嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その34at EROPARO
嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その34 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
07/04/18 03:24:11 zh573g32
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3:名無しさん@ピンキー
07/04/18 03:26:44 zh573g32
SSスレのお約束
・指摘するなら誤字脱字
・展開に口出しするな
・嫌いな作品なら見るな。飛ばせ
・荒らしはスルー
・職人さんが投下しづらい空気はやめよう
・指摘してほしい職人さんは事前に書いてね
・過剰なクレクレは考え物
・作品に対する評価を書きたいなら、スレ上ではなくこちら(URLリンク(yuukiremix.s33.xrea.com))へどうぞ
スレは作品を評価する場ではありません
・雑談、エロゲー、アニメetcはなるべく本スレで。ライトノベルは過疎ってるのでラ板にorz


4:名無しさん@ピンキー
07/04/18 03:42:27 TGNcR7eL
>>1
乙マン・サンコン


5:名無しさん@ピンキー
07/04/18 03:44:46 sM+NG8bW


6:名無しさん@ピンキー
07/04/18 03:45:13 GuXhYDnx
>>1
乙!



7:名無しさん@ピンキー
07/04/18 06:16:51 UoNbW5/8
>>1
つ乙ライス


8:名無しさん@ピンキー
07/04/18 10:29:45 91zptRDe
>>1 乙トセイ

9:名無しさん@ピンキー
07/04/18 11:14:08 pDQx9PrQ
          / ,. -、`r― 、`ヽ、     
         _,イ   ヤ┴┴- 、\ ヒー 、_  
        r'/ /   |     ヽ. ヽ∨ ノYi、
        { |  | イ / /     ヽ イ     ソ 修羅場スレを名乗る皆さん、お願いがあります。
        i_∨ !(从し   ー- ヽ{ソ   ソ もっと、嫉妬SSを投稿していただけないでしょうか? 
         `Kゝ{ ◎    ◎   ! ゝ-イ'  ・・・えーと、投稿して欲しかったんですけど、ダメですか?  
            || リ⊃ 、_,、_, ⊂⊃イイ∥| じゃあ泥棒猫の方々、皆殺しにして下さい。虐殺です♪   
        /⌒ヽ|| |ヘ  ゝ._)   イ/⌒i∥l  
        \l Y`||yー>、_ イァ/ _ ./ | |  
          (~   ||//(@) \_/Y /フ i |
        `ハ |l ___  __ソ 、__イ | l |
        / ,l|ミl    Y    `l, {' ||ミ| \


10:名無しさん@ピンキー
07/04/18 13:22:51 sM+NG8bW
なんか、昨日から面白くもないことずっと言い続けるやつがいるよな……。
なんなんだろう。

11:名無しさん@ピンキー
07/04/18 14:16:44 3GBZwSqX
>>1
あの女の臭いがする…!

12:名無しさん@ピンキー
07/04/18 14:17:02 bIVnxX37
>>1


13:名無しさん@ピンキー
07/04/18 15:20:40 +GqyFAo0
>>10
それお前だよ

14:名無しさん@ピンキー
07/04/18 17:27:30 8dq8Eham
    /ノ 0ヽ
   _|___|_
   ヽ( # ゚Д゚)ノ   下がってろウジ虫ども!
     | 个 |      訓練教官のハートマン先任軍曹が14をgetする!
    ノ| ̄ ̄ヽ
     ∪⌒∪

>>1 貴様!俺の海兵隊をどうするつもりだ!
>>3 口でクソたれる前と後に「サー」と言え!
>>4 ふざけるな!大声だせ!タマ落としたか!
>>5 貴様には両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!
>>6 アカの手先のおフェラ豚め!
>>7 まるでそびえ立つクソだ!
>>8 タマ切り取ってグズの家系を絶ってやる!
>>9 じじいのファックの方がまだ気合いが入ってる!
>>10 ベトナムに行く前に戦争が終わっちまうぞ、アホ!
>>15-1000お前を見たら嫌になる!現代美術の酷さだ!!

15:名無しさん@ピンキー
07/04/18 17:53:08 TOj2Av/n
>>1乙。
だがちょっと言わせてくれ。

まず避難所の字が間違っている。
ある意味合っているとも言えるが・・・。

あと「SSスレのお約束」 のテンプレを勝手に改造しないでくれ。
チラ裏のULRの冒頭にhが入っているし、
最後の文の「雑談」は議論中だ。

16:名無しさん@ピンキー
07/04/18 17:53:41 RxfskdRx
>>13
手を出しちゃ駄目だ

それはともかく>>1乙!!

17:名無しさん@ピンキー
07/04/18 17:55:15 Zzm1I1b4
>>15
こんなに早く勝手に立てちゃうことで、こいつがどういう奴だかわかるだろ

18:名無しさん@ピンキー
07/04/18 18:11:23 3GBZwSqX
あら、よく見てなかった
姑息な真似をしてくれるねぇ

19:名無しさん@ピンキー
07/04/18 21:50:26 RxfskdRx
今回のスレ立てでは色々と批判・非難が出ていたようなので、こちらに来て頂ければ幸いです。
一応まだ作者さんは来ていない様なので・・・

嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その34
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20:名無しさん@ピンキー
07/04/18 22:01:42 TOj2Av/n
いつかはこういう事態が来るとは思っていたが・・・。

>>19
確かに俺は>>1に注文をつけたが、
テンプレは次スレでまた改めれば良い話じゃないのか?
わざわざもう1つ作らなくても良いだろう・・・。

21:名無しさん@ピンキー
07/04/18 22:17:39 uOTOayIv
お前何やってんの
乱立とか荒らしと一緒じゃん

22:名無しさん@ピンキー
07/04/18 22:26:36 mUSHiQpP
このスレみたいな、荒らしが立てたテンプレ勝手に変えたスレは無視して作り直すって既に何度かやってるじゃん

23:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:07:46 FfZ0gXuR
>>19
自分が嵐じゃんw
乱立するなボケ

24:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:15:06 b7fFjvO6
さあ、荒らしの思惑通りになってきましたよ

25:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:35:21 yG92ZErN
最初に神が降りた方が次スレでいいんじゃねえの

26:名無しさん@ピンキー
07/04/18 23:37:52 M74gXcDW
>>22
荒らしと決めるのは早計過ぎないか?
荒らしならわざわざサイトの更新とかしないだろ、テンプレも投下の邪魔しない程度にしてくれという意味では?


27:名無しさん@ピンキー
07/04/19 06:27:22 KZxkp3OM
一部の住人が騒いでるだけじゃね
別にここでいいよ

28:名無しさん@ピンキー
07/04/19 08:20:16 5aMCMTNY
たかがこれだけでテンプレ改変で削除依頼とか
ピンクchの中の人も大変だな

29:名無しさん@ピンキー
07/04/19 12:50:41 VuxgTBOS
パクリが好きなおまえらにはお似合いのスレだよ

30:名無しさん@ピンキー
07/04/19 14:30:35 1OGQLC+4
あらそうかしら
おじょうずなのねうふふ

31:名無しさん@ピンキー
07/04/19 17:54:45 1y9BK+wi
>>29
エロ「パロ」スレだからなぁ・・・
そう思うならここのスレ全部に書き込んで来い。話はそれからだ。

32:名無しさん@ピンキー
07/04/19 18:19:45 m0DgDjUL
しかし、携帯で書き込む厨房ってロクな奴がいないですね

33:名無しさん@ピンキー
07/04/19 18:29:54 rFNYTSPX
       。'⌒⌒ヽ  パーン
      /ノ(リノハリ)) '´   `ヽ
.     "'从#゚д゚ノリ (((゙从}. !
        ⊂彡☆))Д´リ) |

てst

34:名無しさん@ピンキー
07/04/20 08:10:05 /TmS8TWB
荒らしが立てたスレとか乱立とか言ってる香具師はどうせお得意の自演だろ?
スルーして投下を待とうぜ


35:名無しさん@ピンキー
07/04/21 01:57:08 c1kPdnqD
ってか、長い歴史に幕を閉じた方が良くないか?

36:名無しさん@ピンキー
07/04/21 01:58:36 Uu1hqR/P
>>35
一緒に死のう

37:名無しさん@ピンキー
07/04/21 02:08:12 Ez0v39fI
お葬式GJ

最高にお通夜気分ですねwwwwww

38:名無しさん@ピンキー
07/04/21 02:38:14 6FfXMqfg
貴方を殺して私も死ぬ…か。
このスレにふさわしい死に方だな。

39:名無しさん@ピンキー
07/04/21 04:17:47 3arnHWr6
何を言うか
忘れたのかお前たち
もうすぐだぜ?

もうすぐスクイズ発売二周年なんだぜ!?

40:名無しさん@ピンキー
07/04/21 07:50:51 /nPL8TT2
このスレじゃあたいして関係ないといえばそうだしなぁ
祭りも本スレでやればいいし

41:名無しさん@ピンキー
07/04/21 12:52:44 3ORv0Swe
だから、このスレ終了見たいな事言ってる奴って同一人物だろ?
もうネタ無くなってそれ位しか書けないんだろうな・・・

42:名無しさん@ピンキー
07/04/21 13:11:16 ZaD5kLX2
      |:::::::::::::::::::::::::       |:.:.:.!. : . : |,ィ
        !::::::::::::::::::::       l:.:.:.| . ://!
       i:::::::::::::::::      ,,-''"゙゙゙゙゙"'' / l
         !:::::::::::::    ,,,r'.. r''""ゞ、  ヾ
       |:::::::::,,-''''"" ';:::ミ ;;;,,  〉   .:ミ
          i::::;:'      .::ミ:::..      .::ミ
        レ':.    , '""''-,,_  てlフ=====i~i=ニニ0         
        ミ:::   ミ      )ニー'"tュi三三iミ'"ゞ二≡≡ニニ二二() 嫉妬スレは俺が潰す         
       ミ:::    ''""ヽi i i j'_ノノーi・ ̄二,ミ  ミ─’
       ミ::   、    "'''"ミ ̄ヽ └─''"""'''''"
      彡:.    ヽ:.    '"⌒ヽ::::ヽ \"'-,; . : ."''-,,_
       ヘ:::..   ノ::..     .:::t-、_::ヽ  \:."'-,, . : . :"''-
       /i,,- t -<;;;;、;;;;、,,、,、;;、;;;i_ゝ::::ヽ  \:.:.:"'-,,. : .
      / ゙''ー-゙ー'::::::::::::::::::::::::::::::    ::::::ヽ   \:.:.:"'-,,:
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43:名無しさん@ピンキー
07/04/21 13:14:18 ZaD5kLX2
      |:::::::::::::::::::::::::       |:.:.:.!. : . : |,ィ
        !::::::::::::::::::::       l:.:.:.| . ://!
       i:::::::::::::::::      ,,-''"゙゙゙゙゙"'' / l
         !:::::::::::::    ,,,r'.. r''""ゞ、  ヾ
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          i::::;:'      .::ミ:::..      .::ミ
        レ':.    , '""''-,,_  てlフ=====i~i=ニニ0         
        ミ:::   ミ      )ニー'"tュi三三iミ'"ゞ二≡≡ニニ二二() さあ、行くぞ・・荒らし連合!!        
       ミ:::    ''""ヽi i i j'_ノノーi・ ̄二,ミ  ミ─’
       ミ::   、    "'''"ミ ̄ヽ └─''"""'''''"
      彡:.    ヽ:.    '"⌒ヽ::::ヽ \"'-,; . : ."''-,,_
       ヘ:::..   ノ::..     .:::t-、_::ヽ  \:."'-,, . : . :"''-
       /i,,- t -<;;;;、;;;;、,,、,、;;、;;;i_ゝ::::ヽ  \:.:.:"'-,,. : .
      / ゙''ー-゙ー'::::::::::::::::::::::::::::::    ::::::ヽ   \:.:.:"'-,,:
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    /    ....:::::::::::::::::::::::::::::         :::::::ヽ     \:.:.:.


44:名無しさん@ピンキー
07/04/21 13:15:59 3ORv0Swe
書き込まれたレスには脊髄反射・・・しかもAA付き

45:名無しさん@ピンキー
07/04/21 15:18:13 Gycjk3MM
荒らしも面白い荒らしならいいんだけどね

46:名無しさん@ピンキー
07/04/21 15:23:42 x/0jTejP
しかし神がここまで避難所使わないのは変だな・・・
IP抜かれるのが嫌ってのもあるけどさ

47:名無しさん@ピンキー
07/04/21 15:34:42 3ORv0Swe
>>45
面白いことを言ってたら荒らしじゃないと思うんだ・・・


48:名無しさん@ピンキー
07/04/21 15:39:56 l6y9W1R7
だってダミーでデコイだものwww

49:名無しさん@ピンキー
07/04/21 15:55:41 ZaD5kLX2
     |:::::::::::::::::::::::::       |:.:.:.!. : . : |,ィ
        !::::::::::::::::::::       l:.:.:.| . ://!
       i:::::::::::::::::      ,,-''"゙゙゙゙゙"'' / l
         !:::::::::::::    ,,,r'.. r''""ゞ、  ヾ
       |:::::::::,,-''''"" ';:::ミ ;;;,,  〉   .:ミ
          i::::;:'      .::ミ:::..      .::ミ
        レ':.    , '""''-,,_  てlフ=====i~i=ニニ0         
        ミ:::   ミ      )ニー'"tュi三三iミ'"ゞ二≡≡ニニ二二() 避難所を使わない理由だと?       
       ミ:::    ''""ヽi i i j'_ノノーi・ ̄二,ミ  ミ─’
       ミ::   、    "'''"ミ ̄ヽ └─''"""'''''"
      彡:.    ヽ:.    '"⌒ヽ::::ヽ \"'-,; . : ."''-,,_
       ヘ:::..   ノ::..     .:::t-、_::ヽ  \:."'-,, . : . :"''-
       /i,,- t -<;;;;、;;;;、,,、,、;;、;;;i_ゝ::::ヽ  \:.:.:"'-,,. : .
      / ゙''ー-゙ー'::::::::::::::::::::::::::::::    ::::::ヽ   \:.:.:"'-,,:
     /     .:::::::::::::::::::::::::::::      :::::::ヽ    \:.:.:.:.:
    /    ....:::::::::::::::::::::::::::::         :::::::ヽ     \:.:.:.



