキー
07/05/01 23:21:23 1/0X+C9+
俺はナルアカに期待しよ

216:名無しさん@ピンキー
07/05/02 10:41:35 96sJqvPN
みぬきと茜は耳年増っぽい。
二人ともそっちの知識はかなり豊富だけど
実際の経験はまだまだ浅い気がする。
普段は過激な下ネタにも動じないけど
いざ実践に臨むと狼狽しまくり。

217:名無しさん@ピンキー
07/05/02 11:46:29 auTVEC0W
みぬきの年齢で耳年増ってのも

218:名無しさん@ピンキー
07/05/02 12:04:02 WhNK0COI
ていうか実践経験豊富でも

219:名無しさん@ピンキー
07/05/02 12:04:20 ZX2idP5z
>>217
×みぬき
○茜

じゃね

220:名無しさん@ピンキー
07/05/02 12:28:37 PzkhTXld
みみどしま【耳年増】
若くて経験に乏しいのに,聞きかじりの知識だけは豊富な女性。


ふたりエッチの影響なのかね?
逆の意味に捉えてた

221:名無しさん@ピンキー
07/05/02 12:33:23 wYRiKUuV
え、それ意外どんな意味で使われてるんだ?

222:名無しさん@ピンキー
07/05/02 12:47:44 +a7MjzCw
逆ってことは知識はないけど経験豊富?ありえなくね?

223:名無しさん@ピンキー
07/05/02 13:52:18 PzkhTXld
>>221
>>222
年の割に知識だけで経験が無いって意味に解釈してたんだ
勘違いさせてスマソ

224:名無しさん@ピンキー
07/05/02 19:13:31 CJz08f7K
まだ化粧に興味がないしな
「ナルホドがピアノを弾けるようになるまでダメ」ってことは
みぬきに化粧を覚えさせる気はないってことか

225:名無しさん@ピンキー
07/05/02 19:20:09 ghMTjyzA
大事にしてんのか金がないからなのかわからんな

226:名無しさん@ピンキー
07/05/02 21:01:05 CWb9JleW
>>191
(・∀・)ガンガレ!!

227:名無しさん@ピンキー
07/05/02 22:48:24 OjTXOdtb
>>195もガンガレ

228:195
07/05/02 23:57:45 XnKXy9zd
グッ、このままでは有言不実行になってしまう・・・


とりあえず冒頭部を置いていきますので、一時間ロスタイムを!
あとラスト書ききれば終わりなんです><

と、いうわけでひとまず投下。オドロキ×まことです。
冒頭部だけですが、後ほどエロもはいります。

229:オドロキ×まこと1
07/05/02 23:58:30 XnKXy9zd
「すいません!遅れちゃって・・・」
「・・・いえ、別に・・・」
どぶろくスタジオ。忌まわしき事件の現場に、オレは再びやってきている。
突然届いた、まことさんからの呼び出し。時間にして、今日のお昼のことである。


成歩堂さんもみぬきちゃんも出払っていて、オレは一人孤独に事務所の番をさせられていた。
(・・・暇だなあ・・・)
"暇"。仕事ざかりな22歳には堪えるものである。
(どうせ誰も居ないんだし、みぬきちゃんの手品のタネでも探してみようか・・・)
と、そんなことを考えた時、事務所の電話が高らかに鳴り響いた。反射で思わず背筋が伸びる。
どうしてやましいことを考えているときに限って、電話ってのは鳴るんだろうか。
「はい、こちら成歩堂法り・・・じゃなくて、成歩堂なんでも事務所です。」
『 』
無言。正直、最初は悪戯電話かと思った。
「・・・あの、どちらさまでしょうか?」
『 』
また無言。
「ど、どういったご用件で?」
『 』
さらに、無言・・・いや。ちょっと待て。
無言は無言なのだけれど、無音ではない。受話器越しに何やらさらさらと音が・・・

230:オドロキ×まこと2
07/05/03 00:00:21 mIKTfLa1
「・・・って、まことさん!スケッチは電話越しじゃ見えませんよ!」
『・・・そう、なんですか・・・』
「あ、いえ。テレビ電話っていうのを使えば・・・すいません、脱線しましたね。何か御用ですか?」
レターボックスしか外界との通信手段を持たなかったどぶろくスタジオ。
つい先日、そこに電話線が引かれた。これからは外に目を向ける、というまことさんの意思の下。
『・・・あの。』
「はい?」
『・・・今夜、スタジオへ来ていただけないでしょうか・・・?」
「え、オレが・・・ですか?」
『・・・はい。」
「・・・別に構いませんけど・・・もしかして、何かあったんですか?」
『・・・そういう、わけでは・・・」
なんだろう。まことさんは、何も用事がないのに他人を呼びつけるようなことはしないはずだけど。
別に何かハプニングがあったわけでもなく、何故オレを呼び出すのだろうか・・・?
ま、別に断る理由もない。暇だし。オレは快くその要求に従うことにした。
「わかりました。それじゃ、何時ごろ伺えばいいですか?」
『・・・7時に。お願いします。』
「はい。えーっと・・・みぬきちゃんも一緒に連れて行ったほうが・・・?」
『いえ。オドロキさん、お一人でいらしてください。』
これまた、まことさんにしては珍しい。はっきりとした否定だった。
「わかりました。じゃあ、後ほど。」
『 』
またさらさら音が聞こえる。内容は恐らく"では"とか"さよなら"だろうし、今更ツッコむこともないだろう。
オレは再度別れを告げ、受話器を置いた。

231:名無しさん@ピンキー
07/05/03 00:07:09 mIKTfLa1
小休止。あと一時間待ってほしい。

232:オドロキ×まこと3
07/05/03 00:59:03 mIKTfLa1
そしていよいよ約束の時間がやってきた頃。オレはと言うと・・・そわそわしていた。
そわそわのあまり携帯での時間確認を怠り、スタジオ到着が7時を5分過ぎてしまったぐらいだ。
正直に告白すると、オレの心の中には一つの期待が渦巻いていた。
・・・そこ、軽蔑の目線を向けないでほしいな。オレだって、健全な一青年なんだよ。
あの事件から今までの間、オレとまことさんはちょくちょく顔を合わせている。
勉強を教えたこともあったし、夕食を共にしたこともある。・・・みぬきちゃんも一緒だったけど。
そういうわけで、オレはなんというか・・・まことさんのいろんな面を知っているわけで。
付き合いを重ねるうちに、相手に惹かれていく・・・そんなベタな気持ちもあった。
好意をもった異性から、夜、「一人で来てほしい」とのお誘い。勿論・・・その、期待するに決まってる。
まあ、その期待を否定するオレも居たわけだけど。何せ、相手はまことさんなのだから。
子供の頃から外界と隔離された空間に住んでいた人。・・・当然、アンダーな知識もないだろうし。
というわけでオレは、そわそわしつつもどこか諦めていた。わかるかな、この揺れる心情。
・・・もっとも、まことさんの行動はオレの斜め上を行ってしまうわけだけれど。

冒頭のやりとり、実は声だけのものだった。厳密には、インターホン越しのやりとり。
勿論オレにはまことさんの格好など見えなかったし、まして事前に知る術なんてあるわけがない。
「・・・こんばんわ・・・」
よって、玄関を開けオレを迎えてくれたまことさんの格好に、オレが度肝を抜かれたのも仕方ない。
・・・まことさんは、バスタオルを巻きつけただけというラフを通り越した格好でオレを出迎えてくれた。
オレの方は、唖然を通り越した無言でまことさんを見つめていた。
「・・・あの。どうかしましたか?」
「は。いえ。あの。別に・・・はい!大丈夫です!」
迷惑にも大声を出してしまうが、これも仕方ないと思う。裁判よりも予想外の展開を目の当たりにしたのだから。
まことさんは、無言で奥へと引っ込んだ。よく見るとスリッパを出してくれている。
入って来いという意味だと自己解釈し、オレは遠慮なくあがらせてもらうことにした。

233:オドロキ×まこと4
07/05/03 01:04:10 mIKTfLa1
通されたアトリエは、以前と比べて随分と片付いていた。
・・・なんというのかは知らないけど、絵を描く台も一つしか出ておらず、なんだか広くなったように感じる。
応接用らしきテーブルに腰掛け、まことさんから珈琲を出された辺りで、オレの脳はようやく正常に働きだした。
「あの・・・まことさん。ちょっといいですか?」
「 」サラサラ、シュパッ!
お家芸のスケッチ。描かれた顔は見慣れた笑顔だった。
・・・本人も満面の笑顔で居てくれているのだから、今更スケッチしなくてもいいのにとは思う。
とりあえず、どうぞ聞いてくださいの意味と自己解釈、質問を口にする。
「・・・何故、そんな格好を?・・・もしかしてお風呂上りだった、とか?」
「・・・?」
「いえ、本来オレが首を傾げるべき場面です。疑問符を浮かべないで下さい。」
「・・・お風呂は、夕方入りました。」
「あ、そうですか。」
・・・まことさんは無表情に戻り、場には沈黙が訪れた。なんでそこで会話が終わっちゃうんだよ!
どうやらまことさんはこちらの話を聞く態勢なので、オレは話を続ける。
「その・・・じゃ、なんでそんな格好なんですか?」
「 」・・・サラサラ、シュパッ!
しばしの沈黙の後、スケッチブックに描かれたのは・・・白衣の人、女性?・・・思い当たったのは一人。
「・・・まさか、茜さんと何か関係が?」
「・・・相談をしたら、こうしろ、と言われたんです・・・」
茜さん、そういうことは弁護士のオレを通して・・・いや、関係ないか。落ち着け、オドロキホースケ!
今ツッコむべきなのは、この場に居ない黒幕に対してではなく・・・今のまことさんの発言に対してだろう。
「素朴な疑問なんですが、相談、とは?」
「・・・!」
・・・タブーだったのだろうか。まことさんは俯いてしまった。もしかしたら、男には話せないタイプの相談だったのかもしれない。
バスタオルで客を迎えることが解決策になるような相談とは流石に見当もつかないけれど・・・
「・・・私、あまり人と関わったことがなくて・・・」
おっと、考えてる場合じゃないようだ。いつの間にかまことさんは語り始めていた。
「だから・・・相談したんです。気持ちを伝える方法・・・」
そしてオレは、バスタオル姿の出迎え以上に唖然とさせられる羽目になるのだった。
「オドロキさんに、その・・・好きだ、と伝えたくて・・・」

234:オドロキ×まこと5
07/05/03 01:10:15 mIKTfLa1
あまりに唐突な上、まことさんはいつもの無表情に見える。
なんだろう。告白をされていることに間違いはないのに、まったく実感がわかない。
さっき以上に唖然としているオレの目に、まことさんが身体の前で組む手がちらりと写った。
・・・小刻みに震えていた。表情変わっていないのに、内心は緊張しているのだろうか。
そこまで考えて、ようやく実感が沸いて来た。いやはや、オレはなんて鈍い生物なんだろう。
「まことさん・・・その、ホンキですか?」
彼女は、コクリと頷く。まあ、疑ってなどいないけれど。儀礼的に確認をとっただけ。
「それは、オレもすごく嬉しいです。オレも、その・・・まことさんのこと、好きですから。」
「!」
言葉を失っているまことさんがいつもより可愛らしく見える。好きだと言って貰えたから、という現金な心情からだろうか。
「ただ、ひとつ疑問があるんですが・・・」
「?」
「その・・・『バスタオルで迎える』が、茜さんとの相談で貰った答えなんですよね。何故、そんな流れに?」
沈黙。いいかげん、慣れたけど。まことさんは考え込むようなしぐさを見せた後、ぽつりと呟いた。
「・・・そ、そうすれば後は・・・オドロキさんが察してくれる、と。」
「察して、って・・・」
困った人だな茜さん・・・まあ、どこかで感謝してるオレが居るから、一概に"困った"とも言えないんだけど。
「その・・・私、何もわからないので・・・好きな人とは、どんなことをするものなのか、とか・・・」
気付けば、まことさんの顔は真っ赤だった。何もわからない、とは言いつつも、おぼろげながらに把握はしているようだ。
・・・頬を朱に染め、上目遣いにこちらをちらちらと見やるまことさん。・・・ここで、使いすぎな言い訳をまた使う。
正直、こんな彼女を目の前にしてしまったら・・・男として、リミッターが外れても仕方ないと思う。
「まことさん。」
「・・・はい。」
「その、もし良ければ・・・寝室に案内してもらえますか?」
外れたリミッターに従い、オレは・・・静かに席を立つ彼女に続いた。

235:名無しさん@ピンキー
07/05/03 01:25:40 VwfD5gJq
続き楽しみにしてる!がんばってくれ

236:名無しさん@ピンキー
07/05/03 01:40:39 4DSk39Ux
うほぉーぃ!オドマコきたよぉー
続きが楽しみすぎる。ファイトだ。

237:オドロキ×まこと6
07/05/03 01:56:05 mIKTfLa1
寝室にてあっさりとバスタオルは取り払われ、雪のように真っ白な肌が露になる。
「・・・本当に、いいんですか?」
「 」サラサラ、シュパッ!
迷うことなく、笑顔を綴った彼女は、スケッチブックをベッドの下へとしまいこんだ。
続けて、精一杯の笑顔をオレに向けてくれる。・・・ちょっと固い気がするのは、絶対気のせいじゃないけど。
「・・・えっと、その。じゃあ・・・ベッドに寝てくれますか?」
素直に従い、横たわる彼女。曝け出される全身に、思わず息を飲む。
体重をかけないよう、ゆっくりとその上に跨りつつ、オレは彼女の肌をそっと撫でた。
「・・・ん・・・」
物静かなまことさんは、ベッドの上でも静かに声を紡ぐようだ。
どこか堪えているかのような喘ぎ。経験不足の否めないオレが相手を務めているせいかもしれないけどね。
「は・・・あ・・・」
白く、透き通るような彼女の肢体。汚されたこともないだろうその身体に、自分がこうして触れている。
その事実を思い返すたび、オレの中から何か熱いものが込み上げる。
まだ、ただその身体を愛撫しているだけだというのに、オレの身体はとてつもなく熱かった。
「・・・ふっ!」
オレの手が秘部をかすめると、それに合わせて身体をすくめるまことさん。
そんな反応のひとつひとつがたまらなく愛おしい。自然とオレの手が彼女を確かめる速度が上がる。
首筋に、胸元に、点々と、貪るようにキスを落としていく。その度に、彼女はくすぐったそうに身をよじる。
離れる身体を逃すまいと、強く抱きしめる。密着し、更に熱を帯びる自分自身の熱さが息苦しい。

