07/05/09 20:52:36 N5lkaHpR
>>630
めっちゃGJ!!
兄に貰った物を傷つけた者は許さない霧がかわええ・・・
これからも、このまま頑張ってください!!
>>631
>>621でも書いてるしもう水に流そうぜ?
お前さんも悪気があってしたんじゃないだろうしさ
633:名無しさん@ピンキー
07/05/09 22:29:16 3iEtXuNb
なんでもかんでも殺せばいいと思ってるのか
まあ、そういう展開楽だよねー
634:名無しさん@ピンキー
07/05/09 23:17:50 pCHf+3yt
, ─ 、 __ i |-||
/ ヽ / ヽ (|| | /^ヽ <スクールデイズの世界に行ってくる
/ /)ノ)ノ // \∧/ ノ /ヽノ
| ///⌒ヽ / , ─/ ̄ ̄`─ ´ / ______/
ヽ /)─| ミ| / / ,-─ ′ ───/
∠ (| |. ヽ__ノ> ( ̄ノ/ / -、 /
∠_ / ` /^\__ >  ̄ |── |─┬┘ |──/
ノ (__ ヽ___ノ─┴ 、__ノ ̄ ̄/
/ ̄ ̄\┌─ ′ /^-、 -、_/ /_____ /
/ ̄ ̄ ̄⌒ヽ ( 丿 / | /───/
\ / ̄/ (__ノ ̄ ̄ // /
\/ / 「やめなさい!」
635: ◆Xj/0bp81B.
07/05/10 01:14:56 YMBqz/m+
投下します
636:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/10 01:17:08 YMBqz/m+
妖しく光る瞳を縁取る細められた目元。粉を吹いたように赤く染まる頬。そして、含みを持ちつつ歪んだ唇。その中野早苗の嗤いの
正体を、奏翔は計りかねていた。
何が、そんなに嬉しいのか。今日のテストの重要性を澄香が知らない事が、それほど有益な情報なのか。そして、何故『嗤う』のか
。疑問が音もなく、雪のように降り積もっていく。
「そっか、よかった」
やがて中野が消えるように呟いた。
「何が、よかったんだ?」
消えていく中野の言葉に、翔が疑問を被せた。すると、彼女は小さく首をふりつつ、
「何でもない」
それから今度は喜びを噛み締めるように、声を殺して笑う。
「ただ、ちょっとだけいい事を思い出してね」
彼女の唇の両端がつり上がり、その隙間から白い歯が覗いた。
「いい事? 何だそれ?」
「簡単よ。賭けに勝ったの、まだ確実とはいかないけど、八割方ね」
賭け? と聞き返そうと口を開こうとしたそのとき、ズボンのポケットに入った携帯が激しい振動と共に、一昔前の歌をくちずさん
だ。その歌はもう活動を休止してしまったバンドの、翔の一番好きな歌である。
「電話?」
中野は少しだけ緊張した様子で尋ねる。
「いや、多分メールだと思う」
そして、この着うたが流れる相手は、澄香だけである。澄香だけがこの歌が流れるように設定してあるのだ。
悪い、と中野に会釈をして、翔はポケットから携帯を取り出し、ディスプレイを開いた。ミランの22番が両手を空に掲げている後ろ
姿、その壁紙の下の方で、「未読メールが一件あります」の文字と共にメールの着信を告げるアイコンが浮かび上がっている。そのア
イコンをクリックすると、予想通り水樹澄香の名前がメールボックスの一番上に現れた。
「誰?」
中野は僅かに身を乗り出したようだった。
「ああ、澄香から」
特に気にすることなく、そのまま事実を口にする。そのとき、中野が息を飲んだような気がしたが、それは気のせいに違いなかった。
637:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/10 01:21:04 YMBqz/m+
メールの本文を開き、そして、翔は眉を潜める。本文はたった四文字だった。
『たすけて』
これだけである。
