【裏切りと】悪の女とH 第4期目【愛の狭間で】at EROPARO
【裏切りと】悪の女とH 第4期目【愛の狭間で】 - 暇つぶし2ch74:名無しさん@ピンキー
07/05/01 09:47:06 yJfcdVIv
「そう。食事を持ってきてあげたわよ」
 言葉どおりに、その手はコップと小さなパンを乗せたトレイを持っている。
 テスラは宗一のことをほとんど警戒している様子もなく、つかつかと歩み寄ると、しゃがみこんで宗一の口元へ無造作にロールパンをねじ込んだ。
 まだ口も開いていないのでロールパンはひしゃげただけだ。宗一はそれに対して非難するような視線を向けたが、空腹には勝てず、口を開いた。
 しばし、室内にはパンを咀嚼して水を飲み込む音だけが静かに響く。
 食べ終わってから、宗一はしまったと思った。なんの躊躇もせずに口にしてしまった食事だが、どんな薬物が混入されているかもしれないのだ。迂闊だったと口惜しく感じる。
 そんな宗一の考えを表情のわずかな変化から読み取ったのか、テスラが言った。
「変なものは入れてないわよ」
 どこか悲しげな様子だった。
 しかし、そんな些細な様子は、立ち上がったときには消え去ってしまっている。
「これからは、あたしがあなたの尋問を担当するわ」
 テスラは、机の上にあった道具のひとつを手に取った。鞭だ。気の強そうな彼女が持つと、まさに女王様という雰囲気である。
 しかもこの女王は、怒りで口元をゆがめ、憎悪すら発しているのだ。
「はじめる前に訊いておくけど。あなたを雇っていたのは、だれ?」
「知らんね」
「あっ、そう。まあ、いいわ。―それにしても」
 と、言いながら、テスラは鞭を振るった。ひゅん、という風を切る音と共に加速した先端は、宗一の肩を強く打つ。強烈な打撃音と痛みに、目眩すら感じていた。
「あたしとしたことが、まんまと騙されたわね。見事だったわよ、あなたは」
 間髪入れず、もう一度、鞭が振り下ろされる。今度は反対側の肩に。かと思えば、腕に、頬に、胸に、ところかまわず赤いみみず腫れが刻まれていく。
 それでもうめき声ひとつ上げないのは、さすがだに訓練されているからだろうか。それとももはやそんなこともできないほどに消耗してしまっているのだろうか。
 執拗に攻撃を繰り返された宗一はもちろん辛そうだったが、テスラとて、終わったころには息を荒げていた。激しい運動には慣れていないのだろうか。
 冷然とした余裕を取り繕いながら、虜囚を見下す。
「……ふん。それで、どうだったの」
 宗一が、なにが、と問い返す暇もなかった。
 今までの鞭よりもずっと重い一撃が、宗一の頬を張り飛ばしていた。
 痺れる手の平を再び掲げて、テスラは叫ぶ。
「なんにも知らずにあなたの言葉を信じて舞い上がってた間抜けな女は、さぞかし笑える見世物だったでしょうねえって言ってるのよ!」
 肉を肉が打つ渇いた音が、連続して鳴り響く。
 《ヘルファイア》に参入してから無難な成果を上げつつ頭角をあらわしていった宗一は、自然とテスラの目にとまった。そして彼女の部下になり、そこでも順調に彼女を支え、そしてやがて上司と部下という関係だけではなくなっていた。
 ベッドの上で、年下の恋人の胸に身を預けたなら、テスラはいつも幸せそうだった。そのときに口にするのはいつも他愛のないことばかりだったが、言っている方も訊いている方も楽しかった。
 テスラと宗一が将来を約束したのは、そうした他愛のない話のひとつだった。それでも、テスラは信じていた。だが、裏切られた。―それでも、信じていたかった。
 やがて、平手打ちの応酬がやんだ。宗一はずっと無言で、その仕打ちに耐えていた。
 不意に、テスラが、くずおれるようにして宗一の胸に飛び込む。
 彼女は、泣き崩れていた。
「……っ、ふぐぅ……ううっ……」
 宗一はなにも言えない。ただ黙って見守るしかなかった。震える彼女の体を優しく抱きしめてやりたくても、拘束されているからできないし、また、そんなことをする資格もないことは知っていた。
 五分も経っただろうか。テスラは顔を上げずに言った。
「お願い。これだけは教えて。あたしのこと、本当は、どう思っていたの。愛してくれていたの?」
 答えることができなかった。
 自分にとってのテスラとは、いったいどういう存在だったのか。愛する恋人だったのか。
 いや、そんなはずがない。宗一はそういった甘い錯覚を即座に振り払った。
 もちろん、任務のために利用していただけだ。幹部という地位にある彼女と親密な関係を築き、任務を遂行しやすいようにしただけだ。
 テスラとの関係など、そうでなくては成立しなかった。そうに違いない。
 けっして、あのとき感じていた安心や愛しさは本心からのものではなく、きっとただの幻想だったのだ。
 だから宗一はこう言った。どちらにしても、こう言うことが正解なのだ。

75:名無しさん@ピンキー
07/05/01 09:49:42 yJfcdVIv
「いや。愛していなかった」
 胸をつかむテスラの指に力がこもり、爪が胸板を引っかいた。鋭い痛みが走り、血がにじむ。たいした痛苦ではない。だがつらい。
 顔を上げたテスラは、泣きはらした瞳を向けてくる。
「うそ」
「うそじゃない」
「うそよ。分かるもの」
 突然、唇を重ねられた。口内に進入して自在に動きまわる舌を、宗一は抵抗せず受け入れる。厚く、濃厚なキスだった。いつもふたりでしていたように。
 長い蹂躙の後、離れたテスラは初めて笑った。先ほどまでの取り乱しようが嘘のように、思わずぞくりとするほど妖艶だった。
「いいわ。そうやってしらを切るつもりなら……先にそっちを白状させてあげる」
「な、なんだって?」
 耳元に口を寄せて囁く。
「この部屋のカメラは外しておいたわ。外の見張りも追い払った。だから、覚悟してね」
 なにが、だから、なのか。その答えはすぐにわかった。
 ぐい、と右手で掴んだのは、宗一の股間だ。ズボン越しに、強い力で握られて、思わずうめき声を上げてしまう。
 それを面白がって、テスラは好き勝手にそこを握った。ときには潰すつもりなのではないかというように、ときには撫でさするように。
 強弱をつけて刺激していく。すると、みるみるうちにそこは当然の反応を示してくる。
 美女は嬲るように笑う。
「こんな状況だっていうのに、ずいぶんと節操がないのね」
 こんな状況だというのにこんなことをしているのはおまえだ、と宗一は言いたくなったが、口を開く前にテスラは次の行動を起こしていた。
 宗一の股間の前にひざまずくと、ジッパーを下ろし、慣れた手つきで中身のペニスを取り出した。
 窮屈な場所から開放されたペニスは、喜びのためか、ぶるんと勢いよく飛び出して打ち震える。
 いきり立って天を向いたそれは、まるで肉の記念碑だ。
 テスラは人差し指の先で、性器の先端を小突いた。すると血管を浮かび上がらせて興奮しているペニスは素直に反応を返し、
 主人の意思とは無関係にビクビクと情けなく震える。五日ぶりの刺激は、ただでさえ敏感なそこをさらに過敏にさせていた。
 指の腹で亀頭を撫でまわすだけで、裏筋を下から上になぞるだけで、宗一の腰が浮き、ペニスは面白いように跳ね回る。
 そして、
「っ、ああっ!?」
 何の前触れもなく、先端の割れ目にある小さな穴―鈴口に、爪の先が針のごとく突きたてられた。
 鍛えようのない急所の、もっとも弱い部分に、的確な一撃。これにはたまらず悲鳴が上がる。
 さらに容赦なくぐりぐりと穿られては、どうしようもなかった。
「やっ、やめっ―」
「やめてほしいの? 喜んでるように見えるけど」
 諜報員とはいえ、宗一とて、そのあたりの一般人やチンピラなど一蹴できる力がある。

76:名無しさん@ピンキー
07/05/01 09:50:37 yJfcdVIv
 鍛え上げられた全身を見れば、それは一目瞭然だ。だというのに、反撃することもままならず、女の指先ひとつで好き勝手に弄ばれていた。
 生かさず殺さず、痛めつけて傷つけず、そうやってたっぷりと楽しんでから、テスラはやっと指を離した。宗一も安堵してため息をつく。
「なにかしら、これは」
 そう言ったテスラの指先を濡れ光らせているのは、ペニスの先からにじみ出た先走りの汁だった。それは今もなお、ペニスの根元から尿道を駆け上って、溢れ続けている。
「こんなにカウパー出しちゃって。やっぱり喜んでいたのね。愛してもいない女にこんなことされて感じていたの?」
 宗一はなにも言えなかった。というか、テスラの色香と迫力に圧倒されつつあった。
「言いたくないなら、べつにいいわ。言わせてあげるから」
 ペニスを温かいものが包み込んだ。と、感じたときには、すでにテスラに飲み込まれたあとだった。根元まで一気に口に含まれ、吸われる。
 カリ首を舌先がつつき、舐め、次に幹を嫌というほど刺激される。ぬるぬるとして温かい快感が下半身を痺れさせて、宗一の理性を奪っていった。
 拷問の最中は、当然、風呂に入って体を清めることなど許されない。だから自然と宗一のペニスは汗と垢と排泄物の残滓で汚れていたが、
 そんなものなど気にする様子もなく―いや、むしろそれを好んで味わうかのように、テスラはしゃにむにしゃぶっていた。
 宗一はそれを嬉しく思う反面、汚い部分を披露することに羞恥を感じもする。そのような感情がさらに興奮と快感を際立たせ、
 何日も我慢を強いられていた彼のペニスは、あっという間に屈服した。
「テスラ、もう出るぞ……!」
 腰をひくつかせて宣言した後、亀頭を膨らませて射精した。テスラが口を離す暇もない。いや、そんなつもりなどなかったのか。吐き出される精液を喉の奥に受け止める彼女の瞳は潤み、恍惚としていた。
「んはぁ……美味し……」
 どろどろとして粘る白濁を苦労して飲み込むときでさえ、幸せそうだ。
 その様子を見ていると、愛しさばかりがこみ上げてくることに、宗一は驚かなかった。最初から気づいていたことなのだ。
 だが、テスラを愛していると認めてしまうと、任務に私情を持ちこんだことになる。
 そんなことではプロ失格だ。それは自分のアイデンティティまで揺るがすことに繋がる。
 そして、なにより、これ以上自分との関係を続ければ、テスラの立場を悪くするだけだと思った。
 しかし、そんな理性的な判断にこだわっていられないほど、今の宗一はテスラの技術に酔わされ、愛と肉の欲の虜にされていた。
 だから同じく発情したテスラが、
「ね。あたしのこと、愛してる?」
 と訊いたとき、思わず首を縦に振ったのだった。
「ああ。愛してる」
 歓声を上げて、テスラは勢いよく宗一の胸に飛び込んでいった。
 キスの雨を浴びながら、宗一は諦めの境地に達し―それでもどこか満足げだった。

77:名無しさん@ピンキー
07/05/01 09:54:36 yJfcdVIv
 スキップでもしそうなほど上機嫌で廊下を歩くテスラの姿を、構成員たちは訝しげに見送っていた。
 部下の裏切りによる上層部からの厳しい責任の追及を受け、
 ここ数日は近寄りがたいほど荒れていた彼女だったが、どうやらなにかいいことでもあったらしい。
美しいがそれ以上に恐ろしい上司の機嫌は、悪くないほうがいいに決まっている。
 下級構成員たちは胸を撫で下ろしてほっとしたのだった。
 宗一の愛を確かめたテスラの機嫌はすこぶるよかったが、現状に満足しているわけではなかった。
 宗一がスパイだという事実は動かしようがないのだ。彼の処遇については、今でこそテスラに任されているが、
 いずれ近いうちに彼女よりも位の高い幹部がその役目を横取りするだろう。
 そして彼は処刑される。
 むごたらしい拷問を加えられた後で、冷酷に殺されるのだ。
 そういった末路をたどった輩を今までにいくらでも見てきたから、テスラの心には焦りが生まれていた。
 宗一を死なせるわけにはいかない。そのために、どうすればいいのか。一番なのは、彼をどうにかしてこの基地から逃がすことだろう。
 だが、どうやって。警備は厳重で、下級幹部に過ぎない自分がそのチャンスを作れるとは思えなかった。
 だが、なんとかしなければ。
 宗一はテスラに迷惑をかけられないからと脱出に乗り気ではなかったが、そんなことなど関係なかった。どうにかして。
 どうにかして、彼を逃がさなければならない。
「例のスパイってのは、どこにいる?」
 天使の声で、心臓が凍りつくかと思うようなことを言われたのは、そのときだった。
 テスラの目の前には、いつのまにか少女がひとり立っている。まだ十代後半にしか見えないというのに、
 小娘には決してない色香を誇り、どこまでも凄絶に美しかった。
 何の冗談のつもりかブレザーの学生服など着ている。
 短くボーイッシュに整えられた黒髪は、クセがあるものの、艶やかな濡れ羽色だ。
 整いすぎるほど整った顔立ちには東洋人の特徴があるものの、その猫のように愛らしい瞳が毒々しい赤に染まっているのはどういうわけか。
 いったい、いつの間に現れたのか。いくら思案に没頭していたとはいえ、テスラとて仮にも幹部のひとりだ。
 こんな小娘にやすやすと接近を許すはずなどなかった。
 この少女が、ただの小娘であるならば。
 テスラは最初こそ唖然として対応に遅れたが、我を取り戻してからの行動は早かった。
 ひざまずき、こうべをたれる。
 テスラは幹部だが、下級もいいところの弱小幹部だ。
 この基地の中の地位にしたところで、決して高いとは言いがたい。
 そんなテスラが、《ヘルファイア》のナンバースリーであるこの少女と対等に振舞うことなど、許されるはずがない。
 搾り出した声は震えていた。
「キリエ様……も、申し訳ありません。呆けておりました」
「なんでもいいから、質問に答えろよ。あと、立て。邪魔だろ」
「は、はい」
 どうしてこんな大物が、こんなところにいるのだろうか。テスラのような下層階級からすれば、雲の上の人物だった。
 話したこともなければ、名前すら覚えられていないだろう。
 上からしてみれば、自分などは雑兵と変わらないのだ。
 だというのにテスラがキリエの姿を知っていたのは、大規模な集会の際に遠目に見たことがあったからだ。
 テスラの頭は完全に混乱を極めていた。それでもどうにか宗一がいる拷問部屋の位置を教えることができたものの、
 胸の内では不安ばかりが増大していく。
「ずいぶんと、その、急なご訪問なのですね」
「視察っていうんだろ、こういうの。ただの気まぐれだ。たまには幹部らしいこともしなくちゃな。……なんだよ。なんか文句あんのか」
「いえ、そんなことは」
 文句は大有りだった。
 まずい。せっかく何日もかけてこの基地の責任者を説き伏せて、自分が尋問の担当になったというのに、いきなりすべてをぶち壊しかねない存在が現れた。
 これからこの少女の姿に化けた悪魔は宗一に会って、それでどうするつもりなのだろうか。きっと拷問する。それも、まともなやり方ではない。

