LIAR GAME-ライアーゲーム-でエロパロat EROPARO
LIAR GAME-ライアーゲーム-でエロパロ - 暇つぶし2ch730:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:11:24 eCJOpITf
つか直は何を期待してたんだw

731:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:12:53 uXRHveeq
>>730
褒めてもらえると思ったんじゃないのか?

732:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:16:40 6p5oa/Kn
いくら呼んでも振り返ってももらえなかった豹柄カワイソウスw
あの見つめあいは何なんだ。ドキドキしたよ。

733:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:17:03 TPp9naDk
あの心臓の音はどっちのだw

734:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:17:17 U2hR7h7W
逆だろ。
秋山に叱責されると思ってたんだろ。

そこで、お仕置きSSマダー?

735:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:22:48 pbeRL8lh
>>715->>720
GJ!
直も可愛いが、実は直に振り回されている秋山も可愛い。
良作だ!

>>723
確かにww
あの間は一体何なんだ。愛かw


736:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:23:27 0t16Squw
>>559さん
GJ!まじありがとう!萌え!

737:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:29:41 Am1ZHOlm
もうエトウ見れなくなるのかな

738:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:51:46 6p5oa/Kn
はんこ貰ってきなの後の寂しげな秋山さん萌え。

739:名無しさん@ピンキー
07/06/03 00:55:21 TPp9naDk
>>738
同感。
萌えた。

740:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:07:11 Ut+e6wUq
エトウとの別れを思い出してぼーっとする直に
嫉妬、無理矢理ガン突きする鬼畜秋山
泣き叫ぶ直、反省した秋山がこのうえなく優しく愛撫

エトウよかったね

741:名無しさん@ピンキー
07/06/03 01:47:39 G/qM4K//
豹柄×直
萌える

742:名無しさん@ピンキー
07/06/03 02:19:33 xrw7iKu4
>559
>かつて大金を動かし、~たった一人の女性に対してのみ使われる。
萌え~
>「俺はもう君以外とはしない。だから俺の数を抜きたいなら勝手に抜け」
こう来るとは思わなかった!良い台詞にシビレタ
GJ!

ドラマ、見つめ合ってるから、くっつくのかな~と凝視してしまった。
やっぱり”あの間”気になったよね。このドラマ、くっつかないとこがポイント?
このドラマって、もしかして、焦らされ放置プレイなのでつか?

743:名無しさん@ピンキー
07/06/03 03:11:10 PrVz/tyo
>>718
内緒。の秋山のセリフモエ~。
ラスト2行もいいね。ナイスジョブ!


744:名無しさん@ピンキー
07/06/03 03:29:50 Apnn5I3k
見つめ合いのシーンの秋山は、エトウを助けて敗者復活戦をうまいことまとめた直を見直して、人の良さというか人間性に秋山がちょっと負けたと心を動かされんだと解釈した
直が言いつけ破って3回戦に進んだのに怒らなかった秋山萌え

745:名無しさん@ピンキー
07/06/03 13:02:49 PrVz/tyo
>>744
あの心臓の音は秋山のものか直のなのか
ドキドキして眠れない。

746:名無しさん@ピンキー
07/06/03 14:15:10 Ut+e6wUq
直ちゃんカワイス

747:名無しさん@ピンキー
07/06/03 14:56:59 hTDR+vdt
事務局のおねーさんが参加者に弱み握られて……っていうのをキボンヌ

748:名無しさん@ピンキー
07/06/03 15:10:32 7WVOLcZD
エリーと直と秋山の3P

749:名無しさん@ピンキー
07/06/03 16:25:30 C1dXD52F
エリーは攻め

750:名無しさん@ピンキー
07/06/03 16:28:27 0t16Squw
生まれて初めて小説なるもの書いてみました。
流れぶった切って秋直告白話なんですけど
投下しても良いですか??(>_<;)

751:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:00:03 mfk6lKQJ
ぜひお願いします!

752:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:18:55 FOqXT1Gj
ぜひ読みたいです!

753:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:23:15 0t16Squw
では、つたない文章ですけど投下させていただきます(`・ω・´*)
シチュエーション意味不明な上に少女漫画風味ですけどすいません。




「私、秋山さんが、好きです」

・・・またこの子は唐突に、何を、
いや、どうせまた深く考えずに言ってるんだろうけど。

「・・・君、そんなこと簡単に男に言わないほうが良いよ」

彼女と視線を合わせないようにして俺は言った。
そう言って、軽く流そうとした。が、

「簡単じゃありません!」

意外にも彼女からすぐに返事が返ってきた。
しかも、よく見たら緊張した面持ちで、
・・・いつもとは、違う。
なんだ、どうしたんだこいつは。

「・・・君が俺にすごく感謝してるのはわかってる、
お礼とかなら・・・別に良いから」

「そんなんじゃないんですってば!」

心なしか、彼女の目が潤んでる、かもしれない。
やばい、なんだこれ。

754:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:24:33 0t16Squw


「私、秋山さんが好きです。
秋山さんとずっと一緒にいたいんです」

・・・は?
頭が真っ白になりそうだった

「・・・何言ってんだ」

「秋山さんが私を好きじゃなくても良いんです。
ただ、ゲームが終わったらもう会えないなんて、嫌なんです。
隣を歩かせて下さいなんて言いません。
後ろからついて歩かせて下さい。」

・・・それじゃ、ストーカーじゃないか、

「本当にバカだな、君は」

「バカじゃありません!」

「俺が犯罪者だってわかって言ってんの?」

「元、じゃないですか。
秋山さんは、いい人です」

彼女はまっすぐ俺を見て言い放った。

やばい、俺今、どんな顔してるんだ?

「私・・・何か秋山さんの役に立てませんか?
私にできることがあるなら何でもします。だから・・・」

彼女の目から涙がこぼれた。

でもその先を俺は見ていない。
彼女は今、俺の腕の中、だから、

755:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:25:38 0t16Squw


「あ、秋山、さん・・・?」

「1つだけあるよ、君にしかできないお願い。」

腕を緩ませてささやくようにそう言ってやった。

「! なんですか!?」

彼女は目を輝かせて俺を見た。

「・・・俺の、隣にいて。
後ろじゃなくて、隣に、ずっといて。」

彼女は驚いた顔を見せた、
そして、すぐ満面の笑顔になった。

「います!ずっといます!
だって、私秋山さんが大好きですから!」

彼女があまりに一生懸命なもんだから、
思わず俺も笑みがこぼれてしまう。

「すごく、好きです。すごくすごく大好きです!」

「うん、ありがとう」

そう言って彼女をまた強く抱きしめた。

「・・・秋山さんも、私のこと好」

彼女が言葉を言い終わる前に、
俺は彼女の唇を奪った



756:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:34:00 0t16Squw


「あ、きやま、さ・・・」

目の前には真っ赤になった愛しい彼女

「なぁ、良い事教えてやろうか」

「なんですか?」

「たぶん俺のほうが君より前から好き、だったよ」

「・・・やっぱり秋山さんには勝てない、ですね」

そう言って彼女は涙を流しながら微笑んだ

ああ、もう逃がしてやれないな、
俺はこれから自分との戦いだ

幸せなため息をついて、
もう1度彼女の唇に触れた




757:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:35:45 0t16Squw
以上ですヽ(´Д`;;)ノ
中途半端な終わりですいません。
一応続きあるんですけど未完成なので
需要があれば完成して投下します。
ありがとうございました!

758:名無しさん@ピンキー
07/06/03 17:45:39 jNFDFPCd
エ「…直ちゃん」
直「んん、あ…あぁ…エ、トウ、さん…?」
エ「直ちゃんの”初めて”、俺に頂戴?」
直「やぁ…恥ずかしい、です…」
エ「好きだ…!」









うっかり情事中の二人を妄想しちまった。
普段はヘタレだけど、セクロスの時は何気なくリードする豹柄だと良いなと思いつつ。
そして>>753GJ!
ほのぼのさせて頂きました。

機会があれば豹柄×ナオ書いてみる。

759:名無しさん@ピンキー
07/06/03 18:17:42 +zSUGYy3
>>753GJ!!
甘甘秋山堪能しました。

>>758
続き楽しみにしてます!


760:名無しさん@ピンキー
07/06/03 19:15:19 G/qM4K//
>>758
萌 え た !!
ぜひ投下お願いします!

761:名無しさん@ピンキー
07/06/03 19:26:01 zczHn3U9

ヒョウ柄は典型的な表面SなドM精神タイプだよな

少数決の問題出した頃を思い出したら恥ずかし過ぎる

762:名無しさん@ピンキー
07/06/03 19:29:51 TPp9naDk
>>754
>やばい、俺今、どんな顔してるんだ?
萌えた。

GJです!

763:名無しさん@ピンキー
07/06/03 19:52:25 Am1ZHOlm
>>758Gj!!
投下待ってます

764:名無しさん@ピンキー
07/06/03 21:57:24 hTDR+vdt
豹柄の中の人って他にどんなドラマ出てた?普通にカッコイイと思うんだけど。

765:名無しさん@ピンキー
07/06/03 22:00:51 IY9cnU50
>>754
続き需要アルヨー
ワクテカしながらまってます…!

766:名無しさん@ピンキー
07/06/03 22:10:35 Ut+e6wUq
ナオのこと考えてひとり悶々とするエトウ(*´Д`*)ハァハァ

767:名無しさん@ピンキー
07/06/03 22:16:38 RuzAeH9J
>>764
電車男に出てなかったっけ?うろ覚えでゴメンなさい。

768:名無しさん@ピンキー
07/06/03 22:18:53 RuzAeH9J
>>757
GJ!甘々な秋直ありがとうございました!もし良かったら続き投下して下さい。楽しみに待ってます!

769:名無しさん@ピンキー
07/06/03 22:42:58 EbFlfasj
歪んだ考えなので、苦手な奴はスルーしてくれ。


エトウ×ナオなら、
秋山×直前提の方が激しく燃える。
純粋培養なナオに対して、欲情したエトウが迫る。
勿論、ナオはエトウを拒んで怯える。
ナオを無理やり組み敷いたエトウが聞いたのが、秋山に助けを
求めるナオの啜り泣き。
男のプライドと、秋山への嫉妬と、ナオへの劣情で、エトウは
もはや引き返せない。
怯えて強張るナオの体を押し開き、力付くで純潔を奪う。
行為の最中ずっとナオが秋山に助けを求めていたら、エトウの
暴走なんか止まるわけない。
最後までしてしまい、激しく後悔するエトウ。

このあと、悪夢のような秋山の逆襲が?
でもエトウはへたれなので、ナオに嫌われるようなことはしなorz

770:名無しさん@ピンキー
07/06/03 22:47:56 UZYGuvck
>>764
東京湾景

771:764
07/06/03 22:58:15 hTDR+vdt
調べたら県庁の星とか東京湾景に出てました。電車は見当たらなかったです。

772:名無しさん@ピンキー
07/06/03 23:14:05 BZdD7oRT
ドラマのOP(二人がソファに腰掛けてる画)が何かアダルティーだと思う。
華やかで真っ赤なドレスに身を包んだ直と、シンプルなモノクロのスーツ(?)姿の秋山が
対照的に座っているあの距離というか雰囲気が妖しい。
特に二人が脚をソファの上に乗せて、足の先はお互いを向いている最後のカット。
いけー!秋山ー!直タンの足首をつかんで引き寄せろー!!と叫びたくなる。


773:名無しさん@ピンキー
07/06/03 23:15:47 Am1ZHOlm
エトウには良い恋愛して欲しいよねw

774:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:04:01 Jf/YwAU7
>>772
それ分かる。なんかエロイよねw
あのふい(ry だけでなんか話1つ書けそうな感じ
どうでもいいが最後のカット、秋山の位置から直のスカートの中が見えるんじゃ…(*´д`*)
と思って毎回ドキドキしてしまうw

775:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:30:25 KRnL+kRm
ヘタレエトウ萌
直を呼び出したものの何もできずに、悶々するエトウwww
結局は秋山に見つかって、直を連れ去られて…っていうイメージ。
多分直タソはその後嫉妬した秋山に色々されちゃうとかwwwそれをたまたまみたエトウが妄想とかもイイ(・∀・)

やばい興奮しすぎたw

776:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:43:21 ZOcR/i8L
設定:エ→直(→)←秋
エトウ頑張って直に告白。でももちろん振られる。
エ「そっか・・・やっぱ、秋山が好きなの?」
直「え?あ、秋山さんは、いい人だなって、でも、別に何も」
エ「じゃあ俺のことももっと知ってよ!ね?」
直「あ・・・はい・・・」
そして押さえが利かなくなって直に手を出すエトウ。
そこで直が助けを求めて叫ぶのは秋山の名前。
エトウ悔しくて我を忘れて暴走。
もちろん秋山登場して直を助ける。

ってのはどうよ?妄想w





777:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:43:58 e5ePeHzi
エトウ×ナオ書いたのですが
エトウをあんまり悪者にしたくなくて
エロ無しです。
投下しようか迷ってるのですが・・m(__)m

778:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:44:17 ZOcR/i8L
あ、んで直は自分の秋山への気持に気づくのな。
エトウ結果的にキューピットw

779:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:48:23 ZOcR/i8L
>>777
かぶっちゃってすいません。是非!!!!

780:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:52:15 tcDUYk2r
>>777
もちろんオケ!
エトウ×ナオ、楽しみにしてます
だけどいちいちそういうの聞かなくてもいいとオモ
投下一個前に断り入れて投下すれば、読みたい人は読むし読みたくない人はスルーできるしね

781:名無しさん@ピンキー
07/06/04 00:56:43 +fqPp62W
>>772
お互いの服の色と、座ってるソファの色が逆(?)なのもイイ!
 赤い服の直   → 黒いソファ
 モノクロの秋山 → 赤いソファ

782:777
07/06/04 00:58:14 e5ePeHzi
>>779
こちらこそすみません。

>>780
そうですね。今度から気をつけます。

エトウ×ナオ エロ無しです。





リストラゲームの最中、俺はフクナガとMチケットを交わしてしまったため
直ちゃんを救い出すことは不可能だった。
うなだれる直ちゃんを前に何もできない自分。
せめてもと、直ちゃんに水を差し出し
フクナガと交わしてしまった条件を話す。
直ちゃんを救えない悔しさは変わらなかったが
それでも、直ちゃんに伝えたかった。

「エトウさん・・」
「ほんとにごめん!直ちゃん!」
俺は謝ることしかできない。
直ちゃんはもうだめなんだとまた深く落ち込む。
俺はどうしようもない気持ちを抑えられず
直ちゃんを抱きしめた。

「エトウさん?」

直ちゃんがいつも秋山と一緒にいて
二人がどんな関係かはわからなかったけど
直ちゃんの視線の先にいるのはいつも秋山で
直ちゃんの秋山への思いはわかっていたつもりだった。
でも、自分の気持ちも抑えられなくなっていた。

「俺、直ちゃんのことが・・」
「え?」
「秋山みたいに助けてあげることはできないけど
でも・・傍にいることはできる」

そう、今ここには秋山はいないのだ。
直ちゃんの傍には自分しかいない。

「エトウさん・・でもあたし・・」
「何も言わないでくれ」
直ちゃんをきつく抱きしめ無理やり唇を奪おうとする。


783:777
07/06/04 01:03:09 e5ePeHzi
2
「や・・っ・・!」
直ちゃんが自分を突き放そうとする。
直ちゃんが嫌がることはしたくないはずなのに
でも、自分の気持ちが抑えられない。

「直ちゃん、秋山はいないんだよ?
俺だって直ちゃんのこと」

「あたしには秋山さんだけです!
秋山さんだけ・・」

直ちゃんの頬から涙がこぼれだす。

「ごめん・・」
やはり無理やり奪うことはできなかった。

そこに扉が開く音がする。
「何泣かしてるんだ」
低く響くその声には、明らかに怒りの色が含まれている。

「秋山さん!」
自分の腕からすり抜けていく直ちゃん。
むなしさだけが残った。

「この落とし前は、会場で」

秋山は直ちゃんを連れて行ってしまった。

「あいつも直ちゃんのこと・・」
秋山の冷たい表情を思い出し苦笑してしまう。

秋山が来たのなら直ちゃんはきっと大丈夫だろう。
直ちゃんの幸せしか願えない自分はヘタレかもしれないが
やっぱり直ちゃんの笑った顔が見ていたい。

そんなことを思って自分も会場に戻った。

(終)

読んでくださった方ありがとうございましたm(__)m




784:名無しさん@ピンキー
07/06/04 01:12:19 ZOcR/i8L
>>777
GJ!エトウも良いけどやっぱり秋直に萌えました。
余裕な秋山さんステキ!惚

785:名無しさん@ピンキー
07/06/04 01:15:26 B0UnpHrO
>>777
GJです!!
せつない・・・
なんとなくエトウ×直は自分としてもエロではなく
淡い恋のイメージがあったので
とてもよかったです!!

786:780
07/06/04 01:23:17 tcDUYk2r
>>777
いやいやこっちこそ言い方が雑でゴメンなー

そしてGJ!エトウwww
切ないけどますます愛すべきキャラで萌えました
是非また書いてください

787:名無しさん@ピンキー
07/06/04 01:52:54 7wCp+HaT
このスレのテレビドラマ板の、腐女子のノリが痛い
エロ無しのシチュエーション萌えは一般サイトでやってろ
あとやたらageるのはわざとか

788:名無しさん@ピンキー
07/06/04 02:00:54 B0UnpHrO
えっと、エロなしですがエトウ→直×秋山で書いてみました。
つたないですが、投下させていただきます。

789:名無しさん@ピンキー
07/06/04 02:03:02 B0UnpHrO
あの恐ろしいゲームから抜け出すことができてから
いくつかの季節が流れた頃、
俺はバンドの連中と共に都内の某ラジオ局にいた。
つい先日、俺の書いた曲が、あまり大きなコンクールではなかったが
準グランプリを獲ったため
わずかな時間だか新人バンドのコーナーに呼ばれたためだ。
ラジオの生放送など初めてのため
正直、緊張しまくったがなんとかDJとのトークも終わり、
いよいよ演奏の時だ。

―今、ここで音楽が出来るのも、彼女のおかげだ。 ありがとう―

『- では、まいりましょう、曲名は“SuNao”』


「あっ、秋山さん、この曲いいですね~。なんてバンドが歌ってるんだろ?司会者、後でまた言ってくれるかな~?」
「さあな。それよりお前、今度の試験ヤバいんだろ。教えてもらう気がないなら俺は帰るぞ」
「あ~ごめんなさ~い。」

赤い小さなラジオから流れる旋律は、優しく少女の部屋をつつんでいた。

                 ~終わり~
             

790:789
07/06/04 02:05:08 B0UnpHrO
以上です。
お目汚し、失礼いたしました。

>>787
すみません・・・・
レスに気づかず、投下してしまいました。

791:名無しさん@ピンキー
07/06/04 02:24:41 pPKpY2lT
>>787
住民が良いって言ってたら良いと思う。

あと、腐女子の意味わかってないと思う。

792:名無しさん@ピンキー
07/06/04 02:26:00 B0cPBCPU
>>790
GJ!
エトウ‥泣ける

自分はエロパロ板の定義はよくわからんけど、シチュエーション萌えはダメなの?
例えば相思相愛の二人がただ見つめ合うだけでそこにエロは存在すると思うんだけどねw
エロ=直接的な性描写ってだけじゃつまらなくないか


793:名無しさん@ピンキー
07/06/04 03:25:10 VqWyNASR
ちょいと書いてみたが、エロシーンないし、恋愛としても微妙な雰囲気。
でも漏れのフクナガに対する愛は本物だ!!
初めて書いたので、もう色々最初から謝っておく・・・。

794:名無しさん@ピンキー
07/06/04 03:27:11 VqWyNASR
エンジン音だけが狭い車内に響き渡る。
長時間に及んだ敗者復活戦、そしてその直後に発表された、第三回戦。
敗者復活戦の疲労とこの先待つであろう恐怖で、ほとんど彼らは無言だった。
フクナガも例外ではなく、爪を噛んでただ俯いていた。


「あの・・・フクナガさん」
 隣に座っていたナオが、何か決意をしたような声をあげる。
 ゆっくりとナオへと視線を向けると、その奥に座っている秋山の姿が見えた。
 彼もまた、無表情のまま何かを考え込んでいるようだ。
「フクナガさんは、どうして人を騙すんですか?」
「・・・ナオちゃんは、どうして人を信じるんですか?」
 真剣な眼差しのナオを馬鹿にするように、口調を真似して言い返す。
「それは・・・」
「今までだって散々人から騙されてきたんじゃないの? こんなゲームにまで参加しちゃってさ。
騙しあいのゲームなのに、人を信じるだけで勝てると思ってるの?
それとも、馬鹿なフリをしていれば誰かが助けてくれると思ってるの?
甘いよ、甘すぎるよナオちゃん」
 ただ信じることしかしない彼女を見ていると、すごく苛立つのだ。その感情が、余計なことを次々と喋らせる。
「誰も欲張らなければ、みんなが助かる? ゲームから抜けられる? 馬鹿じゃないの?
秋山とキミを除けば、みんな一億の負債があるんだよ?
もうゲームから抜け出せないのなら、相手を騙して金を手に入れ、抜けるしかないじゃん。
その為なら、平気で嘘をつき、騙すよ? そんな連中を信じるのかい?」
「そんな・・・私は・・・」
「騙されてからでは遅いんだよ!」
 この状態でもまだ理解しないナオに、思わず声を張り上げてしまう。
 彼女はきょとんとしているし、声を荒げてしまったせいで何事かと他のメンバーの視線まで集めてしまった。
 自分らしくない失態だ。

795:名無しさん@ピンキー
07/06/04 03:28:30 VqWyNASR
 一度長く息を吐き、気持ちを落ち着かせる。
「・・・あのねナオちゃん、キミはこのゲームに負けたらどうなると思う?」
 体をナオのほうへとググっと寄せ、耳元でゆっくりと囁く。
「その・・・莫大な負債を抱えて・・・支払いをするしか・・・」
「そう、それはこのゲームだけじゃなく、現実でも同じことだよね。
でも、その負債が払いきれない人はどうしたらいい?」
 ナオはハッとして秋山のほうへと向いた。
 なぜナオが秋山を見たのかはわからないが、とりあえず話を続ける。
「もう死ぬしかないんだよねー」
 台詞とは裏腹に、口から出てきたのは明るい声だった。
 自分が発した言葉の重みはよく知っている。
 自分の身内がかつてそれを経験することになったのだから。
 それを、ナオに告げる必要はない。過去のことを教えたところで、何になると言うのだ。
 でも・・・何故だか言わずにはいられなかった。
「俺の父はね、会社を運営してたんだ・・・」
 そして知人に騙され、妹と母を連れて無理心中をしたこと。
 親戚には邪険に扱われ、助けてくれる人など誰一人いなかったこと。
 自分を守るためには自分が強くならねばならなかったこと。
 ナオは何も言わず、ただ自分の言葉に耳を傾けていた。

796:名無しさん@ピンキー
07/06/04 03:31:35 VqWyNASR
「ライアーゲーム一回戦ではね、父を騙した相手を騙して金を奪ったんだ。でもね」
 父を・・・家族を奪い返すことまではできなかった。
「ナオちゃん、世の中にはね・・・
一度奪われてしまったら、二度と取り返せないことのほうが多いんだよ。
だから、俺はこれ以上何も奪わせないために、相手を騙して奪うって決めたんだ」
「・・・フクナガさん」
 今にも泣きそうな、表情をしている。どうしてこの子は、すぐに人を信じるのだろうか。
 他人に対して悲しむことができるのだろうか。
 二回戦でも、敗者復活戦でも、自分は彼女から奪おうとした側の人間だというのに・・・。
「なーんて、まさか信じちゃった? 冗談だよ、じょ・う・だ・ん♪
ナオちゃん、キミってほんっと馬鹿だーねー♪ すぐに騙されるんだから」
 このとき、ナオの顔を見ることはできなかった。


 そうか、ようやくわかった。
 ナオちゃんに苛立っていた原因は、自分に持っていないものを持っているからなんだ。
 ナオちゃんと一緒にいると、懐かしい感覚に包まれる。
 ・・・彼女なら、信じられる。馬鹿だけど・・・馬鹿だから・・・裏表がないから、信じられる。
 いつかまた、あの頃のように人を信じて、笑えるのかな。
 できれば、彼女と一緒に・・・。


─終わり



797:名無しさん@ピンキー
07/06/04 07:03:28 ATDhqKX7
>>796
フクナガ…(ノД`)゜。゜。

798:名無しさん@ピンキー
07/06/04 11:07:33 V6zSRgjU
そんなにハードエロに餓えなくたって>>787
ついでに腐女子って801好きって意味じゃなかったっけ?

この板の趣旨には萌え談義も入ってるからエロ無しでもいいと思うし。
まったり行こうよw

799:名無しさん@ピンキー
07/06/04 11:31:59 yjbt1iOD
>>798
禿同。
どうしてもっていうなら
エロ有りと無しとで分けるって方法も
あるのかもしれないけど。

>>789
>>796
GJ!!



800:名無しさん@ピンキー
07/06/04 12:36:14 BEVKBkvL
エロ有りとか無しとか
ドラマ派とか原作派とかで争ったら
貴重な職人さんたちが皆いなくなっちゃうしな
実際いろいろ争ってて過疎ってしまったスレをみたことあるし

801:名無しさん@ピンキー
07/06/04 13:15:51 JCeJHbXS
自治しだしたら廃れるぞ
最低限の良識だけあればいいと思うんだが

802:qw508d1o
07/06/04 15:04:04 Bz7sJrFn
>>787を書いた奴へ

791と792と798と800を読め。

ここの住民が楽しんでいるんだから、それでいいだろう。
自分の意見を他人に押し付ける787のような奴が、一番ウザイんだよ。

787がそんなにセックスに飢えてるなら、自分でそういうサイトを
たちあげればいいじゃん。
とにかく、自分の意見を他人に押し付けるな。

803:名無しさん@ピンキー
07/06/04 16:16:43 Qi3KmTui
>>782>>788>>793
Gjですw

804:名無しさん@ピンキー
07/06/04 20:58:54 eOanVnkO
自分は>>787の言ってる事わかるけどなぁ。
最初の頃のこのスレの雰囲気好きだったんだが、最近は個人サイトの
ノリで感想とか書き込む人たちが増えてきたのが漏れもちょっと嫌かも。
ドラマの影響でしょうがないかもしれんが。

あと、このスレ実年齢はともかく精神年齢が18歳未満の人が多いような
気がする。

まぁそれはさておき職人さんはGJです。

805:名無しさん@ピンキー
07/06/04 21:29:51 3jeLJG0V
まぁまぁ。ともかく落ち着こうぜ。
ところで質問。ドラマ版フクナガって一人称僕であってる?


806:名無しさん@ピンキー
07/06/04 21:36:24 qG4BhjHJ
>>805
猫被ってるときと相手を小馬鹿にしている時が
“僕”で本性時が“俺”だったような気がする。

807:名無しさん@ピンキー
07/06/04 21:45:19 3jeLJG0V
>>806
ドモ。オチ担当を任せようとしてふと思ったんだけど、んー……俺、でも違和感なしかな?

