SHUFFLE!でエロパロ Part4at EROPARO
SHUFFLE!でエロパロ Part4 - 暇つぶし2ch600:名無しさん@ピンキー
07/07/25 18:50:31 jUPMcFor
保守ネタにツッコミたくはないんだが、キャラの口調がほとんど合ってないな
口癖などで無理やり該当キャラに見せてる感じが拭えない

ネタ的には悪くないんだが非常に残念だ

601:名無しさん@ピンキー
07/07/26 12:30:40 /EnsS6fF
>>600
確かに…
少し改編するとらしくなるな

しかし、仙堂バロスwww

602:名無しさん@ピンキー
07/07/26 14:32:39 NOTB0U5Q
プリムラとかただの基地外になってるしな

603:改編してみた。反省は(ry
07/07/27 00:12:48 6OGfJHC8
ある日の休み時間にて、
麻弓「…ふんふん。…へぇ~なるほどねぇ~」
シア「み、みんな!あれ見て!? まま麻弓ちゃんが休み時間に漫画じゃない本を読んでる!?」 
プリムラ「……天変地異の前触れ……?」
ネリネ「わ、私、今日傘持ってきてないんですが…」
プリムラ「……多分、そんな生易しいレベルじゃない……」
亜沙「ま、まさか空から槍とか銃弾とかそんなのが…、もしかしたら恐怖の大王クラスのものが!?」
シア「いや~~!! この若い身空でまだ死にたくないッス~~!!」
ネリネ「そんな…、こんなことになるなら稟様ともっともっと一緒に居れば良かったです…」
亜沙「…ボク達、きっと天国に逝けるよね? みんな、天国でも仲良くしようね…」
楓「み、皆さん、なにもそこまで言わなくても…。…ま、麻弓ちゃん? 何を読んでるんですか?」
麻弓「楓?…土見ラバーズの面々はなんで泣いてるの? まあいいけど……。
  コレは雑学の本よ。色々なことや意外なことが一杯載ってて面白いのですよ♪」
楓「あ、そうなんですか?参考書…、とかじゃなかったんですね……よかった」
麻弓「ん、何か言った? 他の皆もいつの間にか泣き止んでるし…」
楓「い、いえ、何でもありませんよ! …た、例えばどんなことが載ってるんですか?」
麻弓「ん~、例えばね、カタツムリって-120℃でも死なないんだって! 凄くない?
   普通の動物は全滅しちゃうのにカタツムリだけは氷河期になっても生き残るらしいわよ。凄い生命力よね~」
シア「そうなんだ~! カタツムリって凄いんだね~」
麻弓「ただ、-120℃になるとカタツムリのエサが無いんだって。『草木が無いから結果死んじゃいますね』だって♪」
亜沙「アハハ、意味ないじゃない!」
ネリネ「クスクス、面白いですね。他にもあるんですか?」
麻弓「他? 他にはね~…。え~と、何々…『虎は発情期になると2日で約100回交尾する』だって」
シア「う、うわ~… トラってすっごいんだね~…」
プリムラ「……1日で50回……」
ネリネ「本当の意味で野獣ですね…」
亜沙「…あれ? でも、ボクたちの知り合いに似たような人がいたような…?」
楓「い、いえ、いくらなんでもそんなには………その、でも、もしかしたら…」
その場の一同(
                   r、ノVV^ー八
                 、^':::::::::::::::::::::::^vィ       、ヽ l / ,
                 l..:.::::::::::::::::::::::::::::イ      =     =
                    |.:::::::::::::::::::::::::::::: |     ニ= 絶 そ -=
                  |:r¬‐--─勹:::::|     ニ= 稟 れ =ニ
                 |:} __ 、._ `}f'〉n_   =- な. で -=
  、、 l | /, ,         ,ヘ}´`'`` `´` |ノ:::|.|  ヽ ニ .ら. も ニ
 .ヽ     ´´,      ,ゝ|、   、,    l|ヽ:ヽヽ  } ´r :   ヽ`
.ヽ し き 絶 ニ.    /|{/ :ヽ -=- ./| |.|:::::| |  |  ´/小ヽ`
=  て っ 稟  =ニ /:.:.::ヽ、  \二/ :| |.|:::::| |  /
ニ  く. と な  -= ヽ、:.:::::::ヽ、._、  _,ノ/.:::::| | /|
=  れ.何 ら  -=   ヽ、:::::::::\、__/::.z先.:| |' :|
ニ  る と   =ニ   | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|'夂.:Y′ト、
/,  : か   ヽ、    | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::_土_::|  '゙, .\
 /     ヽ、     | |:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|:半:|.ト、    \
  / / 小 \    r¬|ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| \


少し離れた場所で樹と談笑中の稟は…
稟「ん? …なんかえらく勘違いされてる視線を感じる。気のせいか…?」
樹「気のせいだよ、稟(勘違いでは無いのかもしれないのが憎い…)」

604:名無しさん@ピンキー
07/07/27 16:27:48 S4sCVXgd
根本的に亜沙のキャラに台詞が合ってないんだが、他は持ち直してるからとりあえずGJ

605:名無しさん@ピンキー
07/07/27 20:33:17 6OGfJHC8
>>604
そうなんだよな…あんな辛辣な事を言うのは稟か樹位のもんだし
しかし、変えにくすぎたorz

606:名無しさん@ピンキー
07/07/28 10:21:30 MU2OLBaQ
上の亜沙の言葉遣いってまるっきり頭の悪い今時のバカ女だしなw

607:名無しさん@ピンキー
07/07/30 15:36:29 sT0VLk3U
結局過疎
誰か、ガシガシ書いてくんないかな…

608:名無しさん@ピンキー
07/08/03 18:34:41 aPBbjsaU
保守

609:名無しさん@ピンキー
07/08/05 11:41:52 cC3r8mff
保守って見るとなんか悲しくなってくるな

610:名無しさん@ピンキー
07/08/05 22:31:59 RThYryL9
やはり、楓と桜の幼馴染丼のSSが無性に読みたくなったので
誰か書いて・・・・・w 
俺には二次創作SSを書く才能は無理w
一次創作なら書けるのだが、原作の雰囲気を崩さずに
物語を展開するのはメチャクチャ難しいっスw


611:名無しさん@ピンキー
07/08/05 22:36:34 t5BII+Bf
>>610
職人からリクエスト要求がない普段はあまりやらない方がいいんだが、もう少し詳しいシチュや情景を希望しといたら?w

612:名無しさん@ピンキー
07/08/06 15:50:47 Yd3zsrD2



613:名無しさん@ピンキー
07/08/06 18:52:48 xpqsc3X7
>>611
でも詳しいシチュ書き込んだらそこまで出来てるんなら自分で書けよ!って突っ込み入れるつもりだろwww

614:名無しさん@ピンキー
07/08/06 19:30:38 pRrBm8C9
貴様さてはエスパーだな

615:名無しさん@ピンキー
07/08/07 11:56:57 qLoL1iiq
なにこの漫才www

>>610
書いてみなよ。
設定が決まっている分やりやすいと思うし。

616:名無しさん@ピンキー
07/08/07 16:48:40 K2si3WXl
あまり細かい設定まで指定されると逆に書きにくいけどね

617:名無しさん@ピンキー
07/08/09 12:24:59 CnCblg8S
楓と桜は親友同士ゆえに桜ちゃんに稟が奪われるかもしれない
不安を抱いている楓と

稟と楓と別の学校に進学してしまったために胸にぽっかりと穴が
空き、3人の楽しかった頃に戻りたいと思う桜に

よる楓と桜の幼馴染丼のSSは何か方向性が違うなwww

普通に浮気性の稟を楓と桜で監禁するのが一番いいかもしれん。
女の子による監禁はベタベタな新婚生活よりも甘い生活ですよ(多分な)

618:名無しさん@ピンキー
07/08/09 17:35:38 ll5PtSXL
浮気性の稟ってのがありえないだろ
チクタクならまだしも

619:名無しさん@ピンキー
07/08/10 01:23:38 ysxFvgIN
じゃあ、中学の頃に稟は二人とも好きになってしまっていたってのはだめか?

620:名無しさん@ピンキー
07/08/10 02:28:29 ajXQlJJH
だめだな、稟の方から複数を好きになるなんてことはありえないでしょ
だからこそどのメディアミックスでも複数を好きになる描写はないし
明確なハーレムENDはなく誰かしら特定の誰かを彼女に選んでいるわけだし

ていうかそういうのはスクイズの誠と被るからやめてほしい

621:名無しさん@ピンキー
07/08/10 03:15:29 Usj7t2ra
稟は自分から好きになるタイプではなく、好きになられて自分は誰を選べばいいのかと悩むタイプ

622:名無しさん@ピンキー
07/08/10 09:49:09 GesEHCtG
しかし、幼馴染の楓と桜を両方から選ぶとなると
結局、二人とも付き合うかもしれないな・・・。
さすがにどちらかを振るなんて可哀想だろうw

623:名無しさん@ピンキー
07/08/10 12:42:08 ysxFvgIN
>>620
っシアとキキョウ

624:名無しさん@ピンキー
07/08/10 16:05:13 ysxFvgIN
よくよく考えるとそれもそれで違うか
すまん

625:名無しさん@ピンキー
07/08/10 16:31:48 Usj7t2ra
>>622
結果なしくずし的にハーレムになるのと、最初から何人をも好きになってるのとは別物だろう。

626:名無しさん@ピンキー
07/08/11 16:41:44 0Udz1rNB
稟は真面目だからな

627:名無しさん@ピンキー
07/08/11 22:57:59 neG0gkpS
そんなことより稟の奴、引き締まったいいケツしてるよな
マジ、エロ過ぎる。
ブチ込みたいぜ!


628:名無しさん@ピンキー
07/08/12 02:18:33 YY+2rb4D
ツッチーは美少女ゲームの中だったらかなりマシな部類だからな・・・。
外見も性格も。

629:名無しさん@ピンキー
07/08/12 12:01:46 6i3ijvCV
オッパイ先生の搾乳プレイはどこで見れますか?

630:名無しさん@ピンキー
07/08/12 17:12:57 dmIp4Fks
稟は後の無い生活環境で一番大切だった人からの虐待を受け続けた男だからな
好きで居続ける事に腐心して特化して壊れたせいか好かれるという事柄に対して麻痺して淡白になってるよな

631:名無しさん@ピンキー
07/08/13 10:16:52 L3TbNHo8
つまりその壊れたところを直すには逆療法!
後のない生活環境に放り込んで好かれさせ続ければいい!
よし諸君、ハーレムだ。
親王魔王も及ばぬ超越者に土見ラバーズごと監禁させよう。
これこそでうすえくすまきな!

632:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:43:29 l4jWZgmz
空鍋楓に逆レイプされる展開とかキボンヌw
あの壊れた楓なら稟を優しく癒してくれるはずwwwww

633:名無しさん@ピンキー
07/08/13 23:52:13 aoRUOnVx
荒れたことがあるから却下

634:名無しさん@ピンキー
07/08/16 15:06:21 MznQX3wY
保守

635:名無しさん@ピンキー
07/08/17 00:20:27 9l2FF7t/
プリムラ保守


636:名無しさん@ピンキー
07/08/17 21:29:02 0ao3V7TB
リアリアのドラマCDでは、桜が楓に宣戦布告(?)してるよね。
そう考えると、楓×桜×稟のイメージは難しくないような・・・。

ただ、桜が稟への想いを再確認してるのが『楓の記憶世界内でのH』だしなぁ・・・
(ドラマCD内での桜のモノローグより)


18禁作品をベースにしてのSSがNGなら、ここでは無理かな・・・。

一応、5章完結で1章途中までは書き始めたのだけども。

637:名無しさん@ピンキー
07/08/17 21:33:40 lMl1lxMB
>>636
> 楓×桜×稟のイメージは難しくないような・・・
上での議論の事を言っているのなら、稟の方から複数の女性を好きになることが難しいと
言われているのであって、誰も楓×桜×稟の構図が難しいと言っているわけではない

> 18禁作品をベースにしてのSSがNGなら
新規の人?
それにしたってテンプレ見るくらいはしなさいな

638:名無しさん@ピンキー
07/08/17 23:27:59 w9zto99X
そもそもSHUFFLE!って18禁作品じゃ・・・。


639:名無しさん@ピンキー
07/08/18 02:01:55 /ol7kO2s
この板は一般向け作品のエロ創作をするための板であって
実際のところ18禁作品の創作は板違いだからな
まぁそんなローカルルール知ってる人間であるならテンプレ
くらいは確認してほしいけど

640:名無しさん@ピンキー
07/08/20 12:37:00 UTDGS8dc
どうでもいいから取り敢えず書いて欲しい

641:名無しさん@ピンキー
07/08/20 16:24:26 BNszOrVo
書き手だからって何やってもいいという事はないし
どうでもいいという事はない。

642:名無しさん@ピンキー
07/08/21 19:57:40 liT2hcEF
そして過疎化してゆく・・・

643:名無しさん@ピンキー
07/08/22 00:44:12 9Q5XZjtY
もともと過疎っているしそんな頻繁に投下があったわけじゃないけどね。

644:名無しさん@ピンキー
07/08/23 19:16:27 0uAm5PRR
稟ってハーレム作ったらどの順番でヒロインを抱くんだろう。

645:名無しさん@ピンキー
07/08/23 20:29:01 Ce8nMEtw
俺は幼馴染丼で我慢するので、後の奴らはおまえらにくれてやるさ

646:名無しさん@ピンキー
07/08/24 01:40:00 +/CYUjQ2
>>644
最初は乱交で、次からはヒロイン同士で決めた順番だろうな
稟から決めるってことはないだろ

647:名無しさん@ピンキー
07/08/25 04:50:03 Rq28dlhi
例えば魔法とかで理性が無くなった場合、誰を最初に襲うだろ?
楓は最初か最後かかなあ。

648:名無しさん@ピンキー
07/08/25 05:11:46 aqX01qcE
理性失ってるのに誰からもないだろう。
通常なら一番近くにいる相手や逃げ遅れた相手だろうがSHUFFLEの場合は
逆に自分から襲われに来るだろうからやっぱりラヴァーズが決めた順番だろ。

649:名無しさん@ピンキー
07/08/25 22:54:12 SGV+ji0e
だな、理性失ってるのなら誰を襲おうがそれは稟の意志じゃないわけだしな

650:名無しさん@ピンキー
07/08/26 01:40:44 wdC17/Cz
稟に一番先に襲ってもらおうって攻防がラヴァーズ内で勃発するわけか。
で、たぶんプリムラあたりがちゃっかりとその攻防の脇をすり抜けて稟に抱きつくって感じかな。

651:名無しさん@ピンキー
07/08/26 06:49:25 aEOnuDub
何故だろう、ほられてる緑葉の姿が浮かんだ

652:名無しさん@ピンキー
07/08/26 08:10:38 0XUcKTky
801禁止なんだからそういうのは書き込まずに思い浮かべるだけにしとけ

653:名無しさん@ピンキー
07/08/27 09:01:59 R2RpxEUi
そして結局誰も書かない、と

654:名無しさん@ピンキー
07/08/27 10:47:45 fe6PZsLe
>>653が書けば無問題

655:名無しさん@ピンキー
07/08/27 16:29:11 R2RpxEUi
悪いが俺は書けない…。ちょっとした事情でね。
だけど他人が書いたのは読んでみたいなー、なんて他力本願な事考えてました。
サーセン…

656:名無しさん@ピンキー
07/08/29 05:34:23 CRSJXt6W
ちょっとした事情も何もただの読者でSS書けるようなスキル持ってないだけだろ、他の皆のように

657:名無しさん@ピンキー
07/08/31 18:15:29 g34TZhbb
保守

658:名無しさん@ピンキー
07/08/31 23:48:06 AcRt654U
なぜ君達は乱交ばかり期待する?

