とある魔術の禁書目録 4フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 4フラグ目 - 暇つぶし2ch600:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:22:06 a7RY3Ybo
>579氏
期待してマス(性的な意味で)

601:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:35:32 1e2Gbfy+
あ、オレがアニェーゼ挙げたの別のだったわ。
スマソorz

602:名無しさん@ピンキー
07/05/29 00:38:16 O4IrILKI
>579氏
Gj!!!
アニェーゼすんげぇカワユス、そしてエロいよw
やはり攻めキャラが似合いますな、アニェーゼたんは
続きwktk!!!

603: ◆0yDabgA/0.
07/05/29 21:58:41 buhFleQt
>579さん
いやー、ホントにアニェかぁいいねー。
俺もこういうの書きたいよ全く。

さて、んじゃまぁ本題をば一つ。
吹寄さんの書き終わったんで>>587の続きから投下するよ。
とりあえず今回の投下で『吹寄制理の風邪にはネギ!』は終了かな。

それじゃ、スタートといきますかー。

604:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 21:59:52 buhFleQt
「……ぁ…あーん…」
仕方なく口を開け、銀のスプーンを招き入れた。
するり、とスプーンが抜き取られ上条はカレーを咀嚼する。
「…お…めちゃくちゃ美味い…」
思わず口を突いて出た。
素材の旨味が最大限に生かされている上に、野菜類が程よい固さまで煮込まれていて、それがまた絶妙なハーモニーを醸し出している。
(…うおぉ~…あの食うだけシスターに見習わせたいィ…)
あまりの美味さと自身の境遇によりちょっと泣きそうになる上条。
その上条がトリップしている間に、

「…ん。美味し…」

605:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:01:53 buhFleQt

さっき上条に食べさせたスプーンそのままでカレーを口に運ぶ姫神。
「…ん…ぅおぉ!? 何をしてらっしゃいますか姫神さん!」
吹寄は、なんかもう愕然としている。
慌てながら上条が聞くと、
「………。間接キス?」
スプーンをくわえたまま小首を傾げ、姫神は答えた。
「おぉぉぉぉ…」
何でそんなことナチュラルに言いますかー、と頭を抱えて呻く上条。
実際のところダイレクトなキスはしているわけだが、まぁ心情的なもので、察してやってほしい。
「…かっ、上条!」

606:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:03:34 buhFleQt
今まで震えたり愕然としたりしていて状況に流されっぱなしだった吹寄が、上条の名を叫びながら強引に腕を引き、
「…ぅおっ!?」

ぐいっ、ふにょん。

途端、上条の腕は妙に柔らかい『何か』に挟まれ、固定された。
(…………………………………………ふにょん?)
迷走していた思考が、ぴたりと止まる。
きっちり五秒停止して、
「…ん! あーんよ、あーんしなさい!」
負けじとスプーンを差し出す吹寄の方に視線を向け、一体『何』に挟まれているのか理解した。

607:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:05:20 buhFleQt
柔らかく、尚且つ適度な弾力を持ち、腕を除いた何かを挟める上半身の部位といえば…、
(………ちょっ!! むッ、胸ェェェェェェェ!! あ、あああ当たってますがな吹寄さん! てゆーか挟まってますよォォ!?)
固定されていない右手を振ってじたばたするが、
「……あーん…」
目尻に涙がたまっている吹寄と目が合った。
悔しいやら恥ずかしいやら、相当追い詰められているっぽい。
今回メインなのに。
「……………あーん…」
ギッと睨まれた。
普段の上条ならたじろぐであろうそれも、今の吹寄では可愛く見えてしょうがない。

608:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:07:07 buhFleQt
「あーん」
素直に口を開け、あーんとよく考えれば言葉じゃない言葉を発する。
「…ん……」
もぐもぐと口を動かし言葉を紡ごうとするが、
(………ぁぁぁ…)

ふにょ、ぷにん。

(…柔らけー、すっげぇぷにぷにして…ハッ!!)
正直胸の感触が頭から離れないです。
まぁ、味なんて気にしてられないわけで。
つか同じカレーだし。
スプーンを動かしたり、しっかりと上条の腕を掴む度に吹寄の巨乳が心地よい弾力を上条の脳に伝えてくる。
「…あの、吹寄さん? ちょーっと、離れてもらえないでしょうか…?」

609:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:08:55 buhFleQt
今だ上条の口の中に突っ込まれたままのスプーンはともかく、吹寄にこのままの体勢でいられると色々な意味で困る。
「……。……。……。……」
スプーンをくわえたまま上条達を恨めしそうに睨む姫神とか、思いの外気持ち良くて反応を始めている上条ジュニアとか、結構非常事態である。
「…次は。私の番」
表情ばかりはいつもと変わらないが、なんかハンカチを噛んで『ムキーッ』とかやりそうな感じだ。
「順番なんて関係ないわよ!」
負けじと言い返す吹寄。
「…あの~…自分で食えるんですけどお二人さぁん…?」

610:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:11:07 buhFleQt
仲裁をしようと言葉を挟むが、
「「上条(君)は黙って(て!)なさい!」」
と一喝された。
「………………はい…」
アウトオブ眼中ですか…とか、それは酷いんでない…? とか、『の』の字を書きながらしょげる上条。
散々論争(という名の言い争い)を繰り返した結果、上条は二人分のカレーを無理矢理たいらげさせられたのでした。


その日の夜。
「…はぁ~……」
今日は上条の悩みがまた一つ増えた。
それは吹寄が姫神と上条のことで再度言い争いを始めたときのことである。

611:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:13:27 buhFleQt
『…上条君は。暴力を振るう人なんて。好きにならないんだから』
泡のたっぷり着いたオタマを片手に言い切る姫神。
『なっ!? 姫神さんだって人のこと言えないじゃない!』
思わずたじろぐが、姫神が風呂桶をぶつけて上条を昏倒させたことを思いだし、お皿を洗いながら言い返す。
『…! 頻繁じゃないものっ』
ガツン、とシンクにオタマが直撃する。
『そんなに言うなら、いいわ! 上条を絶対あたしに振り向かせてみせるんだから!』

612:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:15:45 buhFleQt
こんなやりとりを聞いていればいくら鈍感な上条でも吹寄が自分に好意を持っている、というか好きだというのは理解できるだろう。
さらに、
『上条当麻!』
吹寄は名を呼ぶと、無理矢理上条の唇に自身のそれを重ね、尚且つ舌を絡ませてみせた。
『…ン! ちゅ…ぷは』
『んぅ!? ちゅぴ…ぁ…は…』
その衝撃に呆然と成り行きを見守っていた姫神の頬が真っ赤に染まり、
『あぅ。あぅ。あぅ』
私もやりたいけどそれはさすがに、とか複雑な乙女心が炸裂したりするし。

「…はぁ~……」
もう一度、盛大な溜息が漏れる。

613:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:18:01 buhFleQt
姫神の件ですらまだ決着が着いていないのに、吹寄までとなると…。
(…嬉しいんだけど…結局モヤモヤしたまんまだし…)
それに、
(…何かここのところやけに告白されるの多いなぁ…すっげーヤな予感がすんだけど…)
ただでさえ致命的にヤバイ日常を送っている訳で、その上まぁ一応安らげる(空腹シスターに食費全部持って行かれたりだとか、その辺の悲しい事情は脇に置いておくとして)であろう学生生活にも陰り(?)が見えつつある。
(…ともかく…)
いつか必ず答えは出さなければならない。

614:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:19:08 buhFleQt
それまで、若気の至りを起こさないことを切に祈りつつ、この日は眠りについた。


ちなみに翌日以降、さらなる上条的不幸に晒されるのは言うまでもないだろう。

615: ◆0yDabgA/0.
07/05/29 22:23:19 buhFleQt

ふぃー、終わったねー。
お疲れ様でした~。
でもまぁ、実はタイトルに偽りあり、とか思ってたりする。
葱使った描写、殆どなかったからね。
とにかく、これで吹寄さんのお話は一時終了、と。

お次は御坂美琴だよー。
では、レスをくれたみんなにお礼を言いつつ、またねー。

616:名無しさん@ピンキー
07/05/29 23:12:25 rr1sJ1us
>>615
 ああ、最早語るべきことは唯一つ。


 蝶、GJ!!


617:名無しさん@ピンキー
07/05/30 00:26:31 +6FXrhgT
こう、ストレートに感情を表現するんでなく、
常識とか羞恥とかに躊躇しつつも、
相手を想う感情の方が強くて積極的になる女の子ってイイ!

GJ!

618:名無しさん@ピンキー
07/05/30 12:11:25 vqBdo6mC
素晴らしいよ、GJ!!!!

次の御坂も蝶楽しみッス!

619:名無しさん@ピンキー
07/06/01 16:27:06 94UOjOmF
ミサカシスターズに包囲されての電撃プレイに上条さん昇天

620:予告版『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/04 15:04:18 5+ime1ST
はいどーもー。
予告投下の時間だよ~。
ではどーぞ。


『とある日の夕暮れ。
何故か上条は御坂美琴に取っ捕まっていた。
なんでも、プールのタダ券が手に入ったらしく上条を誘いに来たという。
運悪く(?)その日はちょうど暇で、
「…どうすんの?」
と言いつつバッチンバッチン雷を放出している美琴のその状態は脅迫に近い。
仕方無しに了承する上条。
そしてプールデート当日。
二人しかきていないはずの温水プール前には何故か、インデックスに姫神に吹寄に白井に小萌先生というなんとも奇妙なメンツが集まっていたのだった』

621:名無しさん@ピンキー
07/06/04 16:28:17 eKbN9GTh
>>620
そしてプール内で>>619につながるのだな

622:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/04 22:16:05 RtgL0lKH
書きかけとネタが被ったorz

623:名無しさん@ピンキー
07/06/05 17:36:08 qxfGRzJj
あえて言おう


気にするな

624:名無しさん@ピンキー
07/06/08 01:22:15 RLblqSfz
舞夏に上条の事を相談するも
数ヶ月一つ屋根の下にいて、こちらが憎からず思っていることも知っているくせに
未だに向こうから手を出さないという事は機能的に問題があるんじゃないかと言われ
上条を誘惑してみるインデックス

上条の好みは……何だ?
お姉様嗜好だからその辺は諦めるとして見た目や服装での好み。
裸ワイシャツでも動かなかった漢だからな……

625:名無しさん@ピンキー
07/06/08 04:52:50 7oFYgO52
そこで
禁書×上条
という発想が何故出ない!
誘惑してダメなら押し倒せ!

…とか誰か言わないの?

626:名無しさん@ピンキー
07/06/08 10:28:00 jVMfoAad
>>625
それだ!
でも上条なかなか理性の壁が厚いんだよなぁ
押し倒そうとしても必死に逃げると思われる

627:名無しさん@ピンキー
07/06/08 12:40:03 gRYvBLsj
禁書相手じゃなあ…
ライバルが強すぎるんだよ。

628:名無しさん@ピンキー
07/06/08 20:30:33 FJ/NGc19

「禁書最萌」

それだ、俺の名だ…!




629:名無しさん@ピンキー
07/06/08 20:48:12 5YmbzPuY
ステイル乙

630:名無しさん@ピンキー
07/06/09 08:53:50 lIW+XwzT
「あのー、インデックスサン? 何でこんな事になってるんでせうか?」
 やっぱり不幸だー!とか不幸な事を頭の中で叫びつつ、今の状態に至る経緯が思い出せず上条当麻はそう尋ねた。
 今の状態…つまり当麻が床に仰向けにされ彼のムスコが同居している少女の中に埋没していると言う現状である。
「とうまが悪いんだよ…? きのうもきょうも誘惑したのに、全然気付かないとうまが…」
 破瓜の痛みか涙を流しながら、少女はそう答えた。そして
「だから、実力行使にでただけなんだよ? んっ…ぁ…!」
 ゆっくりと、少女は腰を押し付けるように動き始めた。





こうですか?わかりません!><

631:名無しさん@ピンキー
07/06/09 09:46:36 c240GvU6
そうだ。さあ、続きを書いてくれ

632:名無しさん@ピンキー
07/06/10 03:18:43 VENGEMkW
ほほ

633:名無しさん@ピンキー
07/06/10 19:36:59 wvCU2lPi
さあ続きを書け!書くんだ!書いてください!

634:名無しさん@ピンキー
07/06/10 21:54:21 IATWYatq
630と別人ですが、「続きっぽいもの」を投下して構いませんか?