238:オドロキ×まこと7
07/05/03 01:56:37 mIKTfLa1
「まことさん・・・力、抜いてもらえますか?」
「・・・はい・・・」
言われるがままに脱力する・・・が、それもどこかぎこちなく、固さがとれない。
そんな彼女を安心させたいという想いから、背中に回した手でゆっくりとその身体をさすっていく。
弱弱しい息遣いの周期が少しずつ早くなってきた頃、その身体からは警戒心がすっぽり抜け落ちていた。
「・・・痛かったら、言って下さい。ふぅ・・・できれば、キツイ思いは・・・させたくないので。」
「大丈夫・・・です。」
ぎゅ、っと抱きしめられ、オレの心も決まった。ゆっくりと、オレ自身を彼女の秘部へと沈み込ませていく。
・・・彼女にとっては勿論、そこはオレにとっても未知の領域である。熱気と緊張で頭が煮えるようで。
「ふぅ・・・う、うぅ・・・」
「あ、だ、大丈夫、ハァ、ですか?」
「へ・・・平気、です・・・」
経験のなさとは哀しいもの。彼女の一声一声に過剰に反応してしまうオレは、やっぱり素人って奴なんだろうか。
勿論ゴムはつけているものの、その快感はまさに極上のもの。自然と腰が揺られる。
「あ、あっ、ううっ・・・」 
振動に呼応するかのように、口から零れる声。それがさらにオレ自身に熱を帯びさせる。
「やっ、ああっ!はっ・・・ああああ・・・」
まことさんの喘ぎ声が少しずつトーンダウンする。と、同時に、オレと彼女との連結部から、トロリと液体が溢れ出してくる。
・・・先にイかれてしまったらしい、何故だか少々焦ったオレは、負けじと快感を貪り続け・・・
「はぁ、はぁ・・・うっ・・・」
目の前にフラッシュが炊かれたような感触を感じ、次の瞬間には強烈な眩暈に襲われ・・・

239:オドロキ×まこと8
07/05/03 01:57:25 mIKTfLa1
枕もとの時計が3時を指していた。どうやら、イった快感と共に意識を飛ばしてしまったらしい。
慌てて身を起こそうとして、自分の下に組み敷かれたままスヤスヤと寝息を立てるまことさんの存在に気付く。
紅潮していた頬はすっかりその色を失い、元の透き通る白さを取り戻していた。
愛らしいその寝顔に、軽くキスを落とす。そして、眠りを妨げぬようゆっくりと彼女から離れた。
ベッドに身を起こすと、とてつもなく頭がだるかった。初体験の反動か、まるで風邪でもひいたような頭痛。
オレは、何をするでもなく、ぼーっとしたままでベッドに腰掛けていた。
・・・ふと、もぞもぞと背後で何かが・・・いや、どう考えてもまことさんだが、動く気配がした。
振り返ると、まことさんはすっぽりと布団の中に納まってしまっていた。右手だけが外に出て、何かを探している。
「まことさん・・・パッと見、おばけみたいなんですが。」
事後、最初の言葉にしては、なんとも色気がない。自分の語彙のなさにがっかりする。
言葉に応じたまことさんは、布団からにゅっと顔を出す。ちょうどミノムシの要領で。
こちらをじっと見つめる視線に何かを感じたオレは、慌ててベッド下のスケッチブックを手渡していた。
・・・受け取るが早いが、再度布団にもぐりこむまことさん。中からはさらさらという音だけが聞こえる。
待つこと、三十秒。ちょっと時間のかかった作品が、彼女の顔と共に布団から生える。
そこに書かれていたのは、きらびやかな洋服・・・単刀直入に言う、ウェディングドレスというやつだった。
スケッチブックを顔の前に構えている所為で、まことさんの表情は見えないが・・・オレは、迷わずに話し出した。
「・・・まことさん。」
「・・・?」
「オレ、本気に受け取っちゃうタイプですよ?」

スケッチブックの裏からそっと覗く天使のような微笑み。オレはそれを、ずっと守っていきたいと思う。
そんなオレは、誓いの意味を込めて・・・その天使と、そっと口付けを交わした。

240:名無しさん@ピンキー
07/05/03 02:00:21 mIKTfLa1
終わりです。ところどころぬるくてすみませんが、許してやってください。ていうか許してくださいorz
結局宣言どおりに投下できたのは最初の部分だけというgdgdっぷりですが、許し(ry
正直好きな組み合わせなんで、これからもネタがあったら書きたいと思ってます。


>>234の投下直後、キーボードに突っ伏して寝てたなんて、口が裂けても言わないんだからね!
では。良い連休を。

241:名無しさん@ピンキー
07/05/03 02:05:26 VwfD5gJq
GJ!
無口なまことの意志をオドロキがちゃんと察するところに萌えた

242:名無しさん@ピンキー
07/05/03 02:08:06 4DSk39Ux
やられた。ラストにキュンときた。
いいなあ、これ。
46分の空白の理由ワロタw無理せずがんがってくれww

俺もオドマコ書いてる途中で
いろいろ迷ってたけどなんか吹っ切れた気分だよ。
やっぱオドマコいいわ。

243:名無しさん@ピンキー
07/05/03 10:19:09 JjXdepU1
色んな組み合わせ見れて新境地開拓できて楽しい。
オドマコ、あんまりピンとこなかったけど激しく萌えたじゃねーかよ!!
投下の直前に茜が耳年増言われてたからSSに出てきた茜のアドバイスに
知識だけキターーーと笑ってしまったw

>>242
期待してる!

244:名無しさん@ピンキー
07/05/03 11:25:22 VD/i7PuV
GJ!!!
素敵なプレゼントをありがとう・・・・・!

245:名無しさん@ピンキー
07/05/03 18:14:32 xF4tZkvQ
>>243
>知識だけキターーー
俺も思ったwwそしてそれにも少し萌えてしまったw

246:>>191
07/05/03 20:42:35 mpPyOYTO
5分後に投下します
エロ無しでしかもシリアス気味ですがハッピーエンドなので
よろしければ是非ご覧下さい


247:名無しさん@ピンキー
07/05/03 20:46:39 PEqFEVJp
wktk

248:名無しさん@ピンキー
07/05/03 20:47:01 mIKTfLa1
wktk

249:成歩堂×茜(成歩堂視点)1
07/05/03 20:50:36 mpPyOYTO
―終わった・・・。

絵瀬まこと氏への判決が下されたとき、僕はそう思った。
7年前のあの裁判、あの忌々しい事件への判決が永久に失われたときから、僕の弁護士としての時間は止まってしまっていたんだ。
そして今日、僕とあの男との決着を、若き弁護士と検事がつけてくれた。
全ては終わった。

この法廷にはもう僕の居場所はなかった。
今の僕は、そう、しがないピアニストなのだから。



「成歩堂さんっ!」
裁判所をでようとしてとき、彼女に呼び止められた。
振り返ると彼女は軽く走った後のようだった。
「茜ちゃん、か・・・。」
「成歩堂さん、帰るんですか・・・?」
「うん、ここにはもう僕の居場所はないからね。」
「・・・。」
彼女は少し下を向いた後、僕に一緒にカフェテリアに来るように言った。


裁判所のカフェテリアには以前来たときと相変わらず静かな雰囲気が漂っていた。
彼女は入り口から右に向かって3番目の席に座ろうとしたが、僕は呼び止めて4番目の席に座るように言った。
3番目の席はあの人が毒に倒れた席だったから。

僕はコーヒーを、彼女はレモンティーを注文した。

「成歩堂さん、全部、終わったんですよね?」
彼女が重い口を開く。
「うん、終わったよ。」
と、僕は答えた。
そして再び2人の間を沈黙が襲った。
僕も彼女もお互い気まずい雰囲気になって、何だか生きた心地がしなかった。
「あの時の約束、覚えてますか?」
「あの時?」
「日の丸スタジアムの事件の公判のとき、約束しましたよね。
 全てに決着がついたとき、あたしに本当の事を話してくれるって。」
「あぁ、あのことか・・・。」

約束というのはガリューウェーブのライブ中に起きた殺人事件の公判中にしたものだ。
僕がオドロキ君を励まそうと被告人控え室に行く途中、彼女から爆竹の残骸を託された。
約束はその時の話の流れで何となく、ついしてまった。
自分の行動に、しまったなぁと感じた僕はそれを悟られぬよう、オドロキ君に証拠を渡すとき
”あの刑事さん”とあえて他人行儀に彼女を表現した。

しかし過失でとはいえ約束は約束、破るわけにはいかない。

「話して・・・くれますよね?」
「分かった、話すよ。」
僕がそう言うと、彼女は少し緊張した状態で唾を一度飲み込んだ。

僕は全てを話した。
或真敷ザックの弁護を担当するきっかけになったポーカー
僕が提出した手記の一部が捏造だと立証されるまでの経緯
みぬきを僕の養子に迎え入れたきっかけ
オドロキ君とみぬきの真の関係
或真敷一座の魔術の上演権利譲渡について
他にも僕は数え切れないほど多くのことを語った。


250:成歩堂×茜(成歩堂視点)2
07/05/03 20:53:20 mpPyOYTO

僕はいつの間にか置いてあった、少し冷めはじめたコーヒーを一口飲んだ。
「これが、全てだ。」
「・・・。」
彼女は僕の話を聞きながら、静かに涙を流していた。
「ごめんなさい。」
「?」
「あたし、成歩堂さんが捏造なんてする人じゃないって信じてた、なのに・・・。
 一度だけ、あなたの事を疑ってしまったことがあった、ごめんなさい・・・。」
「あの時の僕の態度じゃあ、疑うほうが自然だよ。
 『君自身はどう思っているんだい?』だなんて、笑っちまうよね。」
「・・・9年前から比べて、あなたは変わってしまったと思ってました。
 でも違った。あなたのその真実を追い求めるその瞳、それは今でも変わらないんですね。
 あたしはそれが嬉しかった。」
彼女は頬に溜まった涙を一旦拭いて、再び話を始めた。
「それになのにあたしはその瞳を信じることができなかった。
 最低な女ですよね、あたしって・・・。」
「それは違うよ茜ちゃん。」
「ううん、あたしはあなたの気持ちを裏切って・・・。」

異議ありっ!

「!」
「茜ちゃん、それは違うんだ。
 いいかい?君は自分のことを酷い女だと思っているかも知れない。
 でもね、君は僕のことをずっと慕いつづけてくれたじゃないか。
 僕のことなんて嫌いになっても当然だと思っていたのに、君は変わらず僕を慕ってくれた。
 僕はそれが凄く嬉しかった、嬉しかったんだ。
 君は決して酷い女なんかじゃない。むしろとても素晴らしい女性なんだ。」
「・・・。」

彼女はもう一度、頬に溜まった涙を拭いた。
「成歩堂さん、弁護士に戻るつもりは・・・?」
彼女は僕が一番返事に困るような質問をぶつけてきた。
「さっきも言ったけど、ここにはもう僕の居場所はないんだ。
 戻る理由もないしね。」
「どうして?どうしてそんなこと言うんですか?
 あたしは弁護士だったころのあなたに救われて、凄く格好いいと思いました。
 正直、今のあなたの悲しそうな顔は見ていて心が苦しくなる・・・。」
「・・・。」
「あたしはただ、あなたに弁護士に戻って欲しいだけなんです。
 それがあたしのわがままだったとしても・・・。
 だめ、ですか・・・?」
彼女はただまっすぐに、僕を見つめていた。
「茜ちゃん、どうしてそんなに一生懸命なんだい・・・?」
僕がそう尋ねると、彼女は顔を赤らめ、一層強く涙を流し始めた。
そして何かを決意したかのように、言った。
「成歩堂さんが・・・、あなたのことが好きだから・・・。」
「君が・・・、僕を・・・?」
「あたしはあなたのことが好きなんです。愛しているんです・・・!
 だから、あなたの悲しそうな顔は、みたくないんです・・・。」
告白を終えた彼女は顔を両手で覆い、わっと泣き出した。
そんな彼女を見て、僕ははじめて彼女のことを”美しい”と思えるようになったんだ。
応えるべき返事を思いつくこともなく、僕はただ彼女に自分の胸を貸すことしかできなかった。


251:成歩堂×茜(成歩堂視点)3
07/05/03 20:55:27 mpPyOYTO
暫くして彼女は大分落ち着きを取り戻していた。
「落ち着いたかい?」
彼女は静かに頷いた。
僕はあの告白にどう応えればいいのだろう。
言葉では言い表せない彼女への気持ちに僕は戸惑っていた。
そんな時、僕はあの言葉を思い出した。

”発想を逆転させる”

言葉では彼女に応えることはできない。
ならば行動で、彼女に応えようではないか。
「顔を上げてごらん?」
僕がそう言うと彼女はゆっくりと顔を上げた。
僕は何も言うことなく、彼女の顎に指を2本添えた。
「え・・・。」
そのまま僕は彼女の唇に、僕の彼女への気持ちを刻み付けた。
時間がゆっくり流れているかのような錯覚があった。

彼女の唇からそっと惜しみつつも僕は離れた。
彼女の瞳は焦点が合っていないようだった。
「これが、僕の気持ちだ。」
「成歩堂さん・・・。」
そして彼女は僕に抱きついてきた。
僕は抱きついてきた彼女を、そっと抱き返してあげた。


7年に及ぶ物語に決着が着いて、もうこの法廷に僕の居場所なんてないと思っていた。
でもそんな僕を呼び止めてくれる光に、僕は今ようやく気づいたんだ。
これからうまくやっていけるかどうか、正直自信はない。
でも僕が弁護士に戻ることで喜んでくれる人がいるというなら、それでもいいかな、と思えてきた。
小学校の頃から幼馴染として僕と付き合ってきてくれた御剣の為に
弁護士時代の副所長で、今でも僕と深く交流をもっていてくれる真宵ちゃんの為に
7年間僕のことを父親として慕いつづけてくれたみぬきの為に
僕に憧れて法曹界に入ったオドロキ君のために

そして
こんな僕を好きだと言ってくれた彼女―茜ちゃんのために


10月も中旬に入り、秋真っ盛りでこれからだんだんと冬への兆しが見えてはじめてくる頃。
けれど僕の心の中はそれとは正反対に、これからだんだんと暖かくなっていくの

252:付け加え
07/05/03 20:57:20 mpPyOYTO
最後の文に「だろう」を加えてください。
ミスしてしまって本当にスマソです!