659:名無しさん@ピンキー
07/09/01 00:04:40 VwCuman1
>>658
興奮するからさ

660:名無しさん@ピンキー
07/09/01 01:11:59 x2Uytw1O
ageてる辺り本気に聞いてるわけじゃないんだろうが
マジレスするなら、FD含めてゲーム版にハーレムエンドがない影響だろ
ハーレム要素がありながらそれがないという状況は、よりハーレムを渇望させる要因になってるし

661:名無しさん@ピンキー
07/09/03 09:05:13 29sJBPvT
書き込まないと落ちるとはいえ
雑談だけで埋まっていくのも悲しいものがあるな

662:名無しさん@ピンキー
07/09/05 21:56:34 kY7bej7L
そろそろ投下があってもいい気がする

663:名無しさん@ピンキー
07/09/08 00:26:59 gb4/qmId
SS期待あげ

664:名無しさん@ピンキー
07/09/08 09:39:16 dbzDKlOj
職人降臨期待さげ

665:名無しさん@ピンキー
07/09/11 12:59:39 cavD+06v
暇潰しに投下します。










シア「何故?ネリネちゃんとプリムラちゃんとばかり!!するっすか」

凛「それは・・・」



シア「それは・・・!!」




凛「一回で二度おいしいからだ」




シア「・・・・・・」




凛「一回で貧乳と巨乳が味わえる」




ネリネ&プリムラ「ポッ」




シア&楓「貧乳になりたい」




亜沙「巨乳になりたい」

666:名無しさん@ピンキー
07/09/11 13:25:12 tFtRC0PS
>>665
乙です。
ただ、以下の所を直せば良くなると思います。
凜→稟(但し、みなさんよく変換ミスしますのでお気になさらずに)
シアの台詞の中の…
ネリネちゃん→リンちゃん
プリムラちゃん→リムちゃん

自分が思いついたのは以上です。
でも短くても面白かったので又投稿をお願いします。

667:名無しさん@ピンキー
07/09/11 15:29:58 cavD+06v
>>666ご指摘、感謝します。
それと暇とネタが思い付き次第投下させていただきます。

668:名無しさん@ピンキー
07/09/12 02:53:40 9XHoEEbt
職人を大事にしたい気持ちはわかるが正直これはつまらないとは言わんが面白くはないだろう
呼称という一番基本的な間違いを犯している上に笑いどころのない普通のネタだし

669:名無しさん@ピンキー
07/09/12 03:34:28 TuPVJEk8
ネタ以前の問題で、
> シア「何故?ネリネちゃんとプリムラちゃんとばかり!!するっすか」
これは明らかに日本語がおかしい。
呼称の間違いもそうだが、疑問符と感嘆符がありえない場所に付いてるし。

> シア&楓「貧乳になりたい」
これもありえない。
作中での事を考えたら、二人とも巨乳になりたいとは言うかもしれないが貧乳になりたいとは言わない。

稟の言動には敢えて目を瞑るとしても、>>667がSHUFFLE!について知らなさすぎるのが致命的。
ネタだからといっても適当にキャラを組み込めばいいというものでもない。
そのキャラならありえるという行動をさせてこそネタが生きてくる。

670:名無しさん@ピンキー
07/09/12 11:42:23 +Uw6bEww
まぁ、あまり苛めてやるな
今回の事を踏まえた次回に期待しようではないか

671:小ネタ
07/09/13 02:20:29 Tu1MsfVE
「なあ、樹」
「どうしたんだい、稟。まるで『俺はシアたちに相応しい男とは思えない……だが緑葉樹という男になら!』と言わんばかりの思い詰めた雰囲気で―」
「前半部分になら若干同調してやってもいいが後半部分は俺の存在をかけてでも全否定してやる」
「ああそうかい……それで、実際の用はなんだい?
昼食が終わってあとは午後の授業開始を待つばかりの、気分が高揚から倦怠を経て憂鬱へと変化する俺様的ナイーブな時間帯にナンセンスな話題はご免こうむるよ」
「何を言いたいのか毛ほども理解できないがそんなに愉快な話題じゃないことは確かだな」
「まあ言ってごらんよ。普段他人に振り回されてばかりの稟が―おっと、良いあだ名をを思いついた。『他人に振り回されて馬鹿稟』なんてどうだい?」
「後半がどっかの半分がやさしさで構成されてる風邪薬みたいに聞こえるからやめろ。つーか名前とかぶってる助詞に悪意がこもっている気がするんだが」
「気のせい以外の何物でもないからそれ以上の深読みはしない方が吉だね」
「……まあそれで本題だけども」
「やっとかい。まったく話の脱線にもほどがあるね。稟のダイヤグラムがどれだけ乱れようと構わないけれど俺様のそれは日ごとに秒単位で定められているんだからさ。
例えそれが学生同士の何気ない歓談といえども話の筋はきちんと通すべきだと思うよ」
「麻弓の名前なんだけどさ」
「ワールドクラスもびっくりなスルーっぷりに俺様のテンションはフリーホールさ」
「……あいつって名前のあとに『=タイム』って付いてるだろ? あの意味ってなんだ?」
「何かと思えば話題の種は麻弓の名前なのかい? 稟、時間はもっと有効に使うべきだよ。名前に疑問を持つにしてもそこはカレハ先輩に目を付けるのが俺様的ベストチョイスだね。
なぜ開門以前に神界で生まれた方に『枯葉』という日本語で名前をつけたのか、それとも神界には同音異義なまったく別の『カレハ』があるのかなど―」
「ああ知らないのか。ならいいや」
「まあ早合点はよしなよ、稟。俺様はただ、このアンニュイでノスタルジックなひと時を麻弓のトークなんかでブレイクしたくなかっただけさ」
「何、お前ルーリスペクトなのかもしかして」
「麻弓の『=タイム』についてだけどね」
「ああはいはい」
「詳しいところは本人に聞くのが手っ取り早いんだろうけど、そんなことあいつに聞こうものなら
『ぷっ、なーに。緑葉くんてばそんなこともわからないの?』
的な嘲笑とそれに付随する根も葉もない俺様に対する罵詈雑言が容易に予想できるからまず俺様的解釈をするとしよう。納得がいかないようならあとで麻弓に聞いてみてくれ。稟ヒトリで」
「いくらなんでもその麻弓人物像は幼馴染としてどうなんだ」
「恐らくあれは麻弓の生まれに由来するね」
「魔界生まれ、ってことか?」
「半分、いや三分の一ってところかな。ただの魔界出身者ならつかないね。リンちゃんや魔王さま、それに公式に名前が公表されていないけれどその他の魔界出身者にもいないだろ?」
「公式とかいうな。……そういえばそうだな。俺も魔界出身者は知ってるのはバーベナ内くらいしかいないけど確かにみんな名前だけだ」
「だろ?」
「じゃあなんで麻弓は?」
「恐らくだけど、ハーフってところに原因があるね。その起源がいつか知らないけれど、まったく違った世界の人間二人が子を成したんだ。
当然、各々の世界には各々の名前のつけ方がある。
人間界だってこの国にこそないけれど他の国では宗教や歴史的な理由から個人が三つや四つ名前を持ってるところだってあるんだからさ。
きっと妥当なところで人間界名、恐らく麻弓が生まれた地域は日本からの迷途者の子孫がいたんだろうね、と魔界名の二つを付けたんじゃないかな。
それがいつの間にか習慣化したんだろうね」
「なるほどな」

672:小ネタ
07/09/13 02:21:20 Tu1MsfVE
「しかしね、稟。麻弓の名前に関してだけは俺様はもうひとつの解釈を持っているのさ」
「へえ、なんだよ」
「そう、あれは英和辞書を何気なく捲っていて『equal』の原義を見つけたときだった。その瞬間、俺様の脳はまさにあいつの名前にぴったりの解釈を導き出したのさ!」
            (イコール) (タイム)
「すなわち、『麻弓・(胸が)平らな・ちょ、ま!』! どうだい、稟。これぞまさにあいつに相応しい―」

「みーどーりーばーくん」
「俺様の後方から不穏などというには余りに禍々しすぎるオーラが降り注いでいるんだが、稟の目にはいったい何が映っているんだい?」
「もうお前の説明そのままを具現化したような話題の中心人物がまさにそこに」
「なるほどね」
「先に言っとくぞ、樹。五時限目の世界史だが、俺は紅女史に何を聞かれようとお前の所在については一切しゃべらんと」
「エターナルフォースブリザード以上の冷たさだね、稟。元はといえば君が話題にしたのが……て、まあ落ち着きなよ麻弓。
いいかい、婦女子が喜色満面で荒縄を振り回すなんて道徳的に問題があるとは思わないのかい?
少しでも自分が理性ある人間で理解されにくいだろうけども女性だと思われたいのなら―」
「問答―無用っ!」
「アッー!」

「なんだか誤解されそうな断末魔だな。しかし某大手サイト知恵袋で元ネタ確かめてた奴もいるってのはどうなんだ? しかも少し間違えて」
「……閃いちゃいましたっ!」
「おうっと、びっくりしたぞ楓。実はすぐ後ろにいたとか」
「ええ、会話文のみマジックの賜物ですね」
「書き手の横着だと思うんだが……で、何を閃いたって?」
「今日の御夕飯です。朝からずっと迷ってて、いっそアカシックレコードでも見ようかと思ってたんですけど今の麻弓ちゃんと樹くんのやり取りを見てたら思いついちゃいました」
「人間クラスのエビフライか……まずその大きさの海老を見つけることが困難そうだな。まず間違いなく一般には販売されてないだろうし。全記録書見るのと比べたらどっちが簡単だろうな」
「もう家に届いてると思いますよ」
「さよけ」


 了

673:名無しさん@ピンキー
07/09/14 06:58:07 snbIx9QG
ハーレムとはどこまでのことを指すのでしょう?
リコリスと桜と紅女子とアイも含めたもの?

674:名無しさん@ピンキー
07/09/14 10:58:35 YTinvCyC
>>673
基本的にはメインヒロイン全員(SHUFFLEではシア・ネリネ・楓・亜沙・プリムラの5人)と結ばれたもの。
べつに全ての女性キャラと結ばれる必要はない。
逆に言えばメイン5人が含まれていれば、後は誰を含めようがハーレムになる。
例えばメイン5人+麻弓、メイン5人+カレハ&撫子、メイン5人+セージ&亜麻、3つのパターンそれぞれハーレムと言える。

675:名無しさん@ピンキー
07/09/14 12:35:18 Cyz5UFzz
カレハと撫子の組み合わせはかなりいいな。

676:名無しさん@ピンキー
07/09/15 01:49:28 v0nw19Wu
>>673
とりあえず土見ラバーズはメインヒロイン5人(シア・ネリネ・楓・亜沙・プリムラ)と
SHUFFLE!内で限れば麻弓、カレハ、キキョウ、ツボミの9名。
桜はリアリアの登場キャラだが、元々幼馴染で稟に告白したことあるキャラだから
まぁ、どのルート通っても最終的にラバーズ入りしそう。

ハーレムなら>>674の言うとおりメイン5人が鉄板だが、
稟が複数のヒロインに手を出した時点でなし崩し的に残りの5名のラバーズもハーレム入りするのは確実。
あとは他の女性キャラだが、とりあえずリコリスはネリネと同一で存在できないから彼女は無理だと思う。
アイさんと撫子先生はハーレム物作るなら一応含めても問題ないんじゃないかな。

677:名無しさん@ピンキー
07/09/15 02:09:42 lCqo39aX
可能性の話したらキリないんだし、メイン5人が含まれていればハーレムってしとけばいいと思うが
最終的にとかサブもとか言ってると話がややこしくなるだけ

678:名無しさん@ピンキー
07/09/15 05:21:38 SFI/bGDB
アイさんはともかく先生は接点ない気が

679:名無しさん@ピンキー
07/09/15 13:29:32 KZjpWdYp
>>671-672が完璧にスルーされてカワイソス。まぁ、小ネタだからだろうけど。

ちゃんと書けてるけど蛇足的なものが多すぎて読みにくいかな。
ってのが個人的な感想。
馬鹿稟はちょっとうけたw


680:名無しさん@ピンキー
07/09/15 21:55:26 xB9TkOEP
>>677
ヒロイン達以外に誰を加えるかは作者次第だからな
676だと結局は女性キャラ全員入れないとハーレムじゃないとか思われそうだ

681:名無しさん@ピンキー
07/09/19 14:01:58 YSWkgfMm
全員娶ったハーレム作るなんて余程の腕がないと出来ないだろうな。
登場人物の数が多いほどまとめにくくなるし。

682:名無しさん@ピンキー
07/09/19 22:11:56 GnefFEmU
とりあえずヒロイン5人のハーレムものは見たいな。

683:名無しさん@ピンキー
07/09/24 15:29:49 VjyeZvwN
何回かにわければたとえ最大12人のラバーズでもかけるだろうけどそれは
だめなの?

684:名無しさん@ピンキー
07/09/24 15:34:58 OgrJ36el
>>683
某スレの17P氏を思い出した

685:名無しさん@ピンキー
07/09/24 15:35:10 rYHuud44
駄目ってことはないけど、分ければ破綻せずにちゃんと書けるってものでもないぞ
あともしキミが書くという趣旨の質問なら余計に不安だ、本来漢字で書くべきところが平仮名な上にageてるし

686:名無しさん@ピンキー
07/09/24 16:16:11 QJFkKI+l
>>683
無理に大人数取り扱って整合性の取れていない駄作になるよりは
自分の力で賄える人数を取り扱って良作にするのが最良だと思うが
そもそも大人数ハーレムを書いてくれという話じゃないし

687:名無しさん@ピンキー
07/09/26 11:33:35 Z4DuqiDc
べつにかいたりはしませんよ。というかそんな腕ないし。

688:名無しさん@ピンキー
07/09/26 13:04:48 2qqwaApb
書かないし腕もないのに12人書けるだろうとか勝手な事言ってたのかよ。
てかsageろろ。

689:名無しさん@ピンキー
07/09/28 12:41:48 ELBx2X5S
これだけハーレムの話題で盛り上がったのに誰1人書こうとする者がいないとは・・・

690:名無しさん@ピンキー
07/09/28 22:44:04 rLnPDMrt
前、話があったあった楓と桜のを書いてみようかと思うのだが話が纏まらず保留してる
面白く出来そうなのになぁ

691:名無しさん@ピンキー
07/10/01 16:52:14 f8/zqpYG
ほしゅ?