但し「初品」「未完結」「品質無保証」なんですが。

635:名無しさん@ピンキー
07/06/10 21:58:22 NrQqrvkl
>>634
世界はただ君だけ待ち続けてるのさ

636:名無しさん@ピンキー
07/06/10 22:20:13 IATWYatq
トボケた台詞が吐けたむしろ奇跡だった。

インデックスの言う「誘惑」とやらは、まぁ、解っていた。
あれだけベタな誘惑だったのだから。

だからこそ「今の当麻」はその誘惑に乗ることが出来なかったのだ。
たとえ、「今の当麻」がどれだけ彼女のことを想っていても。

しかし、その事実から目を逸らしていた結果が、
少女のこの非常に大胆な行動に繋がってしまったというのなら…
重い罪悪感が当麻を支配する。(当然ムスコは…)

637:名無しさん@ピンキー
07/06/10 22:22:24 IATWYatq
「…んっ…(やっと)…ふぁっ…(とうまと)…んっ……

…ふぅっ……ん、んっ………え? あっ……だ、だめ!だめ!」

痛みをガマンして腰を動かしていたインデックスだが、
当麻のムスコの状態の変化に気づき、動きが止まる。

「…どう…して? どうしてダメなの?…とうまは…とうまは、わたしじゃダメなの?」

問いかけの言葉ではあったが、中身は独白だ。

ポタ…ポタ…

うつむき、うなだれた少女が流がす涙が当麻の胸に落ちる。



638:名無しさん@ピンキー
07/06/10 22:25:49 IATWYatq
以上で。

足りないところや至らないところは脳内補完でお願いします。


639:名無しさん@ピンキー
07/06/11 03:38:01 533NKVGW
禁書じゃ立たないってかw

640:名無しさん@ピンキー
07/06/11 09:50:57 uP5p+oan
バレても欝展、バレなくても欝展。…禁書ルートは地獄やね。
つかかまちーはどうする気なんだろうかw

641:630
07/06/11 14:34:38 ov87Jxhi
GJ!
一発ネタのつもりだったから好きなように料理してくれぃ

…とりあえずムスコが引き抜かれたと脳内したわけだが
それなら続けれるし、いくら上条が人間離れた意思を持っていても性欲は抑えられまいて

642:636
07/06/11 22:41:32 Jg9OKG27
記憶が無いのを負い目に感じてる上条サンを前面にだしたつもりです…
で、ここまで追い詰められたら、ネックになってる(と636が思ってる)
記憶喪失については話さなきゃならんだろうなー、と。
その後二人は、まぁ、進展があるでしょう、性的な意味で。

なんかレスっぽくないな…やはりROMるのが一番だ。



643:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:31:43 gj73zJrn
「とうまは、わざとやってるの? だとしたら…あんまりにもひどいかも…」
「んー、いや、ホントに何も考えてないのかもなー」
 上条が登校した後の学生寮。インデックスと向かい合って、勝手に入れたお茶を啜りつつ答
えたのは土御門舞夏である。妙に真剣な顔のインデックスに引きずり込まれてはみたものの、
純白の修道服の少女の口から出てきたのは、舞夏にしてみれば愚痴なのか惚気なのか倦怠
期の夫婦なのかといったような言葉ばかりであった。
「だって、気がついてないはずないんだよ! ずっと一緒に住んでるんだよ? なのに、そぶり
も見せないなんて……」
 この少女は仮にも宗教者、しかも日本人のノンポリ葬式専用ではなく、十字教のそれもシス
ターだろうにそれがまあなんと浮ついた…という考えがメイド少女の頭を一瞬過ぎったが、自
分も相手も思春期のオンナノコである。普段も服装以外に宗教者らしいところは無いし、クラ
スメイトたちと同じように扱って良いのだろう。そう考えることにした。
 そうすると、女の子の間でしか出てこないような話題にも至るわけで。
「実はー、上条当麻は男の子が好きなのっ! とかかー? だとして相手はー、……あー」
 少し嫌な考えにたどり着いたらしく、舞夏が口元を引きつらせた。それを聞いていたインデッ
クスが必死に反論する。
「そっ、それはないんだよっ! だって、あの、その、……本とか…いっぱい見つけちゃった…
し…」
「そう? じゃあー、あー、あれだ、機能的に問題があるとか?」
 さすがの舞夏も少し顔を赤くしつつ、手を口元に寄せながら純白シスターに囁きかけた。
 もともとそういう話を自分から振ったのに、機能、と聞いて想像力を刺激されのだろう、イン
デックスも顔を一瞬で赤くする。が、口から出たのはやはり反論だ。
「そっ、それは違うよっ、だって……」
「だって?」
「寝たふりしてたら、本、お風呂に持っていってたし、…なんだか…声が、してた…し、…朝、に
おい、した…し…」
 ばれてるぞ上条当麻。君は泣いても良い。不幸だと。
「じゃあ、残念ながら守備範囲にシスターが入ってな―はぐっ!」
「そそそそんなことないもん! とうまの本のなかに―」

644:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:32:24 gj73zJrn
 メイド少女に思わず掴みかかって叫びたてたインデックスだが、途中で茹蛸のようになって
言葉が止まる。その様子を見ながら、舞夏はインデックスの手をどけるとニヤニヤと言葉を続
けた。
「ほうほう、上条当麻のコレクションにー、シスターみたいな西洋系ロリータ本があったと。で、
どれ? どんなの?」
 真っ赤になったままのインデックスが、ごそごそと上条コレクションの一冊を取り出してくる。
隠してるつもりになっているだけか上条当麻、泣いてもいいぞ、と、こっちは土御門舞夏の心の
声だ。
「うわあ…」
 結構すごい内容だったようだ。さすがの舞夏も息を呑んでしまった。
「も、もういいでしょ? とっ、とにかくとうまが―」
 インデックスが本を無理やり引っ込める。自分が見られているような気にでもなってきたのだ
ろうか。
 それから、上条当麻のことに話題を切り替えようと口をパクパクさせている。その様子に、半
ばあきれつつも、相手が真剣なので考える振りだけはしておくことにした。
「まあ、朴念仁と言えば朴念仁なんだろうなー、でも、それならそれで強引に行くのも手じゃな
いのかー? ただ、押しても柳の葉っぱみたいにするっと抜けていきそうだから、押すんじゃな
くて握ってしまえばいいんじゃないか? ……でも、それはそれで鰻の手づかみみたいにするっ
と抜けていきそうだなー」
「抜けていったら何にもならないかもっ」
 銀髪のシスターが半泣きで反論する。
「いや、それだったら、鰻は軍手で掴めば良いんだぞ? 要するに、」
 インデックスの様子を見ているのが面白くなってきたのか、メイド服の少女は一拍置くとにや
りと笑って続ける。
「手段を選ぶ必要はないってことだー。既成事実があればさすがの上条当麻も観念するだろー」

 なんだか最後のほうのシスターのテンションが異常だった、やりすぎたかも…と一瞬は思った
が、直ぐに頭の中から自責の念とか反省といったものは消えていく。
(まあ、いいかー。こっちに被害は及ばないだろー)
 それっきり、この会話のことは過去のことになって、土御門舞夏は学生寮を後にした。


645:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:33:05 gj73zJrn


                     -*-


 上条当麻は健康な十代の男子高校生である。周知のとおりだ。で、男子高校生といえば、
まあ、その、異性に色々と具体的な興味を抱く年頃であって、上条とて例外ではない。
 何が言いたいのかといえば、要するに―溜まっていた。何が溜まっているのかまでは書
かないことをご了承願いたい。
 さて、溜まったのなら溜まったものは吐き出したいのだが、オカズも書籍、映像と隠してある
し溜まれば溜まるほど妄想も具体化するのに、上条当麻の生活環境にそうできない事情が
発生していた。
 記憶喪失となって病室で目を覚ましたら、銀髪の少女が学生寮に居候していたのである。
 狭い部屋で、泣く泣くユニットバスに引き込んで眠るということでかすかなプライベートは確
保したのだが、映像ソフトを見ることは不可能になってしまったし、少女が眠ってから書籍を
取りに行くにも、もし起こしてしまって見つかったら……と思うとそれもままならない。
 ならば妄想、もとい想像力で! というのも可能だが、密室のユニットバスである。ある朝、
「何の匂い?」
 とにっこり聞かれてしまった。知っていて聞いているのか違うのか、もし判っているなら、

 ――インデックス、なんて恐ろしい子!
 と言いたいところなのだが、とにかく、それもままならなくなった。

 とりあえず、そういうことである。


「文句言うわりにはよく食べるよなあ、ほんと」
 生活費も少々乏しくなってきたある日、エンゲル係数の上昇激しい財政事情を思いながら上
条が呟いたのはそんな言葉だった。
 その言葉を聞いて、ちゃぶ台の向こうから居候の少女が少しムッとした表情で上条の顔を見
上げる。
「文句なんか言ってないもん! そ、それにそんな食べてばっかりみたいな言い方は……」
「いや、インデックス、文句は言葉のあやにしても、よく食うのは本当だと思うのですよ?」
 すでに箸を置いていた上条を尻目に、二人分と言うには少しばかり多すぎたのであろう料理
を綺麗に片付けていたインデックスだったが、反論の反論を受けてまた表情を固くした。
 あ、このちょっと拗ねたみたいな表情、可愛いな、と脳裏に過ぎらせつつも上条の言葉は止
まらない。
「よく食べるってのいうのは自覚してくれてもバチは当たらないと思うんだが。姫神とか吹寄な
んか、弁当こんな小っちゃいんだぜ?」
 と、両手の指で小さな四角を作ってみせる。
 ちょっと不機嫌、くらいで収まっていたインデックスの表情だったが、上条のクラスメイトの女
子生徒の名前が―しかも複数―出て、
「う、家に帰ってまでとうまはとうまはとうまはっ!」
 食の太さではないほうに切れたインデックスの顎がくわっ! と開き、上条に襲い掛かってき
た。いつも気絶するほどのダメージを受けている恐怖の噛み付き攻撃に、さすがに反射が働
いて体が逃げる。
 ちゃぶ台を挟んでいたためだろうか、急に立ち上がったためか、それとも予想外の上条の動
きにけ躓いたのか、インデックスがバランスを崩す。避けた上条の横に倒れそうになった。
 噛み付かれそうになっていたとはいえ、いきなり転びそうになった少女に対して支えるように
手が出る。

 ふにっ。


646:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:34:30 gj73zJrn

 下から抱きかかえるように受け止めた上条の顔面に、インデックスの胸元が覆いかぶさって
きた。ぺったんこだと思っていた銀髪少女の胸が、しっかり女の子であることを証明するかの
ように当たって変形する。さらには、ちゃんと買い与えたはずの下着を身に着けていなかった
のだろう、そのささやかなふくらみの柔らかさとは別に、小さな突起の感触が伝わってきた。
 そして、両手をその少女の体に廻した結果として、丸みがあって、絶妙の弾力のある部分の
手触りを右手が認める。
「ひ、ひゃあああんっ」
 インデックスが単純に驚いた、というだけではなさそうな悲鳴を上げた。
 が、この純白シスターの胸に顔を埋めた状態で、その表情は上条には見えない。その胸の
柔らかさと、右手に伝わる感触―インデックスの小さくても形のいいお尻の手触りに、上条
の頭の中で一本線が飛んだ。
(どうせぶっ倒れるまで噛まれるんだ、噛まれる前に仕返ししといてやるんだ、そうだこれは正
当な抵抗なんだ、そうですよっカミジョーさんっ!)
 腰に回っていた左腕にぐっと力を込める。
 細くて小さいのに、インデックスはやっぱり女の子だった。力を加えて密着させた少女の体
は柔らかくて暖かい。上条と同じ石鹸を使っているはずなのに、ふんわり甘い匂いがするのは
何故だろうか。
 同じ石鹸、と思ったら今度はいろいろと妄想が頭の中を巡りだす。壁の薄い部屋で、インデッ
クスが鼻歌を歌いながらシャワーを使っている音が正確に思い出されてきた。たった今体に
受けている感触が、脳内で思い出だされたユニットバスの壁を透視させていく。
 不幸にも(?)、何度かインデックスの裸を見てしまったことがあるという事実もあり、脳内の
映像がどんどんリアルになる。
 少女の胸元に埋めた顔を、さらに密着させようと動かす。
「ひあっ、と、とうまっ……」
 頭上で少女の声。何とか動いて逃れようとしたのか、その長い銀髪が降ってきて上条の頬
をくすぐった。
 煽られる。
 右手にも力を込める。小柄でも形のいいふくらみに合わせて丹念に撫ですさった。柔らかい。
柔らかいのに、絶妙の弾力が生意気にも抵抗した。
「あふっ、や、とうま、そ、そんなとこ…触っちゃ……や、ひゃううんっ」
 抵抗しようともぞもぞと動くインデックスだが、腰を上条に押さえられてままならない。のだが、
抵抗する力自体も弱まっているようだ。それでも動かし続けていた太腿が、当然の帰結として
立ち上がっていた上条の剛直を撫でた。
 上条の背中に、電流のように快感が走る。理性がさらに掻き消えていく。
 頬に感じていた少女の胸のふくらみの、その先端の小さな―なぜかさっきよりも固くなっ
ているような気がする突起に、唇を這わせた。インデックスが纏っている純白の修道服越しに
も、その小さな突起の自己主張がはっきりと伝わってきた。
「ひゃうううんっ……と、とぅま、だ、だめだよぅ…、あうんっ」
 抵抗の言葉を口にしながら、少女の両腕が上条の頭を抱えてきた。ぐっ、と力が篭って、乳
首に唇を這わせた胸に顔が埋まる。
 止まらなくなった。閉じていた唇を開く。触れていた突起を甘噛みした。
「ひゃひぃっ!」
 少女が一言悲鳴を上げて、その力が抜けた。


647:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:35:57 gj73zJrn


                     -*-


 インデックスは不満だった。
 もう相当な日にちを一つ屋根の下で過ごしているのに、上条当麻の朴念仁っぷりは磨きが
かかる一方にしか見えない。
 もっとも、インデックス本人からして「一つ屋根の下」なんて考えただけで、真っ赤に顔が火
照って上条の出かけた後の学生寮で一人身もだえするような初心な女の子なのだが、この
際それは置いておくことに―インデックス自身としては―しておく。
 裸だって何度も見られたのに、上条はその後目が合ったりしてもうろたえたりとかもしないし、
いつだったかの深夜、自分に覆いかぶさるように上条がベッドに上がりこんできたときはもの
すごくドキドキしたし、内心密かに覚悟決めちゃったりもしたのに―
 上条さんはドギマギなんてしてません、ピーナツ食いすぎちゃって鼻血が……などと言われ
ては、怒らないほうがウソだろう。
 ちなみに、上条の秘匿物がどこに有るのかは調査済みだ。でぃーぶいでぃー、というのは操
作方法が判らないので中身は不明だが、本のほうはスタイルの良いお姉さん風、というのが
ほとんどで、自分のスタイルと比べてしまって大いに落ち込んだりもしたのだが、最近になっ
て一冊だけ白人の少女モノが加わったのを発見している。
 その中身はものすごく恥ずかしかったので忘れたいくらいなのだが、完全記憶能力がそれ
を許してくれないのがちょっとだけ恨めしい。が、そういう物が上条の秘密の書棚に加わった
のは、自分だって意識されてるはず、と再認識できたとちょっとだけ喜んだりもした。
 それで、ユニットバスがちょっと変なにおいがしたある朝、わざと
「何の匂い?」
 と、消えて無くなってしまいたいくらいの恥ずかしさを感じつつも聞いたのだが、どうも逆効果
だったらしい。だって、男の子の心理なんてわかんないよと言ってみても後の祭りな訳で、やっ
ぱり上条が自分に手を出してくる様子はない。
 あっちこっちで色んな女の子と(無自覚に)良い感じになっちゃってもいるが、上条自身無自
覚なわけで誰と特別、といった様子も今のところはなさそうだ。
 となれば、やっぱり自分が一番有利なはずだと思うのに。