2ちゃんねるブラウザと普通の掲示板で投稿する便利さの問題だ
避難所の掲示板の改行作業が死ぬ程めんどくさいが・・
2ちゃんねるブラウザを使えるこちらの方が改行作業は便利いいのだ
ゆえに使いにくい掲示板を避難所を設置した阿修羅氏の責任だ

私は先に言っておいたのだがな・・。使いやすさこそが
避難所の設置に重要だとな

50:名無しさん@ピンキー
07/04/21 16:01:35 l6y9W1R7
プッwww
>>2ちゃんねるブラウザを使えるこちらの方・・・

釣られてやるがどんな古い2ちゃんねるブラウザ使ってんだ?ww
新板の追加の仕方も出来ないのかよww

51:名無しさん@ピンキー
07/04/21 16:13:38 0SWhu2dV
とりあえず、見てくれ。俺のJaneStyleだ。
普通に避難所も閲覧できてるぞ……?

URLリンク(up2.viploader.net)


52:名無しさん@ピンキー
07/04/21 16:23:03 ig434F7Z
つーかスレで避難所の話題出しても荒れるだけでメリット何にもないからやめとけよ


53:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:20:51 3ORv0Swe
>>52
リンクも貼ってあるし、避難所の存在に気付いてない作者さんも居るかもしれないし別にいいのでは?
結局どっちに投下するかは作者さんの自由なんだしね・・・

54:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:23:23 ig434F7Z
>>3ORv0Swe
リンク貼ってあるし散々話題になってるから初見じゃない限り知ってるだろ
お前もいい加減煽りみたいな事やめとけよ


55:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:33:12 3ORv0Swe
>>54
だから避難所立ってから投下した作者さん自体少ないだろ・・・
そういう風に決め付けるように書かないでくれ

56:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:42:36 dTcyJz9Y
      |:::::::::::::::::::::::::       |:.:.:.!. : . : |,ィ
        !::::::::::::::::::::       l:.:.:.| . ://!
       i:::::::::::::::::      ,,-''"゙゙゙゙゙"'' / l
         !:::::::::::::    ,,,r'.. r''""ゞ、  ヾ
       |:::::::::,,-''''"" ';:::ミ ;;;,,  〉   .:ミ
          i::::;:'      .::ミ:::..      .::ミ
        レ':.    , '""''-,,_  てlフ=====i~i=ニニ0         
        ミ:::   ミ      )ニー'"tュi三三iミ'"ゞ二≡≡ニニ二二() ここに投下した神も少ないぞ        
       ミ:::    ''""ヽi i i j'_ノノーi・ ̄二,ミ  ミ─’
       ミ::   、    "'''"ミ ̄ヽ └─''"""'''''"
      彡:.    ヽ:.    '"⌒ヽ::::ヽ \"'-,; . : ."''-,,_
       ヘ:::..   ノ::..     .:::t-、_::ヽ  \:."'-,, . : . :"''-
       /i,,- t -<;;;;、;;;;、,,、,、;;、;;;i_ゝ::::ヽ  \:.:.:"'-,,. : .
      / ゙''ー-゙ー'::::::::::::::::::::::::::::::    ::::::ヽ   \:.:.:"'-,,:
     /     .:::::::::::::::::::::::::::::      :::::::ヽ    \:.:.:.:.:
    /    ....:::::::::::::::::::::::::::::         :::::::ヽ     \:.:.:.

57:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:42:42 ig434F7Z
>>55
それはただこのスレで投下する作者多いだけじゃ?
「作者は避難所のことを知らないから避難所に投下が少ない」と決め付けすぎ

それに春休みが終わって投下のペースも落ちてきてるだろ


58:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:44:33 ig434F7Z
投下した人数たいして変わんないじゃんw
釣られたか?


59:名無しさん@ピンキー
07/04/21 17:59:10 3ORv0Swe
>>57
そうだな・・・正直すまんかった。
ここにしろ避難所にしろ投下が少なくて疑心暗鬼になってたよ・・・
本当にごめん。

60:名無しさん@ピンキー
07/04/21 18:39:10 tAGMvFoY
どんな場合でも煽りたがりが多いスレは本人達にその気がなくても潰れるぞ
みんなもっと余裕持とうや

61:34スレ
07/04/21 18:56:01 3IvMGrEu
あたしは職人さんの為だけに生まれたのに、職人さんはちっとも来てくれない……
荒らしの所為ね…… あたしから職人さんを奪う気ね!!
許せないわっ!! 汚らしい泥棒猫!!

コ ロ シ テ ヤ ル

34コロシテヤルッ!!

62:名無しさん@ピンキー
07/04/21 19:49:25 6FfXMqfg
僕は職人さんの為だけのために生まれたのに、
来るのは締まりの悪い粗チンばっか…!
荒らしのせいか!毎日阿部さんと絡みやがって!
ウホッ!ウホッ!!アッー!
 や ら な い か
61うおっ!まぶしっ!

63:名無しさん@ピンキー
07/04/21 20:13:49 ZcjJ32Bi
      |:::::::::::::::::::::::::       |:.:.:.!. : . : |,ィ
        !::::::::::::::::::::       l:.:.:.| . ://!
       i:::::::::::::::::      ,,-''"゙゙゙゙゙"'' / l
         !:::::::::::::    ,,,r'.. r''""ゞ、  ヾ
       |:::::::::,,-''''"" ';:::ミ ;;;,,  〉   .:ミ
          i::::;:'      .::ミ:::..      .::ミ
        レ':.    , '""''-,,_  てlフ=====i~i=ニニ0         
        ミ:::   ミ      )ニー'"tュi三三iミ'"ゞ二≡≡ニニ二二() 社会人なのにSSを書いている    
       ミ:::    ''""ヽi i i j'_ノノーi・ ̄二,ミ  ミ─’       神達のことをたまには思い出してください
       ミ::   、    "'''"ミ ̄ヽ └─''"""'''''"
      彡:.    ヽ:.    '"⌒ヽ::::ヽ \"'-,; . : ."''-,,_
       ヘ:::..   ノ::..     .:::t-、_::ヽ  \:."'-,, . : . :"''-
       /i,,- t -<;;;;、;;;;、,,、,、;;、;;;i_ゝ::::ヽ  \:.:.:"'-,,. : .
      / ゙''ー-゙ー'::::::::::::::::::::::::::::::    ::::::ヽ   \:.:.:"'-,,:
     /     .:::::::::::::::::::::::::::::      :::::::ヽ    \:.:.:.:.:
    /    ....:::::::::::::::::::::::::::::         :::::::ヽ     \:.:.:.

64:名無しさん@ピンキー
07/04/21 20:32:25 3ORv0Swe
>>63
この忙しい中SS書いている作者さんは確かに凄いと思う
まあ投下があるまでまったりと行きましょう

65:名無しさん@ピンキー
07/04/21 20:56:53 hF8XP55g
>>63
確かにお前は良い事を言っているが、AAやめろ

66:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:25:05 3arnHWr6
「要は投下があればいい」わけなのだよね
SSだけでなく、絵だろうとネタだろうと…職人の存在こそがもっとも強い説得力となる
投下のないSSスレなんて、何も上演されない歌劇場のようなものだ

67:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:35:59 tAGMvFoY
まあ何にせよ
今みたくぐだぐだ投下以外のレスでスレを進行させちまうよりは、ある程度過疎ってるぐらいが丁度いいんだよう
保守も3日にいっぺんぐらいでスレは十分保つしな
気長に待とうぜー

68:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:37:24 WyjM8+0z
ついカッとなってやった
今はユナハ描いてる

URLリンク(bbs9.fc2.com)
URLリンク(bbs9.fc2.com)
URLリンク(bbs9.fc2.com)

69:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:41:22 0SWhu2dV
七戦姫?

70:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:45:52 tAGMvFoY
>>68
お、すごくいいと思う
……けど真ん中の子の尻のバランスがいくらかおかしいような

71:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:46:13 WyjM8+0z
>>69
七戦姫。
ケスクだけgifなのは、掲示板の画像容量の上限が120kbだったので、ちょっと画質落としたからです。
とりあえず目標は全員。

72:名無しさん@ピンキー
07/04/21 23:46:29 C41cveqe
>>68
これはwktkするしかない

73:名無しさん@ピンキー
07/04/22 00:02:50 t5wWxQNX
>>68
なんという画力・・・この線画だけで一ヶ月は戦える!!
これに彩色なんてされたら俺はどうなるんだ・・・

74:甜菜
07/04/22 00:50:13 jI46rlyA
174 :名無しさん@ピンキー:2007/04/21(土) 13:18:44 ID:6qs5lK8c0
削除対象アドレス:嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その34
スレリンク(eroparo板)

24.29.35-38.40.42.43

4 投稿目的による削除対象
レス、発言
5. 掲示板・スレッドの趣旨とは違う投稿
レス・発言
故意にスレッドの運営・成長を妨害
6. 連続投稿・重複
アスキーアート

スレリンク(housekeeping板:174番)


75:73
07/04/22 01:31:30 t5wWxQNX
>>68
後寝る前に、最近投下なくて色々不安だったがちょっと安心しました(´・ω・`)

76:名無しさん@ピンキー
07/04/22 01:51:12 uznlbK+n
>>75
お前の日記帳じゃないんだから寝る前とかでレスすな


77:名無しさん@ピンキー
07/04/22 02:01:07 Do+Df8kY
>>76
この場合突っ込むのは>>74にだと思うんだが…
>>68
次のユナハを期待して待ってる!!

78:名無しさん@ピンキー
07/04/22 02:40:45 rShyeodq
ここはSSスレなんだから絵は角煮スレでやるか、避難所でしたほうがいいと思う


79:名無しさん@ピンキー
07/04/22 02:43:50 Kaua20qk
いやあ、でも投下こないし 勢いづけってことでいいじゃないか

80:名無しさん@ピンキー
07/04/22 02:57:48 gXh5JVBF
こっち↓の方は消されたっぽいな

嫉妬・三角関係・修羅場系総合SSスレ その34
スレリンク(eroparo板)

81:ぶらっでぃ☆まりぃ『戦姫は17歳』 ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:25:06 A2vymhV2

「お前が、ウィリアム=ケノビラックか?」

 強面の屈強そうな男が、俺を見下ろしながらそう尋ねる。その風貌は騎士というよりむしろ傭兵か賊の類に近い。
射抜くような瞳の間に走る刀傷は、それだけで彼が歴戦の戦士であることを証明している。
俺との長身差が大きいせいもあって向き合うだけで威圧感を感じてしまうほどだ。

「あ、はい。本日付で配属になったウィリアム=ケノビラックです。
えと…あぁ、あった。これが異動命令書と身分証明です、どうぞ」
 バッグをがさごそと探った末、くしゃくしゃになった紙を男に手渡す。
昔なら睨み付けるような眼光に少したじろぐところだったが、今となってはこの手の顔は正直、師匠で見慣れていた。
あの人、見た目だけで言ったら典型的な悪人だからなぁ…。もう慣れっこだ。

「ちょっと確認させてもらうぜ?」
 受け取った書類を更に目を細めて目を通す。………んー。やっぱり悪人面だ。

 どう考えてもヤバい仕事とかやってそうで、騎士とは程遠い彼の態度。
遊撃隊というのは他の部隊と一風変わった雰囲気をしていると聞いていたが、このことなのだろうか。
同じ騎士の鎧を身につけていなければ、彼が部隊の人間だと全く気付かないところだった。
だが逆に、それがどうも師匠たちと同じような空気を感じさせたので、俺には却って緊張を和らげる結果になった。
…変に肩肘を張らなくて済みそうだ。

「んん……トレイクネルの家紋も王家の紋章も本物みたいだな……。よし、こっちだ」
 書類を確認すると、男はニカッと歯を見せて俺を奥へと案内した。







「いやぁ、スマンなぁ。お前の見た目が相当若かったモンだから、本当に新入りか疑っちまった」
 悪ぃ悪ぃ、と付け加えてから「がっはっは」と豪快に笑う。………おもいっきり師匠と同じ匂いがした。
「……いえ。俺もその辺りを考えてから接するべきでした」
 どうにも感覚が傭兵をやっていた頃に戻った気がして、脳裡に師匠たちの顔が浮かんだ。

「……ん?」

 その先輩騎士に案内される途中、駐屯施設の向こうで馬防柵を組み直してる一団が目に入った。
どうやら暫く使われていない様子で、ちゃんと組みあがっているかチェックしているらしい。
王都では半信半疑だったが―本当にここ最近戦闘らしい戦闘は起きてないようだ。

82:ぶらっでぃ☆まりぃ『彼女たちとの別れ』 ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:25:42 A2vymhV2

