ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章 at EROPARO
ファイアーエムブレム&ティアサガ第26章 - 暇つぶし2ch250:名無しさん@ピンキー
07/04/06 20:01:50 hpNuewcZ
かなり前にも似た話があったな
極端なこといえば俺なんかはエロ無しでもおk

251:名無しさん@ピンキー
07/04/06 20:04:58 GsxH4taA
過去ログ嫁としかいえないな
つまんなきゃ誰もレスしないだけだし、おもしろけりゃレスが付く
そんだけよ

252:名無しさん@ピンキー
07/04/06 20:11:49 f0iQYp6Y
<<249-251
サンクス

話自体は出来上がっているんで細かいところを修正してくる
つーか、投入するとすれば初投稿なんでビビリまくっているわけだが

でも、ここの欄に文章いちいち打ち込んでいくってのも大変な作業だな……

253:名無しさん@ピンキー
07/04/06 20:24:09 2dUKSHZ5
つコピー&ペースト

254:名無しさん@ピンキー
07/04/06 20:34:46 9OcebnEs
面白くないと華麗にスルーされて何時間もレスつかないから見てて哀れになるよなw

255:名無しさん@ピンキー
07/04/06 21:02:49 T0doF8E1
感想もらえないってファビョる奴もいる品

256:名無しさん@ピンキー
07/04/06 21:21:32 mvKs+SHL
>>250
さすがにエロ無しはだめだろうwwエロパロだぞw

257:千葉犬
07/04/06 22:22:12 oXzXOXNP
>>252
大丈夫。始めてエロパロに作品を投下する時は、みんな君みたいにビビリながら投下している。
でも、投下し終わって、数時間の内に感想のレスを貰うと、不思議と投下してよかったと思える。
そして、それが次の作品を書く原動力に繋がっていくもの。
投下するのは大変だけど、やっていく内に慣れるから問題ない。
とにかく、頑張って作品を書いて頂きたい。それがこのスレを活気付けるかもしれないのだから。

自分は、いつになっても投下する時ビクビクしながら投下しているけどね・・・
作品書いている合間のカキコ、失礼しました。

258:250
07/04/06 23:59:51 hpNuewcZ
>>256
つ【注意書き】
過去ログ見てると、ここは非エロに関してはわりと寛容じゃないか?
流石にそればかりだと萎えるが。
>千葉犬神
おお。ゆっくり待ってます。

259:名無しさん@ピンキー
07/04/07 00:16:22 RASyGi3T
そういや昔エロ無しでぐだぐだ細切れで連載長引かせすぎて、叩き出された書き手が居たっけ。
文章自体はまともなだけに哀れだった。

>>252
書き手なら↓の控え室の過去ログとか見てみると面白いよ。
スレリンク(eroparo板)

260:252な名無したん
07/04/07 01:27:39 433ZxlUs
どうも。252でございます。ようやく準備が整いまして、投下にやってまいりました。
ただ、一点だけお許し願いたいことがありまして。
今から投下させていただく前半部分はエロースがございません。
言わば準備段階みたいなものでして。
後半部分にはエロースを稚拙な文章ではありますが、書かせてもらっております。
どうかお待ちください。

それでは恐縮ですが、投下させていただきます。

ちなみにカップリングは封印の剣のロイとセシリアであります。

261:252な名無したん
07/04/07 01:29:05 433ZxlUs
エトルリア王国が誇る三軍将。その中で、魔道部門を司る魔道軍将セシリアは様々な美辞麗句のつく
人物として王国軍内にだけ止まることなく、国民からも尊敬の念をもって見られていた。
 軍務に関する能力的なことだけではなく容姿端麗という文句が正に似合う美貌の持ち主。加えて
性格面も誰でも分け隔てることなく優しいときている。天は彼女に二物も三物与えたのだと誰しもが
話すほどであった。
 一方で軍内部においては
 『魔道軍将殿はあの美貌つまりは肉体をつかってその地位についた』
という具合に揶揄する者もいた。もちろん、そういった者達は少数であったのだが。
 人の口に戸は立てられないものだ。特に悪口などの類に関しては尚更である。軍というものはその
組織上意外にも広いようで狭い。
 セシリアが率いる魔道部隊はその構成上において女性が珍しくなかった。女性たちは噂好きである。
よって、そのような噂話がセシリアの耳に入ってくるのも必然であった。
 大軍将ダグラスとの合同演習についての打ち合わせのあとに偶然聞いてしまった部下たちの会話。
表面上は何の反応も示さずにその場を離れ、執務室へと戻った。
 残っていた書類の決裁をするため、羽ペンを走らせ印を押していく。だが、いつものような集中力は
続かず先ほどの話を思い起こしては憤慨の感情が湧き上がってくる。
 ついには作業を一旦止めて盛大に愚痴り始めるのだった。
 「本当に馬鹿らしいわね。美貌だなんていつかは衰えるものなんだから……最近は忙しくてお肌の
お手入れもままならないし……。大体、肉体をつかって……って何よ? そんなことをしてまで権力
を持ちたいだなんて思ったことないわ。 ……そもそもわたしは処女だし……」
 自然と語尾が小さくなり頬を赤らめていた。
 そう、独白通りに彼女は依然として生娘のままであった。年齢も24歳と貴族の娘としてはとっくに
輿入れしていてもおかしくないのだが。
 
 これには彼女の父親の公爵が大きく関係していた。セシリアが幼い物心がつく前に早々と他界してしまった
母親。そのことを深く悲しんだ公爵は、妻を失った悲しみを忘れる……いや和らげるために
幼いセシリアにそれまで以上の愛情を注ぐようになった。

 セシリアの父親は将軍の一人として国に仕えていた。その職務の重さに比例し、当然ながら家族と過ごす
時間は少なくなるものだった。それでも彼は可能な限り愛娘と過ごす時間を確保していた。セシリアの側
には使用人たちがいるとはいえ、肉親の惜しみない愛情こそが一番だと考えていたのである。
 父親の深い愛情と優秀な使用人たちによってセシリアはどこに出されても恥ずかしくない淑女へと
成長を遂げた。
 だが、落とし穴はどこにでもあるというものでこの親子も例外ではなかった。セシリアが疎ましく思えるほどに
父公爵が構いたがるのだ。セシリアは軍へと入隊したのはやや不純な動機であるものの、父からの束縛を
軽減するためということもあった。
 公爵は当然のように渋る様子を見せた。しかし、
 『お父様のような立派な軍人となってこの国を支えたい』
というセシリアの言葉に折れ、彼女の入隊を認めたのだった。


262:252な名無したん
07/04/07 01:30:10 433ZxlUs
士官学校を卒業してから正式に軍人として任官されて半年。セシリアが19歳になった頃に同僚を実家へと招待
したことがあった。その中には当然ながら男性の姿もあった。公爵が彼らから挨拶を受けた際にセシリアの肩へと
手を回そうとした不埒な男がいた。セシリア本人が軽く払ってやんわりと拒絶したのだが、それを見ていた公爵閣下
は壁に掛けられてい大剣を引き寄せた。
 そして退役してから数年経っているとは思えない素早い身のこなしにて抜刀。茶器が並んでいたテーブルを両断して
みせて言い放ったのだった。
 『うちの娘に金輪際近づくな。変な真似をすればこのテーブルのように叩き切ってやる』
と男の鼻先に大剣を突きつけた。腰を抜かさんばかりに驚かされた男は転がるようにして逃げ帰っていたった。
 セシリア本人としてもその同僚の馴れ馴れしすぎる態度に内心辟易していたところもあったため、さほど
父にうるさくいうことは無かった。
 当然ながら屋敷に残った同僚たちも公爵の存在を意識してか会話があまり弾むことがなかった。

 年頃の娘ということならば縁談の話が頻繁に来そうなものである。実際そのような話は山のように持ち上がってきていた。
セシリアの実家はエトルリア国内においても指折りの名家。政略上の利点に加え、セシリア本人の美形ぶり
も広く知れ渡っていた。
 しかし、その過保護―親ばか振りで一部にて有名であったセシリアの父親。まだ彼女を嫁に出すつもりが更々ない彼の手に
よって握り潰されていたのだった。
 セシリアにしても元々恋愛事に関しては淡白な方であったし、軍人としての仕事が思いの外面白かったためあまり
気にしなかった。また、彼女にちょっかいを出そうという者は父親の大剣事件の噂が広まっていたためか
現れなかった。

 勤勉な上に努力家でもあったセシリア。軍上層部においても評価は上々であり瞬く間に出世を遂げ、
若干24歳にして女性としては初の三軍将―魔道軍将に推挙されるまでになった。
 東方の軍事大国・ベルン王国がリキア諸侯同盟及びサカ地方に侵攻を開始する一年前のことであった。


263:252な名無したん
07/04/07 01:31:33 433ZxlUs
東方の強国ベルンと、エトルリアとそのベルンの間に位置するリキア同盟。セシリアの元にリキア同盟からの
救援要請が入ったのは夏の終わりを告げる頃だった。
 ベルンが誇る竜騎士部隊との睨み合いの末に退けた魔道軍将・騎士軍将の混成部隊は、リキア同盟を暫定的に
指揮していたフェレ公子ロイの歓待を受けた。

 並んでセシリアと騎士軍将パーシバルに謝辞を伝える赤い髪の少年と青い髪の少女。少年がロイ。少女は
オスティア公女リリーナ。共にセシリアがオスティアに駐留武官として滞在していた1年余りの間に一般的な
勉強はもちろん、指揮官或いは為政者としての領国経営論などを教えた子供たちだ。
 セシリアが師匠で二人が弟子ということになる。
 堂々とした姿勢のロイの様にセシリアは自然と頬が緩むのを感じていた。席を外したパーシバルがいなくなると
ロイは改めて謝意を述べた。
 「本当にありがとうございました。セシリア将軍」
 「ここしばらくのベルンの軍事行動は目に余るものがあったわ。エトルリア国としても牽制するという意味で
今回のことは有益だった。だから、謝ることなんてないの。それと、ロイ」
 「はい?」
 「以前のように名前で呼んでもらえるかしら? そう畏まって将軍と貴方から呼ばれると違和感のような
ものを感じてしまうの」
 「違和感……ですか?」
と首を傾げるロイ。彼の傍らにいるリリーナもよく分からないというような顔をしていた。
 「わたしと貴方とリリーナは師弟関係にあったでしょう。それなのにそういうふうに言われると距離を
置かれたようで寂しいのよね」
 「分かりました。個人的な場では以前のようにセシリアさんとお呼びしますね」
 「ええ。お願いね」
 「はい。セシリア先生のご命令ですから」
 冗談めかしたロイの言い回しに師弟3人は声を上げて笑うのだった。
 その後もしばらく話し込んだものの側近からの咳払いを受けて、セシリアはオスティアへと駐留する軍の
指揮を執るべく二人と別れた。
 指示を手早く飛ばしつつもセシリアの頭の中は立派な成長を遂げた2人の弟子のことが大半を占めていた。
 (本当に2人とも立派になって……。リリーナも魔道の勉強を真面目に続けていたようだし……それにロイも……)
 副官から手渡された書類に目を走らせながら思考は再びもう一人の弟子へと向かっていく。
 (ロイなんて身長は5年前はわたしの胸に届くか届かないかというぐらいだったのに。今ではわたしに追いつきそう
なほどになっていたし。ちょうど今は成長期だし、だんだんと男性らしくなっているということかしら)
 年相応に少年の面影を残しつつも大人の男へと成長を遂げつつあるロイのことを思うと、セシリアの胸の中には
懐かしさとは別の勘定が生まれていた。
 だが、セシリアにはまだその感情がよく分からなかった。



264:252な名無したん
07/04/07 01:34:00 433ZxlUs
エトルリアにて勃発したクーデター。王国宰相ロアーツが西方三島総督アルカルドと結んで起こしたその動乱は、
反クーデター派とそれに助成したリキア同盟軍の活躍によって大事に至る前に鎮圧された。


 長い間眠っていたような感覚。寝台上から上半身を起こしたものの、頭の中では何か霧のようなものがかかって
いるかのようにはっきりしない。何度か瞬きを繰り返し、ようやく意識が覚醒してきた。
 セシリアは寝室の様子をみて違和感を覚えた。いつも寝起きしている軍の宿舎ではない。実家の自身の部屋でもない。
部屋の内装はもちろん、寝台自体が日ごろから愛用しているものと全く違っていた。
 まず、大きさが違うのだ。普段使っているものは一人用を少し大きくした程度。ところが、今しがた起き上がった
それは大人が優に数人は楽に休めそうなものであった。
 部屋の入り口である扉が音をたてて開いた。それに釣られるようにセシリアは視線を扉へと向ける。
 室内に入ってきたのは燃えるような赤い髪をした青年だった。
 (ロイ……?)
 可愛い弟子を思い浮かべるが違う。ロイは男ほど背が高くはなく、まだセシリアの身長には届かない。男の背丈は
セシリアを優に超え、並んで立ってみても彼女は彼の肩辺りというところだろう。ロイとはどう考えても違いすぎる。
 体格にしてみてもそうだ。無駄な肉が一切見当たらない身体。適度に筋肉がついており均整の取れた大人の男の
肉体だった。
 だが、どことなくロイを思わせるような面影を残しているのは気のせいだろうか。
 青年はセシリアが警戒と興味が合わさった視線を受けても動じず、寝台へと歩み寄ってきた。
 「ちゃんと着てくれたんですね。嬉しいです」
 「はい……?」
 彼からの問いかけに警戒していたのも忘れて返事を返す。
 「私が用意したそれです。綺麗ですよ。もっとよく見せてくれませんか?」
 青年が指差すところ……シーツの下へと目をやる。いつものなんの面白みもない、ただ睡眠の快適さだけを考慮した
夜着ではなかった。
 ありのままに言えばセシリアが身につけたものは下着だけだった。もちろん、ただの下着姿ではない。色は情熱と
積極性を思わせる赤。レースなどの細かい意匠が凝っており、何よりも露出度が激しい。ほんの少しでもずらせば胸の頂が
見えそうである。布地よりもセシリアの白い肌の露出だ断然多かった。
 お揃いの下用のものも隠したいのか見せたいのかとよく分からないものだった。とにかく淫靡。こういった男を
誘惑する―娼婦が身につけるようなものだとは知識上知っていた。
 セシリアは恋人のいない自分には縁の無いものだと思っていたような代物。では何故それを着ているのか。全くもって分からない。
この部屋がどこなのかということを含めて疑問点だけが増えていく。
 それでも見知らぬ異性に堂々と下着姿を晒すわけにもいかないので、さっとシーツで肢体を隠した。
 青年は何も言わずに寝台脇に腰掛けると俯いて思案中のセシリアのほっそりとした顎へと指を這わせ優しく上げさせた。
そのまま2人して見詰め合う形となる。
 微かに笑みを浮かべた口元。優しげな眼差し。十分すぎるほどの彼は美青年といえた。自然に頬を朱に染めたセシリアの唇に
赤髪の青年はそっと自身のものを重ねてきた。
 「っ!? ……ちょっと!」
 青年を押しのけ興奮して荒くなった呼吸を鎮めるために胸元へと手をやる。
 「あなた、だれなの? どうしてこんなこと……」
 セシリアの言葉を遮るようにして青年は再び唇を重ねてきた。彼女の歯列を舌でなぞっていく。左手をセシリアの手に添えて
反対では背へと回し彼女を抱き寄せていく。頑強に閉じていたセシリアの口が新鮮な空気を求めて開いた。青年はそこを見逃さずに
口内深くへと舌をねじ込みセシリアのそれと絡ませ唾液を啜ると、お返しとばかりに自分の唾液を流していた。


