07/09/27 04:04:53 2zne6joQ
私は後手に縛られている手でお腹を押さえられない代わりというくらいに、体を内側に思いっきり丸めて肩を震わせ苦しがる。
足も足首の所で縛られている為にもがく事もできない。痛みを紛らわす動作が取れないというのは、意外ときつかった。
私が痛がっている間に彼女らは、畳に二本の帯を平行になるようにまっすぐ並べる。二本の帯の間隔は30~50cmくらいだろうか。
そして、例によって本間が私の背後を取るように両脇から腕を入れるように抱きかかえて引きずり、
私の腹部が二本の帯の間に収まるようにに寝かせ直した。
私はお腹が痛くて抵抗らしい抵抗が出来ない。なるほど、さっき松本が私のお腹を蹴ったのはこういう事だったのだ。
―― どさっ! ――
「 ぐっ 」
そしてすぐさま聡美が私の上に、私と向かい合わせになるように気絶しているはすみを乱暴に投げ捨てる。
すぐ近くに来たはすみの顔を見る…汗と涙と涎を残したまま眼を閉じているのが痛々しかった。
「 ぅぐっ………はすみ…大丈夫? 」
「 ……っ、……っ、…… 」
小声で話しかけるが、軽くしゃくりをあげているだけでまったく起きる気配が無い。
彼氏からもらった大事な物を取りに走って戻ってきたからなのか、おなかを気絶するくらい強く殴られたせいか…あるいはその両方か。
はすみの形の良い乳房に触れる私の胸と、はすみの可愛らしい口から吐き出される吐息がかかる私の頬が、
はすみの鼓動の早さ、呼吸の早さ…苦しさを教えてくれている。胸がずきん、と痛んだ。
そんな私の心中なんてよそに聡美達は手を休めず、私達を取り囲むように並ぶと
私達の足側にいる二人が先程、腰からほどいた帯で私とはすみの左右の足首をそれぞれ合わせて固く縛る。
次に私の後ろ手に縛られている帯をいったん外すと、やはり私とはすみの手首を合わせて固く縛り上げた。
つまり私とはすみの体、両者の正面を合わせて固定する為に左右の手足、計4箇所を拘束したのだ。
私とはすみは15cmくらい身長差があるのでリーチの差もそれなりにあり、
私は少し肘と膝を曲げられる状態だが、どちらにしろこれでは身動きが取れない。
何より気になるのは私の背中の…畳に敷かれている二本の帯。
今の状態で抵抗する術は十分奪われているはずなのにどう必要になるというのだろう。
聡美達が私達を縛っている間にさっき格技場を出て行った子が戻ってきた。
「 持ってきたよ、聡美。 」
その手にあったのは一個のバレーボール。
バレーボールなんて持ってきてどうするのか…理解に苦しむ。いくら固くても投げつけられた所で高が知れている重量だ。
バレー部員のサーブやスパイクならあるいはわからないけど…今、取り囲んでいる連中の中にそんな真似が出来る子がいると思えない。
聡美が持ってきたバレーボールを受け取ると、バンっ、バンっ、と空気圧を確かめるように何回か掌で叩く。
「 大丈夫だよ、念の為に空気は入れ直してきたから。これ以上、入んないくらいね。 」
「 オッケ、わかってるじゃない。 」
満足そうに笑ってそう言うと、ボールを持って私達の方に向き直す。
「 じゃ、ひっくり返して。 」
その指示に従い、松本と本間が…私がはすみの上になるように私達を横に半回転させる。
私がはすみの上に乗る形になった所で、松本が私達の上にまたがるように立ち、
はすみの体に密着している私の体を引き離すように、お腹の所を両手で持って私の体を持ち上げた。
488:ミスト
07/09/27 04:05:50 2zne6joQ
「 んしょっ。 」
「 ぅ…んっ、くぅ…… 」
みぞおち、わき腹、おへその所、下腹部…先程まで責められていた私の腹部全体がほのかに痛みを訴える。
気絶していた間にダメージはだいぶ回復しているが、とても完全とは言えない。
ある程度私の体がはすみから離れた所で、聡美が持っていたバレーボールを私のお腹の下…つまり、はすみと私のお腹の間に入れる。
入れるとほぼ同時に、私の背中と畳の間に敷いておいた二本の帯で私達の胴体を固く固定する…バレーボールが外れないようにする為だ。
なんとなく意図が分かってきた。
ぎゅっ、ぎゅっ、と念を入れて引っ張り上げるように縛る…私は、気を失っているはすみが苦しく無いよう
若干、肘と膝を立てて四つんばい状態を取るようにしているが、やはりそれでもはすみのお腹も圧迫されているので
帯が締まる度にはすみは眉をしかめて ふっ、ふっ、と押し出されるように息を吐いていた。
私達を拘束する作業が全て終わった所で私は聡美に念を押した。もはやどういった類の事をするかわかってはいるが。
「 ……はすみには危害を加えないのよね? 」
彼女は嘲笑気味の笑みを浮かべて答えた。
「 加えないわよ私達は。そうね…今この場で楠瀬に危害を加える奴がいるとしたら、あんたかしら。 」
やはりそういう事か。
私の腹部にあるバレーボールは空気が限界まで詰まっているだけあって、意外な固さを感じさせていた。
今、私が上から攻撃されたとしたら…気絶したままのはすみが危ない。
「 はすみ…お願い、起きてはすみ…! 」
私ははすみの耳に口を近づけ声をかけたが気がつかない。
その時、
「 いつまで寝てんだよ、起きろっつってんだろ! 」
―― パグッ!! ――
取り巻きの一人…さっき私のお腹を殴ってくれた上に逃げようとしたはすみのお腹を殴った、太り気味の子が
私の目の前にあるはすみの顔…頬を、思いっきりフック気味に殴りつけた。
「 なっ!? 」
「 ぅ…うう、……………? 」
その一発ではすみは呻きながら目をゆっくり開け始めた。
私は今殴った奴に強い怒りを感じていた為、はすみに声を掛けるより先にそいつを睨み付けた。
「 なっ……何よ……… 」
私に睨み付けられて後ずさりする、ボブカットの太った少女。
こんな名前も思い出せない…こんな奴にはすみが殴られたなんて。
「 ………あなた、名前なんだっけ。ごめんなさいね、あまりにも目立たないから今まで興味無くて。 」
「 こ……っ!? 」
489:ミスト
07/09/27 04:08:44 2zne6joQ
私の無礼な言葉に一瞬、怒りに顔が紅潮する。だけど知った事じゃない。私は繰り返し聞く。
「 名前。 」
「 ………高木、風子。 」
「 高木ブーね。確かに覚えたわ、もう下がって良いわよ。 」
「 ……ッ!! 」
私の言葉に、高木と名乗った少女は顔が真っ赤になり、周りの全員は思わず押し堪えるように吹き出す。
禁句だったのだろうか。まあ、私にとってはこれもどうでも良い事。それより…
「 いきなり約束が破られたワケだけど、これはどういう事? 」
リーダー・聡美にクレームをつける。聡美がイラついたような表情で手をひらひらさせて高木に「下がれ」の合図を送ると、高木と名乗った少女はすごすごと私達から離れる。
「 あんたのヌルいやり方じゃ、夜が明けるわよ。手伝ってあげただけじゃない。
それとも、あの状態のままで良かった? 」
私の方に向き、真面目な顔でそう言った。
確かにあのままでは余計に危ないし、はすみも起きなかったかもしれない。だが、どう考えても納得がいかず聡美の顔を睨み付け続けた。
「 …せっちゃん、これ…? 」
聡美の方に意識が行っていた私に、不安そうな顔で下からはすみが話しかけてきた。
はすみはまったく状況が掴めず、私と向かい合わせに張り付けられているという状態に混乱している様子で、
私と一対になった手足をもぞもぞと動かしていた。
そうだ、とりあえず話してあげないと。
「 はすみ、気をしっかり持って。とりあえず…お腹の力は絶対に抜かないでね。それと… 」
それと…何を話したらいいんだろう。こんな状態で。
何をされるにしても、対抗できる手段も突破口も皆無に等しい。何をしてあげられるわけでもない。
今思う事…そう、それは、
「 …こいつらは、私が絶対に許さないから。 」
私は、はすみの目を見てはっきりとそう言った。
はすみはいつものあどけない無垢な表情と綺麗な瞳で、きょとんとして私を見つめ返している。
私ははすみの方を向いている為、周りの子達がどういう反応をしているかどうかは分からないが…なんとなく張り詰めた雰囲気を感じた。
そしてこういう時に必ず静寂を絶つのがリーダーの聡美。案の定、聡美は行動を起こすべく指示を出した。
「 さあ、それじゃ第2ラウンド行きましょ。さっきの続きからだから、あんた行っていいよ。 」
「 え…!? う、うん… 」
聡美がショートカットの子にそう命じる。ショートカットの子はなんとなく気が乗らないような感じで、おずおずと私達の横に立つ。
だが、何もして来ない。私の言葉に恐れを成したのだろうか?
酷い事を平気でやる癖にやり返されるのは想定してないなんて呆れたものだわ。
「 何、ビビってんのー? 次が控えてるんだから早く早く。
どうせもう、私に敵うわけないんだから構わないでいいよ。 」
どうせもう敵うわけがない…の意味がわからない。聡美と私の実力差がある事に変わりは無いというのに。
まあ良いか。組み手や試合になればわかる事だし、今はいくらでも言わせておいてあげるわ。
それよりも現状の対策を考えないと…今、はすみを守ってあげられるのは私だけなんだから。
490:ミスト
07/09/27 04:10:31 2zne6joQ
聡美の言葉を聞いて、迷っていたショートカットの子はようやく動き出す。
私の視界の端に辛うじて映っていた彼女の二本の足の内、一本が視界から消え、
私の下になっているはすみの表情が強張った。
( 来る! )
―― ドキャッ!!! ――
「 んくッ! 」「 きゃ゚ぅッ!! 」
私の背中…丁度ボールの上付近を、上から体重を乗せて強く蹴るように踏みつける音。
蹴りにより沈む私の胴体。
私とはすみのお腹で挟み込んでいるバレーボールが、力の逃げ場を求めて暴れるように弾む衝撃。
お腹をバレーボール大の拳で寸打されたような感覚を覚え、同時に響き渡る私とはすみの呻き声。
そう、手足と胴体を縛られている私とはすみの、お腹で挟んでいるこの硬いバレーボールが何より厄介だった。
背中を蹴られても私からボールに、ボールからはすみのお腹に…更には私のお腹にも反動が返ってくるという仕組み。
元々お腹が弱いはすみは言わずもがな、今の私にとっても弱点となっている箇所にダメージを重ねるつもりなのだ。
―― ドムッ! ――
「 ぐゥっ! 」 「 あぅ゚ッ!! 」
二発目の蹴り、というより踏みつけが入る。一撃目と同様に私とはすみが押し出されるような呻き声をあげる。
はすみは下になっているから相手の体全体が見えるので、蹴られるタイミングはわかると思う。
私は、背中に足が触れるのを合図にし、腹筋を固める事にした。
タイミングを合わせて腹筋を固められれば、いくら固くてもバレーボールで大きなダメージをもらう筈は無い。
私は息を溜め、目を閉じ、自分の体のコントロールに集中した。
―― バンッ!! ――
「 フッ! 」
背中に足が触れると思った瞬間、息を吐いて腹筋を固めた。さすがに三回目ともなるとタイミングは完全に合う。
私の腹筋は絶好のタイミングで最硬化し、お腹にめり込もうとするボールを全力で押し返した。 だが…
「 ぎゃぷッ!!!! 」
目を閉じている私の耳に予期せぬ声が飛び込んで来た。まるで蛙を潰した時の断末魔のような…そんな声。
思わず目を開ける。私の視界にあったのは酷く驚いたような表情で痛みに打ち震えるはすみの泣き顔だった。
「 ぅ……あっ、…あっ、…あっ、…… 」
「 はすみ!! 」
はすみはめいっぱい開いた瞳から新しい涙を溢れ出させ、口をぱくぱくさせながら必死に耐えている。
私の手首と足首、それからバレーボール越しに振動が伝わってくる…はすみは痙攣する程のダメージを受けていた。
「 はすみ、はすみ… 」
私は罪悪感を覚えた。私が腹筋を固めて痛みをやわらげた分、皺寄せは私より遥かにお腹の弱いはすみに行ったのだ。
はすみがボールに押される力に負けた際、蹴りの威力+私の体重がもろにはすみのお腹にかかる仕組みになっている…
しかも今気付いたけど、はすみと私の目線が一緒という事は…私は みぞおち~お腹の真ん中 辺りにボールが当たっているが
私とはすみは身長差があるので、はすみは お腹の真ん中~おへそのあたり、つまりはすみが嫌がる部分にボールが当たっている可能性があると思われる。
ここまで考えてこの拷問染みた責めを思いついたのかどうかわからないけど、思っていたよりずっと最悪な状態だった。
これでは私は耐える術があるけどはすみが耐え切れない。
“ そうね…今この場で楠瀬に危害を加える奴がいるとしたら、あんたかしら。”
さっきの聡美の言葉が幻聴のように私の耳に響く。ただ単に私越しにはすみが痛い思いをするというだけでなく、この事を指して言っていたのだ。
「 はすみ、ごめん…ごめん… 」
「 あっ……うっ、だいじょうぶ。……だいじょうぶ…… 」
「 どう? 良いでしょコレ。元々は楠瀬の為に用意してあげてた物だけど、せっかくだからあんたにも楽しませてあげる。
ああ、腹筋勝負なんだから勝った方は何も気にしなくていいのよ。負けた方は弱いからいけないんだし。 」
491:ミスト
07/09/27 04:16:09 2zne6joQ
再び上から聡美が話しかけてくる。一見正しい事を言っているが、状況が間違っている。
それとも、この状況自体が私…私達が負けてるからいけないと言うのか。
「 …あなた達は楽しい? 競い合いとはとても呼べないようなこんな状況が。 」
「 ん? 楽しいに決まってるじゃない。あんただってそうでしょ、何で格闘技なんてやってるのよ。
相手を思う存分叩きのめせるからでしょ? 叩きのめして勝てるからでしょ? 武道を何だと思ってるのよ。 」
私にとってはとんでもない事を言う。相手に勝てればいい武道なんて、今の時代に必要とは思えない。
そもそも、これのどこが武道だと言うのか。ここまで考えが違えば話しても分かりあえる気はしない。
彼女は同じように叩きのめされて負けるまで意見を変えないのだろうか…危険な考えだ。
「 ほら、もうお終い? もっと楽しみましょうよ。それとも交代なの? 」
聡美が言いたいだけ言って、ショートカットの子に話しかける。
「 え………うん。ちょっと、今日は私…実は体調悪くてさ…。 」
「 そうなの? そんな風に見えなかったけど。…ふ~ん、まあ良いわ。
じゃあ、そろそろ智重いく? 押さえ役ばっかりで退屈だったでしょ、ごめんね。 」
「 ………ん…。 」
声をかけられた本間がゆっくり私達の横に立つ。クールでポーカーフェイスなので心中が伝わってこないが、やはりやるらしい。
今度は体が大きい相手なのでもっと強い衝撃があるだろうが、腹筋に力を入れればはすみが辛くなってしまう…