808:名無しさん@ピンキー
07/06/04 21:58:20 Qi3KmTui
ないない
投下待ってます

809:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:17:18 3jeLJG0V
>>808
ありがとうございます。投下します。

投下前注意。
・秋山さんがデレまくり
・秋山さんがやたらエロい。
・秋山さんと直ちゃんいちゃいちゃしすぎ。
・変態臭がする秋山さん。

などなど、クールでカッコイイ秋山さんスキーな方はスルーで。
まだドラマも最近知ったばかりで、原作も持ってない未熟者ですが、どうか寛大な心で見てやって下さい。


810:秋山日記
07/06/04 23:18:15 3jeLJG0V
[8:32]目が覚める。壁にかけてある時計に目をやり、溜息をつく。二時間半も寝ていない。
[8:37]二度寝を試みるも、どうにも落ち着かない。原因はまぁ、目の前にあるのだが。どうしようか。
[8:40]あまりにも幸せそうに寝ているのでキスをしてやった。十回ほど。一回一回ディープに。
[8:47]十一回目に突入する寸前で起きたようだ。おはよう、と挨拶がわりにキスをしてやった。七回ほど。
[9:31]キスから思いもよらぬ方向へと発展するが、まぁいい。軽く彼女に怒られながら、一緒に浴室へ。
[9:44]何度も一緒に風呂に入っているが、彼女はいまだに慣れないのか両手で隠しながら、おずおずと入ってくる。
    正直そそる。
[10:16]最近の俺はどうも頭がおかしいようだ。折角洗った体をもう一度洗う羽目に。
[10:28]長めの風呂から一足先に上がると、少し遅めの朝食の準備に取り掛かる。
[10:31]彼女に朝食のオーダーを聞きに行く。「何でもいいですよ」と言うので「じゃあ俺でいい?」と言ってやった。
     慌てふためいている。
[10:42]朝食は目玉焼きとベーコンを適当に焼いた物と白飯。
[11:08]リビングでくつろぐ。特に興味を引くテレビ番組もないので彼女が洗い物している後姿を眺める。
[11:11]「どうかしました?」俺の視線に彼女が気付いて振り返る。「いや、新妻みたいだな」
     顔を真っ赤に染め上げてもくもくと洗い物に戻る。
[11:37]突然睡魔に襲われ、ソファに横になる。彼女が何か言っているが聞こえない。
[11:50]彼女の意外な一面を垣間見た。

811:秋山日記
07/06/04 23:20:22 3jeLJG0V
[12:19]彼女が買い物に行きませんか、と提案してくる。特に用も無いので二人で出かける事にした。
[12:35]電車に揺られながら目的地へと向かう。今日の電車は休日と言う事もあって満員だ。
[12:37]不意に悪戯心がわき上がる。彼女の腰へ手を回し、抱き寄せる。驚きの表情を浮かべる彼女の耳元に囁く。
     さらに驚く彼女を尻目に作戦強行。顔を真っ赤にしながら俯く彼女に少し胸の鼓動が速くなる。いちいち可愛い。
[12:51]良い所で目的に到着する。握った彼女の手は驚くほど熱かった。
[13:14]街をぶらぶらと散策する。人が多い。はぐれないようにと繋いだ手はまだ熱を孕んでいる。
[13:46]美味そうな蕎麦屋を発見。ざる蕎麦を頼む。彼女は天ざる蕎麦を注文していた。俺もそれに変更する。
[14:07]美味かった。また彼女と街を散策する。たまにラブホの前を通り過ぎたりしながら目的も無く歩く。
[16:33]そろそろ本格的に人込みにうんざりし始めたので帰路につく。電車内では行きのリベンジマッチを行う。
[17:19]リベンジ成功。家に着く。喧騒から解放される。わざわざ取り寄せたツインのベットに身をゆだねる。
     「夕食は何が良いですか?」と彼女がエプロン姿でやってきたので、強引にベットに押し倒す。
[18:22]夕食は出前を頼む事にし、少しの休憩を挟んで延長戦へ。最近の俺は色ボケが激しいようだ。別にかまわないが。
[19:01]注文したピザが届く。二人でだらだら喋りながら食べる。体の節々が痛いと言う彼女の抗議を右から左に受け流す。
     別にムーディーな雰囲気ではない。
[19:48]夕食終了。二人でDVDを見る事に。
[22:10]DVD終了。彼女が号泣している。俺にはいまいちピンとこなかった。
     「面白かったですね」と照れた笑みを浮かべる彼女を抱き寄せる。
[22:40]コーヒーをすすりながらぼんやりと窓の外で輝く三日月を眺める。彼女は先に風呂に入っている。
[23:27]彼女が上がってきたので風呂に入る。彼女の残り香がして、くらくらする。男は本当に獣だと身をもって学ぶ。
[23:51]今日の疲れを洗い流す。暑いのでシャツを着ないで歩いていると彼女が顔を真っ赤にしながら叫ぶ。何を今更。
[0:14]彼女がベットへと向かう。少し調べ物がしたかったので先に寝かす。もちろん、探す物なんて特に無い。
[0:17]寝室から足音が聞こえてきた。三分。これまでの最短記録を更新。
[0:18]「一人は……寂しいです」計算でしているのだとすれば、末恐ろしい。まぁ、天然でやっているから余計に性質が悪いが。
[0:23]ベットの中での彼女は普段よりも表現が随分とストレートだ。さて、今日も朝日を一緒に見るとするか。


812:秋山日記
07/06/04 23:23:48 3jeLJG0V
「……」
「どう?」
「……わざわざこれを見せるために呼び出したのか?」

 もちろん、と悪びれた様子も無く頷く秋山に、キノコカットにメガネという奇抜な格好の男、フクナガはふざけるな! と怒声を発しながら勢い良く立ち上がる。

「興味ないんだよバーカ! というかムカつくんだよねその態度! 何、秋山お前喧嘩売ってる? 売ってるよねぇ!?」
「フクナガ」

 激昂するフクナガとは対照的に落ち着き払った声で、秋山は言う。
 その表情は、どこまでも大胆で、どこまでも不敵。

「羨ましい、だろ?」
「……! ふっざけんなバーカ! ああああマジムカつくんですけど!」
「お、お客様、すいませんが他のお客様のご迷惑になるので……」

 騒ぎに駆けつけた女性店員を見、秋山の澄ました顔を睨むと、フクナガはふん、と鼻息荒く席に座った。
 辺りにまた賑やかな喧騒が戻ってくる。

「ナオちゃんと一緒に住んでるのかどうかとか興味な」
「フクナガ、取引しないか?」
「……はぁ?」

 秋山の突然の提案に、フクナガは素っ頓狂な声を上げた。

「この写真、一枚買わないか?」
「……? 写真? 写真なんかに出す金は……!?」

 秋山がおもむろに取り出した写真に写っていたのは……いや、本人の為にも伏せておこう。
 ただ、直は秋山の命令に逆らえないのだろう、という推測だけは出来る、そういう格好をしていた。

「い、いくらだ!? いくらで売ってくれる!? こ、この写真なら二百でどうだ!?」
「五百、だ」

 フクナガの眼前に突きつけられた秋山の五本の指。
 メガネの奥の瞳が震えている。

「株で随分稼いでいるそうじゃないか。五百程度、いくらでも稼げるだろう?」
「ふ・ざ・け・る・なッ! どこの世界に写真一枚に五百万も払う奴がいるんでーすーかー!?」
「五百万の価値は充分にあると思うんだが……まぁいい。お前が買わないなら他に売るだけだ」

 フクナガの手から写真を奪うように取り返すと、写真を上着のポケットへとしまう。
 明らかに見て分かるフクナガの悩みっぷりに、秋山は内心笑みを零しながら、しかしそれを表情に出す事無く続ける。


813:秋山日記
07/06/04 23:25:26 3jeLJG0V
「どうする? 決めるのはアンタだ」
「ぐっ……クソッ! いつ金を持ってくればいい!?」
「明日、この店に。今日と同じ時間で」

 クソッ! と悪態をつきながら立ち上がると、急ぎ足で店を出ようとドアへと向かう。

「フクナガ」

 自分を呼ぶ声に、うんざり顔で振り返る。
 そこにいたのは煙草片手に嫌味な笑みを浮かべているのは、腹立たしい事に可愛いあの子の想い人。

「悪いけど、勝つのはおーれーなーのー」
「ッ! くたばれバーカ!」

 秋山に中指を立て、どかどかと不機嫌そうに肩を揺らしながらフクナガは人込みの中へと消えていく。
 その後姿が見えなくなると、秋山は新しい煙草をくわえる。
 吐き出す紫煙を見つめながら先程の会話を思い返しては、くつくつと嫌味な笑みを浮かべる。
 彼は敵には決して容赦しない。いや、『カンザキナオと自分』以外には容赦しない。
 基本的に彼は、クールでクレヴァーでどこまでもカンザキナオに対して甘いのだ。本人は自覚していないが。

「しかし、まぁ……」
 
 先程フクナガに見せた写真を、まじまじと見つめる。

「よく似てるな……本人ソックリだ。まぁ、俺の、よりかは劣るけど」

 そこに写っている酷く淫靡な女体。

「しっかし。コラージュって気付かないなんて……はッ。とんだ笑い種だ」

 そう。この一見直に似ている女性、実は全くの別人なのだ。
 そんな事とは知らずに、フクナガはただのアイコラ写真に五百万もの大金を払わさせられるのだ。つくづく、容赦しない男だ。

「名前は何て言ったっけな……確か、と、戸、えーと……」

 こういう芸能関係には酷く疎い。出てきそうで結局出てこず、秋山は思い出すことを諦め、かわりにポケットから携帯電話を取り出す。
 アドレス帳から目的の人物の番号を探し出すと、迷う事無く通話ボタンを押す。
 数コール後。

『もしもし、エトウですけど』
「俺だ。秋山だ。ちょっと話したいことがあるんだが……」


814:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:26:40 3jeLJG0V
以上です。弁解の余地無し! これにて御免!


815:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:32:44 Qi3KmTui
Gjです!!
変態秋山に萌えました
直絶対Mだよねw

816:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:45:53 2issiuC1
GJ!!!!おもすれぇ

まず秋山日記というタイトルに吹いたwww
さりげなくキノコに自慢する秋山ww

こういうのも好きだー
なんかキノコと秋山が仲良さげで面白いなー…ww

817:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:48:06 peZ0a06D
・・・中の人のイメージを崩すものはどうかと・・・。
いや、話は面白かったんだけど。

818:名無しさん@ピンキー
07/06/04 23:53:27 qG4BhjHJ
チョー面白いんですけどーw

シリアスな話も好きだがこういったギャグ系も大好きだ。
>「悪いけど、勝つのはおーれーなーのー」
>「確か、と、戸、えーと……」
ここで耐え切れなくなってモニタに茶を吹いたw

819:名無しさん@ピンキー
07/06/05 00:50:48 YRUumrL5
>>814
GJ!次はエロキボン!

>>817
確かにねー。まぁ俺はそういい中の人ネタ割りと好きだけど

820:名無しさん@ピンキー
07/06/05 00:59:30 92/5VapQ
>>817
嫌なら注意書きの時点で避ければ良いだけの話だろが

秋直日記、続編待ってますー!

821:名無しさん@ピンキー
07/06/05 01:12:37 MMeAjcTz
GJ!
ムーディーに吹いたw

822:名無しさん@ピンキー
07/06/05 03:51:37 VsdiVpn+
>>787に俺も一部賛成
 
自重しろ、と一言言いたい
ドラマ厨のお子様達ばかりならまだしも、原作を否定するレスまで以前見かけたぞ。

823:名無しさん@ピンキー
07/06/05 07:56:53 tM367loT
>別にムーディーな雰囲気ではない。
ふいたw
あとひそかに電話の出方が丁寧なエトウにも萌えたw

824:名無しさん@ピンキー
07/06/05 09:04:01 Kuzy/+H3
エトウに、秋山とのキスなどが気持ちよくないって言う直(もちろん照れ隠し)
それを聞いた秋山が直を連れ去ってお仕置きプレイ

ってのが見たいです…

825:名無しさん@ピンキー
07/06/05 09:27:25 Wbf8Yewg
エトウに、秋山とのキスが気持ちよくないと言われる直に見えた。
そんな関係は嫌だ

826:名無しさん@ピンキー
07/06/05 09:46:19 oKxYbpr+
>>825
吹いたww

827:名無しさん@ピンキー
07/06/05 12:08:44 NxhbYEx2
>>825
バロスww
何があったんだエトウw
考えたくないが。

828:名無しさん@ピンキー
07/06/05 12:11:55 2Amd3m+E
>「確か、と、戸、えーと……」

秋山の携帯には
江藤は「豹柄」で登録されているんだろうなwww

829:名無しさん@ピンキー
07/06/05 12:27:16 q3WUNmrg
この世界観には何となくSMの雰囲気が似合うと思う。

三角木馬で責められるエリーハァハァ

830:名無しさん@ピンキー
07/06/05 13:22:43 2Amd3m+E
「SかMといわれればもちろんSだ」

今思えば、こんな質問した豹柄はすごいな。
(外見Sでも、本質はMっぽいな、彼)

831:a2w0f6d7o
07/06/05 13:46:28 Lsmk0kwx
>>822

「自重しろ」って、お前は 何様のつもりだ?
お前はこのスレの主人のつもりか?