692:名無しさん@ピンキー
07/10/04 11:37:02 x7xLDAcD
紅女史×稟を書こうと思ってもなかなかまとまらん上、紅女史の小説はないから大変だ。

693:名無しさん@ピンキー
07/10/05 00:53:18 RtVu2Vv6
ないなら先駆者になればいいっ!

694:名無しさん@ピンキー
07/10/07 14:55:34 y3bb+hU8
撫子はリアリアであったように良く相談者から恋愛に変わっていくってのが一番まとめやすいかなぁ

695:名無しさん@ピンキー
07/10/07 19:39:52 pqxMxP7X
確か過去スレでは短いけどあったよね。紅女史。

696:名無しさん@ピンキー
07/10/08 00:49:31 KcX6mAZI
紅女史と稟のSSは個人サイトで知ってるけど、色々と難しいよなあと思わせる難産でした
出来れば酒が入って独身の悩みをこぼしつつ勢いでヤッホー♪ってのが
ありがちでも無理ない展開か、うーん

697:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:05:47 zdFxcZbU
撫子先生のはちみつ授業

698:名無しさん@ピンキー
07/10/08 01:23:25 aVG2B1Jk
酒の勢いってのは勘弁してほしいな
なし崩し的に結ばれても嬉しくないし、第一稟ならそんな勢いに身を任せないだろう

699:名無しさん@ピンキー
07/10/08 13:10:38 uOowFrh5
へたれ稟なんていらない。

700:名無しさん@ピンキー
07/10/10 03:46:29 o7JCLP3S
たまには黒稟が見たい

701:名無しさん@ピンキー
07/10/10 04:57:02 EA1/stdc
黒稟だと物語が成立しないと思うんだが
それなら正義感バリバリのヒーロー稟とか見てみたい

702:名無しさん@ピンキー
07/10/10 06:34:33 QZlJKj1m
結局言ってること一緒な気が…

まあ、俺も黒はあまり見たくないかな

703:名無しさん@ピンキー
07/10/10 14:33:14 0OwwkRqv
ヒーローなら全員の問題を一気に解決してくれそうだなw

704:名無しさん@ピンキー
07/10/11 05:30:46 l3bWMguf
きむたく?

705:名無しさん@ピンキー
07/10/11 13:14:55 TV+9i8wX
木夢託

706:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:05:58 JUW/g7KQ
とりあえず稟×麻弓出来上がったので落とします。

どうか盛り上がりますように………スレ容量怪しいけど

707:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:07:33 JUW/g7KQ
10月のある日………

『稟、待たせたね』

不意に肩を叩かれ、振り替えれば、そこには何ら変わりない友人の姿があった。

『すまないな、樹』
『全く、女の子からの誘いならともかくあまつさえお前直々にデートのお誘いとはね』

樹はヤレヤレといった表情で続ける。

『で、俺様を呼び出したからには……まぁ、大体想像はつくけど。
大方、麻弓の事だろ?』
『さすがだな、樹………』

樹の表情が曇る。
その表情にいつもの軽い樹の姿はない。

『最近麻弓のヤツ………妙に俺を避けるんだ…』
『それは見ていればわかるよ。ま、俺様の見解は稟の考えてる事とはちょっと違うけどね』

樹の表情が一層険しくなる。
こんな表情の樹は見たことがない。

『避けてるのは麻弓じゃなくて稟の方だろ?』

なんでこいつはこうも人の確信をズバッとついてくるかな。
あぁ、このあとのセリフも予想出来るぞ。

『楓ちゃん達のことを気にかけてるんだろ?』
『そのとおりです、ハイ…』

いろいろあった末に俺は麻弓を選んだわけだが……楓達の手前、あまり見せつける訳にもいかずに麻弓との付き合いは平行線…いや、大きく湾曲し始めている。


708:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:08:21 JUW/g7KQ
分かってはいた、だがやはり…祝福してくれたとはいえ、ずっと俺を慕ってくれていたのは事実………やはり傷つけるのは怖いものだ。

『もし稟が楓ちゃん達を傷つけるのが怖いがために麻弓を避けてるのなら、俺様は君を殴るよ』
『さぁ、殴れ!』
『わかりやすいね、顔に書いてあるよ』

樹がからかう様に笑う。

『いいかい、稟。どんな事情があろうとも君は麻弓を選んだ。周りもそれは分かっているはず。それなのに君が麻弓を避けてしまっては自分の気持ちを押さえて二人を祝福した彼女達は報われないよ』
『なら、俺はどうすればいい……どこに進もうと結局誰かが傷つくだけじゃ…』

そこまで言って樹が遮る。

『稟、女の子はね…思った以上に強いんだよ?彼女たちだって稟の事が好きで好きでたまらないはずなのにそれを押し殺して麻弓とのことを祝福してくれたじゃないか。ならそれに答えなきゃ彼女たちの思いが無駄に…それこそ傷つけてしまう結末だよ』

そうか、そうだよな。
俺が選んだのは麻弓だ。
なら麻弓を愛してやればいいだけの事。
そうでないと俺を最後まで慕ってくれたみんなに…なにより俺を愛してくれてる麻弓に失礼だよな。

709:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:10:05 JUW/g7KQ
『すまないな樹、おかげで気持ちの整理が付いたよ。悪いな手間取らせて』
『気にするなって。麻弓からも同じ様な相談受けてたし』
『麻弓も?』

そうか、麻弓は麻弓なりに悩んで…

『そうそう、これ渡しとく』
『なんだこれは?』

樹から小さな箱をもらう。
開けようとすると。

『まった、これは麻弓と開けるように』

そういうと樹は振り返り歩き出す。

『ま、俺様は間違い大歓迎だけどな』

そういって手を上げる。



そうして今、自室には麻弓と二人でいる。
楓とプリムラは俺達を気遣ってくれたのか、買い物に出ると言って出ていったきりだ。

『あ、あの………土見君…?』
『その…なんだ、最近あまり構ってやれなかったから………』
『いいの、わかってる…楓の事もあるし』

そういって俯く麻弓。
正直、麻弓のこんなところが一歩を踏み出せずにいたのかもしれない。
無論俺もだが。

『まぁ、今日は謝罪とお詫びを兼ねて………、』
『ん………いきなりはずるいのですよ……』
そういって不意に麻弓の唇を奪う。
何度かやった行為とはいえ、恥ずかしい。
顔が赤くなるのが分かる。
麻弓だって同じはずだ。

710:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:10:47 JUW/g7KQ
ふいにポケットの箱を手に取る。

『何なの、それ?』
『さぁ?樹がくれたんだが、二人で開けろって』

ガサガサとラッピングをはがすと…

『こ、これって………』
『今度エビフライなのですよ…』

コンドーム、と呼ばれる避妊具が小さなメモ書きとともに入っていた。

【間違いを犯しても、やることはきっちりとね☆】

樹、お前には失望した。

『ま、まぁ、こんなもの渡されたところで俺達にはまだ早………いっ!』

横を向けばそこにはなんと顔を紅潮させながら上目遣いで息を荒くしている麻弓さんがいるではありませんか!?

『あの………麻弓さん?』
『その…つ、土見君がどうしてもって言うなら………か、覚悟はできてる』

マジだ……麻弓さん、目がマジです。
幸い、まだ二人は帰って来てない……ここで逃げたら樹に相談した意味ないよな………。

『本当にいいのか?』
『うん………』
『嫌だったら言えよ………』

そういって俺は麻弓の唇を再度奪う。
少しずつ、ゆっくりと互いの舌を絡ませながら、その感触を確かめる。

『ん………ふぅ…ちゅ……あ…』

初めてのその感触にしだいに甘い声を漏らす麻弓。

711:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:11:48 JUW/g7KQ
キスはそのままに、麻弓の胸元に手を這わせる。

『んむっ!……ぷはっ、そこは!』
『嫌か?やっぱり』
『そ、そういう訳じゃ………ただ、平たいだけのこんな胸…触ってもたいして……ひゃう!』

麻弓の言葉を遮るように手を動かす。
麻弓の体が震えてきた。

『いいんだよ、麻弓は麻弓だからな。それより……直に触っていいか?』
『土見君が…望むなら………』

返事ももらって麻弓の服に手を掛ける。
その肌は随分簡単に姿を現した。

『ブラぐらいつけようぜ……』
『ここまで小さいと逆にサイズがないのですよ………』

ということはこいつは常にノーブラか………いかん、これじゃ日常で意識してしまう!

『でも、これはこれでなかなか………』

そういって小さな突起に吸い付く。
麻弓はビクッと体をのけ反らせ、声をあげる。

『やぁっ!だ、ダメなのですよ!そこは弱くて………ひゃぁぁっ!』

ビクビクッと痙攣する体………まさか、

『麻弓………イッた?』
『はぅ~………』

ぐったりと倒れ込んでくる麻弓を受け止める。

『まさか乳首いじるだけでイクとは……』
『うぅ~、もうお嫁に行けないのですよ……』

712:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:12:37 JUW/g7KQ
そういって顔を赤くする麻弓。
たまに見せるこの表情が俺の心をくすぐる。

『安心しろ、お前は俺が売約済みだ』
『むぅ~………この麻弓=タイム、やられっぱなしは性に会わないのですよ!』

ふいに押し倒される俺。
麻弓がいそいそとズボンを下ろす。

『ま、まて!そこは………』
『問答無用!土見君の息子さんとご対面………ひっ!』

あぁ、俺の息子が天を仰ぐ。
いきり立ったソレを見た麻弓は驚愕の表情を浮かべる。

『お、大きい………入るのかな……ゴニョゴニョ…』

麻弓は俺の息子を手に取るとゆっくりと撫で始める。

『う………』
『気持ちいい…?』
『あ、あぁ……』

俺の反応を見た麻弓の表情が明るくなる。

『なら、出血大サービス………ん』

くっ…麻弓の舌が俺のモノを撫で上げる。
初めて味わうその感触に俺は思わず声を上げる。

『う……あ、ま、麻弓…反則………』
『その表情………かわいいのですよ♪』

そういってさらに激しくなる手と舌の動き。
こうなるともう俺の我慢は限界を突破する訳で……

『くぅ……出るっ!』
『あっ………』

盛大に顔を染める白い物に麻弓はうっとりしている。

713:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:13:23 JUW/g7KQ
『土見君………私でイッてくれた……』

自身の顔にかかる白い物を指で拭いながら口に運ぶその色っぽい姿に見とれてしまった。

『ん………これが土見君の…』
『麻弓………』

俺は麻弓の肩を掴む。

『わかってるのですよ♪………優しくしてくれなきゃ…』

そこまで言って俺は麻弓を押し倒す。
もはやこのまま入れてしまおうかとも思ったが、やはり初めてというのは怖い物……正直、俺も初めてだから優しく出来るかどうかはわからない。

『できる限り……な…』

そういって麻弓のショーツに手を掛ける。
まだそんなに毛の生えていないそこはもう挿入るには充分すぎるほど濡れていた。

『は、恥ずかしいのですよ……』
『何を今更……』

かといって互いに初めてなのでしっかりと愛撫しておくことにする。
麻弓のそこに舌を這わせる。

『ひぁっ……』

麻弓の甘い声が部屋中に響く。
どんどん溢れてくる蜜の味に軽い興奮を覚えつつ、麻弓の反応を楽しむ。

『つ、土見……君……そこダメ…弱いのぉっ!』

ふいに赤く腫れた突起に舌を這わせた途端、麻弓の体が浮き上がる。

『ここ、弱いんだな』
『あぅ~………』

714:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:14:27 JUW/g7KQ
それでも俺は容赦無しだ。
弱いとわかったそこを重点的に責める。
舌でなぞりあげるたび、ビクッと体を反応させる麻弓にちょっとした優越感を覚えていた。
するとふいに麻弓から弱々しく声が上がる。

『土見君………もう我慢できないよぅ……』
どうやらすでに受け入れる準備は出来ているらしい。
自分のモノを麻弓にあてがう。

『ごめん、楽しんでた』
『やっぱり』
『………覚悟はできてるか?』
『うん………我慢する』

その返事を聞き腰に力を入れる。
ズブブ……とゆっくり入っていく感触に出そうになるが堪える。
途中何かに当たるが力を込めるとすぐにそれも突破った。

『ひぐっ………痛っ……』
『大丈夫か?痛いなら…』
『大丈夫だから………お願い…』

麻弓のそこからは赤い液体が溢れ出ている。
正直、痛々しいと感じたが麻弓の望むまま、最奥に到達する。

『あ………ぅ』
『どうした?』
『ぜ、全部入ったね………』
『あぁ…痛くないか?』
『まだ少し…でも土見君の好きなようにしていいよ……』

涙を浮かべる表情に少々罪悪感を抱きつつ、ゆっくりと腰を動かす。



715:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:15:13 JUW/g7KQ
『ひぁっ!んぁ!んぅ!』

動かす度に漏れてくる甘い声がさらに欲望を駆り立てる。

『麻弓…麻弓っ!』
『土見っ…君!いいっ、いいのっ!もっと!』

ただひたすらに腰を叩き付ける。
互いの唇を貪り、手を重ね、交わり、そして達する。

『ダメッ!私…もうっ!』
『くっ………出るっ!』

俺は麻弓の中に全てを吐き出した。
中に………え?

『つ、土見君…中は反則なのですよ………』

しまったぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
避妊忘れてた!

『や、やばい………早く抜かないと…』
『やっ………ダメ!…もうちょっとこうしていたいのですよ………』

あぁ、俺の人生オワタ………

『責任………とってね♪』
『はい…………』

716:名もなきエロファラオ
07/10/12 04:18:58 JUW/g7KQ
以上、麻弓モノですた。
携帯からなんで少々読みづらいかもしれませんが楽しんでいただければ幸いです。

樹の用意したモノを使わないとは……さすが絶稟!