私はお腹の力を極限まで緩め、はすみへの衝撃をやわらげると共に私自身の衝撃も減らす為に可能な限り肘と膝を立ててそちらに力を入れる。
―― ダムッ!!! ――
「 がはぁッ!!! 」 「 うぐゥっ! 」
背中にめり込む足の裏、それ以上にお腹に食い込むバレーボール。肘と膝にも衝撃が来て痛む。
一瞬気が遠くなるほどの痛みに襲われ、今度は私もいっぱいに目を開き、口から涎を繁吹かせて呻く。
力を抜いていただけあって、ボールは今までと比較にならないくらいお腹にめり込んだ。
だけど、私が先に気を失うわけにいかない…もしそうなれば、聡美達ははすみに何をするか分かったものじゃない。
本間はその後もゆっくりしたリズムで私の背中を踏み続けた。
そして、数回踏まれた後…はすみが苦しみながらも何かを訴えるような表情で私を見ている事に気付いた。
「 …ぐ……ぅ、……ぇっ…ちゃ……… 」 「 ぅぐ…。……? 」
―― ドグッ!!! ――
「 ぐッはっ!! 」 「 ウぅうッ! 」
何度目かの容赦の無い踏みつけが襲う。何度目かの私とはすみの同時に飛ぶ呻き声。
その直後…
「 う……うぅううぅぅ~~~…! 」
突然、はすみは、私の左の掌に右の掌を合わせてぎゅっと掴み、
ぐぐ…っと私の左腕を押し上げるように右肩を上げ始めた。
( !? )
「 ん? 」 「 あん? 」 「 何? 」
取り囲む全員がその不可解な行動に、いったん動きを止める。
492:ミスト
07/09/27 04:17:10 2zne6joQ
「 は…はすみ…? 何して…… 」
私は左腕から持ち上げられるようにグラっと体勢が崩れ始めたので
反射的にはすみの右手を押さえつけるように左腕に力を込めた。
だが、
「 ゃ……だあぁぁ………!! 」
―― ぐぐぐっ……………べたぁんっ! ――
体が小さく柔和な印象の強いはすみからはとても想像できない位のものすごい力に負けて、
私はひっくり返されるように転がり、さっきまでの私とはすみの体勢が逆になった。
「 ふうっ…、ふう…っ、ふぅ……っ。 」
荒い息をしているのが、私の顔にかかる吐息と、お腹に当たるバレーボールから伝わってくる。辛い体に鞭打って相当の力を使ったと見える。
この子は学校の成績はとても良いとは言えないが、頭は悪くない。私がとっていた行動と意図を察していたのだ。
蹴られ続け、自分のぶんまで痛い目に遭っている事に耐えられなくなった…という上で起こした行動だと悟った。
安っぽい自己犠牲にも似た友情ととられるかもしれないが、はすみはそんな事もリアルに考える…そういう子なのだ。
「 ええぇー、マジ…? …きもーい… 」 「 なんか今のってさあ… 」 「 うん…なんか、やらしいよねー。 」
周囲から、わざと小声で話す声とクスクス笑う声が聴こえる。
そして聡美がニヤニヤと嫌な笑みを浮かべながら私達の頭側の方に歩み寄り、顔を覗きこんで話しかけてきた。
「 ねえ、あんた達ってひょっとしてそっちの意味の仲良し? クスッ、
我慢できないようだったら始めちゃっていいわよ、私達の事はお構いなく。 」
お腹にバレーボールを挟んだ状態とはいえ、密着した汗ばんだ体、漏れる喘ぎ声、ベタな女の同性愛を連想させるような合わされた掌、しかも片方は涙と涎まみれ。
そういう発想になるのは多分に分かるがそもそもこうさせたのは聡美たちだ。それを度外視して、とことん馬鹿にしてくれる。
だけど今の私は怒るよりも恥じるよりも先に、安心している部分があった。
先ほど私がそうしていたように、はすみも肘と膝を立ててお腹への負担を減らしたまま状態を維持している。
それにこの状態ならはすみに危害を加えない限り、約束がある限り、お腹への拷問も避けられるのだ。少なくとも二人とも回復の時間は得られる。
「 ………………どうしたの? 」 「 ? 」
聡美が、さっきまで私の背中に蹴りを入れていた本間に問いかける。
問いかけられた本間はその言葉の意味を理解できないという顔で、聡美の次の言葉を待っていた。
「 続けてよ。 」
「 え? でも。……… 」
「 早く。 」
「 … 」
言われた本間はゆっくり足をあげ……はすみの背中に蹴りを入れ始めた。
―― ドカッ!! ――
「 ぅぐうううっ!! 」 「 ぐぅッ!! 」
お腹にボールが激しくめり込む。私は痛みを必死で押し殺しながら、はすみの下から聡美に向かって叫ぶ。
「 はぐ……!、はすみには手を出さない約束はどうしたの!?? 」
「 何言ってるの? こいつから蹴られに来たのよ。このケースなら約束の範疇じゃないわ。
あんたこそ楠瀬を盾にしておいて何言ってるのよこの卑怯者! 」
493:ミスト
07/09/27 04:20:05 2zne6joQ
自分がしてきた事を棚に上げて私に罵倒の言葉を浴びせる。
「 ぐぅ…ぐっ、うっ、うぅっ! 」
「 …! 」
その時、はすみが私の腕や足を避けるように肘と膝を完全な状態に立て、よつんばいの状態に体を起こした。
私の胴体は二本の帯ではすみの胴体にきつく縛り付けられているので、畳から数センチ浮き上がる。
( 何してるの…? )
腰辺りが浮き、若干反った状態になった私は顔をあげ、驚いた表情をはすみに向けた。
彼女はぷるぷると震えながら状態を維持し続けている。
―― ドカッ!!! ――
「 うぐっ! 」
踏みつけの攻撃が再会される。今度は胴体が床に接していないのでお腹のダメージは無い。
しかしこんな状態では私を床から引っ張り上げる程の力を使っているはすみの体や蹴られている背中が長く持つわけがない。
聡美としても不本意な状態を許す筈はないだろう。だけど…はすみにだけ大変な思いをさせるつもりはない。次は私が…
――――――――
―― ドッ! ――
「 ぐッ…う…! 」
本間が蹴るのをやめて次の子に変わってから更に数発の踏みつけが入った。
はすみにとっては通算で20発以上の背中への蹴りを受けた所だ。
だが、私の予想を大幅に上回り…はすみは今もずっとよつんばいの状態を維持している。
ここまでの力をつけていた事の驚きより褒めてあげたい気持ちより…私は胸を貫かれるような悲痛な気持ちで満たされてしまっていた。
「 はすみ…はすみもう良いよ……土下座でも何でも言う事きいて許してもらおう? 」
私は込み上げてくる涙を必死に堪え、はすみに顔を寄せて小声で言った。
だけどはすみはぶるぶると体を震わせて、黙って状態を維持し続けるだけだった。
歯を食い縛る口からは少しの血が滲み、畳に接している腕や肘、膝などは擦り剥けて僅かに赤色に染まっている。
もう嫌だ、耐えられない。どんなに惨めな思いをしてもここから抜け出したい。
私は聡美に向かって、彼女にもわかる完全敗北の意思を示そうとした。
「 ……ふう、粘るわねェ。そうだ、風子。ちょっと乗かって潰れるかどうか試してみて。 」
「 あいよー。じゃあ、どいて。 」
私が意思を伝えるより先に、退屈そうにしていた聡美がケラケラ笑いながら高木にそう言うと、高木は走りながら突っ込んできた。
「 待って! 私、もう……!! 」
言葉が届くより先に高木がはすみの背中を飛び越えるように高く飛び…その勢いで座るようにお尻からはすみの背中に落下する。
―― どしぃんッ!!!! ――
「 フぐッッ!!! 」 「 ぐぶううぅうぅううっ!!!! 」
耐えられるわけが無い。
はすみのよつんばいは難なく崩れ、私の背中が再び畳につき、
お腹とお腹で挟みこまれた石のように硬いバレーボールはそれらの反動を味方につけつつ全てお腹への衝撃に変換させた。
その瞬間…衝撃が私の腹筋の力を上回り、ボールが私のお腹の中を目指してめり込もうとしする。
だが、高木が走りこんではすみの背中に飛び乗るまでの一部始終が見えていた私は、私の体は、
来るであろう激痛に反応し…腹筋を最大に固める事を無意識の内に行い、衝撃に負けつつもボールを押し返していた。
意識を飛ばされそうになる程の苦痛が私のお腹を襲ったが、今のような状況でもその程度に踏み止まれたのは日頃の稽古の賜物と言えるだろう。
私は……その身に付けた格闘家としての自分の反応を恨んだ。
494:ミスト
07/09/27 04:29:48 2zne6joQ
「 んッ……んんんッ………んぐッ…!! 」
私の目の前にある、見開かれた目に涙をいっぱいに溜めた顔。
今にも嘔吐しそうなほどに頬を膨らませて唇を結んでいるはすみの顔。
彼女は私が跳ね返した分の衝撃をもお腹に受け、耐え難い痛みに体を震わせていた。
「 ッ! ………………ブぶばッ!!! 」
―― ぱしゃあっ! ――
吐き出すまいとしていた彼女の口が開かれ、半透明の液体が大量に私の顔にかかる。
「 せ……ゃん、ご……なさ…ぃ…… 」
謝罪を述べようとしたと思われる言葉を途切れ途切れに紡ぎながら、彼女は私の肩に くてん、と頭を垂れ…そのまま動かなくなった。
何を謝りたかったのだろう。私の顔に向けて吐いてしまった事? そんな事、今はどうだっていいのに。
「 ぅ…あ、ああ……… 」
気絶して痙攣を繰り返す彼女の体を抱きしめてあげたい気持ちになったが、繋がれた体ではそれは出来ない。
私ははすみの体液で濡れた顔で呆然と天井を見つめながら………我慢してきた涙を溢れさせてしまった。
「 ああ、終わりかあ。さて、どうしよう……とりあえず、もうほどいていいか。 」
聡美はあくまで自分のペースで場を進めていた。本当に、何故ここまで酷い事が出来るのか…と思う。
ただ、それでも私は彼女を怖いと思わない。思わないが、こんな事はもう終わりにして欲しいと強く願った。
「 ……お願いだから、もうやめてよ……お願い。何でも…するから…… 」
拘束から解かれた私は、未だ酷い痛みを訴える、痣だらけのお腹をさすりながら彼女にお願いした。
聡美はやはり嘲るような微笑を湛え、少し考える素振りを見せてから、私に条件を突き付ける。
「 …ふぅん。じゃあ、最後に私が思いっきり腹に入れるから、あんたはそれを力を入れずに受けて立っている事。
別に言う事聞いてあげる必要なんてないんだけどせっかく聞いてあげるんだからね。あんたちゃんと耐えなさいよ? 」
お腹の力を入れず、思いっきり殴られる。正直、耐えられる自信は無い…普通に考えて、どうやっても無理だ。
だが…
「 ………いいわ。 …でも、絶対に約束して。これに耐えられたら…私達に手を出すのを終わりにするって…… 」
「 交渉成立。これで最終ラウンドよ、始めましょうか。 」
受けるしかない。今は。これで全て終わりになるなら安いものだ。今は、そう思う。
松本に立たされた後、羽交い絞めにされる。聡美は助走をつけて殴るつもりのようで私と距離を取る。
距離を十分に取った所で、聡美は私一声掛けてからゆっくり私との距離を縮め始めた。
「 そうそう、 」
聡子は不敵な笑みを浮かべながら歩を進める速度を速め、勢いをつけながら私に一直線に走り込んでくる。
そしてこう言った。
495:ミスト
07/09/27 04:57:07 2zne6joQ
「 口約束ってさー、約束して無いのと一緒なんだよね。 」
「 !! 」
それは私の願いを却下するという意思表示。
それでは、今から私が受ける暴行は何の意味を持つのか?
こんなに馬鹿げた事は無い。冗談じゃない。そう思った私は羽交い絞めを振り解こうともがく。
羽交い絞めにしているのが松本なら、振り解くだけの技量は十分持っている。だが出来なかった。
度重なるお腹へのいじめにより、腹筋だけでなく体力も限界を迎えており、その力も失われていたのだ。
大事な友達をいたぶられ
自分の力で状況を打破する事も出来ず
出来る事と言えば、ただ目の前の最低な光景を目に焼き付ける事のみ。
「 あ………あんたはああぁーーーっ!! 」
屈辱感と悔しさと怒りのあまり、私の目から涙が溢れ出す。走りこむ聡美の姿が徐々に歪んでゆく。
そして聡美が背を向けたのとほぼ同時に、私の視界は涙で完全に塞がれた。
―― ばくゥッッッ!!!! ――
「 ッぎゃふッッ!!!!!! 」
直後に私を襲った最悪の痛み。
私の体は後で押さえる松本の力を物ともせず、聡美の右足を挟み込むようにくの字になった。
何をされたのかは視界が遮られていても十分理解できた。先程も放たれた彼女の持つ最も威力のある得意技、飛び後廻し蹴り。
それを頭部にではなく、わざわざお腹に放ったのだ。
上段を蹴る為に上に跳ぶ力を、低空の横跳びに変換する事で威力を増した彼女の得意技は
私のみぞおちに寸分狂わず命中………弱ったお腹は聡美の踵の部分がまるごと私の素肌で隠れるくらいに進入を許していた。
「 け゛ほ゛ぁ゛ッ !! 」
496:ミスト
07/09/27 04:57:49 2zne6joQ
羽交い絞めが解かれ、頭が地面に引っ張られるように、前方に傾く。
あまりの激痛に私の脳は、真っ先に両手でお腹を庇う事を選んでいた。
吐き出す大量の嘔吐物を宙に舞わせながら頭から倒れ、私はお腹を押さえて足をばたつかせながら畳の上を転げまわった。
「 がはあああっ!! たす、け、あふっ!!、がふっ!!!、
い゛た゛ぃ゛!!、 い゛た゛い゛よ゛お゛!!!!
ごぶッ……!!!
ぃや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!!!! 」
絶えず私が吐き続ける体液がかかる、頬、首、胸。
絶え間なく溢れる涙と痛みに塞がれて歪む、回る景色。
のたうち回る体に触れる畳と、自分の生のお腹を押さえる手の感触。
壊れたようにばたつかせる足の疲労。
まるで赤ちゃんみたいに火のついたように泣き叫ぶ私の泣き声、周囲からの嘲笑、それらを聴き取る私の耳。
その全てが霧がかかったように曖昧になっている。
おなか、いたい くるしい たすけて
今、それだけが私の中に渦巻いていた。
私の頭に送られ続ける、信じ難いお腹の激痛のシグナルは思考はおろか、
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚……五感の信号の受信さえも妨げていた。
目も見える耳も聴こえる。でも周囲の状態を把握できない自分の状態さえ把握しきれない。
そんな異常な状態も、苦痛に極限まで体力を奪われ……やがて終わりが訪れた。
その間際、私は僅かながら思考する力だけ取り戻していた。
“ 痛い……こんなヤツらに……恥ずかしい。ハズカシイ、いたい。イタイ、許せない。ユルセナイ、ごめん…はすみ、助けてあげられ……― ”
屈辱感。無力感。憤怒。そして死んでしまいたくなるような激痛。
その全てを抱えながら私の意識は闇へと沈められた。
―――― TO BE CONTINUED ...? ――――
497:ミスト
07/09/27 05:01:06 2zne6joQ
自分もかなり長くなってしまってごめんなさい(汗)
498:名無しさん@ピンキー
07/09/27 07:27:14 eCy6HuWL
GJ!