「あん?どうした?」
「…なんでもありません」
 こちらの様子に気付いた先輩騎士が怪訝そうに尋ねるが、俺は視線を戻してかぶりを振った。


―――とうとう俺が戦姫の部隊に配属される日が来た。
あの後俺は王都を離れ、敵国との国境―戦争の最前線にいる。
 マリカは近衛部隊として王都に残り、俺は遊撃隊として戦場に、そしてシャロンちゃんに至ってはどうなったのかのすらも解らない。
師匠たちも何処かの戦場で元気にやっているんだろう。
 楽しかった日々は昨日で終わり。この国を取り巻く現状を考えれば、この一ヶ月こそ夢のような時間だった。
皆、それぞれの道へ。俺もそろそろ本来の目的に戻らなければ。

……本来の、目的に。

 軽く顎を上げると、視界に灰色の空が一面に広がる。戦場らしい、でも王都とは対照的な、薄ら寒い空だった。
だけど俺にはこれくらい鬱々とした曇り空の方が丁度いい。王都の空だと自分が何のためにそこにいるのか忘れそうだったから。

「おっと、ここだ」
 一角にある小屋の前で足を止めたのを合図に、俺は現実に引き戻された。

「……新入り。これから皆に紹介するわけだが……覚悟しとけよ?」
 俺に向かってニヤニヤ笑う騎士。
これは解る。何か悪巧みをしている顔だ。師匠に散々酷い目遭わされてきたから嫌でも解った。
「…なんか良からぬこと企んでますね?」
 探る視線で先輩騎士の表情を窺うと、彼は俺の眼から逃れるようにそっぽを向いた。

「ははは。いや……企んでることは何もねぇんだが……お嬢が、ちょっと…な」
「……お嬢?」
「まぁ、入ってみりゃ解るからよ。ついてきてくれ」

 半ば強引に話を打ち切ると、ゆっくりと小屋の扉が開かれた。
渋々、彼の後について小屋の中に入る。今になって緊張しているのかちょっと息苦しい。

………だけど、入った途端。

83:ぶらっでぃ☆まりぃ『彼女たちとの別れ』 ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:26:23 A2vymhV2


「あーーーーーーーッ!!!?」


 兵たちの駐屯地にしてはえらく場違いな、可愛らしい声が小屋の中に響いた。
そのせいで気が抜けて、身構えていた感情が一気に霧散する。

「フレッドさんっ!!いったいどういうつもりですかっ!?」
 小屋の奥から、銀髪の少女がいかり肩でずんずんとこちらに歩み寄ってくる。
端整な顔立ちと俺よりも更にタッパが低いせいだろうか、怒った表情でも可愛らしさが抜け切っていなかった。
「わたしが迎えに行くとあれほど言ったのに!!どうして勝手にその人を連れてきてるんですか!」
 腰に手を当てて、俺をさっき出迎えてくれた騎士―名前はフレッドと言うのだろうか―その彼を見上げる。

「いやぁ。…ですが、お嬢はさっきまで傭兵隊のヤツらと話があったじゃないですかい。
それまで新入りを待たせるよりは手の空いてるオレが迎えに行った方が効率的でしょ。どう考えたって」

 悪びれもせず少女に答える。
だが、その回答は彼女の肩をより一層わなわなと奮わせるだけだった。

「効率だとか非効率だとか関係ありません!部隊長命令を無視したんですよっ、あなたは!」
「部隊長命令って…。お嬢…いけませんぜ、職権濫用は」
「ああっ…もうっ!だいたいあなたはいつも――」

 むきーっ!…とか言い出しそうな仕草で両手をぶんぶさせる少女と、それを宥める大柄な騎士。
彼らの態度だけ見れば駄々をこねている子供と、その子供に言い聞かせている父親に見えなくもなかった。

「それよりいいんスか?さっきから新入りが珍妙な顔してこっち見てますが」
「……っ!!
くっ……。フレッドさん、あなたは減給です。少し反省しなさい」

 吐き捨てるように最後にそう宣告すると、今度は俺に向き直った。
彼女の後ろから「横暴だ~」と大の大人が泣き声を上げているが、気にしない。
視線を合わせたらこちらにまで火の粉が降りかかってきそうだったし。

「ウィリアム=ケノビラックさん―ですね?」

 柔らかい笑顔で右手を差し出しながら俺に尋ねる。
だけど俺はその声も耳に届かず、ぼけーっと彼女の顔を眺めていた。
いや、別に見惚れていたとか、そんなんじゃない。ただ…彼女は誰なのだろう、と漠然とそんなことを考えていた。

「……?」
「あ、いえ、すいません。
今日から第零遊撃隊に配属になったウィリアム=ケノビラックです。よろしくお願いします」
 黙考していた俺を怪訝そうに見ていたので、誤魔化しの苦笑を浮かべて彼女の右手を取った。

「ええ。歓迎しますよ」
 にこにこしながら答えてくれるのは嬉しいんだが、そもそもこの子は誰?
鎧を着ている限り騎士なのだろうが……俺と年はそう変わらないっぽいけど……。
同い年だと仮定した場合、彼女は部隊の従者だという可能性が高い。
あ、でもさっきフレッド氏は敬語使ってたし、だいいち従者がこんな質の良さそうな鎧を身につけてるはずないか。…うーん。

84:ぶらっでぃ☆まりぃ『彼女たちとの別れ』 ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:27:00 A2vymhV2

「ははははははははっ!!」

 俺が首を捻っていると、前方…つまりは銀髪の少女の背後から、男たちの笑い声がこだました。
いつの間に集まっていたのだろう。騎士たちが数人、すぐ近くで俺たちを見物していた。
多分、遊撃隊の面々が何人か様子を見に来たのだろうとは思うが。

「え?……何か可笑しいんですか?」
 不安そうな顔で少女が男たちに振り返る。だが、彼らはその発言に益々吹き出すばかりだった。

「はははっ!何か可笑しい…って、なぁ?」
「いや……くくっ。お嬢、自分の自己紹介してませんよ?」
「だから新人がさっきから『あんた誰?』って顔してるんスよ」

 男たちが口々に言った。
それを聞いた少女は、合点がいった、と言う風にぱんっと両の掌を叩くと再び俺に向き直る。

「嗚呼すいません!失念していました、私の自己紹介がまだだったんですね。
えっと、私は――この部隊の隊長を務めさせてもらってます、マリィ=トレイクネルです」

……ああ、部隊長か。
どうりてあの出迎えてくれた騎士が敬語を使っているわけだ。
一般の騎士とはやや形状の違う甲冑を身に纏っているのもそういうことか。
なるほど、なるほど………って。

「……え?」

 納得して頷きかけたところでやっと気付いた。
彼女がこの部隊のリーダーを務めている騎士だとするなら、それは同時に――。

「……ぶ、部隊長ってまさか―――あなたが…いくさ、ひめ…?」
「え?…ええ、そう呼ぶ人も中にはいるみたいですね」

 何食わぬ顔で答える少女の顔をまじまじと眺めた。
……正直、信じられない。
戦姫がこんな小柄な少女だったとは。今まで聞いていた数々の武勇伝から、てっきり見上げるほどの大女だと思っていたのに。
実際には、百戦錬磨の戦姫どころか騎士だということすら耳を疑うほど彼女の腕は細かった。

「あれ…?ということは本当に今まで私が誰か解らなかったんですか?」
「……う。えと、はい。その…すみません」
 首を傾げて尋ねる戦姫に、歯切れ悪く答えた。

「………そ、そうですか…。(わ、忘れられてる……。一度戦場で会ったはずなのに…私、忘れられてる……)」

 ちょっとショックだったらしく、ブツブツ何かを言いながら項垂れている。
…本当に彼女が戦姫なのか、よりいっそう疑いたくなるような姿だった。
 だけどそれもすぐに持ち直したようで、気持ちを切り替えるように小さく咳払いをした。

85:ぶらっでぃ☆まりぃ『彼女たちとの別れ』 ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:27:54 A2vymhV2

「んっん。……まぁいいでしょう」
 さっきまでとは違う、少し厳しい表情。
それに対面している俺は人知れずゴクリと喉を鳴らした。

「あなたが此処に籍を置くに当たって、ひとつ注意してほしいことがあります。
これからあなたは私の元で戦うことになるわけですが―私が部隊長である以上、甘えは許されません。
あなたは傭兵をしていたようですから問題ないと思いますが、騎士としては新人であることに変わりありません。
これから覚悟しておいてください」

「は…はい」
 緊張した面持ちで答えた。少しだけ引き締まった気分だ……ったのだが。

「お~い、新入りぃ。身構えなくていいぞ~。お嬢は初めて年下の部下が出来て張り切ってるだけだからな~」
 茶々を入れる声が俺をすぐに脱力させた。……さっき減給を言い渡された、フレッド氏だった。

「フレッドさんッ…!タダ働きしたくないのなら、少し黙っててくださいっ!!」
「それはあんまりですぜ……」
 少女に叱られ、項垂れるフレッド氏。
その様子は、どこか傭兵隊の師匠とその娘マローネのやりとりを彷彿とさせた。
……苦労してるんですね、フレッドさん。

 騎士団の一部隊にしてはあまりにもかけ離れた雰囲気。
本当に此処がアリマテア王国始まって以来の猛者たちが集う、第零遊撃隊なのだろうか。
とても礼節と義を重んじる正規の王国騎士に似つかわしい―とはお世辞にも言えない。
いやまぁ騎士とはちょっと違う意味で、義に厚そうではあるけど。
 とりわけ戦姫の印象の食い違いは筆舌に尽くしがたい。
こんな少女が戦場で上手く立ち回っているというのが不思議でならなかった。

「でも本当のことじゃないですか、お嬢。
今日になって急にお姉さん風に吹かれたみたいに態度を変えて」

「なんですか!そのお姉さんって!
わっ、私はただこれを機に普段からもっと隊長らしくしようと思っただけです!
それとっ!もういい加減"お嬢"はやめてください!!」

「…それ、どっちも今さらって気がしますが」
 フレッドと呼ばれた騎士とは別の、彼より少し真面目そうな騎士が呆れ顔で横槍を入れる。


「は、ははは……」
 もう、乾いた笑いしか出なかった。

86:ぶらっでぃ☆まりぃ『彼女たちとの別れ』 ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:29:29 A2vymhV2



「―もうっ。
えーと……さて、ウィリアムさん?」

「あっ、はい」

 急にこちらに振り向かれたせいで、俺は反射的に姿勢を正した。
ふぅ……と気持ちを入れ替えるためらしい、小さなため息。
それを見守りながら、まだ何かあるのだろうかと身を固くしていると。



「―――改めて、ようこそ。我が部隊に」


 そう言って、俺ににっこり微笑んだ。
その表情は戦場を駆ける百戦錬磨の戦姫とはとても思えない、柔らかい笑顔だった。
白い白い、返り血など浴びたことなどないとしか考えられないほど、白い笑顔。
彼女が色素の薄い白い肌をしているからか、俺はそんな印象を受けた。


「――はい!」



 この日。
俺は戦姫と出会い、新人として彼女の側で戦うことになる。

 配属後すぐさま大きな戦闘が重なり、俺たちは各地の前線を転々とする血生臭い日々が続く。
その間、俺が王都に帰還できたのは片手で数えられる程度。それも半日も経たない短い滞在だった。
その折マリカと再会することはあったが、どれも二言三言挨拶を交わすのみで、
彼女とちゃんと話をできたのは一年と半年後――つまり戦争が終わった後になってからだった。

87:ぶらっでぃ☆まりぃ ◆XAsJoDwS3o
07/04/22 03:32:50 A2vymhV2
以上です。
副題ミスしてしまいました。今回の副題は>>81

大筋の流れとしては次回でラスト。
このタイトル全体としても後三度程の投下で終了となる予定です。

88:名無しさん@ピンキー
07/04/22 03:46:35 2GS2i+OY
>>80
一部の住人(荒らし?)が乱立したスレだからしょうがない

89:名無しさん@ピンキー
07/04/22 06:42:59 CORLbQuB
あれ、結局こっちが残ったんだ。まあ先に立ったほうが残るのはいいとして、テンプレの改定に関しては反対意見も出てたみたいだけど、このままで行くの? それともこのスレの終わりにまた話題にするの?

90:名無しさん@ピンキー
07/04/22 06:57:05 d7sIRa+G
流石ぶらっどまりぃは面白いな。


91:名無しさん@ピンキー
07/04/22 07:05:29 eQcCaS1j
>>87
GJであります。
ウィルが男連中と仲良くしてるのにヤキモチするマリィ隊長が目に浮かぶ。

92:名無しさん@ピンキー
07/04/22 07:36:45 IRomItbw
ぶらっどまりぃkitakore


93:73
07/04/22 09:57:39 t5wWxQNX
>>87
めっちゃGJ!!

>>78
ここのSSへの絵だから良いんじゃないか?
角煮はどっちかというと嫉妬漫画を集める所になってる


94:名無しさん@ピンキー
07/04/22 14:44:52 nhWeYqNE
>>87
イヤッホオオオオオオオオオオウ!

95:名無しさん@ピンキー
07/04/22 15:10:32 elHQz7jr
てっきり任官させたら終わりかとおもっていたが、続くようなので楽しみにしてます

96:名無しさん@ピンキー
07/04/22 15:33:04 2GS2i+OY
>>93
住み分けはちゃんとしようぜ


97:名無しさん@ピンキー
07/04/22 16:06:57 Do+Df8kY
>>96
他のスレでもそこのSSの絵が投下されることは良くあるんだし、
そんなに目くじら立てないで素直に喜ぼうぜ?