832:名無しさん@ピンキー
07/06/05 14:17:36 JmvbVLUv
どうせ本人だからほっとけよ

833:名無しさん@ピンキー
07/06/05 14:51:40 0rrUNyOF
>>830
あの質問の時の「俺はドSだぜ」みたいな雰囲気と今のギャップがありすぎて笑えるw
見た目と逆だったりすることはよくあるね

834:名無しさん@ピンキー
07/06/05 16:29:56 QHkIUM9P
やっぱ変なの湧いたな
糞コテage厨は気にすんなよ

835:ナナーシ
07/06/05 18:42:54 0srAuNki
>>796
フ、フクナガ(´Д⊂)・゜・
ってなってたら>>810-813読んで焼きソバ吹いたwテラ発想力wwwwモエスw
 
秋山と直で投下します
漫画とドラマの設定が混ざってる上に長くて読みにくかったらすみません

注意:直接的な性描写がない です

なのでダメな方はスルーしてください

836:ナナーシ
07/06/05 18:44:09 0srAuNki


秋山は引かれる手を振り払おうとする。
「だから、いいって」
「いえいえ、そういうわけには。せめてお茶だけでも」
理由にならない交わし方をする直は、ともかく礼を礼をと言い立てて秋山を自分の家まで引っ張ってくる。
連れられる秋山は困惑を隠そうとはしない。
直はその彼の態度を、ただの遠慮と受け取っていた。
部屋に入り鍵を閉めた少女を横目に、秋山がやっと苦い声で言う。
「知らない人間を、あんまり簡単に部屋に上げないほうがいいと思う」
「え、知らない人じゃないじゃないですか」
「そうだけど」
視界の端に入ってくるベッドに苦みばしったような顔の秋山はまた黙る。
立ったままで、椅子になかなか座ろうとしない秋山に直が気付いた。
「どうしたんですか、秋山さん」
距離を保ったまま秋山は、柱にもたれたままだった。
「少しは他人、疑えって言ってるだろ。俺の事もそんなに信用するな」
「信用してます!というか…いい人です、秋山さんは!」
秋山は聞き慣れない単語を聞いて複雑な表情になる。
天井を仰いで息を吐いた。
「なんで」
「なんでって…私のこと、助けてくれたし」
「金の為だって言ったろ」
「それは、でも…先生にってお金も結局、全部返してくれたじゃないですか。他にもたくさん」
直は懸命に、指折数えながら目の前の男の誠実を並べ立てようと必死になる。
その姿から逃れるように、秋山は強く目を閉じる。
彼の目の奥では、血だまりを倒れる女性の影がちらついた。
「だから騙されるんだよ、お前」
声色の低くなった秋山が、目を瞬かせている直を思わずにらんだ。

837:ナナーシ
07/06/05 18:45:07 0srAuNki


「俺の、何が…どこがいい人なんだ」
首を傾げた直がぽつりと返す。
「…全部?」
秋山の記憶が確かなら、出会ったのは刑務所の前だった。
直は、身も蓋もないことを本気で言っているらしい。
秋山は嘆息した。
「お前はバカか」
「バカでもいいです」
直は秋山の正面へ詰め寄る。
思わず身構えた秋山には気付かなかった。
「私は、…良かったです。あ、色々辛かったのも本当なんですけど!これからも、多分、きっと辛くて。
あんなゲームもう本当に、二度とやりたくないって…だけど」
一息で言うと、直はひ弱さは見せずに言葉を継いだ。
「私はやっぱり秋山さんと一緒で、良かったと思ってます。お願いしたのが秋山さんで、良かったって。
…秋山さんは私みたいな足手まといにつきまとわれて、嫌だったかもしれないですけど」
直にそんな自覚があるのが、秋山には意外だった。
そして彼はそれ以上に、面倒だとは思っても、自分が彼女を嫌だと思ったことがない事実に内心驚いている。
「私は、秋山さんが助けてくれたの全部、…嬉しかったですから」
秋山には、理屈でかかってくる相手ならいくらでも論破できる自信があった。
だが、本気だけで立ち向かってきて理屈を軽々超える人間に対してはそうもいかない。
黙って聞いていた秋山は、額を押さえると呻いた。
「あんたといるとたまに、苛々するよ」
がっくりと、分かりやすく肩を落とした直に、秋山が続ける。
「退屈はしないけど」
直はゆっくりと顔を上げる。
秋山の視線から言葉の意味を汲み取ると、何がそれほど嬉しいのか、直は噛み締めるように微笑んだ。
―褒めちゃいないんだが。
そう思う秋山の前で、笑う直が再び彼に椅子を勧める。
「コーヒでいいですか?」
考えるように押し黙った後の秋山は、ようやく諦めたように頷いた。

838:ナナーシ
07/06/05 18:46:10 0srAuNki


部屋の扉を叩く音がする。
その物音に、大げさなくらい体を震わせスプーンを取り落とした直はしばらく動かなかった。
「出なくていいのか」
「出ます」
そう返すのに少しも動かず居尽している直に、焦れた秋山は許可を取ると逡巡なく扉へ向かう。
数分して戻った秋山は、まだ固まっている直に素っ気なく言う。
「新聞の勧誘だったけど」
聞いた瞬間、直は思わず盛大なため息を吐いた。
「どうした?」
秋山が見かねて聞くがなかなか口を割らない直は、居たたまれなくなったのか席を立つとテレビ前の床に移動した。
決して目を合わせず、ぽつりぽつりとこぼす。
「じ、事務局の人が、一度だけここに…」
「事務局? 」
「こう、金歯がピカってしてる男の人です。…最初は警察の人だと思ったんですけど、そうじゃなかったみたいで」
徐々に言葉尻が小さくなる。
無理やりに近い形で部屋に入られたことはさすがに直も口にしない。
自分の迂闊さは、彼女自身が一番よく分かっていた。
だが騙される。
思い当たる人間の姿を思い出した秋山が呆れの滲んだ目で見る。
直は慌てて続けた。
「色々あってその人をちょっと、家に入れたっていうか…で、でも大丈夫でしたよ!ほら!無事です!」
どん、と自分の胸を叩いて誇らしげな直に、冷や水を浴びせるように秋山が淡々と言う。
「運が良かっただけだ」
「でも、話を聞いただけです。それで敗者復活の」
「話って…君が知らなすぎるだけだろ。男なんてヤるとかヤらないとか大体、そんなもんなんだよ」
言いながら、来訪者一人にあれだけ怖がっておいて何が無事なのか、問い詰めようかとも思うがやめた。
考えているとなぜか、彼のほうが苛々としてくる。

839:ナナーシ
07/06/05 18:47:11 0srAuNki


「やるって…何をやるんですか?」
「セックス」
コーヒーカップを口に当て、椅子に腰掛けたままの秋山は事も無げに言う。
言われた直は咳き込んで、床に座ったまま背を丸めた。
秋山は揺らしたコーヒーカップの底を見つめ、直の動揺には無感動だった。
直は思わず唾を飲む。
「あ、秋山さん、も…?」
「当たり前だろ」
口を開けた直は、しれっと、しかも即答されて今度こそ言葉を失った。
ぐるぐると頭をめぐる雑念に頭痛がする。
興味なさげにその様子を伺っていた秋山は、しかし無意識に秋山と距離を取った直に気付くと、面白げに目を細めた。
てきとうな相槌を打つように言った自分の言葉に、ただの言葉以上の効果があったことを彼は知った。
「さっきの話だけど」
秋山が口の端を上げる。
「俺がいい人間だって? 」
蒸し返されたタイミングに直は思わず震えた。
秋山はコーヒーカップを置くと立ち上がり、地べたに座っている直の前にしゃがみこむ。
意地悪く笑うと、座ったまま後退する直を追い詰めた。
「なんで逃げる? 俺のこと、信用してるんだったよな」
「も、もも、もちろん、信用して」
「どもるなよ。知ってるか?」
視線を忙しくさまよわせる直に、秋山は畳み掛けるように言った。
「男は嫌がられたほうが燃える」

840:ナナーシ
07/06/05 18:48:31 0srAuNki


さすがの直も、何が燃えるのか?とは聞き返さなかった。
ただ、殴られたかのような衝撃を感じていた。
「そ、れは…心理学的、に? 」
直はいつか彼が、昔、心理学を専攻していたという話を思い出していた。
思いがけず自分の履歴に触れられ、秋山が眉を上げる。
「かもな。それか…俺の、個人的趣向か」
「秋山さんは、オ」
逸らせばいいのに直は、自分を映し込む相手の瞳を見つめ返し続けた。
「オフェンスだから…?」
直はこれ以上後ろに逃げ道がないにも関わらず、まだ下がろうとしていた。
たわむれに直の髪に触れた秋山の手が止まる。
SM云々、etc
思い当たる話を思い出し、秋山は薄く笑った。
「で、君はディフェンスか」
―馬鹿にされている。
直感的に直は思う。
だが言い返そうとした彼女の唇は、不意に指を押し付けられて固まる。
直は硬直する。
それに構わず無言の秋山の冷たい指先は、遠慮なく直の口内を割って入る。
指は浅く入り、かすかに探った。
何かを誘いこむように指が揺れると、舌に突き当たる。
少しだけ開いた口から唾液が漏れて伝う。
直の緊張が臨海に達する。
せめて秋山の視線から逃がれようと、思わず目を閉じれば次その目を開けるタイミングを失った。

841:ナナーシ
07/06/05 18:49:58 0srAuNki


しばらく直は、閉じた視界の暗い中で思考を停止していた。
暗い影が顔の上に落ち、何かが近づくのが気配で分かる。
突然唇に当たった奇妙な感触に、我慢しきれず目を開ける。
自分とキスしている、見慣れたクマのぬいぐるみと目が合った。
「きゃ!…いたっ」
驚くと共にベッドの木枠に後頭部を打った直が涙目になる。
抱えた頭を、直がするよりも早く秋山が撫でた。
その行為に反して、秋山の言葉の調子は強い。
「君が俺をどれだけ信用してたって…それが、なんだっていうんだ?」
言葉の意味を理解する前に、直は腕を取られて立たされる。
彼女は混乱した。
秋山の所作は一見乱暴なのに、頭を撫でられた感触は限りなく柔らかい。
彼に睨まれると時々物を言えなくなるが、何かを訴えるように見つめられるとこれほど優しい人間は他にいないという気もする。
両方がせめぎあい、それが直をますます混乱させた。
「抵抗しろよ。ヤられるぞ」
『やるって…何をやるんですか?』
『セックス』
つい先ほど交わした自分たちのやりとりを思い出して直は息を呑む。
黙ったままの彼女に構わず、秋山は手早く直の肩を押すと後方のベッドへ倒す。
視界が反転するが、展開の加速に直は反応出来ずにされるがままになる。
めくれあがった洋服の隙間から、忍び込んで脇腹を撫でる他人の手を感じてやっと我に返った。
反射的に暴れるが、上から押さえつけられて動けない。
侵入する手の感触が、唇に触れたときと同じように冷やりとした。
―冷たい。
その冷たさを認めると、直の動きがぴたりと止まる。
不思議に思った秋山がその顔を覗き込んだ時だった。
急に目を見開いた直は、自信に満ち溢れた顔で秋山の手を掴んだ。
「手が冷たい人ってよく、心が温かいって言いますよね」

842:ナナーシ
07/06/05 18:51:08 0srAuNki


互いの額が当たるか当たらないかの距離を保ったまま、秋山は固まる。
真顔の直が言おうとしていることの意味を汲み取った。
秋山は、疲れきったように肩を落とす。
押し倒されたままの直は、なぜ秋山が脱力しているのか分からなかった。
「君、やっぱり変わってるよ。すごく」
体を少しだけ起こした秋山がくたびれたように言った。
直は目を瞬いた後で、えへへ、と照れたように笑う。
ベッドの上で二人、それきり沈黙すると今更のように見つめ合った。
やけに静かだった。
秋山は直の唇に指を這わせると、先程したのと同じように指を少しだけ差し入れる。
直は逃げなかった。
今度は安心しきったように目を閉じてしまう。
重ねた唇と唇が触れ合う。
直は、それを指だと思ったかもしれない。
本当に触れるだけで、それ以上深くなることはなかった。
秋山は離れると、乱れた直の衣服の前を合わせるてベッドから退く。
それだけのことに彼がかなりの労力を必要としたことを、直は知らない。
移動し、床に座りこんだ秋山の背に呼びかける。
「…やらないんですか?」
「ヤられたいのか」
「いっ、違います!いえ、いいえ、ちが、そういう意味じゃなくて…いいんです!違います!」
どうしたのか、平気か、そう尋ねようとしてつい出た言葉だった。
顔を真っ赤にしながら憤慨か羞恥か、うわずった声で直は必死に否定している。
秋山は自分の手をしばらく、閉じたり開いたりして黙っている。
起き上がった直はそれを見て、肌に触られたときの冷たい感触を思い出していた。

843:ナナーシ
07/06/05 18:52:51 0srAuNki


秋山がベッドを振り返ると、ぐちゃぐちゃの髪の毛をした直と目が合う。
『手が冷たい人ってよく、心が温かいって言いますよね』
受けた。
苦しいほどに笑えた。
超理論だったが、彼女が言うのならそうなのかもしれないと彼は思う。
俯くと、声が漏れないように歯噛みしながら秋山は笑った。
その様子を間の抜けた表情で直はベッドの上から見ている。
それでも秋山が動くと、直の体には力が入る。
無意識に警戒しているのが見て取れた。
「大丈夫だよ。何も、しない。少なくとも無理やりは、趣味じゃない」
言い聞かせるように言うと、直はあからさまに表情を緩める。
秋山が自分に何もしないということよりも、そういう人ではないという事実を幸せに思うようだった。
その油断しきった態度に、秋山は笑いを収めると急に憮然とする。
油断されても警戒されても、どちらにせよ面白くなかった。
意地の悪い気持ちが沸く。
直のほうに向き直ると、秋山は投げ出されてあったぬいぐるみを直の元へ放り投げる。
「だから次の機会にはちゃんと、手順を踏むよ」
曲線を描いて届いたぬいぐるみが、取り損ねた直の手元から落ちて転がる。
―次って、手順って何ですか。
言葉が喉から出かかるが、動悸の苦しさに声が出ない。
今更思い当たったように口を押さえる。
自分の唇の濡れた感触に、直の頬が赤くなった。
秋山が立ち上がる。
座りながら仰け反るように逃げ腰の直を見ると、秋山が意味ありげに笑う。
わざわざ見下ろすと、顔を近づけて囁いた。
「いい人らしくな」


終/



フクナガとかキノコとかエトウとかヨコヤとか事務局お姉さんとかキノコとかキノコとか書けなくてゴメンorz

844:名無しさん@ピンキー
07/06/05 19:25:53 YRUumrL5
>>843
GJ!直の一つ一つの仕草カワユス!
秋山さんの手順の踏みかたを是非!

845:名無しさん@ピンキー
07/06/05 20:02:04 cDAnaGNc
>>843
GJ!!
>驚くと共にベッドの木枠に後頭部を打った直が涙目になる。
>抱えた頭を、直がするよりも早く秋山が撫でた。
言葉と反して行動が優しいのが萌えます
ナナーシさんお帰りなさい!

