【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12at EROPARO
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合12 - 暇つぶし2ch650:名無しさん@ピンキー
07/03/17 06:20:04 5lIQGP+R
さすがへんたいさんだ、鬼畜すぎて恐いくらいだぜwww

651:カラシ
07/03/17 11:28:35 yY1rVKNj
なんだかパソコンから書き込みできなくなったので保管庫に直接書き込みました
X00-02です
題名は『ルイズの夢』です
エロなくてすいません

652:名無しさん@ピンキー
07/03/17 12:26:07 uviP0r1z
サイト「キスするの!?これ、キスするの!?ねぇ!キスする!?」
ルイズ「え、ええ、キスするわよ!」
サイト「本当!?大丈夫なの!?怒らない!?」
ルイズ「ええ、忠誠に報いるから大丈夫なんだからッ!」
サイト「そうかぁ!僕犬だから!犬だからわかんないから!」
ルイズ「わわわ、分かりなさいよ!!」
サイト「うん!でもキスしていいんだ!そうなんだぁ!じゃぁ舌入れてもいいんだよね!」
ルイズ「そそ、そうよ。舌入れてもいいのよ!」
サイト「よかったぁ!じゃあキスしようね!舌入れよう!」
ルイズ「うん・・・」
サイト「あぁ!忠誠に報いてるからキスできるね!ね、ご主人様!」
ルイズ「うん・・・。もっと・・・」
サイト「あぁーご主人様と僕は今キスをしているよー!舌入れようねぇー!」

653:名無しさん@ピンキー
07/03/17 12:42:57 etP5z44n
地球では出会い系サイトにこっそりカキコするぐらいしか能のなかったサイトが
どこでこのような鬼畜性技を身につけたのか、まったくけしからん。

654:名無しさん@ピンキー
07/03/17 16:33:22 5R+XZkm3
>>651
あま━(゜∀゜)━い!!
GJです。

655:名無しさん@ピンキー
07/03/17 18:58:43 aKQ3EtY9
へんたいさん。。もうあんたって人は。。。。!!
GJ!!!!

656:名無しさん@ピンキー
07/03/17 19:06:38 +NHzFADd
>>651いやもうなんていうか…GJとしか言えないのが悔しい…
この悶えるような感覚のするSS大好きです!続け!

657:名無しさん@ピンキー
07/03/17 23:22:00 n13bCwLs
あまーい純愛作品ラッシュな流れを無視して投下。
悪堕ちと虫さんが嫌いな人はスルーしてくださいな。
エロは下手なんで期待しないでくれ。

658:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:23:03 n13bCwLs
「かかってこい、化け物どもっ!」
鋼の刃が鳥の羽ばたきのように舞い踊る。
袈裟懸けに斬り下ろしたかと思うと、次の瞬間には真一文字に薙ぎ払う。
予想外の戦闘力に触手たちはザァっと震えた。
前、横、後ろと、うねる触手が女剣士に迫る。
しかし、鋭い意志を秘めた瞳は、諦めの感情を浮かべてはいなかった。
あるのは勝利への使命感と、自らの剣に対する自信。そして騎士としての誇りだ。
 ドンッッ!
女剣士の放った一撃が、触手もろとも魔法生物の体を両断する。
敵を打ち倒したことを確認すると、剣を下ろし静かに鞘に収めた。
「・・・ふぅ、一件落着だな。」
戦闘中とは違う、女らしい可憐な声でアニエスは呟いた。

659:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:24:01 n13bCwLs
ハルケギニアに謎の魔法生物が出現するようになったのが数ヶ月前。
夜になるとどこからともなく出現し、人々を襲う。
そのため各国は貴族による警邏隊を組織してこれに対抗し、
ここトリステインでは貴族の不足のために銃士隊も魔法生物退治に参加していた。
城への帰り道、アニエスは思う。
自分が剣を持つ理由は、もはや復讐のためではない。大好きな、守りたい人たちがいるから持つのだ。
そして、たくさんの人を守ることに全力を尽くそう、と。
「きゃぁぁぁっっ!」
響いた女の悲鳴に、踏みだそうとした足を止め、全神経を声のした方へと集中させる。
考えるより体の方が先に反応した。声の方へ体を返し、走り出す。
息を切らせて現場に到着したアニエスは、そこからわずかに奥へと入った林の中に女を見つけた。
そして、見知った艶やかな桃色の髪を持ちマントを羽織っているその女を囲むようにして数匹の魔法生物が見えた。
「ルイズ、こんなところでなにをしている!?今すぐこの場から逃げろ!」

660:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:25:12 n13bCwLs
降り注ぐ二つの月の光を反射しながら、鋭い爪が、真っ直ぐ頭上へと迫り来る。
アニエスは一切怯まなかった。
湿った空気を軽く吸い込み、剣を持つ両手に力を込める。
目の前ギリギリまで迫っていた魔法生物の腕を斬り落とす。
「はあぁぁっっ!」
確かな手応えが両手を駆け抜け、
袈裟懸けに斬り下ろした刃は、その場の魔法生物を一刀の下に両断していた。
「もう大丈夫だ。立てるか?」
ルイズの腕をそっと掴んで立つのを手伝う。
「もしよければ学園まで送るが?」
「いえ、結構ですわ」
返ってきた答えに少し残念そうな表情を浮かべる。
「そうか、だが夜に一人で出歩いてはだめだ。危ないからな」
ルイズは微笑んだように見えた。ホッとするアニエスの顔は、次の瞬間、驚きのものへと変わった。
「そうね。一人で出歩くなんて・・・・・・危ないわねっ!」

661:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:26:25 n13bCwLs
ルイズの足下から伸びた触手が迫る。
突然の出来事に避けることすら叶わなかったアニエスの体は、あっという間に捕らえられてしまう。
「まったく、役に立たない連中だこと。グズねぇ」
目の前のルイズは以前出会ったときとは明らかに違っていた。
「ル、ルイズ。どうして!?それよりその魔力は一体・・・」
漏れ出る魔力はトライアングルクラスのメイジの比ではない。
「本当はあいつらに始末させるつもりだったんだけど・・・まぁいいわ。
あんたもあのままやられていれば何も知らずに済んだのに、運が悪いわね」
妖しく微笑みルイズは言った。
背筋に冷たいものが走った。どうして気づかなかったのだろう。
絞められた左手をなんとか動かし、そのまま鞘から剣を引き出すと
その刃で締め付けていた触手を断ち切った。
ルイズはあらかじめ予想していたように平静を保っている。
自由になったアニエスは剣の切っ先を艶やかに微笑むルイズに向けた。

662:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:27:41 n13bCwLs
「魔法生物・・・あれはお前の仕業だったんだな!おまえの目的はなんだ、言え!」
「ふふ、『教えてください』でしょ?話せば話すほど、サイトから聞いていた通りの性格ねぇ。
いいわ、教えてあげる。サイトのいない世界になんてもう興味がないの、だから壊して遊んでいるだけよ!」
アニエスもサイトが聖地で殉死したということは知っていた。
聖地を守護するエルフの攻撃からルイズを守った上での名誉の死であった、ということも。
「ゾクゾクしちゃう。あなたみたいな真っ直ぐな女が欲しかったのよね」
だがこんなことが許されるはずがない。
「うるさいっ!力に溺れたか。ルイズ、お前を斬る!」
「いいわよ。かかってらっしゃい。あなたのかわいらしい声で『ご主人様』って呼ばせてあげる。
わたしに足蹴にされながら、それでも嬉しそうに答えるの。ああ、想像しただけで感じちゃいそう」
「黙れっ!今のお前に示す敬意などない!」
閃光が走る。アニエスはひと跳びでルイズの懐に攻め入ると、
微笑を浮かべるルイズに向けて高速の刃を放った。

663:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:29:09 n13bCwLs
ルイズのゆらりとした回避行動で刃は空を切ったが、アニエスの攻撃が止まることはない。
続けざまに二回、三回と斬りつけていく。
「うふふ、怒った表情も素敵だわ」
アニエスの攻撃にルイズも杖を取り出して応える。
 ガキィィン!
魔法障壁がアニエスの剣を受け流す。
「意気込んでいるところ残念だけど・・・わたしの前にこの子たちの相手をお願いね」
ルイズの言葉と同時にアニエスの立つ地面に変化が生じた。
地面の中からちょうどヒルとナメクジを足して割ったような虫が現れる。
ネバネバとした皮膚、口とおぼしき場所には小さな牙なのか吸盤なのかよくわからないものがびっしりとついている。
虫たちが這った後は、糸を引いてネバついていた。
「う・・・気持ち悪い・・・」
正直な気持ちだった。胃の中のものが戻りそうになる。
ルイズが杖を振ると、虫たちが一斉に飛び掛かってきた。

664:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:30:21 n13bCwLs
「くっ、ふざけるのもいい加減にしろっ!」
「口だけじゃこの子たちは防げないわよ」
冷笑を浮かべるルイズに言葉を返す暇などなかった。
軽く百や二百はいるだろうか。無数の虫たちが黒い巨大な塊となってアニエスの下へと迫ってきた。
「ふざけるな。こいつらが終われば次はお前の番だ。ルイズっ!」
一匹一匹の戦闘力は皆無に等しい虫たちだったがとにかく数が圧倒的だ。
いつ終わるとも知れない虫たちとの戦いは、アニエスの体力を確実に削ぎ取っていった。
「勝負あり、かしら。おとなしくわたしの奴隷になるなら命だけは・・・人としての心くらいは残してあげるわよ?」
闇の奥から優越感に浸るルイズの声が響く。
体力は限界を迎えていた。ルイズに一撃を与えるどころか、立っているだけで精一杯だ。
気づいたときには、鎧の内側、足首から太股に向けて、数匹の虫たちがジュルリジュルリと這い上がってきていた。
「い・・・やぁ・・・。離れろ・・・この・・・くぅぅっ」
なんとかしようと懸命に虫たちを取り除こうとするが、肌に食いついた虫たちは、どんどん上へ上へと昇っていく。

665:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:31:41 n13bCwLs
「ひっ、いぃ・・・っ。や、お尻なんて・・・な、ぁぁあっ!?入ってく・・・虫がわたしのお尻に・・・そん、ふあぁ・・・やぁぁ」
(う・・・お尻で動いて、る・・・。気持ちが悪い・・・でも、ここで負けるわけには・・・っ)
虫が尻穴に入り込むたびに、背筋がピクピクと跳ねた。
「どうしたのかしら?苦しそうねぇ。少し待っててあげましょうか?」
「くっ、あ・・・誰が・・・っ。この程度で勝ったと思う・・・なぁっ」
額に汗を浮かべながら剣を構えて駆けた。
気合いを込めた一撃にはまるでキレがない。魔法障壁に受け止められてしまう。
「ひ、ひぅぅっっ!」
(噛まれ、たぁ・・・!?あ、ああ・・・お尻、おかしく。これくら・・・いあぅぅっ)
思わずかわいらしい声を漏らした。頭は痺れて、お尻がキュッと締め付けられる。
「なぁに、そのいやらしい腰つきは。騎士がはしたないにもほどがあるわね」
ルイズに言い返してやりたくて口を開くと、
「はぁ・・・あぁ・・・」という自分でも思いがけない甘い声が漏れだした。
(おかしい・・・こん、んぁ・・・感覚・・・はぁ、噛まれるたびにお尻が跳ねて・・・なんで熱い、のぉ)
「足がガタガタいってるわよ。腰もそんなにくねらせて。虫にお尻を弄られるのが、そんなに気持ちいいのかしら?」
「ふわぁ・・・もうらめ、れぇ・・・っ」
熱い刺激が全身を駆け抜けて、今にも剣を手放してしまいそうになった。