78:名無しさん@ピンキー
07/05/01 09:56:19 yJfcdVIv
 自分などでは考えつかないほど凄惨できちがいじみた方法により宗一の身も心も破滅させた後で、寸刻みにして焼き払うのだろう。
 そうに違いなかった。そしてしかも、それをとめることは自分にはできないのだ。
 だが、せめて少しでも時間を稼がなければならない。
 テスラはできる限りの笑顔を作った。
「キリエ様。あのようなむさくるしい場所などお気になさらずとも、そ、そうです、パーティーなどいかがですか?」
「ぱーてぃー?」
「ええ。お酒もお食事も上物をご用意します。この基地のシェフは優秀ですよ」
「……ふうん。いいかもな。腹も減ってきたし。ところで―」
 安堵しかけたテスラと唇を重ねそうなほど近い距離で、静かに言った。
「口がザーメンくせえな、おまえ。……さっきまで、なにやってた?」
 テスラは女性としては長身の部類に入るが、キリエの背はもう少し高い。のぞきこむように、痛いところを突かれて、テスラはごくりとつばを飲み込んだ。背中にじっとりと冷や汗が浮かぶ。
 フェラチオによって宗一を満足させたが、精液を飲み込んだのは、テスラにとって失敗でしかなかった。
 キリエの嗅覚をはじめとした身体能力は、人類の領域を軽々と超越している。
 テスラの口から漂う青臭い臭いには、おそらく最初から気づいていたはずだ。
「おまえ、名前はなんていったかな。下賎ごときの名前なんぞいちいち覚えてられねえから知らんのだが」
「テスラ、と申します……」
「例のスパイも、たしかそんな名前のやつの部下だったような気がするな。で、さっきまでなにやってたんだ」
「そ、その裏切り者の、尋問を」
「ふうん。へえ。ほう。そうかそうか。なるほど」
 耳元まで裂けた口で笑うキリエは―そんなはずはない、動揺のあまりの幻覚だとテスラは自分に言い聞かせた―なにがそんなに楽しいのか、実に愉快げだった。
 終わった、とテスラは思った。
 自分と宗一との関係を気取られたに違いない。どうしてスパイを拷問するのにフェラチオなどする必要があるのか。
 他の男のものだと言いつくろっても、およそ幹部が行うにふさわしいとは言えない馬鹿な行為には変わりがない。
 失脚は免れない。もしかしたら処刑もあるかもしれない。二重の意味で、終わりだ。自分の人生、そして宗一の人生も。
「ところで、酒はどこだ酒は」
 ―諦めかけたというのに、キリエの様子は完全に反転していた。やはり口は裂けてなどいないし、邪悪な雰囲気もない。
 さきほどまでとはうってかわって、食事のことしか頭にないようだった。
 その変わりように拍子抜けしたテスラだったが、なんにせよ、興味が他のところに向いてくれたのは嬉しいことだ。気を取り直して、彼女を食堂に案内するのだった。
 キリエが人知れず舌なめずりしたことなど、この世の誰にも分からなかった。


79:名無しさん@ピンキー
07/05/01 09:59:21 yJfcdVIv
 夜中も昼と変わらず、宗一は室内に閉じ込められたままだった。変わったことといえば、手首の縛めを解かれ、椅子から開放されたことだ。
テスラが彼のためになんとかしてやれたことといえばそれぐらいのものだったが、それだけでもありがたいことだった。
 背に感じるベッドの感触は硬く、寝苦しいが、椅子に座ったまま夜を明かすよりはずっといい。それに、好きなだけ眠れるというのも大きな進展だ。
さすがに熟睡することは状況が許してくれないが、休息は十分にとることができるようになった。
 この独房には時計などありはせず、外の時間を知らせてくれるのはひとつだけある小さな窓だけだ。
蛍光灯の電源を落とされた今となっては、あそこから漏れる月光だけが唯一の光源。
 見れば、今夜は満月だった。
 テスラと同じくこれからのことについて思案する宗一の表情は、険しい。
 彼女は宗一を助けるためならなんでもすると言っていたが、宗一にとっては、自分のために彼女の立場を危うくすることなどできなかった。人間なのだから死にたくはないが、だからといって、愛する女を犠牲にできるほど腐ってもいない。
ならば、いっしょに逃げればいいのではないのか。
そうも思った。なんとかチャンスを見つけてテスラと共に《ヘルファイア》から逃げ出すのだ。
もちろん追っ手はやってくるだろうが、宗一の組織に保護を求めればいいのではないか。
テスラは貴重な情報提供者として、悪くない待遇で迎えてくれるはずだ。
 思考は同じところを何度もぐるぐると回っていたが、やはりいっしょに抜け出すことこそ最善のように思われた。そう、それしかない。そして彼女と自分は幸せになるのだと宗一は思った。
 もう危険な世界での生活はやめて、どこか平和な国に小さな家でも買って、そこで暮らそう。田舎がいい。自然と戯れるのがいい。ペットも飼おう。犬がいい。猫もいいかもしれない。
なんでもいいから、平穏な暮らしがいい。
 仕事は、なにをすればいいだろうか。とりあえず食うに困らなければなんでもいい。
畑仕事でもすればいいか。自給自足。まあとにかく汗水をたらして働いて、一日中働いて、帰った家にはテスラが待っている。
それだけで天にも昇るほど幸せだ。
 テスラは宗一にお帰りなさいと言って、宗一はテスラにただいまと言う。
それから彼女が作ってくれた夕食をいっしょに食べて、いっしょに風呂に入って、いっしょにベッドに入り、そしてセックス。
テスラの大きな胸を好きなだけ揉み、その弾力を楽しみ、先端のピンク色をした乳首にむしゃぶりついて味わい、
腹を撫で、背中も撫でて、股の内側を舐め、柔らかい尻の肉にペニスの亀頭をぐりぐりとめり込ませて楽しんだあと、アヌスを舌でじっくりと責め、とどめとしてアナルに挿入。
 あんあん喘いで痴態を晒す彼女を尻で感じる淫乱だと罵ってレイプのように犯し、容赦なく精液を注ぎ込み、
抜きもせずにまた動き出して女を徹底的に蹂躙。
何度も何度も何度も何度も犯しに犯してたっぷり犯してそのあとは、売女のケツとクソで汚れた肉棒を売女の口で清めさせてまた汚れるその繰り返し。
 お次はそのどんな男のものでも受け入れる淫売マンコに狙いを定め、クリトリスを重点的に舐めまわしてヒィヒィよがらせ、
しかしイカせはせずに焦らして焦らして焦らしまくり、自分からぶちこんでくださいと言って完全服従を示すまではけっしてペニスを与えてやらない。
 ―宗一はいつのまにかズボンをパンツごと下ろして、勃起したペニスを自らの手でしごいていた。目は欲情に血走り、息は荒い。
 性器を慰める手の動きはすばやく、肉を肉がこする音は止まらない。
 卑屈な行為はいつまで続くのか分からなかったが、終わりは突然やってきた。
「ううっ」
 自分自身が与えた刺激によって、宗一の手の中でペニスは脈動する。その射精はテスラの奉仕によってもたらされたものよりもずっと短く、
 精液の量も少なく、なにより、脱力した後に惨めさだけが残った。
 シーツと床を汚してあたりに満ちる、すえた臭い。
 それを嗅ぎながら、宗一は自分の正気を疑った。
 

80:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:01:40 yJfcdVIv
 いったい、自分はなにを想像していたのか。前半はまだいい。だがテスラを、愛する恋人を、あんな、まるで獣のごとく犯すなどと。平時では考えられないことだった。
 なぜか、途中から性的なことしか考えられず、愛するテスラとのセックスしか眼中になくなってしまったのだ。彼女のことを思うとたぎる性欲を我慢できず、その結果、ついオナニーに没頭した。
 月の魔力のせいだとでもいうのか。宗一はペニスをしまうことすら忘れて、思わず窓の外の月を見た。
 ―そこに、少女が立っていた。
 月明かりを背に受けてたたずむ少女の名を、キリエという。宗一にはもちろん、知るよしのないことではあったが。
 キリエは笑っていた。侮蔑を隠そうともしていない。
「いつも思うんだが……男のセンズリってやつは、どうしてこう無様なんだろうなあ。まるで猿だぜ」
 口調は乱暴だ。その容姿や声の美しさからは考えられないほどに。―テスラも宗一がこれまでに出会った女性の中ではもっとも美しい部類に入っていたが、
 キリエと比べれば子供の落書きに過ぎないだろう。キリエはそれほどまでに、人間を寄せ付けないほどの美しさを誇っていた。
 過ぎたるは及ばざるがごとしというが、キリエの場合はまさにそれだ。これでは言い寄る男などいるはずがない。
 宗一はそんな思いにとらわれたが、すぐに自分を取り戻した。
 最大のレベルで警戒する。裏の世界のプロとしての、いや、もっと根源的な生物としての本能が、眼前の少女を見た目で侮ってはいけないと判断していた。
 だいたい、いつ、どこからこの部屋に入ってきたというのか。
 それすらも悟らせないとは、尋常ではない。《ヘルファイア》の関係者か。
「何者だ、貴様は」
「フルチンでなに格好つけてんだよ、ばーか」
 指摘されるや否や未だにペニスを露出していたことに気づき、慌ててズボンを持ち上げようとする宗一のその顔は、珍しく赤い。
 ―だが、できなかった。驚愕に目が見開かれる。しかしできたことはそれだけだ。体が動かない。指一本すらも。
「ちょっとした術だ。魅了の邪眼ともいうが」
 キリエは眼のふちを指で撫でながら言う。その双眸の、血のごとき赤を見たとき、宗一は瞬時にして理解した。
 赤い瞳。魅了の邪眼。笑みと共に覗く、やけに大きく発達した犬歯。
「ヴァンパイアか……!」
「ご明察」
 宗一は神にでも祈りたい気分になった。
 ヴァンパイア―吸血鬼は、《ヘルファイア》が手駒とする改造人間や怪人とは毛色が違う。
 彼らのように人の手によって改造されて能力を得たのではなく、古くからの伝承どおりに、既存の吸血鬼によって吸血されることにより力を得る。
 日の光に背くことの代償として得るのは、永久の命、不死身の肉体、巨人のごとき怪力、邪眼、数々の超能力、オオカミやコウモリへの変身能力、吸血による種族の増殖などなど。
 その神秘の能力は改造人間と比べても遜色なく、むしろ永遠の命を得たことにより無限に成長し続ける分だけよけいにたちが悪い。闇夜の魔人として恐れられるゆえんだ。

81:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:02:56 yJfcdVIv
「すると、さっきのアレは」
「サキュバスのまねごとも、たまにはいいもんだな。いい見世物だった。馬鹿の公開オナニーショー。あはははっ」
 悔しさに唸り声が漏れる。いつから術中にはまったのかも分からなかった。
 多くの場合、吸血鬼は長く生きているほど強力な力を持っている。目の前の少女はいったいどれほどの時代を経てここに立っているのか。
「何のつもりだ。俺に何の用がある!?」
「だから、フルチンですごんでも意味がないんだよ、間抜け。まあいいや。今日の私は機嫌がいいから、質問に優しく答えてやろう。おまえの血をいただきます。以上」
 つかつかと歩み寄ってくる吸血鬼を前にして、身を硬くすることしかできない。反抗は完全に封じられている。
「やめろ!」
 と口に出してみても、傲岸不遜なこの吸血鬼が止まるはずなどなかった。
「心配すんな。殺したりはしないから……たぶん。血を吸うだけだ。といっても、べつに血族にしてやるわけじゃないから勘違いすんなよ」
 間近に迫ったキリエの顔を見て、息が止まる。邪眼のせいなどではない。見とれてしまったのだ。
「なんだ。発情してんのか?」
 あざけりたっぷりに言われて初めて気づいたが、さきほど精を放ったばかりだというのに、宗一のペニスは硬さを取り戻しつつあった。
「残念だろうけど、私は人間ふぜいを相手になんてできないから、我慢しろよな。あとで自分で抜いてくれ。さっきみたいに無様にね」
「だ、だれがっ」
「まあ、そんな余裕が残っていればの話だけど。致死なほどには吸わないが、狂うかもよ」
 どういうことだ―と、宗一が訊く暇もなく、キリエはその首筋に遠慮なく噛み付いた。鋭い犬歯が肉をやすやすと突き破り、中に詰まった血液が音を立ててすすられる。
 途端に、宗一は悲鳴を上げた。いや、上げたつもりだったが、それは声にならない声として、むなしくキリエの耳に届いたのみだった。
 未知の快楽が宗一の全身を襲う。しかし果たしてこれを快楽と呼んでもいいのだろうか。それはさながら大砲から発射される砲弾を真正面から受け止めたような衝撃であり、
 身動きできないはずの宗一の体は発作を起こしたかのように飛び跳ね、ペニスは限界までいきり立ち、なんとすでに射精していた。
 目的もなく放たれた精液はビクンビクンと震えるペニスのせいでやたらと飛び散り、キリエの衣服にまで付着する。
 だがそれを気にしていないのか、気づいていないのか、傾国の美少女は宗一の血液をすすり続けていた。
 その間、休むことなく与えられる快楽は、当初からまったく衰える様子がない。十秒、二十秒、三十秒、一分。
 それは宗一が今までに体験したどんな苦しみよりもつらい、拷問と呼ぶのも生易しいほどの快楽。
 蚊は動物の血を吸う際に、麻酔薬のような自分の唾液を流し込み、相手が感じる痛みを中和するというが、吸血鬼にも同じような習慣がある。
 血を略奪する変わりに、快感を与えるのだ。つまり今のこれがそうだ。
 だがこれでは痛みを中和することはできても、人間の方が無事ではすまない。
 狂うかもしれないとキリエは言ったが、それどころではない。人を殺してしまいかねない。
 発狂させて、狂い死にさせてしまう。
 処刑。そう、これはまさに処刑だった。犠牲者の身も心も破壊する、甘美な処刑。
 宗一の、大きく開いた口からは涎が流れ、目は焦点が合わず虚ろとなり、いったんは萎えたペニスは次の射精に向けて硬さを増し、はりきり始めていた。
 キリエはやっと満足したのか、宗一の首から顔を上げる。血が口の端から滴る様子が、どうしようもなく淫靡だ。
 目には驚きの色があり、そしてなぜか少しだけ潤んでいた。
「……なんだ。意外と美味いな、おまえの血」
 返事はない。宗一は放心して、ただただ息を荒げている。余韻に浸っている余裕などない。死にそうなほどの歓喜のおかげで、瞳からは涙が零れ落ちていた。
 だが、終わったのだと安心している宗一を、さらなる地獄が待っていた。

82:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:05:03 yJfcdVIv
 いたって真面目な顔で、キリエがぼそりと言ったのだ。
「いかん。発情した」
「へ?」
「いや、美味い血を吸ったあとは体が熱くなるんだよ。悪い。やらせて」
 言うや否や、キリエの衣服は魔法のように消え去って、あとにはやはり魔法のように美しい裸体が現れる。
 その肌の清らかな白さは吸血鬼の体だとは信じがたく、小さすぎず大きすぎない絶妙なボリュームの乳房は、この世のどんな男であろうとも狂わせる。
 キリエは未だに屹立しているペニスの上にまたがって、自身の薄い陰毛が生えた秘所をその先端にあてがった。それだけで宗一の腰はひくついて浮き上がってしまう。異常だった。
「さっきと同じくらい気持ちいいだろうけど、がんばれよ。んじゃ、失礼」
「おいっ、待て」
 と、言ってもキリエが止まることなどありえない。
 宗一は、本当の本気で死を覚悟した。
 キリエの言葉には嘘があった。さっきと同じくらいに気持ちがいいのではない。先ほどよりもさらに気持ちがいいのだ。
 すとん、と腰を下ろされて、騎乗位でキリエと繋がったその瞬間、宗一の理性は弾け飛んでいた。冗談ではなく心臓が止まり、絶息した。
 だが、キリエが腰を浮かすとペニスが濡れた膣の内部でこすれ、新たな快感を生む。その衝撃が宗一の心臓を動かし、生命を呼び戻す。
 その、繰り返し。
 挿入の時点ですでに射精していたことなど、必死の宗一は知らないし、キリエもまた気にしない。彼女にとってはペニスさえあればそれでよく、あとのすべてはどうでもいい。
 それは、人が触れてはならない境地。人が知ってはならない禁断の悦楽。
 人外の快楽だった。
「あはっ♪」
 嬉しげにして嬌声を上げ、腰を上下させつづけている。その動きに合わせて変幻自在にゆれる巨乳。
 平時だったならば、我を忘れるほどに魅入っていたかもしれない。だが今の宗一にとってはそんなものを眺めている余裕などなく、できることはひたすら気合で自分の正気を守ることだけだ。
 唇を噛み、あまりに強く噛んだがために肉が破れて血が流れる。
 そのか細い痛みで正気をどうにかつなぎとめることができていた。
 だが、血を流したのはまずかった。キリエは吸血鬼だ。血を吸う鬼だ。だから、宗一の唇を朱に染めるものを見てすることといえば、たったひとつだけだった。
 強引に唇を奪われ、そんな行為にも存在していた人外の快楽に悶絶する宗一のことなど知らず、キリエは勝手に気分を高めていく。
「んあ、いい、くそっ、けっこういいモノもってるじゃねえか、この下等生物ッ」
 頬は紅潮し、瞳はもうとろんとしているが、それでも口の悪さは変わらない。
 宗一はまたもや精液をキリエの膣に放っていた。キリエが上下する際に現れるペニスには白濁が泡となって絡みつき、淫らな音を立てている。
 今夜はこれで何度目の射精となるのか。宗一はすでに数えることをやめていた。というか、それどころではないのだ。
 快楽と戦わなければならないというのも、吸血鬼と交わるというのも、彼の人生には今までになかったことなのだ。
 理性が現実に追いつかない。
 どれほどの時間、人間と吸血鬼のセックスは続いただろうか。やがて、やっとキリエにも終わりが訪れた。
「くそったれ、もうイクッ……!」
 宣言すると共に、背を弓なりに反らし、ひときわ高い声を上げて吸血鬼は果てた。
 そのまま後ろに手をついて脱力していたキリエが、長い息継ぎのあと、腰を持ち上げて膣内からペニスを抜いた。
 開放されたペニスは、その運動の快感によってこりもせずに射精、しようとしたができなかった。空打ち―すでに宗一の精は尽き果てていたのだ。
 気だるげにベッドの傍らに立ち上がったキリエの陰部からは、どろどろと精子があふれ出て、太ももの内側を伝っている。
 しっとりと汗で濡れた裸体は凄艶そのもの。宗一はほとんど半死半生の体たらくでそれを見ていた。

83:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:07:27 yJfcdVIv
 視界に、キリエの笑顔が飛びこんでくる。
「人間にしては、よかったぜ。体の相性がいいのかもな」
 答える気力もありはしない。
「どうだ。私のペットにならないか。毎日、今の調子で可愛がってやる」
 これにはさすがに全力で首を横に振った。
「ふうん。残念だな」
 それほど残念がっている様子はなかった。
 ―気づけば、体の自由が戻っている。宗一は起き上がろうとしたが、疲労のせいでそれはかなわなかった。キリエがまたせせら笑う。
「やめとけ。まだ動くのは無理だろ。とはいっても、せいぜい気張って動くんだな。死にたくなけりゃあ、な」
 なんのことを言っているのか、今度もまた分からなかった。この吸血鬼は、どうやら人の意見など徹底的に無視して自分のペースで物事を進めるようだ。
 宗一は文句のひとつでも言ってやろうと気合を入れて口を動かしたが、かすれた言葉の最初は勢いよく開かれたドアの音にかき消された。
 ただならぬ様子のテスラだった。
「宗一、急いで逃げる用意を―」
 世界の時間が停止した。ように宗一は感じた。
 全裸の少女。下半身丸出しでペニスを半ば勃起させている宗一。ただよう性の香り。
 部屋中のいたるところに付着している白濁とした液。少女の股間からも液。宗一のペニスにも汁。
「な、なにやっとんじゃおまえらああああっ!」
 大絶叫。魂の叫び。怒りに震えたシャウト。
 宗一はもたもたとズボンを上げて言い訳を考え始めるし、キリエはうっとうしそうに髪を弄っている。
 そのキリエにテスラは詰め寄った。
「なにを、なにをしていたんですか、キリエ様。もしかして、その、宗一と」
「セックス」
「そんな」
「なかなかよかったぜ。あはは」
 悪びれることもなく笑うキリエの、その目が、急に真剣な光を帯びる。
「で。そいつが、急ぎの理由か」
 視線は、テスラの背後に向けられていた。ドアのところに立つ人影に。
 二メートル近い長身を包むライダースーツをミチミチと引き伸ばすほど盛り上がった筋肉、両手にそれぞれ持つ得物は馬鹿げたサイズの拳銃。
 その頭部は、オオカミのそれ。異形だった。
 宗一はその男に見覚えがある。自身の組織の同僚、改造人間だ。名前はガルム。
 言葉はなかった。ただ、テスラや宗一の知らぬうちに戦いは始まり、そして終わる。
 地を蹴ったキリエがほとんど瞬間移動じみた素早さでガルムの頭上に跳躍、天井を蹴り、
 落下しつつその脳天めがけて腕をひらめかせるも、屈強な狼男の反応はそれらを上回り、上空に向けた二丁の拳銃の引き金を引いていた。
 轟音。
 弾はまっすぐに飛び、キリエの柔らかい肉にくらいつくと、その威力を存分に発揮する。
 ひたいに穴があいて後頭部からは中身が噴き出し、乳房の片方は弾けた。
 さらに轟音。
 立て続けに弾丸を撃ち込まれたキリエは天井にはりつけにされつつ血や臓物をぶちまけて肉片となり、
 物言わぬ灰塵と化してあたりに舞い落ちた。
 たった一瞬の攻防。それで決着がついたのは、ガルムがキリエを圧倒的に上回っていたからなのか。
 それとも、実力が拮抗していた両者のうち、たまたまガルムの方に天秤が傾いただけなのか。
 それはテスラには分からなかったが、とにかく、組織のナンバースリーを瞬く間に屠ったこの男の底知れない実力だけは理解できた。
 吸血鬼は不死身の怪物だ。五体をバラバラに刻んだところで復活する。それを許さなかったのは、
 常人では発砲の反動で手首の骨が砕ける銃の威力と、それを自在に操る身体能力。
 そして、あらゆる生物の弱点である心臓や頭部などを的確に撃ちぬいた技術力だ。
 狼男が静かに、しかし手早くしゃべる。
「宗一。助けにきたぞ」
「あ、ああ。だが、これはどういうことだ?」
「説明は後よ。今はとにかく、ここから離れるの」
 それはもっともなことだとうなずき、よろめく体をなんとか酷使して走り出す。
 三人が部屋から出て行った後、遅まきながら警報が基地中に鳴り響いた。正体不明の敵の襲撃を伝えるものだった。

84:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:08:51 yJfcdVIv
 襲撃の目的はスパイの奪還にあると見た司令官が、拷問部屋に部下を送り込んだが、ときすでに遅しというものだ。
 部屋はもぬけの空だった。出入り口には見張りをつけていたはずなのに、そのふたりもなぜかいない。
「くそっ、逃げ出した後か……」
「探せ! まだ遠くには行っていないはずだ!」
 そうしてしゃにむに探し回る戦闘員たちのうちのひとりが、妙なものに気づいた。
 足元の床に積もっている、灰だ。
「なんだ、これ」
 そう言ったとき、まるで意思あるもののごとくうねった灰が、立ち上がって人の形をとり、その戦闘員の首筋に噛みついた。
「あげっ」
 と、反射的に上がった妙な声が、彼の遺言となった。
 噛まれた次の瞬間には破壊的なまでの快感に襲われて狂い死に、二秒後には全身の血を吸い尽くされてミイラになっていたからだ。
 なにごとかと仰天する戦闘員たちの目の前で、キリエは美しい姿を取り戻していた。
 搾取し尽くした男の死体をゴミのように投げ捨てて、表情には侮蔑の色をありありと浮かべている。
「不味いんだよ、カスが。外がだめなら中身ぐらいは磨いておけ」
恐れおののく雑兵どもの視線など気にもせず、歩き出す。気にする必要などありはしなかった。
 なぜならば、彼女は誇り高き夜の王者。卑小なものども裸を見られたところで恥じ入るはずがない。
 そして。もはや彼女の周りのすべての生命は死滅していた。
 キリエのあまりにも孤高なる美しさ―匹敵するものを持たざる美しさは、拝した者の肉と魂と霊を瞬時にして消滅させる。
 人間とは、なんと儚く、小さな存在なのだろうか。キリエがほんの少し気をゆるめただけで、その存在感に触れただけで死んでしまう。
 一糸まとわぬその体に、いつのまにか学生服が着せられていた。
 キリエは何千年もの歴史を持つ吸血鬼だ。灰と化したところで、そこから生身の肉体を再構築することなど造作もなかった。
 ガルムの銃による攻撃など、キリエにはまったく通用していなかったのだ。
 予知能力によってガルムとその仲間による襲撃は知っていたし、殺そうと思えば、裏切り者の雑兵や幹部ともども殺すことなど簡単だった。
 さきほど見せた動きなど、全力のうちの一割にすら満たないのだから。
 キリエ・ザ・ノーライフの能力は、人類の叡智が及ぶところを超越している。
 その戦闘能力は《ヘルファイア》の首領であるヘル・ザ・ヘルファイアも一目置くところであり、現実世界での戦いでは適わないと認めていた。
 宗一たちの命を奪うことは、ろうそくの火をかき消すよりもたやすいことだった。
 それをしなかったのは、ただの気まぐれだ。
 組織がこうむるダメージのことなどどうでもいい。もとよりキリエは《ヘルファイア》などに興味はない。
あまりにも暇だったので、首領を名乗る旧友の誘いに乗って幹部を務め、適当に遊び呆けているだけだ。
 人間どものなにがどうなろうとも知ったことではない。
 だから適当に、奴らを助ければ面白いことになるかな、と思っただけだ。
 キリエはそういったごく単純な理屈で動き、また、そういった理由でしか動かない。
 しかし、他に理由を挙げるとするなら―
「血が美味かったからな」
 くつくつ、と吸血鬼は笑っていた。

85:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:10:23 yJfcdVIv


 基地に突入したガルムとテスラが鉢合わせしたのは、まったくの偶然だった。
 ガルムはテスラに銃口を向け、そこでもしも彼女の口から宗一との関係を教えられなければ、そのまま撃ち殺していただろう。
彼はテスラの言葉を完全に信じたわけではなかったが、その瞳は嘘をついているようには見えなかったし、
もしも謀られたのだとしても、ガルムにはあらゆる状況を打破できるという自信があった。
 テスラの扱いはというと、貴重な情報提供者―しかも非常に協力的なこともあり、乱暴な処置を強いられるということはなかった。
二十四時間体制での監視が行われ、行動範囲も著しく制限されてはいるものの、破格の待遇といっていい。
 命からがら組織の本部に帰還した宗一は極度の疲労状態に陥っており、三日も昏睡状態が続くことになる。
 そして目を覚ましたとき、ベッドの傍らには美麗なる女幹部がいた。
 テスラは心底から安堵した様子だ。
「目が覚めたのね。よかった……」
「……死ぬかと思ったがな」
 三日前、安心したと同時に睡魔に襲われ、そのまま倒れてしまったのだ。そして医務室にかつぎこまれ、昨日になってこの宗一の自室に移された。
テスラはその間、ずっと宗一のそばで看病をしていたのだ。
「仕方がないわ。ひどい扱いを受けたもの」
 どちらかというと、五日間に渡る尋問などよりも、あの吸血鬼とのセックスが疲労の原因だろう。それを言ってしまうとテスラの機嫌が悪くなりそうだったので、黙っておいた。
 しかし結局、あの吸血鬼は何者だったのだろうか。《ヘルファイア》の関係者だったのだろうか。まあ、なんにしても、すでにガルムが倒してしまった相手のことだ。答えを得る必要もないことなのだが。
 ふと見ると、テスラにジトっと睨み付けられている。なぜか宗一の脳裏に警告が鳴り響く。
「べつの女のことを考えていたわね」
「いや、そんなことは」
「いいわ。忘れさせてあげる。覚悟することね」
 猫科の獣のような俊敏さとしなやかさで宗一にのしかかったテスラは、シーツを剥ぎ取ると、その唇を押し付けて宗一の文句を封じ込めた。

86:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:11:17 yJfcdVIv
 重く、甘い感触の乳房を胸板に感じ、ペニスを握られつつ、宗一とて負けてはいられないから反撃を開始する。
あっという間に衣服を脱ぎ捨てて生まれたままの姿となった男と女は、たがいの秘所をまさぐりあい、熱い吐息を交わし、肉欲のままに貪り合う。
 立場を入れ替えてテスラを組み伏せた宗一が、濡れそぼってヒクヒクとしている部分にペニスを挿入し、ふたりは正常位で繋がった。
久しぶりに味わうテスラの膣内の感触に、宗一は思わず総身を震わせる。
 キリエから与えられた凶悪な快楽ではなく、この悦楽は溺れれば溺れるほど安心できる。心の隙間を満たすかのように充足できる。それが嬉しかった。
 嬉しくて、思わず猿のように浅ましく腰を振る。
 テスラは悩ましく眉根を寄せて、絶叫した。
「はうっ……っ、あ、ふぁああんっ!」
 大きな乳を揺らし、金髪を振り乱しながら、半狂乱の様子なのに、それでも腕は宗一の背中に回って、爪で肉を引っかいている。長い脚は屈強な男の腰を締め付けて離そうとしない。
 怜悧な女傑の姿はどこにもなかった。
「いやっ、も、もう、あああっ、い、イクっ、イク、イッちゃうわよおっ!」
「……いいぞ、イけっ……!」
「あっ―ああっ、あはああああぁぁっ!」
 同時に絶頂に達したふたりは、唇を奪い合いながら、力強く抱きしめ合う。テスラの奥深くにまで進入していた剛直は、キリエとの一戦でのダメージから完全に回復を遂げており、精子の貯蔵量も十分だ。
白い子種は、何の問題もなくテスラの内部を蹂躙した。
 ビクンと痙攣するたび放たれる熱いマグマを感じながら、テスラは満足げだ。宗一の腰を捕まえた脚はけっしてその力を緩めることがなく、むしろますますきつく締め上げている。
「あはっ……でてるっ、宗一の精液、あたしのなかにでてるの分かるっ……」
 犬のように舌を突き出し、涎を垂れ流しながら、あられもない痴態を晒すテスラ。卑猥な言葉を使うことにも、なんのためらいもない。
「い、いいの、宗一? できるよ、赤ちゃん。妊娠しちゃう……」
「いやか?」
「いやじゃない、ほしいっ、宗一の赤ちゃんほしいっ! ほしいよっ!」
 ふ、と宗一は笑い、ペニスを抜きもせず、ピストンを再開した。病み上がりだというのにそれを感じさせない逞しさのペニスは、萎える気配を見せない。
 子宮をガツガツと突き上げ、内壁をゴリゴリと削るように攻め立て、テスラをよがらせ、狂わせる。
 激しい抽送の拍子に膣の内部から逆流した精液がジュクジュクと音を立て、淫靡だった。
 この濃密な時間とて、愛し合うふたりにとってはまだまだ序の口に過ぎない。
 ふたりの逢瀬は、いつまでも続くようだった。
 ―ということはつまり監視役のガルムはいつまでも部屋の外に突っ立っていなければいけないということであり、
 変身を解いている狼男は、人間の口からため息をついたのだった。


87:名無しさん@ピンキー
07/05/01 10:16:11 yJfcdVIv
投下終了。

前回もそうだが、エロ目的のSSだから展開を色々とはしょった。急ぎすぎたな。反省。
まあこれはこれでいいかと思っていたりもする。
楽しんでもらえれば幸いだ。

88:名無しさん@ピンキー
07/05/01 11:06:39 RQX+NWqk
GJにござるッ!

89:名無しさん@ピンキー
07/05/01 12:08:35 J4sFYGEW
GJをあなたに!!

90:名無しさん@ピンキー
07/05/01 16:42:08 qc8TE/Y0
グッドジョブ

91:名無しさん@ピンキー
07/05/01 17:15:32 y4XSc9kX
GJ!!

92:名無しさん@ピンキー
07/05/01 22:33:04 RQX+NWqk
テスラ可愛いよテスラ

93:名無しさん@ピンキー
07/05/02 00:14:43 Y6eGSrjl
GJ!!!

94:名無しさん@ピンキー
07/05/02 10:01:17 qziy+aGc
GJ!テスラもキリエもよかった。
エロをいくつもいれながらストーリーをきっちり進める手腕には感動した。

95:名無しさん@ピンキー
07/05/02 17:30:00 uPRK9uIw
GJ!!
これシリーズ化して欲しいね。

96:名無しさん@ピンキー
07/05/04 00:37:26 m/CC+1zm
シリーズと言えば、このスレ完結してないシリーズ物多いよな
例えばホルスニュウの話しの続き待ってたりするw
まあ、沢山職人さん来てくれて新鮮味があるから
良いなぁとは思うのだがねw

97:名無しさん@ピンキー
07/05/04 02:31:45 GYG3fyD/
ザーラ様の人とか、ネリア様の人とか
まだ見てくれているのかなこのスレ

98:名無しさん@ピンキー
07/05/05 04:31:02 bioeK687
まとめサイト、もうすぐ再開するのかな?

99:名無しさん@ピンキー
07/05/05 04:52:02 Jad9FTp8
最近行ってなかったけど、今閉鎖されてるの?

100:名無しさん@ピンキー
07/05/05 11:07:26 lR0jwq5z
100

101:名無しさん@ピンキー
07/05/06 13:45:44 HYkYS7TT
>>99
3月末以降、更新されてなかった
けど再開するような事書かれてる

102:名無しさん@ピンキー
07/05/07 01:19:32 UQp7yKwx
FATEのライダー キャスターはどうだろうか?

103:名無しさん@ピンキー
07/05/07 21:40:05 zevqiWZj
>102
アリとは思うが、スレがあるのよね
こっちはえらく過疎ってるから歓迎されるかと
スレリンク(eroparo板)

104:名無しさん@ピンキー
07/05/09 00:19:53 J+vbjdz1
悪の女にしてみたいエロおしおき
ソフト こちょぐり
     ↓
ミドル? レイプ
     ↓ 

ハード 拷問

この中からもしくは自作で
どんなのがいい?


105:名無しさん@ピンキー
07/05/09 00:59:23 3s+OLJVn
触手モンスター

106:名無しさん@ピンキー
07/05/09 01:32:55 Y8C4Ma3t
おしりぺんぺん


107:名無しさん@ピンキー
07/05/09 08:37:32 SuZ7qYHB
媚薬投入

108:名無しさん@ピンキー
07/05/09 15:17:07 Y8C4Ma3t
林間

109:名無しさん@ピンキー
07/05/09 16:40:41 3s+OLJVn
お、保管庫復活してる

110:名無しさん@ピンキー
07/05/09 20:26:19 +PPbCLUo
萌え萌え悪魔辞典という本を買ってしまった



111:名無しさん@ピンキー
07/05/09 23:40:19 DnUER0w8
kwsk





K W S K

112:名無しさん@ピンキー
07/05/09 23:51:20 L3Cut6vm
カワサキ…

113:名無しさん@ピンキー
07/05/10 00:07:11 kxrsTIbZ
URLリンク(otabeya.com)

TRPG
ナイトウィザードのベールゼファーが乗ってねーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
!!!!!!!!!!!!!!!!!

114:名無しさん@ピンキー
07/05/10 07:40:37 WpBM4gzr
戻って来て

115:名無しさん@ピンキー
07/05/10 19:36:02 Kn3JYulS
おじゃまします。新参です。
女幹部と獣人幹部の和姦ものを書く予定ですが
需要はありそうですかね…?

116:名無しさん@ピンキー
07/05/10 19:42:18 g+4xR4Rb
>>115
ある。少なくとも俺にある。

117:名無しさん@ピンキー
07/05/10 20:49:14 55GY8N9/
俺も~

118:名無しさん@ピンキー
07/05/11 00:19:02 nGs7Ny5+
魔が堕ちる夜はどうだろうか?

119:115
07/05/11 01:55:02 bxHEZis3
と、いうわけで投稿させていただきます。


「こいつ…いままでの奴とはちがう…」

赤色のメタルスーツを纏った女闘士は戦の構えを解かぬまま間合いを取った。
多色の絵の具をかき混ぜたような混沌の空。
鋼のスーツが無ければ瞬く間に消滅してしまうほどの魔の瘴気。
荒廃した岩と砂しかない大地。
宇宙犯罪集団邪空が領域”邪空空間”にて、女宇宙捜査官・紅 明(くれない あきら)こと
邪空特捜プリスバンは窮地に追いやられていた。

「フンッ…思ったよりできる。闘争の相手として相応しい…」

紺と紫で彩られたメタルスーツ。
両手には蛇腹剣に日本刀の女剣士。
今までプリスバンは数々の邪空の尖兵を打ち倒してきた。
機械化・銃器兵装した怪人…邪空獣士。
姑息・卑怯・下劣を優とする怪人…邪空術士。
だがそんな奴らとはまったく異なる敵。

「邪空剣士総支配…このディラを止められるか邪空特捜?」
「くっ…」

邪空剣士を名乗るその女の剣撃は例えるなら嵐。
掴む事もかなわず、無数の斬撃がプリスバンに襲い掛かる。
しかも総支配…邪空の幹部のみに許される称号。
プリスバンはかつてガンヴォルフを名乗る邪空獣士総支配を倒した事がある。
仕留め損ねたものの実力では勝ったのも事実。
ディラも同じ総支配…プリスバンの自信が慢心に変わる。
今は防戦一方でも勝機が無いわけではないと打算したのだ。

120:115
07/05/11 01:59:53 bxHEZis3
「あんたも…あの狼野郎と同じく、ぶっとばす!」
「ほう…」
「うおおおおおおおおおおおおっ!」

紅のメタルスーツが輝き、ゴーグルに隠された瞳に光が宿る。

「レェーザァーナッコォ! エネルギィチャアアアアジッ!」

そして輝きは右手のメタルナックルに集約される。
ディラは二刀を構えつつ、ある男の言葉を思い出した。

”奴の必殺技プリスバニッシュは一点集中の打撃技…”
”一点集中ゆえに一撃必殺。だがそれを砕く手はある”
”プリスバンはは技を放つ瞬間、装甲に回すエネルギーも打撃に回す”
”ディラ…お前の俊敏性ならその隙をつけるはずだ”

「正義が常に必勝であると思うなよ…」

二刀にディラの闘気が邪悪な紫色となって宿ってゆく。
瞳に宿るのは殺気…対立する光と闇。
構える二人は同時に動き出した。

『プリスッバニイイイイイイイッシュ!』
『魔刀流・五月雨…』

すれ違う二人…決着は一瞬。
プリスバンの放った拳がディラの装甲を壊すよりも早く、
二刀の一閃がプリスバンの装甲を切り裂いた。

「ウアアアアアアアアッ!」

プリスバンはその時、初めて敗北を知った。

***

人骨の頭部を思わせる魔城・邪空宮殿の一室。
窓らしい窓など存在はしておらず、
空調の音と蝋燭台に灯された一点の明かりのみが部屋を照らす。
明かりに写るのは正座する一人の女。
麗しく後頭部でまとめられた黒髪。
ボディラインを強調した紺のレオタード。
その上にタイトスカートと軍属のようなジャケット。
薄らと塗られたルージュ。
二本の得物を丁寧に飾り、ディラは瞑想をしていた。
今まで邪空が差し向けた者達が成し得なかった勝利をモノにするも、
ある男のアドバイスがなければ、大地に突っ伏していただろう。
勝利は油断を呼び、油断は敗北を呼ぶ。
闘争で昂ぶる気持ちを一度鎮めなければいけない。
そこに扉が開く音。
閉ざされた瞼に光が入る。
そして入り込んでくる独特の獣臭。
ディラは頬を軽く吊り上げ、言葉を洩らした。

「…ヴォルフか」

121:115
07/05/11 02:07:05 bxHEZis3
邪空獣士総支配ガン・ヴォルフ。
かつて前線でプリスバンと対峙していた男であったが、
一大作戦が失敗に終わり、前線から降ろされた。
後任は言うまでもない。
2mほどの体躯でありながら、継ぎ接ぎのライダースーツに身を包み、
機械化人狼である彼の顔には、目元を覆うマスクが付けられている。
そんな彼の匂いを嗅ぐとディラは微かに心を和ませる。

「どうだった…奴は?」
「フフッ…お前の言うとおり、強い戦士だ…気に入った」

ディラにあわせるように暗室の中、向かい合うように座るヴォルフ。
彼女は指を鳴らすと部屋の照明が元の明度に戻り、
和風な一室に座る二人を映し出した。
勝ちの余韻がまだ抜けず笑みを洩らすディラに、ヴォルフは鼻息を洩らす。

「油断をすれば足元を掬われるぞディラ…」
「フンッ…お前のようにか?」

ヴォルフにとってカチンとくる言葉が来たと思えば、ディラは間を詰めてヴォルフに擦り寄る。
互いの息が感じるほどに顔を寄せ合い、マスク越しの瞳を見つめながら女は呟く。

「久々の闘争相手だ。少しは遊ばせろ…もちろん、負けるつもりはないがな…」
「グルゥウウゥ…グムッ!」
「んぅ…ふあっ…んぅ…ちゅ…」

ディラはヴォルフの唸り声を楽しむかのように頬を撫で、唇を塞ぐ。
ケダモノの舌を絡めとリながら唾液を吸い上げ、己の唾液とでカクテルを作る。
マスクで解らない動揺を淫らな触診で感じ取り、交じり合う唾液に喉を鳴らした。

「んぅ…アドバイスの報酬をもらいに来たのだろう? この欲情狼め」
「先に唇を奪う淫乱女に言われたくはない…」
「ほぉう…」

ディラは獣毛を仕舞い込んだライダースーツの胸板に甘える。
たわわな感触を押し付けながら、目尻を緩ませながらヴォルフを見上げた。
ヴォルフはため息混じりに息を洩らす。

「食えない女だよ…お前は…」
「骨の髄まで食べるくせにっ…ふあッ…んんっ…んんぅ…」
「グルゥウウ…ジュルウゥウ…ジュルゥ…ジュルウゥウウ…」

先に奪われた仕返しにとディラの舌を根本まで絡めながら、激しい淫行を繰り返す狼。
その強引さに満足したか、ディラの腕が彼の首を捉え、潤み出す瞳を瞼を閉じてしまい込む。
彼女の唇が杯代わりとなり、収まりきらない卑猥なカクテルが服を汚し始めた。

「んぅ…うぷっ…はぁ…ん…」
「じゅる…じゅず…ジュルルルルルル…」

美女と狼の接吻は溜まりきった唾液を舌で絡めあいながら吸い上げる事で一先ずの終わりとなる。
空となった互いの杯を舐めあい、舐め取った舌先を交え、糸を引きながら離れてゆく。
力が抜けたディラは、そのままヴォルフに凭れ掛かる。

122:115
07/05/11 02:12:40 bxHEZis3
「ヴォルフ…お前のおかげで繋がった命だ…好きにしろ…」

心を静めようとしたが、こうなってはもう遅い。理解していても止められぬ魔性のサガ。
言葉こそ冷たいものの、熱い体を密着させ、座るヴォルフの膝に跨るディラ。
人狼は視線を向けぬものの、獣の太い腕で壊れない力加減できつく抱きしめる。
狼の爪先がスカートを捲り上げ、尻肉食い込むレオタードが姿を見せる。
甘い果実が姿を見せた瞬間、獣毛生える指先が荒々しく白桃にむしゃぶりついた。

