とある魔術の禁書目録 4フラグ目at EROPARO
とある魔術の禁書目録 4フラグ目 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@ピンキー
07/04/18 20:28:23 yMle0Siu
ぬおおおおおおお!リアルでGJ!
これで当麻が沢越止化するわけですね?

351:名無しさん@ピンキー
07/04/18 20:37:31 cm47QhgB

羨ましいと思うね、こういうの書けるのって。
ていうかエロ書けるのが羨ましいね。

GJ。
ニヤニヤしながら読んじゃったよ。

352:名無しさん@ピンキー
07/04/18 21:39:30 fV0dpJqD
>>579
素晴らしい!
心の底からGJ!!!

353:名無しさん@ピンキー
07/04/19 00:01:53 F4e9MpOa
GJ!
御坂参戦!?
これは神作品になりそうだ。

354:名無しさん@ピンキー
07/04/19 00:37:23 gMDBOw40
エロいぜ旦那!!
デレデレな三人に萌えた。

ただあえて萎えるようなことを言う。

風呂場での雷撃は危険だ。
運良く幻想殺しが床にくっついていたのだろうか?

ハッ!フラグボーイにとっては運悪く修羅場に突入か。

355:名無しさん@ピンキー
07/04/19 03:12:42 1QCb/bzq
GJ
しかし、ここでバトルになるとエロが…
白黒あたりが火消ししてくれるといいのだが。
て、白黒じゃ火に油を注ぐようなものだねw

356:名無しさん@ピンキー
07/04/19 07:46:08 zyGyj0vz
GJ!!

ただ一つ残念なのは、オリジナルじゃなくてお姉さまだ

357:名無しさん@ピンキー
07/04/19 14:56:41 tAo7fHe2
「お姉さま」って書いて「オリジナル」って読むんじゃなかったか?

358:名無しさん@ピンキー
07/04/19 14:59:58 M+POGWyo
基本お姉さまだけどオリジナルとも言ってたよね

359: ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:14:59 LpToD7DI

はいはい投下いいかな~?

よかったらお返事どーぞー?

360: ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:15:49 LpToD7DI

はいはい投下いいかな~?

吹寄さんのお話ある程度まとまったからね。

よかったらお返事どーぞー?

361:名無しさん@ピンキー
07/04/19 19:31:16 ukNqfMjI
かもんべいべー

362:名無しさん@ピンキー
07/04/19 19:34:55 v5vzr5kc
(ヽ゚д)クレ

363: ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:44:41 LpToD7DI


おっしゃ、行くぜい!

あんまし期待されると困るけどにゃー。

364:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:46:57 LpToD7DI

幸せでないこと、すなわち不幸。
そんな不幸が服を着てあるいているような、普通の(?)少年上条当麻。
彼は今とても悩んでいた。

事の発端は数日前。
クラスメートの姫神秋沙に告白をされたことだった。
自分自身の気持ちをはっきりさせるため、応えるのに時間を貰った上条だが数日程度ですっきりする問題ならもうとっくに解決しているだろう。


「うーむ…うぅーむ…」
校舎際でうろうろ。
「む、むぅ…うー…」
唸りながらうろうろ。
はっきり言ってマジ邪魔である。
くるり、と方向を変えしばらく歩いたところで、

365:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:50:26 LpToD7DI
「…んー…んぶふぅあッ!?」
水をかぶった。
ちょうどバケツ一杯分程度の。
「…不幸だー…」
呟いて降ってきた方を見ると、
「…………」
何で貴様がそこにいる、という何と言うかズレた視線で見下すバケツを構えた吹寄制理と目が合った。
「…あー…」
なるほど、
(…誰もいないと思ってぶちまけたら)
「俺がいくしゅん」
言葉の途中でくしゃみが。「大丈夫なの?」
「おーぅ」
(寒ぃ…風邪ひかねーうちに帰るか…)
バツの悪そうな表情で、水を滴らせながら歩く上条を見送った吹寄さんでした。

翌日、金曜日。

366:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:52:44 LpToD7DI
「おぉ…37.9という何とも微妙な体温…」
上条は風邪を引いていた。
「多分昨日のアレが原因なんだろうけど…」
休んだら気にされそうなのでとりあえず学校には行くことにした。
インデックスは早々に担任の月詠小萌先生のところへ行くように言ってある。
「金ねーし保険証もねーしなぁ」
風邪でも引かれたら大変だ、主に経済的に。
「制服~」
もそもそと制服に着替えると、いつもより二割減のテンションで寮を出た。


「ぅうおー…あ、頭がァ…!?」
登校途中も相当頭痛で悩まされた。
学校にたどり着くとそのままダウン。

367:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:55:03 LpToD7DI
ずっと突っ伏して寝て過ごそうと腕の位置を調節する。
「にゃー、どうしたカミやん」
うとうとし始めたら土御門に覚醒させられた。
「…風邪……」
まるでゾンビである。
「昨日は雨降ってなかったぜい? どうやったら風邪引けるんだにゃー」
こめかみに指を当て、思い出すように言う土御門。
「いろいろあったんだよ…青髪ピアスに俺には構うなって言っといてく」
そう言ってるそばから、
「おー! カミやん元気あらへんやん!」
出現。
土御門が噂をすれば影だぜい、とか言ってるが頭がガンガンと痛み聞き取れなかった。

368:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 19:58:14 LpToD7DI
「…ウボァ…」
まるでどこかの皇帝のような呻きを上げて突っ伏しなおす上条。
「あり?」
その様子を不思議そうに眺める青髪ピアス。
とりあえず土御門が事情を説明し始めた。
すぅっと上条の意識が失せ、次に気がついたときにはもう放課後になっていたとか。


悪化した。
それが上条の現状に対する的確な表現だろう。
何とか来るには来たがずっと寝っぱなしで、寮にいるのとなんら変わらなかったような気もする。
(…あー…今日は真っ直ぐ帰って寝よう…)
ゆらり、とまるで幽霊かなにかのように立ち上がると鞄を掴み周囲を見回す。

369:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:00:42 LpToD7DI
(…誰もいねー?)
あるのは机と椅子と誰か一人分の鞄だけ。
(ま、いっか…)
大して気に止めるでもなく教室の扉を開けようとしたら、
「あ、上条当麻」
先を越された。
長い黒髪の前髪を耳にかけるように分けた少女。
吹寄制理という。
どうやらなにか居残って作業していたようだ。
「あー…吹寄」
どいてくれ、と言おうとしたが舌が思うように動かない。
「貴様、大丈夫なの?」
そんな上条の状況を知ってか知らずか、社交辞令的な質問をする吹寄。
「ぉー…だいじょぶだ」
ヘロヘロのふらふら。
おもいっきり大丈夫じゃない。

370:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:03:16 LpToD7DI


「はぁ…ほら、どいてあげるから早く帰りなさい! そしてさっさと寝る!」
いいわね、と念をおしつつ上条の背中を押した。
(全く。何であんな状態で学校に来たのかしら…)
あっちへふらふら、こっちへふらふらしながら廊下を進む上条。
(…昨日のアレが原因よね…多分…)
額に手を当て心の中で溜息を吐く。
どっちみち気にされているのだから上条の努力は無駄だったことになる。
(…上条当麻の寮は…かなり前に『事故』があったところだから…)
思い出しながら身支度を整え、少し普通の生徒より重い鞄を掴む。

371:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:07:18 LpToD7DI
(…とりあえず風邪にはネギね…後はビタミンCかしら…)
掴みつつも風邪に関する記憶を引き出していく。
(…ビタミンCは水溶性だから、清涼飲料水か鍋あたりが妥当よね…)
どこから取り出したのか、妙に可愛いらしい手帳に思い付く限りの材料を書き込んでいく。
(…もし鍋がダメならお粥か…お米くらいあるわよね…)
不安になったのでお米と梅干しを追加。
(…こんなもの、かしらね…)
そんなことをしているうちにすっかり、『上条当麻へ押しかけ看病作戦』が完成していたとかいないとか。


翌日、土曜日。午前8時30分。

372:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:10:59 LpToD7DI

完全にやばい状況である。
もはや朝食を作り、半分が優しさで出来ているバフ〇リンを飲む余裕すらない。
(…頭痛は多少引いたけど…熱で頭がぼーっとする…)
朦朧とする意識の中で、上条当麻は呟いた。
「……ふこうだー…」



上条の寝込む寮の前。
大きめのスポーツバッグをかたにかけた吹寄制理が、何故か仁王立ちで立っていた。
(…ここまで準備して思うことじゃないと思うけど…)
若干眉根を寄せ、
「…迷惑、じゃないわよね…」
今更ながらに思い至ったらしい。
ぶっちゃけ恥ずかしさもあるのだろう。

373:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:14:07 LpToD7DI
とりあえずスポーツバッグからあぶれた根深葱を右手に持っている。
(………はぁ…ともかく行くだけ行ってみるしかないわね…)
意を決した吹寄はスポーツバッグを担ぎなおすと寮の階段をゆっくりと昇り始めた。


(…あった。ここね…)
割と迷いなくたどり着くことが出来た。
インターホンを探そうとしたが面倒臭くなり、
(…こんなもの叩いて呼び出せばいい!)
そう勝手に納得した吹寄は葱を持っていない方の手を構え、
「上条当麻! いるんでしょ!?」
扉に拳を叩き付けながら大声で叫んだ。

374:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:17:20 LpToD7DI
何も出来ず、ぐったりしている上条。
そんな状態の上条めがけ、
「上条当麻! いるんでしょ!?」
容赦なく降り注ぐ声とノック。
というかもはや打撃だ。
(…あ? この声は…)
聞いたことがある。
(…え~…誰だっけ?)
止まりかけた思考を必死で巡らせる。
「………? ちょっと、いないの!?」
打撃が殴打に変わる。扉が突き破られそうだ。
(…あ~…とりあえず対応だけでもしねーと…)
思考の流れは一点に集中し、朦朧とする意識を何とかはっきりさせ、そして弛緩した四肢に力を込め、立ち上がる。

375:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:18:55 LpToD7DI
何も出来ず、ぐったりしている上条。
そんな状態の上条めがけ、
「上条当麻! いるんでしょ!?」
容赦なく降り注ぐ声とノック。
というかもはや打撃だ。
(…あ? この声は…)
聞いたことがある。
(…え~…誰だっけ?)
止まりかけた思考を必死で巡らせる。
「………? ちょっと、いないの!?」
打撃が殴打に変わる。扉が突き破られそうだ。
(…あ~…とりあえず対応だけでもしねーと…)
思考の流れは一点に集中し、朦朧とする意識を何とかはっきりさせ、そして弛緩した四肢に力を込め、立ち上がる。

376:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:25:00 LpToD7DI
(うーぅーおー…玄関が遠いー…)
ずるっ、ずるっ、と足を引きずりながらの移動。結構体力を使う。
玄関に辿り着きドアノブに手をかける。
扉を開けて、その先にいたのはやけにぶっとい葱を持った吹寄制理だった。
この瞬間、上条は自身の尻に言いようもない危機を感じたのは秘密である。


応対に出た上条は今にも倒れそうな状態に見えた。
(…う…)
若干の罪悪感。
が、すぐに当初の目的を思い出し、
「…あがるわ」
結構強引に上条の部屋に上がったのだった。


上条の自室は、吹寄の想像していたよりも綺麗に整頓されていた。

377:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:32:37 LpToD7DI
しかし元が生真面目なほうなのでその微妙に『片付いていない』箇所が物凄く気になったり。
(…ともかく…)
わざわざ上条の自室まで来た経緯を話しておかないと何の為に自腹を切ってまでいろいろなものを集めた意味が無くなってしまう。
「…あー」
言葉にしようとして呻く。
(…なんて説明しようかしら…)
はっきり言って責任を感じてのことなのだが。
(…ともかく上条当麻をベッドに寝かせて、話はそれからね…)
頭を振って考えをまとめ、
「いいから私のいうことに従いなさい! いいわね!?」
また強引にその場を収めてしまった。

378: ◆0yDabgA/0.
07/04/19 20:39:27 LpToD7DI

はい、終了っと。

万事において強引に進め過ぎた気もするんだよね。

これも反省点かな~。

ダンクーガノヴァとか、コードギアスとか見ながらやるとダメだね~。
そしてやっぱり電波ソング聞きながらやるといいね~。

という訳でまたね~。

379:名無しさん@ピンキー
07/04/19 22:17:56 pGikwquP
よかった、ケツを狙われる上条当麻はいなかったんだ
続きwktk!

380:名無しさん@ピンキー
07/04/19 23:20:53 FnSGRmm6
GJ!
続きが楽しみッス!

381:名無しさん@ピンキー
07/04/21 01:29:37 aNA1v9RD
前回のカキコから丸一日経過
保守

382:名無しさん@ピンキー
07/04/21 01:35:12 aNA1v9RD
すまん上げちまった

383:名無しさん@ピンキー
07/04/22 09:59:42 6+N5akRf
保守

384:名無しさん@ピンキー
07/04/22 22:06:13 rq6+AVun
一方さんの秘密スイッチ開発してえなあ

385:名無しさん@ピンキー
07/04/23 06:30:25 M+1fgQGO
つむじを押すと下痢になります

386:名無しさん@ピンキー
07/04/23 08:52:14 qXbGTurK
>>385
やーめーろーよー

387:名無しさん@ピンキー
07/04/23 20:12:38 dP0bXRR1
一方さんに浣腸液流し込みてえなあ

388: ◆0yDabgA/0.
07/04/24 12:18:44 MAq8nTIf

あい、吹寄さんの投下行くよ~。


おーけーですか~?