666:名無しさん@ピンキー
07/03/17 23:32:09 WP8+xr7J
saikou



667:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:33:11 n13bCwLs
「ほらわかる?アニエス、目がトロンとしてるわよ。そろそろいい頃かしら」
ルイズが杖を振ると直腸に詰まった虫がブチブチと一斉に潰れだし、
アニエスの身体に虫の体液が染み込んでいく。
「ふぁ・・・っあ!ひぅぅぅっっ」
甲高い声を上げながら、背中が一気に仰け反る。
お尻から頭のてっぺんにまで、甘く鋭い閃光が駆け抜けた。
(か、あはぁぅっ・・・なに、今の・・・頭が真っ白になっ・・・くひぃぃっっ!)
直腸内で甘噛みを開始した虫が、アニエスの白い肌を汗まみれにしていく。
「うーん、これだけ動いて媚毒まで出してるのに。まだお尻だけじゃ無理みたいねぇ」
なにが無理なのか、そんなことを考える余裕すらなかった。
ひっきりなしに訪れる快感に思考回路はズタズタにされている。
今はただ発情期の犬のようにハッハッと舌を出し続けることくらいしかできない。
「まぁ、どうせそのつもりだったし・・・いいかしらね」
身体が痺れて思うように動かないアニエスを、新たな虫たちが襲う。

668:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:34:19 n13bCwLs
「ひ・・・くぅ、こいつら、また・・・。え、な!?そこは・・・こないでっ!」
キュッっと内股を締めて無駄な時間稼ぎをする。
恐怖で心臓がバクバクいっている。
「い、や・・・いやぁぁっっ!入ってくるなっ!」
思わず叫んでしまった。
「あぐっ、こいつら・・・しつこ、いぃっ。くるな、もうやめてぇぇっっ!」
股間にジュルジュルと虫の感触がする。
「ほーら。かわいい虫がアニエスのアソコに入っていくわよ」
ゾワゾワとした鳥肌が全身を駆け抜ける。
(あぁ、入る・・・入って・・・)
虫たちが体をくねらせながらアニエスの中に進入した。
「ふ、ふぁぁぁっっ!あぐぅ、ひはぁぁぅっ!」
お尻同様に虫が甘噛みを開始する。
熱病にかかったように視界がぼやけ、時間の感覚すらもなくなっていった。

669:アニエス堕ちる。
07/03/17 23:35:31 n13bCwLs
「聞いてもいいかしら?気持ちいい?」
もう逆らえなかった。思わずコクンと頷いてしまう。頷く義理などないというのに。
瞳の焦点は薄れ、ハキハキとした声を発していた口は涎を垂れ流しながら
「気持ちいい、狂っちゃう」
を連呼していた。
痙攣しているアニエスの腰にルイズの手が伸びる。
「んんっっ!らめぇぇっっ!そこ摘んじゃ・・・わらひ、ひんじゃうよぉぉぉっっ!」
「そう。それならわたしの奴隷になってくれるかしら?」
「な、なる・・・なり、なりますからっっ!そ、それだけは許してくださ・・・いぃぃっっ!」
意味を解す間もなく、アニエスは叫んだ。
答えに満足したのかルイズは微笑みながら言った。
「じゃあ最初の命令をするわね。おとなしく摘まれてイっちゃいなさい」
アニエスの鉄の理性が完全に吹き飛ぶ。
「あああっっ!きちゃうっっ!気持ちいいっっ!虫、動いて・・・激しっ、食べられちゃうぅぅっっ!」
肉という肉が収縮し、痙攣し、そして弾けた。

670:名無しさん@ピンキー
07/03/17 23:38:16 n13bCwLs
以上です。予想以上に長くなってしまった。
悪堕ちなSSがしばらく出てなかったので書いてみました。
需要があるなら、つづく・・・かも?

671:名無しさん@ピンキー
07/03/17 23:41:08 5R+XZkm3
ルイズ、ちょっ、いつの間にそんなエロくなった!
少々設定にびっくりしたが、良かった。GJ!!

672:名無しさん@ピンキー
07/03/17 23:46:29 uzY4ZlXu
サイトが死んだらルイズはこうなるかはわからないけど、壊れるだろうな

673:名無しさん@ピンキー
07/03/17 23:51:30 +NHzFADd
うわ…キてるなルイズ…
サイトが聖地で殉死ってのはあのSSからの引用か?
ともあれ今後に期待してます!GJ!

674:名無しさん@ピンキー
07/03/18 01:28:57 fhf38ih5
>>673
そのSS読んでない。
だれに殉じたの?

675:名無しさん@ピンキー
07/03/18 02:27:38 CDWuADK6
ルイズがあまりにドSで勃起した。
こんなに様になるとは。乙&GJ!