まさに完璧なまでの敗北テラエロス!しかもまだ続きがあるなんて…。
なんかいきなりSS大豊作になってきて、さすが実りの秋、涼しくもなる筈だわな。
あんまり自分を卑下せずにミストさんには頑張って欲しいな。
お疲れ様でした!
499:名無しさん@ピンキー
07/09/27 10:47:08 7CmpW6G/
>>497
おお、続きひそかに楽しみにしてましたw
確かに長いけど、読み応えあるしあまり気にしなくていいのでは。
なんか前回より文学的な文章になってる気が・・・
500:ミスト
07/09/29 18:09:59 lP/Joq5o
>>498さん
ありがとうございますw 続きにしたのは、シリーズ物に挑戦したかったのとまだ色々できそうな気がしたので…
あと、なんか死んじゃったみたいな終わり方になったので…(ぉ
>>499さん
お褒めに与り、ありがとうございます。
文章は考え考え入れてるのでその分遅くなってしまいそうです(^ ^;
でも、少しでも進歩してるのかと思うと嬉しかったですw
お二人とも、感想と温かいお言葉ありがとうございました。
腹パンフリークの人が今よりもっと満足できる作品に出来るよう頑張りますね。m(_ _)m
501:名無しさん@ピンキー
07/09/29 18:15:41 hIpNjXKQ
あれだけ濃厚なシチュ展開して尚まだ書きたい事があるってのは凄いな。良い事だぜ。
やっぱ雑談ってのもネタ拾えたり、モチベーションが上がったりで捨てたもんじゃないよね
502:名無しさん@ピンキー
07/09/29 20:55:04 S7cumlw2
責め甲斐ありそな腹のキャラいない?
503:名無しさん@ピンキー
07/09/30 05:37:31 ZCFnuWVk
俺、俺
504:名無しさん@ピンキー
07/09/30 11:39:03 JaJ8wiwc
>>497
今全部通して読み終わったぜ
すっげえ迫力
まあ、強いてリクするなら、自分的に責められヒロインの年齢はもちっと高め
くらいの方が
505:名無しさん@ピンキー
07/10/01 00:51:56 UcoAp0Qr
>>104
これぁイイ腹だねえ
拳をずっぽり埋め込んでやりたいぜw
506:名無しさん@ピンキー
07/10/01 01:23:10 vKdCibUa
>>497
GJ
最後の反応がツボ
507:名無しさん@ピンキー
07/10/04 03:33:13 gKZiQnKv
何か落ちそうな気がするので保守age
508:ミスト
07/10/05 21:18:12 yse4VQHx
しばらく来れなかったですが…まだ、感想くださる方が居てくれて嬉しかったです、ありがとうございますw
>>501さん
ありがとうございます。ここやまとめサイトにアップされる皆さんの作品、絵師さんの作品で
無駄にストックばかりが…指が追いつかない(汗)
書く側に回ってみてわかったのですが、雑談は、ある種書く人に目安的な物を示してくれる部分もあると思うので、
そういう意味でもいいかもしれないですよね…結局最後は書く側の趣味に走っちゃうんですけど_| ̄|○|||
>>504さん
最初から通して読み直してくださったんでしょうか…ありがとうございます!
今に見てみると色々と粗があって恥ずかしいですが(苦笑)
年齢に関しては…簡単に言うと、行動に相応しい年齢と人気のある年齢の間をとったら中3になりました(^_^;
確かに、もうちょっと上の方がいいだろうなあとは思ったのですが…とりあえず、意見ありがとうございますm(_ _)m
>>506
ありがとうございます。実は最初に出来たシーンで力を入れた部分でもあったので嬉しいです♪
ところで以前、おなかのどの部分を責める&おなかをどういう風に責めるのが好きなのかという質問をさせて頂きましたが、
今回>>504さんの仰る事を聞いている内に湧いた疑問が浮かびましたので、
もしよろしければ参考までに、お返事頂けると嬉しいです。
Q1:このスレを見てらっしゃる方のヒロインの年齢的な好みって…大体どれくらいなんでしょう?
Q2:最後に死んじゃうのはアウトでしょうか(汗)
っていう事なんですが(^ ^;
今書いてる物はもう今のまま進行するしかない状態ですが今後の参考にさせて頂きたいですm(_ _)m
書いてる内に、「地下室で強制的に戦わされる」っていうのも浮かんだんですがなんかどう想像しても最後に死んじゃう…(汗)
509:ミスト
07/10/05 21:19:57 yse4VQHx
湧いた疑問が浮かびましたので
↓
疑問が湧きましたので
の間違いです、失礼しました(汗)
あと、なんかいつも長くなっちゃってすみません(^_^|||
510:名無しさん@ピンキー
07/10/06 05:42:53 cx7Mx/8v
俺は基本的には何でも良い。
ただ明確に自分の腹責め属性を自覚できたのが悠理愛のキューティーハニーの同人誌を読んでからなので、
できればハニーぐらいの年代が好み
あとその同人誌読んでる時はむしろもう死んじゃえよとすら思っていたんで死んでもOK
最低でも再起不能なダメージを負ったぐらいが俺の好み
あとは…まあ一度自分が思うままに書いてみて欲しいな
その思い切りが腹を殴るという事に魅せられた者らの醍醐味だよ
511:名無しさん@ピンキー
07/10/06 13:52:16 1/5AtvV9
腹責めが似合うw キャラっていうと
※クイーンズブレイドのクローデッド
※デビルメイクライ2のルシア
※クラナドの坂上智代(ビジュアルは駄目だけどキャラの設定的にw)
※ダーカーザンブラックの霧原未咲
ってとこかな 年齢的にも、まあ、こんくらいの、
強いヒロインが腹責めで無残に。。。みたいな
死ぬというか、
瀕死状態で腹を押さえて白目剥いて吐血しながらビクビク・・・
くらいでひとつ >>508さん
512:名無しさん@ピンキー
07/10/07 01:46:00 nI+hRAxj
>>508
簡潔に
1.ババアでなければだいたいOK
2.ダメとは言わないけど、毎回それだとちょっと芸がないのでは?
513:名無しさん@ピンキー
07/10/07 19:04:43 nI+hRAxj
なんか保守しないとヤバい気がする
514:名無しさん@ピンキー
07/10/11 16:34:58 o+ArcmW9
気合い入れた保守パンチ
515:名無しさん@ピンキー
07/10/14 03:24:52 wXShL19C
時期的にもそろそろ切腹ネタSSを希望
516:名無しさん@ピンキー
07/10/14 10:36:37 wQ7PWddE
亀田じゃないけど、なんかギャグって言うかシリアスな話が思いつかない俺ガイル
517:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/15 16:40:42 2IwX1Vpa
>>515
希望に応えて書こうとしたけど無理でしたごめんなさい。
ハードル高いわー。
今年は充電するとか言っちゃったけど、
なんかネタ浮かんだので戦隊ものでも書いてみようと思います。
また例によって長くなりそうなのでちびちびと投稿させて頂きますが、
しばしのスレ汚し&忌憚の無い意見よろしくお願いします。
518:頼みます
07/10/15 20:46:45 zbG2qyiT
昔の腹パンチ掲示板で魔神英雄伝ワタルの忍部ヒミコがワタルや先生のお腹を殴られて吐血したりする絵があったんですが、保存してらっしゃる方いたらうpしてくれませんか??お願いします。
519:名無しさん@ピンキー
07/10/16 01:03:23 Ufn1D4nV
>>517
おお~~期待MAX!
しかし切腹までいっちゃうとねえ・・・さすがに人を選ぶかも
520:名無しさん@ピンキー
07/10/17 23:53:42 eFk/+DCW
今週のマガジンのフェアリーテイルで腹蹴りあり。
最近マガジン豊作だなw
521:名無しさん@ピンキー
07/10/19 02:08:46 ijJCaASo
仕置き人さんのサイト更新されんなぁ…ずっと待ってるんだが…
522:名無しさん@ピンキー
07/10/20 01:23:36 BsiDFkcX
イイ腹めっけw
URLリンク(www5a.biglobe.ne.jp)
こいつぁ責め甲斐あるぜ
523:名無しさん@ピンキー
07/10/20 15:13:27 nhHDCzOE
最近まとめサイトの更新されないね。
管理人さんどっか行っちゃったのかな?
524:名無しさん@ピンキー
07/10/20 18:40:31 2W1+Eu3+
腹パンサイトってほとんど更新されないしなぁ
525:名無しさん@ピンキー
07/10/21 12:22:21 EK9lOdBR
>>521
ここで言ってもしかたないだろ
本人サイトで言ったら?
526:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:52:04 vYrFCeCm
『美少女戦隊イリティスファイブ!』
「きゃあああぁぁぁっ!!」
よく晴れた青空を突如つんざく、人々の絶叫。
白昼の往来に爆音が響く。
「はははははは!! 怯えろ人間ども!!」
関東某所の、とある国立銀行。
広々とした中央ロビーに堂々と立った大巨漢は、恐怖に震える人々を見ながら笑い声をあげた。
大男の腕には、滑稽なほど巨大なバズーカランチャーが軽々と抱えられている。
「怯えろ怯えろ。おっと忘れてた。お前ら、怯えるのもいいが、金を持ってこい。
ここにある現金ありったけだ。早く持ってこないと、お前ら全員こうだぞ!」
そう言いながら無造作に振り上げた腕を振り上げると、近場のデスクに撃ち下ろす。
凄まじい破砕音を立て、金属製のデスクと椅子がひしゃげた。
巨大バズーカを片手で振り回す腕力もそうだが、到底人間とは思えない。
再び人々が悲鳴をあげるのを見て、大男はげらげらと笑った。
「やっぱり金よりこっちだな。そうだそうだもっと怯えろ。
このシグマ様は、お前らの怯えた顔が三度の飯より大好きなんだよ」
シグマと名乗った男は楽しくてたまらないというようにバズーカを掲げると、真上に向けて発射した。
凄まじい衝撃と共に天井が爆砕し、中の鉄骨が音を立てて崩れ落ちる。
「ふ、ふえぇっ……」
奥の長椅子に座っていた幼稚園児ほどの少女が、我慢できずに泣き声をあげる。
耳聡くそれを聴きつけ、シグマはじろりと少女を睨みつけた。
「おお子猫ちゃん。俺が怖いか」
「こ、こわぁいぃ……」
目いっぱいに涙を溜めて、少女はぶんぶんと首を縦に振る。
「そうかそうか。正直だな」
シグマはほくそ笑んだ。
「よし、正直者の子猫ちゃんには御褒美をくれてやろう」
「ぴゃ……!!」
バズーカランチャーの巨大な砲穴を向けられ、少女の表情が引き攣った。
「やめてえっ!!」
隣に座っていた母親が弾かれたように少女を抱き寄せ、自らの背をシグマに向けた。
「お願い、この子だけは……」
「おいおい、どけよ母ちゃん。そいつの怯えた顔が見えないじゃないか」
シグマは無情にも母の背中に照準を合わせる。
「どうしてもどかないんならしょうがない、親子揃ってふっ飛ばしちまうか。せーぇのっと」
悪意に満ちた笑みを浮かべたシグマが、バズーカを発射しようとした瞬間だった。
527:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:52:46 vYrFCeCm
「待ちなさいっ!!」
悪漢の背中に、鋭い声が浴びせかけられた。
「ああ? 誰だ、俺に指図するのは!!」
怒鳴りながら振り向くシグマ。
「……お前らは……!!」
しかし、そのシルエットを捉えるとその表情が一変する。
いつの間に出現したのか。
ロビーの入り口扉の前に、5人の少女が立っていた。
艶やかな光沢を放つ、スカート一体型のワンピースタイプボディスーツに、大きな金属バックルの付いたベルト。
その上半身には、軽く羽織った薄手のアウタージャケット。
極ミニのフリルスカートの下からは、同じく艶のあるゴムスパッツが覗いている。
5人の服の形状は全く同じだったが、その身に纏ったボディスーツの色は、
赤・青・緑・黄・ピンクと、鮮やかな5色に分かれていた。
また、その手に持った武器も、剣、鞭、弓と、それぞれ差異が伺える。
「イ……イリティスファイブ……!!」
シグマの口から煮え滾った声が漏れる。
彼女たちこそ、世界の平和を守ると称する超法規的機関イリティスの特殊戦闘部隊、イリティスファイブ。
シグマ達の、最大の敵。
「そこまでだ、ギーガメーソンの尖兵。私たちイリティスが来たからには、お前たちに悪事は許さない」
青を纏った長身の少女……イリティス・ブルーが、冷たい声で言った。
「ふん。このギーガロイド・シグマ様に、舐めた口を利きやがる」
イリティスとは全く真逆、世界の秩序を破壊し人間を滅ぼそうと画策する秘密結社・ギーガメーソン。
シグマの正体は、ギーガメーソンによって作り上げられた生体兵器・ギーガロイドだった。
「俺は今までのギーガロイド達とは一味違うぞ。死ね、イリティス!!」
言うなり、ギーガロイド・シグマは巨大なバズーカランチャーの筒先を5人に向けた。
528:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:53:30 vYrFCeCm
「ピンク!」
「はいっ!」
ブルーが素早く命令すると、イリティス・ピンクがその手に握っていた長弓に矢を引き絞った。
放たれた白く輝く矢は、吸い込まれるようにバズーカの砲口に命中する。
「ぐおぉっ!!」
バズーカが暴発し、シグマの手の中で砕け散る。
「イエロー!」
「任せて!」
武器を破壊され狼狽するシグマの懐に、イエローが俊足で飛び込んだ。
素手に見えたイエローの拳には、無骨な形状をしたカイザーナックルが装着されている。
「くらえっ、ライトニングナックルッ!!」
ばちばちと音を立て発光するイエローの拳が、正確にシグマの顎を突き上げた。
「ぐあああっ!!」
ナックル越しに流し込まれた超高圧電流は、シグマの頭部に深刻なダメージを与えた。
「こ、この雌豚……がっ!?」
何とか電流を耐え凌ぎ目の前のイエローに必殺の拳を撃ち落とそうとするが、急にその身体が動かなくなる。
「残念、捕まえたわよ」
イリティス・グリーンの腕から伸びた鞭が、隙だらけのシグマの身体を拘束していた。
「ぐっ、ぐおぉ! 放せえっ!!」
強靭な鞭はまるで意思を持った蛇のようにシグマを締め付け、一切の動きを許さない。
「止めだ。リーダー」
「うん、亜緒ちゃん!!」
ブルーの指示に、レッドは大きく頷く。
すらりと横に並んだ二人は、同時に剣を構えた。
レッドの炎剣が焔を立てて燃え上がり、反対にブルーの冷剣は、周囲の大気を凍らせてぱきぱきと音を立てる。
「行くよ、亜緒ちゃんっ!」
「……ああ、リーダー」
呼吸をぴったり合わせた二人は、動けないシグマに向けて突進した。
途中、灼熱の炎と凍てつく冷気に覆われた二本の剣が、まるで恋人同士のように寄り添い交差する。
「必殺っ! サイドリミットクロス!!」
極限の温度差の双剣が、シグマの巨体を同時に切り裂いた。