「文句言うわりにはよく食べるよなあ、ほんと」
 という台詞が上条の口から出てきたのは、土御門舞夏と件の少年の話をした日の夕食のと
きだった。こっちから、とか、手段を選ぶな、とかそんなことが頭をぐるぐる回っているときだった。
 インデックスからしてみれば不意打ち同然の台詞に、ムッとして上条を見る。
 また、自分は食べてばっかり見たいな言い方をする。―食べることが好きなのは否定しな
いけど、自分のことを上条は本当に女の子として見てくれているの? と、口を開いたインデッ
クスに対して上条は、
「よく食べるってのいうのは自覚してくれてもバチは当たらないと思うんだが。姫神とか吹寄な
んか、弁当こんな小っちゃいんだぜ?」
 と、両手の指で小さな四角を作っる。ことさらに小さくしているようだ。
(わざわざ他の女の子の名前を、しかも複数出して、女の子扱いもしてくれないなんて…)
 思わず立ち上がる。いつものように、半ば意識することなく上条の頭を噛み砕こうとしたその
とき、


648:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:37:23 gj73zJrn

『手段を選ぶ必要はないってことだー。既成事実があればさすがの上条当麻も観念するだろー』

 突然、土御門舞夏の言葉が蘇る。
 思わず、バランスを崩した。逃げようとしていた上条が、バランスを崩したインデックスを見て、
受け止めるように手を出した。
 ぽすん、と上条の腕の中に落ちる。しかし、上条に近づきすぎたのだろうか、胸が少年の顔
の上に落ちた。下着を着けていなかった小さな膨らみが上条の鼻に当たって形を変え、滑っ
て膨らみの間と間にその顔が収まる。
 抱きとめようとしたのだろう、少年の両手は片方が腰に、そしてもう片方がお尻を掴む。
「ひ、ひゃあああんっ」
 胸を圧迫しながら滑っていった上条の顔面の感触と抱きとめられた腰に回った腕の力、そし
て何より―掴まれたお尻に伝わった刺激に、思わず悲鳴が出た。
 その瞬間、上条が腰に回した腕に力を込める。さらに、息を荒げつつ胸に埋めた顔面をさら
に密着させようと、もぞもぞと左右に振った。
「はふぅっ」
 思わぬ上条の反応に掠れた吐息が漏れる。フードから髪がこぼれ、上条の頬をくすぐった。
 ぐっ、と上条の息を飲む音が聞こえて、その右手がインデックスのお尻を撫でさする。背中
に電流のような感触が走った。
 やだ、と声を上げつつ、抵抗しようともぞもぞと動くと、太股に何かが当たった。
(と、とうま……? こ、これ―)
 修道服越しに乳房を顔面でこすられ、お尻をまさぐられて霞む意識に、上条もまた興奮して
いることを知った。とたんに、腰のあたりから広がった不思議な痺れがゾクゾクと全身を覆って、
思わず上条の頭を抱きかかえていた。
 太股が、ぐっと上条のズボンを押し上げる何かを押さえつける。
「くはっ…」
 上条が吐息を漏らしながら口を開く。そのまま、埋めていたインデックスの胸の固くなってい
た先端を甘噛みした。
 言いしれぬ、甘いショックがインデックスの全身を打つ。
「ひゃひぃっ!」
 声が出る。が、出来たのはそれだけで、全身の力が抜けた。
 下着に、まるでお漏らしでもしてしまったかのような感触がする。が、この甘い痺れの余韻が
もっと欲しくて、上条の頭を抱いた腕に力を込めようとして、それも出来ない。

 離して欲しくない。
 声を絞り出す。

「ふあぅ、と、とうま……はなさ…ないで…も…っと―」


649:579 ◆UHJMqshYx2
07/06/11 23:40:34 gj73zJrn
禁書キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!!!!

みんなが禁書書くならおいちゃんもやるー
やるったらやるー

と、書き込んでからいってみたりみたり。

あ、アニェの続きは奮闘中。がんばる。


650:名無しさん@ピンキー
07/06/11 23:44:02 4y/K7j3S
スレ一の禁書原理主義者キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
くそうさすがの破壊力。ならば我ら天草式ねーちん教も黙っちゃおれんのよなー!

651:名無しさん@ピンキー
07/06/12 00:29:33 KUpX/26C
神キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!

しかも、対抗して天草式の神も降臨宣言!?
wktkが止まらない

こういうときみんなの執筆がうまくいくのを祈ることしかできない自分が辛い

652:名無しさん@ピンキー
07/06/12 01:34:49 LOmPLkyQ
むむ、ねーちん教の一教徒である俺も負けちゃおれんのよな。

んなわけで、えー。579氏の投下の後でタイミング悪いんだけど……
こういうのが痛いのは自覚してるけどちょい実験?をさせていただきたく。
三つほどネタが浮かんで、それぞれの触りの部分だけ書いてみたんだけど、どれが一番需要あるだろうか、と言うのが知りたい。
今から三本分の触りを投下するので、そこから一番読んでみたいのを教えて欲しいのです。
選ばれたの以外は書かない、とかじゃないのですがね。
よく考えてみるとお前の駄文なんて誰も読みたくねーよ! となりますがそこは目を瞑って欲しいっス。

では、

とある聖人の接吻騒動(>>166-167辺りの続き)
とある御坂の週末騒動(御坂押しかけ女房編)
とある上条の変貌騒動(ひぐらしスケこまし編リスペクト)

の三本でお送りします。


653:とある聖人の接吻騒動 1/1
07/06/12 01:35:33 LOmPLkyQ
「(………………うーだー……気まずい気まずいきっまずーい)」
のっけから不満を大爆発させているのは学園都市で暮らす右手以外は平凡な男子高校生、上条 当麻だった。
「(何で俺がこんなトコに……覚えてやがれよ土御門!)」
キッと窓越しに昼の青空を見上げる。
きらーんとイイ笑顔でサムズアップする隣人土御門 元春のバストアップ映像が流れた気がした。
「(……気持ち悪っ)」
はあ、と草臥れた溜め息をついてテーブルの向かいの相手を見る。
対面した人物は、それまでずっと上条を見つめていたらしく、上条が視線を寄越すとそれとしっかり絡み合ってしまった。
その人物は慌てて首を色んな方向に忙しなく動かした後、かくんと項垂れるように下を向いてしまった。
「(………………………………気まずい)」
どはー、と。上条はその人物――元天草式十字凄教女教皇。そして現イギリス清教『必要悪の教会』所属・神裂 火織を見て嘆息した。


「(大体、俺が何したって言うんだよ……理不尽だー不幸だー)」
彼は先日イギリス清教と元イギリス清教との間のいざこざに巻き込まれ、その際怪我をした。
実際には明確な『敵』との戦闘で負った傷は日常での喧嘩程度のものだった。
しかし、問題はその後だった。
上条は敵魔術師による鼬の最後っ屁を喰らい、海に吹き飛ばされ、挙句溺れてしまった。
あわや溺死、と生死の境を彷徨った上条を救ったのは、共に戦っていた神裂だったのだ。
海に飛び込んだ神裂は上条を助け上げた。
しかし上条は既に意識も無く、心臓マッサージも効かない。
ならば、と神裂は、悩みに悩みに悩みに悩んだ結果、自ら人工呼吸を敢行したのだ。
それにより上条は何とか息を吹き返し事なきを得た。
しかしその現場を、増援に来た『必要悪の教会』の同僚、ステイル=マグヌスや土御門 元春。さらには天草式の面々や果てはインデックスにまで目撃されてしまったのだ。
上条の言う『理不尽』は、自分の意識外で行われたことに対する制裁と言う名の暴力に宛てた言葉だったが、インデックスや天草式からすれば、
『おのれ許すまじ上条 当麻! 我らが女教皇様の唇を奪いやがって!』
とか、
『とうまはまた勝手に突っ走って勝手に肌色で桃色なシーンを展開してる! いい加減許せないかも!!』
と言うある種『正統』な理由があるのだから、ここで両者の認識にズレが生じるのは些か仕方がないことではあった。

かくして上条は魔術師戦以上に重症を負わされた。
そしてようやくそれも完治して数日。
突然土御門に呼び出されて学園都市内のファミレスに呼ばれて来てみれば、
「か、神裂?」
「なっ……上条 当麻!? なんで貴方がここに……!」
と、一杯食わされ、現在に至るわけだった。

654:とある御坂の週末騒動 1/2
07/06/12 01:36:57 LOmPLkyQ
「チクショオオオオ! 喰らえ見知らぬ能力者! 新必殺音速幻想殺し!」
「さあ来い無能力者アア! 俺は実は一回殴られただけで気絶するぞオオ!」
ザンと言う、まるで剣で突き刺したような音と共に、上条 当麻の右手は風の渦を貫いて学生服の男の顔面を打った。
「グアアアア! こ、この大能力者の俺がこんな小僧に……バ、バカなアアアアアア」
ドドドドドと舗装された道を転がる男。
「レベル4がやら」
「くらええええ!」
以下省略。
「やった……ついに能力者達を倒したぞ……これで御坂の助けに行ける! 御坂ー!」
「あん? 何よ?」
「うおっ、後ろっ! そしてさらに後ろには能力者達が山積みに!」
テンドンもしつこいと嫌われると言うことを学習した誰かの差し金によりパワーアップした美琴は、それこそ山ほどいた能力者を全て薙ぎ払っていた。
やっとの思いで数人片付け、さあ本番だと気合を入れた上条の右手がむなしく開閉を繰り返す。
「さ、てと……む、む、ゴホン」
腰に手を当てて足元の襤褸屑どもを眺めていた美琴が、片手を口元に遣ってわざとらしく咳をする。
上条があん? と視線を寄越すのを確認して、美琴は口を開いた。
「そ、その……今日は、ありがと。猫の手程度には役に立ったから、一応言っとく」
「お前……猫の手は迫り来る砂浜から吹き出た拳やら海水を固めた氷の槍やらを掻き消せませんよ?」
抗議するボロボロの上条を無視して続ける美琴。
「そこで! あー、んー、うん。お礼、とか……しようかな、って……思ったり、するわけなの。うん」
何が「うん」なのだろう何で自己解決してるんだろう、と首を捻る上条。
「お礼? いらねーよーんなもん。猫の手ぐらいにしか役に立ってませんからー俺はー」
うへへーいといじける上条。しゃがみこんで砂にのの字を書いている。
「んなっ! イヤミったらしいわねアンタも! 言葉の綾よ! この美琴センセーが感謝して更にお礼までしよーってのよ!? ありがたく受け取るのが筋ってもんでしょうが!」
「善意の押し付けは良くないって知らないの御坂!? そんな脅迫めいたお礼なんてノーサンキューです!」
「何よっ!?」
ばちーんと美琴の額から雷撃の槍が飛び出た。上条は身に染み付いた咄嗟の判断で右手を突き出し掻き消して事無きを得た。
「とにかく! せっかくインデックスが小萌先生の所にお泊りだってんで明日から一人っきりの週末をエンジョイするつもりなんだ、礼とかマジでいらねえからな!」
と、ご丁寧に事情を説明してうわーんと泣きながら砂浜から走り去る上条。
その後姿を見送る美琴が、ぽつりと呟く。
「明日から、一人っきり……明日は、一人……ふむ……む、ぅ、ぁぁぁぁぁぁ……」
考え事をしていた筈の美琴だったが、最終的に頭から湯気を出してしゃがみこんでしまった。

655:とある御坂の週末騒動 2/2
07/06/12 01:37:54 LOmPLkyQ
土曜日。
朝。
上条 当麻はバスタブの中で目を覚ました。
静かな朝だった。
その朝の静謐な空気を破った目覚めの第一声が、
「ハイすいません今すぐ朝飯作ります!」
だったことがなんとも悲哀を誘うが、まあ仕方が無い。

能力者を殴って帰って来たのが夕方、その頃は、丁度インデックスが荷物を纏めて出かける準備をしていた所だった。
もうすぐ迎えに小萌先生の所の居候である姫神 秋沙が来るらしい。
しばらくして男子寮の入り口まで来た姫神にインデックスを引き渡した上条は、久しぶりに訪れた自由に絶叫して窓から顔を出した数人の寮生にしこたま痛めつけられた。
しかしそれもなんのその、ご機嫌で自室へ帰った上条はいやっほおおおおおおおうと占領されていたベッドに飛び込んだ。
飛び込んだはいいものの、そこには数ヶ月に渡り染み込んだ少女の甘い匂いで満ちていた。
キング・オブ・ヘタレ上条 当麻は、晩御飯もおざなりに、いそいそといつものバスタブへ引っ込んで夜を過ごすのであった。

目覚めた上条は、浴室内でんんーと伸びをする。
べきぱきぼきびきと折れ曲がっていた体が真っ直ぐに伸びる。痛い。
「ててて……」
腰をトントンと叩く姿が変に様になっているのが一段と泣けるが、上条は気にしていない。
意識を覚醒させた上条が浴室を出て、脱衣所と一体になっている洗面所を出る。
リビングへ繋がるドアを開ける。

そこで、キッチンに立つ少女の背中を見た。

「………………………………はい?」
声が上がった。
その声に気づいた少女がこちらを振り向く。
振り向いた少女の視線が上条の視線とぶつかった。
少女はかっと頬を赤くして、目を斜め下に逸らす。
可愛らしいデザインのエプロンの裾をぎゅっと握る仕草がなんとも可愛らしい。
「………………………………………………………………いや、そんな使い古された萌え要素は置いといて。なにしてんだ御坂」

なんかもう起床より数秒で一日の終わりの様に疲れ果てた顔の上条が少女――御坂 美琴に尋ねた時から、二人の謎の週末が幕を開けた。

656:とある上条の変貌騒動 1/2
07/06/12 01:38:59 LOmPLkyQ
上条 当麻の右手は230万分の1のイレギュラーである。
それは謂わば『不思議を否定する不思議』。
それが異能の力であるならば、ただ触れただけで打ち消してしまう右手。
例え超光速の化学兵器級の雷の弾丸であろうと。
例え数千度にも至る炎の剣であろうと。
例え世界中を例外無く巻き込む大規模の不思議であろうと。
その右手は認めない。
ただ、それは異能の力に対してのみである。
喧嘩では相手の拳を受ける程度にしか役には立たないし、スタンガンを食らえば痺れるし、ライターの火で火傷もする。
ごく普通の高校生である上条にはいざという時に何の役にも立たない右手だった。
詰まる所。
いくらその右手が世界中の不思議を片っ端から消し去ろうと、無駄なことがあるという事実。
それはどこから来たのか新型ウイルスを貰って熱を出し、どこから出回ったかブッ飛んだ新薬を服用してる上条に圧倒的な現実となって現在進行形で素敵に襲い掛かっていた。

