ひぐらしのなく頃に Part.7at EROPARO
ひぐらしのなく頃に Part.7 - 暇つぶし2ch550: ◆Virgobc36M
07/03/26 20:30:03 HJuPuq9E
(・3・)ノ
必要悪を更新したYOー。

551:名無しさん@ピンキー
07/03/26 20:54:34 xlHhTf+d
うはw梨花ちゃん積極的っつーかハッスルし過ぎw
GJ、続きwktkしながら待ってる

552:名無しさん@ピンキー
07/03/26 20:57:02 WU7+A1xo
死にたい人にお薦めの危険な村雛見沢

・部活メンバーの5人なら大丈夫だろうと思っていたらごつい体格の山狗20人に襲われた
・古手神社から徒歩十数分の路上で富竹が喉から血を流して倒れていた
・足音が一つ多いと思ったので後ろを振り返るとを悟史くんがいた
・車で犬飼俊樹くんを拉致した、というか拉致した後からダム工事中止を強要する
・防災倉庫が何者かに襲撃され、警官も一般人も全員殺された
・学校から家に帰るまでの2000mの間に鉈を持った少女に襲われた。
・住民の1/3が症候群経験者。しかもオヤシロ様がよそ者を寄せ付けるなといった伝説から「よそ者ほど危ない」
・「お醤油を貰ってきますです」といって出て行った梨花が戻ってこない
・「あまり使いたくないですが」と拳銃を持ってで出て行った警官二人が拳銃を持ったプロに半死半生の目に会わされた
・古手神社から半径200mは暴行にあう確率が150%。一度襲われてまた襲われる確率が50%の意味
・雛見沢における殺人事件は未知の薬物によるもの、証拠の注射器はこれです。


553:名無しさん@ピンキー
07/03/26 21:59:25 tAjKtmER
>>550
まだ続くのか?続くのか?
wktkして待っててもいいんですか?

554:名無しさん@ピンキー
07/03/26 22:19:47 5SLgl8kb
ホームワークって保管庫はいってない?


555: ◆eRDUfXaGp2
07/03/26 22:58:28 jxBkZwuT
葛西×詩音と笑う鬼書いた人です
トリップつけましたー
教えてくれてありがとう!
ここの住人たちは皆優しくて良いなあ(´ω`)

556:名無しさん@ピンキー
07/03/26 23:18:28 0uyEHJyS
乙! そして、GJ! この頃の新作良作ラッシュは一体どういうことなんだろう。
誰か教えてー。

557:名無しさん@ピンキー
07/03/27 00:38:57 4nlcJJsv
最期の悪あがきです。

558:名無しさん@ピンキー
07/03/27 05:52:07 PsB91kB+
いえ、奇跡です。

559:名無しさん@ピンキー
07/03/27 08:09:58 oSA1o/xv
連日連夜、6の目が連続している模様です。
そろそろ1の目の日々が始まるかもしれないと覚悟を……あれ?

あれ、あれ? こないだ受けた会社から採用通知キター!
なにこれなにこれ、なんの御利益?
このスレはマジに神のご加護があるのか?

ありがとう、あぅあぅ様!

560:名無しさん@ピンキー
07/03/27 10:48:46 UxsojW3j
>>559おめでとう

561:雛後
07/03/27 14:31:10 ry4dA2gm
今から投下を行います。
圭×梨の導入編。 澪尽しの後を想定していますが少々ご都合展開。
それでもよろしければお口に合うか分かりませんが
召し上がれ。

エロまではまだ行かないです。

562:雛後
07/03/27 14:34:57 ry4dA2gm
…いつからだろう。
この胸がずきずきとした痛みを訴えるようになったのは。
…いつからだろう。
些細な事で、安らぎを感じるようになったのは。
気がつけば、私の中心にはあなたが居た。
けれど、あなたの中心には誰が居るの?
尋ねようとする度に、いくじのない私が表へ出てくる。
すっかり臆病になってしまった私をみて、貴女は笑うかしら?
それとも…。

……引き当てたのは、小さくてとても大きなきっかけ。



その日のゲームはクラス全体で行うようになって恒例のくじ引きで罰ゲームが決定するものだった。
一人、また一人と脱落者が生まれるたび、阿鼻叫喚の地獄絵図が展開される。
下級生は過激な罰ゲームを平気でくじのなかに混ぜ込んでくる。
女子はさすがに懲りるという事をしっているためか、罰ゲームの内容はおとなしくなる傾向があるが
男子は負けず嫌いな事が災いして次こそはとやや過激な罰ゲームが組まれることが多い。
大体は自分で引いて自爆しているようだが。

そして、私も何とか部活メンバー相手に善戦をしていたが、ここに来てとうとう罰ゲームの対象者に
なってしまった。
こうなってしまってはあきらめてくじを引くしかない。
自分の書いたものは自分に被害が無く、且つ相手に絶大なダメージを与えるようなものを選ぶ。
それが基本的な鉄則。
ただし、それを引き当てられるとは限らないのだ。
覚悟を決めて一枚の紙を引き抜く。
中身があらかじめ見えないようにすべておなじ四つ折にしてある紙を開いていく…。

『好きな人に口付けをする』

内容はもちろん公開しなければいけない。
しかし、公開しつつも何度も文章を読み返してみる。
そして、見つけなければいい一文を見つけてしまう。

『注:唇に。ディープに』

ビシッ
まるで空間が凍りついたような気がする。
足元から冷気が全身に絡み付いて体温を奪われていくような錯覚。
この文字を見るからには魅音の気がする。
おそらくは圭一か自分が罰ゲームになったらこれを引いて、
不可抗力という事で関係を進めてしまおうという作戦のように思える。
前回のデートで味を占めたのかもしれない。
「さーて、梨花ちゃん、その様子だとかなりごっつい罰ゲームを引いた見たいだねぇ
 くっくっく…、さあて。どんな中身なのか、発表してもらうよ!」
あ、と思うまもなく魅音が中身を確認する。ニヤリ、と笑みを浮かべて内容を読み上げる。
狼狽する私が冷静になる間もない。
「あー。これは梨花ちゃんにはちょーっとはやいかもねぇ。
 じゃあ、引きなおしってこと…「やりますです」」
引き直しをさせようとする魅音にきっぱりとした口調で割り込む。
周りからみれば、顔は真っ赤になっているかもしれない。
「え…でも…いいのかな?」
「…これはボクが引いた罰ゲームなのです。
 ボクだけ特別扱いで引き直しをするわけにはいかないのです」
そう、これは罰ゲームなのだ。自分に言い聞かせる。
私はすぐに一人の人物の顔を思い浮かべる。
この罰ゲームをするなら…。

563:雛後
07/03/27 14:35:54 ry4dA2gm
圭一しか居ない。
単純な消去法だ。
同世代のクラスメイトは真っ先に消去。
そういうことをするならもともとの部活メンバーがいい。
レナはお持ち帰りされてしまいそうなので却下。
魅音はこの手のことには弱そうだし却下。
沙都子は…受け入れてくれるかもしれないけれど
「親友」でありそういう対象に見たくない。
だから残るは圭一なのだ。

それに魅音がこんな手を使おうとしていたのはなんだかとても腹立たしかった。
自分でもなんでこんなに腹立たしいのかわからないけれど。
どきどきする心臓を押さえるようにして一度周囲を確かめて圭一の位置を確認する。
『これからキスをする』
そんな事を考えるとまともに顔を見られなくてすぐに視線は足元へ落ちてしまう。
一歩、足を踏み出すたびに緊張は高まっていく。
そして、圭一がここに居ることを確かめるように視線を上げて、にぱーと笑みを浮かべ…。
「え…、梨花ちゃ…」
「これは、ボクのファーストキスなのですよ…。だから、責任、取って欲しいのです」
小さく言えば、圭一に飛びつくように唇を重ねる。
魅音が後ろで「あーっ!あーっ!」などわめいている気がするけれど気にしない事にする。
心臓が早鐘を打っていてとても恥ずかしいけれど魅音にはむしろ見せ付けてやろうと、
そんなことすら考えてしまう。
どのくらいの時間の経過が過ぎ去ったのか、わからないくらいの間の後。
私はゆっくりと圭一の唇から離れる。
そして、目の前の圭一の顔を見る。
驚きと、困惑がありありと浮かぶ表情。
はっ、として全身がまた、冷気に包まれていく。
こんなことをして、圭一に嫌われたらどうしよう。
いや、圭一の事だ。
嫌うことはしないだろうけれど、今までのように馬鹿を言い合えないかもしれない。
そんなことになったら、と思うと体が震える。
熱が引いていくのと同時に、胸の痛みと、恐怖がどんどんわきあがっていく。

「り、梨花ちゃん…」
呆然とした圭一の呟きが、さらに体を寒くしていく…。
そして、私はこの場から…逃げ出した…。

564:雛後
07/03/27 14:36:28 ry4dA2gm
梨花ちゃんが走り出していった背中を、俺はしばらく呆然と見送るしかなかった。
普段の梨花ちゃんなら冗談だという一言もいってにぱーって笑って。
そして狼狽する姿を見る。そう思っていた。
でも、今日の反応はまるで違った。ということは少なくても冗談…は入っていたかもしれないけれど
それだけではないということ。
頭が冷えて冷静になってくると梨花ちゃんを放っておくわけには行かないと、教室を飛び出していく。
正直どんな顔をして応えればいいか俺にはわからない。
けれど、あのまま放っておくのはもっと拙い。

梨花ちゃんならこんなとき、どこに行く?
考えろ、今の梨花ちゃんの行動を…。
いつもの冗談で済ませなかったのだから、

……圭一…

耳に残る声…、どこかで聞いたことがあるような…。
だけど、以前はこの声に導かれて梨花ちゃんを見つけた。
今度も…そんな気がする…と声に導かれるように走っていく。
体育館裏の水のみ場。
俺が今から向かう先にはそれがある。

「梨花ちゃん!」
水のみ場のところでうずくまっていた梨花ちゃんを見つけたところで、
俺は思わず声をかけてしまった。
驚いたような、悲しそうな、そんな表情で俺を見て…、また逃げようとしている!?
させるわけには行かない、と梨花ちゃんにしがみついて体を抑える。
細い体を抑えるも、意外とある力で振りほどこうとされてしまう。
「梨花ちゃん、落ち着いてくれ」
「いや、離して、圭一っ」
どうしてこんなに必死でつかもうとしているのか。
ここで梨花ちゃんを離したらどこかに行ってしまいそうで俺も必死で抱きしめる。
ええっと、こんな風に暴れているときってどうすれば…

……キスでもしてあげればおとなしくなりますです。

また、頭の中に声が響くような気がする。
このまま梨花ちゃんの体力が尽きるのをまつ余裕もなく。
反射的に、抱きしめた梨花ちゃんの唇を奪う。
途端にびくん、と体が震えたのがわかった。
少しずつ落ち着いてきたのか力が抜けるのを感じた俺は、
ゆっくりと梨花ちゃんから離れる。

565:雛後
07/03/27 14:36:58 ry4dA2gm
「…梨花ちゃん」
梨花ちゃんの顔は涙でぬれていて、そして纏う空気が変わっている事に気が付く。
「…圭一、おかしいわよね。
 今まで、ずっと生きてきて、こんなことは無かったのに。
 いつもみたいに、笑おうとしたら怖くなって…。
 もし、圭一になんとも思われてなかったらって、それを確かめてしまうみたいで。
 自業自得なのに…」
ぽろぽろと涙をこぼしながら、梨花ちゃんの告白を聞いていく。
今まで気が付かなかった、いや、気が付こうとしていなかった心を聞いて、
自分の心にも気が付く。
「ごめんなさい。圭一。
 こんな形で気持ちを押し付けて。
 ごめんなさい、ごめんなさい…」
逃げるのをやめた代わりに涙をこぼす梨花ちゃんの体をゆっくりと抱きしめる。
梨花ちゃんも逆らわず、ゆっくりと抱き返してくる。
「…寧ろ謝るべきは俺のほうだと思う。
 誰かを選ぶことを無意識に避けてきたと思う。
 きっと、誰かを選んでしまったら、もう、戻れないから…」
「…圭一、多分、それは圭一の本心じゃない。
 ただ、私が今、自分で勝手に暴走して、思いを打ち明けて、同情的になっているだけ。
 圭一には魅音もいる、沙都子やレナもいる。
 だから…だから…」
梨花ちゃんがゆるく首をふる。
でも、その体は震えている。体温を分けるように抱きしめたまま。
腕の中のこの少女を幸せにする。
「俺は、梨花ちゃんが一番好きだ。
 レナも沙都子も、魅音も好きだけど、一番は梨花ちゃんなんだ。
 これはうそじゃない、信じて欲しい…」
他の皆には残酷に突き立てられる刃となりえる、選ぶ、という事。
「…圭一、わ、私…、私…」
体の振るえが大きくなっている。
しかし、離れようとせずにぎゅぅっと力を込めて抱きしめてくる。
「ごめんなさい、圭一。
 私、あなたにとてもひどい事を言わせたのに。
 それなのに、嬉しくて…」
梨花ちゃん顔の顔がこちらを向く。
「圭一、愛しています。こんなにひどい私を受け入れてくれますか?」
俺はその問いかけに口付けで応えた。