676:名無しさん@ピンキー
07/03/18 04:04:24 YMSGBvQv
>>674
保管庫キャラ別のルイズのとこにある「幸せな男爵様」のことかと


677:名無しさん@ピンキー
07/03/18 08:46:27 fhf38ih5
>>676
ありがとです。
読んできました。

「不幸せな友人達」もう続き書かないんですかね?

678:名無しさん@ピンキー
07/03/19 00:54:39 T21nKIBc
第2期放映か11巻発売まで過疎が続くのかなぁ

679:名無しさん@ピンキー
07/03/19 01:18:45 Dt5aXfLm
新刊も当分出ないしな・・・

680:名無しさん@ピンキー
07/03/19 01:26:04 Z2eHIcRR
何かドカーンと面白いことないかな。
エロじゃないけど、大規模クロスオーバーリレーssもゼロ魔全滅(良い所皆無)で終わったし、
ゼロ魔停滞期ってところか。
二期放映すれば風向きは変わると信じてるが。

681:名無しさん@ピンキー
07/03/19 02:23:37 OPu4IeMz
休閑期があってもいいじゃないか。
新刊とか出てくるまでエネルギーを蓄えておくんだ!

682:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:12:45 H+m5JEqd
過疎なのはネタがないせいと思われ。

ここで一句

「鳴かぬなら 諦めましょう ほととぎす」 あれ?

ってなわけでひさびさにパラレルものの続編いくよー

683:才人の受難 ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:14:48 H+m5JEqd
「そのくらいにしてあげたら?ルイズ」

カトレアの声に、ルイズは動きを止めた。
しかし既に才人はボロ雑巾で、ルイズのネックハンギングツリーで目を回している。
すでに顔は原型を留めておらず、わずかに聞こえる呼気が才人の生存を告げていた。

「…仮にも婚約者でしょう?その扱いはないと思うの」

カトレアの指摘に、ルイズは才人を床に放り投げた。
才人は乱暴に放り出され、床でビクビクと痙攣する。

「…浮気するこの犬が悪いのよ」

泣いているような、怒っているような声で、ルイズはそう言い放つ。
そして、カトレアを見てあることを思い出す。
ルイズは、普通なら実の姉にはけして向けない、殺気のこもった視線で、カトレアを射抜く。

「…そういえばちいねえさまにも聞くことがあるのよねぇ…?」

どういう理由でもって、才人のアレを咥えるコトになったのか。
ソレを聞かなきゃ気がすまない。
…ていうか事と次第によってはちいねえさまでもタダじゃすまさないわよ…?
ルイズの眼光が鋭く光り、虚無のオーラが周囲を包む。

「…そうねえ、どこから話そうかしら」

カトレアはとぼけた振りで宙を仰ぐ。
…ちゃんと言葉を選ばないと、本気で喧嘩売ってきそうねえこの娘…。
カトレアの、一世一代の大芝居が始まった。


684:才人の受難 ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:15:38 H+m5JEqd
「なーーんーーで!先にそれを言わないのよー!?」

私は床で伸びているサイトを揺すった。
サイトは揺られるたんびに、『むぎゅ』だの『もぎゅ』だの呻くだけで、返事が返ってこない。
…ガンダールヴの精液に、滋養強壮の効果があるって…。
確かに、話だけ聞くとまるっきり眉唾もんだけど…。
その話の出所は、姉様、エレオノールの蔵書。
『ガンダールヴ』に関する研究の、集大成からだって話。
そ、それに、その、えと…。
私も、心当たり、あるし…。
サイトとシた後は、その…。なんていうか…。
肌の張りも、ツヤも、違う気がするし。
…すごいスッキリして、気分もいいし。
それに、今のちいねえさまを見ると、それが本当だって分かる。
長い話なのに、一回も咳き込まないし、それに。