「(あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……熱い、だるい、死む……)」
学園都市に林立する建物の内の一つ。平凡な高校の男子寮の内のまた一つの部屋。その室内のさらに一つの区画。
バスルーム。
バスタブは、布団で溢れていた。
そう聞くと、その発想は無かったと思うのは当然だが、この部屋のバスルームはただのバスルームでは無い。
部屋の主である上条の寝室も兼ねているのである。
色々と複雑な事情があって現在に至るのだが、ここでは割愛する。
ともかく今浴槽の底には顔を真っ赤に全身汗だくな上条が沈んでいて、その上に何枚もの布団が堆く積み上げられている。
前述の通り上条は謎の病気と変な薬で割と本気でピンチだったりする。
うーんうーんとうなりながら、ただ時が過ぎ熱が引くのを待つことしか出来ない。
薬を服用してから余計に悪くなった気もする。
「(うー……やっぱ金が無いからって格安の新薬なんて買うんじゃなかった……やべえぞこれ、は……)」
ぐらぐらと脳味噌が煮立つかのような熱。体が飴細工のように溶けていく錯覚。自分が最奥から違う何かに組み替えられていく幻想。
やがて上条の意識はブツンと途切れ、穏やかな寝息が布団の隙間から漏れ聴こえた。

657:とある上条の変貌騒動 1/2
07/06/12 01:39:41 LOmPLkyQ
焼いてない食パン二枚。レタスを千切っただけのサラダ。牛乳。
上条の部屋に居候する大飯喰らいの銀髪シスターインデックスが死力の限りを尽くして用意した朝飯がこれだった。
「ふ……ふん! 私だって科学の手先の力を借りなくたって一食ぐらい作れるんだもん!」
えへーんと無い胸を張るインデックスの後ろをなごーと鳴いて三毛猫スフィンクスが通過した。
そんな彼女の前に並ぶお粗末な料理――改め、食材群は、熱を出して寝込んでいる上条の為にと奮闘した結果である。
本来ならお粥でも作って食べさせるべきなのだが、そこまで器用ではないインデックス、普通の朝食(の、微妙な劣化版)を作るのが精一杯だった。
そうしてくぴくぴと牛乳を飲んでいると、バスルームに通じる扉が開いた。
「あ、おはようなんだよとうま。体はだいじょ……ぅ、ぶ……?」
ぱあっと笑みを作ってそちらを向いたインデックスの表情は次第に固まり、声も細くなり、そして唖然として止まる。
開いたドアから漂う花の香り。眩い光が溢れている。
そしてそこから出てきた上条は、

「やあ、おはようインデックス。今日も可愛いなあ」

どこかが明らかに変だった。

658:名無しさん@ピンキー
07/06/12 01:42:05 LOmPLkyQ
以上で。お騒がせいたしました。

1.とある聖人の接吻騒動 >>653
2.とある御坂の週末騒動 >>654-655
3.とある上条の変貌騒動 >>656-657

のどれが一番読みたいかを教えていただくと、それに沿った優先度で書き上げていく次第でござい……
騒動シリーズ(と銘打っておこう)は全部書き上げるつもりではあるのでスルーされても気長に終わらせますがねー
それではおやすみよい子諸君。フゥフゥハー

659:名無しさん@ピンキー
07/06/12 01:47:53 KUpX/26C
ねーちん教の一教徒としては、もちろん
1の、とある聖人の接吻騒動
に投票させていただく
wktk

660:名無しさん@ピンキー
07/06/12 01:51:05 LOmPLkyQ
レスはやっ!
別に期限とかは決めてないので適当に多そうな奴から重点を置いていきまーす

661:名無しさん@ピンキー
07/06/12 02:51:48 KUpX/26C
俺はいつも、あなたたち神を待っているよ……
まぁ、平日の昼間はいないんだが

662:名無しさん@ピンキー
07/06/12 03:10:15 JglAvxM4
電撃ビリビリ教団

663:名無しさん@ピンキー
07/06/12 03:29:05 pLO2ZUM/
御坂至上主義の俺は2に一票

664:名無しさん@ピンキー
07/06/12 09:15:06 xlE6ugAK
>どこかが明らかに変だった。
 
……じわじわと気になってきた。
3に一票

665:名無しさん@ピンキー
07/06/12 13:07:57 BHKsRMbS
3だろ
スケコマシ上条さん気になるwwwww

666:名無しさん@ピンキー
07/06/12 15:08:12 uko4L/WF
1に一票

667: ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:09:54 xwZPwOQH

はいどーもー。
何だか盛況だね。
騒動シリーズかぁ……それじゃあ個人的に3をプッシュしつつ、御坂美琴と騒乱の温水プールを投下するよん。


いくぜーい。

668:名無しさん@ピンキー
07/06/12 16:10:33 vS7kUZwP
御坂!御坂!


というわけで2

669:名無しさん@ピンキー
07/06/12 16:11:08 gqhSDx6q
すごく2が読みたいです

670:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:12:17 xwZPwOQH
平凡なようでスリリングな日常を送る不幸な少年、上条当麻。
今日も今日とて普段と変わらぬ非常に厄介な一日を過ごして来たのだ。

朝は姫神と一緒に登校。吹寄に見つかりかなり本気のヘッドバッドを喰らう。
昼はいつの間にか両手に花状態になっている上条に嫉妬した青髪ピアス以下クラスの男子諸君に我慢の限界が訪れ、小萌が止めるまでギャグみたいな攻撃を受けまくる。
帰りは帰りで姫神と吹寄のどっちと一緒に帰るのかで言い争いになり半ば大岡裁きのような状態になってしまうなど、実に充実した一日だった。

「………………充実?」

671:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:14:26 xwZPwOQH
ぐったりとうなだれながら帰路につく上条の脳裏にそんな一言が過ぎる。
「…………もっと平穏な日常を過ごしたい」
半ば本気、いや完全に本気でそう思う。
人それぞれ正義が違うように、不幸も違うものだ。
ただたんに美少女に囲まれてウハウハ(青ピ談)している訳ではない。
拳一つで魔術師なんて得体の知れない輩と戦ったり、学園都市最強と死闘を繰り広げたり、海でヘンテコな魔術に巻き込まれて実家を破壊されたり、同居人の空腹シスターに頭を噛られたり、毎日そうめんオンリーの食卓だったり。

672:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:16:37 xwZPwOQH
何回死の淵を行ったり来たりしたのかわからない。
(……あ……思い出したら涙が…)
とりあえず上を向いて歩こうと心に誓う。
そうやって暮れなずむ学園都市の風景を眺めながら歩いていると、
「はいちょっーとこっち来なさい」
襟首をグイッと掴まれ首が絞まる。
「…ぅぐぼっ!?」
意外な威力につい呻き声をもらす上条。
止まって引っ張られた方向を見るとそこには常盤台中学校のエース御坂美琴が、何故か満面の笑顔でそこにいた。
「……………………帰っていい?」

673:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:18:35 xwZPwOQH
当然、引き止められた段階でなにか話があることは察したが、美琴がこれ以上ないというぐらい『素敵な』笑顔を向けているのに正直おぞけが走った。
「…駄目に決まってんでしょ。アンタにお詫びしようとしてきたのにスルーする訳?」
お詫びという割には美琴の周りに不穏な感じに帯電が充ちている気がする。
お詫びの詳細については『姫神秋沙のとある一日』を参照のこと。多分、超電磁砲をぶっ放した揚句に追い回したことだろう。
「……………お詫び?」
首を傾げながら呟いた瞬間雷撃が飛んできた。相変わらず危険だ。

674:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:20:28 xwZPwOQH
「…おおおお、おまッ、おまッ! 死ぬ死ぬ絶ーっ対死んじゃいますからこんなのダイレクトに受けたら!!」
ちなみにしっかり(ちゃっかり?)雷撃を無効化しているのは言うまでもない。
「アンタはどうしてそうも簡単に超能力者の攻撃をガード出来んのよーっ! …っと…んっん…と、とにかくッ! お詫びなの。いいわね!?」
もう遠慮無しにバッチンバッチンしててお詫びも何もあったもんじゃない。むしろ脅迫だ。
はぁ…と小さく溜息を吐きつつ、今の御坂に何言っても無駄だろーなー、とか思い始めている上条は、

675:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:22:39 xwZPwOQH
「…で? いったいどうすんだ? また罰ゲームの時みたいになんも考えてねーなんてオチじゃねぇだろうな?」
とりあえず付き合う方向で会話を進めた。
「ふっふーん! 今回は抜かりないわ。ちゃーんと準備してきたから」
美琴がその発展途上の胸部を反らしながら宣言する。
「ほら。これよ、これ」
ひらりと鞄から取り出したのは薄っぺらい、
「…紙?」
「見ればわかるでしょ、チケットよ。たまたまこれが二枚手に入ったからお詫びも兼ねてアンタを誘ってんの」
珍しい。
美琴が素直なのだ。

676:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:24:38 xwZPwOQH
何があったかしらないが、無駄に『素敵な』笑顔でぶっちゃけ美琴が何をしたいのかわからない。
「…ふー…ん? これ今週までじゃん」
渡されたチケットをぼんやり眺めていると、有効期限が今週末には切れるのが見て取れた。
(…折角の割引券も使わなきゃただの紙ッ切れだからなぁ…)
美琴にちらりと視線を向けたが、やっぱり笑顔のままで。
「という訳だから、行くわよね?」
バチバチが三割増しで。
(…まぁ、いっか。たまにはプールってのも)
「…どうすんの?」
結局上条はその『プールでデート』に付き合うことになった。

677:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:26:44 xwZPwOQH
「…ふー…ん? これ今週までじゃん」
上条が何の気無しに呟いたそれに、美琴は心の中でガッツポーズを決める。
(…かかったッ…!)
と。
「という訳だから、行くわよね?」
うーん、とチケット片手に唸る上条に笑顔を向ける美琴。
「…どうすんの?」
無意識のうちにバッチンバッチンしまくっているのはご愛嬌、ということで。
上条はしばらく無言で悩んだのち、
「………まぁ、暇だし。いいんじゃねーの?」
頭を掻きながら了承の意を告げた。
「…ッ! じゃあ、待ち合わせとか細かいことは電話で伝えるからっ」

678:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:29:28 xwZPwOQH
それを確認すると一息にそう言い切り、
「…忘れたら許さないからねッ!」
捨て台詞を残しつつ、まるで脱兎の如く上条から遠ざかっていく。
取って付けた様な『素敵な』笑顔のまま全力疾走している姿は異様なことこの上ないのだが、それはまた別の話。


(…よし、やった! やってやったわよ!)
もう既に一目もはばからずガッツポーズを連発している美琴。
最近、ますますもって上条の周りが(主に女性関係で)騒がしくなっていた気がして内心気が気でなかった美琴は、無理矢理にでも二人きりになって一人占めでもしてやろうと画策した。

679:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:31:57 xwZPwOQH
面と向かって本人に『上条のことが好きか』と問われれば、真っ赤になりながら否定するだろうが。
ともかく、念入りに笑顔の練習を繰り返し、普段のように言い争いになっては元も子もないので白井黒子のはた迷惑な視線や行為を使って忍耐を鍛え、
(…途中でヤバかったけど何とか了承は取り付けたわ!)
見てわかるとおり、一応デートに誘うことは成功した。
(…えっと、水着どうしようかしら…流石にスクール水着じゃ子供っぽいわよね…うーん…)
相当恋する乙女をエンジョイしている美琴は、
(…黒子に聞いてみよっかな?)

680:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:39:10 xwZPwOQH
その後自分がルームメイトに水着の選定を頼むというこの上ない失態をおかしたことに気付くまで、かなりの時間を要したのだった。


帰宅後、夕食の席の話の流れでつい口走ってしまった結果、
「……ぷーる!? わっ、私も行きたいかもっ!」
とプールについていこうとするインデックス。
が、
「…無理だッ! チケットでギリギリ入場できるだけの所持金しかありません! どこかのシスターが今月無駄に食いまくったから!」
結構切迫したお財布事情なのだが、一度交わした約束を反古にするほど上条は非常識な人間では無い。

681: ◆0yDabgA/0.
07/06/12 16:42:27 xwZPwOQH
毎度毎度少しずつの塊でしか書き込めなくてホント申し訳なく思ってるよ。
携帯のスペック上の問題だから早いとこ携帯買い替えるかインターネットにつなげるだけの環境がほしいね。
まとめている人にかなり迷惑をかけてる気がするよ。


中途半端はいつものこと、最近また盛況になりつつあって嬉しく思いつつ、またねん。

682:名無しさん@ピンキー
07/06/12 16:50:56 8rP4lNac
なぜ禁書原理主義者579氏とねーちん教の人と携帯の人は出現時期が被るんだwwww

683:名無しさん@ピンキー
07/06/12 17:55:28 Q9Q6SIq8
スケコマシも気になるが2かな

684:名無しさん@ピンキー
07/06/12 18:12:59 rowXxMiX
もう1しか見えない!

685:名無しさん@ピンキー
07/06/12 20:44:52 DMC5NVXE
亜鈴星「うーさーぎーおーいしーあーのーやーまー



     科学の力で焼け野原ーー!!


     こーぶーなーつーりしーあーのーかーわー



     科学の力で死の川にーー!!」

土御門「やな寝言だよ」

686:名無しさん@ピンキー
07/06/12 21:20:38 1M2YYela
>>658
3番お願いします。

>>685
日本の名曲が地獄絵図になって吹いちまった。

687:名無しさん@ピンキー
07/06/12 22:06:41 bqwcSvQ6
>>681
GJ!!
これはまた続きが気になってたまらんモノがw
水着はこの際だからスク水でおk ww

688:名無しさん@ピンキー
07/06/12 23:26:20 uPyornnE
萌える展開はいろいろ想像がつくが
スケコマシなカミジョーさんはあまり想像できないので3番

689:名無しさん@ピンキー
07/06/12 23:28:55 CzePyPQs
>>658
ぜひ3でお願いします

>>685
実際にあるなそれはw

690:名無しさん@ピンキー
07/06/12 23:32:52 xV+Ja80y
現在3番優勢か?

691:名無しさん@ピンキー
07/06/12 23:56:07 KUpX/26C
1.3
2.5
3.5
こんな感じ
ねーちん教徒の力はこの程度か……?

692:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:07:57 8MGyMhEB
騒動シリーズは全て書き上げるって作者様も言っているからな。
順位どうあれ時間さえたてば全部見られるんだからそうがっつく必要もないさ。
といいつつもねーちん教徒の私は1に一票を投じさせてもらうがな。


693:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:11:51 4Vjy4ixf
>>658
一番お願いします。

694:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:14:02 kADySSNe
並んだか…2をお願いします

695:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:20:39 5IpVXnWT
ねーちん教信者ではないが1に一票

好きなものは後から派だからな。

696:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:21:22 S038++tS
ふむ……まず2を消化、そのときビリビリとヤってしまう
んで1を消化、そのときねーちんを喰っちまう
そして3に突入、結果ビリビリねーちん禁書の4Pで

697:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:31:54 GLKADPqK
>>579
流石の神業にただただGJ!
オレってば禁書はそれ程好きでないハズなのに・・・・なぜか萌えてしまうんだよぉぉぉぉぉっ!
続きお待ちしております!

>>658
どれも最高です!全部続きwktk!
あえて私的好みで言うと2>1>3
書き易い順でOKなんで楽しみに待ってます!

>>681
G☆J!
美琴スキーにはたまりませんなぁ~。
>「見ればわかるでしょ、チケットよ。たまたまこれが二枚手に入ったからお詫びも兼ねてアンタを誘ってんの」
のところで既に悶えましたw
続き楽しみッス!

698:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:32:38 EpI1dojB
うわあああ反響がたくさん!?
どれも同じぐらいだと三本並行で書かなくちゃいけませんかそうですかそうですよね
そして作者のごく個人的な事情によりガチエロ展開の可能性はほぼ無いと言うことを昨夜言い忘れてたのですがどうしよう
でもエロも書かなきゃ個人サイトでやれって話になるーなってしまうーまいったー
とか喚きながらそれでは製作進行します

699:名無しさん@ピンキー
07/06/13 00:56:01 /MDkC6GK
>>698
エロなしでもオールOKっすよ
なぁ、みんな

700:名無しさん@ピンキー
07/06/13 01:12:51 GLKADPqK
>>699
おうよっ!

>>698
エロなしでも素晴らしいものは素晴らしい!
よろしくお願いします、楽しみにしてます!

701:名無しさん@ピンキー
07/06/13 10:49:12 uk/ubSKD
>>698
 エロなしだと?

 望むところだ。むしろエロ描写がない分他の悶絶シーンが拝めるZe!!
 というわけで2を希望。

702:名無しさん@ピンキー
07/06/13 11:23:40 6i4QhLiK
>3本書いてる人
エロは無くてもいいがその一人語りは止めてくれ。一人語りが多いとそれこそ個人サイトでやれと言われるぞ。
ただ応援はしている。ねーちんに一票

703:名無しさん@ピンキー
07/06/13 17:03:15 b+Qdj0QN
1→2→3にいっぴょう

704:名無しさん@ピンキー
07/06/13 17:04:44 Kh78lCQa
にゃんぴょう……ってなんだっけか

705:名無しさん@ピンキー
07/06/13 21:52:20 k6pnK96N
>>704
志村ー、ジャガージャガー

706:名無しさん@ピンキー
07/06/13 23:31:35 9FwETw7j
にゃんちゅう……いやなんでもない。
学園都市のマスコットキャラってなんかいるのかねぇ

707:名無しさん@ピンキー
07/06/13 23:35:21 Kh78lCQa
ゲコ太は携帯会社のマスコットなのか何かのタイアップなのか

708:名無しさん@ピンキー
07/06/14 22:21:47 nTT9cOGv
ちょwww久しぶりに見たら活気ありすぎwwww

709:名無しさん@ピンキー
07/06/15 04:58:19 Ob2DdHPa
少年ガンガンに連載してるマンガはなかなかいいかも

710: ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:04:57 3Vqyq0CE
はい、どうもー。>>680の続きが出来たよん。
今週は何故か筆がよく進んでね~。

でわまぁ、始めるとしますか。

711:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:06:09 3Vqyq0CE
「食事の量は全然変わってなかったかも! それなのにどうしてなの!?」
ガルル、とシスターにあるまじき食欲で牙を剥くインデックス。
「野菜が値上がりしたんだよ! にも関わらずバクバクバクバク喰いやがって、いつ破産するかと上条さんはずっとヒヤヒヤしっぱなしでした!」
上条が所帯じみているのはまぁ置いておくとして。
「なっ!? そ、そんなバクバクバクバクなんて食べてないかもっ!」
キッ、とインデックスの瞳を見つめ、
「いーや、食ってたね。むしろ喰ってたね!」

712:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:09:25 3Vqyq0CE
バシバシ手元に置かれた家計簿と書かれたノートを叩く上条。
「食べてないもん! 喰ってないもん!!」
普段の様子を見たらお前何言ってんだ、と怒ってやりたくなる言葉である。
正確にはバクバクバクバクバクバクバクバクバクバクくらいだろうか。
「無茶苦茶食ってたじゃん土御門んとこのニンジンシチューも。今月だって勢いだけで言うなら食欲だけで当社比2.5倍」
さらりと現状を告げる上条。
普段ならこの辺で噛み付きの一つでもくるのだが、
「当社比2.5倍!?」
そんなじゃないかもとうまが悪いの、等と言うだけの純白シスター。

713:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:11:32 3Vqyq0CE
(…改善はされねーんだなぁ…)
来月も赤字かぁ、などと最近になって家計簿を付け始めた主夫(?)上条少年は大きめの溜息を吐きながら思うのだった。


時は流れに流れ、翌日の夕方。
夕日の差し込む教室は一面オレンジに染まり、センチメンタルな空気を強く感じさせる。
そんな教室にて雑談に興じる二人の少女…姫神秋沙と吹寄制理である。
「…上条がプールに行くって?」
若干壁に寄り掛かり気味で、吹寄は聞き返した。
「うん。聞いた話じゃそうみたい」
机の中の教科書やノートを片付けながら姫神は言う。

714:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:13:22 3Vqyq0CE
「チケットもらったから。プールに行くんだって」
これはとりあえず問題無い。
彼女たちにとって重用なのはこの後、
「………デート。みたいなの」
この部分である。
「…上条……!」
歩けばフラグを立てまくる上条の体質を理解してはいるが、恋する乙女としてそれが許せるかは別問題だ。
ましてや姫神は直接、吹寄は間接的ではあるものの告白までしている。
「………小萌先生が。知り合いの子を連れていくみたいだけど?」
平淡な声で告げる。
「小萌先生が?」
その言葉が含む意図を読み取る。

715:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:15:15 3Vqyq0CE
上条のことに関してはどちらも譲る気はないが、基本的に友人なので簡単に意見が合致する。
「…ねぇ姫神さん、水着持ってる? あたし無いから買いに行きたいんだけど…」
そう言いながら、吹寄は足元に置いてあった鞄を拾う。
「…私も無いよ? でもこの時期に水着なんて。売ってるの?」
姫神は鞄を掴むと立ち上がる。
「いいお店知ってるわ。そこ、行きましょうか?」
楽しそうに談笑しながら教室を後にする二人。
少しずつ確実に、上条曰く不幸指数が上昇していく。
上条の関与しない場所で。

716:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:18:39 3Vqyq0CE
ここまでくると不幸なのか何なのか甚だ疑問に思うがそれは別の話。


デート当日。
その日行くプールの場所を上条が知らないため、待ち合わせをして現場へ行くことになっていた。
前以てしっかり釘を刺しておいたので、忘れるということはないだろうが、
「…………ぅー」
来ない。
といってもまだ待ち合わせの10分前だったりする。
美琴としては待ち合わせの30分前には来ていてほしいが、それを上条に期待するのはある意味間違っている気がする。
しばらくバチバチを放出しまくっていた美琴の目が見覚えのあるツンツン頭を捉えた。

717:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:20:59 3Vqyq0CE
「悪ぃ、待ったか?」
小さめのバック片手に駆け寄り軽く謝る上条に、
「ううん。私も今来たとこだからっ」
とかなんとか、頬を紅潮させながら恋人みたいな受け答えをする美琴。
(うわわっ!? なになに今の自然な流れッ!)
自身の行動に気付いた瞬間一気に赤面する。
「大丈夫か御坂、熱でもあるのか? 顔真っ赤だぞ?」
訝しげな視線を向けつつ御坂美琴の前髪をかきあげおでこに触れる。
「ひゃあっ!?」
そんな美琴などお構い無しに、素でそんな対応をする上条はもはや確信犯ではなかろうか。

718:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:24:07 3Vqyq0CE
「ななななんでもないなんでもないっ! だいじょーぶよっ、大丈夫だからッ!」
ずざざざっ、と二メートルほど後ろに後退してしまった。
「…? 変な奴…」
端から見れば甘ったるいことこの上ない行動をしばらくとったのち、
「とっ、とにかく行くわよ。ほら、さっさとする!」
やけにテンションの高い美琴に連れられ、件の温水プールへと向かうこととなった。


プールに着いての第一声は二人揃って、
「なんでいんの?」
だった。
プールの入口前には何故か満面の笑みで喜びをズバーッ、とアピールしている白井黒子。

719:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:26:40 3Vqyq0CE
その隣にいつもと変わらない無表情の姫神秋沙。
少しむくれたインデックスとそれを宥める月詠小萌の後ろで吹寄が上条に微笑みかけていた。
目だけは笑っていなかったが。
「わかってはいたけど本当に連れてってくれないなんて! こもえに頼んで正解だったかもっ」
「ほらほらシスターちゃん、そんなにむくれないですよー」
「…うふ、うふふ…今日という日をどれだけ待ち侘びたことか…お姉様の柔肌をこの目に焼き付けるチャンスですわ!」
「奇遇だね。上条君」
「まさかこんなところで鉢合わせになるなんて驚きだわ」

720:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:36:41 3Vqyq0CE
思い思いの言葉を紡ぐ女性陣諸君。
結局こんな大所帯になってしまったのも、上条からすれば不幸なのだろうが。
美琴はその様子を呆然と(白井の視線から若干の身の危険を感じながら)眺め、上条は疲れ切ったため息を盛大に一つ。
何でこんな状況になったのかを考えつつ、いつまでも出入口にいる迷惑極まりない女性集団を中へ入らせる。
ともかく、こんなところでいつまでもいたら時間の無駄だからだ。

「あぁー…毎度のことながらホントに……不幸だー…」

青ピや土御門がいたら間違いなく拳が飛ぶであろう台詞を呟きつつ脱力した。

721: ◆0yDabgA/0.
07/06/15 12:42:42 3Vqyq0CE
今週分終了っと。
みんなの水着お披露目は来週のお楽しみってことでお一ついかがかな?

それじゃあ、レスをくれたみんなにお礼を言いつつまた来週ー。

722:名無しさん@ピンキー
07/06/15 14:06:07 Cx7cjFin
GJ!
wktkを持て余すぜ、このカミジョー空間っ!

723:名無しさん@ピンキー
07/06/15 16:37:44 PD/gkdh7
なんか小萌まで食えそうだなw

724:名無しさん@ピンキー
07/06/15 23:13:57 sB5RksJo
GJ!
来週が待ち遠しぃ~
美琴の活躍(嫉妬?暴走?)に期待!

725:名無しさん@ピンキー
07/06/16 01:42:31 Y0iA8k5Q
乳比べ!
この中で順位を付けるとすると、、、、、


吹寄以外、どんぐりの背比べ?

726:名無しさん@ピンキー
07/06/16 02:04:21 9vtnkOJ2
姫神は普通にあるっぽいぜ?

727:名無しさん@ピンキー
07/06/16 02:48:54 kGzI9k49
姫神は並だろうな
和服は胸があると似合わないんだぜ!!

728:名無しさん@ピンキー
07/06/16 03:16:12 qXdxW6p6
美琴とプールってだけで悲惨なシーンばかりが浮かぶなw
大感電祭りにならなきゃいいが…

729:名無しさん@ピンキー
07/06/16 11:14:34 g61rs4HX
大感電祭→幻想殺し→二人っきり→ウマー


という黒御坂を思い浮かべてしまった

730:名無しさん@ピンキー
07/06/16 12:40:35 EfFOybv2
大感電祭から二人っきりになるまでは、鬼の如く黒く大胆に大暴れしつつも、
二人きりになると急に恥ずかしくなってしおらしくなる乙女ちっくな美琴を想像した

731:名無しさん@ピンキー
07/06/16 20:53:02 FbL99jDi
みんなの手当てに忙しくてビリビリの相手をしてる場合じゃない上条当麻

732:名無しさん@ピンキー
07/06/17 14:59:54 NRzIB+Kl
で、場所を考えろと怒る上条さんを前にしゅんとしてごめんなさいするビリビリ

まで妄想した

733:名無しさん@ピンキー
07/06/17 15:37:29 dsrdvTsR
他の客まで巻き込んで、プカプカ浮いてそう…

734:名無しさん@ピンキー
07/06/17 22:20:20 kizp0/xh
上条さん単独で大感電祭りこそ有りそう。
みんなは上条だからとかいってあんま心配しなさそうだし、
美琴はやっちゃた責任とかで仕方無くを装って内心嬉しそうに看護しそうだし。

735:名無しさん@ピンキー
07/06/18 03:49:49 7fChqbF6
嫉妬に狂った白黒に水着だけテレポートされて、いぬかみっ祭。

736:名無しさん@ピンキー
07/06/18 13:11:54 ojzIVG3B
で、逮捕された上条さんを美琴が迎えに行くと。
「べ、べつにアンタのこと心配してたわけじゃないんだからっ!」って。

737:名無しさん@ピンキー
07/06/18 19:05:02 ojzIVG3B
で、「感謝してるんなら、なんか奢りなさいよっ!」と言って、
上条さん渋々承諾、内心ガッツポーズの美琴

まで想像した

738:名無しさん@ピンキー
07/06/18 19:12:28 ojzIVG3B
あー、やっぱ736-737は変だな
白黒によるいぬかみっ祭も、元はといえば美琴のビリビリが原因だもんな。
流れ的には、
逮捕された上条さんを、しゅんとして涙を浮かべながら迎えにいく方が自然か。
スレ汚しスマン!