「ぐ、お、おあああぁぁぁぁっ!!」
断末魔の咆哮をあげ、シグマの身体は砕け散った。
529:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:54:05 vYrFCeCm
ギーガロイド・シグマが爆砕した煙が晴れると同時に、サイレンの音が聞こえた。
ようやく、警官隊が到着したのだろう。
「……悪は去りましたね」
イリティス・ピンクが安堵の溜息をつく。
「当ったり前だよ。5人揃ったあたし達は無敵だもんねー」
「……過信は禁物よ、イエロー。いつもそんな調子だったら、いつか足元を掬われるわ」
ガッツポーズをするイエローを、グリーンが嗜める。
「さて、ギーガロイドも倒したし撤収するか、リーダー。……リーダー?」
一人メンバーが足りないのに気付き、ブルーは辺りを見回す。
「……怖かったねぇ。でも、もう大丈夫だよ」
剣を収めたレッドは、震えていた女の子の前にしゃがみ込んでいた。
「怖い奴は、お姉ちゃんたちがやっつけたからね」
だが女の子は、警戒の視線でレッドの目を見た。
「……おねぃちゃんたちも、ちょっと、こわい」
レッドはくすりと微笑む。
「大丈夫だよ。お姉ちゃんは子供の味方だから」
さわさわと、その髪を撫でる。
「ほら、もう泣かないで」
「……うん。おねぃちゃん、ありがとぉ!」
「てへへぇ。どういたしまして」
ぺこりと頭を下げられ、レッドの顔に満面の笑みが浮かんだ。
「リーダー」
「ぴゃっ!?」
だがブルーに頭を小突かれると、その表情が情けなく歪む。
「な、何すんの、亜緒ちゃん……」
「リーダーの癖にさぼるな。任務完了だ、帰るぞ。あと、任務中は名前で呼ぶな」
「はぁい、ブルー……」
借りてきた猫のようにしゅんとするレッド。
何はともあれ、今日も少女戦隊イリティスファイブの五人は、
秘密結社ギーガメーソンの魔の手から社会を救ったのだった。
泥の底のように濁った薄暗い部屋の中に一人、少年は居た。
「…………」
その少年はただ無言で、目の前の液晶モニタに流れ続ける映像を見ている。
映し出されているのは射られ、殴られ、縛られ、そして斬られて倒された巨漢の姿。
そして。
『はぁい、ブルー……』
“……以上がお前の12番目の兄、ギーガロイド・シグマの最期だ”
記録テープは5人の少女が立ち去った所で終了し、どこからともなく重い声が響いた。
“13番目の我が子よ”
「はい、首領ギーガロード」
少年はやっと声を発した。
“奴ら……イリティスファイブをどう思う”
「強いですねえ。この人たちで遊ぶのはとっても楽しめそうです」
にっこりと笑って答える。
天使のように無垢な笑顔。
“それでこそ我が末っ子。もはやこの私をも凌駕しかねない最強の子”
重い声……秘密結社ギーガメーソンの首領・ギーガロードは笑った。
“遂に奴らの基地の場所を捕捉した。行け我が子よ。行って奴らを殲滅し地獄に送ってやるのだ”
「はい、首領。ちょっと遊んできますね」
鮮やかな銀髪を靡かせ、少年は立ち上がった。
530:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:55:15 vYrFCeCm
日の暮れなずむ、静かな午後。
制服姿の5人の少女が、並んで河川敷を歩いて下校している。
「それにしても先週のギーガロイドは、あんまり強くなかったよねー」
通学鞄を元気よく振りながら、山吹希美……イリティス・イエローが誰ともなく言った。
「せっかく正義の味方やってんだからさ、たまには強敵と死闘を繰り広げたいな」
「またそんなこと言って……」
翡村碧……イリティス・グリーンが口を開く。
「イリティスの活動をゲームみたいに言わないで。実戦では敵なんて弱い方がいいのよ。ねえ桃華?」
「はあ……そうですねえ」
のんびりとした口調でピンク、桜庭桃華が応える。
「出来れば、痛いのは遠慮したいですねえ」
「なにをぅ!? ももちんの癖にあたしに意見するなんて生意気な!」
「みゃっ!!」
希美は素早く桃華の背後に回り込むと、その胸を鷲掴みにした。
メロン大の豊満な巨乳に、希美のしなやかな指がむちりと沈み込む。
「くらえっ、ライトニング・ナックルー。びびびびび」
「みゃぁぁ! やっ、やめてくださいぃ……」
制服越しにむにむにと双房を揉みしだかれ、桃華は悲鳴をあげる。
「だ、誰か……亜緒さん、助けてぇ」
「……馬鹿馬鹿しい」
五人の中で一人群を抜いて背の高いイリティス・ブルー、水無月亜緒は冷徹に言い捨てる。
「付き合ってられるか」
「ひ、ひどい……じゃ、緋奈さぁん」
「んー。ちょっと待ってて。これ食べ終わったらね」
レッドことイリティスファイブのリーダー、暁月緋奈は、大事そうに持っているクレープにぱく付いた。
「んんっ、おいしいー」
「……太るぞ」
至福の表情でクレープを頬張る姿を横目で見ながら、亜緒が呆れた声で呟く。
「だって美味しいんだもん。……亜緒ちゃんも食べる?」
「え?」
「実は欲しいんでしょ。久しぶりに、昔みたいに半分こしよっか?」
「……いらん」
ずり落ちかけた眼鏡を持ち上げ、亜緒は首を振った。
531:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:56:19 vYrFCeCm
「……さて、私はここで失礼するわね」
そのまま並んで歩きながら何度目かの交差点に差し掛かると、碧は立ち止って後の四人に言った。
「えー? どうしたのみどりゃん。家まだあっちでしょ?」
「本部に寄って、日報書かなきゃいけないのよ」
怪訝な顔をする希美に、碧は澄ました顔で答える。
「そっかぁ。大変だね」
「人事みたいに言わないでよ、あんたがやりたがらないからでしょ?」
「えへへ、仰る通り。お疲れさまです、委員長」
「調子いいんだから。……じゃあ皆、また明日ね」
「ばいばーい」
手をひらひらと振って街に消える碧の後姿を、四人はいつも通りに見送った。
「……凄いよね、碧ちゃん。学校では委員長やりながら、イリティスでの事務もほとんど一人でやってるし」
クレープを食べ終えた緋奈が、ぺろりと指に付いたクリームを舐めながら言う。
「じゃ、あたしとももちんはこれから二人でゲーセン行くから、ここでお別れだね」
「そうですね」
希美が言い、桃華が追随する。
「ひなっちとあおあおはどうする? 何なら一緒に遊ばない?」
「うーん、ごめん」
緋奈は申し訳なさそうに笑って首を振る。
「今日は私、古文の宿題がどうしても分かんないから、家で亜緒ちゃんに教えてもらうの」
「そっかぁ。いいなあ何でも教えてもらえて。あたしも隣にあおあおみたいな頭いい子が住んでたらなー」
「……あおあお言うな」
亜緒は眼鏡を持ち上げながら眉をひそめる。
「じゃあ亜緒ちゃん、私たちも行こうか」
「……ああ」
「そんじゃね二人とも」
「ばいばーい」
緋奈と亜緒、希美と桃華は手を振って別れる。
こうして、イリティスファイブの5人はそれぞれの帰路へとついた。
数時間後に自分たちを待ち受けている、過酷な運命など想像もせずに。
532:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 00:57:04 vYrFCeCm
★キャラクター&設定説明
暁月緋奈(レッド)
童顔。身長151センチ B93 W57 H89
甘いものに目がない、イリティスファイブの名目上リーダー。
かなり間の抜けた所があり、あまりリーダーとしての役をまともに果たしてはいない。
人の言うことをすぐに信じ、誰にでも底無しに優しいのが長所であり短所。
武器は灼熱剣・フレイムセイバー。
水無月亜緒(ブルー)
眼鏡。身長174センチ B88 W53 H88
いつでも冷静沈着、頭が良くていざという時の機転も利く、イリティスファイブの実質的リーダー。
知的でクールな物言いや、すらりと引き締まった抜群のプロポーションから、男子生徒たちの羨望の的。
緋奈とは家が隣同士の幼馴染であり、表には出さないが、心優しく可愛い親友の事をとても愛しく思っている。
武器は氷結剣・アイスセイバー。
山吹希美(イエロー)
金髪ショート。身長147センチ B82 W55 H83
いつでも活発で明るいムードメーカー。
見た目も性格もすこぶるボーイッシュで、やたらと負けん気が強い。
他人に勝手なあだ名を付けるのが癖。
武器は電撃拳・ライトニングナックル。
翡村碧(グリーン)
おさげ。身長160センチ B89 W55 H87
クラスでは委員長を務める、責任感のある優等生。
言動の奔放すぎる希美とはよく衝突するが、それは仲の良さの裏返しでもある。
頭もよく真面目だが、私服のセンスが致命的にださいのが珠に瑕。
武器は自在鞭・フォレストウィップ。
桜庭桃華(ピンク)
黒髪ロング。身長156センチ B104 W60 H93
おっとりとした箱入り娘。
その巨大なバストはイリティスファイブ唯一100センチを越えるが、自身はコンプレックスを持っている。
戦闘になると何とか頑張るものの普段はとても気弱で、家で飼っている犬からも下に見られている。
武器は長距離弓・チェリーアロー。
イリティスファイブとは?
高校3年生。研修旅行中の事故で特殊放射線を浴び、強靭な戦士の肉体に生まれ変わってしまった仲良し5人組。
人類を遥かに超える身体能力に目をつけた特務機関イリティスにスカウトされ悪と闘っている。時給1500円。
イリティスファイブのバトルコスチューム
ボディスーツはシャツとミニフリルスカートのオールインワンタイプ。
ベルトのバックルにはイリティスのシンボルマークが刻まれている。
アンダースーツは、上部は半袖、下部はスパッツの形状をした伸縮自在ゴム。スクール水着に似た素材。
アウタージャケットは大きく開いた短袖かつ薄手で、本当に羽織っているだけという感じ。
色は五人それぞれ違うが、全員ボディスーツの方が明るい色、アンダーの方が暗い色というのが共通項。
例えばレッドならボディスーツとフリルスカートはライトレッド、その下から覗くスパッツはワインレッド。
ギーガロード
秘密結社ギーガメーソンの首領。
怪人ギーガロイド達を操り、世界を滅ぼそうと企んでいる。
実はもう本編での出番は無い。
謎の少年
ある意味、本編での主役。
533:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/23 01:06:18 vYrFCeCm
以上、これだけ書いてただのプロローグでした。
スレを読んでいると「長すぎる前フリは不要」と言う意見も多々見受けられますが、
あらかじめ細かな知識を持ってた方がキャラに愛着が湧くだろうというのが僕の持論ですので何とぞご了承ください。
本編その1は数日中に投下予定です。
534:名無しさん@ピンキー
07/10/23 02:01:02 dppNUbik
お待ち申し上げておりますです!
535:名無しさん@ピンキー
07/10/23 13:06:36 cVzGTViK
ランサー氏きたー
高校生なのか・・・ 色から髪型からスリーサイズまでw
人物についてこれだけ詳細な設定を提示されると
期待と妄想が脹らんで夜しか眠れない
個人的にはやっぱりピンクの今後に期待してしまう
ライトニングナックルーびびびびびは今日と明日の夢に出てきそうだ
536:名無しさん@ピンキー
07/10/23 17:37:02 39rHx/kF
やべ。
このこってりとしたプロローグはまさに積み上げてきた物に迫る破滅の足音を感じさせて期待を煽るな。
圧倒的な強さを誇るヒロイン達が胃液をぶちまけて泥にまみれて敗北に沈むか、
はたまた最後のギリギリの部分で屈服を免れて一矢報いて、
これから先も腹を殴られる恐怖を抱えながら苦しい戦いを続けていくのか…
期待は膨らむばかりだぜ…。
537:名無しさん@ピンキー
07/10/23 20:44:17 fUfU5mvd
とても古い話で知っている人がいるかどうかもわからないんだけど、
B5版の本(だったかと)でSFという文字が表紙にあり、中身は挿絵つきの短編か、連載小説
が載ってた(と思う)
子供心に衝撃を受け、エログロに目覚めた 小学3年くらいだったかな
タイガーマンという異様に細長いペニスを持つ男が、お姫さん(たぶん)を遠隔催眠みたいなので
自分の部屋に呼び、犯したあと、腹を裂き、喰らいつき、まだ水蒸気の立ち上る生暖かいハラワタを口一杯にむしゃむしゃと頬張り、
喰うというもの。
挿絵に腸を頬張ったタイガーマンと快楽とも苦痛ともいえる表情をした女の人があった
同じ本に、永井豪が書いた挿絵で、裸で横たわる女の上に蛾のような羽を持つ男が覆い被さってった。
昭和50年くらいの本だと思うんだけど、わからない?
538:名無しさん@ピンキー
07/10/23 20:48:43 fUfU5mvd
あ、それとこの画像なんのビデオのかおわかりの方がいらっしゃったら教えて下さい
URLリンク(sawwaves.net)
539:名無しさん@ピンキー
07/10/24 00:54:59 DMZwAIvA
>538
切腹画像かよ・・・
540:名無しさん@ピンキー
07/10/24 22:14:59 ka2EzJN1
そうなんだけど、どこから出しているのかがさっぱりなんですよ
541:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/24 23:03:55 LeLGq8YZ
一見何の変哲もない、市外の寂れたビル。
今どき質素な手動扉の上には、「有限会社○○マーケティング」という当たり障りのない看板が掲げられている。
だがその一室には、貧相な玄関からは考えられないほど厳重な電子ロックを施されたセキュリティドアがある。
その「本当の入り口」から降りた先に、特務機関イリティスの秘密基地はあった。
「今日も、今日も、今日も暇~」
イリティスの隊員・村崎理沙は、今日もビルの見回りを行っていた。
理沙の任務は、イリティスが活動の隠れ蓑としているダミー会社○○マーケティングの経営と警備。
経営といえば聞こえはいいが、要は架空の会社が、さも活動しているように見せかけるだけ。
見た目だけはぴっちりとしたダークグレーのスーツを着こなしキャリアウーマンを気取っているが、
実際は、毎日落書き程度の業績帳簿をつけ、時おりビルの清掃をする虚しい仕事。
「明日も、明日も、明日も暇~。ららら~」
一人っきりの時のみ口ずさめる自作ソングを歌いながら、理沙はその場で意味もなくターンしてみた。
(……はあ。本当に暇だわ。誰か来ればいいのに)
絶えず時間を持て余している理沙には、基地の入り口に訪れる隊員たちと会話をする事が何よりの暇潰しだった。
(ファイブの皆、今日は碧ちゃん以外は来ないのかしら)
年も近いことから理沙の可愛がっている5人組、イリティスファイブの少女たちも、今日は非番である。
唯一グリーン……翡村碧のみが事務仕事の為に訪れたが、よほど仕事に気をとられているのか、
二言三言挨拶をしただけでさっさと基地に入って行ってしまった。
(つまんないな……)
理沙の面白みのない見回り作業は、今日も何事もなく終わると思われた。
だが。
(あら……?)