そこには絵文字や顔文字もなく、シンプルな活字だけが並んでいる。添付や、タイトルもなかった。非常にシンプルなメールだが、
逆にシンプル過ぎて、その意図が翔にはよく分からなかった。
澄香はこの四文字で何をしたいんだろう、と首を捻る。額面通りにこれを受け取れば、澄香が何らかの危機に陥っているのだろう
が、これだけでは信じるに足らない。むしろ悪戯の可能性の方がずっと高い、と思う。だいたいにおいて、それほど緊急を要するなら
ば、翔にメールを打っている時間などないはずなのだ。
しかし、それでも万が一にこのメールが額面通りの意味ならば、と考える。いきなり心臓発作を起こし、最後の力を振り絞って助け
を求めたのが、たまたま翔であった可能性もなきにしもあらず。もし本当にそうであれば、早く澄香の元へ駆け付けるべきなのだろう
。
澄香に何かあってからでは遅いのだ。
それに、澄香は……。
「ねぇ、翔?どうしたの?」
突然、自分の名前が呼ばれて、翔は我に返った。
「あ、いや、何?」
「聞きたいのは私の方よ。何か考えこんでるようだけど─」
そして中野はジッと翔の瞳を睨みつけ、ポツリとこう言った。
「─何か、悪い内容のメールだったの?」
ドキリ、と心臓が一際強く脈うつ。心の中を覗かれたような気分だった。
「い、いや、そんなんじゃないんだ」
慌てて翔が弁明しても、中野は、ふ~ん、と探るような瞳で翔を見てくるので、動悸が一向に収まらない。やがて中野は溜め息を一
つつき、子供に言い聞かせる保母の口調で言った。
「あのね、翔。何があったか知らないけど、今日は頑張らなくちゃ駄目なんだよ。あんたはあんまり成績よくないんだから、今回の
テストの成績が悪かったら、大学に行けなくなるわ。だから、今日は死ぬ気で頑張りなさい。少しくらい体調が悪くても、気合いと根
性で乗り切るのよ」
638:すみか ◆Xj/0bp81B.
07/05/10 01:23:47 YMBqz/m+
そうだった。今日のテストは重大な意味を持っているのだ、と改めて気付く。のこのこと澄香の元に駆け付け、結果悪戯でした、で
はすまないのだ。そこに待っているのは、大学進学絶望という最悪の事態であり、また翔の人生を大きく狂わす事にもなりかねない。
だから、悪戯の可能性を考慮に入れると、澄香の元に駆け付けるのは、あまりにリスクが高すぎるのである。今は安易な行動は、出来
る限り慎むべきなのだ。
「分かってるよ。体調が悪かろうが、最後まで頑張るさ」
翔が薄く笑みを浮かべつつ、小さなガッツポーズを作りつつ言うと、中野は満足そうに、それでいて安心したようにニッコリと笑い
頷いた。その中野の笑みを見ると、彼女は自分を心配してくれているのだろう、とふと思う。いつも口うるさく、何かとちょっかいを
出してくる中野に心配されるのは、心の底にむず痒い何かが染みこんでくるような不思議な感じたが、それは決して悪い気分ではなく
、むしろ嬉しかった。
しかし、それでも澄香を思考から完全に除去する事はできなかった。だから翔は、ひとまず様子を見ようと思っている。もう少し情
報を収集してから判断しても遅くはないだろうというのが、納得できる妥協点だった。
中野に「返信するから」と告げ翔は改めて携帯に向き直り、「どうした?具合でも悪いのか?」とメールを打つ。一時間後に、再び
携帯を確認し、そこで判断する事にしたのである。
「じゃあ、翔。私、自分の席に戻るけど、試験頑張ってね」
文字を打っている最中に、中野のそんな声が聞こえた。翔は顔をあげずに、生返事を返した。だから、そのときの中野が、どういう
表情をしていたのか知らない。だけど、多分嗤っていたのだろう。
まばらだった人の姿も、今では大幅に増え、ほとんどのクラスメートが登校してきている。
もうすぐホームルールが始まる。そして、その先では大口を開けたテストが静かに自分の出番を待っている。
639: ◆Xj/0bp81B.