265:252な名無したん
07/04/07 01:35:08 433ZxlUs
 何もかも分からなかった。導かれるようにして彼に抱かれ幾度となく共に快楽を味わい、気付けば青年の逞しい胸板へと頭を預けていた。
青年はセシリアを労わるかのように彼女の若草色の髪を梳いている。
 このような行為をしている以上、青年は恋人ということなのだろう。彼からの行動は愛を感じられるものだった。少なくとも性行為によって
自己満足的な欲望を満たすようなものではなかった。
 「……名前、呼んでくれなかったんですね」
 「名前?」
 「はい。あれをしているときに熱に浮かされたように私の名前を呼んでくれるセシリアさんが好きなんです」
 青年の胸板から離れシーツで胸元を隠したセシリアは、疑問を彼にぶつけることにした。
 「あなたは……わたしの恋人……なの?」
 セシリアの言葉に困ったかのような笑みを浮かべた青年は、上半身を起こすと彼女を抱き寄せ耳朶にそっと囁いた。
 「恋人……でもありますかね」
 「違うのかしら?」
 「もっと深い関係になったばかりではないですか。まさか忘れてしまったのですか?」
 「いえ……その」
 しげしげと無遠慮に涼しげな顔を見詰める。どうも顔立ちがロイに似ている……気もする。
 「まさかロイが夫でわたしが妻とかね―」
 一笑にふそうとしたその言葉。しかしそれを肯定するかのように抱擁の力が強まってきた。
 「やっと名前で呼んでくれましたね。愛しています。セシリアさん」


 「!!!!!」
 文字では表現しにくい言葉を発して飛び起きた魔道軍将セシリア。指揮官の一人として最高級の待遇を受けている身であり一人用の
天幕を使っているため、周囲の迷惑とはならなかった。
 一人なのをいいことに誰に憚ることなく盛大なため息をついた。原因はさいほどまで見ていた夢である。
 ここしばらく、正確にはオスティアにてロイと再会してからも少しずつであったが、ミスル半島で彼に助けられてからは頻繁に
夢へと出てきていた。
 決定的だったのはやはりミスル半島でのこと。もしもロイ率いるリキア同盟軍が救援に来てくれなかったとしたら、セシリアの命だけ
でなくエトルリアエトルリア国自体がなくなっていたことだろう。セシリア自身にとっても彼女が仕える国にとっても正に恩人。
 回復したとはいえ深手を負ったためか頻繁に気に掛けてくれるロイ。彼からの気遣いはもちろん嬉しく思う。
 ふと気付けばセシリアの視線はロイを追っていた。
 エトルリアを出立してベルンへ向けて遠征を始めたばかりの大事な時期でもある。こんな個人的な感情を抱いている場合ではない。
 それでも、弟子の少年に優しくされているとセシリアの心は揺さぶられるのだった。

266:252な名無したん
07/04/07 01:36:06 433ZxlUs
セシリアは国家に軍人として身を捧げると決め手からは、意識的に己を律しようとしてきた。軍に入ってからは父の目も幾分緩んできていた。
その組織上、軍人は圧倒的に男性が多い。セシリアの入隊は、言わば男所帯の中に清らかな女神が舞い降りたようなものであった。
 当然のようにセシリアは交際を次々と申し込まれた。返事は決まってノー。父親の束縛から逃れることが主な目的であったとはいえ、
やるからにはとことんやらねばという思いが大きくなっていた。その為には男と付き合っている暇などない。
 男たちの申し込みをつれない返事にて次々と袖にし、ひたすら勉学と任務に励み努力の末に魔道軍将の座を射止めた。

 「わたしが少しでも恋愛を経験していれば、ここまで動揺することはなかったのかしら……」 
 朝方に立てられた攻略予定地までを順調に攻め落とし、夕食後に行われた報告会へと参加した。自身に用意された天幕へと戻りながら独り言を
漏らす。
 セシリアが直接率いる魔道軍将隊の部下やエトルリア兵から道すがら敬礼される。軽く微笑んで礼を返しつつエトルリア勢に割り当てられた宿営地
入り口まできたところで呼び止められた。
 聞きなれた声。セシリアを悩ませてやまない少年がそこにいた。どうやら走って追いかけてきたようで肩を上下させ乱れた呼吸を整えようとしている。
先ほどまで悩んでいた表情をいつもの微笑へと戻す。様々な陰謀が渦巻く世界で生きてきたセシリアにとっては造作もないことだった。
 「どうしたのかしら。ロイ」
 「せ、せし、セシリアさん……」
 「そんなに慌てないで。わたしは逃げたりしないから」
 「はっ、はい……」

 『こういう何事にも一生懸命なところも可愛いのよね』

などとぼんやり考えるセシリア。はっとし、頭を軽く振って意識を目の前の少年へと戻す。
 「それで何かしら?」
 「はい。相談にのってもらいたいことがあって」
  ロイの申し出を受けてこれからの予定を脳裏に浮かべる。
 (魔道軍将隊からの報告は先ほどの会議前に済ませた。ダグラス将軍、パーシバル将軍との打ち合わせは……明日の朝だったわね)
 「ええ。大丈夫よ」

 まさかその場で立ち話というわけにもいかず、セシリアは自分の天幕へと案内した。作戦行動中に異性を部屋に引き込むなどもっての外である。
しかし、このエトルリア・リキア同盟軍の総司令官を務めるロイ。そして魔道軍将セシリア。二人の重要人物の行動を軍規違反だなどと咎めるものは
いなかった。

267:252な名無したん
07/04/07 01:37:08 433ZxlUs
「西方産の紅茶でよかったかしら?」
 意識している相手と二人きりの状況。わざと明るい声音にてセシリアはロイへと確認する。 恐縮の言葉を受けつつも手早く用意を整え、彼の待つ
簡易テーブルへと戻る。
 しばらくは当たり障りのない話が続いた。今までの進軍状況について、補給経路の確保、軍内部にて問題が起きていないかなどであった。
 (これも本題ではないみたいね……。何か聞きにくいことなのかしら? こちらから話を振ってみたほうがいいのかも)
 消灯時間が迫ってきているのを考え、セシリアはロイへと訊ねる。
 「ねえ、ロイ。本当はそんなことを話しにきたのではないでしょう?」
 セシリアの言葉にきょとんとした表情を浮かべたロイは、ばつが悪そうにして後頭部をかいていた。ロイは覚悟を決めたのかセシリアに人払いを
頼んできた。よほど重要なことなのだろうと感じたセシリアは天幕の入り口へと行き、歩哨に場を外すように命じた。
 「これでいいかしら」
 「はい」
 気のせいかロイの様子は緊張しているように見えた。セシリアは黙って彼を見据え続きを促した。
 「セシリアさんは恋をしたことがありますか?」
 「……恋? 恋って恋愛のこと?」
 神妙な面持ちにてロイは頷く。
 (ここは小言を言うべきかしら。もっと軍務に集中しなさいとか……でも、頭ごなしに叱るのはよくないし、一応続きを聞いてみましょうか)
 「ロイもお年頃だものね。誰か気になる娘でもできたのかしら」
 意識的ににこやかな表情を作りセシリアは話しかける。
 「えっ!? ……はい。まあ、何と言うか……そうです」
 (ん……恋愛事で相談と言われてもね)
 言えるわけがありません。仕事一筋できたため恋愛を経験したことがないので分かりませんなどと。
 (でも、こういうことは話を聞いてみるだけでもいいというし)
 意中の相手から直接他に気になる人がいると告げられれば、諦めもつくというもの。それに師である自分から好きだなどと言われても、ロイは困るだけ
だろう。10歳も離れた女からそのようなことを告白されても気持ち悪いだけのはずだ。わたしはまだ若いんだからもっと健全な恋をしようなどと考えていた
セシリア。

268:252な名無したん
07/04/07 01:39:35 433ZxlUs
「……リアさん。セシリアさん?」
 「あっ。ごめんなさい」
 セシリアは軽く咳払いをして居住まいを正す。
 「えーっと、ごめんなさいね。それで、相手はリリーナかしら」
 確信を持ってセシリアは言う。二人の仲の良さ。幼馴染ということもあってか、この2人には強い信頼関係のようなものを感じてもいた。
 「いいえ。違います」
 「そうなの?」
 「はい」
 揺ぎ無く断言されてものの考え込む。
 (そうかしら? わたしから見てもお似合いだと思うわ。少なくともリリーナはロイに気があると思うけれど……あの子あからさまなところがあるし)
 とは思うものの、ロイ本人が違うと言ってきているのだ。恐らく間違いないのだろう。
 「えーっと、じゃああのイリア天馬騎士の娘かしら? あの子も元気で可愛いわよね」
 「違いますよ」
 またしても即答のロイ。
 「それならサカ部族のあの子? あの子は綺麗だし……」
 「違います」
 「…………」
 セシリアは何だか面白くなかった。こちらが自分の想いを隠して聞いているというのにことごとく否定されていくからだ。
 「分かったわ。ダグラス将軍のお嬢さんね。あの子はロイに積極的に話しかけてきているようだし……」
 「違います」
 「…………」
 「ナバタ砂漠の巫女、ソフィーヤさんね。ロイはあの子のことを気にかけているようだし……」
 「違います」
 またしても無情な否定。いい加減本当に腹が立ってくる。こちらは諦めてロイの恋路を応援しようという気にまでなっているのに。少し
文句の一つでも言ってやりたい気分であったが、そこは堪える。そんなことをしてしまえば、どちらが年上でどちらが師匠なのか分かったもの
ではない。
 やや冷めてしまった紅茶を受け皿ごと持ち、品よく飲む。幾分気分が落ち着いてきた。そして年甲斐もなく嫉妬心をもたげていた自分を
恥じていた。
 「もうわたしには見当がつかないわ。ロイから教えてくれるかしら」
 「はい。その女性は年上の方です」
 (同年代の子ではなくて年上……か。少し意外ね。でもわたしの知らない交友関係があるだろうし、もしかしたら
フェレに残してきているのかもしれないし)
 「出会ったときにはなんて美しい方なんだろうって思いました。でも、外見の美しさだけでなくて話してみると優しくて厳しいところもあって……」
 (年上でロイと親しい女性。ちょっと思い浮かべてみたけれど、この軍に該当するような人はいないわね。ということは、
やっぱりフェレに残してきたのかしら」
 「その方にはいろんなことを教えてもらいました。勉強はもちろん、兵法や為政者としての心構えとか」
 (勉強? 兵法学? 為政者としての心構え? ……それってわたしがロイとリリーナに教えたことよね……いえ、わたしが教えたのは
駐留武官時代の1年と半年の間だけだったから別の人かも)

269:252な名無したん
07/04/07 01:40:30 433ZxlUs
セシリアは必死に平静な振りを取り繕おうとしていた。もっとも傍目から見れば、カップを持ったり受け皿に戻しているその様子は非常に
落ち着きのないものであったのだが。
 「正直、迷いました。 『今は大事な時期なのに何を考えているの』 って叱られるとばかり思っていましたから。でも、
戦争のことを考えていて思ったんです。僕らの命は必ずしもずっと保障されているわけじゃない。この想いが叶う、
叶わないにしろ話すべきじゃなにのかなって」
 セシリアはロイの話を黙って聞くだけだった。それしかできなかったのだ。俯き沈黙を守っていた師の手にロイは自身のものを重ねる。
 「僕が好きなのはセシリアさんです」
 「…………。本気で言っているの?」
 セシリアは震えて消え入りそうな声を絞り出す。そして伏せていた視線を上げ、ロイの目を見る。―冗談を言っているようには見えなかった。
 ただ重ねているだけだったロイは力を強めセシリアのものを握り締めてきた。
まるで自分の想いを伝えようとしているかのように。
 彼はちゃんと分かっているのだろうか? 貴族同士でこういうことを言うということは、婚約から結婚へという流れだということを。
 「あのね……ロイ。好きだというけれど、その言葉がどういう意味を持っているかは理解しているかしら」
 「もちろんです。この戦争が終わったなら……僕とセシリアさんが無事に生き残れたのなら、奥方としてフェレにきてほしいです」
 「でも、わたしとあなたには年の差があるのよ?」
 「恋をするのに年齢は関係ないと思います。ただセシリアさんと一緒にいたいから……一緒に生きていきたいから』
 ロイに迷う様子はなかった。
 「……少しの間、時間をもらえないかしら」
 今のセシリアにはそう告げるのがやっとだった。


 ロイがエトルリア陣内を出るところまで見送ったセシリアは、ふと空を見上げた。そこには悩み心中は曇り空な彼女と相反し、
輝く月とそれを更に美しく見せるべき無数の星たちが輝いていた。


270:名無しさん@ピンキー
07/04/07 01:42:49 Gc2AGbaI
長い
文章くどくて読むのめんどくさい

271:252な名無したん
07/04/07 01:43:53 433ZxlUs
以上で前半部分は終了となります。
エロパロにも関わらずエロースがなく申し訳ない。
後半部分には用意しております。皆さん方に反応を窺って潜伏しておきます。

後半部分も書き上がっておりますので、皆さん方の反応がありますれば、早期に投入します。

それでは

272:名無しさん@ピンキー
07/04/07 01:45:16 ZJeItpLy
面白いよ。
別に長くはないとも思う。

面倒くさいなら、心の中で思うだけにしておけばいいのに。

273:名無しさん@ピンキー
07/04/07 02:24:27 /mGVZlq5
>252
270みたいな心無い言葉を投げるヤツもいるみたいだけど
俺はけっこう好きだ。続きを待つ。


274:名無しさん@ピンキー
07/04/07 02:34:05 nqQXycYk
>後半部分には用意しております。皆さん方に反応を窺って潜伏しておきます。
>後半部分も書き上がっておりますので、皆さん方の反応がありますれば、早期に投入します。

反応を窺ってとか反応がありますればとか書き手の誘い受けうざい。
こういう書き手ならダミアンやアシャンゲリオンのほうがマシ。

275:名無しさん@ピンキー
07/04/07 02:44:05 Gc2AGbaI
エロパロにも関わらずエロースがなく申し訳ない。
とかわざわざ謝るくらいならエロ書けばいいのにww
どうせ反応あろうがなかろうが最初から投下する気満々なんだろ
スレ住人へのごきげん取りくどすぎw
あとなんでageてんの?