「ふぅう…ぅんっ…盛ってるな…うぁ…部下はくってないのか…?」
「…部下に私情をむけるのは…道理に反する…」
「お堅い奴め…だが、同僚ならいいというわけか…」
「グルゥウウ…」

真面目な狼男をからかいつつも、甘い息を吐いてしがみつくディラ。
レオタードにくっきり浮かぶ恥丘をヴォルフに擦りつけながら獣耳に軽く噛み付く。

「グルゥ!」
「敏感だな…くっ…ふああっ!」
「お前もな…」

固めの肉球がレオタード越しのアヌスを解しあげる。
状態をぷるぷると震わせながら頬を朱に染めるディラは耳元で呻いた。

「ケダモノ…んッ…」
「グルゥウウウ…お前に言われるまでもない…」

呟いたディラに視線を向け、ヴォルフは唇をふさぐ。
ジャケットを剥ぎ取り、薄布に包んだ乳房を獣の指が揉みまわす。
もみ応えのある膨らみ、その頂点にある固い蕾を挟み潰しながら、
ヴォルフはラバー風のスーツにくっきり浮き出るほどにモノを怒張させていた。

「苦しそうだな…楽にしてやろう…」

ディラは笑みを作ると乳房を弄ばれながら、ライダースーツのチャックを下ろす。
獣の胸毛が溢れ、いきり立つ人外サイズの肉棒が姿を見せる。
スーツに押さえ込まれた獣臭に女の瞳がより一層潤み出し、惹かれるように牡をくわえ込んだ。

「久々で…私もどうにかなってしまいそうだ…ちゅる…ちゅうう…」

123:115
07/05/11 02:15:20 bxHEZis3
口いっぱいの肉カリをおいしそうに味わうディラ。
頬に鈴口を擦り付けながら、唾液とカウパーを混じらせて吸い上げてゆく。
喉奥までつかって飲み込もうとする口膣奉仕にヴォルフは喉を鳴らして腰を揺らめかせた。

「ディラ…グルッ…ぐるぅううう…」

まるで子猫をあやすようにディラの頭をなでると、彼女は目を細めて袋を指で転がす。
ディラは唾液まみれになった肉槍を唇をできるだけすぼめて吸い上げた。

「グルッ! グロオオオオオッ!」
「んぶっ…んんっ…ん…んんんぅ…んっ…んっ…」

ヴォルフは顔をゆがめ、濃いい白濁の獣液をディラに味あわせてゆく。
その匂いと味にむせ返りそうになるも、ごくごくと子種を吸う音が部屋に響く。

「はあぁ…あぁあああ…いつもいつも…んっ…私をおぼれさせるきか…?」
「好き好んで飲むほうがおかしい…お…お前くらいだ…そこまでするのは…」

ディラは口端から零れた分もしっかりと指で掬い取り、唇に運んで舐めあげる。
その仕草にいまだ収まりきらないヴォルフの怒張がビクンと跳ねる。

「嫌いな男の子種を飲んでやるほど…ん…わたしはすいきょうではないぞ…?」

頬を染めたディラのセリフに、ヴォルフの欲情が破裂した。

「グ…クウッ…ワ…ワ…ワオオオオオオオンッ!」

獣の衝動が赴くまま、息を荒げながら覆いかぶさるヴォルフ。
押し倒されるディラの表情は少々楽しそうに見えたのは気のせいか。
レオタードで隠された秘裂は十分に潤み、愛液を滲ませて染みを広げてゆく。
その卑猥な部分に焼き鏝のような熱い感触。

「グルルルルルルルゥ…ガウウウウウウ…」
「ふふっ…らんぼうなやっ…んあっ!」

先ほどよりもいきり立つヴォルフのマグナムがグイグイレオタードに押し付けられていた。
ディラは腰を跳ねながらもこれから来る衝撃を想像し、子宮を疼かせてしまう。
彼女も息を荒げながら指先でそっとレオタードをずらしてゆく。

「はぁ…あぁああ…ヴぉるふ…」
「グルゥウウウ!」
「ふわああああああああっ! あ゛…あぁああ…ああああぁ…」

124:115
07/05/11 02:17:36 bxHEZis3
熱い肉芯が打ち込まれ、はしたなく淫液と尿液を溢れ出させるディラ。
その姿はとても一軍団を束ねる長とは思えない。
子宮口をこじ開け、子宮の奥まで到達する逸物にディラは最初の絶頂を迎えた。
だが、それはあくまでも始まり。

「ディラ…ディラアアアアアッ!」
「いぎっ! あああああッ! ヴぉるふううううううっ!」

ケダモノは急には止まらない。
ディラの下腹部にヴォルフのナニが浮き上がり、腰を振るたびに出たり引っ込めたりを繰り返した。
常人なら壊れる行為…ディラのみが許された快楽の味。

「ひぃん…ひああぅ…あっ! あっ!…ああああっ!」

目線の焦点が狂い、一突き一突きでカラダが揺れ、乳房が跳ねる。
続けざまの絶頂に頭を真っ白にさせながら、その先を目指して快楽をむさぼってゆく。
ディラはヴォルフにしがみつく中、ソレは姿を見せてゆく。

「グルゥウウッ! グルウウウウッ! グルオオオオオオオオオッ!」
「あっ! あっ! ちんぽっ…ふくらんでるっ! ヴぉるふのふくらんでるのおおおおっ!」

ヴォルフの何は射精を行う予兆として肉槍が膨張する仕組みになっている。
きつきつの子宮の中でも膨れ上がる肉竿にディラの脳内麻薬が溶けんばかりにあふれ出る。
人狼はおもむろにディラを抱き寄せると、腰を震わせて吼え上がった。

「ワオオオオオオオオオオオオオンッ!」
「ふあっ…あああああああああああっ!」

震える子宮にあふれ出す精液。
行き場を失った白濁液は子宮に溜まり、
まるで赤子ができたみたいにディラの下腹部を膨らませた。
腰を振るわせ続けるヴォルフにあわせてディラは快楽の中で意識を飛ばした。

***

「ふふふっ…」
「…うううっ」

数時間後。
その後も、射精は続き、ディラは満足げに妊婦のようになった腹部を撫で撫でする。
ヴォルフはというと、繋がったまま自己反省モードに陥っていた。

125:115
07/05/11 02:19:46 bxHEZis3
ヴォルフは最大まで高められた状態で射精を行うと、
数時間はその勃起が収まらず、射精も収まらない体になっている。
男にとっては嬉しいのか嬉しくないのか解らない仕様だ。
そんなヴォルフの頭をディラは優しげに撫でてやる。

「ふふっ…ひさびさでがんばりすぎたか?」
「クッ…言うな…」
「ふふふふっ…」

ディラはしおしおしたヴォルフの頭を両手でぎゅっと抱え込む。

「私としてはお前の子供なら孕んでもいいぞ?」
「なっ! 貴様っ!」
「冗談だ…ふふふふっ…」
「ぐるぅうううう…」

男の責任という言葉がぐるぐると回るヴォルフを、
ディラは頬を吊り上げて楽しんだ。

「こういった時くらい…私は女でいたいしな…」


とりあえずここまで!
クーエロな女幹部と真面目系狼幹部ってことで書いたら、
ギャグに落ち着いた不思議。
そして狼キャラが多いのみまた狼を出してしまって後悔。


126:名無しさん@ピンキー
07/05/11 05:00:07 Bo4wXrLq
ぐっじょぶ!!

127:名無しさん@ピンキー
07/05/11 10:19:31 eC14jHdS
グッドジョブ

128:名無しさん@ピンキー
07/05/11 11:32:48 V/gyVKyg
GJ!!


129:名無しさん@ピンキー
07/05/12 08:28:03 MHAo3sZy
是非とも男の責任を取ってくれwwww

130:115
07/05/13 15:26:32 GNCo5AED
お邪魔します115です。
GJありがとうございます!

>>129
「グルルルル! 貴様ぁー易々と承認できる問題じゃっ…」
「ほぉう…では私にシングルマザーになれと?」
「ギャウッ! そそそ…そういうわけでは…」
「では、よろしく頼むぞ、パ・パ・さ・ん?」
「ワウウウウウ…」
異種であるっていうのと、ディラがサキュバス系モンスターのクォーターなので、
おめでたになる確率は割と低いです。
ただし、0じゃないので妊娠女幹部ってのも可能性はあります!

ヒロインのライバル女キャラなので、当然裏切りイベントも発生するわけで…
そこら辺もエロく書けたらなと思います。

131:風と木の名無しさん
07/05/13 22:42:08 e5ZHDgUH
>>115
GJ!

ところで、ここは「悪の女とH」スレなわけだが、セクロスしなきゃ駄目っぽ?
例を挙げるなら焦らしプレイとか三角木馬攻めとか。いや、書いてるわけで
はないんだが。

132:名無しさん@ピンキー
07/05/14 00:18:10 ewNqgPRx
>>131
別にいいよ 実際榊夫妻とかの非エロもあるし


エロゲ版にはあらしがいるのでこっちに書くが
女神大戦の体験版がUPされてる サキュとバスのレズもあり

133:名無しさん@ピンキー
07/05/14 01:52:07 5ycyX9Bd
>>131
>焦らしプレイとか三角木馬攻めとか
イイヨーイイヨー

134:名無しさん@ピンキー
07/05/15 15:21:51 faFyecFj
女神大戦つまらなそうだ

135:名無しさん@ピンキー
07/05/15 21:58:23 6dzYJneL
よく自分の為に戦って死んだ部下を
「やくたたずが」
の一言で済ます悪役がいるけどさ。
もし勝てたら付き合ってくださいよとか言ってた部下シボン
「馬鹿なやつだ…お前が死んでは付き合う事などできぬではないか。
本当に…馬鹿なやつだ…」 
とか言ってすすり泣く女幹部ってどうよ?って電波が届いたのだが、
続きを妄想しようとしたら復讐に燃える女幹部対ヒーローの戦いが
始まる寸前「あー死ぬかと思った」とか言って部下がひょっこり戻ってきた
オレの脳内こそほんとにどうよ

136:名無しさん@ピンキー
07/05/15 22:17:12 AUyNCsVY
情のある女幹部さんだな。
組織にスポットを当てるかヒーローとの対決にスポットを当てるかだよね。

137:今日沸いたデンパ
07/05/15 22:53:56 hMkRmy5Q
「全人類に告げる。
今から1ヵ月後、我ら、最強の秘密結社グラングーダは生きとし生けるもの全てを殲滅する。
そう、全てをだ。たとえ細菌一匹といえども見逃さず、完全に抹殺する。
んっ、何だ? ちょっと待て。

ああら、ボクちゃんどうしたの? お腹すいたのかな?
んん? ちがう? ああっ、オムツね。
えらい、えらい、ちゃあんと、ママにうーーん教えてくれたのねぇ。
はぁい、きれいきれいしましょ。
よいしょ、よいしょ。ほぉら、きれいになったねぇ。
はい、新しいオムツですよぉ。気持ちいいですかぁ。
はぁい、じゃあ、ちょっとお昼寝しててね。ママちょっとお仕事だから。

待たせたな。
この1ヶ月は、貴様らに残された最後の時間だ。
ただ、絶望し、絶望し、絶望せよ。
そう、いかなる意味においても、お前達が生き残る可能性は無い。
んっ? ちょっと待て。

あれぇ、どうしたの? オムツは代えたばかりだし、ミルクの時間でもないわよねぇ。
ん? わかったぁ。ママが居なくて寂しかったんでしょぉ。もう、可愛い子。
よしよし、大丈夫よぉ、ママは何時でも一緒に居ますからねぇ。

待たせたな。
そう、いかなる意味においても、お前達が生き残る可能性は、アレ、ココは言ったわね。
えーっと、ゴホン。
1ヵ月後、我らグラングーダが最終作戦を開始したとき、貴様達のいかなる対策も全く意味を成さず、
ただ、我らの手による破滅を早めるばかりとなるだろう。ワーハッハッハッハッ

ああ、ボクちゃん、起きちゃった。ゴメンねぇ。
ママが大きな声出すから、ビックリさせちゃったねぇ。
もう大丈夫だからねぇ。
はい、いないいない……ばあ」

138:風と木の名無しさん
07/05/16 00:30:38 FoMTWO2L
>>137
和んだ。
全人類に対してツンで、子供にはデレデレですか。そうですか。

139:名無しさん@ピンキー
07/05/16 00:40:23 sSjTfCtF
>137

なんかビジュアルまで浮かんだ。
なんつーの、こう昔ながらのオンブ紐ってやつで赤ん坊をおんぶしてて欲しい。
おっぱいのとこで紐が交差してるから、亀甲縛りプレイみたくなってるやつ。



140:名無しさん@ピンキー
07/05/16 05:54:52 GuuWO3DJ
>>137
最終作戦決行の理由が
「旦那が突然長期出張に行ってしまったために重度の欲求不満になった腹いせ」
という妄想が頭に浮かんだ

そして慌てて帰ってきた旦那に犯されながら謝罪する姿も妄想した

141:名無しさん@ピンキー
07/05/16 09:53:18 pefWTX9M
ハマーンの声で再生されたwww

142:名無しさん@ピンキー
07/05/16 10:23:40 d9ufOea0
GJ!!!

帰って来ないかな・・・彼

143:名無しさん@ピンキー
07/05/16 12:51:19 RCocYrGp
榊夫妻ご無沙汰だなぁ。

144:名無しさん@ピンキー
07/05/16 14:32:04 HHaU4jw1
ハネムーン先でハッスルしてるんだろ。 黒百合さんまともな新婚旅行にしそうもないし。

145:名無しさん@ピンキー
07/05/17 08:18:50 Wo7WMh6a
リョナ絵版のセリス(FF6)絵見て思ったのだが
お約束な世界征服を狙う帝国の女将軍は
悪の女幹部に含まれるのだろーか
ちなみに世界征服を狙う帝国とかいてて
ロマサガ2のバレンヌ帝国を真っ先に思い出した
プレイヤーサイドなのに

146:名無しさん@ピンキー
07/05/17 15:59:03 pAg1mF67
含まれるというか典型なような……

147:名無しさん@ピンキー
07/05/17 22:06:50 u+kqgKP2
>145
初期状態であの片田舎のくせに帝国って名乗ってた事に違和感バリバリだったのは内緒
ロックブーケ ハァハァ

148:名無しさん@ピンキー
07/05/18 07:46:55 M0hY0a46
悪の女が組織に所属する理由は何がいい?
1暴れたい、支配したいなどの欲求を満たすため
2金銭目的
3浮世の義理(身内や恋人が組織の中核にいる)
4組織に作られた存在だから(人造人間、ロボなど)
5その他

オレはあえて2で借金のかたに売り飛ばされた(3かも)
とかそこしか就職内定取れなかったとかトホホな理由を選ぶぜ!