98:名無しさん@ピンキー
07/04/22 17:13:54 xUz6TsTr
荒らしよりも煽り厨房の方が問題だな・・
煽りのせいでスレがメチャクチャになってるしww

99:名無しさん@ピンキー
07/04/22 17:17:18 lxB4Fx9d
逆に角煮に投下すると「誰?」「何の作品?」って分からないかもな

100:名無しさん@ピンキー
07/04/22 17:35:30 gr4q4KMo
>>51
どうやって避難所を見ているんだ
俺もJaneStyleだけど・・URLを貼り付けても閲覧できないんだが・・
何か設定とかあるんですか?

101:名無しさん@ピンキー
07/04/22 17:48:05 dD5ac1zw
スレ違いだからよそでやろうね

102:名無しさん@ピンキー
07/04/22 18:11:44 o4qKQx8x
まぁ落ち着けや

スレ違い・住み分け

これを多用してくるのは、例の粘着荒らしの典型的なやり口だ。非常にわかりやすいぞ。
避難所ができて、住人に心の余裕が出来てきたので、かの人も必死なのだろうさ。
あれやこれや策を巡らせて、人心を分断させようと躍起になってるんだろう。
空回りさせておけ。

103:名無しさん@ピンキー
07/04/22 18:59:36 imRhKC32
で? 結局、閲覧方法のやり方がわからないわけだが・・
神やわからない人たちのためにもどうか教えてくれ・・
テンプレにやり方を追加してくれ

104:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:05:24 IRomItbw
使ってる専ブラのヘルプを見るかDL先くらい見ろよwww低脳

105:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:07:10 dD5ac1zw
いや、普通外部板を2chブラウザで見る方法なんてのはエロパロ板で聞くことじゃないだろ……
ちったあ開発サイト見るとかググるとかしろよ……

106:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:14:03 dD5ac1zw
ソフトウェア
URLリンク(pc11.2ch.net)

こっちに腐るほど2chブラウザ開発スレやら質問スレやらあるから自力で調べろ
甘えてんじゃねえぞ

107:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:17:08 wc8xErHb
荒らしが必死すぎてワロタwwwwwwww
それぐらいのことを教えてやれよww
(´,_ゝ`)プッ

108:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:23:42 RC7SZlWV
避難所って荒らすことができないのか? マジで?

109:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:28:56 t5wWxQNX
>>108
荒らしたら一発でIPさらされるからね・・・
まあ、作者さんがどっちに投下するかは自由だけど

110:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:35:50 LIEOKJqt
URLリンク(up2.viploader.net)
URLリンク(up2.viploader.net)

図解。
これでわからなかったら、自分のJaneのヘルプを見ましょう。

111:名無しさん@ピンキー
07/04/22 19:42:00 t5wWxQNX
何だかんだ言ってもやっぱりここの人は優しいなぁ・・・

112:名無しさん@ピンキー
07/04/22 20:29:49 gXh5JVBF
>>107
こいつの煽りが必死すぎて逆にワロタwwwwwwww
だったらお前が教えてやれよww
(´,_ゝ`)プッ

113:名無しさん@ピンキー
07/04/22 20:35:47 Do+Df8kY
もう>>110で終わった事だし抑えて抑えて…

114:名無しさん@ピンキー
07/04/22 20:38:25 q8cVUiyY
誰か中2病のニートをアク禁止にしてくれ
マジでうざい

115:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:17:12 9/hpQTuC
去勢したら収まるかもな。

116:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:18:27 9/hpQTuC
やっちまった。
sage忘れスマソ

117:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:23:03 oE130REi
フン・・荒らし連合は一体何をやっているんだね・・。
急いで、避難所を破壊してもらわないとここでの工作活動がダメになってしまう・・
彼はこのスレに入り浸っているおかけで私に構ってもらわなくなったから・・
これは復讐なのよ!!

118:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:26:19 E8WVXYOa
>>112
>>117


自作自演乙です

119:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:57:06 wxkw1ROk
こんにちは。
こういう内容の小説を読んだことがあったら教えて
くれませんか。
よろしくお願いします。

「教育実習中に知り合って関係を持った教え子が後々妹の彼氏になり、
その後も体の相性がいいので関係を持ち続けたが、妹が妊娠してしまった。
妹の彼氏は生活力のないダメ男。このまま二人で逃げようとか言いつつ
セックスしてしまう二人。ダメ男は音楽などのアート関係の夢を持つが才能なし。
主人公には女の恋人がいて、結婚を迫られている。

120:名無しさん@ピンキー
07/04/22 23:02:11 FBsx4Su9
age厨ウザッ


121:名無しさん@ピンキー
07/04/22 23:04:14 VX+2Zx84
おい!飽きた

122:名無しさん@ピンキー
07/04/22 23:06:28 IRomItbw
>>119
【教えて】エロ~な小説・捜索願5【ください】
スレリンク(eroparo板)

123:名無しさん@ピンキー
07/04/22 23:50:33 xwZglf5h
スレ違いなjaneの使いかたは教えるくせにSSのことは教えてくれないんですか?


124:名無しさん@ピンキー
07/04/22 23:52:52 gXh5JVBF
>>119
【教えて】エロ~な小説・捜索願5【ください】
スレリンク(eroparo板)

125:緑猫 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:12:41 GpGN6tsI
投下します

126:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:13:49 GpGN6tsI

 * * * * *
 
 ヘイカは悩んでいた。
 
 同じ部屋には人間が7人。
 大会の商品であるクチナ王子と。
 どいつもこいつも人間にしては癖のありそうな6人の女。
 下手に動いたら、全員に注目されてしまうそうなこの状況。
 どうすればいいのか、悩んでいた。
 
 当初の目的は、既に達成されている。
 故に、ここに長居する必要などなく。
 さっさと部屋から立ち去って、乱戦の疲れを癒したいところなのだが。
 
 どうしても。
 気になってしまうことが、あった。
 
 クチナ王子の隣。
 幸せそうに微睡んでいる、角の生えた少女。
 
(―竜と人の合いの子、か。
 何処ぞの馬鹿の不始末かとも思ったが、彼奴は違うな)
 
 馬鹿な竜が野の人間を犯して産ませたものではなく。
 おそらく、人間が意図的に“産ませた”合いの子だろう。
 偶発的に生まれる合いの子と比べて、妙に体幹がしっかりしているため、
 成長の段階で、何らかの調整を受けていたことが伺える。
 それに―
 
(―複数の種族の匂いがする。
 雑魚共だけかと思いきや、それなりの奴も含まれているな)
 
 少なくとも3以上。下手したら5~6種の特性を備えている。
 何より―あの、角。
 あれだけで、幻想竜のヘイカが警戒するに足りてしまう。
 もしあの小娘が、あの角を使いこなすことができるのなら―
 
(……少なくとも我は、戦いたくはないな)
 
 まだ341歳とはいえ、竜族の中でも戦闘能力に優れる幻想竜のヘイカだが。
 少女の“角”から薫る気配には、どうしても背筋が粟立ってしまう。
 
 そんな少女が。
 
 クチナ王子に、べったりと懐ききっている。
 
 それを見ると、どうにも複雑な気分になってしまう。




127:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:14:33 GpGN6tsI

 ―あの王子は、そんなに良いモノなのだろうか。
 
 ヘイカの目から見て、外見はギリギリ及第点。
 王族として最高級の施しを受けてアレならば、平均以下といえるかもしれない。
 身体は虚弱。まともな戦闘どころか運動すら難しそうだ。
 気質も全く期待できない。ヘイカを含め6人の女性に見つめられ、生まれたての子鹿のように震えている。
 
 第一印象は、はっきりいってよろしくなかった。
 
 なのに、あの合いの子は。
 まるで王子が至上の存在であるかのように、身を任せきっている。
 いったい、王子の何があの合いの子を惹き付けているのか。
 気になってしまい、ついつい王子も見てしまう。
 
 見てしまうが、見続けるのは難しかった。
 何故なら。
 
「…………う」
 
 ヘイカが王子を見つめると。
 右前方の二人の少女が。
 これでもか、というくらい、殺気を込めて睨んでくるからである。
 
 剛槍を持つ短髪の護衛と。
 木の棒を持つ長髪の女。
 顔の作りがよく似ているので、おそらく血縁だろう。
 
 まあ、睨んでくるのは仕方ないとは、思う。
 自分は王子の部屋に押し入った不審者であり。
 二人の少女と、本気で戦ってしまったのだから―
 
 
 * * * * *
 
 
 後頭部に突き付けられた殺気に。
 ヘイカはその場を動くことに躊躇した。
 
 突き付けられているのは、ただの棒。
 全力で振り回されるのならともかく。
 大して距離の空いていない状態で強打されても、致命傷にはほど遠いはず。
 
 しかし、ヘイカの第六感は。
 これ以上ないくらい、己が危機に陥っていることを、認識させた。
 下手に動いたら―殺される。




128:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:15:14 GpGN6tsI

(……ふむ。この槍娘が至上の使い手だと思い込んだのが失敗だったな)
 
 今、ヘイカが組み伏せている少女と同格の女。
 棒の長さは、空気の匂いから察するに、ヘイカの刀より少々長い。
 手足の長さも勘案すると、振り返りざまに斬りつけるのは難しそうだ。
 
 それに―
 
「……うぐぐ……姉さん……!」
 
 ヘイカの下から、絞り出されたような声が響く。
 剛槍を片手で回転させ、あろうことかそれを瞬時に逆回転させてみせた怪力の少女。
 この槍娘に勝てたのも、ヘイカとしては幸運としか言い様がない。
 少女はヘイカのことを知らなかったのに対し。
 ヘイカは、少女の武器と特性を事前に知り得ていた。
 故に、少女が強引な攻撃変更を技として組み込んでいることを想像できたのだ。
 初見だったら、先程の攻防では負けていた可能性も高い。
 背後の女をどうにかしても、再びこの少女と戦って勝利を収めるのは難しい。
 最悪、槍娘と棒使いの二人を一度に相手することになるかもしれない。
 
(……この場合は、多少の負傷は覚悟して逃げるのが最善か。
 来た目的は果たされていないが……まあ、やむなしといったところか)
 
 最終手段としては。
 この場で竜の姿に戻って皆殺し、という手もあるが。
 風の噂で聞いた話によると、今日の昼過ぎに竜騎士がこの城を訪れるとのことである。
 そのため、城の内部は少々ごたついていて、ヘイカはその隙を狙って突入したのだったが。
 
(元の身でも、飛竜を自在に繰る達人が相手では、分が悪いな)
 
 竜騎士の恐ろしさは竜族の間でも広まっている。
 まだ年若いヘイカが太刀打ちできるとは思えなかった。
 
(……さて。では、逃げるにはどうするか)
 
 後頭部に突き付けられた棒。
 これがおそらく、女の主力武器だろう。
 後頭部に突き付けた状態から相手を殺すにはどうするか。
 刹那の時間の中、ヘイカは相手になったつもりで想像する。
 瞬間の判断は、ヘイカの最も得意とするところである。
 考え得る棒の攻撃手段を想像し終えたところで。
 
 ―ヘイカは、動いた。




129:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:15:59 GpGN6tsI

「……ッ!」
 
 ヘイカの気配を察して、背後の女の気配が変わる。
 ただ殺気だけ飛ばしていた状態から―ヘイカを殺すために、攻撃動作に入った。
 しかし、それでは遅いとヘイカはほくそ笑む。
 致命傷さえ避ければいいのだ。
 ならば―頭皮がこそげようとも、問題ない。
 
 ヘイカの動作は、下へ。
 膝を落とし、頭を下げる。
 重力による下降では速度が足りないため、全身の筋肉を総動員して体を丸める。
 これなら、たとえ高速で棒を突き出されようとも、せいぜい頭頂部の皮が髪ごと引き裂かれるだけだ。
 そして、空中で反転しながら、背後へ一刀。
 有効な攻撃にならなくとも、牽制になればそれで充分。
 
 そう、思ったのだが。
 
 変則的な宙返りの最中。
 ヘイカは、背後の女の姿を目視し。
 驚愕した。
 
 女は、棒を突き出して、いなかった。
 まるで不動の巌の如く。
 棒を正面に構えた姿勢のまま、ヘイカのことを見下ろしていた。
 
 とはいえ、ヘイカの方も今更止まることなど不可能だ。
 回転の勢いを乗せたまま、刀を振り抜くしか、ない。
 得意の抜き打ちではないが、それでもかなりの速さで斬れるはず。
 女の突きがどれほどのものかはわからないが、速さだけなら、勝つ自信があった。
 
 間合いの都合上、体を狙うのは難しい。
 故に、狙うのは腕。
 棒に添えられた左手を、超高速の一閃で斬り払う……!
 
 銀光が閃く。
 ヘイカの放った逆さ下段は、一分の狂いもなく、女の腕へと吸い込まれる。
 
 瞬間。
 
 鈍い音が、響いた。
 
 
 それは、硬質の木材が肉を打つ音だった。
 続いて、一人の人間が床に落ちる音。
 やや遅れて、壁に金属が当たる音が。
 
「……ッ!」
 
 床に落ちたヘイカの顔は。
 純粋な畏怖で、染められていた。




130:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:16:52 GpGN6tsI

 相手が己より長い得物を振るう場合なら。
 ヘイカのように、持ち手、添え手を狙うのは有効な攻め手である。
 しかし。
 
(―此奴、片手の斬り払いに合わせおった!)
 