276:名無しさん@ピンキー
07/04/07 02:49:26 ZJeItpLy
沢山投下してもらって、そこから好みのものを読めば良いのに
投下の幅を狭くさせるようなレスってなんなんだろうなー。
書き手いなくなったら、何のためにスレがあるんだかわからんのに。

277:名無しさん@ピンキー
07/04/07 04:13:26 WpHAzoh6
ある程度叩いてやるのも優しさだとは思うけどね。
度の過ぎた誘い受けなぞ嫌われて当然。今後は気をつければいい。

たとえ作品or書き手に否定的なレスがついてもあくまで一意見を本人がどう受け止めるかであって、
第三者である読み手が気にしてやることでもない。完全に的外れというわけでもないなら尚更。
スレの雰囲気が悪くなるとか、まあ判断の難しいところだが甘やかし過ぎた挙句に勘違い野郎な
自称職人ばかり量産されても困る。

278:名無しさん@ピンキー
07/04/07 04:18:59 MmZXOqEf
そろそろ春休みも終わるから
そのときまたきてくれ

279:名無しさん@ピンキー
07/04/07 04:47:34 oRc6Wehq
今回のは流石に余計だ>誘い受け
大体もし連載なんかだったら、一パート投下した後に
反応があれば、なんて書かないっしょ
長々と書いておけば既成事実成立、みたいな側面だって当然あるだろうに
さらに後書きで後ろ向きな事ばっか言われてもリアクションに困る

280:252な名無したん
07/04/07 08:09:51 433ZxlUs
エトルリア王国が魔道軍将を務めるセシリアの心情はありのままに言えば、憂鬱であった。何故なのかといえば、かつて彼女が教えを説いた
弟子であるフェレ公子ロイより愛の告白を受けたことが原因だった。
 セシリアの本音としては素直に嬉しく思えていた。オスティアにてロイと再会してその成長振りにめを細めた。反クーデター派として
エトルリア国内を転戦していた折に、大陸の端に位置するミスル半島にて彼が率いるリキア同盟軍に助けられた際には、嬉しさの余りに
涙が溢れてしまったほどだった。
 そのようにして揺れ動いていったセシリアの心境。もちろん、嬉しいには嬉しかった。だが、こうも感じられていたのだ。
 果たして彼の想いを受け入れることは正しいことなのだろうか―と。

 エトルリア王国にて宰相ロアーツが主犯格としておこしたクーデターはリキア同盟軍とそれに合流した反クーデター派によって
鎮圧された。
 その事件の解決によりエトルリア・リキア同盟軍が結成。そもそもの原因である各地に出兵している東方の強国ベルンへと
立ち向かうこととなった。

 エトルリアを出立して一ヶ月が過ぎた。ベルンの占領地を攻略したエトルリア軍は北方のイリア地方へと到達していた。
元宰相が占領下においているエデッサ領を窺うところまで軍を進めたものの、イリア特有の冬将軍が到来したことによって
足止めを食らっていた。


 エトルリア王国とリキア諸侯同盟の間において文化交流の促進が図られることとなった。その一環としてそれぞれの軍人を
派遣しあって学ばせあう武官交換が盛り込まれていた。
 各部隊から選りすぐりの人材が派遣されることとなり、魔道部隊からは頭角を現していたセシリアが選ばれていた。
 武官交換にやってきた人物の中にエトルリア始まって以来の才媛と称されたものがいると聞いたオスティア侯は
娘の家庭教師を是非と打診した。
 毎日のように仕事が入っているというわけではなかったセシリアは、空いた日でよければと了承した。それを聞いた
オスティア侯の親友であるフェレ侯エリウッドはよければ自分の息子もみてもらえないだろうかと依頼。
セシリアは1人も2人も変わらないからと快諾した。
 この時、セシリア20歳。ロイ10歳。二人の出会いであった。

281:名無しさん@ピンキー
07/04/07 08:10:19 xjptryau
リアクションに困るならスルー汁w


282:252な名無したん
07/04/07 08:10:47 433ZxlUs
国から武官交換―駐留武官の1人として派遣されてから1年半が過ぎていた。セシリアの任期も満了となり晴れて
本国に帰国することになったものの、彼女にとっては嬉しさ半分寂しさ半分というところだった。
 セシリアに兄弟はいなかった。それは教え子となったロイとリリーナの二人も同じであったようで、姉へと甘えるように
セシリアに懐いてくれた。セシリアにとってもそれは嬉しく、2人を実の兄弟のように可愛がるようになっていた。

 オスティア侯の館。そこの一室をロイとリリーナへの授業に使わせてもらっていたセシリアは困り果てていた。
 「セシリア先生……今日でお別れなんですよね」
 「ほら、ロイ。泣いたりしないの。男の子でしょう……?」
 涙を流して別れを悲しんでくれているロイの目元を白いレーズ地のハンカチを取り出して拭う。両膝をつけ屈んだ
セシリアの胸にロイは抱きついてきた。可愛い弟子の頭をセシリアはそっと包み込んだ。
 「……僕はセシリア先生とずっと一緒にいたいです」
 「ロイ。残念だけれどそれは無理なの。あなたも分かっているでしょう」
 一時の間を置いてロイは聞き分けよく頷いた。
 「僕はセシリア先生が好きです」
 「ありがとう。わたしもロイのこと好きよ」
 ロイは師の返事を聞いて笑顔を浮かべた。そして何事かを思いついたのかしきりに頷いていた。
 「セシリア先生……セシリアさんのことが僕は好きです。だからプロポーズします」
 「えっ……?」
 「父上が仰っていました。 『男が本当に好きな女性を見つけたら誠意をもってプロポーズしなさい』 って」
 「エリウッド様が?」
 「はい!」
 何故か自信に満ちた様子でいるロイも見ていると、セシリアから笑いが漏れていた。彼女の素振りからロイは
頬を膨らませてそっぽを向く。幼心なりに傷ついてしまったのだろう。
 セシリアは微笑を浮かべて背後からロイを抱き締めていた。
 「ごめんなさいね。ロイは真剣にプロポーズしてくれたのよね」
 無言で首肯したロイを反転させ自分へと向き直らせる。
 「そうね……これは今日の返事」
 少年の前髪をかきあげて、その額についばむようなキスをする。
 「ロイが大きくなってもこのことを覚えていたら、わたしをエトルリアまで迎えに来てくれるかしら?」
 「大きくなったら……ですか? それっていつまでですか?」
 セシリアの言葉を分かりかねているのかロイは首を傾げていた。
 「それは……ロイ、あなた次第よ」
 セシリアは小さな弟子の手を握って別れを告げると館を後にした。


283:252な名無したん
07/04/07 08:11:46 433ZxlUs
「考えてみれば結構なことをしていたのね……わたしって」
 天幕内にて机仕事をしながらセシリアは漏らしていた。ロイとオスティアにて分かれたときのことを夢見た。
本当はイリアの雪山を行軍してきたことによって疲れた体を休めるべきだろう。でも、件の夢のことが頭を
過ぎり再び寝付くことができなかった。忘却の彼方へといってしまったはずだった遠い日の思い出。セシリアの
脳裏にはっきりと蘇ってきていた。
 寝台にてぐだぐだと過ごすよりも仕事のひとつでもしていたほうがましだと考えたセシリアは本国へと送る
報告書を作成していた。
 ロイの告白から一ヶ月。その間情勢はエトルリア側優位に推移していた。決してセシリアに返事を急かす
ようなこともなく、ロイは司令官として的確な指揮をとってきていた。
 「結局、この一ヶ月の間のわたしはただ逃げていただけ。あの子は急がせるようなこともなく、以前と変わらず
に優しく接してくれている……。これではどちらが年上なのか―師匠なのか分からないわね」
 ランプの明かりだけが照らす薄暗い天井を見上げながら、セシリアは自嘲気味に呟いていた。


284:252な名無したん
07/04/07 08:12:35 433ZxlUs
冬将軍の勢いは弱まることもなく、朝の会議においても進軍は困難という意見が大勢を占めエトルリア軍は
引き続きその場に止まることとなった。
 
 副官からの報告を受けたセシリアは、総司令官―ロイへと提出する書類を携えてエトルリア本陣を出た。
 やがて一際大きな天幕が視界へと入ってくる。ロイのもので入り口にはフェレ家中においても屈指の強者が
歩哨を務めていた。何ら問われることもなくセシリアは中へと通された。
 天幕の中にはロイとセシリアのもう一人の弟子リリーナがいた。机仕事をしているロイを気遣ってかリリーナは
甲斐甲斐しく世話を焼いているようだった。
 その様子を眺めていたセシリアは胸に走る何かを感じていた。自分ではロイには彼の幼馴染の少女リリーナこそが
似合うと思っていた。それなのに一体何なのだろうか……この黒い感情は……。
 入り口にて突っ立つセシリアに気付いたリリーナはロイへと二・三言交わすと、退出するべくセシリアのほうへと
歩いてきた。リリーナから挨拶をされるもぎこちなく返すだけのセシリア。師の様子を不審に思った蒼髪の少女は
顔を覗き込もうとしてくる。なんでもないからという返事に納得のいかない様子を見せたものの、リリーナは天幕を
離れた。
 「……リアさん! セシリアさん!」
 声をかけても何の反応も示さなかったセシリアを心配してか、ロイは彼女の肩を掴んで揺さぶった。ようやく
俯かせていた顔を上げたセシリアを見たロイは、師の見たこともない表情を目にして戸惑いを覚えた。
 「ねえ、ロイ。あのことだけれど……」
 「は、はい」
 待ち望んだ返事がもらえると思ったロイは言葉に力が入っていた。
 「わたしは止しなさい。考えてみたのだけれど……あなたに似合うのはリリーナよ」
 「……っ」
 ロイが肩を掴んでくる力が強まってくる。
 「セシリアさんは……僕のことが嫌いですか」
 「ロイ。リリーナの気持ちを考えてみたことはあるかしら」
 「リリーナ……ですか?」
 それは論点のすり替えであって自分の求めた答えではないことに、頭に血の上っているロイは気付かなかった。
 「あの子は昔からあなたのことを想いつづけているわ。同じ女だからそのことがよくわかるの」
 「で、でも僕はセシリアさんのことを……!」
 「あなたに似合うのはリリーナ。110歳も離れたわたしではないわ……」
 非常な拒絶の言葉を紡がれ、ロイはセシリアの肩から手を離しうなだれる。
 「……それではね」
 持ってきた書類をテーブルへと置きセシリアは天幕を後にした。
 
 雪が降っている。ほんの僅かな先も見えないほどの勢いで雪が降っている。その寒さを嫌ってか辺りに人の姿は
見られなかった。セシリアにとっては幸いであった。瞳から零れ落ちる熱いものを見られることはないのだから。
 降り続く雪はまるでセシリアの足跡を、存在すら早く消したがっているかのようにさえ見えた。
 いや、セシリア本人は消えてしまいたかったのかもしれない。自分が弟子2人へと抱いてしまった黒い感情とともに―。
 

285:252な名無したん
07/04/07 08:13:16 433ZxlUs
前日までの吹雪が嘘のように晴れ、空は澄み切った青空をみせていた。外では兵士たちの賑やかな喧騒が聞こえてくる。
それとは対照的にセシリアの心は澱んだままであった。

 ロイの天幕にて主要な人間を集めて軍議が行われていた。司令官を務める少年はそつのない司会進行を展開し、辺りは
次第に緊張に包まれていく。
 「……それではセシリア将軍が率いられます魔道部隊には、エデッサ城の東側から攻めてもらいます。よろしいですね?」
 「ええ。了解しました」
 一瞬目が合ったものの、ロイはさっと手にした書類へと戻し次なる指示を飛ばしていく。たった一日しか経っていない。
それは当然といえたのかもしれなかった。

 城の正面から攻める手筈となっている主力部隊の雄たけびが沸き起こる。それから一時の間を置いてセシリアは部隊に
攻撃命令を下した。
 
 あまり兵力を割いていなかったらしく、こちら側に損害らしい損害は出ることがなく突入経路の確保に成功した。
続いて各部屋へと突入・制圧を繰り返していく。指示された区画の掃討を完了し、部隊を集合させた。
 4人一組にて小隊を編成させ更なる探索へと向かわせることとした。セシリアの下にはシスターが3人しか残らず、
副官からはもっと護衛をつけられてはと進言されたのだが、その分を探索方へと回すようにと指示し受け入れなかった。

 伝令から本隊の状況の報告が入ってくる。こちらにとっては景気の良いものばかりでセシリアの部下たちは歓声を上げていた。
 一人廊下へと出たところで階下を見やると裏口らしいところから見知った顔が出てくるのが見えた。セシリアはそれを確認する
ために部下の制止を振り切って走り出していた。