846:名無しさん@ピンキー
07/06/05 20:10:52 h63Y3/gQ
>>843
キター Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
なんだかエロスでハアハアした!GJ!

847:名無しさん@ピンキー
07/06/05 21:31:57 jhBO2IRk
>>843
GJ!

848:名無しさん@ピンキー
07/06/05 21:33:26 jhBO2IRk
投下直後で申し訳ないのですがエリーⅩ秋山 直Ⅹ秋山投下します。
秋山の行動の対比を書く為にエリーを登場させたので強引な設定です。
話のベースもキャラも中途半端に原作とドラマのミックス状態になってます。
苦手な方はスルーでお願いします。
エロ描写無し。7スレ使用です。長くなってすいません。

849:1/7
07/06/05 21:37:54 jhBO2IRk
「帰るか?」
ゲーム終了後、力が抜けソファに座りこんでしまった直に、秋山が声をかける。
ロビーには、もう他のプレイヤー達は残っておらず、直と秋山の2人だけだった。

敗者復活戦での窮地を秋山に救われ、3回戦に進む事になった。
しかし秋山を巻き込んだままの状態に何ら変わりはない直の心は複雑だった。
「はい」
立ち上がろうとするが力が入らず、ふらつく直の体を秋山の手が支える。
「大丈夫か?少し休んでろ」
「いえ、大丈夫です・・・・・・帰れますから」
秋山の心配を和らげようとして、にっこりと微笑んでみせる。
その弱々しい笑顔に、秋山は細い両肩を押さえるように体をソファーに沈めた。
「いや、俺も少し確認したい事がある・・・・・・1時間後にここで」
そういい残すと、秋山は背を向け軽く左手を上げてロビーを後にした。

去って行く後姿を見つめる直は、もしも秋山がいなければ・・・・・・と思い返す。
静まりかえったロビーに1人いると、次第に気持ちが沈んでゆくようだ。
部屋に戻り帰り支度をしながら秋山を待とうと、直は力を振り絞り立ち上がった。
握り締めていたハンカチが、直の手からするりと床に落ちた。
前かがみになり手を伸ばた先には、手入れの行き届いた美しい爪先。
驚き顔をあげる直に無言でハンカチを手渡したのは事務局員のエリーだった。
「ありがとうございます」
会釈をしエリーの横を通り過ぎる時、辛さの混じる甘い香りが直の鼻先を掠めた。

『このままだと貴女は敗北します。どうなさるおつもりですか?』

声をかけられた時の事が頭を過ぎり、無力さから直の気持ちは再び落ちてゆく。
ーあんな人を大人の女性っていうんだろうな・・・・・・私と違って冷静そうでー
重い足を引きずるように歩く直の後姿を、エリーが静かに見つめていた。

850:2/7
07/06/05 21:40:09 jhBO2IRk
直が自分の部屋に戻った頃、秋山はロッカールームにいた。
「それで、確認しておきたい事とは何でしょう?」
呼び出しておきながら、訝しげな視線をよこすだけの秋山にエリーは事務的に尋ねた。
「一体どういうつもりだ?何故、俺に電話してきた」

秋山は敗者復活戦が開催されている事を知らせてきた事務局の意図を図ろうとしていた。
「私は自分の職務をまっとうしたまでの事、意味などありません」
ふん……職務ねと鼻先で笑うと、秋山はエリーに近づき顔を覗き込む。
「おかしくないか?俺はすでに3回戦進出を決めている人間だ」
「3回戦に繰り上がるプレイヤーが選ばれます。お伝えしたのは公平さを規する為」
変わらず無表情なまま同じ口調で答える女を、まるでアイスドールだと秋山は思う。 

「では聞くが、何故、2回戦終了後でなく敗者復活戦開催中に知らせる必要がある?」
「何か意図があるとでも」
煙草を取り出し火をつけると、秋山は考えこむように目を伏せ、紫煙をくゆらせた。
「2回戦終了後、事務局の男から聞いた。俺がこのゲームに参加したのは偶然ではないと」

「神崎直は3回戦に進むべく敗者復活戦に参加した。が、彼女は窮地に立たされた」
エリーは無言のままの冷ややかな面持ちで秋山を見つめている。
「このままでは神崎直は敗北。アンタは俺に電話をした、俺に神崎直を救わせる為に」
秋山の声は淡々としているが、その面持ちには怒りの色が微かに滲み出ている。
「何故そう思われますか」
「神崎直を3回戦に進ませる必要があった、そう考えるのが自然だ」
女の後方、灰皿のあるテーブルまで歩き煙草の火を揉み消すと再びエリーに視線を向ける。

「何故、神崎直を巻き込む必要がある?彼女の参加も偶然ではないのか?」
鋭い猫の目のような視線がエリーの無表情な顔を捉える。静かな空気が張り詰めていた。
それまで全く表情を変えなかったエリーの口元が薄く微笑みを浮かべるように微かに緩んだ。

「仮にそうだとしても」
今度は秋山がエリーの言葉を無言のまま待っている。
「電話を無視する事も出来た筈です。神崎様を救う為にこの場に来たのは貴方の意思」
ー巻き込んでいるのは俺だと言いたいのか・・・・・・ー
秋山は一瞬眩暈のような感覚を覚えながら、ふっと鼻先を掠めた女の匂いに反応した。

851:3/7
07/06/05 21:43:41 jhBO2IRk
「カボシャール・・・・・・」
呟くやくような秋山の声にエリーは思わず視線を泳がせる。
秋山の脳裏を、かつて手段の為に抱いた女の事が過ぎっていた。
『マダム・グレの名香よ。強情っぱりって意味があるの』
記憶の中の女は誇らしげに言い放つ。強情な私を思いどうりに出来るかと挑発するように。
秋山は纏っていたTシャツを脱いだ。細身で筋肉質なしなやかな体に外気が触れる。

「昔、ある女が言った台詞だ・・・・・・肌を通して感じる事もあるとな」
脱いだTシャツを手にしたまま、女の方に歩み寄るゆっくりとした秋山の足取り。
不穏な気配を察知したエリーは微かに眉根を動かし、1歩、また1歩と後ろに下がる。
前進する秋山と同じ速度で後ろに下がるエリーの腰は、やがてテーブルに突き当たった。

「抱いた女の顔なんて覚えちゃいないが、アンタの匂いで、言葉を思い出した」
どこか不敵な笑みを浮かべる秋山に肩を摘まれ、エリーは反射的に体を仰け反らせた。
両肩に手を置いたまま、わずかな隙間を残すだけの距離まで秋山の顔が女の顔に近づく。

「アンタがどういう人間か、肌で確認するって方法もある」
「肌を合わせれば女が心を開くとでもお思いですか」
どこか軽蔑の混じったような視線でエリーは真っ直ぐに秋山を睨み返す。
「さあな・・・・・・試してみる価値はある」

後ろに仰け反るエリーの体を力強く背後のテーブルに押し倒した秋山の唇が首筋を捉えた。
「っ・・・・・・こんな事をなさっても・・・・・・」
抵抗しようとエリーの両腕は秋山の体を跳ね除けようとするが喉元を押さえこまれ及ばない。
「さっきのゲームが終了した時から3回戦は始まっている。どんな手を使おうと勝ち上がる」
押さえつけられた息苦しさから顔を歪ませながらも、エリーは秋山の顔を凝視する。

「自分に有利な情報を探る為、女を抱く。ルール上問題はないだろう?」
すばやく女の両手を持っていたTシャツで縛ると、秋山は耳元で小さく囁いた。
「ここに来たのはアンタの意思だ」
観念したような空虚な色を浮かべた女の目は、秋山の肩越しの先にある天井を映していた。
薄く冷たい笑みを浮かべると、秋山は、その縛り上げた手で女の顔を隠すように押し付けた。
緩めたジャケットの中のシャツのボタンを外すと黒のレースに覆われた胸元が浮びあがった。
ー女を抱くのは久しぶりだー
僅かな高揚を感じながら秋山はその胸元に唇を滑り落としていった。
男に組された屈辱に耐えるように、女は口元にだらしなくかかった布の端を強く噛みしめた。

852:4/7
07/06/05 21:47:50 jhBO2IRk
直は秋山の部屋の前で座り込んでいた。
荷物を整理して少し横になろうとしたが、部屋にいても落ち着かず秋山の部屋をノックした。
反応はない。秋山を探し回る元気も残っておらず、部屋の前で座りこんで待つ事にした。
ー秋山さん、一体、どこにいっちゃったんだろう・・・・・確かめたい事があるってー
座りこんで30分以上が経過した頃、ぼんやりと宙を舞っていた視線の端に秋山の姿が映った。

「あ、あきやまさんっっ!!!」
待ち人の姿を確認して、喜びに溢れた表情で立ち上がる直に、秋山が近づいてくる。
「何だ、部屋で待ってたんじゃなかったのか」
少し呆れた表情で秋山が優しく直に声をかける。
「もおぉぉぉぉ、待ちくたびれちゃいましたよ!何してたんですかあ?」
「ああ、悪かった。出る前にシャワーだけ浴びたいから、もう少し待ってくれ」
直の肩を軽くポンと叩いた秋山の左腕に、直は甘えるように少し体を寄せた。
秋山の煙草の匂いに安堵した瞬間、どこかほんのりとした甘さが直を鼻先を掠める。
反射的に体を離した直の目はドアノブを引く秋山の右肘辺りの滲んだ朱の線を捕らえていた。

会場の外に出ると、2人は待っていたタクシーに乗り込んだ。
何気なく入口に視線を向けた直の目に女の姿が一瞬映る。車は動き出し姿はかき消された。
ーあの香りは・・・・・・そうだ!あの人の香りだ・・・・・・でも何で秋山さんから?ー

「あっ秋山さん!」
すっとんきょうな声の直に腕を掴みかかられ、秋山の体は軽く座席の上でバウンドした。
「な、何だ?」
「秋山さんって、香水つける人でしったけ?」
テンション高く前傾姿勢でにじり寄ってきた直の勢いに、思わず秋山は体を引く。
「は?何だよ、急に」
「さっき秋山さんから甘い匂いがしましたよ」
飛び跳ねるように体を引いた秋山を面白がって、からかうように直はクスクスと笑う。
「ああ、さっき移ったか・・・・・・」
言いかけ、大きく目を見開いたまま固まった直を見て、秋山は自分の不用意な返事を後悔した。
「あ・・・・・・」
「うっ、移ったって、あの事務局員の女の人からって意味ですよね?」

853:5/7
07/06/05 21:50:13 jhBO2IRk
「え?何が?」
ー普段、鈍い癖に……何でこういう時は神がかり的に鋭いんだー
舌打ちしたいような気分になりつつ即座にとぼけてみせる秋山だが、直の追求の手は緩まない。
「あの・・・・・・、右腕の肘のあたりの、それ・・・・・・口紅ですよね?」
その場所に目をやる秋山の目が、直の指摘した肘の辺りに朱の痕跡を認めた。
「ああ・・・・・・ぶつかった時だろう」
「嘘です!」
「おやおや、何でも信じる直さんが人を疑うわけ」
「そんなところにぶつかる筈がありません!」

茶化すように言いかけた秋山の言葉に被さる、いつにない直の声の迫力に秋山は思わず肯定した。
「不自然だな」
「じゃあ、やっぱり・・・・・・その」
「抱いた」

秋山の言葉に、直は静かに俯いたまま暫く無言になってしまった。
「あの、もしもし、直さん?」
秋山は、おそるおそる呼びかけてみるが返事はない。

直は考えていた。敗者復活戦への参加を知らせに来た男から知らされた秋山の悲しい過去。
人を憎み、復讐心だけで生きて行かねばならなかった悲痛な心根を思うと切ない。
その秋山が、もし、あの女性に心を動かされたのだとしたら、自分はそれを祝福すべきでないか。

そんな直の心中を知らず、秋山は何も言葉を発しない直への対処法を考えあぐねていた。
ーもしや・・・・・・泣いているのかー
直の表情を伺おうと覗き込もうとした瞬間、秋山の顎を勢い良く直の頭がヒットした。
「ってえ・・・・・・、おい!いきなり顔をあげるやつが」
顎を押さえながら直の方に目をやると、秋山の目に飛びこんだのは妙にキラキラした直の笑顔。

「すっごぉぉぉぉい!秋山さん、いつの間にあんな綺麗な人と。何か大人って感じですかあ」
「はあ?何だよ、それ」
「だって、何か、大人の恋?とかみたいな感じじゃないですかあ」
想定外の直のリアクションに、説明のつかない苛立ちにも似た気分を感じてしまう秋山だった。

ー何を考えてる、こいつは・・・・・・また何か激しく勘違いしてやがるー
「あのさ、別に、あの女と俺が、どうこうってないから」
「え?あの人の事が好きなんじゃ・・・・・・ないんですか?」
「ははは!何でそうなる?相手はこのゲームの主催者側だぞ?いわば敵だろ、テーキ」
軽快に笑い飛ばす秋山のその言葉に、ふっと直の表情が曇る。
「敵って・・・・・・敵と・・・・・・そういう事・・・・・・しちゃうんですか?」
「俺が何をしようが君には関係のない事だ」
突き放すような秋山の言葉は、直の心の奥深いところで冷たく響いた。
「それは・・・・・・そうなんですけど・・・・・・」
わからないという表情で肩をおとす直の姿に、秋山の胸に言いようのない痛みが走った。
「・・・・・・悪かった。君には刺激が強い話だな。この話は止めだ」
軽く頭に手を置かれ、叱られた子供のように直はしょんぼりしてしまった。
「悪いが、少し寝る」
秋山は直をシャットアウトするかのように、窓の方に顔を傾けて目を閉じた。

854:6/7
07/06/05 21:53:03 jhBO2IRk
秋山の恋を祝福しよう、寂しい気持ちを押し殺し発した精一杯の言葉だった。
だが、直の言葉は虚しく放り出され、空振りに終わってしまった。