739:名無しさん@ピンキー
07/06/19 00:23:28 gRwvTXt2
最近スレが活気を取り戻してきているのが1スレ目からいる自分には嬉しく思うが同時に昔スレにいた作者様方の何人かの名前を聞かなくなったのが寂しく思う。
彼らが残した作品の続きが気になって仕方がないので帰ってきてくださらないものだろうか。

740:名無しさん@ピンキー
07/06/19 23:04:15 pkU2jV9q
>>739
保管庫で昔の読み直して途中から無いと悲しいよな
どうしようもないことではあるけど帰ってきて欲しい

741:名無しさん@ピンキー
07/06/20 00:34:02 yQ0RC5pv
踏み外した生活の人帰ってこないかな……アレ大好きなんだが

742:名無しさん@ピンキー
07/06/20 03:29:35 yjuKBj+v
誰が為にカミジョーは行くの人も俺は待ってる。どっちも姫神だなそういや。

743:名無しさん@ピンキー
07/06/20 15:04:03 yQ0RC5pv
SSでの姫神の人気は異常
本編だとあんなに空気なのに……

744:名無しさん@ピンキー
07/06/21 02:32:20 Cy39UH5N
むしろ本編で空気過ぎるから、SSが愛されるんじゃね?

745:名無しさん@ピンキー
07/06/21 06:30:08 XoMZrhXw
まあ、確かにな。
妄想する余地があるキャラってのはSS書きに取っては
格好のネタだし。出番が無さ過ぎるのも考え物だが。

746:名無しさん@ピンキー
07/06/22 00:16:34 fX+2FzUz
五和や通行止めって何で需要がないんだ?

747:名無しさん@ピンキー
07/06/22 01:58:25 1wwPvGEZ
無いわけではないと思うが
書き手が居ない

748:名無しさん@ピンキー
07/06/22 10:32:21 3vU9yo6o
通行止めって誰?

749:名無しさん@ピンキー
07/06/22 10:39:24 0J+D8JkH
>>748
一方通行と打ち止めの子供とか?

750:名無しさん@ピンキー
07/06/22 11:39:25 MW6oagIh
カップリングの話なんじゃね

751:名無しさん@ピンキー
07/06/22 14:04:46 4stnwUEj
>>750
となると…レズ?

752:名無しさん@ピンキー
07/06/22 16:50:53 A+mQqzaC
御坂妹が団体で押しかけて来て上条さんに奉仕するSSってなかったっけ?
保管庫探しても見つかんないんだが…

753:名無しさん@ピンキー
07/06/22 16:57:15 Zm7J978k
>752
あれは何故か総合に有るな

754:名無しさん@ピンキー
07/06/22 18:05:56 1wwPvGEZ
まだスレが立ってなかった頃の作品だからじゃないか?

755:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:35:50 4J2vIoSX
>>751
打ち止めにはちゃんとちんちん付いてるよ

756:名無しさん@ピンキー
07/06/22 21:37:28 m6ZMt73f
そっちかい、と俺は俺は投げやりに手首のスナップだけで突っ込んでみたり

757: ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:01:05 tqjbimfa
さてさてさて。
>>720の続き、お待ちかね(?)の水着披露の時間だよー。
内容は…まぁ、あんまり期待しないでね。


ではでは、投下開始ー。

758:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:07:00 tqjbimfa


水着に着替えてプールに出た上条は、
「…なんじゃこりゃ…」
思わず呻いていた。
シンプルな、簡単に言えば学校のようなプールを想像していたのだが、
「………南国かよ…」
上条の視線の先にあるプールは完全に南国のビーチそのものだった。
多分生きているであろう植物の成育環境に合わせてか、室内の温度は割と高く設定されているようだ。
しかし暑すぎるという訳ではなく、プールに入るにはちょうどよく感じる。
「つーか、遅ぇなぁ…」
入場口で料金を払い、上条が中に入ったのは一番最後で、それから既に30分である。

759:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:11:23 tqjbimfa
いくらなんでも遅いような気がする。
(…なんかあったとかじゃねーよな?)
思案顔で首を傾げる上条を放って、女子更衣室は『すごいこと』になっていた。


こちら女子更衣室。
時間は20分ほど前まで遡る。
外観、プールも含め、この施設は広く大きいことこの上ない。
それは更衣室とて例外ではなかった。
「はー…これはすごいですねー」
こんなに利用者がいるのか、と言いたくなるほど大量に理路整然と並んだロッカー群。
小萌先生が素直に驚くのも頷ける。
まぁ、驚いているのは一人だけではないが。
「ナニコレー!?」

760:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:13:40 tqjbimfa
インデックスの絶叫もわからなくもない。
「…うっさいわね、このくらいでイチイチ叫ばないでよ、アイツじゃあるまいし」
入口付近で呆然と立ち尽くすインデックスの横を抜けながら美琴がぼやく。
「…お姉様の柔肌…美しく濡れるお姉様の肢体…うふ、あはは…それを余す事なく視姦出来るなんて…最ッ高ですわァあああ!」
白井は白井でもうすでに暴走を始めているし、姫神と吹寄なんかは早速着替え始めている。
「…相変わらず。大きいね…。何か羨ましいよ…」
下着姿の姫神が、ブラを外した吹寄の胸を見ながら言う。

761:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:16:21 tqjbimfa
「そ、そうかしら…。結構肩が凝るわよ、コレ」
コレ、といいつつ自分の胸を指差す吹寄。
「………。んー…」
姫神は、指差されたそれをじぃーっと見つめる。
そして、
「…ッ…きゃあっ!?」
突然背後に回った姫神にその豊満な胸をグワシ、とわしづかみにしたのだ。
「…む。何て感触…! これは脅威ね」
ふにふにと指を埋めながら呻く姫神。
「な、ななな…ッ!?」
着替え始めようとしていた美琴の視線が吹寄達に止まる。その表情は驚愕と羨望の色が濃く現れていた。

762:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:20:29 tqjbimfa
「な、何て弾力感ですの!? 見ているだけでもその凄さがわかりますわ!」
その横にいた白井すらも驚きが隠せないようだ。
「…! …! …!!」
インデックスに至っては既に声さえ出なくなっている。
「あのー…そろそろ着替えていかないと上条ちゃんがですねー」
わたわたと両手を振りながら現場を収拾しようと小萌先生は声を上げるが、
「ちょっ! ホントに…ッ…やめッ! ふぁ!?」
吹寄の口からはなまめかしい声が漏れているし、姫神は一心不乱に乳を揉みしだいている。
「………ぅぅぅうう!」

763:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:24:07 tqjbimfa
美琴は自身のそれに手を合わせわきわきと手を動かしてみた。
しかし、あまりのボリュームの違いに思わず呻き声を上げてしまう。
「……。…」
そんなやり取りの中、姫神の妖しくうごめく両手が動きを止めた。
無表情だった姫神の口許がにたり、と歪む。
「!?」
そしてその視線が美琴をロックオン。
「ひ…ッ!?」
呻き声が悲鳴に変わり、美琴が一歩引いた瞬間、
「お姉様のお肌には何人たりとも触れさせはせん…ッ!!」
敵は後ろにもいた。
いつの間にか美琴の手の下に自身のそれを這わせた白井は、やんわりと胸を揉みながらそう宣う。

764:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:28:58 tqjbimfa
「…なっ、何すんのよ黒子!? 離しなさいよ!」
前方の姫神秋沙、後方の白井黒子。
「だ、だから止めなさいって言っひゃあ!?」
摘まれた。
それがどこかは各自の妄想に任せるようと思う。
もう収集不可かと思われた瞬間、
「…もういい加減にやめなさいですー!」
小萌先生が怒った。
ここまで騒げば流石に他の客にも迷惑になる。
現状ではこの六人しかいないのだが。
「いつまで遊んでるんですかー!? 他のお客さんにもご迷惑がかかりますし、何より上条ちゃんを待たせてるんですよー!」
騒いだ人間にお説教。

765:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:33:01 tqjbimfa
このまま続けさせたら話的にも収拾がつかなくなってしまうので、手早く着替えを済ませることにした。


「ぃやったー、ぷぅーるぅうあぁぁぁ!」
待つことさらに10分、正味40分後に美琴たちが姿を現した。
絶叫してプールに突っ込み、そのままダイブしたのは白いワンピースタイプの水着を着たインデックスである。
「ちょっとシスターちゃぁ~ん、準備体操忘れてますよー」
その後ろからダッシュで追い掛ける小萌先生は、俗に言うAライン(ボトム部にスカートが着いているもので、主に子供用)タイプの水着を着ている。

766:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:38:31 tqjbimfa
それが似合っているあたり流石小萌先生だ。
(…元気だなー…)
思わず苦笑が漏れるほど元気な二人である。
「お待たせ」
そんな二人を眺めていると後ろから上条を呼ぶ声が。
「お? やっとこれで全員揃ったか」
振り返ってそこにいたのは姫神、吹寄、美琴、白井の四人だ。
「結構。時間かかっちゃった…」
青いベアバック(背中が大きく開いている)タイプの水着を身にまとった姫神が同じ調子で言う。
「誰のせいよ、誰の…」
はぁ、と嘆息を漏らしながら呟く吹寄。こちらは紐がブルーで統一された白ビキニだ。

767:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:43:21 tqjbimfa
「うふふふふふふ…あぁ、幸せですわ…」
白井は満面の笑みでぶっちゃけとろけている。
水着は黒ビキニ。
何とも白井らしい選択である。
「うぅぅ…もう、お嫁に行けないぃ…」
白井とは対象的にどんよりとしたオーラを発散させながら呻く美琴は、オレンジを基調としたモノキニ(前から見るとワンピース、後ろから見るとビキニに見える)タイプの水着を着て、その上にパーカーの様なものを羽織っていた。
四者四様。
「………?」
女子更衣室の『すごいこと』を知らない為、何がなんだかわからなかったりする。

768:『御坂美琴と騒乱の温水プール』 ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:47:13 tqjbimfa
「……何だかよくわかんねーけど、とりあえず泳ごうぜ」
という訳で、みんなで泳ぐことになった。

769: ◆0yDabgA/0.
07/06/23 13:51:54 tqjbimfa
はいはい、終了。

何か前回の反響が物凄いね。すごく嬉しいよ。
そういったのって励みになるから。
最後の中途半端なのは勘弁してよ。こっちの勝手な都合だけど。



んじゃ、レスをくれたイッパイのみんなに心からのお礼を述べつつ、まーたねー。

770:おたく
07/06/23 15:11:23 cXHusyPm
私も,魔術大好き♪
URLリンク(magic.cosmic-egg.com)

771:名無しさん@ピンキー
07/06/23 18:54:01 aEL0eO+j
ごちになります。

772:名無しさん@ピンキー
07/06/23 19:33:31 YgTWPbLD
>>769
くぅぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーっっ!!!
G☆J!!!
女子更衣室って凄いね。壮絶な破壊力の前に問答無用に悶絶死。
水着描写も抜かりないのは流石職人だなとw
いやぁ~最高ッス!続きwktk!!!

773:名無しさん@ピンキー
07/06/23 22:04:53 fZdzOEmX
ちょっと本音さらしてもいい?











………生で見てーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!

774:名無しさん@ピンキー
07/06/23 22:42:09 GwzkziIr
ふふ、俺もさ

775:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:17:36 EWDYuSNA
|
|
|((((~~、
|((((((_ ).
|\)/^~ヽ|
| 《 _  |  
|)-(_//_)-|)  
|厶、   |
||||||||| /
|~~~_/
|  )
|/
|
|



776:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:22:14 OIFrrul/
>>775
田代自重

777:名無しさん@ピンキー
07/06/23 23:56:27 heeRgBYr
www

778:huliyri
07/06/24 00:55:39 Q0fA+7uF
ども。初めて書き込みます。
上条当麻×風斬氷華の組み合わせでひとつやって見ようと思うのですが。
設定はこんなんで。↓
・13巻が終わったとこ。とりあえず風斬は当麻の家に。
・当麻の幻想殺しで風斬が消えてしまわないように姫神の
歩く教会の十字架と同じ様なやつをつけて幻想殺しを封じることにします。
右手で触れずに首にかければ壊れないと思うし問題ないかなと。
・風斬は小萌の計らいで転校生ということに。
でもいつか自分がみんなを殺してしまうのではないかと悩んで当麻に
「自分がまたヒューズ・カザキリの状態になったら自分を消して欲しい」と懇願。
・・・こんな感じです。そっからは当麻と氷華の絡み合うとこがかけたらなーと。
でも文章のうまさは保障できかねます。
あと氷華が当麻を呼ぶ時は本編はあなたって言ってるけどやりづらいので変えようかナと。
んで候補。自分的には1で行きたいです
1当麻さん(もしくは上条)
2当麻くん(上に同じ)
3ちゃんと本編に合わせろ。
見てもいいかなって人は同意を示す文と
1,2,3のいずれかを選択してくれると嬉しいです。
なお過去のスレはほとんど見てないのでパクッたとか思われるとこも出るかもしれませんがご容赦を。
ではしばらく返事をまってます。無視されたら勝手にやります。自己満足です。すいません。
まあやるなといわれたら無理にはしませんのでご安心を

779:名無しさん@ピンキー
07/06/24 00:59:06 lwX9Np48
投下される前にツッコム分つっこんでおく!

歩く教会がなんにでも効くと思うな!
ていうかその設定は文章で表せよ!
そしてコテつけて良いからsageろよ!

以上。投下はすればいいんじゃないでしょうか

780:huliyri
07/06/24 01:20:14 Q0fA+7uF
いやーすいません。浅はかでしたか<(_ _)>
歩く教会きくと思ったんですけどねー。
姫神の吸血殺しって超レアな能力らしいし幻想殺しもいけそうだと思うんですよ。
まあ自分のミクロの脳みそでは他の方法わかんないんで勘弁を。
用事があるのでしばらく外します。
お昼ごろもっかいスレ見てそれからどうするか決めます。

781:名無しさん@ピンキー
07/06/24 01:24:52 lwX9Np48
というかさげよう

782:名無しさん@ピンキー
07/06/24 02:53:14 CSFEUw03
歩く協会より手術用手袋のほうが有効そうな気が・・・

ともかく、投下には賛成。
んで呼び方は当麻さんが一番彼女らしいかな。

783:名無しさん@ピンキー
07/06/24 09:33:35 cPqJvlYh
いいね

784:名無しさん
07/06/24 11:00:46 KFj3dY7+
sageってどうやるの?