389:名無しさん@ピンキー
07/04/24 14:25:54 cNO1iutb
よろしくない理由があるか
我等は吹寄ファンなのだ

原爆でも食糧投下でもバッチこいだ

390: ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:41:59 MAq8nTIf


それじゃ>>377の続きから。

あんまり期待しないでね~。

391:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:46:13 MAq8nTIf


(…38.9…結構高いわね…)
体温計をケースに戻しながら思う。
(…無理にでも何か食べさせた方がいいかしら…)
そしてガサゴソとスポーツバッグを漁る。
取り出したのはすぐに食べられるように作られたレトルトのお粥。
(…ひとまずこれを食べさせて、薬を飲ませる!)
お椀を洗い、軽く水分を拭き取ってからお粥を注ぎ、レンジに投入。
(…上条は…)
とりあえずベッドに押し倒し布団をかけた。
額に濡れたタオルも置いてある。
「…………こほっ」
時折小さい咳をしているが、
(…問題無し、と…)

392:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:47:46 MAq8nTIf
間もなくレンジが小気味良い音を上げ、温め終わった事を告げた。
取出し口を開け無作為に手を伸ばした吹寄は、
「…ぁ、っ…!」
無茶苦茶熱くなっていたお椀に触れた瞬間、思わず小さな悲鳴を上げてしまった。
(…ついてない…)
心の中で愚痴を吐きながら触れた指を水に浸ける。
(…ちょっと反応が遅かったわね…)
見ると、吹寄の綺麗な指に小さな水ぶくれが出来ていた。
もう一度心の中でため息を吐くと、
「上条、これだけでもいいから食べなさい」
やけにプリチーなミトンをスポーツバッグから取り出し、お椀を掴む。

393:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:49:23 MAq8nTIf
そして出来るだけ優しい声で、お粥をテーブルの上に置きながら言った。


(…吹寄…なんで俺の世話なんてしてんだろ…)
ぼんやりした思考で答えを導き出そうとするが、当然不可能である。
(…ま、いっか…お礼のついでに聞けば…)
額に置かれた濡れタオルが結構温くなっていた。
ふと横を見る。
「上条、これだけでもいいから食べなさい」
テーブルにお椀を置きながら話し掛ける吹寄と目が合った。
彼女のイメージから微妙にズレた可愛らしいデザインのエプロンとミトンを付けていて、新妻に見えなくもない。
「…ぁー…」

394:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:52:01 MAq8nTIf
濡れタオルを水を張った洗面器に戻す上条。
起き上がるが自身で体を支えることが出来ずまた倒れてしまう。
「全く、しょうがないわね!」
その様子を眺めていた吹寄がイライラしながらテーブルをベッドの端まで持って行き上条をベッドの背に寄り掛からせると、
「…ふー、ふー…ほら、あ~んしなさいあ~ん」
丁寧にお粥を冷ましながられんげを突き出してきたのだ。
頬を染めて、無茶苦茶恥ずかしそうに。


「…ふー、ふー…ほら、あ~んしなさいあ~ん」
れんげを突き出す。
お椀であの熱さだったのだからお粥はかなり熱いだろう、

395:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:54:10 MAq8nTIf
という判断からしっかり冷ましてやる。
(…ぅ…恥ずかしい…)
吹寄サンの心境はこんな感じ。
(…こんな恋人じみた真似を…)
心の中でため息をまたひとつ。
(…まぁ、いいわ。『上条』だし…)
梅干しの赤い果肉をれんげでちぎりご飯と混ぜながら差し出す。
「……んむ…」
上条はそれを口に含むと静かに咀嚼し、嚥下した。
(…いつも思うけど何で上条の周りには女性が多いのかしら…)
常々思っていた疑問。
眉根を寄せながら上条を見遣るがぶっちゃけ睨んでるようにしか見えません。
(…こんな不真面目な男のどこがいいの…?)

396:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:56:18 MAq8nTIf
瞬間、大覇星祭の時の記憶がフラッシュバックのように蘇った。
吹寄を本気で心配する上条の表情。
(…う…)
頬に血が集まるのを感じる。
(…アレか…?)
まぁ、はっきり言ってそれだけでは無いが。
実はあの表情が物凄く気になっていたりする。
(…何でこんなに気にかかるのかしら…別に好きでも嫌いでもなかったはずなのに…)
上条が何かを仕出かさないか心配でしょうがない。
(…それに…上条が他の女の人と一緒にいるとカルシウムが足りなくなる気がする…)
要するにイライラすると。
(…ん…? それって、つまり…)

397:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/04/24 16:58:53 MAq8nTIf
考え、そして答えに至り硬直する。
(…いや、それは絶対無い! 断言できる! それだけはホント絶対無い!)
嫉妬なんて絶対にしていない。
(…ぁ、ぅ…)
さらに血が頬に集まる。
気付いてしまった。
(…はぁ……)
れんげを差し出す手の動きと表情はそのままに、心中で盛大なため息を吐く。
(…好き、ね…)
上条相手に恋愛感情なんて抱くと思わなかった。
それは本当。
不真面目なところばかり目についたのも、
(…それだけ見てた、ってことか…)
頻繁に注意してたのも一緒にいようとしていたからかもしれない。

398: ◆0yDabgA/0.
07/04/24 17:06:13 MAq8nTIf


はい終了~。
今回は諸事情のため短めなんだよね。

ともかく、なんとなーく自分の気持ちに気付いちゃった吹寄さんの今後の行動なんだけど…まぁ、期待せずに待っててね~。

399:名無しさん@ピンキー
07/04/24 17:09:48 9KeqH8Mc
とりえあずアレだ。いちいち投下許可の反応待つな。GJ

400:名無しさん@ピンキー
07/04/24 18:35:59 lfJjicq3
スタンダードな作品なら許可なく投下しちゃっていいんじゃない?
特殊な方向にエクステンドされてたら注意喚起が要るかも知れんが。
GJ!!

401:名無しさん@ピンキー
07/04/24 19:42:16 n0cu/11D
>特殊な方向にエクステンド

ベッドの上でシーツにくるまり大人の色気で誘う小萌先生や
真っ赤になって口元までシーツを引き寄せた所為でさらに
劣情を催す姫神なSSのことですか?

402:579 ◆UHJMqshYx2
07/04/24 21:34:42 k3ebpNk2
>398= ◆0yDabgA/0. 氏
GJ!ガンガレ。
おっちゃん、職人さん増えてめちゃ嬉しい。

>>401
そういう妄想バリバリなネタもっと無い?おっちゃんにくれくれ。
そういや姫神書きかけだったなあ。そういう風に無理やり持って行けないかなあ。とか。

『クローン様』は書く暇探しながら何とか書いてる最中。頑張る。


403:名無しさん@ピンキー
07/04/24 21:35:33 GYJliIfN
>>398
GJ!!!
どんどん投下して下さい!続きwktk

>>401
それは特殊な方向じゃない・・・ど真ん中だよ!!フルスイングだよ!!

404:名無しさん@ピンキー
07/04/25 11:23:54 1LQO9tQ+
>特殊な方向にエクステンド

尻から魔法出したり、女の子の股間から棒状の物体が飛び出したりするヤツですな?w

405:名無しさん@ピンキー
07/04/26 02:10:48 mO33Fg0S
>>404
それなんて(ry

406:名無しさん@ピンキー
07/04/27 16:09:17 9rpfSI0C
小萌せんせーが吹寄さんの身体を使って当麻にすけすけみるみるの補習をする光景がふと脳裏に浮かんだ

407:名無しさん@ピンキー
07/04/27 18:33:06 mt5i5b5q
>>406の話の前日のやりとり

小萌「上条ちゃんにたりないのはやる気です!女の子がかかわると妙にしっかりしているのにどういうことですかー!?」
上条「ふん、上条さんは~どうせレベル0だから~そんな幻想は持てませン~」
小萌「なに軟体生物みたいに潰れてるですかー!ちゃんと授業を受けてくれないとですね、か、上条ちゃんのせっ、成績がですね…うぅ…ふぇ…っ」
青ピ「あーっ!上条くんがセンセー泣かしとるーッ!」
上条「いや違っ」
青ピ「なーかしたーなーかしたー!せーんせーにーって泣いとるのは先生やったーッ!?じゃあ代わりに…いーんちょーにいーったろーっ」
上条「うわちょっお前それは止め」
小萌「はっ、そうです!その手があったです!上条ちゃん!」
上条「なんすか先生話の前にこいつを一発殴らせ」
小萌「補習です!」
上条「ハァ?!つかさっきからまともに話せてな」
小萌「明日は土曜日でお休みですから、みっちり補習をしてもらいます!上条ちゃんのための特別メニューです!」

こうですか?わかりません!

408:名無しさん@ピンキー
07/04/28 00:50:16 qzo751Ed
>>406,>>407
素晴らしい。思い浮かんだのならその幻想を形に昇華することを所望します。
すけすけみるみる、かあ…。きっと吹寄さんを一度剥いて汗を吸い込みやすい服装にしてじっくりと嬲っていくんだろうな。
「ふぁ…ひゃんっ…!」
「はーい、ここで上条ちゃんに質問です。今先生は吹寄ちゃんのドコに触れたでしょう…って何身を捩じらせて目隠し解こうとしてるんですか?
目隠ししてないとすけすけみるみるの意味がないじゃないですかー」
「分かる訳ありません!ってかこんなヤラシイ補習ありえないでしょ!そして意外とかわいらしい声上げる吹寄さんに上条さんのハートはドッキドキですっ!」
こうですか?わかりません!


409:579 ◆UHJMqshYx2
07/04/28 10:29:12 PeUpxevi
>407
月詠学級(笑)のクラス委員は青ピだぜ兄さん

ところで、
>>344->>348
の続きが書きかけでまだ出来てなくて、
URLリンク(red.ribbon.to)
の続きというか、終わりまで書けてるんやけど、どうしよう。
先に>>344->>348の続きを書くか、禁書終わらすか、リクエストください。

頼みますm(_ _)m

410:名無しさん@ピンキー
07/04/28 11:39:53 LoR4PZxn
完結しやすい方を先に仕上げておいてはいかがでせう?
というか禁書を! 一心不乱の禁書目録を!

411:名無しさん@ピンキー
07/04/29 15:15:31 ZnXCYtcx
禁書(インデックス)!禁書(インデックス)!禁書(インデックス)!

412:名無しさん@ピンキー
07/04/29 23:22:29 yjVepyYZ
一方さんに打ち止めをレイプしたビデオ見せたい

413:名無しさん@ピンキー
07/04/30 11:49:09 UoIOb1Ec
よろしい
ならば禁書エロだ

我々は満身の 力をこめて 今まさに コキ射精さんとする 抜き拳だ
だが この暗い闇の底で 半世紀もの間 堪え続けて来た 禁書ファンに
ただの禁書ではもはや足りない!!

大名作を!! 
一心不乱の超GJを!!

我らはわずかに 一個大隊 千人に満たぬ スレ住人に過ぎない
だが諸君は 一騎当千の 古強者だと 私は信仰している
ならば我らは 諸君と私で 総兵力100万と 1人の 禁書集団となる


414:名無しさん@ピンキー
07/05/01 18:19:34 mFZfN9fM
禁書って作者からも冷遇されてないか?
印象的なのが噛みつきって…

415:名無しさん@ピンキー
07/05/02 20:17:43 VBnxn80v
多分このスレは変態が多いから
禁書の裸よりミサカのパンチラに興奮する奴が多いはず





自分はノーマルだから姫神のうなじにドキドキする

416:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/02 20:53:22 C9YxfXq6
ここまでのレスだと
>>344-348 の続きが先か
URLリンク(red.ribbon.to)
の終わりが先か
   _,   
どっちがいいのかわからんよ、どうしよう ( ・д・)

ところで>413氏、力はいりすぎ(汗)
おいちゃんガチエロは書けないよ、いやまじで

417:413
07/05/02 23:14:57 +Z/yt/5t
どうせなら終わりを先に・・・!

(゜Д゜)579氏がエロくなれば書けるさ・・・。きっと

418:名無しさん@ピンキー
07/05/02 23:20:18 julTJXBD
>>579
私的には>>344-348の続きを希望!
でもまぁ、どっちからでもOKっすよ?
両方とも続きwktk状態なのでw
楽しみに待ってます!

419:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/05 00:37:18 NNVrkivk
おいちゃんです。えっと、考えたけど、とりあえず
URLリンク(red.ribbon.to)
の続きを投下して完結させることにします。

6レス…かな?

420:『嵐の夜に Please_embraces_closely』
07/05/05 00:38:01 NNVrkivk
 唇と唇が離れた。キラキラと光る橋が二人を繋ぐ。
 震えるような嘆息とともに、インデックスが上条を見つめる。

 唇が離れたことで、上条に緊張と少しの理性が帰ってきた。
(や、やってしまったっ……)
 焦りとともにインデックスを見下ろすと、少女はすっかり表情を蕩けさせて上条を見つめて
いた。少女のふたつの碧玉が潤む。
「とうま…私…わたし……」
 インデックスが、自らの頬に添えられた上条の手を握る。そのままその手をすっかりはだけ
てしまった胸元へ導くと、緊張した上条が抵抗する間もなくシャツの隙間へと滑りこませた。
「ちょ、インデックス―」
 手のひらに、普段は意識していなかったが、それでもしっかりと自己主張をしていた胸のふ
くらみの、この上なく柔らかな感触が広がる。
「あふっ…とうまの…とうまの手だぁ…」
 潤んだその目、今度こそは上条にも判る。

 インデックスの目は、上条を求める目だった。しかし―

 このまま流されてしまっても良いのか。
 これまでの生活で、インデックスとはうち解けて暮らして行けていると思う。でも、上条当麻
は記憶喪失なのだ。どうしてこの少女が自分を慕ってくれるのか―その理由は伝聞でしか
知らない。
 インデックスという少女が慕ってくれているのは、記憶を失う前の自分であって、今の自分
じゃない…そう、そのはずなのに。