 回転の勢いが突き、更に棒より短い刀の持ち手を。
 寸分違わず、打ち据えてきたのだ。
 しかも、握力の抜ける手首の一点を、正確に。
 
 結果、ヘイカの刀はすっぽ抜け、壁の方まで飛ばされてしまった。
 
 短刀や拳で合わせるのとは訳が違う。
 己の手を狙う一閃、その持ち手をこうも正確に捉えるとは。
 
 しかし、呆けている場合ではない。
 刀を失い、しかも頭から床に落ちた今の姿勢。
 逆の立場なら、ヘイカは百回殺せる自信があった。
 
「……糞ッ!」
 
 舌打ちしながら、床を転がろうとするヘイカ。
 
「―馬鹿。逃がすわけないじゃない」
 
 膝の下に棒を突き入れられ。
 反射的に跳び上がろうとしたヘイカの体重を巧く乗せて。
 くるん、と体が回された。
 
「ぐぎっ!?」
 
 再び背中から床に落ちる。
 その反動に合わせるように、女の棒が脇へと滑り込み。
 
「よくも」
 
 ひっくり返され、顔面から床に叩き付けられる。
 咄嗟に手を床に着かせようとしたところで、今度は棒が股の下に。




131:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:18:05 GpGN6tsI

「ユナハを」
 
 全身を捻られながら、引き寄せられて側頭部を思い切り蹴飛ばされる。
 反動で棒がうまい具合に填り込み、股関節が脱臼する。両足から力が抜けるのが自覚できた。
 
「いじめて」
 
 それでも何とか上半身をしならせて逃げようとし。
 こんどは脇腹を強打され、その反動でまたもや体が半回転。
 後頭部が床に叩き付けられ、衝撃で硬直した腕が棒で押さえつけられた。
 
「くれたわね!」
 
 ごきん、と。肘関節の隙間に棒を押し込まれ。右腕があっけなく脱臼させられた。
 残った左腕で、懸命にも抵抗を試みるが―
 
 
「―ちょっとだけ訂正するわ。
 私、殺すのも得意だけど」
 
 
 嵐のような連打だった。
 全身の関節を、寸分違わず狙い打ち、悉く脱臼させてくる。
 すでに外された関節にも、何度も打撃を加えてくる。
 常人なら、激痛で三度は発狂しているだろう。
 それでもなお、女の猛攻は止まらない。
 
 
「一番得意なのは、やっぱり生かさず殺さず、かな」
 
 
 それは、異様な光景だった。
 既に全身の関節を外され、ボロキレのようになった小さな女の子を。
 棒を持った少女が、楽しそうに乱打していた。
 
 その猛攻は、女の子が血肉袋になるまで続けられるかと思われたが―
 
 
「―姉さん!」
 
 
 響いたのは。
 先程まで組み伏せられていた、少女の声だった。




132:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:19:09 GpGN6tsI

「……なに、ユナハ?」
 
 ぴたり、と。
 棒による嵐が収まった。
 叩かれていたヘイカはぴくぴくと痙攣するだけで、まともに動く気配はない。
 
「―私に、やらせて」
 
 ゆっくりと立ち上がった少女の目には。
 主人の前で敗北を喫した悔しさが、闘志になって燃え上がっていた。
 
「……や。んなこといっても、ほれ、この通りだし」
 
 つんつくつん、と棒でヘイカがつつかれる。
 それに対し、槍の少女は重い溜息を吐いて。
 
「……姉さん、趣味悪すぎだよ」
「えー。だってさあ、なんかこう、死んだフリってかなり滑稽じゃない?」
「演技だっていうのがわかってて、それに気付かないふりして叩き続けるのは酷いと思う……」
「なによう、折角カタキをとってあげ―」
 
 
「―だああああああっっっ!!!
 わかってたのならそう言え小娘どもがあああああああっっっ!!!」
 
 
 叫びながら。
 ヘイカは体を捻り、全身の関節をはめ直しながら立ち上がる。
 
「お、立った。加減してたとはいえそれなりに叩いたはずなんだけどなあ」
「痛みには鈍い人なのかもしれないよ。
 私のさっきの“逆回し”も一撃当たったのに、そのまま極められたから」
「え、嘘!? ユナハ、あれを出したの!?
 なのに五体満足ってことは、やっぱしかなりの使い手みたいね。
 ……ユナハじゃ無理なんじゃない?」
「―うん。そうかもしれないけど……」
 
 槍の少女は、王子の方をちらりと見て。
 
「絶対に、負けないから」
 
 そう、言った。




133:七戦姫 8話 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:19:54 GpGN6tsI

「……闘志を燃やすのは勝手だがな」
 
 立ち上がり、間合いを測りつつ、ヘイカは呟いた。
 
「我の方は、貴様等と戦う気なんて、もう無いぞ?」
「? 逃げるってこと? でも、簡単に逃がす気なんてないわよ」
「いやいや、そうではなくてだな」
 
 仕方ないか、とヘイカは溜息。
 王女という立場には興味があったが。
 まあ、自分の命には替えられまい。
 
 元の姿に戻って、皆殺しだ。
 
「―虫螻のように、潰し」
 
 
 
「こんにちわーっ!
 王子様、お久しぶりーっ!」
「こらっ! 勝手に入るな!
 クチナの部屋に入りたければ、まず私の許可を取ってから……!」
 
 
 ヘイカが変化を解除しようとしたところで。
 二人の女性が、部屋へと飛び込んできた。
 
 一人は、襤褸布を纏った銀髪の少女。
 一人は、大剣を担いだ紅髪の少女。
 
 両者とも、部屋に入るなり、その惨状に一瞬だけ呆然として。
 
「―クチナ王子、大丈夫!?」
 
 銀髪の少女は一足飛びでクチナの側に駆け寄った。
 両足をその場に踏みしめた瞬間、雰囲気が激変する。
 姿形は同じだが、鉄の塊が据え置かれたかのような重圧感を纏っていた。
 
 そして。
 
「―貴女。クチナの部屋で、何をしてるの?」
 
 底冷えのする声が響き。
 まるでそれに呼応するかの如く。
 壊れた窓枠を吹き飛ばして、一匹の飛竜が飛び込んできた。
 紅髪の少女はそれに跳び乗り、背中の大剣を抜き放つ。
 
「奴隷。クチナを護ってなさい。少しばかり、暴れるから」
「うっさいなー。言われなくてもそうしますよ、竜騎士様」




134:緑猫 ◆gPbPvQ478E
07/04/23 00:21:24 GpGN6tsI
ヘイカぴんち。
そして主人公に全く台詞がありませんでした。
……主人公?
 
>>68
うあああああああああああああGJ!
ついカッとなって8話書きました
今はユナハを超楽しみに待ちつつ九十九書いてます

>>87
GJ!
マリィかわいいよマリィ


135:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:31:51 bCr9w1uO
>>134リアルタイム投下キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
GJ!
護衛姉妹の強さが予想以上、となると他の子たちも?
>……主人公?
  _, ._
( ^ω^)誰だっけ?

136:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:32:41 65tptbDR
>>134
おお、この戦闘描写の凄さはいいですなぁ・・・
なんにせよGJです。ここからヘイカがどうなるのかwktk!!

137:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:33:38 29IT+1Zp
>>134
イヤッホオオオオオオオオオウ!

138:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:39:22 bCVPwycB
>>134
作家同士の馴れ合いキメェ
さっさと九十九投下しろ


139:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:44:36 26YslcPY
>>134
ドラゴン最強かとおもいきや、予想外に力関係が複雑でwktkっす。

140:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:51:54 MpY+w2gA
>>137
これもそうだがGJだけのレスとか無駄にレス消費するだけだからしないでもらいたいね


141:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:58:32 16ja3Zrl
>>140
それを作者本人が言うなら納得するが
ただの名無しが言っても説得力に欠けると思う

142:名無しさん@ピンキー
07/04/23 00:59:52 FN49ce+b
>>140
オマエモナー

143:名無しさん@ピンキー
07/04/23 01:01:09 KgqIF5jJ
う~ん……。
最近の住人の厨っぷりのせいで、どこまでが単発なのか見分けがつかない……。

144:名無しさん@ピンキー
07/04/23 01:04:47 TnBdjqT1
>>134
GJ
オラわくわくしてきたぞ!

145:名無しさん@ピンキー
07/04/23 01:13:59 65tptbDR
>>143
とりあえずスルーするのがお勧め

146:名無しさん@ピンキー
07/04/23 01:34:43 RYsKIKzp
>>141-142
正論だろ・・・
何ムキになってんだか



147: ◆88FzqwpUTw
07/04/23 01:50:33 W8ReT4jU
投下します。

148:すみか lazio1987
07/04/23 01:54:43 W8ReT4jU
〉体育館の外には夕暮れ空があって、カナカナのもの寂しい鳴き声がこだましていた。九月も中場を過ぎ、秋の息遣いがはっきりと感
じられるようになったのだが、それでもまだ残暑は続いていた。
〉体育館内はシーンと静まり返っている。運動部が残した熱が、まるで熱帯夜のように体にへばりつき、汗がじくじく吹きでて体を流
れる。ここだけ湿度が高いのだ。
〉「……サウナかよ」
〉思わず奏翔(かなで・しょう)は呟いた。
〉ともかく暑い館内は、明らかに外より湿度も気温も高く、体と心を際限なくげんなりさせる。
〉ズボンの右ポケットに手を突っ込むと、そこには一枚のルーズリーフが綺麗に折り畳まれている。翔はそのルーズリーフを取りだし
、折り目を開いた。
〉そして、翔は溜め息をつく。
〉『体育館の部活が終わったら、体育倉庫に来て下さい』
〉ルーズリーフの表面にはそんなメッセージがくっついている。翔はこのメッセージに従って、体育館まできたのだ。
〉もう一度、翔は溜め息をついた。
〉このルーズリーフを見るたびに、翔はたまらなく憂鬱になるのである。この普通のメッセージが孕んだ、おかしな文字に。
〉「普通、新聞の切り抜きなんか使うかよ……」
〉まるで脅迫文書のようなその文字一つ一つを撫でまわしながら、翔は言った。べっとりとへばりついたのりの、のっぺりとした匂い
が鼻の奥を刺激する。
〉そして、翔は三度目の溜め息をついた。
〉この手紙は今朝、下駄箱に入っていたのだ。それを登校時に発見し、泣きそうになった。同時に一瞬でもラブレターだ、と考えて浮
かれた自分が悲しくなった。
〉おそらくは友達のたちの悪い悪戯だと思う。脅迫文を装おって、翔を怖がらせようとでも思っているに違いないのだ。
〉しかし、微妙な学力レベルの私立高に漫画や小説の世界に登場するような不良はいない。もちろん悪ぶるやつも居るにはいるが、そ
いつらはトイレでコソコソ煙草を吸うくらいがせいぜいで、人様に迷惑なんてかけられないだろう。


149:すみか ◆88FzqwpUTw
07/04/23 01:58:59 W8ReT4jU
〉私立は校則が厳しいし、翔が通う高校は大学附属高であるため、そんな馬鹿な事を起こして内申を下げたくないとみんな思っている
はずである。
〉その時はそう確信し、意気揚々と自分のクラスに向かったのだが、そんな気分はすぐに消え失せてしまった。クラスメートは誰もそ
の手紙を知らなかったのである。いかにもそんな下らない事をやりそうな大久保、本田、森の3バカトリオも知らぬ、存ぜぬと犯人扱

いされたためか不機嫌そうな顔で言う。
〉その顔は嘘を言っているようには見えなかった。彼等はかくれんぼで狭い密室に隠れると、なぜか笑い出すタイプである。嘘は下手
くそだ。
〉いつの間にかその差し出し人不明の手紙が怖くなっていた。誰も知らないその手紙には重要な意図が内封されているような気がした
のだ。自分の顔が青くなり、たらたらと冷や汗が出てくるのを、はっきりと自覚した。
〉そんな翔に対し、哀れみを抱いたのか3バカトリオは翔の肩をポンと叩き、何かを手渡してくるのだった。
〉大久保は湿布。ありがとう、役に立ちそうだよ。
〉本田は絆創膏。まぁ、妥当だろう。ありがとう。
〉森はカッターナイフ。森よ、お前は俺に何をさせたいんだ?
〉そうこうするうちに授業は全て終了し、頭を抱え焦っているうちに部活も終わってしまい、今、体育倉庫の前まで来たのである。
〉体育倉庫の鉄製扉は、まるでその奥に魔王でもかくまっているんじゃないかと思うほど重厚で、檜の匂いに混じる鉄の匂いが不安な
気持ちとあいなって場違いな威圧感を漂わせていた。
〉思わずごっくん、と生唾を飲み込む。心臓が早鐘をうち、体からフッと熱が消えた。
〉今なら魔王に戦いを挑む勇者の気持ちが分かる。だが反対に、勇者は翔の気持ちを分からないだろう。翔には仲間も、経験値もない
のだから。
〉たっぷり時間をかけてから、ようやく意を決して、その重厚な扉をノックする。扉の雄大さから比べれば、その音はかなり小さく、
すぐに重厚な鉄に吸い込まれて消えた。
〉返事はない。