最も重要な一室……イリティス地下基地へのセキュリティドアがある部屋に差し掛かると、その足が止まる。
(……子供?)
扉の前に、一人の少年が立っていた。
背は130センチ程度か。明らかに、小学生。
どこか日本人ばなれした顔立ちで、その髪は鮮やかな銀色。
素っ気無い黒一色のシャツにズボン、足にはノーブランドのスポーツシューズ。
ただ無言で立ち尽くし、荘厳なドアを物珍しそうに眺めている。
(どうして、こんな所に子供が……)
ゆっくり近づくと、少年はちらりと理沙の顔を見上げた。
「……こんにちは」
迷子だろうか。理沙は訝しがりつつも、少年を刺激しないようににこりと微笑んだ。
(……綺麗な、銀……)
少年は髪だけではなく、その小さな瞳までもが銀の光を放っていた。
「どうしたの、ボク。ひょっとして迷子かなぁ?」
中腰に屈んで両手を膝に乗せ、少年に視線を合わせて尋ねる。
「迷子じゃないよ」
少年は、あどけない澄み切った声で答えた。
「違うんだ。じゃあ、子供がこんなところで何してるのかな? ボク、名前は?」
「名前? ええとね、僕の名前はね……」
そこで人目を憚るようにきょろりと辺りを見回すと、内緒話をする時のように口に掌を当てる。
「うん?」
釣られて顔を寄せる理沙。
その耳下に、少年はにっこりと笑って言った。
「ギーガロイド・ゼロ」
542:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/24 23:04:40 LeLGq8YZ
「え……」
避ける暇などなかった。
可愛らしく自分の口元に当てられていた少年の掌が、素早く理沙の唇に張り付いていた。
「う、む……!?」
驚いて振りほどこうとするが、その掌はとても子供のものとは思えない握力で唇を塞いで離れない。
少年は空いている方の拳を軽く握り締めると、理沙の身体に向けて真っ直ぐに打ち込んだ。
どずんっ!!!
「…………!!!」
爆弾のような破壊的エネルギーが、理沙の腹をど真ん中を抉った。
一秒前まで皺一つなかったダークグレーのスーツが、一瞬の内に襤褸布に変わっていた。
その下のシャツもイージートップブラもずたずたに破れ去り、形の良い美乳がゆさりとまろび出る。
「喋らないで。悲鳴もあげちゃ駄目だよ。大声を立てたら殺すからね」
平然とした口調で、少年は凄んだ。
「さあお姉さん、死にたくなかったら僕をイリティスの基地の中に案内して」
「…………」
「……あれ?」
しかし、一向に返事をしない理沙に銀の瞳を瞬く。
「え……お姉さん? ひょっとして、もう壊れちゃったの?」
若干慌てた様子で、理沙の顔を正面から抑えていた掌を離す。
「ぐぶぱっ!!!」
途端に、その唇から胃液が溢れ出た。
「おぐ……ぐぶぶっ」
スーツに包まれた肢体は引き攣り、その瞳は完全に白目を剥いていた。
「……壊れてる。嘘でしょ、脆過ぎるよ。ちょっと叩いただけなのに……」
どちゃりと音を立てて自らの吐瀉物に頬を埋める理沙を見下ろし、少年は拍子抜けした顔で呟いた。
「うーん。やっぱり人間って、皆こんなに弱いのかなあ。……やだよそんなの。全然楽しめないじゃん」
じろり、と厳重なロックによって封鎖されたドアを睨みつける。
「大丈夫。本当の標的……イリティスファイブは、こんなもんじゃないよね。ちゃんと、僕と遊んでくれるよね」
ぎりぎりと掌を握った少年は、大きく拳を振りかぶる。
直後。金属製のセキュリティドアが、轟音を立てて爆砕した。
「こんにちは。お邪魔します」
慇懃無礼に言った少年は、イリティスの基地に足を踏み入れた。
(はっ……!)
辺りに鳴り響いたアラームに、一人事務室でイリティスファイブとしての活動日報を綴っていた碧は顔を上げた。
第一級非常事態発生のサイン。基地内で何かが起こった?
「み、碧!」
同時に、一人の研究員が部屋に駆け込んでくる。
「大変よ、基地内に侵入者が!」
「侵入者ですって?」
碧の表情が引き締まる。
「まさか……」
「恐らく……ギーガメーソンよ。ここの所在が掴まれたんだわ」
研究員は頷く。
「しかもうちの主力であるあなたたちのほとんどが不在という、最悪のタイミングで攻めてこられてしまった。
碧。今、外にいる他の四人にも大至急集合するよう連絡を取っているから……」
「……その必要はないわ。私一人で出る」
「何ですって?」
碧は凛然とデスクから立ち上がった。
「基地に侵入されたのよ。悠長に構えている暇は無い。……大丈夫、ギーガロイド一体ぐらい一人で何とかする」
「待ちなさい碧、危険すぎるわ。まだ敵の詳細も分かっていないのに……」
研究員は慌てて止めようとするが、碧は既に事務室を飛び出し、敵の下に向かっていた。
543:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/24 23:05:29 LeLGq8YZ
イリティスファイブのバトルスーツに着替え、変身を完了した碧は、基地の最奥部にして最も重要な施設、
イリティスの全てを制御するオペレーティングルームへと飛び込んだ。
「……やっと来てくれたね、イリティスファイブ」
イリティスファイブの宿敵……生体兵器ギーガロイドは、腰掛けていた椅子からゆっくりと立ち上がった。
「な……」
その姿を見て、碧は動揺する。
小さな……どう見ても小学生かそこらの、銀髪の少年。
「見た目は小さくても、今まであんたらがやっつけてきた僕の兄さんたちよりずうっと強いよ?
というのもね。僕はもう強すぎるから、これ以上成長させる意味もないと判断されて、即実戦投入されたんだ」
碧の心を見透かしたように言うと、少年は銀色の瞳を微かに細めた。
「僕はギーガロイド・ゼロ。最強にして究極のギーガロイドだ」
「……ゼロ……!」
碧は戦慄して身構えた。
嘘ではないだろう。見た目どおりの子供なら、ここまで侵入できるわけがない。
「そうそう、だから舐めて手加減なんかしちゃ駄目だよ。そんな奴と遊んでも何にも面白くないから。
……ところでイリティス・グリーン。他の奴らはどこなの?」
「……あなたに教える必要はないわ」
「ふうん、まだ全員揃ってないんだ。まあ仕方ないよね、こっちもアポ取らずに来ちゃったし。
……グリーン。ひょっとして、一人でも僕と遊んでくれるつもり?」
遊ぶ。
戦いを、遊びだと思っているのか。
「……そうよ、坊や。このイリティス・グリーンが遊んであげる」
「本当?」
ゼロの目が輝く。それはギーガロイドではなく、無邪気な少年のそれだった。
皮肉や例えや余裕の表れなどではなく、本当に、戦闘を遊びの一種だと思っているらしい。
「嬉しい。やっとイリティスファイブと遊べるんだね。
今までの人間は、みんな弱っちくてつまらなかったんだ。グリーンは、強いよね?」
「……そうね。お姉さんは強いわよ」
とっても強いお姉さんに喧嘩を売った事を後悔させてやる。
「だから、さっさとかかって来なさい」
凛とした声で言い放つ。
「うん、ありがとう。じゃあ行くね」
ゼロは、にこりと笑った。
次の瞬間。
そのシルエットが砂嵐のようにノイズと化した。
544:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/24 23:06:35 LeLGq8YZ
「あ?」
(き、消え?)
もちろん実際に消えたわけではない。
ゼロの身体は、人間の動体視力を遥かに凌駕する速度で碧の懐に移動していたのだ。
間髪入れず、ぽかんと突っ立っている碧の身体に真正面から拳を突き込む。
ぼぐうんっ!!
「ふぐぁ……!?」
碧のボディスーツに、ギーガロイド・ゼロの拳がずしりとめり込んだ。
見た目は軽く握って伸ばしただけの細腕だったが、その速度と威力は人間の限界を簡単に突破していた。
「か……かは……!!」
(こ、こいつ、強……)
油断しきっていた腹に手首まで拳を捻じ込まれ、強靭である筈のイリティス・グリーンの身体が一撃で麻痺する。
ゼロは一度引き抜いた拳を、次に碧の脾腹に突き刺した。
「うぐふっ!!」
引き締まったくびれに真横から突入したゼロの拳は、碧の腹部のほぼ中心までを抉った。
へし折られた肋骨が、めきめきと音を立てる。
「はぁ……あぐぅぅ……!!」
艶めかしい肢体をくの字に折り曲げられた碧の唇から、微かな呻き声が漏れる。
「凄いやグリーン、まだ耐えてくれるなんて。……普通の人間は一発で壊れちゃうから面白くないんだよね」
その様子を見て、ゼロは嬉しそうに笑った。
「やっぱりイリティスファイブは違うね。じゃ、まだまだ行くよ」
無垢な笑顔で悪魔のように囁き、ゼロはもう片方の拳を振り上げる。
「ぐむうぅっ!!」
反対側の脇腹に、破壊的なレバーブローが埋め込まれた。
左右から屈強な肉体の中心を軽々と貫かれ、碧の全身は電流を浴びたように痙攣した。
「あ……っか……ぅえ……」
凄まじい連撃によって完全に潰された碧の腹の中では、ゼロの二つの拳の先が触れ合いそうな程に密着していた。
内臓を出鱈目にシェイクされた絶望的な感触にか細い首が跳ね上がり、突き出された舌がびくびくと震える。
「あはぁ……ぅ……」
(み……みんな……助……)
碧の目尻から、涙の雫が垂れ落ちた。
ゼロが両拳を引き抜くと、その身体はぐらりと前にのめる。
「あ、まだ倒れちゃだめだよ」
だが、冷徹に言ったゼロは、既に自分の言葉が耳に入っていない碧の無防備な身体にアッパーを叩き込んだ。
「ごぷぅ、んっ……!!!」
無慈悲に放たれた拳は雄大に膨らんだ乳房の真下に突き刺さり、倒れ行く碧の鳩尾の中心を正確に抉り抜いた。
音速に近い速度で発射された砲丸は、エメラルドグリーンの薄過ぎるボディスーツを捩じ切り、
伸縮性の良いアンダーを大きく巻き込みながら、その脊髄付近にまで深々とめり込んだ。
止めの一撃で完全に意識を消し飛ばされた少女の肢体は、突き刺された急所を中心に力なく折れ曲がった。
「ぉ……あ……がはぅっ!!」
人間を遥かに超えたイリティスファイブの肉体とはいえ、もはやその打撃は耐え切れる次元のものではなかった。
潰された胃から逆流した液が、しどけない唇から噴き出した。
545:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/24 23:08:15 LeLGq8YZ
「どう、グリーン。さすがにこれはちょっと効いたでしょ。普通の人間なら即死してるレベルだからね」
二つに折れた碧の身体をアッパーの体勢で軽々と支え持ち上げたたまま、ゼロはその耳元に囁いた。
「……………………」
「ありゃ?」
だが、返事らしい言葉を発さない敵に怪訝な表情を浮かべる。
「……グリーン?」
常軌を逸した威力の肉体攻撃に、碧の意識はとうに四散していた。
「どうしたの? もうダウン?」
当然、返事はない。
「駄目だよ勝手に寝ちゃ。僕は、まだ遊び足りないんだから」
ゼロはそう言って堕ちた碧の顎を持ち上げると、その失神してなお整った美貌を真正面から覗き込んだ。
今や凛としていた瞳は湧き上がる涙で潤み、きつく結ばれていた唇は半分ほど開かれ吐瀉物を零している。
「えーと……うん、完成」
未だ音を立てて零れ続ける胃液にも構わず、ゼロは碧の柔らかい唇に自らのそれを重ねた。
「…………んっ!」
口中に舌を突き入れられた瞬間、その失神していた筈の瞳に光が戻った。
「ん、んんっ……!?」
宙に浮かされたまま肉付きの良い肢体がびくびくと跳ね、その頬が紅色に染まる。
「……ぷは。おはよう、グリーン」
あっという間に碧の意識が戻ったのを見て取ると、ゼロは舌で蹂躪していた唇を開放した。
「な……んぅっ、うあぁ……!?」
「僕の体液はね、色んな化合物を調合して薬を作成出来るんだ。
一滴で人を殺せる猛毒から、こんな風に、一滴で人を昇天させられる催淫剤まで」
「あ、はんっ、ふあぁぁ……!!」
「本当は洗脳や自白促進用なんだけど、僕はこっちの使い道の方が好きなんだ。同じ人間で何度でも遊べるから。
それに、僕だけ一方的に楽しむのもずるいもんね。どうせ遊ぶなら皆が楽しめた方がいいし」
顎を支えていた指を離すと、真下を向いても碗形を崩さない柔らかな膨らみに触れる。
「きゃはうっ!?」
一度無造作に揉みしだかれただけで、碧の肉体は極限に反応した。
力なくのめっていた上半身は電流に打たれたように跳ね上がり、
フリルスカートに覆われた下腹では、薄過ぎるスリムスパッツ越しに盛り上がった陰部が卑猥に震えた。
堪らず秘裂から噴き出した液が、ゴムスパッツから肉付きの良い太股の間をとろりと伝う。
「あ、ふあぅ……! そ……そん、な……!?」
自分の身体に起こった反応が信じられず、悲痛な声で喘ぐ。
「神経感度を30倍くらいにしてあげたよ。気持ちいいでしょ? ……だから、もっと遊んでね」
無邪気な笑顔を浮かべたまま、ゼロは再び拳を握った。
「大丈夫だよ。いくら寝ちゃっても、今みたいに何度でも起こしてあげるから」
「……ひ……っ」
自分がこれからどんな目に遭わせられるのかを悟り、碧の瞳に涙が浮かぶ。
「いっ……いやああぁぁぁぁぁぁ……!!!!」
オペレーティングルームに、少女の絶叫が虚しく木霊した。
546:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/24 23:25:12 LeLGq8YZ
というわけで本編その1でした。
ここまでは前から書き溜めてあった分なので、次からはもっとスローペース&小出しになります。ごめんなさい。
>>535
ピンクの出番は次の次くらいの予定です。
ご期待に添えればいいんですが。
>>536
一応、どんな形で終わらせるかはもう決めてあります。
もちろんまだ詳しくは言えませんが、何にしろみんな悲惨なことになるのは確かです。
547:名無しさん@ピンキー
07/10/25 00:08:37 nDqsTdxS
GJ!まずは一人脱落か
自信過剰な正義のヒロインが誘蛾灯に群がる虫よろしく無策に挑んで返り討ちに合う姿は最高だな
ランサー氏はゆっくり、まずは自分自身が楽しんでいる執筆を続けて欲しいッスよ
548:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/26 12:49:24 2DZ/goU3
ギーガロイド襲来の知らせを受けたイリティス・イエローとピンクの二人は、すぐさま基地へと帰還した。
バトルコスチュームに着替え、敵の待ち受けるオペレーティングルームへと急ぐ。
「碧さん、一人で大丈夫でしょうか」
桃華は不安そうに呟いた。
グリーンが単身で敵の迎撃に向かったという情報は得ていたが、
他の非戦闘員のイリティス隊員たちは危険な敵の下へは近寄れず、
オペレーティングルームの中でどんな死闘が繰り広げられているのか未だ定かではない。
「大丈夫だよ。みどりゃん強いし。下手したら、もう敵やっつけちゃってるかもよ?」
だが、希美は力強い笑顔で返す。
「それより、ひなっちとあおあおもこっちに向かってるんだよね?