421:『嵐の夜に Please_embraces_closely』
07/05/05 00:38:36 NNVrkivk

 緊張でガチガチになった腕を動かそうとする。
 インデックスの背中に添えられていた手はすっかり硬くなっていて、ようやく動いたと思った
らぎこちなく肘だけが伸びていき、銀髪の少女の小さいながらも形の良いお尻へと手のひらが
吸い込まれていった。
「…っ、ぁあ」
 慌てて戻そうとして、さらにお尻を強く撫でるように手が動いてしまった。顔をすっかり上気さ
せ、酔ったように薄く目を閉じたインデックスの唇から切なげな喘ぎが漏れる。
 手のひらに、インデックスのお尻の柔らかな感触が伝わる。動かそうとしても言うことを聞い
てくれないのに、感覚だけが研ぎ澄まされているようだ。
 ショーツの生地越しの柔らかくも張りのある丸みと、直接肌に触れた指が教えてくる、少女
のきめ細かな肌の吸い付くような感触、さらにしっとりと浮いた汗―その全てが上条の理
性を破壊しようと脳髄を攻める。インデックス自身も、
「あん…とうま…ふぁ…」
 と切なげな声を上げつつ上条の首に回した腕の力を強めていて、抵抗しようとはしない。
むしろもっと強く少年の手が触れるように、そのお尻を押し付けてくるような感さえある。
 そして、半ばインデックスに導かれるようにその胸のふくらみへ当てられた手のひらも、想像
を超えた柔らかさで上条を刺激する。なにより、その真ん中に当たる小さな突起が、思わず手
のひらに力が入ってしまったことを境に強く自己主張をし出した。そのことが、少女の―そ
れも他の誰でもないインデックスの胸であることが、上条に限界を超えさせようと強引に背中
を押す。
 何とかしようと思っても、緊張した腕を動かそうとするたびに、かえって少女の柔肌を刺激す
る結果となる始末だ。手を退かそうとする、何度目かの試みにまた失敗した。
「ふぅっ、あ、あ、とうま―」

 インデックスが嬌声を上げた。確実に艶を増して行くその声に、それでも上条の名を呼ぶこ
とだけは忘れない。
 とうま、とその名を呼ぶことだけは。
 そうして上条を呼ぶ少女の姿に、閃くように上条の脳裏へある日のことが蘇った。

422:『嵐の夜に Please_embraces_closely』
07/05/05 00:39:11 NNVrkivk


 今、腕の中で上条を見上げる少女が、
 それまでのことなど何も覚えていない病室で、泣き出しそうな顔をしながら言った言葉。

『インデックスは、とうまの事が大好きだったんだよ?』

 インデックスも、あの医者から上条の記憶喪失を聞いている。それが『記憶喪失』などという
生易しいものではなく、『記憶破壊』であることも。
 記憶のことは―右手の『幻想殺し』を言い訳にごまかしたが、この少女が、その嘘さえも
許容してここにいるのだとしたら。あの言葉を言ったのだとしたら。

(…どっちでも、いいじゃないか)
 上条の緊張が解けていく。
(でも、今流されちゃ駄目だ―だって俺は―この右手でもぶち壊せない、インデックスの
想いを守るために…ここに、居るんだから)


「インデックス」
 上条の呼びかけに、潤んだ碧玉が少年の瞳を捕らえる。
 上条自身は、一旦インデックスから手を離すと、その細い背中に腕を回してぎゅっと力を込
めた。
「なあ、インデックス? 正直言って、我慢できそうにない。でも、なんか、流されちゃ駄目な気
がするんだよ。あの時から…守ってやりたいと思ってる。魔術なんてモノに関わって、色んなこ
とにも巻き込まれたけどさ、それでも、インデックスが笑っていて欲しいし…俺がそれを出来る
ならそうしてやりたい。そうしてやりたい―大事な、存在なんだ。だから今、簡単に流されち
ゃいけないと思う」
 銀髪の少女が、最初は不思議そうな顔で、次は微笑みながらも徐々に羞恥を堪えるような
表情になり、最後に上条の胸に顔を埋めた。
 小さくその肩が震え出す。上条の胸に、暖かい染みが広がった。
「い、インデックス?」
「…だ、大丈夫…だよ、あ、あのね、ち、違うの、嬉しいの…」
 上条の胸元を掴むインデックスの指が力を増す。

「とうまが、わたしのこと、だいじだって、いってくれて…」

 上条の胸がきゅっと締め付けられた。きっと、この少女もそうなのだろう。
「嘘なんかじゃない。それに、ちゃんと今夜は一緒にいるから、ぐっすり―」
「うん、ありがと、とうま…とうまの腕の中…あったかいよ…」
 そう言ってからしばらくして、少女は少年の腕の中で心底安心したような寝息を立てていた。

423:『嵐の夜に Please_embraces_closely』
07/05/05 00:40:37 NNVrkivk


 上条の胸元でインデックスの静かな寝息が響く。安らかな、むしろ満足げとでも言ったような
寝息に少しだけ安心を覚える。
 が、格好をつけてみたと言っても実際のところは―押さえきれない部分が残っているのも
間違いないところで。

 いや、上条自身納得したのだ。だからあの言葉が出て、格好を付けたワケではない。
 身体のほんの一部が理性の制御を拒んでいるだけなのだ。ほんの一部。しかし。
 何とかしようとしても胸元には銀髪の少女が納まっていて、この体勢ではどうしようもない。
なんとかユニットバスに……と動こうとしたら、インデックスが身じろぎをする。起こしてしまっ
た…?と覗き込んで、そうでないことに安堵したものの、ここから動くのも無理なようだ。
 それに、約束―朝まで一緒に―は約束である。こう見えて、上条は律儀なのだ。
 結局、上条当麻にとっては生殺しとしか言えない状態が朝まで続くことになってしまった。も
ちろん、そんな状態で眠ったりできるはずもなく。

 ぎらぎらと目ばかりが冴えて、眠りたいのに眠れなくて頭痛がして、冷蔵庫のモーターの音
とか、時計の針の微かな動作音とか普段ならまったく気にもならないような音が頭に響く。そ
んな機械音を無視しようとすると、今度はインデックスの寝息が聞こえてきて、胸元に収まる
少女の温もりに再び野獣・上条が目覚めようとするのを必死で耐えてみたり、とにかく、上条
当麻にとっては地獄のような数時間が待っていた。

 何度かウトウトできただけでも僥倖というものだろう。いつしか、シャッターの向こう側から小
鳥のさえずりが聞こえてきた。

「あ、朝か…」
 今度こそは起き上がっても問題あるまい。離れたことに対し何か言われたとしても、朝だか
らでごまかせる。精神崩壊する前にとにかくこの柔らかくて暖かいものから離れなければ、と
上条当麻は起き上がった。
 インデックスが目を覚ます様子はない。
 残念なような、ホッとしたような複雑な気分になったが、ともかくも自分から間違いを起こす
可能性だけは激減したと納得することにする。インデックスに毛布を掛けてやろうとして、
「ううん…とうま…むにゃ」
 と寝言を言うのを聞き、思わず少女のうなじやら脚やらに目が行ってしまい心臓が跳ねる。
目を閉じて毛布を掛けると、振り向いて小走りでキッチンまで走り出る。
 キッチンの水道でバシャバシャと顔を洗った。
 少しは落ち着いただろうか。
 朝食でも作って気を紛らわそう。
 そう考え、まな板に手を伸ばした。

424:『嵐の夜に Please_embraces_closely』
07/05/05 00:41:39 NNVrkivk


 朝食を卓袱台に並べ、シャッターを開けた。いい天気だ。身体も精神も疲労感でいっぱいだ
が、ここは無理をしてでもインデックスをどこかに連れて行ってやろうか―などと考えている
と、件の少女が目を覚ました。
「あ…とうま…、おはよう…」
 振り返ると、ベッドの上で毛布を抱え、上目遣いに上条を見上げるインデックスがいた。
 目が合うと、インデックスはみるみるうちに耳まで真っ赤に染めていく。
「あ、あのね、とうま…、あ、ありがと…」
 インデックスの言葉に上条も顔が火照るのを感じる。いや、火照っていたのがさらに熱くなっ
たのかもしれない。しかし、インデックスの感謝の言葉に、なぜか気持ちだけは落ち着いてい
った。

「ま、まあいいだろ? それより朝メシできてるぞ? あっちで待ってるから着替えたら教えてく
れよ」
 そう答えて、ベランダに出た。朝日が眩しい。今になって、光に刺激されてか逆に眠気が出
てきたようだ。大きな欠伸が出た。その後幾度目かの欠伸をかみ殺していると、インデックス
がベランダの引き戸を開けた。その笑顔が、朝日と同じくらい眩しい。
「終わったよ、とうま? 朝ご飯、食べよっか…」
 ところで今思えば、昨夜の出来事にはよほど緊張していたのだろう。朝食を摂りながらも、
上条の頭がふらふらと揺れる。ガクン、と頭を落とすと、
「いかんいかん、寝ちまうところだった」
 と呆然と呟く。
 そんな上条の姿を見ながらインデックスが微笑んだ。
 卓袱台の向かい側にいる上条の湯飲みにお茶を注ぎながら、優しげに話しかける。
「今日はとうまは学校休みなんだよね、もう少し寝たら? 邪魔しないから」
 のろのろと湯飲みに手を伸ばしながら上条が答える。
「…いや、よく晴れたのにインデックスも出かけたいだろ? ショッピングモールに行ってみた
いとか言ってたじゃないか。ちょっとばかり眠いのは否定しないけどな」
 などと言いつつ、その次に出てくるのは大欠伸だ。その姿を見て、すっかり空になった食器と
箸を置くと、インデックスは上条を無理やり立たせてベッドへと押し込む。

「…とうまが優しいのは―夕べちゃんと教えてもらったから、私は大丈夫なんだよ。それより
いつも通りの元気なとうまのほうが良いんだから、今日は休むほうがいいかも…なんだよ」

 少女の顔がやや赤面していることにも気づいたが、それよりも昨夜のことへの言及に焦りが
走る。

425:『嵐の夜に Please_embraces_closely』
07/05/05 00:42:17 NNVrkivk
「なっ、あ、あれはだなインデックス…むぐっ」
 枕を押し付けられた。そのまま、昨夜のあの瞳で純白のシスターが上条を見つめた。
「いいから、今日はこの敬虔なシスターさんの言うことを聞くの! …ちゃんと、休んでね…」
 この瞳には勝てないな―そんな思いが少年の意識を掠める。
「判ったよ、お言葉に甘えさせていただきますシスターさま。ありがとうございます」
 苦笑しつつ上条が答えた。
「でも、寝てる間に襲うなよ?」
「なっ…」
 少年の最後の言葉に、インデックスの顔がみるみる赤くなる。耐えかねたかのように枕で上
条をバスバスと叩き始めた。
「わ、悪ぃ、悪かったよインデックス、ありがたく休ませてもらうからっ」
 言いながらも、上条は笑顔だ。それを見て、頬を染めながらも少女も微笑む。
「判ったら早く寝るんだよ?」
「ああ」
 横になると、それこそ糸が切れたように少年は寝入ってしまった。昨夜の出来事では本当に
緊張していたのだろう。じっと寝顔を見つめる。

 柔らかく微笑みながら、インデックスは上条の頬をつついた。
「…とうまのいくじなし。でも、私のこと大事に思ってくれてるからって言ってくれた事、嬉しかっ
たんだよ? 信じて良いんだよね…。 それでも、私はいつだって――」
 自然と、その顔が上条の顔に近づく。
「……いつだって…」
 自分でも意識をしないうちに、寝息を立てる上条と唇を重ねていた。
「いつだって、良いんだよ…?」
 唇を離し、ベッドに上半身を乗せた状態で呟く。眠る少年の耳にその言葉は届いてはいない
だろうが、少女は言葉を続けた。
「敬虔なシスターさん…じゃ、ないよね、私…。でも私…とうまのことが大好きなんだもん」

 上条が眠っているとは言え、無性に恥ずかしさが込み上げてくる。ベッドの端に顔を埋めて、
真っ赤になりながらううう、と呻く。
 そのまま数分、顔を埋めて呻き声を上げていたインデックスだったが、突然顔を上げると、
「いい? スフィンクス、事故はおこりうることなのっ。でも合意の上でなら事故じゃないのか
もっ」
 部屋の隅でうろうろしている三毛猫に話しかける。当然三毛猫には何のことやら判りはしな
いのだが、とにかく口に出さないと間が持たないのだろう。
「わ、私も寝ちゃう! ベッドはひとつだけなんだからとうまと添い寝になっちゃうのは仕方ない
ことなんだよっ!」
 わたわたと叫ぶと、上条の横に潜り込む。
 それから、昨夜と同じように上条の胸元に張り付いた。

「ほんとうに、大好きだよ、とうま…」

426:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/05 00:46:54 NNVrkivk
以上です。これで完結ということで。
次の投下は『クローン様』で>>344-348 の続きってことになると思います。

そのあとはまた書き出してる禁書か、3フラグ目の最後に放り込んだ姫神か、
ビリビリ熱暴走かになるかと。
…って、ビリビリ、続くのかアレ?

427:名無しさん@ピンキー
07/05/05 01:00:17 oidoODBV
>>420-425
G・J!!!
もう悶絶させていただきましたよ
そして当麻のいくじなし!!!

これわクローン様の続きが来るまで全裸待機かっ!!

428:名無しさん@ピンキー
07/05/05 01:40:17 KQhSmLpP
ぬぁあああ……、こ、これはこれでいい。ストーリー重視な自分には。互いを大切に思ってるのが分かるし。
とてもいいんだが…… 何か悶々としたものが……!
くぅ、……生殺しだ。

429:名無しさん@ピンキー
07/05/05 04:05:56 GXwOXLNw
ところでシスターはやっちゃっていいのか?
宗教に詳しい奴詳細きぼんぬ

430:名無しさん@ピンキー
07/05/05 06:38:52 vM4BGPpl
主は言いました
「若いんだから、仕方ない」と

431:名無しさん@ピンキー
07/05/05 08:15:55 XIW9g0vT
主は言いました
「産めよ、増やせよ、地に満ちよ」

432:名無しさん@ピンキー
07/05/05 10:11:14 FEkpw+SB
主は言いました
「いいじゃない 人間だもの」

433:名無しさん@ピンキー
07/05/05 11:00:50 KQhSmLpP
プロテスタントの牧師さんは結婚して家庭持っても構わないけど、修道女はどうなのかなあ。
そのあたり詳しくないから申し訳ない。
ただ、可能性はあるとは思う。

434:名無しさん@ピンキー
07/05/05 12:29:08 xKn5Je4R
( ゚∀゚)o彡゚禁書(インデックス)!禁書(インデックス)!禁書(インデックス)!