566:雛後
07/03/27 14:38:39 ry4dA2gm
「け、圭ちゃーん…」
びくっ!
二人が驚いたように声のした方をみる。
夢中で気がついていなかったが、やや離れたところにクラスメイトが勢ぞろいしていた。
昼ドラも真っ青な場面を全員に目撃された事になる。
血の気が引くとはまさにこの事か。
梨花ちゃんと慌てて距離をとるも、目の前には魅音、レナ、沙都子の三人…。
まず、レナの音速の一撃がほほを思いっきりひっぱたき、
魅音の平手が反対側の頬を倍加した威力でひっぱたかれ、
止めに沙都子の三段盥が頭を直撃する。
「圭一っ!?」
片手で梨花ちゃんを制止する。
激痛にもがいている俺に冷たい瞳をしたレナが…。
「…ね、レナの言ったとおりだったでしょ…?」
そのレナの瞳がやさしくなる。
「まさか、ここまで露骨な展開になるとは思いませんでしたわ」
「へ…?」
きょとん、としている梨花ちゃんと俺。
「いやー。熱かったねぇ。おじさんは半信半疑だったけどね。
 おじさん振られちゃったか…」
「…どういう…ことなのです?」
ふふふ、とレナが笑いながら。
「梨花ちゃんと圭一くんに素直になってもらう作戦だったんだよ。
 ここ何日かの二人を見てたらね。レナ気がついちゃった」
「ただ、私たちも圭一さんが好きでしたし。
 諦めるにしてもきっかけが必要でしたわ」
「だから、一計を案じて二人にくっついてもらおう、って事だね。
 おじさんたちを振った代償はでっかいよ~?
 後で、エンジェルモートフルコースをご馳走してもらうからね!」
頬と、頭がずきずきと痛むが、レナたちの行動に目を点にしている俺たち。
ここで俺が殴られるのは仕方がないとも思ったが…。
「いいのか?」
少し、まじめな口調で問いを三人に向ける。
「もしも、二人が素直になったらこうしようって三人で決めてたからね」
レナが代表して口を開く。
沙都子も、魅音も同意するように頷き。
「と、言うわけで二人には誓いの言葉を述べてもらおうかね!」
「な、なにぃぃぃぃぃぃ!!」
顔が沸騰したのがわかった。
この、クラス全員の前で言うのか!?
いわなくちゃいけないのか!?
そう思って狼狽しているところに、梨花ちゃんが俺の手を握ってくる。
顔が、真っ赤になっているがこれは俺も変わらないだろう。
「あの、圭一…。ボクは、圭一のことをあ…愛して…います、です。
 これからも、側に居てくれますか?」
…梨花ちゃんは覚悟を決めたらしい。
ここで覚悟を決めなきゃ男じゃない!
「…俺も、えーと、その、なんだ。
 梨花ちゃんの事、あ…あ…愛してる。
 ずっと、幸せにするために側にいる」
「それじゃ、誓いのキスをしてくださいませ!」
「「なっ!?」」
俺と梨花ちゃんの声が重なる。
お互いの顔を見合わせてさらに赤くなる。
「あーら、先ほどは情熱的な口付けを交わしていたでは在りませんの。
 さきほどとなんら変わりはありませんでしてよ」
にやにやとした視線を感じる。ええい、ままよ!
なかばやけくそ気味に梨花ちゃんを抱き寄せ、そのまま唇を重ねる。
ぎゅっと抱きしめあう俺たちに、クラスの皆の歓声が上がった…。

567:雛後
07/03/27 14:41:09 ry4dA2gm
本日は此処まで。
次は蜂蜜を煮詰めたような展開を目指します。
他の神々の末席にでも置いての期待をしてくださいませ。

568:名無しさん@ピンキー
07/03/27 18:25:58 7LNoxnlD
>>567
超GJ&乙です。

wktkして待っておりますぞ。

569:449
07/03/27 18:58:03 eBGNEcMT
続きです。

「うう・・・やっぱり恥ずかしいですわ、詩音さん・・・」

沙都子は圭一の顔面に和式便器で用を足すようにしゃがみこんでいた。
詩音の思いついたお仕置き。それは沙都子が圭一の顔に放尿するというモノだった。それを聞いた沙都子は真っ赤になって叫んだ。

「な、何を言ってますの!?そんな恥ずかしい事できるわけありませんわ!第一、わたくしのおしっこをかけても圭一さんは
 ヘンタイですから喜ぶだけでしてよ。お仕置きになりませんわ。」
「ちっちっちっ。分かってませんねえ沙都子は。いいですか。確かに圭ちゃんは変態ですから、沙都子のおしっこを浴びて、おち
 んちんをびんびんに勃起させるでしょうね。だけど・・・」

詩音はニヤリと笑った。沙都子は不思議そうな顔で詩音を見ている。

「いくら興奮しても、手足を縛られてるからおちんちんを触れない。ただ見るだけ。そうやって生殺しにするんです。」

それを聞いた沙都子は納得がいった表情で、笑みを浮かべた。

「すごいですわ詩音さん!こんなお仕置きを思いつくなんて!これなら圭一さんを懲らしめることができましてよ。」
「でしょう?じゃあ沙都子、やっそくやっちゃいなさい。」

そう言われた沙都子は意気揚々と圭一の顔面にしゃがみこんだ。しかし、いざやってみると圭一に性器や肛門を丸見えにしている
状態であり、さらにトイレ以外の場所で放尿するという背徳感と羞恥心で、沙都子はなかなか放尿できなかった。

「・・・ダメですわ・・・おしっこが出ませんわ・・・どうしましょう詩音さん?」
「そうですねえ・・・じゃあそのままオナニーしちゃったらどうです?」
「ふぇっ!?この状態でですの?」
「ええ。イッちゃえばおしっこ出るでしょう?」
「そ、それはそうかもしれませんけど・・・わたくしオナニーでイッたことがありませんのよ・・・」
「あら、そうなんですか?」

詩音は意外そうな表情で呟く。

「さっき圭一さんに舐めてもらって、初めてイッたんですの。とっても気持ち良かったですわ。」

先ほどの快感を思い出したのか、沙都子はウットリとした表情を浮かべていた。それを聞いた圭一はここぞとばかりに叫んだ。

「そ、それなら沙都子、俺がまた舐めてやるよ。だから・・・」
「変態は黙ってなさい。またスタンガン食らわせますよ。今度はその汚い腐れチンポにお見舞いしましょうか?」

詩音のドスの効いた冷酷な声に、圭一は一瞬で大人しくなった。

「初めての絶頂がこんな変態男相手なんてねぇ・・・仕方がないですね。私がオナニーでイクことが出来るように指導しましょう。
 沙都子、いつもはどんな風にオナニーしてるんですか?」

詩音の問いに沙都子は恥ずかしそうに答えた。

570:449
07/03/27 18:59:37 eBGNEcMT
「えっと・・・中指でお大事の割れ目を・・・こう・・・こするんですの。」
「ふんふん。基本ですねえ。で、他には?」
「それで、片方の手で・・・お、お尻の穴を撫で回すんですの・・・」
「え!?沙都子、オナニーでお尻の穴を触ってるんですかぁ?なんでです?」
「そ、それはあの・・・最初はお大事の中の方を触ろうとしたんですのよ。ですけど、とっても痛くって・・・だから、代わりに
 お尻の穴をいじってるんですのよ。こっちなら指を入れても痛くないし。」
「ふうん。なんか順番が逆な気が。まあいいです。沙都子、まずいつも通りにやってみてください。」
「わかりましたわ詩音さん。」

沙都子はそう言うと、右手の中指をクレバスに這わせ、上下させ始めた。同時に、左手の中指で肛門を撫で回す。すでに今までの
行為で十分高ぶってるらしく、早くもくちゅくちゅという水音と喘ぎ声が聞こえ始めた。

「ああ・・・うふぅ・・・やあっ・・・いいですわ・・・ふうぅぅ・・・やあんっ・・・」
「ねえ沙都子?何時ぐらいからオナニーし始めたんですか?」
「しょ、小学三年の冬から・・・あんっ・・・やはっ!」
「ええ!?そんな頃から?私よりずっと早いじゃないですか。で、それからずっと?梨花ちゃまの家に来てからも?」
「ええ・・・あっ・・・やっ・・・梨花に見つからないように・・・そっと・・・あんっ!・・・してるんですの・・・」

秘部を弄りながら詩音の質問に答える。そうしてるうちにクレバスは愛液で溢れ、圭一の顔面に滴り落ちていた。

「これだけ濡れれば大丈夫かな?沙都子、割れ目のとこ開いてみなさい。」
「こ、こうですの?」

沙都子は割れ目を中指と人差し指で開く。十分に潤った秘部があらわになる。圭一はごくりと生唾を飲んだ。

「まず穴の回りを触ってみなさい。十分に濡れてるから痛くないはず。」
「うんっ・・・ああ・・・ほんとですわ・・・やっ・・・痛くないですわ・・・」

沙都子は気持ちよさそうに、膣口を撫で回している。それを見た詩音は人差し指をそっと膣口に挿入した。その瞬間、ビクンと
沙都子の身体が痙攣する。

「きゃっ!だ、ダメですわ詩音さん。まだ怖いんですの・・・」
「大丈夫。こんなに濡れてるんですから。ほら。」

そう言って詩音は指をゆっくりと出し入れする。その刺激に沙都子が喘ぎだした。



571:449
07/03/27 19:07:18 eBGNEcMT
「ふわぁっ!・・・ああ・・・やはぁっ・・・痛くない・・・ひゃぁっ!・・・ああんっ・・・す、すご・・・い」
「ふふ・・・どうですか沙都子?イッちゃいそうですか?」
「ひゃぁっ・・・そ、それは・・・くふうっ!・・・ま、まだ・・・ひゃぁん!」
「まだこれじゃあイケないか・・・じゃあこれで!」

そう言うと詩音はクリトリスを指で摘んだ。その途端、沙都子は大きな嬌声をあげる。

「ああっ!や、だ、ダメですのぉ・・・やぁぁっ!・・・ひゃっ!ああんっ!」
「ふふふ・・・そろそろですね。えいっ☆」

詩音はトドメとばかりに沙都子のクリトリスを思いっきり捻った。十分に高ぶっていた沙都子は遂に絶頂に達した。

「ひっ!ひゃぁぁぁぁ!・・・ああ、やあっ!くふうっ・・・ふうんん・・・あ、ダメ・・・出ちゃう、出ちゃいますのぉぉぉ!!」

次の瞬間、沙都子の秘所から勢いよく小水がほとばしった。沙都子はウットリしながら放尿を続ける。

「ふうっ、いい・・・おしっこ・・・すごく・・・やはぁっ・・・あふっ・・・いいですの・・・」

放尿はしばらく続き、それを終えると沙都子はくたぁっと倒れこんだ。それを見た詩音はすかさず愛撫を再開する。

「ひゃっ!し、詩音さん、だ、ダメですのぉ・・・わたくし・・・イッたばか・・・ふぁぁぁっ、あんっ、いいっ!」
「ふふ。イッたばかりの時に弄くるとまた格別でしょう?」
「ひゃぃ・・・ひ、ひおんひゃん・・・もっひょぉぉ・・・ひへぇ・・・ひゃぁっ!」

沙都子は呂律が回らない状態になった。それでもなお詩音に求めてくる。詩音はそんな沙都子を愛撫しながら、圭一を見た。

「さあて。変態の圭ちゃんはどうしてますかねえ?」


572:名無しさん@ピンキー
07/03/27 20:14:14 YiAENc6t
どうしてますん?

573:名無しさん@ピンキー
07/03/27 21:39:56 n0bkieFU
その愚痴はひょっとしてギャグで言ってるのか?

574:名無しさん@ピンキー
07/03/27 21:56:52 QGurUNKj
>>573
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……

ところで、レナ詩ぃって需要ありますかね?
この状態で投下していいのか微妙……というか、まだ完成してないのですが。

575:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:17:09 n0bkieFU
投下予定しているものがスカトロじゃなければいただきますです

576:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:18:03 QGurUNKj
さすがにスカトロじゃないですw
でも、自傷行為があります……

577:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:21:05 n0bkieFU
程度によるだろうなー…
傘あたりにtxtでageてみたらどうだろう

578:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:22:06 EaJT5fm8
よっぽどのことがない限りレナものは頂きます

579:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:23:52 Wdv6wPg9
何でもいいから焦らさないでぇ!

580:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:25:20 n0bkieFU
カッターまでだったらここに直接でいいと思うな、思うな

581:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:29:01 oSA1o/xv
ここで、よっぽどのレナものを書こうとして挫折した作者が登場。

いや、蛆虫妄想×レナは、さすがに作者自身が発症しそうになったわ。
エロ(?)まで行ってないが、5時間ぐらいかけて書いた文章が
もったいなくてファイルは残してるけど、再利用できそうにもないなあ。

582:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:33:11 EaJT5fm8
それはさすがにパスだわ・・・

583:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:37:33 4qSPWsIL
なんてったって、ひぐらし自体が結構グロだからなあ。
ひぐらし好きな奴らは大抵のものには耐えられるんじゃないか?
自分はひぐらしに鍛えられたよ…

584:名無しさん@ピンキー
07/03/27 22:39:59 QGurUNKj
とりあえず、自傷行為を示すのは一行だけなので、
ここに投下しようと思います。

今えろしーんの寸前なので、
今日中には投下できるかな。
さっぱりといけるかどうかによりますが、
5レスほどでカタがつくなら今日中に投下しますので、
しばしお待ちをー

585: ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:34:02 QGurUNKj
とりあえず完成しました。
痛いのは始めだけなので、
目をつぶって我慢しててくださいw

7-8レスほどです。

586:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:35:03 QGurUNKj
私は、はやる気持ちを抑えながら、いつもの病室のドアを開けた。
そのカーテンの先には……悟史くんが居る。
悟史くんは、ベッドの上に身だけを起こし、監督と話をしていた。
問診というやつだろう。

「あの、監督……入っていいでしょうか?」
「いいですよ、詩音さん」
その言葉だけで胸が跳ねた。
一歩一歩慎重に、悟史くんを驚かさないように……

「さ、悟史くん……おはよう」
「……誰?」
少し、言葉に詰まる。
「詩音……園崎詩音、覚えてる?」
「……ああ、魅音の妹か」
なんとなく、記憶の中の悟史くんと違う。
でも、目の前のこの人は……間違いなく悟史くんだ。

「詩音さん、悟史くんは……少々記憶の混乱が見られますので、
今質問は控えてもらえますか?
記憶の程度を今分析していますので……」
監督が耳打ちした。
悟史くんはそれを不審に思うこともなく、
ただぼうっと空中を見つめていた。

「は、はい……また来ますね」
「ええ、ぜひ」
監督は笑顔で私を送り出してくれた。
本当は……私が今入ってきてはいけなかったのかもしれない。
そんな気持ちを胸の中に抑えつつ、
私は駆け出した。


587:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:35:43 QGurUNKj
次の日に診療所へ向かうと、
私がいつも同じ時間に来るのが分かっている監督が、
診療所の前で待ち構えていた。
「あ、詩音さん……あの、悪いんですが」
「まだ無理なんですね、いえいえ、悟史くんに会えるんですから……ちょっとの間ぐらい我慢しますとも」
「……はい、すみません」
今度は私が、監督を笑顔で診療所へと送った。

次の日も……その次の日も。
私は、一ヶ月待った。
その時間は、私が今まで待った時間よりもはるかに長く感じられた。
それでも悟史くんが居ると分かった後の期間は、
どこか寄りかかるところが無かった今までよりも充実していた。

だから……
私は。

生まれて始めて、手首を切った。


「詩ぃちゃん……腕時計なんかしてたっけ?」
レナは、恐ろしいぐらい勘がいい子だ。
私を放課後の教室に呼びつけるなり、
そう言った。
「……ええ、確かに今日からしてますけど、
それが何か?」