149:名無しさん@ピンキー
07/05/18 14:37:45 aa7govAm
6婚期を逃しそうな為相手を探しに

150:名無しさん@ピンキー
07/05/18 15:10:07 2a9wEcWd
7 組織の理想に共鳴して

…というのも考えられるが、俺の好みは1・2だ。

151:名無しさん@ピンキー
07/05/18 22:25:20 2OBEaH19
トホホな理由ってだけで萌える。
つーか6のシチュいいな。

152:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:48:24 1SNGghof
3:20付近。ほぼ悲鳴のみ。
URLリンク(www.youtube.com)

以下、俺の妄想。
見た感じ戦士とかじゃなくキャリアウーマンぽい気がするんだよね。
トップのムチャな命令で危険地に派遣され続ける中間管理職って感じかな?
「恋?休暇??仕事よ!仕事!」って、会社の言うままに突き進んだら
主人公たちにやられちゃった、みたいなのもトホホな感じがして良いと思うな。
勿論、このスレ補正でやられない方向に。

しかしストーリーは全く知らないので敵じゃなかったらどうしようw

153:榊さんの里帰り by 223
07/05/19 10:32:45 aSM1wI4u
>>148
黒百合さんは「奨学金貰ってた」事が理由だと、青い人が言ってました。
で、小ネタ投下

「なぁブルー?」
「レッド。…何が言いたいか何となく判るが、頼むから何も言わないでくれ。」
ああ。お前が言いたい事、しっかり判るさ。
なんせカレンダー上では大型連休を3週間も満喫したことになるからな。
…ちなみにハネムーン兼マスター探しの旅は延期するよう頼んだ。
いろんな準備(特に心の準備)が出来てないしな。
それよりは久し振りに実家に帰って親父、お袋に孫の顔でも見せてやろうと考えてたわけだ。

事の発端は俺の実家への里帰り…。
地方都市で車の整備工場を営んでいる親父が黒百合と一緒に「木曜映画劇場」を見たことが始まりだった。
…その映画の内容は主人公が近所の発明家の作った車形タイムマシンに乗って時空を越えた冒険を行う内容であり、その時から嫌な予感はしていたのだが。
「…お義父様。」
「…うむ。」
放送開始時刻からわずか30分。親父と黒百合が短く言葉を交わしたかと思うと、同時に席を立ち、一直線に愛車(本多技研の軽自動車)を停めてあるガレージに向かう。
「おい!ちょっと待て!」
二人を止めようにも、膝の上で寝ているあおいとタイミング悪く茶菓子をもってきたお袋によって断念。

…あおいを布団に寝かしつけて、お袋の出した茶菓子を全て平らげた後にガレージに飛び込んだ時には、愛車は姿を晦ませており、代わりにデロ○アンが鎮座していた。

そして実家で予定通りにのんびりとした時間を過ごし、帰路である高速道路を走る。
落雷と時速80マイル(140km/h)の制限速度さえ守れば問題はない。
そう思っていたのだが…走行車線の前方を走るトラックを追い越す為に車線変更してアクセルを踏み込んだ時に異変が起きた。
…ちょっと前にTVで見た光景が目の前で展開されているわけだ。
「なぁ。黒百合。」
「何かな?旦那様。」
「俺、まだ時速90km/hしか出してないぞ。」
「ああ、それかい。リミットは80km/hに設定してるからね。」
「…何故?」
「時速140km/hなんて道路交通法を無視した速度では、君が試してくれないだろうからね。」
「…法廷速度内でも試したくなかったがな。」
そして女子高生の頃のお袋と愛が芽生えそうになって黒百合からお仕置きを受けたり、なぜか戦国時代に飛ばされて自分の祖先の代わりに一騎打ちに駆り出されたりと様々なイベントに巻き込まれた後、無事に家に帰ってきたのは「昨日」のことだ。

何でも良いが黒百合よ。このガソリンがバカ高い時代に4km/Lの燃費はキツイ。
改善策として電池と補助モーター組み込んだハイブリッド使用にしてもらえるまで、自転車を使った通勤でも検討してみるか…。

154:名無しさん@ピンキー
07/05/19 12:25:26 ojnZan/o
グッドジョブ

155:名無しさん@ピンキー
07/05/19 12:28:50 WrVUdgd0
相変わらずの黒百合様モエス

だがむしろブルーの親父SUGEEEEE!

156:名無しさん@ピンキー
07/05/19 23:58:23 /FReYlH6
>>153
GJ!
次はMIBみたいにトンネルの天井も走れる車に改造するとか。
きっと任務達成に役立つ・・・わけないかw


>>152の動画を見て、自分が男女ペアの悪役好きであることを再確認したわ。

小野敏洋版ポケモンの最後なんかもハァハァしたしなー
ま、あれを悪役と言うかどうかは問題だが。

157:名無しさん@ピンキー
07/05/20 18:16:53 5Zh/zHnY
下がりすぎてるから上げ

158:名無しさん@ピンキー
07/05/21 22:09:25 8IxdFmBa
>>153
バロスGJ!
ブルーの親父と組めば某青狸まで作ってしまいそうなwww

159:名無しさん@ピンキー
07/05/22 13:08:10 p+zkDhoZ
>>153
GJ!!

>>158
きっと親父さんは孫のために、神(父側)にも悪魔(母側)にもなれる
鉄の魔神を造り始めているよ。

160:名無しさん@ピンキー
07/05/22 13:31:26 2EnO/qED
魔女に魔法で操られ勃起や射精まで支配されて逆レイプ
みたいな展開は需要あるんだろうか
このスレ的にはちょっと違うのかな

161:名無しさん@ピンキー
07/05/22 17:45:54 H+fRSyCK
悪の女がいたいけな少年をいたぶる話も来てるし、別に問題ないよ。
つーか、書いてください。おながいします。

162:名無しさん@ピンキー
07/05/22 20:49:12 K64lboo7
>>160
激しく需要あり、とだけ言っておこうか

163:名無しさん@ピンキー
07/05/22 21:50:57 LqjuTaC8
>160
全裸待機、完了

164:名無しさん@ピンキー
07/05/23 00:02:45 IcjlarrX
160氏に期待が集まる中流れをぶった切るが
悪の女幹部のHの相手はヒーローと首領以外に誰があるのだろうか
最近届いた電波では連戦連敗の女幹部が命と地位と面子を賭けた
最後の作戦を立案するも落ち目の彼女には物資の割り当てなど無い!
作戦準備の為奔走する彼女の元へ物資の横流し疑惑のささやかれる
悪名高い経理部の人物(どうせ醜男)が現れ物資を融通する代わりに
彼女の体を要求する。万策尽きた彼女は以前は歯牙にもかけなかった
男の欲望を受け入れざるを得なくなって……。
たまには格下相手との愛の無いHなんてどうよ?
そして思いついた作戦名が有刺鉄線電流ダム爆破作戦だったorz

165:名無しさん@ピンキー
07/05/23 21:06:36 OpwOtglF
>164
格下に下克上かまされるネタはなかったなぁ
愛の無いお話は最近少ないし
で、俺の脳中では>135の流れに繋がる電波を受信

「物資よこしなさいよ」→「ならやらせろ」→「くっ、こんなヤツに…!」

で、作戦決行するも早速ピンチ、で、追い詰められる悪女
しかし、ヒーローの白刃に倒れたのは悪女ではなく、経理のあの男

「…なんでアンタがここに居るのよ?」→「惚れた女を死なせたくない」
→「じゃあなんで物資止めたのよ?」→「お前を前線に行かせたくなかった」
→「アンタ馬鹿よ…」

かっとなって書いた 後悔はしていない

166:名無しさん@ピンキー
07/05/24 09:35:17 RAlMeOH+
>165
135と164だがその発想はなかった
164は経理の男は悪女と比べるとかなり下っ端のつもりだったけど
そっちの展開だと男の一存で物資を止められるから中間管理職級
の地位で悪女より少し各下な程度なんだけど裏方が長いので悪女に
軽く見られている…なんて感想を抱きました。
自分の書き込みは無駄に長いorz今度からネタカキコもメモ帳に書いて
見直ししてから書き込まなきゃ


167:名無しさん@ピンキー
07/05/26 21:57:08 Zde0MP5g
ヒロインにおばさん呼ばわりされてぶちきれた
女幹部がお仕置きする話し
マダー(・∀・ )っ/凵⌒☆チン

168:名無しさん@ピンキー
07/05/28 00:56:48 GEzfCZxC
ザーラ様描いてた人やネリア様描いてた人とか今見てないかな

169:名無しさん@ピンキー
07/05/29 01:39:43 yO6KcBaK
見てるとは思う

170:名無しさん@ピンキー
07/05/29 08:47:14 XC3mawdX
魔が墜ちる夜のゲーム買ってきた!

171:名無しさん@ピンキー
07/06/02 00:27:32 VlT/99Z1
>>152のシーンってゲーム本編だとどのあたり?

172:名無しさん@ピンキー
07/06/03 08:01:14 eUx3vlz3
最近調子悪いなー・・・

173:通りすがり
07/06/03 18:35:08 FZwyQO3n
描いたはいいけど、どのスレがいいのか解らないのでココにうpしておきます
スレ違いだったらスマソ
URLリンク(akm.cx)

実物(多少改変してます)
URLリンク(www.toei.co.jp)

174:名無しさん@ピンキー
07/06/04 01:06:44 D+QIAvep
グッドジョブ

175:名無しさん@ピンキー
07/06/04 01:40:23 Um+8EHod
絵師さんきたー
全然スレ違いじゃないのでまた投下してください

176:名無しさん@ピンキー
07/06/04 02:07:23 JJmKTw2s
>173
すれ違いも何も、2スレ目の354あたりで話題に上がってたヤツじゃん
GJ!

177:名無しさん@ピンキー
07/06/06 01:34:50 ieeNiZl4
過疎りだしたなー・・・

178:名無しさん@ピンキー
07/06/06 03:09:59 dJPF+QXa
2月ごろがありえないくらい活性化していただけなのかもしれんぞ

179:名無しさん@ピンキー
07/06/06 03:43:18 ieeNiZl4
確かに今考えると異常だったのかも。

180:名無しさん@ピンキー
07/06/08 22:44:40 Xpnu5yUX
前スレ埋め乙。
2ヶ月近くのあいだ新旧スレが並立状態だったなw

181:名無しさん@ピンキー
07/06/08 23:31:44 V8f4N9gn
っていうか俺以外埋めようとしてなかったし

182:名無しさん@ピンキー
07/06/08 23:49:36 l+StA6VQ
ああ、うんw乙ww

183:名無しさん@ピンキー
07/06/09 13:11:26 ugwaTyv0
悪の女と戦うための武器を考えてみた
一 針に媚薬を塗って刺す
二 服だけが切れる刃物

三 飛べイサミ の電撃剣みたいなのでこれで切ると
全裸になる



184:名無しさん@ピンキー
07/06/09 20:09:50 frN1wbtZ
>183
四投げ縄

悪女を拘束するだけの目的で使用したのに、
なぜか悪女が感じはじめ最終的にアダルトな展開になるとか

185:名無しさん@ピンキー
07/06/09 20:53:11 YRuSUXmM
五、物体には普通にダメージを与え、人間にはなぜか快楽を与える銃
雑魚は一発でイってしまい、ボスは何発も耐える代わりにイきかたも酷い。


バーチャコップの銃が、オブジェクトは壊せるのに
人間には痺れさせるだけと言う都合の良い銃だったはず。



186:名無しさん@ピンキー
07/06/09 22:21:11 vRpkmZNU
おまいらよくもそんな楽しげな妄想をw
つか、悪女相手じゃなくても犯罪が多発しそうなラインナップだなw

187:名無しさん@ピンキー
07/06/09 22:37:06 B83iZBpZ
>>185
バーチャガンってそんな設定あったんだ。

188:名無しさん@ピンキー
07/06/10 17:53:05 OuPl8w4g
つーわけで調べてみた…

ガーディアン(GUADIAN)
  ゲーム設定上で主人公たちが使用している拳銃。
  装弾数6発回転式シリンダー搭載の高性能ガン。
  射撃対象の生物反応を感知し、瞬時に破壊力を調整する機能がある。
  対人物にはスタンガンとして押さえ、壁など障害物では破壊力を強化する。
  ガーディアンとは「守護者」という意味。

                【VIRTUACOP 大辞典より】

だそうな…えらい所で高性能な銃だ。




189:名無しさん@ピンキー
07/06/10 20:26:52 N3Uqa18o
㌧クス。
フツーの銃じゃまずかったのだろうか?

190:名無しさん@ピンキー
07/06/10 21:20:49 pvR4SbwP
バーチャコップでは実弾を使っていないと言う設定作りのためだと思うんだが
死人である筈のハウスオブザデッドのゾンビの赤い血でさえ修正食らったから

191:名無しさん@ピンキー
07/06/11 00:23:59 fmVWIUik
六、ものすごい超能力、ただし女性には効果が薄い

雑魚の男戦闘員に対しては
テレパシーで精神を操って自殺行動を取らせたり
PKでダンプトラック並みの衝撃を与えたり
テレポートで上空数百メートルまで突き飛ばせたり
パイロキネシスで燃やし尽くしたり凍らせたり
できるのだが…

なぜか女幹部に対しては
テレパシーで精神を操るとHな気分になってしまい
PKで吹き飛ばそうとしても素人のタックル程度
テレポートさせれば服だけが上空数百メートルまで飛んで本人は1メートルくらい上がるだけ
パイロキネシスはちょっと暑い&涼しい程度
透視能力で裸を見て慌てる…

そんな超能力

192:名無しさん@ピンキー
07/06/11 12:27:04 OPaL5IAj
>>183
全裸よりも少し残ってるくらいが良い

193:名無しさん@ピンキー
07/06/11 23:48:49 qr+hF65i
当然だな。

194:名無しさん@ピンキー
07/06/12 12:28:18 ZSYKdOI+
久々に魔装機神プレイしたら当時はリューネとミオ好きだったのに
今やるとサフィーネが好きになったのは間違いなくこのスレの影響だな

195:名無しさん@ピンキー
07/06/12 13:47:31 1UNUVwPa
おめでとう

196:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:21:14 q72WpwTt
保守

197:名無しさん@ピンキー
07/06/13 01:22:14 K0ofBvvJ
ゲッP-Xのヒッサーはどうだろうか?