253:反省
07/05/03 21:12:56 mpPyOYTO
よく見ると間違えがありすぎですね・・・、精進します。

254:名無しさん@ピンキー
07/05/03 22:48:36 5On17Xl5
いやいやGJ!!
最後まで書けるだけでもスゴイと思うしさ・・・

ていうか、エロ無しも良いなって思い始めたmy revolution

255:名無しさん@ピンキー
07/05/03 23:08:11 mIKTfLa1
>>253
乙!
いいよいいよー、何だか頭がナルアカに浸かり始めたよー。

256:名無しさん@ピンキー
07/05/03 23:22:17 5iqY4qdd
7年後のやさぐれナルホドと家元真宵の話が読みたい
昔のほのぼのナルマヨとのギャップを楽しみたい

257:名無しさん@ピンキー
07/05/03 23:58:33 VwfD5gJq
GJ!
原作のサイドストーリーとしてありえそうな話だと思った

258:名無しさん@ピンキー
07/05/04 02:03:04 M/lbAtIn
>>256 今まさに書いてるよ。GWが終わる前には投下したい。

259:名無しさん@ピンキー
07/05/04 02:54:51 o1yN9JoQ
うわあああああ!
GJ!!!!!!!!!!!
俺も負けてられねーなw

260:名無しさん@ピンキー
07/05/04 03:16:07 O0hvh/G0
何エロなくていいの じゃあオバチャン書いちゃうよ
いっとくけどオバチャン空気読まないよ

261:名無しさん@ピンキー
07/05/04 03:17:00 O0hvh/G0
開け放たれた縁側から、春の気配を徐々に帯び始めた風が
畳の匂いのする室内へと流れ込んでいた。
二人はほぼ同時に一杯目のお茶を飲み終え
彼女は以前よりもいくらか上品になった溜息をつき、けだるそうに背筋を伸ばして見せた。
彼女の両耳で、小さな丸いイヤリングが揺れている。

成歩堂は小皿の上に乗せられた幾つかのようかんの欠片のうちの一切れを口に放り込みながら
彼女の前に置かれている同じ皿の上には、既に何も残されていないことに気付き
ほんのすこし、笑いを漏らした。
彼女は成歩堂が鼻を鳴らしたことに目ざとく反応すると
僅かに首をかしげながら、昔と比べて僅かに低くなった声で、呟いた。
「どうしたの?」
「早いね」
「何が?」
彼女は、成歩堂が口にした言葉の意味を理解しかねたらしく
今度は反対の方向に首をかしげ、不思議そうに瞬きをした。
「きみ、昔と変わってないね、って思ってさ」
「昔も何も、去年だって、遊びに来てくれたじゃない」
「え、そうだっけ?」
成歩堂がそう呟くと、彼女は奇妙そうに眉毛を潜めながら
僅かに身を乗り出し、成歩堂の顔を嘗め回すように見つめた。
「忘れちゃったの? なるほどくん、大丈夫? ぼけはじめた?」
どうやら彼女は決して冗談めかす訳ではなく、飽くまで真剣に、成歩堂の脳を心配しているようだった。
自分を真っ直ぐに見つめる、懐かしいその視線を前にして、成歩堂は再び笑い声を漏らす。
「去年は、久々に忙しかったからね。一年前が、もう、随分昔の事みたいだ」
「ふーん?」
成歩堂の言葉を聴くと、彼女は腕を組みながら左手を頬に添え、納得とも不満ともつかない、奇妙な声を上げた。
その仕種には、見覚えがある。
「……あの頃と比べて、っていうこと?」
「うん?」
「私が、あの頃から比べて、変わってないって思ったの?
彼女は頬杖をついたまま、丸い瞳だけを成歩堂に向け、すこし機嫌を損ねたような表情で、そう訊ねてきた。
成歩堂は、彼女の言葉について、ほんの少し考えを巡らせた後で、口を開く。


262:名無しさん@ピンキー
07/05/04 03:18:27 O0hvh/G0
「いろいろあってね。あの頃からしたら、ぼくは変わっちゃったな、っていうのを、改めて思い知ったんだ」
「そうかな? なるほどくん、そんなに変わっちゃった?」
「と、ぼくは思う。みんなにも、言われる」
「私は、そうは思わないけどな。ちょっと太ったくらい?」
彼女は組んだ腕を組み替えながら、小さな湯飲みの縁に口をつけ、小さく音を立てて、その中身を啜った。
「なるほどくんの事、ずっと見てたからなあ……わからないのかも」
「そうかもね」
「あ、じゃあ」
ふと、何かを思いついたように、彼女は湯飲みから顔をあげ、見開いた目で成歩堂を見つめた。
「何?」
「あたしも、変わっちゃってるのかもしれないね」
湯飲みをちゃぶ台の上に戻し、束ねた髪を直しながら、彼女は言う。
「なるほどくんは、それに気付いてないだけで」
「ぼくはずっと、きみを見ていたから?」
「うん!」
ほつれた髪の毛を背中側に押し戻すと、彼女は両手を胸の前で併せ、この上なく嬉しそうに微笑んだ。
そして、まるで何かを願うように両手を擦り合わせ、なにやら、2、3度頷いて見せる。
そう。その仕種にも、見覚えがある。
胸の奥がじわりと暖かくなるのを、成歩堂は確かに感じた。
「そうかもね」
彼女は成歩堂の相槌を聴くと、満面の笑みを浮かべ、大きく頷いて見せた。
そしてそこから、まるで火がついたように、嬉々とした口調で、色々な事を喋り始める。
昔の事や、今の事。彼女の事や、成歩堂の事。
彼女の表情に笑顔が浮かぶ事が増えるに連れて、彼女は成歩堂の知る仕種を繰り返すようになった。
成歩堂はそんな彼女を見つめながら、思う。

……このマシンガントークは、昔の彼女には、無かったかな。

どうやら今の彼女には、少なからず、これまでに出会ってきた人々の影響があるのかもしれない。
「それでね、そうしたら……ね。昔のときにもさ……ほら、あの事件の」
しかし成歩堂は、そんな彼女の仕種の一つ一つを目で追うことに夢中で
彼女の話の殆どを、実は、全くと言っていいほど、聴いてはいなかった。
「あの時のあれ、やっぱりあたしの言うとおりじゃない? ね、なるほどくん?」
「……うん? そうだね」
不意に話を振られ、成歩堂は言葉につまり、彼女の顔を見た。
彼女は、素敵な答えを期待する瞳で、成歩堂の両目を見つめている
成歩堂はばつが悪そうに笑いながら、ポリポリと頭を掻き、ようかんをひとつ、口に入れる。
すこしだけ息の上がった、彼女の呼吸音。成歩堂の左胸の音。
風が吹き、一言。
「……いや。でも、アレは明らかに、キャタツだったよ」


263:名無しさん@ピンキー
07/05/04 03:21:35 O0hvh/G0
終わりですよ
ごめんなんか暴走した
オチとかボンゴレ食われた

264:名無しさん@ピンキー
07/05/04 03:25:45 KE0Jzoyu
>>261-263
リアルタイムで遭遇してwktkしながら見てました!
ナルホドとマヨイの二人は一番好きなのでうれしかったです
最後のキャタツに思わずふきましたw

265:名無しさん@ピンキー
07/05/04 07:57:46 rMFoRJKy
前置きとヨウカンのせいでギリギリまで不安だったけど安心したw
うん、やっぱナルマヨはいいな。マヨイも5にでてきて欲しいなー。

266:名無しさん@ピンキー
07/05/04 08:51:00 M7C112dL
よ、幼姦とな?

267:名無しさん@ピンキー
07/05/04 09:07:44 diuYifQv
ナルマヨGJ!
癒された

268:名無しさん@ピンキー
07/05/04 09:14:17 2bqPhmFh
だからカプ名を名前欄に入れろってば

269:名無しさん@ピンキー
07/05/04 12:04:58 fo80Xtdo
この話の場合は「彼女」が誰かを読者に想像させるところがミソだから
カプ名を入れちゃネタバレになるだろ
エロ話ならカプ名を入れてほしいと思うが、これは小話みたいなもんだし
必要ないんじゃね?

270:名無しさん@ピンキー
07/05/04 12:39:41 rMFoRJKy
山田との最初のやりとりを見ると
マヨイは強引かつ直球なくどき文句に凄く弱いと思うのだよ

271:成歩堂×みぬき
07/05/04 16:38:43 BY7crr7C
他板のコピペっす。鬼畜注意。





「いやっ……パパ、やだ…やだぁ!」
「騒ぐんじゃない、ミヌキ!施設に行きたくはないだろう?」

施設
この一言に、ミヌキは肩を震わせた。
ただでさえ母は行方不明、父も姿を消し、孤独な彼女にそれは耐え難いものなのだ。
ニットがパパになってくれると知った時、どれほど嬉しかっただろう。
また失うなんて、彼女には死ぬより辛い、あってはならないこと。
それを見越したニットは、たびたびミヌキを慰み者にした。
まだ初潮すら迎えていない幼女をいたぶることに、暗い喜びを感じていたのだ。
自分を落ちぶれさせた証拠を渡し、そして全ての原因となった依頼者を父に持つミヌキ。
そんな彼女を痛めつけるレイポは、ニットの心の隙間を埋めてくれた。

「ほらっ、一度目に比べて段々とヨくなってきてるじゃないか…!」
「やああああ!指、いれちゃダメぇ!痛いいいい!」
「嘘つくなよ。こんな濡らして……まだ胸も小さいくせに、ここだけはいっちょまえに大人なんだな」

指先でミヌキの股間を弄くり回す。
真っ赤に充血した芽をクリっと摘むたびに、ミヌキは痙攣を繰り返した。
激しい愛撫のせいで濡れそぼったソコに指を突きたて、中をかき回してやれば「ああ」「はぁっ」とメスの声が漏れる。
男を受け入れる準備は、もう整った。
ニットは既に充血し、勃起した息子を取り出すと、ミヌキの両足を掴んで大きく広げた。
そして、男を誘うように濡れたソコへ……ムスコを埋め込んでいく。

「イヤあああああああああああ!!!!パパッ、助けてぇ!パパァア!パパ!」
「力を抜きなさい……ミヌキ、助けなんかきやしないんだよ…!」

今、彼女が呼ぶパパが誰のことなのか、ニットには聞くまでもなく分かっていた。
そのパパが、どれほど浅はかなのかということも。
彼女の本当のパパは、ポーカーでその人自身など見抜くことなど出来ていなかった…それだけだ。

272:成歩堂×ラミロア
07/05/04 16:39:47 BY7crr7C
同じくコピペ。







「貴方には何とお礼を言えばいいか分かりません。ニットさん、本当に感謝しています」
「いいえ、お気になさらず。…それにね、お礼なら……言葉じゃなく、体で欲しいなぁ」

手馴れた素早さでニットはラミロアの手首を背後で拘束し、ミヌキがマジックに使う手錠で戒めた。
ソファに突き飛ばされ、服を脱がされ、豊満な肉体を露わにされているのにラミロアは抵抗もせず呆けることしか出来なかった。
突然のことに頭がついていかないのだ。
乳房だけではなく、いよいよ股間をも露出させられそうになったところで我に返ったが、既に何もかもが遅かった。

「な、何をするんですか!やめてください!嫌です!」
「はっはっは、そう怒らないで下さいよ。貴方の馬鹿な父親のせいで、ぼくは職を失い…7年間も貴方の娘を養ってあげたんだ」
「それは……」
「これくらい当然だと思うんだけど、違いますか?」
「た…確かに感謝はしています!でも、こんなことは嫌……!」
「……まぁ、いいでしょう。その方が燃えてきますし」

勢い良くラミロアのスカートを、下着と一緒に引きずり下ろす。
そこはまだ、当然何の反応もみせてはいない。
ニットはラミロアの股間に顔を埋めると、舌で股間を舐め回しはじめた。
濡れた舌先が敏感な箇所にねじこまれ、ラミロアは甘い声を漏らさずにはいられなかった。
あの事故があって、ザックと離れて以来忘れていた感覚。
久しぶりに味わう甘い快感に、身を委ねてしまいそうになる。

「さぁ……娘さんのように鳴いて下さいね。思いっきり」
「えっ」

娘のように、とはどういうことなのか。それを問う間も与えず、ニットはラミロアの中に怒張を突き立てた。
激しい揺さぶりと突き上げの中、ラミロアの頭の中からニットの言葉が離れなかった。
嫌が応でも一つの真実に辿り着くその言葉。
ラミロアは涙を溢れさせ、愛しい娘に謝罪の言葉を漏らしながら、ニットの蹂躙を受け入れ続けた。


273:名無しさん@ピンキー
07/05/04 18:57:33 A6uJadGd
ニットってw

274:名無しさん@ピンキー
07/05/04 20:43:04 7cggfbQm
アキラカにピンク難民板だなw

275:名無しさん@ピンキー
07/05/04 22:49:30 yrYCfBd0
これは酷い

276:名無しさん@ピンキー
07/05/04 23:15:21 VCOXP1Qj
・・・(;^ω^)

277:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:44:26 e9goQbIU
>>229-
乙。ちょうどいいぐあいだと思
>>249-
萌えた
しかし、エロがなくて良くなるということもないかと
>>261-
陶酔しててキモイ
村上春樹好きだろお前
>>271-
久々にワロタ
こういうアホなエロが溢れ帰ってたのが昔のエロパロなんだよな
今の新参はエロ無しでも良いとか言い出すから困る