785:名無しさん@ピンキー
07/06/24 11:03:33 kRd5Mlfz
>>784
周りのカキコ見てみ。メ欄。

786:名無し
07/06/24 11:05:35 uWO+PQ9O
  ・ ☆ . ・ . ・ . ・ . ・ .  ・.     ・ .
  ・ ** .  ・ 〇 ・ Merry Christmas!! ・ .
  ・ ***N . ・ o   ・ .  . ・          ・
 . *i**** ・ . o ・    ・      ・    ・
 X***J***       _П /\/\ ・     ・
 **X*****o*  /\ Ц\・ /\ \  ・Д.
******%*****/ 仝 \____\  /\ \ (´`) ・
++++ || ++++| П | 田 |++++ ||.| +++      ( : )・

787:名無しさん@ピンキー
07/06/24 12:25:10 F3i72lo2
>778
どうかなーとか聞く前に書き上げて投下すりゃいいじゃん。
みんな現物読まなきゃわかんないよ。

788:huliyri
07/06/24 12:35:42 Ei69hngn
>>782
なるほど、それは確かに確実だけどなんか風斬がばい菌みたいなんで歩く教会にそういう機能があるって事にしといてくださいすみません。
反対が少なそうなのでとりあえずまず最初投下してみます。
全体的にシリアスな感じでいこうかと。
とりあえずタイトルは「堕天使に幸いあれ 」 

789:huliyri
07/06/24 12:36:54 Ei69hngn
(あなたに逃げることなんてできない。そもそもどこに逃げるの?あなたみたいな化け物を受け入れてくれる場所なんてどこかしら?だから分かったろ。分かれよ。なんで分からないの?テメエの居場所なんかどこにもないって事が)
「違う・・・あの子は・・・あの人は・・・私を友達だって!」
(泣くなよ、化け物。アナタガナイテモ、キモチガワルイダケダシ)
「違うっ・・・!私は・・・っ!?」
己の足元に真っ赤に染まって転がっているのは、自分を友達と言ってくれた少女と少年。
「嫌あっ!誰がこんなことを・・・」
駆け寄って手を伸ばす。
自分の手も真っ赤に染まっている。
まだ触っていないのというのに2人の血によってマッカニヨゴレテイル。
(バケモノ)
「嫌ぁぁああああああああああああーっ!!」
「ひょうか!?」
「どうした、風斬ッ!」
「うあ、ああ・・・?」
目に映るのは先ほど血だるまになっていたはずの2人。
自分の本質を知って、自分の醜さをみて。それでも自分を救ってくれた二人。
「ひょうか、どうしたの!?また怖い夢見たの!?」
今にも泣き出しそうな声で問いかけてきたのは先ほどまで隣で寝ていた少女、インデックス。
誰にも見えなかった自分を見つけてくれた少女。生まれて、初めての友達。
「もう3日連続だぜ。どうなってやがる」
バスルームから飛び出してきた少年は上条当麻。
自分のような者を命がけで救ってくれた、自分を1番望んだ形で受け入れてくれた、おそらく唯一、自分を殺すことのできる少年。
「あ・・・ごめんなさい・・・大丈夫、だから」
ようやく意識がはっきりしてきた。
ここは上条の部屋のベッド。
ヴェントの襲撃の後、結局風斬は上条の部屋に住まわせて貰う事になっていた。
堕天使の影響かノイズが出たり輪郭がぶれることもなくなった。
自分が望んでいた、もう二度と手に入らないと思っていた満ち足りた時。
だけど。
(わたしは、やっぱり)
ふとした時にやはり感じる違和感、怖気。
(人間に混じって、人間のふりをしている異物)
そんなこと思いたくなどない。
だが何度でも頭に蘇る悪夢の如き現実。
背中から巨大な翼を生やし、何もかも無に帰す様な電光を放つ、
まるで、物語の勇者に倒されるべきである様な、唾棄すべき醜悪な怪物。
(だけど。それでも、まだ)
たとえ最後に待っているのは絶望であって、ハッピーエンドなどありえないのだとしても。
やはりこの陽だまりのような空間に留まっていたい。
自分を認めてくれる二人のそばにいたい。
(だけど、このままじゃ)
毎晩みる悪夢が現実になるのではないか。
また何時、ヒューズ・カザキリとしてあのような姿になるか分かったものではない。
今の所学園都市はこれと言った動きを見せないが、それは来たる日に向けて下準備をしていると言うこと。
おそらくそう遠くないうちにローマ正教と学園都市の正面衝突が起きるだろう。
そのとき自分はどうなるかは考えるまでもない。
そしてそうなった時、自分は今度こそ2人を
「風斬!」
「っ!」
「とりあえず元気出せ。今日からお前も学校だろ?」
「あ・・・」
そう。風斬は小萌の計らいで霧ヶ丘女学院からの転校生として上条の学園に通えることになっていた。

790:huliyri
07/06/24 12:38:17 Ei69hngn
とりあえず今日はここまで。
お目汚し失礼しました。
我ながらクソな駄文ですが何分始めてなんで広い心で見て下さい。
何とか耐えれるなら次やってみます。

791:名無しさん@ピンキー
07/06/24 13:56:01 sLmjdZkX
>>790
だから、sageろと何度言えば

792:名無しさん@ピンキー
07/06/24 14:03:36 VP9wIguW
アレか。一種のドジっ娘属性か?狙ってるんか?

793:名無しさん@ピンキー
07/06/24 14:38:50 ZOZgj4LF
もしかして、sageが分からないのか?

794:名無しさん@ピンキー
07/06/24 14:47:37 2KseiS/v
おみゃーもな

795:名無しさん@ピンキー
07/06/24 15:11:27 ed+i4xHs
いい加減sageろ。そして書きためてから投下しろ

796:huliyri
07/06/24 16:15:13 PLB2djL1
失礼しました。
こういうのに書き込むの初めてなんで知らなかったです。
メール欄にsageと書き込みをすればいいんでしょうか?
後続き投下してもいいですか?
つっこむとこあったら指摘お願いします。

797:名無しさん@ピンキー
07/06/24 16:43:30 N0KrqJuI
続きの投下は別にかまわないけど、また1レス消費程度でおあずけ食らうのは勘弁な?
全く別のストーリーでもない限り、1つのスレッドにつき一度に投下が基本だと思えば良い
続きがある場合は多少は書き溜めて、2~3日くらい間を置いてから投下する程度の心がけで
あんまり細切れに投下されると、読んでる方がヤキモキしちゃうからさ

あと、歩く教会で幻想殺しが無効化出来るなら、
原作1巻の禁書最大の見せ場が存在し得なくなるので、そこんところはどうかなー、と正直思う
SSにおける設定改変の許容範囲は人それぞれだけど、TSみたいにそれが主題の場合と違って
既存のギミック設定を小なりとも変更しちゃうと、眉を顰める人は多いと思うよ

どうしても幻想殺し封じたい場合は、オリジナル設定の小道具でも持ち出したほうがマシ
オリジナル設定については、それこそSS職人の腕の見せ所だしね

それと、タイトルは名前欄に入れたほうが分かりやすくて良いよ
その上で、投下前と投下後にコテハンで一言書き込んでくれるとベター

暇があったら、こういうところで2chの基本とかも勉強しておいてね
2ちゃんねる 初心者が安心して質問できるスレッドガイダンス (FrontPage) URLリンク(ansitu.xrea.jp)

書きたいこと書いてたら長文になっちまった スマソ

798:名無しさん@ピンキー
07/06/24 16:50:12 CSFEUw03
>>796
sageはそれで合ってるぞ。
メール欄の上の名前欄にタイトル書き込む以外は特に言うべき所は無いから投下を続けてほしい。

>>788
別に手術用でなくとも皮手袋とかピッタリした物なら良いと思ったんだが、言葉が足りなかったようだ。すまない。

799:名無しさん@ピンキー
07/06/24 17:04:18 kyz17U5i
>>797
完璧だ>797

>>798
幻想殺しは力場とか展開してる訳じゃなさそうだしな(じゃなきゃ拡散した幻想殺し粒子が風斬を…)。
てか、手袋で幻想殺し封印は俺もラ板のネタスレに書こうとしたことがあるw

800:huliyri
07/06/24 17:20:54 PLB2djL1
>>797
アドバイス感謝します。
一応全部文章は仕上がってるんですが初めてだし余りにへたくそだったら途中でやめようかと思ってたんです。
やはり問題ありでしたね・・・。
手直しして明日だそうと思うんですが上の投下してしまったのも手直しして最初から出すべきでしょうか?
というか続けていいですか?
文下手すぎだと言う人は言ってください。
引っ込みますから

801: ◆0yDabgA/0.
07/06/24 17:36:33 bjPzstrT
>>800
後はトリップとか付けたらどうかな?
名欄で自分の名前の後に#と好きな言葉を入れると暗号みたいに変換されるから、乗っ取りみたいなことが無くなるよ。

まぁ、2ちゃんねるに来てそんな経ってない俺が言うのも何だけどね。
嫌なら付けなくていいし。

802:名無しさん@ピンキー
07/06/24 18:19:00 sLmjdZkX
>>800
そんなにビクビクするなら禁書板の方がいいかもね
あっちはエロは入れられないけど、禁書風味考察とか色々あるし


803:名無しさん@ピンキー
07/06/24 18:22:11 iDDfP7wW
いや、一応禁書でエロばなしと言うスレが沈んでるぞなもし

804:名無しさん@ピンキー
07/06/24 18:51:39 N0KrqJuI
>>800
投下された部分も含めての大幅な手直しなら、最初から投下し直すのも良いと思うよ
どう言った部分に手を入れるかによるんだけど、手直しが単語や語法の推敲だけで
ストーリーとしての内容に変化が無い場合は、同じ部分を再投下するのは控えたほうが良いかな
多少は好みの問題になるけどね 過去に手直しして再投下された職人さんも居るから、一概には言えないところ

劇的に変わるなら手直し部分も再投下 さほど変わりそうに無いならそのまま続きから
くらいの認識で良いんじゃないかな

文の巧拙 それは、このスレで鍛え上げてゆけば良いことさ
厳しいことを言われるかもしれない それであなたは泣くかもしれない
でも、そうした経験があるからこそ、次に書く文章がより良くなるのだから
まあ、このスレで叩かれてる職人って、全然見ないけどね TSネタが投下された時に荒れたくらい?

いったん書き上げたものを手直しするのは大変だと思うけれど、続投、期待してます

805:名無しさん@ピンキー
07/06/24 18:57:09 N0KrqJuI
>>803
あのスレまだ存在したのか って、1年以上も書き込み無いのね
練習目的でこっそり投下するなら良い感じかも 誰にも気づいてもらえないかもだが

806:名無しさん@ピンキー
07/06/24 19:28:12 sLmjdZkX
>>805
禁書板のスレは落ちないよ?
削除依頼出すか、1000行くかしないと消えない

807:名無しさん@ピンキー
07/06/27 09:35:43 BZJUtrnK
age

808:名無しさん@ピンキー
07/06/27 18:58:15 4WoPl+az
理想郷池

809:huliyri
07/06/27 20:27:05 j8x60Gcu
1日で直すつもりが3日もかかっちまいました。
とりあえず上条×風斬の続き投下してみます。
突っ込みどころ満載でしょうがどうか平にご容赦を。

810:堕天使に幸いあれ
07/06/27 20:28:39 j8x60Gcu
「はいはーい、それじゃホームルーム始めますよー。」
子萌先生が教室に入ってきたころには、生徒の全員が着席していた。
「えー、出席を取る前にクラスのみんなにビッグニュースですー。なんとまたもや今日から転入生追加ですー」
おや?と、クラスの面々の注目が子萌先生に向く。
「ちなみにその子は女の子ですー。おめでとう野郎どもー、残念でした子猫ちゃん達ー」
おおおお!!とクラスの面々がいろめき立つ。
「とりあえず顔見せだけですー。詳しい自己紹介とかは朝礼が終わった後にしますからねー。さあ、転入生ちゃん、どーぞー」
子萌先生がそんなことを言うと、教室の入り口がガラガラと音を立てて開かれた。
「えと、風斬氷華、といいます。その、ヨロシクお願」
「うおおおぉぉ巨乳メガネっ子ちゃんキターーー!!!」
「ひっ!?」
「なんやねんいったいアナタはどこの萌えアニメから飛び出してきべばあぁ!?」
青髪ピアスの奇声は吹寄と上条のダブルパンチによって中断された。

「風斬さんは何処から来たの?」
「えと・・・霧ヶ丘女学院から、です」
「へー何の能力持ってる訳?」
「・・・その、カウンターストップって言って」
「そのバスト何センチなんゴブゥ!」
「何聞いてやがんだバカピアス!」
「あう・・・その、えと、きゅうじゅ」
「はいそこ風斬!律義に答えようとしなくていい!」
「なんでやねん!一番気になる所やんけ!それともアレですか!?カミやんは貧乳好きですかロリコンですか居候のシスター様や小萌先生みた

いなのがいいですかこの犯罪者がああぁ!」
「ヘーソウデスカ貴様は上条さんにそんな性癖があると信じていやがるんでございますかふーんへーほーもう50発殴っていいですか殴っていい

ですよね殴りますよ三段活用ぉあああ!!」
上条と青髪ピアスの乱闘を眺めながら風斬は今度こそはっきりと違和感を感じていた。
自分が霧ヶ丘女学院にいたという嘘。人の振りをして人に紛れている嘘。
人間ではない。やはり自分は人にはなりきれない。
頭を銃弾で吹き飛ばされても死なないものは人間ではない。
身体が空っぽのものは人間ではない。
それだけならまだいい。
いつ学園都市の上層部の計画でいつこの空間を自分で壊すかわからない。
自分がここにしがみつこうとすればその危険は増すだけなのだ。
ならどうするかなどと問われれば、それはやはり一つだけしかない。
「それ」を言うことを決意した風斬は青髪ピアスとの乱闘が終了した上条に話しかける。
「・・・あの、当麻さん」
「ん?どした、風斬」
「放課後、屋上でお話があるんです」