286:252な名無したん
07/04/07 08:14:00 433ZxlUs
「……やはりロアーツ卿でしたか」
 「……!?」
 セシリアの厳しい声を受け、白髪の男―エトルリア王国元宰相ロアーツは驚愕に目を見開いた。ロアーツはセシリアの背後などを
忙しなく見渡して他に兵がいないかを見る。セシリアが一人だけなのを確信すると、宰相時代と同じように居丈高に振舞ってきた。
 「ふん、貴様か。魔道軍将。貴様が抵抗などせねば全てが上手くいっていたものを」
 「国をベルンへと売り渡そうとしていた人間が何を言われますか……!」
 憎しみのこもった目で刺すように睨み付けてくるロアーツにセシリアも負けじと睨み返した。
 「計画は完璧なものだったのじゃ。ベルンなど力を利用するだけ利用すれば早々に追い返すつもりだったわい」
 その計画そのものの大半がベルン軍なくしては成り立たず、自らがベルンから踊らされていたことを分かっていない元宰相をセシリアは
哀れに思う。
 「それがあの田舎貴族の小僧のせいで台無しじゃ! あの小僧も大方いつものように誑し込んでいたのであろう? 何人咥え込んだか
分からぬ、その薄汚い身体でな」
 セシリアは激昂した。自分だけのことならばまだしも、可愛い弟子との関係までも侮辱され我慢がならなかった。
 手にしていた風魔法を発動させようとしたところ―セシリアから冷静さを奪い、隙を作ろうとしていたらしい。
 肩当てをも吹き飛ばし、セシリアの右肩をスレンドスピアが切り裂いていた。

 「ふん、死なんだか。悪運ばかり強い女よ」
 攻撃を受けた衝撃で魔道書を手放してしまい、セシリアには反撃の手が残されていなかった。
 ロアーツは腰から剣を引き抜き、鞘を乱暴に投げ捨てセシリアへと近寄ってくる。
 「1人だけで死ぬものか……貴様も道連れにしてくれるわ。魔道軍将」
 セシリアの首元へと剣を突きつけロアーツは言い放つ。
 (こんな形で死ぬことになるなんて……ロイ)
 さっと脳裏に弟子の少年が浮かんでくる。死は怖い。だが、ロイのことを考えれば恐怖心も少し拭えた。それと同時に
素直になれなかった自分を後悔してもいた。
 「これで……」
 ロアーツが剣を振りかぶる気配を感じ、ぎゅっと目を閉じる。しかし、いつまでたっても斬撃は襲ってこなかった。
恐る恐る上目遣いにロアーツを見る。彼は額にレイピアを突き刺されその動きを止めていた。セシリアは知る限りで
この細身の剣を使っているのは愛しい赤い髪の少年しかいない。
 仰向けに倒れていく元宰相を見ながら自分は助かったのだろうかとぼんやり考えていた。肩から流れる鮮血が白い雪を
真っ赤に染め上げていく。意識が朦朧としてくる。思ったよりも深手らしかった。意識が遠のいていく中で誰かに
抱きかかえられていた。その人物を確認できないままセシリアは意識を手放していた。


287:252な名無したん
07/04/07 08:14:43 433ZxlUs
セシリアが意識を取り戻したのはその日の夜だった。付っきりで見ていてくれたというシスターが、セシリアが気を
失ってからどうなっていたのかを説明すてくれた。

 ロイが指揮する本隊は早々に玉座までを押さえ、城内に人質として捕らえられていた人々も無事救出したという。
その順調にみられた状況下においても問題がひとつおこっていたらしい。玉座の間やその周囲の部屋においても
ロアーツの姿が見られなかったことだ。
 そこへセシリアの部下の1人が上官の窮状を知らせにロイのもとへと飛んできたらしい。報告を受けるルと彼は
血相を変えて助けにきてくれたそうだ。
 (やっぱり助けに来てくれたのはロイだったのね……)
 傷が癒え次第彼に礼を言わなければならない。
 多数の陽気な声が部屋の外から聞こえてくる。そのことを部下に聞いてみると、城主夫妻がエデッサ解放の礼として
ささやかな宴を催してくれているとのことだった。
 (ロイとリリーナ……仲良くしているかしら)
 ロイへの想いをあの命を散らそうとしたことによってはっきりと自覚したが、それは遅すぎたことであった。
 扉がノックされ、部下へと応対するように促す。やや間があって何か問答しているような遣り取りが聞こえてきたが、
寝台に寝ているセシリアにははっきりと聞こえなかった。
 やや荒々しい、または急いでいるかのような足音。女性である部下はこのような歩き方などしない。では誰なのだろうか。
 セシリアが身体を休めている寝台に新たな体重がかかってくる。
 「……セシリアさん。起きていますか?」
 「……ロイなの?」
 すっと目を開ける。ロイがこちらを覗きこんできているのが見えた。
 「ロイ……レディーの寝顔を覗くなんて失礼よ」
 内心動揺していることを隠すため、セシリアは軽口を出す。
 「えっ? ああすみません!」
 予想通りの反応を受け彼女はそっと息をついていた。
 「あなたにお礼を言わなくてはね。本当にありがとう。怪我をしなかったかしら?」
 「セシリアさんの姿を見つけて2階から窓を蹴破って飛び降りたときに……足が痺れたくらいです」
 セシリアを気遣ってかロイはおどけるようにして言った。
 「そんな無茶をしたの?」
 「雪が積もっているのが分かっていましたから。多分、大丈夫だって思って」
 頭をかきつつ少年は説明する。すっと細められた師の目が以前叱責されたときと同じなことを思い出し、さっと話題を
変えていた。
 「セシリアさんこそ……その、傷の具合は?」
 「しっかりと手当てしてもらったから大丈夫よ。少しだけ痛むけれど」


288:252な名無したん
07/04/07 08:15:43 433ZxlUs
しばらく当たり障りのないことを2人は話していた。セシリアが目を閉じたのを見て眠ったのだろうと思ったロイは、
覚悟を決めたかのようにして語りだした。
 「一日考えてみました。僕はどうしたいのかって」
 「…………」
 「やっぱり、セシリアさんのことを諦め切れませんでした。僕は父上に似て諦めが悪いですから。だから、この戦争が
終わるまでにセシリアさんのことを口説き落としてみせます」
 「…………」
 「リリーナのことを言われたけど……僕が好きなのはセシリアさんですから」
 「……本当にわたしでいいの?」
 「はい」
 突然のセシリアの反応に動じることもなくロイは笑顔を浮かべていた。
 「わたしはあなたより10歳も年上なのよ」
 「年上とか同い年とかそういうことは関係ないです。僕はセシリアさん個人を好きになったんだから」
 ロイの言葉にはなんの迷いもなかった。
 「わたしはあなたよりも早く年をとっておばあさんになっていくのよ」
 「女性は年を重ねるごとに美しさを増していきます。僕はもっと綺麗になるセシリアさんを見ていきたいです」
 女たらしの吟遊詩人がはくような台詞を照れもなく言うロイ。部屋は少し寒いぐらいだったが、セシリアの頬は上気したようにして
朱に染まっていた。
 「わたしって嫉妬深いところがあるのよ」
 「女性は少しぐらい焼いてくれるほうが可愛いと思います。でも、嫉妬って?」
 昨日、ロイとリリーナの仲の良さを見て抱いた黒い感情―嫉妬をかいつまんで説明した。
 「……ということは、セシリアさんは僕のことが好きってことですよね?」
 ロイは嬉しさと期待の入り混じった表情を浮かべていた。セシリアは今日殺されそうになったことにより自覚したことを思い出す。
そう。今こそ素直にならなければ。
 「ええ。そうよ。わたしはあなたが好き。自分の心に嘘はつかないと決めた。ロイ……あなたのことが好きよ」
 「セシリアさん……いいですか」
 寝ているセシリアへとロイは身を乗り出してくる。通じ合った想いを確かめたいのだろう。ロイの真剣な眼差しを受けてセシリアは
それに応えるべく唇を差し出した。

289:252な名無したん
07/04/07 08:16:25 433ZxlUs
暖炉の薪がパチパチと爆ぜる音を背に二人はお互いの知らなかった―再会するまでのことを語り合っていた。
 「くしゅんっ!」
 くしゃみをしたロイが身震いしながら鼻をすすっていた。室内は暖炉により暖められているとはいえ、十分ではないのかもしれない。
ふと窓へと目をやれば、夜の闇の中を白い雪が舞っているようだった。
 ロイの服装はいつもの戦装束のままであった。何もかけるものもなく寒いのは当然であったかもしれない。
 (このままではロイは風邪をひいてしまうわね。でも、今はまだこの子と一緒にいたい気分だし)
 話が途絶えてしまったことを受け、ロイは若干居心地が悪そうにしていた。どうすればいいのか決めかねているのだろう。
 「……えっと、セシリアさん。傷に障るでしょうから、僕はそろそろ……」
 「……ロイ」
 紳士的な対応で辞去しようとしている彼を制するようにしてセシリアは言葉を重ねる。 
 「寒いのならこちらへこないかしら」
 そっと体をずらして恋人となった少年が休める場所を確保する。
 「…………」
 セシリアからの思わぬ申し出にロイは固まっていた。セシリアの背に一筋の冷たい汗が伝っていく。これは失敗だったかもしれないと。
 (ああっ、せっかく両想いとなれたのにいやらしい印象を与えてどうしようっていうのよ……)
 なんともいえない表情をしているロイから逃れるようにして顔を背けた。背後で衣擦れの服を脱いでいく様子を感じる。
振り返ってみればロイは戦装束をとき軽装状態へとなっていた。
 「えーっと……本気にしてしまったかしら……?」
 「確かにこのままでは風邪をひいてしまうかもしれません。ですから、ここはセシリアさんの厚意に甘えることにします」
 緊張で強張った顔をしたロイがほんの少しだけ怖い。とはいえ、こちらから誘ってしまったセシリアは断れるはずがなかった。

 ロイはセシリアが休んでいる寝台に入ってきたものの、2人の間には微妙な距離があった。
 ロイとしてはセシリアを気遣うことにして敢えて止まっていたのだが、セシリアにはその気持ちが上手く伝わっていなかった。
 (もしかして警戒されているのかしら? でもこのままでは温まらないし)
 そっとロイとの距離を詰めるとセシリアは彼の腕を取り自らのものと絡ませ手を繋いだ。
 「こうすれば……温かいでしょう」
 蕩けそうな微笑をロイに向ける。
 「セシリアさん……僕、したいことがあるんです。いいですか」
 「…………」
 「セシリアさんは怪我をしているので無理をさせたくありません。でも、この幸せな時間を無為に過ごすのは勿体無い
気もして……」
 ロイがしたいということ。きっとあれなのだろう。若い男女が同衾すれば自然と交わす行為。
 「わかったわ……」
 了解を得て喜びに包まれたロイは、セシリアの声に明らかな硬さ含まれていたことに気付かなかった。


290:252な名無したん
07/04/07 08:17:16 433ZxlUs
2人きりの室内に舌を絡ませある淫らな音が響いていく。お互いの背に手を伸ばして抱き合い、相手の口内をまだぐりあう。
うっとりとした面持ちにてセシリアはロイからの口付けを受け入れていた。
 口から首筋へ。そして鎖骨へと舌を滑らせていく。 恋人の白い肌が上気してほんのりと赤く染まっていく。それはロイを
満足させていた。
 ゆっくりと服を開いていく。女性がもつ豊かな膨らみ。ロイが生唾を飲み込む様が目に入ってきた。すぐにでも触れて
くるのだろうとセシリアは考えていたが、ロイの手は止まったままだった。
 (どうしたのかしら。自惚れを差し引いても悪くないと思うのだけれど……)
 ロイから乳房に触ってくる様子はなかった。
 「……あの、セシリアさん。笑わないで聞いてくださいね」
 「?……ええ」
 「僕、こういうことをしたことがないからどうすればいいのか、よく分からなくて」
 「…………」
 (笑うことなんてないわ。だってわたしも初めてだし……。そうね……そういうことなら年上のわたしがリードしてあげないと)
 セシリアは立ち上がり着ていた衣服を少しずつ肌の上から落としていく。本当は堪らなく恥ずかしい。素肌を異性に晒すのは
これが初めてなのだ。それでも、食い入るようにして見詰めてきているロイへとお膳立てするべく我慢をする。
 セシリアの身体に残ったものは右肩に包まれた包帯と下着だけとなった。
 「ロイ……」
 「は、はいっ」
 「どうかしら……?」
 「その……すごく綺麗……です」
 落胆されることもなく気に入ってくれたらしかった。なによりも一時も見逃すまいとして凝視してきている目が雄弁に語っている。
これにはほっと胸を撫で下ろす思いだった。
 膝立ちになったセシリアはロイの背へと腕を回し耳元に直に囁いた。
 「わたしはあなたのもの。この身体を好きにしていいのはあなただけ。……もちろん、心もあなたのものよ」
 とても魅惑的なその言葉。ロイはセシリアの負傷した右肩に気遣いながら、そっと寝台に横たえた。


291:252な名無したん
07/04/07 08:18:13 433ZxlUs
先ほどの復習とばかりにキスをしつつ、豊かな胸の膨らみへと手を伸ばす。そっと掌で包み込み、軽く力を入れた。
 「んっ……もう少し……強くしても大丈夫よ」
 お許しをもらい、弾力にあふれる胸を揉みこんでいく。恋人の甘い声に気をよくしたロイは自己主張を始めた突起を指の腹で転がす。
 「んん……んんっ」
 自分が彼女を悦ばせていることに安堵するとともに、はっきりと硬くなってきた乳首を口へと含み舌で弄んでいく。心地よい
その感触に夢中になりロイはセシリアの胸を愛撫し続けた。