150:すみか ◆88FzqwpUTw
07/04/23 02:07:53 W8ReT4jU
〉不気味な静まりの中で、カナカナが鳴いていた。その沈黙が、翔の不安を増大させる。
〉逃げちまおうか、と思う。全てなかった事にして、家に帰って寝ようか、と。
〉しかし、そうもいかない。翔がばっくれたら、中の人がどんな反応を示すか分からないのだ。だから下手に刺激せず、直接会ってう
まく場をおさめる、それがベストだと思う。思う事にした。
〉再び、扉をノックする。
〉やはり返事はない。
〉気味の悪い感覚を撫でるような汗が流れ落ち、心臓は天井知らずに高鳴る。
〉そんな感情も感覚も全て吐きだしたくて、ふぅ~と大きく息をはく。
〉覚悟を決めた。初めて扉をノックした時使った十倍の勇気を振り絞り、錆びついたむちゃくちゃ重い扉を肩を当てて無理矢理押し開
ける。
〉キィーッと蝶番が軋む嫌な音が、館内に反響した。
〉重い鉄扉は一度勢いがつけば一人出に開いていき、暗い体育倉庫の地面に帯状の光が広がっていく。
〉カビの刺激臭が鼻の奥をつく。
〉倉庫はひっそりと静まり返っていた。暗くて奥がよく見えないが、人の気配は感じられない。中に足を滑らせると、不自然に敷きつ
められたマットの、柔らかい感触があるだけで、それ以外におかしな所は見当たらない。
〉「……誰もいないのか」
〉翔は問いかけるように、そして同時に自分にいい聞かせるように呟く。沈黙が答えだった。
〉やはり誰もいないようだ。
〉安堵の吐息を漏らす。憂鬱な気持ちが胃の中にストンと落ちて、消えたような気がした。と、なれば長居は無用である。
〉「帰るか……」
〉翔が踵を返したその時、
〉「センパイ」
〉人に媚を売る仔猫のような甘い声が背中から聞こえた。驚いて振り返ると、隅の飛び箱の上に少女が座っていた。暗くて顔はよく見
えないが、スラッと伸びる白い足がやけに綺麗で目に残る。
〉「待ってましたよ」
〉そう言って少女は飛び箱から飛び降り、大地を撫でるような柔らかな音と共に着地した。

151:すみか ◆88FzqwpUTw
07/04/23 02:10:59 W8ReT4jU
〉「もう来ないのかなぁ、と思いました」
〉少女は翔の元にゆっくりと、しかし悠然と近付いてくる。
〉翔は思わず身を固くした。
〉この少女が不気味で仕方がなかった。まるで多種多様の果物の中に一つだけ苺が混じっているような異質さ。それは遠くで見るかぎ
りは分からないかもしれないし、実際廊下ですれちがっても分からないだろう。しかしサシになるとその異質性がよく分かる。
〉帯状の光の中に侵入した少女の姿が、下半身からジワジワと写し出されていく。
〉驚いた事に可愛い少女だった。パッチリと大きな瞳はややつり上がり気味だが、その分意思の強さを物言わずに語っている。白く、
高い鼻はツンと気高く、クローバーのように可憐な唇はぷっくりとしていてみずみずしい。
〉彼女が歩を進める度に、肩まで伸びた黒髪が柔らかく空を舞う。胸元の校章が赤い事から、少女が自分より一つ年下の一年生である
ことが分かったが、それ以外は何も分からなかった。もちろん名前も知らないし、見た事もない顔だ。
〉純粋に可愛い娘だとは思う。
〉この少女が美人かどうか、百人に質問すればまず全員が美人と答えるだろう。しかし、それでも彼女の評価は二分されるよう翔には
思えた。すなわち直感的に好きか、嫌いか。
〉現に、翔はこの少女はあまり好きなタイプではない。かわいいとは思うが、それ以上に不快な感じを受ける。そこに確かな理由や裏
付けがあるわけではなく、ただ直感でそう思った。
〉「何のようだい?」
〉固まった表情筋を無理矢理緩めて、翔はやんわりと言葉をつむぐ。
〉少女はふふふと笑った。その笑みがドキリとするほど妖艶に見えた。まるで獲物を見つめる小悪魔のようだ。
〉やがて、少女はゆっくりと翔の脇をすり抜けて行く。柔らかく風に揺られた髪の毛から、甘いシャンプーの香りが鼻孔をくすぐる。
その芳香に頭がくらくらするような高揚感を覚えつつ、その匂いに魅入られたように動けなかった。
〉ズシンと腹の底に響くような重低音を背中で聞いて、ようやく翔は我に返る。背後から照らしていた光が遮断され、鉄格子から真っ
直ぐ伸びる赤い光だけの世界に急転した。鉄扉が口を閉じたのだ。


152:すみか ◆88FzqwpUTw
07/04/23 02:16:14 W8ReT4jU
〉驚くと同時に慌てて振り返ったその時、いきなり首に手を回されそのまま乱暴に押し倒された。
〉もう何がどうなったのか理解できなかった。
〉「セ~ンパイ」
〉腰の上で馬乗りになった少女が、押し倒された翔の顔左右のマットに手をついて、体を傾けてくる。顔と顔との距離が狭められ、そ
の間にはもう拳一つ分ほどの隙間しかない。彼女の小さくも甘い吐息がいちいち鼻頭をくすぐる。
〉「大好きです」
〉いきなり唇を奪われた。狂った果実のように、どこまでも甘い唇の感触。しかし、その感触はさざ波のようにすぐに消えていった。
顔をあげた彼女の唇に糸が引いていた。
〉頭がくらくらする。夢と現の境界線が曖昧になってしまったような気がした。
〉ふふふ、と少女は満足気に目を細めて、再び唇を合わせてくる。今度は濃厚でむさぼるように彼女の唇が吸い付き、そのまま唾液を
潤滑油にして滑らせるように、柔らかな舌が口内に侵入してきた。
〉彼女の舌がなまめかしく、かつ濃密に翔の舌と絡みつく。いやらしい水音が鼓膜の奥から聞こえた。甘い唾液がじくじくと喉の奥に
流し込まれ、それを嚥下する度に思考が恍惚となっていく。
〉それでも彼女は唇をむさぼる。
〉そのまま右手を滑らせて、翔の下半身へと手を伸ばす。片手で器用にズボンのチャックを下ろし、すっかり隆起したペニスを握りこ
むと、嬉しそうに目を細め口を離した。
〉「ふふ、センパイおっきくなってますよぉ~」
〉冷たい彼女の指が熱を奪っていく。まるで上半身と下半身が別の体になってしまったかのようで、夢の中を漂う頭とは対照的な股間
の冷たい快楽が直接神経を刺激する。
〉「どうですかぁ、気持ちいいですかぁ~?」
〉言いつつ少女は右手をゆっくりと動かしはじめた。自分の手では絶対に感じられない快感が、じわじわと神経を刺激する。
〉この少女の手の動きは熟練の域に達していた。竿を激しく扱いたと思ったら、滑るように指先を這わせて亀頭を愛撫する。手の平で
敏感な亀頭を優しく撫で回し、カリ首を指でじらすようにつついた。


153:すみか ◆88FzqwpUTw
07/04/23 02:19:31 W8ReT4jU
〉電撃が走ったような快感にピクン、と翔の体が震える。
〉「センパイ、ここがいいんだぁ~」
〉鼻にかかるような甘い声を出して、少女はカリ首を執拗に刺激する。雪のように白く細長い指で輪を作り、カリを包んで締め付けて
きて、もどかしい快感が全身を駆け抜けた。
〉「あはっ、やっぱりここがいいんだぁ。ほら、先っぽから我慢汁が出てきましたよ」
〉少女は加虐的快楽を享受し、その目をうっとりととろけさせていた。甘く熱い少女の吐息が激しさをまし、翔の顔にふりかかる。
〉亀頭から漏れたカウパーを人指し指によく馴染ませ、少女はわざといやらしい音を立てつつ、カリに指を滑らせていた。
〉「すごいですよぉ、センパイの我慢汁で手がベトベトです」
〉芯に届く圧倒的快感。しかし、少女は頂には決して昇らせてくれない。少女は絶頂の寸前で指を離したり、見当外れな場所を愛撫す
るのだ。
〉イキたいが、イカしてくれない。そんなもどかしさに耐えかねて、翔は無意識のうちに快感を求めて腰を動かしていた。
〉「あれ、どうしたんですか?センパイ」
〉その動きを感じ取ったのか、少女はしごいていた右手をピタリと止めた。それから翔の耳元に口を持っていき、甘く熱い吐息と共に
少女は囁く。
〉「気持ちよくないんですか?」
〉優しくしごく。
〉「そんなわけありませんよね?ここはもうこんなに大きくなってますし、我慢汁だっていっぱい出てます」
〉頂が見えはじめると、少女の手の動きはピタリと止む。
〉「まさか、もういっちゃいそうなんですか? まだ五分もたってないですよ。もしかしてセンパイって早漏さん?」
〉熱い吐息が耳に絡みつく。脳の中を直接愛撫されているような錯覚に陥り、脳自らがその快楽を求めている。
〉「分かったぁ、童貞さんなんだぁ」
〉にっこりと笑う少女。その唇の隙間から可愛らしい八重歯を覗かせていた。
〉「センパイ、初めてなんですね。ふふふ、嬉しいです」
〉フッと耳元でジンジン響いていた彼女の声が遠くなった。少女は中腰に立ち上がったのだ。


154:すみか ◆88FzqwpUTw
07/04/23 02:22:18 W8ReT4jU
〉その体勢のまま少女は右手でペニスを扱きつつ、左手で器用にパンツを下ろした。スカートをまくし上げた股間の、うっすらと生え
た淫毛の向こうに、ピンクの花が咲き誇っていた。
〉「ほらぁ、ここに入るんですよぉ。入ったら、童貞卒業です」
〉彼女は見せつけるように、両手で花びらを押し広げた。ヒクヒクと脈うつそれは、獲物を待つ食虫植物のように甘い粘液を滴らせて
いる。
〉「じゃあ、食べちゃいますね」
〉と、少女は膝立ちになり自分の花びらに、ペニスを押し当てた。これからもたらされる快感の期待に、翔の体が震える。
〉「いただきます」
〉それを合図に少女はゆっくりと腰を落としていく。翔のペニスが狭い膣を押し広げ、ゆっくりゆっくり奥底へと潜りこんでいく。肉
の花びら一枚一枚が愛液でたっぷりと濡れていて、絡みつくようにまとわりついてくる。
〉やがて、コツン、と最深部に先端が辿りついた。
〉「んあ……、お、奥まできました。ふ、ふふふっ、ど、どうですか? 女の子の中に入った感想は?」
〉そう言って、少女は腰をくねらせた。
〉暖かくて柔らかい膣の感触。びらびらの一枚一枚がまるで舌のように絡み付き、ずっとおあずけを食らっていた翔の肉棒はあっさりと限界に達した。
〉「あん、すごい。ピクピクって、中に出てます」
〉少女は腰を反らして、止めとばかりに膣を絞め上げる。まるで巾着のように、貧欲に精を絞りとる肉の壺を前に、白い快楽で頭が塗
り潰されていく。
〉やがて、全ての快楽を吐き出したときには意識が朦朧としていた。
〉「はははっ、センパイやっぱり早漏さんでしたね。早すぎですよ」
〉屈辱的な言葉は既に遠く、意識が快楽の中に抱かれて薄れていく。
〉そして、翔は意識を失った。

155: ◆88FzqwpUTw
07/04/23 02:25:28 W8ReT4jU
投下終了です。

まさか一日でトリップ変えるはめになるとはorz


156:名無しさん@ピンキー
07/04/23 02:32:11 65tptbDR
>>155
キタワ*・゜゚・*(n‘∀‘)η*・゜゚・*ァ
ここからどうやって修羅場に持っていくのかwktk!!

157:名無しさん@ピンキー
07/04/23 03:00:49 8zYxJfxI
>>155

乙にございます。

158:名無しさん@ピンキー
07/04/23 03:49:19 drZI8wiS

何か意味があるの?読みにくいぜ

159:名無しさん@ピンキー
07/04/23 04:21:58 BIDxJ1GV
>>155

つまらん突っ込みなんだが苺は果物じゃないのか?

160:名無しさん@ピンキー
07/04/23 04:25:29 OGLaurLm
>>155
つまんね
途中で終わる匂いがプンプンするw


161:名無しさん@ピンキー
07/04/23 07:12:15 2aaoATsM
>>155
GJ!
そういえばカナカナってヒグラシの愛称だよね?

162:名無しさん@ピンキー
07/04/23 09:27:20 0aXhFufu
>>155
の人は携帯で書き込みしているのか?

163:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/04/23 10:08:52 8zYxJfxI
ええと。
SSを投下しようかな、と思っているのですが・・・よろしいでしょうか?