「……ごめんね、ちょっと気になったの」
「何が……です?」
こちこちと、時計の針の音がうるさかった。
その音が、この長い静寂がそれほど長くないものだということを、
嫌というほど聞かせてくれる。

588:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:36:18 QGurUNKj
「あの、レナ……帰りますよ?」
「詩ぃちゃん、これ見て?」
いつも手首を曲げているレナが、
私にはっきりと、私の手についたのと同じものを見せてきた。
「……あのね、こんなことするのは、何かあったからだよね?
レナ、相談に乗るよ?」
私は、恥ずかしさに頬を染めた。

一緒に戦い抜いた仲間じゃないか。
それなのに、私は自らを集団の少し外に置いていた。
悔しかった。
悟史くんに会えたのは……皆を信じたからなのに。
悔しくて悔しくて、手首を切った時には溢れなかったものが、
目からぽろぽろと零れ落ちる。

「し、詩ぃちゃん……」
レナは、おろおろとしつつも、ごく冷静にハンカチを差し出してくれた。
「悟史くんのこと?」
どきっとした。
この子の勘は……鋭すぎる。
「……って、言われたの」
「何?」
「近づくなって……うぇ、っ……うううう、うぁああああああ!!!」

レナはそんな取り乱した私を……包み込んでくれた。
「大丈夫だよ……悟史くん、居たんだよね?
どこかに行ったんじゃないんだよね?
じゃあ、大丈夫だよ?」
「うぇえ、うぅ、うぇえええ!!」

背中をぽんぽんと、レナは叩いてくれた。
「好きなだけ泣いて?
でも、その後は笑お?
だって、詩ぃちゃんは今幸せなんだもの。
意中の人が、ちょっと遠ざかっただけだから」

589:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:36:50 QGurUNKj
レナの言っている意味が……心の奥に染み渡った。
レナの好きな圭ちゃんは、お姉を選んだから。

「……男の子なんて、この世にいくらでも居るよ」
本当は、自分だって泣きたいはずなのに。
私は自分がまた恥ずかしくなって……
また泣いた。
「それに……女の子が好きな……女の子だって居るんだよ?」

突如として、私はより強く抱きしめられるのを感じた。
レナの鼓動がすぐ近くにあって、
この世に存在するあらゆる音より大きく聞こえた。
「詩ぃちゃん……私、一杯慰めたよね?
だから……私も慰めてくれる?」
レナの手が、少しずつ下へと這っていく。

「れ、レナ……?」
私が信じられないものを見るかのような目でレナを見ると、
レナはびくっとして、すぐに手を引いた。
「ご、ごめ、わ、私……何してんだろ?」
「い、いいですよ……レナを、慰めますよ……
でも、私……どうしたらいいか」
「本当にいいの? 詩ぃちゃん?」
真っ赤になったレナの顔が、急にいとおしく感じた。
「……ぅん」

私は、机を掴んでお尻を突き出す形になった。
レナが後ろから、私の胸に手を回していた。
右手は胸に……左手は、太ももに。
「はっ……くっ、れ、レナぁ」
それだけの行為なのに、
私の腰は抜けそうになって、がくがくと震えていた。
「詩ぃちゃん、かぁいいよ」
レナが囁くように言った。
そのまま、みみたぶを噛んで来る。
「あぅっ!」

590:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:37:22 QGurUNKj
「詩ぃちゃん、感じやすいんだね……もう、大変なことになってるよ?
もしかして、毎日毎日してたのかな?」
「れ、レナ……おじさんみたいです……はくっ!」
レナが首筋を撫でてきた。
もうどこを撫でられたって、
私の全ての皮膚は鋭敏になって、
下着がずれただけで体が痙攣するようになってしまった。

「じ、焦らさないでッ!」
「詩ぃちゃんずるいよ……私はまだ気持ちよくなってないのに」
そういうレナの目は、とろんとしていた。
「嘘でしょ、レナ……」
私は机に座り、レナを抱きしめた。
そのままレナとキスをする。
唇へのキスだ。
本で見たとおり、舌を突き出してみる。
レナはそれに応えて、舌を付き返してくれた。

「あむぅ……にゅ、ちゅりゅ」
声にならない声を、口の間から出す。
レナの顔は再び真っ赤になった。
すごく分かりやすい子だ。
「レナ……胸をいじったことはあります?」
「……ぅん」
「包皮を剥いたことは?」
「詩ぃちゃんも……おじさんみたいだよ?」
「質問に答えない悪い子は、全部やっちゃいます」

私は、口でレナの乳房を責めた。
右手はレナの左胸に。
左手はレナの秘所に。
「あっ、あぅ……はぅぅぅ、だっ、詩ぃちゃん、いっぺんにはダメェ!」
レナは……一瞬にしてイってしまった。
また私はキスをする。
レナが窒息しそうだったので、今度はすぐに口を離した。
はっ、はっと苦しそうに、レナは肩を上げ下げしていた。

591:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:38:05 QGurUNKj
「し、詩ぃちゃんにも……しないとね?」
レナは恐ろしい回復速度で、
私を押し倒した。
「あ、レッ!」
私はレナに犯される様に、机に仰向けに寝そべる形になった。
目に見えるのは教室の天井じゃなく、一面のレナの顔。
私はまた、唇を奪われていた。
しかも今度は、私が一方的に責め立てられている。
レナの無秩序とも言える、
痙攣するような手が、私の大事なところで震えていた。
口をふさがれているから、息をすることもままならない。

レナがやっと口を離してくれた。
私は大きく息を吸う。
「詩ぃちゃん、悟史くんに沙都子ちゃんのこと頼まれてたんだよね?
沙都子ちゃん、近頃詩ぃちゃんが全然かまってくれないって、
私に泣きついてたよ?」
レナは責める手を止め、今度は言葉で責めてきた。
「ぇ……あ、だ、だって……沙都子はもう大丈夫……」
「嘘だ」
レナがそう囁きゆっくりゆっくり、手を動かす。
私の中に指を挿入しようかどうか、迷っているように。

「詩ぃちゃんは沙都子ちゃんのこと……頼まれてたんでしょ?」
「は、はぃ……沙都子のこと頼まれてましたぁぁあ……あぅっ!」
突如として、レナが私の中に指を入れた。
「れ、レナぁ……」
突然の衝撃に……私は失禁してしまった。
「ご、ごめ……ぐすっ、うう」
「わ、私こそ……ごめん、考えもなしに嫌なこと言っちゃって……」


592:綺麗な手 ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:38:39 QGurUNKj
「ううん、私が悪いんです、悟史くんのことばっかり考えて、
沙都子のことをないがしろにしてたから……
私が悪いんですぅぅぅ……」
「詩ぃちゃんは悪くないよ……私のほうが悪いもん。
失恋したからって……詩ぃちゃんに当たって……
魅ぃちゃんに似てるからってね……」

私たちは、雑巾で後片付けをした。
なんだが自分が情けなくなってくる。
こんな年になって、おもらししてしまうなんて……
「あ、あの、レナッ……その、今度は」
「今度は無いよ、詩ぃちゃん。
今度は私も、いい男の子を見つけるんだ」
レナはそういって、笑ってみせた。

「じゃ、じゃあ、その時はダブルデートしましょ、
レナなら絶対見つかる! 圭ちゃんなんかより、
万倍いい男が見つかるよ!
だって……」
「あっ」
私は、レナの傷ついた手を取った。
「こんなに綺麗な手をしてる」
レナは、また赤面した。


リハビリ室は、突き当りを曲がったところ。
あらかじめ位置は把握していた。
そのドアを叩かず、私は元気に開けた。
「おっはよー、悟史くん! 監督!」
「あはは、元気ですねぇ、詩音さん」
「むぅ、詩音、ここは病院だよ?」
私は、あの後苦労しつつも、なんとか悟史くんと普通に接せるようになっていた。
「悟史くんも、元気ですねぇ、さっすが朝」
「ふぇ?」
悟史くんは、私の言葉に騙されて、下を向いた。
「ひっかかったー!」
「む、むぅ……」

いま思えば、悟史くんの変化なんて、一瞬のことだった。
私は悟史くんの外見を見て恋をしてたの?
違う。そうだよね? レナ?

私は、レナの醜いけども……お料理やお裁縫や、
その他の努力で何年も頑張った手を思い出した。

綺麗な手 ―完―

593: ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:42:42 QGurUNKj
百合は難しい……
男の感覚で書いたら、もう全てが幻想になっちゃって、
すごく稚拙に見えてしまう。

今度からもう、ノーマルカップルを書こう。

594:名無しさん@ピンキー
07/03/27 23:43:36 3vWd7Yt3
>>593
GJ!
百合好きな自分からしてみれば嬉しい作品でした!
でも、個人的に気になったのが詩音がレナを呼ぶときは呼び捨てじゃなくて
レナさんという敬称があった方が臨場感というか雰囲気が合ったかもしれないデス。
また作品かいてください!

595: ◆DzyKP0eLn6
07/03/27 23:48:07 QGurUNKj
ああ……詩ぃちゃんってレナ「さん」呼びだったっけ……
ごめん、詩音への愛が足りなかった。
魅音がレナって読んでたから、普通に書いてしまった。
昔も同じようなことで悩んでたはずなのに。

596:名無しさん@ピンキー
07/03/28 00:29:42 zeaMPtRx
>>567
あなたが私にとっての絶対神です

やっぱり梨花ちゃまは(・∀・)イイ!!
ベッタベタのあっまあまな展開に期待しているのですよ☆

597:449
07/03/28 01:11:30 RVlr1cjC
とりあえず自分が書いてるのは次の投稿で終わる予定です。
散々マニアックな事したんで最後くらいは普通のプレイで終わ
らすつもりです。もし自分のSSで気分を害した方がいたらすい
ませんでした。

598:名無しさん@ピンキー
07/03/28 02:37:02 gB7Yodd4
>>597
確かにマニアックと言えばマニアックだけど、俺的にはそう描写もきつくなかったと思うからそれは大丈夫だと思う。
過去にもこういうネタは何回か出てるしねー。
内容も悪くなかったと思うし……。

それよりも、次からは続くなら続く、終わるなら終わると書いておいて欲しい。
いつからレスしていいから分かんないから……。
あと、マニアックだと自分でも思うなら投稿する前に一言注意書きをよろしく。
それだけが俺の望みです。

と、いうわけで、最終回に期待なのですよ。にぱー☆

599:名無しさん@ピンキー
07/03/28 02:54:14 x5BQ6P/l
>>595
GJ
呼び名だけど、いっそ圭一が魅音を選んだ世界=澪尽し編後って事にすれば
詩音がレナを呼び捨てするのもありえるかも

たしか澪尽しでは個人的に遊ぶほどレナと詩音は仲良くなってたはずだし

600:名無しさん@ピンキー
07/03/28 03:03:19 +lnl5k6L
>>598
>マニアックだと自分でも思うなら
自覚がないようなので仕方がないのですよ、にぱ~☆
URLリンク(mimizun.com)
news4vip / rCU0pnuC0

601:名無しさん@ピンキー
07/03/28 11:10:35 vW9p8HED
あはは、449はうっかり屋さんだな。
特定される情報出して関連スレで愚痴るなんて、ちょっと迂闊だぞ?
こいつぅ(*´∀`)=σ)´Д`) プニ

マジレスすると(>>598も言ってるけど)
・「続く」等の投下終了メッセージがないから、割り込みになりそうでレスできない。
・レスしようか迷っているうちに雑談が始まったりして、結果として放置。
(・このパターンが続くと作品自体が空気化して、完結してもレスゼロだったりする)

長編の分割投下はともかく、短編は完成させてから一気に投下した方がいいよ。
ある程度の分量がないと、感想も書きにくいし。

602:449
07/03/28 15:27:00 RVlr1cjC
ああなるほど。ちゃんと続くか終わるか書いとくべきだったんですね。
以後気をつけます。

603:名無しさん@ピンキー
07/03/28 15:48:58 +fqSKhfj
女性がスカートを短くするということは、明らかにその中身を他者に見せるという方向へ向けた行為である。
それは間違いなく、パンツを見られることを許可する、または見られたいという自己顕示欲的心理の表れである。
率直に言えば、スカートを短くする女はスカート自体穿かずにパンツになればいいのである。
自ら意図的にパンツを見せようと努力しているにもかかわらず、それを隠すという矛盾した行為には疑問符をつけずにはいられない。
女性下着のコマーシャルにも同様のことが言える。
つまり、一般性の極めて高いテレビというメディアにおいて女性下着を露出するということは、男性にも見られてもかまわない、または見られたいという欲求を見事に露呈しているではないか。
したがって、見せたいのであれば、女性は日常を下着で過ごしてもかまわないはずである。
女性の下着を見られることの羞恥心は矛盾している。下着を露出したいという欲求があるのだから、見られたくないという主張は詭弁と言えよう。
女性は、パンツを見られたくないのならば徹底的にスカートを長くするべきであり、逆に見られたいのならばスカートを穿かずにパンツ一丁になればよい。
女性は一貫性のある主張をすべきである。


604:名無しさん@ピンキー
07/03/28 15:53:59 8a7w8mGz
うんそうだね

605:名無しさん@ピンキー
07/03/28 16:24:46 T0nSxXgO
長いスカートを下から徐々にめくり上げるのがいいんですよ、んっふっふ
恥ずかしがらせつつ焦らしながら少しずつ!これ大事!

606:名無しさん@ピンキー
07/03/28 16:26:07 wgP3xflL
警部通報しました

607:名無しさん@ピンキー
07/03/28 16:34:39 x5BQ6P/l
スカートは浪漫の世界だからなぁ

608:名無しさん@ピンキー
07/03/28 17:55:02 Vl5P1Tqx
パンツだけ見せられても。
やっぱスカートがないと。

609:名無しさん@ピンキー
07/03/28 18:27:43 pdQDYB2J
やっぱり透けスカート

610:名無しさん@ピンキー
07/03/28 18:29:05 vW9p8HED
前スリットからのチラリズム最強説を推す。

611:名無しさん@ピンキー
07/03/28 18:46:22 QxNHzLrX
「今日のスカートはスリット入りなのです。これで圭一も悩殺鼻血ぷしゅーなのです。にぱ~☆」

「お、梨花ちゃん。スカートが破けちゃってるぜ。直してあげるから貸してみな」

612:名無しさん@ピンキー
07/03/28 19:02:10 88DwGnxZ
絶対領域

613:名無しさん@ピンキー
07/03/28 19:06:25 d12KxzZP
>>611
いらんとこでKOOL発揮かよwww

614:名無しさん@ピンキー
07/03/28 19:20:02 8V/0ysbA
>>611
裁縫できるのかKww

615:名無しさん@ピンキー
07/03/28 20:53:18 Jd+UZaaX
>>611
はぅー、梨花ちゃんとレナのスカート、お揃いなんだよ……

ちょ、ちょっと圭一くん? 何するの!

616:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:00:53 8a7w8mGz
「そういえばレナのスカートも破れてるな。直してやりからちょっと貸してみろよ」


(レナはワンピースです)

617:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:15:07 Jd+UZaaX
>>616
も、もっとエロいじゃないか!

618:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:24:06 vW9p8HED
>>617
むしろ着せたまま縫う方がエロいと思うのは俺だけか?
こう、椅子に座らせて、足を開かせて、その間に入ってぬいぬいするんだよ。

619:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:35:55 Jd+UZaaX
>>618
「はぅ、け、圭一くん? それ、その……そういうデザインなの……」
「ああ、そうか、ごめん」
「で、でも……レナ、これ縫った方がかぁいいと思うな、思うな!」
「おう、じゃあ今度縫ってやるよ……明日でいいか?」
「……きょ、今日がいいんだよ、だよ」
「しかたねぇなあ、じゃあ、家まで行くよ。着てたら縫えないだろ?」
「着てても縫える方法……レナ、知ってるよ……」

こうですか?
わかりません><

620:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:36:16 8tlzN0Pw
しかし裁縫の腕前は間違いなくレナ>>>超えられない壁>>>圭一
よって逆にしてみよう

621:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:41:18 8a7w8mGz
「レナ、帽子が破れてるぞ。直した方がいいぜ」

622:名無しさん@ピンキー
07/03/28 21:42:00 Jd+UZaaX
>>620
「圭一くん、ズボンの前……破けてるよ? 太ももの辺り……」
「え? あ、本当だ」
「ちょっと待ってね」
「うお、レナ、お前いっつも針と糸持ってるの?」
「うん……魅ぃちゃんも持ってるんだよ、だよ?」
「魅音がねー……でもさ、これ、履いてたら縫えないよな?」
「う、うん……脱がないと……ダメだよね」
「そ、そうか……ま、母さんにでも」
「ダメだよ」
「ちょ、レナ、離せって」
「圭一くんのズボンは……レナが縫わないとダメなんだよ」

こうですか?
わかりません><

623:名無しさん@ピンキー
07/03/28 22:30:42 88DwGnxZ
詩音のロングスカートのスリットを縫う展開の方が可能性としてはあるんじゃなかろうか

624:名無しさん@ピンキー
07/03/28 22:35:47 yFFnnGPi
「あれ、詩音お前スカートやぶけてるじゃん。ほら」
「あら……本当ですねー。もう、これ高かったんですけど。」
「俺が縫ってやるよ。へへん、これでも俺は裁縫は得意なんでな。いいか?」
「……あー、ちょっと待っててください。準備してきます。」
「準備……?」

「……圭ちゃん、準備できましたー。」
「おう詩音。んじゃちょっと失礼するぞ。ちゃっちゃっちゃ」

「……くすくす。上手くいったか。さーて貸しは作ったしどうしようかなー?」

みたいなことになる可能性大


625:名無しさん@ピンキー
07/03/28 22:41:04 8a7w8mGz
夢も希望も無いな

626:名無しさん@ピンキー
07/03/28 22:47:07 yFFnnGPi
>>625

「……貸しはいいや。今突撃しちゃおう。その方が面白いし。
はろろーん圭ちゃん。ありゃお姉、私のかっこなんかして何やってるんです?」
「し、詩音ー!?ななななんであんたが出てくるの!」
「え、お、お前魅音!?え?でもさっきまで詩音だったはずじゃ……」
「準備ってのはこれですよ。お姉に服を貸したんです。だってお姉は圭ちゃんふが」
「詩音ー!そっそれ以上口を開いたら殺してやるー!!」
「……なんだ、魅音なのか」
「え?」
「…俺は詩音だから直してやろうって気になったのに」
「それって、どういう……」
「詩音…」
「圭ちゃん…」
(・3・)「あれれー?」

627:名無しさん@ピンキー
07/03/28 22:55:06 yFFnnGPi
>>621
「レナ、処女膜が破れてるぞ。治した方がいいぜ」
「や、破ったのは誰かな、かな」

628:名無しさん@ピンキー
07/03/28 22:58:26 Bku9G89W
>>626
「ふ、不潔ですッ!」
「ち、知恵先生!」
「不順異性交遊は許しません! 委員長、号令ッ!」
「オス! 先生、お疲れ様であります! オス! 号令言わせて貰います、オス!」
「起立! オイッ! そこのお前! どこ起立させてんだ!」
「み、魅音……あ、足でッ!」
「ちょっと、お姉、圭ちゃんが可愛そうじゃないですか!」
「委員長、しばらく使えないようにしてあげなさい」
「オス!」
「う、うぁあああああ!」
「やめて! お姉! なんでもします、なんでもしますから!」
「じゃあ一万回ごめんなさいって言ってみなよ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」

629:名無しさん@ピンキー
07/03/28 23:08:46 8a7w8mGz
>>627
この後魅ぃちゃんに「圭ちゃんがレナを押し倒してキスしてセクロスしたよ」
って言われたけど、覚えていない。

630:名無しさん@ピンキー
07/03/28 23:12:55 Bku9G89W
>>629
(・3・)<レナが圭ちゃんを押し倒してキスして魅音とセクロスしたよ。

631:名無しさん@ピンキー
07/03/28 23:16:11 x5BQ6P/l
まぁ圭一は運命すら容易く破る男だからな
処女膜なんて朝飯前だろ

632:名無しさん@ピンキー
07/03/28 23:25:08 Bku9G89W
>>631
誰が上手いこと(ry

しかし、スカートネタがここまで伸びるなんて……
みんな想像力が逞しいんだね。

633:名無しさん@ピンキー
07/03/28 23:41:23 yFFnnGPi
>>631
俺のダージリンを返せ

634:名無しさん@ピンキー
07/03/28 23:46:28 w+3vLrze
>>627
レナ「圭一くんは悪い子、邪悪で不潔ッ!」
梨花「圭一たちがやってはならないことをやったのは、この際、どうでもいいのです」
圭一「違う!違う!それは・・・タマタマなんだ!」
レナ「なにがタマタマなの?」

635:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:06:02 88DwGnxZ
一二三四 富竹ORジロウOR時報ORトミー 高野
の検索結果のうち 日本語のページ 約 34 件

そうそう自分の好みのシチュのSSなんか転がってないか…

636:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:07:30 T0nSxXgO
ひぐらしのエロパロはここ以外だと滅多にないよな

637:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:30:57 Uv+QBTNq
ここは色んな話が読めて楽しいよ
公式も悪くはないけど、ギャグテイストのものが多いからなぁ…

638:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:33:56 THuss+du
どうみてもこれからエロシーン突入なのに、そのまま終わっちゃうんだもんなぁw

639:名無しさん@ピンキー
07/03/29 00:56:34 daN7LVZX
誰のどの作品が、なんとなく思い当たるなあそれww

640: ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:04:52 CrdoTTgv
雑談中すまんです。
相も変わらず梨花と沙都子の百合SSがまた書き上がったんですけど
途中までですが投下しても大丈夫ですか?
また懲りずに微妙に長いんですけど…(汗

641:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:11:22 daN7LVZX
お待ちしておりました。よろしくお願いしますです。
雑談中は、基本的にいつでも投下OKです。

642: ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:15:54 CrdoTTgv
ありがとうございますー、それではお付き合いお願いします。
ネタ中に生理ネタが思いっきり出てきますんでそういうのが苦手な方はNGワードとやら?
に入れてもらえるといいかと思います。


643:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:17:21 CrdoTTgv
 ある夏の終わりに沙都子と結ばれた。
 思いもしない未来に戸惑ったけれど、それでも沙都子と共に歩む毎日はそれまで以上にきらめいて見えた。
寝るのも惜しいくらいに一秒でも長く起きて沙都子と一緒に何かを過ごしていたかった。それは沙都子も同じ
だったのだろう、結ばれたあの日からというもの私たちはお互いの欲を満たすようにお互いを欲した。
 基本的に沙都子が極端な恥ずかしがりなのか、事に及ぼうとするともじもじとしてしまうため毎度の事とは言え
私は常々その些細な可愛らしさで簡単に理性を吹き飛ばして、沙都子を押し倒すという形が当たり前となっていた。
なので常に攻めの立場だったから沙都子が一方的に攻められて疲れて寝てしまうというのが普通だったし、
不満に感じる事はなく沙都子が私の手により日に日に開発されていくのを見守るのもまた一つの楽しみだった。

 今までの世界で稀な確率で起きていた事柄、―それは沙都子に初潮が訪れるという事。今回の世界、
つまり今私が生きている58年の夏を越えた世界ではその事柄は訪れてなくて、私より成長の早い沙都子の事だから
きっと早いうちに初潮を迎える事があるだろうと思っていた。
 繰り返される世界で沙都子が初潮を迎えた事は指折り数える程度だったけれど、その時期は大体統一されていて
学年が上がってすぐ…つまりは4月か5月にはもう既に大人の身体の準備が整い始めていた。…んだけど今回は
まだその予兆がないためなんとなく不思議な感じがする。まあ、輪廻の世界で私が死んでからすぐに来ていたのかも
しれないしそこは分からないけれど、今の世界では予想もつかない事ばかりが起こるのでもしかして私のほうが
早くきてしまうんじゃないか?と変な期待を抱いてしまっているのも否めない。―どうせ杞憂に終わるんだろうけど。
 前に沙都子は男性との性行為については私以外のほとんどの女から教育を受けていたと言っていたくらいだし、
多分女の身体についてだって教えてもらったりしてるんだろうから私が悶々と気を揉む事もあるまい。
確かに本当はそれは私が教えてあげたかったのもあるんだけど、別にそんな事で嫉妬なんかしてない。
するわけない、だって沙都子はもう心も身体も私だけのものなんだからそんな些細な事でやきもちなんか
妬いたりなんてしないんだから!……私ってこんなに独占欲強かったのね…。

644:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:18:44 CrdoTTgv
***


 季節は初秋。瑞々しい緑で彩っていた草木も段々と秋めいた色に変わり、頬を撫でる風も心なしか
冷たく感じる今日この頃。時刻は14時過ぎて日差しも心地よく、お腹の具合も満腹で非常に眠気を
誘ってくれる素敵なお昼寝タイム…なわけなくていつもの教室でいつもの仲間と顔を合わせながらの授業中。
 ちらりと遠くを見れば魅音はゆらゆらと船を漕ぎ始めて、圭一はレナと仲良く勉強中…かしら?
レナの顔つき的にはかぁいいモードの片鱗が見える、って事は多分授業に関係ない雑談か。
そして私の隣には愛らしい眠気顔の沙都子が睡魔と闘いながら算数のドリルを解いている。
どう考えても贔屓目にしか聞こえないと思うけれど沙都子の表情は百面相かと思えるくらいにころころ変わり、
そのどれもが可愛いので沙都子を見ているのは全く飽きない。あーこの子が毎晩私に攻められて泣きながら
許しを請うているなんて、知ってる人いるわけない…わけじゃないんだった。
 事の発端は沙都子がつけたキスマークのトラップ。あれはトラップって呼べるのかそれすらも不思議なところだけれど、
まずレナには速攻見つけられちゃうし圭一に気づかれるわ、そうしたら仲間外れに怯える魅音は食いついてくるわで
結局暴露する羽目になってしまった。
 本当は誤魔化しきれるはずだったんだけど、ああいう時の沙都子は非常に狼狽しやすくて結局袋小路にあってしまったし
…まぁ仕方ないか。それに仲間内に知られていれば身内では厄介事は起きないだろうし、色々面倒な事があったらどうにかなるでしょう。
 ―不意にじーっと見る私の視線に気づいたのか沙都子が顔をあげて私に問いかける。

「梨花ぁ? ここの問題解けまして―…ってあら、真っ白じゃありませんの」
「み、みぃ~! 今からやろうと思っていたところなのですよ」
「…全く、毎晩遅くまで起きてるから頭が上手く回転しないのではありませんの?」
「みー☆ 沙都子がもっともっとと強請った事を忘れるとは見上げた根性なのです」
「べっ、べべべべべ別に私は…ッ!」
「それが本当かどうか確かめるためにも、今夜は寝かせないのですよ☆」
「ひっ…り、梨花ぁ~」

 この年頃にしては口達者な沙都子だけど沙都子の生きてる年齢より倍以上の長さを生きている私に
歯向かおうだなんて100年早いわよ。あうあうとどこかの神様みたいな口癖のような言葉を吐きながら涙目の沙都子は、
私の嗜虐心を刺激してしまうわけで、結局こんなやりとりが行われなくったって今夜も沙都子は私に泣かされる運命だろう。
今日は私に歯向かったって事で少し焦らしてあげるのもいいかもしれないわね―なんて悦に浸っていると日差しを遮る黒い影。

645:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:20:04 CrdoTTgv
「今夜は、じゃなくて今夜も、の間違いじゃないのか?梨花ちゃん」
「はうぅ~レナも、レナも混ざりたいなっ☆はうっ!」
「くっくっく! レナが混ざっちゃったらとんだ悲劇になっちゃうんじゃないの~?」
「みぃっ! 沙都子には指一本触れさせませんなのですよ」

 今日も何も変わりなく楽しい毎日だ。魅音たちの机も持ってきてお弁当を食べる時と
同じように5人の机を合わせて圭一を中心としての自習を続行する。…そうでもしないと
知恵がでっかいコンパスとか三角定規やらT型定規やら色々用いて脅しにかかってくるし
…今やってるところは今まで習った事がないところだったので、圭一達に気軽に聞けると
いう利点もあって最近はこれが普通になってきている。
 この授業時間が残り何分残っているか分からないけど大好きな仲間達と過ごせるので
あればそれは何の苦にもならないんだからこれもまた不思議なものだ。とりあえず手始めに
目の前の算数ドリルをやっつけてしまうとするか。





 習わなかった事を学ぶのはとても楽しい。いつもいつも同じ内容の授業しか聞いてなかった
から勉強なんてする気にもならなかったけれど、今は何を見るにも聞くにもするにも楽しくて
こうやって教えてもらえるのも楽しい。