修道女って神の嫁だからアウトだと思う。だがそれがいい
つまり神様は、全世界のシスターさんのご主人様!?
羨ましすぎ

435:名無しさん@ピンキー
07/05/05 14:01:45 J0VvgeM1
プロテスタント系は妻帯OKで、カトリック系はOUT
だったと思う。
イギリス清教は……離婚していいんだし大丈夫なような?自信ないけど

436:名無しさん@ピンキー
07/05/05 15:22:21 LuMiJtFs
神をも恐れない行為だね。
だが、それがいいw

437:名無しさん@ピンキー
07/05/05 17:18:46 hUUAZyJk
大丈夫、上条さんは神の反逆者だから

438:名無しさん@ピンキー
07/05/05 18:34:49 7qnogqTw
そうだよ、宗教上のルールなんて上条さんのエロい右手で瞬殺だよ。

>>579
心からGJ!!
禁書かわいいよ禁書。

439:名無しさん@ピンキー
07/05/06 01:08:17 eVfFd4X1
むしろこのスレ的には上条=神

440:名無しさん@ピンキー
07/05/06 05:19:49 IWXF49xU
上条:「憎悪の空より来たりて 正しき怒りに応え 我等は魔を断つ剣を執る! 汝、無垢なる刃 デモンベイン!」
禁書:「トウマ…それ違う…」

441:名無しさん@ピンキー
07/05/06 06:38:19 oeIpIo8f
イチモツより右手のほうがいい、と言われ落ち込む上条さん

442:名無しさん@ピンキー
07/05/06 09:38:11 MbkoN9GN
>>440
ちょwww

443:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/06 10:02:39 bYZYl2H6
当麻が触ったらアル・アジフ消えちゃう

444:名無しさん@ピンキー
07/05/06 11:20:37 RDc+iUOb
>>443
あ、ホンマや・・・・アル消えちゃうやんw
いやいや、右手を使わずとも上条さんの素でエロい左手があれば無問題!

445:名無しさん@ピンキー
07/05/06 14:51:53 cOES6uIH
>>433
気にしないで書いちゃっていいと思う
シスターさんは神の花嫁だからホントはまずいんだが、中世くらいに描かれた春画だとシスターさんがやっちゃってるのも多い
まあなんにせよこのスレ的には無問題、昔は俺も書いてたし、保管庫にもいくつもあるっしょ
俺はシスターさんの服の構造がわかんなくて美術史の友人に聞いたりしたなー

446:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/06 21:46:29 bYZYl2H6
感想たくさんうれしいよおっちゃん。

午前中に寝ぼけて感想書いて貰ったお礼も言わず抜けたコト書いてたが(>>443)許してね。

>>430-432
…おまいら…大すきだー(笑)

マジレスするとカソリックは性交渉は絶対駄目だな。
新教徒は牧師は妻帯オッケーなんだが、基本的に新教徒に修道女がいないので比較できない。
イングランド国教会は一応新教徒分類ながらカソリックと共通点多いから、基本的には駄目かも。
ただ、女性司祭が何年か前に叙階されてるし、その人だけ結婚しちゃいかんと言うことにはならん
だろうから、結婚してからと言う条件付きなら良いかもしれない。
何年だったかあるいは十何年だったか前に、TVのニュースでキリスト教の司祭さんと女祭さんが
結婚したのがニュースにあったし。
ともかくも婚前交渉は駄目かもしれんが。
西欧では婚前交渉自体が社会的にはキリスト教に反発して起こったとも言えるからな。

でもおれ日本人だしキリスト教徒じゃないし据え膳食うし上条さんもそうだろう?きっと。

>>445
復活しないの?wktk

さて、明日から仕事なのでおっちゃん寝る。
誰もいない早朝の通勤電車で>>344-348の続きを書くのだ。
ではノシ

447:名無しさん@ピンキー
07/05/07 16:58:54 FP6V8+KK
>445
修道女は娼婦出身者とか巡礼者に春を売るとか関係がかなりありますがなにか?

448: ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:00:01 zKvxxr59


どうも。
それじゃ>>397の続きからだね。


スタートするよー。

449:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:01:25 zKvxxr59
なんだかなぁ、と思う。
(…気付かなかっただろうな…)
わざわざ押しかけてまで看病なんかしなければ。
(…ずっと変わらないクラスメート…)
…だったかもしれない。
でも、それでいいのか。
(……私も女の子、だからね…)
好きな人と一緒に痛いと思う。
だからやっぱり嫌。
嫌、かもしれない。
(…あぁ! 何かもうグチャグチャしてきた!)
とりあえずこんがらがった思考を脇に退ける。
(…ともかく、もう少し落ち着いて考える必要があるわね…)
そう結論をつけるとお粥がなくなるまで上条に食べさた。
「…悪ぃ、吹寄」

450:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:05:04 zKvxxr59
上条は一言、小さく呟く。
「………いいわよ、別に…」
弱々しい苦笑。
心配が普段より二割ほど増したが、テキパキと食器を片付けていく。
「…はい、これ」
そして薬を飲ませてから寝かし付けた。


(…ん…ぅ…?)
眉をしかめながらうっすらと目を開ける上条。
栄養を摂って、薬を飲んで一眠りしたら結構体調が回復したようだ。
それにしても、と上条はちょっとだけ首を傾げた。
なんだか嬉し恥ずかし赤面イベントに巻き込まれていた気がする。
(…なわけねーよな…)

451:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:08:06 zKvxxr59
吹寄制理がわざわざ看病をしに押しかけて来て『あーん』までしてくれた、なんてあまりにも馬鹿馬鹿しい妄想を頭から追い出そうとして、
(…だってほら、吹寄だってい)
ねーし、と続けようとして思考が止まった。
上条の目に留まったのは一人の少女の姿だ。
腕を枕にしてすやすやと気持ち良さそうに眠っていた。
(…激しい既視感を感じるのは何故?)
上条の位置からでは微妙にしか顔が判断出来ないが、どうやら額のところで髪を分けているようだ。
(……………)
きっかり五秒間悩み、そして結論を弾き出した。
(…これは…)

452:名無しさん@ピンキー
07/05/07 17:08:17 FP6V8+KK
支援

453:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:10:41 zKvxxr59
間違いなく、
「吹寄、だよなぁ…」
とりあえずあれは夢ではなかったようだ。
目の前の吹寄はやけにぐっすり眠っている。
学校では絶対に見せない姿だ。物凄く新鮮な感じを受ける。
と、吹寄が顔の向きを変えた。上条の方へ顔を向ける形で。
(…ぅわ…っ…)
一瞬心奪われた。
震えるまつげ。
やわらかそうな頬。
小さく動く鮮やかな唇。
普段のキリッとした表情からは想像できないようなあどけない寝顔。
どれも上条の見たことがないものばかりだ。
「……それにしても…」
しばし寝顔を見つめ、

454:名無しさん@ピンキー
07/05/07 17:11:28 FP6V8+KK


455:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:12:45 zKvxxr59
「…いつもは綺麗、って感じなのに…寝顔は可愛いんだな…」
小さな笑みを浮かべながら言った。
(…ん…?)
何か耳まで赤くなった気がする。
寝てる振りをしているように見えなくもない。
(…気のせいだよな…)
ともかく、このままいてもヒマなのでテレビでも見ることにした。


「…ぁぅ……?」
顔の向きを変えたと同時にまどろみから目覚める。
(…ん…? …私…寝て、たの…?)
イマイチ意識がはっきりしない。寝起きだから仕方ないことかもしれないが。
状況を確認しようと目を開けようとした瞬間、

456:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:15:58 zKvxxr59
「…それにしても…いつもは綺麗、って感じなのに…寝顔は可愛いんだな…」
煙が出てるんじゃないかと思うほど顔に熱が集まってしまった。
開きかけた目を閉じて寝たふりを始めた。
自分の気持ち(?)を認識した矢先にこれは不意打ちである。
(…こ…っ、こんな状態で会話したら何言い出すかわからないわ!)
とのことだ。
どうやら上条の意識は吹寄から離れたらしく、今はテレビを眺めている。
寝返りを拍つように顔の向きを変える吹寄。
視線の先にはテレビ。
映っているのはかなり前にやっていたアニメだ。

457:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:18:29 zKvxxr59
何故わかるのかはわからないが。
画面の中では黒髪と金髪の男同士が激しく剣を打ち合っている。
『ぅおぉぉおぁぁ!!』
場面が替わり、今度はオレンジ色の制服を着た少女と、セーラー服を着た黒い少女が戦っていた。
『はぁっ!!』
『……命…私、今ならわかる気がするの…』
黒い少女が遠心力を使って剣を振る。
『…ぃぃッ!!』
ぎゃりぃ、という激しい激突音が響く。
『…ホントの好きって何なのか…自分の思いは本物だって信じること。疑ったらダメ……好きなら好きって…あなたが好きだって、そう言わなきゃ伝わらない…』

458:名無しさん@ピンキー
07/05/07 17:21:02 FP6V8+KK
私怨

459:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:21:05 zKvxxr59
オレンジ色の制服の少女が剣を防ぎながら心の中で呟く。
(…本当の好き、か…確かに想ってるだけじゃダメよね…)
吹寄はぼんやりとテレビを眺めながら考えた。
『ッ!!』
ききぃん!
オレンジ色の制服の少女の視線が金髪の少年のほうへ向く。
『…ぁ…ッ!!』
『…恐くて嬉しくて…私の中に芽生えた不思議な気持ち…』
(…恐くて嬉しい…)
小さく反芻する。
『…温かくて掛け替えのない私の中のたった一つの…、でもみんなにあげられる思い…』
ああ、やっぱり、と吹寄は思う。
(………私は上条が好きなんだ…)

460:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:26:22 zKvxxr59
いつからかは判然としないが、好意を持っているのは確かだろう。
不意打ちで上条に可愛いと言われ、内心かなり動揺していたのでアニメの台詞に素直に反応してしまったのかも知れない。
(…上条は私のことをどう思ってるのかしら…)
ふと思う。
(…いつもいつも口煩く注意したり、殴ったりバッグ投げ付けたり…)
印象的には最悪だ。
(………少しは改善しよう…)
そう心に誓う。
(…でも上条だって悪いわよ…)
ちょっとだけ自己弁護。
アニメはクライマックスに差し掛かり、挿入歌が流れ始めていた。

461:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:32:20 zKvxxr59
吹寄はベッドの上で身じろぎをする。
(…可愛いとか言われて顔赤くなったと思われたら癪だし…)
要するに『今起きました』のポーズだ。
「…ん…ふぁ…」
猫がそうするように目を擦りながら起き上がる。


久しぶりにゆっくりとテレビを見る時間が取れた。
(…意外とハードな日常送ってるからなぁ…)
内心苦笑混じりで思う。
大覇星祭そっちのけで学園都市中をマラソンしたり、外国まで出向いて戦艦の壁に拳一つで突貫していったり…、
(…ともかく、見よ…)
思い出したら急に悲しくなってきた。
(…再生~…)

462: ◆0yDabgA/0.
07/05/07 17:40:21 zKvxxr59


ほい、一段落。
とりあえず今回はネタをぶち込んでみたよ。

今更とか突っ込まれるかもしれないけどね。

レスをくれたみんなにお礼をしつつ、またねー。

463:名無しさん@ピンキー
07/05/07 17:54:50 nHhnYyMT
なぁんだ
ねぎは使わないのか
…別の意味で

GJ

464:名無しさん@ピンキー
07/05/07 21:33:40 IT1IwLsE
すみませーん。
ネギ×巨乳×高校生ぐらいの女の子→ネギ時計↓
URLリンク(pya.cc)
が思い出しました・・・。
姫神さんが看病に来るというイベントは、起きないかな・・・。
                

465:名無しさん@ピンキー
07/05/07 22:59:20 QTJmEk+2
>>446
そのうち復活するつもりだよー
>>447
春をひさぐってのは初耳だ、情報どうも
>>448
甘酢っぱ―――――い!GJだ!

466:名無しさん@ピンキー
07/05/08 15:37:51 /XgpZDbm
>>447
聖娼はメソポタミアとかだった様な……うろ覚えだが

467:名無しさん@ピンキー
07/05/08 17:37:07 LStnoDH7
>>462
G☆J!!!!
吹寄かわいいよ吹寄
続きwktk

468: ◆0yDabgA/0.
07/05/08 17:39:56 mAeHQGFG


ちょっと皆に質問いいかな?


姫神がカミジョーさん呼ぶときって『君』だよね?
名前や名字で呼んだことってある?

吹寄と一緒にお風呂イベントに姫神交ぜようかと思ってるんだけど。

469:名無しさん@ピンキー
07/05/08 17:41:15 qF7IxVKz
相変わらず改行が気になって仕方ないけどまあ置いといて。普通に上条君じゃなかったっけ

470:名無しさん@ピンキー
07/05/08 20:45:06 LStnoDH7
>>468
普通に「上条君」でOKなハズ。

>吹寄と一緒にお風呂イベントに姫神交ぜようかと思ってるんだけど。
楽しみに待ってます!!!!