07/05/10 01:25:48 YMBqz/m+
投下完了です。
640:名無しさん@ピンキー
07/05/10 01:37:12 hwIR/Kns
中野・・・恐ろしい子・・・!
641:名無しさん@ピンキー
07/05/10 07:32:14 c0ZGUpfl
中野UZEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
こいつレイプされればいいのに
642:名無しさん@ピンキー
07/05/10 08:34:06 s70klmez
>>639
毎日の投下お疲れ様です。
ここまで念入りに中野に釘を刺されて翔がどうするのかwktk!!
643:名無しさん@ピンキー
07/05/10 16:15:53 1ar1lUMg
新規の嫉妬スレ参入者による利権争いの最中に起きる
彼が嫉妬スレにハマって私に構ってくれない彼女が
彼を刺す展開はマダァ?
644:名無しさん@ピンキー
07/05/10 16:54:49 LVA1tyw9
ここでこういうのはどうだろうか。
幼馴染男女。男は女が大好き。でも女にとって男はただの友達でしかない。
↓
ある友人の男ができる。すぐに3人で仲良くなる。
↓
女、友男に惚れる。男、引き止めるも女は男を振る。
↓
実は友男は女で男に惚れていた。男、女にそれを言おうとする。
↓
友男は男に、信じるわけがない、そもそも彼女は君を幼馴染以上に見てないのは事実と言う。
↓
男、友男(友女)と付き合う。その事は女には知られないものの、いつの間にか友女に振られている女。
↓
女、今更男の元に戻る事すらできなくなっている。絶望。
645:名無しさん@ピンキー
07/05/10 18:00:26 ES4geg8N
>>644
どこに嫉妬が?
646:名無しさん@ピンキー
07/05/10 18:11:06 Mi+/STQm
赤いパパ氏がハーレムスレに投下してた(4日前)。
だが、このスレにはアンビエイト・ダンスの続きを書いて下さらない。
これは一体どういう事だ!?
647:名無しさん@ピンキー
07/05/10 18:17:06 7c2XkIP0
>>646
いや、生存が確認できただけでも良しとしよう
648:名無しさん@ピンキー
07/05/10 18:34:59 nZr4tUUF
>>647
触るな
赤いパパ氏叩き始められるぞ
649:名無しさん@ピンキー
07/05/10 19:03:13 s70klmez
>>644
すごく・・・読みたいです・・・
男装の麗人とかもうね(´Д`;)ハアハア
>>645
最後の絶望からじゃないか?
650:名無しさん@ピンキー
07/05/10 20:52:22 /kl4v2qZ
>>644
なんか俺が今書いてる奴と微妙に似てる
話書くの初めてだからなかなか進まないけど
651:名無しさん@ピンキー
07/05/10 21:25:11 ime6LTpy
(嫉妬って、萌えるよなぁ!) (ちょっと、またやってみようかな・・・)
。o○ 。o○
,;r―レ、 ,r=-、
/;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ,ィミミ;;;;;;ヽ
fr=-、;;;r、;;ノ ftミ三r,、;;丶
_lイ Vソィ' ゙j・´ 6);;;;;)
ヽ.ノ_ ,/7ヽ、 丶ノ_ノ;rヘ
r-'''"~´i! /{Vフ"/ ヽr‐'''"~´ i! fミy'ァ''"^ヽ
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l! (三ヽ--┴'''" ,j l! l! `i彡___/
にエニニニゝニ-‐--i---'''" lUミエニニニニコl_,,,ィ'
652:名無しさん@ピンキー
07/05/10 21:26:17 wJLP0z42
>>645
プロットをよく上げている人の中に
嫉妬よりも
「自分勝手な女が自業自得で酷い目に合う」属性の方が
強いという人が混ざっていると見る俺ガイル