「うん、そうやって約分して…」
「みいー! 出来たのです」
「梨花ちゃんは覚えがいいからすぐ出来ちゃうね、はう~」
「みぃっ☆」
「圭一くん、沙都子ちゃんの方は―」
「しーっ」
「…?どうしたのですか圭一」

 私はレナに、圭一は沙都子に、そして魅音はレナと圭一にという感じでいつも自習を行うのだが
大抵は沙都子の方が賢いため早めに終わらせて待っている事が多かった。まぁ、あれだけ想像も
しないトラップを思いつくのだからそりゃ私よりも脳の構造が少しは複雑に出来ているんだろう。
…の割りに約分ミスだったり漢字の書き間違えだったりとトラップ同様最後の詰めが甘いのはいつもの事だけど。
 実を言うと一人で沙都子に対抗心を燃やしていた私は沙都子より早く終わらせるという事に勉強の
やりがいを見出していた。しかも今日は私の得意な分数の計算だったから調子も良かったし今日こそは
勝ったなと鼻をならしてみたのだが―

646:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:21:17 CrdoTTgv
「はぅ…、沙都子ちゃん寝ちゃってる…」
「ドリルはとっくに終わっていたんだけどな、どうも身体の調子が優れないって言って臥せってたらそのまま…」
「あはははー決しておじさんが解くの遅いっていうわけじゃないんだけどね~」
「みー…朝は調子悪い素振りなんて見せなかったのです」
「うん…レナも沙都子ちゃんが具合悪いなんて気づかなかったくらいだよ」
「もうこの時間も終わりだろうし少し寝かせてやろうぜ」
「ね、ね! 圭ちゃん圭ちゃん、こっちってさ―…」
「心配しなくても大丈夫だよ、梨花ちゃん。何かあったら私たちもいるし監督達もいるんだから、ね?」
「…みぃ、ありがとうなのですよレナ」

 ―数分後圭一の言った通り授業終了の鐘が鳴った。沙都子は気だるそうに身体を起こし、
机を戻してまた机に突っ伏して寝てしまうのだった。





「さあさあ部活の時間だよー!」
「よーし魅音、この間の借りを返させてもらうぜっ!」
「くっくっく上等だよ圭ちゃん、この魅音様に適うと思ったら大間違いさっ!」
「はぅ~レナも負けないんだよっ!監督全監修の元作られたメイド服を圭一くんに着させてお持ち帰りぃ~☆」
「みぃーっ! ボクも負けて圭一にお持ち帰りされないように気をつけるのです」
「な、ななななんでオレが梨花ちゃんをお持ち帰りしなくちゃならないんだよっ!?」
「みぃ~それは大人の事情というやつなのです、にぱー☆」
「り、梨花ちゃんと圭一くんの大人の事情…はぅ…」

 魅音のバイト事情だったりレナの宝探しだったり、圭一の家の事情だったりと何だかんだで延ばし延ばしに
なっていたため部活はしばらくお預け状態となっていた。そのおかげで沙都子と二人でいる時間が増えたから
それはそれで構わなかったのだけれど、昼過ぎからあまり元気がない沙都子を見ているのも正直少し辛かったので
この部活を機に少しは元気を出してくれたらいいなという願掛けもあった。

「あの…盛り上がっているところ大変申し訳ありませんけれど、私本日の部活お休みさせて頂きますわ」

 おずおずと自分の荷物を持ちながら訴える沙都子の申し出でその願掛けもものの数分で打ち砕かれてしまった。
ここにいる誰もが沙都子がきっとこう言い出すだろうと予想出来た事とは言えやはり落胆の色は隠せない。
部活はメンバー全員が揃っての行事だから例え自分抜きで気にしないでやってくれと言われても、
はいそうですかと言って行うわけではなかった。…となると、沙都子が休戦宣言しているという事は
今日の部活はお流れになってしまうんだろう。

647:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:22:23 CrdoTTgv
「まだ体調優れないのかな…?かな?」
「ええ…大した事でもないとは思うんですけれど、万全の体勢で部活に望めないのも口惜しいですし」
「そうだよな、オレにこてんぱんにやられてからじゃ言い訳出来ないもんな」
「ほほほっ! 圭一さんに勝つ事はあっても負ける事なんてありませんのよ? 本日のところは次回に備えて
体力温存しておいてくださいまし」
「みぃー沙都子、帰る用意が出来たのですよ」
「あら…梨花は部活をなさってくださってても構わないんですのよ? 私ちゃんと一人で帰れますから」
「ボクと沙都子は地獄の底までお付き合いする仲なのです。離れたくても離れられないのですよ、にぱー☆」
「じゃ、じゃぁ沙都子ちゃんの事は梨花ちゃんにお任せしても大丈夫かな?…かな?」
「任せてくださいなのですよ、沙都子には指一本触れさせないのです」
「くっくっく! それは頼もしい限りだねぇ~それじゃ梨花ちゃん沙都子の世話頼んだよ」
「沙都子も今日は早く寝るんだぞー」
「わざわざご丁寧に…、圭一さんこそ夜中に裸の女性が描かれた本なんて読まずに早く寝るんですのよっ」
「ぐ…っ何故それを…」
「をーほっほっほ! それでは皆さんごきげんあそばせ」
「また明日ー! なのです」

 教室を出るとそっと沙都子が手を寄せてくる。弱いところを見せたがらない沙都子が唯一私にだけ弱いところを
見せてくれる。その小さな心細い手を優しく包み手を繋ぎ昇降口を通り帰路へと向かう。沙都子の手はいつもより
何となく温かく感じた。ひょっとしたら熱があるのかもしれない、家に帰ったらすぐ布団敷いて寝せよう。


***


 家に帰ると急いで布団を敷いて沙都子を寝かしつける。沙都子は本当に大した事ありませんのよ、なんて世話を
焼く私に心配をかけさせまいと色々言い訳をするのだけれどそれに構わずお粥を作ったり、具合を聞いたりとなんだ
かんだしている間に気づけば夜にもなっていて、話し相手のいない食卓も味気なく、テレビを見ていても寝込んでいる
沙都子が心配で気が向かないため少し早いとは思ったけれど床につこうと決めた。
 襖をそっと開けて奥の部屋を覗いてみると隙間から入る光に気づいたのか沙都子がこっちを見てぎこちなく微笑む。
その笑顔にほっと一息つき並べた布団にするりと身体を潜り込ませた。ここ最近というもの布団を二間敷いていても
一つの布団で一緒に寝るのが普通だったから、こうやって一人で一つの布団を占領するといつもと違って少し寂しい感じがした。
―こんな事考えてるのはきっと私くらいよね、と乙女街道な思考に苦笑してしまう。

648:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:24:02 CrdoTTgv
「梨花…今日は一緒の布団で寝ないんですの?」
「え?あ…、体調不良の沙都子にまでは手は出せないのです。だからボクは沙都子の寝顔を
遠くで眺めながら寝る事にしますです」
「…そうですの、…離れて眠るのは寂しいですわね……」
「沙都子? 心細いですか?」
「…ええきっとそうなんでしょうね、いつも一緒に寝ていたからなんだか少し…」
「だったら一緒に寝ましょうなのです」
「……いいんですの?」
「いいも悪いも沙都子の体調を気遣っての事なのです、だから沙都子が大丈夫ならボクも沙都子
と一緒に寝たいのですよ」
「ありがとうございますですわ、梨花」
「礼には及ばないのですよ、ボクも沙都子も同じ気持ちというだけの話なのです」
「そうですわね…」

 思いがけない沙都子の言葉に正直心が躍った。別に交わる事がなくたって一緒の布団で寝れる
というだけで嬉しい。きっと季節の変わり目からの影響で体調を崩してしまったんだろうし、明日も
まだ調子が悪かったら入江のところに行けばいい。最近例の症状は大分落ち着いてきているし2,3日も
ゆっくり休めばまた復活してくれるだろう。沙都子が元気になったら嫌っていうくらいまた愛してあげればいいだけの事
なんだから、今日はゆっくり沙都子を休ませてあげよう。
 もしかして…ひょっとするとここ最近の行為は少し激しすぎたのかもしれない、大体連日連夜だとさすがの沙都子も
身体にガタが来てしまうだろう。いくら求められているとは言え多少なりとも気遣いというものは必要よね、でも一度
イッちゃった後の沙都子の反応が私のツボをゴスゴスと刺激しすぎるから私も暴走しかけちゃうわけで…いや暴走して
しまうわけでついつい二度三度では飽き足らずそれ以上のものを与えてしまうのよね。あの快楽と辛さが入り混じった苦悶の
表情が何とも言えなくて、もっともっと見たくなっちゃうし、それに最近の沙都子は快感度数(造語)が明らかに上がっていて
何をしても感じちゃうし、やだやだなんて言いながら止めちゃうともっとしてくださいましなんて涙声で縋ってくるくらいなんだから
一概に私ばかりが悪いというわけではないのよね。…ってなんでこんな事で私いいわけじみた事言ってるのかしら、とりあえず
今日から沙都子が回復するまでは我慢するしかないわね。―うーんでも、沙都子と一緒に寝れるって分かっただけでここまで
テンションあがるなんて私も相当ゲンキンだったのね。また新たな自分の一面を知ったわ。

 沙都子の温もりのある布団へ身体を滑りこませる。私とは違う沙都子の匂いが鼻腔をくすぐっただけで胸が切なくきゅんっと鳴いてしまう。
きっと前よりももっともっと沙都子の事好きになってるんだろうな。
 いつもの癖で沙都子の方を向いて身体を寄せる。ちらりと上目遣いで沙都子を見ると…あら?この表情は―…

649:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:26:27 CrdoTTgv
「…沙都子…どうしたのですか?」
「どうもしてないですわよ…」
「本当に? …ならどうして涙目なのですか?」
「そ、それはきっとあくびをしてしまったからですわね…」
「ふぅん…? …それならどうして沙都子のパジャマがこんなに乱れているのですか?」
「あ、暑くて…少しずらしてしまっただけですわ」
「暑い…? 沙都子、身体が熱いのですか?」
「…ん、え、あ…そうですわね、少し熱があるのかもしれませんわ」
「沙都子、手を出してください」
「え、ど、うしてですの?」
「もう一度言いますですよ? 沙都子、手を出してください」
「あ、あの…あの、梨花…」
「沙都子…手を出しなさい」
「……はい…」

 散々沙都子の表情は目に焼き付けているから大体この顔の時はこういう事を考えているな
というのは、なんとなく分かるようになっていた。私が勝手に百面相と称している沙都子の表情
はまだまだ見たことがないものもあるけれど今私の目の前に見える沙都子の顔、どう考えても
具合の悪い顔つきではない。これは寧ろ―…

「手、濡れてるわね」
「……あの、梨花…」
「沙都子、貴方具合が悪いんじゃなかったの? まさか嘘だったなんて言わないわよね?」
「具合が悪かったのは本当ですのよ、なんだか異様な眠気にとり付かれてしまって身体全体が
本当にだるくて腰もお腹も頭も痛かったんですの」
「じゃあなんでこんなことしてるわけ?」
「分からないんですの、身体が熱くて…梨花に触れてもらいたくてどうしようもなくなってしまったんですの」
「だからって…自分で自分を慰めるなんて…」
「……」
「沙都子の言ってくれた事は凄い嬉しいけれど、でも身体が本調子じゃないんだから少しは自粛しなさいよ…」
「…梨花、それじゃぁあの…私のお願い聞いていただけませんかしら」
「私に出来る事で沙都子の負担にならない事なら聞いてあげない事もないわよ」
「ええ、梨花にしか出来ない事ですから安心してくださいまし」
「…て、もしかして…沙都子あんた…!」
「…お願いします、私を抱いて下さいませんか」

 ―私の勘は大体当たる。それは一度見た世界の出来事だから。私は古手の巫女で
オヤシロ様の使いだから予知が出来るとまで思われている事もある。
 ―私の推測はまあまあ当たる。それは何回も繰り返した人生があったから。私は100年
生きた魔女だから外見の年齢とかけ離れた事も言える。
 ―私の沙都子論は結構当たる。それは私がずっとずっと沙都子を見続けていたから。
私は生まれてから沙都子だけを見て沙都子だけしか好きにならなかったから沙都子マニアという言葉も似合うだろう。

「…だからってホントにそう言ってくるとは思いもしなかったわ…」
「…だめ、ですの?」
「だ、ダメって言うわけじゃなくて、こっちからしてみればカモネギ状態だから全然オッケー寧ろご馳走様、
的な状況なのは確かよ?確かなんだけど…でも沙都子の身体の調子が悪いと言ってるんだからまた無理
させてしまう事もあるんだし…」
「でも私…梨花が…欲しいんですの」

 ―完全ノックアウトです。そんな涙目で頬染めて言われて断れる輩がいるだろうか?いるわけがあるまい。
 ということでそれでは古手梨花、参らせていただきます。

650:眠れぬ夜に ◆WXrg8pixkw
07/03/29 01:28:01 CrdoTTgv
と、とりあえず凄いもったいぶったところでぶった切りますー。
また1万文字書き溜まったら投下しにきます。
それでも続きが気になる方は沙都子の匂いを表現してください。
個人的にはミルク推奨。

いつも導入部分が長くなってすみません、それではお付き合い頂き感謝です。

651:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:29:48 oMJuAjCl
最後の行吹いたw
百合苦手だからあんまり読んでないけどとってもおいしいワッフルをありがとう。
完結まで頑張ってくれ

652:名無しさん@ピンキー
07/03/29 01:47:21 Uv+QBTNq
ラブラブで読んでるこっちまで幸せになったのですよ

653:名無しさん@ピンキー
07/03/29 02:16:16 5dSmK/UH
百合スキーの俺には、嬉しい小説だ!