ー私、何でこんなに落ちこんでいるんだろう・・・・・・秋山さんが、あの人を抱いたから-
直の脳裏にエリーのクールな面差し、ハンカチを拾ってくれた美しい爪先が浮かぶ。
自分とは、あまりにも違う大人の女性、それがエリーに抱く直の印象だった。
その女を隣に座っている秋山が抱いた。悲しい気持ちで眠っている秋山に視線を向ける。

無造作にシートに置かれた男にしては繊細な美しい手。どんな風に女に触れたのか。
それを考えるだけで、ドロドロした黒い塊が自分を飲みこんでいくような感じがした。
そっと秋山の手に触れてみる直の指先に、少しひんやりとした感触が伝わってきた。
この手に何度励まされた事だろうと思い返す直の胸に焼けるような熱さが襲った。
ー嫌・・・・・・他の人に秋山さんが触れるのは嫌だ!!!-

直は一刻も早く1人になって泣きたかった。黙っていると今にも涙が溢れそうになる。
困らせるように秋山の前で泣く事だけは避けたかった。程なく車は直のアパートに到着した。
「おやすみなさい」
努めて直は普段通りに、車中の秋山にニッコリと微笑んだ。
「ああ、ゆっくり休め」
秋山がドアを閉めると同時に車は静かに発進した。
車の姿が見えなくなるのを確認すると、直の体は、ゆっくりとその場に崩れ落ちていった。
体を支える堅く握りしめたままの両手、その間に見える地面を直の涙が湿らせてゆく。

どれ位泣いていたのか、直は依然として止まらない涙を拭う事もせず、ぼんやりと思った。
立ち上がろうとして体をふらつかせた直に、見覚えのある手が差し出された。

「ようやく泣きやんだか」
「あ、あきやまさん!帰ったんじゃなかったんですか」
驚く直の体を抱きかかえるように立ち上がらせ、スカートについた泥を払う秋山の優しい手。
「気になって途中で降りて戻ってみると、やっぱりって感じだな」
呆気に取られたような顔で見つめる直の涙堂に残った雫を、秋山の細い指先がそっと拭う。
「泣く程ショックか?」
「はい」
どこか優しい響きを持った問いかけに、直は素直に肯定した。
「悪かった・・・・・・君が潔癖症なのは良く」
「そうじゃありません。違うんです」
わかってると続けようとした秋山を遮る直の言葉に、意を読み取れぬ秋山は首をひねった。
「そうじゃないって」
「秋山さんは、何とも思っていなくても女の人を抱けるんですよね?」
まだ涙の乾かぬ面持ちの真剣な問いかけに、そうだ、と言いたくない秋山は言葉を失う。
「・・・・・・にも」
「え?」
「私にも・・・・・・あの人にしたようにして下さい」

855:7/7
07/06/05 21:56:13 jhBO2IRk
直の言葉に秋山の顔が固まる。
「おい・・・・・・お前・・・・・・何言ってんのかわかってる?」
「私を抱いて下さい」
今度はきっぱりと言い放つ意を決した表情に、動揺を隠し切れず思わず秋山の視線は逸れた。
「私、秋山さんが他の女の人に触れた事がすっごく嫌でした」
「ああ・・・・・・」
「苦しくて、苦しくて・・・・・・凄く汚いドロドロした気持ちで一杯に・・・・・・なって・・・ひっく」

続けようとするが、再び溢れそうになる涙を堪えようと直の声は詰まってしまう。
「あの人に嫉妬したんです・・・・・・っ・・・うっ・・・・・・私の…何・・・思ってなくて・・・も」
搾り出すような途切れ途切れの言葉に、秋山は思わず直の体を引き寄せていた。

抱き寄せた想像以上に華奢な体を愛しく思う。初めて知る感情が秋山を戸惑わせていた。
「もういい」
「わた・・・・・・しは・・・・・・あき・・・・・・やまさん・・・・・・が」
シンプルな2文字の言葉は、直の口から溢れ出す前に秋山の唇で柔らかく行き場を塞がれた。
軽くそっと触れるだけの様なキス、その温かい感触に秋山は目が眩むような思いがした。
直の唇が微かに震えるのが伝わり、一旦唇を離すと、目を丸くした直の口元に触れてみる。

手放した温度を確認するような輪郭をなぞる秋山の指先に、直は痺れを感じて睫を震わせた。
その仕草に、思わず下唇を軽く押し開き、僅かな隙間を求めて秋山は舌を差し入れる。
軽く絡め取る様に柔らかく自分を支配する舌先の微かな苦さに直は体の芯に甘い疼きを感じた。
気が遠くなるような感覚に、思わず直は無意識に秋山の肩にしがみついていた。
再び離れた温かさ、唇に触れる外気の冷さを感じる直に秋山の声が“直”と耳元で優しく響いた。

思いがけない優しいキスに直は心が満たされるのを感じながら、あの人にも・・・・・・と思う。
こんな風に優しくキスをしたのだと思うと、キリキリとした痛みが直の胸を突き刺すようだった。

「あの人にも、こんな風にしたんですよね?」
「何でそんな面倒な事、好きでもない女にしなくちゃならないんだ」
悲しげに目を伏せる直の姿に、愛しさを抑えきれず秋山は本音を漏らしてしまう
「え?それって・・・・・・キスとかしないって事・・・・・・ですか」
「当然だ」
「っていうか、好きでもない女にって・・・・・・???」

今しがた交わされた甘いキスを思い返し、混乱した顔で考えこむ直に秋山の表情が緩む。
ーわかってないのか・・・・・・こいつって本当に・・・・・・ー
「まあ、お前を抱く楽しみは先に取っておく事にするから。それまでゆっくり考えてろ」
クスクス笑う秋山の優しい笑みと言葉に、直の頬は次第に赤みを帯びていく。
「本当、お子様だよな」
「えー!何ですか?それって。私じゃ子供っぽいから嫌って事ですか?」
きゃんきゃん騒ぎたてる直を、夜中に近所迷惑だろうと諭す秋山の脳裏に女の言葉が過ぎる。
ロッカールームを出て行く時に女が呟くように言い捨てた言葉。

『今度は大事なものを守り切れると』

女が言葉を終える前にロッカールームを後にした秋山の耳にはそれは最後まで届いていない。
聞く必要もない事だと秋山は思った。

END

856:名無しさん@ピンキー
07/06/05 21:58:27 jhBO2IRk
終わりです。当初ラストは秋・直のエロエロ甘甘にする予定が、秋山が思い通りに動いてくれず
書いてる時間もなくなったので、ぐだぐだになってしましました。
気が向いたら暇な時にでもリベンジしてみます。
貴重なスレを使って、長々とお目汚し失礼しました。

857:名無しさん@ピンキー
07/06/05 23:58:51 vzk9bqzr
>>856
いやいやいやGJすぎて鳥肌立ちました!
素敵すぎる秋直ありがとうございます!

858:名無しさん@ピンキー
07/06/06 00:17:34 P8Q5LO+J
>>856
秋山に組み伏されるエリーハァハァ

859:名無しさん@ピンキー
07/06/06 02:28:13 sMfPeq7m
スゲー!!
神達の住まうスレじゃん
どの職人さんもGJ!!

考えたら秋山って3年のムショ暮らしで禁欲明けと同時に
直タンと半同棲かよ。
て、事で野獣化する秋山ヨロ

860:名無しさん@ピンキー
07/06/06 02:34:29 /BRXhjO3
>>856
GJ!
エリーへの秋山の口説き方が素晴らしいw
アダルトだなあ

861:名無しさん@ピンキー
07/06/06 06:52:00 bgbKQw5p
久々に過疎スレから来たけど・・・このスレ幸せすぎるw
職人さんみんなレベル高えええGJ
>>843
出遅れたけどGJJJ!好みだ!秋山やっぱりSだなw
自分も手順踏んだエロが読みたい

862:名無しさん@ピンキー
07/06/06 08:32:46 WkSkvafY
秋×直です。
エロ描写有り
5スレ使わせてもらいます。





【傍に】

1
今日は母の命日だった。
あの忌まわしい出来事もこの日から始まったものだった。
あの時の憎しみ、悲しみ、深い絶望が
ぶり返してくる。
封印したはずなのに―。

墓参りのあと彼女がやってきた。
いつものようにたわいないおしゃべりに付き合う。
そろそろ彼女に帰るように促す。
今日の俺はギリギリだった。

「じゃ、また。」

玄関先で見送る。
しかし、彼女は、自分の顔をじっと見ると

「私、帰りません」と言ってのけた。
いつもなら、置いておくこともできたが
彼女を傷つけそうで怖かった。

「今日は冷静で居られる自信がない」
「・・それでもいいです」
彼女はまっすぐ俺を見据える。

863:名無しさん@ピンキー
07/06/06 08:35:02 WkSkvafY
2

「・・いいのか?」
彼に勢いよく壁際に押し付けられ荒々しくキスされる。

本当なら帰ることもできた。
けれども私は見てしまったのだ。
彼のどこか冷たい、人やすべてのものを拒絶した表情に。
そんな彼を一人にしておきたくなかった。

舌を絡みとり追いかけられ
息ができない。
自分からは唇を離すことができず
彼の腕をたたく。
ようやく離れた唇から息を吸い込もうとしているうちに
また再び深く口付けられる。

「ん・・・っ・・」
そのままの状態で勢いよく服が剥がされていく。
ブラウスがはだけ床に落ちていく。
強く押し付けられた背中が痛い。

ブラも外され胸の頂を指で転がされる。
それだけで子宮がきゅうんと収縮してくる。

口付けが止まらないまま、私はくぐもった声しかでない。
胸は、頂と膨らみを弄ばれ
それだけでだんだんと立ってるのが辛くなる。

ようやく口付けから解放されて
彼の唇が首筋から鎖骨、胸に降りてくる。

「あ・・っ・・・っ」
舌で頂を転がされる感覚は、指とはまったく異なるもので
それだけで気が変になりそうになる。

崩れそうになる体を
膝の間に足を挟まれ
無理に立たされる。

「秋山さん・・ベッドへ・・」と懇願するものの
彼は移動するそぶりを見せない。

立ったまま、彼の手がスカートに伸びる。

864:名無しさん@ピンキー
07/06/06 08:42:03 WkSkvafY
3

スカートをたくし上げ彼の指がショーツに触れる。
「へぇ・・」
恥ずかしくて顔がさらに赤くなる。
どうなってるかなんて自分がよくわかってる。
すっかり染みを作ったショーツの上から
彼は、指を這わせる。
布越しの感触は、もどかしさで逆にたまらなくさせる。

「あ・・きやまさん・・」
「・・何?」
「あの・・」
うまくいえない。
直接触って欲しいなんて。
でも、私の場所は、確実に彼に触れてもらいたがっている。

「どうしてほしいの?」
「・・いえ・・」
「ふーん・・」
そのままショーツをたどる指が
撤退してしまった。

「え?」
「別にいいんだろ?」
くやしい・・
でも、体の疼きは止まらない。

「触って・・ください・・」
「触るだけでいいの?」
彼は、ショーツの脇から指を入れてきた。
彼の指をすんなり受け入れてしまう自分が居る。

「すごいね・・ちょっと触ってただけなのに」
ショーツを下ろすと
指で中をかき回される。
待ち望んでいたことだけど
気持ちイイと同時にふわりと浮かされるような
感覚に襲われる。

「あ・・っ・・や・・っ・・」
ぐちゅぐちゅと中で愛液があふれ出す音がする。
私はその音と的確に攻めてくる彼の指に
足がガクガク震えてくる。

「・・も・・う・・立てません・・」
「駄目」
愛液は、太ももから、膝と伝う。
彼の指は止まらない。

「だめです・・もう・・・イッ・・ちゃう・・・!」
体が彼の指から逃れるようにようにビクビク痙攣して跳ねる。
彼がそんなあたしの腰をぐっと支える。
彼に抱きつくような形で私は全体重をかけてうなだれる。
もう立っていられなかった。

865:名無しさん@ピンキー
07/06/06 08:43:59 WkSkvafY
4

朦朧とする意識の中で、彼が私を抱きかかえたまま
寝室に移動したのがわかった。
ベッドに寝かされると、衣擦れの音が聞こえてきて
彼が服を脱いでいるのがわかった。

いつもと違う愛撫に戸惑いつつ
私は、恐る恐る
「今日はどうしたんですか?」と聞いてみる。
彼は「・・どうもしない」と
再び私を抱き始める。
前髪が隠れて彼の表情が見えない。

再び胸を舌で転がされ
指は下肢に伸びていく。
太ももをそっとなでられ秘所へ。

「すごい濡れてるよな」
そうつぶやくと彼が視界から消える
え?と思うと
指とは違う感覚が体の中心を襲ってくる
膝の間に潜った顔は、ざらついた舌で
液で溢れた入り口をぺちょぺちょ
舐め取られる。

「や・・っ・・あきやまさん?!」
体をねじろうとしてもしっかりつかまれ動けない
恥ずかしさとそれ以上の気持ちよさで声が上がってしまう。

「は・・ぁ・・っ・・
あ・・っ・・ん・・っ・・」
ますます愛液があふれてくる。
彼は、時折ずずっとその液を吸い上げる。
もう音だけで頭がおかしくなりそうだ。
また先ほどの感覚が襲ってくる。
腰が浮きそうになりそのたびに押し付けられ
「もうだめです・・」と訴える。

彼は私の足を抱えあげる。
中に突き刺したのと同時に
私の中でも波がやってくる。

「あ・・っ・・・・」
彼がその波にあわせるように動く
ぐちゅぐちゅ彼のと私のが混ざり合う中で
快感に上り詰めていく。

「あぁ・・っ・・・!」
奥にズンズン突かれ、また違った快感が襲ってくる。
「あ・・っ・・あ・・っ・・・っ・・!」
彼をがむしゃらに受け入れる。
体の奥が痺れ何も考えられなくなっていた。


866:名無しさん@ピンキー
07/06/06 08:45:24 WkSkvafY
5

珍しく私が先に目を覚まし
隣の彼の寝顔を見つめる。

さらさらの髪で、鼻筋が通っていて
実はまつげが長くて・・

そんな彼の寝顔を見つめていると
愛しさでいっぱいになる。

やっぱり帰らなくてよかった。
私を必要としてくれた感じがしたから。
ほんとうは何かあったのかもしれない。
理由なんて教えてくれないかもしれないけど

傍にいたい。

私はまだ眠る彼の体に腕を回し
そっと抱きしめた。

(終)

読んで下さった方、ありがとうございましたm(__)m

867:名無しさん@ピンキー
07/06/06 09:10:59 kLQiaIuH
GJ!!!
エロいよー(´Д`;)ハァハァ
萌えました!