717:名無しさん@ピンキー
07/10/12 04:28:59 TXOjmv0e
GJ!こんな時間に投下とは乙!
しかし容量が厳しいって事はそれなりに作品の投下があったんだなこのスレ

718:名無しさん@ピンキー
07/10/12 14:40:53 TcO1Odz+
短いながらもGJ!
エロありながらもほのぼのしちゃう作風は好きだw

2つほどのツッコミを…
「お前直々…」
ここは
「稟から直々…」とかに直した方がいいかな。

あと麻弓はブラはしてる。
どちらにせよ女の子なんだし着けないって選択肢は無いと思うよ。

719:名無しさん@ピンキー
07/10/12 15:21:13 N/B8wcNR
誤字と、麻弓に「~なのですよ」と言わせるのは微妙なんじゃないかって所が多少あるけど
気になるのはそれくらいだな

720:名無しさん@ピンキー
07/10/12 15:43:05 JUW/g7KQ
>>718>>719
(´・ω・`)うん、今度から気をつけるよ。

また近いうちに駄作もってくるけど、まぁ気にせずにいてくれ。

721:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:01:56 vuWdCvNp
今日はネリネの誕生日ということで、記念にネリネものを一つ(途中までだけど)

722:誓いの輪 ~太陽と月~ 前編
07/10/13 09:03:24 vuWdCvNp
1/4
「…それで? 結局何か買ったのかい?」
「ああ。まあ、一応な」
背後から発せられた質問に首肯しつつ、土見稟は扉を開いて自分の所属する教室へと足を踏み入れた。
そのすぐ後ろに質問者である稟の友人、緑場樹が続く。
談笑しつつ自らの座席に向かう彼らの手にはそれぞれ紙パックの飲料が握られていた。
先の授業が終わり、喉の渇きを覚えた二人は休憩時間を利用して食堂へ飲み物を買いに行っていたのだ。
「そうかい。まあ気に入ったものが見つかったのなら、あの店を紹介した俺様としても良かったよ」
「ああ、助かったよ。…しかしよくあんな店知ってたな? 路地の裏手にあって目立ちにくい上にこじんまりした店だったけど、品揃えも悪くなかったし値段もわりと手ごろだったし…」
「俺様を舐めないでほしいね。女の子に贈る物にはたとえ安くても質の良いものをあげるのが当然だからね。ああいう店には厳しいチェックを入れているんだよ」
自分の机に腰掛けコーヒーを啜りながら尋ねる稟に、樹は眼鏡をクイクイと上げ、大仰に胸を張る。
えらく芝居がかった動きで軽薄さを感じさせるものの、それを妙に自然に感じさせるのがこの緑場樹という男だった。
「お前のそういうところだけは感心するよ。…ただ俺が気に入っても相手が気に入ってくれないと意味は無いんだけどな」
感心と呆れが入り混じった目で樹を見ていた稟がそう言ってふと視線をずらす。
その視線の先には無人の席。
だが無意識の内に普段そこに座っている少女を思い浮かべてしまい、思わず苦笑してしまう。
艶やかな腰まで届くストレートの青髪、魔族特有の長く尖った耳とルビーを思わせる赤く美しい瞳、小柄で細い身体に不釣合いなほど大きな胸やくびれた腰にすらりとした脚。
魔界を統べる魔王フォーベシイの一人娘、つまり魔界の姫にあたる美少女ネリネ。
どこか儚げな雰囲気を醸し出す、大人しく控え目な少女。その少女が稟が恋人として選んだ女性であった。
(ネリネ、喜んでくれるといいけどな)
そんなことを考えながらも、先ほどの授業にて、隣の席の男子に話しかけられ微笑んでいたネリネの姿を思い出し、稟は少しだけ胸が締め付けられるような思いを感じた。
(俺って結構独占欲強かったんだな…)
自分が視線を向ければいつでもそれ以上に嬉しそうな微笑みを返してくれるネリネに気に病むことなどないのだと分かっていながらも、嫉妬心を抑えるのにそれなりの時間と労力を必要とした稟だった。
「大丈夫だよ、きっと。稟がリンちゃんのためにと思って買ったものをリンちゃんが気に入らないはずはないさ」
恋人の机を不安そうにじっと見つめ続ける稟に、樹は半分呆れたように励ます。
ネリネの稟への愛情は周りから見ても明らかで、恋人関係になって以降もその想いは弱まるどころか日々強くなっているように樹には見えた。
授業中居眠りをしている稟を見つめるネリネの優しい目や腕を組み寄り添って下校する時の幸せそうな表情、そして毎日昼休みに行われるネリネの独奏会、“天使の鐘”の響き。
それら一つ一つに稟への溢れんばかりの愛が伺い知れた。
(まさしく稟以外は見えないってやつだね。…悔しいが俺様すらアウトオブ眼中みたいだし)
そんなネリネが稟からの贈り物に喜ばないはずがない、樹はそう思っている。
だが稟には未だにどうして自分のような平凡な男がここまで想われているのだろうと不思議がり、何かの間違いなのではないだろうか等と思っている節がある。
自分自身に自信が無い、というのではなく、ただただ純粋に不思議がっているのだ。それが樹には歯がゆくて堪らない。
(君は十分凄い奴で彼女に思われるに相応しい男だよ。…少なくともこの俺様が友達と認めている位なんだからね)
そんな風に思いながらも、口に出すことは決して出来ない樹だった。
「…それで? いつ渡すんだい?」
「ああ。今日の放課後にネリネの家に行く予定なんでその時に、な。鞄に入れてあるんだ」
樹の言葉に視線を自分の机、その横に掛けられた鞄に送る稟。
そのまま少しの間雑談していた二人だったが、ふと樹が顔を上げ、教室の時計を見て軽く目を見開いた。
「…おっと、どうやらゆっくりしすぎたみたいだね。急いで更衣室に行かないと次の体育は遅刻確定だよ」
樹の言葉に稟も時計の針を確認し、慌てて体操着の入った袋を手に教室を出る。
「うん、今日は快晴! こんな良い天気なんだから、きっといいことがあるよな!」
廊下に出た稟は窓ガラス越しに外を眺め、雲一つ無い青空に微笑を浮かべると、うしっ、と気合を入れて更衣室へと駆け出した。
眩しく輝く太陽に目を細めながら、稟の顔には自然と笑みが浮かんでいた。

723:誓いの輪 ~太陽と月~ 前編
07/10/13 09:04:00 vuWdCvNp
2/4
ところがそんな二人、特に稟をこっそりと見つめ続けていた人物が教室にいた。
「……話は全部聞けなかったが、つまり土見の奴がリンちゃんにプレゼントを贈る、ってことか?」
既に誰もいなくなった教室で椅子に座ったままぶつぶつ呟くその人物。それは稟や樹と同じ制服を着用した同じ年頃の男性、つまり稟たちのクラスメイトだった。
どうやら稟たちの会話を盗み聞きしていたらしく、断片的に聞き取った単語などを基に会話の内容を推測すると、彼の心中は瞬時にどす黒く染まった。
(おのれ! おのれ! おのれおのれオノレオノレヲノレ…! 日頃から所構わずイチャついて人を苦しめるばかりでは飽き足らず、贈り物などという姑息な手段でさらに親密になろうとする気か!)
血が出るまで奥歯を噛みしめ、滝のような涙を流しながら一枚のカードを握り締めるその男性。
そのカードにはその男性の簡単なプロフィールと顔写真、そして何かの番号が記されており、裏面にはデフォルメされたネリネの姿が描かれていた。
どうやらこの男性はRRR―ネリネの親衛隊(本人非公認)―のメンバーらしく、そのカードは会員証らしい。
「俺なんかプレゼント渡そうとしたら『ごめんなさい。贈り物をしていただくような謂れがありませんのでそれは受け取ることが出来ません』って断られたのに~!!!」
姑息な手段と言っておきながら、しっかり自分も試みていたようだ。しかも轟沈したらしい。
(邪魔しちゃる邪魔しちゃる邪魔しちゃる邪魔しちゃる邪魔しちゃる~!!)
完全に据わった目になった男性は口元をにやりと歪ませて哂うと、その方法を模索し始めた。
(どうする? RRRのメンバーを動かして土見の野郎を追い回して今日一日を潰させるか? それとも……そうだ!!)
にやにやと顔を歪ませていた男性だが、不意にその表情を輝かせる。
自分の鞄を手に取るとその中を覗き込み、あるものを確認すると、童話に出てくる魔女のように邪悪に笑う。
「今度家に来るアレのために買ってきたものだが、これを使えば…! フヒヒッ!」
きょろきょろと辺りを伺い、誰もいないことを確認するとどこからか黒いヘルメットとマントのようなものを取り出し装着すると、大股で稟の机に向かう男性。
そして稟の鞄を開けて中を伺い、小さな紙袋を発見するとその中身を自分の持っていたあるものとすり替えた。
「(コー、ホー…)…くくくっ! これで土見の野郎も終わりだ! こんなものを渡されればいくらリンちゃんでも土見を嫌いになるに違いない! (コー、ホー…!)」
稟がネリネにフラれる光景を想像して満面の笑みを浮かべる男性。完全に暗黒面に堕ちたらしく、怪しい呼吸音をさせながら含み笑いをして胸を揺らす。
だがやがて堪えきれなくなってきたらしく、大声を上げて笑い始めた。
「ふっふっふ! ふはっはっは! ふあーっはっはっはっはーーーー……っぐ、げふんげふん! …さて、俺も体育行こっと」
ひとしきり笑った男性はヘルメットとマントを脱ぎ、そそくさと体育の準備を持って更衣室へ向かった。
当然とっくにチャイムは鳴っていたので遅刻扱いとなり、彼は広大なバーベナ学園の校庭を十周させられることになった。
(謀ったな、土見! 謀ったな!! おのれぇぇ!!)
そんな風に走りもせずに稟を睨んでいたためにさらに十周を追加され、彼は体育の授業が終わると同時に倒れこみ、放課後までを保健室で過ごすこととなった。

724:誓いの輪 ~太陽と月~ 前編
07/10/13 09:06:43 vuWdCvNp
3/4
「…何々、この話の内容を総括して一文で答えよ? …一文!? こんな長い話でそんなこと出来る訳無いだろ、常識的に考えて…」
「そんなことありませんよ、稟さま? この英文を最も的確に表す印象的な一文が本文中に示されていたはずですよ?」
「そんなのあったっけ…? …あ、そうか! アレか! え~と、…Nice boat…と。よし、これで全部終わり!」 
机の上にシャープペンを投げ捨て、倒れこむようにして後方に寝転がる稟。
そのまま背筋を伸ばし、凝り固まった肩や首筋を解す稟の前方、机の上にはいくつもの教科書やノート、筆記用具の類が広げられていた。
稟の前に立ちふさがった、難攻不落の砦とも思われるほどの強敵。
それらは一般的には課題と呼ばれるものだった。
体育の後、残された全ての授業を終えた稟はネリネと二人で下校し、そのままネリネの家で本日出された課題に取り掛かっていたのだ。
「…いつまで経っても終わらないからまるで賽の河原で石積んでる気分だったぜ…」
しみじみと呟く稟の目元が僅かに輝いたのは、窓から差し込む夕日が眩しかっただけでは無さそうだ。
「お疲れ様です、稟さま」
隣にいたネリネは可笑しそうに笑いながらも稟にねぎらいの言葉を掛けると、机の上に広げられていた教科書や参考書などを片付け始めた。
ちなみに、同時に課題を始めたものの、ネリネの方は随分前に課題を終えていた。
「しっかし、今日の課題の量は半端じゃないな。しかも難しいところばっかりだし…」
どっこらしょ、とおっさん臭い台詞を吐きながら身を起こした稟はそのままの勢いで背中を丸めて机の上にあごを乗せ、ぐったりとしたまま糸目で呟く。
「シアや麻弓なんか完全に半泣きになってたもんな~。どうせ今頃楓に泣きついてるんだろうけど…」
前述のやり取りのように、自身も課題のかなりの部分が解けずにネリネに泣きついて教えてもらっていた為、同じように苦戦しているだろう級友たちを思い、再度ほろりときて目元を拭う稟だった。
『うわ~~ん、ちっともわかんないよ~! カエちゃ~~ん!!』
『鎌倉幕府が誕生したのは何年か? 良い国作ろう鎌倉幕府だから、4192年ね!』
『…ま、麻弓ちゃん、全問間違ってます。…シアちゃん、この回答欄の絵は何ですか? 箱? いえ冷凍庫に入ったかき氷…ですか?』
『……溶けない(解けない)…ぐすん』
稟の脳内にどこからか響いてきた謎の声三つに、稟はうんうんと何度も頷きながら、友に向かってただエールを送ってやった。
「稟さま、どうぞ?」
「ああ、ありがとう、ネリネ」
たれぱ○だのようにだれる稟の姿に内心可愛い可愛いと歓声をあげていたネリネだったが、少しの葛藤の末に紅茶のポッドを手に取るとカップに注ぎ、稟に差し出した。
淹れたての温かな紅茶の良い香りに稟は億劫そうに身を起こしながら紅茶を受け取り、軽く口を付ける。
そして紅茶の温もりと仄かな甘みが疲れた頭と体に心地よく染み渡るのを感じ、大きく息をついた。
「それにしても、ネリネがいてくれて助かったよ。流石に三人同時に泣きつくのは楓に負担がかかりすぎるからな」
「いえ、私に出来るのはこれぐらいですから。…稟さまのお役に立てて嬉しかったです」
そう言って優しく微笑むネリネに稟はふと鞄の中の包みのことを思い出した。
「あ、そうだ! 実はさ、ネリネに渡したいものがあるんだ」
「私に、ですか? 何でしょうか?」
「課題のお礼ってわけじゃないんだけどさ。昨日ネリネに似合いそうだなって思うものを見つけたんで買ってきたんだ」
小首を傾げるネリネに稟は鞄から紙袋を、実は中身のすりかえられた紙袋を取り出すと、それを袋ごと差し出した。
ネリネは手渡されたその紙袋に目をぱちくりさせていたが、やがて稟の言葉の意味を理解したのか、ぼっと顔を赤らめた。
「そ、その、ひょっとして、わ、私にプレゼントしてくださるんですか?」
「あ、ああ。正直そんなに高いものでもないし、俺がいいなって思っただけでネリネが気に入ってくれるかどうかは分からないんだけどさ」
視線をあちこちに彷徨わせながら、しどろもどろに説明する稟。
羞恥に顔が赤いのを自覚して、夕日がそれを誤魔化してくれているだろうことに内心助かったと思っていた。
「感激です! 稟さま、ありがとうございます! …開けてみてもいいですか?」
「あ、ああ、どうぞ。ほ、ほんとにたいしたものじゃないぞ?」
目じりに涙を浮かべながら嬉しそうに紙袋を胸に抱きしめていたネリネが稟に伺いを立てると、稟の方は余程恥ずかしいのかネリネの方を見られないまま頷く。
そうしてがさがさとネリネが紙袋を開く音だけが部屋に響いた。