278:名無しさん@ピンキー
07/05/05 00:55:02 SGdyhDuJ
まあ>>271みたいなエロだったら萌えだけのほうが俺はいいけどな

279:名無しさん@ピンキー
07/05/05 01:54:15 DW/c7gKB
>>277みたいなのが職人さんが消える原因なんだけどな

>>261の職人さん乙
久し振りのナルマヨで癒された
エロは無いけど話の雰囲気が俺は好き


280:名無しさん@ピンキー
07/05/05 04:46:30 e9goQbIU
まぁエロ無しイラネは言いすぎた ナルアカ萌えたしな
そこは謝ろう。エロ無しもひとつの文化として認めるさ

でも>>261~は明らかに自分に酔いすぎだろ

281:名無しさん@ピンキー
07/05/05 09:33:59 Z7BjxgzO
あの程度で自分に酔いすぎとか言われても困る
自分酔いすぎの文章ってのは、
もっと美辞麗句並べ立てたり三点リーダーが多すぎたりモノローグが鼻につくようなのだろ

282:名無しさん@ピンキー
07/05/05 09:48:03 gzt2OtnN
エロパロはエロパロだしな
普通の小説を投下する場所ってないのか?恋愛ものおkで

283:名無しさん@ピンキー
07/05/05 10:54:38 oM9XaJje
自分と趣向が合わない作品は叩く
これが荒らしの基本

284:名無しさん@ピンキー
07/05/05 12:17:09 e9goQbIU
まぁ何と言われようと
エロい小説落とせって言われたとこにエロくもないオナニー投下して
挙句の果てに自分は空気読まないとかふてぶてしくもほざくんだから
何言われても文句は言えないだろ

285:名無しさん@ピンキー
07/05/05 13:10:47 0Ar8p1X0
>>114~みたいな、本編で全く接点のないキャラの組み合わせは勘弁してほしい。




286:名無しさん@ピンキー
07/05/05 13:17:27 Jk2FgRNt
是非はともかくやっぱり荒れるな
エロ無しのSSも読みたい(4で七年の空白が発生したから妄想も広がるし)んだがどっか場所ないのかな

287:名無しさん@ピンキー
07/05/05 13:18:52 K5uelg5/
この板の他のスレじゃ捏造、エロなしは結構見掛けるんだけどな。
このスレは厳しいな。よっぽど良い職人に恵まれているんだろう。

次スレからテンプレに入れておけば?
「エロなし、捏造、下手くそは投下禁止」って。
職人さんにとっても、わざわざ落としに来て叩かれるよりもその方がいいだろ?

288:名無しさん@ピンキー
07/05/05 14:23:11 8wettUF7
流れぶった切ってエロじゃないけど置いていく。
URLリンク(www.uploda.org)
成歩堂×みぬきってやっぱ少ないのかな。
鬼畜はムリポだけど、愛あるエロなら萌え悶えながら描いているw

289:名無しさん@ピンキー
07/05/05 15:03:41 Z7BjxgzO
自分の好みに合わないからという理由での批判はどうかと思うぞ
そういう時は黙ってスルーしとけ

290:名無しさん@ピンキー
07/05/05 15:07:23 64O1xAbu
>>284
君も空気読まないでふてぶてしい物言いだよねw
目糞鼻糞笑うって奴だよねw

291:名無しさん@ピンキー
07/05/05 15:40:43 NkT0qoCv
荒れると職人さんが投下を躊躇するからねぇ。
無駄な火種は蒔かないほうがいいと思うけど。スレの為にも。

292:名無しさん@ピンキー
07/05/05 15:48:03 aFXWdI2x
>>287
ほんの少し前まではエロなしも接点なし捏造も普通に投下されて受け入れられてた
今は4発売とGWが重なってスレが騒がしくなっているみたいだから
そういうのはもう少し空気が落ち着いてから落とせばいいと思う

293:名無しさん@ピンキー
07/05/05 16:07:56 OweI2Ss3
>>284は単に4スキーなんじゃないかとw
他の逆転裁判スレで4が叩かれてるからここでストレス発散してるんじゃね?

294:名無しさん@ピンキー
07/05/05 17:30:59 It4QYTpj
>>293
すごいエスパーさんktkr

295:名無しさん@ピンキー
07/05/05 19:32:53 E+NBI9tY
流れを変えられるといいんだけどってコトで。
とりあえず完成したから投下にきたよ。
4-2で思いついた成歩堂×真宵ネタ。
マターリお付き合いを願います。

296:名無しさん@ピンキー
07/05/05 19:35:34 dCWhwziO
wktk

297:成歩堂×真宵
07/05/05 19:35:58 E+NBI9tY
「ねえねえなるほどくん、ホントに捻挫だけなの?」
「ホントだよ。」
「でもでも、10メートル飛んだんでしょ。びゅーんと!」
「びゅーん、かどうかは覚えてないけど。まあ、飛んだみたいだね。10メートル。」
確かもう26歳になったはずだというのに、相変わらずその物言いは幼げで成歩堂は
思わず顔がほころびる。そんな彼の仕草に気づかずに、彼の元相棒は真面目な面持ちで
うーん、と考えこむ。
「いいなあ。あたしも10メートル空飛べて捻挫で済むなら、その車に跳ねられてみたい。」
随分と不謹慎な発言をさらりと言ってのける。
「何言ってるんだよ。家元の大事な体だろう。」
成歩堂が軽くたしなめると、まあ、そうなんだけどね。と言って彼女は軽く微笑んだ。
「でもビックリしたんだよ。ホント。」
「僕だってビックリしたよ。」
「心配してすっ飛んできちゃったし。」
「忙しいのに、ありがとうね。」
「えへへ、まあね。…でも無事でよかった。」
そう言って、真宵はベッドに横になっている成歩堂にキスをした。相変わらずの長い髪が
頬に触れて、肌理の細かいしなやかな感触が成歩堂を撫でていく。
会うのは久しぶりだ。
キスをしたのは…いつ以来だろう。
「相変わらずやわらかいね。真宵ちゃんの唇。」
「なるほどくんは、ひげがチクチクする。」
ははは、と笑って成歩堂は真宵の手を取り、指先で彼女の細い指先を撫でる。

事故に合って、真っ先に電話をしたのは彼女へだった。
お互い、何かあったらすぐに知らせる。離れていてもピンチになったら駆けつける。
特にそんな約束をした訳ではないけれど、いつの間にかそうなっていた。

彼女を撫でていた指先を広げ、細い手首を取る。華奢な白い腕は昔と全然変わらない。
真宵は軽く掴まれた手を動かして成歩堂の手の甲に唇を寄せた。とても愛おしい
もののようにやさしく口付けてくれる。成歩堂はその手でお返しのように優しく
彼女の頬を撫で、長い髪を撫でながら問うた。
「最近どう?」
「んー?けっこう忙しいよ。はみちゃんが色々手伝ってくれて何とかなってる、ってかんじかな。」
「そっか。」
「この後も予定が入っちゃってて…っていうか、抜けてきたんだけどね。ホラ、
なるほどくんの一大事だからはみちゃんが気を利かせてくれて。でも、あんまり
ゆっくり出来ないんだけどね。売れっ子霊媒師としましては。」
彼女が正式に家元となって七年。
若き家元の努力と彼女をサポートする春美の頑張りを中心に、綾里家は目を見張る
程の速さで復興を遂げた。
今や押しも押されぬ…といった風情であり、修行者の指導や後援者への挨拶、
そして上流階級との会合、と多忙な日々を送っているようだった。「けっこう忙しい」は、
「物凄く忙しい」と言い換えても良いほどだろう。
苦労を苦労と思わないのは、相変わらずの彼女の美点だ。
七年の間に少女というよりは女と呼ぶのに相応しい風貌となっているものの、本質は変わらない。
変わらず愛おしい。
「あとどれくらい?」
「時間?そうだなあ…なるほどくんの無事も確認できたし、30分くらいは大丈夫だけど。」
「そりゃ大変だ。」
そう言いながら成歩堂は髪を撫でていた手で真宵の肩を取り、
「じゃあ、すぐしなくちゃ。」
と、言って真宵をぐい、と自分に引き寄せた。


298:成歩堂×真宵
07/05/05 19:39:00 E+NBI9tY
「うわ!」
思い切り抱き寄せられた真宵はベッドに横たわる成歩堂の上に覆いかぶさるような状態に
なってしまった。慌てて起きようとするが、肩に回された腕は振りほどくことを許してくれない。
「こ、こら。びょーにんの癖にナニ不謹慎なコト言ってんの!」
「病人じゃなくて怪我人だよ。それも軽症の。」
そう言いながら空いているもう一方の手で真宵の腰を取り、その下の丸みを撫で上げる。
着物の上から縦の溝に指を這わせて、丸い双丘を手できゅ、と掴んでやる。
「あ…」
以前よりも真宵の身体は肉感的になっている。太ったというよりは成熟した、
というべきであろう。曲線が女としての成長を分かりやすく表している。
「ダメだよ、なるほどくん!こら。」
真宵はぺし、とニットの帽子ごと成歩堂のおでこを軽く叩く。悪戯する子供を
諭すような振る舞いは彼女の姉譲りだ。だが、悪戯をする大人は怯まずに状態を
一瞬起こして彼女をぐい、と一層引き上げる。
「きゃわぁあ!」
ベッドに戻る反動で勢い良く引き上げられた真宵は、成歩堂の上に半身乗り上げてしまった。
「僕、ケガ人だから真宵ちゃん上ね。」
ニコニコと上機嫌で成歩堂が言う。真宵は呆れた表情で
「えろおやじ」
と膨れてみせたが、その言葉とは裏腹にベッドの上に乗り上がり、成歩堂の上に身体を跨がせた。
「重くない?」
「んん、全然。お尻が太腿に当たって気持ちいいよ。」
「ばか。」
真宵は小さくつぶやいて、成歩堂にもう一度キスをした。
成歩堂が求めていたように、真宵も彼を求めていたことが、その口付けで分かった。

病院のベッドで抱き合う二人は、体温が上昇するのも早かった。
男を跨いで長い着物のスリットから見せる白い太腿は、酷く情欲をそそる代物だ。
昔のような短い装束で無くなったのは、いつからだったろうか。
真宵が成歩堂の男の部分を指で摩りながら言う。
「やだ…なるほどくん…もうこんなにしてる…」
「真宵ちゃんが色っぽいから。」
上気した頬で照れる仕草の真宵は、本当に色っぽい。
「だ…だって、さっきから…へんなさわりかたするから…」
真宵のはだけた胸元に両手を突っ込み、やわらかい丸みを揺さぶり、指先を彼女の胸の頂きに
突きつけている。指で彼女の先端を押し込み、引っ張って、真宵に絶えず刺激を与え続けている。
彼女の胸は以前よりも成長しており、揉み応えも十分だ。
「真宵ちゃん、胸、気持ちいい?」
「ん…っ…うん…。きもちいい…」
真宵がブラのカップが1サイズ大きくなったと白昼堂々事務所で宣言したのはいつだったか。
(確か御剣が居て思い切り紅茶を吹き出してたっけ…。)
あの頃よりも更に大きくなっている。手から溢れそうなほどの、素晴らしい成長だ。
お姉ちゃんくらいになると思ったんだけどな。
そう言っていた事もあった気がする。成歩堂にとっては大きさも柔らかさも見事だし、絹のような
手触りは十二分に魅力的で、十分満足していたのだが。
葡萄の房のように重力に負けて目の前に下がっている二つの乳房を成歩堂はベッドの上で
交互に揉みしだき、そして二つを順番に味わう。果実の先端部分を舌で包み、大きく口の中に
吸い込むと、頭上で真宵の甘い声の混じった吐息が聞こえてきた。
乳首に吸い付いたまま腰を引き寄せ、両手でお尻を掴み上げる。彼女の下着の中心を
脇からずらし、開きかけた蜜の扉に手をかけて堰きとめていたものを開放する。
「あ…あっ…!だめ…」
唇を動かしてクニクニと彼女の敏感な処を刺激し、舌で突いてやると真宵の身体がひくん、
と震えてパタ、と水気のある音が成歩堂の腹のあたりに落ちてきた。熱い彼女の雫が
ずらした下着の脇からこぼれている。成歩堂の指にもそれは流れ、透明な熱いものが
指から手のひらへとつう、と流れていく。
「真宵ちゃん…挿れたい。」
「うん…。あたしも、なるほどくんの…ほしい…。」


299:成歩堂×真宵
07/05/05 19:42:00 E+NBI9tY
横たわっている男の唯一いきり立っているその部位を、真宵は手にとりしゅ、しゅと
扱きながら自分に近づける。
「いれるの…うまくないけど我慢してね…」
そう言って自分の大切な部分をもう一方の手で開き、成歩堂のそれを宛がった。
成歩堂はその光景に益々昂ぶりを押さえられなくなる。
「真宵ちゃん…もっとよく見せて…。」
黒い茂みの中に隠された艶のあるそれは、成歩堂を待ちきれずに呼吸を繰り返している。
「や…」
成歩堂の視姦を避わすように、真宵は成歩堂自身を掴み、先端を己の入り口に埋め込み始めた。
「んぅ…っ!」
「っ…!」
十分に濡れていた所為だろう。うまくない、という言葉とは裏腹にスムーズに男を咥え込んでいく。
「うまいよ…真宵ちゃん…練習した?」
「そんなこと…!ん…ぅ!してな…ぁっ…!」
「すごい熱い…真宵ちゃんのここ、蕩けてる…腰の使い方が、会う度にやらしくなってるね…」
「や…変なコトいっちゃ…ん…っ!」
言葉に反応して一層彼女は締め付けてくる。昔とまるで変わらないその様子に成歩堂は微笑む。
小刻みに腰を上下に振って彼女への杭を深く打ちつけていくと、それに少しばかり遅れをとりながら、
真宵の露になった両乳がたぷん、たぷんと前後にゆさぶられている。
(いい眺めだな、これ。)
成歩堂はそう思い、時折、一際腰を強く打つ。
その度にんぅ!と大きく真宵が跳ね、ぷるん、と大きく乳房がたゆたった。
しばらくその上下運動を目で楽しみながら、成歩堂は締め付けられる自分の
分身の快楽に目を細める。
自分の上の真宵の吐息が荒い。
「真宵ちゃん、おっぱい揺れてる。」
「あ…や…やだ…」
慌てて隠そうとする両手を捕まえ、胸を挟んで強調させるように両手を組み込み、
成歩堂は更に腰を下から突き上げる。
「あっ!んっ!んぅ!」
細い両腕の間で彼女の胸が大きく揺さぶられ、真宵は下からの衝撃に我慢できずに声を漏らす。
「真宵ちゃん…声、大きいよ。」
「あっ…!ごめ…んぅっ!」
「あ、そういえば、もうすぐ看護師さんの巡回時間だ。」
「えっ!う…うそ…!」
真宵の身体がきゅ、と成歩堂を締め付ける。慌てて彼から離れようともがくが、捕まえられた
両腕は依然として成歩堂に捕らえられたままだ。
「だ、だめだよ、なるほどくん…来ちゃうんでしょ…はなして…!」
濡れた瞳は訴えるように成歩堂を見つめ、形のよい眉は悩ましく眉間に皺をよせている。
成歩堂は真宵の笑顔も怒ったような表情も好きだが、泣きそうな顔もまた愛おしい。
「嘘だよ。真宵ちゃん。」
「え…」
「冗談。ごめんごめん。…それにしても、人が来るって言われただけでこんなに締め付けて
くるなんて…ひょっとして真宵ちゃん、見られたかった?」
意地悪な笑顔を向けられ、真宵は安堵と怒りで幼子のようにふにゃ、と表情を崩す。
「もお…!ばかぁ…!もうやめるぅ…!」
拗ねたその表情はやっぱり子供みたいだ。
だが、やめることなんて出来ない大人の快楽を、彼女はもう知っている。
やめられないくせに。そう言おうとしたが、これ以上彼女の機嫌を損ねるのも悪いので
成歩堂はごめんごめん、と素直に謝る。
「可愛いよ、真宵ちゃん…。」