 「はぁ……っ……はぁん……むっ胸だけでいいの……?」
 息も絶え絶えながらセシリアが先を促すとロイは彼女の腰部に手をかけた。下着を脱がせようとしているのを腰を浮かせて
手伝う。下着が離れるときにセシリアの秘所からは粘り気のある液が糸をひいていった。
 ロイの視線を開かれた股間に感じる。彼から熱心に見られることによって更なる愛液がとろりと溢れてきている。
穴が開きそうなほどに見られていることに顔を赤くしつつも、これだけ濡れていれば大丈夫なのではないかと考えていた。
 「ロイ……そんなに熱く見てくれるのは嬉しいけれど……あなたも脱がないとひとつになれないわよ……?」
 指摘を受けて慌てて着ていたものを脱いでいく。そして腹へとくっ付きそうになるほど反り返った男性の象徴が姿を現した。
 (えっ……あれってあんなに大きいの……? あれが……入るのかしら。わたしの身体に……)
 目前に迫ってきている破瓜への恐怖にどうしても不安な気持ちが首をもたげてくる。しかし、ここは何としてでも我慢を
しなければならない。
 「……いきます」
 しっかりと手を添えセシリアの中心部へと狙いを定めてきている。セシリアは息を呑んでその瞬間を待った。
 「っ!……」
 まだ幼さを残した顔と体格に似合わない堂々とした肉の槍が押し入ってきた。更に居場所を広げようとぐいぐいと
道なき道を開拓しようとしてくる。
 「……セシリアさん?」
 「んっ……あぁ……何でもないのよ。かっ……肩が少し、ね」
 どこか師の顔色におかしなものを感じたのだろうか。心配げなロイにセシリアは嘘をついていた。ただ、これ以上は
怪しまれるわけにはいかない。背へと手を回しロイの顔を近づける。
 「ロイ……好きよ」
 唇を重ねて舌をいれ歯列をなぞっていく。大胆にしていたほうが痛みを紛らわせそうな気がしていた。
 ロイ自身が埋まっていく中でセシリアは身体の奥にて何かが切れたように感じた。少し遅れて痛みも完全ではないが
なくなりつつある。それでも唇を重ね続ける。はしたない声はあまり聞かせたくなかった。
 単純にして単調な腰を前後に振る行為。ロイの額からは汗が滴ってきている。今のところは快感がなかったが、
恋人の一生懸命な姿が心を満たしてくれていた。
 「んっ……ああっ……セシリアさんっ……僕……僕……もうっ」
 「いっ、いいわ……そのままで……んんっ」
 ロイがその動きを止め倒れこんでくる。 同時に腹の奥に熱い奔流が広がる感触。恋人を抱き締めながら
セシリアはただ荒く呼吸を繰り返していた。
 

292:252な名無したん
07/04/07 08:18:57 433ZxlUs
呼吸を整えたロイはセシリアから離れると、自身についたものを見て不思議に思えていた。先ほどまで繋がっていた
結合部付近を見やる。そこも白いはずのシーツが鮮血で薄く染まっていた。
 「セシリアさん……」
 失念していた。初めての契りで女には出血ある場合が多いということを。隠し通そうとしていたことがご破算と
なってしまったが、こうなってしまった以上は仕方がなかった。
 セシリアはシーツを裸身へと巻きつける。
 「ええ。わたしも初めてだったの。こんな年で……見っとも無いわよね。軽蔑したかしら?」
 「い、いえ。そんなことないです! むしろその……嬉しいですし。でも、セシリアさんみたいな綺麗なひとが……んっ」
 それ以上言葉を続けられる前に口付けで蓋をする。しばらくして彼から離れたセシリアは照れ隠しに顔を背けた。
 「……わたしは軽い女ではないのよ」
 そう言いつつ乱れた若草色の髪を弄る。
 「どちらにせよ、これからわたしを好きにできるのはあなただけ。細かいことはいいじゃない……」
 ランプに照らされたその顔はただただ赤かった。
 

 やや癖のある赤い髪を指先で梳いていく。あれから何度か交わったものの、ロイが先に寝入ってしまいセシリアはひとり
取り残されていた。眠る気になれなかったセシリアはさっきまで愛し合っていた少年の顔を飽きることなく眺めていた。
年相応の幼さを残した寝顔を見詰めながらに思う。自分の気持ちに素直になって本当によかった、と。
 「……ん、セシリアさん」
 「あっ、起こしてしまったかしら。ごめんなさいね」
 2人して体を起こして身を寄せ合う。特に言葉を交わさずとも相手の体温を感じるだけで満たされる。
雰囲気そのものが心地よかった。
 「セシリアさん。覚えていますか?」
 「……何をかしら」
 「オスティアで別れたときのことです」
 「……覚えていたの?」
 心なしか声が震えていた。小さかったロイの精一杯のプロポーズを思い起こす。
 「こう言っては不謹慎ですけど、戦争があったことでセシリアさんを迎えにいくことができました。僕にとっては
大切な初恋の思い出。片時も忘れたことはありませんでした」
 あのときのことを夢見たのは、もしかして予兆のようなものであったのだろうか。照れくさそうにしているロイの
顔を見ていると、熱い涙が溢れてきていた。セシリアは恋人の胸へと縋り付くようにして泣いていた。


293:252な名無したん
07/04/07 08:19:38 433ZxlUs
エレブ大陸の全てを巻き込んだ戦乱は終結した。その中で中心的役割を担ったフェレ公子ロイ。戦争を終えた彼は
かつての師にして恋人のエトルリアの貴婦人セシリアを伴って故郷へと凱旋を果たしたのだった。

 フェレ領内にあるエリミーヌ教会の聖堂。多くの領民が詰め掛ける中で一台の立派な馬車が乗りつける。
扉が開き純白の花嫁衣裳に身を包んだ女性が降り立った。―セシリアである。感嘆の声が沸き起こる中で
敷き詰められた赤い絨毯の上を花嫁は歩いていく。
 聖堂内部へと入るとかつての仲間たちの声が聞こえ、そっと笑みを口元に浮かべた。顔を上げて祭壇を見上げれば
儀礼衣装を纏った愛しい人の姿が見える。そして向けられる優しい眼差し。逸る気持ちを押さえセシリアは
静々と進み続けた。

 「―愛することを誓いますか」
 神父の問いかけに2人は異口同音に答える。新郎は新婦の顔を覆うヴェールをそっと上げた。
 「愛しています……セシリア」
 「ロイ……わたしもよ」
 2人を全ての人間が祝福した。

 永遠の愛を誓い合ったフェレ侯爵夫妻。2人はお互いを慈しみ合い労わりあうことを生涯忘れずに
添い遂げたという―。



294:252な名無したん
07/04/07 08:22:37 433ZxlUs
以上っす
しのごの言ってもしょうがないんでまずは書き込ませてもらいました。
ご意見してくださった方々、勉強になりました

最後まで長ったらしい文を読んでいただいた方に心から謝意を述べます
ありがとうございました

295:名無しさん@ピンキー
07/04/07 09:07:32 //cPLOmu
ただでさえ長い本文が固い説明分ばっかり、起承転結はっきりしてなくて全然面白くないぞww
日本語の使い方と言い回しも変な箇所多いし細かい所を修正するならちゃんとしろ
また投下する予定ならコテハンつけてくれないか NG登録するから

296:名無しさん@ピンキー
07/04/07 12:48:48 RASyGi3T
>>294
まず、言いたいことがある。
sageろ。あげんじゃねえよ。誘い受けウザい。

あとは個人的に思ったことだが、文章端折った方がいいと思う。
思わずリライトしそうになったのを、ここでは板違いだって堪えた位だ。

297:名無しさん@ピンキー
07/04/07 17:35:13 1Li7gdpC
>>284
>「あなたに似合うのはリリーナ。110歳も離れたわたしではないわ……」

この一文に爆笑してしまったw

298:名無しさん@ピンキー
07/04/07 17:58:56 ej2ioqZa
>>295
脳内であぼーんしてろ
ゲハやν速で暴れてるGK並みのAHOな言動はやめとけっての

299:名無しさん@ピンキー
07/04/07 18:09:09 xjptryau
最近リリーナ当て馬ばかりだな。ちとカナシス


300:名無しさん@ピンキー
07/04/07 18:26:54 oRc6Wehq
リライトって板違いなのか?こないだ某スレで遊んできたとこなんだが

301:名無しさん@ピンキー
07/04/07 18:56:36 c+e6man2
本人が望まない限り板違いというか迷惑&余計なお世話かと。

302:名無しさん@ピンキー
07/04/07 19:43:39 W1m9SkDg
>>297
110歳とな

303:名無しさん@ピンキー
07/04/07 21:59:53 vZ+Yoxpv
GJ!ではない
このスレの状況で投下するんだから余程の猛者だと思ったら
誘い受け・だらだら長文・ageの三重苦
荒れ気味のスレの雰囲気が更に悪くなっただけ




304:名無しさん@ピンキー
07/04/07 22:21:37 H3uYFbI8
しつこい

305:名無しさん@ピンキー
07/04/07 23:13:38 Jf4cqjZH
カプ厨と春のせいで皆少々過敏になってやしないか?
気に入らないならスルーでいいじゃないの。

>>252
初投稿乙でした。
誘い受けアンケートだけ振っといて全然書かない奴もいるから
まずはちゃんと完結させたところを俺は評価する。
>>259のスレは書き手としては本当参考になるからお勧めする。

306:名無しさん@ピンキー
07/04/08 03:50:24 hFZp2Doe
初投降乙

文章を書く技術は初めてだからしょうがないよ。
続けないとうまくならないし。
ageと誘い受けに気を付ければいいよ。
後書きや前書きで言い訳なんて聞きたくないの。

307:名無しさん@ピンキー
07/04/08 07:54:36 iY+Xxrdl
性戦の系譜

バルド:シアルフィ
聖剣を思わせるような美しいイチモツ。
長さ・太さ・硬さのバランスに優れる。

オード:イザーク
神速の早漏だが、腰使いと回数はピカ1。
イザーク王家の夜伽は相手の足腰が立たなくなるまで続くという。

ヘズル:ノディオン
魔剣の如く黒光りする立派な一物。
時折繰り出される必殺の一撃は女を昇天させるのに十分な威力。

ノヴァ:レンスター
大きさ・太さ・硬さどれをとっても申し分ないが
惜しむべきはゲイ専用という悲しい運命。

ダイン:トラキア
太さにやや難があるものの長さ・硬さは申し分ない。
やや早漏気味だがそこは回数でカバー。

ネール:ドズル
最高の硬度と持続力を誇るイチモツ。
しかし遅漏気味なので女性の体力がもつか心配である。

ウル:ユングヴィ
精液の飛距離が最も長いという特長を持つ。
やや早漏気味だが回復力では他に類を見ない。

ファラ:ヴェルトマー
中出しをした際の子種の奔流の熱が快感を誘う。
女は中出しの虜となるだろう。

トード:フリージ
一突きするごとに痺れるような快感をもたらす。
テクニックも申し分なく快感に溺れる女が続出する。

フォルセティ:シレジア
優しく包み込むような暖かなイチモツ。
早漏気味だがイッたあとのシュンとした表情が相手の母性本能をくすぐる。

ヘイム:バーハラ
神々しさに満ち溢れたイチモツ。
反則気味な硬さ・テクニックは全てを凌駕する。

マイラ:ロプト
禍々しさに突出したイチモツ。
これを味わったら他のイチモツでは満足できない身体になってしまうだろう。

308:名無しさん@ピンキー
07/04/08 08:11:14 P8OdBB0E
何書いてんだよw
レンスター…('A`)

309:名無しさん@ピンキー
07/04/08 08:15:25 MUYPpeRN
レンスターは悲しき運命により、女性しか子孫を残せないのじゃ
…だれか何とかしてやれよw

310:名無しさん@ピンキー
07/04/08 11:56:14 yypZ4o+7
これは参ったw
神器はアカネイア三種の宝器や神将器より特徴がはっきりしてるから分かりやすい。
必殺連発なんてやったら腹上死ものだな。

311:名無しさん@ピンキー
07/04/08 13:35:38 7/qxtZqZ
それでパティは子沢山なのですw

312:名無しさん@ピンキー
07/04/08 19:43:04 M9S7SwB5
>>307
思わず端から端まで全部読んじまったじゃねえかw
それに費やした俺の時間を返せw
ってかレンスター・・・orz

313:名無しさん@ピンキー
07/04/08 20:22:13 iY+Xxrdl
>312
つ 費やした時間

これで許していただけるだろうか・・・



思いつきでやった
全部読んでくれる人がいるとは思わなかった
反省はしていない

推敲もしていない

314:名無しさん@ピンキー
07/04/08 21:24:41 loDHuaHp
ドズルとレンスターは逆にしてもいいんじゃないかと思うよ
レックスとかレックスとかレックスの件があるからな

315:名無しさん@ピンキー
07/04/08 21:44:06 loDHuaHp
後はまんまんバージョン希望、といったところか

316:名無しさん@ピンキー
07/04/08 21:57:59 giLKPieo
マイラがロプト?


317:名無しさん@ピンキー
07/04/09 00:07:41 yypZ4o+7
ガレよりマイラの方がエロという点では面白い。
だって本来なら子孫残さない方が確実なのに、二人の子を為してはいけない、なんて……。
絶対我慢し切れなかったからに違いないぜw

318:名無しさん@ピンキー
07/04/09 00:14:07 PwnUWroC
シグロドやキュアンも、男だけの酒席になるとエロ話ばっかりとかそんな感じかね

319:名無しさん@ピンキー
07/04/09 00:20:53 kXKO0I6Q
>314
レックスは見た目がアッー!という理由であるのに対して

レンスターなんて武器が槍で名前がゲイボルグ。
槍で、ゲイで、掘る。
完璧すぎてネタとしか思えんだろwww


320:名無しさん@ピンキー
07/04/09 01:13:46 N01IRy7j
ゲイボルグカワイソス

321:名無しさん@ピンキー
07/04/09 06:03:12 T61vqadZ
>>307
ブラギはドコー

322:名無しさん@ピンキー
07/04/09 09:45:04 r2dpWBXf
きっとブラギは童貞なんだよ

323:名無しさん@ピンキー
07/04/09 09:58:24 4Lvcc4gn
ルキノのレイプ物かエリンシアかジョフレとの純愛物だれか書いてくれないですかね・・・

324:名無しさん@ピンキー
07/04/09 11:29:25 O3Umhp6w
>>323
ネタはあれど上の方でアイ×エリを投下予告している職人さんが
いたので避けていたのですが差し支えなければ。 レイプ物は
ちょっと無理なのでジョフ×エリの純愛物を書きます。

325:名無しさん@ピンキー
07/04/09 11:42:10 r2dpWBXf
ちとマテ。ジョフエリではなく、

ルキノ×エリンシアか、
ジョフレ×ルキノなのではないの?