811:堕天使に幸いあれ
07/06/27 20:32:59 j8x60Gcu
「んで、なんだ?話って」
「・・・今、あなただけに言っておかなきゃいけないことがあります」
そう、自分の卑怯さと弱さのせいで言わなければならない。
目の前の少年にとって、とても残酷で、痛くて、悲しいことを。
「今度私がまた本当の化け物になった時、私を・・・消してください。」
聞いた途端上条の額に青筋が浮かぶ。
「・・・ふっざけんなああぁっ!!俺が!お前を殺すと!そんなことできると本気で思ってんのか!?言った筈だぞ!んなことするくらいなら俺は今すぐ
この右手をぶった切ってやるって!!」
両手で風斬の肩をつかむ。自分を消すはずの右手で、触れる。
しかし、風斬は消えない。
その秘密は上条の首に下げられているカテドラルと名づけられたラテン十字によるものである。
インデックスが己の十万三〇〇〇冊の魔道書の知識によって考案し、必要悪の教会の魔術士達に特注で頼んだ歩く教会の亜種であり、十字教の
大元であるローマ正教の十字架をベースに各宗派の様々な封印、守護、無力化などの効果を持つ魔術が込められており、たとえカテドラルに対
して幻想殺しが作用しても龍王の殺息の様に処理が追いつかず強制的に幻想殺しの力を無力化する。
更にステイルの魔女狩りの王やアウレオスが三沢塾に施したコインの裏表の術式をヒントに核を別々として核が無事な限り消された術式もコン
マ単位で復活する様にしている。
ちなみに核となる総大司教十字は範囲10メートルほどが有効で上条の鞄の中に何重にも袋を被せて仕舞っている。
「お前が人じゃないって思っていても!俺もインデックスも姫神も小萌先生もお前が人だって認めてんだよ!それじゃ不十分かよ!?お前がここに
いていい理由になんねえかのよ!!」
彼は怒っている。ただ自分のために、怒ってくれている。
それがわかるからこそ、次の言葉を紡ぐのが苦しい。
次の言葉で自分を知って、受け入れてくれた人たちを、上条とインデックスの想いや行いを。
全て否定することになるのだから。


812:堕天使に幸いあれ
07/06/27 20:34:03 j8x60Gcu
「・・・ありがとう。それと、ごめんなさい。たとえ、どんな理屈でも、何がどうなっても、私はやっぱり人じゃなくて、人にとって迷惑で危険
な存在でしかないんです。どれだけ否定しても足掻いても私の本質はやっぱり、あの怖ろしい化け物なんです」
黙ってしまいたい。この幻想が壊れて欲しくない。
それでも逃げられない。目をそむけては、いけない。
「あのときは、準備が不完全だったから私も逆らうことができたけど、次は本当に、ただの学園都市の兵器になって、私はあなたやあの子を殺
してしまうかもしれません」
「・・・ふざけんな。だから消えるしかないってか!?お前はそれでいいのかよ!」
「いいわけが・・・ないに決まってるじゃないですかあっ!!」
風斬の双眦から涙が溢れる。消えたくはない。消えたい筈がない。
「それでもっ・・・嫌なんです・・・私を受け入れてくれる人達を、自分の手で殺すかもしれないなんてっ・・・そんな可能性が自分にあるなんてっ・・・
いつ本物の化け物になるか怯えながらすごすなんて・・・耐えられませんっ・・・」
「っ・・・!」
ギリギリと言う音が聞こえるくらい上条は歯を食いしばる。
そんな必要など無いのに、そんな風に苦しんで欲しくないのに。何もできないと自分に責めているのだろう。
なんて勝手な言い分だろう。助けてもらっておきながらその行為は無駄だったといっているのだ。
たとえ自分が人ではないとしても、自分を受け入れてくれた皆の中では確かに人として生きていたのに。
自分は目の前の少年にとっては人殺しという罪を押し付けるのだ。
「ごめん・・・なさいっ・・・最低、ですね・・・私。生きていても、死んだとしても、迷惑しか」
「風斬っ・・・!」
上条の腕が風斬を包み込む。自分を『殺せる』筈の手なのに、それはとても暖かくて、ずっとこうしていたいと思ってしまう。
「だめです・・・私・・・」
このまま身を委ねてしまいたい。
「・・・お前が正しいかなんて判んねえ。だけど絶対認めない。俺が判ってんのはお前を消すなんて死んでもできないって事だけだ。学園都市の

クソ野郎どもに百回お前を奪われたって俺は百回ともお前を救い出してやる。」
「・・・ずるい、です。そんな風に言われたら、また、生きていたいと思っちゃうじゃないですか・・・」
「だったらそれでいいじゃねえか。お前が生きたいなら、生きろ。迷惑かけるのが怖いか、失くすのが辛いか。それが生きるって事だろ。俺達
『人間』はそれでも生きるっきゃないんだよ。生きてれば色々なくしたくない大切な物抱えててくもんだけどよ、
決して悪いもんじゃねえだろ。もっとも俺はお前を失う気なんてさらさらねぇけどな」
「うあっ・・・あああ・・・」
もうだめだ。ここまで言われて、これ以上自分を押し殺すことなどできない。
「なあ風斬。お前が生きてく上で、俺が出来る事はないのか?」
「・・・いいのですか?私が、望んでも?」
「いいも悪いもねぇよ。望んでんなら言ってみろ。俺に出来るならやってやるさ」
「・・・はい。じゃあ、一つだけ。あなたにしか出来ない、あなたじゃないと出来ないことです」
いずれ何らかの形で別れが来ようと、失うときの痛みが増そうと。
風斬は願う。恋する普通の人間が、憧れるであろう事を。
「私を・・・抱いてくれますか?」

813:堕天使に幸いあれ
07/06/27 20:37:50 j8x60Gcu
すいません。保存してた残りの文章が消えてました。
すぐ描くので1時間ほど待ってくれませんか?
あと投下してから気付いたけど上の文変にぶつ切りになってるのは
勘弁して下さい・・・

814:堕天使に幸いあれ
07/06/27 22:21:30 j8x60Gcu
「んなっ・・・!?」
「私は、不安定で、いつ消えてしまうかわからない存在です。だから、その前に一度だけでいいから・・・女として、好きな人に抱かれたいんです」
インデックスには悪いとは思う。
インデックスが上条を好いているのは傍目から見ても判る。
それでも、もう自分の想いを偽る事はできない。
「・・・いいんだな?俺で」
「当麻さんじゃなきゃ、駄目です・・・」
「・・・判った。お前がそれを望んでるなら」
そう言うと上条は風斬の頭を引き寄せて、その唇を自分の唇で塞ぐ。
「ん・・・」
軽く触れるだけのキスが次第に角度を変えていき、歯で風斬の口を強引にこじ開け、口内に舌を潜り込ませる。
潜り込んできた舌に風斬は一瞬身を震わせたが、嫌がることなく懸命に舌を絡ませる。
「んっ、うう、んー・・・」
風斬の口内を貪り、唾液を吸い尽くし、嚥下する。二人の結合部からぐちゅぐちゅと淫靡な音楽が紡がれる。
「・・・ぷはっ!!・・・・・・はぁ、あぁ・・・」
5分ほどの長すぎるキスの後二人の唇と舌が離れた時、唾液が糸を引いて垂れ落ちた。
少女の顔は今しがたの興奮の余韻で紅く染まり、目は虚ろになっている。
そんな風斬の艶やかな髪に顔を沈めてみる。
「・・・いい匂いだな」
「えっ・・・」
「こんないい匂いのする幻想が、あってたまるかよっ・・・」
「当麻さ、ひゃっ、ふああ!」
風斬の首筋に舌をはわせ、右手で制服を一気に捲り上げてブラジャーを外してやる。
ぷるんっ…
そんな音がしそうなほどに、勢い良く震え、風斬の豊かな胸が顔を見せた。
「やあっ、み、見ないで、あ、ひうっ・・・」
風斬の抗議をきかずにその豊かなバストを右手で揉みしだき、左の乳首にしゃぶりつく。
「やあっ、くすぐったいですっ、だめっ、あん、ふあぁ、あーっ・・・」
抵抗するそぶりを見せていた風斬も、込み上げる快感にもう抗おうとはしなかった。
抵抗がやんだことに気を良くした上条はかたくしこってきた乳首を歯で甘噛みして、指で強めに摘んでやる。
「ああ、やあん!胸、乳首、じんじんして、気持ちい、おかしくなっちゃ、ひあああぁ!!」
胸を攻め続けながら風斬のスカートに手を入れ、下着の中に指を入れ、風斬の花弁を押し広げ、蕾を指で攻め立てる。
「すげー濡れてる・・・」
「いや、言わないで、ちがっ、触っちゃ、はううぅ!!」
上条の指が秘裂に侵入して膣壁をこすり上げ、膣内を縦横無尽にかき回す。
電撃が脊髄を走りぬけるかの様な快感が走る。
好きな男との初めての経験に羞恥と興奮と快楽がない交ぜになり、風斬を昇らせていく。
「あああ、だめです、なんか、痺れて、熱いぃ!何かきちゃ、だめです、んああああああぁぁ~~っ!!」
絶叫と共に膣内が脈打ち、愛液が噴出して上条の指がびしょ濡れになる。
「あ・・・あ・・・」
風斬の腰が砕けてへたり込む。
涎が口の端からはみ出、虚ろな目をしたその表情はへたな娼婦より扇情的だ。
「なんだ、もういっちゃったのか?」
「だって・・・だってぇっ、当麻さんが、うますぎるからぁっ・・・」
「・・・なあ、最後まで・・・していいか?」
「・・・はい・・・当麻さんも、気持ち良くなってくださいっ・・・」


815:堕天使に幸いあれ
07/06/27 22:28:46 j8x60Gcu
急いで文が乱雑になりすぎるのでここまでにしときます。
もし続きが読みたいと言ってくれる人がいたら明日出せたらいいなーと

816:名無しさん@ピンキー
07/06/28 06:25:18 YZxN+d7G
幻想殺しならぬ生殺しとは…ッ

この胸のwktkはどうしろとGJ!

817:名無しさん@ピンキー
07/06/28 18:39:20 4zjp02gb
G☆J
当然続きwktkッス!!!

818:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。
07/06/29 18:36:32 5h3+/ze5
tst

819:堕天使に幸いあれ
07/06/30 00:21:23 vxzvMmsm
やっと書き直せました。
お待たせしてすみません。
上条×風斬の最後の文投下します。
応援してくれる人がいるとは・・・
感無量です

820:堕天使に幸いあれ
07/06/30 00:22:19 vxzvMmsm
「風斬・・・背中、痛くねえか?」
「はい。ちょっと冷たいけど・・・へいき、です」
屋上の給水塔の影になっている一角に上条の制服を敷いた上に全裸の風斬が横たわっている。
左手で風斬の足を開かせ、右手でズボンのチャックを下ろして限界まで張り詰めた己の分身をさらけ出す。
「ああ・・・当麻さんの、おっきい・・・」
「あー、悪い、その、なんだ、見て楽しいもんじゃねーだろうけど」
「いえ、私のからだで、こんなになってくれてるから、その、愛しいです・・・」
嬉しい事言ってくれるじゃありませんかと風斬の大股を開いて愛液の溢れる秘所に自分の分身を押し当てる。
「ひう・・・」
「・・・挿れるぞ。いいか?」
「はい・・・来て、くださいぃっ・・・」
風斬の了解を得た所で自分の分身を風斬の中に沈めていき、
「うあっ・・・あ、熱い、ああ・・・あう、んああ!?ひあああああっ!」
そのまま一気に彼女の処女膜を突き破る。
鈍い、表現しがたい痛みが走る。だが、初めて、嬉しい痛みがあるということを感じた。
「あうぅ、うぐっ、んー・・・ふふ・・・当麻さんに、初めて、取られ、ちゃった・・・」
「わ、悪い、風斬・・・」
「大丈夫、です。その、動いて、ください。・・・もう、痛く、ないですから・・・」
「っ・・・!風斬・・・」
そういった彼女の顔は、笑顔で、どこか寂しげだった。
彼女の体は脅威的な治癒能力がある。破瓜の「傷」をもう回復してしまったのだ。
「当麻さんっ・・・動いてください・・・!今だけ、全部、忘れさせてっ・・・当麻さんで、いっぱいにしてっ・・・!」
「・・・わかった。いくぞっ・・・」
上条も、無意識だが認識している。
無意識にそんなことを認めてしまってる自分が呪わしく、そのように区別するなどもってのほかだが、風斬が人でないと。
だが、そんなものがなんだというのか。
理不尽に今までの自分の全てを否定され、学園都市の兵器として利用された。
それでも常に他人のために自分を傷付けている風斬が愛しくて痛々しくてたまらない。
ずっと辛い思いをしてきた彼女が幸せを感じるのに人であるかどうかなど考えることがばかげてる。
最後に待っているのが「自然でない」悲しい別れであろうとも。
せめて自分といる時の彼女の時間を、幸福だけで埋めていきたい。

「はっ、あっ、あぅあぁぁ・・・んあ、あーっ、ああああん!」
人気のない屋上に、二人の男女の荒い息遣い、嬌声、水音が響く。
風斬の声にもう苦痛はなく、上条の分身が打ち込まれるたびに歓喜の悲鳴を上げている。
「はあああん!いいっ!いいですっ、当麻さんの、気持ちい、ふあああっ!当麻さんは、私の、いいですかぁっ・・・?」
「ああっ・・・!すげぇ、いいよ・・・風斬の、凄く、締まるっ・・・!」
「ふあ、嬉しい・・・んうっ、はあっ・・・!当麻さん・・・ぎゅって、してください・・・」
「風斬っ・・・!」
風斬りの望みに応じて上条は風斬の上に覆いかぶさりその体を抱きしめる。
それと同時に風斬を制圧しているモノが、風斬の最奥を擦り上げる。
「ふああ!それ、擦れて、いい、ああ、熱いです、あああ!」

どれだけ、風斬の体を貪っただろうか。
荒い息を吐く唇をむしゃぶり、長い髪をかき乱し、たなわな胸を揉みしだく。
溢れる愛液は上条の突きこみを助け、絶頂へと促す。
「あ・・・ああ、当麻さ、もうっ、だめです、いっちゃ、いっちゃうぅーっ!!」
「おっ、俺も・・・イク、ぞっ・・・!」
上条は最後のひと突きを風斬に押し込み、ぐりぐりと最奥にねじ込んでやる。
「あああ、きちゃう、来るっ、んぁあああああああああ~~っ!!」
風斬の絶頂に合わせて上条の精子が爆発する。
「うぐぅっ、うううううう~っ!!」
どくん、どくっ、どくんっ・・・
己の分身が脈打つ度に焼け付くような精液が風斬に送り込まれていく。
「ふあぁ、あったかい、はあ、凄い、です・・・」


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