654:名無しさん@ピンキー
07/03/29 03:11:47 THuss+du
>>650
ええもの見させてもらいやしたw

220 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/03/04(日) 01:59:53 ID:GOIusEa2
これを見て創作意欲が沸いた方。この辺りのネタを利用して投下してください、それだけg(ry
月刊スケジュール

3/4【魅×詩の日】【三四の日】

3/5【巫女の日】

3/07【魅×レナの日】

3/14【悟史の日】

3/15【沙都子の日】

3/26【魅×ジロウ】

3/28【みぃにぱ~☆の日】

3/31【魅×みぃ(梨花)の日】

みぃにぱーの日は過ぎてしまったので、魅×みぃの日に期待

655:名無しさん@ピンキー
07/03/29 04:29:24 jpz5CegQ
鷹野×圭一
は、どうだろうと考えた俺は何ですか?
これが実現したら、前フリはどうなるか、見てみたい気もする

656:名無しさん@ピンキー
07/03/29 09:42:31 L08DV+BL
>>635
……おじいちゃんと三四さんとジロウさんの3P?
流石に、それはマニアックでは。

しかし、富三四SSって非エロでもあんまりないよな。
富竹が尻込みするぐらいベタベタに依存している鷹野が大好きなんだが。
……まあ、こっちはまだいい、一応同盟もあるし。

入江×沙都子も好きなんだが、どこまでも続く不毛の荒野って感じだ。

657:名無しさん@ピンキー
07/03/29 10:06:35 2NEswCMD
よし…俺頑張って入江×沙都子と茜×圭一頑張る

658:名無しさん@ピンキー
07/03/29 10:48:50 ++PaIlRa
>>657
どんだけ頑張るんだw

659:名無しさん@ピンキー
07/03/29 13:31:07 tliRp8rz
綿流し編での圭レナなんかを妄想する俺は確実に異端。
エロ切なく出来そうなのがなんとも言えない。

660:名無しさん@ピンキー
07/03/29 14:09:59 2NEswCMD
茜×圭一書いた。拙い文章で今は反省している


四時頃から投下予定

661:名無しさん@ピンキー
07/03/29 14:26:21 AeyMNwxp
>>656
単にみよちゃんと呼ばれて頭撫でられてビックリして
あぅあぅしつつも、癒されて落ち着き取り戻す展開が見たかった
一二三より小泉のおじいちゃんとの方が(ry 冗談ですごめんなさいw

662:名無しさん@ピンキー
07/03/29 14:28:08 EbCqqQVR
>>659
いやそれがいい

663:名無しさん@ピンキー
07/03/29 15:00:21 vwEXqHrW
>>660wktk

664:茜×圭一
07/03/29 16:24:16 2NEswCMD
遅くなりましたがそろそろ




「義母さん…やっぱりいけませんよこんなこと」
「大丈夫さね。魅音も鬼婆も今日は帰ってこないんだ。たまには親子水入らずで楽しもうじゃないか」


そういうと唇を重ねる


「義母さん…」

二人の舌が激しく絡み合う

「おやおや?もうこんなになってるのかい?」

圭一の股間に手を伸ばす。圭一のオットセイは既にはち切れんばかりに大きくなっていた


「義母さん…!そこはまずいっすよ!」
「そんなことないさ」
「でも…仮に義父さんにばれたら…」


仮にばれれば間違いなく二人ともけじめをつけることになるだろう。しかし茜はそんなこと関係ないとばかりに圭一のオットセイを口に含む


「義母さん!ああっ!もう!」


茜の老獪なテクニックで圭一はあっさり絶頂に達してしまう

665:茜×圭一
07/03/29 16:26:14 2NEswCMD
>>664







茜は圭一のそれを飲み込むと、着ているものを脱ぎはじめる


「義母さん…何を…」
「何をって、あんた自分だけ気持ち良くなって満足したつもりかい?」
「でもこれ以上は…」
「ここまできたんだ。いまさら変わらないって。覚悟を決めな」
「わかりました…」


そういうと茜の秘部を舐めはじめる


「んっ!」
「義母さん、濡れすぎですよ」
「はぁっ!はぁっ!ふん。生意気なことを。まだガキのくせに」
「ガキ?そのガキに触られてこんなに濡らしてる義母さんは相当な淫乱ですね?」
「んっ!この…言うじゃないか」
「ん?そろそろイキそうですか?どうぞイッちゃってください」
「あ、もう…」


盛大に潮を吹いて茜はイッた

666:茜×圭一
07/03/29 16:28:37 2NEswCMD
>>665



「圭一君、そろそろ…いいだろう?」
「ええ、いきますよ」


そういうと茜の中に自分のオットセイを挿入する


「あっ!圭一君…」
「か、義母さん…くっ!」
「もっと、もっと突いて!んっ!」
「うっ!義母さんの中良すぎて俺…もう!」
「そうかい!遠慮せずに中にきな!」
「わかりました。出します…!」


一気に腰の動きを加速し茜の中に出す


「よかったよ。圭一君」
「はぁ…」
「心配しすぎだよ。あたしたちが喋らなきゃばれないんだ」




終わり

667:名無しさん@ピンキー
07/03/29 16:30:00 2NEswCMD
拙い文章で正直すまんかった

668:名無しさん@ピンキー
07/03/29 16:53:13 L08DV+BL
>>661
そんな可愛いSS希望だったのか、悪い、マニアックだったのは俺の脳だ。



>>667
茜×圭一、お疲れさま。

入江×沙都子、期待してていいんだな?
この荒野に雨を降らせてくれるんだな。

669:名無しさん@ピンキー
07/03/29 19:12:16 2NEswCMD
>>668茜×圭一以上に難しそうだが頑張ってみる

670:名無しさん@ピンキー
07/03/29 20:36:01 lCEhk9h1
>>650
ワッフルワッフル。スプーン1杯のさとうとクリームが溶けてる人肌のミルクに、早春の梅のような紅色のにおいがほんのり混ざってる感じ。ワッフルワッフル

沙都子って重そうなイメージあるから心配だな。
梨花ちゃまいたわってあげてくれー。

671:名無しさん@ピンキー
07/03/29 20:38:23 xInNrsHJ
>>654
き、君は魅ぃによってお風呂に沈められた梨花ちゃまが見たいのかッ!

672:名無しさん@ピンキー
07/03/29 22:20:31 iDqtwpVv
>>671
見たくないと心の底から言い切れる人間は少ないと思う。
ええ、俺だって見たいですよっ!梨花ちゃまには悪いと思うけど、それでもオットセイが反応しちまうんだよう。orz

673:名無しさん@ピンキー
07/03/29 22:43:16 hJeg0L6N
「あわあわーなのです、気持ちいいですか? 魅ぃ?」
「うん、上手いよ、梨花ちゃん」
「上手くないと金シール貰えないですよ」
「そうそう、もっと上手くなったら、借金どころかお金も貰えるからね」
「みぃ? どういうことなのですか?」
「うーん、男の人にこういうことしたらさ、
一杯お金が貰えるんだよ。
私は刺青があるから出来ないけど」
「みぃ……魅音かわいそかわいそなのです」

こうですか?
そういうお店に行ったことが無いのでわかりません><

674:名無しさん@ピンキー
07/03/29 22:48:29 5dSmK/UH
刺青があるばかりに、そういうお店どころか
銭湯にも行けない魅音、カワイソスw

675:名無しさん@ピンキー
07/03/29 22:52:32 hJeg0L6N
しかし、地の文入れなくても分かるもんですね。

クセでついつい地の文入れようとしてしまうけど、
小ネタぐらいなら地の文邪魔だし。

ところで雛見沢界隈には銭湯あるのだろうか。
輿宮だったらあるか。

676:名無しさん@ピンキー
07/03/29 22:52:35 AeyMNwxp
鹿骨市内ならコネで入れそうだ

677:名無しさん@ピンキー
07/03/29 23:07:11 hJeg0L6N
やっぱり圭ちゃん受け書いてる人間としては、
鷹圭は書いとくべきでしょうか。
ネタが湧いて出てきたんですけど、
>>672の股間のテントをがっかりさせて強制代執行させるという選択肢も……

678:名無しさん@ピンキー
07/03/29 23:08:13 Ju45F1ox
俺と一緒に貸切で混浴するから平気だよ

679:名無しさん@ピンキー
07/03/29 23:43:40 qesiGELm
いやいや俺が

680:名無しさん@ピンキー
07/03/30 00:05:11 vru9lcET
>>677
じゃあ鷹悟はどうだ?L4にまで下がった少年の性欲チェックとか

681:名無しさん@ピンキー
07/03/30 00:10:05 5B5nKupo
治療薬の副作用としてL5から落ち着く時に一時的に性欲うpの
海綿体膨張率のうpがあるわけだ

682:名無しさん@ピンキー
07/03/30 00:34:18 di8fRXko
志村ー!沙都子沙都子!!

683:名無しさん@ピンキー
07/03/30 01:05:18 i9ikj7F8
全身性感帯になる方が萌えるな俺は
>>418みたいな

684:名無しさん@ピンキー
07/03/30 01:26:37 5B5nKupo
>>682
沙都子は運良く戻れて悟史は戻れてないってのがあるから
悟史の治療薬は沙都子のとは別モンになるだろ

685:名無しさん@ピンキー
07/03/30 02:56:34 8sC/5Mo9
てっぺい☆×知恵留先生のSSを思いついたので、書いてみた。
ただし、エロというよりグロに近いかもしれないから注意。

686:名無しさん@ピンキー
07/03/30 02:58:18 8sC/5Mo9
 血を噴出して崩れる男を前にして、知恵はじっと佇んでいる。その手は血塗れの包丁を握りしめ、まるで凶行の余韻を楽しむかのように、かすかに震えている。
 はぁっ、と恍惚の吐息を漏らす彼女は、今しがた自分の取った凶行を思い起こすと、凄惨な笑みを浮かべるのだった……。






「こんにちはぁ……北条さん、いらっしゃいませんか……!」

「なんじゃいね、おどれは。やかましか、とっとと失せぇ!!」

 知恵はこの日、大事な生徒である沙都子が、親権者であるらしい実の叔父に虐待を受けているという情報を確かめるため、北条家へ向かった。
 沙都子と特に親しい友人たちが、沙都子の叔父を殺害するなどと物騒な事を騒ぎ立てていたぐらいだから、それは間違いないであろうという予測は十分にしていた。
 しかし、日本は法治国家である。確たる証拠なしに闇雲な訴えを起こすわけには行かないのだ……そういう信念の元に、知恵は勇気を持って北条家へと向かった……はずだった。しかし。

 目の前に出てきた男、北条鉄平は、知恵がこの世で最も嫌悪する条件をいくつも兼ね備えているような人物であった。
 知恵は、その姿を見て震えた……それは、柄の悪い男に大声でまくし立てられる事に対する恐怖からではなく、彼女の価値観ではとても認める事のできない、醜悪な物体に対する憎悪の念による震えである。

 知恵は鉄平と相対するまでは、一個の良識ある大人として、そして生徒を導くべき教師としての使命感から、あくまで法治国家である日本の憲法と法律のルールに乗っ取って、この問題を解決するつもりでいた。

 そもそも沙都子の問題に関しては、雛見沢分校赴任当初からの課題だった。常に知恵を悩ませてきた最も大きな問題だったのだ……せっかく、時が和らげてくれたと感じた傷を、今更に蒸し返してくれた存在。
 つまり鉄平には、実をいえば圭一たちよりも遥かに恨みの感情を持っていたのだった。

 そんな鉄平と一つ言葉を交わすごとに、ぷつり、ぷつり、と張り詰めていた良識の袋を締める緒が千切れていく……。それでも知恵は良識を止めようと抵抗を試みる。
 
「私、雛見沢分校教論の知恵と申します……沙都子さんはいらっしゃいますか。今日、彼女が学校をお休みしましたけれど、連絡がなかったもので何かあったのかと思いお伺いさせていただきました。
 プリントとかをお渡ししたいので、少しだけ、お話をさせていただけませんか?」

「あぁん、ガッコのセンセぇ……?」

 いかにも、気に食わないといった風に語尾を上げて威嚇するような声を出す鉄平。知恵は食い下がるが、その反抗に激昂する鉄平は口汚い罵りを次々と知恵に浴びせていく。

 止めようとした良識が、音をたてて頭の外へ流れ出ていく……。


「すったらん……沙都子のやつは風邪で熱ぅ出しとるん! それくらい知っとけアホが!」

(嘘だ)

「……うんうん唸っとるんね! それを会わせられるかいボケ!」

(なら、朝に連絡を入れればいいでしょう)

「それにわしは忙しいんよ、木っ端役人の相手しとる暇はないんね!」

(忙しい? 仕事もロクにできない男のくせに)

「ったく、こんダラズが! つまらん事に手間ぁかけさせよって……!」

(つまらない、ですって?)

「おぉ! ぼさっとしてぇ聞いとんのかぁ、おぁぁ!?」

(…………)

687:名無しさん@ピンキー
07/03/30 03:00:35 8sC/5Mo9
 そして鉄平の口から再びダラズの言葉が飛び出た時、最後の良識の緒がプツン、と途切れる音が聞こえた気がした。
 知恵は連日の沙都子の問題で緊張状態に陥っていた精神が、逆に異様なまでにおだやかなものへと転じていくのを感じながら、しかし、ふつふつと黒い欲望の火が爆ぜていく感覚を覚える。

 生徒たちの言う通り、殺してしまえ、と悪意がささやく。

 普段の知恵なら何を恐ろしい事を、と一蹴するはず思考が、今は不思議と心地がよい……それどころか、汚いごみを掃除するのと同じように、鉄平というごみを血みどろにしてゆく想像上の自分がとても魅力的に見える。

(ああ、そうか。簡単な事……コレは人間じゃない……。そうだ、そうだ。北条家というのは、ごみ扱いだったじゃないか……村人だけじゃなくて、私の大事な仕事も邪魔してくれる、粗大ごみ。
 ……何を今まで遠慮していのだろう。ごみなんだから、どのようにしても構わない。目障りなら、殺してしまうのが良い)

 歪む思考が知恵の精神を掌握する。とどまっていた良識は全て押し流され、それを抱えていた部分すらも総動員して鉄平を殺害するための手段が計算されて、次々と浮かんでは消えていく。

 しかし、体力で勝る男を力ずくでどうにかするには無理がある……油断を誘わないとならない。なぜかいらいらして妙な痒みが走る首筋を掻き毟ると、ふと一つのアイデアが頭に浮かぶ。

(そうだ、このスケベそうな男なら)

 知恵は色仕掛けを企んだ。間違いない選択であろう……基本的に男は色魔なのだ。そして幸い、というべきかどうかは解らないが、知恵は容姿については自信があった。
 うまく迫れば、この程度の男なら簡単に落ちてくれるだろう。気があるそぶりを見せて、寝技でも使えば隙が生まれるはずだ。

 そうと決まれば話は早い……知恵は瞳の奥に黒い火を宿すと、わずかに頭を下げて表情を作って、再び鉄平の視線へと顔をさらす。それでも他人の心の機敏など髪の毛一本ほどにも介さない、この男にはまったく感づかれなかったようだ。
 知恵は純白のワンピースのネックに手を掛けて、ぐいっとずり下げると、あいも変わらずわめき散らす鉄平に向かって、

