07/04/21 01:05:19 /dNpdfZs
「巴ちゃん・・そこに座りなさい。大事なお話があるんです」
キモ姉の分類に入るであろう僕の某姉は畳の部屋で正座をしながら、静かに殺気を帯びていた。
尋常ではない空気に僕は大人しく姉の言う事に従う。
「巴ちゃん。これなにかな?」
姉が勢い良くテーブルに叩き付けたのは・・僕の秘蔵のエロ本であった。
「くらいやがれですぅ」
「姉よ・・人のプライバシーの侵害はさすがに酷いと思うぞ」
「いいえ・・他の女の子の裸を見て興奮しているなんて・・。
年頃の男の子とはいえ、これでは私の大切な巴ちゃんが将来は強姦魔になるかもしれないわ」
「30%なるわけないでしょ。何を考えているのよ姉」
「お姉ちゃん以外の女の子以外で欲情するのは不潔なのよ。
だから、今からお姉ちゃんが脱いであげるから・・巴ちゃんはデジタルカメラを持ってきて。
今日からその写真をおかずにして抜いてくださいね」
「うん。全力でお断りするよ」
「がびょん・・・・」
「普段から見慣れている家族とか妹か姉の姿に萌える人間は
リアルだろうが二次元だろうが当事者の僕には興奮しません。リアルでも萌えませんから!!」
「お姉ちゃんの裸で萌えられないからって・・幼馴染や妹モノや巨乳特集のエロ本ばかり集めていたのはそんな理由だったの?」
「肯定だ」
「ひ、酷いよ。巴ちゃん・・お姉ちゃんはどれだけ貴方の事を想っているのか知っているの?
実の両親を事故を装って生命保険目的で殺したり、巴ちゃんに近付いてくる女の子の顔に
一生に残る傷を付けたり、いろいろと大変だったんだから」
「何かとんでもない事を言っているみたいだけど華麗にスルーさせて頂きます」
ブラコンである姉が裏で腹黒いことを熱心に工作していたことを知っていたが、実の両親まで殺すか? 普通?
「女の子の興味あるけど、お姉ちゃんに興味がない=私と巴ちゃんのラブラブな生活の破綻の危機よ・・。
これは何とかして対処しなければなりません」
「姉よ・・。自分の愛液をご飯の中に入れたり、俺の部屋に差し入れのコーヒを持ってゆくような真似だけは簡便な」
「ええっっ・・どうして知っているんですか?」
「姉の味がした」
「えへへへっっ・・。お姉ちゃんの愛液の味まで判別できるなんて凄いよ。
これも日頃のお姉ちゃんが女の子の事をよく教えた成果だよね。もう、嬉しいよ」
単純に愛液を入れるところを目撃して背筋に悪寒が走っていたと姉の蔓延なる笑顔を見ていると真実を告げるのは酷である。
「で、姉よ愛液のことは目を瞑っていいからエロ本を返して」
「あははっはは・・これは処分させてもらいますね。
巴ちゃんにはお姉ちゃん以外の女の子の裸を見た罰を受けることになるわ」
「まさか、姉よ・・。あれをやるつもりか!!」
僕が逃げる暇もなく、姉は軽々と小柄な体で僕を押し倒してきた。
「巴ちゃんの体が温かくて気持ちいいよ」
僕の胸元に姉の頬が擦り付けるように甘えてきた。すでに舌足らずの口調で上目遣いで僕を見ている。
「あ、あ、あの一応、姉と弟のスキンシップには限度があると思うんだけど」
「限界の壁を軽く越える灼熱の禁断の恋は誰も止めることができないわ・・」
「た、た、タスケテェェ!!」
「巴ちゃん巴ちゃんお姉ちゃんだけの巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん
巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん巴ちゃん」
こうして、僕は人として何か大切な物を奪われた・・。
ちょっと書いてみた。