せっかくまた5人揃うんだからさ、今晩は一緒にごはんでも食べようよ」
「……そうですねぇ」
いつでも明るい親友の余裕に満ちた表情に、桃華もおっとりと笑って頷いた。
希美と桃華は、オペレーティングルームのドアを開いた。
「あ。イエローと、ピンクだ」
部屋の中心に立っていた銀髪の少年……ギーガロイド・ゼロは、二人の姿を視認すると嬉しそうに言った。
「はじめまして、イエロー、ピンク。待ってたよ」
「「……!!!!」」
二人は絶句する。
自分たちの基地に侵入してきたギーガロイドの正体が小さな子供だった事も勿論だったが、
何より二人が驚愕したのは、その少年の両手に抱かれている一人の人間の姿だった。
「いいタイミングで来てくれたね二人とも。ちょうど、グリーンで遊ぶのにも飽きてきてたとこなんだ」
「み……碧さん……!?」
「みどりゃん……!!」
明らかに失神して両膝を着きながらも、無理やり後ろから抱え起こされている仲間を見て悲痛な声を上げる。
そこには、清楚で正義感に溢れたイリティス・グリーンの姿など影も形も無かった。
重量感のあるふくよかな巨乳は、背後から回された小柄な少年の腕にとてもではないが二房も乗り切らず、
右の乳房の半分ほどはゆさりと横に零れ出ている。
エメラルドグリーンのボディスーツにはところどころ穴が空き、艶やかな素肌の一部を露出させていた。
特に腹部はその正中線沿いに何箇所も破れており、少女が破壊的な打撃を何度も受けた事実を物語っている。
そして、柔らかな下腹部を覆うゴムスパッツ部分はぐっしょりと塗れて官能的な光沢を放ち、
力なく着いた膝の下には、口と股間から漏れ出した分泌液がバケツでも撒いたように卑猥な水溜りを作っていた。
「ほらグリーン、起きて」
少年は背後から碧の耳元に囁くと、自分の細腕を持て余している巨乳を掌で揉みしだいた。
「う……ふぅ……ん」
小さな喘ぎが漏れるが、それは快楽反射以上のものではなく、薄く閉じられた瞼が開くことはない。
「ううん。薬が足りないかな。……ほら起きて。友達が来てくれたよ」
ギーガロイド・ゼロは自分の指をぺろりと舐めると、だらしなく開かれている碧の唇に押し込んだ。
「あ……ぁんっ……」
失神への逃避を許さない悪魔の催淫剤を注入され、碧の瞳に哀れな光が戻った。
もはや息も絶え絶えながら、その首をナメクジのようにのろのろと持ち上げる。
「き、希美……桃……華……?」
蹂躙され憔悴しきった頭と瞳を精一杯に働かせ、碧は二人の仲間の姿を認識したようだった。
549:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/26 12:55:58 2DZ/goU3
「碧さん!!」
「待っててみどりゃん、今助けるから!!」
「……こ……来ない、で……」
だが碧は、力なく首を左右に動かした。
「こいつ……強、すぎる…………」
「駄目だよグリーン、そんなこと言っちゃ」
むっとした声で言ったゼロは、碧の唇から指を抜いた。
「脅かしたら、イエローとピンクが遊んでくれなくなるじゃないか」
そう言いながらゆっくりと腕を下ろし、柔らかな下腹部の線をなぞる。
「グリーンは悪い子だから、お仕置きが必要だね」
アンダースーツの最下部に達した中指は、蛇が鎌首をもたげるように大きく曲げられたと思うと、
力の抜け切って無防備な碧の秘裂に突き刺さった。
「きゃはぁんっ!?」
深緑の光沢を放つスパッツが大きく展び、碧の内部に食い込む。
ゼロの指は碧の肉壷を微塵の迷いもなく掻き混ぜ、まだ余っていた催淫剤を無情にもその膣壁に塗り込めた。
「はっ、ぁう、くふうぅ……あ……ゃあああぁぁぁぁん……!!!」
残忍な快楽に脳を焼かれた碧は舌を突き出し、親友たちの見ている前であられもなく嬌声を上げて悶え狂った。
「ひ……酷い……」
とてもその悲惨な姿を正視していられず、目に涙を浮かべた桃華は両手で顔を覆った。
「……うん、そろそろグリーンは限界かな」
自らの陵辱している少女と正反対に冷静な声で呟くと、ゼロはその指を秘裂から抜いた。
「はあ……あ……ひゃう……ふ……」
もはや何の抵抗手段も持たない碧は大きく息を吐き、背後の憎むべき敵の身体にぐったりとしな垂れかかる。
「みどりゃんっ……!!」
「あ……はぅっ……だ……だめ、希美……」
怒りと悲しみに両拳を握り締めた希美に、涎を零しながらも訴える。
「勝て、ない……よ……逃げ、て……」
「しつこいなあ」
不機嫌そうな声で言ったゼロは再び中指を曲げて一本拳を作ると、そっと碧の丹田に当てた。
「は、早……く、逃げ……ぐぱっ!?」
弛緩しきっていた碧の急所に、ゼロの中指の第二関節がめり込んだ。
力も溜めず密着した状態から放たれた、半ば押し付けただけの拳だったが、その威力は壮絶だった。
外側に柔らかな曲線を描いていた肉厚な少女の下腹が、みしりと音を立てて陥没する。
「はんんっ、あっ、くはあぁ……!!」
少女の儚い裂け目が、アンダースーツ越しにも分かるほど大きくひくついた。
あまりにも吸水性に欠ける薄手のスパッツを透過して、何度目かの潮が噴き出す。
「あぐうぅっ……う、あぁ……あ……ぁふっ」
天を仰いで零した一筋の涙を最後に、碧の瞳は白で満たされた。
「……ありがとうグリーン。楽しかったよ」
満足げに言ったゼロは、抱いていた腕を放して開放すると、トンとその背中を押す。
幾度もの失神とオーガズムで破壊されつくした少女の肉体は、大きく股を開いて大の字に崩れ落ちた。
550:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/26 13:16:40 2DZ/goU3
というわけで本編その2です。
まだグリーンで引っ張れそうだったので引っ張ってみました。焦らしてごめんなさい。
一応、その7くらい(長いなあ)で完結の予定です。
>>547
ありがとうございます。強くていい子だけどちょっと調子に乗り気味のヒロインっていいですよねー。
前シリーズの兄ちゃんは敵役ではあっても悪役ではありませんでしたが、
今回の子は普通に外道なので実に書きやすいです。楽しいなあ。
551:名無しさん@ピンキー
07/10/26 13:45:24 QsHCZ7rA
完膚無きまでに破壊されちゃったグリーンに敬礼!
このまま一人づつ腹責めの末に敗北なのか、まとめて負かしてから改めて腹責めなのか
一人づつならば最後あたりになりそうなレッドの責めなんかはエラい事になりそうだな
552:名無しさん@ピンキー
07/10/27 00:54:21 +lr/NKZH
あおい子がぶちのめされるのがたもしみw
クールな長身美少女がどてっ腹に渾身の一撃くらって
惨めな姿をさらすと思うとオラなんだかわくわくすっぞww
553:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/28 03:36:20 wecQUVmz
「さあピンク、イエロー。どうする?」
ゼロは笑顔を崩さずに二人を見た。
「個人的には二人と今すぐ遊びたいんだけど……どうかな。こいつ一人だけじゃ弱すぎて面白くなかったしな」
完全な失神の沼に沈んだ碧の身体を、馬鹿にしたように足蹴にする。
スポーツシューズを大きく埋め込まれ、スパッツの柔らかい尻がぶるりと揺れた。
「二対一でもあんまり面白くないだろうね。やっぱり、残り二人が来て四対一になるのを待った方がいいかな」
「……ふざけんじゃないぞ、このガキ」
おちゃらけている普段からは考えられない真面目な声で、希美は言った。
「このあたしが相手だ」
振り上げられた拳が、ばちばちと音を立てて発光する。
「私たちが、ですよ希美さん」
同じく静かに言った桃華は、引き絞った愛弓に矢をつがえる。
「かかってきなさい、ギーガロイド。イリティスファイブ、イエローとピンクがお相手します」
「そう言ってくれると思ったよ。……じゃ、やろうか」
満足げに笑ったゼロは、たんと床を蹴った。
「チェリーアロー!!」
桃華の弓から、次々に光弾が放たれる。
だがそれも、駿足で動く小さな身体を捉える事は適わない。
「無駄だよ。僕の目は銃弾も捕捉する」
凄まじい速度で跳び回りながら、息一つ切らさずにゼロは言った。
「まあ例え当たったところで、そんな玩具が僕にどれだけ効くかな」
「くっ……」
「さて、そろそろこっちの番だね。行くよ」
銀の瞳が妖しく光る。
無軌道だったその動きが一直線となり、ゼロは桃華目がけて襲いかかった。
「希美さん!」
「任せてももちん!」
言われる前に桃華の前に飛び出していた希美は、即座に迎撃体勢に入る。
「近距離に向かないピンクをイエローが護る。二人だけの急な状況にしては悪くない連携だね」
感心して呟きながらも、ゼロは衝突をためらわない。
「上等!」
力強く叫んだ希美は、固めた拳を大きく振りかぶった。
「くらえぇっ! ライトニングナックルッ!!!」
光り輝く拳が、ゼロの顔面に真正面から突き出される。
だが。
「なっ……!?」
激突の衝撃の後、希美は絶句した。
必殺の電流拳は、敵の顔にヒットする寸前の位置で掴み取られていた。
「うーん……さすがにちょっと痺れるなあ」
百万ボルトの電撃により受け止めた掌をばちばちと焦がされながら、しかし平然とした顔でゼロは言った。
「う、嘘……」
「じゃあ行くよ、イエロー」
驚愕で隙だらけの希美に囁くと、ゼロはその肉体の中心に拳を撃ち込んだ。
「がふぅっ!!?」
凄まじい速度で放たれた鉄拳は、希美の腹に爆発的な威力でめり込んだ。
「は……か……」
その眼が大きく見開かれ、唇が空気を求めてぱくぱくと動く。
(そ……そん、な……)
信じられなかった。
敵の攻撃など一度もまともに通した事のない腹筋が、簡単に突き破られている。
小柄な少年の拳の破壊力は、自分のライトニングナックルを遥かに超えていた。
554:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/28 03:42:09 wecQUVmz
「は…………もも、ちん……く、くそぉ……!」
肋骨を粉砕され、内臓にまで到達するダメージを受けながらも、希美はよろよろと拳を上げた。
「凄い。まだやれるんだ」
ゼロは感嘆した様子で手を叩く。
「でもどうせ勝ち目はないんだし、無駄な強がりはやめた方がいいと思うけどな」
「ま……まだまだっ。……くらえっ、ライトニング……」
だがギーガロイド・ゼロは、希美の二発目の必殺技発動を許しはしなかった。
技を放つため腕を振り上げて無防備になった肉体に、固く引き絞った拳を突き込む。
「きゃうぅんっ!!??」
希美の咽喉から仔犬のような鳴き声があがった。
薄手のスカートとスパッツをドリルのように巻き込み、希美の下腹部に破壊的なドリルブローがめり込んでいた。
「ご……ごぱっ……!!」
健康的に膨らんでいた肉壁を螺旋状に抉り抜かれ、その唇から液が噴き出す。
華奢な希美の胎内を貫通したゼロの拳は、無残に子宮と膀胱を潰していた。
「はぅぐ……んんっ……い、ぃやぁぁ……!」
少しばかり思考や言動がボーイッシュとは言え、希美もその肉体は年頃の少女に過ぎない。
大切な女の急所を虚しく貫かれた絶望と激痛によって、アーモンド型の瞳が涙で満たされる。
風を受け揺れる可愛らしいフリルスカートの中から、一筋の黄色がかった雫がじわりと垂れた。
「そうそう。そうやって自分に正直になった方が可愛いよ、イエロー」
にこりと笑ったゼロは拳を引き抜き、頬にその笑顔を貼り付けたままで、希美の鳩尾に止めの一撃を埋め込んだ。
「ぐむふっ……!!!」
内臓を守る筋肉はおろか肋骨すら破壊されていた脆弱な肉体に、もはや抗う術など皆無だった。
小振りに引き締まった美乳の真下から腹に突入したゼロの拳は、
まるでビーズクッション人形さながらに深々と希美の中に埋まっていた。
「あふぅ……んっ……」
ゼロが拳を引き抜くと同時に、頬を紅潮させた少女の太股がもぞりと擦り合わされる。
その股間から炭酸飲料の缶を開けたような破裂音が響き、スパッツから温かい液体が勢いよく噴き出した。
「ああぁ……ぁ…………」
内股で棒立ちになったまま虚ろな表情で宙を仰ぎ、ぱしゃぱしゃと音を立てて小水を漏らし続ける希美。
「……う……」
小さな膀胱はすぐに空になり、最後の一滴が太股を垂れ堕ちる。
一拍の後にその身体を大きく揺らめかせ、希美の意識はブラックアウトした。
555:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/28 03:43:29 wecQUVmz
「希美さんっ!?」
自分の盾となった少女の肉体に起こった惨劇に、桃華の咽喉から悲鳴が上がる。
背後からその背中を見ていた眼には、羽織ったアウタージャケットが微かに盛り上がるのが映った。
何か硬いもの……恐らく肋骨の砕ける音が鮮明に聞こえた。
「げ……げほぁ……」
「希美さんっ!! い、いやぁぁっ!!!」
頭が真っ白になり、ただただ親友を助けようとして飛び出す。
「邪魔だよ、ピンク」
だが冷たい声で言ったゼロは、その身体に向けて無造作に足を突き出した。
「ふぐっ!?」
スポーツシューズの爪先が、桃華の爆乳の真下に大きく突き刺さった。
「う……むっ……」
正確に弱点を射抜かれ、桃華の肉体は瞬時に硬直する。
「ちょっとだけ待っててね、ピンクともすぐに遊んであげるから」
100センチを越す肉珠をびくびくと痙攣させて両膝を着く桃華に宣告し、ゼロは再び希美に矛先を向けた。
「は…………もも、ちん……く、くそぉ……!」
肋骨を粉砕され、内臓にまで到達するダメージを受けながらも、希美はよろよろと拳を上げた。
「凄い。まだやれるんだ」
ゼロは感嘆した様子で手を叩く。
「でもどうせ勝ち目はないんだし、無駄な強がりはやめた方がいいと思うけどな」
「ま……まだまだっ。……くらえっ、ライトニング……」
だがギーガロイド・ゼロは、希美の二発目の必殺技発動を許しはしなかった。
技を放つため腕を振り上げて無防備になった肉体に、固く引き絞った拳を突き込む。
「きゃうぅんっ!!??」
希美の咽喉から仔犬のような鳴き声があがった。
薄手のスカートとスパッツをドリルのように巻き込み、希美の下腹部に破壊的なドリルブローがめり込んでいた。
「ご……ごぱっ……!!」
健康的に膨らんでいた肉壁を螺旋状に抉り抜かれ、その唇から液が噴き出す。
華奢な希美の胎内を貫通したゼロの拳は、無残に子宮と膀胱を潰していた。
「はぅぐ……んんっ……い、ぃやぁぁ……!」
少しばかり思考や言動がボーイッシュとは言え、希美もその肉体は年頃の少女に過ぎない。
大切な女の急所を虚しく貫かれた絶望と激痛によって、アーモンド型の瞳が涙で満たされる。
風を受け揺れる可愛らしいフリルスカートの中から、一筋の黄色がかった雫がじわりと垂れた。
「そうそう。そうやって自分に正直になった方が可愛いよ、イエロー」
にこりと笑ったゼロは拳を引き抜き、頬にその笑顔を貼り付けたままで、希美の鳩尾に止めの一撃を埋め込んだ。
「ぐむふっ……!!!」
内臓を守る筋肉はおろか肋骨すら破壊されていた脆弱な肉体に、もはや抗う術など皆無だった。
小振りに引き締まった美乳の真下から腹に突入したゼロの拳は、
まるでビーズクッション人形さながらに深々と希美の中に埋まっていた。
「あふぅ……んっ……」
ゼロが拳を引き抜くと同時に、頬を紅潮させた少女の太股がもぞりと擦り合わされる。
その股間から炭酸飲料の缶を開けたような破裂音が響き、スパッツから温かい液体が勢いよく噴き出した。
「ああぁ……ぁ…………」
内股で棒立ちになったまま虚ろな表情で宙を仰ぎ、ぱしゃぱしゃと音を立てて小水を漏らし続ける希美。
「……う……」
小さな膀胱はすぐに空になり、最後の一滴が太股を垂れ堕ちる。
一拍の後にその身体を大きく揺らめかせ、希美の意識はブラックアウトした。
556:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/28 03:58:13 wecQUVmz
うわーやってしまったコピペミス!