471: ◆0yDabgA/0.
07/05/09 21:53:24 nuy92U6a
>>469>>470
ん、ありがとう。上条君、でいいんだね?
じゃあ、その方向で行きますか。あんまり期待しないでくれると双方ダメージ少なくていいんじゃないかなー…。はっきりいって自信ないからね~、しっかり原作読んでから取り掛かるよー。

てなわけで、レスとGJをくれた皆にお礼を言いつつ、またねー。

472: ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:28:07 9rvHwgUv

>>461の続き出来たよ~、ってな訳で。
投下開始。
そして今回はちょっと?長め。

473:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:29:51 9rvHwgUv
かなり前に見ようと思って最終話だけ見そこねていたアニメだ。
画面の中で黒髪と金髪の男同士が激しく剣を打ち合っている。
『ぅおぉぉおぁ!!』
場面が替わり、今度はオレンジ色の制服を着た少女と、セーラー服を着た黒い少女が戦っていた。
『はぁっ!!』
『……命…私、今ならわかる気がするの…』
黒い少女が遠心力を使って剣を振る。
(…ん…?)
直感的に何かを感じた。
『…ぃぃッ!!』
ぎゃりぃ、という激しい激突音が響く。
『…ホントの好きって何なのか…自分の思いは本物だって信じること。疑ったらダメ…』

474:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:33:23 9rvHwgUv
悲しげな瞳を黒い少女に向ける。
『…好きなら好きって…あなたが好きだって、そう言わなきゃ伝わらない…』
オレンジ色の制服の少女が剣を防ぎながら心の中で呟く。
(…ぎゃあ!? こんなベストなタイミングで…)
正直頭を抱えたい。
(…あー…クソっ…どうしたらいいんだよ…)
『ッ!!』
ききぃん!
オレンジ色の制服の少女の視線が金髪の少年のほうへ向く。
『…はぁ…ッ!!』
剣を振り下ろす金髪の少年。
(…姫神をどう思ってるかわからねー…)
それが最大の問題点であり、

475:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:36:11 9rvHwgUv
『…恐くて嬉しくて…私の中に芽生えた不思議な気持ち…』
(…なんかモヤモヤすんだよな…)
はっきりさせなければならない答えでもある。
『…温かくて掛け替えのない私の中のたった一つの…、でもみんなにあげられる思い…』
(…姫神は傷つけたくない、だけど自分に嘘はつきたくねー…)
クソっ、と心の中で悪態を吐く。
もし姫神の好きだという気持ちを受け入れても、こんな気持ちの状態ではいずれ姫神を傷つけてしまうことになる。
断ってもそれは同じ。
わかっているからこそ、上条にはそのどちらも天秤にかけられない、かけたくない。

476:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:38:28 9rvHwgUv
かといって、このままズルズルと返事を先伸ばしにする訳にも行かない訳で。
どちらか一つを選ばなければならないのだ。
(…あー…畜生…ッ!)
自分でもはっきりしないのには嫌気がさしていた。
(…俺は姫神が好きか?)
好きか嫌いの二択なら迷わず好きを選べる。
(…でもそれは姫神と同じ『好き』なのか?)
それがわからない。
受け入れるべきか悩む。
今もまだ、いろいろな迷いが多すぎて答えが出せないでいる。
(…情けねー…)
上条が自身の気持ちの整理から自己嫌悪に入り始めた矢先、
「…ん…ふぁ…」

477:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:40:49 9rvHwgUv
吹寄が目を擦りながら起き上がった。
「…吹寄」
思わず呟く上条。
「…何…?」
目覚めたばかりにしてはやけにはっきりとした調子で吹寄は聞き返した。
「…ん、ちょっとは調子良くなかったみたいだ。ありがとな」
今まで世話をやいてくれたのだ。お礼の一つもないと失礼だろう。
「そう、よかったわね」
上条の顔を見つめ、眉をひそめながらやけに素っ気ない返答を返す吹寄。
(…? いつも以上に冷たくない?)
その様子に僅かに疑問を持つが、
「…うぎゃあ!? な、なんかすっかり終わりになってるゥ!?」

478:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:44:08 9rvHwgUv
悩みに悩んでいる間に、すっかりアニメは終わりを迎えていたのだった。


(…悩んでる…?)
上条の表情はやけに暗く、一目でなにか大きな悩みに心奪われていることが理解できた。
真剣に。
そう、とても真剣になにかを考えていた。
(…届かない…)
目の前に越えられない溝があるように。
もどかしかった。
上条の役に立てない自分が。
「…吹寄」
と、上条が吹寄の名を呼んだ。
「…何…?」
今起きたばかりだということを忘れて、普通に答えてしまう。
「…ん、ちょっとは調子良くなかったみたいだ。ありがとな」

479:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:48:41 9rvHwgUv
そういわれたことが素直に嬉しくて、
「そう、よかったわね」
照れ隠しについ素っ気ない返事をしてしまった。
(…ぁー…)
自己嫌悪に入りかけるが、思考を切り替えることでそれを回避。
その過程で、ふとあることに気が付いた。
(…昨日から寝込んでるってことは…お風呂入ってないわね、多分…)
まぁそんなこともあろうかと、吹寄もお風呂セットを持って来ていた。
どんなことだ、というツッコミは無しの方向で。
(…入浴すればまた汗をかくし、汗で濡れた服で放っておくのはまずいわね…)
そう自分を納得させつつ、

480:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:52:48 9rvHwgUv
「…上条! お風呂に入るわよ!」
一息で言い切った。


わしゃわしゃ…。
とりあえずスポンジで体を擦『られ』ている。
(…何でこんな事態に? 神様、四百字詰め原稿用紙二枚にまとめて答えてください…!)
当然、上条の体を擦っているスポンジは、上条自身が動かしているものではない。
(…不幸ッ!? 不幸なのかこれわーっ!?)
心の中で絶叫する。
上条の後ろでスポンジを動かしているのは何をかくそう、
「…ほら、何してるの! 腕を上げなさい!」
紺色のスクール水着っぽい水着に身を包んだ恥ずかしそうな吹寄制理だった。

481:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 15:57:54 9rvHwgUv


回想開始。


「…上条! お風呂に入るわよ!」
宣言の後の吹寄の行動は、何よりも早かった。
テキパキと風呂に湯を張り、どんな裏技を使ったのか一瞬で上条を全裸にし(この時吹寄の頬が無茶苦茶赤かったのは記述しておこう)、バスルームにほうり込んだ。
咄嗟のことで上条がしばらく呆然としていると、何を血迷ったのかスクール水着っぽい水着を着た吹寄がバスルームに乱入してきたのだ。
「…ぶ、ぶふぁ!? ふっ、吹寄サン!? な、なんちゅー恰好を!?」
吹寄の姿を見た瞬間鼻血を噴きそうになった。

482:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:01:28 9rvHwgUv
紺色の布地に包まれたボディラインは、水着が小さいのかやけに強調されている。
ムッチリと強調されたその肢体は、『美人なのにちっとも色っぽくない』などという評価(げんそう?)を一撃でぶち壊すほどの破壊力があった。
並の水着なんてメじゃねーぜ。
「ぬぁあ!? なんで入って来ますか!! 上条さんは一人でお風呂に入れないお子様ではありませんの事よ!?」
しかもご丁寧にも胸元には白いゼッケンが縫い付けてあり、そこには幼い感じを受ける平仮名で『せいり』と書いてある。

483:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:07:30 9rvHwgUv
「…っていうかどうやってそんなレアな水着をゲットしたんだ!?」
気が動転していてついそんな言葉を発してしまう上条。
吹寄も相当動揺しているのか、
「…しっ、仕方ないでしょう! 体のラインの見栄えをよくして、尚且つ健康にも良いって言うから買ってみたの! そうしたら最初からこんな状態だった! 人前じゃ着れないけど貴様なら構わないかと思ったのよ!」
高速で、本来言う必要なんか全くないことをそれはもう高速でまくし立てた。
こんな状態とはゼッケンとか名前のことを指しているのだろうか。

484:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:11:07 9rvHwgUv
「…また通販のやつなのね…つか俺なら良いって複雑な心境だー…」
思わず呟き、スク水吹寄を眺めてみる。
なるほど、確かに普通のスクール水着とはデザインが微妙に違うのがわかる。
暫く見つめた後、
「…ぅ…」
鼻を押さえて無理矢理視線を反らす上条。
ムッチムチの吹寄ボディは、純情少年上条当麻にとって刺激が強すぎたようである。
「…ほら、背中向けなさい!」
言われて背中を見せる。
そしてふと気がついた。
ぶっちゃけ隠すものがないじゃない。
ナニでナニをだって?

485:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:13:47 9rvHwgUv
そりゃ、下半身にぶら下がる上条ジュニアに決まってるじゃありませんか。
(ぎぃやぁぁぁアァァアアア!? これってピンチ!? 何がってそりゃ俺にもわかんねーけどッ!!)
「…ん、…ん、…ん」
ボディソープを付けたスポンジを使って一定のリズムで渾身の力で苦悩する上条の背中を擦る吹寄。
(…つか疑問もとうよ、俺!! 何をどう間違えばこんな状況になりますか!! 事件か? 事件なのか!? またステキ魔術がどっかで発動してて、その被害を不幸な上条サンが受けてるですかー!? しかも口調が小萌先生風味になっちゃってるし!!)

486:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:15:46 9rvHwgUv
ぐぉお、とやけに獣的な呻きを上げながら悩む。
スポンジが、背中を満遍なく擦り、腕の方に移動し始めた。


回想終了。


「…ほら、何してるの! 腕を上げなさい!」
悩む上条を知ってか知らずか素早く、かつ丁寧に上条の体を洗っていく。
(うがぁぁぁぁぁ!? どうする俺!? どーするッ、俺ぇ!?)
頭の中にカードがちらつくのは気のせいか。
続きはウェブで?
完全に混乱した思考が、さらに追い詰められることになる。
次の瞬間。
もうそろそろ背中周辺を洗い終わるといったところで、
「じゃあ、次は…」

487:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:17:54 9rvHwgUv
スク水姿の吹寄は、
「…ま、前を洗うからこっちを向きなさい!」
とんでもない威力の爆弾(発言)を投下してきたのだった。


こちら、ところ変わって上条が住まう寮の前。
(…ここで。あってるよね…)
その寮の前に一人の少女が立っていた。
その光景に激しい既視感を感じるのは気のせいか。
色白で、今時の日本では珍しい純和風の黒髪少女。
姫神秋沙である。
(…風邪ひいていたみたいだけど。上条君。大丈夫かな…)
正直心配だったが告白の一件があり、声をかけるのも躊躇われた。

488:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:20:32 9rvHwgUv
だがやはり想い人の不調は気にかかり、結局上条の寮まで出向いてきたのだ。
(…こっち。…だったはず…)
エレベーターに乗りつつ上条のいる階を目指し、そして思いを廻らせる。
(…私は。大丈夫…)
答えを聞くのが果てしなく不安だった。
(…たくさん。泣くかもしれない。けど…)
心を決めた。
(…何があっても。クラスメートとしてだけでもいいから。側にいよう…)
どんな答えでも受け入れられる。断られても普段通り振る舞える。
だから、
(…私は。大丈夫…)
いつか貰える答えまで、この身を期待に浸していよう。

489:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:23:23 9rvHwgUv
私からは絶対に離れないという決意と共に。


エレベーターが到着を告げる。降りて軽く周囲を見回し、
「あった」
上条の自室を見つけてぽつりと呟く。
部屋の前まで歩き、そしてインターホンを押そうとした白い指がぴたりと止まる。
(…ぅ。緊張。する…)
一度、前に入ったことがあるといっても、あれはあくまで緊急事態だった。
しかし、今回はこちらから訪ねている。
(…でも。押さないことには…)
訪ねて来たことが伝わない。それはとても困る。
ぶっちゃけ空気扱いは酷いと思う。
「…む。むー…」

490:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:26:31 9rvHwgUv
ピッタリとインターホンに押し付けた指と壮絶なにらめっこを繰り返すこと数分。
まるで乙女の様な声で、
「きゃぁぁぁぁ!! それだけは駄目ぇ!?」
上条当麻の、心からの絶叫が響き渡った。


「じゃあ、次は…ま、前を洗うからこっちを向きなさい!」
問答無用に正面を向かせようとする吹寄に必死で抵抗する上条。
「ちょッ! 待て待て待て、ちょーっと待て吹寄!! おま、おまっ! 何を血迷ってそんなことをッ!?」
近くにあった桶を引っつかみ、股間を隠しながら逃げる。
「何で逃げる!! 大人しくあたしに洗われなさい!!」

491:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:29:48 9rvHwgUv
吹寄が腕を伸ばして掴もうとする。
「無理無理ここだけは絶対に無理!!」
上条はそれを触れる寸前で回避する。
そんなやり取りを数分。だが生憎ここは狭いバスルーム。数分持っただけでも奇跡と言えよう。
「…ほら! 観念なさい!!」
隅っこに追い詰められ、吹寄の(上条曰く)魔の手が上条の持つ風呂桶をガシッと掴む。
「きゃぁぁぁぁ!! それだけは駄目ぇ!?」
さらに強い力で風呂桶を押さえるが、何分足場が滑りやすい上に不安定だ。
「……ぅ? …ッ! ぉおおお!?」
ツルッと滑り、
「あだっ!?」

492:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:37:22 9rvHwgUv
そのまま引っ張られて床に背中から落ちた。それでも桶は離さない。
「…いっつーっ…!」
瞬間、これを好機とばかりに上条をホールド。
「…うぉっ!? や、止めっ!」
引きはがそうとするがしっかりとキまっていて無理だった。
いざ風呂桶を吹き飛ばさんとしたその刹那、
「…か。上条君!?」
ズパン!! という轟音を轟かせバスルームの扉が開いた。
扉の向こうに立っていたのはそう、
「…ひっ、姫神!?」
心配と、羞恥と、なんかいろいろ交じった複雑な(上条にはそう見えたらしい)表情をした姫神秋沙だった。

493: ◆0yDabgA/0.
07/05/12 16:42:35 9rvHwgUv

はい終わりっと。
まぁ、保守がわりにでもなればいいかなー、なんてねー。
もうちょっち突っ込んだとこまで書きたかったけど、それは次の機会に。
という訳でまたねー。

494:名無しさん@ピンキー
07/05/12 18:08:29 wbhwZbge
>>493
うおおおおおおおおーーーっっっっ!!!
吹寄がエロ可愛いよG☆J
この後の展開にwktk

495:名無しさん@ピンキー
07/05/12 21:25:22 godQDsGU
GJすぎる。どんな脳構造してたらこんな名作書けるんだ?ちょっと解剖させれ

君を殺してスレ住民の出方を見r

496:名無しさん@ピンキー
07/05/12 21:30:27 t43M6U0E
>>495 バックアップ自重

497:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:01:16 2+V8g+Ut
おっちゃんです。

直しいれて自己嫌悪するのもなんなので、
タイミング悪いけど投下するのです。
7レスぐらい?

498:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:02:40 2+V8g+Ut
 何のためらいもなくベストを乱暴に腕から引き抜いた。続けて、タイをもぎ取るように
外して足元に投げ捨てる。御坂美琴はそのままの勢いでブラウスに手を掛けると、引
きちぎらんかの勢いでボタンを外し始めた。
 すでにシャワーを被ってしまったブラウスの下には、御坂妹と同じく縞々ながらこちら
は水色のブラが透けて見えた。微妙に濡れ透けて見える肌色が、生の肌色となって見
えてくるあたりはとても扇情的ではあるのだけれど―
(もうちょっと、こう、色気のある脱ぎ方は無いのかね…?)
 などと、攻め立てられながらも妄想逞しくしていた上条だったが、

「とうまっ… いま、見てくれなきゃダメなのは…わ、私なんだから、ね…?」
 インデックスに両頬を包まれ顔を向かされる。
 その際にも、インデックスは少しでも上条に顔を寄せることを忘れないし、泡にまみれ
た胸の膨らみや太腿を積極的に上条に絡ませてくる。
 余所見(インデックスから見て、だが)をしていたことをやや咎める風な表情ではある
ものの、その実、頬を染め瞳を潤ませ感極まって、肌を合わせる相手が同じように感じ
ていて欲しいといった様子だ。
 最初に「邪魔だ」と御坂美琴に宣言した後、インデックスの注意力は再び上条にその
すべてが向けられていて、彼女にとって「どうでもいいこと」に注意を向けて欲しくないの
だろう。
 それは御坂妹にしても同じことのようだ。
 上条の目線をインデックスに取られてしまったものの、濡れたその柔らかな肢体を上条
に摺り寄せて、その吐息に少女らしからぬ艶を絡めてくる。
 上条と体を擦りあわせていたためか、興奮のためか、その胸の先端の蕾が固く上条の
肩口と腕とを押した。
 その刺激に、少年も短く興奮の吐息を吐く。
 その声を聞いて、御坂妹が上気した口元を上条の耳元に寄せて熱っぽく囁いた。
「オリジナルは…後からやってきて…都合の良いことを言っているだけ…です、私はあのと
きからずっと当麻さんのことを想って…ですから、今はわ、私だけ、感じてくださいとミサカ
は…」

 唇が触れそうなほど接近した銀髪の少女の蕩けた表情と、肩口にささやかながらその柔
らかさをしっかりと自己主張する膨らみを押し付けたクローン少女の耳元にかかる吐息に、
再び上条は快楽の渦に引きずり込まれる。
 視線を捕らえて離さないまるで宝石のようなインデックスの潤んだ碧眼が、無意識のまま
に上条をその唇に導こうとした。唇を重ねようと少し首を傾けた上条に、インデックスの瞳が
喜色に揺れて、その瞼が閉じ―
 首を引かれて、我に返る。
「あなたも油断も隙も無い人ですね、そんな勝手は許しませんとミサカは通告します」
 背後から、御坂妹がインデックスに鋭い視線を飛ばしていた。再びあるいは三たびか、上
条を挟んで肌も露わな少女二人が睨み合った。思わず目線を逸らす。



499:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:03:11 2+V8g+Ut

 しかし、逸らした目線の先では、ストリップショーを繰り広げながら御坂美琴が真っ赤に
なって上条を睨みつけていた。
(いっ、いずれも針のむしろですかッ)
 背筋が凍りそうになり、それでも何か違和感を覚えて上条がなんとか美琴の瞳に視線を
戻すと、確かにその目は上条をきつく睨んではいるのだが、『こっちを見てなさいよっ』とい
う声が聞こえてきそうで、今度は美琴から目が離せなくなった。
 目尻に少し溜まった涙が色っぽい。

 ブラウスを脱ぎ捨て、濡れた靴下を引き剥がした美琴は、スカートに手を掛けるより早く
その胸を隠していた水色の縞々の肩紐を抜いて、背中のホックを外した。拠り所を失い、
小さな布切れは重力に従って床に落ちるに任される。
 その後、両手で胸の膨らみを覆って隠した美琴だったが、上条の視線が離れていないの
を確かめるようにねめつけると、その腕を解いた。
 見た目は―確かに、クローンである御坂妹とそっくり同じに見える慎ましさだ。
 しかし、その慎ましさ、有体に言えば胸が小さいことが気になるのだろうか、普段から気
の強さばかりを見せている御坂美琴が、一瞬、その視線を自信無さげに曇らせたことを上条
は見逃さなかった(…フラグ魔、恐るべし)。
 気丈な少女が見せた、わずか一瞬のか弱さに少しだけ落ち着いていた興奮がまた高ま
りだす。食いつくように、美琴への視線を強めた。
 上条の強くなった視線に、美琴は胸元まで赤く染めていく。
 恥ずかしさが急に戻ってきたような気がしたが、上条が視線を向けているのは他の二人
ではない、自分である。―目、離すんじゃないんだからっ! とオーラを放ちつつ、スカートに手を伸ばした。
 手がもつれてサイドのジッパーを下ろすのに手間取り(そこが上条にはかえって可愛らしく
映ったりもしたのだが)、美琴の胸がその腕に押されたり引っ張られたりして小さいながらも
形を変えて、その柔らかさを自己主張しているうちに、なんとかスカートも足元に落ちる。
 その下は、上条が想像した縞々の小さな三角形ではなく、体操着の短パンだった。
(そういや短パン佩いてるとかどうとか…自販機ぶっ壊した時に言ってたっけ…)
 ただ、これはこれで妄想を掻きたてるというか、秘蔵のいけない映像ソフトにもそんなシチュ
エーションがあったような、と、インデックスと同居してそういった映像とご無沙汰だった上条
の記憶を刺激する。しかも今、目の前にあるのは映像などではなく、本物のオンナノコなのだ。
 さらには、繰り返すが、普段は気の強さばかりを見せさせられている少女が―確かにこっ
ちを睨みつけてはいるが―、すでにしっかり見せてしまっているその胸の膨らみを再び隠す
か、思い切って短パンに手を伸ばすか、腕を小さく上下させて逡巡するさまが、上条の目には
とてつもなく淫猥に映る。
 かろうじて止まっていた鼻血が再び流れ出した。

500:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:03:46 2+V8g+Ut

「やだっ、とうまっ…、余所見しちゃやだ…って言ったのに…」
 鼻血を流す上条の姿に、クローン少女と睨み合っていたインデックスが喘ぎながらも非難の
声を上げる。上条を上目遣いに見上げたまま、さらに密着の度合いを高めようと腕の中に潜
り込んできた。上条の腕がインデックスの腰に回る格好になる。力が上手く入らない(マッサージのためか裸体攻めのためかはもう判らない)ために、手首が腰のくびれに引っかかって
掌がその白いお尻に触れた。
「あうんっ…」
 碧眼を細めてインデックスが嬌声を上げる。
 抱きつく少女の腕の力が強くなる。インデックスもまた、御坂妹同様に乳房の先端を固くし
ていたことが胸元からの感触として上条に伝わった。
「い、インデックス…」
 この銀髪の少女が、普段は修道服を着ていること、しばしばその服を着ているに相応しい
行動や言動をしていることがあることが唐突に思い出される。そうすると、信仰心なんてもの
をほとんどを持ち合わせたりなどしていないのに、急に背徳的な感情が湧き出してわけもなく
興奮してきた。
 腕を動かそうとする。動いた。我慢できなくなって、この『修道女』のお尻を濡れたショーツの
上から鷲づかみにした。…柔らかい。
「――ひぁっ…と、とうまっ」
 一瞬、抵抗するように少女が力を入れた。しかし、その声には抵抗の響きはない。そのこ
とでさらに興奮する。力が入りにくくなっている指先に、それでもさらに力を込めた。禁欲的で
なくてはならないはずの少女の瞳が、表情が確かな官能の色を帯びる。
「あっ…ず、ずるいですとミサカふぁうっ」
 耳元では、予想通りに御坂妹が不満の呟きを漏らし始めたので、同時に逆の腕をその細
い腰に回した。太腿の、オーバーニーソックスに覆われていない部分を撫ですさる。徐々にそ
の手を内側に潜り込ませた。
「っあ…ぃや、やぁっ…はっ」
 インデックスとは逆に抵抗するような声を上げた御坂妹だが、声色そのものには抵抗の意
思は感じられない。すでに艶っぽくなっていた息が、一気にその色を強くした。
 上条を挟む二人の少女が耐えかねたように少年の耳や頬をついばみだす。止まらない上
条の手に、ついばむ唇が離れる一瞬一瞬全てで熱い吐息が漏れ、互いの興奮が高まっていくのが判った。

501:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:04:20 2+V8g+Ut

「こんなときまでっ…あたしのこと…スルーするのッ?」
 その興奮を遮るように声が上がった。正面にいた御坂美琴である。
 はっとして顔を上げると、トップレスで短パンに手をかけたままの美琴が涙目で上条を睨も
うとして、睨みきれずに見つめてきていた。
 一粒、二粒と涙が零れて、
「やだやだやだやだっ! 負けるのなんてやだっ!」
 搾り出した叫び声とともに、短パンもろともショーツを脱ぎ捨てて上条の足元に駆け込んだ。
 いきなり、モザイクなしの薄い茂みが上条の視界に飛び込む。
 インデックスで数回、あとオルソラとかアニェーゼとか、不幸にも(?)見ちゃったことはあって
も、ここまでばっちり見えるのはさすがに初めてだし(インデックスの初めてはまじまじ見ちゃっ
たけれど、不幸にも…? 記憶に無い)、いや、まじまじ見たりなんかしてないし、そういや白
人さんばっかりだな…などという上条の的外れな感想は置いておくとしても、
「ぶほっ!…ちょ…、み、御坂さん?」
 ここまでの行動にはさすがに戸惑うわけで、あまりの気迫に少女二人を抱きすくめていた腕
に思わぬ力が加わった。
「はっ…ああんっ」
「っ、あふぁっ」
 加えられた刺激に、それぞれお尻と太腿の内側を弄ばれていた二人が嬌声を上げる。

「…なっ、なによっ、みっ、見せ付けてるつもり?」
 行為を見せ付けられていると思い込んだ御坂美琴が詰め寄ってきた。
 美琴は二人を押しのけるように割り込むと、インデックスが跨っているのとは逆の太腿に跨
って座り込んだ。
 インデックスが跨ったときはショーツ越しだったのだが、今度は―ただでさえ感覚が敏感
になっているのに、生の感触が伝わってきた。その、柔らかいやらくすぐったいやら、さらには
その微妙な感触からいろいろと想像してしまった。上条の体がびくっと震える。
「きゃんっ」
 上条の震えが足と足の間から突き上げるように伝わり、美琴も悲鳴を上げた。
 無意識に力が加わり、さらに密着の度合いが強まる。突き上げる刺激の正体に戸惑ってい
るのか、美琴が目尻に涙を溜めつつ、耐えようとしながら耐え切れないといった表情で上条を
見つめてきた。
「み、み…さか…」
 やっと声が出た、という風な声で上条が呟く。
「くふっ…な、なによ…っ、あ、あたしじゃ、ふ、不満?」
 上条の目を見つめながら、それでも憎まれ口を溢してしまった。しまった、と思いつつも、少
年を挟んでいる二人の少女たちが、自分がこの少年と出会ったより後から現れてきたんじゃ
ないか、と脳裏に閃く。
 続いて、たった今イニシアチブを取られてしまっていることへの悔しさ。
「ずっとスルーされっぱなしで…今回だってこの子たちと…あたしのほうが前からあんたのこと
知ってるのにっ…」
「み、御坂…」
 ただでさえ信じられないことが起こっている中で、何を答えることが出来ようか。上条も名前
を呼び返すだけで精一杯だ。
 が、先に上条に絡み付いていた少女たちはそうも行かないようで、闖入者に対して鋭い目を
向けた。インデックス、御坂妹のそれぞれが御坂美琴を口撃する。
「後出しジャンケンしてるのは短髪じゃないっ…。変な理屈をつけても、とうまは誰にもあげな
いんだからっ」
「気持ちを表すことさえ出来ずに私を羨んでいることさえ否定しておいて、後先とは笑止です、
とミサカはオリジナルを論破します。当麻さんには私のほうが先に気持ちをはっきりさせてい
ます、とミサカは先に行動にも出ますっ」
 次の瞬間、御坂妹が上条の顔を両手で挟み込んで顔を向かい合わせると、強引に唇を合
わせてきた。
 驚いて逆に目を見開いてしまった上条だったが、不器用に唇を合わせる御坂妹が瞼を閉じ
ながらもその顔を紅潮させていたり、嘆息を漏らす様に意識が吸い込まれそうになる。何より、
御坂妹の薄桃色の唇は柔らかかった。石鹸の香りが興奮をさらに煽る。
「「ああーーっ!!」」
 ほかの二人の少女が叫び声を上げる。それを、唇を離した御坂妹が明らかに勝ち誇った、と
判る表情で見回した。
 取り戻すように上条の首にしがみついたインデックスが唇を尖らせながら叫ぶ。

502:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:04:51 2+V8g+Ut
「そ、そんなの、私なんか、とうまが寝てる間に何回でもしてるもんっ! だ、だから起きてたっ
て一緒だもんっ!」
「え、ええっ! インデックス、ちょっ…」
 しまった、といった表情で、インデックスが驚きの声を上げた上条から一瞬目を逸らす。
「いいのっ! 嫌なんて言わせないんだからっ」
 が、直ぐに視線を戻すと、深く上条の首に廻した腕でその頭を抱えこみ、表情はやや恥ずか
しげながらも躊躇うことなく少年の唇を吸った。
 インデックスの台詞が嘘かまことかはともかく、上条も言われてしまうと小さくなめらかなこ
の唇の感触を知っているような気がしてくる。
 何回キスしたんだろう、とピンク色に霞む意識で考えると、もう一歩や二歩進んだって…と流
れていく自分がいることに気がついた。が、抵抗感は無い。
 インデックスのお尻に回っていた手を、両足の付け根に滑り込ませる。
 お尻や太腿の弾力とは違う柔らかい手触りが、ショーツ越しにも伝わってきた。同時に感じ
る、布の向こうのぬるっとした感触は石鹸のものではないだろう。少女が喘ぎ声を上げた。
「んんぅ、くふぅっ、ふあ、あっ」
 一歩進んだ感触に―インデックスにも初めての感触なのか、いや、誰かに触られるのが
初めてなのだろう―潤んだ目の視点がぶれていくようだ。
 絶えかねたように縋り付くが、力を入れようとしてまったく入らない。上条の首に廻した腕を
かろうじて引っ掛けて、状態を保とうとしている。