164:名無しさん@ピンキー
07/04/23 10:19:55 65tptbDR
>>163
安心して投下していいよ

165:隔離都市日記 ◆lnx8.6adM2
07/04/23 10:22:06 8zYxJfxI
隔離都市。

そう呼ばれる場所がある。
それは内部の者に言わせればありとあらゆる狂気の宝庫にして罪状の陳列棚、
およそ考え得る限りの犯罪者と狂人と変質者の展覧会場の名前だ。
社会の底辺でさえない、むしろその底辺自体を鼻歌交じりにぶち抜いて社会そのものから逸脱してしまったかのような、
異常を異質を異端を異色を異形を異様を異例を極めに極めて通り過ぎた、それでいて唯一絶対の共通項を抱えた異物の集う片隅の異界。

臭いものには蓋をしろ。朱に交わるな、赤くなるぞ。汚水は方円の器じゃなくて檻の形に従わせろ。
そんな精神のもとに作られた“塀の向こう側”が、隔離都市だ。
文字通り、見たまんま、犯罪者や異常者は危ないから物理的に危険を及ぼせない所にいてね、
カウンセラーとか付けちゃうし出来たら更正してくれると嬉しいな、
という考えを達筆な字で書いて貼っつけるくらいに露骨で露悪で無骨で無遠慮な鉄の要塞。
腐臭の漂うものだけを詰め込んで遮断した林檎箱である。

もっとも、他人事みたいに語りつつ、
そんな異常者のすくつだが魔窟だかわからない場所が僕の現住所だったりするから笑えない。
どころか、仮にとは言えここの住人達を裁く側の人間を目指していたという過去を持つあたりユニーク・・・もとい皮肉な話だ。

隔離都市で迎える僕の朝は早い。
ということもないのだけれど、大体6時から7時の間には起きているのだから健康的だと自分では思っている。
今日も習慣通り、朝の爽やかな空気を伝って扉越しに聞こえてくるリズミカルな包丁の音
──でない時は耳元で唸る刃物・銃弾の擦過音とか──で目を覚ました。

「朝、か。ぅん・・・っと」

上体を起こしてから伸びをして体を解し、ベッドを降りて掛けてある時計を確認しながら部屋を出る。
少し冷たい床の感触を味わいながら廊下を歩き、
次いで、聞こえてくる包丁の音に何となく似た軽い足音と共に階段を下りると良い匂いが鼻腔をくすぐった。
我ながらどうかと思うが、一足先に起きているだろう同居人が作る朝食の出来栄えを感じさせる香に、
起き抜けにも関わらず食欲をそそられる。これもいつものことだが。

「うっ」

で、これまたいつも通りに我が胃袋は睡眠欲の次はオレの番だろテメェたっぷり寝たんだから早くしやがれオラオラオラ走れ走るんだ急ぎ
やがれハリィ、ハリィ、アイムハングリィイイイイ! とせっつき、
それなりの真人間としては当然に抗い難い三大欲求の1つに従ってさっさと外のポストに投函された新聞を取ってから食卓に向かう。
いつの間にか包丁の音は止んでおり、
とはいえまだ朝食が出来るには早いはずなので朝刊を食卓に置いてから時間を潰すためテレビのリモコンを取ると、

「おはよう・・・兄様」

奥の方から同居人が姿を現した。

「ああ。おはよう、夜宵(やよい)ちゃん」

今時の女性が着用するにしては珍しい、黒を基調とする和服に純白の前掛け(エプロンとは似て非なる)。
その装いの対比に倣う様な、腰にまで伸びる艶のある黒い髪と同色の瞳に、透き通るほど白い肌。
男性としては平均かそれに+-数cmの僕よりずっと身長は低く、
加えて肌の色と相まって偶に心配になってしまうくらいに細い体躯は、見ているとよく出来た可愛らしい人形のような印象を受ける。

そっち方面の趣味がなくてもつい頭を撫でたりしたくなるし、
どちらかと言えば保護欲をそそられるタイプだが年の近い相手にはモテること間違いない。
こちらも、人形のように表情を動かさないでいることが多いのが玉に瑕ではあるけど。

僕としてはもうちょっと感情を顔に出してくれた方が可愛いし人間関係全般も上手くいくはず、
などと兄心を出してみたりもするけど、実は夜宵ちゃんとの間に血の繋がりは無いし、戸籍などを見ても完全無血、
ではなく完全無欠に赤の他人である。無論、名字も異なる。
にも関わらず彼女が僕を兄様と呼ぶのは、まあ彼女なりの理由があるらしい。
聞いても理由を教えてくれないのは悲しかったりする。

166:隔離都市日記 ◆lnx8.6adM2
07/04/23 10:28:14 8zYxJfxI
とにかく。
そんな、僕のここでの同居人こと否光(いなびかり) 夜宵ちゃんは、
朝一番の挨拶と共に分かる人には分かる微かな笑みを僕に向けてくれたのだった。
花開くようなとでも言おうか、本当にこれを稀にしか見せてくれないのは勿体ない。
が、残念なことに貴重なそれはすぐに収められ、彼女独特のどこかぼんやりした光を湛える黒瞳が僕を見つめる。

「少し待ってて・・・・・・朝ご飯は、まだ出来てないから。でも・・・ちょうどよかった」

「ん?」

小さな口からぽそぽそと紡がれる、外見に似合った可愛らしいけど控えめな声量に対して僕が何が、
と言いながら一度は下げた腰を上げきる前に、つぅ、と流れるような動きで傍に寄って来る。
その静かさに反した速度で横まで来ると、腰を折って両手を差し出してきた。
上には薄めた茶色のような液体が入った小皿を載せている。
移動に伴い、中身は零れるどころか波打ってもいない。階段を下りながら嗅いだ匂いが、より濃く鼻腔を突いた。

「・・・お味噌汁。味を、みて欲しい」

「わかった」

受け取り、軽く傾けて中身を舌に、そして口内に向けて流し込む。嗅覚、味覚共に心地良い刺激が通り抜けた。
温かさと共に、少し塩分の入った日本の朝食に欠かせない伝統の味噌の味が口から喉へと通って行く。
僕は味噌汁に関しては微妙に薄味を好むのだが、
同居している間に夜宵ちゃんが試行錯誤しながら作り出したそれは、僕の理想の再現と言える程に絶妙だった。
危うく、さっきから五月蝿く騒いでいる空腹が音となって出そうになる。

「うん。美味しいよ。具の入ったこれが待ち遠しい」

「ん。じゃあ、頑張る」

正直な感想と皿を返すと、彼女には珍しく意気込むように言ってから下がった。
奥──台所の方に戻ると、調理を再開したらしい気配を伝えてくる。
朝食の完成を待ちながら、僕はテレビを点けた。




「やり方が下手」

出来上がった朝食を2人向かい合って雑談交じりに食べながら、男1人と女3人が痴情のもつれで殺し殺されて全員刺殺体になった、
という最近よくあるニュースを見ての我が同居人の一言。


概ね、いつも通りの朝だった。

167:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/04/23 10:33:56 8zYxJfxI
今回分はここまでです。
やはり睡眠は大事だなとか前途多難過ぎるとかもう私の顔面恥辱まみれですが、
何かあるなら(あるに決まってますが)ご指摘など頂けたらなと思います。

頭冷やしてSSの勉強してきます。これだけの量に3~4時間かかりました。

まだ修羅場も嫉妬もなんもなひ・・・

168:名無しさん@ピンキー
07/04/23 10:54:35 65tptbDR
>>167
こういう献身的なヒロイン良いなぁ・・・
後、なんか色々と裏がありそうな話なので頑張ってください!!

169:名無しさん@ピンキー
07/04/23 15:18:55 54OHo6Cw
荒らしはスルーの方向で

170:名無しさん@ピンキー
07/04/23 16:51:37 ReeqN1Jr
>>167
最初は『甘獄と青』っぽいって言うか、
ロボさんが新しく監獄シリーズでもやったのかと思った


でもGJ!
ヒロインが良い感じに可愛いし、先が楽しみだ

171:名無しさん@ピンキー
07/04/23 18:20:07 kaDdEObh
>>167
ぶっちゃけ微妙
初めてならこれからに期待ということでマジレスしとく


172:名無しさん@ピンキー
07/04/23 18:30:02 pZV5vPv5
荒らしはスルーの方向で

173:名無しさん@ピンキー
07/04/23 18:32:14 kaDdEObh
>>172
作者が厳しい意見を聞きたそうだったからレスしただけ
いつもならスルーしてROMってるよ

って釣られた?


174:名無しさん@ピンキー
07/04/23 18:36:39 pZV5vPv5
171 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 18:20:07 ID:kaDdEObh
>>167
ぶっちゃけ微妙
初めてならこれからに期待ということでマジレスしとく


173 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/04/23(月) 18:32:14 ID:kaDdEObh
>>172
作者が厳しい意見を聞きたそうだったからレスしただけ
いつもならスルーしてROMってるよ

って釣られた?


(゚Д゚)ハァ?
スルーするつもりだったのが・・この書き込みを見るとちょっと絶句したw

一体、どの辺がぶっちゃけ微妙なのかと具体的に指摘もないのに

>作者が厳しい意見を聞きたそうだったからレスしただけ
どの辺が厳しい意見なのかわかりやすく解説してくれないか?

最低でも批評なら3-4行ぐらいは書けよ


175:名無しさん@ピンキー
07/04/23 19:28:08 Qd/xzhFj
もちろんチラシの裏にだよな

176:名無しさん@ピンキー
07/04/23 19:55:30 jMTTWvxy
>>スレは作品を評価する場ではありません

177:名無しさん@ピンキー
07/04/23 19:56:58 aC2y7rQl
荒らしはスルーの方向で

178:名無しさん@ピンキー
07/04/23 20:10:19 BIDxJ1GV
おもしろかった
多少表現がくどいけどソレも良い味出してた
GJ

179:変名おじさん ◆lnx8.6adM2
07/04/23 20:34:52 8zYxJfxI
>>168
ありがとうございます。
とは言え、献身的なタイプ程・・・というのがこのスレ特有のアレですから。
私は、楓ちゃんスキーなので。
裏は・・・ぶっちゃけますと、上のを書いてから詳細を決めました。
今は書いては消してを繰り返しております。

>>170
まとめとヤンデレの方は一通り読んだので、書いてて「ヤバイ・・・訴えられそう」と思ったり。
いえ、ヤンデレの方のアレもですが、私如きにあのクオリティはとてもとても。
監獄都市、と書いてから気付いて急いで隔離都市に書き換えたのは2人だけの秘密です。

>>171>>173
そうですか。一応、2ちゃんにSSを投下するのは初めてなので。
未熟の程は・・・自身、書いていて痛感するところにございます。

名前とか・・・滑ったかなあ。とはいえ、コテが変名(へんな)おじさんなので。

>>174
そして私は早々に続きを書かねば・・・orz

>>178
多少なりとも気に入っていただければ幸い。あ、くどいのは仕様です。私の嗜好ですね。
名前とか、夜宵ちゃんみたいに人名辞典に確実にない捏造姓名「しか」出す予定がないので。


>>ALL
続きは、早ければ明日にでも。

180:名無しさん@ピンキー
07/04/23 21:04:48 7e0TqdFp
頑張る新人と言うのは歓迎するし応援したいと思う
話もヒロインの同行も期待がもてるし頑張って欲しい

ただ、俺も書き手なので気持は分かるが投下以外の書き込みとか
全レスとかは控えた方が良いかも

181:名無しさん@ピンキー
07/04/23 21:26:54 7UeusGlz
作品一回の投下が短いから貯めてからの投下が望ましい。
全レスは良い習慣。気持ちが良い。

182:名無しさん@ピンキー
07/04/23 22:25:03 BMWNtD2G
嫉妬する女の子ってどうして狂うのか未だにわからない

だって、キチガイでしょ? リアルキチガイでも引くのに
どうして萌え要素になるんだ


183:名無しさん@ピンキー
07/04/23 22:28:41 29IT+1Zp
>>182
お前豪華なIDだな…

184:名無しさん@ピンキー
07/04/23 23:05:25 65tptbDR
>>182
とりあえず、まとめサイトのSSを順に読んでいくんだ!!
明日の朝には嫉妬に駆られた少女の良さに目覚めるはず・・・!!

185:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:24:32 kSkZKaSH
投下します。

186:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:25:29 kSkZKaSH
 いつもの帰り道、家へと向かう足取りがやけに重たい。
 
 姉さんが立ち去った後、僕の胸の大部分を占領していたのは『後悔』の二文字。
 もっと言葉を選んだほうが良かったのではないか?
 ちょっとした憤りに任せてあんな言い方してしまったけれど、
 きちんと誠意を持って話せば姉さんだってわかってくれたんじゃないだろうか?
 もしも――
 なんて都合のいいことありはしないのに――。

 こんなに家に帰りたくないのも久しぶりだと思う。
 昔はしょっちゅうこんな気分で家に帰っていたような気もするけれど、ここ数年はそんな事は無くなっていた。
 もう二度とそんな日が来ることはないと信じ込み、油断という言葉すら頭の中に無かった。
 それだけ僕にとってあの家は安らげる場所になっていたのだろう。
 そうじゃなくなってようやく気付いた。
 けれど、もう遅い――だから『後悔』って言うのだろう。

 すっかり暗くなった視界の先に見慣れた家を捉える。
 意識しないで歩いていても、二人の待つ家にちゃんとたどり着いてしまっていた。
 嫌だと思っていても自然と辿り着いているということは、ここにしか僕の居場所はないのだろう。
 三人で帰るときと家の様子は何も変わらない。
 外観はいつもどおりの僕らの家。
 中身は――よくわからない。
 唯一違うところがあるとすれば………
 正面から見て二階の右手側、蛍光灯が姉さんの部屋に淡い明かりを灯していた。

 正直、心の準備なんて出来ていない。
 でも僕は歩みを止めたりはしなかった。
 止まってしまえば、もう踏みだせなくなる。
 胸の奥に居座る迷いが僕の足を引っ張る。
 けれど、振り切ろう。
 きっとどれだけ時間があっても準備が完璧なることなんかありはしないのだろうから。