868:名無しさん@ピンキー
07/06/06 20:33:19 /ssn0fVd
なんか微妙だな…
秋山と直のイメージと違う。
一人称も「私」か「あたし」かどっちかはっきりして欲しい。
直なら「私」だと思うが。

869:866
07/06/06 22:55:53 k9DWb/+q
>>867
>>868

ありがとうございます
「私」と「あたし」は誤爆です
逝ってきまつ・・m(__)m

870:名無しさん@ピンキー
07/06/07 00:01:18 eb/43Sie
何度も言うようだけど、ここ21禁なんだよ。
創作サイト見てると厨房工房が多いので心配になる。

871:名無しさん@ピンキー
07/06/07 00:24:02 U5eyFhAr
ここ18禁になったんじゃなかった?
21禁に戻ったの?

言ってるのはそういう問題じゃないんだろうけど

872:名無しさん@ピンキー
07/06/07 00:35:48 eb/43Sie
あーごめん最近確認してなかった。18禁なんだね。
そうか、18歳ならしょうがないんだろうなあ。ごめんよ。

873:名無しさん@ピンキー
07/06/07 01:10:15 aAKeMzfW
どんどん投下しにくい雰囲気になってる

874:名無しさん@ピンキー
07/06/07 01:16:16 LaN5oty9
>>873
そんなこと言わずに投下してください!!
堅いこと言うのはほっといて

875:名無しさん@ピンキー
07/06/07 02:35:36 NerB3ag6
てか、まとめサイトないの?
良作揃いだからまとめて読みたい。

876:名無しさん@ピンキー
07/06/07 03:19:02 FSCp2bT1
>>873
エロなし、エロあり、なんでも投下ウエルカム。おねげーします。
>>874の言うとおり、堅いヤシはスルーで。
職人さんはネ申!何でもありでつ。と漏れは思うが。
文句いうやしに限って、おめぇは神よりも凄いのが投下できるのかと言いたい
てことで、裸で待ってまつ。投下キボンヌ。

877:名無しさん@ピンキー
07/06/07 08:52:42 sRu9ptSL
最初にエロの有無やジャンルの注意書き入れたらそれでいい
読むか読まないかは自由だし
気に入った人だけコメントしたらいいのに

職人さん、何でも投下お願いします!

878:風邪ひくぜ
07/06/07 14:37:44 zM1fg1El
>>876
つ【服】

879:名無しさん@ピンキー
07/06/07 15:10:45 b6BH1KXX
>>878
その服、Mチケ1000万で売るつもりだな!
話変わるけど秋直前提での、エリー攻めの秋山受けってあり?
今一人エリー祭でこの熱いパトスを吐き出したい所存で候。

880:風邪ひいた
07/06/07 17:08:32 zM1fg1El
>>879
いや、1億だ。

個人的にはエリーをイジメてほしいけど攻めもみたいYo!

881:名無しさん@ピンキー
07/06/07 17:09:13 N7+vwaIf
>>592の第二部を未だに待ってるんだが・・・

ネ申よ降臨せよ!

882:名無しさん@ピンキー
07/06/07 17:15:23 ieWPc+Bl
21禁って認識してる人が大半だから18禁になったとしてもすぐには18歳が来るわけない
18歳でここ来てる奴は以前からPINKをみてたってことだ
そろそろIDにPCと携帯識別表示を追加するべきだな

883:541
07/06/07 17:36:01 J4jbcMkX
>>875
以前まとめサイト作ると言っていた者です
次スレが立つ前くらいまでにはまとめ終えたいと思ってるんで、申し訳ないけどしばらくお待ちくださいorz

884:名無しさん@ピンキー
07/06/07 18:01:37 pmLz/SMN
>>883
まとめサイト、職人からしたらむちゃ嬉しい(´。・ω・)
手間かけてごめんよ!ありがとう!

885:名無しさん@ピンキー
07/06/07 21:34:34 CnOx4Neq
投稿前注意。
・秋直前提のエリー→秋山。
・エリー攻めの秋山受け。
・エロ無し。
・ワイルドエリーさん。
・ヘタレ秋山。
・直の出番ほぼ無し。
・秋山さん浮気というか火遊びていうかエリーさんに放火されてるよ!

上記がダメ! という方はスルーの方向でお願いします。


886:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:36:02 CnOx4Neq
 考えてみれば、ここ最近の生活は彼女中心に過ごしていた訳で。
 一人でこの一人暮らしには大きすぎる間取りのマンションの一室にある、これまた二人どころか四人で寝れそうな巨大なツインベットに寝転んでみた所で。
 このもやもやした感情を払拭する事は無理だ。
 秋山は着がえる事も億劫なのか、寝巻きのままベットに身を預けている。
 ヒマだ。呟いた言葉が部屋に空しく響いて、秋山は忌々しげもう一度呟いた。

「ヒマだ」


887:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:36:50 CnOx4Neq
 いつも彼の周りをせわしなく動き回る神埼直は、現在外出中だ。
 どうも、大学の友人と遊びに行った様子だ。秋山が起きた時には彼女の姿は見えなかった。
 その代わりにテーブルの上には一枚のメモが残されていた。そのメモの内容を読んだ秋山は、面白く無さそうにメモを丸め、ゴミ箱へ投げ捨てる。
 ふん、と不機嫌な表情のままソファに座る。待てども待てどもブラックのコーヒーは出てこない。
 そんな自分にげんなりして、秋山は重い足取りで寝室へと戻る。
 彼女がいないだけで、何もやる気が起きなかった。重症だ、と自覚している辺り、手遅れだと想う。
 そうこうしている内に、時刻は午後一時を回った。
 体は素直で、空腹を訴えかけてくる。しかし全く持って料理を作る気分じゃない。というか、何かを食べる気分じゃない。
 このまま彼女が帰ってくるまで眠り続けるのも悪くないか、と全てを放棄して秋山はもぞもぞと動いてシーツにくるまる。
 ああ、もうどうにでもなれ。二十六にもなって、と言われても仕方ない普段の彼らしくない行動。
 すぐに眠気はやって来た。

 どれくらい寝ていただろうか。時間の感覚がなくなっている。時計に目を向けると二時十分前になっていた。
 上体を起こし、辺りを見渡す。もちろん彼女の姿はない。
 いい加減着替えるかと思い立ち上がる。
 目覚めのコーヒーを飲もうとリビングに向かい、ふと、人の気配に気付く。

「おはようございます」

 響いく凛とした声に、秋山は硬直する。一体何故、どうして、というかどうやって。
 ソファに優雅に座り、直のティーカップに半分ほど入っている、恐らく自分で入れたであろう紅茶を音もなく飲みながら、彼女はさも平然と言う。

「お茶に致しますか? それともコーヒーでしょうか?」
「え、あ、ああ……コーヒーで」
「お砂糖やミルクの数はいかがなさいますか?」
「いや、ブラックでいい」

 ふわり、と微笑むと彼女はキッチンへと向かう。秋山は一旦落ち着くために、先程まで彼女が座っていたソファに腰掛け、煙草を一本咥える。
 火をつけ、煙を吐き出すと少し頭の中がクリアになる。と、まるで見計らったかのように彼女がコーヒーを運んできた。
 秋山の前にカップを置くと、秋山のテーブルを挟んで反対側に、向かい合うように彼女が座る。
 コーヒーを一口飲み込むと、秋山は口を開いた。

「……何故アンタがここにいる」
「特に意味などありません」


888:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:39:48 CnOx4Neq
 余裕綽々、とでも言わんばかりの彼女、エリーの返答。予想外の答えに、秋山は眉間にシワを刻み込む。
 そもそも、どうやってこの家まで侵入してきたのか。ここのマンションは全室オートロックのはずだ。

「世の中には、知らない方が幸せな事もあります」

 まるで秋山の考えを超能力で読んだかのように、エリーはさらりと答えた。秋山の表情はさらに不機嫌さを増す。
 こいつは苦手だ。何か腹の中に持ってるくせに、まるで能面見たい表情で淡々と行動する。予測のつかない直とは対極の、予測出来る答えが多すぎて捉え切れない、そんな印象だ。
 何よりも、全てこの女の手の平の上で踊らされている感じが腹立つ。
 だが当のエリーはまったく意に関せず、いつものクールな表情を崩す事無く秋山に尋ねる。

「もう、昼食はお済になられましたか?」

 質問の意図がわからず、秋山は疑いの視線をエリーに向ける。
 エリーは口元に笑みを浮かべると、さらに秋山を混乱させる。

「よろしければ、私がお作りしますが」



 本当に、これは何なんだ。秋山は眼前に広がる光景に、眩暈を覚える。
 まず大皿に盛られたカルボナーラ。鶏肉を適当な大きさで焼き、それを小さく刻んで豆腐と色彩豊かな野菜と混ぜ合わせ、ゴマドレッシングで和えたサラダ。
 極めつけはどこから持って来たのか、綺麗な葡萄色の赤ワイン。冷えたグラスを手渡され、なみなみと注がれていく。
 だが一番の違和感は、直の可愛らしいクマがプリントされたエプロンを着たエリー本人だ。
 そのエリーが瞬く間に作った、何とも豪勢な昼食に秋山は絶句する。ホント勘弁して欲しい。あれか、新しい嫌がらせだろうか。

「いただきます」
「あ、い、いただきます」

 どうにも調子が狂いっぱなしだ。律儀に手を合わせてそんな事を言う彼女につられて秋山も手を合わせる。
 黙々と進む食事。その一挙手一投足の動きが優雅で、秋山は上手くカルボナーラをフォークに巻きつけられない。
 何なんだ、本当に。今日何度目かの自問自答に答なんてモチロン出る訳なく、食事は無音で進行中。
 しかし、空腹だったのも相まって、とても美味しい。パスタもサラダもワインも、今まで食べた中でも確実に上位に入る味だ。
 恐ろしい。もう苦手だとかそういう枠を超越した。多分勝てない気がしてきた。
 普段の自分なら勝てない相手の存在なんて、認めない。別に、自分が一番じゃないと気がすまない、どこかのキノコじゃないが、自分もかなりの負けず嫌いだと自負している。
 それでも、目の前でソースなんて一滴も飛ばす事無く、黙々とパスタとサラダを食していくこの女性だけは、勝ち負け以前に、勝負したくなかった。
 多分、踊らされていい様に使われて結局バカを見そうだ。勝てない試合にわざわざ醜態を晒すほど、自分はバカじゃない。

「……アンタ、料理できるんだ」
「人並みには」

 これは人並みとは言わないだろ。そう内心つっこみつつ、秋山も黙々と胃袋を満たしていく。
 彼女は充分自分の胃袋を満たしたのか、今は少しずつワインで喉を潤している。

「……で、本当に何しに来たんだ」

 秋山は先程の問いをもう一度投げかけた。エリーはいつもの無表情で答えた。

「先程も申し上げたように、特に意味などありません」

 そう言ってエリーは微笑んだ。その笑みはとても綺麗で艶やかで。いつもとは違う顔に、秋山は思わず見惚れてしまう。
 そんな秋山の表情に気付いたのか、またいつもの冷淡な能面顔に戻る。

「何か?」
「……ホント、アンタってずるいと思う」


889:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:41:53 CnOx4Neq
 昼食も終わり、何をするでもなくただ二人でくつろぐ。といってもエリーは律儀に洗い物をしている。
 秋山はずっとソワソワしていた。いつもいるべき人がおらず、普段滅多に会う事のない人が平然といる。
 この異常とも呼べる状況に、秋山は説明できない焦りを感じていた。それは直に対する罪悪感からくるものなのか。ただ単にエリーが苦手だからか。
 いずれにせよ、落ち着かない。煙草がみるみるうちに減っていく。
 五本目の煙草を灰皿に押し付け揉み消すと、秋山はソファに寝転がった。
 ソファは秋山が足を伸ばしても一人分余裕に座れるペースがあるほど大きく、秋山は心地良さに少しまどろむ。現実逃避。
 キッチンから、洗い物が終わったのか蛇口を閉める音が聞こえた。
 足音が近づいてくる。ゆっくりと瞼を上げる。が、視界にはエリーの姿は見えない。

「そう言えば」
「うわッ!?」

 突然眼前にエリーの無表情が現れ、秋山は驚いて思わず飛び上がりそうになる。
 覆い被さるようにして秋山の顔を覗き込むエリーの表情は、どこまでも無表情だ。
 機械みたいな冷たさや、氷のような拒絶もない、無。

「神崎様は?」
「……出かけてる。いい加減どいてくれないか」
「嫌だ……と言ったら?」

 悪戯好きのシャム猫みたいなあどけない笑顔を浮かべるエリーに、秋山は溜息一つ返した。本当、絶対分かってやっていると思う。
 秋山は上体を起こし、肘掛にもたれるように座りなおす。するとエリーもするすると擦り寄ってくる。
 いっそ猫なら思いっきり可愛がれただろう。だが相手は人間で、ましてや女性なのだ。
 この状況、他ならぬ彼女に見られれば面倒になるに決っている。
 それも分かって、この目の前の女性は普段見れないような妖艶な笑みを浮かべながら擦り寄ってくるのか。
 小悪魔、何てレベルを遥かに通り越して悪女だ。勘弁して欲しい。
 気を紛らわせる為に、テーブルに置いていた煙草を一本咥え、火をつけた。
 吐き出す紫煙にもまるで気にする事無く、エリーは近づく。
 目と目が合い、吸い込まれそうになる。冷たいだけかと思っていた瞳はどこまでも澄んでいて、それでいて妖しくギラついている。
 と、そこで秋山は気付いた。