 その様子に、もう何度目になるのだろうか、御坂美琴が声を上げようとして飲み込み、イン
デックスの腕に絡まれたままの上条の顔を強引に自分へと向けた。美琴の白い、それでい
て恥じらいからか紅潮した全裸が視界を埋める。
 そっくりなはずなのに、御坂妹と印象が違うのはどうしてなんだろう、とか、いつの間にか固
くしていた胸の先端とか細い腰の浮き上がった腰骨と下腹部へのラインに目を奪われたりし
ていた上条だったが、美琴はそのまま上条の足に乗せた腰を寄せて距離を縮める。触れ合っ
ていた部分が強く擦れあった。その感触に上条も耐え切れず吐息を漏らし、実は初心な美琴
がほとんど未知の感覚に悲鳴を上げた。
「ぁあっ、きゃうっ」
 自分の太腿に感じる感触と、銀髪の少女の両足の付け根から右手の指先に伝わる感触と
を、これは石鹸の泡なのだろうか、それとも、と意識は朦朧ながらも比べていた上条だったが、
「…あ、あたしだって……んっ…」
 表情にいつもの気の強さを残しておこうとして、潤んだ瞳がそれを台無しにしている御坂美
琴に唇を塞がれ、思考を遮られる。再びピンク色の霞が思考を塞いでいく。
 嘆息が漏れ、唇が薄く開いた。その瞬間、唇の隙間から美琴の舌が潜り込んでくる。驚くだ
けの余裕も無くなっていた。そのまま受け入れる。
 少女の舌が上条のそれを不器用に求めて絡み、吸い付き、離れた。
 光る糸が美琴と上条の唇を繋ぐ。
 喘ぐように息を吐く美琴の手が力を失って、上条の胸板を滑り落ちた。滑り落ちて―

 その掌が上条の怒張を覆った。
「えっ? や、やっ、これっ…」
 真っ赤だった顔をさらに強く染めて美琴が呟く。が、手は離さない、いや、離せないのか。
 逆に強く握りこんできた。
「はうっ!」
 堪らず、悲鳴を上げる。実はギリギリで耐えていたことを思い出させられた。

503:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:05:31 2+V8g+Ut
 しかし、その辛抱を知ってか知らずか、上条の悲鳴に他の少女たちの注目も件の怒張、カミ
ジョー2号に注がれる。
「な、何してんのよ短髪っ…」
 インデックスが上条に絡み付けていた腕の片方をトランクスへと下ろした。
「……とうまは、私を見て、そうなったんだからッ…短髪じゃなくってっ」
 そのまま一瞬上条の顔を見て、トランクスのゴムの隙間から手を差し入れる。その根元をイ
ンデックスの細い指が掠めた。さらに奥に入ってこようとする。
「短髪なんかにあげたりしないんだからっ」
 真っ赤にその顔を染めた二人の少女が睨み合う。
「わ、私だけ蚊帳の外に置こうなど許しませんとミサカは強硬手段にっ」
 叫んだのは、睨み合う二人に置き去りにされかけた残った一人である。
 無理やり手を伸ばして、強硬手段の名のとおりか、上条のトランクスを強引に下ろした。そ
のまま覆いかぶさろうとしたのだろうか、しかしそこまでは体が届かない。
「うわ、すご…」
「これが、とうまの…」
「……」
 最後の砦を捲り取られ、少女たちの視線に曝されつつもカミジョー2号が天井に向かってそ
そり立つ。視線の主たちは目を逸らそうともせず―紅潮した顔のまま、逆に目を見開いてそ
れを見つめていた。
「いやあああーっ、だめっ、見ないでキミたちオンナノコでせうっ僕にも恥らっはううっ」
 ここまででも十分にすごい事になっていたとは言え、さすがにモノを3人もの少女、しかも美
少女に視姦されて上条が悲鳴を上げた。
 隠そうと手を伸ばそうとして、抱きかかえていたクローン少女と銀髪シスターさんをさらに強く
抱きかかえる結果になる。さらには、すでに手を伸ばしていたインデックスのまあそのインデッ
クス自身と言おうか、そこと、御坂妹の内太腿に伸ばしていた手が滑ってこれもまた付け根の
ほうに強く力を加える結果になってしまった。不幸にも―そういうことにしておこう、不幸にも。
「きゃふっ」
「はあんっ」
 嬌声が上がる。上がりつつも、二人の少女の手がカミジョー2号へと伸びてきた。
 抵抗しようにも、腕は前述のとおり、足はそれぞれ御坂美琴とインデックスが跨っているの
で身動きもならない。要するに、成すがままというやつだ。
 インデックスの小さな手と、御坂妹の細い指が絡み付いてきた。
「と、とうま、熱い……それに、どくどくってしてる…」
「わ、私が見る、初めてで、これからも唯一の、男の人なのですねとミサカは…」

 さて、改めて言うが上条当麻は泡踊りで全身を刺激されており、3人の美少女の裸体に視
界を埋め尽くされて、肉体的にも精神的にもほとんど限界である。泡にまみれているのと、少
女たちの知識が追いついていないために気づかれないだけで、先端からはいわゆるガマン云
々がにじみ出ている。そこを、強く握りこまれた。その刺激も、二人分の指が絡み合って右手
が恋人状態の比ではない。
 さらに、二人が握りこんだカミジョー2号に顔を近づける。
 そこに割り込んできたのは御坂美琴である。
「まっ、またあたしだけ除け者にしようったって許さないんだからっ」
 美琴の手が怒張に伸びる。顔を寄せる二人に対抗しようと体を曲げた。その際、上条の太
腿を抱え込んでいた両足が後ろに流れる。
 御坂美琴のチョメチョメが上条の太腿を強く刺激する。さらに、伸ばした手が握る場所を奪お
うと他の二つの手と絡み、その細い指がそれまでに上条を攻めていた10本の指と一緒になっ
て怒張を握った。
 3人の少女の手のひらが絡み付いて、上条へ言葉にならない刺激を加える。

 それが、トドメになった。

 カミジョー2号が爆発した。気がついたら銀髪の少女が同居しているという生活状況に、自
家発電も満足に出来ず溜まりに溜まったそれは、派手に飛び出して止め処もない。
 握りこんだ手に近づけていた顔や胸に大量の白く濁った噴出物を浴びて、三人の少女たち
が、きょとんとした表情からみるみる顔を赤く染めていく。
 その様が、死んでしまいそうなほどの快感と、自殺してしまいたいほどの羞恥に塗れる上条
の視界に入り――ブラックアウト。

504:『前略、親愛なるクローン様』 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:06:56 2+V8g+Ut

                     -*-

 ノックすべきか否か。今ならまだ引き返せる。
 逡巡を繰り返し、やっぱりノックすることにした。そうでなければ、恥を忍んでここまでやって
きた意味がない。
 今日こそ借りを返すのだ。あの男に上手く言い含められたような気もしないでもないが、ここ
までに受けた恩と言うか、借りはあまりにも多い。だから、言い含められてみせたとも言える。
 息を飲み込んで、ドアを叩いた。
 コン、コン。
 返事は無い。今日、出かけた様子は無いのだが―思い切ってドアノブに手を伸ばす。鍵
は掛かっていない。ドアを開いた。
 目一杯の笑顔を作る。引きつっていないはずだ。鏡を見ながら徹底的に練習したのだから。
「と、とうま? 今日は何だってするのですよー?」
 渾身の力を振り絞って部屋に踏み込む。
 頭上で、土御門元春が送りつけてきた輪っかが揺れた。
 艶やかな長い黒髪、抜群の美貌とスタイルにメイド服、さらには例の堕天使セット。今のこの
姿を見れば、ストライクゾーン年上な上条当麻はきっとメロメロ(死語)だったろう。
 普通の状態なら。
 だが、苦悩の末にこんな格好までして学園都市までやってきた神裂火織の目に映ったのは、
正座をしながら顔を赤く染めて、気まずそうな表情で俯く二人の少女―禁書目録のシスタ
ーとどこかの制服を着た女子生徒―と、双子の姉妹か誰かだろうか、しかしなぜかミニのメ
イド服を着ている女子生徒と瓜二つの少女が、鼻歌を口ずさみながら洗い物をしているという
不可思議な状況だった。
 そして、件の少年はといえば。

 口から人魂を吐き出しつつ、部屋の奥で真っ白に燃え尽きていた。
 言葉も出せずただ立ち尽くす神裂。
 ただただ、立ち尽くす。

 猛烈に気まずい空気の中、洗い物をする少女の鼻歌だけが響いていた。

505:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:12:09 2+V8g+Ut
これで『クローン様』おしまいです。
自分の頭の中も終わってるような。
まあ、それはそうとして、おっちゃんにこのキャラ書け!っていう奇特な人おる?
おられたらリクエストください。

あと、姫神(URLリンク(red.ribbon.to))と、
ビリビリ(URLリンク(red.ribbon.to))は
続くのかどうかとか。

506:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/13 17:13:36 2+V8g+Ut
改行忘れがたくさんある…読みづらい。ゴメン

507: ◆0yDabgA/0.
07/05/13 18:24:33 JWKurHMp
GJ!
ラストに『あの』ねーちんを持ってくるなんて予想外だよ。
こうやって先達の作品を見る度に自分の技量のなさを思い知らされるねー。
ガンバロ、俺。


>>505
出来たらアニェ(ry

508:名無しさん@ピンキー
07/05/13 21:07:10 3G/i/wBG
GJ
ねーちんカワイイヨねーちん

>>505
可能であればオルソラさんをお願いしたい

509:名無しさん@ピンキー
07/05/13 21:08:23 KQz2TMid
小萌せんs

510:名無しさん@ピンキー
07/05/13 21:48:03 ihNQUpBb
>>579
女の子3人ともエロいよ可愛いよそして当麻殺してえぇぇぇぇーーっ!
素晴らしい作品に心の底からG☆J
579氏、ほんまアナタは天才や!!
ラストの『あの』ねーちんで是非また一作品お願いしますm(_ _)m

511:名無しさん@ピンキー
07/05/16 21:54:43 OANkI4i2
GJ!
これからはねーちん編マダー?と毎日書き込むことにするよ

512:名無しさん@ピンキー
07/05/17 20:42:53 cuZ2NeUy
GJ!
次作も楽しみッス

513: ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:39:47 yHMhiWnJ

はいどーもー>>492の続きだよー。
今回もまぁ、保守がわりになればいいかな。
それじゃスタート~。

514:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:40:43 yHMhiWnJ
姫神の表情から、心配と羞恥が消えた。
「…………。………」
風も無いのに姫神の黒髪が揺らめく。
「…何。してるの?」
ひたすら平淡な姫神の声は内に秘めた感情を極端に読み取り難くしていた。
「…へ…?」
咄嗟のことに、上条の口からは間の抜けた言葉しか出てこない。
「…何。してるの。って聞いているんだけど?」
ゴゴゴ! と擬音の聞こえてきそうな、だが静かな声が上条を貫く。
「…何って…」
上条は自分の状態を改めて見返してみた。
全裸の上に大事なところは風呂桶で隠している。

515:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:42:29 yHMhiWnJ
さらに吹寄にホールドされたままで、その桶がどかされようとしている状況。
「…ナニシテルンデショウネ?」
答えた瞬間ぞわりと背筋に猛烈な寒気が。
まぁ、上条が全面的に悪いわけではないのだが、こればかりは仕方が無い。
「………」
ゆらり、と姫神が動いた。
その手はバスルーム入口にもう一つ置いてあった風呂桶を掴む。
「…ひ、姫神サン?」
いつもと変わらない無表情。
今野上条には恐ろしく冷たく感じる。
変わらぬ表情というものは、現状において恐怖を誘発するものでしかなく。

「…イッペン。死ンデミル?」

516:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:44:51 yHMhiWnJ

小首を傾げていい放たれた言葉は死の(?)宣告。
「ちょっ、待って待っ、話を聞いぷぎゃあ!?」
ズガァッ!! という桶にあるまじき音を上げて、桶は上条の顔面に直撃した。
吹寄は上条の顔に桶が当たる直前に上条を離したので被害は無いようだ。
音もなく崩れ落ちる上条。
その意識は瞬く間にブラックアウトしたそうな。


「…ぅ…止めッ! 止めろインデックス…それだけは、それだけは食うんじゃ………ハッ!?」
何かとんでもない悪夢にうなされていた気がする。内容は思い出せないが。
(…ん?)

517:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:46:58 yHMhiWnJ
痛む頭を何とかはっきりさせ、周囲を見回す。
見慣れない部屋だ。
(…俺の部屋じゃない、よなここは…)
それだけはわかった。
(…確か俺は…)
どうして自分の部屋じゃない場所にいるのか思い出そうとして頭を捻り始めたその瞬間、
「やっとお目覚めか?」
横合いから声がかかった。
声の方に目をやるとそこにいたのは金髪に濃い色のグラサンをかけた少年。
「…土御門?」
クラスメートの土御門元春である。
「そーだにゃー」
ニヤリ、と笑う。
何でここにと問う前に土御門は言葉を紡ぐ。

518:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:49:02 yHMhiWnJ
「…ビックリしたぜい? 姫神と吹寄がカミやんが倒れたっていって俺んとこに駆け込んできたときにはにゃー」
土御門の言葉を聞いて眉をしかめた。
(…倒れた? 何で?)
思い出せない。
何も言わない上条を眺めていた土御門が、
「………全裸で何やってたんだ?」
ぽつりと呟くように言った。幾分マジで。
「ぶッ!?」
思わず吹き出し、通常の三倍のスピードで土御門の方に向く上条。
「…そもそも吹寄がカミやんトコに来てんのもおかしいしにゃー…姫神のセーラー服は少しだけ水被ってたし…吹寄の髪の毛が微妙に濡れてたぜい?」

519:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:50:58 yHMhiWnJ
つらつらと。
目の前にあったのは好奇心に彩られたクラスメートの笑顔。
それにしても恐ろしい洞察力である。
「…ちょっ! いったいなに」
言ってんだ、と言おうとして思い出した。
何故倒れてしまったのかを。
頭を抱えたくなる衝動を必死で抑え、
「…土御門…俺、どこに倒れてたんだ?」
その問いに土御門は玄関だぜい、とだけ答えた。
とりあえずバスルームではなかったようだ。
「…悪いな…」
心の底からそう思う。
状況に流された結果招いた事態に友人の手を煩わせたのだ。

520:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:53:23 yHMhiWnJ
「気にすんにゃー。カミやんといると退屈せずにすむぜい」
土御門は本当に気にした風でもなく、逆にニッと笑って拳を突き出して見せる。
「…二人は?」
こつっ、と拳を軽く当てながら聞いた。
「…んー…カミやんの部屋にいるんじゃねーかにゃー?」
話によると土御門が上条を背負って土御門の部屋で着替えさせたあと(もう二度と男の着替えなんてしたくないぜい、と半ばマジモードで言っていた)様子を見に行ったら、
「…二人してキッチン漁ってたぜい?」
とのことだ。
「…何しようとしてんだ?」
つい首を傾げて呟いてしまう。

521:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:55:45 yHMhiWnJ
「さーにゃー。てゆーかいつまでも人様のベッド暖めてるんじゃねーぜい」
目が覚めたならさっさと部屋に戻るにゃー、などと言われながらベッドから引きずり降ろされ、
「今度なんかおごる」
「にゃー、期待せずに待ってるぜい」
土御門の部屋を後にした。


上条自室キッチン内。
「姫神さん、ニンジンの下処理終わった?」
姫神秋沙と吹寄制理は二人で料理を作っていた。
「うん。終わった」
まな板の上にはイチョウ型に切られたニンジンが置いてあり、近くのザルには同じように処理された玉ねぎとじゃがいもがそれぞれ個別に置いてある。

522:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 20:58:02 yHMhiWnJ
必要の無くなった包丁とまな板を洗い始めた吹寄に、姫神は作業の手を休めて、
「どうして。上条君のところに?」
そう聞いた。
「……………」
しばらく無言でまな板を洗っていた吹寄。
「…最初は責任を感じて、かな…」
じぃっと見つめ続ける姫神の瞳を見返し、呟いた。
「…責任?」
小首を傾げる姫神。
「…そう。…もとはと言えばあたしに原因があるの。だから、責任…」
喋りながらびっしりとくっついた泡を洗い流す。
「姫神さんこそ、どうして上条のところに?」
一旦シンクに移した目線を再度姫神の方へ移しながら聞く。

523:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 21:00:31 yHMhiWnJ
「……心配。……だったから」
出た答えはシンプル極まりなかった。
それ故に心情をダイレクトに伝えられる。
(…ふふっ…あたしには無理なことだわ…)
姫神の表情を見ながら吹寄は心の中で自嘲気味に笑う。
本気で他人を心配している者の瞳。
まぁ、いささかトラブルはあったものの、その気持ちは変わらないのだろう。
(…生真面目で、融通が利かなくて、自分の気持ちにすら気付いていなかった…)
今の自分にこんな『少女』な反応は無理だ。
その時ふと、
(…姫神さんは上条のこと、どう思っているのかしら…)
そんなことを思う。

524:『吹寄制理の風邪にはネギ!』 ◆0yDabgA/0.
07/05/18 21:06:51 yHMhiWnJ
ここ最近の二人の変化に、上条の部屋に来てから自分自身の気持ちに気付いたことが重なり、心が揺れる。
そんな吹寄の心情を知ってか知らずか、
「ねぇ。上条君のこと。どう思う?」
姫神は相変わらずの無表情で問いを向けてきた。
ドキン、と心臓が跳ねる。

「…どう、って?」

どういう意図の『どう』なのか、姫神の表情から計り知ることは出来ない。
クラスメートとして?
友人として?
それとも、

「…男の人として。どう思ってる?」

あまりにストレート。
そして自分が意外と動揺しやすいことに気が付いた。

525: ◆0yDabgA/0.
07/05/18 21:09:37 yHMhiWnJ

はい終了、っと。
やけに土御門のおにーさんが活躍してた気がしないでもないねー。
それじゃあ、レスをくれたみんなにお礼を言いつつ、またねー。

526:名無しさん@ピンキー
07/05/18 23:06:21 UQR4KNVv
GJ!!!
いつもハイクオリティな作品をサンクス!!!
地獄少女ネタはワロタw
確かに「あい」繋がりだし、ルックス的にもわりと共通するしw
土御門かっこいいな~

次回は修羅場ですか?続きwktk!!!

527:名無しさん@ピンキー
07/05/19 00:45:02 dOs1Ds6c
13冊一気に読破した俺が来ましたよ。
ざっと過去作品読んで禁書の不遇っぷりに涙が出た。

528:名無しさん@ピンキー
07/05/20 02:51:04 GRHOQfqN
上条のセリフが少しウザイな

529:名無しさん@ピンキー
07/05/20 04:29:53 bWYNPm4T
禁書はどうして美琴のことを短髪呼ばわりするの?
最大のライバルとか思ってるのかね。

530:名無しさん@ピンキー
07/05/20 09:56:09 ZGlghqw4
牽制じゃね

531:名無しさん@ピンキー
07/05/20 13:37:10 9Y3/jhNN
女の勘

532:名無しさん@ピンキー
07/05/20 16:44:42 NtPrSrEQ
禁書でこういうのでないかな
URLリンク(rainbow.sakuratan.com)

533:名無しさん@ピンキー
07/05/21 00:34:13 +mkYqTmj
>>532
けしからん!実にけしからん!
なんかピンク色の電波をゆんゆん受信しますよー?

534:名無しさん@ピンキー
07/05/21 01:48:05 nOOx26+y
>>532
これは・・・水着なのか?

535:名無しさん@ピンキー
07/05/21 11:38:47 +pdyzGk7
>>532
誰に着せたいんだ?

536:名無しさん@ピンキー
07/05/21 14:53:49 CzQIWwpl
ねーちん
風斬
オリアナ
オルソラ
吹寄
黄泉川
シェリー
姫神


方向性が逆ベクトルだな……

537:名無しさん@ピンキー
07/05/21 20:36:07 O+1Ij/Vs
>529
魔術事件側の上条ガールズは友達みたいなもんだろうけど、超能力事件側の上条ガールズはただの敵なんじゃね?

つか、多分その辺も禁書不人気の理由だよなー。

538:名無しさん@ピンキー
07/05/22 16:42:48 UUtB3Ifq
いや、待て。
禁書って不人気なのか?
確定か? 確定したのか?

539:名無しさん@ピンキー
07/05/22 16:49:42 7dc02NQq
まあ最高のヒロイン一方通行がいるんだから一番人気じゃないのは仕方がない

540:名無しさん@ピンキー
07/05/22 17:10:21 1UAgJs8I
禁書が不人気なんじゃない。
他が人気ありすぎるだけなんだ!

541:名無しさん@ピンキー
07/05/22 17:11:32 nzUz0J5J
俺のねーちんが可愛すぎるばかりに禁書には悪いことをしました

542:名無しさん@ピンキー
07/05/22 18:16:21 n2WvM4FZ
仕方ないから責任持って
俺が禁書を嫁にもr(セルフ幻想殺し

543:名無しさん@ピンキー
07/05/22 23:25:30 AA1Xj7eD
とりあえず本スレでは見向きもされなかったので禁書は貰っていきますね

544:名無しさん@ピンキー
07/05/23 00:55:00 N21drj0X
考えたんだが、禁書の属性って
「大食い」「かみ付き」「外国人ロリ」「よく脱げる」「わがまま」「プチ悪女(ステイル・ヘタ錬関係)」くらいでは?
「偽巫女」「空気」「黒髪ロング」「割と死にかける」姫神も大概だが…

何か、彼女らは本編より此処(エロパロ)での方がずっと愛のある扱いを受けてる気が(´・ω・`)

545:名無しさん@ピンキー
07/05/23 01:18:25 lSfPMJjH
姫神は原作では扱い微妙だけど、二次作品では影薄いと言われながらもなんだかんだで結構人気なんだよね

546:名無しさん@ピンキー
07/05/23 01:18:47 wVzKqxZM
>>543
かなり時間が経ってるけどその幻想を殺しておこうか

547:名無しさん@ピンキー
07/05/23 03:59:11 BW2TliHL
ここの姫神が大好きだ

548:名無しさん@ピンキー
07/05/23 12:47:18 bhOAKBi5
諸君、私は(ry

549:名無しさん@ピンキー
07/05/23 18:00:20 Nkho5y6/
堰を切れ! フラグの濁流の(ry

550:名無しさん@ピンキー
07/05/24 00:11:10 jY8rSlTr
禁書は房中術とかの知識も豊富そうだからな……って偏った耳年増にもほどがある状況になりそうだが

551:http://i60-34-29-33.s02.a030.ap.plala.or.jp.2ch.net/
07/05/24 00:52:16 ekh+T/Sj
guest guest

552:名無しさん@ピンキー
07/05/24 06:21:56 mnxIwy+5
「インデックス、課題するからパソコン返してくれ」
「とうま、とうま、とうまのためにせきゅりてぃっていうのいれようとしたら
. なんか変なのが出たんだよ」

553:名無しさん@ピンキー
07/05/24 11:11:13 1VjchPN2
ユメミルクスリでも入ってんじゃねーか上条のパソコン。

554:名無しさん@ピンキー
07/05/24 13:02:38 UA9hH3f0
絵師繋がりか。

買ってないけど

555:名無しさん@ピンキー
07/05/24 18:59:50 xCgd1JJr
悪くは無かった気がする。
あんま覚えて無いけど。

556:名無しさん@ピンキー
07/05/25 04:32:54 4CVldVgs
正直、ロリはいらんw

557:名無しさん@ピンキー
07/05/25 09:35:34 +e8UTPPl
>>556
要らぬのなら貰うぞ

558:名無しさん@ピンキー
07/05/25 11:29:22 S4s3o/uz
ふと思ったんだが。

上条の周りって、機械類に強い奴いないよな?
いてもそういう描写ないし。

まあ、何が言いたいかと言うと。
洗濯機の時のねーちんには萌えたw。

559:名無しさん@ピンキー
07/05/25 11:53:34 fQjrcP17
機械プレイか

「上条当麻、これは一体何に使う道具なのですか?」
「純真な青少年である上条さんはそのような器具を使ったことなどございませんっていうか何でそんなモンもってんだアンタ!!」

不思議顔でこちらを見てくる聖人の手には、スイッチ部分とコードで繋がった球体で構成された道具が握られている。
――俗にピンクローターなどと呼ばれるものである

「ははぁ、このすいっちを入れるとこちらの玉が振動するのですね……一定の固有振動数を利用した魔術礼装でしょうか」
「スイッチ入れるの禁止――っ!?」

560:名無しさん@ピンキー
07/05/25 15:31:21 S4s3o/uz


今 こ の ス レ に 神 が 降 臨 さ れ た

561:名無しさん@ピンキー
07/05/25 15:32:37 rzds629T
現人神じゃあああああああ!

562:名無しさん@ピンキー
07/05/25 20:52:58 631Hp0Bd
鎖鎌みたいにローター振り回してるねーちんが見えたぞオイw

563:579 ◆UHJMqshYx2
07/05/25 21:42:55 PfqPuKRj
   _  ∩
 ( ゚∀゚)彡 ねーちん!ねーちん!
  ⊂彡

>559氏の長編にご期待下さい
すげえぜあんた神だよ書かずに消えてはいけないよ

とにかくそろそろ投下が待ち遠しいですな。

564:名無しさん@ピンキー
07/05/25 21:43:42 g2sSnHoa
>>532あたりを見て思いついた小ネタを投下してみる。


残暑も厳しい9月のある日、上条当麻に小包が届いた。
「んー、実家から…か。何だろ?」
がさごそと封を開ける。中身は…
「げっ!素麺!?なんて間の悪い…」
ちなみに上条は少し前にスーパーのパーゲンセールで素麺を大量に購入したばかりである。
「はぁ…今日も今日とて不幸だ…」
げんなりしながら素麺を片付けようとし―
ぱさり、と何かが落ちた。
「お、手紙…と、ヒモ?」
何でヒモなんて入ってるんだろう、と怪訝に思いながらも、とりあえず手紙に目を通す。
そこには商店街の福引で当たったから素麺送るよー、といった意味の文面が記されていた。そして、
「ん、PS?」
PS、夏に母さんに着てもらおうと買ったものの結局着てもらえなかったばかりか
久しぶりにグーで殴られてしまった水着を同封します。
当麻も好きだよな、こうゆうの?男の子だもんな。        
友達の女の子にでも着てもらってくれ。        父より
「…………」
あの人は自分のの息子をどういう風に認識してるんだろう?
…………
……………………
………………………………
…………………………………………
「いや、一応水着はもらっとくけどね?」
しょせん思春期の男の子な上条当麻だった。
「しかし、水着なんてそれらしき物はどこにも…あ。」
まさか。
「さっきの…ヒモ、か…?」
床に落ちたままになっていたヒモらしきものを拾い上げて広げてみる。
「ぶっ!?こ、これはマズいだろ!?そら母さんもキレるわ!
そもそも水着と呼べるのかこれっ!?」
そのヒモにしか見えなかった水着…水着?は広げてもやっぱりヒモにしか見えなかった。
幅3㎝ほどの布の輪っかを2つV字に組み合わせただけというバカっぷりで、
百歩譲って乳首は隠せたとしても、主に腰回りが大変なことになってしまうだろう。
「父上、こんなものを着てくれって頼んだ日にはあなたの息子は速攻で
HENTAIの称号を与えられてしまいます…」

ていうか、第一。

頼むって、誰に?

「いや、ジェントルメンな上条さんはそんな女性に羞恥プレイを強いるようなマネは断じてしないんですけどもっ!」

それでも、もし。

もし、頼むとするなら―?

「…知り合いの中だったら」


小ネタ終了。


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