300:成歩堂×真宵
07/05/05 19:42:52 E+NBI9tY

二人はどちらともなく動きを再開する。
唇を深く重ね、互いの胸を指先で刺激する。
成歩堂は大きく息を吐き、真宵の身体を受け止める。
肌に落ちる黒髪の感触に堪らない愛しさがこみ上げる。
愛おしい。今も、昔も。ずっとこれからも。
真宵は成歩堂の上で喘ぐ。涙に滲んだ瞳がぼやけながらも成歩堂をしっかりと見つめていた。
「真宵ちゃん…気持ちいいよ…」
「あ…あたしも…なるほどくん…気持ちいい…っ」
腰の動きが加速する。真宵の揺れるはずの両胸は、成歩堂の胸板に押しつぶされていた。
真宵の腰を、華奢な背中を掻き抱き、成歩堂は下からずんずんと真宵を突き上げ、
昇らせ、そして昇っていく。
「真宵ちゃん…もう…出る…!」
「んぅ…ぁあっ!!…っ―!」
声にならない叫びを上げて、真宵は成歩堂の汗ばんだ胸の中に落ちていった。

301:成歩堂×真宵
07/05/05 19:44:22 E+NBI9tY
「じゃ、これお見舞いね。」
真宵がてきぱきと風呂敷の中から見舞い品を取り出して重ねていく。
「え。いいよ。真宵ちゃんだけで十分。」
「何言ってんの!重かったんだからね、これ。ちゃんと見て、レポート送ること!
原稿用紙で一話につき3枚以上ね。」
「いったい何話分だよ…。」
先ほどまで二人が乱れていたベッドにどかどかと特撮モノが積まれていくのは、
なんとも味気ないというか、不思議な気分である。
まあ、こういうところも含めて彼女らしいといえばそうなのだが。
「予定の時間すぎちゃった。またはみちゃんのお説教だなー。」
真宵が風呂敷をたたみ終え、ちょっと困ったようにつぶやく。
「大丈夫だよ。僕が引きとめたって言えば、春美ちゃんも納得するよ。」
「お、自信家だねー。」
まあ、ね、と成歩堂は答える。春美はまだ成歩堂と真宵は結ばれると思ってくれていた。
それは、成歩堂にとって嬉しいことでありまた、辛いことでもあるのだが。
「じゃあ、行くね。なるほどくん。」
「真宵ちゃん。」
呼び止めて振り向いた彼女にキスをする。ちょっと急いで駆け寄ったので捻挫した足が痛んだが、
彼女の唇はやっぱり柔らかかった。

「…真宵ちゃん。そろそろ結婚しようか。」
「また始まった。なるほどくんが本気になったらしてあげるよ。」
「うーん…今のは結構本気だったんだけどな。」
「あはは。ケッコンには色々大変なんだよ。片付けなきゃいけないものもあるしね。」
「片付けなきゃいけないもの…か。」
「そ。あたしもなるほどくんも、いろいろ。じゃあ、またね。」

長い髪を揺らして、あっさりと彼女は去っていってしまった。
恋人と呼べるか分からない、だが最高に愛しい彼女。
去っていった直後には、一層強く感じる。真宵をもう一度、そしてずっと抱きしめていたいと。
諸々終わらせたら、再び会いに行こう。今度は僕から。

ベッドの上に乱雑に置かれたDVDの山を見て、成歩堂は呟く。
「じゃあ…片付けるかな。そろそろ。」





302:名無しさん@ピンキー
07/05/05 19:48:00 E+NBI9tY
終了です。お付き合い下さった方はどうも。
4-2やったときはてっきり見舞いに来たと思ったもんでネタにしてみました。
実際はDVDを定期的に送りつけてたみたいだな…まあ十分萌えるんだが。

短編にしてみたので読みやすかったなら嬉しいっす。

303:sage
07/05/05 20:05:36 dCWhwziO
ナルマヨ乙。この二人が一番好きだな

304:名無しさん@ピンキー
07/05/05 20:09:45 1DKRpHR8
ナルマヨGJ!
二人とも色っぽいしちょっとせつないとこも良かった。

305:名無しさん@ピンキー
07/05/05 20:38:03 0Ar8p1X0
まさに王道、GJ!

306:名無しさん@ピンキー
07/05/05 21:00:25 qOzNGiUM
GW中にアップするとか言ってアップしない奴が多数な訳だが

307:名無しさん@ピンキー
07/05/05 21:51:38 bsjFaSDx
>>306
俺の待っていたやつは全部アップされていたが、お前は何を求めているんだ

308:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:23:08 qR0UkfEz
はみ×ハミじゃね

309:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:36:24 Veukjse3
真宵から押し付けられたDVDを
成歩堂が最後にそっくりまことに押し付けててワロタw
そんなに迷惑だったのかww

310:名無しさん@ピンキー
07/05/05 22:53:07 Z+R2cIiq
ナルマヨ来てたーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
いや本当にGJ!個人的に一番好きなカプなんで嬉しかったし
エロも萌えて微妙に切なく、最後に一言に痺れました

311:名無しさん@ピンキー
07/05/05 23:05:03 tTuIMPPZ
やっぱりナルマヨが一番好きだなと再認識したよ
GJでした!

312:名無しさん@ピンキー
07/05/05 23:07:24 2yNzvoC7
昨日ニットに4の茜ちゃんが食われるのを隣の家から目撃する夢をみた(;´Д`)ハァハァ

313:名無しさん@ピンキー
07/05/05 23:11:12 jvDnSjVY
>>312
さあそれを今すぐ小説にするんだ

314:名無しさん@ピンキー
07/05/05 23:31:40 2yNzvoC7
苦しいときの 神 頼みッ

神様~(エロの)



315:名無しさん@ピンキー
07/05/05 23:59:20 e9goQbIU
まあエロが来た時と非エロが来た時とのこの反応の差を見ても
非エロがいらんことは明白だ

316:302
07/05/06 01:48:35 TWIu/h9T
レスくれた人々有難う!
成歩堂が恋人と呼べない分だけ名前を愛しげに呼ばせようと
したんだが、いい加減真宵ちゃん真宵ちゃん言い過ぎだと後から反省した。
が、気に入ってくれたなら何より。
考え抜いていい感じに纏めたつもりの最後の台詞に反応してくれた人もいて
すげえ嬉しかった。

>>306 ちなみに>>258は自分です。

317:名無しさん@ピンキー
07/05/06 11:08:11 FcB60REq
>>309
ぶっちゃけあれただの背景の手抜k(ry

318:名無しさん@ピンキー
07/05/06 13:07:50 2lRwL05U
大人ナルマヨktkr!!
真宵の反応が可愛くてハァハァ
読みやすかったしエロくて萌えた!

319:名無しさん@ピンキー
07/05/06 15:24:45 QXcORfd2
このなるほどくんは変わっちゃったなるほどくんだな、となんとなく思った
>>261とは対象的でなんか面白い
どちらも乙

320:名無しさん@ピンキー
07/05/06 15:59:08 0hzvw4Qw
前置きすげー長くなりそうな悪寒がするけど
今日中に響也×茜の小説うpしようかと思う
では後ほど(^ω^)

321:名無しさん@ピンキー
07/05/06 17:29:28 PS5I1gLC
ナルマヨ2本ktkr!!
エロく無い方もエロい方もどっちも萌えさせて貰いました!

>>320
そっちも正座して待ってます
4で一番好きなカプですよ

322:名無しさん@ピンキー
07/05/06 18:07:41 ZedmHNqS
まだー?

323:名無しさん@ピンキー
07/05/06 20:13:40 o03Yw9SR
>>322
お前が響也×茜を大好きなのはこのスレで十分伝わってるから少し黙れ
無駄レスでそのうちスレが埋まっちまうわ。



と言ってる俺も無駄レスっすかwwwサーセンwww

324:名無しさん@ピンキー
07/05/06 20:46:12 0hzvw4Qw
おまたー
予想以上に長くなってしまったので、エロスはあるけど挿入はないよ

とにかく前置き長い
許して

では次から投下します

325:響也×茜
07/05/06 20:56:10 0hzvw4Qw
「刑事くんの事が好き。」
…唐突に、目の前のじゃらじゃらした男は言った。
またいつもの軽口だろう。あたしは、コイツのそれが大嫌いだ。
「死んで下さい。」
そう言ってスタスタとその場から歩きだす。
いくらかりんとうを貪りつつ突っ立っているだけだろうと、一応は勤務中。
わきまえろアホ検事。

「相変わらずつれないね。結構傷つくんだ、それ。」
とてもそんなふうには見えませんけどね。
「私事なら、後にしてくれません?今仕事中なんで。」
出来る限り、最大限にトゲトゲしく言ってやった。
「…刑事くん、やっぱりさっき言ったこと信じてない?」
「はい。」
「……。そこまで即答されるとヘコむよ…。どうしたら信じてくれるのかな?」
いい加減鬱陶しい。
こっちは仕事中って言ってんのに…。
そんないかにも軽薄な嘘、誰が信じるか。
「もう、うるさ…『宝月刑事~!!』
最後の手段、かりんとうを投げつけようとした瞬間、突然部下から声がかかった。
『ちょっと、みて欲しい所がありまして…こちらへ来てもらえますか?』
よかった。これでなんとかコイツから離れる事ができるみたいだ。
命拾いしたわね。検事さん。
「了解。それじゃあ案内して。」
そう言ってあたしはそいつの前から去った。なんとなく視線が痛かった気がするが、気のせいだと思い込む事にする。

326:響也×茜2
07/05/06 20:58:51 0hzvw4Qw
思えばいつも流してきたけど、あの軽口の真意は深く考えた事もなかった。
別にあたしじゃなくてもいいだろうに。
その辺の女の子なら、きっとキュンキュンメロメロしてくれるはずだよ。

そんな事を思いながら、あたしは報告書をまとめていた。
もう夜も遅く、そとは暗闇に包まれていた。
「づぁ~…ほんっとに忌々しい作業よね、これって。」
カリカリと自分のペンの音だけが響く。
こんなに静かだと、不思議と色々思考を巡らせてしまうものだ。

あの検事は、初めて出会った時から嫌いだった。
じゃらじゃらしているし、言動が軽薄っぽい。
最悪。
これが第一印象。
そのうえ誰彼構わず口説くし、優しいし、本当に女たらし。信じられない。

…自分も、そんなどうでもいい女の一人なんだろう。
彼にとっては、ゲームか何かしてるようなきぶんなのだ。きっと。

なぜだか、とてつもなく妙な気持ちになった。
苛々して泣きたい気分。
それもこれも、すべてあのアホのせいだ。

327:響也×茜3
07/05/06 21:00:36 0hzvw4Qw
すると突然、部屋の扉が開く音が耳に入った。
と同時に、聞き慣れた声。
「あ、刑事くんか。こんな時間まで残業?」

思わず、顔を思い切りしかめてしまった。
「…そうですけど。牙琉検事こそどうなさいました?」
「いや、資料を置きにきたらここの電気がついててさ、覗いてみたんだ。」
コイツも一応、こんな遅くまで働くんだな…なんて思っていると、いつの間にその男は、隣に佇んでいた。
そしてあたしの手元を覗き込み
「ふーん。報告書書いてるんだ。お疲れ様。」
「お気遣いどうも。」
とりあえず適当に返しておく。
というか、何でもいいけどコイツ顔近い。
「……あの。」
「なんだい?」
「離れて下さい。」
目を合わさずにそう言ってやると、あいつはまだ顔をどけず、くすくす笑って見せた。
「…なんですか」
「刑事くん、顔赤いね」
その一言で、自分でも分かるぐらいに顔が熱くなる。
よりによってコイツの前で!
「うううううるさいっ!こっちみるんじゃないわよっ!」
慌てて男の顔面をぐいぐいと押しやる。
「あはは。照れてる君も可愛いね。」
「………っ!!」
顔から火でもふいたんじゃないだろうか。
熱くて熱くて仕方ない。