「あらあら、返事もできないみたいねえ」

ちいねえさまは虫の息のサイトに歩み寄ると、ルーンを唱えた。
サイトの体が青く輝き、私のつけた傷がどんどん癒えていく。
こんな高度な『治癒』の魔法を使っても。

「これで、大丈夫かしら?」

ちいねえさまはにっこり笑う余裕まである。
…本当、みたいね…。
私は元に戻ったサイトをちらりと横目で見る。
ちょっとは悪かったって思う。
でも。

「ちいねえさまもちいねえさまだわ。
 ちゃんと私に言ってくれれば、サイト、貸してあげたのに」

ちゃんと、事情言ってくれれば。

「あら、それなら借りていくわよちびルイズ」

突然聞こえたその声とともに、見る間に気絶するサイトが宙に浮いて、開いたドアから外へと運ばれていった。
…って今の声!?
姉様っ?
開いた扉の向こうには、腰に手を当ててこっちを見下す姉様がいた。

「ちょっと、姉さまっ?勝手に人の婚約者持って行かないでっ!」
「ちょっと研究材料として借りるだけだから♪
 大丈夫、ちゃんと元通りにして返すから♪」

…かつて、そう言って私の大事にしてたお人形をツギハギだらけにしてつき返してきたのどこの誰だっけ…?
しかし、反論する間もなく。
姉様は、魔法でサイトをひきずって、去っていく。
慌てて追いすがろうとしたとたん。
ばたん!と勢いよく扉が閉じた。

685:才人の受難 ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:16:14 H+m5JEqd
押しても引いても、扉はびくともしない。まさか!

「あらあら、『ロック』の上に『錬金』で扉が鉛になっちゃってるわ。
 これじゃあ重くて開けられないわねえ」

まるで『材料が足りないからお昼のメニューが作れない』といったような口調で、呑気にちいねえさまはそう言うけど。

「言ってないでっ!なんとかしないとっ!
 ほら、手伝ってちいねえさまっ!」

正直私一人じゃあ、姉様のかけた『ロック』を解いて、『錬金』で鉛になったこの扉を開けることはできない。
今のちいねえさまなら、簡単に…。
って、なんで?

「ちょっとちいねえさま、なんでベッドに横になってんのっ!?」
「ごめんなさいルイズちゃん、お姉ちゃん力の使いすぎですっごく眠いのぉ…」

言ってふあぁ、と欠伸をして。
『おやすみなさーい』と一方的に言い放つと。
枕を抱えて寝てしまった。
要するに、さっきサイトを回復させた『治癒』のせいで疲れちゃったと。で、眠いと。
…。
いやまあ確かに。今までならここで喀血とかして大騒ぎになってたけど。
けどでもっ!

「今はそんな事言ってる場合じゃないでしょおがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

私が首根っこをひっつかんでがっくんがっくん揺すっても。
ちいねえさまは目を開くことすらしなかった。

686:才人の受難 ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:17:01 H+m5JEqd
でもって俺は例のごとく裸で椅子に縛り付けられているわけで。
…ってここどこっすか!?
気がつくと俺は『謎の研究室』にいた。
そこは安っぽい特撮に出てくる、悪の科学者の研究室よろしく、謎の実験器具が所狭しと並べられていた。

「むー!むむー!」

しかもなんかさるぐつわまでされてるし!ダレの趣味だこれ?

「あらあら、イキのいい被験体ねえ」

言いながら俺の前に出てきた白衣のキッツイ感じの金髪美人は。
えーと、たしか、あのほら、ダレだっけ、たしか6巻目くらいに出てた、

「…エレオノールよ、平民」

そうそう。ルイズのお姉さんのエレオノールさん!
ってなんで俺の考えてることが分かるんだっ?

「『目は口ほどにものを』ってね。
 …っていうか失礼にもほどがあるわよ。仮にも自分の婚約者の姉の名くらい覚えておきなさい平民」

…だって登場回数がすくな

げしっ!

いっでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
いきなりのエレオノールさんの回し蹴りが、俺の側頭部を蹴っ飛ばした。
しかし椅子はどうやら床に固定されているらしく、揺れたのは俺の頭だけだった。

「…今なんかものすっごく失礼なこと考えてたでしょ」

ものすごく冷めた目で、エレオノールさんが俺を見下す。
…いやまあ確かに考えてたけど。
しっかし、この人も足癖悪いなあ。
ひょっとしてルイズの足癖悪いのも、この人見て育ったからなんじゃ

「…またなんか失礼なこと考えられてる気がする」

…なんてことありませんぜんっぜんありません!