 僕は玄関のドアノブに手を伸ばした。

187:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:26:07 kSkZKaSH
「ただいま」
「おかえりなさい、兄さん」
 玄関先、部屋着姿の雨音ちゃんが道を塞ぐように立っていた。
「おなか減ったでしょう? 早く食事にしましょう。私、ずっと待ってたんですよ」
 雨音ちゃんに制服の袖を掴まれ僕はリビングへと引きずり込まれてしまう。
「あの、ちょっと!」
 話す時間も与えられないまま、雨音ちゃんに引きずられて僕はリビングに足を踏み入れる。
 食卓の上には綺麗に並べられた食事の数々が鎮座しているが、一膳分箸が足りていない。
「姉さんの分は?」
「姉さんは呼んでも部屋から出てきません」
 予想通り姉さんは部屋で僕が謝りに来るを待っているのだろう。
 先ほどの様子ではご飯に釣られて出てくる事もなさそうだ。
 雨音ちゃんはお腹が空いているらしいので、これ以上僕の都合で待たせるわけにもいかない。
「じゃあ、先に二人で食べちゃおうか?」
「そうしましょう」
 先に僕が座ると、雨音ちゃんは左側ではなく僕の正面に座った。
 姉さんがいないからそれでも構わないのだけれど――なんというか落ち着かない。
 正面の雨音ちゃんは腹ペコだと言う割には、特に食事に手を出す様子もなくこちらを見ている。
 せっかくの料理が冷めてしまっても仕方がない。
 二人で手を合わせ『いただきます』をして料理に箸をつける。
 今日は雨音ちゃんが一人で作ったのだろう。
 料理が僕の口に入るまで雨音ちゃんはずっとこちらを見守っていた。
 何か隠し味でも入っているのだろうか?
「どうですか?」
「うん。おいしいよ」
 雨音ちゃんは一瞬だけ嬉しそうな顔をすると、
「当然です」
 小さな声で呟いた。

 それから僕らは声を発することも無く、食事を堪能する。
 姉さんが居ないので二人の口数はあまり多くはならない。
 けれどそれは気まずい静寂ではなく、のんびりとした心地よい時間。
 ゆっくりとした緩やかな時間が流れてゆく。
 なにかいい雰囲気。
 雨音ちゃんが普段どおり接してくれたという安心感もあるのだろう。
 これから雨音ちゃんには話さなくてはならないことがあるのに、心がすっかり和んでしまっている。
 この状況は姉さんのときよりもずっとやりづらい。
「ねえ、雨音ちゃん――姉さんは何か言っていた?」
 食事中の何気ない会話。
 できるだけ自然に雨音ちゃんに尋ねたつもり。
 けれど、雨音ちゃんの箸はピタリと止まっていた。

188:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:26:40 kSkZKaSH
「――いいえ、何も聞いていません」
 無理に冷静を装った声音。
 おそらく知っていて、知らない振りをしてくれていたのだろう。
「そっか……」
 どういう意図で雨音ちゃんが嘘を吐いていたのかわからないわけでもない。
 けれど、その思いに反して僕は始めから話すことにした。
「電話で大事な話があるって言ったよね。
 あの後、すぐに姉さんに会ったから姉さんには先に伝えたんだけど――」

 鈍い打撃音。
 雨音ちゃんが拳をテーブルに叩きつけて僕の話を遮る。

「嫌です。その先は一切聞きたくありません」
 先ほどまでの和やかな空気が一瞬で凍りついた。
「いったいどうしてそんなこと言うんですか!?
 私、何か兄さんの気に障るような事をしましたか!?
 気に入らないところがあるなら言ってください! すぐに直しますから!
 それとも昔のことですか!?
 それなら私の事を痛めつけてください!
 兄さんの気の済むまでめちゃくちゃにしてくれて構いません!
 私はどうされてもいいから!!
 だから――
 だから――私から離れたいなんて言わないで下さい!! お願いですから、私を置いて行かないで!!」

 雨音ちゃんの瞳が僕を捉えて離さない。
 二人の間にテーブルさえなければ雨音ちゃんは僕に縋り付いていただろう。
 それくらい今にも掴みかかりそうな剣幕。
 テーブルひとつ分、ギリギリの距離感が僕を救ってくれている。
 僕は――何も言えなかった。
 今の雨音ちゃんの言動、これではまるで依存症だ。
 二人が必要以上に僕に優しいのは、二人が僕に対して罪悪感を感じているからだと思っていた。
 だから僕は二人が必要以上に甘えてきたり、世話を焼いてくれるのを断ることはしなかった。
 二人の罪の意識が多少なりとも和らぐならそれでもいいと思ってきた。
 けれど、その結果がこの状態。
 認識が甘かった。
 二人の罪悪感はカタチを変えて、もう歪んだ依存に刷り替わっている。
 僕が自分を悔いている間、重苦しい沈黙が続く。
 それも長くは続かない。
 ずっと黙り込んでいた雨音ちゃんの唇が動いた。
「兄さんは本当は私の事が嫌いなんでしょう?
 だから私がどんなに兄さんのことを想っているか知っているくせにそんなこと言うんですよね!!
 どんなに兄さんと共に過ごしたいか知っているくせにあんな女といっしょにいるところを見せ付けるんですよね!!
 私が兄さんと触れ合おうとすると家族なんて便利な言葉ではぐらかしているんですよね!!
 優しさを与えるだけ与えておいて、平気な顔して放り出すんですよね!!
 そんなことされたら私が絶対に生きていけないのを知っていて、あえて置いて行こうとするんですよね!?」
「そんなこと絶対に考えていないから、落ち着いて」
「だったら、私の事を愛してるって言ってくださいよ!!」
「何言ってるんだよ! そんなこと言っていたら本当に彼氏も出来なくなっちゃうよ。
 雨音ちゃんならもっといい人が見つかる。今からだって遅くないよ」
「もっといい人なんて興味ありません!! 私は兄さんがいいんです!! 兄さん以外の男なんて絶対に嫌です!!」

189:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:27:53 kSkZKaSH
「な、なんで?」
 それが混乱した頭で僕が精一杯の労力を使って捻り出した陳腐な言葉。
「なんで?――いい加減にしないと襲いますよ、兄さん」
「だって……僕らは兄妹だろう?
 いつも二人は僕のことを『本当の兄弟じゃないくせに』って………
 だから僕は二人の本当の兄弟になろうって………それなのに………どうして………」
「兄さんは何を勘違いしているんですか?
 兄さんと私の間には血の繋がりなんか無いんですよ。遺伝子的にも惹かれあって当たり前なんですよ。
 そっか、兄さんはずっと勘違いしてきたんだね。
 ごめんなさい兄さん。
 これから私が兄さんの目を覚ましてあげますね」
 目の前の少女はどこか頼りない様子で立ち上がると、
「兄さん……」
 僕の名を呼びながらこちらへ手を伸ばす。
 でも、届かない。
 二人の間をテーブルが遮っている。
 ギリギリまで伸ばされた手が僕の目の前で空を切って、雨音ちゃんはテーブルの上に突っ伏してしまう。
「邪魔……」
 雨音ちゃんがテーブルを忌々しそうに押しのけて一歩踏み出す。
 これで二人の間の空間は埋まってしまった。
 まるで見えない手に全身を押さえつけられているような感覚。
 どうして僕は逃げていないのだろう?
 手遅れになってからそんな疑問が思い浮かんだ。
「にいさん……」
 鳥肌が立ってしまうような囁き声。
 雨音ちゃんの瞳に僕以外のものが映っていない。
 次第に近づいてくる髪から甘いリンスの香りが広がる。
 もう息遣いが聞こえる。
 何かを求める指先が僕の顔にたどり着いた瞬間――

「ごめんなさい――兄さん」

 呼吸が遮られた。
 雨音ちゃんの唇が重ねられている。
 柔らかい。
 僕の空っぽな頭の中を雨音ちゃんの唇の感触が染め上げてゆく。
 僕の始めてのキス。
 それが妹と思っていた少女に奪われていた。

「………凄い……こんなに幸せなのは初めて………」

 恍惚の表情を浮かべ、雨音ちゃんが自分の唇をチロッと舐める。
 まるで味を確かめるように。

「ねぇ……もう一度……」

 飢えた瞳が餌を捉える。
 透き通った鏡のような濡れた漆黒の瞳に、僕と同じ顔が映りこんでいる。
 その瞬間――心の中で何かが軋んだ。

190:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:28:40 kSkZKaSH
「だ、だめだよ!!」
 咄嗟に雨音ちゃんを押し返すと、雨音ちゃんが力なく仰向けに倒れて動かなくなった。
 心配になって様子を窺うと小さな身体が糸の切れた人形のようにぐったりとしている。
 けれどその眼は爛々と輝いてこちらを捉えて離さない。
 やがて雨音ちゃんは静かに身体を起こすと、再びこちらへ迫ってくる。
「もう一度……もう一度だけでいいんです……」
 嘘だ。
 きっと、もう一度だけでは止まらない。
 少なくとも今の雨音ちゃんが本人の意思でブレーキを掛けられるようには見えない。
「わかってよ!! こんな事したら駄目に決まってるだろ!!」
「でも、もう一回だけ………………次はもう離したりしませんから………」
 これはもう僕の知っている雨音ちゃんじゃない。
 いったい何がどうなってる?
 混乱している間も雨音ちゃんはゆっくり迫ってくる。
 ――とりあえず考えるのは後回し、今は雨音ちゃんが冷静になるのを待つしかない。
 頭を切り替えて、踏み込んで駆け出すその刹那――気が付けば僕は雨音ちゃんに押し倒されていた。
「怖がらないで……大丈夫。
 わかってるんです。私は兄さんに相応しくないって。
 でもね、過去にあれだけのことをしておいて本当は打ち明けてはいけない言葉かもしれないけれど、
 私は兄さんを愛しているの。
 許されない想いかもしれないけれど、兄さんを愛しています。
 兄さんは私が混乱しておかしくなったと思っていますか?
 残念ですけれどそれは違いますよ。
 これが私の本当の姿。
 妹を演じ続けてきた女の子の本当の姿。
 兄さんが扉を開いてくれたんですよ。折角鍵まで掛けておいたのに兄さんが開けてしまったの。
 兄さんがあんなこと言わなければ、兄さんが望むように私達は家族でいられたんです。
 私はもう少しだけ長く、自分を押さえ込んでいられたかも知れません。
 けれど――もう無理。
 私の身体が、心が兄さんを求めてる。
 ねぇ、聞こえませんか?
 『兄さんが欲しい』『兄さんが欲しい』って心臓が脈打つ毎に訴えかけてくるの。
 信号が血液といっしょに全身を廻って指先から足先、細胞一つ一つまで兄さんを求めてくるの。
 体中が熱くて融けてしまいそう。
 もぅ、触れるだけのキスなんかじゃ足りません。
 もっと、もっと兄さんを摂らないと栄養不足で死んでしまいそう。
 兄さんなんですよ。こんな私にしたのは………。
 だから、兄さんには責任を取ってもらいます。
 兄さん――私達、“本当の”家族になろうよ」

191:転帰予報 ◆JyN1LsaiM2
07/04/24 00:29:27 kSkZKaSH
 また、唇を奪われた。
 今度は先ほどのような優しいキスではない。
 まさしく奪うという表現が似つかわしい荒々しいキス。
『次はもう離したりしませんから………』
 先ほど雨音ちゃんの言葉が頭の中で反響する。
 いったいいつまで続くのだろう?
 妙に覚めた意識はすでに抵抗する意思を忘れている。
 永遠に続くかと思われた長い捕食は、突如終わった。
「ご馳走様、兄さん。デザートはまた後でね。
 兄さんはお部屋でゆっくりしててください。後片付けは私がやっておきますから」
 まだ食べかけの食事や食器が散乱するリビング。
 雨音ちゃんは鼻歌でも歌いだしそうな様子でそれらを片付け始める。
 長年の習慣からか手伝おうなんて気が一瞬顔を覗かせるが、すぐにそんな気は失せた。
 今は雨音ちゃんとはいっしょにいられない。
「………デザートなんていらないから」
 置いてゆくようにそれだけ言い残して、僕は急いでこの場から逃げ出す。
 まさに片足がリビングから抜け出す瞬間、背中越しに声が聞こえた。
 
「――頭の悪い女」

 その言葉は誰に向けたものだろう?
 姉さん? それとも………。
 そんなもの僕にわかるわけない。
 なら振り返ればいいのに、それを確認する勇気も無い。
 意識の吹っ飛んだまま、僕は自分の部屋に戻るとすぐに部屋の鍵を掛ける。
 自分の部屋の床の上なのに足がもつれて、倒れこむように僕はベットに伏せた。
 真っ暗な僕の部屋。
 一人になると急に心苦しくなって、まるで言い訳をするように僕の頭は思考を吐き出す。
 ずっと、僕らはおかしいと思ってきた。
 でも、今までは誤魔化してきた。
 今日、僕らはおかしいと思われていることを知った。
 だから少しだけ二人との距離を変ええようとしただけ。
 修正しようとしただけ。
 その結果は――僕の想像とはかけ離れていた。
 口の中にはまだ雨音ちゃんの味が残ってる。
 明日から僕はどう接すればいいのだろう?
「姉さんは………どうしよう………」
 まだ、僕がやってくるのを部屋で待ってるのだろうか?
 残っている気力を掻き集めてみるものの上手く考えがまとまらない。
 それもそうだろう。
 今日はいろいろな事がありすぎた。
 もう休みたい。
 考えることを放棄して、僕は眼を閉じる。
 目蓋の裏にちらつく二人の顔を振り払い、僕は眠りに落ちた。
 まるで底の無い沼に沈んでゆく感覚。
 今はそれがとても心地よかった。


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