ただでさえスレ容量食い虫だってのに……
554は読まずに飛ばしてください。ごめんなさい。
というわけでその3でした。やっと半分くらい。
>>551
もうお分かりかと思いますが一人ずつです。
こうして見ると、あんまり戦隊ものの意味ないですね……。
>>552
あおい子はクールぶってるけど実は誰よりも熱くて友達大好きという
どう見てもありがち設定です。本当にありがとうございました。
557:名無しさん@ピンキー
07/10/28 05:05:39 Xiycsm5K
た、たっまんねえぜ・・・
腹責め+正義ヒロインぶちのめしとはオレ直球w
558:名無しさん@ピンキー
07/10/28 06:12:46 m7NV1Nj7
GJ!
更新するの小出しとは言え速いんですね。毎回楽しみにさせて貰っていますよ!
しかしグリーンの時の事を思えばイエローへの責めは、
もう既にかなりのダメージを受けているというのにこれからが本番?
強敵と戦いたいとかと宣ったツケを十二分に払って貰いたいですなwwww
559:名無しさん@ピンキー
07/10/28 13:31:50 nFahCAVT
>>556
GJっす、最初>>554→>>555の繋がりが???だったけど、ミスでしたかw
相変わらず文章が丁寧に練られててこの分量ずつでもお腹いっぱいです。
初め「肉珠」の意味が分からなかったけど後でプロフィールと合わせて読んで理解したww
次のターゲットはこの肉珠と腹になるのかな?
560:名無しさん@ピンキー
07/10/28 19:48:01 Xiycsm5K
ランサー氏のSSに一撃さんとかの腹責め絵師のイラストつけて
ダウンロード販売してくれたら
間違いなくおれはヌキ枯れると断言できるw
561:名無しさん@ピンキー
07/10/29 01:12:07 Qr4C+tc8
絵だけで十分だな
562:名無しさん@ピンキー
07/10/29 07:29:52 zPvAwzwg
全然不十分
563:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/29 22:49:01 3ygWHNpH
「お待たせ、ピンク」
あっという間に希美を涙と小水の海に沈めたゼロは、悠然と桃華に向き直った。
「う……ふうぅ……」
「ありゃ。ピンクは、イエローとは真逆で弱虫過ぎるみたいだね」
凶悪な直蹴りで急所を貫かれた桃華は未だ復帰できず、両膝を着いたまま腹を押さえて仔鹿のように震えていた。
もともと遠距離からの支援攻撃専門のピンクの肉体は、他のイリティスファイブと比べてその耐久力は低い。
「く、くぷ……ぅんんっ」
その顔色は真っ青で、小さな唇は必要以上にきつく結ばれている。
どうやら既に、胃の内容物が口内へ逆流しているらしい。
「やれやれ」
つまらなそうに首を振ったゼロは素早く拳を握り直すと、そのほっそりとした顎にアッパーを見舞った。
「ぐはぷぅ……っ!!」
音速で天に突き上げられた瞳から涙の粒が弾け、桜色の唇から胃液の噴水が上がった。
あまりの威力に、床に着いていた膝が持ち上がる。
真円だった二つの爆乳が、砲弾のように宙へ叩き上げられる。
その腹が弓なりに仰け反り大きく突き出され、延びきったボディスーツがへその窪みにまでくっきりと張り付く。
みちみちと桃色を食い込ませて艶かしすぎるボディラインを強調する肢体を冷徹な視線で眺めたゼロは、
浮き上がった両膝が床に着く前に、その撃って下さいと言わんばかりに曝け出されたへそへ正拳を撃ち込んだ。
「ごぶ……!!!」
すこぶる肉付きの良い柔らかな腹の中心に、鋼の塊がぐっぽりと沈む。
最大限に伸び切った所へ絶望的な衝撃を与えられ、限界を超えたボディスーツとアンダーが悲鳴をあげて裂ける。
「はぐぅ……あ……かっ」
圧倒的な速度で突入したゼロの拳は、目一杯に詰まっている小腸をぐしゃぐしゃに掻き混ぜぶち抜いていた。
最奥の腹腔神経叢を直撃され、桃華の意識は瞬壊する。
しかし冷酷無比な敵は、未だ救済を与えはしない。
倒れ行く桃華の黒髪を乱暴に掴んで引き起こしたゼロは、そのボディスーツの中心に自らの膝を突き刺した。
「かふぅあっ!!?」
へその真上に、ゼロの膝小僧が猛烈にめり込む。
「ぉ……ぐ……」
突き出された舌が儚く震え、濁った雫がその先端を伝った。
「うーん、見た目で期待してたんだけどな。ピンクの自慢はおっきいだけか」
突き刺した膝で肢体を浮かせたまま言ったゼロは自分の指を舐めると、薄く開いて胃液を垂らす唇に押し込んだ。
「ん……っ!?」
とうに空の彼方に飛ばされていた桃華の意識は、強制的に現世に連れ戻される。
「はぁっ、か、ぁうぅん……!!!」
見る見るうちにその頬が紅潮し、身体が熱くなる。
「ほらピンク、元気出して」
ゼロは唇から抜いた指を再び舐めると、腹部に大きく空いた穴から桃華のアンダースーツの中に挿し入れた。
強力な催淫剤に満たされた指が、少女の巨大過ぎる乳房を直にまさぐった。
「きゃはぅんっ!!!」
無造作にしだかれたIカップの柔らかな肉が、マシュマロの柔らかさで変形する。
小さな突起に淫薬を塗り込められ、桃華の肢体は電流を流されたように跳ねた。
瞬間的に全身から汗が噴出し、ディープピンクのスパッツがとろりと湿る。
「はう、ふ……ぁんっ!? かはぁぁ……!!」
硬直した乳首を軽く抓まれると、それがスイッチであるかのように垂れ下がった四肢の先を痙攣させる。
腹を貫かれた激痛と焼かれるような快感に犯され、桃華の脳は蕩けた。
564:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/29 22:58:29 3ygWHNpH
「元気になった? じゃあまだ遊べるね」
腹を中心まで抉った膝で桃華の肢体を持ち上げたまま、ゼロは無垢な笑顔を浮かべた。
しなやかな掌を真っ直ぐに伸ばして手刀を作ると、その微かなくびれに真横から突き刺す。
「ひぐっ!!!?」
本物の刃物と全く変わらない威力で突入した掌は、桃華の腹の半分以上を貫いた。
その身を護るためにある筈の肋骨が何の意味も果たさずへし折れ、右の腎臓が半壊する。
「脆いなあ。全然鍛えてないんだね、ピンクは」
ゼロは手首が見えないほど奥にめり込んだ掌を蜘蛛のように動かし、桃華の肉体を存分にまさぐった。
「は……はふ……」
小さなそらまめ型の腎臓を直に揉みしだかれ、豊かな巨乳がぴくぴくと震える。
スパッツから溢れた淫らな分泌液は、ますます勢いを増して淡白い太股を伝う。
「ひゃ、ぁんっ……や、やめて……くださ、い……お願い……」
だらしなく涙と愛液を零しながら、桃華は哀願した。
陵辱の限りを尽くされ、気弱な少女は既に身も心も屈服していた。
「あ、降参する?」
ゼロは笑った。
「どうしようかな……。……うん、まだ駄目」
笑顔で宣告すると、その身体を支えていた膝を凄まじい速度で突き上げる。
「くふっ!」
ギーガロイド・ゼロの脚力は、まるでサッカーボールでもリフティングするように軽々と桃華を跳ね上げた。
肉付きの良すぎる少女の肢体が、2メートル近くも宙に浮く。
ゼロはぎちりと音を立ててその掌を握ると、直立したまま力強く床を踏みしめ、
真上から落下してくる桃華の肉体の中心に光の速度で剛拳を埋め込んだ。
「ぐばぁっ……!!!」
極限のストレートアッパーを鳩尾に埋め込まれ、桃華は真っ二つに折れた。
「が……は……」
その瞳が大きく見開かれ、収縮した瞳孔が震える。
めぎりと音を立て、その背中にまざまざと拳型の陰影が浮かび上がるほどの衝撃。
ギーガロイド・ゼロの拳は誇張でも何でもなく、対戦車砲の直撃に匹敵していた。
「ぁ……かあぁ……がぱっ!!!」
腹膜を貫き頚椎にまで達した絶望的な猛撃に、大きく震えた桃華の肉体はばしゃりと音を立てた。
全ての筋肉と神経が活動停止させられ、口腔と秘腔が同時に決壊したのだ。
「う、ぶ……げぼ……」
桃華の唇とスパッツ奥の肉穴から様々な液が噴き零れ、真下に立つゼロの肩にかかる。
「ピンクの味はどんなかな?」
平然と首を伸ばしたゼロは、桃華の太股の隙間を流れる粘ついた淫液を舐める。
「酸っぱい。別に美味しくないね」
「ひ……ひぅんっ」
乳牛のように胃液と膣液を搾り尽くされ、桃華はやがて動かなくなった。
「……うん。こんなもんかな」
致命傷を負い失神した少女を、ゼロは無造作に振り捨てる。
もの言わぬ肉人形と化した桃華の身体は団子のように弾むと、同じく肉塊となって転がっている希美に重なった。
「ありがとうピンク、イエロー。けっこう楽しめたよ」
ゼロは満足げに笑った。
565:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/29 23:23:28 3ygWHNpH
その4でした。ようやく折り返しです。もう少々だけお付き合いください。
>>558
ありがとうございます。
予定では次がある意味イエロー本当の見せ場となりますのでもう少しお待ちください。
>>560
こんな代物でDL販売なんてさすがにありえないです……。
ただ、今まで僕の拙い文章に明確な形を与えてくれた絵師さん達には本当に感謝しています。
これからも見捨てずに描いてくれる絵師さんがいればいいなあ。
566:名無しさん@ピンキー
07/10/30 00:05:16 vtFLrtsn
ねっとり堪能させてもらったぜ!
567:名無しさん@ピンキー
07/10/30 01:12:38 WJz+7JM2
>>565
描写の細かさが素晴らしいっす!!!
続きをwktkして待ってますぜ
568:名無しさん@ピンキー
07/10/30 04:57:56 Tq/WaK74
すっっ……げぇ!!!
今までとはまた一味違う、まさにこれぞ暴力といった腹責めGJ!
脆すぎるピンクに叩きつけられる子供ならではの容赦ない残虐性
臓器壊されちゃうなんてトラウマ決定だなピンク
そしてイエローの本番…
再起してもう少しバトルのか、はたまた倒れたのを虐め倒すのか…
楽しみだな!