725:誓いの輪 ~太陽と月~ 前編
07/10/13 09:07:24 vuWdCvNp
4/4
「え!? これは…?」
ネリネの驚いたような声に稟の心臓が跳ね上がる。
樹はああ言っていたが、女性、しかも恋人に贈り物をする機会などこれまでなかった稟にとってはこの後のネリネの反応というのは全く予想できず、期待と不安で心臓が破裂しそうな程高鳴っていた。
「稟さま、これを私に…?」
「あ、ああ。ネリネに似合うかなって思って…。…気に入らなかったかな?」
抑揚のないネリネの声に稟の心が急速に沈んでいく。
俯いた顔からは血の気が引き、どうフォローしたものかと慌てて頭を高速回転させる。
だが、
「……いえ、嬉しいです、稟さま。…稟さまの手で、付けて、いただけますか?」
「俺が? けど俺そういうのしたことないからな…」
ネリネのどこか熱っぽい声に嫌がっているわけではないことを悟り、心底ほっとした稟が後頭部を掻きながら照れたように呟く。
「稟さまの手で、私にこれを付けて欲しいんです」
「ま、まあそこまで言うなら………って、うえええええええええええ!?」
そこまで言ってようやく顔を上げ、ネリネとその手に持った物を初めて目にした稟は思わず飛び上がってしまった。
「り、稟さま? どうされたんですか? そんな大声を出されて」
「だ、だだだだって、そ、それ…!」
腰を抜かしたようにへたり込む稟が指差すその先、ネリネの手の中にあるそれは、簡単に言うと輪っかだった。
但しただの輪っかではない。
穴の開けられた丈夫そうな革と金属片で作られた割と大きな輪っか。
それは、一般的には犬や猫が野良ではなく飼われていると示すために使う道具、つまり首輪だったのだ。
(何で!? 確か俺は昨日リボンを買った筈! それが何で今首輪になってるんだ!? 魔法? 錬金術? それともイリュージョン!? 知り合いにプリンセスはいてもプリンセス・テ○コーはいないぞ!?)
パニックに陥る稟。そこまで考えておきながらもすりかえられたとは思いつけないでいるのがその何よりの証拠だった。
あうあうと口を開け閉めしながらも声を出せない稟にきょとんとしながらも、ネリネは首輪を胸に抱いたまま、うっとりとした表情を浮かべる。
「最初はびっくりしましたけれど…稟さまが私に似合うと思ってくださったものですし…」
「い、いや、それ、ちが……!」
慌てて否定しようとする稟だったが、ネリネはそれよりも早く再度口を開いた。
「それに…これでちゃんと形として証明出来るんですね」
「へ? 証明? 形って?」
「私が…、私の身体も、私の心も稟さまのものだってことを、です…」
切なく潤んだ瞳でそう告げてくるネリネに稟の頭は一瞬で真っ白になり、無意識のうちに喉がごくりと音を立てた。
「稟さま…。稟さまの手で私に、付けていただけませんか…?」
穏やかな、それでいてどこか熱情を含んだネリネの言葉。
そのネリネの言葉にまるで操られるようにして稟は黙って手を伸ばし、ネリネの手から首輪を受け取っていた。
そのままゆっくりと金具を外し、ゆっくりとネリネの首元へと近づけていく。
抵抗は無い。
むしろネリネはそれを嵌められることを望んでいるように期待に満ちた目で見つめてくる。
ネリネのその望みを感じ取り、稟は再びごくりと喉を鳴らすと、その首輪をネリネの首の後ろから回す。
「…私は、ネリネは永遠に、稟さまだけのものです…」
僅かに聞こえたネリネの呟き、誓いの言葉と同時に稟は金具を嵌め、首輪を嵌め終えた。
「……………………………………………」
「……………………………………………」
しばしの沈黙。だが決して視線は外す事無く、二人はただ見詰め合っていた。
「……これで、どこから見ても私は稟さまのもの、ですね」
「……ああ」
嵌められた首輪を指先で撫でながら、恍惚と艶美が入り混じった表情を浮かべるネリネ。
稟はただ重々しく頷くと、ネリネのあごを指でそっと持ち上げた。
ネリネは熱を帯び、潤んだ瞳で一瞬稟を見上げると、そのまま静かに瞼を閉じた。
ゆっくりと重ねあわされる唇。
長い長いキスが伝えあうのは、僅かな温もりと絶大な愛情。
そして…
「…ネリネ、服を脱いでベッドに」
「…はい、稟さま。稟さまのお望みのままに…」
唇を離した稟の言葉に、ネリネはただ従順に頷いたのだった。

726:名無しさん@ピンキー
07/10/13 09:10:52 vuWdCvNp
とりあえずここまで
続きも出来る限り早くあげられるようにします

727:名無しさん@ピンキー
07/10/13 23:45:58 pimoGGZi
>>726
GJ!
正直ニヤケっぱなしでした。首輪を望むネリネが可愛すぎる。
続き待ってます!

728:名無しさん@ピンキー
07/10/13 23:57:13 ZkfvJIa6
>>726
文章上手いな…嫉妬しちゃうぜ
キャラの説明なんかも凄いし、違和感も殆んどない
続きには激しく期待してる!

729:名無しさん@ピンキー
07/10/14 00:49:18 UjNOofwS
とりあえず
×緑場
○緑葉

会話文ウマー。麻弓シア楓のやり取りが違和感ねえ
樹もこの手のssでは珍しくいい味出してるし後編超期待です
しかしNiceboatでコーヒー吹いたw

730:名無しさん@ピンキー
07/10/14 01:26:04 c3+XZ03c
俺もNiceboatで吹き出してしまった。
後編を凄い楽しみにしてます。

731:名無しさん@ピンキー
07/10/14 11:39:56 mJH3Li/G
>>726
GJ!
確かネリネと乙女は
同じ声優だったよな~


732:名無しさん@ピンキー
07/10/14 12:19:56 vUK3PwR5
Niceboatって何かと思ってググったら緑茶吹いたwww
噂には聞いていたが…w

733:名無しさん@ピンキー
07/10/17 21:59:44 boexBIEl
捕手

734:名無しさん@ピンキー
07/10/17 22:05:00 xR2vl4Fe
tesu

735:名無しさん@ピンキー
07/10/18 05:50:29 7O0n/1tY
紅女史と禀のイチャラブものががよみたいわ…

何気にここではまだ一作品もないよね…
同じくサブキャラのカレハ先輩とかのはあるのに

736:名無しさん@ピンキー
07/10/18 11:59:05 2ZNMhFqC
カレハはPS2版でサブヒロイン昇格したし、小説もあるから書きやすいってのがある
でも撫子はリアリアでの偽記憶だけだからなぁ

737:名無しさん@ピンキー
07/10/22 16:21:03 BRvlEIBL
そういや撫子の年齢ってたまに話題になるけど実際どれくらいなんだろうな
まあエロゲの世界で年齢の話しても仕方がないのは判ってるがたいがい20代後半で決着が付いてるな

738:名無しさん@ピンキー
07/10/22 21:44:41 Prlqtpne
新任ではないから20代後半でほぼ確定だな>撫子

739:名無しさん@ピンキー
07/10/22 23:47:18 ApYoLB8L
二十代後半まで初恋すらなかった紅女史に、誰か稟との甘~い恋を教えてあげてください


740:名無しさん@ピンキー
07/10/23 01:20:45 1nCAWSix
売れ残りの上処女かー

741:名無しさん@ピンキー
07/10/23 01:45:43 bgFXk5em
売れ残ったんじゃなくて稟に捧げるためにとっておいたって線は?

742:名無しさん@ピンキー
07/10/23 01:57:27 wrd561Uv
いや単に仕事一筋だっただけでしょ
故に熱血教師って設定なんだし

743:名無しさん@ピンキー
07/10/23 16:55:39 CGfakhZr
いい相手も居ないし本人もその気が無い感じかな
言い寄ってくるのはチャラチャラしたのばかりでいい巡り合わせがなかったんだろう

…こう書くと間違いなく行きお(ry


俺的には稟と結び付く要素が少ないと思うんだよね。

744:名無しさん@ピンキー
07/10/24 07:35:29 5eA7m3yR
撫子女史の深紅の下着をネタに、誰か書いてくれないかな……

745:名無しさん@ピンキー
07/10/24 18:07:14 GSIkXSoC
撫子スキーが俺だけじゃなくて安心したw

746:名無しさん@ピンキー
07/10/26 05:24:53 sCAIVEi2
>>745
俺も紅女史好きだぜ

747:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:02:24 siq7nl8M
1/6
日が沈み、薄暗くなった部屋に熱い吐息が舞い、ぴちゃぴちゃと唾液を纏った舌の這う音がいやらしく響く。
「んんっ、んはぁっ、ん、ん、んんぅ…っ! 稟さまぁ、はぁっ、んちゅ、じゅるっ…」
布切れ一枚纏わぬ白い裸体にただ一つ、黒い首輪を細い首に嵌められたネリネが稟の前に跪き、その肉棒の先端をその小さな口に含んで一心不乱に舌で舐め転がし続けていた。
夢見心地のようにうっとりと目を細め、亀頭を舌で絡めながらちゅうちゅう音をたてて吸い上げるネリネ。
ベッドの縁に腰掛けた稟はそんなネリネを見下ろしながら、その頭を撫でてやっていた。
上からの目線でも否が応も無く目立つその首輪。
黒い革はネリネの染みひとつ無い白い肌と対照的で鮮やかなコントラストとなってその存在をはっきりと主張していた。
魔界を統べる魔王の一人娘、姫君には決して似合わぬはずのその飾りが稟には何故か極上の装飾品のように見え、その金具の鈍い輝きが少女の美貌をさらに際立たせているようにさえ思えた。
今現在自分のいる豪奢な部屋や脱ぎ捨てられた二人の制服が無ければ、互いの身分や地位などの全てを忘れ去ってしまいそうだった。
「…っく! 気持ちいいぞ、ネリネ。上手になったな」
自分を見上げてくる赤い瞳。その視線に“どうですか?”というネリネの問いかけを正確に読み取った稟はにっこりと微笑み、褒めてやった。
事実暖かな唾液に塗れた亀頭にネリネの舌が複雑に絡みつき、口内で擦りあげられる度に稟は何度も呻くように声を漏らし、表情を歪ませていた。
「ぁはっ、嬉しいです。もっと、もっと気持ち良くなってくださいね?」
快感を堪える稟を見上げてネリネも嬉しそうに微笑むと、そう言って稟の肉棒を自らの乳房の谷間に挟みこんだ。
柔らかな、それでいて弾力ある乳房に左右から強く押し付けられ、稟の肉茎がその姿を隠す。
「普段は、色々と、大変なんですけれど、こうして、稟さまに悦んでいただけるのなら、胸、大きくなって、んっ、良かったです…」
言いながら両側から添えた手を上下に動かし、乳房で茎を締め上げ続けるネリネ。
ぐにぐにと形を変えながら陰茎を刺激させる柔らかな乳肉によって蕩けるような感覚、浸るような快楽が稟の背筋へと走っていく。
自らの胸を揉みしだきながら鼻にかかったような喘ぎ声をあげるネリネの痴態も合わさって、稟の我慢も限界に来ていた。
「…ネリネ、口も使って!」
「…は、はぃ! …ん、ん、ちゅ、ふぁ、こう、れふか?」
快感に苦しそうな稟の命令にネリネは子犬のように目を輝かせ、その指示通りに再び肉棒の先端を口に含んだ。
そうして先ほどよりも遥かに硬さを増した稟の肉棒を、いとおしそうに舌と乳房で交互に愛撫し始めた。
「稟さま、ん、大好きです…! ん、ちゅ、んんっ! 稟、ひゃまの、おっきくて、太いの、大好きれすぅ…!」
「ううっ! くぅっ! ネ、リネ…! 俺も、だよ…っ!」
裏筋から亀頭の先端を舐め、鈴口を舌で穿り、同時に乳房で茎を擦り上げながら告げてくるネリネに、稟も苦しげな表情のままではあるが無理矢理笑顔を浮かべて頷く。
その稟の返答にネリネは稟の肉棒を咥えたまま嬉しそうに目じりを下げ、その奉仕をさらに激しくさせ始めた。
「ぅあっ!? 凄い、まるでネリネの膣内に挿入れてるみたいだ!」
ぞくぞくと背筋に走る感覚に稟は唇を噛みしめる。
射精の欲求を我慢できなくなったらしく、頭を撫でていた手を止めるとネリネの頭を両手でしっかりと掴み、その喉奥へと自ら激しく肉棒を突き入れさせた。
(ああ…稟さまにお口の中を犯されている…! 私、稟さまに支配されてます…!)
喉の奥にまで太い肉棒を飲み込まされ苦しそうな表情を浮かべるものの、ネリネは抗うどころか被虐に瞳を潤ませながらそのまま必死に口腔内の全てを使って稟の分身を扱きあげ、刺激させだした。
「んんんぅぅ!? ん、んっ!! んんんんん~~―っ!!!」
「うああっ!? ネリネっ! ネリネぇっ!!」
悲鳴を上げながらもぎりぎり肉棒を口内から抜き出した稟はそのままネリネに向かって欲望を爆発させ、ネリネの美しい顔、その白い肌に勢いよく白濁液を放った。
稟の精によって白く汚されるネリネ。
ネリネは嬉しそうに目を細め、その液体の匂いを鼻腔に満たしていた。
「んんっ…こんなにたくさん…。稟さまの、熱いですぅ…」
陶酔したように淫靡に微笑むネリネ。
そんなネリネの様子に稟の心に再び黒い衝動が湧き上がってきた。

748:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:03:25 siq7nl8M
2/6
「あっ、あっ、あんっ、稟さまっ! 稟さまぁっ!」
ベッドの上でM字に足を開いたネリネが全身を震えさせながら甘い声をあげる
その秘部には稟の右手の中指が根元まで押し込まれ、何度も抜き差しされていた。
既にヌルヌルになっていた秘部は何の抵抗もなく稟の指を飲み込み、包み込んでいた。
喘ぎ震えるネリネを見詰めながら、稟は埋め込んだ指先を抜き出し眼前に翳す。
「まるで洪水だな。シーツまでもう濡れてるし…」
「………っ!」
そう言って含み笑いを浮かべながらべとべとになった中指を軽く舐める稟に、ネリネは恥ずかしそうに顔を真っ赤にし、無言のまま視線を逸らす。
そんなネリネの可愛い仕草に、稟はネリネをもっと恥ずかしい目にあわせてやりたい、もっといじめてやりたいという思いに駆られた。
「もう入れても大丈夫そうだけど、もうちょっと……ん? そうだ!」
自分の指とネリネの秘部を交互に見やり、思案に暮れる稟だったが、その時ふと何かを思い出したかのように表情を輝かせた。
そして、ベッドを下り、部屋の隅に置かれた自分の鞄を手に取るとその中を探りだした。
「稟さま…?」
「いや、ネリネが恥ずかしそうにしてたからさ、恥ずかしくないようにしてあげる」
内心とは全く別のことを口にしながら稟は鞄の中から目的の物を見つけ出し、ネリネの下へと帰ってきた。
稟が手にしている物、それは一枚のタオルだった。
稟は不思議そうな顔をしているネリネを安心させるように笑いかけ、そのタオルでネリネの目元を隠した。
「り、稟さま!?」
突然視界を塞がれたネリネが軽く悲鳴を上げるものの、稟は構わずタオルをネリネの耳の上を通して後頭部で結びあげる。
首輪を嵌められたうえに目隠しをさせられた、股を開いたままのネリネ。
稟は奴隷のようなネリネの姿に寒気にも似た興奮を覚えた。
「可愛いぞ、ネリネ」
「…ぁ、あぅ……り、稟さま…」
何かを口にしようとしたネリネの先手を取って、稟は優しくネリネの頬を撫でて反論を封じる。
そしてそのまま柔らかな唇を奪うと、ネリネの長い耳に口を寄せ、囁きかけた。
「ネリネ、四つん這いになって」
「……は、はい、分かりました」
稟の言葉に一瞬躊躇うものの、ネリネは素直に従い、犬のように四つん這いの姿勢になる。
ますます奴隷のようになったネリネに稟は満足げに頷き、眼前にあるネリネの尻にその手を伸ばした。
「きゃうんっ!!」
稟の手が触れた瞬間、ネリネはびくっとして高い声を上げる。
稟の方も思わぬ大きな反応にびっくりして一瞬手を離しそうになったものの、そのまま形良いヒップを撫でまわし始めた。
「ひゃぁっ、ぁぁぁ…。…はぁぁ、…ん、んんぅ……」
ただ尻を撫でられるだけで熱い吐息を洩らし続けるネリネ。
視界が奪われているためにその他の感覚が鋭くなり、稟の手が触れている箇所が粟立つかのように敏感になっていたのだ。
「…あぁっ! ひゃあっ! はんっ! ぁんっ!」
―稟の右手がヒップから太ももをなぞるように撫でまわす。
―稟の左手が腹部を伝い魅力的に揺れる大きな乳房をやわやわと揉みしだく。
―稟の舌の先端で背筋から首輪の嵌った首筋へ這うようにして舐められる。
その度にネリネは高く甘い声をだして鳴き、身体を細かく震わせ続けた。
前述のように視覚以外の感覚が鋭くなっている上に、無言を貫く稟が次にどこを触るか分からないことが余計にネリネを敏感にさせていたのだ。
そうして散々ネリネを嬲っていた稟は、それまで放っておいた秘部へ再び手を伸ばし始めた。
「分かるか、ネリネ? こんなにぐちゅぐちゅ音がするほど濡れてるぞ?」
「やっ、あっ、ひっ、言わ、ないでぇ…!」
「と言ってもな~。さっきより、て言うかいつもより濡れてるような気がするし…そんなに気持ち良いのか?」
「そ、そんな、ことっ、なっ、ひゃぅんっ!」
先ほどよりも量を増した蜜壺を掻きまわしながら呟く稟。
その稟の言葉責めと自らの下半身から聞こえるイヤラシイ音を、聞きたくないというかのようにネリネは首を振る。
だが稟が秘部を掻きまわす度にネリネの長い耳はピクピクと反応し、その音を拾っていることが丸わかりだった。
「ココはそう言ってないけど、なっと!」
「ひゃああぁぁん!!」
素直にならないネリネに稟は敏感な突起を強めに弾く。
堪らず悲鳴を上げるネリネであったが、その身体はもう既に快楽に屈しているらしく、高く上げられたヒップ、その秘部はひくひくと蠢いて稟を待ち侘びていた。

749:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:04:27 siq7nl8M
3/6
稟の唇がネリネの秘部に触れ、その舌によって熱い蜜が掻き出され、啜り取られていく。
「…っ、くぅぅぅぅん……ぅっ!」
指とは違うざらざらした舌の感覚、それに加えて稟が自らの蜜を啜るじゅるじゅるというイヤラシイ音が耳朶を打ち、例えようもない羞恥と快感に襲われるネリネ。
身体を反らし、犬のように甘えた声を上げて快楽の度合いを示すネリネに稟の方もさらに貪欲にネリネの蜜にしゃぶりつくのだった。
普段以上の羞恥はいつも以上に性感をも高め、ネリネはいつしか自ら腰を動かしていた。
「ああ、い、イく、イっちゃう、あああっ!」
全身を震わし、絶頂へと昇り詰めようとするネリネ。
だが、ネリネが達しようとしたその寸前、不意に訪れていた快感の波が止まる。
稟の舌が突然秘部から離れたのだ。
どうして、と口にしようとしたネリネだったが、次の瞬間秘部に感じた感触に思わず息を飲んだ。
稟が己の分身の先端を自分の秘部にあてがったのが分かったからだ。
「稟さま、お願いです。早く、下さいぃ…」
天を衝かんばかりに大きく、硬く、熱くそそり立った肉茎の膨れ上がった亀頭で入口を擦られ、じれったさに気が狂いそうになりながら嘆願するネリネ。
うずうずと身をよじり、目隠しをされながらも必死に自分のいる方へと顔を向ける少女に稟は軽く微笑む。
そして、そのヒップを掴むと自らの怒張をネリネの中心に根元まで一気に突きこんだ。
「あ、あ、あああああーーーーーっ!!」
たっぷりと愛液を湛えていた肉壺は、なんら抵抗する事なく肉棒を全て飲み込んだ。
そして、それまでにたっぷりと愛撫されていたネリネはその一突きだけで絶頂を迎えてしまった。
「はああ…ぁぁぁ…ぁぁ…ぁっ……!」
ネリネは稟のモノに串刺しにされたまま、シーツをぎゅっと握り余韻に浸る。
熱い吐息を洩らし、身体を震わせるその姿に稟の我慢も限界に達していた。
「ネリネ、動くぞっ!?」
そう言うと肉棒を引き抜き、また一思いに突き込む。
「あああっ!?」
達してしまった直後の鋭敏な肉体をさらに攻められ、ネリネは夢見心地の状態から再び強制的に快楽の海に叩き込まれることになった。
そうしてぱん、ぱん、と肉のぶつかり合う音がリズムよく響きだす。
「…す、げっ! 締まるっ、気持ちいい!」
ネリネの狭い入り口が稟の分身をぎゅっと痛いくらいに締め付け、溢れんばかりの蜜と柔らかな膣肉が全体を包み込み、絡みつき、堪え切れず声を洩らす稟。
「あああっ! ふ、深いっ、ああっ!」
ネリネの方もまた、その豊乳を揺らし、自ら腰を動かしながら、胎内に突き入れられる肉棒を一心不乱にくわえていく。
「っぁぁ! ふぁぁっ! り、稟さまぁ! ぁあっ!」
不意に覆いかぶさってきた稟によって乳房を掴まれ、そのまま乱暴に揉みしだかれてネリネは痛みのあまり思わず掠れた声を上げる。
だがそれにも構わず、稟はさらに荒々しく腰を突き出し、肉棒をネリネの膣内に抉りこませた。
「あっ、あっ、あん、あんっ、あはぁっ!」
そうしているうちに、ネリネの口から発せられる声から痛みが消え、鼻にかかった甘い声へと変わっていく。
視界を奪われたネリネが感じるもの。
それは、耳元で感じる稟の熱い吐息。
それは、目元を隠す稟のタオルから僅かに香る体臭と汗の混じった稟の匂い。
それは、自らの身体に圧し掛かっている稟の重み。
それは、胎内を抉り、自分の中心を貫く、焼けるように熱く、硬い稟の分身。
それら全てが、ネリネの脳髄に快楽となって染みわたり、昂ぶらせていく。
そんなネリネだからこそ、稟から与えられるあらゆる刺激が、稟から与えられる痛みすらも快感へと変えてしまっていたのだ。
「ああ、また、また……ああ……ああっ!」
あまりの快感に腕で身体を支えるのが困難になったらしく、上半身をベッドに沈み込ませるネリネ。
稟と繋がった下腹部だけが淫らに持ち上げられ、突き上げられるたびにベッドが激しく軋んだ。
「ネリネ! ネリネぇっっ!!!」
稟の股間がビクンと一際大きく脈を打ち、イく寸前の痺れが腰に走る。
絶叫とともに、秘部の再奥まで突き入ってきた肉棒がネリネの身体の中でビクビクと爆発するかのように精を放出した。
「…ッッ! …………ッッ………!!!!」
ネリネもまた声を出すこともできないまま、身体をビクビクと痙攣させて再び達した。
大きく体を震わせ、流し込まれる稟の精をその小さな身体の内に受け止め続けた。

750:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:06:37 siq7nl8M
4/6
繋がったまま荒い呼吸を繰り返す二人。
稟が肉棒を引き抜くと、全身から力を抜かしてしまったネリネがベッドに沈み込んだ。
「…ネリネ、大丈夫か?」
「………は、はい……」
ぐったりしたネリネに稟が呼びかけると、僅かに遅れて返事が返ってくる。
稟はネリネを仰向けにしてやると、その目元を覆っていた目隠しを外してやる。
「…稟さま、気持ち良かったですか?」
「ああ、凄い気持ち良かったよ。ネリネは?」
「はい。私もとっても、気持ち良かったです…」
ようやく開かれた視界にネリネはほっとしたように微笑む。
だが、その瞳に僅かに、ほんの僅かにだが怯えの色が混じっていたことを稟は見逃さなかった。
その目尻に残る涙の跡は、快感のためだけではなかったのではと稟は思い、バツが悪そうに後頭部を掻く。
「ネリネ、ひょっとして、その、いや、だったか?」
「…え? どうしてですか? 私も気持ち良かったですし、それに何より稟さまが喜んでくださったなら私は…」
「いや、今凄くほっとした顔してたから、単に視界が塞がってたのが原因とは思えなくて…」
心配そうな稟の言葉に、ネリネは思わず目を見開いて稟の表情を見つめてしまった。
そして思う。
どうしてこの人はこんなにするどいのだろうか、と。
自分の心の奥底、自分でもほとんど自覚できなかった不安や恐怖をこの人はあっさりと見抜いてしまった。
「…あの、その、気持ち良かったのは、本当なんです。…でも、その、気持ち良すぎて、頭の中が真っ白になっちゃって、そうなると、何だか、その、怖くなってきてしまって…」
自分なんかのために心配なんかしてほしくないのに…、と思っていても、稟の瞳に見つめられ続けていると、それを隠しておくことは何故かネリネには出来ず、口を開いていた。
「その、いつもは稟さまのお顔を見ていると、怖くなくなるんですけど、今日は…」
全てを言い終わる前に、ネリネは稟に抱きしめられていた。
「…ごめんな、ちょっと調子に乗りすぎたよ。不安にさせちまったんだな」
「そんな! 謝らないで下さい。私は…んんっ!?」
突然重ねられた唇にネリネは一瞬驚愕するものの、すぐに目を閉じ、稟を受け入れた。
唇を重ねるだけのキス。
けれど、それだけでお互いの胸にこれ以上ないほどの安心感が満ちるのだった。
「…これがお詫びの印。これで許してくれるか?」
長いキスを終えた稟が悪戯っぽく微笑む。
そんな稟にネリネは一瞬微笑むものの、すぐにそっぽを向く。
「……いいえ、まだ許しません。…もっと、もっと、いっぱい、して下さい」
「……了解です、お姫様」
なんだか立場が反対だな、とネリネの首輪を見て苦笑しつつ、けれどそれも悪くないと思いながら稟は再びネリネと唇を重ねる。
稟だけのお姫様であり、稟だけの奴隷。それがネリネだった。
「んんんっ、ん、ふ、ん、ぁはっ、んむぅ…!」
重ねられた唇の隙間からは濡れた音が漏れ出し、稟の舌がネリネの口の中を隅々まで舐め回し、そのまま口移しでたっぷりと唾液を流し込む。
ネリネは酩酊したかのようにうっとりとしながら喉を動かし、稟の唾液を嬉しそうに喉の奥へと流し込んでいく。
(…稟さま、好き、大好き…愛しています……稟さまぁ……!)
そんな想いにネリネは稟の背中に回した腕に力を込める。
言外に離れたくない、と伝えてくるネリネに稟も少女の体を強く抱きしめることで答えた。

751:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:17:33 siq7nl8M
*すいません、書き込み量が多すぎるとかでた。全部で7になります。
5/7
そうしてしばらくして唇を離した稟が目でネリネに何かを訴えかける。
ネリネも何も言わず僅かに頷く。
それだけで全てが通じ合った二人は黙って抱擁を激しくする。
そしてそのまま稟はネリネの乳房を下から捏ね上げるようにして揉みしだき始めた。
僅かに力を込めるだけで指の間で自在に形を変えるその大きく柔らかな塊は、まるで稟の手に吸い付くようで、それだけで稟の背筋に挿入時のような寒気に似た感覚が走った。
夢中になって指を動かし、掌全体でネリネの巨乳を味わう稟。
尖った乳首を指先で何度も転がし、摘み、押しつぶす。
それと同時に愛撫を待ち侘びひくつく反対側の乳首を唇に含み、舌先で味わい始めた。
「あんっ、…あっ、ああんっ…あっ、あああっ…!」
夢中になって両の乳房を貪る稟によって、甘い悲鳴を上げ続けるネリネ。
たっぷりと両胸を愛撫した稟はその矛先をネリネの下半身へと向けた。
掌を滑らせるように乳房から腹部へ向け、臍や下腹部を撫で、薄い恥毛をかき分け再び割れ目に辿り着く。
長いキスと胸への愛撫、そして何より愛する稟の想いを感じ取ったことで、そこは先ほどと同様かそれ以上に濡れそぼっていた。
稟が中指をその中心にあてがうと、くちゅりと音をたててあっさりと飲み込まれてしまう。
改めて秘部を愛撫する必要は無さそうだと稟は判断し、ネリネの足を掴んで開かせ、挿入の体勢を取る。

752:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:18:40 siq7nl8M
6/7
「……ネリネ、いいか?」
「…はい! …稟さま、きて下さい…」
先ほどのことを思い出し、優しく尋ねる稟にネリネも笑顔を浮かべ頷く。
その瞳に不安の色の無いことを確認し、稟は抱き合うようにして、硬さを取り戻した肉棒をゆっくりとネリネの入口へと埋め込んでいった。
「ああぁっ……りんさまぁぁぁ………」
ずぶずぶと沈み込んでいく肉棒に身体を震わせ、稟にしがみつくネリネ。
とろとろに蕩けた甘い声で稟の名を呼ぶと、稟は優しく微笑みながら髪を撫で、視線を合わせてきた。
そんな稟の瞳に吸い寄せられ、惹きこまれるようにしてネリネは自らの想いを口にしていた。
「稟さまにこうして抱いて頂いているだけで、胸の中が、きゅんってなるんです…。とっても暖かくて、切ないような気持ちが満ちて、涙が出そうになって止められないんです。…可笑しいですよね?」
ネリネは泣き笑いのような微笑みを浮かべ、稟の胸板にこつんと額を合わせる。
稟は何かを口にしようとしたものの、すぐに口を閉じ、ただ黙ってネリネを抱きしめてやった。
そしてゆっくりと肉棒を抜き差しさせ始めた。
「ぁっ、あっ、あっ、あっ…」
か細い声で鳴くネリネ。
天使の鐘と呼ばれるほどの声、その甘美な響きを独占しつつ、稟は愛撫を再開させる。
自分の胸板に押し付けられ、ぐにゃりと形を変えていたネリネの乳房を揉み、尻肉を鷲掴みにする。
稟から与えられる快楽にネリネも応え、膣全体で更に稟のモノを締めつけ、奉仕を続ける。
そうして、互いに互いを昂ぶらせていく稟とネリネ。
稟は無意識の内に徐々に腰の動きを早まらせ、ネリネの方も稟の腰に足を絡ませ、自ら腰を振って稟と深く繋がり合おうとする。
「あっ、あっ、稟さま、稟さま、あぁっ!」
稟のモノを根元まで打ち込まれるたび、奥の奥、子宮口を小突かれてさらにネリネが喘ぐ。
「ああぁっ! いいですっ! もっと、もっと稟さまを下さいっ! 稟さまを感じさせてぇ! 稟さま、もっ! 私で、気持ち良くなってぇっ!!」
稟によって胎内の奥の奥まで愛され、蹂躙される悦びに身体を揺らし、涙を流しながら嘆願するネリネに稟は唇を重ねることで応えた。
一心不乱に口付けを交わしながらその身を絡ませ、さらにシーツを乱れさせる稟とネリネ。
汗だくの身体を気に留めることもなく、互いの身体に溺れきっていた。
「…うああっ! ネリネ、俺、もう…もう…」
「…わ、私も、もうっ、だ、だめ、い、イく、イくっ! イっちゃうぅぅっ!!」
永遠にこうしていたい、と互いに感じる時間もやがて終りを迎える時が来た。
奥歯を噛みしめネリネを攻める稟と稟の背中に爪を立てて必死に堪えるネリネ。
お互いに限界を感じた二人は一緒に登り詰めようとラストスパートをかけ始める。
稟はネリネの子宮口を押し開くようにして先端を突き入れ、ネリネは柔肉を引き絞り、稟の肉棒をこれでもかと言わんばかりに締め付ける。
「……っくあああああっ!!」
「……稟さまっ、稟さまぁっ、あ、あ、あああーーーーーーーっ!!」
亀頭に降りかかったネリネの蜜が稟に最後の、そして最高の快楽を与え、そのままネリネの奥底へ欲望を弾けさせた。
さすがに三度目の射精のためかさほどの精を放出することはなかったが、ビクビク震える亀頭と共に子宮に稟の精を浴びせられ、ネリネもまた絶頂を迎えた。
自分のモノがネリネの胎内で溶けてしまったかのような感覚を覚える稟と同様に、ネリネの方も稟によって遥かな高みへと連れられ、その意識は真っ白に染め上げられたのだった。