328:響也×茜4
07/05/06 21:03:01 0hzvw4Qw
「そんなに恥ずかしがる事もないのに。可愛い可愛い。」
この男の軽口がまた始まった。
やめて欲しい。こっちは不快でたまらないのに。
「うるさい。気色悪い事いわないで。」
顔も合わせられない。恥ずかしい。
「ひどいなあ。本気なのに…。」
なにかと口を開けば本気、本気って…
聞き飽きた。そんな軽薄な嘘は。
「…本気とか、軽々しく言うな。迷惑。どうせ、その辺の女にも言ってるんでしょうが。」
俯きながら放ったそのあたしのせりふに、男はキョトンとしていた。
沈黙が痛い。
しかし数秒後、みるみるうちにそいつの顔が綻んでいくのがわかった。
なんだかとてもイイ顔している。
しまったと思った時にはもう遅い。
「…刑事くん、ヤキモチやいてくれてるの…?」
ヤキモチ
ヤキモチ
ヤキモチ
ぶあっと、脳内で反芻された。
ああ、そうだったの。
この落ち着かない感情の正体は。
モヤモヤとしていた何かが晴れていく。
「やっ…ヤキモチなんかじゃ…」
だが、頭では分かっていても、心では認めたくないようだ。
だって、このあたしが。こんなじゃらじゃらした男に。

次の瞬間、すうっと何かが頬を伝う。
男は、目を丸くしてこちらを見ていた。

泣いてしまった。訳もなく、ぼろぼろと雫がこぼれる。
どうしてしまったんだろう、自分は…。
ああもう、今日は失態の連続だ。死んでしまいたい。

すると、慌てて目の前の男は、腰を屈めて目線を合わせてくる。
「ごめん、刑事くん、ごめんね、泣かないで!」
そう言って頭を撫でてくる。
とても優しい手つきにどきりとした。
「触るんじゃ、ないわよ…っ。」
悪態をつくけど、まだ涙は止まらない。
「ごめんね。」
次は、頬にキス。おでこにキス。
頭が麻痺したようにクラクラとしてきた。心地いいと感じつつも、この状況を甘んじて受け入れるのも癪だ。
「何調子のってんのよっ…!!このっ、セクハ」
言い終わらぬうち、唇をふさがれてしまった。
熱くて柔らかい、その男のそれは、ひどく優しく。
長い長い口付けに、溶けるようだった。

329:響也×茜5
07/05/06 21:04:20 0hzvw4Qw
「……」
どちらからともなく、唇を離した。
その瞬間目が合って、とっさにそらしてしまった。すごく顔が熱い。
そりゃそうだ。これがあたしのファーストキス。
なんの因果かこんな男に捧げてしまった。
「…刑事くん…可愛い…」
男の吐息があたしの唇をくすぐる。
「…うるさい…」
そう告げたあと、また口付けが再開される。
さっきのような長いキスではなく、啄むように何度もなんども。
「んっ…」
むずがゆくて、思わず声が漏れる。
いつの間に、あたし達はお互いの首に腕をまわし、求めあっていた。

そのうち軽いだけのキスだったのが、舌を絡ませる濃厚なものになる。
自分の頭の中で、水音が繰り返される。
「ふぁ…っぁ」
初めての感触に、背中のあたりがぞくぞくするのがわかった。
男は、巧みに舌を動かし、口膣をかき回す。
「はっ…んんっ」
駄目。くらくらして、頭がおかしくなりそう。
狂おしくて、まわした腕にさらに力を込めた。

330:響也×茜6
07/05/06 21:05:34 0hzvw4Qw
おもむろに、そいつは私の胸元のリボンをほどき、ブラウスのボタンをはずしにかかっていた。
キスしながらだっていうのに、器用なもんだ。
あたしは、少し驚いて反抗する。
「ちょ…っとっ、なに、して…っん」
「ん…ごめんね。」
とかなんとか言って、止める気配は一向にない。
ぷちぷちと順調にボタンをはずし終え、遂にはブラのホックにまで手をかけている。
「あんたっ、ねえ…!人のはなし、聞いてんの…?」
すると突然唇が離れ、深くて長いキスが終わった。
「…ごめんね。…我慢できそうにないんだ…。」
驚いた。いつもの余裕のあるにやけ顔じゃなくて、とても苦しそうな表情で目を見てくるものだから。
「………っ!」
思わず、言葉を失ってしまった。

「…ばかっ…」
はらりと、あたしのブラが床に落とされた。

331:響也×茜7
07/05/06 21:07:20 0hzvw4Qw
手慣れた手つきであたしのズボンと下着を取り払った目の前の男は、左頬を赤く腫らしていた。
「それにしても刑事くん…平手はひどいよ。」
「…あっ、あんたが、変なことするからでしょっ。」
そう。下着に手をかけられた時、つい反射的に殴ってしまったのだ。
それは小気味いい音をたてて。
それで今、この人は痛々しい有り様なのである。
「へ、変なことってさ…刑事くん…。」
ガックリとうなだれた彼は、頭を掻いた。
確かに、今までの状況からして、今更何を言うって話なんだけどさ…。
一応、負い目を感じて謝る事にした。
「…ごめんなさい」
あたしにしてはめずらしく素直だな。
「うん…まあ、気にしてないけどね。」
そう言った後、その検事はあたしを抱きかかえ、目の前の仕事用デスクに座らせる。
「…おしおきはさせてもらうよ。」
妖艶な顔で耳元に囁かれ、言いようのない感情に襲われた。
「なっ…」
次の言葉を発そうとしたとき、突然体中に電撃が走る。
「ひゃぁんっ」
気付くと、男独特の筋ばった指があたしの秘部を弄びはじめていた。
「ぁっ!あ!だ…っめっ…なにして…っ」
「綺麗だね…花みたいだよ…。」
一番敏感な蕾を執拗になであげてくる。
どくどくと、溢れるのがわかる。

332:名無しさん@ピンキー
07/05/06 21:11:43 0hzvw4Qw
ちょwww
順番間違えたwww
7と8逆に読んで下さいorz

333:響也×茜8
07/05/06 21:14:29 0hzvw4Qw
「ん…っあ」
右胸の先端に這う舌の感触に、体が震える。
座ったままの体制で、初めて味わう刺激に酔いしれていた。
「刑事くんのここ…ピンク色で可愛いね…」
そう言ってこいつは、もう片方の胸を包みこみ、揉みしだいていく。
「はぁ…っうる、さぃ…」
よくそんな恥ずかしいせりふを堂々と言えるな。

変態。
って言ってやったら、苦笑しながらキスをしてきた。

そのうち、男の手は胸元から、するすると下腹部に向かっていく。
突然の事にあたしは驚いた。
「!ちょっ、何してんのよっ!」
「何って…脱がすんだよ。このままじゃ難しいから、ちょっと立ってくれるかな?」
「…っ何平然と言ってんのよ!頭おかしいんじゃないの?!」
顔が燃えているのかと思うほど熱い。
「…そうかもしれない。」
くすくすと言いながら、そいつはそっと私を立ち上がらせた。
その時お腹に当たった硬いものは、例のジャラジャラしたアクセサリーだと思い込むことにした。

334:響也×茜9
07/05/06 21:16:25 0hzvw4Qw
快楽の行き場をさがし、男に必死にしがみついた。
「ふぁっ!ん、やっ…」
段々と激しくなってくる愛撫に、いよいよ何も考えられなくなってくる。
気のせいか、目の前のこいつまで息が荒く、頬も熱くなっているように見える。
「指、入れるよ…?」
そう言って、ゆっくりとナカにわって入っていく。
「あっ…」
さっきまでどこか物足りなかったものが、満たされていく感覚。
内側をさぐられ、淫猥な音が響く。
「やっ…、はぁ…っ」
なんとも言えない快感に身をゆだねていた時、ある一点を刺激された。
「………っ!」
にわかに、今までとは比べものにならない衝撃を受ける。
「はぁぁっ!そこ、だめ…っ!」
「ここがいいの?」
すると、その場所だけを強くこすりあげてくる。
「あうっ、だ、め…て、いって…んんっ」
集中的にせめられ、我慢ができなくなってきている。理性が吹っ飛びそうだ。
無意識にびくびくと腰が揺らめき出す。
「刑事くん…可愛い…」
「ふぁっ!あ、も…無理っ…!くる……っ!!」
「うん、いいよ。イッて…」
「ひゃうぅ…っ!!」
次の瞬間、目の前が真っ白になって、お腹のあたりが締め付けられるような感覚がした。

335:名無しさん@ピンキー
07/05/06 21:18:29 0hzvw4Qw
とりあえずここでストップ
中途半端スマソ

続きはまた後日書きます

読んでくれて㌧ですた!

336:名無しさん@ピンキー
07/05/06 21:22:35 HQeqr9Tg
初リアルタイムだww
GJ!!!響也×茜好きだからかなり萌えた!

337:名無しさん@ピンキー
07/05/06 21:43:32 P0Kmh3FN
なんか色々きてるよこれ
ナルマヨも弟茜もGJ

338:名無しさん@ピンキー
07/05/07 00:21:42 CKpBb19A
なんで本編では忌み嫌いあってる二人なのにこんなに似合うんだろう

と書き込もうと思ったけど三話で何故か茜に警備頼んでるし本編でもあながちじゃないのかも

339:名無しさん@ピンキー
07/05/07 03:09:30 Qh18Dwj9
GJ!超GJ!
続き楽しみにしてます!

>>338
ガリューウェーブの新曲も空で歌えるくらいに覚えてるしなw
1、2回聞いたくらいじゃそうはいかないから事前に曲を聞かせて貰ってたりして

340:名無しさん@ピンキー
07/05/07 11:48:42 K6Ee7dck
4時間軸のナルメイネタ思いついたんだけどいる?
4に冥出てこないから嫌だと言うならやめるが

341:名無しさん@ピンキー
07/05/07 13:32:19 RuoAYC8i
>>340

いるいる!
ナルメイ大好物!!

342:名無しさん@ピンキー
07/05/07 17:16:53 YL1NyLjR
>>325-334
GJ!!
続き楽しみにしている。



二人は空へ~

343:名無しさん@ピンキー
07/05/07 17:50:18 3mM+Tb50
>>338
本編ではそうゆうほど仲良くはないと思うけど
そこのところはなんとなく好きだ。あながちだとは思うが
>>340
ナルメイすごく見たい。

344:名無しさん@ピンキー
07/05/07 22:21:03 gY7Kg4i/
う~ん・・・・・

345:名無しさん@ピンキー
07/05/07 23:11:56 gZGMsFyp
要らない。見たくない。

346:名無しさん@ピンキー
07/05/07 23:18:43 6mU8P4wV
見なきゃいいじゃんよw勝手にしろよw
俺なんてナルホド×ナツミ書こうとしてるぜ

347:名無しさん@ピンキー
07/05/07 23:31:16 06KfevYs
俺なんか真宵×冥とか想像してハァハァしてるぜ

348:名無しさん@ピンキー
07/05/07 23:33:43 k46e1MUG
>>346
オドロキ×ミナミの俺もビックリだ

349:名無しさん@ピンキー
07/05/07 23:33:56 gZGMsFyp
誘い受けな質問してたから答えただけw
勿論投下されても見ない

350:名無しさん@ピンキー
07/05/08 00:38:23 oRDx0M8n
黙って落としたら落としたで噛み付かれそうだけどな、この流れじゃ。

意図的に荒らそうとしているのかもしれないが。

351:名無しさん@ピンキー
07/05/08 00:53:53 ZicY8x6T
名前欄に注意書き置けばむしろ突然でいいんじゃないか
予告はともかく投下していい?がうざがられるのはネタ系スレのお約束だし

352:名無しさん@ピンキー
07/05/08 07:20:44 +sKDeB7W
>>349
ホント身勝手な坊やだねw
この前の目糞鼻糞君かな?

あ、別人かな?ゴメンゴメンwww

353:名無しさん@ピンキー
07/05/08 08:48:36 1HiaC33k
>>351
だよな。「いる?」と聞けば「イラネ」と返される可能性があるのは想定の範囲だろう。
余計な事言わないで、注意書きだけして黙って落とせばいいのに。

354:名無しさん@ピンキー
07/05/08 12:56:12 H/bklruq
このスレってナルメイ絡みになると途端に空気悪くなるな。
気のせいか?

355:名無しさん@ピンキー
07/05/08 14:41:58 hJ/wjfHX
それは気のせい、森の精。

・・・ってゆう。

356:名無しさん@ピンキー
07/05/08 17:00:12 J9Zp5mdV
>>351
ハミガキ自重しろ

357:名無しさん@ピンキー
07/05/08 20:04:48 ocIMZdl4
逆転裁判4の追求の曲が悪いと言ってる馬鹿の実態

・自分にセンスが全くないのでとりあえず叩けばかっこいいと思っている厨二病
・過去と曲調が違うだけでとりあえず叩くことによりコアなファンを気取る消防
・ゲー音以外縁がないので音源が良質という一点のみで異常な敵対心を燃やすキモヲタ
・流れる場面が少ないから耳に残らないのを曲自体のせいと勘違いする池沼
・全てを自分中心に考え、新しいものを受け入れられない自閉症
・DSのスピーカーで直接聞いただけで全てを判断するバカ
・この文面を見て「1~3の曲を悪く言われた」などとお門違いの被害妄想をするキチガイ

随時追加受付中、テンプレ入り&高頻度のコピペ推薦

358:名無しさん@ピンキー
07/05/08 22:19:43 ANrYRj6C
なるあかまだー?