「…まあいいわ。とりあえず本題に入りましょう」

687:才人の受難 ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:18:10 H+m5JEqd
とりあえず命拾いしたぁ。
俺はほっと胸をなでおろす。って言っても手は後ろで縛られててできないんだけど。
エレオノールさんは、そんな俺に指を突きつけて言った。

「アナタは伝説の使い魔、『ガンダールヴ』ね?」

…なんでここの姉妹はこんなに俺のことに詳しいんだ。
まあ、否定しても始まらないし、左手のルーン見れば一発だろうし。
俺は頷く。

「ふむなるほど。伝承のとおり、虚無の担い手は人間を使い魔とするわけか」

言ってエレオノールさんは、脇の机の上の書類に何か書き込んでいる。
そして、ちらりと俺を見る。
そして上から下まで観察すると。

「顔立ちはいたってフツー。身体は筋肉質だけどフツー。
 …召喚者が対象を選べるわけじゃないってのは、サモン・サーヴァントの範疇からは外れてない、か」

悪かったなどノーマルで!
…まったく、失礼なのはどっちなんだか…。

「何か言った?」

すいませんごめんなさい何も考えてません!
…ホントなにもんだこの人。
エレオノールさんは思い直したように書類を手に取ると、それをぱらぱらと繰って中身を確認する。

「身体的スペックは記録から言って伝承の通りみたいね。
 戦闘能力に関してはズバ抜けてるわね。まあこのへんの検証はあとにしましょう」

言って、書類の束を元通りに机に戻した。

「さてと、それじゃあ、マユツバ系の事象の確認からいきましょうか」

言って、エレオノールさんの目が俺のある一点に注がれる。
俺の息子。
…って、まさか、この展開は。

「とりあえず、滋養強壮の効果があるっていう、精液の採取からはじめるわよ?」

やっぱりそーきたかーーーーーー!
そして、抵抗できない俺の息子を。
エレオノールさんの、細い指がきゅっと握った。

688:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM
07/03/19 03:20:05 H+m5JEqd
事前に
URLリンク(wikiwiki.jp)

URLリンク(wikiwiki.jp)
を読んでおくと幸せになれます(ぁ

っていうか今日も途中なんだわ。
一気書く時間が欲しいわマジで…。
つーわけで余裕があったら明日にでも
でわノシ

689:名無しさん@ピンキー
07/03/19 04:48:59 EXv3m4xh
へんt・・・せんたいさんあいかわらずGOD JOB!!!
ところでお花見のルイタバ編はまだですか?あれからずっと裸でまっているんですが。(((・_・;)))サムイヨ

690:名無しさん@ピンキー
07/03/19 08:25:38 OOZ0L2RF
ここまできたら、せんたいさんには全女性キャラ制覇してほしいな。
まだ出てきてないのは
サイト×ジェシカ
サイト×モンモン
サイト×イザベラ
サイト×フーケ
サイト×ケティくらいかな。
ぜひお願いします、せんたいさん!


691:名無しさん@ピンキー
07/03/19 09:59:19 lF9Iq9P5
サイト×シュブルーズ (´∀`)

692:名無しさん@ピンキー
07/03/19 11:09:28 OPu4IeMz
>>691バロスwww

693:名無しさん@ピンキー
07/03/19 12:56:26 Q504e+85
>>690
サイト×ジャンヌも足してくれ

694:名無しさん@ピンキー
07/03/19 13:06:42 EnCNL5D8
サイトXギーシュ

695:名無しさん@ピンキー
07/03/19 14:11:29 LIwbK4dL
サイト×キュルケ
サイトVSオスマン
を追加希望

696:名無しさん@ピンキー
07/03/19 17:25:19 NLKhQTTM
>>694
アッー!

697:名無しさん@ピンキー
07/03/20 05:24:13 Ar1lmD0w
>>689
たしか先に10個上がった組「だけ」を書くと言っていた筈だから・・・
・・・まぁ・・・うん・・・元気出せ

698:名無しさん@ピンキー
07/03/20 07:10:15 jwdEpigB
それでも…それでもへんたいさんならやってくれる…
そう信じてるぜ。
だから裸でティファニエス待ち。


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