753:誓いの輪 ~太陽と月~ 後編
07/10/27 17:19:41 siq7nl8M
7/7
「……ん…んん…あれ…?」
「…稟さま? 目が覚められたんですか?」
まどろみの中にいた意識が徐々に浮上し、顔を包む柔らかな感触を感じ、薄暗い闇の中、稟はゆっくりと瞼を開いた。
それと同時にすぐ近くで聞こえてきた声に反応して首を曲げて頭上を見上げると、そこには月明かりに照らされ、柔らく微笑むネリネの顔があった。
「…ネリネ? そっか、いつの間にか眠っちまってたのか…」
「はい。と言っても一時間くらいですけれど…。私も少し前に目覚めた所です」
ようやく状況を掴んだ稟は億劫そうに身を起こすと、軽く頭を振って意識をはっきりさせた。
時間を忘れてお互いを求め合った結果、最後には倒れるようにしてネリネの胸に顔を埋め眠ってしまっていたのだ。
「ごめんな、ずっと覆いかぶさったままで…。重かったろ?」
「いいえ、そんなことありませんよ」
同じように身を起こしたネリネはそう言って微笑む。
確かに疲れきった稟はネリネに身を預けるようにして眠っていたが、ネリネにとって愛する稟の重みは心地好く感じられ、一欠けらも辛いとは思わなかった。
「そうだ。いい加減外さないとな、それ」
「え、外さないといけませんか? 折角稟さまにいただいたものなのに…」
ネリネの首に未だ嵌ったままの首輪を見て、思い出したように告げる稟にネリネは少しだけ不満げに呟く。
「流石にそれつけたまま部屋を出るわけにはいかないからな。そんなことしたら俺が不特定多数の奴らに殺されるか、もしくは檻に入れられる」
洒落にならない結末が容易に想像でき、稟は顔に縦線を引きながら乾いた笑いを浮かべる。
「………分かりました」
不承不承といった感じで頷き、首輪を外すネリネに稟は苦笑する。
だが、少しだけ間を置いて、恥ずかしそうに顔を赤らめながらそっと口を開いた。
「……今はまだ無理だけど、いつか必ず、外でも付けられる輪っかをプレゼントするよ」
「え? それって…?」
「ネリネが俺のものだって証明する、もう一つの小さな輪っかを、さ…」
稟の言葉にきょとんとするネリネ。
だが稟の視線を辿った先にある、自分の左手の薬指を見て稟の意図を察した瞬間、無意識にネリネの瞳から一筋の雫が零れ落ちた。
「り、稟さま、そ、それって、それって…!!」
止めどなく流れる涙を拭いもせず、自分を見つめてくるネリネに稟は黙って頷き、その小さな身体をそっと抱き寄せて涙を拭ってやる。
「…ネリネ、ずっと俺の側にいてくれるか?」
「はいっ! はいっ!! ずっと、ずっと、稟さまのお側にいます! お側に置いて下さい!!」
涙に濡れながらも精一杯の笑顔を浮かべるネリネ。
その笑顔に、稟はふと昔のことを思い出した。
『それで、稟ちゃんとしては本命は誰なわけ?』
『あくまで今での話ですが、とりあえず俺が一番気にしてるのは…』
『ネリネ、ですか』
『ネリネは、やっぱりあの控えめなところがいいなあ、なんて思ってます』
『優しげな感じの笑顔が、凄く自分を癒してくれそうですね』
お祭り好きな先輩に追及され、思わず口に出した名前の少女。
その少女は今、稟のすぐ側にいる。
月明かりに照らされ、月光と同じように優しい笑顔で稟を癒してくれている。
「…ネリネはお月様みたいだな」
思わず呟いた言葉にネリネは稟と視線を合わせてにっこりと微笑み、ゆっくりと口を開いた。
「私が月なら、稟さまは太陽です」
「俺が? いくらなんでもそれは持ち上げすぎだって」
顔を赤くして照れくさそうに鼻の頭を掻く稟にネリネは特に言葉を返すことはなかったものの、胸中でそっと呟く。
(いいえ、稟さま。稟さまは私にとっての太陽です。だって…)
掌を胸に当て、熱く高鳴る鼓動にこの愛が永遠であることを祈りながら、ネリネはとびっきりの笑顔を浮かべた。
~太陽(貴方)がいないと、月(私)は輝けない~

754:名無しさん@ピンキー
07/10/27 17:23:44 siq7nl8M
一回の書き込みにどれくらいの文字数を何行入れられるかを知らないので途中変になっちゃった。すいません。
本文は…イマイチ首輪を目立たせることができなかったな…orz


755:名無しさん@ピンキー
07/10/28 09:45:02 2ah03IDk
GJ

756:名無しさん@ピンキー
07/10/28 11:39:32 UaGpJ+Dx
うむ、エロいなぁ。
エロいけどネリネっぽさが出てて非常に読みやすかったです。
次の投稿も心待ちにしてます。

757:名無しさん@ピンキー
07/10/28 18:56:31 1Ry1rpwS
読みやすくて楽しかった。

しかしそろそろ容量がやばいみたいだが自分にはどうにもできないな

758:名無しさん@ピンキー
07/10/28 18:59:33 s4UCrJFc
段落とかがないから、詰め込みすぎで読みやすいとは決して言えないと思うよ
内容は良いけどね

759:名無しさん@ピンキー
07/10/28 19:36:35 nKzF2xDt
確かに流し読みしてしまうとこもあったから読み難い部類に入るかもだけど
描写や表現等はなかなかのもの。
セリフは気持ち少なかった?位の感じだった。

しかしながらGJ!

760:名無しさん@ピンキー
07/10/28 23:22:57 kF8+Thc7
ババァ結婚してくれ!

761:名無しさん@ピンキー
07/10/29 12:35:33 Ax0+XI8Y
↑多分誤爆

762:名無しさん@ピンキー
07/10/30 16:18:56 ipe8IbEP
そうじゃなかったらなんなんだwwwww

763:名無しさん@ピンキー
07/10/31 11:18:00 z8ynXZxC
>>762
その場合は>>760がアノ人に
「暗黒太極拳奥義! 嘆掌万葉拳!!」で葬られるだけの事(ry

764:名無しさん@ピンキー
07/10/31 13:54:18 aS8WFNgF
アイマススレの誤爆かと思ってた。あっちは20歳でば(ry 呼ばわりという屈折した愛情表現だが
シャッフルにこの法則を適応したら即撫kうわなにをするやめ(ry

765:名無しさん@ピンキー
07/10/31 21:55:43 Z7segP/9
>>764殿は各親衛隊そのほかによって狩られました。
( ー人ー)|||~~~ ナムナム

766:名無しさん@ピンキー
07/11/01 07:37:43 y+ct8aWo
ババァ=亜沙の中の人

767:名無しさん@ピンキー
07/11/01 16:49:41 fAbgKvT8
>>766
そちらに神王様が愛を語りに向かいますた

768:名無しさん@ピンキー
07/11/02 01:22:32 nqRKzSh6
ところでスレ容量の事なんだけど限界ってどのくらいなの?
>>1には450KB越えたらってあるけどもう越えてるけど

769:名無しさん@ピンキー
07/11/02 01:56:21 mC/wV39I
512KB辺りで限界

770:名無しさん@ピンキー
07/11/02 01:58:12 mC/wV39I
ちなみにテンプレの450KBってのは定期的にSSが投下される事を前提とした目安
投下されない状況だと450KBで立てても埋めるのが大変になるだけ

771:名無しさん@ピンキー
07/11/02 11:37:54 nqRKzSh6
なるほど、把握した。

772:名無しさん@ピンキー
07/11/02 23:49:10 Hu+xyyFW
あと1作品でも来れば次スレ確定なんだけど、微妙だな

773:おじいちゃんの(!?)知恵袋 1/7
07/11/03 17:36:15 9wocFcH4
光陰矢の如しという言葉の通り、うだるような猛暑の日々はいつの間にか終わり、日中はともかく、朝夕の時刻には半袖では過ごす事の出来ない季節となっていた。
そんな秋の土曜日の午後を俺、つまり土見稟は自室でまったり過ごすことで堪能していた。
自堕落、とか爺臭い、とかいい若いもんが昼日中から家で…とか言う声が上がるかもしれないが、こうやってのんびりと過ごすことも時には大切なことではないかと俺は思う。
と言うか、こういう風に穏やかな日々を過ごすことが俺の昔からの夢だった筈なのだが、一身上の都合、というか諸々の事情により何故かしょっちゅうお祭り騒ぎになってしまう。
賑やかなのも決して嫌いではないんだが、やはりこういう心落ち着くふいんき(ry)の方が俺は好みだ。
簡潔に言ってしまえば、『キリンさんが好きです。でもゾウさんの方がも~っと好きです』というやつだ。

「……っ…ふわぁ~~~~っ……」

思わず零れる大欠伸。
気温はさほど高くないものの、長袖を着用しているために寒くは無く、むしろ差し込む柔らかな日光のお陰で身体はぽかぽかと心地良い。
おまけに昼食を取ったのが一時間ほど前ときたもんだ。
眠気が襲いかかってきても何ら不思議はない。
見る見るうちに目尻と意識がとろんとしてきた。
だが不意に、少し前に買い物に出かけた幼馴染の顔が脳裏に浮かび、睡魔の浸食を僅かに押し留めた。

(楓に留守番頼まれてるんだから、寝ちゃ駄目だ!)

理性は必死に訴えかけ、鉄壁の守りを取ろうとするものの、睡魔という名の強敵の前ではどう見ても砂上の楼閣です。本当にありがとうございました。
そうして本能の求める欲求によりどんどん押し崩されていく理性。

(こ、コーヒーでも飲めば…!)

理性の必死の抵抗。だが…

(淹れるのマンドクセ…)

その一言で全て押し流されてしまった。
そして、なおも睡魔の攻勢は続く。

(だいじょぶだって。たくはいびんもなにもこないだろうし)
(そ、そんなこと言い切れるはずが…)
(ねちゃいけないとおもうとよけいねむくならね?)
(ううう……)
(ちょっとねむるだけじゃん。ごふん、いやじゅっぷんだけねようぜ~?)
(し、しかたないなあ。それじゃあごふんだけ…)

我ながら情けないことこの上ないが、理性は本能の求める欲求に瞬く間に侵食されつくしてしまった。
と言うか、必死の抵抗として椅子の背もたれをギシギシ軋ませながら背筋を伸ばしていたつもりが、いつの間にか一定のリズムで船を漕いでしまっていた。そりゃ眠気に勝てんわな。

(…あぁ、もうげんかい。ねよ…)

そう思い、ベッドに向かおうと椅子を軋ませる身体に力を入れたその瞬間。

「稟ちゃん!! 稟ちゃん!! 稟ちゃ~~~~ん!!!」

ビクンッ! (←突然の声に身体が硬直)
ガシャッ! (←変な力がかかったせいでひっくり返る椅子)
ゴスッッ! (←床に後頭部強打)
………ッ! (←悶絶中)
…オハヨウゴザイマス…。

774:おじいちゃんの(!?)知恵袋 2/7
07/11/03 17:37:14 9wocFcH4
「んで、何なんですか? 大事な話って」

後頭部を擦りながら涙目で尋ねる俺。
眼前には(そのままの意味で)俺の目を覚まさせてくれた、ある意味恩人ともいえる長身ロン毛の男性。
エプロンを着たその姿からは想像出来る筈もないが、目の前の男性こそが三界の一つ、魔界を支配する魔王フォーベシイ陛下その人だった。
眼前の事実が何かの間違いであって欲しいと思うことはこれまでの人生でも数知れずあったが、この件に関しては未だに納得いかなかった、というかしたくなかった。

「陸に揚げられた魚のようにのたうち回る稟ちゃんの姿なんて、実に珍しいものが見れちゃったね~。パパ思わず一枚撮っちゃったよ」
「そこは激写するより助けるところだと思うんですけどね、人として。あと一つ言っておくと、誰かが急に魔法で“転移”してきていきなり大声をかけてきたのが原因なんですけど」

そう、先ほどうとうとしていた俺の前に魔王のおじさんが突然現れ、大事な話があると俺を隣家である魔王邸に引っ張り込んできたのだ。

「おや、そうだったっけ? いや~、私ももう年のせいか物忘れが激しくてね~」

魔王のおじさんは何事もなかったかのように実ににこやかに、そして爽やかに微笑んでいるのだが、その姿を見て俺の胸中に浮かぶのは感謝の念ではなく殺意という名の黒い感情だった。

「まあまあ稟ちゃん、そう怒らないで。ちょっとタイミングが悪かっただけじゃないか。…あ、ほらほら、紅茶でも飲んで。私が焼いた特製ケーキもあるよ」

俺のジト目を朗らかに笑いながらあっさりスルーするおじさんに何を言っても無駄だと諦め、言われるままに紅茶に口をつける。

(…紅茶もケーキも絶品なのがまたムカツク)

どうやらラム酒か何かで風味付けされているらしく、甘すぎない大人な風味のそのケーキは俺の好みにもあっており、俺は無言でぱくぱくと口に運び、あっという間に平らげてしまった。

「…あ、そう言えばネリネはどうしたんですか? あとセージさんも」
「ママは今買い物に行っているよ。ネリネちゃんの方は自室にいるんだけど、稟ちゃんが来ていることをまだ伝えていないんだよ。今日は稟ちゃんに大事な話があったんでね」

そう言うと、おじさんは不意に表情を曇らせる。
滅多に見ないおじさんのそんな表情に、俺も自然に表情を改める。

「何…ですか? 大事な話って」
「実はね……稟ちゃん。…私は…私はね……もう我慢できないんだよ!!」
「ちょ、お、おじさん!? 何を!?」

顔を上げ、真剣な表情でとんでもない爆弾を投下してきたおじさん。
思わず腰が浮き、背筋に途轍もない悪寒を感じる俺。
――うほっ、いい男
――ところで俺の(ピー)を見てくれ、こいつをどう思う?
――すごく…大きいです…
――やらないか?
――やらないか?
――  や  ら  な  い  か  ?