326:名無しさん@ピンキー
07/04/09 11:49:01 O3Umhp6w
mjsk
その発想はなかったです

327:名無しさん@ピンキー
07/04/09 12:35:22 pmfCJ7XZ
じゃあ俺はジョフレがエリンシアをレイプする話を書こう

328:名無しさん@ピンキー
07/04/09 12:38:06 r2dpWBXf
それE!!
是非とも書いて頂きたい(^O^)
エリンシアはアイクに片恋設定だと尚ウレシス

329:名無しさん@ピンキー
07/04/09 19:51:12 igXC8QSb
それE!!(笑)
是非とも書いて頂きたい(^O^)(笑)
エリンシアはアイクに片恋設定だと尚ウレシス(笑)

330:名無しさん@ピンキー
07/04/09 20:29:54 iw1U2iK5
(笑)

331:名無しさん@ピンキー
07/04/09 20:33:28 /z77oYBc
>>307
親子二世代でありありと想像した俺の時間を返せw

332:307
07/04/09 20:39:42 kXKO0I6Q
>315
思い立ったらやる。
でも俺よりもクオリティ高いひとキボン

>321
すっかり忘れていた

ブラギ:エッダ
女性を攻める能力はそれほど高くないが、
萎えたと思ってから何度でも復活してくる恐ろしいイチモツ。


>331
つ 時間
正直、すまんかった。

333:名無しさん@ピンキー
07/04/09 21:02:38 MsY7VblG
親世代はみんなセックスが大好きだと思われる
人前でも気にしない気にしない

334:名無しさん@ピンキー
07/04/09 23:45:23 xSkZdwgV
>>324
ジョフエリキタ‐!
お待ちしております!

335:名無しさん@ピンキー
07/04/10 00:08:26 irjdoUeq
アイクxレテでぬこマクラSS書いてくれよ。

336:名無しさん@ピンキー
07/04/10 00:11:15 domaFHbh
ジョフレのエリンシア凌辱記…楽しみですw

337:名無しさん@ピンキー
07/04/10 01:03:30 vWsEGFsA
>>333
「あげる」の件か

338:名無しさん@ピンキー
07/04/10 20:50:16 TE18Lg26
カップル成立時は必ず軍内の観衆の下で初夜を遂げなければならない
中には好き好んで誰かに見られやすいところで交尾する連中もいるらしいが

339:名無しさん@ピンキー
07/04/10 22:38:18 domaFHbh
実は子作りゲー

340:名無しさん@ピンキー
07/04/10 23:17:41 vOuDAe4V
ときめきエムブレムとか、ダビスタエムブレムとか言われてたっけ。
烈火や聖魔をやったときはネタに走りすぎだろwwと思ったが、聖戦も十分そうだな。
思えば隣接→関係成立って聖戦から始まったものだし。

341:名無しさん@ピンキー
07/04/11 02:10:46 L7YQe1Go
徹夜で隣接ターン数えてたあのころが懐かしいぜ。

じゅるじゅる、かーっ、ぺっ。


342:名無しさん@ピンキー
07/04/11 05:19:42 2aIhJQQY
トラキアって意外とプレイ人口少ないのかな?
今のより難しいが、キャラは魅力的だしみんな強めだし、
何よりセルフィナやエーヴェルをはじめ魅力的な女性がたくさんいる
男もシャナム、オーシン、サイアス、セイラムなど魅力的だ
システムもまとまっているし、個人的には一番好きな作品なのだが

343:名無しさん@ピンキー
07/04/11 05:53:25 uX1LAGXk
ラーラは需要あるぞ

344:名無しさん@ピンキー
07/04/11 07:31:38 JtBkYxih
トラキアはベルサガ以上とは言えんが難しいし、
書き換えはどうだな知れんがロム版の出荷数も少ない。
更にはカップリングが固定されているので、聖戦で他カプを支持してた人はスルーする。
だから話自体がどんなに面白くても、やっている人は少な目なのが実情。

345:名無しさん@ピンキー
07/04/11 08:04:54 CZuswgfE
聖戦に共通して出てくるキャラクターへの入れあげor萌えだけで
クリアはできないゲームだということは記憶している

346:名無しさん@ピンキー
07/04/11 15:35:03 eBrpKe8C
フィンラケ派にとってはベオの剣とフェルグスの存在がネック
ベオラケ派はフィンラケ派の暴動でうんざり
アレナン派はリーナン派より多いから不満な人口の方が多いし
レヴィフュリが苦手って人も少なくはない

347:名無しさん@ピンキー
07/04/11 15:44:49 736ltDmQ
フィンラケ厨とアレナン厨は痛い奴が多いからざまぁみろって感じだったけどな
それにFEはSRPGが本質なんだし、自分のカプが否定されたからって糞ゲー呼ばわりされてもな
まぁ聖戦がカプゲーだったあおりをもろに食らってしまったんだろうな、もったいない

348:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
07/04/11 17:17:55 fmD1rh35
ふたりともこわれた

「ゼト・・・・・・」
「エイリーク様・・・・・・」
二人は中庭の広場で、向かい合っていた。距離はおよそ、10m。
お互いを見つめ合う視線は、緊張感が溢れている。そして、ゼトがズボンのチャックを下ろし、隆々と立ち上がる陰茎を出した。
そしてエイリークのほうは、自慢のミニスカートをチラッとめくる。すると中には・・・何も穿いてない。彼女の具が丸出しになっている。
「それでは!」
「いざっ!」
二人は雄叫びを上げると、一斉にお互いに向かって飛び掛った。
そして空中で二人の身体が一瞬交錯すると、二人はすぐさま反対側へ着地する。
そのとき・・・エイリークが思わずよろけた。
「くっ・・・!」
エイリークのミニスカの中の具から、白い汁がこぼれる。そして、ゼトの陰茎からも、白い汁がこぼれている。
エイリークは振り返って、ゼトを睨んだ。
「何の!まだまだ!」
「かしこまりました。」
そして二人は再び互いに飛び掛り、反対側へと着地する。
「うっく!」
今度はエイリークは片膝を突いた。具からは、新たな白い汁がこぼれている。
「も、もう一回!」
「何度でも。」
そして二人はまた、互いに襲い掛かった。

そばで見ていたミルラが、エフラムに質問した。
「ねえエフラム、あの二人、何をやっているのですか?」
その質問にエフラムが答えた。
「よくわからんが・・・どうやらセックスをしているらしいな。」

おしまい

349:名無しさん@ピンキー
07/04/11 17:21:30 8dzfIYtJ
一応和姦だから純愛?なのだろうか・・・・・・。

350:名無しさん@ピンキー
07/04/11 17:23:39 zuDG7CZD
一番こわれているのはだみゃ~ん氏w 乙

351:名無しさん@ピンキー
07/04/11 18:55:10 BFZ/GtHM
>>307
どう考えてもセリスとアーサーがヤバいです。本当に有難うございました。

352:名無しさん@ピンキー
07/04/11 23:52:19 3Fc1tSOi
>>346-347
カプ合わなくても虎が一番好きな奴がここにいるのに
決めつけないでくれ…

353:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:20:43 nu2K3tEq
>>348
エフラム冷静過ぎだぜw

確かにトラキアは一種の中毒性があるな。バケツリレーが上手くいった時の爽快感は異常。
リーナン、レヴィフュリ、ついでにユリイシュもあまり好かない(バッティングするカプのせいなんだが)から、一番好きとまではいかないが。
まあ例えば上記カプが好きだとしてもトラキアが好きになれるとも言えないしな~。

354:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:23:41 s4B9EVDr
もうトラ7の雑談もうんざり
よそでどうぞ

355:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:24:34 AjjlT1Tr
俺はフィンラケナンナ親子丼派だよ
ラケシスの旦那は誰でも良いよフィンの嫁はエーディンで良いよ
嫁の居ぬ間にに未亡人とその娘をかこうなんてさいこうだよ

356:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:25:06 AK+8Axrq
カプ厨ほどウザいものはない

357:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:30:39 BwudMvGz
前スレか前々スレで、ラーラもの読みたいとレスしていた人間が複数いたんだけど
覚えてないのかね?自分も読みたいんだけど
正直カプ厨は雑談の邪魔

>>354
ついでに荘園暁厨乙

358:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:50:08 nu2K3tEq
何を思うかは勝手だが、雑談続けさせる気があるなら代わりの話題ぐらい振って欲しいねぇ。

ラーラと聞くと体格ネタばかり思い浮かんでしまう俺は末期。
そういえば封印でもボディリング買えるから似たようなこと出来るんだっけ。
体格20のソフィーヤとかシャニーとか、想像するのが怖いような……。

359:名無しさん@ピンキー
07/04/12 00:55:01 MwHwHQcL
>>353
お前が合わないみたいに言ってるカプにもファンがいるんだから少しは気を使えよ
お前の好きなカプがそういわれたら嫌だろ? 
そういう気遣いが出来ず自己主張ばかりするからカプ厨はウザイと言われるんだよ

360:名無しさん@ピンキー
07/04/12 01:07:53 AK+8Axrq
そもそも普通の人間にはカップリングとかどうでもいいんだよな
腐女子臭くてイライラしてくるから話題に出すの自体が間違ってる

361:名無しさん@ピンキー
07/04/12 01:27:19 BwudMvGz
というかカプ話って普通、個人サイトでするものでは無いのかね
キャラ単体の話とかシチュエーションとかはともかく

>>358
実をいうとラーラの体格を一度も上げた事が無い
根性が無いだけだが10以上に出来た奴はもれなく羨ましい

362:名無しさん@ピンキー
07/04/12 02:37:38 2AIybwiF
女の体格はバストだと何度言ったら(ry

363:名無しさん@ピンキー
07/04/12 06:01:51 yh2OrDdK
なあFE外伝の話しようぜ



364:名無しさん@ピンキー
07/04/12 09:11:03 jMeviZ4i
雑談時にカプ話するのはどうしようもなくない?そういうゲームなんだから
悪いのは○○は駄目、○○は最上とか言ってくる変なのだろ
そういうのは荒らしと思ってスルーすればいいし
スルー出来なくて声を荒げるのも同類だし

>>360
エロパロ板にくる人間が普通の人間だとは到底思えないんだが

365:名無しさん@ピンキー
07/04/12 09:39:51 Ulc6NJUA
何か勘違いしている馬鹿どもが多いみたいだが、そもそもここは雑談をする場所じゃないぞ。
本来はSSを投下する&SSを読む場所だろ。
雑談はどっか別の場所でやれ。

366:名無しさん@ピンキー
07/04/12 09:47:58 bqI1hDQp
雑談も行き過ぎればただの荒らし。

367:名無しさん@ピンキー
07/04/12 09:51:53 0Z+WtGo4
>>365
お前こそ勘違いしているみたいだが、ここは雑談をする場所だぞ?
SSを投下するならよそでやってくれ。ここではするな。

368:名無しさん@ピンキー
07/04/12 09:58:31 pGW1+UZ8
>>364
腐女子乙



個人的に雑談は要らないと思うが、書き手が来ない時は
雑談始める奴がいてもある程度は仕方ない気がする
ただカプ話は、たとえそれが荒らしだろうと否定されたカプを書こうと思ってた
書き手がレスを見て投下を躊躇するかもしれないぞ
荒れる元になりそうなカップリングやシリーズの好き嫌いなんぞわざわざ
主張しなくても体格がどうのとかチンコの強さとかいくらでも話す事あるんだから
カプ厨はこのスレでは我慢しとけ



369:名無しさん@ピンキー
07/04/12 12:20:30 U5LoRP5E
チンコの強さの話をしてても、間違いなく誰かが「○○のチンコは大きいから、××が壊れちゃう」って
出さなくてもいい女キャラの名前を出してカプ話に発展するんだけどな。

370:名無しさん@ピンキー
07/04/12 12:47:51 5HMeozsx
ほぼ固定カプのサーガシリーズの話にするのが正解

371:名無しさん@ピンキー
07/04/12 13:23:18 9CcugoLa
>>363
カプのいないシルクたん萌え

372:名無しさん@ピンキー
07/04/12 16:00:09 QzZ9gQIl
雑談はゲサロで。
ここでは板違い。以上。

373:名無しさん@ピンキー
07/04/12 16:25:37 u2lWntRd
投下する奴いなくなったな

374:名無しさん@ピンキー
07/04/12 19:42:48 WJUN+UlC
チンポとマンコの話ならどんなんでもOK

375:名無しさん@ピンキー
07/04/12 20:30:03 czKxHc4O
別に叩きあいにならなけりゃカプ話してもいいよ。

376:名無しさん@ピンキー
07/04/13 00:44:38 WL+chMfi
>>375
よし
じゃあラケシスのカップリング相手について和やかに語り合おうぜ

377:名無しさん@ピンキー
07/04/13 00:56:28 YqqKHalh
よし、俺はエスリンを提案しよう。
若妻と行かずg……げふんげふん。

378:名無しさん@ピンキー
07/04/13 01:10:17 Ty3CHrat
>>368に一部同意
ただし、雑談はどのスレでも普通に行われている。だから構わない
問題は、雑談が許されている理由について判りもしないゴミみたいなカプ厨が
身勝手に偏った話ばっかりしている事だ。
ネタやシチュの話無視してカプ話ばっかする馬鹿はとりあえず死ねと
>370みたいな悪意にしか見えないレスもムカツク

雑談自体を規制するのは行き過ぎだろう
そこから何かしらのヒントを得るのも自然な事だしな

379:名無しさん@ピンキー
07/04/13 01:42:12 7pQom3V9
>>376
いきなりカプ厨率最高峰のキャラwwww








だみゃーん氏、何か投下して流れを変えて下さい

380:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
07/04/13 13:41:59 sQ/lFYvo
「!!!」
ラナはその感触に、びっくりしてセリスを見た。
今、セリスの股間に付いている男のシンボルが、ラナの膣の中に深く入り込んでいる。
何という感触だろう。セリスのそれは、熱くて、固くて、ドクドクと脈打っている。
そしてそれを包み込むラナの膣も、熱く、柔らかく、そして彼女自身の脈を、セリスに伝えていた。

生まれて初めて、ラナが男を迎え入れた瞬間。

入り口の痛み、そして、内部をいきなり広げられた痛み。しかしそれは、次第にセリスの感触によって、打ち消されていく。
「あああああんっ!!!」
ラナは悲鳴を上げた。痛みではない、彼の不思議な感触によって。
(こんなに、熱くて、不思議・・・)
ラナはその膣で、セリスの陰茎をじっくりと味わっている。どうしてだろう?痛みはすっかりなりを潜め、熱い想いだけが前面に出てくる。
(セリス様・・・大好き)
ラナはそっと、心の中で想った。それだけで、彼女の想いは、ちゃんとセリスに伝わる。
(ラナは、僕を愛してくれている。)
セリスはそう感じている。そして、それは間違いではなかった。ラナは、心底から、セリスを愛している。
その想いは、言葉にしなくても、正確に相手に伝わっている。そして、セリスの想いも、きちんとラナに伝わっている。