「……もしかして、酔ってる?」
「酔っていません」

 否定するものの、充分アルコールの匂いが秋山の鼻腔を刺激している。つけている香水の匂いと相まって、酷く劣情を駆り立てる匂いになっている。
 逃げるように煙草に口付ける秋山を凝視していたエリーは、ふと視線を煙草に移した。

「一本、もらっても?」
「ん? ああ、どうぞ」
「では、遠慮なく」

 そう言ってエリーは掠め取るように秋山が口付けていた煙草を奪い、そのまま咥えた。
 呆然とする秋山に、エリーは紫煙を吐き出しながら言う。

「不味いですね」
「あ……そう」
「でも」
「……何」
「あなたの味がします」

890:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:43:45 CnOx4Neq
 知っているのか、と突っ込んだら教えてくれますか? と返す辺り、やっぱり只者じゃない。
 というか、苦手だ。
 何だって自分の周りの女性はこうも扱いにくいのだろう。
 自分の予想を上回る天然娘に、自分の予想通りに踊らせる悪女。ろくな女性はいないのか。

「……アンタってそんなに意地が悪かったっけ?」
「さぁ……どうでしょう?」

 余裕。あくまでもはぐらかし、こちらに主導権を与えない。
 エリーの白く美しい指と、その処女雪のような白をより際立たせる、紅く彩られた爪が秋山の輪郭をなぞる。
 意味ありげな動き。しかし何の意味も孕まぬ遊戯。まるで魅了されたかのように秋山の視線はエリーの瞳から逃れられない。
 呼吸音すら疎ましい、張り詰めた空気。咥えていた煙草の紫煙を吸い込むと、ゆっくり、ゆっくりと吐き出す。
 否、それはまるで自身の内側に宿る劣情が煙と共に零れているかのようだ。その表情がとてつもなく似合っている。
 誘っているのか。顔の輪郭をなぞっていた爪先はそのまま首を伝い、秋山のシャツのボタンへと辿り着く。
 ピタリ、と止まる指。漂う淫靡と緊張が混ざり合った言い様のない雰囲気。鼻腔を通って脳を刺激する女の匂い。
 どれかが欠ければ全てのバランスが崩れそうで、しかしこの状態を維持する事など到底不可能。
 久々に味わう女の醍醐味に全身が震える。だが、理性は愛しの姫の泣き腫らす顔をビジョンとして見せる。
 生き地獄だ。真綿で首を締められるなんてものじゃない。じっくりと、楽しむように少しずつ解剖されていく最悪な気分だ。

「……離れろ。冗談じゃすまない」
「冗談でなければ、よろしいのですか?」
「そういう意味じゃない。とにかく、離れてくれ」
「ならば、このナイフで私の喉を貫いてください」

 突如握らされた大振りのナイフに、秋山は青ざめる。
 エリーは、秋山に握らせたナイフの切っ先を自分の喉に押し当て、にこりと微笑む。

「どうぞ、ご遠慮なく」
「……今後絶対にアンタには酒を飲ませない」
「ふふっ。貴方は優しく、身内にとても甘い。その完全の内にある不完全に、私は魅入らせられるのでしょう」

 エリーの言葉の真意が計りかねず、秋山は首を捻った。

「私は、貴方が思うほど完璧ではありません。むしろ、何も出来ない不出来な女です」

 秋山の手からナイフを取ると、まるで手品のようにナイフは姿を消した。

「神崎様のような、愚直で一点の曇りも無い、無垢で美しい人間ではありません」
「……彼女は特別だ」
「ですが、それでも……それでも、酷く彼女が羨ましく、時に疎ましく思えるのです」

 煙草が弧を描き灰皿へと吸い込まれていく。秋山の胸に置かれた手が、酷く熱い。
 空いたもう一方の手は秋山の手と重なり、指が絡まる。その表情とは真逆に、とても人間味の帯びた掌の温度。

「欲してしまうのです。彼女の後姿を追うその視線も、髪を梳くその指も、彼女を惑わすその声も、全て」
「……知らなかった。俺ってモテるんだ」
「ええ、とても。それ故に、苦労もなされるのでしょう?……女の怖さを、思い知りなさい」

 最早、言葉で正しさを繕う事など無理だった。


891:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:44:32 CnOx4Neq

 重なった唇から、甘い声が漏れる。舌と舌が絡まり、淫猥な音を上げ、何度も激しく顔の位置を変える。
 離れては重なり、無色透明の唾液の糸を引いて離れては、収まりきらぬ欲情が再びお互いの唇を貪る。
 とても荒々しくて、どこまでも淫様で、まるで相手の感情など関係無いと言わんばかりの、獣同士のキス。
 明りが落とされた無音のリビングに響く、二人の息遣いと衣擦れ音。
 もうお互い、拒む事を忘れた。お互いの立場を忘れた。取り巻く世界を忘れた。今行っている行為に全てを見出している。
 後悔など、後ですればいい。懺悔など、後ですればいい。今重要なのはこの快楽と、この感触。
 一つ、また一つと秋山のシャツのボタンが外されていく。はだけたシャツから覗く胸板に、エリーは感情の赴くまま舌を這わせる。
 秋山の手がエリーの頭を押さえつけるが、邪魔だと言わんばかりに払いのけられる。

「つッ!?」

 鎖骨辺りに、赤い印が刻まれる。首筋、肩、いたるところを彼女の唇が犯す。
 愛撫と呼ぶにはあまりにも愛のない、一時の感情に身を任せた遊戯。
 忌々しさと欲望が混じり合った感情が、秋山の中で蠢く。ドロドロと、酷く憂鬱にさせる、醜い感情。
 女に組み敷かれるという現実も、彼にとっては面白くない。
 ただ体はエリーの唇を、舌を、匂いをよこせと訴えかけてくる。そんな自分自身に一番腹が立つ。
 本当、この女は苦手だ。



 気がつけば、時刻は五時三十分。
 セックスは無し。前戯も無し。オーラルセックスをした訳でもない。
 ただただ、求めるがままにキスをした。非常に腹立たしい事に、秋山の今までで五本の指に入るほど上手いキスだった。

「さて、それではそろそろ失礼します」

 乱れた衣類を正すと、何の感想もなく、普段の通りの無感動な表情を浮かべながらエリーは言った。

「二度と来ないでくれ」

 本音だと思う。しかし、どこか建前っぽいニュアンスで吐き出された言葉に、エリーは首を振る。

「また、いずれ。その時まで、これはお預かりしています」

 エリーへ顔を向けた秋山の表情が強張る。エリーが持っていたのは、まだ新しい煙草の箱と、お気に入りのジッポ。
 そのジッポで勝手に封を開けた箱から一本煙草を取り出すと、火をつける。

「では、またいずれ」

 紫煙を吐き出すと、満足げに微笑む。踵を返し、廊下へと消える。
 ドアが開かれ、静かに閉まるのを確認すると、秋山は悪態をついた。
 今日は最後の最後まで、やられっぱなしだ。


892:悪戯好きの猫は戯れる
07/06/07 21:45:12 CnOx4Neq
 風呂から上がるのと、神埼直が帰ってくるのは同時だった。
 慌てた様子でブーツを脱ごうとする直に、ため息混じりに落ち着け、と言う。
 照れ笑いを浮かべながらブーツを脱ぐと、ただ今です、と笑った。

「ああ、お帰り」
「えへへ。先に帰ってきちゃいました」
「何で?」
「何でって……んー……その、秋山さん、の顔が見たかったから……です」

 どんどん尻すぼみになっていく直の言葉に、秋山は柔らかな笑みを浮かべる。
 自然に直の髪を梳く。その行動を、直も当然のように受け入れる。

「俺も、会いたかった」

 笑顔を向けられ、直は赤面した。不意打ちは卑怯だ。

「あ、夕食はもう済ましました?」
「いや、まだ」
「なら何か作ります!」
「あーうん。よろしく」
「何が食べたいですか?」
「何でもいい」
「んー……じゃあ、パスタが余ってたと思うんで、カルボナーラとかどうですか?」
「……いや、カルボナーラは当分、遠慮しておく」



 夜風が頬を撫ぜる。吸いなれない煙草を燻らせながら、空に映える綺麗な満月を眺める。
 吐き出す紫煙が今日の事を思い出させる。
 ドアが開けられる音がして、エリーは振り向いた。立っていたのは組織の男。まだ入ってきたばかりの、新人だろう。顔に緊張が見て取れる。
 物珍しげな視線をエリーに投げかけている。

「お呼びです」
「分かりました。すぐに参ります」
「……煙草、お吸いになられるんですね」
「ええ……たまに、口元が寂しくなるので」
「……では、失礼します」

 深く追求する事無く、男は部屋から姿を消す。香る独特の匂いにかすかに胸を締め付けられる。
 そんな未練がましい感情を押し殺すかのように煙草を灰皿に押し付けると、エリーは腰掛けていたベットから立ち上がる。
 満月を見上げ、数秒考えるように瞼を閉じる。だがすぐに瞼を開くと歩き出す。
 悪戯好きの猫に化ける夢のような時間は、終わりを告げる。


893:名無しさん@ピンキー
07/06/07 21:48:40 CnOx4Neq
これにて終了! 稚拙な腕は皆様の寛大なお心にてどうかご勘弁を!
あ、あと>>883さん、頑張って下さい!

>>883がまとめサイト作ってる顔が超セクシィィィィィィィィィィィィッ!」

以上キノコの弁でした。


894:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:00:56 Vax/4/kf
>>885
GJ!!直が可哀想な気もしたがよく書けてるな~

ところで投下してみます。
秋×直
エロありです。というかエロのみ?
お手柔らかにお願いします。

895:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:03:03 WEHjVw1e
1

読書をしている傍で彼女が熱いミルクを飲みながら微笑っている
そんな空間が好きだ。

「秋山さん」

いつものごとく、ただ呼んだだけ、とは思えない真剣な声だったので
「何」
目を休めて彼女に向き合った。
が、俯いたまま答えない。
「どうした」
顔を上げさせると、目にいっぱいの涙を溜めていた。
半開きの口元が色っぽくて、思わずキスをしてしまった。
「ん?」
そして優しく頭を撫でてやると、ようやく口を開いた。
「あの…あの…、怒らないでくださいね?
あの…私と秋山さんは…、恋人どうし、なんですよね?」
(何を言うかと思ったら…)
半ばあきれつつ、彼女のペースに合わせてやることにした。
「違うの?」
「私が聞いてるんです。どうなんですか?!」
(何考えてんだ…?相変わらず読めないな。)
もう一度キスしてふわりと抱きしめた。
「そうでなければこういうことしないと思うけど?」
彼女は腕の中でしばらく黙っていると、意を決したように顔を上げた。
「それじゃっなんで何もしないんですか?!」
「……どういうことかな」
「だって…恋人どうしだって言うなら、あの…えっと…もっと、その…」
(またどっかで吹き込まれたな…)
「セックスのこと言ってんの?」ニヤリと意地悪く言ってやった。
案の定、一気に彼女の顔が赤くなり何も言えなくなってしまった。
「…したいの?」
今度はできるだけ優しく囁いてやる。
「だって…好きなら当然なんじゃないんですか…?私…私は…秋山さんが、好き…です。」
(まったく…)
「わかってるよ」
「秋山さん…は?私のこと…好きですか?」
直球すぎて逃げようもない。
「秋山さんがそういうの得意じゃないってわかってます。
でも…不安なんです。…私のこと好きなら…お願いします。」
「…途中で嫌って言われてもやめられないと思うけど」
「嫌なんて…言いません。…秋山さん、好き。」
そういうと、彼女はそっと顔を寄せた。
触れるか触れないかぐらいのキス。
きっとこれが今の彼女の精一杯なんだろう。

「俺も…好きだよ」

彼女の精一杯に応えるように、深く、口づけた。


896:名無しさん@ピンキー
07/06/08 00:04:18 Vax/4/kf
2

ずっと…こうしたかった。

いつものついばむような軽いキスではなく、じっくり味わうような深いキス。
差し入れた舌に精一杯応えようとする彼女が愛しい。
存分に味わったあと名残惜しく唇を離すと、すっかり女の顔になった彼女がいた。
秋山は、服を脱がしながら首、肩、鎖骨、そして小ぶりながら形の良い蕾に口づけていった。
「…ん…んん…」
目をぎゅっと瞑り、唇を噛み締め必死に声を抑える彼女に
「切れるよ」
と優しく口づけた。
「秋山さん…私…どうしたら良いかわかりません…。」
「なにも。そのまま感じてればいい。」
秋山の細く長い指が直の敏感なところをなぞる。
「あ…っん……ふっ…ぅ。」
突然の刺激で自分の声とは思えない甘い声に驚き、恥ずかしさのあまり手で顔を覆う。
「大丈夫、かわいいよ。」
秋山は真っ赤になった直の耳に唇を寄せ、囁きながら口づける。
「おまえのかわいい声が聞きたい。」
「そんな…」
体中にキスを降らし、蜜が滴った直の中心を、舌で丁寧に味わった。

「あ…やぁ…あ…きや、まさぁん…」

息も絶え絶えに必死な直の声は、腹の奥が熱くなるに充分だった。
「おまえ…それ反則だぞ。」
「え…?」
秋山は口づけ、足を抱えると一気に己を突き立てた。
「きゃぁ…いたっいたいです…ん…うぅ…」
初めて感じる痛み。自身が裂けてしまうかのような衝撃に、
直の目にはみるみる涙が溜まっていった。
「…っ……すまない…」
我に返った秋山は溢れる涙を舌でぬぐいながら、
自分を抑えられなかったことを悔やんだ。
「…いぃんです…。私は、秋山さんのものだから。
うれしい…これで…やっと全部秋山さんのものになれたんですよね…?」
どんな言葉が男をあおるのか、この純粋無垢な心は知らない。
「…あぁ」
またしてもこの可愛らしい宝物をめちゃくちゃに愛してやりたいという衝動をなんとか抑え、
やさしく口づけた。



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