359:名無しさん@ピンキー
07/05/08 22:58:04 mr8NeUSg
ナルメイって言う奴がいるけど、
公式のストーリーの中で考えられるのはせいぜいナル←メイがいいところ。
正直言って成歩堂の方は、全くと言っていいほど冥に気はないと思う。

360:成歩堂と茜(1/3)
07/05/08 23:14:09 2GIQZWPf
 茜にとって、成歩堂龍一という男は戦友だった。たった一人の肉親である宝月巴の無実
を信じ、共に戦ってくれた。彼がいなければ今の自分は存在しない。そう思えるくらいに。
 アメリカに留学しよう。そう考える動機をくれた人は、帰国した時には既に弁護士では
なくなっていた。
 裏切られた―。
 きっと最初に感じたのは、その気持ち。
 彼とならば、司法という世界で共に歩める。そう信じていたのに。
 だからなのかも知れない。こんなことを言うのは、自分でも卑怯だと思っている。けれ
ど、彼が弁護士としていなかったからこそ、自分もまた科学捜査官にならなかったのかも
知れない。
「……それで、刑事さんになったわけかい?」
 茜の声に、成歩堂は苦笑いを浮かべながら首を傾げて見せた。
「それはちょっと、言い訳っぽくない?」
「良いんです。そのほうが、ドラマチックでしょう?」
 喉を鳴らしながら、茜が成歩堂の無精ひげが生えた頬に顔を寄せる。
 素肌の触れ合った上半身。茜の控えめな乳房が成歩堂の筋肉質な胸板の上でひしゃげる。
「まあ。そう、かな」
 困ったように呟きながら、成歩堂は茜の首筋に唇を落とした。


 茜が成歩堂の事務所を訪れたのは、牙琉霧人の逮捕後だった。
 みぬきは不在、王泥喜も法廷という時間に彼女が訪れたのは、偶然ではなかった。
「……以上が、私の調査結果です」
「よく、調べたものだね。茜ちゃん」
「刑事ですからね。これでも」
 成歩堂がコーヒーを啜る。その前で毅然とした顔をする茜の面差しは、姉である巴によ
く似ていた。
「宝月家の血って奴かな」
「……そう、ですか? だとしたら、嬉しいです」
 姉に似ているといわれるのは茜にとっては嬉しいことなのだろう。照れたようにはにか
む。それを見つめながら、成歩堂はカップをテーブルに戻した。
「それで? 事細かに調べてくれたようだけれど、その結果をどうするつもりなんだ
い?」
 テーブルの上に並んでいたのは、7年前の事件の資料だった。成歩堂が偽物の証拠を法
廷に提出し、彼が法曹界から去ることになったあの事件の。
「―君が見出した真実。けれどそれは、未だ仮説に過ぎない」
 真犯人。成歩堂の提出した偽者の証拠。そして、それらを後ろから糸を引いた、黒幕。
「……はい。それに、成歩堂さんもここに辿り着いてるんでしょう?」
「おいおい。今の僕はただの売れないピアニストだよ」
「嘘。成歩堂さんが、あんなことで諦めるはずが無いもの」
 成歩堂の欺瞞を切って捨てた茜の視線は、真っ直ぐに彼の目を見る。その視線の強さは、
強さこそは、彼が七年前に彼女に見せたものだった。
「だから調べたんです。あんなにあっさりと法曹界から去った成歩堂さんが、それ以降何
もしていないはずがない。あなたはきっと、時機を待っていた」
「……茜ちゃん」
「ねえ、成歩堂さん。私に手伝わせて。あなたが、私を助けてくれたように」
「……君は刑事だ。それに未来もある」
「未来は、あなたにだってあるじゃない!」
 乗り出した茜の体が、勢い余ってテーブルに躓く。そのままテーブルの上に転びそうに
なったところを、成歩堂の腕がすくい上げた。


361:成歩堂と茜(2/3)
07/05/08 23:14:50 2GIQZWPf
「……大丈夫?」
「あ、ありがとう……ございます」
 成歩堂の腕は軽々と茜の体を抱き上げていた。
「よっ……と」
 抱き上げたまま、ソファに運ばれる。茜は真っ赤になってされるがままになっていた。
「……成歩堂さん」
「ん?」
 腰を叩きながら息をついていた成歩堂を、茜が呼ぶ。
「私、ね。失望していたのかも知れない」
「……失望?」
「すごく勝手な失望。勝手に決め付けて、勝手に失望して。……成歩堂さんは、変わって
なかったのに」
 茜がじっと成歩堂を見上げる。
 その瞳は、熱に浮かされたように潤んでいた。
「……だから、嬉しかった。成歩堂さんは、成歩堂さんのままだった。私を、お姉ちゃん
を助けてくれた、あの時のままだった、って」
 腕が伸びる。成歩堂の首にかかった腕に、茜の体重がかかる。
 引き寄せられるように、成歩堂の姿勢が低くなる。
「憧れたのは、御剣検事。でもね……」
 引き寄せられるように、成歩堂の目が茜の瞳と、唇を見る。
 誘うように、わずかに開いた唇。白い歯がちらりと覗く。
「……好きになったのは、成歩堂さんだった」
 寄せた唇が、成歩堂の唇を奪った。


 舌が成歩堂の口内へ侵入する。絡みつく舌がまるで別の生物のように彼の舌を掬い取る。
「……んぷ」
 唇の端から溢れた唾液が、茜の頬を伝い首筋を落ちていく。
 息が苦しくなったのか、二人の唇が離れた。
「っはぁ……」
「茜ちゃん……何を」
「あの時、私はまだ全然子供だったから」
 茜は微笑む。
「今はもう大人です。だから、好きになった人がまだ独り身だったからアタックしてるん
です」
「いや、僕はもうオッサンで」
「全然大丈夫です。それに男女の平均寿命を考えたら丁度良いくらいだし」
「……それ、大丈夫な理由?」
「ダメ……ですか?」
 寂しそうに、茜が上目遣いで尋ねる。
「……僕は、みぬきの父親だ」
「母親はいないんでしょう?」
「でもほら。コブ付きって、敬遠するだろう?」
「私は気にしないです」
「茜ちゃん」
 成歩堂が心底困ったように、名前を呼ぶ。
「それとも……他に誰か好きな人が?」
「……いや、そういうのは」
「綾里……って人とか。狩魔検事の娘さん。あと……華宮さん、でしたっけ」
「なんでそんなこと」
「調べたって、言ったじゃないですか」
 成歩堂のことを調べた時、現在の彼の人間関係についても調べた。そこには、特定の女
性と親密な交際関係を持つという調査結果は無かった。けれど同時に。
 彼と一定の距離を保ちつつ、今でも親交のある女性は複数人いたのだ。


362:成歩堂と茜(3/3)
07/05/08 23:15:28 2GIQZWPf
「私は、ダメですか? 対象外、ですか?」
「……茜ちゃん」
「あの頃の、何も知らなかった子供じゃないです。でも、それでもまだ成歩堂さんにとって、私は子供ですか? あの頃の17歳の」
 成歩堂の手が茜の手によって、彼女の胸に導かれる。
 手の平に伝わるのは柔らかい感触と、その奥で刻まれる鼓動だった。


「……いいのかい?」
「誘ったの、私ですよ?」
 成歩堂がソファに座る。茜はその膝の間に体を割り込ませて座っていた。
「いや、でも」
「17歳の私を思い出して、変な気持ちになっちゃいますか?」
「……まあ、少しは」
 成歩堂のスラックスのベルトを外し、ジッパーを降ろす。下着の中で窮屈そうにしてい
るそれを見て、茜の手が止まった。
「……茜ちゃん? あの、無理なら」
「いえっ! その、ちょっとびっくりしただけですからっ!」
 真っ赤になった茜が、意を決したように下着に手をかける。ずるりと引き降ろすと、半
勃ちになった肉棒がでろりと茜の鼻先に顔を出した。
 凶悪な見た目。血管の浮いた竿を、恐る恐るといった風に茜はつまむ。
「……えっと……じゃあ、始めます、ね」
 先端に茜の唇が触れた。
「ん……ちゅ」
 そのまま亀頭を唇でこするように動く。竿を軽く握るようにして、舌先を赤黒い亀頭に
伸ばす。
「ちゅ……んぷ」
 唾液をまぶすように、ゆっくりと。
「……ん、どう、ですか。成歩堂さん……」
「えっと……結構、慣れてるみたいなんだけど……経験あるんだ?」
「えっ!? い、いえいえいえいえ! そういうんじゃないですっ!」
 成歩堂のものを握り締めながら、茜が真っ赤になった。
「あ、あの、本とか映画とか、そういうビデオとか見て……勉強したんです……けど」
「そ、そう、なんだ?」
 そういうものを選んで見ていたことによる羞恥か、茜が視線を逸らしながら頷いた。



-------------------
エロに辿り着く前に力尽きたGW。


363:名無しさん@ピンキー
07/05/08 23:48:31 UBGLElAo
乙!

364:名無しさん@ピンキー
07/05/09 00:16:07 QgTOv4kB
>>362
あなたが神か

365:名無しさん@ピンキー
07/05/09 00:49:42 gcsUtHEN
ナルメイ叩いてるのってもしかしてナルマヨ好きのマヨイ厨?
その割にミツマヨは叩かないから分かりやすいな。

366:名無しさん@ピンキー
07/05/09 00:55:11 y2QhcEqe
>>365
ちょっと前にもの凄い勢いで叩かれてたじゃん>ミツマヨ
まああれは全く空気の読めないミツマヨ厨のせいだったけど

367:名無しさん@ピンキー
07/05/09 00:55:56 6VDox6fo
そりゃあミツマヨが無いからなぁ

368:名無しさん@ピンキー
07/05/09 01:26:44 AYpdMv6r
エロパロでカプに可も不可もねーだろ
どんなカプでもどんとこいよ。

369:名無しさん@ピンキー
07/05/09 01:45:50 BvA2u8ai
>>360-362
GJ!
ここで終わるのはあまりにも惜しい。できれば続きを頼む

370:名無しさん@ピンキー
07/05/09 01:53:52 qlcipabT
>>365
直前にナルマヨ投下にひたすら絡んできた
人間がいたのを忘れるな…ってアンチの工作な気もするが

371:名無しさん@ピンキー
07/05/09 03:35:58 RivtGsoZ
>>362
茜ちゃん可愛いな!
GJ、超GJ!

そしてGWをうっかりガリューウェーブと読んじゃった深夜

372:名無しさん@ピンキー
07/05/09 06:50:03 c5qrDfVJ
>>365
ミツメイ厨に一票。ナルメイが投下されると文句つけるわりに、ミツメイ投下されるとおとなしくなるし。

373:名無しさん@ピンキー
07/05/09 08:17:55 woiN3E1C
4に出てない旧キャラ絡みのカプが投下されると叩きが始まるから
ずっと4厨の仕業だと思ってた。
4の音楽関係のコピペ各スレに張り付けてる荒らしもいるし。

374:名無しさん@ピンキー
07/05/09 08:39:47 DtazoRyx
粘着な真宵アンチと冥アンチじゃね?
両方のスレに時々気持ち悪い書き込みしている奴がいる

375:340
07/05/09 15:05:39 Md+QLgAc
荒れてたから聞いてみたんだが、誘い受けに感じたなら悪かった。
ナルメイって歓迎されないのか?でも書いたんで一応落としておく。嫌いな人はスルーなりあぼんなりしてくれ

376:成歩堂×冥1
07/05/09 15:06:26 Md+QLgAc
かつてのライバルが逮捕された。そんなニュースがたまたま日本に居合わせた冥の耳に飛び込んで来た。
最後に会ったのは7年前。そのすぐ後、彼が弁護士の職を追われたと聞いた。それ故に、彼と納得のいく決着が付けられないまま、一度も会うことなく現在に至ったのだ。
時折、友人たちを通して彼の話を聞いてはいたが、なんとなく会う気にはなれなかった。
しかし、そのニュースは冥の中で忘れていた記憶を呼び戻す。
何度崖っぷちに立たされても悪魔のような信念を持って何度でも蘇る、その男の存在。不死鳥、と言えるほどカッコいいものでもなければ、お世辞にも鮮やかとは言い難い逆転劇。
冥の脳裏に蘇ったのは、熱血漢に溢れた青年の姿だった。
あの男に殺人なんてできるはずがない、その思いが彼女の足を留置所に向かわせたのだ。


「久しぶりね、成歩堂龍一。」
突然現れた冥の姿に成歩堂はキョトンと目を丸める。
「もしかして私が思い出せないのかしら?まあ、無理もないわね。あれからもう7年も経っているのだから。」
「いや、忘れるはずないだろ。キミみたいにインパクトのある女性はそうはいないからね、狩魔冥。」
けたたましい音を立てて、冥のムチが面会室の仕切りに命中する。
「フルネームで呼ばないでって言ったはずよ、忘れたとは言わせないわ。」
「相変わらずだな、キミは。」
「あなたは、随分と変わったわね。噂には聞いてたけど、今はピアニストなんですって?」
「うん、よく知ってるね。で、キミがわざわざこんな所まで尋ねて来てくれたのはどういう風の吹き回しかな?」
他愛もない話から、確信を突かれて冥の顔から含み笑いが消えた。
「こんなところにいるあなたを尋ねる理由なんて、言わなくても分かりそうなものだけど。」
冥がそう言うと成歩堂はニット帽を深く被り、表情を隠すようにする。そんな成歩堂をよそに続けた。
「審理は明日なんですってね。」
「ああ。そういう情報は職業上すぐに入るよね、狩魔検事。」
「残念だったわね。私が担当検事ならあっという間に有罪判決をプレゼントできるのに。まあ、せいぜい頑張るがいいわ。じゃあ、それだけだから。」
そう言って冥が面会室を出る直前、耳に届いた小さな声に成歩堂は薄く笑った。あなたが殺人なんてできるはずない、という言葉に。

377:成歩堂×冥2
07/05/09 15:07:24 Md+QLgAc
成歩堂が無罪判決を受けた翌日の夜、冥と成歩堂は食事をしていた。
「一緒にディナーをしてやってもいいわ、ここに来なさい」と、突然呼びつけられて来たところは冥の泊まっているホテルのレストランだったのである。
「残念だったわね、成歩堂龍一。無罪判決を受けるなんて。」
冥の嫌味な言葉も、素直でない彼女が素直に祝福の言葉が口にできないから、その裏返しだとが分かっているので微笑ましく感じてしまう。
「それにしても、変われば変わるものね。」
「何のこと?」
「あなたのことよ。幼女を貰ってたり、ポーカーのプロになってたり。それに―」
「それに?」
「何でもないわ。娘さんは一人にしといていいの?」
「あの子はあれで結構しっかりしてるんだ。ぼくが何日も帰らなくても大丈夫だしね。」
ふうん、と頷いて冥は手に持ったワイングラスを傾ける。アルコールのせいか、ほんのり赤く染まっている彼女が妙に扇情的で、思わず見とれてしまう。その視線に気づいた冥が居心地悪そうに顔を顰めた。
「何ジロジロ見ているのかしら?」
「狩魔検事、キレイになったな、と思って。」
「は?あなた、熱でもあるのではなくて?」
「まさか。」
「そろそろ、帰るわ。」
突き刺さるような成歩堂の視線に耐え切れなくなって、冥は腰を上げた。その瞬間、足がぐらりと揺れる。どうやら飲みすぎたようで急に立ち上がったために足に来たのだ。
自分へと倒れこんでくる冥の体を座ったまま抱きとめた。
「大丈夫?その様子じゃまともに歩けないだろ。部屋まで送っていくよ。」
「けっ…結構よ!離しなさい!」
「別に何もしないから。ほら、立って。」
冥の腕を自らの肩に回し、立ち上がる。離せ離せと喚く冥を何とか部屋まで連れ帰り、ソファに座らせた。