569:名無しさん@ピンキー
07/10/31 00:44:58 +2+l2pMd
URLリンク(akamaru.sakura.ne.jp)
こういうのの余裕を一撃で消し去りたい
570:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/31 11:45:20 WfiKTfuY
敵襲の知らせを受けイリティス基地に帰還した緋奈と亜緒は、駆け足でオペレーティングルームに向かっていた。
「……亜緒ちゃん」
二人は無言で駆けていたが、やがて緊張に耐え切れなくなったのか、緋奈が口を開く。
「大丈夫かな、みんな」
亜緒は隣に首を向ける。
緋奈は泣きそうな顔で亜緒の目を見上げていた。
三人の仲間が先に突入してからかなりの時間が立っているが、未だ誰も帰っては来ていない。
「……大丈夫だろう。あいつらは強いからな」
緋奈の不安を鎮めようと、亜緒は出来るだけ落ち着いた声で言った。
「便りがないのは良い知らせだ」
ぎこちない動きで、唇を微かに持ち上げてみせる。
「……うん。そうだよね!」
人を疑う事を知らない緋奈は、慣れていない亜緒の作り笑顔にも素直に騙されて頷いた。
「ああ。……あとなレッド、何度言ったら分かる? 任務中はブルーと呼べ」
「てへへ、ごめん」
(……くっ……)
だがその凛々しい表情とは裏腹に、亜緒の内心には相当の焦りが浮かんでいた。
何の連絡もなくこれだけの時間を置いて、三人が無事の筈がなかった。
恐らくかつてない程の苦戦を強いられているか、或いは既に……。
最悪の場合を想定し、亜緒は身を引き締める。
「……レッド」
「なに? ブルー」
無垢な幼馴染は、くりりとした瞳で二回り背の高い亜緒を見上げる。
「お前は、何も心配しなくていいから」
昔から不器用で人付き合いの下手だった自分を、一生懸命に話し掛け引っ張ってくれた緋奈。
小学校でクラスに馴染めず陰湿な苛めを受けた時も、身を挺して庇い人の輪の中に入れてくれた緋奈。
これまでの人生で緋奈が何度も助けてくれなければ、今の自分はなかったと断言できる。
何とかその恩に報いようと、亜緒は努力してきた。
あまり成績の良くない彼女に宿題を教えてあげるため、近眼になるほど勉強した。
誰でも信用してほいほい着いて行くその身に良からぬ事が起こらないよう、空手道場に通って身体を鍛えた。
「お前はこの私が護る。命に代えても」
愛しい親友の目を真っ直ぐに見据え、亜緒は言った。
「やだブルーってば。一人で死なないでよ、縁起でもない」
本心からの言葉だったが、緋奈は冗談と捉えたようだった。
「すぐ一人で頑張るのはブルーの悪い癖だよ。そりゃブルーから見たら弱っちくて頼りないかもしれないけどさ、
一応イリティスファイブのリーダーは私なんだから、辛い時はちゃんとリーダー助けてーって言ってね?」
「……ああ、リーダー」
緋奈が弱くて頼りないなどと思ったことは一度もない。
自分を幾度も助けてくれた力強い笑顔に、亜緒は精一杯の微笑を返した。
571:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/31 11:50:31 WfiKTfuY
床では3人の少女戦士たちの垂れ流した様々な液が混じり合い、限りなく淫靡な雌の匂いが立ち込めている。
ばずんっ!!
「ぐ……ぐむぅ……」
何度目かの掌打をへその真上に撃ち込まれ、碧の口からくぐもった呻き声が漏れた。
既に肋骨を粉々に砕かれている腹には根元まで少年の掌底が沈み、豊満な乳房が揺れる。
「あぅ……」
可愛らしいおさげを離されると、十数度目の失神に沈んだ碧の身体は糸が切れたように崩れた。
自分と二人の仲間の漏らした体液の池に、どちゃりと頬を着く。
「みんな、あまり喋らなくなっちゃったね」
レッドとブルーを待ち焦がれながら、ゼロはとうに堕ちた少女たちの肉体で場繋ぎの人形遊びをしていた。
「ちょっとつまんないな。……ほら、次はピンクの番だよ。……もう立てないの? 仕方ないなあ」
桃華の身体を片手で軽々と持ち上げ、コンソールデスクの上に座らせる。
「……あ……」
あられもなくM字に股を開いて背後の小棚にもたれかかり、桃華はおむつを替えられる幼児のような姿勢になる。
ボディスーツと羽織っていたアウタージャケットは既に原型を留めないほど引き千切られ、
今やその肉感的な肢体は、ぴっちりと張り付いたゴム素材のアンダースーツのみで覆われていた。
「さあピンク、今度はどうやって遊ぶ?」
「は、はぅっ……」
真下からたぷんと巨乳を持ち上げられ、快楽の波に飲み込まれた桃華は悩ましく喘いだ。
「よかった、まだいけそうだね」
ゼロはにこりと笑った。
「じゃあ、どうしようかな……そうだ。こんなのはどう?」
自分の指を念入りに舐めた少年は、自分に向けて曝け出されたディープピンクのスパッツに指を這わせる。
「せえの」
一瞬の間を置いた後、少女の秘裂に並んだ三つの穴に、全ての指が同時に突き刺さった。
「みゃぅぅんっ……!!??」
静かな失神から再び現世という地獄に強制送還され、桃華の瞳に光が戻った。
「きゃう……んっ、あはぁぁん……!!!」
「うん、いいね」
ゼロは上機嫌な声で言う。
「もっと鳴いて、もっと」
スパッツ越しに食い込んだ悪魔の指が、桃華の敏感すぎる部分をくちゃりと掻き混ぜた。
「は……っひゃう!!」
ぷしゃあっ。
堪らず噴き出した透明な潮が、真正面に立つゼロのシャツを濡らした。
「……またお漏らし?」
ゼロの顔から笑みが消える。
「もう四度目だよ。本当に悪い子だね……そろそろ、ピンクにもお仕置きが要るかな」
「ひっ……」
朦朧とする意識の中でも、桃華はその言葉にはすぐさま反応した。
「や、やぁ……ご、ごめ……さぃぃ、ゆる……てぇ……」
「駄目」
もはや碌に回らない舌で哀願する桃華に冷たく言い捨てると、ゼロはその股間から指を引き抜いて横を向いた。
「そうだね……イエロー。ちょっと起きて」
碧と並んで液に塗れて失神している希美の肢体を抱き起こすと、その半開きの唇に舌を挿れる。
「う……ん……」
閉じていた瞳がうっすらと開かれる。
その焦点を結ばない希美の瞳を、ゼロの銀色の瞳は真正面から見据えた。
「聞いてイエロー。ピンクはとっても悪い子なんだよ。ピンクは悪い。悪者。悪者。悪者」
「わ……わる、もの」
抱かれたまま魅入られたように銀の瞳を見返し、希美は微かにゼロの言葉を反復する。
「そう。悪者。ねえイエロー、悪者は敵だよね? 悪者は敵。敵なんだ」
「う……うん。敵……」
力なく頷く。
「そう。敵。敵はやっつけよう。敵はやっつけよう。君の必殺技でやっつけよう。やっつけよう」
「うん……やっつける」
希美は、ゆらりと立ち上がる。
これこそが、悪魔の薬の本来の使い方だった。
572:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/31 11:55:43 WfiKTfuY
「ぁ……は……希、美……さん……」
あられもなく股を開いてデスクに座ったまま、桃華は目の前に立った仲間の顔を見上げた。
「敵……こいつは、敵……」
「……き……!?」
その右手に嵌められたカイザーナックルが大きく握られるのを見ると、つぶらな瞳が見開かれる。
「敵は……やっつける……くらえっ……」
多くの敵を葬ってきた電流拳が振り上げられ、桃華の肢体に照準を合わせた。
「き……希美、さ……!? や、やめっ」
泣きながら首を振っていやいやをする桃華の下腹に、渾身の必殺技が撃ち込まれた。
「げぶっ!!??」
大きく背を曲げて座っていた桃華の腹は多くの肉と脂肪が集まり丸く膨らんでいたが、
イリティス・イエローの必殺の拳の前に、そんな防御壁は張りぼてでしかなかった。
豊富な肉を外部へと円状に爆散させ、ライトニングナックルは桃華のスパッツの中心に根元までめり込んだ。
「ひゃぐぅ……!! が、がぷ……!!!!」
胎内に超高圧電流を流し込まれ、桃華の瞳孔が点に収縮する。
100万ボルトの電撃は縦横無尽に桃華の下腹を暴れ回り、子宮から管を通って二つの卵巣に到達した。
スパッツがどろりと融解し、勃ちきって痙攣する陰核が露わになる。
凄まじい電気刺激により誤作動を起こしたバルトリン腺とスキーン腺が、通常ではあり得ない量の液を分泌した。
「あーあ、また漏らしちゃった」
剥き出しの割れ目から噴水のように上がった液を眺め、ゼロは呆れたように言った。
「お……ご……」
電流はそのまま桃華の全身を駆け巡り、その身を覆うゴム製アンダーのそこかしこが円状に融け裂ける。
超電撃による暴走の波紋は乳腺にも広がり、まろび出た爆乳の突起から半透明の乳汁が噴き零れた。
「あ……かあぁ……かはっ」
常軌を逸した陵辱に、その気弱な精神が耐えられる筈もなかった。
最後に一筋の雫を流し、桃華の黒目はくるりと上を向いた。
「……やっつけた」
虚ろな表情で言った希美は、自らの手によって葬った親友の下腹からナックルを引き抜く。
失神してなお秘裂からばしゃばしゃと淫液の洪水を零しながら、桃華の肢体はゆっくりと後ろにのめった。
「やっつけた……やっつけた」
「うん。いい子だねイエロー。じゃ、ご褒美をあげようね」
棒立ちのまま壊れたように繰り返す希美に笑顔で頷くと、ゼロは掌を握った。
「ぐぶっ……!!!」
無防備な腹に自らのライトニングナックルを遥かに上回る猛拳を埋められ、希美の肉体がへし折れる。
「がは…………も……もも、ちん……?」
その背骨が軋むほどの致命傷は、しかし皮肉にも犯されていた希美の精神に正気を取り戻させた。
目に飛び込むのは、急所を拳と電撃で破壊され、白目を剥いてM字開脚で痙攣する半裸の親友の姿。
「あ……っあ……ああぁぁぁ……!!」
自分のした事が信じられず、その目に涙が浮かぶ。
「も、も……ひっく……ご……め……」
大きくしゃくり上げて呻くと、希美もまたその身にすがりつくようにして桃華の後を追った。
「ああ面白かった。……さてと。いよいよだね」
迫り来る二つの気配を敏感に察知し、少年は呟く。
獲物を見つけた捕食動物のように、銀の瞳が細められる。
研ぎ澄まされた五感は、二人がオペレーティングルームの前に立ったのをはっきりと捉えた。
イリティスファイブの、リーダー格。最強の戦闘力。
そして恐らく、自分をも倒し得る唯一の……。
「本当に待ってたよ。……初めまして、レッド、ブルー」
ドアを開け放った二人の少女に、ギーガロイド・ゼロは天使の笑顔を向けた。
573:ランサー ◆6olansC1k6
07/10/31 12:04:20 WfiKTfuY
というわけで、インターミッション的なその5でした。
予定通りその7で終われそうですので、もう少しだけお付き合い下さい。
574:名無しさん@ピンキー
07/10/31 15:03:23 55+vNT60
GJ!
ああ…もう少しの付き合いなのか…名残惜しいなぁ
575:名無しさん@ピンキー
07/10/31 15:33:55 uuhq9v+C
GJ!!ランサー氏に敬礼!!(*-ω-)ゞ最高
最凶のバットエンドを期待してます
576:名無しさん@ピンキー
07/11/01 00:14:49 pQyOpQcc
メダパニktkr
イエローピンク終わったと思ったら、まだ続いてたのかw
あと2話・・・楽しみにしております
577:名無しさん@ピンキー
07/11/02 21:42:41 SSnWvyoX
最高にGJ!!
ただ、亜緒タンに死亡フラグが立ってる気が・・・!
578:名無しさん@ピンキー
07/11/03 01:40:24 PIqSctk1
プロフィール紹介の時点で全員にフラグが見える
579:名無しさん@ピンキー
07/11/03 01:55:36 wET+TvHX
青い子には是非壮絶な最後をw
580:前588
07/11/04 01:04:21 bl3sYI6A
test
581:前588
07/11/04 01:06:33 bl3sYI6A
長らくアク禁に巻き込まれてしまいorz
唐突なのは承知で1レスだけ・・・
突き込んだ右拳そのまま更に押し込むか、それともこれ一旦引き抜き改めて
左拳をお見舞いするか。贅沢な悩みではあったが逡巡する時間左程ないとも
自覚する。いま優に三十名もの仲間が周囲ひしめき合い、己の番待望する空気
とて充満し。ゆるり弄ばんとする気持ちやまやまなれど、ひとり数分が
全体数時間に及ぶとなれば我儘勝手も許されぬ。手短かに数発の拳が妥当と
考え先ずは右腕を引く女。が、埋まった拳のまわりには相手の腹の肉質
べったり圧着、さながら腕の離脱惜しむかの如く未練たらたら纏わりつく。
この感覚、またも愉快極まるのか、巣巣女忍の目尻は下がる一方。それ程我が
拳に馴染んでおるか、ますますそなたの腹が気に入った!ようよう引き抜いた
右腕と入れ替わり、既に固めてあった左の拳を丹田へ突き入れる。
――ズボッ「うぐッ」口元から流れ出る河條に新たな涎が満たされしかも。
――ピュッ!ピュッピュウゥ…股間にいたっては愛液噴出の勢い目を見張る
ほどである。近づけた覆面にまでそれ飛散し、えも言われぬ芳香届けられる中、
喪巣くノ一は過去の記憶を解き起こしていた。といってこの場にふさわしい
成功体験でなく、逆に辛い思い出浮上するのが不可思議とも皮肉とも。
つまり、自分自身が当て落とされた苦い記憶。数ヶ月前、見回りをしていた
彼女が毛伸忍者に襲われた、あの夜のことであり。幸いにして、その時の匠も
不殺ミッションだったため腹への当身一発ですんだ。菜摘というこの喪巣女は、
苦悶の声を残しあっけなく気絶した訳である。但し女の名誉の為に一言
付け加えると相手は男、その剛腕ねじ込まれれば如何なくノ一とて儚く気を
失うも止むを得まい、と言えようか。確かに、ごつい拳で腹を突かれた時の、
あの激痛といったら…。ちょうど正面からの一突きが鳩尾と臍の間に沈んだ
瞬間。当然「痛っ!」と叫んだつもりだった。ところが実際は「う!」と短い
呻きが洩れただけ。違う、痛いのだ、との脳内主張も圧倒的な漆黒のヴェール
に覆われ無に帰する。そのまま塗りつぶされた意識が永遠の終焉を迎えれば、
即ち死を意味するがそこは匠の有難さ、腹部の打ち身のみにて臓腑骨格一切
異常ない。また毛伸衆も下忍の当て技では威力に限りあるとみえ数刻後には
気絶の眠りから覚めることになる。もっともその目覚め、決して心地よいもの
ではない。下忍の突きはどこまでいっても荒削り、キヌのような上忍の当て身
とは比べ物にならず。飛鳥の上忍、しかもくノ一の技となれば前述の如く、
厳しくも同性としての慈しみを秘めている。倒された女再び起き上がる際の
鈍痛しっかり残るものの、股間を伝った蜜汁奔流の痕跡に目を落とせば
ほんのり甘酸っぱい思いにもかられるものである。が、毛伸忍者のそれは
そのような余裕も配慮もない、ただの力まかせ。打ち当てた部位とて急所の
外れにも拘わらずあとあと刺すような痛みが残る。
その時の菜摘も中々引かない痛覚に「うぅぅ…」と呻きながら腹に手をあて
蹲るしかなかった。ぽろぽろと涙こぼし口元の涎すら垂れるにまかせる惨めな
姿。当て落とされるはなんと辛いことか、ひしひしと感じ入る。それだけに
この敗北感から脱出したいとの思いは強く。正にそれが今なのだ、と
喪巣女忍は確信する。当てられるのでない、こちらが当てる方なのだ!これ
天と地ほどの差もありなん。しかも私は毛伸のような無粋はせぬ、誉ある喪巣
の女として美しい突き見舞ってくれよう、あと3発だけに止めるがの…。
下忍ごときがどれ程卓越した当て技繰り出せるか、など自問はすまい。
言わば、「そんなの関係ねえ!」状態の喪巣くノ一。限られた時間内で珠玉の
当て身を完成すべく菜摘なりに満を持した拳構えるのである。