「もちろん……タダで上がらせろ、なんて言いませんよ」

 と、豊かな胸の谷間を見せて鉄平ににじり寄る。

「わからんダラズやなぁ……! ん……ほ、ほぉぉ?」

 するとやはり、下半身と脳が直結している様な男なのだろう。色のある仕草を見せた途端、その態度が豹変する。知恵はしてやったりとばかりに微笑むと鉄平に、どうですか? と問う。

「ん……まぁ、センセがそこまで言うんなら、しゃあないわなぁ……せやけど、実は沙都子の奴は今、いないんね。買いも……ちゃう、診療所や。さっき診療所へ連れてったん。藪医者めが時間かかる抜かしよってん、一回帰ってきたんね」

 さきほどまであんなに拒絶していたくせに、若いオンナを家にあげるなら悪くないとばかりに、見え見えどころか先ほどの証言と矛盾している嘘をつらつらと並べ立てる鉄平に、知恵はさらに黒い火を燃え上がらせる鉄平。

 普段の知恵なら、たとえその話が真実としても、保護者が病気の子供を施設に一人置いて帰ってくるとはどういう了見か、と怒鳴ってやりたい気持ちを抑えるのに必死だった事だろう。
 しかし、もはやそんな事はどうでも良い。今の知恵は沙都子の様子を確認するのではなく、鉄平をこの世から消し去る事が目的なのだから。ゆえに彼女はそんな感情を一切、顔には出さず、逆に鉄平の論調に合わせるかの如くしらっと言いはなつ。

「そうですか……お迎えにいくまで、中で待たせてもらってもよろしいでしょうか?」

688:名無しさん@ピンキー
07/03/30 03:03:57 8sC/5Mo9
 勘の良い……いや、勘が良くなくとも常識的な人間なら、知恵の言う事に矛盾を感じるはずだろう。沙都子に用事があるなら、直接診療所へ出向けば良い話なのだから。
 だが、知恵に擦り寄られて鼻の下を伸ばしている鉄平は、そんな破綻した論理すらも欲望を満たしたいがため、自分の有利な様に解釈していく。

「おぉおぉ、わしも今帰ったばかりなんね、まぁだ時間もかかりよるわなぁ……そいで良ければ待っとれ」
「では、お言葉に甘えて……」

 にやにやとしている鉄平を連れ立って知恵は北条家へと足を踏み入れた。広い家ではあるが、どうやら沙都子が居ないのは事実の様だった。といっても、診療所へ連れて行ったというのは嘘だろう……さきほど言いかけた通り、幼い彼女を使い走りにしているに違いなかった。
 鉄平に誘われて居間へ案内される間、知恵は後の展開をだいたい、あらすじ立てていた。内容としては、こうだ。

 鉄平の目的は、あわよくばうまい事して知恵の肢体を貪ってやろう、という事に違いない。そうであるなら、こちらがその企みに乗じてやればいい……とはいえ、あまりに明け透けでは、さしもの鉄平にも怪しまれる恐れがある。

 そこでまずは、適当に沙都子の事を気にかけるふりをして、会話を成り立たせていく……そうこうしている内に、会話のベクトルを自分の方に向けさせて旦那なり、彼氏なりと死別したとか、失恋したとかで傷心している最中だと伝えるのだ。
 もちろんブラフだが、そう言う事で鉄平の「あわよくば」の目論見を加速させてやるのが目的だ。雛見沢唯一の教師として、それなりに名前が知られてしまっているので、旦那よりは彼氏の方が信憑性があっていいだろう。

 ここまで行ったら後は、実は男日照りしている……とでも言えば、獣欲を最大に刺激できるだろう。まるで三流のアダルト小説じみた、お粗末な筋立てだが、この男相手のお膳立てとしては十分だ。
 話が佳境に入る頃には沙都子の事などはすっかり忘れて、自分に掛かりきりになっているはずだ。

 後はこちらも多少、損害を被らねばならない。この醜悪な生き物と同じ空間にいるだけでも吐き気がするのに、それに抱かれようとするのは相当に勇気のいる事だが、しかし、そうすれば最大の油断を生み出す事ができる。
 どんな生き物も情事の最中ほど無防備になる時間は無いのだから。

 そして、頃合を見計らって……。









「んっんんっんぅっ……」

 汚く散らかされた居間に、これまた掃除もせずに敷かれたままの布団の上で知恵は産まれたままの姿となり、同じく裸一貫になった鉄平の上に乗った形で、そのやや肥えた体に赤い舌をつつつ、と走らせる。
 下腹部から胸にかけて丁寧に舐め回しながら、空いた手は大きく反り返ったペニスの根元にぶら下がる睾丸をやわやわと揉みしだいていた。

 対する鉄平はあまり経験豊富では無い知恵の初々しさが新鮮なのか、女教師と寝るというシチュエーションに燃えるのか、はたまたその両方か……ともかく女を抱く事だけは慣れきった彼にしては、いつになく興奮した様子だった。

 案の定、鉄平は知恵の怪しげな誘いにまんまと乗ってくれた。ちょっと頬を紅潮させて、しな垂れかかってやっただけで、もうその気なのだ。知恵はなるほど、男を手玉に取りたがる女の気持ちも解らなくもないな、と思ったが、相手が鉄平ではその楽しみも激減だ。
 そして切なげな目で鉄平を見つめるふりをしながら、さきほど目をつけておいた凶器になりそうな物をちらりと見やる。

(果物ナイフ……か。ふ、ふ、ふ……)

 恐らくは、リンゴでも沙都子に剥かせたのだろう、赤い皮がそこかしこに散らばっていた。
 ともかくは、殺傷能力に秀でた凶器が手の届く範囲に置いてあったわけだ。まさしくおあつらえ向きだと言える。後は、なんとかして鉄平の油断を誘って首を掻き切ってやればいいだけだ。

(それまでは、かりそめの馴れ合いを演じるのも悪くはないわ)

 知恵は心でほくそ笑むと、改めて鉄平に媚びを売るかのような表情を浮かべて甘い声をあげる。

689:名無しさん@ピンキー
07/03/30 03:07:07 8sC/5Mo9
「んんぅ……鉄平さん、逞しいんですね。特に、ココとかぁ……」
「おおぅ。わしのソレに満足せん女はおらんねぇ。えっへっへ……」
「私も、満足させてくださるのかしら。ふふふ……サービスしますね」

 ちゅぷっと舌を放して上体を反らすと、そのまま鉄平の下半身へと頭をスライドさせる。すると目の前に、確かに逞しいといえるペニスが激しい自己主張をしながら知恵を挑発していた。洗っていないのか、異様な臭いが鼻につく。
 知恵は、これをナイフで切断したらどうなるだろう……と妄想しながら生ぬるい息を吐きかけると、亀頭をぬちゃぬちゃとねぶりまわし、
適当に唾液に塗れたところで口を大きく開くと、いきり立つペニスを飲み込んでいく。

「うぅん……あむ、むむ、むう」
「センセ、清純そうな顔して激しいねぇ……前の彼氏にもこんな事しとったんかぁ?」

 ムードもへったくれもない鉄平の言葉に、知恵は内心で毒づきながらストロークを加速させる。そもそも鉄平が雛見沢にやってきたということは、噂の愛人に捨てられでもしたのだろう。
 どうせ、溜まっているのだろうから、さっさと一発出させて大人しくさせてやろう、と目論む。

 案の定、鉄平は知恵が少し激しく愛してやると、あっけなく精をその口の中へ放った。断りなしにいきなりだったので、少しむせたが吐き出さずに全て飲み込んでやる。

(どうせあと少しで消える命だから、今の内にくだらない征服欲でも満たしてあげます。ふふふ……)

 鉄平も若くはないので、さすがに一発放った直後に再び襲いかかってくる様な事はなかった。こうなれば、若い知恵の方にイニシアチブがある……。
 鉄平を休ませるつもりもない彼女は、今度はその大きな乳房で萎えた鉄平のペニスを挟み込むと、無理やり奮い立たせようと擦り上げる。

「まだ休むには早いですよ……ほぉら、勃たせてください。私、もう濡れちゃってるんですからぁ……」

 それは効を成して、誘惑の言葉と乳房で刺激を与えるたびに、ペニスは硬度を取り戻していく。胸の中で再び熱をもっていくのを確認すると、知恵はわざとらしい笑みを浮かべて鉄平に口付けするとペニスを数度しごいて、

「素敵……ふふ、もう我慢できません。入れさせてもらいますね」

 と、赤くした顔で言いながら腰をペニスの上に持ってくると、ゆっくりと高度を下げていく……。やがて、知恵の秘裂にあてがわれたペニスが、ずぶりとその中へと飲み込まれていった。
 先ほどまでの威勢はどこへやら、鉄平はうぅ、と呻くと与えられる快楽に身を任せて腰を振り始める。それに気をよくした知恵は、鉄平の上で激しく上下しながら言葉で彼を責めていく。

「うふうふ、意外に可愛いんですね鉄平さん」
「こ、こんダラズが……ガキでないんじゃ、猿みたいにすりゃええってもんじゃ、ないんね」
「私、鉄平さんみたいに経験豊富じゃ無いんです。全部吸い取とるまで、止めませんよ……ふふふ」
「かーっ……しばらく来ない内に、とんだ淫乱教師がおったもんね」
「うふふふふ……」

 六月らしく湿気った空気をさらにじめじめとさせて、知恵は組み敷いた鉄平を思うがままに貪っていく。
 鉄平というろくでなしのごみを弄ぶ感覚が楽しくて仕方が無い……こんなに浅ましい欲望が自身の内に潜んでいたのかと驚きながらも、後に待つ血の祭りに胸を高鳴らせ、あられもない声をあげてよがり狂う。

「あんっ、あひっ、ひいっ、うぅっ」
「くっウウ……センセ、ちょい待っ」
「ンン……! だ、だぁめ。うふうふふ止めてあげないあげません、あなたは懺悔でも……してなさい!」
「だ、だめじゃ……うぐっ、出る」

 何かに憑かれたかのように、ひたすら腰を振りたくる知恵に、いよいよ根を上げ始めた鉄平が二回目の射精感を覚える。さすがに子供はまずいと思って知恵を除けようとするが、しかし彼女の細い体からは想像もできない怪力で押さえつけられてしまう。
 その間もなお、知恵は尻を何度も鉄平に押し付けて、彼の体液を貪ろうとする。

 この時、知恵の脳裏には恐ろしい想像が映写されていた。

(この男の子供を引裂いてやるのも面白い)

690:名無しさん@ピンキー
07/03/30 03:08:50 8sC/5Mo9
 そんな知恵の黒い欲望などつゆ知らず、ついに堪え切れなくなった鉄平は知恵の中に勢い良く子種となる精液を噴出し始めた。知恵は熱いモノが下腹部に流れ込んでくるのを感じて、
大嫌いな汚物にまみれる妙なおぞましさから来る恍惚感を味わいながら、彼女もまた絶頂を迎える。
 お互いにかすかに痙攣しながら、獣の様な結合の余韻に浸る。

 だが、知恵は意識をやってしまっている訳ではない。この後に、最高のメインディッシュが待っているのだから……知恵は力尽き、鉄平の上へ倒れこみながら、さっと右腕を翻して目をつけておいた果物ナイフへ手を伸ばす。

 荒く息をしている鉄平の首に、ナイフを持っていない方の左腕を回すと、抱きつくふりをして、首を動かせない様に固定する。目を逸らさない様に、鉄平に微笑みながらキスをねだると、激しく舌を絡ませてその意識をかく乱する。

 そして、音も無しにナイフを持ったもう片方の腕を鉄平の首筋へと近づけていく……。

「ンっ……うふ、とっても……気持ちよかったですよ」
「そ、そうじゃろう……」

「えぇ…………ゴミにしては」

 その呟きと共に、右腕がぐわっと動くとナイフが鉄平の首へと突き刺さる。突然の知恵の豹変に何が起こったのかも解らずに、遅れて走る首への激痛に鉄平は鶏をシメたかの様な、奇怪な絶叫をあげて暴れようとするが、
知恵は落ち着いて刺さったナイフをそのままぐるりとねじ回すと、力ずくで真横に引裂いていく。硬い肉を調理する時の様な、ぐりぐりとした感触が知恵の手にはしる。

 鉄平の絶叫は、すぐに喉からごぼごぼと吐き出される真っ赤な血へと変わり、布団の上を鮮血に染めていく。むわっと吐き気を催す鉄分の悪臭が辺りに広がり、知恵もまた返り血を裸身に浴びるが、臆すること無く念入りに首を切断していく……。

「ひ、ひひ、ひ」

 しかし大量の血を浴びて錯乱したのか、知恵は空気が漏れる様な奇妙な笑いを漏らす。もし、その表情を普段の知恵を知る他人が見れば悪鬼の様なそれに恐れおののいた事だろう。
 そして、血と油に邪魔をされて果物ナイフは完全に首を切断するまではいかなかったが、満足のいくまでナイフを走らせる頃には、鉄平は痙攣するだけの肉塊と化していた。

691:名無しさん@ピンキー
07/03/30 03:11:23 8sC/5Mo9
 血液でぬるぬるになった手で、それでも首筋を掻きながら、おもむろに立ち上がって鉄平の骸を見下ろす。すると、

「これも、もう要りませんね」

 そういって、足で先ほどまで自分を貫いていた鉄平のペニスを踏み下ろす。ペニスが破裂して潰れる、
ぐちゃりとした嫌な感触を確かめると満足げに頷いて、数歩引き下がった。

 首から血を噴出して崩れる鉄平を前にして、じっと佇む知恵。その手は血塗れの包丁を握りしめ、まるで凶行の余韻を楽しむかのように、かすかに震えていた。
 はぁっ、と恍惚の吐息を漏らす彼女は、今しがた自分の取った凶行を思い起こすと、凄惨な笑みを浮かべる。

 しかし……


 その後ろから、がしゃがしゃと騒々しい音が知恵の耳に入る。ふっと振り向くと、

「ぃぃぃ……ひぃぃぃい……!!」

「あら、北条さん……」

 いつの間にか、腰を抜かしたのかその場にへたり込んで動けない沙都子が居た。
 見れば、左右に大きなスーパーのビニール袋から、様々な商品がぶちまけられていた。先ほどの音の正体は、これだろう。

 しかし知恵は、殺害の現場を見られたというより、新たな標的を見つけたといわんばかりに、
猛禽類の様な目で沙都子を捕らえると、口だけ笑ったまま彼女へ近づいていく。

 沙都子が恐怖のあまりに泣き叫ぶが、知恵は無言でその細い首にゆっくりと血塗れの手をかけていく……。


 ―ソウ ホウジョウハ ゴミ。



SSタイトル「知恵発症」

END

692:名無しさん@ピンキー
07/03/30 03:37:02 1zmbOSxj
これは久々に名作といえる
GJ!