どうしてだろう?なぜ、この世には、男と女があるのだろう?創造主が、どのような思惑で、男女の性の差を作ったのかはわからない。
でも、そのおかげで、二人はこうして、愛し合うことができる。
だが、人の性欲は、きりがない。セリスは思う。もっと、もっとラナの女を感じたい。
その想いが、セリスを動かす。その陰茎を、前後にスライドさせて、より深く、熱いラナの女を味わう。
「はあああ・・・ああ・・・んんん・・・」
ラナの唇から、熱い吐息が漏れた。セリスの顔をくすぐる、彼女の甘くて、熱い吐息。
思えば、ラナとは、小さい頃から、ずっと一緒だった。
いつも一緒に遊んでいて、よく喧嘩もした相手。だから、セリスは、ラナのことなら何でも知っている、そう思っていた。
だが、今のこのラナ・・・熱くたぎるような、そして匂い立つような、女であるラナ。
それは、セリスのまったく知らないラナだった。こんなに色っぽく、そして女を強く意識させるラナを、セリスは一度も見たことがなかった。
こんなラナの、女である一面を、セリスは今日、初めて知った。
だがそれは、セリスだけではなかった。
ラナ自身も、自分のこんな一面に気づいていなかったのだ。だから、ラナは心の中で、驚いている。
(セリス様の男を貪欲に貪りつくそうとする、女である自分)
こんなに情欲を剥き出した、淫らな自分を、ラナは知らない。おそらく今までの自分では、こんな扇情的な表情など、おそらくできなかったであろう。
ということは、今の自分のこの淫靡な雰囲気は、セリスによって引き出されたと考える方が自然である。
(私は、今初めて、セリス様によって、本物の女になった)
ラナはそう思う。そして、女性を本物の女にした男。それこそが、本物の男である。
ラナを本物の女にしたと同時に、セリスも本物の男になったのだ。

男のセリスと、女のラナが誕生した、今日が記念日。


381:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
07/04/13 13:42:39 sQ/lFYvo
セリスとラナは、ほぼ同時に、同じ考えに到った。二人は、今日初めて、本当の男女になった。
二人とも、何だか嬉しい。お互いを迎え入れて、二人はにっこりと微笑む。
「ねえラナ、赤ちゃんが欲しいな。」
「はい、セリス様・・・♥」
二人は一気に熱くなる。いよいよ、セリスの射精が行われる。
セリスの肉棒がぐいっと激しく動き、ラナの膣が、精子を搾り取るために、きゅっと締まる。
そして・・・・・・

二人の身体が、ようやく離れた。
ラナの股間からは、熱い湯気が立ち、中から収まりきらない大量の精液が溢れ出ている。
「はあ、はあ、はあ・・・」
「はあ、はあ、はあ・・・」
二人は、肩で荒い息をした。そして、ラナは手で、己のお腹をさすった。
「セリス様・・・赤ちゃん、私にもできるでしょうか・・・」
するとセリスはそのお腹をじっと見つめて言った。
「あっ、今、ラナのお腹の中で、卵子が僕の精を受精したね。」(スキル:見切り)
「えっ?ほ、本当ですか?」
するとセリスは、再びラナの上に覆い被さった。
「心配なら、もう一回しようか。」(スキル:追撃)

おしまい

382:名無しさん@ピンキー
07/04/13 15:54:37 B2JuJ1o2
グロ禁止

383:外伝 ◆9QlRx9nooI
07/04/13 16:54:08 rEHJaDkc
封印ツァイス×エレンその1を投下します

384:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 16:55:42 rEHJaDkc
 飛竜を初めて見たのは、何歳のときか、ツァイスは覚えていない。それほど幼い時なのだが、その光景だけは、いつでもはっきり思い出す事ことができた。
 野原で遊んでいるときのこと……
「飛竜だわ」
 後ろで、姉のミレディが叫んだ。
 振り返ると、遠くの山の上を飛竜が翔んでいた。
 飛竜は翼を広げ、水平に翔んでいた。その細長い胴の一部が夕日を反射して、キラリと金色に光り、ツァイスの目を射た。
「まあ、きれい」
と、ミレディは思わず声にしていった。
 次の瞬間、飛竜は翼を大きくはばたくと、暗くなり始めている谷間に急降下してゆき、あっという間に視界から消えてしまった。
 その光景は幼い日の思い出となってツァイスの胸に残った。

 大陸最強を自負する強国ベルン。
 他の国に見られない特色として、真っ先に挙げられるのが竜騎士の存在だった。
 ベルンの険しい山間に住む飛竜を飼い慣らし、騎馬のように自在に操る。それは長年培ってきた、ベルン独自の技術であった。
 空を自在に翔ける竜騎士は、イリアの天馬騎士と並ぶ空の覇者である。
 そしてミレディとツァイスの姉弟も、いつしか竜騎士の道を歩んでいた。

「おめでとう、ツァイス」
 姉の祝福に、ツァイスははにかんだ笑みを見せる。ベルン王宮の離宮の前に、竜騎士となったばかりのツァイスはいた。姉へ竜騎士になった報告をしに。
 一足先に竜騎士になったミレディはギネヴィア姫の親衛隊に入っている。それは女騎士にとって最高の名誉。
「ツァイスも今日から栄誉ある竜騎士。しっかりね」
「ははっ」
 はにかんだまま、ツァイスは照れたように笑う。
「そうね、ツァイスなら大丈夫。立派な竜騎士になれるわ」
「ああ。姉さんに負けないように」
 門の前、他愛無い姉弟の会話が続く。だがこうして会う事は少なく、何となく寂しさがこみ上げてきた。
 ミレディは姫の側に仕えているのだ。男のツァイスがおいそれと会いに来るわけにはいかない。
と、離宮から一人の女性が慎ましく歩いてくる。純白の修道服に頭にはウィンプルを被っている。
エリミーヌ教のシスターらしかった。
「エレン」
 ミレディが笑顔でシスターに呼びかけると、ぺこりと頭を下げた。だがツァイスの方は見ようともしない。
「共にギネヴィア様にお仕えするエレンよ。エレン、私の弟のツァイスよ。まだ竜騎士になったばかりだけど」
「どうも、よろしく」
 姉の同僚に、ツァイスは丁重にお辞儀する。
「……ど、どうぞ、こちらこそ……」
 言葉こそ丁寧だが、エレンはミレディの背中に隠れるようにして、相変わらず目を合わせないまま頭を下げていた。
「……?」
 何か不味いことしたかな、と心配するツァイスに、ミレディは苦笑して、
「大丈夫よエレン。取って食べたりしないから」
と、背中のエレンに呼びかける。
「は、はい……すみません……」
 小さな声でぼそぼそとしゃべるシスターを、ミレディは手を引いて自分の前に差し出す。ツァイスの前に。

385:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 16:56:42 rEHJaDkc
「きゃっ」
 小さな悲鳴に、ツァイスのほうが驚いてしまう。下を向いたまま固まっているエレンを見ても、どうしていいのか分からない。
「ほらツァイス。騎士の礼をしなさい」
 露骨に怖がるエレンと不器用な弟に微笑ましく苦笑しながら、ミレディが口を挟む。
 ツァイスはその場で膝を付くと、震えるエレンの手を取り、そっと見上げた。
 震える瞳と目が合う。その途端、エレンの肩はビクッと震えたが、それ以上は動かなかった。いや動けなかった。
 エレンの手の柔らかさと滑らかさにツァイスは緊張した。触れてはいけないものに触れてしまった。そんな気がしたのだ。
「ベルンの竜騎士ツァイス。これより、あなたをお守りすることを誓います」
 そして思ったままが口に出る。主君への忠誠とは違う、守ってあげたいと思う気持ちを自然に抱かせたシスターに。
 触れたままの手がビクッと震え、離れる。ツァイスも自然に手を離した。
 二人とも頬が赤くなっていた。
「す、すみません……」
 と、エレンは何故だか分からず謝り、振り向くと小走りに去っていった。その走りもまた固くて不器用。
「……ふぅ」
 緊張が解けて立ち上がったツァイスに、ミレディはじーと視線を向ける。
「な、なに?」
「いえ、なんでも……」
 ふむ、と腕を組んで、それから弟に告げた。
「これからも何かあったら、ううん、何もなくても会いに来ていのよ」
「それは……」
 姉と会えるのは嬉しいが、姉離れ出来ないようで何となく複雑な気分になる。
それに男の身でギネヴィア姫の住まいに来るのはやはり緊張する。
「ツァイスが顔を見せてくれると、私も安心するわ」
「あ、ああ……。会える時ならそうする」
「ふふ。待ってるわ」

 そして若き竜騎士ツァイスの騎士としての日々が始まる。

「ツァイス。悪いけど、ちょっと待ってて」
「ああ」
 一年ほど経ったある日。
 ギネヴィアの離宮の庭で、ミレディから呼び出されたツァイスは、その姉が戻ってくるまでぽつんと立っていた。
 本来は男子禁制なのだが、ミレディの弟の話を聞いたギネヴィア姫が、特別にツァイスだけ中に入る事を許可したのだ。

「たった一人の弟だもの。大事にしてあげなさい」

 弟思いのミレディに、ギネヴィアはそう言って、にこやかに微笑んだ。
そのギネヴィアもまた、兄ゼフィールを慕う妹でもある。

 そして庭で待つ間、ツァイスは何となく、花壇に咲き誇る花々に目をやった。
 名前までは知らないが、素朴にひっそりと咲く花々に目を奪われる。
「ん?」
 花を目で追っていくと、一人のシスターが見えた。真摯な表情で花に水をかける姿は、どこか神聖ですらあった。
 ギネヴィア姫に仕える侍女のエレンとすぐに分かった。何度か遠くから見かけたことはあるが、まともに会話したことは一度もない。
と、エレンがゆっくりと首を曲げ、こちらに気付く。
 ぺこっと頭を下げ、ツァイスはお辞儀した。

386:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 16:57:42 rEHJaDkc
 がしゃん、と花に水をかけていたジョウロが落ちる。
 ツァイスを目の当たりにしたエレンはふるふると肩を震わせ、顔を蒼ざめ、

「きゃ~~~~~~~~!」

 いきなりの悲鳴。
「えっ? ええ!?」
 何が何だか分からず、ツァイスは呆然と立ちすくんでしまう。
 エレンは悲鳴を上げたまま、顔を覆って崩れ落ちてしまった。
「何事だ!」
 すぐさまミレディが庭に飛び込んでくる。手に槍を持って。その早さはさすが親衛隊。
「エレン? ……ツァイス」
 そこでミレディが見たのは、顔を覆って座り込むエレンと、呆然と立ち尽くす弟のツァイス。
「あ、姉さん……。急に悲鳴をあげて……」
 たどたどしいツァイスの説明だが、それだけでミレディは理解した。
「大丈夫よエレン。こっちは私の弟のツァイス。前に紹介したでしょう?」
「え?」
 ミレディに肩を支えられ、立ち上がったエレンは恐る恐るといった感じで、
顔を覆っていた手をどかして、ツァイスを見る。ちらっと。そして、
「ご、ごめんなさい……わたし、てっきり……」
 てっきり何だと思ったのか。
「いえ、いいんです。俺が不注意でしたから」
 鼻をかきながら、ツァイスのほうが申し訳なさそうに頭を下げる。
「い、いけません……。わたしが悪いのですから……」
と、エレンも深々と頭を下げ、頭髪を隠すウィンプルから栗色の髪がこぼれた。
「はぁ~」
 ミレディはやれやれと頭を抱えそうになってしまう。
「まあ。何事ですか?」
と、そこに涼やかな声がかかる。
 一瞬、庭に黄金の光が差し込んできたような輝きが走った。豊かな金色の髪をなびかせ、ギネヴィア姫が姿を見せたのだ。
「はっ。お騒がせして申し訳ありません。ですが、何事もなく、ご安心くださいませ」
 すぐさまミレディが膝を付いて畏まり、エレンとツァイスも畏まる。
「申し訳ありません……。わたしが、ツァイス様を見かけて、つい声を……」
 赤い顔を伏せ、エレンが正直に告げる。
「竜騎士ツァイスです」
 姫を間近に緊張しながら、ツァイスが家臣の礼を取る。
「そう。あなたがミレディの弟……。お姉様と仲良くね」
「はっ」
 いかにも精悍で実直な様子の若い竜騎士に笑みを浮かべ、ギネヴィアは侍女に視線を向け、
「エレンにも困ったものね……。少しは殿方に慣れてもらわないと……」
「も、申し訳ありません……」
 エレンは男が苦手なんだな、とツァイスにも理解してきた。女ばかりの姫の側にいては仕方ないのかもしれないが。
「そうだわ」
 名案を思いついたとばかり、ギネヴィアは瞳を輝かせる。
「一緒にお茶にしましょう」
 その一言で、庭でお茶になった。

 可憐でいて力強く咲く花に包まれた花壇。そこに置かれたテーブルに座り、ツァイスはかつてないほど緊張していた。姉のミレディはともかく、シスターのエレン、そしてギネヴィア姫まで一緒なのである。

387:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 16:58:47 rEHJaDkc
 メイドがテーブルに置いた、香り豊かなお茶も、異国の高級な茶菓子も喉を通らない。
「それで、初めて飛竜に乗ったツァイスは落ちそうになって。ハラハラして見ていました」
「まあ。竜騎士も大変ですのね」
 しゃべっているのは、もっぱらミレディと姫だ。ツァイスとエレンは顔を伏せて、ミレディの語るツァイスの子供時代を聞いている。
 と、ギネヴィアとミレディは立ち上がって、ニッと目を合わせた。
「では、あとはお二人でゆっくり」
「え?」
 思わず、ツァイスとエレンは唱和してしまう。
「エレン。お客様をお世話してあげて」
「ツァイス。エレンをよろしくね」
 主君と姉にそう言われては、エレンもツァイスも従うしかない。

(どうしよう……)