「じゃあ、ぼくは帰るよ。今日は誘ってくれてありがとう。久しぶりに会えて嬉しかったよ。」
「ちょっと待ちなさい。」
自分を引き止める言葉に成歩堂は少々驚いた。一体冥は自分に何を言おうと言うのか。正直、これ以上冥と一緒にいたくなかった。彼女の姿に湧き上がる欲望を抑えるのは意外とキツいのだ。
「何?」
ソファに座る彼女を見下ろすと一枚のカードが差し出される。それは数年前に扱った事件に関係するカードに落書きが描かれた物で。
「ずっと、渡しそびれていたから。」
それは成歩堂に弁護士時代を思い起こさせる。
「こんな古いものを、わざわざありがとう。」
「別に。捨てるに捨てられなかっただけ。これを書いた子の気持ちを考えるとね。」
「真宵ちゃんか。懐かしいな。」
「なんだ、変わってないところもあるんじゃない。」
懐かしそうにカードを眺める成歩堂の表情は7年前のそれで、冥の表情が自然と綻ぶ。そんな冥の屈託のない笑顔が、成歩堂の心を揺らした。
「狩魔検事、ダメだよ、そんな顔しちゃ。」
「え?」
成歩堂の言葉の意味が分からず呆ける冥を真っ直ぐな視線で捕らえる。
「そんなカワイイ顔されたら、約束が守れそうにない。」
「何言って…」
言いかけた冥の言葉は成歩堂の唇で遮られた。離そうとして抵抗してみるものの、両手をソファに押し付けられるようにして拘束されているので思うように動けない。
成歩堂の熱い舌が冥の口中に侵入し、冥の中を激しく犯してゆく。しばらく堪能した後に、唇だけを解放した。

378:成歩堂×冥3
07/05/09 15:08:00 Md+QLgAc
「このっ…ナルホドーがっ!何を考えているの!?」
縛られて動かせない手の代わりに、反抗的な視線を投げつける。しかし成歩堂は冥の視線にたじろぐことなく、優しい目で冥を見据えている。
「仕方ない。好きだったんだ、昔から。忘れてたのにこんなタイミングでぼくの前に再び現れるから…」
「バカがバカらしくバカな戯言を…そんなこと初めて聞いたわ!」
「あの時はそんなこと言えなかったからね。」
両手を押し付けたまま、首筋に舌を這わせると冥の体がビクリと震える。
「じゃっ…あ、なんで、今更…そんなこと言えるわけ…?」
「人はね、変わるんだよ。ぼくにとってこの7年はいろんなことがありすぎた。」
「確かに、あなたは変わったわ。あの最後の証拠品、あなたの仕業でしょう?犯人のあの弁護士の態度を見たらあの男が本物を持ち去ったことは一目瞭然だわ。それに、あの新米弁護士がそんなことをするようには思えない。」
「だったらどうだって言うんだ?」
成歩堂は悪びれもせず、ふてぶてしく笑っている。
「もうぼくは弁護士じゃない。それにあの証拠品を使ったのは彼だ。」
その言葉に冥は胸中から湧き上がる怒りを感じて、成歩堂の手を振り払った。
「あなたがそんなこと言うなんて…よっぽどのことがあったのでしょうね。例えば、あの弁護士に陥れられたとか。」
冥の言葉に成歩堂の表情が険しく変わった。抑えていた欲望が再び顔を覗かせる。
「キミにはわからないだろうな。7年もあの地下室でポーカーをし続けるということがどんなことか。」
「狩魔は完璧をもってよしとする。そんなあなたの女々しい言い訳なんて分かるわけないでしょう。」
「相変わらずだな、キミは。でもキミのそんなところが好きだな。」
冥をソファに押し倒し、ブラウスを肌蹴させて鎖骨に舌を這わせる。
「そっ…んな、口車にっ…」
下着を剥ぎ取ると露になった冥の乳首を優しく刺激した。
「あんっ…ダメ…」
口に含んだり、指で刺激したりしているとそれは見る間に固くなってゆく。
「何がダメなんだ?こんなに固くしちゃって。」
「いや…やめなさいっ…」
キッと睨みつける冥の視線を軽くあしらうように冷笑を浮かべると耳元で囁きかける。
「わかってないな。そんな反抗的な目をされたら余計に刺激される。ぼくはそんな目をした挑戦者に片っ端から勝利してきたんだ。」
両腕で冥の体を抱えあげてベッドの上に寝かせ、組み敷くように覆いかぶさると、冥は困惑に表情を歪ませた。
「どうして…」
「ベッドの方がいいだろ?まあ、ぼくはどっちでもいいんだけど。」
飄々と言ってのける成歩堂を信じられないといった表情で眺める。これから自分が何をされるかが安易に想像できてしまう。
「はっ、離しなさい!私にこんなことをして許されると思ってるの!?」
「別にいいよ、許してくれなくても。ぼくはね、ずっとキミを抱きたいと思ってたんだ。」
「このっ…やめなさい!ナルホドー…」
非難めいた言葉を吐く冥の唇を塞ぎ、欲望のままに荒々しく貪る。そうしながら左手は胸を揉み、右手はスカートの中へと滑り込ませる。下着の上からなぞると閉じようとする冥の足を自らの体を割り込ませて遮った。
そのまま指を下着の中へ滑り込ませてクリトリスを転がすように弄ると冥の中から徐々に粘液が溢れてくる。成歩堂が唇を解放すると、その口からは切ない吐息が漏れた。
「どう、気持ちいい?」
「やめ…なさい…今やめるなら許して…やっ…!」
体は感じながらも口では減らず口を叩く冥の中に、指を立てた。すでにしっとりと湿っていたそこは、なんなく成歩堂の指を飲み込む。
「キミの上の口は反抗的だからね。下の口に聞くことにするよ。」
スカートとショーツを一気に剥ぎ取り、両手で膝を固定し、足をM字に開かせると成歩堂は濡れた秘所に口づけた。
「ひっ…いやぁ…」
「嫌じゃないだろ。こんなに濡らしてさ。」
ぴちゃぴちゃとわざと淫猥な音を立てながら下の口を丹念に舐め上げてゆくと、抵抗していた冥の体から力が抜けてゆく。
さっきまで暴れていた足も今は力なく成歩堂の手中に収まっている。それをいいことに、足をさらに大きく開かせて二本の指を突き立てた。

379:成歩堂×冥4
07/05/09 15:08:50 Md+QLgAc
グルグルと指を回しながら、舌でクリトリスを転がしていると冥の腰が揺れ始めた。
「狩魔検事、どうしたんだい?」
「やっ…ダメっ」
「何が?」
「やめて…もう…」
一層深く指を突き立てて掻き回すと冥の中が指をきゅうきゅうと締め付けてくる。
意地の悪い笑いと共に冥を見やると恥ずかしそうに真っ赤な顔を背けて何やら体をもじもじと揺らしている。
成歩堂は服を全て脱ぎ捨てると再び冥の上に覆いかぶさった。
「ほら、言ってくれなきゃわからないよ。」
軽く口付けて耳元で熱い吐息と共に囁きかける。そのまま首筋に噛み付くと冥の体がゾクリと震えた。
「そんなの…だって…ああんっ…」
触れられてもいないのにすでに固く反り返った熱い剛直を入り口にあてがい焦らすように何度も擦ると、求めているものが与えられない辛さに冥の理性がガラガラと崩れてゆく。
「成歩堂、はやく…」
「はやく、何?」
「して…もう、ダメ…ッ」
己を求めて腰に足を回してくる冥の姿を満足そうに見ながら、さらに焦らしにかかる。
「何を?それだけじゃわからない。」
「挿れて、はやく…っ!」
もはや何を言っているのかわからない。熱く疼く体を早く鎮めてほしい、ただそれだけだった。冥から引き出した己を求める言葉を引き金に、一気に己の猛りで貫いた。
「ああっ…んっ…」
成歩堂の侵入だけで今にも達してしまいそうなほどに仰け反り、締め上げる。その感触は成歩堂自身をさらに成長させてゆく。
「くっ…すごい、狩魔検事。締め付けてくる…」
腰をゆっくりと動かすと、我慢できないといった様子で冥は腰を擦り合わせてきた。
「はあっ…あっ…」
ぐるりと腰を回すと冥の口から甘い声が漏れる。
「キミがこんなに感じやすいとはね。かわいいよ、狩魔検事。すごくいやらしい。」
羞恥心を煽る言葉をわざと言うと、冥は案の定反発してくる。
「変なこと、言わないで…あああっ!」
しかし軽く動くだけで、その非難めいた言葉は喘ぎ声に代わり、反抗的な表情は恍惚としたそれに変わる。成歩堂が突き上げ始めると、冥は成歩堂にしがみついて自らも腰を揺らした。
「狩魔検事、気持ちいい?」
「んっ…はぁっ…いい、もっと…」
冥はもはや快楽の虜となってしまっている。自然に出てくる成歩堂を求める言葉に羞恥心を感じる余裕もなく、突き上げられるままに喘ぎ、乱れた。
「あっ…成歩堂、もう…っ」
冥が達する気配を察して直前で成歩堂が冥の中から出ると、どうしようもなく疼く体を抑えきれない。
「いやっ…やめないで!はやく来て、お願い…」
そんな冥とは対照的に成歩堂は余裕の表情を浮かべている。
「そんなに焦らなくても、ちゃんとしてあげるからさ。」
言ってあぐらをかくように座り冥を引き寄せると、形のいい冥の尻を両手で掴み自身の上に落とした。そのまま突き上げ始めると冥の両腕が首に回され、密着状態となる。
「すごく締まってる。気持ちいいよ、狩魔検事…」
突き上げながら耳元で囁くと、上で揺れる冥の締め付けが一層きつくなる。尻を掴んで揺さぶると結合が一層深くなった。

380:成歩堂×冥5
07/05/09 15:11:21 Md+QLgAc
「ああああっ!気持ち、いい…成歩堂、もっと…っ!」
奥までかき回され、輪をかけて引き出される快楽に溺れる。もはや冥には理性など一欠けらも残っていない。すすり泣くような声で喘ぎ、成歩堂にしがみついて自ら腰を打ち付ける。
冥に触発されるように成歩堂もまた、冥をしっかりと抱えて奥まで突き上げた。
「狩魔検事、最高だよ。すごくいやらしく絡み付いてくる…」
「はあんっ…すごい、いいっ…もっと、激しくして…」
よがり狂いながら我を忘れて呻く冥を成歩堂はさらに激しく突き上げる。
「どう?まだ、足りない…?」
「いいっ…成歩堂、すごいっ…ああああっ…」
髪を振り乱し、涙を浮かべながら快楽に身を任せる冥を見ながら成歩堂は自分の限界を感じていた。
腰を激しく打ち付けると結合部からはぐちゅぐちゅと淫猥な音が漏れ、溢れかえった愛液が成歩堂の腹の上を伝って落ちる。抉るように何度も深く貫くと、冥が嬌声を発した。
「あああっ…!もうダメ、いい、いっ…いく…っ!」
「くっ…ぼくもいきそう…だ…」
初めて苦しそうな表情を見せ、低く呻いて成歩堂は冥の中に精を放った。冥の中は成歩堂の欲望を飲み込み、食い千切らんばかりの勢いで締め付ける。冥が首に回した手を離した後も、成歩堂はしばらく冥を抱きしめていた。

少々落ち着きを取り戻し、冥をベッドにそっと横たえ自らも隣へ寝転ぶと、冥は赤く染まった顔を逸らした。
「最悪だわ…」
「最悪だって?最高の間違いじゃないのかい?」
「そんなわけないでしょう!無理矢理私を…手篭めにしておいて!」
覗き込み視線を合わせると今にも噛み付きそうな勢いで冥が突っかかってきた。
「無理矢理とは酷いな。キミだって気持ちよさそうによがり狂ってたじゃないか。」
「なっ…よくもそんなこと言えたものね。恥を知りなさい!」
「あれだけの痴態を見たら、今更恥も何もないとおもうけど。それにキミがこんなに感じやすいとは知らなかった。誰がキミをこんな体にしたのかな。」
「そっ、そんなことあなたには関係ないでしょう!」
真っ赤な顔で怒声を浴びせかける冥と先刻の乱れ狂った姿とのギャップに、気の強い女を狂わせたという快感が再び蘇る。
鎮まったはずのペニスがまた固さを取り戻すのを感じて、再び冥の上に覆いかぶさり固くなりかけたそれで冥の秘所をまさぐった。その感触に見る見る膨張してゆく。
「ちょっ…まだやる気!?いい年してどんな性欲してるのよ!」
反抗の色を濃く映す冥の目は、軽く先端で突いただけで切なく潤んだ。
「仕方ないだろ、当分ご無沙汰だったんだ。そんなときにキミみたいないい女を抱いたら止めろって方が無理な話だ。」
「そんなのあなたの勝手でしょう!私には関係…あんっ…」
不意に乳首を咬まれて不覚にも声が漏れてしまう。
「関係ないとは言わせないよ。ぼくをこんなに刺激したのはキミなんだから。」
「あなたが勝手に欲情しただけじゃない…」
「そんなこと言わないでさ。ああ…もう、キミの中に入りたくて堪らない。」
耳元で熱く囁きながら了解も得ずにずぶずぶと淫猥な音を立てながら埋め込むと、すぐに熱い壁で締め付けられた。
「あんっ…もう、やめなさい…!」
「え?止めていいの?気持ちいいくせにさ。強がらないでせっかくだから楽しもうよ。」
そう言ってぐちゅぐちゅとかき回すと、冥は切ない喘ぎ声を漏らした。


そして長い夜は続く。


おわり


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