「アッー!?」

脳裏を駆け巡るいくつもの有名なアレな言葉の数々に、俺の身体は考えるよりも先に動き、一瞬で逃げの体勢に入った。
だがそれよりも早く、俺の両手はおじさんによってがっしりと握りしめられてしまった。

( ヤ バ イ ! つ か ま っ た ! ! )

熊に捕まった鮭のような絶望的な気分でもがくものの全く振りほどけず、俺はそのままの勢いで壁に押し付けられた

「いやああああ! らめえエエエエ!? う、ウチには俺の帰りを待つ九人の妻達が~!!」
「稟ちゃん! 私は、私はっ! ………………孫が欲しいんだよ~!!」
「………………はい? 孫?」

775:おじいちゃんの(!?)知恵袋 3/7
07/11/03 17:38:02 9wocFcH4
半泣き、半狂乱からどうにか立ち直った俺。
何だか妙に生々しいなあと思いながらもいそいそと服装の乱れなど佇まいを正し、阿部さ、いや魔王のおじさんと向き合った。数m距離をおいて。

「…で、一体どういうことですか? なんでいきなり孫なんですか?」
「それなんだがね、…まさしく語るも涙、聞くも涙なお涙頂戴の長く壮大なお話でね。一体どこから話したものやら…」
「なら俺帰りますね。おつかれっしたー」
「ああ!? ちょっと待っておくれ! すぐに話すから…」

真剣に帰ろうとする俺におじさんはよよよ、とざーとらしく床に崩れ落ち、ぽつぽつと語り始めた。
おじさんの話はしょっちゅう脱線し、関係無い話や娘(ネリネ)の惚気や自慢話を何度も加えたりして長かったのだが、それらを除き本題を簡単に纏めると…
・昨日光陽町の町内会長さんが回覧板を回しに来たらしい。
・町内会長さんの所に孫が生まれたらしく、散々自慢話を聞かされたらしい。
・それで自分も欲しくなったらしい。
これだけのことを語るのに三十分以上かかったのは何故なんだろう?
長くもなければこれのどこに泣けるのか分からない。
強いて言えば、付き合わされた俺の後頭部のたんこぶの痛みと、最早帰ってくることのない睡魔に泣きたいくらいだ。

「…それでね、その時に町内会長さんから頂いたのがこれなんだが…」

そう言っておじさんはどこからかリモコンを取り出し、部屋の奥に置かれてあったオーディオのスイッチを入れる。
少しして響いてきたのは一昔前流行した、タイトルがそのものずばりな祖父の歌う演歌だった。

「そういや昔こんなのありましたね~…」

遠い眼をして呟く俺。
確かに町内会長さんの所にお孫さんが生まれたのは知っていた。芙蓉家にもあいさつに連れてきたことがあったからだ。
始めて見る赤ん坊にプリムラが興味津々で、赤ん坊の一挙一動に猫のように目を丸くしていたのが印象的だった覚えがある。
蕩けんばかりの笑顔で赤ん坊を抱く会長さんに楓が、

「目元の所なんかが会長さんにそっくりですね」

と言うと、会長さんはデレデレという擬音が聞こえるのではと思うくらいに目尻を下げて『分かりますか!? そうなんですよ、ここのところが~』と喜んでいた。
正直俺には目元も何もさっぱり分からず、むしろ宇宙人じゃね、これ?とか思っていたのだが、とりあえず黙っておいた。空気の読める俺偉い。


776:おじいちゃんの(!?)知恵袋 4/7
07/11/03 17:38:49 9wocFcH4
「それで? 俺に一体どうしろと?」

何となくこの先の展開の読めてしまった俺だったが、一応そう聞いてみた。

「私も孫が欲しいんだよ! だから稟ちゃん! ヨロシク!!」
「……何をですか?」
「勿論、ナニを! 大丈夫! ネリネちゃんは決して拒否なんてしないよ!」

予想通りの展開に大きく溜息をつき、外的要因以外でも痛み始めた頭を押さえる。

「おや? 分かり辛かったかい? 簡単に言うとだね、ネリネちゃんに中出しをお願い、ということだよ?」
「いちいち言い直さなくて結構です! あのですね!? そう言うことはネリネ本人の気持ち…はまあ、置いといて、責任とか社会道徳というか倫理というかその、色々な問題が…」

段々と語勢が弱まってしまう俺。
どんな問題も笑いながら解決してしまいそうな人物を目の前にすると、良い言い訳が出てこなかったのだ。

「…そ、そんなことになったら学園生活にだって支障が…ってそうだ! そもそも俺はまだ学生ですから! 普通の学生生活、普通の青春を楽しみたいんです!」

必殺の言い訳を思いついた俺はここが攻め時と早口で捲し立てる。
流石にこれは効いたのかおじさんはがっくりと項垂れる。

「…そうか、そうだね」

心底残念そうに呟くおじさんに少しだけ憐憫の情が湧くものの、問題が問題である。
これに頷いてしまえば、就職どころかこの先の人生そのものが決定してしまう。
俺はこの難局を乗り切ったことに安堵しながら、再び紅茶を口に含んだ。

「…そうか、そうだね。稟ちゃんならそう言うと思ったよ。…稟ちゃんがそう言うと思ったから、その紅茶には一服盛ってあるんだよ」
「っぶふぅぅぅぅっ!!??」

おじさんのとんでもない発言に盛大に紅茶を吹いてしまう俺。
紅茶は綺麗に弧を描き、魔王邸のリビングに虹を描いた。

「うわ~、きれ~……じゃなくて!? ど、どどどどどういうことですか!? 一服盛ったって? 何を!?」
「魔界にはね、死にかけの亀すら種馬に変えると言われる伝説の媚薬があるんだよ。…一説によれば、かの伊○誠氏や鳴○孝○氏などもこれを使用したと言われているんだ」
「…それって媚薬というよりヘタレになるクスリじゃ…?」

そう言う俺のツッコミは華麗にスルーされた。
まあこれ以上は色々とヤバそうなので俺も自粛しようと思った。

「この薬は即効性でね。…稟ちゃん、身体が段々と熱くなってきてないかい?」

そう言われて思わずドキリとした。
確かに先ほどから身体が妙にポカポカしてきていたのだ。

「動悸は激しくなっているのに、妙に気分が良くなってくるんだ。そして…意識に靄がかかり始める」

俺はおじさんの淡々とした説明に何度も身体を仰け反らせてしまった。
おじさんの説明一つ一つの事象が間違いなく俺の身体に起きていたためだ。


777:おじいちゃんの(!?)知恵袋 5/7
07/11/03 17:39:37 9wocFcH4
「…お父様? 先ほどから何を騒がれて…稟さま?」

不意にリビングの扉が開き、そこからおじさんの娘であるネリネが顔を覗かせた。
目を丸くしながらも嬉しそうに俺の側にやってくるネリネだったが、今の俺にそんなことを気にする余裕はなかった。

(ヤバイ! 今の状態でネリネと出会うなんて…!)

媚薬の影響か、それとも花開くかのような柔らかな笑顔を見せてくれるネリネを見たせいか、俺の鼓動はさらに高鳴ってきていた。

「お父様、稟さまが来て下さっているなら教えて下されば良かったのに…!」
「ごめんよ、ネリネちゃん。実は稟ちゃんに少し話があってね。けれどそろそろネリネちゃんを呼ぼうとは思っていたんだよ?」

ぷうっと可愛く頬を膨らませて不満を口にするネリネに、おじさんは笑いながらも謝罪する。
正直そんなネリネの表情にすら俺は反応してしまい、胸が破裂しそうなくらいドキドキしていた。

「もう、お父様ったら…。それで、お話は終わったんですか、稟さま?」
「ぁ、え、ぅ、そ、それは、その、あの…」
「稟さま? どうされたんですか? お顔が赤いようですが…」

心配そうに俺の顔を見上げてくるネリネ。
だが、俺はそんなネリネに返事を返すこともできずにただネリネの顔を凝視していた。
シミ一つない白磁の肌はやや紅潮しており、
長い睫毛の下の大きな赤い瞳は明かりを受けてキラキラと輝く。
その小さな唇が開くたびに綺麗な音が紡がれ、俺の脳髄に響く。

(やばいやばいやばいやばいやばいやばい…)

頭の中はその言葉だけで埋め尽くされ、理性は必死にこの場から離れることを提案してくるものの、身体が全く言うことを聞いてくれなかった。

「どうやら稟ちゃんは少し気分が優れないようだ。ネリネちゃん、稟ちゃんを介抱してあげてくれないかい? …ああ、そうそう。この間あげたアレを使うと良いよ」
「…は、はい。すぐに用意します…!」

おじさんの言葉に少し戸惑うネリネだったが、すぐに頷くとスカートを翻し、リビングを出て行った。

「さて、悪いんだが稟ちゃん。私はこれから出かけなければいけないんだよ」
「え゛え゛っ!? そんな、俺はどうなるんですか!?」
「ネリネちゃんがいるから大丈夫だろう?」
「ネリネがいるからこそヤバいんですっ!!」

ネリネが出ていき助かったと思った次の瞬間発せられたおじさんの爆弾発言に俺は半泣きで叫んだ。
正直身体の状態は全く改善されておらず、今ネリネと二人きりになってしまえば襲いかかってしまう確率は果てしなく高かった。

「いや~、非常に大切な用事を思い出してね~。それじゃ稟ちゃん、ごゆっくり~」
「ちょ、ま、待って下さい! おじさん! この人でなし! 悪魔! 魔王!!」
「確かに私は魔族で魔王だよ? …ああ、そうそう稟ちゃん、こんな言葉を知っているかね?  『大魔王からは逃げられない』と…」

人生オワタ\(^o^)/  ←その時の俺の心境



778:おじいちゃんの(!?)知恵袋 6/7
07/11/03 17:40:28 9wocFcH4
「稟さま? 稟さま? 大丈夫ですか、稟さま!?」

そんな声に呆然としていた俺はようやく我に返り、そして再び呆然としかけた。
ニヤリと笑ったおじさんがリビングを出ていくのと引き換えにネリネが入ってきていたのだ。
それはいい。
だが問題はそのネリネの格好だった。
健全な男子なら一度は憧れる、というか妄想したであろうその格好。
それは、いわゆるナース服というやつだった。
白い清潔そうなキャップ付きの衣装は清楚なネリネによく似合っていた。

(白衣の天使って表現がぴったりだな。…魔族だけど)

そんなことを考えながらも、俺の視線はネリネから離れず、その全身を舐めるように、食い入るように見つめていた。

「…あ、あの、稟さま、あんまり見られると、その、恥ずかしいです…」

俺の視線を敏感に感じ取ったのか、恥ずかしそうに身じろぎするネリネ。

(俺、頑張ったよね…)
(もうゴール、してもいいよね…)

ズギューン、とどこかで擬音が発生し、何かが崩れ落ちていったのがわかった。

「…オンドゥルルラギッタンディスカー!?(意味不明)」
「きゃあ!?」

奇声をあげてネリネに飛びかかる俺
小柄な身体を強引に抱きしめ、床に押し倒す。
そして白衣の胸元を強引に開かせた。

「り、稟さま!? や、やんっ」

ネリネは目を白黒させながら驚愕するも、抵抗らしい抵抗は見せなかった。
不自然なほど簡単に千切れ飛んだ胸元のボタンに、長髪の悪魔の影を見出すものの、ピンクのブラに包まれたネリネの豊満な胸にそんな考えは虚空の彼方へ消え去ってしまった。
俺はネリネの首筋に顔をうずめ、首筋に舌を這わせながら両胸を揉み始めた。

「やっ、あっ、あっ、あんっ!」

俺の手で胸を揉まれるたびに甘くなるその声に、俺は調子に乗って愛撫を激しくさせる。
窮屈そうなフロントホックのブラを素早く開かせ、ぶるんと飛び出た白く大きな乳房、その頂にある桜色の突起にむしゃぶりつく。
徐々に硬さを増していくその突起を舌で転がし、歯で甘噛みし、強く吸う。
さらに甘さを増し、甲高くなっていく声に比例して俺のヤる気も天井知らずに上がっていく。
そう、まさに、
 ず っ と 俺 の タ ー ン !!!
といった感じで俺はネリネとの情事に溺れていくのだった。


779:おじいちゃんの(!?)知恵袋 7/7
07/11/03 17:41:17 9wocFcH4
「ふぅ~、到着っと。あれ、パパ? どうしたんですか、玄関先で突っ立ったりして?」
「やあママ、お帰り。帰ってきたばかりで悪いんだけれど、デートに行こう!」
「はい!? いきなり何なんですか? デートって。ちょ、ちょっと、手をひっぱらないで下さい! 荷物くらい置かせて下さい!」
「そんなの私が持ってあげるから! さ、行こう! デートデート~、愛しいママとデート~」
「恥ずかしい歌を歌わないで下さい!」
「…あ、そうそう、来年には家族が増えるかもしれないよ~」
「はい? どういうことですか?」
「さあ? どういうことだろうねえ? …それにしても、稟ちゃんは可愛いねえ。ケーキに混ぜたほんの少しのお酒と簡単な暗示に引っ掛かるんだから…。悪い人に騙されたりしないかパパは心配だよ」
「はあ、ま~た稟くんにちょっかいかけて遊んでたんですか?」

諸悪の根源にそんなことを言われているとも露知らず、その時の俺は、

「オイヨイヨー!!!(意味不明)」
「ああ~ん、稟さま~~♪」

結局第4ラウンドまで頑張ってしまったのだった。





「はあ~~~~~っ…。はぅ~~~~~っ…」

一晩明けて日曜日の午後、アンニュイ、というか鬱一歩手前の状態で俺は黄昏ていた。

(騙されていたとはいえ、結局生で4回もしてしまった)

顔に縦線入れながら前日の出来事を振り返り、再び溜息をつく。
そんな時。

ドス ドス ドス ドス ドス!

誰かが乱暴に階段を上がってくる音が聞こえた。
それと同時に、響き渡る野太い声。

「…稟殿! 稟殿! 稟殿~~~~~!!!!」

段々と近づいてくる、聞き覚えのある声に俺の額には何故かでっかい汗が浮かび上がってきた。
嫌な予感と震えが止まらない。
俺はベッドに飛び込むと頭まで布団を被り、ひたすら祈り続けた。
神には絶対に祈れない。
魔王にも祈れない。
そんな絶望的な状況に、俺が取れる行動は一つだけしかなかった。

(ここには土見稟なんていう人物はいません! ここにいるのは、そう、単なる石です! 石ころなんです! …アイアムストーン)

現実から目を背け、必死に石ころになろうとする俺の努力も空しく、自室の扉が今まさに開かれようとしていた…。



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