693:名無しさん@ピンキー
07/03/30 04:58:49 A05OT9Ln
発症ものもいいんね。

694: ◆o2UNZnwfxA
07/03/30 06:02:35 SwSb77ER
亀田×(ケーキ)×魅音。

ケーキで女体盛りです。
亀田も魅音も変態プレイにノリノリです。

最終的にほぼカップル成立なので、苦手な方は全力でスルーしてください。
IDかトリップのNG登録を推奨します。

※客観的に見ると、行為自体は薄いです。
胸元は舐めていますが、乳すら揉んでません。脱衣もなしです。
フェチ気味な方なら楽しめます。


695: ◆o2UNZnwfxA
07/03/30 06:03:28 SwSb77ER

結局のところ、魅音は詩音に甘かった。

風邪を引いているというのに、少年野球チームのマネージャーをしに行くといって
きかない詩音の代わりに、魅音はベンチで記録付けをやっている。
なぜか隣には亀田がいた。
「んー、6-7でうちの勝ちっすね。」
「いやー、6-6で引き分けでしょ?」
本当は6-5で雛見沢ファイターズの勝ちだと言いたかった魅音だが、現在の試合の
流れからは引き分けが濃厚だった。
「いくらなんでも、タイタンズの逆転勝利はないでしょ。」
大抵のことなら、魅音は人並み以上に器用にこなせる。
日頃たいして野球に興味のない彼女ではあったが、試合の流れはほぼ掴めているつもりだった。

亀田が、どこか優越感を含んだ笑みを浮かべる。
「魅音さん、今日は臨時でしょう? メンバーの実力が掴み切れてない。」
「はぁ? それを言うならあんただって、毎回タイタンズを見に来てる訳じゃないでしょ。」
「まあ、俺はシロートじゃありませんから。」
かちんときた。
「…へぇ、言ってくれるじゃない。」
不敵な笑みに、亀田は鼻先で笑って返す。
「言ってくれてるのは、魅音さんの方じゃ? 左腕の亀田を舐めてもらっちゃ困ります。」
「ふーん? …賭ける? 引き分けだったら、高校で一日、語尾に『だにゃー』を付けること。」
ぷちぷちとニキビの浮いた体格の良い男子高校生が、語尾に『だにゃー』。
えもいわれぬ破壊力のある絵面だった。
「いいっすよ?」
亀田はあっさりと了承する。

「じゃあ、俺の読みが当たってたら…モート服でケーキ皿になってください。」
「…はいっ!?」
魅音は声をひっくり返らせて、亀田の方を向いた。
「…くっ、ははは。」
亀田はおかしそうに笑い始めた。
「いやー、Kの言う通りっすね?」
にやにやと笑いながら魅音を見下ろす。
「強気に見えて、その実、メンバーで一番逆境に弱い。って。」
魅音の顔がどんどん赤くなる。
(か、からかわれた…?)
正に『こんな奴に…くやしいっ!』という心境だ。
「何の話? おじさん、別に、動揺とかしてないけど?」
頬から赤みが抜けていないことに気付かず、余裕のある口ぶりを装っている。
そんな魅音の態度に亀田の笑いが納まるはずはなく、彼は腹を抱えて肩を震わせた。
「…いーよ、お皿でしょ? ケーキでもプリンでも盛りつけてやろうじゃないの。」
意地になった小学生のような口調に、亀田が少々笑いを引っ込める。
「いや、いいっすよ? そうだなー、俺が勝ったら、魅音さんも語尾に…。」
「ケーキ皿で結構!」
代案を出そうとした亀田を、魅音がやけっぱちに拒絶した。

696: ◆o2UNZnwfxA
07/03/30 06:04:11 SwSb77ER

試合は魅音の読み通りに進んだ。
終盤にさしかかった段階で、スコアボードは6-5。
「あ、一応聞いとくけど、このまま終わったら、罰ゲームはお流れでいいよね?」
「っすね。まあ、こっちが勝ちますけど。」
「にゃーにゃー言わせるの、すっごく楽しみー。」
「皿になってもらうのは、流石に気が引けるんすけどねー。」
次が最後の一球。
打席に立ったタイタンズ選手は真剣な顔でピッチャーを睨んでいる。
(ホームランはない。ヒットがそれて、キャッチ、ランナーが一人滑り込み)
カン!
魅音の眼前で、彼女が予想した通りの光景が展開された。
ファイターズ選手が、その身体能力を活かした早さで走り込み、球を捕らえ…。
(嘘!)
投げようとして取り落とした。
慌てて拾い上げ送球したが、タイタンズの選手がホームを踏むのには間に合わない。
「あの5番の投げ込み練習が足りてないのに…気付いてなかったんすね。」
落とすとまでは予想しなかったけど、と亀田が呟く。
「ファイターズは、技術より身体能力で乗り切ってますからね。選手の癖を掴んだら、あとは…。」
「日曜は?」
「…はい?」
「次の日曜、私の家でいい? ケーキはあんたが用意して。」
魅音はまっすぐに前を見つめたまま、亀田を見ようともしなかった。
耳まで真っ赤で、そんなに恥ずかしいのなら断ればいいのに、と彼は思った。

部活外の事とはいえ、一度決めた罰ゲームを覆すのは魅音の呻吟が許さない。
(た、たかがお皿じゃない。有田焼にできることが、私にできないっていうの!?)
女体盛り、という単語が頭をかすめた。
ぼふっと頭から煙が出た…ような気がした。
(だ、だ、だ、大丈夫。さいわい婆っちゃは出かけてるし、目撃される危険は…)
広い家に二人きり、という言葉が頭をかすめた。
(い、いや、いくらなんでも興宮の人間が園崎家で狼藉は…)
…念のため、詩音を呼ぼうか? 考えたところでチャイムが鳴った。
タイムアップ。
(…確かに、私って逆境では頭の働かなくなるタイプなのかも)
抵抗感を振り払うように、魅音は勢いよく玄関に向かった。

「…。」
ケーキの箱を手に、亀田は呆然としていた。
「い、いらっしゃい…。」
エンジェルモートの制服に身を包み、頬を染めてうつむいている魅音に…。
「って、そんな格好で出てくるもんじゃないっす!」
挙動不審にあたりを見回し、逃げ込むように魅音の背を押した。
「な、なんでもう着替えてるんすか?」
「え? だ、だって、来てから待たせるのも悪いかなって。」
「そんなところに気を回さないで欲しいっす!」
この服装を指定したのは亀田なのに、と釈然としないものを感じながら、
魅音は彼を客間に案内した。

697: ◆o2UNZnwfxA
07/03/30 06:05:07 SwSb77ER

エンジェルモートの制服は、きわどいデザインの割には肌の露出は少ない。
胸元から肩、背中上部、スカートとニーソックスの隙間、あとは手首から先ぐらいだ。

うつぶせにして背中に乗せるか、いっそ両手で受けてもらってお茶を濁すか。
亀田が考えていると、魅音がウエットペーパーで胸元を拭き始めた。
プラスチックの容器には大きく『除菌』と書いてある。
思考が停止する、という感覚を亀田は生まれて初めて理解した気がした。
胸元を拭き終わった魅音は、卓に上体を横たえた。
「ど、どうぞ。」
…胸元を皿にしろ、という意思表示だろう。
(いやいやいやいやいやなんで普通にそこなんすか!?)
亀田は雛見沢分校の罰ゲームの熾烈さを甘くみていた。
スクール水着で下校。犬耳首輪付きで商店街までお買い物。そういったことが
ごくごく標準的に行われている中で『皿になれ』と言われて、手を差し出して
終わらせよう、などと考えるはずがなかった。
「…あの、早くすませて欲しいんだけど。」
魅音が両目をぎゅっと閉じて、恥ずかしそうに訴える。
「え? あ、はい…。」

どうしてこんなことになってしまったのだろう?
亀田は、なんだか自分の方が羞恥系の罰ゲームを受けている気分だった。
「…あの、タルトとムースとシューがあるんですが、どれに?」
「そ、そんなの自分で決めてよ!」
緊張からか、魅音は叫ぶように言った。
そして、小さくうめいてから、ささやくように続ける。
「…でも、柔らかいのにしてくれると、嬉しい。」
亀田はケーキ箱の中を凝視し、チョコレートのムースケーキを選択した。

小さな丸形にふわふわのスポンジケーキを敷き、こっくりとした茶色のムースを
流しこんで固めたケーキだ。薄いハート型のチョコレートが飾ってある。
それは、言ってみれば、魔性のゴスロリ少女。
触れれば壊れてしまいそうな繊細さで、その実、男を虜にして放さない濃厚さを持っている。

亀田はケーキからフィルムとホイルをはがし、魅音の胸元に置いた。
「んっ!」
魅音は小さく震え、うっすらと目を開けて置かれた物を確認した。
呼吸に上下する胸の動きに合わせて、ムースケーキがふるふると揺れる。

亀田は眼前の光景に、電撃に打たれたような衝撃を受けていた。
「少女 on the 少女…。」
感嘆の声が口をつく。
理解した。
自分は野球のエースになるために生まれてきたのではなかった。
少女に少女を乗せるために生まれてきたのだ。

時間よ止まれ、お前は美しい。


698: ◆o2UNZnwfxA
07/03/30 06:05:59 SwSb77ER

亀田の恍惚の時間は、他ならぬ少女の声によって破られた。
「…あの、食べないの?」
「た、食べ、食べても?」
「…なんで疑問系? 早く、食べちゃってよぉ…。」
懇願するような声音に、亀田の脳髄を衝撃が駆け抜ける。
早く少女を食べてしまえと、少女が急かしている。
某フリーカメラマン並に清らかな体を保有している彼にとっては、もはや禁断の領域だった。
「…い、いただきます。」
スプーンを取り、魅音の肌を傷つけないように注意しながらゴスロリ少女に差し入れる。
すくい取った物を、そっと口に運んだ。
亀田の口中でゴスロリ少女が溶けた。深い苦みと、それを補ってあまりある、重みを
感じさせるまでの甘さ。息苦しいほどのカカオの芳香が亀田を蹂躙する。
『…ねえ、あたしって美味しいでしょ?』
否定の言葉が返る可能性を微塵も考えていない、傲慢なまでの自信。
彼女の味は、それを許すだけの力を持っていた。

彼女に誘われるまま、亀田は大胆にスプーンを進めた。
「ん…。」
バランスの崩れたケーキが、ぺちゃり、と胸の上に倒れ込む。
「ひゃん!」
冷たく濡れたムースの感触に、魅音が悲鳴を上げた。
魅音の上に倒れたゴスロリ少女は、体温にとろけて肌の上を流れ始めた。
「ふぁ…やぁ。」
流れる感触に、魅音はくすぐったそうに身をよじる。
倒錯的な光景に、亀田は感動すら覚えた。
魅音を汚していくゴスロリ少女、それを今から汚す自分。
(俺、生まれてきて良かったっす!!!)
欲望に身を任せて、亀田はチョコレートムースケーキを完食した。

ほう、と安堵のため息をついた魅音の胸元に、亀田が口を付けた。
「え? ええええええ!?」
ぴちゃぴちゃと無心に、彼の舌がチョコレートムースの流れた跡をたどっていく。
「…あ、あのさ、お皿を舐めるのは行儀悪いんじゃないかなって、んん、ん…。」
先ほどのムースとは違う、熱くぬめる感触。
男の顔が間近にあり肌を舐められる、という初めての状況に、魅音はパニック寸前だ。
「大丈夫、誰も見てないっす。…お代わりしても?」
「…い、いよ。」
部長として、ここは立派に皿を勤め上げようと思った。
(平常心、へーじょーしん!)
心の中で繰り返す。
(私は有田焼! 備前焼! 美濃焼!)

亀田はバナナクリームタルトを取り出した。
大きな丸いタルト型で焼いた台に生のスライスバナナとクリームを詰め、六等分に
切り分けた形状をしている。
それは、言ってみれば、カナダの片田舎の牧場で育った純朴な少女。
バナナの断面の点々はさながら少女が気にしているソバカスのようで、控えめな
ホイップクリームの縁取りは、お下げに結んだ白リボンのようだ。


699: ◆o2UNZnwfxA
07/03/30 06:07:12 SwSb77ER

丸いタルトを放射状に六等分すると、その先端角度は60度である。
60度。
それは、計算し尽くされた角度といってもいい。
「ん…。」
タルトの先端角は、魅音の胸の谷間にぴったりと納まった。
(…It's、パーフェクト!)
はじめからそこに存在していたかのように、魅音とタルトは見事に調和していた。

角度60度の奇跡。
亀田は震える手で、スプーンを掴んだ。
バターの香るクッキー生地。バナナの甘さはどこか気弱なところがあり、融和すべき
クリームもまた、初雪のように儚い口溶けだった。
バナナの香りとクリームのミルク香が、少女のあどけなさを際立たせる。
『…あの、わたしで満足できますか?』
そうであればいい、と願うような、どこまでも自信のない態度。
自分の持つ魅力に気付いてすらいない、そんな彼女が愛おしい。

「ん、ぅう。」
しっとりと湿ったクッキー生地と、スプーンの冷たい感触に魅音は翻弄された。
(え? なんで、私、たかがケーキに…)
タルトの乗せられている箇所に意識が集中する。
もう、タルトのことしか考えられない。
「あ…さくって、してる…。」
「この店のタルトは最高なんすよ。」
口元に付いたクリームを拭おうともせず、亀田が答えた。
彼はタルトの陵辱が終わると、クッキー生地の欠片が落ちたままの胸元に
シュークリームを乗せた。
柔らかな感触に、魅音が切なげなため息をつく。

シュークリームは、言ってみれば…。

亀田は、そこに少女の姿を見いだすことができなかった。
シュークリームは少女ではない…これは、神の食べ物だ。
天恵のごとく、彼は理解した。
…あるいはどこからか、毒電波が飛んできたのかもしれない。

完成されたフォルム、内包するクリームの重さを感じさせない軽やかなシュー皮の質感。
振りかけられた粉砂糖の白は、神聖さの象徴だ。
店頭では何の変哲もなかったシュークリームが、雛見沢に来る事によって聖別された。

亀田の喉がごくりと鳴った。
これはもはや神域だった。
神域を、侵す。



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