 姉と姫の姿が見えなくなり二人きりになると、ツァイスは改めて緊張を覚えた。
 エレンは相変わらず下を向いて、固まっているばかり。
 とりあえず、何か、喋ろう……。
「え、えと……。美味しいお茶ですね」
「は、はい……」
 ビクッと震えて、エレンは慌てて頷く。
「良い天気ですね」
「……はい」
 どうしよう。会話が続かない。
 考え込むツァイスはふと庭に目をやって、
「綺麗な……お花ですね」
 正直な言葉が口に出る。
「え? ……あ、ああ、ありがとうございます……」
「エレンが育ててるのかい?」
 失礼かもと思ったが、名前で呼んでみた。ただそれだけなのに、ひどく緊張してしまう。
「はい……」
 恥ずかしそうに頷いたエレンは、しかし誇らしげでもあった。
「そうか……。あの花たちも幸せだな」
「え?」
「エレンのような優しい人に育ててもらって……」
「そんな……」
 カーッと頬の赤みが濃くなる。
 それを見て、ツァイスも顔が熱くなるのを自覚した。
 ジッとしていられなくなり、立ち上がって花壇に足を向ける。
 間近で見ると、花はしっかりと根付き、生命に満ちているのがよく分かった。
 ただ美しいだけではない。そこにしっかりと生きているのだ。
 横に気配を感じ、ツァイスは笑顔を向ける。エレンも花壇に来たのだ。
「この花はなんて名前なんだ?」
「あ、それは……」
 自然に聞くツァイスに、エレンは小さいが、しっかりした声で一つ一つ教えていく。
 花の名前はさっぱろ覚えなかったが、その声の美しさだけは、ツァイスの胸にしっかりと残った。

「今日はありがとう……」
「いえ……こちらこそ」
 門まで送ってくれたエレンの手に、ツァイスはそっと触れる。

388:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 16:59:37 rEHJaDkc
「あっ……」
 手に触れる、力強く、そして暖かい男性の手。
「それじゃ、また」
 一瞬触れ合っただけでツァイスは手を離し、そして背を向けて行ってしまう。
「また……」
 その広い背中を見送りながら、エレンは無意識のうちに、触れた手を胸の前で握り締めた。
 広い背中に逞しさを感じながら。

 そしてまた一年が過ぎる頃。
 ミレディはギネヴィア姫の親衛隊長に任命されていた。彼女の実績と実力を考えれば当然と誰もが思った。
 そしてツァイスも、兄のように慕うゲイルに鍛えられ、竜騎士の道を進んでいた。
 そんなある日。
「やあエレン」
「あ、ツァイス様……」
 離宮を訪れるツァイスに、エレンはぺこりと会釈する。最近はようやく普通に会話できるまでになっていた。
それでも大分固いが。
「姉さんはいるかな?」
「いえ……竜舎に行くと言っていました……」
 相変わらず顔を伏せたままだが、その奥ゆかしさもツァイスには好ましく映る。
 ベルンには馬舎の他に、飛竜を飼う竜舎がある。ツァイスやミレディの飛竜も普段はそこで飼われていた。
「そうか、行き違いになったかな」
 戻ろうとするツァイスの背中に、そっとエレンが声をかける。
「あの……わたしも、ご一緒してよろしいですか?」
「え?」
 予想もしてなかった申し出に、ツァイスはきょとんとする。だがすぐに笑顔になると、
「喜んでご案内します、シスター」
 ツァイスが差し出した手を、エレン赤い顔で握り返した。

 さすがに手を握っては歩かなかったが、二人は肩を並んで歩いていく。
 しとやかに音を立てずに慎ましく歩くエレンを横目に、ツァイスは足を合わせて進み、
「ええっと……エレンも、竜舎になにか?」
「い、いえ……ただ、ギネヴィア様から、いろいろと見てみるようにと言われているもので」
 それはずっと側に仕えて、男性と会話する事もほとんどないエレンへの、ギネヴィア姫の配慮だった。
己の姫としての不自由に、エレンを付き合わせる事を不憫に思ったのかもしれない。
「そうか……飛竜を見た事は?」
「ミレディさん乗っているのを何度か……」
「乗った事は?」
「い、いえ……」
 とんでもない、とばかりにエレンは首を振り、白いウィンプルも一緒に揺れる。
 その白い布の動きを笑いながら見て、
「それじゃ、今度俺の飛竜に一緒に乗る?」
「え?」
「女の人を一緒に乗せるのは初めてなんだ」
 カーと下を向いたエレンの頬が赤くなる。返事が出来なかった。

389:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 17:00:28 rEHJaDkc
 そのまま黙ったまま歩いていくと、王宮の一角に設けられた竜舎まで来る。
 広い扉を入っていくと、繋げられた飛竜たちは昼寝しており、ぐーぐーといびきをかいでいる。
「大丈夫?」
 飛竜を目の当たりにし、微かに蒼ざめるエレンを安心させようとツァイスは笑みを向け、手を握ってやった。
「あっ……」
 暖かく、そして力強い手に包まれ、エレンは安堵する自分を覚えた。
 そしてツァイスも彼女の手の柔らかさに、安らぎを感じた。
「い、行こうか」
 下を向くエレンの手を引いて、ツァイスはいびきをかく飛竜の前を通り過ぎていく。
 飛竜以外には誰も見えない。ツァイスが目指したのは、自分とミレディ、それにゲイルの飛竜が繋げられている場所。
乗り手が仲良いと飛竜同士も仲が良くなるのか。三人の飛竜もとっても仲良し。
「姉さん……」
 姉の飛竜の奥、人影を見つけて、ツァイスが声をかけて……そして慌てて隠れる。手を繋いだままのエレンも一緒に、飛竜の影に入った。
「きゃっ」
 急に暗がりに引きずりこめられ、エレンはぎゅっと胸に高鳴りを覚えた。
「しっ」
 ツァイスは口に指を当て、エレンの飛竜の影を指差す。今のツァイスとエレンのように、飛竜の影に隠れて、二つの人影があった。
「ミレディさん……?」
 そしてもう一人は、
「ゲイルさん……。俺が尊敬する竜騎士だ」
 その憧れのゲイルが、姉を抱きしめ、顔を合わせている。よく見えないが、口を重ねているらしい。
「あっ……」
 何をしているのかエレンも察して、顔を赤くして、修道服に包んだ身をもじもじさせる。
「い、いけません……。こんな……」
と口では言いながら、目はしっかりと絡み合う二人を見ている。ツィアスも一緒だ。
「!」
 そのツィアスが不意に小刻みに震え、繋いだままの手を通してエレンにも伝わる。
 目が合ったのだ。キスしているミレディと。
 ゲイルと口を重ねたまま、目はギロッと弟を睨んでいた。
「い、行こうか……」
「はい……」
 そろそろと竜舎を出て、日光を受けた二人は、何となく気まずい気持ちのまま歩き出した。手はまだ繋がっている。
「お送りします」
 そう言って歩き出すツァイスに釣られ、エレンはふらふらと歩き出した。そこでまだ手が握られたままだと気付き、ドキッと胸が鳴る。
「どうか……」しました、とツァイスは言おうとして、慌てて手を離した。
「す、すみません……」
「いえ…」
 赤い顔でどちらも胸を高鳴らせたまま、二人は下を向く。
「い、行きましょう」
 再度歩き出したツァイスの三歩後を、エレンは慎ましくもじもじと歩いた。
ちらっと顔を上げると、そこには広い背中。その背中を見ていると、また高鳴りを覚え、目を伏せる。
 どちらも言葉なく、黙々と二人は歩いていく。
 離宮が見えると、エレンは何故か寂しさを感じた。

390:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 17:01:12 rEHJaDkc
「ありがとう……ございます」
 門の前でエレンは深々とお辞儀して、赤い顔を見られないようにそそくさと背中を向けて行ってしまう。
 頭に被った白いウィンプルが揺れるのを見ながら、ツァイスもまた寂しさを感じた。
だがそれを埋める術を彼はまだ知らない。

「はぁ……」
 ギネヴィアに許しをもらい、早々に自室に戻ったエレンは、ウィンプルを外して被りを振る。
普段は隠されている長い栗色の髪が宙に舞い、エレンはそっと目を閉じた。
 鮮明に思い出されるのは、男と抱き合いキスするミレディ……。そして、彼の広い背中。

(エリミーヌ様。お許しください)

 目を閉じたまま、跪き、許しを請う。
 懺悔の為に手を合わせると、また思い出された。彼の暖かい手が。
 その手がふと、盛り上がった胸に触れる。

「あっ……」

 途端、甘い疼きが甲走り、自然と口をついて出た。

(いけない……こんな)

 だがエレンはもう自覚してしまった。純白の修道服に包まれた身体が、熱い炎を抱えている事を。
そしてそれは生命として当然あるべき姿である事を。

(いけない……)

 必死に懺悔し、信仰の力でその炎を鎮めようとする。
 だが抑えようとすればするほど、炎は熱く滾り、身体を火照させる。
「……はあぁっ…」
 切ない吐息が漏れ、太股が熱く合わさる。目を開けると、瞳は潤んでいた。
 この疼きを慰める術を、清らかなシスターが知る由もなかった。

 熱い……身も心も。

「エリミーヌ様……どうか、お許しを…」
 熱く火照った身体のまま、寝台に寝そべり、はぁと熱い吐息を天井に向ける。
 修道服の上からそっと盛り上がった胸をなぞると、キュンと奥から高鳴った。
「アッ……」
 はしたない、と思いつつも声が出るのを止まらない。止められない。

(こんな……こんなところを、ギネヴィア様やミレディさんに見られたら……)

 そう思うだけで体全体がカッと熱くなる。そして、

(あの人に……見られたら……)

 閉じた瞼の裏に若い竜騎士がまざまざと浮かぶ。
 彼も何故か裸。そして同じく裸のエレンに覆い被さるイメージが浮かぶ……。

「いけない……!」

391:封印ツァイス×エレンその1
07/04/13 17:02:04 rEHJaDkc
 目を開けると、そこはいつもの部屋。彼はいない。
「わたし……どうしたのかしら」
 きゅっとシーツを掴んで顔を埋め、エレンはベッドに身を沈めた。そしてこぼれる涙が染み渡る。
「こんなの……」
 どうしていいか分からないモヤモヤを抱えたまま、エレンは修道服を脱いでいく。
修道服を脱げば、一人の女に戻れるから。

 それから、エレンはツァイスと会う事はなかった。なんとなく、気まずい気がしたのだ。
 ツァイスもミレディに会いに来ることはあったが、エレンと無理して会おうとはしなかった。
 モヤモヤした気持ちを抱えたまま、ただ時間だけが過ぎていく。

 そうこうするうちに、国王ゼフィールは他国に向け侵略戦争を開始。
 その戦争を止めるべく、ギネヴィア姫は密かに国を抜け出した。王家の至宝ファイアーエムブレムを持ち、シスター・エレンのみを従者として。

 そして竜騎士ツァイスもまた、戦乱に身を投じる事になる。

(つづく)

392:名無しさん@ピンキー
07/04/13 17:27:41 oXLyNW8X
激しくGJ

393:名無しさん@ピンキー
07/04/13 17:55:15 XkThWCXP
やっぱりエレンも谷底に落とされて猫の餌にされるのだろうか?
とりあえず続き期待。

394:名無しさん@ピンキー
07/04/13 17:58:19 HvFXYcI1
>>380
このタイミングでラナww
禿しく乙


395:名無しさん@ピンキー
07/04/13 18:49:58 AZ8tus+Z
やっぱりこの後ラナも谷底に落とされて猫の餌にされるのだろうか?
とりあえず乙

396:人造人間だみゃ~ん ◆1aM01Oi/FM
07/04/13 22:30:07 nGvo5oRK
Wiiが手に入らない・・・orz
というわけで、想像だけで暁を書いてみようと思うので、本当の暁と違う箇所があったら、修正をおながいします。



ネフェニー「ダラハウさん!」
ウハラダ「おやネフェニー、久しぶりなのね~」
ネフェニー「ダラハウさん、あのときできた赤ちゃん、もう2歳になったんじゃあ!」
ウハラダ「・・・ウハラダ、ダラハウじゃないのよね~。ウハラダはウハラダなのよ~」
ネフェニー「じゃあどうしてあたしの名前知っとるんよ?あたし、ウハラダって人は知り合いにいないのに。」
ウハラダ「・・・・・・。」
ネフェニー「・・・・・・。」
ウハラダ「・・・・・・修羅場の予感なのよ~」

実はウハラダがダラハウから改名したのは、ネフェニーの追及を避けるためである。



グレイル団長亡き後のグレイル傭兵団で、一番早くパパになったのは、適齢期のシノンやオスカーではなく、ヨファだった。そして一番早くママになったのは、ミスト。
そして他の女性たちでも、ママになった人は結構いるが、どういうわけか子供達は、2歳半から3歳ぐらいの子が多い。



イレースは、やはりムストン氏の商隊と一緒に行動している。仲間になるのも、輸送隊として商隊が仲間に加わるのと、ほぼ同時である。
また、彼女の股間には、ガトリーが住み着いている。膣からガトリーの顔だけ出して活動するさまは、さながらカンガルーの親子みたいである。



メグは親が勝手に決めた婚約者(ツイハーク)に逢うために旅をしていたが、最初は直接会って、断る予定だった。
しかし出会ってみると、本気で彼に惚れてしまう。
だが、肝心の彼は、昔のラグズの恋人の思い出のために、メグには見向きもしない。
そこでメグは、ムストン氏からねこみみとねこのしっぽを購入して装着する。すると・・・

メグは、たちまちツイハークに妊娠させられた。

397:名無しさん@ピンキー
07/04/13 23:07:18 ct341FT+
1と4が当たり
2と3ははずれ

398:名無しさん@ピンキー
07/04/13 23:58:26 3xIKlaOY
誰か4でSS書いてくだされ
メグ好きなんだ。マニアックでスマン

399:名無しさん@ピンキー
07/04/14 00:03:06 46/3IFG9
イレースとメグに陵辱されるツイハーク。
そんなシチュを期待した時期が俺にもありました

400:名無しさん@ピンキー
07/04/14 00:04:26 T/Vb15hL
ツァイスとエレンなんてここでは(ここ以外はあまり知らないが)珍しい組み合わせだな。
しかもなんだか正統派っぽい。それでも>>393みたいなことを俺も考えてしまうがw

401:名無しさん@ピンキー
07/04/14 01:29:50 4s2O3dH2
>>396
3は間違ってはいないけど
何と言うかニアミスだな


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