198:名無しさん@ピンキー
07/06/13 12:14:35 8FybbpIm
悪の女幹部のお姉さんメインのエロゲーってないかなぁ
大抵は小娘のヒロインがメインなのが困る

199:名無しさん@ピンキー
07/06/13 18:54:24 R68M5JCW
>>197
大好き。ヒッサーヒロインルートが記憶喪失ネタだったのだけが残念だ。

200:名無しさん@ピンキー
07/06/13 22:03:44 K0ofBvvJ
200get

201:名無しさん@ピンキー
07/06/14 12:58:38 q6F7IpQ2
ゲッP-Xのどのルートか忘れたけどヒッサークローン製造工場が一瞬映るシーンあるよな。
すぐに爆発するけど。ぜひ、一体いただきたいなと思った記憶がある。

202:名無しさん@ピンキー
07/06/14 19:08:18 XD+iSCjc
ゲッP-Xをここ数年探し続けているが、全然見つからないオレは負け組。

203:名無しさん@ピンキー
07/06/14 23:10:11 69N5AmCC
流れをぶった切ってすまんが
豪放磊落な武人幹部と官僚主義の女幹部は犬猿の仲。
そんなあるとき武人幹部はヒーローに大敗を喫し、
責任を感じて自害しようとする。そこへひょっこりと現れた
女幹部が、われわれ幹部への処罰の権限は大首領
ただ一人が有しており貴様に自害の権利は無い云々
と屁理屈をこねて自害を強引にとめる。その後行われた
大首領の裁断の結果はかなり温情的なものだった。
そして後日武人幹部は女幹部が彼の助命を
大首領に嘆願していたことを知る……。
という電波を受信した。


204:名無しさん@ピンキー
07/06/15 00:55:24 wogMS+pI
>>203
さぁ!文章化だ!…と言いたいが、[武人幹部]で某ドバン家当主が出てきて吹いてしまう

205:名無しさん@ピンキー
07/06/15 01:17:59 1y7s5FMw
ハンマー振り回す人ですね。

206:名無しさん@ピンキー
07/06/15 01:29:10 BZTVWZ6j
じゃあ、女幹部は「ひぃっ」の人か?

207:名無しさん@ピンキー
07/06/15 03:56:11 1y7s5FMw
「ひぃっ」の人のBGM好きだったなぁ。なんかパンツァードラグーンみたいで。

208:名無しさん@ピンキー
07/06/17 21:08:25 r6PnqiH4
悪女の口調はどんなのが一番好まれるんだろう

よくあるタイプでは
1・「何やってんだい!やっておしまい!」ドロンジョ様系アネゴ口調

2・「フフフ……たっぷり可愛がってあげるわ」ねっとり妖艶系

3・「オーホホホホ!今日が年貢の納め時ね!」高飛車口調系

4・「ふん、愚かな虫けらどもめ」人を見下す尊大系

こんなところか

209:名無しさん@ピンキー
07/06/17 21:11:52 bO/NMLtg
な、悩むな~。
とりあえず②かなぁ。

210:名無しさん@ピンキー
07/06/17 21:49:03 4UDbMzOd
5・「…死んで」何となく無口クールも追加してみた

211:名無しさん@ピンキー
07/06/18 00:06:19 Pa5x9fN3
どれも捨てがたいが2
余裕たっぷりの女性がいざと言う時に
すっかり冷静さを失うの萌え


212:名無しさん@ピンキー
07/06/18 00:24:09 r+St+W1A
複合的要素もあるからな……
昨日お亡くなりになったグレンラガンのアディーネ様がここ最近のヒットな俺は1・4で。

213:名無しさん@ピンキー
07/06/18 13:56:10 nqZHCr9j
1はレイア様
2はネリア様 ザーラ様タイプ
3はキュレイア様タイプ
4はちょっと違うが黒百合様タイプ

か?

214:名無しさん@ピンキー
07/06/19 01:04:31 lTSV8jSc
姐御口調は特撮の組織やファンタジーの女悪魔とかよりも
ベルトアクションに出てくる女性型の敵キャラとかに合うな

215:名無しさん@ピンキー
07/06/19 12:43:23 oOcNBxPo
敵っ娘がでるやつで1番好きなベルトアクションって何?

216:名無しさん@ピンキー
07/06/19 14:58:03 FnNDkjv9
ファイナルファイト

217:名無しさん@ピンキー
07/06/19 15:50:04 t+fkpRx4
このスレ向けっぽいSSハケーン。超短編だが。
スレリンク(eroparo板:127番)


218:名無しさん@ピンキー
07/06/19 16:43:58 LHAgPCOj
なぁみんな、ネタで保守するのは構わんが、少し職人様がSS投下するの待たないか?

219:名無しさん@ピンキー
07/06/19 17:47:36 JRWI7WyC
気弱で内気な悪の女とかはいないのかねぇ…

220:名無しさん@ピンキー
07/06/19 22:10:16 os9tH6Eq
>気弱
「あ、あのスイマセンが…死んでいただけませんでしょうか
貴方が生きておられると…うちの組織の陰謀の邪魔になっちゃうんですよ
なので、首領がどうしても始末してこいと言われたんです…
そんな手間とか痛い思いとかさせませんので…お願いしますよ…ねぇ」

>内気
「う、うちの組織の幹部はこの服装じゃないとダメだって言われてるんです
こんな恥ずかしい格好…本当はいやなんですよ
でも、そんなこと言えなくて…
そりゃあ…○○(他の幹部の名前)さんだったら似合うかも知れませんけど…
(えぐえぐ)みっともなくありませんか…」


こんな感じ?

221:名無しさん@ピンキー
07/06/19 22:16:45 QNlNihAs
俺がヒーローだったらそんな某ゆきぽっぽ見たいな女幹部殺せる自信ないな

222:名無しさん@ピンキー
07/06/19 22:40:11 H4PoHTeZ
>>220
>気弱
このセリフでニコニコ笑いながら来る方がイイ。

223:名無しさん@ピンキー
07/06/19 23:32:36 0QDaZFWv
笑顔で来られたら逆に恐いな・・・((((( ゚Д゚)))))

224:名無しさん@ピンキー
07/06/19 23:55:56 JiV/1s1p
>>221
「女幹部」の時点で殺せないくせに( ´∀`)σ)∀`)

225:名無しさん@ピンキー
07/06/20 00:13:59 XwI+Dzc0
>>222
こういう台詞を切々と語ってから一刀のもとに相手を倒し
「ああ……これも宿世の定めなのですね」
と肩を落として去って行くのとか

226:名無しさん@ピンキー
07/06/20 02:31:01 nmYbyLBs
ジュエルナイトクルセイダーズとかいうエロゲーの女幹部は
普段は気弱で内気で、幹部コス着ると高慢になるとかいうヤツだった

227:名無しさん@ピンキー
07/06/20 03:45:59 8U/+nEze
敵女幹部と恋愛できるエロゲーありませんか?

228:名無しさん@ピンキー
07/06/20 12:26:39 rAmGC5Uo
>>225
逆に毎度毎度ヒドイ目に合わされて、えぐえぐ泣きながら退散するのもいいw

229:名無しさん@ピンキー
07/06/20 18:05:10 2iksI+eY
>>228
どういうヒドイ目に合わされてエグエグ泣きながら帰っていくのかkwsk

>>227
野獣戦隊シバルカンなんてどう…確かそういう展開あったはず…

230:名無しさん@ピンキー
07/06/20 18:05:19 lqf/9XYg
さらにそのあとエロおしおき

231:名無しさん@ピンキー
07/06/20 22:51:20 8U/+nEze
>>229
㌧クス。
さっそくググってみるよ。

232:名無しさん@ピンキー
07/06/21 02:55:16 DtKhck75
気弱なの考えてみた エロくないことに謝罪するが賠償は(ry

おんなかんぶにっき はじめてのしゅつげき

○月×日

今日、私に戦闘部隊幹部の任務に付くよう辞令が来ました。
その…私を認めてくれたのは嬉しいのですが、…コスチュームが…その…。
…は、恥ずかしいのです。わ、私が普段着てる下着よりも身体を覆ってる所が少なくて…。

○月△日

今日の講義は厳しかったです…。
怪人強化と兵器開発を担当されている先輩の指導を受けたのですが、内容も高度で質問も厳しくって…。
…ちょっと泣いちゃいそうです。

○月□日

初出撃の任務が下りました。
象さん型の怪人さんと、戦闘員さん20人の編成で小学校を襲撃して子供たちを攫うという内容のものでした。
…結果は散々でした。
たまたま近所に居た敵の赤い人が応援を呼び、青い人、桃色の人達によって戦闘員さんたちがあっという間に戦闘不能になってしまい、
残っているのは私と怪人さんだけ…。
怪人さんは私に「戦闘員を連れて逃げろ」と叫びつつ、敵の3人に向かって突っ込んで生きました…。
…私ひとりの腕力では20人もいる戦闘員さんを連れて帰るのはどう考えても不可能ですが。
とりあえず本部に応援を要請して、怪人さんの援護に向かおうとした所…間に合わなかったことを思い知らされました。
怪人さんが正座させられ、そこに青い人が腰に手を当てて何か喋っています。…勝負あったみたいです。
でも、戦闘員さんたちを見捨てるわけには行きません。
赤い人と桃色の人が迫ってきますが、とにかく覚悟を決めます。


233:名無しさん@ピンキー
07/06/21 02:56:41 DtKhck75
「…か、可愛い…。」
「「…はぁっ?」」

お互いの間合いに入ったハズなのに、聞こえてきたのは裂帛の気合ではなく、間の抜けた声…。
私と桃色の人も、思わず間の抜けた声を上げてしまいました。

「幼い表情とアンバランスなセクシー衣装と肢体!まさに男を狂わせる小悪魔!素敵だと思わないか?ピンkふぉぐぇ!!」
「…胸無くて悪かったわね!!」

…なぜか仲間割れしている様子です。ダウンした赤い人に馬乗りになって、桃色の人がボコボコ殴ってます…。
…ともかく味方の救援まであと3分。怪人さんを助けに行こうと目を向けた時、…さらなる危機が迫っている事に気付きました。
怪人さんは体育座りをしてのの字を書いており、青い人が悠然と私のもとに向かってきたからです。
仲間割れをしている味方に冷たい視線を向けて、眉ひとつ動かさず私と睨み付け、こう告げたのです。
「…不法侵入に誘拐未遂。その悪行、見逃すわけにはいかない!!」
っ!すごい威圧感です…。…でも、あと3分もちこたえなきゃいけない!
相手は延々と口撃を続けてきます。…色々キツイ事を言われてるので、かなり泣きそうです。
そして…。もう駄目って思った時、視界が白い煙に包まれ、誰かに手を引かれました。
「こっちだ。」
「え?きゃっ!」

その手の導くままに走り続けていると
「…よく持ち堪えたね。部下もみんな無事だよ。」
あ、先輩だ…。私たち助かったんだ…。
戦闘員さんも怪人さんも近くに着陸している輸送ヘリに次々に収容されています。

「大丈夫かな?初めての任務は辛くなかったかい?」
本部への帰路、先輩に頭を優しく撫でられながら、こう聞かれました。
…ものすごく安心します。緊張が解けたのか、もう涙が止まりませんでした。
「ぅっ。ひぐっ。…怖かったです。あっという間に戦闘員さんも怪人さんも倒されちゃって、青い人のプレッシャーが凄くて、
しかもセクシーとか小悪魔とか言われちゃって…。お嫁にいけないですぅ。ふえぇぇぇぇん。」
「…(ピク)。ほう、そうか。…でも、今度ピンチになった時は私が助けに行ってあげるから。」
「せ、先輩ぃ。ふえぇぇぇぇぇぇぇぇん。」


234:名無しさん@ピンキー
07/06/21 02:57:56 DtKhck75
○月☆日
先日の出撃で大戦果だったことから、私たちの部隊に金一封の報奨金がでました。
目的の小学生誘拐こそ失敗したものの、敵隊員2人を戦闘不能にしたからとか。
…あれ?2人? 赤い人は確かに戦闘不能になっていましたが、もう一人は?
「…おや?おめでとう。大戦果だったそうだね。」
「先輩ぃ。私、私…。」
「ああ。あれは全て君の手柄だよ。…君は気にしなくて良い。」
そう言って微笑みかけてくれる先輩。…ちょっと笑顔が怖い気がしますが。
…それにしても何故でしょうか? 先輩の笑顔を見ていると顔が火照って動悸が収まらず、汗が止まりません。
これって…。

同日 某病院
「ブルー!お見舞いに来たわよ。」
「ああ。ありがとう。」
「なぁピンク!俺は?俺は!?」
「ベタだけど、フルーツの詰め合わせよ。」
「おぉ。すまないな。」
「ピーンークー!俺のは!?」
(ドスッ。ガシガシッ。グキリッ。)
「ふぅ、静かになった。そういえば、ブルー。いつの間に負傷してたの?」
「……あの時起こった事を在りのまま話す。」
「え、ええ。」
「先日、例の女幹部の事件以降、嫁からの風当たりがキツイんだ。君はロリ顔が好みなのかとか、女の子を言葉責めでイジメルのは趣味が悪いとか、
晩飯のカップ麺が何味が良いかとか何を言ってるかわからんと思うが俺もわからん。」
「…で、考え込みながらバイク乗ってて転けたのね。」
「…ああ。…ともかく今後の予防策として、救助対象や相手部隊に女が混ざっていた場合、お前に任せて良いか?」
「それは構わないけど…。救助対象と相手部隊、どっちにも居た場合はどうするのよ?」
「…その時は回れ右して帰っていいか?」
「却下ね。」
「…そうか。」
「…………な、ナースコール頼む(ピクピク)」

235:名無しさん@ピンキー
07/06/21 03:31:40 32Ia0Cq4
ディモールトGJッ!!
お久しぶりです。

236:名無しさん@ピンキー
07/06/21 05:13:26 GR/UsTD0
GJ!
雑魚クラスな幹部ってのもシンデレラストーリーな感じがしていいなー

237:名無しさん@ピンキー
07/06/21 11:44:43 /wCBMgZD
か、可愛い…
毎度GJです!

238:名無しさん@ピンキー
07/06/21 11:51:04 0w+KA2Q6
弱気幹部もいいものだと思えるからすごい。
ハァハァ
しかしレッド自重しろ

239:名無しさん@ピンキー
07/06/21 12:34:00 ZEVTj71k
あいかわらずどういう戦闘が繰り広げられているのか謎すぎるww
「ありのままに話す」とか小ネタもきいててたまらんです。

240:名無しさん@ピンキー
07/06/21 12:36:18 NcHia03d
黒百合の人ですか!相変わらずの神っぷり、最高です!
気弱幹部可愛いよ気弱幹部…

241:名無しさん@ピンキー
07/06/22 02:34:18 zIzfvA+3
シバルカンは一話のサソリ怪人が良かった
変身前の人間に負けて捕まって一般人にレイ○されるところとか


242:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:06:44 j4nkryyM
そういえば、あんまり『裏切りと愛の狭間』って話はないよなー……
悪の秘密結社として首領に女幹部だが、同時に敵である正義の味方にベタ惚れ
個人的にはヒーローを愛しているが、一度誓った忠誠心を首領も裏切れない
幹部としての矜持とヒーローへの愛に苦しみ、やがて一つの決断を下す……みたいな

いっそ自分で書くか

243:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:48:25 EmK25PIv
葛藤してたの龍牙さん位しか記憶に無いな…

というわけでwktkして待ってるw

244:名無しさん@ピンキー
07/06/23 11:07:44 BTIk4AC8
女幹部のほうが苦悩してる話は無いな

俺もネタはあるけどどうもダラダラ長くなってまとまらん
ワードパッドに書いては消してを繰り返してる
…纏まったら投下して良いかな?前にもこんな泣き言言った気がするが

245:名無しさん@ピンキー
07/06/23 14:42:24 guJwV/Fs
誘いうけウザス

246:名無しさん@ピンキー
07/06/23 20:56:00 2PtEcjjG
みんな仲良く

247:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:37:03 mC1tjqOY
ヒーローにレイ○された仕返しに逆レイ○でお返しする
悪の女はどうだろうか?

248:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:55:41 ncj+qDdU
レイプされた悪女ネタは少なくなかったが、お礼参りの逆レイプはなかったなw

249:名無しさん@ピンキー
07/06/24 00:21:55 xYUxgQpr
まあレイ○で仕返しするヒーローでもいいけど

250:名無しさん@ピンキー
07/06/24 00:42:16 JnxT3A4a
敵の女幹部が乗っているロボットの中に忍び込んでセックスで操るヒーロー

251:名無しさん@ピンキー
07/06/24 01:01:39 ejPazL7b
ぷろすちゅーでんと


252:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:49:08 qHImeTzT
>203のネタをベースに、気弱女幹部を俺ミキサーに掛けて
ごちゃごちゃにしたのをちょっと書いてみた。



「もう我慢ならねぇっ、レンジャーのアホ共が!」

 長い回廊を、がなり立てながらゆく大男の一歩に連動して地響きが伴う。 
身の丈二メートルはあろうかというその男は、頭から湯気を出して心底から 
怒っているようだった。

「昭造さん、まま、待ってくださぃぃ」

 それを追いかける、今度はやたらと背の低い女が一人。見る物全てを破壊し
てしまいそうな昭造に対して、彼女の表情はさながら小動物のようだった。 
明らかにおびえている。
 だが、それにも関わらず女は、はっしと昭造に背後から組み付くと小さな体
を目一杯に使って羽交い締めにする。

「うがあっ放さんかい、なな子ぉ! 今日っちゅう今日は、あんガキャぶち殺
しちゃるんじゃあ!!」

「だ、ダメですっ。あいつらは正攻法で何とかなるほど甘い相手じゃない事は
昭造さんが一番解ってるじゃないですかぁ! どうしてそう猪突猛進なんです
かあんたが失敗するたびに、処理に奔走する私の身にもなってくださいよっ」

「じゃかあしぃ、小細工で惨敗しとるおどれが言えた事か。ワシにはワシのや
り方がある! しばきあげりゃあ、どんな奴もいつかくたばるんじゃ!」

「無茶苦茶ですよぉぉ」

 昭造はしがみ付くなな子を引きずったまま、さらに回廊を突き進んでいく。
そのまましばらく引きずり回した挙げ句、ひょいと片腕で後ろの彼女をつまみ
上げると、ぽいと地面に捨ててしまう。
 キャンと子犬の様な悲鳴を上げて尻餅を付くなな子。

「痛ぃ……うう。もう知りませんからね、どうなったって知りませんよ!」

 その場にぺたんと座り込み捨て台詞を吐くが、それにも昭造はひらひらと手
を後ろ手に振るだけで相手にしなかった。その姿はみるみる内に小さくなって
いき、やがて豆粒のようになって消える。
 後に残されたのは、なな子一人のみであった。


・・・

253:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:51:30 qHImeTzT
 昭造がバイクを駆って基地を飛び出す。猛烈な速度を出して向かう先は、 
敵レンジャーの基地だ。彼らは国防だとかなんだとかで、自分たちの所在を
秘密にせずに公にしていたため、場所の特定は容易である。
 無論、それはどんな敵が襲撃しても返り討ちにできるだけの自信の裏返しで
もあったのだが、そんな事は昭造には関係がない。
 その背中に巨大なバズーカとガトリングガンを担いでひたすらにアクセルを
ひねって突き進む。

 あっという間にレンジャーの基地が見えてくると、昭造はさらにバイクの 
速度を上げて突撃する。
 その様子は、レンジャー基地の監視にもはっきりと見えていたようで警報が
辺りに鳴り響くと迎撃とばかりに砲撃が昭造のバイクに次々へと襲いかかって
は爆発する。
 昭造はそれをもひらり、ひらりと見事な操縦テクニックでかわしながら、 
コクピットのパネルを操作すると、バイクのカウリングから羽根が飛び出す。
 そしてテールノズルから爆炎の噴射が始まって前輪をたかだかと空へ向ける
と、バイクは一気に宙へと浮かび上がった。
 いよいよ速度は増してゆき、とうとう迎撃すらかいくぐって基地の喉元へと
舞い上がると昭造は勢いをつけてバイクから後方へ飛び上がるようにして脱出
する。

「うらあっバイクミサイルじゃあ!」

 主から離れて弾丸となったバイクが敵の基地へ衝突して、本当にミサイルを
落としたかのような大爆発が起きる。すると、

「うはは……出てきよった、紙飛行機どもがっ」

 その爆風に紛れて、レンジャー達の戦闘機が二機、飛び出してくる。二つが
合体して巨大な人型ロボットになる彼らの切り札だ。
 爆風に打たれながら滑空する昭造は、次に背中のバズーカを手に取ると落ち
ながらトリガーに指をかけて発砲する。

 ばすんと巨大な弾が押し出されて戦闘機に襲いかかる。敵はそれを機体をロ
ーリングさせて回避したように見えたが、その直後に砲弾がくるりと向きを変
えて後ろから襲いかかり、命中する。

 再び大爆発がおきるがさすがに耐久性の高い相手である、撃墜するとまでは
いかず、飛行安定性に支障をきたした程度であった。

 被弾した方を救うためであろう、少し離れた所にいた片方の戦闘機が向かっ
てくると、あちこちの形を変形させながら被弾した戦闘機の後ろ側につっこん
でいく。
 被弾側もジェット噴射を止めて形を変えていく。例の巨大ロボットになろう
としているのであろう。しかし、その隙を逃す昭造ではない。

「こんバカタレがー! そりゃあ敵の真っ正面で撃ってくださいと言うとるよ
うなもんじゃあ!! いつも待ってもらえると思うな!!」

254:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:52:17 qHImeTzT
 そういって空になったバズーカを捨てると、もう一つの巨大なガトリングガ
ンを持って弾をばらまいていく。弾のひとつひとつが意志でも持っているのか
そのどれもが一発も外れずに結合部分へと集中的に衝突していく。
 すさまじい爆音と共に、脆弱な箇所を削られた二台の戦闘機は無理矢理引き
離されると、つぎつぎと襲いかかってくるガトリングガンの弾に剥き出しにな
ったエンジンを破壊されて、空をきりもみして舞った後に爆発して散った。
 それを見て高笑いする昭造。

「どーじゃ見たかガキ共があっ」

 しかし、その笑いは長くは続かなかった。もうもうと舞う爆風の中から、
今し方撃破したはずの戦闘機が、しかも合体して巨大ロボットとなった姿で
ぬうっ、と音もなしに現れたのだ。

「なんじゃとうっ」

 滑空が終わって地面へと着地した昭造は、ガトリングガンを大空へ向けて
放とうとしたが、弾が切れてしまってむなしく砲身が回転するだけだった。
 巨大ロボットからレンジャー達の声が聞こえてくる。

「あの戦闘機は自動操縦のダミーだ。俺たちをそう簡単に倒せると思うな!」
「こん外道!!」
「外道はどっちだっ。お前達を許しはしない!」

 その言葉と共に、巨大ロボットが唸りを上げて昭造へ急降下してくる。その
まま巨体で押しつぶすにせよ、満載した巨大重火器で丸焼きにするにせよ、
等身大の相手を消し去るには十分な威力があろう。
 急降下しながらも巨大ロボットは万歳をするかのような姿勢になって、指先
を昭造へ向けるとそこからミサイルを発射する。
 轟音をたてて襲いかかっていくミサイルを、昭造は走って避けようとしたど
うにもならず、直撃こそ免れたものの上がった爆炎に両足を吹き飛ばされる。

「うぐあ……!」

 無事だった他の部位もズタボロにされて、昭造が転がっていく。

「ぐぞ……ワシがあんガキャ共に……」

 そして近くに巨大ロボットが降り立つと、上の方からリーダー格らしき赤い
スーツをまとった男が飛び降りてきて昭造の前へと立った。
 マスクに覆われていてその素顔は解らなかったが、おそらくは昭造を睨み付
けてこう言った。

「一人で来るなんてバカか貴様は。いい加減に降参したらどうなんだ」

 大地に血の混じった唾を吐き捨て、残った両腕で上半身を支えると敵を睨み
返す昭造。

「じゃけえ、悪党が簡単に降参したらつまらんじゃろおが……おどれらをぶち
殺すまで、このケンカは終わらんど!」

 歯をむき出しにして言う。足がなくとも一歩も引かぬとばかりに眼光も鋭い
姿に、彼を圧倒してきた相手もさすがにわずかに後ずさるが、

「ならば、貴様を殺して終わりにさせてもらう!」

 と叫んで、怯んだ気配をかき消すようにして息も絶え絶えの昭造に躍りかか
る。

255:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:53:56 qHImeTzT
「覚悟しろ!」
「ぐおお!」

 ぐわっとその影が昭造に覆い被さるが、そのとき巨大ロボットの側で爆発が
起きた。
 反動でロボットがよろめく。
 中に搭乗している残りの人間があわてて姿勢を制御するが、操縦者が欠けて
いるせいで立ち直りにいささか時間がかかってしまう。

「なんだっ」

 赤いスーツが振り向くと、地面からモグラのように顔を出した、先端にドリ
ルのついた巨大な戦車が巨大ロボットめがけて、次から次へと砲撃を加えはじ
めていたのだ。
 それに巨大ロボットが再び飛び上がって逃れようとすると、その隙に地面か
ら一気にはい上がったドリル戦車が轟音を上げて昭造達へと向かってくる。

 そして中から一斉に黒ずくめの兵が飛び出してくると、それぞれが手に持っ
た重火器で巨大ロボットを砲撃してドリル戦車へ再接近できないようにする。
 残った兵はドリル戦車と共に昭造達へと向かうと、赤いスーツに次々と飛び
かかって襲いかかるが、応戦する赤いスーツは強く、兵達はなぎ倒されてしま
う。
 それでも数にものを言わせて赤いスーツは動き封じられて、ドリル戦車の接
近を許してしまう。
 戦車は昭造のすぐ側までやってくると巨体を停止させる。
 声がひびいた。

「昭造さん、助けに来ました」
「な、なな子……」

「聞けぇレンジャー共ぉ。今、レッドの命運は私が握っているぅ……見のがし
て欲しければ、我々がこの男を回収して撤退するのを黙認せよぉ」
「なんだと……」
「聞き入れられないなら、この場でレッドをぶち殺し、我々は最後の一人にな
るまで貴様らと戦うであろぉ」
「……く、解った」

 巨大ロボットの動きが止まる。それに連動して兵たちの動きも止まると、再
びドリル戦車から数人の兵が飛び出してきて昭造を抱え上げると、素早くドリ
ン戦車へと戻っていく。
 他の兵たちもじりじりと銃口を敵に向けたまま後退して戦車へと撤退する。
 同時にドリル戦車は数発のミサイルを発射して相手を牽制すると、ドリルを
回して再び地中へと逃げ戻っていくのだった……。


・・・


「うう」

 鈍い光に照らされて昭造が呻くと、ぼんやりとその意識を覚醒させていく。
 そのおぼろげな視界の中に、神妙な顔をしたなな子の姿が目に入る。

「ん……なな子か。ワシは……」

 つぶやく昭造に、なな子が呆れたようにつぶやく。

256:名無しさん@ピンキー
07/06/25 00:54:50 qHImeTzT
「吹っ飛ばされた両足は、サイボーグ化でなんとか直しておきましたよ。あん
たの勝手に首領はたいそうお怒りです。どう言い訳するつもりですか?」

 その言葉に、少しの間をおいて昭造は答える。

「……なな子、修理ついでじゃけえの。ワシの体に核弾頭を植え付けい、それ
と特攻機を用意してくれ」

「なっ何言ってんですか!」

「ワシを殺せば街も吹き飛ぶ。奴らに街を犠牲にする気迫はねえ。人間爆弾で
奴らの基地へ殴り込んで壊滅させちゃるわ!! それなら首領も納得するじゃ
ろうが」

「そんなっ」
「じゃかあしぃ、人生死んでなんぼじゃあ! はようやらんかい」

 とんでもない事を言い出す昭造に、なな子は目を白黒させてしまう。昭造は
もし言う通りにしなければ、そのままレンジャー達の基地へと再殴り込みを掛
けかねない勢いだった。

「だ……だめですっ。我々の生死の権限は、首領お一人が握っているんです。
勝手に死ぬなんて私が、いや首領が許しませんよ」

「ここまで失敗しとってまだ生きろっちゅうほど首領は甘くないわボケぇ」
「そ……そこは、私がなんとか言い含めておきます。とにかく、勝手に死ぬの
は許しません」

 いつになく言葉に感情が含まれるなな子に、妙な感覚を昭造は覚える。普段
ならもう少し理知的で計算高い物言いをするはずなのだ。

「なあに……ワレ、やけに食い下がるのお。あんガキ共をぶち殺すんじゃけえ
、言う通りにせえや」

 そう言うと、しかし返ってくる言葉はさらに感情的なものになった。

「ダメったらダメぇ! だって……!」

 その言い方に多少面食らった昭造は、語気を和らげると仏頂面で、だってな
んじゃ、と問う。すると思いも寄らぬ答えが返ってくる。

「昭造さんに死なれたら、私の生きる意味がなくなっちゃうもん……!」
「は、はあ!?」

 なな子の言葉の意味が理解できず、昭造は素っ頓狂な声をあげて答える。
なにをわけの解らないことを……と言おうとするが、それは突然重ねられた、
なな子の唇に遮られることになる。

「んむっ!」

 しばらくなな子は昭造に吸い付いて、もぞもぞと体を震わせると、やがてゆ
っくりと離れていく。
 その子供っぽい顔を紅潮させると、今度は横になっている昭造に覆い被さる
ように抱きついて、鼻と鼻がぶつかるほどに顔を近づけて言った。


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